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▶ エッチ ジェー ハインツ カンパニー ブランズ エルエルシーの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-22
(54)【発明の名称】容器、クロージャ、及び製造方法
(51)【国際特許分類】
   B65D 47/24 20060101AFI20221115BHJP
   B65D 47/06 20060101ALI20221115BHJP
【FI】
B65D47/24 120
B65D47/06 400
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022518009
(86)(22)【出願日】2020-06-24
(85)【翻訳文提出日】2022-05-13
(86)【国際出願番号】 US2020039387
(87)【国際公開番号】W WO2021055067
(87)【国際公開日】2021-03-25
(31)【優先権主張番号】62/903,245
(32)【優先日】2019-09-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】PCT/US2019/067485
(32)【優先日】2019-12-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/033,354
(32)【優先日】2020-06-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】PCT/US2020/035840
(32)【優先日】2020-06-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518283481
【氏名又は名称】エッチ ジェー ハインツ カンパニー ブランズ エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100173794
【弁理士】
【氏名又は名称】色部 暁義
(72)【発明者】
【氏名】バリント ヒルツァー
(72)【発明者】
【氏名】グース ルーブ
(72)【発明者】
【氏名】シャーロット キャサリン エリック デヴリーズ
(72)【発明者】
【氏名】キム ベルテンス-ヴィレムス
(72)【発明者】
【氏名】トーマス コックス
(72)【発明者】
【氏名】ジェイミー フォックス
【テーマコード(参考)】
3E084
【Fターム(参考)】
3E084AA24
3E084AA25
3E084AA26
3E084AB06
3E084CA01
3E084CC03
3E084CC05
3E084DA01
3E084DB12
3E084DC03
3E084DC05
3E084FA02
3E084FB01
3E084FB05
3E084FB08
3E084GA01
3E084GA06
3E084GB01
3E084GB06
3E084JA08
3E084KA05
3E084KA11
3E084KA18
3E084LD01
3E084LD03
(57)【要約】
幾つかの実施形態において、揺変性流体のような流体を収容及び分注するのに有用な発明装置及び方法を提供する。幾つかの実施形態において、クロージャキャップを有するボトルは、制御デバイス、ベース及びディスクを備え、ベース及びディスクは、流体から分離したいかなる上澄み又は液体をも混合して流体に戻し易くする混合チャンバを画定する。幾つかの実施形態において、分注ボトルは、キャップが以前に開封されたか否かを示す不正開封明示特徴を有する取外し不能クロージャキャップを備える。1つの手法によっては、分注ボトルは、ボトルネックにおける非連続的ねじ山と、及びクロージャキャップにおける非連続的ねじ山に係合してキャップがボトルから手で外すのを防止又は抑止するラチェット突起を備える。
【選択図】図1B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
分注ボトルにおいて、
ねじ山付きのネックを有する容器本体であって、前記容器本体のねじ山は、非連続であり、第1ねじ山部分と第2ねじ山部分との間に少なくとも1つの空間を有し、前記容器本体は内部ライナーを含まないものである、該容器本体と、
ベース及び制御デバイスを有するクロージャキャップであって、
前記ベースは、内面付きの内側スカートを有し、前記内面にはベースねじ山が配置され、また前記内面からベースラチェット突起が突出し、
前記ベースねじ山は、前記ネックのねじ山に係合するよう構成され、また前記ラチェット突起の少なくとも一部分は、前記第1ねじ山部分と第2ねじ山部分との間における少なくとも1つの空間に係合して、前記クロージャキャップの前記容器本体からの手動取外しを防止又は阻害するよう構成され、
前記ベースは、開口がある非平面状表面を含む中央部分と、及び前記非平面状表面から垂下する内側環状取付けスカートであって、前記内側環状取付けスカートの前記非平面状表面側とは反対側の端部は、角度付き先端、及び隆起部を形成するよう前記内側環状取付けスカートから離れる方向に突出する突出部を含む、該内側環状取付けスカートとを有し、
前記制御デバイスは閉じた第1位置と開いた第2位置との間で再閉自在に移動可能であって、前記制御デバイスの一部分は、前記第1位置にあるとき前記容器本体内部の流体の流出を抑止し、また前記第2位置では前記流体の流出を可能にし、前記制御デバイスはシリコーンゴムバルブを含まないものであり、
前記クロージャキャップは、さらに、ディスク端縁に隣接する環状壁を有するディスクを含み、前記環状壁はその端部に角度付き先端を有し、前記環状壁は、隆起部を形成するよう前記環状壁から離れる方向に突出する突出部を有し、前記ディスクの前記隆起部及び前記内側環状取付けスカートの前記隆起部を相互係合することによって前記ディスクを前記ベースの内側に取り付けるようにし、前記ディスクは、ピンホール及び前記ピンホール周りに配置した部分的環状溝孔を有する本体を含み、
前記クロージャキャップは、さらに、前記ディスク、前記中央部分、及び前記内側環状取付けスカートによって画定される混合チャンバを備え、
前記クロージャキャップは、前記ボトルが倒立位置にあり、これにより制御デバイスを前記閉じた第1位置にした状態で前記クロージャキャップがボトルの底部にあるとき、漏洩なしに揺変性の前記流体を安定した平衡状態に維持することができ、また
前記制御デバイスを前記開いた第2位置にして前記容器本体に圧力を加えることによって揺変性の前記流体の制御分注を可能にし、前記流体は、前記ベースの前記開口を介して前記分注ボトルから出る前に、部分的環状開口を経由し、また前記混合チャンバを経由して分注され、
前記容器本体に対する圧力を解放することで、前記ディスクの前記ベースに対する移動なしに、空気を前記容器本体内に逆流入させ、また揺変性の前記流体を内部チャンネル内に弾発戻り及び逆流ができるようにすることによって、分注の即時停止を可能にする、
分注ボトル。
【請求項2】
請求項1記載の分注ボトルにおいて、前記中央部分の開口は内部シャフトに整列し、前記内部シャフトは、前記中央部分側とは反対側の非平面状端面で終端する、分注ボトル。
【請求項3】
請求項2記載の分注ボトルにおいて、前記開口は、前記開口が塞がれていないとき、前記流体が該開口から流出することを可能にし、前記制御デバイスの部分が前記第1位置にあるとき前記ベースの開口をブロックする、分注ボトル。
【請求項4】
請求項3記載の分注ボトルにおいて、複数の流体チャンネルが前記内部シャフトの前記非平面状端面及び前記ディスクによって形成される、分注ボトル。
【請求項5】
請求項1記載の分注ボトルにおいて、前記中央部分の前記非平面状表面はドーム状表面である、分注ボトル。
【請求項6】
請求項1記載の分注ボトルにおいて、前記ディスクの角度付き先端と前記内側環状取付けスカートの角度付き先端との相互係合は、前記内側環状取付けスカートにおける前記隆起部の表面に接触する、前記ディスクにおける前記隆起部の表面を含む、分注ボトル。
【請求項7】
請求項1記載の分注ボトルにおいて、前記ディスクの角度付き先端と前記内側環状取付けスカートの角度付き先端との相互係合は、前記内側環状取付けスカートにおける前記角度付き先端の前記隆起部の少なくとも一部分よりも前記ベースの前記中央部分により一層近接する、前記ディスクにおける前記角度付き先端の前記隆起部の一部分を含む、分注ボトル。
【請求項8】
請求項1記載の分注ボトルにおいて、前記ディスクにおける前記角度付き先端は、前記ベースにおける前記角度付き先端の係合表面に接触するよう構成された係合表面を有し、前記ディスクをベースにスナップ留めするとき、前記ディスクの外側環状壁を前記内側環状取付けスカートから離れる方向に転向させる、分注ボトル。
【請求項9】
請求項1記載の分注ボトルにおいて、前記ディスクの本体に近接する前記ディスクにおける前記隆起部の表面及び前記外側環状壁によって形成される角度は、前記ディスクにおける係合表面及び外側環状壁によって形成される角度よりも大きい、分注ボトル。
【請求項10】
請求項1記載の分注ボトルにおいて、前記ディスクにおける前記隆起部は前記ディスクにおける前記角度付き先端の拡張部である、分注ボトル。
【請求項11】
請求項1記載の分注ボトルにおいて、前記制御デバイスはヒンジ連結したフリップトップ蓋を有し、また前記非連続的ボトルねじ山は1つ又はそれ以上のボトルラチェット突起を形成する、分注ボトル。
【請求項12】
請求項11記載の分注ボトルにおいて、前記ボトルねじ山は、第1細長ねじ山と第2細長ねじ山との間で前記容器本体のネックから突出する複数のボトルラチェット突起を有する、分注ボトル。
【請求項13】
請求項11記載の分注ボトルにおいて、前記1つ又はそれ以上のボルトラチェット突起は、他のボルトラチェット突起の各々にほぼ等しい厚さを有し、またベース突起は、他のベース突起の各々にほぼ等しい厚さを有する、分注ボトル。
【請求項14】
請求項1記載の分注ボトルにおいて、前記制御デバイスはプッシュプルバルブを有する、分注ボトル。
【請求項15】
請求項1記載の分注ボトルにおいて、ベースのラチェット突起は、角度を付けて前記内面から突出する、分注ボトル。
【請求項16】
請求項1記載の分注ボトルにおいて、前記ベースのラチェット突起は、前記ベースの内面から約60°未満の角度を付けて前記内面から突出する、分注ボトル。
【請求項17】
請求項1記載の分注ボトルにおいて、前記ベースは、各対向側面に4~10個のラチェット突起を含み、また前記ベースは、合計で8~20個のラチェット突起を含む、分注ボトル。
【請求項18】
請求項1記載の分注ボトルにおいて、前記容器本体はブロー成形したPET材料より成る、分注ボトル。
【請求項19】
請求項1記載の分注ボトルにおいて、前記容器本体は成形プラスチック材料より成る、分注ボトル。
【請求項20】
請求項11記載の分注ボトルにおいて、前記クロージャキャップ及び容器本体の一方又は双方目で見て分かるような損傷を与えることなく、前記クロージャキャップを前記容器本体から手で取り外すことができないようにし、さらに、前記ベース及びフリップトップ蓋に取り付けた不正開封表示形体を備え、これにより前記キャップの頂部を閉じた位置から開いた位置に回動できるためには、前記不正開封表示形体の連続性を断絶しなければならないようにする、分注ボトル。
【請求項21】
請求項20記載の分注ボトルにおいて、前記不正開封表示形体は、前記容器本体に恒久的に付着していないシュリンクラップフィルム又は1条のテープを有する、分注ボトル。
【請求項22】
請求項11記載の分注ボトルにおいて、前記フリップトップ蓋の内面は、前記フリップトップ蓋が前記容器本体から前記流体の流出を防止する前記閉じた位置にあるとき、前記クロージャキャップの前記ベースにおける前記開口に係合しかつブロックする突起を含む、分注ボトル。
【請求項23】
分注ボトルにおいて、
揺変性流体が内部にある容器本体であって、前記容器本体はねじ山付きのネックを有し、ボトルの前記ねじ山は、第1ねじ山部分と第2ねじ山部分との間に少なくとも1つの空間を有するよう非連続的なものであり、前記容器本体は内部ライナーを含まない、該容器本体と、
ベース及び制御デバイスを有するクロージャキャップであって、
前記ベースは、内面付きのスカートを有し、前記内面にはベースねじ山が配置され、また前記内面からベースラチェット突起が突出し、前記ベースねじ山は、前記ネックの前記ねじ山に係合するよう構成され、前記ベースラチェット突起の少なくとも一部分は、前記第1ねじ山部分と第2ねじ山部分との間における少なくとも1つの空間に係合して、前記クロージャキャップの前記容器本体からの手動取外しを防止又は阻害するよう構成され、
前記ベースは、保持リングと、及び開口がある中央部分とを有し、前記開口は、前記中央部分側とは反対側における非平面状端面で終端する内部シャフトに整列し、前記開口は、前記開口が塞がれていないときに前記開口から前記流体が流出するのを可能にするものであり、
前記制御デバイスは閉じた第1位置と開いた第2位置との間で再閉自在に移動可能であって、前記制御デバイスはシリコーンゴムバルブを含まないものである、
該クロージャキャップと、
前記ベースの内部に取り付けたディスクであって、ピンホールと、及び前記ピンホールの周りに配置した部分的環状溝孔とを有する、該ディスクと、及び
前記ディスク、前記中央部分、前記スカート及び前記内部シャフトによって画定される混合チャンバであって、前記内部シャフトの前記非平面状端面及び前記ディスクによって複数の流体チャンネルが形成される、該混合チャンバと、
を備え、
前記クロージャキャップは、前記ボトルが倒立位置にあり、これにより前記制御デバイスを前記閉じた第1位置にした状態で前記クロージャキャップがボトルの底部にあるとき、漏洩なしに揺変性流体を安定した平衡状態に維持することができ、また
前記制御デバイスを前記開いた第2位置にして前記容器本体に圧力を加えることによって前記揺変性流体の制御分注を可能にし、前記流体は、前記ベースの前記開口を介して前記分注ボトルから出る前に、前記部分的環状溝孔を経由し、前記混合チャンバを経由し、また前記流体チャンネルを経由して分注され、
前記容器本体に対する圧力を解放することで、前記ディスクの前記ベースに対する移動なしに、空気を前記容器本体内に逆流入させ、また前記揺変性流体を内部チャンネル内に弾発戻り及び逆流ができるようにすることによって、分注の即時停止を可能にする、
分注ボトル。
【請求項24】
請求項23記載の分注ボトルにおいて、前記制御デバイスは内部突起を有するフリップトップ蓋であり、前記突起は、前記第1位置にあるとき前記容器本体内の流体の流出を抑止するよう前記ベースの開口をブロックし、また前記第2位置では前記ベースの開口からの前記流体の流出を可能にする、分注ボトル。
【請求項25】
請求項23記載の分注ボトルにおいて、前記混合チャンバは、約2mL~11mLの容量を有し、また前記ディスクは前記保持リングを介して前記ベースに取り付ける、分注ボトル。
【請求項26】
請求項25記載の分注ボトルにおいて、前記混合チャンバは、約250ml~1000mlの容量を有する分注ボトルに対して、約5mL~7mLの容量を有する、分注ボトル。
【請求項27】
請求項23記載の分注ボトルにおいて、前記混合チャンバは上澄みが分注ボトルから漏洩するのを防止し、また、前記混合チャンバは前記揺変性流体から分離した上澄みを前記揺変性流体に戻す混合を行う、分注ボトル。
【請求項28】
請求項23記載の分注ボトルにおいて、前記揺変性流体は、分注中に、前記容器本体から、前記部分的環状溝孔を経由し、前記混合チャンバを経由し、前記内部シャフト及び前記ディスクによって形成されるチャンネルを経由し、並びに前記ベースの中央部分における前記開口を経由し、及び前記ディスクのピンホールを経由して移行する、分注ボトル。
【請求項29】
請求項23記載の分注ボトルにおいて、さらに、前記開口の内側で棚部を有する内部カットオフブレードを備える、分注ボトル。
【請求項30】
請求項23記載の分注ボトルにおいて、前記中央部分は、周囲に平面状周縁表面があるドーム状中央表面を有する、分注ボトル。
【請求項31】
請求項23記載の分注ボトルにおいて、前記内部シャフトが前記中央部分側とは反対側で終端する前記非平面状端面は、前記非平面状端面に複数の歯及び複数の凹みを生ずる段差付き形態を有する、分注ボトル。
【請求項32】
請求項23記載の分注ボトルにおいて、前記内部シャフトが前記中央部分側とは反対側で終端する前記非平面状端面は、1つ又はそれ以上の凹みを形成する少なくとも幾つかの円弧状表面部分を有する、分注ボトル。
【請求項33】
請求項23記載の分注ボトルにおいて、前記ディスクは約20~40mmの直径を有し、また前記内部シャフトは、約4~12mmの高さ及び約3~9mmの直径を有する、分注ボトル。
【請求項34】
請求項23記載の分注ボトルにおいて、前記ディスクは前記ベースに対して固定的であり、また前記キャップ及び前記ディスクの双方は単一の食品等級プラスチックで構成する、分注ボトル。
【請求項35】
請求項23記載の分注ボトルにおいて、空気は前記ピンホール及び前記部分的環状溝孔のうち少なくとも一方での通過を許容される、分注ボトル。
【請求項36】
請求項23記載の分注ボトルにおいて、前記ディスクは、さらに、前記ディスクの第1側面から突出する複数の突出部であり、前記ディスクを前記ベースに取り付けるとき、前記ベースに向かって突出する、該突出部を有する、分注ボトル。
【請求項37】
請求項23記載の分注ボトルにおいて、前記ディスクは、前記環状溝孔と前記ピンホールとの間に1つ又はそれ以上の中間開口を含む、分注ボトル。
【請求項38】
分注ボトルにおいて、
ボトルねじ山付きのネックを有する容器本体であって、前記ボトルねじ山は、第1ねじ山部分と第2ねじ山部分との間に少なくとも1つの空間を有するよう、非連続的なものである、該容器本体と、
ベース及び制御デバイスを有するクロージャキャップであって、
前記ベースは、少なくとも、貫通する開口付きのドーム状壁と、外側スカートであり、その内面に配置したベースねじ山及び前記内面から突出するベースラチェット突起を有する、該外側スカートと、平面状部分によって前記外側スカートに連結した内側スカートと、前記ドーム状壁から内方に垂下する内部シャフトであり、非平面状端面で終端する、該内部シャフトと、を有し、
前記制御デバイスは閉じた位置から開いた位置に移動可能であり、
前記ベースの内部に取り付けたディスクであり、前記ディスクの前記ベースへの取付けはスナップ留めによって行い、前記ディスクから前記ベースに向かって突出する1つ又はそれ以上のフランジ、中心配置したポスト、及び前記ポストに貫通する複数の開口を有する、該ディスクと、及び
前記ディスク、前記ドーム状壁、前記内側スカート、及び前記内部シャフトによって画定される混合チャンバであって、複数の流体チャンネルが前記内部シャフトにおける前記非平面状端面及び前記ディスクによって形成される、該混合チャンバを有し、
前記ボトルねじ山は、前記クロージャキャップを前記容器本体に固定した後に前記ベースねじ山にねじ係合するサイズにしかつ位置付けし、また前記ラチェット突起のうちの1つにおける少なくとも一部分が、前記クロージャキャップを前記容器本体から手で外すのを防止又は抑止するよう前記第1ねじ山部分と前記第2ねじ山部分との間における少なくとも1つの空間に係合する、
該クロージャキャップと、を備えた、分注ボトル。
【請求項39】
請求項38記載の分注ボトルにおいて、前記制御デバイスは前記ベースにヒンジ連結したフリップトップ蓋であり、前記フリップトップ蓋は、突起を有し、また前記突起が前記開口をブロックする前記閉じた位置と前記突起が前記ベースの前記開口を塞がない前記開いた位置との間で移動自在である、分注ボトル。
【請求項40】
分注ボトルにおいて、
ボトルねじ山付きのネックを有する容器本体であって、前記ボトルねじ山は、第1ねじ山部分と第2ねじ山部分との間に少なくとも1つの空間を有するよう、非連続的なものである、該容器本体と、
ベース及び制御デバイスを有するクロージャキャップであって、
前記ベースは、少なくとも、貫通する開口付きのドーム状壁と、外側スカートであり、その内面に配置したベースねじ山及び前記内面から突出するベースラチェット突起を有する、該外側スカートと、平面状部分によって前記外側スカートに連結した内側スカートと、前記ドーム状壁から内方に垂下する内部シャフトであり、非平面状端面で終端する、該内部シャフトと、を有し、
前記制御デバイスは閉じた位置から開いた位置に移動可能であり、
前記ベースの内部に取り付けたディスクであり、前記ディスクの前記ベースへの取付けはスナップ留めによって行い、前記ディスクに貫通する複数の環状溝孔及び複数の中間開口を有し、前記中間開口は、前記複数の環状溝孔と前記ディスクの中心との間に配置される、該ディスクと、及び
前記ディスク、前記ドーム状壁、前記内側スカート、及び前記内部シャフトによって画定される混合チャンバであって、複数の流体チャンネルが前記内部シャフトにおける前記非平面状端面及び前記ディスクによって形成される、該混合チャンバを有し、
前記ボトルねじ山は、前記クロージャキャップを前記容器本体に固定した後に前記ベースねじ山にねじ係合するサイズにしかつ位置付けし、また前記ラチェット突起のうちの1つにおける少なくとも一部分が、前記クロージャキャップを前記容器本体から手で外すのを防止又は抑止するよう前記第1ねじ山部分と前記第2ねじ山部分との間における少なくとも1つの空間に係合する、
該クロージャキャップと、を備えた、分注ボトル。
【請求項41】
請求項40記載の分注ボトルにおいて、前記制御デバイスは前記ベースにヒンジ連結したフリップトップ蓋であり、前記フリップトップ蓋は、突起を有し、また前記突起が前記開口をブロックする前記閉じた位置と前記突起が前記ベースの前記開口を塞がない前記開いた位置との間で移動自在である、分注ボトル。
【請求項42】
分注ボトルにおいて、
ボトルねじ山付きのネックを有する単一材料の容器本体であって、前記ボトルねじ山は、第1ねじ山部分と第2ねじ山部分との間に少なくとも1つの空間を有するよう、非連続的なものである、該容器本体と、
ベース及び制御デバイスを有する単一材料のクロージャキャップであって、
前記ベースは、少なくとも、貫通する開口付きのドーム状壁と、外側スカートであり、その内面に配置したベースねじ山及び前記内面から突出するベースラチェット突起を有する、該外側スカートと、平面状部分によって前記外側スカートに連結した内側スカートと、前記ドーム状壁から内方に垂下する内部シャフトであり、非平面状端面で終端する、該内部シャフトと、を有し、
前記制御デバイスは閉じた位置から開いた位置に移動可能であり、
前記ベースの内部に取り付けたディスクと、及び
前記ディスク、前記ドーム状壁、前記内側スカート、及び前記内部シャフトによって画定される混合チャンバであって、複数の流体チャンネルが前記内部シャフトにおける前記非平面状端面及び前記ディスクによって形成される、該混合チャンバと、を有し、
前記ボトルねじ山は、前記クロージャキャップを前記容器本体に固定した後に前記ベースねじ山にねじ係合するサイズにしかつ位置付けし、また前記ラチェット突起のうちの1つにおける少なくとも一部分が、前記クロージャキャップを前記容器本体から手で外すのを防止又は抑止するよう前記第1ねじ山部分と前記第2ねじ山部分との間における少なくとも1つの空間に係合する、
該クロージャキャップと、を備えた、分注ボトル。
【請求項43】
請求項1~42のうちいずれか1項記載の分注ボトルにおいて、前記混合チャンバは、ケチャップを前記ボトル内に収容するとき上澄みの個別分注を防止又は抑止するのに効果的である、分注ボトル。
【請求項44】
請求項1~43のうちいずれか1項記載の分注ボトルにおいて、前記分注ボトルは、前記容器本体とクロージャとの間に取外し可能なライナーを含まず、また前記クロージャキャップはシリコーンゴムバルブを含まない、分注ボトル。
【請求項45】
請求項1~44のうちいずれか1項記載の分注ボトルにおいて、前記分注ボトルはいかなる再生利用不能要素をも含まない、分注ボトル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、流体用容器に関する。より具体的には、本開示は、概して、クロージャ(閉止体)キャップ付き容器に関する。
【背景技術】
【0002】
流体容器、とくに、内部に食品又は消費者向け製品を有する容器は、密封シールを生じて、とくに、輸送中及び/又は容器を所定形態にして配置するとき、製品漏れを防止するため、キャップ下側にアルミニウム又はフォイルシールを有することがよくある。これらタイプのシールに付随する1つの問題点は、概して、再生利用不能又は生分解不能なことにある。別の論点は、消費者が、代表的にはこのようなシールを取り外すためにクロージャキャップをねじ外す又は取り外すことが必要である。代案として、キャップは、場合によって不正開封明示標識を得るため、キャップの残りの部分から分離するプラスチック部分を有する。
【0003】
それに加えて、フォイルシール及び分離可能なプラスチック部分は、しばしば不正開封明示標識を提供することがよくある。これら要素の代替物も、同様に容器及びクロージャの購入を考えている消費者にとって安全及び不正開封明示標識を提供する。幾つかの不正開封明示シール代替物が開発されてきたが、これらは一般的に、再生利用(リサイクル)が困難であり、またしばしば河川又は他の傷つきやすい生態系に行きつくことがあるクロージャキャップの小さい破片を生ずる。したがって、このようなクロージャキャップは、総じて再生利用に関連する困難性を与える再生利用可能シール代替物として粗末な選択肢であることが分かっている。
【0004】
この用途における多くの潜在的解決策に付随する別の問題は、容器本体及びクロージャキャップの双方に対して特別な変更を必要とするためしばし費用がかかり、したがって、他の同様なサイズの容器及びキャップとともに、容器又はクロージャキャップの有用性を制限することにある。このことは、クロージャキャップ又は容器に使用される成形型が、1つの特別な組合せのために使用される又は1つの特別な実施形態として組み合わされるだけであるため、このような変更のコストラインを増大させる。
【0005】
さらに、流体容器は、とくに輸送中及び/又は容器を所定形態にして配置するとき、ときどき投与及び漏洩の問題を引き起こす。ボトルとして配送される多くの消費者製品はこのような欠点を被る場合がある。例えば、ケチャップ又は若干の液体スープのような揺変(チクソ)性流体は、時々「X」字状スリットを有する可撓性プラスチック薄膜を使用するボトルとして販売される。これらは、時々、使用されない時にはキャップで休止し、これにより重力がバルブに隣接する位置にある製品を保持する倒立ボトルで使用される。
【0006】
このタイプのバルブに関する1つの論点は、このような薄膜バルブがしばしばシリコンで形成されるとともに、キャップの他の部分がしばしばポリプロピレンのような別の材料で形成されることにある。複数材料から成るクロージャキャップを有することは、複雑さ及び製造コストを増大させ、また再生利用を困難にする及び/又は実用的でないものにする、したがって、その解決策を大規模使用に関して魅力的でないものにする。
【0007】
さらに、このような薄膜バルブ及び他の同様な解決策は、上澄み、水分、又は比較的粘性の低い別の薄い液体成分がケチャップのような流体の残りの部分から分離するときのように、流体でしばしば生ずる製品分離に常に十分には対処していない。この分離は、漏洩を増大し、跳ね飛びを増大し、また薄い液体成分を製品の残りの部分から別個に分注させるおそれがある。
【0008】
このタイプのバルブに関する別の論点は、幾つかのケースにおいて、ボトルを使用しない時に製品がバルブ経由で漏洩することがあり得る。さらに、分注中に製品が望ましくない高速で開口から噴き出て、飛び散りのリスクを増大することがあり得る。排出されている製品の高い速度は、さらに、一般的に高速での製品の制御が不十分であるため、適正な分注を困難にする。さらに、別の論点は、バルブが、分注後に内部容積を維持するための空気流入に抵抗又は防止し、大気圧以下の圧力、すなわち、部分的真空をボトル内に発達させるおそれがある点である。このことは、パネリング、すなわち、座屈又は容器壁の望ましくない内方への偏位を生じさせ、美的な問題、及び製品を分注するのに要する手の圧力を増大し、また絞り、すなわち、容器外部に対する手動の圧力印加を不均一又は一貫性のないものにするため、機能的問題を引き起こし得る。本明細書では、システム、装置及び方法の実施形態が開示される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1A】幾つかの実施形態によるキャップ付きボトルの斜視図である。
図1B】倒立位置にある図1Aのボトルの断面図である。
図2】数個の実施形態によるキャップ及びボトル部分の斜視図である。
図3】開放形態にある図2のキャップの斜視図である。
図4】倒立した向きにあるキャップ部分の斜視断面図である。
図5】幾つかの実施形態によるキャップ部分の、ディスクを外した状態における下側面の斜視図である。
図6】数個の実施形態によるディスクの下側面の斜視図である。
図7A】数個の実施形態によるディスクの頂面図である。
図7B】数個の実施形態によるディスクの底面図である。
図7C図7A及び7Bのディスクの側面図である。
図7D図7Bの7D-7D線上の断面図である。
図7E図7Bの7E-7E線上の断面図である。
図8】数個の実施形態による閉鎖形態にありディスクを外した状態におけるキャップの部分斜視断面図である。
図9】数個の実施形態による取り付けるディスクのない状態におけるキャップ部分の部分斜視断面図である。
図10】数個の実施形態による取り付けるディスクのない状態におけるキャップ部分の部分斜視断面図である。
図11】数個の実施形態によるキャップ開口における内部シャフトの一部分の断面図である。
図12】数個の実施形態によるキャップ開口における内部シャフトの一部分の断面図である。
図13】代案的実施形態による一部分の部分断面図である。
図14】代案的実施形態による一部分の部分断面図である。
図15】数個の実施形態によるキャップ一部分の部分断面図である。
図16】数個の実施形態によるキャップ一部分の部分断面図である。
図17】代案的実施形態を示すキャップ一部分の斜視断面図である。
図18図17の実施形態の断面図である。
図19】代案的実施形態を示すキャップ一部分の斜視断面図である。
図20図19の実施形態の断面図である。
図21】代案的実施形態を示すキャップ一部分の斜視断面図である。
図22図21の実施形態の断面図である。
図23】数個の実施形態による開放形態におけるキャップの側面図である。
図24図21のキャップの部分断面図である。
図25】数個の実施形態による開放形態における別のキャップの側面図である。
図26図25のキャップの部分断面図である。
図27】数個の実施形態による開放形態における別のキャップの側面図である。
図28図27のキャップの部分断面図である。
図29】代案的混合チャンバを示す断面図である。
図30】代案的混合チャンバを示す断面図である。
図31】数個の実施形態による代案的内部シャフトを示す部分断面図である。
図32】数個の実施形態による代案的内部シャフトを示す部分断面図である。
図33】数個の実施形態による代案的内部シャフトを示す部分断面図である。
図34】内部シャフトの様々な終端オプションを拡大して示す詳細部分を有するキャップの断面図である。
図35】一部分を外した状態でベースの内部シャフトの代案的実施形態を示す、部分斜視図である。
図36】一部分を外した状態でベースの内部シャフトの代案的実施形態を示す、部分斜視図である。
図37】一部分を外した状態でベースの内部シャフトの代案的実施形態を示す、部分斜視図である。
図38】一部分を外した状態でベースの内部シャフトの代案的実施形態を示す、部分斜視図である。
図39】一部分を外した状態でベースの内部シャフトの代案的実施形態を示す、部分斜視図である。
図40】一部分を外した状態でベースの内部シャフトの代案的実施形態を示す、部分斜視図である。
図41A】ディスクの代案的実施形態の頂面図である。
図41B】ディスクの代案的実施形態の頂面図である。
図41C】ディスクの代案的実施形態の頂面図である。
図41D】ディスクの代案的実施形態の頂面図である。
図41E】ディスクの代案的実施形態の頂面図である。
図41F】ディスクの代案的実施形態の頂面図である。
図41G】ディスクの代案的実施形態の頂面図である。
図41H】ディスクの代案的実施形態の頂面図である。
図41I】ディスクの代案的実施形態の頂面図である。
図42】ディスクの代案的実施形態の断面図である。
図43A】ディスクの代案的実施形態の下側面の斜視図である。
図43B】ディスクの代案的実施形態の下側面の斜視図である。
図43C】ディスクの代案的実施形態の下側面の斜視図である。
図43D】ディスクの代案的実施形態の下側面の斜視図である。
図43E】ディスクの代案的実施形態の下側面の斜視図である。
図43F】ディスクの代案的実施形態の下側面の斜視図である。
図43G】ディスクの代案的実施形態の下側面の斜視図である。
図43H】ディスクの代案的実施形態の下側面の斜視図である。
図43I】ディスクの代案的実施形態の下側面の斜視図である。
図44】数個の実施形態による代案的キャップの一部分の部分断面図である。
図45】代案的キャップの部分断面図である。
図46】代案的キャップの一部分の斜視図を含む。
図47】幾つかの実施形態による2つの異なるクロージャキャップにねじ係合可能なボトル又は本体の部分斜視図である。
図48】数個の実施形態による2つの異なるボトルにねじ係合できるクロージャキャップの斜視図である。
図49】幾つかの実施形態によるボトルネックの頂部から見た斜視図である。
図50図49のボトルネックの側面から見た斜視図である。
図51図49のボトルネックの頂面図である。
図52図51のボトルネックにおける52-52線上の断面図である。
図53】幾つかの実施形態によるクロージャの下側から見た斜視図である。
図54図53の54-54線上のクロージャの断面図である。
図55図53の55-55線上のクロージャの断面図である。
図56】幾つかの実施形態によるボトルネックの別の実施形態の頂面から見た斜視図である。
図57図56のボトルネックの側面図である。
図58図56のボトルネックの頂面図である。
図59】幾つかの実施形態によるフリップトップ式クロージャキャップの側面図である。
図60】開放形態にある図59のフリップトップ式クロージャキャップの頂部から見た斜視図である。
図61】開放形態にある図59のフリップトップ式クロージャキャップの底部から見た斜視図である。
図62】プッシュプル式バルブを有するクロージャを有するボトルを示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図面の要素は、簡明にするために図示され、また必ずしも縮尺通りに描かれていない。例えば、図における幾つかの要素の寸法及び/又は相対位置決めは本発明の様々な実施形態の理解を促進するのに役立つよう、他の要素に対して誇張することがあり得る。さらに、商業的に可能性のある実施形態で有用又は必要な、一般的でありかつよく理解されている要素は、本開示のこれら様々な実施形態を分かり易くするため、省略することがあり得る。所定の行為及び/又はステップは、生起の特別な順序で記載又は表現されるが、このようなシーケンスに関するこのような特別性は実際には不要である。本明細書で使用される用語及び表現は、このような用語及び表現が異なる特別な意味が記述された場合を除いて、上述した技術的分野の当業者によるようなものである通常の技術的意味を有する。
【0011】
本明細書には、例えば、揺変(チクソ)性流体のような流体をボトルから分注するのに有用なシステム、装置及び方法を記載する。幾つかの実施形態において、容器本体は、ケチャップ、マスタード、マヨネーズ、他の調味料、又は他の流動性食品を、消費者用途の既存ボトルにおいて現在パッケージングされているのと同様な量でパッケージングするのに使用することができる。幾つかの実施形態において、ボトルはモノマテリアルボトルとすることができる、すなわち、ボトルは、全体的に単一材料で作成することができる。これら実施形態のうち幾つかは、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン・テレフタレート(PETE又はPET)若しく高密度ポリエチレン(HDPE)のような再生利用可能材料、又は1つ又はそれ以上の生分解性材料とすることができる。様々な実施形態において、容器本体は、10~100g、100g~1kg、100~200g、200~300g、300~400g、400~500g、500~600g、600~700g、700~800g、800~900g、900~1kgの範囲における量、又は1kgより多い量を収容することができる。
【0012】
幾つかの実施形態はこのようなボトル用のクロージャキャップを備える。このクロージャキャップは、フリップトップ、ベース、及びディスクを備えることができ、ベース及びディスクは、流体の混合を容易にするよう構成された混合チャンバを画定し、流体から分離した上澄み又は液体を混合して流体に戻す。幾つかの形態において、ベースは、流体が出ていく中心開口と、及び中心開口側とは反対側に非平面状端面を有する中空内部シャフトとを有し、非平面状端面及びディスクが混合チャンバとシャフトの内部との間における1つ又はそれ以上のチャンネルを画定する。(他の実施形態において、シャフトは、開口側とは反対側に平面状端面を有し、またシャフトに形成した開孔を有することができる。)幾つかの実施形態において、ディスクは、中心開口と、ディスクの平面状表面を貫通する複数個の部分的環状開口と、混合チャンバ内に突入する突起とを有する。ボトルを出るため、リザーバ又はボトル本体からディスクの開口を経由し、また内部シャフトによって形成されたシュートを経由して前進させられ、またベースの中心開口から出る。流体は、ユーザーが手動圧力をボトル本体に加えることにより、これら開口及び通路から前進させられる。
【0013】
幾つかの実施形態において、分注ボトルは、ベース及びフリップトップ蓋を含むクロージャキャップにおける雌ねじ山に係合する雄ねじ山を有するネックがある容器本体を備える。図示の一実施形態において、クロージャキャップのベースは、ベースねじ山を配置したスカートを有し、ベースねじ山は、ボトルのネックにおける雄ねじ山に係合するよう構成される。さらに、幾つかの実施形態において、ベースは、ベース内面における(例えば、スカートの内面での)1つ又はそれ以上の保持要素、突起、又はリングと、及び内部シャフトに整列する開口を有する中央部分とを有し、該開口は、開口が塞がれないとき、そこから流体が流出することを可能にする。1つの手法として、内部シャフトは中央部分側とは反対側の非平面状端面で終端する。さらに、この内部シャフトは内部シャフトに隣接して備え付けられるディスクを有することができる。
【0014】
上述したように、キャップはフリップトップ蓋を有し、また図示の1つの形態においては、フリップトップ蓋は、閉じた第1位置と開いた第2位置との間で移動可能な内部突起を有し、この突起は、第1位置にあるとき容器本体から流体が流出するのを防止又は抑止するようベースの開口をブロックし、また第2位置ではベースの開口から流体を流出することを可能にする。これに加えて、図示の一実施形態において、ディスクをベースの内部に取り付け、この取付けは、ディスクを保持リングにおける所定位置にスナップ留めすることによって行い、ディスクは、中心ピンホールと、この中心ピンホール周りに配置した部分的環状溝孔とを有する。例示的な1つの形態において、混合チャンバは、ディスク及びベースの中央部分、並びにスカート及び内部シャフトによって形成される。さらに、幾つかの形態において、多重流体チャンネルが内部シャフトの非平面状端面及びディスクによって形成され、流体が混合チャンバから内部シャフト内に流入するのを可能にする。
【0015】
幾つかの実施形態において、クロージャキャップは、閉じた位置では、ボトルが倒立した位置にあり、これによりボトル開口が容器本体より下方に位置するとき、揺変性流体がボトル内で漏洩なく安定した平衡状態に維持することができる。幾つかの実施形態において、クロージャキャップが開いた位置にあるとき、容器本体に対する圧力印加中に、クロージャキャップの形態は、揺変性流体の制御分注を可能にし、また容器本体に対する圧力を釈放することによって分注の即時停止を可能にし、このことは、例えば、ボトルの弾発戻り及び揺変性流体の内部チャンネル内への逆流をさせる容器本体内への空気逆流を可能にすることによって行われる。さらに、図示の一形態において、このことは、ベースに対するディスクの移動なしに生ずる。1つの手法として、弾発戻りは、分注された流体量に置き換わるよう空気が即座にボトルに進入できるようにすることによって達成され、このことは、ボトルを即座に元の形状を回復するのを可能にする。
【0016】
図示の流体の少なくとも一部分は、中心開口を介して分注ボトルから出ていく前に、部分的環状開口、混合チャンバを経由して下向きに、ディスクと内部シャフトの非平面状端部との間に画定される流体チャンネル経由で内方に、次いでシャフトの内部経由で下向きに前進することによって分注される。1つの手法において、ボトルから分注される揺変性流体は、ディスクにおける部分的環状溝孔を経由し、また揺変性流体が内部シャフト及びディスクによって形成されるチャンネルから移動する前にいかなる分離した上澄みを流体内に混合させる混合チャンバを経由して流体を前進させ、ベースの中心開口から流出させるようにして、ボトルから絞り出すことができる。さらに、流体の一部分は、ディスクにおける小開孔又はピンホール経由で、及びベースの中心開口経由で下向きに前進させることもできる。先に示唆したように、動作にあたり、ボトルは、ボトルに対する圧力印加を停止させる際にその元形状に即座に復帰することができる。これら通路のうち一方又は双方を介して、例えば、ディスクにおけるピンホール経由で及び/又は環状開口経由で空気がボトル内に流入し、その空気は、内部チャンバ、チャンネル、ピンホール、混合チャンバ、及び/又は部分的環状溝孔を経由してボトル内に流入できる。概して、空気は、ボトル又は容器の本体に対する圧力を釈放するとき、ボトル内に引き込まれる。したがって、手短に言えば、空気は、ディスクの中心ピンホール又は部分的環状溝孔のうち少なくとも一方を経由して、ボトルの主キャビティ内に流入する。さらに、ディスクがクロージャキャップのベース内に設置された後、1つの手法としては、ディスクはベースに対して固定状態に留まる。
【0017】
幾つかの実施形態において、クロージャキャップはモノマテリアルクロージャキャップ、すなわち、全体として単一材料で作成される。これら実施形態のうち幾つかにおいて、材料は再生可能な材料である。これら実施形態のうち幾つかにおいて、ベース、フリップトップ、及びディスクを備えるクロージャキャップは、概して、ポリプロピレン材料から成り、これによりユニットとして再生可能である。加えて、シリコン薄膜なしに、幾つかの実施形態におけるクロージャ強度は、経年劣化がほぼなく、また経時的性能劣化がほとんど又は全くない。幾つかの実施形態において、ボトルの寿命にわたりボトルから分注するのに要する圧力における変動はほとんど又は全くない。
【0018】
本明細書で記載のように、クロージャキャップは、より良好な投与を可能にすることができる。飛び跳ね汚れを生じ得るボトルからの製品の不慮な高速排出を防止することができ、またボトルの恒久的な圧壊又は他の恒久的な内方変形を防止することができる。さらに、クロージャキャップ形態は、飛び散りを減少することができる。さらに、以下に説明するように、混合チャンバは、外部表面のクリーニングを容易にする構成、例えば、外方に凸状、又はドーム状外部表面を有する構成とし得る。
【0019】
1つの手法として、ベースの外側面、流体が分注される中心開口に隣接する底面(ボトルを倒立させたときの)は、周囲に平面状周面がある円弧状又はドーム状の中央部分を有する。1つの実施例において、ベースの内側面は、ベースのスカートに対して少なくとも幾分平行に突出する内部シャフトを有する。幾つかの形態において、ベースは、中心開口に隣接配置した内部カットオフブレードを有し、これにより内部シャフトの内径は急激に減少する。1つの手法として、カットオフブレードは、バリのない鋭利な端縁を有する。幾つかの実施形態において、開口自体の内径は、内部シャフト壁とは異なる。より具体的には、このような形態において、容器内への開口の直径は、内部シャフトの壁間の直径よりも小さく、またそれらの間におけるこのサイズ減少及び相対的に鋭利な端縁は、クロージャ内で製品を部分的に保持することによって、製品の液垂れ(テイリング:tailing)形成を減少し易くするのに役立つ。さらに、開口の表面張力及びサイズも、同様に液だれ形成を減少するのに役立つ。カットオフブレードは製品がクロージャキャップにおける開口から流出するのを防止しないが、流れを緩慢にすることによって所定圧力の下で放出される量を減少する。1つの手法として、カットオフブレードは、シャフト直径と比べて相対的に小さく、また幾つかの形態において、カットオフブレードは、約1mmの幅を有するとともに、容器自体内に向かう開口の直径は約3mm~約7mmである。別の形態において、開口は約3.5mm~4.5mmの直径を有する。さらに別の実施形態において、開口は約4mmの直径を有し、また内部シャフトの直径は約6mmの直径を有する。したがって、カットオフブレードは、幾つかの形態において約1mmの幅を有する。
【0020】
カットオフブレードは、ボトルに対する圧力釈放の際に流体分注の急激な停止を支援するとともに、ディスク(及び内部シャフトに対するその界面)もボトル内製品によって生ずる圧力を減少し、これが分注停止を支援する。以下に詳述するように、ディスクにおける開口のサイズ及び形態は、製品の粘性及び表面張力に基づいて流れに対するモニタリングを支援し、またディスクのジオメトリは、異なる流体に対処するよう調整することができる。
【0021】
ベースの開口から離れる側に位置する内部シャフトの上方端部において、幾つかの実施形態において、内部シャフトは非平面状端面を有する。1つの手法として、この非平面状端面は、複数の歯及び凹みを生ずる段差付き形態を有する。別の形態によれば、この非平面状端面は、波形、正弦波状又は他の円弧状の凹みを有する形態とする。
【0022】
先に示唆したように、本明細書記載のボトル及びキャップは、広範囲の様々な流体に対する使用に採用することができる。1つの事例的形態において、ボトルは、揺変(チクソ)性流体、例えば、若干の調味料、ソース、又はシャンプー若しくはボディウォッシュのような若干の消費者品目を充填する。このような用途は、飛び散り、又はそれ以外の流体による意図しない汚れを生ずることなく、消費者又はユーザーが所望量の流体を容易かつ即座に分注することを可能にするため、とくに、有利となり得る。1つの手法では、クロージャキャップ付きの分注ボトルは、250mL~1000mLの容量を有することができる。さらに、ボトルがクロージャキャップで休止する倒立形態で保管されるものを含めて、様々な容器形態が考えられる。1つの事例的手法において、ディスクは約20~40mmの間における直径を有し、内部シャフトは約4~約12mmの高さを有し、また前記内部シャフトは3~9mmの直径を有する。他の形態において、内部シャフトは約5~9mmの直径を有する。他の形態において、内部シャフトは約5~9mmの高さ、約3~5mmの直径を有する。
【0023】
上述したように、クロージャキャップは、ディスクが固定されるベースの一部分によって形成される混合チャンバを有する。1つの手法では、混合チャンバは、ディスクから混合チャンバ内に突出する複数の突出部を含む。より具体的には、ディスクは、幾つかの形態において、ディスクの底部から下方に混合チャンバ内に突出するフランジとしての複数の突出部を含む。本明細書記載の混合チャンバは、分注ボトルから上澄みが漏洩するのを防止するのに役立ち、この防止は、一部には揺変性流体から分離した上澄みを残りの揺変性流体内に戻す混合をすることによって行う。1つの手法では、混合チャンバは、分離した上澄みがボトルから漏洩するのを防止し、この防止は、分離した上澄みがボトルの開口から出る前に、流体内に戻す混合をすることによって行う。幾つかの実施形態において、混合チャンバは、2mL~11mL、3mL~9mL、若しくは5mL~7mL、又は約6mLの容量を有する、又は保持する。ディスク突出部は、混合チャンバにおける流体の流れを緩慢にする、乱流を引き起こす若しくは増大させる、及び/又は他に分離した上澄みと残りの流体との間における相互作用を増大させることによって、分離した上澄みを再混合するよう補助することができる。
【0024】
1つの手法では、複数の保持リングを設け、またこれらリングのうち1つは、クロージャキャップをボトルに取り付けた後にボトルを封止することができるボトル又はキャップに関連するライナーを有することができる。例えば、第1保持リング及び第2保持リングは互いに軸線方向に離間させ、これらリング間にディスク端縁を捕捉する。上側リング(ボトルを倒立させた状態で)は、ボトルの使用前にボトルのネックで開口を封止する関連の取外し可能なフィルム又はライナー部材を有することができる。製品を分注する前に、ライナー部材は消費者が手で取り外すことができる。
【0025】
本明細書記載のクロージャキャップ付きボトルは、高速、大容量、大量生産オペレーション、又は他タイプのオペレーションで、形成し、充填し、又は封止することができる。1つの手法において、分注ボトルを製造する方法は、概して、例えば、ブロー成形、射出成形、又は他の方法によって絞り出し可能な可撓性ボトルを形成するステップと、射出成形又は他の方法によってディスク並びにベース及びフリップトップ蓋を有するクロージャキャップを形成するステップと、ディスクをベースにスナップ留めするステップと、流体(例えば、揺変性流体のような)を容器に充填するステップと、及びクロージャキャップを充填済み容器に固定するステップと、を備える。幾つかの実施形態において、ベースは、内側スカートの内部にベースねじ山がある内側スカート及び外側スカートと、内側スカートの内部における保持リングと、中心開口側とは反対側の非平面状端面で終端する内部シャフトに整列する開口を有する中央のドーム状部分と、を有する。ドーム状部分は、開口が塞がれていないとき、流体が流出できるようにする開口を含み、またフリップトップ蓋は、第1位置と第2位置との間で移動可能な内部突起を有し、この突起は、第1位置にあるとき流体の流出を抑止又は防止するようベースの開口をブロックし、第2位置にあるときベースの開口から流体を流出させることができる。幾つかの実施形態において、ディスクは、中心ピンホールと、この中心ピンホールの周りに配置した部分的環状溝孔を有し、ディスク、ベースの中央部分、内側スカート、及び内部シャフトの外面は混合チャンバを画定し、また複数の流体チャンネルが内部シャフトの非平面状端面とディスクとの間に形成される。幾つかの実施形態において、方法は、さらに、製品をボトルの本体内に封止するようクロージャキャップに関連する取外し可能ライナーで容器を封止するステップを備える。以下にさらに詳述するように、ベース及びフリップトップ蓋は、ディスクとともに、又はディスクとは別個に成形することができる。
【0026】
1つの事例的形態において、容器のクロージャキャップは、フリップトップ蓋及びベースを含み、ベースは、少なくとも、開口が貫通するドーム状壁と、内側スカートと、上側平面状部分によって連結された外側スカートと、内側スカートにおけるねじ山及び1つ又はそれ以上の保持リングと、ドーム状壁から内方に垂下する内部シャフトとを有する。1つの手法では、内部シャフトは、非平面状端面で終端する。さらに、1つの形態において、フリップトップ蓋は、突起を有し、また突起が開口をブロックする第1位置と、突起がベースの開口を塞がない第2位置との間で移動可能である。クロージャキャップは、幾つかの形態において、ベースの内部に取り付けられるディスクを有し、この取付けはディスクを保持リング(複数可)内にスナップ留めすることによって行う。このような形態において、ディスクは中心ピンホールと、中心ピンホールの周りに配置した部分的環状溝孔と、及びベースから突出するフランジであって、ディスクをベースとするに取り付けるとき、内部シャフトと部分的環状溝孔との間に配置される、該フランジとを有する。さらに、1つの手法では、クロージャキャップは、ディスク、ドーム状壁、内側スカート、及び内部シャフトによって画定される混合チャンバを含み、複数の流体チャンネル;が内部シャフトの非平面状端面及びディスクによって形成される。
【0027】
他の手法において、クロージャキャップを製造する方法は、成形型内でフリップトップキャップを形成するステップを備え、フリップトップキャップは、(a) 少なくとも、貫通開口を有するドーム状壁、内側スカート、平面状部分によって連結された外側スカート、内側スカートにおけるねじ山及び保持リング、ドーム状壁から内方に垂下して非平面状端面で終端する内部シャフトを有する、ベースと、(b) ベースにヒンジ連結したフリップトップ蓋であって、内部突起を有し、また内部突起が開口をブロックする第1位置から内部突起がベースの開口を塞がない第2位置に移動可能な、該フリップトップ蓋と、を有する。さらに、幾つかの手法においては、この方法は、ディスクをフリップトップキャップのベースにおける保持リング内にスナップ留めするステップを備え、ディスクは、中心ピンホールと、中心ピンホールの周りに配置した部分的環状溝孔と、ベースに向かって突出するフランジであって、ディスクがベースに取り付けられるとき、内部シャフトと部分的環状溝孔との間に配置される、該フランジとを有する。さらに、幾つかの実施形態においては、ディスク及びベースは、ディスク、ドーム状壁、内側スカート、及び内部シャフトによって画定される混合チャンバを形成し、複数の流体チャンネルが内部シャフトの非平面状端面及びディスクによって形成される。
【0028】
さらに、幾つかの形態において、方法は、フリップトップキャップ及びディスクを含んで2つの個別のコンポーネントとしてクロージャキャップを形成するステップを備え、フリップトップキャップは、単一の統合した一体型ワンピース構体として形成されるベース及びフリップトップ蓋を含み、2つの個別コンポーネントは同一材料で作成し、また成形型で又は個別ステーションで組み合わせる。
【0029】
さらに他の実施形態において、分注ボトルは、フリップトップ蓋、プッシュプルバルブ、及び/又はユーザーが内容物のフローを制御できるようにする他の手段のような1つ又はそれ以上の制御デバイスを有する取外し不能クロージャキャップを含む。幾つかの実施形態において、クロージャキャップは、先に列挙した材料のうち1つ又はそれ以上で全体を作成することができる。幾つかの実施形態において、ボトル及びクロージャキャップは、同一の再生利用可能材料で作成し、また適合可能な法規に準拠してともに再生利用することができる。幾つかの実施形態において、ボルト及び/又はクロージャキャップは、制御デバイスが既に開封されたか否かを示す1つ又はそれ以上の不正開封明示形体を含む。したがって、不正開封明示形体を有するクロージャキャップ付きの分注ボトルは、容器本体のネックに配置する不正開封明示シールを必要としない。
【0030】
1つの事例的形態において、分注ボトルは、ボトルネックにおける非連続的なねじ山と、クロージャキャップにおけるラチェット突起又は突出部とを含む。容器本体は、一実施形態において、第1ねじ山部分と第2ねじ山部分との間に少なくとも1つの空間又は切欠きを有する非連続的なボトルねじ山付きのボトルネックを含む。それに加えて、クロージャキャップは、幾つかの実施形態において、内面を有するスカート付きのベースであって、スカートの内面にはベースねじ山及びラチェット突起を配置した、該ベースと、閉じた位置から開いた位置に移動可能なプッシュプルバルブ及び/又はヒンジ連結したフリップトップ蓋のような1つ又はそれ以上の制御デバイスと、を含む。動作にあたり、ボトルねじ山は、概して、クロージャキャップを容器本体に固定した後にはベースねじ山にねじ係合するようサイズ決め及び位置付けがされ、またラチェット突起が、クロージャキャップのボトルネックからの手による取外しを防止するよう少なくとも1つの空間又は切欠き内に突入する。ラチェット突起を有するクロージャキャップに加えて、幾つかの実施形態において、非連続的なボトルねじ山は、1つ又はそれ以上のボトルラチェット突起を形成する。
【0031】
上述したように、本明細書に開示した容器の恩恵は、クロージャキャップ及び/又はボトルが異なる構成の多数の容器で採用される場合に拡大され得る。実際、本明細書に使用されるように、本明細書で概略を示される、例えば、分注ボトル及びクロージャキャップの実施形態を含む教示は、様々ボトル形体で採用することができ、このようなボトル形体としては、例えば、2018年12月21日出願の米国特許出願第62/783,790号及び2019年9月20日出願の同第62/903,245号の優先権を主張する、2019年12月19日に出願された国際特許出願番号PCT/US2019/067485、並びに2019年9月20日出願の米国特許出願第62/903,245号の優先権を主張する、2020年6月3日に出願された国際特許出願番号PCT/US2020/035840に開示されたものがあり、これら先行特許文献は参照により全体が本明細書に組み入れられるものとする。
【0032】
さらに、以下に概略を示すように、本明細書に記載する教示は、ボトルネックに封止して取り付けるライナーがなく、これにより容器開封の際にプラスチック片の廃棄物を生ずることを回避する容器又はボトルの使用を可能にする。したがって、これら教示により形成されたボトルは、結果として、河川又は他の傷つきやすい生態系に行きつく部片又は部分を有する可能性がより一層少ない再生利用可能性を向上させた容器を得ることができる。図をにつき説明すると、図1A及び1Bは、ケチャップ、マヨネーズ、バーベキューソース、マスタード、又は他の製品のような流体食料製品5を収容するボトル10を備えるパッケージングした食料製品を示し、クロージャキャップ18を容器本体12に対してクロージャキャップ18の雌ねじ山32(例えば、図4参照)を介して取り付け、この雌ねじ山32は、容器本体12の雄ねじ山16に係合する。雌ねじ山32及び雄ねじ山16の一方又は双方は、不連続ねじ山とする、及び/又は例えば、図47~61に示すように、クロージャキャップ3218及びボトル3212に関してより詳細に説明するようなラチェットを含むことができる。クロージャキャップ18の一部分は図1Aで説明目的のため透過して見えるように示す。図1Aはボトルを直立位置にして示すが、幾つかの実施形態において、ボトル10は、図1Bに示すように、クロージャキャップで休止しつつ倒立状態で保管するよう構成される。したがって、保管及び分注中に、ボトル10は、流体5がボトル10から意図しない漏洩なく、ボトル10の容器本体12の下方に位置するクロージャキャップ18を有することができる。
【0033】
幾つかの実施形態において、ボトル10は、3層PET(ポリエチレン・テレフタレート又はポリエステル)材料から作成される。幾つかの従来ボトルは、中間層にEVOH又は別の酸素バリア若しくは脱酸素剤材料を有する3層材料を含む。酸素バリア若しくは脱酸素剤層を排除することは、ボトル10内の流体5の色彩安定性に対する幾分の効果を有することができる。流体5がケチャップである実施例のように、酸素がボトル内のケチャップに接触する場合、ケチャップは僅かに色味が変化するおそれがある。この色味変化を回避するため、幾つかの実施形態は、内側及び外側のPET層で再生利用可能である酸素バリア若しくは脱酸素剤の中間層を設けることができる。例えば、中間層はPET材料で作成することができる。代案的又は付加的に幾つかの実施形態は、この色味変化を回避するために有効な成分を有する変性ケチャップを含むことができる。幾つかの実施形態において、ボトル10のヘッド空間、すなわち、充填済みボトル10内の流体5より上方の容積部を減少する。このヘッド空間は、窒素、二酸化炭素、又は酸素を含まない別のガスより成る変性雰囲気によって占めることができる。ヘッド空間の減少及び/又は変性雰囲気の使用は、色味安定性、及び官能特性の安定性を含む安定性を向上することによって保存可能期間を増大するのに役立つことができる。
【0034】
図2及び3に示すクロージャキャップ18は、ベース20及びヒンジ連結又はフリップトップの蓋22を備える。流体5をボトルから容易に分注するのを可能にするようボトル10を開放するには、ユーザーがフリップトップ蓋22を図2の閉じた形態から図3の開いた形態に回動させることができる。その目的のために、ユーザー又は消費者は、上側表面72及び下側表面74により画定された口形状の陥凹部70に係合することによって、上向きの力を蓋22に加えることができる。1つの手法として、ユーザーは、上側表面72を手で掴んで上方に引っ張り、ベース20及びボトル10の残りの部分から引き離す。次にフリップトップ蓋22をヒンジ19の周りに口状陥凹部70側とは反対側に回動させ開いた形態の安定位置をとらせる。
【0035】
図3から分かるように、フリップトップ蓋22が開いた形態にあるとき、フリップトップ蓋22の突起90は、ベース20における開口34を塞ぐ又はブロックする位置から開口34を塞がない位置に移動する。図3は、さらに、開口34が貫通するドーム状とすることができる中央部分30と、及び開口周りに少なくとも部分的に位置する平面状部分62とを示す。口状陥凹部70の下側表面74は、図3における例示的実施形態で示すように、平面状部分62の区域間に延在する。
【0036】
図4は、倒立した向きにおけるクロージャキャップ18の一部分の斜視断面図を示す。図4において、分注中のケチャップの流れを破線として示す。分注後にケチャップと入れ替わるようボトル内に流入する空気流は太い実線として示す。細い実線は流体5から分離した上澄みを混合して流体5に戻す混合チャンバ56への上澄みの流れを示す。
【0037】
図4に示すように、ベース20は、雌ねじ山32及び1つ又はそれ以上の保持リング44を配置する内側スカート26と、外側スカート28と、これらスカート間における平面状部分62と、開口34が配置される中央ドーム状表面30とを有する。図4に示す1つ又はそれ以上の半径方向補強材又は強化リブ76が外側スカート28と内側スカート26との間に配置される。図4及び5の事例的実施形態で示されるように、ベース20は、中央ドーム状表面30から上方に突出し、また非線形表面38(図5に示す)で終端する内部シャフト36を有する。
【0038】
1つの事例的実施形態において、クロージャキャップ18は、流体5及び空気が流れることができる複数個の開口を有するディスク42(図4及び6に示す)を有する。1つの手法として、内側スカート26の内壁に配置した保持リング44が、保持リング間にディスク42を捕捉する。別の形態(図示せず)において、ディスク42は、保持リングと、例えば、内部シャフト36の一部分又は拡張部分のような別の構造との間に捕捉することができる。図4は、2つの保持リング44間にディスク42をスナップ留めしたクロージャキャップ18の一部分の断面図を示し、どのようにしてディスク42及びベース20が混合チャンバ56を形成するかを示す。1つの事例的実施形態において、混合チャンバ56は、内側スカート26の壁と、中央部分30と、ベース20の内部シャフト36と、及びディスク42とによって形成される。
【0039】
さらに、ベース20の平面状部分62は、内側スカート及び外側スカート28を接合する。図1に示すように、ベース20は、さらに、フリップトップ蓋22の下方(ボトルを縦置きに指向させた状態における)でベース20の部分に配置したリブ80を有する。これらリブは、クロージャキャップ18全体を容器本体12から取り外すことができる実施形態に関して把持表面を提供する。リブ80は、ベース20の雌ねじ山32をネック14の雄ねじ山から離脱させるため、ユーザーがクロージャキャップ18を一層掴み易くするのを可能にする。他の形態において、リブ80は、クロージャキャップ18から排除することができる。
【0040】
図5及び9は、ベース20の内部シャフト36における1つの例示的非線形終端表面38を示す。幾つかの実施形態において、この非線形終端表面38は、流体及び空気の双方が混合チャンバ56と内部シャフト36との間で移行できるようにするチャンネル開口を形成する。1つの手法として、非線形終端表面38は、図8及び9に示すように、段差状形態64を有する。さらに別の手法において、非線形終端表面38は、波形、正弦波、又は他の円弧状の形態を有する。幾つかの形態において、非線形終端表面38は、内部シャフト36の壁にカットした半円形凹みを有することができる。それに加えて、単一又は多数の凹みは、混合チャンバ56と内部シャフト36との間に1つ又はそれ以上のチャンネルを形成することができる。
【0041】
さらに、図5及び9に示す段差状形態64は、1つ又はそれ以上の突歯68と、これら突歯間の中間ポイントから延在する、又はそれ以外で位置する1つ又はそれ以上の深い溝孔64を有することができる。内部シャフト36の非線形終端表面38における段差状形態64は、ディスクの表面と連携動作して幅及び/又は深さが変化する流体チャンネル58を形成する。図10に示すように、非線形終端表面39は、複数の溝孔又は凹み65及び丸みのある突出部69を有する波形又は円弧状の形態を有することができる。上述した段差状形態と同様に動作する波形非線形終端表面39は、ディスク42とともにチャンネル58を形成する。幾つかの形態において、非線形終端表面は、他の要素として、段差状部分、突出部、角度付き及び/又は湾曲区域の組合せを有することができる。
【0042】
実際、非線形終端表面38は、様々な形態をとることができ、例えば、図8~10及び35~40に示すような形態がある。上述したように、図5及び9に示す非線形表面38は、多数のチャンネル58を形成する段差状形態を有する。さらに、別の形態において、図10に示す非線形終端表面39は波形又は正弦波の形態を有する。図35は、図8及び9に示す3つの異なる高さではなく、2つの異なる高さを有する非線形終端表面2238を示す。図36は、2つの高さ及びこれらの間における角度付き部分を有する非線形終端表面2338を示す。図37は、三角形断面を有する突枝又は突出部間に配置されるほぼv字状の谷部を有する非線形終端表面2438を示す。図38は、図35と同様に、2つの異なる高さを有する非線形終端表面2538を示すが、図37の突枝又は突出部は、より大きいベースに隣接してより急激な又はより小さい角度の付いた三角形又は台形形状を有する。図39は、最下段差部が最上段差部の幅より小さい幅を持つ段差状形態を有する、非線形終端表面2638を示す。最後に、図40は、間にu字状谷部を持つ三角形突枝又は突出部を有する非線形終端表面2738を示す。事例的形体は、示した通りに、又は例えば、他の図で示したようなものを含めて他の例示的形体との組合せで使用することができる。代案として、シャフトの端部は、直線的又は平坦なものとすることができ、またシャフトは、シャフトに組み入れた他の開口を有することができる。
【0043】
ディスク42は、一部分において混合チャンバ56を形成することに加えて、混合チャンバ内に流体流が流入できるようにする部分的な環状溝孔又は環状開口50を画定する。環状開口50は様々な形態をとることができ、例えば、図7A、7B、及び41A~41Iに示すような形態とすることができる。1つの手法として、図7A及び7Bに示すように、ディスク52は4個の開口を有する。別の実施形態において、図41Aに示すように、ディスク1242は2個の開口を有する。別の実施例において、図41Bは3個の開口1250を含むとともに、図41Cの実施例は5個の開口1350を含む。図41Dは6個の開口1450を有する例示的ディスク1442を示すとともに、図41Eは7個の環状開口1550を有する例示的ディスク1542を示す。図41Fに示す例示的ディスク1642は、8個の環状開口1650及びオフセットピンホール1648を有するとともに、図41A~41E及び図41G~41Iにおけるピンホールは、そこに示されたディスクの中心に配置される。さらに、図7A、7B、及び41A~41Fに示した環状開口のコーナーに丸みが付いており、いかなる鋭利端縁又はピンチポイントもないものであるが、図41G~41Iは、丸みの少ない開口1750、1850、及び1950を示す。これらの形体は様々な様態にして組み合わせることができる。
【0044】
図43A~43Iは、さらに、ボトルからまたキャップ経由で流れる流体の管理に役立つ様々な形体を有する多数の例示的ディスクも示す。上述したように、ボトルは、トップダウンの位置にして保管及び/又は使用されることがよくあり、したがって、チャンバ内で分離する上澄みがボトルから漏洩するおそれがあり、これはすなわち、ボトルキャップから抜け出る前進前に混ざって流体に戻る特別に長い流路又は時間がないからである。
【0045】
流体の残りの部分から分離するいかなる上澄みをも混合させることを容易にするため、ディスクは、多数の追加形体、例えば、ディスクのフランジ内部に付加的開口を組み込むことができる。1つの事例的実施形態において、これら開口は、環状開口と、上述したように中心ピンホールを有することができるディスク中心との中間に配置する。図43Aに示す1つの事例的ディスク2042は、フランジ2054の内部にある環状開口2051を含み、このフランジ2054自体は、より大きい環状開口又は溝孔2050の内部にある。このようにして、フランジ内壁に隣接するより小さい内部開口2051が存在し、流体と流体から分離したすべての成分要素との混合を支援する。図43B及び43Cは、同様にフランジ2154、2254及び環状開口又は溝孔2150、2250に隣接する中間又は内部の開口2151、2251を有する事例的ディスク2142、2242を示すが、これら開口の形状及びサイズは図47Aのものと比べると、異なる構成である。それに加えて、図43Cは中心ピンホールがなく、一方図43A及び43Bは、図示されたディスクに中心開口を含む。これら構成に加えて、ピンホールは、先に示唆したようにディスクの幾何学的中心からオフセットさせて配置することもできる。
【0046】
図43D~43Fは、流体がキャップを経て移動するとき流体の混合を容易にするようディスクから突出するポストを有するディスクの追加の図示実施形態を示す。キャップの残りの部分に対する設置又は固定後に、ポストは、代表的にはボトルの出口又は開口に向かって突出する。例えば、例示的ディスク2342(図43D)は、環状開口2350と、及び中心に配置した、比較的滑らかな側面を有するポスト2353とを含む。図43Eに示す事例的なディスク2442は、環状開口2450、フランジ2454、及び中心に配置したポスト2453を含む。ポスト2353は比較的丸みのある外面を有するが、ポスト2453は、不均一な側面を有し、断面がほぼx字状形態を有する。
【0047】
ポストは中心に配置したものを示すが、中心からずらして配置することもでき、また複数のポストをディスクに組み入れることができる。さらに、ポストは、様々な表面テクスチャ(肌理)及び形態を有することができる。実際、キャップを経て移動する流体に基づいて、様々な異なる構成のポストをキャップに組み入れることができる。
【0048】
幾つかの形態において、ポストの代わりに、ディスクは別の同様な構体、例えば、コーン(円錐体)を有することができる。図43Iは、コーン形状の突出部2857を有し、この突出部2857に貫通する開口2848を有するディスク2842の中央部分を示す。これに加えて、ディスク2842は、さらに、環状開口2851、フランジ2854、及び開口2850を含む。
【0049】
図43Fのディスク2542は、同様に中心に配置し、ほぼx字状断面及び環状開口2550を持つポスト2553を有する。ただし、離散的なフランジの代わりに、ディスク2542は、ディスク2542から突出する1つの連続的フランジ又は円筒壁2555を有する。はディスクに対してほぼ直交するよう図示されているが、円筒壁2555が直交しない角度でディスクから突出することもできる。1つの実施例として、円筒壁2555は、図42に示す90°の角度が90°未満となるようディスクから外方に突出する。このような1つの実施例は、参照により本明細書に組み入れられた国際特許出願番号PCT/US2020/035840の図46Bに示されている。
【0050】
図44は、クロージャキャップ2518の残りの部分に固定したディスク2542を示す。さらにまた、ポスト2553は、内部シャフト2536内に少なくとも部分的に突入するよう示されている。このようにして、流体は、環状開口2550から、円筒壁2555上又はその周り、内部シャフト2536の端部上又はその周り、及びポスト2553に沿って内部シャフト内を経由して、開口2534まで前進しなければならない。幾分廻りくねった流路を有するこのような形態は、特別な流体特定を有する若干の流体に対して特に好適であり得る。
【0051】
本明細書に記載した形体の他の変更又は組合せを行うことができる。例えば、図43Gは、図43Bのディスク2142に類似するが、フランジ2654は、図43Bに示したフランジのように長くはなく、したがって、図43Bに示したものと比べると、流体は、図43Gのフランジ相互間で移動するより多くの余地又は空間を有する。さらに、図43Hは、開口2751に隣接する外側の環状開口2750を有し、これら開口間にフランジが配置されていないディスク2742を示す。ディスクの様々な構造的形体の多くは、本明細書記載のものを含めて様々な様態で組み合わせる又は変更することができ、ボトルからキャップ経由で前進する流体特性に対処するディスクに仕立てることができる。
【0052】
上述したように、混合チャンバ56、並びにディスク42及び内部シャフト36によってディスク42内に形成される開口は、容器内の流体5の正確な分注及び投与を可能にする。したがって、ディスク42のジオメトリは流体5の適正分注を容易にするのに役立つ。
【0053】
図7Aは、ボトルを倒立させるときに下向きに突出するフランジ54を有し、またディスク42がクロージャキャップ18の保持リング(複数可)間の所定位置に備え付けられるときに内部シャフト36に対面するディスク42の第1側面を示す。フランジ54は、ディスク42の面から直角に(図7C~7Eに示すように)突出することができるが、フランジ54は、90°以外の角度でディスク42から突出することもできる。図42に戻って端的に説明すると、これは事例的フランジ形態を示すものである。図42は、ディスク42の本体から約90°で突出するフランジ54を示す。しかし、他の形態において、フランジ54は、ディスク42の本体から90°未満で突出する。このような角度付きフランジは、混合チャンバ56に進入する製品5の流れに影響を及ぼすことができ、またチャンバ内での混合活動に影響を及ぼす。上述したフランジ形態の双方は、出口に向かって前進するとき製品の混合を手助けするとともに、フランジの角度は、製品の流体特性に基づいて90°よりも小さくすることができる。上述したように、ディスク42の平面状部分の中心に配置される中心ピンホール48は、複数の溝孔又は部分的環状開口50によって部分的に包囲される。周囲の部分的環状開口50は中心ピンホールよりも相当大きく、またボトル10から出ていく流体5の大部分は部分的環状開口50経由で前進する。幾つかの実施形態において、ディスク42は、20mm~40mm、25mm~35mm、又は30mm~34mmの直径Dを有する。1つの事例的形態において、ディスク42は、約31.9mm±0.1mmの直径Dを有する。1つの手法として、環状溝孔は、10~15mm、又は11~14mmの円弧長さを有する。図7Bに示すように、各開口における円弧長さAは、約12.7mmとすることができる。さらに、環状開口50は、開口の内側端縁で内側曲率半径Rを有し、また開口の外側端縁で外側曲率半径Rを有する。1つの事例的手法において、Rは約6~10mm、及びRは約10~15mmである。別の事例的手法において、Rは約8~9mm、及びRは約12~13mmである。1つの例示的実施形態において、Rは約8.3mm、及びRは約12.3mmである。
【0054】
図6及び7Aに示すように、部分的環状開口50はフランジ54に隣接して配置され、このフランジ54は、ディスク42をベース20に設置するときに混合チャンバ56内に突入し、これにより流体5(上澄みのようないかなる成分部分をも含む)は直接開口50から内部シャフト36内に前進できず、その代わりに流体5の開口50を経由して前進する部分は、流体がボトル10から出る前に、混合チャンバ56内に流入しなければならず(これにより流体5から分離したいかなる成分部分をも混合を促進する)。1つの事例的手法において、突出部又はフランジ54は、約2~5mmの高さhを有する。別の事例的手法において、高さhは約3~4mmである。1つの例示的実施形態において、hは約3.5mmである。さらに、動作にあたり、フランジ54の長さ又は高さは、非線形終端表面38によって形成されるチャンネル58の深さに関連付けることができ、これはすなわち、流体がフランジ54の周りを経て、環状開口50及び流体チャンネル58に直接通過しないよう流動させるのを必要とすることによって、それらを同様のサイズにすることが混合を容易にすることに役立つからである。1つの事例的手法において、ディスク42の高さhは約3~7mmである。別の事例的手法において、ディスク42の高さhは約4~6mmである。さらに別の事例的手法において、ディスク42の高さhは約4.8mmである。
【0055】
図7Dに示すディスク42の平面状部分における幅Wは、幾つかの実施形態において、約0.75mm~約3mmである。1つの事例的手法において、ディスク42の幅Wは約1mm~約2mmである。1つの例示的手法において、ディスク42の幅Wは約1.3mmである。図2に示す中心ピンホール開口48の幅dは、約1mm~約2mmである。1つの例示的手法において、ディスク42のピンホールの幅dは約1.5mmである。
【0056】
図7Eに示すように、部分的環状開口50の各々は、ベース20に対面するディスク42の表面で傾斜端縁を有することができる。この配向は、ボトルがキャップ側アップ(上向き)となる形態にするとき、流体5(例えば、少なくとも内部シャフト36内に保持されない流体の部分)の容器本体12内に戻る流れを容易にすることができる。さらに、この傾斜端縁は、ボトル又は容器本体12の弾発的戻りを向上させるよう空気のボトル内への移動を容易にすることもできる。
【0057】
流体の適正分注を容易にするため、ディスク42のジオメトリは、例えば、フランジ54のサイズ、形状、及び角度を含めて、流体5の流れを調節する。上述したジオメトリに加えて、ディスク42は、流体5の十分な流れを容易にするとともに、それに係わらずクロージャキャップ18からの漏洩を防止するよう、ディスク42の面積に対して十分な開口を有する。開口50は、容易な分注及びボトルの迅速な弾発戻りができる流体流を促進する特別なサイズ、形状、及び位置をとる。1つの事例的手法において、ディスクの全体面積は約800mmであり、また部分的環状開口50及び中心ピンホールの集計面積は総面積のうち約211mmであり、ディスクの総面積の約26%である。幾つかの手法では、ディスクの開口の集計面積は、ディスク総面積の約20~35%にわたり、また概して、部分的環状開口はこの面積の中心ピンホールより相当大きい割合を占める。
【0058】
幾つかの事例的手法において、クロージャキャップ18(例えば、ベース20、フリップトップ蓋22,及びディスク42)は、例えば、ポリプロピレン又は他の食品等級のプラスチック若しくはポリマー、又は同様の再生利用可能な材料のような単一材料で構成することができる。運用にあたり、単一材料で形成したクロージャキャップを有することは、材料を再生利用する容易性及び可能性を向上させることができる。幾つかの手法では、材料は特別な表面張力で選択することができる。例えば、ディスク42の表面(及びクロージャキャップの潜在的内面)は、分注される流体の流れに流動抵抗をもたらし、また流れを制御するために、表面をより粗い又は肌理付けをすることができる。以下に詳述するように、内部シャフトの内面38は流れを抑止するよう肌理付けすることもでき、又は通過する流体の移動を容易にする滑らかな表面を有することができる。滑らかな表面は、結果としてより速い及び/又は制御が少ない流体流を生ずることができ、また表面張力の減少に起因して、製品又は製品の分離した成分の漏洩を招くこともあり得る。要素が形成された材料の仕上げ又は様態も要素の表面張力に影響を及ぼし、また流体流の容易な制御に役立つことができる。例えば、フリップトップ式キャップ18の或る部分は、通過する流体5の流れに影響を及ぼすことができる粗い表面を生ずるように形成することができる。
【0059】
図34につき手短に説明すると、2つの異なる例示的仕上げ面77及び79を示す。単一内部壁78は、単一テクスチャ(肌理)を有する全体表面又は異なるテクスチャを有する表面部分を有するが、図34に示すキャップ2018は、より粗いテクスチャの第1部分2078及びより滑らかなテクスチャの第2部分2178を有する。上述したように、キャップ18を形成する材料の表面は、ボトル内の流体5の流れを抑止する、遅くする、又は制限することができる。キャップ、例えば、内部シャフトの内側壁の一部分又は全体に肌理(テクスチャ)付けした表面を含むか否かは、キャップ2018を前進している流体のタイプに依存することができる。
【0060】
図6に示すように、ディスク42の第1側面(設置されたときベース20の内部シャフト36に隣接して配置される)は、ベースから突出するレインボー形状又は円弧状のフランジ又は突出部54を含む。ディスク42がベース20に備え付けられるとき、円弧状フランジ又は突出部54は、混合チャンバ56内にまたベース20に向かって突出する。ディスクの突出部54は、流体5がフランジ54の周りを経て、部分的環状開口50から流体チャンネル58内に直接通過しないよう移動させるのを必要とすることによって、混合チャンバ56内での流体5の混合を容易にする。
【0061】
図8に示すように、開口34及び内部シャフト36におけるベース20は、開口に隣接する内面に内部カットオフブレード又は棚部60を有し、この部分で内部シャフトの内径は急激に減少する。例えば、内部シャフトの直径は棚部60で急激に減少し、これによりこの鋭利端縁は、収容容器に対する手の圧力が棚部によってクロージャキャップ内に保持されようとする流体の傾向に打ち勝つのに十分なものとなるまで、製品をクロージャ内に部分的に保持することによって製品の液垂れ(テイリング:tailing)形成を減少し易くするのに役立つ。1つの手法では、カットオフブレードはバリのない鋭利端縁を有する。幾つかの実施形態において、容器内への開口の直径は内部シャフトの直径よりも小さく、またこのサイズ減少及び両者間における相対的に鋭利な端縁は分注停止を即座かつクリーンに行うのを支援する。このカットオフブレードはクロージャキャップにおける開口から製品が流出するのを防止しないが、流れを緩慢にすることによって所定圧力の下で放出される量を減少する。1つの手法では、カットオフブレードはシャフトの直径に比べて相対的に小さいとともに、容器内への開口自体は約3.5mm~4.5mmであり、また1つの事例的実施形態においては約4mmである。
【0062】
上述したように、内部シャフト36は、ディスクをベース20に取り付けるときにディスク42を支持するのに役立てるようにすることができる。1つの手法では、内部シャフト36の内側又は内部の壁78は、流体5を開口34に向けて漏斗的に流し込む。1つの例示的実施形態において、内壁78は円形形状又は放物線形状のうち少なくとも一方を形成する。1つの実施例として、内壁78は、流体を開口34に向けて案内するよう、ドーム状中央部分30に取り付けた内部シャフト36の出口近傍で僅かに狭まる。内壁78は、ドーム状中央部分30に対して僅かに角度を付ける、又は開口34に向けて僅かに湾曲させることができる。さらに、幾つかの実施形態において、シャフト36は開口34に隣接して再びフレア状に広げることができる。開口がベースの上面に合流する位置でフレア状に広げることによって、この開口は、フリップトップ蓋18を閉じるとき突起90が開口34内により容易かつ迅速に配置されるのを可能にする。図11に示すさらに別の形態において、内壁78は、ほぼ垂直な真直ぐな部分を有し、次に流体5を開口34に導く角度付き部分を有する。図12図11の内部シャフト36に類似するが、さらに、カットオフブレード60又は内部シャフト36の急激縮径部を有し、上述したに流体5の分注停止を支援する。開口周りのカットオフブレード形態又は内部突出部の追加的実施例を図13及び14に示す。図13は、水平な棚部が延在しないよう下方に又は貫通孔に向かって僅かに角度の付いた内面を有するカットオフブレード160のある開口134を示す一方で、上述した図12は下方に角度の付いた部分を含むがそこから延在する水平カットオフブレード60を有する。さらに、図14は、貫通孔から離れる方向に角度の付いた内面を有するカットオフブレード260がある開口234を示す。
【0063】
図15及び16は、開口34の外側における容器又はドームの表面形態の2つのオプションを示す。例えば、図15は、中央部分30が開口34と合流する接合部における丸み付き端縁を示す。先に詳述した図13及び14は、その場所における開口周りに角度付き凹みを有する。さらに、図16は、中央部分30と開口34との間における傾斜壁表面のある凹み161を示す。
【0064】
ボトル10及びクロージャキャップ18は、多数の異なる様態で生産することができる。1つの事例的手法において、分注流体のための充填ボトルを製造又は生産する方法は、ねじ山付きネックを有する容器本体のような受容器を成形するステップと、揺変性流体のような流体を受容器に充填するステップと、ベース、フリップトップ蓋及びディスクを有するクロージャキャップを成形するステップと、及び充填した受容器をクロージャキャップで閉止するステップと、を備える。さらに、ボトルは、インラインで生成及び充填することができる、又は1つの場所で形成し、また別の場所で充填することができる。
【0065】
1つの手法では、クロージャキャップ及びディスクを別個に成形し、また互いにスナップ留めする。幾つかの実施形態において、成形したベースは、内側スカート及び外側スカートを有し、内側スカートに配置したベースねじ山を設け、このベースねじ山は受容器のネックのねじ山に係合するよう構成される。図47~61につき以下により詳細に説明するように、これらねじ山は連続的又は非連続的なねじ山とすることができる。成形したベースは、以下により詳細に説明するように、クロージャキャップをボトルにロックするための1つ又はそれ以上のラチェット突起を有することもできる。さらに、成形したベースは、内側スカートにおける(ねじ山から短い距離を空けて)1つ又はそれ以上の保持リングと、及び内部シャフトに整列する開口を有する中央ドーム状部分とを有することができ、内部シャフトは中央ドーム状部分とは反対側において非平面状端面で終端する。上述したように、ベースにおける開口は、開口が塞がれていないとき、そこから流体が流出するのを可能にする。幾つかの形態において、成形したフリップトップ蓋は、第1位置と第2位置との間で移動可能な内部突起を有し、この突起は、第1位置にあるとき容器本体内の流体が流出するのを抑止するようベースの開口をブロックし、また第2位置にあるときベースの開口から流体が流出するのを可能にする。
【0066】
上述したように、幾つかの手法において、クロージャキャップ及びディスクを別個に成形し、また次に互いにスナップ留めする。このような形態において、製造方法は、ディスクをクロージャキャップの残りの部分又はベース20に対して特別な位置に配向させる組付けステップを備えることができる。ディスクをクロージャキャップの残りの部分に組み付ける前に1つ又はそれ以上の配向ステップを設けることにより、組み付けたキャップは、キャップを通過する流量をより一定にする可能性が高くなる。さらに、幾つかの形態において、流量は、クロージャキャップ又はディスクにおける若干の要素の相対位置決めを調整することによって、構造上の変更を必要とせずに異なる流体に対して調整することができる。1つの手法では、クロージャキャップ又はディスクの一方又は双方に配置した視覚的マーク又は陥凹ノッチを使用してディスク及び/又はクロージャキャップの互いに対する位置決めを補助することができる。
【0067】
これは、一部には、様々な要素の形態に依存し得る。図5のベース20のような1つの事例的実施例において、内部シャフト36の非線形終端表面38は、3つの切欠きを有する一方で、図6のディスク42は4つのフランジ54を有する。組み付けたクロージャキャップを経る流体流は、内部シャフト36の切欠き開口に対するフランジ54の配向によって影響を受けることができる。したがって、これら2つの構造的要素は相対的に配向付けして、両者間での流体流を増加させる、又は流体がボトルの出口に至る経路をより長くとることによって流体流を緩慢にするのを容易にすることができる。多数のクロージャキャップに対して最も関心のある流路調整又は流量標準化を考えると、クロージャキャップ及びボトルを製造する又は組み付ける方法は、ディスクをクロージャキャップの残りの部分に対して特別な様態で配向付けるステップを備える。
【0068】
先に示唆したように、充填ボトルを生産する方法は、ディスクをクロージャキャップの残りの部分内にスナップ留めするステップを備える。幾つかの実施形態において、成形したディスクは、中心ピンホールと、この中心ピンホールの周りに配置した部分的環状溝孔とを有する。ディスクをクロージャキャップ18の残りの部分に取り付けた後には、ディスク42、ベース20の中央部分、内側スカート26、及びベースの内部シャフト36は混合チャンバ56を画定し、また複数の流体チャンネル58が内部シャフト36の非平面状端面及びディスク42によって形成される。内部シャフト36の端部とディスク42との間に形成されるチャンネル58は、流体を混合チャンバ56から内部シャフト36により形成されるシュートまで前進させることができ、このシュートは開口34に連通する。
【0069】
幾つかの実施形態において、充填した受容器又は容器本体は、クロージャキャップに関連するライナーによって流体を封止する。クロージャキャップ18を容器本体にねじ付けるとき、ライナー、例えば、板紙、プラスチック及び/又は金属材料のライナーは保持リングの一部分に関連付けられ、このライナーは容器内の流体5をシールする。他の実施形態において、クロージャキャップは、容器本体とともに気密又は密封シールを形成することができる。これら実施形態において、クロージャキャップに関連付けられるライナーの使用は省略することができる。ライナーを含むことを省略することは、分注ボトルに含まれる異なる材料の数を減少することができ、このことは、分注ボトルを再生利用可能にするのを支援することができる。
【0070】
さらに、幾つかの手法において、クロージャキャップを製造する方法は、成形型内でベース及びフリップトップ蓋を含むフリップトップ式クロージャキャップを形成するステップを備える。幾つかの実施形態において、成形したベースは、開口が貫通するドーム状壁と、このドーム状壁から延在する内部シャフトと、ねじ山を有する内側スカートと、平面状部分及び/又はできれば補強リブによって内側スカートに連結される外側スカートと、並びに内側スカートにおける保持リングと、を有する。成形したベースの内部シャフトは、概して、ドーム状壁から内方に突出し、また非平面状端面で終端する。さらに、成形したクロージャキャップは、さらに、ベースにヒンジ連結したフリップトップ蓋を有することができ、この場合、フリップトップ蓋は、内部突起を有し、また内部突起が開口をブロックする第1位置から内部突起がベースの開口を塞がない第2位置に移動可能である。幾つかの実施形態において、クロージャキャップを製造する方法は、さらに、ディスクをベースの保持リング(複数可)又は突出部(複数可)内にスナップ留めするステップを備える。幾つかの実施形態において、ディスクは、中心ピンホールと、中心ピンホールの周りに配置した部分的環状溝孔と、及び設置したときベースに向かって突出し、また内部シャフトと部分的環状溝孔との間に配置されるフランジと、を有する。ディスク及びベースを取り付けた後には、ディスク、ドーム状壁、内側スカート及び内部シャフトの間に混合チャンバが形成され、この場合、内部シャフトの非平面状端面及びディスクによって複数の流体チャンネルが形成される。
【0071】
幾つかの形態において、クロージャキャップは、フリップトップ式キャップ及びディスクを含んで2つの個別コンポーネントのみから作成され、フリップトップ式キャップは、ベースと、及び単一の統合した一体的ワンピース構体として形成されたフリップトップ蓋とを有し、またこの場合、2つの別個のコンポーネント(すなわち、フリップトップ式キャップ及びディスク)は同一材料で作成して組み付ける。運用にあたり、クロージャキャップを成形し、また成形型からイジェクトした後、ディスクをクロージャキャップ(ベース及びフリップトップ蓋と同一成形型で、又は異なる場所で形成することができる)内に、例えば、ディスクをベース内の所定位置にスナップ留めすることによって組み付ける機構を使用することができる。さらに、この機構又は別のデバイスを使用して、ライナーを保持リングに取り付けることができ、このライナーは流体をボトル内に封止する補助をすることができる。幾つかの実施形態において、ベース及びフリップトップ蓋は、ディスクと同一成形型内で成形し、他の形態において、ディスクは、ベース及びフリップトップ蓋とともに、同一成形型で個別に成形される。さらに、ベース及びディスクは個別に成形し、また別のステーションで組み付けることができる。さらに別の形態において、クロージャキャップ全体(ベース、フリップトップ蓋、及びディスクを含む)は、ともに成形又はプリントすることができる。
【0072】
上述したように、本明細書記載の概念に対する多数の調整は、これら教示に対する一貫性を維持したまま行うことができる。例えば、図17及び18は、環状開口を有するディスクの別の実施形態を示す。図示のように、ディスク342は、周辺部分386から垂直方向に距離をとって配置される中央部分384を有し、この周辺部分386は、そこに配置される環状開口350を有する。このような形態において混合チャンバ356は、内部シャフト356によって形成される排出シャフト又はチャンバの容積とは幾分独立した容積を有するよう設計することができる。実際、混合チャンバ356は、上述した他の幾つかのチャンバよりも幾分小さい。混合チャンバ356から排出チャンバを形成する内部シャフト356への流入を可能にするため、流体5が混合チャンバ356から内部シャフト336と混合チャンバ356との間に形成される開口又は流体チャンネル358内に通過するクリアランスを生ずるよう、中央部分384の半径は内部シャフト336の半径に比べて十分大きくすることができる、及び/又は開口358は、内部シャフト336に隣接配置することができるディスク342の垂直方向部分を越えて配置される高さ又は場所を有するように延在させる。端的に言うと、混合チャンバ356と内部シャフトとの間における開口358は、中央部分384が内部シャフトよりも顕著に大きくない場合であっても流体流を可能にするよう移動できる又はサイズにすることができる。さらに、中央部分384は図17及び18で中心ピンホールがないものとして示されるが、幾つかの形態において、中央部分384は、ピンホール又は他の構造により形成される通気ベントのようなものを有することができる。それに加えて、ディスク342は、任意な様態でキャップの残りの部分に合体することができる、例えば、リブを含むベースの部分間のスナップ留め、及び/又はディスクとベースとの間における突出部若しくは他の補完し合うジオメトリによって、合体することができる。図19及び20は、ディスク442の別の実施例を示し、この場合、幾つかの他の実施形態に見られる中心ピンホール48がない。さらに、図17及び18は上述したものと類似するフランジを含まないが、中央部分384及び周辺部分386を分離するディスクの垂直方向部分が製品を混合するのと同様に動作する。
【0073】
図21及び22につき説明すると、これは別の実施形態を示し、また平坦なディスク542及び内部キャップ若しくは内部円筒ハウジング596を有する3部構成解決法である。1つの手法では、内部円筒ハウジング596は、1つ又はそれ以上の開口を配置した円筒壁592を含む。このようにして、混合チャン556は、一部で内部円筒ハウジング596によって画定される中間チャンバ594と流体連通する。1つの手法では、内部円筒ハウジング596は、内部シャフト536周りの所定位置に配置し、またリングのような保持部材544によって所定位置に保持されるディスク542を介して所定位置に保持される。これに加えて、内部円筒ハウジング596は、さらに、中央部分530に対して固定して取り付けることができる。内部円筒ハウジング596は、内部シャフト536周りで所定位置に配置されるとき、流体5は、環状開口540を経由し、内部キャップ592の開口598を経由し、また内部シャフト536の内部開口588を経て内部シャフト536の長さに沿って上行し、またシャフトを下行して出口534まで前進することによって、ボトルから出口又は開口534に前進する。図示のように、ディスク542は、環状開口540を含むが、中心ピンホールがなく、これはすなわち、内部円筒ハウジング596は壁592間の表面に開口がないからである。このようにして、流体5は、3部構成キャップ518の流体チャンネルを経由して前進するにつれて、行程移行して混ざり合う。混合に加えて、この形態は、とくに、容器を倒立させるとき、キャップ上方に配置される製品が大量であることに起因して、流体に対する下向きの力が十分大きい大型容器に対して有用である。
【0074】
さらに、図19~22はディスクから突出するフランジを含むものとして示されないが、幾つかの形態において、ディスクは上述したのと同様にフランジを含むことができる。
【0075】
ベースの中央部分における外部形状も様々な形態を有することができる。上述したように、ベース20の中央部分30は、図23に示されるキャップ18に組み込まれるようなドーム状形態を有することができる。図24は、ドーム状中央部分30及び出口34の断面を示す。ベース20のドーム状中央部分30はきれいに拭うのが容易な表面をもたらすが、同様の特性を有する他の形態も、本明細書記載の教示とともに、採用することができる。例えば、図25~26は、ほぼ火山形状の中央部分630であって、傾斜壁及びその中心に配置した開口634がある、該中央部分630を含むキャップ618の別の事例的実施形態を示す。さらに、図27~28は、フラップ中央部分730及び開口734を有し、平坦表面が開口734の外側を包囲するキャップ718を含む別の実施形態を示す。さらに、図23~28に示す例示的形状は、例示的カットオフブレードを有する開口を示すが、様々な形状を、本明細書記載の他の開口形状及び態様とともに組み入れることができる。
【0076】
上述したように、本明細書記載の混合チャンバは、流体及び/又は流体の部分を容器キャップの開口から排出する前に、分離した上澄みを流体内に戻すよう組み入れる又は混合することができる。1つの手法では、混合チャンバの所望サイズは、一部には容器内の流体又は製品の粘性又は他の流体属性に依存する場合があり得る。1つの手法では、混合チャンバ56のサイズは、一部には、上述したように、内部シャフト36のサイズ、ベースの対応するジオメトリによるディスク42の場所、及び/又はディスクの形態によって規定される。図29~30につき手短に説明すると、これらは2つの異なるサイズの混合チャンバ56及び56′を示す。コンポーネントは類似している一方、内部シャフト36を形成する壁は、図30では図29におけるシャフト36′の壁よりも長く、また対応するジオメトリ(例えば、保持リング44′のような)は、ベース20の対応するジオメトリ(例えば、保持リング44)及び中央表面30と比較すると、ベース20′の中央表面30′からより長い距離離れて配置される。これらコンポーネントの相対サイズは、図示のように変化し得るが、その機能はそのまま維持される、すなわち、混合チャンバは、分離した上澄みが流体製品5の残りの部分から別個にボトルから漏洩するのを防止する支援を行う。
【0077】
上述したように、内部シャフトの内部壁78は、異なる形状、例えば、とりわけ円形又は楕円形のような形状を形成する断面を有することができる。それに加えて、壁の長さに沿う内部壁78の形成される形状又は形態は様々な形態を採用することができる。例えば、図4、13及び14に図示するように、内部シャフト36、136、236は、内部シャフト36の高さに沿ってほぼ線形の内部壁78を有することができる。他の実施形態において、内部シャフト36は、非線形である1つ又はそれ以上の内部壁78を有することができる。一実施形態において、図31は、開口834に向けて角度をなす内部シャフト836の内部壁878を示す。1つの手法では、下向きの角度はv字状形態の断面をもたらす。別の実施形態において、図32は、僅かに非線形の下向き斜面がある内部壁978を有する内部シャフト936を示す。1つの手法では、下向き斜面は変形u字状の断面を付与する。別の実施形態において、図33は、直径が段差的に狭まる段差形態をとる内部壁1078を有する内部シャフト1036を示す。
【0078】
図45につき説明すると、これは別の実施形態による分注ボトルの頂部部分の断面を示す。図45に示すように、分注ボトル2900は、容器本体2902及びキャップ2910を含む。キャップ2910は容器本体2902の内容物を選択的に投与できるよう構成される。容器本体2902は、上述した容器本体に類似のものとすることができる。使用にあたり、容器本体2902は、揺変性流体のような流体を収容することができる。容器本体2902は、代表的には容器本体2902の本体部分から延在するネック2904を有する。ネック2904は、キャップ2910のようなキャップにねじ係合するよう、ネック表面に配置したねじ山2906を有することができる。
【0079】
図45に示すキャップ2910は、ベース2912及びフリップトップ蓋2914を有する。ベース2912は、平面状セクション2920によって連結される外側スカート2916及び内側スカート2918を有する。内側スカート2918は、スカートの内面に配置されるねじ山2922を含む。ねじ山2922は、容器本体2902のネック2904におけるねじ山2906に係合するサイズ及び構成とすることができる。ねじ山2906、2922は、図47~48につき以下に説明するように、連続的又は非連続的なものとすることができる。内側スカート2918は、さらに、図47~61につき説明されるラチェット突起3238のようなラチェット突起を含むことができる。ベース2912は、さらに、開口2926が配置されるドーム状中央表面2924を含む。開口2926は、ドーム状表面2924から突出し、また様々な形態をとることができる非平面状端面2928で終端する内部シャフト2927にほぼ整列する。図示のこの非平面状端面2928は図8及び9でより詳細に示した形態に類似する段差状形態を有する。しかし、他の手法では、非平面状端面2928は、例えば、図10に示す形態のような波形、正弦波状又は他の円弧状の形態を有することができる。中心開口2926は、開口2926が塞がれてないとき、流体が容器本体2902から流出するのを可能にする。
【0080】
ベース2912は、さらに、ドーム状中央表面2924から垂下する内側環状ア取付けスカート2929を含む。取付けスカート2929のドーム状中央表面2924側とは反対側の端部は、代表的には組み合わされるディスク2938のジオメトリに係合するジオメトリを有する。1つの事例的手法において、取付けスカート2929のジオメトリは、スカート端部に角度付き先端2930を含む。図45に示すように、この角度付き先端2930は、内部シャフト2927に向かって内方に対面する係合表面2932を有する。幾つかの手法においては、角度付き先端2930は、以下により詳細に説明するように、ディスク2938と関連して内側環状取付けスカート2929をガイドするよう、ディスク2938の部分に係合する構成にされる。内側環状取付けスカート2929は、さらに、内側環状取付けスカート2929の内面に配置される隆起部2933を含むことができる。この隆起部2933は、図45に示すように、角度付き先端2930の拡張部とすることができる、又は角度付き先端2930とは独立したものとする、例えば、ドーム状中央表面2924により近いポイントで内側環状取付けスカート2929の表面に配置することができる。角度付き先端2930及び隆起部2933は、ともにフック又は返し(バーブ:barb)形態を有し、これにより角度付き先端2930は隆起部、リブ、又は溝上に容易にスナップ留めすることができるが、取り外すのはより困難である。例えば、図45に示すように、角度付き先端2930は、内側環状取付けスカート2929の端部から離れる方向に延在する係合表面2932を有し、この係合表面2932は、ベース2912の中央表面2924により近いポイントで内側環状取付けスカート2929に向かって急激な角度戻しをする手前で僅かな角度をなして延在し、これにより、結果としてディスク2938とキャップ2912の残りの部分との間におけるスナップ嵌合又は摩擦嵌合を確実にする。これに加えて、環状取付けスカート2929及びこの取付けスカート2929に係合する対応の外側環状壁2940は、代表的には、キャップ2900のいずれの部分にもダメージを与えるリスクが少なくなるよう互いに整合するのに対処するため、組み付け中に互いに容易に撓むことができる材料で構成する。
【0081】
これに加えて、キャップ2910は、蓋2914の内面に配置した内側突起2936を有するフリップトップ蓋2914を含む。蓋2914は、代表的にはベース2912にヒンジ連結し、蓋2914が閉じた第1位置と開いた第2位置との間で再閉可能なように移動できるようにする。ヒンジ連結は、例えば、フリップトップ蓋2914及びベース2912を連結する一体ヒンジとすることができる。閉じた第1位置において突起2936は、容器本体2902内の流体が流出するのを抑止するようベース2912の開口2926をブロックする。突起2936は、ボトルが倒立位置にあるとき、すなわち、キャップ2910が分注ボトル2900の底部にあるときでさえ、漏洩なしに流体が流出するのを抑止するよう構成することができる。開いた第2位置において、突起2936はもはやベース2912の開口2926内には位置せず、したがって、開口2926からの流体流出を可能にする。
【0082】
上述したように、分注ボトル2900は、さらに、代表的には外側環状壁2940、1つ又はそれ以上のピンホール2942、ピンホール2942周りの部分的環状溝孔2946、及び内部フランジ2948があるディスク2938を含む。1つの手法では、ピンホール2942はディスク2938の中央部分2944に配置されるが、他の形態においては、ディスクは全くピンホールがないものとすることができる。図示のように、外側環状壁2940は、その端部に配置した角度付き先端2952を有する。図45において、角度付き先端2952は、外側環状壁2940から部分的に外方に対面する係合表面2954を有する。この角度付き先端2952は、ディスク2938をベース2912に取り付けるとき、ベース2912の内側環状取付けスカート2929の角度付き先端2930に係合するよう構成される。内側環状取付けスカート2929の角度付き先端2930と同様に、ディスク2938の角度付き先端2952は、ディスク2938をベース2912に連結するとき、ディスク2938をガイドするよう構成される。例えば、角度付き先端2952は、内側環状取付けスカート2929のリブ又は隆起部上にスナップ留めするため内方又は外方に撓むよう外側環状壁をガイドする。外側環状壁2940は、さらに、その表面に配置した隆起部2955を含むことができる。図45に示すように、隆起部2955は、外側環状壁2940の外向き表面に配置される。幾つかの形態において、隆起部2955は、例えば、ディスク2938の本体により近いポイントで外側環状壁2940の表面に配置される角度付き先端2952とは独立したものとすることができる。角度付き先端2952及び隆起部2955は、ともにフック又は返し(バーブ:barb)形態を有し、これにより角度付き先端は、リブ又は隆起部上で外側環状壁2949を一方向にガイドすることができるが、リブ又は隆起部上で逆方向の移動はより困難なものにする。例えば、図45に示すように、外側環状壁2940の端部における角度付き先端2952は、外側環状壁2940から離れる方向に延在する係合表面2954を有し、この係合表面2954は、ディスク2938により近いポイントで先端2952のベース2956における外側環状壁2940に向かって急激な角度戻しをする手前で僅かな角度をなして延在する。動作にあたり、この僅かな角度によれば、ディスクが隆起部上で一方向に容易に摺動することを可能にし、この場合、僅かな角度付き表面は隆起部に係合するとともに、急激な角度付き表面は隆起部上での逆方向移動はより大きな力を必要とする。
【0083】
上述したように、ピンホール2942は、ディスクの中央部分2944に配置することができる、又は中央部分からオフセットすることができる。図44に示すように、ピンホール2942はディスク2938の幾何学中心に位置付ける。ピンホール2942は、代表的にはディスペンサー2900の使用中に空気が容器本体2902内に流入するのを可能にする。図46に示す代案的実施形態において、ディスク3100は、単一ピンホールではなく2つのピンホール3102、3104を有することができる。図41Fに示したような上述したピンホールと同様に、ピンホール3102、3104は、ディスク3100の中心ポイント3106からオフセットすることができる。この形態は、ディスク3100を射出成形する場合に有意義であり、これにより射出ポイントがディスク3100の中心とすることができるからである。ピンホール3102、3104は、双方ともディスク3100の中心ポイント3106から同一距離をとることができる、又は中心ポイント3106から固定する距離をとることができる。図46に示すように、ピンホール3102、3104は、中心ポイント3106の周りで対称である。幾つかの代案的実施形態において、ピンホール3102、3104は中心ポイント3106に対して非対称とすることができる。例えば、ピンホール3102、3104は、同一の部分的環状溝孔に隣接することができる。図46で示す実施形態は2つのピンホールを示すが、中心ポイントからオフセットした2つより多いピンホールも考えられる。それに加えて、ピンホールは様々な形状にすることができる、又はディスクはいかなるピンホールもないものとすることができる。
【0084】
ディスク2938をベース2912に取り付けるとき、ディスク2938はベース2912に整列させ、ベース2912における環状角度付き先端2930の係合表面2932がディスク2938における環状角度付き先端2952の係合表面2954に接触するようにする。ディスク2938及びベース2912にともに押し付け合うよう力を加える。力が加わると、内側環状取付けスカート2929及び外側環状壁2940の角度付き表面2932、2954は、角度付き表面2932、2954が互いに摺動するとき、内側環状取付けスカート2929及び外側環状壁2940を互いに離れる方向に撓ませる又は弾性的に転向させる。ベース2912の角度付き先端2930がディスク2938の隆起部2955を越えた後、内側環状取付けスカート2929は、元の撓んでいない状態に弾性的に復帰する又は弾発戻りする。同様に、ディスク2938の角度付き先端2952が内側環状取付けスカート2929の隆起部2955を越えた後、外側環状壁2940は、元の撓んでいない状態に弾性的に復帰する又は弾発戻りする。このようにして、図45の実施形態において、角度付き先端2930、2952が隆起部2933、2955を越えた後、ベース2912及びディスク2928は互いに引き離されるまで、互いに保持又は固定される。逆方向への力は、ベース2912の隆起部2933をディスク2938の隆起部2955に接触させる。隆起部2933のドーム状表面2924に近接する側の角度は、内側環状取付けスカート2929よりも大きく、また隆起部2955のディスク2938に近接する側の角度は、外側環状壁2940よりも大きいため、内側環状取付けスカート2929及び外側環状壁2940を互いに引き離すよう撓ませ、角度付き先端2930、2952を隆起部2933、2955上で逆行できるようするためには、より大きな力を必要とする。
【0085】
組み付けた後、混合チャンバは、ディスク2938、ドーム状中央部分2924、内側環状取付けスカート2929、及び内部シャフト2927によって形成される。流体チャンネルは、内部シャフト2927の非平面状端面2928、ディスク2938、及びディスク2938における部分的環状溝孔2946によって形成される。使用にあたり、フリップトップ蓋2914は閉じた第1位置から開いた第2位置に移動し、これにより、突起2936はベース2912の開口2926からの流体流出を抑止しない。ボトル2900が開いた後、容器本体2902内に収容された流体の分注を制御するよう圧力を容器本体2902に加える。次に、圧力を容器本体2902に加えた後には、容器本体2902のネックに沿って、またディスク2938の部分的環状開口を経由して容器本体2902から強制的に流出させられる。次に、流体は、内部フランジ2948上又は内部フランジ間に、次いで内部シャフト2927内の流体チャンネル経由で流動することができる。次に、流体は内部シャフト2927に沿って流動し、またベース2912における開口2926を介して分注ボトル2900から抜け出る。流体は混合チャンバの開口及びチャンネル経由で流動している間に、流体の流れは、先により詳細に説明したように混合させられる。
【0086】
圧力が容器本体2902から除去されるとき、流体は分注ボトルから抜け出るのを即座に停止する。このことは、一部には空気が容器本体2902内に逆流させられることに起因する。空気は、例えば、開口2926及びピンホール2942、部分的環状溝孔2946、又はその双方によって、容器本体2902内に進入することができる。このことは、容器本体2902を元の非加圧状態に弾発戻りさせ、したがって、ベース2912に対するディスク2938の移動なしに、流体流は内部チャンネル内で逆転させられる。
【0087】
別の実施形態において、内側環状取付けスカート2929の角度付き先端2930は、内向きではなく外向きで内部シャフト2927から離れる方向に対面する係合表面2932を有する。隆起部2933も、内側環状取付けスカート2929の内面ではなく外面に配置される。ディスク2938の外側環状壁2940における角度付き先端2952は、外側環状壁2940から部分的に内方に対面する係合表面2954を有する。隆起部2955は、外側環状壁2940の内向き面に配置される。角度付き先端2952は、ディスク2938をベース2912に連結するときにディスク2938をガイドするため、ベース2912の内側環状取付けスカート2929における角度付き先端2930と係合するように構成及び位置決めされる。
【0088】
図45で説明した実施形態はベース及びディスク双方とも角度付き先端を有するものとして示すが、ベース又はディスクのうち一方のみが角度付き先端を有する実施形態もある。例えば、ベースが角度付き先端を有し、またディスクが外側環状壁周りに延在する隆起部を、又は環状凹み若しくは環状溝さえも有することができる。ベースの角度付き先端は、外側環状壁の表面に沿って摺動し、また外側環状壁に配置した隆起部上に又は環状凹み若しくは環状溝内にスナップ留めするよう構成することができる。類似の実施形態において、ディスクが角度付き先端を有するとともに、ベースが内側環状取付けスカートの環状表面に配置した、角度付き先端をスナップ留めする隆起部、環状凹み若しくは環状溝を有する。
【0089】
次に図47につき説明すると、これは、分注ボトル3210を複数のオプション的クロージャキャップ3218、3218′とともに示す。より具体的には、分注ボトル3210の容器ボトル又は容器本体3212は、第1クロージャキャップ3218又は第2クロージャキャップ3218′と合体係合又はねじ係合することができる。実際、図47に示すように、容器本体3212は、突出部3236を含み、また以下に詳細に説明するクロージャキャップ3218、及び本明細書に概略を示す多くの細部に欠けている従来型のクロージャキャップ3218′の双方に適合可能である。したがって、クロージャキャップ3218及び容器本体3212の組合せは、以下により詳細に説明するように、安全固定クロージャを提供するとともに、クロージャキャップ3218′のような着脱可能クロージャキャップも容器本体に結合することができ、クロージャキャップ3218′は合体係合された後に、容器本体3212からねじ離脱又はねじ外しすることができる。容器本体3212は、図1A~46につき上述したクロージャキャップの実施形態に適合可能である。
【0090】
1つの事例的形態において、分注ボトル3210は、クロージャキャップ3218と、ボトルねじ山3216付きのネック3214を有する容器本体3212とを含む。1つの手法では、ボトルねじ山3216は非連続的であり、したがって、ボトルねじ山は、第1ねじ山部分と第2ねじ山部分との間に少なくとも1つの空間3223を有する。それに加えて、幾つかの形態における分注ボトル3210は、ベース3220及びフリップトップ蓋3222を有するクロージャキャップ3218を含む。このような形態において、ベース3218は、代表的には内面にベースねじ山3232を有する内面3228及びこの内面3228から突出するラチェット突起3236があるスカート3226を含む。図示のように、クロージャキャップ3218は、閉じた位置(例えば、図53)から開いた位置にヒンジ3219により移動可能なヒンジ連結したフリップトップ蓋3222を含む。さらに、ボトルねじ山3216は、クロージャキャップ3218を容器本体3210に固定した後にはベースねじ山3232にねじ係合するようなサイズ及び位置付けにし、またクロージャキャップ3222のラチェット突起3236のうち少なくとも1つが第1ねじ山部分と第2ねじ山部分との間における少なくとも1つの空間3223内に突入し、これによりその後のクロージャの手動での取り外しが困難又は不可能となり、これは1つ又はそれ以上のクロージャにおけるラチェット突起3236が、ラチェット歯3238のような1つ又はそれ以上のボルトねじ山部分に係合することに起因する。したがって、従来型キャップ3218′は容器本体3212からねじ外しできるとともに、図47に示すクロージャキャップ3218は、クロージャキャップ3218を容器本体3212から外すのを防止又は少なくとも抑止するよう、容器本体3212のネック3214におけるジオメトリに係合する部分を有する。
【0091】
図47には容器本体3212を示す。1つの事例的手法において、容器本体3212のネック3214は、そこに配置した非連続的なねじ山を有する。図示の非連続的なねじ山としては、細長導入部3221と、追加的細長ねじ山3216と、及び1つ又はそれ以上のボルトラチェット突起3238がある。幾つかの実施形態において、ボトルねじ山は、細長ねじ山3216と細長導入部3221との間で容器本体3212のネック3214から突出する複数のボトルラチェット突起3238より成る。
【0092】
図49~52に示すように、容器本体3212のネック3214は、1つ又はそれ以上のボトルラチェット突起3238を含み、このボトルラチェット突起3238の各々は、他のボトルラチェット突起各々とほぼ同一であるサイズ及び形状を有することができる。幾つかの実施形態において、ラチェット突起3238は、約1.7mm~約3.4mm、又は約2.4mm~約2.58mmの範囲内における高さ、約1.9mm~約6.3mm、又は約3.7mm~約4.2mmの範囲内における長さ若しくは周囲寸法、及び約2.58mm若しくは1.80mm~約3.35mmの範囲内における半径方向寸法若しくは幅を有することができる。それに加えて、これらは、代表的にはクロージャキャップ3218のジオメトリ、例えば、ベース突起3236のジオメトリと協調動作し、ベース突起3236は、代表的には他のベース突起それぞれとほぼ等しいベース厚さを有する。
【0093】
図51は、幾つかの形態において、どのようにして1つの細長ボトルねじ山3216がその細長ねじ山3216の大部分に沿う幅Wを有し、また例えば、ボトルの配向検出を容易にすることでボトルの位置決めに役立つようにできる、より小さい幅W2にした切欠き又はノッチ3224を有するかを示す。図示のように、この切欠き3224は、細長ねじ山3216の端部相互間又は中間に配置し、角度付き形態を有する、又は徐々に増減する幅を有することができる。したがって、切欠き3224は、細長ボトルねじ山3216の残りの部分よりも小さい幅を有する又はより幅が狭い。
【0094】
上述したように、クロージャキャップ3218は、1つの事例的実施形態において、ラチェット突起3236を含む。図53及び54に示すように、ベース3220のラチェット突起3236は、代表的には内面3228から斜めに突出する。1つの事例的実施形態において、ベース3220のラチェット突起3236は、ベースの内面から約60°未満の角度で内面3228から突出する。幾つかの手法では、ベース3220は、ベースの各対向側面で4~10個のラチェット突起3236を含み、これによってベースは合計8~20個のラチェット突起を含む。図53は、クロージャキャップ3218の一方の側面で4個のラチェット突起を示す。さらに、ベース3220における開口3234と、及びフリップトップ蓋を閉じた形態に回転又は倒し込むとき開口3234をブロックするフリップトップ蓋3222の内面における突起3290とを示す。
【0095】
開封明示は、図55に示す変形可能又は壊れやすいコンポーネント3237を設けることによって得ることができ、このコンポーネント3237は、クロージャキャップ3218のフリップトップ蓋3222が閉じた位置から開いた位置に回動するとき、見て分かるような変化をする。1つの手法では、不正開封表示形体はクロージャキャップに設けることができ、また不正開封表示構体がキャップを開けた後にクロージャキャップの一部として残る、すなわち、その一部は開ける際にクロージャキャップから外せない。1つの手法において、不正開封表示形体は、壊れやすい材料層、例えば、シュリンクフィルム層、テープストライプ、又はフリップトップ蓋3222及びベース3220双方の外面全体又は一部にわたり延在する類似物より成るものとすることができる。1つの手法において、シュリンクラップフィルム又は1条のテープをキャップ上に延在させ、フィルム又はテープの連続性が途切れないようにしなければならず、閉じた位置から開いた位置にキャップの頂部を回動できるようするには、例えば、カット、破り又は他の変形を加えなければならない。壊れやすい材料は、壊れやすい材料の破壊及び除去を容易にするため、キャップ3218の蓋3222とベース3220との間における接合部で又はその近傍で、1つ若しくはそれ以上のミシン目、又は厚さが減少した領域のような1つ若しくはそれ以上脆弱ライン3239を含む。壊れやすい材料は、剥離不能又は永続性接着剤によって蓋及びベースの双方に固定することができる。壊れやすい材料は、クロージャキャップと同一材料又は異なる材料で作成することができ、また生分解性材料で作成することができる。壊れやすい材料は、壊れやすい材料のいかなる部分もボトルに付着しないようにのみキャップに付着させることができる、又はキャップ及びボトルの双方に付着させることができる。1つの事例的実施形態において、分注ボトルの一部分、例えば、容器本体3212は、例えば、ブロー成形したPET材料、ポリプロピレン材料、又は類似材料のようなプラスチック材料で構成する。さらに、幾つかの形態において、クロージャキャップ3218は、射出成形したPET材料、ポリプロピレン材料、又は類似材料のようなプラスチック材料で構成する。
【0096】
上述したように、参照により全体が本明細書に組み入れられるものとする、米国特許出願第63/033,354号の図22~25に示すような、従来のフリップトップ蓋付きボトルは、しばしばベースに対してヒンジ的に移動可能な蓋を有するが、上述したような何らのベースラチェットをも持たず、また何らの開封明示形体をも持たない。したがって、従来型容器本体のネックは、一般的に分注ボトル内の流体を消費する前に顧客が手動で除去する必要があるシールライナーを含む。このようにして、顧客は、一般的にはライナーにアクセスするため、容器本体のボトルネックねじ山にねじ係合するフリップトップ蓋をねじ外し、流体へのアクセスを可能にするためライナーを摘まんで容器本体から剥がす。この後、容器本体から流体を分注又は分与できるようフリップトップ蓋を容器本体に再びねじ付けるのが一般的である。上述したように、このようなライナーは再生利用不能であり、しかし、消費者は、容器から消費される製品及び流体が安全かつ不正開封のないことを確信したがる。
【0097】
上述したように、分注ボトル3210は、代表的には容器本体内に配置される流体325を容器本体の開いたネックに向かわせるよう、例えば、容器本体3212のネック3214の下方に角度付き部分のようなジオメトリを含める。これに加えて、しばしば揺変性流体の消費者にとって馴染みのある倒立型ボトルは、より多くの流体325をボトルから移行させるのに役立つ。(例えば、このようなトップダウンボトルの事例としては、例えば、2019年12月19日出願の国際特許出願番号PCT/US2019/067485を参照されたい。)幾つかの形態において、分注ボトル3210は、容器本体3212内に配置した流体325の完璧な排出を容易にするため、容器本体3212内部に滑面ライニングを組み込む。1つの手法では、滑面ライニングは容器本体3212の内面の一部分にのみ配置する。他の形態において、滑面ライニングは、容器本体の内部のすべて又は大部分の周りに連続的に配置する。幾つかの形態において、滑面ライニング材料は、容器本体を形成するプラスチック材料に配置し、また流体の排出を容易にする容器本体の内面に移行することができる。このようにして、流体325は、容器本体からより完璧に排出することができる。したがって、容器本体3212はリサイクル(再生利用)前に洗浄する必要がなく、そうしない場合にはリサイクル装置がPET又は容器本体を形成する同様の材料を認識する必要がある。
【0098】
図47に示すように、本明細書記載の容器本体3212は、例えば、取外し不能な安全蓋アタッチメントを生ずるラチェット突起3236を有するクロージャキャップ3222のような異なるクロージャキャップを採用することができる。容器本体3212は、さらに、クロージャキャップ3218、及び図1A~46につき説明した様々な実施形態を使用することができる。これに加えて、図示のような容器本体3212は、図47に示すような、より普通のクロージャキャップ3218′を採用することもできる。ラチェット突起3236を含まないキャップ、例えば、従来型クロージャキャップ3218′を容器本体3212に採用することによって、クロージャキャップは、概して、クロージャキャップを容器本体3212から外すための手操作によるねじ外しが可能である。
【0099】
クロージャキャップ3218、3318及び3402は様々な容器本体に採用することができる。クロージャキャップ3218を従来型の容器本体3212′に採用するときには、ラチェット歯3236はボトルに対してクロージャキャップをロックせず、またしたがって、クロージャキャップ3218は容器本体3212′から手操作で容易に取り外すことができ、この取外しは、単にクロージャキャップ3218のベースねじ山を容器本体3212′におけるネック3214′のねじ山3216′から離脱させるようクロージャキャップ3218をねじ外すことによって行う。代案として、クロージャキャップ3218、3318及び3402は、クロージャキャップと容器本体との間の取外し不能クロージャを形成するため、連続的ねじ山3216を有する容器本体3212に採用することができる。
【0100】
図59~61に示すように、クロージャキャップ3318は、開口3334付き中央表面を有するベース3320と、並びに内面3328に配置したベースねじ山3332及び内面3328から突出するラチェット突起3336を有する、該内面3328を有するスカート3326とを含む。これに加えて、クロージャキャップ3318は、ベース3320にヒンジ連結したフリップトップ蓋3322を含む。フリップトップ蓋3322は、ヒンジ3319により閉じた位置から開いた位置に移動可能である。フリップトップ蓋3322の内面における突起3390は、フリップトップ蓋3322を閉じた位置に配置するとき、ベースの開口3334をブロックするよう構成される。幾つかのクロージャキャップは、クロージャキャップの内面の大部分にわたり配置したラチェット突起を有する(例えば、代表的にはクロージャキャップは、幾分均等に分布させて8~20個のラチェット突起を含む)一方で、ラチェット突起3336は内面の一部分からのみ突出させる。 1つの手法では、ラチェット突起は角度を付けて内面3328から突出させ、またベース3320は、代表的にはクロージャキャップ3318の内周の半分又は半分未満に沿って配置した2~8個のラチェット突起3336を含む。図61に示すように、クロージャキャップ3318は、クロージャキャップ3318のヒンジ3319に対向する周面部分に配置した4個のラチェット突起3336を含む。他の実施形態において、他の形態を使用することができる。例えば、各サイドに6個のラチェット突起を設け、またラチェット突起は、周面全体にわたり均等又はほぼ均等に離間させることができる。上述したのと同様に、スカート3326から突出するラチェット突起3336及びベースねじ山3332は、ボトル(例えば、図48のボトル3212′)及びベースねじ山3316に取外し可能に結合できるよう、細長連続ネックねじ山にねじ係合する構成とする、またさらに、別のボトル(例えば、図48のボトル3212)に取外し不能に結合できるよう、非連続ネックねじ山にねじ係合する構成とする。
【0101】
図48のボトル3212、3212′にねじ係合される本明細書記載のクロージャキャップに加えて、クロージャキャップは、図56~58に示すねじ山3316のあるネック3314を有するボトル3312に係合することができる。
【0102】
ここで使用されるように、ラチェット突起は様々な形態をとることができ、例えば、内面から角度を付けて突出するフィン又は平坦部材の形態をとることができる。1つの手法では、ラチェット突起3336は、ベースの内面から約60°未満の角度を付けて内面3326から突出する。上述したように、本明細書記載のクロージャキャップは成形プラスチック材料で形成することができる。同様に、その細部、例えば、ラチェット突起3336及びベースねじ山3332も、概して、成形プラスチック材料で構成される。
【0103】
図60に示すように、クロージャキャップ3318のベース3320は、流体のような容器本体の内容物が流出できる開口3334を含む。クロージャキャップ3318が閉じた位置にあるとき、フリップトップ蓋3322の内面における突起3390は開口3334内に又はそこに隣接するよう突入し、流体3205がそこから流出するのを抑止するよう開口3334をシール若しくは係合若しくはブロックする。
【0104】
幾つかの形態において、クロージャキャップは、酸素バリアを生ずるようその表面の少なくとも一部分にコーティングした材料を含む。
【0105】
キャップ3318を容器本体上でシールするため、別個のライナーを介在させることなく、シールを容器本体とキャップ3318のベース3320との間で直接形成することができる。このシールは、容器本体の最上面、すなわち、終端頂面とベース3320の頂部壁の下面との間に形成することができる。密封シールを容易にするため、封止剤材料の薄いコーティングを容器本体及び/又はキャップ3318のこの場所で行うことができる。封止剤材料は、空気又は他の流体が閉じたボトルに対して侵入又は流出するのを一層制限又は防止するよう、付加的又は代案的に、1つ又はそれ以上の他の場所に、例えば、ねじ山の部分上又はそのあたり、クロージャの外部上、又はボトル本体の外部上に配置することができ、このことは、分注ボトル3210内の製品又は流体3205の保存可能期間を増大させるのに役立てることができる。
【0106】
幾つかの実施形態において、クロージャキャップ3402は、上述したロッキングラチェット形体との組合せで、図62に示すような従来型のスポーツ関連クロージャにおけるのと同様のプッシュプルバルブを有することができる。図62に示すプッシュプルバルブは、普通のスポーツ関連クロージャで使用されているのと類似する、上方に突出する環状突起3404及びプラグ(図示せず)より成る。突起3404は、ハンドル及びバルブ着座部の双方として機能する。突起3404が閉じた位置にあるとき、流体がクロージャから流出するのを防止する中心プラグを包囲する。突起を引き上げるとき、中心プラグと環状突起との間にクリアランスを生ずる開いた位置に移動し、これにより流体は、プラグの外部の周りに、また突起3404における中心開口又はポートを経由して外方に流動し、ボトルから流体を分注することができる。突起3404は、下方に押し下げることによって開いた位置から閉じた位置に戻る移動をし、これにより突起3404は再びプラグを包囲し、プラグは突起3404に着座する。突起3404の引き上げを容易にするため、図示の突起3404は、手掛かり可能な底部周縁表面3410を有する。
【0107】
図62のクロージャキャップ3402はボトル3406上でロックした状態を示す。幾つかの実施形態において、クロージャキャップ3404及びボトル3406は、図1~61の1つ又はそれ以上の実施形態につき説明及び図示したのと類似する、ディスク、混合チャンバ、ねじ山の形態、及び/又はロッキング形体を有することができる。幾つかの実施形態において、図62のクロージャキャップ3402は、ボトルの終端面とクロージャとの間におけるボトル頂面上に延在する、普通のディスクシール又は他の別個のコンポーネントなしに、ボトル3406に直接シールすることができる。幾つかの実施形態において、壊れやすい材料3408を突起3404上に設け、開封明示を提供することができる。幾つかの実施形態において、壊れやすい材料3408は、突起3404の底部、側面又は頂部のうち1つ又はそれ以上の部分を堅牢に封止し、また中心開口をカバーするよう突起3408の頂部上に延在する一条のテープを有することができ、テープを破断せずにはクロージャからの流体フローは困難又は不可能となる。幾つかの実施形態において、壊れやすい材料3408は、突起3404の底部、頂部及び側面をカバーするシュリンクラップ材料の層を有することができ、これによりシュリンクラップ材料を破断せずにはクロージャからの流体フローは困難又は不可能となる。幾つかの実施形態において、ヒンジ連結カバー、例えば、フリップトップ蓋又は他の付加的構体も突起3404上に延在させ、また包囲することができる。
【0108】
本明細書記載のクロージャキャップ及び容器本体を含む分注ボトルは、様々な様態で形成することができる。1つの事例的手法において、充填した分注ボトルの製造方法は、ボトルねじ山を有するネック付きの容器本体をブロー成形又はそれ以外で成形する容器本体成形ステップであって、ねじ山が、第1ねじ山部分と第2ねじ山部分との間に少なくとも1つの空間を有するようボトルねじ山を非連続的なものにする、該容器本体成形ステップと、並びにベース及びフリップトップ蓋を有するクロージャキャップを成形するクロージャキャップ成形ステップと、を備える。幾つかの実施形態において、クロージャキャップは、射出成形又はそれ以外で成形し、また内面を有するスカート付きのベースであって、該内面にベースねじ山を配置し、また該内面からラチェット突起を突出させた、該ベースと、及びヒンジを介してベースにヒンジ連結したフリップトップ蓋であって、フリップトップ蓋がクロージャキャップのベースに対して閉じた位置から開いた位置の移動可能な、該フリップトップ蓋と、を備える。方法は、さらに、代表的には容器本体に流体を充填するステップと、及び充填済みボトルをクロージャキャップで閉鎖するようボトルねじ山をベースねじ山にねじ係合するステップと、を備える。上述したように、このようなクロージャキャップを容器本体に固定することによって、結果としてベースにおけるラチェット突起のうち1つがネックにおけるボトルねじ山の少なくとも1つの空間内に突入した後には充填済み容器から手で外すことができないクロージャキャップを生ずることができる。これに加えて、この製造方法において、充填済み容器を閉鎖するようボトルねじ山をベースねじ山にねじ係合するステップは、容器本体のネック上又はフリップトップ蓋下方に安全封止ライナーを配置することなく行うことができる。クロージャキャップ及び容器本体は、再生利用可能材料、生分解性材料、及び/又は他の材料から作成することができる。
【0109】
当業者であれば、上述した実施形態に対して発明の範囲から逸脱することなく広範囲にわたる様々な他の変更、代替、及び組合せを行うことができ、またこのような変更、代替、及び組合せは、発明概念の範囲内と見なされるべきであることを認識するであろう。
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図7C
図7D
図7E
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
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図17
図18
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図20
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図22
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図26
図27
図28
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図41F
図41G
図41H
図41I
図42
図43A
図43B
図43C
図43D
図43E
図43F
図43G
図43H
図43I
図44
図45
図46
図47
図48
図49
図50
図51
図52
図53
図54
図55
図56
図57
図58
図59
図60
図61
図62
【国際調査報告】