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特表2022-547327容器に医療用流体を充填するためのシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-11
(54)【発明の名称】容器に医療用流体を充填するためのシステム
(51)【国際特許分類】
   A61J 1/20 20060101AFI20221104BHJP
   A61J 1/10 20060101ALI20221104BHJP
   B65B 39/00 20060101ALI20221104BHJP
【FI】
A61J1/20 314Z
A61J1/10 330Z
B65B39/00 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022516094
(86)(22)【出願日】2020-09-09
(85)【翻訳文提出日】2022-04-13
(86)【国際出願番号】 US2020049991
(87)【国際公開番号】W WO2021050584
(87)【国際公開日】2021-03-18
(31)【優先権主張番号】62/900,345
(32)【優先日】2019-09-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】505403186
【氏名又は名称】ケアフュージョン 303、インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ウィット、エリック
(72)【発明者】
【氏名】キャンセリエリ、ジュード
(72)【発明者】
【氏名】イサークソン、レイ
(72)【発明者】
【氏名】ローゼンバーグ、アシュリー
(72)【発明者】
【氏名】ヴェロッティ、メーガン
【テーマコード(参考)】
3E055
4C047
【Fターム(参考)】
3E055AA01
3E055CB02
3E055DA05
3E055FA01
4C047AA11
4C047AA15
4C047BB03
4C047BB11
4C047CC01
4C047CC04
4C047DD03
4C047DD08
4C047DD11
4C047DD22
4C047DD32
4C047DD33
4C047DD34
4C047GG15
4C047HH01
4C047HH07
(57)【要約】
容器充填システムが本明細書に記載されている。容器充填システムは、容器アセンブリ、ノズル、第1のローラ及び第2のローラを含む。容器アセンブリは、それぞれが容器容積を有する複数の容器と、流体経路を規定する流体マニホールドであって、流体経路が複数の容器のそれぞれの容器容積と流体連絡している、流体マニホールドと、を含む。ノズルは流体経路と流体連絡しており、ノズルは流体源から流体経路に流れを向ける。ノズルは、流体マニホールドを第1の部分と第2の部分とに分離して、流体マニホールドがノズルに対して前進することを可能にする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器アセンブリであって、
それぞれが容器容積を有する複数の容器と、
流体経路を規定する流体マニホールドであって、前記流体経路が前記複数の容器のそれぞれの前記容器容積と流体連絡している、流体マニホールドと、
を含む、容器アセンブリと、
前記流体経路と流体連絡しているノズルであって、前記ノズルが流体源から前記流体経路に流れを向け、前記ノズルが前記流体マニホールドを第1の部分と第2の部分とに分離して、前記流体マニホールドが前記ノズルに対して前進することを可能にする、ノズルと、
を備える、容器充填システム。
【請求項2】
くさび面を有するくさびをさらに含み、前記くさび面が前記第1の部分と前記第2の部分とを分離するように構成されている、請求項1に記載の容器充填システム。
【請求項3】
前記流体マニホールドと解放可能に係合する流体クランプをさらに備え、前記流体クランプは、前記流体経路から前記複数の容器の第1の容器に流体の流れを向けるように構成されている、請求項1に記載の容器充填システム。
【請求項4】
前記流体マニホールドと解放可能に係合するヒートクランプをさらに備え、前記ヒートクランプは、前記複数の容器のうちの第1の容器を前記流体経路から流体的に隔離するように構成されている、請求項1に記載の容器充填システム。
【請求項5】
前記第1の部分及び前記第2の部分が解放可能に結合されている、請求項1に記載の容器充填システム。
【請求項6】
前記第1の部分及び前記第2の部分が解放可能に圧入されている、請求項1に記載の容器充填システム。
【請求項7】
前記流体マニホールドが複数のマニホールドチャネルを含み、前記マニホールドチャネルのそれぞれが、前記流体経路と前記複数の容器のそれぞれの容器との間の流体連絡を提供する、請求項1に記載の容器充填システム。
【請求項8】
前記複数のマニホールドチャネルにおける前記マニホールドチャネルのうちの少なくとも1つが前記それぞれの容器の充填ポートに結合されている、請求項7に記載の容器充填システム。
【請求項9】
前記複数のマニホールドチャネルにおける前記マニホールドチャネルのうちの少なくとも1つが前記それぞれの容器の分配ポートに結合されている、請求項7に記載の容器充填システム。
【請求項10】
前記複数の容器が複数のIVバッグを含む、請求項1に記載の容器充填システム。
【請求項11】
前記複数の容器が複数の注入デバイスを含む、請求項1に記載の容器充填システム。
【請求項12】
前記流体マニホールドが、前記複数の容器の反対側に配置されたガイド隆起を含む、請求項1に記載の容器充填システム。
【請求項13】
前記ノズルに結合されたシール部材をさらに備え、前記シール部材は、前記流体経路と前記ノズルとの間に係合する、請求項1に記載の容器充填システム。
【請求項14】
前記ノズルに隣接して配置されたシール部材をさらに備え、前記シール部材は、前記流体マニホールドを前記ノズルに対して押し付けるように構成されている、請求項1に記載の容器充填システム。
【請求項15】
容器アセンブリを提供するステップであって、前記容器アセンブリは、
それぞれが容器容積を有する複数の容器と、
流体経路を規定する流体マニホールドであって、前記流体経路は、前記複数の容器のそれぞれの前記容器容積と流体連絡している、流体マニホールドと、を含む、ステップと、
ノズルを介して前記流体経路に医療用流体を導入するステップと、
前記複数の容器のうちの第1の容器の前記容器容積に前記医療用流体を向けるステップと、
前記ノズルに対して前記流体マニホールドを前進させるステップと、
前記ノズルを通過した後、前記流体マニホールドを第1の部分と第2の部分とに分離するステップと、
を含む、方法。
【請求項16】
前記流体経路から前記第1の容器の前記容器容積をシールするステップ
をさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記流体マニホールドから前記第1の容器を解放するステップ
をさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記複数の容器のうちの第2の容器の前記容器容積に前記医療用流体を向けるステップ
をさらに含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第1の容器の前記容器容積に所望の量の医療用流体を計量するステップをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
それぞれが容器容積を有する複数の容器と、
流体経路を規定する流体マニホールドであって、前記流体マニホールドは、複数のマニホールドチャネルを含み、前記マニホールドチャネルのそれぞれは、前記流体経路と前記複数の容器のそれぞれの容器との間の流体連絡を提供する、流体マニホールドと、
を備える、容器アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2019年9月13日に出願された米国仮特許出願第62/900,345号の利益及び優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、一般に、医療用流体容器、特に、容器を医療用流体で満たすシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
治療は、多くの場合、液体源、例えば、IVバッグやその他の医療用流体容器から患者に医療用流体(例えば、生理食塩水、薬液、脂質、血液製剤など)を注入することを含む。多くの場合、医療用流体容器は中央の場所で充填され、臨床現場に輸送されるため、充填された容器を輸送するにはかなりの資源が必要になる。
【発明の概要】
【0004】
いくつかの用途では、医療用流体容器は分散した場所で局所的に充填され、充填された容器の輸送を最小限に抑える。ただし、多くの分散型充填システムは複雑であるか、及び/又は多数の無菌流体接続を必要とし得る。
【0005】
したがって、いくつかの用途では、分散型充填システムは信頼性が低いか、汚染のリスクが高い可能性がある。
【0006】
開示された主題は、容器充填システムに関する。特定の実施例では、容器アセンブリであって、それぞれが容器容積を有する複数の容器と、間に流体経路を規定する流体マニホールドであって、流体経路が複数の容器のそれぞれの容器容積と流体連絡している、流体マニホールドと、を含む、容器アセンブリと、流体経路と流体連絡しているノズルであって、ノズルが流体源から流体経路に流れを向け、ノズルが流体マニホールドを第1の部分と第2の部分とに分離して、流体マニホールドがノズルに対して前進することを可能にする、ノズルと、を備える、容器充填システムが開示されている。
【0007】
特定の実施例では、容器アセンブリを提供するステップであって、容器アセンブリは、それぞれが容器容積を有する複数の容器と、流体経路を規定する流体マニホールドであって、流体経路は、複数の容器のそれぞれの容器容積と流体連絡している、流体マニホールドと、を含む、ステップと、ノズルを介して流体経路に医療用流体を導入するステップと、複数の容器のうちの第1の容器の容器容積に医療用流体を向けるステップと、ノズルに対して流体マニホールドを前進させるステップと、ノズルを通過した後、流体マニホールドを第1の部分と第2の部分とに分離するステップと、を含む、方法が開示されている。
【0008】
特定の実施例では、それぞれが容器容積を有する複数の容器と、間に流体経路を規定する流体マニホールドであって、流体マニホールドは、複数のマニホールドチャネルを含み、マニホールドチャネルのそれぞれは、流体経路と複数の容器のそれぞれの容器との間の流体連絡を提供する、流体マニホールドと、を備える、容器アセンブリが開示されている。
【0009】
主題の技術の様々な構成が、本開示から当業者に容易に明らかになることが理解され、主題の技術の様々な構成が、例示として示され、説明される。実現されるように、主題の技術は他の異なる構成が可能であり、そのいくつかの詳細は、全て主題の技術の範囲から逸脱することなく、他の様々な点で変更することができる。したがって、要約、図面、及び詳細な説明は、本質的に例示的なものと見なされるべきであり、限定的なものと見なされるべきではない。
【0010】
さらなる理解を提供するために含まれ、本明細書に組み込まれ、その一部を構成する添付の図面は、開示された実施例を示し、説明とともに、開示された実施例の原理を説明するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本開示の様々な態様による、容器充填システムの斜視図である。
図2】本開示の様々な態様による、図1の容器充填システムの詳細図である。
図3】本開示の様々な態様による、シール中の図1の容器充填システムの斜視図である。
図4】本開示の様々な態様による、解放中の図1の容器充填システムの斜視図である。
図5】本開示の様々な態様による、容器充填システムの斜視図である。
図6】本開示の様々な態様による、容器充填システムの部分断面図である。
図7】本開示の様々な態様による、容器充填システムの斜視図である。
図8】本開示の様々な態様による、容器充填システムの斜視図である。
図9】本開示の様々な態様による、容器充填システムの斜視図である。
図10】本開示の様々な態様による、容器充填システムの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
開示された容器充填システムは、複数の容器を備えた容器アセンブリと、各容器と流体連絡している分離可能な流体マニホールドとを組み込んでいる。分離可能な流体マニホールドは、充填ノズルとの連続的な滅菌流体の接触を維持しながら、各容器が充填及び除去されるときに分離及び前進され得る。充填ノズルとの連続的な滅菌流体接触を提供することにより、容器充填システムの操作を簡素化することができ、汚染のリスクを最小限に抑えることができる。
【0013】
以下に示す詳細な説明は、主題の技術の様々な構成の説明を意図したものであり、主題の技術を実践できる唯一の構成を表すことを意図したものではない。詳細な説明には、主題の技術の完全な理解を提供する目的で特定の詳細が含まれている。しかしながら、主題の技術がこれらの特定の詳細なしで実施され得ることは当業者には明らかであろう。場合によっては、主題の技術の概念を曖昧にしないために、周知の構造及び構成要素がブロック図の形式で表示される。同様の構成要素には、理解しやすいように同じ要素番号が付されている。参照番号には、共通の要素の個別の例を示すために接尾辞が追加されている場合があるが、接尾辞のない同じ番号によって一般的に参照される。
【0014】
以下の説明は、分離可能な流体マニホールドを使用して容器に医療用流体を充填することを対象としているが、この説明は使用例にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではないことを理解されたい。開示された容器充填システムの様々な態様は、医療用流体を容器に分配することが望ましい任意の用途で使用され得る。
【0015】
開示された容器充填システムは、特定の従来の容器充填システムに関して発見されたいくつかの課題を克服する。特定の従来の分散型容器充填デバイスの課題の1つは、充填量を確認するために容器を個別に充填する必要があり得ることである。また、特定の分散型容器充填システムでは、充填システムへの容器の慎重な導入及び方向付けが必要になり得る。さらに、特定の分散型容器充填システムには多数の接続が必要であり、それぞれに滅菌プロセスが必要である。容器を個別にロードし、多数の接続を滅菌することは時間がかかり、汚染のリスクを高める可能性があるため、従来の容器充填システムの使用は望ましくない。
【0016】
したがって、本開示によれば、医療用流体容器の装填及び充填を単純化し、汚染のリスクを排除又は実質的に低減する、本明細書に記載の容器充填システムを提供することが有利である。開示された容器充填システムは、充填ノズルとの連続的な無菌流体接触を維持しながら、各容器が充填及び除去されるときに分離及び前進できる分離可能な流体マニホールドを提供し、接続数を最小限に抑えることによって、医療容器の充填を簡素化し、汚染のリスクを低減する。
【0017】
医療用流体の導入を簡素化し、汚染のリスクを低減する容器充填システムの例を次に説明する。
【0018】
図1は、本開示の様々な態様による、容器充填システム100の斜視図である。図示の例では、容器充填システム100は、無菌インターフェースを介して、IVバッグなどの医療用流体容器110を連続的に充填する。有利なことに、容器充填システム100により、医療用流体容器110の滅菌した(sterile)又は無菌の(aseptic)オンデマンド充填又はサンプリングが可能になる。
【0019】
図示の実施例では、容器充填システム100により、容器アセンブリを利用して、医療用流体容器110の充填及び流体マニホールド130の前進が容易になる。図示の例では、容器アセンブリは、それぞれが流体マニホールド130と流体連絡することができる複数の医療用流体容器110を含む。図示のように、各医療用流体容器110は、流体マニホールド130の流体経路132から医療用流体を受け取ることができる。医療用流体は、流体経路132から、それぞれの医療用流体容器110ごとに規定されたマニホールドチャネル134を介して医療用流体容器110に向けられ得る。いくつかの実施例では、マニホールドチャネル134からの医療用流体は、医療用流体容器110の上部118に規定された充填ポート114を介して容器容積112に向けられる。容器容積112は、医療用流体を受け取り、貯蔵し、及び/又は分配し得る。任意選択で、医療用流体容器110の上部118は、流体マニホールド130に解放可能に結合され得る。有利には、医療用流体容器110を流体マニホールド130に結合することにより、医療用流体容器110は、未充填の医療用流体容器110の取り扱いを容易にするように整列、配向、及び特異化され得る。
【0020】
図示の実施例では、流体経路132は、流体マニホールド130の分離可能な第1のフィルム136と第2のフィルム138との間に規定される。いくつかの実施例では、第1のフィルム136及び第2のフィルム138の上部及び下部は、一緒に結合、シール(ヒートシールを含む)、又は接着されて、それらの間の流体経路132を規定する。いくつかの実施例では、第1のフィルム136及び第2のフィルム138の底部は、一緒に結合、シール(ヒートシールを含む)、又は接着されて、流体の流れを各それぞれの医療用流体容器110に向けるマニホールドチャネル134を規定し得る。理解できるように、流体マニホールド130は、一体型又は単一のチューブ又はマニホールドとして形成されてもよく、本明細書に記載されるように分離され得る。本明細書に記載されるように、流体マニホールド130の第1のフィルム136及び第2のフィルム138は、くさびデバイスを用いて、並びに/又は第1のフィルム136及び第2のフィルム138を引き離すことによって分離され得る。
【0021】
任意選択で、流体マニホールド130の上部は、容器充填システム100に対して容器アセンブリを配向するための隆起(ridge)又はガイド部分を含み得る。いくつかの実施例では、ガイド部分は、流体マニホールド130の一部に沿って延在して、流体マニホールド130を水平に保ち、充填されていない医療用流体容器110を整列させることができるガイド又はトラックによって受容され得る。いくつかの実施例では、ガイドは、ガイドフレームを含み得、容器アセンブリを配向及び整列させ得る。
【0022】
図示のように、流体マニホールド130及び未充填の医療用流体容器110を含む容器アセンブリは、リール120上に格納され、リール120から分配され得る。本明細書で説明するように、医療用流体容器110が流体マニホールド130から充填及び放出され、流体マニホールド130が前進すると、リール120が、残りの未充填の医療用流体容器110を分配し得る。
【0023】
図2は、本開示の様々な態様による、図1の容器充填システム100の詳細図である。図1及び図2を引き続き参照すると、容器充填システム100は、医療用流体を医療用流体源140から複数の医療用流体容器110に向ける。医療用流体源140は、生理食塩水、薬物、血液、治療薬、バイオサンプル、サンプリングされた流体、及び/又は他の任意の適切な医療用流体を提供し得る。理解できるように、飲料、工業用流体、又は任意の他の流体などの非医療用流体を含むものを含む、任意の適切な流体源を利用することができる。
【0024】
図示の実施例では、医療用流体源140に取り付けられたノズル142は、医療用流体を流体マニホールド130に向ける。図示のように、ノズル端144は、流体経路132内に配置され、流体マニホールド130が前進するときに、ノズル142が流体経路132との連続的な無菌流体接触を維持することを可能にする。理解できるように、ノズル142は、医療用流体源140に取り付けられた任意の端部又はポートであり得、収束、発散、一定半径、又は他の幾何学的特徴を含み得る。
【0025】
動作中、医療用流体源140からの医療用流体は、ノズル142を介して流体マニホールド130に導入される。流体マニホールド130からの医療用流体は、マニホールドチャネル134を介して容器容積112に入り得る。いくつかの実施例では、医療用流体容器110に向けられた医療用流体の流れ及び/又は体積が計量され得る。任意選択で、流体クランプ170は、流体経路132を挟むか、さもなければ拘束して、現在の医療用流体容器110の完全な充填の前に、計量又は非計量の医療用流体が別の充填されていない医療用流体容器110に入るのを防ぐことができる。いくつかの用途では、医療用流体容器110が満たされるときに、過剰な空気圧が流体マニホールド130に導入され得る。いくつかの実施例では、流体マニホールド130内の空気圧は、流体圧力調整器及び/又はブリード弁を用いて解放され得る。
【0026】
任意選択で、ノズル142の構造は、流体マニホールド130を支持して、流体マニホールド130及び取り付けられた医療用流体容器110が動作中に整列することを可能にし得る。
【0027】
いくつかの実施例では、ノズル142の外径は、流体経路132の内径に対してシールを提供するように寸法決めされ、流体マニホールド130が前進するときに、ノズル142と流体経路132との間の連続的なシールを可能にする。本明細書に記載されるように、有利には、ノズル142と流体経路132との間のシール又は接続は、破壊される必要がなく、したがって、再滅菌される必要がない。いくつかの実施例では、Oリング又は弾性バンドなどの追加のシール部材を、ノズル142と流体経路132との間に導入して、それらの間のシール関係を保持することができる。
【0028】
有利なことに、流体マニホールド130を備えたノズル142のシール配置により、単一の滅菌した(sterile)又は無菌の(aseptic)接続を利用して、多くの医療用流体容器110を満たすことが可能になる。有利なことに、ノズル142と流体マニホールド130との間のシール関係は、製造中に無菌環境で確立することができ、動作現場(operating site)(例えば、病院)に到着したときに容器充填システム100を滅菌/無菌にすることができる。いくつかの実施例では、容器充填システム100の構成要素は、ユニットとして最終的に滅菌され、単一の消耗品として包装され得、装填及び包装要件を容易にする。さらに、無菌状態を維持する接続容積は小さくてもよい。必要に応じて、接続点を滅菌するために誘導加熱及び/又は紫外線滅菌などの局所滅菌技術が使用され得る。
【0029】
本明細書に記載されるように、ノズル142と流体マニホールド130との間の無菌シールインターフェースを維持しながら、複数の医療用流体容器110の充填を容易にするために、流体マニホールド130は、静止ノズル142に対して前進される。図示の例では、流体マニホールド130は、巻き取り機構、デバイス、又はローラ154によって前進させられる。
【0030】
図示のように、流体マニホールド130の第1のフィルム136は、ローラ154によって受け取られ、前進させられる。同様に、流体マニホールド130の第2のフィルム138は、ローラ154によって受け取られ、前進させられる。協調して、ローラ154は、ノズル142を越えて流体マニホールド130を前進させる。いくつかの実施例では、ローラ154は、流体マニホールド130を前進させるために、第1及び第2のフィルム136、138の特徴と係合するための突起を含み得る。任意選択で、ローラ154は、滑車システム又は吸引を利用して、流体マニホールド130を前進させることができる。
【0031】
いくつかの実施例では、流体マニホールド130は、医療用流体容器110が充填されるときに連続的に前進させられるか、又は医療用流体容器110が充填された後に段階的に前進させられ得る。動作中、ローラ154は、充填された医療用流体容器110から切り離された流体マニホールド130の部分を格納し得る。任意選択で、流体マニホールド130は、ノズル142に向かって押し出され、充填された医療用流体容器110が取り外された後に切断され得る。
【0032】
いくつかの実施例では、流体マニホールド130の前進を容易にするために、ノズル142を越えて前進する流体マニホールド130の部分は、ローラ154によって受け取られる第1のフィルム136及び第2のフィルム138に分離され得る。図示の実施例では、ノズル142のベース部分に沿って配置されたブレード、ナイフ、又はくさび150により、流体マニホールド130が第1のフィルム136及び第2のフィルム138に分離され得る。くさび面152は、流体マニホールド130の分離を開始及び継続するためにある角度で配置され得る。任意選択で、くさび150は、ポリマー、金属、セラミック、又は他の任意の適切な材料から形成され得る。いくつかの実施例では、分離を容易にするためにくさび150が加熱され得る。いくつかの実施例では、流体マニホールド130は、ノズル142の表面によって分離され得る。有利なことに、流体マニホールド130の解放された部分を第1のフィルム136及び第2のフィルム138に分離することにより、充填プロセスが単純化され得る。
【0033】
動作中、流体マニホールド130が前進するとき、ノズル142は流体経路132内に留まり得る。理解できるように、説明された構成により、流体マニホールド130の流路が最小化され、容器充填システム100の動作を妨害することなく、過剰な管を貯蔵及び保持することが可能になる。任意選択で、分離された第1のフィルム136及び第2のフィルム138は、貯蔵又は保持のために、一緒に結合、シール(ヒートシールを含む)、又は接着され得る。
【0034】
図3は、本開示の様々な態様による、シール中の図1の容器充填システム100の斜視図である。所望の量の医療用流体が医療用流体容器110に導入された後、医療用流体容器110をシールして、充填ポート114を閉じて、使用するための医療用流体容器110を準備することができる。理解できるように、医療用流体容器110に分配される医療用流体の量は、容器充填システム100によって計量され得る。
【0035】
動作中、ヒートクランプ160は、医療用流体容器110の上部118に熱及び圧力を加えて、充填ポート114をシールし得る。任意選択で、ヒートクランプ160は、流体経路132内の医療用流体が医療用流体容器110の除去時に不注意に漏れるのを防ぐために、マニホールドチャネル134に熱及び圧力を加えるように構成され得る。
【0036】
図4は、本開示の様々な態様による、解放中の図1の容器充填システム100の斜視図である。医療用流体容器110がシールされた後、医療用流体容器110は、流体マニホールド130から解放され得る。いくつかの実施例では、ヒートクランプ160は、医療用流体容器110を流体マニホールド130から分離するための切断要素を含み得る。任意選択で、医療用流体容器110は、充填された医療用流体容器110の重量によって、流体マニホールド130から分離するように構成され得る。
【0037】
医療用流体容器110が解放された後、流体マニホールド130が前進して、次の医療用流体容器110が満たされることが可能になる。前述のように、放出された医療用流体容器110に対応する流体マニホールド130の部分は、分離され、ローラ154上に保管され得る。
【0038】
医療用流体容器110を解放した後、医療用流体容器110は、任意の適切な用途で使用され得る。例えば、医療用流体容器110は、容器容積112内に貯蔵された医療用流体が流体ポート116を介して分配されることを可能にするためのIVバッグとして使用され得る。
【0039】
理解できるように、容器充填システム100及び本明細書に記載の方法は、病院、臨床医療の現場(clinical care sites)、薬局、液体経口薬の調製、及びバッチIV混合物の調製において利用され得る。容器充填システム100により、薬剤及び/又は薬剤の混合物の正確な量の充填が可能になり得る。
【0040】
図5は、本開示の様々な態様による、容器充填システム200の斜視図である。図示の実施例では、容器充填システム200は、容器充填システム100に関して前述した特徴と同様の特徴を含む。特に明記されていない限り、同様の特徴は同様の参照番号で参照され、対応する説明を参照する場合がある。
【0041】
いくつかの実施例では、容器充填システム200は、ノズル242に対する流体マニホールド230のシールを容易にするためのシールローラ258を含む。図示の例では、シールローラ258は、流体マニホールド230の一部をノズル242に対して押し付けることができる。さらに、切断ローラ256は、第1のフィルム236及び第2のフィルム238の上部及び下部を分離することができる。いくつかの実施例では、切断ローラ256及びシールローラ258は、付勢部材、アクチュエータ、又は任意の他の適切な機構によって押され得る。
【0042】
任意選択で、くさび250は、切断ローラ256及びシールローラ258を収容するために必要に応じて回転され得る。例えば、くさび250は、くさび150に対して90度回転され得る。
【0043】
図6は、本開示の様々な態様による、容器充填システム300の部分断面図である。図示の実施例では、容器充填システム300は、容器充填システム100に関して前述した特徴と同様の特徴を含む。特に明記されていない限り、同様の特徴は同様の参照番号で参照され、対応する説明を参照する場合がある。図示の例では、容器充填システム300は、シール要素356を含み得る。
【0044】
動作中、シール要素356から延在するフィンガ356aは、流体マニホールドの第1のフィルム336及び第2のフィルム338の部分をノズル342に向かって放射状に押し付け、ノズル342と流体マニホールドとの間のシールを促進する。理解できるように、フィンガ356aは、ノズル342の丸い外面に一致するように形作ることができる。いくつかの実施例では、シール要素356は、付勢部材357を用いてノズル342に向かって押し付けられ得る。任意選択で、付勢部材357は、流体マニホールドに損傷を与えることなく十分なシール力を提供するように構成され得る。
【0045】
図7は、本開示の様々な態様による、容器充填システム400の斜視図である。図示の実施例では、容器充填システム400は、容器充填システム100に関して前述した特徴と同様の特徴を含む。特に明記されていない限り、同様の特徴は同様の参照番号で参照され、対応する説明を参照する場合がある。
【0046】
いくつかの実施例では、容器充填システム400は、医療用流体を流体マニホールドに送るための球形ノズル442を含む。図示のように、球形ノズル442は、ほぼ球形のノズル端444を含み得る。ノズル端部444は、流体マニホールドを形成する第1のフィルム436及び第2のフィルム438に対してシールすることができる。
【0047】
いくつかの実施例では、シール要素456は、流体マニホールドの第1のフィルム436及び第2のフィルム438を球形ノズル442の外面に対して押し付けることができる。例えば、シール要素456は、球形ノズル442の後面に対して流体マニホールドを押し付けることができる。シール要素456は、全体として円形又は球形を有し得る。いくつかの実施例では、シール要素456は、流体マニホールドが前進するときに転がり得る。
【0048】
図8は、本開示の様々な態様による、容器充填システム500の斜視図である。図示の実施例では、容器充填システム500は、容器充填システム100に関して前述した特徴と同様の特徴を含む。特に明記されていない限り、同様の特徴は同様の参照番号で参照され、対応する説明を参照する場合がある。
【0049】
図示の実施例では、流体マニホールド530の分離可能な第1のフィルム536と第2のフィルム538との間に流体経路532が規定される。図示の例では、第1のフィルム536及び第2のフィルム538の上部及び下部は、互いに圧入されて、それらの間の流体経路532を規定している。
【0050】
任意選択で、ノズル542は、流体経路532とノズル542との間のシールを容易にする(facilitate)又は促進する(promote)ために、ノズル542の表面から延在する棘などのシール要素を含み得る。
【0051】
いくつかの実施例では、流体マニホールド530の前進を容易にするために、ノズル542を越えて前進する流体マニホールド530の部分は、ローラ554によって受け取られる第1のフィルム536及び第2のフィルム538に分離され得る。いくつかの実施例では、流体マニホールド530は、ノズル542の表面によって分離され得る。任意選択で、流体マニホールド530は、スライダ機構によって分離され得る。任意選択で、分離された第1のフィルム536及び第2のフィルム538は、保管又は保持のために一緒に圧入し得る。
【0052】
図9は、本開示の様々な態様による、容器充填システムの斜視図である。図示の実施例では、容器充填システム600は、容器充填システム100に関して前述した特徴と同様の特徴を含む。特に明記されていない限り、同様の特徴は同様の参照番号で参照され、対応する説明を参照する場合がある。
【0053】
図示の例では、医療用流体容器610の底部は、流体マニホールド630に結合され得る。医療用流体容器610を反転させることにより、マニホールドチャネル634からの医療用流体は、流体ポート617を介して容器容積612に向けられる。有利なことに、流体ポート617を利用することにより、医療用流体容器610は、専用の充填ポートを必要とせず、医療用流体容器610の製造が単純化される。
【0054】
図10は、本開示の様々な態様による、容器充填システム700の斜視図である。図示の実施例では、容器充填システム700は、容器充填システム100に関して前述した特徴と同様の特徴を含む。特に明記されていない限り、同様の特徴は同様の参照番号で参照され、対応する説明を参照する場合がある。
【0055】
理解できるように、容器充填システム700は、注入デバイス、投薬デバイス、注射器、パケット、及び/又はポーチを含むがこれらに限定されない、任意の適切な医療用流体容器710とともに利用され得る。本明細書に記載されるように、医療用流体容器710は、分散された場所において医療用流体で満たされ得る。充填及びシールされた後、医療用流体容器710は、使用するためにラベル付けされ、保管され得る。いくつかの実施例では、医療用流体容器710のキャップ717を取り外して、注射器719を露出させて、容器容積712内の医療用流体を分配することができる。
【0056】
本開示は、当業者が本明細書に記載の様々な態様を実施できるようにするために提供される。本開示は、主題の技術の様々な実例を提供し、主題の技術はこれらの実例に限定されない。これらの態様に対する様々な修正は、当業者には容易に明らかであり、本明細書で規定される一般的な原理は、他の態様に適用され得る。
【0057】
単数形の要素への言及は、特に明記されていない限り、「1つだけ」を意味するのではなく、「1つ又は複数」を意味する。特に明記されていない限り、「一部」という用語は1つ又は複数を指す。男性の代名詞(例えば、彼)には、女性及び中性の性別(例えば、彼女及びその)が含まれ、その逆も同様である。見出し及び小見出しは、もしあれば、便宜のためにのみ使用され、本発明を限定するものではない。
【0058】
「例示的」という言葉は、本明細書では「実例又は例示として役立つ」ことを意味するために使用される。本明細書で「例示的」と記載されている態様又は設計は、必ずしも他の態様又は設計よりも好ましい又は有利であると解釈されるべきではない。一態様では、本明細書に記載の様々な代替構成及び動作は、少なくとも同等であると見なされ得る。
【0059】
「態様」などの語句は、そのような態様が主題の技術に不可欠であること、又はそのような態様が主題の技術の全ての構成に適用されることを意味するものではない。ある態様に関する開示は、全ての構成、又は1つ若しくは複数の構成に適用され得る。態様は1つ又は複数の実例を提供し得る。態様などの語句は、1つ又は複数の態様を指す場合があり、その逆もある。「実施例」などの語句は、そのような実施例が主題の技術に不可欠であること、又はそのような実施例が主題の技術の全ての構成に適用されることを意味するものではない。一実施例に関する開示は、全ての実施例、又は1つ若しくは複数の実施例に適用され得る。一実施例は、1つ又は複数の実例を提供し得る。そのような実施例という語句は、1つ又は複数の実施例を指し得るし、その逆もあり得る。「構成」などの語句は、そのような構成が主題の技術に不可欠であること、又はそのような構成が主題の技術の全ての構成に適用されることを意味するものではない。構成に関する開示は、全ての構成、又は1つ若しくは複数の構成に適用され得る。構成により、1つ又は複数の実例が提供され得る。そのような構成という語句は、1つ又は複数の構成を指す場合があり、その逆もあり得る。
【0060】
一態様では、特に明記しない限り、以下の特許請求の範囲を含む、本明細書に記載されている全ての測定値、値、定格、位置、大きさ、寸法、及び他の仕様は概算であり、厳密ではない。一態様では、それらは、それらが関連する機能及びそれらが関連する技術において慣習的であるものと一致する合理的な範囲を有することを意図している。
【0061】
一態様では、「結合された」などの用語は、直接結合されていることを指し得る。別の態様では、「結合された」などの用語は、間接的に結合されていることを指し得る。
【0062】
本開示で使用される場合、「上(top)」、「下(bottom)」、「前部(front)」、「後部(rear)」などの用語は、通常の重力基準系ではなく、任意の基準系を指すものとして理解されるべきである。したがって、上面、下面、前面、及び背面は、重力基準系において上向き、下向き、斜め、又は水平方向に延在し得る。
【0063】
本開示の態様の様々な実例を、便宜上の条項として以下に説明する。これらは実例として提供されており、主題の技術を制限するものではない。
【0064】
条項1.容器アセンブリであって、それぞれが容器容積を有する複数の容器と、流体経路を規定する流体マニホールドであって、前記流体経路が前記複数の容器のそれぞれの前記容器容積と流体連絡している、流体マニホールドと、を含む、容器アセンブリと、前記流体経路と流体連絡しているノズルであって、前記ノズルが流体源から前記流体経路に流れを向け、前記ノズルが前記流体マニホールドを第1の部分と第2の部分とに分離して、前記流体マニホールドが前記ノズルに対して前進することを可能にする、ノズルと、を備える、容器充填システム。
【0065】
条項2.くさび面を有するくさびをさらに含み、前記くさび面が前記第1の部分と前記第2の部分とを分離するように構成されている、条項1に記載の容器充填システム。
【0066】
条項3.前記流体マニホールドと解放可能に係合する流体クランプをさらに備え、前記流体クランプは、前記流体経路から前記複数の容器の第1の容器に流体の流れを向けるように構成されている、条項1に記載の容器充填システム。
【0067】
条項4.前記流体マニホールドと解放可能に係合するヒートクランプをさらに備え、前記ヒートクランプは、前記複数の容器のうちの第1の容器を前記流体経路から流体的に隔離するように構成されている、条項1に記載の容器充填システム。
【0068】
条項5.前記第1の部分及び前記第2の部分が解放可能に結合されている、条項1に記載の容器充填システム。
【0069】
条項6.前記第1の部分及び前記第2の部分が解放可能に圧入されている、条項1に記載の容器充填システム。
【0070】
条項7.前記流体マニホールドが複数のマニホールドチャネルを含み、前記マニホールドチャネルのそれぞれが、前記流体経路と前記複数の容器のそれぞれの容器との間の流体連絡を提供する、条項1に記載の容器充填システム。
【0071】
条項8.前記複数のマニホールドチャネルにおける前記マニホールドチャネルのうちの少なくとも1つが前記それぞれの容器の充填ポートに結合されている、条項7に記載の容器充填システム。
【0072】
条項9.前記複数のマニホールドチャネルにおける前記マニホールドチャネルのうちの少なくとも1つが前記それぞれの容器の分配ポートに結合されている、条項7に記載の容器充填システム。
【0073】
条項10.前記複数の容器が複数のIVバッグを含む、条項1に記載の容器充填システム。
【0074】
条項11.前記複数の容器が複数の注入デバイスを含む、条項1に記載の容器充填システム。
【0075】
条項12.前記流体マニホールドが、前記複数の容器の反対側に配置されたガイド隆起を含む、条項1に記載の容器充填システム。
【0076】
条項13.前記ノズルに結合されたシール部材をさらに備え、前記シール部材は、前記流体経路と前記ノズルとの間に係合する、条項1に記載の容器充填システム。
【0077】
条項14.前記ノズルに隣接して配置されたシール部材をさらに備え、前記シール部材は、前記流体マニホールドを前記ノズルに対して押し付けるように構成されている、条項1に記載の容器充填システム。
【0078】
条項15.容器アセンブリを提供するステップであって、前記容器アセンブリは、それぞれが容器容積を有する複数の容器と、流体経路を規定する流体マニホールドであって、前記流体経路は、前記複数の容器のそれぞれの前記容器容積と流体連絡している、流体マニホールドと、を含む、ステップと、ノズルを介して前記流体経路に医療用流体を導入するステップと、前記複数の容器のうちの第1の容器の前記容器容積に前記医療用流体を向けるステップと、前記ノズルに対して前記流体マニホールドを前進させるステップと、前記ノズルを通過した後、前記流体マニホールドを第1の部分と第2の部分とに分離するステップと、を含む、方法。
【0079】
条項16.前記流体経路から前記第1の容器の前記容器容積をシールするステップをさらに含む、条項15に記載の方法。
【0080】
条項17.前記流体マニホールドから前記第1の容器を解放するステップをさらに含む、条項16に記載の方法。
【0081】
条項18.前記複数の容器のうちの第2の容器の前記容器容積に前記医療用流体を向けるステップをさらに含む、条項17に記載の方法。
【0082】
条項19.前記第1の容器の前記容器容積に所望の量の医療用流体を計量するステップをさらに含む、条項15に記載の方法。
【0083】
条項20.それぞれが容器容積を有する複数の容器と、流体経路を規定する流体マニホールドであって、前記流体マニホールドは、複数のマニホールドチャネルを含み、前記マニホールドチャネルのそれぞれは、前記流体経路と前記複数の容器のそれぞれの容器との間の流体連絡を提供する、流体マニホールドと、を備える、容器アセンブリ。
【0084】
様々な項目は、主題の技術の範囲から逸脱することなく、全て異なる方法で配置され得る(例えば、異なる順序で配置されたり、異なる方法で分割されたりし得る)。当業者に知られている、又は後に知られるようになる、本開示を通して記載される様々な態様の要素に相当する全ての構造的及び機能的同等物は、参照により本明細書に明示的に組み込まれ、特許請求の範囲に含まれることが意図される。さらに、本明細書に開示されるものは、そのような開示が特許請求の範囲に明示的に記載されているかどうかにかかわらず、公衆に捧げられることを意図するものではない。要素が「のための手段」という語句を使用して明示的に引用されていない限り、又は方法クレームの場合、要素が「のためのステップ」という語句を使用して引用されていない限り、米国特許法第112条、第6段落の規定に基づいてクレーム要素を解釈することはできない。さらに、「含む」、「有する」などの用語が使用される限りにおいて、このような用語は、「備える」がクレームで移行語として使用された場合に解釈される「備える」という用語と同様の方法で包括的であることが意図されている。
【0085】
本開示の発明の名称、背景技術、発明の概要、図面の簡単な説明、及び要約は、本開示に組み込まれ、限定的な説明としてではなく、本開示の例示的な例として提供される。特許請求の範囲の範囲や意味を制限するために使用されないことを理解した上で提出される。さらに、詳細な説明では、説明が例示的な実例を提供し、本開示を合理化する目的で、様々な特徴が様々な実施例で一緒にグループ化されていることが分かる。この開示方法は、特許請求の範囲に記載された主題が各請求項に明示的に記載されているよりも多くの特徴を必要とするという意図を反映していると解釈されるべきではない。むしろ、以下の特許請求の範囲が反映するように、発明の主題は、単一の開示された構成又は動作の全ての特徴よりも少ないものにある。以下の特許請求の範囲は、詳細な説明に組み込まれ、各請求項は、個別に特許請求の範囲に記載された主題として独立している。
【0086】
特許請求の範囲は、本明細書に記載されている態様に限定されることを意図したものではなく、文言の特許請求の範囲と一致する全範囲を与えられ、全ての法的同等物を包含するものとする。それにもかかわらず、いずれのクレームも、米国特許法第101、102、若しくは103条の要件を満たさない主題を包含することを意図したものではなく、又はそれらをそのように解釈するべきではない。
図1
図2
図3
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図6
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図8
図9
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【国際調査報告】