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特表2022-548061掃除機内で使用されるリンケージ制限アセンブリ
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  • 特表-掃除機内で使用されるリンケージ制限アセンブリ 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-16
(54)【発明の名称】掃除機内で使用されるリンケージ制限アセンブリ
(51)【国際特許分類】
   A47L 9/00 20060101AFI20221109BHJP
【FI】
A47L9/00 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022516201
(86)(22)【出願日】2020-07-06
(85)【翻訳文提出日】2022-03-11
(86)【国際出願番号】 CN2020100460
(87)【国際公開番号】W WO2021047265
(87)【国際公開日】2021-03-18
(31)【優先権主張番号】201921509870.6
(32)【優先日】2019-09-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519456929
【氏名又は名称】寧波富佳実業股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】NINGBO FUJIA INDUSTRIAL CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 303, Chang’an Road, Yangming Street, Yuyao City, Ningbo City, Zhejiang Province 315400, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】方 剣強
(72)【発明者】
【氏名】鄭 建明
(72)【発明者】
【氏名】呉 文仙
【テーマコード(参考)】
3B006
【Fターム(参考)】
3B006GA00
(57)【要約】
掃除機のフレーム(7)内に取り付けられる掃除機内で使用されるリンケージ制限アセンブリは、フレーム(7)の後端に配置されたトリガーボタン(1)と、掃除機の電気扇風機アセンブリ(9)又はダストシリンダー(8)を上向きに押し上げるための押し上げ部材(4)と、電気扇風機アセンブリ(9)又はダストシリンダー(8)の最大ストロークを制限するための制限部材(3)と、トリガーボタン(1)及び制限部材(3)を駆動的に接続するリンケージ部材(2)と、を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
掃除機のフレーム(7)内に取り付けられる掃除機内で使用されるリンケージ制限アセンブリであって、前記フレーム(7)の後端に配置されたトリガーボタン(1)と、前記掃除機の電気扇風機アセンブリ(9)又はダストシリンダー(8)を上向きに押し上げるための押し上げ部材(4)と、前記電気扇風機アセンブリ(9)又はダストシリンダー(8)の最大ストロークを制限するための制限部材(3)と、前記トリガーボタン(1)及び前記制限部材(3)を駆動的に接続するリンケージ部材(2)と、を備えることを特徴とする掃除機内で使用されるリンケージ制限アセンブリ。
【請求項2】
前記電気扇風機アセンブリ(9)又はダストシリンダー(8)の下端は、前記制限部材(3)の位置に対向しているバックル構造(10)を有しており、前記制限部材(3)は、前後に反転可能に前記フレーム(7)内に取り付けられ、前記リンケージ部材(2)の前記トリガーボタン(1)から離れた一端は、前記制限部材(3)を駆動して反転動作を実行するように前記制限部材(3)に当接され、前記制限部材(3)の前記バックル構造(10)に面する一方側は、前記バックル構造(10)の最小ストロークを制限するための第1フランジバックル部(31)を有し、前記フレーム(7)の内部には、前記バックル構造(10)の最大ストロークを制限するための第2フランジバックル部(32)も有していることを特徴とする請求項1に記載の掃除機内で使用されるリンケージ制限アセンブリ。
【請求項3】
前記バックル構造(10)の下端にはバックルがあり、前記第1フランジバックル部(31)及び前記第2フランジバックル部(32)の下端面には、前記バックル構造(10)の形状と合わせた段差構造があることを特徴とする請求項2に記載の掃除機内で使用されるリンケージ制限アセンブリ。
【請求項4】
前記フレーム(7)内には第1ばね(5)が埋め込まれ、前記第1ばね(5)の両端は、前記フレーム(7)の内壁及び前記制限部材(3)の前記バックル構造(10)から離れた一方側にそれぞれ当接することを特徴とする請求項1に記載の掃除機内で使用されるリンケージ制限アセンブリ。
【請求項5】
前記押し上げ部材(4)は、押し上げスリーブ(41)を含み、前記押し上げスリーブ(41)の下端は開口されており、第2ばね(42)が埋め込まれていることを特徴とする請求項1に記載の掃除機内で使用されるリンケージ制限アセンブリ。
【請求項6】
前記リンケージ部材(2)は全体として細長い形の「コ」字型であり、その分岐の一端は前記制限部材(3)に接触され、他端は前記トリガーボタン(1)に接続され、内部には第3ばね(6)が当接しており、前記第3ばね(6)の他端は前記フレーム(7)内のブラケット構造に当接していることを特徴とする請求項1に記載の掃除機内で使用されるリンケージ制限アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、掃除機の技術分野に関し、特に、掃除機内で使用されるリンケージ制限アセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、掃除機において、ダストシリンダーの開きやダストダンプ動作は非常に複雑であり、市場で主流となっている方法は、全体分解式とフロントエンドフリップ式である。フロントエンドフリップ式は、フロントカバーのフリップオープン動作を実現するためにバックルを手動で開く必要があり、これも不便であった。故に、使用者が掃除機のフレームを持ったまま、電気扇風機アセンブリやダストシリンダーの制限状態をワンキーで解放し、その上向きの反転運動をする部材を押し上げることで、自動的に開くことができるダストカバーと組み合わせてワンキーダストダンプの動作を実現する、ダストシリンダーの運動動作を容易に実現できるリンケージ機構が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来技術における上記の問題を考慮して、上記の技術的欠陥を克服するために、使用者が掃除機のフレームを持ったまま、親指でトリガーボタンを押して電気扇風機アセンブリやダストシリンダーの制限状態をワンキーで解放し、上向きに運動するように押し上げることができる掃除機内で使用されるリンケージ制限アセンブリを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
具体的な技術的解決手段は次のとおりである。
掃除機のフレーム内に取り付けられる掃除機内で使用されるリンケージ制限アセンブリは、フレームの後端に配置されたトリガーボタンと、掃除機の電気扇風機アセンブリ又はダストシリンダーを上向きに押し上げるための押し上げ部材と、電気扇風機アセンブリ又はダストシリンダーの最大ストロークを制限するための制限部材と、トリガーボタン及び制限部材を駆動的に接続するリンケージ部材と、を備える。
【0005】
好ましくは、電気扇風機アセンブリ又はダストシリンダーの下端は、制限部材の位置に対向しているバックル構造を有しており、制限部材は、前後に反転可能にフレーム内に取り付けられ、リンケージ部材のトリガーボタンから離れた一端は、制限部材を駆動して反転動作を実行するように制限部材に当接され、制限部材のバックル構造に面する一方側は、バックル構造の最小ストロークを制限するための第1フランジバックル部を有し、フレームの内部には、バックル構造の最大ストロークを制限するための第2フランジバックル部を有している。
【0006】
好ましくは、バックル構造の下端にはバックルがあり、第1フランジバックル部及び第2フランジバックル部の下端面には、バックル構造の形状と合わせた段差構造がある。
【0007】
好ましくは、フレーム内には第1ばねが埋め込まれ、第1ばねの両端は、フレームの内壁及び制限部材のバックル構造から離れた一方側にそれぞれ当接する。
【0008】
好ましくは、押し上げ部材は、押し上げスリーブを含み、押し上げスリーブの下端は開口されており、第2ばねが埋め込まれている。
【0009】
好ましくは、リンケージ部材は全体として細長い形の「コ」字型であり、その分岐の一端は制限部材に接触され、他端はトリガーボタンに接続され、内部には第3ばねが当接しており、第3ばねの他端はフレーム内のブラケット構造に当接している。
【発明の効果】
【0010】
上記の技術的解決手段の有益な効果は次のとおりである。
掃除機内で使用されるリンケージ制限アセンブリは、トリガーボタンと、押し上げ部材と、制限部材と、リンケージ部材と、を有することで、使用者が掃除機のフレームを持ったまま、親指でトリガーボタンを押して電気扇風機アセンブリ又はダストシリンダーの制限状態をワンキーで解放し、上向きに運動するように押し上げることができ、リンケージ効果が強く、操作が便利である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明による掃除機内で使用されるリンケージ制限アセンブリの斜視図である。
図2】本発明による掃除機内で使用されるリンケージ制限アセンブリの別の視点からの斜視図である。
図3】本発明による掃除機内で使用されるリンケージ制限アセンブリの側面図である。
図4】本発明による掃除機内で使用されるリンケージ制限アセンブリの特定の用途における断面斜視図である。
図5図4におけるI部の部分拡大図である。
図6】本発明による掃除機内で使用されるリンケージ制限アセンブリの特定の用途におけるフレームの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明により達成される技術的手段、発明の特徴、達成される目的、及び効果を容易に理解できるようにするために、以下に、本発明について実施例と図面を組み合わせて具体的に説明する。
【0013】
図1図6に示すように、本発明によって提供される掃除機内で使用されるリンケージ制限アセンブリは、掃除機のフレーム7内に取り付けられ、フレーム7の後端に配置されたトリガーボタン1と、掃除機の電気扇風機アセンブリ9又はダストシリンダー8を上向きに押し上げるための押し上げ部材4と、電気扇風機アセンブリ9又はダストシリンダー8の最大ストロークを制限するための制限部材3と、トリガーボタン1及び制限部材3を駆動的に接続するリンケージ部材2と、を備える。
【0014】
上記の技術的解決手段に基づいて、掃除機内で使用されるリンケージ制限アセンブリは、トリガーボタン1と、押し上げ部材4と、制限部材3と、リンケージ部材2と、を有することで、使用者が掃除機のフレーム7を持ったまま、親指でトリガーボタン1を押して電気扇風機アセンブリ9又はダストシリンダー8の制限状態をワンキーで解放し、上向きに運動するように押し上げることができ、リンケージ効果が強く、操作が便利である。
【0015】
1つの好ましい実施形態では、電気扇風機アセンブリ9又はダストシリンダー8の下端は、制限部材3の位置に対向しているバックル構造10を有しており、制限部材3は、前後に反転可能にフレーム7内に取り付けられ、リンケージ部材2のトリガーボタン1から離れた一端は、制限部材3を駆動して反転動作を実行するように制限部材3に当接され、制限部材3のバックル構造10に面する一方側は、バックル構造10の最小ストロークを制限するための第1フランジバックル部31を有し、フレーム7の内部には、バックル構造10の最大ストロークを制限するための第2フランジバックル部32も有している。具体的には、バックル構造10の下端にはバックルがあり、第1フランジバックル部及び第2フランジバックル部の下端面には、バックル構造10の形状と合わせた段差構造がある。
【0016】
さらに好ましい実施形態として、フレーム7内には第1ばね5が埋め込まれ、第1ばね5の両端は、フレーム7の内壁及び制限部材3のバックル構造10から離れた一方側にそれぞれ当接する。さらに、押し上げ部材4は、押し上げスリーブ41を含み、押し上げスリーブ41の下端は開口されており、第2ばね42が埋め込まれている。従って、第2ばね42によって押し上げスリーブ41を駆動してダストシリンダー8又は電気扇風機アセンブリ9を押し上げて動かす。上記の第1ばね5及び第2ばね42は、例えば、プラスチック弾性柱等のデバイスで置き換えてもよく、押し上げ部材4は、一体型の弾性柱であってもよく、これに限定されない。同時に、図6に示すように、フレーム7に、上記の各部材アセンブリが上向きに張り出すための開口を有することに注目されたいが、これは一般的なことであるため、ここでは詳細な説明を省略する。
【0017】
さらに好ましい実施形態として、リンケージ部材2は、全体として細長い形の「コ」字型であり、その分岐の一端は制限部材3に接触され、他端はトリガーボタン1に接続され、内部には第3ばね6が当接しており、第3ばね6の他端はフレーム7内のブラケット構造に当接して、トリガーボタン1が解放された後、リンケージ部材2は第3ばね6に駆動されてリセット動作を実行する。
【0018】
具体的には、主にダストカバーを自動的に開閉できるダストシリンダー8を備えた掃除機に適用され、リンケージ制限アセンブリのリンケージ動作により、ダストシリンダー8又は電気扇風機アセンブリ9を押し上げて反転させる。これにより、動作後にダストカバーがロック状態から解放されて自動的に開かれ、ワンキーによるダストダンプの操作を達成する。
【0019】
以上の説明は、本発明の好ましい実施例に過ぎず、本発明を限定するものではなく、単に例示的なものである。当業者であれば、本発明の実用新案登録請求の範囲によって限定される精神及び範囲内で多くの変更、修正、さらには同等取替を加えることができるが、いずれも本発明の保護範囲内にあることが理解できるであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】