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特表2022-549055ノードの速度制限方法、装置、電子デバイス及び記憶媒体
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-24
(54)【発明の名称】ノードの速度制限方法、装置、電子デバイス及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04L 47/70 20220101AFI20221116BHJP
【FI】
H04L47/70
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022501137
(86)(22)【出願日】2020-09-18
(85)【翻訳文提出日】2022-01-07
(86)【国際出願番号】 CN2020116095
(87)【国際公開番号】W WO2021057607
(87)【国際公開日】2021-04-01
(31)【優先権主張番号】201910935647.6
(32)【優先日】2019-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522009880
【氏名又は名称】北京金山▲雲▼▲網▼▲絡▼技▲術▼有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】522009891
【氏名又は名称】北京金山▲雲▼科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】姜 然
【テーマコード(参考)】
5K030
【Fターム(参考)】
5K030LC01
5K030MB09
5K030MC07
(57)【要約】
本願の実施例はノードの速度制限方法、装置、電子デバイス及び記憶媒体を提供し、コンピュータの技術分野に係る。前記方法は、ターゲットドメイン名の下にあるノードから報告された、ノードに接続されているデバイスの数であるノード接続数と、ノード帯域幅とを含む帯域幅データとを受信するステップと、帯域幅データとターゲットドメイン名に対応する割当量の上限により、ノードに対応する帯域幅割当量を算出するステップと、を含む。本願によれば、ターゲットドメイン名の下にある各ノードの帯域幅割当量をり正確に分配する。
【選択図】図1(b)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ターゲットドメイン名の下にあるノードから報告された帯域幅データを受信し、前記帯域幅データは前記ノードにおける接続したデバイスの数であるノード接続数と、ノード帯域幅とを含むステップと、
前記帯域幅データと前記ターゲットドメイン名に対応する割当量の上限とにより、前記ノードに対応する帯域幅割当量を算出し、前記帯域幅割当量は、速度制限ポリシーが有効化された後に前記ノードの最大利用可能な帯域幅であるステップと
を含む、ノードの速度制限方法。
【請求項2】
前記帯域幅データと前記ターゲットドメイン名に対応する割当量の上限とにより、前記ノードに対応する帯域幅割当量を算出するステップは
前記ターゲットドメイン名に対応する割当量の上限と第1のプリセット比率との積である、分配可能な総割当量を確定するステップと、
前記分配可能な総割当量と前記帯域幅データとにより、前記ノードに対応する帯域幅割当量を算出し、前記帯域幅割当量=前記分配可能な総割当量×(第2のプリセット比率×前記ノード接続数/前記ターゲットドメイン名の下にある総ノード接続数+第3のプリセット比率×前記ノード帯域幅/前記ターゲットドメイン名の下にある総ノード帯域幅)であり、前記ターゲットドメイン名の下にある総ノード接続数が前記ターゲットドメイン名の下にあるすべてのノードに接続されているデバイスの数の総和であり、前記ターゲットドメイン名の下にある総ノード帯域幅が前記ターゲットドメイン名の下にあるすべての前記ノード帯域幅の総和であるステップと、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記帯域幅データと前記ターゲットドメイン名に対応する割当量の上限とにより、前記ノードに対応する帯域幅割当量を算出するステップの後に、さらに、
セントラルサーバーのメモリに前記ノードに対応する帯域幅割当量が存在している場合、前記ノードに対応する帯域幅割当量を今回に算出して得た帯域幅割当量で更新するステップ、または、
前記セントラルサーバーのメモリに前記ノードに対応する帯域幅割当量が存在しない場合、前記ノードに対応する帯域幅割当量を記憶するステップ、を含み、
前記セントラルサーバーが前記ターゲットドメイン名の下にある各ノードを管理するためのものである、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
プリセット周期おきに前記ターゲットドメイン名に対応する現在のドメイン名に対応する帯域幅の確認を1回行い、前記現在のドメイン名に対応する帯域幅が前記ターゲットドメイン名に対応する割当量の上限の第4のプリセット比率より大きいか否かを判断するステップをさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記ノードから送信された帯域幅割当量照会要求を受信した場合、前記現在のドメイン名に対応する帯域幅が前記ターゲットドメイン名に対応する割当量の上限の第4のプリセット比率より大きいであるか否かについての一番最近の判断結果を取得するステップと、
判断結果は、前記現在のドメイン名に対応する帯域幅が前記ターゲットドメイン名に対応する割当量の上限の第4のプリセット比率より大きいである場合、前記ノードに帯域幅割当量照会応答を送信し、前記帯域幅割当量照会応答が現在記憶されている前記ノードに対応する帯域幅割当量を含むステップと、
をさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
最小の帯域幅割当量を確定し、前記最小の帯域幅割当量=(前記ターゲットドメイン名の割当量の上限-前記分配可能な総割当量)/前記ターゲットドメイン名の下にある総ノード数であるステップと、
前記ノードに対応する帯域幅割当量がゼロである時に前記ノードが前記最小の帯域幅割当量により前記ノードにおける各デバイスに対して速度制限を行うように、前記ターゲットドメイン名の下にある各ノードに前記最小の帯域幅割当量を送信するステップと、
をさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
ターゲットドメイン名の下にあるノードから報告された帯域幅データを受信し、前記帯域幅データは前記ノードにおける接続したデバイスの数であるノード接続数と、ノード帯域幅とを含む受信モジュールと、
前記帯域幅データと前記ターゲットドメイン名に対応する割当量の上限とにより、前記ノードに対応する帯域幅割当量を算出するように設定され、前記帯域幅割当量は、速度制限ポリシーが有効化された後に前記ノードの最大利用可能な帯域幅である算出モジュールと、
を含む、ノードの速度制限装置。
【請求項8】
前記算出モジュールが、具体的に、
前記ターゲットドメイン名に対応する割当量の上限と第1のプリセット比率との積である、分配可能な総割当量を確定し、
前記分配可能な総割当量と前記帯域幅データとにより、前記ノードに対応する帯域幅割当量を算出し、前記帯域幅割当量=前記分配可能な総割当量×(第2のプリセット比率×前記ノード接続数/前記ターゲットドメイン名の下にある総ノード接続数+第3のプリセット比率×前記ノード帯域幅/前記ターゲットドメイン名の下にある総ノード帯域幅)であり、前記ターゲットドメイン名の下にある総ノード接続数が前記ターゲットドメイン名の下にあるすべてのノードに接続されているデバイスの数の総和であり、前記ターゲットドメイン名の下にある総ノード帯域幅が前記ターゲットドメイン名の下にあるすべての前記ノード帯域幅の総和であるように設定される請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記装置が、更新モジュールを含み、
前記更新モジュールが、セントラルサーバーのメモリに前記ノードに対応する帯域幅割当量が存在している場合、前記ノードに対応する帯域幅割当量を今回に算出して得た帯域幅割当量で更新する、または、
前記更新モジュールが、前記セントラルサーバーのメモリに前記ノードに対応する帯域幅割当量が存在しない場合、ノードに対応する帯域幅割当量を記憶するように設定され、
前記セントラルサーバーが前記ターゲットドメイン名の下にある各ノードを管理するためのものである、請求項7または8に記載の装置。
【請求項10】
前記装置が、さらに、確定モジュールを含み、
前記確定モジュールが、プリセット周期おきに前記ターゲットドメイン名に対応する現在のドメイン名に対応する帯域幅の確認を1回行い、前記現在のドメイン名に対応する帯域幅が前記ターゲットドメイン名に対応する割当量の上限の第4のプリセット比率より大きいか否かを判断するように設定される、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記装置が、
前記ノードから送信された帯域幅割当量照会要求を受信した場合、前記現在のドメイン名に対応する帯域幅が前記ターゲットドメイン名に対応する割当量の上限の第4のプリセット比率より大きいか否かについての一番最近の判断結果を取得するように設定される取得モジュールと、
判断結果が前記現在のドメイン名に対応する帯域幅が前記ターゲットドメイン名に対応する割当量の上限の第4のプリセット比率より大きいである場合、前記ノードに帯域幅割当量照会応答を送信し、前記帯域幅割当量照会応答が現在記憶されている前記ノードに対応する帯域幅割当量を含むように設定される送信モジュールとを、
さらに含む請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記算出モジュールが、さらに、最小の帯域幅割当量を確定するように設定され、前記最小の帯域幅割当量=(前記ターゲットドメイン名割当量の上限-前記分配可能な総割当量)/前記ターゲットドメイン名の下にある総ノード数であり、
前記装置は、前記ノードに対応する帯域幅割当量がゼロである時に前記ノードが前記最小の帯域幅割当量により前記ノードにおける各デバイスに対して速度制限を行うように、前記ターゲットドメイン名の下にある各ノードに前記最小の帯域幅割当量を送信するように設定される前記分配モジュールを、さらに含む、請求項8に記載の装置。
【請求項13】
プロセッサと、通信インタフェースと、メモリと、通信バスと、を含み、プロセッサと、通信インタフェースと、メモリとが通信バスによって互いに通信し、
メモリが、コンピュータプログラムを記憶するように設定され、
プロセッサが、メモリに記憶されているコンピュータプログラムを実行する時に、請求項1~6のいずれかに記載の方法のステップを実現するように設定される、電子デバイス。
【請求項14】
プロセッサによって実行される時に、請求項1~6のいずれかに記載の方法のステップを実現するコンピュータプログラムを記憶している、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項15】
コマンドを含み、コンピュータで実行され時に、コンピュータに請求項1~6のいずれかに記載の方法のステップを実行させる、コンピュータプログラム製品。
【請求項16】
コンピュータで実行される時に、コンピュータに請求項1~6のいずれかに記載の方法のステップを実行させる、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、2019年9月29日に中国国家知的財産権局に提出した、出願番号が201910935647.6であり、発明名称が「ノードの速度制限方法、装置、電子デバイス及び記憶媒体」である中国特許出願に基づき優先権を主張する。ここで、その全ての内容は、援用により本願に組み込まれる。
本願はコンピュータの技術分野に係り、特にノードの速度制限方法、装置、電子デバイス及び記憶媒体に係る。
【背景技術】
【0002】
現在、各分野においてインターネットに対するニーズはますます高まっており、インターネットが順調に動作することを確保するために、同じドメイン名に属する各ノードに対して速度制限する必要がある。
【0003】
現在、各ノードに対して速度制限する方法は、各ノードに対して1つの帯域幅限度を設定し、ノードの帯域幅が当該ノードに対応する帯域幅限度を超える場合、電子デバイスは、当該ノードの帯域幅が当該帯域幅限度より小さくなるように、当該ノードに対して速度制限処理を行えることである。
【0004】
しかしながら、電子デバイスが各ノードに対して設定した帯域幅限度が、1つの一定値であるため、トラフィックの大きいノードはずっと速度制限され、トラフィックの小さいノードの帯域幅は当該帯域幅限度に達しにくくなってしまう。すると、各ノードに対して設定した帯域幅限度が、各ノードに対応する帯域幅に適用しない場合がある。
【発明の概要】
【0005】
本願の実施例は、各ノードに対応する帯域幅割当量を正確に算出するための、ノードの速度制限方法、装置、電子デバイス及び記憶媒体を提供することを目的とする。具体的な技術案は以下となる。
【0006】
第1の形態は、電子デバイスに適用するノードの速度制限方法を提供する。当該方法は、ターゲットドメイン名の下にあるノードから報告された、上記ノードに接続されたデバイスの数であるノード接続数と、ノード帯域幅とを含む、帯域幅データを受信するステップと、上記帯域幅データと上記ターゲットドメイン名に対応する割当量の上限とにより、速度制限ポリシーが有効化された後に上記ノードの最大利用可能な帯域幅となる、上記ノードに対応する帯域幅割当量を算出するステップとを含む。
【0007】
第2の形態は、電子デバイスに適用するノードの速度制限装置を提供する。当該装置は、ターゲットドメイン名の下にあるノードから報告された、上記ノードに接続されたデバイスの数であるノード接続数と、ノード帯域幅とを含む、帯域幅データを受信する受信モジュールと、上記帯域幅データと上記ターゲットドメイン名に対応する割当量の上限とにより、速度制限ポリシーが有効化された後に上記ノードの最大利用可能な帯域幅となる、上記ノードに対応する帯域幅割当量を算出する算出モジュールとを含む。
【0008】
第3の形態は、プロセッサと、通信インタフェースと、メモリと、通信バスと、を含み、プロセッサと通信インタフェースとメモリとが通信バスによって互いに通信し、メモリがコンピュータプログラムを記憶するように設定され、プロセッサがメモリに記憶されているコンピュータプログラムを実行する時に上記第1の形態に記載の方法のステップを実現するように設定される、電子デバイスを提供する。
【0009】
第4の形態は、プロセッサによって実行される時に上記第1の形態に記載の方法のステップを実現するコンピュータプログラムを記憶している、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0010】
第5の形態は、コマンドを含み、コンピュータで実行される時にコンピュータに上記第1の形態に記載の方法を実行させるコンピュータプログラム製品を提供する。
【0011】
第6の形態は、コンピュータで実行される時にコンピュータに上記第1の形態に記載の方法を実行させるコンピュータプログラムを提供する。
【0012】
本願の実施例に提供される案によれば、電子デバイスはターゲットドメイン名の下にあるノードから報告されたノード帯域幅データを受信し、帯域幅データとターゲットドメイン名に対応する割当量の上限とにより、ノードに対応する帯域幅割当量を算出できる。このように、各ノードがそれぞれ異なる帯域幅データを有するため、電子デバイスはターゲットドメイン名の下にある各ノードの帯域幅データにより、各ノードに対して個別に当該ノードに対応する帯域幅割当量を算出できる。このため、電子デバイスが算出した各ノードに対応する帯域幅割当量は、各ノードの帯域幅状況に正確に合うことができる。従って、電子デバイスはターゲットドメイン名の下にあるノードに帯域幅割当量をより正確に分配することができる。
【0013】
勿論、本願のいずれかの製品や方法を実施するにあって、上記のすべての利点を奏する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【0014】
本願の実施例及び関連技術の技術案をより明確に説明するために、以下、実施例及び関連技術に必要な図面を簡単に説明するが、勿論、以下に説明される図面は単に本願の実施例の一部であり、当業者であれば、創造的な働きをせずに、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【0015】
図1(a)】図1(a)はコンテンツデリバリネットワークの模式的な構成図である。
図1(b)】図1(b)は本願の実施例に係るノードの速度制限方法の模式的なフローチャートである。
図2図2は本願の実施例に係るノードの速度制限方法のフローチャートである。
図3図3は本願の実施例に係るノードの速度制限装置の模式的な構成図である。
図4図4は本願の実施例に係る電子デバイスの模式的な構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本願の実施例の目的、技術案、及び利点をより明確にするために、図面を参照し、実施例を挙げて、本願をさらに詳しく説明する。勿論、説明される実施例は本願の一部の実施例に過ぎず、全部の実施例ではない。本願の実施例に基づいて、当業者が創造的な労働をせずに得られる全ての他の実施例は何れも本願の保護範囲に含まれる。
【0017】
本願の実施例は、少なくとも1つのドメイン名の下にある各ノードに対して帯域幅割当量を分配する電子デバイスに適用し得る、ノード速度制限の方法を提供する。
【0018】
その中、本願の一実施例において、上記電子デバイスはコンテンツデリバリネットワーク(Content Delivery Network,CDN)のセントラルサーバーであってもよい。
【0019】
ここで、CDNのセントラルサーバーは複数のドメイン名に対して管理を行うことができる。各ドメイン名に少なくとも1つのノードが存在してもよい。各ノードは1つのサーバーでもよく、複数のサーバーの集合体であってもよい。また、各ノードにおけるサーバーは少なくとも1つの端末デバイスと接続してもよい。このように、CDNのセントラルサーバーは各ノードにおけるサーバーを通じて、当該ノードに接続される各端末デバイスを管理することができる。
【0020】
例えば、図1(a)はコンテンツデリバリネットワークの構成模式図である。その中で、CDNのセントラルサーバーは、ドメイン名1と、ドメイン名2とドメイン名3とに対して管理を行うことができる。ドメイン名1においてノード1とノード2がある。ドメイン名2においてノード3とノード4がある。ドメイン名3においてノード5がある。ここで、ノード1はサーバー1であり、サーバー1には端末デバイス1と端末デバイス2とが接続される。ノード2はサーバー2とサーバー3の集合体であり、サーバー2には端末デバイス3が接続され、サーバー3には端末デバイス4と、端末デバイス5と、端末デバイス6とが接続される。ノード3はサーバー4であり、サーバー4には端末デバイス7が接続される。ノード4はサーバー5とサーバー6の集合体であり、サーバー5には端末デバイス8と端末デバイス9とが接続され、サーバー6には端末デバイス10と端末デバイス11とが接続される。ノード5はサーバー7であり、サーバー7には端末デバイス12が接続される。
【0021】
ここでは、上記図1(a)は単にコンテンツデリバリネットワークの構成例に過ぎず、限定するものではない。本願の実施例はコンテンツデリバリネットワークの具体的な構成を限定しない。
【0022】
本願の実施例において、電子デバイスはノードに対して帯域幅割当量を分配する(即ち、ノードに対して速度制限を行う)ことによって、ノードを管理するという目的を達成でき、さらに、ノードに接続される各端末デバイスを管理する目的を達成できる。ここで、帯域幅割当量は、電子デバイスが各ノードに分配された帯域幅の上限である。各ノードは、当該帯域幅割当量により、自身に接続されている端末デバイスに対して速度制限を行うことができる。
【0023】
以下は、具体的な実施形態を参照して、本願の実施例におけるノードの速度制限方法について詳しく説明する。図1(b)に示すように、当該ノード速度制限の方法は以下のステップを含む。
【0024】
S101で、ターゲットドメイン名の下にあるノードから報告された帯域幅データを受信する。
【0025】
ここで、上記帯域幅データは、ノードに接続されているデバイスの数であるノード接続数と、ノード及びノードにおける各デバイスが使用する帯域幅の総和であるノード帯域幅とを含む。
【0026】
なお、上記ノードにおけるデバイスの数は、ノードに含まれるサーバーに接続されている端末デバイスの数である。つまり、上記ノード接続数は、ノードに接続される端末デバイスの数である。ここで、ノードが1つのサーバーである場合、当該ノードのノード接続数は当該サーバーに接続される端末デバイスの数である。ノードが複数のサーバーの集合体である場合、当該ノードのノード接続数は当該ノードにおける各サーバーに接続される端末デバイスの数量の和である。
【0027】
また、上記ターゲットドメイン名は電子デバイスに管理されているいずれかのドメイン名である。当該ターゲットドメイン名には少なくとも1つのノードがあってもよい。すると、電子デバイスは、当該ターゲットドメイン名の下にある各ノードから報告された帯域幅データを受信し得る。
【0028】
ここで、上記帯域幅データを報告したノードが1つのサーバーである場合、上記ステップS201において、電子デバイスが受信したのは、当該サーバーから報告された帯域幅データである。
【0029】
上記帯域幅データを報告したノードが複数のサーバーの集合体である場合、当該複数のサーバーには、当該複数のサーバーを管理するための1つの管理サーバーがある。すると、上記ステップS101において、電子デバイスが受信したのは、当該管理サーバーから報告された帯域幅データ、即ち、当該複数のサーバーに接続されている端末デバイスの数の和と、当該複数のサーバーと当該複数のサーバーに接続されている各端末デバイスが使用する帯域幅の総和と、である。
【0030】
或いは、当該複数のサーバーは同時に電子デバイスに自身の帯域幅データを報告し得る。ここで、各サーバーから報告された帯域幅データは、当該サーバーに接続されている端末デバイスの数と、当該サーバーと当該サーバーに接続されている各端末デバイスが使用する帯域幅の総和とを含む。このように、電子デバイスは、当該複数のサーバーにおける各サーバーから報告された帯域幅データを受信した後、当該複数の帯域幅データに基づいて、当該ノードの帯域幅データ、即ち、当該複数のサーバーに接続されている端末デバイスの数量の和と、当該複数のサーバーと当該複数のサーバーに接続されている各端末デバイスが使用する帯域幅の総和と、を確定し得る。
【0031】
また、本願の一実施例において、上記ステップS101には、ノードは帯域幅データを報告するとともに、帯域幅割当量照会要求を送信してもよい。これに応じて、電子デバイスは、ターゲットドメイン名の下にあるノードから報告された帯域幅データを受信するとともに、ノードから送信された帯域幅割当量照会要求を受信できる。
【0032】
ここで、本願の一実施例において、ノードは、帯域幅データと帯域幅割当量照会要求とを1つのメッセージに載せてもよく、帯域幅データと帯域幅割当量照会要求とをそれぞれ異なるメッセージに載せる、即ち、1つのメッセージで帯域幅データを報告し、他のメッセージで帯域幅割当量照会要求を送信してもよい。
【0033】
実用において、ターゲットドメイン名の下にある各ノードは、1つの報告周期おきに(例えば5秒おきに)、帯域幅データを報告して帯域幅割当量照会要求を送信する。本願の実施例は、これらの内での1つのノードの1つの報告周期を例として説明する。また、各ノードが各報告周期における帯域幅データの報告及び帯域幅割当量の照会方法は同じであってもよい。
【0034】
S102で、帯域幅データとターゲットドメイン名に対応する割当量の上限により、ノードに対応する帯域幅割当量を算出する。
【0035】
ここで、帯域幅割当量は速度制限ポリシーが有効化された後にノードの最大利用可能な帯域幅である。
【0036】
ここで、ターゲットドメイン名の下にある各ノードは、1つの報告周期(例えば5秒)おきに、自身の帯域幅データを1回報告する。そして、電子デバイスは、各ノードから報告された帯域幅データにより各ノードに対応する帯域幅割当量を算出し得る。
【0037】
さらに、当該ノードに対応する帯域幅割当量を算出して得た後、電子デバイスは、算出して得た帯域幅割当量を当該ノードに分配することができる。これにより、電子デバイスは、当該帯域幅割当量により、当該ノードに対して速度制限を行うことができる。即ち、当該ノード及び当該ノードにおける各デバイスが使用する帯域幅の総和が当該算出して得た帯域幅割当量を超えていると、当該ノードに対して速度制限を行うことができる。
【0038】
ここで、ノードが1つのサーバーである場合、電子デバイスは、算出して得た当該ノードに対応する帯域幅割当量を当該サーバーに分配する。さらに、当該サーバーが使用する帯域幅が、電子デバイスが当該サーバーに分配した帯域幅割当量を超えると、電子デバイスは当該ノードに対して速度制限を行う、即ち、電子デバイスは当該サーバーに対して速度制限を行うことができる。
【0039】
ノードが複数のサーバーの集合体である場合、電子デバイスは、算出して得た当該ノードに対応する帯域幅割当量を当該ノードにおける各サーバーに分配する。ここで、電子デバイスは、任意の分配規則を用いて、上記各个サーバーに、当該ノードに対応する帯域幅割当量を分配することができる。例えば、電子デバイスは、各サーバーの負荷状況により、各サーバーに、当該ノードに対応する帯域幅割当量を分配する。また例えば、電子デバイスは、現時点と予め確定した各サーバーの負荷が大きい時点とにより、各サーバーに、当該ノードに対応する帯域幅割当量を分配することができる。これらはいずれも合理的である。
【0040】
さらに、ノードが複数のサーバーの集合体である場合、とあるサーバーが使用する帯域幅が電子デバイスが当該サーバーに分配した帯域幅割当量を超えると、電子デバイスは当該ノードに対して速度制限を行う、即ち、電子デバイスは当該サーバーに対して速度制限を行うことができる。使用する帯域幅が電子デバイスが分配した帯域幅を超えるサーバーがなく、且つ、当該ノードと当該ノードにおける各デバイスが使用する帯域幅の総和が上記算出して得た帯域幅割当量を超えると、電子デバイスは当該ノードに対して速度制限を行う、即ち、電子デバイスは当該複数のサーバーにおける少なくとも1つのサーバーに対して速度制限を行うことができる。
【0041】
実用において、ターゲットドメイン名に複数のノードが存在している場合があり、各ノードはいずれも1つの報告周期おきに自身の帯域幅データを報告することができる。各ノードは離散的に帯域幅データを報告するため、電子デバイスは各ノードから報告された帯域幅データを一時保存して、1つの算出周期おきに、各ノードから報告された帯域幅データに対応する帯域幅割当量を算出する、即ち、各ノードに対応する帯域幅割当量を算出することができる。例えば、ターゲットドメイン名の下にある各ノードは5秒おきに帯域幅データを1回報告するが、各ノードが帯域幅データを報告する時刻は異なってもよい。例えば、ノードAは第12秒に帯域幅データを報告し、ノードBは第12.3秒に帯域幅データを報告する。そのため、電子デバイスは1秒おきに帯域幅割当量を算出する流れを1回実行してもよい。
【0042】
電子デバイスは、ターゲットドメイン名の下にある各ノードから報告された帯域幅データを受信する時、当該帯域幅データを一時保存して、次の算出周期に、当該帯域幅データに対応する帯域幅割当量を算出する、即ち、各ノードに対応する帯域幅割当量を算出することができる。
【0043】
各算出周期において、電子デバイスは、当算出周期に一時保存した帯域幅データにより、当該一時保存した帯域幅データを報告したノードに対応する帯域幅割当量を算出することができる。
【0044】
本願の実施例は、1つの算出周期において、それらの内での1つのノードに対応する帯域幅割当量を算出する方法を例として説明する。また、各ノードに対応する帯域幅割当量を算出する方法は同じであってもよい。
【0045】
ここで、電子デバイスは、ターゲットドメイン名に対して、ターゲットドメイン名の下にある各ノードに対して速度制限を行うための、ターゲットドメイン名に対応する割当量の上限を設定することができる。
【0046】
本願の実施例に提供される案によれば、電子デバイスは、ターゲットドメイン名の下にあるノードから報告されたノード帯域幅データを受信して、帯域幅データとターゲットドメイン名に対応する割当量の上限により、ノードに対応する帯域幅割当量を算出することできる。このように、各ノードはそれぞれ異なる帯域幅データを有するため、電子デバイスは、ターゲットドメイン名の下にある各ノードの帯域幅データにより、各ノードに対して個別に当該ノードに対応する帯域幅割当量を算出できる。このため、電子デバイスが算出した各ノードに対応する帯域幅割当量は、各ノードの帯域幅状況と正確に合うことができる。従って、電子デバイスはターゲットドメイン名の下にある各ノードに帯域幅割当量をより正確に分配することができる。
【0047】
本願一実施例において、上記S102で、帯域幅データとターゲットドメイン名に対応する割当量の上限により、ノードに対応する帯域幅割当量を算出することに対して、本願の実施例は、実現可能な帯域幅割当量を算出する手段を2つ提供する。
【0048】
手段1で、電子デバイスは、分配可能な総割当量を確定して、分配可能な総割当量と帯域幅データとにより、ノードに対応する帯域幅割当量を算出することができる。
【0049】
ここで、分配可能な総割当量は、ターゲットドメイン名に対応する割当量の上限と第1のプリセット比率との積である。
【0050】
また、本願の実施例には上記第1のプリセット比率の具体値を限定しない。ここで、当該第1のプリセット比率は、ターゲットドメイン名の下にある様々な情報のデータ転送及び様々なタスクにおける順調な動作を確保するように、実用において、ターゲットドメイン名の下にある各ノードのトラフィック以外のトラフィックの大きさにより確定できる。例えば、電子デバイスがターゲットドメイン名の下にある各ノードに制御管理コマンドを送信するに必要なトラフィックの大きさにより、上記第1のプリセット比率を確定する。
【0051】
例えば、上記第1のプリセット比率が98.5%であってもよく、この場合、ターゲットドメイン名に対応する割当量の上限がXであると、分配可能な総割当量は0.985Xとなる。また例えば、上記第1のプリセット比率が98%であってもよく、この場合、ターゲットドメイン名に対応する割当量の上限がXであると、分配可能な総割当量が0.98Xとなる。勿論、当該第1のプリセット比率は他の具体的な数値(例えば、99%、97.5%等)であってもよい。これらは合理的である。
【0052】
電子デバイスが分配可能な総割当量を確定した後、分配可能な総割当量と帯域幅データとにより、ノードに対応する帯域幅割当量を算出することができる。
【0053】
ここで、上記ノードに対応する帯域幅割当量=分配可能な総割当量×(第2のプリセット比率×ノード接続数/ターゲットドメイン名の下にある総ノード接続数+第3のプリセット比率×ノード帯域幅/ターゲットドメイン名の下にある総ノード帯域幅)。
【0054】
ターゲットドメイン名の下にある総ノード接続数は、ターゲットドメイン名の下にあるすべてのノードに接続されているデバイスの数の総和である。ターゲットドメイン名の下にある総ノード帯域幅は、ターゲットドメイン名の下にあるすべてのノード帯域幅の総和である。
【0055】
ここで、上記ターゲットドメイン名の下にあるすべてのノードに接続されているデバイスの数の総和は、ターゲットドメイン名の下にあるすべてのノードにおけるすべてのサーバーに接続されている端末デバイスの数の総和である。
【0056】
また、本願の実施例は上記第2のプリセット比率と第3のプリセット比率との具体値を限定しない。ここで、当該第2のプリセット比率と第3のプリセット比率は、ターゲットドメイン名の下にある各ノードに接続されている端末デバイスが高速かつ順調にそれぞれのタスクを遂行できることを確保するように、実用において、ターゲットドメイン名の下にある各ノードに接続されている端末デバイスが処理するタスクの数と、これらのタスクを処理するに必要なトラフィックの大きさとにより確定できる。
【0057】
ここで、当該第2のプリセット比率と第3のプリセット比率は同じでもよく、異なってもよい。それに、第2のプリセット比率と第3のプリセット比率が異なると、第2のプリセット比率は、第3のプリセット比率より大きくてもよく、第3のプリセット比率より小さくてもよい。これらは合理的である。
【0058】
例えば、ノードAについて、仮に、分配可能な総割当量をYとし、ノードAに5つの端末が接続されていると、ノード接続数が5となり、ターゲットドメイン名の下にある各ノードに合計100個の端末が接続されていると、ターゲットドメイン名の下にある総ノード接続数が100となり、第2のプリセット比率を50%とし、ノード帯域幅を0.8Gbpsとし、ターゲットドメイン名の下にある総ノード帯域幅を10Gbpsとし、第3のプリセット比率を50%とする。
【0059】
すると、ノードAに対応する帯域幅割当量=Y×(50%×5/100+50%×0.8/10)=0.065Y。
【0060】
ノードAに対応する帯域幅割当量は電子デバイスがノードAのノード接続数とノード帯域幅とによって算出して得たものであるため、ノードAに対応する帯域幅割当量はノードA帯域幅状况に合うものである。このように、余分な帯域幅リソースを無駄にせず、帯域幅不足の状況も招かない。
【0061】
また例えば、ノードBについて、仮に、分配可能な総割当量をZとし、ノードBに10個の端末が接続されていると、ノード接続数が10となり、ターゲットドメイン名の下にある各ノードに合計150個の端末が接続されていると、ターゲットドメイン名の下にある総ノード接続数が150となり、第2のプリセット比率を60%とし、ノード帯域幅を1.0Gbpsとし、ターゲットドメイン名の下にあるノードの総帯域幅を15Gbpsとし、第3のプリセット比率を40%とする。
【0062】
すると、ノードBに対応する帯域幅割当量=Z×(60%×10/150+40%×1.0/15)=0.067Z。
【0063】
ノードBに対応する帯域幅割当量は電子デバイスがノードBのノード接続数とノード帯域幅とにより算出して得たものであるため、ノードBに対応する帯域幅割当量はノードB帯域幅状况に合うものである。このように、余分な帯域幅リソースを無駄にせず、帯域幅不足の状況も招かない。
【0064】
勿論、上記第2のプリセット比率と第3のプリセット比率は他の具体値(例えば、65%、55%等)であってもよい。これらは合理的である。
【0065】
実用において、ターゲットドメイン名の下にある各ノードは1つの報告周期(例えば5秒)おきに、自身の帯域幅データを1回報告して、帯域幅割当量を得ることができる。このように、電子デバイスは、各ノードのリアルタイムの帯域幅状況によって、各ノードに対してリアルタイムで帯域幅割当量を分配することを実現できる。従って、各ノードに分配された帯域幅割当量は、高い正確性及びリアルタイム性を有する。
【0066】
手段2で、電子デバイスがターゲットドメイン名の下にある各ノードから報告された帯域幅データを取得していない、または、各ノードから報告された帯域幅データが正確ではない場合、電子デバイスは分配可能な総割当量を確定して、分配可能な総割当量により、ノードに対応する平均した帯域幅割当量を算出することができる。
【0067】
ここで、平均帯域幅割当量=分配可能な総割当量/ターゲットドメイン名の下にあるノードの総数。
【0068】
実用において、電子デバイスがターゲットドメイン名の下にある各ノードから報告された帯域幅データを取得していない、または、各ノードから報告された帯域幅データが正確ではないと、電子デバイスはターゲットドメイン名に対応する分配可能な総割当量を、均一にターゲットドメイン名の下にある各ノードに分配する。このように、ターゲットドメイン名の下にある各ノードが得た帯域幅割当量(平均帯域幅割当量)は等しい。従って、可能な限りターゲットドメイン名の下にある各ノードの帯域幅ニーズを満たすことができる。
【0069】
ここで、電子デバイスはいろんな手段で取得した各ノードから報告された帯域幅データが正確ではないことを確定できる。これに対して、本願の実施例は具体的な限定をしない。例えば、電子デバイスが受信した各ノードから報告された帯域幅データには文字化けがあるため、電子デバイスは当該帯域幅データの具体的なコンテンツを読取できないこと、または、電子デバイスが受信した各ノードから報告された帯域幅データにおけるノード帯域幅が、ターゲットドメイン名の分配可能な総割当量を超えていることなどがある。これらは合理的である。
【0070】
本願の一実施例において、上記S102で、帯域幅データとターゲットドメイン名に対応する割当量の上限とにより、ノードに対応する帯域幅割当量を算出した後、電子デバイスは、さらに、当該ノードに対応する帯域幅割当量を記憶できる。つまり、本願の実施例におけるノード速度制限の方法は、さらに、
セントラルサーバーのメモリに当該ノードに対応する帯域幅割当量が存在している場合、電子デバイスは、当該ノードに対応する帯域幅割当量を、今回に算出して得た帯域幅割当量で更新するステップ、
または、
セントラルサーバーのメモリに当該ノードに対応する帯域幅割当量が存在しない場合、電子デバイスは、当該ノードに対応する帯域幅割当量を記憶するステップを、含んでもよい。
【0071】
ここで、セントラルサーバーはターゲットドメイン名の下にある各ノードを管理するためのものである。
【0072】
ここで、上記本願の実施例におけるノードの速度制限方法を実行するための電子デバイスが当該セントラルサーバーである場合、1つのノードに対応する帯域幅割当量を算出して得た後、電子デバイスは自身のメモリに当該ノードに対応する帯域幅割当量が存在しているか否かを判断できる。さらに、判断結果が「存在している」である場合、電子デバイスは当該存在している帯域幅割当量を上記算出して得た帯域幅割当量で更新する。これに対し、判断結果は「存在しない」である場合、電子デバイスは上記算出して得た帯域幅割当量を記憶する。
【0073】
また、上記本願の実施例におけるノードの速度制限方法を実行するための電子デバイスが上記セントラルサーバーとは異なるデバイスである場合、1つのノードに対応する帯域幅割当量を算出して得た後、当該電子デバイスはいろんな手段で当該セントラルサーバーのメモリに当該ノードに対応する帯域幅割当量が存在しているか否かを確定できる。例えば、電子デバイスは、当該セントラルサーバーに、当該セントラルサーバーのメモリに当該ノードに対応する帯域幅割当量が存在しているか否かを照会するための照会要求を送信して、当該セントラルサーバーがフィードバックした照会結果を受信する。
【0074】
さらに、セントラルサーバーのメモリには当該ノードに対応する帯域幅割当量が存在していることを確定した場合、当該セントラルサーバーが存在している帯域幅割当量を上記算出して得た帯域幅割当量で更新できるように、電子デバイスは算出して得た帯域幅割当量をセントラルサーバーに送信する。これに対し、セントラルサーバーのメモリに当該ノードに対応する帯域幅割当量が存在しないことを確定した場合、当該セントラルサーバーが上記算出して得た帯域幅割当量を記憶できるように、電子デバイスは算出して得た帯域幅割当量をセントラルサーバーに送信する。
【0075】
ここで、本願の一実施例において、セントラルサーバーはCDNのセントラルサーバーであってもよい。
【0076】
本願の一実施例において、電子デバイスは、さらに、プリセット周期おきにターゲットドメイン名に対応する、現在のドメイン名に対応する帯域幅の確認を1回行い、現在のドメイン名に対応する帯域幅がターゲットドメイン名に対応する割当量の上限の第4のプリセット比率より大きいか否かを判断してもよい。
【0077】
ここで、現在のドメイン名に対応する帯域幅は、ターゲットドメイン名の現時点に対応するリアルタイムの帯域幅総量である。電子デバイスは現在のドメイン名に対応する帯域幅を確定した後、現在のドメイン名に対応する帯域幅がターゲットドメイン名に対応する割当量の上限の第4のプリセット比率より大きいか否かを判断して、判断結果を一時保存する。
【0078】
ここで、現在のドメイン名に対応する帯域幅がターゲットドメイン名に対応する割当量の上限の第4のプリセット比率より大きい場合、ターゲットドメイン名の帯域幅使用量が多いであると証明できる。よって、電子デバイスはターゲットドメイン名に対して速度制限を行う必要がある。
【0079】
これに対して、現時点のドメイン名の帯域幅はターゲットドメイン名に対応する割当量の上限の第4のプリセット比率より大きくない場合、ターゲットドメイン名の帯域幅使用量が少なめであると証明できる。よって、電子デバイスはターゲットドメイン名に対して速度制限を行う必要はない。
【0080】
本願の実施例は上記第4のプリセット比率の具体値を限定しない。ここで、当該第4のプリセット比率は、ターゲットドメイン名の下にある各タスクに即時応答できることを確保するように、実用において、ターゲットドメイン名の帯域幅使用率及びターゲットドメイン名の負荷により確定できる。
【0081】
例えば、上記第4のプリセット比率は90%、98%等であってもよい。勿論、当該第4のプリセット比率は他の数値であってもよい。これらは合理的である。
【0082】
ここで、電子デバイスが現在のドメイン名に対応する帯域幅を確定する周期は上記算出周期であってもよい。即ち、電子デバイスは算出周期おきに、ノードに対応する帯域幅割当量を算出するとともに、さらに、ターゲットドメイン名に対応する現在のドメイン名に対応する帯域幅を確定することができる。
【0083】
電子デバイスは1つの算出周期おきにターゲットドメイン名に対応する現在のドメイン名に対応する帯域幅の確認を1回行うことができる。算出周期おきに、電子デバイスはターゲットドメイン名に対応する現在のドメイン名に対応する帯域幅を確定できる。算出周期が短い(例えば1秒)であると、電子デバイスは現在のドメイン名に対応する帯域幅をリアルタイムで確定する効果を実現できる。
【0084】
ここで、電子デバイスがターゲットドメイン名に対応する現在のドメイン名に対応する帯域幅の確認を1回行う周期が算出周期である場合、電子デバイスがターゲットドメイン名に対応する現在のドメイン名に対応する帯域幅を確定する流れは、電子デバイスがノードに対応する帯域幅割当量を確定する流れと同期で行われる。即ち、電子デバイスは、ノードに対応する帯域幅割当量の確認を1回行うごとに、現在のドメイン名に対応する帯域幅の確認を1回行うことができる。
【0085】
これに対し、電子デバイスが現時点のドメイン名の帯域幅を1回確定する周期と算出周期が異なる場合、電子デバイスが現在のドメイン名に対応する帯域幅を確定する流れは、電子デバイスがノードに対応する帯域幅割当量を確定する流れと非同期で行われる。
【0086】
実用において、電子デバイスが現在のドメイン名に対応する帯域幅を確定する流れと、電子デバイスがノードに対応する帯域幅割当量を確定する過程とが、同期で行われるか非同期で行われるかにかかわらず、現在のドメイン名に対応する帯域幅をリアルタイムで確定する効果を実現できる。
【0087】
そのため、本願の実施例においては、電子デバイスが上記2つの流れが同期で行われるか非同期で行われるかに対して、限定しない。
【0088】
本願の一実施例において、電子デバイスがノードから送信された帯域幅割当量照会要求を受信した場合、電子デバイスは、一番最近に現在のドメイン名に対応する帯域幅がターゲットドメイン名に対応する割当量の上限の第4のプリセット比率より大きいであるか否かについての判断結果を取得してもよい。
【0089】
ここで、判断結果が、現在のドメイン名に対応する帯域幅がターゲットドメイン名に対応する割当量の上限の第4のプリセット比率より大きいである場合、電子デバイスは、当該ノードに、当該ノードに対応する、記憶されている帯域幅割当量を送信できる。
【0090】
これに対して、判断結果が、現在のドメイン名に対応する帯域幅がターゲットドメイン名に対応する割当量の上限の第4のプリセット比率より大きくない場合、電子デバイスは、当該ノードに、速度制限しないコマンドを送信できる。
【0091】
例えば、ノードは5秒の時間間隔(報告周期)おきに、帯域幅データと帯域幅割当量照会要求とを1回報告できる。ノードがa回目に帯域幅データを報告してからa+1回目に帯域幅データを報告するまでの間で、電子デバイスは、ノードがa回目に報告した帯域幅データにより、当該ノードがa回目に報告した帯域幅データに対応する帯域幅割当量を算出して記憶する。当該ノードが帯域幅データをa+1回目に報告すると、当該ノードは帯域幅割当量照会要求を送信できる。
【0092】
電子デバイスが帯域幅割当量照会要求を受信した後、一番最近の判断結果を取得できる。判断結果が、現在のドメイン名に対応する帯域幅がターゲットドメイン名に対応する割当量の上限の80%(80%が第4のプリセット比率である)より大きいことであると、電子デバイスは、ノードに、電子デバイスに記憶されている当該ノードがa回目に報告した帯域幅データに対応する帯域幅割当量を送信する。即ち、現在のドメイン名に対応する帯域幅がターゲットドメイン名に対応する割当量の上限の80%より大きい場合、電子デバイスが速度制限ポリシーを有効化して、ターゲットドメイン名の下にある各ノードに対して速度制限を行える。
【0093】
このように、電子デバイスは、ノードがa回目に帯域幅データを報告してからa+1回目に帯域幅データを報告するまでの間で、当該ノードを探す動作を1回節約できる。電子デバイスは大量のノードの帯域幅割当量を算出し続ける必要があるため、電子デバイスが大量のノードに対して帯域幅割当量を分配する効率を、大幅に向上できる。
【0094】
実用において、電子デバイスが、割当量の上限の第4のプリセット比率を超えているドメイン名に対して速度制限を行うことは、サイバー攻撃防止に適用できる。ネットワークが攻撃を受けると、当該ネットワークに侵入したプログラムは、当該ネットワークにおけるリアルタイムの帯域幅を迅速に増大させ、さらには、ターゲットドメイン名に対応する現在のドメイン名に対応する帯域幅を迅速に増大させてしまう。現在のドメイン名に対応する帯域幅が割当量の上限の第4のプリセット比率を超えると、電子デバイスは自動的にターゲットドメイン名に対して速度制限を行い、当該ネットワークに侵入したプログラムが占有した帯域幅を制限することにより、サイバー攻撃防止の目的を実現できる。
【0095】
同様に、実用において、電子デバイスが割当量の上限の第4のプリセット比率を超えているドメイン名に対して速度制限を行うことは、さらに、企業ユーザーのニーズを満すことができる。これによって、コストを節約するだけでなく、良い拡張性も有するこができる。例えば、企業ユーザーがダウンロードサービスの提供における速度制限ニーズ、または企業ユーザーがオンラインビデオ再生サービスの提供における速度制限ニーズが挙げられる。
【0096】
本願の一実施例において、電子デバイスはさらに、ターゲットドメイン名の下にある各ノードに対して最小の帯域幅割当量を算出して、ターゲットドメイン名の下にある各ノードに最小の帯域幅割当量を送信してもよい。つまり、本願の実施例におけるノードの速度制限方法は、
算出して得た当該ノードに対応する帯域幅割当量がゼロである場合、ノードが最小の帯域幅割当量によりノードにおける各デバイスに対して速度制限を行うように、最小の帯域幅割当量を確定して、ターゲットドメイン名の下にある各ノードに最小の帯域幅割当量を送信するステップをさらに含んでもよい。。
【0097】
ここで、最小の帯域幅割当量=(ターゲットドメイン名の割当量の上限-分配可能な総割当量)/ターゲットドメイン名の下にある総ノード数。
【0098】
上記分配可能な総割当量を確定する手段と最小の帯域幅割当量を確定する手段を合わせて、本願の実施例は、もう1つの分配可能な総割当量を確定する手段と、もう1つの最小の帯域幅割当量を確定する手段を提供する。
最小の帯域幅割当量=ターゲットドメイン名の割当量の上限×プリセット数値/100/ターゲットドメイン名の下にある総ノード数。
分配可能な割当量の総和=ターゲットドメイン名の割当量の上限-最小の帯域幅割当量×ターゲットドメイン名の下にある総ノード数。
【0099】
ここで、当該プリセット数値が(0,100)における任意の数値であり、本願の実施例は上記プリセット数値を限定しない。ここで、ターゲットドメイン名の下にある各ノードに接続されている端末デバイスが高速かつ順調にそれぞれのタスクを遂行できることを確保するように、当該プリセット数値は、実用において、ターゲットドメイン名の下にある各ノードに接続されている端末デバイスが処理するタスクの数とこれらのタスクを処理するに必要なトラフィックの大きさにより確定されることができる。
【0100】
例えば、当該プリセット数値は1.5、1.2等であってもよい。勿論、当該プリセット数値は(0,100)における他の数値であってもよい。これらは合理的である。
【0101】
ここで、当該分配可能な総割当量を確定する手段において、最小の帯域幅割当量を確定する手段は、本願の実施例に公開した任意の形態であってもよく、本願の実施例は限定しない。
【0102】
実用において、ターゲットドメイン名の下にある各ノードのノード帯域幅がゼロにならないことを確保するために、電子デバイスはターゲットドメイン名の下にある各ノードに対して、各ノードに最小の帯域幅割当量を送信できる。従って、電子デバイスが上記S102によって算出したノードの帯域幅割当量がゼロであっても、ノードは、ノードに接続されている各デバイスの基本の所要帯域幅を確保するように、最小の帯域幅割当量を得ることができる。
【0103】
図2に示すように、本願の実施例は、1つのノードについて、帯域幅データを1回報告する例を提供する。当該例は以下のステップを含む。
【0104】
S201で、ターゲットドメイン名の下にあるノードAから報告された帯域幅データと帯域幅割当量照会要求とを受信する。
【0105】
ここで、電子デバイスはステップ201を実行した後、ステップ202と208を同時に実行できる。
【0106】
S202で、ノードAの帯域幅データを一時保存する。
【0107】
S203で、現時点が算出周期の開始時刻であるか否かを判断する。算出周期の開始時刻である場合、S204及びS206を実行する。算出周期の開始時刻ではない場合、S203を実行する。
【0108】
ここで、電子デバイスは、算出周期おきに、S206~S207及びS204~S205を実行できる。
【0109】
図2では、S204とS206を並列に実行するのを例とする。これに対して、他の実施形態において、S206をS205の後に実行してもよい。
【0110】
S204で、帯域幅データ及びターゲットドメイン名に対応する割当量の上限により、ノードAに対応する帯域幅割当量を算出する。
【0111】
S205で、ノードAに対応する帯域幅割当量を記憶する。
【0112】
メモリにはノードAに対応する帯域幅割当量が存在している場合、電子デバイスはノードAに対応する帯域幅割当量を今回に算出して得た帯域幅割当量で更新でき、メモリにはノードAに対応する帯域幅割当量が存在しない場合、電子デバイスはノードAに対応する帯域幅割当量を記憶できることが分かる。
【0113】
S206で、ターゲットドメイン名に対応する現在のドメイン名に対応する帯域幅を確定する。
【0114】
S207で、現在のドメイン名に対応する帯域幅がターゲットドメイン名に対応する割当量の上限の80%より大きいか否かを判断して、判断結果を一時保存する。
【0115】
ここで、現在のドメイン名に対応する帯域幅についての可能な判断結果は2つある。a.現在のドメイン名に対応する帯域幅がターゲットドメイン名に対応する割当量の上限の80%より大きい。b.現在のドメイン名に対応する帯域幅がターゲットドメイン名に対応する割当量の上限の80%の以下である。
【0116】
S208で、現在一時保存された判断結果が、「現在のドメイン名に対応する帯域幅がターゲットドメイン名に対応する割当量の上限の80%より大きい」であるか否か、を判断する。YESの場合はS209を実行し、NOの場合はS210を実行する。
【0117】
ここで、S208で判断した判断結果は、前回にS207を実行する際に一時保存した判断結果である。
【0118】
S209で、ノードAに速度制限コマンドを送信する。当該速度制限コマンドは、現在記憶されているノードAの帯域幅割当量を含む。
【0119】
ノードAから報告された帯域幅割当量照会要求を受信すると、電子デバイスは、現在一時保存された判断結果が「現在のドメイン名に対応する帯域幅がターゲットドメイン名に対応する割当量の上限の80%より大きい」であると判断する。すると、当該帯域幅割当量照会要求を応答するように、ノードAに現在記憶されているノードAの帯域幅割当量を含む速度制限コマンドを送信できる。つまり、ノードAに送信された速度制限コマンドは、ノードAから報告された帯域幅割当量照会要求に対する応答である。
【0120】
また、上記ノードAに送信した速度制限コマンドには現在記憶されているノードAの帯域幅割当量を含むので、ノードAから報告された帯域幅割当量照会要求に対して応答する時に、ノードAに上記現在記憶されているノードAの帯域幅割当量を送信できる。
【0121】
ここで、ノードAが1つのサーバーである場合、当該サーバーに上記現在記憶されているノードAの帯域幅割当量を送信する。これにより、電子デバイスは、当該帯域幅割当量により、ノードAに対して速度制限を行える。ノードAが複数のサーバーの集合体である場合、プリセットの分配規則に従って、上記現在記憶されているノードAの帯域幅割当量をノードAにおける各サーバーに分配する。従って、電子デバイスは、上記現在記憶されているノードAの帯域幅割当量と、各サーバーに分配される帯域幅割当量とにより、ノードAに対して速度制限を行うことができる。
【0122】
S210で、ノードAに速度制限しないコマンドを送信する。
【0123】
ここで、ノードAが速度制限しないコマンドを受信すると、ノードAはノードAにおける各デバイスに対して速度制限を行わない。
【0124】
ノードAから報告された帯域幅割当量照会要求を受信した時に、電子デバイスは、現在一時保存された判断結果が「現在のドメイン名に対応する帯域幅がターゲットドメイン名に対応する割当量の上限の80%より大きい」ではないと判断すると、当該帯域幅割当量照会要求を応答するように、ノードAに速度制限しないコマンドを送信できる。つまり、ノードAに送信された速度制限しないコマンドは、ノードAから報告された帯域幅割当量照会要求に対する応答である。
【0125】
同じ技術思想に基づき、本願の実施例は、さらに、ノードの速度制限装置を提供する。如図3に示すように、当該装置は、受信モジュール301と算出モジュール302とを含む。
【0126】
受信モジュール301は、ターゲットドメイン名の下にあるノードから報告された、ノードに接続されているデバイスの数であるノード接続数と、ノード帯域幅とを含む、帯域幅データを受信するように設定される。
【0127】
算出モジュール302は、帯域幅データとターゲットドメイン名に対応する割当量の上限とにより、ノードに対応する帯域幅割当量を算出するように設定される。帯域幅割当量が速度制限ポリシーが有効化された後にノードの最大利用可能な帯域幅である。
【0128】
本願の一実施例において、算出モジュール302は、具体的に、
ターゲットドメイン名に対応する割当量の上限と第1のプリセット比率との積である、分配可能な総割当量を確定し、
分配可能な総割当量と帯域幅データとにより、ノードに対応する帯域幅割当量を算出し、帯域幅割当量=分配可能な総割当量×(第2のプリセット比率×ノード接続数/ターゲットドメイン名の下にある総ノード接続数+第3のプリセット比率×ノード帯域幅/ターゲットドメイン名の下にある総ノード帯域幅)であり、ターゲットドメイン名の下にある総ノード接続数がターゲットドメイン名の下にあるすべてのノードに接続されているデバイスの数の総和であり、ターゲットドメイン名の下にある総ノード帯域幅がターゲットドメイン名の下にあるすべてのノード帯域幅の総和であるように設定され
【0129】
本願の一実施例において、当該装置は、さらに、更新モジュールを含み、
当該更新モジュールが、セントラルサーバーのメモリにはノードに対応する帯域幅割当量が存在している場合、ノードに対応する帯域幅割当量を今回に算出して得た帯域幅割当量で更新し、または、
当該更新モジュールが、セントラルサーバーのメモリにノードに対応する帯域幅割当量が存在しない場合、ノードに対応する帯域幅割当量を記憶するように設定され、
セントラルサーバーがターゲットドメイン名の下にある各ノードを管理するためのものである。
【0130】
本願の一実施例において、当該装置は、さらに、確定モジュールを含み、
当該確定モジュールが、プリセット周期おきに、ターゲットドメイン名に対応する現在のドメイン名に対応する帯域幅の確認を1回行い、現在のドメイン名に対応する帯域幅がターゲットドメイン名に対応する割当量の上限の第4のプリセット比率より大きいか否かを判断するように設定される。
【0131】
本願の一実施例において、当該装置は、さらに、取得モジュールと送信モジュールとを含み、
当該取得モジュールが、ノードから送信された帯域幅割当量照会要求を受信した場合、現在のドメイン名に対応する帯域幅がターゲットドメイン名に対応する割当量の上限の第4のプリセット比率より大きいか否かについて一番最近の判断結果を取得するように設定され、
当該送信モジュールが、判断結果が現在のドメイン名に対応する帯域幅がターゲットドメイン名に対応する割当量の上限の第4のプリセット比率より大きいである場合、ノードに、現在記憶されているノードに対応する帯域幅割当量を含む帯域幅割当量照会応答を送信するように設定される。
【0132】
本願の一実施例において、装置は、さらに、分配モジュールを含み、
当該算出モジュール302が、さらに、最小の帯域幅割当量を確定し、最小の帯域幅割当量=(ターゲットドメイン名の割当量の上限-分配可能な総割当量)/ターゲットドメイン名の下にある総ノード数、であるように設定され、
当該分配モジュールが、ノードに対応する帯域幅割当量がゼロである時にノードが最小の帯域幅割当量によりノードにおける各デバイスに対して速度制限を行うように、ターゲットドメイン名の下にある各ノードに最小の帯域幅割当量を送信するように設定される。
【0133】
本願の実施例に提供される案によれば、電子デバイスはターゲットドメイン名の下にあるノードから報告されたノード帯域幅データを受信して、帯域幅データとターゲットドメイン名に対応する割当量の上限とにより、ノードに対応する帯域幅割当量を算出できる。このように、各ノードがそれぞれ異なる帯域幅データを有するため、電子デバイスはターゲットドメイン名の下にある各ノードの帯域幅データにより、各ノードに対して個別に当該ノードに対応する帯域幅割当量を算出できる。このため、電子デバイスが算出した各ノードに対応する帯域幅割当量は、各ノードの帯域幅状況と正確に合うできる。従って、電子デバイスはターゲットドメイン名の下にある各ノードに帯域幅割当量をより正確に分配する。
【0134】
本願の実施例は、電子デバイスをさらに提供する。如図4に示すように、プロセッサ401と、通信インタフェース402と、メモリ403と、通信バス404とを含み、プロセッサ401と、通信インタフェース402と、メモリ403とは、通信バス404によって互いに通信し、
メモリ403が、コンピュータプログラムを記憶するように設定され、
プロセッサ401が、メモリ403に記憶されているプログラムを実行する時に、
ターゲットドメイン名の下にあるノードから報告された、ノードにおける接続したデバイスの数量であるノード接続数と、ノード帯域幅とを含む、帯域幅データを受信するステップと、
帯域幅データとターゲットドメイン名に対応する割当量の上限とにより、速度制限ポリシーが有効化された後にノードの最大利用可能な帯域幅となる、上記ノードに対応する帯域幅割当量を算出するステップと、を実現するように設定される。
【0135】
なお、プロセッサ401は、メモリ403に記憶されているプログラムを実行することに用いられる際に、上記方法の実施例に説明された他のステップを実現することにも用いられる。上記方法の実施例における関連説明に参照できるので、ここでは説明を省略する。
【0136】
上記ネットワークデバイスに言及した通信バスは外設部件コンポーネント接続標準(英語:Peripheral Component Interconnect,略称:PCI)バスまたは拡張業界標準アーキテクチャ(英語:Extended Industry Standard Architecture,略称:EISA)バス等であってもよい。当該通信バスは、アドレスバス、データバス、コントロールバス等に分けられる。図においては図示の都合上、1本の太線で図示するが、1本のバスまたは1種類のバスのみを有するという意味ではない。
【0137】
通信インタフェースは上記ネットワークデバイスと他のデバイスとの間の通信に用いられる。
【0138】
メモリは、ランダムアクセスメモリ(英語:Random Access Memory,略称:RAM)を含んでもよく、非揮発性メモリ(英語:Non-Volatile Memory,略称:NVM)を含んでもよく、少なくとも1つの磁気ディスクメモリが挙げられる。本願の一実施例において、メモリはさらに、少なくとも1つの前述プロセッサから離れるところに位置する記憶装置であってもよい。
【0139】
上記したプロセッサは、セントラルプロセッサ(英語:Central Processing Unit,略称:CPU)、ネットワークプロセッサ(英語:Network Processor,略称:NP)等を含む汎用なプロセッサであってもよく、デジタルシグナルプロセッサ(英語:Digital Signal Processing,略称:DSP)、特定用途向け集積回路(英語:Application Specific Integrated Circuit,略称:ASIC)、現場で書き換え可能な論理回路の多数配列(英語:Field-Programmable Gate Array,略称:FPGA)または他の書き換え可能な論理デバイス、ディスクリートゲート或いはトランジスタ倫理デバイス、ディスクリートハードウェアアセンブリを含む汎用プロセッサであってもよい。
【0140】
同じ技術思想に基づき、本願の実施例は、さらに、プロセッサによって実行されると上記ノードの速度制限方法のステップを実現するコンピュータプログラムを記憶している、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0141】
同じ技術思想に基づき、本願の実施例は、さらに、コマンドを含み、コンピュータで実行されると、コンピュータに上記ノードの速度制限方法を実行させる、コンピュータプログラム製品を提供する。
【0142】
同じ技術思想に基づき、本願の実施例は、さらに、コンピュータで実行されると、コンピュータに上記ノードの速度制限方法を実行させる、コンピュータプログラムを提供する。
【0143】
上記実施例において、全部または一部がにソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア或いはそれらの内でいくつの組み合せによって実現できる。ソフトウェアを用いて実現する場合、全部または一部がコンピュータプログラム製品の形で実現できる。前記コンピュータプログラム製品は1つまたは複数のコンピュータコマンドを含む。コンピュータに前記コンピュータプログラムコマンドをロードして実行する場合、全部または一部が本願の実施例に記載に従う流れまたは機能を実現する。前記コンピュータは汎用なコンピュータ、特定用途向けコンピュータ、コンピュータネットワーク、または他の書き換え可能な装置であってもよい。前記コンピュータコマンドはコンピュータ可読記憶媒体に記憶され、または、1つのコンピュータ可読記憶媒体から他のコンピュータ可読記憶媒体へ伝送され得る。例えば、前記コンピュータコマンドは1つのウェブサイト、コンピュータ、サーバーまたはデータセンターから、有線(例えば同軸ケーブル、ファイバー、デジタル加入者線(DSL))または無線(例えば赤外、無線、マイクロ波等)によって他のウェブサイト、コンピュータ、サーバー或データセンターに伝送され得る。前記コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータが読み書き可能な、任意の利用可能な媒体であってもよく、或いは1つまたは複数の利用可能な媒体が集積したサーバー、データセンター等を含むデータ記憶デバイスであってもよい。前記利用可能な媒体は磁気媒体、(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、テープ)、光媒体(例えば、DVD)、或いは半導体媒体(例えばソリッドステートドライブSolid State Disk (SSD))等であってもよい。
【0144】
なお、本文において、「第1」と「第2」等の関係用語は1つのエンティティまたは操作を他のエンティティまたは操作を区別するのみに用いられ、これらのエンティティまたは操作の間にこのような実際な関係または順序がいずれかあることを、要求または示唆するものではない。また、用語「含まれる」、「含む」または他のいずれかの変形は非排他的な「含む」を意味する。従って、一連の要素を含む流れ、方法、製品或いはデバイスは、それらの要素のみを含むものではなく、さらに明確に挙げていない他の要素も含み、または、さらにこのような流れ、方法、製品或いはデバイスに固有する要素も含む。これ以上の制限がない場合、「1つの...を含む」という記述によって限定した要素は、記載した要素を含む流れ、方法、製品、またはデバイスに、他の同一の要素があることを排除しない。
【0145】
本明細書中の各実施例は、関連するように説明されており、各実施例の間に同一または類似する部分については相互参照すればよく、各実施例において重点的に説明したのは、他の実施例と異なる箇所である。特に、装置の実施例に対して、基本的に方法の実施例に類似しているため、簡単に説明した。関連するところは方法の実施例の部分の説明を参照すればよい。
【0146】
以上の記載は本願の好ましい実施例に過ぎず、本願を限定することを意図するものではない。本願の主旨及び原則内で行われる如何なる変更、等価置換、改良等は何れも本願の保護範囲内に含まれるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0147】
本願の実施例に提供するノード速度制限の方法、装置、電子デバイス及び記憶媒体に基づき、ターゲットドメイン名の下にある各ノードの帯域幅データにより、各ノードに対して個別に当該ノードに対応する帯域幅割当量を算出できる。このため、各ノードに対して、一定の帯域幅限度を設定する必要がなく、各ノードに対して設定した帯域幅限度が各ノードに対応する帯域幅に適用しないという状況を回避し、ターゲットドメイン名の下にある各ノードの帯域幅割当量の分配精度を向上できる。
図1(a)】
図1(b)】
図2
図3
図4
【国際調査報告】