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特表2022-546986レンズ駆動装置、カメラモジュール及び光学機器
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-10
(54)【発明の名称】レンズ駆動装置、カメラモジュール及び光学機器
(51)【国際特許分類】
   G03B 5/00 20210101AFI20221102BHJP
   G02B 7/04 20210101ALI20221102BHJP
   H04N 5/225 20060101ALI20221102BHJP
【FI】
G03B5/00 J
G02B7/04 E
H04N5/225 700
H04N5/225 100
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022513555
(86)(22)【出願日】2020-09-08
(85)【翻訳文提出日】2022-02-28
(86)【国際出願番号】 KR2020012121
(87)【国際公開番号】W WO2021049853
(87)【国際公開日】2021-03-18
(31)【優先権主張番号】10-2019-0111746
(32)【優先日】2019-09-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0141616
(32)【優先日】2019-11-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0164436
(32)【優先日】2019-12-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【弁理士】
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【弁理士】
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【弁理士】
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100202267
【弁理士】
【氏名又は名称】森山 正浩
(74)【代理人】
【識別番号】100182132
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100172683
【弁理士】
【氏名又は名称】綾 聡平
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(72)【発明者】
【氏名】イ,ソングク
(72)【発明者】
【氏名】ミン,サンジュン
【テーマコード(参考)】
2H044
2K005
5C122
【Fターム(参考)】
2H044BE02
2H044BE07
2H044BE10
2K005AA01
2K005CA23
2K005CA40
2K005CA45
2K005CA53
5C122EA55
5C122GE05
5C122GE11
5C122GE18
5C122HA82
(57)【要約】
本実施例は、べース;ハウジング;ボビン;第1マグネット;第1コイル;第2コイルを含む第1基板;弾性部材;側部弾性部材;第2マグネット;及びセンサーを含み、ボビンは、第2マグネットが配置される溝(recess)を含み、上部弾性部材は、ボビンと結合される内側部と、ハウジングと結合される外側部と、内側部と外側部を連結する連結部を含み、内側部は、第2マグネットと光軸方向にオーバーラップされる第1領域を含むレンズ駆動装置に関する。
【選択図】図38
【特許請求の範囲】
【請求項1】
べースと;
前記べースと離隔するハウジングと;
前記ハウジング内に配置されるボビンと;
前記ハウジングに配置される第1マグネットと;
前記ボビンに配置されて、前記第1マグネットと対向する第1コイルと;
前記べースと前記ハウジングとの間に配置されて、前記第1マグネットと対向する第2コイルを含む第1基板と;
前記ハウジングと前記ボビンを連結する上部弾性部材と;
前記第1基板と前記上部弾性部材を連結する側部弾性部材と;
前記ボビンに配置される第2マグネットと;
前記第2マグネットを感知するセンサーと;を含み、
前記ボビンは、前記第2マグネットが配置される溝(recess)を含み、
前記上部弾性部材は、前記ボビンと結合される内側部と、前記ハウジングと結合される外側部と、前記内側部と前記外側部を連結する連結部と、を含み、
前記内側部は、前記第2マグネットと光軸方向にオーバーラップされる第1領域を含む、レンズ駆動装置。
【請求項2】
前記第1領域は、前記内側部の一側終端を含む領域である、請求項1に記載のレンズ駆動装置。
【請求項3】
前記第1領域は、前記第2マグネットの上面の少なくとも90%と光軸方向にオーバーラップされる、請求項1に記載のレンズ駆動装置。
【請求項4】
前記第1領域に溝が形成されて、前記溝は、前記光軸方向に前記第2マグネットとオーバーラップされる、請求項1に記載のレンズ駆動装置。
【請求項5】
前記べースと結合されるカバーを含み、
前記カバーは、前記ボビンの前記溝全体と前記光軸方向にオーバーラップされる、請求項1に記載のレンズ駆動装置。
【請求項6】
前記第1領域は、前記第2マグネットの上面全体とオーバーラップされる、請求項1に記載のレンズ駆動装置。
【請求項7】
前記内側部は、前記ボビンと結合されるホールを含み、
前記第1領域は、前記ホールの一側に配置されて、
前記第1領域は、前記ホールから最も遠く配置された終端を含み
前記第1領域の前記終端は、前記連結部よりも前記ホールに隣接した、請求項1に記載のレンズ駆動装置。
【請求項8】
前記第1領域の前記終端は、前記ホールよりも前記連結部と遠くある、請求項7に記載のレンズ駆動装置。
【請求項9】
前記第1領域の前記終端は、前記連結部と接しない、請求項7に記載のレンズ駆動装置。
【請求項10】
ボビンと;
前記ボビンに配置される第1コイルと;
前記第1コイルと対向する第1マグネットと;
前記ボビンに連結される上部弾性部材と;
前記ボビンに配置される第2マグネットと;
前記第2マグネットを感知するセンサーと;を含み、
前記ボビンは、前記第2マグネットが配置される溝を含み、
前記ボビンは、前記ボビンの前記溝によって前記第2マグネットの上面と対応する部分がオープンされて、
前記上部弾性部材は、前記ボビンと結合される内側部と、前記内側部の外側に配置される外側部と、前記内側部と前記外側部を連結する連結部と、前記内側部から延びて上から見た時前記第2マグネットの前記上面を遮る第1領域と;を含む、レンズ駆動装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本実施例は、レンズ駆動装置、カメラモジュール及び光学機器に関する。
【背景技術】
【0002】
超小型、低電力消耗のためのカメラモジュールは、従来の一般的なカメラモジュールに用いられたボイスコイルモータ(VCM:Voice Coil Motor)の技術を適用することが困難で、これと関連して研究が活発に進められて来た。
【0003】
スマートフォン及びカメラが装着された携帯電話のような電子製品の需要及び生産が増加している。携帯電話用カメラは、高画素化及び小型化の傾向にあり、それに伴ってアクチュエータも小型化、大口径化、マルチ機能化されている。高画素化の携帯電話用カメラを実現するために、携帯電話用カメラの性能向上及びオートフォーカシング、シャッターの揺れ改善、及びズーム(Zoom)機能などの追加的な機能が求められる。
【0004】
さらに、従来のカメラ装置では、レンズをボビンに固定するための接着剤を硬化する過程で照射するUVビームによる発熱によってオートフォーカスフィードバックのためのセンシングマグネットの特性変化が起きる間題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の第1実施例は、べースの逃避部の周囲に形成された接着部材排出溝及段差部によって接着部材が回路基板の上面に溢れて回路基板のホールの上部に流入するのを抑制したり遮断することによって、支持部材の断線を防止できるレンズ駆動装置、及びこれを含むカメラモジュール及び光学機器を提供する。
【0006】
本発明の第2実施例は、ボビンに配置されるセンシングマグネットの特性変化を防止する構造を有するカメラ装置を提供する。
【0007】
本発明の第3実施例は、OIS可動部とカバー部材との間の衝突による衝撃を吸収できて、これによってOIS可動部が受ける衝撃量を減少させることができて、OIS可動部及びカバー部材の損傷を防止できるレンズ駆動装置、及びこれを含むカメラモジュール及び光学機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1実施例に係るレンズ駆動装置は、ハウジング;前記ハウジング内に配置されるボビン;前記ボビンに配置される第1コイル;前記ハウジングに配置されて、前記第1コイルに対応するマグネット;前記ボビンの上部と前記ハウジングの上部に結合される上部弾性部材;前記ハウジングの下に配置されて、光軸方向に前記マグネットに対応する第2コイル;前記第2コイルの下に配置されて、ホールを含む回路基板;前記回路基板の下に配置されて、前記回路基板の下面の第1領域を露出する逃避部を含むべース;前記回路基板の前記ホールを通過して、一端が前記回路基板の下面の前記第1領域と結合されて、他端が前記上部弾性部材と結合される支持部材;及び前記回路基板の前記下面の前記第1領域に配置される接着部材;を含み、前記べースは、前記逃避部の周囲の前記べースの上面に形成される第1溝を含み、前記べースの前記第1溝は、前記べースの外側面に開放される。
【0009】
前記支持部材は、前記ハウジングのコーナーに配置されて、前記逃避部は、前記ハウジングの前記コーナーに対応する前記べースのコーナーに形成されることができる。
【0010】
前記第1溝は、前記べースの前記上面と段差を有する底面;前記底面の一側に接する第1側壁;及び前記底面の他側に接する第2側壁を含むことができる。
【0011】
前記べースは、前記逃避部の周囲の前記べースの下面に形成される段差部を含み、前記接着部材の一部は、前記段差部に配置されることができる。
【0012】
前記接着部材の一部は、前記べースの前記第1溝に配置されることができる。
【0013】
前記回路基板は、前記回路基板のホールに接して、前記回路基板の前記下面に形成されるパッドを含み、はんだによって前記支持部材の前記一端は、前記パッドに結合されることができる。
【0014】
前記第1溝は、前記逃避部から離隔することができる。
前記接着部材は、前記べースの前記コーナーに対応する前記カバー部材のコーナーの内側面に配置されることができる。
【0015】
前記べースの前記第1溝は、前記べースの前記コーナーの一側に隣接する第1外側面に開放されて、前記べースの前記コーナーの他側に隣接する第2外側面に開放されることができる。
【0016】
前記段差部は、前記光軸方向に前記べースの前記下面と段差を有する第1面;及び前記第1面と前記べースの前記下面を連結する第2面を含み、前記第1面は、前記第1溝とオーバーラップされることができる。
【0017】
他の実施例に係るレンズ駆動装置は、ハウジング;前記ハウジング内に配置されるボビン;前記ボビンに配置される第1コイル;前記ハウジングに配置されて、前記第1コイルに対応するマグネット;前記ボビンの上部と前記ハウジングの上部に結合される上部弾性部材;前記ハウジングの下に配置されて、光軸方向に前記マグネットに対応する第2コイルを含む回路部材;前記回路部材の下に配置されて、前記回路部材の下面の第1領域を露出する逃避部を含むべース;前記回路部材を通過して、一端が前記回路部材の下面の前記第1領域に結合されて、他端が前記上部弾性部材に結合される支持部材;及び前記回路部材の前記下面の前記第1領域に配置される接着部材;を含み、前記べースは、前記逃避部の周囲の前記べースの上面に形成される溝を含み、前記べースの前記溝は、前記べースの外側面に開放されることができる。
【0018】
前記回路部材は、前記ハウジングの下に配置されて、前記第2コイルを含むコイル基板;及び前記コイル基板の下に配置される回路基板を含み、前記支持部材の前記一端は、前記回路基板の下面の一領域に結合されることができる。
【0019】
前記回路部材は、前記第2コイルを含むコイル基板;及び前記コイル基板の下に配置されて、前記コイル基板と電気的に連結される回路基板を含み、前記支持部材の前記一端は、前記コイル基板の下面の一領域に結合されることができる。
【0020】
前記回路部材は、前記べースの上面上に配置されて、前記第2コイルを含む基板部;及び前記基板部に延びて、前記第2コイルと電気的に連結される端子を含む端子部を含むことができる。
【0021】
本発明の第2実施例に係るレンズ駆動装置は、べース;前記べースと離隔するハウジング;前記ハウジング内に配置されるボビン;前記ハウジングに配置される第1マグネット;前記ボビンに配置されて、前記第1マグネットと対向する第1コイル;前記べースと前記ハウジングとの間に配置されて、前記第1マグネットと対向する第2コイルを含む第1基板;前記ハウジングと前記ボビンを連結する上部弾性部材;前記第1基板と前記上部弾性部材を連結する側部弾性部材;前記ボビンに配置される第2マグネット;及び前記第2マグネットを感知するセンサーを含み、前記ボビンは、前記第2マグネットが配置される溝を含み、前記ボビンは、前記ボビンの前記溝によって前記第2マグネットの上面と対応する部分がオープンされて、前記上部弾性部材は、前記ボビンと結合される内側部と、前記ハウジングと結合される外側部と、前記内側部と前記外側部を連結する連結部と、前記内側部から延びて光軸方向に前記第2マグネットとオーバーラップされる第1領域を含むことができる。
【0022】
前記上部弾性部材の前記第1領域は、前記上部弾性部材の前記内側部から前記上部弾性部材の前記連結部と反対方向に延びることができる。
【0023】
前記上部弾性部材の前記第1領域は、上から見た時前記第2マグネットの前記上面を遮ることができる。
【0024】
前記光軸方向に前記上部弾性部材の前記第1領域と前記第2マグネットとの間には、前記ボビンが配置されずにギャップ(Gap)が形成されることができる。
【0025】
前記上部弾性部材の前記連結部は、前記光軸方向に前記第2マグネットとオーバーラップされなくてもよい。
【0026】
前記上部弾性部材の前記第1領域は、前記光軸方向に前記第2マグネットの前記上面の一部とオーバーラップされて、前記上部弾性部材の前記第1領域と前記第2マグネットの前記上面との間には、接着剤が配置されることができる。
【0027】
前記上部弾性部材の前記第1領域は、前記第1領域の外側面が内側に陥没して形成される溝を含み、前記接着剤は、前記上部弾性部材の前記第1領域の前記溝に連結されることができる。
【0028】
前記上部弾性部材は、前記ボビンの上面に配置されて、前記ボビンの前記上面は、前記第2マグネットの前記上面よりも高い位置に配置されて、前記第2マグネットは、前記ボビンよりも上に突出せず、前記上部弾性部材の前記第1領域は、前記第2マグネットの前記上面と離隔することができる。
【0029】
前記第2マグネットの前記上面は、前記上部弾性部材の前記第1領域と接触することができる。
【0030】
前記ボビンは、前記上部弾性部材の前記連結部と対応する部分に、前記ボビンの上面から陥没形成される陥没部を含み、前記ボビンの前記陥没部は、前記ボビンの前記溝と離隔することができる。
【0031】
前記第2マグネットは、前記第1コイルの上面に配置されることができる。
【0032】
前記ハウジングに配置される第2基板を含み、前記センサーは、前記第2基板に配置されて、前記第2マグネットと前記センサーとの間には、前記ボビンが配置されないことがある。
【0033】
前記上部弾性部材は、四つの弾性ユニットを含み、前記側部弾性部材は、前記四つの弾性ユニットと対をなして連結される四つのワイヤーを含み、前記第2基板は、前記第2基板の上部に配置される四つの端子を含み、前記第2基板の前記四つの端子は、前記四つの弾性ユニットと前記四つのワイヤーを介して、前記第1基板に電気的に連結されることができる。
【0034】
前記上部弾性部材の下に配置されて、前記ボビンと前記ハウジングを連結する下部弾性部材を含み、前記第2基板は、前記第2基板の下部に配置される二つの端子を含み、前記下部弾性部材は、二つの下部弾性ユニットを含み、前記第2基板の前記二つの端子は、前記二つの下部弾性ユニットを介して、前記第1コイルと電気的に連結されることができる。
【0035】
前記第2マグネットは、前記第2マグネットの前記上面の反対側に配置される下面と、前記第2マグネットの前記上面と前記第2マグネットの前記下面を連結する内面、外面及び両側面を含み、前記第2マグネットの前記下面は、前記第1コイルに固定されて、前記第2マグネットの前記内面と前記両側面は、前記ボビンに固定されることができる。
【0036】
前記上部弾性部材の前記第1領域の少なくとも一部は、前記光軸方向に前記第2マグネットの前記上面の全体とオーバーラップされることができる。
【0037】
前記上部弾性部材の前記第1領域は、上から見た時前記第2マグネットの前記上面の面積の90%以上を遮ることができる。
【0038】
本発明の第2実施例に係るカメラ装置は、プリント回路板;前記プリント回路板に配置されるイメージセンサー;レンズ駆動装置;及び前記レンズ駆動装置の前記ボビンに結合されて前記イメージセンサーと対応する位置に配置されるレンズ;及び前記レンズを前記ボビンに固定する接着剤;を含み、前記接着剤は、UVによって硬化することができる。
【0039】
本発明の第2実施例に係るレンズ駆動装置は、ボビン;前記ボビンに配置される第1コイル;前記第1コイルと対向する第1マグネット;前記ボビンに連結される上部弾性部材;前記ボビンに配置される第2マグネット;及び前記第2マグネットを感知するセンサー;を含み、前記ボビンは、前記第2マグネットが配置される溝を含み、前記ボビンは、前記ボビンの前記溝によって前記第2マグネットの上面と対応する部分がオープンされて、前記上部弾性部材は、前記ボビンと結合される内側部と、前記内側部の外側に配置される外側部と、前記内側部と前記外側部を連結する連結部と、前記内側部から延びて上から見た時前記第2マグネットの前記上面を遮る第1領域を含むことができる。
【0040】
本発明の第2実施例に係るレンズ駆動装置は、べース;前記べースと離隔するハウジング;前記ハウジング内に配置されるボビン;前記ハウジングに配置される第1マグネット;前記ボビンに配置されて、前記第1マグネットと対向する第1コイル;前記べースと前記ハウジングとの間に配置されて、前記第1マグネットと対向する第2コイルを含む第1基板;前記ハウジングと前記ボビンを連結する上部弾性部材;前記第1基板と前記上部弾性部材を連結する側部弾性部材;前記ボビンに配置される第2マグネット;及び前記第2マグネットを感知するセンサー;を含み、前記上部弾性部材は、前記ボビンの上面に配置されて、前記ボビンは、前記第2マグネットが配置される溝を含み、前記ボビンの前記上面は、前記ボビンの前記溝によって前記第2マグネットの上面と対応する部分がオープンされて、前記上部弾性部材は、光軸方向に前記第2マグネットとオーバーラップされる第1を含み、前記上部弾性部材の前記第1領域と前記第2マグネットの前記上面との間には、接着剤が配置されることができる。
【0041】
本発明の第3実施例に係るレンズ駆動装置は、上板及び前記上板と連結される側板を含むカバー部材;前記カバー部材内に配置されるハウジング;前記ハウジング内に配置されるボビン;前記ボビンに配置される第1コイル;前記ハウジングに配置されて、前記第1コイルに対応するマグネット;前記ボビンの上部及び前記ハウジングの上部に結合される上部弾性部材;前記ハウジングの下に配置されて、光軸方向に前記マグネットに対応する第2コイル;前記第2コイルの下に配置される回路基板;及び前記回路基板と前記上部弾性部材を連結する支持部材;を含み、前記カバー部材の前記側板に対応する前記ハウジングの外側面に結合される緩衝ストッパーを含み、前記緩衝ストッパーは、前記ハウジングの前記外側面と前記カバー部材の前記側板との間に配置されて、前記緩衝ストッパーの剛性は、前記ハウジングの剛性よりも小さくてよい。
【0042】
前記ハウジングの前記外側面には溝が形成されて、前記緩衝ストッパーは、前記溝内に配置される第1部分と前記溝の外に突出する第2部分を含むことができる。
【0043】
前記溝は、前記ハウジングの前記外側面と段差を有する底面;及び前記底面と前記ハウジングの前記外側面との間を連結する側壁を含み、前記緩衝ストッパーの前記第1部分は、前記底面と前記側壁に接することができる。
【0044】
前記緩衝ストッパーは、前記ハウジングの上面と下面との間に配置されることができる。
【0045】
前記緩衝ストッパーの前記第1部分の厚さは、前記緩衝ストッパーの前記第2部分の厚さよりも大きくてよい。
【0046】
前記ハウジングは、側部及びコーナー部を含み、前記緩衝ストッパーは、前記ハウジングの前記側部の外側面に配置される第1緩衝ストッパーを含むことができる。
【0047】
前記緩衝ストッパーは、前記ハウジングの前記コーナー部に配置される第2緩衝ストッパーを含むことができる。
【0048】
前記第2コイルには。駆動信号が提供されて、前記第2コイルと前記マグネットとの間の相互作用によって前記ハウジングは、光軸と垂直な方向に移動することができる。
【0049】
他の実施例に係るレンズ駆動装置は、上板及び前記上板と連結される側板を含むカバー部材;前記カバー部材内に配置されるハウジング;前記ハウジング内に配置されるボビン;前記ボビンに配置される第1コイル;前記ハウジングに配置されて、前記第1コイルに対応するマグネット;前記ボビンの上部及び前記ハウジングの上部に結合される上部弾性部材;前記ハウジングの下に配置されて、光軸方向に前記マグネットに対応する第2コイル;前記第2コイルの下に配置される回路基板;及び前記回路基板と前記上部弾性部材を連結する支持部材;を含み、前記カバー部材の前記上板に対応する前記ハウジングの上面に結合される緩衝ストッパーを含み、前記緩衝ストッパーは、前記ハウジングの前記上面と前記カバー部材の前記上板との間に配置されて、前記緩衝ストッパーの剛性は、前記ハウジングの剛性よりも小さくてよい。
【0050】
前記ハウジングの前記上面には溝が形成されて、前記緩衝ストッパーは、前記溝内に配置される第1部分と前記溝の外に突出する第2部分を含むことができる。
【0051】
前記溝は、前記ハウジングの前記上面と段差を有する底面;及び前記底面と前記ハウジングの上面との間を連結する側壁を含み、前記緩衝ストッパーの前記第1部分は、前記底面と前記側壁に接することができる。
【0052】
前記緩衝ストッパーの前記第1部分の厚さは、前記緩衝ストッパーの前記第2部分の厚さよりも大きくてよい。
【0053】
前記緩衝ストッパーの剛性は、前記カバー部材の剛性よりも小さくてよい。
【0054】
前記緩衝ストッパーは、ゴム、シリコン、発泡ゴム(foam)、またはウレタン中少なくとも一つからなる。
【発明の効果】
【0055】
本発明の第1実施例は、接着部材が回路基板の上面に溢れて回路基板のホールの上部に流入するのを抑制したり遮断したりでき、支持部材の断線を防止することができる。
【0056】
本発明の第2実施例によって、上側から照射されるUVビーム(Beam)によってセンシングマグネットの特性が変化する現象が防止されることができる。また、センシングマグネットの固定力が向上されることができる。
【0057】
本発明の第3実施例は、OIS可動部とカバー部材との間の衝突による衝撃を吸収できる緩衝ストッパーを備えることによって、OIS可動部が受ける衝撃量を減少させることができて、OIS可動部及びカバー部材の損傷を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0058】
図1】本発明の第1実施例に係るレンズ駆動装置の分解斜視図である。
図2図1のカバー部材を除いたレンズ駆動装置の結合斜視図である。
図3A図1に図示されたボビン、第2マグネット、及び第3マグネットの斜視図である。
図3B】ボビンに結合された第1コイルを示す。
図4A図1に図示されたハウジング、回路基板、第1位置センサー、及びキャパシタの斜視図である。
図4B】ハウジング、第1マグネット、回路基板、第1位置センサー、及びキャパシタの結合斜視図である。
図5図2に図示されたレンズ駆動装置のAB方向への断面図である。
図6図2に図示されたレンズ駆動装置のCD方向への断面図である。
図7A】回路基板と第1位置センサーの拡大図である。
図7B図7Aに図示された第1位置センサーの一実施例に係る構成図である。
図8図1に図示された上部弾性部材を示す。
図9図1に図示された下部弾性部材を示す。
図10】上部弾性部材、下部弾性部材、べース、支持部材、第2コイル、及び回路基板の結合斜視図である。
図11】回路基板の第1~第4端子と上部弾性ユニットとの間の結合を示す。
図12】回路基板の第5及び第6端子と下部弾性ユニットの結合を示す。
図13】第2コイル、回路基板、べース、及び第2位置センサーの分離斜視図である。
図14】第2コイル及び回路基板の底面図である。
図15】第2コイルと結合された回路基板の底面図である。
図16】第2コイル、回路基板、はんだ、及び接着部材の底面図である。
図17】べースの斜視図である。
図18A図17のべースの点線部分の拡大図である。
図18B図18Aの底面図である。
図19A】接着部材を塗布する前のレンズ駆動装置の底面図を示す。
図19B】べースの段差部と回路基板の下面に結合された支持部材の底面図を示す。
図20A】本発明の第1実施例に係るべースの溝と段差部を備えないースの逃避部に接着部材を塗布する時の接着部材の流通経路を示す。
図20B】本発明の第1実施例に係るべースの逃避部に接着部材塗布時接着部材の流通経路を示す。
図21A図20Aの場合に実際の製品に発生して部材の断線を示す。
図21B図20Bの場合に実際の製品で支持部材の断線が発生しないことを示す。
図22A】べースの溝と回路基板の第1溝との間の位置関係を示す。
図22B】べースの溝と回路基板の第2溝との間の位置関係を示す。
図23A】べースの溝と回路基板の第1溝との間の位置関係の他の実施例を示す。
図23B】べースの溝と回路基板の第2溝との間の位置関係の他の実施例を示す。
図24】他の実施例に係る回路部材を含む第2コイルを示す。
図25】本発明の第1実施例に係るカメラモジュールの分解斜視図を示す。
図26】本発明の第1実施例に係る携帯用端末の斜視図を示す。
図27図26に図示された携帯用端末の構成図を示す。
図28A】本発明の第2実施例に係るレンズ駆動装置の斜視図である。
図28B】本発明の第2実施例に係るレンズ駆動装置の平面図である。
図29図28AのA-A矢視断面図である。
図30図28AのB-B矢視断面図である。
図31図28AのC-C矢視断面図である。
図32】本発明の第2実施例に係るレンズ駆動装置の分解斜視図である。
図33】本発明の第2実施例に係るレンズ駆動装置の一部構成の分解斜視図である。
図34】本発明の第2実施例に係るレンズ駆動装置の一部構成の分解斜視図である。
図35】本発明の第2実施例に係るレンズ駆動装置の一部構成の分解斜視図である。
図36】本発明の第2実施例に係るレンズ駆動装置の一部構成の分解斜視図である。
図37】本発明の第2実施例に係るレンズ駆動装置からカバーを除去した状態を図示する斜視図である。
図38図37の一部を拡大してUVビームの照射方向を共に図示した図面である。
図39図37のレンズ駆動装置の一部構成の断面を図示した斜視断面図である。
図40図37のレンズ駆動装置の一部構成の平面図である。
図41図40の一部を拡大図示した拡大図である。
図42】変形例に係るレンズ駆動装置の一部構成を図示した斜視図である。
図43】本発明の第2実施例に係るカメラ装置の分解斜視図である。
図44】本発明の第2実施例に係る光学機器を図示する斜視図である。
図45】本発明の第2実施例に係る光学機器の構成図である。
図46】本発明の第3実施例に係るレンズ駆動装置の分解斜視図である。
図47図46のカバー部材を除いたレンズ駆動装置の結合斜視図である。
図48A図46に図示されたボビン、第2マグネット及び第3マグネットの斜視図を示す。
図48B】ボビンに結合された第1コイルを示す。
図49A図46に図示されたハウジング、回路基板、第1位置センサー、及びキャパシタの斜視図を示す。
図49B】ハウジング、第1マグネット、回路基板、第1位置センサー、及びキャパシタの結合斜視図を示す。
図50図47に図示されたレンズ駆動装置のAB方向への断面図である。
図51図47に図示されたレンズ駆動装置のCD方向への断面図である。
図52A】回路基板と第1位置センサーの拡大図である。
図52B図52Aに図示された第1位置センサーの一実施例に係る構成図である。
図53図46に図示された上部弾性部材を示す。
図54図46に図示された下部弾性部材を示す。
図55】上部弾性部材、下部弾性部材、べース、支持部材、第2コイル、及び回路基板の結合斜視図を示す。
図56】回路基板の第1~第4端子と上部弾性ユニットとの間の結合を示す。
図57】回路基板の第5及び第6端子と下部弾性ユニットの結合を示す。
図58】第2コイル、回路基板、べース、及び第2位置センサーの分離斜視図を示す。
図59】第2コイル及び回路基板の底面図である。
図60】第2コイルと結合された回路基板の底面図である。
図61】緩衝ストッパーの斜視図である。
図62】ハウジングと緩衝ストッパーの断面図を示す。
図63A】他の実施例に係る緩衝ストッパーが結合されたハウジングの斜視図である。
図63B】さらに他の実施例に係る緩衝ストッパーが結合されたハウジングの斜視図である。
図64A】他の実施例に係る緩衝ストッパーを示す。
図64B図64Aの緩衝ストッパーを備えたレンズ駆動装置の図47のCD方向への断面図を示す。
図65A】さらに他の実施例に係る緩衝ストッパーが配置されたハウジングの斜視図である。
図65B図65Aの緩衝ストッパーが配置されたレンズ駆動装置の図47のCD方向への断面図を示す。
図66】さらに他の実施例に係る緩衝ストッパーを備えたレンズ駆動装置の図47のCD方向への断面図を示す。
図67】本発明の第3実施例に係るカメラモジュールの分解斜視図を示す。
図68】本発明の第3実施例に係る携帯用端末の斜視図を示す。
図69図68に図示された携帯用端末の構成図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0059】
以下、添付された図面を参照して、本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。
【0060】
但し、本発明の技術思想はは、説明される一部実施例に限定されず互いに異なる様々な形態で実現されることができて、本発明の技術思想範囲内でなら、実施例間その構成要素野中一つ以上を選択的に結合または置き換えて用いることができる。
【0061】
また、本発明の実施例で用いられる用語(技術及び科学的用語を含む)は、明白に特別に定義されて記述されない限り、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者に一般的に理解できる意味と解釈され、予め定義された用語と共に一般的に用いられる用語は、関連技術の文脈上の意味を考慮して、その意味を解釈することができるはずである。
【0062】
また、本発明の実施例で用いられた用語は、実施例を説明するためのものであって、本発明を制限するものではない。
【0063】
本明細書で、単数型は文面で特に言及しない限り、複数型も含むことができて、「A及び(と)B、C中少なくとも一つ(または一つ以上)」と記載される場合、A、B、Cで組み合わせできるすべての組み合わせの中の一つ以上を含むことができる。
【0064】
また、本発明の実施例の構成要素を説明するにあたり、第1、第2、A、B、(a)、(b)等の用語を用いることができる。このような用語は、その構成要素を別の構成要素と区別するためのものであって、その用語によって該当構成要素の本質や順番または順序などで限定されない。
【0065】
尚、ある構成要素が別の構成要素に「連結」、「結合」、または「接続」されると記載された場合、その構成要素はその別の構成要素に直接的に「連結」、「結合」、または「接続」される場合だけでなく、その構成要素とその別の構成要素との間にあるさらに別の構成要素によって「連結」、「結合」、または「接続」される場合も含むことができる。
【0066】
また、各構成要素の「上(の上)」または「下(の下)」に形成または配置されると記載される場合、「上(の上)」または「下(の下)」は、二つの構成要素が互いに直接接触する場合だけでなく、一つ以上のさらに別の構成要素が、二つの構成要素の間に形成または配置される場合も含む。また、「上(の上)」または「下(の下)」と表現される場合、一つの構成要素を基準に上側方向だけでなく下側方向の意味も含まれることができる。
【0067】
以下で用いられる「光軸(Optical Axis)方向」は、レンズ駆動装置に結合されるレンズ及び/またはイメージセンサーの光軸方向と定義する。
【0068】
以下で用いられる「垂直方向」は、光軸方向と平行する方向であり得る。垂直方向は、「z軸方向」と対応することができる。以下で用いられる「水平方向」は垂直方向と垂直な方向にあり得る。即ち、水平方向は光軸に垂直な方向にあり得る。従って、水平方向は「x軸方向」と「y軸方向」を含むことができる。
【0069】
以下で用いられる「オートフォーカス(AF,auto focus)機能」は、イメージセンサーに被写体の鮮明な映像が得られるように被写体の距離に応じてレンズを光軸方向に移動させて、イメージセンサーとの距離を調節することによって被写体に対する焦点を自動で合わせる機能と定義する。また、「オートフォーカスフィードバック(CLAF,closed-loop auto focus)制御」は、フォーカス調節の正確性を向上させるために、イメージセンサーとレンズとの間の距離を感知してレンズの位置をリアルタイムでフィードバック(feedback)制御するものと定義する。
【0070】
以下で用いられる「手振れ補正(OIS,optical image stabilization)機能」は、外力によってイメージセンサーに発生する振動(動き)を相殺するようにレンズを光軸と垂直な方向に移動させたりティルトさせたりする機能と定義する。
【0071】
以下、レンズ駆動装置は、レンズ駆動部、VCM(VoicE Coil Motor)、アクチュエータ(Actuator)またはレンズムービングデバイス(lens moving device)等とも称されてもよく、以下「コイル」との用語は、コイルユニット(coil unit)とも表現されてもよく、「弾性部材」との用語は、弾性ユニット、または、バネとも表現されてもよい。
【0072】
また、以下の説明で、「端子(terminal)」は、パッド(pad)、電極(electrode)、導電層(conductive layer)、またはボンディング部などとも表現されてもよい。
【0073】
説明の便宜上、実施例によるレンズ駆動装置は、デカルト座標系x、y、zを用いて説明するが、他の座標系を用いて説明してもよく、実施例はこれに限定されない。各図面でx軸とy軸は、光軸方向であるz軸に対して垂直な方向を意味し、光軸(OA)方向であるz軸方向を「第1方向」と称して、x軸方向を「第2方向」と称して、y軸方向を「第3方向」と称することができる。
【0074】
実施例に係るレンズ駆動装置は、「オートフォーカシング機能」を行うことができる。ここで、オートフォーカシング機能とは、被写体の画像の焦点を自動でイメージセンサー面に結像させることをいう。
【0075】
また、実施例に係るレンズ駆動装置は、「手振れ補正機能」を行うことができる。ここで手振れ補正機能とは、停止画像の撮影時使用者の手振れによって起因した振動により、撮影されたイメージの外郭線がはっきり形成できないことを防止できることをいう。
【0076】
図1は、本発明の第1実施例に係るレンズ駆動装置100の分解斜視図を示して、図2は、図1のカバー部材300を除いたレンズ駆動装置100の結合斜視図を示す。
【0077】
図1及び図2を参照すると、レンズ駆動装置100はボビン(bobbin)110、第1コイル120、第1マグネット(magnet)130、ハウジング140、上部弾性部材150、下部弾性部材160、ベース210、支持部材220、第2コイル230、及び回路基板250を含む。
【0078】
また、AFフィードバック駆動のために、レンズ駆動装置100は、第1位置センサー170、回路基板190及び第2マグネット180をさらに含むことができる。
【0079】
また、手振れ補正機能を行うために、レンズ駆動装置100は、第2位置センサー240をさらに含むことができる。
【0080】
また、レンズ駆動装置100は、第3マグネット185、及びカバー部材300をさらに含むことができる。
【0081】
また、レンズ駆動装置100は、回路基板190に装着されるキャパシタ195をさらに含むことができる。
【0082】
まずボビン110について説明する。
ボビン110は、ハウジング140の内側に配置されて、第1コイル120と第1マグネット130との間の電磁気的相互作用によって、光軸(OA)方向または第1方向(例えば、Z軸方向)に移動することができる。
【0083】
図3Aは、図1に図示されたボビン110、第2マグネット180及び第3マグネット185の斜視図を示して、図3Bは、ボビン110に結合された第1コイル120を示す。
【0084】
図3A及び図3Bを参照すると、ボビン110は、レンズまたはレンズバレルを装着するための開口を有することができる。例えば、ボビン110の開口は、ボビン110を光軸方向に貫く貫通ホールであってよく、ボビン110の開口の形状は、円形、楕円形、または多角形であってよいが、これに限定されない。
【0085】
ボビン110の開口には、レンズが直接装着されるが、これに限定されず、他の実施例では、少なくとも一つのレンズが装着または結合されるためのレンズバレルが、ボビン110の開口に結合または装着されることができる。レンズまたはレンズバレルは、ボビン110の内周面に様々な方式で結合されることができる。
【0086】
ボビン110は、互いに離隔する第1側部110b-1及び互いに離隔する第2側部110b-2を含むことができ、第2側部110b-2の各々は、隣接する二つの第1側部を互いに連結することができる。例えば、ボビン110の第1側部110b-1の各々の水平方向または横方向の長さは、第2側部110b-2の各々の水平方向または横方向の長さと異なってよい。例えば、第1側部110b-1の水平方向の長さは、第2側部110b-2の水平方向の長さよりも大きくてよいが、これに限定されず、他の実施例では前者は後者と同じか小さくてよい。
【0087】
ボビン110は、外側面に設けられる突出部115を備えることができる。
【0088】
例えば、突出部115は、ボビン110の第2側部110b-2の外側面に配置されるが、これに限定されない。突出部115は、ボビン110の開口の中心を通り光軸と垂直する直線に平行する方向に突出できるが、これに限定されない。
【0089】
ボビン110の突出部115は、ハウジング140の溝部25aと対応して、ハウジング140の溝部25a内に挿入または配置でき、ボビン110が、光軸を中心に一定の範囲以上に回転するのを抑制または防止することができる。
【0090】
また、突出部115は、外部衝撃などによって、ボビン110が光軸方向(例えば、上部弾性部材150から下部弾性部材160に向かう方向)に規定された範囲以上に動いても、ボビン110の下面が、ベース210、第2コイル230、または回路基板250に直接衝突するのを抑制または防止するストッパーの役割をすることができる。
【0091】
ボビン110の上面には、上部弾性部材150の第1フレーム連結部153と空間的干渉を回避するための第1逃避溝112aが設けられることができる。例えば、第1逃避溝112aは、ボビン110の第2側部110b-2に配置されるが、これに限定されない。
【0092】
ボビン110の上面には、上部弾性部材150の設置位置をガイドするだめのガイド部111が設けられることができる。例えば、図3Aに例示されたように、ボビン110のガイド部111は、上部弾性部材150のフレーム連結部153が通る経路をガイドするために第1逃避溝112aに配置されることができる。例えば、ガイド部111は、第1逃避溝112aの底面から光軸方向に突出することができる。
【0093】
また、ガイド部111と上部弾性部材150の第1フレーム連結部153との間には、ダンパー(damper)が配置されてもよい。
【0094】
ボビン110は、上面から突出するストッパー116を含むことができる。
【0095】
ボビン110のストッパー116は、ボビン110がオートフォーカシング機能のために、第1方向に動く時、外部衝撃などによってボビン110が規定された範囲以上に動いても、ボビン110の上面がカバー部材300の上板の内側と直接衝突するのを防止する役割を行うことができる。
【0096】
ボビン110は、上部弾性部材150に結合及び固定されるために、ボビン110の上部または上面に形成される第1結合部113を含むことができる。例えば、図3Aでボビン110の第1結合部113は突起形態であるが、これに限定されず、他の実施例ではボビン110の第1結合部113は、溝または平面形状であり得る。
【0097】
また、ボビン110は、下部弾性部材160に結合及び固定されるために、ボビン110の下部または下面に形成される第2結合部117を含むことができ、図3Bでボビン110の第2結合部117は、突起形態であるが、これに限定されず、他の実施例ではボビン110の第2結合部は、溝、または平面形状であり得る。
【0098】
ボビン110の外側面には、第1コイル120が安着、挿入または配置される安着溝105が設けられることができる。安着溝105は、ボビン110の第1及び第2側部110b-1、110b-2の外側面から陥没した溝構造であってよく、第1コイル120の形状と一致する形状、閉曲線形状(例えば、リング形状)を有することができる。
【0099】
また、コイル120を下部弾性部材160-1、160-2と連結する時、コイル120の離脱を抑制して、コイル120の両端をガイドするために、ボビン110の反対側に位置する二つの第1側部110b-1または二つの第2側部110b-2の下面には、ガイド溝116a、116bが設けられることができる。
【0100】
またボビン110の外側面には、第2マグネット180が、安着、挿入、固定または配置される安着溝180aが設けられることができる。
【0101】
ボビン110の安着溝180aは、ボビン110の外側面から陥没した構造であってよく、ボビン110の上面または下面中少なくとも一つに開放された開口を有することができるが、これに限定されない。
【0102】
また、ボビン110の外側面には、第3マグネット185が安着、挿入、固定または配置されるための安着溝185aが設けられることができる。
【0103】
ボビン110の安着溝185aは、ボビン110の外側面から陥没した構造であってよく、ボビン110の上面または下面中少なくとも一つで開放された開口を有することができるが、これに限定されない。
【0104】
ボビン110の安着溝180a、185aの各々は、第1コイル120が配置される安着溝105の上側に位置できて、安着溝105と連結されるか接することができるが、これに限定されず、他の実施例では両者は互いに離隔してもよい。
【0105】
ボビン110の安着溝180aは、ボビン110の第1側部110b-1のいずれかに設けられることができて、ボビン110の安着溝185aは、ボビン110の第1側部110b-2の他のいずれかに設けられることができる。
【0106】
例えば、安着溝180a、185aは、ボビン110の互いに向かい合う二つの第1側部または反対側に位置する二つの第1側部に配置されることができる。
【0107】
第2マグネット180と第3マグネット185が、ボビン110の反対側に位置する二つの第1側部に設けられた安着溝180a、185a内に配置されることによって、第2マグネット180と第3マグネット185の重さの均衡を合わせることができて、第1マグネット130と第2マグネット180との間の磁界干渉によるAF駆動力の影響と第1マグネット130と第3マグネット185との間の磁界干渉によるAF駆動力の影響が、互いに相殺されるようにすることができ、これによって、実施例はAF(Auto Focusing)駆動の正確性を向上させることができる。
【0108】
ボビン110の内周面には、レンズまたはレンズバレルと結合のためのネジ山11が設けられることができる。ジグ(jig)等によってボビン110を固定させた状態で、ボビン110の内周面にネジ山11を形成できるが、ボビン110の上面にはジグ(jig)固定用溝15a、15bが設けられることができる。例えば、ジグ固定用溝15a、15bは、ボビン110の反対側に位置する二つの第1側部110b-1または二つの第2側部110b-1の上面に設けられるが、これに限定されない。ジグ固定用溝15a、15bは、異物を捕集する異物捕集部の機能をしてもよい。
【0109】
次に第1コイル120について説明する。
第1コイル120は、ボビン110の外側面上に配置される。
第1コイル120は、第2及び第3マグネット180、185の下に配置されるが、これに限定されない。例えば、第1コイル120は、ボビン110の突出部115の下に配置されるが、これに限定されない。
【0110】
例えば、第1コイル120は、光軸と垂直な方向に第2及び第3マグネット180、185と重ならないが、これに限定されない。他の実施例では、第1コイルは光軸と垂直な方向に第2及び第3マグネット180、185の各々の少なくとも一部と重なってもよいる。
【0111】
例えば、第1コイル120は、ボビン110の安着溝105内に配置されることができて、第2マグネット180は、ボビン110の安着溝180a内に挿入または配置されることができて、第3マグネット185は、ボビン110の安着溝185a内に挿入または配置されることができる。
【0112】
ボビン110に配置された第2マグネット180と第3マグネット185の各々は、光軸(OA)方向に第1コイル120と離隔できるが、これに限定されず、他の実施例では、ボビン110に配置された第2マグネット180、及び第3マグネット185の各々は、第1コイル120と接するか、光軸と垂直な方向に第1コイル120の一部と重なってもよい。
【0113】
第1コイル120は、光軸(OA)を中心に回転する方向にボビン110の外側面を覆うことができる。例えば、第1コイル120は、ボビン110の外側面に巻かれた閉曲線、例えば、リング形状を有することができる。
【0114】
第1コイル120は、ボビン110の外側面に直接巻線されてもよいが、これに限定されず、他の実施例によると、第1コイル120は、コイルリングを利用してボビン110に巻線されるか、角ばったリング形状のコイルブロックで設けられることもできる。
【0115】
第1コイル120には、電源または駆動信号が提供されることができる。第1コイル120に提供される電源または駆動信号は、直流信号または交流信号であるかまたは直流信号と交流信号を含むことができ、電圧または電流形態であり得る。
【0116】
第1コイル120は、駆動信号(例えば、駆動電流)が供給されると、第1マグネット130と電磁気的相互作用により電磁気力を形成することができて、形成された電磁気力によって光軸(OA)方向にボビン110が移動することができる。
【0117】
AF可動部の初期位置で、ボビン110は、上側方向または下側方向に移動できて、これをAF可動部の両方向駆動という。
【0118】
またはAF可動部の初期位置で、ボビン110は、上側方向に移動できて、これをAF可動部の単方向駆動という。
【0119】
AF可動部の初期位置で、光軸(OA)と垂直と光軸を通る直線と平行する方向に第1コイル120は、ハウジング140に配置される第1マグネット130と互いに対応するかオーバーラップされるように配置されることができる。
【0120】
例えば、AF可動部は、ボビン110、及びボビン110に結合された構成(例えば、第1コイル120、第2及び第3マグネット180、185)を含むことができる。AF可動部は、ボビン110に結合されるレンズまたはレンズバレルをさらに含んでもよい。
【0121】
尚、AF可動部の初期位置は、第1コイル120に電源を印加しい状態で、AF可動部の最初位置であるかまたは上部及び下部弾性部材150、160が単にAF可動部の重さによってのみ弾性変形されるにつれ、AF可動部が置かれる位置であり得る。
【0122】
これと共に、ボビン110の初期位置は、重力がボビン110からベース210方向に作用する時、またはこれとは逆に、重力がベース210からボビン110方向に作用する時のAF可動部が置かれる位置であり得る。
【0123】
次に第2及び第3マグネット180、185について説明する。
【0124】
第2マグネット180は、第1位置センサー170が感知するための磁場を提供する点で、「センシングマグネット(sensing magnet)」と表現されることができて、第3マグネット185は、センシングマグネット180の磁界影響を相殺させて、センシングマグネット180と重さ均衡を合わせるためのものという点で、「バランシングマグネット(balancing magnet)」と表現されてもよい。
【0125】
第2マグネット180は、ボビン110の安着溝180a内に配置されて、第1位置センサー170と向かい合うように配置されることができる。例えば、ボビン110の初期位置で第2マグネット180は光軸と垂直であって光軸を通る直線と平行する方向に第1位置センサー170とオーバーラップされるが、これに限定されない。他の実施例では、ボビン110の初期位置で、光軸と垂直であって光軸を通る直線と平行する方向に第2マグネット180と第1位置センサー170は、オーバーラップされなくてもい。
【0126】
第1位置センサー170を向かい合う第2マグネット180のいずれか一つの面の一部は、安着溝180aから露出できるが、これに限定されず、他の実施例では、第1位置センサー170を向かい合う第2マグネット180のいずれか一つの面の一部は、安着溝180aから露出されなくてもよい。
【0127】
例えば、第2及び第3マグネット180、185の各々は、二つのN極と二つのS極を含む陽極着磁マグネットまたは4極マグネットであり得る。
【0128】
第2及び第3マグネット180、185の各々は、第1マグネット部17a、第2マグネット部17b、及び第1マグネット部17aと第2マグネット部17bとの間に配置される隔壁17cを含むことができる。ここで、隔壁17cは、「非磁性体隔壁」とも表現されることができる。
【0129】
第1マグネット部17aは、N極、S極、N極とS極との間の第1境界部を含むことができる。第1境界部は、実質的に磁性を有さない部分であって、極性が殆どない区間を含むことができ、一つのN極と一つのS極からなる磁石を形成するために自然に発生する部分であり得る。
【0130】
第2マグネット部17bは、N極、S極、N極とS極との間の第2境界面を含むことができる。第2境界部は、実質的に磁性を有さない部分であって、極性が殆どない区間を含むことができ、一つのN極と一つのS極からなる磁石を形成するために自然に発生する部分であり得る。
【0131】
隔壁17cは、第1マグネット部17aと第2マグネット部17bを分離または隔離させて、実質的に磁性を有さない部分であって極性が殆どない部分であり得る。例えば、隔壁は非磁性体物質、または空気などであり得る。非磁性体隔壁は、「ニュートラルゾーン(Neutral Zone)」、または「中立領域」と表現されることができる。
【0132】
隔壁17cは、第1マグネット部17aと第2マグネット部17bを着磁する際に、人為的に形成される部分で、隔壁17cの幅は、第1境界部の幅(または第2境界部の幅)よりも大きくてよい。ここで、隔壁17cの幅は、第1マグネット部17aから第2マグネット部17bに向かう方向への長さであり得る。第1境界部(または第2境界部)の幅は、第1及び第2マグネット部17a、17bの各々のN極からS極方向への第1境界部の長さであり得る。
【0133】
例えば、光軸方向に第1マグネット部17aと第2マグネット部17bは、互いに向かい合うように配置されることができる。例えば、隔壁17cは。光軸と垂直して光軸を通る直線と平行することができる。
【0134】
他の実施例では、第2及び第3マグネットの各々は、一つのN極と一つのS極を有する単極着磁マグネットであってもよい。
【0135】
例えば、ボビン110に配置された第2及び第3マグネット180、185の各々は、N極とS極の境界面が光軸(OA)と垂直な方向と平行することができる。例えば、第2及び第3マグネット180、185の各々のN極とS極は光軸方向に互いに向かい合うことができる。
【0136】
例えば、第1位置センサー170を向かい合う第2及び第3マグネット180、185の各々の面は、N極とS極に区分されるが、これに限定されない。
【0137】
例えば、他の実施例ではボビン110に配置された第2及び第3マグネット180、185の各々は、N極とS極の境界面が光軸(OA)と平行してもよい。
【0138】
第2マグネット180は、ボビン110と共に光軸方向に移動することができ、第1位置センサー170は、光軸方向に移動する第2マグネット180の磁場の強さまたは磁気力を感知することができ、感知された結果に応じた出力信号を出力することができる。
【0139】
例えば、光軸方向にのボビン110の変位に応じて第1位置センサー170が感知した磁場の強さまたは磁気力が変化できて、第1位置センサー170は感知された磁場の強さに比例する出力信号を出力することができて、第1位置センサー170の出力信号を利用して、ボビン110の光軸方向への変位が感知されることができる。
【0140】
次に、ハウジング140について説明する。
ハウジング140は、内側にボビン110を収容して、第1マグネット130、第1位置センサー170、及び回路基板190を支持する。
【0141】
図4Aは、図1に図示されたハウジング140、回路基板190、第1位置センサー170、及びキャパシタ195の斜視図を示して、図4Bは、ハウジング140、第1マグネット130、回路基板190、第1位置センサー170、及びキャパシタ195の結合斜視図を示す。
【0142】
図4A及び図4Bを参照すると、ハウジング140は、全体的に中空柱形状であり得る。例えば、ハウジング140は、多角形(例えば、四角形、または、八角形)または円形の開口を備えることができ、ハウジング140の開口は、光軸方向にハウジング140を貫く貫通ホール形態であり得る。
【0143】
ハウジング140は、複数の側部141-1~141-4及びコーナー部142-1~142-4を含むことができる。
【0144】
例えば、ハウジング140は、互いに離隔する第1~第4側部141-1~141-4側部及び第1~第4コーナー部142-1~142-4を含むことができる。
【0145】
例えば、ハウジング140の第1及び第2側部141-1、141-2は、互いに向かい合うか反対側に位置できて、ハウジング140の第3及び第4側部141-3、141-4は、互いに向かい合うか反対側に位置することができる。
【0146】
ハウジング140のコーナー部142-1~142-4の各々は、隣接する二つの側部等(141-1と141-2、141-2と141-3、141-3と141-4、141-4と141-1)の間に配置または位置できて、側部141-1~141-4を互いに連結することができる。
【0147】
例えば、コーナー部142-1~142-4は、ハウジング140のコーナーまたは角に位置することができる。例えば、ハウジング140の側部の個数は4個で、コーナー部の個数は4個であるが、これに限定されず、5個以上であってもよい。
【0148】
ハウジング140の側部141-1~141-4の各々は、カバー部材300の側板302中対応するいずれかと平行するように配置されることができる。
【0149】
例えば、ハウジング140の側部141-1~141-4は、ボビン110の第1側部110b-1に対応するかまたは対向することができて、ハウジング140のコーナー部142-1~142-4は、ボビン110の第2側部110b-2に対応するかまたは対向することができる。
【0150】
ハウジング140のコーナー部142-1~142-4には、第1マグネット130が配置または設置されることができる。
【0151】
例えば、ハウジング140のコーナーまたはコーナー部142-1~142-4には、マグネット130を収容するための安着部141aまたは収容部が備わることができる。
【0152】
ハウジング140の安着部141aは、ハウジング140のコーナー部142-1~142-4中少なくとも一つの下部、または下端に設けられることができる。
【0153】
例えば、ハウジング140の安着部141aは、四つのコーナー部142-1~142-4の各々のの下部または下端の内側に設けられることができる。
【0154】
ハウジング140の安着部141aは、第1マグネット130と対応する形状を有する溝、例えば、凹溝で形成されるが、これに限定されない。
【0155】
例えば、第1コイル120を向かい合うハウジング140の安着部141aの側面には、第1開口が形成されることができて、第2コイル230と向かい合うハウジング140の安着部141aの下面には、第2開口が形成され、これは第1マグネット130の装着を容易にするためである。
【0156】
例えば、ハウジング140の安着部141aに固定または配置された第1マグネット130の第1面11aは、安着部141aの第1開口を通じて露出することができる。また、ハウジング140の安着部141aに固定または配置された第1マグネット130の下面は、安着部141aの第2開口を通じて露出することができる。
【0157】
ハウジング140は、上部弾性部材150の第1フレーム連結部153との空間的干渉を回避するために、コーナー部142-1~142-4の上面に設けられる逃避溝41を備えることができる。
【0158】
例えば、ハウジング140の逃避溝41は、ハウジング140の上面から陥没した形態であってよく、ストッパー145または接着剤注入ホール147よりもハウジング140の中心にさらに隣接して位置することができる。例えば、ハウジング140のストッパー145を基準にハウジング140の中心方向である内側には、逃避溝41が位置できて、その反対側である外側には、接着剤注入ホール146a、146bが位置することができる。
【0159】
ハウジング140のコーナー部142-1~142-4には、ボビン110の突出部115に対応または対向して溝部25aが備わることができる。ハウジング140の溝部25aは、ハウジング140の安着部141a上に位置することができる。例えば、ハウジング140の溝部25aは、逃避溝41の底面に形成されることができる。例えば、溝部25aの底面は、逃避溝41の底面より低く位置できて、ハウジング140の安着溝141aは、逃避溝41の底面より低く位置することができる。
【0160】
第1マグネット130は、接着剤によって安着部141aに固定されるが、これに限定されない。
【0161】
例えば、ハウジング140のコーナー部142-1~142-4には、接着剤を注入するための少なくとも一つの接着剤注入ホール146a、146bが備わることができる。少なくとも一つの接着剤注入ホール146a、146bは、コーナー部142-1~142-4の上面から陥没した形態であり得る。
【0162】
少なくとも一つの接着剤注入ホール146a、146bは、コーナー部142-1~142-4を貫く貫通ホールを含むことができ、接着剤注入ホール146a、146bは、ハウジング140の安着溝141aと連結または連通することができて、第1マグネット130の少なくとも一部(例えば、マグネット130上面の少なくとも一部)を露出することができる。接着剤注入ホール146a、146bが、第1マグネット130の少なくとも一部(例えば、マグネット130の上面の少なくとも一部)を露出することによって、接着剤が第1マグネット130によく塗布されることができて、これによって第1マグネット130とハウジング140との間の固定力が向上することができる。
【0163】
ハウジング140は、側部141-1~141-4の外側面から突出した少なくとも一つのストッパー147aを備えることができ、少なくとも一つのストッパー147aは、ハウジング140が光軸と垂直な方向に動く際にカバー部材300の側板302と衝突するのを防止することができる。
【0164】
ハウジング140の下面が、ベース210及び/または回路基板250と衝突するのを防止するために、ハウジング140は、下面から突出するストッパー(図示せず)をさらに備えてもよい。
【0165】
ハウジング140は、回路基板190を収容するための装着溝14a(または安着溝)、第1位置センサー170を収容するための装着溝14b(または安着溝)、及びキャパシタ195を収容するための装着溝14c(または安着溝)を備えることができる。
【0166】
ハウジング140の装着溝14aは、ハウジング140の側部141-1~141-4中いずれか(例えば、141-1)の上部または上端に設けられることができる。
【0167】
回路基板190の装着を容易にするために、ハウジング140の装着溝14aは、上部が開放されて、側面と底を備える溝形態であってよく、ハウジング140の内側に開放される開口を有することができる。ハウジング140の装着溝14aの形状は、回路基板190の形状に対応または一致する形状を有することができる。
【0168】
ハウジング140の装着溝14bは、ハウジング140の第1側部141-1の内側面に設けられることができて、装着溝14aと連結されることができる。
【0169】
ハウジング140の装着溝14cは、装着溝14bの一側に配置されることができて、装着溝14bと装着溝14cとの間には、キャパシタ195と第1位置センサー170を分離または離隔させるための突起または突出部が設けられることができる。これは、キャパシタ195と位置センサー170を隣接して位置させることによって、両者の電気的連結のためのパスの長さを減らして、経路増加に応じたノイズを減少させるためである。
【0170】
キャパシタ195は、回路基板190の第1面19bに配置または実装されることができる。
【0171】
キャパシタ195はチップ(chip)形態であってよく、この時チップはキャパシタ195の一端に該当する第1端子及びキャパシタ195の他端に該当する第2端子を含むことができる。キャパシタ195は、「容量性素子」またはコンデンサ(condensor)に代替して表現されてもよい。
【0172】
他の実施例では、キャパシタは、回路基板190に含まれるように実現されることができる。例えば、回路基板190は、第1導電層、第2導電層、及び第1導電層と第2導電層との間に配置される絶縁層(例えば、誘電層)を含むキャパシタを備えてもよい。
【0173】
キャパシタ195は、外部から位置センサー170に電源または駆動信号を提供するための回路基板190の第1及び第2端子B1、B2に電気的に並列連結されることができる。
【0174】
または、キャパシタ195は、回路基板190の第1及び第2端子B1、B2に電気的に連結される第1位置センサー170の端子に電気的に並列連結されてもよい。
【0175】
例えば、キャパシタ195の一端(またはキャパシタチップの第1端子)は、回路基板190の第1端子B1に電気的に連結されることができて、キャパシタ195の他端(またはキャパシタチップの端子)は、回路基板190の第2端子B2に電気的に連結されることができる。
【0176】
キャパシタ195は、回路基板190の第1及び第2端子B1、B2に電気的に並列連結されることによって、外部から第1位置センサー170に提供される電源信号(GND、VDD)含まれたリップル(ripple)成分を除去させる平滑回路役割をすることができて、これによって第1位置センサー170に安定的で一定の電源信号を提供することができる。
【0177】
キャパシタ195は、回路基板190の第1及び第2端子B1、B2に電気的に並列連結されることによって、外部から流入する高周波成分のノイズまたはESDなどから第1位置センサー170を保護してもよい。
【0178】
また、キャパシタ195は、外部から流入する高周波成分のノイズまたはESDなどに起因した過電流が第1位置センサー170に印加されるのを防止できて、過電流に起因して第1位置センサー170の出力信号に基づいて取得したボビン110の変位に対するキャリブレーション(calibration)値がリセット(reset)される現象を防止することができる。
【0179】
また、第1位置センサー170の装着を容易にするために、ハウジング140の装着溝14bは、上部が開放されることができ、センシング感度を高めるために、装着溝14bは、ハウジング140の第1側部141-1の内側面に開放される開口を有することができる。ハウジング140の装着溝14bは、第1位置センサー170の形状に対応または一致する形状を有することができる。
【0180】
例えば、接着部材によって回路基板190は、ハウジング140の装着溝14aに固定されることができる。例えば、接着部材は、エポキシまたは両面テープなどであってもよいが、これに限定されない。
【0181】
ハウジング140のコーナー部142-1~142-4には、支持部材220-1~220-4が配置されることができる。
【0182】
ハウジング140のコーナー部142-1~142-4には、支持部材220-1~220-4が通る経路を形成するホール147が備わることができる。例えば、ハウジング140は、コーナー部142-1~142-4の上部を貫くホール147を含むことができる。
【0183】
他の実施例で、ハウジング140のコーナー部142-1~142-4に設けられるホールは、ハウジング140のコーナー部の外側面から陥没する構造であってよく、ホールの少なくとも一部はコーナー部の外側面に開放されることもできる。ハウジング140のホール147の個数は、支持部材の個数と同じであってよい。
【0184】
支持部材220の一端は、ホール147を通過して上部弾性部材150に連結またはボンディングされることができる。例えば、支持部材220の一端は、ホール147を通過して上部弾性部材150の第1外側フレームに結合されることができる。
【0185】
例えば、ダンパーを容易に塗布するために、ハウジング140の上面から下面方向にホール147の直径がだんだん増加する形態であってよいが、これに限定されず、他の実施例では、ホール147は直径が一定であってもよい。
【0186】
支持部材220-1~220-4が通る経路を形成するためだけでなく、支持部材220-1~220-4とハウジング140のコーナー部142-1~142-4との間の空間的干渉を回避するために、コーナー部142-1~142-4の外側面148には、逃避溝148aが設けられることができる。逃避溝148aは、ハウジング140のホール147と連結されることができて、半球または反楕円形態であってもよいが、これに限定されない。逃避溝148aの下部または下端は、ハウジング140の下面と連結されることができる。
【0187】
例えば、逃避溝148aの直径は、上部から下部方向にだんだん減少され得るが、これに限定されない。
【0188】
また、カバー部材300の上板301の内面に直接衝突するのを防止するために、ハウジング140は、上部、上端、または上面には、ストッパー145が設けられることができる。
【0189】
例えば、ストッパー145は、ハウジング140のコーナー部142-1~142-4の各々の上面に配置されるが、これに限定されず、他の実施例では、ハウジング140の側部に配置されてもよい。
【0190】
尚ハウジング140の下面がベース210及び/または回路基板250と衝突するのを防止するために、ハウジング140の下部、下端、または下面に設けられるストッパー図示せずをさらに備えてもよい。
【0191】
また、ハウジング140のコーナー部142-1~142-4の上面の角には、ダンパーが溢れるのを防止するために、ガイド突出部146が設けられることができる。
【0192】
例えば、ハウジング140のホール147は、ハウジング140のコーナー部142-1~142-4の上面の角(例えば、ガイド突出部146)とストッパー145との間に位置することができる。
【0193】
ハウジング140の上部、上端、または上面には、上部弾性部材150の第1外側フレーム152と結合する少なくとも一つの第1結合部143が備わることができる。
【0194】
ハウジング140の第1結合部143は、ハウジング140の側部141-1~141-4またはコーナー部142-1~142-4中少なくとも一つに配置されることができる。
【0195】
ハウジング140の下部、下端、または下面には、下部弾性部材160の第2外側フレーム162に結合及び固定される第2結合部149が備わることができる。
【0196】
例えば、ハウジング140の第1及び第2結合部143、149の各々は、突起形状であってよいが、これに限定されず、他の実施例では、溝または平面形状であってもよい。
【0197】
例えば、接着部材または熱融着を利用して、ハウジング140の第1結合部143と上部弾性部材150の第1外側フレーム152のホール152aは、結合されることができて、ハウジング140の第2結合部149と下部弾性部材160の第2外側フレーム162のホール162aは、結合されることができる。
【0198】
下部弾性部材160の第2外側フレーム162-1~162-3と第2フレーム連結部163が会う部分との空間的干渉を避けるために、ハウジング140の側部141-1中少なくとも一つの下面には、逃避溝44aが設けられることができる。
【0199】
次に第1マグネット130について説明する。
第1マグネット130は、ハウジング140のコーナー(またはコーナー部142-1~142-4)中少なくとも一つに配置されることができる。例えば、第1マグネット130は、ハウジング140のコーナーの各々に配置されることができる。
【0200】
AF可動部の初期位置で、第1マグネット130は、光軸(OA)と垂直で、光軸(OA)を通る直線と平行する方向に第1コイル120と少なくとも一部がオーバーラップされるようにハウジング140に配置されることができる。
【0201】
例えば、第1マグネット130は、ハウジング140のコーナー部141-1~141-4中対応するいずれか一つの安着部141a内に挿入または配置されることができる。
【0202】
他の実施例で、第1マグネット130はハウジング140のコーナー部141-1~141-4の外側面に配置されてもよい。
【0203】
第1マグネット130の形状は、ハウジング140のコーナー部に安着しやすい多面体形状であり得る。
【0204】
例えば、第1マグネット130の第1面11aの面積は、第2面11bの面積よりも大きくてよい。第1マグネット130の各々の第1面11aは、第1コイル120のいずれか一面(または、ボビン110の外側面)と向かい合う面であってよく、第2面11bは、第1面11aの反対面であり得る。
【0205】
例えば、第1マグネット130の第2面11bの横方向の長さは、第1面11aの横方向の長さよりも小さくてよい。
【0206】
例えば、第1マグネット130の第1面11aの横方向は、第1マグネット130の第1面11aで第1マグネット130の下面から上面に向かう方向と垂直な方向であるかまたは第1マグネット130の第1面11aで光軸方向と垂直な方向であり得る。
【0207】
例えば、第1マグネット130の第2面11bの横方向は、第1マグネット130の第2面11bで第1マグネット130の下面から上面に向かう方向と垂直な方向であるかまたは第1マグネット130の第2面11bで光軸方向と垂直な方向であり得る。
【0208】
例えば、ハウジング140の中心からハウジング140のコーナー部142-1、142-2、142-3、または142-4に向かう方向に行くほど第1マグネット130は、横方向の長さが次第に減少する部分を含むことができる。
【0209】
例えば、第1マグネット130は、第1面11aで第2面11b方向に第1マグネット130の横方向の長さが減少する部分を含むことができる。例えば、第1マグネット130の横方向は、第1マグネット130の第1面11aと平行な方向であり得る。
【0210】
第1マグネット130は、ハウジング140に配置される複数のマグネット130-1~130-4を含むことができる。
【0211】
複数のマグネット130-1~130-4の各々は、一体で構成されることができ、第1コイル120を向かい合う第1面11aは、S極、第2面11bは、N極となるように配置されることができる。しかしこれを限定するのではなく、他の実施例では、複数のマグネット130-1~130-4の各々は、第1面11aは、N極、第2面11bは、S極となるように配置されてもよい。
【0212】
第1マグネットは、少なくとも二つ以上が互いに向かい合うようにハウジング140のコーナー部に配置または設置されることができる。
【0213】
例えば、交差するように互いに向かい合う2対のマグネット(130-1と130-3、130-2と130-4)がハウジング140のコーナー部142-1~142-4に配置されることができる。この時、複数のマグネット130-1~130-4の各々の水平方向への平面形状は、三角形、五角形、六角形、または菱形形状などの多角形であり得る。
【0214】
他の実施例では、互いに向かい合う1対のマグネットが、ハウジング140の互いに向かい合う二つのコーナー部にだけ配置されてもよい。
【0215】
さらに他の実施例では、マグネットが、ハウジング140のコーナー部に配置されるのではなく、ハウジング140の側部に配置されてもよい。例えば、他の実施例は、ハウジング140の側部に配置される複数のマグネットを含むことができ、マグネットの各々の形状は、ハウジングの側部に配置されるのに適した多面体形状、例えば、正六面体、または直六面体形状であってよいが、これに限定されない。
【0216】
図5は、図2に図示されたレンズ駆動装置100のAB方向への断面図で、図6は、図2に図示されたレンズ駆動装置100のCD方向への断面図である。
【0217】
図5及び図6を参照すると、光軸(OA)と垂直な方向、または光軸と垂直して光軸を通る直線と平行する方向に第2及び第3マグネット180、185の各々は、第1コイル120とオーバーラップされないことがあるが、これに限定されない。他の実施例では、第2及び第3マグネット180、185の各々は、第1コイル120とオーバーラップされてもよい。
【0218】
またAF可動部の初期位置で、光軸(OA)と垂直な方向、または光軸と垂直して光軸を通る直線と平行する方向に第2マグネット180は、第3マグネット185にオーバーラップされるか整列されるが、これに限定されず、他の実施例では、両者は互いにオーバーラップされなくてもよい。
【0219】
またAF可動部の初期位置で、光軸(OA)と垂直な方向、または、光軸と垂直して光軸を通る直線と平行する方向に第1位置センサー170は、第2及び第3マグネット180、185とオーバーラップされるが、これに限定されない。他の実施例では、第1位置センサー170は、第2及び第3マグネット180、185の少なくとも一つとオーバーラップされなくてもよい。
【0220】
また、第1位置センサー170は、光軸(OA)と垂直な方向、または光軸と垂直して光軸を通る直線と平行する方向に第1マグネット130とオーバーラップされなくてよい。
【0221】
例えば、第1位置センサー170は、第1位置センサー170から第1コイル120に向かう方向または光軸と垂直してハウジング140の第1側部141-1からハウジング140の中心に向かう方向に第1マグネット130とオーバーラップされなくてよい。
【0222】
次に、回路基板190と第1位置センサー170について説明する。
【0223】
回路基板190は、ハウジング140に配置または結合されることができる。
【0224】
例えば、回路基板190は、ハウジング140のいずれか一つの側部141-1に配置または結合されることができる。第1位置センサー170は、回路基板190に配置または実装されることができる。例えば、回路基板190は、ハウジング140の装着溝14a内に配置されることができる。
【0225】
例えば、回路基板190は、ハウジング140の第1コーナー部142-1と第2コーナー部142-2との間に配置されることができて、回路基板190の第1~第4端子B1~B4は、第1位置センサー170と電気的に連結されることができる。
【0226】
例えば、回路基板190は、ハウジング140のコーナー部(例えば、第1コーナー部142-1)(またはコーナー)と光軸(OA)をつなぐ仮想の線とオーバーラップされなくてよい。これは、支持部材220と回路基板190との間の空間的干渉を防止するためである。
【0227】
図7Aは、回路基板190と第1位置センサー170の拡大図であり、図7Bは、図7Aに図示された第1位置センサー170の一実施例に係る構成図である。
【0228】
図7A及び図7Bを参照すると、回路基板190は、外部端子または外部装置と電気的に連結されるための端子B1~B6を備えることができる。
【0229】
第1位置センサー170は、回路基板190の第1面19bに配置されることができて、端子B1~B6は、回路基板190の第2面19aに配置されるが、これに限定されない。
【0230】
他の実施例では、第1位置センサー170と端子B1~B6は、回路基板190の第1面と第2面中何れかの面に配置されてもよい。さらに他の実施例では、第1位置センサー170は、回路基板190の第1及び第2面中いずれかに配置されることができ、端子B1~B6は、回路基板190の第1及び第2面中残りの他の一つに配置されてもよい。
【0231】
ここで、回路基板190の第2面19aは、回路基板190の第1面19bの反対面であり得る。例えば、回路基板190の第2面19aは、ボビン110を向かい合う回路基板190のいずれか一つの面であり得る。
【0232】
回路基板190は、本体部S1、及び本体部S1の下に位置する延長部S2を含むことができる。本体部S1は、「上端部」と代替して表現されることができ、延長部S2は、「下端部」と代替して表現されてもよい。
【0233】
延長部S2は、本体部S1から下方向に延びることができる。
本体部S1は、延長部S2の側面16a、16bを基準に突出した形態であり得る。例えば、延長部S2の側面16a、16bは、延長部S2の第1面19bと第2面19aを連結する面であり得る。
【0234】
本体部S1は、ハウジング140の第1コーナー部142-1に向かう方向に延びる第1延長領域A1及びハウジング140の第2コーナー部142-2に向かう方向に延びる第2延長領域A2を含むことができる。
【0235】
例えば、第1延長領域A1は、延長部S2の第1側面16aから延びる又は突出することができて、第2延長領域A2は、延長部S2の第2側面16bから延びる又は突出することができる。
【0236】
例えば、図7Aでは、第1延長領域A1の横方向の長さは、第2延長領域A2の横方向の長さより大きいが、これに限定されず、他の実施例では、第1延長領域A1の横方向の長さは、第2延長領域A2の横方向の長さと同じかまたは小さくてもよい。
【0237】
例えば、回路基板190の本体部S1の横方向の長さは、延長部S2の横方向の長さよりも大きくてよい。
【0238】
例えば、回路基板190の第1~第4端子B1~B4は、本体部S1の第2面19aに互いに離隔して配置されることができる。例えば、四つの端子B1~B4は、回路基板190の横方向に一列で配列されることができる。
【0239】
第1端子B1と第2端子B2は、回路基板190の本体部S1の両端に各々隣接するように配置されることができる。即ち第1端子B1と第2端子B2の各々は、回路基板190の本体部S1の両端の対応するいずれかに隣接するように配置されることができる。
【0240】
例えば、回路基板190の第1端子B1は、回路基板190の一端(例えば、上端部の一端)に配置されることができて、第2端子B1は、回路基板190の他端に配置されることができて、第1端子B1と第2端子B2との間に第3端子B3が配置されることができて、第3端子B3と第1端子B1との間に第4端子B4が配置されることができる。
【0241】
回路基板190の第1端子B1は、回路基板190の本体部S1の第1延長領域A1に配置されることができて、第2端子B2は、回路基板190の本体部S1の第2延長領域A2に配置されることができる。
【0242】
第1~第4端子B1~B4は、回路基板190の下面よりも上面19cにさらに隣接して位置するように配置されることができる。
【0243】
例えば、第1~第4端子B1~B4は、第2面19a及び第2面19aに接する回路基板190の本体部S1の上面19cに接するように形成されることができる。
【0244】
また例えば、第1~第4端子B1~B4の少なくとも一つは、回路基板190の上面19cに形成される溝7aまたはビア(via)を含むことができる。
【0245】
例えば、第3端子B3と第4端子B4は、回路基板190の上面19cから陥没した曲面の部分、例えば、半円形のビア(via)または溝7aを含むことができる。
【0246】
このような溝7aによって、ハンダと端子B3、B4との間の接触面積で増加させて接着力とはんだ付け性を向上させることができる。
【0247】
回路基板190の第5端子B5と第6端子B6は、回路基板190の延長部S2の第2面19aに互いに離隔して配置されることができる。
【0248】
回路基板190は、第5端子B5と第6端子B6との間に設けられる溝8aまたはホールを備えることができる。溝8aは、回路基板190の下面から陥没した形態であってよく、回路基板190の第1面19bと第2面19aに共に開放されることができる。
【0249】
第5端子B5と第6端子B6との間の離隔距離は、第1~第4端子B1~B4中隣接する二つの端子の間の離隔距離よりも小さいことがあるが、外部との電気的連結のためのはんだ付け時、溝8aによって第5端子B5と第6端子B6との間には、ハンダが形成されないようにすることによって、第5端子B5と第6端子B6との間の電気的短絡を防止することができる。
【0250】
また例えば、第5及び第6端子B5、B6中少なくとも一つは、回路基板190の下面に形成される溝7bまたはビア(via)を含むことができる。
【0251】
例えば、第5端子B5と第6端子B6は、回路基板190の下面から陥没した曲面の部分、例えば、半円形のビア(via)または溝を含むことができる。
【0252】
このような溝7bによってハンダと第5及び第6端子B5、B6との間の接触面積で増加して接着力とはんだ付け性を向上させることができる。
【0253】
回路基板190は、第2端子B2と第3端子B3との間に配置される溝90a、及び第1端子B1と第4端子B4との間に配置される溝90bを備えることができる。ここで、溝90a、90bは「逃避溝」と代替して表現されることができる。
【0254】
第1溝90aと第2溝90bの各々は、回路基板190の上面19cから陥没した形態であってよく、回路基板190の第1面19bと第2面19aに共に開放されることができる。
【0255】
回路基板190の第1溝90aは、第3上部弾性ユニット150-3の第1外側フレーム151との空間的干渉を避けるために形成されることができて、回路基板190の第2溝90bは、第4上部弾性ユニット150-4の第1外側フレーム151との空間的干渉を避けるために形成されることができる。
【0256】
例えば、回路基板190はプリント回路板、またはFPCBであり得る。
【0257】
回路基板190は、第1~第6端子B1~B6と第1位置センサー170を電気的に連結するための回路パターンまたは配線(図示せず)を含むことができる。
【0258】
第1位置センサー170は、ボビン110の移動によりボビン110に装着された第2マグネット180の磁場または磁場の強さを感知することができて、感知された結果に応じた出力信号を出力することができる。
【0259】
第1位置センサー170は、ハウジング140に配置される回路基板190に装着されて、ハウジング140に固定されることができる。例えば、第1位置センサー170は、ハウジング140の装着溝14b内に配置されることができて、手振れ補正時ハウジング140と共に移動することができる。
【0260】
第1位置センサー170は、回路基板190の第1面19bに配置されることができる。他の実施例では、第1位置センサー170は、回路基板190の第2面19aに配置されてもよい。
【0261】
第1位置センサー170は、ホールセンサー(Hall sensor)61、及びドライバー(Driver)62を含むことができる。
【0262】
例えば、ホールセンサー61は、シリコン系列からなり、周囲温度が増加するほどホールセンサー61の出力(VH)は増加することができる。例えば、周囲温度は、レンズ駆動装置の温度、例えば、回路基板190の温度、ホールセンサー61の温度、またはドライバー62の温度であり得る。
【0263】
また、他の実施例で、ホールセンサー61は、GaAsからなり、周囲温度に対してホールセンサー61の出力(VH)は減少することができる。例えば、他の実施例では、ホールセンサー61の出力は、周囲温度に対して約-0.06%/℃の傾きを有することができる。
【0264】
第1位置センサー170は、周囲温度を感知できる温度センシング素子63をさらに含んでもよい。温度センシング素子63は、第1位置センサー170の周囲の温度を測定した結果に応じた温度感知信号(Ts)をドライバー62に出力することができる。
【0265】
例えば、第1位置センサー170のホールセンサー61は、第2マグネット180の磁気力の強さを感知した結果に応じた出力(VH)を発生する可能性がある。例えば、第1位置センサー170の出力の大きさは、第2マグネット180の磁気力の強さに比例することができる。
【0266】
ドライバー62は、ホールセンサー61を駆動するための駆動信号(dV)、及び第1コイル120を駆動するための駆動信号(Id1)を出力することができる。
【0267】
例えば、プロトコル(protocol)を利用したデータ通信、例えば、I2C通信を利用してドライバー62は、制御部830、780からクロック信号(SCL)、データ信号(SDA)、電源信号(VDD、GND)を受信することができる。
【0268】
ここで第1電源信号(GND)は、グラウンド電圧または0[V]であってよく、第2電源信号(VDD)はドライバー62を駆動するための既設定された電圧であってよく、直流電圧または/及び交流電圧であってよいが、これに限定されない。
【0269】
ドライバー62は、クロック信号(SCL)、及び電源信号(VDD、GND)を利用してホールセンサー61を駆動するための駆動信号(dV)、及び第1コイル120を駆動するための駆動信号(Id1)を生成することができる。
【0270】
第1位置センサー170は、クロック信号(SCL)、データ信号(SDA)、電源信号(VDD、GND)を送受信するための四つの端子及び第1コイル120に駆動信号を提供するための二つの端子を含むことができる。
【0271】
またドライバー62は、ホールセンサー61の出力(VH)を受信して、プロトコル(protocol)を利用したデータ通信、例えば、I2C通信を利用して、ホールセンサー61の出力(VH)に関するクロック信号(SCL)及びデータ信号(SDA)を制御部830、780に伝送することができる。
【0272】
さらにドライバー62は、温度センシング素子63が測定した温度感知信号(Ts)を受信して、プロトコル(protocol)を利用したデータ通信、例えば、I2C通信を利用して温度感知信号(Ts)を制御部830、780に伝送することができる。
【0273】
制御部830、780は、第1位置センサー170の温度センシング素子63によって測定された周囲温度変化に基づいてホールセンサー61の出力(VH)に対する温度補償を行うことができる。
【0274】
例えば、ホールセンサー61の駆動信号(dV)、またはバイアス信号が1[mA]のとき、第1位置センサー170のホールセンサー61の出力(VH)は-20[mV]~+20[mV]であり得る。
【0275】
そして周囲の温度変化について負の傾きを有するホールセンサー61の出力(VH)に対する温度補償の場合、第1位置センサー170のホールセンサー61の出力(VH)は0[mV]~+30[mV]であり得る。
【0276】
第1位置センサー170のホールセンサー61の出力をxy座標系に表示する時、第1位置センサー170のホールセンサー61の出力範囲を第1四分面(例えば、0[mV]~+30[mV])とする理由は下記のとおりである。
【0277】
周囲温度変化に応じてxy座標系の第1四分面のホールセンサー61の出力と第3四分面でのホールセンサー61の出力は、互いに反対方向に移動するので、第1及び第3四分面を共にAF駆動制御区間で用いる場合に、ホールセンサーの正確度及び信頼性が落ちる。従って、周囲温度変化に応じた補償を正確にするために、第1四分面の一定範囲を第1位置センサー170のホールセンサー61の出力範囲にすることができる。
【0278】
第1位置センサー170は、二つの電源信号(VDD、GND)、クロック信号(SCL)、及びデータ(SDA)のための第1~第4端子、及び第1コイル120に駆動信号を提供するための第5及び第6端子を含むことができる。
【0279】
第1位置センサー170の第1~第4端子は、回路基板190の第1~第4端子B1~B4中対応するいずれかと電気的に連結されることができて、第1位置センサー170の第5及び第6端子は回路基板190の第5及び第6端子B5、B6中対応するいずれかと電気的に連結されることができる。
【0280】
他の実施例で、第1位置センサー170は、ホールセンサーなどと同じ位置検出センサー単独で実現されてもよく、この場合、第1位置センサー170は、電源信号が入力される二つの入力端子と出力信号を出力するための二つの出力端子を含むことができ、第1コイル120には、外部から回路基板250を介して駆動信号が提供されることができる。
【0281】
回路基板190の第1~第4端子B1~B4は、上部弾性ユニット150-1~150-4と支持部材220-1~220-4によって回路基板250の端子(251-1~251-n、n>1である自然数)と電気的に連結されることができて、これによって第1位置センサー170は、回路基板250の端子(251-1~251-n、例えば、n=4)と電気的に連結されることができる。
【0282】
また、回路基板190の第5及び第6端子B5、B6は。下部弾性ユニット160-1、160-2と結合されることができて、下部弾性ユニット160-1、160-2によって第1位置センサー170は、第1コイル120と電気的に連結されることができる。
【0283】
例えば、回路基板190の第5端子B5は、第1下部弾性ユニット160-1に結合されることができて、回路基板190の第6端子B6は、第2下部弾性ユニット160-2に結合されることができる。
【0284】
次に上部弾性部材150、下部弾性部材160、及び支持部材220について説明する。
【0285】
図8は、図1に図示された上部弾性部材150を示して、図9は、図1に図示された下部弾性部材160を示して、図10は、上部弾性部材150、下部弾性部材160、ベース210、支持部材220、第2コイル230、及び回路基板250の結合斜視図を示して、図11は、回路基板190の第1~第4端子B1~B4と上部弾性ユニット150-1~150-4との間の結合を示して、図12は、回路基板190の第5及び第6端子B5、B6と下部弾性ユニット160-1、160-2の結合を示して、図13は、第2コイル230、回路基板250、ベース210、及び第2位置センサー240の分離斜視図を示して、図14は、第2コイル230及び回路基板190の底面図であり、図15は、第2コイル230と結合された回路基板の底面図であり、図16は、第2コイル230、回路基板250、はんだ39A、及び接着部材290-1~290-4の底面図である。
【0286】
図8図16を参照すると、上部弾性部材150は、ボビン110の上部、上端、または上面と結合されることができて、下部弾性部材160は、ボビン110の下部、下端、または下面と結合されることができる。
【0287】
例えば、上部弾性部材150は、ボビン110の上部、上端、または上面とハウジング140の上部、上端、または上面と結合されることができて、下部弾性部材160は、ボビン110の下部、下端、または下面とハウジング140の下部、下端、または下面と結合されることができる。
【0288】
上部弾性部材150及び下部弾性部材160は、ハウジング140に対してボビン110を弾性支持することができる。
【0289】
支持部材220は、ハウジング140をベース210に対して光軸と垂直な方向に移動可能に支持することができて、上部または下部弾性部材150、160の少なくとも一つと回路基板250を電気的に連結することができる。
【0290】
図8を参照すると、上部弾性部材150は、互いに電気的に分離した複数の上部弾性ユニット150-1~150-4を含むことができる。図10では、電気的に分離した四つの上部弾性ユニットを図示するが、その個数はこれに限定されず、三つ以上であってもよい。
【0291】
第1~第4上部弾性ユニット150-1~150-4の各々は、回路基板190の第1~第4端子B1~B4中対応するいずれかと直接結合されて電気的に連結されることができる。
【0292】
回路基板190が配置されたハウジング140の第1側部141-1に複数個の上部弾性ユニットの各々の一部が配置されることができて、ハウジング140の第1側部141-1を除いた残りの第2~第4側部141-2~141-4の各々に少なくとも一つの上部弾性ユニットが配置されることができる。
【0293】
第1~第4上部弾性ユニット150-1~150-4の各々は、ハウジング140と結合される第1外側フレーム152を含むことができる。
【0294】
第1~第4上部弾性ユニット150-1~150-4の少なくとも一つは、ボビン110と結合される第1内側フレーム151、及び第1内側フレーム151と第1外側フレーム152を連結する第1フレーム連結部153をさらに含むことができる。
【0295】
図8の実施例では、第1及び第2上部弾性ユニット150-1、150-2の各々は、第1外側フレームだけを備えて、第1内側フレーム及び第1フレーム連結部は備えなくてよく、第1及び第2上部弾性ユニット150-1、150-2の各々は、ボビン110から離隔することができる。
【0296】
第3及び第4上部弾性ユニット150-3、150-4の各々は、第1内側フレーム151、第1外側フレーム、及び第1フレーム連結部153を含むことができるが、これに限定されない。
【0297】
例えば、第3及び第4上部弾性ユニット150-3、150-4の第1内側フレーム151には、ボビン110の第1結合部113と結合されるためのホール151aが設けられるが、これに限定されない。例えば、第1内側フレーム151のホール152aは、ボビン110の第1結合部113とホール151aとの間に接着部材が染み込むための少なくとも一つの切開部51aを有することができる。
【0298】
第1~第4上部弾性部材150-1~150-4の第1外側フレーム152には、ハウジング140の第1結合部143と結合されるためのホール152aが設けられることができる。
【0299】
第1~第4上部弾性ユニット150-1~150-4の各々の第1外側フレーム151は、ハウジング140と結合される本体部、及び回路基板190の第1~第4端子B1~B4中対応するいずれかと連結される連結端子P1~P4を含むことができる。ここで、連結端子P1~P4は、「延長部」と代替して表現されてもよい。例えば、支持部材220は、第1外側フレーム151の本体部と結合されることができる。
【0300】
第1~第4上部弾性ユニット150-1~150-4の各々の第1外側フレーム151は、ハウジング140と結合される第1結合部520、支持部材220-1~220-4中対応するいずれかと結合される第2結合部510、第1結合部520と第2結合部510を連結する連結部530、及び第2結合部510と連結されてハウジング140の第1側部141-1に拡張される延長部P1~P4を含むことができる。
【0301】
第1~第4上部弾性ユニット150-1~150-4の各々の本体部は、第1結合部520を含むことができる。また、第1~第4上部弾性ユニット150-1~150-4の各々の本体部は、第2結合部510、及び連結部530の少なくとも一つをさらに含むことができる。
【0302】
例えば、はんだまたは伝導性接着部材によって第1支持部材220-1の一端は、第1上部弾性ユニット150-1の第2結合部510と結合されることができて、第2支持部材220-2の一端は、第2上部弾性ユニット150-1の第2結合部510と結合されることができて、第3支持部材220-3の一端は、第3上部弾性ユニット150-3の第2結合部510と結合されることができて、第4支持部材220-4の一端は、第4上部弾性ユニット150-4の第2結合部510と結合されることができる。
【0303】
第2結合部510は、支持部材220-1~220-4が通過するホール52を備えることができる。ホール52を通過した部材220-1~220-4の一端は、伝導性接着部材またははんだ(901、図10参照)によって第2結合部510に直接結合されることができて、第2結合部510と支持部材220-1~220-4は、電気的に連結されることができる。
【0304】
例えば、第2結合部510は、支持部材220-1~220-4との結合のためにはんだ901が配置される領域であって、ホール52及びホール52周囲の一領域を含むことができる。
【0305】
第1結合部520は、ハウジング140(例えば、コーナー部142-1~142-4)と結合される少なくとも一つの結合領域(例えば、5a、5b)を含むことができる。
【0306】
例えば、第1結合部520の結合領域(例えば、5a、5b)は、ハウジング140の第1結合部143と結合される少なくとも一つのホール152aを含むことができる。
【0307】
例えば、結合領域5a、5bの各々は、一つ以上のホールを備えることができて、ハウジング140のコーナー部142-1~142-4には、これに対応して一つ以上の第1結合部が設けられることができる。
【0308】
例えば、ハウジング140をいずれか一方に偏らないようにバランスよく支持するために、第1~第4上側弾性ユニット150-1~150-4の第1結合部520の結合領域5a、5bは、基準線(例えば、501、502)を基準に左右対称であってよいが、これに限定されない。
【0309】
また、ハウジング140の第1結合部143は、基準線(例えば、501、502)を基準に左右対称であってよく、基準線両側の各々に二つが設けられるが、その数がこれに限定されない。
【0310】
基準線501、502は、中心点101とハウジング140のコーナー部142-1~142-4の角中いずれかを通る直線であり得る。例えば、基準線501、502は、中心点101とハウジング140のコーナー部142-1~142-4の角中ハウジング140の対角線方向に互いに向かい合う二つの角を通る直線であり得る。
【0311】
ここで中心点101は、ハウジング140の中央、ボビン110の中央、または上部弾性部材150の中央であり得る。中心点101は、前記構成140、110、または150の空間的な中央であり得る。
【0312】
また例えば、ハウジング140のコーナー部の角は、ハウジング140のコーナー部の中央に整列または対応する角であり得る。
【0313】
図8の実施例で、第1結合部520の結合領域5a、5bの各々は、ホール152aを含むように実現されるか、これに限定されず、他の実施例で、結合領域は、ハウジング140と結合するのに十分な様々な形態、例えば、溝形態などで実現されてもよい。
【0314】
例えば、第1結合部520のホール152aは、ハウジング140の第1結合部143とホール152aとの間に接着部材が染み込むための少なくとも一つの切開部52aを有することができる。
【0315】
連結部530は、第2結合部510と第1結合部520を互いに連結することができる。
【0316】
例えば、連結部530は、第2結合部510と第1結合部520の結合領域5a、5bを連結することができる。
【0317】
例えば、連結部530は、第1~第4上側弾性ユニット150-1~150-4の各々の第1結合部520の第1結合領域5aと第2結合部510を連結する第1連結部530a、及び第1結合部520の第2結合領域5bと第2結合部510を連結する第2連結部530bを含むことができる。
【0318】
例えば、第1外側フレーム151は、第1結合領域5aと第2結合領域5bを直接連結する連結領域5cを含むことができるが、これに限定されない。
【0319】
第1及び第2連結部530a、530bの各々は、少なくとも一度折り曲げられる折り曲げ部または少なくとも一度曲がる曲線部を含むことができるが、これに限定されず、他の実施例では直線形態であってもよい。
【0320】
連結部530の幅は、第1結合部520の幅よりも小さくてよい。また、連結部530の幅は、第1結合部の幅(または直径)よりも小さくてよい。他の実施例では、連結部530の幅は、第1結合部520の幅と同じであってもよく、第1結合部の幅(または直径)と同じであってもよい。
【0321】
例えば、第1結合部520は、ハウジング140のコーナー部142-1~142-4の上面と接触できて、ハウジング140のコーナー部142-1~142-4によって支持されることができる。例えば、連結部530は、ハウジング140の上面によって支持されなくて、ハウジング140から離隔することができる。また、振動による発振を防止するために連結部530とハウジング140との間の空いた空間にはダンパー(damper、図示せず)が満たされてもよい。
【0322】
第1及び第2連結部530a、530bの各々の幅は、第1結合部520の幅よりも狭くてよく、これによって連結部530は、第1方向への動きが容易になり、これによって上部弾性ユニット150-1~150-4に印加される応力、及び支持部材220-1~220-4に印加される応力を分散させることができる。
【0323】
第1及び第2上部弾性ユニット150-1、150-2の第1外側フレームの第1及び第2延長部P1、P2の各々は、第1結合部520(例えば、第1結合領域5a)からハウジング140の第1側部141-1に位置した回路基板190の第1及び第2端子B1、B2中対応するいずれかに向かって延びることができる。
【0324】
第3上部弾性ユニット150-3の第1結合部520は、ハウジング140の第4側部141-4及び第2コーナー部142-2の少なくとも一つと連結される少なくとも一つの結合領域6a、6bをさらに含むことができる。
【0325】
また、第4上部弾性ユニット150-4の第1結合部520は、ハウジング140の第3側部141-3及び第1コーナー部142-1の少なくとも一つと連結される少なくとも一つの結合領域6c、6dをさらに含むことができる。
【0326】
第3及び第4上部弾性ユニット150-3、150-4の第1外側フレームの第3及び第4延長部P3、P4の各々は、第1結合部520(例えば、結合領域6b、6d)からハウジング140の第1側部141-1に位置した回路基板190の第3及び第4端子B3、B4中対応するいずれかに向かって延びることができる。
【0327】
第1~第4延長部P1~P4の各々の一端は、はんだ付けまたは導電性接着部材によって回路基板190の第1~第4端子B1~B4中対応するいずれかに結合されることができる。
【0328】
第1及び第2延長部P1、P2の各々は、直線形態のライン形状であってよいが、これに限定されず、他の実施例では、折り曲げられたり曲線形態の部分を含んでもよい。
【0329】
回路基板190の第3及び第4端子B3、B4中対応するいずれかと結合を容易にするために、第3及び第4延長部P3、P4は、折り曲げられる又は曲がった部分を含むことができる。
【0330】
第3上部弾性ユニット150-3の第1外側フレームは、第1結合部520と延長部P3との間に連結されて、ハウジング140の第4側部141-4と第2コーナー部142-2に位置する第1延長フレーム154-1をさらに含むことができる。
【0331】
ハウジング140との結合力を強化して、第3上部弾性ユニット150-3が浮くのを防止するために、第1延長フレーム154-1は、ハウジング140と結合される少なくとも一つの結合領域6a、6bを含むことができ、結合領域6a、6bは、ハウジング140の第1結合部143と結合されるためのホールを備えることができる。
【0332】
第4上部弾性ユニット150-4の第1外側フレームは、第1結合部520と延長部P4との間に連結されて、ハウジング140の第3側部141-3と第1コーナー部142-1に位置する第2延長フレーム154-2をさらに含むことができる。
【0333】
ハウジング140との結合力を強化して、第4上部弾性ユニット150-4が浮くのを防止するために、第2延長フレーム154-2は、ハウジング140と結合される少なくとも一つの結合領域6c、6dを含むことができ、結合領域6c、6dは、ハウジング140の第1結合部143と結合されるためのホールを備えることができる。
【0334】
図8では、第3上部弾性ユニット150-3及び第4上部弾性ユニット150-4の各々は、二つの第1フレーム連結部を含むが、これに限定されず、第1フレーム連結部の個数は一つまたは三つ以上であり得る。
【0335】
上述した通り、第1~第4上部弾性ユニットの各々は、ハウジング140の第1側部141-1上に配置された延長部P1~P4を含むことができ、延長部P1~P4によって回路基板190の本体部S1に設けられた第1~第4端子B1~B4に上部弾性ユニット150-1~150-4が容易に結合されることができる。
【0336】
ハウジング140の第1側部141-1に配置される回路基板190の本体部S1に設けられた四つの端子B1~B4が、第1~第4上部弾性ユニット150-1~150-4と電気的に直接連結される構造であるため、ハウジング140の第1側部141-1に第1~第4上部弾性ユニット150-1~150-4の各々の第1外側フレーム151の一部が配置されることができる。
【0337】
上部弾性ユニット150-1~150-4の各々は、ハウジング140のコーナー部142-1~142-4中対応するいずれかに配置されるか結合されることができて、ハウジング140の第1側部141-1に延びる延長部P1~P4を備えることができる。
【0338】
図11を参照すると、上部弾性ユニット150-1~150-4の各々の延長部P1~P4は、はんだ(solder)等の伝導性接着部材71によって回路基板190の本体部S1に設けられた四つの端子B1~B4中対応するいずれかに直接結合されることができる。
【0339】
第1上部弾性ユニット150-1の第1外側フレーム151は、ハウジング140の第1コーナー部142-1に配置されることができて、第2上部弾性ユニット150-2の第1外側フレーム151は、ハウジング140の第2コーナー部142-2に配置されることができて、第3上部弾性ユニット150-3の第1外側フレーム151は、ハウジング140の第3コーナー部142-3に配置されることができて、第4上部弾性ユニット150-4の第1外側フレーム151は、ハウジング140の第4コーナー部142-4に配置されることができる。
【0340】
第3上部弾性ユニット150-3の一部は、第1回路基板190の第1溝90a内に配置されることができて、第3上部弾性ユニット150-3の前記一部の終端は、回路基板190の第3端子B3に結合されることができる。
【0341】
第4上部弾性ユニット150-4の一部は、第1回路基板190の第2溝90b内に配置されることができて、第4上部弾性ユニット150-4の一部の終端は、回路基板190の第4端子B4に結合されることができる。
【0342】
第3上部弾性ユニット150-3の第3延長部P3は、回路基板190の第1溝90aを通過して回路基板190の第3端子B3に向かって延びることができて、少なくとも2回折り曲げられる。
【0343】
また、第4上部弾性ユニット150-4の第4延長部P4は、回路基板190の第2溝90bを通過して回路基板190の第4端子B4に向かって延びることができて、少なくとも2回折り曲げられる。
【0344】
第3上部弾性ユニット150-3の第3延長部P3(または「第3連結端子」)は、少なくとも二つの折り曲げ領域2a、2bを含むことができる。
【0345】
例えば、第3上部弾性ユニット150-3の第3延長部P3は、第3上部弾性ユニット150-3の第1結合部520(例えば、結合領域6b)から延びる第1部分1a、第1部分1aで折り曲げられる第1折り曲げ領域2a(または「第1折り曲げ部」)、第1折り曲げ領域2aで延びる第2部分1b、第2部分1bで折り曲げられる第2折り曲げ領域2b(または「第2折り曲げ部」)、及び第2折り曲げ領域2bで第3端子B3方向に延びる第3部分1cを含むことができる。
【0346】
例えば、第3延長部P3(または第3連結端子)の第2部分1bは、第1部分1aで折り曲げられ、第3部分1cは、第2部分1bで折り曲げられる。
【0347】
第3延長部P3の第2部分1bは、第1折り曲げ領域2aと第2折り曲げ領域2bとの間に配置されて、第1及び第2折り曲げ領域2a、2bを連結することができる。
【0348】
例えば、第3延長部P3の第1部分1a及び第3部分1cの各々は、ハウジング140の第2コーナー部142-2で第1コーナー部141-1に向かう方向に延びることができる。例えば、第3延長部P3の第2部分1bは、ハウジング140の内側面から外側面方向に延びることができる。
【0349】
第3上部弾性ユニット150-3の第3延長部P3の一部(例えば、第2部分1b)は、回路基板190の第1溝90a内に位置するかまたは第1溝90aを通過することができる。
【0350】
第4上部弾性ユニット150-4の第4延長部P4(または「第4連結端子」)は、少なくとも二つの折り曲げ領域2c、2dを含むことができる。
【0351】
例えば、第4上部弾性ユニット150-4の第4延長部P4は、第4上部弾性ユニット150-4の第1結合部520(例えば、結合領域6d)から延びる第4部分1d、第4部分1dで折り曲げられる第3折り曲げ領域2c(または「第3折り曲げ部」)、第3折り曲げ領域2cから延びる第5部分1e、第5部分1eで折り曲げられる第4折り曲げ領域2d(または「第4折り曲げ部」)、及び第4折り曲げ領域2dから第4端子B4方向に延びる第6部分1fを含むことができる。
【0352】
例えば、第4延長部P4(または第4連結端子)の第5部分1eは、第4部分1dで折り曲げられ、第6部分1fは、第5部分1eで折り曲げられる。
【0353】
第4延長部P4の第5部分1eは、第3折り曲げ領域2cと第4折り曲げ領域2dとの間に配置されて、第3及び第4折り曲げ領域2c、2dを連結することができる。
【0354】
例えば、第4延長部P4の第4部分1d及び第6部分1fの各々は、ハウジング140の第1コーナー部142-1から第2コーナー部141-2に向かう方向に延びることができる。例えば、第4延長部P4の第5部分1eは、ハウジング140の内側面から外側面方向に延びることができる。
【0355】
第4上部弾性ユニット150-4の第4延長部P4の一部(例えば、第5部分1e)は、回路基板190の第2溝90b内に位置するかまたは第2溝90bを通過することができる。
【0356】
図9を参照すると、下部弾性部材160は、複数の下部弾性ユニット160-1、160-2を含むことができる。
【0357】
例えば、第1及び第2下部弾性ユニット160-1、160-2の各々は、ボビン110の下部、下面、または下端に結合または固定される第2内側フレーム161、ハウジング140の下部、下面、または下端に結合または固定される第2外側フレーム162-1~162-3、及び第2内側フレーム161と第2外側フレーム162-1~162-3を互いに連結する第2フレーム連結部163を含むことができる。
【0358】
第2内側フレーム161には、ボビン110の第2結合部117と結合されるためのホール161aが設けられることができ、第2外側フレーム162-1~162-3には、ハウジング140の第2結合部149と結合されるためのホール162aが設けられることができる。
【0359】
例えば、第1及び第2下部弾性ユニット160-1、160-2の各々は、ハウジング140と結合される三つの第2外側フレーム162-1~162-3及び二つの第2フレーム連結部163を含むことができるが、これに限定されない。他の実施例では、第1及び第2下部弾性ユニットの各々は、一つ以上の第2外側フレームと一つ以上の第2フレーム連結部を含むことができる。
【0360】
第1及び第2下部弾性ユニット160-1、160-2の各々は、第2外側フレーム162-1~162-3を互いに連結する連結フレーム164-1、164-2を含むことができる。
【0361】
連結フレーム164-1、164-2の各々の幅は、第2外側フレーム162-1~162-3の幅よりも小さくてよいが、これに限定されない。
【0362】
連結フレーム164-1、164-2は、第2コイル230及び第1マグネット130との空間的干渉を避けるために、コイルユニット230-1~230-4及びマグネット130-1~130-4を基準にコイルユニット230-1~230-4及びマグネット130-1~130-4の外側に位置することができる。この時、コイルユニット230-1~230-4及びマグネット130-1~130-4の外側は、コイルユニット230-1~230-4及びマグネット130-1~130-4を基準にボビン110の中心またはハウジング140の中心が位置した領域の反対側であり得る。
【0363】
また例えば、連結フレーム164-1、164-2は、光軸方向にコイルユニット230-1~230-4または/及びマグネット130-1~130-4とオーバーラップされないように位置することができるが、これに限定されず、他の実施例では、連結フレーム164-1、164-2の少なくとも一部は、光軸方向にコイルユニット230-1~230-4または/及びマグネット130-1~130-4に整列される又はオーバーラップされてもよい。
【0364】
上部弾性ユニット150-1~150-4及び下部弾性ユニット160-1、160-2は、板バネからなるが、これに限定されず、コイルバネなどで実現されてもよい。前記表現された「弾性ユニット(例えば、150、または160)」は、「バネ」と代替して表現されることができて、「外側フレーム(例えば、152、または162)」は、「外側部」と代替して表現されることができて、「内側フレーム(例えば、151または161)」は、「内側部」と代替して表現されることができて、支持部材(例えば、220)は、ワイヤーと代替して表現されることができる。
【0365】
次に支持部材220-1~220-4について説明する。
支持部材220-1~220-4は、ハウジング140のコーナー部142-1~142-4に配置されることができて、上部弾性ユニット150-1~150-4と回路基板250を互いに連結することができる。
【0366】
支持部材220-1~220-4の各々は、第1~第4上部弾性ユニット150-1~150-4中対応するいずれかと結合されることができて、第1~第4上部弾性ユニット150-1~150-4中対応するいずれかと回路基板250の端子(251-1~251-n、例えば、n=4)中対応するいずれかを電気的に連結することができる。
【0367】
支持部材220-1~220-4は、ハウジング140と離隔することができて、ハウジング140に固定されるのではなく、支持部材220-1~220-4の一端は、上部弾性ユニット150-1~150-4の第2結合部510に直接連結または結合されることができる。また、支持部材220-1~220-4の他端は、回路基板250に直接連結または結合されることができる。
【0368】
例えば、支持部材220-1~220-4は、ハウジング140のコーナー部142-1~142-4に設けられたホール147を通過することができるが、これに限定されない。他の実施例では、支持部材は、ハウジング140の側部141-1~141-4とコーナー部142-1~142-4の境界線に隣接して配置されることができて、ハウジング140のコーナー部142-1~142-4を通過しなくてもよい。
【0369】
第1コイル120は、第1及び第2下部弾性ユニット160-1、160-2に電気的に連結されることができる。
【0370】
例えば、第1コイル120は、第1及び第2下部弾性ユニット160-1、160-2の第2内側フレーム中対応するいずれかに直接連結または結合されることができる。例えば、第1下部弾性ユニット160-1の第2内側フレーム161は、第1コイル120の一端と結合される第1ボンディング部43aを含むことができて、第2下部弾性ユニット160-2の第2内側フレーム161は、第1コイル120の他端と結合される第2ボンディング部43bを含むことができる。第1及び第2ボンディング部43a及び43bの各々には、コイル120をガイドするための溝8aを備えることができる。
【0371】
第1支持部材220-1は、ハウジング140の第1コーナー部142-1に配置されることができて、第1上部弾性ユニット150-1の第2結合部510と結合されることができる。
【0372】
第2支持部材220-2は、ハウジング140の第2コーナー部142-2に配置されることができて、第2上部弾性ユニット150-2の第2結合部510と結合されることができる。
【0373】
第3支持部材220-3は、ハウジング140の第3コーナー部142-3に配置されることができて、第3上部弾性ユニット150-3の第2結合部510と結合されることができる。
【0374】
第4支持部材220-4は、ハウジング140の第4コーナー部142-4に配置されることができて、第4上部弾性ユニット150-4の第2結合部510と結合されることができる。
【0375】
回路基板190の第1端子B1は、第1支持部材220-1と電気的に連結されることができて、回路基板190の第2端子B2は、第2支持部材220-2と電気的に連結されることができて、回路基板190の第3端子B3は、第3支持部材220-3と電気的に連結されることができて、回路基板190の第4端子B4は、第4支持部材220-4と電気的に連結されることができる。
【0376】
第1~第4支持部材220-1~220-4の各々は、回路基板250の第1~第4端子(例えば、251-1~251-n、n=4)中対応するいずれかと電気的に連結されることができる。
【0377】
例えば、回路基板250の第1及び第2端子251-1、251-2を介して第1及び第2支持部材220-1、220-2には電源信号(VDD、GND)が提供されることができる。
【0378】
例えば、第1及び第2支持部材220-1、220-2と第1及び第2上部弾性ユニット150-1、150-2を介して、回路基板190の第1及び第2端子B1、B2には電源信号(VDD、GND)が提供されることができる。尚、第1位置センサー170は、回路基板190の第1及び第2端子B1、B2を介して電源信号(VDD、GND)の提供を受けることができる。
【0379】
例えば、回路基板190の第1端子B1はVDD端子とGND端子の何れかの端子であってよく、回路基板190の第2端子B2はVDD端子とGND端子の残りの一つの端子であり得る。
【0380】
また、回路基板250の第3及び第4端子251-3~251-4を介して、第3及び第4支持部材220-3、220-4には、クロック信号(SCL)とデータ信号(SDA)が提供されることができる。
【0381】
第3及び第4支持部材220-3、220-4と第3及び第4上部弾性ユニット150-3、150-4を介して、回路基板190の第3及び第4端子B3、B4にはクロック信号(SCL)とデータ信号(SDA)が提供されることができる。尚、第1位置センサー170は、回路基板190の第3及び第4端子B3、B4を介してクロック信号(SCL)とデータ信号(SDA)の提供を受けることができる。
【0382】
例えば、回路基板250の第1端子251-1、第1支持部材220-1、第1上部弾性ユニット150-1、及び回路基板190の第1端子B1を介して、第1位置センサー170に電源信号(VDD)が提供されることができる。回路基板250の第2端子251-2、第2支持部材220-2、第2上部弾性ユニット150-2、及び回路基板190の第2端子B2を介して、第1位置センサー170に電源信号(GND)が提供されることができる。
【0383】
また例えば、回路基板250の第3端子251-3、第3支持部材220-3、第3上部弾性ユニット150-3、及び回路基板190の第3端子B3を介して、第1位置センサー170にクロック信号(SCL)が提供されることができる。回路基板250の第4端子251-4、第4支持部材220-4、第4上部弾性ユニット150-4、及び回路基板190の第4端子B4を介して、第1位置センサー170にデータ信号(SDA)が提供されることができる。
【0384】
回路基板190の第5及び第6端子B5、B6の各々は、第1及び第2下部弾性ユニット160-1、160-2中対応するいずれか一つの第2外側フレーム162-1に連結または結合される。
【0385】
第1下部弾性ユニット160-1の第2外側フレーム162-1は、はんだ付けまたは伝導性接着部材によって回路基板190の第5端子B5が結合されるための第1ボンディング部81aを備えることができる。また、第2下部弾性ユニット160-2の第2外側フレーム162-1は、はんだ付けまたは伝導性接着部材によって回路基板190の第6端子B5が結合されるための第2ボンディング部81bを備えることができる。
【0386】
例えば、第1下部弾性ユニット160-1の第2外側フレーム162-1は、回路基板190の第5端子B5が挿入または配置される第1ホール82a(または第1溝)を備えることができて、第2下部弾性ユニット160-2の第2外側フレーム162-1は、回路基板190の第6端子B6が挿入または配置される第2ホール82b(または第2溝)を備えることができる。
【0387】
例えば、第1及び第2ホール82a、82bの各々は、第2外側フレーム161-1を貫通することができて、第2外側フレーム161-1の一側面に開放される開口を有することができるが、これに限定されず、他の実施例では、第2外側フレーム161-1の一側面に開放される開口を有さなくてもよい。
【0388】
回路基板190の第5端子B5(または第6端子B6)が、第1下部弾性ユニット160-1の第2外側フレーム162-1の第1溝82a(または第2溝82b)内に挿入された状態で、はんだ付けまたは伝導性接着部材によって、第5端子B5(または第6端子B6)が、第1溝82a(または第2溝82b)が設けられた第1ボンディング部81a(または第2ボンディング部81b)と結合されるので、結合面積を増加させて両者間の結合力とはんだ付け性を向上させることができる。
【0389】
図12を参照すると、第5及び第6端子B5、B6の各々の一端(例えば、下端または下面)は、第1及び第2下部弾性ユニット160-1、160-2の第2外側フレーム162-1の下端または下面よりも低く位置することができる。図12は底面図であるため、第5及び第6端子B5、B6の各々の下面が、第2外側フレーム162-1の下端または下面よりも低く位置するものと表現されることができる。これは、第5及び第6端子B5、B6の各々の一端と第1及び第2下部弾性ユニット160-1、160-2の第1及び第2ボンディング部81a、81bとの間のはんだ付け性を向上させるためである。
【0390】
また、図12を参照すると、ハウジング140は、第1側部141-1の下面から陥没する溝31を含むことができる。例えば、ハウジング140の溝31の底面は、光軸方向にハウジング140の下面と段差を有することができる。例えば、ハウジング140の溝31の底面は、ハウジング140の下面よりも高く位置することができる。
【0391】
ハウジング140の溝31は、光軸方向に第1及び第2下部弾性ユニット160-1、160-2の第1及び第2ボンディング部81a、81bとオーバーラップされることができる。
【0392】
また、ハウジング140の溝31は、光軸方向に第1及び第2下部弾性ユニット160-1、160-2の第2外側フレーム162-1のホール82a、82bとオーバーラップされるが、これに限定されず、他の実施例では、両者はオーバーラップされなくてもよい。
【0393】
ハウジング140の溝31によって回路基板190の第5及び第6端子B5、B6がハウジング140から開放される面積を増加させることができて、はんだ付けまたは伝導性接着部材が安着することができる空間を確保することができて、はんだ付け性を向上させることができて、はんだが第2外側フレーム162-1の下面の下に突出する程度を低くすることができて、下部弾性ユニットの下に配置される第2コイル230、回路基板250、またはベース210との空間的干渉を抑制または防止することができる。
【0394】
また、ハウジング140の安着部141aに配置された第1マグネット130の下面11cは、第1及び第2下部弾性ユニット160-1、160-2の第2外側フレーム162-1~162-3の下面よりも低く位置することができるが、これに限定されず、他の実施例では、第1マグネット130の下面11cは、第2外側フレーム162-1~162-3の下面またはハウジング140の下面よりも高いか同じ高さを有してもよい。
【0395】
第1マグネット130が第2コイル230及び回路基板250と離隔するようにするために、支持部材220の他端は、第1マグネット130の下面11cよりも低い位置で回路基板250(または回路部材231)と結合されることができる。
【0396】
支持部材220は伝導性であり、弾性によって支持できる部材、例えば、サスペンションワイヤー(suspension wire)、板バネ(leaf spring)、またはコイルバネ(coil spring)等で実現されることができる。また、他の実施例に支持部材220は、上部弾性部材150と一体で形成されてもよい。
【0397】
次にベース210、回路基板250、第2コイル230、及び接着部材290について説明する。
【0398】
図13を参照すると、ベース210は、ボビン110の開口、または/及びハウジング140の開口に対応する開口(C3)を備えることができて、カバー部材300と一致または対応する形状、例えば、四角形形状であり得る。例えば、ベース210の開口(C3)は、光軸方向にベース210を貫く貫通ホール形態であり得る。
【0399】
ベース210は、カバー部材300を接着固定する際に、接着剤が塗布されることができる係止部211を備えることができる。この時、係止部211は、上側に結合されるカバー部材300の側板302をガイドすることができて、係止部211には、カバー部材300の側板302の下端が接触することができる。ベース210の係止部211とカバー部材300の側板302の下端は。接着剤などによって接着、固定されることができる。
【0400】
回路基板250の端子251-1~251-nが設けられた端子面253と向き合うベース210の領域には支え部255が設けられることができる。支え部255は、回路基板250の端子251-1~251-nが形成された回路基板250の端子面253を支持することができる。例えば、支え部255は、ベース210の外側面から陥没した溝形態であってよいが、これに限定されず、他の実施例では、ベース210の外側面と同じ平面や突出した形態であってもよい。
【0401】
回路基板250の側面には、ベース210の外側面に延長または突出する突出部48または突起が形成されることができて、ベース210の外側面には、回路基板250の突出部48に対応する位置に対応する形状を有する溝28または結合溝が形成されることができる。回路基板250の突出部48は、ベース210の溝28に配置、結合、または安着することができる。
【0402】
ベース210は、支持部材220と空間的干渉を避けるための逃避部212-1~212-4を備えることができる。
【0403】
例えば、ベース210は、カバー部材300の角に対応する角領域に逃避部212-1~212-4を有することができる。逃避部212-1~212-4は、支持部材220-1~220-4及び接着部材(またははんだ902)と空間的干渉を避けるための溝、またはホールなどの形態であり得る。
【0404】
例えば、ベース210の逃避部212-1~212-4は、ベース210のコーナーの外側面からベース210の中心方向に陥没する凹溝形態であり得る。ベース210の逃避部212-1~212-4は、ベース210の上面と下面に開放されることができる。
【0405】
例えば、ベース210の逃避部212-1~212-4は、回路基板250の下面の一部領域(例えば、第1領域または角領域)を露出することができる。他の実施例では、ベース210の逃避部は、回路部材231の下面の一部領域(例えば、第1領域、または角領域)を露出してもよい。
【0406】
接着部材290によってカバー部材300の角の内側面とベース210の逃避部212-1~212-4は、互いに結合されることができる。
【0407】
例えば、接着部材290は、回路基板250の下面の一部領域(例えば、第1領域または角領域)に配置されることができる。
【0408】
例えば、接着部材290は、逃避部212-1~212-4、回路基板250の下面の一部領域(例えば、第1領域または角領域)、及び逃避部212-1~212-4に隣接するベース210の下面の一部領域の少なくとも一つに配置されることができる。例えば、ベース210の下面の一部領域は、段差部320を含むことができる。さらに他の実施例では、例えば、ベース210の下面の一部領域は、段差部320及び段差部320と隣接するベース210の下面の一領域を含むことができる。
【0409】
また、ベース210の上面には、第2位置センサー240が配置されることができる安着溝215-1、215-2が設けられることができる。
【0410】
例えば、ベース210の第1安着溝215-1は、ベース210のいずれか一つのコーナーに設けられるいずれか一つの逃避部212-3に隣接して形成されることができて、ベース210の第2安着溝215-2は、ベース210の他のいずれか一つのコーナーに設けられる他のいずれか一つの逃避部212-4に隣接して形成されることができる。
【0411】
例えば、ベース210の第1安着溝215-1は、いずれか一つの逃避部212-3と突出部19との間に位置するベース210の上面に形成されることができて、第2安着溝215-2は、他のいずれか一つの逃避部212-4と突出部19との間に位置するベース210の上面に形成されることができる。
【0412】
また例えば、ベース210の下面には、カメラモジュール200のフィルター610が設置される安着部(図示せず)が形成されてもよい。
【0413】
またベース210の開口(C3)周囲の上面には、回路基板250の開口(C2)、及び回路部材231の開口(C1)と結合するための突出部19が設けられることができる。
【0414】
ベース210の突出部19は、開口(C3)と同じ形状、例えば、円形であってよいが、これに限定されない。例えば、突出部19は一つの円形形状であってよいが、これに限定されず、互いに離隔する複数の部分を含んでもよい。
【0415】
ベース210は、回路基板250の結合溝33と結合されるために、上面から突出する突起32を備えることができる。
【0416】
例えば、回路基板250の結合溝33は、開口(C2)によって形成される回路基板250の内側面に形成されることができて、回路基板250の内側面から陥没した形態であり得る。また、ベース210の突起32は、光軸方向に回路基板250の結合溝33と対応、または対向されることができて、突起32は、回路基板250の結合溝33と対応または一致する形状を有することができる。例えば、突起32は、ベース210の突出部19の外側面に接することができる。
【0417】
第2コイル230は、回路基板250の上部に配置されることができて、OIS位置センサー240a、240bは、回路基板250の下に位置するベース210の安着溝215-1、215-2内に配置されることができる。
【0418】
第2位置センサー240は、第1及び第2OIS位置センサー240a、240bを含むことができ、OIS位置センサー240a、240bは、光軸と垂直な方向にOIS可動部の変位を感知することができる。ここで、OIS可動部は、AF可動部、及びハウジング140に装着される構成要素を含むことができる。
【0419】
例えば、OIS可動部は、AF可動部及びハウジング140を含むことができ、実施例によっては第1マグネット130をさらに含むことができる。
【0420】
回路基板250は、ベース210の上面上に配置されて、ボビン110の開口、ハウジング140の開口、または/及びベース210の開口(C3)に対応する開口(C2)を備えることができる。回路基板250の開口(C2)は、貫通ホールを形態であり得る。
【0421】
回路基板250の形状は、ベース210の上面と一致または対応する形状、例えば、四角形形状であり得る。
【0422】
回路基板250は上面から折り曲げられて、外部から電気的信号を供給される複数個の端子(terminals.251-1~251-n、n>1である自然数)、またはピン(pins)が設けられる少なくとも一つの端子面253を備えることができる。
【0423】
例えば、図14を参照すると、回路基板250は、互いに向かい合うか反対側に位置する二つの端子面253-1、253-2を含むことができるが、これに限定されず、端子面253の数は一つ以上であり得る。
【0424】
第2コイル230は、ボビン110の下に配置されることができる。例えば、第2コイル230は、ハウジング140の下に配置されることができる。
【0425】
第2コイル230は、ハウジング140に配置されたマグネット130-1~130-4と対応または対向して回路基板250の上部に配置される。
【0426】
第2コイル230は、ハウジング140のコーナー部142-1~142-4に配置されたマグネット130-1~130-4と光軸方向に対向するかまたは光軸方向にオーバーラップされるコイルユニット230-1~230-4を含むことができる。
【0427】
例えば、第2コイル230は、回路部材231と回路部材231に形成される複数個のコイルユニット230-1~230-4を含むことができる。ここで回路部材231は、「基板」、「回路基板」、または「コイル基板」等と表現されることができる。他の実施例では、第2コイル230は、回路部材231が省略されて、コイルユニット230-1~230-4を含んでもよい。
【0428】
回路部材231の形状は、ベース210または回路基板250の上面と一致または対応する形状、例えば、四角形形状であり得る。
【0429】
例えば、四つのコイルユニット230-1~230-4は、多角形(例えば、四角形)の回路部材231のコーナーまたはコーナー領域に配置または形成されることができる。コイルユニット230-1~230-4の各々は、光軸方向に対応するマグネット130-1~130-4の形状と対応するかまたは一致する形状を有することができる。
【0430】
例えば、コイルユニット230-1~230-4の各々は、上から眺める時、光軸を基準に回転する閉曲線形状、例えばリング形状であり得る。
【0431】
コイルユニット230-1~230-4の各々は、FP(Fine pattern)コイルで形成されるコイルブロック形態であってよいが、これに限定されない。
【0432】
マグネットがハウジング140の側部に配置される実施例では、第2コイルのコイルユニットは、回路部材231の辺に平行するように配置されることができて、ハウジングの側部に配置されるマグネットの形状と対応するか一致する形状を有することができる。
【0433】
例えば、第2コイル230は、第2方向用の二つのコイルユニット230-1、230-3及び第3方向用の二つのコイルユニット230-2、230-4を含むことができるが、これに限定されない。
【0434】
例えば、コイルユニット230-1、230-3は、回路部材231の第1対角線方向に互いに向かい合う回路部材231のある二つのコーナー領域に配置されることができて、コイルユニット230-2、230-4は、回路部材231の第2対角線方向に互いに向かい合う回路部材231の他の二つのコーナー領域に配置されることができる。
【0435】
第1対角線方向と第2対角線方向は、互いに垂直な方向であり得る。例えば、第1対角線方向は、X軸方向であってよく、第2対角線方向は、Y軸方向であり得る。
【0436】
第2方向用コイルユニット230-1、230-3は、光軸方向に対応するマグネット130-1、130-3との相互作用による電磁気力が同じ方向に作用されることができる。また、第3方向用コイルユニット230-2、230-4は、光軸方向に対応するマグネット130-2、130-4との相互作用による電磁気力が同じ方向に作用されることができる。
【0437】
他の実施例で、第2コイル230は、第2方向用の一つのコイルユニット及び第3方向用の一つのコイルユニットだけを備えてもよく、四つ以上のコイルユニットを含んでもよい。
【0438】
第2コイル230は、回路基板250と電気的に連結されることができる。例えば、第2コイル230は、回路基板250の端子251と電気的に連結されることができる。
【0439】
第2コイル230には、回路基板250から電源または駆動信号が提供されることができる。第2コイル230に提供される電源または駆動信号は、直流信号または交流信号であるかまたは直流信号と交流信号を含むことができて、電流または電圧形態であり得る。
【0440】
マグネット130-1~130-4と駆動信号が提供された第2コイル230-1~230-4間の相互作用によって、ハウジング140が第2及び/または第3方向、例えば、X軸及び/またはY軸方向に動くことができて、これによって手振れ補正が行われることができる。
【0441】
図14図16を参照すると、第2コイル230は、回路基板250から駆動信号の提供を受けるための端子30A~30Dを含むことができる。
【0442】
例えば、回路部材231は、四つの端子30A~30Dを備えることができる。例えば、四つの端子30A~30Dは、回路部材231の下面に配置されるか設けられることができる。
【0443】
例えば、四つの端子30A~30Dは、回路部材231の少なくとも一つの側面に隣接して形成されることができる。例えば、回路部材231の二つの端子30B、30Dは、回路部材231の第1側面に隣接する回路部材231の下面に配置されることができて、第3コイルユニット230-1と第4コイルユニット230-4との間に位置することができる。
【0444】
回路部材231の残りの他の二つの端子30A、30Cは、回路部材231の第2側面に隣接する回路部材231の下面に配置されることができて、第1コイルユニット230-2と第2コイルユニット230-2との間に位置することができる。例えば、回路部材231の第1側面と第2側面は、互いに向かい合るか反対側に位置することができる。
【0445】
第1コイルユニット230-1と第3コイルユニット230-3は、互いに直列連結されることができて、第2コイルユニット230-2と第4コイルユニット230-4は、互いに直列連結されることができる。
【0446】
例えば、第1コイルユニット230-1の一端は、回路部材231の第1端子30Aに電気的に連結されることができて、第3コイルユニット230-1の一端は、回路部材231の第2端子30Bに電気的に連結されることができて、第1コイルユニット230-1の他端と第3コイルユニット230-3の他端は、互いに電気的に連結されることができる。例えば、第1コイルユニット230-1の他端と第3コイルユニット230-3の他端は、回路部材231内に形成される第1導電パターンまたは第1配線を介して、電気的に連結されることができる。
【0447】
また例えば、第2コイルユニット230-1の一端は、回路部材231の第3端子30Cに電気的に連結されることができて、第4コイルユニット230-4の一端は、回路部材231の第4端子30Dに電気的に連結されることができて、第3コイルユニット230-3の他端と第4コイルユニット230-4の他端は、互いに電気的に連結されることができる。例えば、第3コイルユニット230-3の他端と第4コイルユニット230-4の他端は、回路部材231内に形成される第2導電パターンまたは第2配線を介して、電気的に連結されることができる。
【0448】
回路基板250は、コイルユニット230-1~230-4と電気的に連結されるためのパッド27a~27dを含むことができる。ここでパッド27a~28dは、「端子」または「ボンディング部」と代替して表現されてもよい。
【0449】
回路基板250は、光軸方向に回路部材231の第1~第4端子30A~30Dに対応するかまたは対向するパッド27a~27dを含むことができる。
【0450】
例えば、回路基板250のパッド27a~27dは、回路基板250の下面に配置されるか設けられることができる。回路基板250のパッド27a~27dの各々は、回路部材231の端子30A~30D中対応するいずれか一つの一部を露出する溝を備えることができる。導電性接着部材またははんだ39Aによって、回路基板250のパッド27a~27dの各々とこれに対応する回路部材231の端子30A~30Dが、互いに結合されて、互いに電気的に連結されることができる。
【0451】
例えば、回路基板250のパッド27a~27dは、端子面253が形成されない回路基板250の少なくとも一つの側面に隣接する回路基板250の下面に配置されるか形成されることができる。
【0452】
例えば、第2方向用の二つのコイルユニット230-1、230-3は、互いに直列連結されることができて、直列連結されたコイルユニット230-1、230-3の一端は、回路基板250の第1パッド27aに電気的に連結されることができて、直列連結されたコイルユニット230-1、230-3の他端は、回路基板250の第2パッド27bに電気的に連結されることができる。
【0453】
また例えば、第3方向用の二つのコイルユニット230-2、230-4は、互いに直列連結されることができて、直列連結されたコイルユニット230-2、230-4の一端は、回路基板250の第3パッド27cに電気的に連結されることができて、直列連結されたコイルユニット230-2、230-4の他端は、回路基板250の第4パッド27dに電気的に連結されることができる。
【0454】
回路基板250の第1及び第2パッド27a、27bは、回路基板250の端子251-1~251-n中対応する二つの端子に電気的に連結されることができて、回路基板250の対応する二つの端子を介して直列連結されたコイルユニット230-1、230-3には、第1駆動信号が提供されることができる。
【0455】
回路基板250の第3及び第4パッド27c、27dは、回路基板250の端子251-1~251-n中対応する他の二つの端子に電気的に連結されることができて、回路基板250の対応する他の二つの端子を介して直列連結されたコイルユニット230-2、230-4には、第2駆動信号が提供されることができる。
【0456】
図13でコイルユニット230-1~230-4は、回路基板250と別の回路部材231に形成される回路パターン形態、例えば、FPコイル形態で実現されるが、これに限定しない。
【0457】
他の実施例で、コイルユニット230-1~230-4は、回路部材231が省略されて、リング形状のコイルブロック形態で実現されてもよい。
【0458】
さらに他の実施例では、コイルユニット230-1~230-4は、回路基板250に直接形成される回路パターン形態、例えば、FPコイル形態で実現されてもよい。この場合、回路基板250は、「回路部材」と代替して表現されることができて、回路部材はコイルユニット230-1~230-4が形成される基板部と端子が形成される端子部を備えることができて、基板部に対しては回路基板250に対する説明が適用または準用されることができて、端子部に対しては回路基板250の端子部253、253-1、253-2に対する説明が適用または準用されることができる。
【0459】
また上述した通り、回路部材231または/及び回路基板250中少なくとも一つには、支持部材220と空間的干渉を回避するためのホールまたは逃避溝が形成されることができる。
【0460】
回路部材231は、回路基板190の第5及び第6端子B5、B6との空間的干渉を避けるための逃避溝24が設けられることができる。例えば、逃避溝24は、光軸方向に回路基板190の第5及び第6端子B5、B6と対応、対向またはオーバーラップされるように回路部材231のいずれか一つの辺に形成されることができる。例えば、逃避溝24は、第1コイルユニット230-1と第4コイルユニット230-4との間に配置されることができる。
【0461】
回路基板250と回路部材231は別途の構成で分離して表現されているが、これに限定されず、他の実施例では、回路基板250及び回路部材231を共にまとめて「回路部材」または「基板」との用語で表現してもよい。この場合、支持部材野原の他端は「回路部材(例えば、回路部材の下面)」に結合されることができる。
【0462】
支持部材220との空間的干渉を避けるために、回路部材231の角には支持部材220が通過できる逃避溝23が設けられることができる。他の実施例に係る回路部材は、逃避溝の代わりにホールまたは貫通ホールを備えてもよい。
【0463】
OIS位置センサー240a、240bの各々は、ホールセンサーであってよく、磁場強さを感知できるセンサーであればいずれのものでも使用可能である。例えば、OIS位置センサー240a、240bの各々は、ホールセンサーなどのような位置検出センサー単独で実現されるか又はホールセンサー(Hall sensor)を含むドライバー形態で実現されることができる。OIS位置センサー240a、240bがホールセンサーを含むドライバー形態の時には、図7Bの説明が適用されるか準用されることができる。
【0464】
OIS位置センサー240a、240bの各々は、OIS可動部が光軸と垂直な方向に動くのに伴ってマグネット130-1~130-4の磁場の強さを感知して、感知された結果に応じた出力信号を出力することができる。OIS位置センサー240a、240bの各々の出力信号を利用してOIS可動部の変位が感知されることができて、OIS位置センサー240a、240bの出力信号を利用して、制御部830、780はOISフィードバック手振れ補正を行うことができる。
【0465】
例えば、第1OIS位置センサー240aは、回路基板250の第1コーナーと回路基板250の開口(C2)の中心をつなぐ第1直線にオーバーラップされることができる。第2OIS位置センサー240bは、回路基板250の第2コーナーと回路基板250の開口(C2)の中心をつなぐ第2直線にオーバーラップされることができる。
【0466】
例えば、第1OIS位置センサー240aの中心は、第1直線に整列またはオーバーラップされることができて、第2OIS位置センサー240bの中心は、第2直線に整列またはオーバーラップされることができる。第1直線と第2直線は互いに垂直であり得る。
【0467】
回路基板250の端子面253には、端子251-1~251-nが設けられることができる。
【0468】
回路基板250の端子面253に設けられた複数個の端子251-1~251-nを介して第1位置センサー170とデータ通信のための信号(SCL、SDA、VDD、GND)が送受信されることができて、OIS位置センサー240a、240bに駆動信号を供給することができて、OIS位置センサー240a、240bから出力される信号を受信して外部で出力してもよい。
【0469】
実施例によると、回路基板250は、フレキシブル基板(FPCB)として設けられるが、これに限定されず、回路基板250の端子をベース210の表面に表面電極方式などを利用して直接形成することも可能である。
【0470】
回路基板250は、支持部材220-1~220-4が通過するホール250aを含むことができる。ホール250aの位置及び数は、支持部材220-1~220-4の位置及び数に対応または一致することができる。例えば、ホール250aは、支持部材220-1~220-4の各々に対応して、回路基板250の角に隣接して形成されることができて、光軸方向に回路部材231の逃避溝23に対応または対向することができる。
【0471】
支持部材220-1~220-4の各々は、回路基板250のホール250aを通過して回路基板250の下面に形成されたパッド31-1~31-4(または回路パターン)とはんだまたは伝導性接着部材等を介して結合されることができる。
【0472】
回路基板250は、支持部材220-1~220-4に結合される四つのパッド31-1~31-4を含むことができ、回路基板250の四つのパッド31-1~31-4の各々は、回路基板250の端子251-1~251-n中対応するいずれかと電気的に連結されることができる。
【0473】
例えば、回路基板250のパッド31-1~31-4は、回路基板250のホール250aに隣接するかまたは接するように形成されることができる。例えば、パッド31-1~31-4は、回路基板250のホール250aを覆うように形成されることができる。
【0474】
他の実施例で、回路基板250は、支持部材が通過するためのホールを備えなくてよく、支持部材220-1~220-4は、回路基板250の上面に形成される回路パターンまたはパッドにはんだ付けまたは伝導性接着部材等を介して電気的に連結されてもよい。
【0475】
または他の実施例で、支持部材220-1~220-4は、弾性ユニット150-1~150-4と回路部材231を連結することができ、弾性ユニット150-1~150-4と回路部材231を電気的に連結することもでき、支持部材220-1~220-4は、回路部材231を介して回路基板250と電気的に連結されてもよい。
【0476】
実施例では、第1位置センサー170から第1コイル120に駆動信号が直接提供される構造であるため、回路基板250を介して第1コイル120に駆動信号が直接提供される場合と比較する時、支持部材の数を減らすことができて、電気的な連結構造が単純化されることができる。
【0477】
また、第1位置センサー170は、温度測定が可能なドライバーICで実現できるために、温度変化により最小変化を有するようにホールセンサーの出力を補償したり、温度変化により一定の傾き有するようにホールセンサーの出力を補償したりして、温度変化に関係なくAF駆動の正確性を向上させることができる。
【0478】
カバー部材300は、ベース210と共に形成される収容空間内にボビン110、第1コイル120、第1マグネット130、ハウジング140、上部弾性部材150、下部弾性部材160、第1位置センサー170、第2マグネット180、回路基板190、支持部材220、第2コイル230、第2位置センサー240、及び回路基板250を収容する。
【0479】
カバー部材300は、下部が開放されて、上板301及び側板302を含む函形態であってよく、カバー部材300の下部(例えば、側板302の下部)は、ベース210(例えば、係止部211または/及び逃避部212-1~212-4)と結合されることができる。カバー部材300の上板301の形状は、円形または多角形、例えば、四角形または八角形などであってよいが、これに限定されない。
【0480】
カバー部材300は、ボビン110と結合するレンズ(図示せず)を外部光に露出させる開口を上板301に備えることができる。カバー部材300の材質は、第1マグネット130と付く現象を防止するために、SUSなどのような非磁性体であってよいが、磁性材質で形成して、第1コイル120と第1マグネット130との間の電磁気力を向上させるヨーク(yoke)機能をしてもよい。
【0481】
電源信号(GND、VDD)が第1位置センサー170に伝達される経路(path)の長さを減らすために、次のような構成を備えることができる。
【0482】
まず、電源信号(GND、VDD)が提供されるための回路基板190の第1及び第2端子B1、B2は、第1位置センサー170が配置されたハウジング140の第1側部141-1と隣接する二つのコーナー部142-1、142-2に配置される第1及び第2支持部材220-1、220-1に電気的に連結されることによって、経路を減らすことができる。
【0483】
また、回路基板190の第1及び第2端子B1、B2が回路基板190の本体部S1に配置されることによって、前記経路を減らすことができる。
【0484】
また回路基板190の第1端子B1がハウジング140の第1コーナー部142-1に光軸方向にオーバーラップされるように、第1端子B1を回路基板190の一端に配置させて、回路基板190の第2端子B2がハウジング140の第2コーナー部142-2に光軸方向にオーバーラップされるように、第2端子B2を回路基板190の他端に配置させることによって、前記経路を減らすことができる。
【0485】
また回路基板190の第1端子B1と第1支持部材220-1との間の離隔距離(例えば、最短離隔距離)は、回路基板190の第3端子B3と第1支持部材220-1との間の離隔距離(例えば、最短離隔距離)及び回路基板190の第4端子B4と第1支持部材220-1との間の離隔距離(例えば、最短離隔距離)よりも小さい。
【0486】
また、回路基板190の第2端子B2と第2支持部材220-2との間の離隔距離(例えば、最短離隔距離)は、回路基板190の第3端子B3と第2支持部材220-2との間の離隔距離(例えば、最短離隔距離)及び回路基板190の第4端子B4と第2支持部材220-1との間の離隔距離(例えば、最短離隔距離)よりも小さい。
【0487】
上述したような理由から経路が短くなることによって、第1及び第2延長部P1、P2の各々の長さが減少できて、これによって経路の抵抗(例えば、第1及び第2上部弾性ユニット150-1、150-2の抵抗)を減らすことができる。
【0488】
また回路基板190の第1端子B1と連結される第1上部弾性ユニット150-1と第2端子B2と連結される第2上部弾性ユニット150-2の各々は、ハウジング140と結合される第1外側フレームは備えるが、第1内側フレーム151と第1フレーム連結部は備えないため、第2及び第4上部弾性ユニット150-3、150-4と比較すると、抵抗が減少される。
【0489】
上述したことのような理由から、実施例は、電源信号(GND、VDD)が第1位置センサー170に伝達される経路(path)の長さを減らすことによって、経路の抵抗(例えば、第1及び第2上部弾性ユニット150-1、150-2の抵抗)を減らすことができて、これによって、電源信号(GND、VDD)が減少するのを防止できて、電力消耗を減らすことができて、第1位置センサー170のドライバーICの動作電圧を減少させることができる。
【0490】
実施例は、弾性ユニット150-1~150-4の第1~第4延長部P1~P4との電気的結合のためのはんだ付けを容易にしてはんだ付け性を向上させるために、第1~第6端子B1~B6は、回路基板190の第2面19aに配置させることができる。
【0491】
仮に第1~第6端子B1~B6を回路基板190の第1面19bに配置させる場合には、はんだ付けが難しくなり、はんだ付け性が悪くなり、はんだ付けに起因した異物(例えば、汚染物質)がレンズ駆動装置100の内部に流入することができて、これによって、レンズ駆動装置の誤動作を誘発させることができる。
【0492】
第3及び第4端子B3、B4は、第1端子B1と第2端子B2との間に配置されて、経路を減らすために回路基板190がハウジング140の第1コーナー部142-1及び第2コーナー部142-2に延長または突出する構造を有するので、第3上部弾性ユニット150-3と第4上部弾性ユニット150-3の各々の一部(例えば、第3延長部P3または第4延長部P4)は、回路基板190を通過して第3及び第4端子B3、B4に結合されることができる。
【0493】
回路基板190の第5及び第6端子B5、B6は、下部弾性ユニット160-1、160-2との結合を容易にするために、回路基板190の延長部S2に配置されることができる。
【0494】
実施例は、第2及び第3マグネット180、185と第1マグネット130との間の磁界干渉が緩和されるので、磁界干渉に起因したAF駆動力の減少を防止できて、これによって、別途のヨークを備えなくても所望のAF駆動力を得ることができる。
【0495】
上述した通り、実施例は支持部材の数を減らすことができて、支持部材の数の減少によってレンズ駆動装置のサイズを減らすことができる。
【0496】
また支持部材の数が減少するので、支持部材の抵抗を減らすことができて、消費電流を減少させることができて、OIS駆動の感度を向上させることができる。
【0497】
また支持部材の数が減少する代わりに同じ弾性力を得るために、支持部材の厚さを増加させることができて、支持部材の厚さが増加することによって外部衝撃によってOIS可動部が受ける影響を減少させることができる。
【0498】
図17は、ベース210の斜視図で、図18Aは、図17のベース210の点線部分11の拡大図であり、図18Bは、図18Aの底面図である。
【0499】
図17図18Bを参照すると、ベース210は、四つの角に形成される逃避部212-1~212-4を有することができる。
【0500】
例えば、逃避部212-1~212-4は、溝(recess)、凹溝(groove)、ホール(hole)、または貫通ホール(through hole)形態であってよいが、これに限定されず、他の実施例では面取り形態であってもよい。
【0501】
光軸方向に図16に図示されたはんだ9Aと対応するかオーバーラップされるベース210の上面の一領域には、逃避溝17が形成されることができる。例えば、ベース210は、はんだ39Aに対応する四つの逃避溝17を備えることができるが、これに限定されない。
【0502】
例えば、逃避溝17は、はんだ付けによって回路基板250の下面に形成されたはんだ39Aとベース210の上面間に空間的干渉を回避して、はんだ39A、回路基板250、または/及びベース210が破損するのを防止することができる。
【0503】
ベース210は、光軸方向にハウジング140のコーナー部142-1~142-4と対応するコーナー部を含むことができる。例えば、ベース210は、四つのコーナー部を含むことができ、図17の点線部分11は、ベース210のいずれか一つのコーナー部に該当することができる。
【0504】
逃避部212-1~212-4の各々は、ベース210のコーナー部11中対応するいずれかに形成されることができる。
【0505】
図18Aを参照すると、例えば、逃避部212-1~212-4の直径(R)は、ベース210の中央201からべースあ210のコーナー方向に行くほど増加することができる。
【0506】
例えば、ベース210の中央201は、ベース210の空間的な中央であり得る。例えば、ベース210の中央201は、ベース210の開口(C3)の中央であり得る。
【0507】
例えば、ベース210の中央201からベース210の仮想のコーナー203に向かう方向203にベース210の直径(R)の次第に増加することができる。
【0508】
例えば、仮想のコーナー203は、第1直線202Aと第2直線202Bとの交点であり得る。例えば、第1直線202Aは、ベース210のいずれか一つの逃避部(例えば、212-2)に隣接するベース210のいずれか一つの側面213Aと平行で同一平面上に位置する仮想の直線であり得る。例えば、第2直線202Bは、ベース210のいずれか一つの逃避部(例えば、212-2)に隣接するベース210の他の一側面213Bと平行で同一平面上に位置する仮想の直線であり得る。
【0509】
他の実施例では、逃避部212-1~212-4は一定の直径(R)を有する部分を含んでもよい。
【0510】
図18Aでベース210の逃避部(例えば、212-2)は、曲線形状または曲がった形状を有する溝形態であってよいが、これに限定されず、支持部材220と回避されるのに適して、接着部材290によって、カバー部材300の角の内側面と接合されるのに適した形状であれば充分である。
【0511】
ベース210は、逃避部212-2の周囲のベース210の上面210Aに形成される溝310を備えることができる。ベース210の溝310は、回路基板250の下面の下に位置することができる。例えば、溝310は、回路基板250とベース210との間に配置されることができる。
【0512】
ベース210の溝310は、「接着部材排出溝」、「排出溝」、「ガイド溝」、「接着部材排出ガイド溝」、または「段差部」と代替して表現されてもよい。
【0513】
ベース210の溝310は、接着部材290が回路基板250のホール250aを貫いて部材220の一端に向かって流入するのを抑制または遮断する役割をする。
【0514】
ベース210の溝310は、ベース210の上面210Aから陥没した形態、例えば、リセス(recess)またはグルーブ(groove)であり得る。ここで、ベース210の上面210Aは、光軸方向に回路基板250の下面と対応または対向する面であり得る。例えば、ベース210の上面210Aは、回路基板250の下面と接する面であり得る。
【0515】
ベース210の溝310は、逃避部212-2によって形成されるベース210のコーナー部11の外側面311または逃避部212-2から離隔することができる。
【0516】
例えば、ベース210の溝310は、光軸方向にベース210の上面210Aと段差を有する底面10A、底面10Aの一側とベース210の上面210Aを連結する第1側壁(10Bまたは「第1側面」)、及び底面10Aの他方とベース210の上面210Aを連結する第2側壁(10Cまたは「第2側面」)を含むことができる。
【0517】
または例えば、溝310は、ベース210の上面210Aと段差を有する第1面10A、及び前記第1面10Aと前記ベース210の上面210Aを連結する第2面10B、10Cを含んでもよい。
【0518】
例えば、底面10Aとベース210の上面210Aよりも低く位置することができる。例えば、ベース210の下面210Bを基準に底面10Aの高さは、ベース210の上面210Aの高さよりも低くてよい。例えば、第1側壁10Bと第2側壁10Bは、互いに向かい合うか対向することができる。
【0519】
例えば、底面10Aは、ベース210の上面210Aと平行することができ、第1側壁10Bと底面10Aがなす第1内角は直角であってよく、第2側壁10Cと底面10Aがなす第2内角は直角であってよいが、これに限定されない。他の実施例では、第1内角と第2内角の各々は、鈍角やまたは鋭角であってもよい。
【0520】
例えば、溝310の一端は、逃避部212-2と隣接するベース210のいずれか一つの外側面213Aに開放されることができる。また溝310の他端は、逃避部212-2と隣接するベース210の他の一外側面213Bに開放されることができる。
【0521】
例えば、溝310は、逃避部212-2と隣接するベース210のいずれか一つの外側面213Aに開放される第1開口HO1、及び逃避部212-2と隣接するベース210の他の一外側面213Bに開放される第2開口HO2の少なくとも一つを備えることができる。第1開口HO1と第2開口HO2を介して、接着部材290がベース210外に抜け出るようにするためである。
【0522】
溝310の一端(または第1開口HO1)から他端(または第2開口HO2)までの距離は、溝310の幅(または底面10Aの幅)よりも大きくてよい。
【0523】
例えば、溝310の形状は、ベース210のコーナー部の外側面311または逃避部の形状と相応するか一致することができる。
【0524】
ベース210のコーナー部の外側面311の形状は、少なくとも一つの曲がった部分またはラウンドされた部分を含むことができる。例えば、図18Aを参照すると、ベース210のコーナー部の外側面311の形状は、三つの曲がった部分またはラウンドされた部分を含むことができ、真ん中に位置した曲がった部分及びラウンドされた部分を基準に左右対称的であってよいが、これに限定されない。
【0525】
例えば、ベース210は、溝310と逃避部212-2との間には、隔壁330が存在することができる。隔壁330は、接着部材290が回路基板250のホール250aの内部に浸透するのを抑制または遮断する役割をすることができる。
【0526】
ベース210の溝310には、接着部材290の一部が配置するかまたは残留することができるが、これに限定されない。他の実施例では、ベース210の溝310内には接着部材290の一部が配置または残留することができないこともある。
【0527】
図18B及び図18Bを参照すると、逃避部212-1~212-4に隣接するベース210のコーナー部の下面には、光軸方向にベース210の下面210Bと段差を有する段差部320が形成されることができる。段差部320は、「溝」または「溝部」と代替して表現されてもよい。
【0528】
例えば、段差部320は、逃避部212-1~212-4周囲のベース210の下面に形成されることができる。または段差部320は、逃避部212-1~212-4の少なくとも一部を覆うように形成されることができる。
【0529】
例えば、段差部320は、ベース210の下面と接着部材290との間に配置されることができる。
【0530】
例えば、段差部320は、光軸方向にベース210の下面210Bと段差H2を有する第1面321、及び第1面321とベース210の下面210Bを連結する第2面322を含むことができる。
【0531】
段差部320の第1面321は、ベース210の下面210Bよりも高く位置することができる。例えば、ベース210の上面210Aを基準に段差部320の第1面321までの光軸方向への長さは、ベース210の上面210Aを基準にベース210の下面210Bまでの光軸方向への長さよりも小さくてよい。
【0532】
例えば、ベース210の上面210Aから溝310の底面10Aまでの距離(または溝の深さH1)は、段差部320の段差H2より小さいか同じであってよい(H1≦H2)。他の実施例ではH1>H2であってもよい。例えば、H2は、ベース210の下面を基準に第1面321の高さであり得る。
【0533】
例えば、段差部320の第1面321は、逃避部212-1~212-4と接することができる。または例えば、段差部320の第1面321は、逃避部212-2によって形成されるベース210のコーナー部11の外側面311と接することができる。
【0534】
例えば、光軸方向に段差部320は、ベース210の溝310とオーバーラップされることができる。
【0535】
例えば、段差部320の一端は、逃避部(例えば、212-2)と隣接するベース210のいずれか一つの外側面213Aと接することができて、段差部320の他端は、逃避部(例えば、212-2)と隣接するベース210の他の一外側面213Bと接することができる。これは、ベース210の段差部320と接着部材290との間の接触面積を増加させて、ベース210とカバー部材300との間の接着力を向上させると共に接着部材290の流動経路を長くすることによって、接着部材290が回路基板250の上面に浸透して回路基板250のホール250aの上部に流入するのを遮断するためである。
【0536】
他の実施例では、段差部320の一端と他端中少なくとも一つは、逃避部(例えば、212-2)と隣接するベース210の外側面213A、213Bと接せずに、離隔してもよい。
【0537】
例えば、段差部320の第1面321の幅W2は、ベース210の溝310の幅W1よりも大きくてよい。これは、ベース210の段差部320と接着部材290との間の接触面積を増加させて、ベース210とカバー部材300との間の接着力を向上させると共に接着部材290の流動経路を複雑かつ長くすることによって、接着部材290が回路基板250の上面に浸透して回路基板250のホール250aの上部に流入するのを遮断するためである。
【0538】
実施例では、ベース210の段差部320は、一つの段差を有する二重段構造を有するが、これに限定されない。他の実施例でのべースの段差部は、べースの下面を基準に二つ以上の段差を有する三重段以上の構造を有してもよい。
【0539】
さらに他の実施例では、段差部320の代わりにベース210の下面には上述した溝310の形状及び構造を有する溝が形成されてもよく、溝310についての説明が準用または適用されることができる。
【0540】
他の実施例に係るべースは、溝310及び段差部320中少なくとも一つを含んでもよい。
【0541】
接着部材290は、複数の接着部材290-1~290-4を含むことができる。
【0542】
接着部材290-1~290-2の各々は、ベース210の逃避部212-1~212-4中対応するいずれかとカバー部材300の側板302の角中対応するいずれかを結合させることができる。
【0543】
図16に図示したように、例えば、接着部材290-1~290-4中少なくとも一部は、曲線、またはラウンドされた形状を有することができるが、これに限定されない。
【0544】
接着部材290は、絶縁性接着剤、例えば、エポキシ(epoxy)、エポキシボンド(epoxy bond)、またはシリコンなどであってよいが、これに限定されない。
【0545】
図18A図19Bに図示されたベース210のいずれか一つのコーナー部に形成されるいずれか一つの逃避部212-2、溝310、及び段差部320についての説明は、ベース210の残りのコーナー部に形成される逃避部212-1、212-3、212-4、溝31、及び段差部320にも適用されることができる。
【0546】
逃避部212-1~212-4の形状は、少なくとも一つの曲がった部分またはラウンドされた部分を含むことができる。例えば、図18Aを参照すると、逃避部212-1~212-4の形状は、三つの曲がった部分またはラウンドされた部分を含むことができ、真ん中に曲がった部分を中心に左右対称的な形状を有することができるが、これに限定されない。
【0547】
第2コイル230、回路基板250、支持部材220、及びベース210の結合は、次のように進行されることができる。
【0548】
まず第1コイル120、第2及び第3マグネット180、185が結合されたボビン110と第1マグネット130、回路基板190、第1位置センサー170、及びキャパシタ195が装着されたハウジング140に、上部弾性部材150と下部弾性部材160を結合して、はんだ付け等によって上部及び下部弾性部材150、160と回路基板190との間の電気的連結を行う。
【0549】
次に、ベース210、回路基板250、及び第2コイル230を結合する。
【0550】
次に支持部材220を回路基板250のホール250a、及び第2コイル230の逃避溝23を通過させて、はんだ付け等によって部材220の一端は、上部弾性部材150に結合して、支持部材220の他端は、回路基板250の下面に形成されたパッド31-1~31-4に結合する。そして前記結合物をカバー部材300内に配置させる。
【0551】
図19Aは、接着部材290-1~290-4を塗布する前のレンズ駆動装置100の底面図を示して、図19Bは、ベース210の段差部320と回路基板250の下面に結合された支持部材220の底面図を示す。
【0552】
図19A及び図19Bを参照すると、接着部材290-1~290-3は、ベース210の逃避部212-1~212-4、逃避部212-1~212-4によって露出する回路基板250の下面の一領域(例えば、第1領域)、支持部材220-1~220-4の他端と回路基板250のパッド27a~27dを結合するはんだ902、及びカバー部材300の角305-1~305-4の内面(または内側面)に配置されることができる。
【0553】
例えば、接着部材290-1~290-4は、ベース210の逃避部212-1~212-4に隣接するベース210の下面の一領域(例えば、第1領域)上にも配置されることができる。また例えば、接着部材290-1~290-4は、カバー部材300の角305-1~305-4の内面に隣接するカバー部材300の側板の内側面の一領域に配置されてもよい。
【0554】
はんだ902によって回路基板250のホール250aの下部は封止されるか遮蔽されるので、接着部材290は、回路基板250のホール250aの下部またはホール250aの下側開口を介してホール250a内部には流入しない。
【0555】
図20Aは、実施例に係るベース210の溝310と段差部320を備えないベース21Aの逃避部に接着部材を塗布する時の接着部材の流通経路24を示す。ベース21Aは、溝310と段差部320を除いては、ベース210と同じ構造を有することができる。
【0556】
図20Aを参照すると、ベース21Aの逃避部に塗布された接着部材は、回路基板250の内側に溢れる現象が発生することがあり、これによって接着部材は回路基板250の下面とベース21Aの上面との間に隙間を介して回路基板250のコーナー部の上面に流れることがあり、回路基板250のホール250aの上部またはホール250aの上側開口に流入して、ホール250aを満たすことができる。図20Aの矢印24は、図20Aの接着部材の流通経路を示す。
【0557】
図21Aは、図20Aの場合に実際の製品に発生した支持部材の断線を示す。図21Aは、回路基板250のコーナー部の上面側を示して、支持部材が断線して除去された状態を示す。
【0558】
図21Aを参照すると、図20Aの場合には、ホール250aに流入した接着部材によってホール250aとホール250a内に位置する支持部材220の一領域が結合または互いに結合されることができる。図21Aの矢印は、ホール250aに流入した接着部材を示す。
【0559】
上側弾性部材150と回路基板250との間に結合される支持部材の実質的な光軸方向に長さが減少することがあり、支持部材の脆性が増加して、これによって外部衝撃による信頼性が脆弱になり部材の断線が発生することができて、結局支持部材の断線によってレンズ駆動装置の駆動不能を誘発するようになる。
【0560】
図20Bは、実施例に係るベース210の逃避部212-1~212-4に接着部材290塗布時、接着部材290の流通経路25を示して、図21Bは、図20Bの場合に実際の製品で支持部材の断線が発生しないことを示す。図20Bの矢印25は、図20Bの接着部材の流通経路を示して、図21Bは、実施例に係る回路基板250のコーナー部の上面側を示す。
【0561】
図18A図20B、及び図21Bを参照すると、実施例に係るベース210は、二段以上の段差を有する段差部320を備えることによって、接着部材290の流動経路を複雑で長くすることができ、これによって接着部材が回路基板250の上面に溢れたり浸透したりするのを抑えることができる。
【0562】
また実施例に係るベース210は、溝310を備えることによって、回路基板250の上面に溢れたり浸透した接着部材290を、溝310を介してベース210の外側面213A、213Bの外に流通させるか放出させることができて、これによって接着部材290が回路基板250のホール250aの上部またはホール250aの上部開口に流入するのを抑制したり遮断することができる。
【0563】
図22Aは、ベース210の溝310と回路基板250の第1溝41Aとの間の位置関係を示して、図22Bは、ベース210の溝310と回路基板250の第2溝41Bとの間の位置関係を示す。
【0564】
図22Aを参照すると、回路基板250は、端子部253が折り曲げられる回路基板253の第1側面51Aに形成される第1溝41Aを備えることができる。
【0565】
例えば、回路基板250の第1溝41Aは、端子部253に隣接するか接するように形成されることができる。回路基板250は、四つの第1溝41Aを含むことができるが、これに限定されず、他の実施例では二つ以上であってもよい。
【0566】
例えば、回路基板250の第1溝41Aは、端子部253が容易に折り曲げられるようにする役割をすることができる。
【0567】
第1溝41Aの形状は、半円、反楕円形、または曲面形状であってよいが、これに限定されず、多角形形状であってもよい。
【0568】
例えば、光軸方向にベース210の溝310と回路基板250の第1溝41Aは、互いにオーバーラップされなくてもよい。
【0569】
例えば、第1溝41Aは、端子部253と回路基板250の角との間に配置されることができる。
【0570】
例えば、ベース210の溝310を基準に回路基板250の第1溝41Aは、支持部材220(または回路基板250の角60)の反対側に位置することができる。
【0571】
例えば、ベース210の溝310の第1開口HO1は、回路基板250の第1溝41Aよりも支持部材220(または回路基板250の角60)にさらに近く位置することができる。
【0572】
回路基板250の第1溝41Aによってベース210の上面210Aの第1領域210A1が露出することができる。
【0573】
例えば、ベース210の溝310とベース210の上面210Aの第1領域210A1は、光軸方向に互いにオーバーラップされなくてもよい。
【0574】
例えば、第1領域210A1は、ベース210の溝310から離隔することができる。
【0575】
ベース210の溝310を基準にベース210の上面210Aの第1領域210A1は、支持部材220(または回路基板250の角60)の反対側に位置することができる。
【0576】
ベース210の溝310の第1開口HO1は、ベース210の上面210Aの第1領域210A1よりも支持部材220(または回路基板250の角60)にさらに近く位置することができる。
【0577】
図22Bを参照すると、回路基板250は、第1側面51Aと隣接する第2側面51Bに形成される第2溝41Bを備えることができる。角60は、第1側面51Aと第2側面51Bが会う所であり得る。回路基板250は、四つの第2溝を含むことができるが、これに限定されず、他の実施例では五つ以上であってもよい。
【0578】
第2溝41Bの形状は、半円、反楕円形、または曲面形状であってよいが、これに限定されず、多角形形状でもある。
【0579】
例えば、ブリッジ(bridge)によって連結される複数の回路基板を製作した後に、ブリッジをカットすることによって実施例に係る単一の回路基板250が製作されるが、第2溝41Bは、ブリッジが連結される部位であり得る。
【0580】
例えば、光軸方向にベース210の溝310と回路基板250の第2溝41Bは、互いにオーバーラップされなくてもよい。
【0581】
例えば、第2溝41Bは、回路基板250の端子30A~30Dと回路基板250の角60との間に配置されることができる。
【0582】
ベース210の溝310を基準に回路基板250の第2溝41Bは、支持部材220(または回路基板250の角)60の反対側に位置することができる。
【0583】
例えば、ベース210の溝310の第2開口HO2は、回路基板250の第2溝41Bよりも支持部材220(または回路基板250の角60)にさらに近く位置することができる。
【0584】
回路基板250の第2溝41Bによってベース210の上面の第2領域210A2が露出することができる。
【0585】
例えば、ベース210の溝310とベース210の上面210Aの第2領域210A2は、光軸方向に互いにオーバーラップされなくてもよい。
【0586】
ベース210の溝310を基準にベース210の上面の第2領域210A2は、支持部材220(または回路基板250の角60)の反対側に位置することができる。
【0587】
ベース210の溝310の第2開口HO2は、ベース210の上面210Aの第2領域210A2よりも支持部材220(または回路基板250の角60)にさらに近く位置することができる。
【0588】
ベース210の上面210Aの第1領域210A1または/及び第2領域210A2に流入して、ベース210の上面と回路基板250の下面の隙間との間に流入する接着部材290は、ベース210の溝310を介して、ベース210の外側面の外に流出または放出されることができる。
【0589】
図23Aは、ベース210の溝310と回路基板250の第1溝42Aとの間の位置関係の他の実施例を示して、図23Bは、ベース210の溝310と回路基板250の第2溝42Bとの間の位置関係の他の実施例を示す。
【0590】
図23Aの第1溝42Aは、図22Aの第1溝41Aの変形例であり、図23Bの第2溝42Bは、図22Bの第2溝41Bの変形例であり得る。
【0591】
例えば、第1溝42A及び第2溝42Bの各形状は、半円、反楕円形、または曲面形状を含むことができるが、これに限定されず、多角形形状を含んでもよい。
【0592】
例えば、光軸方向にベース210の溝310の一部と回路基板250の第1溝42Aは、互いにオーバーラップされることができて、光軸方向にベース210の溝310の他の一部と回路基板250の第2溝42Bは、互いにオーバーラップされることができる。
【0593】
例えば、第1溝42Aは、端子部253と回路基板250の角60との間に配置されることができて、第2溝42Bは、回路基板250の端子30A~30Dと回路基板250の角60との間に配置されることができる。
【0594】
第1溝42Aは、ベース210の溝310の一部(または一端)を露出することができて、第2溝42Bは、ベース210の溝310の他の一部(または他端)を露出することができる。
【0595】
第1溝42Aの一端は、ベース210の逃避部122-1~122-4まで延びることができて、第2溝42Bの一端は、ベース210の逃避部122-1~122-4まで延びることができる。
【0596】
第1溝42Aと第2溝42Bによって、ベース210の溝310の少なくとも一部が露出するので、第1溝42Aによって露出するベース210の上面210Aの第1領域210A3または/及び第2溝42Bによって露出するベース210の第2領域210A4に流入する接着部材は、容易にベース210の溝310に流入して、ベース210の外側面の外に流出または放出されることができて、接着部材の放出効果を向上させることができる。
【0597】
図24は、他の実施例に係る回路部材231Aを含む第2コイル230Aを示す。図24を参照すると、回路部材231Aは、支持部材220-1~220-4が通過するための貫通ホール23Aを備えることができる。図13図23Bで説明した内容は、図24の実施例に適用または準用されることができる。
【0598】
一方、前述した実施例によるレンズ駆動装置は、様々な分野、例えばカメラモジュールまたは光学機器に利用されることができる。
【0599】
図25は、実施例に係るカメラモジュール200の分解斜視図を示す。
【0600】
図25を参照すると、カメラモジュールは、レンズバレル400、レンズ駆動装置100、接着部材612、フィルター610、第1ホルダー600、第2ホルダー800、イメージセンサー810、モーションセンサー(motion sensor)820、制御部830、及びコネクター(connector)840を含むことができる。他の実施例で、モーションセンサー820及び制御部830中少なくとも一つは省略されてもよい。
【0601】
レンズバレル(lens barrel)400は、レンズ駆動装置100のボビン110に装着されることができる。
【0602】
第1ホルダー600は、レンズ駆動装置100のベース210の下に配置されることができる。フィルター610は、第1ホルダー600に装着されて、第1ホルダー600は、フィルター610が安着する突出部500を備えることができる。
【0603】
接着部材612は、レンズ駆動装置100のベース210を第1ホルダー600に結合または付着させることができる。接着部材612は、上述した接着役割の他にレンズ駆動装置100の内部に異物が流入しないようにする役割をしてもよい。
【0604】
例えば、接着部材612は、エポキシ、熱硬化性接着剤、紫外線硬化性接着剤等であり得る。
【0605】
フィルター610は、レンズバレル400を通過する光における特定周波数帯域の光がイメージセンサー810に入射するのを遮断する役割をすることができる。フィルター610は、赤外線遮断フィルターであってよいが、これに限定されない。この時、フィルター610は、x-y平面と平行するように配置されることができる。
【0606】
フィルター610が実装される第1ホルダー600の部位には、フィルター610を通過する光がイメージセンサー810に入射することができるように開口が形成されることができる。
【0607】
第2ホルダー800は、第1ホルダー600の下部に配置されて、第2ホルダー800には、イメージセンサー810が実装されることができる。イメージセンサー810は、フィルター610を通過した光が入射して光が含むイメージが結像される部位である。
【0608】
第2ホルダー800は、イメージセンサー810に結像されるイメージを電気的信号に変換して、外部装置に伝送するために、各種回路、素子、制御部等が備わってもよい。
【0609】
第2ホルダー800は、イメージセンサーが実装されることができて、回路パターンが形成されることができて、各種素子が結合する回路基板で実現されることができる。第1ホルダー600は、「ホルダー」または「センサーべース」と代替して表現されることができて、第2ホルダー800は、「基板」または「回路基板」と代替して表現されることができる。
【0610】
イメージセンサー810は、レンズ駆動装置100を介して入射される光に含まれるイメージを受信して、受信されたイメージを電気的信号に変換することができる。
【0611】
フィルター610とイメージセンサー810は、第1方向に互いに対向されるように離隔して配置されることができる。
【0612】
モーションセンサー820は、第2ホルダー800に実装されて、第2ホルダー800に設けられる回路パターンを介して制御部830と電気的に連結されることができる。
【0613】
モーションセンサー820は、カメラモジュール200の動きによる回転角速度情報を出力する。モーションセンサー820は、2軸または3軸ジャイロセンサー(Gyro Sensor)、または角速度センサーで実現されることができる。
【0614】
制御部830は、第2ホルダー800に実装されて、レンズ駆動装置100の第2位置センサー240、及び第2コイル230と電気的に連結されることができる。
【0615】
例えば、第2ホルダー800は、レンズ駆動装置100の回路基板250と電気的に連結されることができて、第2ホルダー800に実装された制御部830は、回路基板250を介して第2位置センサー240、及び第2コイル230と電気的に連結されることができる。
【0616】
制御部830は、第1位置センサー170とI2C通信のためにクロック信号(SCL)、データ信号(SDA)、及び電源信号(VDD、GND)を送信することができて、第1位置センサー170からクロック信号(SCL)、及びデータ信号(SDA)を受信することができる。
【0617】
また、制御部830は、レンズ駆動装置100の第2位置センサー240から提供される出力等に基づいて、レンズ駆動装置100のOIS可動部に対する手振れ補正を行うことができる駆動信号を制御することができる。
【0618】
コネクター840は、第2ホルダー800と電気的に連結されて、外部装置と電気的に連結されるためのポート(port)を備えることができる。
【0619】
また、実施例に係るレンズ駆動装置100は、光の特性である反射、屈折、吸収、干渉、回折等を利用して空間にある物体の像を形成させて、目の視覚増大を目標にするか、レンズによる像の記録とその再現を目的とするか、光学的な測定、像の伝播や伝送等を目的とする光学機器(opticla instrument)に含まれることができる。例えば、実施例に係る光学機器は、携帯電話、スマートフォン(smart phone)、携帯用スマート機器、デジタルカメラ、ノートブックコンピュータ(laptop computer)、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistants)、PMP(Portable Multimedia Player)、ナビゲーションなどであってよいが、これに制限されず映像または写真を撮影するためのなんらかの装置も可能である。
【0620】
図26は、実施例に係る携帯用端末200Aの斜視図を示して、図27は、図26に図示された携帯用端末の構成図を示す。
【0621】
図26及び図27を参照すると、携帯用端末(200A、以下「端末」という。)は、本体850、無線通信部710、A/V入力部720、センシング部740、入/出力部750、メモリー部760、インターフェース部770、制御部780、及び電源供給部790を含むことができる。
【0622】
図26に図示された本体850は、バー(bar)形態であるが、これに限定されず、二つ以上のサブ本体(sub-body)が相対移動可能に結合するスライドタイプ、フォルダタイプ、スイング(swing)タイプ、スワール(swirl)タイプ等様々な構造であり得る。
【0623】
本体850は、外観をなすケース(ケーシング、ハウジング、カバーなど)を含むことができる。例えば、本体850は、フロント(front)ケース851とリア(rear)ケース852に区分されることができる。フロントケース851とリアケース852との間に形成された空間には、端末の各種電子部品が内蔵されることができる。
【0624】
無線通信部710は、端末200Aと無線通信システムとの間または端末200Aと端末200Aが位置したネットワークとの間の無線通信を可能にする一つ以上のモジュールを含んで構成されることができる。例えば、無線通信部710は、放送受信モジュール711、移動通信モジュール712、無線インターネツトモジュール713、近距離通信モジュール714及び位置情報モジュール715を含んで構成されることができる。
【0625】
A/V(Audio/Video)入力部720は、オーディオ信号またはビデオ信号入力のためのものであり、カメラ721及びマイク722等を含むことができる。
【0626】
カメラ721は、実施例に係るカメラモジュール200を含むカメラ200であり得る。
【0627】
センシング部740は、端末200Aの開閉状態、端末200Aの位置、使用者接触有無、端末200Aの方位、端末200Aの加速/減速等のように端末200Aの現状態を感知して、端末200Aの動作を制御するためのセンシング信号を発生させることができる。例えば、端末200Aがスライドフォン形態である場合、スライドフォンの開閉の有無をセンシングすることができる。また、電源供給部790の電源供給の有無、インターフェース部770の外部機器結合の有無等に関連したセンシング機能を担当する。
【0628】
入/出力部750は、視覚、聴覚または触覚等と関連した入力または出力を発生させるためのものである。入/出力部750は、端末200Aの動作制御のための入力データを発生させることができて、また端末200Aで処理される情報を表示することができる。
【0629】
入/出力部750は、キーパッド部730、ディスプレイモジュール751、音響出力モジュール752、及びタッチスクリーンパネル753を含むことができる。キーパッド部730は、キーパッド入力によって入力データを発生させることができる。
【0630】
ディスプレイモジュール751は、電気的信号に応じて色が変化する複数個のピクセルを含むことができる。例えば、ディスプレイモジュール751は、液晶ディスプレイ(liquid crystal display)、薄膜トランジスター液晶ディスプレイ(thin film transistor-liquid crystal display)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode)、フレキシブルディスプレイ(flexible display)、3次元ディスプレイ(3D display)中少なくとも一つを含むことができる。
【0631】
音響出力モジュール752は、呼(call)信号受信、通話モード、録音モード、音声認識モード、または放送受信モードなどで無線通信部710から受信されるオーディオデータを出力したり、メモリー部760に格納されたオーディオデータを出力したりすることができる。
【0632】
タッチスクリーンパネル753は、タッチスクリーンの特定領域に対する使用者のタッチに起因して発生する静電容量の変化を電気的な入力信号に変換することができる。
【0633】
メモリー部760は、制御部780の処理及び制御のためのプログラムが格納されてもよく、入/出力されるデータ(例えば、電話帳、メッセージ、オーディオ、静止映像、写真、動画など)を臨時格納することができる。例えば、メモリー部760は、カメラ721によって撮影されたイメージ、例えば、写真または動画を格納することができる。
【0634】
インターフェース部770は、端末200Aに連結される外部機器と連結される通路役割をする。インターフェース部770は、外部機器からデータの伝送を受けたり、電源の供給を受けて端末200A内部の各構成要素に伝達したり、端末200A内部のデータが外部機器に転送されるようにする。例えば、インターフェース部770は、有/無線ヘッドセットポート、外部充電器ポート、有/無線データポート、メモリーカード(memory card)ポート、識別モジュールが備わった装置を連結するポート、オーディオI/O(Input/Output)ポート、ビデオI/O(Input/Output)ポート、及びイヤホンポートなどを含むことができる。
【0635】
制御部(controller)780は、端末200Aの全般的な動作を制御することができる。例えば、制御部780は、音声通話、データ通信、画像通話などのための関連する制御及び処理を行うことができる。
【0636】
制御部780は、マルチメディア再生のためのマルチメディアモジュール781を備えることができる。マルチメディアモジュール781は、制御部780内に実現されてもよく、制御部780とは別途に実現されてもよい。
【0637】
制御部780は、タッチスクリーン上で行われる手書き入力または描画入力を各々文字及びイメージで認識できるパターン認識処理を行うことができる。
【0638】
カメラモジュール200の制御部830に代って光学機器200Aの制御部780が、カメラモジュール200の制御部830の役割を行ってもよい。
【0639】
電源供給部790は、制御部780の制御によって、外部の電源、または内部の電源の印加を受けて各構成要素の動作に必要な電源を供給することができる。
【0640】
以下では、本発明の第2実施例に係るレンズ駆動装置の構成を、図面を参照して説明する。
【0641】
図28Aは、本発明の第2実施例に係るレンズ駆動装置の斜視図で、図28Bは、本発明の第2実施例に係るレンズ駆動装置の平面図で、図29は、図28AのA-A矢視断面図で、図30は、図28AのB-B矢視断面図で、図31は、図28AのC-C矢視断面図で、図32は、本発明の第2実施例に係るレンズ駆動装置の分解斜視図で、図33図36は、本発明の第2実施例に係るレンズ駆動装置の一部構成の分解斜視図で、図37は、本発明の第2実施例に係るレンズ駆動装置からカバーを除去した状態を図示する斜視図で、図38は、図37の一部を拡大してUVビームの照射方向を共に図示した図面で、図39は、図37のレンズ駆動装置の一部構成の断面を図示した斜視断面図で、図40は、図37のレンズ駆動装置の一部構成の平面図で、図41は、図40の一部を拡大図示した拡大図である。
【0642】
レンズ駆動装置1010は、ボイスコイルモータ(VCM,Voice Coil Motor)であり得る。レンズ駆動装置1010は、レンズ駆動モータであり得る。レンズ駆動装置1010は、レンズ駆動アクチュエータであり得る。レンズ駆動装置1010は、AFモジュールを含むことができる。レンズ駆動装置1010は、OISモジュールを含むことができる。
【0643】
レンズ駆動装置1010は、カバー1100を含むことができる。カバー1100は、「カバーカン」を含むことができる。カバー1100は、ハウジング1310の外側に配置されることができる。カバー1100は、ベース1410と結合されることができる。カバー1100は、ハウジング1310を中に収容することができる。カバー1100は、レンズ駆動装置1010の外観を形成することができる。カバー1100は、下面が開放された六面体形状であり得る。カバー1100は、非磁性体であり得る。カバー1100は、金属材で形成されることができる。カバー1100は、金属の板材で形成されることができる。カバー1100は、プリント回路板1050のグラウンド部と連結されることができる。これにより、カバー1100はラウンドされることができる。カバー1100は、電磁障害(EMI,Electro magnetic interference)を遮断することができる。この時、カバー1100は、「EMIシールドカン」と称されることができる。
【0644】
カバー1100は、上板1110と、側板1120を含むことができる。カバー1100は、ホール1111を含む上板1110と、上板1110の外周(outer periphery)またはエッジ(edge)から下へ延びる側板1120を含むことができる。カバー1100の側板1120の下端は、ベース1410の段差部1412に配置されることができる。カバー1100の側板1120の内面は、ベース1410に接着剤によって固定されることができる。
【0645】
カバー1100の上板1110は、ホール1111を含むことができる。ホール1111は、「開口(opening)」を含むことができる。ホール1111は、カバー1100の上板1110に形成されることができる。上から見た時、ホール1111を通してレンズが見える。ホール1111は、レンズと対応する大きさ及び形状で形成されることができる。ホール1111の大きさは、レンズモジュール1020がホール1111を介して挿入されて組み立てられるように、レンズモジュール1020の直径よりも大きく形成されることができる。ホール1111を通して流入した光はレンズを通過することができる。この時、レンズを通過した光は、イメージセンサーで電気的信号に変換されて映像として獲得されることができる。
【0646】
カバー1100の上板1110は、ボビン1210の溝1212全体と光軸方向にオーバーラップされることができる。即ち、上から見た時、カバー1100の上板1110がボビン1210の溝1212を完全に遮ることができる。但し、カバー1100とボビン1210の溝1212との間には離隔空間が形成されるので、カバー1100の上から照射されるUVビームがカバー1100があるにも関わらずボビン1210の溝1212に配置された第2マグネット1610に到達することができる。本実施例では、第2マグネット1610の上面に隣接するように上部弾性部材1510の第1領域1514が配置されるので、UVビームが第2マグネット1610に及ぼす影響を最小化することができる。変形例で、カバー1100の上板1110が、ボビン1210の溝1212と光軸方向にオーバーラップされなくてもよい。この場合でも、本実施例の上部弾性部材1510の第1領域1514は、上から照射されるUVビームが第2マグネット1610に及ぼす影響を最小化することができる。
【0647】
ボビン1210の溝1212の一部は、カバー1100の上板1110と光軸方向にオーバーラップされて、ボビン1210の溝1212の他の一部は、上部弾性部材1510と光軸方向にオーバーラップされることができる。
【0648】
カバー1100の上板1110は、溝1112を含むことができる。カバー1100の上板1110の溝1112は、ホール1111の内周面に陥没形成されることができる。上板1110の溝1112は、ボビン1210のジグ溝1219と対応する位置に形成されることができる。即ち、上板1110の溝1112は、ボビン1210のジグ溝1219を上方に露出させることができる。これにより、ボビン1210のジグ溝1219には上方から挿入されるジグ(zig)に結合されることができる。
【0649】
レンズ駆動装置1010は、第1可動子1200を含むことができる。第1可動子1200は、レンズと結合されることができる。第1可動子1200は、上部弾性部材1510及び/または下部弾性部材1520を介して、第2可動子1300と連結されることができる。第1可動子1200は、第2可動子1300との相互作用により移動することができる。この時、第1可動子1200は、レンズと一体で移動することができる。一方、第1可動子1200は、AF駆動時移動することができる。この時、第1可動子1200は「AF可動子」と呼称されることができる。但し、第1可動子1200は、OIS駆動時にも第2可動子1300と共に移動することができる。
【0650】
第1可動子1200は、ボビン1210を含むことができる。ボビン1210は、ハウジング1310内に配置されることができる。ボビン1210は、ハウジング1310のホール1311に配置されることができる。ボビン1210は、ハウジング1310に移動可能に結合されることができる。ボビン1210は、ハウジング1310に対して光軸方向に移動することができる。ボビン1210には、レンズが結合されることができる。ボビン1210とレンズは、ねじ結合及び/または接着剤によって結合されることができる。ボビン1210には第1コイル1220が結合されることができる。ボビン1210の上部または上面には、上部弾性部材1510が結合されることができる。ボビン1210の下部または下面には、下部弾性部材1520が結合されることができる。ボビン1210は、上部弾性部材1510及び/または下部弾性部材1520と熱融着及び/または接着剤によって結合されることができる。ボビン1210とレンズ、及びボビン1210と弾性部材1500を結合する接着剤は、紫外線UV、熱及びレーザー中いずれか一つ以上によって硬化するエポキシ(epoxy)であり得る。
【0651】
本実施例で、ボビン1210は、第2マグネット1610とセンサー1630との間には配置されなくてよい。即ち、本実施例で、第2マグネット1610とセンサー1630との間の距離は、最小化されることができる。第2マグネット1610とセンサー1630との間の距離最小化によって、センサー1630で感知される第2マグネット1610の磁気力の強さが大きくなることができる。
【0652】
ボビン1210は、上面1211を含むことができる。ボビン1210の上面1211には上部弾性部材1510の内側部1511が配置されることができる。ボビン1210の上面1211は、第2マグネット1610の上面1611よりも高い位置に配置されることができる。ボビン1210の上面1211は、第2マグネット1610の上面1611と離隔することができる。
【0653】
ボビン1210は、溝1212を含むことができる。溝1212はリセス(recess)であり得る。溝1212には、第2マグネット1610が配置されることができる。ボビン1210は、ボビン1210の溝1212によって第2マグネット1610の上面1611と対応する部分がオープンになることができる。ボビン1210の溝1212は、ボビン1210の上面1211に形成されることができる。ボビン1210の溝1212は、ボビン1210の内周面に形成されることができる。ボビン1210の溝1212の少なくとも一部は、第2マグネット1610の形状及びの大きさと対応するように形成されることができる。ボビン1210は、第1領域1514の下に形成されるグルーブ(groove)を含むことができる。グルーブは、ボビン1210の溝(recess)1212と連結されることができる。即ち、グルーブは、ボビン1210の溝1212と区分しないで一つの溝と認識されることができる。溝1212は、第2マグネット1610が配置された部分で、グルーブは、第2マグネット1610が配置されなかった部分であり得る。
【0654】
ボビン1210は、陥没部1213を含むことができる。陥没部1213は、上部弾性部材1510の連結部1513と対応する部分に形成されることができる。陥没部1213は、ボビン1210の上面1211から陥没形成されることができる。これにより、上部弾性部材1510の連結部1513が初期状態で下に移動する時に、連結部1513とボビン1210との間の干渉が防止されることができる。陥没部1213は、ボビン1210の溝1212と離隔することができる。
【0655】
ボビン1210は、ホール1214を含むことができる。ホール1214は、ボビン1210を光軸方向に貫くことができる。ホール1214には、レンズモジュール1020が収容されることができる。一例で、ホール1214を形成するボビン1210の内周面には、レンズモジュール1020の外周面に形成されるねじ山と対応するねじ山が配置されることができる。
【0656】
ボビン1210は、突出部1215を含むことができる。突出部1215は、突起を含むことができる。突出部1215は、ボビン1210の上面1211に形成されることができる。突出部1215は、ボビン1210の上面1211から突出形成されることができる。突出部1215は、上部弾性部材1510の内側部1511と結合されることができる。突出部1215は、上部弾性部材1510の内側部1511のホール1511aに挿入されることができる。突出部1215は、内側部1511のホール1511aと結合されることができる。
【0657】
ボビン1210はコイル収容溝1216を含むことができる。コイル収容溝1216には第1コイル1220が結合されることができる。コイル収容溝1216は、ボビン1210の外周面に形成されることができる。コイル収容溝1216は、ボビン1210の外側面(outer lateral surface)の一部が陥没して形成される溝を含むことができる。第1コイル1220は、コイル収容溝1216の溝に収容されることができる。コイル収容溝1216は、第1コイル1220の下面を支持する突起を含むことができる。
【0658】
ボビン1210は、上部ストッパー1217を含むことができる。上部ストッパー1217は、ボビン1210の上面1211に形成されることができる。上部ストッパー1217は、ボビン1210の上面1211から突出形成されることができる。上部ストッパー1217は、カバー1100の上板1110と光軸方向にオーバーラップされることができる。上部ストッパー1217は、ボビン1210の最上端を形成することができる。これにより、ボビン1210が上側に移動する場合、上部ストッパー1217がカバー1100の上板1110に接触することができる。即ち、上部ストッパー1217は、ボビン1210の上側へのストロークを物理的に制限することができる。
【0659】
ボビン1210は、側部ストッパー1218を含むことができる。側部ストッパー1218は、ボビン1210の側面に形成されることができる。側部ストッパー1218は、ボビン1210の側面に突出形成されることができる。側部ストッパー1218は、少なくとも一部がハウジング1310の第2溝1313に配置されることができる。このような構造によってボビン1210が回転する場合、ボビン1210の側部ストッパー1218がハウジング1310に接触することができる。即ち、ボビン1210の側部ストッパー1218は、ボビン1210の回転を制限することができる。
【0660】
ボビン1210は、ジグ溝1219を含むことができる。ジグ溝1219は、ボビン1210の上面に形成されることができる。ジグ溝1219には、ボビン1210にレンズモジュール1020をねじ結合する過程で、ボビン1210の回転防止のためのジグ(zig)が結合されることができる。
【0661】
第1可動子1200は、第1コイル1220を含むことができる。第1コイル1220は、AF駆動のために用いられる「AF駆動コイル」であり得る。第1コイル1220は、ボビン1210に配置されることができる。第1コイル1220は、ボビン1210とハウジング1310との間に配置されることができる。第1コイル1220は、ボビン1210の外側面(outer lateral surface)または外周面(outer peripheral surface)に配置されることができる。第1コイル1220は、ボビン1210に直巻線できる。または、第1コイル1220は、直巻線された状態でボビン1210に結合されることができる。第1コイル1220は、第1マグネット1320と対向することができる。第1コイル1220は、第1マグネット1320と向かい合うように配置されることができる。第1コイル1220は、第1マグネット1320と電磁気的相互作用することができる。この場合、第1コイル1220に電流が供給されて、第1コイル1220周辺に電磁気場が形成されると、第1コイル1220と第1マグネット1320との間の電磁気的相互作用によって、第1コイル1220が第1マグネット1320に対して移動することができる。第1コイル1220は、単一のコイルで形成されることができる。または、第1コイル1220は相互離隔する複数のコイルを含むことができる。
【0662】
第1コイル1220は、電源供給のための1対の引き出し線を含むことができる。この時、第1コイル1220の一側端部(引き出し線)は、第1下部弾性ユニット1520-1と結合されて、第1コイル1220の他側端部(引き出し線)は、第2下部弾性ユニット1520-2と結合されることができる。即ち、第1コイル1220は、下部弾性部材1520と電気的に連結されることができる。より詳細に、第1コイル1220は順にプリント回路板、第1基板1420、側部弾性部材1530、上部弾性部材1510、第2基板1640及び下部弾性部材1520を介して電源の供給を受けることができる。変形例で、第1コイル1220は、上部弾性部材1510と電気的に連結されることができる。
【0663】
レンズ駆動装置1010は、第2可動子1300を含むことができる。第2可動子1300は、固定子1400に側部弾性部材1530を介して移動可能に結合されることができる。第2可動子1300は、上部及び下部弾性部材1510、1520を介して第1可動子1200を支持することができる。第2可動子1300は、第1可動子1200を移動させるか第1可動子1200と共に移動することができる。第2可動子1300は、固定子1400との相互作用によって移動することができる。第2可動子1300は、OIS駆動時移動することができる。この時、第2可動子1300は、「OIS可動子」と称されることができる。第2可動子1300は、OIS駆動時第1可動子1200と一体で移動することができる。
【0664】
第2可動子1300は、ハウジング1310を含むことができる。ハウジング1310は、ベース1410と離隔することができる。ハウジング1310は、ボビン1210の外側に配置されることができる。ハウジング1310は、ボビン1210の少なくとも一部を収容することができる。ハウジング1310は、カバー1100内に配置されることができる。ハウジング1310は、カバー1100とボビン1210との間に配置されることができる。ハウジング1310は、カバー1100と異なる材質で形成されることができる。ハウジング1310は、絶縁材質で形成されることができる。ハウジング1310は、射出物で形成されることができる。ハウジング1310の外側の側面は、カバー1100の側板1120の内面と離隔することができる。ハウジング1310とカバー1100との間の離隔空間を介して、ハウジング1310はOIS駆動のために移動することができる。ハウジング1310には、第1マグネット1320が配置されることができる。ハウジング1310と第1マグネット1320は、接着剤によって結合されることができる。ハウジング1310の上部または上面には、上部弾性部材1510が結合されることができる。ハウジング1310の下部または下面には、下部弾性部材1520が結合されることができる。ハウジング1310は、上部及び下部弾性部材1510、1520と熱融着及び/または接着剤によって結合されることができる。ハウジング1310と第1マグネット1320、及びハウジング1310と弾性部材1500を結合する接着剤は、紫外線UV、熱及びレーザー中いずれか一つ以上によって硬化するエポキシ(epoxy)であり得る。
【0665】
ハウジング1310は、四つの側部と、四つの側部の間に配置される四つのコーナー部を含むことができる。ハウジング1310の側部は、第1側部と、第1側部の反対側に配置される第2側部と、第1側部と第2側部との間に互いに反対側に配置される第3側部及び第4側部を含むことができる。ハウジング1310のコーナー部は、第1側部と第3側部との間に配置される第1コーナー部と、第1側部と第4側部との間に配置される第2コーナー部と、第2側部と第3側部との間に配置される第3コーナー部と、第2側部と第4側部との間に配置される第4コーナー部を含むことができる。ハウジング1310の側部は、「側壁(lateral wall)」を含むことができる。
【0666】
ハウジング1310は、ホール1311を含むことができる。ホール1311は、ハウジング1310に形成されることができる。ホール1311は、ハウジング1310を光軸方向に貫くように形成されることができる。ホール1311にはボビン1210が配置されることができる。ホール1311は、少なくとも一部でボビン1210と対応する形状で形成されることができる。ホール1311を形成するハウジング1310の内周面(inner peripheral surface)または内側面(inner lateral surface)は、ボビン1210の外周面と離隔して位置することができる。但し、ハウジング1310とボビン1210は、少なくとも一部で光軸方向にオーバーラップされて、ボビン1210の光軸方向の移動ストローク距離を制限することができる。
【0667】
ハウジング1310は、第1溝1312を含むことができる。第1溝1312は、ハウジング1310の上面に陥没形成されることができる。第1溝1312は、上部弾性部材1510の連結部1513に対応する位置に形成されることができる。第1溝1312は、上部弾性部材1510の連結部1513が初期位置で下へ移動する時に上部弾性部材1510とハウジング1310との間の干渉を防止することができる。
【0668】
ハウジング1310は、第2溝1313を含むことができる。第2溝1313は、ボビン1210の側部ストッパー1218の少なくとも一部を収容することができる。第2溝1313は、側部ストッパー1218との間に所定間隔を有するように形成されることができる。
【0669】
ハウジング1310は、マグネット収容溝1314を含むことができる。マグネット収容溝1314には、第1マグネット1320が結合されることができる。マグネット収容溝1314は、ハウジング1310の内周面及び/または下面の一部が陥没して形成される溝を含むことができる。マグネット収容溝1314は、ハウジング1310の四つのコーナー部の各々に形成されることができる。変形例で、マグネット収容溝1314は、ハウジング1310の四つの側部の各々に形成されることができる。
【0670】
ハウジング1310は、ホール1315を含むことができる。ホール1315は、ハウジング1310のコーナー部に形成されることができる。ホール1315は、ハウジング1310を光軸方向に貫くように形成されることができる。ハウジング1310のホール1315には、側部弾性部材1530のワイヤーが配置されることができる。
【0671】
ハウジング1310は、突起1316を含むことができる。突起1316は、ハウジング1310の上面に形成されることができる。突起1316は、ハウジング1310の上面から突出形成されることができる。突起1316は、上部弾性部材1510の外側部1512と結合されることができる。突起1316は、上部弾性部材1510の外側部1512のホールに挿入されることができる。
【0672】
ハウジング1310は、上部ストッパー1317を含むことができる。上部ストッパー1317は、ハウジング1310の上面から突出することができる。上部ストッパー1317は、ハウジング1310の上面に形成されることができる。上部ストッパー1317は、カバー1100の上板1110と光軸方向にオーバーラップされることができる。上部ストッパー1317は、ハウジング1310の最上端を形成することができる。これにより、ハウジング1310が上側に移動する場合、上部ストッパー1317がカバー1100の上板1110に接触することができる。即ち、上部ストッパー1317は、ハウジング1310の上側への移動を制限することができる。
【0673】
ハウジング1310は、側部ストッパー1318を含むことができる。側部ストッパー1318は、ハウジング1310の外側面から突出することができる。側部ストッパー1318は、カバー1100の側板1120の内面と対向することができる。側部ストッパー1318は、ハウジング1310が側方に移動する場合、カバー1100の側板1120に接触することができる。即ち、側部ストッパー1318は、ハウジング1310の側方へのストロークを物理的に制限することができる。
【0674】
第2可動子1300は、第1マグネット1320を含むことができる。第1マグネット1320は、ハウジング1310に配置されることができる。第1マグネット1320は、ハウジング1310に接着剤によって固定されることができる。第1マグネット1320は、ボビン1210とハウジング1310との間に配置されることができる。第1マグネット1320は、第1コイル1220と対向することができる。第1マグネット1320は、第1コイル1220と電磁気的相互作用することができる。第1マグネット1320は、第2コイル1430と対向することができる。第1マグネット1320は、第2コイル1430と電磁気的相互作用することができる。第1マグネット1320は、AF駆動及びOIS駆動に共用に用いられることができる。第1マグネット1320は、ハウジング1310のコーナー部に配置されることができる。この時、第1マグネット1320は、内側の側面が外側の側面よりも広い六面体形状を有するコーナーマグネットであり得る。変形例で、第1マグネット1320は、ハウジング1310の側部に配置されることができる。この時、第1マグネット1320は、平板(flat plate)形状を有する平板マグネットであり得る。
【0675】
レンズ駆動装置1010は、固定子1400を含むことができる。固定子1400は、第1及び第2可動子1200、1300の下に配置されることができる。固定子1400は、第2可動子1300を移動可能に支持することができる。固定子1400は、第2可動子1300を移動させることができる。この時、第1可動子1200も第2可動子1300と共に移動することができる。
【0676】
固定子1400は、ベース1410を含むことができる。ベース1410は、ハウジング1310の下に配置されることができる。ベース1410は、第1基板1420の下に配置されることができる。ベース1410の上面には、第1基板1420が配置されることができる。ベース1410は、カバー1100と結合されることができる。ベース1410は、プリント回路板1050の上に配置されることができる。
【0677】
ベース1410は、ホール1411を含むことができる。ホール1411は、ベース1410に形成された中空ホールであり得る。ホール1411は、ベース1410を光軸方向に貫くことができる。ホール1411を介してレンズモジュール1020を通過した光がイメージセンサー1060に入射されることができる。
【0678】
ベース1410は、段差部1412を含むことができる。段差部1412は、ベース1410の側面に形成されることができる。段差部1412は、ベース1410の外周面を囲むように形成されることができる。段差部1412は、ベース1410の側面の一部が突出するか陥没して形成されることができる。段差部1412には、カバー1100の側板1120の下端が配置されることができる。
【0679】
ベース1410は、溝1413を含むことができる。溝1413には、第1基板1420の端子部1422が配置されることができる。溝1413は、ベース1410の側面の一部が陥没して形成されることができる。溝1413の幅は、第1基板1420の端子部1422の幅と対応するように形成されることができる。溝1413の長さは、第1基板1420の端子部1422の長さと対応するように形成されることができる。または、第1基板1420の端子部1422の長さが、溝1413の長さよりも長くなり端子部1422の一部がベース1410の下に突出することができる。
【0680】
ベース1410はセンサー収容溝1414を含むことができる。センサー収容溝1414にはOISセンサー1650が配置されることができる。センサー収容溝1414は、OISセンサー1650の少なくとも一部を収容することができる。センサー収容溝1414は、ベース1410の上面が陥没して形成される溝を含むことができる。センサー収容溝1414は、二つの溝を含むことができる。この時、二つの溝の各々にはOISセンサー1650が配置されて、第1マグネット1320のX軸方向移動及びY軸方向移動を感知することができる。
【0681】
ベース1410は、溝1415を含むことができる。溝1415は、ベース1410の上面に形成されることができる。溝1415には接着剤が配置されることができる。溝1415に配置された接着剤は、第1基板1420をベース1410に固定することができる。ベース1410は、突出部1416を含むことができる。突出部1416は、ベース1410の上面に形成されることができる。突出部1416は、ベース1410の外周面に形成されることができる。突出部1416は、第1基板1420の外側に形成されることができる。突出部1416は、第1基板1420の両側に形成されて第1基板1420の位置をガイドすることができる。
【0682】
固定子1400は、第1基板1420を含むことができる。第1基板1420は、ベース1410とハウジング1310との間に配置されることができる。第1基板1420は、ベース1410の上面に配置されることができる。第1基板1420は、第1マグネット1320と対向する第2コイル1430を含むことができる。第1基板1420は、第2コイル1430に電源を供給することができる。第1基板1420には側部弾性部材1530が結合されることができる。第1基板1420は、ベース1410の下に配置されるプリント回路板1050とはんだにより結合されることができる。第1基板1420は、フレキシブル基板(FPCB,Flexible Printed Circuit Board)を含むことができる。第1基板1420は一部で折り曲げられることができる。
【0683】
第1基板1420は、本体部1421を含むことができる。本体部1421にはホールが形成されることができる。第1基板1420は、端子部1422を含むことができる。端子部1422は、第1基板1420の本体部1421から下に延びることができる。端子部1422は、第1基板1420の一部が折り曲げられて形成されることができる。端子部1422は、少なくとも一部が外に露出することができる。端子部1422は、ベース1410の下に配置されるプリント回路板1050は、はんだ付け(soldering)によって結合されることができる。端子部1422は、ベース1410の溝1413に配置されることができる。端子部1422は、複数の端子を含むことができる。固定子1400は、第2コイル1430を含むことができる。第2コイル1430は、第1基板1420の一構成であってよいが、第1基板1420とは別途の構成であり得る。第2コイル1430は、第1マグネット1320と電磁気的相互作用することができる。この場合、第2コイル1430に電流が供給されて、第2コイル1430周辺に磁場が形成されると、第2コイル1430と第1マグネット1320との間の電磁気的相互作用によって、第1マグネット1320が第2コイル1430に対して移動することができる。第2コイル1430は、第1マグネット1320との電磁気的相互作用により、ハウジング1310とボビン1210をベース1410に対して光軸と垂直な方向に移動させることができる。第2コイル1430は、本体部1421に一体で形成されるファインパターンコイル(FP coil,Fine Pattern coil)であり得る。
【0684】
レンズ駆動装置1010は、弾性部材1500を含むことができる。弾性部材1500は、少なくとも一部で弾性を有することができる。弾性部材1500は、金属で形成されることができる。弾性部材1500は通電性材料で形成されることができる。弾性部材1500は、ボビン1210とハウジング1310に結合されることができる。弾性部材1500は、ボビン1210を弾性的に支持することができる。弾性部材1500は、ボビン1210を移動可能に支持することができる。弾性部材1500は、AF駆動時ボビン1210の移動を支持することができる。即ち、弾性部材1500は、「AF支持部材」を含むことができる。弾性部材1500は、ハウジング1310を移動可能に支持することができる。即ち、弾性部材1500は、「OIS支持部材」を含むことができる。
【0685】
弾性部材1500は、上部弾性部材1510を含むことができる。上部弾性部材1510は、ハウジング1310とボビン1210を連結することができる。上部弾性部材1510は、ボビン1210の上部とハウジング1310の上部に結合されることができる。上部弾性部材1510は、ボビン1210の上面に結合されることができる。上部弾性部材1510は、ハウジング1310の上面に結合されることができる。上部弾性部材1510は、側部弾性部材1530と結合されることができる。上部弾性部材1510は、板バネで形成されることができる。
【0686】
上部弾性部材1510は、複数の上部弾性ユニットを含むことができる。上部弾性部材1510は、四つの上部弾性ユニットを含むことができる。上部弾性部材1510は、第1~第4上部弾性ユニット1510-1、1510-2、1510-3、1510-4を含むことができる。第1~第4上部弾性ユニット1510-1、1510-2、1510-3、1510-4は、第2基板1640の四つの上部端子1641と四つのワイヤーを連結することができる。四つの上部弾性ユニットの各々は、ハウジング1310と結合される本体部と、第2基板1640の端子に連結される連結端子を含むことができる。
【0687】
上部弾性部材1510は、内側部1511を含むことができる。内側部1511は、ボビン1210と結合されることができる。内側部1511は、ボビン1210の上面に結合されることができる。内側部1511は、ボビン1210の突出部1215に結合されるホール1511aまたは溝を含むことができる。内側部1511は、接着剤によってボビン1210に固定されることができる。
【0688】
上部弾性部材1510は、外側部1512を含むことができる。外側部1512は、ハウジング1310と結合されることができる。外側部1512は、ハウジング1310の上面に結合されることができる。外側部1512は、ハウジング1310の突起1316に結合されるホールまたは溝を含むことができる。外側部1512は、接着剤によってハウジング1310に固定されることができる。
【0689】
上部弾性部材1510は、連結部1513を含むことができる。連結部1513は、内側部1511と外側部1512を連結することができる。連結部1513は、弾性を有することができる。この時、連結部1513は「弾性部」と呼称されることができる。連結部1513は、2回以上折り曲げられて形成されることができる。連結部1513は、光軸方向に第2マグネット1610とオーバーラップされなくてもよい。即ち、本実施例で連結部1513は、光軸方向に第2マグネット1610とオーバーラップされる第1領域1514とは区分されることができる。
【0690】
上部弾性部材1510は、第1領域1514を含むことができる。第1領域1514は、延長部、延長された蓋領域、蓋部、蓋延長部、カバー部、遮り部、遮光部、UVビーム遮断部などと表現されることができる。第1領域1514は、内側部1511から延びることができる。第1領域1514は、光軸方向に第2マグネット1610とオーバーラップされることができる。第1領域1514は、第2マグネット1610の上に配置されることができる。第1領域1514は、上から見た時第2マグネット1610の上面1611を遮ることができる。第1領域1514は、上から見た時第2マグネット1610の上面1611の面積の90%以上を遮ることができる。第1領域1514は、第2マグネット1610の上面の少なくとも360%と光軸方向にオーバーラップされることができる。第1領域1514は、光軸方向に第2マグネット1610の上面1611の一部とオーバーラップされることができる。第1領域1514の少なくとも一部は、光軸方向に第2マグネット1610の上面1611の全体とオーバーラップされることができる。第1領域1514は、第2マグネット1610が収容されるボビン1210の溝1212を覆うように配置されることができる。第1領域1514は、ボビン1210の溝1212の上部を完全に覆う大きさを有することができる。
【0691】
第1領域1514及び/または第2マグネット1610は、突出部1215よりもセンサー1630に近く配置されることができる。突出部1215は、第1領域1514よりも連結部1513にさらに近くてよい。突出部1215は、第1領域1514と連結部1513との間に配置されることができる。第1領域1514は、突出部1215よりも連結部1513と遠く配置されることができる。
【0692】
第1領域1514は内側部1511の一側終端を含むことができる。第1領域1514は、内側部1511のホール1511aの一側に配置されることができる。第1領域1514は、内側部1511のホール1511aと隣接するように配置されることができる。第1領域1514は、ホール1511aから最も遠く配置された終端を含むことができる。第1領域1514の終端は、連結部1513よりもホール1511aに隣接することができる。第1領域1514の終端は、ホール1511aよりも連結部1513と遠くてよい。第1領域1514の終端は、連結部1513と接しなくてよい。第1領域1514は、内側部1511を挟んで連結部1513と離隔することができる。第1領域1514は、内側部1511中幅が最も大きい部分を含むことができる。第1領域1514は、突出部1215の一側に配置されることができる。第1領域1514の終端は、突出部1215から最も遠い側にあってよい。
【0693】
本実施例では、上部弾性部材1510の形状によって、第2マグネット1610がUVビームに露出されることが防止されて、熱伝導が遮断されることができる。本実施例では、上部弾性部材1510の第1領域1514がなかったら、オープンされている第2マグネット1610の上面1611が第1領域1514によって閉鎖(closed)され得る。
【0694】
本実施例では、レンズモジュール1020をボビン1210に固定するエポキシを硬化するために、UVビームを用いることができる。また、上部弾性部材1510をボビン1210に固定するために、UVビームを用いることができる。レンズモジュール1020をボビン1210に固定するエポキシを硬化するためのUVビームは、カバー1100が組み立てられた後に照射されることができる。また、上部弾性部材1510をボビン1210に固定するためのUVビームは、カバー1100が組み立てられる前に照射されることができる。上部弾性部材1510の第1領域1514は、カバー1100が組み立てられる前及び後いずれの場合でUVビームが第2マグネット1610の磁気力に影響を及ぼすのを防止することができる。
【0695】
上部弾性部材1510の第1領域1514は、上部弾性部材1510の内側部1511から上部弾性部材1510の連結部1513と反対方向に延びることができる。上部弾性部材1510の第1領域1514は、上部弾性部材1510の内側部1511から上部弾性部材1510の連結部1513と異なる方向に延びることができる。即ち、上部弾性部材1510で第1領域1514は連結部1513と別個に形成されることができる。
【0696】
本実施例で、光軸方向に上部弾性部材1510の第1領域1514と第2マグネット1610との間には、ボビン1210が配置されないでギャップ(gap)が形成されることができる。仮に、光軸方向に高さが十分に確保できるレンズ駆動装置1010では、上部弾性部材1510の第1領域1514と第2マグネット1610との間にボビン1210の一部が配置されるが、本実施例に係るレンズ駆動装置1010では、超薄型に対する要求から光軸方向に最小化された長さを有するので、第2マグネット1610の上側にボビン1210の一部を配置することが不可能であり得る。ギャップには接着剤が配置されることができる。
【0697】
本実施例では、UVによって硬化する接着剤がレンズをボビン1210に固定することができる。仮に、本実施例の上部弾性部材1510の第1領域1514がないと、レンズの固定のための接着剤硬化のために上側から照射されるUVビーム(beam)による発熱で第2マグネット1610の特性変化が発生する間題が発生し得る。即ち、本実施例に係る弾性部材1510の第1領域1514は、UVビームが第2マグネット1610に照射されることを防止して、第2マグネット1610の熱減磁現象を防止することができる。UVビームは、カバー1100が組み立てられた状態で照射されることができる。または、UVビームは、カバー1100が組み立てられなかった状態で照射されることができる。
【0698】
変形例で、第2マグネット1610の上面1611は上部弾性部材1510の第1領域1514と接触することができる。光軸方向へのレンズ駆動装置1010の高さがより縮小される場合、変形例のように第2マグネット1610の上面1611と上部弾性部材1510の第1領域1514との間にギャップが発生しないで接触することができる。この場合でも上部弾性部材1510の第1領域1514は、UVビームが第2マグネット1610に照射されるのを防止して、第2マグネット1610の特性変化現象を防止することができる。
【0699】
本実施例で、上部弾性部材1510は、ボビン1210の上面1211に配置されることができる。ボビン1210の上面1211は、第2マグネット1610の上面1611よりも高い位置に配置されて、第2マグネット1610は、ボビン1210よりも上に突出できないことがある。第2マグネット1610の上面1611は、ボビン1210の上面1211よりも低い位置に配置されることができる。この時、上部弾性部材1510の第1領域1514は、第2マグネット1610の上面1611と離隔することができる。
【0700】
上部弾性部材1510は、結合部1515を含むことができる。結合部1515は、外側部1512から延びることができる。結合部1515は、側部弾性部材1530と結合されることができる。結合部1515は、側部弾性部材1530のワイヤーが通過するホールを含むことができる。結合部1515とワイヤーは、はんだにより結合されることができる。
【0701】
上部弾性部材1510は、端子部1516を含むことができる。端子部1516は、外側部1512から延びることができる。端子部1516は、第2基板1640とはんだにより結合されることができる。上部弾性部材1510は、第1~第4上部弾性ユニット1510-1、1510-2、1510-3、1510-4に対応する四つの端子部1516を含むことができる。
【0702】
弾性部材1500は、下部弾性部材1520を含むことができる。下部弾性部材1520は、上部弾性部材1510の下に配置されることができる。下部弾性部材1520は、ボビン1210とハウジング1310を連結することができる。下部弾性部材1520は、ボビン1210の下部に配置されることができる。下部弾性部材1520は、ボビン1210とハウジング1310に結合されることができる。下部弾性部材1520は、ボビン1210の下面に結合されることができる。下部弾性部材1520は、ハウジング1310の下面に結合されることができる。下部弾性部材1520は、板バネで形成されることができる。
【0703】
下部弾性部材1520は、複数の下部弾性ユニットを含むことができる。下部弾性部材1520は、二つの下部弾性ユニットを含むことができる。下部弾性部材1520は、第1及び第2下部弾性ユニット1520-1、1520-2を含むことができる。第1及び第2下部弾性ユニット1520-1、1520-2は、第2基板1640の二つの下部端子1642と第1コイル1220を連結することができる。
【0704】
下部弾性部材1520は、内側部1521を含むことができる。内側部1521は、ボビン1210と結合されることができる。内側部1521は、ボビン1210の下面に結合されることができる。内側部1521は、ボビン1210の突起に結合されるホールまたは溝を含むことができる。内側部1521は、接着剤によってボビン1210に固定されることができる。
【0705】
下部弾性部材1520は、外側部1522を含むことができる。外側部1522は、ハウジング1310と結合されることができる。外側部1522は、ハウジング1310の下面に結合されることができる。外側部1522は、ハウジング1310の突起に結合されるホールまたは溝を含むことができる。外側部1522は、接着剤によってハウジング1310に固定されることができる。
【0706】
下部弾性部材1520は、連結部1523を含むことができる。連結部1523は、内側部1521と外側部1522を連結することができる。連結部1523は、弾性を有することができる。この時、連結部1523は「弾性部」と称されることができる。連結部1523は、2回以上折り曲げられて形成されることができる。
【0707】
弾性部材1500は、側部弾性部材1530を含むことができる。側部弾性部材1530は、第1基板1420と上部弾性部材1510を連結することができる。側部弾性部材1530は、上部弾性部材1510と第1基板1420の各々にはんだによって結合されることができる。側部弾性部材1530は、ハウジング1310を移動可能に支持することができる。側部弾性部材1530は、ハウジング1310を弾性的に支持することができる。側部弾性部材1530は、少なくとも一部で弾性を有することができる。側部弾性部材1530は、OIS駆動時ハウジング1310及びボビン1210の移動を支持することができる。この時、側部弾性部材1530は「OIS支持部材」と称されることができる。側部弾性部材1530は、弾性部材を含むことができる。側部弾性部材1530はワイヤーで形成されることができる。変形例で、側部弾性部材1530は、板バネで形成されることができる。
【0708】
側部弾性部材1530は、ワイヤーを含むことができる。側部弾性部材1530は、ワイヤーバネを含むことができる。側部弾性部材1530は、複数のワイヤーを含むことができる。側部弾性部材1530は、四つの弾性ユニットと対をなして連結される四つのワイヤーを含むことができる。側部弾性部材1530は、第1~第4ワイヤー1531、1532、1533、1534を含むことができる。第1ワイヤー1531は、第1上部弾性ユニット1510-1と電気的に連結されることができる。第2ワイヤー1532は、第2上部弾性ユニット1510-2と電気的に連結されることができる。第3ワイヤー1533は、第3上部弾性ユニット1510-3と電気的に連結されることができる。第4ワイヤー1534は、第4上部弾性ユニット1510-4と電気的に連結されることができる。
【0709】
レンズ駆動装置1010は、第2マグネット1610を含むことができる。第2マグネット1610は、「センシングマグネット」であり得る。第2マグネット1610は、ボビン1210に配置されることができる。第2マグネット1610は、第1コイル1220の上面1611に配置されることができる。第2マグネット1610は、センサー1630によって感知されることができる。第2マグネット1610は、センサー1630と対向することができる。第2マグネット1610は、ボビン1210の側部に配置されることができる。即ち、第2マグネット1610は、ハウジング1310の側部と対向するように配置されることができる。第2マグネット1610は、ボビン1210の溝1212に配置されて、第2マグネット1610の上面1611が上部弾性部材1510と向かい合うことができる。
【0710】
第2マグネット1610は、上面1611と、第2マグネット1610の上面1611の反対側に配置される下面と、第2マグネット1610の上面1611と第2マグネット1610の下面を連結する内面、外面及び両側面を含むことができる。この時、第2マグネット1610の下面は、第1コイル1220に固定されることができる。第2マグネット1610の内面と両側面は、ボビン1210に固定されることができる。
【0711】
本実施例で、上部弾性部材1510の第1領域1514と第2マグネット1610の上面1611との間には接着剤が配置されることができる。即ち、第2マグネット1610は、下面、内面、両側面に追加で上面まで固定されることができる。従って、第2マグネット1610の固定力は向上することができる。
【0712】
レンズ駆動装置1010は、第3マグネット1620を含むことができる。第3マグネット1620は、「補償マグネット」であり得る。第3マグネット1620は、ボビン1210に配置されることができる。第3マグネット1620は、第2マグネット1610と磁気力平衡をなすように配置されることができる。第3マグネット1620は、光軸を中心に第2マグネット1610と対称であり得る。第3マグネット1620は、光軸を中心に第2マグネット1610と対応する位置に配置されることができる。第3マグネット1620は、光軸を中心に第2マグネット1610と対応する大きさ及び/または形状を有することができる。ボビン1210の一側には、第2マグネット1610が配置されて、ボビン1210の他方には、第3マグネット1620が配置されることができる。第3マグネット1620は、ボビン1210の側部に配置されることができる。即ち、第3マグネット1620は、ハウジング1310の側部と対向するように配置されることができる。
【0713】
レンズ駆動装置1010は、センサー1630を含むことができる。センサー1630は、AFフィードバック駆動のために用いられることができる。この時、センサー1630は、「AFフィードバック駆動用センサー」と称されることができる。センサー1630は、第2マグネット1610を感知することができる。センサー1630は、第2基板1640に配置されることができる。センサー1630は、ハウジング1310に配置されることができる。変形例で、センサー1630は、ボビン1210に配置されることができる。センサー1630は、第1可動子1200の移動を感知することができる。センサー1630は、ホールセンサーを含むことができる。この時、ホールセンサーは、第2マグネット1610の磁気力を感知して、ボビン1210及びレンズの移動を感知することができる。センサー1630によって感知された感知値は、AFフィードバック制御に用いられることができる。
【0714】
レンズ駆動装置1010は、第2基板1640を含むことができる。第2基板1640は、ハウジング1310に配置されることができる。第2基板1640は、ハウジング1310の一側壁に配置されることができる。第2基板1640は、センサー1630と結合されることができる。第2基板1640は、センサー1630と電気的に連結されることができる。第2基板1640は、上部弾性部材1510と結合されることができる。第2基板1640は、ハウジング1310の第1コーナー部と光軸をつなぐ仮想の線とオーバーラップされなくてもよい。
【0715】
第2基板1640は、第1端子と第2端子が配置される本体部と、本体部から下へ延びる延長部を含むことができる。この時、第1端子と第2端子は、第2基板1640の本体部の両終端に各々隣接するように配置されることができる。
【0716】
第2基板1640は、端子を含むことができる。第2基板1640は、複数の端子を含むことができる。第2基板1640は、上部端子1641を含むことができる。第2基板1640は、第2基板1640の上部に配置される四つの端子を含むことができる。即ち、上部端子1641は、四つの端子を含むことができる。第2基板1640の四つの端子は、四つの弾性ユニットと四つのワイヤーを介して第1基板1420に電気的に連結されることができる。第2基板1640の端子は、第1端子、第2端子、及び第1端子と第2端子との間に配置される第3端子と第4端子を含むことができる。この時、ハウジング1310は、第1コーナー部と第1コーナー部と隣接した第2コーナー部を含み、第1端子は、第1コーナー部と隣接して、第2端子は、第2コーナー部と隣接することができる。第1端子は、第1上部弾性ユニット1510-1を介して第1ワイヤー1531と連結されることができる。第2端子は、第4上部弾性ユニット1510-4を介して第4ワイヤー1534と連結されることができる。第2基板1640で、第1端子と第2端子は、センサー1630に電源信号を提供するための端子であり得る。
【0717】
第3端子は、第2上部弾性ユニット1510-2を介して第2ワイヤー1532と連結されることができる。第4端子は、第3上部弾性ユニット1510-3を介して第3ワイヤー1533と連結されることができる。この時、第2ワイヤー1532は、ハウジング1310の第3コーナー部に配置されて、第3ワイヤー1533は、ハウジング1310の第4コーナー部に配置されることができる。第3端子は、センサー1630にクロック信号が提供されるための端子であり得る。第4端子は、センサー1630にデータ信号が提供されるための端子であり得る。
【0718】
第2基板1640は、下部端子1642を含むことができる。第2基板1640は、第2基板1640の下部に配置される二つの端子を含むことができる。即ち、下部端子1642は、二つの端子を含むことができる。第2基板1640の二つの端子は、二つの下部弾性ユニットを介して第1コイル1220と電気的に連結されることができる。
【0719】
第2基板1640は、溝を含むことができる。第2基板1640の溝は、第1端子と第3端子との間に形成される第1溝と、第2端子と第4端子との間に形成される第2溝を含むことができる。第1上部弾性ユニット1510-1の一部は、第1端子と連結されることができる。第4上部弾性ユニット1510-4の一部は、第2端子と連結されることができる。第2上部弾性ユニット1510-2の一部は、第2基板1640の第1溝を通過して第3端子と連結されることができる。第3上部弾性ユニット1510-3の一部は、第2基板1640の第2溝を通過して第4端子と連結されることができる。
【0720】
レンズ駆動装置1010は、OISセンサー1650を含むことができる。OISセンサー1650は、OISフィードバック制御に用いられることができる。この時、OISセンサー1650は、「OISフィードバック駆動用センサー」と称されることができる。OISセンサー1650は、ベース1410と第1基板1420との間に配置されることができる。OISセンサー1650は、第2可動子1300の移動を感知することができる。OISセンサー1650は、ホールセンサーを含むことができる。この時、ホールセンサーは、第1マグネット1320の磁気力を感知して、ハウジング1310及び第1マグネット1320の移動を感知することができる。OISセンサー1650によって感知された感知値は、OISフィードバック制御に用いられることができる。
【0721】
以下では変形例に係るレンズ駆動装置の構成を図面を参照して説明する。
【0722】
図42は、変形例に係るレンズ駆動装置の一部構成を図示した斜視図である。
【0723】
変形例では、本実施例と比較して上部弾性部材1510の第1領域1514の形状が変更されることができる。従って、変形例の構成中、上部弾性部材1510の第1領域1514以外の構成については、本実施例に対する説明が類推適用されることができる。
【0724】
変形例で、上部弾性部材1510は、光軸方向に第2マグネット1610とオーバーラップされる第1領域1514を含むことができる。上部弾性部材1510の第1領域1514は、第1領域1514の外側面が内側に陥没して形成される溝1517を含むことができる。溝1517は、凹部または開口部であり得る。上部弾性部材1510の第1領域1514と第2マグネット1610の上面1611との間には、接着剤が配置されることができる。接着剤は、上部弾性部材1510の第1領域1514の溝1517に連結されることができる。変形例では、上部弾性部材1510に半円形状の溝1517を置いて追加ボンド塗布により第2マグネット1610の固定力を強化することができる。この場合、第2マグネット1610の5面が固定されることができる。
【0725】
溝1517は、光軸方向に第2マグネット1610とオーバーラップされることができる。溝1517は、光軸方向にカバー1100の上板1110とオーバーラップされることができる。即ち、溝1517は、上側から見た時カバー1100の上板1110によって遮られることができる。
【0726】
変形例の場合、上部弾性部材1510をボビン1210に固定するエポキシを硬化するためのUVビームを照射する工程で、溝1517に対応する部分はジグ(zig)によって遮られることができる。
【0727】
以下では、本発明の第2実施例に係るカメラモジュールを、図面を参照して説明する。
【0728】
図43は、本発明の第2実施例に係るカメラ装置の分解斜視図である。
【0729】
カメラ装置1010Aは、カメラモジュールを含むことができる。
【0730】
カメラ装置1010Aは、レンズモジュール1020を含むことができる。レンズモジュール1020は、少なくとも一つのレンズを含むことができる。レンズは、イメージセンサー1060と対応する位置に配置されることができる。レンズモジュール1020は、レンズ及びバレルを含むことができる。レンズモジュール1020は、レンズ駆動装置1010のボビン1210に結合されることができる。レンズモジュール1020は、ボビン1210にねじ結合及び/または接着剤によって結合されることができる。レンズモジュール1020は、ボビン1210と一体で移動することができる。
【0731】
カメラ装置1010Aは、フィルター1030を含むことができる。フィルター1030は、レンズモジュール1020を通過する光から特定周波数帯域の光がイメージセンサー1060に入射するのを遮断する役割をすることができる。フィルター1030は、x-y平面と平行するように配置されることができる。フィルター1030は、レンズモジュール1020とイメージセンサー1060との間に配置されることができる。フィルター1030は、センサーベース1040に配置されることができる。変形例で、フィルター1030は、ベース1410に配置されることができる。フィルター1030は、赤外線フィルターを含むことができる。赤外線フィルターは、イメージセンサー1060に赤外線領域の光が入射されるのを遮断することができる。
【0732】
カメラ装置1010Aは、センサーベース1040を含むことができる。センサーベース1040は、レンズ駆動装置1010とプリント回路板1050との間に配置されることができる。センサーベース1040は、フィルター1030が配置される突出部1041を含むことができる。フィルター1030が配置されるセンサーベース1040の部分には、フィルター1030を通過する光がイメージセンサー1060に入射することができるように開口が形成されることができる。接着部材1045は、レンズ駆動装置1010のベース1410をセンサーベース1040に結合または接着させることができる。接着部材1045は、追加でレンズ駆動装置1010の内部に異物が流入しないようにする役割をすることができる。接着部材1045は、エポキシ、熱硬化性接着剤、紫外線硬化性接着剤中いずれか一つ以上を含むことができる。
【0733】
カメラ装置1010Aは、プリント回路板1050(PCB,Printed Circuit Board)を含むことができる。プリント回路板1050は、基板または回路基板であり得る。プリント回路板1050には、レンズ駆動装置1010が配置されることができる。プリント回路板1050とレンズ駆動装置1010との間には、センサーベース1040が配置されることができる。プリント回路板1050は、レンズ駆動装置1010と電気的に連結されることができる。プリント回路板1050には、イメージセンサー1060が配置されることができる。プリント回路板1050には、イメージセンサー1060に結像されるイメージを電気的信号に変換して外部装置に伝送するために、各種回路、素子、制御部などが備わることもできる。
【0734】
カメラ装置1010Aは、イメージセンサー1060を含むことができる。イメージセンサー1060は、レンズとフィルター1030を通過した光が入射して、イメージが結像される構成であり得る。イメージセンサー1060は、プリント回路板1050に実装されることができる。イメージセンサー1060は、プリント回路板1050に電気的に連結されることができる。一例として、イメージセンサー1060は、プリント回路板1050に表面実装技術(SMT,Surface Mounting Technology)によって結合されることができる。他の例として、イメージセンサー1060は、プリント回路板1050にフリップチップ(flip chip)技術によって結合されることができる。イメージセンサー1060は、レンズと光軸が一致するように配置されることができる。即ち、イメージセンサー1060の光軸とレンズの光軸は、アライメント(alignment)できる。イメージセンサー1060は、イメージセンサー1060の有効画像領域に照射される光を電気的信号に変換することができる。イメージセンサー1060は、CCD(charge coupled device、電荷結合素子)、MOS(metal oxide semi-conductor、金属酸化物半導体)、CPD及びCID中いずれかであり得る。
【0735】
カメラ装置1010Aは、モーションセンサー1070を含むことができる。モーションセンサー1070は、プリント回路板1050に実装されることができる。モーションセンサー1070は、プリント回路板1050に提供される回路パターンを介して制御部1080と電気的に連結されることができる。モーションセンサー1070は、カメラ装置1010Aの動きによる回転角速度情報を出力することができる。モーションセンサー1070は、2軸または3軸ジャイロセンサー(Gyro Sensor)、または角速度センサーを含むことができる。
【0736】
カメラ装置1010Aは、制御部1080を含むことができる。制御部1080は、プリント回路板1050に配置されることができる。制御部1080は、レンズ駆動装置1010の第1及び第2コイル1220、1430と電気的に連結されることができる。制御部1080は、第1及び第2コイル1220、1430に供給する電流の方向、強さ及び振幅などを個別的に制御することができる。制御部1080は、レンズ駆動装置1010を制御して、オートフォーカス機能及び/または手振れ補正機能を行うことができる。さらに、制御部1080はレンズ駆動装置1010に対するオートフォーカスフィードバック制御及び/または手振れ補正フィードバック制御を行うことができる。
【0737】
カメラ装置1010Aは、コネクター1090を含むことができる。コネクター1090は、プリント回路板1050と電気的に連結されることができる。コネクター1090は、外部装置と電気的に連結されるためのポート(port)を含むことができる。
【0738】
以下では、本発明の第2実施例に係る光学機器を、図面を参照して説明する。
【0739】
図44は、本発明の第2実施例に係る光学機器を図示する斜視図で、図45は、本発明の第2実施例に係る光学機器の構成図である。
【0740】
光学機器1010Bは、携帯電話、携帯電話、スマートフォン(smart phone)、携帯用スマート機器、デジタルカメラ、ノートブックコンピュータ(laptop computer)、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistants)、PMP(Portable Multimedia Player)及びナビゲーション中いずれかであり得る。但し、光学機器1010Bの種類がこれに制限ず、映像または写真を撮影するためのなんらかの装置も光学機器1010Bに含まれることができる。
【0741】
光学機器1010Bは、本体1850を含むことができる。本体1850は、バー(bar)形態であり得る。または、本体1850は、二つ以上のサブ本体(sub-body)が相対移動可能に結合するスライドタイプ、フォルダタイプ、スイング(swing)タイプ、スワール(swirl)タイプなど様々な構造であり得る。本体1850は、外観をなすケースケーシング、ハウジング、カバーを含むことができる。例えば、本体1850は、フロントケース1851とリアケース1852を含むことができる。フロントケース1851とリアケース1852との間に形成された空間には、光学機器1010Bの各種電子部品が内蔵されることができる。本体1850の一面には、ディスプレイモジュール1753が配置されることができる。本体1850の一面と一面の反対側に配置される他面中いずれか一つ以上の面には、カメラ1721が配置されることができる。
【0742】
光学機器1010Bは、無線通信部1710を含むことができる。無線通信部1710は、光学機器1010Bと無線通信システムとの間または光学機器1010Bと光学機器1010Bが位置したネットワークとの間の無線通信を可能にする一つ以上のモジュールを含むことができる。例えば、無線通信部1710は、放送受信モジュール1711、移動通信モジュール1712、無線インターネツトモジュール1713、近距離通信モジュール1714及び位置情報モジュール1715中いずれか一つ以上を含むことができる。
【0743】
光学機器1010Bは、A/V入力部1720を含むことができる。A/V(Audio/Video)入力部1720は、オーディオ信号またはビデオ信号入力のためのもので、カメラ1721及びマイク1722中いずれか一つ以上を含むことができる。この時、カメラ1721は、本実施例に係るカメラ装置1010Aを含むことができる。
【0744】
光学機器1010Bは、センシング部1740を含むことができる。センシング部1740は、光学機器1010Bの開閉状態、光学機器1010Bの位置、使用者接触有無、光学機器1010Bの方位、光学機器1010Bの加速/減速などのように光学機器1010Bの現状態を感知して、光学機器1010Bの動作を制御するためのセンシング信号を発生させることができる。例えば、光学機器1010Bが、スライドフォン形態である場合、スライドフォンの開閉の有無をセンシングすることができる。また、電源供給部1790の電源供給の有無、インターフェース部1770の外部機器結合の有無などに関連したセンシング機能を担当することができる。
【0745】
光学機器1010Bは、入/出力部1750を含むことができる。入/出力部1750は、視覚、聴覚または触覚に関連した入力または出力を発生させるための構成であり得る。入/出力部1750は、光学機器1010Bの動作制御のための入力データを発生させることができ、また光学機器1010Bで処理される情報を出力することができる。
【0746】
入/出力部1750は、キーパッド部1751、タッチスクリーンパネル1752、ディスプレイモジュール1753及び音響出力モジュール1754中いずれか一つ以上を含むことができる。キーパッド部1751は、キーパッド入力によって入力データを発生させることができる。タッチスクリーンパネル1752は、タッチスクリーンの特定領域に対する使用者のタッチに起因して発生する静電容量の変化を電気的な入力信号に変換することができる。ディスプレイモジュール1753は、カメラ1721で撮影された映像を出力することができる。ディスプレイモジュール1753は、電気的信号に応じて色が変化する複数個のピクセルを含むことができる。例えば、ディスプレイモジュール1753は、液晶ディスプレイ(liquid crystal display)、薄膜トランジスター液晶ディスプレイ(thin film transistor-liquid crystal display)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode)、フレキシブルディスプレイ(flexible display)、3次元ディスプレイ(13D display)中少なくとも一つを含むことができる。音響出力モジュール1754は、コール(call)信号受信、通話モード、録音モード、音声認識モード、または放送受信モードなどで無線通信部1710から受信されるオーディオデータを出力したり、メモリー部1760に格納されたオーディオデータを出力したりすることができる。
【0747】
光学機器1010Bは、メモリー部1760を含むことができる。メモリー部1760には、制御部1780の処理及び制御のためのプログラムが格納されることができる。また、メモリー部1760は、入/出力されるデータ、例えば、電話帳、メッセージ、オーディオ、停止映像、写真、及び動画中いずれか一つ以上を格納することができる。メモリー部1760は、カメラ1721によって撮影されたイメージ、例えば、写真または動画を格納することができる。
【0748】
光学機器1010Bは、インターフェース部1770を含むことができる。インターフェース部1770は、光学機器1010Bに連結される外部機器との連結される通路の役割をする。インターフェース部1770は、外部機器からデータの伝送を受けたり、電源の供給を受けて光学機器1010B内部の各構成要素に伝達したり、光学機器1010B内部のデータが外部機器に転送されるようにすることができる。インターフェース部1770は、有/無線ヘッドセットポート、外部充電器ポート、有/無線データポート、メモリーカード(memory card)ポート、識別モジュールが備わった装置を連結するポート、オーディオI/O(Input/Output)ポート、ビデオI/O(Input/Output)ポート、及びイヤホンポート中いずれか一つ以上を含むことができる。
【0749】
光学機器1010Bは、制御部1780を含むことができる。制御部(controller)780は、光学機器1010Bの全般的な動作を制御することができる。制御部1780は、音声通話、データ通信、画像通話などのための関連した制御及び処理を行うことができる。制御部1780は、光学機器1010Bのディスプレイであるディスプレイモジュール1753を制御するディスプレイ制御部1781を含むことができる。制御部1780は、カメラ装置1010Aを制御するカメラ制御部1782を含むことができる。制御部1780は、マルチメディア再生のためのマルチメディアモジュール1783を含むことができる。マルチメディアモジュール1783は、制御部1180内に提供されてもよく、制御部1780とは別途に提供されてもよい。制御部1780は、タッチスクリーン上で行われる手書き入力または描画入力を各々文字及びイメージで認識できるパターン認識処理を行うことができる。
【0750】
光学機器1010Bは、電源供給部1790を含むことができる。電源供給部1790は、制御部1780の制御によって外部の電源、または内部の電源の印加を受けて各構成要素の動作に必要な電源を供給することができる。
【0751】
以下では、本発明の第2実施例に係るカメラ装置の作動を説明する。
【0752】
本発明の第2実施例に係るカメラ装置のオートフォーカス機能を説明する。第1コイル1220に電源が供給されると、第1コイル1220と第1マグネット1320との間の電磁気的相互作用によって第1コイル1220が第1マグネット1320に対して移動を行うようになる。この時、第1コイル1220が結合されたボビン1210は、第1コイル1220と一体で移動するようになる。即ち、レンズモジュール1020が結合されたボビン1210が、ハウジング1310に対して光軸方向に移動するようになる。ボビン1210のこのような移動は、イメージセンサー1060に対してレンズモジュール1020が近づくように移動したり遠くなるように移動したりする結果になるので、本実施例では、第1コイル1220に電源を供給して、被写体に対するフォーカス調節を行うことができる。一方、言及したフォーカス調節は、被写体の距離に応じて自動で実行されることができる。
【0753】
本実施例に係るカメラ装置では、オートフォーカス機能のより精細な実現のために、オートフォーカスフィードバック制御が行われることができる。ハウジング1310に配置されるセンサー1630は、ボビン1210に配置される第2マグネット1610の磁場を感知する。従って、ボビン1210がハウジング1310に対して相対的な移動を行うと、センサー1630で感知される磁場の量が変化するようになる。センサー1630は、このような方式でボビン1210の光軸方向の移動量またはボビン1210の位置を感知して、感知値をコントローラーに送信する。コントローラーは、受信した感知値によりボビン1210に対する追加的な移動を行うか否かを決めるようになる。このような過程は、リアルタイムで発生するので、オートフォーカスフィードバック制御を介して本実施例に係るカメラ装置のオートフォーカス機能はより精細に実行されることができる。
【0754】
本実施例に係るカメラ装置の手振れ補正機能を説明する。第2コイル1430に電源が供給されると、第2コイル1430と第1マグネット1320との間の電磁気的相互作用によって第1マグネット1320が第2コイル1430に対して移動を行うようになる。この時、第1マグネット1320が結合されたハウジング1310は、第1マグネット1320と一体で移動するようになる。即ち、ハウジング1310が、ベース1410に対して水平方向光軸と垂直な方向に移動するようになる。但し、この時、ベース1410に対してハウジング1310のチルト(tilt)が誘導されてもよい。一方、ボビン1210は、ハウジング1310の水平方向移動に対してハウジング1310と一体で移動するようになる。従って、ハウジング1310のこのような移動は、イメージセンサー1060に対してボビン1210に結合されたレンズモジュール1020が、イメージセンサー1060が置かれている方向と平行する方向に移動する結果になる。即ち、本実施例では、第2コイル1430に電源を供給して手振れ補正機能を行うことができる。
【0755】
本実施例に係るカメラ装置では、手振れ補正機能のより精細な実現のために、手振れ補正フィードバック制御が行われることができる。ベース1410に配置されるOISセンサー1650は、ハウジング1310に配置される第1マグネット1320の磁場を感知する。従って、ハウジング1310がベース1410に対する相対的な移動を行うと、OISセンサー1650で感知される磁場の量が変化するようになる。一対のOISセンサー1650はこのような方式でハウジング1310の水平方向x軸及びy軸方向の移動量または位置を感知して感知値をコントローラーに送信する。コントローラーは、受信した感知値によりハウジング1310に対する追加的な移動を行うか否かを決めるようになる。このような過程は、リアルタイムで発生するので、手振れ補正フィードバック制御を介して本実施例に係るカメラ装置の手振れ補正機能はより精細に行われることができる。
【0756】
図46は、本発明の第3実施例に係るレンズ駆動装置2100の分解斜視図を示し、図47は、図46のカバー部材2300を除いたレンズ駆動装置2100の結合斜視図を示す。
【0757】
図46及び図47を参照すると、レンズ駆動装置2100は、ボビン(bobbin)2110、第1コイル2120、第1マグネット(magnet)130、ハウジング2140、緩衝ストッパー2310A~2310D、弾性部材、支持部材2220、第2コイル2230、及び回路基板2250を含む。
【0758】
弾性部材は、上部弾性部材2150、及び下部弾性部材2160中少なくとも一つを含むことができる。
【0759】
またAFフィードバック駆動のために、レンズ駆動装置2100は、第1位置センサー2170、回路基板2190及び第2マグネット2180をさらに含むことができる。
【0760】
また、フィードバック手振れ補正機能を行うために、レンズ駆動装置2100は、第2位置センサー2240をさらに含むことができる。
【0761】
また、レンズ駆動装置2100は、第3マグネット2185、ベース2210、及びカバー部材2300中少なくとも一つをさらに含むことができる。
【0762】
また、レンズ駆動装置2100は、回路基板2190に装着されるキャパシタ2195をさらに含むことができる。
【0763】
まずボビン2110について説明する。
ボビン2110は、ハウジング2140の内側に配置されて、第1コイル2120と第1マグネット2130との間の電磁気的相互作用によって光軸(OA)方向または第1方向(例えば、Z軸方向)に移動することができる。
【0764】
図48Aは、図46に図示されたボビン2110、第2マグネット2180及び第3マグネット2185の斜視図を示し、図48Bは、ボビン2110に結合された第1コイル2120を示す。
【0765】
図48A及び図48Bを参照すると、ボビン2110は、レンズまたはレンズバレルを装着するための開口を有することができる。例えば、ボビン2110の開口は、ボビン2110を光軸方向に貫く貫通ホールまたは中空であってよく、ボビン2110の開口の形状は、円形、楕円形、または多角形であってよいが、これに限定されない。
【0766】
ボビン2110の開口にはレンズが直接装着されるが、これに限定されず、他の実施例では、少なくとも一つのレンズが装着または結合されるためのレンズバレルがボビン2110の開口に結合または装着されることができる。レンズまたはレンズバレルは、ボビン2110の内周面に様々な方式で結合されることができる。
【0767】
ボビン2110は、互いに離隔する第1側部2110b-1及び互いに離隔する第2側部2110b-2を含むことができ、第2側部2110b-2の各々は、隣接する二つの第1側部を互いに連結することができる。例えば、ボビン2110の第1側部2110b-1の各々の水平方向または横方向の長さは、第2側部2110b-2の各々の水平方向または横方向の長さと異なってよい。例えば、第1側部2110b-1の水平方向の長さは、第2側部2110b-2の水平方向の長さよりも大きくてよいが、これに限定されず、他の実施例では、前者は後者と同じか小さくてもよい。
【0768】
ボビン2110は、外側面に設けられる突出部2115を備えることができる。
【0769】
例えば、突出部2115は、ボビン2110の第2側部2110b-2の外側面に配置されるが、これに限定されない。突出部2115は、ボビン2110の開口の中心を通って光軸と垂直する直線に平行する方向に突出され得るが、これに限定されない。
【0770】
ボビン2110の突出部2115は、ハウジング2140の溝部2025aと対応して、ハウジング2140の溝部2025a内に挿入または配置されて、ボビン2110が光軸を中心に一定の範囲以上に回転するのを抑制または防止することができる。
【0771】
また突出部2115は、外部衝撃などによりボビン2110が光軸方向(例えば、上部弾性部材2150から下部弾性部材2160に向かう方向)に規定された範囲以上に動いても、ボビン2110の下面が、ベース2210、第2コイル2230、または回路基板2250に直接衝突するのを抑制または防止するストッパー役割をすることができる。
【0772】
ボビン2110の上面には、上部弾性部材2150の第1フレーム連結部2153と空間的干渉を回避するための第1逃避溝2112aが設けられることができる。例えば、第1逃避溝2112aは、ボビン2110の第2側部2110b-2に配置されるが、これに限定されない。
【0773】
ボビン2110の上面には、上部弾性部材2150の設置位置をガイドするだめのガイド部2111が設けられることができる。例えば、図48Aに例示されたように、ボビン2110のガイド部2111は、上部弾性部材2150のフレーム連結部2153が通る経路をガイドするために、第1逃避溝2112aに配置されることができる。例えば、ガイド部2111は、第1逃避溝2112aの底面から光軸方向に突出することができる。
【0774】
またガイド部2111と上部弾性部材2150の第1フレーム連結部2153との間にはダンパー(damper)が配置されてもよい。
【0775】
ボビン2110は、上面から突出するストッパー2116を含むことができる。
【0776】
ボビン2110のストッパー2116は、ボビン2110がオートフォーカシング機能のために第1方向に動く時、外部衝撃などによりボビン2110が規定された範囲以上に動いても、ボビン2110の上面がカバー部材2300の上板の内側と直接衝突するのを防止する役割を行うことができる。
【0777】
ボビン2110は、上部弾性部材2150に結合及び固定されるために、ボビン2110の上部または上面に形成される第1結合部2113を含むことができる。例えば、図48Aで、ボビン2110の第1結合部2113は突起形態であるが、これに限定されず、他の実施例では、ボビン2110の第1結合部2113は溝または平面形状であり得る。
【0778】
またボビン2110は、下部弾性部材2160に結合及び固定されるために、ボビン2110の下部または下面に形成される第2結合部2117を含むことができ、図48Bで、ボビン2110の第2結合部2117は、突起形態であるが、これに限定されず、他の実施例では、ボビン2110の第2結合部は溝、または平面形状であり得る。
【0779】
ボビン2110の外側面には、第1コイル2120が安着、挿入または配置される安着溝2105が設けられることができる。安着溝2105は、ボビン2110の第1及び第2側部2110b-1、2110b-2の外側面から陥没した溝構造であってよく、第1コイル2120の形状と一致する形状、閉曲線形状(例えば、リング形状)を有することができる。
【0780】
またコイル2120を下部弾性部材2160-1、2160-2と連結する時、コイル2120の離脱を抑制して、コイル2120の両端をガイドするために、ボビン2110の反対側に位置する二つの第1側部2110b-1または二つの第2側部2110b-2の下面にはガイド溝2116a、2116bが設けられることができる。
【0781】
また、ボビン2110の外側面には、第2マグネット2180が安着、挿入、固定または配置される安着溝2180aが設けられることができる。
【0782】
ボビン2110の安着溝2180aは、ボビン2110の外側面から陥没した構造であってよく、ボビン2110の上面または下面中少なくとも一つに開放された開口を有することができるが、これに限定されない。
【0783】
またボビン2110の外側面には、第3マグネット2185が安着、挿入、固定または配置されるための安着溝2185aが設けられることができる。
【0784】
ボビン2110の安着溝2185aは、ボビン2110の外側面から陥没した構造であってよく、ボビン2110の上面または下面中少なくとも一つに開放された開口を有することができるが、これに限定されない。
【0785】
ボビン2110の安着溝2180a、2185aの各々は、第1コイル2120が配置される安着溝2105の上側に位置されて、安着溝2105と連結されるか接することができるが、これに限定されず、他の実施例では、両者は互いに離隔してもよい。
【0786】
ボビン2110の安着溝2180a、はボビン2110の第1側部2110b-1のいずれかに設けられることができて、ボビン2110の安着溝2185aは、ボビン2110の第1側部2110b-2の他のいずれかに設けられることができる。
【0787】
例えば、安着溝2180a、2185aは、ボビン2110の互いに向かい合う二つの第1側部または反対側に位置する二つの第1側部に配置されることができる。
【0788】
第2マグネット2180と第3マグネット2185が、ボビン2110の反対側に位置する二つの第1側部に設けられた安着溝2180a、2185a内に配置されることによって、第2マグネット2180と第3マグネット2185の重さの均衡を取ることができて、第1マグネット2130と第2マグネット2180との間の磁界干渉によるAF駆動力の影響と第1マグネット2130と第3マグネット2185との間の磁界干渉によるAF駆動力の影響が、互いに相殺されるようにすることができ、これによって、実施例はAF(Auto Focusing)駆動の正確性を向上させることができる。
【0789】
ボビン2110の内周面には、レンズまたはレンズバレルと結合のためのネジ山211が設けられることができる。ジグ(jig)等によってボビン2110を固定させた状態でボビン2110の内周面にネジ山211を形成できるが、ボビン2110の上面には、ジグ(jig)固定用溝2015a、2015bが設けられることができる。例えば、ジグ固定用溝2015a、2015bは、ボビン2110の反対側に位置する二つの第1側部2110b-1または二つの第2側部2110b-1の上面に設けられるが、これに限定されない。ジグ固定用溝2015a、2015bは、異物を捕集する異物捕集部の機能をしてもよい。
【0790】
次に第1コイル2120について説明する。
第1コイル2120は、ボビン2110の外側面上に配置される。
【0791】
第1コイル2120は、第2及び第3マグネット2180、2185の下に配置されるが、これに限定されない。例えば、第1コイル2120は、ボビン2110の突出部2115の下に配置されるが、これに限定されない。
【0792】
例えば、第1コイル2120は、光軸と垂直な方向に第2及び第3マグネット2180、2185と重ならないが、これに限定されない。他の実施例では、第1コイルは光軸と垂直な方向に第2及び第3マグネット2180、2185各々の少なくとも一部と重なってもよい。
【0793】
例えば、第1コイル2120は、ボビン2110の安着溝2105内に配置されることができて、第2マグネット2180は、ボビン2110の安着溝2180a内に挿入または配置されることができて、第3マグネット2185は、ボビン2110の安着溝2185a内に挿入または配置されることができる。
【0794】
ボビン2110に配置された第2マグネット2180と第3マグネット2185の各々は、光軸(OA)方向に第1コイル2120と離隔できるが、これに限定されず、他の実施例では、ボビン2110に配置された第2マグネット2180及び第3マグネット2185の各々は、第1コイル2120と接するか、光軸と垂直な方向に第1コイル2120の一部と重なってもよい。
【0795】
第1コイル2120は、光軸(OA)を中心に回転する方向にボビン2110の外側面を覆うことができる。例えば、第1コイル2120は、ボビン2110の外側面に巻かれた閉曲線、例えば、リング形状を有することができる。
【0796】
第1コイル2120は、ボビン2110の外側面に直接巻線されてもよいが、これに限定されず、他の実施例によると、第1コイル2120はコイルリングを利用して、ボビン2110に巻線されるか、角ばったリング形状のコイルブロックで設けられてもよい。
【0797】
他の実施例では、第1コイルは光軸と垂直と光軸を通る直線を基準に巻かれたコイルリング形態であってもよい。
【0798】
第1コイル2120には電源または駆動信号が提供されることができる。第1コイル2120に提供される電源または駆動信号は、直流信号または交流信号であるか、または直流信号と交流信号を含むことができ、電圧または電流形態であり得る。
【0799】
第1コイル2120は、駆動信号(例えば、駆動電流)が供給されると、第1マグネット2130と電磁気的相互作用によって電磁気力を形成することができ、形成された電磁気力によって光軸(OA)方向にボビン2110が移動することができる。
【0800】
AF可動部の初期位置から、ボビン2110は上側方向または下側方向に移動できて、これをAF可動部の両方向駆動という。
【0801】
またはAF可動部の初期位置から、ボビン2110は上側方向に移動できて、これをAF可動部の単方向駆動という。
【0802】
AF可動部の初期位置で、光軸(OA)と垂直と光軸を通る直線と平行する方向に第1コイル2120は、ハウジング2140に配置される第1マグネット2130と互いに対応するかオーバーラップされるように配置されることができる。
【0803】
例えば、AF可動部は、ボビン2110、及びボビン2110に結合された構成(例えば、第1コイル2120、第2及び第3マグネット2180、2185)を含むことができる。AF可動部は、ボビン2110に結合されるレンズまたはレンズバレルをさらに含んでもよい。
【0804】
尚AF可動部の初期位置は、第1コイル21120に駆動信号または電源を印加しい状態でAF可動部の最初位置であるか、または上部及び下部弾性部材2150、2160が単にAF可動部の重さによってのみ弾性変形されることによりAF可動部が置かれる位置であり得る。
【0805】
これと共にボビン2110の初期位置は、重力がボビン2110からベース2210方向として作用する時、またはこれとは逆に重力がベース2210からボビン2110方向に作用する時のAF可動部が置かれる位置であり得る。
【0806】
次に第2及び第3マグネット2180、2185について説明する。
【0807】
第2マグネット2180は、第1位置センサー2170が感知するための磁場を提供するという点で「センシングマグネット(sensing magnet)」と表現されることができ、第3マグネット2185は、センシングマグネット2180の磁界影響を相殺させて、センシングマグネット2180と重さの均衡を取るためのものという点で「バランシングマグネット(balancing magnet)」と表現されてもよい。
【0808】
第2及び第3マグネット2180、2185の各々は、ボビン2110に配置されることができて、ボビン2110と共に光軸方向に移動することができる。
【0809】
第2マグネット2180は、ボビン2110の安着溝2180a内に配置されて、第1位置センサー2170と向かい合うように配置されることができる。例えば、ボビン2110の初期位置で第2マグネット2180は、光軸と垂直して光軸を通る直線と平行する方向に第1位置センサー2170とオーバーラップされるが、これに限定されない。他の実施例では、ボビン2110の初期位置で、光軸と垂直して光軸を通る直線と平行する方向に第2マグネット2180と第1位置センサー2170はオーバーラップされなくてもよい。
【0810】
第1位置センサー2170と向かい合う第2マグネット2180のいずれか一つの面の一部は安着溝2180aから露出されるが、これに限定されず、他の実施例では、第1位置センサー2170と向かい合う第2マグネット2180のいずれか一つの面の一部は、安着溝2180aから露出されなくてもよい。
【0811】
例えば、第2及び第3マグネット2180、2185の各々は、二つのN極と二つのS極を含む陽極着磁マグネットまたは4極マグネットであり得る。
【0812】
第2及び第3マグネット2180、2185の各々は、第1マグネット部2017a、第2マグネット部2017b、及び第1マグネット部2017aと第2マグネット部2017bとの間に配置される隔壁2017cを含むことができる。ここで隔壁2017cは「非磁性体隔壁」と代替して表現されてもよい。
【0813】
第1マグネット部2017aは、N極、S極、N極とS極との間の第1境界部を含むことができる。第1境界部は、実質的に磁性を有さない部分で極性が殆どない区間を含むことができ、一つのN極と一つのS極からなる磁石を形成するために、自然に発生する部分であり得る。
【0814】
第2マグネット部2017bは、N極、S極、N極とS極との間の第2境界面を含むことができる。第2境界部は、実質的に磁性を有さない部分で極性が殆どない区間を含むことができ、一つのN極と一つのS極からなる磁石を形成するために自然的に発生する部分であり得る。
【0815】
隔壁2017cは、第1マグネット部2017aと第2マグネット部2017bを分離または隔離させて、実質的に磁性を有さない部分で極性が殆どない部分であり得る。例えば、隔壁は、非磁性体物質、または空気などであり得る。非磁性体隔壁は、「ニュートラルゾーン(Neutral Zone)」、または「中立領域」と表現されることができる。
【0816】
隔壁2017cは、第1マグネット部2017aと第2マグネット部2017bを着磁する際に、人為的に形成される部分で、隔壁2017cの幅は、第1境界部の幅(または第2境界部の幅)よりも大きくてよい。ここで隔壁2017cの幅は、第1マグネット部2017aから第2マグネット部2017bに向かう方向への長さであり得る。第1境界部(または第2境界部)の幅は、第1及び第2マグネット部2017a、2017b各々のN極からS極方向への第1境界部の長さであり得る。
【0817】
例えば、光軸方向に第1マグネット部2017aと第2マグネット部2017bは、互いに向かい合うように配置されることができる。例えば、隔壁2017cは、光軸と垂直して光軸を通る直線と平行することができる。
【0818】
他の実施例では、第2及び第3マグネットの各々は、一つのN極と一つのS極を有する単極着磁マグネットであってもよい。
【0819】
例えば、ボビン2110に配置された第2及び第3マグネット2180、2185の各々は、N極とS極の境界面が光軸(OA)と垂直な方向と平行することができる。例えば、第2及び第3マグネット2180、2185の各々のN極とS極は、光軸方向に互いに向かい合うことができる。
【0820】
例えば、第1位置センサー2170と向かい合う第2及び第3マグネット2180、2185の各々の面は、N極とS極に区分されるが、これに限定されない。
【0821】
例えば、他の実施例では、ボビン2110に配置された第2及び第3マグネット2180、2185の各々は、N極とS極の境界面が光軸(OA)と平行してもよい。
【0822】
第2マグネット2180は、ボビン2110と共に光軸方向に移動することができて、第1位置センサー2170は、光軸方向に移動する第2マグネット2180の磁場の強さまたは磁気力を感知することができて、感知された結果に応じた出力信号を出力することができる。
【0823】
例えば、光軸方向へのボビン2110の変位に応じて、第1位置センサー2170が感知した磁場の強さまたは磁気力が変化することができて、第1位置センサー2170は、感知された磁場の強さに比例する出力信号を出力することができて、第1位置センサー2170の出力信号を利用して、ボビン2110の光軸方向への変位が感知できる。
【0824】
次にハウジング2140について説明する。
ハウジング2140は、内側にボビン2110を収容して、第1マグネット2130、第1位置センサー2170、及び回路基板2190を支持する。
【0825】
図49Aは、図46に図示されたハウジング2140、回路基板2190、第1位置センサー2170、及びキャパシタ2195の斜視図を示し、図49Bは、ハウジング2140、第1マグネット2130、回路基板2190、第1位置センサー2170、及びキャパシタ2195の結合斜視図を示す。
【0826】
図49A及び図49Bを参照すると、ハウジング2140は、全体的に中空柱形状であり得る。例えば、ハウジング2140は、多角形(例えば、四角形、または八角形)または円形の開口を備えることができ、ハウジング2140の開口は、光軸方向にハウジング2140を貫く貫通ホールまたは中空であり得る。
【0827】
ハウジング2140は、複数の側部2141-1~2141-4及びコーナー部2142-1~2142-4を含むことができる。
【0828】
例えば、ハウジング2140は、互いに離隔する第1~第4側部2141-1~2141-4及び第1~第4コーナー部2142-1~2142-4を含むことができる。
【0829】
例えば、ハウジング2140の第1及び第2側部2141-1、2141-2は、互いに向かい合うか反対側に位置できて、ハウジング2140の第3及び第4側部2141-3、2141-4は、互いに向かい合うか反対側に位置することができる。
【0830】
ハウジング2140のコーナー部2142-1~2142-4の各々は、隣接する二つの側部2141-1と2141-2、2141-2と2141-3、2141-3と2141-4、2141-4と2141-1の間に配置または位置できて、側部2141-1~2141-4を互いに連結することができる。
【0831】
例えば、コーナー部2142-1~2142-4は、ハウジング2140のコーナーまたは角に位置することができる。例えば、ハウジング2140の側部の個数は4個で、コーナー部の個数は4個であるが、これに限定されず、5個以上であってもよい。
【0832】
ハウジング2140の側部2141-1~2141-4の各々は、カバー部材2300の側板2302中対応するいずれかと平行するように配置されることができる。
【0833】
例えば、ハウジング2140の側部2141-1~2141-4は、ボビン2110の第1側部2110b-1に対応するかまたは対向して、ハウジング2140のコーナー部2142-1~2142-4は、ボビン2110の第2側部2110b-2に対応するかまたは対向することができる。
【0834】
ハウジング2140のコーナー部2142-1~2142-4には、第1マグネット2130が配置または設置されることができる。
【0835】
例えば、ハウジング2140のコーナーまたはコーナー部2142-1~2142-4には、マグネット2130を収容するための安着部2141aまたは収容部が備わることができる。
【0836】
ハウジング2140の安着部2141aは、ハウジング2140のコーナー部2142-1~2142-4の少なくとも一つの下部、または下端に設けられることができる。
【0837】
例えば、ハウジング2140の安着部2141aは、四つのコーナー部2142-1~2142-4の各々の下部または下端の内側に設けられることができる。
【0838】
ハウジング2140の安着部2141aは、第1マグネット2130と対応する形状を有する溝、例えば、凹溝で形成されるが、これに限定されない。
【0839】
例えば、第1コイル2120と向かい合うハウジング2140の安着部2141aの側面には、第1開口が形成されることができて、第2コイル2230と向かい合うハウジング2140の安着部2141aの下面には第2開口が形成されるが、これは第1マグネット2130の装着を容易にするためである。
【0840】
例えば、ハウジング2140の安着部2141aに固定または配置された第1マグネット2130の第1面2011aは、安着部2141aの第1開口を介して露出することができる。また、ハウジング2140の安着部2141aに固定または配置された第1マグネット2130の下面は、安着部2141aの第2開口を介して露出することができる。
【0841】
ハウジング2140は。上部弾性部材2150の第1フレーム連結部2153との空間的干渉を回避するために、コーナー部2142-1~2142-4の上面に設けられる逃避溝2041を備えることができる。
【0842】
例えば、ハウジング2140の逃避溝2041は、ハウジング2140の上面から陥没した形態であってよく、ストッパー2145または接着剤注入ホール2147よりもハウジング2140の中心に偏って隣接して位置することができる。例えば、ハウジング2140のストッパー2145を基準にハウジング2140の中心方向である内側には、逃避溝2041が位置できて、その反対側である外側には接着剤注入ホール2146a、146bが位置することができる。
【0843】
ハウジング2140のコーナー部2142-1~2142-4には、ボビン2110の突出部2115に対応または対向して溝部2025aが備わることができる。ハウジング2140の溝部2025aは、ハウジング2140の安着部2141a上に位置することができる。例えば、ハウジング2140の溝部2025aは、逃避溝2041の底面に形成されることができる。例えば、溝部2025aの底面は、逃避溝2041の底面よりも低く位置できて、ハウジング2140の安着溝2141aは、逃避溝2041の底面よりも低く位置することができる。
【0844】
例えば、ハウジング2140の溝部2025aの底面は、緩衝部2310A~2310Dの上面(または上端)と下面(または下端)との間に位置することができる。
【0845】
第1マグネット2130は、接着剤によって安着部2141aに固定されるが、これに限定されない。
【0846】
例えば、ハウジング2140のコーナー部2142-1~2142-4には、接着剤を注入するための少なくとも一つの接着剤注入ホール2146a、2146bが備わることができる。少なくとも一つの接着剤注入ホール2146a、2146bは、コーナー部2142-1~2142-4の上面から陥没した形態であり得る。
【0847】
少なくとも一つの接着剤注入ホール2146a、2146bは、コーナー部2142-1~2142-4を貫く貫通ホールを含むことができ、接着剤注入ホール2146a、2146bは、ハウジング2140の安着溝2141aと連結または連通することができて、第1マグネット2130の少なくとも一部(例えば、マグネット2130の上面の少なくとも一部)を露出することができる。接着剤注入ホール2146a、2146bが、第1マグネット2130の少なくとも一部(例えば、マグネット2130の上面の少なくとも一部)を露出することによって、接着剤が第1マグネット2130に良好に塗布されることができて、これによって、第1マグネット2130とハウジング2140との間の固定力が向上することができる。
【0848】
ハウジング2140の外側面には、緩衝ストッパー2310A~2310Dを収容するための少なくとも一つの溝2049または溝部が形成されることができる。
【0849】
例えば、溝2049は、ハウジング2140の外側面から陥没した形態であり得る。溝2049の形状は、緩衝ストッパー2310A~2310Dと同じまたは一致する形状を有することができる。
【0850】
例えば、溝2049は、ハウジング2140の側面2141-1~2141-4の各々の外側面に形成されることができる。また例えば、溝2049は、ハウジング2140のコーナー部2142-1~2142-4の少なくとも一部領域に延びるように形成されることができる。
【0851】
例えば、溝2049は、ハウジング2140の外側面と光軸(OA)と垂直な方向に段差を有する底面2049a及び底面2049aとハウジング2140の外側面との間に配置される側壁2049b(または側面)を含むことができる。
【0852】
例えば、溝2049の側壁2049bは、底面2049aとハウジング2140の外側面を連結することができる。例えば、溝2049の側壁2049bと底面2049aは、互いに垂直であってよいが、これに限定されず、他の実施例では、溝2049の側壁2049bと底面2049aとの間の角度は鈍角または鋭角であってもよい。
【0853】
例えば、底面2049aは、ハウジング2140の外側面2140aと平行することができるが、これに限定されない。
【0854】
ハウジング2140の下面がベース2210及び/または回路基板2250と衝突するのを防止するために、ハウジング2140は下面から突出するストッパー(図示せず)をさらに備えてもよい。
【0855】
ハウジング2140は、回路基板2190を収容するための装着溝2014a(または安着溝)、第1位置センサー2170を収容するための装着溝2014b(または安着溝)、及びキャパシタ2195を収容するための装着溝2014c(または安着溝)を備えることができる。
【0856】
ハウジング2140の装着溝2014aは、ハウジング2140の側部2141-1~2141-4のいずれか(例えば、2141-1)の上部または上端に設けられることができる。
【0857】
回路基板2190の装着を容易にするために、ハウジング2140の装着溝2014aは、上部が開放されて、側面と底を備える溝形態であってよく、ハウジング2140の内側に開放される開口を有することができる。ハウジング2140の装着溝2014aの形状は、回路基板2190の形状に対応または一致する形状を有することができる。
【0858】
ハウジング2140の装着溝2014bは、ハウジング2140の第1側部2141-1の内側面に設けられることができて、装着溝2014aと連結されることができる。
【0859】
ハウジング2140の装着溝2014cは、装着溝2014bの一側に配置されることができて、装着溝2014bと装着溝2014cとの間には、キャパシタ2195と第1位置センサー2170を分離または離隔させるための突起214dまたは突出部が設けられることができる。これは、キャパシタ2195と位置センサー2170を隣接して位置させることによって、両者の電気的連結のためのパスの長さを減らして、経路増加によるノイズを減少させるためである。
【0860】
キャパシタ2195は、回路基板2190の第1面2019bに配置または実装されることができる。
【0861】
キャパシタ2195はチップ(chip)形態であってよく、この時チップは、キャパシタ2195の一端に該当する第1端子及びキャパシタ2195の他端に該当する第2端子を含むことができる。回路基板2190は、キャパシタ2195の第1及び第2端子と電気的に連結される二つのパッド(または端子)を含むことができる。
【0862】
キャパシタ2195は、「容量性素子」またはコンデンサ(condensor)と代替して表現されてもよい。
【0863】
他の実施例では、キャパシタは、回路基板2190に含まれるように実現されることができる。例えば、回路基板2190は、第1導電層、第2導電層、及び第1導電層と第2導電層との間に配置される絶縁層(例えば、誘電層)を含むキャパシタを備えてもよい。
【0864】
キャパシタ2195は、外部から位置センサー2170に電源(または駆動信号)を提供するための回路基板2190の第1及び第2端子B1、B2に電気的に並列連結されることができる。例えば、キャパシタ2195の第1及び第2端子と電気的に連結される回路基板2190の二つのパッドは、回路基板2190の第1及び第2端子B1、B2に電気的に並列連結されることができる。
【0865】
またはキャパシタ2195は、回路基板2190の第1及び第2端子B1、B2に電気的に連結される第1位置センサー2170の端子に電気的に並列連結されてもよい。
【0866】
例えば、キャパシタ2195の一端(またはキャパシタチップの第1端子)は、回路基板2190の第1端子B1に電気的に連結されることができて、キャパシタ2195の他端(またはキャパシタチップの端子)は、回路基板2190の第2端子B2に電気的に連結されることができる。
【0867】
キャパシタ2195は、回路基板2190の第1及び第2端子B1、B2に電気的に並列連結されることによって、外部から第1位置センサー2170に提供される電源信号(GND、VDD)が含まれたリップル(ripple)成分を除去させる平滑回路役割をすることができて、これによって第1位置センサー2170に安定的かつ一定の電源信号を提供することができる。
【0868】
キャパシタ2195は、回路基板2190の第1及び第2端子B1、B2に電気的に並列連結されることによって、外部から流入する高周波成分のノイズまたはESDなどから第1位置センサー2170を保護してもよい。
【0869】
またキャパシタ2195は、外部から流入する高周波成分のノイズまたはESDなどに起因した過電流が第1位置センサー2170に印加されるのを防止できて、過電流に起因して第1位置センサー2170の出力信号に基づいて取得したボビン2110の変位に対するキャリブレーション(calibration)値がリセット(reset)される現象を防止することができる。
【0870】
また、第1位置センサー2170の装着を容易にするために、ハウジング2140の装着溝2014bは上部が開放されて、センシング感度を高めるために、装着溝2014bは、ハウジング2140の第1側部2141-1の内側面に開放される開口を有することができる。ハウジング2140の装着溝2014bは、第1位置センサー2170の形状に対応または一致する形状を有することができる。
【0871】
例えば、接着部材によって回路基板2190は、ハウジング2140の装着溝2014aに固定され得る。例えば、接着部材は、エポキシまたは両面テープなどであってよいが、これに限定されない。
【0872】
ハウジング2140のコーナー部2142-1~2142-4には、支持部材2220-1~2220-4が配置されることができる。
【0873】
ハウジング2140のコーナー部2142-1~2142-4には、支持部材2220-1~2220-4が通る経路を形成するホール2147が備わることができる。例えば、ハウジング2140は、コーナー部2142-1~2142-4の上部を貫くホール2147を含むことができる。
【0874】
他の実施例で、ハウジング2140のコーナー部2142-1~2142-4に設けられるホールは、ハウジング2140のコーナー部の外側面から陥没する構造であってよく、ホールの少なくとも一部は、コーナー部の外側面に開放されてもよい。ハウジング2140のホール2147の個数は、支持部材の個数と同じであってよい。
【0875】
支持部材2220の一端は、ホール2147を通過して、上部弾性部材2150に連結またはボンディングされることができる。例えば、支持部材2220の一端は、ホール2147を通過して、上部弾性部材2150の第1外側フレームに結合されることができる。
【0876】
例えば、ダンパーを容易に塗布するために、ハウジング2140の上面から下面方向にホール2147の直径が次第に増加する形態であってよいが、これに限定されず、他の実施例では、ホール2147は直径が一定であってもよい。
【0877】
支持部材2220-1~2220-4が通る経路を形成するためだけでなく、支持部材2220-1~2220-4とハウジング2140のコーナー部2142-1~2142-4との間の空間的干渉を回避するために、コーナー部2142-1~2142-4の外側面2148には、逃避溝2148aが設けられることができる。逃避溝2148aは、ハウジング2140のホール2147と連結されることができて、半球または反楕円形形態であってよいが、これに限定されない。逃避溝2148aの下部または下端は、ハウジング2140の下面と連結されることができる。
【0878】
例えば、逃避溝2148aの直径は、上部から下部方向に次第に減少できるが、これに限定されない。
【0879】
また、カバー部材2300の上板2301の内面に直接衝突するのを防止するために、ハウジング2140は、上部、上端、または上面にはストッパー2145が設けられることができる。
【0880】
例えば、ストッパー2145は、ハウジング2140のコーナー部2142-1~2142-4の各々の上面に配置されるが、これに限定されず、他の実施例では、ハウジング2140の側部に配置されてもよい。
【0881】
尚ハウジング2140の下面が、ベース2210及び/または回路基板2250と衝突するのを防止するために、ハウジング2140の下部、下端、または下面に設けられるストッパー(図示せず)をさらに備えてもよい。
【0882】
またハウジング2140のコーナー部2142-1~2142-4の上面の角には、ダンパーが溢れるのを防止するために、ガイド突出部2146が設けられることができる。
【0883】
例えば、ハウジング2140のホール2147は、ハウジング2140のコーナー部2142-1~2142-4の上面の角(例えば、ガイド突出部2146)とストッパー2145との間に位置することができる。
【0884】
ハウジング2140の上部、上端、または上面には、上部弾性部材2150の第1外側フレーム2152と結合する少なくとも一つの第1結合部2143が備わることができる。
【0885】
ハウジング2140の第1結合部2143は、ハウジング2140の側部2141-1~2141-4またはコーナー部2142-1~2142-4中少なくとも一つに配置されることができる。
【0886】
ハウジング2140の下部、下端、または下面には、下部弾性部材2160の第2外側フレーム2162に結合及び固定される第2結合部2149が備わることができる。
【0887】
例えば、ハウジング2140の第1及び第2結合部2143、2149の各々は、突起形状であってよいが、これに限定されず、他の実施例では、溝または平面形状であってもよい。
【0888】
例えば、接着部材または熱融着を利用して、ハウジング2140の第1結合部2143と上部弾性部材2150の第1外側フレーム2152のホール2152aは、結合されることができて、ハウジング2140の第2結合部2149と下部弾性部材2160の第2外側フレーム2162のホール2162aは、結合されることができる。
【0889】
下部弾性部材2160の第2外側フレーム2162-1~2162-3と第2フレーム連結部2163が会う部分との空間的干渉を避けるために、ハウジング2140の側部2141-1の少なくとも一つの下面には、逃避溝244aが設けられることができる。
【0890】
次に第1マグネット2130について説明する。
第1マグネット2130は、ハウジング2140のコーナー(またはコーナー部2142-1~2142-4)中少なくとも一つに配置されることができる。例えば、第1マグネット2130は、ハウジング2140のコーナーの各々に配置されることができる。
【0891】
AF可動部の初期位置で、第1マグネット2130は、光軸(OA)と垂直であり、光軸(OA)を通る直線と平行する方向に第1コイル2120と少なくとも一部がオーバーラップされるようにハウジング2140に配置されることができる。
【0892】
例えば、第1マグネット2130は、ハウジング2140のコーナー部2142-1~2142-4中対応するいずれか一つの安着部2141a内に挿入または配置されることができる。
【0893】
他の実施例で、第1マグネット2130は、ハウジング2140のコーナー部2142-1~2142-4の外側面に配置されてもよい。
【0894】
第1マグネット2130の形状は、ハウジング2140のコーナー部に安着しやすい多面体形状であり得る。
【0895】
例えば、第1マグネット2130の第1面2011aの面積は、第2面2011bの面積よりも大きくてよい。第1マグネット2130の各々の第1面2011aは、第1コイル2120のいずれか一つの面またはボビン2110の外側面と向かい合う面であってよく、第2面2011bは、第1面2011aの反対面であり得る。
【0896】
例えば、第1マグネット2130の第2面2011bの横方向の長さは、第1面2011aの横方向の長さよりも小さくてよい。
【0897】
例えば、第1マグネット2130の第1面2011aの横方向は、第1マグネット2130の第1面2011aで第1マグネット2130の下面から上面に向かう方向と垂直な方向であるかまたは第1マグネット2130の第1面2011aで光軸方向と垂直な方向であり得る。
【0898】
例えば、第1マグネット2130の第2面2011bの横方向は、第1マグネット2130の第2面2011bで第1マグネット2130の下面から上面に向かう方向と垂直な方向であるかまたは第1マグネット2130の第2面2011bで光軸方向と垂直な方向であり得る。
【0899】
例えば、ハウジング2140の中心からハウジング2140のコーナー部2142-1、2142-2、2142-3、または2142-4に向かう方向に行くほど第1マグネット2130は、横方向の長さが次第に減少する部分を含むことができる。
【0900】
例えば、第1マグネット2130は、第1面2011aから第2面2011b方向に第1マグネット2130の横方向の長さが減少する部分を含むことができる。例えば、第1マグネット2130の横方向は、第1マグネット2130の第1面2011aと平行な方向であり得る。
【0901】
第1マグネット2130は、ハウジング2140に配置される複数のマグネット2130-1~2130-4を含むことができる。
【0902】
複数のマグネット2130-1~2130-4の各々は、一体で構成されて、第1コイル2120と向かい合う第1面2011aはS極、第2面2011bはN極となるように配置されることができる。しかしこれに限定されず、他の実施例では、複数のマグネット2130-1~2130-4の各々は、第1面2011aはN極、第2面2011bはS極となるように配置されてもよい。
【0903】
第1マグネットは、少なくとも二つ以上が互いに向かい合うようにハウジング2140のコーナー部に配置または設置されることができる。
【0904】
例えば、交差するように互いに向かい合う2対のマグネット(2130-1と2130-3、2130-2と2130-4)が、ハウジング2140のコーナー部2142-1~2142-4に配置されることができる。この時、複数のマグネット2130-1~2130-4の各々の水平方向への平面形状は、三角形、五角形、六角形、または菱形形状などの多角形であり得る。
【0905】
他の実施例では、互いに向かい合う1対のマグネットが、ハウジング2140の互いに向かい合う二つのコーナー部にだけ配置されてもよい。
【0906】
さらに他の実施例では、マグネットがハウジング2140のコーナー部に配置されるのではなく、ハウジング2140の側部に配置されてもよい。例えば、他の実施例は、ハウジング2140の側部に配置される複数のマグネットを含むことができ、マグネットの各々の形状は、ハウジングの側部に配置されるのに適した多面体形状、例えば、正六面体、または直六面体形状であってよいが、これに限定されない。
【0907】
図50は、図47に図示されたレンズ駆動装置2100のAB方向への断面図で、図51は、図47に図示されたレンズ駆動装置2100のCD方向への断面図である。
【0908】
図50及び図51を参照すると、光軸(OA)と垂直な方向、または光軸と垂直して光軸を通る直線と平行する方向に第2及び第3マグネット2180、2185の各々は、第1コイル2120とオーバーラップされないことがあるが、これに限定されない。他の実施例では、第2及び第3マグネット2180、2185の各々は、第1コイル2120とオーバーラップされてもよい。
【0909】
またAF可動部の初期位置で、光軸(OA)と垂直な方向、または光軸と垂直して光軸を通る直線と平行する方向に第2マグネット2180は、第3マグネット2185にオーバーラップされるか整列されるが、これに限定されず、他の実施例では、両者は互いにオーバーラップされなくてもよい。
【0910】
またAF可動部の初期位置で、光軸(OA)と垂直な方向、または光軸と垂直して光軸を通る直線と平行する方向に第1位置センサー2170は、第2及び第3マグネット2180、2185とオーバーラップされるが、これに限定されない。他の実施例では、第1位置センサー2170は、第2及び第3マグネット2180、2185中少なくとも一つとオーバーラップされなくてもよい。
【0911】
また、第1位置センサー2170は、光軸(OA)と垂直な方向、または光軸と垂直して光軸を通る直線と平行する方向に第1マグネット2130とオーバーラップされなくてもよい。
【0912】
例えば、第1位置センサー2170は、第1位置センサー2170から第1コイル2120に向かう方向または光軸と垂直してハウジング2140の第1側部2141-1からハウジング2140の中心に向かう方向に第1マグネット2130とオーバーラップされなくてもよい。
【0913】
例えば、マグネット2130の上面は、緩衝ストッパー2310A~2310Dの上面よりも低く、緩衝ストッパー2310Dの下面よりも高く位置することができる。
【0914】
また、マグネット2130の下面は、緩衝ストッパー2310A~2310Dの下面よりも低く位置することができる。
【0915】
マグネット2130の幅または厚さは、緩衝ストッパー2310A~2310Dの厚さ(T)よりも大きくてよい。マグネット2130の幅または厚さは、マグネット2130の第1面2011aから第2面2011bまでの長さであり得る。
【0916】
次に回路基板2190と第1位置センサー2170について説明する。
【0917】
回路基板2190は、ハウジング2140に配置または結合されることができる。
【0918】
例えば、回路基板2190は、ハウジング2140のいずれか一つの側部2141-1に配置または結合されることができる。第1位置センサー2170は、回路基板2190に配置または実装されることができる。例えば、回路基板2190は、ハウジング2140の装着溝2014a内に配置されることができる。
【0919】
例えば、回路基板2190は、ハウジング2140の第1コーナー部2142-1と第2コーナー部2142-2との間に配置されることができて、回路基板2190の第1~第4端子B1~B4は、第1位置センサー2170と電気的に連結されることができる。
【0920】
例えば、回路基板2190は、ハウジング2140のコーナー部(例えば、第1コーナー部2142-1)(またはコーナー)と光軸(OA)をつなぐ仮想の線とオーバーラップされなくてもよい。これは、支持部材2220と回路基板2190との間の空間的干渉を防止するためである。
【0921】
図52Aは、回路基板2190と第1位置センサー2170の拡大図であり、図52Bは、図52Aに図示された第1位置センサー2170の一実施例に係る構成図である。
【0922】
図52A及び図52Bを参照すると、回路基板2190は、外部端子または外部装置と電気的に連結されるための端子B1~B6を備えることができる。
【0923】
第1位置センサー2170は、回路基板2190の第1面2019bに配置されることができて、端子B1~B6は、回路基板2190の第2面2019aに配置されるが、これに限定されない。
【0924】
他の実施例では、第1位置センサー2170と端子B1~B6は、回路基板2190の第1面と第2面の何れかの面に配置されてもよい。さらに他の実施例では、第1位置センサー2170は、回路基板2190の第1及び第2面中いずれかに配置されることができて、端子B1~B6は、回路基板2190の第1及び第2面中残りの他の一つに配置されてもよい。
【0925】
ここで、回路基板2190の第2面2019aは、回路基板2190の第1面2019bの反対面であり得る。例えば、回路基板2190の第2面2019aは、ボビン2110と向かい合う回路基板2190のいずれか一つの面であり得る。
【0926】
回路基板2190は、本体部S1、及び本体部S1の下に位置する延長部S2を含むことができる。本体部S1は「上端部」と代替して表現されることができて、延長部S2は「下端部」と代替して表現されてもよい。
【0927】
延長部S2は、本体部S1から下方向に延びることができる。
本体部S1は、延長部S2の側面2016a、2016bを基準に突出した形態であり得る。例えば、延長部S2の側面2016a、2016bは、延長部S2の第1面2019bと第2面2019aを連結する面であり得る。
【0928】
本体部S1は、ハウジング2140の第1コーナー部2142-1に向かう方向に延びる第1延長領域A1及びハウジング2140の第2コーナー部2142-2に向かう方向に延びる第2延長領域A2を含むことができる。
【0929】
例えば、第1延長領域A1は、延長部S2の第1側面2016aから延びまたは突出することができて、第2延長領域A2は、延長部S2の第2側面2016bから延び又は突出することができる。
【0930】
例えば、図52Aでは、第1延長領域A1の横方向の長さは、第2延長領域A2の横方向の長さよりも大きいが、これに限定されず、他の実施例では、第1延長領域A1の横方向の長さは、第2延長領域A2の横方向の長さと同じかまたは小さくてもよい。
【0931】
例えば、回路基板2190の本体部S1の横方向の長さは、延長部S2の横方向の長さよりも大きくてよい。
【0932】
例えば、回路基板2190の第1~第4端子B1~B4は、本体部S1の第2面2019aに互いに離隔して配置されることができる。例えば、四つの端子B1~B4は、回路基板2190の横方向に一列で配列されることができる。
【0933】
第1端子B1と第2端子B2は、回路基板2190の本体部S1の両終端に各々隣接するように配置されることができる。即ち、第1端子B1と第2端子B2の各々は、回路基板2190の本体部S1の両終端の対応するいずれかに隣接するように配置されることができる。
【0934】
例えば、回路基板2190の第1端子B1は、回路基板2190の一端(例えば、上端部の一端)に配置されることができて、第2端子B1は、回路基板2190の他端に配置されることができて、第1端子B1と第2端子B2との間に第3端子B3が配置されることができて、第3端子B3と第1端子B1との間に第4端子B4が配置されることができる。
【0935】
回路基板2190の第1端子B1は、回路基板2190の本体部S1の第1延長領域A1に配置されることができて、第2端子B2は、回路基板2190の本体部S1の第2延長領域A2に配置されることができる。
【0936】
第1~第4端子B1~B4は、回路基板2190の下面よりも上面2019cに偏って隣接して位置するように配置されることができる。
【0937】
例えば、第1~第4端子B1~B4は、第2面2019a及び第2面2019aに接する回路基板2190の本体部S1の上面2019cに接するように形成されることができる。
【0938】
また例えば、第1~第4端子B1~B4の少なくとも一つは回路基板2190の上面2019cに形成される溝2007aまたはビア(via)を含むことができる。
【0939】
例えば、第3端子B3と第4端子B4は、回路基板2190の上面2019cから陥没した曲面の部分、例えば、半円形のビア(via)または溝2007aを含むことができる。
【0940】
このような溝2007aによって、はんだと端子B3、B4との間の接触面積で増加させて接着力とはんだ付け性を向上させることができる。
【0941】
回路基板2190の第5端子B5と第6端子B6は、回路基板2190の延長部S2の第2面2019aに互いに離隔して配置されることができる。
【0942】
回路基板2190は、第5端子B5と第6端子B6との間に設けられる溝2008aまたはホールを備えることができる。溝2008aは、回路基板2190の下面から陥没した形態であってよく、回路基板2190の第1面2019bと第2面2019aに共に開放されることができる。
【0943】
第5端子B5と第6端子B6との間の離隔距離は、第1~第4端子B1~B4中隣接する二つの端子の間の離隔距離よりも小さいことがあるが、外部との電気的連結のためのはんだ付け時、溝2008aによって第5端子B5と第6端子B6との間にははんだが形成されないようにすることによって、第5端子B5と第6端子B6との間の電気的短絡を防止することができる。
【0944】
また例えば、第5及び第6端子B5、B6の少なくとも一つは、回路基板2190の下面に形成される溝2007bまたはビア(via)を含むことができる。
【0945】
例えば、第5端子B5と第6端子B6は、回路基板2190の下面から陥没した曲面の部分、例えば、半円形のビア(via)または溝を含むことができる。
【0946】
このような溝2007bによってはんだと第5及び第6端子B5、B6との間の接触面積で増加させて接着力とはんだ付け性を向上させることができる。
【0947】
回路基板2190は、第2端子B2と第3端子B3との間に配置される溝2090a、及び第1端子B1と第4端子B4との間に配置される溝2090bを備えることができる。ここで、溝2090a、2090bは「逃避溝」と代替して表現されることができる。
【0948】
第1溝2090aと第2溝2090bの各々は、回路基板2190の上面2019cから陥没した形態であってよく、回路基板2190の第1面2019bと第2面2019a共に開放されることができる。
【0949】
回路基板2190の第1溝2090aは、第3上部弾性ユニット2150-3の第1外側フレーム2151との空間的干渉を避けるために形成されることができて、回路基板2190の第2溝2090bは、第4上部弾性ユニット2150-4の第1外側フレーム2151との空間的干渉を避けるために形成されることができる。
【0950】
例えば、回路基板2190は、プリント回路板またはFPCBであり得る。
【0951】
回路基板2190は、第1~第6端子B1~B6と第1位置センサー2170を電気的に連結するための回路パターンまたは配線(図示せず)を含むことができる。
【0952】
第1位置センサー2170は、ボビン2110の移動に応じてボビン2110に装着された第2マグネット2180の磁場または磁場の強さを感知することができて、感知された結果に応じた出力信号を出力することができる。
【0953】
第1位置センサー2170は、ハウジング2140に配置される回路基板2190に装着されて、ハウジング2140に固定されることができる。例えば、第1位置センサー2170は、ハウジング2140の装着溝2014b内に配置されることができて、手振れ補正時、ハウジング2140と共に移動することができる。
【0954】
第1位置センサー2170は、回路基板2190の第1面2019bに配置されることができる。他の実施例では、第1位置センサー2170は、回路基板2190の第2面2019aに配置されてもよい。
【0955】
第1位置センサー2170は、ホールセンサー(Hall sensor)61、及びドライバー(Driver)2062を含むことができる。
【0956】
例えば、ホールセンサー2061は、シリコン系列からなり、周囲温度が増加するほどホールセンサー2061の出力(VH)は増加することができる。例えば、周囲温度は、レンズ駆動装置の温度、例えば、回路基板2190の温度、ホールセンサー2061の温度、またはドライバー2062の温度であり得る。
【0957】
また他の実施例で、ホールセンサー2061はGaAsからなり、周囲温度に対してホールセンサー2061の出力(VH)は減少することができる。例えば、他の実施例では、ホールセンサー2061の出力は周囲温度に対して約-0.06%/℃の傾きを有することができる。
【0958】
第1位置センサー2170は、周囲温度を感知することができる温度センシング素子2063をさらに含んでもよい。温度センシング素子2063は、第1位置センサー2170周囲の温度を測定した結果に応じた温度感知信号(Ts)をドライバー2062に出力することができる。
【0959】
例えば、第1位置センサー2170のホールセンサー2061は、第2マグネット2180の磁気力の強さを感知した結果に応じた出力(VH)を発生することができる。例えば、第1位置センサー2170の出力の大きさは、第2マグネット2180の磁気力の強さに比例することができる。
【0960】
ドライバー2062はホールセンサー2061を駆動する駆動信号(dV)、及び第1コイル2120を駆動するための駆動信号(Id1)を出力することができる。
【0961】
例えば、プロトコル(protocol)を利用したデータ通信、例えば、I2C通信を利用してドライバー2062は制御部2830、2780からクロック信号(SCL)、データ信号(SDA)、電源信号(VDD、GND)を受信することができる。
【0962】
ここで第1電源信号(GND)は、グラウンド電圧または0[V]であってよく、第2電源信号(VDD)は、ドライバー2062を駆動するための既設定された電圧であってよく、直流電圧または/及び交流電圧であってよいが、これに限定されない。
【0963】
ドライバー2062は、クロック信号(SCL)、及び電源信号(VDD、GND)を利用してホールセンサー2061を駆動するための駆動信号(dV)、及び第1コイル2120を駆動するための駆動信号(Id1)を生成することができる。
【0964】
第1位置センサー2170は、クロック信号(SCL)、データ信号(SDA)、電源信号(VDD、GND)を送受信するための四つの端子及び第1コイル2120に駆動信号を提供するための二つの端子を含むことができる。
【0965】
またドライバー2062は、ホールセンサー2061の出力(VH)を受信して、プロトコル(protocol)を利用したデータ通信、例えば、I2C通信を利用して、ホールセンサー2061の出力(VH)に関するクロック信号(SCL)及びデータ信号(SDA)を制御部2830、2780に伝送することができる。
【0966】
またドライバー2062は、温度センシング素子2063が測定した温度感知信号(Ts)を受信して、プロトコル(protocol)を利用したデータ通信、例えば、I2C通信を利用して温度感知信号(Ts)を制御部2830、2780に伝送することができる。
【0967】
制御部2830、2780は、第1位置センサー2170の温度センシング素子2063によって測定された周囲温度変化に基づいてホールセンサー2061の出力(VH)に対する温度補償を行うことができる。
【0968】
例えば、ホールセンサー2061の駆動信号(dV)、またはバイアス信号が1[mA]の時、第1位置センサー2170のホールセンサー2061の出力(VH)は、-20[mV]~+20[mV]であり得る。
【0969】
尚、周囲の温度変化に対して負の傾きを有するホールセンサー2061の出力(VH)に対する温度補償の場合、第1位置センサー2170のホールセンサー2061の出力(VH)は、0[mV]~+30[mV]であり得る。
【0970】
第1位置センサー2170のホールセンサー2061の出力をxy座標系に表示する時、第1位置センサー2170のホールセンサー2061の出力範囲を第1四分面(例えば、0[mV]~+30[mV])にする理由は下記のとおりである。
【0971】
周囲温度変化に応じてxy座標系の第1四分面のホールセンサー2061の出力と第3四分面でのホールセンサー2061の出力は互いに反対方向に移動するので、第1及び第3四分面をともにAF駆動制御区間で用いる場合に、ホールセンサーの正確度及び信頼性が落ちることがある。従って周囲温度変化に応じた補償を正確にするために、第1四分面の一定範囲を第1位置センサー2170のホールセンサー2061の出力範囲とすることができる。
【0972】
第1位置センサー2170は、二つの電源信号(VDD、GND)、クロック信号(SCL)、及びデータ(SDA)のための第1~第4端子、及び第1コイル2120に駆動信号を提供するための第5及び第6端子を含むことができる。
【0973】
第1位置センサー2170の第1~第4端子は、回路基板2190の第1~第4端子B1~B4中対応するいずれかと電気的に連結されることができて、第1位置センサー2170の第5及び第6端子は、回路基板2190の第5及び第6端子B5、B6中対応するいずれかと電気的に連結されることができる。
【0974】
他の実施例で、第1位置センサー2170は、ホールセンサーなどのような位置検出センサー単独で実現されてもよい。この場合、第1位置センサー2170は、電源信号が入力される二つの入力端子と出力信号を出力するための二つの出力端子を含むことができ、第1コイル2120には、外部から回路基板2250を介して駆動信号が提供されることができる。
【0975】
回路基板2190の第1~第4端子B1~B4は、上部弾性ユニット2150-1~2150-4と支持部材2220-1~2220-4によって回路基板2250の端子(2251-1~2251-n、n>1の自然数)と電気的に連結されることができて、これによって第1位置センサー2170は、回路基板2250の端子(2251-1~2251-n、例えば、n=4)と電気的に連結されることができる。
【0976】
また回路基板2190の第5及び第6端子B5、B6は、下部弾性ユニット2160-1、2160-2と結合されることができて、下部弾性ユニット2160-1、2160-2によって第1位置センサー2170は、第1コイル2120と電気的に連結されることができる。
【0977】
例えば、回路基板2190の第5端子B5は、第1下部弾性ユニット2160-1に結合されることができて、回路基板2190の第6端子B6は、第2下部弾性ユニット2160-2に結合されることができる
【0978】
次に上部弾性部材2150、下部弾性部材2160、及び支持部材2220について説明する。
【0979】
図53は、図46に図示された上部弾性部材2150を示して、図54は、図46に図示された下部弾性部材2160を示して、図55は、上部弾性部材2150、下部弾性部材2160、ベース2210、支持部材2220、第2コイル2230、及び回路基板2250の結合斜視図を示して、図56は、回路基板2190の第1~第4端子B1~B4と上部弾性ユニット2150-1~2150-4との間の結合を示して、図57は、回路基板2190の第5及び第6端子B5、B6と下部弾性ユニット2160-1、2160-2の結合を示して、図58は、第2コイル2230、回路基板2250、ベース2210、及び第2位置センサー2240の分離斜視図を示して、図59は、第2コイル2230及び回路基板2190の底面図であり、図60は、第2コイル2230と結合された回路基板2250の底面図である。
【0980】
図53図60を参照すると、上部弾性部材2150は、ボビン2110の上部、上端、または上面と結合されることができて、下部弾性部材2160は、ボビン2110の下部、下端、または下面と結合されることができる。
【0981】
例えば、上部弾性部材2150は、ボビン2110の上部、上端、または上面とハウジング2140の上部、上端、または上面と結合されることができて、下部弾性部材2160は、ボビン2110の下部、下端、または下面とハウジング2140の下部、下端、または下面と結合されることができる。
【0982】
上部弾性部材2150及び下部弾性部材2160は、ハウジング2140に対してボビン2110を弾性支持することができる。
【0983】
支持部材2220は、ハウジング2140をベース2210に対して光軸と垂直な方向に移動可能に支持することができ、上部または下部弾性部材2150、2160中少なくとも一つと回路基板2250を電気的に連結することができる。
【0984】
図53を参照すると、上部弾性部材2150は、互いに電気的に分離した複数の上部弾性ユニット2150-1~2150-4を含むことができる。図55では、電気的に分離した四つの上部弾性ユニットを図示するが、その個数がこれに限定されず、3個以上であってもよい。
【0985】
第1~第4上部弾性ユニット2150-1~2150-4の各々は、回路基板2190の第1~第4端子B1~B4中対応するいずれかと直接結合されて電気的に連結されることができる。
【0986】
回路基板2190が配置されたハウジング2140の第1側部2141-1に複数個の上部弾性ユニットの各々の一部が配置されることができて、ハウジング2140の第1側部2141-1を除いた残りの第2~第4側部2141-2~2141-4の各々に少なくとも一つの上部弾性ユニットが配置されることができる。
【0987】
上部弾性部材2150は、ハウジング2140と結合される第1外側フレーム2152を含むことができる。
【0988】
第1~第4上部弾性ユニット2150-1~2150-4の各々は、ハウジング2140と結合される第1外側フレーム2152を含むことができる。
【0989】
第1~第4上部弾性ユニット2150-1~2150-4中少なくとも一つは、ボビン2110と結合される第1内側フレーム2151、及び第1内側フレーム2151と第1外側フレーム2152を連結する第1フレーム連結部2153をさらに含むことができる。
【0990】
図53の実施例では、第1及び第2上部弾性ユニット2150-1、2150-2の各々は、第1外側フレームだけを備えて、第1内側フレーム及び第1フレーム連結部は備えないことがあり、第1及び第2上部弾性ユニット2150-1、2150-2の各々は、ボビン2110から離隔することができる。
【0991】
第3及び第4上部弾性ユニット2150-3、2150-4の各々は、第1内側フレーム2151、第1外側フレーム、及び第1フレーム連結部2153を含むことができるが、これに限定されない。
【0992】
例えば、第3及び第4上部弾性ユニット2150-3、2150-4の第1内側フレーム2151には、ボビン2110の第1結合部2113と結合されるためのホール2152aが設けられるが、これに限定されない。例えば、第1内側フレーム2151のホール2152aは、ボビン2110の第1結合部2113とホール2152aとの間に接着部材が入り込むための少なくとも一つの切開部251aを有することができる。
【0993】
第1~第4上部弾性部材2150-1~2150-4の第1外側フレーム2152には、ハウジング2140の第1結合部2143と結合されるためのホール2152aが設けられることができる。
【0994】
第1~第4上部弾性ユニット2150-1~2150-4の各々の第1外側フレーム2151は、ハウジング2140と結合される本体部、及び回路基板2190の第1~第4端子B1~B4中対応するいずれかと連結される連結端子P1~P4を含むことができる。ここで連結端子P1~P4は、「延長部」と代替して表現されてもよい。例えば、支持部材2220は第1外側フレーム2151の本体部と結合されることができる。
【0995】
第1~第4上部弾性ユニット2150-1~2150-4の各々の第1外側フレーム2151は、ハウジング2140と結合される第1結合部2520、支持部材2220-1~2220-4中対応するいずれかと結合される第2結合部2510、第1結合部2520と第2結合部2510を連結する連結部2530、及び第2結合部2510と連結されてハウジング2140の第1側部2141-1に拡張される延長部P1~P4を含むことができる。
【0996】
第1~第4上部弾性ユニット2150-1~2150-4の各々の本体部は、第1結合部2520を含むことができる。また、第1~第4上部弾性ユニット2150-1~2150-4の各々の本体部は、第2結合部2510及び連結部2530中少なくとも一つをさらに含むことができる。
【0997】
例えば、はんだまたは伝導性接着部材によって第1支持部材2220-1の一端は、第1上部弾性ユニット2150-1の第2結合部2510と結合されることができて、第2支持部材2220-2の一端は、第2上部弾性ユニット2150-1の第2結合部2510と結合されることができて、第3支持部材2220-3の一端は、第3上部弾性ユニット2150-3の第2結合部2510と結合されることができて、第4支持部材2220-4の一端は、第4上部弾性ユニット2150-4の第2結合部2510と結合されることができる。
【0998】
第2結合部2510は、支持部材2220-1~2220-4が通過するホール2052を備えることができる。ホール2052を通過した支持部材2220-1~2220-4の一端は、伝導性接着部材またははんだ2901(図55参照)によって第2結合部2510に直接結合されることができて、第2結合部2510と支持部材2220-1~2220-4は、電気的に連結されることができる。
【0999】
例えば、第2結合部2510は、支持部材2220-1~2220-4との結合のために、はんだ2901が配置される領域として、ホール2052及びホール2052周囲の一領域を含むことができる。
【1000】
第1結合部2520は、ハウジング2140(例えば、コーナー部2142-1~2142-4)と結合される少なくとも一つの結合領域(例えば、2005a、2005b)を含むことができる。
【1001】
例えば、第1結合部2520の結合領域(例えば、2005a、2005b)は、ハウジング2140の第1結合部2143と結合される少なくとも一つのホール2152aを含むことができる。
【1002】
例えば、結合領域2005a、2005bの各々は、一つ以上のホールを備えることができ、ハウジング2140のコーナー部2142-1~2142-4には、これに対応して一つ以上の第1結合部が設けられることができる。
【1003】
例えば、ハウジング2140をいずれか一方に偏らないようにバランスが取れるように支持するために、第1~第4上側弾性ユニット2150-1~2150-4の第1結合部2520の結合領域2005a、2005bは、基準線(例えば、2501、2502)を基準に左右対称であってよいが、これに限定されない。
【1004】
また、ハウジング2140の第1結合部2143は、基準線(例えば、2501、2502)を基準に左右対称であってよく、基準線両側の各々に二つが設けられるが、その数がこれに限定されない。
【1005】
基準線2501、2502は、中心点2101とハウジング2140のコーナー部2142-1~2142-4の角中いずれかを通る直線であり得る。例えば、基準線2501、2502は、中心点2101とハウジング2140のコーナー部2142-1~2142-4の角中ハウジング2140の対角線方向に互いに向かい合う二つの角を通る直線であり得る。
【1006】
ここで、中心点2101は、ハウジング2140の中央、ボビン2110の中央、または上部弾性部材2150の中央であり得る。中心点2101は、前記構成(2140、2110、または2150)の空間的な中央であり得る。
【1007】
また例えば、ハウジング2140のコーナー部の角は、ハウジング2140のコーナー部の中央に整列または対応する角であり得る。
【1008】
図53の実施例で、第1結合部2520の結合領域2005a、2005bの各々は、ホール2152aを含むように実現されるか、これに限定されず、他の実施例で、結合領域は、ハウジング2140と結合するのに十分な様々な形態、例えば、溝形態などで実現されてもよい。
【1009】
例えば、第1結合部2520のホール2152aは、ハウジング2140の第1結合部2143とホール2152aとの間に接着部材が入り込むための少なくとも一つの切開部2052aを有することができる。
【1010】
連結部2530は、第2結合部2510と第1結合部2520を互いに連結することができる。
【1011】
例えば、連結部2530は、第2結合部2510と第1結合部2520の結合領域2005a、2005bを連結することができる。
【1012】
例えば、連結部2530は、第1~第4上側弾性ユニット2150-1~2150-4の各々の第1結合部2520の第1結合領域2005aと第2結合部2510を連結する第1連結部2530a、及び第1結合部2520の第2結合領域2005bと第2結合部2510を連結する第2連結部2530bを含むことができる。
【1013】
例えば、第1外側フレーム2151は、第1結合領域2005aと第2結合領域2005bを直接連結する連結領域2005cを含むことができるが、これに限定されない。
【1014】
第1及び第2連結部2530a、2530bの各々は、少なくとも一度折り曲げられる折り曲げ部または少なくとも一度曲がる曲線部を含むことができるが、これに限定されず、他の実施例では、直線形態であってもよい。
【1015】
連結部2530の幅は、第1結合部2520の幅よりも小さくてよい。また、連結部2530の幅は、第1結合部の幅(または直径)よりも小さくてよい。他の実施例では、連結部2530の幅は、第1結合部2520の幅と同じであってもよく、第1結合部の幅(または直径)と同じであってもよい。
【1016】
例えば、第1結合部2520は、ハウジング2140のコーナー部2142-1~2142-4の上面と接触できて、ハウジング2140のコーナー部2142-1~2142-4によって支持されることができる。例えば、連結部2530は、ハウジング2140の上面によって支持されなく、ハウジング2140から離隔することができる。また、振動による発振を防止するために、連結部2530とハウジング2140との間の空いた空間にはダンパー(damper、図示せず)が満たされてもよい。
【1017】
第1及び第2連結部2530a、2530bの各々の幅は、第1結合部2520の幅よりも狭くてよく、これによって連結部2530は、第1方向への動きが容易になり、これによって上部弾性ユニット2150-1~2150-4に印加される応力、及び支持部材2220-1~2220-4に印加される応力を分散させることができる。
【1018】
第1及び第2上部弾性ユニット2150-1、2150-2の第1外側フレームの第1及び第2延長部P1、P2の各々は、第1結合部2520(例えば、第1結合領域2005a)からハウジング2140の第1側部2141-1に位置した回路基板2190の第1及び第2端子B1、B2中対応するいずれかに向かって延びることができる。
【1019】
第3上部弾性ユニット2150-3の第1結合部2520は、ハウジング2140の第4側部2141-4及び第2コーナー部2142-2の少なくとも一つと連結される少なくとも一つの結合領域2006a、2006bをさらに含むことができる。
【1020】
また第4上部弾性ユニット2150-4の第1結合部2520は、ハウジング2140の第3側部2141-3及び第1コーナー部2142-1の少なくとも一つと連結される少なくとも一つの結合領域2006c、2006dをさらに含むことができる。
【1021】
第3及び第4上部弾性弾性ユニット2150-3、2150-4の第1外側フレームの第3及び第4延長部P3、P4の各々は、第1結合部2520(例えば、結合領域2006b、2006d)からハウジング2140の第1側部2141-1に位置した回路基板2190の第3及び第4端子B3、B4中対応するいずれかに向かって延びることができる。
【1022】
第1~第4延長部P1~P4各々の一端は、はんだ付けまたは導電性接着部材によって回路基板2190の第1~第4端子B1~B4中対応するいずれかに結合されることができる。
【1023】
第1及び第2延長部P1、P2の各々は、直線形態のライン形状であってよいが、これに限定されず、他の実施例では、折り曲げられたり曲線形態の部分を含んでもよい。
【1024】
回路基板2190の第3及び第4端子B3、B4中対応するいずれかと結合を容易にするために、第3及び第4延長部P3、P4は、折り曲げられる又は曲がった部分を含むことができる。
【1025】
第3上部弾性ユニット2150-3の第1外側フレームは、第1結合部2520と延長部P3との間に連結されて、ハウジング2140の第4側部2141-4と第2コーナー部2142-2に位置する第1延長フレーム2154-1をさらに含むことができる。
【1026】
ハウジング2140との結合力を強化して、第3上部弾性ユニット2150-3が浮くのを防止するために、第1延長フレーム2154-1は、ハウジング2140と結合される少なくとも一つの結合領域2006a、2006bを含むことができ、結合領域2006a、2006bは、ハウジング2140の第1結合部2143と結合されるためのホールを備えることができる。
【1027】
第4上部弾性ユニット2150-4の第1外側フレームは、第1結合部2520と延長部P4との間に連結されて、ハウジング2140の第3側部2141-3と第1コーナー部2142-1に位置する第2延長フレーム2154-2をさらに含むことができる。
【1028】
ハウジング2140との結合力を強化して、第4上部弾性ユニット2150-4が浮くのを防止するために、第2延長フレーム2154-2は、ハウジング2140と結合される少なくとも一つの結合領域2006c、2006dを含むことができ、結合領域2006c、2006dは、ハウジング2140の第1結合部2143と結合されるためのホールを備えることができる。
【1029】
図53では、第3上部弾性ユニット2150-3及び第4上部弾性ユニット2150-4の各々は、二つの第1フレーム連結部を含むが、これに限定されず、第1フレーム連結部の個数は一つまたは三つ以上であり得る。
【1030】
上述した通り、第1~第4上部弾性ユニットの各々は、ハウジング2140の第1側部2141-1上に配置された延長部P1~P4を含むことができ、延長部P1~P4によって回路基板2190の本体部S1に設けられた第1~第4端子B1~B4に上部弾性ユニット2150-1~2150-4が容易に結合されることができる。
【1031】
ハウジング2140の第1側部2141-1に配置される回路基板2190の本体部S1に設けられた四つの端子B1~B4が、第1~第4上部弾性ユニット2150-1~2150-4と電気的に直接連結される構造であるため、ハウジング2140の第1側部2141-1に第1~第4上部弾性ユニット2150-1~2150-4の各々の第1外側フレーム2151の一部が配置されることができる。
【1032】
上部弾性ユニット2150-1~2150-4の各々は、ハウジング2140のコーナー部2142-1~2142-4中対応するいずれかに配置されるか結合されることができて、ハウジング2140の第1側部2141-1に延びる延長部P1~P4を備えることができる。
【1033】
図56を参照すると、上部弾性ユニット2150-1~2150-4の各々の延長部P1~P4は、はんだ(solder)等の伝導性接着部材271によって回路基板2190の本体部S1に設けられた四つの端子B1~B4中対応するいずれかに直接結合されることができる。
【1034】
第1上部弾性ユニット2150-1の第1外側フレーム2151は、ハウジング2140の第1コーナー部2142-1に配置されることができて、第2上部弾性ユニット2150-2の第1外側フレーム2151は、ハウジング2140の第2コーナー部2142-2に配置されることができて、第3上部弾性ユニット2150-3の第1外側フレーム2151は、ハウジング2140の第3コーナー部2142-3に配置されることができて、第4上部弾性ユニット2150-4の第1外側フレーム2151は、ハウジング2140の第4コーナー部2142-4に配置されることができる。
【1035】
第3上部弾性ユニット2150-3の一部は、第1回路基板2190の第1溝2090a内に配置されることができて、第3上部弾性ユニット2150-3の前記一部の終端は、回路基板2190の第3端子B3に結合されるようになる。
【1036】
第4上部弾性ユニット2150-4の一部は、第1回路基板2190の第2溝2090b内に配置されることができて、第4上部弾性ユニット2150-4の一部の終端は、回路基板2190の第4端子B4に結合されることができる。
【1037】
第3上部弾性ユニット2150-3の第3延長部P3は、回路基板2190の第1溝2090aを通過して回路基板2190の第3端子B3に向かって延びることができて、少なくとも2度折り曲げられることができる。
【1038】
また、第4上部弾性ユニット2150-4の第4延長部P4は、回路基板2190の第2溝2090bを通過して回路基板2190の第4端子B4に向かって延びることができて、少なくとも2度折り曲げられることができる。
【1039】
第3上部弾性ユニット2150-3の第3延長部P3(または「第3連結端子」)は、少なくとも二つの折り曲げ領域2002a、2002bを含むことができる。
【1040】
例えば、第3上部弾性ユニット2150-3の第3延長部P3は、第3上部弾性ユニット2150-3の第1結合部2520(例えば、、結合領域26b)から延びる第1部分2001a、第1部分2001aで折り曲げられる第1折り曲げ領域2002a(または「第1折り曲げ部」)、第1折り曲げ領域2002aから延びる第2部分2001b、第2部分2001bで折り曲げられる第2折り曲げ領域2002b(または「第2折り曲げ部」)、及び第2折り曲げ領域2002bから第3端子B3方向に延びる第3部分2001cを含むことができる。
【1041】
例えば、第3延長部P3(または第3連結端子)の第2部分2001bは、第1部分2001aで折り曲げられることができて、第3部分2001cは、第2部分2001bで折り曲げられることができる。
【1042】
第3延長部P3の第2部分2001bは、第1折り曲げ領域2002aと第2折り曲げ領域2002bとの間に配置されて、第1及び第2折り曲げ領域2002a、2002bを連結することができる。
【1043】
例えば、第3延長部P3の第1部分2001a及び第3部分2001cの各々は、ハウジング2140の第2コーナー部2142-2から第1コーナー部2142-1に向かう方向に延びることができる。例えば、第3延長部P3の第2部分2001bは、ハウジング2140の内側面から外側面方向に延びることができる。
【1044】
第3上部弾性ユニット2150-3の第3延長部P3の一部(例えば、第2部分2001b)は、回路基板2190の第1溝2090a内に位置するかまたは第1溝2090aを通過することができる。
【1045】
第4上部弾性ユニット2150-4の第4延長部P4(または「第4連結端子」)は、少なくとも二つの折り曲げ領域2002c、2002dを含むことができる。
【1046】
例えば、第4上部弾性ユニット2150-4の第4延長部P4は、第4上部弾性ユニット2150-4の第1結合部2520(例えば、結合領域26d)から延びる第4部分2001d、第4部分2001dで折り曲げられる第3折り曲げ領域2002c(または「第3折り曲げ部」)、第3折り曲げ領域2002cから延びる第5部分2001E、第5部分2001Eで折り曲げられる第4折り曲げ領域2002d(または「第4折り曲げ部」)、及び第4折り曲げ領域2002dから第4端子B4方向に延びる第6部分2001fを含むことができる。
【1047】
例えば、第4延長部P4(または第4連結端子)の第5部分2001Eは、第4部分2001dで折り曲げられることができて、第6部分2001fは、第5部分2001Eで折り曲げられることができる。
【1048】
第4延長部P4の第5部分2001Eは、第3折り曲げ領域2002cと第4折り曲げ領域2002dとの間に配置されて、第3及び第4折り曲げ領域2002c、2002dを連結することができる。
【1049】
例えば、第4延長部P4の第4部分2001d及び第6部分2001fの各々は、ハウジング2140の第1コーナー部2142-1から第2コーナー部2142-2に向かう方向に延びることができる。例えば、第4延長部P4の第5部分2001Eは、ハウジング2140の内側面から外側面方向に延びることができる。
【1050】
第4上部弾性ユニット2150-4の第4延長部P4の一部(例えば、第5部分2001e)は、回路基板2190の第2溝2090b内に位置するかまたは第2溝2090bを通過することができる。
【1051】
図54を参照すると、下部弾性部材2160は、複数の下部弾性ユニット2160-1、2160-2を含むことができる。
【1052】
例えば、第1及び第2下部弾性ユニット2160-1、2160-2の各々は、ボビン2110の下部、下面、または下端に結合または固定される第2内側フレーム2161、ハウジング2140の下部、下面、または下端に結合または固定される第2外側フレーム2162-1~2162-3、及び第2内側フレーム2161と第2外側フレーム2162-1~2162-3を互いに連結する第2フレーム連結部2163を含むことができる。
【1053】
第2内側フレーム2161には、ボビン2110の第2結合部2117と結合されるためのホール2161aが設けられることができて、第2外側フレーム2162-1~2162-3には、ハウジング2140の第2結合部2149と結合されるためのホール2162aが設けられることができる。
【1054】
例えば、第1及び第2下部弾性ユニット2160-1、2160-2の各々は、ハウジング2140と結合される三つの第2外側フレーム2162-1~2162-3及び二つの第2フレーム連結部2163を含むことができるが、これに限定されない。他の実施例では、第1及び第2下部弾性ユニットの各々は、一つ以上の第2外側フレームと一つ以上の第2フレーム連結部を含むことができる。
【1055】
第1及び第2下部弾性ユニット2160-1、2160-2の各々は、第2外側フレーム2162-1~2162-3を互いに連結する連結フレーム2164-1、2164-2を含むことができる。
【1056】
連結フレーム2164-1、2164-2の各々の幅は、第2外側フレーム2162-1~2162-3の幅よりも小さくてよいが、これに限定されない。
【1057】
連結フレーム2164-1、2164-2は、第2コイル2230及び第1マグネット2130との空間的干渉を避けるために、コイルユニット2230-1~2230-4及びマグネット2130-1~2130-4を基準にコイルユニット2230-1~2230-4及びマグネット2130-1~2130-4の外側に位置することができる。この時、コイルユニット2230-1~2230-4及びマグネット2130-1~2130-4の外側は、コイルユニット2230-1~2230-4及びマグネット2130-1~2130-4を基準にボビン2110の中心またはハウジング2140の中心が位置した領域の反対側であり得る。
【1058】
また例えば、連結フレーム2164-1、2164-2は、光軸方向にコイルユニット2230-1~2230-4または/及びマグネット2130-1~2130-4とオーバーラップされないように位置することができるが、これに限定されず、他の実施例では、連結フレーム2164-1、2164-2の少なくとも一部は、光軸方向にコイルユニット2230-1~2230-4または/及びマグネット2130-1~2130-4に整列される又はオーバーラップされてもよい。
【1059】
上部弾性ユニット2150-1~2150-4及び下部弾性ユニット2160-1、2160-2は、板バネからなるが、これに限定されず、コイルバネなどで実現されてもよい。前記表現された「弾性ユニット(例えば、2150または2160)」は「バネ」と代替して表現されることができて、「外側フレーム(例えば、2152または2162)」は「外側部」と代替して表現されることができて、「内側フレーム(例えば、2151または2161)」は、「内側部」と代替して表現されることができて、支持部材(例えば、2220)は、ワイヤーと代替して表現されることができる。
【1060】
次に支持部材2220-1~2220-4について説明する。
支持部材2220-1~2220-4は、ハウジング2140のコーナー部2142-1~2142-4に配置されることができて、上部弾性ユニット2150-1~2150-4と回路基板2250を互いに連結することができる。
【1061】
支持部材2220-1~2220-4の各々は、第1~第4上部弾性ユニット2150-1~2150-4中対応するいずれかと結合されることができて、第1~第4上部弾性ユニット2150-1~2150-4中対応するいずれかと回路基板2250の端子(2251-1~2251-n、例えば、n=4)中対応するいずれかを電気的に連結することができる。
【1062】
支持部材2220-1~2220-4は、ハウジング2140と離隔することができて、ハウジング2140に固定されるのではなく、支持部材2220-1~2220-4の一端は、上部弾性ユニット2150-1~2150-4の第2結合部2510に直接連結または結合されることができる。また、支持部材2220-1~2220-4の他端は、回路基板2250に直接連結または結合されることができる。
【1063】
例えば、支持部材2220-1~2220-4は、ハウジング2140のコーナー部2142-1~2142-4に設けられたホール2147を通過することができるが、これに限定されない。他の実施例では、支持部材は、ハウジング2140の側部2141-1~2141-4とコーナー部2142-1~2142-4の境界線に隣接して配置されることができて、ハウジング2140のコーナー部2142-1~2142-4を通過できなくてもよい。
【1064】
第1コイル2120は、第1及び第2下部弾性ユニット2160-1、2160-2に電気的に連結されることができる。
【1065】
例えば、第1コイル2120は、第1及び第2下部弾性ユニット2160-1、2160-2の第2内側フレーム中対応するいずれかに直接連結または結合されることができる。例えば、第1下部弾性ユニット2160-1の第2内側フレーム2161は、第1コイル2120の一端と結合される第1ボンディング部2043aを含むことができて、第2下部弾性ユニット2160-2の第2内側フレーム2161は、第1コイル2120の他端と結合される第2ボンディング部243bを含むことができる。第1及び第2ボンディング部2043aの各々には、コイル2120をガイドするだめ溝2008aを備えることができる。
【1066】
第1支持部材2220-1は、ハウジング2140の第1コーナー部2142-1に配置されることができて、第1上部弾性ユニット2150-1の第2結合部2510と結合されることができる。
【1067】
第2支持部材2220-2は、ハウジング2140の第2コーナー部2142-2に配置されることができて、第2上部弾性ユニット2150-2の第2結合部2510と結合されることができる。
【1068】
第3支持部材2220-3は、ハウジング2140の第3コーナー部2142-3に配置されることができて、第3上部弾性ユニット2150-3の第2結合部2510と結合されることができる。
【1069】
第4支持部材2220-4は、ハウジング2140の第4コーナー部2142-4に配置されることができて、第4上部弾性ユニット2150-4の第2結合部2510と結合されることができる。
【1070】
回路基板2190の第1端子B1は、第1支持部材2220-1と電気的に連結されることができて、回路基板2190の第2端子B2は、第2支持部材2220-2と電気的に連結されることができて、回路基板2190の第3端子B3は、第3支持部材2220-3と電気的に連結されることができて、回路基板2190の第4端子B4は、第4支持部材2220-4と電気的に連結されることができる。
【1071】
第1~第4支持部材2220-1~2220-4の各々は、回路基板2250の第1~第4端子(例えば、251-1~251-n、n=4)中対応するいずれかと電気的に連結されることができる。
【1072】
例えば、回路基板2250の第1及び第2端子2251-1、2251-2を介して第1及び第2支持部材2220-1、2220-2には電源信号(VDD、GND)が提供されることができる。
【1073】
例えば、第1及び第2支持部材2220-1、2220-2と第1及び第2上部弾性ユニット2150-1、2150-2を介して回路基板2190の第1及び第2端子B1、B2には電源信号(VDD、GND)が提供されることができる。尚第1位置センサー2170は、回路基板2190の第1及び第2端子B1、B2を介して電源信号(VDD、GND)の提供を受けることができる。
【1074】
例えば、回路基板2190の第1端子B1は、VDD端子とGND端子中いずれかの端子であってよく、回路基板2190の第2端子B2は、VDD端子とGND端子中残りの一つの端子であり得る。
【1075】
また、回路基板2250の第3及び第4端子2251-3~251-4を介して第3及び第4支持部材2220-3、220-4には、クロック信号(SCL)とデータ信号(SDA)が提供されることができる。
【1076】
第3及び第4支持部材2220-3、2220-4と第3及び第4上部弾性ユニット2150-3、2150-4を介して回路基板2190の第3及び第4端子B3、B4には、クロック信号(SCL)とデータ信号(SDA)が提供されることができる。尚第1位置センサー2170は、回路基板2190の第3及び第4端子B3、B4を介してクロック信号(SCL)とデータ信号(SDA)の提供を受けることができる。
【1077】
例えば、回路基板2250の第1端子2251-1、第1支持部材2220-1、第1上部弾性ユニット2150-1、及び回路基板2190の第1端子B1を介して第1位置センサー2170に電源信号(VDD)が提供されることができる。回路基板2250の第2端子2251-2、第2支持部材2220-2、第2上部弾性ユニット2150-2、及び回路基板2190の第2端子B2を介して第1位置センサー2170に電源信号(GND)が提供されることができる。
【1078】
また例えば、回路基板2250の第3端子2251-3、第3支持部材2220-3、第3上部弾性ユニット2150-3、及び回路基板2190の第3端子B3を介して第1位置センサー2170にクロック信号(SCL)が提供されることができる。回路基板2250の第4端子2251-4、第4支持部材2220-4、第4上部弾性ユニット2150-4、及び回路基板2190の第4端子B4を介して第1位置センサー2170にデータ信号(SDA)が提供されることができる。
【1079】
回路基板2190の第5及び第6端子B5、B6の各々は、第1及び第2下部弾性ユニット2160-1、2160-2中対応するいずれか一つの第2外側フレーム2162-1に連結または結合される。
【1080】
第1下部弾性ユニット2160-1の第2外側フレーム2162-1は、はんだ付けまたは伝導性接着部材によって回路基板2190の第5端子B5が結合されるための第1ボンディング部2081aを備えることができる。また、第2下部弾性ユニット2160-2の第2外側フレーム2162-1は、はんだ付けまたは伝導性接着部材によって回路基板2190の第6端子B5が結合されるための第2ボンディング部2081bを備えることができる。
【1081】
例えば、第1下部弾性ユニット2160-1の第2外側フレーム2162-1は、回路基板2190の第5端子B5が挿入または配置される第1ホール2082a(または第1溝)を備えることができて、第2下部弾性ユニット2160-2の第2外側フレーム2162-1は、回路基板2190の第6端子B6が挿入または配置される第2ホール2082b(または第2溝)を備えることができる。
【1082】
例えば、第1及び第2ホール2082a、2082bの各々は、第2外側フレーム2161-1を貫通することができて、第2外側フレーム2161-1の一側面に開放される開口を有することができるが、これに限定されず、他の実施例では、第2外側フレーム2161-1の一側面に開放される開口を有さなくてもよい。
【1083】
回路基板2190の第5端子B5(または第6端子B6)が、第1下部弾性ユニット2160-1の第2外側フレーム2162-1の第1溝2082a(または第2溝2082b)内に挿入された状態で、はんだ付けまたは伝導性接着部材によって第5端子B5(または第6端子B6)が第1溝2082a(または第2溝2082b)が設けられた第1ボンディング部2081a(または第2ボンディング部2081b)と結合されるので、結合面積を増加させて両者間の結合力とはんだ付け性を向上させることができる。
【1084】
図57を参照すると、第5及び第6端子B5、B6の各々の一端(例えば、下端または下面)は、第1及び第2下部弾性ユニット2160-1、2160-2の第2外側フレーム2162-1の下端または下面よりも低く位置することができる。図57は、底面図であるため、第5及び第6端子B5、B6の各々の下面が、第2外側フレーム2162-1の下端または下面よりも低く位置するものと表現されることができる。これは、第5及び第6端子B5、B6の各々の一端と第1及び第2下部弾性ユニット2160-1、2160-2の第1及び第2ボンディング部2081a、2081bとの間のはんだ付け性を向上させるためである。
【1085】
また図57を参照すると、ハウジング2140は、第1側部2141-1の下面から陥没する溝2031を含むことができる。例えば、ハウジング2140の溝2031の底面は、光軸方向にハウジング2140の下面と段差を有することができる。例えば、ハウジング2140の溝2031の底面は、ハウジング2140の下面よりも高く位置することができる。
【1086】
ハウジング2140の溝2031は、光軸方向に第1及び第2下部弾性ユニット2160-1、2160-2の第1及び第2ボンディング部2081a、2081bとオーバーラップされることができる。
【1087】
また、ハウジング2140の溝2031は、光軸方向に第1及び第2下部弾性ユニット2160-1、2160-2の第2外側フレーム2162-1のホール2082a、2082bとオーバーラップされてもよいが、これに限定されず、他の実施例では、両者はオーバーラップされなくてもよい。
【1088】
ハウジング2140の溝2031によって回路基板2190の第5及び第6端子B5、B6がハウジング2140から開放される面積を増加させることができて、はんだまたは伝導性接着部材が安着することができる空間を確保することができて、はんだ付け性を向上させることができて、はんだが第2外側フレーム2162-1の下面の下へ突出する程度を低くすることができて、下部弾性ユニットの下に配置される第2コイル2230、回路基板2250、またはベース2210との空間的干渉を抑制または防止することができる。
【1089】
またハウジング2140の安着部2141aに配置された第1マグネット2130の下面2011cは、第1及び第2下部弾性ユニット2160-1、2160-2の第2外側フレーム2162-1~2162-3の下面よりも低く位置することができるが、これに限定されず、他の実施例では、第1マグネット2130の下面2011cは、第2外側フレーム2162-1~2162-3の下面またはハウジング2140の下面よりも高いか同じ高さを有してもよい。
【1090】
第1マグネット2130が第2コイル2230及び回路基板2250と離隔するようにするために、支持部材2220の他端は、第1マグネット2130の下面2011cよりも低い位置で回路基板2250(または回路部材2231)と結合されることができる。
【1091】
弾性部材2150、2160及び支持部材2220は伝導性で、弾性によって支持できる部材、例えば、サスペンションワイヤー(suspension wire)、板バネ(leaf spring)、またはコイルバネ(coil spring)等で実現されることができる。また他の実施例で、支持部材2220は上部弾性部材2150と一体で形成されてもよい。
【1092】
次にベース2210、回路基板2250、第2コイル2230、及び接着部材2290について説明する。
【1093】
図58を参照すると、ベース2210は、ボビン2110の開口、または/及びハウジング2140の開口に対応する開口(C3)を備えることができて、カバー部材2300と一致または対応する形状、例えば、四角形形状であり得る。例えば、ベース2210の開口(C3)は、光軸方向にベース2210を貫く貫通ホール形態であり得る。
【1094】
ベース2210は、カバー部材2300を接着固定する時、接着剤が塗布されることができる係止部2211を備えることができる。この時、係止部2211は、上側に結合されるカバー部材2300の側板2302をガイドすることができ、係止部2211にはカバー部材2300の側板2302の下端が接触することができる。ベース2210の係止部2211とカバー部材2300の側板2302の下端は、接着剤などによって接着、固定されることができる。
【1095】
回路基板2250の端子2251-1~2251-nが設けられた端子面2253と向かい合うベース2210の領域には、支え部2255が設けられることができる。支え部2255は、回路基板2250の端子2251-1~2251-nが形成された回路基板2250の端子面2253を支持することができる。例えば、支え部2255は、ベース2210の外側面から陥没した溝形態であってよいが、これに限定されず、他の実施例では、ベース2210の外側面と同じ平面であるか突出した形態であってもよい。
【1096】
回路基板2250の側面には、ベース2210の外側面に延長または突出する突出部2048または突起が形成されることができて、ベース2210の外側面には、回路基板2250の突出部2048に対応する位置に対応する形状を有する溝2028または結合溝が形成されることができる。回路基板2250の突出部2048は、ベース2210の溝2028に配置、結合、または安着することができる。
【1097】
ベース2210は、支持部材2220と空間的干渉を避けるための逃避部2212を備えることができる。
【1098】
例えば、ベース2210は、カバー部材2300の角に対応する角領域に逃避部2212を有することができる。逃避部2212は、支持部材2220、及び支持部材2220と回路基板2250を結合するはんだ2902(図51参照)との空間的干渉を避けるための溝、またはホールなどの形態であり得る。
【1099】
例えば、ベース2210の逃避部2212は、ベース2210のコーナーの外側面からベース2210の中心方向に陥没する凹溝形態であり得る。ベース2210の逃避部2212は、ベース2210の上面と下面に開放されることができる。
【1100】
例えば、ベース2210の逃避部2212は、回路基板2250の下面の一部領域(例えば、第1領域または角領域)を露出することができる。他の実施例では、ベース2210の逃避部は、回路部材2231の下面の一部領域(例えば、角領域)を露出してもよい。
【1101】
接着部材(図示せず)によってカバー部材2300の角の内側面とベース2210の逃避部2212は、互いに結合されることができる。
【1102】
ベース2210の上面には、第2位置センサー2240が配置されることができる安着溝2215-1、215-2が設けられることができる。
【1103】
例えば、ベース2210の第1安着溝2215-1は、ベース2210のいずれか一つのコーナーに設けられるいずれか一つの逃避部に隣接して形成されることができて、ベース2210の第2安着溝2215-2は、ベース2210の他のいずれか一つのコーナーに設けられる他のいずれか一つの逃避部に隣接して形成されることができる。
【1104】
例えば、ベース2210の第1安着溝2215-1は、ベース2210のいずれか一つの逃避部と突出部2019との間に位置するベース2210の上面に形成されることができて、第2安着溝2215-2は、ベース2210の他のいずれか一つの逃避部と突出部2019との間に位置するベース2210の上面に形成されることができる。
【1105】
また例えば、ベース2210の下面にはカメラモジュール2200のフィルター2610が設置される安着部(図示せず)が形成されてもよい。
【1106】
またベース2210の開口(C3)周囲の上面には、回路基板2250の開口(C2)、及び回路部材2231の開口(C1)と結合するための突出部2019が設けられることができる。
【1107】
ベース2210の突出部2019は、開口(C3)と同じ形状、例えば、円形であってよいが、これに限定されない。例えば、突出部2019は、一つの円形形状であってよいが、これに限定されず、互いに離隔する複数の部分を含んでもよい。
【1108】
ベース2210は、回路基板2250の結合溝2033と結合されるために上面から突出する突起2032を備えることができる。
【1109】
例えば、回路基板2250の結合溝2033は、開口(C2)によって形成される回路基板2250の内側面に形成されることができて、回路基板2250の内側面から陥没した形態であり得る。また、ベース2210の突起2032は、光軸方向に回路基板2250の結合溝2033と対応、または対向されることができて、突起2032は、回路基板2250の結合溝2033と対応または一致する形状を有することができる。例えば、突起2032は、ベース2210の突出部2019の外側面に接することができる。
【1110】
第2コイル2230は、回路基板2250の上部に配置されることができて、OIS位置センサー2240a、2240bは、回路基板2250の下に位置するベース2210の安着溝2215-1、215-2内に配置されることができる。
【1111】
第2位置センサー2240は、第1及び第2OIS位置センサー2240a、2240bを含むことができ、OIS位置センサー2240a、2240bは、光軸と垂直な方向にOIS可動部の変位を感知することができる。ここで、OIS可動部は、AF可動部、及びハウジング2140に装着される構成要素を含むことができる。
【1112】
例えば、OIS可動部は、AF可動部及びハウジング2140を含むことができ、実施例によっては第1マグネット2130をさらに含んでもよい。
【1113】
回路基板2250は、ベース2210の上面上に配置されて、ボビン2110の開口、ハウジング2140の開口、または/及びベース2210の開口(C3)に対応する開口(C2)を備えることができる。回路基板2250の開口(C2)は、貫通ホールまたは中空であり得る。
【1114】
回路基板2250の形状は、ベース2210の上面と一致または対応する形状、例えば、四角形形状であり得る。
【1115】
回路基板2250は、上面から折り曲げられて、外部から電気的信号を供給される複数個の端子(terminals.2251-1~2251-n、n>1の自然数)、またはピン(pins)が設けられる少なくとも一つの端子面2253を備えることができる。
【1116】
例えば、図59を参照すると、回路基板2250は互いに向かい合うか反対側に位置する二つの端子面2253-1、2253-2を含むことができるが、これに限定されず、端子面2253の数は一つ以上であり得る。
【1117】
第2コイル2230は、ボビン2110の下に配置されることができる。例えば、第2コイル2230は、ハウジング2140の下に配置されることができる。例えば、第2コイル2230は、マグネット2130の下に配置されることができる。
【1118】
第2コイル2230は、ハウジング2140に配置されたマグネット2130-1~2130-4と対応または対向して回路基板2250の上部に配置される。
【1119】
第2コイル2230は、ハウジング2140に配置されたマグネット2130-1~2130-4と光軸方向に対向するかまたは光軸方向にオーバーラップされるコイルユニット2230-1~2230-4を含むことができる。
【1120】
例えば、第2コイル2230は、回路部材2231と回路部材2231に形成される複数個のコイルユニット2230-1~2230-4を含むことができる。ここで回路部材2231は、「基板」、「回路基板」、または「コイル基板」等と表現されることができる。他の実施例では、第2コイル2230は、回路部材2231が省略されて、コイルユニット2230-1~2230-4を含んでもよい。
【1121】
回路部材2231の形状は、ベース2210(または回路基板2250)の上面と一致または対応する形状、例えば、四角形形状であり得る。
【1122】
例えば、四つのコイルユニット2230-1~2230-4は、多角形(例えば、四角形)の回路部材2231のコーナーまたはコーナー領域に配置または形成されることができる。コイルユニット2230-1~2230-4の各々は、光軸方向に対応するマグネット2130-1~2130-4の形状と対応するかまたは一致する形状を有することができる。
【1123】
例えば、コイルユニット2230-1~2230-4の各々は、上から見た時、光軸を基準に回転する閉曲線形状、例えば、リング形状であり得る。
【1124】
コイルユニット2230-1~2230-4の各々は、FP(Fine pattern)コイルで形成されるコイルブロック形態であってよいが、これに限定されない。
【1125】
マグネットがハウジング2140の側部に配置される実施例では。第2コイルのコイルユニットは、回路部材2231の辺に平行するように配置されることができて、ハウジングの側部に配置されるマグネットの形状と対応するか一致する形状を有することができる。
【1126】
例えば、第2コイル2230は、第2方向用の二つのコイルユニット2230-1、2230-3及び第3方向用の二つのコイルユニット2230-2、2230-4を含むことができるが、これに限定されない。
【1127】
例えば、コイルユニット2230-1、2230-3は、回路部材2231の第1対角線方向に互いに向かい合う回路部材2231のある二つのコーナー領域に配置されることができて、コイルユニット2230-2、2230-4は、回路部材2231の第2対角線方向に互いに向かい合う回路部材2231の他の二つのコーナー領域に配置されることができる。
【1128】
第1対角線方向と第2対角線方向は、互いに垂直な方向であり得る。例えば、第1対角線方向は、X軸方向であってよく、第2対角線方向はY軸方向であり得る。
【1129】
第2方向用コイルユニット2230-1、2230-3は、光軸方向に対応するマグネット2130-1、2130-3との相互作用による電磁気力が同じ方向に作用されることができる。また、第3方向用コイルユニット2230-2、2230-4は、光軸方向に対応するマグネット2130-2、2130-4との相互作用による電磁気力が同じ方向に作用されることができる。
【1130】
他の実施例で、第2コイル2230は、第2方向用の一つのコイルユニット及び第3方向用の一つのコイルユニットだけを備えてもよく、四つ以上のコイルユニットを含んでもよい。
【1131】
第2コイル2230は、回路基板2250と電気的に連結されることができる。例えば、第2コイル2230は、回路基板2250の端子2251と電気的に連結されることができる。
【1132】
第2コイル2230には、回路基板2250から電源または駆動信号が提供されることができる。第2コイル2230に提供される電源または駆動信号は、直流信号または交流信号であるか、または直流信号と交流信号を含むことができて、電流または電圧形態であり得る。
【1133】
マグネット2130-1~2130-4と駆動信号が提供された第2コイル2230-1~2230-4との間の相互作用によってハウジング2140が第2及び/または第3方向、例えば、X軸及び/またはY軸方向に動くことができて、これによって手振れ補正が行われることができる。
【1134】
図59図60を参照すると、第2コイル2230は、回路基板2250から駆動信号の提供を受けるための端子2030A~2030Dを含むことができる。
【1135】
例えば、回路部材2231は、四つの端子2030A~2030Dを備えることができる。例えば、四つの端子2030A~2030Dは、回路部材2231の下面に配置されるか設けられることができる。
【1136】
例えば、四つの端子2030A~2030Dは、回路部材2231の少なくとも一つの側面に隣接して形成されることができる。例えば、回路部材2231の二つの端子230B、30Dは、回路部材2231の第1側面に隣接する回路部材2231の下面に配置されることができて、第3コイルユニット2230-1と第4コイルユニット2230-4との間に位置することができる。
【1137】
回路部材2231の残りの他の二つの端子2030A、2030Cは、回路部材2231の第2側面に隣接する回路部材2231の下面に配置されることができて、第1コイルユニット2230-2と第2コイルユニット2230-2との間に位置することができる。例えば、回路部材2231の第1側面と第2側面は、互いに向かい合うか反対側に位置することができる。
【1138】
四つのコイルユニット中いずれか二つは、互いに直列連結されることができて、残りのいずれか二つは、互いに直列連結されることができる。
【1139】
例えば、第1コイルユニット2230-1と第3コイルユニット2230-4は、互いに直列連結されることができて、第2コイルユニット2230-2と第4コイルユニット2230-4は、互いに直列連結されることができる。
【1140】
直列連結された二つのコイルユニットは、回路部材2231の四つの端子中いずれか二つの端子に電気的に連結されることができて、直列連結される残りの他のいずれか二つのコイルユニットは、回路部材2231の四つの端子中残りの他の二つの端子に電気的に連結されることができる。
【1141】
例えば、第1コイルユニット2230-1の一端は、回路部材2231の第1端子2030Aに電気的に連結されることができて、第3コイルユニット2230-1の一端は、回路部材2231の第2端子2030Bに電気的に連結されることができて、第1コイルユニット2230-1の他端と第3コイルユニット2230-3の他端は、互いに電気的に連結されることができる。例えば、第1コイルユニット2230-1の他端と第3コイルユニット2230-3の他端は、回路部材2231内に形成される第1導電パターンまたは第1配線を介して電気的に連結されることができる。
【1142】
また例えば、第2コイルユニット2230-1の一端は、回路部材2231の第3端子2030Cに電気的に連結されることができて、第4コイルユニット2230-4の一端は、回路部材2231の第4端子2030Dに電気的に連結されることができて、第3コイルユニット2230-3の他端と第4コイルユニット2230-4の他端は、互いに電気的に連結されることができる。例えば、第3コイルユニット2230-3の他端と第4コイルユニット2230-4の他端は、回路部材2231内に形成される第2導電パターンまたは第2配線を介して電気的に連結されることができる。
【1143】
回路基板2250は、コイルユニット2230-1~2230-4と電気的に連結されるためのパッド2027a~2027dを含むことができる。ここでパッド2027a~2028dは、「端子」または「ボンディング部」と代替して表現されてもよい。
【1144】
回路基板2250は、光軸方向に回路部材2231の第1~第4端子2030A~2030Dに対応するかまたは対向するパッド2027a~2027dを含むことができ、パッドの各々は、回路部材2231の第1~第4端子2030A~2030D中対応するいずれかと電気的に連結されることができる。
【1145】
例えば、回路基板2250のパッド2027a~2027dは、回路基板2250の下面に配置されるか設けられることができる。回路基板2250のパッド2027a~2027dの各々は、回路部材2231の端子2030A~2030D中対応するいずれか一つの一部を露出する溝を備えることができる。導電性接着部材またははんだ239Aによって回路基板2250のパッド2027a~2027dの各々とこれに対応する回路部材2231の端子2030A~2030Dが互いに結合されて、互いに電気的に連結されることができる。
【1146】
例えば、回路基板2250のパッド2027a~2027dは、端子面2253が形成されない回路基板2250の少なくとも一つの側面に隣接する回路基板2250の下面に配置されるか形成されることができる。
【1147】
例えば、第2方向用の二つのコイルユニット2230-1、2230-3は、互いに直列連結されることができて、直列連結されたコイルユニット2230-1、2230-3の一端は、回路基板2250の第1パッド2027aに電気的に連結されることができて、直列連結されたコイルユニット2230-1、230-3の他端は、回路基板2250の第2パッド2027bに電気的に連結されることができる。
【1148】
また例えば、第3方向用の二つのコイルユニット2230-2、2230-4は、互いに直列連結されることができて、直列連結されたコイルユニット2230-2、2230-4の一端は、回路基板2250の第3パッド2027cに電気的に連結されることができて、直列連結されたコイルユニット2230-2、2230-4の他端は、回路基板2250の第4パッド2027dに電気的に連結されることができる。
【1149】
回路基板2250の第1及び第2パッド2027a、2027bは、回路基板2250の端子2251-1~2251-n中対応する二つの端子に電気的に連結されることができて、回路基板2250の対応する二つの端子を介して直列連結されたコイルユニット2230-1、2230-3には第1駆動信号が提供されることができる。
【1150】
回路基板2250の第3及び第4パッド2027c、2027dは、回路基板2250の端子2251-1~2251-n中対応する他の二つの端子に電気的に連結されることができて、回路基板2250の対応する他の二つの端子を介して直列連結されたコイルユニット2230-2、2230-4には第2駆動信号が提供されることができる。
【1151】
図58で、コイルユニット2230-1~2230-4は、回路基板2250と別途の回路部材2231に形成される回路パターン形態、例えば、FPコイル形態で実現されるが、これに限定しない。
【1152】
他の実施例で、コイルユニット2230-1~2230-4は、回路部材2231が省略されてリング形状のコイルブロック形態で実現されてもよい。
【1153】
さらに他の実施例では、コイルユニット2230-1~2230-4は、回路基板2250に直接形成される回路パターン形態、例えば、FPコイル形態で実現されてもよい。この場合、回路基板2250は、「回路部材」と代替して表現されることができて、回路部材は、コイルユニット2230-1~2230-4が形成される基板部と端子が形成される端子部を備えることができ、基板部に対しては回路基板2250に対する説明が適用または準用されることができて、端子部に対しては回路基板2250の端子部2253、2253-1、2253-2に対する説明が適用または準用されることができる。
【1154】
また上述した通り、回路部材2231または/及び回路基板2250中少なくとも一つには、支持部材2220と空間的干渉を避けるためのホールまたは逃避溝が形成されることができる。
【1155】
回路部材2231は、回路基板2190の第5及び第6端子B5、B6との空間的干渉を避けるための逃避溝2024が設けられることができる。例えば、逃避溝2024は、光軸方向に回路基板2190の第5及び第6端子B5、B6と対応、対向またはオーバーラップされるように回路部材2231のいずれか一つの辺に形成されることができる。例えば、逃避溝2024は、第1コイルユニット2230-1と第4コイルユニット2230-4との間に配置されることができる。
【1156】
回路基板2250と回路部材2231は、別途の構成で分離して表現されるが、これに限定されず、他の実施例では、回路基板2250及び回路部材2231をまとめて「回路部材」または「基板」という用語で表現してもよい。この場合、支持部材の他端は「回路部材(例えば、回路部材の下面)」に結合されることができる。
【1157】
支持部材2220との空間的干渉を避けるために、回路部材2231の角には、支持部材2220が通過できる逃避溝2023が設けられることができる。他の実施例に係る回路部材は、逃避溝の代わりにホールまたは貫通ホールを備えてもよい。
【1158】
OIS位置センサー2240a、2240bの各々は、ホールセンサーであってよく、磁場の強さを感知できるセンサーであればどんなものでも使用可能である。例えば、OIS位置センサー2240a、2240bの各々は、ホールセンサーなどのような位置検出センサー単独で実現される又はホールセンサー(Hall sensor)を含むドライバー形態で実現されることができる。OIS位置センサー2240a、2240bがホールセンサーを含むドライバー形態の時には、図52Bの説明が適用されるか準用されることができる。
【1159】
OIS位置センサー2240a、2240bの各々は、OIS可動部が光軸と垂直な方向への動きによるマグネット2130-1~2130-4の磁場の強さを感知して、感知された結果に応じた出力信号を出力することができる。OIS位置センサー2240a、2240bの各々の出力信号を利用して、OIS可動部の変位が感知されることができて、OIS位置センサー2240a、2240bの出力信号を利用して、制御部2830、2780はOISフィードバック手振れ補正を行うことができる。
【1160】
例えば、第1OIS位置センサー2240aは、回路基板2250の第1コーナーと回路基板2250の開口(C2)の中心をつなぐ第1直線にオーバーラップされることができる。第2OIS位置センサー2240bは、回路基板2250の第2コーナーと回路基板2250の開口(C2)の中心をつなぐ第2直線にオーバーラップされることができる。
【1161】
例えば、第1OIS位置センサー2240aの中心は、第1直線に整列またはオーバーラップされることができて、第2OIS位置センサー2240bの中心は、第2直線に整列またはオーバーラップされるが、これに限定されない。第1直線と第2直線は互いに垂直であり得る。
【1162】
回路基板2250の端子面2253には、端子2251-1~2251-nが設けられることができる。
【1163】
回路基板2250の端子面2253に設けられた複数個の端子2251-1~2251-nを介して、第1位置センサー2170とデータ通信のための信号(SCL、SDA、VDD、GND)が送受信されることができて、OIS位置センサー2240a、2240bに駆動信号を供給することができて、OIS位置センサー2240a、2240bから出力される信号を受信して外部に出力してもよい。
【1164】
実施例によると、回路基板2250は、フレキシブル基板(FPCB)で設けられるが、これに限定されず、回路基板2250の端子をベース2210の表面に表面電極方式などを利用して直接形成することも可能である。
【1165】
回路基板2250は、支持部材2220-1~2220-4が通過するホール2250aを含むことができる。ホール2250aの位置及び数は、支持部材2220-1~2220-4の位置及び数に対応または一致することができる。例えば、ホール2250aは、支持部材2220-1~2220-4の各々に対応して回路基板2250の角に隣接して形成されることができて、光軸方向に回路部材2231の逃避溝2023に対応または対向することができる。
【1166】
支持部材2220-1~2220-4の各々は、回路基板2250のホール2250aを通過して回路基板2250の下面に形成されたパッド2031-1~2031-4(または回路パターン)とはんだまたは伝導性接着部材等をにより結合されることができる。
【1167】
回路基板2250は、支持部材2220-1~2220-4に結合される四つのパッド2031-1~2031-4を含むことができ、回路基板2250の四つのパッド2031-1~2031-4の各々は、回路基板2250の端子2251-1~2251-n中対応するいずれかと電気的に連結されることができる。例えば、回路基板2250のパッド2031-1~2031-4は、回路基板2250のホール2250aに隣接するかまたは接するように形成されることができる。例えば、パッド2031-1~2031-4は、回路基板2250のホール2250aを覆うように形成されることができる。
【1168】
他の実施例で、回路基板2250は、支持部材が通過するためのホールを備えないことがあり、支持部材2220-1~2220-4は、回路基板2250の上面に形成される回路パターンまたはパッドにはんだ付けまたは伝導性接着部材等をを介して電気的に連結されてもよい。
【1169】
または他の実施例で、支持部材2220-1~2220-4は、上部弾性ユニット2150-1~2150-4と回路部材2231を連結することができて、上部弾性ユニット2150-1~2150-4と回路部材2231を電気的に連結してもよく、支持部材2220-1~2220-4は、回路部材2231を介して回路基板2250と電気的に連結されてもよい。
【1170】
実施例では、第1位置センサー2170から第1コイル2120に駆動信号が直接提供される構造であるため、回路基板2250を介して第1コイル2120に駆動信号が直接提供される場合と比べると、支持部材の数を減らすことができて、電気的な連結構造が単純化されることができる。
【1171】
また第1位置センサー2170は、温度測定が可能なドライバーICで実現されるために、温度変化により最小変化を有するようにホールセンサーの出力を補償したり、温度変化により一定の傾きを有するようにホールセンサーの出力を補償したりして、温度変化に関係なくAF駆動の正確性を向上させることができる。
【1172】
カバー部材2300は、ベース2210と共に形成される収容空間内にボビン2110、第1コイル2120、第1マグネット2130、ハウジング2140、上部弾性部材2150、下部弾性部材2160、第1位置センサー2170、第2マグネット2180、回路基板2190、支持部材2220、第2コイル2230、第2位置センサー2240、及び回路基板2250を収容する。
【1173】
ハウジング2140は、カバー部材2300内側に配置されることができる。
【1174】
カバー部材2300は、下部が開放されて、上板2301及び側板2302を含む函形態であってよく、カバー部材2300の下部(例えば、側板2302の下部)は、ベース2210(例えば、係止部2211または/及び逃避部2212-1~212-4)と結合されることができる。カバー部材2300の上板2301の形状は、円形または多角形、例えば、四角形または八角形などであってよいが、これに限定されない。
【1175】
カバー部材2300は、ボビン2110と結合するレンズ(図示せず)を外部光に露出させる開口2303を上板2301に備えることができる。開口2303は、上板2301を貫く貫通ホールまたは中空形態であり得る。
【1176】
カバー部材2300の材質は、第1マグネット2130と付く現象を防止するために、SUSなどのような非磁性体であってよいが、磁性材質で形成して第1コイル2120と第1マグネット2130との間の電磁気力を向上させるヨーク(yoke)機能をしてもよい。
【1177】
電源信号(GND、VDD)が第1位置センサー2170に伝達される経路(path)の長さを減らすために、次のような構成を備えることができる。
【1178】
まず、電源信号(GND、VDD)が提供されるための回路基板2190の第1及び第2端子B1、B2は、第1位置センサー2170が配置されたハウジング2140の第1側部2141-1と隣接する二つのコーナー部2142-1、2142-2に配置される第1及び第2支持部材2220-1、2220-1に電気的に連結されることによって、経路を減らすことができる。
【1179】
また回路基板2190の第1及び第2端子B1、B2が回路基板2190の本体部S1に配置されることによって、前記経路を減らすことができる。
【1180】
また回路基板2190の第1端子B1が、ハウジング2140の第1コーナー部2142-1に光軸方向にオーバーラップされるように、第1端子B1を回路基板2190の一端に配置させて、回路基板2190の第2端子B2が、ハウジング2140の第2コーナー部2142-2に光軸方向にオーバーラップされるように、第2端子B2を回路基板2190の他端に配置させることによって、前記経路を減らすことができる。
【1181】
また回路基板2190の第1端子B1と第1支持部材2220-1との間の離隔距離(例えば、最短離隔距離)は、回路基板2190の第3端子B3と第1支持部材2220-1との間の離隔距離(例えば、最短離隔距離)及び回路基板2190の第4端子B4と第1支持部材2220-1との間の離隔距離(例えば、最短離隔距離)よりも小さい。
【1182】
また回路基板2190の第2端子B2と第2支持部材2220-2間の離隔距離(例えば、最短離隔距離)は回路基板2190の第3端子B3と第2支持部材2220-2間の離隔距離(例えば、最短離隔距離)及び回路基板2190の第4端子B4と第2支持部材2220-1間の離隔距離(例えば、最短離隔距離)より小さい。
【1183】
上述したような理由で経路が短くなることにより第1及び第2延長部P1、P2の各々の長さが減少できて、これによって経路の抵抗(例えば、第1及び第2上部弾性ユニット2150-1、2150-2の抵抗)を減らすことができる。
【1184】
また回路基板2190の第1端子B1と連結される第1上部弾性ユニット2150-1と第2端子B2と連結される第2上部弾性ユニット2150-2の各々は、ハウジング2140と結合される第1外側フレームは備えるが、第1内側フレーム2151と第1フレーム連結部は備えていないため、第2及び第4上部弾性ユニット2150-3、2150-4と比べると、抵抗が減少することができる。
【1185】
上述したような理由で実施例は、電源信号(GND、VDD)が第1位置センサー2170に伝達される経路(path)の長さを減らすことによって、経路の抵抗(例えば、第1及び第2上部弾性ユニット2150-1、2150-2の抵抗)を減らすことができて、これによって電源信号(GND、VDD)が減少するのを防止できて、電力消耗を減らすことができて、第1位置センサー2170のドライバーICの動作電圧を減少させることができる。
【1186】
実施例は、弾性ユニット2150-1~2150-4の第1~第4延長部P1~P4との電気的結合のためのはんだ付けを容易にして、はんだ付け性を向上させるために第1~第6端子B1~B6は、回路基板2190の第2面2019aに配置させることができる。
【1187】
仮に第1~第6端子B1~B6を回路基板2190の第1面2019bに配置させる場合には、はんだ付けが難しくなって、はんだ付け性が悪くなり、はんだに起因した異物(例えば、汚染物質)が、レンズ駆動装置2100の内部に流入することができて、これによってレンズ駆動装置の誤動作を誘発させることができる。
【1188】
第3及び第4端子B3、B4は、第1端子B1と第2端子B2との間に配置されて、経路を減らすために回路基板2190がハウジング2140の第1コーナー部2142-1及び第2コーナー部2142-2に延長または突出する構造を有するので、第3上部弾性ユニット2150-3と第4上部弾性ユニット2150-3の各々の一部(例えば、第3延長部P3または第4延長部P4)は、回路基板2190を通過して第3及び第4端子B3、B4に結合されることができる。
【1189】
回路基板2190の第5及び第6端子B5、B6は、下部弾性ユニット2160-1、2160-2との結合を容易にするために回路基板2190の延長部S2に配置されることができる。
【1190】
実施例は、第2及び第3マグネット2180、2185と第1マグネット2130との間の磁界干渉が緩和されるので、磁界干渉に起因したAF駆動力の減少を防止できて、これによって別途のヨークを備えなくても所望のAF駆動力を得ることができる。
【1191】
上述した通り実施例は、支持部材の数を減らすことができて、支持部材の数の減少によってレンズ駆動装置のサイズを減らすことができる。
【1192】
また支持部材の数が減少するので、支持部材の抵抗を減らすことができて、消費電流を減少させることができて、OIS駆動の感度を向上させることができる。
【1193】
また支持部材の数が減少するかわりに同じ弾性力を得るために支持部材の厚さを増加させることができて、支持部材の厚さが増加するにつれ外部衝撃によってOIS可動部が受ける影響を減少させることができる。
【1194】
図61は、緩衝ストッパー2310Dの斜視図で、図62は、ハウジング2140と緩衝ストッパー2310Aの断面図を示す。図62は、図49Bのハウジング2140と緩衝ストッパーのEF方向の断面図である。図61及び図62の緩衝ストッパー2310Dに対する説明は、残りの他の緩衝ストッパー2310A~2310Cに同様に適用または準用されることができる。
【1195】
緩衝ストッパー2310Dの少なくとも一部は、ハウジング2140の溝2049内に配置されることができて、緩衝ストッパー2310Dの少なくとも他の一部は、ハウジング2140の外側面2140aから水平方向に突出することができる。例えば、水平方向は、光軸(OA)と垂直して光軸(OA)からハウジング2140の外側面2140aに向かう方向であるかたはハウジング2140の外側面2140aに垂直な方向であり得る。
【1196】
例えば、緩衝ストッパー2310Dは、ハウジング2140の溝2049内に配置される第1部分2031A、及び第1部分2031Aと連結されてハウジング2140の外側面2140aから水平方向に突出する第2部分2031Bを含むことができる。
【1197】
例えば、第2部分2031Bは、溝2049外に突出することができる。緩衝ストッパー2310Dは、ハウジング2140の外側面を基準にハウジング2140の外側面2140aからカバー部材2300の側板2302方向に突出することができる。
【1198】
緩衝ストッパー2310Dは、溝2049を満たすことができて、緩衝ストッパー2310Dの第1部分2031Aは、溝2049の底面2049aと側壁2049bに接することができる。
【1199】
OIS可動部の初期位置で、緩衝ストッパー2310Dは、カバー部材2300の側板2302の内面(または内側面)から離隔することができる。
【1200】
OIS可動部の初期位置は、第2コイル2230に駆動信号または電源を印加しない状態でOIS可動部の最初位置であるかまたは弾性部材2150、2160と支持部材2220が単にOIS可動部の重さによってのみ弾性変形されることによりOIS可動部が置かれる位置であり得る。
【1201】
これと共にOIS可動部の初期位置は、重力がボビン2110からベース2210方向に作用する時、またはこれとは逆に重力がベース2210からボビン2110方向に作用する時、または重力方向対比光軸方向が傾いた時のOIS可動部が置かれる位置であり得る。
【1202】
外部の衝撃またはOIS駆動によってOIS可動部(例えば、ハウジング2140)が光軸と垂直な方向に移動またはティルトされる時に、OIS可動部(例えば、ハウジング2140)とカバー部材2300との間の衝突によってOIS可動部に加えられる衝撃を吸収して緩和させることによって、OIS可動部(例えば、ハウジング2140)の損傷を防止することができる。
【1203】
緩衝ストッパー2310Dは、「衝撃緩和部」、「衝撃吸収部」、または「緩衝部材」と代替して表現されてもよい。
【1204】
緩衝ストッパー2310Dは、ハウジング2140とは異なる材質からなってよい。
【1205】
緩衝ストッパー2310Dは、衝撃を吸収及び緩和するためにハウジング2140の剛性(stiffness)よりも小さい剛性を有する材質からなり得る。
【1206】
ここで剛性(stiffness、k)は、弾性体に加えた力(force、F)とこれに伴う変位(displacement、δ)との比率でありうる(k=F/δ)。例えば、剛性は、弾性体を単位長さ(例えば、1mm)だけ変形させるのにどの程度の力が必要であるかで定義されることができる。
【1207】
または、剛性はヤング率(Young’s modulus)で定義されてもよい。ヤング率は、一軸(uniaxial)ひずみ領域で線形弾性材料の応力(単位面積当たり力)とひずみ率との間の関係を定義する弾性係数であり得る。ヤング率の単位は、圧力の単位であるため、ヤング率は、パスカル、メガパスカル(MPa)、またはギガパスカル(GPa)で表記されることができる。
【1208】
例えば、緩衝ストッパー2310Dの剛性は、0.001GPa~0.01GPaであり得る。例えば、ハウジング2140の剛性は、6GPa~14GPaであり得る。例えば、カバー部材2300の剛性は、100GPa~150GPaであり得る。
【1209】
または例えば、緩衝ストッパー2310Dの剛性は、0.004GPa~0.008GPaであってよく、ハウジング2140の剛性は、8GPa~12GPaであってよく、カバー部材2300の剛性は、120GPa~130GPaであり得る。
【1210】
即ち緩衝ストッパー2310Dの剛性は、ハウジング2140の剛性よりも小さくてよい。
【1211】
緩衝ストッパー2310Dは、衝撃を吸収する材質、例えば、ゴム、シリコン、発泡ゴム(foam)、またはウレタンからなり得る。
【1212】
例えば、緩衝ストッパー2310Dは、ゴム、シリコン、発泡ゴム(foam)、またはウレタン中いずれかを含むことができる。
【1213】
例えば、カバー部材2300は、金属またはプラスチック材質からなり得る。
【1214】
衝撃を吸収及び緩和するために、緩衝ストッパー2310Dは、カバー部材2300の剛性よりも小さな剛性を有する材質からなり得る。例えば、緩衝ストッパー2310Dの剛性は、カバー部材2300の剛性よりも小さくてよい。
【1215】
例えば、緩衝ストッパー2310Dの厚さTは、0.05mm~1mmであり得る。
【1216】
例えば、緩衝ストッパー2310Dの厚さTは、0.1mm~0.5mmであり得る。
【1217】
または例えば、緩衝ストッパー2310Dの厚さTは、0.15mm~0.3mmであり得る。
【1218】
例えば、緩衝ストッパー2310Dの第1部分2031Aの厚さt1は、第2部分2031Bの厚さt2よりも大きくてよい(t1>t2)。これは緩衝ストッパー2310Dとハウジング2140との間の接触面積を増加させて、緩衝ストッパー2310Dとハウジング2140の結合力を向上させて、衝撃によって緩衝ストッパー2310Dがハウジング2140から離脱するのを防止することができる。
【1219】
t1は、第1部分2031Aの水平方向への長さであってよく、t2は、第2部分2031Bの水平方向への長さであり得る。
【1220】
例えば、第1部分2031Aの厚さt1を第2部分2031Bの厚さt2で割った値(t1/t2)は、1より大きく5より小さくてよい。例えば、前記割った値(t1/t2)は2より大きいか同じで、4より小さいか同じであってもよい。例えば、前記割った値(t1/t2)は、2より大きいか同じで、3より小さいか同じであってもよい。
【1221】
前記割った値(t1/t2)が1より小さい時には、ハウジング2140と緩衝ストッパー2310Dとの間の接着力が弱くなり衝撃によって緩衝ストッパー2310Dの離脱がしやすくなる。一方、前記割った値(t1/t2)が5より大きい時には、OIS可動部の光軸と垂直な方向への移動範囲に制約を受けることがある。
【1222】
例えば、緩衝ストッパー2310Dの横方向の長さL1は、緩衝ストッパー2310Dの縦方向の長さL2よりも大きくなる(L1>L2)。
【1223】
例えば、緩衝ストッパー2310Dの縦方向の長さL2は、マグネット2130の光軸方向への長さより小さいか同じであってもよい。他の実施例では、緩衝ストッパー2310Dの縦方向の長さL2は、マグネット2130の光軸方向への長さより大きいこともある。
【1224】
緩衝ストッパー2310Dの横方向は、ハウジング2140の外側面2140aと平行する方向であるか、緩衝ストッパー2312Dと隣り合うハウジング2140のいずれか一つのコーナー部(例えば、142-2)から他のいずれか一つのコーナー部(例えば、142-3)に向かう方向であり得る。緩衝ストッパー2310Dの縦方向は、緩衝ストッパー2310Dの横方向と垂直な方向であり得る。
【1225】
ハウジング2140の溝2049内に接着部材が塗布されることができて、接着部材によって緩衝ストッパー2310Dの第1部分2031Aは、ハウジング2140の溝2049に付着または固定されることができる。この時、接着部材は、エポキシボンドであってよいが、これに限定されない。
【1226】
他の実施例では、緩衝ストッパー2310Dの第1部分2031Aの厚さは、第2部分2031Bの厚さと同じであってもよい。
【1227】
例えば、緩衝ストッパー2310Dは、ハウジング2140のいずれか一つの側部に配置されることができる。また例えば、緩衝ストッパー2310Dは、ハウジング2140のいずれか一つの側部及びこれと隣接する二つのコーナー部に配置されてもよい。
【1228】
例えば、水平方向に緩衝ストッパー2310Dは、ハウジング2140に配置されたマグネット2130とオーバーラップされることができる。
【1229】
例えば、緩衝ストッパー2310Dは、ハウジング2140の上面と下面との間に配置されることができる。例えば、緩衝ストッパー2310Dは、上部弾性部材2150と下部弾性部材2160との間に配置されることができる。
【1230】
例えば、緩衝ストッパー2310Dは、上部弾性部材2150の第1外側フレーム2152と下部弾性部材2160の第2外側フレーム2162との間に配置されることができる。
【1231】
例えば、緩衝ストッパー2310Dは、ハウジング2140とカバー部材2300の側板2302の内面(または内側面)との間に配置されることができる。
【1232】
図61を参照すると、緩衝ストッパー2310Dは、少なくとも一部がテーパ形態であり得る。
【1233】
または例えば、緩衝ストッパー2310Dの縦方向の長さL2は、ハウジング2140の外側面2140aからカバー部材2300の側板2302の内面方向に行くほど減少できるが、これに限定されない。他の実施例では、緩衝ストッパー2310Dの縦方向の長さL2は一定であるか均一であってもよい。
【1234】
例えば、緩衝ストッパー2310Dの少なくとも一つの角R1~R4は、ラウンドされた形態または曲面であり得る。これは、カバー部材2300との衝突時、緩衝ストッパー2310Dの損傷を防止するためである。例えば、ハウジング2140の溝2049の外から突出した緩衝ストッパー2310Dの第2部分2031Bの角R1~R4は、ラウンドされた形態やまたは曲面形状を含むことができる。また例えば、第2部分2031Bの二つの角R1とR2の間に位置する第1側角、他の二つの角R3とR4の間に位置する第2側角、さらに他の二つの角R1とR3の間に位置する上側角、及びさらに他の二つの角R2とR4の間に位置する下側角は、ラウンドされるかまたは曲面であり得る。
【1235】
正面矢視緩衝ストッパー2310Dの形状は、多角形(例えば、四角形、長方形)であってよいが、これに限定されず、正面矢視緩衝ストッパー2310Dの形状は、円形、楕円形、またはドット(dot)ストライプ(stripe)、格子縞(lattice)、グリッド(grid)、またはメッシュ(mesh)形態であり得る。
【1236】
図63Aは、他の実施例に係る緩衝ストッパー2320が結合されたハウジング2140の斜視図である。
【1237】
図63Aを参照すると、ハウジング2140のいずれか一つの側部に配置される緩衝ストッパー2320は、互いに離隔する二つの緩衝部2010A、2010Bを含むことができる。
【1238】
図63Aでは、緩衝部の数が二つであるが、これに限定されず、他の実施例では三つ以上であってもよい。この場合、ハウジング2140は、緩衝部2010A、2010Bに対応する溝を備えることができる。
【1239】
ハウジング2140の溝2049及び図61及び図62で説明した緩衝ストッパー2310の厚さ、長さ、第1及び第2部分2031A、2031Bに対する説明は、図63Aの緩衝部2010A、2010Bに適用または準用されることができる。
【1240】
図63Bは、さらに他の実施例に係る緩衝ストッパー2330が結合されたハウジング2140の斜視図である。
【1241】
図63Bを参照すると、緩衝ストッパー2330は、ハウジング2140のコーナー部2142-1~2142-4の外側面に配置されることができる。
【1242】
ハウジング2140のコーナー部2142-1~2142-4には、緩衝ストッパー2330が配置または安着するための溝が形成されることができる。
【1243】
例えば、緩衝ストッパー2330は、光軸(OA)と垂直して光軸(OA)からハウジング2140のコーナー部に向かう方向に支持部材2220とオーバーラップされることができる。
【1244】
緩衝ストッパー2330は、ハウジング2140のガイド突出部2146の下に位置することができる。
【1245】
緩衝ストッパー2330は、少なくとも一つの曲がった部分を含むことができる。例えば、緩衝ストッパー2330は、本体2015a、本体2015aの一側からハウジング2140のいずれか一つの側部に曲がる第1延長部2015b、本体2015aの他方からハウジング2140の他のいずれか一つの側部に曲がる第2延長部2015cを含むことができる。
【1246】
ハウジング2140の溝2049及び図61及び図62で説明した緩衝ストッパー2310の厚さ、長さ、第1及び第2部分2031A、2031Bに対する説明は、図63Bの緩衝ストッパー2330に適用または準用されることができる。
【1247】
他の実施例では、図63Bから緩衝ストッパー2310A~2310Dが省略されてもよい。
【1248】
図64Aは、他の実施例に係る緩衝ストッパー2340を示して、図64Bは、図64Aの緩衝ストッパー2340を備えたレンズ駆動装置の図47のCD方向への断面図を示す。
【1249】
図49Aの緩衝ストッパー2310A~2310Dは、ハウジング2140に配置される一方、図64A及び図64Bでの緩衝ストッパー2340は、ハウジング2140に配置されずに、カバー部材2300に配置される。
【1250】
例えば、緩衝ストッパー2340は、カバー部材2300の側板2302の内面2302A(または内側面)に配置されることができる。接着部材によって緩衝ストッパー2340は、カバー部材2300の側板2302の内面2302A(または内側面)に付着または固定されることができる。
【1251】
例えば、図64Aのハウジング2140の外側面は、図49Aの溝2049が形成されい平面であり得る。
【1252】
例えば、緩衝ストッパー2340は、カバー部材2300の側板2302の内面2302Aとハウジング2140の外側面との間に配置されることができる。例えば、OIS可動部の初期位置で、緩衝ストッパー2340とカバー部材2300の側板2302の内面2302Aは、互いに離隔することができる。
【1253】
カバー部材2300の四つの側板の各々には、緩衝ストッパー2340が配置されることができる。緩衝ストッパー2310Dのサイズ、材質、及び形状などに対する説明は、図64Aの緩衝ストッパー2340に適用または準用されることができる。
【1254】
図63A及び図63Bの緩衝ストッパー2320、2330に対する説明も、図64Aの緩衝ストッパー2340に適用または準用されることができる。他の実施例では、カバー部材2300の側板が会うカバー部材2300の角領域の内面(または内側)に緩衝ストッパーが配置されてもよい。
【1255】
図65Aは、さらに他の実施例に係る緩衝ストッパー2350が配置されたハウジング2140の斜視図で、図65Bは、図65Aの緩衝ストッパー2340が配置されたレンズ駆動装置の図47のCD方向への断面図を示す。
【1256】
図49Aのストッパー2145は、ハウジング2140と一体で形成されて、両者は同じ材質からなってよい。一方、図65A及び図65Bに示す実施例は、ストッパー2145の代わりに緩衝ストッパー2350を備えることができる。
【1257】
カバー部材2300の上板2301の内面にハウジング2140の上面が直接衝突するのを防止するために、緩衝ストッパー2350は、ハウジング2140の上部、上端、または上面から光軸方向に突出することができる。
【1258】
緩衝ストッパー2350は、柱形状、多面体(例えば、六面体)、円錐台、角錐台(例えば、四角錐台、三角錐台など)、または、円筒などの形状であってよいが、これに限定されない。
【1259】
例えば、緩衝ストッパー2350の直径は、ハウジング2140の上面からカバー部材2300の上板2301の内面方向に次第に減少できるが、これに限定されず、他の実施例では、緩衝ストッパー2350の直径は一定であるか均一であってもよい。
【1260】
図65Bを参照すると、ハウジング2140は、上面に形成される溝2035Aを備えることができ、溝2035Aは、ハウジング2140の上面から陥没した形態であり得る。
【1261】
溝2035Aは、ハウジング2140の上面と光軸方向に段差を有する底面及び底面とハウジング2140の上面との間を連結する側壁を含むことができる。
【1262】
緩衝ストッパー2350は、ハウジング2140の溝2035A内に配置される第1部分、及び第1部分と連結されて、ハウジング2140の上面から上側方向または光軸方向に突出する第2部分を含むことができる。この時、緩衝ストッパー2350の第2部分は、ハウジング2140の溝2035A外に突出することができる。
【1263】
緩衝ストッパー2350の第1部分は、溝2035Aを満たすことができて、溝2035Aの底面と側壁に接することができる。
【1264】
例えば、緩衝ストッパー2350は、ハウジング2140のコーナー部2142-1~2142-4の各々の上面に配置されるが、これに限定されず、他の実施例では、ハウジング2140の側部に配置されてもよい。
【1265】
緩衝ストッパー2310Dの材質に対する説明は、緩衝ストッパー2350に適用されるか準用されることができる。また、緩衝ストッパー2310Dの第1部分2031Aと第2部分2031Bに対する説明は、図65A及び図65Bの緩衝ストッパー2350に適用または準用されることができる。
【1266】
図66はさらに他の実施例に係る緩衝ストッパー2360を備えたレンズ駆動装置の図47のCD方向への断面図を示す。
【1267】
図65A及び図65Bの緩衝ストッパー2350は、ハウジング2140に配置される一方、図66での緩衝ストッパー2360は、緩衝ストッパー2350の代わりにカバー部材2300の上板2301の内面に配置されることができる。
【1268】
図66のハウジング2140は、図65A及び図65Bの緩衝ストッパー2350が省略されて、緩衝ストッパー2350が省略された位置には、平面である上面を有することができる。例えば、図66のハウジング2140の上面は、図65Bの溝2035Aが形成されない平面であり得る。
【1269】
図66の緩衝ストッパー2360は、図65A及び図65Bの緩衝ストッパー2350に対応するカバー部材2300の上板2301の内面に配置されることができる。例えば、接着部材によって緩衝ストッパー2360は、カバー部材2300の上板2301の内面に付着または固定されることができる。
【1270】
例えば、緩衝ストッパー2360は、カバー部材2300の上板2301の内面とハウジング2140の上面との間に配置されることができる。例えば、OIS可動部の初期位置で、緩衝ストッパー2360とカバー部材2300の上板2301の内面は、互いに離隔することができる。
【1271】
緩衝ストッパー2350の材質及び形状などに対する説明は、図66の緩衝ストッパー2360に適用または準用されることができる。
【1272】
図49Aの緩衝ストッパー2310A~2310D、図63Aの緩衝ストッパー2320、図63Bの緩衝ストッパー2330、図65Aの緩衝ストッパー2350は、OIS可動部(例えば、ハウジング2140)に配置されて、外部の衝撃またはOIS駆動時、OIS可動部とカバー部材2300との間の衝突による衝撃を吸収できて、これによってOIS可動部が受ける衝撃量を減少させることができて、OIS可動部、及びカバー部材2300の損傷を防止することができる。
【1273】
また実施例は、緩衝ストッパー2310A~2310D、2320、2330、2350が配置または安着するための溝2049、2035A、または安着部をOIS可動部(例えば、ハウジング2140)に備えることによって、衝撃によって緩衝ストッパーがハウジング2140から離脱または分離するのを抑制することができる。
【1274】
また実施例は、固定部であるカバー部材2300に緩衝ストッパー2340、2360を配置させることによって、OIS可動部とカバー部材2300との間の衝突による衝撃を吸収できて、これによってOIS可動部が受ける衝撃量を減少させることができて、OIS可動部、及びカバー部材2300の損傷を防止することができる。
【1275】
一方、前述した実施例によるレンズ駆動装置は、様々な分野、例えばカメラモジュールまたは光学機器に利用されることができる。
【1276】
図67は、本発明の第3実施例に係るカメラモジュール2200の分解斜視図を示す。
【1277】
図67を参照すると、カメラモジュールは、レンズバレル2400、レンズ駆動装置2100、接着部材2612、フィルター2610、第1ホルダー2600、第2ホルダー2800、イメージセンサー2810、モーションセンサー(motion sensor)2820、制御部2830、及びコネクター(connector)2840を含むことができる。他の実施例で、モーションセンサー2820及び制御部2830中少なくとも一つは省略されてもよい。
【1278】
レンズバレル(lens barrel)2400は、レンズ駆動装置2100のボビン2110に装着されることができる。
【1279】
第1ホルダー2600は、レンズ駆動装置2100のベース2210の下に配置されることができる。フィルター2610は、第1ホルダー2600に装着されて、第1ホルダー2600は、フィルター2610が安着する突出部2500を備えることができる。
【1280】
接着部材2612は、レンズ駆動装置2100のベース2210を第1ホルダー2600に結合または付着させることができる。接着部材2612は、上述した接着の役割の他にレンズ駆動装置2100の内部に異物が流入しないようにする役割をしてもよい。
【1281】
例えば、接着部材2612は、エポキシ、熱硬化性接着剤、紫外線硬化性接着剤などであり得る。
【1282】
フィルター2610は、レンズバレル2400を通過する光での特定周波数帯域の光がイメージセンサー2810に入射するのを遮断する役割をすることができる。フィルター2610は、赤外線遮断フィルターであってよいが、これに限定されない。この時、フィルター2610は、x-y平面と平行するように配置されることができる。
【1283】
フィルター2610が実装される第1ホルダー2600の部位には、フィルター2610を通過する光がイメージセンサー2810に入射することができるように開口が形成されることができる。
【1284】
第2ホルダー2800は、第1ホルダー2600の下部に配置されて、第2ホルダー2800には、イメージセンサー2810が実装されることができる。イメージセンサー2810は、フィルター2610を通過した光が入射して光が含むイメージが結像される部位である。
【1285】
第2ホルダー2800は、イメージセンサー2810に結像されるイメージを電気的信号に変換して外部装置に伝送するために、各種回路、素子、制御部などが備わってもよい。
【1286】
第2ホルダー2800は、イメージセンサーが実装されることができて、回路パターンが形成されることができて、各種素子が結合する回路基板で実現されることができる。第1ホルダー2600は「ホルダー」または「センサーべース」と代替して表現されることができて、第2ホルダー2800は「基板」または「回路基板」と代替して表現されることができる。
【1287】
イメージセンサー2810はレンズ駆動装置2100を介して入射される光に含まれるイメージを受信して、受信されたイメージを電気的信号に変換することができる。
【1288】
フィルター2610とイメージセンサー2810は、第1方向に互いに対向されるように離隔して配置されることができる。
【1289】
モーションセンサー2820は、第2ホルダー2800に実装されて、第2ホルダー2800に設けられる回路パターンを介して制御部2830と電気的に連結されることができる。
【1290】
モーションセンサー2820は、カメラモジュール2200の動きによる回転角速度情報を出力する。モーションセンサー2820は、2軸または3軸ジャイロセンサー(Gyro Sensor)、または角速度センサーで実現されることができる。
【1291】
制御部2830は、第2ホルダー2800に実装されて、レンズ駆動装置2100の第2位置センサー2240、及び第2コイル2230と電気的に連結されることができる。
【1292】
例えば、第2ホルダー2800は、レンズ駆動装置2100の回路基板2250と電気的に連結されることができて、第2ホルダー2800に実装された制御部2830は、回路基板2250を介して第2位置センサー2240、及び第2コイル2230と電気的に連結されることができる。
【1293】
制御部2830は、第1位置センサー2170とI2C通信のためにクロック信号(SCL)、データ信号(SDA)、及び電源信号(VDD、GND)を送信することができて、第1位置センサー2170からクロック信号(SCL)、及びデータ信号(SDA)を受信することができる。
【1294】
また制御部2830は、レンズ駆動装置2100の第2位置センサー2240から提供される出力信号に基づいて、レンズ駆動装置2100のOIS可動部に対する手振れ補正を行うことができる駆動信号を制御することができる。
【1295】
コネクター2840は、第2ホルダー2800と電気的に連結されて、外部装置と電気的に連結されるためのポート(port)を備えることができる。
【1296】
また実施例に係るレンズ駆動装置2100は、光の特性である反射、屈折、吸収、干渉、回折などを利用して、空間にある物体の像を形成させて、目の視覚力増大を目標にしたり、レンズによる像の記録とその再現を目的としたり、光学的な測定、像の伝播や伝送などを目的とする光学機器(opticla instrument)に含まれることができる。例えば、実施例に係る光学機器は、携帯電話、スマートフォン(smart phone)、携帯用スマート機器、デジタルカメラ、ノートブックコンピュータ(laptop computer)、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistants)、PMP(Portable Multimedia Player)、ナビゲーションなどであってよいが、これに制限されず、映像または写真を撮影するためのなんらかの装置も可能である。
【1297】
図68は、本発明の第3実施例に係る携帯用端末2200Aの斜視図を示して、図69は、図68に図示された携帯用端末の構成図を示す。
【1298】
図68及び図69を参照すると、携帯用端末2200A(以下「端末」という)は、本体2850、無線通信部2710、A/V入力部2720、センシング部2740、入/出力部2750、メモリー部2760、インターフェース部2770、制御部2780、及び電源供給部2790を含むことができる。
【1299】
図68に図示された本体2850は、バー(bar)形態であるが、これに限定されず、二つ以上のサブ本体(sub-body)が相対移動可能に結合するスライドタイプ、フォルダタイプ、スイング(swing)タイプ、スワール(swirl)タイプなど様々な構造であってよい。
【1300】
本体2850は、外観をなすケース(ケーシング、ハウジング、カバーなど)を含むことができる。例えば、本体2850は、フロント(front)ケース2851とリア(rear)ケース2852に区分されることができる。フロントケース2851とリアケース2852との間に形成された空間には、端末の各種電子部品が内蔵されることができる。
【1301】
無線通信部2710は、端末2200Aと無線通信システムとの間または端末2200Aと端末2200Aが位置したネットワークとの間の無線通信を可能にする一つ以上のモジュールを含んで構成されることができる。例えば、無線通信部2710は、放送受信モジュール2711、移動通信モジュール2712、無線インターネツトモジュール2713、近距離通信モジュール2714及び位置情報モジュール2715を含んで構成されることができる。
【1302】
A/V(Audio/Video)入力部2720は、オーディオ信号またはビデオ信号入力のためのもので、カメラ2721及びマイク2722等を含むことができる。
【1303】
カメラ2721は、実施例に係るカメラモジュール2200を含むことができる。
【1304】
センシング部2740は、端末2200Aの開閉状態、端末2200Aの位置、使用者接触有無、端末2200Aの方位、端末2200Aの加速/減速などのように端末2200Aの現状態を感知して端末2200Aの動作を制御するためのセンシング信号を発生させることができる。例えば、端末2200Aが、スライドフォン形態である場合、スライドフォンの開閉の有無をセンシングすることができる。また、電源供給部2790の電源供給の有無、インターフェース部2770の外部機器結合の有無などに関連したセンシング機能を担当する。
【1305】
入/出力部2750は、視覚、聴覚または触覚などに関連した入力または出力を発生させるためのものである。入/出力部2750は、端末2200Aの動作制御のための入力データを発生させることができ、また端末2200Aで処理される情報を表示することができる。
【1306】
入/出力部2750はキーパッド部2730、ディスプレイモジュール2751、音響出力モジュール2752、及びタッチスクリーンパネル2753を含むことができる。キーパッド部2730は、キーパッド入力によって入力データを発生させることができる。
【1307】
ディスプレイモジュール2751は、電気的信号に応じて色が変化する複数個のピクセルを含むことができる。例えば、ディスプレイモジュール2751は、液晶ディスプレイ(liquid crystal display)、薄膜トランジスター液晶ディスプレイ(thin film transistor-liquid crystal display)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode)、フレキシブルディスプレイ(flexible display)、3次元ディスプレイ(23D display)中少なくとも一つを含むことができる。
【1308】
音響出力モジュール2752は、呼(call)信号受信、通話モード、録音モード、音声認識モード、または放送受信モードなどで無線通信部2710から受信されるオーディオデータを出力したり、メモリー部2760に格納されたオーディオデータを出力したりすることができる。
【1309】
タッチスクリーンパネル2753は、タッチスクリーンの特定領域に対する使用者のタッチに起因して発生する静電容量の変化を電気的な入力信号に変換することができる。
【1310】
メモリー部2760は、制御部2780の処理及び制御のためのプログラムが格納されてもよく、入/出力されるデータ(例えば、電話帳、メッセージ、オーディオ、静止映像、写真、動画など)を臨時格納することができる。例えば、メモリー部2760は、カメラ2721によって撮影されたイメージ、例えば、写真または動画を格納することができる。
【1311】
インターフェース部2770は、端末2200Aに連結される外部機器と連結される通路の役割をする。インターフェース部2770は、外部機器からデータの伝送を受けたり、電源の供給を受けて端末2200A内部の各構成要素に伝達したり、端末2200A内部のデータが外部機器に転送されるようにする。例えば、インターフェース部2770は、有/無線ヘッドセットポート、外部充電器ポート、有/無線データポート、メモリーカード(memory card)ポート、識別モジュールが備わった装置を連結するポート、オーディオI/O(Input/Output)ポート、ビデオI/O(Input/Output)ポート、及びイヤホンポートなどを含むことができる。
【1312】
制御部(controller)2780は、端末2200Aの全般的な動作を制御することができる。例えば制御部2780は、音声通話、データ通信、画像通話などのための関連した制御及び処理を行うことができる。
【1313】
制御部2780は、マルチメディア再生のためのマルチメディアモジュール2781を備えることができる。マルチメディアモジュール2781は、制御部2780内に実現されてもよく、制御部2780とは別に実現されてもよい。
【1314】
制御部2780は、タッチスクリーン上で行われる手書き入力または描画入力を各々文字及びイメージで認識できるパターン認識処理を行うことができる。
【1315】
カメラモジュール2200の制御部2830の代わりに光学機器2200Aの制御部2780がカメラモジュール2200の制御部2830の役割を行ってもよい。
【1316】
電源供給部2790は、制御部2780の制御によって外部の電源、または内部の電源の印加を受けて各構成要素の動作に必要な電源を供給することができる。
【1317】
本発明の第1実施例、第2実施例、第3実施例を区分して説明したが、第1実施例の一部構成が、第2実施例または第3実施例に含まれることができ、第2実施例の一部構成が、第1実施例または第3実施例に含まれることができ、第3実施例の一部構成が、第1実施例または第2実施例に含まれることができる。即ち、本発明の変形例は、第1実施例の一部構成、第2実施例の一部構成及び第3実施例の一部構成中いずれか二つ以上を含むことができる。第1実施例、第2実施例、第3実施例中いずれか一つの実施例の一部構成が他の実施例の当該構成に置き換えられてもよい。
【1318】
以上、実施例に説明された特徴、構造、効果などは、本発明の少なくとも一つの実施例に含まれて、必ずしも一つの実施例にだけ限定されるのではない。さらに、各実施例で例示された特徴、構造、効果などは、実施例が属する分野の通常の知識を有する者によって他の実施例に対しても組み合わせまたは変形されて実施可能である。従って、このような組み合わせと変形に関係する内容は、本発明の範囲に含まれると解釈されなければならない。
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図5
図6
図7A
図7B
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18A
図18B
図19A
図19B
図20A
図20B
図21A
図21B
図22A
図22B
図23A
図23B
図24
図25
図26
図27
図28A
図28B
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38
図39
図40
図41
図42
図43
図44
図45
図46
図47
図48A
図48B
図49A
図49B
図50
図51
図52A
図52B
図53
図54
図55
図56
図57
図58
図59
図60
図61
図62
図63A
図63B
図64A
図64B
図65A
図65B
図66
図67
図68
図69
【手続補正書】
【提出日】2022-03-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
べースと;
前記べースと離隔するハウジングと;
前記ハウジング内に配置されるボビンと;
前記ハウジングに配置される第1マグネットと;
前記ボビンに配置されて、前記第1マグネットと対向する第1コイルと;
前記べースと前記ハウジングとの間に配置されて、前記第1マグネットと対向する第2コイルを含む第1基板と;
前記ハウジングと前記ボビンを連結する上部弾性部材と;
前記第1基板と前記上部弾性部材を連結する側部弾性部材と;
前記ボビンに配置される第2マグネットと;
前記第2マグネットを感知するセンサーと;を含み、
前記ボビンは、前記第2マグネットが配置される溝(recess)を含み、
前記上部弾性部材は、前記ボビンと結合される内側部と、前記ハウジングと結合される外側部と、前記内側部と前記外側部を連結する連結部と、を含み、
前記内側部は、前記第2マグネットと光軸方向にオーバーラップされる第1領域を含む、レンズ駆動装置。
【請求項2】
前記第1領域は、前記内側部の一側終端を含む領域である、請求項1に記載のレンズ駆動装置。
【請求項3】
前記第1領域は、前記第2マグネットの上面の少なくとも90%と光軸方向にオーバーラップされる、請求項1または2に記載のレンズ駆動装置。
【請求項4】
前記上部弾性部材は前記第1領域に形成されるを含み、
前記上部弾性部材の該溝は、前記光軸方向に前記第2マグネットとオーバーラップされる、請求項1乃至3のうちいずれか一つに記載のレンズ駆動装置。
【請求項5】
前記べースと結合されるカバーを含み、
前記カバーは、前記ボビンの前記溝全体と前記光軸方向にオーバーラップされる、請求項1乃至4のうちいずれか一つに記載のレンズ駆動装置。
【請求項6】
前記第1領域は、前記第2マグネットの上面全体とオーバーラップされる、請求項1乃至5のうちいずれか一つに記載のレンズ駆動装置。
【請求項7】
前記内側部は、前記ボビンと結合されるホールを含み、
前記第1領域は、前記ホールの一側に配置されて、
前記第1領域は、前記ホールから最も遠く配置された終端を含み
前記第1領域の前記終端は、前記連結部よりも前記ホールに隣接した、請求項1乃至6のうちいずれか一つに記載のレンズ駆動装置。
【請求項8】
前記第1領域の前記終端は、前記ホールよりも前記連結部と遠くある、請求項7に記載のレンズ駆動装置。
【請求項9】
前記第1領域の前記終端は、前記連結部と接しない、請求項7または8に記載のレンズ駆動装置。
【請求項10】
前記第1領域は前記内側部のうち幅が最も大きい部分を含む、請求項1乃至9のうちいずれか一つに記載のレンズ駆動装置。
【請求項11】
前記ボビンは前記ホールと結合される突出部を含み、
前記第1領域は前記突出部の一側に配置されて前記第1領域の前記終端は前記突出部から最も遠い側にある、請求項7乃至9のうちいずれか一つに記載のレンズ駆動装置。
【請求項12】
前記ボビンは前記第1領域の下に形成されるグルーブを含み、
前記グルーブは前記ボビンの前記溝(recess)と連結される、請求項1乃至11のうちいずれか一つに記載のレンズ駆動装置。
【請求項13】
前記第1領域は前記ホールと隣接に配置される、請求項7乃至9のうちいずれか一つに記載のレンズ駆動装置。
【請求項14】
前記上部弾性部材の前記第1領域は前記上部弾性部材の前記内側部から前記上部弾性部材の前記連結部と反対方向に延びる、請求項1乃至13のうちいずれか一つに記載のレンズ駆動装置。
【請求項15】
前記上部弾性部材の前記第1領域は上から見た時前記第2マグネットの上面を遮る、請求項1乃至14のうちいずれか一つ記載のレンズ駆動装置。
【請求項16】
前記光軸方向に前記上部弾性部材の前記第1領域と前記第2マグネットとの間には前記ボビンが配置されずギャップ(gap)が形成される、請求項1乃至15のうちいずれか一つに記載のレンズ駆動装置。
【請求項17】
ボビンと;
前記ボビンに配置される第1コイルと;
前記第1コイルと対向する第1マグネットと;
前記ボビンに連結される上部弾性部材と;
前記ボビンに配置される第2マグネットと;
前記第2マグネットを感知するセンサーと;を含み、
前記ボビンは、前記第2マグネットが配置される溝を含み、
前記ボビンは、前記ボビンの前記溝によって前記第2マグネットの上面と対応する部分がオープンされて、
前記上部弾性部材は、前記ボビンと結合される内側部と、前記内側部の外側に配置される外側部と、前記内側部と前記外側部を連結する連結部と、前記内側部から延びて上から見た時前記第2マグネットの前記上面を遮る第1領域と;を含む、レンズ駆動装置。
【請求項18】
べースと;
前記べースと離隔するハウジングと;
前記ハウジング内に配置されるボビンと;
前記ハウジングに配置される第1マグネットと;
前記ボビンに配置されて、前記第1マグネットと対向する第1コイルと;
前記べースと前記ハウジングとの間に配置されて、前記第1マグネットと対向する第2コイルを含む第1基板と;
前記ハウジングと前記ボビンを連結する上部弾性部材と;
前記第1基板と前記上部弾性部材を連結する側部弾性部材と;
前記ボビンに配置される第2マグネットと;
前記第2マグネットを感知するセンサーと;を含み、
前記弾性部材は前記ボビンの上面に配置され、
前記ボビンは、前記第2マグネットが配置される溝を含み、
前記ボビンの上面は前記ボビンの前記溝によって前記第2マグネットの上面と対応する部分がオープンされ、
前記上部弾性部材は光軸方向に前記第2マグネットとオーバーラップされる第1領域を含み、
前記弾性部材の前記第1領域と前記第2マグネットの上面との間には接着剤が配置される、レンズ駆動装置。
【請求項19】
印刷回路基板;
前記印刷回路基板に配置されるイメージセンサー;
請求項1乃至18のうちいずれか一つのレンズ駆動装置;及び
前記レンズ駆動装置の前記ボビンに結合されて前記イメージセンサーと対応する位置に配置されるレンズ;及び
前記レンズを前記ボビンに固定する接着剤を含み、
該接着剤はUVによって硬化される、カメラ装置。
【請求項20】
本体;
前記本体に配置される請求項19のカメラ装置;及び
前記本体に配置され前記カメラ装置によって撮影されたイメージを出力するディスプレイを含む、光学機器。
【国際調査報告】