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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-21
(54)【発明の名称】リファキシミン液体製剤
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/439 20060101AFI20221114BHJP
   A61P 31/04 20060101ALI20221114BHJP
   A61P 1/16 20060101ALI20221114BHJP
   A61P 1/18 20060101ALI20221114BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20221114BHJP
   A61P 1/00 20060101ALI20221114BHJP
   A61K 9/08 20060101ALI20221114BHJP
   A61K 47/10 20060101ALI20221114BHJP
   A61K 47/14 20060101ALI20221114BHJP
   A61K 47/26 20060101ALI20221114BHJP
   A61K 47/12 20060101ALI20221114BHJP
   A61K 47/22 20060101ALI20221114BHJP
   A61K 47/44 20170101ALI20221114BHJP
   A61K 9/10 20060101ALI20221114BHJP
   A61K 9/48 20060101ALI20221114BHJP
   A61K 47/02 20060101ALI20221114BHJP
   A61P 1/12 20060101ALI20221114BHJP
   A61P 17/00 20060101ALI20221114BHJP
   A61P 7/06 20060101ALI20221114BHJP
【FI】
A61K31/439
A61P31/04
A61P1/16
A61P1/18
A61P29/00
A61P1/00
A61K9/08
A61K47/10
A61K47/14
A61K47/26
A61K47/12
A61K47/22
A61K47/44
A61K9/10
A61K9/48
A61K47/02
A61P1/12
A61P17/00
A61P7/06
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022518665
(86)(22)【出願日】2020-09-24
(85)【翻訳文提出日】2022-05-19
(86)【国際出願番号】 EP2020076746
(87)【国際公開番号】W WO2021058656
(87)【国際公開日】2021-04-01
(31)【優先権主張番号】62/904,790
(32)【優先日】2019-09-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/044,447
(32)【優先日】2020-06-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519127579
【氏名又は名称】バウシュ ヘルス アイルランド リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】弁理士法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】エンジェル,アルトゥーロ ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】パワール,カスツーリ アール.
(72)【発明者】
【氏名】ピライ,ラーダークリシュナン エス.
【テーマコード(参考)】
4C076
4C086
【Fターム(参考)】
4C076AA11
4C076AA16
4C076AA55
4C076AA56
4C076BB01
4C076CC32
4C076DD24
4C076DD37
4C076DD41
4C076DD45
4C076DD46
4C076DD47
4C076DD51
4C076DD59
4C076EE23
4C076EE53
4C076FF04
4C076FF15
4C076FF31
4C076FF51
4C086AA01
4C086AA02
4C086CB25
4C086MA03
4C086MA05
4C086MA16
4C086MA37
4C086MA52
4C086NA02
4C086NA11
4C086ZA66
4C086ZA75
4C086ZA89
4C086ZB35
(57)【要約】
【課題】 本明細書では、可溶性リファキシミンの腸内レベルを高める医薬組成物、その組成物を含む製剤、及び1以上の腸関連障害の治療でのそれの使用が提供される。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リファキシミン、硬化ヒマシ油、及び少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤を含む、薬学的に許容される組成物。
【請求項2】
前記硬化ヒマシ油がポリオキシル60硬化ヒマシ油又はポリオキシル40硬化ヒマシ油である、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記硬化ヒマシ油がポリオキシル40硬化ヒマシ油である、請求項1又は2に記載の組成物。
【請求項4】
前記硬化ヒマシ油が、組成物の約25重量%~約65重量%の範囲の量で存在する、請求項1~3のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項5】
前記硬化ヒマシ油が、組成物の約25重量%~約50重量%の範囲の量で存在する、請求項1~4のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項6】
前記硬化ヒマシ油が、組成物の約30重量%~約45重量%の範囲の量で存在する、請求項1~5のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項7】
前記硬化ヒマシ油が、組成物の約35重量%~約40重量%の範囲の量で存在する、請求項1~6のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項8】
前記少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤が、水溶性有機溶媒、ノニオン性界面活性剤、水不溶性脂質、及び長鎖トリグリセリド、及びこれらの組み合わせから選択される、請求項1~7のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項9】
前記少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤が、ポリエチレングリコール600、カプリル酸グリセリル、ポリソルベート80、ヒマシ油、ベンジルアルコール、ポリエチレングリコール400、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、モノオレイン酸グリセリル、トリエチレングリコール、アジピン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジエチル、オレイルアルコール、及びこれらの組み合わせから選択される、請求項1~8のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項10】
前記少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤が、約10重量%超のリファキシミン飽和溶解度を可能とするものである、請求項1~9のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項11】
前記少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤が、ポリエチレングリコール600、カプリル酸グリセリル、ポリソルベート80、ヒマシ油、ベンジルアルコール、ポリエチレングリコール400、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、モノオレイン酸グリセリル、トリエチレングリコール、アジピン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジエチル、オレイルアルコール、ポリソルベート20、オレイン酸、カプリル/カプリン酸トリグリセリド、プロピレングリコール、ゴマ油、ダイズ油、及びトウモロコシ油、及びこれらの組み合わせから選択される、請求項1~10のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項12】
前記少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤が、約14重量%超のリファキシミン飽和溶解度を可能とするものである、請求項1~11のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項13】
前記少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤が、ヒマシ油、カプリル酸グリセリル、ポリソルベート80、セバシン酸ジエチル、及びジエチレングリコールモノエチルエーテル、及びこれらの組み合わせから選択される、請求項1~12のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項14】
前記少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤が、組成物の約45重量%~約65重量%の範囲の量で存在する、請求項1~13のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項15】
前記少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤が、組成物の約50重量%~約65重量%の範囲の量で存在する、請求項1~14のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項16】
前記少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤が、組成物の約55重量%~約65重量%の範囲の量で存在する、請求項1~15のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項17】
前記少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤が、組成物の約60重量%~約65重量%の範囲の量で存在する、請求項1~15のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項18】
前記少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤が、組成物の約55重量%~約60重量%の範囲の量で存在する、請求項1~16のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項19】
前記少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤が、組成物の約55重量%の量で存在する、請求項1~16及び18のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項20】
前記少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤が、組成物の約62%又は約63重量%の量で存在する、請求項1~17のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項21】
前記少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤がヒマシ油、カプリル酸グリセリル、及びポリソルベート80の組み合わせである、請求項1~20のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項22】
前記ヒマシ油が、組成物の約5重量%~約15重量%の範囲の量で存在し;
前記カプリル酸グリセリルが、組成物の約5重量%~約15重量%の範囲の量で存在し;
前記ポリソルベート80が、組成物の約20重量%~約40重量%の範囲の量で存在する、請求項21に記載の組成物。
【請求項23】
前記ヒマシ油が、組成物の約8重量%~約12重量%の範囲の量で存在し;
前記カプリル酸グリセリルが、組成物の約10重量%~約14重量%の範囲の量で存在し;
前記ポリソルベート80が、組成物の約30重量%~約35重量%の範囲の量で存在する、請求項21又は22に記載の組成物。
【請求項24】
前記ヒマシ油が、組成物の約10重量%~約20重量%の範囲の量で存在し;
前記カプリル酸グリセリルが、組成物の約5重量%~約15重量%の範囲の量で存在し;
前記ポリソルベート80が、組成物の約20重量%~約40重量%の範囲の量で存在する、請求項21に記載の組成物。
【請求項25】
前記ヒマシ油が、組成物の約13重量%~約18重量%の範囲の量で存在し;
前記カプリル酸グリセリルが、組成物の約10重量%~約14重量%の範囲の量で存在し;
前記ポリソルベート80が、組成物の約30重量%~約35重量%の範囲の量で存在する、請求項21又は24に記載の組成物。
【請求項26】
前記ヒマシ油が、組成物の約5重量%~約15重量%の範囲の量で存在し;
前記カプリル酸グリセリルが、組成物の約10重量%~約15重量%の範囲の量で存在し;
前記ポリソルベート80が、組成物の約35重量%~約45重量%の範囲の量で存在する、請求項21に記載の組成物。
【請求項27】
前記ヒマシ油が、組成物の約8重量%~約12重量%の範囲の量で存在し;
前記ポリソルベート80が、組成物の約38重量%~約42重量%の範囲の量で存在する、請求項21又は26に記載の組成物。
【請求項28】
前記少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤が、セバシン酸ジエチル及びジエチレングリコールモノエチルエーテルの組み合わせである、請求項1~20のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項29】
前記セバシン酸ジエチルが、組成物の約20重量%~約35重量%の範囲の量で存在し;
前記ジエチレングリコールモノエチルエーテルが、組成物の約20重量%~約35重量%の範囲の量で存在する、請求項28に記載の組成物。
【請求項30】
前記セバシン酸ジエチルが、組成物の約25重量%~約30重量%の範囲の量で存在し;
前記ジエチレングリコールモノエチルエーテルが、組成物の約25重量%~約30重量%の範囲の量で存在する、請求項28又は29に記載の組成物。
【請求項31】
前記セバシン酸ジエチルが、組成物の約10重量%~約20重量%の範囲の量で存在し;
前記ジエチレングリコールモノエチルエーテルが、組成物の約30重量%~約45重量%の範囲の量で存在する、請求項28に記載の組成物。
【請求項32】
前記セバシン酸ジエチルが、組成物の約14重量%~約18重量%の範囲の量で存在し;
前記ジエチレングリコールモノエチルエーテルが、組成物の約36重量%~約40重量%の範囲の量で存在する、請求項28又は31に記載の組成物。
【請求項33】
前記組成物が、酸化防止剤及び/又はキレート剤をさらに含む、請求項1~32のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項34】
前記組成物が、パルミチン酸アスコルビル、ブチル化ヒドロキシアニソール、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、メタ重亜硫酸カリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、システイン、没食子酸プロピル、チオ硫酸ナトリウム、ビタミンE、3,4-ジヒドロキシ安息香酸、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される酸化防止剤及び/又はキレート剤をさらに含む、請求項1~33のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項35】
前記組成物が、BHT及びクエン酸の1以上をさらに含む、請求項1~34のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項36】
前記組成物が、それぞれ組成物の約0.01重量%~約0.1重量%の範囲の量でBHT及びクエン酸の1以上をさらに含む、請求項1~35のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項37】
前記組成物が、BHT、クエン酸、及びパルミチン酸アスコルビルの1以上をさらに含む、請求項1~34のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項38】
前記組成物が、それぞれ組成物の約0.05重量%~約0.15重量%の範囲の量で、BHT、クエン酸、及びパルミチン酸アスコルビルの1以上をさらに含む、請求項1~34及び37のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項39】
前記リファキシミンが、組成物の約1.0重量%~約15重量%の範囲の量で存在する、請求項1~38のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項40】
前記リファキシミンが、組成物の約2.5重量%~約15重量%の範囲の量で存在する、請求項1~39のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項41】
前記リファキシミンが、組成物の約2.5重量%~約12重量%の範囲の量で存在する、請求項1~40のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項42】
前記リファキシミンが、組成物の約5重量%~約10重量%の範囲の量で存在する、請求項1~41のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項43】
前記リファキシミンが、組成物の約5%又は約10重量%の量で存在する、請求項1~42のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項44】
前記リファキシミンが、組成物の約1重量%~約5重量%の範囲の量で存在する、請求項1~39のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項45】
前記リファキシミンが、組成物の約2.5重量%の量で存在する、請求項1~41及び44のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項46】
前記組成物中のリファキシミンの総量が約125mg未満である、請求項1~45のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項47】
前記組成物中のリファキシミンの総量が約1mg~約125mgの範囲である、請求項1~46のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項48】
前記組成物中のリファキシミンの総量が約1mg~約50mgの範囲である、請求項1~47のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項49】
前記組成物中のリファキシミンの総量が約1mg~約25mg又は約1mg~約10mgの範囲である、請求項1~48のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項50】
前記組成物中のリファキシミンの総量が約1mg又は約5mgである、請求項1~49のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項51】
前記組成物が、組成物の重量基準で約10%リファキシミン、約10%ヒマシ油、約12%カプリル酸グリセリル、約33%ポリソルベート80、及び約35%ポリオキシル40硬化ヒマシ油を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項52】
前記組成物が、組成物の重量基準で約10%リファキシミン、約35%ポリオキシル40硬化ヒマシ油、約27.5%セバシン酸ジエチル、及び約27.5%ジエチレングリコールモノエチルエーテルを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項53】
前記組成物が、組成物の重量基準で約5%リファキシミン、約15%ヒマシ油、約12%カプリル酸グリセリル、約33%ポリソルベート80、及び約35%ポリオキシル40硬化ヒマシ油を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項54】
前記組成物が、組成物の重量基準で約10%リファキシミン、約40%ポリオキシル40硬化ヒマシ油、約16.5%セバシン酸ジエチル、及び約38.5%ジエチレングリコールモノエチルエーテルを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項55】
前記組成物が、組成物の重量基準で約2.5%リファキシミン、約10%ヒマシ油、約12%カプリル酸グリセリル、約40%ポリソルベート80、及び約35%ポリオキシル40硬化ヒマシ油を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項56】
前記組成物が、組成物の重量基準で約0.03%未満BHT~約0.06%BHTをさらに含む、請求項51~55のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項57】
前記組成物が、組成物の重量基準で約0.03%未満BHT~約0.04%BHTをさらに含む、請求項51~56のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項58】
前記組成物が、組成物の重量基準で約0.05%BHT~約0.15%BHTをさらに含む、請求項51~55のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項59】
前記組成物が、組成物の重量基準で約0.1%BHTをさらに含む、請求項51~55及び58のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項60】
前記組成物が、組成物の重量基準で約0.05%~約0.15%パルミチン酸アスコルビルをさらに含む、請求項51~59のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項61】
前記組成物が、組成物の重量基準で約0.1%パルミチン酸アスコルビルをさらに含む、請求項51~60のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項62】
前記組成物が液体組成物である、請求項1~61のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項63】
前記組成物が軟又は硬カプセル中に存在する、請求項1~62のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項64】
前記組成物がゼラチンカプセル中に存在する、請求項1~63のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項65】
処置を必要とする対象者での1以上の腸関連障害又は肝機能障害の治療方法であって、前記対象者に、治療上有効量の請求項1~64のいずれか1項に記載の医薬組成物を投与する工程を含む方法。
【請求項66】
前記1以上の腸関連障害又は肝機能障害が、過敏性腸症候群(IBS)、下痢、微生物関連下痢、感染性下痢、クロストリジウム・ディフィシレ(Clostridium difficile)感染及び症状、旅行者下痢、小腸細菌過剰増殖(SIBO)、クローン病、憩室疾患、膵炎、膵機能不全、腸炎、潰瘍性大腸炎、抗生物質関連大腸炎、肝性脳症、胃消化不良、肝硬変、多嚢胞性肝疾患、回腸嚢炎、腹膜炎、炎症性腸疾患、酒さ、鎌状赤血球病、及びピロリ菌(H.pylori)感染からなる群から選択される、請求項65に記載の方法。
【請求項67】
前記医薬組成物を、前記対象者にQD、BID、TID又はQIDで投与する、請求項65又は66に記載の方法。
【請求項68】
前記医薬組成物を、前記対象者にBIDで投与する、請求項65~67のいずれか1項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はリファキシミン液体製剤に関する。
【0002】
関連出願
本出願は、2019年9月24日出願の米国暫定出願第62/904,790号及び2020年6月26日出願の米国暫定出願第63/044,447号の優先権を主張するものであり、これらのそれぞれの内容全体が、参照により本書に組み込まれるものとする。
【背景技術】
【0003】
リファキシミン(例えば、キシファクサン(登録商標))は、グラム陽性及びグラム陰性の好気性及び嫌気性細菌に対して抗菌活性を有する経口投与可能な広スペクトル抗生物質である。リファキシミンは、現在、旅行者下痢症(TD)の治療、肝性脳症(HE)の寛解維持、及び下痢を伴う過敏性腸症候群(IBS-D)の治療に適応を有する。リファキシミンの他の用途としては、例えば、C.ディフィシレ(C.difficile)感染、感染性下痢、小腸細菌過剰増殖(SIBO)、炎症性疾患、炎症性腸疾患(IBD)、及び憩室疾患の治療などがある。リファキシミンは大部分が水不溶性で吸収率が低いため、全身効果はまれである。例えば、経口摂取した場合、血流に吸収されるのはリファキシミンの0.5%未満である。このことは、プラシーボに匹敵する非常に良好な安全性プロファイルを意味する。しかしながら、リファキシミンは胆汁への溶解性が高くなっている。その結果、管腔内濃度が高くなり、腸内細菌に対する抗菌作用が強くなる。また、小腸でのより大きな効果並びに低い微生物抵抗性及び大腸の微生物叢への影響が少ないことも認められる。したがって、リファキシミンは、小腸に関連する状態に対する使用、並びに長期使用(例えば、6ヶ月以上の長期又は細菌耐性が懸念される場合)において非常に好まれている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、これらの有益な特徴を有していても、リファキシミンの90%以上が、ほぼ完全に未変化薬剤として糞便中に排泄される。さらに、全身的な利用可能性が低いため、リファキシミンはこれまで、侵襲性生物によって引き起こされる全身感染を治療するのには見過ごされてきた。吸着性が低いために投与量が多くなり、投与回数が増えることから、患者コンプライアンスがさらなる懸念である。現在、リファキシミンは、200mg及び550mgの錠剤として製造されており、600mg(TD用)又は1650mg(HE用)の1日投与量での投与について承認されている。
【0005】
胃、小腸、及び/又は大腸への可溶性リファキシミンの利用可能性を改善するリファキシミン製剤が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1実施形態において、本明細書に記載の発明は、リファキシミン、硬化ヒマシ油、及び少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤を含む組成物を含む。一部の実施形態において、本明細書に記載の組成物は、低用量リファキシミンを含む。一部の実施形態において、本明細書に記載の組成物は、薬学的に許容される組成物であることができる。1実施形態において、本明細書に記載の発明は、低用量リファキシミン、硬化ヒマシ油、及び少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤を含む薬学的に許容される組成物を含む。
【0007】
一部の実施形態において、硬化ヒマシ油は、ポリオキシル40硬化ヒマシ油(例えば、Cremophor(登録商標)RH-40)であることができる。
【0008】
一部の実施形態において、硬化ヒマシ油は、組成物の約25重量%~約65重量%の範囲の量で存在することができる。
【0009】
一部の実施形態において、硬化ヒマシ油は、組成物の約25重量%~約50重量%の範囲の量で存在することができる。
【0010】
一部の実施形態において、硬化ヒマシ油は、組成物の約30重量%~約45重量%の範囲の量で存在することができる。
【0011】
一部の実施形態において、硬化ヒマシ油は、組成物の約35重量%~約40重量%の範囲の量で存在することができる。一部の実施形態において、硬化ヒマシ油は、組成物の約35重量%又は約40重量%の量で存在することができる。
【0012】
一部の実施形態において、硬化ヒマシ油は、組成物の約45重量%~約65重量%の範囲の量で存在することができる。
【0013】
一部の実施形態において、前記少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、複数の追加の可溶化賦形剤であることができる。一部の実施形態において、前記少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、水溶性有機溶媒、ノニオン性界面活性剤、水不溶性脂質、長鎖トリグリセリド、及びこれらの組み合わせからなる群から選択することができる。一部の実施形態において、前記少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、水溶性有機溶媒、ノニオン性界面活性剤、水不溶性脂質、及び長鎖トリグリセリドの1以上を含むことができる。一部の実施形態において、前記少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、ポリエチレングリコール600、カプリル酸グリセリル、ポリソルベート80、ヒマシ油、ベンジルアルコール、ポリエチレングリコール400、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、モノオレイン酸グリセリル、トリエチレングリコール、アジピン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジエチル、オレイルアルコール、及びこれらの組み合わせからなる群から選択することができる。一部の実施形態において、前記少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、ポリエチレングリコール600、カプリル酸グリセリル、ポリソルベート80、ヒマシ油、ベンジルアルコール、ポリエチレングリコール400、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、モノオレイン酸グリセリル、トリエチレングリコール、アジピン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジエチル、及びオレイルアルコールの1以上を含むことができる。
【0014】
一部の実施形態において、前記少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、組成物中のリファキシミンの約10重量%より高いリファキシミン飽和溶解度を可能とするか、他の形でそれを提供する1以上の追加の可溶化賦形剤であることができる。一部の実施形態において、前記少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、組成物中のリファキシミンの約14重量%より高いリファキシミン飽和溶解度を可能とするか、他の形でそれを提供する1以上の追加の可溶化賦形剤であることができる。
【0015】
一部の実施形態において、前記少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、ポリエチレングリコール600、カプリル酸グリセリル、ポリソルベート80、ヒマシ油、ベンジルアルコール、ポリエチレングリコール400、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、モノオレイン酸グリセリル、トリエチレングリコール、アジピン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジエチル、オレイルアルコール、ポリソルベート20、オレイン酸、カプリル/カプリン酸トリグリセリド、プロピレングリコール、ゴマ油、ダイズ油、トウモロコシ油、及びこれらの組み合わせからなる群から選択することができる。一部の実施形態において、前記少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、ポリエチレングリコール600、カプリル酸グリセリル、ポリソルベート80、ヒマシ油、ベンジルアルコール、ポリエチレングリコール400、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、モノオレイン酸グリセリル、トリエチレングリコール、アジピン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジエチル、オレイルアルコール、ポリソルベート20、オレイン酸、カプリル/カプリン酸トリグリセリド、プロピレングリコール、ゴマ油、ダイズ油、及びトウモロコシ油の少なくとも一つを含むことができる。
【0016】
一部の実施形態において、前記少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、ヒマシ油、カプリル酸グリセリル、ポリソルベート80、セバシン酸ジエチル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、及びこれらの組み合わせからなる群から選択することができる。一部の実施形態において、前記少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、ヒマシ油、カプリル酸グリセリル、ポリソルベート80、及びセバシン酸ジエチルの1以上を含むことができる。
【0017】
一部の実施形態において、前記少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、組成物の約25%~約65重量%の範囲の量で存在することができる。
【0018】
一部の実施形態において、前記少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、組成物の約30%~約65重量%の範囲の量で存在することができる。
【0019】
一部の実施形態において、前記少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、組成物の約35%~約65重量%の範囲の量で存在することができる。
【0020】
一部の実施形態において、前記少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、組成物の約40%~約65重量%の範囲の量で存在することができる。
【0021】
一部の実施形態において、前記少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、組成物の約45%~約65重量%の範囲の量で存在することができる。
【0022】
一部の実施形態において、前記少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、組成物の約50%~約65重量%の範囲の量で存在することができる。
【0023】
一部の実施形態において、前記少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、組成物の約50%~約60重量%の範囲の量で存在することができる。
【0024】
一部の実施形態において、前記少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、組成物の約55%~約60重量%の範囲の量で存在することができる。
【0025】
一部の実施形態において、前記少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、組成物の約55重量%~約65重量%の範囲の量で存在することができる。
【0026】
一部の実施形態において、前記少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、組成物の約60重量%~約65重量%の範囲の量で存在することができる。
【0027】
一部の実施形態において、前記少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、組成物の約62重量%~約63重量%の範囲の量で存在することができる。
【0028】
一部の実施形態において、前記少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、少なくとも二つの追加の可溶化賦形剤の組み合わせであることができる。一部の実施形態において、少なくとも三つの追加の可溶化賦形剤の組み合わせであることができる。一部の実施形態において、前記少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤はヒマシ油及びカプリル酸グリセリルを含む。一部の実施形態において、前記少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、ヒマシ油及びポリソルベート80を含む。一部の実施形態において、前記少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、カプリル酸グリセリル及びポリソルベート80を含む。一部の実施形態において、前記少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、ヒマシ油、カプリル酸グリセリル、及びポリソルベート80を含む。一部の実施形態において、前記少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、ヒマシ油、カプリル酸グリセリル、及びポリソルベート80の組み合わせである。
【0029】
一部の実施形態において、本明細書に記載の組成物は、組成物の約5重量%~約15重量%の範囲の量のヒマシ油;組成物の約5重量%~約15重量%の範囲の量のカプリル酸グリセリル;及び組成物の約20重量%~約40重量%の範囲の量のポリソルベート80を含む。
【0030】
一部の実施形態において、本明細書に記載の組成物は、組成物の約5重量%~約15重量%の範囲の量のヒマシ油;組成物の約5重量%~約15重量%の範囲の量のカプリル酸グリセリル;及び組成物の約20重量%~約40重量%の範囲の量のポリソルベート80を含む。
【0031】
一部の実施形態において、本明細書に記載の組成物は、組成物の約8重量%~約12重量%の範囲の量のヒマシ油;組成物の約10重量%~約14重量%の範囲の量のカプリル酸グリセリル;及び組成物の約30重量%~約35重量%の範囲の量のポリソルベート80を含む。
【0032】
一部の実施形態において、本明細書に記載の組成物は、組成物の約10重量%~約20重量%の範囲の量のヒマシ油;組成物の約5重量%~約15重量%の範囲の量のカプリル酸グリセリル;及び組成物の約20重量%~約40重量%の範囲の量のポリソルベート80を含む。
【0033】
一部の実施形態において、本明細書に記載の組成物は、組成物の約13重量%~約18重量%の範囲の量のヒマシ油;組成物の約10重量%~約14重量%の範囲の量のカプリル酸グリセリル及び組成物の約30重量%~約35重量%の範囲の量のポリソルベート80を含む。
【0034】
一部の実施形態において、本明細書に記載の組成物は、組成物の約5重量%~約15重量%の範囲の量のヒマシ油;組成物の約10重量%~約15重量%の範囲の量のカプリル酸グリセリル;及び組成物の約35重量%~約45重量%の範囲の量のポリソルベート80を含む。
【0035】
一部の実施形態において、本明細書に記載の組成物は、組成物の約8重量%~約12重量%の範囲の量のヒマシ油;組成物の約10重量%~約15重量%の範囲の量のカプリル酸グリセリル;及び組成物の約38重量%~約42重量%の範囲の量のポリソルベート80を含む。
【0036】
一部の実施形態において、前記少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、セバシン酸ジエチル及びジエチレングリコールモノエチルエーテルを含む。一部の実施形態において、前記少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、セバシン酸ジエチル及びジエチレングリコールモノエチルエーテルを含む。一部の実施形態において、前記少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、セバシン酸ジエチル及びジエチレングリコールモノエチルエーテルの組み合わせである。一部の実施形態において、前記少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、セバシン酸ジエチル及びジエチレングリコールモノエチルエーテルの組み合わせである。
【0037】
一部の実施形態において、本明細書に記載の組成物は、組成物の約20重量%~約35重量%の範囲の量のセバシン酸ジエチル;及び組成物の約20重量%~約35重量%の範囲の量のジエチレングリコールモノエチルエーテルを含む。一部の実施形態において、本明細書に記載の組成物は、組成物の約20重量%~約35重量%の範囲の量のセバシン酸ジエチル;及び組成物の約20重量%~約35重量%の範囲の量のジエチレングリコールモノエチルエーテルを含む。
【0038】
一部の実施形態において、本明細書に記載の組成物は、組成物の約25重量%~約30重量%の範囲の量のセバシン酸ジエチル;及び組成物の約25重量%~約30重量%の範囲の量のジエチレングリコールモノエチルエーテルを含む。一部の実施形態において、本明細書に記載の組成物は、組成物の約25重量%~約30重量%の範囲の量のセバシン酸ジエチル;及び組成物の約25重量%~約30重量%の範囲の量のジエチレングリコールモノエチルエーテルを含む。
【0039】
一部の実施形態において、本明細書に記載の組成物は、組成物の約10重量%~約20重量%の範囲の量のセバシン酸ジエチル;及び組成物の約30重量%~約45重量%の範囲の量のジエチレングリコールモノエチルエーテルを含む。一部の実施形態において、本明細書に記載の組成物は、組成物の約10重量%~約20重量%の範囲の量のセバシン酸ジエチル;及び組成物の約30重量%~約45重量%の範囲の量のジエチレングリコールモノエチルエーテルを含む。
【0040】
一部の実施形態において、本明細書に記載の組成物は、組成物の約14重量%~約18重量%の範囲の量のセバシン酸ジエチル;及び組成物の約36重量%~約40重量%の範囲の量のジエチレングリコールモノエチルエーテルを含む。一部の実施形態において、本明細書に記載の組成物は、組成物の約14重量%~約18重量%の範囲の量のセバシン酸ジエチル;及び組成物の約36重量%~約40重量%の範囲の量のジエチレングリコールモノエチルエーテルを含む。
【0041】
一部の実施形態において、前記本明細書に記載の組成物は、酸化防止剤及び/又はキレート剤を含むことができる。一部の実施形態において、前記本明細書に記載の組成物は、パルミチン酸アスコルビル、ブチル化ヒドロキシアニソール、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、クエン酸、メタ重亜硫酸カリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、システイン、没食子酸プロピル、チオ硫酸ナトリウム、ビタミンE、3,4-ジヒドロキシ安息香酸、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される酸化防止剤及び/又はキレート剤を含むことができる。一部の実施形態において、前記本明細書に記載の組成物は、パルミチン酸アスコルビル、ブチル化ヒドロキシアニソール、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、クエン酸、メタ重亜硫酸カリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、没食子酸プロピル、チオ硫酸ナトリウム、システイン、ビタミンE、及び3,4-ジヒドロキシ安息香酸の1以上を含むことができる。
【0042】
一部の実施形態において、前記本明細書に記載の組成物は、組成物の約0.01重量%~約0.1重量%の範囲の量の酸化防止剤を含むことができる。
【0043】
一部の実施形態において、前記本明細書に記載の組成物は、BHTを含むことができる。
【0044】
一部の実施形態において、前記本明細書に記載の組成物は、組成物の約0.01重量%~約0.1重量%の範囲の量のBHTを含むことができる。
【0045】
一部の実施形態において、前記本明細書に記載の組成物は、クエン酸を含むことができる。
【0046】
一部の実施形態において、前記本明細書に記載の組成物は、組成物の約0.01重量%~約0.1重量%の範囲の量のクエン酸を含むことができる。
【0047】
一部の実施形態において、前記本明細書に記載の組成物は、パルミチン酸アスコルビルを含むことができる。
【0048】
一部の実施形態において、前記本明細書に記載の組成物は、組成物の約0.05重量%~約0.15重量%の範囲の量のパルミチン酸アスコルビルを含むことができる。
【0049】
一部の実施形態において、前記本明細書に記載の組成物は、BHT及びクエン酸を含むことができる。
【0050】
一部の実施形態において、前記本明細書に記載の組成物は、それぞれ組成物の約0.01重量%~約0.1重量%の範囲の量のBHT及びクエン酸を含むことができる。
【0051】
一部の実施形態において、前記本明細書に記載の組成物は、BHT、クエン酸、及びパルミチン酸アスコルビルを含むことができる。
【0052】
一部の実施形態において、前記本明細書に記載の組成物は、それぞれ組成物の約0.05重量%~約0.15重量%の範囲の量のBHT、クエン酸、及びパルミチン酸アスコルビルを含むことができる。
【0053】
一部の実施形態において、前記本明細書に記載の組成物は、組成物の約2.5重量%~約15重量%の範囲の量のリファキシミンを含むことができる。
【0054】
一部の実施形態において、前記本明細書に記載の組成物は、組成物の約2.5重量%~約12重量%の範囲の量のリファキシミンを含むことができる。
【0055】
一部の実施形態において、前記本明細書に記載の組成物は、組成物の約5重量%~約10重量%の範囲の量のリファキシミンを含むことができる。
【0056】
一部の実施形態において、前記本明細書に記載の組成物は、組成物の約1.0重量%~約15重量%の範囲の量のリファキシミンを含むことができる。
【0057】
一部の実施形態において、前記本明細書に記載の組成物は、組成物の約1.0重量%~約5重量%の範囲の量のリファキシミンを含むことができる。
【0058】
一部の実施形態において、前記本明細書に記載の組成物は、約125mg未満の量のリファキシミンを含むことができる。一部の実施形態において、前記本明細書に記載の組成物は、約10mg~約125mgの範囲の量のリファキシミンを含むことができる。一部の実施形態において、前記本明細書に記載の組成物は、約25mg~約125mgの範囲の量のリファキシミンを含むことができる。一部の実施形態において、前記本明細書に記載の組成物は、約25mg~約75mgの範囲の量のリファキシミンを含むことができる。一部の実施形態において、前記本明細書に記載の組成物は、約75mg~約125mgの範囲の量のリファキシミンを含むことができる。一部の実施形態において、前記本明細書に記載の組成物は、約50mgの量のリファキシミンを含むことができる。一部の実施形態において、前記本明細書に記載の組成物は、約100mgの量のリファキシミンを含むことができる。
【0059】
一部の実施形態において、前記本明細書に記載の組成物は、約125mg未満の量のリファキシミンを含むことができる。一部の実施形態において、前記本明細書に記載の組成物は、約1mg~約50mgの範囲の量のリファキシミンを含むことができる。一部の実施形態において、前記本明細書に記載の組成物は、約1mg~約25mgの範囲の量のリファキシミンを含むことができる。一部の実施形態において、前記本明細書に記載の組成物は、約1mg~約10mgの範囲の量のリファキシミンを含むことができる。一部の実施形態において、前記本明細書に記載の組成物は、約1mg~約5mgの範囲の量のリファキシミンを含むことができる。一部の実施形態において、前記本明細書に記載の組成物は、約2mg~約5mgの量のリファキシミンを含むことができる。一部の実施形態において、前記本明細書に記載の組成物は、約3mg~約4mgの量のリファキシミンを含むことができる。
【0060】
1実施形態において、本発明は、組成物の重量基準で約10%リファキシミン、約10%ヒマシ油、約12%カプリル酸グリセリル、約33%ポリソルベート80、及び約35%ポリオキシル40硬化ヒマシ油を含む組成物を含むことができる。1実施形態において、本発明は、組成物の重量基準で約10%リファキシミン、約10%ヒマシ油、約12%カプリル酸グリセリル、約33%ポリソルベート80、及び約35%ポリオキシル40硬化ヒマシ油を含む組成物を含むことができる。
【0061】
1実施形態において、本発明は、組成物の重量基準で約10%リファキシミン、約35%ポリオキシル40硬化ヒマシ油、約27.5%セバシン酸ジエチル、及び約27.5%ジエチレングリコールモノエチルエーテルを含む組成物を含むことができる。
【0062】
1実施形態において、本発明は、組成物の重量基準で約5%リファキシミン、約15%ヒマシ油、約12%カプリル酸グリセリル、約33%ポリソルベート80、及び約35%ポリオキシル40硬化ヒマシ油を含む組成物を含むことができる。
【0063】
1実施形態において、本発明は、組成物の重量基準で約10%リファキシミン、約40%ポリオキシル40硬化ヒマシ油、約16.5%セバシン酸ジエチル、及び約38.5%ジエチレングリコールモノエチルエーテルを含む組成物を含むことができる。
【0064】
1実施形態において、本発明は、組成物の重量基準で約2.5%リファキシミン、約10%ヒマシ油、約12%カプリル酸グリセリル、約40%ポリソルベート80、及び約35%ポリオキシル40硬化ヒマシ油を含む組成物を含むことができる。
【0065】
一部の実施形態において、本明細書に記載の組成物は、液体組成物である。一部の実施形態において、本明細書に記載の組成物は、軟カプセルの剤形で製剤することができる。一部の実施形態において、本明細書に記載の組成物は、軟カプセル剤形に製剤された液体組成物であることができる。一部の実施形態において、本明細書に記載の組成物は、硬カプセル剤形に製剤することができる。一部の実施形態において、本明細書に記載の組成物は、硬カプセル剤形に製剤された液体組成物であることができる。一部の実施形態において、本明細書に記載の組成物は、ゼラチンカプセル剤形に製剤することができる。一部の実施形態において、本明細書に記載の組成物は、ゼラチンカプセル剤形に製剤された液体組成物であることができる。
【0066】
1実施形態において、本発明は、処置を必要とする対象者における1以上の疾患を治療する方法であって、治療上有効量の本明細書に記載の組成物を対象者に投与する工程を含む方法を含む。一部の実施形態において、前記1以上の疾患には、腸関連疾患又は肝機能障害などがある。一部の実施形態において、本発明は、処置を必要とする対象者における1以上の腸関連疾患又は肝機能障害を治療する方法であって、治療上有効量の本明細書に記載の組成物を対象者に投与する工程を含む方法を含む。一部の実施形態において、前記1以上の腸関連又は肝機能障害は、過敏性腸症候群(IBS)、例えばIBS-D、下痢、微生物関連下痢、感染性下痢、クロストリジウム・ディフィシレ(Clostridium difficile)感染及び症状、旅行者下痢、小腸細菌過剰増殖(SIBO)、クローン病、憩室疾患、膵炎、膵機能不全、腸炎、潰瘍性大腸炎、抗生物質関連大腸炎、肝性脳症、胃消化不良、肝硬変、多嚢胞性肝疾患、回腸嚢炎、腹膜炎、炎症性腸疾患、酒さ、鎌状赤血球病、ピロリ菌(H.pylori)感染、及びこれらの組み合わせからなる群から選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【0067】
図1】プラシーボ(すなわち、リファキシミンなし)5425-67B、キシファクサン550mg(オパドライII)及びWO2018/064472に記載の40mg及び80mg固体分散製剤と比較した本発明の組成物5425-67Aについての溶解結果を示す図である(米国出願公開番号2019-0224175も参照のこと。その全体が参照により本明細書に組み込まれる。)。
図2】プラシーボ(すなわち、リファキシミンなし)5425-66B、キシファクサン550mg(オパドライII)、及びWO2018/064472に記載の40mg及び80mg固体分散製剤と比較した本発明の組成物5425-66Aについての溶解結果を示す図である。
図3】プラシーボ(すなわち、リファキシミンなし)5425-68B、キシファクサン550mg(オパドライII)、及びWO2018/064472に記載の40mg及び80mg固体分散製剤と比較したpH7.4での本発明の組成物5425-68Aについての溶解結果を示す図である。
図4】プラシーボ(すなわち、リファキシミンなし)5425-68B、キシファクサン550mg(オパドライII)、及びWO2018/064472に記載の40mg及び80mg固体分散製剤と比較したpH4.5での本発明の組成物5425-68Aについての溶解結果を示す図である。
図5】プラシーボ(すなわち、リファキシミンなし)5425-68B、キシファクサン550mg(オパドライII)、及びWO2018/064472に記載の40mg及び80mg固体分散製剤と比較した0.1N HClでの本発明の組成物5425-68Aについての溶解結果を示す図である。
図6】プラシーボ(すなわち、リファキシミンなし)5425-66B、キシファクサン550mg(オパドライII)、及びWO2018/064472に記載の40mg及び80mg固体分散製剤と比較したpH7.4での本発明の組成物5425-70A、5425-70B、及び5425-70Cについての溶解結果を示す図である。
図7】プラシーボ(すなわち、リファキシミンなし)5425-66B、キシファクサン550mg(オパドライII)、及びWO2018/064472に記載の40mg及び80mg固体分散製剤と比較したpH4.5での本発明の組成物5425-70A、5425-70B、及び5425-70Cについての溶解結果を示す図である。
図8】プラシーボ(すなわち、リファキシミンなし)5425-66B、キシファクサン550mg(オパドライII)、及びWO2018/064472に記載の40mg及び80mg固体分散製剤と比較した0.1N HClでの本発明の組成物5425-70A、5425-70B、及び5425-70Cについての溶解結果を示す図である。
図9】プラシーボ及びキシファクサン550mgと比較した、本発明の製剤5507-65Aで処理した後の大腸菌(E.Coli)についての、時間(分)の関数としての減少パーセントを示す図である。
図10】プラシーボ及びキシファクサン550mgと比較した、本発明の製剤5507-65Aで処理した後の豚コレラ菌(Salmonella choleraesuis)についての、時間(分)の関数としての減少パーセントを示す図である。
図11】プラシーボ及びキシファクサン550mgと比較した、本発明の製剤5507-65Aによる処理後のシゲラ・フレクスネリ(Shigella flexneri)についての、時間(分)の関数としての減少パーセントを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0068】
別断の定義がない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、本発明が関係する技術分野において通常の技術を有する者によって共通に理解されるのと同じ意味を有する。
【0069】
本明細書において、例えば特定の化合物又は成分の量を記述するのに範囲が使用される場合、その範囲及び特定の実施形態の全ての組み合わせ及び下位組み合わせが含まれることが意図されている。数値又は数値範囲に言及する際の「約」という用語の使用は、言及される数値又は数値範囲が実験的変動性内(又は統計的実験誤差内)の近似値であり、したがって数値又は数値範囲が変動する可能性があることを意味する。「含む(comprising)」(及び「含む(comprise)」又は「含む(comprises)」又は「有する(having)」又は「含む(including)」などの関連用語)という用語は、例えば、記載された特徴「から成る」又は「本質的にから成る」任意の物質の組成物、方法又はプロセスの実施形態などのそれらの実施形態を含む。
【0070】
1.定義
「リファキシミン」は、下記式Iで描かれる化学構造を有する抗生物質4-デオキシ-4′-メチルピリド[1′,2′-1,2]イミダゾ[5,4-c]リファマイシンSVを指す。
【0071】
【化1】
【0072】
リファキシミンの形態、製剤及び使用方法は、例えば、米国特許第7,045,620号、同7,906,542号、同7,915,275号、同8,193,196号、同8,309,569号、同8,518,949号、同8,741,904号、同9,737,610号に記載されており、これらの全体は参照により本明細書に組み込まれる。
【0073】
「低用量リファキシミン」という用語は、リファキシミンが150mg以下の量で存在することを意味する。
【0074】
「可溶化賦形剤」とは、開示された組成物に含まれ、リファキシミンなどの医薬有効成分(API)を可溶化する能力を有する不活性物質を指す。可溶化賦形剤は、例えば、経口剤形及び注射剤形で使用することができる。1態様では、「可溶化賦形剤」は、約10重量%を超えるリファキシミン飽和溶解度を提供する賦形剤を指す。例えば、以下の実施例セクションの溶解度前製剤手順を参照されたい。可溶化賦形剤には、pH調整剤、有機溶媒(例えば、水溶性有機溶媒)、界面活性剤(例えば、ノニオン性界面活性剤)、脂質(例えば、水溶性脂質)、長鎖トリグリセリド、有機液体/半固体)、シクロデキストリン類及びリン脂質などがあるが、これらに限定されるものではない。
【0075】
「可溶化」という用語は、リファキシミンなどの特定の化合物を可溶化したり、溶解度を高めることを意味する。
【0076】
本明細書で使用される場合、「酸化防止剤」とは、例えば開示された組成物においてリファキシミンの酸化を阻害する物質を指す。
【0077】
「肝性脳症」すなわち略して「HE」は、HEと診断された異常な精神状態として定義され、またConnスコアのグレード≧2への(すなわち、0又は1から≧2への)増加として定義される。HEは、それに関連する症状の重症度に応じて、「不顕性」又は「顕性」HE(それぞれCHE又はOHE)とみなすことができる。HEは、ウェストヘイブン基準(WHC)によって示される連続体として記述することができ、グレード0-複雑で持続的な注意力の低下を含む可能性のある症状を有する最小限の肝性脳症;グレード1(CHE)-症状には、些細な意識の欠如、多幸感又は不安、集中力の低下、足し算又は引き算の障害、及び睡眠リズムの変化などがあり、臨床所見には軽度のアステリクス(asterixis)又は振戦などがある;グレード2(OHE)-症状には、無気力又は無関心、時間の見当識障害、明らかな人格変化、及び不適切な行動などがあり、臨床所見には、明らかなアステリクス(羽ばたき振戦)、統合運動障害、及び不明瞭な発語などがある;グレード3(OHE):症状には、傾眠ないし半昏睡、刺激に対する応答、混乱、重度の方向感覚の喪失、及び奇矯な行動などがあり、臨床所見には筋硬直、クローヌス、反射亢進などがある;及びグレード4(OHE):症状には昏睡などがあり、臨床所見には除脳姿勢などがある。OHEは、肝性脳症グレード分け装置(HEGI)で観察することもでき、それは臨床所見(少なくとも1時間にわたって存在)を用いて、患者の失見当識を測定し、それによってHEエピソードの重度(グレード2~グレード4のスケールで)を測定するものであり、グレード4が最も重度であり、グレード2が最も重度が低い。
【0078】
「食道静脈瘤出血」すなわち略して「EVB」は、1)内視鏡検査時に食道若しくは胃静脈瘤から出血すること、又は2)胃中に血液がはっきりわかる多数の静脈瘤の存在、及び内視鏡検査中に観察された出血について他に識別できる原因がないこと、と定義される臨床的に重要な胃腸の出血の発生として定義され、次の基準のうちの少なくとも1以上が存在する:i)入院後最初の48時間を通して2g/dL超のヘモグロビンの低下、ii)入院の24時間以内に血液2単位以上の輸血の必要性、iii)100mmHg未満の収縮期血圧、又はiv)入院時に100拍/分を超える脈拍数。
【0079】
「特発性細菌性腹膜炎すなわち略して「SBP」は、腹水における多核白血球(PMN)250個/mm超、及び/又は単独菌培養陽性として定義される。
【0080】
「肝腎症候群」(HRS)は、i)利尿剤の使用中止及びアルブミンによる容量拡張を実施して少なくとも2日後に改善がない状態での血清クレアチニン(>1.5mg/dL)の漸進的上昇、ii)実質性腎臓疾患がないこと、iii)乏尿症、iv)ショックがないこと、及びv)現在又は最近(無作為化前3ヶ月以内)腎毒性薬による治療を受けていないこととして定義される。
【0081】
「有効量」又は「治療上有効量」という用語は、対象者の生理的応答又は医学的応答を誘発する本明細書に記載の組成物の量を指し、例えば、約0.001~約100mg/kg/日のリファキシミン投与量を有する組成物である。
【0082】
本明細書で使用される場合、「対象者」及び「患者」という用語は互換的に使用することができ、処置を必要とする哺乳動物、例えば、伴侶動物(例えば、イヌ、ネコ等)、家畜(例えば、ウシ、ブタ、ウマ、ヒツジ、ヤギ等)及び実験動物(例えば、ラット、マウス、モルモット等)等を意味する。代表的には、対象者は、処置を必要とするヒトである。
【0083】
「薬学的に許容される」とは、適宜に、動物又はヒトに投与した場合に、有害反応、アレルギー反応その他の不快な反応を生じない分子実体及び組成物を意味する。
【0084】
「治療(treatment)」、「処置する(treat)」、及び「治療する(treating)」という用語は、本明細書に記載される場合、疾患若しくは障害、又はそれらの1以上の症状の逆転、緩和、発症可能性の低下、又は進行抑制を意味する。一部の実施形態において、処置は、1以上の症状が発症した後に投与されてもよく、すなわち、治療的処置である。他の実施形態では、処置は、症状がない状態で投与してもよい。例えば、処置は、症状の発症前に(例えば、症状の既往歴を考慮して、及び/又は遺伝的要素若しくは他の感受性因子を考慮して)感受性が高い個体に投与することができ、すなわち、予防的処置である。また、症状が治まった後も、例えば再発を予防又は遅延させるなどの目的で、処置を継続することができる。
【0085】
2.組成物
本明細書では、可溶性リファキシミンの腸内レベルが、キシファクサン(登録商標)粉剤と比較して著しく向上している医薬組成物が開示される。例えば、キシファクサン(登録商標)粉剤と比較して150倍を超える溶解度上昇が示された表8を参照されたい。本明細書で示されたように、利用可能な可溶性リファキシミンのパーセントが、pH7.4のリン酸緩衝液中で観察された。開示の組成物を用いた溶解度の上昇は、腸液においても見られた。例えば、表6A及び表6Bを参照されたい。さらに、酸化防止剤添加物の効果を調べ、表7に示している。
【0086】
本明細書に記載された溶解度の結果及びさらなるデータは、開示の組成物が、治療効力を損なうことなく、より低用量のリファキシミンを投与するための手段を提供するものであることを提案する。そのような組成物には、例えば、リファキシミン(例えば、低用量リファキシミン)、硬化ヒマシ油、及び少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤を含む薬学的に許容される組成物などがある。開示の組成物の1以上を含む製剤、及び腸関連障害又は肝機能障害の治療におけるそれらの使用も提供される。
【0087】
リファキシミン、硬化ヒマシ油、及び少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤
第1の実施形態において、本明細書では、リファキシミン、硬化ヒマシ油、及び少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤を含む薬学的に許容される組成物が提供される。或いは、第1の実施形態の一部として、リファキシミンは低用量リファキシミンであることができる。
【0088】
第2の実施形態において、開示の組成物中の硬化ヒマシ油は、例えば第1の実施形態でのように、ポリオキシル8硬化ヒマシ油、ポリオキシル10硬化ヒマシ油、ポリオキシル16硬化ヒマシ油、ポリオキシル20硬化ヒマシ油、ポリオキシル25硬化ヒマシ油、ポリオキシル35硬化ヒマシ油、ポリオキシル40硬化ヒマシ油(例えば、Cremophor(登録商標)RH-40)、ポリオキシル45硬化ヒマシ油、ポリオキシル50硬化ヒマシ油、ポリオキシル54硬化ヒマシ油、ポリオキシル55硬化ヒマシ油、ポリオキシル60硬化ヒマシ油、ポリオキシル65硬化ヒマシ油、ポリオキシル80硬化ヒマシ油、ポリオキシル100硬化ヒマシ油、及びポリオキシル200硬化ヒマシ油、及びこれらの組み合わせから選択される。或いは、例えば第1の実施形態でのように、第2の実施形態の一部として、開示の組成物中の硬化ヒマシ油は、ポリオキシル60硬化ヒマシ油又はポリオキシル40硬化ヒマシ油である。別の代替形態において、第2の実施形態の一部として、例えば第1の実施形態でのように、開示の組成物中の硬化ヒマシ油は、ポリオキシル40硬化ヒマシ油(例えば、Cremophor(登録商標)RH-40)である。
【0089】
第3の実施形態において、開示の組成物中の硬化ヒマシ油は、例えば第1の実施形態又は第2の実施形態でのように、組成物の重量基準で、約25%~約65%、約25%~約60%、約25%~約55%、約25%~約50%、約30%~約45%、約35%~約40%、約30%~約40%、約31%~約39%、約32%~約38%、約33%~約37%、約34%~約36%、約40%~約50%、約41%~約49%、約42%~約48%、約43%~約47%、又は約44%~約46%の範囲の量で存在する;又は、少なくとも約25%、少なくとも約26%、少なくとも約27%、少なくとも約28%、少なくとも約29%、少なくとも約30%、少なくとも約31%、少なくとも約32%、少なくとも約33%、少なくとも約34%、少なくとも約35%、少なくとも約36%、少なくとも約37%、少なくとも約38%、少なくとも約39%、少なくとも約40%、少なくとも約41%、少なくとも約42%、少なくとも約43%、少なくとも約44%、少なくとも約45%、少なくとも約46%、少なくとも約47%、少なくとも約48%、少なくとも約49%、又は少なくとも約50%の量で存在する;又は、最大で約25%、最大で約26%、最大で約27%、最大で約28%、最大で約29%、最大で約30%、最大で約31%、最大で約32%、最大で約33%、最大で約34%、最大で約35%、最大で約36%、最大で約37%、最大で約38%、最大で約39%、最大で約40%、最大で約41%、最大で約42%、最大で約43%、最大で約44%、最大で約45%、最大で約46%、最大で約47%、最大で約48%、最大で約49%、又は最大で約50%;又は約25%、約26%、約27%、約28%、約29%、約30%、約31%、約32%、約33%、約34%、約35%、約36%、約37%、約38%、約39%、約40%、約41%、約42%、約43%、約44%、約45%、約46%、約47%、約48%、約49%、又は約50%の量で存在する;又は、約25%、約26%、約27%、約28%、約29%、約30%、約31%、約32%、約33%、約34%、約35%、約36%、約37%、約38%、約39%、約40%、約41%、約42%、約43%、約44%、約45%、約46%、約47%、約48%、約49%、又は約50%の量で存在する。
【0090】
別の第3の実施形態において、開示の組成物中の硬化ヒマシ油は、例えば第1の実施形態又は第2の実施形態でのように、組成物中のリファキシミン、硬化ヒマシ油、及び少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤の総重量基準で、約25%~約65%、約25%~約60%、約25%~約55%、約25%~約50%、約30%~約45%、約35%~約40%、約30%~約40%、約31%~約39%、約32%~約38%、約33%~約37%、約34%~約36%、約40%~約50%、約41%~約49%、約42%~約48%、約43%~約47%、又は約44%~約46%の範囲の量で存在する;又は、少なくとも約25%、少なくとも約26%、少なくとも約27%、少なくとも約28%、少なくとも約29%、少なくとも約30%、少なくとも約31%、少なくとも約32%、少なくとも約33%、少なくとも約34%、少なくとも約35%、少なくとも約36%、少なくとも約37%、少なくとも約38%、少なくとも約39%、少なくとも約40%、少なくとも約41%、少なくとも約42%、少なくとも約43%、少なくとも約44%、少なくとも約45%、少なくとも約46%、少なくとも約47%、少なくとも約48%、少なくとも約49%、又は少なくとも約50%の量で存在する;又は、最大で約25%、最大で約26%、最大で約27%、最大で約28%、最大で約29%、最大で約30%、最大で約31%、最大で約32%、最大で約33%、最大で約34%、最大で約35%、最大で約36%、最大で約37%、最大で約38%、最大で約39%、最大で約40%、最大で約41%、最大で約42%、最大で約43%、最大で約44%、最大で約45%、最大で約46%、最大で約47%、最大で約48%、最大で約49%、又は最大で約50%;又は約25%、約26%、約27%、約28%、約29%、約30%、約31%、約32%、約33%、約34%、約35%、約36%、約37%、約38%、約39%、約40%、約41%、約42%、約43%、約44%、約45%、約46%、約47%、約48%、約49%、又は約50%の量で存在する;又は、約25%、約26%、約27%、約28%、約29%、約30%、約31%、約32%、約33%、約34%、約35%、約36%、約37%、約38%、約39%、約40%、約41%、約42%、約43%、約44%、約45%、約46%、約47%、約48%、約49%、又は約50%の量で存在する。
【0091】
第4の実施形態において、例えば第1~第3の実施形態のいずれか一つでのような、開示の組成物中の少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、水溶性有機溶媒(例えば、ポリエチレングリコール(例えば、PEG300、PEG400、及びPEG600)、エタノール、プロピレングリコール、ベンジルアルコール、オレイルアルコール、トリエチレングリコール、n-メチル-2-ピロリドン、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、ジエチレングリコールモノエチルエーテル(例えば、transcutol(登録商標)等級HP及びP)、アジピン酸ジイソプロピル、及びセバシン酸ジエチル)、ノニオン性界面活性剤(例えば、PEG-8ヒマシ油、PEG-9ヒマシ油、PEG-10ヒマシ油、PEG-11ヒマシ油、PEG-15ヒマシ油、PEG-16ヒマシ油、PEG-20ヒマシ油、PEG-25ヒマシ油、PEG-26ヒマシ油、PEG-29ヒマシ油、PEG-40ヒマシ油、PEG-44ヒマシ油、PEG-50ヒマシ油、PEG-54ヒマシ油、PEG-55ヒマシ油、PEG-60ヒマシ油、PEG-75ヒマシ油、PEG-80ヒマシ油、PEG-100ヒマシ油、PEG-200ヒマシ油、ポリエチレングリコール1000スクシネート、ポリソルベート20、ポリソルベート80、12-ヒドロキシステアリン酸のポリ-オキシエチレンエステル、ソルビタンモノオレエート、ポロキサマー407、オレオイルマクロゴール-6/ポリオキシル-6グリセリド、カプリルカプロイルマクロゴール-8/ポリオキシル-8グリセリド、PEG-6カプリリック/カプリックグリセリド、ラウロイルポリオキシル-32グリセリド、及びPEG300、PEG400若しくはPEG1750のモノ及びジ脂肪酸エステル)、水不溶性脂質(例えば、ヒマシ油、トウモロコシ油、綿実油、オリーブ油、落花生油、ペパーミント油、紅花油、ゴマ油、ダイズ油、硬化植物油、硬化ダイズ油、及びココナツオイル及びパーム油の中鎖トリグリセリド)、有機液体/半固体(例えば、蜜蝋、d-α-トロフェロール、オレイン酸、及び中鎖モノ、ジ及びトリグリセリド(例えば、カプリル酸グリセリル、モノオレイン酸グリセリル、モノリノール酸グリセリル、及びカプリル/カプリン酸トリグリセリド))、シクロデキストリン類、(例えば、α-シクロデキストリン、β-シクロデキストリン、及びヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリン)、及びリン脂質(例えば、水素化ダイズホスファチジルコリン)から選択される。
【0092】
第5の実施形態において、例えば第1~第4の実施形態のいずれか一つでのような、開示の組成物中の少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、水溶性有機溶媒、ノニオン性界面活性剤、水不溶性脂質、及び長鎖トリグリセリド、及びこれらの組み合わせから選択される。或いは、第4の実施形態の一部として、例えば第1~第4の実施形態のいずれか一つでのような、開示の組成物中の少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、ポリエチレングリコール600、カプリル酸グリセリル、ポリソルベート80、ヒマシ油、ベンジルアルコール、ポリエチレングリコール400、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、モノオレイン酸グリセリル、トリエチレングリコール、アジピン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジエチル、オレイルアルコール、ポリソルベート20、オレイン酸、カプリル/カプリン酸トリグリセリド、プロピレングリコール、ゴマ油、ダイズ油、及びトウモロコシ油、及びこれらの組み合わせから選択される。
【0093】
第6の実施形態において、例えば第1~第5の実施形態のいずれか一つでのような、開示の組成物中の少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、約10重量%超(例えば、約11重量%超、約12重量%超、約13重量%超、約14重量%超、約15重量%超、約16重量%超、約17重量%超、約18重量%超、約19重量%超、又は約20重量%超)のリファキシミン飽和溶解度を可能とするものである。或いは、第6の実施形態の一部として、例えば第1~第5の実施形態のいずれか一つでのような、開示の組成物中の少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、約10重量%~約25重量%、約12重量%~約25重量%、約12重量%~約23重量%、約13重量%~約23重量%、又は約14重量%~約22重量%のリファキシミン飽和溶解度を可能とするものである。
【0094】
第7の実施形態において、例えば第1~第6の実施形態のいずれか一つでのような、開示の組成物中の少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、ポリエチレングリコール600、カプリル酸グリセリル、ポリソルベート80、ヒマシ油、ベンジルアルコール、ポリエチレングリコール400、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、モノオレイン酸グリセリル、トリエチレングリコール、アジピン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジエチル、オレイルアルコール、及びこれらの組み合わせから選択される。或いは、第7の実施形態の一部として、例えば第1~第6の実施形態のいずれか一つでのような、開示の組成物中の少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、ヒマシ油、カプリル酸グリセリル、ポリソルベート80、セバシン酸ジエチル、及びジエチレングリコールモノエチルエーテル、及びこれらの組み合わせから選択される。
【0095】
第8の実施形態において、例えば第1~第7の実施形態のいずれか一つでのような、開示の組成物中の少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、組成物の重量基準で、約25%~約70%、約25%~約65%、約30%~約65%、約35%~約65%、約40%~約65%、約40%~約70%、約45%~約65%、約46%~約65%、約47%~約65%、約48%~約65%、約49%~約65%、約50%~約65%、約45%~約60%、約46%~約60%、約47%~約60%、約48%~約60%、約49%~約60%、約50%~約60%、約51%~約60%、約52%~約60%、約53%~約60%、約54%~約60%、又は約55%~約60%の範囲の量で存在する;又は、少なくとも約25%、少なくとも約26%、少なくとも約27%、少なくとも約28%、少なくとも約29%、少なくとも約30%、少なくとも約31%、少なくとも約32%、少なくとも約33%、少なくとも約34%、少なくとも約35%、少なくとも約36%、少なくとも約37%、少なくとも約38%、少なくとも約39%、少なくとも約40%、少なくとも約41%、少なくとも約42%、少なくとも約43%、少なくとも約44%、少なくとも約45%、少なくとも約46%、少なくとも約47%、少なくとも約48%、少なくとも約49%、少なくとも約50%、少なくとも約51%、少なくとも約52%、少なくとも約53%、少なくとも約54%、少なくとも約55%、少なくとも約56%、少なくとも約57%、少なくとも約58%、少なくとも約59%、少なくとも約60%、少なくとも約61%、少なくとも約62%、少なくとも約63%、少なくとも約64%、少なくとも約65%、少なくとも約66%、少なくとも約67%、少なくとも約68%、少なくとも約69%、又は少なくとも約70%の量で存在する;又は、最大で約25%、最大で約26%、最大で約27%、最大で約28%、最大で約29%、最大で約30%、最大で約31%、最大で約32%、最大で約33%、最大で約34%、最大で約35%、最大で約36%、最大で約37%、最大で約38%、最大で約39%、最大で約40%、最大で約41%、最大で約42%、最大で約43%、最大で約44%、最大で約45%、最大で約46%、最大で約47%、最大で約48%、最大で約49%、最大で約50%、最大で約51%、最大で約52%、最大で約53%、最大で約54%、最大で約55%、最大で約56%、最大で約57%、最大で約58%、最大で約59%、最大で約60%、最大で約61%、最大で約62%、最大で約63%、最大で約64%、最大で約65%、最大で約66%、最大で約67%、最大で約68%、最大で約69%、又は最大で約70%の量で存在する;又は、約25%、約26%、約27%、約28%、約29%、約30%、約31%、約32%、約33%、約34%、約35%、約36%、約37%、約38%、約39%、約40%、約41%、約42%、約43%、約44%、約45%、約46%、約47%、約48%、約49%、約50%、約51%、約52%、約53%、約54%、約55%、約56%、約57%、約58%、約59%、約60%、約61%、約62%、約63%、約64%、約65%、約66%、約67%、約68%、約69%、又は約70%の量で存在する。或いは、第8の実施形態の一部として、例えば第1~第7の実施形態のいずれか一つでのような、開示の組成物中の少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、組成物の約51%~約59%、約52%~約58%、約53%~約57%、又は約54%~約56重量%の範囲の量で存在する。或いは、第8の実施形態の一部として、例えば第1~第7の実施形態のいずれか一つでのような、開示の組成物中の少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、組成物の約59%~約66%、約60%~約65%、約61%~約64%、又は約62%~約63重量%の範囲の量で存在する。
【0096】
別の第8の実施形態において、例えば第1~第7の実施形態のいずれか一つでのような、開示の組成物中の少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、組成物中のリファキシミン、硬化ヒマシ油、及び少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤の総重量の重量基準で、約40%~約70%、約45%~約65%、約46%~約65%、約47%~約65%、約48%~約65%、約49%~約65%、約50%~約65%、約45%~約60%、約46%~約60%、約47%~約60%、約48%~約60%、約49%~約60%、約50%~約60%、約51%~約60%、約52%~約60%、約53%~約60%、約54%~約60%、約55%~約65%、約62%~約63%、又は約55%~約60%の範囲の量で存在する;又は、少なくとも約40%、少なくとも約41%、少なくとも約42%、少なくとも約43%、少なくとも約44%、少なくとも約45%、少なくとも約46%、少なくとも約47%、少なくとも約48%、少なくとも約49%、少なくとも約50%、少なくとも約51%、少なくとも約52%、少なくとも約53%、少なくとも約54%、少なくとも約55%、少なくとも約56%、少なくとも約57%、少なくとも約58%、少なくとも約59%、少なくとも約60%、少なくとも約61%、少なくとも約62%、少なくとも約63%、少なくとも約64%、少なくとも約65%、少なくとも約66%、少なくとも約67%、少なくとも約68%、少なくとも約69%、又は少なくとも約70%の量で存在する;又は、最大で約40%、最大で約41%、最大で約42%、最大で約43%、最大で約44%、最大で約45%、最大で約46%、最大で約47%、最大で約48%、最大で約49%、最大で約50%、最大で約51%、最大で約52%、最大で約53%、最大で約54%、最大で約55%、最大で約56%、最大で約57%、最大で約58%、最大で約59%、最大で約60%、最大で約61%、最大で約62%、最大で約63%、最大で約64%、最大で約65%、最大で約66%、最大で約67%、最大で約68%、最大で約69%、又は最大で約70%の量で存在する;又は、約40%、約41%、約42%、約43%、約44%、約45%、約46%、約47%、約48%、約49%、約50%、約51%、約52%、約53%、約54%、約55%、約56%、約57%、約58%、約59%、約60%、約61%、約62%、約63%、約64%、約65%、約66%、約67%、約68%、約69%、又は約70%の量で存在する。或いは、第8の実施形態の一部として、例えば第1~第7の実施形態のいずれか一つでのような、開示の組成物中の少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、組成物中のリファキシミン、硬化ヒマシ油、及び少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤の総重量の、約51%~約59%、約52%~約58%、約53%~約57%、又は約54%~約56重量%の範囲の量で存在する。
【0097】
第1~第8の実施形態のいずれか一つの一部の実施形態において、硬化ヒマシ油及び少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、それぞれ重量基準で約1:3及び約1.5:1の硬化ヒマシ油及び少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤の比率で提供され得る。第1~第8の実施形態のいずれか一つの一部の実施形態において、硬化ヒマシ油及び少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、それぞれ重量基準で約1:3~約1.5:1の硬化ヒマシ油及び少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤の比率で提供され得る。
【0098】
第1~第8の実施形態のいずれか一つの一部の実施形態において、硬化ヒマシ油及び少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、それぞれ重量基準で約1:1及び約1:2.5の硬化ヒマシ油及び少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤の比率で提供され得る。第1~第8の実施形態のいずれか一つの一部の実施形態において、硬化ヒマシ油及び少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、それぞれ重量基準で約1:1~約1:2.5の硬化ヒマシ油及び少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤の比率で提供され得る。
【0099】
リファキシミン、硬化ヒマシ油、ヒマシ油、カプリル酸グリセリル及びポリソルベート80
第9の実施形態において、例えば第1~第8の実施形態のいずれか一つでのような、開示の組成物中の少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、ヒマシ油、カプリル酸グリセリル、及びポリソルベート80の組み合わせである。
【0100】
第10の実施形態において、例えば第1~第9の実施形態のいずれか一つでのような、開示の組成物中の少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、ヒマシ油、カプリル酸グリセリル、及びポリソルベート80の組み合わせであり、
ヒマシ油は、組成物の重量基準で、約5%~約15%、又は約6%~約14%、又は約7%~約13%、又は約8%~約12%、又は約9%~約11%の範囲の量で存在し;又は、少なくとも約5%、少なくとも約6%、少なくとも約7%、少なくとも約8%、少なくとも約9%、少なくとも約10%、少なくとも約11%、少なくとも約12%、少なくとも約13%、少なくとも約14%、又は少なくとも約15%の量で存在し;又は、最大で約5%、最大で約6%、最大で約7%、最大で約8%、最大で約9%、最大で約10%、最大で約11%、最大で約12%、最大で約13%、最大で約14%、又は最大で約15%の量で存在し;又は、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、又は約15%の量で存在し;
カプリル酸グリセリルは、組成物の重量基準で約5%~約15%、又は約10%~約15%、又は約38%~約42%、又は約6%~約14%、又は約7%~約13%、又は約8%~約12%、又は約9%~約11%の範囲の量で存在し;又は、少なくとも約5%、少なくとも約6%、少なくとも約7%、少なくとも約8%、少なくとも約9%、少なくとも約10%、少なくとも約11%、少なくとも約12%、少なくとも約13%、少なくとも約14%、又は少なくとも約15%の量で存在し;又は、最大で約5%、最大で約6%、最大で約7%、最大で約8%、最大で約9%、最大で約10%、最大で約11%、最大で約12%、最大で約13%、最大で約14%、又は最大で約15%の量で存在し;又は、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、又は約15%の量で存在し;
ポリソルベート80は、組成物の重量基準で、約20%~約40%、35%~約45%、又は約25%~約40%、又は約27%~約40%、又は約25%~約37%、又は約27%~約37%、又は約28%~約36%、又は約30%~約35%、又は約32%~約35%の範囲の量で存在し;又は、少なくとも約25%、少なくとも約26%、少なくとも約27%、少なくとも約28%、少なくとも約29%、少なくとも約30%、少なくとも約31%、少なくとも約32%、少なくとも約33%、少なくとも約34%、少なくとも約35%、少なくとも約36%、少なくとも約37%、少なくとも約38%、少なくとも約39%、又は少なくとも約40%の量で存在し;又は、最大で約25%、最大で約26%、最大で約27%、最大で約28%、最大で約29%、最大で約30%、最大で約31%、最大で約32%、最大で約33%、最大で約34%、最大で約35%、最大で約36%、最大で約37%、最大で約38%、最大で約39%、又は最大で約40%の量で存在し;又は、約25%、約26%、約27%、約28%、約29%、約30%、約31%、約32%、約33%、約34%、約35%、約36%、約37%、約38%、約39%、又は約40%の量で存在する。
【0101】
或いは、第10の実施形態の一部として、例えば第1~第9の実施形態のいずれか一つでのような、開示の組成物中の少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、ヒマシ油、カプリル酸グリセリル、及びポリソルベート80の組み合わせであり、ヒマシ油は、組成物の約8重量%~約12重量%の範囲の量で存在し;カプリル酸グリセリルは、組成物の約10重量%~約14重量%の範囲の量で存在し;ポリソルベート80は、組成物の約30重量%~約35重量%の範囲の量で存在する。別の代替形態において、第10の実施形態の一部として、例えば第1~第9の実施形態のいずれか一つでのような、開示の組成物中の少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、ヒマシ油、カプリル酸グリセリル、及びポリソルベート80の組み合わせであり、
ヒマシ油は、組成物の重量基準で、約10%~約20%(例えば、約11%~約19%、約12%~約18%、約13%~約17%、又は約14%~約16%)の範囲の量で存在し、又は少なくとも約10%、少なくとも約11%、少なくとも約12%、少なくとも約13%、少なくとも約14%、少なくとも約15%、少なくとも約16%、少なくとも約17%、少なくとも約18%、少なくとも約19%、又は少なくとも約20%の量で存在し、又は最大で約10%、最大で約11%、最大で約12%、最大で約13%、最大で約14%、最大で約15%、最大で約16%、最大で約17%、最大で約18%、最大で約19%、又は最大で約20%の量で存在し、又は約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、約15%、約16%、約17%、約18%、約19%、又は約20%の量で存在し;
カプリル酸グリセリルは、組成物の重量基準で、約5%~約15%(例えば、約6%~約14%、約7%~約13%、約8%~約12%、又は約9%~約11%)の範囲の量で存在し、又は少なくとも約5%、少なくとも約6%、少なくとも約7%、少なくとも約8%、少なくとも約9%、少なくとも約10%、少なくとも約11%、少なくとも約12%、少なくとも約13%、少なくとも約14%、又は少なくとも約15%の量で存在し、又は最大で約5%、最大で約6%、最大で約7%、最大で約8%、最大で約9%、最大で約10%、最大で約11%、最大で約12%、最大で約13%、最大で約14%、又は最大で約15%の量で存在し、又は約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、又は約15%の量で存在し;
ポリソルベート80は、組成物の重量基準で、約20%~約40%(例えば、約25%~約40%、約27%~約40%、約25%~約37%、約27%~約37%、約28%~約36%、約30%~約35%、又は約32%~約35%)の範囲の量で存在し、又は少なくとも約20%、少なくとも約21%、少なくとも約22%、少なくとも約23%、少なくとも約24%、少なくとも約25%、少なくとも約26%、少なくとも約27%、少なくとも約28%、少なくとも約29%、少なくとも約30%、少なくとも約31%、少なくとも約32%、少なくとも約33%、少なくとも約34%、少なくとも約35%、少なくとも約36%、少なくとも約37%、少なくとも約38%、少なくとも約39%、又は少なくとも約40%の量で存在し、又は最大で約20%、最大で約21%、最大で約22%、最大で約23%、最大で約24%、最大で約25%、最大で約26%、最大で約27%、最大で約28%、最大で約29%、最大で約30%、最大で約31%、最大で約32%、最大で約33%、最大で約34%、最大で約35%、最大で約36%、最大で約37%、最大で約38%、最大で約39%、又は最大で約40%の量で存在し、又は約20%、約21%、約22%、約23%、約24%、約25%、約26%、約27%、約28%、約29%、約30%、約31%、約32%、約33%、約34%、約35%、約36%、約37%、約38%、約39%、又は約40%の量で存在する。
【0102】
別の代替形態において、第10の実施形態の一部として、例えば第1~第9の実施形態のいずれか一つでのような、開示の組成物中の少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、ヒマシ油、カプリル酸グリセリル、及びポリソルベート80の組み合わせであり、ヒマシ油は、組成物の約13重量%~約18重量%の範囲の量で存在し;カプリル酸グリセリルは、組成物の約10重量%~約14重量%の範囲の量で存在し;ポリソルベート80は、組成物の約30重量%~約35重量%の範囲の量で存在する。
【0103】
別の第10の実施形態において、例えば第1~第9の実施形態のいずれか一つでのような、開示の組成物中の少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、ヒマシ油、カプリル酸グリセリル、及びポリソルベート80の組み合わせであり、
ヒマシ油は、リファキシミン、硬化ヒマシ油、カプリル酸グリセリル及びポリソルベート80の総重量の重量基準で、約5%~約15%、又は約6%~約14%、又は約7%~約13%、又は約8%~約12%、又は約9%~約11%の範囲の量で存在し;又は、少なくとも約5%、少なくとも約6%、少なくとも約7%、少なくとも約8%、少なくとも約9%、少なくとも約10%、少なくとも約11%、少なくとも約12%、少なくとも約13%、少なくとも約14%、又は少なくとも約15%の量で存在し;又は、最大で約5%、最大で約6%、最大で約7%、最大で約8%、最大で約9%、最大で約10%、最大で約11%、最大で約12%、最大で約13%、最大で約14%、又は最大で約15%の量で存在し;又は、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、又は約15%の量で存在し;
カプリル酸グリセリルは、リファキシミン、硬化ヒマシ油、カプリル酸グリセリル及びポリソルベート80の総重量の重量基準で、約5%~約15%、又は約6%~約14%、又は約7%~約13%、又は約8%~約12%、又は約9%~約11%の範囲の量で存在し;又は、少なくとも約5%、少なくとも約6%、少なくとも約7%、少なくとも約8%、少なくとも約9%、少なくとも約10%、少なくとも約11%、少なくとも約12%、少なくとも約13%、少なくとも約14%、又は少なくとも約15%の量で存在し;又は、最大で約5%、最大で約6%、最大で約7%、最大で約8%、最大で約9%、最大で約10%、最大で約11%、最大で約12%、最大で約13%、最大で約14%、又は最大で約15%の量で存在し;又は、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、又は約15%の量で存在し;
ポリソルベート80は、リファキシミン、硬化ヒマシ油、カプリル酸グリセリル及びポリソルベート80の総重量の重量基準で、約20%~約40%、又は約25%~約40%、又は約27%~約40%、又は約25%~約37%、又は約27%~約37%、又は約28%~約36%、又は約30%~約35%、又は約32%~約35%の範囲の量で存在し;又は、少なくとも約25%、少なくとも約26%、少なくとも約27%、少なくとも約28%、少なくとも約29%、少なくとも約30%、少なくとも約31%、少なくとも約32%、少なくとも約33%、少なくとも約34%、少なくとも約35%、少なくとも約36%、少なくとも約37%、少なくとも約38%、少なくとも約39%、又は少なくとも約40%の量で存在し;又は、最大で約25%、最大で約26%、最大で約27%、最大で約28%、最大で約29%、最大で約30%、最大で約31%、最大で約32%、最大で約33%、最大で約34%、最大で約35%、最大で約36%、最大で約37%、最大で約38%、最大で約39%、又は最大で約40%の量で存在し;又は、約25%、約26%、約27%、約28%、約29%、約30%、約31%、約32%、約33%、約34%、約35%、約36%、約37%、約38%、約39%、又は約40%の量で存在する。
【0104】
或いは、第10の実施形態の一部として、例えば第1~第9の実施形態のいずれか一つでのような、開示の組成物中の少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、ヒマシ油、カプリル酸グリセリル、及びポリソルベート80の組み合わせであり、ヒマシ油は、リファキシミン、硬化ヒマシ油、カプリル酸グリセリル及びポリソルベート80の総重量の約8重量%~約12重量%の範囲の量で存在し;カプリル酸グリセリルは、リファキシミン、硬化ヒマシ油、カプリル酸グリセリル及びポリソルベート80の総重量の約10重量%~約14重量%の範囲の量で存在し;ポリソルベート80は、リファキシミン、硬化ヒマシ油、カプリル酸グリセリル及びポリソルベート80の総重量の約30重量%~約35重量%の範囲の量で存在する。別の代替形態において、第10の実施形態の一部として、例えば第1~第9の実施形態のいずれか一つでのような、開示の組成物中の少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、ヒマシ油、カプリル酸グリセリル、及びポリソルベート80の組み合わせであり、
ヒマシ油は、リファキシミン、硬化ヒマシ油、カプリル酸グリセリル及びポリソルベート80の総重量の重量基準で、約10%~約20%(例えば、約11%~約19%、約12%~約18%、約13%~約17%、又は約14%~約16%)の範囲の量で存在し、又は少なくとも約10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、又は20%の量で存在し、又は最大で約10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、又は20%の量で存在し、又は約10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、又は20%の量で存在し;
カプリル酸グリセリルは、リファキシミン、硬化ヒマシ油、カプリル酸グリセリル及びポリソルベート80の総重量の重量基準で、約5%~約15%(例えば、約6%~約14%、約7%~約13%、約8%~約12%、又は約9%~約11%)の範囲の量で存在し、又は少なくとも約5%、少なくとも約6%、少なくとも約7%、少なくとも約8%、少なくとも約9%、少なくとも約10%、少なくとも約11%、少なくとも約12%、少なくとも約13%、少なくとも約14%、又は少なくとも約15%の量で存在し、又は最大で約5%、最大で約6%、最大で約7%、最大で約8%、最大で約9%、最大で約10%、最大で約11%、最大で約12%、最大で約13%、最大で約14%、又は最大で約15%の量で存在し、又は約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、又は約15%の量で存在し;
ポリソルベート80は、リファキシミン、硬化ヒマシ油、カプリル酸グリセリル及びポリソルベート80の総重量の重量基準で、約20%~約40%(例えば、約25%~約40%、約27%~約40%、約25%~約37%、約27%~約37%、約28%~約36%、約30%~約35%、又は約32%~約35%)の範囲の量で存在し、又は少なくとも約20%、少なくとも約21%、少なくとも約22%、少なくとも約23%、少なくとも約24%、少なくとも約25%、少なくとも約26%、少なくとも約27%、少なくとも約28%、少なくとも約29%、少なくとも約30%、少なくとも約31%、少なくとも約32%、少なくとも約33%、少なくとも約34%、少なくとも約35%、少なくとも約36%、少なくとも約37%、少なくとも約38%、少なくとも約39%、又は少なくとも約40%の量で存在し、又は最大で約20%、最大で約21%、最大で約22%、最大で約23%、最大で約24%、最大で約25%、最大で約26%、最大で約27%、最大で約28%、最大で約29%、最大で約30%、最大で約31%、最大で約32%、最大で約33%、最大で約34%、最大で約35%、最大で約36%、最大で約37%、最大で約38%、最大で約39%、又は最大で約40%の量で存在し、又は約20%、約21%、約22%、約23%、約24%、約25%、約26%、約27%、約28%、約29%、約30%、約31%、約32%、約33%、約34%、約35%、約36%、約37%、約38%、約39%、又は約40%の量で存在する。
【0105】
別の代替形態において、第10の実施形態の一部として、例えば第1~第9の実施形態のいずれか一つでのような、開示の組成物中の少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、ヒマシ油、カプリル酸グリセリル、及びポリソルベート80の組み合わせであり、ヒマシ油は、リファキシミン、硬化ヒマシ油、カプリル酸グリセリル及びポリソルベート80の総重量の約13重量%~約18重量%の範囲の量で存在し;カプリル酸グリセリルは、組成物の約10重量%~約14重量%の範囲の量で存在し;ポリソルベート80は、リファキシミン、硬化ヒマシ油、カプリル酸グリセリル及びポリソルベート80の総重量の約30重量%~約35重量%の範囲の量で存在する。
【0106】
別の代替形態において、第10の実施形態の一部として、例えば第1~第9の実施形態のいずれか一つでのような、開示の組成物中の少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、ヒマシ油、カプリル酸グリセリル、及びポリソルベート80の組み合わせであり、ヒマシ油は、組成物の約5重量%~約15重量%の範囲の量で存在し;カプリル酸グリセリルは、組成物の約10重量%~約15重量%の範囲の量で存在し;ポリソルベート80は、組成物の約35重量%~約45重量%の範囲の量で存在する。
【0107】
別の代替形態において、第10の実施形態の一部として、例えば第1~第9の実施形態のいずれか一つでのような、開示の組成物中の少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、ヒマシ油、カプリル酸グリセリル、及びポリソルベート80の組み合わせであり、ヒマシ油は、組成物の約8重量%~約12重量%の範囲の量で存在し;カプリル酸グリセリルは、組成物の約10重量%~約15重量%の範囲の量で存在し;ポリソルベート80は、組成物の約38重量%~約42重量%の範囲の量で存在する。
【0108】
リファキシミン、硬化ヒマシ油、セバシン酸ジエチル及びジエチレングリコールモノエチルエーテル
第11の実施形態において、例えば第1~第8の実施形態のいずれか一つでのような、開示の組成物中の少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、セバシン酸ジエチル及びジエチレングリコールモノエチルエーテルの組み合わせである。或いは、第11の実施形態の一部として、ジエチレングリコールモノエチルエーテルはジエチレングリコールモノエチルエーテルである。
【0109】
第12の実施形態において、例えば第1~第8及び第11の実施形態のいずれか一つでのような、開示の組成物中の少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、セバシン酸ジエチル及びジエチレングリコールモノエチルエーテルの組み合わせであり、
セバシン酸ジエチルは、組成物の重量基準で、約20%~約35%、又は約21%~約34%、又は約22%~約33%、又は約23%~約32%、又は約24%~約31%、又は約25%~約30%、又は約26%~約29%、又は約26%~約38%、又は約27%~約28%の範囲の量で存在し、又は少なくとも約20%、少なくとも約21%、少なくとも約22%、少なくとも約23%、少なくとも約24%、少なくとも約25%、少なくとも約26%、少なくとも約27%、少なくとも約28%、少なくとも約29%、少なくとも約30%、少なくとも約31%、少なくとも約32%、少なくとも約33%、少なくとも約34%、又は少なくとも約35%の量で存在し、又は最大で約20%、最大で約21%、最大で約22%、最大で約23%、最大で約24%、最大で約25%、最大で約26%、最大で約27%、最大で約28%、最大で約29%、最大で約30%、最大で約31%、最大で約32%、最大で約33%、最大で約34%、又は最大で約35%の量で存在し、又は約20%、約21%、約22%、約23%、約24%、約25%、約26%、約27%、約28%、約29%、約30%、約31%、約32%、約33%、約34%、又は約35%の量で存在し;
ジエチレングリコールモノエチルエーテルは、組成物の重量基準で、約20%~約35%、又は約21%~約34%、又は約22%~約33%、又は約23%~約32%、又は約24%~約31%、又は約25%~約30%、又は約26%~約29%、又は約26%~約38%、又は約27%~約28%の範囲の量で存在し、又は少なくとも約20%、少なくとも約21%、少なくとも約22%、少なくとも約23%、少なくとも約24%、少なくとも約25%、少なくとも約26%、少なくとも約27%、少なくとも約28%、少なくとも約29%、少なくとも約30%、少なくとも約31%、少なくとも約32%、少なくとも約33%、少なくとも約34%、又は少なくとも約35%の量で存在し、又は最大で約20%、最大で約21%、最大で約22%、最大で約23%、最大で約24%、最大で約25%、最大で約26%、最大で約27%、最大で約28%、最大で約29%、最大で約30%、最大で約31%、最大で約32%、最大で約33%、最大で約34%、又は最大で約35%の量で存在し、又は約20%、約21%、約22%、約23%、約24%、約25%、約26%、約27%、約28%、約29%、約30%、約31%、約32%、約33%、約34%、又は約35%の量で存在する。
【0110】
或いは、第12の実施形態の一部として、例えば第1~第8及び第11の実施形態のいずれか一つでのような、開示の組成物中の少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、セバシン酸ジエチル及びジエチレングリコールモノエチルエーテルの組み合わせであり、セバシン酸ジエチルは、組成物の約25重量%~約30重量%の範囲の量で存在し;ジエチレングリコールモノエチルエーテルは、組成物の約25重量%~約30重量%の範囲の量で存在する。別の代替形態において、第12の実施形態の一部として、例えば第1~第8及び第11の実施形態のいずれか一つでのような、開示の組成物中の少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、セバシン酸ジエチル及びジエチレングリコールモノエチルエーテルの組み合わせであり、
セバシン酸ジエチルは、組成物の重量基準で、約10%~約20%、又は約11%~約19%、又は約12%~約18%、又は約13%~約18%、又は約14%~約18%、又は約15%~約18%、又は約16%~約18%、又は約16%~約17%の範囲の量で存在し、又は少なくとも約10%、少なくとも約11%、少なくとも約12%、少なくとも約13%、少なくとも約14%、少なくとも約15%、少なくとも約16%、少なくとも約17%、少なくとも約18%、少なくとも約19%、又は少なくとも約20%の量で存在し、又は最大で約10%、最大で約11%、最大で約12%、最大で約13%、最大で約14%、最大で約15%、最大で約16%、最大で約17%、最大で約18%、最大で約19%、又は最大で約20%の量で存在し、又は約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、約15%、約16%、約17%、約18%、約19%、又は約20%の量で存在し;
ジエチレングリコールモノエチルエーテルは、組成物の重量基準で、約30%~約45%、又は約31%~約44%、又は約32%~約43%、又は約33%~約42%、又は約34%~約41%、又は約35%~約40%、又は約36%~約49%、又は約37%~約49%の範囲の量で存在し、又は少なくとも約30%、少なくとも約31%、少なくとも約32%、少なくとも約33%、少なくとも約34%、少なくとも約35%、少なくとも約36%、少なくとも約37%、少なくとも約38%、少なくとも約39%、少なくとも約40%、少なくとも約41%、少なくとも約42%、少なくとも約43%、少なくとも約44%、又は少なくとも約45%の量で存在し、又は最大で約30%、最大で約31%、最大で約32%、最大で約33%、最大で約34%、最大で約35%、最大で約36%、最大で約37%、最大で約38%、最大で約39%、最大で約40%、最大で約41%、最大で約42%、最大で約43%、最大で約44%、又は最大で約45%の量で存在し、又は約30%、約31%、約32%、約33%、約34%、約35%、約36%、約37%、約38%、約39%、約40%、約41%、約42%、約43%、約44%、又は約45%の量で存在する。
【0111】
別の代替形態において、第12の実施形態の一部として、例えば第1~第8及び第11の実施形態のいずれか一つでのような、開示の組成物中の少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、セバシン酸ジエチル及びジエチレングリコールモノエチルエーテルの組み合わせであり、セバシン酸ジエチルは、組成物の約14重量%~約18重量%の範囲の量で存在し;ジエチレングリコールモノエチルエーテルは、組成物の約36重量%~約40重量%の範囲の量で存在する。
【0112】
別の第12の実施形態において、例えば第1~第8及び第11の実施形態のいずれか一つでのような、開示の組成物中の少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、セバシン酸ジエチル及びジエチレングリコールモノエチルエーテルの組み合わせであり、
セバシン酸ジエチルは、リファキシミン、硬化ヒマシ油、セバシン酸ジエチル、及びジエチレングリコールモノエチルエーテルの合計重量の重量基準で、約20%~約35%、又は約21%~約34%、又は約22%~約33%、又は約23%~約32%、又は約24%~約31%、又は約25%~約30%、又は約26%~約29%、又は約26%~約38%、又は約27%~約28%の範囲の量で存在し、又は少なくとも約20%、少なくとも約21%、少なくとも約22%、少なくとも約23%、少なくとも約24%、少なくとも約25%、少なくとも約26%、少なくとも約27%、少なくとも約28%、少なくとも約29%、少なくとも約30%、少なくとも約31%、少なくとも約32%、少なくとも約33%、少なくとも約34%、又は少なくとも約35%の量で存在し、又は最大で約20%、最大で約21%、最大で約22%、最大で約23%、最大で約24%、最大で約25%、最大で約26%、最大で約27%、最大で約28%、最大で約29%、最大で約30%、最大で約31%、最大で約32%、最大で約33%、最大で約34%、又は最大で約35%の量で存在し、又は約20%、約21%、約22%、約23%、約24%、約25%、約26%、約27%、約28%、約29%、約30%、約31%、約32%、約33%、約34%、又は約35%の量で存在し;
ジエチレングリコールモノエチルエーテルは、リファキシミン、硬化ヒマシ油、セバシン酸ジエチル、及びジエチレングリコールモノエチルエーテルの合計重量の重量基準で、約20%~約35%、又は約21%~約34%、又は約22%~約33%、又は約23%~約32%、又は約24%~約31%、又は約25%~約30%、又は約26%~約29%、又は約26%~約38%、又は約27%~約28%の範囲の量で存在し、又は少なくとも約20%、少なくとも約21%、少なくとも約22%、少なくとも約23%、少なくとも約24%、少なくとも約25%、少なくとも約26%、少なくとも約27%、少なくとも約28%、少なくとも約29%、少なくとも約30%、少なくとも約31%、少なくとも約32%、少なくとも約33%、少なくとも約34%、又は少なくとも約35%の量で存在し、又は最大で約20%、最大で約21%、最大で約22%、最大で約23%、最大で約24%、最大で約25%、最大で約26%、最大で約27%、最大で約28%、最大で約29%、最大で約30%、最大で約31%、最大で約32%、最大で約33%、最大で約34%、又は最大で約35%の量で存在し、又は約20%、約21%、約22%、約23%、約24%、約25%、約26%、約27%、約28%、約29%、約30%、約31%、約32%、約33%、約34%、又は約35%の量で存在する。
【0113】
或いは、第12の実施形態の一部として、例えば第1~第8及び第11の実施形態のいずれか一つでのような、開示の組成物中の少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、セバシン酸ジエチル及びジエチレングリコールモノエチルエーテルの組み合わせであり、セバシン酸ジエチルは、リファキシミン、硬化ヒマシ油、セバシン酸ジエチル、及びジエチレングリコールモノエチルエーテルの合計重量の約25重量%~約30重量%の範囲の量で存在し;ジエチレングリコールモノエチルエーテルは、リファキシミン、硬化ヒマシ油、セバシン酸ジエチル、及びジエチレングリコールモノエチルエーテルの合計重量の約25重量%~約30重量%の範囲の量で存在する。別の代替形態において、第12の実施形態の一部として、例えば第1~第8及び第11の実施形態のいずれか一つでのような、開示の組成物中の少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、セバシン酸ジエチル及びジエチレングリコールモノエチルエーテルの組み合わせであり、
セバシン酸ジエチルは、リファキシミン、硬化ヒマシ油、セバシン酸ジエチル、及びジエチレングリコールモノエチルエーテルの合計重量の重量基準で、約10%~約20%、又は約11%~約19%、又は約12%~約18%、又は約13%~約18%、又は約14%~約18%、又は約15%~約18%、又は約16%~約18%、又は約16%~約17%の範囲の量で存在し、又は少なくとも約10%、少なくとも約11%、少なくとも約12%、少なくとも約13%、少なくとも約14%、少なくとも約15%、少なくとも約16%、少なくとも約17%、少なくとも約18%、少なくとも約19%、又は少なくとも約20%の量で存在し、又は最大で約10%、最大で約11%、最大で約12%、最大で約13%、最大で約14%、最大で約15%、最大で約16%、最大で約17%、最大で約18%、最大で約19%、又は最大で約20%の量で存在し、又は約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、約15%、約16%、約17%、約18%、約19%、又は約20%の量で存在し;
ジエチレングリコールモノエチルエーテルは、リファキシミン、硬化ヒマシ油、セバシン酸ジエチル、及びジエチレングリコールモノエチルエーテルの合計重量の重量基準で、約30%~約45%、又は約31%~約44%、又は約32%~約43%、又は約33%~約42%、又は約34%~約41%、又は約35%~約40%、又は約36%~約49%、又は約37%~約49%の範囲の量で存在し、又は少なくとも約30%、少なくとも約31%、少なくとも約32%、少なくとも約33%、少なくとも約34%、少なくとも約35%、少なくとも約36%、少なくとも約37%、少なくとも約38%、少なくとも約39%、少なくとも約40%、少なくとも約41%、少なくとも約42%、少なくとも約43%、少なくとも約44%、又は少なくとも約45%の量で存在し、又は最大で約30%、最大で約31%、最大で約32%、最大で約33%、最大で約34%、最大で約35%、最大で約36%、最大で約37%、最大で約38%、最大で約39%、最大で約40%、最大で約41%、最大で約42%、最大で約43%、最大で約44%、又は最大で約45%の量で存在し、又は約30%、約31%、約32%、約33%、約34%、約35%、約36%、約37%、約38%、約39%、約40%、約41%、約42%、約43%、約44%、又は約45%の量で存在する。
【0114】
別の代替形態において、第12の実施形態の一部として、例えば第1~第8及び第11の実施形態のいずれか一つでのような、開示の組成物中の少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤は、セバシン酸ジエチル及びジエチレングリコールモノエチルエーテルの組み合わせであり、セバシン酸ジエチルは、リファキシミン、硬化ヒマシ油、セバシン酸ジエチル、及びジエチレングリコールモノエチルエーテルの合計重量の約14重量%~約18重量%の範囲の量で存在し;ジエチレングリコールモノエチルエーテルは、リファキシミン、硬化ヒマシ油、セバシン酸ジエチル、及びジエチレングリコールモノエチルエーテルの合計重量の約36重量%~約40重量%の範囲の量で存在する。
【0115】
酸化防止剤/キレート剤
第13の実施形態において、例えば第1~第12の実施形態のいずれか一つに記載のような、本明細書に記載の組成物は、酸化防止剤及び/又はキレート剤をさらに含む。
【0116】
第14の実施形態において、例えば第1~第13の実施形態のいずれか一つでのような、本明細書に記載された組成物は、パルミチン酸アスコルビル、ブチル化ヒドロキシアニソール、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、クエン酸、メタ重亜硫酸ナトリウム、システイン、メタ重亜硫酸カリウム、没食子酸プロピル、チオ硫酸ナトリウム、ビタミンE、及び3,4-ジヒドロキシ安息香酸から選択される酸化防止剤及び/又はキレート剤をさらに含む。本発明のいずれか一つの理論に限定されるものではないが、BHT及びクエン酸は、例えば、酸化を介したリファキシミンの分解の可能性を最小とするために酸化防止剤及び/又はキレート剤として使用することができる。
【0117】
或いは、第14の実施形態の一部として、例えば第1~第13の実施形態のいずれか一つでのような、本明細書に記載の組成物は、BHTをさらに含む。別の代替形態において、第14の実施形態の一部として、例えば第1~第13の実施形態のいずれか一つでのような、本明細書に記載の組成物は、組成物の重量基準で約1%未満(例えば、約0.5%未満、約0.1%未満、約0.08%未満、約0.06%未満、約0.04%未満)の量のBHTをさらに含む。
【0118】
別の代替形態において、第14の実施形態の一部として、例えば第1~第13の実施形態のいずれか一つでのような、本明細書に記載の組成物は、組成物の約0.01%~約0.1%、約0.02%~約0.08%、約0.025%~約0.06%、約0.03%~約0.06%、約0.03%~約0.05%、約0.05%~約0.15%、又は約0.03%~約0.04重量%の範囲の量のBHTをさらに含む。
【0119】
或いは、第14の実施形態の一部として、例えば第1~第13の実施形態のいずれか一つでのような、本明細書に記載の組成物は、クエン酸をさらに含む。別の代替形態において、第14の実施形態の一部として、例えば第1~第13の実施形態のいずれか一つでのような、本明細書に記載の組成物は、組成物の重量基準で約1%未満(例えば、約0.5%未満、約0.1%未満、約0.08%未満、約0.06%未満、約0.04%未満)の量のクエン酸をさらに含む。
【0120】
別の代替形態において、第14の実施形態の一部として、例えば第1~第13の実施形態のいずれか一つでのような、本明細書に記載の組成物は、組成物の約0.01%~約0.1%、約0.02%~約0.08%、約0.025%~約0.06%、約0.03%~約0.06%、約0.03%~約0.05%、又は約0.03%~約0.04重量%の範囲の量のクエン酸をさらに含む。
【0121】
或いは、第14の実施形態の一部として、例えば第1~第13の実施形態のいずれか一つでのような、本明細書に記載の組成物は、パルミチン酸アスコルビルをさらに含む。或いは、第14の実施形態の一部として、例えば第1~第13の実施形態のいずれか一つでのような、本明細書に記載の組成物は、組成物の約0.05%~約0.15%、約0.06%~約0.14%、約0.07%~約0.13%、約0.08%~約0.12%、又は約0.08%~約0.12重量%の範囲の量のパルミチン酸アスコルビルをさらに含む。
【0122】
或いは、第14の実施形態の一部として、例えば第1~第13の実施形態のいずれか一つでのような、本明細書に記載の組成物は、BHT及びクエン酸をさらに含む。別の代替形態において、第14の実施形態の一部として、例えば第1~第13の実施形態のいずれか一つでのような、本明細書に記載の組成物は、それぞれ組成物の重量基準で約1%未満(例えば、約0.5%未満、約0.1%未満、約0.08%未満、約0.06%未満、約0.04%未満)の量のBHT及びクエン酸をさらに含む。
【0123】
別の代替形態において、第14の実施形態の一部として、例えば第1~第13の実施形態のいずれか一つでのような、本明細書に記載の組成物は、それぞれ組成物の約0.01%~約0.1%、約0.02%~約0.08%、約0.025%~約0.06%、約0.03%~約0.06%、約0.03%~約0.05%、又は約0.03%~約0.04重量%の範囲の量のBHT及びクエン酸をさらに含む。
【0124】
別の代替形態において、第14の実施形態の一部として、例えば第1~第13の実施形態のいずれか一つでのような、本明細書に記載の組成物は、それぞれ組成物の重量基準で約0.05%~約0.15%、約0.06%~約0.14%、約0.7%~約0.13%、約0.8%~約0.12%、又は約0.09%~約0.11%の範囲の量のBHT、クエン酸、及びパルミチン酸アスコルビルをさらに含む。
【0125】
リファキシミン
第15の実施形態において、例えば第1~第14の実施形態のいずれか一つでのような、開示の組成物中のリファキシミンは、組成物の重量基準で、約1%~約15%、約1%~約5%、又は約2.5%~約15%、又は約2.5%~約12%、又は約5%~約10%、又は約7%~約15%、又は約7%~約14%、又は約8%~約14%、又は約8%~約13%、又は約8%~約12%、又は約8%~約11%、又は約9%~約12%、又は約9%~約12%、又は約1%~約12%、又は1%~約10%、又は約1%~約8%、又は2%~約7%、3%~約7%、又は3%~約6%、又は4%~約5%の範囲の量で存在し、又は少なくとも約1%、少なくとも約2%、少なくとも約3%、少なくとも約4%、少なくとも約5%、少なくとも約6%、少なくとも約7%、少なくとも約8%、少なくとも約9%、少なくとも約10%、少なくとも約11%、少なくとも約12%、少なくとも約13%、少なくとも約14%、又は少なくとも約15%の量で存在し、又は最大で約1%、最大で約2%、最大で約3%、最大で約4%、最大で約5%、最大で約6%、最大で約7%、最大で約8%、最大で約9%、最大で約10%、最大で約11%、最大で約12%、最大で約13%、最大で約14%、又は最大で約15%の量で存在し、又は約1%、約1.5%、約2%、約2.5%、約3%、約3.5%、約4%、約4.5%、約5%、約5.5%、約6%、約6.5%、約7%、約7.5%、約8%、約8.5%、約9%、約9.5%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、又は約15%の量で存在する。
【0126】
別の第15の実施形態において、例えば第1~第14の実施形態のいずれか一つでのような、開示の組成物中のリファキシミンは、リファキシミン、硬化ヒマシ油、及び少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤の重量基準で、約1%~約15%、又は約2.5%~約15%、又は約2.5%~約12%、又は約5%~約10%、又は約7%~約15%、又は約7%~約14%、又は約8%~約14%、又は約8%~約13%、又は約8%~約12%、又は約8%~約11%、又は約9%~約12%、又は約9%~約12%、又は約1%~約12%、又は1%~約10%、又は約1%~約8%、又は2%~約7%、3%~約7%、又は3%~約6%、又は4%~約5%の範囲の量で存在し、又は少なくとも約1%、少なくとも約2%、少なくとも約3%、少なくとも約4%、少なくとも約5%、少なくとも約6%、少なくとも約7%、少なくとも約8%、少なくとも約9%、少なくとも約10%、少なくとも約11%、少なくとも約12%、少なくとも約13%、少なくとも約14%、又は少なくとも約15%の量で存在し、又は最大で約1%、最大で約2%、最大で約3%、最大で約4%、最大で約5%、最大で約6%、最大で約7%、最大で約8%、最大で約9%、最大で約10%、最大で約11%、最大で約12%、最大で約13%、最大で約14%、又は最大で約15%の量で存在し、又は約1%、約1.5%、約2%、約2.5%、約3%、約3.5%、約4%、約4.5%、約5%、約5.5%、約6%、約6.5%、約7%、約7.5%、約8%、約8.5%、約9%、約9.5%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、又は約15%の量で存在する。
【0127】
第16の実施形態において、組成物、例えば第1~第15の実施形態のいずれか一つでのような、開示の組成物中のリファキシミンの総量は、約125mg未満(例えば、約120mg未満、約110mg未満、約100mg未満、約90mg未満、約80mg未満、約70mg未満、約60mg未満、約50mg未満、約40mg未満、約30mg未満、約20mg未満、又は約15mg未満、約10mg未満、又は約9mg未満、又は約8mg未満、又は約7mg未満、又は約6mg未満、又は約5mg未満、又は約4mg未満、又は約3mg未満、又は約2mg未満、又は約1mg未満、又は約0.5mg未満)である。或いは、第16の実施形態の一部として、例えば第1~第15の実施形態のいずれか一つでのような、開示の組成物中のリファキシミンの総量は、約1mg~約125mg(例えば、約1mg~約5mg、約2mg~約5mg、約3mg~約5mg、約3mg~約4mg、約1mg~約125mg、約5mg~約125mg、約10mg~約125mg、約10mg~約100mg、約25mg~約125mg、約25mg~約100mg、約25mg~約75mg、約30mg~約70mg、約35mg~約65mg、約40mg~約60mg、約45mg~約55mg、約75mg~約125mg、約80mg~約120mg、85mg~約115mg、約90mg~約110mg、又は約95mg~約105mg)の範囲である。或いは、第16の実施形態の一部として、例えば第1~第15の実施形態のいずれか一つでのような、開示の組成物中のリファキシミンの総量(単位:ミリグラム)は、約1mg、約1.5mg、約2mg、約2.5mg、約3mg、約3.5mg、約4mg、約4.5mg、約5mg、約5.5mg、約6mg、約6.5mg、約7mg、約7.5mg、約8mg、約8.5mg、約9mg、約9.5mg、約10mg、約10.5mg、約11mg、約11.5mg、約12mg、約12.5mg、約13mg、約13.5mg、約14mg、約14.5mg、約15mg、約16mg、約17mg、約18mg、約19mg、約20mg、約21mg、約22mg、約23mg、約24mg、約25mg、約26mg、約27mg、約28mg、約29mg、約30mg、約31mg、約32mg、約33mg、約34mg、約35mg、約36mg、約37mg、約38mg、約39mg、約40mg、約41mg、約42mg、約43mg、約44mg、約45mg、約46mg、約47mg、約48mg、約49mg、約50mg、約51mg、約52mg、約53mg、約54mg、約55mg、約56mg、約57mg、約58mg、約59mg、約60mg、約61mg、約62mg、約63mg、約64mg、約65mg、約66mg、約67mg、約68mg、約69mg、約70mg、約71mg、約72mg、約73mg、約74mg、約75mg、約76mg、約77mg、約78mg、約79mg、約80mg、約81mg、約82mg、約83mg、約84mg、約85mg、約86mg、約87mg、約88mg、約89mg、約90mg、約91mg、約92mg、約93mg、約94mg、約95mg、約96mg、約97mg、約98mg、約99mg、約100mg、約101mg、約102mg、約103mg、約104mg、約105mg、約106mg、約107mg、約108mg、約109mg、約110mg、約111mg、約112mg、約113mg、約114mg、約115mg、約116mg、約117mg、約118mg、約119mg、約120mg、約121mg、約122mg、約123mg、約124mg、又は約125mgであり;又は少なくとも約1mg、少なくとも約1.5mg、少なくとも約2mg、少なくとも約2.5mg、少なくとも約3mg、少なくとも約3.5mg、少なくとも約4mg、少なくとも約4.5mg、少なくとも約5mg、少なくとも約5.5mg、少なくとも約6mg、少なくとも約6.5mg、少なくとも約7mg、少なくとも約7.5mg、少なくとも約8mg、少なくとも約8.5mg、少なくとも約9mg、少なくとも約9.5mg、少なくとも約10mg、少なくとも約10.5mg、少なくとも約11mg、少なくとも約11.5mg、少なくとも約12mg、少なくとも約12.5mg、少なくとも約13mg、少なくとも約13.5mg、少なくとも約14mg、少なくとも約14.5mg、少なくとも約15mg、少なくとも約16mg、少なくとも約17mg、少なくとも約18mg、少なくとも約19mg、少なくとも約20mg、少なくとも約21mg、少なくとも約22mg、少なくとも約23mg、少なくとも約24mg、少なくとも約25mg、少なくとも約26mg、少なくとも約27mg、少なくとも約28mg、少なくとも約29mg、少なくとも約30mg、少なくとも約31mg、少なくとも約32mg、少なくとも約33mg、少なくとも約34mg、少なくとも約35mg、少なくとも約36mg、少なくとも約37mg、少なくとも約38mg、少なくとも約39mg、少なくとも約40mg、少なくとも約41mg、少なくとも約42mg、少なくとも約43mg、少なくとも約44mg、少なくとも約45mg、少なくとも約46mg、少なくとも約47mg、少なくとも約48mg、少なくとも約49mg、少なくとも約50mg、少なくとも約51mg、少なくとも約52mg、少なくとも約53mg、少なくとも約54mg、少なくとも約55mg、少なくとも約56mg、少なくとも約57mg、少なくとも約58mg、少なくとも約59mg、少なくとも約60mg、少なくとも約61mg、少なくとも約62mg、少なくとも約63mg、少なくとも約64mg、少なくとも約65mg、少なくとも約66mg、少なくとも約67mg、少なくとも約68mg、少なくとも約69mg、少なくとも約70mg、少なくとも約71mg、少なくとも約72mg、少なくとも約73mg、少なくとも約74mg、少なくとも約75mg、少なくとも約76mg、少なくとも約77mg、少なくとも約78mg、少なくとも約79mg、少なくとも約80mg、少なくとも約81mg、少なくとも約82mg、少なくとも約83mg、少なくとも約84mg、少なくとも約85mg、少なくとも約86mg、少なくとも約87mg、少なくとも約88mg、少なくとも約89mg、少なくとも約90mg、少なくとも約91mg、少なくとも約92mg、少なくとも約93mg、少なくとも約94mg、少なくとも約95mg、少なくとも約96mg、少なくとも約97mg、少なくとも約98mg、少なくとも約99mg、少なくとも約100mg、少なくとも約101mg、少なくとも約102mg、少なくとも約103mg、少なくとも約104mg、少なくとも約105mg、少なくとも約106mg、少なくとも約107mg、少なくとも約108mg、少なくとも約109mg、少なくとも約110mg、少なくとも約111mg、少なくとも約112mg、少なくとも約113mg、少なくとも約114mg、少なくとも約115mg、少なくとも約116mg、少なくとも約117mg、少なくとも約118mg、少なくとも約119mg、少なくとも約120mg、少なくとも約121mg、少なくとも約122mg、少なくとも約123mg、少なくとも約124mg、又は少なくとも約125mgであり;又は最大で約1mg、最大で約1.5mg、最大で約2mg、最大で約2.5mg、最大で約3mg、最大で約3.5mg、最大で約4mg、最大で約4.5mg、最大で約5mg、最大で約5.5mg、最大で約6mg、最大で約6.5mg、最大で約7mg、最大で約7.5mg、最大で約8mg、最大で約8.5mg、最大で約9mg、最大で約9.5mg、最大で約10mg、最大で約10.5mg、最大で約11mg、最大で約11.5mg、最大で約12mg、最大で約12.5mg、最大で約13mg、最大で約13.5mg、最大で約14mg、最大で約14.5mg、最大で約15mg、最大で約16mg、最大で約17mg、最大で約18mg、最大で約19mg、最大で約20mg、最大で約21mg、最大で約22mg、最大で約23mg、最大で約24mg、最大で約25mg、最大で約26mg、最大で約27mg、最大で約28mg、最大で約29mg、最大で約30mg、最大で約31mg、最大で約32mg、最大で約33mg、最大で約34mg、最大で約35mg、最大で約36mg、最大で約37mg、最大で約38mg、最大で約39mg、最大で約40mg、最大で約41mg、最大で約42mg、最大で約43mg、最大で約44mg、最大で約45mg、最大で約46mg、最大で約47mg、最大で約48mg、最大で約49mg、最大で約50mg、最大で約51mg、最大で約52mg、最大で約53mg、最大で約54mg、最大で約55mg、最大で約56mg、最大で約57mg、最大で約58mg、最大で約59mg、最大で約60mg、最大で約61mg、最大で約62mg、最大で約63mg、最大で約64mg、最大で約65mg、最大で約66mg、最大で約67mg、最大で約68mg、最大で約69mg、最大で約70mg、最大で約71mg、最大で約72mg、最大で約73mg、最大で約74mg、最大で約75mg、最大で約76mg、最大で約77mg、最大で約78mg、最大で約79mg、最大で約80mg、最大で約81mg、最大で約82mg、最大で約83mg、最大で約84mg、最大で約85mg、最大で約86mg、最大で約87mg、最大で約88mg、最大で約89mg、最大で約90mg、最大で約91mg、最大で約92mg、最大で約93mg、最大で約94mg、最大で約95mg、最大で約96mg、最大で約97mg、最大で約98mg、最大で約99mg、最大で約100mg、最大で約101mg、最大で約102mg、最大で約103mg、最大で約104mg、最大で約105mg、最大で約106mg、最大で約107mg、最大で約108mg、最大で約109mg、最大で約110mg、最大で約111mg、最大で約112mg、最大で約113mg、最大で約114mg、最大で約115mg、最大で約116mg、最大で約117mg、最大で約118mg、最大で約119mg、最大で約120mg、最大で約121mg、最大で約122mg、最大で約123mg、最大で約124mg、又は最大で約125mgである。
【0128】
或いは、別の実施形態の一部として、例えば第1~第16の実施形態のいずれか一つでのような、開示の組成物中のリファキシミンの総量(単位:ミリグラム)は、少なくとも約0.5mg、少なくとも約1.0mg、少なくとも約1.5mg、少なくとも約2.0mg、少なくとも約2.5mg、少なくとも約3.0mg、少なくとも約3.5mg、少なくとも約4.0mg、少なくとも約4.5mg、少なくとも約5.0mg、少なくとも約5.5mg、少なくとも約6.0mg、少なくとも約6.5mg、少なくとも約7.0mg、少なくとも約7.5mg、少なくとも約8.0mg、少なくとも約8.5mg、少なくとも約9.0mg、少なくとも約9.5mg、少なくとも約10.0mg、少なくとも約10.5mg、又は少なくとも約11mg、又は最大で約0.5mg、最大で約1.0mg、最大で約1.5mg、最大で約2.0mg、最大で約2.5mg、最大で約3.0mg、最大で約3.5mg、最大で約4.0mg、最大で約4.5mg、最大で約5.0mg、最大で約5.5mg、最大で約6.0mg、最大で約6.5mg、最大で約7.0mg、最大で約7.5mg、最大で約8.0mg、最大で約8.5mg、最大で約9.0mg、最大で約9.5mg、最大で約10.0mg、最大で約10.5mg、又は最大で約11mg、又は約0.5mg、約1.0mg、約1.5mg、約2.0mg、約2.5mg、約3.0mg、約3.5mg、約4.0mg、約4.5mg、約5.0mg、約5.5mg、約6.0mg、約6.5mg、約7.0mg、約7.5mg、約8.0mg、約8.5mg、約9.0mg、約9.5mg、約10.0mg、約10.5mg、又は約11mgである。
【0129】
液体組成物
第17の実施形態において、例えば第1~16の実施形態のいずれか一つでのような、本明細書に記載の組成物は、液体組成物である。
【0130】
3.剤形
投与に関して、特定の実施形態において、本明細書に記載の組成物は、そのまま投与することができるか、例えば経口送達のために代替の剤形として製剤することができる。経口送達のための製剤は、トローチ剤、水系若しくは油系懸濁液、乳濁液、カプセル、シロップ、又はエリキシル剤の形態であることができる。経口投与される組成物は、1以上の任意薬剤、例えば、果糖、アスパルテーム又はサッカリンなどの甘味剤;ペパーミント、冬緑油又はチェリーのような香味剤;着色剤;及び保存剤を含むことで、薬学的に口当たりの良い製剤を提供することができる。組成物は、消化管における崩壊及び吸収を遅延させるためにコーティングされていることで、長期間にわたって持続的な作用を提供するようにすることができる。
【0131】
特定の実施形態において、開示の組成物は、カプセル剤形に製剤化される。特定の実施形態において、開示の組成物は、軟カプセル又は硬カプセルの剤形に製剤される。特定の実施形態において、開示の組成物は、軟質又は硬質ゼラチンカプセル剤形に製剤される。
【0132】
留意すべき点として、特定の患者についての具体的な投与量及び治療法は、年齢、体重、全体的な健康状態、性別、食事、投与時間、排泄速度、併用薬剤、治療医師の判断、及び治療される特定の疾患の重度などの多様な因子によって決まる。
【0133】
4.使用方法
本明細書に記載の組成物は、疾患を治療又は予防する方法で使用することができる。例えば、本明細書に記載の発明は、処置を必要とする対象者における疾患又は障害の治療又は予防方法を含む。そのような方法は、単位剤形であってもよい治療上有効量の前述の組成物のいずれかの1以上を前記対象者に投与する工程を含むことができる。
【0134】
本明細書に記載の組成物は、1以上の腸関連障害又は肝機能障害を治療する上で有用である。そのような障害には、例えば過敏性腸症候群(IBS)(例えば、IBS-D)、下痢、微生物関連の下痢、感染性下痢、クロストリジウム・ディフィシレ(Clostridium difficile)感染及び症状(例えば、クロストリジウム・ディフィシレ(Clostridium difficile)関連下痢)、旅行者下痢症、小腸細菌過剰増殖(SIBO)、クローン病、憩室疾患、膵炎(慢性膵炎を含む)、膵機能不全、腸炎、大腸炎(例えば、潰瘍性大腸炎、抗生物質関連大腸炎び顕微鏡的大腸炎)、肝性脳症(又はアンモニアレベル上昇をもたらす他の疾患)及びそれの症状、胃消化不良、肝硬変(例えば、アルコール性肝硬変)、多嚢胞性肝疾患、回腸嚢炎、腹膜炎、短腸症候群、炎症性腸疾患、酒さ、鎌状赤血球病、ピロリ菌(H.pylori)感染などがある。
【0135】
一部の実施形態において、本明細書に記載の組成物は、肝性脳症の治療及び/又は予防に有用である。例えば、本明細書に記載の組成物は、肝性脳症再発の治療に;及び/又は顕性肝性脳症の治療に;及び/又は顕性肝性脳症の予防に有用であり得る。
【0136】
本明細書に記載の組成物は、肝臓移植準備に有用である。
【0137】
本明細書に記載の組成物は、心血管状態(例えば、アテローム性動脈硬化症)を治療するのに有用である。
【0138】
本明細書に記載の組成物は、中枢神経系に影響する障害及びパーキンソン病、アルツハイマー病及び自閉症などの認識機能障害関連の障害の治療において有用である。
【0139】
本明細書に記載の組成物は、急性骨髄性白血病などの特定のがんの治療において有用である。
【0140】
本明細書に記載の組成物は、鎌状赤血球病及び/又はそれに関連する症状の治療において有用である。
【0141】
従って、処置を必要とする対象者での1以上の腸関連障害又は肝機能障害の治療方法であって、その対象者に対して、治療上有効量の開示化合物を投与することを含む方法が提供される。本明細書に記載の1以上の腸関連障害又は肝機能障害を治療するための医薬品の製造のための開示組成物の使用も提供される。さらに、本明細書に記載の1以上の腸関連障害又は肝機能障害を治療するための開示組成物の使用が提供される。
【0142】
一部の実施形態において、本明細書に記載の方法は、対象者に対して前記組成物をQD(quaque die、一日1回)、BID(bis in die、一日2回)、TID(ter in die、一日3回)、又はQID(quater in die、一日4回)で投与して、少なくとも約1.0mg、少なくとも約1.5mg、少なくとも約2.0mg、少なくとも約2.5mg、少なくとも約3.0mg、少なくとも約3.5mg、少なくとも約4.0mg、少なくとも約4.5mg、少なくとも約5.0mg、少なくとも約5.5mg、少なくとも約6.0mg、少なくとも約6.5mg、少なくとも約7.0mg、少なくとも約7.5mg、少なくとも約8.0mg、少なくとも約8.5mg、少なくとも約9.0mg、少なくとも約9.5mg、少なくとも約10.0mg、少なくとも約10.5mg、少なくとも約11.0mg、少なくとも約11.5mg、少なくとも約12.0mg、少なくとも約12.5mg、少なくとも約13.0mg、少なくとも約13.5mg、少なくとも約14.0mg、少なくとも約14.5mg、少なくとも約15.0mg、少なくとも約15.5mg、少なくとも約16.0mg、少なくとも約16.5mg、少なくとも約17.0mg、少なくとも約17.5mg、少なくとも約18.0mg、少なくとも約18.5mg、少なくとも約19.0mg、少なくとも約19.5mg、少なくとも約20.0mg、少なくとも約20.5mg、少なくとも約21.0mg、少なくとも約21.5mg、少なくとも約22.0mg、少なくとも約22.5mg、少なくとも約23.0mg、少なくとも約23.5mg、少なくとも約24.0mg、少なくとも約24.5mg、少なくとも約25.0mg、少なくとも約25.5mg、少なくとも約26.0mg、26.5mg、少なくとも約27.0mg、少なくとも約27.5mg、少なくとも約28.0mg、少なくとも約28.5mg、少なくとも約29.0mg、少なくとも約29.5mg、少なくとも約30.0mg、少なくとも約30.5mg、少なくとも約31.0mg、少なくとも約31.5mg、少なくとも約32.0mg、少なくとも約32.5mg、少なくとも約33.0mg、少なくとも約33.5mg、少なくとも約34.0mg、少なくとも約34.5mg、少なくとも約35.0mg、少なくとも約35.5mg、少なくとも約36.0mg、少なくとも約36.5mg、少なくとも約37.0mg、少なくとも約37.5mg、少なくとも約38.0mg、少なくとも約38.5mg、少なくとも約39.0mg、少なくとも約39.5mg、又は少なくとも約40.0mgの量(単位:ミリグラム)で、当該対象者にリファキシミンの1日用量を提供することを含むことができる。一部の実施形態において、本明細書に記載の方法は、対象者に対して前記組成物をQD、BID、TID、又はQIDで投与して、最大で約1.0mg、最大で約1.5mg、最大で約2.0mg、最大で約2.5mg、最大で約3.0mg、最大で約3.5mg、最大で約4.0mg、最大で約4.5mg、最大で約5.0mg、最大で約5.5mg、最大で約6.0mg、最大で約6.5mg、最大で約7.0mg、最大で約7.5mg、最大で約8.0mg、最大で約8.5mg、最大で約9.0mg、最大で約9.5mg、最大で約10.0mg、最大で約10.5mg、最大で約11.0mg、最大で約11.5mg、最大で約12.0mg、最大で約12.5mg、最大で約13.0mg、最大で約13.5mg、最大で約14.0mg、最大で約14.5mg、最大で約15.0mg、最大で約15.5mg、最大で約16.0mg、最大で約16.5mg、最大で約17.0mg、最大で約17.5mg、最大で約18.0mg、最大で約18.5mg、最大で約19.0mg、最大で約19.5mg、最大で約20.0mg、最大で約20.5mg、最大で約21.0mg、最大で約21.5mg、最大で約22.0mg、最大で約22.5mg、最大で約23.0mg、最大で約23.5mg、最大で約24.0mg、最大で約24.5mg、最大で約25.0mg、最大で約25.5mg、最大で約26.0mg、26.5mg、最大で約27.0mg、最大で約27.5mg、最大で約28.0mg、最大で約28.5mg、最大で約29.0mg、最大で約29.5mg、最大で約30.0mg、最大で約30.5mg、最大で約31.0mg、最大で約31.5mg、最大で約32.0mg、最大で約32.5mg、最大で約33.0mg、最大で約33.5mg、最大で約34.0mg、最大で約34.5mg、最大で約35.0mg、最大で約35.5mg、最大で約36.0mg、最大で約36.5mg、最大で約37.0mg、最大で約37.5mg、最大で約38.0mg、最大で約38.5mg、最大で約39.0mg、最大で約39.5mg、又は最大で約40.0mgの量(単位:ミリグラム)で、当該対象者にリファキシミンの1日用量を提供することを含むことができる。一部の実施形態において、本明細書に記載の方法は、対象者に対して前記組成物をQD、BID、TID、又はQIDで投与して、約1.0mg、約1.5mg、約2.0mg、約2.5mg、約3.0mg、約3.5mg、約4.0mg、約4.5mg、約5.0mg、約5.5mg、約6.0mg、約6.5mg、約7.0mg、約7.5mg、約8.0mg、約8.5mg、約9.0mg、約9.5mg、約10.0mg、約10.5mg、約11.0mg、約11.5mg、約12.0mg、約12.5mg、約13.0mg、約13.5mg、約14.0mg、約14.5mg、約15.0mg、約15.5mg、約16.0mg、約16.5mg、約17.0mg、約17.5mg、約18.0mg、約18.5mg、約19.0mg、約19.5mg、約20.0mg、約20.5mg、約21.0mg、約21.5mg、約22.0mg、約22.5mg、約23.0mg、約23.5mg、約24.0mg、約24.5mg、約25.0mg、約25.5mg、約26.0mg、26.5mg、約27.0mg、約27.5mg、約28.0mg、約28.5mg、約29.0mg、約29.5mg、約30.0mg、約30.5mg、約31.0mg、約31.5mg、約32.0mg、約32.5mg、約33.0mg、約33.5mg、約34.0mg、約34.5mg、約35.0mg、約35.5mg、約36.0mg、約36.5mg、約37.0mg、約37.5mg、約38.0mg、約38.5mg、約39.0mg、約39.5mg、又は約40.0mgの量(単位:ミリグラム)で、当該対象者にリファキシミンの1日用量を提供することを含むことができる。
【0143】
一部の実施形態において、本明細書に記載の方法は、約3.5mg、又は7.0mg、又は10.5mgの用量でBIDで前記組成物を投与して、それぞれ約7.0mg、又は14.0mg、又は21.0mgの量で対象者にリファキシミンの1日用量を提供することを含むことができる。
【0144】
一部の実施形態において、前述の用量又は1日用量は、場合により、対象者に対して、用量当たり又は1日当たり、組成物の少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10単位剤形(例えば、カプセル)を対象者に投与することによって提供することができる。一部の実施形態において、前述の用量又は1日用量は、場合により、対象者に対して、用量当たり又は1日当たり、組成物の最大で1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10単位剤形(例えば、カプセル)を対象者に投与することによって提供することができる。一部の実施形態において、前述の用量又は1日用量は、場合により、対象者に対して、用量当たり又は1日当たり、組成物の約1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10単位剤形(例えば、カプセル)を対象者に投与することによって提供することができる。
【0145】
以上、本発明の特定の実施形態を上記で説明及び/又は例示したが、他の多様な実施形態が、本開示から当業者には明らかであろう。したがって、本発明は、記載及び/又は例示した特定の実施形態に限定されるものではなく、添付の請求項の範囲及び精神から逸脱しない限り、かなりの変形及び変更が可能である。
【0146】
(実施例)
以下の代表的な実施例は、本開示の説明を助けることを意図したものであり、本発明の範囲を限定することを意図したものではなく、そのように解釈されるべきものでもない。
【0147】
1.プレフォーミュレーション試験
A.溶解度
各種可溶化賦形剤中のリファキシミンの溶解度を、各可溶化賦形剤中に過剰量のリファキシミンを加えて飽和溶解度を測定することによって調べた。溶解したリファキシミンの量をHPLCによって分析した。溶解度スクリーニングからの結果を下記表1に示す。
【0148】
【表1】
【0149】
B.賦形剤適合性
賦形剤適合性を決定するため、所定量のリファキシミンを各溶媒に加え、得られた溶液を多様な温度条件に最長4週間さらした。その後、化学的純度をHPLCによって分析し、その結果を表2に示す。
【0150】
【表2】
【0151】
C.ゼラチンシェルとの適合性
個々の賦形剤のゼラチンシェル基材との物理的適合性を調べた。硬ゼラチンカプセルの場合、溶媒を硬カプセルに充填し、シンチレーションバイアルに入れた。軟ゼラチンカプセルの場合、各カプセルを賦形剤に浸漬した後、シンチレーションバイアルに入れた。その後、バイアルを多様な温度条件に最長4週間曝した。次に、カプセルについて、物理的変化(カプセルシェルの軟化又は硬化)について評価した。
【0152】
硬ゲルカプセルは、VWR(カタログ番号70102)から購入し、体積0.68mL、直径6.63mm、長さ19.0mm、サイズ1であった。軟ゲルカプセルは、Advil液体ゲルであり、強度200mg、80カウントであった。結果を表3及び表4に示す。
表3-硬ゲルカプセル
【0153】
【表3】
【0154】
【表4】
【0155】
2.製剤試験
A.入手可能な可溶性薬物の評価
リン酸緩衝液(pH約6.8)又は模擬腸液(SIF、pH約6.8)に可溶な薬物(リファキシミン)のパーセントを以下の基準で調べた。対照種は、キシファクサン(登録商標)錠剤(200mg)又はキシファクサン(登録商標)粉剤(200mg API+ジステアリン酸グリセリル-腸溶コーティング錠を代表する)であった。添加物には、記載されている場合、胆汁酸(コール酸)、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、及びアクリル酸イソオクチル/アクリルアミド/酢酸ビニルコポリマー(Kollidon(登録商標)VA64)などがあった。
【0156】
組成物は、硬化ヒマシ油及び少なくとも一つの追加の可溶化賦形剤を秤取し、続いて混合することにより製造した。次に、適用可能な場合、BHTを混合物に加え、溶解させた。リファキシミンを最後に加えた。
【0157】
pH7.4緩衝液、37℃で、キシファクサンと比較してリファキシミンSEDDS製剤から一定期間にわたって可溶化された薬物のパーセントを評価するために溶解試験を実施した。サンプルを、HPLCによって分析した。結果は、下記の表5並びに図1及び図2に示す。図に示したように、本発明の製剤(5425-66A;70mgリファキシミン及び5425-67A;35mgリファキシミン)の溶解は、過去に開示された40mgリファキシミンIR及び80mgリファキシミンSER固体分散組成物(WO2018/064472参照)及びキシファクサン550mgより有意に速かった。
【0158】
【表5】
【0159】
SIFについては、試作組成物(合計1g、それぞれAPI 100mgを含む)又はキシファクサン(登録商標)粉末を、SIF(100mL)中、37℃で1時間混合した。その後、混合物を20分間遠心し、HPLCを介して分析した。結果を以下の表6A及び表6Bに示す。
【0160】
【表6A】
【0161】
【表6B】
【0162】
ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、結晶化防止剤(CI)及び胆汁酸などの特定の添加物を含有することによる効果を表7に示す。上記と同様に、表7中の本発明の組成物は、それぞれリファキシミン100mgを含む合計1gを含んでいた。
【0163】
【表7】
【0164】
B.ゼラチンシェルとの試作品の適合性
ある種の本発明の組成物のゼラチンシェル基材との適合性を調べた。カプセルはサイズ1、VWRカタログ番号70102であった。その後、バイアルを最長5週間、様々な温度条件に供した。その後、カプセルを、物理的変化(カプセルシェルの軟化又は硬化)について評価した。この試験からの結果を、以下の表8に示す。表7における本発明の組成物は、それぞれリファキシミン50mg又は100mgを含む合計1グラムを含んでいた。
【0165】
【表8】
【0166】
上記に示すように、本発明の組成物は、イン・ビボで存在する条件と同様の条件下でリファキシミンの溶解度を有意に改善する。場合により、この効果は、市販のキシファクサン(登録商標)と比較して、可溶性リファキシミンのパーセントが150倍を超える増加を表す。
【0167】
3.別の製剤
別の製剤を以下の表9に示す。
【0168】
【表9】
【0169】
組成物は、Quali-G、サイズ4、140mg充填などの非腸溶コートカプセルに入れることができる。多様なpH条件下での5425-68A、5425-70A、5425-70B、及び5425-70Cの溶解結果を、以前に開示された40mgリファキシミンIR及び80mgリファキシミンSER固体分散組成物(WO2018/064472参照)及びキシファクサン550mgと比較して図3~8に示す。
【0170】
4.抗菌活性
代表的な組成物の抗菌特性を、本明細書に記載の方法に従って調べた。
【0171】
生物は、大豆カゼイン消化物寒天(TSA)プレートの表面に接種し、30~35℃で18~24時間インキュベートすることによって準備した。インキュベーション期間後、プレートを滅菌血清用生理食塩水で洗浄して、使用した微生物を回収し、生理食塩水で希釈を行い、TSA上に蒔き、30~35℃で18~24時間インキュベートして濃度を求めた。その後、接種レベルを10^cfW mLに調節して、ストック懸濁液として使用した。ストック懸濁液を接種間隔ごとに十分に混合し、均質化した。
【0172】
次の微生物:大腸菌(Escherichia coli) ATCC8739、シゲラ・フレクスネリ(Shigella flexneri) ATCC12022、及び豚コレラ菌(Salmonella choleraesuis) ATCC10708を、この滅菌時間試験で用いた。陽性対照を、混釈培養によって開始時及び完了時に行って接種レベルを数え、試験時の培養物純度を確認し、陰性対照を行って、開始時に使用される培地、試薬及び材料を確立した。改変リージンブロス(MLB)を用いた中和剤適性を、製品の存在下で継代培養培地中の試験生物の<100CFUの回収を確認するために滅菌時間試験と同時に実施した。
【0173】
製剤(5507-65A)1.0gを秤取した。別の容器で、0.1N塩酸(pH1.1)70mLと0.20Mリン酸ナトリウム30mLの混合物を作り、pHを約6.8に調節した。その混合物を前記製剤に加え、室温で1時間攪拌した。次に、混合物を0.45ミクロンフィルターで濾過して、沈殿を除去し、濾液を回収した。各処理検体又は材料濃度について二連の10mL容器を準備し、25±2℃に平衡状態とし、接種物0.1mLを各容器に加えて、製造物中10^CFU/mLの最終濃度を達成した。
【0174】
接種した試験製造物1mLをMLB 9mLに入れて、1:10から1:1000000まで、10分、30分、45分、1時間、2時間、3時間、4時間の間隔で各複製物からの連続希釈を行った。次に、各希釈液1mLを、二連でTSAとともに混釈培養し、30~35℃で48時間インキュベートした。インキュベーション期間後、全てのプレートをカウントして、微生物数を求め、結果の平均を出し、対数減少として報告した。製剤5507-65Aのプラシーボ対照(5507-66A)を同様にして調製した。プラシーボ対照はリファキシミンを含まず、34.90重量%ではなく44.90重量%のポリオキシル40硬化ヒマシ油を含んでいた。キシファクサン550mg錠剤についても試験を行い、比較した。結果を図9~11に示す。
【0175】
5.安定性試験
保存中に本明細書に記載の代表的な液体組成物中でリファキシミンが分解するか否かを決定するために、安定性試験を実施した。表10の製剤を5℃及び25℃(60%RH)で保存し、0.5ヶ月及び1.0ヶ月目に、肉眼で見た外観の変化及びLC-MSによるリファキシミンの濃度について検査した。その結果を表11に示すが、その結果は、代表的な液体組成物において、リファキシミンの分解がほとんど認められなかったことを示している。
【0176】
【表10】
【0177】
【表11】
【0178】
本出願を通じて引用された全ての文献(参照文献、発行済み特許、公開特許出願、及び同時係属特許出願など)の内容は、参照によりその全体が本明細書に明示的に組み込まれるものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【国際調査報告】