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特表2022-548141二重クリーニングヘッドを有するエアロゾル発生装置用のクリーニングツール
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-16
(54)【発明の名称】二重クリーニングヘッドを有するエアロゾル発生装置用のクリーニングツール
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/85 20200101AFI20221109BHJP
【FI】
A24F40/85
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2022516731
(86)(22)【出願日】2020-09-17
(85)【翻訳文提出日】2022-03-15
(86)【国際出願番号】 EP2020076053
(87)【国際公開番号】W WO2021053119
(87)【国際公開日】2021-03-25
(31)【優先権主張番号】19198516.7
(32)【優先日】2019-09-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】596060424
【氏名又は名称】フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100122563
【弁理士】
【氏名又は名称】越柴 絵里
(72)【発明者】
【氏名】ボローニャ マッテオ
(72)【発明者】
【氏名】カリニャーニ フェルディナンド
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA22
4B162AB01
4B162AB12
4B162AF01
(57)【要約】
エアロゾル発生装置のためのクリーニング装置は、第一のクリーニングヘッドおよび第二のクリーニングヘッドを有するクリーニングツールを備え、第一のクリーニングヘッドおよび第二のクリーニングヘッドは、互いに背中合せに配設され、またクリーニングツールのクリーニングヘッドは同一の構造形態を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クリーニングツールを備えるエアロゾル発生装置のためのクリーニング装置であって、前記クリーニングツールが、第一のクリーニングヘッドおよび第二のクリーニングヘッドを備え、
前記第一のクリーニングヘッドおよび前記第二のクリーニングヘッドが、互いに背中合せに配設され、かつ前記クリーニングツールの前記クリーニングヘッドが、同一の構造形態を有する、クリーニング装置。
【請求項2】
前記クリーニングツールが細長く、かつ前記クリーニングヘッドが前記細長いクリーニングツールのいずれの端にも提供される、請求項1に記載のクリーニング装置。
【請求項3】
前記第一のクリーニングヘッドおよび前記第二のクリーニングヘッドが、互いから取り外し可能である、請求項1~2のいずれかに記載のクリーニング装置。
【請求項4】
前記クリーニングヘッドが、前記細長い要素の一方の端に取り付けられた横断方向要素を有する細長い要素を備える、請求項1~3のいずれかに記載のクリーニング装置。
【請求項5】
前記横断方向要素が、外縁および内縁を備え、かつ前記横断方向要素の前記外縁および前記内縁のうちの少なくとも一つが、掻き取り表面を形成するように構成される、請求項4に記載のクリーニング装置。
【請求項6】
前記細長い要素が、前記クリーニングツールの不注意な使用を防止するための安全要素を備える、請求項4または請求項5に記載のクリーニング装置。
【請求項7】
前記クリーニングヘッドがばねである、請求項1~3に記載のクリーニング装置。
【請求項8】
前記ばねが、引っ張りばね、もしくは圧縮ばね、または引っ張りばねと圧縮ばねの両方の組み合わせである、請求項7に記載のクリーニング装置。
【請求項9】
前記ばねが、掻き取り表面として構成された端を有する金属のスパイラルである、請求項7または請求項8に記載のクリーニング装置。
【請求項10】
前記クリーニングツールが、第三のクリーニングヘッドをさらに備え、前記第三のクリーニングヘッドが、中央通過穴を有する細長い実質的に円筒状の本体を有し、前記中央通過穴が、請求項7~9のいずれかに記載のばねクリーニングヘッドを収容するように寸法設定される、請求項1~9のいずれかに記載のクリーニング装置。
【請求項11】
前記クリーニングヘッドが細長いテーパー状のスティックであり、かつ前記スティックが好ましくは伸縮自在に延長可能である、請求項1~3に記載のクリーニング装置。
【請求項12】
前記クリーニングヘッドが、その内側表面上、その外側表面上、または前記内側表面上および前記外側表面上の両方が可撓性の研磨要素で覆われた、中空円筒状要素である、請求項1~3に記載のクリーニング装置。
【請求項13】
二つのキャップを備えるハウジングをさらに備え、各キャップが、一つのクリーニングヘッドを収容するように構成される、請求項1~12のいずれかに記載のクリーニング装置。
【請求項14】
一方のクリーニングヘッドを収容する前記キャップが、もう一方のクリーニングヘッドが使用される時に、前記ツールを動作するためのハンドルを形成する、請求項13に記載のクリーニング装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル発生装置用のクリーニングツールに関する。特に、本発明は、エアロゾル発生装置の少なくとも発熱体をクリーニングするためのクリーニングツールに関する。
【背景技術】
【0002】
吸入可能なエアロゾルを発生するために、エアロゾル形成基体が燃焼されるのではなく加熱されるエアロゾル発生物品は、当該技術分野で公知である。典型的には、こうした加熱式エアロゾル発生物品では、エアロゾルは熱源から物理的に別個のエアロゾル形成基体または材料への熱伝達によって発生される。エアロゾル形成基体は、熱源内に、熱源の周りに、または熱源の下流に位置してもよい。使用中、揮発性化合物は、熱源からの熱伝達によってエアロゾル形成基体から放出され、そしてエアロゾル発生物品を通して引き出される空気中に同伴される。放出された化合物は冷めるにつれて凝縮してエアロゾルを形成する。こうしたエアロゾル発生物品は典型的に、紙巻たばこの容器またはパックによく似た、エアロゾル発生物品の容器内に提供される。
【0003】
国際特許公開公報第2013/102614号は、エアロゾル発生物品のエアロゾル形成基体が発熱体と直接接触して加熱されて、吸入可能なエアロゾルを形成する、電気的に作動するエアロゾル発生装置の例を開示している。発熱体は、エアロゾル発生物品のエアロゾル形成基体セグメントの中へと挿入されているブレードの形態である。加熱ブレードの代わりに、または加熱ブレードに加えて、加熱ピンをこうしたエアロゾル形成基体セグメントの中へと挿入することも公知である。
【0004】
こうした装置構成では、発熱体からの熱は、発熱体が作動した時にエアロゾル形成基体の少なくとも一部分に、ほぼ瞬時に伝えられてもよく、またこれはエアロゾルの急速な発生を容易にする。さらに、エアロゾルの発生のために必要とされる全体的な加熱エネルギーは、エアロゾル形成基体が発熱体と直接接触せず、かつ基体の初期の加熱が対流または放射によって生じるシステムの事例で必要とされることになるより低い場合がある。発熱体がエアロゾル形成基体と直接接触している場合、発熱体と接触している基体の部分の初期の加熱は伝導によって達成されることになる。
【0005】
たばこ基体などのエアロゾル形成基体が加熱される場合、揮発性化合物が放出される。発熱体からの熱によって放出された揮発性化合物およびエアロゾルは、エアロゾル発生装置に、特に発熱体の表面上に堆積されるようになる場合がある。エアロゾル形成基体それ自体の粒子もまた、特に発熱体がエアロゾル形成基体と直接接触している場合に、発熱体に付着するようになる場合がある。例えば、国際特許公開第2013/102614号に記載される装置を使用する場合、加熱ブレードは、たばこ基体を摂氏200~350度の温度に温め、揮発性化合物、ニコチン、およびグリセロールを放出する。放出された揮発性化合物のすべては、消費時に呼吸用エアロゾルを形成する。しかしながら、残留物およびダストは、複数のエアロゾル発生物品の喫煙後、装置の空洞の内側にたまる傾向がある。
【0006】
したがって、発熱体および発熱体が位置する空洞を定期的にクリーニングすることが望ましい。発熱体上、またはエアロゾル発生装置の空洞内に付着および堆積した粒子および化合物を除去するためのこうした定期的なクリーニングは、エアロゾル発生装置の最適な機能を確保する場合がある。発熱体のクリーニングおよび空洞チャンバー内を整然とした状態で維持することは、ユーザーに対して最適な風味感覚を可能にする。
【0007】
クリーニングツールは通常、発熱体または加熱空洞から破片を除去するために物理的接触に頼るクリーニングヘッドを備える。クリーニングヘッドは、継続的な使用に伴い、徐々に摩耗する、または劣化する場合がある。結果として、クリーニングヘッドのクリーニング効率は、経時的に低減する場合がある。
【発明の概要】
【0008】
本発明は、使用寿命がより延長されたクリーニング装置などの改善されたクリーニング装置を提供する、前述の技術的問題を解決することを目的とする。より具体的には、本発明は、クリーニング動作を最適化または多様化するために、複数のクリーニングヘッドを携行して、エアロゾル発生装置の同じ部分または異なる部分をクリーニングすることを可能にする、クリーニング装置を提供する。
【0009】
本発明の実施形態によると、エアロゾル発生装置用のクリーニング装置はクリーニングツールを備える。クリーニングツールは、第一のクリーニングヘッドおよび第二のクリーニングヘッドを備える。第一のクリーニングヘッドおよび第二のクリーニングヘッドは、互いに「背中合せ」に配設される。
【0010】
「背中合せ」という用語は、二つのクリーニングヘッドが細長いクリーニングツールの二つの端のいずれかに提供される構成を指す。この構成では、クリーニングヘッドは反対方向を指す。クリーニングヘッドの後ろ側は互いに接触し、かつ互いに固定される。
【0011】
多くの場合、クリーニングヘッドは非常に小さく、かつユーザーによる操作が困難である場合があるため、複数のクリーニングヘッドが集められたクリーニング装置は、単一のクリーニングヘッドを有するクリーニング装置と比較して、取り扱いがより簡単である。さらに、こうした配設は、複数のクリーニングヘッドを一つの装置へと再グループ化することによって、材料および資源の使用を最適化する場合がある。
【0012】
クリーニングツールは、細長いクリーニングツールであってもよい。クリーニングヘッドは、細長いクリーニングツールのいずれかの端に提供されてもよい。このようにして、細長いクリーニングツールのいずれかの端が、エアロゾル発生装置のクリーニングのために使用されてもよい。
【0013】
クリーニングツールのクリーニングヘッドは、同一の構造的な形態を有してもよい。追加的な予備のクリーニングヘッドを提供することによって、クリーニング装置の使用寿命は延びる場合がある。クリーニングヘッドのうちの一つが、繰り返しの使用に起因して経時的に摩耗または劣化した場合、クリーニング装置の継続的な使用のためにもう一方のクリーニングヘッドが使用されてもよい。
【0014】
クリーニングツールのクリーニングヘッドは、異なる構造的な形態を有してもよい。クリーニングツールには、二つ以上のクリーニングヘッドが提供されてもよく、各クリーニングヘッドは、エアロゾル発生装置の異なる部品をクリーニングするために設計されてもよい。これは、追加的に、クリーニング装置の有用性を増加する場合がある。さらに、エアロゾル発生装置は、どの部品をクリーニングする必要があるかについて異なるニーズを有してもよい。例えば、加熱ブレードおよび加熱チャンバーの内部壁は、一つの平坦な表面または一つの曲面など、異なる掻き取り表面を必要とする場合がある。それ故に、異なるクリーニングヘッドを有する配設は、クリーニング動作を多様化する可能性を提供する場合がある。
【0015】
クリーニング装置は、第一のクリーニングヘッドおよび第二のクリーニングヘッドが互いに取り外し可能であるように設計されてもよい。クリーニングヘッドを互いに取り外し可能に構成することによって、これらのクリーニングヘッドの使用の柔軟性を追加的に増加させてもよい。例えば、摩耗したクリーニングヘッドを、独立して新しいクリーニングヘッドと交換することができる。
【0016】
クリーニングヘッドのうちの一つは、T字形状であってもよく、また細長い要素の一方の端に取り付けられた横断方向要素を有する細長い要素を備えてもよい。こうしたクリーニングヘッドの横断方向要素は、外縁および内縁を有してもよい。外縁は、クリーニングツールから離れる方を向く横断方向要素の縁である。内縁は、外縁の反対側であり、また内縁は、クリーニングツールの細長い要素の方を向く横断方向要素の縁である。
【0017】
横断方向要素の外縁または内縁のうちの少なくとも一つは、掻き取り表面を形成するように構成されてもよい。例えば、横断方向要素の内縁を鋭利にして、そのクリーニング能力を増加させてもよい。
【0018】
本明細書で使用される場合、「掻き取り表面」は、エアロゾル発生装置の表面に対して、掻き取る、撫でる、ブラッシングする、スワブで擦る、または別の方法でクリーニング動作を行うように構成された、クリーニング装置の表面である。
【0019】
本発明のクリーニング装置は、記載されるエアロゾル発生装置の空洞をクリーニングするために使用されてもよい。こうしたエアロゾル発生装置は、抜き取り具を備えてもよい。抜き取り具は、加熱空洞の少なくとも一部を形成する取り外し可能な部品であってもよい。こうした抜き取り具は、抜き取り具の一方の端で概して閉じた底面を形成する管状形状を有してもよい。抜き取り具の底面は、細長い小穴を有してもよい。小穴は、抜き取り具の底面上のスリットの形態であってもよい。エアロゾル発生装置の使用時に、加熱ブレードなどの発熱体は、スリットを通して延び、そしてエアロゾル発生物品が抜き取り具の中へと挿入される時に、エアロゾル発生物品のエアロゾル形成基体の中へと穿孔してもよい。
【0020】
抜き取り具は、エアロゾル発生物品のエアロゾル発生装置からの取り外しを容易にする場合がある。エアロゾル発生装置からの抜き取り具の取り外しに伴い、抜き取り具の中へと挿入されたエアロゾル発生物品が同時に取り外される。
【0021】
T字形状のクリーニングヘッドは、エアロゾル発生装置のこうした抜き取り具をクリーニングするために使用されるように構成されてもよい。T字形状のクリーニングヘッドの横断方向要素は、抜き取り具の小穴の中へと挿入されてもよい。次いで、T字形状のクリーニングヘッドを回転させ、かつわずかに引っ張り、抜き取り具の底面に対して押し付けてもよい。このようにして、掻き取り表面として形成されたクリーニングツールの内縁は、抜き取り具の底面の外側で回転し、かつ摩擦係合する。こうした移動によって、任意の破片または他のたばこの残り物を緩ませ、そしてその後、抜き取り具の底面から除去してもよい。
【0022】
T字形状のクリーニングヘッドの細長い要素は、クリーニングツールの不注意による使用を防止するための安全要素を備えてもよい。安全要素は、クリーニングヘッドが誤ってエアロゾル発生装置のある特定の部分に達するのを止めてもよい。したがって、安全要素は、エアロゾル発生装置のある特定の部品をクリーニングするためにクリーニングヘッドが間違って使用されるのを防止してもよく、そして特に、エアロゾル発生装置の加熱ブレードなどの発熱体への損傷を回避するのに役立ってもよい。安全要素は、安全要素上の区域の断面形状に応じて、増加した直径または幅の区域であってもよい。安全要素は、クリーニングされる空洞の直径より大きい直径または幅を有することが好ましい。このようにして、クリーニングヘッドは、安全要素が空洞の開口部を画定する周辺壁と接触するまでのみ、空洞の中へと挿入することができる。安全要素は、クリーニングヘッドが抜き取り具の空洞の中へと過度に挿入されることを防止する。したがって、クリーニングヘッドがエアロゾル発生装置の発熱体に対して引き起こす場合があるあらゆる損傷を回避する場合がある。安全要素は、長方形、円形、または管状断面を有してもよい。
【0023】
安全要素は、指の間に簡単に保持することができうるサイズを有してもよい。安全要素は、クリーニングヘッドのうちの一つが使用される時に、クリーニング装置を操作するためのハンドルを形成してもよい。
【0024】
T字形状のクリーニングヘッドは、金属材料またはプラスチック材料から作製されてもよい。T字形状のクリーニングヘッドは、硬質プラスチック材料から作製されてもよい。
【0025】
クリーニング装置のクリーニングヘッドのうちの一つは、可撓性のばねの形態で提供されてもよい。このクリーニングヘッドは、本明細書では、ばねクリーニングヘッドと呼ばれる。ばねは、巻かれてらせん状コイルを形成するワイヤから形成されてもよい。コイルは、クリーニングされるエアロゾル発生装置の加熱チャンバーまたは抜き取り具の寸法に対応する寸法を有してもよい。ばねの外径は、抜き取り具またはエアロゾル発生装置の内径より小さくてもよい。張力のない状態のばねの長軸方向長さは、抜き取り具の奥行きと等しいか、またはそれより長くてもよい。このようにして、クリーニングツールは、抜き取り具の中へと挿入されてもよく、またエアロゾル発生装置の抜き取り具の底面をクリーニングするために、ばねの前方端を使用してもよい。
【0026】
ばねの前方端は、その端が掻き取り表面を画定するように形成されてもよい。例えば、ばねの端の最後の巻きを切断して、掻き取り表面を形成してもよい。このようにして、ばねの前方端は、たばこの残り物の除去を容易にする場合がある。前方端はまた、加熱チャンバーの内部表面を効率的に掻き取るのに有用な任意の他のやり方で形作られてもよい。
【0027】
ばねの側面はまた、掻き取り表面も画定してもよい。ばねの側面は、エアロゾル発生装置の加熱チャンバーまたは抜き取り具の内側壁をクリーニングするために使用されてもよい。このクリーニング動作のために、ばねをヒーターキャップの中へと上下に交互に移動させてもよい。同時に、ばねは、クリーニング動作中に抜き取り具の内側壁に余分な圧力を加えるように曲げられてもよい。
【0028】
ばねクリーニングヘッドはまた、抜き取り具がエアロゾル発生装置から取り外された時に、抜き取り具をクリーニングするために使用されてもよい。この取り外された状態では、発熱体は抜き取り具から開放され、そして発熱体がクリーニングプロセス中に損傷するリスクはない。
【0029】
しかしながら、ばねクリーニングヘッドはまた、抜き取り具がエアロゾル発生装置に依然として取り付けられている時に加熱チャンバーの中へと挿入された場合でさえも、発熱体を損傷するリスクが低減されるようにも設計されてもよい。この点に関して、ばねの内径は、エアロゾル発生装置の発熱体の外側寸法より大きくてもよい。ばねクリーニングヘッドが加熱チャンバーの中へと挿入されるとき、発熱体は、ばねによって画定される内側体積内に収容される。
【0030】
ばねは引っ張りばねとすることができる。引っ張りばねは、概して滑らかで、かつ連続的な周辺の外表面を有してもよい連続的なスパイラルとして形成することができる。これは、クリーニングツールを抜き取り具の中へと摺動させる時に有用である場合がある。クリーニングプロセス中に引っ張りばねが曲がる時も、こうした滑らかな摺動が可能である。こうした引っ張りばねは、スパイラルを延ばしてもよく、これは依然として、クリーニングのためのばねの要素の中への滑らかな摺動を可能にする。
【0031】
ばねはまた、圧縮ばねとしても設計することができる。延びた状態では、圧縮ばねは、クリーニングされる抜き取り具の奥行きより大きい長さを有する場合がある。使用されていない場合、圧縮ばねは、下記にさらに記載されるように、クリーニングツールがクリーニングツールのハウジングの中へと適合しうるように圧縮されてもよい。
【0032】
ばねはまた、上述の利点の両方を同時に得てもよいように、引っ張りばねと圧縮ばねとの混合物であってもよい。こうしたばねは、クリーニングヘッドの滑らかな摺動を主に可能にする部分を有してもよく、加えてクリーニングツールが、その延びた構成にあるばねのサイズと比較してより小さいサイズを有するハウジング内に格納されてもよいように、圧縮可能な部分を備えてもよい。
【0033】
ばねは、任意の適切な材料から作製されてもよい。ばねは、金属材料から作製されてもよい。
【0034】
本発明のクリーニング装置は、ばねクリーニングヘッドの形態で提供されている第一のクリーニングヘッドと、T字形状のクリーニングヘッドとして提供されている第二のクリーニングヘッドとを有するクリーニングツールを備えてもよく、これらのクリーニングヘッドの各々は、上述のように構成される。
【0035】
本発明のクリーニング装置は、第三のクリーニングヘッドを備えるクリーニングツールを備えてもよい。第三のクリーニングヘッドは、細長い実質的に円筒状のクリーニング本体を有してもよい。
【0036】
第三のクリーニングツールのクリーニング本体は、エアロゾル発生装置の発熱体を受容するための陥凹部を画定してもよい。陥凹部は、クリーニングヘッドの全長に沿って延びてもよい。陥凹部は、クリーニングヘッドの全長の一部に沿って延びてもよい。クリーニングヘッドには、クリーニングヘッドの陥凹部の中へと内向きに延びる、または突出する少なくとも一つの突出部が提供されてもよい。
【0037】
クリーニング本体は、加熱ブレードまたは加熱ピンなどの一つ以上の発熱体を収容するエアロゾル発生装置の加熱チャンバーまたは抜き取り具の中へと挿入可能であってもよい。クリーニング本体は、エアロゾル発生装置のこうした発熱体を受容するための陥凹部を有してもよい。第三のクリーニングヘッドのクリーニング本体内に、陥凹部の中へと延びる、または突出する少なくとも一つの突出部があってもよい。
【0038】
有利なことに、陥凹部の中へと延びる少なくとも一つの突出部を有する第三のクリーニングヘッドを提供することによって、第三のクリーニングヘッドは、発熱体が第三のクリーニングヘッドの陥凹部内に配置されている時、少なくとも一つの突出部が発熱体と係合するように、第三のクリーニングヘッドを発熱体に対して移動させることによって、発熱体をクリーニングするために使用されてもよい。したがって、陥凹部および少なくとも一つの突出部は、第一のクリーニングツールのクリーニング部分を形成することができ、これは発熱体をクリーニングするために使用することができる。
【0039】
少なくとも一つの突出部は弾性変形可能であることが好ましい。これは、少なくとも一つの突出部のクリーニング効果を改善することができる。例えば、これは、クリーニング中に少なくとも一つの突出部と発熱体との間の接触時間を増加するために役立つ場合がある。これはまた、クリーニング中に少なくとも一つの突出部が発熱体を損傷するリスクを低減するためにも役立つ場合がある。
【0040】
したがって、少なくとも一つの突出部は、可撓性の材料で形成されることが好ましい。可撓性材料は、第三のクリーニングヘッドが装置内の空洞内で移動された時に、少なくとも一つの突出部が発熱体に当接しながら、それを損傷することなく曲がることができるようであるべきことが好ましい。発熱体と接触する間のこの曲げ動作は、発熱体の拭き取り動作をもたらし、それによって発熱体から破片を除去することができる。
【0041】
少なくとも一つの突出部は、Arnitel、Hytrel、Dryflex、Mediprene、Kraton、Pibiflex、Sofprene、およびLapreneのうちの一つ以上などの一つ以上の熱可塑性エラストマー(TPE)を含むか、またはそれから形成されることが好ましい。
【0042】
陥凹部内に配置された少なくとも一つの突出部は、第三のクリーニングヘッドのクリーニング本体と同じ材料で形成されてもよい。陥凹部内に配置された少なくとも一つの突出部は、第三のクリーニングヘッドのクリーニング本体を形成する材料とは異なる材料で形成されることが好ましい。例えば、第三のクリーニングヘッドのクリーニング本体は、成形可能プラスチックで形成されてもよく、また陥凹部内に配置された少なくとも一つの突出部は、一つ以上の熱可塑性エラストマーなど、可撓性の材料で形成されてもよい。こうした配設はまた、クリーニング中に少なくとも一つの突出部が発熱体を損傷するリスクを低減する、一方でクリーニングヘッドに対して補強を提供するためにも役立つ場合がある。
【0043】
陥凹部内に配置された少なくとも一つの突出部は、接着剤によってクリーニング本体に固定されてもよい。少なくとも一つの突出部は、クリーニング本体に機械的に固定されてもよい。
【0044】
クリーニング本体は、エアロゾル発生装置の空洞の中へと挿入されることを可能にすることができる任意の適切な形状を有してもよい。クリーニング本体は実質的に円筒状であることが好ましい。すなわち、クリーニング本体は実質的に円形断面形状を有することが好ましい。これは、いくつかの理由のために有利とすることができる。例えば、エアロゾル発生物品は一般的に円筒状であるため、エアロゾル発生装置のための空洞も一般的に円筒状であることが多い。円筒状のクリーニング本体を有する第三のクリーニングヘッドを提供することによって、第三のクリーニングヘッドをこうしたエアロゾル発生装置の空洞内に簡単に位置することができる。さらに、クリーニング本体の円筒形状は、第三のクリーニングヘッドおよび特に第三のクリーニングヘッドの少なくとも一つの突出部が、装置の空洞内の発熱体と適切に整列することを確実にするために役立てることができる。これは第三のクリーニングヘッドのクリーニング効果を改善するために役立てることができる。加えて、クリーニング本体の円筒形状は、エアロゾル発生物品用の容器内に第三のクリーニングヘッドが保管され、かつ搬送されることを可能にすることができる。これは、容器内でエアロゾル発生物品によって占められていたかもしれない空間を、ツールが占めることができるためである。
【0045】
第三のクリーニングヘッドのクリーニング本体は、およそ40ミリメートル~およそ60ミリメートルの全長を有することが好ましい。第三のクリーニングヘッドのクリーニング本体は、およそ50ミリメートルの全長を有することが好ましい。
【0046】
第三のクリーニングヘッドのクリーニング本体は、およそ6ミリメートル~およそ11ミリメートルの外径を有することが好ましい。第三のクリーニングヘッドのクリーニング本体は、およそ10ミリメートルの外径を有することが好ましい。
【0047】
少なくとも一つの突出部は実質的に平面状であることが好ましい。実質的に平面状の突出部の主要な寸法は、クリーニング本体の長さの少なくとも一部分に沿って延びることが好ましい。実質的に平面状の突出部の主要な寸法は、クリーニング本体の長軸方向軸に平行な線に沿って延びる。実質的に平面状の突出部は、発熱体との増大した接触面積を有することができるので、有利なことにブラシなどのその他のクリーニング物体を上回る改善されたクリーニング効果を提供する場合がある。
【0048】
陥凹部内に配置された少なくとも一つの突出部は、クリーニング本体の長さの少なくとも20パーセントに沿って延びることが好ましい。陥凹部内に配置された少なくとも一つの突出部は、クリーニング本体の長さの少なくとも30パーセントに沿って延びることがより好ましい。陥凹部内に配置された少なくとも一つの突出部は、クリーニング本体の長さの70パーセント未満に沿って延びることが好ましい。突出部をこうした長さに沿って延びるように配設することによって、突出部は、発熱体の長さの大部分またはすべてをクリーニングするために使用することができる。
【0049】
少なくとも一つの突出部は、クリーニング本体の周辺部からクリーニング本体の半径方向中心に向かって延びることが好ましい。
【0050】
単一の突出部が陥凹部内に提供されてもよい。別の方法として、少なくとも一つの突出部は、その各々が陥凹部の中へと内向きに延びる、または突出する複数の突出部から成ってもよい。これは第三のクリーニングヘッドのクリーニング効率を増加するために役立つ場合がある。
【0051】
突出部は、陥凹部の周りに均一に配置されていることが好ましい。これは、陥凹部内に配置された発熱体のより均一なクリーニングを提供するために役立つ場合がある。
【0052】
陥凹部は第三のクリーニングヘッドのクリーニング本体の全長を通って延びてもよい。別の方法として、陥凹部は、細長い本体の端面から細長い本体の一部に沿って延びてもよい。
【0053】
陥凹部が、ツールの細長い本体の長さの一部に沿ってのみ延びる場合、陥凹部の長さは細長い本体の長さの少なくとも10パーセントと等しいことが好ましい。陥凹部の長さは、細長い本体の長さの少なくとも25パーセントと等しいことがより好ましい。陥凹部の長さは、細長い本体の長さの少なくとも40パーセントと等しいことがなおより好ましい。
【0054】
クリーニング本体の端面における開口部を除いて、陥凹部はクリーニング本体によって完全に囲まれる場合がある。これは、クリーニング中に陥凹部内に堆積されるようになる任意の破片が、クリーニング後に当該陥凹部から簡単に取り出せない場合があることを意味する。これは有利なことに、ツールがエアロゾル発生装置から離れるように移動された後に、こうした破片が消費者または別の物品と接触する可能性を低減することができる。
【0055】
クリーニング本体は、クリーニング本体の側壁に沿って一つ以上の開口部を含んでもよく、また陥凹部はクリーニング本体の端面から当該一つ以上の側面開口部へと延びてもよい。こうした側面開口部は、所望する場合、消費者がクリーニングとクリーニングとの間に陥凹部から破片を除去するために役立つ場合がある。例えば、消費者は第一のクリーニングツールの使用後に、陥凹部または側面開口部のうちの一つを通して吹いて、陥凹部から任意の破片を払いのけることが可能である。こうした一つ以上の側面開口部の使用はまた、より少ない材料を使用して第三のクリーニングヘッドを製造することも可能にする場合がある。
【0056】
有利なことに、第三のクリーニングヘッドの内部領域内に第三のクリーニングヘッドのクリーニング部分を提供することによって、第三のクリーニングヘッドがエアロゾル発生装置の空洞から取り外された後に、クリーニング中に第三のクリーニングヘッドによって除去された汚れまたは破片は、消費者の指などの他の物体と接触する可能性が低くなる。したがって、第三のクリーニングヘッドは、簡単に取り扱われ、かつユーザーにとって使いやすい場合がある。
【0057】
別の方法として、または追加的に、第三のクリーニングヘッドのクリーニング本体は、クリーニング本体の端面において掻き取り表面を備えてもよい。掻き取り表面は、エアロゾル発生装置の空洞内の表面、および特に空洞の基部に配置された表面の機械的なクリーニングを可能にすることができる。掻き取り表面は、エアロゾル発生装置の空洞の内部表面、および特に空洞の基部に配置された一つ以上の表面をクリーニングするように構成されることが好ましい。
【0058】
第三のクリーニングヘッドの掻き取り表面は、平坦な表面であってもよい。エアロゾル発生装置の空洞の内部表面も平坦である時、空洞の掻き取り表面および内部表面は、互いに完全に接触しうる。これは、最適なクリーニング効率を確保する場合がある。別の方法として、第三のクリーニングヘッドの掻き取り表面は、第三のクリーニングヘッドの端面において曲面を有してもよい。湾曲した掻き取り表面は、エアロゾル発生装置の空洞の湾曲した内部表面により良好に到達できる場合がある。それ故に、湾曲した掻き取り表面は、湾曲した内部表面をクリーニングする時に、最適なクリーニング効率を達成してもよい。第三のクリーニングヘッドの掻き取り表面は、第三のクリーニングヘッドの二つの縁の収斂によって形成された鋭利な先端であってもよい。例えば、掻き取り表面は、クリーニング本体の端面において突出部の第二の組によって画定されてもよい。突出部の第二の組における各突出部は、掻き取り表面を画定する湾曲した縁を有してもよい。こうした曲面は、エアロゾル発生装置の空洞の基部にある曲面に適合するように形状設定されてもよい。
【0059】
突出部の第二の組の各突出部は、陥凹した部分の周りに延びる少なくとも二つの隆起を備える歯の形態であってもよい。各歯は、陥凹した部分を部分的に包囲する三つの接続された隆起を備えることが好ましい。真ん中の隆起は凸状の前縁を有し、また真ん中の隆起の両側の隆起は各々凹状の前縁を有することが好ましい。
【0060】
第二の突出部は、陥凹部の周りに均一に配置されることが好ましい。
【0061】
第三のクリーニングヘッドは、掻き取り表面を形成する六つ以下の突出部を備えることが好ましく、掻き取り表面を形成する四つ以下の突出部を含むことがより好ましい。一部の好ましい実施形態では、掻き取り表面を形成する複数の突出部は2個~4個の突出部から成る。一部の特に好ましい実施形態では、掻き取り表面を形成する複数の突出部は3個の突出部から成る。
【0062】
掻き取り表面は、クリーニング本体の端面の周辺部の周りに配置されることが好ましい。
【0063】
掻き取り表面は剛直な材料で形成されることが好ましい。掻き取り表面は、クリーニング本体を形成する材料と同じ材料で形成されることが好ましい。掻き取り表面は、ポリイミドなどのプラスチックで形成されることが好ましい。
【0064】
第三のクリーニングツールのクリーニング本体には、ばねクリーニングヘッドのばねまたはばねクリーニングヘッドおよびT字形状のクリーニングヘッドを含む組み合わされたツールのばねを収容するように寸法設定されうる、中央通過穴が提供されてもよい。中央通過穴は、第三のクリーニングツールの中央長軸方向軸に沿って第三のクリーニングヘッドの反対側の、第三のクリーニングツールのクリーニング本体の端面から延び、かつばねクリーニングヘッドのばね全体を収容するような長さを有する。
【0065】
クリーニングヘッドのうちの一つは、細長い要素を備えてもよい。細長い要素は、細長いテーパー状の要素であってもよい。こうした細長いテーパー状の要素は、円錐台状の端を有する円筒形状のスティックの形状を有してもよい。こうしたクリーニングヘッドは、加熱チャンバーの底部、またはエアロゾル発生物品がその中へと挿入される抜き取り具の空洞(抜き取り具の側面または隅の区域など)をクリーニングするために使用されてもよい。細長い要素は、延長可能であってもよい。細長い要素は、伸縮自在に延長可能であってもよい。このようにして、引っ込められた状態では、細長い要素を有するクリーニングヘッドは、クリーニング装置のハウジング内に完全に格納されてもよい。使用に伴い、細長い要素は、ユーザーがクリーニングのためにエアロゾル発生装置のすべての表面に到達することができるほど十分に長い、延ばされた状態にされてもよい。
【0066】
細長い要素は、一方の端において長軸方向のスリットを備える概して円筒形状を有してもよい。長軸方向のスリットは、その上にクリーニングスワブを取り付けるために構成されてもよい。クリーニングスワブは、概して長方形の形状であってもよく、また長軸方向のスリットの寸法に対応する寸法を有してもよい。特に、長軸方向のスリットの長さは、クリーニングスワブの長さに対応してもよい。クリーニングスワブを長軸方向のスリット内に取り付けるために、クリーニングスワブの一方の縁は長軸方向のスリットの中へと挿入されてもよい。その後、クリーニングスワブは、第二のクリーニングツールの円筒状の部分の周りに巻かれてもよい。このようにして、クリーニングスワブは、エアロゾル発生装置の加熱チャンバーの内側またはエアロゾル発生装置の抜き取り具の空洞をクリーニングするために使用されてもよい円筒状のクリーニングヘッドを形成する。
【0067】
クリーニングヘッドの細長い要素は、概して円筒形状を有してもよく、また中空であってもよい。細長い要素の内側表面、外側表面、または内側表面および外側表面の両方は、可撓性の研磨要素で覆われてもよい。可撓性の研磨要素は、フックの形態を有してもよい。可撓性の研磨要素は、プラスチック材料から作製されてもよい。可撓性の研磨要素は、マジックテープ(登録商標)の細片に類似した形態で提供されてもよい。細長い中空要素は、抜き取り具の内壁に付着している破片または残留物をクリーニングするために、抜き取り具の中へと挿入されてもよい。クリーニングヘッドはまた、抜き取り具がエアロゾル発生装置に取り付けられている時に、抜き取り具をクリーニングするために使用されてもよい。この場合、発熱体は、中空の細長い要素の内側体積内に収容されていてもよい。中空の細長い要素の内側に提供される研磨要素は、発熱体の表面に付着している破片および残留物を掻き取ってもよい。
【0068】
クリーニング装置はハウジングを備えてもよい。クリーニング装置のハウジングは、複数の部品によって形成されてもよい。有利なことに、ハウジングは、第一のキャップおよび第二のキャップによって形成される。
【0069】
キャップの各々は、クリーニングツールと係合してもよく、またクリーニング装置のクリーニングヘッドのうちの一つの少なくとも一部を収容してもよい。対応するクリーニングヘッドへのアクセスを可能にするために一方のキャップが取り外される時、もう一方のキャップはクリーニングツールに取り付けられたままであってもよく、そしてクリーニングヘッドを使用するのためのハンドルを形成してもよい。
【0070】
二つのキャップとクリーニングツールとの間の接続は、当業者に公知の任意の接続手段によって確立することができる。特に、接続は、ねじ接続、摩擦嵌め接続、またはぴったりと合う接続であってもよい。キャップとクリーニングツールとの間の接続は、キャップとクリーニングツールとの間の相対的回転が防止されるようなものであってもよい。キャップとクリーニングツールとの間の接続手段は、キャップおよびクリーニングツールに提供される長軸方向の溝を備えてもよい。長軸方向の溝は互いに係合し、そしてそれによってこれらの部品間の相対的回転を効率的に防止する。
【0071】
一実施形態では、キャップとクリーニングツールとの間の接続は、スナップ嵌め接続とすることができる。第一のキャップおよび第二のキャップは、クリーニングツールの対応する接続手段と係合する接続手段を有してもよい。第一のキャップおよび第二のキャップのうちの少なくとも一つは、適切な弾性率を有する任意の材料から形成されてもよい。第一のキャップおよび第二のキャップのうちの少なくとも一つは、弾性高分子材料などのプラスチック材料から形成されてもよい。キャップは、キャップのうちの一つとクリーニングツールとの間に増加した摩擦を一時的に生成することによって、クリーニングツールから係脱されてもよい。次いで、クリーニングツールとの低い摩擦を一時的に有するキャップを除去してもよい。摩擦の増加は、第一のキャップまたは第二のキャップの可撓性部分を圧迫する、押す、または押圧することによって得ることができる。これは、クリーニング装置の簡単な使用および信頼性のある取り扱いを可能にする。
【0072】
クリーニングツールは、エアロゾル発生物品のサイズおよび形状に適合するようにサイズ設定および形状設定されてもよい。特に、クリーニングツールには、エアロゾル発生物品の断面形状と均等の断面形状が提供されてもよい。これは、エアロゾル発生物品の容器が製造される時に、クリーニングツールをエアロゾル発生物品の束の中に含むことを可能にしてもよい。これは、本発明による一つ以上のクリーニングツールが、エアロゾル発生物品の容器内で消費者に供給されることを可能にしてもよい。
【0073】
一実施形態に関して説明される特徴は、本発明のその他の実施形態にも等しく適用されてもよい。
【0074】
例証としてのみであるが、添付図面を参照しながら本発明をさらに説明する。
【図面の簡単な説明】
【0075】
図1図1は、二つの同一のクリーニングヘッドを有するクリーニング装置を示す。
図2図2は、図1のクリーニングヘッドの詳細図を示す。
図3図3は、長軸方向の溝を有する接続要素を示す。
図4図4は、T字形状のクリーニングヘッドを示す。
図5図5は、抜き取り具のクリーニングのために使用中のT字形状のクリーニングヘッドを示す。
図6図6は、ばねを備えるクリーニングヘッドを示す。
図7図7は、T字形状のクリーニングヘッドと、ばねを備えるクリーニングヘッドとを備えるクリーニングツールを示す。
図8図8は、三つのクリーニングヘッドを備えるクリーニングツールを示す。
図9図9は、様々な組立状態にある三つのクリーニングヘッドを備えるクリーニングツールを示す。
図10図10は、細長いテーパー状の要素を備えるクリーニングヘッドを示す。
図11図11は、細長い延長可能要素を含むクリーニングヘッドを示す。
図12図12は、細長い要素およびスワブを含むクリーニングヘッドを示す。
図13図13は、細長い中空要素を備えるクリーニングヘッドを示す。
【0076】
図1は、本発明によるクリーニング装置10の実施形態を示す。クリーニング装置10は、第一のキャップ11および第二のキャップ12から成るハウジング14を備える。クリーニング装置10は、第一のクリーニングヘッド22および第二のクリーニングヘッド24を有する細長いクリーニングツール20をさらに備える。第一のクリーニングヘッド22および第二のクリーニングヘッド24は、細長いクリーニングツール20のいずれかの端に提供され、そしてクリーニングツール20上に互いに背中合せで配設される。
【0077】
図1の最上部の図では、第一のキャップ11、第二のキャップ12およびクリーニングツール20は互いから分解されている。二つの他の図の各々では、一つのキャップ11、12がクリーニングツール20に取り付けられている。取り付けられたキャップ11、12は、覆われていないクリーニングヘッド22、24を使用するためのハンドルを形成する。
【0078】
クリーニングツール20のいずれかの端に提供される二つのクリーニングヘッド22、24は、同一の設計を有する。各クリーニングヘッド22、24は、高分子材料から作製され、そしてエアロゾル発生装置の発熱体を受容するための陥凹部を画定する。各クリーニングヘッド22、24には、それぞれのクリーニングヘッド22、24の陥凹部の中へと内向きに延びる、または突出する三つの突出部26が提供される。クリーニングヘッド22、24の構造は、図2を参照しながら下記により詳細に説明される。
【0079】
図2は、図1に図示するクリーニングツール20のクリーニングヘッド22の斜視概略図を示す。クリーニングツール20は、概して円筒形状を有する細長いクリーニング本体23を備える。クリーニングヘッド22は、エアロゾル発生装置の発熱体を受容するための陥凹部25を画定する。
【0080】
クリーニングヘッド22は、突出部の第一の組26を含む。これらの突出部26の各々は、陥凹部25の中央領域の中へと延びる。図2の実施形態では、三つのこうした突出部26は、当該突出部26が陥凹部25の周りで均一に離隔して提供される。
【0081】
図2のクリーニングツールの使用時、発熱体の長さの少なくとも一部分が陥凹部25の長さの少なくとも一部分に沿って延びるように、発熱体を陥凹部25の中へと挿入することができる。次に、例えばクリーニングツール20を発熱体に対して回転させることによって、クリーニングツール20を発熱体に対して移動することができる。こうした回転移動は、発熱体の表面からの破片の除去を引き起こすことができる。
【0082】
クリーニングヘッド22は、突出部の第二の組28も備える。これらの突出部28は、クリーニングヘッド22の周辺部の周りに配置され、当該突出部28の各々は、クリーニングヘッド22の中央領域に向かって延びている。図2の実施形態では、こうした12個の突出部28が提供され、当該突出部28は陥凹部25の周りで均一に離隔される。
【0083】
突出部28の断面サイズは、突出部26の断面サイズより小さい。第二の突出部28は、ポリイミドなどの剛直な材料で形成されることが好ましい。第一の突出部26は、熱可塑性エラストマーなどの可撓性材料で形成されることが好ましい。図2の実施形態では、第二の突出部28は細長いクリーニング本体22と一体的に形成される。
【0084】
第二の突出部28は一緒に掻き取り表面を形成することができ、これは第一の突出部26のクリーニング機能とは異なるクリーニング機能を提供するために使用することができる。特に、第二の突出部28は、エアロゾル発生装置の加熱チャンバーなどのエアロゾル発生装置の発熱体を収容する空洞の基部をクリーニングするために使用することができる。第二の突出部28のクリーニング機能は、エアロゾル発生装置の加熱チャンバー内の発熱体に対するクリーニングツール20の移動によって開始することができる。こうした移動は、回転移動であってもよい。別の方法として、こうした移動は、回転移動と直線移動の組み合わせであってもよい。
【0085】
二つのキャップ11、12とクリーニングツール20との間の接続は、これらの部品間の相対的回転を防止するように構成されたスナップ嵌め接続である。図3に図示するように、クリーニングツール20の中央部分は、長軸方向の溝30を備える。長軸方向の溝30は、クリーニングツール20の中央部分の全円周の周りに延びる。キャップ11、12の各々のへりには、対応する溝構造32が提供される。キャップ11、12がクリーニングツール20へと取り付けられる時、キャップ11、12の長軸方向の溝30およびクリーニングツール20の長軸方向の溝32は互いに係合し、そしてそれによって、これらの部品間の相対的回転を効率的に防止する。
【0086】
図4では、クリーニングツール20のためのクリーニングヘッド50の代替的な構成が図示される。このクリーニングヘッド50は、T字形状として形成される。T字形状のクリーニングヘッド50は、細長い要素52、および細長い要素52の一方の端における横断方向要素54を備える。横断方向要素54は、外縁56および内縁58を有する。横断方向要素54の内縁部58は、掻き取り表面を形成するように構成される。
【0087】
クリーニングヘッド50は、クリーニングツール20の不注意による使用を防止する安全要素60をさらに備える。安全要素60は、横断方向要素54の幅より大きい増大された直径を有する円筒状要素である。加えて、安全要素60の直径は、抜き取り具64の空洞の直径より大きい。抜き取り具64が依然としてエアロゾル発生装置上に組み立てられ、かつT字形状のクリーニングヘッド50が間違ってユーザーによって抜き取り具64の空洞の中へと挿入された時、安全要素60は、T字形状のクリーニングヘッド50が加熱チャンバーの中へとあまりにも深く挿入されることを防止してもよい。このようにして、加熱ブレードなどの発熱体に対する潜在的な損傷が除去されうる。
【0088】
加えて、適正なクリーニング動作中に、抜き取り具64が、エアロゾル発生装置から取り外されかつ除去され、そしてユーザーが、図5に示すように、抜き取り具64の空洞の内側底面をクリーニングするためにT字形状のクリーニングヘッド50を使用することを意図する場合、安全要素60は、このクリーニングヘッド50の適切な使用を確保しうる。この場合、T字形状のクリーニングヘッド50は、小穴66を通して、そして抜き取り具64の空洞の中へと入り、横断方向バー54の内縁58上のその掻き取り表面が抜き取り具64の内側底面に接触するために必要な程度までだけ延びてもよい。
【0089】
図5に図示するように、T字形状のクリーニングヘッド50は、エアロゾル発生装置の抜き取り具64の底部内部表面をクリーニングするために使用されるように構成される。T字形状のクリーニングヘッド50の横断方向要素54は、こうした抜き取り具64の小穴66の中へと挿入される。次に、T字形状のクリーニングヘッド50を回転させ、そしてその内側掻き取り縁部58で抜き取り具64の底部内部表面に対してわずかに押し付けてもよい。クリーニングヘッド50の回転移動によって、任意の破片または他の残留物を緩ませ、そしてその後、抜き取り具64の底面から除去してもよい。
【0090】
別の方法として、または追加的に、T字形状のクリーニングヘッド50の横断方向要素54の外縁56はまた、掻き取り表面として使用されてもよい。この目的のために、T字形状のクリーニングヘッド50は、その他方の端を通して抜き取り具64の中へと挿入されてもよく、また抜き取り具64を通して、T字形状のクリーニングヘッド50の横断方向要素54の外縁56が抜き取り具64の底面と係合するまでずっと挿入されてもよい。抜き取り具64の底面を通して回転すること、および抜き取り具64の底面との摩擦係合によって、任意の破片または他のたばこの残り物を緩ませてもよく、そしてその後、抜き取り具64の外部底面から除去してもよい。
【0091】
図6では、本発明のクリーニングツール20のクリーニングヘッド70のさらなる構成が図示される。このクリーニングヘッド70は、ばね72を備える。ばね72は引っ張りばねであり、また巻かれてらせん状コイルを形成するワイヤ74から形成される。コイルの寸法は、コイルをエアロゾル発生装置の抜き取り具または加熱チャンバーの空洞の中へと挿入してもよいように設計される。
【0092】
ばね72の前方端76は、掻き取り表面を画定するように形成される。ばねの最後の巻きは、この端を、クリーニングヘッド70の回転移動時に、抜き取り具の底面を掻き取るように使用することができるように切断される。このクリーニングヘッド70の挿入および抽出に伴い、コイルの外周側面は、クリーニングに使用する際、抜き取り具の空洞の内側の長軸方向の側壁またはエアロゾル発生装置の加熱チャンバーと摩擦接触を有してもよい。エアロゾル発生装置の抜き取り具または加熱チャンバーの下側のみを掻き取る代わりに、空洞の長軸方向の側壁との接触表面を増加させることは、クリーニング効率を最適化する場合がある。
【0093】
ばね72は、エアロゾル発生装置の発熱体の幅寸法より大きい内径を有する。それゆえに、クリーニングヘッド70が加熱チャンバーの中へと挿入される場合に、抜き取り具が依然としてエアロゾル発生装置に取り付けられている時、発熱体は、ばね72の内側体積78内に収容されてもよい。それゆえに、発熱体を損傷するリスクは低減される。
【0094】
図7に示す実施形態では、クリーニング装置10は、一方の端に図4のT字形状のクリーニングヘッド50を、そしてもう一方の端に図6のばねクリーニングヘッド70を有するクリーニングツール20を備える。こうしたクリーニングツール20は、二つの異なるクリーニングヘッド50、70をコンパクトな形態で提供する。
【0095】
図7の安全要素60は、長方形の断面を有する。こうした安全要素60は、抜き取り具がエアロゾル発生装置上に依然として組み立てられている間に、T字形状のクリーニングヘッド50が抜き取り具の空洞の中へと間違って挿入され、T字形状のクリーニングヘッド50がエアロゾル発生装置の発熱体と接触するリスクを回避する。加えて、安全要素60の平坦な長方形の側壁は、クリーニング装置が指の間に簡単に保持させるようにし、したがって安全要素は、有利なことにクリーニングヘッド50、70のうちの一つが使用される時に、クリーニング装置を操作するためのハンドルを形成してもよい。
【0096】
図8に図示する実施形態では、クリーニング装置10は、三つの異なるクリーニングヘッド22、50、70さえも備える。図7に図示するクリーニングツール20は、図2に図示するようにクリーニングヘッド22内に配設される。クリーニングヘッド22には、ばね72を収容するための直径および長さを有する通過穴27が提供される。
【0097】
図9は、様々な組立の状態における、図8のクリーニング装置10のすべての要素を示す。図9の上方の図では、すべての要素、キャップ11、12と、一方の側に第一のクリーニングヘッド50を、そしてもう一方の側に第二のクリーニングヘッド70を有するクリーニングツール20と、クリーニング装置10の第三のクリーニングヘッド22として提供される追加的な要素とが、分解状態で図示される。図9の第二の図では、クリーニングツール20は、追加的な第三のクリーニングヘッド22内に収容される。図9の第三の図では、キャップ11がクリーニングツール20から取り外されている時に、T字形状のクリーニングヘッド50は露出されて、使用のために取り出されている。図9の第四の図では、キャップ11が取り付けられ、そして第三のクリーニングヘッド22を使用するためのハンドルを形成する。
【0098】
図10は、本発明のクリーニング装置10のさらなる実施形態を示す。クリーニングツール20は、その二つの対向する端において二つの異なるクリーニングヘッド22、80を備える。一つのクリーニングヘッド22は、図2のクリーニングヘッドに対応する。もう一方のクリーニングヘッド80は、テーパー状のスティックの形態の細長いテーパー状の要素である。この場合も、キャップ11、12の各々は、クリーニングツール20のいずれかの端に取り付けられてもよく、また反対側のクリーニングヘッド80、22を操作するためのハンドルを形成してもよい。
【0099】
図11は、本発明のクリーニング装置10のさらなる実施形態を示す。クリーニングツール20は、その二つの対向する端において二つの異なるクリーニングヘッド22、85を備える。一つのクリーニングヘッド22は、図2のクリーニングヘッドに対応する。もう一方のクリーニングヘッド85は、概して円筒形状を有する延長可能要素86を備える。このクリーニングヘッド85の端面87だけでなく周辺側面89も、クリーニング動作に使用されうる。延長可能要素86の端面87において、十字形状要素88は、抜き取り具64の底面またはエアロゾル発生装置の加熱チャンバーをクリーニングするための掻き取り表面を形成する。加えて、このクリーニングヘッド85の周辺側面89は、エアロゾル発生装置の加熱チャンバーの内側、またはエアロゾル発生装置の抜き取り具64の空洞をクリーニングするために使用されてもよい。周辺側面89には、クリーニング性能を改善するために、適切な研磨面が提供されてもよい 図11の右の図から分かるように、クリーニング装置10は、抜き取り具64、もしくはエアロゾル発生装置の加熱チャンバー、またはその両方をクリーニングするために使用されてもよい。図11に図示するように、抜き取り具64は、クリーニングの前にエアロゾル発生装置から取り外されてもよい。この場合も、キャップ11、12の各々は、クリーニングツール20のいずれかの端に取り付けられてもよく、また反対側のクリーニングヘッド85、22を操作するためのハンドルを形成してもよい。
【0100】
図12は、本発明によるクリーニング装置10で使用されるさらなるクリーニングヘッド90を示す。このクリーニングヘッド90は、概して円筒形状を有する延長可能要素を備える。円筒状要素の端部分は、長軸方向のスリット94を備える。クリーニングスワブ96は、長軸方向のスリット94内に取り付けられる。クリーニングスワブ96は、概して長方形の形状のものであり、また長軸方向のスリット94の長さに対応する長さを有する。クリーニングスワブ96を長軸方向のスリット94内に取り付けるために、クリーニングスワブ96の一方の縁がスリット94の中へと挿入される。続いて、クリーニングスワブ96は、このクリーニングヘッド90の円筒状の部分の周りに巻かれる。このようにして、巻かれたクリーニングスワブ96は、エアロゾル発生装置の加熱チャンバーの内側、またはエアロゾル発生装置の抜き取り具の空洞をクリーニングするために使用されてもよい。
【0101】
図13は、本発明のクリーニング装置10のさらなる実施形態を示す。クリーニングツール20は、その二つの対向する端において二つの異なるクリーニングヘッド22、100を備える。一つのクリーニングヘッド22は、図2のクリーニングヘッドに対応する。もう一方のクリーニングヘッド100は、中空管の形態の細長い円筒状要素を備える。
【0102】
細長い要素の内側表面104および外側表面102は、フック106の形態の可撓性の研磨掻き取り要素で覆われる。研磨掻き取り要素は、プラスチック材料から作製される。
【0103】
管状要素の寸法は、クリーニングヘッド100をエアロゾル発生装置の抜き取り具の空洞の中へと挿入することができるようなものである。クリーニングヘッド100を抜き取り具の内外に移動させることによって、抜き取り具の空洞の内壁に付着している破片または残留物は除去されうる。中空の細長い要素の内側表面104に提供される研磨掻き取り要素は、発熱体の表面に付着している破片および残留物を掻き取り、かつ集めるために使用されてもよい。この場合も、キャップ11、12の各々は、クリーニングツール20のいずれかの端に取り付けられてもよく、また覆われていないクリーニングヘッド100、22を操作するためのハンドルを形成してもよい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【手続補正書】
【提出日】2022-03-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クリーニングツールを備えるエアロゾル発生装置のためのクリーニング装置であって、前記クリーニングツールが、第一のクリーニングヘッドおよび第二のクリーニングヘッドを備え、
前記第一のクリーニングヘッドおよび前記第二のクリーニングヘッドが、互いに背中合せに配設され、かつ一つのクリーニングヘッドが、細長い要素の一つの端に取り付けられた横断方向要素を有する前記細長い要素を含む、クリーニング装置。
【請求項2】
前記クリーニングツールが細長く、かつ前記クリーニングヘッドが前記細長いクリーニングツールのいずれの端にも提供される、請求項1に記載のクリーニング装置。
【請求項3】
前記第一のクリーニングヘッドおよび前記第二のクリーニングヘッドが、互いから取り外し可能である、請求項1~2のいずれかに記載のクリーニング装置。
【請求項4】
前記横断方向要素が、外縁および内縁を備え、かつ前記横断方向要素の前記外縁および前記内縁のうちの少なくとも一つが、掻き取り表面を形成するように構成される、請求項1~3のいずれかに記載のクリーニング装置。
【請求項5】
前記細長い要素が、前記クリーニングツールの不注意な使用を防止するための安全要素を備える、請求項1~4のいずれかに記載のクリーニング装置。
【請求項6】
一つのクリーニングヘッドがばねである、請求項1~5のいずれかに記載のクリーニング装置。
【請求項7】
前記ばねが、引っ張りばね、もしくは圧縮ばね、または引っ張りばねと圧縮ばねの両方の組み合わせである、請求項6に記載のクリーニング装置。
【請求項8】
前記ばねが、掻き取り表面として構成された端を有する金属のスパイラルである、請求項6または請求項7に記載のクリーニング装置。
【請求項9】
前記クリーニングツールが、第三のクリーニングヘッドをさらに備え、前記第三のクリーニングヘッドが、中央通過穴を有する細長い実質的に円筒状の本体を有し、前記中央通過穴が、請求項6~8のいずれかに記載のばねクリーニングヘッドを収容するように寸法設定される、請求項1~8のいずれかに記載のクリーニング装置。
【請求項10】
一つのクリーニングヘッドが細長いテーパー状のスティックであり、かつスティックが好ましくは伸縮自在に延長可能である、請求項1~9のいずれかに記載のクリーニング装置。
【請求項11】
一つのクリーニングヘッドが、その内側表面上、その外側表面上、または前記内側表面上および前記外側表面上の両方が可撓性の研磨要素で覆われた、中空円筒状要素である、請求項1~10のいずれかに記載のクリーニング装置。
【請求項12】
二つのキャップを備えるハウジングをさらに備え、各キャップが、一つのクリーニングヘッドを収容するように構成される、請求項1~11のいずれかに記載のクリーニング装置。
【請求項13】
一方のクリーニングヘッドを収容する前記キャップが、もう一方のクリーニングヘッドが使用される時に、前記ツールを動作するためのハンドルを形成する、請求項12に記載のクリーニング装置。
【国際調査報告】