(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-16
(54)【発明の名称】ターゲット識別子の取得方法、サービスエンティティ、アプリケーションエンティティ、電子装置及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
G06F 16/909 20190101AFI20221109BHJP
G16Y 40/35 20200101ALI20221109BHJP
【FI】
G06F16/909
G16Y40/35
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022516361
(86)(22)【出願日】2020-09-14
(85)【翻訳文提出日】2022-03-14
(86)【国際出願番号】 CN2020114954
(87)【国際公開番号】W WO2021052276
(87)【国際公開日】2021-03-25
(31)【優先権主張番号】201910870805.4
(32)【優先日】2019-09-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510280589
【氏名又は名称】京東方科技集團股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BOE TECHNOLOGY GROUP CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.10 Jiuxianqiao Rd.,Chaoyang District,Beijing 100015,CHINA
(71)【出願人】
【識別番号】519385216
【氏名又は名称】北京京▲東▼方技▲術▼▲開▼▲発▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BEIJING BOE TECHNOLOGY DEVELOPMENT CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Room 407,Building 1,No.9 Dize Road,BDA,Beijing,100176,CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】▲趙▼ 君杰
【テーマコード(参考)】
5B175
【Fターム(参考)】
5B175DA10
5B175GA04
(57)【要約】
ターゲット識別子の取得方法、サービスエンティティ、アプリケーションエンティティ、電子装置及び記憶媒体であって、当該ターゲット識別子の取得方法は、第1の要求を受信するステップと、位置情報に基づいてターゲット識別子を決定するステップとを含む。第1の要求は、リクエスト側から発信され、リクエスト側の位置情報を含む。当該方法を用いることによって、ターゲット側の識別子が破壊されたり部分的に破壊されたりした場合、ターゲット側の識別子(即ち、ターゲット識別子)を取得できて、ターゲット側に対する監視又は制御を続行することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ターゲット識別子の取得方法であって、
リクエスト側から発信された、前記リクエスト側の位置情報を含む第1の要求を受信するステップと、
前記位置情報に基づいて前記ターゲット識別子を決定するステップとを含む、ターゲット識別子の取得方法。
【請求項2】
前記位置情報に基づいて前記ターゲット識別子を決定するステップは、
前記位置情報に基づいて少なくとも1つの候補リソースを決定するステップと、
前記少なくとも1つの候補リソースに基づいてターゲットリソースを決定し、前記ターゲットリソースの識別子を前記ターゲット識別子として決定するステップとを含む、請求項1に記載のターゲット識別子の取得方法。
【請求項3】
前記位置情報に基づいて前記少なくとも1つの候補リソースを決定するステップは、
前記位置情報に基づいてターゲット領域を算出するステップと、
前記ターゲット領域に位置する少なくとも1つの登録リソースを前記候補リソースとして決定するステップとを含む、請求項2に記載のターゲット識別子の取得方法。
【請求項4】
前記ターゲット領域は、複数のターゲット座標点を含み、前記複数のターゲット座標点と前記位置情報に対応する座標点との距離が第1の閾値以下である、請求項3に記載のターゲット識別子の取得方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つの候補リソースは、単一の候補リソースを含み、
前記少なくとも1つの候補リソースに基づいて前記ターゲットリソースを決定し、前記ターゲットリソースの識別子を前記ターゲット識別子として決定するステップは、
前記単一の候補リソースを前記ターゲットリソースとして決定し、前記ターゲットリソースの識別子を前記ターゲット識別子として決定するステップを含む、請求項2~4のいずれかに記載のターゲット識別子の取得方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つの候補リソースは、単一の候補リソースを含み、前記第1の要求は、前記ターゲット識別子に対して一部の識別子である予備判断識別子をさらに含み、
前記少なくとも1つの候補リソースに基づいて前記ターゲットリソースを決定し、前記ターゲットリソースの識別子を前記ターゲット識別子として決定するステップは、
前記候補リソースの識別子と前記予備判断識別子との一致度を算出するステップと、
前記一致度が第2の閾値以上である場合、前記候補リソースを前記ターゲットリソースとして決定し、前記ターゲットリソースの識別子を前記ターゲット識別子として決定するステップとを含む、請求項2~4のいずれかに記載のターゲット識別子の取得方法。
【請求項7】
前記少なくとも1つの候補リソースは、複数の候補リソースを含み、
前記少なくとも1つの候補リソースに基づいて前記ターゲットリソースを決定し、前記ターゲットリソースの識別子を前記ターゲット識別子として決定するステップは、
前記複数の候補リソースの識別子を前記リクエスト側に送信するステップと、
前記リクエスト側により送信された前記ターゲット識別子を受信するステップとを含む、請求項2~4のいずれかに記載のターゲット識別子の取得方法。
【請求項8】
前記少なくとも1つの候補リソースは、複数の候補リソースを含み、
前記少なくとも1つの候補リソースに基づいて前記ターゲットリソースを決定し、前記ターゲットリソースの識別子を前記ターゲット識別子として決定するステップは、
前記複数の候補リソースの識別子を前記リクエスト側に送信するステップと、
前記リクエスト側により送信された、前記複数の候補リソースに対応する複数の相対位置情報を受信するステップと、
前記複数の相対位置情報に基づいて前記ターゲットリソースを決定し、前記ターゲットリソースの識別子を前記ターゲット識別子として決定するステップとを含む、請求項2~4のいずれかに記載のターゲット識別子の取得方法。
【請求項9】
前記少なくとも1つの候補リソースは、複数の候補リソースを含み、前記第1の要求は、前記ターゲット識別子に対して一部の識別子である予備判断識別子をさらに含み、
前記少なくとも1つの候補リソースに基づいて前記ターゲットリソースを決定し、前記ターゲットリソースの識別子を前記ターゲット識別子として決定するステップは、
前記複数の候補リソースの識別子と前記予備判断識別子との一致度を算出し、複数の一致度を取得するステップと、
前記複数の一致度に基づいて前記ターゲットリソースを決定し、前記ターゲットリソースの識別子を前記ターゲット識別子として決定するステップとを含む、請求項2~4のいずれかに記載のターゲット識別子の取得方法。
【請求項10】
前記複数の一致度に基づいて前記ターゲットリソースを決定し、前記ターゲットリソースの識別子を前記ターゲット識別子として決定するステップは、
前記複数の一致度において少なくとも1つの第2の閾値以上の一致度がある場合、前記少なくとも1つの第2の閾値以上の一致度のうちの最大の一致度に対応する候補リソースを前記ターゲットリソースとして決定し、前記ターゲットリソースの識別子を前記ターゲット識別子として決定するステップを含む、請求項9に記載のターゲット識別子の取得方法。
【請求項11】
前記複数の一致度に基づいて前記ターゲットリソースを決定し、前記ターゲットリソースの識別子を前記ターゲット識別子として決定するステップは、
前記複数の一致度がいずれも第2の閾値未満である場合、前記複数の候補リソースの識別子を前記リクエスト側に送信するステップと、
前記リクエスト側により送信された前記ターゲット識別子を受信するステップとを含む、請求項9に記載のターゲット識別子の取得方法。
【請求項12】
前記複数の一致度に基づいて前記ターゲットリソースを決定し、前記ターゲットリソースの識別子を前記ターゲット識別子として決定するステップは、
前記複数の一致度がいずれも第2の閾値未満である場合、前記複数の候補リソースの識別子を前記リクエスト側に送信するステップと、
前記リクエスト側により送信された、前記複数の候補リソースに対応する複数の相対位置情報を受信するステップと、
前記複数の相対位置情報に基づいて前記ターゲットリソースを決定し、前記ターゲットリソースの識別子を前記ターゲット識別子として決定するステップとを含む、請求項9に記載のターゲット識別子の取得方法。
【請求項13】
前記相対位置情報は、前記リクエスト側と前記候補リソースとの相対距離、到着角及び出発角のうちの少なくとも1つを含む、請求項8又は12に記載のターゲット識別子の取得方法。
【請求項14】
サービスエンティティであって、
リクエスト側から発信された、前記リクエスト側の位置情報を含む第1の要求を受信するように構成されている要求受信ユニットと、
前記位置情報に基づいてターゲット識別子を決定するように構成されている識別子決定ユニットとを含む、サービスエンティティ。
【請求項15】
ターゲット識別子の取得方法であって、
リクエスト側から発信される第1の要求を送信するステップを含み、
前記第1の要求は、前記リクエスト側の位置情報を含み、前記位置情報は、前記ターゲット識別子を決定するために用いられる、ターゲット識別子の取得方法。
【請求項16】
複数の候補リソースの識別子を受信するステップと、
前記リクエスト側と前記複数の候補リソースとの複数の相対位置情報を算出するステップと、
前記複数の相対位置情報に基づいてターゲットリソースを決定し、前記ターゲットリソースの識別子を前記ターゲット識別子として決定するステップ、又は、前記複数の相対位置情報を送信するステップとをさらに含む、請求項15に記載のターゲット識別子の取得方法。
【請求項17】
前記相対位置情報は、前記リクエスト側と前記候補リソースとの相対距離、到着角及び出発角のうちの少なくとも1つを含む、請求項16に記載のターゲット識別子の取得方法。
【請求項18】
前記複数の相対位置情報に基づいて前記ターゲットリソースを決定し、前記ターゲットリソースの識別子を前記ターゲット識別子として決定するステップ後、
前記ターゲット識別子に基づいて、第2の要求を送信するステップをさらに含む、請求項16又は17に記載のターゲット識別子の取得方法。
【請求項19】
前記複数の相対位置情報を送信するステップ後、
前記ターゲット識別子を受信するステップと、
前記ターゲット識別子に基づいて、第2の要求を送信するステップとをさらに含む、請求項16又は17に記載のターゲット識別子の取得方法。
【請求項20】
複数の候補リソースの識別子を受信するステップと、
予め設定されたルールに従って前記複数の候補リソースからターゲットリソースを決定し、前記ターゲットリソースの識別子を前記ターゲット識別子として決定するステップとをさらに含む、請求項15に記載のターゲット識別子の取得方法。
【請求項21】
前記第1の要求は、前記ターゲット識別子に対して一部の識別子である予備判断識別子をさらに含む、請求項15~20のいずれかに記載のターゲット識別子の取得方法。
【請求項22】
要求送信ユニットを含むアプリケーションエンティティであって、
前記要求送信ユニットは、第1の要求を送信するように構成されており、
前記第1の要求は、前記アプリケーションエンティティの位置情報を含み、前記位置情報は、ターゲット識別子を決定するために用いられる、アプリケーションエンティティ。
【請求項23】
プロセッサと、
1つ又は複数のコンピュータプログラムモジュールを含むメモリとを含む電子装置であって、
前記1つ又は複数のコンピュータプログラムモジュールは、前記メモリに記憶されており、且つ前記プロセッサにより実行されるように構成されており、前記1つ又は複数のコンピュータプログラムモジュールは、請求項1~13、15~21のいずれかに記載のターゲット識別子の取得方法を実現するための命令を含む、電子装置。
【請求項24】
非一時的なコンピュータ読み取り可能な命令を記憶するための記憶媒体であって、
前記非一時的なコンピュータ読み取り可能な命令がコンピュータにより実行される場合、請求項1~13、15~21のいずれかに記載のターゲット識別子の取得方法が行われる、記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2019年9月16日に出願された、第201910870805.4号の中国特許出願について優先権を主張し、上記中国特許出願に開示される内容の全てが本願の一部として援用される。
【0002】
本開示の実施例は、ターゲット識別子の取得方法、サービスエンティティ、アプリケーションエンティティ、電子装置及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
情報技術、特にインターネット技術の発展に伴い、情報化、遠隔管理制御及び知能化を実現するためのモノのインターネット技術は次第に成熟している。モノのインターネットは、ローカルエリアネットワーク、広域エリアネットワーク、インターネット、無線インターネットなどの通信技術を利用して、センサ、コントローラ、機器、ヒト、モノなどを新しい方法で接続し、ヒトとモノ、モノとモノとの間の接続を形成する。モノのインターネット技術の各応用分野の急速な発展に伴い、ますます多くの機器がモノのインターネットに接続しており、スマートホーム、スマート交通、スマート健康などの様々な新しい応用分野が現れている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の少なくとも1つの実施例は、ターゲット識別子の取得方法を提供し、当該方法は、リクエスト側から発信された、前記リクエスト側の位置情報を含む第1の要求を受信するステップと、前記位置情報に基づいて前記ターゲット識別子を決定するステップとを含む。
【0005】
例えば、本開示の一実施例に係る方法において、前記位置情報に基づいて前記ターゲット識別子を決定するステップは、前記位置情報に基づいて少なくとも1つの候補リソースを決定するステップと、前記少なくとも1つの候補リソースに基づいてターゲットリソースを決定し、前記ターゲットリソースの識別子を前記ターゲット識別子として決定するステップとを含む。
【0006】
例えば、本開示の一実施例に係る方法において、前記位置情報に基づいて前記少なくとも1つの候補リソースを決定するステップは、前記位置情報に基づいてターゲット領域を算出するステップと、前記ターゲット領域に位置する少なくとも1つの登録リソースを前記候補リソースとして決定するステップとを含む。
【0007】
例えば、本開示の一実施例に係る方法において、前記ターゲット領域は、複数のターゲット座標点を含み、前記複数のターゲット座標点と前記位置情報に対応する座標点との距離が第1の閾値以下である。
【0008】
例えば、本開示の一実施例に係る方法において、前記少なくとも1つの候補リソースは、単一の候補リソースを含み、前記少なくとも1つの候補リソースに基づいて前記ターゲットリソースを決定し、前記ターゲットリソースの識別子を前記ターゲット識別子として決定するステップは、前記単一の候補リソースを前記ターゲットリソースとして決定し、前記ターゲットリソースの識別子を前記ターゲット識別子として決定するステップを含む。
【0009】
例えば、本開示の一実施例に係る方法において、前記少なくとも1つの候補リソースは、単一の候補リソースを含み、前記第1の要求は、前記ターゲット識別子に対して一部の識別子である予備判断識別子をさらに含み、前記少なくとも1つの候補リソースに基づいて前記ターゲットリソースを決定し、前記ターゲットリソースの識別子を前記ターゲット識別子として決定するステップは、前記候補リソースの識別子と前記予備判断識別子との一致度(match degree)を算出するステップと、前記一致度が第2の閾値以上である場合、前記候補リソースを前記ターゲットリソースとして決定し、前記ターゲットリソースの識別子を前記ターゲット識別子として決定するステップとを含む。
【0010】
例えば、本開示の一実施例に係る方法において、前記少なくとも1つの候補リソースは、複数の候補リソースを含み、前記少なくとも1つの候補リソースに基づいて前記ターゲットリソースを決定し、前記ターゲットリソースの識別子を前記ターゲット識別子として決定するステップは、前記複数の候補リソースの識別子を前記リクエスト側に送信するステップと、前記リクエスト側により送信された前記ターゲット識別子を受信するステップとを含む。
【0011】
例えば、本開示の一実施例に係る方法において、前記少なくとも1つの候補リソースは、複数の候補リソースを含み、前記少なくとも1つの候補リソースに基づいて前記ターゲットリソースを決定し、前記ターゲットリソースの識別子を前記ターゲット識別子として決定するステップは、前記複数の候補リソースの識別子を前記リクエスト側に送信するステップと、前記リクエスト側により送信された、前記複数の候補リソースに対応する複数の相対位置情報を受信するステップと、前記複数の相対位置情報に基づいて前記ターゲットリソースを決定し、前記ターゲットリソースの識別子を前記ターゲット識別子として決定するステップとを含む。
【0012】
例えば、本開示の一実施例に係る方法において、前記少なくとも1つの候補リソースは、複数の候補リソースを含み、前記第1の要求は、前記ターゲット識別子に対して一部の識別子である予備判断識別子をさらに含み、前記少なくとも1つの候補リソースに基づいて前記ターゲットリソースを決定し、前記ターゲットリソースの識別子を前記ターゲット識別子として決定するステップは、前記複数の候補リソースの識別子と前記予備判断識別子との一致度を算出し、複数の一致度を取得するステップと、前記複数の一致度に基づいて前記ターゲットリソースを決定し、前記ターゲットリソースの識別子を前記ターゲット識別子として決定するステップとを含む。
【0013】
例えば、本開示の一実施例に係る方法において、前記複数の一致度に基づいて前記ターゲットリソースを決定し、前記ターゲットリソースの識別子を前記ターゲット識別子として決定するステップは、前記複数の一致度において、少なくとも1つの第2の閾値以上の一致度がある場合、前記少なくとも1つの第2の閾値以上の一致度のうちの最大の一致度に対応する候補リソースを前記ターゲットリソースとして決定し、前記ターゲットリソースの識別子を前記ターゲット識別子として決定するステップを含む。
【0014】
例えば、本開示の一実施例に係る方法において、前記複数の一致度に基づいて前記ターゲットリソースを決定し、前記ターゲットリソースの識別子を前記ターゲット識別子として決定するステップは、前記複数の一致度がいずれも第2の閾値未満である場合、前記複数の候補リソースの識別子を前記リクエスト側に送信するステップと、前記リクエスト側により送信された前記ターゲット識別子を受信するステップとを含む。
【0015】
例えば、本開示の一実施例に係る方法において、前記複数の一致度に基づいて前記ターゲットリソースを決定し、前記ターゲットリソースの識別子を前記ターゲット識別子として決定するステップは、前記複数の一致度がいずれも第2の閾値未満である場合、前記複数の候補リソースの識別子を前記リクエスト側に送信するステップと、前記リクエスト側により送信された、前記複数の候補リソースに対応する複数の相対位置情報を受信するステップと、前記複数の相対位置情報に基づいて前記ターゲットリソースを決定し、前記ターゲットリソースの識別子を前記ターゲット識別子として決定するステップとを含む。
【0016】
例えば、本開示の一実施例に係る方法において、前記相対位置情報は、前記リクエスト側と前記候補リソースとの相対距離、到着角及び出発角のうちの少なくとも1つを含む。
【0017】
本開示の少なくとも1つの実施例は、サービスエンティティをさらに提供し、当該サービスエンティティは、リクエスト側から発信された、前記リクエスト側の位置情報を含む第1の要求を受信するように構成されている要求受信ユニットと、前記位置情報ターゲット識別子に基づいて識別子を決定するように構成されている決定ユニットとを含む。
【0018】
本開示の少なくとも1つの実施例は、ターゲット識別子の取得方法をさらに提供し、当該方法は、第1の要求を送信するステップを含み、前記第1の要求は、リクエスト側から発信され、前記リクエスト側の位置情報を含み、前記位置情報は、前記ターゲット識別子を決定するために用いられる。
【0019】
例えば、本開示の一実施例に係る方法は、複数の候補リソースの識別子を受信するステップと、前記リクエスト側と前記複数の候補リソースとの複数の相対位置情報を算出するステップと、前記複数の相対位置情報に基づいてターゲットリソースを決定し、前記ターゲットリソースの識別子を前記ターゲット識別子として決定するステップ、又は、前記複数の相対位置情報を送信するステップとをさらに含む。
【0020】
例えば、本開示の一実施例に係る方法において、前記相対位置情報は、前記リクエスト側と前記候補リソースとの相対距離、到着角及び出発角のうちの少なくとも1つを含む。
【0021】
例えば、本開示の一実施例に係る方法において、前記複数の相対位置情報に基づいて前記ターゲットリソースを決定し、前記ターゲットリソースの識別子を前記ターゲット識別子として決定するステップ後、前記方法は、前記ターゲット識別子に基づいて、第2の要求を送信するステップをさらに含む。
【0022】
例えば、本開示の一実施例に係る方法において、前記複数の相対位置情報を送信するステップ後、前記方法は、前記ターゲット識別子を受信するステップと、前記ターゲット識別子に基づいて、第2の要求を送信するステップをさらに含む。
【0023】
例えば、本開示の一実施例に係る方法は、複数の候補リソースの識別子を受信するステップと、予め設定されたルールに従って前記複数の候補リソースからターゲットリソースを決定し、前記ターゲットリソースの識別子を前記ターゲット識別子として決定するステップとをさらに含む。
【0024】
例えば、本開示の一実施例に係る方法において、前記第1の要求は、前記ターゲット識別子に対して一部の識別子である予備判断識別子をさらに含む。
【0025】
本開示の少なくとも1つの実施例は、要求送信ユニットを含むアプリケーションエンティティをさらに提供し、当該要求送信ユニットは、第1の要求を送信するように構成されており、前記第1の要求は、前記アプリケーションエンティティの位置情報を含み、前記位置情報は、ターゲット識別子を決定するために用いられる。
【0026】
本開示の少なくとも1つの実施例は、プロセッサと、1つ又は複数のコンピュータプログラムモジュールを含むメモリとを含む電子装置をさらに提供し、前記1つ又は複数のコンピュータプログラムモジュールは、前記メモリに記憶されており、且つ前記プロセッサにより実行されるように構成されており、前記1つ又は複数のコンピュータプログラムモジュールは、本開示のいずれか実施例に記載のターゲット識別子の取得方法を実現するための命令を含む。
【0027】
本開示の少なくとも1つの実施例は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な命令を記憶するための記憶媒体をさらに提供し、前記非一時的なコンピュータ読み取り可能な命令がコンピュータにより実行される場合、本開示のいずれか実施例に記載のターゲット識別子の取得方法が行われることができる。
【0028】
本開示の実施形態の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下では実施形態の図面を簡単に説明するが、以下に説明する図面は、本開示を限定するものではなく、本開示のいくつかの実施形態に係るものに過ぎないことが明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】モノのインターネットのインタラクションモードの模式図である。
【
図3A】シェア自転車のロック解除モードのフローチャートである。
【
図3B】別のシェア自転車のロック解除モードのフローチャートである。
【
図4A】破壊された自転車の二次元コードの模式図である。
【
図4B】別の破壊された自転車の二次元コードの模式図である。
【
図5】本開示のいくつかの実施例に係るターゲット識別子の取得方法のフローチャートである。
【
図6】本開示のいくつかの実施例に係る別のターゲット識別子の取得方法のフローチャートである。
【
図7】
図6に示すステップS21の具体例のフローチャートである。
【
図8】本開示のいくつかの実施例に係るターゲット識別子の取得方法の適用シーンの模式図である。
【
図9】本開示のいくつかの実施例に係る別のターゲット識別子の取得方法の適用シーンの模式図である。
【
図10】
図6に示すステップS22の具体例のフローチャートである。
【
図11】
図6に示すステップS22の別の具体例のフローチャートである。
【
図12】本開示のいくつかの実施例に係るターゲット識別子の取得方法の適用シーンの模式図である。
【
図13】
図6に示すステップS22の別の具体例のフローチャートである。
【
図14】
図13に示すステップS227の具体例のフローチャートである。
【
図15】本開示のいくつかの実施例に係るターゲット識別子の取得方法の適用シーンの模式図である。
【
図16】本開示のいくつかの実施例に係る別のターゲット識別子の取得方法の適用シーンの模式図である。
【
図17】本開示のいくつかの実施例に係るサービスエンティティの概略ブロック図である。
【
図18】本開示のいくつかの実施例に係るターゲット識別子の取得方法のフローチャートである。
【
図19】本開示のいくつかの実施例に係る別のターゲット識別子の取得方法のフローチャートである。
【
図20】本開示のいくつかの実施例に係るまた別のターゲット識別子の取得方法のフローチャートである。
【
図21】本開示のいくつかの実施例に係るアプリケーションエンティティの概略ブロック図である。
【
図22】本開示のいくつかの実施例に係るターゲット識別子の取得方法の適用フローチャートの1である。
【
図23】本開示のいくつかの実施例に係るターゲット識別子の取得方法の適用フローチャートの2である。
【
図24】本開示のいくつかの実施例に係るターゲット識別子の取得方法の適用フローチャートの3である。
【
図25】本開示のいくつかの実施例に係るターゲット識別子の取得方法の適用フローチャートの4である。
【
図26】本開示のいくつかの実施例に係るターゲット識別子の取得方法の適用フローチャートの5である。
【
図27】本開示のいくつかの実施例に係る電子装置の概略ブロック図である。
【
図28】本開示のいくつかの実施例に係る記憶媒体の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本開示の実施形態の目的、技術的解決手段及び利点をより明確にするために、以下、本開示の実施形態の図面に関連して、本開示の実施形態の技術的解決手段を明確かつ完全に説明する。説明された実施形態は、全ての実施形態ではなく、本開示の一部の実施形態であることは明らかである。記載された本開示の実施形態に基づいて、当業者が創造的な労働をせずに得た他のすべての実施形態は、本開示の保護の範囲に属する。
【0031】
特に定義されない限り、本開示で使用される技術用語または科学用語は、当業者に理解されるべき一般的な意味である。本開示で使用される「第1」、「第2」及び類似の語は、いかなる順序、数または重要性を表すものではなく、異なる構成部分を区別するために使用される。同様に、「1つ」、「1個」または「当該」などの類似語も数量制限ではなく、少なくとも1つがあることを表す。「備える」または「含む」などの類似語は、当該用語の前に現れる要素または物が、当該用語の後に列挙される要素または物及びその同等物を含むことを意味し、他の要素または物を排除しない。「接続」または「連結」などの類似語は、物理的または機械的接続に限定されるものではなく、直接的または間接的にかかわらず、電気的接続を含むことができる。「上」、「下」、「左」、「右」などは、相対位置関係のみを表すために用いられ、記述対象の絶対位置が変化すると、その相対位置関係もそれに応じて変化することがある。
【0032】
モノのインターネット技術の発展に伴い、シェア自転車、家電製品、スモッグ警報器、火災警報器、井戸蓋移動センサなどのますます多くの端末機器が、モノのインターネットプラットフォームにアクセスされる。モノのインターネットプラットフォームは、例えば、汎用サービスエンティティなどのサービスエンティティであってもよい。汎用サービスエンティティは、サービスプラットフォーム(例えば、サーバ)のソフトウェアモジュール又はアプリケーションプログラムとして実現されてもよく、サービスプラットフォームはローカルまたはリモート(例えばクラウド)であってもよい。端末機器は、汎用サービスエンティティに登録情報を送信することによって、汎用サービスエンティティと接続を確立することができる。これによって、汎用サービスエンティティは、アクセスされた端末機器を管理することができる。例えば、端末機器は、アプリケーションエンティティとして表すことができ、アプリケーションエンティティは、汎用サービスエンティティにアクセスされた後、汎用サービスエンティティとデータ伝送、命令交換などの動作を行うことができる。
【0033】
なお、本明細書で説明されるアプリケーションエンティティは、端末機器であってもよいし、端末機器におけるソフトウェアモジュール、アプリケーションプログラムなどであってもよいが、本開示の実施例は、これについて限定しない。
【0034】
例えば、RESTFULは一般的なネットワークアプリケーションプログラムの設計スタイルと開発モードである。RESTFULアーキテクチャの下で、モノのインターネットにおけるリクエスト側は、汎用サービスエンティティのリソースを操作することによって、ターゲット側に対する制御を実現する。例えば、リクエスト側及びターゲット側は、当該汎用サービスエンティティと接続が確立されている異なる端末機器であってもよい。例えば、「リソース」は、機器、機能、動作などを表してもよいし、機器の属性、機能属性、動作属性などを表してもよい。リクエスト側及びターゲット側は、いずれも、アプリケーションエンティティとして表すことができる。アプリケーションエンティティは、データ又は情報を汎用サービスエンティティに伝送すると、当該データ又は情報を個別のリソースとして記憶することができる。アプリケーションエンティティは、汎用サービスエンティティに要求を送信して、汎用サービスエンティティに記憶されている、当該アプリケーションエンティティに対応するリソースを更新し、当該アプリケーションエンティティにおいて実行されている機器の状態を反映することができる。当該更新は、リアルタイムまたは周期的に行われてもよいし、ある条件によってトリガーされてもよい。これによって、当該汎用サービスエンティティと通信する他のアプリケーションエンティティは、更新されたリソースにアクセスすることによって、当該アプリケーションエンティティに対応する機器の状態を知ってもよい。あるいは、当該汎用サービスエンティティと通信する他のアプリケーションエンティティは、更新されたリソースを操作してもよい。例えば、更新されたリソースを操作することは、更新されたリソースの情報を取得すること、更新されたリソースの情報を削除すること、更新されたリソースの情報を第三者に通知すること、又は、更新されたリソースを含む情報に基づいて他のリソースを操作することなどを含む。なお、本開示で説明された、アプリケーションエンティティや汎用サービスエンティティなどのエンティティ、及びデータなどは、リソースによって表すことができる。
【0035】
例えば、他のアーキテクチャを用いて、モノのインターネットにおけるアプリケーションエンティティと汎用サービスエンティティとの間のインタラクションを実現してもよい。例えば、RPC(Remote Procedure Control、RPC)アーキテクチャを用いて実現してもよく、当該アーキテクチャにて、異なるRPC方法によって実現し、即ち、異なるタイプの関数によってターゲット側に対する制御を実現し、例えば、リクエスト側は、リソース要求を送信せず、動作要求を送信する。
【0036】
例えば、スマートホームのモノのインターネットを例にとると、
図1に示すように、家電製品が、ネットワークにアクセスされ、さらにネットワークを介してスマートホームのプラットフォームにアクセスされ、スマートホームのプラットフォームに登録される。登録することにより、各家電製品は、一意の識別子(Identification、ID)を取得する。動作中、家電製品は、リアルタイム又は定時的にデータを報告する。例えば、家電製品は、ローカルエリアネットワーク又はインターネットを介してスマートホームのプラットフォームにアクセスされ、例えば、無線又は有線でアクセスされることができる。スマートホームのプラットフォームは、家電製品に対応する仮想リソース(即ち、仮想家電製品)を生成し、各仮想家電製品もそれぞれ一意の識別子を有し、仮想家電製品の識別子は、例えば、対応する家電製品の識別子と同じである。識別子によって、仮想家電製品と家電製品との間に一対一対応するマッピングを確立することができる。モバイル端末機器(携帯電話、タブレットPCなど)において実行されるスマートホームのアプリケーションとスマートホームのプラットフォームとの間でデータ伝送が可能となり、それにより、スマートホームのプラットフォームを介して仮想家電製品にアクセスし、さらに、家電製品に対する遠隔監視又は遠隔制御を実現することができる。例えば、識別子は一意性を有し、識別子によって、対応する仮想家電製品にデータを送信して、対応する家電製品を操作することができる。
【0037】
また、例えば、シェア自転車は一般的なモノのインターネットの適用シーンであり、同様なシーンは、シェア電気自動車、シェア自動バイク、シェア自動車なども含む。
図2に示すように、自転車10は、通信、位置決め、ロックなどの機能を有するスマートロックを有する。複数の自転車10は、異なる場所に分布しており、それぞれのスマートロックを介して、クラウドサーバ20と通信し、例えば、それぞれの位置情報を報告したり、使用(占有)状態をフィードバックしたり、費用を精算したりする。例えば、自転車10又は自転車10のスマートロックは、前述したアプリケーションエンティティの例であり、クラウドサーバ20は、前述した汎用サービスエンティティの例である。各自転車10は、一意の識別子を有し、異なる自転車10と識別子が異なる。
【0038】
図3Aは、シェア自転車のロック解除モードのフローチャートである。
図3Aに示すように、当該ロック解除モードは、例えば、ローカルロック解除モードであり、即ち、ユーザが持った携帯電話02は、例えば、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標、下記同様))、近距離無線通信(Near Field Communication、NFC)などによって、スマートロック01にロック解除命令を発信してロックを解除させる。スマートロック01は、自転車10に取り付けられ、異なるスマートロック01は、異なる識別子を有し、即ち、異なる自転車10は、異なる識別子を有する。例えば、当該識別子は、二次元コードとして表され、自転車10の車体に印刷されるか取り付けられる。なお、本開示の説明では、スマートロック01の識別子は、当該スマートロック01に取り付けられる自転車10の識別子と同等である。
【0039】
図3Aに示すように、ロックを解除するとき、スマートロック01、携帯電話02及びクラウド03(即ち、
図2に示すクラウドサーバ20)は、
図3Aに示すステップ1-2-3-4-5-6-7の順にインタラクションを行う。例えば、携帯電話02はリクエスト側であり、スマートロック01はターゲット側である。
【0040】
先ず、携帯電話02は、自転車10における二次元コードを走査し、そして、クラウド03にロック解除要求を発信する。当該ロック解除要求には、走査された自転車10の識別子情報及びユーザ個人アカウント情報が運ばれる。クラウド03は、ユーザ情報、自転車情報を照合し、そして、認可情報を携帯電話02に送信する。例えば、認可情報は、認可パスワード又は認可トークン(Token)を含む。認可パスワードは、スマートロック01のパスワードである。認可トークンは、携帯電話02がスマートロック01を制御する権限であり、例えば、携帯電話02は、権限を取得すると、スマートロック01がロック解除動作を行うように制御することができる。そして、携帯電話02は、例えば、ブルートゥースインタフェースを介して、ロック解除命令及び認可情報をスマートロック01に伝達し、スマートロック01は、認可情報を確認した後、ロックを解除し、ロック解除に成功した情報を携帯電話02に通知する。次に、携帯電話02は、ロック解除に成功した情報をクラウド03に送信し、クラウド03は、ユーザへの課金を開始する。ユーザの運転中、スマートロック01及び携帯電話02は、それぞれの位置決め情報、例えば、全地球測位システム(Global Positioning System、GPS)によって取得された位置決め情報をクラウド03に報告する。
【0041】
図3Bは、別のシェア自転車のロック解除モードのフローチャートである。
図3Bに示すように、当該ロック解除モードは、例えば、クラウドロック解除モード(例えば、トラフィックによるロック解除モード又はショートメールによるロック解除モード)であり、即ち、クラウド03は、ネットワークを介してスマートロック01にロック解除命令を発信してロックを解除させる。
【0042】
図3Bに示すように、ロックを解除するとき、スマートロック01、携帯電話02及びクラウド03は、
図3Bに示すステップ1-2-3-4-5の順にインタラクションを行う。
【0043】
先ず、携帯電話02は、自転車10における二次元コードを走査し、そして、クラウド03にロック解除要求を発信する。当該ロック解除要求には、走査された自転車10の識別子情報及びユーザ個人アカウント情報が運ばれる。クラウド03は、ユーザ情報、自転車情報を照合し、そして、ロック解除命令をスマートロック01に送信する。スマートロック01は、当該ロック解除命令を受信してからロックを解除し、そして、クラウド03にロック解除に成功した情報を送信する。例えば、いくつかの例では、スマートロック01は、ロック解除に成功した情報を送信するとともに、さらに、次のロック解除のためのパスワード又は鍵もクラウド03に送信する。そして、クラウド03は、携帯電話02に通知し、課金を開始する。ユーザの運転中、スマートロック01及び携帯電話02は、それぞれの位置決め情報をクラウド03に報告する。
【0044】
上記2つのロック解除モードから分かるように、ユーザ(即ち、携帯電話02)は、ロック解除要求を送信するとき、先ず自転車10の識別子、即ち、自転車10に対応する仮想リソースの識別子を取得する必要があり、当該識別子によりロック解除などの機能を実現する。しかし、自転車10の識別子は、取得できない場合や部分的にしか取得できない場合の可能性がある。
【0045】
例えば、
図4Aに示すように、一部の自転車10の二次元コード(又は、他の識別子、例えば、バーコード又は識別番号(文字列))が完全に破壊されており、携帯電話02は走査して認識できないため、識別子を取得できない。例えば、
図4Bに示すように、いくつかの自転車10の二次元コードは部分的に破壊されており、二次元コードは冗長設計を有し、情報のほとんどは二重でバックアップされており、従って、携帯電話02は、走査した後、一部の識別子を認識できる。例えば、
図4Cに示すように、当該二次元コードの最小単位を構成する矩形領域である複数のシンボル05は、二次元コードのデータ範囲04内に所定のルールに従って設定されている。例えば、データ範囲04の3つの直角には、位置決めパターン06がさらに設けられている。二次元コードが部分的に破損された場合には、シンボル05の一部が認識できるため、走査することにより、一部の識別子が取得できる。例えば、自転車10の識別子は文字列であり、二次元コードが部分的に破損された場合には、携帯電話02は、走査した後、当該文字列のうちの一部の文字を認識できる。
【0046】
二次元コードが完全に破壊されたり部分的に破壊されたりした場合、二次元コードを認識することによって自転車10の識別子を取得できないため、携帯電話02を介してクラウド03に当該自転車10の識別子情報を送信できず、さらにクラウド03に対して、当該自転車10に対する後続操作を要求できず、当該自転車10がロックを解除することができなくなる。これにより、ユーザ体験が低下するだけではなく、識別子が破壊された自転車10を引き続き使用したり、容易に取り戻したりすることができず、機器管理のメンテナンスコストが高くなってしまう。
【0047】
本開示の少なくとも1つの実施例は、ターゲット識別子の取得方法、サービスエンティティ、アプリケーションエンティティ、電子装置及び記憶媒体を提供する。当該方法を用いることによって、ターゲット側の識別子が破壊されたり部分的に破壊されたりした場合、ターゲット側の識別子(即ち、ターゲット識別子)を取得できて、ターゲット側に対する監視又は制御を続行でき、少なくとも1つの実施例に係るターゲット識別子の取得方法は、さらに、機器管理のメンテナンスコストを削減でき、ユーザ体験の向上に寄与する。
【0048】
以下、本開示の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、異なる図面における同一の符号は、説明された同一の要素を指すために使用される。
【0049】
本開示の少なくとも1つの実施例は、ターゲット識別子の取得方法を提供し、当該方法は、リクエスト側から発信された、リクエスト側の位置情報を含む第1の要求を受信するステップと、位置情報に基づいてターゲット識別子を決定するステップとを含む。
【0050】
図5は、本開示のいくつかの実施例に係るターゲット識別子の取得方法のフローチャートである。
図5に示すように、少なくとも1つの実施例において、当該方法は、ステップS10とステップS20を含む。
【0051】
ステップS10:第1の要求を受信する。
【0052】
ステップS20:位置情報に基づいてターゲット識別子を決定する。
【0053】
例えば、ステップS10において、第1の要求は、リクエスト側から発信され、且つリクエスト側の位置情報を含む。例えば、第1の要求は、要求取得などの、特定の動作を行わない要求であってもよいし、動作を要求する(例えば、ロックを解除する要求)ものであってもよい。例えば、リクエスト側は、携帯電話、タブレットなどのモバイル端末機器である。当該モバイル端末機器は、GPSモジュール又は北斗測位モジュールなどの位置決めユニットを含むので、当該モバイル端末機器の位置情報を取得できる。例えば、当該第1の要求は、汎用サービスエンティティに送信される。リクエスト側及びターゲット側は、当該汎用サービスエンティティに登録されている。例えば、リクエスト側は、汎用サービスエンティティによってターゲット側を制御するかまたは操作するために、第1の要求を送信する。当該ターゲット側は、例えば、モノのインターネットにおける端末機器又はノード機器である。例えば、当該ターゲット側の識別子は、完全に破壊されて認識できないか、又は、部分的に破壊されて一部しか認識できない。なお、当該第1の要求は、ターゲット側の識別子を含まなくてもよいし、予備判断識別子を含んでもよく、当該予備判断識別子は、例えば、ターゲット側の識別子の一部であってもよい。
【0054】
例えば、ステップS20において、ターゲット識別子は上記ターゲット側の識別子であり、当該ターゲット識別子は、リクエスト側により直接提供されるものではなく、リクエスト側の位置情報に基づいて決定されるものである。ターゲット識別子を決定した後、汎用サービスエンティティは、当該ターゲット識別子をリクエスト側に発信し、リクエスト側は、当該ターゲット識別子に基づいて、更新後の取得要求(当該更新後の取得要求は、例えば、ターゲット識別子を含む)を送信して、汎用サービスエンティティによってターゲット側を制御するか又は操作してもよい。当然ながら、本開示の実施例はこれに限定されるものではなく、ターゲット識別子を決定した後、汎用サービスエンティティは、当該ターゲット識別子に基づいてターゲット側に動作要求を直接発信して、ターゲット側を直接制御するか又は操作してもよい。なお、本開示の実施例において、位置情報に基づいてターゲット識別子が決定されると、リクエスト側と、ターゲット側と、汎用サービスエンティティとの間で行われるインタラクションは、一般的なモノのインターネットにおけるリクエスト側と、ターゲット側と、汎用サービスエンティティとの間のインタラクションであってもよいが、本開示の実施例は、これについて限定しない。
【0055】
図6は本開示のいくつかの実施例に係る別のターゲット識別子の取得方法のフローチャートである。例えば、
図6に示すように、少なくとも1つの実施例において、当該方法は、ステップS10、ステップS21、及びステップS22を含む。
【0056】
ステップS10:第1の要求を受信する。
【0057】
ステップS21:位置情報に基づいて少なくとも1つの候補リソースを決定する。
【0058】
ステップS22:少なくとも1つの候補リソースに基づいてターゲットリソースを決定し、ターゲットリソースの識別子をターゲット識別子として決定する。
【0059】
例えば、当該実施例において、ステップS10は、
図5に示すステップS10と基本的に同じであり、ここでは省略する。例えば、
図5に示すステップS20は、本実施形態におけるステップS21及びステップS22として具体的に実現することができる。
【0060】
例えば、ステップS21において、位置情報に基づいて候補リソースを決定でき、当該候補リソースは、ターゲットリソースとなる可能性のある未決定のリソースである。例えば、候補リソースは、汎用サービスエンティティに登録されている複数の登録リソースの一部であり、候補リソースは1つ以上であってもよい。
【0061】
例えば、ステップS21の一例は、
図7に示すステップS211及びステップS212として具体的に実現されてもよい。
【0062】
ステップS211:位置情報に基づいてターゲット領域を算出する。
【0063】
ステップS212:ターゲット領域に位置する少なくとも1つの登録リソースを候補リソースとして決定する。
【0064】
例えば、ステップS211において、ターゲット領域は、複数のターゲット座標点を含み、複数のターゲット座標点と、上記位置情報に対応する座標点との距離が第1の閾値以下である。即ち、ターゲット領域は、リクエスト側の位置の近くの所定の距離範囲内の領域である。例えば、第1の閾値は、実際のニーズに応じて決められてもよく、例えば、2メートル、3メートル又は他の任意の距離である。よって、ターゲット領域は、リクエスト側の位置の近くの2メートル内、3メートル内又は他の適切な距離範囲内の領域であってもよいが、本開示の実施例は、これについて限定しない。
【0065】
例えば、ステップS212において、ターゲット領域を決定した後、ターゲット領域に位置する登録リソースを候補リソースとして決定する。各登録リソースは、汎用サービスエンティティに位置情報を報告し、従って、汎用サービスエンティティは、各登録リソースの位置に基づいて、ターゲット領域に位置する登録リソースを決定できる。例えば、
図2に示す適用シーンにおいて、各自転車10(即ち、登録リソース)は、クラウドサーバ20(即ち、汎用サービスエンティティ)に位置情報を報告し、従って、クラウドサーバ20は、各自転車10の位置を取得することができ、それにより、ターゲット領域に位置する1台以上の自転車10を決定できる。
【0066】
例えば、ターゲット領域を算出するための上記第1の閾値は、予め設定された値であり得、当該予め設定された値は、一定であってもよいし、所定のルールに従って所定範囲内に調整されてもよい。例えば、いくつかの例では、当該予め設定された値は一定であり、ターゲット領域を算出した後、ターゲット領域内に登録リソースがない場合、エラーを報告したり、自転車10に近づいて第1の要求を再送信することをユーザに提示したりすることができる。ユーザの位置と、ユーザが使用したい自転車10との距離が遠いためである可能性がある。例えば、他の例では、当該予め設定された値は、所定のルールに従って所定範囲内に調整されてもよい。ターゲット領域を算出した後、ターゲット領域に登録リソースがない場合、第1の閾値を大きくしてターゲット領域を再算出し、そして、新しいターゲット領域に登録リソースがあるか否かを判断することができる。上記の方法により、後続のステップを続いて行い、ロックを解除して、ユーザ体験を向上させることができる。
【0067】
例えば、
図6に示すように、ステップS22において、候補リソースを決定した後、場合によって、決定された候補リソースのうちの1つをターゲットリソースとして決定し、当該ターゲットリソースの識別子はターゲット識別子となり、これによって、ターゲット識別子を取得する。
【0068】
例えば、少なくとも1つの実施例において、決定された候補リソースが1つだけ(即ち、単一)である場合、当該候補リソースをターゲットリソースとして直接決定し、当該ターゲットリソースの識別子をターゲット識別子として決定することによって、ターゲット識別子を決定してもよい。
【0069】
図8は、当該場合の適用シーンを示す。
図8に示すように、自転車10に対してロックを解除するとき、自転車10と、クラウドサーバ20と、ユーザ端末30とは、
図8に示すステップ1-2-3又は1-2-3’-4’の順にインタラクションを行う。例えば、ユーザ端末30は、リクエスト側であり、携帯電話、タブレットPCなどであってもよい。例えば、自転車10は、ターゲット側であり、自転車10は、識別子が完全に破損されて認識できないスマートロックを含む。
【0070】
先ず、ユーザ端末30は、通信ネットワークを介してクラウドサーバ20にロック解除要求を発信する。当該ロック解除要求には、ユーザ端末30の位置情報が運ばれ、適用のニーズに応じて、ユーザ個人アカウント情報なども運ばれてもよい。クラウドサーバ20は、ユーザ情報を照合し(例えば、登録ユーザであるか否か、アカウント残高が空であるか否かなど)、そして、ユーザ端末30の位置情報に基づいて、クラウドサーバ20に登録されておりかつユーザ端末30の位置の周りの所定範囲内(例えば、2メートル内)にある自転車10の識別子を取得する。従って、非動作状態での自転車は処理されない。ユーザは、自転車10に対してロックを解除するとき、通常、ロック解除すべき自転車10の近くにおり、従って、ターゲット自転車(即ち、ロック解除すべき自転車10)は、ユーザ端末30の位置の周りの所定範囲内に位置する自転車10のうちの1つである。
図8に示す場合、ユーザ端末30の位置の周りの所定範囲内には、1台の自転車10しか存在しないため、クラウドサーバ20は、当該一意の自転車10をターゲット自転車として決定する。
【0071】
例えば、クラウドサーバ20は、先ず、当該一意の自転車10が利用可能な状態にあるか否か、例えば、他のユーザによって占有されているがあるか否か、故障状態であるか否かを確認でき、当該自転車10が利用可能な状態にある場合、クラウドサーバ20は、後続の動作を行うことができ、そうでない場合、周りに利用可能な自転車がない情報をユーザ端末30にフィードバックする。例えば、クラウドロック解除モードにおいて、クラウドサーバ20は、ユーザ端末30に応答情報をフィードバックし、ターゲット自転車にロック解除命令を送信し、ターゲット自転車がロックを解除するように制御し、ニーズに応じて課金などの動作を行う。例えば、ローカルロック解除モードにおいて、クラウドサーバ20は、ユーザ端末30にターゲット自転車の識別子及び認可情報を発信し、そして、ユーザ端末30は当該識別子及び認可情報に基づいて、ターゲット自転車のロック解除をブルートゥースによって制御し、そして、ユーザ端末30又は自転車10は、クラウドサーバ20に応答情報をフィードバックし、クラウドサーバ20は、課金などの動作を行うことができる。これによって、自転車10の識別子が完全に破損されて認識できなくなったにもかかわらず、ユーザ端末30は、当該自転車10がロックを解除するように制御することができる。以下の実施例において、適用された動作プロセスは同様であるため、一部の例示的な動作は省略される。
【0072】
例えば、少なくとも1つの実施例において、決定された候補リソースが1つだけ(即ち、単一)であり、第1の要求がターゲット識別子に対して一部の識別子である予備判断識別子をさらに含む場合、ターゲット識別子の決定は、以下の方法を用いてもよい。当該候補リソースの識別子と予備判断識別子との一致度を算出し、当該一致度が第2の閾値以上の場合、当該候補リソースをターゲットリソースとして決定し、当該ターゲットリソースの識別子をターゲット識別子として決定する。例えば、当該予備判断識別子は、ターゲット識別子が一部の識別子である。即ち、当該予備判断識別子は、ターゲット識別子の連続する部分であってもよいし、ターゲット識別子のいくつかの独立した部分の組み合わせであってもよいが、本開示の実施例は、これについて限定しない。
【0073】
図9は、当該場合の適用シーンを示す。
図9に示すように、自転車10に対してロックを解除するとき、自転車10と、クラウドサーバ20と、ユーザ端末30とは、
図9に示すステップ1-2-3又は1-2-3’-4’の順にインタラクションを行う。例えば、自転車10の識別子が部分的に破損されたため、一部の識別子を取得できる。例えば、取得された識別子は予備判断識別子と呼ばれる。当該予備判断識別子は、ユーザ端末30が自転車10の二次元コードを走査して得たものであってもよいし、自転車10に印刷された一部の番号など、ユーザが手動で入力したものであってもよいし、他の方法で取得したものであってもよいが、本開示の実施例は、これについて限定しない。
【0074】
先ず、ユーザ端末30はクラウドサーバ20にロック解除要求を発信する。例えば、当該ロック解除要求には、ユーザ端末30の位置情報、ユーザ個人アカウント情報及び予備判断識別子が運ばれる。クラウドサーバ20は、ユーザ情報を照合し、そして、ユーザ端末30の位置情報に基づいて、ユーザ端末30の位置の周りの所定範囲内(例えば、2メートル内)にある自転車10の識別子を取得する。
図9に示す場合、ユーザ端末30の位置の周りの所定範囲内には、1台の自転車10しか存在しない。クラウドサーバ20は、当該自転車10の識別子と予備判断識別子とを比較し、即ち、当該自転車10の識別子と予備判断識別子との一致度を算出する。算出した一致度が第2の閾値以上の場合、当該一意の自転車10をターゲット自転車として決定する。クラウドロック解除モードにおいて、クラウドサーバ20はターゲット自転車にロック解除命令を送信して、ターゲット自転車がロックを解除するように制御する。ローカルロック解除モードにおいて、クラウドサーバ20は、ユーザ端末30にターゲット自転車の識別子及び認可情報を発信し、それによって、ユーザ端末30は、当該識別子及び認可情報に基づいて、ターゲット自転車のロック解除をブルートゥースによって制御する。これによって、自転車10の識別子が部分的に破壊されたにもかかわらず、ユーザ端末30は、当該自転車10がロックを解除するように制御することができる。
【0075】
なお、本開示の実施例において、上記一致度の算出方法は限定されず、自転車10の識別子と予備判断識別子との一致部分の割合を算出する方法や、自転車10の識別子と予備判断識別子との一致部分の数などを算出する方法などであってもよいが、実際のニーズに依存する。例えば、第2の閾値の具体的な値は、経験値または実際のニーズに応じて決定されてもよいが、本開示の実施例は、これについて限定しない。
【0076】
図9に示す場合、第1の要求(例えば、ロック解除要求)が予備判断識別子を含む場合、一致度が第2の閾値以上であるか否かを判断してターゲット自転車を決定することによって、ロック解除の正確性を向上できる。例えば、位置情報に大きなばらつきがある場合、上記の判断によって、ロック解除エラーを回避できる。例えば、一致度が第2の閾値未満の場合、ロック解除に失敗したことを提示できる。なお、本開示の実施例はこれに限定されるものではなく、第1の要求が予備判断識別子を含む場合、一致度を算出せずに、ターゲット領域内に位置する一意の自転車10をターゲット自転車として直接決定する。即ち、引き続き、
図8に示す操作モードを用いてもよく、それにより、ロック解除効率を向上できる。
【0077】
例えば、少なくとも1つの実施例において、決定された候補リソースが複数である場合、ターゲット識別子の決定は、
図10又は
図11に示す方法を用いることができる。
【0078】
図10は、
図6に示すステップS22の具体例のフローチャートである。
図10に示すように、少なくとも1つの実施例において、ステップS22は、ステップS221とステップS222を含むことができる。
【0079】
ステップS221:複数の候補リソースの識別子をリクエスト側に送信する。
【0080】
ステップS222:リクエスト側により送信されたターゲット識別子を受信する。
【0081】
例えば、ステップS221において、複数の候補リソースの識別子をリクエスト側に送信することによって、リクエスト側は、複数の候補リソースの識別子に基づいて算出して、ターゲットリソースを決定する。例えば、リクエスト側は、複数の候補リソースの識別子を受信すると、リクエスト側自体と複数の候補リソースとの相対位置情報をそれぞれ算出し、算出した相対位置情報に基づいてターゲットリソースを決定して、ターゲット識別子を取得する。例えば、複数の候補リソースのうちの1つが上記のようにターゲットリソースとして決定されると、当該ターゲットリソースの識別子は、ターゲット識別子となる。例えば、複数の候補リソースの識別子をリクエスト側に送信するとき、リクエスト側と複数の候補リソースとの間でデータを伝送して相対位置情報を算出するために、複数の候補リソースと通信するための権限をリクエスト側に送信してもよい。
【0082】
例えば、相対位置情報は、リクエスト側と候補リソースとの相対距離、到着角(Angle Of Arrival、AOA)及び出発角(Angle Of Departure、AOD)のうちの少なくとも1つを含む。例えば、信号到着角度に基づく位置決めアルゴリズムを用いて上記相対距離、到着角及び出発角を算出してもよいし、他の適用可能なネットワークノードの自己位置決めアルゴリズムを用いて相対位置情報を算出してもよいが、本開示の実施例は、これについて限定しない。相対距離、到着角及び出発角の算出方法については、従来の設計を参照することができ、ここでは詳細に説明しない。
【0083】
例えば、相対距離、到着角及び出発角のいずれか1つまたは2つに基づいてターゲットリソースを決定してもよいし、3つを組み合わせてターゲットリソースを決定してもよい。例えば、いくつかの例では、到着角又は出発角が90度に近い候補リソースをターゲットリソースとして決定してもよいし、相対距離が最も小さい候補リソースをターゲットリソースとして決定してもよい。例えば、他の例では、相対距離、到着角及び出発角に重み係数を割り当て、相対距離、到着角及び出発角を総合的に考慮し、これによって、ターゲットリソースを決定してもよい。例えば、また他の例では、先ず、到着角又は出発角によってスクリーニングし、リクエスト側と複数の候補リソースとの間の到着角又は出発角が近いため、到着角又は出発角によって正確に判断できない場合、リクエスト側と複数の候補リソースとの間の相対距離をさらに判断し、2つを総合してターゲットリソースを決定してもよい。当然ながら、本開示の実施例はこれに限定されるものではなく、任意の適用形態を用いて、相対距離、到着角及び出発角に基づいてターゲットリソースを決定してもよいが、実際のニーズに依存する。
【0084】
例えば、ステップS222において、汎用サービスエンティティはリクエスト側により送信されたターゲット識別子を受信して、ターゲットリソースに対応するターゲット識別子を取得する。例えば、当該実施例において、汎用サービスエンティティは、候補リソースの識別子を送信してから、算出又は判断などの動作を行うことなく、リクエスト側がターゲット識別子を返信するのを待つだけでよい。
【0085】
図11は、
図6に示すステップS22の別の具体例のフローチャートである。
図11に示すように、少なくとも1つの実施例において、ステップS22は、ステップS223~ステップS225を含むことができる。
【0086】
ステップS223:複数の候補リソースの識別子をリクエスト側に送信する。
【0087】
ステップS224:リクエスト側により送信された、複数の候補リソースに対応する複数の相対位置情報を受信する。
【0088】
ステップS225:複数の相対位置情報に基づいて、ターゲットリソースを決定し、ターゲットリソースの識別子をターゲット識別子として決定する。
【0089】
例えば、ステップS223において、複数の候補リソースの識別子をリクエスト側に送信することによって、リクエスト側は複数の候補リソースの識別子に基づいて相対位置情報を算出する。例えば、リクエスト側は、複数の候補リソースの識別子を受信すると、リクエスト側自体と複数の候補リソースとの相対位置情報をそれぞれ算出する。例えば、相対位置情報は、リクエスト側と候補リソースとの相対距離、到着角及び出発角のうちの少なくとも1つを含む。例えば、複数の候補リソースの識別子をリクエスト側に送信するとき、さらに複数の候補リソースと通信するための権限をリクエスト側に送信して、リクエスト側と複数の候補リソースとの間でデータを伝送して相対位置情報を算出する。
【0090】
例えば、ステップS224において、リクエスト側が相対位置情報を算出した後、汎用サービスエンティティは、リクエスト側により送信された、複数の候補リソースに対応する複数の相対位置情報を受信する。例えば、当該実施例において、リクエスト側は、相対位置情報を算出するが、算出した相対位置情報に基づいて後続の判断を行わなく、汎用サービスエンティティが後続の判断を行う。
【0091】
例えば、ステップS225において、相対距離、到着角及び出発角のいずれか1つまたは2つに基づいてターゲットリソースを決定してもよいし、3つを組み合わせてターゲットリソースを決定してもよい。例えば、いくつかの例では、相対距離が最も小さい候補リソースをターゲットリソースとして決定してもよいし、到着角又は出発角が90度に近い候補リソースをターゲットリソースとして決定してもよい。例えば、他の例では、相対距離、到着角及び出発角に重み係数を割り当て、相対距離、到着角及び出発角を総合的に考慮し、これによって、ターゲットリソースを決定してもよい。例えば、また他の例では、先ず、到着角又は出発角によってスクリーニングし、リクエスト側と複数の候補リソースとの間の到着角又は出発角が近いため、到着角又は出発角が正確に判断できない場合、リクエスト側と複数の候補リソースとの間の相対距離をさらに判断し、2つを総合してタターゲットリソースを決定してもよい。当然ながら、本開示の実施例はこれに限定されるものではなく、任意の適用形態を用いて、相対距離、到着角及び出発角に基づいてターゲットリソースを決定してもよいが、実際のニーズに依存する。
【0092】
例えば、当該実施例において、汎用サービスエンティティは、候補リソースの識別子を送信してから、リクエスト側が複数の相対位置情報を返信するのを待ち、そして、受信した複数の相対位置情報に基づいてターゲットリソースを決定して、ターゲット識別子を取得する。
【0093】
図12は、この場合の適用シーンを示す。
図12に示すように、自転車10に対してロックを解除するとき、自転車10と、クラウドサーバ20と、ユーザ端末30とは、
図12に示すステップ1-2-3-4-5-6-7又は1-2-3-4-5-6-7’の順にインタラクションを行う。例えば、自転車10の識別子は、完全に破損されて認識できない。
【0094】
先ず、ユーザ端末30はクラウドサーバ20にロック解除要求を発信する。当該ロック解除要求には、ユーザ端末30の位置情報及びユーザ個人アカウント情報が運ばれる。クラウドサーバ20は、ユーザ情報を照合し、そして、ユーザ端末30の位置情報に基づいて、ユーザ端末30の位置の周りの所定範囲内(例えば、2メートル内)にある自転車10の識別子を取得する。
図12に示す場合、ユーザ端末30の位置の周りの所定範囲内には、複数台の自転車10がある。クラウドサーバ20は、複数台の自転車10の識別子をユーザ端末30に送信する。例えば、ユーザ端末30は、取得した複数台の自転車10の識別子を用いて、複数台の自転車10と信号接続(例えば、ブルートゥースによる接続)を確立し、例えば、ユーザ端末30は、取得した複数台の自転車10の識別子を1つずつにブロードキャストし、対応する自転車10は、その識別子を含むブロードキャストパケットを受信すると、フィードバック又は応答し、これによって、信号接続を確立する。また、ユーザ端末30は、当該信号接続によって、これらの自転車10とユーザ端末30との距離及び方向を取得することができ、これにより、複数台の自転車10との相対位置情報を算出し、即ち、複数台の自転車10との相対距離、到着角及び出発角を算出する。次に、ユーザ端末30は、算出した複数台の自転車10に対応する相対位置情報をクラウドサーバ20にアップロードする。
【0095】
クラウドサーバ20は、受信された相対位置情報に基づいて、複数台の自転車10のうちの1台をターゲット自転車として決定する。例えば、当該ターゲット自転車は、ユーザ端末30との相対距離が最も近い自転車(ユーザ端末30は、通常、ロック解除すべき自転車の隣に位置する)であってもよいし、ユーザ端末30との到着角又は出発角が約90度の自転車(ユーザ端末30は、通常、ロック解除すべき自転車に向かっている)であってもよいし、相対位置情報に基づいて他の算出方法で決定された自転車であってもよい。クラウドロック解除モードにおいて、クラウドサーバ20は、ターゲット自転車にロック解除命令を送信し、ターゲット自転車がロックを解除するように制御する。ローカルロック解除モードにおいて、クラウドサーバ20は、ユーザ端末30にターゲット自転車の識別子及び認可情報を発信し、そして、ユーザ端末30は、当該識別子及び認可情報に基づいて、ターゲット自転車のロック解除をブルートゥースによって制御する。これによって、自転車10の識別子が完全に破損されて認識できないにもかかわらず、ユーザ端末30は、当該自転車10がロックを解除するように制御することができる。
【0096】
なお、
図12に示す適用シーンにおいて、
図10に示す方法を用いてもよいが、第4ステップ、第5ステップ及び第6ステップを調整すればよい。例えば、
図12に示すように、
図10に示す方法を採用すると、第4ステップにおいて、ユーザ端末30は、複数台の自転車10に対応する相対位置情報を算出した後、これらの相対位置情報に基づいて、ターゲット自転車を決定して、ターゲット識別子を決定できる。第5ステップにおいて、ユーザ端末30は、ターゲット識別子をアップロードする。よって、第6ステップが省略することができる。クラウドサーバ20は、受信したターゲット識別子に基づいて、第7ステップ又は第7’ステップの動作を直接行う。
【0097】
例えば、少なくとも1つの実施例において、決定された候補リソースが複数であり、かつ第1の要求がターゲット識別子が一部の識別子であるとの予備判断識別子をさらに含む場合、ターゲット識別子の決定は、
図13に示す方法を用いることができる。
【0098】
図13は、
図6に示すステップS22のさらに別の具体例のフローチャートである。例えば、
図13に示すように、少なくとも1つの実施例において、ステップS22は、ステップS226とステップS227を含むことができる。
【0099】
ステップS226:複数の候補リソースの識別子と予備判断識別子との一致度を算出し、複数の一致度を取得する。
【0100】
ステップS227:複数の一致度に基づいてターゲットリソースを決定し、ターゲットリソースの識別子をターゲット識別子として決定する。
【0101】
例えば、ステップS226において、一致度の算出は、上述した方法を用いてもよいため、ここでは省略する。
【0102】
例えば、ステップS227の一例は、
図14に示す複数のステップとして具体的に実現されてもよい。例えば、
図14に示すように、先ず、少なくとも1つの第2の閾値以上の一致度かあるか否かを判断する。例えば、第2の閾値の具体的な値は、経験値または実際のニーズに応じて決定されてもよいが、本開示の実施例は、これについて限定しない。少なくとも1つの第2の閾値以上の一致度がある(即ち、要求を満たす一致度がある)場合、少なくとも1つの第2の閾値以上の一致度のうちの最大の一致度に対応する候補リソースをターゲットリソースとして決定し、ターゲットリソースの識別子をターゲット識別子として決定する。
【0103】
複数の一致度がいずれも第2の閾値未満の(即ち、要求を満たす一致度がない)場合、複数の候補リソースの識別子をリクエスト側に送信する。
【0104】
続いて、第1の形態において、リクエスト側は、リクエスト側と候補リソースとの相対位置情報を算出し、相対位置情報に基づいてターゲットリソースを決定して、ターゲット識別子を取得し、ターゲット識別子を汎用サービスエンティティに送信する。又は、第2の形態において、リクエスト側は、リクエスト側と候補リソースとの相対位置情報を算出し、相対位置情報を汎用サービスエンティティに送信する。例えば、相対位置情報は、リクエスト側と候補リソースとの相対距離、到着角及び出発角のうちの少なくとも1つを含む。相対位置情報、及び相対位置情報に基づいてターゲットリソースを決定することについての関連説明は、上述の内容を参照することができ、ここでは省略する。
【0105】
図14に示すステップにおいて、第1の形態において、リクエスト側により送信されたターゲット識別子を受信するか、又は、第2の形態において、リクエスト側により送信された、複数の候補リソースに対応する複数の相対位置情報を受信し、そして、複数の相対位置情報に基づいて、ターゲットリソースを決定し、ターゲットリソースの識別子をターゲット識別子として決定する。
【0106】
図15は、上述した、要求を満たす一致度がある場合の適用シーンを示す。
図15に示すように、自転車10に対してロックを解除するとき、自転車10と、クラウドサーバ20と、ユーザ端末30とは、
図15に示すステップ1-2-3又は1-2-3’の順にインタラクションを行う。例えば、自転車10の識別子が部分的に破壊されたにもかかわらず、ユーザ端末30は、自転車10の二次元コードを走査することによって予備判断識別子を取得することができる。
【0107】
先ず、ユーザ端末30は、クラウドサーバ20にロック解除要求を発信する。当該ロック解除要求には、ユーザ端末30の位置情報、ユーザ個人アカウント情報及び予備判断識別子が運ばれる。クラウドサーバ20は、ユーザ情報を照合し、そして、ユーザ端末30の位置情報に基づいて、ユーザ端末30の位置の周りの所定範囲内(例えば、2メートル内)にある自転車10の識別子を取得する。
図15に示す場合、ユーザ端末30の位置の周りの所定範囲内には、複数台の自転車10がある。クラウドサーバ20は、複数台の自転車10の識別子と予備判断識別子とを比較し、即ち、複数台の自転車10の識別子と予備判断識別子との一致度を算出し、複数の一致度を取得する。
【0108】
複数の一致度のうち、第2の閾値以上の一致度がある場合、最大の一致度に対応する自転車10をターゲット自転車として決定し、ターゲット自転車の識別子をターゲット識別子として決定する。クラウドロック解除モードにおいて、クラウドサーバ20は、ターゲット自転車にロック解除命令を送信し、ターゲット自転車がロックを解除するように制御する。ローカルロック解除モードにおいて、クラウドサーバ20は、ユーザ端末30にターゲット自転車の識別子及び認可情報を発信し、そして、ユーザ端末30は、当該識別子及び認可情報に基づいて、ターゲット自転車のロック解除をブルートゥースによって制御する。これによって、自転車10の識別子が部分的に破壊されたにもかかわらず、ユーザ端末30は、当該自転車10がロックを解除するように制御することができる。
【0109】
図16は、上述した、要求を満たす一致度がない場合の適用シーンを示す。
図16に示すように、自転車10に対してロックを解除するとき、自転車10と、クラウドサーバ20と、ユーザ端末30とは、
図16に示すステップ1-2-3-4-5-6-7又は1-2-3-4-5-6-7’の順にインタラクションを行う。例えば、自転車10の識別子が部分的に破壊されたため、ユーザ端末30は、自転車10の二次元コードを走査することによって、予備判断識別子を取得できる。
【0110】
先ず、ユーザ端末30はクラウドサーバ20にロック解除要求を発信する。当該ロック解除要求には、ユーザ端末30の位置情報、ユーザ個人アカウント情報及び予備判断識別子が運ばれる。クラウドサーバ20は、ユーザ情報を照合し、そして、ユーザ端末30の位置情報に基づいて、ユーザ端末30の位置の周りの所定範囲内(例えば、2メートル内)にある自転車10の識別子を取得する。
図16に示す場合、ユーザ端末30の位置の周りの所定範囲内には、複数台の自転車10がある。クラウドサーバ20は、複数台の自転車10の識別子と予備判断識別子とを比較し、即ち、複数台の自転車10の識別子と予備判断識別子との一致度を算出し、複数の一致度を取得する。複数の一致度がいずれも第2の閾値未満の場合、即ち、要求を満たす一致度がない場合、クラウドサーバ20は、複数台の自転車10の識別子をユーザ端末30に送信する。ユーザ端末30は、複数台の自転車10と信号接続(例えば、ブルートゥースによる接続)を確立し、複数台の自転車10との相対位置情報を算出し、即ち、複数台の自転車10との相対距離、到着角及び出発角を算出する。次に、ユーザ端末30は、算出した複数台の自転車10に対応する相対位置情報をクラウドサーバ20にアップロードする。
【0111】
クラウドサーバ20は受信された相対位置情報に基づいて、複数台の自転車10のうちの1台をターゲット自転車として決定する。例えば、当該ターゲット自転車は、ユーザ端末30の相対距離が最も近い自転車(ユーザ端末30は、通常、ロック解除すべき自転車の隣に位置する)であってもよいし、ユーザ端末30との到着角又は出発角が約90度の自転車(ユーザ端末30は、通常、ロック解除すべき自転車に向かっている)であってもよいし、相対位置情報に基づいて他の算出方法で決定された自転車であってもよい。例えば、
図16に示す第4~6ステップは、上述した第2の形態に対応し、即ち、クラウドサーバ20によってターゲット自転車を判断し、ユーザ端末30は当該判断を行わない。次に、クラウドロック解除モードにおいて、クラウドサーバ20は、ターゲット自転車にロック解除命令を送信し、ターゲット自転車がロックを解除するように制御する。ローカルロック解除モードにおいて、クラウドサーバ20はユーザ端末30にターゲット自転車の識別子及び認可情報を発信し、そして、ユーザ端末30は、当該識別子及び認可情報に基づいて、ターゲット自転車のロック解除をブルートゥースによって制御する。これによって、自転車10の識別子が部分的に破壊されたにもかかわらず、ユーザ端末30は、当該自転車10がロックを解除するように制御することができる。
【0112】
例えば、
図16に示す適用シーンにおいて、第4~6ステップを調整して、上述した第1の形態に対応するようにし、即ち、ユーザ端末30によってターゲット自転車を判断し、クラウドサーバ20は当該判断を行わない。例えば、以下のような調整が可能である。第4ステップにおいて、ユーザ端末30は、複数台の自転車10に対応する相対位置情報を算出した後、これらの相対位置情報に基づいてターゲット自転車を決定して、ターゲット識別子を決定できる。第5ステップにおいて、ユーザ端末30はターゲット識別子をアップロードする。対応地、第6ステップが省略することができる。クラウドサーバ20は、受信したターゲット識別子に基づいて、第7ステップ又は第7’ステップの動作を直接行う。
【0113】
本開示の実施例において、ターゲット側の識別子が破壊されたり部分的に破壊されたりした場合、リクエスト側の位置情報に基づいて、リクエスト側とターゲット側との間の位置構造を構築することによって、リクエスト側が操作したいターゲット側を判断して、ターゲット側の識別子(即ち、ターゲット識別子)を取得し、さらにターゲット側に対する監視又は制御を実現し、機器管理のメンテナンスコストを削減でき、ユーザ体験の向上に寄与する。
【0114】
例えば、
図8、
図9、
図12、
図15及び
図16に示す適用シーンにおいて、ターゲット自転車の近くの所定範囲内に他の自転車が存在するか否かに関わらず、ターゲット自転車の識別子が完全に破壊されても部分的に破壊されても、リクエスト側の位置情報に基づいてターゲット自転車をロック解除でき、ターゲット自転車が依然として使用可能であり、リコールと二次元コードのリセットを必要とせず、機器管理のメンテナンスコストを低減させ、ユーザ体験の向上に寄与する。
【0115】
本開示の少なくとも1つの実施例は、サービスエンティティをさらに提供し、当該サービスエンティティは、ターゲット側の識別子が破壊されたり部分的に破壊されたりした場合、ターゲット側の識別子(即ち、ターゲット識別子)を取得できて、ターゲット側に対する監視又は制御を続行することができ、少なくとも1つの実施例に係るサービスエンティティは、機器管理のメンテナンスコストを削減でき、ユーザ体験の向上に寄与する。
【0116】
図17は、本開示のいくつかの実施例に係るサービスエンティティの概略ブロック図である。
図17に示すように、当該サービスエンティティ100は、要求受信ユニット110及び識別子決定ユニット120を含む。
【0117】
例えば、要求受信ユニット110は、第1の要求を受信するように構成されている。例えば、第1の要求は、リクエスト側から発信され、第1の要求は、リクエスト側の位置情報を含む。例えば、要求受信ユニット110は、
図5に示すターゲット識別子の取得方法のステップS10を行うことができる。例えば、識別子決定ユニット120は、位置情報に基づいてターゲット識別子を決定するように構成されている。例えば、識別子決定ユニット120は、
図5に示すターゲット識別子の取得方法のステップS20を行うことができる。要求受信ユニット110及び識別子決定ユニット120についての詳細な説明は、上述したターゲット識別子の取得方法のステップS10及びステップS20についての説明を参照することができ、ここでは省略する。
【0118】
なお、本開示の実施例において、要求受信ユニット110及び識別子決定ユニット120は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、及びそれらの任意の実行可能な組み合わせであってもよい。例えば、要求受信ユニット110及び識別子決定ユニット120は、専用又は汎用の回路、チップ又は装置等であってもよいし、プロセッサとメモリとの組み合わせであってもよい。例えば、当該プロセッサは、中央プロセッサ(CPU)、デジタル信号プロセッサ(DSP)などであってもよい。当該メモリは、任意の種類のメモリ(フラッシュメモリなど)であってもよく、要求受信機能、ターゲット識別子決定機能などを実現するためのコンピュータ実行可能コード、当該コンピュータ実行可能コードを実行するに必要なデータ、及び生じたデータなどが記憶されている。本開示の実施例において、要求受信ユニット110及び識別子決定ユニット120の具体的な実施形態ついて限定しない。
【0119】
なお、本開示の実施例において、サービスエンティティ100は、前述した汎用サービスエンティティであってもよく、サービスプラットフォーム(例えば、サーバ)のソフトウェアモジュール又はアプリケーションプログラムとして実現されてもよく、サービスプラットフォームは、ローカルまたはリモート(例えば、クラウド)であってもよい。本開示の実施例は、サービスエンティティ100の具体的な実装形態について限定しない。サービスエンティティ100の詳細説明及び技術的効果については、上述したターゲット識別子の取得方法に関する説明を参照することができ、ここでは省略する。
【0120】
本開示の少なくとも1つの実施例は、ターゲット識別子の取得方法をさらに提供する。当該方法を用いることによって、ターゲット側の識別子が破壊されたり部分的に破壊されたりした場合、ターゲット側の識別子(即ち、ターゲット識別子)を取得できて、ターゲット側に対する監視又は制御を続行することができ、少なくとも1つの実施例に係るターゲット識別子の取得方法は、機器管理のメンテナンスコストを削減でき、ユーザ体験の向上に寄与する。
【0121】
図18は、本開示のいくつかの実施例に係るターゲット識別子の取得方法のフローチャートである。例えば、少なくとも1つの実施例において、
図18に示すように、当該方法は、ステップS30を含む。
【0122】
ステップS30:第1の要求を送信する。
【0123】
例えば、当該第1の要求は、リクエスト側から発信され、リクエスト側の位置情報を含み、当該位置情報は、ターゲット識別子を決定するために用いられる。例えば、当該方法はリクエスト側によって実行され、リクエスト側は、例えば、携帯電話、タブレットPCなどのモバイル端末機器である。当該モバイル端末機器は、GPSモジュール又は北斗測位モジュールなどの位置決めユニットを含む、従って、当該モバイル端末機器の位置情報を取得できる。例えば、第1の要求は、要求取得などの、特定の動作を行わない要求であってもよいし、動作要求(例えば、ロック解除要求)であってもよい。例えば、当該第1の要求を汎用サービスエンティティに送信して、汎用サービスエンティティによってターゲット側を制御するか又は操作する。当該ターゲット側は、例えば、モノのインターネットにおける端末機器又はノード機器である。例えば、当該ターゲット側の識別子(即ち、ターゲット識別子)は、完全に破損されて認識できないか、又は、部分的に破壊されたため、一部しか認識できない。例えば、第1の要求は、ターゲット識別子に対して一部の識別子である予備判断識別子をさらに含んでもよく、当該予備判断識別子は、例えば、ターゲット識別子の一部であってもよい。
【0124】
例えば、少なくとも1つの実施例において、
図18に示すように、当該方法は、ステップS40~ステップS60を含む。
【0125】
ステップS40:複数の候補リソースの識別子を受信する。
【0126】
ステップS50:リクエスト側と複数の候補リソースとの複数の相対位置情報を算出する。
【0127】
ステップS60:複数の相対位置情報に基づいて、ターゲットリソースを決定し、ターゲットリソースの識別子をターゲット識別子として決定するか、又は、複数の相対位置情報を送信する。
【0128】
例えば、ステップS40において、汎用サービスエンティティは、位置情報のみに基づいて一意のターゲット側を決定することが困難な場合、例えば、リクエスト側の近くの所定の範囲には複数の候補リソースがある場合、又は、リクエスト側の近くの所定の範囲には複数の候補リソースがありかつ複数の候補リソースの識別子と予備判断識別子との一致度がいずれも要求を満たさない場合、汎用サービスエンティティは、複数の候補リソースの識別子をリクエスト側に送信し、リクエスト側は、当該複数の候補リソースの識別子を受信し、後続処理を行う。
【0129】
例えば、ステップS50において、相対位置情報は、リクエスト側と候補リソースとの相対距離、到着角及び出発角のうちの少なくとも1つを含む。
【0130】
例えば、ステップS60において、第1の形態において、相対距離、到着角及び出発角のいずれかに基づいてターゲットリソースを決定し、ターゲット識別子を取得してもよいし、相対距離、到着角及び出発角のいずれか2つ又は3つを組み合わせてターゲットリソースを決定し、ターゲット識別子を取得してもよい。例えば、いくつかの例では、相対距離が最も小さい候補リソースをターゲットリソースとして決定してもよいし、到着角又は出発角が90度に近い候補リソースをターゲットリソースとして決定してもよい。例えば、他の例では、相対距離、到着角及び出発角に重み係数を割り当て、相対距離、到着角及び出発角を総合的に考慮し、これによって、ターゲットリソースを決定してもよい。例えば、また他の例では、先ず、到着角又は出発角によってスクリーニングし、リクエスト側と複数の候補リソースとの間の到着角又は出発角が近いため、到着角又は出発角が正確に判断できない場合、リクエスト側と複数の候補リソースとの間の相対距離をさらに判断し、2つを総合してタターゲットリソースを決定してもよい。当然ながら、本開示の実施例はこれに限定されるものではなく、任意の適用形態を用いて、相対距離、到着角及び出発角に基づいてターゲットリソースを決定してもよいが、実際のニーズに依存する。
【0131】
又は、ステップS60において、第2の形態において、複数の相対位置情報を汎用サービスエンティティに送信し、汎用サービスエンティティが、ターゲットリソース、及びターゲット識別子を決定してもよい。
【0132】
例えば、
図19に示すように、
図18に示すステップS60は、第1の形態を用いる場合、当該方法は、ステップS61とステップS71をさらに含む。
【0133】
ステップS61:複数の相対位置情報に基づいて、ターゲットリソースを決定し、ターゲットリソースの識別子をターゲット識別子として決定する。
【0134】
ステップS71:ターゲット識別子に基づいて、第2の要求を送信する。
【0135】
例えば、ステップS61は、
図18に示すステップS60の第1の形態であり、ここでは省略する。
【0136】
例えば、ステップS71において、ターゲット識別子が決定されると、リクエスト側は、ターゲット識別子を含む第2の要求を汎用サービスエンティティに送信する。例えば、第2の要求は、要求取得などの、特定の動作を行わない要求であってもよいし、動作要求(例えば、ロック解除要求)であってもよい。例えば、リクエスト側から発信された第2の要求は、更新後の取得要求であってもよく、それにより、汎用サービスエンティティによってターゲット側を制御するか又は操作できる。例えば、リクエスト側から発信された第2の要求は、更新後の動作要求であってもよく、汎用サービスエンティティは、第2の要求を受信すると、ターゲット側に動作要求を直接発信して、ターゲット側を直接制御するか又は操作する。
【0137】
例えば、
図20に示すように、
図18に示すステップS60が第2の形態を用いる場合、当該方法は、ステップS62、ステップS72、及びステップS73をさらに含む。
【0138】
ステップS62:複数の相対位置情報を送信する。
【0139】
ステップS72:ターゲット識別子を受信する。
【0140】
ステップS73:ターゲット識別子に基づいて、第2の要求を送信する。
【0141】
例えば、ステップS62は、
図18に示すステップS60の第2の形態であり、ここでは省略する。
【0142】
例えば、ステップS72において、リクエスト側は、汎用サービスエンティティにより送信されたターゲット識別子を受信し、当該ターゲット識別子は、汎用サービスエンティティによって受信された相対位置情報に基づいて決定されたものである。
【0143】
例えば、ステップS73において、ターゲット識別子が決定されると、リクエスト側は、ターゲット識別子を含む第2の要求を汎用サービスエンティティに送信する。第2の要求に関する説明は、上記の内容を参照することができ、ここでは省略する。
【0144】
なお、本開示の実施例において、複数の候補リソースの識別子を受信すると、相対位置情報に基づいてターゲットリソースを決定することに限られず、他の情報又はパラメータに基づいてターゲットリソースを決定してもよい。例えば、少なくとも1つの実施例において、複数の候補リソースの識別子を受信すると、予め設定されたルールに従って複数の候補リソースからターゲットリソースを決定し、ターゲットリソースの識別子をターゲット識別子として決定してもよい。例えば、当該予め設定されたルールは、実際のニーズに応じて決定されてもよいが、本開示の実施例は、これについて限定しない。
【0145】
なお、この方法の詳細説明及び技術的効果は、
図5~
図16に示す実施例のターゲット識別子の取得方法に関する説明を参照することができ、ここでは省略する。
【0146】
本開示の少なくとも1つの実施例は、アプリケーションエンティティをさらに提供し、当該アプリケーションエンティティは、ターゲット側の識別子が破壊されたり部分的に破壊されたりした場合、ターゲット側の識別子(即ち、ターゲット識別子)を取得できて、ターゲット側に対する監視又は制御を続行することができ、少なくとも1つの実施例に係るアプリケーションエンティティは、機器管理のメンテナンスコストを削減でき、ユーザ体験の向上に寄与する。
【0147】
図21は、本開示のいくつかの実施例に係るアプリケーションエンティティの概略ブロック図である。
図21に示すように、当該アプリケーションエンティティ200は、要求送信ユニット210を含む。
【0148】
例えば、要求送信ユニット210は、第1の要求を送信するように構成されている。例えば、第1の要求は、アプリケーションエンティティ200の位置情報を含み、当該位置情報は、ターゲット識別子を決定するために用いられる。例えば、要求送信ユニット210は、
図18に示すターゲット識別子の取得方法のステップS30を行うことができる。要求送信ユニット210に関する詳細説明は、上述したターゲット識別子の取得方法のステップS30の説明を参照することができ、ここでは省略する。
【0149】
なお、本開示の実施例において、要求送信ユニット210は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、およびそれらの任意の実行可能な組み合わせであってもよい。例えば、要求送信ユニット210は、専用又は汎用の回路、チップ又は装置などであってもよいし、プロセッサとメモリの組み合わせであってもよい。例えば、当該プロセッサは、中央プロセッサ(CPU)、デジタル信号プロセッサ(DSP)などであってもよい。当該メモリは、任意の種類のメモリ(例えば、フラッシュメモリなど)であってもよく、要求送信機能を実現するためのコンピュータ実行可能コード、当該コンピュータ実行可能コードを実行するに必要なデータ及び生じたデータなどが記憶されている。本開示の実施例において、要求送信ユニット210の具体的な実装形態について限定しない。
【0150】
なお、本開示の実施例において、アプリケーションエンティティ200は、前述した端末機器であってもよいし、端末機器におけるソフトウェアモジュール、アプリケーションプログラムなどであってもよいが、本開示の実施例は、これについて限定しない。アプリケーションエンティティ200に関する詳細説明及び技術的効果は、上述したターゲット識別子の取得方法に関する説明を参照することができ、ここでは省略する。
【0151】
以下、
図22~26を組み合わせ、本開示の実施例に係るターゲット識別子の取得方法の適用プロセスを例示的に説明する。
【0152】
図22は、本開示のいくつかの実施例に係るターゲット識別子の取得方法の適用フローチャートの1つであり、当該適用プロセスは、例えば、RESTFULアーキテクチャに基づく。
【0153】
図22に示すように、先ず、リクエスト側は、サービスプラットフォームに登録要求を送信し、リクエスト側は、アプリケーションプログラム又はアプリケーションモジュールであってもよく、サービスプラットフォームにアクセスして情報取得、動作トリガーなどの動作を行うことができる。サービスプラットフォームは、登録要求を認証してから、リクエスト側に対して仮想リソースを作成し、リクエスト側に登録応答を送信する。同様に、ターゲット側は、サービスプラットフォームに登録要求を送信し、ターゲット側は、アプリケーションプログラム又はアプリケーションモジュールであってもよく、サービスプラットフォームにアクセスして情報報告、動作実行などの操作動作を行うことができる。サービスプラットフォームは、登録要求を認証してから、ターゲット側に対して仮想リソースを作成し、ターゲット側に登録応答を送信する。例えば、登録際に、サービスプラットフォームは、ターゲット側に一意の識別子を割り当てる。
【0154】
リクエスト側は、ターゲット側を制御する必要があるとき、リクエスト側の位置情報を含む、ターゲット側に対応するリソースを取得するための取得要求をサービスプラットフォームに送信する。サービスプラットフォームは、位置情報に基づいてリクエスト側の近くの所定範囲内(例えば、2メートル内)のすべての登録リソースの識別子を取得し、これらの登録リソースを候補リソースとする。候補リソースが1つだけである場合、サービスプラットフォームは、当該一意の候補リソースをターゲットリソースとして決定し、当該ターゲットリソースの識別子は、ターゲット識別子となる。サービスプラットフォームは、ターゲット識別子を含むリソース取得応答をリクエスト側に送信する。リクエスト側は、ターゲット識別子を受信すると、動作要求をトリガーするための更新後の取得要求をサービスプラットフォームに送信し、当該更新後の取得要求はターゲット識別子を含む。そして、サービスプラットフォームは、当該ターゲット識別子に基づいて、ターゲット側に動作要求を送信し、ターゲット側は、対応する動作を行ってサービスプラットフォームに動作応答を送信する。最終的には、サービスプラットフォームは、リクエスト側にリソース更新応答を送信し、ターゲット側の動作応答をリクエスト側に通知する。当該適用プロセスは、例えば、
図8に示す適用シーンに適用できる。
【0155】
図23は、本開示のいくつかの実施例に係るターゲット識別子の取得方法の適用フローチャートの2であり、当該適用プロセスは、例えば、RPCアーキテクチャに基づく。
【0156】
図23に示すように、先ず、リクエスト側は、サービスプラットフォームに登録要求を送信し、リクエスト側は、アプリケーションプログラム又はアプリケーションモジュールであってもよく、サービスプラットフォームにアクセスして情報取得、動作トリガーなどの動作を行うことができる。サービスプラットフォームは、登録要求を認証してから、リクエスト側に対して仮想リソースを作成し、リクエスト側に登録応答を送信する。同様に、ターゲット側は、サービスプラットフォームに登録要求を送信し、ターゲット側は、アプリケーションプログラム又はアプリケーションモジュールであってもよく、サービスプラットフォームにアクセスして情報報告、動作実行などの動作を行うことができる。サービスプラットフォームは、登録要求を認証してから、ターゲット側に対して仮想リソースを作成し、ターゲット側に登録応答を送信する。例えば、登録際に、サービスプラットフォームは、ターゲット側に一意の識別子を割り当てる。
【0157】
リクエスト側は、ターゲット側を制御する必要があるとき、リクエスト側の位置情報を含むターゲット検索要求をサービスプラットフォームに送信する。サービスプラットフォームは、位置情報に基づいてリクエスト側の近くの所定範囲内(例えば、2メートル内)のすべての登録リソースの識別子を取得し、これらの登録リソースを候補リソースとする。候補リソースが1つだけである場合、サービスプラットフォームは、当該一意の候補リソースをターゲットリソースとして決定し、当該ターゲットリソースの識別子は、ターゲット識別子となる。サービスプラットフォームは、ターゲット識別子を含むターゲット検索応答をリクエスト側に送信する。リクエスト側は、ターゲット識別子を受信すると、ターゲット識別子を含む動作トリガー要求をサービスプラットフォームに送信する。そして、サービスプラットフォームは、当該ターゲット識別子に基づいて、ターゲット側に動作要求を送信し、ターゲット側は、対応する動作を行ってサービスプラットフォームに動作応答を送信する。最終的には、サービスプラットフォームは、リクエスト側に動作トリガー応答を送信し、ターゲット側の動作応答をリクエスト側に通知する。当該適用プロセスは、例えば、
図8に示す適用シーンに適用できる。
【0158】
図24は、本開示のいくつかの実施例に係るターゲット識別子の取得方法の適用フローチャートの3であり、当該適用プロセスは、例えば、RESTFULアーキテクチャに基づく。
【0159】
図24に示すように、先ず、リクエスト側は、サービスプラットフォームに登録要求を送信し、リクエスト側は、アプリケーションプログラム又はアプリケーションモジュールであってもよく、サービスプラットフォームにアクセスして情報取得、動作トリガーなどの動作を行うことができる。サービスプラットフォームは、登録要求を認証してから、リクエスト側に対して仮想リソースを作成し、リクエスト側に登録応答を送信する。同様に、ターゲット側は、サービスプラットフォームに登録要求を送信し、ターゲット側は、アプリケーションプログラム又はアプリケーションモジュールであってもよく、サービスプラットフォームにアクセスして情報報告、動作実行などの動作を行うことができる。サービスプラットフォームは、登録要求を認証してから、ターゲット側に対して仮想リソースを作成し、ターゲット側に登録応答を送信する。例えば、登録際に、サービスプラットフォームは、ターゲット側に一意の識別子を割り当てる。
【0160】
リクエスト側は、ターゲット側を制御する必要があるとき、リクエスト側の位置情報を含む、ターゲット側に対応するリソースを取得するための取得要求をサービスプラットフォームに送信する。サービスプラットフォームは、位置情報に基づいてリクエスト側の近くの所定範囲内(例えば、2メートル内)のすべての登録リソースの識別子を取得し、これらの登録リソースを候補リソースとする。候補リソースが複数ある場合、サービスプラットフォームは、当該複数の候補リソースの識別子を含むリソース取得応答をリクエスト側に送信する。リクエスト側は、複数の候補リソースの識別子に基づいて、リクエスト側自体と複数の候補リソースとの相対位置情報、例えば、到着角、出発角及び相対距離のうちの1つ又は複数を算出する。
【0161】
次に、第1の形態において、リクエスト側は、相対位置情報に基づいてターゲットリソースを決定し、ターゲットリソースの識別子をターゲット識別子として決定する。又は、第2の形態において、リクエスト側は、リクエスト側により算出された相対位置情報を含む情報報告要求をサービスプラットフォームに送信する。サービスプラットフォームは、リクエスト側に情報報告応答を送信する。サービスプラットフォームは、相対位置情報に基づいてターゲットリソースを決定し、ターゲットリソースの識別子をターゲット識別子として決定する。サービスプラットフォームは、ターゲット識別子を含む情報通知要求をリクエスト側に送信する。リクエスト側は、サービスプラットフォームに情報通知応答を送信する。
【0162】
そして、リクエスト側は、動作要求をトリガーするための更新後の取得要求をサービスプラットフォームに送信し、当該更新後の取得要求はターゲット識別子を含む。サービスプラットフォームは、当該ターゲット識別子に基づいて、ターゲット側に動作要求を送信し、ターゲット側は、対応する動作を行ってサービスプラットフォームに動作応答を送信する。最終的には、サービスプラットフォームは、リクエスト側にリソース更新応答を送信し、ターゲット側の動作応答をリクエスト側に通知する。当該適用プロセスは、例えば、
図12に示す適用シーンに適用できる。
【0163】
図25は、本開示のいくつかの実施例に係るターゲット識別子の取得方法の適用フローチャートの4であり、当該適用プロセスは、例えば、RESTFULアーキテクチャに基づく。
【0164】
図25に示すように、先ず、リクエスト側は、サービスプラットフォームに登録要求を送信し、リクエスト側は、アプリケーションプログラム又はアプリケーションモジュールであってもよく、サービスプラットフォームにアクセスして情報取得、動作トリガーなどの動作を行うことができる。サービスプラットフォームは、登録要求を認証してから、リクエスト側に対して仮想リソースを作成し、リクエスト側に登録応答を送信する。同様に、ターゲット側は、サービスプラットフォームに登録要求を送信し、ターゲット側は、アプリケーションプログラム又はアプリケーションモジュールであってもよく、サービスプラットフォームにアクセスして情報報告、動作実行などの動作を行うことができる。サービスプラットフォームは、登録要求を認証してから、ターゲット側に対して仮想リソースを作成し、ターゲット側に登録応答を送信する。例えば、登録際に、サービスプラットフォームは、ターゲット側に一意の識別子を割り当てる。
【0165】
リクエスト側は、ターゲット側を制御する必要があるとき、先ず予備判断識別子を取得し、例えば、二次元コード、バーコードを走査したり手動入力することにより取得する。そして、リクエスト側は、ターゲット側に対応するリソースを取得するための取得要求をサービスプラットフォームに送信し、当該取得要求はリクエスト側の位置情報及び予備判断識別子を含む。サービスプラットフォームは、位置情報に基づいてリクエスト側の近くの所定範囲内(例えば、2メートル内)のすべての登録リソースの識別子を取得し、これらの登録リソースを候補リソースとする。
【0166】
候補リソースが複数ある場合、サービスプラットフォームは、当該複数の候補リソースの識別子と予備判断識別子との一致度を算出し、第2の閾値以上の一致度があるか否かを判断する。第2の閾値以上の一致度がある場合、最大の一致度に対応する候補リソースをターゲットリソースとして決定し、ターゲットリソースの識別子をターゲット識別子として決定する。次に、サービスプラットフォームは、ターゲット識別子を含むリソース取得応答をリクエスト側に送信する。そして、リクエスト側は、動作要求をトリガーするための更新後の取得要求をサービスプラットフォームに送信し、当該更新後の取得要求はターゲット識別子を含む。サービスプラットフォームは、当該ターゲット識別子に基づいて、ターゲット側に動作要求を送信し、ターゲット側は、対応する動作を行ってサービスプラットフォームに動作応答を送信する。最終的には、サービスプラットフォームは、リクエスト側にリソース更新応答を送信し、ターゲット側の動作応答をリクエスト側に通知する。当該適用プロセスは、例えば、
図15に示す適用シーンに適用できる。
【0167】
図26は、本開示のいくつかの実施例に係るターゲット識別子の取得方法の適用フローチャートの5であり、当該適用プロセスは、例えば、RESTFULアーキテクチャに基づく。
【0168】
図26に示すように、先ず、リクエスト側は、サービスプラットフォームに登録要求を送信し、リクエスト側は、アプリケーションプログラム又はアプリケーションモジュールであってもよく、サービスプラットフォームにアクセスして情報取得、動作トリガーなどの動作を行うことができる。サービスプラットフォームは、登録要求を認証してから、リクエスト側に対して仮想リソースを作成し、リクエスト側に登録応答を送信する。同様に、ターゲット側は、サービスプラットフォームに登録要求を送信し、ターゲット側は、アプリケーションプログラム又はアプリケーションモジュールであってもよく、サービスプラットフォームにアクセスして情報報告、動作実行などの動作を行うことができる。サービスプラットフォームは、登録要求を認証してから、ターゲット側に対して仮想リソースを作成し、ターゲット側に登録応答を送信する。例えば、登録際に、サービスプラットフォームは、ターゲット側に一意の識別子を割り当てる。
【0169】
リクエスト側は、ターゲット側を制御する必要があるとき、先ず予備判断識別子を取得し、例えば、二次元コード、バーコードを走査したり手動入力することにより取得する。そして、リクエスト側は、ターゲット側に対応するリソースを取得するための取得要求をサービスプラットフォームに送信し、当該取得要求はリクエスト側の位置情報及び予備判断識別子を含む。サービスプラットフォームは、位置情報に基づいてリクエスト側の近くの所定範囲内(例えば、2メートル内)のすべての登録リソースの識別子を取得し、これらの登録リソースを候補リソースとする。
【0170】
候補リソースが複数ある場合、サービスプラットフォームは、当該複数の候補リソースの識別子と予備判断識別子との一致度を算出し、第2の閾値以上の一致度があるか否かを判断する。第2の閾値以上の一致度がない場合、サービスプラットフォームは、当該複数の候補リソースの識別子を含むリソース取得応答をリクエスト側に送信する。リクエスト側は、複数の候補リソースの識別子に基づいて、リクエスト側自体と複数の候補リソースとの相対位置情報、例えば、到着角、出発角及び相対距離のうちの1つ又は複数を算出する。
【0171】
次に、第1の形態において、リクエスト側は、相対位置情報に基づいてターゲットリソースを決定し、ターゲットリソースの識別子をターゲット識別子として決定する。又は、第2の形態において、リクエスト側は、リクエスト側により算出された相対位置情報を含む情報報告要求をサービスプラットフォームに送信する。サービスプラットフォームは、リクエスト側に情報報告応答を送信する。サービスプラットフォームは、相対位置情報に基づいてターゲットリソースを決定し、ターゲットリソースの識別子をターゲット識別子として決定する。サービスプラットフォームは、ターゲット識別子を含む情報通知要求をリクエスト側に送信する。リクエスト側は、情報通知応答をサービスプラットフォームに送信する。
【0172】
そして、リクエスト側は、動作要求をトリガーするための更新後の取得要求をサービスプラットフォームに送信し、当該更新後の取得要求はターゲット識別子を含む。サービスプラットフォームは、当該ターゲット識別子に基づいて、ターゲット側に動作要求を送信し、ターゲット側は、対応する動作を行ってサービスプラットフォームに動作応答を送信する。最終的には、サービスプラットフォームは、リクエスト側にリソース更新応答を送信し、ターゲット側の動作応答をリクエスト側に通知する。当該適用プロセスは、例えば、
図16に示す適用シーンに適用できる。
【0173】
本開示の少なくとも1つの実施例は、プロセッサ及びメモリを含む電子装置をさらに提供する。当該メモリは、1つ又は複数のコンピュータプログラムモジュールを含む。当該1つ又は複数のコンピュータプログラムモジュールは、メモリに記憶されており、プロセッサにより実行されるように構成されており、1つ又は複数のコンピュータプログラムモジュールは、本開示のいずれか実施例に記載のターゲット識別子の取得方法を実現するための命令を含む。当該電子装置は、ターゲット側の識別子が破壊されたり部分的に破壊されたりした場合、ターゲット側の識別子(即ち、ターゲット識別子)を取得できて、ターゲット側に対する監視又は制御を続行でき、少なくとも1つの実施例に係る電子装置は、機器管理のメンテナンスコストを削減でき、ユーザ体験の向上に寄与する。
【0174】
図27は、本開示のいくつかの実施例に係る電子装置の概略ブロック図である。
図27に示すように、当該電子装置300は、プロセッサ310及びメモリ320を含む。メモリ320は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な命令(例えば、1つ又は複数のコンピュータプログラムモジュール)を記憶するために用いられる。プロセッサ310は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な命令を実行するために用いられ、非一時的なコンピュータ読み取り可能な命令がプロセッサ310により実行される場合、上記のターゲット識別子の取得方法のうちの1つ又は複数のステップを行うことができる。メモリ320及びプロセッサ310は、バスシステム及び/又は他の形態の接続手段(図示せず)を介して相互接続されてもよい。
【0175】
例えば、メモリ320及びプロセッサ310は、
図18~20において説明されたターゲット識別子の取得方法のうちの1つ又は複数のステップを行うために、ユーザ端末、例えば、前述したユーザ端末30に設けられてもよい。例えば、メモリ320及びプロセッサ310は、
図5~7、10~11、13~14において説明されたターゲット識別子の取得方法のうちの1つ又は複数のステップを行うために、サーバー側(又はクラウド)、例えば、前述したクラウドサーバ20に設けられてもよい。
【0176】
例えば、プロセッサ310は、中央処理ユニット(CPU)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、又は、データ処理能力及び/又はプログラム実行能力を有する他の形態の処理ユニット(例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA))であってもよい。例えば、中央処理ユニット(CPU)は、X86またはARMアーキテクチャなどであってもよく、プロセッサ310は、電子機器300の他のコンポーネントを制御して所望の機能を実行できる汎用プロセッサまたは専用プロセッサであってもよい。
【0177】
例えば、メモリ320は、1つ又は複数のコンピュータプログラム製品の任意の組み合わせを含んでもよく、コンピュータプログラム製品は、揮発性メモリおよび/または不揮発性メモリのような様々な形態のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を含んでもよい。揮発性メモリは、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)および/または高速キャッシュ(cache)などを含むことができる。不揮発性メモリは、例えば、リードオンリーメモリ(ROM)、ハードディスク、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM)、ポータブルコンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、USBメモリ、フラッシュメモリ等を含むことができる。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体には、1つ又は複数のコンピュータプログラムモジュールが記憶されてもよく、プロセッサ310は、電子装置300の様々な機能を実現するために、1つ又は複数のコンピュータプログラムモジュールを行ってもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体には、様々なアプリケーション、様々なデータ、およびアプリケーションによって使用および/または生成された様々なデータなどが記憶されてもよい。電子装置300の特定の機能および技術的効果は、上述したターゲット識別子の取得方法に関する説明を参照することができ、ここでは省略する。
【0178】
本開示の少なくとも1つの実施例は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な命令を記憶するための記憶媒体をさらに提供し、当該非一時的なコンピュータ読み取り可能な命令がコンピュータにより実行される場合、本開示のいずれか実施例に記載のターゲット識別子の取得方法が行われることができる。当該記憶媒体を用いることによって、ターゲット側の識別子が破壊されたり部分的に破壊されたりした場合、ターゲット側の識別子(即ち、ターゲット識別子)を取得できて、ターゲット側に対する監視又は制御を続行することができ、少なくとも1つの実施例に係る記憶媒体は、機器管理のメンテナンスコストを削減でき、ユーザ体験の向上に寄与する。
【0179】
図28は、本開示のいくつかの実施例に係る記憶媒体の模式図である。
図28に示すように、記憶媒体400は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な命令410を記憶するために用いられる。例えば、非一時的なコンピュータ読み取り可能な命令410がコンピュータにより実行される場合、上述したターゲット識別子の取得方法のうちの1つ又は複数のステップを行うことができる。
【0180】
例えば、記憶媒体400は、
図27に示す電子装置300におけるメモリ320であってもよい。例えば、記憶媒体400に関する説明は、
図27に示す電子装置300におけるメモリ320に関する説明を参照することができ、ここでは省略する。
【0181】
なお、以下の点について説明する。
【0182】
(1)本開示の実施例の図面は、本開示の実施形態に係る構成のみに関し、その他の構成は、通常の設計を参照することができる。
【0183】
(2)衝突しない場合には、本開示の実施の形態および実施の形態の特徴を組み合わせて、新しい実施の形態を得ることができる。
【0184】
以上説明したように、本開示の特定の実施形態のみであるが、本開示の保護範囲はこれに限定されるものではなく、本開示の保護範囲は、前記特許請求の範囲の保護範囲に準ずるものとする。
【符号の説明】
【0185】
10 自転車
20 クラウドサーバ
300 電子装置
310 プロセッサ
320 メモリ
400 記憶媒体
【国際調査報告】