(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-22
(54)【発明の名称】低減された電力密度暴露のためのアンテナモジュール配置およびハウジング
(51)【国際特許分類】
H01Q 1/52 20060101AFI20221115BHJP
H01Q 21/08 20060101ALI20221115BHJP
H01Q 1/48 20060101ALI20221115BHJP
H01Q 13/08 20060101ALI20221115BHJP
H01Q 9/16 20060101ALI20221115BHJP
H01Q 13/10 20060101ALI20221115BHJP
H04W 52/18 20090101ALI20221115BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20221115BHJP
【FI】
H01Q1/52
H01Q21/08
H01Q1/48
H01Q13/08
H01Q9/16
H01Q13/10
H04W52/18
H04W16/28
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022517231
(86)(22)【出願日】2020-07-15
(85)【翻訳文提出日】2022-03-16
(86)【国際出願番号】 US2020042179
(87)【国際公開番号】W WO2021061258
(87)【国際公開日】2021-04-01
(32)【優先日】2019-09-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】ラフル・マリク
(72)【発明者】
【氏名】モハンマド・アリ・タッソウディ
(72)【発明者】
【氏名】ジャトゥプム・ジェンワタナヴェト
(72)【発明者】
【氏名】ジョン・ヒョン・パク
【テーマコード(参考)】
5J021
5J045
5J046
5K067
【Fターム(参考)】
5J021AA04
5J021AA05
5J021AA07
5J021AA11
5J021AB03
5J021AB05
5J021AB06
5J021GA02
5J021HA06
5J021HA10
5J045DA03
5J045DA10
5J045NA01
5J046AA02
5J046AB03
5J046AB07
5J046AB08
5J046AB13
5J046UA08
5K067EE02
5K067KK02
(57)【要約】
ワイヤレス通信のための方法、システム、およびデバイスが説明される。いくつかのシステムでは、ユーザ機器(UE)は、すぐそばのユーザへの電力密度暴露(PDE)を引き起こす送信を使用することがある。アンテナモジュールのPDEを(たとえば、最大PDEしきい値よりも小さく)低減するために、UEはアンテナモジュールの周囲に遮蔽ストリップを実装してよい。たとえば、アンテナモジュールは、第1の表面を有する基板、および第1の表面の上のアンテナ素子のセットを含んでよい。遮蔽ストリップは、アンテナモジュールのアンテナ素子のセットを囲い込んでよく、アンテナ素子の上方で第1の表面から離れて延在してよい。遮蔽ストリップは、アンテナモジュールの視野の外側のPDEを低減し得る。追加として、場合によっては、UEの中のアンテナモジュールの配置、およびUEを構築するために使用される材料が、PDEをさらに低減し得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アンテナモジュールであって、
第1の表面を有する基板と、
前記第1の表面の上の複数のアンテナ素子と、
前記複数のアンテナ素子を囲い込むとともに前記基板の前記第1の表面から離れて延在する遮蔽ストリップとを備え、前記遮蔽ストリップの上側縁部が前記複数のアンテナ素子の上方にある、
アンテナモジュール。
【請求項2】
前記遮蔽ストリップの下側縁部が、前記基板の前記第1の表面にあるか、または前記基板の前記第1の表面の上方にある、請求項1に記載のアンテナモジュール。
【請求項3】
前記基板がプリント回路板(PCB)を備え、前記複数のアンテナ素子が前記PCBの上にあり、前記遮蔽ストリップが前記PCBの外部にある、請求項1に記載のアンテナモジュール。
【請求項4】
前記PCBが、
前記複数のアンテナ素子の各アンテナ素子を囲い込むめっき部材をさらに備え、前記めっき部材が前記PCBの上にある、
請求項3に記載のアンテナモジュール。
【請求項5】
前記遮蔽ストリップが、前記PCBの外辺部にあるか、または前記PCBの外辺部の上方にある、請求項3に記載のアンテナモジュール。
【請求項6】
前記遮蔽ストリップの前記上側縁部が、ユーザ機器(UE)のハウジングと同一平面をなすように構成される、請求項1に記載のアンテナモジュール。
【請求項7】
前記基板の前記第1の表面からの前記遮蔽ストリップの高さが、所定の電力密度暴露しきい値、もしくは前記複数のアンテナ素子にとっての視野、もしくはセンサーにとっての視野、またはそれらの組合せに少なくとも部分的に基づく、請求項1に記載のアンテナモジュール。
【請求項8】
前記遮蔽ストリップが、前記アンテナモジュールの接地面に電気的に結合される、請求項1に記載のアンテナモジュール。
【請求項9】
前記遮蔽ストリップが、前記アンテナモジュールの接地面から電気的に絶縁される、請求項1に記載のアンテナモジュール。
【請求項10】
前記基板の前記第1の表面に対向する、前記基板の第2の表面の上に搭載された、1つまたは複数の電気的構成要素
をさらに備える、請求項1に記載のアンテナモジュール。
【請求項11】
前記複数のアンテナ素子が、少なくとも、アンテナアレイを形成する複数のパッチアンテナ、もしくは複数のスロットアンテナ、もしくは複数のダイポールアンテナ、またはそれらの組合せを備える、請求項1に記載のアンテナモジュール。
【請求項12】
ユーザ機器(UE)であって、
外面を有するハウジングと、
前記ハウジング内に搭載されたアンテナモジュールであって、基板の第1の表面の上に複数のアンテナ素子を備えるアンテナモジュールと、
前記複数のアンテナ素子を囲い込むとともに前記基板の前記第1の表面から離れて延在する遮蔽ストリップとを備え、前記遮蔽ストリップの上側縁部が前記複数のアンテナ素子の上方にある、
ユーザ機器。
【請求項13】
前記基板の前記第1の表面が、前記アンテナモジュールの放射方向からの前記ハウジングの前記外面からくぼませられる、請求項12に記載のUE。
【請求項14】
前記遮蔽ストリップの下側縁部が、前記基板の前記第1の表面にあるか、または前記基板の前記第1の表面の上方にある、請求項12に記載のUE。
【請求項15】
前記アンテナモジュールが前記遮蔽ストリップを備えるか、または前記ハウジングが前記遮蔽ストリップを備えるか、または前記ハウジングが前記遮蔽ストリップの一部を備える、請求項12に記載のUE。
【請求項16】
前記ハウジングの前記外面が、前記アンテナモジュールの第1の側部に向けられたスクリーン、および前記スクリーンに対向する、前記アンテナモジュールの第2の側部に向けられた裏面を備え、前記裏面が第1の導電表面を備える、請求項12に記載のUE。
【請求項17】
前記裏面に対向する、前記アンテナモジュールの前記第1の側部に向けられた第2の導電表面をさらに備え、前記スクリーンが、前記第2の導電表面を備えるか、または前記第2の導電表面が前記スクリーンの後ろに搭載される、
請求項16に記載のUE。
【請求項18】
前記基板の前記第1の表面からの前記遮蔽ストリップの高さが、所定の電力密度暴露しきい値、もしくは前記複数のアンテナ素子にとっての視野、またはそれらの組合せに少なくとも部分的に基づく、請求項12に記載のUE。
【請求項19】
電力密度暴露を測定するためのセンサーをさらに備え、前記基板の前記第1の表面からの前記遮蔽ストリップの高さが、前記センサーにとっての視野に少なくとも部分的に基づく、
請求項12に記載のUE。
【請求項20】
前記遮蔽ストリップが、前記アンテナモジュールの接地面に電気的に結合される、請求項12に記載のUE。
【請求項21】
前記遮蔽ストリップが、前記アンテナモジュールの接地面から電気的に絶縁される、請求項12に記載のUE。
【請求項22】
前記複数のアンテナ素子が、アンテナアレイを形成する複数のパッチアンテナを備える、請求項12に記載のUE。
【請求項23】
前記遮蔽ストリップの前記上側縁部が、前記アンテナモジュールの放射方向における前記ハウジングの前記外面にあるかまたはその下方にある、請求項12に記載のUE。
【請求項24】
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための装置であって、
第1の表面を有する基板、および前記第1の表面の上の複数のアンテナ素子を備える、アンテナモジュールと、
前記複数のアンテナ素子を囲い込むとともに前記第1の表面から離れて延在する遮蔽ストリップと、
プロセッサと、
前記プロセッサに結合されたメモリと、
前記メモリの中に記憶された命令とを備え、前記命令が、前記プロセッサによって実行されたとき、前記装置に、
前記UEの通信ビームに対する電力密度暴露しきい値、および前記遮蔽ストリップが前記複数のアンテナ素子を囲い込むことに少なくとも部分的に基づいて、前記通信ビームに対する送信電力を決定させ、
前記通信ビームを使用して、かつ前記決定された送信電力に従って、前記アンテナモジュールを使用してアップリンク信号を送信させるように、動作可能である、
装置。
【請求項25】
前記命令が、前記装置に、
前記通信ビームに対する前記電力密度暴露しきい値、および前記遮蔽ストリップが前記複数のアンテナ素子を囲い込むことに少なくとも部分的に基づいて、前記通信ビームに対する最大送信電力を識別させるように、前記プロセッサによってさらに実行可能であり、前記送信電力が、前記識別された最大送信電力に少なくとも部分的に基づいて決定される、
請求項24に記載の装置。
【請求項26】
前記命令が、前記装置に、
前記UEの1つまたは複数の候補通信ビームを識別させ、
前記1つまたは複数の候補通信ビームの各々に対してそれぞれの電力密度暴露特性を決定させ、
前記1つまたは複数の候補通信ビームから前記通信ビームを選択させるように、前記プロセッサによってさらに実行可能であり、前記通信ビームが、第1の電力密度暴露特性を備え、前記通信ビームに対する前記送信電力を決定することが、前記第1の電力密度暴露特性に少なくとも部分的に基づき、前記通信ビームを選択することが、少なくとも、前記UEに対するアップリンク許可、もしくは前記UEの電力レベル、もしくは前記通信ビームの見積もられる電力密度暴露、もしくは前記第1の電力密度暴露特性、またはそれらの組合せに少なくとも部分的に基づく、
請求項24に記載の装置。
【請求項27】
検出器をさらに備え、前記命令が、前記装置に、
前記通信ビームの電力密度暴露のレベルを検出させるように、前記プロセッサによってさらに実行可能であり、前記通信ビームを選択することが、電力密度暴露の前記検出されたレベルに少なくとも部分的に基づく、
請求項24に記載の装置。
【請求項28】
前記アンテナモジュールが前記遮蔽ストリップを備える、請求項24に記載の装置。
【請求項29】
第2の表面を有する第2の基板、および前記第2の表面の上の第2の複数のアンテナ素子を備える、第2のアンテナモジュールと、
前記第2の複数のアンテナ素子を囲い込むとともに前記第2の表面から離れて延在する第2の遮蔽ストリップとをさらに備え、前記命令が、前記装置に、
前記UEの第2の通信ビームに対する第2の電力密度暴露しきい値、および前記第2の遮蔽ストリップが前記第2の複数のアンテナ素子を囲い込むことに少なくとも部分的に基づいて、前記第2の通信ビームに対する第2の送信電力を決定させ、
前記決定された第2の送信電力に少なくとも部分的に基づいて前記第2のアンテナモジュールおよび前記第2の通信ビームを使用して第2のアップリンク信号を送信させるように、前記プロセッサによってさらに実行可能である、
請求項24に記載の装置。
【請求項30】
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための方法であって、
前記UEの通信ビームに対する電力密度暴露しきい値、および遮蔽ストリップが前記UEのアンテナモジュールの第1の表面の上の複数のアンテナ素子を囲い込むことに少なくとも部分的に基づいて、前記通信ビームに対する送信電力を決定するステップであって、前記遮蔽ストリップが、前記第1の表面の上方で前記複数のアンテナ素子を囲い込む、ステップと、
前記通信ビームを使用して、かつ前記決定された送信電力に従って、前記アンテナモジュールを使用してアップリンク信号を送信するステップと
を備える方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
相互参照
本特許出願は、本出願の譲受人に譲渡される、2019年9月23日に出願されたMalikらによる「Antenna Module Placement and Housing for Reduced Power Density Exposure」と題する米国特許出願第16/579,522号の優先権を主張する。
【0002】
本開示は、一般に、ワイヤレス通信に関し、より詳細には、低減された電力密度暴露(PDE:power density exposure)のためのアンテナモジュール配置およびハウジングに関する。
【背景技術】
【0003】
ワイヤレス通信システムは、音声、ビデオ、パケットデータ、メッセージング、ブロードキャストなどの様々なタイプの通信コンテンツを提供するために広く展開されている。これらのシステムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、時間、周波数、および電力)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能であり得る。そのような多元接続システムの例は、ロングタームエボリューション(LTE)システム、LTEアドバンスト(LTE-A)システム、またはLTE-A Proシステムなどの第4世代(4G)システム、およびニューラジオ(NR)システムと呼ばれることがある第5世代(5G)システムを含む。これらのシステムは、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、または離散フーリエ変換拡散直交周波数分割多重化(DFT-S-OFDM)などの技術を採用し得る。ワイヤレス多元接続通信システムは、場合によってはユーザ機器(UE)と呼ばれることがある複数の通信デバイスのための通信を各々が同時にサポートする、いくつかの基地局またはネットワークアクセスノードを含んでよい。
【0004】
いくつかのワイヤレス通信システムでは、UEは、ワイヤレス通信のためにミリ波(mmW)送信を使用し得る。たとえば、NRシステムは、(たとえば、同じ周波数帯域内で)アップリンク送信とダウンリンク送信の両方に対して時分割複信(TDD)mmWを使用し得る。規制団体は、人間(たとえば、ユーザ)がmmWデバイスを使用して受けることがあるmmW電力密度暴露(PDE)の量に制限を課することがある。たとえば、米国連邦通信委員会(FCC)などの規制団体は、ユーザへの暴露が、所与のエリアおよび時間期間にわたって平均化されたときに、単位面積当たりの所与の量の電力よりも小さくすべきであることを指定する場合がある。ユーザへのPDEを制限するための要件は、電力消費を最小限に抑えながら無線カバレージを維持する難しさをもたらすことがあり、より低い通信品質の原因となることがある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
説明する技法は、低減された電力密度暴露(PDE)のためのアンテナモジュール配置およびハウジングをサポートする、改善された方法、システム、デバイス、および装置に関する。概して、説明する技法は、アンテナモジュールに対して遮蔽ストリップを使用して最大PDEしきい値にUEを準拠させるように、送信中に電力密度(PD)レベルを維持することを行う。いくつかのワイヤレス通信システムでは、ユーザ機器(UE)は、UEのユーザまたはすぐそばの他のユーザへのPDEをもたらす送信(たとえば、ミリ波(mmW)送信)を引き起こすことがある。アンテナモジュールに対するPDEを(たとえば、最大PDEしきい値よりも小さく)低減するために、UEは、アンテナモジュールの周囲に遮蔽ストリップを実装してよい。たとえば、アンテナモジュールは、基板、および基板の第1の表面の上のアンテナ素子のセットを含んでよい。遮蔽ストリップは、アンテナ素子のセット(たとえば、モジュールのすべての要素)を囲い込んでよく(たとえば、その周囲に連続ループを形成してよく)、第1の表面の上方で放射表面から離れて延在してよい。この遮蔽ストリップは、アンテナモジュールの構成要素であってよく、またはUEのハウジングの中に作り付けられるかもしくはUEのハウジングに取り付けられてよい。遮蔽ストリップは、接地されるかまたは電源に接続されなくてよく、アンテナモジュールの視野の外側のPDEを低減し得る。追加として、場合によっては、UEの中のアンテナモジュールの配置、UEを構築するために使用される材料、またはその両方が、アンテナモジュールに起因するPDEをさらに低減し得る。
【0006】
アンテナモジュールが説明される。アンテナモジュールは装置の一例であってよい。アンテナモジュールは、第1の表面を有する基板と、第1の表面の上のアンテナ素子のセットと、アンテナ素子のセットを囲い込むとともに基板の第1の表面から離れて延在する遮蔽ストリップとを含んでよく、ここで、遮蔽ストリップの上側縁部は、アンテナ素子のセットの上方にある。遮蔽ストリップは、(たとえば、センサーまたはアンテナモジュールの視野の外側の)PDEを低減し得る。
【0007】
本明細書で説明するアンテナモジュールのいくつかの例では、遮蔽ストリップの下側縁部は、基板の第1の表面にあってよく、または基板の第1の表面の上方にあってもよい。
【0008】
本明細書で説明するアンテナモジュールのいくつかの例では、基板はプリント回路板(PCB)を含み、アンテナ素子のセットはPCBの上にあってよく、遮蔽ストリップはPCBの外部にあってよい。
【0009】
本明細書で説明するアンテナモジュールのいくつかの例では、PCBは、アンテナ素子のセットの各アンテナ素子を囲い込むめっき部材をさらに含んでよく、ここで、めっき部材はPCBの上にあってよい。これらのめっき部材は、アンテナ素子ごとにPCBの中までエッチングされた個々のウェル(well)の例であってよく、アンテナ素子に対していくらかの遮蔽および/または絶縁をもたらし得る。遮蔽ストリップは、アンテナモジュール全体に対して著しい追加のPDE遮蔽をもたらし得る。
【0010】
本明細書で説明するアンテナモジュールのいくつかの例では、遮蔽ストリップは、PCBの外辺部にあってよく、またはPCBの外辺部の上方にあってもよい。PCBの外辺部において遮蔽ストリップを位置決めすることが、PCBを修正することなく所与の遮蔽ストリップ高さに対して遮蔽を最適化し得る。
【0011】
本明細書で説明するアンテナモジュールのいくつかの例では、遮蔽ストリップの上側縁部は、UEのハウジングと同一平面をなすように構成されてよい。このことは、UEハウジングの有用性および形態設計を弱めることなく遮蔽ストリップの高さを最適化し得る。
【0012】
本明細書で説明するアンテナモジュールのいくつかの例では、基板の第1の表面からの遮蔽ストリップの高さは、所定のPDEしきい値、もしくはアンテナ素子のセットにとっての視野、もしくはセンサーにとっての視野、またはそれらの組合せに基づいてよい。そのような設計は、PDE検出がサポートされない場合にPDE遮蔽を改善し得る。
【0013】
本明細書で説明するアンテナモジュールのいくつかの例では、遮蔽ストリップは、アンテナモジュールの接地面に電気的に結合されてよい。
【0014】
本明細書で説明するアンテナモジュールのいくつかの他の例では、遮蔽ストリップは、アンテナモジュールの接地面から電気的に絶縁されてよい。
【0015】
本明細書で説明するアンテナモジュールのいくつかの例では、1つまたは複数の電気的構成要素が、基板の第1の表面に対向する、基板の第2の表面の上に搭載されてよい。
【0016】
本明細書で説明するアンテナモジュールのいくつかの例では、アンテナ素子のセットは、少なくとも、アンテナアレイを形成するパッチアンテナのセット、もしくはスロットアンテナのセット、もしくはダイポールアンテナのセット、またはそれらの組合せを含む。
【0017】
UEが説明される。UEは装置の一例であってよい。UEは、外面を有するハウジングと、ハウジング内に搭載されたアンテナモジュールであって、ここで、基板の第1の表面の上にアンテナ素子のセットを含むアンテナモジュールと、アンテナ素子のセットを囲い込むとともに基板の第1の表面から離れて延在する遮蔽ストリップとを含んでよく、ここで、遮蔽ストリップの上側縁部はアンテナ素子のセットの上方にある。遮蔽ストリップは、(たとえば、センサーまたはアンテナモジュールの視野の外側の)PDEを低減し得る。
【0018】
本明細書で説明するUEのいくつかの例では、基板の第1の表面は、アンテナモジュールの放射方向からのハウジングの外面からくぼませられてよい。このことは、遮蔽ストリップがUEハウジングの内部にあることを可能にしてよく、UEの有用性をサポートする。
【0019】
本明細書で説明するUEのいくつかの例では、遮蔽ストリップの下側縁部は、基板の第1の表面にあってよく、または基板の第1の表面の上方にあってもよい。
【0020】
本明細書で説明するUEのいくつかの例では、アンテナモジュールが遮蔽ストリップを含むか、またはハウジングが遮蔽ストリップを含むか、またはハウジングが遮蔽ストリップの一部を含む。
【0021】
本明細書で説明するUEのいくつかの例では、ハウジングの外面は、アンテナモジュールの第1の側部に向けられたスクリーン、およびスクリーンに対向する、アンテナモジュールの第2の側部に向けられた裏面を含み、裏面は第1の導電表面を含む。
【0022】
本明細書で説明するUEのいくつかの例では、UEは、裏面に対向する、アンテナモジュールの第1の側部に向けられた第2の導電表面を含み、ここで、スクリーンが第2の導電表面を含むか、または第2の導電表面がスクリーンの後ろに搭載されてよい。この第2の導電表面は、UEの前面と裏面との間でPDEが対称(または、ほぼ対称)となるように、第1の導電表面の特性を整合させ得る(または再現し得る)。UEの一方の面が、他方の面よりも著しく大きいPDEを受けないとき、半対称的なPDEは最適な遮蔽をサポートし得る。
【0023】
本明細書で説明するUEのいくつかの例では、基板の第1の表面からの遮蔽ストリップの高さは、所定のPDEしきい値、もしくはアンテナ素子のセットにとっての視野、またはそれらの組合せに基づいてよい。そのような設計は、PDE検出がサポートされない場合にPDE遮蔽を改善し得る。
【0024】
本明細書で説明するUEのいくつかの例では、UEは、PDEを測定するためのセンサーを含んでよく、ここで、基板の第1の表面からの遮蔽ストリップの高さは、センサーにとっての視野に基づいてよい。そのような設計は、PDE検出がサポートされない場合にPDE遮蔽を改善し得る。
【0025】
本明細書で説明するUEのいくつかの例では、遮蔽ストリップは、アンテナモジュールの接地面に電気的に結合されてよい。
【0026】
本明細書で説明するUEのいくつかの他の例では、遮蔽ストリップは、アンテナモジュールの接地面から電気的に絶縁されてよい。
【0027】
本明細書で説明するUEのいくつかの例では、アンテナ素子のセットは、アンテナアレイを形成するパッチアンテナのセットを含む。
【0028】
本明細書で説明するUEのいくつかの例では、遮蔽ストリップの上側縁部は、アンテナモジュールの放射方向におけるハウジングの外面にあってよく、またはその下方にあってもよい。このことは、UEハウジングの有用性および形態設計を弱めることなく遮蔽ストリップの高さを最適化し得る。
【0029】
UEにおけるワイヤレス通信のための装置が説明される。装置は、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリと、メモリの中に記憶された命令とを含んでよい。装置は、第1の表面を有する基板、および第1の表面の上のアンテナ素子のセットを含む、アンテナモジュールと、アンテナ素子のセットを囲い込むとともに第1の表面から離れて延在する遮蔽ストリップとをさらに含んでよい。本明細書で説明する装置のいくつかの例では、装置は、追加として、検出器を含んでよい。本明細書で説明する装置のいくつかの例では、装置は、追加として、第2の表面を有する第2の基板、および第2の表面の上のアンテナ素子の第2のセットを含む、第2のアンテナモジュールと、アンテナ素子の第2のセットを囲い込むとともに第2の表面から離れて延在する第2の遮蔽ストリップとを含んでよい。
【0030】
UEにおけるワイヤレス通信のための方法が説明される。方法は、UEの通信ビームに対するPDEしきい値、および遮蔽ストリップがUEのアンテナモジュールの第1の表面の上のアンテナ素子のセットを囲い込むことに基づいて、通信ビームに対する送信電力を決定することであって、遮蔽ストリップが、第1の表面の上方でアンテナ素子のセットを囲い込むことと、通信ビームを使用して、かつ決定された送信電力に従って、アンテナモジュールを使用してアップリンク信号を送信することとを含んでよい。
【0031】
UEにおけるワイヤレス通信のための装置が説明される。装置は、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリと、メモリの中に記憶された命令とを含んでよい。命令は、装置に、UEの通信ビームに対するPDEしきい値、および遮蔽ストリップがUEのアンテナモジュールの第1の表面の上のアンテナ素子のセットを囲い込むこと基づいて、通信ビームに対する送信電力を決定することであって、遮蔽ストリップが第1の表面の上方でアンテナ素子のセットを囲い込むことと、通信ビームを使用して、かつ決定された送信電力に従って、アンテナモジュールを使用してアップリンク信号を送信することとをさせるために、プロセッサによって実行可能であってよい。
【0032】
UEにおけるワイヤレス通信のための別の装置が説明される。装置は、UEの通信ビームに対するPDEしきい値、および遮蔽ストリップがUEのアンテナモジュールの第1の表面の上のアンテナ素子のセットを囲い込むことに基づいて、通信ビームに対する送信電力を決定することであって、遮蔽ストリップが第1の表面の上方でアンテナ素子のセットを囲い込むことと、通信ビームを使用して、かつ決定された送信電力に従って、アンテナモジュールを使用してアップリンク信号を送信することとを行うための手段を含んでよい。
【0033】
UEにおけるワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体が説明される。コードは、UEの通信ビームに対するPDEしきい値、および遮蔽ストリップがUEのアンテナモジュールの第1の表面の上のアンテナ素子のセットを囲い込むことに基づいて、通信ビームに対する送信電力を決定することであって、遮蔽ストリップが第1の表面の上方でアンテナ素子のセットを囲い込むことと、通信ビームを使用して、かつ決定された送信電力に従って、アンテナモジュールを使用してアップリンク信号を送信することとを行うように、プロセッサによって実行可能な命令を含んでよい。
【0034】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、UEの第2の通信ビームに対する第2のPDEしきい値、および第2の遮蔽ストリップが第2の複数のアンテナ素子を囲い込むことに基づいて、第2の通信ビームに対する第2の送信電力を決定し、決定された第2の送信電力に基づいて第2のアンテナモジュールおよび第2の通信ビームを使用して第2のアップリンク信号を送信するための、動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでよい。本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のそのような例は、同じUEに対する異なる構成を有する複数のアンテナアレイのための、最適化されたPDE遮蔽をサポートし得る。
【0035】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、通信ビームに対するPDEしきい値、および遮蔽ストリップがアンテナ素子のセットを囲い込むことに基づいて、通信ビームに対する最大送信電力を識別するための、動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでよく、ここで、送信電力は、識別された最大送信電力に基づいて決定され得る。最大送信電力を遮蔽ストリップの特性に基づかせることは、アンテナアレイに対する増大した最大送信電力をサポートし得、送信電力および/または信頼性を改善する。
【0036】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、UEの1つまたは複数の候補通信ビームを識別し、1つまたは複数の候補通信ビームの各々に対してそれぞれのPDE特性を決定し、1つまたは複数の候補通信ビームから通信ビームを選択するための、動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでよく、ここで、通信ビームは第1のPDE特性を含み、通信ビームに対する送信電力を決定することは、第1のPDE特性に基づいてよく、通信ビームを選択することは、少なくとも、UEに対するアップリンク許可、もしくはUEの電力レベル、もしくは通信ビームの見積もられるPDE、もしくは第1のPDE特性、またはそれらの組合せに基づいてよい。遮蔽ストリップの特性に起因するビームのPDE特性に通信ビーム選択を基づかせることは、(たとえば、改善された送信信頼性のための)改善されたビーム選択をサポートし得る。
【0037】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、通信ビームのPDEのレベルを検出するための、動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでよく、ここで、通信ビームを選択することは、PDEの検出されたレベルに基づく。PDEを検出することは、遮蔽ストリップを実装することに加えて、指定されたPDE制限をサポートしながら送信電力をさらに最適化し得る。
【0038】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、アンテナモジュールが遮蔽ストリップを含む。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【
図1】本開示の態様による、低減された電力密度暴露(PDE)のためのアンテナモジュール配置およびハウジングをサポートするワイヤレス通信システムの一例を示す図である。
【
図2】本開示の態様による、低減されたPDEのためのアンテナモジュール配置およびハウジングをサポートするデバイス図の一例である。
【
図3A】本開示の態様による、低減されたPDEのためのアンテナモジュール配置およびハウジングをサポートするアンテナモジュール構成の例を示す図である。
【
図3B】本開示の態様による、低減されたPDEのためのアンテナモジュール配置およびハウジングをサポートするアンテナモジュール構成の例を示す図である。
【
図4A】本開示の態様による、低減されたPDEのためのアンテナモジュール配置およびハウジングをサポートするデバイス構成の例を示す図である。
【
図4B】本開示の態様による、低減されたPDEのためのアンテナモジュール配置およびハウジングをサポートするデバイス構成の例を示す図である。
【
図5】本開示の態様による、低減されたPDEのためのアンテナモジュール配置およびハウジングをサポートするプロセスフローの一例を示す図である。
【
図6】本開示の態様による、低減されたPDEのためのアンテナモジュール配置およびハウジングをサポートするデバイスのブロック図である。
【
図7】本開示の態様による、低減されたPDEのためのアンテナモジュール配置およびハウジングをサポートするデバイスを含むシステムの図である。
【
図8】本開示の態様による、低減されたPDEのためのアンテナモジュール配置およびハウジングをサポートする方法を示すフローチャートである。
【
図9】本開示の態様による、低減されたPDEのためのアンテナモジュール配置およびハウジングをサポートする方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0040】
いくつかのワイヤレス通信システムでは、ユーザ機器(UE)は、電力密度暴露(PDE)を引き起こす、ミリ波(mmW)技法などの技法を使用して送信することがある。UEに対する電力密度(PD)分布は、UEのフォームファクタ(たとえば、形状、物理的な大きさなど)、UEの材料、またはその両方に部分的に基づくことがある。送信するUEからのPDEは、場合によっては、UEを操作しているかまたはUEのすぐそばのユーザに対して有害な影響を有することがある。したがって、UEは、ユーザによって受けられるPDEを制限するために、最大PDEしきい値に準拠するように実装され得る。
【0041】
(たとえば、カバレージを維持すること、電力消費を低減すること、通信品質を改善することなどを行いながら)PDレベルを最大PDEしきい値よりも小さく維持するために、mmW送信のためのアンテナモジュールは、UEを操作しているかまたはUEの近くのユーザへのPDEを低減するためにUE内に収容および配置されてよい。場合によっては、このアンテナモジュールは、10ギガヘルツ(GHz)を超える周波数帯域の中で動作することがある。UEは、PDレベルを識別しPDレベルに基づいてアンテナの電力出力を制御するために、アンテナモジュールの一部として、センサー、センサーアレイ、または他の感知メカニズムを使用し得る。場合によっては、UEによって実施される感知メカニズムに応じて、UEは、PDEのいくつかのエリアを正確に決定しないことがある。たとえば、PDEは、感知メカニズムを有するアンテナモジュールの視野の外側で発生することがある。PDEを制限するためのいくつかの方法は、アンテナモジュールの視野の外側のPDEを評価することをサポートしない場合があり、他の方法は、アンテナ送信電力に対して一定の制限を設定することがあり、そのことがワイヤレスデバイスの送信能力を低減する場合がある。追加または代替として、いくつかの感知メカニズムは、これらの感知メカニズムがUEの放射面と位置合わせされる場合があるので、UEの非放射面の上のPDEを測定できないことがある。mmW送信に起因する任意のエリアの中の最大PDEしきい値が超えられないことを保証するために、モジュール配置およびハウジングは、PD検出および感知の制限を考慮してよい。
【0042】
いくつかの例では、UEは、PDEを低減するためにアンテナモジュールの放射素子の周囲に遮蔽ストリップを含んでよい。この遮蔽ストリップは、UEの非放射面の上のPDEを低くしながら、より大きい送信電力を可能にしてよく、たとえば、最大PDE以下となることによって、UEがPDEしきい値を満たすことを可能にする。遮蔽ストリップは、アンテナモジュールの放射素子(たとえば、アンテナモジュールのアンテナアレイを形成するアンテナ)を取り囲む3次元(3D)の金属製またはそれ以外の導電構造からなり得る。たとえば、遮蔽ストリップは、アンテナ素子がその上に配置されるかまたは取り付けられる表面に垂直に見られるときにアンテナ素子を囲い込んで、アンテナモジュールのアンテナ素子のうちのすべての周囲に連続ループを形成し得る。たとえば、アンテナ素子は基板の表面の上にあってよく、ここで、「~の上に(on)」とは、表面の中に形成されるか、表面の上に形成されるか、表面の上にボンディングされるか、表面の中に蒸着されるか、もしくは表面の上に蒸着されるか、または別の方法で表面に結合される、アンテナ素子を指してよく、ここで、アンテナ素子は、表面の上方にあってよく、表面内にあってよく(たとえば、表面内に埋め込まれてよく)、または表面にあってもよい。遮蔽ストリップは、基板の表面の上のアンテナ素子の周囲に外辺部を形成し得る。
【0043】
いくつかの場合には、遮蔽ストリップは、放射素子の平面に垂直に見られるときに長方形の輪郭を有してよい。他の場合には、遮蔽ストリップは、異なる輪郭、たとえば、円形または楕円形の輪郭を有してよい。遮蔽ストリップは、放射素子と同じ表面に取り付けられるかもしくは結合されてよく、放射素子の表面の上方に配置されてよく、または放射素子の表面から表面の上方の高さまでにわたる高さを有してもよい。場合によっては、遮蔽ストリップはまた、基板の表面の下方に延在してよい。
【0044】
遮蔽ストリップは、アンテナモジュールの遠方界の特性に対するいかなる影響も制限しながら近傍界の暴露を低減するように設計され得る。たとえば、受信デバイスにおける基準信号受信電力(RSRP:reference signal received power)に対する遮蔽ストリップのいかなる影響も、緩和され得る。遮蔽ストリップは、電源に接続されていない(たとえば、誘電体基板の上の)金属キャビティ、または接地された(たとえば、接地面に接続された)金属キャビティの一例であってよい。遮蔽ストリップを実装することは、非放射方向におけるかなりのPDEを遮断し得る。したがって、遮蔽ストリップを実装するUEまたはアンテナモジュールは、これらの方向においてセンサーを使用しなくてよく、またはそうした使用を減らしてよく、そのことは、UEもしくはアンテナモジュールの複雑度を低減し得るか、またはUEにおける電力効率を改善し得るか、あるいはその両方である。
【0045】
いくつかの例では、アンテナモジュールおよび遮蔽ストリップは、UEの側面、前面、背面、底面、または上面などの、UEの面内でくぼませられたキャビティの中に配置されてよい。このくぼませられたキャビティは、遮蔽ストリップがUEの外部に露出されないように、遮蔽ストリップ、およびUEの壁との遮蔽ストリップの任意の接着芯(interfacing)を収めるように、設計され得る。アンテナモジュールがUEの面からくぼませられる深さは、ある範囲の送信角度をサポートするように選択されてよく、UEのフォームファクタに基づいてよい。さらに、場合によっては、mmW送信からのPDEは、(たとえば、アンテナモジュールの対称的配置にもかかわらず)デバイスにわたって対称でないことがある。たとえば、UEの(たとえば、表面における)背面は、UEの(たとえば、表面における)前面よりも多くのPDEを受けることがある。場合によっては、そのような差異は、UEのスクリーンのためなどの、これらの表面のために使用される異なる材料に基づく場合がある。UEの裏面の上のPD分布の広がりを制限するために、アンテナモジュールはデバイスの中で非対称に収容されてよく、またはUEは、PDEに対して遮蔽するために裏面の上に(たとえば、前方の表面の上で使用される材料と類似の、またはそうした材料と類似の電気もしくは他の材料特性を与える)追加の材料を含んでよい。
【0046】
本開示の態様は、最初にワイヤレス通信システムのコンテキストで説明される。本開示の追加の態様が、デバイスおよびアンテナモジュール構成、ならびにプロセスフローを参照しながら説明される。本開示の態様はさらに、低減されたPDEのためのアンテナモジュール配置およびハウジングに関する装置図、システム図、およびフローチャートによって図示され、それらを参照しながら説明される。
【0047】
図1は、本開示の態様による、低減されたPDEのためのアンテナモジュール配置およびハウジングをサポートするワイヤレス通信システム100の一例を示す。ワイヤレス通信システム100は、基地局105、UE115、およびコアネットワーク130を含んでよい。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワーク、LTEアドバンスト(LTE-A)ネットワーク、LTE-A Proネットワーク、またはニューラジオ(NR)ネットワークであってよい。場合によっては、ワイヤレス通信システム100は、拡張ブロードバンド通信、超高信頼(たとえば、ミッションクリティカル)通信、低レイテンシ通信、低コストで低複雑度のデバイスとの通信、またはそれらの任意の組合せをサポートし得る。
【0048】
基地局105は、ワイヤレス通信システム100を形成するために地理的エリア全体にわたって分散されることがあり、異なる形態をなすかまたは異なる能力を有するデバイスであってよい。基地局105およびUE115は、1つまたは複数の通信リンク125を介してワイヤレス通信し得る。各基地局105は、UE115および基地局105がその上に通信リンク125を確立し得るカバレージエリア110を提供し得る。カバレージエリア110は、基地局105およびUE115がその上で1つまたは複数の無線アクセス技術による信号の通信をサポートする地理的エリアの一例であってよい。
【0049】
UE115は、ワイヤレス通信システム100のカバレージエリア110全体にわたって分散されることがあり、各UE115は、異なる時間において固定もしくはモバイルまたはその両方であってよい。UE115は、異なる形態をなすかまたは異なる能力を有するデバイスであってよい。いくつかの例示的なUE115が
図1に示される。本明細書で説明するUE115は、
図1に示すように、他のUE115、基地局105、および/またはネットワーク機器(たとえば、コアネットワークノード、中継デバイス、統合アクセスおよびバックホール(IAB:integrated access and backhaul)ノード、または他のネットワーク機器)などの、様々なタイプのデバイスと通信できる場合がある。
【0050】
基地局105は、コアネットワーク130と、もしくは互いに、またはその両方で通信し得る。たとえば、基地局105は、バックホールリンク120を通じて(たとえば、S1、N2、N3、または他のインターフェースを介して)コアネットワーク130とインターフェースし得る。基地局105は、バックホールリンク120を介して(たとえば、X2、Xn、または他のインターフェースを介して)、直接(たとえば、基地局105間で直接)もしくは間接的に(たとえば、コアネットワーク130を介して)のいずれかで、またはその両方で互いに通信し得る。いくつかの例では、バックホールリンク120は、1つまたは複数のワイヤレスリンクであってよく、またはそれを含んでもよい。
【0051】
本明細書で説明する基地局105のうちの1つまたは複数は、トランシーバ基地局、無線基地局、アクセスポイント、無線トランシーバ、ノードB、eノードB(eNB)、次世代ノードBもしくはギガノードB(そのいずれもgNBと呼ばれることもある)、ホームノードB、ホームeノードB、または他の好適な用語を含んでよく、または当業者によってそのように呼ばれることがある。
【0052】
UE115は、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、リモートデバイス、ハンドヘルドデバイス、もしくは加入者デバイス、または何らかの他の好適な用語を含んでよく、またはそのように呼ばれることがあり、ここで、「デバイス」は、例の中でも、ユニット、局、端末、またはクライアントと呼ばれることもある。UE115はまた、セルラーフォン、携帯情報端末(PDA)、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、またはパーソナルコンピュータなどのパーソナル電子デバイスを含んでよく、またはそのように呼ばれることがある。いくつかの例では、UE115は、アプライアンス、車両、メーターなどの様々な物品において実装され得る、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、モノのインターネット(IoT)デバイス、あらゆるモノのインターネット(IoE:Internet of Everything)デバイス、マシンタイプ通信(MTC)デバイスなどを含んでよく、またはそのように呼ばれることがある。
【0053】
本明細書で説明するUE115は、
図1に示すように、リレーとして働くことがあり得る他のUE115、ならびにマクロeNBまたはgNB、スモールセルeNBまたはgNB、中継基地局などを含む、基地局105およびネットワーク機器などの様々なタイプのデバイスと通信できる場合がある。
【0054】
UE115および基地局105は、1つまたは複数のキャリア上で、1つまたは複数の通信リンク125を介して、互いにワイヤレス通信し得る。「キャリア」という用語は、通信リンク125をサポートするための定義された物理レイヤ構造を有する無線周波数スペクトルリソースのセットを指すことがある。たとえば、通信リンク125のために使用されるキャリアは、所与の無線アクセス技術(たとえば、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、NR)のための物理レイヤチャネルに従って動作させられる無線周波数スペクトル帯域の一部分(たとえば、帯域幅部分(BWP:bandwidth part))を含んでよい。各物理レイヤチャネルは、捕捉シグナリング(たとえば、同期信号、システム情報)、キャリアのための動作を協調させる制御シグナリング、ユーザデータ、または他のシグナリングを搬送し得る。ワイヤレス通信システム100は、キャリアアグリゲーションまたはマルチキャリア動作を使用して、UE115との通信をサポートし得る。UE115は、キャリアアグリゲーション構成に従って、複数のダウンリンクコンポーネントキャリアおよび1つまたは複数のアップリンクコンポーネントキャリアを用いて構成され得る。キャリアアグリゲーションは、周波数分割複信(FDD)コンポーネントキャリアと時分割複信(TDD)コンポーネントキャリアの両方とともに使用され得る。
【0055】
場合によっては、UE115はまた、(たとえば、ピアツーピア(P2P)またはD2Dプロトコルを使用して)デバイス間(D2D)通信リンク135を介して他のUE115と直接通信できる場合がある。D2D通信を利用する1つまたは複数のUE115は、基地局105の地理的カバレージエリア110内にあってよい。そのようなグループの中の他のUE115は、基地局105の地理的カバレージエリア110の外側にあってよく、またはさもなければ基地局105からの送信を受信できないことがある。
【0056】
ワイヤレス通信システム100は、通常は300メガヘルツ(MHz)~300ギガヘルツ(GHz)の範囲の中の1つまたは複数の周波数帯域を使用して動作し得る。一般に、300MHzから3GHzまでの領域は、波長が約1デシメートルから1メートルまでの長さに及ぶので、極超短波(UHF:ultra-high frequency)領域またはデシメートル帯域と呼ばれる。UHF波は、建物および環境特性によって遮断または方向転換されることがあるが、その波は屋内に位置するUE115にマクロセルがサービスを提供するのに十分に構造物を貫通し得る。UHF波の送信は、300MHz未満のスペクトルの短波(HF:high frequency)または超短波(VHF:very high frequency)部分のより低い周波数およびより長い波長を使用する送信と比較して、より小型のアンテナおよびより短い距離(たとえば、100キロメートル未満)に関連し得る。
【0057】
ワイヤレス通信システム100はまた、センチメートル帯域とも呼ばれる3GHzから30GHzまでの周波数帯域を使用する超高周波(SHF:super high frequency)領域の中、またはミリメートル帯域とも呼ばれる(たとえば、30GHzから300GHzまでの)スペクトルの極高周波(EHF:extremely high frequency)領域の中で動作し得る。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、UE115と基地局105との間のミリ波(mmW)通信をサポートしてよく、それぞれのデバイスのEHFアンテナは、UHFアンテナよりも小型かつ間隔がより密であってよい。場合によっては、このことは、デバイス内でのアンテナアレイの使用を容易にし得る。しかしながら、EHF送信の伝搬は、SHF送信またはUHF送信よりもさらに大きい大気減衰および短い距離を条件とし得る。本明細書で開示する技法は、1つまたは複数の異なる周波数領域を使用する送信にわたって採用されることがあり、これらの周波数領域にわたる帯域の指定される使用は、国または規制団体によって異なることがある。
【0058】
基地局105またはUE115は、複数のアンテナが装備されてよく、そうしたアンテナは、送信ダイバーシティ、受信ダイバーシティ、多入力多出力(MIMO)通信、またはビームフォーミングなどの技法を採用するために使用され得る。基地局105またはUE115のアンテナは、MIMO動作または送信もしくは受信ビームフォーミングをサポートし得る、1つまたは複数のアンテナアレイまたはアンテナパネル内に配置され得る。たとえば、UE115は、様々なMIMO動作またはビームフォーミング動作をサポートし得る、1つまたは複数のアンテナアレイを有してよい。追加または代替として、アンテナパネルは、アンテナポートを介して送信される信号のための無線周波数ビームフォーミングをサポートし得る。基地局105またはUE115は、異なる空間レイヤを介して複数の信号を送信または受信することによって、マルチパス信号伝搬を活用しスペクトル効率を高めるために、MIMO通信を使用し得る。そのような技法は空間多重化と呼ばれることがある。複数の信号が、たとえば、異なるアンテナまたはアンテナの異なる組合せを介して送信デバイスによって送信されてよい。同様に、複数の信号が、異なるアンテナまたはアンテナの異なる組合せを介して受信デバイスによって受信されてよい。
【0059】
空間フィルタ処理、指向性送信、または指向性受信と呼ばれることもあるビームフォーミングは、送信デバイスと受信デバイスとの間の空間経路に沿ってアンテナビーム(たとえば、送信ビーム、受信ビーム)を成形またはステアリングするために、送信デバイスまたは受信デバイス(たとえば、基地局105またはUE115)において使用され得る信号処理技法である。ビームフォーミングは、アンテナアレイに対して特定の向きで伝搬するいくつかの信号が、強め合う干渉を受け、他の信号が、弱め合う干渉を受けるように、アンテナアレイのアンテナ素子を介して通信される信号を合成することによって達成され得る。アンテナ素子を介して通信される信号の調整は、送信デバイスまたは受信デバイスが、デバイスに関連するアンテナ素子を介して搬送される信号に、振幅オフセット、位相オフセット、またはその両方を適用することを含んでよい。アンテナ素子の各々に関連する調整は、(たとえば、送信デバイスもしくは受信デバイスのアンテナアレイに対する、またはいくつかの他の向きに対する)特定の向きに関連するビームフォーミング重みセットによって規定され得る。
【0060】
受信デバイス(たとえば、UE115)は、同期信号、基準信号、ビーム選択信号、または他の制御信号などの、様々な信号を基地局105から受信するとき、複数の受信構成(たとえば、指向性リスニング)を試みてよい。たとえば、受信デバイスは、異なるアンテナサブアレイを介して受信することによって、異なるアンテナサブアレイに従って受信信号を処理することによって、アンテナアレイの複数のアンテナ素子において受信された信号に適用される異なる受信ビームフォーミング重みセット(たとえば、異なる指向性リスニング重みセット)に従って受信することによって、またはアンテナアレイの複数のアンテナ素子において受信された信号に適用される異なる受信ビームフォーミング重みセットに従って受信信号を処理することによって、複数の受信方向を試みてよく、それらのいずれも、異なる受信構成または受信方向による「リスニング」と呼ばれることがある。いくつかの例では、受信デバイスは、(たとえば、データ信号を受信するとき)単一のビーム方向に沿って受信するために単一の受信構成を使用してよい。単一の受信構成は、異なる受信構成方向によるリスニングに基づいて決定されたビーム方向(たとえば、複数のビーム方向によるリスニングに基づいて、最大信号強度、最大信号対雑音比(SNR)、またはさもなければ許容可能な信号品質を有すると決定された、ビーム方向)に位置合わせされてよい。
【0061】
ワイヤレスデバイス(たとえば、UE115)は、ワイヤレス信号を(たとえば、基地局105または別のUE115へ)送信するとき、PDEを制限するように構成されてよい。たとえば、デバイスは、(たとえば、デバイスの近傍にいる人間またはユーザを保護するために)デバイスからの通信が満たし得る、PDE制限またはPDEしきい値とともに構成されてよい。デバイスは、1つまたは複数の方向にワイヤレス信号を放射し得る、異なる方向に向けられた1つまたは複数のアンテナモジュールとともに構成されてよい。場合によっては、アンテナモジュールは、1つの方向に信号を放射してよく、放射方向におけるPDE、ならびに非放射方向を考慮してよい(たとえば、デバイスの非放射表面の上のPDEを考慮してよい)。
【0062】
デバイスは、アンテナモジュールに関連する遮蔽ストリップを含んでよく、ここで、遮蔽ストリップは、アンテナモジュール内のアンテナを囲い込む1つまたは複数の導電表面を含んでよい。遮蔽ストリップは、PDEを低減し得、製造コストおよび機器複雑度を低減し得、より大きい利用可能な送信電力を維持し得る。たとえば、遮蔽ストリップは、余分なセンサー、または送信電力の低減の必要なく、非放射方向におけるPDEを低減し得る。そのアンテナモジュール内のアンテナ素子を囲い込む遮蔽ストリップとともに構成されたデバイスは、信号送信を構成するとき、遮蔽ストリップの存在または実在によって導入される遮蔽を考慮してよい。たとえば、デバイスは、遮蔽ストリップの構成に基づいて、かつ1つまたは複数のPDE制限に基づいて、信号の送信電力を計算してよく、ここで、送信電力計算は、遮蔽ストリップの実在に起因する、結果として生じるもっと小さいPDEを考慮してよい。アンテナモジュールに関連する遮蔽ストリップは、PDE制限またはPDEしきい値に従ってデバイスの中のPDEを制限するために、様々な形状、高さ、または断面を伴って構成されてよい。場合によっては、遮蔽ストリップは、デバイスのハウジング内に含まれてよく(たとえば、そこに取り付けられるかまたはその中に統合されてよく)、またはアンテナモジュールの上に含まれてもよい。
【0063】
図2は、本開示の態様による、低減されたPDEをサポートするアンテナモジュール配置およびハウジングを含むデバイス205の一例を示す。デバイス205は、アンテナモジュール構造およびハウジングを含む例示的な構造を図示し得る。いくつかの例では、デバイス205は、ワイヤレス通信システム100の態様を実施してよく、場合によっては、デバイス205は、
図1を参照しながら説明したUE115を表してよい。
図1を参照しながら説明したように、デバイス205は、(たとえば、デバイス205のハウジングに搭載された)アンテナモジュール215の1つまたは複数のアンテナ210を使用してワイヤレス信号を送ってよく受信してよい。アンテナ210は、アンテナモジュール215の基板または他の部分(たとえば、表面)とともに形成されてよく、そこに取り付けられてよく、そこにボンディングされてよく、そこに接着されてよく、または別の方法でそこにもしくはその上方に結合されてよい。場合によっては、アンテナ210は、アンテナモジュール215に結合されてよく、アンテナモジュール215の基板の表面の上方にあってよく、そうした表面にあってよく、またはそうした表面内にあってもよい。
【0064】
たとえば、デバイス205は、mmW信号を基地局105(たとえば、
図1を参照しながら説明した基地局105)または別のデバイス(たとえば、UE115)へ送るために1つまたは複数のアンテナ210を使用してよい。場合によっては、mmW信号は、アンテナモジュール215の1つまたは複数のアンテナ210によってビームフォーミングすなわち指向的に成形されてよい。いくつかのアンテナモジュール215は、遠方界の放射特性および/またはアンテナモジュール215の配置を使用することによって、所与の品質のカバレージを維持するとともに電力消費を低くするように構成されてよい。遠方界の放射特性は、信号の指向性(たとえば、指向性強度または電力)、信号のフェージング係数(たとえば、距離の関数としての電力)などを含んでよい。いくつかの場合には、アンテナモジュール215の放射面は、デバイス205のハウジングの外面と同一平面をなして配置されてよいが、他の場合には、アンテナモジュール215の放射面は、デバイス205のハウジングの外面または面からくぼませられてよい。
【0065】
いくつかのワイヤレスデバイス(たとえば、デバイス205)は、人間(たとえば、デバイス205のユーザ)の近傍において許容される信号電力またはPDEの範囲に関する、1つまたは複数の規制団体によって作成される規制を、さらに受けることがある。場合によっては、規制は、デバイスハウジングの所与のエリアにわたって許容されるエリア当たりの(たとえば、所与の時間期間にわたって平均化された)電力(たとえば、強度)を制限することがある。たとえば、規制は、4秒間、4cm2のエリアにわたって平均化されたとき、ユーザに暴露されるmmW信号のPDEが平方センチメートル(cm2)当たり1ミリワット(mW)よりも小さくなるべきであることを示すことがある。追加または代替として、いくつかのワイヤレスデバイス(たとえば、デバイス205)は、信号電力暴露に関して任意の規制が存在するかどうかにかかわらず、人間(たとえば、デバイス205のユーザ)の近傍における信号電力またはPDE(たとえば、mmW信号電力またはPDE)を制限するように構成されてよい。たとえば、相手先商標製造会社(OEM)は、デバイスハウジングの所与のエリアにわたって許容される(たとえば、所与の時間期間にわたって平均化された)mmW信号強度(たとえば、PDE)を制限すべきと決定してよい。
【0066】
したがって、いくつかのワイヤレスデバイスは、(たとえば、規制によって課されるか、またはOEMによって構成される)PDE制限を満たすように構成されてよい。場合によっては、ワイヤレスデバイスは、得られるPDEがPDE制限を超えないように信号送信電力(たとえば、アップリンク送信電力)を制限するように構成されてよい。しかしながら、この構成は、(たとえば、リンクバジェットおよびワイドエリアネットワーク(WAN)またはセルラー展開使用事例に基づいて)デバイスのシグナリング能力(たとえば、アップリンク能力)を制限することがある。たとえば、アンテナモジュール215の面が人間の手によって覆われる場合、アップリンクデューティサイクルはPDE制限を満たすために98パーセントだけ低減されることがある。
【0067】
場合によっては、ワイヤレスデバイスは、アンテナモジュール215の近傍にいる人間(たとえば、ユーザ)の実在を検出するためのセンサーとともに構成されてよく、人間が検出される場合、1つまたは複数のアンテナ210の送信特性を調整してよい。送信特性を調整するいくつかの例は、デバイスの別のアンテナモジュール215に信号送信を切り替えることを含んでよく、そのことが送信のリンク能力を低減する場合がある。送信特性を調整するいくつかの他の例は、アンテナモジュール215の1つまたは複数のアンテナ210における信号送信電力を選択的に制限することを含んでよい。
【0068】
いくつかのデバイスは、人間の実在を検出するための内部センサーを含んでよい。たとえば、デバイスは、アンテナモジュール215の構成要素を活用して検出信号を送信および受信してよく、受信された信号に基づいて検出を実行してよい。デバイスは、追加または代替として、人間の実在を検出するために専用の信号すなわちミッションモード信号(たとえば、レーダー)を使用してよい。いくつかのデバイスは、アンテナモジュールに追加されたデバイス構成要素を使用して人間の実在を検出するための、外部センサーを含んでよい。外部センサーの例は、光センサー、静電容量センサー、近接度センサーなどを含んでよい。いくつかの場合には、外部センサーはアンテナモジュール215の中に含められてよいが、他の場合には、外部センサーは、デバイスの中に、かつアンテナモジュール215から離れて、含められてよい。人間の実在を検出するために、異なるセンサーの組合せが使用されてよく、場合によっては、異なるセンサーを組み合わせることは、各センサーをデバイスの中にかつ互いに統合することを含んでよい。そのような統合は、OEMによって費やされる余分な時間および金銭という結果になることがある。
【0069】
追加として、人間の実在を検出するためにセンサーを使用することは、所与の信号からの電力暴露の範囲または視野の中にいるときに人間が正確に検出されることを保証するために、センサー確度および視野を考慮することを含んでよい。たとえば、デバイス205は、デバイス205のハウジングの上面230から放射方向225で信号(たとえば、mmW信号)を送信(たとえば、放射)してよい。信号電力は、放射方向225(たとえば、放射方向)に進行してよく、上面230を通って放射してよい。信号電力はまた、デバイス205のハウジングの前面235、側面240、および背面245を通って放射してもよい。PDEが考慮されないか、または非放射表面(たとえば、前面235、側面240、および背面245)の上で人間の実在が正確に検出されない場合、不要なPDEが発生することがある。たとえば、デバイス205は、その上面230を通して信号を放射してよく、上面230の上でPDEを測定してよい。しかしながら、PDEはまた、デバイス205の背面245の上で発生することがある。一例では、背面245の上のPDEは、上面230の上に実在するPDEとは異なる場合があり、たとえば、背面245におけるPDEは、上面230の上で発生するPDEの70パーセントとなる場合がある。
【0070】
非放射表面(たとえば、前面235、側面240、および背面245)の上のPDEを考慮するために、デバイス205の中に余分なセンサーが設置されてよく、またはいくつかの面の上の人間の実在を想定するようにPDE計算が構成されてよい。一例では、人間の実在を想定することは、PDE制限を満たすためにアップリンクデューティサイクルを、たとえば、30パーセントだけ短縮してよい。上記で説明したように、余分なセンサーを統合することは、OEMに対して、追加の時間、コスト、またはその両方をもたらすことがある。したがって、デバイス205は、PDEを低減し、製造コストおよび機器複雑度を低減し、かつより大きい送信電力を維持するために、1つまたは複数の導電表面を含む遮蔽ストリップ220をアンテナ210の周囲に含んでよい。たとえば、遮蔽ストリップ220は、余分なセンサー、または送信電力の低減の必要なく、(たとえば、放射方向225の例において前面235、底面、側面240、および背面245を介する)非放射方向におけるPDEを低減し得る。上面230を通る放射方向225に向けられたアンテナモジュール215に関して遮蔽ストリップ220が説明されるが、他の方向に向けられたアンテナモジュール215に関連する遮蔽ストリップ220に同じ原理が適用され得る。たとえば、アンテナモジュール215は、デバイス205の前面235を通るか、任意の側面240を通るか、背面245を通るか、または底面を通る、放射方向に向けられてよい。
【0071】
遮蔽ストリップ220とともに構成されたデバイス205は、信号送信を構成するとき、遮蔽ストリップ220によって導入される遮蔽を考慮してよい。たとえば、デバイス205は、遮蔽ストリップ220の構成に基づいて、かつ1つまたは複数のPDE制限に基づいて、信号の送信電力を計算してよい。送信電力計算は、遮蔽ストリップ220の存在または実在に起因する、結果として生じるもっと小さいPDEを考慮してよい。たとえば、遮蔽ストリップ220から得られる、もっと小さいPDEは、送信シミュレーション結果、PDE実測値(たとえば、1つまたは複数のセンサーを使用する、履歴的PDE実測値)、またはその両方に基づいて推定または計算されてよい。送信電力計算は、例の中でも、ビーム方向、遮蔽ストリップの高さ、遮蔽ストリップの形状、調整された送信電力、または1つもしくは複数の他の送信電力パラメータのうちの1つまたは複数に、さらに基づいてよい。場合によっては、信号に対する計算された送信電力が、遮蔽ストリップ220を伴わない信号に対する計算された送信電力よりも大きい場合がある(たとえば、遮蔽ストリップ220がデバイス205の中に存在または実在するとき、送信電力がより大きい場合がある)。
【0072】
一例では、遮蔽ストリップ220は、放射方向225に向き合う、アンテナモジュール215の表面(たとえば、アンテナモジュール215の放射表面)に向けられてよい。遮蔽ストリップ220は、アンテナモジュールのアンテナ210のすべてを取り囲んでよく、そうするためにいかなる断面形状にも適合してよい。たとえば、遮蔽ストリップ220は、アンテナモジュール215、およびアンテナ210の配置に適合し得る、円形、正方形、楕円形、長方形、八角形、または任意の他の断面形状をなして配置されてよい。いくつかの場合には、遮蔽ストリップ220は、アンテナモジュール215の中に埋め込まれてよく、アンテナモジュール215の上部と同一平面をなしてよい。(たとえば、くぼませられたアンテナモジュール215に対応する)他の場合には、遮蔽ストリップ220は、アンテナモジュール215の中に埋め込まれてよく、いくらかの距離だけ放射方向225にアンテナモジュール215から離れて延在してよい。いくつかの例では、遮蔽ストリップ220は、アンテナモジュール215のわずかに上方で始まってよく、いくらかの距離だけ放射方向225に延在してよい。
【0073】
アンテナモジュール215から外に延在する場合などのいくつかの場合には、遮蔽ストリップ220は、デバイス205のハウジングの上面230と同一平面をなしてよく、または上面230から所定の距離で止まってよい。場合によっては、アンテナモジュール215は、デバイス205のハウジングに搭載されてよく、遮蔽ストリップ220は、デバイス205のハウジングの一部として形成されてよく、ここで、遮蔽ストリップ220の上側縁部は、デバイス205のハウジングと同一平面をなしてよく、またはデバイス205のハウジングから所定の距離だけくぼませられてもよい。特定のアンテナモジュール215の上の遮蔽ストリップ220の高さまたは他の物理的特性は、所定のPDEしきい値、アンテナ210の視野、センサーの視野、デバイス205のためのハウジングの形状、デバイス205に対する通信構成、デバイス205の1つまたは複数の通信ビーム(たとえば、送信ビーム)のPD特性、デバイス205の1つまたは複数のビーム特性などの、1つまたは複数の要因に基づいて構成されてよい。たとえば、遮蔽ストリップ220は、PDEを制限しながら達成されるビームカバレージ(たとえば、最大ビームカバレージ)に基づいて、規定された高さもしくは形状を有するように構成されてよく、または規定された材料から作られてよい。
【0074】
追加または代替として、遮蔽ストリップ220は、デバイス205のハウジングの一部を形成してよい。たとえば、デバイス205の前面235の上のハウジングの一部が、遮蔽ストリップ220の一部として機能し得る、導電表面の一部を形成してよい。一例では、スクリーン250の一部(たとえば、スクリーン250の後ろ)が、遮蔽ストリップ220の導電表面の一部を形成してよい。場合によっては、スクリーン250は、導電表面または導電面を含む液晶ディスプレイ(LCD)スクリーンであってよい。同様に、デバイス205の背面245の上のハウジングの一部が、少なくとも部分的には遮蔽ストリップ220の一部として機能し得る、導電表面または導電面の一部を形成してよい。
【0075】
図3Aおよび
図3Bは、本開示の態様による、低減されたPDEのためのアンテナモジュール配置およびハウジングをサポートするアンテナモジュール構成301および302の例を示す。いくつかの例では、アンテナモジュール構成301および302は、ワイヤレス通信システム100の態様を実施してよく、場合によっては、アンテナモジュール構成301または302は、
図2を参照しながら説明したデバイス205の一例であってよいデバイスの、アンテナモジュールの中に含まれてよい。場合によっては、デバイスは、
図1を参照しながら説明したUE115を表してよい。
図1および
図2を参照しながら説明したように、デバイスは、アンテナモジュール構成301または302の1つまたは複数のアンテナ素子310を使用してワイヤレス信号を送ってよく受信してよく、ここで、アンテナモジュール構成301および302は、PDEを制限するために遮蔽ストリップ320を含んでよい。アンテナモジュール構成301は、放射方向330から(たとえば、アンテナモジュールの上面または放射面から)見られるようなアンテナモジュールの一例を図示し得る。アンテナモジュール構成302は、放射方向330に直交する方向から(たとえば、放射方向330がデバイス205などのデバイスの上面を通るとき、アンテナモジュールの側面から)見られるようなアンテナモジュールの一例を図示し得る。
【0076】
アンテナモジュール構成301および302は、基板305、アンテナ素子310(たとえば、パッチアンテナ、スロットアンテナ、ダイポールアンテナなど)、めっき部材315、遮蔽ストリップ320、および他の電気的構成要素325を含んでよい。基板305、アンテナ素子310、めっき部材315、および遮蔽ストリップ320の例は、それぞれ、例の中でも、基板305-aおよび/または305-b、アンテナ素子310-aおよび/または310-b、めっき部材315-aおよび/または315-b、ならびに遮蔽ストリップ320-aおよび/または320-bを含んでよく、それらを指すことがある。
【0077】
場合によっては、基板305は、アンテナモジュール構成301および302のための下部構造として構成されてよい。たとえば、基板305は、アンテナ素子310、電気的構成要素325、めっき部材315、および遮蔽ストリップ320を収容するために使用されてよい。アンテナ素子310および他の構成要素は、基板305とともに形成されてよく、基板305に取り付けられてよく、基板305にボンディングされてよく、基板305に接着されてよく、または別の方法で基板305に結合されてもよい。場合によっては、アンテナ素子310は、(たとえば、基板305の第1の表面の上で)基板305に結合されてよく、基板305の第1の表面の上方にあってよく、基板305の第1の表面にあってよく、または基板305の第1の表面内にあってもよい。いくつかの例では、基板305はプリント回路板(PCB)の一例であってよく、ここで、PCBは、アンテナ素子310のための1つまたは複数の電力面および接地面ならびに電気接続、電気的構成要素325、ならびにデバイスの他の部分を含んでよい。場合によっては、基板305(たとえば、PCB)は、アンテナ素子310の各アンテナ素子を囲い込む1つまたは複数のめっき部材315を含んでよく、ここで、めっき部材315は、完全にまたは部分的に基板305の中に形成されてよい。
【0078】
めっき部材315は、PCB構成要素、電気的構成要素325、またはデバイスの他の部分を、放射された信号に関連する電力から遮蔽するように構成されてよい。したがって、めっき部材315は、基板305の中までいくらかの距離だけ延在してよく、そうした距離は遮蔽構成に基づいてよい。めっき部材315の断面形状は、正方形、円形、長方形、八角形、楕円形、または他の形状であってよく、遮蔽構成に基づいてよい。場合によっては、アンテナモジュール構成301または302は、接続されためっき部材315を含んでよく、またはアンテナモジュール構成301もしくは302の中に1つのめっき部材315しか含まれないように構成されてもよい。
【0079】
1つまたは複数のアンテナ素子310が基板305の上に形成されてよく、1つまたは複数のパッチアンテナ、スロットアンテナ、ダイポールアンテナ、または他のアンテナを含んでよい。一緒に、1つまたは複数のアンテナ素子310は、デバイスにおいて信号(たとえば、mmW信号および/またはビームフォーミングされた信号)を送信および受信するためのアンテナアレイを形成し得る。アンテナ素子310は、1つまたは複数の方向でワイヤレス信号を送信および受信するように構成されてよい。たとえば、アンテナ素子310は、放射方向330で信号を受信および送信するように構成されてよく、放射方向330に追加して類似の方向からの信号または信号の指向性要素を受信および送信するようにさらに構成されてよい。したがって、アンテナ素子310は、アンテナモジュール構成301および302の基板305の放射表面(たとえば、上部表面)の上に形成されてよい。
【0080】
いくつかの例では、アンテナ素子310は、アンテナモジュール構成301および302に対して図示したように直線的に配置されてよい。そのような直線的な配置は、複数のアンテナ素子を使用してビームフォーミングを行いながら、そのようなアンテナモジュール構成301または302がその中に実装されるUE115またはデバイス205にコンパクトな配置をもたらし得る。アンテナモジュール構成301および302に対して4つのアンテナ素子310が図示されるが、異なる個数のアンテナ素子が使用されてよい。たとえば、2個、3個、または6個のアンテナ素子が直線的に配置されてよく、同じくビームフォーミングすることが可能である。
【0081】
同様に、アンテナ素子のN×M(たとえば、2×2、2×4など)次元のアレイ(ただし、Nは1以上の整数であり、Mは1以上の同じかまたは異なる整数である)も使用されてよく、多指向性ビームフォーミングを行ってよい。これらの例では、遮蔽ストリップ320はまた、そのような遮蔽ストリップ320がないことと比較して低減されたPDEをもたらし得る。
【0082】
1つまたは複数の電気的構成要素325も基板305の上に形成されてよく、マイクロプロセッサ、モデム、または他の受動的もしくは能動的な電気的構成要素を含んでよい。1つまたは複数の電気的構成要素325は、対向する表面の上などの、放射表面とは異なる表面の上に形成されてよい。場合によっては、電気的構成要素325は、PCBの接地面によって、または1つもしくは複数のめっき部材315によって、放射された(たとえば、送信された)信号に関連する電力から遮蔽されてよい。いくつかの例では、1つまたは複数の受動的または能動的な電気的構成要素は、放射表面と同じ、PCBの側部の上に、ただし、遮蔽ストリップ320によって囲い込まれるエリアの外側にあってよい。いくつかの例では、遮蔽ストリップ320によって囲い込まれるエリアは、アンテナ素子310以外の電気的構成要素を含まず、その結果、アンテナモジュール構成301および302のアンテナ素子310以外の電気的構成要素は、遮蔽ストリップ320によって囲い込まれるかまたは遮蔽ストリップ320を丸く囲む、放射表面のエリアの外部にあるように制約される。
【0083】
遮蔽ストリップ320はまた、アンテナモジュール構成301および302の放射表面の上の基板305の上に形成されてよい。遮蔽ストリップ320は、アンテナ素子310の周囲の外辺部を丸く囲むか、囲い込むか、または別の方法で形成する、アンテナ素子310を取り囲む導電性材料を含んでよい。遮蔽ストリップ320は、
図2を参照しながら説明したように、任意の断面形状をなして構成されてよい。場合によっては、遮蔽ストリップ320は、基板305の中に埋め込まれてよく、基板305の上に形成されてよく、あるいは基板305またはアンテナ素子310の上部(たとえば、放射方向330に関する上部)においてまたはその上方で始まってよい。たとえば、遮蔽ストリップ320の下端が、遮蔽ストリップ320と基板305との間にすき間(たとえば、所定の距離)を伴って基板305の上方で始まり得るように、遮蔽ストリップ320の下端と基板305との間にすき間が存在してよい。いくつかの例では、遮蔽ストリップ320を支持するための支持機構があってよく、ここで、たとえば、支持機構は絶縁体から作られてよい。たとえば、支持機構は、例の中でも、遮蔽ストリップ320と基板との間、または遮蔽ストリップ320とデバイスのハウジングとの間に配置されてよい。
【0084】
いくつかの例では、遮蔽ストリップ320は、デバイスのハウジングの一部として形成されてよく、ここで、遮蔽ストリップ320の上側縁部は、デバイスのハウジングと同一平面をなしてよく、遮蔽ストリップ320の下側縁部は、ある距離だけ基板305の上方にあってよく、または基板と同一平面をなしてもよい。「~の上方に(above)」という用語は、遮蔽ストリップが、ある距離だけ基板などの上方にある状況を表すことがあるが、「~の上方に(above)」という用語が、遮蔽ストリップが基板など「に(at)」あるかまたは基板などと同一平面をなす、すなわち、「距離」が0であり得る状況も表してよいことを諒解されたい。遮蔽ストリップ320は、放射方向330に遮蔽高さ335だけ基板305から離れて延在してよい(たとえば、遮蔽ストリップ320は、部分的にまたは完全に基板305の外部にあってよい)。場合によっては、遮蔽高さ335は、デバイスのハウジングの上部表面までの距離(たとえば、遮蔽ストリップ320の下部の点、上部の点、もしくは中間の点からハウジングの上部表面までの距離)に基づいてよく、またはデバイスのフォームファクタに基づいてもよい。追加または代替として、遮蔽ストリップ320の高さは、所定のPDEしきい値、アンテナ素子310の視野(たとえば、所望の視野)、センサーの視野(たとえば、所望の視野)、デバイスのための通信構成などに基づいてよい。
【0085】
いくつかの例では、基板305から放射方向330におけるアンテナ素子310の上部(たとえば、またはアンテナ素子310の最も高い点)が第1の平面を規定し得る。他の例では、第1の平面は、アンテナ素子310の最も低い点によって規定され得るか、または第1の平面は、アンテナ素子310の高さにおける中間の点(たとえば、中点)によって規定され得る。第1の平面は、放射素子(たとえば、アンテナ素子310)を有する基板305の表面と実質的に平行であってよい。遮蔽ストリップ320は、第1の平面においてまたはその上方で始まって、基板305から放射方向330に延在してよい。いくつかの例では、遮蔽ストリップ320の部分が、第1の平面の下方の(たとえば、第1の平面と基板305との間の、または基板305の放射表面の下方の)アンテナ素子310を囲い込まないことがある。たとえば、PCBの接地面を介して、遮蔽ストリップ320が電気的に接地に結合される場合があるときなどの、いくつかの例では、遮蔽ストリップ320への接続子は第1の平面を基板まで横切ることがあるが、遮蔽ストリップ320自体は、第1の平面にあってよく、または第1の平面の上方にあってもよい。
【0086】
いくつかの例では、(たとえば、選択されるセグメントにおける)遮蔽ストリップ320は、断面の高さよりも断面の幅が大きくてよい。
図3Aに示す遮蔽ストリップ320-aの上部のセグメントまたは左のセグメントを、選択されるセグメントの一例と見なすと、このセグメントをそれに直交する方向で切ると取得される断面の中で、断面の幅は断面の高さよりも大きくてよい。他の例では、遮蔽ストリップ320は、断面の幅よりも断面の高さが大きくてよい。また他の例では、断面の中に見られるような遮蔽ストリップ320の高さおよび幅は実質的に等しくてよい。場合によっては、遮蔽ストリップ320の高さおよび/または幅は、アンテナモジュール構成301および302にとっての視野、アンテナモジュール構成301および302に対する予想される送信電力、またはアンテナモジュール構成301および302がその中に設置されるべきワイヤレスデバイス(たとえば、UE115)にとって適用可能な所定のPDE、あるいはこれらの要因のいくつかの組合せに少なくとも部分的に基づいて決定されてよい。追加または代替として、遮蔽ストリップ320の高さおよび/または幅は、デバイスのハウジングの設計に基づいて決定されてよい。
【0087】
いくつかの例では、遮蔽ストリップ320は、基板305(たとえば、PCB)の外辺部をたどってよく、外辺部と一致するかまたは外辺部からオフセットされてよい。場合によっては、遮蔽ストリップ320は、基板305の外辺部においてまたはその上方に形成されてよい。いくつかの場合には、遮蔽ストリップ320は、基板の接地面などの接地に電気的に結合されてよいが、他の場合には、遮蔽ストリップ320は、接地面から電気的に絶縁されてよい(たとえば、電源に接続されなくてよい)。場合によっては、接地面に関する遮蔽ストリップ320の構成(たとえば、結合または絶縁された構成)は、送信電力、PDE低減の量、またはアンテナモジュール構成301もしくは302の視野に基づいてよい。
【0088】
遮蔽ストリップ320は、金属(たとえば、銅、アルミニウム、銀など)、導電合金(たとえば、様々なアルミニウム合金)、透明導電酸化物(たとえば、酸化亜鉛(ZnO)、酸化インジウムスズ(ITO))、またはドープ半導体(たとえば、ドープ多結晶シリコン)などの、導体から形成されてよい。いくつかの例では、遮蔽ストリップ320は、単一の均一材料を使用して形成されてよい。他の例では、遮蔽ストリップ320は、たとえば、基板305の上または上方で互いの上部に積層された異なる導体の層をなして、2つ以上の異なる材料から形成されてよい。場合によっては、遮蔽ストリップ320は、デバイスのハウジング(たとえば、プラスチックハウジング)の上に形成(たとえば、めっき)されてよい。
【0089】
図4Aおよび
図4Bは、本開示の態様による、低減されたPDEのためのアンテナモジュール配置およびハウジングをサポートするデバイス構成401および402の例を示す。いくつかの例では、デバイス構成401および402は、ワイヤレス通信システム100の態様を実施してよく、場合によっては、デバイス構成401および402は、
図2を参照しながら説明したデバイス205の一例であってよいデバイス405の構成を表してよい。場合によっては、デバイスは、
図1を参照しながら説明したUE115を表してよい。デバイス405の例は、例の中でも、デバイス405-aおよび/または405-bを含んでよく、それを指すことがある。
図1~
図3を参照しながら説明したように、デバイス405は、デバイス405の中に収容された1つまたは複数のアンテナモジュール415を使用してワイヤレス信号を送ってよく受信してよく、ここで、1つまたは複数のアンテナモジュール415は、
図3を参照しながら説明したアンテナモジュール構成301または302の態様を含んでよい。デバイス構成401または402のアンテナモジュール415は、信号(たとえば、mmW信号および/またはビームフォーミングされた信号)を送信するときにPDEを制限するために、遮蔽ストリップまたは遮蔽ストリップ素子を含んでよい。
【0090】
デバイス構成401は、(たとえば、座標系425の正のX方向で)デバイス405-aの前面から見られるようなデバイス405-aを表してよく、デバイス構成402は、(たとえば、座標系425の負のX方向で)デバイス405-bの背面から見られるようなデバイス405-bを表してよい。デバイス405-aおよび405-bは、対応するデバイス405の1つまたは複数のアンテナモジュール415に関連する1つまたは複数のセンサー410を含んでよい。センサー410は、1対1、1対多、または多対1でアンテナモジュール415に対応し得る。デバイス405-aまたは405-bのセンサー410は、
図2を参照しながら説明したように、(たとえば、アンテナモジュール415の内部の)内部センサー、または外部センサーであってよい。場合によっては、アンテナモジュール415の遮蔽ストリップまたは遮蔽ストリップ素子の形状(たとえば、高さ)は、(たとえば、所与の視野を維持するために)アンテナモジュール415に対応するセンサー410の視野に基づいてよい。センサー410およびアンテナモジュール415の例は、それぞれ、例の中でも、センサー410-aおよび/または410-bならびにアンテナモジュール415-aおよび/または415-bを含んでよく、それを指すことがある。
【0091】
場合によっては、アンテナモジュール415は、平面に(たとえば、座標系425の正のZ方向に向き合う、アンテナモジュール415の放射表面に)向けられたアンテナ素子を含んでよい。デバイス405-aまたは405-bのいくつかの例では、アンテナモジュール415の遮蔽ストリップは、(たとえば、正のZ方向で見られるように)アンテナ素子を取り囲んでよく、遮蔽ストリップは、正のZ方向で見られるときに任意の断面形状を形成してよい。たとえば、正のZ方向で見られるときの遮蔽ストリップの断面形状は、実質的に長方形、円形、楕円形、または任意の他の形状であってよい。(たとえば、
図4Aおよび
図4Bに示すような)デバイス405-aまたは405-bの他の例では、アンテナモジュール415の1つまたは複数の部分が1つまたは複数の導電表面420によって遮蔽され得るように、遮蔽ストリップ素子が(たとえば、デバイス405-aまたは405-bの1つまたは複数の面に向けられた)アンテナモジュール415の1つまたは複数の部分の上に形成されないことがある。そのような場合、アンテナモジュール415の遮蔽ストリップ素子は、1つまたは複数の導電表面420と一緒に、アンテナモジュール415の遮蔽ストリップを形成し得る。場合によっては、1つまたは複数の導電表面420が、デバイス405-aまたは405-bのハウジング(たとえば、プラスチックハウジング、スクリーンなど)の上に形成(たとえば、めっき)されてよい。導電表面420の例は、例の中でも、導電表面420-aおよび/または420-bを含んでよく、それを指すことがある。
【0092】
第1の例では、遮蔽ストリップ素子は、座標系425の正および負のY方向に向き合う、アンテナモジュール415の端部において含められてよいが、正および負のX方向に向き合う、アンテナモジュール415の部分において含められなくてよい。第2の例では、遮蔽ストリップ素子は、アンテナモジュール415のいかなる部分の上にも含められなくてよい。いくつかの例では、アンテナモジュールの(たとえば、正のX方向に向き合う)1つの部分だけが、遮蔽ストリップ素子を含まなくてよい。他の例では、アンテナモジュールの(たとえば、負のX方向に向き合う)1つの部分だけが、遮蔽ストリップ素子を含んでよい。アンテナモジュールの(たとえば、デバイス405-aまたは405-bの、所与の表面に向き合うか、または所与の表面に部分的に向き合う)いかなる部分も、遮蔽ストリップ素子を伴って、または遮蔽ストリップを伴わずに、選択的に構成されてよい。アンテナモジュールの1つまたは複数の部分が遮蔽ストリップ素子とともに構成されない事例では、デバイス405-aまたは405-bは、アンテナモジュール415の対応する部分の上でアンテナモジュール415を遮蔽するための1つまたは複数の導電表面420を代わりに含んでよい。いくつかの例では、遮蔽ストリップは、デバイス405のハウジングの少なくとも一部を含んでよい。いくつかの例では、アンテナモジュール415は、デバイス405のハウジングに搭載されてよく、遮蔽ストリップは、デバイス405のハウジングの一部を含んでよく、ここで、遮蔽ストリップの上側縁部、1つもしくは複数の側縁部、またはその両方が、デバイス405のハウジングと同一平面をなしてよい。
【0093】
たとえば、デバイス405-aは、デバイス405-aのハウジングの(たとえば、正のX方向に向き合う)前方の表面内に導電表面420-aを含んでよい。場合によっては、導電表面420-aは、スクリーンの裏張り(backing)または接地面などの、デバイス405-aのスクリーン(たとえば、LCDスクリーン)の一部であってよい。別の例では、デバイス405-bは、デバイス405-bのハウジングの裏面または(たとえば、負のX方向に向き合う)面の中または上に導電表面420-bを含んでよい。いくつかの例では、デバイス405-aおよび405-bは、デバイス405-aまたは405-bのハウジングの(たとえば、正および負のY方向に向き合う)側面に向けられた、導電表面420-a、420-b、または導電表面420のうちの1つまたは複数を含んでよい。正のZ方向に向けられた放射表面を有するアンテナモジュール415に関して遮蔽ストリップが説明されるが、他の方向に向けられたアンテナモジュール415に関連する遮蔽ストリップに同じ原理が適用され得る。たとえば、アンテナモジュール415は、負のZ方向、負もしくは正のX方向、または負もしくは正のY方向における放射方向に向けられてよい。追加または代替として、アンテナモジュール415は、デバイス405-aの任意の縁部(すなわち、側部)または面(たとえば、上端、下端、側縁部、前面、または背面)の上に設置されてよい。
【0094】
デバイス内に含まれる1つまたは複数の導電表面420の量、サイズ、および向きは、上記で説明したような、アンテナモジュール415の遮蔽ストリップまたは遮蔽ストリップ素子の構成、ならびに他のデバイスファクタ(たとえば、フォームファクタ、製造の関心事、コスト、性能など)に基づいてよい。たとえば、1つまたは複数の導電表面420とアンテナモジュール415との相対的な位置が、PDEを低減するためにアンテナ素子のセットを囲い込むかまたは取り囲む形状を有する、1つまたは複数の導電表面420によって形成される遮蔽ストリップ(およびアンテナモジュール415の一部分の上に含められる任意の遮蔽ストリップ素子)を作成するように、アンテナモジュール415はハウジングの中に配置されてよい。形状(たとえば、高さ)は、(たとえば、センサー410にとっての視野を維持するために)アンテナモジュール415に対応するセンサー410の視野に基づいてよい。追加または代替として、形状(たとえば、高さ)は、アンテナモジュール415のためのサポートされる通信ビーム方向に基づいてよい。場合によっては、アンテナモジュールのための遮蔽ストリップは、デバイス405のハウジング内の導電表面420の全体に形成されてよい。
【0095】
図5は、本開示の態様による、低減されたPDEのためのアンテナモジュール配置およびハウジングをサポートするプロセスフロー500の一例を示す。いくつかの例では、プロセスフロー500は、ワイヤレス通信システム100の態様を実施してよく、
図1を参照しながら説明したUE115および基地局105の例であってよいUE115-aおよび基地局105-aによって実施されてよい。UE115-aはまた、
図2~
図4を参照しながら説明したデバイスの一例であってよく、
図2~
図4を参照しながら説明したアンテナモジュールの例であってよい、基地局105-aとの通信のための1つまたは複数のアンテナモジュールを含んでよい。たとえば、UE115-aの1つまたは複数のアンテナモジュールは各々、アンテナ素子のセット、およびPDEを低減するための、アンテナ素子のセットを囲い込むかまたは取り囲む遮蔽ストリップを含んでよい。追加または代替として、UE115-aの部分が、1つまたは複数のアンテナモジュールへの遮蔽ストリップとして働く導電表面を含んでよい。
【0096】
プロセスフロー500の以下の説明では、UE115-aと基地局105-aとの間の動作は、図示の順序とは異なる順序で送信されてよく、または基地局105-aおよびUE115-aによって実行される動作は、異なる順序で、もしくは異なる時間において、実行されてよい。いくつかの動作はまた、プロセスフロー500から省かれてよく、または他の動作がプロセスフロー500に追加されてよい。プロセスフロー500のいくつかの動作を実行して基地局105-aおよびUE115-aが図示されるが、任意のワイヤレスデバイスが図示の動作を実行してよいことを理解されたい。
【0097】
505において、場合によっては、UE115-aが通信ビームを決定してよい。いくつかの例では、通信ビームを決定することは、UE115-aによって受信された1つまたは複数の信号(たとえば、ダウンリンク信号)に基づいて1つまたは複数の候補ビームを識別することを含んでよい。UE115-aは、候補ビームの各々に対してそれぞれのPDE特性を決定してよく、候補通信ビームから通信ビームを選択してよい。UE115-aは、(たとえば、遮蔽ストリップが使用中であることを想定して)候補ビームのPDE特性に基づいて通信ビームを選択してよい。場合によっては、UE115-aは、UE115-aに対するアップリンク許可、もしくはUE115-aの電力レベル、もしくは(たとえば、検出器に基づくか、または検出器に基づかない)通信ビームの見積もられるPDE、またはそれらの組合せに基づいて、通信ビームを選択してよい。場合によっては、UE115-aは検出器を実装してよい。検出器の実在に基づいて(たとえば、検出器を使用して)、UE115-aは、通信ビームのPDEのレベルを決定してよい。UE115-aは、PDEの検出されたレベル、もしくは検出器特性化、またはそれらの組合せに基づいて、通信ビームを選択してよい。
【0098】
いくつかの実装形態では、UE115-aのための遮蔽ストリップは、UE115-aにおける通信ビーム(すなわち、送信ビーム)ごとにPD分布を変化(たとえば、低減)させるように設計されてよい。たとえば、遮蔽ストリップは、UE115-aのビームカバレージを維持(たとえば、最大化)しながらPDEを低減するように、UE115-aにおけるPD特性およびビーム特性に基づいて設計されてよい。通信のPDEは、UE115-aによって選択される通信ビームの関数であってよく、したがって、UE115-aは、PDEしきい値要件を満たすこと、PDEを制限することなどのために、通信ビームを選択してよい。UE115-aは、遮蔽ストリップに基づいて通信ビームをさらに選択してよい。UE115-aは、ビーム固有のPDEに基づいて、遮蔽ストリップを通信ビーム選択の要因として含めてよい。たとえば、OEMは、遮蔽ストリップが設置された所与のデバイスに対して各ビームのPD分布を測定してよく、この情報をUE115-aにおいて記憶してよく、またはこの情報をUE115-aに別の方法で(たとえば、基地局105-aからのシグナリングを介して)提供してよい。このようにして、遮蔽ストリップは、UE115-aの通信ビームごとにPD分布の特性化の要因として含められてよく、UE115-aは、PD分布特性化に基づいて(したがって、遮蔽ストリップに暗黙的に基づいて)送信用の通信ビームを選択してよい。
【0099】
510において、UE115-aは、通信ビームに対するPDEしきい値、および遮蔽ストリップがアンテナ素子のセットを囲い込むとともにアンテナモジュールの第1の表面から離れて延在することに基づいて、UE115-aの通信ビームに対する送信電力を決定してよい。いくつかの例では、アンテナモジュールが遮蔽ストリップを含んでよく、またはアンテナモジュールがUE115-aのハウジングに搭載されてよく、遮蔽ストリップがUE115-aのハウジングの一部であってよい。一例では、UE115-aは、PDE制限またはPDEしきい値を識別してよく、(たとえば、遮蔽ストリップの存在に基づいて)遮蔽ストリップを所定の位置に有してPDE制限またはPDEしきい値を満たし得る送信電力を決定するために、遮蔽ストリップの特性を使用してよい。場合によっては、(たとえば、UE115-aが遮蔽ストリップを有しなければ、または遮蔽ストリップがUE115-aの上に存在もしくは実在しなければ)PDEしきい値および遮蔽ストリップに基づく送信電力が、PDEしきい値のみに基づく送信電力よりも大きい場合がある。
【0100】
一例では、UE115-aは、送信電力制御(TPC)コマンド、リンクバジェット、アンテナモジュールの視野などの、いくつかの要因に基づいて、アップリンク信号(たとえば、mmW信号および/またはビームフォーミングされた信号)に対する暫定的な送信電力を決定してよい。UE115-aは、暫定的な送信電力を遮蔽ストリップの実在および構成に基づく最大送信電力と比較してよく、2つのうちの小さい方を送信電力として決定してよい。
【0101】
515において、UE115-aは、決定された送信電力に従ってアンテナモジュールおよび通信ビームを使用して基地局105-aへアップリンク信号を送信してよい。場合によっては、UE115-aは、ビームフォーミングされた信号を作成するためのビームフォーミング方式に従ってアンテナモジュールのアンテナ素子を重み付けることによって、アップリンク信号を送信してよい。場合によっては、アップリンク信号(たとえば、ビームフォーミングされた信号)はmmW信号であってよい。
【0102】
いくつかの例では、UE115-aは、アンテナ素子の第2のセットを含む第2のアンテナモジュールなどの1つまたは複数の追加のアンテナモジュール、およびアンテナ素子の第2のセットを囲い込むとともに第2のアンテナモジュールの第2の表面(たとえば、第2のアンテナモジュールの放射面)の上方でアンテナ素子の第2のセットから離れて延在する第2の遮蔽ストリップを含んでよい。したがって、UE115-aは、第2の通信ビームに対する第2のPDEしきい値、および第2の遮蔽ストリップがアンテナ素子の第2のセットを囲い込むことに基づいて、UE115-aの第2の通信ビームに対する第2の送信電力を決定してよく、決定された第2の送信電力に基づいて第2のアンテナモジュールおよび第2の通信ビームを使用して第2のアップリンク信号を送信してよい。場合によっては、送信電力を決定することおよび第2の送信電力を識別することは、第1のアンテナモジュール用と同じTPCメカニズムに基づいてよい。たとえば、UE115-aは、第2の送信電力を決定し第2のアップリンク信号を送信するために、505、510、および515において説明した機能と類似の機能を実行してよい。
【0103】
図6は、本開示の態様による、低減されたPDEのためのアンテナモジュール配置およびハウジングをサポートするデバイス605のブロック
図600を示す。デバイス605は、本明細書で説明するようなアンテナモジュール、UE115、またはその両方の態様の一例であってよい。デバイス605は、受信機610、通信マネージャ615、および送信機625を含んでよい。デバイス605はまた、プロセッサを含んでよい。これらの構成要素の各々は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いに通信していてよい。
【0104】
受信機610は、パケット、ユーザデータ、または様々な情報チャネル(たとえば、制御チャネル、データチャネルなど)に関連する制御情報などの、情報を受信し得る。情報は、デバイス605の他の構成要素に渡されてよい。受信機610は、
図7を参照しながら説明するトランシーバ720の態様の一例であってよい。受信機610は、(たとえば、アンテナモジュールの中の)単一のアンテナまたはアンテナのセットを利用し得る。
【0105】
通信マネージャ615は、送信電力コントローラ620を含んでよい。場合によっては、通信マネージャ615は、本明細書で説明する通信マネージャ710の態様の一例であってよい。通信マネージャ615は、UEにおいて実装されてよい。送信電力コントローラ620は、通信ビームに対するPDEしきい値、および遮蔽ストリップがUEのアンテナモジュールの第1の表面の上のアンテナ素子のセットを囲い込むことに基づいて、UEの通信ビームに対する送信電力を決定することであって、遮蔽ストリップが第1の表面の上方でアンテナ素子のセットを囲い込むことと、通信ビームを使用して、かつ決定された送信電力に従って、アンテナモジュールを使用して信号(たとえば、アップリンク信号、サイドリンク信号など)を(たとえば、送信機625を介して)送信することとを行ってよい。
【0106】
いくつかの例では、アンテナモジュールは遮蔽ストリップを含む。いくつかの他の例では、アンテナモジュールがUEのハウジングに搭載され、遮蔽ストリップがUEのハウジングの一部であるか、または遮蔽ストリップがUEのハウジングの少なくとも一部を含む。
【0107】
場合によっては、送信電力コントローラ620は、追加として、通信ビームに対するPDEしきい値、および遮蔽ストリップがアンテナ素子のセットを囲い込むことに基づいて、通信ビームに対する最大送信電力を識別してよく、ここで、送信電力は、識別された最大送信電力に基づいて決定される。
【0108】
場合によっては、送信電力コントローラ620は、追加として、UEの1つまたは複数の候補通信ビームを識別してよく、1つまたは複数の候補通信ビームの各々に対してそれぞれのPDE特性を決定してよく、1つまたは複数の候補通信ビームから通信ビームを選択してよい。場合によっては、通信ビームは第1のPDE特性を含み、通信ビームに対する送信電力を決定することは、第1のPDE特性に基づき、通信ビームを選択することは、少なくとも、UEに対するアップリンク許可、もしくはUEの電力レベル、もしくは通信ビームの見積もられるPDE、もしくは第1のPDE特性、またはそれらの組合せに基づく。第1のPDE特性は、遮蔽ストリップの設計に基づいてよい。いくつかの例では、UEは検出器を含み、検出器は、通信ビームのPDEのレベルを検出してよく、ここで、通信ビームを選択することは、PDEの検出されたレベルに基づく。
【0109】
場合によっては、送信電力コントローラ620は、追加として、第2の通信ビームに対する第2のPDEしきい値、および第2の遮蔽ストリップがUEの第2のアンテナモジュールのアンテナ素子の第2のセットを囲い込むことに基づいて、UEの第2の通信ビームに対する第2の送信電力を決定してよく、第2の遮蔽ストリップは、第2のアンテナモジュールの第2の表面の上方でアンテナ素子の第2のセットから離れて延在する。これらの事例のうちのいくつかでは、通信マネージャ615は、決定された第2の送信電力に基づいて第2のアンテナモジュールおよび第2の通信ビームを使用して第2の信号を(たとえば、送信機625を介して)送信してよい。いくつかの例では、送信電力を決定することおよび第2の送信電力を決定することは、同じ送信電力制御メカニズム(たとえば、送信電力コントローラ620)に基づいてよい。
【0110】
通信マネージャ615は、本明細書で説明する通信マネージャ710の態様の一例であってよい。1つまたは複数の潜在的な利点を実現するために、本明細書で説明するような通信マネージャ615によって実行されるアクションが実施されてよい。たとえば、アンテナモジュールのアンテナ素子のセットの周囲の遮蔽ストリップは、アンテナモジュールの送信に起因するPDEを低減し得る。したがって、UE115は、遮蔽ストリップに基づいて最大PDEしきい値への準拠を維持しながら、アンテナモジュールのためのより大きい最大送信電力を実施し得る。このより大きい最大送信電力は、使用中のまたは信頼できないチャネルの中での送信のためにより大きい送信電力値をUE115が選択できるので、UE115による、より信頼できる送信(たとえば、アップリンク送信、サイドリンク送信など)をサポートする。
【0111】
より大きい最大送信電力に従って選択された送信電力を使用して送信することに基づいて、UE115の(たとえば、受信機610、通信マネージャ615、送信機625などを制御する)プロセッサは、再送信および/またはPD感知のために使用される処理リソースを低減し得る。たとえば、アンテナモジュールのアンテナ素子の周囲に遮蔽ストリップを実装することは、(たとえば、PDEのレベルを最大PDEしきい値よりも小さく維持しながら)UE115によってサポートされる、より大きい最大送信電力に起因して、UE115の送信信頼性を改善し得る。したがって、UE115は、メッセージを首尾よく送信するために使用される再送信の数を減らしてよい。再送信の数を減らすことは、プロセッサが処理能力をランプアップし、かつアップリンクおよび/またはサイドリンクメッセージ符号化および送信を処理するために処理ユニットをオンにする、回数を減らし得る。この低減された数の再送信はまた、(たとえば、プロセッサにおける処理オーバーヘッドを低減することに加えて)アップリンクチャネル、サイドリンクチャネル、またはその両方におけるシグナリングオーバーヘッドを低減し得る。さらに、遮蔽ストリップは、アンテナモジュールの視野の外側のPD分布を低減し得る。UE115は、遮蔽ストリップの効果に起因してアンテナモジュールの視野の外側の感知を減らしてよく、またはそうした感知をまったく実施しなくてよい。感知動作を減らすことは、PDセンサーに関連する電力オーバーヘッドを低減し得る。
【0112】
通信マネージャ615またはその下位構成要素は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるコード(たとえば、ソフトウェアまたはファームウェア)、またはそれらの任意の組合せで実装されてよい。プロセッサによって実行されるコードで実装される場合、通信マネージャ615またはその下位構成要素の機能は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本開示で説明する機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せによって実行されてよい。
【0113】
通信マネージャ615またはその下位構成要素は、機能の部分が1つまたは複数の物理構成要素によって異なる物理的ロケーションにおいて実装されるように分散されることを含めて、様々な位置において物理的に配置されてよい。いくつかの例では、通信マネージャ615またはその下位構成要素は、本開示の様々な態様による別個かつ固有の構成要素であってよい。いくつかの例では、通信マネージャ615またはその下位構成要素は、限定はしないが、入力/出力(I/O)構成要素、トランシーバ、ネットワークサーバ、別のコンピューティングデバイス、本開示で説明する1つもしくは複数の他の構成要素、または本開示の様々な態様によるそれらの組合せを含む、1つまたは複数の他のハードウェア構成要素と組み合わせられてよい。
【0114】
送信機625は、デバイス605の他の構成要素によって生成された信号を送信し得る。いくつかの例では、送信機625は、トランシーバモジュールの中で受信機610と一緒に置かれてよい。たとえば、送信機625は、
図7を参照しながら説明するトランシーバ720の態様の一例であってよい。送信機625は、(たとえば、アンテナモジュールの中の)単一のアンテナまたはアンテナのセットを利用し得る。
【0115】
図7は、本開示の態様による、低減されたPDEのためのアンテナモジュール配置およびハウジングをサポートするデバイス705を含むシステム700の図を示す。デバイス705は、本明細書で説明するようなデバイス605またはUE115の構成要素の一例であってよく、またはそれを含んでもよい。デバイス705は、通信マネージャ710、I/Oコントローラ715、トランシーバ720、アンテナ725、メモリ730、プロセッサ740、およびアンテナモジュール750を含む、通信を送信および受信するための構成要素を含む、双方向音声およびデータ通信のための構成要素を含んでよい。これらの構成要素は、1つまたは複数のバス(たとえば、バス745)を介して電子通信していてよい。
【0116】
通信マネージャ710は、(たとえば、アンテナモジュール750の一部として、またはアンテナモジュール750をサポートして)UE115において実装されてよい。通信マネージャ710は、通信ビームに対するPDEしきい値、および遮蔽ストリップ755がUE115のアンテナモジュール750の第1の表面の上のアンテナ素子のセットを囲い込むことに基づいて、UE115の通信ビームに対する送信電力を決定してよく、遮蔽ストリップ755は、第1の表面の上方でアンテナ素子のセットを囲い込む。通信マネージャ710は、通信ビームを使用して、かつ決定された送信電力に従って、アンテナモジュール750を使用してアップリンク信号を送信してよい。
【0117】
I/Oコントローラ715は、デバイス705のための入力信号および出力信号を管理し得る。I/Oコントローラ715はまた、デバイス705の中に統合されていない周辺機器を管理し得る。場合によっては、I/Oコントローラ715は、外部周辺機器への物理接続またはポートを表してよい。いくつかの場合には、I/Oコントローラ715は、iOS(登録商標)、ANDROID(登録商標)、MS-DOS(登録商標)、MS-WINDOWS(登録商標)、OS/2(登録商標)、UNIX(登録商標)、LINUX(登録商標)、または別の知られているオペレーティングシステムなどの、オペレーティングシステムを利用し得る。他の場合には、I/Oコントローラ715は、モデム、キーボード、マウス、タッチスクリーン、または類似のデバイスを表してよく、またはそれと相互作用し得る。場合によっては、I/Oコントローラ715は、プロセッサの一部として実装されてよい。場合によっては、ユーザは、I/Oコントローラ715を介して、またはI/Oコントローラ715によって制御されるハードウェア構成要素を介して、デバイス705と対話し得る。
【0118】
トランシーバ720は、上記で説明したように、1つまたは複数のアンテナ、有線リンク、またはワイヤレスリンクを介して双方向に通信し得る。たとえば、トランシーバ720は、ワイヤレストランシーバを表してよく、別のワイヤレストランシーバと双方向に通信し得る。トランシーバ720はまた、送信のためにパケットを変調するとともに被変調パケットをアンテナに提供するための、またアンテナから受信されたパケットを復調するための、モデムを含んでよい。
【0119】
場合によっては、ワイヤレスデバイスは単一のアンテナ725を含んでよい。しかしながら、場合によっては、デバイスは、複数のワイヤレス送信を同時に送信または受信することが可能であり得る2つ以上のアンテナ725を有してよい。アンテナ725は、アンテナ素子またはアンテナ素子のセットの一例であってよく、アンテナ725は、低減されたPDEを得るためにUE115(たとえば、デバイス705)内に配置および/または収容されたアンテナモジュール750の構成要素であってよい。
【0120】
メモリ730は、ランダムアクセスメモリ(RAM)および読取り専用メモリ(ROM)を含んでよい。メモリ730は、実行されたとき、本明細書で説明する様々な機能をプロセッサに実行させる命令を含む、コンピュータ可読のコンピュータ実行可能コード735を記憶し得る。場合によっては、メモリ730は、特に、周辺構成要素または周辺デバイスとの相互作用などの、基本ハードウェアまたはソフトウェア動作を制御し得る、基本I/Oシステム(BIOS)を含んでよい。
【0121】
プロセッサ740は、インテリジェントハードウェアデバイス(たとえば、汎用プロセッサ、DSP、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、ASIC、FPGA、プログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理構成要素、個別ハードウェア構成要素、またはそれらの任意の組合せ)を含んでよい。いくつかの場合には、プロセッサ740は、メモリコントローラを使用してメモリアレイを動作させるように構成され得る。他の場合には、メモリコントローラはプロセッサ740の中に統合されてよい。プロセッサ740は、様々な機能をデバイス705に実行させるために、メモリ(たとえば、メモリ730)の中に記憶されたコンピュータ可読命令を実行するように構成され得る。
【0122】
コード735は、ワイヤレス通信をサポートするための命令を含む、本開示の態様を実施するための命令を含んでよい。コード735は、システムメモリまたは他のタイプのメモリなどの、非一時的コンピュータ可読媒体の中に記憶されてよい。場合によっては、コード735は、プロセッサ740によって直接実行可能でなくてよいが、(たとえば、コンパイルおよび実行されたとき)本明細書で説明する機能をコンピュータに実行させてよい。
【0123】
アンテナモジュール750は、第1の表面を有する基板、および第1の表面の上の(たとえば、アンテナ725を含む)アンテナ素子のセットを含んでよい。遮蔽ストリップ755は、アンテナ素子のセットを囲い込んでよく、第1の表面から離れて延在してよい。場合によっては、遮蔽ストリップ755の下側縁部は、第1の表面にあってよく、または第1の表面の上方にあってもよい。
【0124】
いくつかの例では、アンテナモジュール750の基板はPCBを含んでよく、ここで、アンテナのセットはPCBの上にあってよく、遮蔽ストリップ755はPCBの外部にあってよい。たとえば、遮蔽ストリップ755は、PCBの外辺部にあってよく、またはPCBの外辺部の上方にあってもよい。場合によっては、PCBは、アンテナ素子のセットの各アンテナ素子を囲い込むそれぞれのめっき部材をさらに含んでよく、ここで、めっき部材はPCBの上にあってよい。
【0125】
場合によっては、アンテナモジュール750は、UE115(たとえば、デバイス705)のハウジングの中または上に搭載されてよく、遮蔽ストリップ755は、UE115のハウジングの一部であってよい。場合によっては、ハウジングは、遮蔽ストリップ755を含んでよく、または遮蔽ストリップ755の一部を含んでもよい。たとえば、遮蔽ストリップ755の上側縁部は、UE115(たとえば、デバイス705)のハウジングと同一平面をなすように構成されてよい。
【0126】
場合によっては、第1の表面からの遮蔽ストリップ755の高さは、少なくとも、所定のPDEしきい値(たとえば、最大PDEしきい値)、アンテナ素子のセットにとっての視野、センサーにとっての視野、またはそれらの組合せに基づいてよい。遮蔽ストリップ755は、アンテナモジュール750の接地面に電気的に結合されてよく、またはアンテナモジュール750の接地面から電気的に絶縁されてもよい。
【0127】
いくつかの例では、アンテナモジュール750は、第1の表面に対向する、基板の第2の表面の上に搭載された、1つまたは複数の電気的構成要素をさらに含んでよい。場合によっては、アンテナ素子のセットは、アンテナアレイを形成するパッチアンテナのセットを含む。
【0128】
いくつかの実装形態では、UE115(たとえば、デバイス705)は、外面を有するハウジングを含んでよい。アンテナモジュール750は、アンテナモジュール750の基板の第1の表面が、アンテナモジュール750の放射方向からのハウジングの外面からくぼませられるように、ハウジング内に搭載されてよい。遮蔽ストリップ755は、アンテナモジュール750のアンテナ素子のセットを囲い込んでよく、基板の第1の表面から離れて延在してよい。遮蔽ストリップ755は、UE115のアンテナモジュール750またはハウジングの構成要素であってよい。遮蔽ストリップ755の上側縁部は、放射方向における外面にあってよく、もしくはその下方にあってもよく、アンテナ素子のセットの上方にあってもよい。たとえば、
図4を参照しながら説明したように、遮蔽ストリップ755の上側縁部は、(たとえば、Z方向における)ハウジングの外面の上部の側部にあってよく、またはその下方にあってもよい。
【0129】
いくつかの例では、UE115(たとえば、デバイス705)の外面は、アンテナモジュール750の第1の側部に向けられたスクリーン、およびスクリーンに対向する、アンテナモジュール750の第2の側部に向けられた裏面を含んでよく、裏面は第1の導電表面を含む。UE115は、追加として、裏面に対向する、アンテナモジュール750の第1の側部に向けられた第2の導電表面を含んでよく、ここで、スクリーンが第2の導電表面を含むか、または第2の導電表面がスクリーンの後ろに搭載される。
【0130】
いくつかの例では、UE115は、PDEを測定するためのセンサーをさらに含んでよく、ここで、第1の表面からの遮蔽ストリップ755の高さは、センサーにとっての視野に基づいてよい。
【0131】
図8は、本開示の態様による、低減されたPDEのためのアンテナモジュール配置およびハウジングをサポートする方法800を示すフローチャートを示す。方法800の動作は、本明細書で説明するようなUE115またはその構成要素によって実施され得る。たとえば、方法800の動作は、
図6および
図7を参照しながら説明したような通信マネージャによって実行されてよい。いくつかの例では、UEは、以下で説明する機能を実行するようにUEの機能要素を制御するための命令のセットを実行し得る。追加または代替として、UEは、専用ハードウェアを使用して、以下で説明する機能の態様を実行し得る。
【0132】
805において、UEは、通信ビームに対するPDEしきい値、および遮蔽ストリップがUEのアンテナモジュールの第1の表面の上のアンテナ素子のセットを囲い込むことに基づいて、UEの通信ビームに対する送信電力を決定してよく、遮蔽ストリップは、第1の表面の上方でアンテナ素子のセットを囲い込む。805の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。805の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例では、805の動作の態様は、
図6および
図7を参照しながら説明したような送信電力コントローラによって実行され得る。
【0133】
810において、UEは、通信ビームを使用して、かつ決定された送信電力に従って、アンテナモジュールを使用してアップリンク信号を送信してよい。810の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例では、810の動作の態様は、
図6および
図7を参照しながら説明したような送信電力コントローラによって実行され得る。
【0134】
図9は、本開示の態様による、低減されたPDEのためのアンテナモジュール配置およびハウジングをサポートする方法900を示すフローチャートを示す。方法900の動作は、本明細書で説明するようなUE115またはその構成要素によって実施され得る。たとえば、方法900の動作は、
図6および
図7を参照しながら説明したような通信マネージャによって実行されてよい。いくつかの例では、UEは、以下で説明する機能を実行するようにUEの機能要素を制御するための命令のセットを実行し得る。追加または代替として、UEは、専用ハードウェアを使用して、以下で説明する機能の態様を実行し得る。
【0135】
905において、UEは、(たとえば、1つまたは複数の受信信号に基づいて)UEの1つまたは複数の候補通信ビームを識別してよい。905の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例では、905の動作の態様は、
図6および
図7を参照しながら説明したような送信電力コントローラによって実行され得る。
【0136】
910において、UEは、1つまたは複数の候補通信ビームの各々に対してそれぞれのPDE特性を決定してよい。910の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例では、910の動作の態様は、
図6および
図7を参照しながら説明したような送信電力コントローラによって実行され得る。
【0137】
915において、UEは、1つまたは複数の候補通信ビームから通信ビームを選択してよく、ここで、通信ビームは第1のPDE特性を含む。通信ビームを選択することは、少なくとも、UEに対するアップリンク許可、もしくはUEの電力レベル、もしくは通信ビームの見積もられるPDE、もしくは第1のPDE特性、またはそれらの組合せに基づいてよい。915の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例では、915の動作の態様は、
図6および
図7を参照しながら説明したような送信機、トランシーバ、および/またはアンテナモジュールによって実行され得る。
【0138】
920において、UEは、通信ビームに対するPDEしきい値、および遮蔽ストリップがUEのアンテナモジュールの第1の表面の上のアンテナ素子のセットを囲い込むことに基づいて、UEの通信ビームに対する送信電力を決定してよく、ここで、通信ビームに対する送信電力を決定することは、第1のPDE特性にさらに基づいてよい。905の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例では、905の動作の態様は、
図6および
図7を参照しながら説明したような送信電力コントローラによって実行され得る。
【0139】
925において、UEは、通信ビームを使用して、かつ決定された送信電力に従って、アンテナモジュールを使用してアップリンク信号を送信してよい。925の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。910の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例では、910の動作の態様は、
図6および
図7を参照しながら説明したような送信電力コントローラによって実行され得る。
【0140】
本明細書で説明する方法が、可能な実装形態を説明すること、動作およびステップが、再構成または別の方法で修正され得ること、ならびに他の実装形態が可能であることに、留意されたい。さらに、方法のうちの2つ以上からの態様が組み合わせられてよい。
【0141】
方法、システム、あるいは方法を実施するかまたは装置を実現するため手段を含む装置、方法を1つまたは複数のプロセッサに実施させるために1つまたは複数のプロセッサによって実行可能な命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体、ならびに1つまたは複数のプロセッサ、および方法をシステムまたは装置に実施させるために1つまたは複数のプロセッサによって実行可能な命令を記憶する、1つまたは複数のプロセッサに結合されたメモリを含むシステムの、いくつかの実施形態が以下で説明される。本実施形態は、アンテナモジュール、UE、またはその両方などの、デバイス実施形態を含んでよい。これらは可能な実施形態のいくつかの例にすぎず、本開示の範囲を逸脱することなく他の例が当業者に容易に明らかとなることを理解されたい。
【0142】
実施形態1: アンテナモジュールであって、第1の表面を有する基板と、第1の表面の上の複数のアンテナ素子と、複数のアンテナ素子を囲い込むとともに基板の第1の表面から離れて延在する遮蔽ストリップとを備え、遮蔽ストリップの上側縁部は、複数のアンテナ素子の上方にある。
【0143】
実施形態2: 実施形態1のアンテナモジュールであって、遮蔽ストリップの下側縁部は、基板の第1の表面にあるか、または基板の第1の表面の上方にある。
【0144】
実施形態3: 実施形態1または2のうちのいずれかのアンテナモジュールであって、基板がPCBを備え、複数のアンテナ素子がPCBの上にあり、遮蔽ストリップがPCBの外部にある。
【0145】
実施形態4: 実施形態3のアンテナモジュールであって、PCBは、複数のアンテナ素子の各アンテナ素子を囲い込むめっき部材をさらに備え、めっき部材はPCBの上にある。
【0146】
実施形態5: 実施形態3または4のうちのいずれかのアンテナモジュールであって、遮蔽ストリップは、PCBの外辺部にあるか、またはPCBの外辺部の上方にある。
【0147】
実施形態6: 実施形態1~5のうちのいずれかのアンテナモジュールであって、遮蔽ストリップの上側縁部は、UEのハウジングと同一平面をなすように構成される。
【0148】
実施形態7: 実施形態1~6のうちのいずれかのアンテナモジュールであって、基板の第1の表面からの遮蔽ストリップの高さは、所定のPDEしきい値、もしくは複数のアンテナ素子にとっての視野、もしくはセンサーにとっての視野、またはそれらの組合せに少なくとも部分的に基づく。
【0149】
実施形態8: 実施形態1~7のうちのいずれかのアンテナモジュールであって、遮蔽ストリップは、アンテナモジュールの接地面に電気的に結合される。
【0150】
実施形態9: 実施形態1~7のうちのいずれかのアンテナモジュールであって、遮蔽ストリップは、アンテナモジュールの接地面から電気的に絶縁される。
【0151】
実施形態10: 実施形態1~9のうちのいずれかのアンテナモジュールであって、基板の第1の表面に対向する、基板の第2の表面の上に搭載された、1つまたは複数の電気的構成要素をさらに備える。
【0152】
実施形態11: 実施形態1~10のうちのいずれかのアンテナモジュールであって、複数のアンテナ素子は、少なくとも、アンテナアレイを形成する複数のパッチアンテナ、もしくは複数のスロットアンテナ、もしくは複数のダイポールアンテナ、またはそれらの組合せを備える。
【0153】
実施形態12: UEであって、外面を有するハウジングと、ハウジング内に搭載されたアンテナモジュールであって、基板の第1の表面の上に複数のアンテナ素子を備えるアンテナモジュールと、複数のアンテナ素子を囲い込むとともに基板の第1の表面から離れて延在する遮蔽ストリップとを備え、遮蔽ストリップの上側縁部は、複数のアンテナ素子の上方にある。
【0154】
実施形態13: 実施形態12のUEであって、基板の第1の表面は、アンテナモジュールの放射方向からのハウジングの外面からくぼませられる。
【0155】
実施形態14: 実施形態12または13のうちのいずれかのUEであって、遮蔽ストリップの下側縁部は、基板の第1の表面にあるか、または基板の第1の表面の上方にある。
【0156】
実施形態15: 実施形態12~14のうちのいずれかのUEであって、アンテナモジュールが遮蔽ストリップを備えるか、またはハウジングが遮蔽ストリップを備えるか、またはハウジングが遮蔽ストリップの一部を備える。
【0157】
実施形態16: 実施形態12~15のうちのいずれかのUEであって、ハウジングの外面は、アンテナモジュールの第1の側部に向けられたスクリーン、およびスクリーンに対向する、アンテナモジュールの第2の側部に向けられた裏面を備え、裏面は第1の導電表面を備える。
【0158】
実施形態17: 実施形態16のUEであって、裏面に対向する、アンテナモジュールの第1の側部に向けられた第2の導電表面をさらに備え、スクリーンが第2の導電表面を備えるか、または第2の導電表面がスクリーンの後ろに搭載される。
【0159】
実施形態18: 実施形態12~17のうちのいずれかのUEであって、基板の第1の表面からの遮蔽ストリップの高さは、所定のPDEしきい値、もしくは複数のアンテナ素子にとっての視野、またはそれらの組合せに少なくとも部分的に基づく。
【0160】
実施形態19: 実施形態12~18のうちのいずれかのUEであって、PDEを測定するためのセンサーをさらに備え、基板の第1の表面からの遮蔽ストリップの高さは、センサーにとっての視野に少なくとも部分的に基づく。
【0161】
実施形態20: 実施形態12~19のうちのいずれかのUEであって、遮蔽ストリップは、アンテナモジュールの接地面に電気的に結合される。
【0162】
実施形態21: 実施形態12~19のうちのいずれかのUEであって、遮蔽ストリップは、アンテナモジュールの接地面から電気的に絶縁される。
【0163】
実施形態22: 実施形態12~21のうちのいずれかのUEであって、複数のアンテナ素子は、アンテナアレイを形成する複数のパッチアンテナを備える。
【0164】
実施形態23: 実施形態12~22のうちのいずれかのUEであって、遮蔽ストリップの上側縁部は、アンテナモジュールの放射方向におけるハウジングの外面にあるかまたはその下方にある。
【0165】
実施形態24: UEにおけるワイヤレス通信のための方法であって、UEの通信ビームに対するPDEしきい値、および遮蔽ストリップが複数のアンテナ素子を囲い込むことに少なくとも部分的に基づいて、通信ビームに対する送信電力を決定することと、通信ビームを使用して、かつ決定された送信電力に従って、アンテナモジュールを使用してアップリンク信号を送信することとを備える。
【0166】
実施形態25: 実施形態24の方法であって、通信ビームに対するPDEしきい値、および遮蔽ストリップが複数のアンテナ素子を囲い込むことに少なくとも部分的に基づいて、通信ビームに対する最大送信電力を識別することをさらに備え、送信電力は、識別された最大送信電力に少なくとも部分的に基づいて決定される。
【0167】
実施形態26: 実施形態24または25のうちのいずれかの方法であって、UEの1つまたは複数の候補通信ビームを識別することと、1つまたは複数の候補通信ビームの各々に対してそれぞれのPDE特性を決定することと、1つまたは複数の候補通信ビームから通信ビームを選択することとをさらに備え、通信ビームは第1のPDE特性を備え、通信ビームに対する送信電力を決定することは、第1のPDE特性に少なくとも部分的に基づき、通信ビームを選択することは、少なくとも、UEに対するアップリンク許可、もしくはUEの電力レベル、もしくは通信ビームの見積もられるPDE、もしくは第1のPDE特性、またはそれらの組合せに少なくとも部分的に基づく。
【0168】
実施形態27: 実施形態24~26のうちのいずれかの方法であって、UEは検出器を備え、方法は、通信ビームのPDEのレベルを検出することをさらに備え、通信ビームを選択することは、PDEの検出されたレベルに少なくとも部分的に基づく。
【0169】
実施形態28: 実施形態24~27のうちのいずれかの方法であって、アンテナモジュールは遮蔽ストリップを備える。
【0170】
実施形態29: 実施形態24~28のうちのいずれかの方法であって、UEは、第2の表面を有する第2の基板、および第2の表面の上の第2の複数のアンテナ素子を備える、第2のアンテナモジュールと、第2の複数のアンテナ素子を囲い込むとともに第2の表面から離れて延在する第2の遮蔽ストリップとを備え、方法は、第2の通信ビームに対する第2のPDEしきい値、および第2の遮蔽ストリップが第2の複数のアンテナ素子を囲い込むことに少なくとも部分的に基づいて、UEの第2の通信ビームに対する第2の送信電力を決定することと、決定された第2の送信電力に少なくとも部分的に基づいて第2のアンテナモジュールおよび第2の通信ビームを使用して第2のアップリンク信号を送信することとをさらに備える。
【0171】
実施形態30: UEにおけるワイヤレス通信のための装置であって、第1の表面を有する基板、および第1の表面の上の複数のアンテナ素子を備える、実施形態24~29のうちのいずれかのアンテナモジュールと、複数のアンテナ素子を囲い込むとともに第1の表面から離れて延在する、実施形態24~29のうちのいずれかの遮蔽ストリップと、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリと、メモリの中に記憶され、プロセッサによって実行されたとき、実施形態24~29のうちのいずれかの方法を装置に実行させるように動作可能な命令とを備える。
【0172】
実施形態31: 実施形態24~29のうちのいずれかの方法を実行するための少なくとも1つの手段を備える装置。
【0173】
実施形態32: ワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コードは、実施形態24~29のうちのいずれかの方法を実行するためにプロセッサによって実行可能な命令を備える。
【0174】
LTE、LTE-A、LTE-A Pro、またはNRシステムの態様が、例として説明されることがあり、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、またはNR用語が、説明の大部分において使用されることがあるが、本明細書で説明する技法は、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、またはNRネットワーク以外に適用可能である。たとえば、説明する技法は、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、米国電気電子技術者協会(IEEE)802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Flash-OFDM、ならびに本明細書で明示的には述べられない他のシステムおよび無線技術などの、様々な他のワイヤレス通信システムに適用可能であり得る。
【0175】
本明細書で説明する情報および信号は、多種多様な技術および技法のうちのいずれかを使用して表されてよい。たとえば、説明全体にわたって言及されることがあるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁性粒子、光場もしくは光学粒子、またはそれらの任意の組合せによって表されてよい。
【0176】
本明細書の開示に関して説明する様々な例示的なブロックおよびモジュールは、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、CPU、FPGAもしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または、本明細書で説明する機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであってよい。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ(たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携した1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成)として実装され得る。
【0177】
本明細書で説明する機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。プロセッサによって実行されるソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶されてよく、またはコンピュータ可読媒体を介して送信されてもよい。他の例および実装形態が、本開示および添付の特許請求の範囲内に入る。たとえば、ソフトウェアの性質に起因して、本明細書で説明する機能は、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング、またはこれらのうちのいずれかの組合せを使用して実装され得る。機能を実装する特徴はまた、機能の部分が異なる物理的ロケーションにおいて実装されるように分散されることを含めて、様々な位置において物理的に配置されてよい。
【0178】
コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む、非一時的コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。非一時的記憶媒体は、汎用コンピュータまたは専用コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であってよい。限定ではなく例として、非一時的コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、コンパクトディスク(CD)ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気記憶デバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコード手段を搬送または記憶するために使用され得るとともに、汎用コンピュータもしくは専用コンピュータまたは汎用プロセッサもしくは専用プロセッサによってアクセスされ得る、任意の他の非一時的媒体を含んでよい。また、任意の接続がコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、コンピュータ可読媒体の定義の中に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、CD、レーザーディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(DVD)(disc)、フロッピーディスク(disk)、およびBlu-rayディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、レーザーを用いてデータを光学的に再生する。上記のものの組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。
【0179】
特許請求の範囲内を含めて本明細書で使用する場合、項目の列挙(たとえば、「のうちの少なくとも1つ」または「のうちの1つまたは複数」などの句で終わる項目の列挙)において使用される「または」は、たとえば、A、B、またはCのうちの少なくとも1つという列挙が、AまたはBまたはCまたはABまたはACまたはBCまたはABC(すなわち、AおよびBおよびC)を意味するような、包括的な列挙を示す。また、本明細書で使用する「に基づいて」という句は、条件の閉集合への参照として解釈されてはならない。たとえば、「条件Aに基づいて」として表される例示的なステップは、本開示の範囲から逸脱することなく、条件Aと条件Bの両方に基づいてよい。言い換えれば、本明細書で使用する「に基づいて」という句は、「に少なくとも部分的に基づいて」という句と同様に解釈されるものとする。
【0180】
添付の図において、類似の構成要素または特徴は、同じ参照ラベルを有してよい。さらに、同じタイプの様々な構成要素は、参照ラベルの後に、ダッシュと、類似の構成要素を区別する第2のラベルとを続けることによって区別されてよい。第1の参照ラベルだけが本明細書において使用される場合、説明は、第2の参照ラベル、または他の後続の参照ラベルにかかわらず、同じ第1の参照ラベルを有する類似の構成要素のうちのいずれにも適用可能である。
【0181】
添付の図面に関して本明細書に記載する説明は、例示的な構成を表し、実装され得るかまたは特許請求の範囲内に入るすべての例を表すとは限らない。本明細書で使用する「例示的」という用語は、「例、事例、または例示として働くこと」を意味し、「好ましい」または「他の例よりも有利な」を意味しない。発明を実施するための形態は、説明する技法の理解をもたらすための具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの技法はこれらの具体的な詳細なしに実践され得る。いくつかの事例では、説明する例の概念を不明瞭にすることを回避するために、よく知られている構造およびデバイスがブロック図の形態で示される。
【0182】
本明細書での説明は、当業者が本開示を作成または使用することを可能にするように与えられる。本開示の様々な修正は、当業者に容易に明らかになり、本明細書で定義する一般原理は、本開示の範囲から逸脱することなく他の変形形態に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書で説明する例および設計に限定されず、本明細書で開示する原理および新規の特徴に合致する最も広い範囲を与えられるべきである。
【符号の説明】
【0183】
100 ワイヤレス通信システム
105 基地局
110 カバレージエリア
115 ユーザ機器(UE)
120 バックホールリンク
125 通信リンク
130 コアネットワーク
135 デバイス間(D2D)通信リンク
205 デバイス
210 アンテナ
215 アンテナモジュール
220 遮蔽ストリップ
225 放射方向
230 上面
235 前面
240 側面
245 背面
250 スクリーン
301、302 アンテナモジュール構成
305 基板
310 アンテナ素子
315 めっき部材
320 遮蔽ストリップ
325 電気的構成要素
330 放射方向
335 遮蔽高さ
401、402 デバイス構成
405 デバイス
410 センサー
415 アンテナモジュール
420 導電表面
425 座標系
605 デバイス
610 受信機
615 通信マネージャ
620 送信電力コントローラ
625 送信機
705 デバイス
710 通信マネージャ
715 I/Oコントローラ
720 トランシーバ
725 アンテナ
730 メモリ
735 コンピュータ実行可能コード
740 プロセッサ
745 バス
750 アンテナモジュール
755 遮蔽ストリップ
【国際調査報告】