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特表2022-548677逆回転リファイナー用のフリンガー装置
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  • 特表-逆回転リファイナー用のフリンガー装置 図1A
  • 特表-逆回転リファイナー用のフリンガー装置 図1B
  • 特表-逆回転リファイナー用のフリンガー装置 図2A
  • 特表-逆回転リファイナー用のフリンガー装置 図2B
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-21
(54)【発明の名称】逆回転リファイナー用のフリンガー装置
(51)【国際特許分類】
   D21D 1/34 20060101AFI20221114BHJP
【FI】
D21D1/34
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022517325
(86)(22)【出願日】2020-09-22
(85)【翻訳文提出日】2022-03-16
(86)【国際出願番号】 US2020051979
(87)【国際公開番号】W WO2021061633
(87)【国際公開日】2021-04-01
(31)【優先権主張番号】62/904,236
(32)【優先日】2019-09-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】502278600
【氏名又は名称】アンドリッツ インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100137969
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 憲昭
(74)【代理人】
【識別番号】100104824
【弁理士】
【氏名又は名称】穐場 仁
(74)【代理人】
【識別番号】100121463
【弁理士】
【氏名又は名称】矢口 哲也
(72)【発明者】
【氏名】ギングラス,ラック
(72)【発明者】
【氏名】バーガー,マーク
【テーマコード(参考)】
4L055
【Fターム(参考)】
4L055CB13
4L055CB19
4L055CB20
4L055FA22
4L055FA30
(57)【要約】
本開示は、第1のローターのローターギャップ面に近接してフリンガーを位置決めすることにより、供給変動、負荷変動、供給効率不良による高エネルギー消費、低いパルプ品質、及び処理能力の低下の問題を緩和するように構成された逆回転機械式リファイナーのための装置であって、第1のローターが、第1のローターを貫通して延在する入口をさらに備えており、稼働中のフリンガーの一部が、第1のローターの方向に回転しながら、供給材料を、その入口からリファイナーギャップに偏向させるようにする装置に関する。
【選択図】図2A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の方向に回転するように構成された第1のローターであって、前記第1のローターが、
上流面と、
前記上流面から遠位に配置されたローターギャップ面と、
前記第1のローターを貫通して延在する入口であって、前記入口が入口ギャップ端を有しており、前記入口が、前記入口ギャップ端で前記ローターギャップ面と流体的に連通する、前記入口と、
前記ローターギャップ面に配置されたフリンガーであって、前記フリンガーが、前記第1のローターと共に前記第1の方向に回転し、前記フリンガーが、前記入口ギャップ端に隣接して配置された部分であって、前記部分が前記入口ギャップ端を塞ぐように構成されるように、前記部分を有する、前記フリンガーと
を有する、前記第1のローター
を備える、供給ローター組立体。
【請求項2】
前記フリンガーは、セグメント化されたフリンガーであり、前記第1のローター組立体は、前記セグメント化されたフリンガーを直径で案内するように構成されたプレートホルダーをさらに備えており、前記直径は、内径、中間直径、または外径の1つである、請求項1に記載の供給ローター組立体。
【請求項3】
プレートホルダーをさらに備え、前記プレートホルダーが、前記フリンガーと前記第1のローターとの間に配置される、請求項1~2のいずれか1項に記載の供給ローター組立体。
【請求項4】
プレートホルダーをさらに備え、前記フリンガーが、前記プレートホルダーと前記第1のローターとの間に配置される、請求項1~3のいずれか1項に記載の供給ローター組立体。
【請求項5】
前記フリンガーが、フリンガーバーをさらに備える、請求項1~4のいずれか1項に記載の供給ローター組立体。
【請求項6】
前記フリンガーが、フリンガーバーを欠いている、請求項1~5のいずれか1項に記載の供給ローター組立体。
【請求項7】
前記フリンガーが、前記第1のローターの前記ローターギャップ面に融着されている、請求項1~6のいずれか1項に記載の供給ローター組立体。
【請求項8】
前記フリンガーの前記部分が、前記入口の前記外径まで半径方向に延在する、請求項1~7のいずれか1項に記載の供給ローター組立体。
【請求項9】
前記フリンガーの前記部分が、前記入口の前記外径を超えて半径方向に延在する、請求項1~8のいずれか1項に記載の供給ローター組立体。
【請求項10】
別個の回転デバイスが、前記第1のローターを回転させるために使用される回転デバイスから独立して、前記フリンガーを前記第1の回転方向に回転させる、請求項1~9のいずれか1項に記載の供給ローター組立体。
【請求項11】
供給ローター組立体であって、
第1の方向に回転するように構成された第1のローターであって、前記第1のローターが、
上流面と、
前記上流面から遠位に配置されたローターギャップ面と、
前記第1のローターを貫通して延在する入口であって、前記入口が入口ギャップ端を有しており、前記入口が、前記ローターギャップ面と流体的に連通する、前記入口と、
前記ローターギャップ面に配置されたフリンガーであって、前記フリンガーが、前記第1のローターと共に前記第1の方向に回転し、前記フリンガーが、前記入口ギャップ端を塞ぐ部分を有する、前記フリンガーと
を有する、前記第1のローター
を有する、前記供給ローター組立体と、
制御ローター組立体であって、
前記供給ローター組立体に対向して配置された第2のローターであって、前記第2のローターが、第2の方向に回転するように構成されており、前記第2の方向が、前記第1のローターの前記第1の方向と反対方向である、前記第2のローター
を有する、前記制御ローター組立体と
を備える、逆回転リファイナー組立体。
【請求項12】
前記フリンガーは、セグメント化されたフリンガーであり、前記第1のローター組立体は、前記セグメント化されたフリンガーを直径で案内するように構成されたプレートホルダーをさらに備えており、前記直径は、内径、中間直径、または外径の1つである、請求項11に記載の供給ローター組立体。
【請求項13】
プレートホルダーをさらに備え、前記プレートホルダーが、前記フリンガーと前記第1のローターとの間に配置される、請求項11~12のいずれか1項に記載の供給ローター組立体。
【請求項14】
プレートホルダーをさらに備え、前記フリンガーが、前記プレートホルダーと前記第1のローターとの間に配置される、請求項11~13のいずれか1項に記載の供給ローター組立体。
【請求項15】
前記フリンガーが、フリンガーバーをさらに備える、請求項11~14のいずれか1項に記載の供給ローター組立体。
【請求項16】
前記フリンガーが、フリンガーバーを欠いている、請求項11~15のいずれか1項に記載の供給ローター組立体。
【請求項17】
前記フリンガーが、前記第1のローターの前記ローターギャップ面に融着されている、請求項11~16のいずれか1項に記載の供給ローター組立体。
【請求項18】
前記フリンガーの前記部分が、前記入口の前記外径まで半径方向に延在する、請求項11~17のいずれか1項に記載の供給ローター組立体。
【請求項19】
前記フリンガーの前記部分が、前記入口の前記外径を超えて半径方向に延在する、請求項11~18のいずれか1項に記載の供給ローター組立体。
【請求項20】
別個の回転デバイスが、前記第1のローターを回転させるために使用される回転デバイスから独立して、前記フリンガーを前記第1の回転方向に回転させる、請求項11~19のいずれか1項に記載の供給ローター組立体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の背景
1.相互関連出願
本出願は、2019年9月23日に出願された米国仮特許出願第62/904,236号の先の出願日の米国特許法第119条(e)に基づく利益を主張するものであり、この米国仮特許出願の内容全体を参照として本明細書に組み込む。
【0002】
2.技術分野
本開示は、一般に、繊維性材料中の繊維を展開し露出させるように構成された機械式リファイナーに関し、より詳細には、逆回転機械式リファイナー用のフリンガーに関する。
【0003】
3.従来の技術
機械式パルピングリファイナーは、一般的には、リグノセルロース材料を繊維に分離し、展開し、切断して、パルプ、紙、板材、建築材料、梱包材、吸液性充填材などの製品での使用に適した特定の機械的及び物理的特性を繊維に付与する。
【0004】
機械式リファイナーは、一般的には、2つ以上の対向するリファイナー組立体を備える。各組立体は、隆起したリファイニングバーのパターンをリファイニング面に有している。隣接するリファイニングバーが溝によって分離されている。一般的には、これらのリファイニング組立体は、共通の軸の周りを回転するように構成された円形ディスク、環状ディスク、または入れ子になった円錐台のいずれかである。各リファイナー組立体は、支持構造にボルトで固定されて、リファイナー円形ディスク、リファイナー環状ディスク、またはリファイナー円錐台を形成する、いくつかの環状の扇形セグメントを備え得る。対向するリファイニング組立体のリファイニング面は、互いに向かい合って、対向するリファイナー組立体を分離する狭いリファイニングギャップを画定する。リファイニング組立体の少なくとも1つは、軸の周りを回転するように構成されたローターである。
【0005】
ローターリファイニング組立体が高速でスピンするときに、オペレータは、リグノセルロース材料または他の供給材料をリファイニングギャップに送り込む。ローターがスピンするとき、対向するリファイナー組立体上のリファイニングバー及び溝が順次に重なり合う。一般的なローターリファイナー組立体は、毎分800~2,300回転(以下、「rpm」)の範囲でスピンする。対向するバー及び溝が順次に重なり合うことで、リファイニングギャップ内でリグノセルロース材料を交互に圧縮し膨張させることを可能にする。このように圧縮及び膨張を交互に高速に行うことで繊維パッドが作られる。この繊維パッドが、機械的なリファイニングが行われる主要な場所となる。つまり、繊維パッド内で供給材料を隣り合う供給材料に対して強制的に動かすことが、繊維の展開、分離、及び切断に大きく寄与する。これを「リファイニング」という。
【0006】
リファイニングギャップへの供給材料の移動は、一般に「遠心供給効果」と考えることができる。「遠心力」は、回転座標系でローターディスクの回転中心から供給材料を外側に押し出すように見える見掛けの力であり、この「力」は実際には供給材料の慣性の結果である。それにもかかわらず、「遠心力」は、供給材料が対向するリファイニング組立体の間に入ってしまえば、供給材料が半径方向外側に移動することを視覚化するのに有効な方法である。同様に、「遠心供給効果」は、供給材料が半径方向外側に向かってリファイニング組立体間のリファイニングギャップ中に流れ込むのを説明するのに有効な方法である。したがって、「遠心供給効果」は、一般に供給材料がリファイニングギャップへ移動することを説明する。
【0007】
「逆回転ディスクリファイナー」とは、反対方向に回転するように構成された2つのディスクを有する機械式リファイナーの一種である。供給材料は、いわゆる「供給ローター組立体」の開口部を経由してリファイニングギャップに入る。通例、大量の水及び/または蒸気を用いて材料を押し広げ、良好で安定した供給を確保する。供給材料は、供給ディスクを横切って開口部を通過しなければならないので、供給ディスクの回転速度またはその速度付近で回転する傾向がある。このようにして、供給材料は、供給ディスク中に伸びる入口開口部の側面に衝突して回転するようになる。次に、供給材料は、供給ローター組立体と反対の方向に回転する「制御ローター組立体」と呼ばれる向かい合ったディスクに衝突する。この衝突が起こると、供給材料の回転速度は大幅に低下する。供給材料は、回転方向を逆にして、供給ローター組立体と反対の方向(すなわち、制御ローター組立体の回転方向)に流れ始めることさえもあり得る。これにより入ってくる供給材料は、供給材料が回転速度を失い、したがって遠心供給効果を失うので、部分的に効果的に失速する。
【0008】
結果として、逆回転リファイナーでは、リファイニングゾーン(すなわち、リファイニングが行われる場所)の入口に向けての供給効果は限定的である。この結果、供給の変動、負荷の変動、供給効率不良によるエネルギー消費の潜在的な増加、及びパルプ品質の低下がもたらされる。通例、上記の条件のために、これらの逆回転リファイナーは、シングルディスク式または円錐ディスク式のリファイナーと比較して、より低い稼働パルプ濃度で運転され、その結果、繊維の展開も少なくなる。
【0009】
最先端技術は、供給材料が2つの対向するローター組立体間の空間に入るようにすることと、供給材料を最初に制御ローター組立体のセンタプレートに衝突させることとから構成される。このセンタプレートは、その表面に、供給バーを有する場合、または供給バーを有しない場合がある。
【0010】
供給バーがあると回転方向の変化は大きくなるが、この領域に連続して入る材料とは反対の方向に供給材料が回転するので、常に良好な遠心供給効果を得られるとは限らない可能性がある。これにより、一方向に回転する受入材料と反対方向に回転する方向転換材料との間に回転干渉が生じる。最終的には、遠心供給効果が大幅に減少するという結果となる。さらに、希釈水が高流量かつ高速でこれらの供給バーに衝突しているので、制御ディスク上の供給バーは、通常、水食及びキャビテーションによって深刻な悪影響を受ける。これはまた、メンテナンスコストを生じさせ、サービスのダウンタイムの増加の原因にもなる。
【0011】
制御入口領域に滑らかな表面を使用することは可能であり一般的であるため、供給材料が反対方向に回転することもなく、大きな影響を与えるキャビテーションが発生したりすることもない。しかしながら、表面が滑らかであると、供給材料に及ぼす回転効果はやはり鈍化したままであり、供給材料は、供給ローター組立体の方向に回転し続けるが、回転速度は幾分低下することになる。さらに、供給材料がリファイニングギャップに入るまでは、機械的に回転力を供給材料に伝達する要素が供給領域にはもはや全く存在しなくなる。そのため、供給効果は、弱い遠心力と、程度は低いが、供給材料を下方へ押しやり、最終的にはリファイニングギャップに押し込む、重力とによって生成される。
【0012】
リファイナーの効率を改善し、パルプ品質を改善し、リファイナーの処理能力を高めるために、供給ローター組立体から逆回転リファイナーのリファイニングギャップに、より効率的に受け渡し可能な設計コンセプトが必要である。
【発明の概要】
【0013】
逆回転機械式リファイナーにおける供給変動、負荷変動、供給効率不良による高エネルギー消費、低いパルプ品質、及び処理能力の低下の問題は、第1の方向に回転するように構成された第1のローターであって、第1のローターが、上流面と、上流面から遠位に配置されたローターギャップ面と、第1のローターを貫通して延在する入口であって、入口が入口ギャップ端を有しており、入口が、入口ギャップ端でローターギャップ面と流体的に連通する、入口と、ローターギャップ面に配置されたフリンガーであって、フリンガーが、第1のローターと共に第1の方向に回転し、フリンガーが、入口ギャップ端を塞ぐ部分を有する、フリンガーとを有する、第1のローターを備える、逆回転リファイナー用の供給ローター組立体によって解決される。
【0014】
供給物が、供給ディスクの開口部を通って進入する際に、制御ディスクに衝突するようにする(したがって、回転速度が大幅に低下し、その結果、遠心供給効果が失われる)代わりに、例示的なフリンガー(ローターキャップともいう)が、供給ローター組立体を構成する第1のローターのローターギャップ端に取り付けられる。本明細書でより完全に説明される例示的な実施形態は、供給材料のための捕獲領域を作成し、それによって、その後、供給材料が、制御ローター組立体と相互作用する可能性を伴わずに、リファイニングゾーンの開始地点でまたはそこに近接した地点で解放されるまで、第1のローターの最高回転速度で回転し続けるように強制することが企図される。これにより、供給効果の喪失を防ぐことが企図される。
【0015】
本明細書に記載される例示的な実施形態は、供給材料がリファイニングギャップに入るまで、供給材料が供給ローター組立体の方向に回転するように、供給材料に明確な経路を提供し得ることが企図される。
【0016】
本明細書に記載される例示的な供給ローター組立体及びフリンガーは、先行技術よりも制御された効率的な供給効果を可能にすることが企図される。遠心供給効果の改善により、処理量の増加、希釈水及び/または蒸気の必要性の低減、及び逆回転機械式リファイナーの安定性の改善が可能になり得る。
【0017】
理論に束縛されることなく、供給ローター組立体に結合されたフリンガーが、第1のローターの入口開口部と協働で固定ポケットを形成することができ、またはフリンガーが、供給材料が制御リファイニング組立体に達するのを防ぐターゲットプレートとして機能することができることが企図される。例示的なフリンガーは、より強固な供給物をリファイニングギャップに搬送するためのバーを有していてもよい。他の例示的な実施形態では、フリンガーは、制御ディスクに衝突することによる減速効果なしに、分配及び継続的供給を可能にするために、滑らかな表面を有していてもよい。
【0018】
設計上の特徴(特徴が、供給ローター自体の一部分、または供給ローターに取り付けられるプレートホルダーであってもよい)が、逆回転リファイナーの供給材料がリファイニングギャップに供給される前に向かい側のディスクに衝突するのを防止することである限り、この概念の多くの変形形態を作成できることが理解される。
【0019】
以上のことは、添付の図面に示されるように、本開示の例示的な実施形態のより具体的な以下の記述から明らかになるであろう。図面は必ずしも縮尺通りではなく、それよりむしろ、開示された実施形態を説明することに重点が置かれている。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1A】供給ローター組立体のローターギャップ面に配置されたフリンガーを有する例示的な逆回転リファイナー組立体の概略断面側面図である。
図1B】第1のローターの方向に回転するとともに、第1のローターを貫通して延在する入口の入口ギャップ端を塞ぐように構成された例示的なフリンガーの対面図である。
図2A】セグメント化されたフリンガーディスクと、セグメント化されたフリンガーディスクの上に配置されたプレートホルダーとを有する供給ローター組立体を示す例示的な逆回転リファイナー組立体の概略断面側面図である。
図2B】第1のローターの方向に回転するとともに、第1のローターを貫通して延在する入口の入口ギャップ端を塞ぐように構成された例示的なセグメント化されたフリンガーの対面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下の好ましい実施形態の詳細な説明は、例示及び説明の目的のためにのみ提示されており、網羅的であること、または本発明の範囲及び趣旨を限定することは意図されていない。本実施形態は、本発明の原理とその実際の適用とを最もよく説明するために選択し、説明したものである。当業者であれば、本発明の範囲及び趣旨から逸脱することなく、本明細書に開示された発明に多くの変形が可能であることを認識するであろう。
【0022】
特に断りのない限り、同様の参照文字は、いくつかの図全体にわたって対応する部品を示している。図面は、本開示による様々な特徴及び構成要素の実施形態を表しているが、図面は必ずしも縮尺通りではなく、特定の特徴は、本開示の実施形態をよりよく説明するために誇張されてもよく、そのような例示は、本開示の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
【0023】
本明細書に特に指定されている場合を除き、本明細書には以下の解釈規則が適用される。(a)本明細書で使用される全ての用語は、状況によって必要とされる性別または数(単数または複数)であると解釈されるものとする。(b)本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される単数形の用語「a」、「an」、及び「the」は、文脈が明らかに別段の指示をしない限り、複数形の参照物を含む。(c)記載された範囲または値に適用される先行する用語「約」は、測定結果から、当技術分野で知られているかまたは予想される範囲または値におけるずれの範囲内の近似値であることを表す。(d)「ここでは(herein)」、「これによって(hereby)」、「ここに(hereto)」、「上文に(hereinbefore)」、及び「下文に(hereinafter)」という語、ならびに同様の意味の語は、別段の指定がない限り、本明細書の全体を指すものとし、特に特定の段落、請求項、またはその他の他の細目を指すものではない。(e)記述的な見出しは便宜上のものに過ぎず、本明細書のいかなる部分の意味または解釈にも制限または影響を与えないものとする。(f)「または(or)」及び「いずれかの(any)」は排他的ではなく、「含む(include)」及び「含んでいる(including)」は限定的なものではない。さらに、用語「備える(comprising)」、「有する(having)」、「含む(including)」、及び「含有する(containing)」は、非制限的用語(すなわち、「~を含むが、~に限定されない」を意味する)と解釈されるべきである。
【0024】
本明細書中の「一実施形態」、「実施形態」、「例示的な実施形態」などへの言及は、記載されている実施形態が特定の特徴、構造、または特性を含み得ることを示すが、全ての実施形態が必ずしもその特定の特徴、構造、または特性を含まなくてもよいことを示す。さらに、そのような語句は、必ずしも同一の実施形態を指しているわけではない。さらに、特定の特徴、構造、または特性が実施形態に関連して記載されている場合、明示的に記載されているか否かにかかわらず、他の実施形態に関するそのような特徴、構造、または特性に影響を及ぼすことは、当業者の知識の範囲内であると考えられる。
【0025】
記述的な裏付けを提供するために必要な範囲において、添付の特許請求の範囲の主題及び/または本文は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0026】
本明細書に記載されている値の範囲は、本明細書で別途明示されていない限り、その間の任意の部分範囲の範囲内に含まれる各別個の値を個別に参照するための略記法として機能することのみを単に意図している。記載された範囲内の各別個の値は、各別個の値が本明細書に個別に記載されているかのように、本明細書または特許請求の範囲に組み込まれる。特定の値の範囲が提供された場合、その範囲の上限と下限との間の下限の単位の10分の1以下の各介在値と、本明細書のその指定された範囲または部分範囲の他のいずれかの指定された値または介在値とは、文脈上別段の明確な指示がない限り、本明細書に含まれることが理解される。全ての部分範囲も含まれる。これらのより小さい範囲の上限及び下限もまた、指定された範囲で具体的かつ明示的に除外されたいずれかの制限に従うことを条件として、その中に含まれる。
【0027】
本明細書で使用される用語の一部は、相対的な用語であることに留意されたい。例えば、「上」及び「下」という用語は、位置的に互いに相対的なものであり、すなわち、上側の構成要素は、所与の方向において下側の構成要素よりも高い位置にあるが、デバイスを反転させれば、これらの用語は変わり得る。「上り坂」及び「下り坂」という用語は、回転ドラム組立体の傾斜ドラムに関連する。例えば、例示的な回転支持組立体の「上り坂」面は、回転ドラム組立体の下側の下り坂端の近くに配置されるよりも、回転ドラム組立体の上端側に近いところに配置される。「入口」及び「出口」という用語は、所与の構造体に関して、それらを通って流れる流体に関連しており、例えば、流体は入口を通って構造体に流入し、出口を通って構造体から流出する。「上流」及び「下流」という用語は、流体が様々な構成要素中を流れる方向、すなわち、下流の構成要素中を流れるより前に、上流の構成要素中を流れる流体の流れに関連する。
【0028】
用語「水平」及び「垂直」は、絶対基準、すなわち地表面に対する方向を示すために使用される。しかしながら、これらの用語は、構造が互いに完全に平行であること、または完全に垂直であることを要求するものと解釈されるべきではない。例えば、第1の垂直構造と第2の垂直構造とが、必ずしも互いに平行である必要はない。用語「頂部」及び「底部」または「基部」は、頂部が絶対基準、すなわち地球表面に対して常に底部/基部よりも高い位置/表面を指すために使用される。用語「上方へ」及び「下方へ」もまた、絶対基準に対してのものである。つまり、上方への流れは常に地球の重力に逆らって行われることになる。
【0029】
図1Aは、制御ローター組立体110に対向して配置された供給ローター組立体105を含む例示的な逆回転リファイナー組立体100の断面側面図を示す。供給ローター組立体105は、第1のローター107を備える。制御ローター組立体110は、第2のローター109を備える。第1のローター107は、上流面112と、上流面112から遠位に配置されたローターギャップ面115とを有する。典型的には、駆動軸117が、第1のローターの回転中心C1の周りで第1のローター107に係合する。駆動軸117にモータ(図示せず)が係合する。このようにして、第1のローター107は、第1の方向D1に回転するように構成されている。第1の方向は、制御ローター組立体110の第2の方向D2が第1の方向D1とは反対であるという条件で、第2の方向D2に対して時計回りまたは反時計回りのいずれであってもよいことが理解されよう。例えば、第1の方向D1が時計回りであり、第2の方向D2が反時計回りであり、逆の場合も同じである。制御ローター110は、同様に、駆動軸(図示せず)及びモータ(図示せず)に係合し、このようにして第2の方向D2に回転するように構成されている。
【0030】
第1のローター107は、さらに入口118を備える。図示の実施形態では、入口118は、上流入口端119と、上流入口端119から遠位に配置された入口ギャップ端121とを有する。入口118は、入口ギャップ端121でローターギャップ面115と流体的に連通する。すなわち、上流面112から入口118に入った供給材料120は、入口118を通過してローターギャップ面115の入口118から出ることができる。特定の例示的な実施形態では、第1のローター107は、2つ以上の入口118を備える。他の例示的な実施形態では、入口118は、単一の入口118であってもよい。単一の入口118を有する特定の実施形態では、入口118が回転中心C1と同軸に配置されてもよい。
【0031】
第1のローター107は、ローターギャップ面115に配置されたフリンガー130をさらに備える。入口ギャップ端121に隣接して配置された部分131としてのフリンガー130は、このようにして、その部分131が入口ギャップ端121を塞ぐ。好ましくは、この部分131は、入口118の外径IODまで、その近くまで、またはそれを超えて、半径方向に延在して、最大量の供給材料120をリファイニングギャップ140に偏向させる。フリンガー130は、リファイニングギャップ140を構成するリファイニングセグメント(161及び160を参照)の内径よりも遠くまで延びることができない。実際には、「リファイニングギャップ」は、リファイナー組立体(100を参照)内の対向するリファイニングセグメント(161及び160を参照)によって画定される空間である。別個のブレーカーバーセグメント161を欠く実施形態では、リファイニングギャップは、概して対向するリファイナープレートセグメント160の内径で(供給材料の移動の経路に関連して)始まることが理解されよう。フリンガー130の部分131は、この部分131が第1のローター107と同じ回転方向D1に回転している間、供給材料120の経路123aをリファイニングギャップ140に向け直す。図示の実施形態では、フリンガー130は、ローターギャップ面115で第1のローターファスナーホール134と整列するフリンガーファスナーホール133(図1B)を備える。ファスナー136は、フリンガーファスナーホール133及び第1のローターファスナーホール134の両方を貫通して延在して、フリンガー130をローターギャップ面115に固定する。このようにして、フリンガー130は、ローターギャップ面115で第1のローター107と固定的に係合する。この固定構成は、入口ギャップ端121を塞ぐフリンガー130の部分131が供給材料120をリファイニングギャップ140内に偏向させることを可能にしながら、フリンガー130が第1のローター107と共に第1の方向D1に回転することを可能にする。
【0032】
他の例示的な実施形態では、フリンガー130をローターギャップ面115に融着できることが理解されよう。例えば、第1のローター107とフリンガー130とを一体として製造することができ、あるいは製造者または据付者が、フリンガー130を第1のローター107のローターギャップ面115に溶接しまたはその他の方法で融着してもよい。他の例示的な実施形態では、フリンガー130と第1のローター107との間に、プレートホルダー(図2Aの135参照)を配置することができる。他の例示的な実施形態では、フリンガー130は、取り外し可能なバーを受けるように構成されたプレートであり得る。これらの取り外し可能なバーは、フリンガープレートに固定することができ、それによって例えばフリンガープレートに、取り外し可能でありながら固定的に係合することができる。
【0033】
さらに他の例示的な実施形態では、フリンガー130aをセグメント化することができる。図2A及び図2Bを参照すると、セグメント化されたフリンガー130aは、いくつかの環状または扇形のフリンガープレートセグメント132を備えることができる。フリンガー130aがセグメント化されている場合、プレートホルダー135は、セグメント化されたフリンガー130aに加えられる遠心力のバランスをとるように、セグメント化されたフリンガー130aの周りに配置され、第1のローター107にファスナーで係合することが可能である。別の言い方をすれば、セグメント化されたフリンガー130aは、ローターギャップ面115とプレートホルダー135との間に配置することができる。プレートホルダー135は、プレートホルダー135の外径ODPHに、供給材料120をリファイニングギャップ140に向け直す、セグメント化されたフリンガー130aの部分131に係合するリップ137を有し得る。このようにして、プレートホルダー135は、第1のローター107がスピンするときに、セグメント化されたフリンガー130aに加えられる遠心力のバランスをとる(すなわち、セグメント化されたフリンガー130aを「案内する」)ように構成される。他の例示的な実施形態では、セグメント化されたフリンガー130aを案内するために、リップ137をプレートホルダーの内径IDPHに配置する場合がある。さらに他の例示的な実施形態では、セグメント化されたフリンガー130aを案内するために、リップを、他の直径と内径との間のプレートホルダーの中間直径IMDPHに配置する場合がある。
【0034】
図2Bはさらに、セグメント化されたフリンガー130aを対面図で示す。セグメント化されたフリンガー130aは、複数のフリンガープレートセグメント132を含む。各フリンガープレートセグメント132は、幅が広いフリンガー溝153の間に配置された少なくとも1つのフリンガーバー142を有し得る。フリンガーファスナーホール133は、セグメント化されたフリンガー130を第1のローター107に係合させるファスナーを可能にする。プレートホルダー135は、セグメント化されたフリンガー130a及び第1のローター107を係合するために、フリンガーファスナーホール133と整列するファスナーホールを有し得る。他の例示的な実施形態では、プレートホルダーファスナーホールは、フリンガーファスナーホール133及び第1のローターファスナーホール134の両方と整列しない。
【0035】
さらに他の例示的な実施形態では、フリンガー130を、第1のローター107に付ける代わりに、駆動軸117に直接付けることができる。さらに他の例示的な実施形態では、別個の回転デバイス(例えば、別個の駆動軸、別個のモータなど)が、第1のローター107を第1の回転方向D1に回転させるために用いられる回転デバイスから独立して、フリンガー130を第1の回転方向D1に回転させることができる。稼働中のフリンガー130の部分131が供給材料120をリファイナーギャップ140内に偏向させるように、かつフリンガー130が第1の方向D1に回転するように、フリンガー130を入口ギャップ端121に近接して位置決めする任意の方法は、本開示の範囲内であると見なされることを理解されたい。
【0036】
任意の高さ及びサイズのバーが、本開示の範囲内にある。供給ディスクに接触するバーもまた、本開示の範囲内であると見なされる。
【0037】
例示的な実施形態では、逆回転リファイナー組立体100は、リファイナープレートセグメント160が組み付けられるプレートホルダーをさらに含む供給ローター組立体105を備える。このプレートホルダーは、リファイナーディスクにボルト留めされており、供給プレートホルダーは、供給ホールと、ホールを持たないがセンターピースを有する制御プレートホルダーとを有する。この例示的な実施形態では、供給プレートホルダーは、フリンガーを一体化したパーツとして提供するように製造されている。他の例示的な実施形態では、供給ホールを有する供給プレートホルダーが、供給プレートホルダーに取り付けられた別個の独立したフリンガーを有する。さらに他の例示的な実施形態では、フリンガー130は、プレートホルダーの中央開口部を介して供給ローターディスクに取り付けられる。
【0038】
特定の例示的な実施形態では、フリンガー130が、第1のローター107の回転速度またはその速度付近で第1の方向D1に回転することが望ましくあり得る。一例として、第1のローター107は、800rpm~2,300rpmの範囲で回転することができる。
【0039】
図1Aがさらに示すように、供給ローター組立体105及び制御ローター組立体110は、リファイナープレートセグメント160及びブレーカーバーセグメント161をさらに含むことができる。リファイニングプレートセグメント160は、バーと溝とが交互に並ぶパターンを備えたリファイニング面を有する。同様に、ブレーカーバーセグメント161は、幅が広いバーと幅が広い溝(すなわち、半径方向に遠位のリファイニングプレートセグメント上のバー及び溝と比較して幅が広い)とが交互に並ぶパターンを備えたブレーカー面を有する。より小径の逆回転リファイナーでは、ブレーカーセグメント161は省略される。リファイナープレートセグメント160はまた、リファイニングゾーン170を構成するリファイナーバー及び溝の半径方向内側に配置されたブレーカーバーセクションを有し得る。対面し、対向するリファイニング面とブレーカーバー面とは、供給ローター組立体105と制御ローター組立体110との間に狭いリファイニングギャップ140を画定する。対向するリファイナープレートセグメント160の間に配置されたリファイニングギャップ140の部分は、「リファイニングゾーン」170と呼ばれている。
【0040】
動作中、供給ローター組立体105は第1の方向D1に回転し、向かい側に配置された制御ローター組立体110は第2の方向D2に回転し、第2の方向は第1の方向D1とは反対である。オペレータは、第1のローター107を貫通して延在する入口118から供給材料120を導入する。通常、オペレータは、安定した供給速度を保証する目的で、供給材料120を入口118に押し込むために、大量の水及び/または蒸気を使用する。特に、供給材料120が木材チップなどのリグノセルロース系供給材料、または他の特に粘性の高い繊維性材料である場合には、なおさらである。供給材料120は、概して、入口ギャップ端121に向かう経路123aを進む。
【0041】
理論に束縛されることなく、フリンガー130は、入口ギャップ端121の近くに供給材料120の捕獲領域を作り、これにより、供給材料120が、制御ディスクと相互作用して供給効果が失われることになる可能性を伴わずに、リファイニングゾーン170の開始地点またはその近くで放出されるまで、供給材料120が、第1のローター107の最高回転速度またはその速度付近で回転し続けることを強いられると考えられる。
【0042】
制御ローター組立体110は、ローターキャップ138をさらに備え得る。この制御ローターキャップ138は、幅広のローターキャップフィーダーバー及び溝を含み得る。他の実施形態では、制御ローターキャップ138は、フィーダーバーを欠いている。さらに他の例示的な実施形態では、ローターキャップ138は省略される。
【0043】
図1Bは、第1のローター107の方向に回転するとともに、第1のローター107を貫通して延在する入口118の入口ギャップ端121を塞ぐように構成された例示的なフリンガー130の対面図である。図1Bの実施形態は、フリンガー130の周囲に広く間隔をおいて配置されたフリンガーバー143を有する。これらのフリンガーバー143は、スピンする第1のローター107と同じ回転速度またはその速度付近で、第1のローター107からリファイニングギャップ140への供給材料120の移動を容易にするように、望ましくは材料を供給する角度で配置され得る。フリンガー130はまた、フリンガーバー143の間に配置された幅広のフリンガー溝153を有している。他の例示的な実施形態では、フリンガーバー143は無くてもよい。
【0044】
例示的な供給ローター組立体は、第1の方向に回転するように構成された第1のローターであって、第1のローターが、上流面と、上流面から遠位に配置されたローターギャップ面と、第1のローターを貫通して延在する入口であって、入口が入口ギャップ端を有しており、入口が、入口ギャップ端でローターギャップ面と流体的に連通する、入口と、ローターギャップ面に配置されたフリンガーであって、フリンガーが、第1のローターと共に第1の方向に回転し、フリンガーが、入口ギャップ端に隣接して配置された部分であって、その部分が入口ギャップ端を塞ぐように構成されるように、その部分を有する、フリンガーと、を有する、第1のローターを備える。
【0045】
特定の例示的な実施形態では、フリンガーは、セグメント化されたフリンガーであり、第1のローター組立体は、セグメント化されたフリンガーを直径で案内するように構成されたプレートホルダーをさらに備えており、直径は、内径、中間直径、または外径の1つである。
【0046】
特定の例示的な実施形態では、供給ローター組立体は、プレートホルダーをさらに備え、プレートホルダーが、フリンガーと第1のローターとの間に配置される。
【0047】
特定の例示的な実施形態では、供給ローター組立体は、プレートホルダーをさらに備え、フリンガーが、プレートホルダーと第1のローターとの間に配置される。
【0048】
特定の例示的な実施形態では、フリンガーが、フリンガーバーをさらに備える。
【0049】
特定の例示的な実施形態では、フリンガーが、フリンガーバーを欠いている。
【0050】
特定の例示的な実施形態では、フリンガーが、第1のローターのローターギャップ面に融着されている。
【0051】
特定の例示的な実施形態では、フリンガーの部分が、入口の外径まで半径方向に延在する。
【0052】
特定の例示的な実施形態では、フリンガーの部分が、入口の外径を超えて半径方向に延在する。
【0053】
特定の例示的な実施形態では、別個の回転デバイスが、第1のローターを回転させるために使用される回転デバイスから独立して、フリンガーを第1の回転方向に回転させる。
【0054】
例示的な逆回転リファイナー組立体は、供給ローター組立体であって、第1の方向に回転するように構成された第1のローターであって、第1のローターが、上流面と、上流面から遠位に配置されたローターギャップ面と、第1のローターを貫通して延在する入口であって、入口が入口ギャップ端を有しており、入口が、ローターギャップ面と流体的に連通する、入口と、ローターギャップ面に配置されたフリンガーであって、フリンガーが、第1のローターと共に第1の方向に回転し、フリンガーが、入口ギャップ端を塞ぐ部分を有する、フリンガーとを有する、第1のローターを有する、供給ローター組立体と、制御ローター組立体であって、供給ローター組立体に対向して配置された第2のローターであって、第2のローターが、第2の方向に回転するように構成されており、第2の方向が、第1のローターの第1の方向と反対方向である、第2のローターを有する、制御ローター組立体とを備える。
【0055】
本発明を、現在最も実用的で好ましい実施形態であると考えられるものに関連して説明してきたが、本発明は、開示された実施形態に限定されるべきものではなく、それどころか、本発明の趣旨及び範囲の中に含まれる様々な修正形態及び均等物の構成を対象として含むことを意図していることが理解されるべきである。
図1A
図1B
図2A
図2B
【国際調査報告】