IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ アセンシア ディアベテス ケア ホールディングス エージーの特許一覧

特表2022-549179持続グルコースモニタリング(CGM)トランスミッタの自動起動
<>
  • 特表-持続グルコースモニタリング(CGM)トランスミッタの自動起動 図1
  • 特表-持続グルコースモニタリング(CGM)トランスミッタの自動起動 図2
  • 特表-持続グルコースモニタリング(CGM)トランスミッタの自動起動 図3
  • 特表-持続グルコースモニタリング(CGM)トランスミッタの自動起動 図4
  • 特表-持続グルコースモニタリング(CGM)トランスミッタの自動起動 図5
  • 特表-持続グルコースモニタリング(CGM)トランスミッタの自動起動 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-24
(54)【発明の名称】持続グルコースモニタリング(CGM)トランスミッタの自動起動
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/1473 20060101AFI20221116BHJP
   A61B 5/1486 20060101ALI20221116BHJP
【FI】
A61B5/1473
A61B5/1486
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022517492
(86)(22)【出願日】2020-09-16
(85)【翻訳文提出日】2022-03-17
(86)【国際出願番号】 EP2020075817
(87)【国際公開番号】W WO2021052986
(87)【国際公開日】2021-03-25
(31)【優先権主張番号】62/901,976
(32)【優先日】2019-09-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】522093823
【氏名又は名称】アセンシア ディアベテス ケア ホールディングス エージー
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】ゴフマン,イゴール ワイ.
【テーマコード(参考)】
4C038
【Fターム(参考)】
4C038KK10
4C038KL01
4C038KM00
4C038KX02
4C038KY01
(57)【要約】
例えば、持続グルコースモニタリング(CGM)トランスミッタなどの電池駆動電子装置は、装置が格納されている間および/または「シェルフモード」にある間、電池放電を低減するスイッチ切断回路を有する。装置は、二つの外部からアクセス可能なアクティベーションパッドを有し、それぞれが、装置が包装の中にある間に、スイッチ切断回路が電池を装置電子機器から切断させる装置用の包装内に位置付けられた同じ導電体に接触するように構成される。装置を包装から取り出すと、二つのアクティベーションパッドはもはや導電体に接触しなくなり、スイッチ切断回路は電池を装置電子機器に自動的に接続する。電池駆動電子装置における電池放電を低減する方法およびその他の態様も記載される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線持続グルコースモニタリング(CGM)トランスミッタにおける電池放電を低減する方法であって、前記方法が、
前記CGMトランスミッタをその中に受容および封入するように構成されたパッケージに前記CGMトランスミッタを受容すること、
前記CGMトランスミッタが前記パッケージに受容されることに応答して、自動的に前記CGMトランスミッタの電池を前記CGMトランスミッタのトランスミッタ電子機器から電気的に切断すること、および、
前記CGMトランスミッタが前記パッケージから取り出されることに応答して、自動的に前記電池を前記トランスミッタ電子機器に電気接続すること、を含む、方法。
【請求項2】
前記電池を電気的に切断することが、前記CGMトランスミッタが前記パッケージに受容されることに応答して、前記CGMトランスミッタの第一および第二のアクティベーションパッドを、前記パッケージ内に位置付けられた導電体に電気接続することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記電池を電気的に切断することが、前記CGMトランスミッタが前記パッケージに受容されることに応答して、前記CGMトランスミッタの第一および第二のアクティベーションパッドのうちの少なくとも一つを、前記パッケージ内に位置付けられた導電体から電気的に切断することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
無線持続グルコースモニタリング(CGM)トランスミッタであって、
第一および第二のアクティベーションパッド、
トランスミッタ電子機器、
プラス端子とマイナス端子を有する電池であって、前記マイナス端子が前記第一のアクティベーションパッドに結合された電池、および、
入力端子、出力端子、およびイネーブル端子を有するスイッチ切断回路であって、前記入力端子が前記電池のプラス端子に結合され、前記出力端子が前記トランスミッタ電子機器の電源入力に結合され、前記イネーブル端子が前記第二のアクティベーションパッドに結合される、スイッチ切断回路、を含み、
前記スイッチ切断回路が、前記第一のアクティベーションパッドの前記第二のアクティベーションパッドへの電気接続に応答して、前記電池を前記トランスミッタ電子機器から電気的に切断するように構成される、無線持続グルコースモニタリング(CGM)トランスミッタ。
【請求項5】
前記CGMトランスミッタをその中に受容するように構成されたパッケージをさらに備え、前記CGMトランスミッタが前記パッケージ内に受容される間、前記第一および第二のアクティベーションパッドがそれぞれ前記導電体と接触するように、前記パッケージがその中に位置付けられた導電体を備え、前記第一および第二のアクティベーションパッドが、前記導電体と接触することにより、前記スイッチ切断回路が前記電池を前記トランスミッタ電子機器から電気的に切断する、請求項4に記載のCGMトランスミッタ。
【請求項6】
前記パッケージから前記CGMトランスミッタを取り出すと、前記第一および第二のアクティベーションパッドが前記導電体と接触しないことにより、前記スイッチ切断回路に前記電池を前記トランスミッタ電子機器に電気接続させる、請求項5に記載のCGMトランスミッタ。
【請求項7】
前記導電体が、金属板または導電性炭化ゴムを含む、請求項5に記載のCGMトランスミッタ。
【請求項8】
前記トランスミッタ電子機器に結合されたCGMセンサアセンブリをさらに備え、前記CGMセンサアセンブリが、センサコンポーネントを介して体液中のグルコース濃度を持続的に測定するよう構成されるセンサ電子機器を備える、請求項7に記載のCGMトランスミッタ。
【請求項9】
前記CGMトランスミッタが、前記CGMセンサアセンブリに取り外し可能に結合される、請求項8に記載のCGMトランスミッタ。
【請求項10】
前記トランスミッタ電子機器が、
マイクロコントローラ、
前記マイクロコントローラに結合されたアンテナ、
体液中の検体を検出するためのセンサアセンブリに結合されるように構成されたアナログフロントエンド回路、および、
前記アナログフロントエンド回路を前記マイクロコントローラに結合するシリアルバスを備える、請求項4に記載のCGMトランスミッタ。
【請求項11】
前記スイッチ切断回路が、
前記入力端子と前記出力端子との間に直列に結合されたトランジスタスイッチ、
第一および第二の入力および出力を有する論理ゲートであって、前記出力が、前記トランジスタスイッチに結合され、前記トランジスタスイッチの動作を制御する、論理ゲート、
前記イネーブル端子と前記論理ゲートの前記第一の入力との間に結合されるインバータ、
前記入力端子に結合された反転入力、前記出力端子に結合された非反転入力、および前記論理ゲートの前記第二の入力に結合された出力を有する差動増幅器、および、
前記入力端子と前記イネーブル端子との間に結合された電流源、を備える、請求項4に記載のCGMトランスミッタ。
【請求項12】
前記トランジスタスイッチがMOSFETを備え、前記論理ゲートがORゲートを備える、請求項11に記載のCGMトランスミッタ。
【請求項13】
無線持続グルコースモニタリング(CGM)トランスミッタにおける電池放電を低減する方法であって、前記方法が、
スイッチ切断回路の入力を電池のプラス端子に結合すること、および前記スイッチ切断回路の出力を前記CGMトランスミッタのトランスミッタ電子機器の電源入力に結合すること、
第一のアクティベーションパッドを前記電池のマイナス端子に結合すること、
第二のアクティベーションパッドを前記スイッチ切断回路のイネーブル端子に結合すること、および、
前記第一および第二のアクティベーションパッドの両方に接触するように位置付けられた導電体を含むパッケージにCGMトランスミッタを包装し、前記スイッチ切断回路に前記電池を前記トランスミッタ電子機器から切断させること、を含む、方法。
【請求項14】
前記パッケージから前記CGMトランスミッタを取り出すことをさらに含み、前記スイッチ切断回路が、前記第一および第二のアクティベーションパッドの両方が前記導電体と接触していないことに応答して、前記電池を前記トランスミッタ電子機器に接続する、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記パッケージを提供することをさらに含み、前記パッケージが、前記CGMトランスミッタをその中に収容して封入するように構成された前面、背面、上面、底面、および側面パネルを有する、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
電池駆動電子装置であって、
第一および第二のアクティベーションパッド、
装置電子機器、
プラス端子とマイナス端子を有する電池であって、前記マイナス端子が前記第一のアクティベーションパッドに結合された電池、および、
入力端子、出力端子、およびイネーブル端子を有するスイッチ切断回路であって、前記入力端子が前記電池の前記プラス端子に結合され、前記出力端子が前記装置電子機器の電源入力に結合され、前記イネーブル端子が前記第二のアクティベーションパッドに結合される、スイッチ切断回路、を含み、
前記スイッチ切断回路が、前記第一のアクティベーションパッドの前記第二のアクティベーションパッドへの電気接続に応答して、前記電池を前記装置電子機器から電気的に切断するように構成される、電池駆動電子装置。
【請求項17】
前記装置をその中に受容するように構成されたパッケージをさらに備え、前記パッケージが、前記装置が前記パッケージ内に受容される間、前記第一および第二のアクティベーションパッドがそれぞれ前記導電体と接触するように、その中に位置付けられた導電体を備え、前記第一および第二のアクティベーションパッドが前記導電体と接触することにより、前記スイッチ切断回路に前記電池を前記装置電子機器から電気的に切断させる、請求項16に記載の電池駆動電子装置。
【請求項18】
前記パッケージから前記装置を取り出すと、前記第一および第二のアクティベーションパッドが前記導電体と接触しなくなることにより、前記スイッチ切断回路に前記電池を前記装置電子機器に電気接続させる、請求項17に記載の電池駆動電子装置。
【請求項19】
前記導電体が、金属板または導電性炭化ゴムを含む、請求項17に記載の電池駆動電子装置。
【請求項20】
前記スイッチ切断回路が、
前記入力端子と前記出力端子との間に直列に結合されたトランジスタスイッチ、
第一および第二の入力および出力を有する論理ゲートであって、前記出力が前記トランジスタスイッチに結合され、前記トランジスタスイッチの動作を制御する、論理ゲート、
前記イネーブル端子と前記論理ゲートへの前記第一の入力との間に結合されるインバータ、
前記入力端子に結合された第一の入力、前記出力端子に結合された第二の入力、および前記論理ゲートの前記第二の入力に結合された出力を有するコンパレータ、および、
前記入力端子と前記イネーブル端子との間に結合された電流源、を備える、請求項17に記載の電池駆動電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2019年9月18日に出願され、「AUTOMATIC ACTIVATION OF CONTINUOUS MONITORING(CGM)Transmitter」と題された米国仮特許出願第62/901,976号の優先権および利益を主張するものであり、これはすべての目的に対しその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、持続グルコースモニタリングシステム用の無線トランスミッタに関する。
【背景技術】
【0003】
持続グルコースモニタリング(CGM)などのインビボおよび/またはインビトロ試料における持続検体検出は、特に糖尿病ケアにおいて、ルーチン検出動作となっている。リアルタイムグルコース濃度を提供することによって、治療/臨床行為をよりタイムリーに適用し得、血糖状態をより良好に制御し得る。
【0004】
CGM動作中、バイオセンサは通常、皮下に挿入され、組織および間質液に囲まれた環境で持続的に動作する。皮下に挿入されるバイオセンサは、CGMセンサ装置の無線CGMトランスミッタに信号を提供し、その信号はユーザの血糖値を示す。これらの測定は、一日を通して(例えば、数分毎、または他の間隔で)、自動的に何度も行われ得る。
【0005】
無線CGMトランスミッタは、典型的には、腹部、または上腕後部などのユーザの皮膚の外表面に貼付けられ、一方、バイオセンサは、間質液に接触するように皮膚を通して挿入される。
【0006】
無線CGMトランスミッタは通常、ユーザが使用を開始する前に、先ず保管かつ/または長期間にわたって店舗または倉庫の棚(シェルフモード)上に置かれ得る、電池駆動装置である。一部の従来型CGMトランスミッタは、低電力モードで包装され得るが、ストレージモードまたはシェルフモード中に著しい電池放電が発生し得る。他の従来的なCGMトランスミッタは、ストレージモードまたはシェルフモード中に電池電力を節約するために、電池がCGM電子機器から切断されるように最初に設定された電気機械式起動スイッチを有し得る。しかしながら、こうしたスイッチは、スイッチのサイズを考慮すると、CGMトランスミッタに対して嵩およびコストを不利に増加させ、また密封する必要が生じる。さらに、こうした従来的なCGMトランスミッタは、電池をCGM電子機器に接続するために、起動スイッチをリセットすることによってトランスミッタを起動させるユーザに依存する。
【0007】
したがって、改良された無線CGMトランスミッタ、およびストレージモードおよび/またはシェルフモードでの電池放電を低減する方法、ならびにCGMトランスミッタを起動する方法が期待される。
【発明の概要】
【0008】
第一の態様によれば、持続グルコースモニタリング(CGM)トランスミッタの電池放電を低減する方法は、CGMトランスミッタをその中に受容し封入するように構成されたパッケージにCGMトランスミッタを受容すること、CGMトランスミッタがパッケージに受容されることに応答して、CGMトランスミッタの電池をCGMトランスミッタのトランスミッタ電子機器から自動的に電気的に切断すること、および、CGMトランスミッタがパッケージから取り出されたことに応答して、電池をトランスミッタ電子機器に自動的に電気的に接続すること、を含む。
【0009】
第二の態様によれば、無線持続グルコースモニタリング(CGM)トランスミッタは、第一および第二のアクティベーションパッド、トランスミッタ電子機器、ならびにプラス端子とマイナス端子を有する電池であって、当該マイナス端子が第一のアクティベーションパッドに結合される、電池を含む。CGMトランスミッタはまた、入力端子、出力端子、およびイネーブル端子を有するスイッチ切断回路を含み、入力端子は電池のプラス端子に結合され、出力端子はトランスミッタ電子機器の電源入力に結合され、イネーブル端子は第二のアクティベーションパッドに結合される。スイッチ切断回路は、第一のアクティベーションパッドの第二のアクティベーションパッドへの電気接続に応答して、電池をトランスミッタ電子機器から電気的に切断するように構成される。
【0010】
第三の態様によれば、無線持続グルコースモニタリング(CGM)トランスミッタにおける電池放電を低減する方法は、スイッチ切断回路の入力をバッテリのプラス端子に結合すること、およびスイッチ切断回路の出力をCGMトランスミッタのトランスミッタ電子機器の電源入力に結合することを含む。方法はまた、第一のアクティベーションパッドを電池のマイナス端子結合すること、および第二のアクティベーションパッドをスイッチ切断回路のイネーブル端子に結合することを含む。方法は、第一および第二のアクティベーションパッドの両方に接触するように位置付けられた導電体を含むパッケージにCGMトランスミッタを包装することをさらに含み、スイッチ切断回路に電池をトランスミッタ電子機器から切断させる。
【0011】
第四の態様によれば、電池駆動電子装置は、第一および第二のアクティベーションパッド、装置電子機器、ならびにプラス端子とマイナス端子を有する電池であって、当該マイナス端子が第一のアクティベーションパッドに結合される、電池を含む。電池駆動電子装置はまた、入力端子、出力端子、およびイネーブル端子を有するスイッチ切断回路を含み、入力端子は電池のプラス端子に結合され、出力端子は装置電子機器の電源入力に結合され、イネーブル端子は第二のアクティベーションパッドに結合される。スイッチ切断回路は、第一のアクティベーションパッドの第二のアクティベーションパッドへの電気接続に応答して、電池を装置電子機器から電気的に切断するように構成される。
【0012】
本開示のさらに他の態様、特徴、および利点は、本発明を実施するために企図される最良の態様を含む、いくつかの例示的実施形態および実施例の以下の説明および図から容易に明らかでありうる。本開示はまた、他の異なる実施形態をとることができ、そのいくつかの詳細は、本発明の範囲から逸脱することなく、様々な点で修正され得る。例えば、本開示の一部の実施形態は、電池を含む、ユーザに提供される他の電池駆動電子装置に適用可能である。こうした電池駆動電子装置は、様々なゲーム、音楽、ビデオ、通信、および/またはコンピュータデバイス、および/またはそれらの組み合わせを含み得る。本開示は、添付の特許請求の範囲(さらに以下を参照)に含まれる全ての修正、均等物、および代替物を網羅することを意図している。
【図面の簡単な説明】
【0013】
以下に説明される図面は、例示を目的としたものであり、必ずしも正確な縮尺で描かれるとは限らない。したがって、図面および説明は、本質的に例示として見なされ、制限するものとして見なされるべきではない。図面は、本発明の範囲をいかなる方法でも制限することを意図するものではない。
【0014】
図1図1は、一つまたは複数の実施形態による、CGMトランスミッタパッケージに受容された無線持続グルコースモニタリング(CGM)トランスミッタの概略図を示す。
図2図2Aは、一つまたは複数の実施形態によるCGMトランスミッタの底面図を示す。 図2Bは、一つまたは複数の実施形態による図2AのCGMトランスミッタおよびCGMトランスミッタパッケージ(側面パネルが取り外されている)の側面図を示す。 図2Cは、一つまたは複数の実施形態による図2BのCGMトランスミッタパッケージ(側面パネルが取り外されている)に受容されたCGMトランスミッタの側面図を示す。 図2Dは、一つまたは複数の実施形態による図2CのCGMトランスミッタパッケージ(前面パネルが取り外されている)に受容されたCGMトランスミッタの正面図を示す。
図3図3は、一つまたは複数の実施形態によるCGMセンサアセンブリに結合されたCGMトランスミッタのトランスミッタ電子機器の概略図を示す。
図4図4は、一つまたは複数の実施形態によるCGMセンサ装置の簡略化された側面図を示す。
図5図5は、一つまたは複数の実施形態によるCGMトランスミッタの電池放電を低減する方法のフローチャートを示す。
図6図6は、一つまたは複数の実施形態によるCGMトランスミッタの電池放電を低減する別の方法のフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
一つまたは複数の電池を含む電池駆動電子装置は、使用前に何カ月もの間、店舗または倉庫の棚に置かれ得る(これをシェルフモードと称され得る)。これらの電子機器は、最初に低電力モードに設定されていたものであっても、シェルフモードの間、著しい電池放電に晒され得る。本明細書に記載の一つまたは複数の実施形態では、例えば、無線持続グルコースモニタリング(CGM)トランスミッタであり得る電池駆動電子装置は、装置が保管されるおよび/またはシェルフモードである間に、その中に装置を受容および封入するように構成された包装と共に、電池放電を大幅に低減するスイッチ切断回路を含み得る。さらに、本明細書に記載の一つまたは複数の実施形態による電池駆動電子装置は、その包装から装置を取り外すと自動的に起動し得る。
【0016】
一つまたは複数の実施形態による本発明の電池駆動電子装置のこれらおよびその他の特徴は、無線CGMトランスミッタおよび図1~6に関連して以下に記載される。
【0017】
一部の従来型電池駆動CGMトランスミッタは、最初は低電力モードで設定されて包装される。ただし、これらのCGMトランスミッタは、依然として電池電力を消費し得る。例えば、典型的な低電力モードのCGMトランスミッタのマイクロコントローラは、依然として1~2μAを消費し得る。12か月のストレージまたはシェルフモード後、電池は約9~18mAhを失い得る。これは、CGMトランスミッタをほぼ二週間動作させるのに十分な電池電力を表す。メーカーは通常、長期間の保存および/またはシェルフモードを補うために十分な電力を備えた、より大きな、より高価な電池を提供することによって、この電池放電問題に対処する。
【0018】
他の従来型電池駆動CGMトランスミッタは、電池とトランスミッタ電子機器との間の内部接続なしで製造され得、代わりに二つの外部からアクセス可能な導電性パッドを有し、一方は電池に接続され、他方はトランスミッタ電子機器の電源入力に接続される。ユーザの皮膚上に位置付けられ得るCGMセンサアセンブリへの取り付け時に、CGMセンサアセンブリ上の電気コネクタは、二つの導電性パッドに接触して、電池をトランスミッタ電子機器に電気的に接続し得る。しかしながら、このタイプの電気接続は、ユーザの行動によって引き起こされる振動を受けるウェアラブル装置に対して十分に信頼性がないという欠点を有する。二つの導電性パッド間の電気接続が開放された場合(すなわち、二つの導電性パッドのうちの一方または両方がCGMセンサアセンブリの電気コネクタとの接触を失う)、たとえ数ミリ秒であっても、CGMトランスミッタはデータを失う場合があり、電力の回復時に追加の再較正を必要とし得る。
【0019】
図1は、一つまたは複数の実施形態による、その中にCGMトランスミッタ100を受容するように構成された無線CGMトランスミッタ100およびCGMパッケージ102を示す。CGMトランスミッタ100は、CGMパッケージ102に包装されている間、有利には、ストレージおよび/またはシェルフモード中の電池放電を低減し、CGMパッケージ102から取り外されると自動的に起動する。有利なことに、CGMパッケージ102から取り除かれると、CGMトランスミッタ100は、いかなる外部装置、コネクタ、または構成要素によるいかなる電気接続も必要とせず、またその電池によって給電されるために、ユーザによるいかなる他のアクションも必要としない。
【0020】
CGMトランスミッタ100は、Bluetooth、WiFi、RF、またはその他の適切な無線通信を提供し得る。CGMトランスミッタ100は、少なくとも一つの電池104、スイッチ切断回路106、トランスミッタ電子機器108、第一のアクティベーションパッド110-A、および第二のアクティベーションパッド110-Bを含み得る。電池104は、プラス(“+”)端子およびマイナス(“-”)端子を有し得る。電池104のマイナス(“-”)端子は、第一のアクティベーションパッド110-Aに結合され得る。スイッチ切断回路106は、入力端子112、出力端子114、およびイネーブル端子116を有し得、入力端子112は、電池104のプラス(+)端子に結合され得、出力端子114は、トランスミッタ電子機器108の電源入力118に結合され得、イネーブル端子116は、第二のアクティベーションパッド110-Bに結合され得る。
【0021】
スイッチ切断回路106はまた、トランジスタスイッチ120、論理ゲート122、インバータ124、差動増幅器126(コンパレータとして作用する)、および電流源128を含み得る。トランジスタスイッチ120は、入力端子112と出力端子114との間で直列に(すなわち、オンにされた時にトランジスタスイッチ120を通る電流の流れの方向に)連結され得る。論理ゲート122は、第一および第二の入力および出力を有し得、出力は、トランジスタスイッチ120のオン/オフ動作を制御するために、トランジスタスイッチ120の制御入力に結合され得る。一部の実施形態では、トランジスタスイッチ120は、MOSFETを含み得、より具体的には、PチャネルMOSFETであり得、そのドレインは入力端子112に結合され、そのソースは出力端子114に結合され、そのゲートは論理ゲート122の出力に結合される。PチャネルMOSFETを含む実施形態では、論理ゲート122はORゲートを含み得る。他のタイプのトランジスタスイッチおよび論理ゲートが代替的に使用され得る。インバータ124は、イネーブル端子116と論理ゲート122の第一の入力との間に結合され得る。差動増幅器126は、入力端子112に結合された反転入力、出力端子114に結合された非反転入力、および論理ゲート122の第二の入力に結合された出力を有し得る。電流源128は、入力端子112とイネーブル端子116との間に結合され得る。一部の実施形態では、スイッチ切断回路106は、例えば、カリフォルニア州サンノゼのMaxim IntegratedによるMAX40203 Ideal Diodeなどのナノパワー理想ダイオードを含み得る。
【0022】
スイッチ切断回路106は、第二のアクティベーションパッド110-Bが電気的に浮動している(すなわち、第二のアクティベーションパッド110-Bが第一のアクティベーションパッド110-A、接地、または電圧に電気的に接続されていない)場合、イネーブル端子116もまた電気的に浮動している。一部の実施形態ではそれに応答して約14~16nAを提供し得る電流源128は、スイッチ切断回路106を可能にする。すなわち、インバータ124は論理LOW信号を論理(OR)ゲート122に出力する。論理(OR)ゲート122はまた、差動増幅器126の出力から論理的LOW信号を受信し、論理(OR)ゲート122に論理的Low信号をトランジスタ(PチャネルMOSFET)スイッチ120に出力させる。トランジスタ(PチャネルMOSFET)スイッチ120の制御入力(ゲート)で受信された論理LOW信号は、それをオンにし、入力端子112と出力端子114との間に電流経路を生成する。これにより、電池104をトランスミッタ電子機器108の電源入力118に接続する。このイネーブルモードでは、トランジスタ(PチャネルMOSFET)スイッチ120間の電圧降下は、一部の実施形態では、20mV未満であり得る。
【0023】
第二のアクティベーションパッド110-Bを、例えば、接地(すなわち、マイナス(“-”)電池端子)に接続された第一のアクティベーションパッド110-Aに電気接続すると、イネーブル端子116もまた接地され、スイッチ切断回路106が無効化される。すなわち、インバータ124は、論理的HIGH信号を論理(OR)ゲート122に出力し、これは、差動増幅器126の出力から論理的LOW信号を受信し続ける。論理(OR)ゲート122は、論理的HIGH信号をトランジスタ(PチャネルMOSFET)スイッチ120の制御入力(ゲート)に出力することによって応答し、それによってトランジスタ(PチャネルMOSFET)スイッチ120がオフになる。したがって、トランジスタ(PチャネルMOSFET)スイッチ120は、開放(すなわち、入力端子112と出力端子114との間に電流経路が存在しない)されており、これはトランスミッタ電子機器108の電源入力118から電池104を切断する。
【0024】
この無効化モードでは、一部の実施形態において、自己消費電流は約130nAであり得る。例えば、CGMトランスミッタ100の12か月のストレージおよび/またはシェルフモードの間、電池104は、この無効化モードの間、約1.1mAh(すなわち、130nA×24時間×365日)だけ放電し得る。この低減された電池放電速度は、有利なことに、LiMn電池の典型的な自己放電速度に匹敵する。
【0025】
CGMトランスミッタ100がストレージモードおよび/またはシェルフモードにある間に、無効化モードを実施するため、CGMトランスミッタ100をその中に受容して封入するように構成される、(例えば、CGMトランスミッタメーカーまたはパッケージ業者によって)CGMパッケージ102が提供され得る。。CGMパッケージ102は、図1に示すように、それぞれがCGMトランスミッタ100の外側表面上に外部からアクセス可能である、第一のアクティベーションパッド110-Aおよび第二のアクティベーションパッド110-Bが、CGMトランスミッタ100がCGMパッケージ102内に収容されて封入されると、両方が導電体130と電気接触するようになるように位置付けられる導電体130を含む。第一のアクティベーションパッド110-Aを、導電体130を介して、第二のアクティベーションパッド110-Bに電気接続することにより、イネーブル端子116を接地し、これが上述のようにスイッチ切断回路106を無効化する。導電体130は、例えば、金属板または導電性炭化ゴムであり得、いずれかの従来的様式(例えば、接着または締結またはCGMパッケージ102内に位置付けられる成形インサート内に嵌合される、など)でCGMパッケージ102内部に位置付けられ、それに取り付けられ、および/またはその中に据付けられ得る。他の導電性材料は、導電体130に使用され得る。
【0026】
図2A~2Dは、一つまたは複数の実施形態に従って、CGMトランスミッタ200の底面211上に外部からアクセス可能な第一のアクティベーションパッド210-Aおよび第二のアクティベーションパッド210-Bを有し得る、CGMトランスミッタ100と同一または実質的に類似したCGMトランスミッタ200を示す。第一のアクティベーションパッド210-Aおよび第二のアクティベーションパッド210-Bは、CGMトランスミッタ200のトランスミッタ電子機器との一つまたは複数の電池の接続および切断に関して、CGMトランスミッタ100の第一の起アクティベーションパッド110-Aおよび第二のアクティベーションパッド110-Bについて上述したように動作するように、CGMトランスミッタ200内で連結され得る。
【0027】
図2B~2Dは、CGMパッケージ102と同一であるか、または実質的に類似し得、一つまたは複数の実施形態に従ってCGMトランスミッタ200をその中に受容して封入するように構成され得る、CGMパッケージ202を示す。
【0028】
図2B~2Dに示すように、CGMパッケージ202は、前面パネル232、背面パネル234、上面パネル236、底面パネル238、ならびに二つの側面パネル240-Aおよび240-Bを有する、従来的な板紙構造の略正方形または長方形のパッケージまたは箱状構造であり得る。CGMパッケージ202はまた、CGMパッケージ202内にCGMトランスミッタ200が受容されると、導電体230が、第一のアクティベーションパッド210-Aおよび第二のアクティベーションパッド210-Bの両方と電気的に接触するように、CGMパッケージ202内部に取り付けられる、および/または位置付けられる、または据付けられる、導電体230を含む。導電体230は、例えば、金属板、導電性炭化ゴムのストリップ、または任意の他の適切な導電体であり得る。導電体230は、いずれかの適切な様式で(例えば、接着剤または締結具を介して)、CGMパッケージ202の内部表面(例えば、底面パネル238の内部表面)または内部構造に取り付けられ得る。CGMパッケージ202は、CGMトランスミッタ200の一部分をその上に受容するように構成された支持面242をさらに含み得る。支持面242は、CGMパッケージ202のパネルと同じ板紙構造であり得るか、または代替的に、例えば、CGMトランスミッタ200の前にCGMパッケージ202内に受容されるように構成された成形および/または底面インサートであり得る。支持面242の他のタイプまたは構造が可能である。CGMパッケージ202は、例えば、CGMトランスミッタ200がCGMパッケージ202に完全に受容されると、第一のアクティベーションパッド210-Aおよび第二のアクティベーションパッド210-Bの両方が導電体230と電気接触する配向でのみ、CGMトランスミッタ200をCGMパッケージ202内でガイドおよび受容し得るように、一つまたは複数の支持面242および/またはガイド構造を用いて、構成および構築され得る。他の実施形態では、CGMパッケージ202は、CGMトランスミッタ200が、第一のアクティベーションパッド210-Aおよび第二のアクティベーションパッド210-Bが、CGMパッケージ202の内部に位置付けられた導電体にそれぞれ電気接触するように、その中に受容され封入されるように構成されることを条件として、他の適切な形状、構造、および材料のものとし得る。
【0029】
図3は、一つまたは複数の実施形態による、CGMセンサアセンブリ344に取り外し可能に結合され得る、CGMトランスミッタ300の無線トランスミッタ電子機器308を示す。代替的に、一部の実施形態では、CGMトランスミッタ300およびCGMセンサアセンブリ344は、一体型ユニットであり得る。CGMトランスミッタ300は、CGMトランスミッタ100および/または200と同一であるか、または実質的に類似し得、トランスミッタ電子機器308は、トランスミッタ電子機器108と同一であるか、または実質的に類似し得る。CGMセンサアセンブリ344は、センサ電子機器を含み、患者の体内に挿入されたセンサコンポーネント(図3には示さず、図4を参照)を介して継続的にグルコース読取値を取得するように構成され得る。CGMトランスミッタ300は、それぞれ、CGMセンサアセンブリ344に電気接触し、それからグルコース読取値を受信し、それら読取値をトランスミッタ電子機器308に転送するように構成される、接触パッド346-A、346-B、および346-Cを含み得る。
【0030】
トランスミッタ電子機器308は、電源(VCC)入力318、マイクロコントローラ348、アンテナ350、シリアルバス352、およびアナログフロントエンド(AFE)回路354を含み得、Bluetooth、WiFi、RF、または他の適切な無線通信を提供し得る。トランスミッタ電子機器308は、電力接点356を介してCGMセンサアセンブリ344に電力を提供し得る。アナログフロントエンド回路354は、グルコース読取値を処理し(例えば、アナログからデジタルへの信号変換を提供する)、変換された信号をシリアルバス352を介してマイクロコントローラ348に転送し得る。マイクロコントローラ348は、変換された信号をさらに処理して、グルコース濃度を決定し、アンテナ350を介して、決定されたグルコース濃度を管理ユニットまたはCGMトランスミッタ300の範囲内の適切なコンピュータに転送するようにプログラムされ得る。
【0031】
図4は、一つまたは複数の実施形態によるCGMセンサ装置401を図示する。CGMセンサ装置401は、CGMトランスミッタ100、200、および/または300と同一または実質的に類似した無線CGMトランスミッタ400を含む。CGMセンサ装置401はまた、身体上CGMセンサアセンブリ444、センサコンポーネント458、およびセンサポッド460を含み得る。CGMトランスミッタ400は、任意の従来的な様式で身体上CGMセンサアセンブリ444に結合され得、CGMトランスミッタ400の一つまたは複数の電池から身体上CGMセンサアセンブリ444に電力を供給し得る。CGMトランスミッタ100、200、300、および/または400の各々は、一つのCGMセンサアセンブリから取り外し可能であり得、他のCGMセンサアセンブリで再利用可能であり得る。CGMセンサアセンブリ444は、CGMセンサアセンブリ344と同一であるか、または実質的に類似し得る。センサポッド460は、CGMセンサアセンブリ444およびCGMトランスミッタ400をその中に受容し据え付けるように構成され得、任意の従来的な様式でユーザの身体462(例えば、胴体)に据え付け可能/取り付け可能であり得る。例えば、カニューレまたは針であり得るセンサコンポーネント458は、挿入セットの使用など、公知の手段を介してユーザの身体462に挿入され得る。センサコンポーネント458は、CGMセンサアセンブリ444と接合して、ユーザの血液中の血糖値の実質的に持続的な検出を可能にし得る。CGMトランスミッタ400は、CGMセンサアセンブリ444から受信したセンサ読取値およびその他のデータを、CGMトランスミッタ400の範囲内のCGM管理ユニットまたは他の適切なコンピュータデバイス(図示せず)に通信し得る。
【0032】
図5は、一つまたは複数の実施形態による、無線持続グルコースモニタリング(CGM)トランスミッタにおける電池放電を低減する方法500を図示する。方法500は、例えば、CGMトランスミッタ100およびCGMパッケージ102および/またはCGMトランスミッタ200およびCGMパッケージ202を用いて使用され得る。プロセスブロック502において、方法500は、CGMトランスミッタを、CGMトランスミッタをその中に受容および封入するように構成されたパッケージの中に受容することを含み得る。例えば、図2B~2Dに示される通り、CGMトランスミッタ200は、CGMトランスミッタ200をその中に受容して封入するように構成された、CGMパッケージ202内に受容され得る。
【0033】
プロセスブロック504において、方法500は、CGMトランスミッタがパッケージに受容されることに応答して、自動的にCGMトランスミッタの電池をCGMトランスミッタのトランスミッタ電子機器から電気的に切断することを含み得る。例えば、図1および上述の通り、第一のアクティベーションパッド110-Aおよび第二のアクティベーションパッド110-Bの両方が導電体130に接触にした状態で、スイッチ切断回路106は、電池104をトランスミッタ電子機器108から電気的に切断する。
【0034】
またプロセスブロック506において、方法500は、CGMトランスミッタがパッケージから取り出されたことに応答して、自動的に電池をトランスミッタ電子機器に電気接続することを含み得る。例えば、図1に関連して上述した通り、第二のアクティベーションパッド110-Bが電気的に浮遊している(例えば、導電体130を介して第一のアクティベーションパッド110-Aに電気接続されていない)場合、スイッチ切断回路106は、電池104をトランスミッタ電子機器108の電源入力118に電気接続する。
【0035】
図6は、一つまたは複数の実施形態による、無線持続グルコースモニタリング(CGM)トランスミッタにおける電池放電を低減する方法600を図示する。方法600は、例えば、CGMトランスミッタ100およびCGMパッケージ102および/またはCGMトランスミッタ200およびCGMパッケージ202を用いて使用され得る。プロセスブロック602において、方法600は、スイッチ切断回路の入力を電池のプラス端子に結合すること、およびスイッチ切断回路の出力をCGMトランスミッタのトランスミッタ電子機器の電源入力に結合することを含み得る。例えば、図1を参照すると、電池は電池104であり得、スイッチ切断回路はスイッチ切断回路106であり得、トランスミッタ電子機器はトランスミッタ電子機器108であり得る。
【0036】
プロセスブロック604において、方法600は、第一のアクティベーションパッドを電池のマイナス端子に結合することを含み得る。図1を再び参照すると、例えば、第一のアクティベーションパッドは、電池104のマイナス(“-”)端子に結合され得る、第一のアクティベーションパッド110-Aであり得る。
【0037】
プロセスブロック606において、第二のアクティベーションパッドはスイッチ切断回路のイネーブル端子に結合され得る。例えば、第二のアクティベーションパッド110-Bは、図1のスイッチ切断回路106のイネーブル端子116に結合され得る。
【0038】
プロセスブロック608において、方法600は、第一および第二のアクティベーションパッドの両方に接触するように位置付けられた導電体を含むパッケージにCGMトランスミッタを包装し、スイッチ切断回路に電池をトランスミッタ電子機器から切断させることを含み得る。例えば、図1に示すように、CGMトランスミッタ100は、第一のアクティベーションパッド110-Aおよび第二のアクティベーションパッド110-Bの両方に接触するように位置付けられた導電体130を備えるCGMパッケージ102に包装され得、これにより、スイッチ切断回路106に電池104をトランスミッタ電子機器108から切断させる。
【0039】
一部の実施形態では、方法600はまた、CGMトランスミッタをパッケージから取り出して、CGMトランスミッタを自動的に起動させることを含み得る。そのパッケージからCGMトランスミッタを取り出すことにより、パッケージ内の導電体が第一および第二のアクティベーションパッドを電気接続しなくなったことに応答して、スイッチ切断回路に電池をトランスミッタ電子機器に電気接続させる。図1に関連して上述したように、第二のアクティベーションパッド110-Bが電気的に浮動する(すなわち、第一のアクティベーションパッド110-A、接地、または電圧に電気接続しない)状態で、トランジスタスイッチ120はオンになり、入力端子112と出力端子114との間に電流経路を生成し、電池104をトランスミッタ電子機器108の電源入力118に接続する。
【0040】
一部の実施形態では、方法600は、パッケージ、CGMトランスミッタをその中に収容して封入するように構成されたパッケージを提供することをさらに含み得る。例えば、図2B~2Dに示される通り、CGMトランスミッタ200は、CGMトランスミッタ200をその中に受容して封入するように構成されたCGMパッケージ202が提供され得る。
【0041】
前述の説明は、本開示の例示的実施形態を開示する。本開示の範囲内にある上記開示の装置および方法の変更が、当業者にとって容易に明らかであろう。したがって、本開示は例示的実施形態に関連して開示されているが、他の実施形態は、以下の特許請求の範囲によって定義される本開示の範囲内にあり得ることが理解されよう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】