(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-10
(54)【発明の名称】電力供給制御システムおよび方法
(51)【国際特許分類】
H02M 3/28 20060101AFI20221102BHJP
【FI】
H02M3/28 W
H02M3/28 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022541910
(86)(22)【出願日】2020-09-10
(85)【翻訳文提出日】2022-04-27
(86)【国際出願番号】 US2020050080
(87)【国際公開番号】W WO2021050650
(87)【国際公開日】2021-03-18
(32)【優先日】2019-09-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-09-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515294101
【氏名又は名称】エーヴィーエル パワートレイン エンジニアリング インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ブルース・フォールス
(72)【発明者】
【氏名】スコット・コチャン
(72)【発明者】
【氏名】アルウィン・ルッツ
(72)【発明者】
【氏名】ブライアン・モラン
(72)【発明者】
【氏名】ジェフ・タベルスキー
【テーマコード(参考)】
5H730
【Fターム(参考)】
5H730AS17
5H730BB23
5H730BB85
5H730BB98
5H730DD02
5H730DD04
5H730EE02
5H730FD41
5H730ZZ01
5H730ZZ05
5H730ZZ07
(57)【要約】
複数の電力セルを含んだ電力供給モジュールのためのセル管理モジュールは、少なくとも1つのセル検知回路、および少なくとも1つのセル検知回路に接続された電流測定回路を含んでいる。少なくとも1つのセル検知回路は、第1の巻線、および第1の巻線に誘導的に連結された第2の巻線を備えたトランスを含んでいる。セル検知回路の第1の副回路はトランスの第1の巻線を含み、第1の巻線を通じて第1の信号を選択的にパルス状にするように動作可能である。セル検知回路の第2の副回路は、トランスの第2の巻線および電力供給モジュールの電力セルの1つを含んでいる。電流測定回路は、少なくとも1つのセル検知回路の第1の副回路に接続されており、測定された第1の信号の電流に基づいて、電力セルの電圧を推測する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の電力セルを含んだ電力供給モジュールのためのセル管理モジュールであって、
第1の巻線および該第1の巻線に誘導的に連結された第2の巻線を含んだトランスと、
前記トランスの第1の巻線を含み、前記第1の巻線を通じて、第1の電圧を有する第1の信号を選択的にパルス状にするように動作可能な第1の副回路と、
前記トランスの第2の巻線、および第2の電圧を有する前記電力セルの1つを含んだ第2の副回路と、
を備えた少なくとも1つのセル検知回路と、
前記少なくとも1つのセル検知回路に接続されて、前記第1の副回路から受信した第1の信号の電流を測定するように構成された電流測定回路と、
を備えた、セル管理モジュール。
【請求項2】
前記第1の副回路は、前記トランスの第1の巻線を通じて、前記第1の信号をパルス状にするように動作可能なスイッチを含んでいる、請求項1に記載のセル管理モジュール。
【請求項3】
前記第1の副回路は、前記スイッチを選択的に開閉するように動作可能な制御回路を含んでいる、請求項2に記載のセル管理モジュール。
【請求項4】
前記第1の信号を供給する電力源をさらに含んでいる、請求項1に記載のセル管理モジュール。
【請求項5】
前記第2の副回路は、前記第2の巻線と前記電力セルの1つとの間に配置された整流器を含んでいる、請求項1に記載のセル管理モジュール。
【請求項6】
前記整流器はショットキーダイオードである、請求項5に記載のセル管理モジュール。
【請求項7】
少なくとも1つの前記セル検知回路は複数のセル検知回路を含み、前記セル検知回路の各々1つは、前記電流測定回路に並列に接続されている、請求項1に記載のセル管理モジュール。
【請求項8】
前記第1の信号を供給する電力源をさらに備え、複数の前記セル検知回路の各々は前記電力源に並列に接続されている、請求項7に記載のセル管理モジュール。
【請求項9】
複数の前記セル検知回路の各々に接続されて、前記第1の信号が前記セル検知回路の1つを通じることを選択的に許容し、一方で前記第1の信号が別の前記セル検知回路を通じて流れることを防止するように構成されたコントローラをさらに備えている、請求項7に記載のセル管理モジュール。
【請求項10】
前記コントローラは、前記セル検知回路の1つの前記電力セルの1つの電圧に基づいて、前記セル検知回路の1つを通じて前記第1の信号のパルス周波数およびパルス持続時間のうちの少なくとも一方を変化させるように構成されている、請求項9に記載のセル管理モジュール。
【請求項11】
複数の電力セルを含んだ電力供給モジュールのためのセル管理モジュールであって、
第1のトランス巻線を含んだ第1の副回路であって、前記第1のトランス巻線を通じて、第1の電圧を有する第1の信号を選択的にパルス状にするように動作可能な第1の副回路と、
前記第1のトランス巻線に誘導的に連結された第2のトランス巻線、および第2の電圧を有する前記電力セルの1つを含んだ第2の副回路と、
を含んだ少なくとも1つのセル検知回路と、
前記第1の副回路に接続されて、前記第1のトランス巻線から受信した第1の信号の測定された電流に基づいて、前記電力セルの1つの第2の電圧を推測するように構成された電流測定回路と、
を備えたセル管理モジュール。
【請求項12】
前記第1の副回路は、前記第1のトランス巻線を通じて、前記第1の信号をパルス状にするように動作可能な第1のスイッチを含んでいる、請求項11に記載のセル管理モジュール。
【請求項13】
前記第1の副回路は、前記第1のスイッチを選択的に開閉するように動作可能な制御回路を含んでいる、請求項12に記載のセル管理モジュール。
【請求項14】
前記第2の副回路は、前記第2のトランス巻線を通じて、前記第2の電圧を有する第2の信号をパルス状にするように動作可能な第2のスイッチを含んでいる、請求項13に記載のセル管理モジュール。
【請求項15】
前記第2の副回路は、前記第2のトランス巻線と前記電力セルの1つとの間に配置された整流器を含んでいる、請求項11に記載のセル管理モジュール。
【請求項16】
少なくとも1つの前記セル検知回路は複数のセル検知回路を含み、前記セル検知回路の各々は、前記電流測定回路に並列に接続されている、請求項11に記載のセル管理モジュール。
【請求項17】
前記第1の信号を供給する電力源をさらに備え、複数の前記セル検知回路の各々は前記電力源に並列に接続されている、請求項16に記載のセル管理モジュール。
【請求項18】
複数の前記セル検知回路は、18個(18)よりも多いセル検知回路を含んでいる、請求項16に記載のセル管理モジュール。
【請求項19】
複数の前記セル検知回路の各々に接続されて、前記第1の信号が前記セル検知回路の1つを通じることを選択的に許容し、一方で前記第1の信号が別の前記セル検知回路を通じて流れることを防止するように構成された複数の回路コントローラをさらに備えている、請求項16に記載のセル管理モジュール。
【請求項20】
電力供給モジュールの複数の電力セルを管理するための方法であって、
第1の電流および第1の電圧を有する第1の信号を、第1の電力源から供給するステップと、
第1の信号を受信する第1の巻線および該第1の巻線に誘導的に連結された第2の巻線を備えたトランスを含んだ第1のセル検知回路を通じて、前記第1の信号を選択的にパルス状にするステップであって、前記第1の信号は、前記第2の巻線内の第2の電圧を有する第2の信号を含んだ、選択的にパルス状にするステップと、
前記第2の信号の第2の電圧を、前記第1のセル検知回路に接続された電力セルのセル電圧と組み合わせるステップであって、組み合わせられた前記電圧は、前記トランスの第2の巻線を通じて第2の電流を流す、組み合わせるステップと、
前記第1の巻線から受信した前記第1の信号の第2の電流を測定するステップと、
前記第2の電流に基づいて、前記電力セルのセル電圧を推測するステップと、
を含んでいる方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
このPCT国際出願は、2019年9月10日に出願された米国仮特許出願第62/898,304号に対して米国特許法第119条(e)の下で優先権を主張した、2020年9月9日に出願された米国特許出願第17/016,233号への優先権を主張しており、その開示は、それら全体を参照することによりここに統合されている。
【0002】
本開示は全体的に電気回路に関し、より具体的には、自動車に関する電力供給のための電気回路およびそれに関連した方法に関する。
【背景技術】
【0003】
このセクションは、本開示に関連した背景の情報を提供しており、必ずしも先行技術ではない。
【0004】
電気自動車(EVs)またはホームシステムにおいて使用されるバッテリのような大容量バッテリは、一般的に複数のセルから成り、それらのセルは協働して、EVsの推進システムまたはホームもしくはビジネスの電気システムへと電力等の動力を送達する。これらのセルに必要とされる高出力のために、作動の際に複雑さが生じ得る。例えば、個別のセルもしくは複数のセルの故障は、熱的および/または性能的問題を生じ得る。セルの容態(SOH)および/または充電状態(SOC)の監視は、セルの状態の示唆を提供し、それによりEVまたはホームシステムに、運転の際に不十分な電力が供給される可能性を減少させる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
このセクションは開示の全体的な要約を提供し、その全範囲またはそのすべての特徴の包括的な開示ではない。
【0006】
一構成においては、複数の電力セルを含んだ電力供給モジュールのためのセル管理モジュールが提供されている。セル管理モジュールは、(i)第1の巻線およびこの第1の巻線に誘導的に連結された第2の巻線を含んだトランスと、(ii)トランスの第1の巻線を含み、第1の巻線を通じて、第1の電圧を有する第1の信号を選択的にパルス状にするように動作可能な第1の副回路と、(iii)トランスの第2の巻線、および第2の電圧を有する電力セルの1つを含んだ第2の副回路と、を備えた少なくとも1つのセル検知回路を含んでいる。電流測定回路は少なくとも1つのセル検知回路に接続されて、第1の副回路から受信した第1の信号の電流を測定するように構成されている。
【0007】
セル管理モジュールは、以下の1つ以上の追加の特徴を含み得る。例えば、第1の副回路は、トランスの第1の巻線を通じて第1の信号をパルス状にするように動作可能なスイッチを含み得る。第1の副回路は、スイッチを選択的に開閉するように動作可能な制御回路を含み得る。一構成においては、電力源が第1の信号を供給し得る。
【0008】
第2の副回路は、第2の巻線と電力セルの1つとの間に配置された整流器を含み得る。この構成においては、整流器はショットキーダイオードとし得る。
【0009】
少なくとも1つのセル検知回路は複数のセル検知回路を含み、それによりセル検知回路の各々1つは、前記電流測定回路に並列に接続され得る。この構成においては、電力源は第1の信号を供給し得、複数のセル検知回路の各々は、電力源に並列に接続されている。それに加えて、コントローラは複数のセル検知回路の各々に接続され得、第1の信号がセル検知回路の1つを通じることを選択的に許容し、一方で第1の信号が別のセル検知回路を通じて流れることを防止するように構成され得る。コントローラはセル検知回路の1つの電力セルの1つの電圧に基づいて、セル検知回路の1つを通じた第1の信号のパルス周波数およびパルス持続時間のうちの少なくとも一方を変化させるように構成されている。
【0010】
別の構成においては、複数の電力セルを含んだ電力供給モジュールのためのセル管理モジュールが提供されている。セル管理モジュールは、(i)第1のトランス巻線を含んだ第1の副回路であって、第1のトランス巻線を通じて、第1の電圧を有する第1の信号を選択的にパルス状にするように動作可能な第1の副回路と、(ii)第1のトランス巻線に誘導的に連結された第2のトランス巻線、および第2の電圧を有する前記電力セルの1つを含んだ第2の副回路と、を含んでいる。電流測定回路は前記第1の副回路に接続されて、第1のトランス巻線から受信した第1の信号の測定された電流に基づいて、電力セルの1つの第2の電圧を推測するように構成されている。
【0011】
セル管理モジュールは、以下の1つ以上の追加の特徴を含み得る。例えば、第1の副回路は、第1のトランス巻線を通じて、第1の信号をパルス状にするように動作可能な第1のスイッチを含み得る。この構成においては、第1の副回路は、第1のスイッチを選択的に開閉するように動作可能な制御回路を含み得る。さらに、第2の副回路は、第2のトランス巻線を通じて、第2の電圧を有する第2の信号をパルス状にするように動作可能な第2のスイッチを含み得る。
【0012】
一構成においては、第2の副回路は、前記第2のトランス巻線と前記電力セルの1つとの間に配置された整流器を含み得る。さらに、少なくとも1つのセル検知回路は複数のセル検知回路を含み得、セル検知回路の各々は、電流測定回路に並列に接続されている。電力源は第1の信号を供給し得、複数のセル検知回路の各々は電力源に並列に接続され得る。それに加えて、複数のセル検知回路は、少なくとも20のセル検知回路を含み得る。複数の回路コントローラは、複数のセル検知回路の各々に接続され得、第1の信号がセル検知回路の1つを通じることを選択的に許容し、一方で第1の信号が別のセル検知回路を通じて流れることを防止するように構成されている。
【0013】
別の構成においては、電力供給モジュールの複数の電力セルを管理するための方法が提供されている。その方法は、(i)第1の電流および第1の電圧を有する第1の信号を、第1の電力源から供給するステップと、(ii)第1の信号を受信する第1の巻線および第1の巻線に誘導的に連結された第2の巻線を備えたトランスを含んだ第1のセル検知回路を通じて、第1の信号を選択的にパルス状にするステップであって、第1の信号は、第2の巻線内の第2の電圧を有する第2の信号を含んだ、選択的にパルス状にするステップと、(iii)第2の信号の第2の電圧を、第1のセル検知回路に接続された電力セルのセル電圧と組み合わせるステップであって、組み合わせられた電圧は、トランスの第2の巻線を通じて流れる第2の電流を生じさせる、組み合わせるステップと、を含んでいる。その方法は、第1の巻線から受信した第1の信号の第2の電流を測定するステップと、第2の電流に基づいて、電力セルのセル電圧を推測するステップと、を追加で含んでいる。
【0014】
適用可能なさらなる領域は、本明細書で提供される説明から明らかになるであろう。この要約内の説明および特定の例は、例示のみを目的としており、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。
【0015】
本明細書に記載の図面は、選択された構成の例示のみを目的としており、すべての可能な実施ではなく、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本開示の原理に従った電力供給システムを示すために、一部分が除去された自動車を示した斜視図である。
【
図2】
図1の自動車の電力供給システムの底面を示した斜視図である。
【
図3】
図2の領域3を拡大して、動力供給インターフェイスを示した、
図2の動力供給システムの部分拡大図である。
【
図4A】
図2の電力供給システムを示した分解斜視図である。
【
図4B】
図2の電力供給システムを示した分解斜視図である。
【
図4C】
図2の電力供給システムを示した分解斜視図である。
【
図4D】
図2の電力供給システムを示した分解斜視図である。
【
図5】
図2の電力供給システムの電力供給モジュールを示した上面斜視図である。
【
図6】
図5の電力供給モジュールを示した底面斜視図である。
【
図7】
図5の線7-7に沿った、
図5の電力供給モジュールの断面を示した図である。
【
図8】
図5の電力供給モジュールを示した上面分解斜視図である。
【
図9】
図5の電力供給モジュールを示した底面分解斜視図である。
【
図10】本開示の原理に従った電力供給モジュールのセル検知モジュールの例の概略的な線図を示した図である。
【
図11】本開示の原理に従った電力供給モジュールのセル管理モジュールの例の概略的な線図を示した図である。
【
図12】本開示の原理に従った電力供給モジュールのセル管理モジュールの別の例の概略的な線図を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
対応した参照符号は、全図において対応した部品を指示している。
【0018】
ここで、添付の図面を参照して、構成例をより完全に説明する。この開示が完全であり、本開示の範囲を当業者に完全に伝えるように、例示的な構成が提供されている。本開示の構成の完全な理解を提供するために、特定の構成要素、デバイス、および方法の例などの特定の詳細が示されている。特定の詳細を採用する必要がないこと、構成例が多くの異なる形態において具体化され得ること、および特定の詳細および構成例が、開示の範囲を制限するように解釈されるべきではないことは、当業者には明らかであろう。
【0019】
本明細書で使用される用語は、特定の例示的な構成を説明することのみを目的としており、限定することを意図するものではない。本明細書で使用される場合、単数形の冠詞「a」、「an」、および「the」は、文脈が明らかに他のことを示さない限り、複数形も含むことを意図し得る。「comprise」、「comprising」、「including」、および「having」という用語は包括的であり、したがって、特徴、ステップ、操作、要素、および/または部品の存在を指定するが、1つ以上の特徴、ステップ、操作、要素、部品、および/またはそれらのグループの存在または追加を排除するものではない。本明細書に記載の方法のステップ、プロセス、および操作は、性能の順序として具体的に特定されない限り、説明または図示された特定の順序でそれらの性能を必ずしも必要とすると解釈されるべきではない。追加のまたは代替のステップが採用され得る。
【0020】
要素または層が、別の要素または層に「接して」、「係合されて」、「接続されて」、「取り付けられて」、または「連結されて」と称される場合、それは、他の要素もしくは層に接触して、係合されて、接続されて、取り付けられて、もしくは連結され得るか、または介在する要素もしくは層が存在し得る。対照的に、要素が別の要素または層に「直接接触している」、「直接係合されている」、「直接接続されている」、「直接取り付けられている」、または「直接結合されている」と称される場合、介在する要素または層が存在しない場合がある。要素間の関係を説明するために使用される他の単語は、同様の方法で解釈されるべきである(例えば、「間に」と「直接間に」、「隣接して」と「直接隣接して」など)。本明細書で使用される場合、「および/または」との用語は、関連する列挙されたアイテムの1つ以上のすべての組み合わせを含む。
【0021】
第1、第2、第3などの用語は、本明細書では、様々な要素、構成部品、領域、層、および/またはセクションを説明するために使用され得る。これらの要素、構成部品、領域、相、および/またはセクションは、これらの用語によって制限されるべきではない。これらの用語は、1つの要素、構成部品、領域、層、またはセクションを別の領域、層、またはセクションから区別するためにのみ使用し得る。「第1」、「第2」などの用語、およびその他の数値用語は、文脈によって明確に示されていない限り、並びまたは順序を意味するものではない。したがって、以下に論じられた第1の要素、構成部品、領域、層、またはセクションは、例示的な構成の教示から逸脱することなく、第2の要素、構成部品、領域、層、またはセクションと称し得る。
【0022】
図1および
図2を参照すると、複数の電力供給モジュール200を備えた電力供給システム100を含んだ自動車10が図示されている。自動車は、シャーシ12、ボディ14、1つ以上のモータ16、および1つ以上のモータ16を含むかまたはモータに連結された複数のホイール18を含んでいる。
図1に示されたように、自動車10の一部(例えばトラックの荷台、後部ドア等)は、電力供給システム100をより良好に視認するために除去されている。自動車10は、商用車として全体的に図示されている一方で、自動車10は、本開示の範囲内で他のタイプの自動車(たとえは乗用車、バン、トラック等)を含み得ることが理解されるだろう。この点において、シャーシ12は、ボディ14、1つ以上のモータ16、ホイール18、および電力供給システム100に結合されているか、さもなければそれらを支持し得る。ボディ14はさらに、車両10の1人以上の乗員または使用者を収容するための区画20をさらに形成し得る。
【0023】
図1に示されたように、シャーシ12は一対の長手方向フレームレール22を含み得る。シャーシ12がここでは全体的に2つのレール12を含むとして示され且つ記載されている一方で、シャーシ12は、本開示の範囲内において、2つ以上のフレームレール22を含み得ることが理解されるだろう。第1のおよび第2の長手方向フレーム22は、それらの間に空間24を形成し得る。以下に論じられているように、電力供給システム100は空間24内に配置され得る。いくつかの実施形態では、第1のフレームレール22の少なくとも一部分は、第2のフレームレール22におよび自動車10の長手方向軸に略平行な方向に延びている。
【0024】
図2から
図4Cを参照すると、電力供給システム100は、電力供給プレート104およびこの電力供給プレート104に取り外し可能に取り付けられた複数の電力供給モジュール200を含んだ、電力供給フレーム102を含んでいる。以下により詳細に論じられているように、フレーム102は、シャーシ12のレール22の間の電力供給プレート104および電力供給モジュール200を支持するように構成されている。電力供給プレート104は、複数の電力供給モジュール200を離脱可能に接続して、自動車10のための高圧電力源を形成するように構成されている。
【0025】
電力供給システム100のフレーム102は、一体に接続されてフレーム102を形成した複数のフレーム部材110a、110bを含んでいる。フレーム部材110a、110bは、シャーシ12のレール22に対して直交して延びた1つ以上の横方向フレーム部材110a、およびシャーシ12のレール22に対して平行に延びた1つ以上の縦方向フレーム部材110bを含んでいる。追加として、1つ以上の横方向フレーム部材110aは、シャーシレール22の間に延びており、シャーシレール22を互いに接続している。縦方向フレーム部材110bは、隣接した横方向フレーム部材110aの間に延びて、横方向フレーム部材を接続している。
【0026】
図1および
図2を参照すると、フレーム部材110a、110bは協働して、シャーシ12のレール22の間の空間24を複数の電力供給モジュール区画112へと分割しており、各区画は、少なくとも1つの電力供給モジュール200を受容するように構成されている。フレーム部材110a、110bは協働して、フレーム102の上側114およびフレーム102の底側116を形成している。フレーム102の上側114は、シャーシ12のレール22の間に電力供給プレート104を支持するためのフレームベッド114を形成すると記載され得る。
【0027】
フレーム102の底側116は、フレーム102の各電力供給モジュール区画112へのアクセスを提供している。結果的に、電力供給モジュール200は、フレーム102の底側116を通じて電力供給プレート104に取り付けられることが可能である。各フレーム部材110a、110bは、電力供給モジュール200の高さH
200(
図7)に対応した高さH
110を有し、これにより電力供給モジュール200が電力供給モジュール区画112内に搭載された場合に、電力供給モジュール200は、フレーム102の底側116と略同一平面となり得る。結果的に、電力供給モジュール200は、自動車10の底側に沿って追加の構造を提供し得る。追加として、自動車10は、フレーム102の底側116に取り付けられるように構成されて、区画112内の電力供給モジュール200を取り囲むカバーパネル(図示略)を含み得る。
【0028】
引き続き
図1および
図2を参照すると、電力供給プレート104は、フレーム102の上側114により支持されており、フレーム102から離れる方を向いた上側120およびフレーム102の方を向いた底側122を含んでいる。
図2に示されたように、電力供給プレート104の底側122は、電力供給モジュール区画112に露出されており、フレーム102の底側116を通じてアクセス可能である。
【0029】
図2から
図4Cを参照すると、電力供給プレート104は複数のバスパネルポート124を含み、各ポートは、電力供給モジュール200のそれぞれ1つを電力供給プレート104へと電気的に連結するように構成されている。電力供給プレート104は、底側122(
図2)におよび上側(
図4A)にバスパネルポート124を含み得る。
図3に最も良好に示されたように、各バスパネルポート124は、低圧端子126および一対の高圧端子128、130を含んでいる。高圧端子128、130は、正極高圧端子128および負極高圧端子130を含んでいる。高圧端子128、130は、バスパネルポート124のハウジング内に窪んでおり、電力供給モジュール200の搭載および除去の際に、不注意による高圧端子128、130のいずれかとの接触の可能性を最小限に抑制している。
【0030】
図4Bに示されたように、正極高圧端子128は、正極バスネットワーク132を通じて互いに電気的に接続されており、負極高圧端子130は、負極バスネットワーク134を通じて互いに電気的に接続されている。正極バスネットワーク132は、正極主バスバー136および複数の正極補助バスバー138a、138bを含んでいる。同様に、負極バスネットワーク134は、負極主バスバー140および複数の負極補助バスバー142a、142bを含んでいる。各補助バスバー138a、138b、142a、142bは、複数の高圧端子128、130を対応した1つの主バスバー136、140に連結している。図示された例においては、電力供給プレート104は、個々のバスパネルポート124の複数の高圧端子128、130を一体に直列に接続した直列の補助バスバー138a、142aを備えて構成されている。電力供給プレート104は、個々のバスパネルポート124の複数の高圧端子128、130を一体に並列に接続した並列の補助バスバー138b、142bも含んでいる。補助バスバー138a、138b、142a、142bのタイプおよび配列は、電力供給システム100の電圧および容量(例えば電流)に基づいて選択されている。結果的に、直列の補助バスバー138a、142aおよび/または並列の補助バスバー138b、142bは、電力供給システム100の所望の電圧または容量に依存して、電力供給システム100内に多かれ少なかれ統合されている。
【0031】
各主バスバー136、140は、個々の正極および負極補助バスバー138a、138b、142a、142bの1つと並列に電気的に連結されている。したがって、直列の正極補助バスバー138aと、並列の正極補助バスバー138bと、は正極主バスバー136に並列に接続されており、直列の負極補助バスバー142aと、並列の負極補助バスバー142bと、は負極主バスバー140に並列に接続されている。主バスバー136、140の各々は、電力供給システム100を自動車10の高圧電気システムに電気的に連結するために構成された主バス端子144、146(
図4C)を含んでいる。追加として、自動車10は、電力供給システム100から1つ以上のモータ16の各々へと高圧電力を分配するように構成された高圧分配センタ(図示略)を含み得る。
【0032】
図4Cおよび
図4Dを参照すると、電力供給プレート104は、層状の配列において積層された複数のパネル150、152、154a、154bを含み得る。電力供給プレート104は、電力供給バスパネル150、バスパネルカバー152、および電力供給プレート104の対向側に配置された一対の電力モジュール搭載パネル154a、154bを含んでいる。全体的に、電力供給バスパネル150およびバスパネルカバー152は、1つ以上の非導電性材料を含み、これにより電力供給バスパネル150は、高圧バスネットワーク132、134の周りに絶縁筐体を設けている。電力モジュール搭載パネル154a、154bは、各電力供給モジュール200の取付インターフェイスを提供し、電力供給モジュール200により発生した熱エネルギを吸収および消散するように構成された1つ以上の熱導電性材料を含み得る。
【0033】
図4Cを参照すると、電力供給バスパネル150は、上側156、および上側156の反対側に形成された底側158を含んでいる。バスパネルポート124は、電力供給バスパネル150の上側156および底側158に取り付けられている。電力供給バスパネル150の底側158は、正極バスネットワーク132および負極バスネットワーク134を電力供給バスパネル150内に受容するように構成された凹部160のネットワークを含み得る。バスパネルカバー152は、電力供給バスパネル150の底部158に取り付けて、高圧バスネットワーク132、134を電力供給バスパネル150の凹部160内に取り囲むように構成されている。
図4Aおよび
図4Bに示されたように、バスパネルカバー152は複数の開口部162を含み、各開口部は、電力供給バスパネル150の底側158に取り付けられた対応した1つのバスパネルポート124を受容するように構成されている。結果的に、電力供給パネル150およびバスパネルカバー152は、高圧バスネットワーク132、134を絶縁材料内に取り囲み、一方で各バスパネルポート124へのアクセスを提供するように構成されている。
【0034】
下側電力モジュール搭載パネル154aおよび上側電力モジュール搭載パネル154bは、電力供給パネル104の対向側に配置され、電力供給モジュール200のための取り付けインターフェイスを提供している。各搭載パネル154a、154bは、電力供給パスパネル150に向かって内向きに向いた内側面164a、164b、および内側面164a、164bの反対側に形成されて、且つ電力供給バスパネル150から離れる方に向いた個々の外側面166a、166bを含んでいる。
【0035】
図4Dに示されたように、下側電力モジュール搭載パネル154aの内側面164aは、下側電力モジュール搭載パネル154aの内側面164aに沿って熱伝達流体を循環させるように構成された下側冷却導管ネットワーク168aを含んでいる。同様に、
図4Cは、上側電力モジュール搭載パネル154bの内側面164bが、上側電力モジュール搭載パネル154bの内側面164bに沿って熱伝達流体を循環させるように構成された上側冷却導管ネットワーク168bを含んでいることを示している。下側冷却導管ネットワーク168aおよび上側冷却導管ネットワーク168bは、内側面164a、164bに形成された複数の冷却チャネルを含み、これにより冷却導管ネットワーク168a、168bは、電力供給プレートが組み立てられた場合に、バスパネルカバー152および電力供給バスパネル150により取り囲まれ得るかまたは覆われ得る。追加として、下側および上側冷却導管ネットワーク168a、168bは、冷媒源と流体連通し、ならびに電力供給バスパネル150およびバスパネルカバー152を通じて形成された導管170、172を通じて互いに流体連通し得る。したがって、電力供給モジュール200が、搭載パネル154a、154bの外側面166a、166bに対して搭載された場合に、搭載パネル154a、154bは冷却導管ネットワーク168a、168bを通じて熱伝達流体を循環させ、電力供給モジュール200の温度を管理するだろう。
【0036】
ここで
図5から
図9に注目すると、本開示による電力供給モジュール200の一例が示されている。電力供給モジュール200は、下側ハウジング204およびカバー206を備えた筐体202、直列に接続された複数の電力セル210を含んだ電力カートリッジ208、ならびに電力供給モジュール200の動作を管理するように構成されたコントローラ212を含んでいる。各電力供給モジュール200は独立したカセット200として構成されており、それらは選択的に電力供給プレート104に接続および離脱されて、電力供給システム100の性能を改造または維持することが可能である。したがって、
図6および
図9に示されたように、各電力供給モジュール200は、電力供給プレート104のバスパネルポート124(
図3)の対応した1つに電力供給モジュール200を接続するように構成された、電力供給モジュールポート214を含んでいる。ここで、電力供給モジュールポート214は、低圧端子216、正極高圧端子218、および負極高圧端子220を含み、各々は、電力供給モジュール200が電力供給プレート104に取り付けられた場合に、バスパネルポート124の1つの、端子126、128、130の対応した1つと結合するように構成されている。
【0037】
図7に示されたように、電力カートリッジ208は、互いに直列に接続された複数の電力セル210を含んでいる。例えば、本例の電力カートリッジ208は、直列に配列された192個の電力セルを含んでいる。したがって、電力セル210の電圧は、累積されて組み合わされ、バッテリセル210の電圧の総和に等しい高電圧出力を有する電力供給モジュール200を提供している。以下により詳細に論じられているように、電力供給モジュール200は、所望の高電圧出力を提供するために、直列に配列された任意の数の電力セル210を含み得る。各電力セル210は、例えばリチウムイオン、鉛酸、ニッケルカドミウム、ニッケル水素等の、任意の適切な組成を含んだバッテリとし得る。電力セル210は、例えば推進システム等の電気自動車(EV)の構成部品、または家庭もしくはビジネスの電気システムに電力を供給し得る。
【0038】
電力セル210は、比較的高い熱伝達係数を有する流体または固定材料等の、熱伝達材料222内に封入され得る。いくつかの例では、熱伝達材料222は、カセット内に配置されて各電力セル210を取り囲んだ油を含み得る。熱伝達材料222は下側ハウジング204と接して、これにより熱エネルギは、個々の搭載パネル154a、154bの対応した冷却導管ネットワーク168a、168bを通じて循環する熱伝達流体を介して、熱伝達材料222へとまたは熱伝達材料222からハウジング204を通じて伝達され得る。例えば、電力セル210により生じた熱エネルギは熱伝達材料222により吸収されて、ハウジング204と個々の搭載パネル154a、154bとの間の搭載界面を通じて熱伝達流体へと伝達され得る。寒い気候のような他のシナリオにおいては、熱伝達流体は補助熱源により加熱され、熱エネルギを搭載界面および熱伝達材料222を通じて電力セル210へと伝達し、これにより電力セル210を作動温度閾値よりも高い温度に維持し得る。
【0039】
いくつかの例においては、筐体202は、筐体202内の熱伝達材料222の熱膨張を調整する構成されたように圧力バッファ224を含み、熱伝達材料222と電力セル210との間の最大接触を確実にし、その一方で熱伝達材料222の圧力が筐体202の破裂圧力閾値を超えることを防止し得る。圧力バッファ224は、カバー206内に配置された圧縮可能な気胞または閉鎖セル発泡パッドを含み得る。ここで、圧力バッファ224は、熱伝達材料222が熱くなって膨張し、それにより筐体202内において略定圧を維持する場合に圧縮するように構成されている。代替的に、圧力バッファ224は、膨張した熱伝達材料222を蓄積するための通路またはリザーバを露出するように動作可能な、伸縮自在のピストンまたはバルブ(いずれも図示略)を含み得る。
図8に示されたように、筐体202は、電力カートリッジ208内に熱伝達材料222を収容するように構成されたセパレータプレート226を含み得る。
【0040】
追加として、筐体202は、ドーム形状のカバー206内に据え付けられた内部循環ポンプ(図示略)を含み得る。設けられた場合、循環ポンプは、熱伝達材料を筐体内に循環させ、電力供給モジュール200からの熱エネルギの除去を最大化する。循環ポンプは、一定に運転され得るかまたはサーモスタットにより制御され得、これにより各電力供給モジュール200の循環ポンプは、熱伝達材料222の温度が温度閾値を満たした場合にのみ運転する。
【0041】
各電力供給モジュール200のコントローラ212は、各電力セル210の充電状態を動的に検知して釣り合わせる。
図10および
図11を参照すると、コントローラのセル管理モジュール230を概略的に表した電気回路が、全体的に示されている。以下により詳細に論じられているように、セル管理モジュール230(
図11)は、それぞれのセル検知回路232(
図10)を通じて複数の電力セル210に並列に接続されている。したがって、電力セル210は電力セル210内で直列に互いに接続されて、電力セル210の電圧の和に等しい比較的高い電圧を電力セル210の端子218、220に提供するが、セル検知回路232は、独立して各電力セル210に並列に接続されている。セル検知回路232の隔離は、セル検知回路232が、個別に各電力セル210の電圧を管理することが可能な低圧部品の使用を実行することを可能にしている。低圧部品の使用は、セル管理モジュール230を構成することに関連したコストが、高圧部品を必要とする同程度のセル管理回路と比較して減少されることが可能であるので、有利である。
【0042】
図10および
図11を参照すると、隔離されたセル検知回路232の一例が示されている。セル検知回路232は、トランス238により互いに誘導的に接続された一次回路234および二次回路236を含んでいる。各トランス238は、各々がコア244に巻き付けられた一次コイルまたは巻線240および二次コイルまたは巻線242を含んでいる。コア244は、鉄、フェライト、シリコン鋼等の任意の適切な材料から形成され得る。トランス238は、コントローラ212の印刷回路基板(PCB)上に配置され得る。複数のセル検知回路232a-232nが実装された場合に(
図11)、すべてのトランス238a-238nは、同じコントローラ212上に配置され得る。
【0043】
図10に示されたように、一次回路234は、以下により詳細に論じられているように、一次信号I
Pを発生または供給する一次電力源246、および一次信号I
Pの電流を測定するように構成された電流測定回路248、を含んでいるか、またはそれらに接続されている。一次電力源246は、低圧(12Vから48V)電力供給リザーバ(V
P)を含み得る。
図11に示されたように、複数のセル検知回路232a-232nがセル管理モジュール230に実装された場合、すべてのセル検知回路232a-232nは、同じ一次電力源246および電流測定回路248に接続され得る。したがって、セル検知回路232a-232nは、単一の電流測定回路248を共有するように構成されており、このことは、セル管理モジュール230の複雑さおよびコストを最小化している。
【0044】
単一の電流測定回路248を使用して、複数のセル検知回路232、232a-232nの全体の隔離された電流測定を容易にするために、各一次回路234、234a-234は、個々の一次回路234、234a-234n内に実装された、スイッチ252、252a-252nを選択的に開閉するように動作可能な独立した制御回路250、250a-250nも含んでいる。換言すると、制御回路250、250a-250nは、電力セル210、210a-210nの1つに関連したセル検知回路232、232a-232nの一次回路234、234a-234nを通じた一次電流信号I
Pの流れを選択的に許容するように構成されている。制御回路250、250a-250nは、電力制御モジュール200のコントローラ212上に実装され得る。
図11に示されたように、複数の電力セル210a-210nが電力制御モジュール200内に含まれている場合に、電力制御モジュール200のコントローラ212は、セル検知回路232a-232nの各1つと関連した制御回路250a-250nを含んでいる。
【0045】
いくつかの実施において、スイッチ252、252a-252nは、金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(MOSFETs)、電界効果トランジスタ(JFETs)、バイポーラ接合トランジスタ(BJTs)等のトランジスタである。他の実施において、スイッチ252、252a-252nはリレー、または他の任意の適切なスイッチとし得る。図示された例においては、スイッチは、トランス238、238a-238nの一次巻線240の下流且つ電流測定回路248の上流に配置されている。しかしながら、各一次回路234、234a-234nのスイッチ252、252a-252nは、一次回路234、234a-234nに沿ってどこにでも実装され得る。
【0046】
電流測定回路248は、各電力セル210、210a-210nの容態(SOH)および充電状態(SOC)を監視するように構成されている。例えば一次巻線240を通じて流れる電流に基づいて、多様なセル210、210a-210nのSOHおよび/またはSOCを測定するために、電力セル210、210a-210nに関連したスイッチ252、252a-252nは起動され、これにより電流測定回路248により送信されたパルス電流は、特定の一次巻線240を通じて流れるように構成されている。この構成においては、電流測定回路248は、個別の電力セル210、210a-210nのSOHおよびSOCを監視し、これにより任意の変化が確認されて、必要であれば、任意の是正措置が取られ得る。例えば、特定の電力セル210、210a-210nのSOHおよび/またはSOCが所定の閾値よりも低いことが確定された場合に、電力セル210、210a-210nは、修理、除去、および/または交換され得る。そのような是正措置は、手動でまたは自動的に生じ得る。
【0047】
各電力セルのSOHに関して、電流測定回路248は、電力供給モジュール200の全電圧を連続的に検知または受信し、電力供給モジュール200の全電圧を長時間にわたり比較するように構成されている。例えば、セル検知回路232がパルス状にされた場合に、セル検知回路の特定の電力セル210の電流(I)と抵抗(R)との積に対応した電圧変化ΔVcellは、電力供給モジュール200の全電圧内に観測可能である。ここで、セル管理モジュール230の各セル検知回路232は、電力供給モジュール200の全電圧変化ΔVmoduleを個別に決定するためにパルス状にされる。この全電圧変化ΔVmoduleは、電力供給モジュール200のすべての電力セル210の直流抵抗に比例しており、且つ電力供給モジュール200のSOHの決定に使用されることが可能である。
【0048】
特定の電力セル210、210a-210nを対象とするために、対象とされた電力セル210、210a-210nに関連したスイッチ252、252a-252nの1つは閉じられ、残りのスイッチ252、252a-252nは開いたままであり、これにより一次信号IPは、対象とされた電力セル210、210a-210nに関連したセル検知回路232、232a-232nを通じてのみ流れる。例えば、第2の電力セル210bが対象とされた場合に、第2のスイッチ252bが閉じられて、これにより一次信号IPは一次回路234bを通じて流れる。以下に記載されたように、電流測定回路248は、電流検知抵抗を横切ったすなわちオームの法則を使用した電圧降下に基づいた、動的一次巻線240を通じた一次信号IPの電流を測定することが可能である。代替的に、電流測定回路248は、任意の適切な方式において電流を測定し得る。電流測定回路248は、位相角、一次電流積分、温度、較正パラメータに関連したデータを含んだ、追加のデータを収集し得る。電流測定回路248は、(i)パルス状の電流および任意の他のデータのアナログ信号をデジタル信号へと変換し、および(ii)これらのデジタル信号をデジタルフィルタ/保護/ドライブ回路に送信する、ことが可能である。
【0049】
続いて
図10および
図11を参照すると、各セル検知回路232の二次回路236、236a-236nは、トランス238、238a-238nの二次巻線242、整流器254、254a-254n、および二次回路236、236a-236nに沿って全てが直列に配列された電力セル210、210a-210nの1つを含んでいる。先に論じられたように、二次回路236、236a-236nは、トランス238、238a-238nの二次巻線242を通じて一次回路234に誘導的に接続されている。したがって、一次回路234、234a-234nの直流一次電流信号I
Pは、トランス238、238a-238nにより交流二次電流信号I
Sへと変換され、電力セル210の上流で、二次信号I
Sの、交流信号から、電力セル210の直流電圧と互換性のある直流信号への変換を、整流器254、254a-254nにより処理されなければならない。いくつかの例においては、整流器254はショットキーダイオードとして実装され、このことは、素早い回復および低電圧降下が所望される環境において整流を有利に提供する。
【0050】
ここで論じられているように、一次電力源246の電力から受信した一次信号IPは、基礎または初期一次信号IP-1として示されてもよく、一方でトランスの下流の一次信号IPは、変化したまたは調整された一次信号IP―2として示されてもよい。同様に、二次巻線242により生じた二次信号ISは、基礎または初期二次信号IS-1として示されてもよく、一方で電力セル210の下流の二次信号ISは、変化したまたは調整された二次信号IS-2として示されてもよい。調整または変化は、電圧および/または電流の変化に言及しており、それは、信号IP、ISが個々に一次巻線240および電力セル210を通過した場合に、信号IP、ISに与えられ得る。
【0051】
使用時には、セル検知回路232、232a-232nのそれぞれの1つに関連した電力セル210の電圧は、一次回路234の一次信号IPの測定された数値に基づいて、電流測定回路248により推測され、これは以下により詳細に論じられている。電力セル210、210a-210nの1つの電圧を測定するために、一次回路234、234a-234nのスイッチ252、252a-252nは、コントローラ212により脈動させられ、一次回路234、234a-234nを通じた一次信号IPの流れを許容する。ここで、セル管理モジュール230の単一のスイッチ252、252a-252nは、一次回路234、234a-234nを分離してパルス状にするときに閉じられ、それにより電流測定回路248が、各セル検知回路232、232a-232nに関連した電力セル210、210a-210nの電圧を独立して推測することを可能にしている。
【0052】
図10を参照すると、包括的なセル検知回路232の1つ内の電力セル210の電圧を推測する方法が示されている。
図11の各セル検知回路232、232a-232nは、電力セル210に関連した個々の一次回路234a-234nのスイッチ252a-252nが閉じられた場合に、包括的なセル検知回路232と同様に作動する。これまでに述べたように、コントローラ212は、検知および/または釣り合いのための特定の電力セル210を対象とし、電力セル210に関連した一次回路234のスイッチ252は閉じられて、一次信号I
Pのパルスが一次回路234を通じて流れることを可能にする。
【0053】
一次信号IPのパルスの持続時間は、一次信号IPの測定の最大化と、二次回路236および電力セル210での一次信号IPの効果の最小化と、の間の所望の釣り合いを提供するように選択される。例えば、パルス持続時間が短すぎた場合、電流測定回路248は、一次信号IPを正確に測定することが不可能となり得、その結果、対応した二次回路236の電力セル210のSOHまたはSOCを推測することが不可能となり得る。その逆に、パルス持続時間が長すぎた場合、一次信号IPは、二次信号ISおよび/または電力セル210に望ましくない影響を及ぼし得るか、または効果をもたらし得る。いくつかの例においては、セル検知機能のための一次信号IPのパルス持続時間は、10マイクロ秒である。しかしながら、以下に論じられているように、パルス持続時間は、電力セル電圧の釣り合い等の他の機能のために調節され得る。
【0054】
基礎一次信号IP-1がトランス238の一次巻線240を通じて流れた場合に、磁束がトランスコア244内に発生させられる。これまでに述べたように、二次巻線242もトランスコア244に接続されており、これにより二次巻線242は、一次巻線240に誘導的に接続されている。したがって、基礎一次信号IP-1により生じた磁束は、二次巻線242内に二次電圧を誘起し、これは基礎二次信号IS-1に対応している。これまでに述べたように、基礎二次信号IS-1は、電力セル210の直流電圧と互換性のない交流電圧として、トランスから出力され得る。したがって、基礎二次信号IS-1は、基礎二次信号IS-1を交流電圧から直流電圧へと変換するための整流器254を通過する。整流器254(すなわちショットキーダイオード)は、基礎二次信号IS-1の電圧を、基礎二次信号IS-1が整流器254を通過したときに降下させ得る。次に、ここでは直流電圧である基礎二次信号IS-1は、対象とされた電力セル210に移動する。
【0055】
変換された基礎二次信号IS-1(すなわちショットキーダイオードの後の二次信号IS)の電圧が、電力セル210の電圧よりも大きい場合、電流は二次回路236を通じて流れ始めるだろう。換言すると、基礎二次信号IS-1の電圧が、整流器に関連した電圧降下(すなわちショットキーダイオード降下)および電力セル210の電圧の和よりも大きい場合、電圧における差は、電力セル210からトランス238の二次巻線242へと流れる変化した二次信号IS-2をもたらす。
【0056】
電流がワイヤを通じて流れる場合はいつでも、磁気作用を生じる力(MMF)がワイヤにより発生させられる。したがって、基礎一次信号IP-1は、一次巻線240内に一次MMFを発生させる。同様に、変化した二次信号IS-2は二次巻線242を通じて流れた場合に、二次MMFは二次巻線242内に生成される。二次MMFは、「バック」MMFとして作用し、これは、一次巻線240の一次MMFに反作用または対抗し、これにより基礎一次信号IP-1に関連した第1の電圧から変化した一次信号IP-2に関連した第2の電圧へと一次信号IPの電圧を減少させる。キルヒホッフの電圧法則にしたがって、一次巻線240の一次電圧の強度および位相角は同一のままでなければならず、これにより一次信号IPの電流は、二次巻線242の二次MMFにより与えられた電圧変化を計上するために変化する。例えば、より低い電圧を有する電力セル210、210a-210nは、電力セル210の電圧と基礎二次信号IS-1の電圧との間の差がより大きくなった場合に、より大きい二次MMFに帰結する。その結果、変化した一次信号IP-2の電流は、より大きい二次MMFを計上するために比較的大きくなるだろう。それとは逆に、より高い電圧を有する電力セル210、210a-210nは、より小さい二次MMFに帰結し、これにより変化した一次信号IP-2は比較的低い電流を有する。
【0057】
これまでに導入したように、電流測定回路248は、対象とされた電力セル210に関連した変化した一次信号IP-2の電流を測定するように構成されている。変化した一次信号IP-2の電流が比較的高い(すなわち、二次MMFが電力セル210の低い電圧の結果として大きい)場合、電流測定回路248は、電力セル210の電圧が比較的低いと推測する。それとは逆に、変化した一次信号IP-2の調節された電流が比較的低い(すなわち、二次MMFが電力セル210の高い電圧の結果として小さい)場合、電流測定回路248は、電力セル210の電圧が比較的高いと推測する。電流測定回路248は、電流測定回路248が、変化した一次信号IP-1の測定された電流に基づいて、電力セル210の実際の電圧を推測することが可能であるように構成(すなわち較正)され得る。
【0058】
各電力セル210の容態(SOH)および充電状態(SOC)を測定することに加えて、セル管理モジュール230は、各電力セル210の電圧を動的に釣り合わせるように構成され得る。例えば、セル検知回路232の各時間は(例えば測定の間)パルス状であり、エネルギは一次回路234から二次回路236へと移送される。一次回路234から二次回路236へとより多くのエネルギを供給するために、パルスの周波数および/または持続時間が増大されることが可能である。例えば、パルス持続時間は、検知のために使用される10マイクロ秒の持続時間から15マイクロ秒の持続時間へと増大され、一次回路234から二次回路236へと50%多くのエネルギを供給する。それに加えてまたはその代わりに、一次回路234はより高周波のパルス状とされる。個別の電力セル210を動的に釣り合わせることは、各電力セル210が電力供給モジュール200の寿命を越えて完全に充電されることが可能であることを、有利に確実にしている。
【0059】
特に
図12を参照すると、セル管理モジュール230´が提供されており、複数のセル検知回路232を含んでいる。セル管理モジュール230´に対するセル管理モジュール230に関連した構成部品の構造および機能の実質的な類似性の観点において、類似した参照符号がこれ以降使用され且つ図において類似した構成部品を認定しており、一方でシンボルプライム(´)を含んだ参照符号は、変化した構成部品を認定するために使用されている。
【0060】
図12のセル管理モジュール230´の例においては、各セル検知回路232a´-232n´の二次回路236a´-236n´は変形され、ダイオード254a-254nを排除して、二次スイッチ256a-256nを追加している。ここで、二次スイッチ256a-256nは、方向制御可能なダイオードとして作用するように構成されている。特に、一次スイッチ252a-252nおよび二次スイッチ256a-256nのパルスのタイミングは、信号I
P、I
Sが第1の方向I
P+、I
S+に流れて電力セル210を充電し、反対の第2の方向I
P-、I
S-に流れて電力セル210を放電するように調節されることが可能である。
【0061】
図示されたように、二次スイッチ256a-256nは、電力セル210a-210nの間に配置されており、セル検知回路232a´-232n´の対応した制御回路250a-250nにより制御されている。二次回路236a´-236n´内に二次スイッチ256a-256nを含むことは、低圧(12Vから48V)電力供給リザーバ246に接続された双方向フライバック変換器を形成している。第1の前進(すなわち充電)モードにおいて、エネルギは、最初に一次スイッチ252a-252nを脈動させることにより一次電力源246から移送され、これにより一次信号I
P+はトランス238a-238nへと流れ、エネルギはトランス238a-238n内に蓄えられる。一次スイッチ252a-252bの開放(すなわち脈動停止)の際に、二次スイッチ256a-256nは閉じられ、二次信号I
S+が二次回路236a´-236n´内に流れることを可能にし、これによりエネルギは電力セル210a-210nへと移送される。第2の逆転(すなわち放電)モードにおいて、エネルギは電力セルから一次電力源246へと移送される。ここで、二次スイッチ256a-256nは最初に脈動され、これにより二次信号I
S-は電力セル210からトランス238a-238nへと流れ、電力セル210からの電圧によりトランス238a-238nを充電する。充電されたトランス238a-238nと共に、一次スイッチ252a-252nは閉じられ、一次信号I
P-はトランス238a-238nから一次電力源246へと流れ、エネルギをトランス238a-238nから一次電力源246へと移送する。
図12のセル検知回路232a´-232n´において、個々の二次スイッチ256a-256nは、コンデンサ等の隔離手段を使用して一次側(すなわち、一次回路234a-234nを含んだ側)から制御される。
【0062】
図12のセル管理モジュール230´は、従来のシステムと比較していくつかの利点を提供している。例えば、自動車電力システムは、高圧電力システムから受け取った高圧電力を、自動車のモータ16(すなわちパワーステアリング、ブレーキブースタ、アクセサリ等)に関連した自動車の構成部品により使用されることが可能な低圧(12Vから48V)へと変換するように構成された低圧ネットDC/DC変換器モジュールを一般的に含んでいる。したがって、低圧直流電力は、DC/DC変換器を必要としない電力供給モジュール(200)から直接供給され、それによりシステムコストおよび複雑さを最小化している。それに加えて、
図12の構成は、比較的高い電荷を有すると認定された電力セル(210)から一次電力源(246)(例えば低圧バス)へとエネルギが直接移送されることを可能にしており、これによりエネルギは、比較的低い電圧を有する電力供給モジュール200内の電力セル210へと移送されることが可能である。したがって、
図12のシステムは、外部電力源により充電される低圧セル210を必要とした従来のシステムとは逆に、双方向の電力移送を可能にすることにより、改善された電力セル210が釣り合うことを可能にして、電力供給モジュール200内の別の1つの電力セル210のより高い電圧に合致させている。
【0063】
全体を通して論じられたように、本開示の原理にしたがって構成されたセル管理モジュール230は、電力セルのSOCおよびSOHを測定するための既知の構成および方法と比較して、複数の利点を提供している。例えば、従来のセル測定技術は、特殊ASIC(特殊用途向け集積回路)構成を利用しており、この構成は、セルエネルギを熱エネルギとして放出する抵抗器を使用したセル電圧測定およびセル平衡を管理している。しかしながら、抵抗器の使用は、有用な電気エネルギが消費される熱エネルギとして変換および廃棄されるので、効率を低減し、電力供給モジュール内の熱を増大させることになる。それに対して、本開示の構成は、一次信号IPの電流を測定することにより電力セル210の電圧を推測し、スイッチングを通じた一次信号IPのパルス周波数および/またはパルス持続時間を変化させることにより電力セル210の電圧を釣り合わせる。したがって、エネルギの損失および熱生成は最小化されている。
【0064】
セル管理モジュール230の別の利点は、電力セル210の管理に関連したコストまたは複雑さの段階的な増加なしに、電力セル210がいくつでも直列に組み込まれることを可能にしていることである。これまでに論じられたように、従来のセル管理技術はASIC構成を利用している。しかしながら、ASIC構成は、管理可能な電力セルの数に一般的に制限がある(例えば1つのASICは6から18の電力セルを管理可能である)。したがって、従来の電力供給モジュール内の電力セルの数が増大した場合、追加のASIC構成がセル管理構造に追加されなければならず、このことは、設計のコストおよび複雑さを段階的に増大させる。それとは逆に、電流セル管理モジュール230は単一の電流測定回路248を使用して、対象とされた電力セル210への一次信号IPをパルス状にすることにより、任意の数の電力セル210を測定しおよび釣り合わせる。
【0065】
前述の記載は、図および説明の目的のために提供された。本開示が網羅的とされるまたは制限されることは、目的とされていない。特別な構成の個別の要素または特徴は、特別な構成に全体的に制限されないが、該当する場合、互換性があり、具体的に示されていない、または記載されていない場合でてあっても、選択した構成で使用されることが可能である。同じものが多くの方法で変形され得る。そのような変形は、開示からの逸脱であるとみなされるべきではなく、そのような変化は、本開示の範囲内に含まれることを意図されている。
【符号の説明】
【0066】
10 ・・・自動車
12 ・・・シャーシ
14 ・・・ボディ
16 ・・・モータ
18 ・・・ホイール
22 ・・・長手方向フレームレール
24 ・・・空間
100 ・・・電力供給システム
102 ・・・電力供給フレーム
104 ・・・電力供給プレート
110a ・・・横方向フレーム部材
110b ・・・縦方向フレーム部材
112 ・・・電力供給モジュール区画
114 ・・・上側、フレームベッド
116 ・・・底側
124 ・・・バスパネルポート
126 ・・・低圧端子
128 ・・・正極高圧端子
130 ・・・負極高圧端子
132 ・・・正極バスネットワーク
134 ・・・負極バスネットワーク
136 ・・・正極主バスバー
138a、138b ・・・正極補助バスバー
140 ・・・負極主バスバー
142a、142b ・・・負極補助バスバー
150 ・・・電力供給バスパネル
152 ・・・バスパネルカバー
154a ・・・下側電力モジュール搭載パネル
154b ・・・上側電力モジュール搭載パネル
160 ・・・凹部
162 ・・・開口部
164a、164b ・・・内側面
166a、166b ・・・外側面
168a ・・・下側冷却導管ネットワーク
168b ・・・上側冷却導管ネットワーク
170、172 ・・・貫通導管
200 ・・・電力供給モジュール
202 ・・・筐体
204 ・・・下側ハウジング
206 ・・・カバー
208 ・・・電力カートリッジ
210 ・・・電力セル
212 ・・・コントローラ
214 ・・・電力供給モジュールポート
216 ・・・低圧端子
218 ・・・正極高圧端子
220 ・・・負極高圧端子
222 ・・・熱伝達材料
224 ・・・圧力バッファ
226 ・・・セパレータプレート
230、230´ ・・・セル管理モジュール
232 ・・・セル検知回路
234 ・・・一次回路
236 ・・・二次回路
238 ・・・トランス
240 ・・・一次コイル
242 ・・・二次コイル
244 ・・・コア
246 ・・・一次電力源
248 ・・・電流測定回路
250 ・・・制御回路
252 ・・・スイッチ
254 ・・・整流器
256 ・・・二次スイッチ
IP ・・・一次信号
IS ・・・二次信号
VP ・・・低圧電力供給リザーバ
【国際調査報告】