(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-11
(54)【発明の名称】コネクタ
(51)【国際特許分類】
G02B 6/38 20060101AFI20221104BHJP
【FI】
G02B6/38
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021512756
(86)(22)【出願日】2020-08-05
(85)【翻訳文提出日】2021-03-05
(86)【国際出願番号】 CN2020107183
(87)【国際公開番号】W WO2022027346
(87)【国際公開日】2022-02-10
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【氏名又は名称】野村 進
(72)【発明者】
【氏名】李 媛媛
(72)【発明者】
【氏名】▲チ▼ ▲彪▼
(72)【発明者】
【氏名】李 秀▲鵬▼
【テーマコード(参考)】
2H036
【Fターム(参考)】
2H036QA03
2H036QA12
2H036QA31
2H036QA43
(57)【要約】
本出願の実施形態は、コネクタを提供する。コネクタには、コネクタの内部の光ファイバ上を運ばれる光を観察するために使用される第1の光透過部および第2の光透過部が設けられる。それゆえ、コネクタが光部品に接続されているとき、コネクタを識別するために、機器室側で第1の光透過部および第2の光透過部を使用することによって検出光があるかどうかが観察されることができるため、ユーザ側ONUが機器室側スプリッタに接続されている出力ポートが正確かつ迅速に識別され、それによって別のユーザのネットワークが中断されないように防ぎ、設置技術者がユーザのネットワークを交換または修繕するのを助け、光ファイバコネクタに接続されたポートを識別することが困難であるという問題を解決する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、フェルールアセンブリであって、前記フェルールアセンブリの少なくとも一部が前記ハウジングの内部に位置している、フェルールアセンブリと、光ファイバであって、前記光ファイバの少なくとも一部が前記フェルールアセンブリの内部に位置している、光ファイバと
を含む、コネクタであって、
第1の光透過部が前記フェルールアセンブリの外壁に配設され、第2の光透過部が前記ハウジングに配設され、前記第2の光透過部および前記第1の光透過部が少なくとも部分的に重なり合い、前記第1の光透過部および前記第2の光透過部が前記光ファイバ上を運ばれる光を観察するために使用される、
コネクタ。
【請求項2】
前記フェルールアセンブリがフェルールおよび前記フェルールの一端に接続されたフランジを含み、前記フェルールの少なくとも一部が前記ハウジングの一端に位置しており、前記フランジの一端であって前記フェルールから離れている一端が、前記ハウジングの他端まで延び、
前記光ファイバが通過することができるチャンネルが、前記フェルールおよび前記フランジの内部に配設され、かつ
前記第1の光透過部が、前記フェルールの外壁に配設され;または、前記第1の光透過部が、前記フランジの外壁に配設され;または、前記第1の光透過部が、前記フェルールおよび前記フランジのそれぞれの外壁に配設される、
請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記第1の光透過部が、第1の光透過孔および透明材料で作られた第1の光透過エリアのうちの少なくとも1つを含む、請求項2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記フランジの前記外壁が分岐構造をさらに有し、前記分岐構造には、前記フランジの内部の前記チャンネルに接続された前記第1の光透過孔が設けられ;または、前記分岐構造のエリアの一部もしくはすべてが前記第1の光透過エリアであり、前記フランジの前記外壁であって前記分岐構造に接続されている前記外壁には、前記フランジの内部の前記チャンネルに接続された前記第1の光透過孔が設けられ;または、前記分岐構造には、前記第1の光透過孔が設けられ、前記フランジの前記外壁であって前記分岐構造に接続されている前記外壁のエリアが前記第1の光透過エリアであり、前記第1の光透過孔および前記第1の光透過エリアが少なくとも部分的に重なり合う、
請求項3に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記フランジの前記外壁には、取付け孔が設けられ、ガイド構造が前記取付け孔で組み立てられ、前記ガイド構造には、前記フランジの内部の前記チャンネルに接続されたガイドチャンネルが設けられ、かつ
前記ガイド構造には、前記ガイドチャンネルに接続された前記第1の光透過孔が設けられ;または、前記ガイド構造のエリアの一部もしくはすべてが前記第1の光透過エリアであり;または、前記ガイド構造のエリアの一部には、前記第1の光透過孔が設けられ、前記ガイド構造の前記エリアの一部が前記第1の光透過エリアであり、前記第1の光透過孔および前記第1の光透過エリアが少なくとも部分的に重なり合う、
請求項3に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記ガイド構造の外壁の一部が前記第2の光透過部まで延びる、請求項5に記載のコネクタ。
【請求項7】
前記光ファイバが、主光ファイバおよび前記主光ファイバに接続された分岐光ファイバを含み、前記主光ファイバの一端が、前記フェルールアセンブリの内部の前記チャンネルを通過して前記フェルールアセンブリの一端の端面まで延び、かつ
前記分岐光ファイバが、前記第1の光透過部と対向し;または、前記分岐光ファイバが、前記第1の光透過部を通過して前記第2の光透過部まで延びる、
請求項2から6のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項8】
前記第2の光透過部が、第2の光透過孔および透明材料で作られた第2の光透過エリアのうちの少なくとも1つを含む、請求項2から7のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項9】
前記ハウジングが外側ハウジングおよび内側ハウジングを含み、前記内側ハウジングの少なくとも一部が前記外側ハウジングの内部に位置しており、前記フェルールアセンブリの少なくとも一部が前記内側ハウジングの内部に位置しており、かつ
前記第2の光透過部が前記外側ハウジングに配設され;または、前記第2の光透過部が前記内側ハウジングに配設され;または、前記第2の光透過部が前記外側ハウジングおよび前記内側ハウジングのそれぞれに配設される、
請求項8に記載のコネクタ。
【請求項10】
前記内側ハウジングがフレームスリーブおよびベースを含み、前記外側ハウジングが少なくとも前記フレームスリーブ上にスリーブ接続され、前記フェルールの少なくとも一部が前記フレームスリーブの内部に位置しており、
前記ベースが前記フランジの前記外壁の一部上にスリーブ接続され、
前記ベースの一端が前記フレームスリーブに接続され、
前記ベースの一部が前記外側ハウジングの内部に位置しており、
前記ベースには、前記第2の光透過部が設けられる、
請求項9に記載のコネクタ。
【請求項11】
弾性部品であって、前記弾性部品が前記フランジ上にスリーブ接続され、前記弾性部品の一端が前記フランジの前記外壁上の突起部を圧迫し、前記弾性部品の他端が前記ベースの一端の内壁上のボスを圧迫する、弾性部品をさらに含み、
前記弾性部品が、前記フェルールアセンブリが前記ハウジング内でスケーラブルであることを可能にするように構成される、
請求項10に記載のコネクタ。
【請求項12】
前記ベースの前記一端が、前記フレームスリーブ内に延びて前記フレームスリーブに接続され、前記ベースの他端が、前記外側ハウジングおよび前記フレームスリーブの外に延び、
前記フランジの一端が、前記フェルールに接続され、前記フランジの他端が、前記ベースの前記一端であって前記フレームスリーブの内部に位置している前記一端内に延び、
前記外側ハウジングには、前記第2の光透過孔が設けられ;または、前記外側ハウジングのエリアの一部もしくはすべてが前記第2の光透過エリアであり;または、前記外側ハウジングのエリアの一部が前記第2の光透過エリアであり、前記外側ハウジングの前記エリアの一部には、前記第2の光透過孔が設けられ、前記第2の光透過孔および前記第2の光透過エリアが少なくとも部分的に重なり合い、
開口部が、前記フレームスリーブが前記第2の光透過孔または前記第2の光透過エリアに対向する位置に配設され、
前記弾性部品が、前記ベースの前記一端であって前記フレームスリーブ内に延びる前記一端に位置しており、
前記フランジの一端であって前記ベースに近い一端における外壁が、前記突起部を有する、
請求項11に記載のコネクタ。
【請求項13】
前記ベースの一端が、前記外側ハウジング内に延びて前記外側ハウジングの内部で前記フレームスリーブに接続され、前記ベースの他端が、前記外側ハウジングの外に延び、
前記ベースが前記フランジの前記外壁の前記一部上にスリーブ接続され、前記ベースの一端が、前記フランジの一端であって前記フェルールに面する一端に近く、かつ
前記ベースの外壁であって前記外側ハウジングの外に延びる外壁には、前記第2の光透過孔が設けられ;または、前記ベースの外壁であって前記外側ハウジングの外に延びる外壁の一部もしくはすべてが、前記第2の光透過エリアであり;または、前記ベースの外壁であって前記外側ハウジングの外に延びる外壁の一部が、前記第2の光透過エリアであり、前記ベースの前記外壁であって前記外側ハウジングの外に延びる前記外壁の一部には、前記第2の光透過孔が設けられ、前記第2の光透過孔および前記第2の光透過エリアが、少なくとも部分的に重なり合う、
請求項11に記載のコネクタ。
【請求項14】
前記ハウジングが、光透過スリーブをさらに含み、前記外側ハウジングまたは前記ベースが前記光透過スリーブ上にスリーブ接続されており、前記光透過スリーブが、少なくとも前記第2の光透過孔または前記第2の光透過エリアを覆う、請求項12または13に記載のコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願の実施形態は、光ファイバコネクタ技術の分野に、および特に、コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
光通信ネットワークは、光伝導ツールがガラスまたはプラスチックで作られたファイバ(すなわち、光ファイバ)中の光の全反射原理に基づいて企業、家庭、または機器室に接続されるネットワークである。典型的な受動光ネットワーク(Passive Optical Network、PON)は、ポイントツーマルチポイント光ファイバアクセス技術である。PONは、中央制御局に設置された1つの光加入者線端局装置(Optical Line Terminal、OLT)と、ユーザ側に設置された一束の補助光ネットワークユニット(Optical Network Unit、ONU)とを主に含む。OLTは、スプリッタ(Splitter)を使用することによってポイントツーマルチポイント方式で複数のONUに接続される。ONU、スプリッタ、およびOLTの間の接続で、複数のONUは、光ファイバおよびコネクタを使用することによってスプリッタの出力ポートに接続される。
【0003】
現在、複数のONUはそれぞれ、スプリッタから比較的遠く離れている。それゆえ、スプリッタと複数のONUとの間の光ファイバは、一緒に絡まっている。この場合、機器室側で、光ファイバコネクタがスプリッタに接続されているポートを識別することは、ますます困難である。したがって、ユーザがネットワークを交換するか、または光ファイバを交換するとき、スプリッタのポートから光ファイバコネクタを外すことは困難である。それゆえ、光ファイバコネクタが光部品に接続されているポートを正確かつ迅速に識別する方法は、光ファイバネットワーク接続において解決されるべき緊急問題である。
【発明の概要】
【0004】
本出願の実施形態は、コネクタを提供する。それゆえ、コネクタが光部品に接続されているとき、コネクタの内部の光ファイバ上を運ばれる光は、視覚化されることができるため、コネクタが光部品に接続されているポートを設置技術者が正確かつ迅速に識別することが保証され、光ファイバコネクタに接続されたポートを識別することが困難であるという問題が解決される。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本出願の一実施形態は、ハウジングと、フェルールアセンブリであって、フェルールアセンブリの少なくとも一部がハウジングの内部に位置している、フェルールアセンブリと、光ファイバであって、光ファイバの少なくとも一部がフェルールアセンブリの内部に位置している、光ファイバとを含む、コネクタを提供する。
【0006】
第1の光透過部がフェルールアセンブリの外壁に配設され、第2の光透過部がハウジングに配設され、第2の光透過部および第1の光透過部は、少なくとも部分的に重なり合い、第1の光透過部および第2の光透過部は、光ファイバ上を運ばれる光を観察するために使用される。
【0007】
第1の光透過部および第2の光透過部は、コネクタに配設され、第2の光透過部および第1の光透過部は、少なくとも部分的に重なり合い、第1の光透過部および第2の光透過部は、光ファイバ上を運ばれる光を観察するために使用される。それゆえ、コネクタが光部品に接続されているとき、かつ(赤色光などの)検出光がユーザ側ONUに接続された光ファイバに入力されるとき、検出光は、機器室側で第1の光透過部および第2の光透過部を使用することによって観察され得るため、コネクタは光ファイバ上を運ばれる光を視覚化することができる。このようにして、設置技術者が、機器室側でコネクタ上の第2の光透過部を観察することによって、コネクタに接続されたユーザ側ONUを決定し、さらに、コネクタが光部品(例えば、スプリッタ)に接続されているポートを識別することができる。それゆえ、ユーザがオペレータを交換するか、またはコネクタもしくは光ファイバを交換するか、または光部品のポートを修繕するとき、ユーザ側ONUが機器室側スプリッタに接続されている対応出力ポートが、正確かつ迅速に識別されることができるため、設置技術者は、光部品の出力ポートからコネクタを容易に外し、それによって別のユーザのネットワークが中断されないように防ぐ。それゆえ、本出願の本実施形態で提供されるコネクタによれば、コネクタが光部品に接続されているポートが、正確かつ迅速に識別され、それによって設置技術者がユーザのネットワークを交換または修繕するのを助け、光ファイバコネクタに接続されたポートを識別することが困難であるという問題を解決する。
【0008】
可能な実装で、フェルールアセンブリは、フェルールおよびフェルールの一端に接続されたフランジを含み、フェルールの少なくとも一部がハウジングの一端に位置しており、フランジの一端であってフェルールから離れている一端が、ハウジングの他端まで延びる。
【0009】
光ファイバが通過することができるチャンネルが、フェルールおよびフランジの内部に配設される。
【0010】
第1の光透過部は、フェルールの外壁に配設され、または第1の光透過部は、フランジの外壁に配設され、または第1の光透過部は、フェルールおよびフランジのそれぞれの外壁に配設される。
【0011】
可能な実装で、第1の光透過部は、第1の光透過孔および透明材料で作られた第1の光透過エリアのうちの少なくとも1つを含む。
【0012】
可能な実装で、フランジの外壁は、分岐構造をさらに有し、分岐構造には、フランジの内部のチャンネルに接続された第1の光透過孔が設けられ、または、分岐構造のエリアの一部またはすべてが第1の光透過エリアであり、フランジの外壁であって分岐構造に接続されている外壁には、フランジの内部のチャンネルに接続された第1の光透過孔が設けられ、または、分岐構造には、第1の光透過孔が設けられ、フランジの外壁であって分岐構造に接続されている外壁のエリアが、第1の光透過エリアであり、第1の光透過孔および第1の光透過エリアは、少なくとも部分的に重なり合う。
【0013】
可能な実装で、フランジの外壁には、取付け孔が設けられ、ガイド構造が取付け孔で組み立てられ、ガイド構造には、フランジの内部のチャンネルに接続されたガイドチャンネルが設けられる。
【0014】
ガイド構造には、ガイドチャンネルに接続された第1の光透過孔が設けられ、またはガイド構造のエリアの一部もしくはすべてが第1の光透過エリアであり、またはガイド構造のエリアの一部には、第1の光透過孔が設けられ、ガイド構造のエリアの一部が第1の光透過エリアであり、第1の光透過孔および第1の光透過エリアは少なくとも部分的に重なり合う。
【0015】
可能な実装で、ガイド構造の外壁の一部が第2の光透過部まで延びる。
【0016】
可能な実装で、光ファイバは、主光ファイバおよび主光ファイバに接続された分岐光ファイバを含み、主光ファイバの一端が、フェルールアセンブリの内部のチャンネルを通過してフェルールアセンブリの一端の端面まで延びる。
【0017】
分岐光ファイバは、第1の光透過部と対向し、または分岐光ファイバは、第1の光透過部を通過して第2の光透過部まで延びる。
【0018】
可能な実装で、第2の光透過部は、第2の光透過孔および透明材料で作られた第2の光透過エリアのうちの少なくとも1つを含む。
【0019】
可能な実装で、ハウジングは、外側ハウジングおよび内側ハウジングを含み、内側ハウジングの少なくとも一部が外側ハウジングの内部に位置しており、フェルールアセンブリの少なくとも一部が内側ハウジングの内部に位置している。
【0020】
加えて、第2の光透過部が外側ハウジングに配設され、または第2の光透過部が内側ハウジングに配設され、または第2の光透過部が外側ハウジングおよび内側ハウジングのそれぞれに配設される。
【0021】
可能な実装で、内側ハウジングはフレームスリーブおよびベースを含み、外側ハウジングは少なくともフレームスリーブ上にスリーブ接続され、フェルールの少なくとも一部がフレームスリーブの内部に位置している。
【0022】
ベースはフランジの外壁の一部上にスリーブ接続される。
【0023】
ベースの一端がフレームスリーブに接続される。
【0024】
ベースの一部が外側ハウジングの内部に位置している。
【0025】
ベースには、第2の光透過部が設けられる。
【0026】
可能な実装で、コネクタは、弾性部品をさらに含む。弾性部品は、フランジ上にスリーブ接続され、弾性部品の一端が、フランジの外壁上の突起部を圧迫し、弾性部品の他端は、ベースの一端の内壁上のボスを圧迫する。
【0027】
弾性部品は、伸縮自在の方式でハウジング内にフェルールアセンブリを配置するように構成される。
【0028】
可能な実装で、ベースの一端は、フレームスリーブ内に延びてフレームスリーブに接続され、ベースの他端は、外側ハウジングおよびフレームスリーブの外に延びる。
【0029】
フランジの一端がフェルールに接続され、フランジの他端は、ベースの一端であってフレームスリーブの内部に位置している一端内に延びる。
【0030】
外側ハウジングには、第2の光透過孔が設けられ、または外側ハウジングのエリアの一部もしくはすべてが第2の光透過エリアであり、または外側ハウジングのエリアの一部が第2の光透過エリアであり、外側ハウジングのエリアの一部には、第2の光透過孔が設けられ、第2の光透過孔および第2の光透過エリアは少なくとも部分的に重なり合う。
【0031】
開口部が、フレームスリーブが第2の光透過孔または第2の光透過エリアに対向する位置に配設される。
【0032】
弾性部品は、ベースの一端であってフレームスリーブ内に延びる一端に位置している。
【0033】
フランジの一端であってベースに近い一端における外壁が、突起部を有する。
【0034】
可能な実装で、ベースの一端が、外側ハウジング内に延びて外側ハウジングの内部でフレームスリーブに接続され、ベースの他端は、外側ハウジングの外に延びる。
【0035】
ベースは、フランジの外壁の一部上にスリーブ接続され、ベースの一端が、フランジの一端であってフェルールに面する一端に近い。
【0036】
ベースの外壁であって外側ハウジングの外に延びる外壁には、第2の光透過孔が設けられ、またはベースの外壁であって外側ハウジングの外に延びる外壁の一部もしくはすべてが、第2の光透過エリアであり、またはベースの外壁であって外側ハウジングの外に延びる外壁の一部が、第2の光透過エリアであり、ベースの外壁であって外側ハウジングの外に延びる外壁の一部には、第2の光透過孔が設けられ、第2の光透過孔および第2の光透過エリアは、少なくとも部分的に重なり合う。
【0037】
可能な実装で、ハウジングは、外側ハウジングまたはベースが上にスリーブ接続されている光透過スリーブをさらに含み、光透過スリーブは、少なくとも第2の光透過孔または第2の光透過エリアを覆う。
【0038】
コネクタは、尾部フェルールをさらに含み、尾部フェルールは、ベースの一端であって外側ハウジングの外部に位置している一端に接続される。
【0039】
加えて、光ファイバの一端が、尾部フェルールを通過してフェルールアセンブリに入る。
【0040】
コネクタは、圧力リングをさらに含む。圧力リングは、尾部フェルールの一端であってベースに近い一端に位置している。圧力リングは、尾部フェルールの内部で光ファイバを固定するように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【
図2】光ファイバコネクタに接続されたポートを識別するための光ファイバネットワークの概略図である。
【
図3】本出願の一実施形態によるコネクタの分割構造の概略図である。
【
図4】本出願の一実施形態によるコネクタの概略断面図である。
【
図5】本出願の一実施形態による光ファイバネットワークにおいてコネクタを識別する概略図である。
【
図6】本出願の一実施形態によるコネクタの概略断面図である。
【
図7】本出願の一実施形態によるコネクタの分割構造の概略図である。
【
図8A】本出願の一実施形態によるコネクタの概略断面図である。
【
図8B】本出願の一実施形態によるコネクタの概略断面図である。
【
図9】本出願の一実施形態によるコネクタにおけるガイド構造の概略断面図である。
【
図10】本出願の一実施形態によるコネクタの分割構造の概略図である。
【
図11】本出願の一実施形態によるコネクタの概略断面図である。
【
図12】本出願の一実施形態によるコネクタにおけるベースの分割構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
図面参照符号の説明
10は「ハウジング」を表し、11は「外側ハウジング」を表し、12は「フレームスリーブ」を表し、13は「ベース」を表し、131および111は「第2の光透過孔」を表し、132は「ボス」を表し、20は「フェルールアセンブリ」を表し、21は「フェルール」を表し、211は「端面」を表し、22は「フランジ」を表し、221は「第1の光透過孔」を表し、222は「突起部」を表し、223は「チャンネル」を表し、224は「取付け孔」を表し、225は「分岐構造」を表し、30、a1、b1、c1、およびd1は「光ファイバ」を表し、31は「主光ファイバ」を表し、32は「分岐光ファイバ」を表し、40は「弾性部品」を表し、50は「光透過スリーブ」を表し、60は「圧力リング」を表し、70は「尾部フェルール」を表し、80は「ガイド構造」を表し、81は「ガイドチャンネル」を表し、101は「第1の光透過部」を表し、102は「第2の光透過部」を表し、a3、b3、c3、d3、および100は「コネクタ」を表し、200は「アダプタ」を表す。
【0043】
本出願の実施形態の実装で使用されるいくつかの用語は、単に本出願の具体的な実施形態を解説するために使用されるが、本出願の実施形態を限定するように意図されない。
【0044】
図1は、受動光ネットワーク(Passive Optical Network、PON)を示す。
図1に示されるように、複数のONUは、ポイントツーマルチポイント接続を実施するように、スプリッタ(Splitter)を使用することによってOLTに接続され得る。ONUがスプリッタに接続されるとき、複数のONUは、光ファイバコネクタおよび光ファイバを使用することによってスプリッタのすべての出力ポートに接続される。
【0045】
例えば、
図1で、ユーザAのONUは、光ファイバa1および光ファイバコネクタa2を使用することによってスプリッタの出力ポートに着脱可能に接続されており、ユーザBのONUは、光ファイバb1および光ファイバコネクタb2を使用することによってスプリッタの出力ポートに着脱可能に接続されており、ユーザCのONUは、光ファイバc1および光ファイバコネクタc2を使用することによってスプリッタの出力ポートに着脱可能に接続されており、ユーザDのONUは、光ファイバd1および光ファイバコネクタd2を使用することによってスプリッタの出力ポートに着脱可能に接続されている。
【0046】
各ユーザのONUは、通常、家庭に置かれている。スプリッタおよびOLTは、機器室側に位置している。各ユーザは、光ファイバおよびコネクタを使用することによってスプリッタにアクセスする。通常、ユーザ側と機器室との間に各ユーザに対応する比較的長い光ファイバがある。これらの光ファイバは、ユーザ側ONUとスプリッタの出力ポートの接続関係を区別するために、通常、一緒に絡まっている。一実装では、スプリッタの出力ポートがラベル付けされるため、スプリッタの出力ポートとユーザのマッピング関係が形成され、コネクタに接続されたポートがラベル付けを通して識別される。しかしながら、この方式は不十分な信頼性を有し、ポートが間違って人為的にラベル付けされるか、またはラベルが失われるので、コネクタに接続されたポートは識別されることができない。
【0047】
それゆえ、特定のユーザがオペレータを交換する、例えば、モバイルオペレータをテレコムオペレータと交換する必要があるとき、コネクタがモバイルオペレータのスプリッタおよびOLTから外され、そして次にテレコムオペレータによって提供されるスプリッタおよびOLTに接続される必要がある。あるいは、特定のユーザのONUとスプリッタとの間の光ファイバおよびコネクタが交換または修繕される必要があるとき、ユーザのONUに接続されたコネクタは、スプリッタの出力ポートから外される必要がある。しかしながら、コネクタがスプリッタに接続されている出力ポートは、識別されることができないので、換言すれば、スプリッタの出力ポートであってユーザのONUに接続されている出力ポートは、決定されることができないので、設置技術者がスプリッタのポートからユーザのONUに接続されたコネクタを外すことは、困難である。したがって、ユーザがネットワーク、光ファイバ、またはコネクタを交換または修繕することは、より困難である。
【0048】
コネクタに接続されたポートを識別するための別の実装は次の通りである。
図2に示されるように、ユーザのONU側に接続された光ファイバがユーザ側で外され(例えば、ユーザCのONUに接続された光ファイバが外され)、赤色ポインタを使用することによって赤色光が光ファイバに入力され、そして次にコネクタが観察のために機器室側でスプリッタの出力ポートから取り外される。赤色光がコネクタの接続端から放出される場合、機器室側でのユーザに対する対応出力ポートが識別されるため、コネクタはスプリッタの出力ポートから取り外されることができ、それによってネットワーク交換、光ファイバ交換、またはコネクタ交換などのオペレーションを実施することができる。しかしながら、この実装で、コネクタは、最初に、スプリッタの出力ポートから取り外される必要があり、そして次に赤色光が放出されるかどうかが観察される。しかしながら、設置技術者は、そこから赤色光が放出される特定のコネクタを知らないので、設置技術者は、スプリッタに接続されたコネクタを、観察のために1つずつ、取り外す必要がある。したがって、スプリッタの出力ポートから別のユーザのONUに接続されたコネクタを外すリスクがおそらくあり、換言すれば、別のユーザのネットワークを中断させるリスクがある。加えて、スプリッタに接続された比較的大量のコネクタがあるとき、この方法を実施することは比較的困難であり、コネクタに接続された出力ポートが正確かつ迅速に識別されることができない。
【0049】
これに基づいて、本出願の実施形態は、コネクタに接続されたポートを正確かつ迅速に識別する解決策を提供する。コネクタには、第1の光透過部および第2の光透過部が設けられる。第1の光透過部および第2の光透過部は、光ファイバ上を運ばれる光を視覚化することができる。加えて、第2の光透過部および第1の光透過部は、少なくとも部分的に重なり合う。それゆえ、コネクタが光部品に接続されているとき、かつ(赤色光などの)検出光がユーザ側ONUに接続された光ファイバに入力されるとき、検出光は、機器室側で第1の光透過部および第2の光透過部において視覚化されることができるため、検出光は観察されることができ、コネクタは光ファイバ上を運ばれる光を視覚化することができる。このようにして、設置技術者が、機器室側でコネクタ上の第2の光透過部を観察することによって、コネクタに接続されたユーザ側ONUを決定し、さらに、コネクタが光部品(例えば、スプリッタ)に接続されているポートを識別することができる。それゆえ、ユーザがオペレータを交換するか、またはコネクタもしくは光ファイバを交換するか、または光部品のポートを修繕するとき、ユーザ側ONUが機器室側スプリッタに接続されている対応出力ポートが、正確かつ迅速に識別されることができるため、設置技術者は、光部品の出力ポートからコネクタを容易に外し、それによって別のユーザのネットワークが中断されないように防ぐ。それゆえ、本出願の本実施形態で提供されるコネクタによれば、コネクタが光部品に接続されているポートが、正確かつ迅速に識別されることができ、それによって設置技術者がユーザのネットワークを交換または修繕するのを助け、光ファイバコネクタに接続されたポートを識別することが困難であるという問題を解決する。
【0050】
以下は、コネクタの特定の構造を説明するための実施例として異なる実施形態を個々に使用する。
【0051】
実施形態1
本出願の一実施形態は、コネクタを提供する。
図3を参照すると、コネクタは、ハウジング10と、フェルールアセンブリ20であって、フェルールアセンブリ20の少なくとも一部がハウジング10の内部に位置している、フェルールアセンブリ20と、光ファイバ30であって、光ファイバ30の少なくとも一部がフェルールアセンブリ20の内部に位置している、光ファイバ30とを含み得る。例えば、
図4に示されるように、フェルールアセンブリ20の一端は、ハウジング10の外部に位置しており、フェルールアセンブリ20の他端は、ハウジング10の内部に位置している。フェルールアセンブリ20の一部であってハウジング10の外部に位置している部分は、ポートと連携するように構成される。
【0052】
確かに、いくつかの他の実施例で、フェルールアセンブリ20は、すべてハウジング10の内部に位置していてもよい。光ファイバ30の一端は、ハウジング10の一端からフェルールアセンブリ20の内部を通過して、フェルールアセンブリ20の一端であってハウジング10の外部に位置している一端の端面211まで延びる。
【0053】
本出願の本実施形態で、
図3を参照すると、フェルールアセンブリ20の外壁に第1の光透過部101が設けられている。例えば、光ファイバ30が通過することができ、かつフェルールアセンブリ20の両端を貫通するチャンネルが、フェルールアセンブリ20の内部に配設される。それゆえ、第1の光透過部101がフェルールアセンブリ20の外壁に配設されるとき、第1の光透過部101は、フェルールアセンブリ20の内部の光ファイバ30上を運ばれる光を視覚化するように構成される。このようにして、検出光が光ファイバ30にアクセスするとき、光ファイバ30上を運ばれる光は、第1の光透過部101を使用することによって観察され得る。
【0054】
本出願の本実施形態で、フェルールアセンブリ20上の第1の光透過部101が検出光透過のために使用され得ることは、留意されるべきである。それゆえ、第1の光透過部101は光透過孔であってもよく、または第1の光透過部101は透明材料で作られた光透過エリアであってもよく、透明材料は、例えば、透明ガラス、透明シリカゲル、もしくは透明プラスチックであってもよく、または第1の光透過部101は、光透過孔と光透過エリアの両方を含む光透過部である。
【0055】
本出願の本実施形態で、
図4を参照すると、ハウジング10には、第2の光透過部102が設けられている。第2の光透過部102は、光ファイバ30上を運ばれる光を視覚化することができる。加えて、第1の光透過部102および第2の光透過部101は、少なくとも部分的に重なり合う。例えば、第1の光透過部102および第2の光透過部101は部分的に重なり合い、または第1の光透過部102および第2の光透過部101は完全に重なり合う。第1の光透過部101および第2の光透過部102が少なくとも部分的に重なり合うとき、第1の光透過部101および第2の光透過部102は、可視ウィンドウを構成する。コネクタの内部の光ファイバ30上を運ばれる光(例えば、可視光)は、可視ウィンドウを使用することによって観察され得る。換言すれば、本出願の本実施形態で、第1の光透過部101および第2の光透過部102は、光ファイバ30上を運ばれる光を観察するために使用される。
【0056】
例えば、(赤色光などの)検出光が光ファイバ30を通過するとき、検出光は、第1の光透過部101を貫通してもよく、そして次に第2の光透過部102から外部に放出されてもよく、または光ファイバ30上を運ばれる検出光は、第2の光透過部102上で観察されてもよい。このようにして、第2の光透過部102および第1の光透過部101は、コネクタが可視エリアを有することを可能にし、コネクタの内部の光ファイバ30上を運ばれる光は、可視エリアを使用することによって視覚化されることができる。それゆえ、設置技術者が、第2の光透過部102上で検出光を観察することによって、コネクタに接続されたユーザ側ONU、およびコネクタがスプリッタに接続されているポートを決定することができる。
【0057】
本出願の本実施形態で、第2の光透過部102は光透過孔であってもよく、または第2の光透過部102は透明材料で作られた光透過エリアであってもよく、または第2の光透過部102は、光透過孔と光透過エリアの両方を含み、かつ光が通過することができる、可視エリアであってもよい。
【0058】
特定のユーザのネットワークが交換または修繕されるとき、別のユーザの光ファイバ30が通常の伝送状態であることは、留意されるべきである。この場合、入力検出光が光ファイバ30上の通常のサービス光と同じであるとき、同じ光が、機器室側でスプリッタの複数のポートに接続された複数のコネクタ上の第2の光透過部102によって観察される。したがって、ユーザに対応するコネクタおよびコネクタに接続されたポートは、識別されることができない。
【0059】
複数のコネクタを識別するために、光ファイバ30に入力される検出光と光ファイバ30に入力されるサービス光(すなわち、伝送信号光)が区別される。例えば、光ファイバ30に入力されるサービス光は、1310nm、1490nm、または1550nmの波長を持つ不可視光であってもよく、検出光は、赤色光または青色光などの可視光であってもよい。このようにして、スプリッタの別のポートに接続されたコネクタが通常の稼働状態にあるとき、別のコネクタ上の第2の光透過部102が、赤色光が通過するコネクタ上の第2の光透過部102と容易に区別される。例えば、特定のユーザがネットワークを交換する必要があるとき、赤色光が、ユーザ側ONUに接続された光ファイバ30に入力される。この場合、複数のコネクタの1つの上の第2の光透過部102が赤色光を観察する場合、ユーザに対応するコネクタおよびコネクタに対応するポートは、識別されることができるため、複数のコネクタは識別される。
【0060】
本出願の本実施形態で提供されるコネクタが光ネットワークに適用されるとき、例えば、
図5に示されるように、ユーザAのONUは、光ファイバa1およびコネクタa3を使用することによってスプリッタの出力ポートに着脱可能に接続されており、ユーザBのONUは、光ファイバb1およびコネクタb3を使用することによってスプリッタの出力ポートに着脱可能に接続されており、ユーザCのONUは、光ファイバc1およびコネクタc3を使用することによってスプリッタの出力ポートに着脱可能に接続されており、ユーザDのONUは、光ファイバd1およびコネクタd3を使用することによってスプリッタの出力ポートに着脱可能に接続されている。
【0061】
ユーザCがネットワークを交換する、例えば、テレコムオペレータをモバイルオペレータと交換するか、またはコネクタc3もしくは光ファイバc1を交換するか、またはコネクタc3に接続されたポートを修繕する必要があるとき、家庭に置かれているユーザCのONUに接続された光ファイバc1は外され、コネクタc3はスプリッタに接続されている状態を維持し、赤色光が、赤色ポインタを使用することによって光ファイバc1に入力される。この場合、コネクタc3上の第2の光透過部102が赤色光を観察することができるが、(光ファイバ30上のサービス光は不可視であるから)コネクタa3、コネクタb3、およびコネクタd3上の第2の透過部102は、光を観察することができない。それゆえ、設置技術者は、第2の光透過部102上の赤色光に基づいて、ユーザCに対応するコネクタc3およびポートを正確かつ迅速に識別するため、設置技術者は、別のオペレータにアクセスするためにスプリッタからコネクタc3を外すことができる。
【0062】
確かに、いくつかの実施例で、ユーザA、ユーザB、ユーザC、およびユーザDなどの複数のユーザが同時にネットワーク交換を行う必要がある場合、ユーザによって入力される検出光だけが区別される必要がある。例えば、ユーザCは赤色光を使用し、ユーザBは青色光を使用し、ユーザDは緑色光を使用し、ユーザAは黄色光を使用する。この場合、機器室側で複数の対応するコネクタ上の第2の光透過部102によって観察される異なる色に基づいて、対応するユーザが識別されることができる。それゆえ、本出願の本実施形態で提供されるコネクタによれば、複数のユーザのネットワークを同時に交換または修繕するという目的がさらに達成されることができる。
【0063】
図2と比較して、本出願の本実施形態で提供されるコネクタによれば、別のユーザのネットワークが、中断されないように防がれ、コネクタが、コネクタに接続されたポートを識別するためにポートから外されないように防がれる。
【0064】
コネクタがポートに接続されているときポート識別を達成するために、本出願の本実施形態で、コネクタがポートにプラグ接続された後、ハウジング10上の第2の光透過部102が塞がれない、具体的には、コネクタがポートにプラグ差込み接続された後、コネクタ上の第2の光透過部102が、コネクタの内部の光ファイバ30上の検出光を観察することができることは、留意されるべきである。それゆえ、ハウジング10上の第2の光透過部102は、ハウジング10の上面もしくは底面上、またはハウジング10の両端間の側面上に位置している。しかしながら、第2の光透過部102は、通常、ハウジング10の一端であってポートに面する一端の端面に配設されることができない。
【0065】
可能な実装で、なお
図3を参照すると、フェルールアセンブリ20は、フェルール21およびフェルール21の一端に接続されたフランジ22を含み得る。フェルール21の少なくとも一部がハウジング10の一端に位置している。例えば、
図4に示されるように、フェルール21の一端は、ハウジング10の内部に位置しており、フェルール21の他端は、ハウジング10の外部に位置している。
図4を参照すると、フランジ22の一端であってフェルール21から離れている一端は、ハウジング10の他端まで延びる。
【0066】
光ファイバ30が通過することができるチャンネルが、フェルール21およびフランジ22の内部に配設される。例えば、光が通過することができるチャンネルがフェルール21の内部に配設され、チャンネルはフェルール21の両端を貫通する。チャンネル223はフランジ22の内部に同様に配設され、チャンネル223はフランジ22の両端を貫通する。フランジ22の一端は、握持方式でフェルール21の一端に接続され得る。例えば、フランジ22の一端は、フェルール21の一端の上で握持される。あるいは、フランジ22は、プラグ接続、締付け、または緊結を通してフェルール21に接続され得る。
【0067】
本出願の本実施形態で、第1の光透過部101は、フェルール21の外壁に配設され得る。あるいは、
図3に示されるように、第1の光透過部101は、フランジ22の外壁に配設される。あるいは、第1の光透過部101は、フェルール21およびフランジ22のそれぞれの外壁に配設され得る。
【0068】
本出願の本実施形態で、第1の光透過部101は、第1の光透過孔221および透明材料で作られた(図示されない)第1の光透過エリアのうちの少なくとも1つを含み得る。例えば、第1の光透過部101は、
図4に示された第1の光透過孔221である。確かに、いくつかの実施例で、第1の光透過部101は、代わりに第1の光透過エリアであってもよく、または第1の光透過部101は、第1の光透過孔221と第1の光透過エリアの両方を含んでもよい。
【0069】
本出願の本実施形態で、フランジ22の外壁に配設された第1の光透過孔221が第1の光透過部101である一実施例が、具体的な説明のために使用される。
【0070】
図4を参照すると、チャンネル223がフランジ22の内部に配設され、チャンネル223に接続された第1の光透過孔221がフランジ22の外壁に配設されている。それゆえ、光ファイバ30上の検出光は、第1の光透過孔221を貫通してもよく、または第1の光透過孔221から観察されてもよい。
【0071】
可能な実装で、
図3および
図4を参照すると、ハウジング10は、外側ハウジング11および内側ハウジングを含んでもよく、ここで内側ハウジングの少なくとも一部が外側ハウジング11の内部に位置している。内側ハウジングは、フレームスリーブ12およびベース13を含み得る。外側ハウジング11は、少なくともフレームスリーブ12上にスリーブ接続されている。フェルール21の少なくとも一部がフレームスリーブ12の内部に位置している。ベース13は、フランジ22の外壁の一部において上にスリーブ接続されている。ベース13の一端は、フレームスリーブ12に接続されている。ベース13の一部は外側ハウジング11の内部に位置している。
【0072】
図4を参照すると、第2の光透過部102は、内側ハウジング内のベース13に配設されている。確かに、いくつかの実施例で、第2の光透過部102は、代わりに外側ハウジング11に配設されてもよく、または第2の光透過部102は、内側ハウジング内のフレームスリーブ12に配設され、または第2の光透過部102は、外側ハウジング11および内側ハウジング内のベース13の外壁のそれぞれに配設される。
【0073】
本出願の本実施形態で、第2の光透過部102は、第2の光透過孔および透明材料で作られた(図示されない)第2の光透過エリアのうちの少なくとも1つを含み得る。例えば、第2の光透過部102は、第2の光透過孔であってもよい。第2の光透過孔は、外側ハウジング11に配設されてもよく、またはベース13に配設されてもよい。例えば、
図3に示されるように、第2の光透過孔131がベース13に配設され、第2の光透過孔131は、第2の光透過部102として使用される。
図4を参照すると、第1の光透過部101(すなわち、第1の光透過孔221)および第2の光透過部102(すなわち、第2の光透過孔131)は、上下重なり合う方式で配設されている。第1の光透過孔221および第2の光透過孔131は、視認可能なウィンドウを構成し、光ファイバ30上の光は、可視ウィンドウを使用することによって視覚化されることができる。
【0074】
あるいは、第2の光透過部102は、第2の光透過エリアであってもよく、または第2の光透過部102は、第2の光透過孔と第2の光透過エリアの両方を含んでもよい。
【0075】
可能な実装で、
図4を参照すると、ベース13の一端は、外側ハウジング11内に延びて外側ハウジング11の内部でフレームスリーブ12に接続されており、ベース13の他端は、外側ハウジング11の外に延びる。ベース13は、フランジ22の外壁の一部上にスリーブ接続されている。加えて、ベース13の一端が、フランジ22の一端であってフェルール21に面する一端に近い。第2の光透過孔131は、ベース13の外壁であって外側ハウジング11の外に延びる外壁に配設される。
【0076】
確かに、いくつかの実施例で、ベース13の外壁であって外側ハウジング11の外に延びる外壁の一部またはすべてが、代わりに第2の光透過エリアであってもよい。あるいは、ベース13の外壁であって外側ハウジング11の外に延びる外壁の一部が、第2の光透過エリアであり、ベース13の外壁であって外側ハウジング11の外に延びる外壁の一部に、第2の光透過孔131が設けられ、第2の光透過孔131および第2の光透過エリアは、少なくとも部分的に重なり合う。換言すれば、第2の光透過部102がベース13に配設されるとき、第2の光透過部102は、第2の光透過孔131と第2の光透過エリアの両方を含む光透過部である。
【0077】
可能な実装で、コネクタは、弾性部品40をさらに含む。弾性部品40は、フランジ22上にスリーブ接続されている。加えて、弾性部品40の一端が、フランジ22の外壁上の突起部222を圧迫し、弾性部品40の他端は、ベース13の一端の内壁上のボス132を圧迫する。弾性部品40は、伸縮自在の方式でハウジング10内にフェルールアセンブリ20を配置するように構成される。それゆえ、フェルール21の端面211が外力を受けた後、フェルール21およびフランジ22はハウジング10に向かって動くことができ、弾性部品40は圧縮される。加えて、弾性部品40の弾性力がフランジ22を駆動するため、フェルール21の一端は、ポート内の接点と密着し得る。
【0078】
可能な実装で、ハウジング10は、外側ハウジング11またはベース13が上にスリーブ接続されている光透過スリーブ50をさらに含む。光透過スリーブ50は、少なくとも第2の光透過孔131または第2の光透過エリアを覆う。例えば、
図4に示されるように、光透過スリーブ50は、ベース13の外壁上にスリーブ接続されている。光透過スリーブ50は半透明であるから、第2の光透過部102は、ベース13上の第2の光透過孔131と、光透過スリーブ50および第2の光透過孔131に対応する光透過エリアとを含み得る。換言すれば、光透過スリーブ50のエリアの一部は、第2の光透過エリアとして使用され得る。
【0079】
可能な実装で、
図3および
図4を参照すると、コネクタは尾部フェルール70をさらに含む。尾部フェルール70は、ベース13の一端であって外側ハウジング11の外部に位置している一端に接続されている。加えて、光ファイバ30の一端は、尾部フェルール70を通過してフェルールアセンブリ20に入る。
【0080】
可能な実装で、
図3および
図4を参照すると、コネクタは圧力リング60をさらに含む。圧力リング60は、尾部フェルール70の一端であってベース13に近い一端に位置している。圧力リング60は、尾部フェルール70の内部で光ファイバ30を固定するように構成される。
【0081】
本出願の本実施形態で、第2の光透過部102上のコネクタの明るさを増すために、
図6を参照すると、光ファイバ30は、主光ファイバ31および主光ファイバ31に接続された分岐光ファイバ32を含む。主光ファイバ31の一端は、フェルールアセンブリ20の内部のチャンネルを通過して、フェルールアセンブリ20の一端の端面211まで延びる。
【0082】
分岐光ファイバ32は、(
図6に示されるように)第1の光透過部101と対向し、または分岐光ファイバ32は、(下の
図8Bおよび
図11に示されるように)第1の光透過部101を通過して第2の光透過部102まで延びる。
【0083】
本出願の本実施形態で、第2の光透過部102上のコネクタの光強度を増すために、
図6を参照すると、光ファイバ30は、主光ファイバ31および主光ファイバ31に接続された分岐光ファイバ32を含む。主光ファイバ31の一端は、フェルールアセンブリ20を通過して、フェルールアセンブリ20の一端の端面211まで延びる。分岐光ファイバ32は、(
図6に示されるように)第1の光透過部101と対向し、または分岐光ファイバ32は、(下の
図8Bおよび
図11に示されるように)第1の光透過部101を通過して第2の光透過部102まで延びる。
【0084】
分岐光ファイバ32は配設され、分岐光ファイバ32は第1の光透過部101に対応するか、または第1の光透過部101を通過する。それゆえ、分岐光ファイバ32上の検出光が第2の光透過部102上で観察されるとき、光の明るさはより高く、設置技術者はコネクタをより容易に識別することができる。
【0085】
本出願の本実施形態で、光ファイバ30上の光透過量に対する分岐光ファイバ32上の光透過量の割合は、3%以下である。例えば、光ファイバ30上の光透過量に対する分岐光ファイバ32上の光透過量の割合が3%である場合、主光ファイバ31上の光透過量が97%を占める。
【0086】
本出願の本実施形態で、光ファイバ30は、テーパ技術を使用することによってスプリッティングを通して3%の光を得ることができ、3%の光は分岐光ファイバ32として使用され、残りの97%の光はフェルール21に送られる。テーパ技術が既存の技術であることは、留意されるべきである。詳細については、光ファイバ30を製造する既存のプロセスのテーパ技術を参照されたい。
【0087】
分岐光ファイバ32がフェルール21に面してもよく、または分岐光ファイバ32が尾部フェルール70に面してもよいことは、留意されるべきである。
【0088】
実施形態2
本出願の本実施形態と実施形態1との相違は、次の通りである。本出願の本実施形態では、分岐光ファイバ32は、第1の光透過孔221を通過して第2の光透過部102に近い。
【0089】
図7を参照すると、フランジ22の外壁には、取付け孔224が設けられており、ガイド構造80が取付け孔224で組み立てられる。
図8Aおよび
図9を参照すると、ガイド構造80には、フランジ22の内部のチャンネルに接続されたガイドチャンネル81が設けられており、ガイド構造80には、ガイドチャンネル81に接続された第1の光透過孔221が設けられている。換言すれば、本出願の本実施形態で、第1の光透過部101は第1の光透過孔221であり、第1の光透過孔221は、フランジ22に設置されたガイド構造80に配設される。
【0090】
確かに、いくつかの実施例で、ガイド構造80のエリアの一部もしくはすべてが第1の光透過エリアであるか、またはガイド構造80のエリアの一部には、第1の光透過孔221が設けられ、ガイド構造80のエリアの一部が第1の光透過エリアであり、第1の光透過孔221および第1の光透過エリアは少なくとも部分的に重なり合う。換言すれば、第1の光透過部101がガイド構造80に配設されるとき、第1の光透過部101は、第1の光透過エリアおよび第1の光透過孔221を含む。
【0091】
図8Aを参照すると、分岐光ファイバ32は、第1の光透過孔221を通過して第2の光透過部102まで延びる。それゆえ、ユーザ分岐光ファイバ32上の検出光が、第2の光透過部102を使用することによって外へ放出され、コネクタ上の第2の光透過部102が明るくなり得る。このようにして、設置技術者は、明るい位置に基づいてコネクタを迅速に識別することができる。
【0092】
図7を参照すると、第2の光透過孔131がベース13に配設されている。
図8Bを参照すると、ガイド構造80の一端は、第2の光透過孔131内に延びる。それゆえ、本出願の本実施形態で、第2の光透過部102は、ガイド構造80における第1の光透過孔221の露出エリアである。
【0093】
本出願の本実施形態で、
図8Aおよび
図8Bに示されるように、光透過スリーブ50は、ベース13の外壁上にスリーブ接続され、光透過スリーブ50は、少なくとも第2の光透過孔131を覆うため、光透過スリーブ50は、ガイド構造80の一端であって第1の光透過孔221が配設される一端を覆う。この場合、第2の光透過部102は、光透過スリーブ50の光透過エリアであって分岐光ファイバ32の一端に対応する光透過エリアである。コネクタ識別中に、検出光が光透過スリーブ50のエリアから放出されることができるとき、コネクタは識別されることができる。
【0094】
本出願の本実施形態で、ガイド構造80は、不透明金属材料または非金属材料で作られていてもよい。確かに、ガイド構造80は、代わりに透明材料で作られていてもよい。
【0095】
実施形態3
本出願の本実施形態と実施形態1および実施形態2のそれぞれとの相違は、次の通りである。本出願の本実施形態では、フランジ22は分岐構造225を有し、第1の光透過孔221は分岐構造225に配設される。具体的には、第1の光透過部101は分岐構造225に配設され、第1の光透過部101は第1の光透過孔221である。分岐光ファイバ32は、第1の光透過孔221を通過して外側ハウジング11上の第2の光透過部102に近い。
【0096】
確かに、いくつかの実施例で、第1の光透過部101が分岐構造225に配設されるとき、第1の光透過部101は、代わりに、透明材料で作られた第1の光透過エリアであってもよい。例えば、分岐構造225のエリアの一部またはすべてが第1の光透過エリアであってもよい。加えて、フランジ22の外壁であって分岐構造225に接続されている外壁には、フランジ22の内部のチャンネル223に接続された第1の光透過孔221が設けられる。換言すれば、分岐構造225に配設された第1の光透過部101は、第1の光透過エリアおよび第1の光透過孔221を含む。
【0097】
あるいは、分岐構造225には、第1の光透過孔221が設けられるが、第1の光透過孔221は、フランジ22の内部のチャンネル223に接続されない。フランジ22の外壁であって分岐構造225に接続されている外壁のエリアが第1の光透過エリアである。分岐構造225は、フランジ22の第1の光透過エリア内に配設される。第1の光透過孔および第1の光透過エリアは、少なくとも部分的に重なり合う。換言すれば、第1の光透過部101は、フランジ22上の第1の光透過エリアおよび分岐構造225上の第1の光透過孔221を含む。
【0098】
図10を参照すると、コネクタ100が光部品(例えば、スプリッタまたはOLT)のポートに接続されているとき、具体的には、コネクタ100は光部品のポート上のアダプタ200にプラグ接続され、第2の光透過部102は外側ハウジング11上に位置している。本出願の本実施形態で、第2の光透過孔111が第2の光透過部102として外側ハウジング11に配設される。
【0099】
確かに、いくつかの実施例で、第2の光透過部102が外側ハウジング11に配設されるとき、第2の光透過部は、代わりに第2の光透過エリアであってもよい。それゆえ、外側ハウジング11のエリアの一部もしくはすべてが第2の光透過エリアであるか、または外側ハウジング11のエリアの一部が第2の光透過エリアであり、外側ハウジング11のエリアの一部には、第2の光透過孔111が設けられ、第2の光透過孔111および第2の光透過エリアは少なくとも部分的に重なり合う。換言すれば、外側ハウジング11に配設された第2の光透過部102は、第2の光透過孔111および第2の光透過エリアを含む。
【0100】
図11に示されるように、ベース13の一端は、フレームスリーブ12内に延びてフレームスリーブ12に接続されており、ベース13の他端は、外側ハウジング11およびフレームスリーブ12の外に延びる。フランジ22の一端は、フェルール21に接続されており、フランジ22の他端は、ベース13の一端であってフレームスリーブ12の内部に位置している一端内に延びる。外側ハウジング11は第2の光透過孔111を有する。
【0101】
開口部が、フレームスリーブ12が第2の光透過孔111に対応する位置に配設される。分岐構造225の一端は、開口部を通過し得る。弾性部品40は、ベース13の一端であってフレームスリーブ12内に延びる一端に位置している。フランジ22の一端であってベース13に近い一端の外壁は、突起部222を有する。
【0102】
図12を参照すると、チャンネル223はフランジ22の内部に配設され、フランジ22の外壁には、第2の光透過部102に向かって延びる分岐構造225が設けられ、チャンネル223に接続されている第1の光透過孔221は、分岐構造225の内部に配設されている。
【0103】
なお
図11を参照すると、分岐構造225の一端は、フレームスリーブ12に配設された開口部を通過して第2の光透過孔111まで延び、分岐光ファイバ32の一端は、第1の光透過孔221を通過して第2の光透過孔111まで延びる。それゆえ、分岐光ファイバ32上に検出光があるとき、検出光は外側ハウジング11上の第2の光透過孔111上で観察され得、設置技術者は、コネクタ上の第2の光透過孔111上の光に基づいて、ユーザ側ONUが機器室側スプリッタに接続されている対応出力ポートを識別し得る。
【0104】
本出願の本実施形態で、分岐構造225は、フェルール21に向かって上方に傾斜していてもよく、それは
図11に示されており、または分岐構造225は、尾部フェルール70に向かって斜めに配設されてもよい。
【0105】
本出願の本実施形態で、分岐構造225は配設され、第1の光透過孔221は分岐構造225に配設される。それゆえ、分岐光ファイバ32が引き出されるため、検出光はコネクタ上の第2の光透過部102から放出される。このようにして、設置技術者は、コネクタの外面から明るいエリアを観察することができ、それによってポート識別を助けることができる。
【0106】
本出願の本実施形態で、光透過スリーブ50が、代わりに、外側ハウジング11上にスリーブ接続されてもよく、光透過スリーブ50が外側ハウジング11上の少なくとも第2の光透過孔111を覆ってもよいことは、留意されるべきである。このようにして、埃または液体が、第2の光透過孔111および第1の光透過孔221を通してフランジ22の内部のチャンネル223に入らないように防がれ、それによって主光ファイバ31の信号伝送が影響を受けないように防ぐ。
【0107】
本出願の実施形態の説明で、別途明確に指定および限定されない限り、用語「設置する」、「接続する」、および「接続する」が広義に理解されるべきであることは、留意されるべきである。例えば、用語は、固定接続、中間媒体を通した接続、2つの要素間の内部接続、または2つの要素間の相互作用に対して使用され得る。当業者は、具体的な事例に基づいて本出願の実施形態における用語の具体的な意味を理解し得る。
【0108】
本明細書、特許請求の範囲、および本出願の実施形態の添付図面で、用語「第1の」、「第2の」、「第3の」、「第4の」、および同類のもの(存在する場合)は、類似のオブジェクトを区別するように意図されるが、特定の順序またはシーケンスを必ずしも示唆しない。
【符号の説明】
【0109】
10 ハウジング
11 外側ハウジング
12 フレームスリーブ
13 ベース
20 フェルールアセンブリ
21 フェルール
22 フランジ
30、a1、b1、c1、d1 光ファイバ
31 主光ファイバ
32 ユーザ分岐光ファイバ
40 弾性部品
50 光透過スリーブ
60 圧力リング
70 尾部フェルール
80 ガイド構造
81 ガイドチャンネル
100、a3、b3、c3、d3 コネクタ
101 第1の光透過部
102 第2の光透過部
111、131 第2の光透過孔
132 ボス
200 アダプタ
211 端面
221 第1の光透過孔
222 突起部
223 チャンネル
224 取付け孔
225 分岐構造
【手続補正書】
【提出日】2021-03-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0002】
光通信ネットワークは、光伝導ツールがガラスまたはプラスチックで作られたファイバ(すなわち、光ファイバ)中の光の全反射原理に基づいて企業、家庭、または機器室に接続されるネットワークである。典型的な受動光ネットワーク(Passive Optical Network、PON)は、ポイントツーマルチポイント光ファイバアクセス技術である。PONは、中央制御局に設置された1つの光加入者線端局装置(Optical Line Terminal、OLT)と、ユーザ側に設置された一束の補助光ネットワークユニット(Optical Network Unit、ONU)とを主に含む。OLTは、光学スプリッタ(Optical Splitter)を使用することによってポイントツーマルチポイント方式で複数のONUに接続される。ONU、スプリッタ、およびOLTの間の接続で、複数のONUは、光ファイバおよびコネクタを使用することによってスプリッタの出力ポートに接続される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0048】
コネクタに接続されたポートを識別するための別の実装は次の通りである。
図2に示されるように、ユーザのONU側に接続された光ファイバがユーザ側で外され(例えば、ユーザCのONUに接続された光ファイバ
c1が外され)、赤色ポインタを使用することによって赤色光が光ファイバに入力され、そして次にコネクタが観察のために機器室側でスプリッタの出力ポートから取り外される。赤色光がコネクタの接続端から放出される場合、機器室側でのユーザに対する対応出力ポートが識別されるため、コネクタはスプリッタの出力ポートから取り外されることができ、それによってネットワーク交換、光ファイバ交換、またはコネクタ交換などのオペレーションを実施することができる。しかしながら、この実装で、コネクタは、最初に、スプリッタの出力ポートから取り外される必要があり、そして次に赤色光が放出されるかどうかが観察される。しかしながら、設置技術者は、そこから赤色光が放出される特定のコネクタを知らないので、設置技術者は、スプリッタに接続されたコネクタを、観察のために1つずつ、取り外す必要がある。したがって、スプリッタの出力ポートから別のユーザのONUに接続されたコネクタを外すリスクがおそらくあり、換言すれば、別のユーザのネットワークを中断させるリスクがある。加えて、スプリッタに接続された比較的大量のコネクタがあるとき、この方法を実施することは比較的困難であり、コネクタに接続された出力ポートが正確かつ迅速に識別されることができない。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0055】
本出願の本実施形態で、
図4を参照すると、ハウジング10には、第2の光透過部102が設けられている。第2の光透過部102は、光ファイバ30上を運ばれる光を視覚化することができる。加えて、第1の光透過部
101および第2の光透過部
102は、少なくとも部分的に重なり合う。例えば、第1の光透過部
101および第2の光透過部
102は部分的に重なり合い、または第1の光透過部
101および第2の光透過部
102は完全に重なり合う。第1の光透過部101および第2の光透過部102が少なくとも部分的に重なり合うとき、第1の光透過部101および第2の光透過部102は、可視ウィンドウを構成する。コネクタの内部の光ファイバ30上を運ばれる光(例えば、可視光)は、可視ウィンドウを使用することによって観察され得る。換言すれば、本出願の本実施形態で、第1の光透過部101および第2の光透過部102は、光ファイバ30上を運ばれる光を観察するために使用される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0066】
光ファイバ30が通過することができるチャンネル223が、フェルール21およびフランジ22の内部に配設される。例えば、光が通過することができるチャンネルがフェルール21の内部に配設され、チャンネルはフェルール21の両端を貫通する。チャンネル223はフランジ22の内部に同様に配設され、チャンネル223はフランジ22の両端を貫通する。フランジ22の一端は、握持方式でフェルール21の一端に接続され得る。例えば、フランジ22の一端は、フェルール21の一端の上で握持される。あるいは、フランジ22は、プラグ接続、締付け、または緊結を通してフェルール21に接続され得る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0075
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0075】
可能な実装で、
図4を参照すると、ベース13の一端は、外側ハウジング11内に延びて
内側ハウジング11の内部でフレームスリーブ12に接続されており、ベース13の他端は、外側ハウジング11の外に延びる。ベース13は、フランジ22の外壁の一部上にスリーブ接続されている。加えて、ベース13の一端が、フランジ22の一端であってフェルール21に面する一端に近い。第2の光透過孔131は、ベース13の外壁であって外側ハウジング11の外に延びる外壁に配設される。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0091
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0091】
図8Aを参照すると、分岐光ファイバ32は、第1の光透過孔221を通過して第2の光透過部102まで延びる。それゆえ、分岐光ファイバ32上の検出光が、第2の光透過部102を使用することによって外へ放出され、コネクタ上の第2の光透過部102が明るくなり得る。このようにして、設置技術者は、明るい位置に基づいてコネクタを迅速に識別することができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0107
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0107】
本出願の実施形態の説明で、別途明確に指定および限定されない限り、用語「設置する」および「接続する」が広義に理解されるべきであることは、留意されるべきである。例えば、用語は、固定接続、中間媒体を通した接続、2つの要素間の内部接続、または2つの要素間の相互作用に対して使用され得る。当業者は、具体的な事例に基づいて本出願の実施形態における用語の具体的な意味を理解し得る。
【国際調査報告】