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特表2022-546953内視鏡に適用されるセルフロッキング装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-10
(54)【発明の名称】内視鏡に適用されるセルフロッキング装置
(51)【国際特許分類】
   A61B 1/00 20060101AFI20221102BHJP
【FI】
A61B1/00 711
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022512839
(86)(22)【出願日】2020-12-30
(85)【翻訳文提出日】2022-02-24
(86)【国際出願番号】 CN2020141409
(87)【国際公開番号】W WO2021179760
(87)【国際公開日】2021-09-16
(31)【優先権主張番号】202010170931.1
(32)【優先日】2020-03-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519272972
【氏名又は名称】湖南省華芯医療器械有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】莫 文軍
(72)【発明者】
【氏名】唐 鵬
(72)【発明者】
【氏名】周 冠華
【テーマコード(参考)】
4C161
【Fターム(参考)】
4C161FF11
4C161HH33
4C161HH34
4C161JJ11
(57)【要約】
内視鏡に適用されるセルフロッキング装置であって、ピン(401)を介して係合される従動歯車(101)とシフトレバー(102)を備える接続アセンブリ(100)と、シフトレバー(102)を介して従動歯車(101)と噛み合う駆動歯車(201)を備える係合アセンブリ(200)と、を備える。従動歯車(101)と駆動歯車(201)との噛合によって、セルフロッキングを実現し、それによりセルフロッキング効果が明らかになり、レバー構造の設計により、部品の外力を必要とせずに従動歯車(101)と駆動歯車(201)との間の噛合及び分離の往復切替を実現することができ、部品を節約するだけでなく、器具の耐用年数を延長させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内視鏡に適用されるセルフロッキング装置であって、
ピン(401)を介して係合される従動歯車(101)とシフトレバー(102)を備える接続アセンブリ(100)と、
前記シフトレバー(102)を介して前記従動歯車(101)と噛み合う駆動歯車(201)を備える係合アセンブリ(200)と、を備える、ことを特徴とする内視鏡に適用されるセルフロッキング装置。
【請求項2】
前記シフトレバー(102)は、一体成形される歯車接続ブロック(102a)とシフトシート(102b)を備え、
前記歯車接続ブロック(102a)の横断面は半環状であり、前記歯車接続ブロック(102a)と前記シフトシート(102b)との間の夾角は45°~90°である、ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡に適用されるセルフロッキング装置。
【請求項3】
前記従動歯車(101)はストッパ孔(101a‐1)が設けられる接続突起(101a)を備え、
前記歯車接続ブロック(102a)に係止突起柱(102a‐1)が設けられ、前記係止突起柱(102a‐1)に接続孔(102a‐2)が設けられ、前記接続孔(102a‐2)はピン(401)を介して前記ストッパ孔(101a‐1)と係合され、
前記ストッパ孔(101a‐1)は、横断面の形状が切り欠きで、その孔径が前記接続孔(102a‐2)と同じで、長さが前記孔径よりも大きい、ことを特徴とする請求項2に記載の内視鏡に適用されるセルフロッキング装置。
【請求項4】
中心軸(301)及び位置決め部材(302)を備える固定アセンブリ(300)をさらに備え、
前記左ストッパ部材(302)はボルトを介して前記中心軸(301)に固定され、
前記駆動歯車(201)と前記従動歯車(101)とは順次前記中心軸(301)に套設され、
前記シフトシート(102b)はピン軸(402)を介して前記位置決め部材(302)に接続される、ことを特徴とする請求項3に記載の内視鏡に適用されるセルフロッキング装置。
【請求項5】
前記係合アセンブリ(200)は歯車固定部材(202)をさらに備え、前記歯車固定部材は前記中心軸(301)に固定され、中心バンプ(202a)及びゴムリング(202b)を備え、前記ゴムリング(202b)は前記中心バンプ(202a)の外輪郭に套設され、前記駆動歯車(201)は前記ゴムリング(202b)の外側に套設される、ことを特徴とする請求項4に記載の内視鏡に適用されるセルフロッキング装置。
【請求項6】
前記接続アセンブリ(100)は、一端が前記シフトシート(102b)にヒンジ接続されるシフトハンドル(104)をさらに備える、ことを特徴とする請求項5に記載の内視鏡に適用されるセルフロッキング装置。
【請求項7】
前記接続アセンブリ(100)は、前記従動歯車(101)と貼り合せるばねシート(103)をさらに備え、前記ばねシート(103)に第1突起(103a)が設けられ、前記第1突起(103a)は、前記歯車接続ブロック(102a)での係止突起柱(102a‐2)と前記ばねシート(103)とが当接する表面と係合される、ことを特徴とする請求項6に記載の内視鏡に適用されるセルフロッキング装置。
【請求項8】
前記ばねシート(103)は、前記第1突起(103a)と同一直線上にある第2突起(103b)をさらに備える、ことを特徴とする請求項7に記載の内視鏡に適用されるセルフロッキング装置。
【請求項9】
前記固定アセンブリ(300)は、前記中心軸(301)の他側に固定されるハンドルストッパ部材(304)をさらに備える、ことを特徴とする請求項4~8のいずれか1項に記載の内視鏡に適用されるセルフロッキング装置。
【請求項10】
前記固定アセンブリ(300)は、前記シフトハンドル(104)に挿通されて前記ハンドルストッパ部材(304)に接続される接続軸(305)をさらに備える、ことを特徴とする請求項9に記載の内視鏡に適用されるセルフロッキング装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は医療の技術分野に関し、特に、内視鏡に適用されるセルフロッキング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
内視鏡は現在の医療機器として広く用いられている。医療関係者は、使用の際に、シフトノブを動かすことによって内視鏡のレンズの人体内の位置を制御し、実験や手術を行う際に、一般には、人体の内部の構造や組織を見るとともに、手を緩めて内視鏡に対して操作を停止することができないことに注意する必要がある。
【0003】
従って、現在の市場における内視鏡の装置にはいくつかの欠陥が存在する。
(1)操作が必要な医療関係者はずっと手でシフトノブを押しているが、セルフロッキングすることができないので、使用時に不便である。
(2)セルフロッキングを実現する部品(例えば、ブレーキ原理式)は、摩耗しやすく、または壊れやすく、装置の使用率が低くなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この部分の目的は、本発明の実施例のいくつかの態様を概説し、いくつかのより好ましい実施例を簡単に説明することである。この部分、本願の明細書の要約及び発明の名称において、この部分、本願の明細書の要約及び発明の名称の目的が曖昧にならないように、簡略化または省略される場合があるが、この簡略化または省略は、本発明の範囲を限定するために用いられない。
【0005】
上記及び/または従来の技術に存在する問題に鑑み、本発明を提案する。
【0006】
従って、本発明の1つの目的は、内視鏡に適用されるセルフロッキング装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記技術的問題を解決するために、本発明は以下の技術的解決手段を提案する。内視鏡に適用されるセルフロッキング装置であって、ピンを介して係合される従動歯車とシフトレバーを備える接続アセンブリと、前記シフトレバーを介して前記従動歯車と噛み合う駆動歯車を備える係合アセンブリと、を備える。
【0008】
本発明による内視鏡に適用されるセルフロッキング装置として、好ましくは、前記シフトレバーは一体成形される歯車接続ブロックとシフトシートを備え、前記歯車接続ブロックの横断面は半環状であり、前記歯車接続ブロックと前記シフトシートとの間の夾角は45°~90°である。
【0009】
本発明による内視鏡に適用されるセルフロッキング装置として、好ましくは、前記従動歯車は、ストッパ孔が設けられる接続突起を備え、前記歯車接続ブロックに係止突起柱が設けられ、前記係止突起柱に接続孔が設けられ、前記接続孔はピンを介して前記ストッパ孔と係合され、前記ストッパ孔は、横断面の形状が切り欠きで、その孔径が前記接続孔と同じで、長さが前記孔径よりも大きい。
【0010】
本発明による内視鏡に適用されるセルフロッキング装置として、好ましくは、中心軸及び位置決め部材を備える固定アセンブリをさらに備え、前記左ストッパ部材はボルトを介して前記中心軸に固定され、前記駆動歯車と前記従動歯車とは順次前記中心軸に套設され、前記シフトシートはピン軸を介して前記位置決め部材に接続される。
【0011】
本発明による内視鏡に適用されるセルフロッキング装置として、好ましくは、前記係合アセンブリは歯車固定部材をさらに備え、前記歯車固定部材は前記中心軸に固定され、中心バンプ及びゴムリングを備え、前記ゴムリングは前記中心バンプの外輪郭に套設され、前記駆動歯車は前記ゴムリングの外側に套設される。
【0012】
本発明による内視鏡に適用されるセルフロッキング装置として、好ましくは、前記接続アセンブリは、一端が前記シフトシートにヒンジ接続されるシフトハンドルをさらに備える。
【0013】
本発明による内視鏡に適用されるセルフロッキング装置として、好ましくは、前記接続アセンブリは、前記従動歯車と貼り合せるばねシートをさらに備え、前記ばねシートに第1突起が設けられ、前記第1突起は、前記歯車接続ブロックでの係止突起柱と前記ばねシートとが当接する表面と係合される。
【0014】
本発明による内視鏡に適用されるセルフロッキング装置として、好ましくは、前記ばねシートは、前記第1突起と同一直線上にある第2突起をさらに備える。
【0015】
本発明による内視鏡に適用されるセルフロッキング装置として、好ましくは、前記固定アセンブリは、前記中心軸の他側に固定されるハンドルストッパ部材をさらに備える。
【0016】
本発明による内視鏡に適用されるセルフロッキング装置として、好ましくは、前記固定アセンブリは、前記シフトハンドルに挿通されて前記ハンドルストッパ部材に接続される接続軸をさらに備える。
【0017】
本発明の有益な効果は以下のとおりである。
(1)従動歯車と駆動歯車との噛合によって、セルフロッキングを実現し、セルフロッキング効果が明らかになる。
(2)レバー構造の設計により、部品の外力を必要とせずに従動歯車と駆動歯車との間の噛合及び分離の往復切替を実現することができ、部品を節約するだけでなく、器具の耐用年数を延長させる。
【0018】
本発明の実施例の技術的解決手段をより明瞭に説明するために、以下、実施例の説明のために使用する図面を簡単に説明する。明らかに、以下に説明する図面は本発明のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労力なしで、これらの図面に基づいて他の図面を得ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明に係る内視鏡に適用されるセルフロッキング装置の1つの角度の部分分解概略図である。
図2】本発明に係る内視鏡に適用されるセルフロッキング装置の別の角度の部分分解概略図である。
図3】本発明に係る内視鏡に適用されるセルフロッキング装置の前記ばねシートの全体構造の概略図である。
図4】本発明に係る内視鏡に適用されるセルフロッキング装置の非セルフロッキング状態での前記シフトレバーと前記ばねシートとの位置関係の構造概略図である。
図5】本発明に係る内視鏡に適用されるセルフロッキング装置のセルフロッキング状態での前記シフトレバーと前記ばねシートとの位置関係の構造概略図である。
図6】本発明に係る内視鏡に適用されるセルフロッキング装置の非セルフロッキング状態での構造概略図である。
図7】本発明に係る内視鏡に適用されるセルフロッキング装置のセルフロッキング状態での構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の上記目的、特徴及び利点をより明確に理解するために、以下、明細書の図面を参照しながら本発明の具体的な実施形態を詳細に説明する。
【0021】
本発明を十分に理解するために、以下の説明において多くの具体的な詳細が記載されているが、本発明は、本明細書に記載されているものとは異なる他の態様を用いて実施されてもよく、当業者であれば、本発明の本質に反することなく、類似している構想を行うことができるので、本発明は、以下に開示される具体的な実施例に限定されない。
【0022】
次に、ここでいう「一実施例」または「実施例」とは、本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれ得る特定の特徴、構造、または特性を意味する。本明細書において異なる部分に記載されている「一実施例では」は、同じ実施例を意味するものではなく、他の実施例とは別個のまたは選択的に排斥する実施例ではない。
【0023】
実施例1
図1図7を参照して、本発明は内視鏡に適用されるセルフロッキング装置を提供し、本発明の実施例1では、その主体は、接続アセンブリ100と係合アセンブリ200を備え、接続アセンブリ100と係合アセンブリ200との相互作用により、セルフロッキング及び非セルフロッキング状態を実現する。
【0024】
具体的には、接続アセンブリ100は、ピン401を介して係合される従動歯車101とシフトレバー102を備え、このようにして、シフトレバー102を動かして運動させる時、従動歯車101は係合アセンブリ200に対する左右運動(ここでは左右というのは、図示における向きに対する方向であり、明瞭に表現するために、図におけるx軸の正方向は「右」と定義され、以下、「左」または「右」で説明するが、繰り返し説明しない)を実現することができ、それにより互いに噛み合ってセルフロッキングを形成する状態、及び互いに離脱して非セルフロッキング状態を形成する。
【0025】
係合アセンブリ200は、シフトレバー102を介して従動歯車101と噛み合う駆動歯車201を備える。
【0026】
なお、駆動歯車201と従動歯車101は、歯が互いに噛み合うことができる歯車であり、かつ両者の歯は対向する表面に設けられ、図面に示される。
【0027】
好適には、従動歯車101は、ストッパ孔101a‐1が設けられる接続突起101aを備え、ストッパ孔101a‐1の横断面の形状は切り欠き状である。
【0028】
シフトレバー102は歯車接続ブロック102aとシフトシート102bを備え、歯車接続ブロック102aに係止突起柱102a‐1が設けられ、2つの隣接する係止突起柱102a‐1間の窪み領域は接続突起101aと係合され、係止突起柱102a‐1は接続突起101aと係合され(接続突起101aは隣接する2つの係止突起柱102a‐1内に挿入される)、係止突起柱102a‐1に接続孔102a‐2が設けられ、接続孔102a‐2の横断面の形状は円形であり、かつその位置はストッパ孔101a‐1に連通する。
【0029】
好ましくは、接続の安定性を確保するために、係止突起柱102a‐1の数は4つであることが好ましく、接続突起101aの数は2つであり、図示を参照して、数はこれに限らず、その他の数も本願の範囲内にあり、1つずつ列挙しない。
【0030】
なお、ストッパ孔101a‐1の孔径は接続孔102a‐2と同じであるが、ストッパ孔101a‐1の長さは孔径よりも大きく、従って、ピン401がストッパ孔101a‐1及び接続孔102a‐2に挿通されてシフトレバー102及び従動歯車101に接続された後、接続されたシフトレバー102はピン401に伴ってストッパ孔101a‐1の長手方向に沿って上下に移動する(ここで「上下」は、図示における向きに対する方向であり、明瞭に表現するために、図におけるy軸の正方向は「上」と定義され、以下、「上」または「下」で説明するが、繰り返し説明しない)。
【0031】
実施例2
図1図7を参照して、本発明は内視鏡に適用されるセルフロッキング装置を提供し、本発明の実施例2は、以下の点で実施例1とは異なる。本実施例では、中心軸301及び位置決め部材302を備える固定アセンブリ300をさらに備え、駆動歯車201と従動歯車101とは順次中心軸301に套設され、左ストッパ部材302はボルトを介して中心軸301に固定され、シフトシート102bはピン軸402を介して位置決め部材302に接続される。
【0032】
具体的には、接続アセンブリ100は従動歯車101及びシフトレバー102を備え、従動歯車101は、ストッパ孔101a‐1が設けられる接続突起101aを備え、ストッパ孔101a‐1の横断面の形状は切り欠き状である。シフトレバー102は歯車接続ブロック102aとシフトシート102bを備え、歯車接続ブロック102aに係止突起柱102a‐1が設けられ、2つの隣接する係止突起柱102a‐1間の窪み領域は接続突起101aと係合され、係止突起柱102a‐1は接続突起101aと係合され、係止突起柱102a‐1に接続孔102a‐2が設けられ、接続孔102a‐2の横断面の形状は円形であり、かつその位置はストッパ孔101a‐1に連通する。従動歯車101はピン401を介してシフトレバー102と係合される。
【0033】
好適には、歯車接続ブロック102aとシフトシート102bとは一体成形され、歯車接続ブロック102aの横断面は半環状であり、それにより歯車接続ブロック102aがストッパ孔101a‐1に沿って上下運動する時、干渉が発生しないようにする。歯車接続ブロック102aとシフトシート102bとの間の夾角は45°~90°であり、このようにして、シフトシート102bを動かすことで歯車接続ブロック102aを運動させ、かつ省力化ができる。
【0034】
係合アセンブリ200は、シフトレバー102を介して従動歯車101と噛み合う駆動歯車201を備える。
【0035】
固定アセンブリ300は中心軸301及び位置決め部材302を備え、駆動歯車201と従動歯車101とは順次中心軸301に套設され、左ストッパ部材302はボルトを介して中心軸301に固定され、シフトシート102bはピン軸402を介して位置決め部材302に接続される。
【0036】
好ましくは、ピン軸402は左ストッパ部材302にヒンジ接続される。
【0037】
駆動歯車201の位置ずれを回避するために、本実施例では、係合アセンブリ200は歯車固定部材202をさらに備え、歯車固定部材202は、中心軸301に固定され、中心バンプ202a及びゴムリング202bを備え、ゴムリング202bは中心バンプ202aの外輪郭に套設され、駆動歯車201はゴムリング202bの外側に套設される。ゴムリング202bによって中心バンプ202aと駆動歯車201との摩擦が大きくなる。
【0038】
好適には、歯車固定部材202にストッパ柱202cが設けられ、駆動歯車201に差し込み突起201aが設けられ、差し込み突起201aはストッパ柱202cと係合され、駆動歯車201の位置を規制する。
【0039】
なお、本実施例では、シフトシート102bはピン軸402を介して位置決め部材302に固定され、従って、シフトシート102bの固定されない一端が力を受けると、歯車接続ブロック102aはピン軸402を回転中心として、歯車接続ブロック102aの他端はピン401を介してストッパ孔101a‐1を運動し、従って、本実施例では、サイズや可動範囲に適応するために、ストッパ孔101a‐1の形状は円弧状となる。
【0040】
動作原理は以下のとおりである。シフトシート102bの固定されない一端を引っ張り、歯車接続ブロック102aはピン軸402を中心として回転し、同時に、歯車接続ブロック102aはピン401を介してストッパ孔101a‐1に沿ってスライドする。ピン401が図におけるストッパ孔101a‐1の下方(最下端)に運動する時、駆動歯車201と従動歯車101は互いに噛み合い、この時に装置はセルフロッキングを実現する。ピン401が図におけるストッパ孔101a‐1の上方(最上端)に運動する時、駆動歯車201と従動歯車101は噛み合い、この時に装置はセルフロッキングを解除する。
【0041】
実施例3
図1図7を参照して、本発明は内視鏡に適用されるセルフロッキング装置を提供し、本発明の実施例3は、以下の点で実施例2とは異なる。本実施例では、接続アセンブリ100は、従動歯車101と貼り合せるばねシート103をさらに備え、ばねシート103に第1突起103aが設けられ、第1突起103aは歯車接続ブロック102aでの押圧突起102a‐3と係合される。
【0042】
理解を容易にするために、図示の方向を例として具体的に説明し、押圧突起102a‐3が第1突起103aの下方にある場合、この時に装置はセルフロッキング状態にあり、押圧突起102a‐3が第1突起103aの上方にある場合、この時に装置は非セルフロッキング状態にある。押圧突起102a‐3と第1突起103aとの相互係合によって、使用者は歯車接続ブロック102aを動かした時に手触りを取得し、いつまで位置に達するかを知る。
【0043】
好ましくは、ばねシート103は、第1突起103aと同一直線上にある第2突起103bをさらに備える。ここで第2突起103bの作用は第1突起103aが位置するリブでの弾性ポテンシャルエネルギーを増やすためである。
【0044】
実施例4
図1図7を参照して、本発明は内視鏡に適用されるセルフロッキング装置を提供し、本発明の実施例4は、以下の点で実施例3とは異なる。接続アセンブリ100は、一端がシフトシート102bにヒンジ接続されるシフトハンドル104をさらに備える。
【0045】
具体的には、接続アセンブリ100は、従動歯車101、シフトレバー102、ばねシート103及びシフトハンドル104を備え、従動歯車101は、ストッパ孔101a‐1が設けられる接続突起101aを備え、ストッパ孔101a‐1の横断面の形状は切り欠き状でありかつ弧状である。シフトレバー102は歯車接続ブロック102a及びシフトシート102bを備え、歯車接続ブロック102aに係止突起柱102a‐1が設けられ、2つの隣接する係止突起柱102a‐1間の窪み領域は接続突起101aと係合され、係止突起柱102a‐1は接続突起101aと係合され、係止突起柱102a‐1に接続孔102a‐2が設けられ、接続孔102a‐2の横断面の形状は円形であり、かつその位置はストッパ孔101a‐1に連通する。従動歯車101はピン401を介してシフトレバー102と係合される。
【0046】
好適には、歯車接続ブロック102aとシフトシート102bとは一体成形され、歯車接続ブロック102aの横断面は半環状であり、それにより歯車接続ブロック102aがストッパ孔101a‐1に沿って上下運動する時、干渉が発生しないようにする。歯車接続ブロック102aとシフトシート102bとの間の夾角は45°~90°であり、このようにして、シフトシート102bを動かすことで歯車接続ブロック102aを運動させ、かつ省力の作用を達成することができる。
【0047】
シフトハンドル104の一端はシフトシート102bにヒンジ接続される。
【0048】
ばねシート103は従動歯車101と貼り合せ、ばねシート103に第1突起103aが設けられ、第1突起103aは歯車接続ブロック102aでの押圧突起102a‐3と係合される。
【0049】
係合アセンブリ200は駆動歯車201及び歯車固定部材202を備え、駆動歯車201はシフトレバー102を介して従動歯車101と噛み合い、歯車固定部材202は中心軸301に固定され、中心バンプ202a及びゴムリング202bを備え、ゴムリング202bは中心バンプ202aの外輪郭に套設され、駆動歯車201はゴムリング202bの外側に套設される。
【0050】
固定アセンブリ300は中心軸301及び位置決め部材302を備え、駆動歯車201と従動歯車101とは順次中心軸301に套設され、左ストッパ部材302はボルトを介して中心軸301に固定され、シフトシート102bはピン軸402を介して位置決め部材302に接続される。
【0051】
好ましくは、ピン軸402は左ストッパ部材302にヒンジ接続される。
【0052】
好適には、固定アセンブリ300はハンドルストッパ部材304及び接続軸305をさらに備え、ハンドルストッパ部材304は中心軸301の他側に固定され、接続軸305はシフトハンドル104に挿通されてハンドルストッパ部材304に接続される。
【0053】
好適には、歯車固定部材202にストッパ柱202cが設けられ、駆動歯車201に差し込み突起201aが設けられ、差し込み突起201aはストッパ柱202aと係合され、駆動歯車201の位置を規制する。
【0054】
動作原理は以下のとおりである。シフトハンドル104をスライドして、シフトハンドル104を図示の最も左側に動かし、この時、ピン401が図におけるストッパ孔101a‐1の下方(最下端)に移動すると、駆動歯車201と従動歯車101は互いに噛み合い、これにより、装置はセルフロッキングを実現する。シフトハンドル104をスライドして、シフトハンドル104を図示の最も右側に動かし、この時、ピン401が図におけるストッパ孔101a‐1の上方(最上端)に移動すると、駆動歯車201と従動歯車101が噛み合いを解除し、これにより、装置がセルフロッキングを解除する。レバー構造の設計により、部品の外力を必要とせずに従動歯車と駆動歯車との間の噛合及び分離の往復切替を実現することができ、部品を節約するだけでなく、器具の耐用年数を延長させる。
【0055】
上記実施例は本発明の技術的解決手段を限定するものではなく、単に説明するために用いられ、好適な実施形態を参照して本発明を詳細に説明したが、当業者であれば、本発明の技術的解決手段の精神および範囲を逸脱せず、本発明の技術的解決手段に対して補正または同等置換を行ってもよく、それらはいずれも本発明の請求項の範囲に含まれることを理解すべきである。
【符号の説明】
【0056】
100 接続アセンブリ
101 従動歯車
101a 接続突起
101a‐1 ストッパ孔
102 シフトレバー
102a 歯車接続ブロック
102a‐1 係止突起柱
102a‐2 接続孔
102a‐3 押圧突起
102b シフトシート
103 ばねシート
103a 第1突起
103b 第2突起
104 シフトハンドル
200 係合アセンブリ
201 駆動歯車
201a 差し込み突起
202 歯車固定部材
202a 中心バンプ
202b ゴムリング
202c ストッパ柱
300 固定アセンブリ
301 中心軸
302 位置決め部材
304 ハンドルストッパ部材
305 接続軸
401 ピン
402 ピン軸
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】