(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-22
(54)【発明の名称】再利用可能なアイテムのユーザー間のソーシャルネットワーキングのためのシステムおよび方法。
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/08 20120101AFI20221115BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20221115BHJP
【FI】
G06Q10/08 306
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022517439
(86)(22)【出願日】2020-09-16
(85)【翻訳文提出日】2022-05-16
(86)【国際出願番号】 US2020051076
(87)【国際公開番号】W WO2021055480
(87)【国際公開日】2021-03-25
(32)【優先日】2019-09-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】522106101
【氏名又は名称】トッキ エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】パーク,ジェーン
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC12
5L049CC51
(57)【要約】
再利用可能なギフトラップアセンブリなどの再利用可能なアイテムのユーザー間でソーシャルネットワーキングを行うためのシステム及び方法が提供される。システムは、ユーザがギフトの受取人のためのデジタルメッセージを作成及び共有することを可能にする、モバイルデバイス上で実行されるアプリケーションを含むことができる。ギフトラップアセンブリは、再利用可能なラップと、ギフトについてラップを束ねるための再利用可能なバンドとを含むことができる。ギフトラップアセンブリは、システムによって認識可能な一意の識別子を含む。このようにして、システムは、ギフトラップがユーザの間を移動する際にギフトラップを追跡することができ、それによって、ギフトラップアセンブリと相互作用したユーザ間のソーシャルネットワーク接続が形成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
再利用可能なギフトラップアセンブリなどの再利用可能なアイテムのユーザー間のソーシャルネットワーキングを促進するためのコンピュータ実装方法であって、以下の工程を含む。
ネットワークベースのシステムにおいて、複数のユーザのうちの第1のユーザのモバイルデバイスから、双方向通信ネットワークを介して、再利用可能なアイテムに関連付けられた一意の識別子を受信するステップと
前記ネットワークベースのシステムにおいて、前記再利用可能なアイテムに関連付けられた前記一意の識別子に固有のデジタルメッセージを受信し、該デジタルメッセージは、該メッセージを生成した第1のユーザと、該メッセージの意図された受信者である第2のユーザとを識別する、ステップと
ネットワークベースのシステムにおいて、複数のユーザーのうちの第2のユーザーのモバイルデバイスから、双方向通信ネットワークを介して、再利用可能なアイテムに関連付けられた固有の識別子に固有のデジタルメッセージにアクセスする要求を受信するステップと
前記デジタルメッセージを前記第2のユーザの前記モバイルデバイスに送信するステップと
【請求項2】
前記再利用可能な物品は、前記一意の識別子を提供するタグが取り付けられたギフトラップアセンブリである、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項3】
前記第1のユーザおよび前記第2のユーザは、前記ネットワークベースのシステムから、前記再利用可能なアイテムに関連付けられた前記一意の識別子に固有の複数のデジタルメッセージにアクセスし、前記複数のユーザのうちの他のユーザからのデジタルメッセージを含むことができる、請求項1に定義されたコンピュータ実装方法。
【請求項4】
前記複数のユーザは、前記ネットワークベースのシステムから、日付、場所、受信者、それに関連するデジタルメッセージを含む履歴を与えることにアクセスできる、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項5】
前記第1のユーザは、前記デジタル・メッセージにプライバシー設定をさらに割り当てる、請求項1に記載のコンピュータに実装された方法。
【請求項6】
プライバシー設定が、(a)公開、メッセージが誰にでも見える、(b)友人、メッセージが送信者、受信者および友人に見える、または(c)非公開、メッセージが送信者および受信者のみに見える、を可能にするグループから選択される、請求項1に定義されたコンピュータ実施方法。
【請求項7】
再利用可能なギフトラップアセンブリなどの再利用可能なアイテムのユーザー間のソーシャルネットワーキングを促進するためのコンピュータ実装方法であって、以下を含む。
ネットワークベースのシステムにおいて、複数のユーザーのうちの第1のユーザーのモバイルデバイスから、双方向通信ネットワークを介してギフトラップアセンブリに関連付けられた一意の識別子を受信するステップと
前記ネットワークベースのシステムにおいて、前記ギフトラップアセンブリに関連付けられた一意の識別子に固有のデジタルメッセージを受信し、該デジタルメッセージは、該メッセージを生成した第1のユーザ及び該メッセージの意図された受信者である第2のユーザを特定するステップと
ネットワークベースのシステムにおいて、複数のユーザーのうちの第2のユーザーのモバイルデバイスから双方向通信ネットワークを介してギフトラップアセンブリに関連付けられた一意の識別子に固有のデジタルメッセージにアクセスする要求を受信するステップと
前記デジタルメッセージを前記第2のユーザの前記モバイルデバイスに送信するステップと
前記第1のユーザおよび前記第2のユーザが、前記ネットワークベースのシステムから、前記複数のユーザのうちの他のユーザからのデジタルメッセージを含む、前記再利用可能アイテムに関連付けられた固有識別子に固有の複数のデジタルメッセージにアクセスすることができ;および
前記複数のユーザは、前記ネットワークベース・システムから、日付、場所、受信者、それに関連するデジタル・メッセージを含む履歴を与えることにアクセスすることができる、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記複数のユーザは、前記ネットワークベースのシステムから、日付、場所、受信者、それに関連するデジタルメッセージを含む履歴を与えることにアクセスできる、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項9】
前記第1のユーザは、さらに、前記デジタル・メッセージにプライバシー設定を割り当てる、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項10】
プライバシー設定が、(a)パブリック、メッセージが誰にでも見える、(b)フレンド、メッセージが送信者、受信者およびフレンドに見える、または(c)プライベート、メッセージが送信者および受信者のみに見える、を有効にするグループから選択される、請求項1に定義されたコンピュータ実施方法。
【請求項11】
再利用可能なギフトラップアセンブリなどの再利用可能なアイテムのユーザー間のソーシャルネットワーキングを促進するためのネットワークベースのシステムであって、以下のものを含む。
データベース管理システム(DBMS)とシステムモジュールとを含むシステムプラットフォームであって、システムモジュールは、システム機能の動作を容易にし、システムプラットフォームは、双方向通信ネットワークを介してユーザーデバイスと通信し、ユーザーデバイスは、その上で動作するシステムアプリケーションを有する、システムプラットフォームと、を備える。
DBMSは、ユーザーデータ、デジタルメッセージ、再利用可能なアイテムに関連する一意の識別子を保持する。
DBMSとデジタル通信しているシステムモジュールであって、該システムモジュールは
複数のユーザのうちの第1のユーザのモバイルデバイスから双方向通信ネットワークを介して再利用可能なアイテムに関連付けられた一意の識別子を、その上のシステムアプリケーションを介して受信するステップと
再利用可能なアイテムに関連付けられた一意の識別子に固有のデジタルメッセージを受信し、デジタルメッセージは、メッセージを生成した第1のユーザと、メッセージの意図された受信者である第2のユーザとを識別し、複数のユーザのうちの第2のユーザのモバイルデバイスから双方向通信ネットワークを介して再利用可能なアイテムに関連付けられた一意の識別子に固有のデジタルメッセージにアクセスする要求を受信し、かつ、再利用可能なアイテムに関連付けられた一意の識別子に固有のデジタルメッセージを受信するステップと
前記デジタルメッセージを前記第2のユーザのモバイルデバイスに送信するステップと、を備える。
【請求項12】
前記再利用可能なアイテムは、前記一意の識別子を提供するタグが取り付けられたギフトラップアセンブリである、請求項11に記載のネットワークベースドシステム。
【請求項13】
前記第1のユーザおよび前記第2のユーザは、前記ネットワークベースのシステムから、前記再利用可能なアイテムに関連付けられた前記一意の識別子に固有の複数のデジタルメッセージにアクセスし、前記複数のユーザのうちの他のユーザからのデジタルメッセージを含むことができる、請求項11に定義されたネットワークベースのシステム。
【請求項14】
前記複数のユーザは、前記ネットワークベースのシステムから、日付、場所、受取人、それに関連するデジタルメッセージを含む履歴を与えることにアクセスすることができる、請求項11に記載のネットワークベースのシステム。
【請求項15】
前記第1のユーザは、さらに、前記デジタル・メッセージにプライバシー設定を割り当てる、請求項11に記載のネットワーク・ベース・システム。
【請求項16】
プライバシー設定が、(a)公開、メッセージが誰にでも見える、(b)友人、メッセージが送信者、受信者および友人に見える、または(c)非公開、メッセージが送信者および受信者のみに見える、を可能にするグループから選択される、請求項15に記載のネットワークベースのシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願へのクロスリファレンス
【0002】
[0001] 本出願は、9月に出願された米国出願第62/900,962号の利益を主張する。第62/900,962号、9月に出願され16, 2019の利益を主張するものであり、これは参照により組み込まれる。
【0003】
発明の分野
【0004】
[0002]本発明は、一般に、ソーシャルネットワーキングサイトに関し、より詳細には、再利用可能なアイテムのユーザー間、例えば、贈り物の連続した連鎖にいる人たちの間のソーシャルネットワーキングに関するものである。
【背景技術】
【0005】
発明の背景
【0006】
[0003] 単回使用物品は、その製造時および廃棄時の両方において、環境に悪影響を及ぼす可能性がある。製造時の環境負荷には、いくつか例を挙げると、C02排出、電力使用、および資源効率などの問題が含まれ得る。
【0007】
さらに、使い捨ての物品を廃棄する場合、ゴミが散乱し、廃棄物処理資源に負担をかけるなどの問題がある。
【0008】
[このような環境に関する懸念は、多くの個人にとって重要である。一般的に、環境に良い変化を与えようとする人は、政治活動、慈善寄付、ボランティア活動、または職業など、様々な経路を通じてそうするのが普通である。個人が共通の問題意識を持って団結することで、ポジティブな変化がもたらされることは容易に理解できます。しかし、特に、典型的な使い捨て商品のリサイクル可能な代替品がない場合、個人が日常の購買決定をそのような懸念に合わせることは困難な場合がある。
【0009】
[例えば、ほとんどのギフトラップ及びギフトカードは、使い捨て品目として使用されている。
【0010】
一般的に、ギフトラップ及びギフトカードは、物理的であり、リサイクル不可能であり、毎年、かなりの土地の廃棄に寄与している。また、使い捨てアイテムは、例えば、ギフトカードを保存したい受取人は、物理的アイテムを保存しなければならず、紛失したり破壊されたりする可能性があるなど、実用的な懸念を生じさせることがある。
【0011】
[0006] このように、改良された再利用可能なギフト包装及びギフトカードに対するニーズが依然として存在する。
【0012】
さらに、環境に対する懸念に沿った他の個人とつながることは、環境保全に向けた努力を増加させるように個人をさらに動機付けることができる。
【0013】
[0007] したがって、再利用可能なアイテムのユーザー間のソーシャルネットワーキングのためのシステム及び方法に対する必要性が残っていることを理解されたい。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0014】
発明の概要
【0015】
[0008] 簡潔に、一般論として、本発明は、再利用可能なギフトラップアセンブリのような再利用可能なアイテムのユーザー間でソーシャルネットワーキングするためのコンピュータ化システムおよび方法を提供するものである。このシステムは、ユーザがギフトの受取人のためのデジタルメッセージを作成及び共有することを可能にする、モバイルデバイス上で実行されるアプリケーションを含むことができる。ギフトラップアセンブリは、ギフトをその中に固定するための手段を有する再利用可能なラップ又はバッグを含むことができる。ギフトラップアセンブリは、システムによって認識可能な一意の識別子を含み、これはアセンブリに組み込まれ得る。このようにして、システムは、ギフトラップがユーザの間を移動する際にギフトラップを追跡することができ、それによって、一意の識別子に関連付けられたギフトラップアセンブリと相互作用したユーザ間のソーシャルネットワーク接続が形成される。このように、ユーザは、使い捨てのギフトラップやギフトカードなどの単一使用品目への依存を減らすように動機付けられるであろう。
【0016】
[0009] より具体的には、例示的な実施形態において、本システム及び方法は、ギフト贈呈者が、一意の識別子、例えば、QRコード又はNFCを介して物理的ギフトと共にギフト受取人に送ることができるパーソナライズされたデジタルメッセージを記録できるようにすることによって、ギフト贈呈者とギフト受取人の間の豊かなコミュニケーションを促進することに向けられている。このシステムはまた、贈与の社会的連鎖に沿って、一意の識別子の再利用を追跡する。
【0017】
[0010] 例示的な実施形態の別の詳細な態様では、第1のギフト受取人がアイテムを再ギフトするとき、アプリを介して、ユーザは、第2のギフト受取人のために新しいメッセージを作成することができる。連鎖に沿ったすべての贈り主/受け手は、一意の識別子によって識別されるそのギフトラップアセンブリに関連するものとして新しいメッセージが記録されたときに通知を受け取ることを選択でき、そのアイテムが再利用されたことを示す(埋立廃棄物の減少に貢献する)。彼らは、システムのデジタルアルバムに彼らのすべてのインタラクションを保存し、ログインして、連鎖のさらに下のギフトの贈り主及び受取人に関する情報を見ることができる。
【0018】
[発明の実施の形態] [0011]本発明と先行技術に対して達成された利点を要約する目的で、本発明の特定の利点を本明細書に記載した。もちろん、必ずしもすべてのそのような利点が、本発明の任意の特定の実施形態に従って達成され得るわけではないことを理解されたい。したがって、例えば、当業者は、本明細書で教示又は示唆され得る他の利点を必ずしも達成することなく、本明細書で教示される1つの利点又は利点群を達成又は最適化する方法で本発明を具体化又は実施することができることを認識することができる。
【0019】
[0012]これらの実施形態はすべて、本明細書に開示された発明の範囲内にあることが意図されている。本発明のこれら及び他の実施形態は、添付の図を参照した好ましい実施形態の以下の詳細な説明から当業者に容易に明らかになるであろうが、本発明は、開示された任意の特定の好ましい実施形態に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0020】
[0014] 本発明の実施形態は、次に、以下の図面を参照して、例としてのみ説明される。
【0021】
[0015]
図1は、本発明による再利用可能なギフトラップアセンブリを描いており、再利用可能なラップ及び固定バンドをラッピング指示と共に描いている。固定バンドは、システムのモバイルアプリによって認識可能な一意のQRコードを含む。
【0022】
[0016]
図2は、本発明による再利用可能アイテム(再利用可能ギフトラップアセンブリ)のユーザー間のソーシャルネットワーキングのためのコンピュータ化されたシステムの簡略化されたブロック図である。
【0023】
[0017]
図3は、
図1のギフトラップアセンブリを利用した連続した贈与の連鎖の簡略化されたフローチャートであり、各贈与において、贈り手は、モバイルデバイス上で実行されるシステムアプリを利用してギフト受信者のためにデジタルメッセージを記録することができる。
【0024】
[0018]
図4は、本発明に従ってギフトメッセージを作成するためのシステムアプリのスクリーンショットを示し、メッセージがその後
図1の固定バンドの特定のQRコードにリンクされるように、アプリを介してメッセージを完了するためのステップを詳述するフローチャートがさらに提供されている。
【0025】
[0019]
図5は、贈与の連鎖に沿って特定のギフトラップを追跡するためのシステムアプリのスクリーンショットを描いており、スクリーンショットは、公開のために指定されている情報を提供している。
【0026】
[0020]
図6は、ギフティングのそのチェーンに沿って特定のギフトラップを追跡するためのシステムアプリのスクリーンショットを描写し、スクリーンショットは、プライベートビューのために指定されている情報を提供する。
【0027】
[0021]
図7は、システムのユーザに関連するメッセージのためのシステムアプリのスクリーンショットを描いており、スクリーンショットは、システムアプリで送信および受信されたすべてのデジタルメッセージへのアクセスをユーザに提供する。
【0028】
[0022]
図8A~8Cは、ユーザがシステムと対話するためのステップを描写する簡略化されたフローチャートを提供する。
【0029】
[0023]
図9A-9Bは、ユーザーがシステムによって維持されるユーザープロファイルと対話するためのステップを描写する簡略化されたフローチャートを提供する。
【0030】
[0024]
図10は、本発明による再利用可能なギフトラップアセンブリの別の実施形態を描いており、システムによって認識可能な固有の識別子を提供するタグとともに、固定ストラップを有する再利用可能な袋を描いている。
【発明を実施するための形態】
【0031】
好ましい実施形態の詳細な説明
【0032】
[0025] ここで図面、特に
図1及び
図2を参照すると、再利用可能なギフトラップアセンブリ10のような再利用可能なアイテムのユーザー間のソーシャルネットワーキングを提供するコンピュータ化システム20と相互作用する再利用可能なギフトラップ12及び固定バンド14を有するギフトラップアセンブリ10が示されている。このシステムは、ユーザがギフトの受取人のためのデジタルメッセージを作成し共有することを可能にする、モバイルデバイス上で実行されるアプリケーションを含むことができる。再利用可能なバンド14は、ギフトについてのラップ12を結合するためのものである。ギフトラップアセンブリは、システムによって認識可能な一意の識別子16を含む。このようにして、システムは、ユーザ間を移動するギフトラップを追跡することができ、それによって、一意の識別子に関連付けられたその特定のギフトラップアセンブリと相互作用したユーザ間のソーシャルネットワーク接続が形成される。
【0033】
このように、ユーザは、使い捨てのギフトラップ及びギフトカードのような単一使用アイテムへの依存を減らすように動機付けられるであろう。
【0034】
[0026] 例示的な実施形態では、ギフトラップアセンブリの固有識別子16
【0035】
10は、一意のQRコード(Quick Response Code)の形態である。各ギフトラップアセンブリには、一意のQRコードが割り当てられる。他の実施形態では、他の固有識別子、例えば、英数字コード、バーコード、ハッシュ関数、Bluetooth(R)チップ、マイクロRFアンテナ、近距離無線通信(NFC)などが使用され得る。例示的な実施形態では、一意の識別子は、固定バンド14上に配置される。加えて、又は代替的に、一意の識別子は、再利用可能なラップ12上に配置され、又は他の方法で再利用可能なラップ12に取り付けられることができる。
【0036】
[0027]
図1を引き続き参照すると、ギフトラップアセンブリ10内でギフトを包装するためのステップバイステップの指示が提供される。ステップ1~4は、バンド14を利用して、ラップ12をギフトについて固定する方法を詳述している。注目すべきは、バンドは、一意の識別子16(例えば、QRコード)が容易に評価可能であるように配置されることである。ステップ5は、携帯電話などのモバイルデバイス26でシステムアプリ(詳細は後述)を利用し、システムアプリでデジタルメッセージを作成することをユーザに思い出させる。
【0037】
[0028]
図10に示すように、別の実施形態では、ギフトラップアセンブリ10は、内容物、例えばギフト21をバッグ内に固定するためにその上部開口17に関する引き紐15を有する再利用可能な材料、例えば布地で形成されたバッグ13から成ることが可能である。一意の識別子(例えば、QRコード及び/又はNFC)は、巾着に近接して取り付けられたタグ19に組み込むことができる。例示的な実施形態では、タグは、QRコード及びNFCの両方を組み込んでおり、本明細書で詳細に議論するように、ギフトラップアセンブリを識別する。ユーザは、以下を行うことができる。
【0038】
[0029]ここで
図2を参照すると、システム20は、ユーザプロファイル、ユーザ位置データ、デジタルメッセージ(テキスト、写真およびビデオを含む)、および対応する一意の識別子を介したギフトラップアセンブリに関連する詳細データを維持するデータベース管理システム(DBMS)22を含んでいる。システム20は、システム機能を実行するシステムモジュール28をさらに含み、例えば、デジタルネットワーク12、例えば、インターネットを介してユーザ26からデータを収集し、DBMS22に入力するのを支援する。例えば、ユーザは、モバイルデバイス上で実行されるシステムアプリ(プログラム)を介してシステムと対話するデバイスを利用し、このデバイスは、デジタル
【0039】
当技術分野で知られているように、サーバ(複数可)とネットワークを介して通信する。このようにして、ユーザは、他のデータのうち、ユーザプロファイル情報、デジタルメッセージ、ギフトラップデータ(一意の識別sを含む))を提供し、これらは、記憶およびアクセスのためにDBMSに維持される。
【0040】
[0030]
図3は、再利用可能なアイテムがユーザ間で転送される際の、ユーザの例示的な連続チェーンを示している。より詳細には、このチェーンは、システムアプリを使用して、ギフトの贈り主およびギフトの受け手として、ギフトラップアセンブリ10を利用したユーザから構成される。その結果、ユーザは、システムを介してソーシャルネットワークで接続されることになる。各ギフト贈呈者(メッセージ生成者)は、
図4に詳述するように、システムアプリを使用して、ギフト受取人に対するデジタルメッセージを記録する。
【0041】
[0031]
図4を参照すると、システムアプリを介してデジタルメッセージを作成するためのスクリーンショットが示されている。まず、ユーザは、モバイルデバイスでQRコードをスキャンする。次に、ユーザは、「to」及び「from」情報を提供し、絵文字、テキスト、ビデオ、及び/又は写真の組み合わせを使用して、メッセージを作成する。さらに、メッセージのプライバシーレベルを設定することができます。例えば、プライバシーオプションは、デジタルメッセージ及びアップロードされた媒体が、ギフトの贈り主及びギフトの受け手によってのみ閲覧可能か、ギフトの連続する連鎖に沿った全てのユーザによって閲覧可能か、ギフトの贈り主及びギフトの受け手の全ての友人によって閲覧可能か、などをユーザが選択することを可能にする。追加のプライバシーオプションが利用可能であってもよい。
【0042】
[0032]
図5は、システムアプリのスクリーンショットを提供し、その固有の識別子を介して特定のギフトラップアセンブリ10に関連して公に利用可能である情報を描写している。例えば、ユーザは再利用の回数を追跡することができる。また、再利用の結果作成されたソーシャルネットワークの詳細も提供することができる。さらに、デジタルメッセージの「to」、「from」、および公開された側面などの基本的な情報を見ることができる。このような社会的なつながりは、さらなる再利用を促進し、その結果、単一使用品、例えば、単一使用ギフト包装及びカードへの依存を減らすことができる。
【0043】
[0033]
図6は、システムアプリのスクリーンショットを提供し、プライバシー設定を介して所定のユーザに限定される情報を描写している。例えば、許可されたユーザは、テキスト、ビデオ、写真、「to」、及び「from」などを含む特定のデジタルメッセージにアクセスすることができる。履歴ボタンは、過去のデジタル・メッセージへのアクセスを提供する。
【0044】
[0034]
図7は、システムアプリのスクリーンショットを提供し、送信、受信、および保存されたすべての過去のデジタルメッセージを示す所定のユーザの「アルバム」を描写している。アルバムは、ユーザプロファイルにリンクされている。
【0045】
[0035]
図8A~8Cは、ユーザがシステムと対話するためのステップを描写する簡略化されたフローチャートを提供する。フローチャートは、ユーザフローに沿った各ステップに対する対応するスクリーンショットとともに、贈り主ユーザフローおよび受け手ユーザフローを描いている。例えば、
図8Bは、デジタルメッセージに組み込むためのデジタルメディアを作成するためのステップを提供する。
図8Cは、メッセージのためのプライバシー設定を割り当てることを含む、デジタルメッセージを完成させるための追加のステップを提供する。
【0046】
例示的な実施形態では、ユーザは、以下のプライバシー設定から選択することができる。
【0047】
(a)パブリック、メッセージは誰にでも見える、(b)フレンズ、メッセージは送信者、受信者及び友人に見える、及び(c)プライベート、メッセージは送信者及び受信者のみに見える。
【0048】
[0036]
図9A~9Bは、ユーザーがシステムアプリを通じてシステムによって維持されるユーザープロファイルと対話するためのステップを示す簡略化されたフローチャートを提供し、それによってユーザーはシステムとのアカウントを作成および管理することができる。アカウントは、日付、場所、受信者、デジタルメッセージなどを含むように、ユーザーの贈与履歴の概要を含むことができる。このようにして、ユーザは、贈与履歴を追跡するだけでなく、ユーザが相互作用した個々のギフトラップアセンブリをリンクし、それによって、上述したように、贈与及び対応するユーザの連続的な連鎖にアクセスすることができる。このようにして、ユーザは、連鎖に沿って世界中のユーザとのつながりを維持する。これは、再利用可能なアイテムの利点を認識する他の人々とのコミュニティの結びつきを提供する。
【0049】
[0037]再び
図2を参照すると、構成要素間の接続は、両面矢印を用いて示されており、これは、物理的、光ファイバ、無線、またはネットワーク上の任意の他のタイプの通信リンクであり得る。ネットワークは、様々な従来のネットワークトポロジー及びタイプ(光、有線及び/又は無線ネットワークを含む)のいずれであってもよく、様々な従来のネットワークプロトコル(公開及び/又は専有プロトコルを含む)を用いることができる。ネットワークは、例えば、ホームネットワーク、セルラーネットワーク、企業ネットワーク、イントラネット(複数可)、またはインターネット、ならびに、おそらく1つ以上のローカルエリアネットワーク(LAN)および/またはワイドエリアネットワーク(WAN)または電話網の少なくとも一部を含むことができる。
【0050】
[0038]様々なデジタルデバイスのいずれであってもよいユーザデバイス26は、例えば、限定するものではないが、デスクトップPC、ノートブックまたはポータブルコンピュータ、ワークステーション
【0051】
イントメットアプライアンス、ハンドヘルドPC、セルラー電話または他の無線通信デバイス、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、セットトップボックス、またはそれらの組合せ。デジタル的に通信し、システムと相互作用することができる他のハードウェアコンポーネントは、本発明から逸脱することなく使用することができる。
【0052】
[0039]システム20は、ハードドライブ、ランダムアクセスメモリ、読み取り専用メモリ、フラッシュメモリ、キャッシュメモリ、フロッピーディスクなどの携帯型磁気コンピュータディスケット、ジップディスク、および/または、ネットワーク上に同居しているか分散しているかどうかにかかわらず、プログラミング、データ、または他のデジタル情報をハードウェアデバイスに格納することができる他の構成などの、当技術分野で既知のハードウェアを利用してデジタル形式でシステム情報を格納するよう構成されるデータベース管理システム(DBMS)22を組み込むことが可能である。デジタル的に通信し、システムと相互作用することができる他のハードウェア構成要素を、本発明から逸脱することなく使用することができる。
【0053】
[0040]システム20は、データを処理し、データアクセスおよびストレージを制御し、コマンドを発行し、他の所望の動作を制御するためのシステムモジュール28を含むように配置される。システムは、所望のプログラミングを実施するように構成された処理回路を含む。例えば、処理回路(ハードウェア)は、例えば、ソフトウェア及び/又はファームウェア命令を含む実行可能命令を実行するように構成された1つ以上のプロセッサ及び/又は他の構造、並びにハードウェア回路として実装されてもよい。処理回路の例示的な実施形態は、ハードウェア論理、ステートマシン、及び/又は他の構造を単独で又はプロセッサと組合せて含む。記憶回路は、実行可能コード又は命令(例えば、ソフトウェア及び/又はファームウェア)、電子データ、データベース、又は他のデジタル情報などのプログラミングを記憶するように構成され、プロセッサ使用可能な媒体を含んでもよい。プロセッサ使用可能媒体は、例示的な実施形態における処理回路を含む命令実行システムによって、またはそれに関連して使用するためのプログラミング、データ、および/またはデジタル情報を格納、保存、または維持できる任意のコンピュータプログラム、製品(複数可)、または製造品(複数可)で具現化されてもよい。
【0054】
システムのシステム機能(処理、データ処理、データ記憶、モジュール機能などを含む)は、本発明から逸脱することなく、ネットワーク(インターネットを含む)を介して共同配置または分散させることができる。
【0055】
[0041] この発明の構成要素、装置、アプライアンス、機能、ステップまたは要素が、全体としてのデータ処理装置、または本明細書に記載されたその任意の個々の構成要素に実装される必要がある場合、この発明の企図の範囲内で、本明細書に記載された装置または任意の個々の構成要素が利用されうることが理解されよう。例えば、本明細書に記載されるフローチャートが、例えばプロセッサまたはストレージを利用することを明示的または暗黙的に要求する場合、そのステップについて具体的に記載されていなくても、本明細書に記載される該当コンポーネントはそのように利用されてもよい。
【0056】
[0042]本発明は、再利用可能なギフトラップアセンブリなどの再利用可能なアイテムのユーザー間のソーシャルネットワーキングのためのコンピュータ化されたシステム及び方法を提供することが、上記から理解されるべきである。このシステムは、ユーザがギフトの受取人のためのデジタルメッセージを作成及び共有することを可能にする、モバイルデバイス上で実行されるアプリケーションを含むことができる。ギフトラップアセンブリは、再利用可能なラップと、ギフトについてラップを束ねるための再利用可能なバンドとを含むことができる。ギフトラップアセンブリは、システムによって認識可能な一意の識別子を含む。このようにして、システムは、ギフトラップがユーザの間を移動する際にギフトラップを追跡することができ、それによって、ギフトラップアセンブリと相互作用したユーザ間のソーシャルネットワーク接続が形成される。このように、ユーザは、使い捨てのギフトラップやギフトカードなどの単一使用品目への依存を減らすように動機付けられるであろう。
【0057】
[0043]本発明は、本発明の理解が伝えられるように、現在好ましい実施形態の観点から上述した。しかしながら、本発明が適用可能な、本明細書に特に記載されていない他の実施形態が存在する。したがって、本発明は、制限的ではなく例示的であるとみなされるべきで、示された形態に限定されるものであってはならない。
【0058】
[0044] 本発明は、例示的な実施形態のみを参照して詳細に開示されてきたが、当業者は、本明細書で議論される特徴の任意の及び全ての組み合わせを含むように、本発明の範囲から逸脱することなく様々な他の実施形態を提供することができることを理解するであろう。
【国際調査報告】