(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-22
(54)【発明の名称】コンタクトピンを接触させるための端子
(51)【国際特許分類】
H01R 13/11 20060101AFI20221115BHJP
【FI】
H01R13/11 302E
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022518013
(86)(22)【出願日】2020-09-17
(85)【翻訳文提出日】2022-05-16
(86)【国際出願番号】 EP2020075952
(87)【国際公開番号】W WO2021053062
(87)【国際公開日】2021-03-25
(31)【優先権主張番号】102019125285.7
(32)【優先日】2019-09-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】594070612
【氏名又は名称】フェニックス コンタクト ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト
【氏名又は名称原語表記】Phoenix Contact GmbH & Co.KG
【住所又は居所原語表記】Flachsmarktstrasse 8, D-32825 Blomberg, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(74)【代理人】
【識別番号】100208188
【氏名又は名称】榎並 薫
(72)【発明者】
【氏名】アンドレ、ホルトケンパー
(57)【要約】
少なくとも1つのコンタクトピン(102)を接触せるための端子(100)が記載される。端子(100)は、ソケット支持体(104)と、少なくとも1つのソケット(106)とを備え、ソケットが、それぞれ、ソケット支持体(104)に取り付けられた第1のコンタクトアーム(108)と、ばね弾性的な接続(110)を介して第1のコンタクトアーム(108)に取り付けられた第2のコンタクトアーム(112)とを含む。第2のコンタクトアーム(112)は、第1のコンタクトアーム(108)とソケット支持体(104)との間の空間において非使用位置と使用位置との間で旋回運動可能である。非使用位置では、第2のコンタクトアーム(112)がソケット支持体(104)に対して第1の距離をおいて配置され、使用位置では、第2のコンタクトアーム(112)がソケット支持体(104)に対して、第1の距離より小さい第2の距離をおいて配置されている。使用位置でのばね弾性的な接続(110)の復元力は、各コンタクトピン(102)を第1のコンタクトアーム(108)と第2のコンタクトアーム(112)との間で接触させるように形成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのコンタクトピン(102)を接触させるための端子(100)であって、
-ソケット支持体(104)と、
-少なくとも1つのソケット(106)とを含み、前記ソケットが、それぞれ、前記ソケット支持体(104)に取り付けられた第1のコンタクトアーム(108)と、ばね弾性的な接続(110)を介して前記第1のコンタクトアーム(108)に取り付けられた第2のコンタクトアーム(112)とを含み、前記第2のコンタクトアームが、前記第1のコンタクトアーム(108)と前記ソケット支持体(104)との間の空間において非使用位置と使用位置との間で旋回運動可能であり、前記非使用位置では、前記第2のコンタクトアーム(112)が前記ソケット支持体(104)に対して第1の距離をおいて配置され、前記使用位置では、前記第2のコンタクトアーム(112)が前記ソケット支持体(104)に対して、前記第1の距離より小さい第2の距離をおいて配置され、前記使用位置での前記ばね弾性的な接続(110)の復元力は、前記各コンタクトピン(102)を前記第1のコンタクトアーム(108)と前記第2のコンタクトアーム(112)との間で接触させるように形成されている、端子。
【請求項2】
前記ソケット支持体(104)に対する前記第1のコンタクトアーム(108)の距離は、前記非使用位置と前記使用位置とで同じである、請求項1に記載の端子(100)。
【請求項3】
前記非使用位置及び前記使用位置において、前記第1のコンタクトアーム(108)の長手方向が前記ソケット支持体(104)に対して平行である、請求項1又は2に記載の端子(100)。
【請求項4】
前記第1のコンタクトアーム(108)は、長辺で前記長手方向に沿って前記ソケット支持体(104)と接続されている、請求項1~3のいずれか一項に記載の端子(100)。
【請求項5】
前記端子(100)は、少なくとも2つのソケット(106)と、さらに、前記ソケット支持体(104)で突き出した、かつ隣り合うソケット(106)間で長手方向に延びる少なくとも1つの仕切り壁(134)を含む、請求項3又は4に記載の端子(100)。
【請求項6】
前記仕切り壁(134)は、前記第1のコンタクトアーム(108)の、前記接続された長辺の向かい側に位置する長辺に隣接して延びる、請求項4及び5に記載の端子(100)。
【請求項7】
前記第1のコンタクトアーム(108)は、前記長手方向に延び、前記ソケット支持体(104)から突き出すソケット壁(116)と接続された長辺に沿って前記ソケット支持体(104)に取り付けられている、請求項4~6のいずれか一項に記載の端子(100)。
【請求項8】
前記第1のコンタクトアーム(108)と前記第2のコンタクトアーム(112)との間で前記コンタクトピン(102)を接触させるための接触箇所(118、120)が、前記ソケット壁(116)の高さの長手方向にある、請求項7に記載の端子(100)。
【請求項9】
前記第1のコンタクトアーム(108)が、前記接触箇所(118)に溝付けした突出部を有する、請求項8に記載の端子(100)。
【請求項10】
前記第2のコンタクトアーム(112)が、前記接触箇所(120)において前記第1のコンタクトアーム(108)から離れる方向に曲げられている、請求項8又は9に記載の端子(100)。
【請求項11】
前記第1のコンタクトアーム(108)の、前記ばね弾性的な接続(110)の向かい側に位置する端が、前記長手方向に延びる、及び/又は前記ソケット支持体(104)に対して平行である、請求項3~10のいずれか一項に記載の端子(100)。
【請求項12】
前記第1のコンタクトアーム(108)の、前記ばね弾性的な接続(110)の向かい側に位置する端が前記長手方向に、及び/又は前記ソケット支持体(104)に対して平行に前記ソケット壁(116)を越えて突出する、請求項11、及び請求項7~10のいずれか一項に記載の端子(100)。
【請求項13】
前記ばね弾性的な接続(110)が、前記第2のコンタクトアーム(112)への前記第1のコンタクトアーム(108)の短辺に弧を含む、請求項1~12のいずれか一項に記載の端子(100)。
【請求項14】
前記第1のコンタクトアーム(108)の前記長辺に沿う前記ソケット壁(116)の一貫した接続は、前記第1のコンタクトアーム(108)の前記短辺における前記弧よりも幅広である、請求項13、及び請求項7~12のいずれか一項に記載の端子(100)。
【請求項15】
前記第2のコンタクトアーム(112)は、前記ばね弾性的な接続(110)の向かい側に位置する端に始動斜面を有し、前記始動斜面は、前記コンタクトピン(102)によって復元力に抗して前記非使用位置から前記使用位置へ動かされるように形成されている、請求項1~14のいずれか一項に記載の端子(100)。
【請求項16】
前記端子(100)は、前記ソケット支持体(104)の向かい側に位置する側で開いている、及び/又は前記第1のコンタクトアーム(108)によって画定されている、請求項1~15のいずれか一項に記載の端子(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも1つのコンタクトピンを接触させるための端子に関する。特に、本発明は、それに限定されることなく、相応の列型端子に関する。
【背景技術】
【0002】
既存の列型端子では、例えば幅が約6.3mmの個々の接続部が、差込みソケットとしての両面ばね接点(例えばチューリップ接点)を備えている。そのようなばね接点の使用は、それの幅方向の設置所要スペースが大きすぎるため、例えば幅が約3.5mmの比較的幅の狭い接続部を有する端子では不可能である。差込みソケットとしての両面ばね接点自体の幅が広すぎ、さらに両面ばね接点の両方の接触面に弾力性がある(federn)ため設置所要スペースが大きくなりすぎる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
したがって、本発明は、殊にコンタクトピンを接触させるための接触力及び/又はコンタクトピンの収容可能なピン幅を減じることなしに、より幅の狭い構造、又は既定の幅でより多くの接続部を可能にする、少なくとも1つのコンタクトピンを接触させるための端子を提供するという課題にもとづいている。代替の、又はより具体的な課題は、コンタクトピンを端子の縁に横方向に密着させて収容することができる、少なくとも1つのコンタクトピンを接触させるための端子を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記1つの課題又は複数の課題は、本発明によれば独立請求項の特徴により解決される。本発明の合目的的な実施形態及び有利な発展形態は、従属請求項に記載されている。
【0005】
以下に、本発明の実施例の他の特徴及び利点について、図面を部分的に参照しながら説明する。
【0006】
本発明の一態様は、少なくとも1つのコンタクトピンを接触させるための端子に関する。端子は、ソケット支持体と少なくとも1つのソケットとを備えている。少なくとも1つのソケットはそれぞれ、ソケット支持体に取り付けられた第1のコンタクトアームと、ばね弾性的な(federelastisch)接続を介して第1のコンタクトアームに取り付けられた第2のコンタクトアームとを含んでいる。第2のコンタクトアームは、第1のコンタクトアームとソケット支持体との間の空間において非使用位置(Vakantstellung)と使用位置(Belegtstellung)との間で旋回運動可能である。非使用位置では、第2のコンタクトアームがソケット支持体に対して第1の距離をおいて配置されている。使用位置では、第2のコンタクトアームがソケット支持体に対して、第1の距離より小さい第2の距離をおいて配置されている。使用位置でのばね弾性的な接続の復元力は、各コンタクトピンを第1のコンタクトアームと第2のコンタクトアームとの間で接触させるように形成されている。
【0007】
実施例では、第1のコンタクトアームがソケット支持体に取り付けられ、第2のコンタクトアームがばね弾性的な接続を介して第1のコンタクトアームに取り付けられていることにより、ソケットに長手方向に挿入されるコンタクトピンのくさび作用下で、第2のコンタクトアームが非使用位置から使用位置へ旋回するのに対し、第1のコンタクトアームは、ソケット支持体に相対するその位置にとどまり続ける。この、又は他の実施例は、既定の幅でより幅の狭い構造、又はより多くの接続部を有する、少なくとも1つのコンタクトピンを接触させるための端子を可能にする。コンタクトピンを接触させるための接触力、及び/又はコンタクトピンの収容可能なピン幅を、例えばばね弾性的な接続の弾性領域内で、第2のコンタクトアームの非使用位置と使用位置との間の移動量(Weg)が、従来のコンタクトアームの移動量の2倍の大きさであることで、より大きい構造の両面ばね接点の場合と同じ大きさ(又はそれ以上の大きさ)にすることができる。同じ、又は他の実施例は、例えば第1のコンタクトアームが端子の縁の方に向くか、又は端子の縁に配置されていることにより、コンタクトピンを端子の縁に横方向に密着させて収容することを可能にすることができる。
【0008】
端子は、差込みソケットとして形成されるか、又は使用可能であり得る。例えば、端子は、基板に装着されるか、又は装着可能であり得る。これに代えて、又はこれに加えて、端子を列型端子として形成することができる。例えば、端子は、一列又は一区画のソケットを列型端子の接続部として含むことができる。
【0009】
ソケット、又は少なくとも1つのソケットの各々を、各コンタクトピンを第1のコンタクトアームと第2のコンタクトアームとの間に収容するように形成することができる。各ソケットを、それぞれのコンタクトピンを第1のコンタクトアームの長手方向に沿って収容するように形成することができる。
【0010】
使用位置での復元力は、第2のコンタクトアームを第1のコンタクトアームの方向に押すことができる。使用位置では、接点(若しくは接触)は、電気接点、及び任意的に摩擦結合を含むことができる。復元力は、コンタクトピンの不在時に第2のコンタクトアームを使用位置から非使用位置へ動かすことができる。
【0011】
第2のコンタクトアームは、第1のコンタクトアームにのみ取り付けることができる。すなわち、第2コンタクトアームを、第1のコンタクトアームを介して間接的にソケット支持体に取り付けることができる。
【0012】
第1のコンタクトアームとソケット支持体との間の機械的接続の剛性を、第2のコンタクトアームとソケット支持体との間の機械的接続の剛性より大きくすることができる。第1のコンタクトアームとソケット支持体との間の機械的接続は、第2のコンタクトアームとソケット支持体との間のばね弾性的な接続と比較して剛性であり得る。
【0013】
ソケット支持体は、電気絶縁体であり得る。ソケット支持体は、熱可塑性プラスチックから製作することができる。ソケット支持体は、端子の閉じた外面を形成することができる。端子は、外面が一貫して閉じたソケット支持体を有する複数のソケットを含むことができる。
【0014】
ソケット支持体に対する第1のコンタクトアームの距離は、非使用位置と使用位置とで同じであり得る。ソケット支持体に対する第1のコンタクトアームの距離は、非使用位置と使用位置とで少なくとも実質的に同じであり得る。例えば、第1のコンタクトアームが非使用位置と使用位置との間を進む移動量は、第2のコンタクトアームが非使用位置と使用位置との間を進む移動量の一部分(例えば10分の1未満)であり得る。
【0015】
非使用位置及び使用位置での第1のコンタクトアームの長手方向はソケット支持体に対して平行であり得る。
【0016】
第1のコンタクトアームを長辺で長手方向に沿ってソケット支持体と接続することができる。
【0017】
端子は、少なくとも2つのソケットを含むことができる。任意的に、端子はさらに、ソケット支持体で突き出した、かつ隣り合うソケット間で長手方向に延びる少なくとも1つの仕切り壁を含むことができる。仕切り壁は第1コンタクトアームの、接続された長辺の向かい側に位置する長辺に隣接して長手方向に対して平行に延びることができる。
【0018】
第1のコンタクトアームを、長手方向に延び、ソケット支持体から突き出すソケット壁と接続された長辺に沿ってソケット支持体に取り付ける、例えば直接接続することができる。ソケット壁は、ソケット支持体から垂直方向に突き出すことができる。ソケット壁を、隣り合う仕切り壁の間の中央に配置することができる。
【0019】
ソケット壁は、(第1のコンタクトアームの接続された長辺の向かい側に)ソケット支持体に取り付けるための取付け面を含むことができる。取付け面は、長手方向にソケットを越えて突き出すことができる。ソケット壁は、ソケット支持体と熱間リベット接合することができる。例えば、取付け面は、熱間リベット接合のためのリベット開口を有することができる。
【0020】
ソケット支持体から垂直に突き出すソケット壁の高さは、第1の距離を決定することができる。コンタクトピンの直径又は幅は、第2の距離を決定することができる。第2の距離は、第1の距離からコンタクトピンの直径若しくは幅を引いたものであり得る。
【0021】
ソケット壁、第1のコンタクトアーム、ばね弾性的な接続、及び/又は第2のコンタクトアームは、一体のワンピースであり得る。これに代えて、又はこれに加えて、ソケット壁、第1のコンタクトアーム、ばね弾性的な接続、及び/又は第2のコンタクトアームは導電性であり得る。ばね弾性的な接続は、第2のコンタクトアームを第1のコンタクトアームと導電的に接続することができる。
【0022】
コンタクトピンを接触させるための1つ又は複数の接触箇所は、第1のコンタクトアームと第2のコンタクトアームとの間でソケット壁の高さの長手方向にあり得る。非使用位置で、第1のコンタクトアームと第2のコンタクトアームが接触箇所で相接することができる。
【0023】
第1のコンタクトアームは、接触箇所に、溝付けした突出部を有することができる。第2のコンタクトアームを、接触箇所で、第1のコンタクトアームから離れる方向に曲げることができる。
【0024】
第1のコンタクトアームの、ばね弾性的な接続の向かい側に位置する端が、長手方向に延びることができ、及び/又はソケット支持体に対して平行であり得る。第1のコンタクトアームの、ばね弾性的な接続の向かい側に位置する端が、長手方向に、及び/又はソケット支持体に対して平行にソケット壁を越えて突出することができる。
【0025】
ばね弾性的な接続は、第2のコンタクトアームへの第1のコンタクトアームの短辺に弧を含むことができる。(例えば第1のコンタクトアームとばね弾性的に接続された)短辺の向かい側に位置する第2のコンタクトアームの端は、第2コンタクトアームの自由端であり得る。第2のコンタクトアームの、(第1のコンタクトアームとばね弾性的に接続された)短辺の向かい側に位置する端は、非使用位置と使用位置との間の旋回運動の自由端であり得る。自由端は、ばね弾性的な接続の復元力にもとづいて、又は抗して可動であり得る。
【0026】
第1のコンタクトアームの長辺に沿うソケット壁の一貫した接続は、第1のコンタクトアームの短辺における弧よりも幅広であり得る。
【0027】
第2のコンタクトアームは、ばね弾性的な接続の向かい側に位置する端に始動斜面(Anlaufschrage)を有することができ、始動斜面は、コンタクトピンによって復元力に抗して非使用位置から使用位置へ動かされるように形成されている。
【0028】
端子は、ソケット支持体の向かい側に位置する側で開いていることができ、及び/又は第1のコンタクトアームによって画定されることができる。
【0029】
端子は、ソケット支持体に対して垂直の差込み面をさらに含むことができる。差込み面は、少なくとも1つのソケットの各々への空間的割り当てで、それぞれのコンタクトピンを収容するための貫通開口を有することができる。第1のコンタクトアームの、ばね弾性的な接続の向かい側に位置する端は、各コンタクトピンを収容するための差込み面において貫通開口と長手方向に一直線に並ぶことができる。
【0030】
仕切り壁の端面、差込み面の端面、及び/又は第1のコンタクトアームの外面は、ソケット支持体に対して平行であり得る。仕切り壁の端面、差込み面の端面、及び/又は第1のコンタクトアームの外面は(例えば接触箇所の溝を除いて)面一であり得る。
【0031】
以下、本発明を好ましい実施例をもとにして図面を参照しながら詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1】
図1は、非使用位置にある第1の実施例による端子の模式的斜視図である。
【
図2】
図2は、非使用位置にある第1の実施例による端子の長手方向に対して平行の模式的断面図である。
【
図3】
図3は、第1の実施例による端子の長手方向の模式的側面図である。
【
図4】
図4は、使用位置にある第2の実施例による端子の模式的斜視図である。
【
図5】
図5は、使用位置にある第2の実施例による端子の長手方向に対して平行の模式的断面図である。
【
図6】
図6は、殊に第1又は第2の実施例と組合せ可能な例示的なソケット支持体の模式的断面図である。
【
図7】
図7は、殊に第1又は第2の実施例によるソケットを製造するための例示的な打抜き部品の模式図である。
【
図8A】
図8Aは、第1又は第2の実施例の一変形形態の斜視図である。
【
図8B】
図8Bは、第1又は第2の実施例の変形形態の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
図1は、少なくとも1つのコンタクトピン102(例えばピン)を接触させるための、全体が参照符号100で示される端子の第1の実施例を示す。
【0034】
端子100は、ソケット支持体104と少なくとも1つのソケット106(差込みソケット又はプラグソケットとも呼ぶことができる)を含んでいる。少なくとも1つのソケット106は、それぞれ、ソケット支持体104に取り付けられた第1のコンタクトアーム108と、ばね弾性的な接続110を介して第1のコンタクトアーム108に取り付けられた第2のコンタクトアーム112とを含んでいる。第1のコンタクトアームは、ソケット106の剛性接触面を形成することができる。
【0035】
第2のコンタクトアーム112は、第1のコンタクトアームとソケット支持体104との間の空間で、すなわち第2のコンタクトアーム112の非使用位置と使用位置との間で旋回運動可能である。第2のコンタクトアームは、ソケット106の弾力性のある接触面をなし得る。
【0036】
非使用位置では、第2のコンタクトアーム112はソケット支持体104に対して第1の距離をおいて配置されている。使用位置では、第2のコンタクトアーム112は、ソケット支持体104に対して第1の距離より小さい第2の距離をおいて配置されている。使用位置でのばね弾性的な接続110の復元力は、第2のコンタクトアーム112を各コンタクトピン102に押し付け、したがってコンタクトピン102も第1のコンタクトアーム108に押し付け、それによってコンタクトピン102が第1のコンタクトアーム108と第2のコンタクトアーム112との間で両側に接触する。
【0037】
殊にソケット106の(
図1の第1の実施例ではy方向と呼ばれる)長手方向で、第1のコンタクトアーム108がその広がり(例えばその広がり全体又はその広がりの半分より多く)にわたってソケット支持体104に取り付けられ、すなわちソケット支持体104と機械的に接続されている。
【0038】
殊に、機械的接続は、ソケット支持体104上の、例えば導体(殊に導体路)との電気接点も作成する。上述の機械的接続は、電流を接触箇所からソケット106の足114へ伝導する。さらに、ソケット106と導体(例えば導体路)との間の電気接点は、はんだ接合を含むことができる(殊にリードフレームを用いる実施例ではない)。
【0039】
足114で、例えばはんだ接合により、ソケット支持体104の回路基板上の導体路との接触が行われる。足114(例えばその載置面)を回路基板のはんだ付けのジオメトリに適合させることができる。
【0040】
コンパクトな端子100のため、及び/又はコンタクトピン102を端子100の縁に横方向に密着させて収容するために、ソケット106の接触面としての第1のコンタクトアーム108をソケット支持体104(例えば端子100の後壁)と直接接続することができる。それによって、第1のコンタクトアーム108が剛性になり、例えば第2のコンタクトアーム112より数倍の剛性になり得る。第2のコンタクトアーム112がばね弾性的な接続110を介して第1のコンタクトアーム108と接続されていることにより、これが弾性的に旋回運動可能になり得る。第2のコンタクトアーム112は、ソケット106の使用位置、すなわちコンタクトピン102が差し込まれた状態にあるとき、接触のために必要な接触力(より厳密には、接触法線力)を生成する。
【0041】
実施例は、ばね弾性的な接続110をソケット106の自己の区分として説明するが、ばね弾性的な接続110と第2のコンタクトアーム112とは共同でばね弾性を提供することもできる。例えば、第2のコンタクトアーム112を平型ばねとして形成することができる。
【0042】
機械的接続は、例えば
図1に示されるように、足114を含むことができる。足114は、ソケット支持体104に面状又は点状に(すなわち所々で)取り付けることができる。例えば、ソケット106の足114は、材料結合的に(殊に貼着して)ソケット支持体104に取り付けることができる。これに代えて、又はこれに加えて、足114は、足114をソケット支持体104とリベット接合するための貫通切欠きを有することができる。これに代えて、足114の貫通切欠きに圧入又は溶接される(例えば熱可塑性)マウントピンをソケット支持体104に一体成形することができる。
【0043】
足114は、ソケット106の取付けのため、殊にソケット106への電気伝導のために用いることができる。任意的に、足114のジオメトリ、特に足114の端部をはんだ付けのために(例えば回路基板と接続するために)適合させた形状にすることができるか、又は用途に応じて成形することができる。
【0044】
図2は、非使用位置にある第1の実施例による端子100の長手方向に対して平行の模式的断面図を示す。
【0045】
第1のコンタクトアーム108(すなわちソケット106の剛性の接触面)とソケット支持体104との間の直接接続116、例えばソケット壁は、例えば第1のコンタクトアーム108が全長(y方向に)わたって端子100のソケット支持体104と直接接続されるようにソケット106が成形されていることにより、第1のコンタクトアーム108の剛性を達成する。殊に、第1のコンタクトアーム108の直接接続116は、コンタクトアーム108若しくは112の接触箇所118及び120に対して小さいレバーアームを含む。
【0046】
各実施例の一変形形態では、接触箇所118及び120は、非使用位置で相接することができる。別の変形形態では、接触箇所118及び120を非使用位置で互いに離隔させることができる。
【0047】
使用位置(例えば両方の変形形態において)では、接触箇所118及び120のうちの各1つが、コンタクトピン102の互いに向かい合う側に復元力によって押し付けられて載ることができる。
【0048】
第1のコンタクトアーム108の接触箇所118は、第1のコンタクトアーム108の溝を含むことができる。第2のコンタクトアーム112の接触箇所120は、第1のコンタクトアーム108から離れる方向に曲げられた第2のコンタクトアーム112の屈曲部を含むことができる。
【0049】
第1のコンタクトアーム108(すなわち剛性接触面)の接触箇所118は、例えば溝によって位置が移されることにより、例えば折り曲げられたコンタクトアームと比べて設置所要スペース124(すなわち必要とされる構造幅)を小さくすることができる。
【0050】
これに加えて、ソケット106に通される電流を直接接続116によって導出することができる。殊に、ソケット106の機械的取付け、ソケット106の第1のコンタクトアーム108の接触面の剛性、ソケット106の(すなわち足114からコンタクトアームへの)電気伝導は、直接接続116によって、すなわちその構成要素によって実現される。
【0051】
第1のコンタクトアーム108の剛性によって、横方向(すなわち幅方向又はx方向)に、特定の範囲で自由に動くことができるコンタクトピン102がコンタクトピン102の差込み過程122中に、第1のコンタクトアーム108の接触箇所118と一直線に並ぶように配置され、かつソケット106のばね弾性的な接続110が曲がることにより、差込み過程122で第2のコンタクトアーム112のみが外へ旋回(すなわち非使用位置から使用位置へ旋回)することが確保されている。それによって、端子100の縁126と第1のコンタクトアーム108の接触箇所118(若しくはコンタクトピン102の外縁)との間のソケット106の設置所要スペース124を従来の端子と比べて小さくすることができる。例えば、設置所要スペース124は、場合によっては第1のコンタクトアーム108の接触箇所118における溝を含めて第1のコンタクトアーム108の厚さに相当し得る。
【0052】
端子100は、殊に第1のコンタクトアーム108の側方で開いている。第1のコンタクトアーム108は、ソケット106の相応の側方を画定することができる。
【0053】
さらに、ソケット106と、横方向に締め付けられる、例えば長手方向(すなわちx方向に)に対して横向きに自由に動けないコンタクトピン102とが理想的に一直線に配置されない場合でも、非使用位置から使用位置への移行時に第1のコンタクトアーム108(すなわちソケット106の剛性側)が曲がらないか、又は無視できるほどわずかしか(例えば端子100の開側の方向に)曲がらないので、端子100の開側で端子100の縁126又はスペース境界若しくは設置所要スペース124が越えられないことが確保されている。
【0054】
コンタクトピン102を差し込む122場合、第2のコンタクトアーム112(例えば平型ばね)の移動量(すなわちばね移動量)は、第2のコンタクトアーム112が重要でないスペースの方向に(例えば端子の開側から離れる方向に)外へ旋回するように形成されている。
【0055】
図3は、第1の実施例による端子100の長手方向の視線方向での模式的側面図を示す。端子100における足114との第1のコンタクトアーム108(より厳密には、接触箇所118)の、取付け点に対して小さいレバーアームでの直接接続116は、第1のコンタクトアーム108の剛性の接触載置(Kontaktauflage)を達成する。
【0056】
ソケット106の使用位置(すなわちコンタクトピン102が差し込まれた状態)での復元力(すなわち接触力)は、材料厚さ、第1の深さ128(例えばばね弾性的な接続110及び直接接続116を含めたz方向の広がり)、第2の深さ129(例えばばね弾性的な接続110のz方向の広がり)、並びに/又はばね弾性的な接続110及び/若しくは第2のコンタクトアーム112(例えば平型ばね)の(例えば長手方向若しくはy方向の広がりの)長さによって決定することができる。
【0057】
殊に、ばね弾性的な接続110及び/又は第2のコンタクトアーム112(例えば平型ばね)の深さ128又は129は可変であり、例えば深さ128又は129は、ばね弾性的な接続110及び/又は第2のコンタクトアーム112の長さに沿って(例えば平型ばねに沿って)変化する。例えば、平型ばね110~112を機械的に負荷に応じて形成するために、接触箇所120からのそれらの深さ128又は129を、第1のコンタクトアーム108で固く締め付けるべく増加することができる。接触力(殊に接触法線力又は公称接触法線力)は、1N~7N、殊に2N~6Nの範囲であり得る。
【0058】
小さい構造深さ128は、例えば端子100の開側の近くであることが、絶縁要求に対してさらに有利である。
【0059】
図1~
図3に第1の実施例をもとにして例示的に示されるように、端子100の実施例は、関連する幅方向の領域におけるソケット106の非常に小さい設置所要スペース124を可能にする。このことは、非使用位置(すなわち差し込まれていない状態)、さらに使用位置(すなわち差し込まれた状態)、並びに任意的に、一直線に並ばないコンタクトピン102を考慮した場合に当てはまる。
【0060】
直接接続116の高さ130、例えば取付け載置台(Befestigungsauflage)としての足114と第1のコンタクトアーム108との間の高さ130は、ソケット106、例えば相応の打抜き部品の形状によって決まり得る。
【0061】
端子100は、同じソケット支持体104に並べて取り付けられている複数のソケット106を含むことができる。
【0062】
図4は、使用位置にある第2の実施例による端子100の模式的斜視図を示す。第2の実施例は、第1の実施例を部分的に、又は完全に発展させることができる。例えば、第2の実施例では個々の、又はすべてのソケット106が第1の実施例の個々の、又はすべての特徴を有することができる。実施例の交換可能、又は一致する特徴には同じ参照符号が付されている。
【0063】
さらに、並べて配置されたソケット106の間に、隣り合うソケット106の間の空間距離及び/又は沿面距離に課せられる要求がある。実施例(例えば第2の実施例)は、絶縁、空間距離及び/又は沿面距離に課せられる要求を比較的にコンパクトに満たすことができる。例えば、ソケット106が開いた端子側のz方向の近くにスペースをあまり必要とせず、(例えば足114によってソケット106を端子100に取り付けるために)必要なより大きいスペースが下領域に移動され、すなわちソケット支持体104(例えば端子後壁)の近くに位置するので、ソケット106はこれらの要求をより容易に満たすことを可能にすることができる。例えば、第1のコンタクトアーム108に隣接するソケット106の間の距離132の拡大が、従来のソケットに比べて小さくされた構造深さ128によって(例えば本発明による小さい構造深さ128にもとづいて)達成可能である。拡大された距離132は、例えば
図3及び
図4に模式的に示されているように、空間距離及び沿面距離に課せられる要求を満たすために有利である。任意的に、空間距離及び/又は沿面距離は、隣り合うソケット106の間の仕切り壁134によってさらに拡大される。
【0064】
各ソケット106の足114は、ソケット支持体104のマウントピン136によって取り付けることができる。マウントピン136は、足114の貫通切欠きに係合でき、足114は、摩擦結合的(例えばマウントピン136の圧入によって)又は形状結合的に(例えばマウントピン136の熱間リベット接合によって)ソケット支持体104と接続することができる。
【0065】
これに代えて、又はこれに加えて、個々の、又はすべてのソケット106をソケット支持体104の台座138に取り付けることができる。端子100へのソケット106の取付けは、ソケット支持体104に(例えば端子後壁に)直接、又は隆起部(例えば台座138)上に行うことができる。高くした取付けの場合、ソケット106のために必要な材料が少なくなる。取付けは、台座138に熱間リベット接合によって行うこともできる。
【0066】
複数のコンタクトピン102は、それぞれ1つの自己のソケット106に挿入及び接触可能である。複数のコンタクトピン102は、リレー140の接続部であり得る。
【0067】
図5は、使用位置にある第2の実施例による端子100の長手方向に対して平行の模式的断面図を示す。例えばリレー140が差し込まれている。各コンタクトピン102は、差込み過程122で、縁126に横方向に近接した各1つの貫通開口142に収容可能である。
【0068】
図6は、第1又は第2の実施例と組合せ可能であり得る例示的なソケット支持体104の模式的断面図において例示にすぎない寸法設定(小数点以下のけたが点で区切られたミリメートルの単位で)を示す。
図6との関連で説明された利点は、(例えばそれぞれ改善されるべき従来の端子に対する変更としての)他の寸法でも達成可能であり得る。
【0069】
端子100の実施例、殊に第2の実施例は、(例えば従来の端子より縮小された)例えば3.5mmの構造幅144を有する列型端子を実現することができる。縮小された、又は小さい構造幅144は、とりわけ、端子の片側(例えば縁126)が開いていることによって達成することができる。端子100の実施例、殊に第2の実施例は、差込み可能なリレー140のための縮小された、又は小さい構造幅144の端子を実現することができる。コンパクトなソケット106によって、リレー140のコンタクトピン102は、与えられたスペースを考慮して、例えば3.5mmの構造幅の列型端子に差し込むことができる。
【0070】
差込みリレーを有する複数の端子を列に加えることがさらに可能である。コンタクトピン102(例えばリレーピンの)の圧着が回避される。
【0071】
リレー140は、典型的にはピン、すなわち(この例ではx方向と呼ばれる)幅方向で、側方のリレーハウジング壁のうちの1つの近く、例えば0.38mmのところ、及び/又は
図6による位置にあるコンタクトピン102を有する。
【0072】
それによって、約3.3mmの構造幅のリレー140の場合、端子100において、ピン102が端子開側126の近くに位置するリレー配置となる。リレー140の、y軸を中心に180°回転させた配置は、この場合、ピン102が端子後壁104に近すぎるか、又はそこに位置するため実現可能でない。
【0073】
幅方向に非常に狭い構造形式の端子100のコンパクトなソケット106によって、例えば約0.48mm及び/又は
図6に示されるようなスペースが可能になる。ピン102が差し込まれた場合も、及び公差を考慮しても、ソケット106は、殊に端子100のスペース、すなわち縁126を、例えば開側で越えて突出しない。
【0074】
図7は、例えば端子100の第1又は第2の実施例によるソケット106を製造するための例示的な打抜き部品の模式図を示す。
【0075】
ソケット106は、打抜き曲げ部品として製造することができる。一変形形態では、ソケット106の、又は複数のソケット106の打抜き曲げ部品を、リードフレーム(すなわち支持条片又は接続フレームの)一部として打ち抜くことができる。任意的に、リードフレームは、製造のために用いることができるだけでなく、(例えばリードフレームにおける他の構成要素と一緒に)直接端子100に設置することもできる。
【0076】
有利には、例えば溶接又はそれに類するものがないので、ソケット106をリードフレームの部品として、例えば曲げ部品としてのみ形成することができる。
【0077】
図8A及び
図8Bは、端子100の別の実施例を示し、例えば端子100の第1又は第2の実施例の一変形形態を斜視図若しくは断面図で示す。足114は、例えば回路基板に、又は導体にはんだ付けするためのはんだピン115を含む。
【0078】
これに代えて、又はこれに加えて、第1のコンタクトアーム108の接触箇所118における溝を長手方向に対して横向き(殊に垂直)(すなわちz方向)に、長手方向(すなわちy方向)より大きくすることができる。
【0079】
上記の例示的実施例をもとにして説明したように、端子の実施例をよりコンパクトに組み立てることができる。これに加えて、第2のコンタクトアーム(例えば平型ばね)を第1のコンタクトアーム(すなわち剛性の接触側)によって、例えば開放端子を取り扱う場合に許されない可塑変形から守ることができる。
【0080】
各実施例において、差込み過程中に第2のコンタクトアーム(例えば平型ばね)の任意的な支え(Auflage)(すなわちストッパ)が折れ曲がるばね特性線を可能にすることができる。
【0081】
実施例の特徴のすべて、又は一部を含む、特に独立請求項の個々の特徴、又はすべての特徴を含んでいない他の装置が本明細書中に開示される。
【0082】
本発明は、例示的実施例に関して説明されたが、様々な変更を行うことができること、及び代わりに等価物を使用できることは当業者にとって明らかである。さらに、本発明の教示に特定の状況又は特定の材料を適合させるために複数の変更を行うことができる。したがって、本発明は、開示された実施例に限定されず、添付の請求項の範囲に含まれるすべての実施例を含む。
【符号の説明】
【0083】
100 端子
102 コンタクトピン
104 端子のソケット支持体、殊に端子の後壁
106 端子のソケット
108 ソケットの第1のコンタクトアーム
110 ソケットのばね弾性的な接続
112 ソケットの第2のコンタクトアーム
114 ソケットの足
115 はんだピン
116 第1のコンタクトアームとソケット支持体、殊にソケット壁との間の直接接続
118 第1のコンタクトアームの接触箇所
120 第2のコンタクトアームの接触箇所
122 差込み過程
124 設置所要スペース
126 端子の縁
128 接続の第1の深さ
129 ばね弾性的な接続又は第2のコンタクトアームの第2の深さ
130 直接接続の高さ
132 隣り合うソケットのコンタクトアーム間の距離
134 隣り合うソケット間の仕切り壁
136 ソケット支持体のマウントピン
138 台座
140 リレー
142 貫通開口
144 構造幅
【国際調査報告】