(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-16
(54)【発明の名称】スクリーン取り込み方法及び関連するデバイス
(51)【国際特許分類】
G06F 3/04845 20220101AFI20221109BHJP
G06F 3/0488 20220101ALI20221109BHJP
【FI】
G06F3/04845
G06F3/0488
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022514716
(86)(22)【出願日】2020-09-02
(85)【翻訳文提出日】2022-04-28
(86)【国際出願番号】 CN2020113053
(87)【国際公開番号】W WO2021043171
(87)【国際公開日】2021-03-11
(31)【優先権主張番号】201910846710.9
(32)【優先日】2019-09-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】シュイ,ジエ
(72)【発明者】
【氏名】ホワ,ウエン
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA04
5E555BA02
5E555BA04
5E555BA19
5E555BA23
5E555BB02
5E555BB04
5E555BB19
5E555BB23
5E555BC08
5E555CA13
5E555CB10
5E555CB13
5E555CB16
5E555CB36
5E555CC05
5E555DB04
5E555DB52
5E555FA00
(57)【要約】
この出願の複数の実施形態は、スクリーン取り込み法及び関連するデバイスを開示する。そのスクリーン取り込み方法は、第1のタッチ制御操作を決定するステップであって、第1のタッチ制御操作は、移動操作であり、その移動操作においては、複数のタッチ制御点が、第1のスクリーンの中で第1のあらかじめ設定されている距離しきい値以上の距離だけ移動し、第1のスクリーンは、N個の分割スクリーンを含み、Nは、1よりも大きい正の整数である、ステップと、第1のタッチ制御操作による移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、第1のスクリーンの中のターゲット分割スクリーンの中に位置しているか否かを決定するステップであって、ターゲット分割スクリーンは、N個の分割スクリーンのうちのいずれか1つである、ステップと、移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、第1のスクリーンの中のターゲット分割スクリーンの中に位置している場合に、第1のスクリーンショットとしてターゲット分割スクリーンの現在の表示コンテンツを取り込むステップと、を含む。この出願の複数の実施形態によって提供される方法を使用することによって、電子デバイスのディスプレイの中に複数のウィンドウが存在する場合に、ユーザは、独立した小さなウィンドウをより便利に取り込むことを可能とされる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スクリーン取り込み方法であって、
第1のタッチ制御操作を決定するステップであって、前記第1のタッチ制御操作は、移動操作であり、前記移動操作においては、複数のタッチ制御点が、第1のスクリーンの中で第1のあらかじめ設定されている距離しきい値以上の距離だけ移動し、前記第1のスクリーンは、N個の分割スクリーンを含み、Nは、1よりも大きい正の整数である、ステップと、
前記第1のタッチ制御操作による前記移動の際の前記複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、前記第1のスクリーンの中のターゲット分割スクリーンの中に位置しているか否かを決定するステップであって、前記ターゲット分割スクリーンは、前記N個の分割スクリーンのうちのいずれか1つである、ステップと、
前記移動の際の前記複数のタッチ制御点の前記開始位置のすべてが、前記第1のスクリーンの中の前記ターゲット分割スクリーンの中に位置している場合に、第1のスクリーンショットとして前記ターゲット分割スクリーンの現在の表示コンテンツを取り込むステップと、を含む、
方法。
【請求項2】
前記第1のスクリーンショットは、サムネイルであり、前記移動の際の前記複数のタッチ制御点の前記開始位置のすべてが、前記第1のスクリーンの中の前記ターゲット分割スクリーンの中に位置している場合に、当該方法は、
対応するスクリーンショットとして、前記第1のスクリーンの中の前記N個の分割スクリーンの現在の表示コンテンツを取り込むステップと、
第2のスクリーンショットを生成するステップであって、前記第2のスクリーンショットは、前記N個の分割スクリーンに対応する前記スクリーンショットを含み、前記スクリーンショットは、前記対応する分割スクリーンが前記第1のスクリーンの中に分配されるように、前記第2のスクリーンショットの中に配置され、前記N個の分割スクリーンに対応する前記スクリーンショットの各々は、タッチ制御操作を受信することを可能とされているサムネイルである、ステップと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のスクリーンショットは、サムネイルであり、当該方法は、
指関節を使用することによって実行されるスクリーン取り込み操作又はキーの組み合わせを押すことによって実行されるスクリーン取り込み操作を受信するステップと、
指関節を使用することによって実行される前記スクリーン取り込み操作の指示又はキーの組み合わせを押すことによって実行される前記スクリーン取り込み操作の指示に基づいて、対応するスクリーンショットとして、前記第1のスクリーンの中の分割スクリーンのすべての現在の表示コンテンツを取り込むステップと、
第2のスクリーンショットを生成するステップであって、前記第2のスクリーンショットは、前記N個の分割スクリーンに対応するスクリーンショットを含み、前記スクリーンショットは、前記対応する分割スクリーンが前記第1のスクリーンの中に分配されるように、前記第2のスクリーンショットの中に配置され、前記N個の分割スクリーンに対応する前記スクリーンショットの各々は、タッチ制御操作を受信することを可能とされているサムネイルである、ステップと、さらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
当該方法は、
第2のタッチ制御操作を受信するステップであって、前記第2のタッチ制御操作は、前記第1のスクリーンショット又は前記第2のスクリーンショットの中のターゲットスクリーン取り込みサムネイルをタップする操作であり、前記ターゲットスクリーン取り込みサムネイルは、前記第1のスクリーンショット又は前記第2のスクリーンショットの中の前記N個の分割スクリーンに対応するスクリーン取り込みサムネイルのうちの少なくとも1つである、ステップと、
前記第2のタッチ制御操作に基づいて、前記ギャラリーに前記ターゲットスクリーン取り込みサムネイルを保存し、そして、前記第1のスクリーンショット又は前記第2のスクリーンショットの中の前記ターゲットスクリーン取り込みサムネイルを除くスクリーンショットのすべてを削除するステップと、をさらに含む、請求項2又は3に記載の方法。
【請求項5】
当該方法は、
前記ターゲットスクリーン取り込みサムネイルに対するドラッグ操作を受信するステップであって、前記ドラッグ操作は、少なくとも1つのタッチ制御点を使用することによって前記ターゲットスクリーン取り込みサムネイルを移動する操作である、ステップと、
前記ドラッグ操作に基づいて、前記ドラッグ操作の移動の終了位置が位置している分割スクリーン領域と共有されるか又は前記分割スクリーン領域に挿入されるように前記ターゲットスクリーン取り込みサムネイルを制御するステップと、をさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
当該方法は、
前記第1のタッチ制御操作、指関節を使用することによって実行される前記スクリーン取り込み操作の前記指示、又はキーの組み合わせを押すことによって実行される前記スクリーン取り込み操作の前記指示のうちのいずれか1つを受信した後に、第1の時間期間の中で前記第2のタッチ制御操作を受信しない場合に、前記第2のスクリーンショットの中のスクリーン取り込みのすべてをスプライスして、1つのピクチャとし、そして、前記ギャラリーに前記ピクチャ及び前記第1のスクリーンショットを保存するステップをさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
当該方法は、
前記移動の際の前記複数のタッチ制御点の前記開始位置のすべてが、前記第1のスクリーンの中の前記ターゲット分割スクリーンの中に位置していない場合に、第3のスクリーンショットとして前記第1のスクリーンの現在の表示コンテンツを取り込み、そして、前記ギャラリーに前記第3のスクリーンショットを保存するステップさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
当該方法は、
前記複数のタッチ制御点が、前記ターゲット分割スクリーンにおける移動の際に、第2のあらかじめ設定されている距離しきい値以上の距離長さだけ移動する場合に、前記ターゲット分割スクリーンの分割スクリーン領域の長いスクリーン取り込みを行うステップであって、前記第2のあらかじめ設定されている距離しきい値は、前記第1のあらかじめ設定されている距離しきい値よりも大きく、前記第2のあらかじめ設定されている距離しきい値と前記ターゲット分割スクリーンの高さとの間の比率は、あらかじめ設定されている比率しきい値よりも大きい、ステップ、又は、
前記第1のタッチ制御操作を受信した後に、第2の時間期間の中で、再度、前記ターゲット分割スクリーンに対する前記第1のタッチ制御操作を受信する場合に、前記ターゲット分割スクリーンの分割スクリーン領域の長いスクリーン取り込みを行うステップ、又は、
前記第1のタッチ制御操作が4つのタッチ制御点を含む場合に、前記ターゲット分割スクリーンの分割スクリーン領域の長いスクリーン取り込みを行うステップ、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
1つ又は複数のプロセッサ、メモリ、及び1つ又は複数のキーを含む電子デバイスであって、
前記メモリ、前記ディスプレイ、及び前記1つ又は複数のキーは、前記1つ又は複数のプロセッサに結合され、前記メモリは、コンピュータプログラムコードを格納するように構成され、前記コンピュータプログラムコードは、コンピュータ命令を含み、前記1つ又は複数のプロセッサは、前記コンピュータ命令を実行して、
第1のタッチ制御操作を決定する動作であって、前記第1のタッチ制御操作は、移動操作であり、前記移動操作においては、複数のタッチ制御点が、第1のスクリーンの中で第1のあらかじめ設定されている距離しきい値以上の距離だけ移動し、前記第1のスクリーンは、N個の分割スクリーンを含み、Nは、1よりも大きい正の整数である、動作と、
前記第1のタッチ制御操作による前記移動の際の前記複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、前記第1のスクリーンの中のターゲット分割スクリーンの中に位置しているか否かを決定する動作であって、前記ターゲット分割スクリーンは、前記N個の分割スクリーンのうちのいずれか1つである、動作と、
前記移動の際の前記複数のタッチ制御点の前記開始位置のすべてが、前記第1のスクリーンの中の前記ターゲット分割スクリーンの中に位置している場合に、第1のスクリーンショットとして前記ターゲット分割スクリーンの現在の表示コンテンツを取り込む動作と、を実行する、
電子デバイス。
【請求項10】
前記第1のスクリーンショットは、サムネイルであり、前記プロセッサは、さらに、
前記移動の際の前記複数のタッチ制御点の前記開始位置のすべてが、前記第1のスクリーンの中の前記ターゲット分割スクリーンの中に位置している場合に、対応するスクリーンショットとして、前記第1のスクリーンの中の前記N個の分割スクリーンの現在の表示コンテンツを取り込み、そして、
第2のスクリーンショットを生成する、ように構成され、前記第2のスクリーンショットは、前記N個の分割スクリーンに対応する前記スクリーンショットを含み、前記スクリーンショットは、前記対応する分割スクリーンが前記第1のスクリーンの中に分配されるように、前記第2のスクリーンショットの中に配置され、前記N個の分割スクリーンに対応する前記スクリーンショットの各々は、タッチ制御操作を受信することを可能とされているサムネイルである、請求項9に記載の電子デバイス。
【請求項11】
前記第1のスクリーンショットは、サムネイルであり、前記プロセッサは、さらに、
指関節を使用することによって実行されるスクリーン取り込み操作又はキーの組み合わせを押すことによって実行されるスクリーン取り込み操作を受信し、
指関節を使用することによって実行される前記スクリーン取り込み操作の指示又はキーの組み合わせを押すことによって実行される前記スクリーン取り込み操作の指示に基づいて、対応するスクリーンショットとして、前記第1のスクリーンの中の分割スクリーンのすべての現在の表示コンテンツを取り込み、そして、
第2のスクリーンショットを生成するように構成され、前記第2のスクリーンショットは、前記N個の分割スクリーンに対応するスクリーンショットを含み、前記スクリーンショットは、前記対応する分割スクリーンが前記第1のスクリーンの中に分配されるように、前記第2のスクリーンショットの中に配置され、前記N個の分割スクリーンに対応する前記スクリーンショットの各々は、タッチ制御操作を受信することを可能とされているサムネイルである、請求項9に記載の電子デバイス。
【請求項12】
前記プロセッサは、さらに、
第2のタッチ制御操作を受信し、前記第2のタッチ制御操作は、前記第1のスクリーンショット又は前記第2のスクリーンショットの中のターゲットスクリーン取り込みサムネイルをタップする操作であり、前記ターゲットスクリーン取り込みサムネイルは、前記第1のスクリーンショット又は前記第2のスクリーンショットの中の前記N個の分割スクリーンに対応するスクリーン取り込みサムネイルのうちの少なくとも1つであり、そして、
前記第2のタッチ制御操作に基づいて、前記ギャラリーに前記ターゲットスクリーン取り込みサムネイルを保存し、そして、前記第1のスクリーンショット又は前記第2のスクリーンショットの中の前記ターゲットスクリーン取り込みサムネイルを除くスクリーンショットのすべてを削除する、ように構成される、請求項10又は11に記載の電子デバイス。
【請求項13】
前記プロセッサは、さらに、
前記ターゲットスクリーン取り込みサムネイルに対するドラッグ操作を受信し、前記ドラッグ操作は、少なくとも1つのタッチ制御点を使用することによって前記ターゲットスクリーン取り込みサムネイルを移動する操作であり、そして、
前記ドラッグ操作に基づいて、前記ドラッグ操作の移動の終了位置が位置している分割スクリーン領域と共有されるか又は前記分割スクリーン領域に挿入されるように前記ターゲットスクリーン取り込みサムネイルを制御する、ように構成される、請求項12に記載の電子デバイス。
【請求項14】
前記プロセッサは、さらに、
前記第1のタッチ制御操作、指関節を使用することによって実行される前記スクリーン取り込み操作の前記指示、又はキーの組み合わせを押すことによって実行される前記スクリーン取り込み操作の前記指示のうちのいずれか1つを受信した後に、第1の時間期間の中で前記第2のタッチ制御操作を受信しない場合に、前記第2のスクリーンショットの中のスクリーン取り込みのすべてをスプライスして、1つのピクチャとし、そして、前記ギャラリーに前記ピクチャ及び前記第1のスクリーンショットを保存するように構成される、請求項12に記載の電子デバイス。
【請求項15】
前記プロセッサは、さらに、
前記移動の際の前記複数のタッチ制御点の前記開始位置のすべてが、前記第1のスクリーンの中の前記ターゲット分割スクリーンの中に位置していない場合に、第3のスクリーンショットとして前記第1のスクリーンの現在の表示コンテンツを取り込み、そして、前記ギャラリーに前記第3のスクリーンショットを保存する、ように構成される、請求項9に記載の電子デバイス。
【請求項16】
前記プロセッサは、さらに、
前記複数のタッチ制御点が、前記ターゲット分割スクリーンにおける移動の際に、第2のあらかじめ設定されている距離しきい値以上の距離長さだけ移動する場合に、前記ターゲット分割スクリーンの分割スクリーン領域の長いスクリーン取り込みを行うように構成され、前記第2のあらかじめ設定されている距離しきい値は、前記第1のあらかじめ設定されている距離しきい値よりも大きく、前記第2のあらかじめ設定されている距離しきい値と前記ターゲット分割スクリーンの高さとの間の比率は、あらかじめ設定されている比率しきい値よりも大きいか、又は、
前記第1のタッチ制御操作を受信した後に、第2の時間期間の中で、再度、前記ターゲット分割スクリーンに対する前記第1のタッチ制御操作を受信する場合に、前記ターゲット分割スクリーンの分割スクリーン領域の長いスクリーン取り込みを行うように構成されるか、又は、
前記第1のタッチ制御操作が4つのタッチ制御点を含む場合に、前記ターゲット分割スクリーンの分割スクリーン領域の長いスクリーン取り込みを行うように構成される、請求項9に記載の電子デバイス。
【請求項17】
コンピュータ記憶媒体であって、当該コンピュータ記憶媒体は、コンピュータプログラムを格納し、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されるときに、請求項1乃至9のうちのいずれか1項に記載の方法を実装する、コンピュータ記憶媒体。
【請求項18】
コンピュータプログラムであって、当該コンピュータプログラムは、命令を含み、当該コンピュータプログラムがコンピュータによって実行されるときに、前記コンピュータが、請求項1乃至9のうちのいずれか1項に記載の方法を実行することを可能とする、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願への相互参照]
この出願は、2019年9月6日付で中国国家知的所有権管理局に出願されている"スクリーン取り込み方法及び関連するデバイス"と題する中国特許出願第201910846710.9号に基づく優先権を主張し、その内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
[技術分野]
この出願は、電子デバイス技術の分野に関し、特に、スクリーン取り込み方法及び関連するデバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
ネットワーク環境が次第に成熟化するのに伴って、ユーザ機器は、より多様化されている機能を提供するようになっている。電子デバイスのスクリーン取り込み機能は、日常生活においてますます頻繁に使用されるようになっている。スクリーン取り込みの際には、利用者は、指関節を使用して、タッチ制御等の操作を実行することによって、又は、キーの組み合わせを押すことによって、端末のスクリーン全体にある表示コンテンツのスクリーンショットを撮影することが可能である。一方で、電子デバイスにおいて複数のウィンドウ及び複数のタスクを使用する使用状況が、ユーザの日常生活においてより頻繁に生じるようになるのに伴って、それらの複数のウィンドウのうちの単一のウィンドウのスクリーンコンテンツ及びそれらの複数のウィンドウのうちのすべてのスクリーンコンテンツの取り込み及び共有も、また、次第に、日常の非常において極めて頻繁な作業となっている。ところが、既存のスクリーン取り込み操作は、ほとんどが、ある端末デバイスのディスプレイ全体のスクリーンショットを撮影する操作である。既存のディスプレイの複数の分割スクリーンウィンドウ、或いは、デュアルスクリーン端末又は折りたたみ可能なスクリーン端末の2つのディスプレイウィンドウの場合に、ある1つのウィンドウを個別に取り込む際には、ユーザは、最初に、そのディスプレイ全体を取り込み、その次に、ピクチャ編集ソフトウェアを使用することによって、スクリーン取り込みピクチャの中で他のスクリーンに表示されている情報を手作業で取り除き、最終的に、1つのスクリーンのスクリーンショットを取得する必要がある。このプロセスは、面倒で且つ複雑であり、スクリーン取り込みの効率を低下させる。加えて、ピクチャ編集ソフトウェアを使用する必要があり、同様に、スクリーン取り込みの柔軟性を低下させる。
【0004】
したがって、複数のウィンドウが存在する場合にユーザによるより便利なウィンドウの取り込みをどのようにして可能とするかは、緊急に解決される必要がある問題となっている。
【発明の概要】
【0005】
上記の問題を考慮して、スクリーン取り込み方法及び関連するデバイスを提供して、上記の問題を克服するか又は上記の問題を少なくとも部分的に解決するために、この出願は、提案されている。
【0006】
第1の態様によれば、この出願のある1つの実施形態は、スクリーン取り込み方法を提供し、そのスクリーン取り込み方法は、
第1のタッチ制御操作を決定するステップであって、前記第1のタッチ制御操作は、移動操作であり、前記移動操作においては、複数のタッチ制御点が、第1のスクリーンの中で第1のあらかじめ設定されている距離しきい値以上の距離だけ移動し、前記第1のスクリーンは、N個の分割スクリーンを含み、Nは、1よりも大きい正の整数である、ステップと、
前記第1のタッチ制御操作による前記移動の際の前記複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、前記第1のスクリーンの中のターゲット分割スクリーンの中に位置しているか否かを決定するステップであって、前記ターゲット分割スクリーンは、前記N個の分割スクリーンのうちのいずれか1つである、ステップと、
前記移動の際の前記複数のタッチ制御点の前記開始位置のすべてが、前記第1のスクリーンの中の前記ターゲット分割スクリーンの中に位置している場合に、第1のスクリーンショットとして前記ターゲット分割スクリーンの現在の表示コンテンツを取り込むステップと、を含んでもよい。
【0007】
第1の態様によって提供される方法を使用することによって、この出願のこの実施形態においては、第1のタッチ制御操作は、複数の受信したタッチ制御操作から決定されてもよく、第1のタッチ制御操作による移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、第1のスクリーンの中のターゲット分割スクリーンの中に位置しているか否かを決定してもよい。ターゲット分割スクリーンの中に位置している場合に、ターゲット分割スクリーンの現在の表示コンテンツは、第1のスクリーンショットとして取り込まれる。したがって、この方法により、複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが同じスクリーンの中にあるということを決定した後に、複数のウィンドウから、単一のスクリーンのスクリーンショットを直接的に取得することが可能である。このことは、ターゲット分割スクリーン領域のスクリーンショットを柔軟且つ迅速に取得するという目的を達成することを可能とし、それによって、ユーザは、比較的短時間でスクリーンショットを取得することが可能である。加えて、ピクチャ編集ソフトウェアの中にスクリーン取り込みピクチャを位置させて、そのスクリーン取り込みピクチャの中の他の分割スクリーンの表示情報を手作業で除去する必要はなく、それにより、ユーザのためのスクリーンショット撮影操作を簡単にする。
【0008】
ある1つの可能な実装において、前記第1のスクリーンショットは、サムネイルであり、前記移動の際の前記複数のタッチ制御点の前記開始位置のすべてが、前記第1のスクリーンの中の前記ターゲット分割スクリーンの中に位置している場合に、当該方法は、対応するスクリーンショットとして、前記第1のスクリーンの中の前記N個の分割スクリーンの現在の表示コンテンツを取り込むステップと、第2のスクリーンショットを生成するステップであって、前記第2のスクリーンショットは、前記N個の分割スクリーンに対応する前記スクリーンショットを含み、前記スクリーンショットは、前記対応する分割スクリーンが前記第1のスクリーンの中に分配されるように、前記第2のスクリーンショットの中に配置され、前記N個の分割スクリーンに対応する前記スクリーンショットの各々は、タッチ制御操作を受信することを可能とされているサムネイルである、ステップと、をさらに含む。この出願のこの実施形態においては、電子デバイスは、最初に、第1のタッチ制御操作による移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、第1のスクリーンの中のターゲット分割スクリーンの中に位置しているか否かを決定する。ターゲット分割スクリーンの中に位置している場合に、第1のスクリーンショットとして、そのターゲット分割スクリーンの現在の表示コンテンツを取り込むのみならず、さらに、対応するスクリーンショットとして、第1のスクリーンの中のN個の分割スクリーンの現在の表示コンテンツを取り込む必要があり、そして、第2のスクリーンショットを生成する。第2のスクリーンショットの中のN個の分割スクリーンに対応するスクリーンショットの各々は、タッチ制御操作を独立して受信してもよいということに留意すべきである。言い換えると、第2のスクリーンショットの中に含まれるとともにN個の分割スクリーンに対応するスクリーンショットは、互いに独立して存在し、且つ、互いに接続されてはいない。加えて、それらのN個の分割スクリーンに対応するスクリーンショットの分配方式は、第1のスクリーンの中の対応する分割スクリーンの分配方式と同じである。例えば、第1のスクリーンは、第1の分割スクリーン及び第2の分割スクリーンを含む。第1の分割スクリーンにおいてユーザの第1のタッチ制御操作を受信した後に、その第1の分割スクリーンのスクリーンショットを撮影して、対応する第1のスクリーンショットを取得する。その次に、第1分割スクリーンのスクリーンショット及び第2分割スクリーンのスクリーンショットを個別に撮影し、そして、対応する第2スクリーンショットを生成する。第1のスクリーンショット及び第2のスクリーンショットの双方は、サムネイルであり、且つ、第1のスクリーンの上に浮いている。要約すると、ターゲット分割スクリーンのスクリーンショットを撮影した後に、分割スクリーンのすべてのスクリーンショットを撮影して、ユーザの操作意図の誤判断及びユーザの誤操作が引き起こすターゲット分割スクリーンの誤判断を電子デバイスによって防止し、それにより、スクリーンショット撮影の精度及びスクリーンショット撮影の場合のユーザ体験を改善する。
【0009】
ある1つの可能な実装において、前記第1のスクリーンショットは、サムネイルであり、当該方法は、指関節を使用することによって実行されるスクリーン取り込み操作又はキーの組み合わせを押すことによって実行されるスクリーン取り込み操作を受信するステップと、指関節を使用することによって実行される前記スクリーン取り込み操作の指示又はキーの組み合わせを押すことによって実行される前記スクリーン取り込み操作の指示に基づいて、対応するスクリーンショットとして、前記第1のスクリーンの中の分割スクリーンのすべての現在の表示コンテンツを取り込むステップと、第2のスクリーンショットを生成するステップであって、前記第2のスクリーンショットは、前記N個の分割スクリーンに対応するスクリーンショットを含み、前記スクリーンショットは、前記対応する分割スクリーンが前記第1のスクリーンの中に分配されるように、前記第2のスクリーンショットの中に配置され、前記N個の分割スクリーンに対応する前記スクリーンショットの各々は、タッチ制御操作を受信することを可能とされているサムネイルである、ステップと、さらに含む。この出願のこの実施形態において、この出願のこの実施形態において生成される第2のスクリーンショットは、分割されたスクリーンに対応するスクリーンショットのサムネイルを含む。複数の分割スクリーンに対応するスクリーンショットのサムネイルは、互いに独立しており、分割スクリーンの各々に対応するサムネイルは、タッチ制御操作を独立して受信して、ユーザのための共有及び編集を容易にすることが可能である。また、ユーザが、ピクチャ編集ソフトを入れることにより、スクリーンショット全体を個別に編集し及び切り取って、単一の分割スクリーンのスクリーンショットを取得することは必要ではなく、スクリーンショットの撮影の際のユーザ体験を大幅に改善することが可能であるとともに、スクリーンショットを撮影する操作プロセスを簡単にすることが可能である。
【0010】
ある1つの可能な実装においては、当該方法は、第2のタッチ制御操作を受信するステップであって、前記第2のタッチ制御操作は、前記第1のスクリーンショット又は前記第2のスクリーンショットの中のターゲットスクリーン取り込みサムネイルをタップする操作であり、前記ターゲットスクリーン取り込みサムネイルは、前記第1のスクリーンショット又は前記第2のスクリーンショットの中の前記N個の分割スクリーンに対応するスクリーン取り込みサムネイルのうちの少なくとも1つである、ステップと、前記第2のタッチ制御操作に基づいて、前記ギャラリーに前記ターゲットスクリーン取り込みサムネイルを保存し、そして、前記第1のスクリーンショット又は前記第2のスクリーンショットの中の前記ターゲットスクリーン取り込みサムネイルを除くスクリーンショットのすべてを削除するステップと、をさらに含む。この出願のこの実施形態においては、第2タッチ制御操作は、第1のスクリーンショット又は第2のスクリーンショットの中のターゲットスクリーン取り込みサムネイルを選択して、複数のスクリーンショットのうちでユーザが保持することを期待するターゲットスクリーン取り込みサムネイルを決定するのに使用されてもよい。加えて、第1のスクリーンショット又は第2のスクリーンショットの中のターゲットスクリーン取り込みサムネイルをタップするときに、ターゲットスクリーン取り込みサムネイルを除くスクリーンショットのすべてを削除してもよい。ターゲットスクリーン取り込みサムネイルは、複数の分割スクリーンに対応するスクリーンショットであってもよいということに留意すべきである。第2の操作は、ユーザの第1の操作の誤判断を電子デバイスによって防止するように実装されてもよい。代替的に、指関節を使用することによって実行されるスクリーン取り込み操作の指示及びキーの組み合わせを押すことによって実行されるスクリーン取り込み操作の指示を受信し、そして、単一の分割スクリーンを取り込む必要があるときに、ピクチャ編集ソフトウェアによって二次編集を実行する必要はなく、それにより、ユーザのためのスクリーンショット撮影操作を簡単にすることが可能である。
【0011】
ある1つの可能な実装において、当該方法は、前記ターゲットスクリーン取り込みサムネイルに対するドラッグ操作を受信するステップであって、前記ドラッグ操作は、少なくとも1つのタッチ制御点を使用することによって前記ターゲットスクリーン取り込みサムネイルを移動する操作である、ステップと、前記ドラッグ操作に基づいて、前記ドラッグ操作の移動の終了位置が位置している分割スクリーン領域と共有されるか又は前記分割スクリーン領域に挿入されるように前記ターゲットスクリーン取り込みサムネイルを制御するステップと、をさらに含む。この出願のこの実施形態においては、第1のスクリーンの中のN個の分割スクリーンのうちのいずれか1つの中に含まれるアプリケーションのターゲット分割スクリーンの共有は、ターゲットスクリーン取り込みサムネイルに対してドラッグ操作を実行することによって直接的に実装されてもよい。ターゲットスクリーン取り込みサムネイルは、ドラッグ操作に基づいて、ドラッグ操作の移動の終了位置が位置する分割スクリーン領域と共有され又は分割スクリーン領域に挿入されるように制御されてもよい。従来の技術においては、第1のスクリーンの中に含まれる分割スクリーンにおいてターゲットスクリーン取り込みサムネイルを共有するためには、共有するための操作のほかに、さらに、ターゲットアプリケーションを選択する操作を実行する必要がある。従来の技術と比較して、ターゲットアプリケーションに対して直接的にドラッグを実行する方式は、ターゲットスクリーン取り込みサムネイルを共有するプロセスを簡単にし、操作におけるユーザ体験を改良する。
【0012】
ある1つの可能な実装において、当該方法は、前記第1のタッチ制御操作、指関節を使用することによって実行される前記スクリーン取り込み操作の前記指示、又はキーの組み合わせを押すことによって実行される前記スクリーン取り込み操作の前記指示のうちのいずれか1つを受信した後に、第1の時間期間の中で前記第2のタッチ制御操作を受信しない場合に、前記第2のスクリーンショットの中のスクリーン取り込みのすべてをスプライスして、1つのピクチャとし、そして、前記ギャラリーに前記ピクチャ及び前記第1のスクリーンショットを保存するステップをさらに含む。したがって、この出願のこの実施形態においては、ユーザが生成するスクリーンショット撮影指示を受信した後に、ある時間期間の中で、そのスクリーンショット撮影指示に基づいてスクリーンショットを取得する他の操作を再度受信しない場合には、その取得したスクリーンショットを直接的に保存してもよく、それによって、再度スクリーンショットを撮影する必要なく、ユーザが以降にそのスクリーンショットを再度使用することを可能とし、リソースの浪費を回避する。そのスクリーンショット撮影指示は、第1のタッチ制御操作、指関節を使用して実行されるスクリーン取り込み操作の指示、又はキーの組み合わせを押すことによって実行されるスクリーン取り込み操作の指示のうちのいずれかの操作を含んでもよい。
【0013】
ある1つの可能な実装において、当該方法は、前記移動の際の前記複数のタッチ制御点の前記開始位置のすべてが、前記第1のスクリーンの中の前記ターゲット分割スクリーンの中に位置していない場合に、第3のスクリーンショットとして前記第1のスクリーンの現在の表示コンテンツを取り込み、そして、前記ギャラリーに前記第3のスクリーンショットを保存するステップさらに含む。この出願のこの実施形態においては、電子デバイスは、最初に、第1のタッチ制御操作による移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、第1のスクリーンの中のターゲット分割スクリーンの中に位置しているか否かを決定する。ターゲット分割スクリーンの中に位置していない場合、具体的にいうと、第1のタッチ制御操作による移動の際の複数のタッチ制御点のそれらの開始位置が、少なくとも2つの分割スクリーンの領域の中に位置する場合には、第3のスクリーンショットとして、第1のスクリーンの中の分割スクリーンのすべての現在の表示コンテンツを取り込む。したがって、この出願のこの実施形態においては、ユーザがスクリーン全体の表示コンテンツを取り込む必要がある場合に、そのユーザは、少なくとも2つの分割スクリーンの複数の領域における移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置を配置するだけでよく、第1のスクリーンのスクリーンショットを撮影することが可能である。このことは、ユーザにとって面倒なスクリーン取り込み操作及び比較的長いスクリーン取り込み時間の問題を回避し、それにより、スクリーン取り込みの際のユーザ体験を改善する。
【0014】
ある1つの可能な実装において、当該方法は、前記複数のタッチ制御点が、前記ターゲット分割スクリーンにおける移動の際に、第2のあらかじめ設定されている距離しきい値以上の距離長さだけ移動する場合に、前記ターゲット分割スクリーンの分割スクリーン領域の長いスクリーン取り込みを行うステップであって、前記第2のあらかじめ設定されている距離しきい値は、前記第1のあらかじめ設定されている距離しきい値よりも大きく、前記第2のあらかじめ設定されている距離しきい値と前記ターゲット分割スクリーンの高さとの間の比率は、あらかじめ設定されている比率しきい値よりも大きい、ステップ、又は、前記第1のタッチ制御操作を受信した後に、第2の時間期間の中で、再度、前記ターゲット分割スクリーンに対する前記第1のタッチ制御操作を受信する場合に、前記ターゲット分割スクリーンの分割スクリーン領域の長いスクリーン取り込みを行うステップ、又は、前記第1のタッチ制御操作が4つのタッチ制御点を含む場合に、前記ターゲット分割スクリーンの分割スクリーン領域の長いスクリーン取り込みを行うステップ、をさらに含む。この出願のこの実施形態においては、電子デバイスは、第1のスクリーンにおけるターゲット分割スクリーンの長いスクリーン取り込みを行うことが可能である。ターゲット分割スクリーンは、N個の分割スクリーンのうちのいずれか1つであってもよい。複数の異なる操作方法が、長いスクリーン取り込みを行う操作をトリガするのに利用可能であり、長いスクリーン取り込みを行う操作を実行する結果はまた異なるということを理解するべきである。複数のトリガモードは、長いスクリーン取り込みを行うのに利用可能である。このことは、ユーザにとって面倒なスクリーン取り込み操作及び比較的長いスクリーン取り込み時間の問題を回避し、それにより、スクリーン取り込みの際のユーザ体験を改善する。
【0015】
第2の態様によれば、この出願のある1つの実施形態は、電子デバイスを提供する。その電子デバイスは、1つ又は複数のプロセッサ、メモリ、及び1つ又は複数のキーを含み、
前記メモリ、前記ディスプレイ、及び前記1つ又は複数のキーは、前記1つ又は複数のプロセッサに結合され、前記メモリは、コンピュータプログラムコードを格納するように構成され、前記コンピュータプログラムコードは、コンピュータ命令を含み、前記1つ又は複数のプロセッサは、前記コンピュータ命令を実行して、
第1のタッチ制御操作を決定する動作であって、前記第1のタッチ制御操作は、移動操作であり、前記移動操作においては、複数のタッチ制御点が、第1のスクリーンの中で第1のあらかじめ設定されている距離しきい値以上の距離だけ移動し、前記第1のスクリーンは、N個の分割スクリーンを含み、Nは、1よりも大きい正の整数である、動作と、
前記第1のタッチ制御操作による前記移動の際の前記複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、前記第1のスクリーンの中のターゲット分割スクリーンの中に位置しているか否かを決定する動作であって、前記ターゲット分割スクリーンは、前記N個の分割スクリーンのうちのいずれか1つである、動作と、
前記移動の際の前記複数のタッチ制御点の前記開始位置のすべてが、前記第1のスクリーンの中の前記ターゲット分割スクリーンの中に位置している場合に、第1のスクリーンショットとして前記ターゲット分割スクリーンの現在の表示コンテンツを取り込む動作と、を実行する。
【0016】
ある1つの可能な実装において、前記第1のスクリーンショットは、サムネイルであり、前記プロセッサは、さらに、前記移動の際の前記複数のタッチ制御点の前記開始位置のすべてが、前記第1のスクリーンの中の前記ターゲット分割スクリーンの中に位置している場合に、対応するスクリーンショットとして、前記第1のスクリーンの中の前記N個の分割スクリーンの現在の表示コンテンツを取り込み、そして、第2のスクリーンショットを生成する、ように構成され、前記第2のスクリーンショットは、前記N個の分割スクリーンに対応する前記スクリーンショットを含み、前記スクリーンショットは、前記対応する分割スクリーンが前記第1のスクリーンの中に分配されるように、前記第2のスクリーンショットの中に配置され、前記N個の分割スクリーンに対応する前記スクリーンショットの各々は、タッチ制御操作を受信することを可能とされているサムネイルである。
【0017】
ある1つの可能な実装において、前記第1のスクリーンショットは、サムネイルであり、前記プロセッサは、さらに、指関節を使用することによって実行されるスクリーン取り込み操作又はキーの組み合わせを押すことによって実行されるスクリーン取り込み操作を受信し、指関節を使用することによって実行される前記スクリーン取り込み操作の指示又はキーの組み合わせを押すことによって実行される前記スクリーン取り込み操作の指示に基づいて、対応するスクリーンショットとして、前記第1のスクリーンの中の分割スクリーンのすべての現在の表示コンテンツを取り込み、そして、第2のスクリーンショットを生成するように構成され、前記第2のスクリーンショットは、前記N個の分割スクリーンに対応するスクリーンショットを含み、前記スクリーンショットは、前記対応する分割スクリーンが前記第1のスクリーンの中に分配されるように、前記第2のスクリーンショットの中に配置され、前記N個の分割スクリーンに対応する前記スクリーンショットの各々は、タッチ制御操作を受信することを可能とされているサムネイルである。
【0018】
ある1つの可能な実装において、前記プロセッサは、さらに、第2のタッチ制御操作を受信し、前記第2のタッチ制御操作は、前記第1のスクリーンショット又は前記第2のスクリーンショットの中のターゲットスクリーン取り込みサムネイルをタップする操作であり、前記ターゲットスクリーン取り込みサムネイルは、前記第1のスクリーンショット又は前記第2のスクリーンショットの中の前記N個の分割スクリーンに対応するスクリーン取り込みサムネイルのうちの少なくとも1つであり、そして、前記第2のタッチ制御操作に基づいて、前記ギャラリーに前記ターゲットスクリーン取り込みサムネイルを保存し、そして、前記第1のスクリーンショット又は前記第2のスクリーンショットの中の前記ターゲットスクリーン取り込みサムネイルを除くスクリーンショットのすべてを削除する、ように構成される。
【0019】
ある1つの可能な実装において、前記プロセッサは、さらに、前記ターゲットスクリーン取り込みサムネイルに対するドラッグ操作を受信し、前記ドラッグ操作は、少なくとも1つのタッチ制御点を使用することによって前記ターゲットスクリーン取り込みサムネイルを移動する操作であり、そして、前記ドラッグ操作に基づいて、前記ドラッグ操作の移動の終了位置が位置している分割スクリーン領域と共有されるか又は前記分割スクリーン領域に挿入されるように前記ターゲットスクリーン取り込みサムネイルを制御する、ように構成される。
【0020】
ある1つの可能な実装において、前記プロセッサは、さらに、前記第1のタッチ制御操作、指関節を使用することによって実行される前記スクリーン取り込み操作の前記指示、又はキーの組み合わせを押すことによって実行される前記スクリーン取り込み操作の前記指示のうちのいずれか1つを受信した後に、第1の時間期間の中で前記第2のタッチ制御操作を受信しない場合に、前記第2のスクリーンショットの中のスクリーン取り込みのすべてをスプライスして、1つのピクチャとし、そして、前記ギャラリーに前記ピクチャ及び前記第1のスクリーンショットを保存するように構成される。
【0021】
ある1つの可能な実装において、前記プロセッサは、さらに、前記移動の際の前記複数のタッチ制御点の前記開始位置のすべてが、前記第1のスクリーンの中の前記ターゲット分割スクリーンの中に位置していない場合に、第3のスクリーンショットとして前記第1のスクリーンの現在の表示コンテンツを取り込み、そして、前記ギャラリーに前記第3のスクリーンショットを保存する、ように構成される。
【0022】
ある1つの可能な実装において、前記プロセッサは、さらに、前記複数のタッチ制御点が、前記ターゲット分割スクリーンにおける移動の際に、第2のあらかじめ設定されている距離しきい値以上の距離長さだけ移動する場合に、前記ターゲット分割スクリーンの分割スクリーン領域の長いスクリーン取り込みを行うように構成され、前記第2のあらかじめ設定されている距離しきい値は、前記第1のあらかじめ設定されている距離しきい値よりも大きく、前記第2のあらかじめ設定されている距離しきい値と前記ターゲット分割スクリーンの高さとの間の比率は、あらかじめ設定されている比率しきい値よりも大きいか、又は、前記第1のタッチ制御操作を受信した後に、第2の時間期間の中で、再度、前記ターゲット分割スクリーンに対する前記第1のタッチ制御操作を受信する場合に、前記ターゲット分割スクリーンの分割スクリーン領域の長いスクリーン取り込みを行うように構成されるか、又は、前記第1のタッチ制御操作が4つのタッチ制御点を含む場合に、前記ターゲット分割スクリーンの分割スクリーン領域の長いスクリーン取り込みを行うように構成される。
【0023】
第3の態様によれば、この出願のある1つの実施形態は、コンピュータ命令を含むコンピュータ記憶媒体を提供する。それらのコンピュータ命令が電子デバイスによって実行されるときに、電子デバイスが、この出願の複数の実施形態の第1の態様又は第1の態様の複数の実装のうちのいずれか1つにしたがったスクリーン取り込み方法を実行することを可能とする。
【0024】
第4の態様によれば、この出願のある1つの実施形態は、コンピュータプログラム製品を提供する。そのコンピュータプログラム製品が電子デバイスによって実行されるときに、その電子デバイスが、この出願の複数の実施形態の第1の態様又は第1の態様の複数の実装のうちのいずれか1つにしたがったスクリーン取り込み方法を実行することを可能とする。
【0025】
第2の態様によって提供される電子デバイス、第3の態様によって提供されるコンピュータ記憶媒体、及び第4の態様によって提供されるコンピュータプログラム製品のすべては、第1の態様によって提供されるスクリーン取り込み方法を実行するように構成されてもよいということを理解することが可能である。それらの達成可能な有益な効果については、第1の態様によって提供されるスクリーン取り込み法の有益な効果を参照するべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
【図面の簡単な説明】
【0026】
この出願のそれらの複数の実施形態又は背景技術における技術的解決方法をより明確に説明するために、以下の記載は、この出願のそれらの複数の実施形態又は背景技術において必要とされる複数の添付の図面を説明する。
【0027】
【
図1A】この出願のある1つの実施形態にしたがった電子デバイス100の構成の概略的な図である。
【
図1B】この出願のある1つの実施形態にしたがった電子デバイス100のソフトウェア構成のブロック図である。
【
図2A】この出願のある1つの実施形態にしたがった複数のウィンドウを有するユーザインターフェイスの概略的な図である。
【
図2B】この出願のある1つの実施形態にしたがった第1のタッチ制御操作として識別されるユーザ操作の概略的な図である。
【
図2C】この出願のある1つの実施形態にしたがった移動距離と第1のあらかじめ設定されている距離しきい値との間の比較関係の決定の概略的な図である。
【
図2D】この出願のある1つの実施形態にしたがって、第1のタッチ制御操作を使用することによってピクチャとしてターゲット分割スクリーンの表示コンテンツを取り込むユーザインターフェイスを示す。
【
図2E】この出願のある1つの実施形態にしたがって、第1のタッチ制御操作を使用することによってピクチャとしてターゲット分割スクリーンの表示コンテンツを取り込む他のユーザインターフェイスを示す。
【
図2F】この出願のある1つの実施形態にしたがってスクリーン取り込みサムネイルを確認し、保存し、及び共有するためのユーザインターフェイスのグループを示す。
【
図2G】この出願のある1つの実施形態にしたがってスクリーン取り込みサムネイルを確認し、保存し、及び共有するためのユーザインターフェイスのグループを示す。
【
図2H】この出願のある1つの実施形態にしたがってスクリーン取り込みサムネイルを確認し、保存し、及び共有するためのユーザインターフェイスのグループを示す。
【
図2I】この出願のある1つの実施形態にしたがってスクリーン取り込みサムネイルを確認し及び保存するためのユーザインターフェイスの他のグループを示す。
【
図2J】この出願のある1つの実施形態にしたがってスクリーン取り込みサムネイルを確認し及び保存するためのユーザインターフェイスの他のグループを示す。
【
図2K】この出願のある1つの実施形態にしたがってスクリーン取り込みサムネイルを確認し及び保存するためのユーザインターフェイスの他のグループを示す。
【
図3A】この出願のある1つの実施形態にしたがった複数のウィンドウを有する他のユーザインターフェイスの概略的な図である。
【
図3B】この出願のある1つの実施形態にしたがった第1のタッチ制御操作として識別される他のユーザ操作の概略的な図である。
【
図3C】この出願のある1つの実施形態にしたがって第1のタッチ制御操作を使用することによって第1のスクリーンの表示コンテンツをピクチャとして取り込み、そして、共有するユーザインターフェイスのグループを示す。
【
図3D】この出願のある1つの実施形態にしたがって第1のタッチ制御操作を使用することによって第1のスクリーンの表示コンテンツをピクチャとして取り込み、そして、共有するユーザインターフェイスのグループを示す。
【
図3E(1)】この出願のある1つの実施形態にしたがって、第1のタッチ制御操作を使用することによって第1のスクリーンの表示コンテンツをピクチャとして取り込むユーザインターフェイスの他のグループを示す。
【
図3E(2)】この出願のある1つの実施形態にしたがって、第1のタッチ制御操作を使用することによって第1のスクリーンの表示コンテンツをピクチャとして取り込むユーザインターフェイスの他のグループを示す。
【
図4A】この出願のある1つの実施形態にしたがった複数のウィンドウを有するさらに別のユーザインターフェイスの概略的な図である。
【
図4B】この出願のある1つの実施形態にしたがって長いスクリーン取り込みを行うためのユーザインターフェイスのグループの概略的な図である。
【
図4C】この出願のある1つの実施形態にしたがって長いスクリーン取り込みを行うためのユーザインターフェイスのグループの概略的な図である。
【
図4D】この出願のある1つの実施形態にしたがって長いスクリーン取り込みを行うためのユーザインターフェイスの他のグループの概略的な図である。
【
図4E】この出願のある1つの実施形態にしたがって長いスクリーン取り込みを行うためのユーザインターフェイスの他のグループの概略的な図である。
【
図4F】この出願のある1つの実施形態にしたがった複数のウィンドウを有するユーザインターフェイスの概略的な図である。
【
図4G】この出願のある1つの実施形態にしたがった複数のウィンドウを有するユーザインターフェイスの概略的な図である。
【
図5A】この出願のある1つの実施形態にしたがったスクリーン取り込み方法の概略的なフローチャートである。
【
図5B】この出願のある1つの実施形態にしたがった他のスクリーン取り込み方法の概略的なフローチャートである。
【
図5C】この出願のある1つの実施形態にしたがった電子デバイス100に基づいて、長いスクリーン取り込みを行う操作の概略的な図である。
【
図5D】
図5D(1)乃至
図5D(3)は、この出願のある1つの実施形態にしたがって、単一スクリーンのスクリーンショットを撮影し、そして、現在の分割スクリーンと共有するユーザインターフェイスのグループの概略的な図である。
【
図5D(4)】この出願のある1つの実施形態にしたがって、単一スクリーンのスクリーンショットを撮影し、そして、現在の分割スクリーンと共有する際のユーザインターフェイスに対して実行される操作の概略的なフローチャートである。
【
図5E】
図5E(1)乃至
図5E(3)は、この出願のある1つの実施形態にしたがって、スクリーン全体のスクリーンショットを撮影し、現在の分割スクリーンと共有するユーザインターフェイスのグループの概略的な図である。
【
図5F】
図5F(1)乃至
図5F(4)は、この出願のある1つの実施形態にしたがって、単一スクリーンのスクリーンショットを撮影し、現在の分割スクリーンと共有するユーザインターフェイスの他のグループの概略的な図である。
【
図5G】
図5G(1)乃至
図5G(4)は、この出願のある1つの実施形態にしたがって、単一スクリーンのスクリーンショットを撮影し、現在の分割スクリーンと共有するユーザインターフェイスのさらに別のグループの概略的な図である。
【
図5H】
図5H(1)乃至
図5H(4)は、この出願のある1つの実施形態にしたがって、スクリーン全体のスクリーンショットを撮影し、現在の分割スクリーンと共有するユーザインターフェイスの他のグループの概略的な図である。
【
図5H(5)】この出願のある1つの実施形態にしたがって、スクリーン全体のスクリーンショットを撮影し、現在の分割スクリーンと共有するユーザインターフェイスに対して実行される操作の概略的なフローチャートである。
【
図5I(1)】この出願のある1つの実施形態にしたがって、実際の適用の場合に、単一スクリーンのスクリーンショットを撮影し、現在のインターフェイスに含まれるアプリケーションと共有するユーザインターフェイスのグループの概略的な図である。
【
図5I(2)】この出願のある1つの実施形態にしたがって、実際の適用の場合に、単一スクリーンのスクリーンショットを撮影し、現在のインターフェイスに含まれるアプリケーションと共有するユーザインターフェイスのグループの概略的な図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下の記載は、この出願の複数の実施形態における複数の添付の図面を参照して、この出願のそれらの複数の実施形態を説明する。
【0029】
この出願の明細書、特許請求の範囲、及び添付の図面において、"第1の"、"第2の"、及び"第3の"等の語は、複数の異なる対象を判別することを意図しているが、ある特定の順序を説明するものではない。加えて、"からなる"、"含む"、"有する"、及びそれらのいずれかの変形等の語は、非排他的包含関係を対象とすることを意図している。例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品、又はデバイスは、列挙されているステップ又はユニットには限定されず、選択的に、リストされていない他のステップ又はユニットをさらに含んでもよく、或いは、選択的に、そのようなプロセス、方法、システム、製品、又はデバイスに固有の他のステップ又はユニットをさらに含んでもよい。
【0030】
この出願の中で言及されているある1つの"実施形態"は、その実施形態を参照して説明されるある特定の特徴、構成、又は特性が、この出願の少なくとも1つの実施形態の中に含まれてもよいということを意味する。明細書の中の複数の異なる位置において出現する句は、必ずしも、同じ実施形態、或いは、他の実施形態を除く独立した又は代替的な実施形態を指すものではない。当業者は、この出願の中で説明されているある1つの実施形態を他の実施形態と組み合わせることが可能であるということを明示的な方式によって且つ黙示的な方式によって理解する。
【0031】
本明細書の中で使用される"構成要素"、"モジュール"、及び"システム"等の語は、コンピュータ関連エンティティ、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェア及びソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア、又は実行中のソフトウェアを表すのに使用される。例えば、構成要素は、これらには限定されないが、プロセッサによって実行されるプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行可能なファイル、実行スレッド、プログラム、及び/又はコンピュータであってもよい。図に示されているように、コンピューティングデバイス及びそのコンピューティングデバイスによって実行されるアプリケーションの双方は、構成要素であってもよい。1つ又は複数の構成要素は、プロセス及び/又は実行スレッドの中に存在してもよく、構成要素は、1つのコンピュータに位置していてもよく、及び/又は、2つ又はそれ以上のコンピュータの間で分散されていてもよい。加えて、これらの構成要素は、さまざまなデータ構造を格納するさまざまなコンピュータ読み取り可能な媒体を使用して実行されてもよい。例えば、構成要素は、例えば、(例えば、ローカルシステム、分散システムの中の他の構成要素と対話する2つの構成要素、及び/又は、例えば、信号を使用することによって他のシステムと対話するインターネット等のネットワークにアクセスする2つの構成要素からのデータ等の)1つ又は複数のデータパケットを有する信号にしたがって、ローカルプロセス及び/又はリモートプロセスを使用することによって通信してもよい。
【0032】
この出願の明細書、特許請求の範囲、及び添付の図面において、端末"ユーザインターフェイス(user interface, UI)"は、ユーザとの間で情報を対話し又は交換するためのアプリケーション又はオペレーティングシステムのための媒体インターフェイスである。UIは、内部形式からユーザが受け入れ可能な形式へと情報を変換する。アプリケーションのユーザインターフェイスは、Java及び拡張可能なマークアップ言語(extensible markup language, XML)等のある特定のコンピュータ言語によって記述されているソースコードである。インターフェイスのソースコードは、構文解析され、そして、端末デバイスにおいてレンダリングされ、最終的に、例えば、ピクチャ、テキスト、又はボタン等の制御等のユーザが認識可能であるコンテンツとして提示される。制御(control)は、また、ウィジェット(widget)と称され、ユーザインターフェイスの基本的な要素である。典型的な制御は、ツールバー(toolbar)、メニューバー(menu bar)、テキストボックス(text box)、ボタン(button)、スクロールバー(scrollbar)、ピクチャ、及びテキストを含む。インターフェイスに対する制御の属性及び内容は、ラベル又はノードによって定義される。例えば、XMLの場合には、インターフェイスの中に含まれる制御は、<Textview>、<ImgView>、及び<VideoView>等のノードを使用することによって規定される。1つのノードは、インターフェイスに対する1つの制御又は属性に対応し、そのノードは、構文解析され、描画され、その次に、ユーザが視認することができるコンテンツとして提示される。加えて、例えば、ハイブリッドアプリケーション(hybrid application)等の多くのアプリケーションのインターフェイスは、通常、ウェブページをさらに含む。ウェブページは、また、ページと称され、アプリケーションのインターフェイスに埋め込まれている特別な制御として理解されてもよい。ウェブページは、例えば、ハイパーテキストマークアップ言語(hyper text markup language, GTML)、カスケードスタイルシート(cascading style sheets, CSS)、JavaScript(JavaScript, JS)等の特定のコンピュータ言語によって記述されているソースコードである。ウェブページのソースコードは、ブラウザ又はそのブラウザと同様の機能を有するウェブページ表示構成要素によってロードされてもよく、ユーザが認識することが可能であるコンテンツとして表示されてもよい。ウェブページが含む特定のコンテンツは、また、ウェブページのソースコードの中のラベル又はノードによって定義される。例えば、GTMLの場合には、<p>、<img>、<video>、及び<canvas>は、ウェブページの要素及び属性を定義するのに使用される。
【0033】
ユーザインターフェイスの一般的な提示形式は、グラフィカルユーザインターフェイス(graphic user interface, GUI)であり、そのGUIは、コンピュータ操作に関連しているとともに、グラフィック的な方式によって表示されるユーザインターフェイスである。GUIは、アイコン、ウィンドウ、又は電子デバイスのディスプレイに表示される制御等のインターフェイス要素であってもよい。制御は、アイコン、ボタン、メニュー、タブ、テキストボックス、ダイアログボックス、ステータスバー、ナビゲーションバー、又はウィジェット等の視覚的なインターフェイス要素を含んでもよい。
【0034】
最初に、この出願の複数の語のうちのいくつかを説明して、当業者による理解を容易にする。
【0035】
(1) ウィンドウ: ウィンドウは、ユーザインターフェイスの最も重要な部分である。ウィンドウは、スクリーンにあるアプリケーションに対応する矩形の領域であり、フレームワーク及びカスタマー領域を含む。ウィンドウは、ウィンドウを生成するアプリケーションとユーザとの間の視覚的なインターフェイスである。ユーザがアプリケーションの実行を開始するたびごとに、アプリケーションは、ウィンドウを作成しそして表示する。ユーザがウィンドウの中のオブジェクトを操作するときに、プログラムは、その操作に対応して応答する。ユーザは、ウィンドウを閉じることによってプログラムの実行を終了し、対応するアプリケーションウィンドウを選択することによって対応するアプリケーションを選択する。
【0036】
(2) タッチセンサは、デバイス及び/又はオブジェクトに対する物理的なタッチ又はハギングを捕捉しそして記録するデバイスである。タッチセンサは、デバイス又はオブジェクトが、通常、人間であるユーザ又はオペレータからのタッチを検出することを可能とする。タッチセンサは、また、タッチ検出器と称される。
【0037】
次に、この出願の以下の複数の実施形態によって提供されるある1つの例示的な電子デバイスを説明する。
【0038】
図1Aは、この出願のある1つの実施形態にしたがった電子デバイス100の構成の概略的な図である。電子デバイス100は、プロセッサ110、外部メモリインターフェイス120、内部メモリ121、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus, USB)インターフェイス130、充電管理モジュール140、電力管理モジュール141、バッテリ142、アンテナ1、アンテナ2、移動通信モジュール150、無線通信モジュール160、オーディオモジュール170、スピーカ170A、受信機170B、マイクロフォン170C、ヘッドセットインターフェイス170D、センサモジュール180、キー190、モータ191、インジケータ192、カメラ193、ディスプレイ194、及び加入者識別モジュール(subscriber identification module, SIM)カードインターフェイス195等を含んでもよい。センサモジュール180は、圧力センサ180A、ジャイロスコープセンサ180B、気圧センサ180C、磁気センサ180D、加速度センサ180E、距離センサ180F、光近接センサ180G、指紋センサ180H、温度センサ180J、タッチセンサ180K、周辺光センサ180L、及び骨伝導センサ180M等を含んでもよい。
【0039】
この出願のこの実施形態において解説されている構成は、電子デバイス100に対するいかなる特定の限定も構成しないということを理解することが可能である。この出願の複数の他の実施形態のうちのいくつかにおいて、電子デバイス100は、図の中で示されている構成要素よりも多くの構成要素を含んでもよく又はより少ない構成要素を含んでもよく、複数の構成要素を組み合わせてもよく、複数の構成要素を分割してもよく、或いは、異なる構成要素配置を有してもよい。ハードウェア、ソフトウェア、又はソフトウェア及びハードウェアの組み合わせによって、示されている構成要素を実装してもよい。
【0040】
プロセッサ110は、1つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。例えば、プロセッサ110は、アプリケーションプロセッサ(application processor, AP)、モデムプロセッサ、グラフィックス処理ユニット(graphics processing unit, GPU)、画像信号プロセッサ(image signal processor, ISP)、コントローラ、メモリ、ビデオコーデック、ディジタル信号プロセッサ(digital signal processor, DSP)、ベースバンドプロセッサ、及び/又はニューラルネットワーク処理ユニット(neural-network processing unit, NPU)等を含んでもよい。複数の異なる処理ユニットは、独立した構成要素であってもよく、或いは、一体化されて、1つ又は複数のプロセッサとなっていてもよい。
【0041】
コントローラは、電子デバイス100の神経回路網の中心及びコマンド中心であってもよい。コントローラは、命令操作コード及びシーケンス信号に基づいて、操作制御信号を生成して、取り出し命令及び実行命令を制御してもよい。
【0042】
プロセッサ110は、さらに、命令及びデータを格納するように構成されるメモリを備えてもよい。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、プロセッサ110の中のそのメモリは、キャッシュであってもよい。そのメモリは、プロセッサ110がたった今使用したか又は循環的に使用している命令又はデータを格納してもよい。プロセッサ110が、命令又はデータを再度使用する必要がある場合に、プロセッサ110は、メモリからそれらの命令又はデータを直接的に呼び出してもよい。このことは、繰り返しアクセスを回避し、プロセッサ110の待機時間を減少させ、それにより、システム効率を改善する。
【0043】
複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、プロセッサ110は、1つ又は複数のインターフェイスを含んでもよい。インターフェイスは、集積回路間(inter-integrated circuit, I2C)インターフェイス、集積回路間音響(inter-integrated circuit sound, I2S)インターフェイス、パルスコード変調(pulse code modulation, PCM)インターフェイス、ユニバーサル非同期受信機/送信機(universal asynchronous receiver/transmitter, UART)インターフェイス、モバイル産業用プロセッサインターフェイス(mobile industry processor interface, MIPI)、汎用入力/出力(general-purpose input/output, GPIO)インターフェイス、加入者識別モジュール(subscriber identity module, SIM)インターフェイス、及び/又はユニバーサルシリアルバス(universal serial bus, USB)インターフェイス等を含んでもよい。
【0044】
この出願のこの実施形態において解説されている複数のモジュールの間のインターフェイス接続関係は、解説の目的を意図しているにすぎず、電子デバイス100の構成に対していかなる限定も構成しないということを理解することが可能である。この出願の複数の他の実施形態のうちのいくつかにおいて、電子デバイス100は、代替的に、上記の実施形態におけるインターフェイス接続モードとは異なるインターフェイス接続モードを使用してもよく、又は、複数のインターフェイス接続モードを組み合わせてもよい。
【0045】
充電管理モジュール140は、充電器からの充電入力を受信するように構成される。充電器は、無線充電器であってもよく又は有線充電器であってもよい。有線充電の複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、充電管理モジュール140は、USBインターフェイス130を使用して、有線充電器から充電入力を受信してもよい。無線充電器の複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、充電管理モジュール140は、電子デバイス100の無線充電コイルから無線充電入力を受信してもよい。充電管理モジュール140は、さらに、バッテリ142を充電しながら、電力管理モジュール141を使用して電子デバイスに電力を供給してもよい。
【0046】
電力管理モジュール141は、バッテリ142、充電管理モジュール140、及びプロセッサ110に接続するように構成される。電力管理モジュール141は、バッテリ142及び/又は充電管理モジュール140から入力を受信して、プロセッサ110、内部メモリ121、外部メモリ、ディスプレイ194、カメラ193、及び無線通信モジュール160等に電力を供給する。電力管理モジュール141は、さらに、バッテリ容量、バッテリサークルの数、及び(漏電又はインピーダンス等の)バッテリの健全性状態等のパラメータをモニタリングするように構成されてもよい。複数の他の実施形態のうちのいくつかにおいて、電力管理モジュール141は、代替的に、プロセッサ110の中に配置されてもよい。複数の他の実施形態のうちのいくつかにおいて、電力管理モジュール141及び充電管理モジュール140は、代替的に、同じデバイスの中に配置されてもよい。
【0047】
電子デバイス100の無線通信機能は、アンテナ1、アンテナ2、移動通信モジュール150、無線通信モジュール160、モデムプロセッサ、及びベースバンドプロセッサ等を使用することによって実装されてもよい。
【0048】
アンテナ1及びアンテナ2は、電磁波信号を送信し及び受信するように構成される。電子デバイス100の中の各々のアンテナは、1つ又は複数の通信周波数帯域を取り扱うように構成されてもよい。複数の異なるアンテナを多重化して、アンテナの利用率を改善してもよい。例えば、アンテナ1は、無線ローカルエリアネットワークのダイバーシティアンテナとして多重化されてもよい。複数の他の実施形態のうちのいくつかにおいて、アンテナは、同調スイッチと組み合わせて使用されてもよい。
【0049】
移動通信モジュール150は、電子デバイス100に適用される2G、3G、4G、又は5Gを含む無線通信解決方法を提供することが可能である。移動通信モジュール150は、少なくとも1つのフィルタ、スイッチ、電力増幅器、及び低雑音増幅器(low noise amplifier, LNA)等を含んでもよい。移動通信モジュール150は、アンテナ1によって電磁波を受信し、その受信した電磁波に対して、フィルタリング、増幅、及び他の処理を実行し、そして、モデムプロセッサに、処理された電磁波を転送して、復調してもよい。移動通信モジュール150は、さらに、モデムプロセッサが変調する信号をさらに増幅し、アンテナ1を使用することによって増幅されている信号を電磁波へと変換し、そして、アンテナ1を介して、その電磁波を放射してもよい。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、移動通信モジュール150の複数の機能モジュールのうちの少なくとも一部は、プロセッサ110の中に配置されてもよい。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、移動通信モジュール150の複数の機能モジュールのうちの少なくとも一部はプロセッサ110の複数のモジュールのうちの少なくとも一部と同じデバイスの中に配置されてもよい。
【0050】
モデムプロセッサは、変調器及び復調器を含んでもよい。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、モデムプロセッサは、独立したデバイスであってもよい。複数の他の実施形態のうちのいくつかにおいて、モデムプロセッサは、プロセッサ110から独立していてもよく、移動通信モジュール150又は他の機能モジュールと同じデバイスの中に配置される。
【0051】
無線通信モジュール160は、例えば、(例えば、無線忠実度(wireless fidelity, Wi-Fi)ネットワーク等の)無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area networks, WLAN)、ブルートゥース(bluetooth, BT)、全地球的航法衛星システム(global navigation satellite system, GNSS)、周波数変調(frequency modulation, FM)、近距離通信(near field communication, NFC)技術、及び赤外線(infrared, IR)技術等を含むとともに電子デバイス100に適用される無線通信解決方法を提供してもよい。無線通信モジュール160は、少なくとも1つの通信処理モジュールと一体化されている1つ又は複数のデバイスであってもよい。無線通信モジュール160は、アンテナ2によって電磁波を受信し、その電磁波信号に対して周波数変調及びフィルタリング処理を実行し、そして、プロセッサ110に、処理された信号を送信する。無線通信モジュール160は、さらに、プロセッサ110から、送信されるべき信号を受信し、その送信されるべき信号に対して周波数変調及び増幅処理を実行し、アンテナ2を使用することによって、処理されている送信されるべき信号を電磁波へと変換し、そして、アンテナ2によって、その電磁波を放射してもよい。
【0052】
複数の実施形態のうちのいくつかにおいては、電子デバイス100において、アンテナ1は、移動通信モジュール150に結合され、アンテナ2は、無線通信モジュール160に結合され、それによって、電子デバイス100は、無線通信技術を使用することによって、ネットワーク及び他のデバイスと通信することが可能である。無線通信技術は、汎欧州ディジタル移動体通信システム(global system for mobile communications, GSM)、汎用パケット無線サービス(general packet radio service, GPRS)、符号分割多元接続(code division multiple access, CDMA)、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access, WCDMA)、時分割符号分割多元接続(time-division code division multiple access, TD-SCDMA)、ロングタームエボリューション(long term evolution, LTE)、BT、GNSS、WLAN、NFC、FM、IR、及び/又は他の技術を含んでもよい。GNSSは、全地球測位システム(global positioning system, GPS)、全地球航法衛星システム(global navigation satellite system, GLONASS)、北斗衛星導航システム(beidou navigation satellite system, BDS)、準天頂衛星システム(quasi-zenith satellite system, QZSS)、及び/又は衛星ベースの拡張システム(satellite based augmentation systems, SBAS)を含んでもよい。
【0053】
電子デバイス100は、GPU、ディスプレイ194、及びアプリケーションプロセッサを使用することによって、ディスプレイ機能を実装する。GPUは、画像処理のためのマイクロプロセッサであり、ディスプレイ194及びアプリケーションプロセッサに接続される。GPUは、演算及び幾何学的計算を実行するように構成されるとともに、グラフィックスレンダリングを実行するように構成される。プロセッサ110は、1つ又は複数のGPUを含み、ディスプレイ情報を生成し又は変更するためのプログラム命令を実行してもよい。
【0054】
ディスプレイスクリーン194は、画像及びビデオ等を表示するように構成される。ディスプレイスクリーン194は、ディスプレイパネルを含む。ディスプレイパネルは、液晶ディスプレイ(liquid crystal display, LCD)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode, OLED)、アクティブマトリックス有機発光ダイオード(active-matrix organic light emitting diode, AMOLED)、フレキシブル発光ダイオード(flex light-emitting diode, FLED)、ミニLED、マイクロLED、マイクロOLED、又は量子ドット発光ダイオード(quantum dot light emitting diodes, QLED)等を使用してもよい。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、電子デバイス100は、1つ又はN個のディスプレイ194を含んでもよく、Nは、1よりも大きな正の整数である。
【0055】
電子デバイス100は、ISP、カメラ193、ビデオコーデック、GPU、ディスプレイ194、及びアプリケーションプロセッサ等を使用することによって撮影機能を実装してもよい。
【0056】
ISPは、カメラ193がフィードバックするデータを処理するように構成される。例えば、写真撮影の際に、シャッターを開いた後に、カメラの感光素子に光が送られ、光信号が電気信号に変換され、そして、そのカメラの感光素子は、処理のために、ISPへとその電気信号を転送して、その電気信号を肉眼で視認可能な画像へと変換する。ISPは、さらに、雑音、輝度、及び皮膚色に関して、その画像に対してアルゴリズムベースの最適化を実行してもよい。ISPは、さらに、撮影シナリオの露光量及び色温度等のパラメータを最適化してもよい。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、ISPは、カメラ193の中に配置されてもよい。
【0057】
カメラ193は、静止画像又はビデオを取り込むように構成される。レンズを使用して、ある対象の光学像を生成し、感光素子にその光学像を投影する。感光素子は、電荷結合デバイス(charge coupled device, CCD)又は相補型金属酸化物半導体(complementary metal-oxide-semiconductor, CMOS)ベースのフォトトランジスタであってもよい。感光素子は、光信号を電気信号へと変換し、そして、その次に、ISPへとその電気信号を伝送して、その電気信号をディジタル画像信号へと変換する。ISPは、処理のために、DSPにそのディジタル画像信号を出力する。DSPは、そのディジタル画像信号を標準的なRGB又はYUVフォーマット等の画像信号へと変換する。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、電子デバイス100は、1つ又はN個のカメラ193を含んでもよく、Nは、1よりも大きな正の整数である。
【0058】
ディジタル信号プロセッサは、ディジタル信号を処理するように構成される。ディジタル信号プロセッサは、ディジタル画像信号を処理することが可能であるのみならず、また、他のディジタル信号を処理することが可能である。例えば、電子デバイス100が周波数を選択するときに、ディジタル信号プロセッサは、周波数のエネルギーに対してフーリエ変換等を実行するように構成される。
【0059】
ビデオコーデックは、ディジタルビデオを圧縮し又は解凍するように構成される。電子デバイス100は、1つ又は複数のタイプのビデオコーデックをサポートすることが可能である。このようにして、電子デバイス100は、例えば、動画エキスパートグループ(moving picture experts group, MPEG)-1、MPEG-2、MPEG-3、及びMPEG-4等の複数の符号化フォーマットによってビデオを再生し又は記録することが可能である。
【0060】
NPUは、ニューラルネットワーク(neural-network, NN)コンピューティングプロセッサであり、そのNNコンピューティングプロセッサは、例えば、人間の脳の複数のニューロンの間の伝達のモードを使用するといったように、生物学的ニューラルネットワーク構造を使用することによって、入力情報を迅速に処理し、さらに、連続的な自己学習を実行することが可能である。NPUを使用することによって、例えば、画像認識、顔認識、音声認識、及びテキスト理解等の電子デバイス100のインテリジェント認知等のアプリケーションを実装することが可能である。
【0061】
外部メモリインターフェイス120は、例えば、マイクロSDカード等の外部メモリカードに接続して、電子デバイス100の記憶能力を拡張するように構成されてもよい。外部メモリカードは、外部メモリインターフェイス120を使用してプロセッサ110と通信して、外部メモリカードの中に、例えば、音楽、ビデオ、及び他のファイルを格納するデータ記憶機能を実装する。
【0062】
内部メモリ121は、コンピュータ実行可能なプログラムを格納するように構成されてもよく、そのコンピュータ実行可能なプログラムは、命令を含む。プロセッサ110は、内部メモリ121の中に格納されているそれらの命令を実行して、電子デバイス101のさまざまな機能的なアプリケーション及びデータ処理を実行する。内部メモリ121は、プログラム記憶領域及びデータ記憶領域を含んでもよい。プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、及び、(例えば、音声再生機能又は画像再生機能等の)少なくとも1つの機能が必要とするアプリケーション等を格納してもよい。データ記憶領域は、電子デバイス101を使用する際に生成される(例えば、オーディオデータ及びアドレス帳等の)データ等を格納してもよい。加えて、内部メモリ121は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、少なくとも1つのフラッシュメモリデバイス、及び少なくとも1つのユニバーサルフラッシュ記憶装置(universal flash storage, UFS)等の不揮発性メモリをさらに含んでもよい。
【0063】
電子デバイス100は、オーディオモジュール170、スピーカ170A、受信機170B、マイクロフォン170C、ヘッドセットインターフェイス170D、及びアプリケーションプロセッサ等を使用することによって、音楽の再生又は録音等のオーディオ機能を実装してもよい。
【0064】
オーディオモジュール170は、ディジタルオーディオ情報をアナログオーディオ信号出力へと変換するように構成され、また、アナログオーディオ入力をディジタルオーディオ信号へと変換するように構成される。オーディオモジュール170は、さらに、オーディオ信号を符号化し及び復号化するように構成されてもよい。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、オーディオモジュール170は、プロセッサ110の中に配置されてもよく、又は、オーディオモジュール170の機能モジュールのうちのいくつかは、プロセッサ110の中に配置されてもよい。
【0065】
スピーカ170Aは、また、"ラウドスピーカ"と称され、電気オーディオ信号を音声信号へと変換するように構成される。電子デバイス100は、スピーカ170Aを使用することによって音楽を聴くのに使用されてもよく、又は、ハンズフリー通話に応答するのに使用されてもよい。
【0066】
受信機170Bは、また、"イヤピース"と称され、電気オーディオ信号を音声信号へと変換するように構成される。電子デバイス100において呼情報又は音声情報を受信するときに、受信機170Bを人間の耳の近くに置くことによって音声を聞くことが可能である。
【0067】
マイクロフォン170Cは、また、"マイクロフォン"又は"マイク"と称され、音声信号を電気信号へと変換するように構成される。発呼又は音声情報の送信の際に、ユーザは、口の近くにマイクロフォン170Cを置き、そして、話して、マイクロフォン170Cに音声信号を入力することが可能である。電子デバイス100は、少なくとも1つのマイクロフォン170Cを備えてもよい。複数の他の実施形態のうちのいくつかにおいて、電子デバイス100は、2つのマイクロフォン170Cを備えてもよく、それらの2つのマイクロフォン170Cは、さらに、音声信号の収集のほかに、雑音除去機能を実装してもよい。複数の他の実施形態のうちのいくつかにおいて、電子デバイス100は、代替的に、3つのマイクロフォン170C、4つのマイクロフォン170C、又はそれ以上のマイクロフォン170Cを含んでもよく、それらのマイクロフォン170Cは、音声信号の収集及び雑音除去を実行し、そして、さらに、音声の音源を識別して、指向性録音機能を実装してもよい。
【0068】
ヘッドセットインターフェイス170Dは、有線ヘッドセットに接続するように構成される。ヘッドセットインターフェイス170Dは、USBインターフェイス130であってもよく、或いは、標準的な3.5[mm]オープンモバイル端末プラットフォーム(open mobile terminal platform, OMTP)インターフェイス又は米国の標準的なセルラー通信産業協会(cellular telecommunications industry association of the USA, CTIA)インターフェイス等であってもよい。
【0069】
圧力センサ180Aは、圧力信号を検知するように構成され、圧力信号を電気信号へと変換することが可能である。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、圧力センサ180Aは、ディスプレイ194に配置されてもよい。例えば、抵抗性圧力センサ、誘導性圧力センサ、又は容量性圧力センサ等の数多くのタイプの圧力センサであってもよい。容量性圧力センサは、導電性材料を含む少なくとも2つの平行板を含んでもよい。圧力センサ180Aに力を働かせるときに、複数の電極の間の静電容量が変化する。電子デバイス100は、静電容量の変化に基づいて、圧力強度を決定する。ディスプレイ194に対してタッチ制御操作を実行するときに、電子デバイス100は、圧力センサ180Aを使用することによって、タッチ制御操作の強度を検出する。電子デバイス100は、また、圧力センサ180Aが検出する信号に基づいて、タッチ位置を計算してもよい。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、同じタッチ位置に加えられるが、複数の異なるタッチ制御操作強度を有するタッチ制御操作は、複数の異なる操作指示に対応してもよい。例えば、SMSメッセージアプリケーションのアイコンに対して、タッチ制御操作の強度が第1の圧力しきい値よりも小さいタッチ制御操作を実行するときに、SMSメッセージを視聴するための指示を実行する。SMSメッセージアプリケーションのアイコンに対して、タッチ制御操作の強度が第1の圧力しきい値以上であるタッチ制御操作を実行するときに、SMSメッセージを作成するための指示を実行する。
【0070】
ジャイロスコープセンサ180Bは、電子デバイス100の運動姿勢を決定するように構成されてもよい。
【0071】
気圧センサ180Cは、大気圧を測定するように構成される。
【0072】
磁気センサ180Dは、ホール効果センサを含む。
【0073】
加速度センサ180Eは、(通常は、3つの軸に沿って)各々の方向の電子デバイス100の加速度の大きさを検出することが可能である。電子デバイス100が静止状態にあるときに、加速度センサ180Eは、重力の大きさ及び方向を検出することが可能である。加速度センサ180Eは、さらに、電子デバイスの姿勢を識別するように構成されてもよく、横方向モード/縦方向モードの切り替え及び歩数計等に適用される。
【0074】
距離センサ180Fは、距離を測定するように構成される。
【0075】
光近接センサ180Gは、発光ダイオード(LED)及びフォトダイオード等の光検出器等を含んでもよい。
【0076】
周囲光センサ180Lは、周囲光の輝度を検知するように構成される。
【0077】
指紋センサ180Hは、指紋を収集するように構成される。収集された指紋の特徴を使用することで、電子デバイス100は、その指紋を使用することによって、指紋ロック解除を実装し、アプリケーションロックにアクセスし、その指紋を使用することによって、写真を撮影し、及び、その指紋を使用することによって、呼に応答等をしてもよい。
【0078】
温度センサ180Jは、温度の検出を実行するように構成される。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、電子デバイス100は、温度センサ180Jを使用することによって、温度を検出して、温度処理ポリシーを実行する。
【0079】
タッチセンサ180Kは、また、"タッチパネル"と称される。タッチセンサ180Kは、ディスプレイ194に配置されてもよく、タッチセンサ180K及びディスプレイ194は、また、"タッチ制御スクリーン"と称されるタッチスクリーンを形成する。タッチセンサ180Kは、タッチセンサ180Kに対して又はそのタッチセンサ180Kの近傍で実行されるタッチ制御操作を検出するように構成される。タッチセンサは、アプリケーションプロセッサへと、その検出されたタッチ制御操作を転送して、タッチイベントタイプを決定してもよい。ディスプレイ194は、そのタッチ制御操作に関連する視覚的な出力を提供するのに使用されてもよい。複数の他の実施形態のうちのいくつかにおいて、タッチセンサ180Kは、代替的に、ディスプレイ194とは異なる位置にある電子デバイス100の表面に配置されてもよい。
【0080】
骨伝導センサ180Mは、振動信号を取得してもよい。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、骨伝導センサ180Mは、人体の声帯部分の振動骨の振動信号を取得してもよい。骨伝導センサ180Mは、また、人体のパルスと接触状態となって、血圧変動信号を受信してもよい。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、骨伝導センサ180Mは、代替的に、ヘッドセットの中に設けられて、骨伝導ヘッドセットを形成してもよい。音声モジュール170は、骨伝導センサ180Mが取得する声帯部分の振動骨の振動信号を構文解析することによって音声信号を取得して、音声機能を実装してもよい。アプリケーションプロセッサは、骨伝導センサ180Mが取得する血圧変動信号を構文解析することによって心拍数情報を取得して、心拍数検出機能を実装してもよい。
【0081】
キー190は、電源オン/電源オフキー及び音量キー等を含む。キー190は、機械的なキーであってもよく、又は、タッチキーであってもよい。電子デバイス100は、キー入力を受信して、電子デバイス100のユーザ設定又は機能制御に関連するキー信号入力を生成してもよい。
【0082】
モータ191は、振動アラートを生成してもよい。モータ191は、着信呼振動アラートを生成するように構成されてもよく、また、タッチ振動フィードバックを提供するように構成されてもよい。例えば、(写真撮影及びオーディオ再生等の)複数の異なるアプリケーションに対して実行されるタッチ制御操作は、複数の異なる振動フィードバック効果に対応してもよい。モータ191は、また、ディスプレイ194の複数の異なる領域に対して実行される複数のタッチ制御操作に応じて、複数の異なる振動フィードバック効果をそれらにしたがって提供してもよい。(例えば、時間リマインダ、情報受信、アラーム、及びゲーム等の)異なるアプリケーションシナリオは、また、複数の異なる振動フィードバック効果に対応してもよい。また、タッチ振動フィードバック効果をカスタマイズすることも可能である。
【0083】
インジケータ192は、インジケータライトであってもよく、充電状態及びバッテリーレベルの変化を示すように構成されてもよく、また、メッセージ、不在着信、及び通知等を示すように構成されてもよい。
【0084】
SIMカードインターフェイス195は、SIMカードに接続するように構成される。SIMカードは、SIMカードインターフェイス195に挿入されるか、又は、SIMカードインターフェイス195から引き出されて、電子デバイス100と接触状態になってもよく、又は、電子デバイス100から分離されてもよい。電子デバイス100は、1つ又はN個のSIMカードインターフェイスをサポートしてもよく、Nは、1より大きい正の整数である。SIMカードインターフェイス195は、ナノSIMカード、マイクロSIMカード、及びSIMカード等をサポートすることが可能である。同じSIMカードインターフェイス195の中に複数のカードを同時に挿入してもよい。それらの複数のカードは、同じタイプのカードであってもよく、又は、異なるタイプのカードであってもよい。SIMカードインターフェイス195は、また、複数の異なるタイプのSIMカードと互換性を有してもよい。SIMカードインターフェイス195は、また、外部メモリカードと互換性を有してもよい。電子デバイス100は、SIMカードを使用することによってネットワークと対話して、呼及びデータ通信等を実装する。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、電子デバイス100は、eSIMカード、すなわち、埋め込みSIMカードを使用する。eSIMカードは、電子デバイス100の中に埋め込まれてもよく、電子デバイス100から分離することは不可能である。
【0085】
電子デバイス100のソフトウェアシステムは、階層的アーキテクチャ、イベント駆動アーキテクチャ、マイクロカーネルアーキテクチャ、マイクロサービスアーキテクチャ、又はクラウドアーキテクチャを使用してもよい。この出願のこの実施形態において、階層アーキテクチャの場合のAndroidシステムは、電子デバイス100のソフトウェア構成を実例として説明するためのある1つの例として使用される。
図1Bは、この出願のある1つの実施形態にしたがった電子デバイス100のソフトウェア構成のブロック図である。
【0086】
この出願のこの実施形態において解説されているソフトウェア構成のブロック図は、電子デバイス100のソフトウェア構成のブロック図に対する特定の限定を構成しないということを理解することが可能である。
【0087】
階層化アーキテクチャの場合には、ソフトウェアは、複数の層に分割され、各々の層は、動作の明確な役割及び明確な分割を有する。複数の層は、ソフトウェアインターフェイスを使用して互いに通信する。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、Androidシステムは、上位から下位に向かって、アプリケーション層、アプリケーションフレームワーク層、Androidランタイム(Android runtime)及びシステムライブラリ、及び、カーネル層の4つの層に分割される。
【0088】
アプリケーション層は、一連のアプリケーションパッケージを含んでもよい。
【0089】
図1Bに示されているように、アプリケーションパッケージは、カメラ、ギャラリー、カレンダー、電話、マップ、ナビゲーション、WLAN、ブルートゥース、音楽、ビデオ、及びSMSメッセージ交換等のアプリケーションを含んでもよい。
【0090】
アプリケーションフレームワーク層は、アプリケーション層におけるアプリケーションに、アプリケーションインターフェイス(applicationming interface, API)及びプログラミングフレームワークを提供する。アプリケーションフレームワーク層は、あらかじめ定義されている機能をいくつか含む。
【0091】
図1Bに示されているように、アプリケーションフレームワーク層は、ウィンドウマネージャ、コンテンツプロバイダ、ビューシステム、電話マネージャ、リソースマネージャ、及び通知マネージャ等を含んでもよい。
【0092】
ウィンドウマネージャは、ウィンドウプログラムを管理するように構成される。ウィンドウマネージャは、ディスプレイのサイズを取得し、ステータスバーが存在するか否かを決定し、スクリーンをロックし、そして、スクリーンを取り込むこと等が可能である。
【0093】
コンテンツプロバイダは、データを格納し及び取得し、そして、アプリケーションプログラムによるデータへのアクセスを可能とするように構成される。データは、ビデオ、画像、オーディオ、発呼されそして受信されている呼、閲覧履歴及びブックマーク、及び電話帳等を含んでもよい。
【0094】
ビューシステムは、例えば、文字を表示するための制御及びピクチャを表示するための制御等の視覚的な制御を含む。ビューシステムは、アプリケーションを構築するように構成されてもよい。ディスプレイインターフェイスは、1つ又は複数のビューを含んでもよい。例えば、SMSメッセージ通知アイコンを含むディスプレイインターフェイスは、文字を表示するビュー及びピクチャを表示するビューを含んでもよい。
【0095】
電話マネージャは、例えば、(呼び出し及び切断等を含む)呼状態管理等の電子デバイス100の通信機能を提供するように構成される。
【0096】
リソースマネージャは、アプリケーションに、例えば、局所化されている文字列、アイコン、ピクチャ、レイアウトファイル、及びビデオファイル等のさまざまなリソースを提供する。
【0097】
通知マネージャは、アプリケーションがステータスバーの中に通知情報を表示することを可能とし、ユーザに対話を要求することなく、短時間の滞在の後に自動的に消失する通知タイプのメッセージを配信するように構成されてもよい。例えば、通知マネージャは、ダウンロードの完了を通知し、そして、メッセージリマインダを提供等するように構成される。通知マネージャは、例えば、バックグラウンドで実行されているアプリケーションに関する通知等の通知をグラフ又はスクロールバーのテキストの形態でシステムの最上部のステータスバーの中に表示してもよく、及び、さらに、ダイアログボックスの形態でスクリーンに通知を表示してもよい。例えば、ステータスバーの中にテキスト情報を表示し、アラートトーンを提供し、電子デバイスを振動させ、及び、インジケータを点滅等させる。
【0098】
Androidランタイムは、カーネルライブラリ及び仮想マシンを含む。そのAndroidランタイムは、Androidシステムのスケジューリング及び管理に関与する。
【0099】
カーネルライブラリは、一方の部分として、Java言語によって呼び出す必要があるパフォーマンス機能、及び、他方の部分として、Androidカーネルライブラリの2つの部分を含む。
【0100】
アプリケーション層及びアプリケーションフレームワーク層は、仮想マシンの中で動作する。仮想マシンは、バイナリファイルとして、アプリケーション層及びアプリケーションフレームワーク層のJavaファイルを実行する。仮想マシンは、オブジェクトライフサイクル管理、スタック管理、スレッド管理、セキュリティ及び例外管理、及びガーベジコレクション等の機能を実行するように構成される。
【0101】
システムライブラリは、例えば、サーフェスマネージャ(surface manager)、メディアライブラリ(Media Libraries)、(例えば、OpenGL ES等の)3次元グラフィックス処理ライブラリ、及び(例えば、SGL等の)2次元グラフィックスエンジン等の複数の機能モジュールを含んでもよい。
【0102】
サーフェスマネージャは、ディスプレイサブシステムを管理し、そして、複数のアプリケーションのために2次元層及び3次元層を融合するように構成される。
【0103】
メディアライブラリは、複数の一般的なフォーマットのオーディオ及びビデオ、及び、静止画像ファイル等の再生及び記録をサポートする。メディアライブラリは、MPEG-4、G.264、MP3、AAC、AMR、JPG、及びPNG等の複数のオーディオ符号化フォーマット及びビデオ符号化フォーマットをサポートすることが可能である。
【0104】
3次元グラフィックス処理ライブラリは、3次元グラフィックス描画、イメージレンダリング及び合成、及び層処理等を実装するように構成される。
【0105】
2次元グラフィックスエンジンは、2次元描画のための描画エンジンである。
【0106】
カーネル層は、ハードウェアとソフトウェアとの間の層である。カーネル層は、少なくとも、ディスプレイドライバ、カメラドライバ、オーディオドライバ、及びセンサドライバを含む。
【0107】
図1Bに示されているソフトウェアシステムは、共有機能を使用する(例えば、ギャラリー及びファイルマネージャ等の)アプリケーション、共有機能を提供する即時共有モジュール、及びプリント機能を提供するプリントサービス(print service)及びプリントスプーラ(print spooler)の提示に関する。アプリケーションフレームワーク層は、プリントフレームワーク、WLANサービス、及びブルートゥースサービスを提供する。カーネル及びその下にある層は、WLAN機能及びブルートゥースの機能と基本的な通信プロトコルとを提供する。
【0108】
以下の記載は、取り込み及び撮影シナリオを参照して、電子デバイス100のソフトウェア及びハードウェアのワークフローを説明する。
【0109】
タッチセンサ180Kがタッチ操作を受信するときに、対応するハードウェアの割り込みをカーネル層に送信する。カーネル層は、タッチ操作を処理して、(タッチ座標及びタッチ操作のタイムスタンプ等の情報を含む)オリジナルの入力イベントに変換する。オリジナルの入力イベントは、カーネル層に格納される。アプリケーションフレームワーク層は、カーネル層からオリジナルの入力イベントを取得し、入力イベントに対応する制御を識別する。例えば、タッチ操作は、タッチ操作となり、タッチ操作に対応する制御は、カメラアプリケーションのアイコンの制御となる。カメラアプリケーションは、アプリケーションフレームワーク層のインターフェイスを呼び出して、カメラアプリケーションを起動し、さらに、カーネル層を呼び出して、カメラドライバを起動し、3Dカメラモジュール193を使用することによって、静止画像又はビデオを取り込む。
【0110】
以下の記載は、この出願の複数の実施形態における複数のアプリケーションシナリオのうちのいくつか及びそれらのアプリケーションシナリオにおけるユーザインターフェイス(user interface, UI)の実施形態を説明する。この出願のそれらの複数の実施形態の中で言及されている第1のスクリーンは、この出願のそれらの複数の実施形態における電子デバイスのユーザインターフェイスとして理解されてもよいということに留意すべきである。
【0111】
シナリオ1: 単一の分割スクリーンを取り込む適用シナリオ(移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置のすべては、第1のスクリーンの中のターゲット分割スクリーンの中に位置している)
【0112】
図2Aは、この出願のある1つの実施形態にしたがった複数のウィンドウを有するユーザインターフェイスの概略的な図である。ユーザインターフェイスは、微信ウィンドウ201、Didi Dacheウィンドウ201、及びニュースプッシュウィンドウ203を含む。ユーザインターフェイスは、これらには限定されないが、より多くの他のウィンドウ又はより少ないウィンドウをさらに含んでもよい。他のアプリケーションは、例えば、QQ又はMSN等のインスタントメッセージングソフトウェアであってもよく、iQIYI、テンセントVideo、及びYouku等の娯楽及びビデオソフトウェアであってもよく、さらに、計算機、カレンダー、及び設定等の補助ツールアプリケーションであってもよく、その補助ツールアプリケーションは、電子デバイスのシステムに付属している。
【0113】
図2Aに示されているように、ユーザインターフェイス20は、ウィンドウディスプレイ領域201、ウィンドウディスプレイ領域202、ウィンドウディスプレイ領域203、ウィンドウサイズ制御205、及びステータスバー206を含んでもよい。ローカルユーザが使用する電子デバイスは、電子デバイス100である。
【0114】
ウィンドウディスプレイ領域201乃至203は、電子デバイスの中の複数の異なるアプリケーションのコンテンツを表示するのに使用され、ウィンドウディスプレイ領域201乃至203においてユーザのタッチ制御操作を受信し及びそのタッチ制御操作に応答することが可能である。
【0115】
ウィンドウサイズ制御206は、ユーザインターフェイスにおけるウィンドウの比率を調整するのに使用される。電子デバイス100は、(例えば、ウィンドウサイズ制御206に対するドラッグ操作等の)ウィンドウサイズ制御206に対して実行されるタッチ制御操作を検出することが可能である。その操作に応答して、電子デバイス100は、ウィンドウサイズ制御206の位置を移動させて、現在のウィンドウ202及び203のサイズを調整することが可能である。
【0116】
ステータスバー207は、(例えば、キャリア名"中国移動"等の)キャリアインジケータ、無線忠実度(wireless fidelity, Wi-Fi)信号の1つ又は複数の信号強度インジケータ、(また、セルラー信号と称されてもよい)移動通信信号の1つ又は複数の信号強度インジケータ、時間インジケータ、及びバッテリステータスインジケータ等を含んでもよい。
【0117】
このシナリオにおいては、ユーザが使用する電子デバイスの第1のスクリーンは、3つの分割スクリーン領域に分割される。すなわち、ウィンドウディスプレイ領域201は、微信の主インターフェイスを表示するのに使用され、ウィンドウディスプレイ領域202は、滴滴出行のインターフェイスを表示するのに使用され、ウィンドウディスプレイ領域203は、ニュースプッシュインターフェイスを表示するのに使用される。ユーザは、微信及びニュースプッシュインターフェイスを除いて滴滴出行のみを微信の連絡先と共有する必要があるということを仮定する。従来の技術の場合には、その時点での第1のスクリーンのすべての表示コンテンツのスクリーンショットを撮影し、その次に、ピクチャエディタの中にそのスクリーンショットを配置して、不要な部分をトリミングして、最終的に、滴滴出行インターフェイスのピクチャのみを保持する必要がある。この操作によれば、ユーザにとってスクリーンショットの操作が面倒になる場合があり、また、ピクチャ編集時間が比較的長くなり、結果として、スクリーンショットの撮影の際の劣悪なユーザ体験につながる。
【0118】
上記の適用シナリオに基づいて、以下の記載は、電子デバイス100によって実装される複数のUIの実施形態のうちのいくつかを説明する。
【0119】
ウィンドウディスプレイ領域202(すなわち、滴滴出行ウィンドウ)の表示コンテンツのスクリーンショットを撮影し、ウィンドウディスプレイ領域201(すなわち、微信ウィンドウ)と共有する必要があるときに、電子デバイス100は、タッチ制御操作を受信し、そして、第1のタッチ制御操作を決定し、その次に、第1のタッチ制御操作の中に含まれる複数のタッチ制御点の開始位置に基づいて、ターゲット分割スクリーンを決定し、最終的に、ターゲット分割スクリーンのスクリーンショットを撮影し、スクリーンショットを共有する。
【0120】
詳細な説明は、以下のいくつかの態様から提供される。
【0121】
(1) スクリーン取り込み操作をどのように決定するか
【0122】
図2Bは、この出願のある1つの実施形態にしたがった第1のタッチ制御操作として識別されるユーザ操作の概略的な図である。
【0123】
図2Bに示されているように、電子デバイス100は、タッチセンサ180Kを使用することによって、ユーザのタッチ制御操作を検出することが可能である(例えば、タッチセンサ180Kは、ウィンドウディスプレイ領域202の中の複数のタッチ制御点に対してユーザが行う移動操作を識別する)。そのタッチ制御操作に応答して、電子デバイス100は、移動操作の動きの軌跡を識別することが可能である。
【0124】
具体的な実装においては、タッチセンサ180Kがユーザのタッチ制御操作を検出するときに、タッチ制御操作の持続期間、動きの軌跡、(例えば、3つのタッチ制御点又は4つのタッチ制御点といったような)タッチ制御点の数、及び分割スクリーンに対する複数のタッチ制御点の開始位置及び終了位置の位置関係が変化し、(移動操作によって電子デバイスに対して生成される圧力の値を含む)対応する信号が生成される。複数の異なるタッチ制御操作が生成する信号は、(例えば、タッチセンサ、加速度センサ、衝撃センサ、振動センサ、音響センサ、変位センサ、又は速度センサ等の)電子デバイス100のセンサによって取り込まれてもよい。
図2Cは、この出願のある1つの実施形態にしたがった移動距離と第1のあらかじめ設定されている距離しきい値との間の比較関係の決定の概略的な図である。
図2Cに示されているように、タッチセンサ180Kは、ユーザのタッチ制御操作の移動距離を検出し、その移動距離が第1のあらかじめ設定されている距離しきい値よりも大きいか否かを決定する。移動距離が、第1のあらかじめ設定されている距離しきい値よりも大きい場合に、電子デバイス100は、タッチ制御操作が第1のタッチ制御操作であるということを決定してもよい。したがって、電子デバイス100は、取り込まれている信号に基づいて、ユーザが使用する複数の特定のタッチ制御操作を判別し、その次に、タッチセンサ180Kが検出するユーザのタッチ制御操作が、第1のタッチ制御操作(すなわち、複数のタッチ制御点が、ウィンドウディスプレイ領域202の中で第1のあらかじめ設定されている距離しきい値以上の距離だけ移動する移動操作)であるか否かを決定する。タッチセンサ180Kが検出するユーザのタッチ制御操作が、第1のタッチ制御操作であるということを決定する場合に、電子デバイス100は、その次に、第1のタッチ制御操作に含まれる複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、ウィンドウディスプレイ領域202の中に位置しているか否かを決定し、位置している場合に、第1のスクリーンショットとして、ウィンドウディスプレイ領域202の現在の表示コンテンツを取り込む。この場合には、電子デバイス100は、(例えば、タッチ制御操作の動きの軌跡を照らすこと、境界を太くすること、又は影を追加すること等の)ユーザインターフェイスに対するマーキング及び/又は振動によって、タッチセンサ180Kが検出するユーザのタッチ制御操作が、第1のタッチ制御操作であるということを示してもよい。
【0125】
図2Cに示されている第2のあらかじめ設定されている距離しきい値は、ターゲット分割スクリーンの長いスクリーン取り込みを行うか否かを決定するのに使用されるということに留意すべきである。第2のあらかじめ設定されている距離しきい値は、第1のあらかじめ設定されている距離しきい値よりも大きく、ターゲット分割スクリーンの高さに対する第2のあらかじめ設定されている距離しきい値の比率は、あらかじめ設定されている比率しきい値よりも大きい。ターゲット分割スクリーンの高さは、ターゲット分割スクリーンの移動の際に複数のタッチ制御点の移動方向に沿ったターゲット分割スクリーンの側面の長さとして理解されてもよい。
【0126】
具体的な実装においては、タッチセンサ180Kを使用することによって第1のタッチ制御操作としてユーザの操作を識別する上記の列挙されている方式に限定されることなく、ユーザの操作を識別するための他の方式が、さらに存在してもよい。例えば、電子デバイス100は、代替的に、この出願のこの実施形態においては限定されないが、赤外線センサ等を使用することによって、第1のスクリーンに対するユーザの操作を識別することが可能である。
【0127】
(2) スクリーンコンテンツをどのようにして取り込むか
【0128】
図2Dは、この出願のある1つの実施形態にしたがって、第1のタッチ制御操作を使用することによって、ピクチャとしてターゲット分割スクリーンの表示コンテンツを取り込むユーザインターフェイスを示す。この出願のこの実施形態において、電子デバイス100は、ピクチャスイッチング制御204をさらに含む。ピクチャスイッチング制御204は、スクリーン取り込みの際に、取り込まれているユーザインターフェイス又はユーザインターフェイスの一部のスクリーンショットを表示するのに使用され、タッピングによってピクチャを共有するのに使用されてもよい。電子デバイス100は、(例えば、ピクチャスイッチング制御307に対するドラッグ操作等の)ピクチャスイッチング制御307に対して実行されるタッチ制御操作を検出することが可能である。その操作に応答して、電子デバイス100は、ドラッグ操作の移動の終了位置が位置しているウィンドウと共有され又はそのウィンドウに挿入されるようにピクチャを制御してもよい。
【0129】
図2Dに示されているように、
図2Bに対応する実施形態においてタッチセンサ180Kに対して実行されるユーザの操作に応答して、電子デバイス100は、そのユーザの操作が、複数のタッチ制御点がユーザインターフェイスにおいて第1のあらかじめ設定されている距離しきい値以上の距離だけ移動する移動操作であるか否かを識別し、そして、タッチセンサ180Kが検出するユーザのタッチ制御操作による移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置を決定して、そのユーザの操作が、ターゲット分割スクリーンの現在の表示コンテンツを取り込むことを意図しているのか又はユーザインターフェイス全体の現在の表示コンテンツを取り込むことを意図しているのかを決定してもよい。その次に、タッチセンサ180Kが検出する移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、ウィンドウディスプレイ領域202に位置しているときに、ウィンドウディスプレイ領域202の現在の表示コンテンツは、タッチセンサ180Kが検出するユーザ操作に基づいて、第1のスクリーンショットとして取り込まれる。
【0130】
ある1つの可能な実装において、
図2Eは、この出願のある1つの実施形態にしたがった他のユーザインターフェイスを示し、その他のユーザインターフェイスにおいて、ターゲット分割スクリーンの表示コンテンツは、第1のタッチ制御操作を使用することによって、ピクチャとして取り込まれる。
【0131】
図2Eに示されているように、
図2Bに対応する実施形態においてタッチセンサ180Kに対して実行されるジェスチャ動作に応答して、電子デバイス100は、そのユーザの操作が、複数のタッチ制御点がユーザインターフェイスにおいて第1のあらかじめ設定されている距離しきい値以上の距離だけ移動する移動操作であるか否かを識別し、そして、タッチセンサ180Kが検出するユーザのタッチ制御操作による移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置を決定して、そのユーザの操作が、ターゲット分割スクリーンの現在の表示コンテンツを取り込むことを意図しているのか又はユーザインターフェイス全体の現在の表示コンテンツを取り込むことを意図しているのかを決定してもよい。その次に、タッチセンサ180Kが検出する移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、ウィンドウディスプレイ領域202の中に位置しているときに、タッチセンサ180Kが検出するユーザの操作に基づいて、第1のスクリーンショットとしてウィンドウディスプレイ領域202の現在の表示コンテンツを取り込むのみならず、さらに、タッチセンサ180Kが検出するユーザの操作に基づいて、ユーザインターフェイスにおける分割スクリーンのすべてを取り込む必要があり、第2のスクリーンショットが生成される。言い換えると、第1のスクリーンの中のN個の分割スクリーンの現在の表示コンテンツは、対応するスクリーンショットとして取り込まれ、第2スクリーンショットが生成される。第2のスクリーンショットは、N個の分割スクリーンに対応する複数のスクリーンショットを含み、それらの複数のスクリーンショットは、対応する分割スクリーンが第1のスクリーンの中に分配されるように、第2のスクリーンショットの中に配置され、N個の分割スクリーンに対応するそれらの複数のスクリーンショットの各々は、タッチ制御操作を受信することを可能とされているサムネイルである。移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、ウィンドウディスプレイ領域202の中に位置しているということを検出するときに、ウィンドウディスプレイ領域202の中の滴滴出行の現在の表示コンテンツを取り込む必要があるのみならず、さらに、ウィンドウディスプレイ領域201の中の微信の現在の表示コンテンツ、ウィンドウディスプレイ領域202の中の滴滴出行の現在の表示コンテンツ、及びウィンドウディスプレイ領域203の中のニュースプッシュの現在の表示コンテンツを別個に取り込む必要があるということを理解することが可能である。第2のスクリーンショットの場合には、ウィンドウディスプレイ領域201の中の微信の現在の表示コンテンツに対応するサムネイル、ウィンドウディスプレイ領域202の中の滴滴出行の現在の表示コンテンツに対応するサムネイル、及びウィンドウディスプレイ領域203の中のニュースプッシュの現在の表示コンテンツに対応するサムネイルは、互いに関連してはおらず、それらのサムネイルの各々は、ユーザからのタッチ制御操作を受信することが可能であるということに留意すべきである。したがって、ウィンドウディスプレイ領域202の中の滴滴出行の現在の表示コンテンツのスクリーンショットを撮影した後に、分割スクリーンのすべてのスクリーンショットが撮影される。このことは、ユーザの操作意図の誤判断又はユーザの誤操作が引き起こすターゲット分割スクリーンの誤判断を電子デバイスによって防止することが可能であり、それにより、スクリーンショット撮影の精度及びスクリーンショット撮影におけるユーザ体験を改善する。
【0132】
(3) スクリーンショットをどのようにして保存し及び共有するか
【0133】
図2F乃至
図2Hは、この出願のある1つの実施形態にしたがって、スクリーン取り込みサムネイルを確認し、保存し、及び共有するためのユーザインターフェイスのグループを示す。
【0134】
図2F及び
図2Gに示されているように、第1のスクリーンショット及び第2のスクリーンショットを取得した後に、電子デバイス100は、タッチセンサ180Kに対して実行されるユーザの操作を受信する。電子デバイス100は、ユーザの操作が第2のタッチ制御操作であるか否かを識別してもよい。例えば、第2のタッチ制御操作は、第1のスクリーンショット又は第2のスクリーンショットの中のターゲットスクリーン取り込みサムネイルをタップする操作である。ターゲットスクリーン取り込みサムネイルは、第1のスクリーンショット又は第2のスクリーンショットの中のN個の分割スクリーンに対応するスクリーン取り込みサムネイルのうちの少なくとも1つである。例えば、ターゲットスクリーン取り込みサムネイルは、ウィンドウディスプレイ領域202の中の滴滴出行の現在の表示コンテンツに対応するサムネイルである。電子デバイス100は、セカンドタッチ制御操作に基づいて、ギャラリーにターゲットスクリーン取り込みサムネイルを保存し、そして、第1のスクリーンショット又はセカンドスクリーンショットの中のターゲットスクリーン取り込みサムネイルを除くスクリーンショットのすべてを削除する。
図2Hに示されているように、ウィンドウディスプレイ領域202の中の滴滴出行の現在の表示コンテンツに対応するサムネイルに対するドラッグ操作を受信する。そのドラッグ操作は、タッチ制御点を使用することによって、ウィンドウディスプレイ領域202の中の滴滴出行の現在の表示コンテンツに対応するサムネイルを移動させる操作である。ウィンドウディスプレイ領域202の中の滴滴出行の現在の表示コンテンツに対応するサムネイルは、ドラッグ操作に基づいて、ウィンドウディスプレイ領域201の中の微信アプリケーションと共有され又は微信アプリケーションに挿入されるように制御される。
【0135】
ある1つの可能な実装においては、
図2I乃至
図2Kは、この出願のある1つの実施形態にしたがって、スクリーン取り込みサムネイルを確認し及び保存するためのユーザインターフェイスの他のグループを示す。
【0136】
図2I及び
図2Jに示されているように、第1のスクリーンショット及び第2のスクリーンショットを取得した後に、電子デバイス100は、タッチセンサ180Kに対して実行されるユーザの操作を受信する。電子デバイス100は、そのユーザの操作が第2のタッチ制御操作であるか否かを識別してもよい。例えば、第2のタッチ制御操作は、第1のスクリーンショット又は第2のスクリーンショットの中のターゲットスクリーン取り込みサムネイルをタップする操作であり、複数のターゲットスクリーン取り込みサムネイルが存在する。この場合には、電子デバイス100は、第2タッチ制御操作に基づいて、複数のスクリーンショットをスプライスして、1つのスクリーンショットとするように、それらの複数のスクリーンショットを制御してもよい。複数のスクリーンショットをスプライスすることによって得られるグラフが、不規則な形状になっている場合に、電子デバイスは、自動的に、欠落部分を埋めることが可能であり、それによって、スプライスされているスクリーンショットは、規則的な幾何学的形状となる。
図2Kに示されているように、スプライスされているターゲットスクリーン取り込みサムネイルに対するドラッグ操作を受信し、そのスプライスされているターゲットスクリーン取り込みサムネイルは、ウィンドウディスプレイ領域202の中の滴滴出行の現在の表示コンテンツに対応するサムネイル及びウィンドウディスプレイ領域201の中の微信の現在の表示コンテンツに対応するサムネイルから生成される。ドラッグ操作は、タッチ制御点を使用することによって、ターゲットスクリーン取り込みサムネイルを移動させる操作である。ターゲットスクリーン取り込みサムネイルは、ドラッグ操作に基づいて、ウィンドウディスプレイ領域201の中の微信アプリケーションと共有され又はその微信アプリケーションに挿入されるように制御される。
【0137】
この出願のこの実施形態において、電子デバイスは、さらに、タッチセンサ180Kが受信する複数のタッチ制御操作のうちの第1のタッチ制御操作を決定し、第1のタッチ制御操作による移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、第1のスクリーンの中のターゲット分割スクリーンの中に位置しているか否かを決定してもよい。ターゲット分割スクリーンの中に位置している場合には、ターゲット分割スクリーンの現在の表示コンテンツは、第1のスクリーンショットとして取り込まれる。したがって、このようにして、複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、同じスクリーンの中に位置しているということを決定した後に、複数のウィンドウから、単一のスクリーンのスクリーンショットを直接的に取得することが可能である。このことは、ターゲット分割スクリーン領域のスクリーンショットの柔軟且つ迅速な取得という目的を達成することが可能であり、それによって、ユーザは、比較的短時間でスクリーンショットを取得することが可能である。加えて、最初に、ディスプレイ全体を取り込み、そして、ピクチャ編集ソフトウェアの中に、スクリーン全体の得られたスクリーンショットを配置して、スクリーン取り込みピクチャの中の他のスクリーンの表示情報を手作業で除去する必要はなく、それにより、ユーザのためのスクリーンショット撮影操作を簡単にする。
【0138】
シナリオ2: スクリーン全体のスクリーンショットを撮影する適用シナリオ(移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、第1のスクリーンの中のターゲット分割スクリーンの中に位置してはいない)
【0139】
図3Aは、この出願のある1つの実施形態にしたがった複数のウィンドウを有する他のユーザインターフェイスの概略的な図である。ユーザインターフェイスは、QQウィンドウ301、滴滴出行ウィンドウ302、及びニュースプッシュウィンドウ303を含む。ユーザインターフェイスは、これらには限定されないが、より多くの他のウィンドウをさらに含んでもよく又はより少ないウィンドウをさらに含んでもよい。他のアプリケーションは、例えば、微信又はMSN等のインスタントメッセージングソフトウェアであってもよく、iQiyi、テンセントVideo、及びYouku等の娯楽及びビデオソフトウェアであってもよく、さらに、計算機、カレンダー、及び設定等の電子デバイスのシステムに付属する補助ツールアプリケーションであってもよい。
【0140】
図3Aに示されているように、ユーザインターフェイス30は、ウィンドウディスプレイ領域301、ウィンドウディスプレイ領域302、ウィンドウディスプレイ領域303、ウィンドウサイズ制御305、及びステータスバー306を含んでもよい。ローカルユーザが使用する電子デバイスは、電子デバイス100である。
【0141】
ウィンドウディスプレイ領域301乃至303は、電子デバイス(又は、電子デバイス100)の中の複数の異なるアプリケーションのコンテンツを表示するのに使用され、ウィンドウディスプレイ領域301乃至303におけるユーザのタッチ制御操作を受信し、そして、それらのタッチ制御操作に応答することが可能である。
【0142】
ウィンドウサイズ制御305は、ユーザインターフェイスにおけるウィンドウの比率を調整するのに使用される。電子デバイス100は、(例えば、ウィンドウサイズ制御306に対するドラッグ操作等の)ウィンドウサイズ制御306に対して実行されるタッチ制御操作を検出してもよい。その操作に応答して、電子デバイス100は、現在のウィンドウ302及び303のサイズを調整してもよい。
【0143】
ステータスバー306は、(例えば、キャリア名"中国移動"等の)キャリアインジケータ、無線忠実度(wireless fidelity, Wi-Fi)信号の1つ又は複数の信号強度インジケータ、(また、セルラー信号と称されてもよい)移動通信信号の1つ又は複数の信号強度インジケータ、時間インジケータ、及びバッテリステータスインジケータ等を含んでもよい。
【0144】
このシナリオにおいては、ユーザが使用する電子デバイスの第1のスクリーンは、3つの分割スクリーン領域に分割される。すなわち、ウィンドウディスプレイ領域301は、QQの主インターフェイスを表示するのに使用され、ウィンドウディスプレイ領域303は、滴滴出行インターフェイスを表示するのに使用され、ウィンドウディスプレイ領域303は、ニュースプッシュインターフェイスを表示するのに使用される。既存の技術においてキーの組み合わせを押すことによって実行されるスクリーン取り込み又は指関節を使用することによって制御されるスクリーン取り込みに加えて、ユーザが、QQインターフェイス及びニュースプッシュインターフェイスの双方を含むスクリーン全体をQQ連絡先と共有する必要がある場合に、このことは、また、第1のタッチ制御操作を使用することによっても実装されてもよい。第1のタッチ制御操作による移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置は、例えば、QQウィンドウ及び滴滴出行ウィンドウの双方の中に位置するといったように、複数の分割スクリーンウィンドウの中に位置する。
【0145】
上記の適用シナリオに基づいて、以下の記載は、電子デバイス100によって実装される複数のUIの実施形態のうちのいくつかを説明する。
【0146】
ユーザインターフェイス30における表示コンテンツのスクリーンショット(すなわち、QQウィンドウ、滴滴出行ウィンドウ、及びニュースプッシュウィンドウ)をウィンドウディスプレイ領域201(すなわち、QQウィンドウ)と共有する必要があるときに、電子デバイス100は、タッチ制御操作を受信し、そして、第1のタッチ制御操作を決定し、その次に、第1のタッチ制御操作の中に含まれる複数のタッチ制御点の開始位置に基づいて、ユーザインターフェイス30を取り込むことを決定して、第3のスクリーンショットを取得し、最終的に、その第3のスクリーンショットを保存し、そして、その第3のスクリーンショットを共有することが可能である。
【0147】
詳細な説明は、以下のいくつかの側面から提供される。
【0148】
(1) スクリーン取り込み操作をどのようにして決定するか
【0149】
図3Bは、この出願のある1つの実施形態にしたがって第1のタッチ制御操作として識別される他のユーザ操作の概略的な図である。
図3Bに示されている電子デバイス100は、ピクチャスイッチング制御304をさらに含む。ピクチャスイッチング制御304は、スクリーン取り込みの際に電子デバイス100の取り込まれているピクチャを表示するのに使用され、また、タッピングによってピクチャを共有するのに使用されてもよい。電子デバイス100は、(例えば、ピクチャスイッチング制御307に対するドラッグ操作等の)ピクチャスイッチング制御307に対して実行されるタッチ制御操作を検出することが可能である。その操作に応答して、電子デバイス100は、ドラッグ操作の移動の終了位置が位置しているウィンドウと共有されるように又はそのウィンドウに挿入されるようにそのピクチャを制御することが可能である。
【0150】
図3Bに示されているように、電子デバイス100は、タッチセンサ180Kを使用することによって、ユーザのタッチ制御操作を検出することが可能である(例えば、タッチセンサ180Kは、ウィンドウディスプレイ領域202の中の複数のタッチ制御点に対してユーザが行う移動操作を識別する)。そのタッチ制御操作に応答して、電子デバイス100は、移動操作の動きの軌跡を識別することが可能である。
【0151】
具体的な実装においては、タッチセンサ180Kがユーザのタッチ制御操作を検出するときに、タッチ制御操作の持続期間、動きの軌跡、(例えば、3つのタッチ制御点又は4つのタッチ制御点といったような)タッチ制御点の数、及び分割スクリーンに対する複数のタッチ制御点の開始位置及び終了位置の位置関係が変化し、(移動操作によって電子デバイスに対して生成される圧力の値を含む)対応する信号が生成される。複数の異なるタッチ制御操作が生成する信号は、(例えば、タッチセンサ、加速度センサ、衝撃センサ、振動センサ、音響センサ、変位センサ、又は速度センサ等の)電子デバイス100のセンサによって取り込まれてもよい。タッチセンサ180Kは、ユーザのタッチ制御操作の移動距離を検出し、その移動距離が第1のあらかじめ設定されている距離しきい値よりも大きいか否かを決定する。移動距離が、第1のあらかじめ設定されている距離しきい値よりも大きい場合に、電子デバイス100は、タッチ制御操作が第1のタッチ制御操作であるということを決定してもよい。したがって、電子デバイス100は、取り込まれている信号に基づいて、ユーザが使用する複数の特定のタッチ制御操作を判別し、その次に、タッチセンサ180Kが検出するユーザのタッチ制御操作が、第1のタッチ制御操作(すなわち、複数のタッチ制御点が、ウィンドウディスプレイ領域202の中で第1のあらかじめ設定されている距離しきい値以上の距離だけ移動する移動操作)であるか否かを決定する。タッチセンサ180Kが検出するユーザのタッチ制御操作が、第1のタッチ制御操作であるということを決定する場合に、電子デバイス100は、その次に、第1のタッチ制御操作に含まれる複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、ウィンドウディスプレイ領域202の中に位置しているか否かを決定し、位置している場合に、第1のスクリーンショットとして、ウィンドウディスプレイ領域202の現在の表示コンテンツを取り込む。この場合には、電子デバイス100は、(例えば、タッチ制御操作の動きの軌跡を照らすこと、境界を太くすること、又は影を追加すること等の)ユーザインターフェイスに対するマーキング及び/又は振動によって、タッチセンサ180Kが検出するユーザのタッチ制御操作が、第1のタッチ制御操作であるということを示してもよい。
【0152】
具体的な実装においては、タッチセンサ180Kを使用することによって第1のタッチ制御操作としてユーザの操作を識別する上記の列挙されている方式に限定されることなく、ユーザの操作を識別するための他の方式が、さらに存在してもよい。例えば、電子デバイス100は、代替的に、この出願のこの実施形態においては限定されないが、赤外線センサ等を使用することによって、第1のスクリーンに対するユーザの操作を識別することが可能である。
【0153】
(2) 取り込まれるスクリーンコンテンツをどのようにして決定するか
【0154】
図3C及び
図3Dは、この出願のある1つの実施形態にしたがって第1のタッチ制御操作を使用することによって第1のスクリーンの表示コンテンツをピクチャとして取り込み、そして、その表示コンテンツを共有するユーザインターフェイスのグループを示す。
【0155】
図3Cに示されているように、電子デバイス100は、
図2Bに対応する実施形態においてタッチセンサ180Kに対して実行されるユーザの操作に応答してもよい。電子デバイス100は、そのユーザの操作が、複数のタッチ制御点がユーザインターフェイスにおいて第1のあらかじめ設定されている距離しきい値以上の距離だけ移動する移動操作であるか否かを識別し、そして、タッチセンサ180Kが検出するユーザのタッチ制御操作による移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置を決定して、そのユーザの操作が、ターゲット分割スクリーンの現在の表示コンテンツを取り込むことを意図しているのか又はユーザインターフェイス全体の現在の表示コンテンツを取り込むことを意図しているのかを決定してもよい。その次に、タッチセンサ180Kが検出する移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、ウィンドウディスプレイ領域202の中に位置していないとき、すなわち、複数のタッチ制御点に対応する動きの軌跡の開始位置が、複数の分割スクリーンの中に位置しているときには、ユーザインターフェイス20の現在の表示コンテンツは、それにしたがって、タッチセンサ180Kが検出するユーザ操作に基づいて、第3のスクリーンショットとして取り込まれる。
図3Dは、この出願のある1つの実施形態にしたがったスクリーン取り込みサムネイルを確認し、保存し、そして共有するためのユーザインターフェイスを示す。第3のスクリーンショットを保存し及び共有する方式については、上記の実施形態及び以下の方法の実施形態の中の関連する説明を参照すべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
【0156】
ある1つの可能な実装において、
図3E(1)及び
図3E(2)は、この出願のある1つの実施形態にしたがったユーザインターフェイスの他のグループを示し、それらのユーザインターフェイスの他のグループにおいて、第1のスクリーンの表示コンテンツは、第1のタッチ制御操作を使用することによって、ピクチャとして取り込まれる。ユーザが、大型スクリーンのデバイスを使用することによって、マルチウィンドウ操作を実行する際に、タッチセンサ180Kが検出する第1のタッチ制御操作の開始位置、すなわち、3本の指によって下にスライドする操作が複数のウィンドウにまたがっている場合には、電子デバイス100は、複数のウィンドウのコンテンツを取り込む。例えば、
図3E(1)に示されているように、開始位置がアプリケーションA及びアプリケーションBにわたって広がっている場合には、電子デバイス100は、第1のスクリーンの中の分割スクリーンのすべての現在の表示コンテンツのスクリーンショットを撮影してもよい、すなわち、アプリケーションA及びアプリケーションBのスクリーンショットを撮影してもよい。
図3E(2)は、スクリーン全体のスクリーンショットである取得した第3のスクリーンショットを示す。
【0157】
この出願のこの実施形態においては、電子デバイスは、最初に、第1のタッチ制御操作による移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、第1のスクリーンの中のターゲット分割スクリーンの中に位置しているか否かを決定する。ターゲット分割スクリーンの中に位置していない場合、具体的にいうと、第1のタッチ制御操作による移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置が、少なくとも2つの分割スクリーンの領域の中に位置している場合には、第3のスクリーンショットとして、第1のスクリーンの中の分割スクリーンのうちのすべての現在の表示コンテンツを取り込む。したがって、ユーザが、スクリーン全体の表示コンテンツを取り込む必要がある場合に、ユーザは、移動の際のそれらの複数のタッチ制御点の開始位置を少なくとも2つの分割スクリーンの領域の中に配置するだけでよく、第1のスクリーンのスクリーンショットを撮影することが可能である。このことは、ユーザにとって面倒なスクリーン取り込み操作及び比較的長いスクリーン取り込み時間の問題を回避し、それにより、スクリーン取り込みの際のユーザ体験を改善する。
【0158】
シナリオ3: 長いスクリーン取り込みを行う適用シナリオ
【0159】
図4Aは、この出願のある1つの実施形態にしたがった複数のウィンドウを有するさらに別のユーザインターフェイスの概略的な図である。ユーザインターフェイスは、微信ウィンドウ401、滴滴出行ウィンドウ402、及びニュースプッシュウィンドウ403を含む。ユーザインターフェイスは、これらには限定されないが、より多くの他のウィンドウをさらに含んでもよく又はより少ないウィンドウをさらに含んでもよい。他のアプリケーションは、例えば、QQ又はMSN等のインスタントメッセージングソフトウェアであってもよく、iQiyi、テンセントVideo、及びYouku等の娯楽及びビデオソフトウェアであってもよく、さらに、計算機、カレンダー、及び設定等の電子デバイスのシステムに付属する補助ツールアプリケーションであってもよい。
【0160】
図4Aに示されているように、ユーザインターフェイス40は、ウィンドウディスプレイ領域401、ウィンドウディスプレイ領域402、ウィンドウディスプレイ領域403、ウィンドウサイズ制御404、及びステータスバー405を含んでもよい。ローカルユーザが使用する電子デバイスは、電子デバイス100である。
【0161】
ウィンドウディスプレイ領域401乃至403は、電子デバイス(又は、電子デバイス100)の中の複数の異なるアプリケーションのコンテンツを表示するのに使用され、ウィンドウディスプレイ領域401乃至403におけるユーザのタッチ制御操作を受信し、そして、それらのタッチ制御操作に応答することが可能である。
【0162】
ステータスバー405は、(例えば、キャリア名"中国移動"等の)キャリアインジケータ、無線忠実度(wireless fidelity, Wi-Fi)信号の1つ又は複数の信号強度インジケータ、(また、セルラー信号と称されてもよい)移動通信信号の1つ又は複数の信号強度インジケータ、時間インジケータ、及びバッテリステータスインジケータを含んでもよい。
【0163】
このシナリオにおいては、ユーザが使用する電子デバイスの第1のスクリーンは、3つの分割スクリーン領域に分割される。すなわち、ウィンドウディスプレイ領域401は、微信の主インターフェイスを表示するのに使用され、ウィンドウディスプレイ領域402は、滴滴出行インターフェイスを表示するのに使用され、ウィンドウディスプレイ領域403は、ニュースプッシュインターフェイスを表示するのに使用される。ユーザが、ウィンドウディスプレイ領域402の中に表示される滴滴出行インターフェイスの長いスクリーン取り込みを微信の連絡先と共有する必要があるが、その長いスクリーン取り込みが、微信インターフェイス及びニュースプッシュインターフェイスを含まない場合には、以下の3つの操作モードを実装することが可能である。
【0164】
上記の適用シナリオに基づいて、以下の記載は、電子デバイス100によって実装される長いスクリーン取り込みを行うための複数のUIの実施形態のうちのいくつかを説明する。
【0165】
ウィンドウディスプレイ領域401(すなわち、微信ウィンドウ)と、ウィンドウディスプレイ領域402の長いスクリーンショット(すなわち、滴滴出行ウィンドウ)を共有する必要がある場合に、電子デバイス100は、最初に、長いスクリーン取り込みを行う操作をトリガするユーザの操作のタイプを決定してもよい。複数のタッチ制御点が、ターゲット分割スクリーンの中の移動の際に第2のあらかじめ設定されている距離しきい値以上の距離長さだけ移動する場合に、ターゲット分割スクリーンの分割スクリーン領域の長いスクリーン取り込みが行われ、このとき、第2のあらかじめ設定されている距離しきい値は、第1のあらかじめ設定されている距離しきい値よりも大きく、且つ、第2のあらかじめ設定されている距離しきい値とターゲット分割スクリーンの高さとの間の比は、あらかじめ設定されている比率しきい値よりも大きい。代替的に、第1のタッチ制御操作を受信した後に、第2の時間期間の中で、ターゲット分割スクリーンに対する第1のタッチ制御操作を再度受信する場合には、ターゲット分割スクリーンの分割スクリーン領域の長いスクリーン取り込みを行う。代替的に、第1のタッチ制御操作が、4つのタッチ制御点を含む場合に、ターゲット分割スクリーンの分割スクリーン領域の長いスクリーン取り込み。
【0166】
(1) 第1のタッチ制御操作の複数のタッチ制御点が、ターゲット分割スクリーンの中の移動の際に、第2のあらかじめ設定されている距離しきい値以上の距離長さだけ移動するときに、電子デバイスは、ターゲット分割スクリーンの長いスクリーン取り込みを行う。
【0167】
図4B及び
図4Cは、この出願のある1つの実施形態にしたがって長いスクリーン取り込みを行うためのユーザインターフェイスのグループの概略的な図である。電子デバイス10は、ウィンドウサイズ制御404をさらに含む。ウィンドウサイズ制御404は、ユーザインターフェイスにおけるウィンドウの比率を調整するのに使用される。電子デバイス100は、(例えば、ウィンドウサイズ制御406に対するドラッグ操作等の)ウィンドウサイズ制御406に対して実行されるタッチ制御操作を検出することが可能である。その操作に応答して、電子デバイス100は、現在のウィンドウ401及び402のサイズを調整することが可能である。
【0168】
複数のタッチ制御点が、ターゲット分割スクリーンの中の移動の際に、第2のあらかじめ設定されている距離しきい値以上の距離長さだけ移動するときに、電子デバイスは、ターゲット分割スクリーンの長いスクリーン取り込みを行う。ターゲット分割スクリーンの現在の表示コンテンツに加えて、長いスクリーン取り込みのスクリーンショットの範囲は、ターゲット分割スクリーンの次のページの表示コンテンツをさらに含んでもよく、その次のページの表示コンテンツは、ターゲット分割スクリーンの中の移動の際に、複数のタッチ制御点の移動距離のうちで第2のあらかじめ設定されているしきい値を超える部分に直接的に比例する。第2のあらかじめ設定されている距離しきい値は、第1のあらかじめ設定されている距離しきい値よりも大きく、且つ、第2のあらかじめ設定されている距離しきい値とターゲット分割スクリーンの高さとの間の比率は、あらかじめ設定されている比率しきい値よりも大きいということに留意すべきである。ターゲット分割スクリーンの高さは、ターゲット分割スクリーンの中の複数のタッチ制御点の移動方向に沿ったターゲット分割スクリーンの側面の長さとして理解されてもよい。第3のスクリーンショットを保存し及び共有する方式については、上記の実施形態及び以下の方法の実施形態の中の関連する説明を参照すべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
【0169】
(4) 電子デバイスが、第1のタッチ操作を受信した後に、第2の時間期間の中で、再度、ターゲット分割スクリーンに対する第1のタッチ制御操作を受信するときに、長いスクリーン取り込みを行う。
【0170】
図4D及び
図4Eは、この出願のある1つの実施形態にしたがって長いスクリーン取り込みを行うためのユーザインターフェイスの他のグループの概略的な図である。
【0171】
電子デバイス100が、タッチセンサ180Kを使用することによって第1のタッチ制御操作を検出した後に、第2の時間期間の中で、タッチセンサ180Kを使用することによって、ターゲット分割スクリーンに対する第1のタッチ制御操作を再度検出するときに、電子デバイス100は、ターゲット分割スクリーンの長いスクリーン取り込みを行う。ターゲット分割スクリーンの現在の表示コンテンツに加えて、長いスクリーン取り込みのスクリーンショットの範囲は、第2の時間期間の中で連続して受信した第1のタッチ制御操作の数に応じて変化する長いスクリーン取り込みのコンテンツをさらに含んでもよい。例えば、第2の時間期間の中で第1のタッチ制御操作をもう1つ受信するたびごとに、現在の表示コンテンツにターゲット分割スクリーンの次のページの表示コンテンツを追加する。長いスクリーン取り込みは、ターゲット分割スクリーンの表示コンテンツのすべてを取り込むまで、第2の時間期間の中でより大きな数の第1のタッチ制御操作を受信するときに、ターゲット分割スクリーンの表示コンテンツをより多く含むということを理解することが可能である。第3のスクリーンショットを保存し及び共有する方式については、上記の実施形態及び以下の方法の実施形態の中の関連する説明を参照すべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
【0172】
(3) 第1のタッチ制御操作が4つのタッチ制御点を含むときに、電子デバイスは、ターゲット分割スクリーンの長いスクリーン取り込みを行う。
【0173】
図4F及び
図4Gは、この出願のある1つの実施形態にしたがった複数のウィンドウを有するユーザインターフェイスの概略的な図である。
【0174】
電子デバイス100が、タッチセンサ180Kを使用することによって、第1のタッチ制御操作が4つのタッチ制御点を含むということを検出するときに、その電子デバイス100は、ターゲット分割スクリーンの長いスクリーン取り込みを行う。ターゲット分割スクリーンの現在の表示コンテンツに加えて、長いスクリーン取り込みのスクリーンショットの範囲は、ターゲット分割スクリーンの次のページの表示コンテンツをさらに含んでもよく、その次のページの表示コンテンツは、移動操作が実行された後に、4つのタッチ制御点がその移動操作の終了位置に留まる時間に直接的に比例し、移動操作においては、4つのタッチ制御点は、第1のスクリーンの中で第1のあらかじめ設定されている距離しきい値以上の距離だけ移動する。代替的に、ターゲット分割スクリーンの現在の表示コンテンツに加えて、長いスクリーン取り込みのスクリーンショットの範囲は、ターゲット分割スクリーンの次のページの表示コンテンツをさら含んでもよく、その次のページの表示コンテンツは、移動操作が実行された後に、その移動操作の終了位置における4つのタッチ制御点に対応する複数の圧力値に直接的に比例し、移動操作においては、それらの4つのタッチ制御点は、第1のスクリーンの中で第1のあらかじめ設定されている距離しきい値以上の距離だけ移動する。例えば、ユーザが4本の指によって下にスライドするときに、それらの4本の指がより長く終了位置に留まるにしたがい、最終的に得られる長いスクリーンショットは、より多くの表示コンテンツに対応する。他の例では、ユーザが4本の指によって下にスライドするときに、終了位置に対応する圧力値が増加するにしたがい、最終的に得られる長いスクリーンショットは、より多くの表示コンテンツに対応する。第3のスクリーンショットを保存し及び共有する方式については、上記の実施形態及び以下の方法の実施形態の中の関連する説明を参照すべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
【0175】
この出願における電子デバイスは、例えば、スマート端末、車載型スマート端末、スマートTV、又はウェアラブルデバイス等のディスプレイを有するスマート端末等のディスプレイ領域の中に複数のウィンドウを表示することが可能であるタッチ制御スマート端末であってもよいということに留意すべきである。電子デバイスは、代替的に、例えば、折りたたみ可能なスクリーン端末、タッチ制御コンピュータ、タブレット、タッチ制御TV、又はフルスクリーン携帯電話等のタッチ制御デュアルスクリーン端末であってもよい。
【0176】
この出願のこの実施形態においては、長いスクリーン取り込みを行うための命令は、複数の異なる操作モードに基づいてトリガされて、ターゲット分割スクリーンの長いスクリーン取り込みを行うことが可能であるということを理解することが可能である。このようにして、長いスクリーン取り込みは、さまざまなタッチ制御モードにおいて行われる。このことは、ユーザにとって面倒なスクリーン取り込み操作及び比較的長いスクリーン取り込み時間の問題を回避し、それにより、スクリーン取り込みの際のユーザ体験を改善する。
【0177】
上記の3つの適用シナリオは、この出願の複数の実施形態の複数の例示的な実装うちのいくつかであるに過ぎないということを理解することが可能である。この出願のそれらの複数の実施形態の複数の適用シナリオは、上記の適用シナリオを含むが、それらには限定されない。
【0178】
図2A乃至
図4Gによって提供される5つのシナリオ及びそれらのシナリオの中のUIの実施形態に基づいて、以下の記載は、この出願のある1つの実施形態によって提供されるスクリーン取り込み方法を説明する。その方法は、
図1Aにおいて説明されている電子デバイスに適用されてもよい。
図5Aは、この出願のある1つの実施形態にしたがったスクリーン取り込み方法の概略的なフローチャートである。
図5Bは、この出願のある1つの実施形態にしたがった他のスクリーン取り込み方法の概略的なフローチャートである。以下の説明は、実行エンティティとして電子デバイスを使用することによって提供される。その方法は、
図5Aに示されているように、以下のステップS501乃至ステップS503を含んでもよく、
図5Bに示されているように、ステップS504乃至ステップS508をさらに含んでもよい。
【0179】
ステップS501. 第1のタッチ制御操作を決定する。
【0180】
具体的には、電子デバイスは、第1のタッチ制御操作を決定し、第1のタッチ制御操作は、移動操作であり、その移動操作においては、複数のタッチ制御点が、第1のスクリーンの中で第1のあらかじめ設定されている距離しきい値以上の距離だけ移動し、第1のスクリーンは、N個の分割スクリーンを含み、Nは、1よりも大きい正の整数である。電子デバイスは、複数のタッチ制御操作を受信し、そして、それらの複数のタッチ制御操作から第1のタッチ制御操作を決定してもよい、すなわち、複数のタッチ制御点が、第1のスクリーンの中で第1のあらかじめ設定されている距離しきい値以上の距離だけ移動する移動操作を決定してもよいということを理解することが可能である。複数のタッチ制御点は、少なくとも2つ以上のタッチ制御点であり、第1のあらかじめ設定されている距離しきい値は、第1のスクリーンに含まれるN個の分割スクリーンのうちの最小の分割スクリーンの最短の側面に対するあらかじめ設定されている比率に到達する必要がある。第1のあらかじめ設定されているしきい値が、過度に小さい場合に、誤って操作をトリガする可能性を高くする場合があるということを理解することが可能である。加えて、第1のスクリーンの中に含まれるN個の分割スクリーンウィンドウの各々は、サイズが変化してもよい。したがって、第1のあらかじめ設定されている距離しきい値は、第1のスクリーンに含まれるN個の分割スクリーンのうちの最小の分割スクリーンの最短の側面に対するあらかじめ設定されている比率に到達する必要がある。そうでない場合には、スクリーン取り込み操作、すなわち、第1のタッチ制御操作をトリガすることは不可能である。例えば、第1のあらかじめ設定されている距離しきい値は、最小の分割スクリーンの最短の側面の1/3である。
【0181】
ステップS502: 第1のタッチ制御操作における移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、第1のスクリーンの中のターゲット分割スクリーンの中に位置しているか否かを決定する。
【0182】
具体的には、電子デバイスは、受信した第1のタッチ制御操作における移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、第1のスクリーンの中のターゲット分割スクリーンの中に位置しているか否かを決定し、ターゲット分割スクリーンは、N個の分割スクリーンのうちのいずれか1つである。第1のタッチ制御操作における複数のタッチ制御点は、指を使用することによってユーザのタッチ制御によって生成されてもよく、又は、外部タッチ制御ツールを使用することによってユーザの操作によって生成されてもよいということに留意すべきである。そのタッチ制御ツールは、これらには限定されないが、スタイラス又はタッチ制御手袋等を含む。さらに、タッチ制御点の数は、2つ又はそれ以上であってもよいということに留意すべきである。選択的に、移動の際に、複数のタッチ制御点は、同時に移動してもよい。
【0183】
ある1つの可能な実装において、複数のタッチ制御点が、ターゲット分割スクリーンの中の移動の際に第2のあらかじめ設定されている距離しきい値以上の距離長さだけ移動する場合に、ターゲット分割スクリーンの分割スクリーン領域の長いスクリーン取り込みが行われ、第2のあらかじめ設定されている距離しきい値は、第1のあらかじめ設定されている距離しきい値よりも大きく、且つ、第2のあらかじめ設定されている距離しきい値とターゲット分割スクリーンの高さとの間の比率は、あらかじめ設定されている比率しきい値よりも大きい。代替的に、第1のタッチ制御操作を受信した後に、第2の時間期間の中で、ターゲット分割スクリーンに対する第1のタッチ制御操作を再度受信する場合には、ターゲット分割スクリーンの分割スクリーン領域の長いスクリーン取り込みが行われる。代替的に、第1のタッチ制御操作が4つのタッチ制御点を含む場合に、ターゲット分割スクリーンの分割スクリーン領域の長いスクリーン取り込みが行われる。例えば、この出願のこの実施形態においては、ユーザは、また、単一のウィンドウの長いスクリーン取り込みを行うことを可能とされる。ユーザが、3本の指により下にスライドするスクリーン取り込みジェスチャを使用することによって、スクリーン取り込み操作を実行する場合に、この出願のこの実施形態においては、3本の指により下にスライドするユーザの連続的なジェスチャの数を決定して、ユーザが長いスクリーン取り込みを行う意図を有するか否かを決定する。代替的に、ユーザの(3本の指により下にスライドする)スクリーン取り込みジェスチャの終了位置、すなわち、3本の指がスクリーンから離れる位置を決定して、ユーザが長いスクリーン取り込みを行う必要があるか否かを決定する。代替的に、長いスクリーン取り込み操作を行う操作は、また、ユーザが4本の指で下方にスライドするときにトリガされてもよい。
【0184】
複数のタッチ制御点が、ターゲット分割スクリーンの中の移動の際に、第2のあらかじめ設定されている距離しきい値以上の距離長さだけ移動するときに、電子デバイスは、ターゲット分割スクリーンの長いスクリーン取り込みを行うということを理解することが可能である。ターゲット分割スクリーンの現在の表示コンテンツに加えて、長いスクリーン取り込みのスクリーンショットの範囲は、ターゲット分割スクリーンの次のページの表示コンテンツをさらに含んでもよく、その次のページの表示コンテンツは、ターゲット分割スクリーンの中の移動の際に、複数のタッチ制御点の移動距離のうちで第2のあらかじめ設定されているしきい値を超える部分に直接的に比例する。
図5Cは、この出願のある1つの実施形態にしたがって電子デバイス100に基づいて長いスクリーン取り込みを行う操作の概略的な図である。第2のあらかじめ設定されている距離しきい値は、第1のあらかじめ設定されている距離しきい値よりも大きく、且つ、第2のあらかじめ設定されている距離しきい値のターゲット分割スクリーンの高さに対する比率は、あらかじめ設定されている比率しきい値よりも大きいということに留意すべきである。ターゲット分割スクリーンの高さは、そのターゲット分割スクリーンの中の移動の際の複数のタッチ制御点の移動方向に沿ったターゲット分割スクリーンの側面の長さとして理解されてもよい。例えば、ターゲット分割スクリーンの中の移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置が、ターゲット分割スクリーンの上部にあり、終了位置が、ターゲット分割スクリーンの下部にある場合に、ターゲット分割スクリーンの長いスクリーン取り込みが行われる。
【0185】
さらに、第1のタッチ制御操作を受信した後に、第2の時間期間の中で、ターゲット分割スクリーンに対する第1のタッチ制御操作を再度受信するときに、電子デバイスは、ターゲット分割スクリーンの長いスクリーン取り込みを行うということを理解することが可能である。ターゲット分割スクリーンの現在の表示コンテンツに加えて、長いスクリーン取り込みのスクリーンショットの範囲は、第2の時間期間の中で連続的に受信した第1のタッチ制御操作の数に応じて変化する長いスクリーン取り込みのコンテンツをさら含んでもよい。例えば、ターゲット分割スクリーンの次のページの表示コンテンツは、第2の時間期間の中で第1のタッチ制御操作をもう1つ受信するたびごとに、現在の表示コンテンツに追加される。長いスクリーン取り込みは、ターゲット分割スクリーンの表示コンテンツのすべてを取り込むまで、第2の時間期間の中でより多くの数の第1のタッチ制御操作を受信するときに、ターゲット分割スクリーンのより多くの表示コンテンツを含むということを理解することが可能である。
【0186】
さらに、第1のタッチ制御操作が4つのタッチ制御点を含むときに、電子デバイスは、ターゲット分割スクリーンの長いスクリーン取り込みを行うということを理解することが可能である。ターゲット分割スクリーンの現在の表示コンテンツに加えて、長いスクリーン取り込みのスクリーンショットの範囲は、ターゲット分割スクリーンの次のページの表示コンテンツをさらに含んでもよく、その次のページの表示コンテンツは、移動操作が実行された後に、4つのタッチ制御点がその移動操作の終了位置に留まっている時間に直接的に比例し、その移動操作において、4つのタッチ制御点は、第1のスクリーンの中で第1のあらかじめ設定されている距離しきい値以上の距離だけ移動する。代替的に、ターゲット分割スクリーンの現在の表示コンテンツに加えて、長いスクリーン取り込みのスクリーンショットの範囲は、ターゲット分割スクリーンの次のページの表示コンテンツをさらに含んでもよく、その次のページの表示コンテンツは、移動操作が実行された後に、その移動操作の終了位置における4つのタッチ制御点に対応する複数の圧力値に直接的に比例し、その移動操作において、4つのタッチ制御点は、第1のスクリーンの中で第1のあらかじめ設定されている距離しきい値以上の距離だけ移動する。例えば、ユーザが4本の指により下にスライドするときに、4本の指が終了位置に長く留まるにしたがい、最終的に得られる長いスクリーンショットは、より多くの表示コンテンツに対応する。他の例では、ユーザが4本の指により下にスライドするときに、終了位置に対応する圧力値が増加するにしたがい、最終的に得られる長いスクリーンショットは、より多くの表示コンテンツに対応する。
【0187】
ステップS503. 移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、第1のスクリーンの中のターゲット分割スクリーンの中に位置している場合に、第1のスクリーンショットとしてターゲット分割スクリーンの現在の表示コンテンツを取り込む。
【0188】
具体的には、電子デバイスが、第1のタッチ制御操作による移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、第1のスクリーンの中のターゲット分割スクリーンの中に位置しているということを決定する場合には、電子デバイスは、第1のスクリーンショットとして、ターゲット分割スクリーンの現在の表示コンテンツを取り込む。
図5D(1)乃至
図5D(4)は、この出願のある1つの実施形態にしたがって、単一のスクリーンのスクリーンショットを撮影し、そして、現在の分割スクリーンとスクリーンショットを共有するユーザインターフェイスのグループの概略的な図である。
図5D(1)は、ターゲットウィンドウ(すなわち、アプリケーションB)の中で、3本の指によって下にスライドする操作(すなわち、第1のタッチ制御操作)を示す。
図5D(2)は、3本の指がターゲットウィンドウの中で下にスライドするときに、そのターゲットウィンドウの現在のインターフェイスのみを取り込んで、第1のスクリーンショットを取得することを示す。第1のスクリーンショットは、(例えば、ドラッグ操作等の)タッチ制御操作を受信してもよい。第1のスクリーンショットは、さらに、スクリーンショットのサムネイルであってもよい。
図5D(3)は、ドラッグ操作を受信した後に、第1のスクリーンショットがアプリケーションCと共有されることを示す。
図5D(4)は、上記の3つの図のフローチャートを示す。具体的にいうと、例えば、ユーザが、折り畳み可能なスクリーンデバイスに対してマルチウィンドウ操作を実行するときに、ユーザが3本の指によって下にスライドするスクリーン取り込みジェスチャを使用することによって、スクリーン取り込み操作を実行する場合には、このアプリケーションにおいて、ユーザの(3本の指によって下にスライドする)スクリーン取り込みジェスチャの開始位置を決定することによって、前もってユーザの意図を決定する。3本の指によって下にスライドする操作の開始位置が、単一のウィンドウの上部に属する場合には、そのウィンドウに対してスクリーン取り込み操作を実行する。このようにして、複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、同じスクリーンの中に位置しているか否かに基づいて、単一のスクリーンのスクリーンショットを取得する。このことは、マルチウィンドウタスクにおけるターゲット分割スクリーン領域のスクリーンショットを柔軟かつ迅速に取得することを可能とし、それによって、ユーザは、比較的短時間でスクリーンショットを取得することが可能であり、ピクチャ編集ソフトウェアによって2次的な編集を実行する必要はなく、それにより、ユーザのためのスクリーンショット撮影操作を簡単にする。
【0189】
選択的に、電子デバイスが、移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、第1のスクリーンの中のターゲット分割スクリーンの中に位置していないということを決定する場合に、電子デバイスは、第3のスクリーンショットとして第1のスクリーンの現在の表示コンテンツを取り込み、ギャラリーに第3のスクリーンショットを保存する。
図5E(1)乃至
図5E(3)は、この出願のある1つの実施形態にしたがって、スクリーン全体のスクリーンショットを撮影し、そして、現在の分割スクリーンとそのスクリーンショットを共有するユーザインターフェイスのグループの概略的な図である。
図5E(1)は、ユーザが、少なくとも2つのウィンドウ(すなわち、アプリケーションA及びアプリケーションB)の中で、3本の指によって下にスライドする操作(すなわち、第1のタッチ制御操作)を実行するということを示す。
図5E(2)は、3本の指が、少なくとも2つのウィンドウの中で下にスライドするときに、第1のスクリーンの現在のディスプレイインターフェイスの表示コンテンツを取り込んで、第3のスクリーンショットを取得するということを示す。
図5E(3)は、アプリケーションCに対応するスクリーンショットサムネイルが、ドラッグ操作を受信し、アプリケーションAと共有されるということを示す。ドラッグ操作の終了位置は、アプリケーションAが位置している分割スクリーンである。
【0190】
ステップS504: 移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、第1のスクリーンの中のターゲット分割スクリーンの中に位置している場合に、対応するスクリーンショットとして、第1のスクリーンの中のN個の分割スクリーンの現在の表示コンテンツを取り込み、第2スクリーンショットを生成する。
【0191】
具体的には、電子デバイスが、移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、第1のスクリーンの中のターゲット分割スクリーンの中に位置しているということを決定する場合には、その方法は、電子デバイスが生成する第2のスクリーンショットが、N個の分割スクリーンに対応するスクリーンショットを含み、それらのスクリーンショットは、対応する分割スクリーンが第1のスクリーンの中に分配されるように、第2のスクリーンショットの中に配置され、N個の分割スクリーンに対応するスクリーンショットの各々は、タッチ制御操作を受信することを可能とされているサムネイルである。電子デバイスが、第1のタッチ制御操作による移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、第1のスクリーンの中のターゲット分割スクリーンの中に位置しているということを決定する場合には、第1のスクリーンショットとしてターゲット分割スクリーンの現在の表示コンテンツを取り込むのみならず、さらに、対応するスクリーンショットとして、第1のスクリーンの中のN個の分割スクリーンの現在の表示コンテンツを取り込み、第2のスクリーンショットを生成するということを理解することが可能である。第2のスクリーンショットは、N個の分割スクリーンに対応するスクリーンショットを含み、それらのスクリーンショットは、対応する分割スクリーンが第1のスクリーンの中に分配されるように、第2のスクリーンショットの中に配置され、N個の分割スクリーンに対応するスクリーンショットの各々は、タッチ制御操作を受信することを可能とされているサムネイルである。
図5F(1)乃至
図5F(4)は、この出願のある1つの実施形態にしたがって、単一スクリーンのスクリーンショットを撮影し、現在の分割スクリーンとそのスクリーンショットを共有するユーザインターフェイスの他のグループの概略的な図である。
図5F(1)は、ターゲットウィンドウ(すなわち、アプリケーションB)の中で、3本の指によって下にスライドする操作(すなわち、第1のタッチ制御操作)を示す。
図5F(2)は、3本の指がターゲットウィンドウの中で下にスライドするときに、第1のスクリーンの現在の表示インターフェイスの中の分割スクリーンのすべての表示コンテンツを取り込んで、第2のスクリーンショットを取得するということを示す。第2のスクリーンショットは、アプリケーションAに対応するスクリーンショットサムネイル、アプリケーションBに対応するスクリーンショットサムネイル、及びアプリケーションCに対応するスクリーンショットサムネイルを含む。それらの3つのスクリーンショットサムネイルの各々は、独立して、(例えば、ドラッグ操作等の)タッチ制御操作を受信してもよい。
図5F(3)は、アプリケーションCに対応するスクリーンショットサムネイルが、ドラッグ操作を受信するということを示す。
図5F(4)は、アプリケーションCに対応するスクリーンショットサムネイルが、ドラッグ操作を受信した後に、アプリケーションBと共有されるということを示す。第1のスクリーンショット及び第2のスクリーンショットは、第1のスクリーンの上に浮かんでおり、第1のスクリーンショットは、第2のスクリーンショットとは交差しないということに留意すべきである。
【0192】
選択的に、指関節を使用することによって実行されるスクリーン取り込み操作又はキーの組み合わせを押すことによって実行されるスクリーン取り込み操作を受信し、指関節を使用することによって実行されるスクリーン取り込み操作の指示又はキーの組み合わせを押すことによって実行されるスクリーン取り込み操作の指示に基づいて、対応するスクリーンショットとして、第1のスクリーンの中の分割スクリーンのすべての現在の表示コンテンツを取り込み、第2のスクリーンショットを生成する。第2のスクリーンショットは、N個の分割スクリーンに対応するスクリーンショットを含み、スクリーンショットは、対応する分割スクリーンが第1のスクリーンの中に分配されるように、第2のスクリーンショットの中に配置され、N個の分割スクリーンに対応するスクリーンショットの各々は、タッチ制御操作を受信することを可能とされているサムネイルである。
図5G(1)乃至
図5G(4)は、この出願のある1つの実施形態にしたがって、単一スクリーンのスクリーンショットを撮影し、現在の分割スクリーンとそのスクリーンショットを共有するユーザインターフェイスのさらに別のグループの概略的な図である。
図5G(1)は、電子デバイスが、指関節を使用することによって実行されるスクリーン取り込み操作又はキーの組み合わせを押すことによって実行されるスクリーン取り込み操作を受信するということを示す。
図5G(2)は、電子デバイスが、指関節を使用することによって実行されるスクリーン取り込み操作又はキーの組み合わせを押すことによって実行されるスクリーン取り込み操作を受信した後に、第1のスクリーンの現在の表示インターフェイスにおける分割スクリーンのすべての表示コンテンツを取り込んで、第2のスクリーンショットを取得するということを示す。第2のスクリーンショットは、アプリケーションAに対応するスクリーンショットサムネイル、アプリケーションBに対応するスクリーンショットサムネイル、及びアプリケーションCに対応するスクリーンショットサムネイルを含む。それらの3つのスクリーンショットサムネイルの各々は、独立して、(例えば、ドラッグ操作等の)タッチ制御操作を受信してもよい。
図5G(3)は、アプリケーションCに対応するスクリーンショットサムネイルが、ドラッグ操作を受信するということを示す。
図5G(4)は、アプリケーションCに対応するスクリーンショットサムネイルが、ドラッグ操作を受信した後に、アプリケーションBと共有されるということを示す。
【0193】
ステップS505. 第2のタッチ制御操作を受信する。
【0194】
具体的には、第2のタッチ制御操作は、第1のスクリーンショット又は第2のスクリーンショットの中のターゲットスクリーン取り込みサムネイルをタップする操作であり、ターゲットスクリーン取り込みサムネイルは、第1のスクリーンショット又は第2のスクリーンショットの中のN個の分割スクリーンに対応するスクリーン取り込みサムネイルのうちの少なくとも1つである。第2タッチ制御操作の中に含まれるターゲットスクリーン取り込みサムネイルは、第1のスクリーンショット又は第2のスクリーンショットの中のN個の分割スクリーンに対応する複数のスクリーン取り込みサムネイルであってもよい。したがって、第2タッチ制御操作に基づいて、複数のスクリーンショットをスプライスして、1つのスクリーンショットとすることが可能である。複数のスクリーンショットを一緒にスプライスすることによって得られるグラフが、不規則な形状である場合に、電子デバイスは、欠落部分を自動的に埋めてもよく、それによって、スプライスされたグラフは、規則的な幾何学的形状となる。
【0195】
ステップS506. 第2のタッチ制御操作に基づいて、ギャラリーにターゲットスクリーン取り込みサムネイルを保存し、そして、第1のスクリーンショット又は第2のスクリーンショットの中のターゲットスクリーン取り込みサムネイルを除くスクリーンショットのすべてを削除する。
【0196】
選択的に、第1のタッチ制御操作、指関節を使用することによって実行されるスクリーン取り込み操作の指示、又はキーの組み合わせを押すことによって実行されるスクリーン取り込み操作の指示のうちのいずれか1つを受信した後に、第1の時間期間の中で、第2のタッチ制御操作を受信しない場合に、第2のスクリーンショットの中のスクリーン取り込みのすべてをスプライスして、1つのピクチャとし、ギャラリにそのピクチャ及び第1のスクリーンショットを保存する。
図5H(1)乃至
図5H(5)は、この出願のある1つの実施形態にしたがって、スクリーン全体のスクリーンショットを撮影し、現在の分割スクリーンとそのスクリーンショットを共有するユーザインターフェイスの他のグループの概略的な図である。
図5H(1)は、電子デバイスが、指関節を使用することによって実行されるスクリーン取り込み操作又はキーの組み合わせを押すことによって実行されるスクリーン取り込み操作を受信するということを示す。
図5H(2)は、電子デバイスが、指関節を使用することによって実行されるスクリーン取り込み操作又はキー組み合わせを押すことによって実行されるスクリーン取り込み操作を受信した後に、第1の時間期間の中で第2のタッチ制御操作を受信しないので、第2のスクリーンショットの中のスクリーン取り込みのすべてをスプライスして、1つのスクリーンショットとするということを示す。スクリーンショットは、アプリケーションAに対応するスクリーンショットサムネイル、アプリケーションBに対応するスクリーンショットサムネイル、及びアプリケーションCに対応するスクリーンショットサムネイルを含む。
図5H(3)は、スプライスされたスクリーンショットのサムネイルがドラッグ操作を受信するということを示している。
図5H(4)は、スプライスされたスクリーンショットのサムネイルが、ドラッグ操作を受信した後にアプリケーションCと共有されるということを示す。
図5H(5)は、上記の4つの図の方法フローチャートを示す。具体的にいうと、ユーザが、折り畳み可能なスクリーンデバイスに対してマルチウィンドウ操作を実行するときに、ユーザが、指関節を使用することによってスクリーンを取り込むか又はキーの組み合わせを押すことによってスクリーンを取り込む場合に、既存のスクリーン取り込み解決方法において、現在のスクリーンの中のウィンドウのすべてのスクリーン取り込みを行う。この出願においては、スクリーン取り込み操作の後に得られるウィンドウのすべてのサムネイルは、スクリーンの隅に、ピクチャモザイクとして提示され、ユーザは、後で必要に応じてスクリーン取り込みを選択することが可能である。ユーザが、特定の時間の中で選択を行わない場合に、複数のウィンドウのスクリーン取り込みのサムネイルをスプライスして、サムネイル全体とする。このようにして、スクリーンショットのすべては、スプライスされて、1つのピクチャとなり、ギャラリーに保存される。
【0197】
ステップS507. ターゲットスクリーン取り込みサムネイルに対するドラッグ操作を受信する。
【0198】
具体的には、ドラッグ操作は、少なくとも1つのタッチ制御点を使用することによってターゲットスクリーン取り込みサムネイルを移動させる操作である。ユーザが、折りたたみ可能なスクリーンデバイスを使用することによってマルチウィンドウ操作を実行し、アプリケーションBのスクリーンショットをアプリケーションCに挿入することを望むときに、ユーザは、アプリケーションBの中のウィンドウの上部から開始して、3本の指によって下にスライドするだけでよく、アプリケーションBのインターフェイスのスクリーン取り込みを行う。アプリケーションBのスクリーン取り込みサムネイルをドラッグし、そして、そのサムネイルをアプリケーションCのウィンドウにドロップするときに、例えば、
図5D(2)に示されている操作、
図5E(2)に示されている操作、
図5F(3)に示されている操作、
図5G(3)に示されている操作、及び
図5H(3)に示されている操作等のように、スクリーンショットをアプリケーションCに挿入して、コンテンツ共有を完了することが可能である。
【0199】
ステップS508: ドラッグ操作に基づいて、ドラッグ操作の移動の終了位置が位置している分割スクリーン領域と共有され又はその分割スクリーン領域に挿入されるようにターゲットスクリーン取り込みサムネイルを制御する。
【0200】
具体的には、電子デバイスは、ドラッグ操作に基づいて、例えば、
図5D(3)に示されている場合、
図5E(3)に示されている場合、
図5F(4)に示されている場合、
図5G(4)に示されている場合、及び
図5H(4)に示されている場合等のように、ドラッグ操作の移動の終了位置が位置している分割スクリーン領域と共有され又はその分割スクリーン領域に挿入されるように、ターゲットスクリーン取り込みサムネイルを制御してもよい。
図5I(1)及び
図5I(2)は、この出願のある1つの実施形態にしたがって、実際の適用において、単一スクリーンのスクリーンショットを撮影し、そして、現在のインターフェイスの中に含まれるアプリケーションとそのスクリーンショットを共有するユーザインターフェイスのグループの概略的な図である。
図5I(1)は、ギャラリーが位置している分割スクリーンにおいて、3本の指によってシテにスライドする操作を示す。
図5I(2)は、ギャラリが位置している分割スクリーンの中で3つの指が下にスライドした後に、ギャラリの表示コンテンツを取り込んで、第1のスクリーンショットを取得し、第1のスクリーンショットをドラッグし、そして、電話連絡先が位置している分割スクリーンとそのスクリーンショットを共有して、電話連絡先にスクリーンショットを挿入するということを示す。
【0201】
この出願のこの実施形態において、電子デバイスは、複数の受信したタッチ制御操作から第1のタッチ制御操作を決定し、そして、第1のタッチ制御操作による移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが第1のスクリーンの中のターゲット分割スクリーンの中に位置しているか否かを決定してもよい。ターゲット分割スクリーンの中に位置している場合に、電子デバイスは、第1のスクリーンショットとしてターゲット分割スクリーンの現在の表示コンテンツを取り込み、そして、第1のスクリーンの現在の表示コンテンツを取り込んで、第2のスクリーンショットを生成する。それ以外の場合には、電子デバイスは、第3のスクリーンショットとして第1のスクリーンの現在の表示コンテンツを取り込む。したがって、このようにして、複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが同じスクリーンの中にあるということを決定した後に、複数のウィンドウから、単一のスクリーンのスクリーンショットを直接的に取得することが可能である。このことは、ターゲット分割スクリーン領域のスクリーンショットを柔軟かつ迅速に取得するという目的を達成することが可能であり、それによって、ユーザは、比較的短時間でスクリーンショットを取得することが可能である。加えて、最初に、ディスプレイ全体を取り込み、ピクチャ編集ソフトウェアの中にスクリーン全体の得られたスクリーンショットを配置して、スクリーン取り込みピクチャの中の他のスクリーンの表示情報を手作業で除去する必要はなく、それにより、ユーザのためのスクリーンショット撮影操作を簡単にする。
【0202】
上記の複数の実施形態において、実施形態の各々の説明は、それぞれの焦点を有する。実施形態の中で詳細に説明されてはいない部分については、他の実施形態の中の関連する説明を参照してもよい。
【0203】
説明を簡潔にするために、上記の方法の実施形態は、一連の動作として表現されるということに留意すべきである。しかしながら、この出願によれば、複数のステップのうちのいくつかを他の順序で実行するか又は同時に実行することが可能であるので、当業者は、この出願が、説明されている動作の順序に限定されないということを理解するはずである。加えて、当業者は、また、明細書の中で説明されている実施形態のすべてが例示的な実施形態であり、関連する動作及びモジュールが、必ずしもこの出願に必須ではないということを理解するはずである。
【0204】
この出願によって提供される複数の実施形態のうちのいくつかにおいて開示されている装置は、他の方法で実装されてもよいということを理解するべきである。例えば、説明されている装置の実施形態は、ある1つの例であるにすぎない。例えば、ユニットの分割は、論理的な機能の分割であるにすぎず、実際の実装においては、他の分割方法であってもよい。例えば、複数のユニット又は構成要素を組み合わせ又は一体化して、他のシステムとしてもよく、或いは、複数の特徴のうちのいくつかを無視してもよく又は実行しなくてもよい。加えて、複数のインターフェイスのうちのいくつかを使用することによって、示され又は説明されている相互結合、直接的な結合、又は通信接続を実装することが可能である。電気的な形態によって又は他の形態によって、複数の装置又は複数のユニットの間の間接的な結合又は通信接続を実装してもよい。
【0205】
個別の部分として説明されている複数のユニットは、物理的に分離されていてもよく、又は、物理的に分離されていなくてもよく、複数のユニットとして示されている複数の部分は、複数の物理的なユニットであってもよく又は複数の物理的なユニットでなくてもよく、1つの場所に位置していてもよく、或いは、複数のネットワークユニットにわたって分散されていてもよい。実際の要件にしたがって、それらの複数のユニットの一部又はすべてを選択して、それらの複数の実施形態の解決方法の目的を達成することが可能である。
【0206】
加えて、この出願のそれらの複数の実施形態における複数の機能ユニットを一体化して、1つの処理ユニットとしてもよく、或いは、それらの複数のユニットの各々は、物理的に単独で存在していてもよく、或いは、2つ又はそれ以上のユニットを一体化して、1つのユニットとしてもよい。一体化されたユニットは、ハードウェアの形態で実装されてもよく、又は、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてもよい。
【0207】
一体化されたユニットが、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売され又は使用される場合に、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体の中に、その一体化されたユニットを格納してもよい。そのような理解に基づいて、この出願の複数の技術的解決方法は、本質的に、又は、先行技術に寄与する部分、又は、それらの複数の技術的解決方法のすべて又は一部は、ソフトウェア製品の形態で実装されてもよい。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体の中に格納され、そして、いくつかの命令を含み、それらのいくつかの命令は、この出願のそれらの複数の実施形態において説明されている方法の複数のステップのうちのすべて又は一部を実行するように(パーソナルコンピュータ、サーバ、又ネットワークデバイスであってもよく、特に、コンピュータデバイスの中のプロセッサであってもよい)コンピュータデバイスに指示する。上記の記憶媒体は、プログラムコードを格納することが可能であるUSBフラッシュドライブ、取り外し可能なハードディスク、磁気ディスク、光ディスク、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory, 略称ROM)、又は、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory, 略称RAM)等のさまざまな媒体を含んでもよい。
【0208】
要約すると、上記の複数の実施形態は、この出願の複数の技術的解決方法を説明することを意図しているにすぎず、この出願を限定することを意図してはいない。この出願は、上記の複数の実施形態を参照して詳細に説明されているが、当業者が、この出願のそれらの複数の実施形態の技術的解決方法の趣旨及び範囲から離れることなく、さらに、上記の複数の実施形態において説明されている複数の技術的解決方法を修正してもよく、又は、それらの複数の技術的特徴のうちのいくつかに対して等価な置換を行ってもよいということを当業者は理解するはずである。
【手続補正書】
【提出日】2022-06-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スクリーン取り込み方法であって、
3つの分割スクリーンを含む第1のスクリーンを表示するステップであって、前記3つの分割スクリーンは、第1のアプリケーション、第2のアプリケーション、及び第3のアプリケーションを含み、前記第1のアプリケーションは、前記第2のアプリケーションの第1の方向に表示される、ステップと、
第1のユーザの操作に応答して、前記第1のアプリケーションに対応する第1のスクリーンショットの第1のサムネイル、前記第2のアプリケーションに対応する第2のスクリーンショットの第2のサムネイル、及び前記第3のアプリケーションに対応する第3のスクリーンショットの第3のサムネイルを表示するステップであって、前記第1のサムネイルは、また、前記第2のサムネイルの前記第1の方向に表示される、ステップと、
第1の時間期間の中で前記第1のサムネイルに対する第2のユーザの操作を受信するときに、ギャラリーに前記第1のスクリーンショットをピクチャとして保存するステップであって、前記ギャラリーは、前記第2のユーザの操作の後の前記第2のスクリーンショット又は前記第3のスクリーンショットを含まない、ステップと、
前記第1の時間期間の中でユーザの操作を受信しないときに、前記ギャラリーに前記第1のスクリーンショット、前記第2のスクリーンショット、及び前記第3のスクリーンショットをピクチャとして保存するステップと、を含む、
スクリーン取り込み方法。
【請求項2】
当該方法は、
前記第1のサムネイルに対する第3のユーザの操作を受信するときに、前記第2のアプリケーションに前記第1のスクリーンショットを送信するステップをさらに含む、請求項1に記載のスクリーン取り込み方法。
【請求項3】
前記第3のアプリケーションは、前記第2のアプリケーションの前記第1の方向に表示され、前記第3のサムネイルは、また、前記第2のサムネイルの前記第1の方向に表示される、請求項2に記載のスクリーン取り込み方法。
【請求項4】
前記第3のユーザの操作は、前記第1のスクリーンショットを共有し又は挿入する操作である、請求項2に記載のスクリーン取り込み方法。
【請求項5】
前記第3のユーザの操作は、前記第1のサムネイルから開始するとともに前記第2のアプリケーションにおいて終了するスライド操作である、請求項2乃至4のうちのいずれか1項に記載のスクリーン取り込み方法。
【請求項6】
前記第1のユーザの操作は、キーの組み合わせを押す操作である、請求項1乃至5のうちのいずれか1項に記載のスクリーン取り込み方法。
【請求項7】
前記第1のユーザの操作は、スライドするジェスチャであり、前記スライドするジェスチャの開始位置は、少なくとも2つのアプリケーションにわたって広がっている、請求項1乃至6のうちのいずれか1項に記載のスクリーン取り込み方法。
【請求項8】
前記第1のアプリケーション及び前記第2のアプリケーションは、異なるタイプのアプリケーションである、請求項1乃至7のうちのいずれか1項に記載のスクリーン取り込み方法。
【請求項9】
前記第1のサムネイル、前記第2のサムネイル、及び前記第3のサムネイルは、前記第1のスクリーンの上に浮かんで表示される、請求項1乃至8のうちのいずれか1項に記載のスクリーン取り込み方法。
【請求項10】
前記第1のサムネイル、前記第2のサムネイル、及び前記第3のサムネイルのサイズは、前記第1のアプリケーション、前記第2のアプリケーション、及び前記第3のアプリケーションのサイズよりも小さい、請求項1乃至9のうちのいずれか1項に記載のスクリーン取り込み方法。
【請求項11】
前記第1のサムネイル及び前記第1のスクリーンショットは、前記第1のアプリケーションの次のページの表示コンテンツを含む、請求項1乃至10のうちのいずれか1項に記載のスクリーン取り込み方法。
【請求項12】
1つ又は複数のプロセッサ及びメモリを含む電子デバイスであって、前記メモリは、コンピュータプログラムコードを格納するように構成され、前記コンピュータプログラムコードは、コンピュータ命令を含み、前記1つ又は複数のプロセッサは、前記コンピュータ命令を実行して、請求項1乃至11のうちのいずれか1項に記載の方法を実行する、電子デバイス。
【請求項13】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、当該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータプログラムを格納し、前記コンピュータプログラムは、プログラム命令を含み、前記プログラム命令がコンピュータによって実行されるときに、前記コンピュータが、請求項1乃至11のうちのいずれか1項に記載の方法を実行することを可能とする、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願への相互参照]
この出願は、2019年9月6日付で中国国家知的所有権管理局に出願されている"スクリーン取り込み方法及び関連するデバイス"と題する中国特許出願第201910846710.9号に基づく優先権を主張し、その内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
[技術分野]
この出願は、電子デバイス技術の分野に関し、特に、スクリーン取り込み方法及び関連するデバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
ネットワーク環境が次第に成熟化するのに伴って、ユーザ機器は、より多様化されている機能を提供するようになっている。電子デバイスのスクリーン取り込み機能は、日常生活においてますます頻繁に使用されるようになっている。スクリーン取り込みの際には、利用者は、指関節を使用して、タッチ制御等の操作を実行することによって、又は、キーの組み合わせを押すことによって、端末のスクリーン全体にある表示コンテンツのスクリーンショットを撮影することが可能である。一方で、電子デバイスにおいて複数のウィンドウ及び複数のタスクを使用する使用状況が、ユーザの日常生活においてより頻繁に生じるようになるのに伴って、それらの複数のウィンドウのうちの単一のウィンドウのスクリーンコンテンツ及びそれらの複数のウィンドウのうちのすべてのスクリーンコンテンツの取り込み及び共有も、また、次第に、日常の非常において極めて頻繁な作業となっている。ところが、既存のスクリーン取り込み操作は、ほとんどが、ある端末デバイスのディスプレイ全体のスクリーンショットを撮影する操作である。既存のディスプレイの複数の分割スクリーンウィンドウ、或いは、デュアルスクリーン端末又は折りたたみ可能なスクリーン端末の2つのディスプレイウィンドウの場合に、ある1つのウィンドウを個別に取り込む際には、ユーザは、最初に、そのディスプレイ全体を取り込み、その次に、ピクチャ編集ソフトウェアを使用することによって、スクリーン取り込みピクチャの中で他のスクリーンに表示されている情報を手作業で取り除き、最終的に、1つのスクリーンのスクリーンショットを取得する必要がある。このプロセスは、面倒で且つ複雑であり、スクリーン取り込みの効率を低下させる。加えて、ピクチャ編集ソフトウェアを使用する必要があり、同様に、スクリーン取り込みの柔軟性を低下させる。
【0004】
したがって、複数のウィンドウが存在する場合にユーザによるより便利なウィンドウの取り込みをどのようにして可能とするかは、緊急に解決される必要がある問題となっている。
【発明の概要】
【0005】
上記の問題を考慮して、スクリーン取り込み方法及び関連するデバイスを提供して、上記の問題を克服するか又は上記の問題を少なくとも部分的に解決するために、この出願は、提案されている。
【0006】
第1の態様によれば、この出願のある1つの実施形態は、スクリーン取り込み方法を提供し、そのスクリーン取り込み方法は、
第1のタッチ制御操作を決定するステップであって、前記第1のタッチ制御操作は、移動操作であり、前記移動操作においては、複数のタッチ制御点が、第1のスクリーンの中で第1のあらかじめ設定されている距離しきい値以上の距離だけ移動し、前記第1のスクリーンは、N個の分割スクリーンを含み、Nは、1よりも大きい正の整数である、ステップと、
前記第1のタッチ制御操作による前記移動の際の前記複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、前記第1のスクリーンの中のターゲット分割スクリーンの中に位置しているか否かを決定するステップであって、前記ターゲット分割スクリーンは、前記N個の分割スクリーンのうちのいずれか1つである、ステップと、
前記移動の際の前記複数のタッチ制御点の前記開始位置のすべてが、前記第1のスクリーンの中の前記ターゲット分割スクリーンの中に位置している場合に、第1のスクリーンショットとして前記ターゲット分割スクリーンの現在の表示コンテンツを取り込むステップと、を含んでもよい。
【0007】
第1の態様によって提供される方法を使用することによって、この出願のこの実施形態においては、第1のタッチ制御操作は、複数の受信したタッチ制御操作から決定されてもよく、第1のタッチ制御操作による移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、第1のスクリーンの中のターゲット分割スクリーンの中に位置しているか否かを決定してもよい。ターゲット分割スクリーンの中に位置している場合に、ターゲット分割スクリーンの現在の表示コンテンツは、第1のスクリーンショットとして取り込まれる。したがって、この方法により、複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが同じスクリーンの中にあるということを決定した後に、複数のウィンドウから、単一のスクリーンのスクリーンショットを直接的に取得することが可能である。このことは、ターゲット分割スクリーン領域のスクリーンショットを柔軟且つ迅速に取得するという目的を達成することを可能とし、それによって、ユーザは、比較的短時間でスクリーンショットを取得することが可能である。加えて、ピクチャ編集ソフトウェアの中にスクリーン取り込みピクチャを位置させて、そのスクリーン取り込みピクチャの中の他の分割スクリーンの表示情報を手作業で除去する必要はなく、それにより、ユーザのためのスクリーンショット撮影操作を簡単にする。
【0008】
ある1つの可能な実装において、前記第1のスクリーンショットは、サムネイルであり、前記移動の際の前記複数のタッチ制御点の前記開始位置のすべてが、前記第1のスクリーンの中の前記ターゲット分割スクリーンの中に位置している場合に、当該方法は、対応するスクリーンショットとして、前記第1のスクリーンの中の前記N個の分割スクリーンの現在の表示コンテンツを取り込むステップと、第2のスクリーンショットを生成するステップであって、前記第2のスクリーンショットは、前記N個の分割スクリーンに対応する前記スクリーンショットを含み、前記スクリーンショットは、前記対応する分割スクリーンが前記第1のスクリーンの中に分配されるように、前記第2のスクリーンショットの中に配置され、前記N個の分割スクリーンに対応する前記スクリーンショットの各々は、タッチ制御操作を受信することを可能とされているサムネイルである、ステップと、をさらに含む。この出願のこの実施形態においては、電子デバイスは、最初に、第1のタッチ制御操作による移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、第1のスクリーンの中のターゲット分割スクリーンの中に位置しているか否かを決定する。ターゲット分割スクリーンの中に位置している場合に、第1のスクリーンショットとして、そのターゲット分割スクリーンの現在の表示コンテンツを取り込むのみならず、さらに、対応するスクリーンショットとして、第1のスクリーンの中のN個の分割スクリーンの現在の表示コンテンツを取り込む必要があり、そして、第2のスクリーンショットを生成する。第2のスクリーンショットの中のN個の分割スクリーンに対応するスクリーンショットの各々は、タッチ制御操作を独立して受信してもよいということに留意すべきである。言い換えると、第2のスクリーンショットの中に含まれるとともにN個の分割スクリーンに対応するスクリーンショットは、互いに独立して存在し、且つ、互いに接続されてはいない。加えて、それらのN個の分割スクリーンに対応するスクリーンショットの分配方式は、第1のスクリーンの中の対応する分割スクリーンの分配方式と同じである。例えば、第1のスクリーンは、第1の分割スクリーン及び第2の分割スクリーンを含む。第1の分割スクリーンにおいてユーザの第1のタッチ制御操作を受信した後に、その第1の分割スクリーンのスクリーンショットを撮影して、対応する第1のスクリーンショットを取得する。その次に、第1分割スクリーンのスクリーンショット及び第2分割スクリーンのスクリーンショットを個別に撮影し、そして、対応する第2スクリーンショットを生成する。第1のスクリーンショット及び第2のスクリーンショットの双方は、サムネイルであり、且つ、第1のスクリーンの上に浮いている。要約すると、ターゲット分割スクリーンのスクリーンショットを撮影した後に、分割スクリーンのすべてのスクリーンショットを撮影して、ユーザの操作意図の誤判断及びユーザの誤操作が引き起こすターゲット分割スクリーンの誤判断を電子デバイスによって防止し、それにより、スクリーンショット撮影の精度及びスクリーンショット撮影の場合のユーザ体験を改善する。
【0009】
ある1つの可能な実装において、前記第1のスクリーンショットは、サムネイルであり、当該方法は、指関節を使用することによって実行されるスクリーン取り込み操作又はキーの組み合わせを押すことによって実行されるスクリーン取り込み操作を受信するステップと、指関節を使用することによって実行される前記スクリーン取り込み操作の指示又はキーの組み合わせを押すことによって実行される前記スクリーン取り込み操作の指示に基づいて、対応するスクリーンショットとして、前記第1のスクリーンの中の分割スクリーンのすべての現在の表示コンテンツを取り込むステップと、第2のスクリーンショットを生成するステップであって、前記第2のスクリーンショットは、前記N個の分割スクリーンに対応するスクリーンショットを含み、前記スクリーンショットは、前記対応する分割スクリーンが前記第1のスクリーンの中に分配されるように、前記第2のスクリーンショットの中に配置され、前記N個の分割スクリーンに対応する前記スクリーンショットの各々は、タッチ制御操作を受信することを可能とされているサムネイルである、ステップと、さらに含む。この出願のこの実施形態において、この出願のこの実施形態において生成される第2のスクリーンショットは、分割されたスクリーンに対応するスクリーンショットのサムネイルを含む。複数の分割スクリーンに対応するスクリーンショットのサムネイルは、互いに独立しており、分割スクリーンの各々に対応するサムネイルは、タッチ制御操作を独立して受信して、ユーザのための共有及び編集を容易にすることが可能である。また、ユーザが、ピクチャ編集ソフトを入れることにより、スクリーンショット全体を個別に編集し及び切り取って、単一の分割スクリーンのスクリーンショットを取得することは必要ではなく、スクリーンショットの撮影の際のユーザ体験を大幅に改善することが可能であるとともに、スクリーンショットを撮影する操作プロセスを簡単にすることが可能である。
【0010】
ある1つの可能な実装においては、当該方法は、第2のタッチ制御操作を受信するステップであって、前記第2のタッチ制御操作は、前記第1のスクリーンショット又は前記第2のスクリーンショットの中のターゲットスクリーン取り込みサムネイルをタップする操作であり、前記ターゲットスクリーン取り込みサムネイルは、前記第1のスクリーンショット又は前記第2のスクリーンショットの中の前記N個の分割スクリーンに対応するスクリーン取り込みサムネイルのうちの少なくとも1つである、ステップと、前記第2のタッチ制御操作に基づいて、前記ギャラリーに前記ターゲットスクリーン取り込みサムネイルを保存し、そして、前記第1のスクリーンショット又は前記第2のスクリーンショットの中の前記ターゲットスクリーン取り込みサムネイルを除くスクリーンショットのすべてを削除するステップと、をさらに含む。この出願のこの実施形態においては、第2タッチ制御操作は、第1のスクリーンショット又は第2のスクリーンショットの中のターゲットスクリーン取り込みサムネイルを選択して、複数のスクリーンショットのうちでユーザが保持することを期待するターゲットスクリーン取り込みサムネイルを決定するのに使用されてもよい。加えて、第1のスクリーンショット又は第2のスクリーンショットの中のターゲットスクリーン取り込みサムネイルをタップするときに、ターゲットスクリーン取り込みサムネイルを除くスクリーンショットのすべてを削除してもよい。ターゲットスクリーン取り込みサムネイルは、複数の分割スクリーンに対応するスクリーンショットであってもよいということに留意すべきである。第2の操作は、ユーザの第1の操作の誤判断を電子デバイスによって防止するように実装されてもよい。代替的に、指関節を使用することによって実行されるスクリーン取り込み操作の指示及びキーの組み合わせを押すことによって実行されるスクリーン取り込み操作の指示を受信し、そして、単一の分割スクリーンを取り込む必要があるときに、ピクチャ編集ソフトウェアによって二次編集を実行する必要はなく、それにより、ユーザのためのスクリーンショット撮影操作を簡単にすることが可能である。
【0011】
ある1つの可能な実装において、当該方法は、前記ターゲットスクリーン取り込みサムネイルに対するドラッグ操作を受信するステップであって、前記ドラッグ操作は、少なくとも1つのタッチ制御点を使用することによって前記ターゲットスクリーン取り込みサムネイルを移動する操作である、ステップと、前記ドラッグ操作に基づいて、前記ドラッグ操作の移動の終了位置が位置している分割スクリーン領域と共有されるか又は前記分割スクリーン領域に挿入されるように前記ターゲットスクリーン取り込みサムネイルを制御するステップと、をさらに含む。この出願のこの実施形態においては、第1のスクリーンの中のN個の分割スクリーンのうちのいずれか1つの中に含まれるアプリケーションのターゲット分割スクリーンの共有は、ターゲットスクリーン取り込みサムネイルに対してドラッグ操作を実行することによって直接的に実装されてもよい。ターゲットスクリーン取り込みサムネイルは、ドラッグ操作に基づいて、ドラッグ操作の移動の終了位置が位置する分割スクリーン領域と共有され又は分割スクリーン領域に挿入されるように制御されてもよい。従来の技術においては、第1のスクリーンの中に含まれる分割スクリーンにおいてターゲットスクリーン取り込みサムネイルを共有するためには、共有するための操作のほかに、さらに、ターゲットアプリケーションを選択する操作を実行する必要がある。従来の技術と比較して、ターゲットアプリケーションに対して直接的にドラッグを実行する方式は、ターゲットスクリーン取り込みサムネイルを共有するプロセスを簡単にし、操作におけるユーザ体験を改良する。
【0012】
ある1つの可能な実装において、当該方法は、前記第1のタッチ制御操作、指関節を使用することによって実行される前記スクリーン取り込み操作の前記指示、又はキーの組み合わせを押すことによって実行される前記スクリーン取り込み操作の前記指示のうちのいずれか1つを受信した後に、第1の時間期間の中で前記第2のタッチ制御操作を受信しない場合に、前記第2のスクリーンショットの中のスクリーン取り込みのすべてをスプライスして、1つのピクチャとし、そして、前記ギャラリーに前記ピクチャ及び前記第1のスクリーンショットを保存するステップをさらに含む。したがって、この出願のこの実施形態においては、ユーザが生成するスクリーンショット撮影指示を受信した後に、ある時間期間の中で、そのスクリーンショット撮影指示に基づいてスクリーンショットを取得する他の操作を再度受信しない場合には、その取得したスクリーンショットを直接的に保存してもよく、それによって、再度スクリーンショットを撮影する必要なく、ユーザが以降にそのスクリーンショットを再度使用することを可能とし、リソースの浪費を回避する。そのスクリーンショット撮影指示は、第1のタッチ制御操作、指関節を使用して実行されるスクリーン取り込み操作の指示、又はキーの組み合わせを押すことによって実行されるスクリーン取り込み操作の指示のうちのいずれかの操作を含んでもよい。
【0013】
ある1つの可能な実装において、当該方法は、前記移動の際の前記複数のタッチ制御点の前記開始位置のすべてが、前記第1のスクリーンの中の前記ターゲット分割スクリーンの中に位置していない場合に、第3のスクリーンショットとして前記第1のスクリーンの現在の表示コンテンツを取り込み、そして、前記ギャラリーに前記第3のスクリーンショットを保存するステップさらに含む。この出願のこの実施形態においては、電子デバイスは、最初に、第1のタッチ制御操作による移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、第1のスクリーンの中のターゲット分割スクリーンの中に位置しているか否かを決定する。ターゲット分割スクリーンの中に位置していない場合、具体的にいうと、第1のタッチ制御操作による移動の際の複数のタッチ制御点のそれらの開始位置が、少なくとも2つの分割スクリーンの領域の中に位置する場合には、第3のスクリーンショットとして、第1のスクリーンの中の分割スクリーンのすべての現在の表示コンテンツを取り込む。したがって、この出願のこの実施形態においては、ユーザがスクリーン全体の表示コンテンツを取り込む必要がある場合に、そのユーザは、少なくとも2つの分割スクリーンの複数の領域における移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置を配置するだけでよく、第1のスクリーンのスクリーンショットを撮影することが可能である。このことは、ユーザにとって面倒なスクリーン取り込み操作及び比較的長いスクリーン取り込み時間の問題を回避し、それにより、スクリーン取り込みの際のユーザ体験を改善する。
【0014】
ある1つの可能な実装において、当該方法は、前記複数のタッチ制御点が、前記ターゲット分割スクリーンにおける移動の際に、第2のあらかじめ設定されている距離しきい値以上の距離長さだけ移動する場合に、前記ターゲット分割スクリーンの分割スクリーン領域の長いスクリーン取り込みを行うステップであって、前記第2のあらかじめ設定されている距離しきい値は、前記第1のあらかじめ設定されている距離しきい値よりも大きく、前記第2のあらかじめ設定されている距離しきい値と前記ターゲット分割スクリーンの高さとの間の比率は、あらかじめ設定されている比率しきい値よりも大きい、ステップ、又は、前記第1のタッチ制御操作を受信した後に、第2の時間期間の中で、再度、前記ターゲット分割スクリーンに対する前記第1のタッチ制御操作を受信する場合に、前記ターゲット分割スクリーンの分割スクリーン領域の長いスクリーン取り込みを行うステップ、又は、前記第1のタッチ制御操作が4つのタッチ制御点を含む場合に、前記ターゲット分割スクリーンの分割スクリーン領域の長いスクリーン取り込みを行うステップ、をさらに含む。この出願のこの実施形態においては、電子デバイスは、第1のスクリーンにおけるターゲット分割スクリーンの長いスクリーン取り込みを行うことが可能である。ターゲット分割スクリーンは、N個の分割スクリーンのうちのいずれか1つであってもよい。複数の異なる操作方法が、長いスクリーン取り込みを行う操作をトリガするのに利用可能であり、長いスクリーン取り込みを行う操作を実行する結果はまた異なるということを理解するべきである。複数のトリガモードは、長いスクリーン取り込みを行うのに利用可能である。このことは、ユーザにとって面倒なスクリーン取り込み操作及び比較的長いスクリーン取り込み時間の問題を回避し、それにより、スクリーン取り込みの際のユーザ体験を改善する。
【0015】
第2の態様によれば、この出願のある1つの実施形態は、電子デバイスを提供する。その電子デバイスは、1つ又は複数のプロセッサ、メモリ、及び1つ又は複数のキーを含み、
前記メモリ、前記ディスプレイ、及び前記1つ又は複数のキーは、前記1つ又は複数のプロセッサに結合され、前記メモリは、コンピュータプログラムコードを格納するように構成され、前記コンピュータプログラムコードは、コンピュータ命令を含み、前記1つ又は複数のプロセッサは、前記コンピュータ命令を実行して、
第1のタッチ制御操作を決定する動作であって、前記第1のタッチ制御操作は、移動操作であり、前記移動操作においては、複数のタッチ制御点が、第1のスクリーンの中で第1のあらかじめ設定されている距離しきい値以上の距離だけ移動し、前記第1のスクリーンは、N個の分割スクリーンを含み、Nは、1よりも大きい正の整数である、動作と、
前記第1のタッチ制御操作による前記移動の際の前記複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、前記第1のスクリーンの中のターゲット分割スクリーンの中に位置しているか否かを決定する動作であって、前記ターゲット分割スクリーンは、前記N個の分割スクリーンのうちのいずれか1つである、動作と、
前記移動の際の前記複数のタッチ制御点の前記開始位置のすべてが、前記第1のスクリーンの中の前記ターゲット分割スクリーンの中に位置している場合に、第1のスクリーンショットとして前記ターゲット分割スクリーンの現在の表示コンテンツを取り込む動作と、を実行する。
【0016】
ある1つの可能な実装において、前記第1のスクリーンショットは、サムネイルであり、前記プロセッサは、さらに、前記移動の際の前記複数のタッチ制御点の前記開始位置のすべてが、前記第1のスクリーンの中の前記ターゲット分割スクリーンの中に位置している場合に、対応するスクリーンショットとして、前記第1のスクリーンの中の前記N個の分割スクリーンの現在の表示コンテンツを取り込み、そして、第2のスクリーンショットを生成する、ように構成され、前記第2のスクリーンショットは、前記N個の分割スクリーンに対応する前記スクリーンショットを含み、前記スクリーンショットは、前記対応する分割スクリーンが前記第1のスクリーンの中に分配されるように、前記第2のスクリーンショットの中に配置され、前記N個の分割スクリーンに対応する前記スクリーンショットの各々は、タッチ制御操作を受信することを可能とされているサムネイルである。
【0017】
ある1つの可能な実装において、前記第1のスクリーンショットは、サムネイルであり、前記プロセッサは、さらに、指関節を使用することによって実行されるスクリーン取り込み操作又はキーの組み合わせを押すことによって実行されるスクリーン取り込み操作を受信し、指関節を使用することによって実行される前記スクリーン取り込み操作の指示又はキーの組み合わせを押すことによって実行される前記スクリーン取り込み操作の指示に基づいて、対応するスクリーンショットとして、前記第1のスクリーンの中の分割スクリーンのすべての現在の表示コンテンツを取り込み、そして、第2のスクリーンショットを生成するように構成され、前記第2のスクリーンショットは、前記N個の分割スクリーンに対応するスクリーンショットを含み、前記スクリーンショットは、前記対応する分割スクリーンが前記第1のスクリーンの中に分配されるように、前記第2のスクリーンショットの中に配置され、前記N個の分割スクリーンに対応する前記スクリーンショットの各々は、タッチ制御操作を受信することを可能とされているサムネイルである。
【0018】
ある1つの可能な実装において、前記プロセッサは、さらに、第2のタッチ制御操作を受信し、前記第2のタッチ制御操作は、前記第1のスクリーンショット又は前記第2のスクリーンショットの中のターゲットスクリーン取り込みサムネイルをタップする操作であり、前記ターゲットスクリーン取り込みサムネイルは、前記第1のスクリーンショット又は前記第2のスクリーンショットの中の前記N個の分割スクリーンに対応するスクリーン取り込みサムネイルのうちの少なくとも1つであり、そして、前記第2のタッチ制御操作に基づいて、前記ギャラリーに前記ターゲットスクリーン取り込みサムネイルを保存し、そして、前記第1のスクリーンショット又は前記第2のスクリーンショットの中の前記ターゲットスクリーン取り込みサムネイルを除くスクリーンショットのすべてを削除する、ように構成される。
【0019】
ある1つの可能な実装において、前記プロセッサは、さらに、前記ターゲットスクリーン取り込みサムネイルに対するドラッグ操作を受信し、前記ドラッグ操作は、少なくとも1つのタッチ制御点を使用することによって前記ターゲットスクリーン取り込みサムネイルを移動する操作であり、そして、前記ドラッグ操作に基づいて、前記ドラッグ操作の移動の終了位置が位置している分割スクリーン領域と共有されるか又は前記分割スクリーン領域に挿入されるように前記ターゲットスクリーン取り込みサムネイルを制御する、ように構成される。
【0020】
ある1つの可能な実装において、前記プロセッサは、さらに、前記第1のタッチ制御操作、指関節を使用することによって実行される前記スクリーン取り込み操作の前記指示、又はキーの組み合わせを押すことによって実行される前記スクリーン取り込み操作の前記指示のうちのいずれか1つを受信した後に、第1の時間期間の中で前記第2のタッチ制御操作を受信しない場合に、前記第2のスクリーンショットの中のスクリーン取り込みのすべてをスプライスして、1つのピクチャとし、そして、前記ギャラリーに前記ピクチャ及び前記第1のスクリーンショットを保存するように構成される。
【0021】
ある1つの可能な実装において、前記プロセッサは、さらに、前記移動の際の前記複数のタッチ制御点の前記開始位置のすべてが、前記第1のスクリーンの中の前記ターゲット分割スクリーンの中に位置していない場合に、第3のスクリーンショットとして前記第1のスクリーンの現在の表示コンテンツを取り込み、そして、前記ギャラリーに前記第3のスクリーンショットを保存する、ように構成される。
【0022】
ある1つの可能な実装において、前記プロセッサは、さらに、前記複数のタッチ制御点が、前記ターゲット分割スクリーンにおける移動の際に、第2のあらかじめ設定されている距離しきい値以上の距離長さだけ移動する場合に、前記ターゲット分割スクリーンの分割スクリーン領域の長いスクリーン取り込みを行うように構成され、前記第2のあらかじめ設定されている距離しきい値は、前記第1のあらかじめ設定されている距離しきい値よりも大きく、前記第2のあらかじめ設定されている距離しきい値と前記ターゲット分割スクリーンの高さとの間の比率は、あらかじめ設定されている比率しきい値よりも大きいか、又は、前記第1のタッチ制御操作を受信した後に、第2の時間期間の中で、再度、前記ターゲット分割スクリーンに対する前記第1のタッチ制御操作を受信する場合に、前記ターゲット分割スクリーンの分割スクリーン領域の長いスクリーン取り込みを行うように構成されるか、又は、前記第1のタッチ制御操作が4つのタッチ制御点を含む場合に、前記ターゲット分割スクリーンの分割スクリーン領域の長いスクリーン取り込みを行うように構成される。
【0023】
第3の態様によれば、この出願のある1つの実施形態は、コンピュータ命令を含むコンピュータ記憶媒体を提供する。それらのコンピュータ命令が電子デバイスによって実行されるときに、電子デバイスが、この出願の複数の実施形態の第1の態様又は第1の態様の複数の実装のうちのいずれか1つにしたがったスクリーン取り込み方法を実行することを可能とする。
【0024】
第4の態様によれば、この出願のある1つの実施形態は、コンピュータプログラム製品を提供する。そのコンピュータプログラム製品が電子デバイスによって実行されるときに、その電子デバイスが、この出願の複数の実施形態の第1の態様又は第1の態様の複数の実装のうちのいずれか1つにしたがったスクリーン取り込み方法を実行することを可能とする。
【0025】
第2の態様によって提供される電子デバイス、第3の態様によって提供されるコンピュータ記憶媒体、及び第4の態様によって提供されるコンピュータプログラム製品のすべては、第1の態様によって提供されるスクリーン取り込み方法を実行するように構成されてもよいということを理解することが可能である。それらの達成可能な有益な効果については、第1の態様によって提供されるスクリーン取り込み法の有益な効果を参照するべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
【図面の簡単な説明】
【0026】
この出願のそれらの複数の実施形態又は背景技術における技術的解決方法をより明確に説明するために、以下の記載は、この出願のそれらの複数の実施形態又は背景技術において必要とされる複数の添付の図面を説明する。
【0027】
【
図1A】この出願のある1つの実施形態にしたがった電子デバイス100の構成の概略的な図である。
【
図1B】この出願のある1つの実施形態にしたがった電子デバイス100のソフトウェア構成のブロック図である。
【
図2A】この出願のある1つの実施形態にしたがった複数のウィンドウを有するユーザインターフェイスの概略的な図である。
【
図2B】この出願のある1つの実施形態にしたがった第1のタッチ制御操作として識別されるユーザの操作の概略的な図である。
【
図2C】この出願のある1つの実施形態にしたがった移動距離と第1のあらかじめ設定されている距離しきい値との間の比較関係の決定の概略的な図である。
【
図2D】この出願のある1つの実施形態にしたがって、第1のタッチ制御操作を使用することによってピクチャとしてターゲット分割スクリーンの表示コンテンツを取り込むユーザインターフェイスを示す。
【
図2E】この出願のある1つの実施形態にしたがって、第1のタッチ制御操作を使用することによってピクチャとしてターゲット分割スクリーンの表示コンテンツを取り込む他のユーザインターフェイスを示す。
【
図2F】この出願のある1つの実施形態にしたがってスクリーン取り込みサムネイルを確認し、保存し、及び共有するためのユーザインターフェイスのグループを示す。
【
図2G】この出願のある1つの実施形態にしたがってスクリーン取り込みサムネイルを確認し、保存し、及び共有するためのユーザインターフェイスのグループを示す。
【
図2H】この出願のある1つの実施形態にしたがってスクリーン取り込みサムネイルを確認し、保存し、及び共有するためのユーザインターフェイスのグループを示す。
【
図2I】この出願のある1つの実施形態にしたがってスクリーン取り込みサムネイルを確認し及び保存するためのユーザインターフェイスの他のグループを示す。
【
図2J】この出願のある1つの実施形態にしたがってスクリーン取り込みサムネイルを確認し及び保存するためのユーザインターフェイスの他のグループを示す。
【
図2K】この出願のある1つの実施形態にしたがってスクリーン取り込みサムネイルを確認し及び保存するためのユーザインターフェイスの他のグループを示す。
【
図3A】この出願のある1つの実施形態にしたがった複数のウィンドウを有する他のユーザインターフェイスの概略的な図である。
【
図3B】この出願のある1つの実施形態にしたがった第1のタッチ制御操作として識別される他のユーザの操作の概略的な図である。
【
図3C】この出願のある1つの実施形態にしたがって第1のタッチ制御操作を使用することによって第1のスクリーンの表示コンテンツをピクチャとして取り込み、そして、共有するユーザインターフェイスのグループを示す。
【
図3D】この出願のある1つの実施形態にしたがって第1のタッチ制御操作を使用することによって第1のスクリーンの表示コンテンツをピクチャとして取り込み、そして、共有するユーザインターフェイスのグループを示す。
【
図3E(1)】この出願のある1つの実施形態にしたがって、第1のタッチ制御操作を使用することによって第1のスクリーンの表示コンテンツをピクチャとして取り込むユーザインターフェイスの他のグループを示す。
【
図3E(2)】この出願のある1つの実施形態にしたがって、第1のタッチ制御操作を使用することによって第1のスクリーンの表示コンテンツをピクチャとして取り込むユーザインターフェイスの他のグループを示す。
【
図4A】この出願のある1つの実施形態にしたがった複数のウィンドウを有するさらに別のユーザインターフェイスの概略的な図である。
【
図4B】この出願のある1つの実施形態にしたがって長いスクリーン取り込みを行うためのユーザインターフェイスのグループの概略的な図である。
【
図4C】この出願のある1つの実施形態にしたがって長いスクリーン取り込みを行うためのユーザインターフェイスのグループの概略的な図である。
【
図4D】この出願のある1つの実施形態にしたがって長いスクリーン取り込みを行うためのユーザインターフェイスの他のグループの概略的な図である。
【
図4E】この出願のある1つの実施形態にしたがって長いスクリーン取り込みを行うためのユーザインターフェイスの他のグループの概略的な図である。
【
図4F】この出願のある1つの実施形態にしたがった複数のウィンドウを有するユーザインターフェイスの概略的な図である。
【
図4G】この出願のある1つの実施形態にしたがった複数のウィンドウを有するユーザインターフェイスの概略的な図である。
【
図5A】この出願のある1つの実施形態にしたがったスクリーン取り込み方法の概略的なフローチャートである。
【
図5B】この出願のある1つの実施形態にしたがった他のスクリーン取り込み方法の概略的なフローチャートである。
【
図5C】この出願のある1つの実施形態にしたがった電子デバイス100に基づいて、長いスクリーン取り込みを行う操作の概略的な図である。
【
図5D】
図5D(1)乃至
図5D(3)は、この出願のある1つの実施形態にしたがって、単一スクリーンのスクリーンショットを撮影し、そして、現在の分割スクリーンと共有するユーザインターフェイスのグループの概略的な図である。
【
図5D(4)】この出願のある1つの実施形態にしたがって、単一スクリーンのスクリーンショットを撮影し、そして、現在の分割スクリーンと共有する際のユーザインターフェイスに対して実行される操作の概略的なフローチャートである。
【
図5E】
図5E(1)乃至
図5E(3)は、この出願のある1つの実施形態にしたがって、スクリーン全体のスクリーンショットを撮影し、現在の分割スクリーンと共有するユーザインターフェイスのグループの概略的な図である。
【
図5F】
図5F(1)乃至
図5F(4)は、この出願のある1つの実施形態にしたがって、単一スクリーンのスクリーンショットを撮影し、現在の分割スクリーンと共有するユーザインターフェイスの他のグループの概略的な図である。
【
図5G】
図5G(1)乃至
図5G(4)は、この出願のある1つの実施形態にしたがって、単一スクリーンのスクリーンショットを撮影し、現在の分割スクリーンと共有するユーザインターフェイスのさらに別のグループの概略的な図である。
【
図5H】
図5H(1)乃至
図5H(4)は、この出願のある1つの実施形態にしたがって、スクリーン全体のスクリーンショットを撮影し、現在の分割スクリーンと共有するユーザインターフェイスの他のグループの概略的な図である。
【
図5H(5)】この出願のある1つの実施形態にしたがって、スクリーン全体のスクリーンショットを撮影し、現在の分割スクリーンと共有するユーザインターフェイスに対して実行される操作の概略的なフローチャートである。
【
図5I(1)】この出願のある1つの実施形態にしたがって、実際の適用の場合に、単一スクリーンのスクリーンショットを撮影し、現在のインターフェイスに含まれるアプリケーションと共有するユーザインターフェイスのグループの概略的な図である。
【
図5I(2)】この出願のある1つの実施形態にしたがって、実際の適用の場合に、単一スクリーンのスクリーンショットを撮影し、現在のインターフェイスに含まれるアプリケーションと共有するユーザインターフェイスのグループの概略的な図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下の記載は、この出願の複数の実施形態における複数の添付の図面を参照して、この出願のそれらの複数の実施形態を説明する。
【0029】
この出願の明細書、特許請求の範囲、及び添付の図面において、"第1の"、"第2の"、及び"第3の"等の語は、複数の異なる対象を判別することを意図しているが、ある特定の順序を説明するものではない。加えて、"からなる"、"含む"、"有する"、及びそれらのいずれかの変形等の語は、非排他的包含関係を対象とすることを意図している。例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品、又はデバイスは、列挙されているステップ又はユニットには限定されず、選択的に、リストされていない他のステップ又はユニットをさらに含んでもよく、或いは、選択的に、そのようなプロセス、方法、システム、製品、又はデバイスに固有の他のステップ又はユニットをさらに含んでもよい。
【0030】
この出願の中で言及されているある1つの"実施形態"は、その実施形態を参照して説明されるある特定の特徴、構成、又は特性が、この出願の少なくとも1つの実施形態の中に含まれてもよいということを意味する。明細書の中の複数の異なる位置において出現する句は、必ずしも、同じ実施形態、或いは、他の実施形態を除く独立した又は代替的な実施形態を指すものではない。当業者は、この出願の中で説明されているある1つの実施形態を他の実施形態と組み合わせることが可能であるということを明示的な方式によって且つ黙示的な方式によって理解する。
【0031】
本明細書の中で使用される"構成要素"、"モジュール"、及び"システム"等の語は、コンピュータ関連エンティティ、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェア及びソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア、又は実行中のソフトウェアを表すのに使用される。例えば、構成要素は、これらには限定されないが、プロセッサによって実行されるプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行可能なファイル、実行スレッド、プログラム、及び/又はコンピュータであってもよい。図に示されているように、コンピューティングデバイス及びそのコンピューティングデバイスによって実行されるアプリケーションの双方は、構成要素であってもよい。1つ又は複数の構成要素は、プロセス及び/又は実行スレッドの中に存在してもよく、構成要素は、1つのコンピュータに位置していてもよく、及び/又は、2つ又はそれ以上のコンピュータの間で分散されていてもよい。加えて、これらの構成要素は、さまざまなデータ構造を格納するさまざまなコンピュータ読み取り可能な媒体を使用して実行されてもよい。例えば、構成要素は、例えば、(例えば、ローカルシステム、分散システムの中の他の構成要素と対話する2つの構成要素、及び/又は、例えば、信号を使用することによって他のシステムと対話するインターネット等のネットワークにアクセスする2つの構成要素からのデータ等の)1つ又は複数のデータパケットを有する信号にしたがって、ローカルプロセス及び/又はリモートプロセスを使用することによって通信してもよい。
【0032】
この出願の明細書、特許請求の範囲、及び添付の図面において、端末"ユーザインターフェイス(user interface, UI)"は、ユーザとの間で情報を対話し又は交換するためのアプリケーション又はオペレーティングシステムのための媒体インターフェイスである。UIは、内部形式からユーザが受け入れ可能な形式へと情報を変換する。アプリケーションのユーザインターフェイスは、Java及び拡張可能なマークアップ言語(extensible markup language, XML)等のある特定のコンピュータ言語によって記述されているソースコードである。インターフェイスのソースコードは、構文解析され、そして、端末デバイスにおいてレンダリングされ、最終的に、例えば、ピクチャ、テキスト、又はボタン等の制御等のユーザが認識可能であるコンテンツとして提示される。制御(control)は、また、ウィジェット(widget)と称され、ユーザインターフェイスの基本的な要素である。典型的な制御は、ツールバー(toolbar)、メニューバー(menu bar)、テキストボックス(text box)、ボタン(button)、スクロールバー(scrollbar)、ピクチャ、及びテキストを含む。インターフェイスに対する制御の属性及び内容は、ラベル又はノードによって定義される。例えば、XMLの場合には、インターフェイスの中に含まれる制御は、<Textview>、<ImgView>、及び<VideoView>等のノードを使用することによって規定される。1つのノードは、インターフェイスに対する1つの制御又は属性に対応し、そのノードは、構文解析され、描画され、その次に、ユーザが視認することができるコンテンツとして提示される。加えて、例えば、ハイブリッドアプリケーション(hybrid application)等の多くのアプリケーションのインターフェイスは、通常、ウェブページをさらに含む。ウェブページは、また、ページと称され、アプリケーションのインターフェイスに埋め込まれている特別な制御として理解されてもよい。ウェブページは、例えば、ハイパーテキストマークアップ言語(hyper text markup language, GTML)、カスケードスタイルシート(cascading style sheets, CSS)、JavaScript(JavaScript, JS)等の特定のコンピュータ言語によって記述されているソースコードである。ウェブページのソースコードは、ブラウザ又はそのブラウザと同様の機能を有するウェブページ表示構成要素によってロードされてもよく、ユーザが認識することが可能であるコンテンツとして表示されてもよい。ウェブページが含む特定のコンテンツは、また、ウェブページのソースコードの中のラベル又はノードによって定義される。例えば、GTMLの場合には、<p>、<img>、<video>、及び<canvas>は、ウェブページの要素及び属性を定義するのに使用される。
【0033】
ユーザインターフェイスの一般的な提示形式は、グラフィカルユーザインターフェイス(graphical user interface, GUI)であり、そのGUIは、コンピュータ操作に関連しているとともに、グラフィック的な方式によって表示されるユーザインターフェイスである。GUIは、アイコン、ウィンドウ、又は電子デバイスのディスプレイに表示される制御等のインターフェイス要素であってもよい。制御は、アイコン、ボタン、メニュー、タブ、テキストボックス、ダイアログボックス、ステータスバー、ナビゲーションバー、又はウィジェット等の視覚的なインターフェイス要素を含んでもよい。
【0034】
最初に、この出願の複数の語のうちのいくつかを説明して、当業者による理解を容易にする。
【0035】
(1) ウィンドウ: ウィンドウは、ユーザインターフェイスの最も重要な部分である。ウィンドウは、スクリーンにあるアプリケーションに対応する矩形の領域であり、フレームワーク及びカスタマー領域を含む。ウィンドウは、ウィンドウを生成するアプリケーションとユーザとの間の視覚的なインターフェイスである。ユーザがアプリケーションの実行を開始するたびごとに、アプリケーションは、ウィンドウを作成しそして表示する。ユーザがウィンドウの中のオブジェクトを操作するときに、プログラムは、その操作に対応して応答する。ユーザは、ウィンドウを閉じることによってプログラムの実行を終了し、対応するアプリケーションウィンドウを選択することによって対応するアプリケーションを選択する。
【0036】
(2) タッチセンサは、デバイス及び/又はオブジェクトに対する物理的なタッチ又はハギングを捕捉しそして記録するデバイスである。タッチセンサは、デバイス又はオブジェクトが、通常、人間であるユーザ又はオペレータからのタッチを検出することを可能とする。タッチセンサは、また、タッチ検出器と称される。
【0037】
次に、この出願の以下の複数の実施形態によって提供されるある1つの例示的な電子デバイスを説明する。
【0038】
図1Aは、この出願のある1つの実施形態にしたがった電子デバイス100の構成の概略的な図である。電子デバイス100は、プロセッサ110、外部メモリインターフェイス120、内部メモリ121、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus, USB)インターフェイス130、充電管理モジュール140、電力管理モジュール141、バッテリ142、アンテナ1、アンテナ2、移動通信モジュール150、無線通信モジュール160、オーディオモジュール170、スピーカ170A、受信機170B、マイクロフォン170C、ヘッドセットインターフェイス170D、センサモジュール180、キー190、モータ191、インジケータ192、カメラ193、ディスプレイ194、及び加入者識別モジュール(subscriber identification module, SIM)カードインターフェイス195等を含んでもよい。センサモジュール180は、圧力センサ180A、ジャイロスコープセンサ180B、気圧センサ180C、磁気センサ180D、加速度センサ180E、距離センサ180F、光近接センサ180G、指紋センサ180H、温度センサ180J、タッチセンサ180K、周辺光センサ180L、及び骨伝導センサ180M等を含んでもよい。
【0039】
この出願のこの実施形態において解説されている構成は、電子デバイス100に対するいかなる特定の限定も構成しないということを理解することが可能である。この出願の複数の他の実施形態のうちのいくつかにおいて、電子デバイス100は、図の中で示されている構成要素よりも多くの構成要素を含んでもよく又はより少ない構成要素を含んでもよく、複数の構成要素を組み合わせてもよく、複数の構成要素を分割してもよく、或いは、異なる構成要素配置を有してもよい。ハードウェア、ソフトウェア、又はソフトウェア及びハードウェアの組み合わせによって、示されている構成要素を実装してもよい。
【0040】
プロセッサ110は、1つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。例えば、プロセッサ110は、アプリケーションプロセッサ(application processor, AP)、モデムプロセッサ、グラフィックス処理ユニット(graphics processing unit, GPU)、画像信号プロセッサ(image signal processor, ISP)、コントローラ、ビデオコーデック、ディジタル信号プロセッサ(digital signal processor, DSP)、ベースバンドプロセッサ、及び/又はニューラルネットワーク処理ユニット(neural-network processing unit, NPU)等を含んでもよい。複数の異なる処理ユニットは、独立した構成要素であってもよく、或いは、一体化されて、1つ又は複数のプロセッサとなっていてもよい。
【0041】
コントローラは、電子デバイス100の神経回路網の中心及びコマンド中心であってもよい。コントローラは、命令操作コード及びシーケンス信号に基づいて、操作制御信号を生成して、取り出し命令及び実行命令を制御してもよい。
【0042】
プロセッサ110は、さらに、命令及びデータを格納するように構成されるメモリを備えてもよい。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、プロセッサ110の中のそのメモリは、キャッシュであってもよい。そのメモリは、プロセッサ110がたった今使用したか又は循環的に使用している命令又はデータを格納してもよい。プロセッサ110が、命令又はデータを再度使用する必要がある場合に、プロセッサ110は、メモリからそれらの命令又はデータを直接的に呼び出してもよい。このことは、繰り返しアクセスを回避し、プロセッサ110の待機時間を減少させ、それにより、システム効率を改善する。
【0043】
複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、プロセッサ110は、1つ又は複数のインターフェイスを含んでもよい。インターフェイスは、集積回路間(inter-integrated circuit, I2C)インターフェイス、集積回路間音響(inter-integrated circuit sound, I2S)インターフェイス、パルスコード変調(pulse code modulation, PCM)インターフェイス、ユニバーサル非同期受信機/送信機(universal asynchronous receiver/transmitter, UART)インターフェイス、モバイル産業用プロセッサインターフェイス(mobile industry processor interface, MIPI)、汎用入力/出力(general-purpose input/output, GPIO)インターフェイス、加入者識別モジュール(subscriber identity module, SIM)インターフェイス、及び/又はユニバーサルシリアルバス(universal serial bus, USB)インターフェイス等を含んでもよい。
【0044】
この出願のこの実施形態において解説されている複数のモジュールの間のインターフェイス接続関係は、解説の目的を意図しているにすぎず、電子デバイス100の構成に対していかなる限定も構成しないということを理解することが可能である。この出願の複数の他の実施形態のうちのいくつかにおいて、電子デバイス100は、代替的に、上記の実施形態におけるインターフェイス接続モードとは異なるインターフェイス接続モードを使用してもよく、又は、複数のインターフェイス接続モードを組み合わせてもよい。
【0045】
充電管理モジュール140は、充電器からの充電入力を受信するように構成される。充電器は、無線充電器であってもよく又は有線充電器であってもよい。有線充電の複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、充電管理モジュール140は、USBインターフェイス130を使用して、有線充電器から充電入力を受信してもよい。無線充電器の複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、充電管理モジュール140は、電子デバイス100の無線充電コイルから無線充電入力を受信してもよい。充電管理モジュール140は、さらに、バッテリ142を充電しながら、電力管理モジュール141を使用して電子デバイスに電力を供給してもよい。
【0046】
電力管理モジュール141は、バッテリ142、充電管理モジュール140、及びプロセッサ110に接続するように構成される。電力管理モジュール141は、バッテリ142及び/又は充電管理モジュール140から入力を受信して、プロセッサ110、内部メモリ121、外部メモリ、ディスプレイ194、カメラ193、及び無線通信モジュール160等に電力を供給する。電力管理モジュール141は、さらに、バッテリ容量、バッテリサークルの数、及び(漏電又はインピーダンス等の)バッテリの健全性状態等のパラメータをモニタリングするように構成されてもよい。複数の他の実施形態のうちのいくつかにおいて、電力管理モジュール141は、代替的に、プロセッサ110の中に配置されてもよい。複数の他の実施形態のうちのいくつかにおいて、電力管理モジュール141及び充電管理モジュール140は、代替的に、同じデバイスの中に配置されてもよい。
【0047】
電子デバイス100の無線通信機能は、アンテナ1、アンテナ2、移動通信モジュール150、無線通信モジュール160、モデムプロセッサ、及びベースバンドプロセッサ等を使用することによって実装されてもよい。
【0048】
アンテナ1及びアンテナ2は、電磁波信号を送信し及び受信するように構成される。電子デバイス100の中の各々のアンテナは、1つ又は複数の通信周波数帯域を取り扱うように構成されてもよい。複数の異なるアンテナを多重化して、アンテナの利用率を改善してもよい。例えば、アンテナ1は、無線ローカルエリアネットワークのダイバーシティアンテナとして多重化されてもよい。複数の他の実施形態のうちのいくつかにおいて、アンテナは、同調スイッチと組み合わせて使用されてもよい。
【0049】
移動通信モジュール150は、電子デバイス100に適用される2G、3G、4G、又は5Gを含む無線通信解決方法を提供することが可能である。移動通信モジュール150は、少なくとも1つのフィルタ、スイッチ、電力増幅器、及び低雑音増幅器(low noise amplifier, LNA)等を含んでもよい。移動通信モジュール150は、アンテナ1によって電磁波を受信し、その受信した電磁波に対して、フィルタリング、増幅、及び他の処理を実行し、そして、モデムプロセッサに、処理された電磁波を転送して、復調してもよい。移動通信モジュール150は、さらに、モデムプロセッサが変調する信号をさらに増幅し、アンテナ1を使用することによって増幅されている信号を電磁波へと変換し、そして、アンテナ1を介して、その電磁波を放射してもよい。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、移動通信モジュール150の複数の機能モジュールのうちの少なくとも一部は、プロセッサ110の中に配置されてもよい。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、移動通信モジュール150の複数の機能モジュールのうちの少なくとも一部はプロセッサ110の複数のモジュールのうちの少なくとも一部と同じデバイスの中に配置されてもよい。
【0050】
モデムプロセッサは、変調器及び復調器を含んでもよい。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、モデムプロセッサは、独立したデバイスであってもよい。複数の他の実施形態のうちのいくつかにおいて、モデムプロセッサは、プロセッサ110から独立していてもよく、移動通信モジュール150又は他の機能モジュールと同じデバイスの中に配置される。
【0051】
無線通信モジュール160は、例えば、(例えば、無線忠実度(wireless fidelity, Wi-Fi)ネットワーク等の)無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area networks, WLAN)、ブルートゥース(bluetooth, BT)、全地球的航法衛星システム(global navigation satellite system, GNSS)、周波数変調(frequency modulation, FM)、近距離通信(near field communication, NFC)技術、及び赤外線(infrared, IR)技術等を含むとともに電子デバイス100に適用される無線通信解決方法を提供してもよい。無線通信モジュール160は、少なくとも1つの通信処理モジュールと一体化されている1つ又は複数のデバイスであってもよい。無線通信モジュール160は、アンテナ2によって電磁波を受信し、その電磁波信号に対して周波数変調及びフィルタリング処理を実行し、そして、プロセッサ110に、処理された信号を送信する。無線通信モジュール160は、さらに、プロセッサ110から、送信されるべき信号を受信し、その送信されるべき信号に対して周波数変調及び増幅処理を実行し、アンテナ2を使用することによって、処理されている送信されるべき信号を電磁波へと変換し、そして、アンテナ2によって、その電磁波を放射してもよい。
【0052】
複数の実施形態のうちのいくつかにおいては、電子デバイス100において、アンテナ1は、移動通信モジュール150に結合され、アンテナ2は、無線通信モジュール160に結合され、それによって、電子デバイス100は、無線通信技術を使用することによって、ネットワーク及び他のデバイスと通信することが可能である。無線通信技術は、汎欧州ディジタル移動体通信システム(global system for mobile communications, GSM)、汎用パケット無線サービス(general packet radio service, GPRS)、符号分割多元接続(code division multiple access, CDMA)、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access, WCDMA)、時分割符号分割多元接続(time-division code division multiple access, TD-SCDMA)、ロングタームエボリューション(long term evolution, LTE)、BT、GNSS、WLAN、NFC、FM、IR、及び/又は他の技術を含んでもよい。GNSSは、全地球測位システム(global positioning system, GPS)、全地球航法衛星システム(global navigation satellite system, GLONASS)、北斗衛星導航システム(beidou navigation satellite system, BDS)、準天頂衛星システム(quasi-zenith satellite system, QZSS)、及び/又は衛星ベースの拡張システム(satellite based augmentation systems, SBAS)を含んでもよい。
【0053】
電子デバイス100は、GPU、ディスプレイ194、及びアプリケーションプロセッサを使用することによって、ディスプレイ機能を実装する。GPUは、画像処理のためのマイクロプロセッサであり、ディスプレイ194及びアプリケーションプロセッサに接続される。GPUは、演算及び幾何学的計算を実行するように構成されるとともに、グラフィックスレンダリングを実行するように構成される。プロセッサ110は、1つ又は複数のGPUを含み、ディスプレイ情報を生成し又は変更するためのプログラム命令を実行してもよい。
【0054】
ディスプレイスクリーン194は、画像及びビデオ等を表示するように構成される。ディスプレイスクリーン194は、ディスプレイパネルを含む。ディスプレイパネルは、液晶ディスプレイ(liquid crystal display, LCD)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode, OLED)、アクティブマトリックス有機発光ダイオード(active-matrix organic light emitting diode, AMOLED)、フレキシブル発光ダイオード(flexible light-emitting diode, FLED)、ミニLED、マイクロLED、マイクロOLED、又は量子ドット発光ダイオード(quantum dot light emitting diodes, QLED)等を使用してもよい。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、電子デバイス100は、1つ又はN個のディスプレイ194を含んでもよく、Nは、1よりも大きな正の整数である。
【0055】
電子デバイス100は、ISP、カメラ193、ビデオコーデック、GPU、ディスプレイ194、及びアプリケーションプロセッサ等を使用することによって撮影機能を実装してもよい。
【0056】
ISPは、カメラ193がフィードバックするデータを処理するように構成される。例えば、写真撮影の際に、シャッターを開いた後に、カメラの感光素子に光が送られ、光信号が電気信号に変換され、そして、そのカメラの感光素子は、処理のために、ISPへとその電気信号を転送して、その電気信号を肉眼で視認可能な画像へと変換する。ISPは、さらに、雑音、輝度、及び皮膚色に関して、その画像に対してアルゴリズムベースの最適化を実行してもよい。ISPは、さらに、撮影シナリオの露光量及び色温度等のパラメータを最適化してもよい。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、ISPは、カメラ193の中に配置されてもよい。
【0057】
カメラ193は、静止画像又はビデオを取り込むように構成される。レンズを使用して、ある対象の光学像を生成し、感光素子にその光学像を投影する。感光素子は、電荷結合デバイス(charge coupled device, CCD)又は相補型金属酸化物半導体(complementary metal-oxide-semiconductor, CMOS)ベースのフォトトランジスタであってもよい。感光素子は、光信号を電気信号へと変換し、そして、その次に、ISPへとその電気信号を伝送して、その電気信号をディジタル画像信号へと変換する。ISPは、処理のために、DSPにそのディジタル画像信号を出力する。DSPは、そのディジタル画像信号を標準的なRGB又はYUVフォーマット等の画像信号へと変換する。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、電子デバイス100は、1つ又はN個のカメラ193を含んでもよく、Nは、1よりも大きな正の整数である。
【0058】
ディジタル信号プロセッサは、ディジタル信号を処理するように構成される。ディジタル信号プロセッサは、ディジタル画像信号を処理することが可能であるのみならず、また、他のディジタル信号を処理することが可能である。例えば、電子デバイス100が周波数を選択するときに、ディジタル信号プロセッサは、周波数のエネルギーに対してフーリエ変換等を実行するように構成される。
【0059】
ビデオコーデックは、ディジタルビデオを圧縮し又は解凍するように構成される。電子デバイス100は、1つ又は複数のタイプのビデオコーデックをサポートすることが可能である。このようにして、電子デバイス100は、例えば、動画エキスパートグループ(moving picture experts group, MPEG)-1、MPEG-2、MPEG-3、及びMPEG-4等の複数の符号化フォーマットによってビデオを再生し又は記録することが可能である。
【0060】
NPUは、ニューラルネットワーク(neural-network, NN)コンピューティングプロセッサであり、そのNNコンピューティングプロセッサは、例えば、人間の脳の複数のニューロンの間の伝達のモードを使用するといったように、生物学的ニューラルネットワーク構造を使用することによって、入力情報を迅速に処理し、さらに、連続的な自己学習を実行することが可能である。NPUを使用することによって、例えば、画像認識、顔認識、音声認識、及びテキスト理解等の電子デバイス100のインテリジェント認知等のアプリケーションを実装することが可能である。
【0061】
外部メモリインターフェイス120は、例えば、マイクロSDカード等の外部メモリカードに接続して、電子デバイス100の記憶能力を拡張するように構成されてもよい。外部メモリカードは、外部メモリインターフェイス120を使用してプロセッサ110と通信して、外部メモリカードの中に、例えば、音楽、ビデオ、及び他のファイルを格納するデータ記憶機能を実装する。
【0062】
内部メモリ121は、コンピュータ実行可能なプログラムを格納するように構成されてもよく、そのコンピュータ実行可能なプログラムは、命令を含む。プロセッサ110は、内部メモリ121の中に格納されているそれらの命令を実行して、電子デバイス101のさまざまな機能的なアプリケーション及びデータ処理を実行する。内部メモリ121は、プログラム記憶領域及びデータ記憶領域を含んでもよい。プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、及び、(例えば、音声再生機能又は画像再生機能等の)少なくとも1つの機能が必要とするアプリケーション等を格納してもよい。データ記憶領域は、電子デバイス101を使用する際に生成される(例えば、オーディオデータ及びアドレス帳等の)データ等を格納してもよい。加えて、内部メモリ121は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、少なくとも1つのフラッシュメモリデバイス、及び少なくとも1つのユニバーサルフラッシュ記憶装置(universal flash storage, UFS)等の不揮発性メモリをさらに含んでもよい。
【0063】
電子デバイス100は、オーディオモジュール170、スピーカ170A、受信機170B、マイクロフォン170C、ヘッドセットインターフェイス170D、及びアプリケーションプロセッサ等を使用することによって、音楽の再生又は録音等のオーディオ機能を実装してもよい。
【0064】
オーディオモジュール170は、ディジタルオーディオ情報をアナログオーディオ信号出力へと変換するように構成され、また、アナログオーディオ入力をディジタルオーディオ信号へと変換するように構成される。オーディオモジュール170は、さらに、オーディオ信号を符号化し及び復号化するように構成されてもよい。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、オーディオモジュール170は、プロセッサ110の中に配置されてもよく、又は、オーディオモジュール170の機能モジュールのうちのいくつかは、プロセッサ110の中に配置されてもよい。
【0065】
スピーカ170Aは、また、"ラウドスピーカ"と称され、電気オーディオ信号を音声信号へと変換するように構成される。電子デバイス100は、スピーカ170Aを使用することによって音楽を聴くのに使用されてもよく、又は、ハンズフリー通話に応答するのに使用されてもよい。
【0066】
受信機170Bは、また、"イヤピース"と称され、電気オーディオ信号を音声信号へと変換するように構成される。電子デバイス100において呼情報又は音声情報を受信するときに、受信機170Bを人間の耳の近くに置くことによって音声を聞くことが可能である。
【0067】
マイクロフォン170Cは、また、"マイクロフォン"又は"マイク"と称され、音声信号を電気信号へと変換するように構成される。発呼又は音声情報の送信の際に、ユーザは、口の近くにマイクロフォン170Cを置き、そして、話して、マイクロフォン170Cに音声信号を入力することが可能である。電子デバイス100は、少なくとも1つのマイクロフォン170Cを備えてもよい。複数の他の実施形態のうちのいくつかにおいて、電子デバイス100は、2つのマイクロフォン170Cを備えてもよく、それらの2つのマイクロフォン170Cは、さらに、音声信号の収集のほかに、雑音除去機能を実装してもよい。複数の他の実施形態のうちのいくつかにおいて、電子デバイス100は、代替的に、3つのマイクロフォン170C、4つのマイクロフォン170C、又はそれ以上のマイクロフォン170Cを含んでもよく、それらのマイクロフォン170Cは、音声信号の収集及び雑音除去を実行し、そして、さらに、音声の音源を識別して、指向性録音機能を実装してもよい。
【0068】
ヘッドセットインターフェイス170Dは、有線ヘッドセットに接続するように構成される。ヘッドセットインターフェイス170Dは、USBインターフェイス130であってもよく、或いは、標準的な3.5[mm]オープンモバイル端末プラットフォーム(open mobile terminal platform, OMTP)インターフェイス又は米国の標準的なセルラー通信産業協会(cellular telecommunications industry association of the USA, CTIA)インターフェイス等であってもよい。
【0069】
圧力センサ180Aは、圧力信号を検知するように構成され、圧力信号を電気信号へと変換することが可能である。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、圧力センサ180Aは、ディスプレイ194に配置されてもよい。例えば、抵抗性圧力センサ、誘導性圧力センサ、又は容量性圧力センサ等の数多くのタイプの圧力センサであってもよい。容量性圧力センサは、導電性材料を含む少なくとも2つの平行板を含んでもよい。圧力センサ180Aに力を働かせるときに、複数の電極の間の静電容量が変化する。電子デバイス100は、静電容量の変化に基づいて、圧力強度を決定する。ディスプレイ194に対してタッチ制御操作を実行するときに、電子デバイス100は、圧力センサ180Aを使用することによって、タッチ制御操作の強度を検出する。電子デバイス100は、また、圧力センサ180Aが検出する信号に基づいて、タッチ位置を計算してもよい。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、同じタッチ位置に加えられるが、複数の異なるタッチ制御操作強度を有するタッチ制御操作は、複数の異なる操作指示に対応してもよい。例えば、SMSメッセージアプリケーションのアイコンに対して、タッチ制御操作の強度が第1の圧力しきい値よりも小さいタッチ制御操作を実行するときに、SMSメッセージを視聴するための指示を実行する。SMSメッセージアプリケーションのアイコンに対して、タッチ制御操作の強度が第1の圧力しきい値以上であるタッチ制御操作を実行するときに、SMSメッセージを作成するための指示を実行する。
【0070】
ジャイロスコープセンサ180Bは、電子デバイス100の運動姿勢を決定するように構成されてもよい。
【0071】
気圧センサ180Cは、大気圧を測定するように構成される。
【0072】
磁気センサ180Dは、ホール効果センサを含む。
【0073】
加速度センサ180Eは、(通常は、3つの軸に沿って)各々の方向の電子デバイス100の加速度の大きさを検出することが可能である。電子デバイス100が静止状態にあるときに、加速度センサ180Eは、重力の大きさ及び方向を検出することが可能である。加速度センサ180Eは、さらに、電子デバイスの姿勢を識別するように構成されてもよく、横方向モード/縦方向モードの切り替え及び歩数計等に適用される。
【0074】
距離センサ180Fは、距離を測定するように構成される。
【0075】
光近接センサ180Gは、発光ダイオード(LED)及びフォトダイオード等の光検出器等を含んでもよい。
【0076】
周囲光センサ180Lは、周囲光の輝度を検知するように構成される。
【0077】
指紋センサ180Hは、指紋を収集するように構成される。収集された指紋の特徴を使用することで、電子デバイス100は、その指紋を使用することによって、指紋ロック解除を実装し、アプリケーションロックにアクセスし、その指紋を使用することによって、写真を撮影し、及び、その指紋を使用することによって、呼に応答等をしてもよい。
【0078】
温度センサ180Jは、温度の検出を実行するように構成される。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、電子デバイス100は、温度センサ180Jを使用することによって、温度を検出して、温度処理ポリシーを実行する。
【0079】
タッチセンサ180Kは、また、"タッチパネル"と称される。タッチセンサ180Kは、ディスプレイ194に配置されてもよく、タッチセンサ180K及びディスプレイ194は、また、"タッチ制御スクリーン"と称されるタッチスクリーンを形成する。タッチセンサ180Kは、タッチセンサ180Kに対して又はそのタッチセンサ180Kの近傍で実行されるタッチ制御操作を検出するように構成される。タッチセンサは、アプリケーションプロセッサへと、その検出されたタッチ制御操作を転送して、タッチイベントタイプを決定してもよい。ディスプレイ194は、そのタッチ制御操作に関連する視覚的な出力を提供するのに使用されてもよい。複数の他の実施形態のうちのいくつかにおいて、タッチセンサ180Kは、代替的に、ディスプレイ194とは異なる位置にある電子デバイス100の表面に配置されてもよい。
【0080】
骨伝導センサ180Mは、振動信号を取得してもよい。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、骨伝導センサ180Mは、人体の声帯部分の振動骨の振動信号を取得してもよい。骨伝導センサ180Mは、また、人体のパルスと接触状態となって、血圧変動信号を受信してもよい。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、骨伝導センサ180Mは、代替的に、ヘッドセットの中に設けられて、骨伝導ヘッドセットを形成してもよい。音声モジュール170は、骨伝導センサ180Mが取得する声帯部分の振動骨の振動信号を構文解析することによって音声信号を取得して、音声機能を実装してもよい。アプリケーションプロセッサは、骨伝導センサ180Mが取得する血圧変動信号を構文解析することによって心拍数情報を取得して、心拍数検出機能を実装してもよい。
【0081】
キー190は、電源オン/電源オフキー及び音量キー等を含む。キー190は、機械的なキーであってもよく、又は、タッチキーであってもよい。電子デバイス100は、キー入力を受信して、電子デバイス100のユーザ設定又は機能制御に関連するキー信号入力を生成してもよい。
【0082】
モータ191は、振動アラートを生成してもよい。モータ191は、着信呼振動アラートを生成するように構成されてもよく、また、タッチ振動フィードバックを提供するように構成されてもよい。例えば、(写真撮影及びオーディオ再生等の)複数の異なるアプリケーションに対して実行されるタッチ制御操作は、複数の異なる振動フィードバック効果に対応してもよい。モータ191は、また、ディスプレイ194の複数の異なる領域に対して実行される複数のタッチ制御操作に応じて、複数の異なる振動フィードバック効果をそれらにしたがって提供してもよい。(例えば、時間リマインダ、情報受信、アラーム、及びゲーム等の)異なるアプリケーションシナリオは、また、複数の異なる振動フィードバック効果に対応してもよい。また、タッチ振動フィードバック効果をカスタマイズすることも可能である。
【0083】
インジケータ192は、インジケータライトであってもよく、充電状態及びバッテリーレベルの変化を示すように構成されてもよく、また、メッセージ、不在着信、及び通知等を示すように構成されてもよい。
【0084】
SIMカードインターフェイス195は、SIMカードに接続するように構成される。SIMカードは、SIMカードインターフェイス195に挿入されるか、又は、SIMカードインターフェイス195から引き出されて、電子デバイス100と接触状態になってもよく、又は、電子デバイス100から分離されてもよい。電子デバイス100は、1つ又はN個のSIMカードインターフェイスをサポートしてもよく、Nは、1より大きい正の整数である。SIMカードインターフェイス195は、ナノSIMカード、マイクロSIMカード、及びSIMカード等をサポートすることが可能である。同じSIMカードインターフェイス195の中に複数のカードを同時に挿入してもよい。それらの複数のカードは、同じタイプのカードであってもよく、又は、異なるタイプのカードであってもよい。SIMカードインターフェイス195は、また、複数の異なるタイプのSIMカードと互換性を有してもよい。SIMカードインターフェイス195は、また、外部メモリカードと互換性を有してもよい。電子デバイス100は、SIMカードを使用することによってネットワークと対話して、呼及びデータ通信等を実装する。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、電子デバイス100は、eSIMカード、すなわち、埋め込みSIMカードを使用する。eSIMカードは、電子デバイス100の中に埋め込まれてもよく、電子デバイス100から分離することは不可能である。
【0085】
電子デバイス100のソフトウェアシステムは、階層的アーキテクチャ、イベント駆動アーキテクチャ、マイクロカーネルアーキテクチャ、マイクロサービスアーキテクチャ、又はクラウドアーキテクチャを使用してもよい。この出願のこの実施形態において、階層アーキテクチャの場合のAndroidシステムは、電子デバイス100のソフトウェア構成を実例として説明するためのある1つの例として使用される。
図1Bは、この出願のある1つの実施形態にしたがった電子デバイス100のソフトウェア構成のブロック図である。
【0086】
この出願のこの実施形態において解説されているソフトウェア構成のブロック図は、電子デバイス100のソフトウェア構成のブロック図に対する特定の限定を構成しないということを理解することが可能である。
【0087】
階層化アーキテクチャの場合には、ソフトウェアは、複数の層に分割され、各々の層は、動作の明確な役割及び明確な分割を有する。複数の層は、ソフトウェアインターフェイスを使用して互いに通信する。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、Androidシステムは、上位から下位に向かって、アプリケーション層、アプリケーションフレームワーク層、Androidランタイム(Android runtime)及びシステムライブラリ、及び、カーネル層の4つの層に分割される。
【0088】
アプリケーション層は、一連のアプリケーションパッケージを含んでもよい。
【0089】
図1Bに示されているように、アプリケーションパッケージは、カメラ、ギャラリー、カレンダー、電話、マップ、ナビゲーション、WLAN、ブルートゥース、音楽、ビデオ、及びSMSメッセージ交換等のアプリケーションを含んでもよい。
【0090】
アプリケーションフレームワーク層は、アプリケーション層におけるアプリケーションに、アプリケーションプログラミングインターフェイス(application programming interface, API)及びプログラミングフレームワークを提供する。アプリケーションフレームワーク層は、あらかじめ定義されている機能をいくつか含む。
【0091】
図1Bに示されているように、アプリケーションフレームワーク層は、ウィンドウマネージャ、コンテンツプロバイダ、ビューシステム、電話マネージャ、リソースマネージャ、及び通知マネージャ等を含んでもよい。
【0092】
ウィンドウマネージャは、ウィンドウプログラムを管理するように構成される。ウィンドウマネージャは、ディスプレイのサイズを取得し、ステータスバーが存在するか否かを決定し、スクリーンをロックし、そして、スクリーンを取り込むこと等が可能である。
【0093】
コンテンツプロバイダは、データを格納し及び取得し、そして、アプリケーションプログラムによるデータへのアクセスを可能とするように構成される。データは、ビデオ、画像、オーディオ、発呼されそして受信されている呼、閲覧履歴及びブックマーク、及び電話帳等を含んでもよい。
【0094】
ビューシステムは、例えば、文字を表示するための制御及びピクチャを表示するための制御等の視覚的な制御を含む。ビューシステムは、アプリケーションを構築するように構成されてもよい。ディスプレイインターフェイスは、1つ又は複数のビューを含んでもよい。例えば、SMSメッセージ通知アイコンを含むディスプレイインターフェイスは、文字を表示するビュー及びピクチャを表示するビューを含んでもよい。
【0095】
電話マネージャは、例えば、(呼び出し及び切断等を含む)呼状態管理等の電子デバイス100の通信機能を提供するように構成される。
【0096】
リソースマネージャは、アプリケーションに、例えば、局所化されている文字列、アイコン、ピクチャ、レイアウトファイル、及びビデオファイル等のさまざまなリソースを提供する。
【0097】
通知マネージャは、アプリケーションがステータスバーの中に通知情報を表示することを可能とし、ユーザに対話を要求することなく、短時間の滞在の後に自動的に消失する通知タイプのメッセージを配信するように構成されてもよい。例えば、通知マネージャは、ダウンロードの完了を通知し、そして、メッセージリマインダを提供等するように構成される。通知マネージャは、例えば、バックグラウンドで実行されているアプリケーションに関する通知等の通知をグラフ又はスクロールバーのテキストの形態でシステムの最上部のステータスバーの中に表示してもよく、及び、さらに、ダイアログボックスの形態でスクリーンに通知を表示してもよい。例えば、ステータスバーの中にテキスト情報を表示し、アラートトーンを提供し、電子デバイスを振動させ、及び、インジケータを点滅等させる。
【0098】
Androidランタイムは、カーネルライブラリ及び仮想マシンを含む。そのAndroidランタイムは、Androidシステムのスケジューリング及び管理に関与する。
【0099】
カーネルライブラリは、一方の部分として、Java言語によって呼び出す必要があるパフォーマンス機能、及び、他方の部分として、Androidカーネルライブラリの2つの部分を含む。
【0100】
アプリケーション層及びアプリケーションフレームワーク層は、仮想マシンの中で動作する。仮想マシンは、バイナリファイルとして、アプリケーション層及びアプリケーションフレームワーク層のJavaファイルを実行する。仮想マシンは、オブジェクトライフサイクル管理、スタック管理、スレッド管理、セキュリティ及び例外管理、及びガーベジコレクション等の機能を実行するように構成される。
【0101】
システムライブラリは、例えば、サーフェスマネージャ(surface manager)、メディアライブラリ(Media Libraries)、(例えば、OpenGL ES等の)3次元グラフィックス処理ライブラリ、及び(例えば、SGL等の)2次元グラフィックスエンジン等の複数の機能モジュールを含んでもよい。
【0102】
サーフェスマネージャは、ディスプレイサブシステムを管理し、そして、複数のアプリケーションのために2次元層及び3次元層を融合するように構成される。
【0103】
メディアライブラリは、複数の一般的なフォーマットのオーディオ及びビデオ、及び、静止画像ファイル等の再生及び記録をサポートする。メディアライブラリは、MPEG-4、G.264、MP3、AAC、AMR、JPG、及びPNG等の複数のオーディオ符号化フォーマット及びビデオ符号化フォーマットをサポートすることが可能である。
【0104】
3次元グラフィックス処理ライブラリは、3次元グラフィックス描画、イメージレンダリング及び合成、及び層処理等を実装するように構成される。
【0105】
2次元グラフィックスエンジンは、2次元描画のための描画エンジンである。
【0106】
カーネル層は、ハードウェアとソフトウェアとの間の層である。カーネル層は、少なくとも、ディスプレイドライバ、カメラドライバ、オーディオドライバ、及びセンサドライバを含む。
【0107】
図1Bに示されているソフトウェアシステムは、共有機能を使用する(例えば、ギャラリー及びファイルマネージャ等の)アプリケーション、共有機能を提供する即時共有モジュール、及びプリント機能を提供するプリントサービス(print service)及びプリントスプーラ(print spooler)の提示に関する。アプリケーションフレームワーク層は、プリントフレームワーク、WLANサービス、及びブルートゥースサービスを提供する。カーネル及びその下にある層は、WLAN機能及びブルートゥースの機能と基本的な通信プロトコルとを提供する。
【0108】
以下の記載は、取り込み及び撮影シナリオを参照して、電子デバイス100のソフトウェア及びハードウェアのワークフローを説明する。
【0109】
タッチセンサ180Kがタッチ操作を受信するときに、対応するハードウェアの割り込みをカーネル層に送信する。カーネル層は、タッチ操作を処理して、(タッチ座標及びタッチ操作のタイムスタンプ等の情報を含む)オリジナルの入力イベントに変換する。オリジナルの入力イベントは、カーネル層に格納される。アプリケーションフレームワーク層は、カーネル層からオリジナルの入力イベントを取得し、入力イベントに対応する制御を識別する。例えば、タッチ操作は、タッチ操作となり、タッチ操作に対応する制御は、カメラアプリケーションのアイコンの制御となる。カメラアプリケーションは、アプリケーションフレームワーク層のインターフェイスを呼び出して、カメラアプリケーションを起動し、さらに、カーネル層を呼び出して、カメラドライバを起動し、3Dカメラモジュール193を使用することによって、静止画像又はビデオを取り込む。
【0110】
以下の記載は、この出願の複数の実施形態における複数のアプリケーションシナリオのうちのいくつか及びそれらのアプリケーションシナリオにおけるユーザインターフェイス(user interface, UI)の実施形態を説明する。この出願のそれらの複数の実施形態の中で言及されている第1のスクリーンは、この出願のそれらの複数の実施形態における電子デバイスのユーザインターフェイスとして理解されてもよいということに留意すべきである。
【0111】
シナリオ1: 単一の分割スクリーンを取り込む適用シナリオ(移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置のすべては、第1のスクリーンの中のターゲット分割スクリーンの中に位置している)
【0112】
図2Aは、この出願のある1つの実施形態にしたがった複数のウィンドウを有するユーザインターフェイスの概略的な図である。ユーザインターフェイスは、微信ウィンドウ201、Didi Dacheウィンドウ201、及びニュースプッシュウィンドウ203を含む。ユーザインターフェイスは、これらには限定されないが、より多くの他のウィンドウ又はより少ないウィンドウをさらに含んでもよい。他のアプリケーションは、例えば、QQ又はMSN等のインスタントメッセージングソフトウェアであってもよく、iQIYI、テンセントVideo、及びYouku等の娯楽及びビデオソフトウェアであってもよく、さらに、計算機、カレンダー、及び設定等の補助ツールアプリケーションであってもよく、その補助ツールアプリケーションは、電子デバイスのシステムに付属している。
【0113】
図2Aに示されているように、ユーザインターフェイス20は、ウィンドウディスプレイ領域201、ウィンドウディスプレイ領域202、ウィンドウディスプレイ領域203、ウィンドウサイズ制御205、及びステータスバー206を含んでもよい。ローカルユーザが使用する電子デバイスは、電子デバイス100である。
【0114】
ウィンドウディスプレイ領域201乃至203は、電子デバイスの中の複数の異なるアプリケーションのコンテンツを表示するのに使用され、ウィンドウディスプレイ領域201乃至203においてユーザのタッチ制御操作を受信し及びそのタッチ制御操作に応答することが可能である。
【0115】
ウィンドウサイズ制御206は、ユーザインターフェイスにおけるウィンドウの比率を調整するのに使用される。電子デバイス100は、(例えば、ウィンドウサイズ制御206に対するドラッグ操作等の)ウィンドウサイズ制御206に対して実行されるタッチ制御操作を検出することが可能である。その操作に応答して、電子デバイス100は、ウィンドウサイズ制御206の位置を移動させて、現在のウィンドウ202及び203のサイズを調整することが可能である。
【0116】
ステータスバー207は、(例えば、キャリア名"中国移動"等の)キャリアインジケータ、無線忠実度(wireless fidelity, Wi-Fi)信号の1つ又は複数の信号強度インジケータ、(また、セルラー信号と称されてもよい)移動通信信号の1つ又は複数の信号強度インジケータ、時間インジケータ、及びバッテリステータスインジケータ等を含んでもよい。
【0117】
このシナリオにおいては、ユーザが使用する電子デバイスの第1のスクリーンは、3つの分割スクリーン領域に分割される。すなわち、ウィンドウディスプレイ領域201は、微信の主インターフェイスを表示するのに使用され、ウィンドウディスプレイ領域202は、滴滴出行のインターフェイスを表示するのに使用され、ウィンドウディスプレイ領域203は、ニュースプッシュインターフェイスを表示するのに使用される。ユーザは、微信及びニュースプッシュインターフェイスを除いて滴滴出行のみを微信の連絡先と共有する必要があるということを仮定する。従来の技術の場合には、その時点での第1のスクリーンのすべての表示コンテンツのスクリーンショットを撮影し、その次に、ピクチャエディタの中にそのスクリーンショットを配置して、不要な部分をトリミングして、最終的に、滴滴出行インターフェイスのピクチャのみを保持する必要がある。この操作によれば、ユーザにとってスクリーンショットの操作が面倒になる場合があり、また、ピクチャ編集時間が比較的長くなり、結果として、スクリーンショットの撮影の際の劣悪なユーザ体験につながる。
【0118】
上記の適用シナリオに基づいて、以下の記載は、電子デバイス100によって実装される複数のUIの実施形態のうちのいくつかを説明する。
【0119】
ウィンドウディスプレイ領域202(すなわち、滴滴出行ウィンドウ)の表示コンテンツのスクリーンショットを撮影し、ウィンドウディスプレイ領域201(すなわち、微信ウィンドウ)と共有する必要があるときに、電子デバイス100は、タッチ制御操作を受信し、そして、第1のタッチ制御操作を決定し、その次に、第1のタッチ制御操作の中に含まれる複数のタッチ制御点の開始位置に基づいて、ターゲット分割スクリーンを決定し、最終的に、ターゲット分割スクリーンのスクリーンショットを撮影し、スクリーンショットを共有する。
【0120】
詳細な説明は、以下のいくつかの態様から提供される。
【0121】
(1) スクリーン取り込み操作をどのように決定するか
【0122】
図2Bは、この出願のある1つの実施形態にしたがった第1のタッチ制御操作として識別されるユーザの操作の概略的な図である。
【0123】
図2Bに示されているように、電子デバイス100は、タッチセンサ180Kを使用することによって、ユーザのタッチ制御操作を検出することが可能である(例えば、タッチセンサ180Kは、ウィンドウディスプレイ領域202の中の複数のタッチ制御点に対してユーザが行う移動操作を識別する)。そのタッチ制御操作に応答して、電子デバイス100は、移動操作の動きの軌跡を識別することが可能である。
【0124】
具体的な実装においては、タッチセンサ180Kがユーザのタッチ制御操作を検出するときに、タッチ制御操作の持続期間、動きの軌跡、(例えば、3つのタッチ制御点又は4つのタッチ制御点といったような)タッチ制御点の数、及び分割スクリーンに対する複数のタッチ制御点の開始位置及び終了位置の位置関係が変化し、(移動操作によって電子デバイスに対して生成される圧力の値を含む)対応する信号が生成される。複数の異なるタッチ制御操作が生成する信号は、(例えば、タッチセンサ、加速度センサ、衝撃センサ、振動センサ、音響センサ、変位センサ、又は速度センサ等の)電子デバイス100のセンサによって取り込まれてもよい。
図2Cは、この出願のある1つの実施形態にしたがった移動距離と第1のあらかじめ設定されている距離しきい値との間の比較関係の決定の概略的な図である。
図2Cに示されているように、タッチセンサ180Kは、ユーザのタッチ制御操作の移動距離を検出し、その移動距離が第1のあらかじめ設定されている距離しきい値よりも大きいか否かを決定する。移動距離が、第1のあらかじめ設定されている距離しきい値よりも大きい場合に、電子デバイス100は、タッチ制御操作が第1のタッチ制御操作であるということを決定してもよい。したがって、電子デバイス100は、取り込まれている信号に基づいて、ユーザが使用する複数の特定のタッチ制御操作を判別し、その次に、タッチセンサ180Kが検出するユーザのタッチ制御操作が、第1のタッチ制御操作(すなわち、複数のタッチ制御点が、ウィンドウディスプレイ領域202の中で第1のあらかじめ設定されている距離しきい値以上の距離だけ移動する移動操作)であるか否かを決定する。タッチセンサ180Kが検出するユーザのタッチ制御操作が、第1のタッチ制御操作であるということを決定する場合に、電子デバイス100は、その次に、第1のタッチ制御操作に含まれる複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、ウィンドウディスプレイ領域202の中に位置しているか否かを決定し、位置している場合に、第1のスクリーンショットとして、ウィンドウディスプレイ領域202の現在の表示コンテンツを取り込む。この場合には、電子デバイス100は、(例えば、タッチ制御操作の動きの軌跡を照らすこと、境界を太くすること、又は影を追加すること等の)ユーザインターフェイスに対するマーキング及び/又は振動によって、タッチセンサ180Kが検出するユーザのタッチ制御操作が、第1のタッチ制御操作であるということを示してもよい。
【0125】
図2Cに示されている第2のあらかじめ設定されている距離しきい値は、ターゲット分割スクリーンの長いスクリーン取り込みを行うか否かを決定するのに使用されるということに留意すべきである。第2のあらかじめ設定されている距離しきい値は、第1のあらかじめ設定されている距離しきい値よりも大きく、ターゲット分割スクリーンの高さに対する第2のあらかじめ設定されている距離しきい値の比率は、あらかじめ設定されている比率しきい値よりも大きい。ターゲット分割スクリーンの高さは、ターゲット分割スクリーンの移動の際に複数のタッチ制御点の移動方向に沿ったターゲット分割スクリーンの側面の長さとして理解されてもよい。
【0126】
具体的な実装においては、タッチセンサ180Kを使用することによって第1のタッチ制御操作としてユーザの操作を識別する上記の列挙されている方式に限定されることなく、ユーザの操作を識別するための他の方式が、さらに存在してもよい。例えば、電子デバイス100は、代替的に、この出願のこの実施形態においては限定されないが、赤外線センサ等を使用することによって、第1のスクリーンに対するユーザの操作を識別することが可能である。
【0127】
(2) スクリーンコンテンツをどのようにして取り込むか
【0128】
図2Dは、この出願のある1つの実施形態にしたがって、第1のタッチ制御操作を使用することによって、ピクチャとしてターゲット分割スクリーンの表示コンテンツを取り込むユーザインターフェイスを示す。この出願のこの実施形態において、電子デバイス100は、ピクチャスイッチング制御204をさらに含む。ピクチャスイッチング制御204は、スクリーン取り込みの際に、取り込まれているユーザインターフェイス又はユーザインターフェイスの一部のスクリーンショットを表示するのに使用され、タッピングによってピクチャを共有するのに使用されてもよい。電子デバイス100は、(例えば、ピクチャスイッチング制御
204に対するドラッグ操作等の)ピクチャスイッチング制御
204に対して実行されるタッチ制御操作を検出することが可能である。その操作に応答して、電子デバイス100は、ドラッグ操作の移動の終了位置が位置しているウィンドウと共有され又はそのウィンドウに挿入されるようにピクチャを制御してもよい。
【0129】
図2Dに示されているように、
図2Bに対応する実施形態においてタッチセンサ180Kに対して実行されるユーザの操作に応答して、電子デバイス100は、そのユーザの操作が、複数のタッチ制御点がユーザインターフェイスにおいて第1のあらかじめ設定されている距離しきい値以上の距離だけ移動する移動操作であるか否かを識別し、そして、タッチセンサ180Kが検出するユーザのタッチ制御操作による移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置を決定して、そのユーザの操作が、ターゲット分割スクリーンの現在の表示コンテンツを取り込むことを意図しているのか又はユーザインターフェイス全体の現在の表示コンテンツを取り込むことを意図しているのかを決定してもよい。その次に、タッチセンサ180Kが検出する移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、ウィンドウディスプレイ領域202に位置しているときに、ウィンドウディスプレイ領域202の現在の表示コンテンツは、タッチセンサ180Kが検出するユーザの操作に基づいて、第1のスクリーンショットとして取り込まれる。
【0130】
ある1つの可能な実装において、
図2Eは、この出願のある1つの実施形態にしたがった他のユーザインターフェイスを示し、その他のユーザインターフェイスにおいて、ターゲット分割スクリーンの表示コンテンツは、第1のタッチ制御操作を使用することによって、ピクチャとして取り込まれる。
【0131】
図2Eに示されているように、
図2Bに対応する実施形態においてタッチセンサ180Kに対して実行されるジェスチャ動作に応答して、電子デバイス100は、そのユーザの操作が、複数のタッチ制御点がユーザインターフェイスにおいて第1のあらかじめ設定されている距離しきい値以上の距離だけ移動する移動操作であるか否かを識別し、そして、タッチセンサ180Kが検出するユーザのタッチ制御操作による移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置を決定して、そのユーザの操作が、ターゲット分割スクリーンの現在の表示コンテンツを取り込むことを意図しているのか又はユーザインターフェイス全体の現在の表示コンテンツを取り込むことを意図しているのかを決定してもよい。その次に、タッチセンサ180Kが検出する移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、ウィンドウディスプレイ領域202の中に位置しているときに、タッチセンサ180Kが検出するユーザの操作に基づいて、第1のスクリーンショットとしてウィンドウディスプレイ領域202の現在の表示コンテンツを取り込むのみならず、さらに、タッチセンサ180Kが検出するユーザの操作に基づいて、ユーザインターフェイスにおける分割スクリーンのすべてを取り込む必要があり、第2のスクリーンショットが生成される。言い換えると、第1のスクリーンの中のN個の分割スクリーンの現在の表示コンテンツは、対応するスクリーンショットとして取り込まれ、第2スクリーンショットが生成される。第2のスクリーンショットは、N個の分割スクリーンに対応する複数のスクリーンショットを含み、それらの複数のスクリーンショットは、対応する分割スクリーンが第1のスクリーンの中に分配されるように、第2のスクリーンショットの中に配置され、N個の分割スクリーンに対応するそれらの複数のスクリーンショットの各々は、タッチ制御操作を受信することを可能とされているサムネイルである。移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、ウィンドウディスプレイ領域202の中に位置しているということを検出するときに、ウィンドウディスプレイ領域202の中の滴滴出行の現在の表示コンテンツを取り込む必要があるのみならず、さらに、ウィンドウディスプレイ領域201の中の微信の現在の表示コンテンツ、ウィンドウディスプレイ領域202の中の滴滴出行の現在の表示コンテンツ、及びウィンドウディスプレイ領域203の中のニュースプッシュの現在の表示コンテンツを別個に取り込む必要があるということを理解することが可能である。第2のスクリーンショットの場合には、ウィンドウディスプレイ領域201の中の微信の現在の表示コンテンツに対応するサムネイル、ウィンドウディスプレイ領域202の中の滴滴出行の現在の表示コンテンツに対応するサムネイル、及びウィンドウディスプレイ領域203の中のニュースプッシュの現在の表示コンテンツに対応するサムネイルは、互いに関連してはおらず、それらのサムネイルの各々は、ユーザからのタッチ制御操作を受信することが可能であるということに留意すべきである。したがって、ウィンドウディスプレイ領域202の中の滴滴出行の現在の表示コンテンツのスクリーンショットを撮影した後に、分割スクリーンのすべてのスクリーンショットが撮影される。このことは、ユーザの操作意図の誤判断又はユーザの誤操作が引き起こすターゲット分割スクリーンの誤判断を電子デバイスによって防止することが可能であり、それにより、スクリーンショット撮影の精度及びスクリーンショット撮影におけるユーザ体験を改善する。
【0132】
(3) スクリーンショットをどのようにして保存し及び共有するか
【0133】
図2F乃至
図2Hは、この出願のある1つの実施形態にしたがって、スクリーン取り込みサムネイルを確認し、保存し、及び共有するためのユーザインターフェイスのグループを示す。
【0134】
図2F及び
図2Gに示されているように、第1のスクリーンショット及び第2のスクリーンショットを取得した後に、電子デバイス100は、タッチセンサ180Kに対して実行されるユーザの操作を受信する。電子デバイス100は、ユーザの操作が第2のタッチ制御操作であるか否かを識別してもよい。例えば、第2のタッチ制御操作は、第1のスクリーンショット又は第2のスクリーンショットの中のターゲットスクリーン取り込みサムネイルをタップする操作である。ターゲットスクリーン取り込みサムネイルは、第1のスクリーンショット又は第2のスクリーンショットの中のN個の分割スクリーンに対応するスクリーン取り込みサムネイルのうちの少なくとも1つである。例えば、ターゲットスクリーン取り込みサムネイルは、ウィンドウディスプレイ領域202の中の滴滴出行の現在の表示コンテンツに対応するサムネイルである。電子デバイス100は、セカンドタッチ制御操作に基づいて、ギャラリーにターゲットスクリーン取り込みサムネイルを保存し、そして、第1のスクリーンショット又はセカンドスクリーンショットの中のターゲットスクリーン取り込みサムネイルを除くスクリーンショットのすべてを削除する。
図2Hに示されているように、ウィンドウディスプレイ領域202の中の滴滴出行の現在の表示コンテンツに対応するサムネイルに対するドラッグ操作を受信する。そのドラッグ操作は、タッチ制御点を使用することによって、ウィンドウディスプレイ領域202の中の滴滴出行の現在の表示コンテンツに対応するサムネイルを移動させる操作である。ウィンドウディスプレイ領域202の中の滴滴出行の現在の表示コンテンツに対応するサムネイルは、ドラッグ操作に基づいて、ウィンドウディスプレイ領域201の中の微信アプリケーションと共有され又は微信アプリケーションに挿入されるように制御される。
【0135】
ある1つの可能な実装においては、
図2I乃至
図2Kは、この出願のある1つの実施形態にしたがって、スクリーン取り込みサムネイルを確認し及び保存するためのユーザインターフェイスの他のグループを示す。
【0136】
図2I及び
図2Jに示されているように、第1のスクリーンショット及び第2のスクリーンショットを取得した後に、電子デバイス100は、タッチセンサ180Kに対して実行されるユーザの操作を受信する。電子デバイス100は、そのユーザの操作が第2のタッチ制御操作であるか否かを識別してもよい。例えば、第2のタッチ制御操作は、第1のスクリーンショット又は第2のスクリーンショットの中のターゲットスクリーン取り込みサムネイルをタップする操作であり、複数のターゲットスクリーン取り込みサムネイルが存在する。この場合には、電子デバイス100は、第2タッチ制御操作に基づいて、複数のスクリーンショットをスプライスして、1つのスクリーンショットとするように、それらの複数のスクリーンショットを制御してもよい。複数のスクリーンショットをスプライスすることによって得られるグラフが、不規則な形状になっている場合に、電子デバイスは、自動的に、欠落部分を埋めることが可能であり、それによって、スプライスされているスクリーンショットは、規則的な幾何学的形状となる。
図2Kに示されているように、スプライスされているターゲットスクリーン取り込みサムネイルに対するドラッグ操作を受信し、そのスプライスされているターゲットスクリーン取り込みサムネイルは、ウィンドウディスプレイ領域202の中の滴滴出行の現在の表示コンテンツに対応するサムネイル及びウィンドウディスプレイ領域201の中の微信の現在の表示コンテンツに対応するサムネイルから生成される。ドラッグ操作は、タッチ制御点を使用することによって、ターゲットスクリーン取り込みサムネイルを移動させる操作である。ターゲットスクリーン取り込みサムネイルは、ドラッグ操作に基づいて、ウィンドウディスプレイ領域201の中の微信アプリケーションと共有され又はその微信アプリケーションに挿入されるように制御される。
【0137】
この出願のこの実施形態において、電子デバイスは、さらに、タッチセンサ180Kが受信する複数のタッチ制御操作のうちの第1のタッチ制御操作を決定し、第1のタッチ制御操作による移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、第1のスクリーンの中のターゲット分割スクリーンの中に位置しているか否かを決定してもよい。ターゲット分割スクリーンの中に位置している場合には、ターゲット分割スクリーンの現在の表示コンテンツは、第1のスクリーンショットとして取り込まれる。したがって、このようにして、複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、同じスクリーンの中に位置しているということを決定した後に、複数のウィンドウから、単一のスクリーンのスクリーンショットを直接的に取得することが可能である。このことは、ターゲット分割スクリーン領域のスクリーンショットの柔軟且つ迅速な取得という目的を達成することが可能であり、それによって、ユーザは、比較的短時間でスクリーンショットを取得することが可能である。加えて、最初に、ディスプレイ全体を取り込み、そして、ピクチャ編集ソフトウェアの中に、スクリーン全体の得られたスクリーンショットを配置して、スクリーン取り込みピクチャの中の他のスクリーンの表示情報を手作業で除去する必要はなく、それにより、ユーザのためのスクリーンショット撮影操作を簡単にする。
【0138】
シナリオ2: スクリーン全体のスクリーンショットを撮影する適用シナリオ(移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、第1のスクリーンの中のターゲット分割スクリーンの中に位置してはいない)
【0139】
図3Aは、この出願のある1つの実施形態にしたがった複数のウィンドウを有する他のユーザインターフェイスの概略的な図である。ユーザインターフェイスは、QQウィンドウ301、滴滴出行ウィンドウ302、及びニュースプッシュウィンドウ303を含む。ユーザインターフェイスは、これらには限定されないが、より多くの他のウィンドウをさらに含んでもよく又はより少ないウィンドウをさらに含んでもよい。他のアプリケーションは、例えば、微信又はMSN等のインスタントメッセージングソフトウェアであってもよく、iQiyi、テンセントVideo、及びYouku等の娯楽及びビデオソフトウェアであってもよく、さらに、計算機、カレンダー、及び設定等の電子デバイスのシステムに付属する補助ツールアプリケーションであってもよい。
【0140】
図3Aに示されているように、ユーザインターフェイス30は、ウィンドウディスプレイ領域301、ウィンドウディスプレイ領域302、ウィンドウディスプレイ領域303、ウィンドウサイズ制御305、及びステータスバー306を含んでもよい。ローカルユーザが使用する電子デバイスは、電子デバイス100である。
【0141】
ウィンドウディスプレイ領域301乃至303は、電子デバイス(又は、電子デバイス100)の中の複数の異なるアプリケーションのコンテンツを表示するのに使用され、ウィンドウディスプレイ領域301乃至303におけるユーザのタッチ制御操作を受信し、そして、それらのタッチ制御操作に応答することが可能である。
【0142】
ウィンドウサイズ制御305は、ユーザインターフェイスにおけるウィンドウの比率を調整するのに使用される。電子デバイス100は、(例えば、ウィンドウサイズ制御306に対するドラッグ操作等の)ウィンドウサイズ制御306に対して実行されるタッチ制御操作を検出してもよい。その操作に応答して、電子デバイス100は、現在のウィンドウ302及び303のサイズを調整してもよい。
【0143】
ステータスバー306は、(例えば、キャリア名"中国移動"等の)キャリアインジケータ、無線忠実度(wireless fidelity, Wi-Fi)信号の1つ又は複数の信号強度インジケータ、(また、セルラー信号と称されてもよい)移動通信信号の1つ又は複数の信号強度インジケータ、時間インジケータ、及びバッテリステータスインジケータ等を含んでもよい。
【0144】
このシナリオにおいては、ユーザが使用する電子デバイスの第1のスクリーンは、3つの分割スクリーン領域に分割される。すなわち、ウィンドウディスプレイ領域301は、QQの主インターフェイスを表示するのに使用され、ウィンドウディスプレイ領域303は、滴滴出行インターフェイスを表示するのに使用され、ウィンドウディスプレイ領域303は、ニュースプッシュインターフェイスを表示するのに使用される。既存の技術においてキーの組み合わせを押すことによって実行されるスクリーン取り込み又は指関節を使用することによって制御されるスクリーン取り込みに加えて、ユーザが、QQインターフェイス及びニュースプッシュインターフェイスの双方を含むスクリーン全体をQQ連絡先と共有する必要がある場合に、このことは、また、第1のタッチ制御操作を使用することによっても実装されてもよい。第1のタッチ制御操作による移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置は、例えば、QQウィンドウ及び滴滴出行ウィンドウの双方の中に位置するといったように、複数の分割スクリーンウィンドウの中に位置する。
【0145】
上記の適用シナリオに基づいて、以下の記載は、電子デバイス100によって実装される複数のUIの実施形態のうちのいくつかを説明する。
【0146】
ユーザインターフェイス30における表示コンテンツのスクリーンショット(すなわち、QQウィンドウ、滴滴出行ウィンドウ、及びニュースプッシュウィンドウ)をウィンドウディスプレイ領域201(すなわち、QQウィンドウ)と共有する必要があるときに、電子デバイス100は、タッチ制御操作を受信し、そして、第1のタッチ制御操作を決定し、その次に、第1のタッチ制御操作の中に含まれる複数のタッチ制御点の開始位置に基づいて、ユーザインターフェイス30を取り込むことを決定して、第3のスクリーンショットを取得し、最終的に、その第3のスクリーンショットを保存し、そして、その第3のスクリーンショットを共有することが可能である。
【0147】
詳細な説明は、以下のいくつかの側面から提供される。
【0148】
(1) スクリーン取り込み操作をどのようにして決定するか
【0149】
図3Bは、この出願のある1つの実施形態にしたがって第1のタッチ制御操作として識別される他のユーザの操作の概略的な図である。
図3Bに示されている電子デバイス100は、ピクチャスイッチング制御304をさらに含む。ピクチャスイッチング制御304は、スクリーン取り込みの際に電子デバイス100の取り込まれているピクチャを表示するのに使用され、また、タッピングによってピクチャを共有するのに使用されてもよい。電子デバイス100は、(例えば、ピクチャスイッチング制御307に対するドラッグ操作等の)ピクチャスイッチング制御307に対して実行されるタッチ制御操作を検出することが可能である。その操作に応答して、電子デバイス100は、ドラッグ操作の移動の終了位置が位置しているウィンドウと共有されるように又はそのウィンドウに挿入されるようにそのピクチャを制御することが可能である。
【0150】
図3Bに示されているように、電子デバイス100は、タッチセンサ180Kを使用することによって、ユーザのタッチ制御操作を検出することが可能である(例えば、タッチセンサ180Kは、ウィンドウディスプレイ領域202の中の複数のタッチ制御点に対してユーザが行う移動操作を識別する)。そのタッチ制御操作に応答して、電子デバイス100は、移動操作の動きの軌跡を識別することが可能である。
【0151】
具体的な実装においては、タッチセンサ180Kがユーザのタッチ制御操作を検出するときに、タッチ制御操作の持続期間、動きの軌跡、(例えば、3つのタッチ制御点又は4つのタッチ制御点といったような)タッチ制御点の数、及び分割スクリーンに対する複数のタッチ制御点の開始位置及び終了位置の位置関係が変化し、(移動操作によって電子デバイスに対して生成される圧力の値を含む)対応する信号が生成される。複数の異なるタッチ制御操作が生成する信号は、(例えば、タッチセンサ、加速度センサ、衝撃センサ、振動センサ、音響センサ、変位センサ、又は速度センサ等の)電子デバイス100のセンサによって取り込まれてもよい。タッチセンサ180Kは、ユーザのタッチ制御操作の移動距離を検出し、その移動距離が第1のあらかじめ設定されている距離しきい値よりも大きいか否かを決定する。移動距離が、第1のあらかじめ設定されている距離しきい値よりも大きい場合に、電子デバイス100は、タッチ制御操作が第1のタッチ制御操作であるということを決定してもよい。したがって、電子デバイス100は、取り込まれている信号に基づいて、ユーザが使用する複数の特定のタッチ制御操作を判別し、その次に、タッチセンサ180Kが検出するユーザのタッチ制御操作が、第1のタッチ制御操作(すなわち、複数のタッチ制御点が、ウィンドウディスプレイ領域202の中で第1のあらかじめ設定されている距離しきい値以上の距離だけ移動する移動操作)であるか否かを決定する。タッチセンサ180Kが検出するユーザのタッチ制御操作が、第1のタッチ制御操作であるということを決定する場合に、電子デバイス100は、その次に、第1のタッチ制御操作に含まれる複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、ウィンドウディスプレイ領域202の中に位置しているか否かを決定し、位置している場合に、第1のスクリーンショットとして、ウィンドウディスプレイ領域202の現在の表示コンテンツを取り込む。この場合には、電子デバイス100は、(例えば、タッチ制御操作の動きの軌跡を照らすこと、境界を太くすること、又は影を追加すること等の)ユーザインターフェイスに対するマーキング及び/又は振動によって、タッチセンサ180Kが検出するユーザのタッチ制御操作が、第1のタッチ制御操作であるということを示してもよい。
【0152】
具体的な実装においては、タッチセンサ180Kを使用することによって第1のタッチ制御操作としてユーザの操作を識別する上記の列挙されている方式に限定されることなく、ユーザの操作を識別するための他の方式が、さらに存在してもよい。例えば、電子デバイス100は、代替的に、この出願のこの実施形態においては限定されないが、赤外線センサ等を使用することによって、第1のスクリーンに対するユーザの操作を識別することが可能である。
【0153】
(2) 取り込まれるスクリーンコンテンツをどのようにして決定するか
【0154】
図3C及び
図3Dは、この出願のある1つの実施形態にしたがって第1のタッチ制御操作を使用することによって第1のスクリーンの表示コンテンツをピクチャとして取り込み、そして、その表示コンテンツを共有するユーザインターフェイスのグループを示す。
【0155】
図3Cに示されているように、電子デバイス100は、
図2Bに対応する実施形態においてタッチセンサ180Kに対して実行されるユーザの操作に応答してもよい。電子デバイス100は、そのユーザの操作が、複数のタッチ制御点がユーザインターフェイスにおいて第1のあらかじめ設定されている距離しきい値以上の距離だけ移動する移動操作であるか否かを識別し、そして、タッチセンサ180Kが検出するユーザのタッチ制御操作による移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置を決定して、そのユーザの操作が、ターゲット分割スクリーンの現在の表示コンテンツを取り込むことを意図しているのか又はユーザインターフェイス全体の現在の表示コンテンツを取り込むことを意図しているのかを決定してもよい。その次に、タッチセンサ180Kが検出する移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、ウィンドウディスプレイ領域202の中に位置していないとき、すなわち、複数のタッチ制御点に対応する動きの軌跡の開始位置が、複数の分割スクリーンの中に位置しているときには、ユーザインターフェイス20の現在の表示コンテンツは、それにしたがって、タッチセンサ180Kが検出するユーザの操作に基づいて、第3のスクリーンショットとして取り込まれる。
図3Dは、この出願のある1つの実施形態にしたがったスクリーン取り込みサムネイルを確認し、保存し、そして共有するためのユーザインターフェイスを示す。第3のスクリーンショットを保存し及び共有する方式については、上記の実施形態及び以下の方法の実施形態の中の関連する説明を参照すべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
【0156】
ある1つの可能な実装において、
図3E(1)及び
図3E(2)は、この出願のある1つの実施形態にしたがったユーザインターフェイスの他のグループを示し、それらのユーザインターフェイスの他のグループにおいて、第1のスクリーンの表示コンテンツは、第1のタッチ制御操作を使用することによって、ピクチャとして取り込まれる。ユーザが、大型スクリーンのデバイスを使用することによって、マルチウィンドウ操作を実行する際に、タッチセンサ180Kが検出する第1のタッチ制御操作の開始位置、すなわち、3本の指によって下にスライドする操作が複数のウィンドウにまたがっている場合には、電子デバイス100は、複数のウィンドウのコンテンツを取り込む。例えば、
図3E(1)に示されているように、開始位置がアプリケーションA及びアプリケーションBにわたって広がっている場合には、電子デバイス100は、第1のスクリーンの中の分割スクリーンのすべての現在の表示コンテンツのスクリーンショットを撮影してもよい、すなわち、アプリケーションA及びアプリケーションBのスクリーンショットを撮影してもよい。
図3E(2)は、スクリーン全体のスクリーンショットである取得した第3のスクリーンショットを示す。
【0157】
この出願のこの実施形態においては、電子デバイスは、最初に、第1のタッチ制御操作による移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、第1のスクリーンの中のターゲット分割スクリーンの中に位置しているか否かを決定する。ターゲット分割スクリーンの中に位置していない場合、具体的にいうと、第1のタッチ制御操作による移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置が、少なくとも2つの分割スクリーンの領域の中に位置している場合には、第3のスクリーンショットとして、第1のスクリーンの中の分割スクリーンのうちのすべての現在の表示コンテンツを取り込む。したがって、ユーザが、スクリーン全体の表示コンテンツを取り込む必要がある場合に、ユーザは、移動の際のそれらの複数のタッチ制御点の開始位置を少なくとも2つの分割スクリーンの領域の中に配置するだけでよく、第1のスクリーンのスクリーンショットを撮影することが可能である。このことは、ユーザにとって面倒なスクリーン取り込み操作及び比較的長いスクリーン取り込み時間の問題を回避し、それにより、スクリーン取り込みの際のユーザ体験を改善する。
【0158】
シナリオ3: 長いスクリーン取り込みを行う適用シナリオ
【0159】
図4Aは、この出願のある1つの実施形態にしたがった複数のウィンドウを有するさらに別のユーザインターフェイスの概略的な図である。ユーザインターフェイスは、微信ウィンドウ401、滴滴出行ウィンドウ402、及びニュースプッシュウィンドウ403を含む。ユーザインターフェイスは、これらには限定されないが、より多くの他のウィンドウをさらに含んでもよく又はより少ないウィンドウをさらに含んでもよい。他のアプリケーションは、例えば、QQ又はMSN等のインスタントメッセージングソフトウェアであってもよく、iQiyi、テンセントVideo、及びYouku等の娯楽及びビデオソフトウェアであってもよく、さらに、計算機、カレンダー、及び設定等の電子デバイスのシステムに付属する補助ツールアプリケーションであってもよい。
【0160】
図4Aに示されているように、ユーザインターフェイス40は、ウィンドウディスプレイ領域401、ウィンドウディスプレイ領域402、ウィンドウディスプレイ領域403、ウィンドウサイズ制御404、及びステータスバー405を含んでもよい。ローカルユーザが使用する電子デバイスは、電子デバイス100である。
【0161】
ウィンドウディスプレイ領域401乃至403は、電子デバイス(又は、電子デバイス100)の中の複数の異なるアプリケーションのコンテンツを表示するのに使用され、ウィンドウディスプレイ領域401乃至403におけるユーザのタッチ制御操作を受信し、そして、それらのタッチ制御操作に応答することが可能である。
【0162】
ステータスバー405は、(例えば、キャリア名"中国移動"等の)キャリアインジケータ、無線忠実度(wireless fidelity, Wi-Fi)信号の1つ又は複数の信号強度インジケータ、(また、セルラー信号と称されてもよい)移動通信信号の1つ又は複数の信号強度インジケータ、時間インジケータ、及びバッテリステータスインジケータを含んでもよい。
【0163】
このシナリオにおいては、ユーザが使用する電子デバイスの第1のスクリーンは、3つの分割スクリーン領域に分割される。すなわち、ウィンドウディスプレイ領域401は、微信の主インターフェイスを表示するのに使用され、ウィンドウディスプレイ領域402は、滴滴出行インターフェイスを表示するのに使用され、ウィンドウディスプレイ領域403は、ニュースプッシュインターフェイスを表示するのに使用される。ユーザが、ウィンドウディスプレイ領域402の中に表示される滴滴出行インターフェイスの長いスクリーン取り込みを微信の連絡先と共有する必要があるが、その長いスクリーン取り込みが、微信インターフェイス及びニュースプッシュインターフェイスを含まない場合には、以下の3つの操作モードを実装することが可能である。
【0164】
上記の適用シナリオに基づいて、以下の記載は、電子デバイス100によって実装される長いスクリーン取り込みを行うための複数のUIの実施形態のうちのいくつかを説明する。
【0165】
ウィンドウディスプレイ領域401(すなわち、微信ウィンドウ)と、ウィンドウディスプレイ領域402の長いスクリーンショット(すなわち、滴滴出行ウィンドウ)を共有する必要がある場合に、電子デバイス100は、最初に、長いスクリーン取り込みを行う操作をトリガするユーザの操作のタイプを決定してもよい。複数のタッチ制御点が、ターゲット分割スクリーンの中の移動の際に第2のあらかじめ設定されている距離しきい値以上の距離長さだけ移動する場合に、ターゲット分割スクリーンの分割スクリーン領域の長いスクリーン取り込みが行われ、このとき、第2のあらかじめ設定されている距離しきい値は、第1のあらかじめ設定されている距離しきい値よりも大きく、且つ、第2のあらかじめ設定されている距離しきい値とターゲット分割スクリーンの高さとの間の比は、あらかじめ設定されている比率しきい値よりも大きい。代替的に、第1のタッチ制御操作を受信した後に、第2の時間期間の中で、ターゲット分割スクリーンに対する第1のタッチ制御操作を再度受信する場合には、ターゲット分割スクリーンの分割スクリーン領域の長いスクリーン取り込みを行う。代替的に、第1のタッチ制御操作が、4つのタッチ制御点を含む場合に、ターゲット分割スクリーンの分割スクリーン領域の長いスクリーン取り込みを行う。
【0166】
(1) 第1のタッチ制御操作の複数のタッチ制御点が、ターゲット分割スクリーンの中の移動の際に、第2のあらかじめ設定されている距離しきい値以上の距離長さだけ移動するときに、電子デバイスは、ターゲット分割スクリーンの長いスクリーン取り込みを行う。
【0167】
図4B及び
図4Cは、この出願のある1つの実施形態にしたがって長いスクリーン取り込みを行うためのユーザインターフェイスのグループの概略的な図である。電子デバイス
100は、ウィンドウサイズ制御404をさらに含む。ウィンドウサイズ制御404は、ユーザインターフェイスにおけるウィンドウの比率を調整するのに使用される。電子デバイス100は、(例えば、ウィンドウサイズ制御406に対するドラッグ操作等の)ウィンドウサイズ制御406に対して実行されるタッチ制御操作を検出することが可能である。その操作に応答して、電子デバイス100は、現在のウィンドウ401及び402のサイズを調整することが可能である。
【0168】
複数のタッチ制御点が、ターゲット分割スクリーンの中の移動の際に、第2のあらかじめ設定されている距離しきい値以上の距離長さだけ移動するときに、電子デバイスは、ターゲット分割スクリーンの長いスクリーン取り込みを行う。ターゲット分割スクリーンの現在の表示コンテンツに加えて、長いスクリーン取り込みのスクリーンショットの範囲は、ターゲット分割スクリーンの次のページの表示コンテンツをさらに含んでもよく、その次のページの表示コンテンツは、ターゲット分割スクリーンの中の移動の際に、複数のタッチ制御点の移動距離のうちで第2のあらかじめ設定されているしきい値を超える部分に直接的に比例する。第2のあらかじめ設定されている距離しきい値は、第1のあらかじめ設定されている距離しきい値よりも大きく、且つ、第2のあらかじめ設定されている距離しきい値とターゲット分割スクリーンの高さとの間の比率は、あらかじめ設定されている比率しきい値よりも大きいということに留意すべきである。ターゲット分割スクリーンの高さは、ターゲット分割スクリーンの中の複数のタッチ制御点の移動方向に沿ったターゲット分割スクリーンの側面の長さとして理解されてもよい。第3のスクリーンショットを保存し及び共有する方式については、上記の実施形態及び以下の方法の実施形態の中の関連する説明を参照すべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
【0169】
(4) 電子デバイスが、第1のタッチ操作を受信した後に、第2の時間期間の中で、再度、ターゲット分割スクリーンに対する第1のタッチ制御操作を受信するときに、長いスクリーン取り込みを行う。
【0170】
図4D及び
図4Eは、この出願のある1つの実施形態にしたがって長いスクリーン取り込みを行うためのユーザインターフェイスの他のグループの概略的な図である。
【0171】
電子デバイス100が、タッチセンサ180Kを使用することによって第1のタッチ制御操作を検出した後に、第2の時間期間の中で、タッチセンサ180Kを使用することによって、ターゲット分割スクリーンに対する第1のタッチ制御操作を再度検出するときに、電子デバイス100は、ターゲット分割スクリーンの長いスクリーン取り込みを行う。ターゲット分割スクリーンの現在の表示コンテンツに加えて、長いスクリーン取り込みのスクリーンショットの範囲は、第2の時間期間の中で連続して受信した第1のタッチ制御操作の数に応じて変化する長いスクリーン取り込みのコンテンツをさらに含んでもよい。例えば、第2の時間期間の中で第1のタッチ制御操作をもう1つ受信するたびごとに、現在の表示コンテンツにターゲット分割スクリーンの次のページの表示コンテンツを追加する。長いスクリーン取り込みは、ターゲット分割スクリーンの表示コンテンツのすべてを取り込むまで、第2の時間期間の中でより大きな数の第1のタッチ制御操作を受信するときに、ターゲット分割スクリーンの表示コンテンツをより多く含むということを理解することが可能である。第3のスクリーンショットを保存し及び共有する方式については、上記の実施形態及び以下の方法の実施形態の中の関連する説明を参照すべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
【0172】
(3) 第1のタッチ制御操作が4つのタッチ制御点を含むときに、電子デバイスは、ターゲット分割スクリーンの長いスクリーン取り込みを行う。
【0173】
図4F及び
図4Gは、この出願のある1つの実施形態にしたがった複数のウィンドウを有するユーザインターフェイスの概略的な図である。
【0174】
電子デバイス100が、タッチセンサ180Kを使用することによって、第1のタッチ制御操作が4つのタッチ制御点を含むということを検出するときに、その電子デバイス100は、ターゲット分割スクリーンの長いスクリーン取り込みを行う。ターゲット分割スクリーンの現在の表示コンテンツに加えて、長いスクリーン取り込みのスクリーンショットの範囲は、ターゲット分割スクリーンの次のページの表示コンテンツをさらに含んでもよく、その次のページの表示コンテンツは、移動操作が実行された後に、4つのタッチ制御点がその移動操作の終了位置に留まる時間に直接的に比例し、移動操作においては、4つのタッチ制御点は、第1のスクリーンの中で第1のあらかじめ設定されている距離しきい値以上の距離だけ移動する。代替的に、ターゲット分割スクリーンの現在の表示コンテンツに加えて、長いスクリーン取り込みのスクリーンショットの範囲は、ターゲット分割スクリーンの次のページの表示コンテンツをさら含んでもよく、その次のページの表示コンテンツは、移動操作が実行された後に、その移動操作の終了位置における4つのタッチ制御点に対応する複数の圧力値に直接的に比例し、移動操作においては、それらの4つのタッチ制御点は、第1のスクリーンの中で第1のあらかじめ設定されている距離しきい値以上の距離だけ移動する。例えば、ユーザが4本の指によって下にスライドするときに、それらの4本の指がより長く終了位置に留まるにしたがい、最終的に得られる長いスクリーンショットは、より多くの表示コンテンツに対応する。他の例では、ユーザが4本の指によって下にスライドするときに、終了位置に対応する圧力値が増加するにしたがい、最終的に得られる長いスクリーンショットは、より多くの表示コンテンツに対応する。第3のスクリーンショットを保存し及び共有する方式については、上記の実施形態及び以下の方法の実施形態の中の関連する説明を参照すべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
【0175】
この出願における電子デバイスは、例えば、スマート端末、車載型スマート端末、スマートTV、又はウェアラブルデバイス等のディスプレイを有するスマート端末等のディスプレイ領域の中に複数のウィンドウを表示することが可能であるタッチ制御スマート端末であってもよいということに留意すべきである。電子デバイスは、代替的に、例えば、折りたたみ可能なスクリーン端末、タッチ制御コンピュータ、タブレット、タッチ制御TV、又はフルスクリーン携帯電話等のタッチ制御デュアルスクリーン端末であってもよい。
【0176】
この出願のこの実施形態においては、長いスクリーン取り込みを行うための命令は、複数の異なる操作モードに基づいてトリガされて、ターゲット分割スクリーンの長いスクリーン取り込みを行うことが可能であるということを理解することが可能である。このようにして、長いスクリーン取り込みは、さまざまなタッチ制御モードにおいて行われる。このことは、ユーザにとって面倒なスクリーン取り込み操作及び比較的長いスクリーン取り込み時間の問題を回避し、それにより、スクリーン取り込みの際のユーザ体験を改善する。
【0177】
上記の3つの適用シナリオは、この出願の複数の実施形態の複数の例示的な実装うちのいくつかであるに過ぎないということを理解することが可能である。この出願のそれらの複数の実施形態の複数の適用シナリオは、上記の適用シナリオを含むが、それらには限定されない。
【0178】
図2A乃至
図4Gによって提供される5つのシナリオ及びそれらのシナリオの中のUIの実施形態に基づいて、以下の記載は、この出願のある1つの実施形態によって提供されるスクリーン取り込み方法を説明する。その方法は、
図1Aにおいて説明されている電子デバイスに適用されてもよい。
図5Aは、この出願のある1つの実施形態にしたがったスクリーン取り込み方法の概略的なフローチャートである。
図5Bは、この出願のある1つの実施形態にしたがった他のスクリーン取り込み方法の概略的なフローチャートである。以下の説明は、実行エンティティとして電子デバイスを使用することによって提供される。その方法は、
図5Aに示されているように、以下のステップS501乃至ステップS503を含んでもよく、
図5Bに示されているように、ステップS504乃至ステップS508をさらに含んでもよい。
【0179】
ステップS501. 第1のタッチ制御操作を決定する。
【0180】
具体的には、電子デバイスは、第1のタッチ制御操作を決定し、第1のタッチ制御操作は、移動操作であり、その移動操作においては、複数のタッチ制御点が、第1のスクリーンの中で第1のあらかじめ設定されている距離しきい値以上の距離だけ移動し、第1のスクリーンは、N個の分割スクリーンを含み、Nは、1よりも大きい正の整数である。電子デバイスは、複数のタッチ制御操作を受信し、そして、それらの複数のタッチ制御操作から第1のタッチ制御操作を決定してもよい、すなわち、複数のタッチ制御点が、第1のスクリーンの中で第1のあらかじめ設定されている距離しきい値以上の距離だけ移動する移動操作を決定してもよいということを理解することが可能である。複数のタッチ制御点は、少なくとも2つ以上のタッチ制御点であり、第1のあらかじめ設定されている距離しきい値は、第1のスクリーンに含まれるN個の分割スクリーンのうちの最小の分割スクリーンの最短の側面に対するあらかじめ設定されている比率に到達する必要がある。第1のあらかじめ設定されているしきい値が、過度に小さい場合に、誤って操作をトリガする可能性を高くする場合があるということを理解することが可能である。加えて、第1のスクリーンの中に含まれるN個の分割スクリーンウィンドウの各々は、サイズが変化してもよい。したがって、第1のあらかじめ設定されている距離しきい値は、第1のスクリーンに含まれるN個の分割スクリーンのうちの最小の分割スクリーンの最短の側面に対するあらかじめ設定されている比率に到達する必要がある。そうでない場合には、スクリーン取り込み操作、すなわち、第1のタッチ制御操作をトリガすることは不可能である。例えば、第1のあらかじめ設定されている距離しきい値は、最小の分割スクリーンの最短の側面の1/3である。
【0181】
ステップS502: 第1のタッチ制御操作における移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、第1のスクリーンの中のターゲット分割スクリーンの中に位置しているか否かを決定する。
【0182】
具体的には、電子デバイスは、受信した第1のタッチ制御操作における移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、第1のスクリーンの中のターゲット分割スクリーンの中に位置しているか否かを決定し、ターゲット分割スクリーンは、N個の分割スクリーンのうちのいずれか1つである。第1のタッチ制御操作における複数のタッチ制御点は、指を使用することによってユーザのタッチ制御によって生成されてもよく、又は、外部タッチ制御ツールを使用することによってユーザの操作によって生成されてもよいということに留意すべきである。そのタッチ制御ツールは、これらには限定されないが、スタイラス又はタッチ制御手袋等を含む。さらに、タッチ制御点の数は、2つ又はそれ以上であってもよいということに留意すべきである。選択的に、移動の際に、複数のタッチ制御点は、同時に移動してもよい。
【0183】
ある1つの可能な実装において、複数のタッチ制御点が、ターゲット分割スクリーンの中の移動の際に第2のあらかじめ設定されている距離しきい値以上の距離長さだけ移動する場合に、ターゲット分割スクリーンの分割スクリーン領域の長いスクリーン取り込みが行われ、第2のあらかじめ設定されている距離しきい値は、第1のあらかじめ設定されている距離しきい値よりも大きく、且つ、第2のあらかじめ設定されている距離しきい値とターゲット分割スクリーンの高さとの間の比率は、あらかじめ設定されている比率しきい値よりも大きい。代替的に、第1のタッチ制御操作を受信した後に、第2の時間期間の中で、ターゲット分割スクリーンに対する第1のタッチ制御操作を再度受信する場合には、ターゲット分割スクリーンの分割スクリーン領域の長いスクリーン取り込みが行われる。代替的に、第1のタッチ制御操作が4つのタッチ制御点を含む場合に、ターゲット分割スクリーンの分割スクリーン領域の長いスクリーン取り込みが行われる。例えば、この出願のこの実施形態においては、ユーザは、また、単一のウィンドウの長いスクリーン取り込みを行うことを可能とされる。ユーザが、3本の指により下にスライドするスクリーン取り込みジェスチャを使用することによって、スクリーン取り込み操作を実行する場合に、この出願のこの実施形態においては、3本の指により下にスライドするユーザの連続的なジェスチャの数を決定して、ユーザが長いスクリーン取り込みを行う意図を有するか否かを決定する。代替的に、ユーザの(3本の指により下にスライドする)スクリーン取り込みジェスチャの終了位置、すなわち、3本の指がスクリーンから離れる位置を決定して、ユーザが長いスクリーン取り込みを行う必要があるか否かを決定する。代替的に、長いスクリーン取り込み操作を行う操作は、また、ユーザが4本の指で下方にスライドするときにトリガされてもよい。
【0184】
複数のタッチ制御点が、ターゲット分割スクリーンの中の移動の際に、第2のあらかじめ設定されている距離しきい値以上の距離長さだけ移動するときに、電子デバイスは、ターゲット分割スクリーンの長いスクリーン取り込みを行うということを理解することが可能である。ターゲット分割スクリーンの現在の表示コンテンツに加えて、長いスクリーン取り込みのスクリーンショットの範囲は、ターゲット分割スクリーンの次のページの表示コンテンツをさらに含んでもよく、その次のページの表示コンテンツは、ターゲット分割スクリーンの中の移動の際に、複数のタッチ制御点の移動距離のうちで第2のあらかじめ設定されているしきい値を超える部分に直接的に比例する。
図5Cは、この出願のある1つの実施形態にしたがって電子デバイス100に基づいて長いスクリーン取り込みを行う操作の概略的な図である。第2のあらかじめ設定されている距離しきい値は、第1のあらかじめ設定されている距離しきい値よりも大きく、且つ、第2のあらかじめ設定されている距離しきい値のターゲット分割スクリーンの高さに対する比率は、あらかじめ設定されている比率しきい値よりも大きいということに留意すべきである。ターゲット分割スクリーンの高さは、そのターゲット分割スクリーンの中の移動の際の複数のタッチ制御点の移動方向に沿ったターゲット分割スクリーンの側面の長さとして理解されてもよい。例えば、ターゲット分割スクリーンの中の移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置が、ターゲット分割スクリーンの上部にあり、終了位置が、ターゲット分割スクリーンの下部にある場合に、ターゲット分割スクリーンの長いスクリーン取り込みが行われる。
【0185】
さらに、第1のタッチ制御操作を受信した後に、第2の時間期間の中で、ターゲット分割スクリーンに対する第1のタッチ制御操作を再度受信するときに、電子デバイスは、ターゲット分割スクリーンの長いスクリーン取り込みを行うということを理解することが可能である。ターゲット分割スクリーンの現在の表示コンテンツに加えて、長いスクリーン取り込みのスクリーンショットの範囲は、第2の時間期間の中で連続的に受信した第1のタッチ制御操作の数に応じて変化する長いスクリーン取り込みのコンテンツをさら含んでもよい。例えば、ターゲット分割スクリーンの次のページの表示コンテンツは、第2の時間期間の中で第1のタッチ制御操作をもう1つ受信するたびごとに、現在の表示コンテンツに追加される。長いスクリーン取り込みは、ターゲット分割スクリーンの表示コンテンツのすべてを取り込むまで、第2の時間期間の中でより多くの数の第1のタッチ制御操作を受信するときに、ターゲット分割スクリーンのより多くの表示コンテンツを含むということを理解することが可能である。
【0186】
さらに、第1のタッチ制御操作が4つのタッチ制御点を含むときに、電子デバイスは、ターゲット分割スクリーンの長いスクリーン取り込みを行うということを理解することが可能である。ターゲット分割スクリーンの現在の表示コンテンツに加えて、長いスクリーン取り込みのスクリーンショットの範囲は、ターゲット分割スクリーンの次のページの表示コンテンツをさらに含んでもよく、その次のページの表示コンテンツは、移動操作が実行された後に、4つのタッチ制御点がその移動操作の終了位置に留まっている時間に直接的に比例し、その移動操作において、4つのタッチ制御点は、第1のスクリーンの中で第1のあらかじめ設定されている距離しきい値以上の距離だけ移動する。代替的に、ターゲット分割スクリーンの現在の表示コンテンツに加えて、長いスクリーン取り込みのスクリーンショットの範囲は、ターゲット分割スクリーンの次のページの表示コンテンツをさらに含んでもよく、その次のページの表示コンテンツは、移動操作が実行された後に、その移動操作の終了位置における4つのタッチ制御点に対応する複数の圧力値に直接的に比例し、その移動操作において、4つのタッチ制御点は、第1のスクリーンの中で第1のあらかじめ設定されている距離しきい値以上の距離だけ移動する。例えば、ユーザが4本の指により下にスライドするときに、4本の指が終了位置に長く留まるにしたがい、最終的に得られる長いスクリーンショットは、より多くの表示コンテンツに対応する。他の例では、ユーザが4本の指により下にスライドするときに、終了位置に対応する圧力値が増加するにしたがい、最終的に得られる長いスクリーンショットは、より多くの表示コンテンツに対応する。
【0187】
ステップS503. 移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、第1のスクリーンの中のターゲット分割スクリーンの中に位置している場合に、第1のスクリーンショットとしてターゲット分割スクリーンの現在の表示コンテンツを取り込む。
【0188】
具体的には、電子デバイスが、第1のタッチ制御操作による移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、第1のスクリーンの中のターゲット分割スクリーンの中に位置しているということを決定する場合には、電子デバイスは、第1のスクリーンショットとして、ターゲット分割スクリーンの現在の表示コンテンツを取り込む。
図5D(1)乃至
図5D(4)は、この出願のある1つの実施形態にしたがって、単一のスクリーンのスクリーンショットを撮影し、そして、現在の分割スクリーンとスクリーンショットを共有するユーザインターフェイスのグループの概略的な図である。
図5D(1)は、ターゲットウィンドウ(すなわち、アプリケーションB)の中で、3本の指によって下にスライドする操作(すなわち、第1のタッチ制御操作)を示す。
図5D(2)は、3本の指がターゲットウィンドウの中で下にスライドするときに、そのターゲットウィンドウの現在のインターフェイスのみを取り込んで、第1のスクリーンショットを取得することを示す。第1のスクリーンショットは、(例えば、ドラッグ操作等の)タッチ制御操作を受信してもよい。第1のスクリーンショットは、さらに、スクリーンショットのサムネイルであってもよい。
図5D(3)は、ドラッグ操作を受信した後に、第1のスクリーンショットがアプリケーションCと共有されることを示す。
図5D(4)は、上記の3つの図のフローチャートを示す。具体的にいうと、例えば、ユーザが、折り畳み可能なスクリーンデバイスに対してマルチウィンドウ操作を実行するときに、ユーザが3本の指によって下にスライドするスクリーン取り込みジェスチャを使用することによって、スクリーン取り込み操作を実行する場合には、このアプリケーションにおいて、ユーザの(3本の指によって下にスライドする)スクリーン取り込みジェスチャの開始位置を決定することによって、前もってユーザの意図を決定する。3本の指によって下にスライドする操作の開始位置が、単一のウィンドウの上部に属する場合には、そのウィンドウに対してスクリーン取り込み操作を実行する。このようにして、複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、同じスクリーンの中に位置しているか否かに基づいて、単一のスクリーンのスクリーンショットを取得する。このことは、マルチウィンドウタスクにおけるターゲット分割スクリーン領域のスクリーンショットを柔軟かつ迅速に取得することを可能とし、それによって、ユーザは、比較的短時間でスクリーンショットを取得することが可能であり、ピクチャ編集ソフトウェアによって2次的な編集を実行する必要はなく、それにより、ユーザのためのスクリーンショット撮影操作を簡単にする。
【0189】
選択的に、電子デバイスが、移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、第1のスクリーンの中のターゲット分割スクリーンの中に位置していないということを決定する場合に、電子デバイスは、第3のスクリーンショットとして第1のスクリーンの現在の表示コンテンツを取り込み、ギャラリーに第3のスクリーンショットを保存する。
図5E(1)乃至
図5E(3)は、この出願のある1つの実施形態にしたがって、スクリーン全体のスクリーンショットを撮影し、そして、現在の分割スクリーンとそのスクリーンショットを共有するユーザインターフェイスのグループの概略的な図である。
図5E(1)は、ユーザが、少なくとも2つのウィンドウ(すなわち、アプリケーションA及びアプリケーションB)の中で、3本の指によって下にスライドする操作(すなわち、第1のタッチ制御操作)を実行するということを示す。
図5E(2)は、3本の指が、少なくとも2つのウィンドウの中で下にスライドするときに、第1のスクリーンの現在のディスプレイインターフェイスの表示コンテンツを取り込んで、第3のスクリーンショットを取得するということを示す。
図5E(3)は、アプリケーションCに対応するスクリーンショットサムネイルが、ドラッグ操作を受信し、アプリケーションAと共有されるということを示す。ドラッグ操作の終了位置は、アプリケーションAが位置している分割スクリーンである。
【0190】
ステップS504: 移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、第1のスクリーンの中のターゲット分割スクリーンの中に位置している場合に、対応するスクリーンショットとして、第1のスクリーンの中のN個の分割スクリーンの現在の表示コンテンツを取り込み、第2スクリーンショットを生成する。
【0191】
具体的には、電子デバイスが、移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、第1のスクリーンの中のターゲット分割スクリーンの中に位置しているということを決定する場合には、その方法は、電子デバイスが生成する第2のスクリーンショットが、N個の分割スクリーンに対応するスクリーンショットを含み、それらのスクリーンショットは、対応する分割スクリーンが第1のスクリーンの中に分配されるように、第2のスクリーンショットの中に配置され、N個の分割スクリーンに対応するスクリーンショットの各々は、タッチ制御操作を受信することを可能とされているサムネイルである。電子デバイスが、第1のタッチ制御操作による移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが、第1のスクリーンの中のターゲット分割スクリーンの中に位置しているということを決定する場合には、第1のスクリーンショットとしてターゲット分割スクリーンの現在の表示コンテンツを取り込むのみならず、さらに、対応するスクリーンショットとして、第1のスクリーンの中のN個の分割スクリーンの現在の表示コンテンツを取り込み、第2のスクリーンショットを生成するということを理解することが可能である。第2のスクリーンショットは、N個の分割スクリーンに対応するスクリーンショットを含み、それらのスクリーンショットは、対応する分割スクリーンが第1のスクリーンの中に分配されるように、第2のスクリーンショットの中に配置され、N個の分割スクリーンに対応するスクリーンショットの各々は、タッチ制御操作を受信することを可能とされているサムネイルである。
図5F(1)乃至
図5F(4)は、この出願のある1つの実施形態にしたがって、単一スクリーンのスクリーンショットを撮影し、現在の分割スクリーンとそのスクリーンショットを共有するユーザインターフェイスの他のグループの概略的な図である。
図5F(1)は、ターゲットウィンドウ(すなわち、アプリケーションB)の中で、3本の指によって下にスライドする操作(すなわち、第1のタッチ制御操作)を示す。
図5F(2)は、3本の指がターゲットウィンドウの中で下にスライドするときに、第1のスクリーンの現在の表示インターフェイスの中の分割スクリーンのすべての表示コンテンツを取り込んで、第2のスクリーンショットを取得するということを示す。第2のスクリーンショットは、アプリケーションAに対応するスクリーンショットサムネイル、アプリケーションBに対応するスクリーンショットサムネイル、及びアプリケーションCに対応するスクリーンショットサムネイルを含む。それらの3つのスクリーンショットサムネイルの各々は、独立して、(例えば、ドラッグ操作等の)タッチ制御操作を受信してもよい。
図5F(3)は、アプリケーションCに対応するスクリーンショットサムネイルが、ドラッグ操作を受信するということを示す。
図5F(4)は、アプリケーションCに対応するスクリーンショットサムネイルが、ドラッグ操作を受信した後に、アプリケーションBと共有されるということを示す。第1のスクリーンショット及び第2のスクリーンショットは、第1のスクリーンの上に浮かんでおり、第1のスクリーンショットは、第2のスクリーンショットとは交差しないということに留意すべきである。
【0192】
選択的に、指関節を使用することによって実行されるスクリーン取り込み操作又はキーの組み合わせを押すことによって実行されるスクリーン取り込み操作を受信し、指関節を使用することによって実行されるスクリーン取り込み操作の指示又はキーの組み合わせを押すことによって実行されるスクリーン取り込み操作の指示に基づいて、対応するスクリーンショットとして、第1のスクリーンの中の分割スクリーンのすべての現在の表示コンテンツを取り込み、第2のスクリーンショットを生成する。第2のスクリーンショットは、N個の分割スクリーンに対応するスクリーンショットを含み、スクリーンショットは、対応する分割スクリーンが第1のスクリーンの中に分配されるように、第2のスクリーンショットの中に配置され、N個の分割スクリーンに対応するスクリーンショットの各々は、タッチ制御操作を受信することを可能とされているサムネイルである。
図5G(1)乃至
図5G(4)は、この出願のある1つの実施形態にしたがって、単一スクリーンのスクリーンショットを撮影し、現在の分割スクリーンとそのスクリーンショットを共有するユーザインターフェイスのさらに別のグループの概略的な図である。
図5G(1)は、電子デバイスが、指関節を使用することによって実行されるスクリーン取り込み操作又はキーの組み合わせを押すことによって実行されるスクリーン取り込み操作を受信するということを示す。
図5G(2)は、電子デバイスが、指関節を使用することによって実行されるスクリーン取り込み操作又はキーの組み合わせを押すことによって実行されるスクリーン取り込み操作を受信した後に、第1のスクリーンの現在の表示インターフェイスにおける分割スクリーンのすべての表示コンテンツを取り込んで、第2のスクリーンショットを取得するということを示す。第2のスクリーンショットは、アプリケーションAに対応するスクリーンショットサムネイル、アプリケーションBに対応するスクリーンショットサムネイル、及びアプリケーションCに対応するスクリーンショットサムネイルを含む。それらの3つのスクリーンショットサムネイルの各々は、独立して、(例えば、ドラッグ操作等の)タッチ制御操作を受信してもよい。
図5G(3)は、アプリケーションCに対応するスクリーンショットサムネイルが、ドラッグ操作を受信するということを示す。
図5G(4)は、アプリケーションCに対応するスクリーンショットサムネイルが、ドラッグ操作を受信した後に、アプリケーションBと共有されるということを示す。
【0193】
ステップS505. 第2のタッチ制御操作を受信する。
【0194】
具体的には、第2のタッチ制御操作は、第1のスクリーンショット又は第2のスクリーンショットの中のターゲットスクリーン取り込みサムネイルをタップする操作であり、ターゲットスクリーン取り込みサムネイルは、第1のスクリーンショット又は第2のスクリーンショットの中のN個の分割スクリーンに対応するスクリーン取り込みサムネイルのうちの少なくとも1つである。第2タッチ制御操作の中に含まれるターゲットスクリーン取り込みサムネイルは、第1のスクリーンショット又は第2のスクリーンショットの中のN個の分割スクリーンに対応する複数のスクリーン取り込みサムネイルであってもよい。したがって、第2タッチ制御操作に基づいて、複数のスクリーンショットをスプライスして、1つのスクリーンショットとすることが可能である。複数のスクリーンショットを一緒にスプライスすることによって得られるグラフが、不規則な形状である場合に、電子デバイスは、欠落部分を自動的に埋めてもよく、それによって、スプライスされたグラフは、規則的な幾何学的形状となる。
【0195】
ステップS506. 第2のタッチ制御操作に基づいて、ギャラリーにターゲットスクリーン取り込みサムネイルを保存し、そして、第1のスクリーンショット又は第2のスクリーンショットの中のターゲットスクリーン取り込みサムネイルを除くスクリーンショットのすべてを削除する。
【0196】
選択的に、第1のタッチ制御操作、指関節を使用することによって実行されるスクリーン取り込み操作の指示、又はキーの組み合わせを押すことによって実行されるスクリーン取り込み操作の指示のうちのいずれか1つを受信した後に、第1の時間期間の中で、第2のタッチ制御操作を受信しない場合に、第2のスクリーンショットの中のスクリーン取り込みのすべてをスプライスして、1つのピクチャとし、ギャラリーにそのピクチャ及び第1のスクリーンショットを保存する。
図5H(1)乃至
図5H(5)は、この出願のある1つの実施形態にしたがって、スクリーン全体のスクリーンショットを撮影し、現在の分割スクリーンとそのスクリーンショットを共有するユーザインターフェイスの他のグループの概略的な図である。
図5H(1)は、電子デバイスが、指関節を使用することによって実行されるスクリーン取り込み操作又はキーの組み合わせを押すことによって実行されるスクリーン取り込み操作を受信するということを示す。
図5H(2)は、電子デバイスが、指関節を使用することによって実行されるスクリーン取り込み操作又はキー組み合わせを押すことによって実行されるスクリーン取り込み操作を受信した後に、第1の時間期間の中で第2のタッチ制御操作を受信しないので、第2のスクリーンショットの中のスクリーン取り込みのすべてをスプライスして、1つのスクリーンショットとするということを示す。スクリーンショットは、アプリケーションAに対応するスクリーンショットサムネイル、アプリケーションBに対応するスクリーンショットサムネイル、及びアプリケーションCに対応するスクリーンショットサムネイルを含む。
図5H(3)は、スプライスされたスクリーンショットのサムネイルがドラッグ操作を受信するということを示している。
図5H(4)は、スプライスされたスクリーンショットのサムネイルが、ドラッグ操作を受信した後にアプリケーションCと共有されるということを示す。
図5H(5)は、上記の4つの図の方法フローチャートを示す。具体的にいうと、ユーザが、折り畳み可能なスクリーンデバイスに対してマルチウィンドウ操作を実行するときに、ユーザが、指関節を使用することによってスクリーンを取り込むか又はキーの組み合わせを押すことによってスクリーンを取り込む場合に、既存のスクリーン取り込み解決方法において、現在のスクリーンの中のウィンドウのすべてのスクリーン取り込みを行う。この出願においては、スクリーン取り込み操作の後に得られるウィンドウのすべてのサムネイルは、スクリーンの隅に、ピクチャモザイクとして提示され、ユーザは、後で必要に応じてスクリーン取り込みを選択することが可能である。ユーザが、特定の時間の中で選択を行わない場合に、複数のウィンドウのスクリーン取り込みのサムネイルをスプライスして、サムネイル全体とする。このようにして、スクリーンショットのすべては、スプライスされて、1つのピクチャとなり、ギャラリーに保存される。
【0197】
ステップS507. ターゲットスクリーン取り込みサムネイルに対するドラッグ操作を受信する。
【0198】
具体的には、ドラッグ操作は、少なくとも1つのタッチ制御点を使用することによってターゲットスクリーン取り込みサムネイルを移動させる操作である。ユーザが、折りたたみ可能なスクリーンデバイスを使用することによってマルチウィンドウ操作を実行し、アプリケーションBのスクリーンショットをアプリケーションCに挿入することを望むときに、ユーザは、アプリケーションBの中のウィンドウの上部から開始して、3本の指によって下にスライドするだけでよく、アプリケーションBのインターフェイスのスクリーン取り込みを行う。アプリケーションBのスクリーン取り込みサムネイルをドラッグし、そして、そのサムネイルをアプリケーションCのウィンドウにドロップするときに、例えば、
図5D(2)に示されている操作、
図5E(2)に示されている操作、
図5F(3)に示されている操作、
図5G(3)に示されている操作、及び
図5H(3)に示されている操作等のように、スクリーンショットをアプリケーションCに挿入して、コンテンツ共有を完了することが可能である。
【0199】
ステップS508: ドラッグ操作に基づいて、ドラッグ操作の移動の終了位置が位置している分割スクリーン領域と共有され又はその分割スクリーン領域に挿入されるようにターゲットスクリーン取り込みサムネイルを制御する。
【0200】
具体的には、電子デバイスは、ドラッグ操作に基づいて、例えば、
図5D(3)に示されている場合、
図5E(3)に示されている場合、
図5F(4)に示されている場合、
図5G(4)に示されている場合、及び
図5H(4)に示されている場合等のように、ドラッグ操作の移動の終了位置が位置している分割スクリーン領域と共有され又はその分割スクリーン領域に挿入されるように、ターゲットスクリーン取り込みサムネイルを制御してもよい。
図5I(1)及び
図5I(2)は、この出願のある1つの実施形態にしたがって、実際の適用において、単一スクリーンのスクリーンショットを撮影し、そして、現在のインターフェイスの中に含まれるアプリケーションとそのスクリーンショットを共有するユーザインターフェイスのグループの概略的な図である。
図5I(1)は、ギャラリーが位置している分割スクリーンにおいて、3本の指によって下にスライドする操作を示す。
図5I(2)は、ギャラリーが位置している分割スクリーンの中で3つの指が下にスライドした後に、ギャラリーの表示コンテンツを取り込んで、第1のスクリーンショットを取得し、第1のスクリーンショットをドラッグし、そして、電話連絡先が位置している分割スクリーンとそのスクリーンショットを共有して、電話連絡先にスクリーンショットを挿入するということを示す。
【0201】
この出願のこの実施形態において、電子デバイスは、複数の受信したタッチ制御操作から第1のタッチ制御操作を決定し、そして、第1のタッチ制御操作による移動の際の複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが第1のスクリーンの中のターゲット分割スクリーンの中に位置しているか否かを決定してもよい。ターゲット分割スクリーンの中に位置している場合に、電子デバイスは、第1のスクリーンショットとしてターゲット分割スクリーンの現在の表示コンテンツを取り込み、そして、第1のスクリーンの現在の表示コンテンツを取り込んで、第2のスクリーンショットを生成する。それ以外の場合には、電子デバイスは、第3のスクリーンショットとして第1のスクリーンの現在の表示コンテンツを取り込む。したがって、このようにして、複数のタッチ制御点の開始位置のすべてが同じスクリーンの中にあるということを決定した後に、複数のウィンドウから、単一のスクリーンのスクリーンショットを直接的に取得することが可能である。このことは、ターゲット分割スクリーン領域のスクリーンショットを柔軟かつ迅速に取得するという目的を達成することが可能であり、それによって、ユーザは、比較的短時間でスクリーンショットを取得することが可能である。加えて、最初に、ディスプレイ全体を取り込み、ピクチャ編集ソフトウェアの中にスクリーン全体の得られたスクリーンショットを配置して、スクリーン取り込みピクチャの中の他のスクリーンの表示情報を手作業で除去する必要はなく、それにより、ユーザのためのスクリーンショット撮影操作を簡単にする。
【0202】
上記の複数の実施形態において、実施形態の各々の説明は、それぞれの焦点を有する。実施形態の中で詳細に説明されてはいない部分については、他の実施形態の中の関連する説明を参照してもよい。
【0203】
説明を簡潔にするために、上記の方法の実施形態は、一連の動作として表現されるということに留意すべきである。しかしながら、この出願によれば、複数のステップのうちのいくつかを他の順序で実行するか又は同時に実行することが可能であるので、当業者は、この出願が、説明されている動作の順序に限定されないということを理解するはずである。加えて、当業者は、また、明細書の中で説明されている実施形態のすべてが例示的な実施形態であり、関連する動作及びモジュールが、必ずしもこの出願に必須ではないということを理解するはずである。
【0204】
この出願によって提供される複数の実施形態のうちのいくつかにおいて開示されている装置は、他の方法で実装されてもよいということを理解するべきである。例えば、説明されている装置の実施形態は、ある1つの例であるにすぎない。例えば、ユニットの分割は、論理的な機能の分割であるにすぎず、実際の実装においては、他の分割方法であってもよい。例えば、複数のユニット又は構成要素を組み合わせ又は一体化して、他のシステムとしてもよく、或いは、複数の特徴のうちのいくつかを無視してもよく又は実行しなくてもよい。加えて、複数のインターフェイスのうちのいくつかを使用することによって、示され又は説明されている相互結合、直接的な結合、又は通信接続を実装することが可能である。電気的な形態によって又は他の形態によって、複数の装置又は複数のユニットの間の間接的な結合又は通信接続を実装してもよい。
【0205】
個別の部分として説明されている複数のユニットは、物理的に分離されていてもよく、又は、物理的に分離されていなくてもよく、複数のユニットとして示されている複数の部分は、複数の物理的なユニットであってもよく又は複数の物理的なユニットでなくてもよく、1つの場所に位置していてもよく、或いは、複数のネットワークユニットにわたって分散されていてもよい。実際の要件にしたがって、それらの複数のユニットの一部又はすべてを選択して、それらの複数の実施形態の解決方法の目的を達成することが可能である。
【0206】
加えて、この出願のそれらの複数の実施形態における複数の機能ユニットを一体化して、1つの処理ユニットとしてもよく、或いは、それらの複数のユニットの各々は、物理的に単独で存在していてもよく、或いは、2つ又はそれ以上のユニットを一体化して、1つのユニットとしてもよい。一体化されたユニットは、ハードウェアの形態で実装されてもよく、又は、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてもよい。
【0207】
一体化されたユニットが、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売され又は使用される場合に、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体の中に、その一体化されたユニットを格納してもよい。そのような理解に基づいて、この出願の複数の技術的解決方法は、本質的に、又は、先行技術に寄与する部分、又は、それらの複数の技術的解決方法のすべて又は一部は、ソフトウェア製品の形態で実装されてもよい。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体の中に格納され、そして、いくつかの命令を含み、それらのいくつかの命令は、この出願のそれらの複数の実施形態において説明されている方法の複数のステップのうちのすべて又は一部を実行するように(パーソナルコンピュータ、サーバ、又ネットワークデバイスであってもよく、特に、コンピュータデバイスの中のプロセッサであってもよい)コンピュータデバイスに指示する。上記の記憶媒体は、プログラムコードを格納することが可能であるUSBフラッシュドライブ、取り外し可能なハードディスク、磁気ディスク、光ディスク、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory, 略称ROM)、又は、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory, 略称RAM)等のさまざまな媒体を含んでもよい。
【0208】
要約すると、上記の複数の実施形態は、この出願の複数の技術的解決方法を説明することを意図しているにすぎず、この出願を限定することを意図してはいない。この出願は、上記の複数の実施形態を参照して詳細に説明されているが、当業者が、この出願のそれらの複数の実施形態の技術的解決方法の趣旨及び範囲から離れることなく、さらに、上記の複数の実施形態において説明されている複数の技術的解決方法を修正してもよく、又は、それらの複数の技術的特徴のうちのいくつかに対して等価な置換を行ってもよいということを当業者は理解するはずである。
【国際調査報告】