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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-14
(54)【発明の名称】衝撃マッサージ装置
(51)【国際特許分類】
   A61H 23/02 20060101AFI20221107BHJP
   A61H 15/02 20060101ALI20221107BHJP
【FI】
A61H23/02 354
A61H23/02 355
A61H15/02 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022516119
(86)(22)【出願日】2020-09-11
(85)【翻訳文提出日】2022-05-10
(86)【国際出願番号】 US2020050385
(87)【国際公開番号】W WO2021050861
(87)【国際公開日】2021-03-18
(31)【優先権主張番号】62/912,392
(32)【優先日】2019-10-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/675,772
(32)【優先日】2019-11-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/899,098
(32)【優先日】2019-09-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/796,143
(32)【優先日】2020-02-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/869,402
(32)【優先日】2020-05-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519166165
【氏名又は名称】セラボディ,インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 有一
(72)【発明者】
【氏名】ジェイソン ワースランド
(72)【発明者】
【氏名】ベンジャミン ナザリアン
(72)【発明者】
【氏名】ジェイミー サンチェス ソラナ
(72)【発明者】
【氏名】エドゥアルド メリノ
【テーマコード(参考)】
4C074
4C100
【Fターム(参考)】
4C074AA04
4C074BB05
4C074CC12
4C074CC17
4C074DD02
4C074EE02
4C074FF01
4C074GG01
4C074HH03
4C074HH05
4C074HH08
4C100AE02
4C100AF02
4C100BA03
4C100BA05
4C100BB03
4C100BC04
4C100CA01
4C100DA05
4C100EA04
4C100EA06
4C100EA12
(57)【要約】
ハウジングと、電源と、ハウジング内に配置されたモータと、モータを作動させるためのスイッチと、モータに動作可能に接続されておりかつモータの作動に応じて往復運動するように構成されたプッシュロッドアセンブリとを有する、衝撃治療装置。衝撃治療装置は、熱センサ、心拍数モニタ又は加熱式マッサージ部材の内の少なくとも1つを有する。
【選択図】図53
【特許請求の範囲】
【請求項1】
衝撃治療装置において、
前記衝撃治療装置は、ハウジングと、電源と、前記ハウジング内に配置されたモータと、前記モータを作動させるためのスイッチと、前記モータに動作可能に接続されておりかつ前記モータの作動に応じて往復運動するように構成されたプッシュロッドアセンブリとを備える、衝撃治療装置。
【請求項2】
前記モータは回転可能なモータシャフトを有するブラシレスモータであり、
前記衝撃治療装置は、さらに、前記ハウジング内に配置されたモータ取付部を備え、
前記モータ取付部は、その中に形成されたシャフト開口を有する取付壁を有し、
前記モータは前記取付壁に取り付けられ、
前記モータシャフトは、前記シャフト開口を通って延び、
第1取付フランジ及び第2取付フランジは、前記取付壁から垂直に延び、
前記第1取付フランジと前記第2取付フランジは、前記ハウジングの反対側に固定されている、請求項1に記載の衝撃治療装置。
【請求項4】
第1ボス部材が前記第1取付フランジから外方に延び、
第2ボス部材が前記第2取付フランジから外方に延びており、
前記ハウジングは、第1ハウジング部と第2ハウジング部とを有し、
第1開口を形成する第1取付部材が前記第1ハウジング部に形成され、
第2開口を形成する第2取付部材が前記第2ハウジング部に形成され、
前記第1ボス部材が前記第1開口を通って延び、
前記第2ボス部材が前記第2開口を通って延び、
第1ねじ式締結具が前記第1ボス部材を前記第1ハウジング部に固定し、
第2ねじ式締結具が前記第2ボス部材を前記第2ハウジング部に固定する、請求項3に記載の衝撃治療装置。
【請求項5】
その外面に形成された第1環状溝部を有する第1筒状減衰部材が前記第1ボス部材上に受け入れられ、
前記第1取付部材のリング部が、前記第1環状溝部に受け入れられ、
その外面に形成された第2環状溝部を有する第2筒状減衰部材が前記第2ボス部材上に受け入れられ、
前記第2取付部材のリング部が前記第2環状溝部に受け入れられる、請求項4に記載の衝撃マッサージ装置。
【請求項6】
前記衝撃治療装置は、前記ハウジング上に配置されたスクリーンと、前記ハウジング内に配置された赤外線温度計モジュールとをさらに備え、
赤外線ビームがそれを通して放射され得る温度開口が前記ハウジング内に形成され、
前記赤外線温度計モジュールによって生成される身体部位の温度読取値が前記スクリーン上に表示され得る、請求項1に記載の衝撃治療装置。
【請求項7】
前記衝撃治療装置は、前記プッシュロッドアセンブリの遠位端に接続されたアタッチメントと、温度センサと、第1身体部位が予め定めた温度に達したことを前記温度センサが感知するまで前記アタッチメントを前記第1身体部位に当てるための使用者指示を提供するように構成されたプロトコルを開始するように構成されたルーチンコントローラとをさらに備える、請求項1に記載の衝撃治療装置。
【請求項8】
前記予め定めた温度に到達したら、前記アタッチメントを第2身体部位に当てるための使用者指示が提供される、請求項7に記載の衝撃治療装置。
【請求項9】
前記衝撃治療装置は心拍数モニタをさらに備える、請求項1に記載の衝撃治療装置。
【請求項10】
前記心拍数モニタは、第1ハンドル部上に配置される、請求項9に記載の衝撃治療装置。
【請求項11】
前記心拍数モニタが、前記第1ハンドル部の上面上に配置されており、かつ、心拍数を監視するために使用者の掌に光を当てるように構成されている、請求項10に記載の衝撃治療装置。
【請求項12】
前記心拍数センサが、前記第1ハンドル部上に配置された、第1パルス接点及び第2パルス接点を有する、請求項10に記載の衝撃治療装置。
【請求項13】
前記第1パルス接点が前記第1ハンドル部の上面上に配置され、前記第2パルス接点が前記第1ハンドル部の下面上に配置される、請求項12に記載の衝撃治療装置。
【請求項14】
前記衝撃治療装置は、前記プッシュロッドアセンブリの遠位端上に雄型アタッチメント部材又は雌型アタッチメント部材を更に備え、
前記雄型アタッチメント部材又は雌型アタッチメント部材は、加熱要素を内部に有する、請求項1に記載の衝撃治療装置。
【請求項15】
前記衝撃治療装置は、前記プッシュロッドアセンブリの遠位端上に雄型アタッチメント部材又は雌型アタッチメント部材を更に備え、
前記雄型アタッチメント部材又は雌型アタッチメント部材は、第1組の電気接点を有する、請求項1に記載の衝撃治療装置。
【請求項16】
前記衝撃治療装置は、前記雄型アタッチメント部材又は雌型アタッチメント部材に取り外し可能に固定されたマッサージ部材をさらに備え、
前記マッサージ部材が、前記マッサージ部材内の加熱要素に電気的に接続された第2組の電気接点を有する、請求項15に記載の衝撃治療装置。
【請求項17】
前記アタッチメント部材は、そこから外方に付勢された、第1ボール及び第2ボールを有する雄型アタッチメント部材であり、
前記第1ボール及び第2ボールは、前記第1組の電気接点である、請求項15に記載の衝撃治療装置。
【請求項18】
前記衝撃治療装置は、前記衝撃治療装置の動作を制御するように構成された携帯機器上で実行可能なソフトウェア・アプリケーションを更に有し、
前記ソフトウェア・アプリケーションが、前記携帯機器で走査可能な部材を走査することに基づいてアクセスされるルーチンを有する、請求項1に記載の衝撃治療装置。
【請求項19】
衝撃治療装置を使用する方法において、
前記方法は、
衝撃マッサージ装置を取得するステップであって、前記衝撃マッサージ装置は、ハウジングと、電源と、前記ハウジング内に配置されたモータと、前記モータを作動させるためのスイッチと、前記モータに動作可能に接続されておりかつ前記モータの作動に応じて往復運動するように構成されたプッシュロッドアセンブリとを有する、衝撃マッサージ装置を取得するステップと、
前記衝撃マッサージ装置を遠隔電子装置上のソフトウェア・アプリケーションに接続するステップと、
エクササイズ装置上の走査可能部材を走査するステップであって、前記走査可能部材に関連するルーチンが、前記ソフトウェア・アプリケーション内で開始され、使用者指示を提供する、ステップと、
前記使用者指示に基づいて第1身体部位をマッサージするステップとを備える、衝撃治療装置を使用する方法。
【請求項20】
前記方法は、前記エクササイズ装置を使用するステップであって、
前記第1身体部位は、前記エクササイズ装置の使用中に運動させられる、ステップをさらに備える、請求項19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2020年2月20日に出願された米国特許出願第16/796,143号の一部継続出願である、2020年5月7日に出願された米国特許出願第16/869,402号の一部継続出願であり、2019年5月7日に出願された米国仮特許出願第62/844,424号、2019年9月11日に出願された米国仮特許出願第62/899,098号、及び、2019年10月8日に出願された米国仮特許出願第62/912,392号の利益を主張する。米国特許出願第16/869,402号は、2018年12月26日出願の米国仮出願第62/785,151号の利益を主張する、2019年11月6日出願の米国特許出願第16/675,772号の一部継続出願でもある。以上に挙げた全ての出願は、参照することによりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、一般に、マッサージ装置に関し、より詳細には、往復運動を提供する衝撃治療装置に関する。
【背景技術】
【0003】
マッサージ装置は、表面的であり、実質的な利益をモータらさない効果的でないマッサージを提供することが多い。従って、改良されたマッサージ装置が必要とされている。さらに、衝撃マッサージ装置は、効果的でない方法で使用されることが多い。従って、効果的なマッサージ又は回収を提供するために、衝撃治療装置を自動化する必要がある。
【発明の概要】
【0004】
本発明の第1態様によれば、ハウジングと、電源と、ハウジング内に配置されたモータと、モータを作動させるためのスイッチと、モータに動作可能に接続されておりかつモータの作動に応じて往復運動するように構成されたプッシュロッドアセンブリとを有する、衝撃治療装置が提供される。好ましい実施形態では、モータは、回転可能なモータシャフトを有するブラシレスモータであり、衝撃治療装置は、ハウジング内に配置されたモータ取付部を更に有し、該モータ取付部は、その中に形成されたシャフト開口を有する取付壁を有する。モータは取付壁に取り付けられており、モータシャフトはシャフト開口を通って延びている。第1及び第2取付フランジは、取付壁から垂直に延び、第1取付フランジと第2取付フランジは、ハウジングの反対側に固定されている。
【0005】
好ましい実施形態では、第1ボス部材が第1取付フランジから外方に延び、第2ボス部材が第2取付フランジから外方に延びている。ハウジングは、第1ハウジング部と第2ハウジング部とを有する。第1開口を形成する第1取付部材が第1ハウジング部に形成され、第2開口を形成する第2取付部材が第2ハウジング部に形成される。第1ボス部材は、第1開口を通って延び、第2ボス部材は、第2開口を通って延び、第1ねじ式締結具は、第1ボス部材を第1ハウジング部に固定し、第2ねじ式締結具は、第2ボス部材を第2ハウジング部に固定する。好ましい実施形態では、その外面に形成された第1環状溝部を有する第1筒状減衰部材が第1ボス部材上に受け入れられ、第1取付部材のリング部が第1環状溝部内に受け入れられ、その外面に形成された第2環状溝部を有する第2筒状減衰部材が第2ボス部材上に受け入れられ、第2取付部材のリング部が第2環状溝部内に受け入れられる。
【0006】
好ましい実施形態では、衝撃治療装置は、ハウジング上に配置されたスクリーンと、ハウジング内に配置された赤外線温度計モジュールとを更に有する。赤外線ビームがそれを通して放射され得る温度開口がハウジング内に形成されており、赤外線温度計モジュールで生成される身体部位の温度読取値がスクリーンに表示され得る又はされる。好ましい実施形態では、衝撃治療装置は、さらに、プッシュロッドアセンブリの遠位端に接続されたアタッチメントと、温度センサと、第1身体部位が予め定めた温度に達したことを温度センサが感知するまで、アタッチメントを第1身体部位に当てるための使用者指示を提供するように構成されたプロトコルを開始するように構成されたルーチンコントローラとを有する。一実施形態では、予め定めた温度に達したら、アタッチメントを第2身体部位に当てるか、又は、本明細書で説明するようなルーチンの任意の他の部位(例えば、第2身体部位をウォームアップする)を実行するように、使用者指示が提供される。
【0007】
好ましい実施形態では、衝撃治療装置は、心拍数モニタを有する。好ましくは、心拍数モニタは、第1ハンドル部上に配置される。好ましい実施形態では、心拍数モニタは、第1ハンドル部の上面上に配置され、心拍数を監視するために使用者の掌に光(例えば、赤外光)を当てるように構成されている。別の好ましい実施形態では、心拍数センサは、第1ハンドル部上に配置された、第1及び第2パルス接点を有する。好ましくは、第1パルス接点が第1ハンドル部の上面上に配置され、第2パルス接点が、第1ハンドル部の下面上に配置される。また、第1パルス接点及び第2パルス接点は、第1ハンドル部の側面上に又は別個のハンドル部上に(例えば、第1パルス接点が第1ハンドル部上にありかつ第2パルス接点が第2ハンドル部上に)配置することができる。
【0008】
好ましい実施形態では、衝撃治療装置は、加熱要素を内部に有するプッシュロッドアセンブリの遠位端上に雄型アタッチメント部材又は雌型アタッチメント部材を有する。別の好ましい実施形態では、衝撃治療装置は、プッシュロッドアセンブリの遠位端上に雄型アタッチメント部材又は雌型アタッチメント部材を有し、雄型アタッチメント部材又は雌型アタッチメント部材は、第1組の電気接点を有する。好ましくは、衝撃治療装置は、マッサージ部材内の加熱要素に電気的に接続されている第2組の電気接点を有する雄型アタッチメント部材又は雌型アタッチメント部材に取り外し可能に固定されているマッサージ部材を有する。好ましくは、アタッチメント部材は、そこから外方に付勢された、第1及び第2ボールを有する、雄型アタッチメント部材であり、第1及び第2ボールは第1組の電気接点である。
【0009】
好ましい実施形態では、衝撃治療装置は、衝撃治療装置の動作を制御するように構成された、携帯機器上で実行可能なソフトウェア・アプリケーションを有し、ソフトウェア・アプリケーションは、携帯機器で走査可能な部材を走査することに基づいてアクセスされるルーチンを有する。
【0010】
本発明の別の態様によれば、衝撃治療装置を使用する方法において、この方法は、衝撃マッサージ装置を遠隔電子装置上のソフトウェア・アプリケーションに接続するステップと、エクササイズ装置上で走査可能部材を走査するステップであって、走査可能部材に関連するルーチンがソフトウェア・アプリケーション内で開始され、使用者指示を提供するステップと、使用者指示に基づいて第1身体部位をマッサージするステップとを備える、衝撃治療装置を使用する方法が提供される。また、本方法は、エクササイズ装置を使用するステップであって、第1身体部位は、エクササイズ装置の使用中に運動させられる、ステップを有しうる。換言すると、エクササイズ装置が対象とする身体部位部又は数組の筋肉は、携帯機器で走査可能な部材を走査した後、アプリ上で提示されたたルーチンにおいて、衝撃治療装置が対象とするのと同じ身体部位部又は数組の筋肉である。
【0011】
本発明の第1態様によれば、衝撃治療又は衝撃マッサージ装置であって、ハウジングと、電源と、ハウジング内に配置されたモータと、モータを作動させるためのスイッチと、使用者の入力に応じて、衝撃治療装置の少なくとも1つの出力を印加するように構成されたプロトコルを開始し、少なくとも1つの出力に応じて、衝撃治療装置が加えられるプロトコルの少なくとも1つのステップを開始するように構成されたルーチンコントローラとを有する、衝撃治療又は衝撃マッサージ装置が提供される。当然のことながら、衝撃マッサージ装置及び衝撃治療装置という用語は、全体を通して交換可能に使用される。これらの用語は同義語であり、一般的に同じ意味を持つ。本願の出願人の装置の商業的実施態様は、一般に、市場において衝撃治療装置(percussive therapy device)と呼ばれており、従って、この用語は、市場において使用される。
【0012】
好ましい実施形態では、少なくとも1つの出力は、衝撃治療装置が(自動的に、又は、プロンプトを介して衝撃治療装置をオン及びオフにする使用者によって)作動させられる期間と、衝撃治療装置の(自動的に、又は、プロンプトを介して1つの速度から別の速度に切り替える使用者による)アタッチメントの速度と、(装置を使用する使用者による)アタッチメントによって加えられる力と、アタッチメントの振幅と、アタッチメントの温度との内の1つ以上を備える。
【0013】
好ましい実施形態では、衝撃治療装置は、衝撃治療装置のアタッチメントによって加えられる力を監視及び表示するように構成された力計を有する。力のディスプレイは、使用者に提供され、使用者が、プロトコルの少なくとも1つのステップの間に加えられるべき(目標力範囲を有するように定義され得る)目標力に対応するように力を調節し得るように構成されている。
【0014】
好ましい実施形態において、衝撃治療装置は、(例えば、電話又はタブレットなどの使用者携帯機器上の)ユーザ・インターフェイスを提供するように構成されたアプリケーション(ソフトウェア・アプリケーション又はアプリ)を有する又はそれと通信するように構成されている。好ましくは、衝撃治療装置は、ユーザ・インターフェイスを提供するように構成された又は提供する、タッチスクリーンを有する。好ましい実施形態では、使用者は、(例えば、視覚的、聴覚的又は触覚的にアプリを介して、又は、視覚的、聴覚的又は触覚的に衝撃治療装置上のタッチスクリーンを介して、又は、別のスクリーン又は可聴プロンプトを介して)衝撃治療装置の特定の把持部を使用するように促される。
【0015】
好ましい実施形態では、衝撃治療装置のアタッチメントを特定の身体部位に当てるように(例えば、視覚的、聴覚的又は触覚的に)使用者が促される。好ましくは、使用者は、(例えば、視覚的、聴覚的又は触覚的に)衝撃治療装置のアーム位置を設定するように促される。衝撃治療では、少なくとも1つのステップの間に、触覚フィードバック、音響、視覚表現(例えば、写真、図形等)及び文章の少なくとも1つを介して、少なくとも1つの出力を適用するように使用者は促される。好ましい実施形態では、使用者は、プロトコルの少なくとも1つのステップの間に、特定の身体部位上の開始点から終了点にアタッチメントを移動させるように(例えば、視覚的、聴覚的又は触覚的に)促される。
【0016】
本発明の別の態様によれば、衝撃治療装置のためのルーチンを実行する方法が提供される。本方法は、使用者の入力に応じて、衝撃治療装置の少なくとも1つの出力を印加するように構成されたプロトコルを開始するステップと、衝撃治療装置が少なくとも1つの出力に応じて適用される、プロトコルの少なくとも1つのステップを実行するステップとを有する。好ましい実施形態では、少なくとも1つの出力は、衝撃治療装置が(自動的に又は使用者によって)作動させられる特定の期間、衝撃治療装置のアタッチメントの速度、アタッチメントの力、アタッチメントの振幅、アタッチメントの種類、アタッチメントの温度、衝撃治療装置のアーム位置、及び、衝撃治療装置の把持部の内の1つ以上を有する。
【0017】
好ましい実施形態では、本方法は、衝撃治療装置のアタッチメントによって加えられている力を監視するステップと、使用者に力を表示するステップとを有する。好ましくは、この力は、使用者が、プロトコルの少なくとも1つのステップによって予め定められた(一定の範囲としうる)目標力に対応するように力を調節し得るように、使用者に表示されるように構成されている。好ましくは、使用者は、プロトコルの少なくとも1つのステップの間に、少なくとも1つの出力の内の1つ以上を適用するように促される。好ましい実施形態では、使用者の入力は、アプリケーション・インターフェイス及びタッチスクリーンの内の少なくとも1つを介してプロトコルを開始する。好ましい実施形態では、プロトコルは、使用者の1つ又は複数の身体部位に治療効果を提供するように構成されている。
【0018】
本発明の別の態様によれば、使用者の入力に応じて、衝撃治療装置の少なくとも1つの出力を適用するように構成されたプロトコルを開始するステップと、少なくとも1つの出力に応じて、衝撃治療装置が適用されるプロトコルの少なくとも1つのステップを開始するステップを有する、衝撃治療装置のためのルーチンを実行する方法が提供される。少なくとも1つの出力は、衝撃治療装置が作動させられる期間と、衝撃治療装置のアタッチメントの速度と、アタッチメントの振幅と、アタッチメントによって加えられる力と、アタッチメントによって加えられる温度とを備える。衝撃治療装置は、衝撃治療装置の特定の把持部を使用するためのプロンプトを提供しかつプロトコルの開始時に特定の身体部位にアタッチメントを当てるように構成されており、アタッチメントによって加えられている、測定された力を監視し、この測定された力を使用者に表示し、測定された力は、使用者が、加えられた力を、プロトコルの少なくとも1つのステップによって予め定められた目標力に対応するように調節することができるように、使用者に表示されるように構成されている。
【0019】
好ましい実施形態では、使用者は、衝撃治療装置のアーム位置を設定するように促され、かつ/又は、使用者は、プロトコルの少なくとも1つのステップの間に、新たな特定の身体部位にアタッチメントを当てるように促され、かつ/又は、使用者は、プロトコルの少なくとも1つのステップの間に、衝撃治療装置に新たなアタッチメントを取り付けるように促され、かつ/又は、使用者は、プロトコルの少なくとも1つのステップの間に、身体部位の1つの予め定めた点から第2予め定めた身体部位にアタッチメントを移動させるように促される。
【0020】
本発明の別の態様によれば、ハウジングと、電源と、ハウジング内に配置されたモータと、モータを作動させるためのスイッチと、モータに動作可能に接続されておりかつモータの作動に応じて往復運動するように構成されたプッシュロッドアセンブリとを有する、衝撃治療装置が提供される。好ましい実施形態では、ハウジングは、第1、第2、及び第3ハンドル部と、ハンドル開口を形成するために協働するヘッド部とを有する。第1ハンドル部は第1軸線を規定し、第2ハンドル部は第2軸線を規定し、第3ハンドル部は第3軸線を規定し、第1、第2及び第3軸線は協働して三角形を形成する。モータは、ハウジングのヘッド部内に配置され、プッシュロッドアセンブリの少なくとも一部は、ヘッド部の外側に延びている。好ましい実施形態では、第1ハンドル部は、略直線状であり、第2ハンドル部は、略直線状であり、第3ハンドル部は、略直線状である。
【0021】
好ましい実施形態では、衝撃治療装置は、遠隔装置に接続するための無線接続装置(例えば、Bluetooth(登録商標)等)を有する。「遠隔(Remote)」とは、いずれかの装置が衝撃治療装置から離れていることを意味する。装置を遠隔とするために遠くに離れる必要はない。好ましくは、電源は、任意の再充電可能電池であり、衝撃マッサージ装置は、電池と電気通信している選択的な無線充電受信器を更に有する。好ましくは、衝撃治療装置は、選択的なタッチスクリーンを有する。
【0022】
好ましい実施形態では、モータはブラシレスモータであり、モータ取付部はハウジング内に配置され、モータはモータ取付部に固定され、モータ取付部はハウジングに固定されている。好ましくは、モータ取付部は、モータ取付部内部をその間に形成する、第1及び第2側壁を有する。モータは第1側壁に固定され、第2側壁はハウジングに固定されている。好ましい実施形態では、モータは、モータ取付部の第1側壁に形成された突起開口を通ってモータ取付部内部に延びているモータシャフトを有し、プッシュロッドアセンブリの少なくとも一部は、モータ取付部内部に配置される。
【0023】
好ましい実施形態では、衝撃治療装置は、プッシュロッドアセンブリの遠位端に接続されたアタッチメントと、アタッチメントを第1治療経路に沿って第1期間だけ第1身体部位に当てかつアタッチメントを第2治療経路に沿って第2期間だけ第1身体部位又は第2身体部位に当てるように使用者指示を提供するように構成されたプロトコルを開始するように構成されたルーチンコントローラとを有する。好ましくは、使用者指示は、衝撃治療装置上のタッチスクリーン又は遠隔電子装置上のアプリケーションを介して提供される。好ましい実施形態では、衝撃治療装置は、プッシュロッドアセンブリの遠位端に接続されたアタッチメントと、アタッチメントを第1期間だけ第1身体部位に適用し、アタッチメントを第2期間だけ第1身体部位又は第2身体部位に当てるように使用者指示を提供するように構成されたプロトコルを開始するように構成されたルーチンコントローラとを有する。ルーチンコントローラは、第1時間の間は第1速度で、第2時間の間は第2速度で、アタッチメントを往復運動させるように構成されている。
【0024】
好ましい実施形態では、衝撃治療装置は、少なくとも、第1期間及びその後の第2期間の間、モータを作動させるためのプロトコルを開始するように構成されたルーチンコントローラを有する。ルーチンコントローラは、第1期間の間、第1身体部位を治療することと、アタッチメントを第1治療経路に沿って移動させることと、第1アタッチメントをプッシュロッドアセンブリの遠位端に接続することの内の少なくとも1つを備える第1タスクを実行するための第1使用者指示を提供するように構成されており、ルーチンコントローラは、第2期間の間、第2身体部位を治療することと、アタッチメントを第2治療経路に沿って移動させることと、第2アタッチメントをプッシュロッドアセンブリの遠位端に接続することの内の少なくとも1つを備える第2タスクを実行するための第2使用者指示を提供するように構成されている。また、第1使用者指示は、第1、第2又は第3ハンドル部の内の1つを把持することに関する指示を含み、第2使用者指示は、第1、第2又は第3ハンドル部の内の同じ又は別のものを把持することに関する指示を含みうる。好ましくは、第1及び第2使用者指示は、衝撃治療装置上のタッチスクリーンを介して、又は、遠隔電子装置上のアプリケーション上に提供される。また、第1使用者指示は、(力計による読取値に基づいて)第1目標力を適用することに関する指示を含み、第2使用者指示は、(力計による読取値に基づいて)第1目標力又は第2目標力を適用することに関する指示を含みうる。
【0025】
好ましい実施形態では、電源は、第2ハンドル部内に配置された電池であり、電池と電気的に連通している無線充電受信器が、第3ハンドル部内に配置されている。
【0026】
本発明の別の態様によれば、衝撃マッサージ装置を使用する方法であって、当該方法は、ハンドル開口を形成するために協働する、第1ハンドル部、第2ハンドル部及び第3ハンドル部を有するハウジングと、電源と、ハウジング内に配置されたモータと、モータを作動させるためのスイッチと、モータに動作可能に接続されておりかつモータの作動に応じて往復運動するように構成されたプッシュロッドアセンブリとを有する、衝撃マッサージ装置を獲得するステップを有する、衝撃マッサージ装置を使用する方法が提供される。この方法は、また、スイッチを用いてモータを作動させるステップと、第1ハンドル部を把持するステップと、第1身体部位をマッサージするステップと、代替的に、第2ハンドル部を把持して第1身体部位をマッサージするステップと、代替的に、第3ハンドル部を把持して第1身体部位をマッサージするステップとを備える。好ましい実施形態では、第1ハンドル部は第1軸線を規定し、第2ハンドル部は第2軸線を規定し、第3ハンドル部は第3軸線を規定し、第1、第2及び第3軸線は協働して三角形を形成する。好ましい実施形態において、本方法は、第2ハンドル部を把持するステップと、第2身体部位をマッサージするステップと、第3ハンドル部を把持するステップと、第3身体部位をマッサージするステップとを有する。
【0027】
本発明の別の態様によれば、衝撃マッサージ装置であって、ハウジングと、電源と、ハウジング内に配置されたモータと、モータを作動させるためのスイッチと、モータに動作可能に接続されておりかつモータの作動に応じて往復運動するように構成されたプッシュロッドアセンブリとを有する衝撃マッサージ装置が提供される。好ましい実施形態では、ハウジングは、協働してハンドル開口を形成する、第1ハンドル部、第2ハンドル部及び第3ハンドル部を有し、第1ハンドル部は第1軸線を規定し、第2ハンドル部は第2軸線を規定し、第3ハンドル部は第3軸線を規定し、第1軸線、第2軸線及び第3軸線は、協働して三角形を形成する。
【0028】
好ましくは、第1ハンドル部は、第1ハンドル部内側縁部を有し、第1ハンドル部の長さを規定し、この第1ハンドル部の長さは、使用者が第1ハンドル部を手で把持する場合に3本の指の少なくとも一部がハンドル開口を通って延び、第1ハンドル部内側縁部に接触するのに十分な長さである。好ましくは、第2ハンドル部は、第2ハンドル部内側縁部を有し、第2ハンドル部の長さを規定し、第2ハンドル部の長さは、使用者が第2ハンドル部を手で把持する場合に3本の指の少なくとも一部がハンドル開口を通って延び、第2ハンドル部内側縁部に接触するのに十分な長さである。好ましくは、第3ハンドル部は、第3ハンドル部内側縁部を有し、第3ハンドル部の長さを規定し、第3ハンドル部の長さは、使用者が第3ハンドル部を手で把持する場合に3本の指の少なくとも一部がハンドル開口を通って延び、第3ハンドル部内側縁部に接触するのに十分な長さである。好ましい実施形態において、第1ハンドル部は略直線状であり、第2ハンドル部は略直線状であり、第3ハンドル部は略直線状である。「略直線状(generally straight)」とは、ハンドル部の大部分が直線状であることを意味するが、異なるハンドル部が交わる位置か、複数のハンドル部が膨らみ部又は指突起部等と交わる位置で、丸みを帯びた縁部又は角を有しうる。
【0029】
好ましい実施形態では、スイッチは、スイッチに関連するスイッチ電子機器を有し、電源は、第2ハンドル部内に収容されている電池であり、スイッチ電子機器は、第1ハンドル部内に収容されている。好ましくは、モータは、その上にピニオンギアを有するピニオンシャフトをシャフト回転軸線の回りを回転させるように構成されている。ハウジングは、ピニオンギアに動作可能に係合されかつ歯車回転軸線の回りを回転する、ハウジング内に配置された歯車部材を有している。プッシュロッドアセンブリは、歯車部材に動作可能に接続されており、ピニオンシャフトの回転運動は、ピニオンギアと歯車部材の係合を介してプッシュロッドアセンブリの往復運動に変換される。モータは、モータから外方に延びるモータシャフトを有し、ピニオンカップリングアセンブリが、モータシャフトとピニオンシャフトとの間に配置される。ピニオンカップリングは、モータシャフトに動作可能に接続されている下側コネクタと、ピニオンシャフトに動作可能に接続されている上側コネクタと、下側コネクタと上側コネクタとの間に配置されるクロスカップリングとを有する。好ましい実施形態では、下側コネクタは、モータシャフトを受け入れる中央開口を形成する本体部と、本体部から外方に延びている、第1下側コネクタアーム及び第2下側コネクタアームとを有し、上側コネクタは、ピニオンシャフトを受け入れる中央開口を形成する本体部と、本体部から外方に延びている、第1上側コネクタアーム及び第2上側コネクタアームとを有し、クロスカップリングは、半径方向に延びる複数のリブを有し、第1下側コネクタ部材及び第2下側コネクタ部材と、第1上側コネクタ部材及び第2上側コネクタ部材は、半径方向に延びる複数のリブと動作可能に係合する。好ましくは、下側コネクタ及び上側コネクタは、プラスチックを備え、クロスカップリングは、エラストマーを備える。
【0030】
好ましい実施形態では、歯車部材は、少なくとも第1位置と第2位置との間で回転可能な回転ハウジング内に配置される。歯車部材を収容する歯車箱ハウジングが、回転ハウジングに配置されている。歯車箱ハウジングは、その中に形成された、第1端部及び第2端部を有するクリアランススロットを有する。プッシュロッドアセンブリは、クリアランススロットを通って延び、回転ハウジングが第1位置から第2位置に回転させられるとき、プッシュロッドアセンブリは、クリアランススロット内において第1端部に隣接した位置から第2端部に隣接した位置へ移動する。
【0031】
好ましい実施形態では、プッシュロッドアセンブリは、基端部及び遠端部を有する第1ロッド部と、基端部及び遠端部を有する第2ロッド部とを有する。第1ロッド部の基端部は、モータに動作可能に接続されている。アダプタセンブリが、第1ロッド部と第2ロッド部の間に配置されている。アダプタセンブリにより、第1ロッド部を第2ロッド部に対して回動させることが可能である。好ましくは、アダプタセンブリは、その中に第1ロッド部の遠位端を受け入れるポケットを有するアダプタ部材を有する。ピボットピンがポケットに及びかつ第1ロッド部の遠位端を通って延びる。好ましい実施形態において、アダプタ部材は、第2ロッド部の基端部内に受け入れられる突起部を有する。
【0032】
本発明の別の態様によれば、ハウジングと、電気入力部と、モータと、電気入力部及びモータと電気的に連通し、電気入力部からモータに電力を選択的に供給するように構成されたスイッチと、モータに動作可能に接続されておりかつモータの作動に応じて往復運動するように構成された作動出力部と、作動出力部の遠位端に動作可能に接続された治療構造体とを有するマッサージ装置が提供される。作動出力部は、約15Hz~約100Hzの振動数で、約3.8mm(約0.15インチ)~約25mm(約1.0インチ)の振幅で、治療構造体を往復運動させるように構成されている。振幅と振動数の組合せによって、治療構造体が使用者の標的筋肉に治療的に有益な治療を提供するように、治療構造体の効率的な往復運動を提供する。
【0033】
好ましい実施形態では、作動出力部は、約25Hz~約48Hzの振動数かつ約5.8mm(約0.23インチ)~約17.8mm(約0.70インチ)の振幅で治療構造体を往復運動させるように構成されている。別の好ましい実施形態では、作動出力部は、約33Hz~約42Hzの振動数かつ約8.9mm(約0.35インチ)~約16.5mm(約0.65インチ)の振幅で治療構造体を往復運動させるように構成されている。
【0034】
本発明の別の態様によれば、ハウジングと、電源と、ハウジング内に配置されたモータと、モータを作動させるためのスイッチと、モータの電圧を取得し、衝撃マッサージ装置によって加えられる力に電圧を相関させるルックアップテーブルを生成し、ルックアップテーブルを用いて取得された電圧に対応する力振幅を表示するように構成されたコントローラとを有する、力計を備えた衝撃マッサージ装置が提供される。好ましい実施形態では、ルックアップテーブルは、衝撃マッサージ装置によって加えられるように構成された力の最大振幅を決定し、電源から衝撃マッサージ装置に加えられるように構成された電圧の最大振幅を決定し、力の最大振幅を複数の等しい力増分に分割し、電圧の最大振幅を複数の等しい電圧増分に分割することによって生成される。複数の等しい力増分の数と複数の等しい電圧増分の数は同じである。好ましくは、衝撃マッサージ装置は、電池パックと、衝撃マッサージ装置によって加えられる力の量を示すように構成されたディスプレイとを有する。好ましい実施形態では、ディスプレイは、一連のLEDを有する。好ましい実施形態では、衝撃マッサージ装置は、有機発光ダイオードスクリーンを有する。
【0035】
好ましい実施形態では、モータはブラシレス直流(BLDC)モータである。好ましくは、衝撃マッサージ装置は、BLDCモータ及びコントローラに電気的に連結された電圧感知抵抗器を有する。
【0036】
本発明の別の態様によれば、衝撃マッサージ装置の力を表示する方法において、衝撃マッサージ装置のモータの電圧を取得するステップと、衝撃マッサージ装置によって加えられる力に電圧を相関させるルックアップテーブルを生成するステップと、ルックアップテーブルを用いて取得された電圧に対応する力振幅を表示するステップとを備える、衝撃マッサージ装置の力を表示する方法が提供される。好ましい実施形態では、電圧と力を相関させるルックアップテーブルは、線形である。好ましくは、ルックアップテーブルは、衝撃マッサージ装置によって加えられるように構成された力の最大振幅を決定し、電源から衝撃マッサージ装置に加えられるように構成された電圧の最大振幅を決定し、力の最大振幅を複数の等しい力増分に分割し、電圧の最大振幅を複数の等しい電圧増分に分割することによって生成され、複数の等しい力増分の数と複数の等しい電圧増分の数は同じである。
【0037】
好ましい実施形態において、本方法は、衝撃マッサージ装置の最大電源電圧を取得するステップと、最大電源電圧を電圧の最大振幅に設定するステップと、電圧の最大振幅を等しい電圧増分に分割するステップであって、等しい力増分の数と等しい電圧増分の数は同じである、ステップと、最大電源電圧によって決定される電圧の範囲に対応する衝撃マッサージ装置によって加えられる力に対応する電圧を相関させる更新されたルックアップテーブルを生成するステップと、更新されたルックアップテーブルを用いて、電源電圧に対応する較正された力振幅を表示するステップとを備える。好ましい実施形態において、本方法は、力振幅にそれぞれ対応する少なくとも2つの電源電圧を取得するステップであって、力振幅は、表示された力振幅から決定される、ステップと、少なくとも2つの電源電圧のそれぞれに対して、外部の力計を用いて、衝撃マッサージ装置によって加えられる力振幅を測定するステップと、測定された力振幅に対応して、衝撃マッサージ装置によって加えられる力に電圧を相関させる更新されたルックアップテーブルを生成するステップとを有する。
【0038】
好ましい実施形態において、本方法は、更新されたルックアップテーブルを用いて、測定された力振幅に対応する較正された力振幅を表示するステップを有する。好ましくは、ルックアップテーブルは、衝撃マッサージ装置に表示することができる力振幅毎に更新される。
【0039】
本発明の別の態様によれば、衝撃マッサージ装置の力を表示する方法において、この方法は、衝撃マッサージ装置の電池パックの電流振幅を取得するステップと、電池パックの電圧振幅を取得するステップと、電池パックの電流振幅及び電圧振幅を用いて電力振幅を決定するステップと、衝撃マッサージ装置によって加えられる力振幅に電力振幅を相関付けるルックアップテーブルを生成するステップと、ルックアップテーブルを用いて取得された電力振幅に対応する力振幅を表示するステップとを有する、衝撃マッサージ装置の力を表示する方法が提供される。好ましい実施形態では、力振幅が、力振幅に対応して作動させられる一連のLEDを利用して表示される。好ましくは、ルックアップテーブルは、衝撃マッサージ装置に入力されるべき最大電力振幅を決定し、衝撃マッサージ装置に負荷がかかっていないときの衝撃マッサージ装置の最小電力振幅を決定し、電源から衝撃マッサージ装置に印加されるように構成された最大力振幅を決定し、最大電力振幅を等しい電力増分に分割し、最大力振幅を等しい力増分に分割することによって生成される。等しい電力増分の数と等しい力増分の数は同じである。好ましくは、最大電力振幅は、全有効電力から導出される最大有効電力振幅である。
【0040】
好ましい実施形態では、本方法は、各々が力振幅に対応する、少なくとも2つの電力振幅を電池パックの電流測定値及び電圧測定値を用いて決定するステップを有する。力振幅は、表示された力振幅から決定される。本方法は、少なくとも2つの電力振幅のそれぞれに対して、外部の力計を用いて、衝撃マッサージ装置によって加えられる力振幅を測定するステップと、測定された力振幅に対応して、衝撃マッサージ装置によって加えられる力に電力を相関させる、更新されたルックアップテーブルを生成するステップとを備える。好ましい実施形態において、本方法は、更新されたルックアップテーブルを用いて、測定された力振幅に対応する較正された力振幅を表示するステップを有する。好ましくは、ルックアップテーブルは、衝撃マッサージ装置に表示することができる力振幅毎に更新される。
【0041】
本明細書で説明する発明の特徴は、任意のタイプの衝撃マッサージ装置で使用することができることが理解されよう。例えば、本明細書で教示した力計及びその他の特徴は、米国特許第10,357,425号(「425特許」)に開示されている衝撃マッサージ装置で使用することができ、その全体が参照することにより本明細書に組み込まれている。
【0042】
一実施形態では、非一時的コンピュータ可読媒体は、プロセッサによって実行されるとき、プロセッサに衝撃マッサージ装置のモータの電圧を取得するようにさせ、電圧と衝撃マッサージ装置によって加えられる力とを相関させるルックアップテーブルを生成させ、ルックアップテーブルを用いて、取得された電圧に対応する力振幅を表示させる、ソフトウェア命令を記憶している。
【0043】
一実施形態によると、ルックアップテーブルは、衝撃マッサージ装置によって加えられるように構成された力の最大振幅を決定し、電源から衝撃マッサージ装置に印加されるように構成された電圧の最大振幅を決定し、力の最大振幅を等しい力増分に分割し、電圧の最大振幅を等しい電圧増分に分割することによって生成される。一実施形態によると、等しい力増分の数と等しい電圧増分の数は同じである。
【0044】
別の実施形態では、非一時的コンピュータ可読媒体は、プロセッサによって実行されるとき、プロセッサに、衝撃マッサージ装置の最大電源電圧を取得するようにさせ、最大電源電圧を電圧の最大振幅に設定させ、電圧の最大振幅を等しい電圧増分に分割させ、最大電源電圧によって決定される電圧の範囲に対応する衝撃マッサージ装置によって加えられる力に電圧を相関させる更新されたルックアップテーブルを生成させ、更新されたルックアップテーブルを用いて、電源電圧に対応する較正された力振幅を表示させる、ソフトウェア命令を記憶している。
【0045】
別の実施形態では、非一時的コンピュータ可読媒体は、プロセッサによって実行されるとき、プロセッサに、力振幅にそれぞれ対応する少なくとも2つの電源電圧を取得させ、この力振幅は、表示された力振幅から決定され、少なくとも2つの電源電圧のそれぞれに対して外部の力計を用いて衝撃マッサージ装置によって加えられる力振幅を測定し、測定された力振幅に対応する衝撃マッサージ装置によって加えられる力に電圧を相関させる更新されたルックアップテーブルを生成させる、ソフトウェア命令を記憶している。
【0046】
一実施形態では、非一時的コンピュータ可読媒体は、プロセッサによって実行されるとき、プロセッサに、衝撃マッサージ装置の電池パックの電流振幅を取得させ、電池パックの電圧振幅を取得させ、電池パックの電流振幅及び電圧振幅を用いて電力振幅を決定させ、衝撃マッサージ装置によって加えられる力振幅に電力振幅を相関させるルックアップテーブルを生成させ、ルックアップテーブルを用いて、取得された電力振幅に対応する力振幅を表示させる、ソフトウェア命令を記憶している。
【0047】
一実施形態では、非一時的コンピュータ可読媒体は、プロセッサによって実行されるとき、プロセッサに、電池パックの電流及び電圧測定値を用いて、各々が力振幅に対応する、少なくとも2つの電力振幅を決定させ、力振幅は、表示された力振幅から決定され、少なくとも2つの電力振幅の各々に対して外部の力計を用いて衝撃マッサージ装置によって加えられる力振幅を測定し、測定された力振幅に対応する衝撃マッサージ装置によって加えられる力に電力を相関する更新されたルックアップテーブルを生成するソフトウェア命令を記憶している。
【0048】
好ましい実施形態では、モータは、1つの実施形態では、電源からの電力を運動に変換する。いくつかの実施形態では、モータは電気モータである。電気モータは、ブラシ付きモータ、ブラシレスモータ、直流(DC)モータ、交流(AC)モータ、機械的整流子モータ、電子整流子モータ、又は、外部整流モータを含むが、これらに限定されない、当技術分野で公知の任意の種類の電気モータとしうる。
【0049】
いくつかの実施形態では、作動出力部又は出力シャフトは、約65Hzの速度で往復運動する。作動出力部は、いくつかの実施形態では、50Hzを超える速度で往復運動する。往復動治療装置は、いくつかの実施形態では、50Hz~80Hzの範囲の速度で往復運動を提供する。いくつかの実施形態では、作動出力部は、50Hz~80Hzの最大の関節運動の速度を有する。別の実施形態では、作動出力部は、30Hz~80Hzの関節運動の速度を有する。特定の実施形態では、作動出力部は、約37Hzの関節運動の速度を有する。1つの実施形態では、作動出力部は、約60Hzの関節運動の速度を有する。好ましい実施形態では、作動出力部は、約15Hz~約100Hzの振動数で関節運動又は往復運動する。より好ましい実施形態では、作動出力部は、約25Hz~約48Hzの振動数で関節運動又は往復運動する。最も好ましい実施形態では、作動出力部は、約33Hz~約42Hzの振動数で関節運動又は往復運動する。特定の範囲内の任意の選択された範囲は、本発明の範囲内である。
【0050】
作動出力部は、予め定めた往復運動の範囲を通して移動することができる。例えば、作動出力部は、12.7mm(1/2インチ)の振幅を有するように構成することができる。別の実施形態では、作動出力部は、6.4mm(1/4インチ)の振幅を有するように構成することができる。当業者には理解されるように、作動出力部は、治療的に有益であると見なされる任意の振幅を有するように構成することができる。
【0051】
いくつかの実施形態では、作動出力部は、可変の範囲の往復運動を通して調節可能としうる。例えば、往復動治療装置は、6.4mm(1/4インチ)~25.4mm(1インチ)の範囲で往復振幅を調節するための入力部を有しうる。好ましい実施形態では、作動出力部は、約3.8mm(約0.15インチ)~約25mm(約1.0インチ)の間の振幅で移動する。より好ましい実施形態では、作動出力部は、約5.8mm(約0.23インチ)~約17.8mm(約0.70インチ)の間の振動数で関節運動又は往復運動する。最も好ましい実施例では、作動出力部は、約8.9mm(約0.35インチ)~約16.5mm(約0.65インチ)の間の振動数で関節運動又は往復運動する。特定の範囲内の任意の選択された範囲は、本発明の範囲内である。
【0052】
装置は、組み合わされた振動数範囲及び振幅範囲内で最も効果的に動作することが理解されよう。発明者は、発明を展開する際、振動数及び振幅が上記の範囲を上回る場合、装置が痛みを生じさせ、上記の範囲を下回る場合、装置が有効でなく、効果的な治療的救援又はマッサージを提供しないと判断した。本装置が、振動数範囲及び振幅範囲の開示された組み合わせ内で動作する場合にのみ、本装置が対象とする筋肉に対して効率的かつ治療的に有益な治療を提供する。
【0053】
特定の実施形態では、往復動治療装置は、電力入力部において提供される電力の様々なレベルに応じて作動出力部の関節運動の速度を調整するための1つ又は複数の構成要素を有する。例えば、往復動治療装置は、一定範囲の入力電圧にわたって実質的に一定の電圧をモータに供給するための電圧調整器(図示せず)を有しうる。別の実施形態では、モータに供給される電流を調整することができる。いくつかの実施形態では、往復動治療装置の動作は、入力電圧が予め設定された値を下回ることに応答して制限されうる。
【0054】
好ましい実施形態では、衝撃マッサージ装置はブラシレスモータを有する。当然のことながら、ブラシレスモータは、歯車を一切備えておらず、歯車付きモータよりも静かである。
【0055】
この装置は、ピンによってモータに直接的に接続されているプッシュロッド又はシャフトを有する。好ましい実施形態では、プッシュロッドは、L字形状であるか、又は円弧形を有する。好ましくは、プッシュロッドがピンに接続されている地点は、プッシュロッド(及びマッサージアタッチメント)の遠位端が移動する往復路から偏倚している。この機能は、円弧形状又はL字形状によって提供される。プッシュロッドは、垂直にではなく斜めに力を伝達できるように設計されているので、モータを装置の中央に又はその近くに配置することができることが理解されるべきである。そうでなければ、突起部は、モータがそこから偏倚した状態で(そして突起部内に配置された状態で)、シャフトを中心に保つために必要であろう。円弧により、また、プッシュロッドがモータとの間に密接な間隙を有することが可能となり、外側ハウジングを同様の従来技術の装置よりも小さくすることが可能となり、従って、装置をより低いプロファイルにする。好ましくは、2つのベアリングが、対角力を打ち消すために、モータに接続している、プッシュロッドの近位端に含まれ、この近位端で、プッシュロッドが動いてモータに触るのを防止する。
【0056】
好ましい実施形態では、装置は、停止、開始、作動等のためのタッチスクリーンを有する。タッチスクリーンは、他の機能も有しうる。好ましくは、装置は、使用者が様々な機能をスクロール又はナビゲートできるように、タッチスクリーンオンオフボタンの近くに配置されたサムホイール又はローリングボタンを有する。好ましくは、装置は、また、可変の振幅又はストロークを有する。例えば、ストロークは、約8mm~16mmの間で変化する又は変化させることができる。
【0057】
好ましい実施形態では、装置は、電話、時計又はタブレット(又は任意のコンピュータ)などの携帯機器上で作動するアプリ又はソフトウェアと関連しており、これにより作動させることができる。アプリは、Bluetooth(登録商標)又はその他の接続プロトコルを介して装置に接続できる。アプリは、以下の機能のいずれか又は全てを有しうる。さらに、本明細書で説明する機能のいずれも、装置上のタッチスクリーン/スクロールホイール又はボタン(複数可)の機能に直接的に追加することができる。使用者が装置から離れすぎて歩いたり留まっていると、装置が動作しない又は作動しない。装置は、アプリを用いて、並びに、装置のタッチスクリーン又はボタンでオン及びオフにすることができる。アプリは、可変の速度(例えば、1750RPM~3000RPMの間の任意の値)を制御することができる。タイマーにより、予め定めた時間後に装置が停止する。また、アプリは、それに関連する異なる治療プロトコルを有しうる。これにより、使用者は作業したいプロトコル又は身体の領域を選択できる。プロトコルの開始を選択すると、装置はルーチンを実行する。例えば、装置は、第1期間の間、第1RPMで作動し、次いで、第2期間の間、第2RPMで作動し、及び/又は、第1期間の間、第1振幅で作動し、次いで、第2期間の間、第2振幅で作動することができる。ルーチンは、また、使用者に新しい身体部位へ移動することを知らせるためのプロンプト(例えば、触覚フィードバック)を有しうる。これらのルーチン又は治療は、回復、血流増加、性能などに関連することができ、各々、予めプログラムされたルーチンを有しうる。ルーチンは、また、治療構造体(AmpBITS)又はアーム又は回転ヘッドの位置を切り替えるように使用者に促す又は指示することができる。プロンプトには、音、触覚フィードバック(装置又は携帯機器の振動など)、アプリ又はタッチスクリーン上の文字の指示などを含みうる。例えば、アプリは、アームが2の位置にある状態で、ボール治療構造体から始めるように使用者に指示することができる。次いで、使用者が開始を打ち、装置は、予め定めた時間、第1振動数で作動する。次いで、アプリ又は装置は、使用者に、ルーチン内の次のステップを開始するように促し、使用者に、円錐状治療構造体に変更するよう、及び、アームを位置1に配置するように指示する。使用者が再度開始を打ち、装置は、予め定めた時間、第2振動数で作動する。
【0058】
好ましい実施形態では、アプリは、近距離無線通信(「NFC」)機能、又は、アプリを有する使用者の携帯機器が、識別子、例えば、上記のルーチンなどの特定の情報を表示するようにアプリに促すバーコード又はQRコード(登録商標)を走査することを可能にする他の機能を有する。使用中、使用者は、1つのジム用具上のNFCタグの近くの携帯機器をタップ又は配置することができ(又はQRコード(登録商標)を走査することができ)、アプリは、その装置を1つのジム用具と共に使用するためにカスタマイズされた、指示(命令)、コンテンツ又はレッスンを表示する。例えば、トレッドミル上では、使用者がQRコード(登録商標)又はNFCタグを走査し、アプリは、使用者がトレッドミルを使用しようとしていることを認識する。そして、アプリは、トレッドミルと組み合わせて装置を使用する方法の説明を提供することができ、トレッドミルを使用するための予めプログラムされたルーチンを開始することができる。例えば、使用者は、左側の大腿四頭筋から始めるように指示できる。次いで、予め定めた時間(例えば、15秒)の後、装置、又は、アプリソフトウェアを有する携帯機器は、振動するか、又は、他の触覚フィードバックを提供する。その後、使用者は左側の大腿四頭筋に切り替わり、予め定めた時間が経過すると、装置は再び振動する。その後、使用者はトレッドミルの使用を開始できる。任意のルーチンが、本発明の範囲内である。一実施形態によると、装置及び/又はアプリ(即ち、アプリを収容する携帯機器)は、また、ジム用具(例えば、トレッドミル)と(Bluetooth(登録商標)等を介して)通信することができる。
【0059】
好ましくは、装置は、出力シャフトがハウジングに対して回転することを可能にする関節アセンブリを有する。ボタンは、第3ハンドル部の下面上に位置する。ボタンを内側に押し込むと、ボタンによりビーク部材を上方に移動させる。ビーク部材は、ロッドから突出するペグを捕捉する。ロッドの端部は、モータハウジング内に形成されたいくつかの関節開口の内の1つに受け入れられる。ビーク部材は、モータハウジングから離れるように角度が付けられている。したがって、(下面が押された結果)ビーク部材が上方に移動すると、ペグ、ひいては、ロッドがモータハウジングから離れるように移動し、ロッドの端部が関節開口から引き出される。これにより、モータハウジングを回転又は関節運動させることができる。ロッドがモータハウジングに向けて付勢されている。したがって、ボタンを解放すると、ロッドは別の関節開口内に押し込まれる。ビーク部材は、(ボタンと相互作用する傾斜面の結果として)ビーク部材を移動させるようにピボットピン上で回動し、したがって、ペグ及びロッドをモータハウジングから離れるように移動させる。
【0060】
好ましい実施形態では、ハウジングは、好ましくは金属で作られた(しかし、プラスチック又は他の材料で作ることもできる)クリップを有する。クリップは、2つのハウジング半分部又はハウジング部を共に保持する。
【0061】
また、装置は、トルク計又は力計を有し、それらがどの程度の力を加えているかを使用者に知らせることができる。力計に関連付けられたディスプレイは、筋肉にどのくらいの力が加えられているかを表示する。力計により、より正確で効果的な治療が可能となる。本装置は、トルク測定センサ及びディスプレイを有する。装置が使用されている筋肉や、使用者が求めている利益(準備、実施、回復)に応じて、適用すべき力が変わる。トルクセンサを有することにより、使用者は、より精密で個人向けの治療を受けることができる。アプリとタッチスクリーンにより、力の情報を使用者に提供することができる。力計は、ルーチンと一体化することができ、使用者には、かける圧力が過大であるか過小であるかについてのフィードバックを提供することができる。また、装置は、使用者の筋肉の温度を判定し、装置及び/又はアプリにフィードバックを提供することができる、熱センサ又は温度計を有しうる。触覚フィードバックは、また、過大の圧力又は力に対してフィードバックを提供することができる。
【0062】
好ましい実施形態では、衝撃マッサージ装置は、ハウジング内にブラシレスモータを取り付け、作動するときにモータからの力をハウジングに分布させるためのモータ取付部を有する。モータは、モータ取付部の第1側面に固定され、モータ取付部の第2側面又は対向する側面は、ハウジングに固定されている。モータ取付部は、モータをハウジングから離間させ、プッシュロッド及び関連する構成要素(カウンタウェイト等)が往復運動する往復運動空間を形成する、複数のアームを有する。ねじ式締結具により、モータ取付部をハウジングに接続する。好ましい実施形態では、減衰部材又は減衰脚がねじ式締結具のシャフト上に受け入れられる。減衰部材は、それぞれ、その中に形成された環状スロットを有する。環状スロットは、ハウジングを受け入れる。これにより、ねじ式締結具がハウジングに直接的に触れることを防ぎ、振動による音を低減する。ねじ式締結具は、アームの端部におけるタブの開口内に受け入れられる。
【0063】
好ましい実施形態では、モータは、主ハウジング内で回転可能なモータハウジング内に収容されている。モータハウジングは、基本的に、関連する実施形態における歯車箱ハウジングと同等である。好ましい実施形態では、モータハウジングの外側に対向する複数の開口があり、一方の側でモータを露出し、他方の側でモータ取付部を露出する。これらの開口により、モータに通気を提供し、モータ取付部が主ハウジングに直接的に接続できるようになる。
【0064】
好ましい実施形態では、装置は、タッチスクリーン、並びに、装置を操作するためのボタンを有する。例えば、装置は、タッチスクリーンと、装置をオン及びオフにするための中央ボタンと、(例えば、本明細書で説明するプリセット治療のために)左右及び(例えば、速度又は振動数を制御するために)上下にスクロールする能力を提供するリング/ロッカーボタンを有しうる。また、スクリーンは非タッチスクリーンにすることもできる。
【0065】
別の好ましい実施形態では、本明細書で教示する装置のいずれかは、振幅を変化させる能力を有することができ、したがって、使用者の用途又は必要性に応じて、より長い又はより短い行程を提供することができる。振幅の可変性は、本明細書で説明するルーチン又はプリセットの一部としうる。例えば、装置は、コネクタの偏心を(例えば、4mm~8mmの間で)修正することを可能にする機械的スイッチを有しうる。この機構は、押しボタン及びスライダを有しうる。ピン構造は、それ自体をロック位置に戻すことができるばねを有する。
【0066】
好ましい実施形態では、装置は、停止、作動、作動等のためのタッチスクリーンを有する。タッチスクリーンは、他の機能も有しうる。好ましくは、装置は、使用者が様々な機能をスクロール又はナビゲートできるように、タッチスクリーンオンオフボタンの近くに配置されたサムホイール又はローリングボタンを有する。
【0067】
好ましい実施形態では、装置は、出力シャフトがハウジングに対して回転することを可能にする関節アセンブリを有する。ボタンは、第3ハンドル部の下面上に位置する。ボタンを内側に押し込むと、ボタンによりビーク部材を上方に移動させる。ロッドの端部は、モータハウジングに形成されたいくつかの関節開口の1つに受け入れられる。ビーク部材は、モータハウジングから離れるように角度が付けられている。したがって、(下面が押された結果)ビーク部材が上方に移動すると、ペグ、ひいては、ロッドがモータハウジングから離れるように移動し、ロッドの端部が関節開口から引き出される。これにより、モータハウジングを回転又は関節運動させることができる。ロッドがモータハウジングに向けて付勢されている。したがって、ボタンを解放すると、ロッドは別の関節開口内に押し込まれる。好ましい実施形態では、ビーク部材は、(ボタンと相互作用する傾斜面の結果として)ビーク部材を移動させるようにピボットピン上で回動し、したがって、ペグ及びロッドをモータハウジングから離れるように移動させる。
【0068】
好ましい実施形態では、アームカバー及び雄コネクタの上側部分は、それぞれ、使用者の指がその中に引っかかるのを防止する丸みを帯びた縁部を有する。好ましい実施形態では、雄コネクタは、雌開口内のスロットと嵌合する各ボールの上方に位置合わせ用タブを有する。これらのタブにより、治療構造体との適切な位置合わせを助ける。
【0069】
他の実施形態では、(商業的にはプライム社及びエリート社による)他の衝撃マッサージ装置では、モータを異なる向きにする(モータシャフト軸線は、本明細書に記載される他の装置(G4PRO)のモータシャフト軸線に直角に延びる)ことができる。この実施形態では、モータ取付部はアームを有しないが、タブは、ハウジングに取り付けるための環状スロットを有するねじ式締結具と、関連する減衰部材とを有する。さらに、モータ取付部は両方のハウジング半分部又はハウジング部に取り付ける(モータ取付部が1つのハウジング半分部にのみ取り付けられるG4PROとは対照的である)。筒状の減衰脚部は、ハウジング半分部の開口内に受け入れられている。ねじ式締結具は、複数のハウジング半分部又はハウジング部を互いに接続するように、筒状の減衰脚部内に受け入れられている。これにより、振動を低減する。
【0070】
別の好ましい実施形態では、本明細書で教示する装置のいずれかは、往復運動シャフトの端部上のアタッチメント(マッサージ要素、治療構造体、アンプビット)の加熱又は温度を変更するための機構を有しうる。アタッチメントは、筋肉に加熱するために設けられた電気抵抗要素をその中に有しうる。好ましい実施形態では、電気抵抗要素は、中空シャフトを介してPCBに接続されている。雄コネクタ上の外方に付勢された2つの金属ばねボールは、アタッチメントへの電気コネクタとして作用する。
【0071】
好ましい実施形態では、電気抵抗部材(例えば、加熱パッド)は、雄コネクタの端部に位置する。この実施形態では、ワイヤにより、電気抵抗部材をPCB及び電池に接続する。ワイヤは、中空シャフト又は他の導管、ハウジング及びシャフトを通って雄コネクタ内に導かれる。
【0072】
別の実施形態では、電気抵抗部材(例えば、加熱パッド)は、アタッチメント(例えば、ボール、円錐など)内又は上に位置し、雄コネクタとアタッチメントとの間の金属の接続は、電池に電気的に接続するために使用される。
【0073】
別の実施形態では、衝撃マッサージ装置は、心拍数センサ(例えば、装置のトップハンドル(第1ハンドル部)上)を有しうる。好ましくは、ハンドルは、人差し指を配置する使用者のための、センサが位置する窪みを有する。センサは主印刷回路基板に接続されており、データがスクリーンに表示される。
【0074】
別の実施形態では、装置は、装置の本体内(例えば、第3ハンドル部上)に設置された赤外線温度計モジュールを有することができ、これにより、使用者は、使用者の筋肉又は他の身体部位の温度を測定することができる。
【0075】
本発明は、以下の添付図面を参照することにより、より容易に理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0076】
図1図1は、本発明の好ましい実施形態による衝撃マッサージ装置の側面立面図である。
図1A図1Aは、図1の衝撃マッサージ装置の別の側面立面図である。
図2図2は、衝撃マッサージ装置の斜視図である。
図3図3は、第1ハンドル部を把持する使用者を示す衝撃マッサージ装置の側面立面図である。
図4図4は、第3ハンドル部を把持する使用者を示す衝撃マッサージ装置の側面立面図である。
図5図5は、第2ハンドル部を把持する使用者を示す衝撃マッサージ装置の側面立面図である。
図6図6は、衝撃マッサージ装置の分解斜視図である。
図7図7は、衝撃マッサージ装置の駆動系部品の構成要素の分解斜視図である。
図8図8は、衝撃マッサージ装置の一部の別の分解斜視図である。
図9図9は、衝撃マッサージ装置の駆動系の構成要素の斜視図である。
図10図10は、衝撃マッサージ装置のプッシュロッドアセンブリの斜視図である。
図11図11は、別の衝撃マッサージ装置の斜視図である。
図12図12は、図11の衝撃マッサージ装置の側面立面図である。
図13図13は、衝撃マッサージ装置の側面立面図であり、隠線でいくつかの内部構成要素を示す。
図14図14は、衝撃マッサージ装置の内部構成要素の一部の分解斜視図である。
図15図15は、別の衝撃マッサージ装置の斜視図である。
図16図16は、図15の衝撃マッサージ装置の側面立面図である。
図17図17は、力計を備えた衝撃マッサージ装置の相互接続された構成要素を示すブロック図である。
図18図18は、1つの実施形態によるピン出力を有するマイクロコントローラユニットの回路図である。
図19図19は、1つの実施形態による電池電圧検出に使用される回路図である。
図20図20は、1つの実施形態による、衝撃マッサージ装置のモータの電圧の検出及び測定のための回路図である。
図21図21は、好ましい実施形態による、衝撃マッサージ装置によって加えられる力を検出する方法を示すフローチャートである。
図22図22は、好ましい実施形態による、電圧を力に相関させるルックアップテーブルを生成する方法を示すフローチャートである。
図23図23は、好ましい実施形態による、電圧を力に相関させることによって生成された、衝撃マッサージ装置によって加えられた力を検出する方法によって使用するためのルックアップテーブルをプロットしたグラフである。
図24図24は、好ましい実施形態によるルックアップテーブルを較正する方法を示すフローチャートである。
図25図25は、好ましい実施形態によるルックアップテーブルを較正する方法を使用することによって較正されたルックアップテーブルに対して、衝撃マッサージ装置によって加えられた力を検出する方法によって生成されたルックアップテーブルをプロットしたグラフである。
図26図26は、ルックアップテーブルを較正する方法を示すフローチャートである。
図27図27は、好ましい実施形態によって較正された後のルックアップテーブルをプロットしたグラフである。
図28図28は、好ましい実施形態による、衝撃マッサージ装置によって加えられる力を検出する方法を示すフローチャートである。
図29図29は、好ましい実施形態による、電力と力を相関させるルックアップテーブルを生成する方法を示すフローチャートである。
図30図30は、好ましい実施形態による、電力と力を相関させることによって生成された、力を検出する方法によって、使用するためのルックアップテーブルをプロットしたグラフである。
図31図31は、好ましい実施形態によるルックアップテーブルを較正する方法を示すフローチャートである。
図32図32は、好ましい実施形態によって較正された後のルックアップテーブルをプロットしたグラフである。
図33図33は、本発明の好ましい実施形態による衝撃マッサージ装置の斜視図である。
図34図34は、ハウジングの一部を除去した、図13の衝撃マッサージの斜視図である。
図35図35はモータの斜視図である。
図36図36は、本発明の好ましい実施形態による衝撃マッサージ装置の側面立面図である。
図37図37は、衝撃マッサージ装置の別の側面立面図である。
図38図38は、第1ハンドル部を把持する使用者を示す衝撃マッサージ装置の側面立面図である。
図39図39は、第3ハンドル部を把持する使用者を示す衝撃マッサージ装置の側面立面図である。
図40図40は、第2ハンドル部を把持する使用者を示す衝撃マッサージ装置の側面立面図である。
図41図41は、ハウジングの一部を除去した、図18の衝撃マッサージ装置の斜視図である。
図42A図42Aは、ヘッド部及びモータの断面図である。
図42B図42Bは、ヘッド部及びモータの断面図である。
図43図43は、図33の衝撃マッサージ装置の内部構成要素の一部の分解図である。
図43A図43Aは、モータ及びモータ取付部の分解図である。
図44図44は、衝撃マッサージ装置のためのルーチンを実行する方法によるプロトコル1のステップを示すチャートである。
図45図45は、衝撃マッサージ装置のためのルーチンを実行する方法による「シンスプリント」プロトコルのステップを示すチャートである。
図46A図46Aは、衝撃マッサージ装置のためのルーチンを実行する方法である。
図46B図46Bは、衝撃マッサージ装置のためのルーチンを実行する方法である。
図46C図46Cは、衝撃マッサージ装置のためのルーチンを実行する方法である。
図46D図46Dは、衝撃マッサージ装置のためのルーチンを実行する方法である。
図47図47は、「テキストネック」プロトコルを示すグラフィカル・ユーザ・インターフェイスの正面図である。
図48図48は、「右側二頭筋」プロトコルを示すグラフィカル・ユーザ・インターフェイスの正面図である。
図49図49は、ハウジングの一部を除去した、モータシャフト軸線が長手方向に延びているように向いているモータ取付部を示す、衝撃マッサージ装置の斜視図である。
図50図50は、図49に示すモータ取付部、モータ及び他の構成要素の分解斜視図である。
図51図51は、ハウジングの中から分解された、モータ及びモータ取付部を示す斜視図である。
図52図52は、図51とは反対側のハウジングの中から分解されたモータ及びモータ取付部を示す斜視図である。
図53図53は、断面斜視図である。
図54図54は、心拍数モニタを有する衝撃マッサージ装置の斜視図である。
図55図55は、第1パルス接点及び第2パルス接点を有する心拍数モニタを有する衝撃マッサージ装置の斜視図である。
図56図56は、温度センサ又はモニタを有する衝撃マッサージ装置の斜視図である。
図56A図56Aは、図54から取得されたスクリーン上の温度読取値の詳細図である。
図57図57は、加熱された雄型アタッチメント部材を備える衝撃治療装置の側面立面模式図である。
図58図58は、第1電気接点及び第2電気接点を有する雄型アタッチメント部材を備える衝撃治療装置の側面立面模式図である。
図59図59は、第1電気接点及び第2電気接点を有する雄型アタッチメント部材の底面図である。
図60図60は、加熱要素を有するマッサージ部材である。
図61図61は、衝撃治療装置及び携帯機器を有する使用者と、走査可能な部材を備えたエクササイズ装置の図である。
図62図62は、図61の走査可能部材の接写図である。
【発明を実施するための形態】
【0077】
図面のいくつかの図を通して、同様の数字は、同様の部分を指す。
【0078】
以下の説明及び図面は例示的なものであり、限定的なものとは解釈されるべきではない。本開示を完全に理解するために、数多くの具体的な詳細が記載されている。しかしながら、特定の例では、説明を不明瞭にすることを避けるために、公知の又は従来の詳細は記載されていない。本開示における1つ又は別の実施態様の参照は、必ずしも必須ではないが、同じ実施態様を参照することができる。このような参照は、いくつかの実施態様の内の少なくとも1つを意味する。
【0079】
本明細書における「1つの実施形態(one embodiment)」又は「一実施形態(an embodiment)」への参照は、この実施形態に関連して記載される特定の特性、構造、又は特性が、本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。明細書の様々な箇所における「1つの実施形態では(in one embodiment)」という語句は、必ずしも同じ実施形態を指すものではなく、また、他の実施形態と相互に排他的である別個の又は代替の実施形態でもない。さらに、様々な特徴が記載されているが、これらの特徴は、いくつかの実施形態によって示され、他の実施形態によって示されていない場合がある。同様に、様々な要件が記載されているが、これらの要件は、いくつかの実施形態に対する要件となるが、他の実施形態では要件とはなっていない場合がある。
【0080】
本明細書で使用される用語は、一般に、当該技術分野において、本開示の文脈において、また、各用語が使用される特定の文脈において、それらの通常の意味を有する。本開示を記載するために使用される特定の用語は、本開示の記載に関して当業者にさらなる指針を提供するために、以下において又は明細書の別の箇所で説明される。便宜上、特定の用語が、例えば、イタリック体及び/又は引用マークを用いて強調表示することができる。強調表示の使用は、用語の範囲及び意味に影響を及ぼさない。用語の範囲及び意味は、同じ文脈において、それが強調表示されているか否かにかかわらず、同じである。同じことが複数の方法で言えることは理解されよう。
【0081】
その結果、代替言語及び同義語を本明細書中で説明される用語のいずれかの1以上で用いることができる。また、用語が本明細書で精緻化されているか否かに注目すべき特別な意味はない。特定の用語の同義語が提供される。1つ又は複数の同義語の説明は、他の同義語の使用を除外しない。本明細書で説明される任意の用語の例を有する本明細書の任意の場所での例の使用は、単に例示的であり、本開示又は任意の例示的な用語の範囲及び意味をさらに限定することを意図するものではない。同様に、本開示は、本明細書に記載される様々な態様に限定されない。
【0082】
本開示の範囲をさらに限定する意図はないが、本開示の実施形態による器具、装置、方法及びそれらの関連する結果の例を以下に示す。読者の利便性のために、名称又は副題を例に用いる場合があることに留意されたい。この場合、いかなる方法でも本開示の範囲を限定すべきではない。別段の定義がない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、本開示が関連する当業者に通常理解されるものと同一の意味を有する。不一致の場合には、定義を含む本明細書が御することになる。
【0083】
当然のことながら、本明細書で使用される「前(front)」、「後(back)」、「上(top)」、「下(bottom)」、「側(side)」、「短い(short)」、「長い(long)」、「上へ(up)」、「下へ(down)」及び「以下(below)」等の用語は、単に説明を容易にするためのものであり、図に示されるように構成要素の向きを指す。本明細書に記載される構成要素の任意の向きは、本発明の範囲内であることを理解すべきである。
【0084】
本明細書では多くの実施形態を記載しているが、記載される多くの実施形態の少なくともいくつかは、往復動治療装置のための装置、システム、及び、方法を提供する。
【0085】
図1図10は、再充電可能電池(及び、交換可能な電池又は取り外し可能な電池)114を有する、一実施形態の衝撃マッサージ装置212を示す。装置212は、商業的にG3PROと呼ばれる。図1図1Aに示すように、好ましい実施形態では、衝撃マッサージ装置212は、中央又はハンドル開口149を形成するために協働する、3つのハンドル部(本明細書では第1ハンドル部143、第2ハンドル部145及び第3ハンドル部147と呼ぶ)を有する。これらハンドル部の全ては、人がその特定のハンドル部を把持して装置を利用できるように構成されているのに十分な長さである。この異なるハンドル部を把持する能力により、(自分自身の身体部位に装置を用いている場合に)人は、異なる身体部位及び異なる角度で装置を使用することができ、したがって、3つのハンドル部がなければ実現できない可能性のある、背中などの身体部位に到達する能力が提供される。
【0086】
図1に示すように、第1ハンドル部143は第1ハンドル部軸線A1を規定し、第2ハンドル部145は第2ハンドル部軸線A2を規定し、第3ハンドル部147は第3ハンドル部軸線A3を規定し、これら軸線は協働して三角形を形成する。好ましい実施形態では、電池114が第2ハンドル部145内に収容され、モータ106が第3ハンドル部147内に収容される。
【0087】
図3図5は、様々なハンドル部を把持する使用者の手を示す。第1ハンドル部、第2ハンドル部、及び、第3ハンドル部の各々の長さは、図3図5に示すように、大きい手を持つ人がハンドル開口を通って延びる少なくとも3~4本の指で各ハンドル部を快適に把持することができるように、十分に長くなっている。好ましい実施形態では、第1ハンドル部143は内側縁部143aを有し、第2ハンドル部145は内側縁部145aを有し、第3ハンドル部147は内側縁部147aを有し、これら内側縁部の全てが協働してハンドル開口149を少なくとも部分的に形成する。図1に示すように、好ましい実施形態では、第1ハンドル部143は、第1ハンドル部の内側縁部143aと第3ハンドル部147の内側縁部147aとの間に延びかつ少なくとも部分的にハンドル開口149を形成する、指用表面151a又は第4内部表面を有する、指用突起部151を有する。図3に示すように、使用時には、使用者は、自身の人差し指を指用表面151aに対して配置することができる。指の突起部及び表面は、使用者が自身の人差し指を表面に当てるときに、装置を使用する制御及び快適性を使用者に助けるように、フィードバック点又は支持面を提供する。好ましい実施形態では、図1に示すように(ハンドル開口149の他の「角」が丸みを帯びているのとは対照的に)、指用表面151aの少なくとも一部は直線状である。
【0088】
図1Aは、ハンドル開口149の内部表面の好ましい寸法を示す。当然のことながら、内部表面は、一連の平坦で湾曲した表面を備える。H1は、第1ハンドル部143の内側縁部143aの寸法(第1ハンドル部長さ)である。H2は、第2ハンドル部145の内側縁部145aの寸法(第2ハンドル部長さ)である。H3は、第3ハンドル部147の内側縁部147aの寸法(第3ハンドル部長さ)である。H4は、指用表面151aの寸法(指用突起長さ)である。R1は、内側縁部143aと内側縁部145aとの間の半径の寸法であり、R2は、内側縁部145aと内側縁部147aとの間の半径の寸法である。
好ましい実施形態において、H1は約94mmであり、H2は約66mmであり、H3は約96mmであり、H4は約12mmであり、R1は約6.5mmであり、R2は約6.5mmであり、これは約10.2mmの円弧長を提供する。本明細書の文脈において、「約」は、5mm以内である。好ましい実施形態では、ハンドル開口の内側縁部の長さは、約289mmである。ハンドル開口の内側縁部の長さは、H1、H2、H3、H4、R1及びR2の任意の組み合わせで、約260mm~約320mmの間とし得る。これらの寸法は、95%の男性が、少なくとも3つ及び好ましくは4つの指がハンドル開口を通って延びて装置を利用できるように、3つのハンドル部のいずれかを把持できるように最適化されていることが理解されるであろう。当然のことながら、表面R1及びR2のいずれか又は全ては、隣接する3つのハンドル部のいずれかの一部とみなすことができる。図1及び図1Aに示すように、指用表面151aは直線状であり、第1ハンドル部内部表面、第2ハンドル部内部表面、第3ハンドル部内部表面、及び、指用表面は、協働して、直線状表面の各々の間に半径又は丸みを帯びた縁部を有する四角形を形成する。
【0089】
装置212は、さらに、複数の速度設定(好ましくは1500及び2400RPMであるが、ここで教示される任意の速度又は振動数としうる)を有する。さらに、当業者であれば、RPMは特定の数として列挙されているが、製造公差により、使用中にRPMが変動する場合があることは理解されるであろう。例えば、2400RPM設定では、RPMは実際には2260RPM~2640RPMの間で変動する場合がある。
【0090】
図6図10は、図1図5及び図11図16に示される治療装置212(208及び210)に含まれる内側の構成要素及び外側の構成要素の一部を示す。図6に示すように、衝撃マッサージ装置212は、第1及び第2ハウジング半分部103から構成されているハウジング101を有する。外側カバー213及び上カバー215は、タブ105又は他の機構又は取り付け方法(例えば、ねじ式締結具、クリップ、接着剤、音波溶接など)を介して、第1及び第2ハウジング半分部103上に受け入れられかつ接続されている。衝撃マッサージ装置212は、また、タンブールドア217と、電池114と、内側サスペンションリング219と、歯車箱404を収容する(第1回転ハウジング半分部44a及び第2回転ハウジング半分部44bを備える)回転ハウジング44とを有する。
【0091】
図7に示すように、装置は、モータと(シャフト又はピニオンシャフト116上に位置する)シャフトギア117との間に配置される、ピニオンカップリングアセンブリ216を有する。ピニオンカップリングアセンブリ216は、トルクが完全に伝達されるようにモータを歯車箱に連結するために使用され、これにより、半径方向の動きがなく、振動及び騒音が最小限に抑えられる。ピニオンカップリングアセンブリ216は、好ましくは、下側コネクタ218とクロスカップリング220と上側コネクタ222の3つの別個の構成要素を有する。好ましい実施形態では、下側コネクタ218は本体部218aを有し、この本体部218aは、モータシャフト248を受け入れる中央開口218bと、本体部218aから外方に延びる第1下側コネクタアーム218c及び第2下側コネクタアーム218cとを形成する。上側コネクタ222は本体部222aを有し、この本体部222aは、ピニオンシャフト116を受け入れる中央開口222bと、本体部222aから外方に延びる第1上側コネクタアーム222c及び第2上側コネクタアーム222cとを形成する。好ましくは、クロスカップリング220は、半径方向に延びる複数のリブ220aを有し、これらリブ220aの間にチャネル220bを形成する。第1下側コネクタアーム218c及び第2下側コネクタアーム218c及び第1上側コネクタアーム222c及び第2上側コネクタアーム222cは、半径方向に延びるリブと動作可能に係合するようにチャネル220b内に受け入れられるような寸法及び形状とされている。使用時には、モータシャフト248によりピニオンカップリングアセンブリを回転させ、これによりピニオンシャフト116を回転させる。これらの構成要素が一体となって騒音及び振動の低減を図っている。好ましい実施形態では、下側コネクタ及び上側コネクタはプラスチック製であり、クロスカップリングはエラストマー製である。好ましい実施形態では、クロスカップリング220は、モータによって発生した振動を隔離しつつ、強度を維持し、トルクを効率的に(大きなエネルギ散逸なしに)伝達するような硬さを有するゴムで作られている。しかしながら、材料は、本発明では限定されない。
【0092】
好ましい実施形態では、ピニオンシャフト116は、ベアリング224及び225内に受け入れられてベアリング224及び225を通って延びている。好ましくは、ベアリング224は、ボールベアリングを有し(半径方向支持を提供し)、ベアリング225は、ニードルベアリングを有し(半径方向支持を提供するが、より高い温度に耐えることができる)。ピニオンカップリングアセンブリ216は、モータ取付部250内に収容され、モータ取付部250はモータ106に接続され、モータシャフト248がモータ取付部250を通って延びる。モータ取付部250は、図9に示すように、歯車箱取付部252に接続されている。
【0093】
図7図9に示されるように、歯車箱404は、1つの実施形態では、歯車部材304と、往復運動器又はプッシュロッド310とを有する。好ましくは、歯車部材304は、歯車部材304から延びているシャフト246を有し、往復運動器310がシャフト246に接続されている。歯車箱404は、歯車部材304及び往復運動器310のための取り付け点を提供することができる。歯車箱404により、歯車部材304及び往復運動器の運動を特定の方向又は回転軸線に制限することができる。歯車箱404は、ハウジング101に取り付けることができる。いくつかの実施形態では、歯車箱404は、1つ又は複数の柔軟な減衰ブロックによってハウジング101から分離される。
【0094】
図6及び図8に示すように、好ましい実施形態では、歯車箱が振動をハウジングに伝達しないようにするために、ゴムカバーを設けることができる。更なる内側サスペンションリング219は、歯車箱の振動をハンドル及び治療構造体から隔離する。好ましくは、リング219は、エラストマーで作られ、回転ハウジングとハウジング101との間の振動を減衰させるクッションとして作用する。好ましい実施態様において、内側サスペンションリング219は、本体部62の半径方向外側面(図8のシート面523参照)を囲む。
【0095】
1つの実施形態では、作動出力部又はシャフト108の回転により、使用者によって選択的にロック及びロック解除されうる。例えば、使用者は、シャフト108の回転をロック解除し、作動出力部108をハウジング101に対して所望の位置に回転させ、作動出力部108の回転をロックし、往復動治療装置100を作動させることができる。図8は、プッシュロッドアセンブリ108及び関連する構成要素と共に、回転ハウジング44の回転を可能にする構成要素を示している。ボタン515は、半径方向に延びる歯515aを有し、ばね519によって外方に付勢され、このばねは、スペーサ518(好ましくは発泡体からなる)を囲み、スペーサ518上に着座する。ばね519は、ばね519のあらゆる振動を減衰させるために好ましくはゴム製である、減衰部材520及び517に着座する。プッシュロッドアセンブリは、歯車箱カバー525及び減衰リング521も有する。ボタン515は、ばね519によって、歯515aが、ハウジング101に接続された、形成されたフープ516である歯516aに係合される位置に外方に付勢される。好ましくは、フープ516は、内側プラスチックリング516b及び外側プラスチックリング516cを有し、それらは、振動を減衰させてノイズを低減させるのを助けるために、それらの間に挟むゴムリング516dを有する。ボタン515は、歯515aが歯516aに係合している第1位置と、歯515aが歯516aに係合していない第2位置との間で移動可能である。ボタン515が第1位置にあるとき、回転アセンブリ47は回転できない。ボタンが第2位置に押されると、歯515aが歯516aから外れ、それによって回転アセンブリ47全体が回転することが可能になる。回転ハウジング44は、ハウジング内に配置された本体部62と、回転空間部60を通ってハウジングの外に延びるアーム部64とを備えている。アーム部64は、ハウジング101に形成された回転空間部60内で回転する。図2に示すように、好ましい実施形態では、装置212は、回転アセンブリが図1に示す位置から図2に示す位置に移動するにつれて、回転空間部60内で展開するタンブールドア217を有する。タンブールドア217はスロット214を覆う。図2に示すように、アームカバー524は回転ハウジング44のアーム部64を覆う。
【0096】
図9に示すように、歯車箱ハウジング404は、プッシュロッドアセンブリ108のためにその中に形成されたクリアランススロット214を有する。スロット214は、プッシュロッドアセンブリ108が自由に動き、回転ハウジング44が関節運動できるようにするために設けられている。クリアランススロット214は、第1端部214a及び第2端部214bを有する。図9に示すように、プッシュロッドアセンブリ108はクリアランススロット214を通って延びている。回転ハウジング44が第1位置から第2位置に回転させられると、プッシュロッドアセンブリ108はクリアランススロット214内を第1端部からその第2端部に移動することが理解されるであろう。
【0097】
図8図10に示すように、好ましい実施形態では、プッシュロッドアセンブリ又は出力シャフト108は、騒音及び振動を低減するのにも役立つように、その間にアダプタ部材226を備えた2つの半分部又はロッドを有する。アダプタ部材226は、歯車箱内で発生する振動を隔離し、振動がシャフトを下って治療構造体に伝達されるのを防止する。アダプタ部材226は、使用中に使用者から加えられたトルクからプッシュロッドを保護するために回転防止タブを有しうる。出力シャフト108の第1ロッド部230(プッシュロッド又は往復運動器310)は、その端部にピボットピン234を受け入れる開口232を有する。第1ロッド部230とアダプタ部材226との間の接続は、ピン234と、振動を減衰させるためのエラストマー材料と共にブッシュ227を有する。開口232を有する第1ロッド部230の端部は、アダプタ部材226内のポケット229内に受け入れられる。ピン234は、アダプタ部材226の側壁の開口、ブッシュ227、開口232を通って延び、第1ロッド部230をアダプタ部材226に固定する。アダプタ部材226は、アダプタ部材226を第2ロッド部236に接続するように、第2ロッド部236の端部において開口233に受け入れられてそこから延びる突起部231を有する。別の実施形態では、第2ロッド部236の端部は、アダプタ部材226の開口内に受け入れることができる。使用時には、ポケット229の頂部開口の寸法は、開口232がピン234上で回動して第1ロッド部230が往復運動するときに、第1ロッド部が側方に移動することを可能にする。これは、第2ロッド部236の直線往復運動に変換される。ブッシュ227は、少なくともいくつかのエラストマー材料を有するので、プッシュロッドアセンブリ108が往復運動するときに、振動が減衰され(かつノイズが低減され)る。
【0098】
リング526は、第1ハウジング半分部44a及び第2ハウジング半分部44bを共に保持するのを助けるために、アーム部64の下部(図8のシート64aを参照)上に着座してこれを囲んでいる。ワッシャ又はガイド部材527は、回転ハウジング44内に受け入れられ、往復運動するプッシュロッドアセンブリ又は出力シャフト108のために安定性及び経路を提供する。
【0099】
図9に示されるように、この実施形態では、第1ロッド部230又はプッシュロッドアセンブリ108は、クリアランススロット214を通って延びている。プッシュロッドアセンブリという用語は、本明細書に記載される実施形態のいずれかを含み、2つの半分部の間で回動することを可能にするアダプタ部材を備えたシャフトを有することができ、又は、いかなる回動も伴わない単一のシャフトを有しうることが理解されよう。
【0100】
図9図10に示すように、好ましい実施形態では、雄コネクタ110は、雌開口のスロットと嵌合する各ボールの上方に位置合わせ用タブ497を有する。これらのタブ497は、治療構造体との適切な位置合わせを助ける。その開示内容全体が参照によって本明細書に組み込まれる、米国特許出願公開第2019/0017528号明細書参照。
【0101】
図11~16は、回転アセンブリを有さないが、上述の衝撃マッサージ装置212と同様の衝撃マッサージ装置の実施形態を示す。図11図14に示される装置208は、商業的にG3と呼ばれる。図15図16に示される装置210は、商業的にLIVと呼ばれる。図13に示されるように、好ましい実施形態では、スイッチ104は、スイッチ104に関連するスイッチ電子機器575を有する。スイッチ電子機器575は、他のタスクの中でも、スイッチ104がモータ106を作動させ、モータの速度を変更し、装置をオン及びオフにすることを可能にすることができるように、印刷回路基板(PCB)及び他の構成要素を有する。図13に示すように、好ましい実施形態では、モータ106は第3ハンドル部147内に収容され、電池114は第2ハンドル部145内に収容され、スイッチ電子機器575は第1ハンドル部143内に収容される。この構成は、装置210及び212にも適用される。図14は、歯車箱404を囲むクッション部材577であって、歯車箱内の構成要素によって生成されるノイズ及び振動を減衰及び低減するのに役立つクッション部材577を示す。クッション部材577は、装置212内の内側サスペンションリング219と同様である。しかしながら、クッション部材577は、より厚く、装置208及び210における回転ハウジングの排除に起因して回転する必要はない。クッション部材577は、プッシュロッドアセンブリ及びピニオンシャフトなどの構成要素のクリアランスを可能にするために、その中に切り欠き又はチャネル579を有する。
【0102】
図17図35は、力計を備える衝撃マッサージ装置による実施形態を示す。図17は、力計400を備えた衝撃治療装置の相互接続された構成要素を示すブロック図である(図33も参照)。一実施形態では、力計400を備えた衝撃治療装置は、マイクロコントローラユニット701と、電池パック管理ユニット702と、NTCセンサ703と、電力充電管理ユニット704と、無線充電管理ユニット705と、無線充電受信システム706と、電圧管理ユニット707(図面では5V-3.3V電圧管理)と、電池充電入力部708(図面では20V-2.25A充電入力)と、ディスプレイ709(図面では力/電池/速度のディスプレイ)と、無線制御ユニット710(図面ではBluetooth(登録商標)制御)と、OLED(有機ELディスプレイ)スクリーン711と、OLEDスクリーン制御システム712と、モータ713と、モータ駆動システム714と、PWM速度設定ユニット715と、過電流保護ユニット716と、電源スイッチユニット717(図面では電源オン/オフOLEDスクリーンSW)とを有する。図17に従って示される実施形態では、ブロック図中の各ブロックは、別個の構成要素として示される。しかし、代替の実施形態では、本開示の技術的範囲から逸脱することなく、特定の構成要素を組み合わせることができる。
【0103】
マイクロコントローラユニット701は、一実施形態では、プロセッサと記憶装置と入出力周辺機器とを有するマイクロコントローラユニットである。しかしながら、他の実施形態では、マイクロコントローラユニット701は、STマイクロエレクトロニクスのSTM32F030K6シリーズのマイクロコントローラユニットや、STM32F030C8T6シリーズのマイクロコントローラや、STM32F030CCT6シリーズのマイクロコントローラ又は同等のマイクロコントローラである。
【0104】
当業者であれば、マイクロコントローラユニット701の記憶装置は、マイクロコントローラユニット701のプロセッサによって処理するための機械可読コードを記憶するように構成されていることを理解するであろう。力計400を備えた衝撃マッサージ装置の設計者が、ソフトウェア、ファームウェア又はその両方で機械可読コードを実装することを望むか否かに応じて、様々な他の構成が存在しうる。一実施形態によると、機械可読コードは、記憶装置に記憶され、マイクロコントローラ701のプロセッサによって実行されるように構成されている。一実施形態では、機械可読コードは、コンピュータ可読媒体に記憶される。
【0105】
電池パック管理ユニット702は、一実施形態では、ファームウェア又はソフトウェアで実装され、マイクロコントローラユニット701に関連して使用されるように構成されている。この実施形態では、ファームウェア又はソフトウェアは、記憶装置(図示せず)に記憶され、マイクロコントローラユニット701によって取得できるように構成されている。また、電池パック管理ユニット702は、別の実施形態では、ファームウェアとソフトウェアとハードウェアの組み合わせとしうる。電池パック管理ユニット702は、NTCセンサ703と連結されている。NTCセンサ703は、電池パックの温度を感知するために電池パック管理ユニット702が使用する負温度係数サーミスタである。例えば、NTCセンサ703は、B値が3950±1%でありかつ抵抗値が10kΩであるサーミスタである。別の例では、サーミスタは100kΩの抵抗を有する。当業者であれば、サーミスタはその抵抗が温度に依存する抵抗器であることを認識するであろう。しかし、他の実施形態では、NTCセンサ703は、電池パック管理ユニット702に関連して使用される別の種類の温度感知装置又は構成要素としうる。
【0106】
電力充電管理ユニット704は、一実施形態では、ファームウェア又はソフトウェアで実装され、マイクロコントローラユニット701に関連して使用されるように構成されている。電池パック管理ユニット702と同様に、電力充電管理ユニット704のファームウェア又はソフトウェアは、記憶装置(図示せず)に記憶され、マイクロコントローラユニット701によって取得できるように構成されている。また、電力充電管理ユニット704は、別の実施形態では、ファームウェアとソフトウェアとハードウェアの組み合わせとしうる。様々な態様では、電力充電管理ユニット704は、直接的な接続で、又は、再充電可能電池で動作可能に構成されている場合などの外部充電器を介して、電池パックを充電するように構成されている。
【0107】
無線充電管理ユニット705は、一実施形態では、電池パック管理ユニット702及び電池充電入力部708に連結されている。他の実施形態では、電池又は電池パックは、例えば、電池充電入力部708に連結されたワイヤ又はコードを用いて電池又は電池パックを充電するなどの、他の従来の方法を用いて充電される。
【0108】
無線充電受信システム706は、一実施形態では、電力充電管理ユニット704及びディスプレイ709に連結されている。無線充電受信システム706は、ファームウェアとソフトウェアとハードウェアの内の1つ又は複数を有する。一実施形態によると、無線充電受信システム706は、電池容量に係る情報と、充電メータに係る情報と、無線充電に係る他の情報を受信し、その情報を電力充電管理ユニット704に伝達するように構成されている。無線充電受信システム706は、好ましくは、力計400を備えた衝撃治療装置を充電するために使用される無線充電パッドを有する。当業者であれば、力計400を備えた衝撃治療装置を無線充電するために、様々な無線充電装置を利用することができることを理解するであろう。一例として、Qi無線充電規格及び関連装置を利用して、力計400を備えた衝撃治療装置を無線充電することができる。
【0109】
電圧管理ユニット707は、一実施形態では、マイクロコントローラユニット701で使用するために5ボルトから3.3ボルトの電力に降圧するDC電圧レギュレータである。また、電圧管理ユニット707は、マイクロコントローラユニット701で使用するための3.3ボルトの電力の管理のための追加機能を実行しうる。一実施形態によると、電圧管理ユニット707は、例えば、電子部品を用いて抵抗分割器を実装するように、一連の電子部品を用いて実装される。別の実施形態では、電圧管理ユニット707は、5ボルトから3.3ボルトまで電圧を降圧させるように設計された、独立型の電圧レギュレータモジュール及び/又は装置である。当業者であれば、5ボルトから3.3ボルトまで降圧させるために利用可能な様々な方法及び装置を理解するであろう。
【0110】
一実施形態によると、電池充電入力部708は、力計400を備えた衝撃治療装置を充電するためにワイヤ又はコードを挿入することができるインターフェイスである。例えば、規格化されたバレルコネクタは、電池充電入力部708である。別の例では、電池充電入力部708は、USBコネクタである。他のより特殊化された充電方法は、上記では説明されていない特定の電池充電入力を必要とする場合がある。
【0111】
ディスプレイ709は、一実施形態では、力計400を備えた衝撃マッサージ装置によって加えられる力の量を示す一連のLEDを表示する。代替の実施形態では、ディスプレイ709は、力計400を備えた衝撃マッサージ装置の現在の電池又は電池パックの充電を示す一連のLEDを表示する。さらに別の実施形態では、ディスプレイ709は、力計400を備えた衝撃マッサージ装置の現在の速度を示す一連のLEDを表示する。当業者は、LEDが上記参照の実施形態で特定されているが、LEDを使用しない他の実施形態は、例えば、液晶ディスプレイ、OLED、CRTディスプレイ、又は、プラズマディスプレイなど、本開示の範囲内であることを認識するであろう。また、当業者であれば、一実施形態において、電池電力の長寿命を保証するように低電力オプションを使用するために電池又は電池パックを利用することが有利となり得ることを理解するであろう。一実施形態によると、ディスプレイ709は、128×64ピクセルのOLEDディスプレイである。
【0112】
無線制御ユニット710は、無線マイクロコントローラユニット内に実装することができる無線接続装置である。一実施形態によると、無線制御ユニット710は、Bluetooth(登録商標)を介して遠隔装置に連結するように構成された、Bluetooth(登録商標)トランシーバモジュールである。一実施形態によると、Bluetooth(登録商標)モジュールは、ブロードキャストモードで実行されるように構成されている、Bluetooth(登録商標)低エネルギ(BLE)モジュールである。無線制御ユニット710は、マイクロコントローラユニット701に連結されている。一実施形態によると、遠隔装置は、埋め込まれたBluetooth(登録商標)モジュールを有するスマートフォンである。代替実施形態では、遠隔装置は、Bluetooth(登録商標)接続性を有するパーソナルコンピュータである。他の実施形態では、Bluetooth(登録商標)無線規格以外の他の無線接続規格を利用しうる。ここで、Bluetooth(登録商標)接続性又は他の無線接続性が無線接続装置に実装されるものとして説明することができることが理解されよう。無線接続装置は、別個のモジュールとすることができ、又は、MCU又は装置の他の構成要素に含まれてもよく、又は、別個のチップとしうる。要約すれば、無線接続装置を有する衝撃治療装置は、衝撃マッサージ装置が別の電子装置(例えば、電話、タブレット、コンピュータ、コンピュータ、音声制御スピーカ、通常のスピーカなど)に無線で接続できることを意味する。当業者であれば、力計400を備えた衝撃マッサージ装置が電池又は電池パックを利用している場合、低電力無線制御モジュールが有利となり得ることを認識するであろう。
【0113】
OLEDスクリーン711及びOLEDスクリーン制御システム712は、一実施形態では、上記のディスプレイ709と実質的に同じ情報を表示するように構成されている。OLEDスクリーン711は、OLEDスクリーン制御システム511に連結されている。OLEDスクリーン制御システム712は、マイクロコントローラユニット701と、OLEDスクリーン711と、電源スイッチユニット717とに連結されている。一実施形態によると、ディスプレイ709及びOLEDスクリーン711が不必要となる場合があり、一方又は他方のみを利用する必要がある場合がある。
【0114】
モータ713は、一実施形態によると、ブラシレス直流(BLDC)モータである。モータ713及びモータ駆動システム714は、一実施形態では、往復運動に変換され得る速度(即ち、回転運動)を変化させるように構成されている。他の実施形態では、モータ713は、ブラシ付きDCモータ、ブラシ付きACモータ、又は、ブラシレスACモータである。当業者であれば、ブラシレスモータ又はブラシ付きモータ、又は、直流又は交流を選択することは、用途、及び、意図される寸法、電池電力、及び、使用に応じて変わり取得することを理解するであろう。
【0115】
PWM速度設定ユニット715は、一実施形態では、モータ713を駆動するために利用されるパルス幅変調を制御するために使用される。PWM速度設定ユニット715は、マイクロコントローラユニット701及び過電流保護ユニット716に連結されている。当業者であれば、パルス幅変調は、モータ713に加えられる平均電力を変化させ、その結果、必要に応じて速度が変化する1つの方法であることを理解するであろう。代替の実施形態では、当業者であれば、ブラシレスDCモータの速度を変える様々な方法があることを理解するであろう。例えば、モータ713への電圧は、他の非PWM方法で制御されうる。
【0116】
過電流保護ユニット716は、一実施形態では、モータへの高電流によって生じる損傷を防止するために、一体型システムインパッケージの特徴とすることができる。他の実施形態では、過電流保護ユニット716は、モータを過度に高い電流から保護するように構成された一連の電子部品を用いて実装される。
【0117】
電源スイッチユニット717は、一実施形態では、力計400を備えた衝撃マッサージ装置をオン及びオフにするように構成されている。電源スイッチユニット717は、OLEDスクリーン制御システム712及びマイクロコントローラユニット701に連結されている。一実施形態によると、電源スイッチユニット717はスイッチ405である。
【0118】
図18は、ピン出力を有するマイクロコントローラユニット701の回路図を示す。この実施形態では、マイクロコントローラユニットのSTM32F030K6シリーズを使用する。回路図は、マイクロコントローラユニット701のVDD入力に+3.3ボルトの電力が供給されていることを示す。入力PA3は、「Motor VOL」と標示され、モータ713の電圧である。入力PA2は、「bt_v」と標示され、電池又は電池パックの電圧である。マイクロコントローラユニットは、入力PA2及びPA3でアナログ電圧を受け、このアナログ電圧をマイクロコントローラのアナログ・デジタル変換器を用いてデジタル電圧に変換するように構成されている。この実施形態では、アナログ・デジタル変換器は、12ビットADCである。他のマイクロコントローラは、同様の機能を果たすために、電圧感知及びアナログ・デジタル変換器を利用しうることを当業者は理解するであろう。さらに他の実施形態では、マイクロコントローラとは別個のアナログ・デジタル変換器モジュールを利用することができる。
【0119】
図19は、電池電圧検出のために使用される回路図を示す。この実施形態では、+BT、すなわち、正の電池端子602は、PチャネルMOSFET604と、NチャネルMOSFET608と、0.1μFコンデンサ610と、100kΩ抵抗器612、614と、68kΩ抵抗器616と、1kΩ抵抗器618、620と、10kΩ抵抗器622、624とからなる回路に連結されている。この回路は、図18のマイクロコントローラユニット701に、電池又は電池パックの入力アナログ電圧、即ち、bt_vを供給するように構成されている。他の実施形態では、電池又は電池パックの電圧は、電池又は電池パックの端子に連結された電圧リーダを用いて達成されうる。
【0120】
図20は、衝撃マッサージ装置のモータ713の電圧の検出及び測定のための回路図を示す。この実施形態では、電圧感知抵抗器626は、マイクロコントローラユニット701と並列に連結され、モータ713に連結されている。一実施形態によると、電圧感知抵抗器は、0.0025Wの値を有する。図20に示される回路は、図17のマイクロコントローラユニット701にモータ電圧入力を供給するように構成されている。一実施形態によると、入力アナログ電圧は増幅される。別の実施形態では、モータ713の電圧は、別個の一連の電子部品又はスタンドアロン装置を用いて測定又は感知され、衝撃マッサージ装置上に力を表示する方法で使用するためにマイクロプロセッサに入力される。
【0121】
図21は、好ましい実施形態による、衝撃マッサージ装置によって加えられる力を検出する方法800を示すフローチャートである。ステップ802では、電圧振幅Vが取得される。一実施形態によると、電圧振幅Vは、図17に開示されている回路を使用することによって取得されるアナログ電圧である。その回路では、モータ713(即ち、ホール効果センサ)からのブロック曲線信号が、マイクロコントローラユニット701と並列に配置された抵抗器Rを用いて、電流として回路内でシミュレーションされる。他の実施形態では、モータ713の現在の動作速度に対応する電圧は、他の様々な方法で生成されうる。電圧振幅Vは、STM32F030K6のマイクロコントローラユニットに実装されているようなアナログ・デジタル変換器を用いてアナログ電圧をデジタル電圧に変換するマイクロコントローラユニット701に入力することができる。STM32F030K6のマイクロコントローラユニットは、アナログ電圧振幅を、12ビットADCに対応するデジタルコード(即ち、0~4096)に変換する。このデジタルコードは、取得された元の電圧振幅Vに対応する電圧振幅を表す。
【0122】
ステップ804では、電圧Vを力振幅Fに相関させるルックアップテーブルが生成される。一実施形態では、このルックアップテーブルは、電圧を力に相関させるルックアップテーブルを生成する方法900を用いて生成される。例えば、力振幅Fは、力のポンド単位で表すことができる。代替の実施形態では、力振幅Fは、力のニュートン単位で表されうる。
【0123】
ステップ806では、電圧振幅Vに対応する力振幅Fが、力計400を備えた衝撃マッサージ装置上に表示される。一実施形態では、力計400を備えた衝撃マッサージ装置によって力が加えられている間、一連のLEDライトを利用して、変化する量の力を表示することができる。したがって、力振幅Fの量が増加すると、一連のLEDライト上のより多くのLEDが点灯する。好ましくは、一連のLEDライトは、12個のLEDライトで構成されている。
【0124】
図22は、電圧を力と相関させるルックアップテーブルを生成する方法900を示すフローチャートである。ステップ902で、最大の力振幅FMAXが決定される。FMAXの振幅は、力計400を備えた衝撃マッサージ装置を用いて加えるべき最大所望の力を評価することによって決定されうる。一例として、FMAXは27kg(60ポンド)の力である。
【0125】
ステップ904で、電圧の最大振幅VMAXが決定される。VMAXの振幅は、力計400を備えた衝撃マッサージ装置によって可能な最大理論電圧変化を評価することによって決定されうる。一例として、VMAXは1.8ボルトである。
【0126】
ステップ906で、FMAXは、複数の等しい増分に分割される。ステップ902の上述の例を用いて、27kg(60ポンド)の力は、60個の0.45kg(1ポンド)の増分に分割される。
【0127】
ステップ908では、VMAXは、上記のステップ906で決定されたのと同じ量の増分に分割される。したがって、ステップ904の上述の例を使用すると、1.8ボルトは、60個の0.03ボルトの増分に分割される。
【0128】
ステップ910では、ポンドの力増分を電圧増分と相関させるルックアップテーブル(LUT)が生成される。これにより、必ず力と電圧の間に線形関係を作り出す。図23は、図22で特定された特定の例を用いて生成された、図21の力を検出する方法によって使用するためのLUTをプロットしたグラフである。このグラフは、方法900を用いて計算された力を示している。
【0129】
方法900におけるステップ904での理論値最大電圧の仮定が不正確であるという問題が生じ得る。また、力計400を備えた衝撃マッサージ装置が使用されるにつれて、利用可能な最大電圧が経時的に劣化する場合もある。換言すると、電池や電池パックの電圧が低下することがある。
【0130】
従って、方法900によって生成されたLUTを較正する方法1000は、有利となり得る。図24は、LUTを較正する方法1000を示すフローチャートである。ステップ1002で、電池パックの電圧BVが取得される。一実施形態によると、電池パックの電圧振幅BVは、図19に開示されている回路を使用することによって取得されるアナログ電圧である。その回路では、電池パックの電圧振幅BVは、STM32F030K6マイクロコントローラユニットに実装されているような、アナログ・デジタル変換器を用いてアナログ電圧をデジタル電圧に変換するマイクロコントローラユニット701に入力することができる。STM32F030K6のマイクロコントローラユニットは、アナログ電圧振幅を、12ビットADCに対応するデジタルコード(即ち、0~4096)に変換する。このデジタルコードは、取得された元の電池パックの電圧振幅BVに対応する電圧振幅を表す。
【0131】
ステップ1004で、VMAXは、実際の電池電圧振幅BV出力に設定される。一例として、1.8ボルトから1.74ボルトに減少する場合があり、0.6ボルトは減少する。ステップ1006で、LUT線形相関は、下側VMAXを反映するように調節される。図25は、方法1000を用いて較正されたLUTに対して、方法900によって計算されたLUTをプロットしたグラフである。方法1000から生じるLUTは、計算された力ではなく、較正された力を表す。
【0132】
図26は、LUTを較正する方法1100を示すフローチャートである。方法1100は、方法900の後に実行することができ、又は、完全に方法900とは別個に実行しうる。ステップ1102で、電池パックの電圧BVが測定される。一実施形態によると、この測定は、力計400を備えた衝撃マッサージ装置から力を加えることなく行われる。一実施形態によると、電池パックの電圧BVは、外部の電圧計を用いて測定される。別の実施形態では、電池パック及び/又はマイクロコントローラユニット701は、電池パックの電圧BVを直接的に測定するためのソリューション(解決手段)を組み込んでいる。
【0133】
ステップ1104では、力振幅Fを表示する力計400を備えた衝撃マッサージ装置上の表示が読み取られ、測定された電池パックの電圧BVに対応する力振幅Fを決定する。
【0134】
ステップ1106では、力計が、加えられている実際の力を測定するために使用される。一実施形態によると、力計は、押し/引きの力計である。力の直接測定により、表示された力振幅Fを測定された実際の力と比較することによって、LUTの較正が可能となる。ステップ1108で、LUTは、測定された電池パックの電圧BVに対応する補正された力で更新される。ステップ1108の後、ステップ1102~ステップ1106が、連続的な電圧増分毎に繰り返される。方法900に従って表された実施形態では、ステップ1102~ステップ1106は、0.03ボルトの増分毎に繰り返される。図27は、全ての3ボルト増分が更新された後に、方法1100によって計算されたLUTをプロットしたグラフである。
【0135】
図28は、好ましい実施形態による、衝撃マッサージ装置によって加えられる力を検出する方法1200を示すフローチャートである。ステップ1202では、電池パックの電流振幅Cが取得される。一実施形態によると、電流振幅Cがマイクロコントローラユニット701に入力される。ステップ1204では、電池パックの電圧振幅BVが取得される。一実施形態によると、電圧振幅BVがマイクロコントローラユニット701に入力される。ステップ1206では、電力は、CとBVの積を用いて計算される。一実施形態によると、マイクロコントローラユニット701は、CとBVを掛けることによって電力を計算するように構成されている。ステップ1208では、電力振幅Pを力振幅Fに相関させるルックアップテーブルが生成される。一実施形態では、ルックアップテーブルは、電力を力に相関させるルックアップテーブルを生成する方法1300を用いて生成される。例えば、電力振幅Pは、ワット単位で表すことができる。代替の実施形態では、力振幅Fは、力のポンド単位又は力のニュートン単位で表されうる。
【0136】
ステップ1210では、電力振幅Pに対応する力振幅Fが、力計400を備えた衝撃マッサージ装置上に表示される。一実施形態では、力計400を備えた衝撃マッサージ装置によって力が加えられている間、一連のLEDライトを利用して、変化する量の力を表示することができる。したがって、力振幅Fの量が増加すると、一連のLEDライト上のより多くのLEDが点灯する。好ましくは、一連のLEDライトは、12個のLEDライトで構成されている。
【0137】
図29は、電力を力と相関させるルックアップテーブルを生成する方法1300を示すフローチャートである。ステップ1302では、最大電力振幅PMAXが決定される。しかし、全有効電力を計算することができれば、理論的な最大電力振幅は合理的な仮定とはならない。数式1は、合計最大有効電力(EPMAX)を決定するために利用することができる。
【数1】
【0138】
数式2は、合計EPを計算するために利用することができ、次いで、合計EPは、上述の式1に入力される。
【数2】
ここで、EP、EPBATTERY、EPPCBA、及びEPMOTORの合計は全て割合で表され、PCBAはプリント基板アセンブリである。
【0139】
一実施形態によると、EP(Battery)は85%、EP(PCBA)は95%、EP(Motor)は75%である。したがって、数式2を使用すると、合計EPは85%*95%*75%=60.5625%になる。
【0140】
この実施形態では、PMAXは、数式3に示すように、電池パックの最大電圧VMAXと最大アンペア数CMAXとを掛けることによって計算される。次に、PMAXは数式1に入力される。
【数3】
【0141】
この実施形態では、VMAXは16.8ボルト及びCMAXは20アンペアである。したがって、PMAXは336ワットとなる。
【0142】
ここで数式1に戻ると、PMAXが336ワットであり、合計EPが60.5625%である場合、合計EPMAXは203ワットである。
【0143】
ステップ1304では、最小量の電力PMINが決定される。力が加えられていない(即ち、無負荷である)電力はゼロではないであろうことは、当業者には認識されるであろう。したがって、12ワットのPMINが想定される。また、当業者は、この値が、VMAX及びCMINから導出され得る、負荷のない定格電力に等価であることを理解するであろう。
【0144】
ステップ1306では、最大力振幅FMAXが決定される。FMAXの振幅は、力計400を備えた衝撃マッサージ装置を用いて加えるべき最大所望の力を評価することによって決定されうる。一例として、FMAXは27kg(60ポンド)の力である。
【0145】
ステップ1308では、合計EPMAXは、複数の等しい増分に分割される。一実施形態によると、合計EPMAXは、PMIN(12ワット)から始めて、0.45kg(1ポンド)の力について3ワットの増分で分割される。FMAXが27kg(60ポンド)の力である場合、力計400を備えた衝撃マッサージ装置の所望の合計力出力は、計算された合計EPMAX内で、27kg(60ポンド)の力が189ワットに相関することが当業者には認識されるであろう。
【0146】
ステップ1310では、ポンド単位の力増分をワット単位の電力増分と相関させるLUTが生成される。これにより、必ず力と電圧の間に線形関係を作り出す。図30は、図25において特定された特定の例を用いて生成された、図28の力を検出する方法で使用するためのLUTをプロットしたグラフである。このグラフは、方法1200を用いて計算された力を示している。
【0147】
方法900と同様に、方法1200におけるステップ1204での電池パックの測定電圧が不正確であるという問題が生じ得る。また、力計400を備えた衝撃マッサージ装置が使用されるにつれて、利用可能な最大電圧が経時的に劣化する場合もある。換言すると、電池や電池パックの電圧が低下することがある。
【0148】
図31は、LUTを較正する方法1400を示すフローチャートである。方法1400は、方法900又は方法1200の後に実施することもでき、又は、完全に方法900又は方法1200とは別に実施することもできる。ステップ1402で、電池パックの電流振幅Cが取得される。一実施形態によると、電流振幅Cがマイクロコントローラユニット701に入力される。
【0149】
ステップ1404では、電池パックの電圧BVが測定される。一実施形態によると、この測定は、力計400を備えた衝撃マッサージ装置から力を加えることなく行われる。一実施形態によると、電池パックの電圧BVは、外部の電圧計を用いて測定される。別の実施形態では、電池パック及び/又はマイクロコントローラユニット701は、電池パックの電圧BVを直接的に測定するためのソリューションを組み込んでいる。ステップ1406では、電力は、CとBVの積を用いて計算される。一実施形態によると、マイクロコントローラユニット701は、CとBVを掛けることによって電力を計算するように構成されている。
【0150】
ステップ1408では、力振幅Fを表示する力計400を備えた衝撃マッサージ装置上の表示が読み取られ、計算された電力に対応する力振幅Fを決定する。ステップ1410では、力計は、加えられている実際の力を測定するために使用される。一実施形態によると、力計は、押し/引きの力計である。力の直接測定により、表示された力振幅Fを測定された実際の力と比較することによって、LUTの較正が可能となる。ステップ1412では、LUTは、測定された電力に対応する補正された力で更新される。ステップ1412の後、ステップ1402~ステップ1410は、各電力又は力増分について繰り返される。方法900に従って表された実施形態では、ステップ1402~ステップ1410は、3ワットの増分毎に繰り返される。図32は、全ての3ワットの増分が更新された後に、方法1400によって計算されたLUTをプロットしたグラフである。
【0151】
図33~35は、本明細書に開示される特徴、特に、図17図48(又は図1図16)を具現化する、例示的な衝撃マッサージ装置400を示す。一般に、衝撃マッサージ装置400は、ハウジング101と、電源又は電池パック114と、ハウジング101内に配置されたモータ406と、モータ406を作動させるためのスイッチ405とを有する。電子機器(図34のプリント回路基板408参照)は、モータの電圧を取得し、衝撃マッサージ装置によって加えられる力に電圧を相関させるルックアップテーブルを生成し、ルックアップテーブルを用いて、取得された電圧に対応する力振幅を表示するように構成されているコントローラを有する。
【0152】
図36図43Aは、衝撃マッサージ装置400のさらなる図を示す。図36及び図37は、図1及び図1Aと同様であり、衝撃マッサージ装置400が、ハンドル開口149を形成するために協働する、第1ハンドル部143、第2ハンドル部145及び第3ハンドル部147を有する、同様の三角形状を有することを示す。図36図40に示される他の参照番号及び特徴の説明については、少なくとも図1図5の説明を参照されたい。任意の衝撃治療又はマッサージ装置に関して上述した全ての特徴及び構成要素が、衝撃マッサージ装置400に含まれうる。
【0153】
図41図43に示すように、好ましい実施形態では、ブラシレスモータ406は、ヘッド部12内に位置している。衝撃マッサージ装置400は、回転ハウジング44の一部である回転可能なアームを有しうる。モータ406は、ハウジング101のヘッド部12と共に収容される回転ハウジング44内に位置する。別の実施形態では、回転機能は省略することができる。
【0154】
好ましい実施形態では、装置は、モータ406及びそこから延びるモータシャフト21によって回転させられるシャフト16に直接的に接続されている、プッシュロッド又はシャフト14を有する。シャフト16は、カウンタウェイト19を有するカウンタウェイトアセンブリ17の一部とすることができる。好ましい実施形態において、プッシュロッド14は、図42A図42Bに示されるように、L字形状であるか、又は、円弧形を有する。好ましくは、プッシュロッド14がシャフト16に接続されている地点は、プッシュロッド14(及びマッサージアタッチメント628)の遠位端18が移動する往復路から偏倚している。この機能は、円弧又はL字形状によって提供される。プッシュロッド14は、垂直にではなく、少なくとも部分的に斜めに、又はその形状に沿って円弧状に力を伝達できるので、モータを装置の中央又はその近くに位置することができるように設計されていることが理解されるべきである。そうでなければ、大きな突起部が、モータがそこから偏倚した状態で(そして突起部内に配置された状態で)、シャフトを中心に保つために必要である。円弧により、また、図42A及び42Bに示されるように、プッシュロッド14がモータとの間に密接な間隙を有することが可能となり、外側ハウジングを同様の従来技術の装置よりも小さくすることが可能となり、したがって、装置400をより低いプロファイルにする。図42Aは、その移動の下死点におけるプッシュロッド14を示し、図42Bは、その移動の上死点におけるプッシュロッド14を示す。好ましくは、1つ又は複数のベアリング20が、対角力を打ち消すために、モータに接続されている、プッシュロッド14の近位端に含まれており、プッシュロッド14が動いてモータ406に触れるのを防止する。ベアリング20はシャフト16上に受け入れられ、ねじ式締結具26はシャフト16内の同軸開口16a内に受け入れられる。プッシュロッド14の近位端が、ベアリング20上に受け入れられる。これらの構成要素は全て図43に示されている。
【0155】
図33に示すように、好ましい実施形態では、装置400は、タッチスクリーン409(方法ステップと関連して、本明細書ではタッチスクリーン1582とも呼ばれる)と、装置を操作する(例えば、停止、開始、作動、速度や振幅等の変更)ためのボタンとを有する。タッチスクリーン409は、他の機能も有しうる。また、装置400は、タッチスクリーンオンオフボタンの近くに配置されたサムホイール又はローリングボタンを有し、装置を操作するために、使用者が様々な機能のタッチスクリーン409を通してスクロール又はナビゲートできるようにすることができる。図33に示される実施形態では、装置400は、タッチスクリーン409と、装置をオン及びオフにするための中央ボタン403と、(例えば、本明細書で説明するプリセット治療のために)左右及び(例えば、速度又は振動数を制御するために)上下にスクロールする能力を提供するリング/ロッカーボタン447とを有する。スクリーンは、非タッチスクリーンでも、ディスプレイに使用するだけでも構わない。
【0156】
別の好ましい実施形態では、本明細書で教示する装置のいずれかは、振幅又はストロークを変化させる能力を有することができ、したがって、使用者の用途又は必要性に応じて、より長い又はより短いストロークを提供することができる。例えば、ストロークは、約8mm~約16mmの間で変化しうる又は変化させうる。別の実施形態では、ストロークは、25mm以上まで変化させることができる。振幅/ストロークの可変性は、また、本明細書で説明されるルーチン、プリセット又はプロトコルの一部となり得る。例えば、装置は、コネクタの偏心を(例えば、4mm~8mmの間で)修正することを可能にする機械的スイッチを有しうる。この機構は、押しボタン及びスライダを有しうる。ピン構造は、ピン構造をロック位置に戻すことができるばねを有する。
【0157】
上述の衝撃マッサージ装置208、210、212と同様に、好ましい実施形態では、装置400は、エラストマー等で作られておりかつ装置を比較的静かに保つために振動を減衰させる、いくつかの減衰構成要素を有する。例えば、図43に示すように、装置400は、(第1回転ハウジング半分部44a及び第2回転ハウジング半分部44bを備える)回転ハウジング44を囲みかつ回転ハウジングと外側ハウジング101との間の振動の音波を減衰させるのに役立つ(内側サスペンションリング219と同様の)減衰リング426を有する。
【0158】
図43及び図43Aに示されるように、装置400は、好ましくは、モータ406を予め定めた位置に固定しかつハウジング101に固定されている、モータ取付部24も有する。モータ406は、モータ取付部24(第1壁38)内に形成された突起開口32に受け入れられる3つの突起部30(1つから10つの間の数を有しうる)を有する受容部材28を有する。モータ取付部24から延びるフランジ34は、突起部30を予め定めた位置に維持するのを助ける。モータ406は、ねじ式締結具等を介してモータ取付部24に固定されていることが好ましい。モータシャフト21は、第1壁38及び第2壁38と、その周りの一部に延びている側部40との間に形成されるモータ取付部内部36内に延びている。カウンタウェイトアセンブリ17と、プッシュロッド14の近位端と、モータシャフト21の回転を往復運動に変換するための関連構成要素が、モータ取付部内部36内に配置されている。プッシュロッド14は、モータ取付部の内部から下方に延び、側部40のプッシュロッド開口42を通って延びている。好ましい実施形態では、モータ取付部24は、ハウジング内の取付部材48に固定されている締結具46を介してハウジング101に直接的に接続されている(図43A参照)。本明細書で使用されるプッシュロッドアセンブリという用語は、例えば、回転モータシャフト21、シャフト246等から延び、往復運動を提供しかつその遠位端上のアタッチメントを有する、プッシュロッド14、出力シャフト108、往復運動器310、第2ロッド部236等の、本明細書で説明される構成要素又はそれらの組合せのいずれかを含むことが理解されるであろう。プッシュロッドアセンブリは、さらに、マッサージ又は治療のためのアタッチメントの接続を使用することを可能にする、往復運動構成要素の端部における、雄コネクタ110(及び任意の関連する構成要素)又は任意の他のコネクタを有する。
【0159】
好ましくは、装置は、無線充電することができる。図34は、第3ハンドル部147内に配置された無線充電受信器22を示す。別の実施形態では、無線充電受信器22は、第1ハンドル部143及び第2ハンドル部145のいずれか又はヘッド部12内に配置することができる。
【0160】
好ましい実施形態では、装置400は、電話、時計又はタブレット(又は任意のコンピュータ)などの携帯機器上で動作するアプリ又はソフトウェアと関連しており、これによって動作させることができる。アプリは、Bluetooth(登録商標)又はその他の無線接続プロトコルを介して装置400に接続することができる。アプリは、以下の機能のいずれか又は全てを有しうる。さらに、本明細書で説明する機能のいずれも、タッチスクリーン/スクロールホイール又はボタン(複数可)機能に、装置上で直接的に追加することができる。使用者が装置から離れすぎて歩いたり留まっていると、装置が動作しない又は作動しない。装置は、装置のタッチスクリーン又はボタンだけでなく、アプリを用いてオン及びオフにすることができる。アプリは、可変の速度(例えば、1750RPM~3000RPMの間の任意の速度)を制御することができる。予め定めた時間が経過した後に装置が停止するように、タイマーを実装することができる。
【0161】
好ましい実施形態では、装置は、アプリ又はタッチスクリーン及び他の機能ボタン等を介して、異なる治療プロトコル、又は、それに関連するルーチンを有する。ルーチンの間、装置は、時間、速度(振動数)、振幅(ストローク)、アーム位置、力、温度、把持部(即ち、どのハンドル部を把持するか)、アタッチメント(例えば、円錐、ボール、ダンパなど)、及び、本体部に基づいて、装置の異なる態様又は出力を変えることができ、又は、変更を行うことができる。装置は、(アプリ、タッチスクリーン、触覚フィードバックを介して、又は、スピーカを介して可聴で)例えばアーム位置、把持部、アタッチメントの変更及び本体部の変更などの、ルーチン全体を通した特定の時点でこれらの変更の一部を行うように使用者に促すこともできる。当業者であれば、装置の特定の設計に応じて、これらの出力の1つ又は複数が適用可能であるが、他の装置では、記載される全ての選択肢が適用可能であることを理解するであろう。
【0162】
プロトコルの開始が選択されると、装置は予めプログラムされたルーチンを介して実行される。例えば、装置は、第1期間の間、第1RPMで動作し、次いで、第2期間の間、第2RPMで動作し、及び/又は、第1期間の間、第1振幅で動作し、次いで、第2期間の間、第2振幅で動作することができる。ルーチンは、また、使用者に新しい身体部位へ移動することを知らせるためのプロンプト(例えば、触覚フィードバック)を有しうる。これらのルーチン又は治療は、回復、血流増加、性能などに関連することができ、それぞれ、予めプログラムされたルーチン又はプロトコルを有しうる。また、これらのルーチンは、特に、睡眠、インターバルトレーニング、階段、ポストラン、ワークアウト後、回復、健康、ポストコアエクササイズ、高強度(プライオメトリック)ワークアウトなど、特定のアクティビティを容易にするのに役立つ。これらのルーチンは、また、特に、足底筋膜炎、「テキストネック」、筋痙攣、時差ぼけ、坐骨神経痛、手根管、結節、及び、シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎(shin splints))などの病気からの緩和及び回復を提供するのに役立ちうる。また、これらのルーチンは、使用者に、アタッチメント(例えば、図40に示されるアタッチメント628)又はアーム又は回転ハウジングの位置を切り替えるように促す又は指示することができる。プロンプトには、音、触覚フィードバック(例えば、装置又は携帯機器の振動)、文字の指示又はアプリ又はタッチスクリーン上のグラフィック又はピクチャ等の視覚表現が含まれうる。例えば、アプリは、アームが位置2にある状態で、ボールアタッチメントで開始するように使用者に指示することができる。次いで、使用者が開始を打ち、装置は、予め定めた時間の間、第1振動数で作動する。次いで、アプリ又は装置は、使用者に、ルーチン内で次のステップを開始するように促し、使用者に、円錐状アタッチメントに変更するように、かつ、アームを位置1に配置するように指示する(例えば、図38のアーム位置を参照)。アームは、任意の数の位置、例えば、1~10の位置又は1~3の位置又は1~2の位置を有しうる。図38図40は、3つの異なる位置におけるアームを示す。使用者が再度開始を打ち、装置は、予め定めた時間の間、第2振動数で作動する。プロトコルは、複数のステップに分割することができ、各ステップにおいて、変化した出力が予め決定される又は特定される。
【0163】
好ましい実施形態では、装置400は、ハウジング101と、電源114と、ハウジング101内に配置されたモータ406と、モータ406を作動させるためのスイッチ405(タッチスクリーン409、ロッカーボタン447、ボタン403、又は、任意の他のスイッチ又はボタンのいずれとしうる)と、ルーチンコントローラ630とを有する。装置400は、アタッチメント628と嵌合するように構成されている。アタッチメントは、例えば、図38に示されるアタッチメント628とし得る。アタッチメントは、シャフト又はプッシュロッドアセンブリ108が特定の振幅に従ってアタッチメントを往復運動させるように、雄コネクタ110に固定されている。例えば、この振幅は、図42A及び42Bに表されており、図42Aは、最大伸長位置でのアタッチメントを示し、図42Bは、最小伸長位置でのアタッチメントを示す。最大伸長位置と最小伸長位置との間の距離は、一実施形態では、振幅を規定することができる。
【0164】
アタッチメント628は、身体の特定の部位に治療的救援を提供するように構成された様々なアタッチメントとすることができる。例えば、アタッチメント628は、標準ボール(その全体が参照することにより本明細書に組み込まれている米国特許出願第29/677,157号を参照)とすることができ、大小の筋肉群の両方での全体的な使用を対象とするアタッチメントとしうる。アタッチメント628は、ピンポイント筋肉治療、つぼ、及び手足などの小さな筋肉領域のための円錐状アタッチメント(その全体が参照することにより本明細書に組み込まれている米国特許第849,261号を参照)とすることができる。また、アタッチメント628は、柔らかい領域又は骨質の領域のために使用されるダンパアタッチメント(その全体が参照することにより本明細書に組み込まれている米国特許出願第29/676,670号を参照)としうるが、全体的な使用のためにも使用される。アタッチメント628は、筋肉から乳酸を洗い流すのに役立つ「掻き取り(scraping)」及び「フラッシング」動作に使用される肩甲骨及び腸脛靭帯に使用するための楔状アタッチメント(その全体が参照することにより本明細書に組み込まれている米国特許D845,500を参照)とすることができる。アタッチメント628は、臀部及び大腿四頭筋などの大きな筋肉群のための大型ボール(その全体が参照することにより本明細書に組み込まれている米国特許出願第29/677,016号を参照)とすることができる。アタッチメント628は、つぼ及び腰に使用される親指状アタッチメント(その全体が参照により本明細書に組み込まれている米国特許第D850,639号参照)とすることができる。アタッチメント628は、骨を含む敏感な領域に治療的救援を提供するように設計された、スーパーソフト(商標)アタッチメント(米国特許出願第29/726,305号を参照)とすることができる。当業者であれば、本明細書に記載されるアタッチメントは、非限定的であり、本実施形態に従って、様々な材料及び形状を含む他の構成のアタッチメントを利用できることを認識するであろう。球形、フォーク形、平坦な形状、又は、他の形状のアタッチメントは全て本発明の範囲内である。
【0165】
ルーチンコントローラ630は、1つ以上の特定のプロトコルに関連してルーチンを実行するように構成されている。ルーチンコントローラ630は、例えば、図17に表されたマイクロコントローラユニット701とすることができる。ルーチンコントローラ630は、また、マイクロコントローラ701とは別個の独立したマイクロコントローラとしうる。ルーチンコントローラは、本明細書に記載されるように、特定の筋肉群を標的にし、特定の治療効果を提供するように設計された特定プロトコルの異なるステップを踏むことができる。
【0166】
図44は、好ましい実施形態によるプロトコルの一例を示す表である。プロトコル1は4つのステップに分かれており、4つのステップのそれぞれが、特定の時間、速度、振幅、アタッチメント、力、温度、把持部を表している。ステップ1において、装置400は、1550RPMの速度で30秒間作動させられる。ルーチンコントローラ630を利用して、衝撃マッサージ装置をオンにし、アタッチメント628の1550RPMの速度を実施することができる。当業者であれば、アタッチメント628の速度は、モータ406の速度に正比例することを理解するであろう。衝撃マッサージ装置の振幅は、プロトコル1に従って2となるように設定されている。これは、上述のように、アタッチメント628が使用中に移動する特定の距離に変換されうる。ステップ1は、また、装置400に取り付けられたダンパアタッチメント、装置400によって加えられる「1」の力、及び、アタッチメントに加えられる21℃の温度を特定する。
【0167】
当業者であれば、装置400によって加えられるべき力は、アタッチメントを人の身体部位に押し付ける際に使用者によって加えられる圧力に依存し得ることを理解するであろう。本明細書でより完全に説明するように、装置400によって加えられるべき力は、目標力としうる。人の身体部位に特定の力を加えるために使用者が圧力を提供する実施形態では、ルーチンコントローラ630は、装置400の出力を調節して、アタッチメントによって実際に加えられた力が目標力であることを保証することができる。また、ルーチンコントローラ630は、目標力を達成するために、人の身体部位への圧力を増減するためのフィードバックを使用者に提供するように構成することができる。これらの実施形態の各々は、図45に示されるプロトコルのステップ1~ステップ4と同様に、以下のステップ2~ステップ4を有する、与えられたプロトコルのステップの各々に適用可能である。
【0168】
また、ステップ1では、把持部1を用いて装置400を作動させることが規定されている。把持部1は、例えば、図38に表された第1ハンドル部143に示された把持部とすることができ、別様に「通常」又は「標準」の把持部と呼ばれる。把持部2は、例えば、図39に表された第3ハンドル部147に示された把持部とすることができ、別様に「逆(reverse)」把持部と呼ばれる。第3ハンドル部147(図示せず)で「反対(inverse)」把持部を使用することもできる。把持部3は、例えば、図40に表された第2ハンドル部145に示された把持部とすることができ、別様に「基本」把持部と呼ばれる。
【0169】
ステップ2において、プロトコル1は、振幅「3」、力「3」、26℃の温度で、装置400を2100RPMで15秒間作動させることを特定する。ステップ2は、小型ボールアタッチメント628が使用されることと、装置400を把持部1を用いて操作されることとを特定する。したがって、ステップ2では、ステップ1のダンパアタッチメントを小型ボールアタッチメントと交換することが求められるが、同じ把持部を使用することを特定する。
【0170】
ステップ3において、プロトコル1は、振幅「1」、力「3」、29℃の温度で、装置400を2200RPMで30秒間作動させることを特定する。ステップ3は、ダンパアタッチメント628を使用すること、装置400を把持部1を用いて操作することを特定する。したがって、ステップ3では、ステップ2の小型ボールアタッチメントをダンパアタッチメントと交換することが求められるが、同じ把持部を使用することを特定している。
【0171】
ステップ4において、プロトコル1は、振幅「4」、力「2」、32℃の温度で、装置400を2400RPMで45秒間作動させられることを特定する。ステップ3では、大型ボールのアタッチメントを使用することと、把持部1を用いて装置400を操作することが規定されている。したがって、ステップ3では、ステップ2のダンパアタッチメントを大型ボールのアタッチメントと交換することが求められるが、同じ把持部を使用することを特定する。当然のことながら、プロトコル1は、提供又は開発され得る無数の治療プロトコル中に変更され得る多くの異なる出力を読者に一例として提供されることが理解されよう。さらに、出力の内の任意の1つ又は複数はプロトコル又はルーチンの一部とすることができ、本明細書で説明する複数の出力の内の任意の出力を省略できることが理解されよう。例えば、プロトコルは、時間及び速度のみを、又は、時間速度及び力のみを、又は、時間、速度及び把持部のみを、又は、本明細書に記載される複数の出力の任意の他の組み合わせのみを含みうる。
【0172】
図45は、好ましい実施形態による「シンスプリント」プロトコルの一例を示す表である。プロトコル1と同様に、シンスプリントプロトコルは、4つのステップに分かれており、4つのステップのそれぞれは、特定の時間、速度、振幅、アタッチメント、力、温度、把持部を表示し、アタッチメントを当てる特定のアーム位置と身体部位も特定する。ステップ1において、装置400は、1500RPMの速度で、振幅は「1」、力は「2」、温度は21℃で、1分間作動させられる。ステップ1は、ダンパアタッチメントを使用し、装置400を把持部2(「逆」)を用いて右側の脛に操作することを特定する。
【0173】
また、ステップ1では、使用するアーム位置632、634、636をアーム位置1として特定する。当業者は、アーム位置の数(例えば、1、2、3、4等)が、特定のプロトコル中に使用されることを意図した予め定めたアーム位置であることを理解するであろう。アタッチメント628が付けられるハウジングの部分は、最適アーム位置を決定する際の複数の要因の内の1つである。しかしながら、アーム位置は、使用者によって決定することができ、さもなければプロトコルを実装する必要はない。図39に示すように、アーム位置632で「標準」把持部を利用して、身体の特定部分に当てることができる。図39に示すように、アーム位置634で「逆」把持部を利用して、身体の特定の部分に当てることができる。図40に示すように、アーム位置636で「基本」把持部を利用して、身体の特定部分に当てることができる。当業者であれば、特定の把持部143、145、147と組み合わせたアーム位置632、634、636が、用途に応じて変化し得ることを認識するであろう。当業者であれば、装置400のアーム位置を設定することは、特定の装置に依存することを理解するであろう。例えば、特定の装置では、使用者がアームの位置を調節できるのに対し、他の装置では調節できない場合がある。調節できないものについては、このステップは適用しない。他の実施形態では、このステップは、特定のプロトコルのステップの実行中に実行されうる。
【0174】
ステップ2で、シンスプリントプロトコルは、振幅「1」、力「2」、温度21°Cで、装置400を1500RPMで1分間作動させることを規定している。ステップ2では、ダンパアタッチメントを使用することと、アーム位置1で、把持部2(「逆」)を用いて装置400を左側の脛に操作することとが規定されている。したがって、ステップ2は、ステップ1と同じアタッチメント、把持部、及びアームの位置を使用するが、もう一方の脛にも適用される。
【0175】
ステップ3で、シンスプリントプロトコルは、振幅「3」、力「3」、温度24°Cで、装置400を2000RPMで1分間作動させることを規定している。ステップ2は、ダンパアタッチメントを使用することと、装置400を、右ふくらはぎにアーム位置1で、把持部3(「基本」)を用いて操作することとを規定する。そのため、ステップ3では、使用者が把持部を「逆」把持部から「基本」把持部に変更する必要があるが、同じアタッチメントとアームの位置を使用するように特定する。
【0176】
ステップ4で、シンスプリントプロトコルは、振幅「3」、力「3」、温度24°Cで、装置400を2000RPMで1分間作動させることを規定している。ステップ2では、ダンパアタッチメントを使用することと、アーム位置1で、把持部3(「基本」)を用いて装置400を左ふくらはぎに操作することとが規定されている。したがって、ステップ2は、ステップ1と同じアタッチメント、把持部、及びアームの位置を使用するが、もう一方のふくらはぎにも適用される。
【0177】
図46は、衝撃マッサージ装置のためのルーチンを実行する方法1500を示す、一連のフローチャート(図46A、46B、46C)である。
【0178】
図46Aは、例示的なプロトコル開始を示す、フローチャートである。ステップ1502で、プロトコル1が開始される。例えば、プロトコル1は、図44に表されたプロトコル1、又は図45に表された「シンスプリント」プロトコルである。当業者であれば、図44に表されたプロトコル1は、図45に表されたシンスプリントプロトコルで特定された出力の全てを含まず、従って、方法1500の全てのステップが図44に表されたプロトコル1に適用されるわけではないことを理解するであろう。
【0179】
ステップ1504では、アーム位置を特定のアーム位置632、634、636に設定するように使用者が促される。この使用者は、装置400を自身の身体に用いている人又は別の人の身体に用いている人としうる。シンスプリントプロトコルで特定されているアーム位置632、634、636は、例えばアーム位置1である。
【0180】
ステップ1506において、使用者は、装置400上の特定の把持部又はハンドル部143、145、147を使用するように促される。シンスプリントプロトコルで特定されている把持部は、例えば、第3ハンドル部147である。本明細書に記載されるように、把持部は、特定のプロトコル又はステップに応じて変化しうる。
【0181】
ステップ1508において、使用者は、装置400に特定のアタッチメントを取り付けるように促される。本明細書に記載されるように、アタッチメントは、特定のプロトコル又はステップに応じて変化しうる。
【0182】
ステップ1510において、方法は、アーム位置632、634、636及び把持位置143、145、147が適切に構成されているか否か、及び、アタッチメント628が取り付けられているか否かを判断する。ステップ1510は、(他の種類のプロンプトの中でも)触覚フィードバック、アプリケーション・インターフェイス、又は、タッチスクリーンによる使用者へのプロンプトを伴い得、そのプロンプトでは、適切なアーム位置、把持部、及び、アタッチメントの準備が整うと、使用者は進行するように要求される。他の実施形態では、装置400は、アーム位置及び把持部が適切であること、及び、自動的に進行する前にアタッチメントが取り付けられていることを感知することができる。一実施形態において、ステップ1510は、アーム位置、把持部、及び、アタッチメントの準備が整うまで繰り返される。
【0183】
図46Bは、プロトコルの例示的なステップ1を示すフローチャートであり、図46Aがオフのままである方法1500を継続する。
【0184】
ステップ1512では、プロトコルのステップ1が開始される。ステップ1は、例えば、図44及び図45に示されるステップ1である。
【0185】
ステップ1514において、方法1500は、装置400が作動させられる、特定の期間(Ti)、アタッチメントの速度、アタッチメントの振幅、アタッチメントの力、及び、アタッチメントの温度を適用する。一実施形態によると、装置400のこれらの出力の内の1つ以上が適用される。これらの出力は、ルーチンコントローラ630によって適用されうる。当業者であれば、装置400の使用者の身体部位への実施は、これらの出力の一部を適用する必要がないことを理解するであろう。例えば、期間、速度、振幅、及び温度は、必ずしも身体部位に圧力を加える使用者に依存しているとは限らない。一方、アタッチメント628によって加えられる力は、対象の力(又は対象の力の範囲)に達するために、使用者が身体部位に圧力を加えることが必要となる場合がある。さらに、温度は、アタッチメント628が身体部位に適用されるか否か、及び、それが適用される身体部位に適用されるか否かに応じて変化しうる。したがって、アタッチメント628の適用中に、プロトコルによって予め定められた所望の温度に到達するために、温度を調節する必要である場合がある。別の実施形態では、温度は、使用者によって調節されうる。
【0186】
期間T1の後、使用者は、アタッチメント628、アーム位置632、634、636、及び/又は、把持位置143、145、147を変更するように促されうる。これらの出力は、プロトコルのステップ2の開始前に実装する必要がある場合がある。図45に表されたシンスプリントプロトコルでは、アタッチメント628、アーム位置632、634、636、及び、把持位置143、145、147は、同じままである。ステップ1516では、期間T1の後、使用者は、アーム位置を特定のアーム位置632、634、636に設定するように促される。使用者は、装置400を自身の身体又は別の人の身体に用いている人としうる。
【0187】
ステップ1518において、使用者は、装置400上の特定の把持部143、145、147を使用するように促される。本明細書に記載されるように、把持部は、特定のプロトコル又はステップに応じて変化しうる。
【0188】
ステップ1520において、使用者は、特定のアタッチメント628を装置400に取り付けるように促される。本明細書に記載されるように、アタッチメント628は、特定のプロトコル又はステップに応じて変化しうる。
【0189】
ステップ1522において、方法は、アーム位置632、634、636及び把持位置143、145、147が適切に構成されているか否か、及び。アタッチメント628が取り付けられているか否かを判断する。このステップと他の全ての同様のステップは選択的である。ステップ1510は、(他の種類のプロンプトの中でも)触覚フィードバック、アプリケーション・インターフェイス、又は、タッチスクリーンによる使用者へのプロンプトを伴い得、このプロンプトでは、使用者は、ルーチン内の次のステップに移動するように促され、かつ/又は、適切なアーム位置、把持部、及びアタッチメントの準備が整ったときに進行するよう要求される。他の実施形態では、装置400は、アーム位置及び把持部が適切であること、及び、自動的に進行する前にアタッチメントが取り付けられていることを感知することができる。実施形態において、ステップ1522は、アーム位置、把持部、及びアタッチメントが準備されるまで繰り返される。
【0190】
図46Cは、プロトコルの例示的なステップ2を示すフローチャートであり、図46Bがオフになった方法1500を継続する。
【0191】
ステップ1524では、プロトコルのステップ2が開始される。ステップ2は、例えば、図44及び45に示されるステップ2である。
【0192】
ステップ1526において、方法1500は、装置400が作動させられる、特定の期間(T2)、アタッチメントの速度、アタッチメントの振幅、アタッチメントの力、及びアタッチメントの温度を適用する。一実施形態によると、装置400のこれらの出力の内の1つ以上が適用される。これらの出力は、ルーチンコントローラ630によって適用されうる。当業者であれば、装置400の使用者の身体部位への実施は、これらの出力の一部を適用する必要がないことを理解するであろう。例えば、期間、速度、振幅、及び、温度は、必ずしも身体部位に圧力を加える使用者に依存しているとは限らない。一方、アタッチメント628によって加えられる力は、目標力に到達するために、使用者が身体部位に圧力を加えることが必要となる場合がある。さらに、温度は、アタッチメント628が身体部位に適用されるか否か、及び、それが適用される身体部位に適用されるか否かに応じて変化しうる。したがって、アタッチメント628の適用中に、プロトコルによって予め定められた所望の温度に到達するために、温度を調節する必要がある場合がある。別の実施形態では、温度は、使用者によって調節されうる。
【0193】
期間T2の後、使用者は、アタッチメント628、アーム位置632、634、636、及び/又は、把持位置143、145、147を変更するように促されうる。これらの出力は、プロトコルのステップ3の開始前に実装する必要がある場合がある。図45に表されたシンスプリントプロトコルでは、アタッチメント628とアーム位置632、634、636は同じままであるが、把持部143、145、147は基本把持部に調節されている。ステップ1528において、期間T2の後、使用者は、アーム位置を特定のアーム位置632、634、636に設定するように促される。使用者は、装置400を自身の身体又は別の人の身体に用いている人としうる。
【0194】
したがって、ステップ1528~ステップ1534では、ステップ1516~ステップ1522と実質的に同じステップが実行される。ステップ1534の後、ステップ3~ステップ4が、ステップ1~ステップ2と実質的に同じ方法で開始される。例えば、ステップ3及び4は、図44に表されたプロトコル1又は図45に表されたシンスプリントプロトコルのステップ3及び4としうる。さらに、ステップ1534は、把持部、アーム位置又はアタッチメントのいずれも、装置によって感知されない装置では省略され得る。この実施形態では、与えられたプロトコルは、単にステップ1からステップ2に移行し、使用者に変化を促す(しかし、使用者が実際に変化を行ったか否かにかかわらず)。
【0195】
図46Cの代替例として、図46Dは、プロトコルの代替ステップ2を表すフローチャートである。代替ステップ2では、力計調節が実装される。
【0196】
ステップ1536~ステップ1538は、以上のステップ2におけるステップ1524~ステップ1526と実質的に同じように実施される。
【0197】
ステップ1540では、アタッチメント628によって加えられる力が監視される。図46Dに示される実施形態では、方法1500は、力計400を利用して、使用者によって実際に加えられている力を監視する。
【0198】
ステップ1542で、力が使用者に表示される。一実施形態では、この力は、グラフィカル・ユーザ・インターフェイスなどのアプリケーション・インターフェイス1584上に表示される。他の実施形態では、力を表示するために、アプリケーション・インターフェイス1584、タッチスクリーン1582、OLEDスクリーン711などで個々が使用又は併用されうる。
【0199】
ステップ1546では、使用者は、T2の間、特定のプロトコルに従って、身体部位に加えられている力を増減するように促される。図48は、力の表示の例示的実施形態による、タッチスクリーン1582を示す図である。力ディスプレイ1590は、ステップ1546の例示的実施形態を示す。力ディスプレイ1590は、プロトコルの「右側二頭筋」ステップの経過にわたる一連の力測定を示す。力ディスプレイプロンプト1592は、アタッチメント628によって加えられた力がプロトコルによって予め定められた目標力に一致するか又は対応する場合に、「完全な圧力:うまくいった」などのメッセージを使用者に表示するために使用される。この実施形態では、力ディスプレイプロンプト1592は、アタッチメント628によって加えられる測定された力が、プロトコルによって予め定められた目標力よりも低い場合、「圧力を増して」などと語りうる。その結果、アタッチメント628によって加えられる測定された力が、プロトコルによって予め定められた目標力よりも高い場合、力ディスプレイプロンプト1592は、「圧力を下げて」などと語りうる。次いで、使用者は、測定された力が目標力と同等又は実質的に同等であるように、力ディスプレイプロンプト1592に従って、使用者が身体部位に作用している圧力を増すか又は下げるように調節することができる。
【0200】
期間T2の後、使用者は、アタッチメント628、アーム位置632、634、636、及び/又は把持位置143、145、147を変更するように促されうる。これらの出力は、プロトコルのステップ3の開始前に実装する必要がある場合がある。図45に表されたシンスプリントプロトコルでは、アタッチメント628とアーム位置632、634、636は同じままであるが、把持部143、145、147は基本把持部に調節されている。ステップ1528において、期間T2の後、使用者は、アーム位置を特定のアーム位置632、634、636に設定するように促される。使用者は、装置400を自身の身体又は別の人の身体に用いている人としうる。
【0201】
したがって、ステップ1548~ステップ1552では、ステップ1516~1522と実質的に同じステップが実行される。ステップ1534の後、ステップ3~ステップ4は、ステップ1~ステップ2と実質的に同じ方法で開始される。例えば、ステップ3及び4は、図44に表されたプロトコル1又は図45に表されたシンスプリントプロトコルのステップ3及び4としうる。
【0202】
図47は、アプリケーション・インターフェイス1584の例示的な実施形態による図である。インターフェイス1584の上部には、プロトコルフィールド1556が使用者に表示される。この実施形態では、プロトコルフィールド1556は、「テキストネック」である。プロトコル名称1556は、プロトコルの全期間も示す。
【0203】
インターフェイス1584の次の部分は、使用者に表示されるプロトコルのステップフィールド1558~1568を示す。この実施形態では、ステップフィールドは、ステップの名称と期間を識別する。例えば、ステップフィールド1558は、(治療が提供される予定である)「右側二頭筋」と題され、作動期間は「0時間30分」である。
【0204】
インターフェイス1584は、また、現在のステップの名称1570を識別する現在のステップフィールド1570と、把持部名称ディスプレイ1572と、アタッチメント名称ディスプレイ1574とを有する。
【0205】
また、インターフェイス1584は、時間ディスプレイ1576及び残り時間ディスプレイ1578を有し、そのステップの間にどれだけの時間が発生したか、及び、そのステップの残り時間を使用者に示す。最後に、インターフェイス1584は、再生、後方にスキップ、及び、ステップ毎に前方にスキップするための制御フィールド1580を有する。
【0206】
上述のように、図47は、携帯機器上のタッチスクリーン1582を示す。タッチスクリーン1582は、開始点1586「A」及び終了点1588「B」(それによって、治療経路を規定する)を表示する図を表示し、アタッチメント628を特定の身体部位に当てるべき場所を使用者を示す。図47では、ディスプレイは、現在のステップの間に、右側二頭筋の下側部分から右側二頭筋の上側部分にアタッチメントを(治療経路に沿って)移動させるように使用者に指示する。いくつかの実施形態では、単一のステップの間、使用者は、同じ身体部位/筋肉上、又は、異なる身体部位/筋肉上の2つ以上の治療経路(又は、第1治療経路及び第2治療経路)をグラフィカル・ユーザ・インターフェイス上で促されるか又は示されうる。例えば、右側二頭筋のステップの間、使用者は、まず、図47に示される経路に沿って装置を移動させるように促されうるが、同じ30秒のステップの間に、図47に示される経路に平行である経路を促され又は示されうる。
【0207】
図49図53は、上述の装置400と同様の装置457を示す。しかし、モータ402は、図49に示されるように、異なる向きである(モータシャフト軸線A4は装置400内でモータシャフト軸線に対して直角に延びる)。本明細書で説明する又は異なる図面で示される全ての実施形態は、交換可能であり、1つの実施形態における構成要素又は発明的概念は、他の実施形態における構成要素又は発明的概念と置き換えることができることができることが理解されよう。全ての実施形態における全ての部品は選択的であり、他の実施形態の部品と交換可能又は他の実施形態の部品と共に使用可能である。図50に示されるように、モータ取付部401は、取付壁427と、取付壁427から延びている、第1及び第2取付フランジ429と、取付壁427の中に形成されるシャフト開口430とを有している。ボス部材432は、その中に形成されているねじ式開口433を有する。ボス部材432は、筒状の減衰脚部461を受け入れ、その外側に環状スロット425が形成され、ねじ式締結具46がねじ式開口433に受け入れられる。図51図53に示すように、モータ取付部401は、ハウジング101の両方のハウジング半分部103に取り付けられる。本質的に内方に延びるリングである取付部材48は、筒状の減衰部材461の環状スロット425内に受け入れられる。換言すれば、筒状の減衰部材461は、取付部材48の開口435内に受け入れられ、取付部材48のリング部434は、環状スロット425内に受け入れられる。ねじ式締結具46は、筒状の減衰部材461の中央開口(及び取付部材48の開口)を通って延び、ボス部材432のねじ式開口433に螺着される。これにより、モータ取付部401をハウジング半分部103及びハウジング101に固定する。筒状の減衰部材は、ゴム等で作られ、振動を低減させるのに役立つ。
【0208】
さらに、モータ取付部401は、モータシャフトA4(回転軸線)が使用中の装置457の向きに対して前方及び後方に延びるように、モータ402を取り付ける。この方向は、長手方向にも考慮される。モータシャフト軸線A4(又は、モータシャフト軸線によって画定される平面)は、ハウジング101を二分する。
【0209】
図54図56は、衝撃マッサージ装置436が、装置のトップハンドル又は第1ハンドル部143上に位置する心拍数センサ437を有する、別の実施形態を示す。いかなる種類の心拍数センサも、本発明の範囲内である。心拍数センサ437は、赤外線を用いて心拍数を測定及び記録し、必要に応じて、心拍数の変動を測定及び記録することもできる、心拍数センサである。例示的な使用において、心拍数は、光電式容積脈波記録法又はPPGと呼ばれるプロセスを用いて測定される。これは、通常緑色に見える特定の波長の光を、装置が皮膚に接触する下側又は上側(例えば、第1ハンドル部の上部)のパルスオキシメータセンサから照射することを伴う。光が組織を照らすと、パルスオキシメータは光吸収の変化を測定し、装置は次にこのデータを用いて心拍数測定値を生成する。心拍数センサ437に関連する電子機器は、ハウジング101に含まれており、別個であっても、主印刷回路基板上にあってもよい。スクリーン409は、心拍数データを表示する。図53に示されるように、心拍数モニタ開口438がハウジング内に形成され、心拍数センサ437は、心拍数モニタ開口438の中に取り付けられる。
【0210】
図55は、利用可能であり、第1及び第2パルスセンサ又は接点440を有する、別の種類の心拍数モニタ又はセンサ439を示す。第1パルスセンサは、使用中の使用者の掌に接触するように配置され、第2パルスセンサは、使用中の使用者の指に接触するように配置される。また、第1ハンドル部143は、使用者が自身の人差し指を配置すべき場所を知るように、接点が位置する窪みを有しうる。これら心拍数センサのいずれも、第2ハンドル部及び第3ハンドル部上、又は、3つのハンドル部全て上に配置することができることが理解されよう。
【0211】
図56及び図56Aは、熱センサ462を有する装置457を示す。いかなる種類の熱センサも、本発明の範囲内である。図54の実施形態では、熱センサ462は、使用者が使用者の筋肉又は他の身体部位の温度を測定することを可能にする、(第3ハンドル部147上の図56に非限定的な位置で示される)装置のハウジング101に設置された赤外線温度計モジュールである。図56Aは、スクリーン409上の温度読出値を示す。熱センサ462は、好ましくは、PCBとデータPCBと及び/又は電気通信している。また、温度データをアプリに通信することもできる。赤外線温度計では、赤外線は測定すべき又は治療すべき又は治療されている身体部位に焦点を合わせるか、赤外線温度計モジュールは表面から来るエネルギ又は放射線を測定する。次いで、この検出器は、発生した電気量を、特定の筋肉、身体部位等の温度読取値に変換する。赤外線光線(図56参照)は、ハウジング101の第3ハンドル部147の開口を通して放射され、モジュールはハウジング内に取り付けられる。
【0212】
好ましい実施形態では、温度読み取り機能は、本明細書に記載される治療ルーチン又はプロトコルと一体化され、その一部である。例えば、予め定めた期間にわたって実行又は延びる、ルーチン又はルーチン内のステップの代わりに、ルーチン又はステップ(即ち、特定の筋肉又は身体部位が治療又は標的化される時間の量)は、筋肉又は身体部位(一般的に本明細書では身体部位と呼ぶ)が予め定めた温度に達するまで延びることができる。従って、予め定めた温度に達することは、本明細書に記載されるルーチンのいずれかのための予め定めた期間に代用され得る。例えば、図46Cのステップ1526は、特定の温度に達するまで、装置400が作動させられることを適用する方法1500によって、代用され得る。これを用いて、エクササイズ前に身体部位が適切にウォームアップされていることを確認できる。したがって、使用時には、温度は、開始温度から予め定めた仕上げ温度まで上昇し、ルーチンは、次のステップに進む又は終了することができる。また、ルーチンの各部分であるいくつかの「温度ステップ」が存在し得る。例えば、第1ステップでは、筋肉は開始温度から進み、第2温度となりうる。次のステップは、第2温度からより高い第3温度までの治療及び温度読み取りを行うことができる。また、ルーチン内の開始温度と終了温度との間の温度範囲は、使用者毎に異なりうる。さらに、仕上げ温度又は予め定めた温度に達したときに使用者に知らせるように触覚フィードバック又は他の通知又は指示を提供することができ、使用者は、ルーチンの次のステップに移行することができる。
【0213】
図54に示されるように、好ましい実施形態では、装置400は、タッチスクリーンであってもなくてもよい、スクリーン409と、装置を操作するためのボタンとを有する。図54に示される実施形態では、装置は、また、装置をオン及びオフにするための中央ボタン403と、(例えば、本明細書で説明するプリセット治療のために)左右及び(例えば、速度又は振動数を制御するために)上下にスクロールする能力を提供するリング/ロッカーボタン447とを有する。
【0214】
図55に示すように、好ましい実施形態では、アームカバー449は、使用者の指がその中に引っかかるのを防止する丸みを帯びた縁部又は面を有し、雄コネクタ110の上側部分は、それぞれ、丸みを帯びた縁部を有する。図49に示すように、好ましい実施形態では、雄コネクタ110は、各ボールの上方で雌開口内のスロットと嵌合する位置合わせ用タブ497を有する。これらのタブ497は、治療構造体との適切な位置合わせを助ける。
【0215】
図49に示されるように、好ましい実施形態では、装置は、電池又は装置を何かに差し込むことなく電池を充電する能力を提供する、無線充電アセンブリ451を有する。
【0216】
別の好ましい実施形態では、本明細書で教示する装置のいずれかは、往復運動シャフトの端部上のアタッチメント(マッサージ要素、治療構造体、Ampbit)を加熱又は温度変更するための機構を有しうる。アタッチメントは、筋肉に加熱するために提供される電気抵抗要素をその中に有しうる。好ましい実施形態では、電気抵抗要素は、中空シャフトを介してPCBに接続されている。雄コネクタ上の外方に付勢された2つの金属ばねボールは、アタッチメントへの電気コネクタとして作用する。
【0217】
図57図60は、加熱マッサージアタッチメント又は加熱マッサージ部材を有する、衝撃マッサージ装置の実施形態を示す。図57に示される実施形態では、雄型アタッチメント部材110は、その中に加熱パッド又は加熱要素502を有する。加熱要素502は、電気配線506などを介して装置のPCB504に電気的に接続されていることが好ましい。任意のタイプの加熱が、本発明の範囲内である。好ましい実施形態では、加熱要素は、雄コネクタ110の端部に位置する電気抵抗部材である。この実施形態では、ワイヤにより、電気抵抗部材をPCB及び電池に接続する。配線506は、中空シャフト又は他の導管を通って延びることができ、ハウジングを通ってシャフトを下って雄コネクタ110内に導かれる。加熱要素502は、雄コネクタ110の内部に位置することができ、又は、図57に示されるように、外面の一部としうる。装置上に(シャフトの端部において)雌コネクタを有する実施形態において、加熱要素は、雌コネクタ内に位置することができる。使用時に、加熱された雄型アタッチメント部材はマッサージ部材に熱を伝達し、マッサージ部材の外面を加熱し、次いで、マッサージ部材を使用者の身体部位に当てることができる。PCBは、温度を制御するためのコントローラを有しうる。必要に応じて使用者が異なる温度を利用できるように、複数の温度設定(例えば、2個~10個の設定)を設けることができる。より冷たい温度も提供することができる。アタッチメント部材及びマッサージ部材は、熱の良好な導体である材料で作ることができるか又は部分的に作ることができる。
【0218】
図58図60は、加熱又は温度制御マッサージ部材508を備えた別の好ましい実施形態を示す。図57の実施形態に関連する全ての開示は、この実施形態について繰り返される。この実施形態では、雌型アタッチメント部材又は雄型アタッチメント部材110は、マッサージ部材508を加熱又は冷却するための電力を供給するために、マッサージ部材内の相補的な雄型アタッチメント部材又は雌型アタッチメント部材に電気的に接続されている。図58は、PCB504から雄型アタッチメント部材110へ電力が流れる装置を示す。図59に示すように、雄型アタッチメント部材110は、図60に示すように、マッサージ部材508内の雌型アタッチメント部材内の対向する正及び負の電気接点512と嵌合する正及び負の電気接点510を有する。図59は、雌型アタッチメント部材の窪み内で受け入れられる金属ボール514を備えた雄型アタッチメント部材を示す。金属ボール514は電気接点510とすることができ、電気接点512は、雌型アタッチメント部材の窪み内に配置することができる。加熱要素502は、マッサージ部材508の内部に位置しうるし、又は、外面の一部としうる。
【0219】
使用時には、マッサージ部材508が装置及び雄型アタッチメント部材110に固定されていると、電気的接続がなされる。加熱又は冷却がオンになると、マッサージ部材508内の加熱要素502が加熱され、次いで、加熱要素を使用者の身体部位に当てることができる。加熱要素又は電気抵抗部材(例えば、加熱パッド)は、マッサージ部材(例えば、ボール、円錐など)中又は上に配置することができ、雄コネクタとマッサージ部材の間の金属接続は、電池に電気的に接続するために使用される。
【0220】
図61及び図62に示すように、好ましい実施形態では、アプリは、携帯機器上でアプリを有する使用者の携帯機器が、例えば、バーコード又はQRコード(登録商標)などの識別子を走査することを可能にし、上述したルーチンなどの特定の情報を表示するようアプリに促す、近距離無線通信(「NFC」)機能、又は、他の機能を有する。図61は、一方の手に衝撃マッサージ装置400を備えかつ他方の手にアプリを作動せた携帯電話機を備えた使用者を示す。使用者はベンチプレスマシン514上に座っており、このベンチプレスマシン514は、プラカード、標識、タブ、又は、NFC機能又はコードをそれ上に有する他の走査可能な部材516を有する。図62は、QRコード(登録商標)518をそれ上に有する走査可能部材516を示す。使用時には、ベンチプレスマシン514に関連付けられた走査可能部材516上でQRコード(登録商標)518を走査した後、アプリは、そのベンチプレスマシン514に関連付けられた回復又はウォームアップルーチンを表示する。図62に示されるように、ルーチンは、胸部回復ルーチンである。
【0221】
使用中、コード又は識別子がジム用具上のNFCタグ(又はQRコード(登録商標)であって、アプリがそのジム用具と共に走査可能な装置を使用するためにカスタマイズされた、指示、コンテンツ又はレッスンを表示する場合、使用者は、自身の携帯機器をタップ又は走査可能な装置の近くに配置することができる。例えば、トレッドミル上では、使用者がQRコード(登録商標)又はNFCタグを走査し、アプリは、使用者がトレッドミルを使用しようとしていることを認識する。そして、アプリは、トレッドミルと組み合わせて装置を使用する方法の説明を提供することができ、トレッドミルを使用するための予めプログラムされたルーチンを開始することができる。例えば、使用者に左側の大腿四頭筋から始めるように指示できる。次いで、予め定めた時間(例えば、15秒)の後、装置、又は、アプリソフトウェアをそれ上に有する携帯機器は、振動するか、又は、他の触覚フィードバックを提供する。その後、使用者は左側の大腿四頭筋に切り替わり、予め定めた時間が経過すると、装置は再び振動する。その後、使用者はトレッドミルの使用を開始できる。任意のルーチンは、本発明の範囲内である。一実施形態によると、装置及び/又はアプリ(即ち、アプリを収容する携帯機器)は、また、ジム用具(例えば、トレッドミル)と(Bluetooth(登録商標)等を介して)通信することができる。本明細書では、全てのマシン、数個のエクササイズ装置又はジム用具を「エクササイズ装置」と呼ぶ。
【0222】
本明細書中の方法(複数可)の動作が特定の順序で示されかつ説明されているが、各方法の動作の順序は、特定の動作が逆順序で実行され得るように、又は、特定の動作が少なくとも部分的に他の動作と同時に実行され得るように、変更され得る。別の実施形態では、別個の動作の命令(指示)又は副動作が、間欠的に及び/又は交互に実施されうる。
【0223】
明細書及び特許請求の範囲全体を通して、文脈が明らかに必要でない限り、「備える(comprise)」、「備えている(comprising)」等の語は、排他的又は徹底的な意味とは対照的な、包括的な意味、すなわち、「含むが、これに限定されない(including, but not limited to)」という意味で解釈されるものとする。即ち、本明細書で使用されているように、「接続されている(connected)」、「連結されている(coupled)」、又は、これらの変形例は、2つ以上の要素の間の直接的又は間接的な接続又は結合のいずれかを意味する。これらの要素の間の接続の結合は、物理的、論理的又はこれらの組み合わせとすることができる。さらに、本出願で使用される場合の、「ここで(herein)」、「以下に(above)」、「以下に(below)」等の語、及び、類似語は、本出願の全体として参照するのであって、いかなる特定の部分を参照しているものではない。文脈が許すところでは、単一又は複数の数字を使用する好ましい実施態様の上述の詳細な説明における語は、それぞれ複数又は単一の数字を含みうる。また、2つ以上の項目のリストへ参照する「又は」という語は、リスト内の2つ以上の項目のいずれか、リスト内の2つ以上の項目の全て、2つ以上のリスト内の項目の任意の組み合わせ、という解釈の全てを網羅する。
【0224】
実施形態は、本明細書において、態様、特徴、構成要素又はステップのいずれかを省略することができ、かつ/又は、選択肢である場合を想定している。さらに、適切であれば、本発明の1つの態様に関連して本明細書で説明するこれらの選択的な態様、特徴、構成要素又はステップのいずれかを本発明の別の態様に適用することができる。
【0225】
本開示の実施形態の上述の詳細な説明は、徹底的であるように、又は、教示を上述した正確な形態に限定するように意図されていない。本開示の特定の実施及び実施例は、例示を目的として上述されているが、関連技術に精通する者が認識するように、本開示の範囲内で種々の均等な修正が可能である。例えば、いくつかのプロセス又はブロックが所与の順序で提示される場合、代替実施形態は、いくつかのステップを有するルーチンを実行するか、又は、いくつかのブロックを有するシステムを異なる順序で採用してもよく、いくつかのプロセス又はブロックは、削除、移動、追加、細分化、結合、及び/又は変更されて、代替又はサブコンビネーションを提供しうる。これらのプロセス又はブロックの各々は、種々の異なる方法で実施することができる。また、いくつかのプロセス又はブロックは、直列に実行されるように示されている時間にある間、これらのプロセス又はブロックは、代わりに、並列に実行されてもよく、又は、異なる時間に実行されうる。本明細書に記載される任意の特定の数は、単なる例であり、代替実施例は、異なる値又は範囲を採用しうる。
【0226】
本開示の実施形態の上述の詳細な説明は、徹底的であるように、又は、教示を上述した正確な形態に限定するように意図されていない。本開示の特定の実施及び実施例は、例示を目的として上述されているが、関連技術に精通する者が認識するように、本開示の範囲内で種々の均等な修正が可能である。さらに、本明細書に記載される任意の特定の数は、単なる例であり、代替実施例は、異なる値、寸法又は範囲を採用しうる。本明細書に記載される任意の寸法は、単に例示的なものであり、寸法又は説明のいずれも本発明を限定するものではないことが理解されるであろう。
【0227】
本明細書に提供される開示の教示は、必ずしも上述のシステムではなく、他のシステムに適用することができる。上述した様々な実施形態の要素及び作用を組み合わせて、さらなる実施形態を提供することができる。
【0228】
添付の出願書類に記載することができるものを含め、上述した特許及び出願は、その全体を参照することによって本明細書に組み込まれる。本開示の態様は、必要に応じて、本開示のさらに別の実施形態を提供するために、上述した様々な参考文献のシステム、機能、及び概念を採用するように修正することができる。
【0229】
これら及び他の変更は、好ましい実施形態の上述の詳細な説明に照らして本開示に対して行うことができる。上述の説明は、本開示の特定の実施形態を記載し、意図される最良の態様を記載するが、上述の詳細がどのような形で本明細書に表されても、本教示は、多くの方法で実施することができる。システムの詳細は、その実施内容においてかなり異なるが、本明細書に開示されている主題によって包含されている。上述したように、本開示の特定の特性又は態様を記述する際に使用される特定の用語は、その用語が関連する本開示の任意の特定の特徴、特性又は態様に限定されるように、本明細書において用語が再定義されていることを意味するために取られるべきではない。一般に、以下の請求の範囲で使用される用語は、好ましい実施の形態のセクションの上述の詳細な説明がそのような用語を明示的に規定していない限り、本開示を明細書に開示される特定の実施の形態に限定するものと解釈すべきではない。従って、本開示の実際の範囲は、開示された実施形態だけでなく、請求項の下で本開示を実践又は実施する全ての均等な方法を包含する。
【0230】
本開示の特定の態様は、特定の請求項の形態で以下に提示されるが、本願の発明者らは、任意の数の請求項の形態における本開示の様々な態様を意図している。例えば、本開示の1つの態様のみが米国特許法第112条第6項に基づいてミーンズ・プラス・ファンクションクレームとして記載されているが、他の態様も同様に、ミーンズ・プラス・ファンクションクレームとして、又はコンピュータ可読媒体に具現化されるような他の形態で具現化することができる。(米国特許法第112条第6項に基づいて扱われることが意図された任意のクレームは、「~のための手段(means for)」で始まる。)従って、本願の出願人は、本開示の他の態様についての追加の請求項で権利化するために、出願後にさらなる請求項を追加する権利を持つ。
【0231】
したがって、本発明の例示的な実施形態を示して説明したが、本明細書で使用する全ての用語は、限定するのではなく記述的であり、多くの変更、修正、置換は、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、当業者によってなされうることを理解すべきである。
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【国際調査報告】