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特表2022-548734デバイス能力スケジューリング方法および電子デバイス
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-21
(54)【発明の名称】デバイス能力スケジューリング方法および電子デバイス
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/72415 20210101AFI20221114BHJP
   H04M 1/72448 20210101ALI20221114BHJP
   H04N 21/442 20110101ALI20221114BHJP
   H04N 21/436 20110101ALI20221114BHJP
   H04N 21/658 20110101ALI20221114BHJP
【FI】
H04M1/72415
H04M1/72448
H04N21/442
H04N21/436
H04N21/658
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022517803
(86)(22)【出願日】2020-09-04
(85)【翻訳文提出日】2022-04-27
(86)【国際出願番号】 CN2020113626
(87)【国際公開番号】W WO2021052200
(87)【国際公開日】2021-03-25
(31)【優先権主張番号】201910887687.8
(32)【優先日】2019-09-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
2.ANDROID
(71)【出願人】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100132481
【弁理士】
【氏名又は名称】赤澤 克豪
(74)【代理人】
【識別番号】100115635
【弁理士】
【氏名又は名称】窪田 郁大
(72)【発明者】
【氏名】▲畢▼ 晟
【テーマコード(参考)】
5C164
5K127
【Fターム(参考)】
5C164FA17
5C164GA04
5C164TA07S
5C164TC15P
5C164UA04S
5C164UB41P
5C164UB71P
5C164YA17
5C164YA18
5C164YA20
5K127AA36
5K127BA03
5K127BB24
5K127BB33
5K127CA10
5K127CB41
5K127DA12
5K127DA13
5K127DA15
5K127GA14
5K127GA36
5K127GD16
5K127HA08
5K127JA42
5K127LA08
(57)【要約】
本出願は、デバイス能力スケジューリング方法および電子デバイスを提供し、電子デバイスの分野に関する。第1の電子デバイスは、第1の機能のインターフェースを表示し、第1の機能は、第1のサブ機能および第2のサブ機能を含み、第1のサブ機能は、第2のサブ機能と異なる。第1の電子デバイスは、ユーザの第1の操作を検出する。第1の電子デバイスは、第1の操作に応答して第1のインターフェースを表示し、第1のインターフェースは、第1のサブ機能の名前、第1のサブ機能に対応する第2の電子デバイスのデバイス識別子、第2のサブ機能の名前、および第2のサブ機能に対応する第3の電子デバイスのデバイス識別子を含み、第1の電子デバイス、第2の電子デバイス、および第3の電子デバイスは、同じローカルエリアネットワーク内にある。第1の電子デバイスは、第2の電子デバイスのデバイス識別子に対するユーザの第2の操作を検出する。第1の電子デバイスは、第2の操作に応答して第1のサブ機能に対応するデータを第2の電子デバイスに送信して、第2の電子デバイスが第1のサブ機能を実行するようにする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
デバイス能力スケジューリング方法であって、
第1の電子デバイスによって、第1の機能のインターフェースを表示するステップであって、前記第1の機能は、第1のサブ機能および第2のサブ機能を含み、前記第1のサブ機能は、前記第2のサブ機能と異なる、ステップと、
前記第1の電子デバイスによって、ユーザの第1の操作を検出するステップと、
前記第1の電子デバイスによって、前記第1の操作に応答して第1のインターフェースを表示するステップであって、前記第1のインターフェースは、前記第1のサブ機能の名前、前記第1のサブ機能に対応する第2の電子デバイスのデバイス識別子、前記第2のサブ機能の名前、および前記第2のサブ機能に対応する第3の電子デバイスのデバイス識別子を含み、前記第2の電子デバイス、前記第3の電子デバイス、および前記第1の電子デバイスは、同じローカルエリアネットワーク内にある、ステップと、
前記第1の電子デバイスによって、前記ユーザの第2の操作を検出するステップと、
前記第1の電子デバイスによって、前記第2の操作に応答して前記第1のサブ機能に対応するデータを前記第2の電子デバイスに送信して、前記第2の電子デバイスが前記第1のサブ機能を実行するようにするステップと
を含むデバイス能力スケジューリング方法。
【請求項2】
前記第1のインターフェースは、前記第2のサブ機能に対応する前記第1の電子デバイスのデバイス識別子をさらに含み、
前記第1の電子デバイスによって、第1のインターフェースを表示する前記ステップの後、前記方法は、
前記第1の電子デバイスによって、前記第1の電子デバイスの前記デバイス識別子に対する前記ユーザの第3の操作を検出するステップと、
前記第1の電子デバイスによって、前記第3の操作に応答して前記第2のサブ機能を実行するステップと
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のインターフェースは、前記第2の電子デバイスの前記デバイス識別子に対応する第1のアプリケーションの識別子および第2のアプリケーションの識別子をさらに含み、前記第1のアプリケーションおよび前記第2のアプリケーションは、前記第2の電子デバイスにインストールされ、
前記第2の操作は、特に、前記第1のアプリケーションの前記識別子に対する第2の操作であり、
前記第1の電子デバイスは、前記第2の操作に応答して前記第1のアプリケーションの前記識別子を前記第2の電子デバイスに送信して、前記第2の電子デバイスが、前記第1のアプリケーションを使用することによって前記第1のサブ機能を実行するようにする請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記第2の操作は、特に、前記第2の電子デバイスの前記デバイス識別子に対する選択操作である請求項1または2に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の電子デバイスは、前記第1の電子デバイスの能力情報を記憶し、
前記第1の電子デバイスによって、第1のインターフェースを表示する前記ステップの前に、前記方法は、
前記第1の電子デバイスによって、前記第2の電子デバイスへのワイヤレスフィディリティWi-Fi接続を確立し、前記第1の電子デバイスによって、前記第3の電子デバイスへのWi-Fi接続を確立するステップと、
前記第1の電子デバイスによって、前記第2の電子デバイスの能力情報および前記デバイス識別子を取得し、前記第3の電子デバイスの能力情報および前記デバイス識別子を取得するステップと、
前記第1の電子デバイスによって、前記第2の電子デバイスの前記能力情報と、前記第1のサブ機能とに基づいて、前記第1のサブ機能が前記第2の電子デバイスに対応することを決定し、前記第3の電子デバイスの前記能力情報と、前記第2のサブ機能とに基づいて、前記第2のサブ機能が前記第3の電子デバイスに対応することを決定するステップと
をさらに含む請求項1乃至4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の機能は、ビデオ再生機能であり、前記第1のサブ機能および前記第2のサブ機能のそれぞれは、画像再生、オーディオ再生、もしくはデコーディングのうちの1つである、または
前記第1の機能は、ビデオ通話機能であり、前記第1のサブ機能および前記第2のサブ機能のそれぞれは、画像表示、オーディオ再生、オーディオ録音、もしくは画像キャプチャリングのうちの1つである
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の操作は、前記第1の機能の前記インターフェースにおける前記第1の機能を有効にするための第1のボタンに対する前記ユーザのタップ操作である、または
前記第1の操作は、通知メニューバーにおける第2のボタンに対する前記ユーザのタップ操作であり、前記通知メニューバーは、前記第1の機能の前記インターフェース上に表示され重ねられる
請求項1乃至6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記能力情報は、能力サービスをさらに含み、異なるサブ機能は、異なる能力サービスをスケジューリングすることによって実装され、
前記第1の電子デバイスによって、前記第1のサブ機能に対応するデータを前記第2の電子デバイスに送信して、前記第2の電子デバイスが前記第1のサブ機能を実行するようにする前記ステップは、
前記第1の電子デバイスによって、前記第2の電子デバイスの能力サービスをスケジューリングし、前記第1のサブ機能に対応する前記データを前記第2の電子デバイスに送信して、前記第2の電子デバイスが、前記第1のサブ機能に対応する前記データに基づいて前記能力サービスを実行させ、前記第1のサブ機能を実行するようにするステップを含み、
前記第1の電子デバイスの前記能力情報は、前記第1の電子デバイスにおいて予め構成され、または前記第1の電子デバイスのハードウェアに基づいて生成され記憶されている請求項5に記載の方法。
【請求項9】
デバイス能力スケジューリング方法であって、
第2の電子デバイスによって、第1のサブ機能を実行するように要求するために第1の電子デバイスにより送信されたメッセージを受信するステップと、
前記第2の電子デバイスによって、第2のインターフェースを表示するステップであって、前記第2のインターフェースは、前記第1のサブ機能に対応する第1のアプリケーションの識別子、および前記第1のサブ機能に対応する第2のアプリケーションの識別子を含む、ステップと、
前記第2の電子デバイスによって、前記第1のアプリケーションの前記識別子に対するユーザの第3の操作を受け取るステップと、
前記第3の操作に応答して、前記第2の電子デバイスによって、前記第1のサブ機能を実行するように前記第1のアプリケーションをスケジューリングするステップと
を含み、
前記第1のサブ機能は、第1の機能の一部分であり、
前記第1の機能は、ビデオ再生機能であり、前記第1のサブ機能は、画像再生、オーディオ再生、もしくはデコーディングのうちの1つである、または
前記第1の機能は、ビデオ通話機能であり、前記第1のサブ機能は、画像表示、オーディオ再生、オーディオ録音、もしくは画像キャプチャリングのうちの1つである、
デバイス能力スケジューリング方法。
【請求項10】
電子デバイスであって、前記電子デバイスは、メモリと、1つまたは複数のプロセッサとを備え、前記メモリは、前記1つまたは複数のプロセッサに結合され、前記メモリは、プログラムコードを記憶するように構成され、前記1つまたは複数のプロセッサが、前記プログラムコードを実行したとき、前記電子デバイスは、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の方法を実施することを可能にされる、電子デバイス。
【請求項11】
電子デバイスであって、前記電子デバイスは、メモリと、1つまたは複数のプロセッサとを備え、前記メモリは、前記1つまたは複数のプロセッサに結合され、前記メモリは、プログラムコードを記憶するように構成され、前記1つまたは複数のプロセッサが、前記プログラムコードを実行したとき、前記電子デバイスは、請求項9に記載の方法を実施することを可能にされる、電子デバイス。
【請求項12】
コンピュータ記憶媒体であって、前記コンピュータ記憶媒体は、プログラムコードを含み、前記プログラムコードが電子デバイス上で実行されたとき、前記電子デバイスは、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の方法を実施することを可能にされる、コンピュータ記憶媒体。
【請求項13】
コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されたとき、前記コンピュータは、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の方法を実施することを可能にされる、コンピュータプログラム製品。
【請求項14】
コンピュータ記憶媒体であって前記コンピュータ記憶媒体は、プログラムコードを含み、前記プログラムコードが電子デバイス上で実行されたとき、前記電子デバイスは、請求項9に記載の方法を実施することを可能にされる、コンピュータ記憶媒体。
【請求項15】
コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されたとき、前記コンピュータは、請求項9に記載の方法を実施することを可能にされる、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、電子デバイスの分野に関し、特に、デバイス能力スケジューリング方法および電子デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
本出願は、参照により全体が本明細書に組み込まれている、2019年9月19日に中国国家知識産権局に出願された「DEVICE CAPABILITY SCHEDULING METHOD AND ELECTRONIC DEVICE」という名称の中国特許出願第201910887687.8号の優先権を主張するものである。
【0003】
電子技術の発展および普及に伴って、ユーザは、携帯電話に加えて、別の電子デバイス、たとえば、タブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータ(personal computer、PC)、スマートテレビ、車載コンピュータ、スピーカ、ワイヤレスヘッドセット、スマートウォッチ、仮想現実(virtual reality、VR)デバイスなどの様々な電子デバイスをさらに有することがある。電子デバイスは、異なる能力を有する。たとえば、PCは計算が得意であり、スマートテレビは良好なビデオ再生効果を有し、スピーカは良好なオーディオ再生効果を有する。
【0004】
携帯電話は、異なる電子デバイスへの無線接続を確立し、対応するデバイスの能力を使用して、デバイスを使用することで対応する機能を実装し、良好なユーザ体験をもたらし得る。言い換えれば、携帯電話は、現在実装される必要がある機能を実装のための別のデバイスにハンドオーバし得る。さらに、ユーザは、異なるシナリオにおいて異なる電子デバイスの能力を使用することがある。たとえば、ユーザが運転しているとき、携帯電話と車載スピーカとの間に無線接続が確立され得る。このようにして、運転中に、ユーザは、車載スピーカのオーディオ再生能力を使用して、携帯電話で音楽を再生し、または通話に応答し得る。言い換えれば、携帯電話は、音楽を再生する機能または通話に応答する機能を、実装のために携帯電話から車載スピーカにハンドオーバし得る。別の例では、ユーザが家庭でビデオを見ているとき、携帯電話とテレビとの間に無線接続が確立され得る。このようにして、携帯電話は、テレビのビデオ再生能力を使用して、携帯電話からビデオを再生し得る。言い換えれば、携帯電話は、ビデオ再生タスクを、実装のために携帯電話からテレビにハンドオーバし得る。
【0005】
しかしながら、携帯電話は、1つの再生タスクのために1つしかデバイスを選択することができない。言い換えれば、携帯電話は、現在実装されるべき機能、たとえばビデオ再生を、実装のために、携帯電話に接続された1つのデバイスだけにハンドオーバすることができる。
【発明の概要】
【0006】
本出願の実施形態は、携帯電話が、現在実装される必要がある機能、たとえばビデオ再生を、実装のために、携帯電話に接続された1つのデバイスにしかハンドオーバすることができないという問題を解決するために、デバイス能力スケジューリング方法および電子デバイスを提供する。
【0007】
上記の技術的目的を実現するために、以下の技術的解決策が本出願の実施形態で使用される。
【0008】
第1の態様によれば、本出願は、デバイス能力スケジューリング方法を提供し、デバイス能力スケジューリング方法は、第1の電子デバイスが、第1の機能のインターフェースを表示することを含み、第1の機能は、第1のサブ機能および第2のサブ機能を含み、第1のサブ機能は、第2のサブ機能と異なる。第1の電子デバイスは、ユーザの第1の操作を検出する。第1の電子デバイスは、第1の操作に応答して第1のインターフェースを表示し、ここで、第1のインターフェースは、第1のサブ機能の名前、第1のサブ機能に対応する第2の電子デバイスのデバイス識別子、第2のサブ機能の名前、および第2のサブ機能に対応する第3の電子デバイスのデバイス識別子を含み、第1の電子デバイス、第2の電子デバイス、および第3の電子デバイスは、同じローカルエリアネットワーク内にある。第1の電子デバイスがユーザの第2の操作を検出した場合、第1の電子デバイスは、第2の操作に応答して第1のサブ機能に対応するデータを第2の電子デバイスに送信して、第2の電子デバイスが第1のサブ機能を実行するようにする。
【0009】
第1の電子デバイスが第1の機能のインターフェースを表示したとき、第1の機能は実行されないことがある。たとえば、第1の機能はビデオ通話機能であり、第1の機能のインターフェースは着信ビデオ通話通知インターフェースであり、ビデオ通話は行われない。代替として、第1の電子デバイスが第1の機能のインターフェースを表示したとき、第1の機能は既に実行されている。たとえば、第1の機能はビデオ再生機能であり、第1の機能のインターフェースはビデオ再生インターフェースである。この場合、ビデオは再生中である。
【0010】
技術的解決策によれば、第1の電子デバイスは、現在実装されている機能におけるサブ機能を実装するように他の電子デバイスをスケジューリングしてよく、それにより、複数の電子デバイスが協働して機能を実装することができる。すなわち、第1の電子デバイスは、複数の電子デバイスをスケジューリングしてよく、したがって、各電子デバイスは、異なるサブ機能を実行することができ、複数の異なる電子デバイスが協働的に1つの機能を実装する。これは、電子デバイスが、現在実装される必要がある機能、たとえばビデオ再生機能を、実装のために、そのデバイスに接続された1つのデバイスにしかハンドオーバすることができないという問題を解決し、したがって、複数の電子デバイスが、異なるサブ機能を実行して、より良いユーザ体験をもたらすことができる。
【0011】
可能な実装では、第1のインターフェースは、第2のサブ機能に対応する第1の電子デバイスのデバイス識別子をさらに含み得る。第1の電子デバイスが第1のインターフェースを表示した後、上記方法は、第1の電子デバイスが、第1の電子デバイスのデバイス識別子に対するユーザの第3の操作を検出することをさらに含み得る。第1の電子デバイスは、第3の操作に応答して第2のサブ機能を実行する。言い換えれば、第1の電子デバイスはさらに、第1の機能におけるサブ機能を実装するように第1の電子デバイスをスケジューリングし得る。
【0012】
別の可能な実装では、第1のインターフェースは、第2の電子デバイスのデバイス識別子に対応する第1のアプリケーションの識別子および第2のアプリケーションの識別子をさらに含んでよく、第1のアプリケーションおよび第2のアプリケーションは、第2の電子デバイスにインストールされる。上述の方法における第2の操作は、特に、第1のアプリケーションの識別子に対する第2の操作であり得る。第1の電子デバイスは、第2の操作に応答して第1のアプリケーションの識別子を第2の電子デバイスに送信して、第2の電子デバイスが、第1のアプリケーションを使用することによって第1のサブ機能を実行するようにする。
【0013】
第2の電子デバイス上の複数のアプリケーションが第1のサブ機能を実行し得ることは理解され得る。第1のインターフェースが、第2の電子デバイスのデバイス識別子に対応するアプリケーション識別子を含む場合、第2の操作は、アプリケーション識別子に対するユーザの第2の操作であってよく、したがって、第1の電子デバイスは、第2の操作に基づいて、第2の電子デバイス上の第1のサブ機能を実行するアプリケーションを決定することができ、第1の電子デバイスは、第1のサブ機能を実行するように第2の電子デバイス上のアプリケーションをスケジューリングすることができ、したがって、ユーザ体験をさらに改善することができる。
【0014】
別の可能な実装では、上述の方法における第2の操作は、特に、第2の電子デバイスのデバイス識別子に対する選択操作であり得る。
【0015】
別の可能な実装では、第1の電子デバイスは、第1の電子デバイスの能力情報を記憶する。第1の電子デバイスが第1のインターフェースを表示する前に、上記方法は、第1の電子デバイスが、第2の電子デバイスへのワイヤレスフィディリティWi-Fi接続を確立し、第1の電子デバイスが、第3の電子デバイスへのWi-Fi接続を確立することをさらに含む。第1の電子デバイスは、第2の電子デバイスの能力情報およびデバイス識別子を取得し、第3の電子デバイスの能力情報およびデバイス識別子を取得する。第1の電子デバイスは、第2の電子デバイスの能力情報と、第1のサブ機能とに基づいて、第1のサブ機能が第2の電子デバイスに対応することを決定し、第3の電子デバイスの能力情報と、第2のサブ機能とに基づいて、第2のサブ機能が第3の電子デバイスに対応することを決定する。
【0016】
別の可能な実装では、第1の電子デバイスが、第2の電子デバイスの能力情報およびデバイス識別子を取得し、第3の電子デバイスの能力情報およびデバイス識別子を取得した後に、方法は、第1の電子デバイスが、第2の電子デバイスの能力情報と第2の電子デバイスのデバイス識別子とを関連した様式で記憶し、第3の電子デバイスの能力情報と第3の電子デバイスのデバイス識別子とを関連した様式で記憶することをさらに含み得る。能力情報は、能力の能力アクションを含み、能力アクションは、デバイスの能力を記述するために使用される。第1の電子デバイスは、第1のサブ機能を実装するための能力、および第2のサブ機能を実装するための能力を決定する。第1の電子デバイスは、デバイスの能力の記憶された能力アクションと、第1のサブ機能および第2のサブ機能を実装するための能力とに基づいて、第1のサブ機能を実装できるデバイスおよび第2のサブ機能を実装できるデバイスを決定する。第1の電子デバイスが第1のインターフェースを表示することは、第1のサブ機能を実装できるデバイスおよび第2のサブ機能を実装できるデバイスに基づいて、第1の電子デバイスが第1のインターフェースを表示することを含む。
【0017】
すなわち、第1の電子デバイスが第1のインターフェースを表示する前に、第1の電子デバイスは、第1の電子デバイスと同じローカルエリアネットワーク内にある各電子デバイスの能力情報およびデバイス識別子を既に記憶している。このようにして、第1の電子デバイスは、ローカルエリアネットワーク内の各サブ機能を実行できるデバイスを決定して、第1のインターフェースを表示し、したがって、ユーザは必要に応じて第1のインターフェースに対して対応する操作を行ってよく、ユーザ体験が改善する。
【0018】
別の可能な実装では、第1の機能は、ビデオ再生機能であり、第1のサブ機能および第2のサブ機能のそれぞれは、画像再生、オーディオ再生、もしくはデコーディングのうちの1つであるか、または第1の機能は、ビデオ通話機能であり、第1のサブ機能および第2のサブ機能のそれぞれは、画像表示、オーディオ再生、オーディオ録音、もしくは画像キャプチャリングのうちの1つである。
【0019】
第1の機能および第1の機能におけるサブ機能は、本明細書における例に過ぎず、上述の例に限定されないことに留意されたい。
【0020】
別の可能な実装では、第1の操作は、第1の機能のインターフェースにおける第1の機能を有効にするための第1のボタンに対するユーザのタップ操作である、または第1の操作は、通知メニューバーにおける第2のボタンに対するユーザのタップ操作であり、通知メニューバーは、第1の機能のインターフェース上に表示され重ねられる。
【0021】
別の可能な実装では、能力情報は、能力サービスをさらに含み、異なるサブ機能は、異なる能力サービスをスケジューリングすることによって実装される。第1の電子デバイスが、第1のサブ機能に対応するデータを第2の電子デバイスに送信して、第2の電子デバイスが第1のサブ機能を実行するようにすることは、第1の電子デバイスは、第2の電子デバイスの能力サービスをスケジューリングし、第1のサブ機能に対応するデータを第2の電子デバイスに送信して、第2の電子デバイスが、第1のサブ機能に対応するデータに基づいて能力サービスを実行させ、第1のサブ機能を実行するようにする。第1の電子デバイスの能力情報は、第1の電子デバイスにおいて予め構成され、または第1の電子デバイスのハードウェアに基づいて生成され記憶されている。
【0022】
別の可能な実装では、能力情報は、能力アクションにより記述された能力をスケジューリングできるアプリケーションの識別子をさらに含み、異なるサブ機能は、異なるアプリケーションをスケジューリングすることによって実装される。第1の電子デバイスが、第1のサブ機能に対応するデータを第2の電子デバイスに送信して、第2の電子デバイスが第1のサブ機能を実行するようにすることは、第1の電子デバイスが、第2の電子デバイス上にアプリケーションをスケジューリングし、第1のサブ機能に対応するデータを第2の電子デバイスに送信して、第2の電子デバイスが、アプリケーションを使用することによって、第1のサブ機能に対応するデータに基づいて第1のサブ機能を実行するようにすることを含む。
【0023】
別の可能な実装では、第1の電子デバイスは、第1の電子デバイス上にアプリケーションのインストール記述を記憶し、インストール記述は、アプリケーションのハンドルと、第1の電子デバイスの能力であってアプリケーションによってスケジューリングされることが可能である能力とを含む。上記方法は、第1の電子デバイスが、インストール記述に基づいて、第1の電子デバイスの能力情報を生成し記憶することをさらに含み、能力情報におけるアプリケーション識別子はハンドルである。
【0024】
第2の態様によれば、本出願は、デバイス能力スケジューリング方法をさらに提供し、デバイス能力スケジューリング方法は、第2の電子デバイスが、第1のサブ機能を実行するように要求するために第1の電子デバイスにより送信されたメッセージを受信する。第2の電子デバイスは、第2のインターフェースを表示し、第2のインターフェースは、第1のサブ機能に対応する第1のアプリケーションの識別子、および第1のサブ機能に対応する第2のアプリケーションの識別子を含む。第2の電子デバイスは、第1のアプリケーションの識別子に対するユーザの第3の操作を受け取る。第3の操作に応答して、第2の電子デバイスは、第1のサブ機能を実行するように第1のアプリケーションをスケジューリングする。
【0025】
第1のサブ機能は、第1の機能の一部分である。第1の機能は、ビデオ再生機能であり、第1のサブ機能は、画像再生、オーディオ再生、もしくはデコーディングのうちの1つであるか、または第1の機能は、ビデオ通話機能であり、第1のサブ機能は、画像表示、オーディオ再生、オーディオ録音、もしくは画像キャプチャリングのうちの1つである。
【0026】
たとえば、第1の機能は、ビデオ再生機能であり、第1の機能におけるサブ機能は、オーディオ再生、画像再生、およびデコーディングである。たとえば、第1のサブ機能は画像再生である。第2の電子デバイスがテレビであり、テレビは、第1のビデオアプリケーションおよび第2のビデオアプリケーションを含むことが想定される。第2の操作に応答して、第1の電子デバイスは、画像再生サブ機能を実装するように要求するために使用されるメッセージを、テレビに送信し、テレビは、第2のインターフェースを表示する。第2のインターフェースは、第1のビデオアプリケーションの識別子および第2のビデオアプリケーションの識別子を含む。ユーザが画像を再生するために第1のビデオアプリケーションを選びたい場合、ユーザは、第2のインターフェースにおける第1のビデオアプリケーションの識別子に対して第3の操作を行ってよい。この場合、テレビは、第1のビデオアプリケーションの識別子に対するユーザの第3の操作を受け取り得る。第3の操作に応答して、テレビは第1のビデオアプリケーションをスケジューリングし、第1のビデオアプリケーションを実行させて画像再生サブ機能を実行する。
【0027】
第2のインターフェースは、第1の電子デバイス上に表示されてもよく、第1の電子デバイスは、第2のインターフェースにおけるアプリケーション識別子に対するユーザの選択操作を受け取ってよく、それにより、第1の電子デバイスは、ユーザが第2の電子デバイス上でスケジューリングしたいアプリケーションを決定することができ、ユーザ体験を改善することに留意されたい。
【0028】
第3の態様によれば、本出願は電子デバイスを提供する。電子デバイスは、メモリと、1つまたは複数のプロセッサとを備える。メモリは、1つまたは複数のプロセッサに結合される。メモリは、プログラムコードを記憶するように構成される。1つまたは複数のプロセッサが、プログラムコードを実行したとき、電子デバイスは、第1の態様の任意の可能な実装における方法を実施する。
【0029】
第4の態様によれば、本出願は電子デバイスをさらに提供する。電子デバイスは、メモリと、1つまたは複数のプロセッサとを備える。メモリは、1つまたは複数のプロセッサに結合される。メモリは、プログラムコードを記憶するように構成される。1つまたは複数のプロセッサが、プログラムコードを実行したとき、電子デバイスは、第2の態様の実装における方法を実施する。
【0030】
第5の態様によれば、本出願の実施形態は、プログラムコードを含むコンピュータ記憶媒体を提供する。プログラムコードが電子デバイス上で実行されたとき、電子デバイスは、第1の態様および第1の態様の可能な実装のいずれか1つにおける方法を実施することを可能にされる。
【0031】
第6の態様によれば、本出願の実施形態は、コンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されたとき、コンピュータは、第1の態様および第1の態様の可能な実装のいずれか1つにおける方法を実施することを可能にされる。
【0032】
第7の態様によれば、本出願の実施形態は、プログラムコードを含むコンピュータ記憶媒体を提供する。プログラムコードが電子デバイス上で実行されたとき、電子デバイスは、第2の態様の実装における方法を実施することを可能にされる。
【0033】
第8の態様によれば、本出願の実施形態は、コンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されたとき、コンピュータは、第2の態様の実装における方法を実施することを可能にされる。
【0034】
第3の態様、第4の態様、ならびに第3の態様および第4の態様の可能な実装に従って電子デバイスによって達成されることが可能である有益な効果については、第5の態様もしくは第7の態様によるコンピュータ記憶媒体、または第6の態様もしくは第8の態様によるコンピュータプログラム製品は、第1の態様および第1の態様の任意の可能な実装における有益な効果を参照することが理解され得る。詳細は、ここでは再度説明されない。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1】本出願の実施形態による電子デバイスのハードウェア構造の概略図である。
図2】本出願の実施形態による電子デバイスのソフトウェアアーキテクチャの図である。
図3A】本出願の実施形態によるデバイス能力スケジューリング方法のフローチャートである。
図3B-1】本出願の実施形態によるデバイスアーキテクチャの概略図である。
図3B-2】本出願の実施形態によるデバイスアーキテクチャの概略図である。
図4】本出願の実施形態による表示インターフェースの概略図である。
図5】本出願の実施形態による別の表示インターフェースの概略図である。
図6】本出願の実施形態による第1のインターフェースの概略表示図である。
図7A】本出願の実施形態による別の第1のインターフェースの概略表示図である。
図7B】本出願の実施形態による別の第1のインターフェースの概略表示図である。
図8】本出願の実施形態による別の第1のインターフェースの概略表示図である。
図9(a)】本出願の実施形態による別の表示インターフェースの概略図である。
図9(b)】本出願の実施形態による別の表示インターフェースの概略図である。
図10】本出願の実施形態によるデバイス能力スケジューリング処理の概略図である。
図11(a)】本出願の実施形態による別のデバイス能力スケジューリング処理の概略図である。
図11(b)】本出願の実施形態による別のデバイス能力スケジューリング処理の概略図である。
図11(c)】本出願の実施形態による別のデバイス能力スケジューリング処理の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下の用語「第1」および「第2」は単に説明のために使用されており、相対的な重要性の表示もしくは暗示、または示された技術的特徴の量の黙示的表示として理解されるべきでない。したがって、「第1」または「第2」によって限定される特徴は、1つまたは複数の特徴を明示的または黙示的に含み得る。実施形態の説明において、特に指定されない限り、「複数」は2つ以上を意味する。
【0037】
電子デバイスは、複数の機能を実装し得る。これらの機能は、電子デバイスによって提供されることが可能である機能であり、対応する能力をスケジューリングすることにより、電子デバイスによって実装され得る。具体的には、電子デバイスの機能は、対応する能力を有するソフトウェアモジュールおよびハードウェアモジュールをスケジューリングすることにより、電子デバイスによって実装され得る。たとえば、複数のアプリケーションは電子デバイスにインストールされる。アプリケーション実行処理において、電子デバイスは、アプリケーション、対応する能力のソフトウェアモジュール(たとえば、能力サービス)、および能力のハードウェアモジュールによって実装される必要がある機能に基づいて、スケジューリングによって機能を実装し得る。たとえば、アプリケーションはビデオアプリケーションである。電子デバイス上のビデオアプリケーションのビデオ再生機能は、デバイスの対応する能力の能力サービスおよびハードウェアモジュールをスケジューリングすることによって実装され得る。アプリケーションにより実装される必要がある1つの機能は、デバイスの複数の能力の能力サービスおよびハードウェアモジュールをスケジューリングすることによって実装される必要があり得る。ビデオアプリケーションが例としてさらに使用される。ビデオアプリケーションのビデオ再生機能は、複数のサブ機能、すなわち、デコーディング、オーディオ再生、および画像再生に分割され得る。異なるサブ機能は、デバイスの異なる能力の能力サービスおよびハードウェアモジュールをスケジューリングすることによって実装され得る。具体的には、電子デバイスは、デコーディングを実装するように構成された電子デバイスおよびハードウェアモジュールのデコーディング能力の能力サービスをスケジューリングすることによってデコーディング機能を実装し、電子デバイスおよびラウドスピーカのオーディオ再生能力の能力サービスをスケジューリングすることによって音を再生し、電子デバイスおよびディスプレイの画像再生能力の能力サービスをスケジューリングすることによって画像を再生することにより、ビデオを再生し得る。
【0038】
電子デバイスは、少なくとも1つの能力を有してよく、電子デバイスは、異なる機能を実装するために異なる能力の能力サービスおよびハードウェアモジュールをスケジューリングしてよいことが理解され得る。様々な電子デバイスが様々な能力を有する。たとえば、携帯電話は、オーディオ再生、画像再生、写真表示、距離測定、オーディオ録音、画像キャプチャリング、および写真キャプチャリングという能力を有する。テレビは、オーディオ再生および画像再生などの能力を有する。スピーカは、オーディオ再生という能力を有する。
【0039】
いくつかのシナリオでは、ユーザは、複数の電子デバイスの能力を使用する必要があり得る。複数の電子デバイスの能力を同時に使用するユーザの要求を満たすために、本出願の実施形態は、デバイス能力スケジューリング方法を提供する。この方法はデバイスグループに適用され、デバイスグループ内のすべての電子デバイスは同じローカルエリアネットワークにある。デバイスグループ内の各デバイスは、異なる能力を有し得る。デバイスグループ内の任意のデバイスが、デバイスグループ内の別のデバイスの能力に対応する能力サービスおよびハードウェアモジュールをスケジューリングして、対応する機能を実装し得る。
【0040】
たとえば、デバイスグループ内の第1の電子デバイスが第1のアプリケーションを実行させる処理において、第1の電子デバイス上の第1のアプリケーションは機能(またはタスク)を実装する必要がある。この機能は、複数のサブ機能(またはサブタスク)に分割され得る。第1の電子デバイスは、デバイスグループ内の異なる電子デバイスをスケジューリングして、機能における異なるサブ機能を実装し、それにより、協働的に機能を実装し得る。たとえば、携帯電話、テレビ、およびスピーカが、同じローカルエリアネットワーク内にある。携帯電話上のビデオアプリケーションがビデオを再生するとき、携帯電話は、デコーディングを実装するように構成された携帯電話およびハードウェアモジュールのデコーディング能力の能力サービスをスケジューリングすることによってデコーディングを実装し、さらに、テレビおよびディスプレイの画像再生能力の能力サービスをスケジューリングすることによって画像を再生し、スピーカおよびラウドスピーカのオーディオ再生能力の能力サービスをスケジューリングすることによって音を再生して、携帯電話上のビデオアプリケーションのビデオ再生機能を協働的に実装し得る。
【0041】
このようにして、第1の電子デバイスは、デバイスグループ内の複数の異なる電子デバイスをスケジューリングして、第1の電子デバイスの機能を協働的に実装し得る。このようにして、デバイスグループ内の電子デバイスの「特徴」が活用されて、より良いユーザ体験をもたらす。
【0042】
デバイスグループ内の電子デバイスは、無線ブロードバンド(Wi-Fi Alliance、Wi-Fi)、ブルートゥース(登録商標)、またはZigBeeネットワークなどを介して相互接続されて、ローカルエリアネットワークを形成し得ることを理解されたい。たとえば、デバイスグループは、携帯電話、テレビ、スピーカ、およびタブレットコンピュータといった電子デバイスを含む。ユーザは、すべての携帯電話、テレビ、スピーカ、およびタブレットコンピュータを同じWi-Fiアクセスポイントに接続してよい。同じWi-Fiアクセスポイントに接続されたすべてのデバイスは、デバイスグループを形成する。代替として、携帯電話はWi-Fiアクセスポイントとして機能してよく、すべてのタブレットコンピュータ、スピーカ、テレビはWi-Fiアクセスポイントに接続されてよく、Wi-Fiアクセスポイントに接続されたデバイス、および携帯電話は、デバイスグループを形成する。
【0043】
たとえば、本出願の実施形態におけるデバイスグループ内の電子デバイスは、携帯電話、タブレットコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、ノートブックコンピュータ、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ (ultra-mobile personal computer、UMPC)、ネットブック、および、セルラー電話、携帯情報端末(personal digital assistant、PDA)、または拡張現実(augmented reality、AR)デバイス/仮想現実(virtual reality、VR)デバイスなどのデバイスであり得る。電子デバイスの具体的な形態は、本出願の実施形態において特に限定されない。
【0044】
以下では、添付の図面を参照して、本出願の実施形態における実装を詳細に説明する。図1は、本出願の実施形態による電子デバイス100の構造の概略図である。図1に示されるように、電子デバイス100は、プロセッサ110、外部メモリインターフェース120、内部メモリ121、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)インターフェース130、充電管理モジュール140、電力管理モジュール141、バッテリ142、アンテナ1、アンテナ2、移動通信モジュール150、無線通信モジュール160、オーディオモジュール170、スピーカ170A、受信機170B、マイクロホン170C、ヘッドセットジャック170D、センサモジュール180、ボタン190、モータ191、インジケータ192、カメラ193、ディスプレイ194、加入者識別モジュール(subscriber identification module、SIM)カードインターフェース195などを含み得る。
【0045】
センサモジュール180は、圧力センサ180A、ジャイロセンサ180B、気圧センサ180C、磁気センサ180D、加速度センサ180E、距離センサ180F、光学近接センサ180G、指紋センサ180H、温度センサ180J、タッチセンサ180K、環境光センサ180L、および骨伝導センサ180Mなどのセンサを含み得る。
【0046】
実施形態に示される構造は、電子デバイス100に対する特定の限定を構成しないことが理解され得る。いくつかの他の実施形態では、電子デバイス100は、図に示されるより多いまたは少ないコンポーネントを含んでよく、またはいくつかのコンポーネントは組み合わされてよく、またはいくつかのコンポーネントは分割されてよく、または異なるコンポーネント配置が使用されてよい。図に示されるコンポーネントは、ハードウェア、ソフトウェア、またはソフトウェアとハードウェアの組み合わせによって実装され得る。
【0047】
プロセッサ110は、1つまたは複数の処理ユニットを含み得る。たとえば、プロセッサ110は、アプリケーションプロセッサ(application processor、AP)、モデムプロセッサ、グラフィックス処理ユニット(graphics processing unit、GPU)、画像信号プロセッサ(image signal processor、ISP)、コントローラ、メモリ、ビデオコーデック、デジタルシグナルプロセッサ(digital signal processor、DSP)、ベースバンドプロセッサ、および/またはニューラルネットワーク処理ユニット(neural-network processing unit、NPU)を含み得る。異なる処理ユニットは、独立したデバイスであってよく、または1つもしくは複数のプロセッサに統合されてよい。
【0048】
コントローラは、電子デバイス100の中枢およびコマンドセンタであり得る。コントローラは、命令操作コードおよび時系列信号に基づいて操作制御信号を生成して、命令の読取りおよび命令の実行を制御し得る。
【0049】
さらに、メモリがプロセッサ110内に配置されてよく、命令およびデータを記憶するように構成される。いくつかの実施形態では、プロセッサ110内のメモリはキャッシュである。メモリは、プロセッサ110によって単に使用されているかまたは周期的に使用される命令またはデータを記憶し得る。プロセッサ110が命令またはデータを再び使用する必要がある場合、プロセッサはメモリから命令またはデータを直接呼び出し得る。これにより、繰り返されるアクセスを回避し、プロセッサ110の待ち時間を短縮する。したがって、システム効率が改善される。
【0050】
いくつかの実施形態では、プロセッサ110は、1つまたは複数のインターフェースを含み得る。インターフェースは、集積回路間(inter-integrated circuit、I2C)インターフェース、集積回路間サウンド(inter-integrated circuit sound、I2S)インターフェース、パルス符号変調(pulse code modulation、PCM)インターフェース、汎用非同期送受信器(universal asynchronous receiver/transmitter、UART)インターフェース、モバイル業界プロセッサインターフェース(mobile industry processor interface、MIPI)、汎用入出力(general-purpose input/output、GPIO)インターフェース、加入者識別モジュール(subscriber identity module、SIM)インターフェース、および/またはユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)インターフェースなどを含み得る。
【0051】
本発明の実施形態に示されたモジュール間のインターフェース接続関係は、説明のための例として使用されるに過ぎず、電子デバイス100の構造に対する限定を構成しないことは理解され得る。いくつかの他の実施形態では、電子デバイス100は、代替として、上述の実施形態とは異なるインターフェース接続様式、または複数のインターフェース接続様式の組み合わせを使用してよい。
【0052】
充電管理モジュール140は、充電器からの充電入力を受信するように構成される。充電器は、無線充電器または有線充電器であり得る。有線充電が使用されるいくつかの実施形態では、充電管理モジュール140は、USBインターフェース130を介して有線充電器から充電入力を受け取り得る。無線充電が使用されるいくつかの実施形態では、充電管理モジュール140は、電子デバイス100の無線充電コイルを介して無線充電入力を受け取り得る。充電管理モジュール140は、バッテリ142が充電されると、電力管理モジュール141を使用することによって、電力を電子デバイスにさらに供給し得る。
【0053】
電力管理モジュール141は、バッテリ142、充電管理モジュール140、およびプロセッサ110に接続するように構成される。電力管理モジュール141は、バッテリ142および/または充電管理モジュール140の入力を受け取り、プロセッサ110、内部メモリ121、外部メモリ、ディスプレイ194、カメラ193、および無線通信モジュール160などに電力を供給する。
【0054】
電子デバイス100の無線通信機能は、アンテナ1、アンテナ2、移動通信モジュール150、無線通信モジュール160、モデムプロセッサ、およびベースバンドプロセッサなどを使用することによって実装され得る。
【0055】
アンテナ1およびアンテナ2のそれぞれは、電磁波信号を送信および受信するように構成される。電子デバイス100における各アンテナは、1つまたは複数の通信周波数帯域をカバーするように構成され得る。さらに、アンテナ利用を改善するために、異なるアンテナが多重化され得る。たとえば、アンテナ1は、無線ローカルエリアネットワークにおけるダイバーシティアンテナとして多重化され得る。いくつかの他の実施形態では、アンテナはチューニングスイッチと組み合わせて使用され得る。
【0056】
移動通信モジュール150は、2G/3G/4G/5Gなどを含む無線通信のための、電子デバイス100に適用される解決策を提供し得る。移動通信モジュール150は、少なくとも1つのフィルタ、スイッチ、電力増幅器、および低雑音増幅器(low noise amplifier、LNA)などを含み得る。移動通信モジュール150は、アンテナ1を介して電磁波を受信し、受信された電磁波に対してフィルタリングおよび増幅などの処理を行い、処理された電磁波を復調のためにモデムプロセッサに転送し得る。
【0057】
モデムプロセッサは、変調器および復調器を含み得る。変調器は、送信されるべき低周波ベースバンド信号を中高周波信号に変調するように構成される。復調器は、受信された電磁波信号を低周波ベースバンド信号に復調するように構成される。次いで、復調器は、復調により得られた低周波ベースバンド信号を、処理のためにベースバンドプロセッサに送信する。低周波ベースバンド信号は、ベースバンドプロセッサによって処理され、次いで、アプリケーションプロセッサに送信される。アプリケーションプロセッサは、オーディオデバイス(スピーカ170A、受信機170Bなどに限定されない)を使用することによって音響信号を出力し、またはディスプレイ194上に画像またはビデオを表示する。いくつかの実施形態では、モデムプロセッサは独立したコンポーネントであり得る。いくつかの他の実施形態では、モデムプロセッサは、プロセッサ110から独立してよく、移動通信モジュール150または別の機能モジュールと同じデバイスに配置される。
【0058】
無線通信モジュール160は、電子デバイス100に適用される、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)(たとえば、ワイヤレスフィディリティ(wireless fidelity、Wi-Fi)ネットワーク)、ブルートゥース(Bluetooth、BT;登録商標)、全地球航法衛星システム(global navigation satellite system、GNSS)、周波数変調(frequency modulation、FM)、近距離無線通信(near field communication、NFC)技術、および赤外線(infrared、IR)技術を含む無線通信解決策を提供し得る。
【0059】
無線通信モジュール160は、少なくとも1つの通信処理モジュールを統合する1つまたは複数のコンポーネントであり得る。無線通信モジュール160は、アンテナ2を介して電磁波を受信し、電磁波信号に対して周波数変調およびフィルタ処理を行い、処理された信号をプロセッサ110に送信する。無線通信モジュール160はさらに、送信されるべき信号をプロセッサ110から受信し、信号に対して周波数変調および増幅を行い、アンテナ2を介して放射するために信号を電磁波に変換し得る。
【0060】
電子デバイス100は、GPU、ディスプレイ194、アプリケーションプロセッサなどを使用して表示機能を実装する。GPUは、画像処理のためのマイクロプロセッサであり、ディスプレイ194およびアプリケーションプロセッサに接続される。GPUは、数学的および幾何学的計算を行い、画像をレンダリングするように構成される。プロセッサ110は、表示情報を生成または変更するためにプログラム命令を実行する1つまたは複数のGPUを含み得る。
【0061】
ディスプレイ194は、画像およびビデオなどを表示するように構成される。ディスプレイ194は表示パネルを含む。具体的には、表示パネルは、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)、アクティブマトリクス有機発光ダイオード(active-matrix organic light emitting diode、AMOLED)、フレキシブル発光ダイオード(flex light-emitting diode、FLED)、ミニLED、マイクロLED、マイクロOLED、または量子ドット発光ダイオード(quantum dot light emitting diodes、QLED)などであり得る。
【0062】
電子デバイス100は、ISP、カメラ193、ビデオコーデック、GPU、ディスプレイ194、アプリケーションプロセッサなどを使用することによって撮影機能を実装し得る。
【0063】
ISPは、カメラ193によってフィードバックされたデータを処理するように構成される。たとえば、撮影中にシャッターが押され、光がレンズを介してカメラの感光素子に伝えられる。光信号は電気信号に変換され、カメラの感光素子は電気信号を処理のためにISPに送信して、電気信号を可視画像に変換する。ISPはさらに、画像のノイズ、輝度、および色に対してアルゴリズム最適化を行い得る。ISPはさらに、撮影シナリオの露出および色温度などのパラメータを最適化し得る。いくつかの実施形態では、ISPはカメラ193内に配置され得る。
【0064】
カメラ193は静止画像またはビデオをキャプチャするよう構成される。被写体の光学画像がレンズを介して生成され、感光素子に投影される。感光素子は、電荷結合素子(charge coupled device、CCD)、または相補型金属酸化膜半導体(complementary metal-oxide-semiconductor、CMOS)光電トランジスタであり得る。感光素子は、光信号を電気信号に変換し、次いで、電気信号をISPに送信して、電気信号をデジタル画像信号に変換する。ISPは、デジタル画像信号を処理のためにDSPに出力する。DSPは、デジタル画像信号をRGBフォーマットまたはYUVフォーマットなどで標準画像信号に変換する。いくつかの実施形態では、電子デバイス100は、1個またはN個のカメラ193を含んでよく、ここで、Nは1より大きい正の整数である。
【0065】
デジタルシグナルプロセッサは、デジタル信号を処理するように構成され、デジタル画像信号に加えて別のデジタル信号を処理し得る。たとえば、電子デバイス100が周波数を選択したとき、デジタルシグナルプロセッサは、周波数エネルギーに対してフーリエ変換を行うように構成される。
【0066】
ビデオコーデックは、デジタルビデオを圧縮または解凍するように構成される。電子デバイス100は、1つまたは複数のビデオコーデックをサポートし得る。このようにして、電子デバイス100は、複数のコーディングフォーマット、たとえば、動画専門家グループ(moving picture experts group、MPEG)-1、MPEG-2、MPEG-3、およびMPEG-4などで、ビデオを再生または記録できる。
【0067】
外部メモリインターフェース120は、電子デバイス100の記憶能力を拡張するために、外部メモリカード、たとえば、マイクロSDカードに接続するように構成され得る。外部メモリカードは、外部メモリインターフェース120を介してプロセッサ110と通信して、データ記憶機能を実装する。たとえば、音楽やビデオなどのファイルが外部メモリカードに記憶される。
【0068】
内部メモリ121は、コンピュータ実行可能プログラムコードを記憶するように構成され得る。実行可能プログラムコードは命令を含む。プロセッサ110は、内部メモリ121に記憶された命令を実行して、電子デバイス100の様々な機能アプリケーションを実行し、データを処理する。たとえば、本出願のこの実施形態では、プロセッサ110は、内部メモリ121に記憶された命令を実行してよく、内部メモリ121は、プログラム記憶領域およびデータ記憶領域を含んでよい。
【0069】
プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、および、少なくとも1つの機能(たとえば、音響再生機能または画像再生機能)によって必要とされるアプリケーションなどを記憶し得る。データ記憶領域は、電子デバイス100が使用されたときに作成されるデータ(たとえば、オーディオデータおよびアドレスブック)などを記憶し得る。さらに、内部メモリ121は、高速ランダムアクセスメモリを含んでよく、または不揮発性メモリ、たとえば、少なくとも1つの磁気ディスクストレージデバイス、フラッシュメモリ、もしくはユニバーサルフラッシュストレージ(universal flash storage、UFS)を含んでよい。
【0070】
電子デバイス100は、オーディオモジュール170、スピーカ170A、受信機170B、マイクロホン170C、ヘッドセットジャック170D、およびアプリケーションプロセッサなどを使用して、音楽再生機能およびオーディオ録音機能などのオーディオ機能を実装し得る。
【0071】
オーディオモジュール170は、デジタルオーディオ情報を出力のためにアナログオーディオ信号に変換するように構成され、また、アナログオーディオ入力をデジタルオーディオ信号に変換するように構成される。オーディオモジュール170は、オーディオ信号をエンコードおよびデコードするようにさらに構成され得る。スピーカ170Aは、「ラウドスピーカ」とも呼ばれ、オーディオ電気信号を音響信号に変換するように構成される。「イヤーピース」とも呼ばれる受信機170Bは、オーディオ電気信号を音響信号に変換するように構成される。「マイク(mike)」または「マイク(mic)」とも呼ばれるマイクロホン170Cは、音響信号を電気信号に変換するように構成される。
【0072】
ヘッドセットジャック170Dは有線ヘッドセットに接続されるよう構成される。ヘッドセットジャック170Dは、USBインターフェース130であってよく、または3.5mmオープンモバイル端末プラットフォーム(open mobile terminal platform、OMTP)標準インターフェースもしくは米国セルラー通信工業会(cellular telecommunications industry association of the USA、CTIA)標準インターフェースであってよい。
【0073】
圧力センサ180Aは、圧力信号を検知するように構成され、圧力信号を電気信号に変換し得る。いくつかの実施形態では、圧力センサ180Aはディスプレイ194上に配置され得る。
【0074】
ジャイロセンサ180Bは、電子デバイス100の運動姿勢を決定するように構成され得る。気圧センサ180Cは、気圧を測定するように構成される。いくつかの実施形態では、電子デバイス100は、気圧センサ180Cにより測定された気圧値に基づいて高度を計算して、位置決めおよびナビゲーションを支援する。
【0075】
磁気センサ180Dは、ホール効果センサを含む。電子デバイス100は、磁気センサ180Dを使用することによってフリップカバーの開閉を検出し得る。
【0076】
加速度センサ180Eは、電子デバイス100の様々な方向(通常は3軸)の加速度を検出し、電子デバイス100が静止しているとき、重力の大きさおよび方向を検出し得る。加速度センサ180Eはさらに、電子デバイスの姿勢を識別するように構成されてよく、縦モードと横モードとの間の切り替え、または歩数計などの用途で使用される。
【0077】
距離センサ180Fは、距離を測定するように構成される。電子デバイス100は、赤外線方式またはレーザ方式で距離を測定し得る。光学近接センサ180Gは、たとえば、発光ダイオード(LED)および光学検出器を含み得る。
【0078】
環境光センサ180Lは、環境光の輝度を検知するよう構成される。
【0079】
指紋センサ180Hは、指紋を収集するように構成される。
【0080】
温度センサ180Jは、温度を検出するように構成される。いくつかの実施形態では、電子デバイス100は、温度センサ180Jにより検出された温度に基づいて、温度処理ポリシーを実行する。たとえば、温度センサ180Jにより報告された温度が閾値を超えたとき、電子デバイス100は、温度センサ180Jの近くのプロセッサの性能を低下させ、熱保護のために電力消費を低減させる。
【0081】
タッチセンサ180Kは、代替として「タッチパネル」と呼ばれる。タッチセンサ180Kは、ディスプレイ194上に配置されてよく、タッチセンサ180Kおよびディスプレイ194は、「タッチ画面」とも呼ばれるタッチスクリーンを形成する。タッチセンサ180Kは、タッチセンサ上または付近で行われるタッチ操作を検出するように構成される。タッチセンサは、検出されたタッチ操作をアプリケーションプロセッサに転送して、タッチイベントのタイプを決定し得る。タッチ操作に関係付けられた視覚的出力がディスプレイ194上に提供され得る。いくつかの他の実施形態では、タッチセンサ180Kは、代替として、ディスプレイ194の位置とは異なる位置で電子デバイス100の表面上に配置されてよい。
【0082】
本出願の実施形態では、電子デバイス100は、タッチセンサ180Kを使用することによって、タッチスクリーン上でユーザにより入力されたタッチ操作を検出し、タッチスクリーン上のタッチ操作のタッチ位置、タッチ領域、タッチ方向、およびタッチ時間などのうちの1つまたは複数を収集し得る。いくつかの実施形態では、電子デバイス100は、タッチセンサ180Kと圧力センサ180Aとの両方を使用することによって、タッチスクリーン上のタッチ操作のタッチ位置を決定し得る。
【0083】
ボタン190は、電源ボタンおよびボリュームボタンなどを含む。ボタン190は、機械的ボタンであってよく、または接触感知ボタンであってよい。電子デバイス100は、ボタン入力を受け取り、電子デバイス100のユーザ設定および機能制御に関係付けられたボタン信号入力を生成し得る。
【0084】
モータ191は振動プロンプトを生成し得る。モータ191は、着呼振動プロンプトおよびタッチ振動フィードバックを生成するように構成されてよい。
【0085】
インジケータ192は、インジケータライトであってよく、充電ステータスおよび電力変化を示すように構成されてよく、またはメッセージ、不在着信、通知などを示すように構成されてよい。
【0086】
SIMカードインターフェース195は、SIMカードに接続するように構成される。SIMカードは、SIMカードインターフェース195に挿入され、またはSIMカードインターフェース195から取り外されて、電子デバイス100との接触または分離を実装し得る。電子デバイス100は、1個またはN個のSIMカードインターフェースをサポートしてよく、ここで、Nは1より大きい正の整数である。SIMカードインターフェース195は、ナノSIMカード、マイクロSIMカード、SIMカードなどをサポートし得る。
【0087】
電子デバイス100のソフトウェアシステムは、階層化アーキテクチャ、イベント駆動アーキテクチャ、マイクロカーネルアーキテクチャ、マイクロサービスアーキテクチャ、またはクラウドアーキテクチャを使用し得る。本出願の実施形態では、階層化アーキテクチャを有するAndroidシステムが、電子デバイス100のソフトウェア構造を説明するための例として使用される。
【0088】
図2は、本出願のこの実施形態による電子デバイス100のソフトウェア構造のブロック図である。階層化アーキテクチャでは、ソフトウェアがいくつかの層に分割されてよく、層のそれぞれに明確な役割およびタスクが割り当てられる。層はソフトウェアインターフェースを介して互いに通信する。いくつかの実施形態では、Androidシステムは、3つの層、すなわち、上から下に、アプリケーションプログラム層(略して、アプリケーション層)、アプリケーションフレームワーク層(略して、フレームワーク層)、およびカーネル層(ドライバ層とも呼ばれる)に分割される。
【0089】
アプリケーション層は、一連のアプリケーションパッケージを含み得る。たとえば、図2に示されるように、アプリケーションパッケージは、カメラ、メッセージ、音楽、電話、ビデオ通話、第1のビデオアプリケーション、第2のビデオアプリケーション、またはサービススケジュールなどのアプリケーションプログラムであり得る。
【0090】
フレームワーク層は、アプリケーションプログラミングインターフェース(application programming interface、API)と、アプリケーション層におけるアプリケーションプログラムのためのプログラミングフレームワークとを提供する。アプリケーションフレームワーク層は、いくつかの予め定義された機能を含む。図2に示されるように、フレームワーク層は、ウィンドウマネージャ(window manager service、WMS)およびバススケジューラなどを含む。任意選択で、フレームワーク層は、コンテンツマネージャ、電話マネージャ、リソースマネージャ、通知マネージャなど(図示せず)を含んでよい。
【0091】
ウィンドウマネージャは、ウィンドウプログラムを管理するように設定される。ウィンドウマネージャは、ディスプレイのサイズの取得、ステータスバーがあるかどうかの決定、スクリーンのロック、スクリーンショットの取得などを行い得る。
【0092】
バススケジューラは、電子デバイスの能力の能力情報を記憶するように構成される。いくつかの実施形態では、能力情報は、能力アクション(Action)および能力サービス(Service)を含み、1つの能力アクションは、1つの能力サービスに対応する。異なる能力情報は、電子デバイスの異なる能力に対応する。いくつかの他の実施形態では、能力情報は、能力アクション(Action)と、電子デバイス上にあり、能力をスケジューリングできるアプリケーションの識別子とを含み、1つの能力アクションは、1つまたは複数のアプリケーションの識別子に対応し得る。バススケジューラはさらに、電子デバイスのデバイス識別子を記憶し、デバイス識別子は、電子デバイスを識別するために使用される。
【0093】
たとえば、バススケジューラに記憶された能力情報は、画像再生能力の能力情報、写真表示能力の能力情報、オーディオ再生能力の能力情報、画像キャプチャ能力の能力情報、オーディオ再生能力の能力情報、オーディオ録音能力の能力情報などを含み得る。
【0094】
適用シナリオでは、アプリケーション層で「サービススケジュール」が実行されたとき、「サービススケジュール」は、バススケジューラに記憶された電子デバイスの能力情報およびデバイス識別子にアクセスし得る。
【0095】
また、フレームワーク層はインストールサービスをさらに含んでよい。インストールサービスは、データを記憶および取得し、データをアクセス可能にするために使用される。データは、各アプリケーションのインストール記述を含み、電子デバイスにインストールされた各アプリケーションは、インストールサービスにインストール記述を書き込む必要がある。インストール記述は、アプリケーションのハンドル、および、電子デバイスの能力であってアプリケーションによってスケジューリングされる能力である。ハンドルは特殊なスマートポインタであることに留意されたい。電子デバイスが、別の電子デバイスの能力を、対応する機能を実装するようにスケジューリングする場合、ハンドルは、この別の電子デバイスにより管理されるメモリブロックまたはオブジェクトをスケジューリングするために使用され、それにより、この別の電子デバイスがその機能を実装し得る。
【0096】
本出願のいくつかの実施形態では、能力情報が、能力アクション(Action)と、電子デバイス上にあって能力をスケジューリングできるアプリケーションの識別子とを含む、実装において、異なる能力を使用することができるアプリケーションの識別子であって、能力情報に含まれる識別子が、バススケジューラによって取得され得る。たとえば、バススケジューラは、インストールサービスにおける各アプリケーションのインストール記述を取得し、各アプリケーションのインストール記述に基づいて、各アプリケーションによりスケジューリングされることが可能である能力を決定して、電子デバイスの能力を取得し、電子デバイスの各能力の能力アクション(Action)と、能力をスケジューリングできるアプリケーションの識別子とを生成し得る。1つの能力は1つの能力アクション(Action)に対応し、1つの能力は少なくとも1つの識別子に対応してよく、識別子はアプリケーションのハンドルであってよい。
【0097】
電子デバイスと、少なくとも1つの別の電子デバイスとが同じローカルエリアネットワーク内にあるとき、この別の電子デバイスにもバススケジューラが設けられている場合、電子デバイスのバススケジューラは、同じローカルエリアネットワーク内のこの別の電子デバイスのバススケジューラと情報を共有し得ることに留意されたい。したがって、同じローカルエリアネットワーク内の各電子デバイスのバススケジューラは、ローカルエリアネットワーク内のすべての電子デバイスの能力情報を取得し記憶し得る。たとえば、異なる電子デバイスのデバイス識別子と、それら異なる電子デバイスの能力情報とが、関連付けられた様式で記憶され得る。
【0098】
カーネル層は、ハードウェアとソフトウェアとの間の層である。カーネル層は、少なくともディスプレイドライバ、カメラドライバ、オーディオドライバ、センサドライバなどを含む。
【0099】
本出願の実施形態は、デバイス能力スケジューリング方法を提供する。この方法はデバイスグループに適用される。図3Aは、本出願の実施形態によるデバイス能力スケジューリング方法の概略フローチャートである。この実施形態では、デバイスグループが第1の電子デバイス、第2の電子デバイス、および第3の電子デバイスを含む例が使用される。たとえば、第1の電子デバイス、第2の電子デバイス、および第3の電子デバイスは、同じWi-Fiにアクセスし得る。
【0100】
図3B-1および図3B-2は、本出願の実施形態によるデバイスグループの構成の概略図である。図3B-1および図3B-2は、デバイスグループが第1の電子デバイス、第2の電子デバイス、および第3の電子デバイスを含み、第1の電子デバイスが携帯電話であり、第2の電子デバイスがテレビであり、第3の電子デバイスがスピーカである例を示す。
【0101】
本出願のこの実施形態では、同じローカルエリアネットワークにおけるデバイスグループ内の電子デバイスは、協働して対応する機能を達成するように、互いの能力をスケジューリングし得る。たとえば、図3B-1および図3B-2を参照すると、携帯電話は、テレビの対応する機能をスケジューリングして画像再生機能を実装してよく、さらに、携帯電話は、スピーカの対応する機能をスケジューリングしてオーディオ再生機能を実装してよい。以下では、図2ならびに図3B-1および図3B-2を参照して、本出願のこの実施形態を詳細に説明する。
【0102】
ステップ301:デバイスグループ内の電子デバイスが、バススケジューラを介してデータを交換し、各電子デバイスのバススケジューラにおけるデータを更新する。
【0103】
同じローカルエリアネットワークにおけるデバイスグループ内のすべての電子デバイスは、別の電子デバイスへの接続に基づいて、それぞれのバススケジューラを介してデータを共有してよく、それにより、デバイスグループ内の各電子デバイスは、この別の電子デバイスの能力情報を取得することができる。
【0104】
本出願のこの実施形態では、電子デバイスのバススケジューラは、電子デバイスの能力の能力情報を記憶する。たとえば、電子デバイスは、上述のデバイスグループ内の第1の電子デバイス、すなわち、携帯電話である。携帯電話は、写真表示、オーディオ再生、画像再生、写真キャプチャリング、画像キャプチャリング、オーディオ録音、距離測定などの機能を有する。携帯電話のバススケジューラは、能力に対応する能力情報を記憶する。
【0105】
第1の実装では、第1の電子デバイスの能力の能力情報は、第1の電子デバイスにおいて予め構成されてよい。たとえば、携帯電話の能力の能力情報は、携帯電話のメモリ内に予め構成されてよい。携帯電話が電源を入れられて初めて動作したとき、携帯電話のバススケジューラは、携帯電話のメモリと情報を交換して、携帯電話の能力の能力情報をバススケジューラに登録する。別の例では、携帯電話の能力の能力情報は、携帯電話のバススケジューラにおいて送達前に予め設定されてもよい。携帯電話内のソフトウェアが更新される(たとえば、アプリケーションがダウンロードもしくは削除される、またはオペレーティングシステムが更新される)と、能力情報がさらに更新され得る。
【0106】
この実装では、能力情報は、能力アクション(Action)および能力サービス(Service)を含んでよく、1つの能力アクションは、1つの能力サービスに対応する。能力アクションは、携帯電話のハードウェアに基づいて携帯電話において構成され、携帯電話の能力を示す(または記述する)ために使用される。能力サービスは、能力に対応する機能を実装するように電子デバイスによってスケジューリングされたソフトウェアモジュールである。たとえば、携帯電話のハードウェアは、ディスプレイ、ラウドスピーカ、マイクロホン、カメラ、および距離センサを含み得る。携帯電話の能力情報における能力アクションは、携帯電話が、写真表示能力、画像再生能力、オーディオ再生能力、オーディオ録音能力、写真キャプチャ能力、画像キャプチャ能力、距離測定能力などの能力を有することを示し得る。能力アクションによって示される各能力は、1つの能力サービスに対応し得る。
【0107】
たとえば、携帯電話のバススケジューラに記憶された能力情報は、写真表示能力の能力情報を含む。この能力の能力情報における能力アクション(Action)は、DEVICE_DISPLAY_PHOTOとして定義されてよく、能力サービス(Service)は、display Photo Serviceとして定義されてよい。display Photo Serviceは、写真を表示するように構成されたソフトウェアモジュールである。能力情報は、画像再生能力の能力情報をさらに含む。この能力の能力アクションは、DEVICE_DISPLAY_IMAGEとして定義されてよく、能力サービスは、display image Serviceとして定義されてよい。display image Serviceは、画像を再生するために使用されるソフトウェアモジュールである。能力情報は、オーディオ再生能力の能力情報をさらに含む。この能力の能力アクションは、DEVICE_PLAY_AUDIOとして定義されてよく、能力サービスは、play audio Serviceとして定義されてよい。play audio Serviceは、オーディオを再生するように構成されたソフトウェアモジュールである。能力情報は、距離測定能力の能力情報をさらに含む。この能力の能力アクションは、DEVICE_DISTANCE_SENSORとして定義されてよく、能力サービスは、distance sensor Serviceとして定義されてよい。distance sensor Serviceは、距離測定機能を実装するように構成されたソフトウェアモジュールである。能力情報は、デコーディング能力の能力情報をさらに含む。この能力の能力アクションは、DEVICE_DECODEとして定義されてよく、能力サービスは、decode Serviceとして定義されてよい。decode Serviceは、デコーディング機能を実装するように構成されたソフトウェアモジュールである。
【0108】
第2の実装では、第1の電子デバイスは、第1の電子デバイスにインストールされたアプリケーションに基づいて第1の電子デバイスの能力の能力情報を決定し、能力情報を電子デバイスのバススケジューラに記憶し得る。たとえば、携帯電話は、各アプリケーションのインストール記述に基づいて、各アプリケーションによりスケジューリングされることが可能である能力を決定して、携帯電話の能力を取得し、携帯電話の各能力の能力アクションと、能力をスケジューリングできるアプリケーションの識別子とを生成し得る。アプリケーションの識別子はハンドルであり得る。
【0109】
携帯電話にインストールされた各アプリケーションは、インストールサービスにインストール記述を書き込む必要があることに留意されたい。インストール記述は、インストールされたアプリケーションの記述である。インストール記述は、アプリケーションのタイプと、アプリケーションのハンドルと、携帯電話の能力であって、実行している処理においてアプリケーションによってスケジューリングされる能力を含む。たとえば、ビデオ通話、第1のビデオアプリケーション、および第2のビデオアプリケーションといったアプリケーションが、電子デバイスにインストールされる。たとえば、ビデオ通話のインストール記述は、ビデオ通信アプリケーション、ビデオ通話のハンドル、ならびに、携帯電話の能力であって、実行している処理においてアプリケーションによってスケジューリングされる能力、すなわち、画像再生能力、オーディオ再生能力、オーディオ録音能力、および画像キャプチャ能力である。第1のビデオアプリケーションのインストール記述は、ビデオアプリケーション、第1のビデオアプリケーションのハンドル、ならびに、携帯電話の能力であって、実行している処理において第1のビデオアプリケーションによってスケジューリングされる能力、すなわち、画像再生能力、ビデオファイルデコーディング能力、およびオーディオ再生能力である。第2のビデオアプリケーションのインストール記述は、ビデオアプリケーション、第2のビデオアプリケーションのハンドル、ならびに、携帯電話の能力であって、実行している処理において第2のビデオアプリケーションによってスケジューリングされる能力、すなわち、画像再生能力、ビデオファイルデコーディング能力、およびオーディオ再生能力である。
【0110】
たとえば、上述のインストール記述に基づいて、携帯電話の能力は、画像再生能力、ビデオファイルデコーディング能力、オーディオ再生能力、オーディオ録音能力、および画像キャプチャ能力を含むと決定され得る。各能力の能力アクションは、たとえば、画像表示、画像表示、ビデオファイルデコーディング、オーディオ再生、オーディオ録音、および画像キャプチャリングを含む携帯電話の能力に基づいて生成され得る。アプリケーションの識別子がアプリケーションのハンドルである例が使用される。能力アクションに対応するアプリケーション識別子は以下の通りである。画像再生に対応する識別子は、第1のビデオアプリケーションのハンドル、第2のビデオアプリケーションのハンドル、およびビデオ通話のハンドルである。ビデオファイルデコーディングに対応する識別子は、第1のビデオアプリケーションのハンドル、および第2のビデオアプリケーションのハンドルである。オーディオ再生に対応する識別子は、第1のビデオアプリケーションのハンドル、第2のビデオアプリケーションのハンドル、およびビデオ通話のハンドルである。オーディオ録音に対応する識別子は、ビデオ通話のハンドルである。画像キャプチャリングに対応する識別子は、ビデオ通話のハンドルである。
【0111】
複数のアプリケーションが第1の電子デバイスにインストールされ得るので、1つの能力が2つ以上のアプリケーション識別子に対応し得ることは理解され得る。第2の電子デバイスまたは第3電子デバイスは、第1の電子デバイスをスケジューリングして、第1の電子デバイスの能力を使用し得る。したがって、第1の電子デバイスの能力をスケジューリングする場合、第2の電子デバイスまたは第3の電子デバイスが、能力に対応するアプリケーション識別子のいずれかのアプリケーション識別子に対応するアプリケーションをスケジューリングして、アプリケーション識別子に対応するアプリケーションが第1の電子デバイス上で実行されるようにして、対応する機能を実装し得る。たとえば、アプリケーションが実行されているとき、対応する能力のソフトウェアモジュール(たとえば、能力サービス)およびハードウェアモジュールが、対応する機能を実装するようにスケジューリングされ得る。
【0112】
たとえば、第2の電子デバイスがビデオ再生機能を実装し、ビデオ再生機能は画像再生サブ機能を含む。第2の電子デバイスは、第1の電子デバイス上の対応するアプリケーションをスケジューリングして、画像再生サブ機能を実装し得る。たとえば、第2の電子デバイスは、第1の電子デバイス上の第1のビデオアプリケーションをスケジューリングするように選択して、第1のビデオアプリケーションが実行されるようにし得る。第1のビデオアプリケーションが実行されているとき、第1の電子デバイスのビデオ再生能力のソフトウェアモジュールおよびハードウェアモジュール(ディスプレイなど)が、画像再生サブ機能を実装するようにスケジューリングされ得る。代替として、第2の電子デバイスは、第1の電子デバイス上の第2のビデオアプリケーションをスケジューリングするように選択して、第2のビデオアプリケーションが実行されるようにし得る。第2のビデオアプリケーションが実行されているとき、ソフトウェアモジュールの第1の電子デバイスのビデオ再生能力のソフトウェアモジュールおよびハードウェアモジュール(ディスプレイなど)が、画像再生サブ機能を実装するようにスケジューリングされ得る。
【0113】
アプリケーションによってスケジューリングされることが可能である能力に基づいて、能力に対応するアプリケーション識別子を決定するとき、第1の電子デバイスは、アプリケーションのハンドルが別のデバイス(たとえば、第2の電子デバイスまたは第3の電子デバイス)によってスケジューリングされることが可能であるかどうかを決定する必要があることに留意されたい。アプリケーションのハンドルが別のデバイスによってスケジューリングされることが可能である場合、第1の電子デバイスは、能力に対応するアプリケーション識別子にアプリケーションのハンドルを追加し得る。アプリケーションのハンドルが別のデバイスによってスケジューリングされることを拒絶する場合、アプリケーションのハンドルは、能力に対応するアプリケーション識別子に追加されない。たとえば、アプリケーションは「China Merchants Bank」である。アプリケーションのインストール記述は、オンライン決済プラットフォーム、アプリケーションのハンドル、およびアプリケーションの能力:オンライン決済である。また、アプリケーションのハンドルが別のデバイスによってスケジューリングされることを拒絶するので、能力情報におけるオンライン決済能力に対応するアプリケーション識別子は「China Merchants Bank」のハンドルを含まない。
【0114】
本出願のこの実施形態では、バススケジューラがさらに電子デバイスのデバイス識別子を記憶する。デバイスグループ内の電子デバイスがバススケジューラを介してデータを交換することは、第1の電子デバイスが、デバイス識別子をデバイスグループ内の第2の電子デバイスおよび第3の電子デバイスに送信し、第1の電子デバイスが、第2の電子デバイスのデバイス識別子および第3の電子デバイスのデバイス識別子を取得することをさらに含む。バススケジューラには、デバイス識別子に対応する電子デバイスの能力のデバイス識別子および能力情報が、関連付けられた様式で記憶され得る。第2の電子デバイスまたは第3の電子デバイスをスケジューリングするとき、第1の電子デバイスがデバイス識別子を表示し得、したがって、ユーザは、デバイス識別子に基づいて、ユーザがスケジューリングしたい電子デバイスを決定できるようになる。
【0115】
たとえば、第1の実装が例として使用され、第1の電子デバイスの能力情報が能力アクションおよび能力サービスを含む。第1の電子デバイスは、写真表示能力、オーディオ再生能力、画像再生能力、写真キャプチャ能力、画像キャプチャ能力、オーディオ録音能力、および距離測定能力を有すると想定される。この場合、第1の電子デバイスのバススケジューラは、表1に示される能力情報を記憶し得る。
【0116】
【表1】

【0117】
同様に、第2の電子デバイスが、前述の説明に基づいて第2の電子デバイスの能力情報を生成し、能力情報を第2の電子デバイスのバススケジューラに記憶してもよい。第2の電子デバイスは、写真表示能力、画像再生能力、およびオーディオ再生能力を有することが想定される。第2の電子デバイスのバススケジューラに記憶される能力情報は、写真表示の能力情報、画像再生の能力情報、およびオーディオ再生の能力情報を含む。第3の電子デバイスは、オーディオ再生能力を有する。第3の電子デバイスのバススケジューラに記憶される能力情報は、オーディオ再生の能力情報を含む。
【0118】
例として第1の電子デバイスが使用される。デバイスグループ内の電子デバイスがバススケジューラを介してデータを交換し、各電子デバイス上のバススケジュールにおけるデータが更新された後において、第1の電子デバイスのバススケジューラに記憶された能力情報は、第1の電子デバイスの能力の能力情報を含み得るだけでなく、第2の電子デバイスおよび第3の電子デバイスの能力の能力情報も含み得る。第1の電子デバイスは、第1の電子デバイスの能力の能力情報および第1の電子デバイスのデバイス識別子を関連付けられた様式で記憶し、第2の電子デバイスの能力の能力情報および第2の電子デバイスのデバイス識別子を関連付けられた様式で記憶し、第3の電子デバイスの能力の能力情報および第3の電子デバイスのデバイス識別子を関連付けられた様式で記憶し得る。たとえば、第1の電子デバイスのバススケジューラは、表2に示される能力情報を記憶し得る。
【0119】
【表2】

【0120】
同様に、第2の電子デバイスが、バススケジューラによってデータ共有を通じて第1の電子デバイスおよび第3の電子デバイスの能力情報を取得してもよく、第3の電子デバイスが、バススケジューラによってデータ共有を通じて第1の電子デバイスおよび第2の電子デバイスの能力情報を取得してもよい。第3の電子デバイスがスピーカである場合、スピーカはオーディオ再生機能のみを有し、スピーカは、別のデバイスの能力をスケジューリングする必要がないことに留意されたい。バススケジューラを介して同じローカルエリアネットワーク内の電子デバイスとデータを共有する場合、スピーカは別の電子デバイスのバススケジューラ上のデータを取得できないことがある。
【0121】
ステップ302:第1の電子デバイスが、第1の機能のインターフェースを表示し、ユーザの第1の操作を受け取る。第1の操作は、サービススケジューリングを行うように携帯電話をトリガするために使用される。
【0122】
第1の機能は、複数のサブ機能を含んでよく、たとえば、第1のサブ機能および第2のサブ機能を含む。たとえば、第1の機能はビデオ通話機能であり、ビデオ通話機能は、サブ機能として、画像表示、オーディオ再生、オーディオ録音、および画像キャプチャリングを含み得る。別の例では、第1の機能はビデオ再生機能であり、ビデオ再生機能は、サブ機能として、画像再生、オーディオ再生、およびデコーディングを含み得る。
【0123】
たとえば、第1の操作は、第1の機能のインターフェースにおける第1の機能を有効にするための第1のボタンに対するユーザのタップ操作であり得る。
【0124】
たとえば、携帯電話によって実装される機能はビデオ再生であると想定される。携帯電話はビデオアプリケーションを実行しており、ビデオアプリケーションのインターフェースを表示する(ビデオアプリケーションのインターフェースが第1の機能のインターフェースであり得る)。第1の操作は、ビデオインターフェースにおける「再生」ボタンに対するユーザのタップ操作であり得る。
【0125】
別の例では、第1の操作は、ビデオ通話の着信通話通知インターフェース(着信呼通知インターフェースは第1の機能のインターフェースであり得る)における「応答」ボタンに対するユーザのタップ操作であり得る。たとえば、第1の操作は、図4に示されるビデオ通話の着信通話通知インターフェース401における「応答」ボタン402に対するユーザのタップ操作であり得る。代替として、第1の操作は、ビデオ通話においてビデオ通話を開始するために使用される「ビデオ通話」ボタンに対するユーザのタップ操作(図示せず)であり得る。
【0126】
別の例では、第1の操作は、代替として、通知メニューバーにおける第2のボタンに対するユーザのタップ操作であり得、通知メニューバーは、第1の機能のインターフェース上に表示され重ねられる。「サービススケジュール」ボタンまたはスイッチが携帯電話に存在してよく、「サービススケジュール」ボタンまたはスイッチは第2のボタンである。たとえば、携帯電話の通知メニューバーは、「サービススケジュール」ボタンまたはスイッチを含み得る。第1の操作は、「サービススケジュール」ボタンまたはスイッチに対するユーザのタップ操作であり得る。携帯電話が任意のアプリケーションのインターフェースを表示しているとき、携帯電話は、通知メニューバーを表示するユーザのスケジューリング操作に応答して、通知メニューバーを表示し得る。携帯電話は、通知メニューバーの「サービススケジュール」に対するユーザのタップ操作を受け取り得る。
【0127】
たとえば、携帯電話がビデオ通話機能を実装するとき、携帯電話は、ビデオ通話機能のインターフェース、たとえば、ビデオ通話接続インターフェースを表示する。携帯電話は、通知メニューバーを表示する操作を受け取り、通知メニューバーを表示する。第1の操作は、図5に示されるように、通知メニューバーの「サービススケジュール」ボタンに対するユーザのタップ操作であり得る。
【0128】
別の例では、携帯電話は音楽再生機能を実装する。携帯電話が音楽アプリケーションを実行して音楽を再生している。ユーザは、デバイスグループ内の別の電子デバイスをスケジューリングして音楽再生機能を実装したい。携帯電話は、通知メニューバーを表示する操作を受け取り、通知メニューバーを表示する。第1の操作は、通知メニューバーにおける「サービススケジュール」ボタンに対するユーザのタップ操作であり得る。
【0129】
携帯電話がユーザの第1の操作を受け取ったとき、携帯電話は、携帯電話の現在の機能を実装するために、デバイスグループ内の別の電子デバイスをスケジューリングする必要があることに留意されたい。たとえば、携帯電話はビデオアプリケーションを実行しているが、ビデオは再生せず、携帯電話はビデオファイル閲覧インターフェースを表示する。携帯電話がユーザの第1の操作を受け取った場合、携帯電話によってスケジューリングされる能力は表示能力である。ビデオを再生するときに携帯電話がユーザの第1の操作を受け取った場合、携帯電話によってスケジューリングされる能力は、画像再生能力、オーディオ再生能力、およびビデオファイルデコーディング能力を含み得る。
【0130】
ステップ303:第1の電子デバイスは、第1の操作に応答して第1のインターフェースを表示する。
【0131】
第1の機能は、複数のサブ機能に分割され得る。異なる能力サービスおよび異なるハードウェアモジュールをスケジューリングすることによって、異なるサブ機能が実装され得る。たとえば、第1の電子デバイスは、複数のサブ機能の各々を実装するために必要とされる能力を決定してよく、デバイスの能力の能力アクションであってバススケジューラに記憶された能力アクションと、各サブ機能を実装するために必要とされる能力とに基づいて、各サブ機能を実装できるデバイスのデバイス識別子を決定してよい。第1の電子デバイスは、各サブ機能を実装できるデバイスの決定されたデバイス識別子に基づいて、第1のインターフェースを表示し得る。第1のインターフェースは、実装されるべきサブ機能の名前と、各サブ機能の名前に対応するデバイス識別子とを含み得る。たとえば、第1の機能は、第1のサブ機能および第2のサブ機能を含む。第1の電子デバイスは、第2の電子デバイスの能力情報と、第1のサブ機能とに基づいて、第1のサブ機能が第2の電子デバイスに対応することを決定してよく、第3の電子デバイスの能力情報と、第2のサブ機能とに基づいて、第2のサブ機能が第3の電子デバイスに対応することを決定してよい。したがって、第1の電子デバイスによって表示された第1のインターフェースは、第1のサブ機能に対応する第2の電子デバイスのデバイス識別子、第2のサブ機能の名前、および第2のサブ機能に対応する第3の電子デバイスのデバイス識別子などを含み得る。
【0132】
たとえば、第2の電子デバイスはテレビであり、第3電子デバイスはスピーカであると想定される。携帯電話によって現在実装されている第1の機能は、ビデオ通話のビデオ通話機能である。図6には、第1の操作に応答して携帯電話によって表示された第1のインターフェースが示され、ビデオ通話機能を分割することにより取得されたサブ関数の名前、すなわち、画像表示、オーディオ再生、オーディオ録音、および画像キャプチャリングと、各サブ機能の名前に対応するデバイス識別子とを含み得る。図6に示されるように、サブ機能の名前として画像表示があり、サブ機能名に対応するデバイス識別子はテレビの識別子である。サブ機能の名前としてオーディオ再生があり、サブ機能名に対応するデバイス識別子は、テレビの識別子およびスピーカの識別子などである。いくつかの他の実施形態では、第1のインターフェースにおけるサブ機能の名前に対応するデバイス識別子が、デバイスのデバイス識別子をさらに含んでよい。図7Aに示されるように、第1のインターフェースにおけるサブ機能の名前に対応するデバイス識別子は、図6に示されるデバイス識別子を含むだけでなく、携帯電話の識別子も含む。
【0133】
上述の例は、第1のインターフェースがサブ機能の名前とサブ機能の名前に対応するデバイス識別子とを含む例を使用して説明されていることに留意されたい。いくつかの他の実施形態では、第1のインターフェースに含まれるコンテンツは、各デバイス識別子と、デバイス識別子に対応するデバイスにより実装されることが可能であるサブ機能の名前との間の対応の形式で表示されてもよい。たとえば、図7Bに示されるように、デバイス識別子がテレビであり、そのデバイス識別子に対応するサブ機能の名前は、画像キャプチャリング、オーディオ再生、画像再生、およびオーディオ録音を含む。デバイス識別子が携帯電話であり、そのデバイス識別子に対応するサブ機能の名前は、画像キャプチャリング、オーディオ再生、画像再生、およびオーディオ録音を含む。デバイス識別子がスピーカであり、そのデバイス識別子に対応するサブ機能の名前は、オーディオ再生である。
【0134】
ユーザのスケジューリング要件を満たすために、携帯電話により実行されている機能がサブ機能に分割され、各サブ機能の名前に対応するデバイスのデバイス識別子が第1のインターフェースに表示されることに留意されたい。ユーザは、機能における異なるサブ機能を実装するために、1つまたは複数のデバイスをスケジューリングすることを選択し得る。したがって、携帯電話は、ユーザ要件を満たすために、デバイスグループ内のサブ機能に対応する能力を有するデバイスをスケジューリングし得る。
【0135】
ステップ304:第1の電子デバイスは、第1のインターフェース上でのユーザの第2の操作を受け取り、第2の操作に基づいて、対応するデバイスの能力サービスおよびハードウェアモジュールをスケジューリングして、対応するサブ機能を実装する。
【0136】
第2の操作は、1つまたは複数のサブ機能の名前に対応するデバイス識別子に対するユーザの選択操作を含み得る。
【0137】
第1の実装では、携帯電話のバススケジューラ上の能力情報は、能力アクションおよび能力サービスを含む。携帯電話により表示される第1のインターフェースが図6または図7Aに示されており、第2の操作は、第1のインターフェースにおける対応するデバイス識別子に対するユーザの選択操作である。携帯電話により表示される第1のインターフェースが図7Aに示されたものであるとき、第1の電子デバイスのデバイス識別子に対するユーザの操作は、第3の操作と呼ばれることもある。
【0138】
第2の実装では、携帯電話のバススケジューラ上の能力情報は、携帯電話の能力の能力アクションと、能力に対応するアプリケーションの識別子とを含む。
【0139】
たとえば、第2の電子デバイスはテレビであり、第3の電子デバイスはスピーカであり、第1のインターフェースは図8に示されるインターフェースであり得る。第2の操作は、図8に示されるインターフェース上でのユーザの選択操作であり得る。図8に示される表示インターフェースにおいて、各能力に対応する情報は、デバイス識別子を含むだけでなく、デバイス識別子に対応するデバイスにおけるアプリケーションの識別子であって、能力をスケジューリングすることができるアプリケーションの識別子も含む。第2の操作は、図8に示されるインターフェースにおけるアプリケーションの識別子に対する選択操作である。
【0140】
別の例では、第2の電子デバイスはテレビであり、第3の電子デバイスはスピーカであり、携帯電話の第1のインターフェースは図9(a)に示されるインターフェースである。第2の操作は、図9(a)に示されるインターフェースにおけるデバイス識別子に対するユーザの選択操作を含む。ユーザが、対応するデバイス識別子に対する選択操作を行った後に、携帯電話は、第2のインターフェースをさらに表示し得る。図9(b)に示されるように、第2のインターフェースは、デバイス識別子に対応するデバイス上にあり、対応する能力をスケジューリングできるアプリケーションの識別子を含む。第2の操作は、図9(b)に示されるインターフェースにおけるアプリケーション識別子に対するユーザの選択操作をさらに含む。さらに、第2の操作は、第1のインターフェースにおけるOKボタン、たとえば、図6の「OK」ボタンに対するユーザのタップ操作をさらに含み得る。
【0141】
上記では、ユーザが第1のインターフェースにおけるデバイス識別子を選択した後に、第2のインターフェースが携帯電話に表示される例を使用して説明されている。第2のインターフェースは、第1のインターフェースにおいて選択されたデバイス識別子に対応するデバイス上に表示されてもよい。たとえば、第1のインターフェースは、図9(a)に示されるインターフェースである。ユーザが、図9(a)に示されたインターフェースにおける画像再生能力に対応するテレビのデバイス識別子に対する選択操作を行った後に、第2のインターフェースはテレビに表示され得る。この場合、第2の操作は、テレビ上に表示される第2のインターフェースのアプリケーション識別子に対するユーザの選択操作をさらに含み得る。デバイスの能力が1つの識別子のみに対応する場合、識別子は表示されなくてよいことに留意されたい。図9(a)に示されるように、スピーカの能力はオーディオ再生能力であり、オーディオ再生能力は1つのアプリケーション識別子のみに対応する。ユーザがオーディオ再生能力においてスピーカを選択した場合、スピーカにおけるアプリケーションであって、オーディオ再生能力をスケジューリングすることができるアプリケーションの識別子は、第2のインターフェースに表示される必要がない。
【0142】
電子デバイスは、ユーザによる選択に基づいて、デバイスグループ内の別の電子デバイスをスケジューリングすることに留意されたい。たとえば、テレビのディスプレイは大きいので、ユーザは、より良い視覚的体験を得るために、テレビの画像再生能力を使用して画像再生機能を実装するように選択してよい。スピーカは、良好な音響効果を有するので、ユーザは、より良い聴覚的体験を得るために、スピーカのオーディオ再生能力を使用してオーディオ再生機能を実装してよい。このようにして、電子デバイスの「特徴」がより良く活用されることが可能であり、ユーザ体験が改善されることが可能である。
【0143】
可能な実装では、第2の操作を受け取った後、携帯電話は、第2の操作に基づいて、サブ機能を実行するデバイスの識別子を決定し、デバイス識別子に対応するデバイスにおける能力サービスおよび対応するハードウェアモジュールをスケジューリングして、対応するサブ機能を実装し得る。
【0144】
本出願のこの実施形態では、バススケジューラ上の能力情報が能力アクション(Action)および能力サービス(Service)を含む実装において、別のデバイスの能力をスケジューリングすることによってサブ機能が実装される必要があるとき、携帯電話は、対応する能力インターフェースを介して別のデバイスの能力の能力サービスをスケジューリングし得る。能力サービスがスケジューリングされたとき、対応するハードウェアモジュールがスケジューリングされて、サブ機能が実装される。たとえば、携帯電話がテレビを使用することによって写真表示機能を実装する場合、携帯電話は、テレビの写真表示能力のインターフェースを介してテレビの写真表示能力の能力サービスをスケジューリングし得る。写真表示能力の機能力サービスがスケジューリングされたとき、テレビのディスプレイがスケジューリングされて、写真表示機能が実装される。電子デバイスにおける各能力の能力サービスに対応するインターフェース(たとえば、サービスソフトウェア開発キット(Software Development Kit、SDK)と呼ばれる)は、電子デバイスにおいて予め構成され得る。インターフェースがスケジューリングされて、電子デバイスが対応する能力サービスを実行できるようになる。能力サービスを実行するとき、電子デバイスは、対応するハードウェアモジュールをスケジューリングして、対応する機能を実装する。
【0145】
たとえば、携帯電話は、ビデオ再生機能を実装する必要があり、その機能は、3つのサブ機能、すなわち、画像再生、オーディオ再生、およびデコーディングに分割され得る。たとえば、ユーザは、図10に示されるように、デコーディング機能を実装するために携帯電話を使用し、画像再生機能を実装するために第2の電子デバイスを使用し、オーディオ再生機能を実装するために第3の電子デバイスを使用することを選択する。第2の操作を受け取った後、携帯電話は、携帯電話のデコーディングSDKを使用することによって、携帯電話のデコーディング能力の能力サービスをスケジューリングし得る。デコーディング能力の能力サービスがスケジューリングされたとき、デコーディング能力を実装するためのハードウェアモジュールがスケジューリングされて、デコーディング機能が実装される。携帯電話は、第2の電子デバイスの画像再生SDKを使用することによって、第2の電子デバイスの画像再生能力の能力サービスをスケジューリングする。画像再生能力サービスがスケジューリングされたとき、第2の電子デバイスのディスプレイがスケジューリングされて、画像再生機能が実装される。携帯電話は、第3の電子デバイスのオーディオ再生SDKを使用することによって、第3の電子デバイスのオーディオ再生能力の能力サービスをスケジューリングする。オーディオ能力の能力サービスがスケジューリングされたとき、第3の電子デバイスのラウドスピーカがスケジューリングされて、オーディオ再生機能が実装される。
【0146】
たとえば、第2の電子デバイスはテレビであり、第3の電子デバイスはスピーカであり、携帯電話上で現在実行されているアプリケーションは、ビデオアプリケーションであり、携帯電話は、ビデオ再生インターフェース、たとえば、図11(a)に示されるビデオアプリケーションのビデオ再生インターフェースを表示する。携帯電話は、ユーザの第1の操作、たとえば、ビデオ再生インターフェースにおける「再生」ボタンに対するユーザのタップ操作を受け取る。携帯電話は、第1の操作に応答して第1のインターフェースを表示する。図11(b)および図11(c)に示されるように、第1のインターフェースは、画像再生およびオーディオ再生の能力、ならびに能力に対応するデバイス識別子を含む。携帯電話は、第1のインターフェース上でのユーザの第2の操作を取得し、たとえば、第2の操作は、画像再生能力に対応するデバイス識別子における「テレビ」に対するユーザの選択操作、およびオーディオ再生能力に対応するデバイス識別子における「スピーカ」に対するユーザの選択操作である。携帯電話は、テレビのSDKを再生する画像を使用することによって、テレビの画像再生能力の能力サービスをスケジューリングする。デコーディング能力の能力サービスがスケジューリングされたとき、テレビのディスプレイがスケジューリングされて、画像再生サブ機能が実装される。携帯電話は、スピーカのオーディオ再生SDKを使用することによって、スピーカのオーディオ再生能力の能力サービスをスケジューリングする。オーディオ再生能力の能力サービスがスケジューリングされたとき、スピーカのラウドスピーカがスケジューリングされて、オーディオ再生サブ機能が実装される。
【0147】
本出願のこの実施形態では、バススケジューラ上の能力情報が、能力アクション(Action)と、能力に対応するアプリケーションの識別子とを含む実装において、別のデバイスの能力をスケジューリングすることによってサブ機能が実装される必要があるとき、携帯電話は、能力に対応する識別子、すなわち、アプリケーションのハンドルを使用することによって、別のデバイス上の対応するアプリケーションをスケジューリングし得る。デバイス上で実行するとき、アプリケーションは、デバイスのハードウェアモジュールをスケジューリングして、対応するサブ機能を実装する。たとえば、ギャラリーアプリケーションがテレビにインストールされ、携帯電話が写真表示機能を実装するためにテレビ上のギャラリーアプリケーションをスケジューリングする必要がある場合、携帯電話は、テレビ上のギャラリーアプリケーションのハンドルであってバススケジューラに記憶されたハンドルを使用することによって、テレビ上のギャラリーアプリケーションをスケジューリングし得、それによりテレビ上のギャラリーアプリケーションが実行される。テレビ上のギャラリーアプリケーションが実行されたとき、写真表示の能力サービスがスケジューリングされる。写真表示の能力サービスがスケジューリングされたとき、テレビのディスプレイがスケジューリングされて、写真表示機能が実装される。
【0148】
任意選択で、上述のステップが実行された後、第1の電子デバイスは、対応する機能が今回実装されたとき、第1の電子デバイスによりスケジューリングされたデバイスと、デバイスの使用された特定の能力とを記録し得る。たとえば、今回実装された機能がビデオ再生である例では、携帯電話によって記録される情報は、携帯電話のデコーディング能力がスケジューリングされ、テレビの画像再生能力がスケジューリングされ、サウンドボックスのオーディオ再生能力がスケジューリングされたこととなる。ユーザが別の電子デバイスを使用して協調してビデオ再生機能を実装しようと再びトリガするとき、携帯電話、テレビ、およびスピーカが依然として同じローカルエリアネットワーク内にある場合、携帯電話が第1の操作を受け取った後に、表示される第1のインターフェースはさらにボタンを含む。ボタンはシナリオに対応しており、そのシナリオは、携帯電話が機能を前回実装したときに携帯電話によりスケジューリングされたデバイスと、そのデバイスの使用された特定の能力とを示す。たとえば、前述の例をさらに参照すると、シナリオは、具体的には、携帯電話のデコーディング能力をスケジューリングし、テレビの画像再生能力をスケジューリングし、スピーカのオーディオ再生能力をスケジューリングすることである。ユーザがボタンに対するタップ操作を行った後、携帯電話はデコーディングを行い、テレビをスケジューリングして画像再生機能を実装し、スピーカをスケジューリングしてオーディオ再生機能を実装する。
【0149】
本出願のこの実施形態では、相互のスケジューリングが行われてよく、第1の電子デバイスは、同じローカルエリアネットワーク内の他の電子デバイスの異なる能力をスケジューリングしてよく、それにより、複数のデバイスの機能が協働して第1の電子デバイスの機能を実装する。このようにして、デバイスグループ内の電子デバイスの「特徴」が活用されて、より良いユーザ体験をもたらす。
【0150】
他の本出願の実施形態は、電子デバイスを提供する。電子デバイスは、メモリと、1つまたは複数のプロセッサとを備え得る。メモリは、1つまたは複数のプロセッサに結合される。メモリは、コンピュータプログラムコードを記憶するように構成され、コンピュータプログラムコードは、コンピュータ命令を含む。1つまたは複数のプロセッサがコンピュータ命令を実行したとき、電子デバイスは、上述の方法実施形態における携帯電話により実行される機能またはステップを実施し得る。電子デバイスの構造については、図1に示されている電子デバイス100の構造を参照されたい。
【0151】
他の本出願の実施形態は、表示装置を提供する。装置は、タッチスクリーンを含む電子デバイスに適用され得る。装置は、上述の方法実施形態における携帯電話によって実行される機能またはステップを実施するように構成される。
【0152】
本出願の実施形態は、コンピュータ記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ命令を含む。コンピュータ命令が上述の電子デバイス上で実行されたとき、電子デバイスは、上述の方法実施形態における携帯電話によって実行される機能またはステップを実施することを可能にされる。
【0153】
本出願の実施形態は、コンピュータプログラム製品をさらに提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されたとき、コンピュータは、上述の方法実施形態における携帯電話によって実行される機能またはステップを実施することを可能にされる。
【0154】
実装に関する上述の説明は、当業者が、便利で簡潔な説明を目的として、上述の機能モジュールへの分割が説明のための例として使用されると理解することを可能にする。実際の適用では、上述の機能は、異なるモジュールに割り当てられ、要件に基づいて実装されることが可能であり、すなわち、装置の内部構造が異なる機能モジュールに分割されて、上述された機能の全部または一部を実装する。
【0155】
本出願で提供されるいくつかの実施形態において、開示された装置および方法は他の様式で実装され得ることが理解されるべきである。たとえば、説明された装置実施形態は例に過ぎない。たとえば、モジュールまたはユニットへの分割は、単に論理的な機能分割であり、実際の実装において他の分割であり得る。たとえば、複数のユニットもしくはコンポーネントが組み合わされてよく、もしくは別の装置に統合されてよく、またはいくつかの特徴が無視されてよく、もしくは実施されなくてよい。さらに、表示されまたは論じられた相互結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインターフェースを使用することによって実装され得る。装置またはユニット間の間接的な結合または通信接続は、電気的、機械的、または他の形態で実装され得る。
【0156】
別個の部分として説明されるユニットは、物理的に別個であってもなくてもよく、ユニットとして表示される部分は、1つもしくは複数の物理的ユニットであってよく、1つの場所に配置されてよく、または異なる場所に分散されてよい。ユニットの一部または全部は、実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の要件に基づいて選択され得る。
【0157】
さらに、本出願の実施形態における機能ユニットは1つの処理ユニットに統合されてよく、または各ユニットは単独で物理的に存在してよく、または2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてよい。統合されたユニットは、ハードウェアの形態で実装されてよく、またはソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてよい。
【0158】
統合されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売または使用されるとき、統合されたユニットは可読記憶媒体に記憶され得る。そのような理解に基づいて、本出願の実施形態の技術的解決策、または従来技術に貢献する部分、または技術的解決策の全部もしくは一部がソフトウェア製品の形態で実装され得る。ソフトウェア製品は記憶媒体に記憶され、本出願の実施形態における方法のステップの全部または一部を実行するようにデバイス(シングルチップマイクロコンピュータもしくはチップなどであり得る)またはプロセッサ(processor)に命令するためのいくつかの命令を含む。上述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読み取り専用メモリ(read-only memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、磁気ディスク、または光ディスクなど、プログラムコードを記憶できる任意の媒体を含む。
【0159】
上述の説明は、本出願の特定の実装に過ぎないが、本出願の保護範囲を限定することは意図されていない。本出願に開示された技術的範囲内の変形または置換は、本出願の保護範囲内に含まれるものとする。したがって、本出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
図1
図2
図3A
図3B-1】
図3B-2】
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8
図9(a)】
図9(b)】
図10
図11(a)】
図11(b)】
図11(c)】
【手続補正書】
【提出日】2022-04-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
デバイス能力スケジューリング方法であって、
第1の電子デバイスにより、第1のサブ機能および第2のサブ機能実装するステップであって、前記第1のサブ機能は、前記第2のサブ機能と異なり、前記第1の電子デバイス、第2の電子デバイス、および第3の電子デバイスが同じローカルエリアネットワーク内にあるステップと
前記第1の電子デバイスによって、ユーザの第1の操作を検出するステップと、
前記第1の電子デバイスによって、前記第1の操作に応答して第1のインターフェースを表示するステップであって、前記第1のインターフェースは、前記第1のサブ機能の名前と、前記第2のサブ機能の名前と、前記第2の電子デバイスのデバイス識別子と、前記第2のサブ機能に対応する前記第3の電子デバイスのデバイス識別子とを含み、前記第2の電子デバイスは、前記第1のサブ機能に対応し、前記第3の電子デバイスは、前記第2のサブ機能に対応し、前記第3の電子デバイスは、前記第1のサブ機能に対応しない、ステップと、
前記第1の電子デバイスによって、前記第1のサブ機能に対する前記ユーザの第2の操作を検出するステップと
を含むデバイス能力スケジューリング方法。
【請求項2】
前記第1のインターフェースは、前記第2のサブ機能に対応する前記第1の電子デバイスのデバイス識別子をさらに含み、
前記第1の電子デバイスによって、第1のインターフェースを表示する前記ステップの後、前記方法は、
前記第1の電子デバイスによって、前記第1の電子デバイスの前記デバイス識別子に対する前記ユーザの第3の操作を検出するステップと、
前記第1の電子デバイスによって、前記第3の操作に応答して前記第2のサブ機能を実行するステップと、
前記第1の電子デバイスによって、前記第2の操作に応答して前記第1のサブ機能に対応するデータを前記第2の電子デバイスに送信するステップと
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のインターフェースは、前記第2の電子デバイスの前記デバイス識別子に対応する第1のアプリケーションの識別子および第2のアプリケーションの識別子をさらに含み、前記第1のアプリケーションおよび前記第2のアプリケーションは、前記第2の電子デバイスにインストールされ、
前記第2の操作は、特に、前記第1のアプリケーションの前記識別子に対する第2の操作であり、
前記第1の電子デバイスは、前記第2の操作に応答して前記第1のアプリケーションの前記識別子を前記第2の電子デバイスに送信して、前記第2の電子デバイスが、前記第1のアプリケーションを使用することによって前記第1のサブ機能を実行するようにする請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記第2の操作は、特に、前記第2の電子デバイスの前記デバイス識別子に対する選択操作である請求項1または2に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の電子デバイスは、前記第1の電子デバイスの能力情報を記憶し、
前記第1の電子デバイスによって、第1のインターフェースを表示する前記ステップの前に、前記方法は、
前記第1の電子デバイスによって、前記第2の電子デバイスへのワイヤレスフィディリティWi-Fi接続を確立し、前記第1の電子デバイスによって、前記第3の電子デバイスへのWi-Fi接続を確立するステップと、
前記第1の電子デバイスによって、前記第2の電子デバイスの能力情報および前記デバイス識別子を取得し、前記第3の電子デバイスの能力情報および前記デバイス識別子を取得するステップと、
前記第1の電子デバイスによって、前記第2の電子デバイスの前記能力情報と、前記第1のサブ機能とに基づいて、前記第1のサブ機能が前記第2の電子デバイスに対応することを決定し、前記第3の電子デバイスの前記能力情報と、前記第2のサブ機能とに基づいて、前記第2のサブ機能が前記第3の電子デバイスに対応することを決定するステップと
をさらに含む請求項1乃至4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
1の機能は、ビデオ再生機能であり、前記第1のサブ機能および前記第2のサブ機能のそれぞれは、画像再生、オーディオ再生、もしくはデコーディングのうちの1つである、または
前記第1の機能は、ビデオ通話機能であり、前記第1のサブ機能および前記第2のサブ機能のそれぞれは、画像表示、オーディオ再生、オーディオ録音、もしくは画像キャプチャリングのうちの1つである
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の操作は、第1の機能の前記インターフェースにおける前記第1の機能を有効にするための第1のボタンに対する前記ユーザのタップ操作である、または
前記第1の操作は、通知メニューバーにおける第2のボタンに対する前記ユーザのタップ操作であり、前記通知メニューバーは、前記第1の機能の前記インターフェース上に表示され重ねられる
請求項1乃至6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記能力情報は、能力サービスをさらに含み、異なるサブ機能は、異なる能力サービスをスケジューリングすることによって実装され、
前記第1の電子デバイスによって、前記第1のサブ機能に対応するデータを前記第2の電子デバイスに送信して、前記第2の電子デバイスが前記第1のサブ機能を実行するようにする前記ステップは、
前記第1の電子デバイスによって、前記第2の電子デバイスの能力サービスをスケジューリングし、前記第1のサブ機能に対応する前記データを前記第2の電子デバイスに送信して、前記第2の電子デバイスが、前記第1のサブ機能に対応する前記データに基づいて前記能力サービスを実行させ、前記第1のサブ機能を実行するようにするステップを含み、
前記第1の電子デバイスの前記能力情報は、前記第1の電子デバイスにおいて予め構成され、または前記第1の電子デバイスのハードウェアに基づいて生成され記憶されている請求項5に記載の方法。
【請求項9】
第1の電子デバイスと、第2の電子デバイスと、第3の電子デバイスとを含むデバイスグループであって、
第1の電子デバイスは、第1のサブ機能および第2のサブ機能を実装するように構成され、前記第1のサブ機能は、前記第2のサブ機能と異なり、前記第1の電子デバイス、第2の電子デバイス、および第3の電子デバイスが同じローカルエリアネットワーク内にあり、
前記第1の電子デバイスは、ユーザの第1の操作を検出するように構成され、
前記第1の電子デバイスは、前記第1の操作に応答して第1のインターフェースを表示するように構成され、前記第1のインターフェースは、前記第1のサブ機能の名前と、前記第2のサブ機能の名前と、前記第2の電子デバイスのデバイス識別子と、前記第2のサブ機能に対応する前記第3の電子デバイスのデバイス識別子とを含み、前記第2の電子デバイスは、前記第1のサブ機能に対応し、前記第3の電子デバイスは、前記第2のサブ機能に対応し、前記第3の電子デバイスは、前記第1のサブ機能に対応せず、
前記第1の電子デバイスは、前記ユーザの第2の操作を検出するように構成され、前記第2の操作は、前記第1のサブ機能についての選択操作を含み、前記選択操作は、前記第2の電子デバイスを選択するが、前記第3の電子デバイスを選択することができず、
前記第2の電子デバイスは、前記第1のサブ機能を実行するように構成される、
デバイスグループ
【請求項10】
電子デバイスであって、前記電子デバイスは、メモリと、1つまたは複数のプロセッサとを備え、前記メモリは、前記1つまたは複数のプロセッサに結合され、前記メモリは、プログラムコードを記憶するように構成され、前記1つまたは複数のプロセッサが、前記プログラムコードを実行したとき、前記電子デバイスは、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の方法を実施することを可能にされる、電子デバイス。
【請求項11】
電子デバイスであって、前記電子デバイスは、メモリと、1つまたは複数のプロセッサとを備え、前記メモリは、前記1つまたは複数のプロセッサに結合され、前記メモリは、プログラムコードを記憶するように構成され、前記1つまたは複数のプロセッサが、前記プログラムコードを実行したとき、前記電子デバイスは、請求項9に記載の方法を実施することを可能にされる、電子デバイス。
【請求項12】
コンピュータ記憶媒体であって、前記コンピュータ記憶媒体は、プログラムコードを含み、前記プログラムコードが電子デバイス上で実行されたとき、前記電子デバイスは、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の方法を実施することを可能にされる、コンピュータ記憶媒体。
【請求項13】
コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されたとき、前記コンピュータは、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の方法を実施することを可能にされる、コンピュータプログラム。
【請求項14】
コンピュータ記憶媒体であって前記コンピュータ記憶媒体は、プログラムコードを含み、前記プログラムコードが電子デバイス上で実行されたとき、前記電子デバイスは、請求項9に記載の方法を実施することを可能にされる、コンピュータ記憶媒体。
【請求項15】
コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されたとき、前記コンピュータは、請求項9に記載の方法を実施することを可能にされる、コンピュータプログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0118
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0118】
例として第1の電子デバイスが使用される。デバイスグループ内の電子デバイスがバススケジューラを介してデータを交換し、各電子デバイス上のバススケジューにおけるデータが更新された後において、第1の電子デバイスのバススケジューラに記憶された能力情報は、第1の電子デバイスの能力の能力情報を含み得るだけでなく、第2の電子デバイスおよび第3の電子デバイスの能力の能力情報も含み得る。第1の電子デバイスは、第1の電子デバイスの能力の能力情報および第1の電子デバイスのデバイス識別子を関連付けられた様式で記憶し、第2の電子デバイスの能力の能力情報および第2の電子デバイスのデバイス識別子を関連付けられた様式で記憶し、第3の電子デバイスの能力の能力情報および第3の電子デバイスのデバイス識別子を関連付けられた様式で記憶し得る。たとえば、第1の電子デバイスのバススケジューラは、表2に示される能力情報を記憶し得る。
【国際調査報告】