(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-24
(54)【発明の名称】並列Oバンド増幅器
(51)【国際特許分類】
H04B 10/291 20130101AFI20221116BHJP
H04J 14/00 20060101ALI20221116BHJP
【FI】
H04B10/291
H04J14/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022517724
(86)(22)【出願日】2020-09-18
(85)【翻訳文提出日】2022-05-11
(86)【国際出願番号】 US2020051623
(87)【国際公開番号】W WO2021055844
(87)【国際公開日】2021-03-25
(32)【優先日】2019-09-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】509094034
【氏名又は名称】オーエフエス ファイテル,エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】イニス,ダリル
(72)【発明者】
【氏名】ミハイロフ,ヴァイタリー
【テーマコード(参考)】
5K102
【Fターム(参考)】
5K102AA17
5K102AA53
5K102AD00
5K102AD01
5K102AH02
5K102AH24
5K102AH26
5K102MB06
5K102MC15
5K102MH04
5K102MH13
5K102MH14
5K102MH22
5K102PA02
5K102PA07
5K102PA11
5K102PD17
5K102PH01
5K102PH12
5K102PH31
5K102PH43
5K102PH49
5K102PH50
(57)【要約】
光信号を増幅するための利得ファイバ(例えばビスマスドープ光ファイバ)を備えるシステム(例えば光増幅器)。光信号は、約1260ナノメートル(~1260nm)と~1360nm(Oバンド内にある)との間を中心とする動作中心波長(λ0)を有する。利得ファイバは、ポンプ源に光学的に結合され、ポンプ源の数は、利得ファイバの数以下である。ポンプ源は、利得ファイバ間で(任意選択的に)共有され、それによってリソースのより効率的な使用を提供する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の光信号入力と、
N個の利得ファイバであって、Nは2以上(2≦N)の整数であり、前記複数の利得ファイバは対応する光信号入力に光学的に結合され、各利得ファイバは対応する光信号入力から光信号を受信する、N個の利得ファイバと、
P個のポンプ源であって、PはN(P≦N)以下の整数であり、各ポンプ源は、複数の利得ファイバの対応するサブセットに光学的に結合され、前記複数のポンプ源は、前記複数の利得ファイバに共有ポンプ信号を提供する、P個のポンプ源と、
対応する複数の利得ファイバに光学的に結合される複数の光信号出力と、
前記システムが元の帯域(Oバンド)で動作するために、約1260ナノメートル(約1260nm)と約1360nmとの間を中心とする、前記光信号出力の動作中心波長(λ0)と、
を備えるシステム。
【請求項2】
前記システムは並列帯域Oバンド光増幅器であり、前記並列帯域Oバンド光増幅器は、
約3デシベルを超える受信機入力利得(G)(G>約3dB)と、
約5パーセントを超える電力変換効率(PCE)(PCE>約5%)と、
を備える請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
ポンプユニットをさらに備え、前記ポンプユニットは、
P個のポンプ源を備えるポンプ分配器と、
P個のポンプ信号を出力する駆動回路と、
P個のポンプ信号を実質的に等化するためのポンプ等化器と、
を備える請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記ポンプユニットは、
電流源に並列に接続される複数のレーザダイオードと、
約1190nmおよび約1240nmの間にある、前記レーザダイオードのポンプ動作中心波長(λp)と、
を備える請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記P個のポンプ源からの共有ポンプ信号をN個の個々のポンプ信号に分割するポンプ分配器と、
対応する複数のポンプ信号を受信するためのN個のポンプ信号結合器であって、対応する複数の光信号を受信し、前記受信された複数のポンプ信号を前記受信された複数の光信号と結合する、N個のポンプ信号結合器と、
をさらに備える請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
NおよびPの組み合わせは、
任意の整数値のPに対して16P以上(N≧16P)のN、
32以上(N≧32)のNおよび2以下(P≦2)のP、
96以上(N≧96)のNおよび6以下(P≦6)のP、
128以上(N≧128)のNおよび2以下(P≦2)のP、
を含む群から選択されることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記利得ファイバは、
複数のマルチコアファイバ、
コアポンピングのために構成された複数のマルチコアファイバ、
クラッドポンピングのために構成された複数のマルチコアファイバ、
を含む群から選択される、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
対応する光信号入力と対応する利得ファイバとの間に光学的に結合されたN個の入力光アイソレータと、
対応する利得ファイバと対応する光信号出力との間に光学的に結合されたN個の出力光アイソレータと、
をさらに備える請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
複数の伝送光ファイバであって、各伝送光ファイバは、対応する光信号出力に光学的に結合される、複数の伝送光ファイバと、
約20キロメートル(約20km)より大きい各光ファイバの伝送長と、
をさらに備える請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
複数の入力ポートであって、各入力ポートは、約400Gbps(約400Gb/s)の入力データレートを有する複数の入力ポートと、
複数の出力ポートであって、各出力ポートは、約400Gb/sの出力データレートを有する複数の出力ポートと、
を備える光スイッチをさらに備える請求項1に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の参照]
本出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Innisによる名称「Parallel O-Band Amplifier」を有する、2019年SEP-19出願の米国特許仮出願62/902,634の利益を主張する。本出願はまた、出願人OFS Fitel,LLCによる名称「Bismuth Doped Fiber Amplifier」を有する2019-SEP-13に出願された国際出願(PCT)シリアル番号PCT/US 19/51024、ならびに発明者LuoおよびMikhailovとしての命名を、その全体において(明示的に記載されているかのように)参照により組み込む。
[開示の分野]
【0002】
本開示は、概して光ファイバに関し、より詳細には、オリジナルバンド(Oバンド)における光通信に関する。
【背景技術】
【0003】
オリジナルバンド(Oバンド)を使用する光ネットワークは、典型的には、約500メートル(約500m)と約10キロメートル(約10km)との間の距離に及ぶことが多い、単一波長のポイントツーポイントネットワークである。しかしながら、従来のOバンドネットワークがデータに対する需要の増大をサポートすることは、ますます非実用的になってきている。
【発明の概要】
【0004】
本開示は、並列オリジナルバンド(Oバンド)光増幅のためのシステム及び方法を提供する。したがって、一実施形態は、光信号を増幅するための利得ファイバ(例えば、ビスマスドープ光ファイバ)を備えるシステム(例えば、光増幅器)である。光信号は、約1260ナノメートル(約1260nm)と約1360nm(Oバンド内にある)との間を中心とする動作中心波長(lq)を有する。利得ファイバは、ポンプ源に光学的に結合され、ポンプ源の数は、利得ファイバの数以下である。したがって、いくつかの実施形態では、ポンプ源は、利得ファイバ間で共有され、それによって、リソースのより効率的な使用を提供する。
【0005】
これを念頭において、他のシステム、デバイス、方法、特徴、および利点は、以下の図面および詳細な説明を検討することにより、当業者に明らかになるであろう。全てのそのような追加のシステム、方法、特徴、および利点は、本説明内に含まれ、本開示の範囲内であり、添付の特許請求の範囲によって保護されることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本開示の多くの態様は、以下の図面を参照してより良く理解することができる。図面中の構成要素は必ずしも縮尺通りではなく、本開示の原理を明確に示すことに重点が置かれている。さらに、図面において、同様の参照番号は、いくつかの図を通して対応する部分を示す。
【0007】
【
図1】対応する信号損失(デシベル(dB)で示す)を有する光伝送システムの構成要素を示すブロック図である。
【
図2】並列オリジナルバンド(Oバンド)光増幅器システムの一実施形態を示すブロック図である。
【
図3A】マルチモード(MM)信号をシングルモード(SM)信号に変換するフォトニックランタンの一実施形態の横図を示すブロック図である。
【
図3B】
図3Aのフォトニックランタンの軸方向図を示すブロック図である。
【
図4】電力等化器の一実施形態を示すブロック図である。
【
図5】長距離伝送ファイバを介して1つのデータセンタを別のデータセンタに光学的に結合するための光伝送システムの一実施形態を示すブロック図である。
【
図6】より長い距離の送信ファイバを介して中央ノードを複数の周辺ノードに光学的に結合するための光送信システムの一実施形態を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
コストを考慮すると、ポイントツーポイント単一波長オリジナルバンド(Oバンド)通信は、最大約10Gbps(約10Gb/s)のデータレートに対して、より短い距離(例えば、約10キロメートル(約10km)未満)で実装されることが多い。ポイントツーポイントOバンド通信はまた、多くの場合、約100Gb/s、約200Gb/s、および約400Gb/sで実装され、4または8波長は、多くの場合、ローカルエリアネットワーク波長分割多重化(LAN-WDM)または粗波長分割多重化(CWDM)チャネルプランで使用される。より高いデータレート(例えば、400Gb/s以上)における光伝送および10kmを超える距離における光伝送も考慮されるが、レーザ出力電力および受信機感度は、典型的には、従来のOバンドシステムを使用するそのような通信にとって不充分である。その結果、光パワーは、大容量(例えば、400Gb/sより大きい)データ伝送、またはより長い距離(例えば、10kmより大きい)通信、または両方のために、これらのOバンドシステムの使用を制限する。
【0009】
さらに、より短い距離であっても、大容量のスイッチング(たとえば、50Tb/s(テラビット毎秒)のスループットよりも大きい)は、多数のデータチャネル(たとえば、128個のデータチャネル、各々が約400Gb/sを搬送する)上で搬送される大量のデータを収容するために必要とされる。そのような高容量スイッチングに対応するために、通信アーキテクチャは、典型的には、ビットレートの増加に起因する受信機感度の低下に対応するために、増加した光パワーバジェットを必要とする。また、従来のバンド(Cバンド)アプローチは、コストおよび電力の問題のために非実用的となる。
【0010】
これらの制限に対処して、本開示は、増大した伝送距離(例えば、-10kmを超える距離)にわたる高データ容量光通信(例えば、粗波長分割多重(CWDM)またはローカルエリアネットワーク(LAN)WDM)のためのOバンドの使用を教示する。過剰な信号損失のために、そのようなCWDM/LAN-WDMベースのOバンド通信の実装は、伝送距離を増加させるために、送信端または受信端のいずれか(または両方)における信号のブースティングを必要とする。言い換えれば、複数の並列Oバンド送信チャネルの場合、これらの並列チャネルの各々は、適切な信号送信を可能にするために適切に増幅されなければならない。
【0011】
複数のOバンド送信チャネルの効率的な増幅を可能にすることであって、本開示は、(a)多数の並列利得ファイバ、(b)(利得ファイバの共有ポンピングのような)共有コンポーネントの最大化、(c)機能倍加の最小化を伴う並列Oバンド増幅器システムを教示する。共有コンポーネントを最大化し、機能倍増を最小化することによって、開示されるOバンドシステムは、コスト、複雑さ、および電力消費を低減することによって、より少ない複雑なコンポーネント(利得または電力制御回路、光アイソレータ、利得ファイバ温度コントローラ、または利得等化モジュールなど)を有するより単純な設計を可能にする。
【0012】
例として、一実施形態は、並列Oバンド増幅器システム(約1260ナノメートル(約1260nm)および約1360nmを中心とする動作中心波長(lq)を有すること)を含む。並列Oバンド増幅器システムは、N個の利得ファイバおよびP個のポンプ源を備え、Nは2以上の整数(すなわち、N>2)であり、PはN以下の整数(すなわち、P<N)である。したがって、利得ファイバよりも少ないポンプ源があり、それによって、ポンプ源が利得ファイバに共有ポンプ信号を提供することを必要とする。また、システムは、増幅された光信号を出力するN個の光信号出力を含む。当業者は、N個の光信号が4,8個の波長を含むことができ、それによって、たとえばWDMまたは他の同様の方法を使用してN個の信号におけるデータ容量の増加を可能にすることを理解するであろう。
【0013】
Oバンドにおける並列増幅を提供するポンプ源の共有は、コストおよび電力消費の両方を低減し、同時に設計を単純化する。さらに、電力が低い並列Oバンド増幅器システムを配置することは、容認された知識が信号対雑音(SNR)劣化を回避するために電力レベルを増加させることであるため、従来の知識に反するが、開示される並列Oバンド増幅器システムは、電力が低いシステム内の点(例えば、電気受信機の前)に配置可能であり、それによって、電力消費を低減させる。また、シリコンフォトニクスチップに基づくスイッチ内に構成されるとき、並列Oバンド増幅器システムは、ポンプ電力に対する著しいコストなしにポンプ冗長性を可能にする。加えて、シリコンフォトニクスチップを使用する実装は、故障の場合に、構成要素(例えば、伝送レーザ、ポンプレーザ等)のより速く、より安価で、より容易な交換を可能にする。したがって、以前は非実用的であったアプローチ(すなわち、高いデータ容量および増幅を伴う長距離Oバンド通信)は、開示された並列Oバンド増幅器システムを使用することによって商業的に実行可能になる。
【0014】
技術的問題に対する広範な技術的解決策を提供したので、ここで、図面に示される実施形態の説明を詳細に参照する。具体的には、
図1は、並列Oバンド通信を採用する伝送アーキテクチャの一実施形態を示し、
図2は、並列Oバンド増幅器システムの一実施形態を示し、
図3A~
図4は、システムレベル構成要素の追加の実施形態を示し、
図5および
図6は、
図2の並列Oバンド増幅器を適用するネットワークまたは環境の実施形態を示す。いくつかの実施形態がこれらの図面に関連して説明されるが、本開示を本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態に限定する意図はない。それどころか、すべての代替形態、修正形態、および均等物を網羅することが意図される。
【0015】
ここで
図1を参照すると、並列Oバンド光伝送システムを使用する通信アーキテクチャ100が、信号損失の対応する値(デシベル(dB)で示されている)とともに示されている。並列Oバンドアーキテクチャ100は、-15dB損失を引き起こすスプリッタ110(例えば、1×32スプリッタ)への信号入力105を含む。スプリッタ110は、送信側の半導体光チップ190に入力される信号を分割する。光チップ190(チップレットとも呼ばれる)は、ファイバ・ツー・チップ(FIBER TO CHIP)モジュール120と、変調器130と、マルチプレクサ140と、チップ・ツー・ファイバ(CHIP TO FIBER)モジュール150とを備える。光信号が光チップ190を通って伝搬するにつれて、ファイバ・ツー・チップ・モジュール120は-2dBの追加の損失に寄与し、変調器130は別の-5dBだけ損失を増加させ、マルチプレクサ140は別の-1dBの損失に寄与し、チップ・トゥ・ファイバ・モジュール150は追加の-2dBを失う。したがって、伝送ファイバ155に到達する前であっても、入力信号は少なくとも-25dBの損失を受ける。
【0016】
引き続き、光伝送ファイバ155の長さが約10キロメートル(約10km)である場合、光信号が受信位置上の半導体光チップ195に入る前に、光伝送ファイバ155は-4dBのさらなる損失を引き起こす。受信光チップ195は、それぞれ-2dB、-1dB、および-10dBのさらなる損失を引き起こすファイバ-チップモジュール160、デマルチプレクサ170、および受信機180を備える。したがって、スプリッタ115(開始)から受信機180(終了)まで、信号は、-30dBを超える総損失を経験する。
【0017】
約-30dBの信号損失を軽減するために、並列Oバンド増幅器システム200を
図2に示す。
図2に示すように、システム200は、光信号入力205a…205n(まとめて205)を備える。光信号入力205の各々は、例えば、既知のCWDMまたはLAN-WDM方式を使用して、複数の波長(例えば、4つの波長、8つの波長など)で信号を搬送することができ、それによって、より高いデータスループットを可能にする。
【0018】
引き続き、システム200は、任意の入力光アイソレータ215a~215n(まとめて215)とともに、対応する光入力205を監視するための任意選択の入力モニタ210a~210n(まとめて210)を備え、入力光アイソレータ215はそれぞれの入力105に光学的に結合されている。特定のネットワーク要件に応じて、入力モニタ210および光アイソレータ215は、コストおよび複雑さのさらなる低減のために省略することができる。
【0019】
システム200は、N個の利得ファイバ245a~245n(まとめて245)をさらに備え、ここでNは2以上の整数(すなわち、N>2)である。好ましくは、スケールのより高い効率を達成するために、N>32かつN>96またはさらにはN>128である。実用的な目的のために、Nが8の整数倍であることが望ましい(しかし必須ではない)。N個の利得ファイバ245は、対応する入力205に光学的に結合される。利得ファイバ245は、それぞれの入力205から光ファイバ伝送信号を受信し、伝送信号を増幅する。いくつかの実施形態では、利得ファイバ245はマルチコアファイバであることを理解されたい。他の実施形態では、利得ファイバ245は、リボン化された個々の利得ファイバ245であり得る。
【0020】
いくつかの実施形態において、利得ファイバ245は、分散補償利得ファイバまたは分散平坦化利得ファイバであり、当業者には理解されるように、適切な共ドーパントまたは様々なファイバ形状を使用して製造することができる。波長分散を補償することによって、利得ファイバは、より高いボーレート(たとえば、50Gbaud/秒(gigabauds-per-second)より大きい)および複雑な変調フォーマット(たとえば、パルス振幅変調-4(PAM-4)、PAM-8など)に対応することができる。
【0021】
利得ファイバ245をポンピングするため、システムは、P個のポンプ信号225a~225p(まとめて225)のソースとして機能するポンプユニット220をさらに備える。重要なことに、利得ファイバ245よりも少ないポンプ225が存在し(すなわち、P<N)、それによって、ポンプ源が利得ファイバ245に共有ポンプ信号を提供することを必要とする。言い換えれば、送信信号源よりも少ない数のポンプ源があり、それによって、単一のポンプ源225が利得ファイバ245のサブセットによって共有されることを必要とする。スケールの望ましい効率を達成するために、1つの好ましい実施形態では、NとPとの間の比は、10以上(すなわち、N>10P)、さらにより好ましくは、16以上(すなわち、N>16P)である。したがって、例えば、N=96個の伝送光チャネルは、6個以下のポンプ(すなわち、P<6)で効果的にポンピングすることができる。
【0022】
当業者であれば、光伝送チャネルの数は128と同程度に多く(またはそれより多く)(すなわち、N>128)、ポンプ源の数Pは2と同程度に少なく(またはそれより少なく)(すなわち、P<2)できることを理解するであろう。考慮されるべきことは、構成要素の数とそれらの構成要素からの性能利得との間のバランスである。例えば、いかなるタイプの能動冷却も必要としない4つの100ミリワット(mW)レーザは、能動冷却を必要とする単一の400mWレーザよりも安価であり得る。さらに、電力-電流曲線(PI曲線)の線形部分で動作する複数のレーザの使用は、PI曲線の飽和点付近で動作する単一のレーザよりも高い効率および低い電力消費をもたらし得る。これらおよび他の考慮事項は、当業者に公知であり、したがって、本明細書ではこれ以上論じない。
【0023】
利得ファイバ245がマルチコアファイバである場合、利得ファイバ245は、コアポンピングまたはクラッドポンピングのいずれかのために構成され得ることに留意されたい。最終的に、共有ポンプ信号225の使用は、並列Oバンド増幅器システム200における大規模並列増幅を可能にする。
【0024】
引き続き
図2を参照すると、いくつかの実施形態では、ポンプユニット220は、必要な駆動回路とともにP個のポンプ信号225を生成するポンプ分配器を備える。ビスマスドープされた利得ファイバ245の場合、レーザダイオードのポンプ中心波長(lr)は、約1190nmと約1240nmとの間である。
【0025】
効率的なポンプ生成を可能にするために、ポンプユニット220のいくつかの実施形態は、電流源に並列に接続されたレーザダイオードを有し、それによって、単一の電流源からのP個のポンプ信号225の生成を可能にする。単一の電流源の代わりに、複数の電流源を使用することが可能である。顕著な点は、現在のソースが共有リソース(意味すると、システム200はN個の電流源を必要としない)であり、それによってコストおよび複雑さを低減することである。レーザダイオードは、単一のレーザダイオードまたは複数のレーザダイオードのいずれかであり得、冷却または非冷却のいずれかであることを理解されたい。また、レーザダイオードは、シングルモードまたはマルチモードのいずれかとして動作してもよい。
【0026】
ポンプ電力を均等に分配するために、システム200は、P個のポンプ信号225を実質的に等化するポンプ等化器をさらに備える。当業者は、ポンプユニット220がP個のポンプ信号225のためのリボン化された出力を含むことができることを理解するであろう。
図2の実施形態はまた、P個のポンプ信号225を受け取り、それらをN個の並列経路235a~235n(まとめて235)に沿ってN個の個々のポンプ信号に分割するスプリッタ230(またはポンプ分配器)を示す。スプリッタ230はまた、ポンプ等化器として働くように構成することができ、それによって、各レーン(またはチャネル)における増幅を低減することなく、N個のレーン(またはチャネル)にわたって約P/Nの電力を均等に提供することを理解されたい。したがって、P=Nの場合でさえ、N×Nスプリッタの使用は信頼性を改善するであろう。
【0027】
代替として、異なる波長で動作するいくつかのポンプが、波長選択的結合器(例えば、WDM結合器)によって結合されることができる。そのような場合、電力分配に加えて、各レーンは、Oバンド利得ファイバ(たとえば、ビスマスドープ利得ファイバ)における利得帯域幅を拡張または等化するために使用され得る複数のポンプ波長を受信する。
【0028】
N個の並列経路235は、N個の対応するポンプ信号結合器240a~240n(まとめて240)の入力である。共同ポンピング方式のために、N個の個々のポンプ信号を受信することに加えて、ポンプ信号結合器240は、(それらのそれぞれの信号入力205から)光信号を同時に受信する。したがって、各並列経路について、ポンプおよび信号は、ポンプ信号結合器240において結合され、その後、結合されたポンプおよび信号は、その対応する利得ファイバ245に提供される。入力と同様に、各利得ファイバ245はまた、任意選択の出力モニタ250a~250n(まとめて250)を有することができ、利得ファイバ245からの増幅された信号を監視する。ポンプ信号結合器240は、テーパファイババンドル(TFB)であってもよい。代わりに、ポンプおよび信号は、側面結合を使用して結合されてもよい。代替の実施形態では、当業者によって理解されるように、カウンターポンピング方式を使用することができる。
【0029】
システム200は、増幅された信号を並列に出力する光信号出力260a~260n(まとめて260)をさらに備える。出力アイソレータ255a~255n(まとめて255)は任意に利得ファイバ245と信号出力260との間に挿入され得ることを理解されたい。システム200がOバンドで動作する限り、信号出力260は、約1260nmおよび約1360nmを中心とするlqを有する。
【0030】
並列(またはアレイ)Oバンドシステム200は、光スイッチ(たとえば、N並列の約400Gb/s入力および/または出力ポートを有する光スイッチなど)、光ルータ(たとえば、約400Gb/s並列入力および/または出力ポートを有する光ルータ)の要素と統合され得る分散モジュールで構築され得る、または任意の他のタイプの光トランシーバ。並列Oバンド増幅を光スイッチに統合する実施形態であって、並列Oバンド増幅器200は、スイッチの出力において、またはスイッチの入力において、またはその両方において電力をブーストし得る。
【0031】
好ましくは、いくつかの実施形態では、並列Oバンド光増幅器システム200は、約3デシベルを超える受信機入力利得(G)を生成し(すなわち、G>約3dB)、約5パーセントを超える電力変換効率(PCE)を生成する(すなわち、PCE>-5%)。したがって、システム200は、別々のファイバ、別々のファイバコア(例えば、マルチコアファイバ)、または両方の組合せ(例えば、複数のマルチコアファイバ)上で実行されるいくつかの光レーンを同時に増幅し、各レーンはいくつかのWDMチャネル(CWDMまたはLAN-WDMとして)を潜在的に搬送する。
【0032】
当業者は、効果的である(典型的なパワーバジェットを考慮する)ために、開示される並列Oバンド増幅器システム200は、光レーン当たり数dBの利得および数dBmの出力パワーのみを提供する必要があることを理解するであろう。たとえば、4dB利得は、リンク長(または伝送距離)を-10krnだけ増加させるのに充分であり得ることであって、50Gbaud/sのPAM-4に対する典型的な受信機感度は、約-4dBmから-0dBmである。他の例として、10%PCEおよび0dB/レーンの必要な出力電力の場合、開示される実施形態は、約10mW/レーンのみのポンプ電力を必要とする。比較すると、従来の典型的なシングルモード(SM)レーザダイオードは、約500mWの出力電力を有するが、従来のマルチモード(MM)レーザダイオードは、約10Wの出力電力を有する(開示された並列Oバンド増幅器システム200の要件と比較して大きな差である)。
【0033】
全体的な電力消費に関して、低電力信号の増幅は、PCEを制限しても、連続波(CW)レーザの電力を増加させるよりも効率的である場合がある。例えば、26dBm(400mW)の総CWソース電力を有する32個のファイバチャネルの電力バジェットが6dBだけ改善される場合、受信機の入力電力は、ファイバチャネル当たり-6dBmから-1-0dBmに相応して増加する。言い換えれば、送信後の各ファイバチャネルにおける電力は、総CWソース電力よりも32dB低い。従来、CWソース電力の6dBの増加は、光電力の1.2ワット(W)の増加および電力の4.8Wの増加を必要とし得る(冷却された高出力レーザについて25パーセント(25%)の壁プラグ効率を仮定する)。比較すると、開示された並列Oバンド増幅器システム200が20%PCEの効率を有すると仮定すると、並列Oバンド増幅器システム200は、対応する改善のために160mWのポンプ光パワーしか必要としない。さらに、非冷却ポンプレーザは、多くの場合、Oバンド通信のために使用されるため、並列Oバンド増幅器システム200は、320mWの電力に対して、より高い壁プラグ効率(約50%)を呈する。約5%のPCEであっても、並列Oバンド増幅器システム200は、単一波長増幅器システム(例えば、半導体光増幅器または単一波長ファイバ増幅器)と比較して3.75倍低い電力消費をもたらす。
【0034】
基本的には、コスト、複雑さ、および電力消費を低減するために、機能の倍増を同時に回避しながら、構成要素(たとえば、共有ポンプ)の共有を最大化すべきである。また、スプライスの数を最小限に抑えるためにリボン化構成要素およびリボン繊維を使用することも有益であろう。レーンは、複数の光ファイバ、単一のファイバ(例えば、マルチコアファイバ)内の複数のコア、または複数のマルチコアファイバなどの任意の導波路構造を指し得ることにも留意されたい。
【0035】
次に、チャネルビットレートおよびWDMチャネル数を増加させることによって、より高い容量がしばしば実現される。言い換えると、リンク容量は、典型的には、ファイバチャネル容量を上昇させるか、またはファイバチャネルの数を増加させることによって増加させられる。しかしながら、ファイバチャネル容量を増大させることによってリンク容量を増大させることは、電力バジェットの制限をもたらすことになる。したがって、並列Oバンド増幅器システム200において、複数のファイバチャネルに同時利得を提供することは、従来の増幅器システムにおいて実施されているものよりも効率的な解決策を提供する。
【0036】
マルチモード(MM)ポンプおよびシングルモード(SM)利得ファイバを有する実施形態では、対応する数のMM-SM変換が必要とされる。1つのアプローチは、
図3Aおよび3Bに示されるフォトニックランタン300を使用することである。具体的には、
図3Aは、MM信号をSM信号に変換するフォトニックランタン300の横図を示し、
図3Bは、フォトニックランタン300の軸方向図(MM側とSM側との間のスプライス点)を示す。MMファイバ310は、MMコア320を含む。MM側は、SM側340にスプライスされる(線A-Aによって示される点において)。SM側340は、複数のテーパSMコア330a~330n(まとめて330)を備えることにより、MM信号のSM信号への変換を可能にする。
【0037】
フォトニックランタン300の出力電力は、しばしば等しくないので、電力等化が必要であり得る。1つのアプローチは、
図4に示される、融合結合器等の電力等化器400を使用することである。
図4に示すように、電力等化器400は、MM-SMカプラ420(
図3Aおよび
図3Bに示すようなもの)への光接続415を有するマルチモードポンプ410を備える。MMポンプ410からの1入力415は、Nカプラ出力425に変換される。N個のカプラ出力425は、N個の等化SM信号435を生成するN入力N出力SMカプラ430に入力される。当業者は、信号等化およびMMからSMへの変換に対する他のアプローチが採用され得ることを理解するであろう。
【0038】
開示される並列Oバンドシステム200は、様々な電気通信、データ通信システム、または非データ伝送環境において実装され得る。そのような実装の例を
図5および
図6に示す。具体的には、
図5は、ロングホール伝送ファイバ520a~520n(まとめて520)を介してあるデータセンタ510から別のデータセンタ530に通信するための光伝送システムのブロック図を示す。
図5に示すように、送信ファイバ520は、送信端および受信端の両方において並列Oバンド増幅器システム200a、200bに光学的に結合される。この構成では、並列Oバンド増幅器システム200a、200bは、約20kmを超える(好ましくは約40kmを超える)光ファイバ伝送長を必要とするシステムで使用することができる。
【0039】
大容量情報が1つのデータセンタ510から別のデータセンタ530に送信されるので、送信ファイバ520には大きなファイバ数(例えば、N>96)が必要とされる。したがって、容量のアップグレード(たとえば、チャネルの数が増加する、データレートが増加するなどである。)が実施されるとき、適切な並列Oバンド増幅(例えば、ポンプ出力を増加させることなど。)でシリコンフォトニクスチップをアップグレードすることによれば、多数のプラガブルコンポーネントをアップグレードすることよりも便利かつ費用効果が高くなる。さらに、波長、変調フォーマット、およびボーレートに応じて、Oバンドの分散限界は、典型的には、約40kmおよび約120kmの間であり、したがって、Oバンドの電力限界(または予算)は、総リンク容量とともに低減される。並列Oバンド増幅器システム200は、費用効果の高い方法でこれらの延長された距離に適応する。
【0040】
例えば、400Gb/sのLR-8、25Gbaud/sのPAM-4のLAN-WDMシステムは、電力により-10krnに制限される。しかし、対応する分散限界は-50kmである。Oバンドシングルモードファイバ損失は約4dB/10kmであるので、長距離伝送距離は、開示される並列Oバンド増幅器システム200を使用して、約4dBだけ単純に利得を増加させることによって、約20kmに拡張されることができる。同様に、利得をそれぞれ約8dBおよび約12dBに増加させることによって、伝送距離を約30kmまで、さらには約40kmまで延ばすことができる。これらの利得値(例えば、約4dB、約8dB、または約12dB)は、従来のCバンド地上リンクまたはメトロリンクよりもはるかに低いことに留意する価値がある。それにもかかわらず、そのような低い利得値でも、Oバンド伝送は、凡そ4倍(約4倍)増加させることができる。
【0041】
注目すべき点は、
図5において、並列Oバンドアンプシステム200を低電力の箇所に配置することにより、消費電力を低減できることである。電気通信システムは、典型的には雑音によって制限され、したがって、信号対雑音(SNR)劣化を回避するために充分な信号電力を必要とするので、並列Oバンド増幅器システム200のこの配置は、従来受け入れられている知識に反して行われる。
【0042】
続ける前に、
図5のデータセンタ間アーキテクチャは、高いデータ容量要件を有するデータセンタ内アーキテクチャにおいて実装され得ることを理解されたい。システム構成要素が、データセンタ間アーキテクチャとデータセンタ内アーキテクチャとの間で実質的に同様である限り、高容量データセンタ内システムのさらなる説明は、本明細書では省略される。
【0043】
図6を参照すると、中央ノード610および周辺ノード630a~630n(まとめて630)を有するスター型ネットワークが示されている。
図5とは異なり、N本の伝送線520の全ては、2つのエンティティ(すなわち、1つのデータセンタ510と別のデータセンタ530)の間のみに接続され、
図6の実施形態は、中央ノード610から複数の異なる周辺ノード630に接続される伝送線620a~620n(まとめて620)を備える。言い換えれば、並列Oバンド増幅器システム200は、複数の異なるエンティティへのロングホール送信のために使用される。複数の周辺ノード630を有することは、並列Oバンド増幅器システム200をリモートノードに配置することを排除しないことに留意されたい。
【0044】
図2の並列Oバンド増幅器システム200はまた、光スイッチまたは光ルータ(上記で論議される)と同様に、光学サブシステムの一部として構成されることができる。これらのタイプの光スイッチまたはルータは、多数の(例えば、N=128)大容量入力ポート(例えば、約400Gb/s入力)および多数の(例えば、N=128)大容量出力ポート(例えば、約400Gb/s出力)を有す、各ポートは、非常に高いデータレート(例えば、約100Gb/s超)で複数のWDMチャネル(例えば、4から8チャネル)を搬送する。
【0045】
したがって、1つのアプローチは、シリコンフォトニクスチップ内のいくつかのデータ変調器間で分割される比較的少数の高出力レーザを使用することであり、高出力レーザは、シリコンフォトニクスチップから離れて(いくらかの距離で)配置される。レーザダイオードの出力電力の制限のため、およびシリコンフォトニクスチップとファイバリンクとの結合損失が-30dBを超える可能性があるため、並列Oバンド増幅器システム200を用いて、追加のファイバごとの並列光増幅を提供することができる。
【0046】
当然のことながら、ポンプレーザは、遠隔(シリコンフォトニクスチップから数メートルまで)に配置することができ、それによって熱分配の問題が低減される。利得ファイバおよび他の構成要素は、スイッチまたはルータの中心ではなく、スイッチまたはルータの物理的周囲の周りに配置され得る。
【0047】
いくつかの実施形態について、ポンプ信号コンバイナはシリコンフォトニクスチップ上に配置することができ、それによって、ポンプレーザを遠隔に配置することを可能にするが、ポンプおよび信号の近接が送信または受信レーン(または両方のレーン)に近いように、シリコンフォトニクスチップ自体でポンプ信号を分割する。この構成は、利得ファイバがシリコンフォトニクスチップの入力または出力に結合されることを可能にする。
【0048】
図2~
図6の実施形態に示すように、Oバンドにおける並列増幅を提供するためのリソース(例えば、ポンプソースなど)の共有は、コストおよび電力消費の両方を低減する。したがって、以前は非実用的であったアプローチ(すなわち、高いデータ容量および長距離Oバンド通信)は、開示された並列Oバンド増幅器システム200を使用することによって商業的に実行可能になる。
【0049】
本開示の当業者によって理解されるように、フローチャートにおける任意のプロセスの説明またはブロックは、関与する機能に応じて、実質的に同時または逆の順序を含む、図示または説明された順序とは異なる順序で実行可能である。
【0050】
例示的な実施形態を示し、説明してきたが、当業者には、説明したような本開示に対して多くの変更、修正、または改変を行うことができることが明らかであろう。
【0051】
例えば、個別のまたは共有の媒体ポンプ信号コンバイナが使用されてもよい。また、ポンプおよび信号は、融合された構成要素を使用して組み合わせられてもよい(個々のまたは統合された解決策の場合(すなわち、いくつかの構成要素がともにパッケージ化される))。さらに、融合WDMの中心波長は、利得等化を提供するように選択され得る。いくつかの実施形態では、ポンプ信号結合のために受動フィルタを使用することができる。例えば、共有媒体(例えば、薄膜フィルタ)を使用して、同時に複数のポンプ信号対を組み合わせることができる。いくつかの実施形態では、ポンプ信号コンバイナは、例えば、統合アイソレータ、タップ等の他の構成要素を含んでもよい。カウンターポンピング方式の場合、ポンプおよび信号は、光サーキュレータを通して組み合わせることができる。ポンプ信号コンバイナはまた、リボン化構成要素であってもよいことを理解されたい。利得ファイバが漂白効果(入力信号電力のPCE依存性)を示す実施形態では、送信端および受信端の両方が増幅され得る。
【0052】
したがって、全てのそのような変更、修正、および改変は、本開示の範囲内であると見なされるべきである。
【国際調査報告】