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特表2022-549109ハンドヘルドコントローラを使用するプロパティの選択
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-24
(54)【発明の名称】ハンドヘルドコントローラを使用するプロパティの選択
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0338 20130101AFI20221116BHJP
   G06F 3/0487 20130101ALI20221116BHJP
   G06F 3/04845 20220101ALI20221116BHJP
【FI】
G06F3/0338
G06F3/0487
G06F3/04845
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022517156
(86)(22)【出願日】2020-09-17
(85)【翻訳文提出日】2022-03-16
(86)【国際出願番号】 US2020051170
(87)【国際公開番号】W WO2021055537
(87)【国際公開日】2021-03-25
(31)【優先権主張番号】16/578,112
(32)【優先日】2019-09-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】517160525
【氏名又は名称】バルブ コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】弁理士法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】デマース、ジョー
【テーマコード(参考)】
5B087
5E555
【Fターム(参考)】
5B087AA09
5B087BC02
5B087DD03
5B087DD09
5B087DD11
5E555AA11
5E555AA76
5E555BA20
5E555BB20
5E555BC17
5E555BC18
5E555CA06
5E555CB05
5E555CB19
5E555CB55
5E555CC05
5E555CC22
5E555DB53
5E555DC35
5E555DC36
5E555DD06
5E555EA07
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】ユーザが、ハンドヘルドコントローラの入力デバイスを使用して、カラーピッカーまたは他のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)ツールをナビゲートすることを可能にする技術を提供する。
【解決手段】ユーザは、ジョイスティックを上方に押して色相の選択をアクティブ化することによって、ディスプレイ上に提示されたカラーピッカーを操作することができる。いくつかの事例では、ユーザはまた、ジョイスティックを操作して、色合い、階調、陰影、または輝度を変更し得る。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムであって、
1つ以上のプロセッサと、
コンピュータ実行可能命令を記憶する、1つ以上のコンピュータ可読媒体と、を含み、前記コンピュータ実行可能命令が、実行されるとき、前記1つ以上のプロセッサに、
ハンドヘルドコントローラの第1の外側位置を第1のプロパティと関連付けることと、
前記ハンドヘルドコントローラの第2の外側位置を第2のプロパティと関連付けることと、
前記ハンドヘルドコントローラのジョイスティックが中心位置から前記第1の外側位置に移動したことを示す第1のデータを受信することと、
前記中心位置に戻る前に、前記第1の外側位置内の前記ジョイスティックの第1の場所を示す第2のデータを受信することと、
前記第1の場所に少なくとも部分的に基づいて前記第1のプロパティの値を選択することと、
前記ジョイスティックが前記中心位置から前記第2の外側位置に移動したことを示す第3のデータを受信することと、
前記中心位置に戻る前に、前記第2の外側位置内の前記ジョイスティックの第2の場所を示す第4のデータを受信することと、
前記第2の場所に少なくとも部分的に基づいて前記第2のプロパティの値を選択することと、を含む操作を実行させる、システム。
【請求項2】
前記操作は、
前記ジョイスティックが前記中心位置から前記第2の外側位置に移動したことを示す前記第3のデータを受信することに少なくとも部分的に基づいて、前記第1の外側位置を第3のプロパティと関連付けることと、
前記中心位置に戻る前に、前記第1の外側位置内の前記ジョイスティックの第3の場所を示す第5のデータを受信することと、
前記第3の場所に少なくとも部分的に基づいて前記第3のプロパティの値を選択することと、をさらに含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記第1のプロパティが、色の色相を含み、
前記第2のプロパティが、前記色の色合い、階調、または陰影のうちの少なくとも1つを含み、
前記第3のプロパティが、前記色の輝度を含む、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記操作が、ディスプレイ上に、
前記色相の値、
前記色合い、階調、もしくは陰影の値、または
前記輝度の値のうちの少なくとも1つによるオブジェクトを提示することをさらに含む、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記操作が、
第1の外側位置の範囲と前記第1のプロパティとの間の第1の関連付けを記憶することであって、前記第1の関連付けは、前記第1のプロパティが第1の期間中または第1のインスタンス中の前記第1の外側位置の範囲に対応することを表す、記憶することと、
第2の外側位置の範囲と前記第2のプロパティとの間の第2の関連付けを記憶することと、
前記第1の外側位置の範囲と前記第3のプロパティとの間の第3の関連付けを記憶することであって、前記第3の関連付けは、前記第3のプロパティが第2の期間中または第2のインスタンス中の前記第1の外側位置の範囲に対応することを表す、記憶することと、をさらに含む、請求項2に記載のシステム。
【請求項6】
前記第1の外側位置の範囲が、前記第2の外側位置の範囲にほぼ等しい、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
方法であって、
ハンドヘルドコントローラの入力デバイスが中心位置から第1の外側位置の範囲内の第1の位置への第1の入力を受信したことを示す第1のデータを受信することと、
前記第1の位置が第1のプロパティと関連付けられていることを判定することと、
前記入力デバイスが前記第1の外側位置の範囲内の第2の位置から前記中心位置への第2の入力を受信したことを示す第2のデータを受信することと、
前記第2の位置に少なくとも部分的に基づいて前記第1のプロパティの値を選択することと、
前記入力デバイスが前記中心位置から第2の外側位置の範囲内の第3の位置への第3の入力を受信したことを示す第3のデータを受信することと、
前記第3の位置が第2のプロパティと関連付けられていることを判定することと、
前記入力デバイスが前記第2の外側位置の範囲内の第4の位置から前記中心位置への第4の入力を受信したことを示す第4のデータを受信することと、
前記第4の位置に少なくとも部分的に基づいて前記第2のプロパティの値を選択することと、を含む、方法。
【請求項8】
前記第1のプロパティが、色の色相を含み、
前記第2のプロパティが、前記色の色合い、階調、または陰影のうちの少なくとも1つを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第2のプロパティの前記値が、前記第1のプロパティの前記値に少なくとも部分的に基づいている、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記第3のデータを受信することに少なくとも部分的に基づいて、前記第1の外側位置の範囲の少なくとも一部分を第3のプロパティと関連付けることをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記入力デバイスが前記中心位置から前記第2の外側位置の範囲内の第5の位置への第5の入力を受信したことを示す第5のデータを受信することと、
前記第5のデータを受信することに少なくとも部分的に基づいて、前記第1の外側位置の範囲の少なくとも一部分を第3のプロパティと関連付けることと、
前記入力デバイスが前記第5の位置から前記第1の外側位置の範囲内の第6の位置への第6の入力を受信したことを示す第6のデータを受信することと、
前記入力デバイスが前記第1の外側位置の範囲内の前記第6の位置から前記中心位置への第7の入力を受信したことを示す第7のデータを受信することと、
前記第6の位置に少なくとも部分的に基づいて前記第3のプロパティの値を選択することと、をさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のプロパティが、色の色相を含み、
前記第2のプロパティが、前記色の色合い、階調、または陰影のうちの少なくとも1つを含み、
前記第3のプロパティが、前記色の輝度を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第2のプロパティと関連付けられた第1の所定の数の選択可能な値の提示を引き起こすこと、および
前記色の前記第3のプロパティと関連付けられた第2の所定の数の選択可能な値の提示を引き起こすことのうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
ディスプレイ上に、
前記第1のプロパティの前記値、
前記第2のプロパティの前記値、または
前記第3のプロパティの前記値、のうちの少なくとも1つによるオブジェクトを提示することをさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記入力デバイスが前記中心位置から前記第2の外側位置の範囲内の第5の位置への第5の入力を受信したことを示す第5のデータを受信することと、
前記第5のデータを受信することに少なくとも部分的に基づいて、前記第1の外側位置の範囲の少なくとも一部分を第3のプロパティと関連付けることと、
前記入力デバイスが前記第5の位置から前記第1の外側位置の範囲内の第6の位置への第6の入力を受信したことを示す第6のデータを受信することと、
前記入力デバイスが前記第1の外側位置の範囲内の前記第6の位置から前記中心位置への第7の入力を受信したことを示す第7のデータを受信することと、
前記入力デバイスが前記第6の位置から前記第2の外側位置の範囲内の第7の位置への第8の入力を受信したことを示す第8のデータを受信することと、
前記第7の位置に少なくとも部分的に基づいて前記第2のプロパティの追加の値を選択することと、をさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項16】
システムであって、
1つ以上のプロセッサと、
コンピュータ実行可能命令を記憶する、1つ以上のコンピュータ可読媒体と、を含み、前記コンピュータ実行可能命令が、実行されるとき、前記1つ以上のプロセッサに、
ハンドヘルドコントローラの入力デバイスが中心位置から第1の位置への第1の入力を受信したことを示す第1のデータを受信することと、
前記第1の位置が第1のプロパティと関連付けられていることを判定することと、
前記入力デバイスが第2の位置から前記中心位置への第2の入力を受信したことを示す第2のデータを受信することと、
前記第2の位置に少なくとも部分的に基づいて前記第1のプロパティの値を選択することと、
前記第1のプロパティの前記値に少なくとも部分的に基づいて、第2のプロパティと関連付けられた値を判定することと、を含む操作を実行させる、システム。
【請求項17】
前記第1の外側位置および前記第2の外側位置が、前記第1のプロパティと関連付けられた第1の外側位置の範囲内にあり、
第2の外側位置の範囲が、前記第2のプロパティと関連付けられている、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記操作は、
前記入力デバイスが前記中心位置から第3の位置への第3の入力を受信したことを示す第3のデータを受信することと、
前記第3の位置が前記第2のプロパティと関連付けられていることを判定することと、
前記入力デバイスが第4の位置から前記中心位置への第4の入力を受信したことを示す第4のデータを受信することと、
前記値の中から、前記第4の位置に少なくとも部分的に基づいて前記第2のプロパティの値を選択することと、をさらに含む、請求項16に記載のシステム。
【請求項19】
前記操作は、
前記入力デバイスが前記中心位置から第3の位置への第3の入力を受信したことを示す第3のデータを受信することと、
前記第3の位置が前記第2のプロパティと関連付けられていることを判定することと、
前記入力デバイスが前記第3の位置から第4の位置への第4の入力を受信したことを示す第4のデータを受信することと、
前記第4の位置が第3のプロパティと関連付けられていることを判定することと、
前記入力デバイスが第5の位置から前記中心位置への第4の入力を受信したことを示す第5のデータを受信することと、
前記第5の位置に少なくとも部分的に基づいて前記第3のプロパティの値を選択することと、をさらに含む、請求項16に記載のシステム。
【請求項20】
前記操作が、前記第3のデータを受信することに少なくとも部分的に基づいて、前記第1のプロパティと関連付けられた1つ以上の位置を前記第3のプロパティと関連付けることをさらに含む、請求項19に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
これは、2019年9月20日に出願された「SELECTING PROPERTIES USING HANDHELD CONTROLLERS」と題された米国特許出願第16/578,112号の優先権を主張するPCT出願であり、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
ハンドヘルドコントローラは、例えば、リモートコンピューティングデバイスに入力を提供するためのアーキテクチャのアレイで使用される。例えば、ハンドヘルドコントローラは、プレーヤーが、ゲームアプリケーション、ゲームコンソール、ゲームサーバなどを実行するパーソナルコンピューティングデバイスと対話することを可能にするために、ゲーム産業で利用される。現在のハンドヘルドコントローラが、ある範囲の機能を提供する一方、さらなる技術的改善は、ユーザ体験を強化し得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ユーザが、ハンドヘルドコントローラの入力デバイスを使用して、カラーピッカーまたは他のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)ツールをナビゲートすることを可能にする技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1の実施形態に係るシステムは、1つ以上のプロセッサと、コンピュータ実行可能命令を記憶する、1つ以上のコンピュータ可読媒体と、を含み、前記コンピュータ実行可能命令が、実行されるとき、前記1つ以上のプロセッサに、ハンドヘルドコントローラの第1の外側位置を第1のプロパティと関連付けることと、前記ハンドヘルドコントローラの第2の外側位置を第2のプロパティと関連付けることと、前記ハンドヘルドコントローラのジョイスティックが中心位置から前記第1の外側位置に移動したことを示す第1のデータを受信することと、前記中心位置に戻る前に、前記第1の外側位置内の前記ジョイスティックの第1の場所を示す第2のデータを受信することと、前記第1の場所に少なくとも部分的に基づいて前記第1のプロパティの値を選択することと、前記ジョイスティックが前記中心位置から前記第2の外側位置に移動したことを示す第3のデータを受信することと、前記中心位置に戻る前に、前記第2の外側位置内の前記ジョイスティックの第2の場所を示す第4のデータを受信することと、前記第2の場所に少なくとも部分的に基づいて前記第2のプロパティの値を選択することと、を含む操作を実行させる。
【0005】
第2の実施形態に係る方法は、ハンドヘルドコントローラの入力デバイスが中心位置から第1の外側位置の範囲内の第1の位置への第1の入力を受信したことを示す第1のデータを受信することと、前記第1の位置が第1のプロパティと関連付けられていることを判定することと、前記入力デバイスが前記第1の外側位置の範囲内の第2の位置から前記中心位置への第2の入力を受信したことを示す第2のデータを受信することと、前記第2の位置に少なくとも部分的に基づいて前記第1のプロパティの値を選択することと、前記入力デバイスが前記中心位置から第2の外側位置の範囲内の第3の位置への第3の入力を受信したことを示す第3のデータを受信することと、前記第3の位置が第2のプロパティと関連付けられていることを判定することと、前記入力デバイスが前記第2の外側位置の範囲内の第4の位置から前記中心位置への第4の入力を受信したことを示す第4のデータを受信することと、前記第4の位置に少なくとも部分的に基づいて前記第2のプロパティの値を選択することと、を含む。
【0006】
第3の実施形態に係るシステムは、1つ以上のプロセッサと、コンピュータ実行可能命令を記憶する、1つ以上のコンピュータ可読媒体と、を含み、前記コンピュータ実行可能命令が、実行されるとき、前記1つ以上のプロセッサに、ハンドヘルドコントローラの入力デバイスが中心位置から第1の位置への第1の入力を受信したことを示す第1のデータを受信することと、前記第1の位置が第1のプロパティと関連付けられていることを判定することと、前記入力デバイスが第2の位置から前記中心位置への第2の入力を受信したことを示す第2のデータを受信することと、前記第2の位置に少なくとも部分的に基づいて前記第1のプロパティの値を選択することと、前記第1のプロパティの前記値に少なくとも部分的に基づいて、第2のプロパティと関連付けられた値を判定することと、を含む操作を実行させる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
詳細な説明を、添付の図面を参照して説明する。各図において、参照番号の左端数字は、参照番号が最初に現れる図を識別する。異なる図における同じ参照番号の使用は、類似または同一の構成要素または特徴を示す。
【0008】
図1】ユーザがハンドヘルドコントローラを使用して、ディスプレイ上に提示された仮想オブジェクトと対話し得る例示的なアーキテクチャを示す。ハンドヘルドコントローラ、ローカルシステム、および/またはリモートシステムは、仮想オブジェクトの色相、色合い、階調、もしくは陰影、および/または輝度を変更するための機能を含み得る。例示されるように、いくつかの事例では、ハンドヘルドコントローラのジョイスティックまたは他の入力デバイスを使用して、表示された仮想オブジェクトの色相、色合い、階調、もしくは陰影、および/または輝度などを選択するためのカラーピッカーと対話することができる。
図2A】ユーザがハンドヘルドコントローラのジョイスティックを中心位置から第1の画定された外側領域に移動させ、仮想オブジェクトの色相などのプロパティの選択を可能にする操作の例示的なフローを示す。ジョイスティックがこの領域に移動した後、ユーザは、ジョイスティックを使用して、ディスプレイ上に提示されたカラーピッカーを使用して色相を選択することができる。
図2B】ユーザがジョイスティックを中心位置から第2の画定された外側領域に移動させ、仮想オブジェクトの色合い、階調、陰影などの追加のプロパティの選択を可能にする操作の例示的なフローを示す。ジョイスティックがこの領域に移動した後、ユーザは、ジョイスティックを使用して、ディスプレイ上に提示されたカラーピッカーを使用して色合い、階調、陰影を選択することができる。
図2C】ユーザがジョイスティックを中心位置から第2の画定された外側領域に移動させ、次に第3の画定された外側領域に移動させて、仮想オブジェクトの輝度などの別のプロパティの選択を可能にする操作の例示的なフローを示す。ジョイスティックがこの領域に移動した後、ユーザは、ジョイスティックを使用して、ディスプレイ上に提示されたカラーピッカーを使用して輝度を選択することができる。
図2D】ユーザがジョイスティックを移動させ、仮想オブジェクトの1つ以上のプロパティの選択を可能にする操作のフローの例を示す。
図3A】ユーザが第1の画定された外側領域でハンドヘルドコントローラ(この例では、トラックパッド)の入力デバイスに入力を提供し、仮想オブジェクトの色相などのプロパティの選択を可能にする操作の例示的なフローを示す。この入力が受信された後、ユーザは、トラックパッドまたは他の入力デバイスを使用して、提示されたカラーピッカーを使用して色相を選択することができる。
図3B】ユーザが第2の画定された外側領域でトラックパッドに入力を提供し、仮想オブジェクトの色合い、階調、陰影などの追加のプロパティの選択を可能にする操作の例示的なフローを示す。この入力が受信された後、ユーザは、トラックパッドまたは他の入力デバイスを使用して、提示されたカラーピッカーを使用して色合い、階調、陰影を選択することができる。
図3C】ユーザが第2の画定された外側領域でトラックパッドに入力し、次に第3の画定された外側領域に入力を提供して、仮想オブジェクトの輝度などの別のプロパティの選択を可能にする操作の例示的なフローを示す。この入力が受信された後、ユーザは、トラックパッドまたは他の入力デバイスを使用して、提示されたカラーピッカーを使用して輝度を選択することができる。
図3D】ユーザが入力を提供し、仮想オブジェクトの1つ以上のプロパティの選択を可能にする操作のフローの例を示す。
図4】本明細書に記載される操作を実行するためのシステムの例示的なコンポーネントを示す。いくつかの事例では、これらのコンポーネントは、ハンドヘルドコントローラ、ローカルシステム、リモートシステム、および/またはそれらの組み合わせに存在し得る。
図5A】ディスプレイ上の仮想オブジェクトの提示を修正するために、ハンドヘルドコントローラ上のジョイスティックを使用してカラーピッカーを操作するための例示的なプロセスのフロー図を集合的に示す。
図5B】ディスプレイ上の仮想オブジェクトの提示を修正するために、ハンドヘルドコントローラ上のジョイスティックを使用してカラーピッカーを操作するための例示的なプロセスのフロー図を集合的に示す。
図5C】ディスプレイ上の仮想オブジェクトの提示を修正するために、ハンドヘルドコントローラ上のジョイスティックを使用してカラーピッカーを操作するための例示的なプロセスのフロー図を集合的に示す。
図6】ハンドヘルドコントローラ上で入力デバイスを使用して、ディスプレイ上に提示された1つ以上の仮想オブジェクトの1つ以上のプロパティを変更するための例示的なプロセスのフロー図を示す。
図7】色相、色合い、階調、陰影、および/または輝度などの仮想オブジェクトのプロパティの選択と関連付けられた操作の例示的なフローを示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
上述したように、ハンドヘルドコントローラは様々な環境で使用され、様々な機能を含んでいる。例えば、ハンドヘルドコントローラは、ビデオゲームを操作するため、ビデオコンテンツをナビゲートするため、または任意の他のアプリケーションと対話するために使用され得る。いくつかの事例では、ハンドヘルドコントローラを使用して、ディスプレイ上に表現される仮想オブジェクトまたは他のタイプのコンテンツの異なるプロパティの値を選択することができる。例えば、ハンドヘルドコントローラを使用して、ディスプレイ上に提示されるテキストのフォント、テキストの行間隔、仮想オブジェクトの色などを選択することができる。
【0010】
本明細書では、ユーザが、ディスプレイ上に提示されるコンテンツの異なるプロパティまたは設定の値を選択するためのハンドヘルドコントローラを操作することを可能にするための技術が説明される。例えば、これらの技術は、ユーザがカラーピッカーを操作して、ディスプレイに提示された仮想オブジェクトと関連付けられた色相の色合い、階調、もしくは陰影、および/または色相の輝度(またはグレースケール)を選択することを可能にし得る。いくつかの事例では、ユーザは、ジョイスティック、トラックパッド、方向パッドなどのハンドヘルドコントローラの入力デバイスを操作して、ユーザが調整したいプロパティを選択するとともに、所望のプロパティと関連付けられた値を選択することができる。
【0011】
いくつかの事例では、ハンドヘルドコントローラの入力デバイスは、入力デバイス上の異なる場所、エリア、または領域に入力を提供するように操作可能であり得る。例えば、ユーザは、ハンドヘルドコントローラのジョイスティックを操作して、中心場所から開始し、ジョイスティックの範囲の外縁部に向かって移動する入力を提供してもよい。加えて、ユーザは、トラックパッドを横切る入力の移動を示すために、タッチセンサによって検出可能である入力を(例えば、指、スタイラスなどを使用して)提供することによって、トラックパッドを操作してもよい。
【0012】
いくつかの事例では、入力デバイスの異なる領域は、異なるプロパティと関連付けられ得、これらは、選択および調整することができる。さらに、入力デバイスの領域は、異なる期間中またはインスタンス中、異なるプロパティと関連付けられ得る。例えば、ユーザがグラフィカルユーザインターフェース(GUI)ツールの一種であるカラーピッカーを操作して、色相、色合い、階調、陰影、および/または輝度(またはグレースケール)などの、色の異なるプロパティについてのそれぞれの値を選択することを望む場合を想定する。3つの例示的なプロパティが説明されているが、当然ながら、任意の他の数および/またはタイプのプロパティが調整され得ることを理解されたい。いくつかの事例では、最初に、ジョイスティックまたはトラックパッドの第1の領域は、第1のプロパティおよび第2のプロパティを有する第2の領域と関連付けられ得る。例えば、ジョイスティックの可動範囲またはトラックパッドの形状が円形または楕円形である事例では、ジョイスティックまたはトラックパッドの第1の外側位置の範囲は、第1のプロパティと関連付けられてもよく、第2の外側位置の範囲は、第2のプロパティと関連付けられてもよい。いくつかの事例では、ユーザが第2のプロパティを修正することを選択する場合、ジョイスティックまたはトラックパッドの第3の領域は、第3のプロパティと関連付けられ得る。いくつかの事例では、第3の領域は、第1の領域に置き換わるか、またはその代わりに提示され得る。その中で、ユーザは、第2のプロパティおよび/または第3のプロパティを選択することができる。
【0013】
さらに例示すると、最初に、ユーザは、ジョイスティックまたはトラックパッドを操作して、修正する2つのプロパティのうちの1つを選択してもよい。例えば、ジョイスティックの上部の円弧は、色相などの第1のプロパティと関連付けられてもよく、ジョイスティックの下部の円弧は、色相の色合い、階調、および/または陰影などの第2のプロパティと関連付けられてもよい。色相を修正または選択するために、ユーザは、ジョイスティックを上方に押してもよい。これに応答して、ディスプレイ上に示されるカラーピッカーは、ユーザが例えば色の色相の修正を選択したという指示を示し得る。カラーピッカーが強調表示された後、または別様でユーザが色相の修正を選択したことを示した後、ユーザは、ジョイスティックを上部の円弧の周りに、またはさらに大きい円弧の周りに移動させて、色相の値を変更することができる。例えば、例示されるカラーピッカーは、ユーザが、ジョイスティックの外側範囲に沿ってジョイスティックを概して左または右に動かして、オレンジ色、黄色、緑色、青色、赤色などを選択し得ることを示してもよい。他の例では、ユーザは、ジョイスティックを上方(または上部の円弧内の他の方向)に保持することによって色相オプションをスクロールすることができ、色相オプションをスクロールさせることができる。所望の色相を見つけた後、ユーザは、ジョイスティックをその現在の位置から中心位置に戻すことができる。例えば、ユーザは、所望の色相を選択する際に、ジョイスティックを解放してもよく、ジョイスティックは、その中心位置に戻るように付勢されてもよい。追加的に、または代替的に、ユーザは、ジョイスティックを押下(例えば、クリック)して、所望の色相の選択を示すことができる。
【0014】
いくつかの事例では、色相を選択した後、または色相を選択している間、ディスプレイは、選択されている色相の指示を提示し得る。例えば、ディスプレイは、選択された色相または現在強調表示されている色相を表すブラシ、バイアル、ペイントスプロッチ、または容器を含み得る。この意味で、指示は、選択された色相を表すように着色または表示され得る。ディスプレイにより、選択された色相内に仮想オブジェクトが提示され得る。
【0015】
ユーザが色相を選択した後、カラーピッカーは、第1のプロパティまたは第2のプロパティを修正するように操作可能であり得る。例えば、ユーザは、ジョイスティックを上方に押し出して、上述したように、色相を修正するか、または別様で色相を選択して、異なる色相を選択してもよい。あるいは、色相を選択した後、ユーザは、第2のプロパティの選択をアクティブ化することができる。例えば、ジョイスティックの底部の円弧は、第2のプロパティ(例えば、色合い、階調、陰影)と関連付けられてもよく、ユーザは、ジョイスティックを下方に押してもよい。これに応答して、ディスプレイ上に提示されたカラーピッカーは、ユーザが色相の色合い、階調、または陰影を選択し得ることを示すように更新され得る。いくつかの事例では、色合い、階調、および/または陰影は、彩度および輝度などの色のカテゴリまたは特徴を表し得る。その後、ユーザは、第2のプロパティと関連付けられた底部の円弧(または異なる円弧)の周りでジョイスティックを移動させて、所望の値を選択することができる。他の例では、ユーザは、ジョイスティックを下方に保持することによって、色合い、階調、または陰影をスクロールしてもよく、これは、色合い、階調、または陰影をスクロールさせ得る。いくつかの事例では、提示される色合い、階調、および/または陰影は、ゼロを超える彩度および輝度の値を含み得る。所望の値を特定した後、ユーザは、ジョイスティックを中心位置に戻すことができる。ディスプレイは、選択された色合い、階調、または陰影に従って仮想オブジェクトを提示するように更新され得る。例えば、ユーザは、その中心位置に付勢され得るジョイスティックを解放してもよい。追加的に、または代替的に、ユーザは、ジョイスティックを押下(例えば、クリック)して、色合い、階調、または陰影の選択を示し得る。
【0016】
いくつかの事例では、色相および/または色合い、階調、または陰影を選択した後、ユーザはジョイスティックを下方に押し出すことができ、それに応じて、ディスプレイ上に提示されたカラーピッカーは、ユーザが色相の色合い、階調、陰影、ならびに色相の輝度を選択し得ることを示すように更新され得る。例えば、ユーザがジョイスティックを下方に、または第2のプロパティを変更することと関連付けられた外側位置の領域内に押すことに基づいて、カラーピッカーは、第1の領域を第3のプロパティ(例えば、輝度)と関連付けてもよい。あるいは、カラーピッカーは、輝度を選択するためのユーザオプションを提供するために、第1の領域の代わりに第3の領域を表示し得る。いくつかの事例では、第1の領域および第3の領域は、同じサイズであり得る。
【0017】
第3のプロパティを変更するために、ユーザは、ジョイスティックを下方に押し出して、色合い、階調、または陰影を選択することができ、次いで、ジョイスティックを上方に押し出して、輝度を選択することができる。いくつかの事例では、ユーザは、ジョイスティックを、第2のプロパティを変更することと関連付けられた位置から、上方に、ジョイスティックの外周の周りに押して、第3のプロパティの変更と関連付けられた領域に到達させることによって、第3のプロパティを変更する(または、第3のプロパティを変更することと関連付けられた領域を入力する)ことができる。ユーザの上方への押し出しに応答して、ディスプレイ上に示されるカラーピッカーは、ユーザが輝度を修正する指示を選択したことを示し得る。
【0018】
カラーピッカーが強調表示された後、または別様でユーザが輝度の修正を選択したことを示した後、ユーザは、ジョイスティックを上部の円弧の周りに、またはさらに大きい円弧の周りに移動させて、輝度の値を変更することができる。例えば、例示されるカラーピッカーは、ユーザが、ジョイスティックの外側範囲に沿ってジョイスティックを概して左または右に動かして輝度を選択し得ることを示してもよい。他の例では、ユーザは、ジョイスティックを上方に保持することによって輝度のオプションをスクロールすることができ、これは、輝度値をスクロールさせ得る。いくつかの事例では、ジョイスティックを輝度を変更することと関連付けられた領域に移動させることで、彩度値がゼロに設定され得、それにより、ユーザは、変化するグレー値(または輝度)から排他的に選択することができる。この意味で、輝度値は、黒色および白色、ならびに黒色と白色との間の値の範囲を含む、変化する輝度であり得る。そこで、ユーザは、輝度値をスクロールするか、または輝度値の中から選択することができる。この意味で、いくつかの事例では、第2のプロパティおよび第3のプロパティ(または第2のプロパティおよび第3のプロパティを変更することと関連付けられた領域)は、彩度および輝度の異なるバリエーションを含み得る(またはユーザが同じ選択のセットの中から選択することを可能にする)。所望の輝度を見つけた後、ユーザは、ジョイスティックをその現在の位置から中心位置に戻すことができる。例えば、ユーザは、ジョイスティックを解放してもよく、ジョイスティックは、その中心位置に付勢されてもよい。追加的に、または代替的に、ユーザは、ジョイスティックを押下(例えば、クリック)して、所望の輝度の選択を示すことができる。ディスプレイは、選択された輝度に従って仮想オブジェクトを提示するように更新され得る。
【0019】
いくつかの事例では、カラーピッカーは、所定の数の色相、色合い、階調、もしくは陰影、および/または輝度値を表示し得る。例えば、ユーザは、以前に選択された色相と関連付けられた所定の数の色合い、階調、または陰影から選択してもよい。いくつかの事例では、カラーピッカーは、15個の色合い、階調、もしくは陰影を表示し得るか、またはユーザが15個の異なる色合い、階調、もしくは陰影の中から選択することを可能にし得る。例示として、色相の選択が緑色である場合、第2の領域は、選択可能な緑色の色合い、階調、または陰影を提示するように更新され得る。選択可能な色合い、階調、または陰影は、ゼロを超える彩度および輝度の値を含み得る。例えば、第2の領域は、単一の純粋な色相(フル彩度およびフル輝度)、ならびに複数の色合い(彩度の変化、フル輝度)、階調(彩度の変化および輝度の変化)、および陰影(フル彩度、輝度の変化)を含む15個の選択肢を提示し得る。いくつかの事例では、輝度のオプションは、選択された色相の白色のバリエーションと黒色のバリエーションとの間の均等または等しい分布を表し得る。さらに、いくつかの事例において、色合い、階調、または陰影を変更することと関連付けられた値の一部は、輝度を変更することと関連付けられた値の一部と類似し得る。すなわち、色合い、階調、陰影、および/または輝度は、類似の選択を含み得るか、または色の類似の特徴を修正し得る。
【0020】
いくつかの事例では、ユーザは、色相、色合い、階調、陰影、および/または輝度などの異なるプロパティのそれぞれの値を選択するためにトラックパッドを操作してもよい。例えば、トラックパッドの第1の外側位置の範囲は、色相と関連付けられてもよく、トラックパッドの第2の外側位置の範囲は、色相の色合い、階調、および/または陰影と関連付けられてもよい。ユーザが色合い、階調、または陰影を修正することを選択すると、ユーザはトラックパッドを操作して、輝度などの第3のプロパティを選択し得る。例えば、(第1の外側位置の範囲の代わりに、またはその代わりに提示され得る)第3の外側位置の範囲は、輝度と関連付けられてもよい。したがって、ユーザは、自身の指、スタイラス、または別の器具を使用して、トラックパッドの中心場所から第1の外側位置に入力(例えば、タッチ入力)を提供することができる。第1の外側位置が色相または他の第1のプロパティの選択と関連付けられていると判定することに応答して、ディスプレイは、提示されたカラーピッカーを更新して、ユーザが今度は色相の値を変更し得ることを示し得る。ユーザは、所望の色相を選択するために、自身の指または器具を外側位置に沿って(例えば、概して時計回りまたは反時計回りに)移動させてもよい。追加的に、または代替的に、ユーザが所望の色相(例えば、スクロールメニュー、スペクトルなど)を選択するために、他の提示が表示され得る。所望の色相を識別すると、ユーザは、自身の指または他の器具を中心位置に戻すことができ、または単に指または器具をトラックパッドから取り除くことができる。これに応じて、ディスプレイは、選択された色相によって図示された仮想オブジェクトを示すように更新され得る。
【0021】
いくつかの事例では、ユーザが所望の色相を選択した後、ユーザは、自身の指、スタイラス、または他の器具を使用して、中心位置から第2の外側位置の範囲のうちの第2の外側位置への入力を提供することができる。第2の外側位置が色合い、階調、もしくは陰影または他の第2のプロパティの選択と関連付けられていると判定することに応答して、ディスプレイは、提示されたカラーピッカーを更新して、ユーザが今度は色合い、階調、もしくは陰影を変更し得ることを示し得る。ユーザは、色合い、階調、もしくは陰影を選択するために、自身の指または器具を外側位置に沿って(例えば、概して時計回りまたは反時計回りに)移動させてもよい。追加的に、または代替的に、ユーザが所望の色合い、階調、もしくは陰影(例えば、スクロールメニュー、スペクトルなど)を選択するために、他の提示が表示され得る。いくつかの事例では、提示される色合い、階調、または陰影は、ゼロを超える彩度および/または輝度値を含み得る。所望の色合い、階調、もしくは陰影を識別すると、ユーザは、自身の指または他の器具を中心位置に戻すことができ、または単に指または器具をトラックパッドから取り除くことができる。これに応じて、ディスプレイは、選択された色合い、階調、もしくは陰影によって図示された仮想オブジェクトを示し得る。
【0022】
追加的に、または代替的に、いくつかの事例では、色相および/または色合い、階調、もしくは陰影を選択した後、または色合い、階調、もしくは陰影を選択する前に、ユーザは、自身の指、スタイラス、または他の器具を使用して、中心位置から第3の外側位置の範囲の外側位置への入力を提供することができる。すなわち、ディスプレイは、提示されたカラーピッカーを更新して、ユーザが今度は輝度を変更し得ることを示し得る。ユーザは、所望の輝度を選択するために、自身の指または器具を外側位置に沿って(例えば、概して時計回りまたは反時計回りに)移動させてもよい。追加的に、または代替的に、ユーザが所望の輝度(例えば、スクロールメニュー、スペクトルなど)を選択するために、他の提示が表示され得る。いくつかの事例では、輝度を変更するための提示されたオプションは、ユーザが変化する輝度のグレー値の中から選択することを可能にするために、ゼロに等しい彩度値を含み得る。ここで、第2の外側位置の範囲および第3の外側位置の範囲は、色のプロパティを変更するために、同じまたは類似の選択肢を提示する彩度および輝度の両方を修正するものと考えてもよい。所望の輝度を識別すると、ユーザは、自身の指または他の器具を中心位置に戻すことができ、または単に指または器具をトラックパッドから取り除くことができる。これに応じて、ディスプレイは、選択された輝度によって図示された仮想オブジェクトを示すように更新され得る。
【0023】
上記の例は、複数のプロパティを有するカラーピッカーを操作するためにジョイスティックまたはトラックパッドを使用して説明しているが、説明された技術が、ローラーボール、方向パッドなどの任意の他のタイプの入力デバイスに等しく適用され得ることを理解されたい。さらに、本明細書で説明される例は、仮想オブジェクトの色を変更することを参照して説明されているが、これらの技術が、テキストのフォント、行間隔、アバターの選択などの任意の他のタイプのプロパティの選択に等しく適用され得ることを理解されたい。
【0024】
図1は、ユーザがハンドヘルドコントローラ100を使用して、ディスプレイ上に提示される仮想オブジェクトと対話し得る例示的なアーキテクチャを示している。図1は、説明された技術を実装し得る、または説明された技術によって機能し得るハンドヘルドコントローラ100の一例の構成を例示するが、説明された技術が、任意の他のタイプのフォームファクタを有する任意の他のタイプのハンドヘルドコントローラに等しく適用されることを理解されたい。各事例では、それぞれのハンドヘルドコントローラ100、ローカルシステム、および/またはリモートシステムは、仮想オブジェクトの色相、色合い、階調、陰影、および/または輝度などのプロパティを変更するための機能を含み得る。
【0025】
図示のように、例示的なハンドヘルドコントローラ100は、前面104(1)および上面104(2)を潜在的に有するハウジング102を、前面104(1)の反対側の背面および上面104(2)の反対側の底面とともに含んでいる。前面104(1)は、いくつかの事例では、1つ以上の前面制御部を含み得、1つ以上の前面制御部は、ハンドヘルドコントローラ100を操作するユーザの1本以上の親指によって制御可能である。これらの前面制御部は、より詳細に後述するように、1つ以上のトラックパッド、トラックボール、ジョイスティック、ボタンなどを含み得る。この例では、前面104(1)は、ユーザの左手の親指によって制御可能な左トラックパッド106(1)と、ユーザの右親指によって制御可能な右トラックパッド106(2)と、を含む。加えて、ハンドヘルドコントローラ100は、ジョイスティック108を含む。ハンドヘルドコントローラ100は、押下可能なボタン112(例えば、ユーザの右手の親指によって制御可能)および追加の入力デバイスおよび/または制御部をさらに含み得る。この例では、ハンドヘルドコントローラ100はまた、ユーザがユーザの左手および右手を介して、それぞれ、ハンドヘルドコントローラ100を保持することができる左ハンドル114(1)および右ハンドル114(2)も含む。
【0026】
一方、上面104(2)は、1つ以上の上面制御部を含み得る。図示された例では、ハンドヘルドコントローラ100は、左上面制御部116(1)と、右上面制御部116(2)と、を含む。左上面制御部116(1)は、ユーザの左指(例えば、中指または人差し指)によって操作可能であり得、一方、右上面制御部116(2)は、ユーザの右指(例えば、中指または人差し指)によって操作可能であり得る。上面制御部116(1)および116(2)は、いくつかの事例では、「トリガー」または「バンパ」と称され得る。さらに、いくつかの事例では、上面制御部116(1)および116(2)のうちの1つ以上は、それぞれの上面制御部上のユーザの1本以上の指の存在、場所、および/またはジェスチャを検出するための1つ以上のタッチセンサを含み得る。
【0027】
図1は、ジョイスティック108の異なる領域が、ディスプレイ122上に提示される仮想オブジェクト120の色相、色合い、階調、もしくは陰影、および/または輝度などの異なるプロパティの選択と関連付けられ得ることをさらに示している。例えば、図1は、ジョイスティック108が、ジョイスティック108の上部の円弧または上部の半分に対応付けられ得る領域118(1)、およびジョイスティック108の下部の円弧または下部の半分に対応付けられ得る領域118(2)と関連付けられ得ることを示している。
【0028】
さらに、領域118(1)および領域118(2)は、ディスプレイ122上に提示されるカラーピッカー124の特定の部分と関連付けられ得る。いくつかの事例では、領域118(1)および領域118(2)は、カラーピッカー124の特定の部分と関連付けられ得る。例えば、「1」において、領域118(1)は、カラーピッカー124の第1の部分124(1)と関連付けられてもよく、領域118(2)は、カラーピッカー124の第2の部分124(2)と関連付けられてもよい。例示される例では、カラーピッカー124の第1の部分124(1)は、仮想オブジェクト120の色相の値を修正するように選択可能であり得、カラーピッカー124の第2の部分124(2)は、仮想オブジェクト120の色合い、階調、または陰影の値を修正するように選択可能であり得る。ディスプレイ122上に提示される仮想オブジェクト120の示された色を変更するために、ハンドヘルドコントローラ100のユーザは、例えば、ジョイスティック108を、領域118(1)内にある外側位置へと上方に移動させることができる。これに応答して、カラーピッカー124は、仮想オブジェクトの色相の選択を可能にし得る。いくつかの例では、カラーピッカー124の提示は、ユーザが色相の値を選択可能になったことを示すように更新され得る。例えば、第1の部分124(1)は、強調(例えば、拡大、強調表示など)されてもよく、かつ/または第2の部分124(2)の顕著さは、低減(例えば、除去、縮小、グレーアウトなど)されてもよい。さらに、ユーザがカラーピッカー124の第1の部分124(1)をアクティブ化した後、ユーザは、ジョイスティックを左右に、または領域118(1)内で移動させて、所望の色相の値を選択することができる。いくつかの事例では、ユーザが領域118(1)内でジョイスティック108を移動させたとき(すなわち、ジョイスティックを中心位置から離して押している間に左または右に移動させたとき)、仮想オブジェクト120は、現在の色相の選択を提示するように更新され得る。
【0029】
所望の色相を識別すると、ユーザは、ジョイスティック108を解放することができ、ジョイスティック108をその最後の外側場所(または位置)から中心位置に戻すように移動させることができる。したがって、仮想オブジェクト120は、(ジョイスティック108が中心位置に戻るまで色相が変化しない場合に)色相をその以前の色相から選択された色相に変化させてもよく、または(ユーザが領域118(1)内を移動するにつれてディスプレイ122が更新される場合に)選択された色相内に留まってもよい。図示のように、仮想オブジェクト120は、カラーピッカー124の内部に表示されてもよい。ただし、仮想オブジェクト120は、ディスプレイ122の別の場所に表示されてもよい。
【0030】
いくつかの事例では、ユーザが色相を選択した後、第2の部分124(2)は、選択された色相に少なくとも部分的に基づいて、種々の色合い、階調、および/または陰影を表示するように更新され得る。すなわち、色合い、階調、および/または陰影は、選択された色相の値に基づいて判定され得るか、または更新され得る。例えば、「2」では、ハンドヘルドコントローラ100のユーザは、ジョイスティック108を下方に、領域118(2)内の外側位置に移動させてもよい。それに応じて、カラーピッカー124は、仮想オブジェクト120の色合い、階調、または陰影の選択を可能にし得る。いくつかの例では、カラーピッカー124の提示は、ユーザが色合い、階調、または陰影の値を選択可能になったことを示すように更新され得る。例えば、第2の部分124(2)は、強調(例えば、拡大、強調表示など)されてもよい。さらに、ユーザがカラーピッカー124の第2の部分124(2)をアクティブ化した後、ユーザは、領域118(2)内でジョイスティック108を移動させて、色合い、階調、または陰影の値を選択することができる。いくつかの事例では、ユーザが領域118(2)内でジョイスティック108を移動させたとき、仮想オブジェクト120は、現在の選択を提示するように更新され得る。所望の色合い、階調、または陰影を識別すると、ユーザは、ジョイスティック108を解放することができ、ジョイスティック108をその最後の外側の場所から中心位置に戻すように移動させることができる。したがって、仮想オブジェクト120は、(ジョイスティック108が中心位置に戻るまで、色合い、階調、または陰影が変化しない場合)選択された色合い、階調、または陰影に変化してもよく、または、(ユーザが領域118(2)内を移動するにつれてディスプレイ122が更新される場合に)選択された色合い、階調、または陰影に留まってもよい。
【0031】
追加的に、または代替的に、「2」でのハンドヘルドコントローラ100のユーザがジョイスティック108を下方に移動させ、領域118(2)内にある外側位置に入ると、カラーピッカー124は、輝度などの第3のプロパティで割り当てられた第3の部分124(3)を表示するように更新し得る。すなわち、図1の「2」~「3」まで、第1の部分124(1)は、色相を修正するために選択可能ではなくなってもよく、代わりに、第3の部分124(3)が、ユーザが輝度を選択することを可能にするために表示されてもよい。いくつかの事例では、第3の部分124(3)は、第1の部分124(1)と同じサイズであってもよく、または代替的に、第3の部分124(3)は、カラーピッカー124上の第1の部分124(1)を置き換えてもよい。かかる場合、領域118(1)は、ユーザが輝度の値を修正することを可能にするために、第3のプロパティと関連付けられ得る。例えば、「3」では、ハンドヘルドコントローラ100のユーザは、ジョイスティック108を上方に、領域118(1)内の外側位置に移動させてもよい。いくつかの事例では、「2」から「3」まで、ユーザは、領域118(2)から直接上方にジョイスティック108を押すのとは対照的に、外周(左または右のいずれか)に沿ってジョイスティック108を移動させ得る。すなわち、ユーザは、外縁部に沿ってスクロールして領域118(1)に到達してもよく、中心領域を回避して領域118(2)に到達し、第3のプロパティを変更してもよい。これに応答して、カラーピッカー124は、仮想オブジェクト120の輝度の選択を可能にし得る。いくつかの例では、カラーピッカー124の提示は、ユーザが輝度の値を選択可能になったことを示すように更新され得る。例えば、第3の部分124(3)は、強調(例えば、拡大、強調表示など)されてもよく、かつ/または残りの第2の部分124(2)の顕著さは、低減(例えば、除去、縮小、グレーアウトなど)されてもよい。さらに、ユーザがカラーピッカー124の第3の部分124(3)をアクティブ化した後、ユーザは、領域118(1)内でジョイスティック108を移動させて、所望の輝度の値を選択することができる。いくつかの事例では、ユーザが領域118(1)内でジョイスティック108を移動させたとき、仮想オブジェクト120は、現在の輝度を提示するように更新され得る。所望の輝度を識別すると、ユーザは、ジョイスティック108を解放することができ、ジョイスティック108をその最後の外側場所(または位置)から中心位置に戻すように移動させることができる。したがって、仮想オブジェクト120は、(ジョイスティック108が中心位置に戻るまで輝度が変化しない場合に)輝度をその以前の選択から選択された輝度に変化させてもよく、または(ユーザが領域118(2)内を移動するにつれてディスプレイ122が更新される場合に)選択された輝度内に留まってもよい。
【0032】
「3」における上記の考察は、輝度の選択に関するが、「3」におけるユーザは、いくつかの事例では、領域118(2)内でジョイスティック108を移動させて、(上で考察されたように)色合い、階調、または陰影の選択を可能にし得る。かかる場合、ユーザは、領域118(1)と領域118(2)との間のジョイスティック108の外周に沿ってスクロールしてもよく、逆もまた同様である。色合い、階調、または陰影を選択した後、ユーザは、ジョイスティックを解放することができ、その最後の外側の場所(または位置)から中心位置に戻るように移動させることができる。これに応答して、カラーピッカー124は、(図1の「1」に示されるような)色相を修正するための第1の部分124(1)と、色合い、階調、または陰影を修正するための第2の部分124(2)とを提示し得る。あるいは、いくつかの事例では、輝度を選択し、ジョイスティック108を解放した後、カラーピッカー124は、第2の部分124(2)および第3の部分124(3)を提示し得る。その中で、ユーザは、領域118(1)内でジョイスティック108を移動させて、輝度の選択を可能にすることができ、または領域118(2)とともにジョイスティック108を移動させて、色合い、階調、または陰影の選択を可能にすることができる。
【0033】
いくつかの事例では、ディスプレイ122は、限定されたまたは所定の数の色相、色合い、階調、陰影、および/もしくは輝度、またはそれと関連付けられた値を提示し得る。例えば、色相を選択した後、色合い、階調、および陰影は、15個などの所定の数に限定され得る。いくつかの事例では、15個の色合い、階調、または陰影は、選択された色相と関連付けられた色合い、階調、または陰影の均等な分布を表し得る。例えば、ユーザが色相として赤を選択する場合、色合い(例えば、純粋な白色と純粋な色相との間)、階調(例えば、純粋な色相と純粋な灰色との間)、および陰影(例えば、純粋な色相と純粋な黒色との間)は、暗赤色から明るい赤色までの15個の異なる色合い、階調、または陰影の赤色を含み得る。換言すれば、いくつかの事例では、単一の純粋な色相(フル彩度およびフル輝度)、ならびに複数の色合い(彩度の変化、フル輝度)、階調(彩度の変化および輝度の変化)、および陰影(フル彩度、輝度の変化)を含む15個の選択肢を提示し得る。いくつかの事例では、色合い、階調、および/または陰影は、選択された輝度、またはユーザによって選択された値に少なくとも部分的に基づき得る。追加的に、または代替的に、輝度値は、色合い、階調、および/または陰影の選択に少なくとも部分的に基づいてよい。
【0034】
図1は、入力デバイスを使用してディスプレイ122上のコンテンツのプロパティを変更する例示的な構成を示すが、他の構成が可能であることを理解されたい。例えば、領域118(1)および領域118(2)の数、配向、サイズ、形状、および他の特性は、図示されているものと同じであっても異なってもよい。さらに、プロパティは、色相、色合い、階調、陰影、または輝度は単なる例示であり、説明された技術を使用して、他のプロパティを変更することができる。さらに、ジョイスティック以外の入力デバイスは、図3A~3Dを参照して以下に図示および説明する、トラックパッド106(1)などの記載される技術とともに使用することができる。
【0035】
加えて、図1は、ハンドヘルドコントローラ100が、1つ以上の有線および/または無線ネットワーク110を介してローカルシステム126および/またはリモートシステム128と通信し得ることを示している。ローカルシステム126および/または遠隔システム128は、いくつかの事例では、例示される仮想オブジェクト120などのディスプレイ122上で提示するためのコンテンツを提供することができる。さらに、カラーピッカー124を起動し、対応するプロパティを変更するための機能は、ハンドヘルドコントローラ100、ローカルシステム126、リモートシステム128、またはそれらの組み合わせで実行されてもよい。すなわち、ハンドヘルドコントローラ100、ローカルシステム126、および/またはリモートシステム128のうちの1つ以上は、以下で説明される操作を実行することができる。
【0036】
図2Aは、ユーザがハンドヘルドコントローラのジョイスティックを中心位置202(1)から第1の画定された外側領域に移動させ、仮想オブジェクトの色相などの第1のプロパティの選択を可能にする例示的な操作のフロー200を示している。ジョイスティックがこの領域に移動した後、ユーザは、ジョイスティックを使用して、ディスプレイ上に提示されたカラーピッカーを使用して色相(または他のプロパティ)を選択することができる。
【0037】
200(1)に示されるように、ディスプレイ122は、仮想オブジェクト120およびカラーピッカー124を提示して、ユーザが仮想オブジェクト120の色相を修正することを可能にし得る。例えば、ユーザは、ハンドヘルドコントローラを使用するか、または任意の他の様式でカラーピッカー124を起動する要求を発行することができる。図示のように、カラーピッカー124は、色相を選択するための第1の部分124(1)と、色合い、階調、および/または陰影を選択するための第2の部分124(2)とを含み得る。図200(1)に示されるように、ジョイスティックは、最初に中心位置202(1)に存在し得る。
【0038】
200(2)において、ユーザは、ジョイスティックを概して上方に、仮想オブジェクト120の色相を変更することと関連付けられた外側位置の領域内にある外側位置202(2)に向けて付勢することができる。ジョイスティックがこの領域内に移動されたことに応答して、カラーピッカー124は、色相を選択するためのカラーピッカー124の第1の部分124(1)がアクティブ化したことを示し得る。加えて、仮想オブジェクト120の色相は、第1の部分124(1)を有するジョイスティックの場所に対応する現在の色相を示すように更新され得る。
【0039】
200(3)において、ユーザは、ジョイスティックを左側の別の外側位置202(3)に移動させ、これにより、色相の値を変更する。カラーピッカー124の第1の部分124(1)は、新しい選択を反映するように更新され得る。追加的に、または代替的に、仮想オブジェクト120の色相は、選択された色相を反映するように更新されてもよい。所望の色相を識別すると、ユーザは、ジョイスティックを解放することができ、ジョイスティックを中心位置202(1)に付勢することができる。
【0040】
図2Bは、ユーザが所望の色相を選択した後に操作200のフローを継続している。図200(4)では、ディスプレイ122は、図2Aで選択された色相に従って仮想オブジェクト120を提示し得、かつ、カラーピッカー124を表示し得る。200(4)において、ジョイスティックは、中心位置202(1)に存在し得る。
【0041】
200(5)において、ユーザは、ジョイスティックを概して下方に、仮想オブジェクト120の色合い、階調、および/または陰影を変更することと関連付けられた外側位置の領域内にある外側位置202(4)に向けて付勢することができる。ジョイスティックがこの領域内に移動されたことに応答して、カラーピッカー124は、色合い、階調、および/または陰影を選択するためのカラーピッカー124の第2の部分124(2)がアクティブ化したことを示し得る。加えて、仮想オブジェクト120の色合い、階調、および/または陰影は、ジョイスティックの場所に対応する現在の色合い、階調、または陰影を示すように更新され得る。第2の部分124(2)は、色合い(彩度の変化、フル輝度)、階調(彩度の変化および輝度の変化)、および陰影(フル彩度、輝度の変化)の各々の複数の値を含み得る。
【0042】
さらに、図示のように、カラーピッカー124は、仮想オブジェクト120の輝度を選択するための第3の部分124(3)を示すために更新され得る。いくつかの事例では、ジョイスティックが、色合い、階調、および/または陰影を変更することと関連付けられた外側位置の領域内の外側位置202(4)(または色合い、階調、および/もしくは陰影を変更することと関連付けられた外側位置の領域内の別の位置)に移動されたことに応答して、カラーピッカー124は、輝度を選択するための第3の部分124(3)を含み得る。換言すれば、いくつかの事例では、第3の部分124(3)は、第1の部分124(1)を置き換え得る。
【0043】
200(6)において、ユーザは、ジョイスティックを下に移動させ、左側の別の外側位置202(5)に移動させ、これにより、色合い、階調、または陰影の値を変更する。図示のように、カラーピッカー124の第2の部分124(2)は、新しい選択を反映するように更新され得る。追加的に、または代替的に、仮想オブジェクト120の色合い、階調、または陰影は、選択された色合い、階調、または陰影を反映するように更新されてもよい。所望の色合い、階調、または陰影を識別すると、ユーザは、ジョイスティックを解放することができ、ジョイスティックを中心位置202(1)に戻すように付勢することができる。この時点で、カラーピッカー124の第2の部分124(2)は、仮想オブジェクト120の色合い、階調、または陰影を選択するためにもはやアクティブ化されなくてもよい。
【0044】
図2Cは、ユーザが所望の色相および/または色合い、階調、または陰影を選択した後に操作200のフローを継続している。ディスプレイ122は、カラーピッカー124を表示し得る。200(7)において、ジョイスティックは、最初は中心位置202(1)に存在し得る。200(7)に示されるように、ディスプレイ122は、図2Aで選択された色相および/または図2Bで選択された色合い、階調、および/または陰影に従って仮想オブジェクト120を提示することができる。図2Cはまた、最初に、カラーピッカー124が、第1の部分124(1)および第2の部分124(2)を含み得ることを示している。
【0045】
200(8)において、ユーザは、ジョイスティックを概して下方に、仮想オブジェクト120の色合い、階調、および/または陰影を変更することと関連付けられた外側位置の領域内にある外側位置202(6)に向けて付勢することができる。ジョイスティックがこの領域内に移動されたことに応答して、カラーピッカー124は、輝度を選択するための第3の部分124(3)を示すために更新され得る。換言すれば、いくつかの事例では、輝度を変更または選択することは、最初にジョイスティックを、色合い、階調、および/または陰影を変更することと関連付けられた外側位置の領域内にある外側位置202(6)(または別の位置)に移動させることにより、アクセスされ得るか、または利用可能にすることができる。ここで、カラーピッカー124は、もはや第1の部分124(1)を表示しなくてもよいが、代わりに、第3の部分124(3)を表示してもよい。いくつかの事例では、第3の部分124(3)は、第3の部分124(3)が第1の部分124(1)を置き換え得るという点で、第1の部分124(1)に対応し得る。さらに、第3の部分124(3)および第2の部分124(2)は、別個の部分であるように示されているが、いくつかの事例では、第3の部分124(3)および第2の部分124(2)は、連続であってもよい。
【0046】
200(9)において、ユーザは、ジョイスティックを概して上方に、仮想オブジェクト120の輝度を変更することと関連付けられた外側位置の領域内にある外側位置202(7)に向けて付勢することができる。ジョイスティックがこの領域内に移動されたことに応答して、カラーピッカー124は、輝度を選択するためのカラーピッカー124の第3の部分124(3)がアクティブ化したことを示し得る。加えて、仮想オブジェクト120の輝度は、ジョイスティックの場所に対応する現在の輝度を示すように更新され得る。図2Cおよび200(9)は、ジョイスティック108の特定の移動(例えば、直接上方)を示しているが、いくつかの事例では、ユーザは、外周または外縁部に沿ってスクロールして、第3のプロパティを変更することと関連付けられた領域に到達することができる。換言すれば、ユーザは、中心位置を回避し、中心位置の周りおよび外縁部に沿ってスクロールして、第3のプロパティを変更することと関連付けられた外側位置の範囲に到達することができる。
【0047】
いくつかの事例では、ユーザが、200(10)に示されるように、輝度と関連付けられた値を選択することを望む場合、ユーザは、ジョイスティックを左側の別の外側位置202(8)に移動させ、これにより、輝度の値を変更する。カラーピッカー124の第3の部分124(3)は、新しい選択を反映するように更新され得る。追加的に、または代替的に、仮想オブジェクト120の輝度は、選択された値を反映するように更新されてもよい。所望のグレースケールを識別すると、ユーザは、ジョイスティックを解放することができ、ジョイスティックを中心位置202(1)に戻すように付勢することができる。
【0048】
図2Dは、ユーザが所望の輝度を選択した後に操作200のフローを継続している。200(11)において、ジョイスティックは、最初は中心位置202(1)に存在し得る。200(11)では、ディスプレイ122は、図2Aで選択された色相、図2Bで選択された色合い、階調、および/または陰影、および図2Cで選択された輝度に従って仮想オブジェクト120を提示することができる。図2Dはまた、ユーザが輝度を選択した後、最初に、カラーピッカー124は、第2の部分124(2)および第3の部分124(3)を含み得ることを示している。
【0049】
200(11)から、ユーザは、200(12)によって示されるように、ジョイスティックを概して下方に、仮想オブジェクト120の色合い、階調、および/または陰影を変更することと関連付けられた外側位置の領域内にある外側位置202(9)に向けて付勢することができ、かつ/または200(13)によって示されるように、ジョイスティックを概して上方に、仮想オブジェクト120の輝度を変更することと関連付けられた外側位置の領域内にある外側位置200(10)に向けて付勢することができる。そこでは、上で考察されたように、ユーザは、図2Bで考察されるように、色合い、階調、または陰影を変更し得るか、または図2Cで考察されるように、輝度を変更し得る。いくつかの事例では、したがって、ユーザは、第2の部分124(2)および/または第3の部分124(3)が同じセットの選択を含み得るように、彩度および輝度の両方を修正するために利用することができる。
【0050】
図3Aは、ユーザが第1の画定された外側領域でハンドヘルドコントローラ(この例では、トラックパッド)の入力デバイスに入力を提供し、仮想オブジェクトの色相などの第1のプロパティの選択を可能にする操作300の例示的なフローを示している。この入力が受信された後、ユーザは、トラックパッドまたは他の入力デバイスを使用して、提示されたカラーピッカーを使用して色相または他のプロパティを選択することができる。
【0051】
例えば、300(1)に示されるように、ディスプレイ122は、仮想オブジェクト120およびカラーピッカー124を提示して、ユーザが仮想オブジェクト120の色のプロパティを修正することを可能にする。ユーザは、ハンドヘルドコントローラを使用するか、または任意の他の様式でカラーピッカー124を起動する要求を発行することができる。いくつかの事例では、最初に、カラーピッカー124は、第1の部分124(1)および第2の部分124(2)を表示し得る。
【0052】
300(1)では、器具(例えば、指、スタイラスなど)は、最初に中心位置302(1)内に存在し得、または別様で、中心位置302(1)に対応し得る(例えば、ホバリング)。ただし、この例は、中心位置で開始し、第1の画定された外側領域に向かって移動する入力を説明しているが、いくつかの事例では、入力は、第1のプロパティの選択を可能にするために、第1の外側領域で単純に受信されてもよく、または第1の外側領域に移動する前に、トラックパッドの任意の他の部分で開始されてもよいことを理解されたい。
【0053】
300(2)では、ユーザは、中心位置302(1)から上方に、および仮想オブジェクト120の変化する色相と関連付けられた外側位置の領域内にある外側位置302(2)内に(例えば、指、スタイラスなどを介して)タッチ入力を提供することができる。この領域へのこの入力に応答して、カラーピッカー124は、色相を選択するためのカラーピッカー124の第1の部分124(1)がアクティブ化したことを示し得る。加えて、仮想オブジェクト120の色相は、タッチ入力の現在の場所に対応する現在の色相を示すように更新され得る。
【0054】
300(3)において、ユーザは、左側の別の外側位置302(3)への入力を提供し、これにより、色相の値を変更する。図示のように、カラーピッカー124の第1の部分124(1)は、新しい選択を反映するように更新され得る。追加的に、または代替的に、仮想オブジェクト120の色相は、選択された色相を反映するように更新されてもよい。所望の色相を識別すると、ユーザは、中心位置302(1)に向かって入力を提供してもよく、または単にタッチ入力を削除してもよい(例えば、トラックパッドから自身の指を持ち上げてもよい)。
【0055】
図3Bは、ユーザが所望の色相を選択した後で操作300のフローを継続しており、仮想オブジェクトの追加のプロパティの選択を可能にする。図300(4)に示されるように、ディスプレイ122は、図3Aで選択された色相に従って仮想オブジェクト120を提示し得、かつ、カラーピッカー124を表示し得る。300(4)において、タッチ入力または器具は、最初に中心位置302(1)に存在し得、または別様で、中心位置302(1)に対応し得る(例えば、ホバリング)。
【0056】
300(5)において、ユーザは、概して下方に、仮想オブジェクト120の色合い、階調、または陰影を変更することと関連付けられた第2の部分124(2)に向けてタッチ入力を提供することができる。第2の部分124(2)への入力に応答して、カラーピッカー124は、色合い、階調、または陰影を選択するためのカラーピッカー124の第2の部分124(2)がアクティブ化されたことを示し得る。さらに、仮想オブジェクト120の色合い、階調、または陰影は、タッチ入力の場所(または位置)に対応する現在の色合い、階調、または陰影を示すように更新され得る。しかしながら、これは、この例が中心位置302(1)で開始し、第2の部分124(2)に向かって移動する入力を説明しているが、いくつかの事例では、入力は、色合い、階調、または陰影の選択を可能にするために第2の部分124(2)で受信され得るか、または第2の部分124(2)に移動する前にトラックパッドの他の任意の部分で開始され得ることを理解されたい。
【0057】
さらに、図示のように、カラーピッカー124は、輝度を選択するための第3の部分124(3)を示すために更新され得る。いくつかの事例では、タッチ入力が、色合い、階調、または陰影を変更することと関連付けられた外側位置の領域内の外側位置302(4)(または色合い、階調、び/もしくは陰影を変更することと関連付けられた外側位置の領域内の別の位置)で受信されたことに応答して、カラーピッカー124は、輝度を選択するための第3の部分124(3)を含み得る。
【0058】
300(6)において、ユーザは、タッチ入力を左下に別の外側位置302(5)に提供することができ、これにより、色合い、階調、および/または陰影の値を変更することができる。カラーピッカー124の第2の部分124(2)は、新しい選択を反映するように更新され得る。追加的に、または代替的に、仮想オブジェクト120の色合い、階調、または陰影は、選択された色合い、階調、または陰影を反映するように更新されてもよい。所望の色合い、階調、または陰影を識別すると、ユーザは、中心位置302(1)に向かってタッチ入力を提供し得るか、またはトラックパッドから器具を取り除くことができる。この時点で、カラーピッカー124の第2の部分124(2)は、仮想オブジェクト120の色合い、階調、または陰影を選択するためにもはやアクティブ化されなくてもよい。
【0059】
図3Cは、ユーザが所望の色相および/または色合い、階調、または陰影を選択した後に操作300のフローを継続している。ディスプレイ122は、カラーピッカー124を表示し得る。300(7)において、ジョイスティックは、最初は中心位置302(1)に存在し得る。300(7)に示されるように、ディスプレイ122は、図3Aで選択された色相および/または図3Bで選択された色合い、階調、または陰影に従って仮想オブジェクト120を提示することができる。300(7)において、タッチ入力または器具は、最初に中心位置302(1)に存在し得、または別様で、中心位置302(1)に対応し得る(例えば、ホバリング)。
【0060】
300(8)において、ユーザは、概して下方に、仮想オブジェクト120の色合い、階調、または陰影を変更することと関連付けられた第2の部分124(2)に向けてタッチ入力を提供することができる。第2の部分124(2)への入力に応答して、カラーピッカー124は、輝度を選択するための第3の部分124(3)を示すために更新され得る。換言すれば、いくつかの事例では、輝度を変更または選択することは、最初にタッチ入力を、色合い、階調、または陰影を変更することと関連付けられた外側位置の領域内にある外側位置302(6)に提供することにより、アクセスされ得るか、または利用可能にすることができる。ここで、カラーピッカー124は、もはや第1の部分124(1)を表示しなくてもよいが、代わりに、第3の部分124(3)を表示してもよい。いくつかの事例では、第3の部分124(3)は、第3の部分124(3)が第1の部分124(1)を置き換え得るという点で、第1の部分124(1)に対応し得る。
【0061】
300(9)において、ユーザは、仮想オブジェクト120の輝度を変更することと関連付けられた外側位置の領域内にある外側位置302(7)に向けて、概して上向きであるタッチ入力を提供することができる。図3Cおよび300(9)は、特定のタッチ入力(例えば、直接上方)を示しているが、いくつかの事例では、ユーザは、外周または外縁部に沿ってスクロールして、第3のプロパティを変更することと関連付けられた領域に到達することができる。換言すれば、ユーザは、トラックパッドの中心を回避し、中心位置の周りおよび外縁部に沿ってスクロールして、第3のプロパティを変更することと関連付けられた外側位置の範囲に到達することができる。この領域へタッチ入力を提供することに応答して、カラーピッカー124は、輝度を選択するためのカラーピッカー124の第3の部分124(3)がアクティブ化したことを示し得る。加えて、仮想オブジェクト120の輝度は、入力の場所に対応する現在の輝度を示すように更新され得る。
【0062】
いくつかの事例では、ユーザが、300(10)に示されるように、輝度と関連付けられた値を選択することを望む場合、ユーザは、左側の別の外側位置302(8)への入力を提供し、これにより、輝度の値を変更する。図示のように、カラーピッカー124の第3の部分124(3)は、新しい選択を反映するように更新され得る。追加的に、または代替的に、仮想オブジェクト120の輝度は、選択された値を反映するように更新されてもよい。所望の色相を識別すると、ユーザは、中心位置302(1)に向かって入力を提供してもよく、または単にタッチ入力を削除してもよい(例えば、トラックパッドから自身の指を持ち上げてもよい)。
【0063】
図3Dは、ユーザが所望の輝度を選択した後に操作300のフローを継続している。300(11)において、ジョイスティックは、最初は中心位置302(1)に存在し得る。300(11)に示されるように、ディスプレイ122は、図3Aで選択された色相、図3Bで選択された色合い、階調、または陰影、および図3Cで選択された輝度に従って仮想オブジェクト120を提示することができる。図3Dはまた、最初に、カラーピッカー124が、第2の部分124(2)および第3の部分124(3)を含み得ることを示している。
【0064】
300(11)から、ユーザは、300(12)によって示されるように、概して下方に、仮想オブジェクト120の色合い、階調、または陰影を変更することと関連付けられた外側位置の領域内にある外側位置302(9)に向けてタッチ入力を提供することができ、かつ/または、300(12)によって示されるように、概して上方に、仮想オブジェクト120の輝度を変更することと関連付けられた外側位置の領域内にある外側位置302(10)に向けてタッチ入力を提供することができる。そこでは、上で考察されたように、ユーザは、図3Bで考察されるように、色合い、階調、または陰影を変更し得るか、または図3Cで考察されるように、輝度を変更し得る。
【0065】
図4は、本明細書に記載される操作を実行するためのシステム400の例示的なコンポーネントを示している。いくつかの事例では、これらのコンポーネントは、ハンドヘルドコントローラ、ローカルシステム、リモートシステム、および/またはそれらの組み合わせに存在し得る。
【0066】
図示のように、説明されたシステム(例えば、ハンドヘルドコントローラ、ローカルシステム、リモートシステムなど)のうちの1つ以上は、上記の制御部(例えば、ジョイスティック、トラックパッド、トリガー、取り外し可能な制御部、固定コントロールなど)などの1つ以上の入力/出力(I/O)デバイス402、および潜在的に任意の他のタイプの入力または出力デバイスを含み得る。例えば、I/Oデバイス402は、ユーザ音声入力などのオーディオ入力を受信するための1つ以上のマイクロフォンを含んでもよい。いくつかの実施形態では、追加の入力デバイスが、キーボード、キーパッド、マウス、タッチスクリーン、ジョイスティック、制御ボタンなどの形態で提供され得る。入力デバイスは、音量を増加/減少させるための基本音量制御ボタン、ならびに電源およびリセットボタンなどの制御機構をさらに含み得る。
【0067】
一方、出力デバイスは、ディスプレイ、発光素子(例えば、LED)、触覚の知覚を作り出すバイブレーター、スピーカー(例えば、ヘッドホン)などを含み得る。例えば、電源がオンであるときなどの状態を示すための単純な発光素子(例えば、LED)も存在し得る。一部の例が提供された一方、システム400は、追加的に、または代替的に、他の任意のタイプの出力デバイスを含み得る。
【0068】
加えて、システム400は、ネットワークおよび/または1つ以上のリモートシステム(例えば、アプリケーション、ゲームコンソールなどを実行するホストコンピューティングデバイス)への無線接続を容易にするための1つ以上の通信インターフェース404を含み得る。通信インターフェース404は、Wi-Fi、Bluetooth、無線周波数(RF)などの1つ以上の種々の無線技術を実装し得る。システム400は、ネットワーク、接続された周辺デバイス、または他の無線ネットワークと通信するプラグインネットワークデバイスへの有線接続を容易にする物理ポートをさらに含み得ることを理解されたい。
【0069】
例示された実装形態では、システム400は、1つ以上のプロセッサ406およびコンピュータ可読媒体408をさらに含む。いくつかの実装形態では、プロセッサ406は、中央処理ユニット(CPU)、グラフィックス処理ユニット(GPU)、CPUおよびGPUの両方、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、または当該技術分野で既知の他の処理ユニットもしくはコンポーネントを含み得る。代替的にまたは追加的に、本明細書に記載されている機能性は、1つ以上のハードウェアロジックコンポーネントによって、少なくとも部分的に実行され得る。例えば、非限定的に、使用され得るハードウェアロジックコンポーネントの例示的なタイプとしては、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け標準製品(ASSP)、システムオンチップシステム(SOC)、複合プログラマブル論理デバイス(CPLD)などが挙げられる。加えて、プロセッサ406の各々は、プログラムモジュール、プログラムデータ、および/または1つ以上のオペレーティングシステムも記憶し得る、その独自のローカルメモリを保有し得る。
【0070】
コンピュータ可読媒体408は、揮発性および不揮発性メモリ、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータなどの情報を記憶するための任意の方法または技術で実装された、取り外し可能および取り外し不可能な媒体を含み得る。そのようなメモリとしては、限定されるものではないが、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリもしくは他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多目的ディスク(DVD)もしくは他の光学ストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、RAIDストレージシステム、または所望の情報を記憶するために使用され得、コンピューティングデバイスによってアクセスされ得る、任意の他の媒体が挙げられる。コンピュータ可読媒体408は、コンピュータ可読媒体408に記憶された命令を実行するためにプロセッサ406によってアクセス可能な任意の利用可能な物理媒体であり得る、コンピュータ可読ストレージ媒体(「CRSM」)として実装され得る。1つの基本的な実装形態では、CRSMは、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)およびフラッシュメモリを含み得る。他の実装形態では、CRSMには、読み出し専用メモリ(「ROM」)、電気的に消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(「EEPROM」)、または所望の情報を記憶するために使用され得、プロセッサ406によってアクセスされ得る、任意の他の有形媒体が含まれ得るが、これらに限定されない。
【0071】
命令、データ記憶等のいくつかのモジュールは、コンピュータ可読媒体408内に記憶され、プロセッサ406上で実行するように構成可能である。いくつかの例示的な機能モジュールは、同一の機能が、ハードウェア、ファームウェア内、またはチップ(SOC)上のシステムとして、その代わりとして、実装可能であるが、コンピュータ可読媒体408に記憶され、プロセッサ406上で実行されるように図示される。
【0072】
オペレーティングシステムモジュール410は、他のモジュールの利益のために、システム400内に、およびシステム400に結合されたハードウェアを管理するように構成され得る。加えて、コンピュータ可読媒体408は、システム400が、通信インターフェース404を介して、アプリケーション(例えば、ゲームアプリケーション)、ゲームコンソール、リモートサーバなどを実行するパーソナルコンピューティングデバイスなどの1つ以上の他のデバイスと通信することを可能にするネットワーク通信モジュール412を記憶し得る。コンピュータ可読媒体408は、システム400上で、またはシステム400が結合するコンピューティングデバイス上で実行するゲーム(または他のアプリケーション)と関連付けられたデータを記憶するためのゲームセッションデータベース414をさらに含み得る。コンピュータ可読媒体408はまた、パーソナルコンピューティングデバイス、ゲームコンソール、リモートサーバなどの、システム400が結合するデバイスと関連付けられたデータを記憶するデバイス記録データベース416を含み得る。コンピュータ可読媒体408は、システム400をゲームコントローラとして機能するように構成するゲーム制御命令418、およびシステム400を他の非ゲームデバイスのコントローラとして機能するように構成する汎用制御命令420を(システム400がコントローラを含む場合に)さらに記憶し得る。
【0073】
加えて、コンピュータ可読媒体408は、上述のプロパティ選択技術を可能にするように機能し得る色選択コンポーネント422およびリージョンツープロパティマッピング424を記憶し得る。例えば、色選択コンポーネント422は、それを行う命令を受信すると、上述のカラーピッカー124を起動するように機能し得る。加えて、色選択コンポーネント422は、所与の時間にどのプロパティが変更されるかを決定し、かつプロパティが変更される値を判定するために、ハンドヘルドコントローラから入力を受信し得る。例えば、カラーピッカー124が操作中に、入力デバイスの特定の外側位置に対応する入力が(例えば、ハンドヘルドコントローラの入力デバイスを介して)受信されたという指示を受信すると、色選択コンポーネント422は、リージョンツープロパティマッピング424にアクセスして、どのプロパティが修正されるかを判定し得る。加えて、色選択コンポーネント422は、入力を受信するとリージョンツープロパティマッピング424にアクセスして、修正されるプロパティの値を判定し得る。色選択コンポーネント422および/またはリージョンツープロパティマッピング424は、ローカルシステム126(例えば、ディスプレイ122に直接結合されるコンピューティングデバイス)、リモートシステム128(例えば、ネットワークを介してディスプレイ122および/またはローカルシステム126に結合されるサーバコンピューティングデバイス)、ハンドヘルドコントローラ100(例えば、ローカルおよび/またはリモートシステムに結合される)、および/またはそれらの組み合わせ上に存在し得ることを理解されたい。
【0074】
図5A~5Cは、ディスプレイ上の仮想オブジェクトの提示を修正するために、ハンドヘルドコントローラ上のジョイスティックを使用してカラーピッカーを操作するための例示的なプロセス500のフロー図を集合的に示している。プロセス500、および本明細書で説明される他のプロセスは、論理フローグラフ内のブロックの集合として説明され、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせで実装され得る一連の操作を表す。ソフトウェアの文脈では、ブロックは、コンピュータ実行可能命令を表し、コンピュータ実行可能命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されるとき、列挙された操作を実施する。概して、コンピュータ実行可能命令は、特定の機能を実行するか、または特定の抽象データ型を実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含む。操作が記載される順序は、限定として解釈されることを意図するものではなく、任意の一部の記載されたブロックは、プロセスを実装するために任意の順序でおよび/または並行して組み合わされ得る。さらに、操作は、ハンドヘルドコントローラ100、ローカルシステム126、リモートシステム128、および/または任意の他のシステムまたはシステムの組み合わせによって実行され得る。
【0075】
操作502は、第1の領域(例えば、第1の外側位置の範囲)と、値が選択され得る第1のプロパティ(例えば、色相)との間の第1の関連付けを記憶することを表す。いくつかの事例では、第1の領域と第1のプロパティとの間の関連付けは、第1のインスタンス中、または第1の期間中であり得る。例えば、この操作は、リージョンツープロパティマッピング424に、ジョイスティックのどのX-Y位置が第1のインスタンスまたは第1の期間中に第1のプロパティに対応するかの指示を記憶することを表し得る。第1のインスタンスでは、カラーピッカー124は、領域118(1)内の第1の部分124(1)を含んでもよく、またはそれ以外の場合、領域118(1)と関連付けられてもよい。
【0076】
操作504は、第2の領域(例えば、第2の外側位置の範囲)と、値が選択され得る第2のプロパティ(例えば、色合い、階調、または陰影)との間の関連付けを記憶することを表す。例えば、この操作は、リージョンツープロパティマッピング424に、ジョイスティックのどのX-Y位置が第2のプロパティに対応するかの指示を記憶することを表し得る。
【0077】
操作506は、第1の領域と、値が選択され得る第3のプロパティ(例えば、輝度)との間の第2の関連付けを記憶することを表す。例えば、この操作は、リージョンツープロパティ424に、ジョイスティックのどのX-Y位置が第2のインスタンスまたは第2の期間中に第3のプロパティに対応するかの指示を記憶することを表し得る。
【0078】
一方、操作508は、ハンドヘルドコントローラのジョイスティックが中心位置から第1の外側位置に移動したことを示す第1のデータを受信することを表す。第1の外側位置は、X-Y座標またはその他の方法で表され得る。
【0079】
操作510は、第1の外側位置が第1のプロパティと関連付けられていることを判定することを表す。例えば、色選択コンポーネント424は、第1の外側位置のX-Y座標を、リージョンツープロパティマッピング424で参照される領域と比較して、第1の外側位置が第1のプロパティに対応する第1の部分124(1)内にあることを判定し得る。
【0080】
操作512は、中心位置に戻る前にジョイスティックの第1の位置を示す第2のデータを受信することを表し、操作514は、第1の位置に少なくとも部分的に基づいて第1のプロパティの値を選択することを表す。すなわち、色選択コンポーネント422は、ジョイスティックを解放して中心位置へ戻る前に、ジョイスティックの最終的な場所の指示を受信し得る。色選択コンポーネント422は、リージョンツープロパティマッピング424にアクセスし得、最終場所の値から、色相の値などの第1のプロパティの選択された値を判定し得る。色選択コンポーネント422は、外側位置から移動した後、中心位置に戻る前に、ジョイスティックが移動するにつれてプロパティの値を選択(例えば、変更)し得ることを理解されたい。
【0081】
図5Bは、プロセス500の例示を継続しており、操作516において、第1のプロパティの選択された値に従ってディスプレイ上にオブジェクトを提示することを含む。例えば、色選択コンポーネント422は、選択された色相に従ってオブジェクトの表示を引き起こし得る。プロパティの値がジョイスティックの移動時(外側位置から移動した後で、中心位置に戻る前)に選択される事例では、プロセス500により、ジョイスティックが移動するときに選択された値を有するオブジェクトが提示され得る。例えば、ユーザがジョイスティックを赤色の色相から緑色の色相に移動させると、プロセス500により、ジョイスティックの現在の場所に対応する異なる色のアレイでオブジェクトが提示され得る。一方、最終選択値は、中心位置に戻る前のジョイスティックの最終位置に対応し得る。
【0082】
操作518は、ハンドヘルドコントローラのジョイスティックが中心位置から第2の外側位置に移動したことを示す第3のデータを受信することを表す。第2の外側位置は、X-Y座標またはその他の方法で表され得る。
【0083】
操作520は、第2の外側位置が第2のプロパティと関連付けられていることを判定することを表す。例えば、色選択コンポーネント422は、第2の外側位置のX-Y座標を、リージョンツープロパティマッピング424で参照される領域と比較して、第2の外側位置が第2のプロパティに対応することを判定し得る。
【0084】
操作522は、中心位置に戻る前にジョイスティックの第2の位置を示す第4のデータを受信することを表し、操作524は、第2の位置に少なくとも部分的に基づいて第2のプロパティの値を選択することを表す。すなわち、色選択コンポーネント422は、ジョイスティックを解放して中心位置へ戻る前に、ジョイスティックの最終的な場所の指示を受信し得る。色選択コンポーネント422は、リージョンツープロパティマッピング424にアクセスし得、最終場所の値から、色合い、階調、または陰影などの第2のプロパティの値を判定し得る。色選択コンポーネント422は、外側位置から移動した後、中心位置に戻る前に、ジョイスティックが移動するにつれて第2のプロパティの値を選択(例えば、変更)し得ることを理解されたい。
【0085】
操作526は、ディスプレイ上に、第2のプロパティの選択された値に従ってオブジェクトを提示することを表す。例えば、色選択コンポーネント422は、選択された色合い、階調、または陰影に従ってオブジェクトの表示を引き起こし得る。プロパティの値がジョイスティックの移動時(外側位置から移動した後で、中心位置に戻る前)に選択される事例では、プロセス500により、ジョイスティックが移動するときに選択された値を有するオブジェクトが提示され得る。例えば、ユーザがジョイスティックを第1の色合い、階調、または陰影の値から第2の色合い、階調、または陰影の値に移動させると、プロセス500により、ジョイスティックの現在の場所に対応する異なる色合い、階調、または陰影の値の配列に従ってオブジェクトが提示され得る。一方、最終選択値は、中心位置に戻る前のジョイスティックの最終位置に対応し得る。
【0086】
操作528は、ハンドヘルドコントローラのジョイスティックが中心位置から第3の外側位置に移動したことを示す第5のデータを受信することを表す。第3の外側位置は、X-Y座標またはその他の方法で表され得る。
【0087】
操作530は、第3の外側位置が第2のプロパティと関連付けられていることを判定することを表す。例えば、色選択コンポーネント422は、第3の外側位置のX-Y座標を、リージョンツープロパティマッピング424で参照される領域と比較して、第3の外側位置が第2のプロパティに対応することを判定し得る。
【0088】
図5Cは、プロセス500の例示を終了しており、操作532で、第1の領域を第3のプロパティと関連付けることを含む。例えば、第3の位置が第2のプロパティと関連付けられているという判定に少なくとも部分的に基づいて、第3のプロパティは、ユーザが輝度を選択することを可能にするために第1の領域と関連付けられ得る。
【0089】
操作534は、ハンドヘルドコントローラのジョイスティックが第3の位置から第4の外側位置に移動したことを示す第6のデータを受信することを表す。第4の外側位置は、X-Y座標またはその他の方法で表され得る。
【0090】
操作536は、第4の外側位置が第3のプロパティと関連付けられていることを判定することを表す。例えば、色選択コンポーネント424は、第4の位置のX-Y座標を、リージョンツープロパティマッピング424で参照される領域と比較して、第4の位置が第3のプロパティに対応することを判定し得る。
【0091】
操作538は、中心位置に戻る前にジョイスティックの第3の場所を示す第7のデータを受信することを表し、操作540は、第3の場所に少なくとも部分的に基づいて第3のプロパティの値を選択することを表す。すなわち、色選択コンポーネント422は、ジョイスティックを解放して中心位置へ戻る前に、ジョイスティックの最終的な場所の指示を受信し得る。色選択コンポーネント422は、リージョンツープロパティマッピング424にアクセスし得、最終場所の値から、輝度などの第3のプロパティの選択された値を判定し得る。
【0092】
操作542は、ディスプレイ上に、第3のプロパティの選択された値に従ってオブジェクトを提示することを表す。例えば、色選択コンポーネント422は、選択された輝度に従ってオブジェクトの表示を引き起こし得る。ここでも、色選択コンポーネント422は、外側位置から移動した後、中心位置に戻る前に、ジョイスティックが移動するにつれてプロパティの値を選択(例えば、変更)し得ることを理解されたい。さらに、プロパティの値がジョイスティックの移動時(外側位置から移動した後で、中心位置に戻る前)に選択される事例では、プロセス500により、ジョイスティックが移動するときに選択された値を有するオブジェクトが提示され得る。
【0093】
図6は、ハンドヘルドコントローラ上で入力デバイスを使用して、ディスプレイ上に提示された1つ以上の仮想オブジェクトのプロパティを変更するための例示的なプロセス600のフロー図を示す。入力デバイスは、ジョイスティック、トラックパッド、ローラーボール、または任意の他のタイプの入力デバイスを含み得る。
【0094】
操作602は、領域とプロパティとの間のそれぞれの関連付けを記憶することを表す。例えば、入力デバイス上の第1の領域は、第1のプロパティなどと関連付けられてもよい。さらに、入力デバイス上の第1の領域は、第1の期間(またはインスタンス)中の第1のプロパティ、および第2の期間(またはインスタンス)中の別のプロパティと関連付けられてもよい。
【0095】
操作604は、ハンドヘルドコントローラの入力デバイスが、第1の位置における入力、中心位置から第1の位置への入力などの第1の入力を受信したことを示す第1のデータを受信することを表す。この入力は、トラックパッド上のタッチ入力、ジョイスティックの移動などを含み得る。
【0096】
操作606は、第1の位置が第1のプロパティと関連付けられていることを判定することを表し、操作608は、入力デバイスが第1の場所での入力、第1の場所から中心位置への入力などの第2の入力を受信したことを示す第2のデータを受信することを表す。ここでも、これは、第1の位置から中心位置へのタッチ入力、第1の位置から中心位置へ移動するジョイスティック、第1の位置でのトラックパッド上の入力、続いてトラックパッドからの入力デバイス(例えば、指、スタイラスなど)の削除などを含み得る。
【0097】
操作610は、第1の位置に少なくとも部分的に基づいて第1のプロパティの値を選択することを表す。この値は、色関連の値(例えば、色相、明度、輝度、値、彩度、陰影、グレースケールなど)、テキスト関連の値(例えば、フォントサイズ、フォントタイプ、行間隔など)、または任意の他のタイプのプロパティの値を含み得る。
【0098】
操作612は、選択された値に少なくとも部分的に基づいて、ディスプレイを更新することを表す。例えば、オブジェクトは、色関連値に従って提示されてもよく、テキストは、テキスト関連値に従って提示されてもよい。
【0099】
操作614は、追加の入力が受信されたかどうかを判定することを表す。受信された場合、プロセス600は、操作604に戻り、受信された入力に基づいてプロパティの値を更新し、プロパティの更新された値に基づいてディスプレイを更新するために続けてループし得る。
【0100】
図7は、ディスプレイ122上に提示されるコンテンツのプロパティを選択するための操作700の例示的なフローを示している。例えば、ユーザは、ハンドヘルドコントローラを使用するか、または任意の他の様式でカラーピッカー124を起動する要求を発行することができる。より具体的には、図7は、トラックパッドおよび/またはジョイスティックによるかどうかにかかわらず、ハンドヘルドコントローラへのユーザ入力に基づいてカラーピッカー124がどのように更新されるかを示している。容易にするために、操作フロー700は、ジョイスティックを移動させることに関して考察されるが、上で考察されたように、操作フロー700は、ユーザがタッチパッドを操作することに応答して、実装され得るか、または表示され得る。
【0101】
いくつかの事例では、最初に、「1」において、ディスプレイ122は、第1の部分124(1)および第2の部分124(2)を有するカラーピッカー124を提示し得る。第1の部分124(1)は、色相の選択と関連付けられてもよく、第2の部分124(2)は、色相の色合い、階調、または陰影の選択と関連付けられてもよい。加えて、ディスプレイ122は、本明細書で考察されるように、選択されたプロパティに従って仮想オブジェクト120を提示し得る。
【0102】
「2」において、ユーザは、ジョイスティックを中心位置から、概して上方に、仮想オブジェクト120の色相を変更することと関連付けられた外側位置の領域内にある外側位置に向けて付勢することができる。いくつかの事例では、ジョイスティックがこの領域内に移動されたことに応答して、カラーピッカー124は、色相を選択するためのカラーピッカー124の第1の部分124(1)がアクティブ化したことを示し得る。
【0103】
「3」において、および第1の部分124(1)内で、ユーザは、ジョイスティックを移動させて、色相の値を変更することができる。すなわち、色相を変更することと関連付けられた領域内で、ユーザは、ジョイスティックを移動させて、所望の色相(例えば、赤色、緑色、青色など)を選択することができる。いくつかの事例では、カラーピッカー124は、第1の部分124(1)内に色相のスペクトルを提示し得る。いくつかの事例では、所定の数の色相が提示され得、および/または色相のスペクトルは、ユーザによって選択可能な第1の部分124(1)内の等しいサイズの部分(例えば、スライス)を表し得る。例えば、ユーザがジョイスティックを上方および第1の部分124(1)内に押したことに応答して、ユーザは、色相のスペクトルをスクロールして、所望の色相を選択し得る。さらに、色相のスペクトルの中で現在強調表示されている色相が強調され得る。すなわち、ユーザが第1の部分124(1)内でジョイスティックをナビゲートし、色相の上にホバリングするとき、現在強調表示またはホバリングされた色相が強調され得る。加えて、仮想オブジェクト120の色相は、ジョイスティックの場所に対応する現在の色相を示すように更新され得る。
【0104】
「3」において所望の色相を識別すると、ユーザは、「4」においてジョイスティックを解放することができ、ジョイスティックを中心位置に付勢することができる。この時点で、「1」において、カラーピッカー124は、選択可能な色相を示す第1の部分124(1)を表示してもよく、第2の部分124(2)は、(例えば、「3」における選択された色相に基づいて)選択された色相と関連付けられた種々の色合い、陰影、または階調を含むように更新されてもよい。いくつかの事例では、ユーザは、その中で、ジョイスティックを概して上方に、仮想オブジェクト120の色相を変更することと関連付けられた外側位置の領域内にある外側位置に向けて付勢することができる(すなわち、ユーザは異なる色相を選択することができる)。
【0105】
あるいは、「5」において、ユーザは、ジョイスティックを概して下方に、仮想オブジェクト120の色合い、階調、または陰影を変更することと関連付けられた外側位置の領域内にある外側位置に向けて付勢することができる。ジョイスティックがこの領域内に移動されたことに応答して、カラーピッカー124は、カラーピッカー124の第2の部分124(2)がアクティブ化したことを示し得る。さらに、本明細書で考察されるように、カラーピッカー124は、輝度の選択と関連付けられた第3の部分124(3)を含むように更新され得る。
【0106】
「6」において、および第2の部分124(2)内で、ユーザは、ジョイスティックを移動させて、色相の異なる色合い、階調、または陰影を選択することができる。すなわち、この領域内で、ユーザは、ジョイスティックを移動させて、色相の所望の色合い、階調、または陰影を選択することができる。色合い、階調、および/または陰影は、色合い、階調、および/または陰影を修正することが、彩度および輝度の両方をゼロ以上の値に修正するように、彩度および輝度のカテゴリとみなされてもよい。第2の部分124(2)は、選択された色相に少なくとも部分的に基づいて入力され得る色合い、階調、および/または陰影のスペクトルを含む。すなわち、所望の色相の指示または選択を受信した後、第2の部分124(2)は、色合い、階調、または陰影のスペクトルを表示してよく、ここで、色合い、階調、または陰影のスペクトルは、選択された色相と関連付けられる。いくつかの事例では、色合い、階調、または陰影のスペクトルは、所定の数の色合い、階調、または陰影を含み得る。例えば、色合い、階調、および/または陰影のスペクトルは、色合い(例えば、選択された色相と白色とのブレンド)、階調(例えば、選択された色相と灰色とのブレンド)、および陰影(例えば、選択された色相と黒色とのブレンド)に均等に分布する15個の異なるオプションを含んでもよい。例えば、単一の純粋な色相(フル彩度およびフル輝度)、ならびに複数の色合い(彩度の変化、フル輝度)、階調(彩度の変化および輝度の変化)、および陰影(フル彩度、輝度の変化)を含む15個の選択肢を提示してもよい。さらに、いくつかの事例では、色合い、階調、および/または陰影は、所定の順序(例えば、明るい順から暗い順、暗い順から明るい順など)で提示されてもよい。第2の部分124(2)内で、色合い、階調、および/または陰影は、ユーザによって選択可能な等しいサイズの部分(例えば、スライス)を表し得る。例えば、ユーザがジョイスティックを下方および第2の部分124(2)内に押下したことに応答して、ユーザは、色合い、階調、および/または陰影のスペクトルをスクロールし得る。いくつかの事例では、第2の部分124(2)を通って移動することは、彩度および輝度の両方をゼロ以上の値に修正し得る。仮想オブジェクト120の色合い、階調、または陰影は、ジョイスティックの場所に対応する現在の色合い、階調、または陰影を示すように更新され得る。
【0107】
「6」において所望の色合い、階調、または陰影を識別すると、ユーザは、「7」においてジョイスティックを解放することができ、ジョイスティックを中心位置に付勢することができる。この時点で、「1」において、カラーピッカー124は、選択可能な色相を示す第1の部分124(1)を表示してもよく、第2の部分124(2)は、選択した色相と関連付けられた種々の色合い、階調、または陰影を表示してもよい。いくつかの事例では、ユーザは、その中で、ジョイスティックを概して上方に、仮想オブジェクト120の色相を変更することと関連付けられた外側位置の領域内にある外側位置に向けて付勢することができ(すなわち、ユーザは異なる色相を選択することができる)あるいは、ユーザは、ジョイスティックを概して下方に、仮想オブジェクト120の色合い、階調、または陰影を変更することと関連付けられた外側位置の領域内にある外側位置に向けて付勢することができる(すなわち、ユーザは異なる色合い、階調、または陰影を選択することができる)。
【0108】
しかしながら、いくつかの事例では、「6」において、操作700のフローは、色相の輝度を選択し続け得る。すなわち、ジョイスティックが概して下方に、かつ「5」において仮想オブジェクト120の色合い、階調、または陰影を変更することと関連付けられた外側位置の領域内にある外側位置に付勢されていることに応答して、カラーピッカー124は、輝度を変更することと関連付けられた第3の部分124(3)を表示するように更新し得る。例えば、「6」から、ユーザは、「8」において、ジョイスティックを概して上方に、仮想オブジェクト120の輝度を変更することと関連付けられた外側位置の領域内にある外側位置に向けて付勢することができる。いくつかの事例では、ユーザは、ジョイスティックの外周に沿ってジョイスティックを付勢して、輝度を変更すること(例えば、中心を避けること)と関連付けられた外側位置の領域に到達し得る。いくつかの事例では、ジョイスティックがこの領域内に移動されたことに応答して、カラーピッカー124は、輝度を選択するためのカラーピッカー124の第3の部分124(3)がアクティブ化したことを示し得る。いくつかの事例では、輝度値は、ユーザが(黒と白を含む、変化する輝度の)灰色の中から排他的に選択することができるように、ゼロの彩度を有する輝度値を含み得る。したがって、いくつかの事例では、ユーザは、第2の部分124(2)および/または第3の部分124(3)の両方を、それらが色の同じプロパティとみなされ得るように、彩度および輝度の両方を修正するために利用し得る。
【0109】
第3の部分124(3)内で、「9」において、ユーザは、ジョイスティックを移動させて、輝度の値を変更することができる。かかる場合、第3の部分124(3)は、所定の数の輝度を含み得る。例えば、輝度スペクトルは、フル白色値とフル黒色値との間に均等に分布する9つの異なる輝度値を含んでもよい。いくつかの事例では、輝度スペクトルは、ユーザによって選択可能である第3の部分124(3)内の等しいサイズの部分(例えば、スライス)を表し得る。例えば、ユーザがジョイスティックを上方(または周囲)および第3の部分124(3)内に押したことに応答して、ユーザは、輝度スペクトルをスクロールして、所望の輝度を選択し得る。仮想オブジェクト120の輝度は、ジョイスティックの場所に対応する輝度を示すように更新され得る。
【0110】
いくつかの事例では、「9」において、輝度を選択する間、または輝度を変更することと関連付けられた外側位置の領域で、ユーザは、ジョイスティックを「10」において仮想オブジェクト120の色合い、階調、または陰影を変更することと関連付けられた外側位置の領域に付勢することができる。すなわち、「9」において、ユーザは、輝度を選択することと関連付けられた外側位置の領域内からスクロールし、「10」において、仮想オブジェクト120の色合い、階調、または陰影を変更することと関連付けられた外側位置の領域内にスクロールすることができる。例えば、ユーザは、外周または外縁部に沿ってスクロールして、色合い、階調、または陰影を変更すること(例えば、中心を避けること)と関連付けられた外側位置の領域に到達してもよい。その中で、ユーザは、「6」において、仮想オブジェクト120の色合い、階調、または陰影を選択することができ、かつ/またはジョイスティックを解放して、ジョイスティックを中心位置に付勢することができる。この意味で、ユーザは、「6」での色合い、階調、または陰影の選択と、「9」での輝度の選択との間で移動することができる。いくつかの事例では、ここでは、カラーピッカー124は、ユーザが色合い、階調、または陰影と輝度の変更(例えば、連続した選択)との間でスクロールまたは切り替えることを可能にするホイールを表し得る。例えば、第2の部分124(2)および第3の部分124(3)は、別個であるか、またはギャップによって分離されているように示されているが、いくつかの事例では、ユーザは、色合い、階調、または陰影、および輝度を連続的にスクロールすることができる。この意味で、カラーピッカー124は、色合い、階調、および陰影を有する領域集団と、種々の輝度を有する領域とを含み得る。
【0111】
しかしながら、いくつかの事例では、「9」で、輝度を選択した後に、または輝度を変更することと関連付けられた外側位置の領域で、ユーザは、「11」でジョイスティックを解放することができ、ジョイスティックを「12」で中心位置に付勢することができる。つまり、「9」で所望の輝度を識別した後、ユーザは、ジョイスティックを解放することができ、ジョイスティックを「12」の中心位置に戻すように付勢することができる。
【0112】
「12」から、ユーザは、「13」において、ジョイスティックを中心位置から、概して上方に、仮想オブジェクト120の輝度を変更することと関連付けられた外側位置の領域内にある外側位置に向けて付勢することができる。あるいは、「12」から、ユーザは、「14」において、仮想オブジェクト120の色合い、階調、または陰影を変更することと関連付けられた外側位置の領域内にある外側位置に、中心位置からジョイスティックを概して下方に付勢することができる。
【0113】
本主題は、構造的特徴に固有の言語で説明されているが、添付の特許請求の範囲で定義された主題が必ずしも説明された特定の特徴に限定されないことを理解されたい。むしろ、特定の特徴は、特許請求の範囲を実装する例示的な形態として開示される。
図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図3A
図3B
図3C
図3D
図4
図5A
図5B
図5C
図6
図7
【国際調査報告】