IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ エムシーアイ(ミラー コントロールズ インターナショナル)ネザーランド ベー.フェー.の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-18
(54)【発明の名称】調整装置用駆動コンポーネント
(51)【国際特許分類】
   B60R 1/072 20060101AFI20221111BHJP
【FI】
B60R1/072
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022517989
(86)(22)【出願日】2020-09-23
(85)【翻訳文提出日】2022-05-13
(86)【国際出願番号】 NL2020050586
(87)【国際公開番号】W WO2021060979
(87)【国際公開日】2021-04-01
(31)【優先権主張番号】2023881
(32)【優先日】2019-09-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】NL
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510126416
【氏名又は名称】エムシーアイ(ミラー コントロールズ インターナショナル)ネザーランド ベー.フェー.
(74)【代理人】
【識別番号】100126572
【弁理士】
【氏名又は名称】村越 智史
(72)【発明者】
【氏名】ベッカー, アン カタリナ マルタ
(72)【発明者】
【氏名】マアト, バスティアン バートヤン
(72)【発明者】
【氏名】ヤンセン, トム アドリアン
(72)【発明者】
【氏名】ローリエ, アレックス
(72)【発明者】
【氏名】ファン スティプハウト, パウルス ゲラルドゥス マリーア
(72)【発明者】
【氏名】ウォルバー, パウル ミハエル
【テーマコード(参考)】
3D053
【Fターム(参考)】
3D053FF17
3D053HH18
3D053HH52
3D053JJ25
3D053JJ51
3D053KK02
3D053KK12
3D053LL02
3D053LL15
3D053MM02
(57)【要約】
駆動コンポーネント(1)は、共通の中心軸(4)を中心として共に回転し、互いに対して中心軸を中心に回転するように設計された第1回転部(2)と第2回転部(3)とを備える。駆動装置はまた、回転リミッタ(5)を含み、回転リミッタは、二つの回転部間の回転を制限し、第1回転部が回転駆動されるとき、第1回転部は、自由角度ストロークを通過した後、回転リミッタによって決められた角度位置、つまり携行角度に、第2回転部を回転させる。回転リミッタは、第1及び/又は第2回転部の回転によって活性化されるインデクサー(36)を含み、駆動コンポーネントにおける一連の駆動サイクルの各駆動サイクルでは第1回転部が停止から回転まで駆動され第2回転部が伴った後再び停止する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
共通の中心軸を中心として共に回転し、互いに対して前記中心軸を中心に回転するように配置される第1回転部と第2回転部とを備える駆動コンポーネントであって、前記二つの回転部間の回転を制限する、前記二つの回転部間において動作可能な回転リミッタを更に備え、前記回転リミッタは、前記第1回転部が回転駆動されるとき、自由角度ストロークを横断した後の第1回転部は、前記回転リミッタによって決められた相互角度位置、つまり携行角度で、前記第2回転部を回転しながら支持するように配置され、前記回転リミッタは、第1及び/又は第2回転部の回転によって活性化されるインデクサーを含み、前記駆動コンポーネントにおける一連の駆動サイクルであって、各駆動サイクルでは第1回転部が停止から回転まで駆動され第2回転部を携行した後再び停止する、一連の駆動サイクルにおいて、前記携行角度はインデックスされ、一連の駆動サイクルにおける前記二つの回転部は携行時に相互の角度位置が異なる、駆動コンポーネント。
【請求項2】
前記インデクサーは、前記二つの回転部のうち少なくとも一つに前記回転リミッタを通過させるように配置されるパッサーを含む、請求項1に記載の駆動コンポーネント。
【請求項3】
前記回転リミッタは、前記第1回転部及び前記第2回転部それぞれに、連携ブロッキング要素を含む、請求項1又は2に記載の駆動コンポーネント。
【請求項4】
前記ブロッキング要素は、連携カムペアを含む、請求項3に記載の駆動コンポーネント。
【請求項5】
前記ブロッキング要素は、連携カム及び溝ペアを含む、請求項3又は4に記載の駆動コンポーネント。
【請求項6】
前記パッサーは、前記回転リミッタの連携ブロッキング要素を、互いに対して径方向及び/又は軸方向に調整して前記二つの回転部を通過させるように配置される、請求項2から5のいずれか一項に記載の駆動コンポーネント。
【請求項7】
前記パッサーは、回転並進変換部を含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の駆動コンポーネント。
【請求項8】
前記パッサーは、前記中心軸に対し横方向に延びるスライドを含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の駆動コンポーネント。
【請求項9】
前記パッサーは、前記二つの回転部の一つが回転すると、好適には前記第1回転部が回転すると、前記パッサーを活性化させる回転活性化部を含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の駆動コンポーネント。
【請求項10】
前記回転活性化部は、遠心活性化部を含む、請求項9に記載の駆動コンポーネント。
【請求項11】
前記パッサーは、ばねの作用を受けている、請求項1から10のいずれか一項に記載の駆動コンポーネント。
【請求項12】
前記二つの回転部の少なくとも一つは、前記二つの回転部の一連の角度位置間における制限された回転時に動作パルスを付与するように配置される、請求項1から11のいずれか一項に記載の駆動コンポーネント。
【請求項13】
前記二つの回転部は、回転並進変換部を介して連携し、一連の角度位置間における制限された回転によって、前記二つの回転部は互いに対して軸方向にシフトする、請求項1から12のいずれか一項に記載の駆動コンポーネント。
【請求項14】
前記第2回転部は出力シャフトを形成し又は出力シャフトに連結され、前記二つの回転部の少なくとも一つは、前記二つの回転部の一連の角度位置間における制限された回転時に、軸方向の並進によって動作パルスを付与するように配置される、請求項1から13のいずれか一項に記載の駆動コンポーネント。
【請求項15】
電動モータ、特にDC電動モータと、請求項1から14のいずれか一項に記載の駆動コンポーネントとを備える駆動装置であって、前記電動モータの出力シャフトは、前記第1回転部に連結され、前記駆動コンポーネントの前記第1及び/又は第2回転部は、駆動装置の他のコンポーネントと連携する、駆動装置。
【請求項16】
前記駆動装置の他のコンポーネントはトランスミッションであり、前記出力シャフトは前記トランスミッションと連携し、前記出力シャフトは、第1角度位置において、前記トランスミッションの第1トランスミッション経路を駆動する第1軸方向位置をとり、他の角度位置において、前記トランスミッションの第2トランスミッション経路を駆動する第2軸方向位置をとる、請求項14又は15に記載の駆動装置。
【請求項17】
調整装置、特に請求項15又は16に記載の駆動装置を備える調整装置を駆動させる方法であって、電動モータを通電することにより、駆動コンポーネントの第1回転部及び第2回転部は、一連の角度位置に制限される第1及び第2回転部間の回転によって、相互角度位置において互いに対してインデックスされる、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、自動車の外部視覚ユニットを調整する調整装置用駆動コンポーネントに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車の外部視覚要素用の調整装置は、通常、外部ミラー、カメラ、LIDAR、及び/又はディスプレイ等の外部視覚ユニットを支持するキャリアを備える。キャリアは、外部視覚ユニットのハウジングの一部であってもよく、或いは別の部品であってもよい。キャリアは、通常、自動車に取り付けられる調整装置の基部に対して、駆動装置、具体的には電動駆動装置によって調整可能であり、外部視覚ユニットのハウジングに対しては調整可能又は調整不能である。
【0003】
調整装置は、大抵、複数の調整軸を中心として、具体的には固定された世界(fixed world)に対して直立方向の軸周り、及び固定された世界(fixed world)に対して横方向の軸周りの双方を中心として視覚ユニットを調整することを意図されている。例えば、外部視覚ユニットがドライブ位置にあるとき、運転手が外部視覚要素を介して見られる角度を設定できる。直立軸中心とする調整は、通常、二方向、つまり左から右へと右から左へと行うことができる。横軸を中心とする調整は、同様に二方向、つまり下から上へと上から下へと行うことができる。実際には、ミラーガラスアクチュエータという用語が使用される。調整装置はまた、通常、互いに旋回可能に連結された二つのハウジング部品、すなわち支持フレームに連結するための固定部と、外部視覚ユニットに連結する調整部とを備える。通常、固定部には、二つの別々の駆動装置であってそれぞれが専用の電動モータを有する駆動装置を介して出力部が連結されるため、外部視覚ユニットを支持する出力部の調整動作は、調整軸毎に従動として行われる。
【0004】
また、調整装置は、キャリアが車両にほぼ沿って延びるパーキング位置と、キャリアが車両のほぼ横方向に延びる展開ドライブ位置との間で視覚ユニットを調整するものであってもよい。かかるアクチュエータは、通常、電動格納アクチュエータと呼ばれる。調整装置の基部は、大抵、自動車の本体の外側部に装着するための足部と、固定された世界(fixed world)に対し直立方向の軸に沿って足部から延びる基部シャフトをと備え、キャリア、具体的にはミラーガラスアクチュエータの支持フレームを、基部シャフトを中心として旋回可能に受ける。通常、キャリアは、専用の電動モータを有する別個の駆動装置を介して基部に連結されるため、キャリアを折り畳み展開するための旋回動作は従動として行われる。
【0005】
複数の例において、調整装置は、それぞれが専用の電動モータが設けられた二つの駆動装置を有する一つのアクチュエータが設けられていてもよく、これによってキャリアが折り畳まれ展開する旋回動作と、キャリアが直立及び/又は横の軸中心に調整される調整動作との双方が行われる。そして外部視覚ユニットは、二軸電動格納アクチュエータ、または電動格納機能を有するミラーガラスアクチュエータとしてみなすことができる。このような単一のアクチュエータを有する調整装置においては、旋回軸は直立調整軸と一致する。かかる調整装置は、欧州特許第3218226号明細書に記載されている。
【0006】
実際、調整装置は、大抵の場合、調整される軸毎に電動モータと同モータに連結される駆動シャフトとを備え、その駆動シャフトは、固定された駆動経路に沿ったトランミッションを介して一つの調整軸と連携する。そして、調整軸の回転方向は、電動モータの回転方向を逆転することでしか変更できない。
【0007】
これは、調整される軸毎に、モータの回転方向を逆転させる電子回路が必要となる点において不利である。直流電動モータの場合、例えば車のドアでは、調整される軸毎に、モータ結線の極性を逆転できるスイッチと結線が必要となる。
【0008】
外部視覚ユニットは大抵の場合二つの調整軸を中心として調整が必要なため、実際には、調整装置の駆動には複数の電動モータを含む。これは、電動モータが比較的高価であり、時に十分でないスペースをとるという点で不利である。
【0009】
このように上述した欠点に対応するため、単一の電動モータで二つの調整軸を中心とする外部視覚ユニットの調整が可能な調整装置用の駆動装置を設ける試みがすでになされている。
【0010】
この点、オランダ特許第1007139号明細書は、調整装置用、具体的には、自動車の外部ミラーの支持要素を旋回させるための駆動装置であって、これにより、単一の電動モータを用いて車両の外部ミラーの支持要素が直立及び横方向の各調整軸を中心として旋回できるようにした駆動装置を記載する。同駆動装置は、単一の電動モータとこれに連結された駆動シャフトとを備え、同駆動シャフトは第1及び第2調整シャフトのそれぞれとトランスミッションを介して連携する。第1調整シャフトは、第1回転方向における駆動シャフトの回転でのみ駆動され、第2調整シャフトは、反対の第2回転方向における駆動シャフトの回転でのみ駆動される。二つの調整シャフトはそれぞれ、回転並進変換部を介して支持要素に連結される。各回転並進変換部は、支持要素の互いに横向きの二つの直線状スロットに受けられる、偏心位置のピンを有する回転ディスクを備える。駆動中、ピンは周期的にスロット内で上下動するため、外部ミラーの支持要素は直立及び横方向の調整軸それぞれを中心に旋回できる。この装置は確かに利点があるが、欠点もある。例えば、所望の角度位置が過ぎると、調整の周期的な特性のため、所望の角度位置を再び探し出す前に、まず限界位置まで調整を続ける必要がある。また、調整速度は一定でなく、限界位置と中立位置との間においてローからハイまで急上昇する。設定位置は通常中立位置近傍にあることから、高速のため所望の設定位置を逃してしまい、速度が再び高くなる一方で、所望の位置に再び近づくのに時間がかかる。
【0011】
また、国際公開第2003/086816号により、調整装置用、具体的には、車両の外部ミラーの支持要素を旋回させるための駆動装置であって、これにより、単一直流電動モータを用いて車両の外部ミラーの支持要素が直立及び横方向の各調整軸を中心として二つの調整方向において旋回できるようにした駆動装置が知られている。駆動装置は、それぞれが異なる調整シャフトにつながる二つの駆動経路に遠心クラッチを介して連結された駆動シャフトを有する単一の電動モータを備える。モータが通電されると、各ケースにおけるそれぞれの回転方向のモータは、最初に、第1駆動経路を介して第1調整シャフトを調整し、通電中のモータが特定の速度(rpm)を超過すると、第2駆動経路を介して第2調整シャフトを調整する。この装置は確かに利点があるが、欠点もある。例えば、モータはまず、第2駆動経路に到るために回転方向を変更するまでに回転速度を上げなければならず、これは第1駆動経路を介した必要のない調整となり得る。また、異なる回転方向における調整時の駆動装置が発生させる騒音は、モータの回転速度の違いによって大きく異なる。この最後の点については、車両の運転手を悩ませるものとしてなり得る。最後に、各シャフトの調整用の有能電力は、速度(rpm)によって異なる。つまり、これは、効果の高い原価を有するより優れたモータを選ぶ必要があるか、ある状況下(例えば、極寒)では調整方向におけるモータの電力が不十分で最低速となり、その結果調整装置はその調整方向における調整をしない可能性があるかのいずれかということである。
【0012】
また、調整装置の他の用途において、別個の電気的制御部や回路を必要とすることなく、複数の機能が可能なようにその駆動装置を配置可能とすることが望ましい。よって、電気的制御部や回路を設けることなく、例えば、同じ電気駆動装置でヘッドレストを高さだけでなく角度位置も調整でき、ボール盤の場合は、ドリルを二方向に回転させるだけでなく、ドリルのチャックを活性化させたり取り外したりできることが望ましい。
【発明の概要】
【0013】
本発明は、調整装置用駆動コンポーネントであって、上述した利点は維持しつつ、上述した問題点を克服し得る駆動コンポーネントを目的とする。その点、本発明は、とりわけ、駆動装置と一つのモータとを有し、一回転方向で調整シャフトを正逆回転方向に調整可能であり、特に、一定の調整速度と等モータ速度で調整可能である駆動コンポーネントを目的とする。また、本発明は、駆動装置と一つのモータとを有し、二つの調整軸を中心とする調整が可能であり、調整軸及び/又は各調整軸を中心とする調整方向はユーザによって選択可能であり、調整速度が一定であり、調整シャフトは等モータ速度で調整可能であり、特に電気的制御部や電気回路を必要としない駆動コンポーネントを目的とする。
【0014】
このため、本発明は、第1回転部及び第2回転部であって、共通の中心軸を中心として共に回転し、互いに対してその中心軸を中心に回転するように配置される第1回転部及び第2回転部を備え、更に、二つの回転部間において動作可能であり、二つの回転部間の回転を制限する回転リミッタを備える。
【0015】
回転リミッタは、第1回転部が回転駆動されるとき、自由角度ストロークを横断した後の第1回転部は、回転リミッタによって決められた相互角度位置、つまり携行角度で、第2回転部を回転しながら支持するように配置される。
【0016】
回転リミッタは、第1及び/又は第2回転部の回転によって活性化されるインデクサーを含み、駆動コンポーネントにおける一連の駆動サイクルであって、各駆動サイクルでは第1回転部が停止から回転まで駆動され第2回転部を携行した後再び停止する、一連の駆動サイクルにおいて、携行角度はインデックスされ、一連の駆動サイクルにおける二つの回転部は携行時に相互の角度位置が異なる。
【0017】
一連の活性化時に駆動コンポーネントの第1及び第2回転部を携行時に異なる相互角度位置にさせる回転活性化インデクサーを回転リミッタに付与することにより、駆動コンポーネントは、一連の活性化時において異なる構成をとることができる。よって、駆動コンポーネントを用いて、駆動装置は、その一連の活性化によって機械的に制御されることができる。回転リミッタは、回転毎または回転の一部毎に二つの回転部間における回転を制限するように配置されてもよい。よって、一連の角度位置は、例えば一サイクルにおいて連続的に横断できる。好適には、第1及び他の角度位置間の差は、360/nであり、nは、1~12の自然数であり、例えば、360°、180°、120°、90°、72°、60°、45°、40°、36°、又は30°である。
【0018】
回転時に回転リミッタによって第2回転部を第1及び/又は他の角度位置で支持するように第1回転部を配置して、二つの回転部が中心軸を中心として共に回転するようにすることによって、駆動コンポーネントを用いて、駆動コンポーネントを介する負荷が従来通りなお駆動されることを達成できる。
【0019】
そしてインデクサーに、二つの回転部のうち少なくとも一つに回転リミッタを通過させるように配置されるパッサーが設けられて、二つの回転部が互いにインデクスされる場合、駆動コンポーネントは比較的簡単な態様で実現できる。
【0020】
回転リミッタが第1及び第2回転部それぞれに連携ブロッキング要素を備える場合、回転時の二つの回転部は互いを支持し合い中心軸を中心として共に回転することは比較的簡単な態様で実現できる。
【0021】
回転リミッタの連携ブロッキング要素を互いに対して径方向及び/又は軸方向に調整して回転部を通過させるようにパッサーを配置することにより、駆動コンポーネントは特に径方向においてコンパクトな設計でつくることができる。
【0022】
パッサーが回転並進変換部を備える場合、インデックス機構は比較的簡単に駆動コンポーネントに統合させることができ、駆動コンポーネントは一連の活性化時に比較的簡単に構成を変えることができる。特に、そのような駆動コンポーネントを用いることにより、駆動装置は、その一連の活性化サイクルによる構成の機械な切り替えを比較的簡単に行うことができる。
【0023】
パッサーが中心軸に対し横方向に延びるスライドを備える場合、ブロッキング要素は互いに対し選択的に係合及び/又は分離の動作を行えるようにすることができる。
【0024】
二つの回転部の一つが回転するとパッサーを活性化させる回転活性化をパッサーに付与することにより、従来の駆動部を用いて、パッサー、そして二つの回転部の互いに対するインデクッスは、回転により機械的に異なる構成をとるようにすることができる。特に、好適には第1回転部が回転すると、第2回転部は第1回転部に対してインデックスされることができる。
【0025】
回転活性化が遠心活性化を含む場合、二つの回転部は、いわゆる求心加速度又は遠心力を用いて、一連の活性化時に比較的簡単に異なる構成をとることができる。特に、パッサーが偏心して動かされ、例えば第1回転部に配される場合、第1回転部が回転すると、パッサーのスライドが活性化され遠心力によりその位置を変化させようとする。このようにして、例えば、カム及び溝ペアのカムが、受入溝の位置にくるまで第2回転部の表面に押し付けられ、受入溝に係合することで、回転部は互いに対してインデックスされる。これに加えて又はこれに代えて、駆動コンポーネントは、径方向内側に位置する内側位置と径方向外側に位置する外側位置との間で調整可能な1つ又は複数の偏心ウエイトを備えることができ、1つ又は複数の偏心ウエイトは、回転時に特に遠心活性化によって対応する停止面を介してパッサーを活性化させることができる。
【0026】
パッサーが特に回転に対して、より具体的には遠心活性化に対してばねの作用を受けている場合、比較的簡単な態様で駆動コンポーネントの回転が減少するとパッサーが最初の構成をとることが実現できる。
【0027】
二つの回転部のうち少なくとも一つが、回転部の一連の角度位置間における制限された回転時に動作パルスを付与するように配置されることにより、二つの回転部は比較的簡単な態様で一連の角度位置において互いに対してインデックスされることができる。
【0028】
二つの回転部は、回転並進変換部を介して連携し、一連の角度位置間における制限された回転により互いに対して軸方向にシフトする場合、比較的簡単な構造で、二つの回転部が互いに対して機械的にインデックスされることを実現できる。
【0029】
第2回転部を出力シャフトとして形成し、或いは出力シャフトに連結し、二つの回転部の一連の角度位置間における制限された回転時に、軸方向の並進によって動作パルスを付与するように二つの回転部の少なくとも一つを配置することにより、駆動装置は、駆動コンポーネントを用いて、駆動装置の一連の活性化によって機械的に制御されることができる。
【0030】
本発明はまた、電動モータ、特にDC電動モータと、上述した駆動コンポーネントとを備える駆動装置であって、電動モータの出力シャフトは、第1回転部に連結され、駆動コンポーネントの第1及び/又は第2回転部は、駆動装置の他のコンポーネントと連携する、駆動装置に関する。よって、見事に、電動モータの逐次通電によって機械的に制御できる駆動装置を提供できる。
【0031】
そして、駆動装置の他のコンポーネントは、好適には、トランスミッションであるかトランスミッションを含み、出力シャフトはトランスミッションと連携し、出力シャフトは、第1角度位置において、トランスミッションの第1トランスミッション経路を駆動する第1軸方向位置をとり、他の角度位置において、トランスミッションの第2トランスミッション経路を駆動する第2軸方向位置をとる。
【0032】
本発明はまた、調整装置、特に上述した駆動装置を備える調整装置を駆動させる方法であって、電動モータを通電することにより、駆動コンポーネントの第1回転部及び第2回転部は、一連の角度位置に制限される第1及び第2回転部間の回転によって、相互角度位置において互いに対してインデックスされる、方法に関する。上記段落において説明した駆動装置の技術的特徴はまた、それぞれ、異なる構成を有する駆動装置に有利に適用することができる。つまり、各技術的特徴は、必要に応じてその前後関係から切り離されて単独で使用してもよく、必要に応じて上述の特徴のうち1つまたはいくつかの特徴と組み合わせてもよいことは留意されたい。本発明を、図面に示される例示的な各実施形態に基づいて更に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0033】
各図面は以下の通りである。
図1図1は、本発明による駆動コンポーネントの第1の実施形態の斜視図である。
図2A図2Aは、回転部間の回転が第1角度位置において制限された、図1の駆動コンポーネントの上面図である。
図2B図2Bは、回転部間の回転が他の角度位置に制限された、図1の駆動コンポーネントの斜視上面図である。
図3図3は、図1の駆動コンポーネントの分解斜視図である。
図4.1A-4.11C】図4.1A-4.11Cは、3つの異なる視点からの駆動コンポーネントの段階的な回転を示す。
図5図5は、本発明の他の観点による駆動装置の斜視側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
各図面は本発明の好ましい実施形態を模式的に示したものに過ぎず、非限定的な実施形態例として与えられることに留意すべきである。各実施形態例において、同一又は対応する部分は同一の参照番号で示される。
【0035】
図1は、本発明による駆動コンポーネント1の第1実施形態を示す。駆動コンポーネント1は、第1回転部2及び第2回転部3を備える。二つの回転部2、3は、共通の中心軸4を中心として共に回転し、互いに対して中心軸4を中心に回転可能に配置される。駆動コンポーネント1は更に、二つの回転部2、3間において作動する回転リミッタ5を備える。回転リミッタ5は、第1回転部2が駆動回転されると、自由角度ストロークを横切った後の第1回転部2が、回転リミッタ5によって決められた相互角度位置において、第2回転部3を回転しながら支持するように設計されている。この第1実施形態の回転リミッタ5は、回転部2,3間の回転を、回転部2、3間における第1相互角度位置α1に制限する。
【0036】
回転リミッタ5は、第1回転部2の回転により活性化されるインデクサー36を備える。インデクサー36により、駆動コンポーネント1の一連の駆動サイクルにおいて、携行角度がインデックスされ、一連の駆動サイクルにおける回転部2、3の携行時の相互角度位置が異なることを確実する。各駆動サイクルにおいては、第1回転部2は、停止から回転まで駆動され、第2回転部3を支持して移動した後、駆動サイクルが終了すると再び停止する。
【0037】
インデクサー36には、パッサー6が設けられる。パッサー6は、回転部3に回転リミッタ5を通過させて回転部2、3が互いに対してインデックスされ、互いに対して更に回転して回転部2、3間における他の相互角度位置α2まで回転可能になるように配置される。よって回転リミッタ5は、例えば、一連の角度位置αnを制限し、それらの角度位置は、インデクサー36の動作によって、この例においては特にパッサー6によって、例えば一サイクルにおいて連続的に横断される。図示例では、第1角度位置α1と別の角度位置α2との差は、360°/n(n=2の場合は180°)の式による。第1回転部2は、第1角度位置α1と別の角度位置α2においては、回転時に第2回転部3を回転リミッタ5によって携行するように配置されるため、回転部2、3は中心軸4を中心として共に回転する。
【0038】
パッサー6は、第2回転部3に対して第1回転部2が再び回転し制限される度に、回転部3に回転リミッタ5を通過させるように配置されるため、携行時の回転部2、3は角度位置において互いに対してインデックスされる。これは、図2A及び2Bの上面図において示され、本明細書において更に詳しく説明する。
【0039】
回転リミッタ5は、第1回転部2及び第2回転部3のそれぞれに連携ブロッキング要素7を備える。図示される連携ブロッキング要素7は、連携カムペア8を備える。カムペア8は、第1回転部2上で支持されるパッサー6上の、径方向内側に延びるカム8aと、第2回転部3の表面上の、径方向外側に延びるカム8bとを備える。これに加えて又はこれに代えて、連携カムペア8は、各回転部2、3に配置され、軸方向に互いに対向するカムペア8で実現されてもよい。図1及び2Aにおいて、連携カムペア8のカム8a、8bは、互いに係合するものとして示されている。回転部2、3間の回転は、これにより第1角度位置α1に制限される。
【0040】
図2Bは、インデクサー36のパッサー6が回転部3に回転リミッタ5を通過させる状態を示す。連携カムペア8のカム8a、8bは互いに分離するため、互いに通過可能となる。
【0041】
この例における連携ブロッキング要素7は更に連携カム及び溝ペア9を備える。図示の通り、連携カム及び溝ペア9は、第1回転部2上のパッサー6上の、径方向に内側に延びるカム9aと、第2回転部3の表面にある受入溝9bとを備える。本例では、連携カム及び溝ペア9は、約10°の通過ストロークβを形成し得る。従って、受入溝9bは、回転部2,3間の回転を他の角度位置α2(不図示)に制限する。図示例においては、連携カム及び溝ペア9は、連携カムペア8の反対側に配されている。これに加えて又はこれに代えて、連携カム及び溝ペア9は、連携カムペア8に対し90°~180°の角度で配されてもよい。
【0042】
連続する図2A及び2Bに示すように、インデクサー36のパッサー6は、回転部2、3の相互の通過のため、回転リミッタ5の連携ブロッキング要素7を互いに対して少なくとも径方向に調整するように配置されている。これに加えて又はこれに代えて、パッサー6は、回転部2、3の相互の通過のため、回転リミッタ5の連携ブロッキング要素7を互いに対して少なくとも軸方向に調整するように配置されてもよい。
【0043】
図3は、第1実施形態の駆動コンポーネント1を分解して示す。図3では、パッサー6が中心軸4に対して横方向に延びるスライド11を備えているのが分かる。パッサー6には、スライド11上に互いに対向して配される、径方向内側に延びるカム8a、9aが設けられている。上述したようにカム8a、9aは、連携ブロッキング要素7の一部である。径方向内側に延びるカム8a、9a間には、細長のスロット11aが延在する。スロット11aは、パッサー6が第1位置Iと第2位置IIとの間で調整可能なように、第1回転部2と連携するように配置される。第1位置Iは、連携カムペア8a、8bが互いに係合する位置である(図2A)。第2位置IIは、連携カムペア8a、8bが相互に通過でき、第2回転部3に対する第1回転部2の自由回転ストロークを可能にするために連携カム及び溝ペア9a、9bがインターロックする位置である。そして連携カムペア8a、8bは相互に通過可能になる(図2B)。自由回転ストロークが終わると、径方向に内側に延びるカム9aは溝9bの縁部と連携して、回転部2、3が他の相互角度位置α2になり、インデクサー36のパッサー6にインデックスされ、ここで回転リミッタ5は再び回転部2,3間の回転を制限し、回転部2,3は再び互いに支持する。
【0044】
図1~3において示すように、回転リミッタ5は、第1回転部2の回転によって活性化されるインデクサー36を備える。これは特に、パッサーの回転活性化部12に関連する。この活性化部は、第1回転部2の回転時にパッサー6を活性化させる遠心活性化部として実現される。遠心活性化部12は、第1回転部2上の、二つの旋回可能に配された偏心ウエイト12aを備える。旋回可能に配された偏心ウエイト12aは、それぞれの旋回軸を中心にそれぞれ旋回可能であり、軸13は、中心軸4に対して偏心した位置にある。図示例では、旋回軸13は、中心軸4にほぼ沿って延びているが、当然に、旋回軸13は、中心軸4に対する角度を有していてもよい。旋回可能に配された偏心ウエイト12aは、径方向内側寄りに位置する内側位置R1と、径方向外側寄りに位置する外側位置R2との間で調整可能である。
【0045】
旋回可能に配された偏心ウエイト12aはそれぞれ、旋回軸13に隣接して、押出面(不図示)が設けられており、押出面は、パッサー6に設けられた受け面と連携するように配置されることにより、パッサーは第1位置Iと第2位置II間で中心軸の横方向に調整可能となる。径方向外側位置R2においては、偏心ウエイト12aは第1回転部の外側輪郭内に位置する。このように、構造を比較的コンパクトな設計にすることができる。
【0046】
パッサー6は、具体的には回転活性化部12に対して押し戻しスプリング16のばねの作用を受けている。そのため、回転の減速及び又は停止により、パッサー6は第2位置IIから第1位置I(戻り)まで調整され、連携カムペア8は再び互いの経路内にあるようになる。
【0047】
当業者であれば、パッサー6自体に偏心設計を付与し、及び/又は旋回可能に配された偏心ウエイト12aを設けて、パッサー6が第1位置Iと第2位置IIとの間において中心軸4の横方向に調整可能とすることは明白である。そして、パッサー6及び/又は旋回軸13は、少なくとも第1回転部2の回転が停止したとき、パッサー6が第2位置IIから第1位置Iまで重力の作用により調整可能なように設計されてもよい。
【0048】
図2Aにおいて、パッサー6は第1位置Iにある。第1回転部2が回転すると、旋回可能に配された偏心ウエイト12aが径方向内側位置R1から径方向外側位置R2に調整され、その結果、押出面14と受入面15との連携により、パッサー6は第1位置Iから第2位置IIに調整される。図2Bにおいて、パッサー6は第2位置IIにあり、径方向に内側に延びるカム9aが受入溝9bと位置が合わされ押し込まれた状態になり、連携カムペア8は相互に通過可能となる。
【0049】
よって、駆動コンポーネント1上の一連の駆動サイクルにおいて、第1回転部2が停止から回転へと駆動され第2回転部3を携行した後に再び停止する各駆動サイクルでは、携行角度はインデックスされ、一連の駆動サイクルにおける回転部2、3は携行において相互の角度位置が異なる。相互の角度位置におけるこれらの違いは、駆動コンポーネント1を一部とする駆動装置25の構成を変化させて駆動装置25を制御するのに利用できる。この実施形態において、第2回転部3は、例えば、回転部2、3の一連の相互角度位置α間の制限された回転時に、動作パルスを付与するように配置される。このため、駆動コンポーネント1には、回転並進変換部10が設けられる。回転並進変換部10は、第2回転部3上に指部10aを備え、指部10aは、第1回転部2上の受入面10b、具体的には螺旋状溝と連携して軸長手方向に摺動案内されるように配置される。このような動作パルスによって、例えば、駆動コンポーネント1に連結された調整可能なギアトランスミッション29の中心シャフトを調整できる。
【0050】
図4.1A~4.11Cは、駆動コンポーネント1の第2実施形態を示す。回転活性化部12、具体的には遠心活性化部は、図4.1A~4.11Cに基づき一連のステップにおいて視覚化され、更に以下で説明する。第2実施形態は上述の第1実施形態と同一の要素を備える。第1実施形態に関連して、回転リミッタ5は更に、第1回転部2及び第2回転部3上に連携ブロッキング要素7をそれぞれ備える。第2回転部3には、第2の径方向外側に延びるカム18と、第2受入溝19とが設けられる。カム18は、中心軸4に対向し且つ沿って、径方向外側に延びるカム8bとは離れて配されている。第2受入溝19は、中心軸4に対向し且つ沿って、受入溝9bとは離れて配されている。第1回転部2には、内側に延びるカム9aの近くに他の受入溝20が設けられる。径方向内側に延びるカム9aは、パッサー6の第2位置IIにおいて受入溝9bと連携するように配置される。径方向内側に延びるカム9aは更に、パッサー6の第2位置IIにおいて、径方向外側に延びるカム8bが他の受入溝20と連携する間、第2受入溝19と連携するように配置される。よって、駆動コンポーネント1上の一連の駆動サイクルにおいて、第1回転部2が停止から回転に駆動され第2回転部3を携行した後に再び停止する各駆動サイクルでは、携行角度はインデックスされ、一連の駆動サイクルにおける回転部2,3は携行において相互の角度位置が異なる。追加のカム及び溝は、駆動コンポーネント1の動作の信頼性を向上させる。
【0051】
図4.1A~4.11Cは、第1回転部2が駆動される駆動コンポーネント1の段階的な回転を示す。図4.1A~4.6Cにおいて、それぞれ第2回転部3が回転して第2実施形態の動作を示す。
【0052】
図4.1A~4.1Cの第1位置Bでは、スライド11、具体的にはパッサー6が第1位置Iにある。偏心ウエイト12aは、径方向内側位置R1にある。第2回転部3は、第1軸方向位置A1にある。
【0053】
図4.2A~4.2Cにおいては、第1回転部2が時計回りに回転することによって、第1回転部2及び第2回転部3間の角度位置αが変化している。
【0054】
図4.3A~4.3Cにおいては、角度位置αは、連携カムペア8が連携して、回転リミッタ5が回転部2、3間の回転を角度位置α1に制限するまで大きくなる。図4.3Cにおいては、第2回転部3が、回転並進変換部10によって、第1回転部2に対して、中心軸4に沿って軸方向に第2軸方向位置A2まで変位していることが示されている。
【0055】
図4.4A~4.4Cにおいては、偏心ウエイト12aは、回転活性化部12、特に遠心活性化部によって、径方向外側位置R2まで調整されている。押出面14及び受入面15間の連携によって、パッサー6はまた、回転活性化部12、具体的には遠心活性化部によって第1位置Iから第2位置IIまで調整されている。
【0056】
図4.5A~4.5Cにおいては、第2回転部3は第1回転部2に対して通過ストロークβ回転され、径方向内側に延びるカム9aが受入溝9bと連携する一方で、径方向外側に延びるカム8bは、径方向内側に延びるカム8aを通過している。第2回転部3が回転する限り、径方向内側に延びるカム9aと受入溝9bとは、遠心活性化部により連携を維持し、その結果、第2回転部3は第2軸方向位置A2において回転リミッタ5によって第1回転部2と共に回転する。
【0057】
図4.6A~4.6Cにおいては、回転は停止し、駆動コンポーネント1は第2位置E[ε]にある。ここでは、第2回転部3は第2軸方向位置A2(図4.6C)にあり、偏心ウエイト12aは再び径方向内側位置R1(図4.6A)にあり、パッサー6は再び第1位置I(図4.6A)にある。
【0058】
第1回転部2が第2位置Eから再び回転活性化されると、逆に、第2回転部3は、回転並進変換部10によって中心軸4に沿って第1軸方向位置A1まで移動する。回転が停止すると、駆動コンポーネント1は再び第1位置Bになる。これは、図4.7A~4.11Cに示される。図4.7A~4.11Cにおいては、それぞれにおいて、第1回転部2及び第2回転部3の双方が回転する。
【0059】
図4.7A~4.7Cにおいては、第1回転部2が時計回りに回転することによって、第1回転部2及び第2回転部3間の角度位置αが変化している。
【0060】
図4.8A~4.8Cにおいては、角度位置αは、内側に延びるカム8aが外側に延びるカム18と連携して、回転リミッタ5が回転部2、3の回転を角度位置α2に制限するまで大きくなる。図4.8Cにおいては、第2回転部3が、回転並進変換部10によって、第1回転部2に対して、中心軸4に沿って軸方向に第1軸方向位置A1まで変位していることが示されている。
【0061】
図4.9A~4.9Cにおいては、偏心ウエイト12aは、回転活性化部12,特に遠心活性化部によって、径方向外側位置R2まで調整されている。パッサー6はまた、押出面14及び受入面15間の連携によって、回転活性化部12、具体的には遠心活性化部によって第1位置Iから第2位置まで調整されている。
【0062】
図4.10A~4.10Cにおいては、第2回転部3は第1回転部2に対して通過ストロークβ回転され、径方向内側に延びるカム9aが第2受入溝19と連携し径方向外側に延びるカム8bが他の受入溝20と連携する一方で、径方向外側に延びるカム18は、径方向内側に延びるカム8aを通過している。第2回転部3が回転する限り、径方向内側に延びるカム9aと受入溝19、及び径方向外側に延びるカム8bと受入溝20は、それぞれ、遠心活性化部により連携を維持する。その結果、第2回転部3は第1軸方向位置A1において回転リミッタ5によって第1回転部2と共に回転する。
【0063】
図4.11A~4.11Cにおいては、回転は停止し、駆動コンポーネント1は再び第1位置Bにある。
【0064】
回転部2、3は、回転並進変換部10によって連携する。一連の角度位置α間での制限された回転により、回転部2,3は互いに対して径方向及び/又は軸方向にシフトする。このため、上述した双方の実施形態の駆動コンポーネント1には、環状の螺旋状溝10bと連携する指部10a(不図示)が設けられることにより、回転部2、3が中心軸4に沿って互いに対して軸方向に上下動できる。第2回転部3は出力シャフト24を形成する。これに加えて又はこれに代えて、例えば図5に示され以下において説明するように、第2回転部3は出力シャフト24に連結されていてもよい。第2回転部3は、回転部2、3の一連の角度位置α間の制限された回転時において、軸方向並進によって動作パルスを付与するように構成されていてもよい。
【0065】
図5は、本発明による駆動装置25の他の具体例を示す。駆動装置25は、電動モータ26、具体的にはDC電動モータを備える。また、駆動装置25は、駆動コンポーネント1を備える。駆動コンポーネントは、第1回転部2及び第2回転部3を備える。この例における回転部は、共通の中心軸を中心に共に回転し、互いに対してその軸を中心に回転するように配置されている。第2回転部3は、第1位置及び第2位置間において第1回転部1に対して軸方向に調整可能である。駆動コンポーネント1は、この例において、上述した第2実施形態の実施例と同様に実現される。しかし、第2回転部3はまた、上述した回転活性化インデクサーによる相対的回転によるものとは異なる態様で第1位置及び第2位置間の第1回転部2に対する軸方向の調整が可能であってもよい。例えば、電磁動作を利用した軸方向変位によるものである。
【0066】
電動モータ26の出力シャフト27は、第1回転部2に固定して連結される。第2回転部3は、第1回転部2に対して軸方向に調整可能である。駆動コンポーネント1の第2回転部3は更に、回転並進変換部40によって軸方向に伸縮するように駆動コンポーネント1の出力シャフト24と連携する。第2回転部3及び出力シャフト24は併せて、軸方向に伸縮する駆動シャフトを形成する。この例では、駆動コンポーネント1の円筒状出力シャフト24は、第2回転部3の中空の円筒状シャフト部分にスライド可能に篏合され、これらの二つの部材のうち一方には1つ又は複数のピンが設けられ、同ピンは他方にある1つ又は複数の対応する螺旋状溝に受けられる。或いは、二つの部材間で例えばねじ山を利用することを選択してもよい。次に、駆動コンポーネントの出力シャフト24は、駆動装置25の他のコンポーネント28と、具体的には出力シャフト24上に支持されるギア32によって連携してもよい。回転並進変換部40を利用することにより、ギア32は、スライドイン駆動シャフト位置とスライドアウト駆動シャフト位置との間を軸方向に調整可能である。スライドイン駆動シャフト位置は、モータ26の第1の回転方向M+に対応する(図5に示すように、右方向の駆動による)。スライドアウト駆動シャフト位置は、モータ26の反対の回転方向M-に対応する(図5に示していないが、左方向の駆動による)。
【0067】
駆動装置25の他のコンポーネント28は、この実施例ではトランスミッション29である。出力シャフト24はトランスミッション29と連携する。第1方向M+、この例においては右方向にモータ26を駆動すると、出力シャフト24は、トランスミッション29の第1出力分岐部42の、破線で表された第1駆動経路30の入力ギア33か、黒丸で表された第2駆動経路31の入力ギア34かのいずれかと選択的に連携する。出力シャフト24は、同一方向、ここでは右方向にモータ26を連続して動かすと、第1回転部2に対する第2回転部3の軸方向の調整を介して、トランスミッション29の第1出力分岐部42の第1駆動経路30と第2駆動経路31間において切替可能である。出力シャフト24は、第1回転部2に対する第2回転部3の第1角度位置α1において、出力シャフト24がトランスミッション29の第1駆動経路30を駆動する第1軸方向位置A1をとる。更に第2角度位置α2においては、出力シャフト24は、トランスミッション29の第2駆動経路31(不図示)を駆動する第2軸方向位置A2をとる。これら二つの軸方向位置A1及びA2においては、軸方向に伸縮する回転並進変換部40は、常にスライドイン駆動シャフト位置にある。出力シャフト24は、第1駆動経路30において入力ギア33と連携するギア32を備える。入力ギア33はトランスミッション29の第1出力分岐部42に含まれ、トランスミッション29の第1出力要素41、ここでは第1ワームギアを第1回転方向P1+に回転させる。第2駆動経路31においては、ギア32は入力ギア34と連携する。入力ギア34はトランスミッション29に含まれ、トランスミッション29の第1出力要素41を、中間ギアペア35を介して反対の回転方向P1-に回転させる。この方法において実現し得るのは、トランスミッション29の出力シャフト24が、同一の駆動方向での一連の駆動サイクルにおいて、二つの逆向きの回転方向P1+及びP1-にトランスミッション29の第1出力要素41を駆動できることである。二つの軸方向シャフト位置A1及びA2間の調整があると、ギア32は他の入力ギア46に沿って移動するが、ギア46を駆動するために係合したままとはならない。この入力ギアは第3駆動経路44のものであり、後述するが、トランスミッションの第2出力分岐部45に位置する。モータが反対方向M-、本件では左に駆動されると、シャフトは、軸方向に伸縮する回転並進変換部40により、スライドアウト駆動シャフト位置まで進む。出力シャフト24は、この第2の反対方向にモータ26を駆動すると、十字で表した第3駆動経路44の入力ギア46と、白丸で表した第4駆動経路48の入力ギア47と選択的に連携する。第3駆動経路44及び第4駆動経路48は、トランスミッション29の第2出力分岐部45に位置する。出力シャフト24は、同一方向M-、ここでは左方向にモータ26を連続して動かすと、第3駆動経路44と第4駆動経路48間において切替可能である。出力シャフト24は、第1回転部2に対する第2回転部3の第1角度位置α1において、出力シャフト24がトランスミッション29の第3駆動経路44(不図示)を駆動する第1軸方向位置B1をとる。更に他の角度位置α2においては、出力シャフト24は、トランスミッション29の第4駆動経路48(不図示)を駆動する第2軸方向位置B2をとる。これら二つの軸方向位置B1及びB2においては、軸方向に伸縮する回転並進変換部40を有する出力シャフトは、常にスライドアウト駆動シャフト位置にある。出力シャフト24のギア32は、第3駆動経路44において入力ギア46と連携し、トランスミッション29の第2出力要素49、ここでは第2ワームギアを第2回転方向P2+のプラス方向に回転させる。第4駆動経路48においては、ギア32は入力ギア47と連携する。入力ギア47はトランスミッション29の第2出力分岐部45に含まれ、トランスミッション29の第2出力要素49を、中間ギアペア50を介して第2回転方向P2-のマイナス方向に回転させる。二つの軸方向シャフト位置B1及びB2間の調整があるとき、ギア32は、第1出力分岐部42の第2駆動経路31の入力ギア34に沿って移動するが、ギア34を駆動するために係合したままとはならない。
【0068】
この方法において実現し得るのは、トランスミッション29の出力シャフト24が、モータ26の同じ逆方向の駆動方向M-、ここでは左方向での一連の駆動サイクルで、二つの逆向きの回転方向P2+及びP2-に、トランスミッションの第2出力分岐部45によってトランスミッション29の第2出力要素49を駆動できることである。出力要素41,49はそれぞれワームギアで実現され、例えば、アクチュエータの最終段部、例えば自動車の外部視覚ユニット(カメラや外部ミラー等)を調整軸を中心として旋回させる、第2出力分岐部45として表された最終段部51を駆動できる。よって、一つしかない電動モータで、モータ26の回転方向M-/M-を変更することにより、外部視覚ユニットを二つの調整軸、例えばX及びY軸を中心として旋回させることができ、同一の方向M+とM+又はM-とM-にモータを連続的に回転させることで、調整軸X又はYを中心にプラス方向又はマイナス方向に交互に旋回させることができる。
【0069】
このような伸縮する回転並進変換部はまた、それ自体発明としてみることができ、多様な実施形態において構成され得る。この点、上述した例に照らすと、例えば以下の実施形態が認められ得る。
【0070】
実施形態
1.電動モータ、特にDC電動モータと、第1回転部及び同第1回転部に対して第1位置及び第2位置間において軸方向に調整可能な第2回転部を有する駆動コンポーネントとを備える駆動装置であって、電動モータの出力シャフトは駆動コンポーネントの第1回転部に固定して連結され、駆動コンポーネントの第2回転部は、駆動コンポーネントの出力シャフトに対し回転並進変換部を介して軸方向に伸縮するように連結され、駆動コンポーネントの第2回転部と出力シャフトとは、軸方向に調整可能且つ軸方向に収縮する駆動シャフトを形成する、駆動装置。
【0071】
2.駆動シャフトは、モータの第1回転方向M+に対応するスライドイン駆動シャフト位置と、モータの反対回転方向M-に対応するスライドアウト駆動シャフト位置との間で調整可能である、実施形態1に係る駆動装置。
【0072】
3.駆動コンポーネントの出力シャフトは、トランスミッションと連携する、実施形態1又は2に係る駆動装置。
【0073】
4.スライドイン駆動シャフト位置にある出力シャフトは、トランスミッションの第1出力分岐部と連携し、スライドアウト駆動シャフト位置にあるときは、トランスミッションの第2出力分岐部と連携する、上記実施形態のいずれかに係る駆動装置。
【0074】
5.第1出力分岐部は第1及び第2駆動経路を備え、第2回転部が第1及び第2軸方向位置それぞれにあるときのスライドイン駆動シャフト位置において、第1出力要素は両回転方向P1+、P1-に駆動されることができ、第2出力分岐部は第3及び第4駆動経路を備え、第2回転部が第1及び第2軸方向位置それぞれにあるときのスライドアウト駆動シャフト位置において、第2出力要素は両回転方向P2+、P2-に駆動されることができる、実施形態2による場合の実施形態4に係る駆動装置。
【0075】
6.駆動コンポーネントの出力シャフトはギアを支持する、上記実施形態のいずれかに係る駆動装置。
【0076】
7.第1駆動経路にあるギアは、トランスミッションの第1出力分岐部に含まれ、トランスミッションの第1出力要素を第1回転方向P1+に回転させる入力ギアと連携し、第2トランスミッション経路にあるギアは、トランスミッションに含まれ、トランスミッションの第1出力要素を反対回転方向P1-に回転させる入力ギアと連携し、第3駆動経路にあるギアは、トランスミッションの第2出力分岐部に含まれ、トランスミッションの第2出力要素を第2回転方向P2+のプラス方向に回転させる入力ギアと連携し、第4駆動経路においては、第2出力要素を第2回転方向P2-のマイナス方向に回転させる入力ギアと連携する、実施形態5による場合の実施形態6に係る駆動装置。
【0077】
本発明は上述の実施形態例に限定されないことに留意されたい。多くの変形例が可能である。
【0078】
よって、本発明は、例えば、調整可能なヘッドレスト、トランクの蓋、燃料タンク/充電ソケットの蓋部、サンルーフ、ヘッドライトの調整装置、及び/又は車両のスライドドアに利用してもよい。また、本発明は、例えば、とりわけ窓周りの装飾品、(セキュリティ)カメラ、又はボール盤に使用するのに極めて適する。
【0079】
よって、開閉蓋を操作するための調整モジュールは、上述したような特徴が付与された駆動コンポーネントを備えることができ、これにより調整モジュールの出力調整要素は、少なくとも蓋の開閉位置を調整するように駆動コンポーネントの第1回転部に連結され、駆動コンポーネントの第1及び/又は第2回転部は、蓋の少なくとも施錠位置と開錠位置間のロックを調整するように蓋のロックとトランミッションを介して連携する。
【0080】
調整モジュールの調整要素を駆動コンポーネントの第1回転部に連結することによって、駆動コンポーネントの第1及び/又は第2回転部は、蓋のロックとトランミッションを介して連携し、蓋の開閉と蓋のロックを比較的簡単に動作させることができる。よって、例えば、電動モータ、特にDC電動モータを備える駆動装置によって、車両の尾板や荷物用蓋を、調整モジュールに対して旋回軸を中心として旋回させたり、及び/又はガイド、特にガイドレール設備に沿って並進させたりすることができる。また、同じ駆動装置が荷物用蓋のロックを施錠及び/又は開錠することができる。これに加えて又はこれに代えて、例えば、そのような駆動装置によって、車両の燃料タンク/充電ソケットの蓋部のフラップ部は、調整モジュールで開及び/又は閉位置間を調整することができ、燃料タンク/充電ソケットの施錠、特にピンで実現されるものが可能となる。或いは、再充電中に充電ケーブルを車両に接続したときの充電ケーブル、特に充電ケーブルのプラグも可能である。このように、再充電中に充電ケーブルが外れるのを防ぐことができる。
【0081】
利点として、駆動装置は、上述したような特徴を有する駆動コンポーネントを設けることによって、第1の活性化により、駆動装置の出力シャフトは、駆動コンポーネントの第1回転部と連結してトランミッションを介して第1回転部が第1調整段部を横切ることにより、より高速且つより小さい連結で調整を行うことができ、続く第2の活性化により、駆動装置の出力シャフトは、駆動コンポーネントの第1及び/又は第2回転部と連結して他のトランミッションを介して第1及び/又は第2回転部が第2調整段部を横切ることにより、低速で且つより大きい連結で調整を行うことができる。このようにして、例えば自動車のトランクの蓋、燃料タンク/充電ソケットの蓋部、サンルーフ及び/又はスライドドアを閉じて施錠することが容易に行える。
【0082】
このように、上述したような特徴を有する駆動コンポーネントを設けた(選択的には駆動装置を設けた)調整モジュールは、例えば、車両のスライドドア、フード及び/又はサンルーフの調整及び/又は施錠に使用できる。
【0083】
また、その機能性によって一方向においてのみ連結をつくる動力源は多くある。例えば、水車場、風力タービン、特定のタイプのACモータ及び圧電モータである。そのような動力源に上述したような特徴を有する駆動コンポーネントを設けて、連続的に動力を付与し、例えば出力シャフトの回転方向をトランスミッションによって変更するように応用することができる。更に、そのような駆動コンポーネントは、コスト節約となるように応用してもよい。例えば、太陽電池分野等の持続可能なエネルギー源や、かんがい農業においての応用である。特に、簡略化した構成によって、2つ、3つ、4つ以上の位置及び/又は複数のコンポーネント間において調整に必要な駆動装置は少ない。
【0084】
そのように、上述したような特徴を有する駆動コンポーネントを設けた(選択的には駆動装置を設けた)調整モジュールはまた、例えば、車両のスライドドア、フード及び/又はサンルーフの調整及び/又は施錠に使用してもよい。
【0085】
よって、更に、少なくとも一つの細長い薄板を有する窓の装飾、特にブラインド(luxaflex(登録商標)又はベネチアンブラインド等)のための調整モジュールは、上述したような特徴を有する駆動コンポーネントを備えることができる。これによって、調整モジュールの出力シャフトが第1回転部と連結されて、少なくとも一つの細長い薄板の、その長手軸を中心とする回転を調整し、駆動コンポーネントの第1及び/又は第2回転部が調整モジュールの出力要素と連携して、少なくとも一つの細長い薄板の、調整モジュールのガイドに沿ったその長手軸をほぼ横切る並進を調整する。
【0086】
調整モジュールの出力シャフトと駆動コンポーネントの第1回転部とが連結して、少なくとも一つの細長い薄板の、その長手軸を中心とする調整をすることにより、少なくとも一つの細長い薄板は、例えば透過する光量を制御できるように、少なくとも遮蔽状態と開放状態間で調整できる。駆動コンポーネントの第1及び/又は第2回転部が調整モジュールの出力要素と連携して、少なくとも一つの細長い薄板の、調整モジュールのガイドに沿ったその長手軸をほぼ横切る方向の調整をする場合は、少なくとも一つの細長い薄板、特にガイドにおいて水平及び/又は横方向に配された細長い薄板や、ガイドにおいて垂直に配された細長い薄板は、例えば高さを調整されるように実現できる。ガイドは、例えば、ガイドレールやコードで実現されてもよい。調整モジュールは、例えば、手動で及び/又は電気駆動で動作させてもよい。
【0087】
そのように、上述したような特徴を有する駆動コンポーネントを設けた調整モジュールはまた、例えば、(セキュリティ)カメラに使用され、調整モジュールのトランスミッションを介して少なくとも横軸及び/又は縦軸を中心としてセキュリティカメラを旋回させもよいし、(ヘッド)レストに使用され、(ヘッド)レストの角度位置及び/又は高さを調整してもよい。駆動コンポーネントを設けた調整モジュールは、3つ以上の位置、例えば3つ、4つまたはそれ以上の無限の数の位置を調整するのに使用してもよい。
【0088】
このような変形例は、当業者には明らかであり、請求の範囲に記載する本発明の範囲に含まれるものと理解される。
【符号の説明】
【0089】
1 駆動コンポーネント
2 第1回転部
3 第2回転部
4 中心軸
5 回転リミッタ
6 パッサー
7 連携ブロッキング要素
8 連携カムペア
8a 径方向内側に延びるカム
8b 径方向外側に延びるカム
9 連携カム及び溝ペア
9a 径方向内側に延びるカム
9b 受入溝
10 回転並進変換部
10a 指部
10b 受入面/螺旋状溝
11 スライド
11a スロット
12 回転活性化部/遠心活性化部
12a 旋回可能に配された偏心ウエイト
13 旋回軸
14 -
15 -
16 押し戻しスプリング
18 第2の径方向外側に延びるカム
19 第2受入溝
20 他の受入溝
24 出力シャフト
25 駆動装置
26 電動モータ
27 電動モータの出力シャフト
28 他のコンポーネント
29 トランスミッション
30 第1トランスミッション経路
31 第2トランスミッション経路
32 ギア
33 入力ギア第1トランスミッション経路
34 入力ギア第2トランスミッション経路
35 中間ギアペア
36 インデクサー
37 -
38 -
39 -
40 回転並進変換部
41 第1出力要素
42 第1出力分岐部
43 -
44 第3駆動経路
45 第2出力分岐部
46 入力ギア第3トランスミッション経路
47 入力ギア第4トランスミッション経路
48 第4駆動経路
49 第2出力要素
50 中間ギアペア
51 最終段部
I. 第1位置
II. 第2位置
R1. 径方向内側位置
R2. 径方向外側位置
A1 第1相互角度位置α1における第1軸方向シャフト位置
A2 第1相互角度位置α1における第2軸方向シャフト位置
B1 他の相互角度位置α2における第1軸方向シャフト位置
B2 他の相互角度位置α2における第2軸方向シャフト位置
E 第2位置
M モータ/出力シャフトの回転方向
P1 第1出力分岐部の回転方向
P2 第2出力分岐部の回転方向
S1. 回転並進変換部のスライドイン位置における第1軸方向位置ギア
S2. 回転並進変換部のスライドイン位置における第2軸方向位置ギア
T1. 回転並進変換部のスライドアウト位置における第1軸方向位置
T2. 回転並進変換部のスライドアウト位置における第2軸方向位置
α. 角度位置
αn. 一連の相互角度位置
α1. 第1相互角度位置
α2. 他の相互角度位置
β. 通過ストローク
図1
図2A
図2B
図3
図4.1A】
図4.1B】
図4.1C】
図4.2A】
図4.2B】
図4.2C】
図4.3A】
図4.3B】
図4.3C】
図4.4A】
図4.4B】
図4.4C】
図4.5A】
図4.5B】
図4.5C】
図4.6A】
図4.6B】
図4.6C】
図4.7A】
図4.7B】
図4.7C】
図4.8A】
図4.8B】
図4.8C】
図4.9A】
図4.9B】
図4.9C】
図4.10A】
図4.10B】
図4.10C】
図4.11A】
図4.11B】
図4.11C】
図5
【国際調査報告】