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特表2022-549058端末、ネットワーク装置、端末の方法、及びネットワーク装置の方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-24
(54)【発明の名称】端末、ネットワーク装置、端末の方法、及びネットワーク装置の方法
(51)【国際特許分類】
   H04J 13/22 20110101AFI20221116BHJP
   H04W 74/08 20090101ALI20221116BHJP
   H04W 76/10 20180101ALI20221116BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20221116BHJP
【FI】
H04J13/22
H04W74/08
H04W76/10
H04W72/04 136
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022501376
(86)(22)【出願日】2019-07-12
(85)【翻訳文提出日】2022-03-11
(86)【国際出願番号】 CN2019095812
(87)【国際公開番号】W WO2021007714
(87)【国際公開日】2021-01-21
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
2.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】リアン リン
(72)【発明者】
【氏名】ワン ガン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA01
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067JJ21
(57)【要約】
本出願は物理ランダムアクセスチャネルシーケンス生成のための方法、装置及びコンピュータ可読媒体を開示する。当該方法は、ルートシーケンスについての巡回シフトのインデックスを決定すること(210)と、複数のインデックスと巡回シフト値との間のマッピングに基づき、当該巡回シフトの値を決定すること(220)と、ルートシーケンス及び当該巡回シフトの値に基づき、ランダムアクセスプリアンブルを生成すること(230)と、を含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ルートシーケンスについての巡回シフトのインデックスを決定することと、
複数のインデックスと巡回シフト値との間のマッピングに基づき、前記巡回シフトの値を決定することと、
前記ルートシーケンス及び前記巡回シフトの前記値に基づき、ランダムアクセスプリアンブルを生成することと、を含む、通信のための方法。
【請求項2】
前記マッピングは、前記複数のインデックスと参照巡回シフト値との間の参照マッピングに基づき決定される請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記複数のインデックスのうちの各インデックスについて、対応する前記巡回シフト値と関連付けられるセルのサイズは、対応する前記参照巡回シフト値と関連付けられる参照セルのサイズに整合する請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記巡回シフトの前記インデックスを決定することは、
前記インデックスの、複数のビットを含む指示をネットワーク装置から取得することと、
前記複数のビットのパターンに基づき、前記巡回シフトの前記インデックスを決定することと、を含む請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ルートシーケンスの長さは283であり、前記巡回シフト値は47、56、70、94及び141のうちの1つ又は複数を含む請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記巡回シフト値は、21、25、28、31、35及び40のうちの1つ又は複数をさらに含む請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記巡回シフト値は第1組の値{4、8、12、16}、第2組の値{5、9、13、17}、又は第3組の値{4、8、12、17}のうちの1つをさらに含む請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記ルートシーケンスの長さは571であり、前記巡回シフト値は95、114、142、190及び285のうちの1つ又は複数を含む請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記巡回シフト値は33、43、51、57、63、71及び81のうちの1つ又は複数をさらに含む請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記巡回シフト値は第4組の値{8、16、24}、第5組の値{9、17、25}、又は第6組の値{8、17、25}のうちの1つをさらに含む請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記ルートシーケンスの長さは1151であり、前記巡回シフト値は191、230、287、383及び575のうちの1つ又は複数を含む請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記巡回シフト値は50、67、88、104、115、127、143及び164のうちの1つ又は複数をさらに含む請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記巡回シフト値は第7組の値{16、33}、又は第8組の値{17、34}のうちの1つをさらに含む請求項11に記載の方法。
【請求項14】
プロセッサと、
前記プロセッシングユニットに結合され、指令が記憶されているメモリとを備える通信のための装置であって、
前記指令が前記プロセッシングユニットにより実行される場合、前記装置に動作を実行させ、前記動作は、
ルートシーケンスについての巡回シフトのインデックスを決定することと、
複数のインデックスと巡回シフト値との間のマッピングに基づき、前記巡回シフトの値を決定することと、
前記ルートシーケンス及び前記巡回シフトの前記値に基づき、ランダムアクセスプリアンブルを生成することと、を含む装置。
【請求項15】
前記マッピングは、前記複数のインデックスと参照巡回シフト値との間の参照マッピングに基づき決定される請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記複数のインデックスのうちの各インデックスについて、対応する前記巡回シフト値と関連付けられるセルのサイズは、対応する前記参照巡回シフト値と関連付けられる参照セルのサイズに整合する請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記巡回シフトの前記インデックスを決定することは、
前記インデックスの、複数のビットを含む指示をネットワーク装置から取得することと、
前記複数のビットのパターンに基づき、前記巡回シフトの前記インデックスを決定することと、を含む請求項14に記載の装置。
【請求項18】
前記ルートシーケンスの長さは283であり、前記巡回シフト値は47、56、70、94及び141のうちの1つ又は複数を含む請求項14に記載の装置。
【請求項19】
前記巡回シフト値は、21、25、28、31、35及び40のうちの1つ又は複数をさらに含む請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記巡回シフト値は第1組の値{4、8、12、16}、第2組の値{5、9、13、17}、又は第3組の値{4、8、12、17}のうちの1つをさらに含む請求項18に記載の装置。
【請求項21】
前記ルートシーケンスの長さは571であり、前記巡回シフト値は95、114、142、190及び285のうちの1つ又は複数を含む請求項14に記載の装置。
【請求項22】
前記巡回シフト値は33、43、51、57、63、71及び81のうちの1つ又は複数をさらに含む請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記巡回シフト値は第4組の値{8、16、24}、第5組の値{9、17、25}、又は第6組の値{8、17、25}のうちの1つをさらに含む請求項21に記載の装置。
【請求項24】
前記ルートシーケンスの長さは1151であり、前記巡回シフト値は191、230、287、383及び575のうちの1つ又は複数を含む請求項14に記載の装置。
【請求項25】
前記巡回シフト値は50、67、88、104、115、127、143及び164のうちの1つ又は複数をさらに含む請求項24に記載の装置。
【請求項26】
前記巡回シフト値は第7組の値{16、33}、又は第8組の値{17、34}のうちの1つをさらに含む請求項24に記載の装置。
【請求項27】
少なくとも1つのプロセッサ上で実行される場合、前記少なくとも1つのプロセッサに請求項1~13の何れか1項に記載の方法を実行させる指令が記憶されているコンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施例は一般的に通信分野に関して、特に、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)シーケンス生成のための方法、装置及びコンピュータ可読媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
各種の通信規格において、通信技術を既に開発したことで、共通プロトコルを提供し、当該プロトコルによって、異なる無線装置は地方自治体、国、地域、さらには世界レベルで通信できる。新興通信規格の1つの例示は新無線(NR)、例えば、5G無線アクセスである。NRは第3世代パートナープログラム(3GPP)が発表した、長期的進化(LTE)モバイル規格についての1組の強化である。
【0003】
ランダムアクセス(RA)プロセスは、端末とネットワーク装置(例えば、進化NodeB(eNB)又は5G gNodeB(gNB))とが接続を確立し又は再確立するプロセスを指す。RAプロセスでは、ネットワーク装置にアクセスしようとする端末は、ネットワーク装置にランダムアクセスプリアンブルを発信する。発信したランダムアクセスプリアンブルは、ルートシーケンスについて巡回シフトを実行することで生成した1組のシーケンスから選択される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般的に、本開示の例示的な実施例はPRACHシーケンス生成のための方法、装置及びコンピュータ可読媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1態様は通信方法を提供する。当該方法は、ルートシーケンスについての巡回シフトのインデックスを決定することと、複数のインデックスと巡回シフト値との間のマッピングに基づき、当該巡回シフトの値を決定することと、ルートシーケンス及び巡回シフトの値に基づき、ランダムアクセスプリアンブルを生成することと、を含む。
【0006】
第2態様は通信のための装置を提供する。当該装置はプロセッサとメモリとを含み、前記メモリはプロセッシングユニットに結合されるとともに、プロセッシングユニットにより実行される場合、装置に動作を実行させる指令が記憶されている。これらの動作は、ルートシーケンスについての巡回シフトのインデックスを決定する動作と、複数のインデックスと巡回シフト値との間のマッピングに基づき、当該巡回シフトの値を決定する動作と、ルートシーケンス及び巡回シフトの値に基づき、ランダムアクセスプリアンブルを生成する動作と、を含む。
【0007】
第3態様は指令が記憶されているコンピュータ可読媒体を提供し、少なくとも1つのプロセッサで実行される場合、前記指令は少なくとも1つのプロセッサに、第1態様による方法を実行させる。
【0008】
以下の説明によって、本開示の他の特徴は分かりやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図面において、本開示のいくつかの実施例に関するより詳しい説明によって、本開示の上記及び他の目的、特徴及び利点は明らかになる。
【0010】
図1】本開示のいくつかの実施例を実現できる通信環境の概略図である。
【0011】
図2】本開示のいくつかの実施例による例示的な方法のフローチャートを示す。
【0012】
図3】本開示のいくつかの実施例によるシーケンスの時間領域配置を示す概略図である。
【0013】
図4】本開示のいくつかの実施例による例示テーブルの対照テーブルを示す。
【0014】
図5】本開示の実施例を実現できる装置の簡略化ブロック図である。
【0015】
全ての図面において、同一又は類似の図面記号は同一又は類似の素子を示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
これから、いくつかの例示的な実施例を参照して、本開示の原理を説明する。ここで、これらの実施例の説明は本開示の範囲について何の限定をしなくて、ただ説明を目的とし、且つ当業者が本開示を理解し及び実施するためのものである。以下に記載の形態以外、いろんな形態で本明細書に記載の本開示を実施できる。
【0017】
以下の記載及び請求項において、特に定義されていない限り、本明細書が使用する全ての技術用語及び科学用語は、いずれも本開示の当業者が一般的に理解する同一の意味を有する。
【0018】
本明細書が使用する用語である「ネットワーク装置」又は「基地局」(BS)は、端末が通信を実行できるセル又はカバレッジを提供し又は収容する装置を指す。ネットワーク装置の例示は、ノードB(NodeB又はNB)、進化型NodeB(eNodeB又はeNB)、新無線アクセス(gNB)におけるNodeB、リモートラジオユニット(RRU)、レディオヘッド(RH)、リモートレディオヘッド(RRH)、低電力ノード、例えばフェムトノード、ピコノードなどを含むが、これらに限定されていない。議論のために、以下は、gNBをネットワーク装置としての例示を参照して、いくつかの実施例を説明する。
【0019】
本明細書が使用する用語である「端末」は、無線又は有線通信能力を有する任意の装置を指す。端末の例示はユーザー装置(UE)、パーソナルコンピュータ、デスクトップパソコン、携帯電話、セルラーホン、スマートフォン、個人用携帯端末(PDA)、ポータブルコンピュータ、画像撮影装置(例えば、デジタルカメラ)、ゲーム装置、音楽記憶及び再生装置、又は無線又は有線インターネットのアアクセス及び閲覧を支持するインターネット装置などを含むが、これらに限定されていない。
【0020】
明細書において、明らかに指示されていない限り、本明細書が使用する単数形の「a」、「an」及び「the」は複数形も含むように意図される。用語である「含む」及びその変形は開放用語として理解され、「含むが、限定されていない」を意味する。用語である「基づく」は「少なくとも一部が基づく」として理解される。用語である「1つの実施例」及び「実施例」は「少なくとも1つの実施例」として理解される。用語である「別の実施例」は、「少なくとも1つの別の実施例」として理解される。用語である「第1」、「第2」などは、異なる又は同一のオブジェクトを指す。以下、他の定義(明示的及び暗黙的)が含まれてもよい。
【0021】
いくつかの例示において、値、プログラム又は装置は「最適な」、「最低」、「最高」、「最小」、「最大」などと呼ばれる。ここで、このような記載は、使用する多くの機能代替解決策から選択でき、且つこのような選択は他の選択よりよく、小さく、高く、又は好適である必要がないことを指示する。
【0022】
1つの実施例において、端末は第1ネットワーク装置及び第2ネットワーク装置に接続される。第1ネットワーク装置及び第2ネットワーク装置のうちの一方はマスターノードであり、他方はセカンダリノードである。第1ネットワーク装置及び第2ネットワーク装置は異なる無線アクセス技術(RAT)を使用してもよい。1つの実施例において、第1ネットワーク装置は第1RAT装置であり、第2ネットワーク装置は第2RAT装置である。1つの実施例において、第1RAT装置はeNBであり、第2RAT装置はgNBである。異なるRATと関連付けられる情報は、第1ネットワーク装置及び第2ネットワーク装置のうちの少なくとも一方から、端末に送信される。1つの実施例において、第1情報は第1ネットワーク装置から端末に送信され、第2情報は直接、又は第1ネットワーク装置を介して第2ネットワーク装置から端末に送信される。1つの実施例において、第2ネットワーク装置により配置された、端末についての配置と関連付けられる情報は、第1ネットワーク装置を介して第2ネットワーク装置から送信される。第2ネットワーク装置により配置された、端末についての再配置と関連付けられる情報は直接、又は第1ネットワーク装置を介して第2ネットワーク装置から端末に送信される。
【0023】
図1は本開示の実施例を実現できる例示的な通信ネットワーク100を示す。ネットワーク100はネットワーク装置110、及びネットワーク装置110によりサービスが提供される端末120を含む。ネットワーク装置110のサービス領域はセル102と呼ばれる。ここで、ネットワーク装置及び端末の数は何の限定をしていなく、ただ説明を目的とするためのものである。ネットワーク100は、本開示の実施例を実現できる任意の適切な数のネットワーク装置及び端末を含む。図示していないが、ここで、1つ又は複数の端末はセル102にあるとともに、ネットワーク装置120によりサービスが提供される。
【0024】
通信ネットワーク100において、ネットワーク装置110は端末120にデータ及び制御情報を送信でき、端末120もネットワーク装置110にデータ及び制御情報を送信できる。ネットワーク装置110から端末120へのリンクはダウンリンクリンク(DL)、又はフォワードリンクと呼ばれて、端末120からネットワーク装置110へのリンクはアップリンクリンク(UL)、又はリバースリンクと呼ばれる。
【0025】
通信技術によれば、ネットワーク100は符号分割多元接続 (CDMA)ネットワーク、時分割多重(TDMA)ネットワーク、周波数分割多重(FDMA)ネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワーク、シングルキャリア周波数分割多重(SC-FDMA)ネットワーク又は他の任意のネットワークであってもよい。ネットワーク100に議論の通信は任意の適切な規格に合ってもよく、新無線アクセス(NR)、長期的進化(LTE)、LTE進化、LTEアドバンス(LTE-A)、広帯域符号分割多重接続(WCDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、cdma2000及び移動通信グローバルシステム(GSM)などを含むが、これらに限定されていない。また、通信は、現在既知、又は将来開発しようとする任意の世代の通信プロトコルに基づき実行されてもよい。通信プロトコルの例示は第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)通信プロトコルを含むが、これらに限定されていない。本明細書に記載の技術は、上記の無線ネットワーク、無線技術及び他の無線ネットワーク、無線技術に用いられることができる。明確にするために、以下は、LTEについて、技術のいくつかの態様を記載し、以下に記載の大部分で、LTE用語を使用する。
【0026】
ネットワーク100において、ネットワーク装置110と端末120との間の通信は許可不要な周波数帯域に基づき、より具体的に、許可不要な広周波数帯域に基づく。図示していないが、通信ネットワークには他の通信技術、例えば、ワイヤレスフィディリティ(Wi-Fi)が存在する可能性があり、これらの通信技術は同一の許可不要な周波数帯域を共有する。RAプロセス期間で、端末120はネットワーク装置110にランダムアクセスプリアンブルを送信する。
【0027】
以上のように、ネットワーク装置にランダムアクセスプリアンブルを送信するために、1つ又は複数のルートシーケンスに基づき、1組のPRACHシーケンスを生成する必要があり、ルートシーケンスは、例えばZadoff-Chu(ZC)シーケンスである。具体的に、特定のルートシーケンスについて、巡回シフト操作を実行することで、PRACHシーケンスを取得する。1つのルートシーケンスの異なる巡回シフトは、異なるPRACHシーケンスを招致する。巡回シフトのウィンドウ又はステップサイズはNCSに定義され、本明細書において、巡回シフト値NCS又は巡回シフトの値と呼ばれる。PRACHシーケンスを生成するために、巡回シフト操作の必要な巡回シフト値NCSを決定しなければならない。
【0028】
NR許可不要な(NR-U)の周波数帯域でのPRACHについて、周波数領域におけるPRACHシーケンスの長さは増える可能性があり、なぜならば、例えば、欧州電気通信標準化機構(ETSI)の占有帯域幅(OCB)の規定、電力制御などに準拠しているためである。長さが139である従来シーケンス以外、より長い新シーケンスを導入してもよい。
【0029】
15kHzのサブキャリア間隔について、571及び1151から新シーケンスの長さLRAを選択する。30kHzのサブキャリア間隔について、283及び571から新シーケンスの長さLRAを選択する。議論を目的とするとともに、何の限定をしていなくて、長さが283、571及び1151であるシーケンスは、「追加シーケンス」と総称され、又は個別に「追加シーケンス」と呼ばれる。追加シーケンスを含むため、新しい長さを有するPRACHシーケンスの生成に関する問題を解決しなければならない。
【0030】
例示的な実施例によれば、上記の問題及び他の潜在的な問題の少なくとも一部を解決するために、PRACHシーケンス生成のための解决策を提供する。例示的な実施例において、ルートシーケンスについての巡回シフトのインデックスを決定し、複数のインデックスと巡回シフト値との間のマッピングに基づき、当該巡回シフトの値を決定する。そして、ルートシーケンス及び当該巡回シフトの値に基づき、ランダムアクセスプリアンブルを生成する。
【0031】
これから、図面を参照して、原理及び例示的な実施例を詳しく説明する。ただし、当業者が容易に理解できるように、本開示がこれらの有限な実施例を超えたため、本明細書の詳しい記載は解釈を目的とする。
【0032】
図2は本開示のいくつかの実施例による例示的な方法200のフローチャートを示す。図1の端末120で方法200を実現できる。ここで、方法200は示されていない付加的なブロックを含み、及び/又は示されるいくつかのブロックを省略し、本開示の範囲はこれに限定されていない。議論のために、図1を参照し、方法200を説明する。
【0033】
ブロック210で、端末120はルートシーケンスについての巡回シフトのインデックスを決定する。ルートシーケンスは、長さが283、571又は1151であるPRACHシーケンスを生成するためのZCシーケンスである。例えば、長さが283であるPRACHシーケンスを生成した場合、端末120は、まず、長さが283であるZCシーケンスのための巡回シフトのインデックスを決定する。
【0034】
いくつかの例示的な実施例において、端末120はネットワーク装置110からインデックスの指示を取得し、当該指示は複数のビット、例えば、16個の異なるインデックスに対応する4つのビットを含む。端末120は複数のビットのパターンに基づき、巡回シフトのインデックスを決定する。このような実施例において、低いオーバーヘッドで、巡回シフト値NCSを端末120に指示できる。
【0035】
いくつかの例示的な実施例において、長さが139である従来シーケンスのインデックスの指示は改めて、より長い(例えば、283、571及び1151)追加シーケンスに用いられる。フィールド「zeroCorrelationZoneConfig」において、無線リソース制御(RRC)シグナリングによって、従来シーケンスの巡回シフト値NCSのインデックスを端末120に指示する。端末120はフィールド「zeroCorrelationZoneConfig」に基づき、追加シーケンスの巡回シフトインデックスを決定する。このような実施例において、従来シーケンスの共通指示を使用することで、追加シーケンスの追加シグナリングオーバーヘッドを避けることができる。
【0036】
ブロック220で、端末120は複数のインデックスと巡回シフト値との間のマッピングに基づき、巡回シフトの値を決定する。例えば、端末120は所定のテーブルを検索することで、長さが、例えば283、571又は1151である追加シーケンスの巡回シフト値NCSを決定する。
【0037】
いくつかの例示的な実施例において、複数のインデックスと参照巡回シフト値との間の参照マッピングに基づき、追加シーケンスのマッピングを決定する。例えば、長さが139である従来シーケンスのためのテーブルで、参照マッピングを示す。以下は、このような例示的な実施例を詳しく説明する。
【0038】
ブロック230で、端末120はルートシーケンス及び巡回シフトの値に基づき、ランダムアクセスプリアンブルを生成する。例えば、端末120は、決定した巡回シフト値NCS、及び長さが283(又は571、1151)であるZCルートシーケンスに基づき、長さが283(又は571、1151)であるPRACHシーケンスを生成する。このように、1つ又は複数のZCルートシーケンスについての1組の巡回シフト操作を利用して、一定数(例えば、64個)のプリアンブルを生成する。
【0039】
これから、複数のインデックスと、追加シーケンスについての巡回シフト値NCSとの間のマッピングを詳しく説明する。参照シーケンス(例えば、長さが139である従来シーケンス)についての参照マッピングに基づき、追加シーケンスについてのマッピングを確立する。
【0040】
テーブル0は、長さが139である従来シーケンスのためのインデックスと巡回シフト値NCSとの間のマッピングを示す。フィールド「zeroCorrelationZoneConfig」で当該インデックスを指示する。以下の記載で、テーブル0は、追加シーケンスについてのマッピングの参照マッピングを確立する。
テーブル0:長さが139であるシーケンスのNCS
【0041】
CS値を設計及び配置する場合、セルのラウンドトリップ遅延を考慮すべきである。つまり、各NCS値はいずれもセルのサイズと関連付けられる。NR-Uにおいて、長さが139であるPRACHシーケンス及び新しい長さ(例えば、283、571及び1151)のPRACHシーケンスを同時に配置できる。言い換えると、サービスセル(例えば、図1のセル120)について、2つのタイプのPRACHリソースが共存し、一方のタイプのPRACHリソースは従来シーケンスを対象とし、他方は追加シーケンスを対象とする。この場合、異なる長さのシーケンスのNCS値と関連付けられるセルのサイズは、できるだけ類似すべきである。
【0042】
いくつかの例示的な実施例において、追加シーケンスのNCS値と関連付けられるセルのサイズが、従来シーケンスのNCS値と関連付けられるセルのサイズに整合する(例えば、同様又は近接)ように、追加シーケンスのNCS値を配置する。
【0043】
追加シーケンスに対応する絶対時間領域でのウィンドウ持続時間(本明細書において、ウィンドウ持続時間とも呼ばれる)は、長さが139である従来シーケンスに対応するウィンドウ持続時間に類似することを、マッピングの決定原則とする。これから、図3を参照して、図3は概略図300を示し、本開示のいくつかの実施例によるシーケンス301の時間領域配置を示す。
【0044】
図3のシーケンス301は、長さが139である従来シーケンス、及び長さが283、571、1151である追加シーケンスのうちの任意の1つを示す。ただ議論のために、ウィンドウ持続時間は、NCSウィンドウ302とシーケンス長さ303との比率として概略的に示される。大きいウィンドウ持続時間は、大きいセルのサイズと関連付けられる。以上によれば、長さが139である従来シーケンスについて、上記のテーブル0に基づき、追加シーケンスについてのマッピングを確立する。
【0045】
例示1
【0046】
当該例示において、以下の等式に基づき、追加シーケンスについてのインデックスとループ値NCSとの間のマッピングを決定し:
(1)
そのうち、X[i]は、上記のテーブル0のインデックスiのNCS値を示し、Y1[i]は、追加シーケンスについてのマッピングのインデックスiのNCS値を示し、Lxは参照シーケンスの長さを示し、当該例示において、139であり、Lyは追加シーケンスの長さを示し、それぞれ283、571及び1151である。
【0047】
当該例示において、以下のテーブル1-1で、長さが283である追加シーケンスについてのマッピングを示す。
テーブル1-1:長さが283であるシーケンスのNCS
【0048】
同様に、以下のテーブル1-2で、長さが571である追加シーケンスについてのマッピングを示す。
テーブル1-2:長さが571であるシーケンスのNCS
【0049】
同様に、以下のテーブル1-3で、長さが1151である追加シーケンスについてのマッピングを示す。
テーブル1-3:長さが1151であるシーケンスのNCS
【0050】
これらの例示テーブルのうちの何れかにおいて、同一インデックスiについて、NCS値と関連付けられるウィンドウ持続時間は、テーブル0の相応的NCS値と関連付けられるウィンドウ持続時間より大きい。追加シーケンスのNCS値と関連付けられるセルのサイズが、参照シーケンス(即ち、本例示において、長さが139である従来シーケンス)の相応的なNCS値と関連付けられるセルのサイズより大きいことを意味する。
【0051】
テーブル0に示すように、インデックス「8」について、長さが139である従来シーケンスのNCS値は15であり、ウィンドウ持続時間の概略的な表現は15/139である。対照的に、テーブル1-1を例とする。同一インデックス「8」について、長さが283である追加シーケンスのNCS値は31であり、ウィンドウ持続時間の概略的な表現は31/283であり、15/139より大きい。
【0052】
例示2
【0053】
当該例示において、以下の等式に基づき、追加シーケンスについてのインデックスと巡回シフト値NCSとの間のマッピングを決定し:
(2)
そのうち、X[i]は上記のテーブル0のインデックスiのNCS値を示し、Y2[i]は追加シーケンスについてのマッピングのインデックスiのNCS値を示し、Lxは参照シーケンスの長さを示し、当該例示において、139であり、Lyは追加シーケンスの長さを示し、それぞれ283、571及び1151である。
【0054】
従って、当該例示において、以下のテーブル2-1で、長さが283である追加シーケンスについてのマッピングを示す。
テーブル2-1:長さが283であるシーケンスのNCS
【0055】
同様に、以下のテーブル2-2で、長さが571である追加シーケンスについてのマッピングマッピングを示す。
テーブル2-2:長さが571であるシーケンスのNCS
【0056】
同様に、以下のテーブル2-3で、長さが1151である追加シーケンスについてのマッピングを示す。
テーブル2-3:長さが1151であるシーケンスのNCS
【0057】
ただ議論のために、NCS値で、1つのルートシーケンスから生成できるPRACHシーケンスの数は、NCS値と関連付けられるウィンドウ番号と呼ばれる。テーブル2-1、2-2及び2-3のうちの何れかにおいて、同一インデックスiについて、NCS値と関連付けられるウィンドウ番号は、テーブル0の相応的なNCS値と関連付けられるウィンドウ番号の以上である。1つのルートシーケンスに基づき、より多くのPRACHシーケンスを生成できることを意味する。
【0058】
テーブル0に示すように、インデックス「9」について、長さが139である従来シーケンスのNCS値は17であり、当該NCS値17と関連付けられるウィンドウ番号は8である。対照的に、テーブル2-1を例とする。同一インデックス「9」について、長さが283である追加シーケンスのNCS値は35であり、当該NCS値35と関連付けられるウィンドウ番号も8であり、従来シーケンスと同様である。
【0059】
インデックス「2」について、長さが139である従来シーケンスのNCS値は4であり、当該NCS値4と関連付けられるウィンドウ番号は34である。テーブル2-1を例として比較する。同一インデックス「2」について、長さが283である追加シーケンスのNCS値は8であり、当該NCS値8と関連付けられるウィンドウ番号も35であり、従来シーケンスの値(当該例示において、34である)より大きい。
【0060】
例示3
【0061】
当該例示において、以下の等式に基づき、追加シーケンスについてのインデックスと巡回シフト値NCSとの間のマッピングを決定し:
(3)
そのうち、Y1[i]は等式(1)に示されるNCS値を示し、Y3[i]は追加シーケンスについてのマッピングのインデックスiのNCS値を示し、Lyは追加シーケンスの長さを示し、それぞれ283、571及び1151である。ここで、等式(3)に示されるY3[i]はmax(Y1[i]、Y2[i])に相当する。
【0062】
従って、当該例示において、以下のテーブル3-1で、長さが283である追加シーケンスについてのマッピングを示す。
テーブル3-1:長さが283であるシーケンスのNCS
【0063】
同様に、以下のテーブル3-2で、長さが571である追加シーケンスについてのマッピングマッピングを示す。
テーブル3-2:長さが571であるシーケンスのNCS
【0064】
同様に、以下のテーブル3-3で、長さが1151である追加シーケンスについてのマッピングを示す。
テーブル3-3:長さが1151であるシーケンスのNCS
【0065】
各インデックスについて、テーブル3-1におけるNCS値と関連付けられるウィンドウ番号は、テーブル1-1の相応的なNCS値と関連付けられるウィンドウ番号と同様であり、その同時に、テーブル3-1におけるNCS値と関連付けられるウィンドウ持続時間はできるだけ大きい。同様に、各インデックスについて、テーブル3-2におけるNCS値と関連付けられるウィンドウ番号は、テーブル1-2の相応的なNCS値と関連付けられるウィンドウ番号と同様であり、その同時に、テーブル3-2におけるNCS値と関連付けられるウィンドウ持続時間はできるだけ大きい。各インデックスについて、テーブル3-3におけるNCS値と関連付けられるウィンドウ番号は、テーブル1-3の相応的なNCS値と関連付けられるウィンドウ番号と同様であり、その同時に、テーブル3-3におけるNCS値と関連付けられるウィンドウ持続時間はできるだけ大きい。
【0066】
以上はいくつかの例示テーブルを示す。これから、図4を参照して、本開示のいくつかの実施例による例示テーブルの対照テーブル400を示す。テーブル400の各要素の数字は、以上の相応的な例示テーブルにおけるNCS値と関連付けられるウィンドウ番号を示す。例示として、要素401における数字「56」は、テーブル1-1又はテーブル3-1に示されるインデックス「1」のNCS値の場合、対応する巡回シフト値で、1つのルートシーケンスから56個のPRACHシーケンスを生成できることを意味する。
【0067】
1つのセルには64個のPRACHシーケンスがある。所定のNCS値について、64個のPRACHシーケンスの生成の必要なルートシーケンスの数を決定する。例えば、要素401-404に対応するNCS値について、ルートシーケンスの必要な数はそれぞれ2、3、4及び2である。
【0068】
テーブル0におけるインデックス「1」、「2」及び「3」について、即ち、長さが139である従来シーケンスの場合、生成64個のPRACHシーケンスの生成の必要なルートシーケンスの数はそれぞれ1、2、3である。対照的に、テーブル1-1又は3-1におけるインデックス「1」、「2」及び「3」(要素401、402及び403に対応する)について、即ち、長さが283である追加シーケンスの場合、64個のPRACHシーケンスの生成の必要なルートシーケンスの数はそれぞれ2、3、4であり、いずれも従来シーケンスの相応的な数より多い。同様に、テーブル1-2又は3-2におけるインデックス「1」(要素404に対応する)について、即ち、長さが571である追加シーケンスの場合、64個のPRACHシーケンスの生成の必要なルートシーケンスの数は2であり、従来シーケンスの相応的な数(この場合、1である)より大きい。
【0069】
この場合、長さが139である従来シーケンス、及び長さが283又は571である追加シーケンスについて、64個のPRACHシーケンスを生成するためのルートシーケンスの数は異なる。従って、2つのルートインデックスをそれぞれ指示する必要がある。共通のルートインデックスを指示すると、問題があるかもしれない。
【0070】
例示4
【0071】
上記の潜在的な問題を解决するために、上記の例示2及び3を結合することは有利である。長さが283である追加シーケンス、インデックス「1」、「2」及び「3」について、テーブル2-1の対応するNCS値を使用して、また、他のインデックスについて、テーブル3-1の対応するNCS値を使用する。長さが571である追加シーケンス、及びインデックス「1」について、テーブル2-2の対応するNCS値を使用して、また、他のインデックスについて、テーブル3-2の対応するNCS値を使用する。
【0072】
上記の原理によれば、長さが283又は571である追加シーケンスについて、新たな例示テーブルを確立する。以下のテーブル4-1で、長さが283である追加シーケンスについてのマッピングを示す。
テーブル4-1:長さが283であるシーケンスのNCS
【0073】
同様に、以下のテーブル4-2で、長さが571である追加シーケンスについてのマッピングマッピングを示す。
テーブル4-2:長さが571であるシーケンスのNCS
【0074】
例示テーブルへの修正
【0075】
ここで、上記のテーブル、即ち、テーブル1-1、1-2、1-3、2-1、2-2、2-3、3-1、3-2、3-3、4-1及び4-2は限定ではなく、例示として提供される。本開示の範囲から逸脱しない場合、上記の例示テーブルを修正できる。例えば、1つ又は複数のNCS値を変更し、減少し又は増加してもよい。ただ例示として、長さが571である追加シーケンスのインデックス「2」に対応するNCS値は、テーブル3-2に示される「17」ではなく、「18」である。別の例示として、テーブルの一部と別のテーブルの一部とを組み合わせることができる。
【0076】
以下はいくつかの例示的な実施例を示す。
【0077】
いくつかの例示的な実施例において、ルートシーケンスの長さは283であり、巡回シフト値は47、56、70、94及び141のうちの1つ又は複数を含む。
【0078】
いくつかの例示的な実施例において、巡回シフト値は21、25、28、31、35及び40のうちの1つ又は複数をさらに含む。
【0079】
いくつかの例示的な実施例において、巡回シフト値は第1組の値{4、8、12、16}、第2組の値{5、9、13、17}、又は第3組の値{4、8、12、17}のうちの1つをさらに含む。
【0080】
いくつかの例示的な実施例において、ルートシーケンスの長さは571であり、巡回シフト値は95、114、142、190及び285のうちの1つ又は複数をさらに含む。
【0081】
いくつかの例示的な実施例において、巡回シフト値は33、43、51、57、63、71及び81のうちの1つ又は複数をさらに含む。
【0082】
いくつかの例示的な実施例において、巡回シフト値は第4組の値{8、16、24}、第5組の値{9、17、25}、又は第6組の値{8、17、25}のうちの1つを含む。
【0083】
いくつかの例示的な実施例において、ルートシーケンスの長さは1151であり、巡回シフト値は191、230、287、383及び575のうちの1つ又は複数をさらに含む。
【0084】
いくつかの例示的な実施例において、巡回シフト値は50、67、88、104、115、127、143及び164のうちの1つ又は複数をさらに含む。
【0085】
いくつかの例示的な実施例において、巡回シフト値は第7組の値{16、33}、又は第8組の値{17、34}のうちの1つを含む。
【0086】
物理リソースへのマッピング
【0087】
長さが283、571及び1151であるプリアンブルシーケンスは物理リソースにマッピングされるべきである。これらのシーケンスをマッピングするために、テーブル5に示されるパラメータを利用して、ベースバンド信号を生成する。
テーブル5:物理リソースにマッピングされるためのパラメータ
【0088】
そのうち、LRAはPRACHシーケンスの長さを示し、 PRACHについてのΔfRAはPRACHのサブキャリア間隔を示し、PUSCHについてのΔfは物理アップリンクリンク共有チャネル(PUSCH)のサブキャリア間隔を示し、
はPUSCHのためのリソースブロック(RB)の数で示される割当を示す。
【0089】
図5は本開示のいくつかの実施例を実現できる装置500の簡略化ブロック図である。装置500は図1のネットワーク装置110又は端末120の別の例示の実現とみなされてもよい。従って、装置500はネットワーク装置110、又は端末120の少なくとも一部で実現されてもよいし、又はネットワーク装置或いは端末の少なくとも一部として実現されてもよい。
【0090】
図面に示すように、装置500はプロセッサ510、プロセッサ510に結合されるメモリ520、プロセッサ510に結合される適切な送信機(TX)、受信機(RX)540、及びTX/RX 540に結合される通信インターフェースを含む。メモリ520はプログラム530の少なくとも一部を記憶する。TX/RX 540は双方向通信に用いられる。TX/RX 540は、通信を支持するための少なくとも1つのアンテナを有するが、実際、本出願に言及されたアクセスノードは複数のアンテナを有する可能性がある。通信インターフェースは、他のネットワーク素子と通信するための任意のインターフェース、例えば、eNBの間の双方向通信のためのX2インターフェース、モビリティ管理エンティティ(MME)/サービスゲートウェイ(S-GW)とeNBとの間の通信のためのS1インターフェース、eNBと中継ノード(RN)との間の通信のためのUnインターフェース、或いはeNBと端末との間の通信のためのUuインターフェースを示す。
【0091】
プログラム530はプログラム指令を含むと仮定し、関するプロセッサ510により実行される場合、本明細書において、図2を参照して議論するように、前記プログラム指令によって、装置500は本開示の実施例に基づき、操作できる。装置500のプロセッサ510が実行するコンピュータソフトウェア又はハードウェア、或いはソフトウェアとハードウェアとの組み合わせで、本明細書の実施例を実現できる。プロセッサ510は、本開示の各種の実施例を実現するように配置される。また、プロセッサ510とメモリ520との組み合わせは、本開示の各種の実施例を実現できる処理部材550を形成する。
【0092】
非制限的な例示として、メモリ520は、ローカルテクノロジーネットワークに適する任意のタイプであり、任意の適切なデータ記憶技術を使用して実現してもよく、例えば、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体、半導体によるメモリ装置、磁気メモリ装置及びシステム、光メモリ装置及びシステム、固定メモリ及び取り外し可能なメモリである。装置700において、1つのメモリ720のみを示したが、装置700には、物理的に異なるいくつかのメモリモジュールが存在する可能性がある。非制限性的な例示として、プロセッサ710はローカルテクノロジーネットワークに適する任意のタイプであり、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、及びマルチコアプロセッサアーキテクチャによるプロセッサのうちの1つ又は複数を含む。装置700は複数のプロセッサを有し、例えば、時間で、メインプロセッサに同期するクロックに従属する専用集積回路チップである。
【0093】
一般的に、本開示の各種の実施例は、ハードウェア又は専用回路、ソフトウェア、ロジック又はその任意の組み合わせで実現されてもよい。いくつかの態様はハードウェアで実現され、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサ又は他のコンピューティング装置が実行するファームウェア、又はソフトウェアで実現される。本開示の実施例の各態様は、ブロック図、フローチャートとして図示され、及び記載され、又は他のある図形で示されるが、ここで、非制限的な例示として、本明細書に記載のブロック、装置、システム、技術又は方法は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路又はロジック、汎用ハードウェア、或いはコントローラ、若しくは他のコンピューティング装置、又はそのある組み合わせで実現されてもよい。
【0094】
本開示は、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体に有形的に記憶されている少なくとも1つのコンピュータプログラム製品をさらに提供する。コンピュータプログラム製品は対象実又はバーチャルプロセッサでの装置に実行されるコンピュータ実行可能な指令、例えば、プログラムモジュールに含まれた指令を含むことで、以上、図2を参照して説明するプロセス又は方法を実行する。一般的に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行し、又は特定の抽象データタイプを実現するルーチン、プログラム、ベース、オブジェクト、カテゴリ、コンポーネント、データ構成などを含む。各種の実施例において、必要に応じて、プログラムモジュールの機能をプログラムモジュールの間で組み合わせて、又は分解する。プログラムモジュールのマシン実行可能な指令をロカール又は分散型装置内で実行する。分散型装置において、プログラムモジュールはロカール、及びリモート記憶媒体にある。
【0095】
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで、作成される。これらのプログラムコードは汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ又はコントローラに提供されることで、プロセッサ又はコントローラにより実行される場合、プログラムコードは、フローチャート及び/又はブロック図の指定の機能/操作を実現する。プログラムコードは完全にマシンで実行されてもよく、部分的にマシンで実行されてもよく、独立のパッケージソフトとして実行されてもよく、一部がマシンで実行されるとともに、もう一部がリモートマシンで実行されてもよく、又は完全にリモートマシン或いはサーバーで実行されてもよい。
【0096】
以上のプログラムコードはマシン可読媒体に含まれて、マシン可読媒体は任意の有形媒体であり、指令実行システム、装置又は機器が使用し、又は指令実行システム、装置又は機器と結合して使用するプログラムを含み、又は記憶する。マシン可読媒体はマシン可読信号媒体又はマシン可読記憶媒体である。マシン可読媒体は電子、磁気、光、電磁、赤外線又は半導体システム、装置又は機器、或いは上記の任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されていない。マシン可読記憶媒体のより具体的な例示は、1本又は複数本の導線を有する電気接続、ポータブルコンピュータ磁気ディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブル光ディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光記憶装置、磁気記憶装置、又は上記の任意の適切な組み合わせを含む。
【0097】
また、特定の順序で操作を説明したが、所望の結果を取得するように、示された特定の順序に従って、又は順にこれらの操作を実行し、或いは示された全ての操作を実行するように理解されるべきではない。ある場合、マルチタスク処理及び並行処理は有利である可能性がある。同様に、以上の議論にはいくつかの具体的な実現の細部が含まれるが、本開示範囲に対する限定として解釈されるべきはなく、特定の実施例に特有の特徴に対する記載である。単一の実施例に記載のいくつかの特徴を組み合わせて、単一の実施例で実現してもよい。逆に、単一の実施例に記載の各種の特徴を単独又は任意の適切なサブ組み合わせで、複数の実施例で実現してもよい。
【0098】
本開示は、構成特徴及び/又は方法動作に特有の言語で説明されたが、ここで、添付の請求項に定義される本開示は必ずしも、上記の特定の特徴又は動作に限定されていない。逆に、上記に記載の特定の特徴及び動作は、請求項を実現する例示的な形態に開示される。
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2022-03-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ルートシーケンスの巡回シフトのインデックスを示す情報を、ネットワーク装置から受信し、
前記ルートシーケンスと、前記巡回シフトの値と、に基づいて、ランダムアクセスプリアンブルを生成し、
前記インデックスを含む複数のインデックスは、前記値を含む複数の巡回シフト値に、マッピングされており、
前記インデックスは、前記値に、対応している、
端末。
【請求項2】
前記ルートシーケンスの長さは、571であり、
前記複数の巡回シフト値は、0、8、51、63、81、114、190、285、の少なくともいずれかを含む、
請求項1に記載の端末。
【請求項3】
前記ルートシーケンスの長さは、1151であり、
前記複数の巡回シフト値は、0、104、127、164、230、383、575、の少なくともいずれかを含む、
請求項1に記載の端末。
【請求項4】
前記ルートシーケンスの長さは、571であり、
前記複数の巡回シフト値は、0、8、51、63、81、114、190、285、を含む、
請求項1に記載の端末。
【請求項5】
前記ルートシーケンスの長さは、1151であり、
前記複数の巡回シフト値は、0、104、127、164、230、383、575、を含む、
請求項1に記載の端末。
【請求項6】
ルートシーケンスの巡回シフトのインデックスを示す情報を、端末へ送信し、
前記ルートシーケンスと、前記巡回シフトの値と、に基づいて生成されたランダムアクセスプリアンブルを、前記端末から受信し、
前記インデックスを含む複数のインデックスは、前記値を含む複数の巡回シフト値に、マッピングされており、
前記インデックスは、前記値に、対応している、
ネットワーク装置。
【請求項7】
前記ルートシーケンスの長さは、571であり、
前記複数の巡回シフト値は、0、8、51、63、81、114、190、285、の少なくともいずれかを含む、
請求項6に記載のネットワーク装置。
【請求項8】
前記ルートシーケンスの長さは、1151であり、
前記複数の巡回シフト値は、0、104、127、164、230、383、575、の少なくともいずれかを含む、
請求項6に記載のネットワーク装置。
【請求項9】
前記ルートシーケンスの長さは、571であり、
前記複数の巡回シフト値は、0、8、51、63、81、114、190、285、を含む、
請求項6に記載のネットワーク装置。
【請求項10】
前記ルートシーケンスの長さは、1151であり、
前記複数の巡回シフト値は、0、104、127、164、230、383、575、を含む、
請求項6に記載のネットワーク装置。
【請求項11】
ルートシーケンスの巡回シフトのインデックスを示す情報を受信することと、
前記ルートシーケンスと、前記巡回シフトの値と、に基づいて、ランダムアクセスプリアンブルを生成することと、
を備え、
前記インデックスを含む複数のインデックスは、前記値を含む複数の巡回シフト値に、マッピングされており、
前記インデックスは、前記値に、対応している、
端末の方法。
【請求項12】
ルートシーケンスの巡回シフトのインデックスを示す情報を送信することと、
前記ルートシーケンスと、前記巡回シフトの値と、に基づいて生成されたランダムアクセスプリアンブルを受信することと、
を備え、
前記インデックスを含む複数のインデックスは、前記値を含む複数の巡回シフト値に、マッピングされており、
前記インデックスは、前記値に、対応している、
ネットワーク装置の方法。
【請求項13】
前記ルートシーケンスの長さは、571であり、
前記複数の巡回シフト値は、0、8、51、63、81、114、190、285、の少なくともいずれかを含む、
請求項11と12のいずれかに記載の端末の方法。
【請求項14】
前記ルートシーケンスの長さは、1151であり、
前記複数の巡回シフト値は、0、104、127、164、230、383、575、の少なくともいずれかを含む、
請求項11と12のいずれかに記載の端末の方法。
【請求項15】
前記ルートシーケンスの長さは、571であり、
前記複数の巡回シフト値は、0、8、51、63、81、114、190、285、を含む、
請求項11と12のいずれかに記載の端末の方法。
【請求項16】
前記ルートシーケンスの長さは、1151であり、
前記複数の巡回シフト値は、0、104、127、164、230、383、575、を含む、
請求項11と12のいずれかに記載の端末の方法。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0023】
図1は本開示の実施例を実現できる例示的な通信ネットワーク100を示す。ネットワーク100はネットワーク装置110、及びネットワーク装置110によりサービスが提供される端末120を含む。ネットワーク装置110のサービス領域はセル102と呼ばれる。ここで、ネットワーク装置及び端末の数は何の限定をしていなく、ただ説明を目的とするためのものである。ネットワーク100は、本開示の実施例を実現できる任意の適切な数のネットワーク装置及び端末を含む。図示していないが、ここで、1つ又は複数の端末はセル102にあるとともに、ネットワーク装置110によりサービスが提供される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0041】
CS値を設計及び配置する場合、セルのラウンドトリップ遅延を考慮すべきである。つまり、各NCS値はいずれもセルのサイズと関連付けられる。NR-Uにおいて、長さが139であるPRACHシーケンス及び新しい長さ(例えば、283、571及び1151)のPRACHシーケンスを同時に配置できる。言い換えると、サービスセル(例えば、図1のセル102)について、2つのタイプのPRACHリソースが共存し、一方のタイプのPRACHリソースは従来シーケンスを対象とし、他方は追加シーケンスを対象とする。この場合、異なる長さのシーケンスのNCS値と関連付けられるセルのサイズは、できるだけ類似すべきである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0092
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0092】
非制限的な例示として、メモリ520は、ローカルテクノロジーネットワークに適する任意のタイプであり、任意の適切なデータ記憶技術を使用して実現してもよく、例えば、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体、半導体によるメモリ装置、磁気メモリ装置及びシステム、光メモリ装置及びシステム、固定メモリ及び取り外し可能なメモリである。装置500において、1つのメモリ520のみを示したが、装置500には、物理的に異なるいくつかのメモリモジュールが存在する可能性がある。非制限性的な例示として、プロセッサ510はローカルテクノロジーネットワークに適する任意のタイプであり、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、及びマルチコアプロセッサアーキテクチャによるプロセッサのうちの1つ又は複数を含む。装置500は複数のプロセッサを有し、例えば、時間で、メインプロセッサに同期するクロックに従属する専用集積回路チップである。


【国際調査報告】