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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-17
(54)【発明の名称】熱交換器
(51)【国際特許分類】
   F28D 1/053 20060101AFI20221110BHJP
   F28F 9/26 20060101ALI20221110BHJP
   F28F 9/00 20060101ALI20221110BHJP
【FI】
F28D1/053 Z
F28F9/26
F28F9/00 321
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022514986
(86)(22)【出願日】2020-08-12
(85)【翻訳文提出日】2022-04-14
(86)【国際出願番号】 CN2020108579
(87)【国際公開番号】W WO2021052066
(87)【国際公開日】2021-03-25
(31)【優先権主張番号】201910894398.0
(32)【優先日】2019-09-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515266108
【氏名又は名称】浙江盾安人工環境股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Zhejiang DunAn Artificial Environment Co., Ltd
【住所又は居所原語表記】Diankou Industry Zone, Zhuji, Zhejiang, China
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】魏 文建
(72)【発明者】
【氏名】王 冠軍
【テーマコード(参考)】
3L065
3L103
【Fターム(参考)】
3L065AA07
3L065FA13
3L065FA19
3L103AA01
3L103DD08
3L103DD42
(57)【要約】
それぞれ少なくとも2つの熱交換管(11)を含む少なくとも2つの熱交換管群(10)と、少なくとも2つの熱交換管(11)が接続部材(30)を介して連通される接続部材(30)と、を含み、少なくとも2つの熱交換管群(10)の間は接続部材(30)を介して接続され、且つ、2つの熱交換管群(10)の間は連通されない、熱交換器。熱交換器は、従来の技術におけるA型構造の熱交換器構造が複雑である問題を解決した。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2つの熱交換管(11)を含む少なくとも2つの熱交換管群(10)と、
前記少なくとも2つの熱交換管(11)が接続部材(30)を介して連通される接続部材(30)と、を含み、
少なくとも2つの前記熱交換管群(10)の間は前記接続部材(30)を介して接続され、且つ、2つの前記熱交換管群(10)の間は連通されない、熱交換器。
【請求項2】
前記接続部材(30)は、プレート部材(20)及び若干の連通部(12)を含み、前記プレート部材(20)と前記連通部(12)とで連通チャンバが形成され、前記各連通チャンバは前記少なくとも2つの熱交換管(11)に連通される、請求項1に記載の熱交換器。
【請求項3】
前記接続部材(30)は、前記熱交換管(11)を挿入するための熱交換管溝を有する、請求項1に記載の熱交換器。
【請求項4】
2つの前記熱交換管群(10)の間に所定の夾角が形成されるように、前記プレート部材(20)を折り曲げる、請求項2に記載の熱交換器。
【請求項5】
前記プレート部材(20)は、第1のプレート材(21)と、第2のプレート材(22)と、前記第1のプレート材(21)と前記第2のプレート材(22)との間に設置される接続部と、を含む、請求項2に記載の熱交換器。
【請求項6】
前記接続部は、前記第1のプレート材(21)及び前記第2のプレート材(22)と一体的に設置され、且つ前記接続部は、前記熱交換管(11)のない側に向かって突出している、請求項5に記載の熱交換器。
【請求項7】
前記接続部は、前記第1のプレート材(21)から前記第2のプレート材(22)に近接する側へ延伸して折り曲げられた第1の延長アームと、第2のプレート材(22)に設置され、前記第1の延長アームの表面と互いに対向して接続される第2の延長アームとを含む、請求項5に記載の熱交換器。
【請求項8】
前記第1のプレート材(21)と前記第2のプレート材(22)とは間隔をおいて設置され、前記プレート部材(20)は、第3のプレート材(23)を更に含み、前記第1のプレート材(21)と前記第2のプレート材(22)との間は前記第3のプレート材(23)を介して接続される、請求項5に記載の熱交換器。
【請求項9】
前記熱交換管(11)と前記連通部(12)とは前記プレート部材(20)の同じ側に位置し、又は、前記熱交換管(11)と前記プレート部材(20)とは前記連通部(12)の同じ側に位置する、請求項2に記載の熱交換器。
【請求項10】
同一の前記熱交換管群(10)で、入口側の熱交換管の流れ面積と出口側の熱交換管の流れ面積とは異なる、請求項1に記載の熱交換器。
【請求項11】
同一の前記熱交換管群(10)で、少なくとも2つの前記熱交換管(11)の前記接続部材(30)から離れた一端が互いにずれて配置される、請求項1に記載の熱交換器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は熱交換装置の技術分野に関し、具体的には、熱交換器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の技術におけるA型構造の熱交換器の設計のほとんどは蒸発器の設計であり、且つ熱交換器の中間から直接折り曲げるが、折り曲げ部分の加工が難しく、全体の構造が複雑で、折り曲げは熱交換器の熱交換性能にもある程度影響を与え、熱交換器は、通常対称構造に設置されて、その熱交換チャネルの入口から出口までの流路における流れ面積が変わらず、その熱交換効果が比較的乏しい。
【発明の概要】
【0003】
本出願は、主に、従来の技術におけるA型構造の熱交換器構造が複雑であるという問題を解決することができる熱交換器を提供することを目的とする。
【0004】
上記目的を達成するために、本出願は、少なくとも2つの熱交換管を含む少なくとも2つの熱交換管群と、少なくとも2つの熱交換管が接続部材を介して連通される接続部材とを含み、少なくとも2つの熱交換管群の間は接続部材を介して接続され、且つ、2つの熱交換管群の間は連通されない、熱交換器を提供する。
【0005】
選択可能な一実施形態において、接続部材は、プレート部材及び若干の連通部を含み、プレート部材と連通部とで連通チャンバが形成され、各連通チャンバは少なくとも2つの熱交換管に連通される。
【0006】
選択可能な一実施形態において、接続部材は、熱交換管を挿入するための熱交換管溝を有する。
【0007】
選択可能な一実施形態において、2つの熱交換管群の間に所定の夾角が形成されるように、プレート部材を折り曲げる。
【0008】
選択可能な一実施形態において、プレート材は、第1のプレート材と、第2のプレート材と、第1のプレート材と第2のプレート材との間に設置される接続部とを含む。
【0009】
選択可能な一実施形態において、接続部は、第1のプレート材及び第2のプレート材と一体的に設置され、且つ接続部は、熱交換管のない側に向かって突出している。
【0010】
選択可能な一実施形態において、接続部は、第1のプレート材から第2のプレート材に近接する側へ延伸して折り曲げられた第1の延長アームと、第2のプレート材に設置され、第1の延長アームの表面と互いに対向して接続される第2の延長アームとを含む。
【0011】
選択可能な一実施形態において、第1のプレート材と第2のプレート材とは間隔をおいて設置され、プレート材は、第3のプレート材を更に含み、第1のプレート材と第2のプレート材との間は第3のプレート材を介して接続される。
【0012】
選択可能な一実施形態において、熱交換管と連通部とはプレート部材の同じ側に位置し、又は、熱交換管とプレート部材とは連通部の同じ側に位置する。
【0013】
選択可能な一実施形態において、同一の熱交換管群で、入口側の熱交換管の流れ面積と出口側の熱交換管の流れ面積とは異なる。
【0014】
選択可能な一実施形態において、同一の熱交換管群で、少なくとも2つの熱交換管の接続部材から離れた一端が互いにずれて配置される。
【0015】
本出願の技術態様を適用して、接続部材を設置することで、各熱交換管群の間は接続部材を介して接続されるが、接続部材を介して連通されることはなく、各熱交換管群における熱交換管同士は接続部材を介して互いに連通され、このようにして接続部材の接続作用により各熱交換管群の間が一体に接続され、各熱交換管群同士が互いに単独で熱交換を行うことで、熱交換器の熱交換性能を向上させ、接続部材の連通作用により各熱交換管が連通されて1つの熱交換管群になり、このような2つの流路等の複数の流路の設置形態も熱交換性能を向上させるのに有利である。接続部材自体の構造が簡単で、加工が容易であるので、熱交換器の構造の複雑さを極めて大きく低減させた。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本出願の一部を構成する明細書の図面は本出願に対する更なる理解を提供するためのものであり、本出願の模式的な実施例及びその説明は本出願の解釈のために用いられ、本出願に対する不当な限定を構成するものではない。
【0017】
図1】本出願の実施例1における熱交換器の構造模式図を示す。
図2】本出願の実施例2における熱交換器の構造模式図を示す。
図3】本出願の実施例4における熱交換器の構造模式図を示す。
図4】本出願の実施例5における熱交換器の構造模式図を示す。
図5】本出願の実施例6における熱交換器の構造模式図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
留意すべきこととして、矛盾がない限り、本出願における実施例及び実施例における特徴は互いに組み合わされてもよい。以下、図面を参照して実施例と併せて本出願を詳細に説明する。
【0019】
本出願は、従来の技術におけるA型構造の熱交換器構造が複雑であるという問題を解決するために、熱交換器を提供する。
【0020】
実施例1
図1に示すような熱交換器は、少なくとも2つの熱交換管群10と、接続部材30とを含み、熱交換管群10は少なくとも2つの熱交換管11を含み、少なくとも2つの熱交換管11は接続部材30を介して連通され、少なくとも2つの熱交換管群10の間は接続部材30を介して接続され、且つ、2つの熱交換管群10の間は連通されない。
【0021】
本実施例は、接続部材30を設置することで、各熱交換管群10の間は接続部材30を介して接続されるが、接続部材30を介して連通されることはなく、各熱交換管群10における熱交換管11同士は接続部材30を介して互いに連通され、このようにして接続部材30の接続作用により各熱交換管群10の間が一体に接続され、各熱交換管群10同士が互いに単独で熱交換を行うことで、熱交換器の熱交換性能を向上させ、接続部材30の連通作用により各熱交換管11が連通されて1つの熱交換管群10になり、このような2つの流路等の複数の流路の設置形態も熱交換性能を向上させるのに有利である。接続部材30自体の構造が簡単で、加工が容易であるので、熱交換器の構造の複雑さを極めて大きく低減させた。
【0022】
本実施例において、接続部材30は、プレート部材20及び若干の連通部12を含み、プレート部材20と連通部12とで連通チャンバが形成され、各連通チャンバは少なくとも2つの熱交換管11に連通される。
【0023】
具体的には、連通部12はカムを有し、プレート部材20と連通部12とを貼り合わせた場合、カムとプレート部材20との間は連通チャンバを取り込んで形成し、連通部12又はプレート部材20上に熱交換管溝が開設されており、熱交換管11が熱交換管溝に挿入されることで、熱交換管11と連通チャンバとの間が連通され、連通チャンバは同一の熱交換管群10の複数の熱交換管11に同時に連通され、連通チャンバの設置により熱交換管11同士の間の連通を達成して、同一の熱交換管群10の各熱交換管11の間で流体が流れるようにすることができることで、熱交換等の過程が行われる。複数の熱交換管群10が設置されるので、カムも複数であり、それにより形成された連通チャンバも複数であり、且つ各連通チャンバの間は互いに離隔され、各熱交換管群10の熱交換管11が同一の連通チャンバに連通されるので、接続部材30の接続作用と連通作用とが達成される。
【0024】
本実施例において、2つの熱交換管群10の間に所定の夾角が形成されるように、プレート部材20を折り曲げる。折り曲げた後の熱交換器はA型構造の熱交換器であり、これによりA型構造の使用要求を満たすことができ、プレート部材20自体の構造が簡単であるので、折り曲げ加工に十分に便利である。このようにすることで、熱交換管11の折り曲げが不要となり、熱交換器の加工難度を簡易化した。所定の夾角の具体的な大きさは必要に応じて選択すればよい。
【0025】
本実施例のプレート部材20は、プレート材を折り曲げてプレス板金部材を形成したものを採用し、プレート部材20の具体的な構造は複数の設置形態を採用可能であり、本実施例において、プレート部材20は一体部材であり、プレート材全体を直接折り曲げて形成され、このような設置形態の主な利点は、プレート部材20の折り曲げ加工が便利で、構造の複雑さ及び加工難度を低減することであり、本実施例のプレート部材20はプレート材を折り曲げ機等の装置により直接押し曲げて成形するものであり、これに対応して、A型構造を形成するために、熱交換管群10と接続部材30の折り曲げられた外側の表面を接続し、このようにして接続部材30の折り曲げ部位はA型構造の内側に向かって突出し、即ち、2つの熱交換管群10の中間に向かって突出する。このような構造により、プレート部材20の加工が十分に便利になって、折り曲げ機で直接加工すれば、必要なプレート部材20が得られる。
【0026】
本実施例において、熱交換管11と連通部12とはプレート部材20の同じ側に位置し、熱交換管溝は連通部12上に開設されている。
【0027】
本実施例において、同一の熱交換管群10で、入口側の熱交換管の流れ面積と出口側の熱交換管の流れ面積とは異なる。入口側から出口側への方向に沿って、熱交換管11の流れ面積が徐々に増加することが好ましいが、もちろん、入口側から出口側への方向に沿って、熱交換管11の流れ面積が徐々に減少してもよく、具体的な形態は実際の状況に応じて選択すればよい。
【0028】
選択的に、同一の熱交換管群10で、少なくとも2つの熱交換管11の接続部材30から離れた一端が互いにずれて配置される。
【0029】
実施例2
実施例1と異なる点は、プレート部材20の折り曲げ部位の折り曲げ方式が異なることである。
【0030】
図2に示すような実施例において、プレート部材20は、第1のプレート材21と、第2のプレート材22と、第1のプレート材21と第2のプレート材22との間に設置されている接続部とを含む。第1のプレート材21と、第2のプレート材22と、接続部との間は一体成形されて一体として設置され、異なる点は、本実施例は実施例1を基に更なる加工を行って、接続部が熱交換管11のない側に向かって突出しており、即ち、接続部は、A型構造の内側から離れる方向へ更に折り曲がってΩ形に近い構造が形成されることで、図2における形態が形成され、接続部の折り曲げ部位はA型構造の外側に向かって突出しており、即ち、熱交換管11のない側に向かって突出していることである。このような構造のプレート部材20は、実施例1におけるプレート部材20の加工ほど便利ではないが、プレート部材20の構造安定性と構造強度を向上させることができ、熱交換器の安定した動作に有利である。
【0031】
実施例3
実施例1と異なる点は、プレート部材20が分解設置を採用することである。
【0032】
図示しない本実施例において、プレート材20は、分解して加工された第1のプレート材21と第2のプレート材22とを含み、第1のプレート材21は一方の熱交換管群10に接続され、第2のプレート材22は他方の熱交換管群10に接続され、第1のプレート材21と第2のプレート材22とが互いに接続される部位を接続部とし、接続部において溶接等の形態を直接採用して両者を接続させ、接続する際に、第1のプレート材21と第2のプレート材22とを180度以外の夾角が形成されるように配置し、その後両者を溶接すると完了することができる。このような構造は全体的な強度が比較的高く、加工も比較的容易である。
【0033】
実施例4
実施例3と異なる点は、プレート部材20の具体的な構造が異なることである。
【0034】
実施例3に基づいて、プレート材である第1のプレート材21と第2のプレート材22とを直接溶接する場合、これらの間の溶接面積が小さく、溶接操作が不便だけでなく、構造強度にも影響を及ぼす可能性があるので、その上で更に改善を行う。図3に示すように、接続部は、第1のプレート材21から第2のプレート材22に近接する側へ延伸して折り曲げられた第1の延長アームと、第2のプレート材22に設置され、第1の延長アームの表面と互いに対向して接続される第2の延長アームとを含み、溶接する際に、第1の延長アームと第2の延長アームとが対向する表面において溶接操作をすればよく、このようにすることで、第1のプレート材21と第2のプレート材22との間の接続面積を増加させ、これらの間の接続強度を向上させて、接続効果が確保される。
【0035】
留意すべきこととしては、溶接する際に、第1のプレート材21と第2のプレート材22とを180度以外の夾角が形成されるように配置し、その後両者を溶接してもよく、第1のプレート材21と第2のプレート材22とを溶接した後に第1のプレート材21と第2のプレート材22とが180度以外の夾角を形成するように折り曲げてもよい。
【0036】
実施例5
実施例3と異なる点は、プレート部材20の具体的な構造が異なることである。
【0037】
本実施例は実施例4と同じであり、同様に、実施例3におけるプレート部材20の溶接加工における溶接操作が容易でないことを踏まえて実施例3を基に改善を行い、図4に示すように、接続部材30は分解して設置された第1のプレート材21と第2のプレート材22以外に、分解された第3のプレート材23を含み、第3のプレート材23の表面と第1のプレート材21及び第2のプレート材22との表面が接続され、このようにして第1のプレート材21と第2のプレート材22との間には直接的な接続関係がなく、第3のプレート材23を介して間接的に接続され、第3のプレート材23を使用してプレート部材20の各部の間の接続強度を向上させ、接続効果が確保された。本実施例において、第1のプレート材21及び第2のプレート材22をそれぞれ第3のプレート材23と溶接した後、第1のプレート材21と第2のプレート材22とが180度以外の夾角を形成するように第3のプレート材23を折り曲げるか、又は、溶接する際に、まず第1のプレート材21と第2のプレート材22を180度以外の夾角が形成されるように配置し、その後それぞれ第3のプレート材23と溶接する。
【0038】
留意すべきこととして、上記実施例2から実施例5は単にいくつかの実施形態を挙げただけであり、もちろん、上記の実施例を基に更なる改善を行ってもよいし、複数の実施例を組み合わせてもよいし、あるいは他の構造形態の接続部材30を採用してもよい。
【0039】
実施例6
実施例1と異なる点は、熱交換管11と、連通部12と、プレート部材20との間の設置位置が異なることである。
【0040】
図5に示すように、プレート部材20上に熱交換管溝が開設されており、熱交換管11が熱交換管溝に穿設されていることで、プレート部材20に貫通され、熱交換管11とプレート部材20とは連通部12の同じ側に位置する。加工する際に、熱交換管11がプレート部材20を通過した後に連通部12に連通されればよく、このようにすることで、プレート部材20が熱交換管11に対してある程度の支持作用を有して、構造強度を向上させる。
【0041】
留意すべきこととして、実施例6における設置形態を実施例1に基づいて説明したが、これは実施例1に限定されるものではなく、他の実施例に適用してもよい。また、実施例1及び実施例6も単にいくつかの実施形態を挙げただけであり、上記の実施例を基に更なる改善を行ってもよいし、他の接続形態を採用してもよい。
【0042】
留意すべきこととして、上記実施例における複数とは、少なくとも2つである。
【0043】
以上の説明から、本出願に記載された実施例は以下の技術効果を有することが分かる。
1、従来の技術におけるA型構造の熱交換器構造が複雑である問題が解決された。
2、接続部材の構造が簡単で、折り曲げ加工も比較的容易であり、熱交換管群の熱交換性能にも影響を及ぼさない。
3、接続部材の両側の熱交換管群の間は連通されず、それぞれ単独に熱交換動作を行うことで、熱交換器の熱交換性能を向上させた。
4、複数の流路の設置形態は、熱交換性能の向上に有利である。
5、非対称的な設置形態は、熱交換器の熱交換性能を向上させた。
【0044】
以上で説明した実施例は本出願の実施例の一部にすぎず、実施例の全部ではないことは明らかである。当業者が本出願における実施例に基づいて創造的な作業なしに得られた全ての実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0045】
以上の説明は本出願の好ましい実施例にすぎず、本出願を制限するためのものではなく、当業者は本出願に対して各種の修正及び変更を行ってもよい。本出願の精神及び原則内でなされたいかなる修正、同等の置換、改善等のいずれも本出願の保護範囲に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0046】
ここで、上記の図面には以下の符号が含まれる。
10 熱交換管群、11 熱交換管、12 連通部、20 プレート材、21 第1のプレート材、22 第2のプレート材、23 第3のプレート材、30 接続部材
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】