(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-10
(54)【発明の名称】選別装置用の移送コンテナ
(51)【国際特許分類】
B65G 47/38 20060101AFI20221102BHJP
B07C 5/36 20060101ALI20221102BHJP
B65G 17/36 20060101ALI20221102BHJP
【FI】
B65G47/38
B07C5/36
B65G17/36 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022513451
(86)(22)【出願日】2020-09-01
(85)【翻訳文提出日】2022-04-27
(86)【国際出願番号】 EP2020074333
(87)【国際公開番号】W WO2021043760
(87)【国際公開日】2021-03-11
(31)【優先権主張番号】102019006313.9
(32)【優先日】2019-09-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521268576
【氏名又は名称】インターロール ホールディング アクツィエンゲゼルシャフト
【氏名又は名称原語表記】Interroll Holding AG
(74)【代理人】
【識別番号】110001302
【氏名又は名称】特許業務法人北青山インターナショナル
(72)【発明者】
【氏名】アイジンガー,トーマス
【テーマコード(参考)】
3F015
3F034
3F079
【Fターム(参考)】
3F015AA06
3F015DA07
3F034LB09
3F079DA18
(57)【要約】
本発明は、搬送トラック(2)に沿って移動可能であり、支持フレーム(6)を有する選別装置(1)用の移送コンテナ(4)に関するものであり、支持フレームには、少なくとも1の搬送トレイ(8、10)、特に、第1の搬送トレイ(8)と、移送コンテナ(4)の搬送方向(A)において第1の搬送トレイ(8)に続く第2の搬送トレイ(10)とが、回転可能に取り付けられ、少なくとも1の搬送トレイ(8、10)が、作動装置(12)により、荷物(L)を移送するためのほぼ水平な移送位置(P1)と荷物(L)を降ろすためのほぼ鉛直な傾斜位置(P2)との間で回転可能であり、作動装置(12)が、搬送トレイに接続された作動レバー(14、16)、特に、第1の搬送トレイ(8)に接続された第1の作動レバー(14)と、第2の搬送トレイ(10)に接続された第2の作動レバー(16)とを有し、作動レバー(14、16)、特に、第1の作動レバー(14)および/または第2の作動レバー(16)が、移送位置(P1)および/または傾斜位置(P2)において、ブロッキング位置を形成する死点位置に配置される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送トラック(2)に沿って移動可能であり、支持フレーム(6)を有する選別装置(1)用の移送コンテナ(4)であって、
前記支持フレームには、少なくとも1の搬送トレイ(8、10)、特に、第1の搬送トレイ(8)と、前記移送コンテナ(4)の搬送方向(A)において前記第1の搬送トレイ(8)に続く第2の搬送トレイ(10)とが、回転可能に取り付けられ、
前記少なくとも1の搬送トレイ(8、10)が、作動装置(12)により、荷物(L)を移送するためのほぼ水平な移送位置(P1)と荷物(L)を降ろすためのほぼ鉛直な傾斜位置(P2)との間で回転可能であり、
前記作動装置(12)が、搬送トレイに接続された作動レバー(14、16)、特に、前記第1の搬送トレイ(8)に接続された第1の作動レバー(14)と、前記第2の搬送トレイ(10)に接続された第2の作動レバー(16)とを有し、
前記作動レバー(14、16)、特に、前記第1の作動レバー(14)および/または前記第2の作動レバー(16)が、それぞれ、移送位置(P1)および/または傾斜位置(P2)において、ブロッキング位置を形成する死点位置に配置されることを特徴とする移送コンテナ。
【請求項2】
請求項1に記載の移送コンテナにおいて、
前記作動レバー(14、16)が、前記移送位置(P1)において、前記ブロッキング位置を形成する死点位置に配置されることを特徴とする移送コンテナ。
【請求項3】
請求項1に記載の移送コンテナにおいて、
前記作動装置(12)が、前記作動レバー(14、16)、特に、第1の作動レバー(14)および第2の作動レバー(16)を動かすために、前記支持フレーム(6)に回転可能に取り付けられたトリガーレバー(18)を有し、
前記作動レバー、特に、第1の作動レバー(14)および/または第2の作動レバー(16)が、移送位置(P1)および/または傾斜位置(P2)において、前記トリガーレバー(18)により、ブロッキング位置を形成する死点位置へ移動可能であることを特徴とする移送コンテナ。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れか一項に記載の移送コンテナにおいて、
前記搬送トレイ(8、10)が、前記作動レバー(14、16)を案内するために、前記移送コンテナ(4)の搬送方向(A)に整列されるガイド要素(20、24)を有し、前記作動レバー(14、16)が、前記ガイド要素(20、24)と相互作用する転がり要素および/またはスライド要素(22、26)を備え、それによって前記作動レバー(14、16)が前記ガイド要素(22、24)に沿って移動可能であり、
特に、
前記第1の搬送トレイ(8)が、前記第1の作動レバー(14)を案内するために、前記移送コンテナ(4)の搬送方向(A)に整列される第1のガイド要素(20)を有し、前記第1の作動レバー(14)が、前記第1のガイド要素(20)と相互作用する第1の転がり要素および/またはスライド要素(22)を有し、それによって前記第1の作動レバー(14)が前記第1のガイド要素(22)に沿って移動可能であり、
前記第2の搬送トレイ(10)が、前記第2の作動レバー(16)を案内するために、前記移送コンテナ(4)の搬送方向(A)に整列される第2のガイド要素(24)を有し、前記第2の作動レバー(16)が、前記第2のガイド要素(24)と相互作用する第2の転がり要素および/またはスライド要素(26)を有し、それによって前記第2の作動レバー(16)が前記第2のガイド要素(24)に沿って移動可能であることを特徴とする移送コンテナ。
【請求項5】
請求項1乃至4の何れか一項に記載の移送コンテナにおいて、
前記作動レバー(14、16)が、ガイド部分(14a、16a)と、このガイド部分(14a、16a)に対して、好ましくは約20°~約50°の予め設定された角度(α1、α2)で角度付けされた関節部分(14b、16b)とを備え、
前記ガイド部分(14a、16a)が、長手軸方向端部(14a1、16a1)において、前記搬送トレイ(8、10)のガイド要素(20、24)上に配置され、前記作動レバー(14、16)が、前記ガイド部分(14a、16a)および関節部分(14b、16b)の接続領域(14c、16c)において、前記支持フレーム(6)に回転可能に取り付けられ、
特に、
前記第1の作動レバー(14)が、ガイド部分(14a)と、このガイド部分(14a)に対して、好ましくは約20°~約50°の予め設定された角度(α1)で角度付けされた関節部分(14b)とを備え、
前記ガイド部分(14a)が、長手軸方向端部(14a1)において、前記第1の搬送トレイ(8)の第1のガイド要素(20)上に配置され、前記第1の作動レバー(14)が、前記ガイド部分(14a)および関節部分(14b)の接続領域(14c)において、前記支持フレーム(6)に回転可能に取り付けられ、
かつ/または、
前記第2の作動レバー(16)が、ガイド部分(16a)と、このガイド部分(16a)に対して、好ましくは約20°~約50°の予め設定された角度(α2)で角度付けされた関節部分(16b)とを備え、
前記ガイド部分(16a)が、長手軸方向端部(16a1)において、前記第2の搬送トレイ(10)の第2のガイド要素(24)上に配置され、前記第2の作動レバー(16)が、前記ガイド部分(16a)および関節部分(16b)の接続領域(16c)において、前記支持フレーム(6)に回転可能に取り付けられていることを特徴とする移送コンテナ。
【請求項6】
請求項5に記載の移送コンテナにおいて、
好ましくは関節部分(14b、16b)に対して垂直となるように整列され、かつ前記トリガーレバー(18)の表面に沿って移動可能な転がり要素および/またはスライド要素(28、30)が、前記作動レバー(14、16)の関節部分(14b、16b)の長手軸方向端部(14b1、16b1)に配置され、
特に、
好ましくは関節部分(14b)に対して垂直となるように整列され、かつ前記トリガーレバー(18)の表面に沿って移動可能な第3の転がり要素および/またはスライド要素(28)が、前記第1の作動レバー(14)の関節部分(14b)の長手軸方向端部(14b1)に配置され、
かつ/または、
好ましくは関節部分(16b)に対して垂直となるように整列され、かつ前記トリガーレバー(18)の表面に沿って移動可能な第4の転がり要素および/またはスライド要素(30)が、前記第2の作動レバー(16)の関節部分(16b)の長手軸方向端部(16b1)に配置されていることを特徴とする移送コンテナ。
【請求項7】
請求項4乃至6の何れか一項に記載の移送コンテナにおいて、
前記移送コンテナ(4)が、第2のトリガー要素(34)、好ましくは閉鎖ランプを越えて移動するときに、前記搬送トレイ(8、10)を傾斜位置(P2)から移送位置(P1)へ移動させるために前記作動レバー(14、16)が死点位置へ移動可能となるように、前記作動レバー(14、16)の関節部分(14b、16b)、好ましくは関節部分(14b、16b)の長手軸方向端部(14b1)が、前記第2のトリガー要素(34)によって偏位可能であることを特徴とする移送コンテナ。
【請求項8】
請求項2乃至7の何れか一項に記載の移送コンテナにおいて、
前記移送コンテナ(4)が第1のトリガー要素(32)を越えて移動するときに、前記搬送トレイ(8、10)を移送位置(P1)から傾斜位置(P2)へ移動させるために、前記作動レバー(14、16)が、前記トリガーレバー(18)により、好ましくは同期して、死点位置から移動可能となるように、前記トリガーレバー(18)が、前記トリガー要素(32)によって偏位可能であり、
前記作動レバー(14、16)が死点位置を乗り越えるときに1gより大きいG力によって加速されるように、前記トリガーレバー(18)が前記ガイド要素(20、24)と相互作用することを特徴とする移送コンテナ。
【請求項9】
請求項3乃至8の何れか一項に記載の移送コンテナにおいて、
前記作動装置(12)によって前記搬送トレイ(8、10)がほぼ水平な移送位置(P1)とほぼ鉛直な傾斜位置(P2)との間で動かされるときに、前記作動レバー(14、16)の転がり要素および/またはスライド要素(22、26)が前記ガイド要素(20、24)上で相互に直線運動を描くように、前記作動装置(12)が構成されていることを特徴とする移送コンテナ。
【請求項10】
請求項3乃至9の何れか一項に記載の移送コンテナにおいて、
前記転がり要素および/またはスライド要素(22、26)が、振動および/または騒音を減衰させるために、エラストマーから構成されていることを特徴とする移送コンテナ。
【請求項11】
請求項2乃至10の何れか一項に記載の移送コンテナにおいて、
前記トリガーレバー(18)が、ベアリング要素(36)、好ましくはエラストマーから構成された転がり要素および/またはスライド要素を有し、その上に前記トリガーレバー(18)が静止位置で支えられることを特徴とする移送コンテナ。
【請求項12】
請求項4乃至11の何れか一項に記載の移送コンテナにおいて、
前記ガイド部分(14a、16a)が、弾性的に変形可能であるように、特に少なくとも所定領域において、ガス補助吸収体および/またはバネであるように構成されていることを特徴とする移送コンテナ。
【請求項13】
請求項4乃至12の何れか一項に記載の移送コンテナにおいて、
前記作動レバー(14、16)の関節部分(14b、16b)が、それぞれ前記移送コンテナ(4)の搬送方向(A)に沿って配置される前記移送コンテナ(4)の中心に向かって傾斜していることを特徴とする移送コンテナ。
【請求項14】
請求項1乃至13の何れか一項に記載の移送コンテナにおいて、
前記第1の搬送トレイ(8)が前記第1の作動レバー(14)により、前記第2の搬送トレイ(10)が前記第2の作動レバー(16)により、移送位置(P1)と傾斜位置(P2)との間で相互に独立して移動可能であることを特徴とする移送コンテナ。
【請求項15】
請求項1乃至13の何れか一項に記載の移送コンテナにおいて、
前記第1の作動レバー(14)および前記第2の作動レバー(16)が、結合要素(38)によって互いに結合されていることを特徴とする移送コンテナ。
【請求項16】
請求項1乃至15の何れか一項に記載の移送コンテナにおいて、
前記作動装置(12)のすべての要素が、開閉時に前記搬送トレイ(8、10)が動く鉛直高さに配置されていることを特徴とする移送コンテナ。
【請求項17】
選別装置(1)であって、
搬送トラック(2)と、請求項1乃至16の何れか一項に記載の少なくとも1の移送コンテナ(4)とを備え、前記移送コンテナが搬送トラック(2)に沿って移動可能であることを特徴とする選別装置。
【請求項18】
移送コンテナ(4)を有する選別装置(1)を作動させるための方法であって、
支持フレーム(6)を有する移送コンテナ(4)が、搬送トラック(2)に沿って移動可能であり、
少なくとも1の搬送トレイ(8、10)、特に、第1の搬送トレイ(8)と、前記移送コンテナ(4)の搬送方向(A)において前記第1の搬送トレイ(8)に続く第2の搬送トレイ(10)とが、前記支持フレームに回転可能に取り付けられ、
前記少なくとも1の搬送トレイ(8、10)が、作動装置(12)により、荷物(L)を移送するためのほぼ水平な移送位置(P1)と、荷物(L)を降ろすための特にほぼ鉛直な傾斜位置(P2)との間で回転可能であり、
前記搬送トレイを移送位置(P1)から傾斜位置に移動させるために、前記搬送トレイ(8)の重心および/または前記搬送トレイに接続された作動レバー(14、16)の重心が、最初に持ち上げられて、その後に下げられることを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、選別装置用の移送コンテナに関する。本発明はさらに、選別装置に関する。本発明はさらに、選別装置を作動させるための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
いわゆるスプリットトレイソータ、すなわちピースグッズソータは、典型的には、固定フレームに沿って閉じた部分、殆どの場合、水平な部分を通って移動する、駆動式の無端のコンベヤベルトを備えるもので、物品の選別装置として知られている。さらに、選別装置は、相互に間隔をあけて配置された多数の移送コンテナを備える。
【0003】
選別装置は、従来、選別される物品のインフィードと、移送コンテナに集められた物品を降ろすための配送ステーションと相互作用する。この種の選別装置は、選別されて特定の組合せで組み立てられる物品の特定のバッチが移送されて、特定の流通チャネルに配送されるような流通システムにおいて使用されている。
【0004】
このようなスプリットトレイソータは、小型で軽量なパッケージやピースグッズに使用することができる。このようなスプリットトレイソータには、複数の様々な開閉機構が存在する。従来は、ラッチが開放されて、トレイの半分が開放中に落下する。ここでは、トレイの半分が進行方向に開き、トレイのもう半分が進行方向と逆向きに開く。トレイの半分は、搬送トレイとも呼ばれる。
【0005】
DE102013017314A1は、回転可能なフラップを有する物品の選別装置用の移送コンテナを開示している。フラップの閉鎖位置は、ロック装置によって固定される。
【0006】
DE69611740T2は、移送経路に沿って移動可能な移送要素を有する製品の選別装置を開示している。回動可能な製品キャリアは、製品を運ぶことができ、あるいは、回動することにより、製品を下方に目標とする形で解放することができる。製品キャリアは、ロックフックによって水平方向に整列した状態で保持される。
【0007】
このため、既存の移送コンテナを改良することが求められている。
【発明の概要】
【0008】
目的は、独立請求項の主題により本発明に従って達成される。設計の実施形態は、従属請求項の主題であるとともに、本明細書の主題である。
【0009】
一態様は、搬送トラックに沿って移動可能な選別装置用の移送コンテナに関するもので、この移送コンテナは、支持フレームを有し、この支持フレームには、第1の搬送トレイと、移送コンテナの搬送方向において第1の搬送トレイに続く第2の搬送トレイとが、回転可能に取り付けられている。
【0010】
回転可能とは、第1の搬送トレイおよび第2の搬送トレイが、それぞれ、搬送方向と直交するように配置された軸を中心に回動可能であることを意味し得る。搬送方向は、移送コンテナが選別装置の搬送トラックに沿って搬送される方向および/または搬送可能である方向である。
【0011】
搬送トレイは、作動装置により、積荷を搬送するためのほぼ水平な移送位置と、積荷を降ろすためのほぼ鉛直な傾斜位置との間で回転可能である。作動装置は、第1の搬送トレイに接続された第1の作動レバーと、第2の搬送トレイに接続された第2の作動レバーとを有する。第1の作動レバーおよび/または第2の作動レバーは、移送位置および/または傾斜位置において、ブロッキング位置を形成する死点(デッドセンター)位置に配置される。
【0012】
設計の一実施形態において、搬送トレイを移送位置から傾斜位置に移送するために、搬送トレイの重心および/または搬送トレイに接続された作動レバーの重心は、最初に持ち上げられて、その後に下げられる。
【0013】
設計の一実施形態において、移送コンテナを移送位置で固定する可能性が本発明によって提供される。搬送トラックに沿って移動する間、移送コンテナが移送位置から離れて、傾斜位置をとることが保証されるが、これまでは、例えば固定ラッチのような別の固定手段によって保証されていた。本発明は、搬送トレイ(積載物の重量を含む)または作動レバーのような関与する要素の重量を利用する簡素化された固定機構を提供する。このため、運動学が、自己固定されるように構成される。
【0014】
本発明の1つの概念は、第1の作動レバーおよび/または第2の作動レバーが、移送位置および/または傾斜位置におおいて、ブロッキング位置を形成する死点位置に配置され得る選別装置用の移送コンテナを提供することにある。その結果、第1の搬送トレイおよび第2の搬送トレイの移送位置において積荷の力によって搬送トレイが意図せずに開かれることに対して、有利に固定することが可能になる。
【0015】
ここでの死点位置は、例えば、搬送トレイを移送位置から移動させるときに、搬送トレイを傾斜位置へと下方に移動させる前に、作動レバーをブロッキング位置から解放するために搬送トレイをいくらか持ち上げなくてはならないことを意味し得る。
【0016】
同様に、搬送トレイを傾斜位置から移動させるためには、搬送トレイを移送位置へと上方に移動させる前に、先ず、搬送トレイをさらにいくらか開く必要がある。
【0017】
傾斜位置にある第1の搬送トレイおよび第2の搬送トレイのブロッキングは、有利には、搬送トレイが開放時に揺れ戻るのを防止する。さらに、選別装置用の移送コンテナは、コンパクトな作動装置を備え、この作動装置は、費用効果の高い方法で製造することができるとともに、必要な機能、すなわち、ロック、搬送トレイの同期した開放および加速、開放時の搬送トレイのオーバーシュートおよび/または跳ね戻りの防止のうちの一部またはすべてを可能にすることができる。特に搬送トレイを開放するときに、衝突による衝撃を減衰させることができる。本発明の更なる実施形態は、更なる従属請求項の主題および図面を参照した以下の説明である。
【0018】
一実施形態によれば、作動装置が、第1の作動レバーおよび第2の作動レバーを動かすために、支持フレームに回転可能に取り付けられたトリガーレバーを有し、第1の作動レバーおよび/または第2の作動レバーが、移送位置において、トリガーレバーにより、ブロッキング位置を形成する死点位置から移動可能である。このため、回転可能に取り付けられたトリガーレバーは、有利には、移送位置にある作動レバーをブロッキング位置から移動させることが可能である。
【0019】
さらに、トリガーレバーは、第1および/または第2の作動レバーをブロッキング位置から移動させるように構成することができ、それにより、搬送トレイを移送位置から傾斜位置へ、またはその逆に移動させることができる。
【0020】
更なる一実施形態によれば、第1の搬送トレイが、第1の作動レバーを案内するために、移送コンテナの搬送方向に整列される第1のガイド要素、好ましくはガイドレールを有し、第1の作動レバーが、第1のガイド要素と相互作用する第1の転がり要素および/またはスライド要素を備え、それによって第1の作動レバーが第1のガイド要素に沿って移動可能であり、第2の搬送トレイが、第2の作動レバーを案内するために、移送コンテナの搬送方向に整列される第2のガイド要素、好ましくはガイドレールを有し、第2の作動レバーが、第2のガイド要素と相互作用する第2の転がり要素および/またはスライド要素を有し、それによって第2の作動レバーが第2のガイド要素に沿って移動可能である。
【0021】
対応するガイド要素を有する第1の搬送トレイおよび第2の搬送トレイを備えることは、有利には、作動レバーがガイド要素で案内されることを可能にする一方で、搬送トレイが、移送位置と傾斜位置との間の作動レバーの予め設定された運動経路の機能として移動されることを可能にする。さらに、ガイド要素は、死点位置の簡単な実施を可能にする。
【0022】
更なる一実施形態によれば、第1の作動レバーが、ガイド部分と、ガイド部分に対して、好ましくは約20°~約50°、より好ましくは約30°~約40°の予め設定された角度で角度付けされた関節部分とを有し、ガイド部分が、長手軸方向端部において、第1の搬送トレイの第1のガイド要素に配置され、第1の作動レバーが、ガイド部分と関節部分の接続領域において、支持フレームに回転可能に取り付けられている。
【0023】
第1の作動レバーに、ガイド部分と、ガイド部分に対して予め設定された角度で角度付けされた関節部分とを設けたことにより、作動レバーを偏位させる際に、トリガーレバーによって移動がトリガーされると、搬送トレイの傾斜位置および移送位置において、第1の作動レバーを所望のブロッキング位置に移動させることが有利に実現される。よって、この設計の実施形態は、作動レバーの作動を単純化する。
【0024】
更なる一実施形態によれば、第2の作動レバーが、ガイド部分と、ガイド部分に対して好ましくは約20°~約50°、より好ましくは約30°~約40°の予め設定された角度で角度付けされた関節部分とを備え、ガイド部分が、長手軸方向端部において、第2の搬送トレイの第2のガイド要素に配置され、第2の作動レバーが、ガイド部分と関節部分の接続領域において、支持フレームに回転可能に取り付けられている。
【0025】
ガイド部分と、ガイド部分に対して予め設定された角度で角度付けされたる関節部分とを有する第2の作動レバーを設けたことにより、有利には、作動レバーを偏位させる際に、トリガーレバーによって移動がトリガーされると、搬送トレイの傾斜位置および移送位置において、第2の作動レバーを所望のブロッキング位置に移動させることができる。
【0026】
更なる一実施形態によれば、好ましくは関節部分に対して垂直となるように整列され、かつトリガーレバーの表面に沿って移動可能な第3の転がり要素および/またはスライド要素が、第1の作動レバーの関節部分の長手軸方向端部に配置され、好ましくは関節部分に対して垂直となるように整列され、かつトリガーレバーの表面に沿って移動可能である第4の転がり要素および/またはスライド要素が、第2の作動レバーの関節部分の長手軸方向端部に配置されている。第3の転がり要素および/またはスライド要素および第4の転がり要素および/またはスライド要素を設けることによって、有利には、トリガーレバーにより作動レバーを少ない摩擦および騒音で作動させることが可能となる。
【0027】
更なる一実施形態によれば、移送コンテナが、第2のトリガー要素、好ましくは閉鎖ランプを越えて移動するときに、搬送トレイを傾斜位置から移送位置へ移動させるために第1の作動レバーおよび第2の作動レバーが死点位置へ移動可能となるように、第1の作動レバーの関節部分、好ましくは関節部分の長手軸方向端部、および/または第2の作動レバーの関節部分、好ましくは関節部分の長手軸方向端部が、第2のトリガー要素によって偏位可能である。このため、有利なことに、単に、作動レバーと第2のトリガー要素との間の相互作用によって、移送コンテナの搬送トレイを閉じることができる。
【0028】
更なる一実施形態によれば、移送コンテナが第1のトリガー要素を越えて移動するときに、搬送トレイを移送位置から傾斜位置へ移動させるために、第1の作動レバーおよび第2の作動レバーが、トリガー要素により、好ましくは同期して、死点位置から移動可能となるように、トリガーレバーが、第1のトリガー要素によって偏位可能であり、第1の作動レバーおよび第2の作動レバーが死点位置を乗り越えるときに1gより大きいG力によって加速されるように、トリガーレバーが第1のガイド要素および第2のガイド要素と相互作用する。代替的には、搬送トレイを移送位置から、ある程度非同期的に移動させることもでき、特に、搬送方向において後にある搬送トレイを、搬送方向において前にある搬送トレイよりも速くかつ/または早く開くようにすることができる。落とされる物品は、空気の流れにより、搬送面上でさらに後方に運ばれる傾向があるので、そのような非同期的な開放は、特定の速度を超えると好都合である場合がある。非同期開放は、例えば、トリガーレバーの形状を変更すること、および/または、第2の作動レバーのガイド部分と関節部分との間の角度を変更することによって達成され得る。
【0029】
第1の搬送トレイおよび第2の搬送トレイの好ましくは同期的な作動および/または移動は、有利には、搬送トレイ上に配置された物品を搬送トラックに沿った移送コンテナの予め設定された位置で確実に解放および/または確実に降ろすことができるように、搬送トレイを均一に開くことを可能にする。
【0030】
さらに、トリガーレバーと第1のガイド要素および第2のガイド要素との間の相互作用により、第1の作動レバーおよび第2の作動レバーは、死点位置を乗り越える際に、1gを超えるG力によって加速することができ、それにより、搬送トレイの自重に起因して働く重力を利用しながら搬送トレイを開くのと比較して、より迅速に搬送トレイを開くことが可能である。例えば、搬送トレイがより迅速に開くことによって、搬送トラックをより高い回転速度で動作させることができ、その結果、選別装置の効率を向上させることができる。
【0031】
トリガーレバーは、第1の作動レバーおよび第2の作動レバーに接触する第1の接触部分と、第1の接触部分に対してほぼ垂直になるように配置され、第1のトリガー要素によって作動され得る第2の接触部分とを有することができる。
【0032】
第1の接触部分の機能は、作動レバーが、その転がり要素および/またはスライド要素によって第1の接触部分上でスライドかつ/または転動することを可能にすることである。第2の接触部分は、第1のトリガー要素が第2の接触部分に接触することによってトリガーレバーを偏位させることができるように、第1のトリガー要素に接続されるように構成されている。
【0033】
更なる一実施形態によれば、作動装置によって搬送トレイがほぼ水平な移送位置とほぼ鉛直な傾斜位置との間で移動されるときに、第1の作動レバーの第1の転がり要素および/またはスライド要素および第2の作動レバーの第2の転がり要素および/またはスライド要素が、第1のガイド要素上および第2のガイド要素上で直線運動をそれぞれ描く。
【0034】
それぞれのガイド要素における、かつ/またはそれぞれのガイド要素に沿った、第1の転がり要素/またはスライド要素と第2の転がり要素/またはスライド要素の直線運動は、有利には、単純で殆ど誤作動のない作動装置のための案内運動を可能にする。
【0035】
更なる一実施形態によれば、第1の転がり要素および/またはスライド要素および第2の転がり要素および/またはスライド要素が、振動および/または騒音を減衰させるために、少なくとも一部がエラストマーから構成されている。これにより、選別装置の動作中の騒音に関して改善された動作が可能となる。
【0036】
更なる一実施形態によれば、トリガーレバーが、ベアリング要素、好ましくはエラストマーから構成された転がり要素および/またはスライド要素を有し、その上にトリガーレバーが静止位置で支えられる。ベアリング要素を備えることにより、有利には、トリガーレバーが、作動していないときに、移送コンテナの支持フレームに支えられることによって、トリガーレバーが、規定された静止位置を有することができる。
【0037】
更なる一実施形態によれば、ガイド部分が、弾性的に変形可能であるように、特に少なくとも所定領域において、ガス補助吸収体および/またはバネであるように構成されている。これにより、振動および/または騒音を減衰させることが可能になる。変形能力は、特に、張力下で活性化することができる。
【0038】
更なる一実施形態によれば、第1の作動レバーの関節部分および第2の作動レバーの関節部分が、それぞれ、移送コンテナの搬送方向に沿って配置される移送コンテナの中心に向かって傾斜している。作動レバーの関節部分のこのような配置により、有利には、トリガーレバーによって作動レバーを移送位置および/または傾斜位置に確実に移動させることができる。
【0039】
更なる一実施形態によれば、第1の搬送トレイが第1の作動レバーにより、第2の搬送トレイが第2の作動レバーにより、移送位置と傾斜位置との間で相互に独立した態様で移動可能である。作動装置のこの構成により、有利には、第1の作動レバーおよび第2の作動レバーの冗長構成が可能になり、すなわち、第1の作動レバーまたは第2の作動レバーの潜在的な誤作動が、それぞれの他の作動レバーに影響を与えないようにすることができる。さらに、作動レバー間の接続が存在しないことにより、接続による動作中の作動レバーの妨害が防止される。
【0040】
更なる一実施形態によれば、第1の作動レバーおよび第2の作動レバーが、結合要素によって互いに結合される。
【0041】
この代替的な配置により、作動装置の動作に1つの作動レバーしか必要ないことから、移送コンテナの作動装置をより少ない可動部品で構成することができるという利点を有する。
【0042】
一実施形態によれば、作動装置のすべての要素が、搬送トレイが開閉時に動く鉛直高さに配置される。これは、キャリッジと連動して動く作動装置の要素、例えば、作動レバーおよびトリガーレバー、および/または、選別装置のフレーム上に配置される作動装置の要素、例えば、第1および第2のトリガー要素に適用される。従って、それら要素は、搬送トレイの移動によって規定される(デッドスペースを形成する)直方体の横方向の外延内に配置することができる。このため、この実施形態は、省スペースで構成される。
【0043】
さらに、一態様は、搬送トラックと、この搬送トラックに沿って移動可能な本発明に係る少なくとも1の移送コンテナとを有する選別装置に関する。
【0044】
さらに、一態様は、選別装置を動作させるための方法に関する。この方法は、搬送トラックと、この搬送トラックに沿って移動可能な少なくとも1の移送コンテナとを提供するステップを備える。
【0045】
本方法は、さらに、第1の搬送トレイと、移送コンテナの搬送方向において第1の搬送トレイに追従する第2の搬送トレイとが回転可能に取り付けられた支持フレームを有する移送コンテナを提供するステップを含む。
【0046】
本方法は、さらに、移送コンテナを搬送トラックに沿って移動させるステップを含み、搬送トレイは、作動装置により、荷物を搬送するためのほぼ水平な移送位置と、荷物を降ろすためのほぼ鉛直な傾斜位置との間で回転可能であり、作動装置は、第1の搬送トレイに接続された第1の作動レバーと、第2の搬送トレイに接続された第2の作動レバーと備え、第1の作動レバーおよび/または第2の作動レバーは、移送位置および/または傾斜位置において、ブロッキング位置を形成する死点位置に移動される。
【0047】
本明細書に記載の作動装置の特徴は、複数の様々な移送コンテナおよび/または選別装置に適用することができる。移送コンテナの搬送トレイは、例えば、搬送トレイごとに単一のフラップを有するもの、あるいは搬送トレイごとに2つのフラップを有するものとして具現化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
本発明およびその利点をよりよく理解するために、関連する図面とともに以下の説明を参照する。以下に、図面の概略的説明に記載の例示的な実施形態によって、本発明をより詳細に説明する。
【
図1】
図1は、一実施形態に係る選別装置用の移送コンテナの概略斜視図を示している。
【
図2】
図2は、実施形態に係る移送コンテナの搬送トレイの開放手順中の選別装置用の移送コンテナの側面図を示している。
【
図3】
図3は、実施形態に係る移送コンテナの搬送トレイの開放手順中の選別装置用の移送コンテナの側面図を示している。
【
図4】
図4は、実施形態に係る移送コンテナの搬送トレイの開放手順中の選別装置用の移送コンテナの側面図を示している。
【
図5】
図5は、実施形態に係る移送コンテナの搬送トレイの開放手順中の選別装置用の移送コンテナの側面図を示している。
【
図6】
図6は、実施形態に係る移送コンテナの搬送トレイの開放手順中の選別装置用の移送コンテナの側面図を示している。
【
図7】
図7は、実施形態に係る移送コンテナの搬送トレイの開放手順中の選別装置用の移送コンテナの側面図を示している。
【
図8】
図8は、実施形態に係る移送コンテナの搬送トレイの閉鎖手順中の選別装置用の移送コンテナの側面図を示している。
【
図9】
図9は、実施形態に係る移送コンテナの搬送トレイの閉鎖手順中の選別装置用の移送コンテナの側面図を示している。
【
図10】
図10は、実施形態に係る移送コンテナの搬送トレイの閉鎖手順中の選別装置用の移送コンテナの側面図を示している。
【
図11】
図11は、実施形態に係る移送コンテナの搬送トレイの閉鎖手順中の選別装置用の移送コンテナの側面図を示している。
【
図12】
図12は、実施形態に係る移送コンテナの搬送トレイの閉鎖手順中の選別装置用の移送コンテナの側面図を示している。
【
図13】
図13は、実施形態に係る移送コンテナの搬送トレイの閉鎖手順中の選別装置用の移送コンテナの側面図を示している。
【
図14】
図14は、実施形態に係る移送コンテナについての本発明に係る選別装置の概略図を示している。
【
図15】
図15は、実施形態に係る選別装置を動作させる方法のフローチャートを示している。 特に明記しない限り、同じ符号は図面の同一要素を示している。
【発明を実施するための形態】
【0049】
図1は、一実施形態に係る選別装置用の移送コンテナ4を概略斜視図を示している。
【0050】
選別装置(
図1には示されていない)用の移送コンテナ4は、支持フレーム6を有し、その上に、第1の搬送トレイ8と、移送コンテナ4の搬送方向Aにおいて第1の搬送トレイ8に続く第2の搬送トレイ10とが回転可能に取り付けられている。
【0051】
搬送トレイ8、10は、作動装置12により、
図1に示すように、荷物Lを移送するためのほぼ水平な移送位置P1と、荷物Lを降ろすためのほぼ鉛直な傾斜位置P2(
図1には示されていない)との間で回転可能に配置されている。
【0052】
搬送トレイの回転軸は、ここでは、搬送方向に対して垂直になるように、搬送トレイのそれぞれの長手軸方向の両端部に配置されている。
【0053】
作動装置12は、第1の搬送トレイ8に連結された第1の作動レバー14と、第2の搬送トレイ10に連結された第2の作動レバーとを備えている。移送位置P1にある第1の作動レバー14および第2の作動レバー16は、傾斜位置P2と同様に、ブロッキング位置を形成する死点位置に配置されている。
【0054】
代替的には、例えば、第1の作動レバー14または第2の作動レバー16の一方のみが、移送位置および/または傾斜位置において、ブロッキング位置を形成する死点位置に配置されるものであってもよい。
【0055】
搬送トレイ8、10は、移送位置P1において、荷物を受け入れるために、ほぼ水平になるように配置され、ほぼ閉じた連続した受け面を構成している。代替的には、搬送トレイ8、10は、移送位置P1において、荷物を中央に配置するために、ほぼV字形のトラフを構成することができる。さらに、搬送トレイ8、10は、傾斜位置(
図1には示されていない)において、移送コンテナ4の搬送方向Aに沿って配置される移送コンテナ4の中心に向かって実質的に僅かに傾斜している。
【0056】
図2は、実施形態に係る移送コンテナ4の搬送トレイの開放手順中の選別装置用の移送コンテナ4の側面図を示している。
【0057】
作動装置12は、支持フレーム6にトリガーレバー18を有し、このトリガーレバーは、第1の作動レバー14および第2の作動レバー16を動かすために、支点18cに回転可能に取り付けられている。第1の作動レバー14および第2の作動レバー16は、移送位置P1および傾斜位置P2(
図2には示されていない)において、トリガーレバー18によって、ブロッキング位置を形成する死点位置に移動可能である。代替的には、例えば、第1の作動レバー14または第2の作動レバー16の一方のみが、移送位置P1および/または傾斜位置P2において、トリガーレバー18によって、ブロッキング位置を形成する死点位置に移動可能であってもよい。
【0058】
第1の搬送トレイ8は、好ましくは、第1の作動レバー14を案内するために、移送コンテナ4の搬送方向Aにほぼ整列された第1のガイド要素20、好ましくはガイドレールを有する。第1の作動レバー14は、例えばその上端部に、第1のガイド要素20と相互作用する第1の転がり要素および/またはスライド要素22を有する。第1の作動レバー14の端部は、第1の転がり要素および/またはスライド要素を介して、第1のガイド要素22に沿って移動可能である。
【0059】
代替的には、第1のガイド要素20および/または第2のガイド要素24は、例えばガイドレールとしてではなく、ガイド溝、チャネルおよび/またはスロットとして構成されるものであってもよく、それらに沿って第1の転がり要素および/またはスライド要素が相応にガイドされることが可能である。
【0060】
第2の搬送トレイ10は、移送コンテナ4の搬送方向Aにほぼ整列している第2のガイド要素24、好ましくは、ガイドレールを有する。第2のガイド要素24は、第2の作動レバー16をガイドする働きをする。第2の作動レバー16は、例えば上端部に、第2のガイド要素24と相互作用する第2の転がり要素および/またはスライド要素26を有している。
【0061】
第2の作動レバー16の端部は、第2の転がり要素および/またはスライド要素26を介して、第2のガイド要素24に沿って移動可能である。
【0062】
第1の作動レバー14は、ガイド部分14aと、このガイド部分14aに対して、好ましくは約20°~約50°、より好ましくは約30°~約40°の予め設定された角度α1で角度付けされた関節部分14bとを有している。
【0063】
ガイド部分14aの長手軸方向端部14a1は、第1の搬送トレイ8の第1のガイド要素20上に配置されている。第1の作動レバー14は、ガイド部分14aおよび関節部分14bの接続領域14cにおいて、支持フレーム6に回動可能に取り付けられている。
【0064】
第2の作動レバー16は、ガイド部分16aと、ガイド部分16aに対して、好ましくは約20°~約50°、より好ましくは約30°~約40°の予め設定された角度α2で角度付けされた関節部分16bとを有する。ガイド部分16aの長手軸方向端部16a1は、第2の搬送トレイ10の第2のガイド要素24上に配置されている。第2の作動レバー16は、ガイド部分16aおよび関節部分16bの接続領域16cにおいて、支持フレーム6に回転可能に取り付けられている。
【0065】
好ましくは関節部分14bに対して垂直となるように整列された第3の転がり要素および/またはスライド要素28は、第1の作動レバー14の関節部分14bの長手軸方向端部14b1上に配置されている。第3の転がり要素および/またはスライド要素28は、トリガーレバー18の表面に沿って移動可能である。トリガーレバー18の表面は、第1の接触部分18aを構成している。
【0066】
好ましくは関節部分16bに対して垂直となるように整列された第4の転がり要素および/またはスライド要素30は、第2の作動レバー16の関節部分16bの長手軸方向端部16b1上に配置されている。第4の転がり要素および/またはスライド要素30は、トリガーレバー18の表面に沿って、特にトリガーレバー18の第1の接触部分18aに沿って移動可能である。
【0067】
移送コンテナ4が、
図3~
図7を参照して以下に説明されるように、第1のトリガー要素32を越えて移動すると、第1の作動レバー14および第2の作動レバー16が、搬送トレイ8、10を移送位置P1から傾斜位置P2へ移動させるために、好ましくは同期する形で、トリガーレバー18により、死点位置から移動可能となるように、トリガーレバー18が、第1のトリガー要素32により偏位可能となっている。
【0068】
トリガーレバー18は、死点位置を乗り越える時に第1の搬送トレイ8および第2の搬送トレイ10が1gを超えるG力によって加速されるように、第1のガイド要素20および第2のガイド要素24と相互作用する。
【0069】
搬送トレイ8、10が作動装置12によってほぼ水平な移送位置P1とほぼ鉛直な傾斜位置P2との間で動かされるときに、第1のガイド要素20上の第1の作動レバー14の第1の転がり要素および/またはスライド要素22、並びに、第2のガイド要素24上の第2の作動レバー16の第2の転がり要素/またはスライド要素26が直線運動を描くように、作動装置12はさらに構成されている。
【0070】
第1の転がり要素および/またはスライド要素22および第2の転がり要素および/またはスライド要素26は、振動および/または騒音を減衰するために、少なくとも部分的にエラストマーから構成されている。トリガーレバー18は、ベアリング要素36、好ましくは、少なくとも部分的にエラストマーから選択される転がり要素および/またはスライド要素をさらに有する。トリガーレバー18は、その静止位置において、エラストマーから構成された転がり要素および/またはスライド要素に支承される。トリガーレバー18の静止位置は、トリガーレバー18が作動されない位置として定義される。
【0071】
第1の作動レバー14の関節部分14bおよび第2の作動レバー16の関節部分16bは、それぞれ、移送コンテナ4の搬送方向Aに沿って配置される移送コンテナ4の中心に向かって傾斜している。
【0072】
第1の搬送トレイ8は第1の作動レバー14により、第2の搬送トレイ10は第2の作動レバー16により、移送位置P1と傾斜位置P2との間で、それぞれの他の作動レバーと独立して移動可能である。
【0073】
代替的な実施形態では、第1の作動レバー14および第2の作動レバー16を、
図2に破線で示すように、結合要素38によって互いに結合することができる。
【0074】
移送コンテナ4の作動装置12は、すべての位置、すなわち移送位置P1および傾斜位置P2において、移送コンテナ4の(搬送方向に対して横方向の)幅内に、かつ/または移送コンテナ4の幅方向における範囲内に配置されている。
【0075】
同様に、第1のトリガー要素32(
図2には示されていない)および第2のトリガー要素34は、移送コンテナ4の幅内に、かつ/または作動装置12の移動により規定される直方体の横方向の外延内に配置されている。
【0076】
図2に示す移送位置P1では、第1の作動レバー14が死点位置に配置され、すなわち、ガイド部分14aが、第1の搬送トレイ8の支持面上の垂線に対して、ここでは鉛直線に対して死点角度α3を形成している。死点角度α3は、約2°~約10°、好ましくは約4°~約7°、特に好ましくは約5°とすることができる。一方で、ここでの死点角度α3は、移送位置P1における信頼できるブロッキング位置を保証するのに十分に大きい。他方で、死点角度α3は、理想的に小さい持ち上げストロークによる第1の搬送トレイ8の開放を保証するの十分に小さい。理想的に小さい持ち上げストロークにより、開閉時に発生する力が小さくなり、発生する騒音が理想的に小さいことにつながる。
【0077】
同様の方法で、第2の作動レバー16も、移送位置P1において、死点位置に配置され、すなわち、ガイド部分16aが、第2の搬送トレイ10の支持面上の垂線に対して、ここでは鉛直線に対して死点角度(プロットされていない)を形成している。この死点角度は、死点角度α3と同じように寸法を設定することができる。傾斜位置P2(
図8を参照)における死点角度は、同一または同様の寸法とすることができる。移送位置P1だけでなく傾斜位置P2においても、第1の転がり要素および/またはスライド要素22と第2の転がり要素および/またはスライド要素26は、それぞれのガイド要素20、24の端部30に配置され、後者はそれぞれの搬送トレイ8、10の回動可能な端部に隣接して配置されている。搬送トレイ8、10が不注意に回動されるのを防止する有効なブロッキング位置が、このように死点位置によって提供される。
【0078】
図3は、実施形態に係る移送コンテナ4の搬送トレイの開放手順中の選別装置用の移送コンテナ4の側面図を示している。
【0079】
第1のトリガー要素32は、フレーム上に静止するように配置され、
図3では、トリガーレバー18の第2の接触部分18bを支えている。移送コンテナ4の第1の搬送トレイ8および第2の搬送トレイ10は、水平な移送位置P1に対して僅かに持ち上げられている(図では殆ど見えない)。これは、第1の転がり要素および/またはスライド要素22および第2の転がり要素および/またはスライド要素26がそれぞれの死点位置から移動するように、トリガーレバー18が第3の転がり要素および/またはスライド要素28および第4の転がり要素および/またはスライド要素30を下方から押圧しているためである。
【0080】
図4は、実施形態に係る移送コンテナ4の搬送トレイの開放手順中の選別装置用の移送コンテナ4の側面図を示している。
【0081】
第1のトリガー要素32は、回転可能に取り付けられたトリガーレバー18を、搬送トレイ8、10の方向へほぼ垂直上方に動かす。この結果、トリガーレバー18の動きにより、第1の作動レバー14および第2の作動レバー16が偏位する。
【0082】
第1の作動レバー14の第1の転がり要素および/またはスライド要素22は、第1のガイド要素の第1の長手軸方向端部からガイド要素20の第2の長手軸方向端部の方向へ移動する。その結果、第1の搬送トレイ8は、ほぼ水平な移送位置P1から移動し、図示の例では、既に僅かに下方に傾斜している。
【0083】
第1の搬送トレイ8をほぼ水平な移送位置P1から移動させるために、第1の作動レバー14がトリガーレバー18により偏位されると(
図3を参照)、第1の作動レバー14により第1の搬送トレイ8が僅かに上方に動かされ、それにより、ブロッキング位置を形成する死点位置から第1の搬送トレイ8が移動し、移送位置P1におけるブロッキング機構が解除される。
【0084】
このため、搬送トレイの重心をある程度上げて初めて、傾斜位置への搬送トレイの移行が可能となる。同様に、作動レバーの重心も、最初に僅かに持ち上げられる。結果として、搬送トレイおよび作動レバーは、それら自体が移送位置に影響を与えており、このことは、移送位置が別の固定手段なしに固定される効果を有する。
【0085】
第2の搬送トレイ10をほぼ水平な移送位置P1から移動させるために、トリガーレバー18により第2の作動レバー16が偏位されると、第2の作動レバー16により第1の搬送トレイ10が僅かに上方に動かされ(
図3を参照)、それにより、ブロッキング位置を形成する死点位置から第2の搬送トレイ10が移動し、移送位置P1のブロッキング機構が解除される。
【0086】
図5は、実施形態に係る移送コンテナ4の搬送トレイの開放手順中の選別装置用の移送コンテナ4の側面図を示している。
【0087】
この図において、第1のトリガー要素32は、搬送方向Aに沿った移送コンテナ4の移動によって、既にトリガーレバー18の第2の接触部分18bの端部に到達している。この端部は搬送方向Aにおける遠位端部である。トリガーレバー18の垂直偏位は、第1のトリガー要素32のこの位置で最大となる。
【0088】
この図において、第1の転がり要素/またはスライド要素22は、第1のガイド要素20の長手軸方向の端部に到達しており、第1の作動レバー14により生成された力によって、第1の搬送トレイ8が、第1の搬送トレイ8の傾斜位置P2の方向に移動している。
【0089】
同様に、この例30において、第2の転がり要素および/またはスライド要素26は、第2のガイド要素24の長手軸方向の端部に到達しており、第2の作動レバーにより生成された力によって、第2の搬送トレイ10が、第2の搬送トレイ10の傾斜位置P2の方向に移動している。
【0090】
図6は、実施形態に係る移送コンテナ4の搬送トレイの開放手順中の選別装置用の移送コンテナ4の側面図を示している。
【0091】
この図において、第1のトリガー要素32は、トリガーレバー18の軸方向端部を越えて移動しており、トリガーレバー18は、この時まで、その前の位置に実質的に留まるか、または、任意選択的には、重力により僅かに下方に偏位している。第1の搬送トレイ8と第2の搬送トレイ10は、大きく開かれている。
【0092】
搬送トレイ8、10のほぼ鉛直な位置によって、かつガイド部分14a、16aが関節部分14b、16bよりも長くなるように構成されているため、作動レバー14、16は重力の結果として再び作動レバー14、16のそれぞれのガイド要素20、24に沿ってガイド要素20、24の反対側の長手軸方向端部(ここでは下端部)の方向に移動する。
【0093】
図7は、実施形態に係る移送コンテナ4の搬送トレイの開放手順中の選別装置用の移送コンテナ4の側面図を示している。
【0094】
この図において、移送コンテナ4は、第1のトリガー要素32を完全に越えて移動している。以下の図における第1の搬送トレイ8および第2の搬送トレイ10は、傾斜位置P2に示されている。傾斜位置P2における第1の搬送トレイ8および第2の搬送トレイ10は、移送コンテナ4の搬送方向Aに対して実質的にほぼ垂直および/または実質的にほぼ直交するように配置されている。
【0095】
第1の作動レバー14および第2の作動レバー16は、ここでは、それぞれの転がり要素および/またはスライド要素22、26を介して、ガイド要素20、24の軸方向端部に配置されている。第1の搬送トレイ8および第2の搬送トレイ10の傾斜位置P2において、上記軸方向端部は、重力の結果として、それぞれ、第1のガイド要素20および第2のガイド要素24の下側の軸方向端部である。
【0096】
移送位置P1にある第1のガイド要素22および第2のガイド要素26は、ガイド要素20、24の、それぞれの関連する搬送トレイ8、10の回転軸から離れて配置されたそれらの端部に配置されている。搬送トレイ8、10が開いている間、ガイド要素20、24内の第1のガイド要素22および第2のガイド要素26は、先ず、それぞれの関連する回転軸に向かって移動し、その後、そこから離れるように再び移動する。傾斜位置P2において、転がり要素および/またはスライド要素22、26は、それぞれの関連する搬送トレイ8、10の回転軸から離れたガイド要素20、24のそれらの端部に再び配置される。
【0097】
ガイド要素20、24における第1のガイド要素22および第2のガイド要素26は、搬送トレイ8、10が閉じる間も、最初に、それぞれの関連する回転軸に向かって移動し、その後、再びそこから遠ざかるように移動する。
【0098】
移送位置P1において、転がり要素および/またはスライド要素22、26は、それぞれの関連する搬送トレイ8、10の回転軸から離れたガイド要素20、24のそれらの端部に再び配置される。
【0099】
図8~
図13は、実施形態に係る移送コンテナ4の搬送トレイの閉鎖手順中の選別装置用の移送コンテナ4の側面図を示している。
図8の移送コンテナは、傾斜位置P2に配置されている。
【0100】
移送コンテナ4が、第2の静止トリガー要素34、好ましくは閉鎖ランプを越えて動くとき、搬送トレイ8、10を傾斜位置P2から移送位置P1へ移動させるように第1の作動レバー14および第2の作動レバー16が移動されるよう、第1の作動レバー14の関節部分14bの長手軸方向端部14b1および第2の作動レバー16の関節部分16bの長手軸方向端部16b1が、第2のトリガー要素34により偏位可能である。
【0101】
図8に示す第1の搬送トレイ8および第2の搬送トレイ10の傾斜位置から移動するために、先ず、第1の作動レバー14および第2の作動レバー16と第2のトリガー要素34との相互作用によって、ブロッキング位置を形成する第1の搬送トレイ8および第2の搬送トレイ10の死点位置が解除される。
【0102】
図8に示す状況における第2のトリガー要素34は、既に第1の作動レバー14に接触し、よって後者を移動および/または偏位させている。
【0103】
図9は、実施形態に係る移送コンテナ4の搬送トレイの閉鎖手順中の選別装置用の移送コンテナ4の側面図を示している。
【0104】
図9に示す状況では、第2のトリガー要素34が第1の作動レバー14の関節部分14bおよび第2の作動レバー16の関節部分16bに接触し、それにより、第1の搬送トレイ8および第2の搬送トレイ10の傾斜位置P2から移送位置P1の方向への、第1の作動レバー14および第2の作動レバー16の偏位が開始されている。
【0105】
第2の作動レバー16は、ここでは、ガイド要素24においてそのほぼ死点に配置され、一方、第1の作動レバー14は、既にその死点を越えてブロッキング位置から移動している。
【0106】
図10は、実施形態に係る移送コンテナ4の搬送トレイの閉鎖手順中の選別装置用の移送コンテナ4の側面図を示している。
【0107】
この図において、第1の作動レバー14および第2の作動レバー16は既にさらに偏位しており、移送コンテナ4の第1の搬送トレイ8および第2の搬送トレイ10の移送位置P1の方向への移動が確認できる。
【0108】
第2のトリガー要素34の幾何学的形状によって引き起こされる、第1の作動レバー14および第2の作動レバー16の非同期のおよび/または時間的にオフセットした偏位によって、第1の作動レバー14および第2の作動レバー16の非同期のおよび/または時間的にオフセットした偏位が生じるのと同様に、第1の搬送トレイ8および第2の搬送トレイ10の非同期のおよび/または時間的にオフセットした偏位および/または移動が引き起こされる。
【0109】
ここでの第1の搬送トレイ8は、その動作シーケンスに関して、後でかつ/または続いてトリガおよび/または作動される第2の搬送トレイ10よりも既に幾分か進んでいる。
【0110】
図11は、実施形態に係る移送コンテナ4の搬送トレイ8、10の閉鎖手順中の選別装置用の移送コンテナ4の側面図を示している。
【0111】
この図において、第1の作動レバー14の第1の転がり要素および/またはスライド要素22は、第1のガイド要素20の反対側の長手軸方向端部の方向に既に大きく移動している。
【0112】
同様に、第2の作動レバー16の第2の転がり要素および/またはスライド要素26は、第2のガイド要素24の反対側の長手軸方向端部の方向に既に大きく移動している。
【0113】
図12は、実施形態に係る移送コンテナ4の搬送トレイ8、10の閉鎖手順中の選別装置用の移送コンテナ4の側面図を示している。
【0114】
図示の例では、第2のトリガー要素34が、その長手軸方向端部により、第1の作動レバー14の関節部分14bの第3の転がり要素および/またはスライド要素28に到達している。この図の第1の搬送トレイ8は、そのほぼ最終位置、すなわち移送位置P1に到達している。
【0115】
第2の搬送トレイ10は、僅かに時間的にオフセットされた作動により、まだ完全には傾斜位置P2に配置されていない。これは、特に、第2のトリガー要素34の幾何学的形状によって引き起こされる。
【0116】
図13は、実施形態に係る移送コンテナ4の搬送トレイ8、10の閉鎖手順中の選別装置用の移送コンテナ4の側面図を示している。図示の例では、第1の搬送トレイ8だけでなく、第2の搬送トレイ10も移送位置P1に配置されている。この図において、第2のトリガー要素34は、第1の作動レバー14の関節部分14bを既に通過しており、その長手軸方向端部によって、すなわち第2のトリガー要素34の長手軸方向端部によって、第2の作動レバー16の関節部分16bの領域内に配置されている。
【0117】
図示の例では、第1の搬送トレイ8だけでなく第2の搬送トレイ10も、ブロッキング位置を形成する移送位置P1の死点位置に配置されている。
【0118】
図14は、実施形態に係る移送コンテナについての本発明に係る選別装置の概略図を示している。選別装置1は、無端ループの形態に構成された搬送トラック2を備え、この搬送トラックに沿って、何れの場合も相互に隣接するように配置された複数の移送コンテナ4が使用されている。移送コンテナ4に物品を充填するためのインフィード部3は、搬送トラック2の横の予め設定された位置に配置されている。
【0119】
移送コンテナが搬送トレイ8、10を開くことによってそれぞれの充填された荷物を降ろす落下ゾーン33は、搬送トラック2の第2の予め設定された部分に配置されている。第2のトリガー要素34は、落下ゾーン33に隣接するように配置されており、第1の搬送トレイ8および第2の搬送トレイ10の傾斜位置P2から移送位置P1への閉鎖は、移送コンテナ4が第2のトリガー要素34を越えて移動することによって行われる。
【0120】
第1のトリガー要素32(
図14には示されていない)は、アクチュエータ(
図14には示されていない)により、移送コンテナ4を搬送トラック2に沿った対応する指定位置で開くように、移送コンテナ4のトリガーレバー18の移動経路に移動される。トリガーレバー18の開放および/またはトリガー時に、第1のトリガー要素32は、アクチュエータにより、後続の移送コンテナ4の移動経路の外に再び移動される。
【0121】
図15は、実施形態に係る選別装置を動作させるための方法のフローチャートを示している。
【0122】
この方法は、搬送トラック2と、この搬送トラック2に沿って移動可能な少なくとも1の移送コンテナ4とを提供するステップS1を備える。
【0123】
この方法は、さらに、第1の搬送トレイ8と、移送コンテナ4の搬送方向Aにおいて第1の搬送トレイ8に追従する第2の搬送トレイ10とが回転可能に取り付けられた支持フレーム6を有する移送コンテナ4を提供するステップS2を含む。
【0124】
この方法はさらに、移送コンテナ4を搬送トラック2に沿って移動させるステップS3を含み、搬送トレイ8、10は、作動装置12により、荷物Lを移送するためのほぼ水平な移送位置P1と、荷物Lを降ろすためのほぼ鉛直な傾斜位置P2との間で回転可能であり、作動装置12には、第1の搬送トレイ8に接続された第1の作動レバー14と、第2の搬送トレイ10に接続された第2の作動レバー16とが設けられ(S4)、第1の作動レバー14および/または第2の作動レバー16は、移送位置P1および/または傾斜位置P2において、ブロッキング位置を形成する死点位置に移動される(S5)。
【0125】
特定の実施形態を本明細書に例示および説明してきたが、多数の代替例および/または同等の実施形態が存在することは、当業者には明らかである。1または複数の例示的な実施形態は単なる例示であり、如何なる方法でも、その範囲、適用可能性または構成を限定することを意図するものではないことに留意されたい。
【0126】
むしろ、上述した概要および詳細な説明は、少なくとも例示的な一実施形態を実施するための十分な一連の指示を当業者に提供するものであり、添付の請求項およびその法的均等物の範囲から逸脱することなく、機能の範囲および要素の配置に関する様々な変更をなし得ることが理解されよう。
【0127】
この出願は、一般に、本明細書に記載の実施形態の修正および/または適合若しくは変形を包含することを意図している
【符号の説明】
【0128】
1 選別装置
2 搬送トラック
3 インフィード部
4 移送コンテナ
6 支持フレーム
8 第1の搬送トレイ
10 第2の搬送トレイ
12 作動装置
14 第1の作動レバー
14a ガイド部分
14a1 長手軸方向端部
14b 関節部分
14b1 長手軸方向端部
14c 接続領域
16 第2の作動レバー
16a ガイド部分
16a1 長手軸方向端部
16b 関節部分
16b1 長手軸方向端部
16c 接続領域
18 トリガーレバー
18a 第1の接触部分
18b 第2の接触部分
18c 支点
20 第1のガイド要素
22 第1の転がり要素および/またはスライド要素
24 第2のガイド要素
26 第2の転がり要素および/またはスライド要素
28 第3の転がり要素および/またはスライド要素
30 第4の転がり要素および/またはスライド要素
32 第1のトリガー要素
33 落下ゾーン
34 第2のトリガー要素
36 ベアリング要素
38 結合要素
α1 角度
α2 角度
α3 死点角度
A 搬送方向
L 荷物
P1 移送位置
P2 傾斜位置
S1 方法ステップ
S2 方法ステップ
S3 方法ステップ
S4 方法ステップ
S5 方法ステップ
【国際調査報告】