(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-15
(54)【発明の名称】印刷回路基板
(51)【国際特許分類】
H05K 1/02 20060101AFI20221108BHJP
H05K 1/03 20060101ALI20221108BHJP
H05K 3/46 20060101ALI20221108BHJP
【FI】
H05K1/02 F
H05K1/03 610R
H05K3/46 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022515778
(86)(22)【出願日】2020-09-09
(85)【翻訳文提出日】2022-04-22
(86)【国際出願番号】 KR2020012137
(87)【国際公開番号】W WO2021049859
(87)【国際公開日】2021-03-18
(31)【優先権主張番号】10-2019-0112233
(32)【優先日】2019-09-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】ヤン ウィ ヨル
(72)【発明者】
【氏名】ナ ソ ウン
(72)【発明者】
【氏名】ユ ト ヒョク
【テーマコード(参考)】
5E316
5E338
【Fターム(参考)】
5E316AA32
5E316BB02
5E316CC08
5E316CC16
5E316CC32
5E316CC33
5E316CC38
5E316CC39
5E316DD32
5E316DD33
5E316FF24
5E316HH25
5E316HH26
5E338AA02
5E338AA03
5E338AA12
5E338AA16
5E338BB19
5E338BB63
5E338CC01
5E338CD19
5E338EE23
5E338EE27
(57)【要約】
実施例に係る印刷回路基板は、第1絶縁層と、前記第1絶縁層の下面または内部に配置された第1回路パターンと、前記第1絶縁層の上面に配置された第2回路パターンと、前記第1絶縁層の前記上面に配置され、前記第2回路パターンの周囲を囲む第2絶縁層と、前記第2絶縁層の上面に配置される保護層と、を含み、前記第2絶縁層は、上面に少なくとも1つの凹部が形成され、前記保護層は、前記第2絶縁層の上面に形成された前記凹部内に配置される。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1絶縁層と、
前記第1絶縁層の下面または内部に配置された第1回路パターンと、
前記第1絶縁層の上面に配置された第2回路パターンと、前記第1絶縁層の前記上面に配置され、前記第2回路パターンの周囲を囲む第2絶縁層と、
前記第2絶縁層の上面に配置される保護層と、を含み、
前記第2絶縁層は、
上面に少なくとも1つの凹部が形成され、
前記保護層は、
前記第2絶縁層の上面に形成された前記凹部内に配置される、印刷回路基板。
【請求項2】
前記第2絶縁層は、無機フィラーを含み、
請求項1に記載の前記凹部は、前記第2絶縁層の上面上に露出した無機フィラーの除去領域である、印刷回路基板。
【請求項3】
前記第2回路パターンは、最外郭に配置された回路パターンであり、
前記第2回路パターンおよび前記第2絶縁層は、
前記第1絶縁層の前記上面上に突出して配置され、
前記第2回路パターンの高さは、
前記第2絶縁層の高さとは異なる、請求項1に記載の印刷回路基板。
【請求項4】
前記第2回路パターンの下面は、
前記第2絶縁層の下面と同一の平面上に位置する、請求項3に記載の印刷回路基板。
【請求項5】
前記第2回路パターンの上面は、
前記第2絶縁層の上面よりも高く位置する、請求項4に記載の印刷回路基板。
【請求項6】
前記第2絶縁層の高さは、
前記第2回路パターンの高さの20%~99%の範囲内に含まれる、請求項5に記載の印刷回路基板。
【請求項7】
前記第2回路パターンは、
前記第1絶縁層の前記上面上に配置され、側面が前記第2絶縁層と接触する第1部分と、
前記第1部分上に配置され、前記第2絶縁層の上面上に突出する第2部分とを含み、
前記第2部分は、請求項3に記載の
上部幅が下部幅よりも小さい部分を有する、印刷回路基板。
【請求項8】
前記保護層の下面は、
前記第2回路パターンの上面および下面の間に位置し、
前記保護層の上面は、
前記第2回路パターンの上面上に位置する、請求項1に記載の印刷回路基板。
【請求項9】
第1絶縁層と、
前記第1絶縁層の内部または下面に配置された第1回路パターンと、
前記第1絶縁層の上面に配置された第2回路パターンと、
前記第1絶縁層の前記上面に配置され、前記第2回路パターンの周囲を囲み、上面に少なくとも1つの凹部が形成された第2絶縁層と、を含み、
前記第2の回路パターンは、最外郭に配置された回路パターンであり、
前記第2絶縁層は、レジンおよび前記レジン内に配置された無機フィラーを含み、
前記凹部は、
前記第2絶縁層の上面を通じて露出した無機フィラーが除去された領域である、印刷回路基板。
【請求項10】
前記第2回路パターンおよび前記第2絶縁層は、
前記第1絶縁層の前記上面上に突出して配置され、
前記第2回路パターンの高さは、
前記第2絶縁層の高さよりも高い、請求項9に記載の印刷回路基板。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施例は、印刷回路基板に関し、特に最外層に配置される回路パターンを支持する支持絶縁層が配置された印刷回路基板およびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電子部品の小型化、軽量化、集積化が加速し、回路の線幅が微細化している。特に、半導体チップの設計ルールがナノメートルスケールで集積化するにつれて、半導体チップを実装するパッケージ基板または印刷回路基板の回路線幅が数マイクロメートル以下に微細化している。
【0003】
印刷回路基板の回路集積度を高めるために、すなわち回路線幅を微細化するために多様な工法が提案されている。銅メッキ後にパターンを形成するためにエッチングするステップにおける回路線幅の損失を防止するために、エスエーピー(SAP;Semi-Additive Process)工法とアンセプ(MSAP;Modified Semi-Additive Process)などが提案された。
【0004】
以後、より微細な回路パターンを実現するために銅箔を絶縁層の内に埋め込む埋め込みトレース(Embedded Trace Substrate;以下「ETS」という)工法が当業界で使用されている。ETS工法は、銅箔回路を絶縁層表面に形成する代わりに、絶縁層の内に埋め込み形式で製造するため、エッチングによる回路損失がないので、回路ピッチを微細化するのに有利である。
【0005】
一方、最近の無線データトラフィック需要を満たすために、改善された5G(第5世代)通信システムまたはプレ5G(pre-5G)通信システムを開発するための努力がなされている。ここで、5G通信システムは、高いデータ伝送率を達成するために超高周波(mmWave)帯域(sub6ギガ(6GHz)、28ギガ(28GHz)、38ギガ(38GHz)またはそれ以上の周波数)を使用する。
【0006】
そして、超高周波帯域における電波の経路損失緩和および電波の伝達距離を増加させるために、5G通信システムにおいて、ビームフォーミング(beamforming)、巨大配列多入出力(massive MIMO)、アレイアンテナ(array antenna)等の集約化技術が開発されている。このような周波数帯域で波長の何百個の活性アンテナからなり得ることを考慮すると、アンテナシステムが相対的に大きくなる。
【0007】
このようなアンテナおよびAPモジュールは、印刷回路基板にパターンニングされたり実装されるため、印刷回路基板の低損失が極めて重要である。これは、活性アンテナシステムをなす複数の基板、すなわちアンテナ基板、アンテナ給電基板、送受信機(transceiver)基板、そして基底帯域(baseband)基板が一つの小型装置(one compact unit)として集積されなければならないことを意味する。
【0008】
そして、上記のような5G通信システムに適用される印刷回路基板は、軽薄短小化トレンドで製造され、これにより回路パターンが次第に微細化していく。
【0009】
しかし、従来の微細回路パターンを含む印刷回路基板は、最外郭に配置された回路パターンが絶縁層上部に突出する構造を有し、これにより前記最外郭の回路パターンが容易に崩れるという問題点を有する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
実施例においては、新しい構造の印刷回路基板およびその製造方法を提供する。
【0011】
また、実施例においては、最外郭に配置された回路パターンを支持することができる支持絶縁層が配置された構造を提供して、信頼性を向上させることができる印刷回路基板およびその製造方法を提供する。
【0012】
また、実施例においては、支持絶縁層の表面を介して露出するフィラーを除去して、前記フィラーによって発生する可能性のある信頼性の問題を解決することができる印刷回路基板およびその製造方法を提供する。
【0013】
提案される実施例で解決しようとする技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及していない他の技術的課題は、下記の記載から実施例が属する技術分野における通常の知識を有する者にとって明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0014】
実施例に係る印刷回路基板は、第1絶縁層と、前記第1絶縁層の下面または内部に配置された第1回路パターンと、前記第1絶縁層の上面に配置された第2回路パターンと、前記第1絶縁層の前記上面に配置され、前記第2回路パターンの周囲を囲む第2絶縁層と、前記第2絶縁層の上面に配置される保護層と、を含み、前記第2絶縁層は、上面に少なくとも1つの凹部が形成され、前記保護層は、前記第2絶縁層の上面に形成された前記凹部内に配置される。
【0015】
前記第2絶縁層は、無機フィラーを含み、前記凹部は、前記第2絶縁層の上面に露出した無機フィラーの除去領域である。
【0016】
前記第2回路パターンは、最外郭に配置された回路パターンであり、前記第2回路パターンおよび前記第2絶縁層は、前記第1絶縁層の前記上面上に突出して配置され、前記第2回路パターンの高さは、前記第2絶縁層の高さとは異なる。
【0017】
また、前記第2回路パターンの下面は、前記第2絶縁層の下面と同一の平面上に位置する。
【0018】
また、前記第2回路パターンの上面は、前記第2絶縁層の上面よりも高く位置する。
【0019】
また、前記第2絶縁層の高さは、前記第2回路パターンの高さの20%~99%の範囲内に含まれる。
【0020】
また、前記第2回路パターンは、前記第1絶縁層の上面上に配置され、側面が前記第2絶縁層と接触する第1部分と、前記第1部分上に配置され、前記第2絶縁層の上面上に突出する第2部分とを含み、前記第2部分は、上部幅が下部幅よりも小さい部分を有する。
【0021】
また、前記保護層の下面は、前記第2回路パターンの上面および下面の間に位置し、前記保護層の上面は、前記第2回路パターンの上面上に位置する。
【0022】
一方、実施例に係る印刷回路基板は、第1絶縁層と、前記第1絶縁層の内部または下面に配置された第1回路パターンと、前記第1絶縁層の上面に配置された第2回路パターンと、前記第1絶縁層の上面に配置され、前記第2回路パターンの周囲を囲み、上面に少なくとも1つの凹部が形成された第2絶縁層と、を含み、前記第2回路パターンは、最外郭に配置された回路パターンであり、前記第2絶縁層は、レジンとおよび前記レジン内に配置された無機フィラーとを含み、前記凹部は、前記第2絶縁層の上面を通って露出した無機フィラーが除去された領域である。
【0023】
また、前記第2回路パターンおよび前記第2絶縁層は、前記第1絶縁層の上面上に突出して配置され、前記第2回路パターンの高さは、前記第2絶縁層の高さよりも高い。
【0024】
また、前記第2絶縁層の高さは、前記第2回路パターンの高さの20%~99%の範囲内に含まれる。
【0025】
また、前記第2回路パターンは、前記第1絶縁層の上面上に配置され、側面が前記第2絶縁層と接触する第1部分と、前記第1部分上に配置され、前記第2絶縁層の上面上に突出する第2部分とを含み、前記第2部分は、上部幅が下部幅よりも小さい部分を有する。
【0026】
また、前記第2回路パターンは、微細パターンであり、前記第2回路パターンの幅は、6μm~15μmの範囲を有し、前記第2回路パターンの間隔は、8μm~15μmの範囲を有する。
【0027】
一方、実施例に係る印刷回路基板の製造方法は、第1絶縁層と、前記第1絶縁層の下部に埋め込まれた第1回路パターンと、前記第1絶縁層の上面に配置され、前記第1絶縁層の上面上に突出する第2回路パターンと、を含む回路基板を準備するステップと、前記第1絶縁層の上面および前記第2回路パターンの上面上に第2絶縁層を配置するステップと、前記第2回路パターンの上面が露出するように前記第2絶縁層の一部を除去するステップと、前記第2絶縁層の除去に応じて、前記第2絶縁層の表面および第2回路パターンの表面に露出した無機フィラーを除去するステップと、を含み、前記第2絶縁層は、レジンおよび前記レジン内に配置された無機フィラーを含み、前記無機フィラーを除去するステップは、前記第2絶縁層の表面に露出した無機フィラーを除去し、前記第2絶縁層の表面上に凹部を形成するステップを含む。
【0028】
また、前記第2絶縁層の一部を除去するステップは、前記第2絶縁層の高さが前記第2回路パターンの高さの20%~99%の範囲内に含まれるように行われる。
【0029】
また、前記第2回路パターンは、前記第1絶縁層の上面上に配置され、側面が前記第2絶縁層と接触する第1部分と、前記第1部分上に配置され、前記第2絶縁層の上面上に突出する第2部分とを含み、前記第2部分は、上部幅が下部幅よりも小さい部分を含む。
【0030】
また、前記第2絶縁層上に前記第2回路パターンの表面を露出する開口部を有する保護層を配置するステップを含み、前記保護層は、前記第2絶縁層に形成された凹部を満たして配置される。
【発明の効果】
【0031】
本発明に係る実施例によると、第1絶縁層の上に配置されて前記第1絶縁層の表面上に突出する第2回路パターンにおいて、前記第1絶縁上に前記第2回路パターンの側部を支持する第2絶縁層を形成する。これによると、第2回路パターンの微細化により、前記突出した第2回路パターンの崩れや擦れなどの問題を解決することができ、それによる製品信頼性を向上させることができる。
【0032】
また、本発明に係る実施例によると、前記第2絶縁層を形成するにおいて、前記第2絶縁層の上面が前記第2回路パターンの上面よりも低く位置するようにする。すなわち、実施例における第2絶縁層の高さは、前記第2回路パターンの高さよりも低い。これにより、前記第2絶縁層が前記第2回路パターンの表面に残留することによって前記第2回路パターンの表面の露出領域が減少する問題を解決することができ、これによる部品実装領域の縮小問題を解決することができる。
【0033】
また、実施例においては、第2絶縁層を形成した後、前記第2絶縁層の上面が前記第2回路パターンの上面よりも低く位置するように前記第2絶縁層をエッチングする。このとき、前記第2絶縁層には無機フィラーが存在する。そして、前記第2絶縁層のエッチングにより、最終製品における第2絶縁層の表面に無機フィラーを突出して配置され得る。これによると、前記無機フィラーの突出により、前記第2絶縁層の表面積や前記第2絶縁層の表面粗さを増加させることができ、これによって前記第2絶縁層上に配置されるソルダーレジストなどの保護層との接着力を向上させることができる。
【0034】
また、実施例においては、第2絶縁層や第2回路パターン上に残存する無機フィラーを除去し、前記無機フィラーが除去された第2絶縁層上に保護層を配置する。これによると、前記無機フィラーが第2絶縁層上に残存するにつれて複数の第2回路パターン間のショートが発生する問題を解決することができ、これによって製品の信頼性を向上させることができる。
【0035】
また、実施例における印刷回路基板は、5G通信システムに適用可能であり、これによって高周波の伝送損失を最小化して、信頼性をさらに向上させることができる。詳しく、実施例における印刷回路基板は、高周波で使用可能であり、伝搬損失を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【
図4a】比較例に係る印刷回路基板を示す図である。
【
図4b】第2絶縁層の高さに応じて発生する問題の説明のために参照される図である。
【
図4c】実施例に係る印刷回路基板を示す図である。
【
図5】実施例に係る第2回路パターンの形状変化を示す図である。
【
図6】第2絶縁層の高さに応じた問題点を説明するための図である。
【
図7a】サンドブラストによって形成された印刷回路基板の表面を示す図である。
【
図7b】プラズマによって形成された印刷回路基板の表面を示す図である。
【
図8a】
図2に示す印刷回路基板をより詳しく示す図である。
【
図8b】
図2に示す印刷回路基板をより詳しく示す図である。
【
図9】実施例に係る工程時間による無機フィラーの除去量を示す図である。
【
図10】実施例に係る時間による反応ガスの浸透深さを示す図である。
【
図11】実施例に係る工程温度による無機フィラーの除去量を示す図である。
【
図12a】無機フィラーの除去前および除去後の第2絶縁層の表面変化を示す図である。
【
図12b】無機フィラーの除去前および除去後の第2回路パターンの表面変化を示す図である。
【
図13】実施例に係る印刷回路基板の製造方法を工程順に説明する図である。
【
図14】実施例に係る印刷回路基板の製造方法を工程順に説明する図である。
【
図15】実施例に係る印刷回路基板の製造方法を工程順に説明する図である。
【
図16】実施例に係る印刷回路基板の製造方法を工程順に説明する図である。
【
図17】実施例に係る印刷回路基板の製造方法を工程順に説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、添付された図面を参照して本発明に開示された実施例を詳細に説明するが、図面符号に関係なく同一または類似の構成要素は、同じ参照番号を付与してこれについての重複する説明は省略することにする。以下の説明で使用される構成要素の接尾辞「モジュール」および「部」は、明細書作成の容易さだけが考慮されて付与されたり混用されているものであり、それ自体で、互いに区別されることを意味または役割を持つことはない。また、本明細書に開示された実施例を説明することにおいて、関連する公知技術に対する具体的な説明が本明細書に開示された実施例の要旨を曖昧にすることがあると判断される場合、その詳細な説明を省略する。また、添付された図面は、本明細書に開示された実施例を容易に理解できるようにするためのもので過ぎず、添付された図面によって本明細書に開示された技術的思想が限定されず、本発明の思想及び技術範囲に含まれるすべての変更、均等物ないし代替物を含むものと理解されるべきである。
【0038】
「第1」、「第2」などの序数を含む用語は、多様な構成要素の説明に使用されてもよいが、上記の構成要素は上記の用語によって限定されない。上記の用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的にのみ使用される。
【0039】
ある構成要素が他の構成要素に「連結」または「接続」されると言及されたときには、その他の構成要素に直接的に連結されるかまたは接続され得るが、中間に他の構成要素が存在することもあると理解されるべきであろう。一方、ある構成要素が他の構成要素に「直接接続」または「直接接続」されると言及されたときは、中間に他の構成要素が存在しないことと理解されるべきである。
【0040】
単数の表現は、文脈上明らかに異なった意味を持たない限り、複数の表現を含む。
【0041】
本出願において、「含む」または「有する」などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであり、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものの存在または付加の可能性を予め排除しないものと理解されるべきである。
【0042】
以下、添付の図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明すると以下の通りである。
【0043】
【0044】
図1を参照すると、(a)のように、比較例に係る印刷回路基板は、ETS工法で製造された回路パターンを含む。
【0045】
詳しく、ETS工法により製造された印刷回路基板は、絶縁層10、第1回路パターン20、および第2回路パターン30を含む。
【0046】
第1回路パターン20は、絶縁層10内に埋め込まれる。
【0047】
好ましくは、第1回路パターン20は、絶縁層10の下部領域に埋め込まれる。これにより、第1回路パターン20の下面は、絶縁層10の下面と同一の平面上に配置される。
【0048】
絶縁層10の上面には、第2回路パターン30が配置される。
【0049】
第2回路パターン30は、前記絶縁層10の上面上に突出した構造を有する。
【0050】
一方、図面上には1つの絶縁層10のみを含み、回路パターン層を基準に2層構造を有する印刷回路基板について示したが、印刷回路基板の回路パターンの層数はさらに増加することがある。
【0051】
ただし、回路パターンの層数が増加しても、最外郭に配置された第2回路パターン30は、絶縁層10の表面上に突出する構造を有する。
【0052】
一方、最近では回路パターンが次第に微細化している。そして、幅/間隔が15μm/15μm以下の微細回路パターンの場合、最外層をETS工法で実現しなければならない。すなわち、最外層の回路パターンが15μmの幅を有しながら、それぞれの回路パターンの間隔が15μm以下に離隔して配置されるべき微細回路パターンの場合、前記回路パターンをETS工法で形成することで安定した微回路パターンの形成が可能である。
【0053】
比較例のように、最外郭に配置された最外層回路パターンの場合、絶縁層10の上面上に突出した構造を有する。このとき、突出した第2回路パターン30の幅は、15μm以下であり得る。ここで、前記突出した第2回路パターン30が15μmを超える幅を有する場合、外部衝撃に強いことがある。
【0054】
しかし、
図1の(b)のように、回路パターンが次第に微細化されながら、前記最外層の第2回路パターン30の幅が小さくなっており、これにより前記第2回路パターン30が前記絶縁層10の上面上に突出した構造を有する場合、外部衝撃に前記第2回路パターン30が容易に崩れるという問題が発生する。
【0055】
すなわち、比較例のように、最外層の第2回路パターン30が極めて微細なパターン形状を有しており、これにより外部の小さな衝撃で容易に崩れたり、擦れたりするという問題が発生する。技術の発展に伴い
【0056】
また、最近では5G技術の発達に伴い、これを反映できる印刷回路基板に関心が高まっている。このとき、5G技術を適用するためには、印刷回路基板が高多層構造を有しなければならず、これによる回路パターンが微細化されなければならない。しかし、比較例では微細パターンを形成することはできるが、これを安定して保護できないという問題点がある。
【0057】
これにより、実施例は、最外郭に配置される微細パターンの信頼性の問題を解決することができる新しい構造の印刷回路基板およびその制御方法を提供しようとする。
【0058】
図2は、実施例に係る印刷回路基板を示す図であり、
図3は。
図2のB領域を拡大した拡大図である。
【0059】
図2および
図3を参照すると、印刷回路基板100は、第1絶縁層110、第2絶縁層140、第1回路パターン120、第2回路パターン130、および保護層150を含む。
【0060】
図2においては、回路パターン層を中心に印刷回路基板100が2層構造を有するものと示したが、これは一実施例に過ぎず、前記回路パターン層の数は、さらに増加することがある。
【0061】
ただし、
図2における第1回路パターン120は、複数の回路パターン層のうち最下部に配置される第1最外層であり得、第2回路パターン140は、複数の回路パターンのうち最上部に配置される第2最外層であり得る。そして、図面上には示さなかったが、第1回路パターン120および第2回路パターン130の間に追加の少なくとも1つの内部絶縁層が配置され、前記内部絶縁層の表面には内部回路パターンが配置され得る。
【0062】
第1絶縁層110は、配線を変更できる電気回路が編成された基板であって、表面に回路パターンを形成できる絶縁材料で作られたプリント、配線板および絶縁基板を全て含むことができる。
【0063】
例えば、第1絶縁層110は、リジッド(rigid)またはフレキシブル(flexible)することができる。例えば、前記絶縁層111は、ガラスまたはプラスチックを含むことができる。詳しくは、前記絶縁層111は、ソーダライムガラス(soda lime glass)またはアルミノシリケートガラスなどの化学強化/半強化ガラスを含むか、ポリイミド(Polyimide、PI)、ポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate、PET)、プロピレングリコール(propylene glycol、PPG)、ポリカーボネート(PC)などの強化もしくは延性プラスチックを含むか、サファイアを含むことができる。
【0064】
また、第1絶縁層110は、光等方性フィルムを含むことができる。一例として、前記絶縁層111は、COC(Cyclic Olefin Copolymer)、COP(Cyclic Olefin Polymer)、光等方ポリカーボネート(polycarbonate、PC)または光等方ポリメチルメタクリレート(PMMA)などを含むことができる。
【0065】
また、第1絶縁層110は、部分的に曲面を有しながら曲がることがある。すなわち、第1絶縁層110は、部分的には平面を有し、部分的には曲面を有しながら曲がることがある。詳しく、第1絶縁層110は、先端が曲面を有しながら曲がったりランダムな曲率を含んだ表面を有しながら曲がったり曲がることがある。
【0066】
また、第1絶縁層110は、柔軟な特性を有するフレキシブル(flexible)基板であり得る。また、前記第1絶縁層110は、カーブド(curved)またはベンデッド(bended)基板であり得る。このとき、第1絶縁層110は、回路設計に基づいて、回路部品を接続する電気配線を配線図形で表現し、絶縁物上に電気導体を再現することができる。また、第1絶縁層110は、電気部品を搭載し、これらを回路的に連結する配線を形成することができ、部品の電気的な連結機能以外の部品を機械的に固定させることができる。
【0067】
第1絶縁層110の表面には、回路パターンが配置され得る。
【0068】
好ましくは、第1絶縁層10の下部には、第1回路パターン120が配置され得る。そして、第1絶縁層110の上部には、第2回路パターン140が配置され得る。
【0069】
詳しく、第1回路パターン120は、第1絶縁層110の下部に埋め込まれ得る。
【0070】
これにより、第1回路パターン120の下面は、前記第1絶縁層110の下面と同一の平面上に位置することができる。
【0071】
第2回路パターン140は、前記第1絶縁層110の上面上に配置され得る。好ましくは、第2回路パターン130は、第1絶縁層110の上面上に突出する構造を有して配置され得る。
【0072】
これにより、第2回路パターン130の下面は、第1絶縁層110の上面と直接接触して配置され得る。
【0073】
第1回路パターン120および第2回路パターン130は、電気的信号を伝達する配線であって、電気伝導性の高い金属物質で形成され得る。このために、第1回路パターン120および第2回路パターン130は、金(Au)、銀(Ag)、白金(Pt)、チタニウム(Ti)、スズ(Sn)、銅(Cu)および亜鉛(Zn)のうちから選択される少なくとも一つの金属物質で形成され得る。また、第1回路パターン120および第2回路パターン130は、ボンディング力に優れた金(Au)、銀(Ag)、白金(Pt)、チタニウム(Ti)、スズ(Sn)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)のうちから選択される少なくとも一つの金属物質を含むペーストまたはソルダペーストで形成され得る。好ましくは、第1回路パターン120および第2回路パターン130は、電気伝導性が高く、価格が比較的に安価な銅(Cu)で形成され得る。
【0074】
前記第1回路パターン120および第2回路パターン130は、通常のプリント回路基板の製造工程であるアディティブ工法(Additive process)、サブトラクティブ工法(Subtractive Process)、MSAP(Modified Semi Additive Process)およびSAP(Semi Additive Process)工法などで可能であり、ここでは、詳細な説明は省略する。
【0075】
第2絶縁層140は、第1絶縁層110上に配置され得る。好ましくは、第2絶縁層140は、第1絶縁層110上の前記第2回路パターン130の間に配置され得る。すなわち、第2回路パターン130は、前記第1絶縁層110上に一定間隔で離隔されて配置され得る。そして、第2絶縁層140は、前記第1絶縁層110の上面のうち前記第2回路パターン130が配置されない領域を覆って配置され得る。
【0076】
これにより、第2絶縁層140は、前記第2回路パターン130が直接接触する構造を有し得る。
【0077】
好ましくは、第2絶縁層140の側面は、前記第2回路パターン130の側面と直接接触することができる。
【0078】
すなわち、第2絶縁層140は、前記第2回路パターン130の周囲を囲んで配置されて、前記第2回路パターン130を支持する支持絶縁層であり得る。
【0079】
第2絶縁層140は、レジンおよびフィラーが混合された形態の構造を有し得る。すなわち、第2絶縁層140は、ABF、RCCやその他のGlass Fiberがない絶縁層であり得る。
【0080】
実施例においては、上記のように第1絶縁層110上に前記第2回路パターン130の周囲を囲み、前記第2回路パターン130の側面と直接接触する第2絶縁層140を形成する。そして、前記第2絶縁層140により微細パターンの第2回路パターン130を支持できるようにし、これにより外部衝撃から前記第2回路パターン130を安定して保護できるようにする。
【0081】
このとき、前記第2回路パターン130が微細パターンでない場合、前記第2回路パターン130は外部衝撃に強いことがあり、これにより前記第2絶縁層140が不要となることがある。ただし、前記第2回路パターン130が微細パターンである場合、外部衝撃に容易に崩れるという問題があり、これにより前記第2絶縁層140を用いて前記第2回路パターン130を安定して支持できるようにする。
【0082】
これにより、前記第2回路パターン130の幅は、6μm~15μmの範囲を有し得る。前記第2回路パターン130の幅が6μm未満を有するように形成することは困難であり、6μm未満の幅を有する第2回路パターン130の場合、外部衝撃に脆弱すぎて信頼性に問題があり得る。また、前記第2回路パターン130の幅は15μm以下であり得る。このとき、前記第2回路パターン130の幅は15μmより大きくてもよい。しかし、前記第2回路パターン130が15μmより大きい場合、前記第2絶縁層140の必要性が低く、前記第2絶縁層140がなくても前記第2回路パターン130が容易に崩れない。
【0083】
また、第2回路パターン130の間隔は、8μm~15μmの範囲を有するようにする。
【0084】
一方、
図3のように、第2絶縁層140の高さH2は、第2回路パターン130の高さH1よりも小さくてもよい。すなわち、第2絶縁層140の上面は、前記第2回路パターン130の上面よりも低く位置することができる。そして、第2絶縁層140の下面は、前記第2回路パターン130の下面と同一の平面上に位置することができる。
【0085】
一方、前記第2絶縁層140の高さH2と第2回路パターン130の高さH1を同一にすることもある。ただし、前記第2回路パターン130の高さH1と前記第2絶縁層140の高さH2を同一にする場合、前記第2絶縁層140の一部が前記第2回路パターン130上に残存することがあり、これにより前記第2回路パターン130の機能上に問題が発生し得る。ここで、前記機能上の問題は、前記第2回路パターン130が素子(図示せず)と連結されるパッドの機能をする場合、前記素子との電気的連結における信頼性の問題を意味し得る。これにより、前記第2絶縁層140の高さH2は、前記第2回路パターン130の高さH1よりも低くして、上記のような信頼性の問題を解決することができる。
【0086】
一方、前記第2絶縁層140の高さH2が低すぎると、前記第2回路パターン130を安定して支持することができない。したがって、前記第2絶縁層140の高さH2は、前記第2回路パターン130の高さH1に対して20%以上を有するようにする。すなわち、前記第2絶縁層140の高さH2が前記第2回路パターン130の高さH1の20%未満である場合、前記第2絶縁層140によって前記第2回路パターン130が安定して支持できず、これによる第2回路パターン130が崩れるという問題が発生し得る。
【0087】
また、前記第2絶縁層140の高さH2は、前記第2回路パターン130の高さに対して99%以下を有するようにする。すなわち、前記第2絶縁層140の高さH2が前記第2回路パターン130の高さH1の99%を超える場合、前記第2回路パターン130の表面に前記第2 2絶縁層140のレジンの一部が残存し得、これによる信頼性の問題が発生し得る。
【0088】
一方、一般的な印刷回路基板においては、前記第2絶縁層140の代わりに前記第1絶縁層110上にソルダーレジストが配置される。しかし、前記第2絶縁層140が配置されない状態でソルダーレジストを配置する場合、前記ソルダーレジストを塗布する過程で前記第2回路パターン130が崩れる状況が発生し得る。また、前記ソルダーレジストが第2回路パターン130上に塗布された状態でソルダーレジストを除去する場合、前記ソルダーレジストの特性上クラックが発生する可能性が非常に高く、これによる印刷回路基板の信頼性に問題が発生し得る。
【0089】
したがって、実施例においては、前記第2絶縁層140を優先的に配置して前記微細パターンの第2回路パターン130を安定して支持した後にソルダーレジストを配置することができる。
【0090】
すなわち、第2絶縁層140上には、保護層150が配置され得る。
【0091】
前記保護層150は、SR(Solder Resist)、酸化物、およびAuのうちいずれか1つ以上を用いて、少なくとも1つ以上の層に形成され得る。好ましくは、前記保護層150は、ソルダーレジストであり得る。
【0092】
前記保護層150は、前記第2絶縁層140上に配置され得る。好ましくは、前記保護層150の下面は、前記第2絶縁層140の上面と直接接触して配置され得る。前記保護層150は、前記第1絶縁層110上に配置された第2回路パターン130のうち少なくとも1つの回路パターンの表面を露出する開口部を有し得る。
【0093】
そして、前記保護層150の下面は、前記第2絶縁層140の上面よりも低く位置することができる。また、前記保護層150の上面は、前記第2絶縁層140の上面よりも高く位置することができる。
【0094】
以下、前記第2絶縁層140の存在の有無および前記第2絶縁層140の高さに応じた印刷回路基板100について説明する。
【0095】
図4aは、比較例に係る印刷回路基板を示す図であり、
図4bは、第2絶縁層の高さに応じて発生する問題の説明のために参照される図である。
図4cは、本実施例に係る印刷回路基板を示す図である。
【0096】
図4aのように、(a)図によると、絶縁層10上には第2回路パターン30が配置される。このとき、前記第2回路パターン30は、前記絶縁層10の上面上に突出する構造を有する。そして、前記絶縁層10上には、前記第2回路パターン30を支持する支持絶縁層が存在しない。
【0097】
そして、
図4aの(b)のように、前記支持絶縁層が存在しないことにより、前記比較例の第2回路パターン30のうち微細パターンに該当する「A」領域では、回路パターンの崩れや擦れ現象が発生するようになる。
【0098】
図4bの(a)のように、印刷回路基板100は、第1絶縁層110および前記第1絶縁層110上に第2回路パターン130を囲んで配置される第2絶縁層140Aが配置され得る。このとき、前記第2絶縁層140Aの高さは、前記第2回路パターン130の高さと同一または大きいことがある。
【0099】
これによると、
図4bの(b)および(c)のように、前記第2回路パターン130の領域のうち一部領域Cの表面には、前記第2絶縁層140Aが残存することがあり、これにより、外部に露出する前記第2回路パターン130の表面面積が減少することがある。そして、前記第2回路パターン130の表面面積が減少する場合、素子を実装するための部品実装領域の縮小により、前記素子の実装不良が発生し得る。
【0100】
一方、
図4cの(a)、(b)、および(c)のように、印刷回路基板100は、第1絶縁層110および前記1絶縁層110上に第2回路パターン130を囲んで配置される第2絶縁層140が配置され得る。このとき、前記第2絶縁層140の高さは、前記第2回路パターン130の高さよりも小さくてもよい。好ましくは、第2絶縁層140の高さは、前記第2回路パターン130の高さの20%~99%の範囲を有し得る。
【0101】
これによると、第1絶縁層上に配置されて、前記第1絶縁層の表面上に突出する第2回路パターンにおいて、前記第1絶縁層上に前記第2回路パターンの側部を支持する第2絶縁層を形成する。これによると、第2回路パターンの微細化により、前記突出した第2回路パターンの崩れや擦れなどの問題を解決することができ、これによる製品信頼性を向上させることができる。
【0102】
また、前記第2絶縁層を形成するにおいて、前記第2絶縁層の上面が前記第2回路パターンの上面よりも低く位置するようにする。すなわち、実施例における第2絶縁層の高さは、前記第2回路パターンの高さよりも低い。これにより、前記第2絶縁層が前記第2回路パターンの表面に残留することによって前記第2回路パターンの表面の露出領域が減少する問題を解決することができ、これによる部品実装領域の縮小問題を解決することができる。
【0103】
図5は、実施例に係る第2回路パターン130の形状変化を示す図である。
【0104】
図5を参照すると、印刷回路基板100は、第1絶縁層110上に配置される第2回路パターン130を含む。
【0105】
このとき、前記第1絶縁層110上には、前記第2回路パターン130の間の領域に配置される第2絶縁層140を含むことができる。
【0106】
ここで、前記第2絶縁層140は、前記第2回路パターン130の高さの20%~99%の範囲の高さを有するようになる。例えば、前記第2絶縁層140の高さが第2回路パターン130の高さの80%を有する場合、前記第2回路パターン130の全体領域の20%の上部領域は、前記第2絶縁層140のエッチング過程で一緒に除去され得る。
【0107】
したがって、第2回路パターン130は、前記第1絶縁層110上に配置される第1部分131と、前記第1部分131上に配置される第2部分132とを含むことができる。
【0108】
このとき、前記第1部分131は、前記第2絶縁層140によって保護され、これにより上面および下面の面積は互いに同一であり得る。
【0109】
一方、前記第2部分132は、前記第2絶縁層140のエッチング工程で上部の一部が一緒に除去され得、これにより上面の面積が下面の面積よりも小さくてもよい。好ましくは、前記第2部分132の断面は、台形状を有し得る。例えば、前記第2部分132の側面は、一定の傾斜を有して斜めに配置され得る。
【0110】
図6は、第2絶縁層の高さに応じた問題点を説明するための図である。
【0111】
図6に示すように、印刷回路基板100は、第1絶縁層110および前記第1絶縁層110上に第2回路パターン130を囲んで配置される第2絶縁層140Bが配置され得る。このとき、前記第2絶縁層140Bの高さは、前記第2回路パターン130の高さよりも小さくてもよい。好ましくは、第2絶縁層140Bの高さは、第2回路パターン130の高さの20%未満であり得る。
【0112】
この場合、前記第2回路パターン130の上部領域の80%以上は、前記第2絶縁層140のエッチング工程で一緒に除去され得る。このとき、前記第2回路パターン130の除去される領域が大きくなるにつれて、最上部領域は三角錐の形状を有し得る。好ましくは、前記第2回路パターン130の上部領域は三角形の形状を有し得る。これによると、前記第2回路パターン130の上部に素子を実装するための実装領域が確保されず、これにより実装不良が発生するようになる。
【0113】
一方、実施例における第2絶縁層140は、エッチング工程により上述したように、前記第2回路パターン130の高さH1に対して20%~99%の高さを有し得る。
【0114】
このとき、前記第2絶縁層140は、レジンおよび無機フィラーを含むことができる。
【0115】
そして、前記エッチングにより前記第2絶縁層140の内部に配置された無機フィラーが表面上に露出し得る。
【0116】
一方、前記第2絶縁層140のエッチングは、サンドブラストによって行うことができ、これとは異なり、プラズマプ工程によって行うことができる。
【0117】
図7aは、サンドブラストによって形成される印刷回路基板の表面を示す図であり、
図7bは、プラズマによって形成される印刷回路基板の表面を示す図である。
【0118】
図7aの(a)は、第2絶縁層140および第2回路パターン130の表面を3000倍拡大したSEM写真である。そして、7aの(b)は、第2回路パターン130の表面を10000倍拡大したSEM写真である。
【0119】
図7aの(a)のように、前記第2絶縁層140内には、無機フィラー150aが配置され得、前記第2絶縁層140のサンドブラスト工程が進むことにより表面上に前記無機フィラー150aが露出することがある。
【0120】
また、
図7aの(b)のように、前記第2絶縁層140に含まれた無機フィラー150aは、前記第2回路パターン130の表面にも残留することが確認できる。
【0121】
このとき、第2回路パターンの表面分析結果を見ると表1の通りである。
【0122】
【0123】
表1のように、第2回路パターン130の表面には、Oが1.591wt.%存在することが確認され、Siが0.522wt.%存在することが確認され、第2回路パターン130の原材料であるCuが97.887wt.%存在することが確認された。
【0124】
図7bの(a)は、プラズマ工程により形成された第2絶縁層140および第2回路パターン130の表面を3000倍拡大したSEM写真である。そして、
図7bの(b)は、第2回路パターン130の表面を10000倍拡大したSEM写真である。
【0125】
図7bの(a)のように、前記第2絶縁層140内に無機フィラー150aが配置され得、前記第2絶縁層140のプラズマ工程が進むことにより表面上に無機フィラー150aが露出し得る。
【0126】
また、
図7bの(b)のように、前記第2絶縁層140に含まれた無機フィラー150aは、前記第2回路パターン130の表面にも残留することが確認できる。
【0127】
このとき、第2回路パターンの表面分析の結果を見ると表2の通りである。
【0128】
【0129】
表1のように、第2回路パターン130の表面には、Oが3.725wt.%存在することが確認され、Siが6.664wt.%存在することが確認され、第2回路パターン130の原材料であるCuが89.611wt.%存在することが確認された。また、実施例においては、第2絶縁層を形成した後、前記第2絶縁層の上面が前記第2回路パターンの上面よりも低く位置するように前記第2絶縁層をエッチングする。このとき、前記第2絶縁層内には、無機フィラーが存在する。そして、前記第2絶縁層のエッチングにより、最終製品における第2絶縁層の表面には、無機フィラーが突出して配置され得る。これによると、前記無機フィラーの突出により、前記第2絶縁層の表面積や前記第2絶縁層の表面粗さを増加させることができ、これにより前記第2絶縁層上に配置されるソルダーレジストのような保護層との接着力を向上させることができる。
【0130】
図8aおよび
図8bは、
図2に示された印刷回路基板をより詳しく示す図である。
【0131】
図8aは、実施例に係る無機フィラーを除去する前の第2絶縁層140の表面を示す図であり、
図8bは、実施例に係る無機フィラーを除去した後の第2絶縁層140の表面を示す図である。
【0132】
図8aを参照すると、実施例における第2絶縁層140は、エッチング工程によって上述したように、前記第2回路パターン130の高さH1に対して20%~99%の高さを有し得る。
【0133】
このとき、前記第2絶縁層140は、レジンおよび無機フィラーを含むことができる。
【0134】
そして、前記エッチングによって前記第2絶縁層140の内部に配置された無機フィラーが表面上に露出し得る。
【0135】
詳しく、
図8aのように、前記第2絶縁層140は、前記第2回路パターン130の上を覆った状態でエッチング工程を通じて前記第2回路パターン130よりも低い高さを有するようになる。このとき、第2絶縁層140は、レジン内に配置された無機フィラーを含み、前記エッチング工程を通じて前記第2絶縁層140の表面上には、前記無機フィラー145が露出し得る。そして、前記エッチング工程は、サンドブラスト工程を通じて行うことができ、前記第2絶縁層140の表面は、屈曲を有し得る。すなわち、前記第2絶縁層140の表面は、平坦ではなく、曲率を有し得る。
【0136】
このとき、上述したように、前記無機フィラー145は、前記第2絶縁層140の表面に粗さを付与して、前記保護層150との接合力を向上させる機能を果たすことができる。
【0137】
しかし、前記無機フィラー145は、第2回路パターン130のショート不良を引き起こすことがある。例えば、前記無機フィラー145は、前記第2絶縁層140の表面だけでなく、前記第2回路パターン130の上面にも残存するようになる。そして、前記無機フィラー145が前記第2回路パターン130上に残存することによりオープンショートなどの電気不良が発生し得る。
【0138】
したがって、実施例においては、前記無機フィラー145を除去する工程を通じて、前記オープンショートなどの電気不良の発生を防止する。
【0139】
図8bを参照すると、前記第2絶縁層140の表面には、凹部が形成される。前記凹部は、前記第2絶縁層140の表面を通じて露出した無機フィラー145を除去することによって形成され得る。すなわち、前記凹部は、前記無機フィラー145が配置された領域であり得る。これにより、前記凹部は、前記無機フィラー145の直径と同じ直径を有することもある。
【0140】
すなわち、前記無機フィラー145は、Siフィラーであり得る。
【0141】
これにより、前記無機フィラー145は、(NH4)HF2などのフッ化ガスを使用して除去することができる。前記無機フィラー145の除去のための除去工程の時、除去ガスとして(NH4)HF2を使用する場合の反応式を見ると次の通りである。
【0142】
(反応式)SiO2+4NH4HF2→SiF4+4NH4F+2H2O
【0143】
前記反応式によると、前記(NH4)HF2を用いて前記第2絶縁層140の表面および前記第2回路パターン130の表面上に残存する無機フィラー145を効率的に除去することができる。
【0144】
このとき、前記無機フィラー145は、ディッピングやスプレーなどの工程によって除去することができる。
【0145】
図9は、実施例に係る工程時間による無機フィラーの除去量を示す図であり、
図10は、実施例に係る時間による反応ガスの浸透深さを示す図であり、
図11は、実施例に係る工程温度による無機フィラーの除去量を示す図である。
【0146】
図9および
図10を参照すると、長時間反応ガスと反応する場合、反応深さが深くなり、これによる無機フィラー145の除去量が増加することが確認できる。これを整理すると、次の表3の通りである。
【0147】
【0148】
上記のように、50分以上除去工程を行う場合、前記第2絶縁層140の表面および第2回路パターン130の表面上に残存する無機フィラー145が100%除去されることを確認できた。
【0149】
ただし、前記除去工程の時間が増加するほど、前記第2絶縁層140の表面を中心に前記反応ガスの浸透深さが増加するようになる。
【0150】
また、
図11に示されたように、工程温度が増加するほど、前記第2絶縁層140および第2回路パターン130の表面上に存在する無機フィラー145の除去量が増加することを確認できた。すなわち、
図11は、工程時間を固定(例えば、10分)させた状態で、工程温度に応じて変化する無機フィラー145の除去量を示すものである。
【0151】
図9ないし
図11によると、工程温度が高くなるほど、反応が速くなることが確認でき、長時間反応するほど反応深さが深くなり、フィラー除去量が増加することが確認できた。ただし、前記反応深さが増加すると、前記第2絶縁層140や前記第2回路パターン130の表面に損傷が発生することがあるので、第2絶縁層140の厚さを中心に1/2以下だけ前記反応ガスが浸透できるように工程温度、工程時間などを調節するようにする。
【0152】
図12aは、無機フィラーの除去前および除去後の第2絶縁層の表面変化を示す図であり、
図12bは、無機フィラーの除去前および除去後の第2回路パターンの表面変化を示す図である。
【0153】
図12aの(a)を参照すると、第2絶縁層140内には、無機フィラー145を配置することができ、これによりサンドブラスト工程やプラズマ工程を行うことにより、前記第2絶縁層140の表面上に無機フィラー145が露出し得る。
【0154】
そして、
図12aの(b)を参照すると、前記無機フィラー145の除去工程後の第2絶縁層140の表面を見ると、前記
図12aの(a)と同様の無機フィラー145が全て除去されたことが確認でき、これにより第2絶縁層140の表面には、凹部が形成されることが確認できた。
【0155】
また、
図12bの(a)を参照すると、サンドブラスト工程やプラズマ工程を行うことにより、第2回路パターン130の表面上には、無機フィラー145が残存することが確認できた。
【0156】
そして、
図12bの(b)を参照すると、前記無機フィラー145の除去工程後の前記第2第2回路パターン130の表面を見ると、前記
図12bの(a)と同様の無機フィラー145)が全て削除されたことが確認できた。
【0157】
以下、
図2に示された実施例に係る印刷回路基板の製造方法について説明する。
【0158】
図13ないし
図17は、実施例に係る印刷回路基板の製造方法を工程順に説明する図である。
【0159】
図13を参照すると、先ず、第1絶縁層110および第1絶縁層110の下部領域に埋め込まれた第1回路パターン120および前記第1絶縁層110上に突出した第1 2回路パターン130を形成する。
【0160】
このとき、前記第1回路パターン120および第2回路パターン130は、ETS工法により形成され得る。
【0161】
このために、印刷回路基板の製造工程は、分離キャリア(図示せず)を準備することから始めることができる。
【0162】
分離キャリアが準備されると、前記分離キャリア上に第1回路パターン120を形成することができる。前記第1回路パターン120は、通常の印刷回路基板の製造工程であるアディティブ工法(Additive process)、サブトレクティブ工法(Subtractive Process)、MSAP(Modified Semi Additive Process)、およびSAP(Semi Additive Process)工法などで可能であり、ここでは、詳細な説明は省略する。
【0163】
また、第1回路パターン120は電気信号を伝達する配線であって、電気伝導性の高い金属物質で形成され得る。このために、前記第1回路パターン120は、金(Au)、銀(Ag)、白金(Pt)、チタニウム(Ti)、スズ(Sn)、銅(Cu)および亜鉛(Zn)のうちから選択される少なくとも一つの金属物質で形成され得る。また、第1回路パターン120は、ボンディング力に優れた金(Au)、銀(Ag)、白金(Pt)、チタニウム(Ti)、スズ(Sn)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)のうちから選択される少なくとも一つの金属物質を含むペーストまたはソルダペーストで形成され得る。好ましくは、第1回路パターン120は、電気伝導性が高く、価格が比較的に安価な銅(Cu)で形成され得る。
【0164】
前記第1回路パターン120が形成されると、前記分離キャリア上に前記第1回路パターン120を覆う第1絶縁層110が形成される。これによると、前記第1回路パターン120は、前記第1絶縁層110の下部領域に埋め込まれた構造を有し得る。
【0165】
そして、前記第1回路パターン120が形成されると、前記第1絶縁層110上に第2回路パターン130を形成することができる。
【0166】
次に、
図14のように、前記第1絶縁層110上に第2絶縁層140を形成する。前記第2絶縁層140は、前記第2回路パターン130を覆って配置され得る。好ましくは、前記第2絶縁層140は、前記第2回路パターン130の高さよりも高い高さを有して前記第1絶縁層110上に配置され得る。
【0167】
その後、サンドブラスト工程やプラズマ工程を行い、前記第2絶縁層140をエッチングする。
【0168】
このとき、
図15に示されたように、前記エッチング工程の条件を調整して、前記第2絶縁層140の高さH2が前記第2回路パターン130の高さH1に対して20%~99%を有するようにする。
【0169】
すなわち、前記第2絶縁層140の高さH2が前記第2回路パターン130の高さH1の20%未満である場合、前記第2絶縁層140によって前記第2回路パターン130が安定して支持できず、これによる第2回路パターン130の崩れの問題が発生し得る。
【0170】
また、前記第2絶縁層140の高さH2は、前記第2回路パターン130の高さに対して99%以下を有するようにする。すなわち、前記第2絶縁層140の高さH2が前記第2回路パターン130の高さH1の99%を超える場合、前記第2回路パターン130の表面に前記第2 2絶縁層140のレジンの一部が残存し得、これによる信頼性の問題が発生し得る。
【0171】
このとき、前記第2絶縁層140の表面には、無機フィラー145が残存し得、前記第2回路パターン130の表面にも前記無機フィラー145の一部が残存し得る。また、前記第2絶縁層140の表面は、平坦ではなく曲率を有し得る。
【0172】
その後、
図16に示されたように、第2絶縁層140の表面および前記第2回路パターン130の表面に残存する無機フィラー145を除去する工程を行うことができる。そして、前記無機フィラー145が除去されることにより、前記第2絶縁層140の表面には、前記無機フィラー145が除去された痕跡の凹部が形成され得る。
【0173】
次に、
図17に示されたように、前記第2絶縁層140の表面上に保護層150を配置することができる。前記保護層150は、前記第2絶縁層140の表面に形成された凹部を満たして配置され得る。上記のように前記保護層150が前記第2絶縁層140の凹部を満たして配置されることにより、前記保護層150と前記第2絶縁層140との間の接合力をさらに向上させることができる。
【0174】
本発明に係る実施例によると、第1絶縁層の上に配置されて、前記第1絶縁層の表面上に突出する第2回路パターンにおいて、前記第1絶縁上に前記第2回路パターンの側部を支持する第2絶縁層を形成する。これによると、第2回路パターンの微細化により、前記突出した第2回路パターンの崩れや擦れなどの問題を解決することができ、これによる製品信頼性を向上させることができる。
【0175】
また、本発明に係る実施例によると、前記第2絶縁層を形成するにおいて、前記第2絶縁層の上面が前記第2回路パターンの上面よりも低く位置するようにする。すなわち、実施例における第2絶縁層の高さは、前記第2回路パターンの高さよりも低い。これにより、前記第2絶縁層が前記第2回路パターンの表面に残留することによって前記第2回路パターンの表面の露出領域が減少する問題を解決することができ、これによる部品の実装領域の縮小問題を解決することができる。
【0176】
また、実施例においては、第2絶縁層を形成した後、前記第2絶縁層の上面が前記第2回路パターンの上面よりも低く位置するように前記第2絶縁層をエッチングする。このとき、前記第2絶縁層内には無機フィラーが存在する。そして、前記第2絶縁層のエッチングにより、最終製品における第2絶縁層の表面には無機フィラーが突出して配置され得る。これによると、前記無機フィラーの突出により、前記第2絶縁層の表面積や前記第2絶縁層の表面粗さを増加させることができ、これにより前記第2絶縁層上に配置されるソルダーレジストのような保護層との接着力を向上させることができる。
【0177】
また、実施例においては、第2絶縁層を形成した後、前記第2絶縁層の上面が前記第2回路パターンの上面よりも低く位置するように前記第2絶縁層をエッチングする。このとき、前記第2絶縁層内には無機フィラーが存在する。そして、前記第2絶縁層のエッチングにより、最終製品における第2絶縁層の表面には無機フィラーが突出して配置され得る。これによると、前記無機フィラーの突出により、前記第2絶縁層の表面積や前記第2絶縁層の表面粗さを増加させることができ、これにより前記第2絶縁層上に配置されるソルダーレジストのような保護層との接着力を向上させることができる。
【0178】
また、実施例においては、第2絶縁層や第2回路パターン上に残存する無機フィラーを除去し、前記無機フィラーが除去された第2絶縁層上に保護層を配置する。これによると、前記無機フィラーが第2絶縁層上に残存することにより、複数の第2回路パターン間のショートが発生する問題を解決することができ、これによる製品信頼性を向上させることができる。
【0179】
また、実施例における印刷回路基板は、5G通信システムに適用可能であり、これにより高周波の伝送損失を最小化して信頼性をさらに向上させることができる。詳しく、実施例における印刷回路基板は、高周波で使用可能であり、伝搬損失を低減することができる。
【手続補正書】
【提出日】2022-05-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1絶縁層と、
前記第1絶縁層の下
面に配置された第1回路パターンと、
前記第1絶縁層の上面に配置された第2回路パターンと、
前記第1絶縁層の前記上面に配置され
た第2絶縁層と、
前記第2絶縁層の上面に配置され
た保護層と、を含み、
前記第2絶縁層の上面は、前記第2回路パターンの上面よりも低く位置し、
前記保護層の下面は、
前記第2絶縁層の上面と接触する第1領域と、
前記第2回路パターンの上面と接触する第2領域とを含む、印刷回路基板。
【請求項2】
前記第2絶縁層の上面には、少なくとも1つの凹部が形成され、
前記保護層の少なくとも一部は、前記凹部内に配置される、請求項1に記載の印刷回路基板。
【請求項3】
前記第2絶縁層は、無機フィラーを含み、
前記凹部の幅は、前記無機フィラーの直径に対応する、請求項1又は2に記載の印刷回路基板。
【請求項4】
前記凹部は、前記第2絶縁層の上面に配置された無機フィラーの除去領域である、請求項3に記載の印刷回路基板。
【請求項5】
前記凹部の幅は、前記無機フィラーの直径と同一である、請求項3又は4に記載の印刷回路基板。
【請求項6】
前記第2回路パターンは、前記印刷回路基板の最外郭に配置された回路パターンであり、
前記第2回路パターンおよび前記第2絶縁層は、前記第1絶縁層の前記上面上に突出して配置され
る、請求項1
~5のいずれか一項に記載の印刷回路基板。
【請求項7】
前記第2回路パターンの下面は、前記第2絶縁層の下面と同一の平面上に位置する、請求項
6に記載の印刷回路基板。
【請求項8】
前記第2絶縁層の高さは、前記第2回路パターンの高さの20%~99%の範囲内に含まれる、請求項
7に記載の印刷回路基板。
【請求項9】
前記第2回路パターンは、
前記第1絶縁層の前記上面上に配置され、側面が前記第2絶縁層と接触する第1部分と、
前記第1部分上に配置され、前記第2絶縁層の上面上に突出する第2部分とを含み、
前記第2部分は、
前記第2絶縁層の上面から離れるほど幅が変化する領域を含む、請求項6~8のいずれか一項に記載の印刷回路基板。
【請求項10】
前記第2部分は、前記第2絶縁層の上面から離れるほど幅が減少する、請求項9に記載の印刷回路基板。
【請求項11】
前記第1部分の上面の幅は、前記第1部分の下面の幅と同一である、請求項9又は10に記載の印刷回路基板。
【請求項12】
前記保護層の下面は、前記第2回路パターンの上面
よりも低く位置しながら、前記第2回路パターンの下面よりも高く位置する、請求項1
~11のいずれか一項に記載の印刷回路基板。
【請求項13】
前記第2回路パターンの幅は、6μm~15μmの範囲を有し、
前記第2回路パターンの間隔は、8μm~15μmの範囲を有する、請求項1~12のいずれか一項に記載の印刷回路基板。
【請求項14】
前記保護層は、ソルダーレジストを含む、請求項1~13のいずれか一項に記載の印刷回路基板。
【請求項15】
絶縁層と、
前記絶縁層の上面に配置された最外郭回路パターンと、
前記絶縁層の上面に配置され、前記最外郭回路パターンよりも低い高さを有する支持層と、
前記支持層の上面に配置された保護層と、を含み、
前記支持層は、レジンおよび前記レジン内に配置された無機フィラーを含み、
前記支持層の上面には、前記無機フィラーに対応する凹部が形成され、
前記保護層は、前記支持層の前記凹部内に配置される、印刷回路基板。
【請求項16】
前記保護層の下面は、
前記支持層の上面と接触する第1領域と、
前記最外郭回路パターンの上面と接触する第2領域とを含む、請求項15に記載の印刷回路基板。
【請求項17】
前記凹部の幅は、前記無機フィラーの直径と同一である、請求項15又は16に記載の印刷回路基板。
【請求項18】
前記最外郭回路パターンは、前記絶縁層の上面上に突出し、
前記最外郭回路パターンの下面は、前記支持層の下面と同一の平面上に位置する、請求項15~17のいずれか一項に記載の印刷回路基板。
【請求項19】
前記支持層の高さは、前記最外郭回路パターンの高さの20%~99%の範囲内に含まれる、請求項18に記載の印刷回路基板。
【請求項20】
前記最外郭回路パターンは、
前記絶縁層の前記上面上に配置され、側面が前記支持層と接触する第1部分と、
前記第1部分上に配置され、前記支持層の上面上に突出する第2部分とを含み、
前記第2部分は、前記第2絶縁層の上面から離れるほど幅が減少する領域を含み、
前記第1部分の上面の幅は、前記第1部分の下面の幅と同一である、請求項19に記載の印刷回路基板。
【国際調査報告】