(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-14
(54)【発明の名称】モータ
(51)【国際特許分類】
H02K 1/278 20220101AFI20221107BHJP
H02K 1/16 20060101ALI20221107BHJP
【FI】
H02K1/278
H02K1/16 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022514261
(86)(22)【出願日】2020-08-26
(85)【翻訳文提出日】2022-04-25
(86)【国際出願番号】 KR2020011366
(87)【国際公開番号】W WO2021045432
(87)【国際公開日】2021-03-11
(31)【優先権主張番号】10-2019-0108914
(32)【優先日】2019-09-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】ピョン チン ス
(72)【発明者】
【氏名】キム テ ホ
【テーマコード(参考)】
5H601
5H622
【Fターム(参考)】
5H601AA22
5H601CC01
5H601CC15
5H601DD01
5H601DD09
5H601DD11
5H601DD25
5H601EE39
5H601FF02
5H601FF17
5H601GA02
5H601GB05
5H601GB12
5H601GB22
5H601GB33
5H622AA02
5H622CA02
5H622CA05
5H622CA10
5H622CB04
(57)【要約】
本発明はロータ、および前記ロータと対応するように配置されるステータを含み、前記ロータはロータコアおよび前記ロータコアに配置されるマグネットを含み、前記ステータのトゥースは前記マグネットと向かい合う第1面を含み、前記マグネットは前記ロータコアと接触する第2面および前記第2面と離隔し前記第1面と向かい合う第3面を含み、前記第3面は平面を含み、前記平面の最短距離である第1長さは前記第1面の最短距離である第2長さの46%~50%以内であるモータを提供することができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロータ、および
前記ロータと対応するように配置されるステータを含み、
前記ロータはロータコアおよび前記ロータコアに配置されるマグネットを含み、
前記ステータのトゥースは前記マグネットと向かい合う第1面を含み、
前記マグネットは前記ロータコアと接触する第2面および前記第2面と離隔し前記第1面と向かい合う第3面を含み、
前記第3面は平面を含み、前記平面の最短距離である第1長さは前記第1面の最短距離である第2長さの46%~50%以内である、モータ。
【請求項2】
前記第1長さは前記第2長さの47.2%~47.8%以内である、請求項1に記載のモータ。
【請求項3】
ロータ、および
前記ロータと対応するように配置されるステータを含み、
前記ロータはロータコアおよび前記ロータコアに配置されるマグネットを含み、
前記ステータはヨークおよび前記ヨークの内周面から突出する複数個のトゥースを含み、
前記トゥースは前記マグネットと向かい合う第1面を含み、
前記マグネットは前記ロータコアと接触する第2面および前記第2面と離隔し前記第1面と向かい合う第3面を含み、
前記第3面は平面を含み、前記平面の最短距離である第1長さは前記複数個のトゥースのうち一つのトゥースと隣接した他の一つのトゥースの間の最短距離である第3長さの133%~146%以内である、モータ。
【請求項4】
前記第1長さは第3長さの136.8%~138.2%以内である、請求項3に記載のモータ。
【請求項5】
前記第2面は曲面である、請求項1~請求項4のいずれか一項に記載のモータ。
【請求項6】
前記第3面と前記ステータのトゥースと最短距離である第4長さは前記第1長さの11.5%~15%以内である、請求項5に記載のモータ。
【請求項7】
前記マグネットは前記第2面と前記第3面を連結する第4面を含み、
前記第4面は、平面を含む、請求項1~請求項4のいずれか一項に記載のモータ。
【請求項8】
前記第4面は、前記第3面と連結される第4-1面および前記第4-1面と前記第2面を連結する第4-2面を含み、
前記第4-1面と前記第4-2面は角をなすように連結される、請求項7に記載のモータ。
【請求項9】
前記第4-2面の最短距離である第5長さは前記第1長さの42%~48%以内である、請求項8に記載のモータ。
【請求項10】
前記第5長さは前記第1長さの43.2%~43.6%以内である、請求項9に記載のモータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施例はモータに関する。
【背景技術】
【0002】
モータはステータとロータを含む。ステータは複数個のスロットを形成するトゥースを含むことができ、ロータはトゥースと向かい合う複数個のマグネットを含むことができる。隣接するトゥースは互いに離れて配置されてスロットオープン(slot open)を形成する。この時、ロータが回転する過程で金属材質であるステータと空いた空間であるスロットオープンの空気の透磁率の差によってコギングトルクが発生する可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
したがって、実施例は前記のような問題点を解決するためのものであって、コギングトルクを減らすことができるモータを提供することをその目的とする。
【0004】
実施例が解決しようとする課題は以上で言及された課題に限定されず、ここで言及されていないさらに他の課題は下記の記載から当業者に明確に理解され得るであろう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施例は、ロータおよび前記ロータと対応するように配置されるステータを含み、前記ロータはロータコアおよび前記ロータコアに配置されるマグネットを含み、前記ステータのトゥースは前記マグネットと向かい合う第1面を含み、前記マグネットは前記ロータコアと接触する第2面および前記第2面と離隔し前記第1面と向かい合う第3面を含み、前記第3面は平面を含み、前記平面の最短距離である第1長さは前記第1面の最短距離である第2長さの46%~50%以内であるモータを提供することができる。
【0006】
好ましくは、前記第1長さは前記第2長さの47.2%~47.8%以内であり得る。
【0007】
実施例は、ロータおよび前記ロータと対応するように配置されるステータを含み、前記ロータはロータコアおよび前記ロータコアに配置されるマグネットを含み、前記ステータはヨークおよび前記ヨークの内周面から突出する複数個のトゥースを含み、前記トゥースは前記マグネットと向かい合う第1面を含み、前記マグネットは前記ロータコアと接触する第2面および前記第2面と離隔し前記第1面と向かい合う第3面を含み、前記第3面は平面を含み、前記平面の最短距離である第1長さは前記複数個のトゥースのうち一つのトゥースと隣接した他の一つのトゥースの間の最短距離である第3長さの133%~146%以内であり得る。
【0008】
好ましくは、前記第1長さL1は第3長さL3の136.8%~138.2%以内であり得る。
【0009】
好ましくは、前記第2面は曲面であり得る。
【0010】
好ましくは、前記第3面と前記ステータのトゥースと最短距離である第4長さは前記第1長さの11.5%~15%以内であり得る。
【0011】
好ましくは、前記マグネットは前記第2面と前記第3面を連結する第4面を含み、前記第4面は、平面を含むことができる。
【0012】
好ましくは、前記第4面は、前記第3面と連結される第4-1面および前記第4-1面と前記第2面を連結する第4-2面を含み、前記第4-1面と前記第4-2面は角をなすように連結され得る。
【0013】
好ましくは、前記第4-2面の最短距離である第5長さは前記第1長さの42%~48%以内であり得る。
【0014】
好ましくは、前記第5長さは前記第1長さの43.2%~43.6%以内であり得る。
【発明の効果】
【0015】
実施例によると、コギングトルクを減らす有利な効果を提供する。
【0016】
実施例によると、モータの振動を減らす有利な効果を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図3】ロータコアとマグネットを図示した図面である。
【
図4】第1長さに対応したコギングトルクを図示したグラフである。
【
図5】第1長さに対応したコギングトルクを図示した表である。
【
図6】トゥースとマグネットの間の第4長さを図示した図面である。
【
図7】第4長さに対応したコギングトルクを図示したグラフである。
【
図8】第4長さに対応したコギングトルクを図示した表である。
【
図9】第5長さを示すためのロータコアとマグネットを図示した図面である。
【
図10】第5長さに対応したコギングトルクを図示したグラフである。
【
図11】第5長さに対応したコギングトルクを図示した表である。
【
図12】ブレッドタイプのマグネットとロータコアを図示した図面である。
【
図13】ブレッドタイプのマグネットでコギングトルクとトルクを図示した表である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1は、実施例に係るモータ1を図示した図面である。
【0019】
図1を参照すると、実施例に係るモータ1はシャフト100、ロータ200、ステータ300、ハウジング400、バスバー500、センシング部600および基板700を含むことができる。以下、内側とはハウジング400からモータの中心であるシャフト100に向かう方向を示し、外側とはシャフト100からハウジング400の方向に向かう方向である内側の反対方向を示す。
【0020】
シャフト100はロータ200に結合され得る。電流の供給を通じてロータ200とステータ300に電磁的な相互作用が発生するとロータ200が回転し、これに連動してシャフト100が回転する。シャフト100はベアリング10によって回転可能に支持される。シャフト100は車両の操向装置と連結されて動力を伝達することができる。
【0021】
ロータ200はステータ300と電気的相互作用を通じて回転する。ロータ200はステータ300の内側に配置され得る。ロータ200はロータコア(
図2の210)とロータコア210に配置されるマグネット(
図2の220)を含むことができる。この時、ロータ200はマグネット220がロータコア210の外周面に配置されるSPM Typeであり得る。
【0022】
ステータ300はロータ200の外側に配置される。ステータ300はステータコア300A、コイル300Bおよびステータコア300Aに装着されるインシュレーター300Cを含むことができる。コイル300Bはインシュレーター300Cに巻かれ得る。インシュレーター300Cはコイル300Bとステータコア300Aの間に配置されて、ステータコア300Aとコイル300B間を互いに電気的に絶縁させる役割をする。コイル300Bはロータ200のマグネット(
図2の220)と電気的相互作用を誘発する。
【0023】
バスバー500はステータ300の上側に配置される。バスバー500は絶縁材質のバスバーホルダー(図示されず)とバスバーホルダーと結合する複数個のターミナル(図示されず)を含む。この時、バスバーホルダーは絶縁材質で形成されて複数個のターミナル間で互いに連結されて接続されることを防止する。また、複数個のターミナルはステータコア300Aに巻かれたコイル300Bを互いに連結してそれぞれのコイルに電流を印加する機能を遂行する。
【0024】
センシング部600はシャフト100に結合され得る。センシング部600はセンシングプレート(図示されず)とセンシングプレート上部に配置されるセンシングマグネット(図示されず)を含む。
【0025】
基板700はセンシングマグネット(図示されず)の磁力を感知するセンサが配置され得る。この時、センサはホールIC(Hall IC)であり得、シャフト100と結合されたセンシング部600のセンシングマグネットの磁束を感知する役割を遂行する。回転により変化する磁束を感知してセンシング部600と基板700はロータ200の位置を検出するための機能を遂行する。
【0026】
図2は、ステータ300とロータ200を図示した図面である。
【0027】
図2を参照すると、ステータコア300Aはヨーク310とトゥース320を含むことができる。トゥース320はヨーク310の内周面から突出し得る。トゥース320は複数個であり得る。トゥース320の個数はマグネット220の個数に対応して多様に変更実施され得る。ステータコア300Aはこのようなヨーク310とトゥース320を含む複数の分割コアが組み合わせられて形成され得る。
【0028】
図3は、ロータコア210とマグネット220を図示した図面である。
【0029】
図2および
図3を参照すると、以下、マグネット220と向かい合うトゥース320のいずれか一面を第1面321とする。
【0030】
実施例に係るモータ1は、マグネット220の形状を変更してコギングトルクを減らそうとする。マグネット220は第2面221と第3面222と第4面223を含むことができる。第2面221はロータコア210と接触する面であり、第3面222と第4面223はロータコア210と接触しない面である。
【0031】
第2面221はロータコア210の外周面211と対応して曲面であり得る。
【0032】
第3面222は半径方向に第2面221と離隔配置される。第3面222は第1面321と向かい合って配置される。第3面222は平面であり得る。軸方向から見る時、第3面222は直線であり得る。
【0033】
第4面223は第3面222の両側と第1面321をそれぞれ連結する。第4面223は平面であり得る。第4面223は第3面222と軸方向に沿って配置される角を形成するように、第3面222と角をなすように配置され得る。軸方向から見る時、第4面223は直線であり得る。このような第4面223は第4-1面223aと第4-2面223bを含むことができる。第4-1面223aは第3面222と連結される。第4-2面223bは第4-1面223aと第2面221と連結される。第4-2面223bは第4-1面223aと軸方向に沿って配置される角を形成するように、第4-1面223aと角をなすように配置され得る。
【0034】
図4は第1長さL1に対応したコギングトルクを図示したグラフであり、
図5は第1長さL1に対応したコギングトルクを図示した表である。
【0035】
以下、第1長さL1は軸方向から見る時、第3面222の直線の長さに該当する。第2長さL2は軸方向から見る時、第1面321の一側エッジから他側エッジまでの直線の長さに該当する。そして、第3長さL3は軸方向から見る時、隣接する第1面321と第1面321の間の直線距離であり得る。
【0036】
図4および
図5を参照すると、
図4のAは比較例のコギングトルクを示したものである。
【0037】
比較例はトゥースを眺める外面が曲面であるマグネットを含むモータに該当する。
図4のAのように、比較例の場合のコギングトルクは86.4mNmであるものと示される。この時、比較例のトルクは5.39Nmである。
【0038】
第1長さL1は第2長さL2の46%~50%以内である。さらに好ましくは、第1長さL1は第2長さL2の47.2%~47.8%以内である。そして第1長さL1は第3長さL3の133%~146%以内である。さらに好ましくは、第1長さL1は第3長さL3の136.8%~138.2%以内である。このような条件で、比較例のコギングトルクより実施例のコギングトルクが小さく示される。
【0039】
具体的には、第2長さL2が11mmであり、第3長さL3が3.8mmである条件で、第1長さL1に対応したコギングトルクを詳察すると、第1長さL1が3.0mmまで増加する区間では実施例のコギングトルクが比較例のコギングトルクより大きく、第1長さL1が長くなるほどコギングトルクも増加することを確認することができる。第1長さL1が3.0mmから4.0mmまで増加する区間では第1長さL1が長くなるほどコギングトルクも減少するが、依然として比較例のコギングトルクより非常に大きいことを確認することができる。
【0040】
例えば、第1長さL1が3.0mmである場合、コギングトルクが369.5mNmであるものと示され、比較例のコギングトルク対比コギングトルクの増加率が327%に達して、比較例よりコギングトルクが大きく増加するものと確認される。また、第1長さL1が4.0mmである場合、コギングトルクが249.3mNmであるものと示され、比較例のコギングトルク対比コギングトルクの増加率が188%であるものと示されてコギングトルクが増加するものと確認される。
【0041】
その反面、第1長さL1が5.0mm~5.5mm(P区間)である時は、実施例に係るモータのコギングトルクが比較例のコギングトルクより小さいことを確認することができる。
【0042】
特に、第1長さL1が5.25mmであるとき、コギングトルクが24.5mNmであり、比較例のコギングトルク対比コギングトルクの減少率が72%であって、コギングトルクが大きく減少するものと確認される。
【0043】
この時、トルクは5.33Nmであって、比較例のトルク対比トルクの減少率が0.08%であるものと示されて、トルクの減少率は微々たるものと確認される。P区間(第1長さL1が5.0mm~5.5mm)内でもトルクの減少率が0.02%~0.115であるものと示されて、コギングトルクが大きく減少するにも関わらずトルクは大きく減少しないことを確認することができる。
【0044】
一方、例えば、第1長さL1が6.0mmである時は、実施例に係るモータのコギングトルクが比較例のコギングトルクよりまた大きくなることを確認することができる。第1長さL1が6.0mmであるとき、コギングトルクが173.4mNmであるものと示され、比較例のコギングトルク対比コギングトルクの増加率が100%であるものと示されてコギングトルクが増加するものと確認される。
【0045】
図6はトゥース320とマグネット220の間の第4長さL4を図示した図面であり、
図7は第4長さL4に対応したコギングトルクを図示したグラフであり、
図8は第4長さL4に対応したコギングトルクを図示した表である。
【0046】
第4長さL4は第3面222とステータ300のトゥース320の最短距離である。
【0047】
第1長さL1が5.25mmであるときにコギングトルクの減少率が最も大きいものと確認される。したがって、第1長さL1が5.25mmを基準として、第4長さL4に対応したコギングトルクを詳察する。
【0048】
図6~
図8を参照すると、比較例は第1長さL1が5.25mm、第2長さL2が11mm、第3長さL3が3.8mmであり。第4長さL4が0.6mmであるモータに該当する。この時、比較例のコギングトルクは24.5mNmである。そしてトルクは5.33Nmである。
【0049】
第4長さL4が0.7mm~0.8mmであるとき、実施例のコギングトルクが比較例のコギングトルク対比より小さいことを確認することができる。
【0050】
具体的には、第1長さL1が5.25mmであり、第2長さL2が11mm、第3長さL3が3.8mmである条件で、第4長さL4に対応したコギングトルクを詳察すると、第4長さL4が0.6mmで小さくなる区間では実施例のコギングトルクが
図7のBが示す比較例のコギングトルクより大きく、第4長さL4が長くなるほどコギングトルクも減少することを確認することができる。
【0051】
その反面、第4長さL4が0.7mm~0.8mmである時は、実施例に係るモータのコギングトルクが比較例のコギングトルクより小さいことを確認することができる。
【0052】
例えば、第4長さL4が0.7.mmであるとき、コギングトルクが17.7mNmであり、比較例のコギングトルク対比コギングトルクの減少率が28%であって、コギングトルクが減少するものと確認される。特に、第4長さL4が0.8.mmであるとき、コギングトルクが15.5mNmであり、比較例のコギングトルク対比コギングトルクの減少率が37%であって、コギングトルクが大きく減少するものと確認される。
【0053】
この時、トルクは5.07Nmであり、比較例のトルク対比トルクの減少率が5%であるものと示されて、コギングトルク減少率対比トルクの減少率は微々たるものと確認される。
【0054】
図9は第5長さを示すためのロータコア210とマグネット220を図示した図面であり、
図10は第5長さL5に対応したコギングトルクを図示したグラフであり、
図11は第5長さL5に対応したコギングトルクを図示した表である。
【0055】
以下、第5長さL5は軸方向から見る時、第4-2面223bの直線の長さであり得る。
【0056】
比較例は第1長さL1が5.25mmであり、第4長さL4が0.6mm、第5長さL5が2.32mmであるモータに該当する。比較例は
図11の表で図示した通り、コギングトルクは24.5mNmであるものと示される。この時、比較例のトルクは5.33Nmである。
【0057】
第5長さL5は第1長さL1の42%~58%以内である。このような条件で、比較例のコギングトルクより実施例のコギングトルクが小さく示される。
【0058】
具体的には、第1長さL1が5.25mmであり、第4長さL4が0.6mmである条件で、第5長さL5に対応したコギングトルクを詳察すると、第5長さL5が2.32mmから増加する区間では実施例のコギングトルクが
図10のCで示される比較例のコギングトルクより大きく、第5長さL5が長くなるほどコギングトルクも増加することを確認することができる。第5長さL5が2.32mmから2.28mmまで減少する区間では第5長さL5が短くなるほどコギングトルクも減少することを確認することができる。第5長さL5が2.28mmから2.25mmまで減少する区間では第5長さL5が短くなるほどコギングトルクも増加するものと確認されるが、比較例のコギングトルクより小さい値であることを確認することができる。
【0059】
特に、第5長さL5は第1長さL1の43.2%~43.6%以内である。第5長さL5が2.27mmから2.29mm範囲内で、比較例よりコギングトルクが大きく減少することを確認することができる。
【0060】
第5長さL5が2.28mmである場合、比較例のコギングトルク対比コギングトルクの減少率が6.1%であって、コギングトルクが大きく減少するものと確認される。
【0061】
この時、トルクは5.31Nmであり、比較例のトルク対比トルクの減少率が0.38%であるものと示されて、トルクの減少率は微々たるものと確認される。
【0062】
図12はブレッドタイプのマグネット220とロータコア210を図示した図面であり、
図13はブレッドタイプのマグネット220でコギングトルクとトルクを図示した表である。
【0063】
図12を参照すると、ブレッド(bread)タイプのマグネット220は第2面221が平面である。そして、これに対応してロータコア210の外面212が平面である。
図13を参照すると、比較例は、第1長さL1が5.25mmであり、第4長さL4が0.6mm、第5長さL5が2.28mmであり、第2面221が曲面であるマグネット220を含むモータに該当する。ブレッドタイプのマグネット220を含むモータの場合、第1長さL1が5.25mmであり、第4長さL4が0.6mm、第5長さL5が2.28mmである条件で、比較例対比コギングトルク増加率が95.2%に達してコギングトルクが大きく増加するが、比較例対比トルクは9.9%増加する利点がある。
【0064】
前述された実施例にはインナーロータ型モータを例として説明したが、これに限定されない。本発明はアウターロータ型モータにも適用可能である。また、車両用または家電用などの多様な機器に利用することができる。
【国際調査報告】