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特表2022-549319エチレン/アルファ-オレフィン/ポリエンインターポリマー組成物
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  • 特表-エチレン/アルファ-オレフィン/ポリエンインターポリマー組成物 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-24
(54)【発明の名称】エチレン/アルファ-オレフィン/ポリエンインターポリマー組成物
(51)【国際特許分類】
   C08L 23/16 20060101AFI20221116BHJP
   C08K 3/04 20060101ALI20221116BHJP
   C08F 210/18 20060101ALI20221116BHJP
   C08K 3/34 20060101ALI20221116BHJP
   C08J 5/00 20060101ALI20221116BHJP
【FI】
C08L23/16
C08K3/04
C08F210/18
C08K3/34
C08J5/00 CES
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022518786
(86)(22)【出願日】2020-09-21
(85)【翻訳文提出日】2022-04-06
(86)【国際出願番号】 US2020051867
(87)【国際公開番号】W WO2021061577
(87)【国際公開日】2021-04-01
(31)【優先権主張番号】62/904,994
(32)【優先日】2019-09-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】502141050
【氏名又は名称】ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100092783
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100095360
【弁理士】
【氏名又は名称】片山 英二
(74)【代理人】
【識別番号】100120134
【弁理士】
【氏名又は名称】大森 規雄
(72)【発明者】
【氏名】ウー、シャオソン
(72)【発明者】
【氏名】タクール、ヴァルン
【テーマコード(参考)】
4F071
4J002
4J100
【Fターム(参考)】
4F071AA15X
4F071AA20X
4F071AA39X
4F071AA82
4F071AA84
4F071AA88
4F071AB04A
4F071AC13A
4F071AE02A
4F071AF15
4F071AF16
4F071AF20
4F071AF21
4F071AF25
4F071AF39
4F071AF57
4F071BB06
4J002BB15W
4J002BB15X
4J002BB15Y
4J002BB15Z
4J002DA036
4J002DJ036
4J002FD016
4J002GL00
4J002GM01
4J002GN00
4J002GQ00
4J002GT00
4J100AA02P
4J100AA03Q
4J100AU21R
4J100CA05
4J100DA00
4J100DA01
4J100DA04
4J100DA09
4J100DA24
4J100DA49
4J100DA50
4J100FA08
4J100FA10
4J100FA19
4J100FA28
4J100FA30
4J100JA28
4J100JA43
4J100JA67
(57)【要約】
第1の組成物および第2の組成物を含む組成物であって、第1の組成物が、第1のエチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーおよび第2のエチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーを含み、第2の組成物が、第3のエチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーおよび第4のエチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーを含み、第1の組成物が、ムーニー粘度(ML(1+4)、125℃)≧50、およびレオロジーパラメータ((RR/Mn)×1000)≧0.50を有し、第2の組成物が、ムーニー粘度(ML(1+4)、125℃)<50、およびレオロジーパラメータ((RR/Mn)x1000)≧0.60を有する、組成物。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の組成物および第2の組成物を含む組成物であって、
前記第1の組成物が、第1のエチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーおよび第2のエチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーを含み、
前記第2の組成物が、第3のエチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーおよび第4のエチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーを含み、
前記第1の組成物が、ムーニー粘度(ML(1+4)、125℃)≧50、およびレオロジーパラメータ((RR/Mn)×1000)≧0.50を有し、
前記第2の組成物が、ムーニー粘度(ML(1+4)、125℃)<50、およびレオロジーパラメータ((RR/Mn)x1000)≧0.60を有する、組成物。
【請求項2】
前記第1の組成物が、レオロジーパラメータ((RR/Mn)×1000)≦0.76を有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記第2の組成物が、レオロジーパラメータ((RR/Mn)×1000)≦2.00を有する、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項4】
前記第1の組成物が、RR/MWD比≧9.00を有する、先行請求項のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項5】
前記第1の組成物が、分子量分布MWD≧2.40を有する、先行請求項のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】
前記第2の組成物が、分子量分布MWD≧4.00を有する、先行請求項のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】
前記第1の組成物について、前記第1のインターポリマーが、第1のEPDMであり、前記第2のインターポリマーが、第2のEPDMであり、前記第2のEPDMが、Mn、Mw、Mz、MWD、ムーニー粘度、V0.1、V100、RR、またはそれらの任意の組み合わせから選択される少なくとも1つの特性において、前記第1のEPDMとは異なる、先行請求項のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項8】
前記組成物が、比{[RR]第1の組成物/[RR]第2の組成物}≧0.90を有する、先行請求項のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項9】
前記組成物が、比{[MWD]第1の組成物/[MWD]第2の組成物}≧0.400を有する、先行請求項のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項10】
前記組成物が、カオリナイトを含む充填剤組成物から形成された焼成充填剤をさらに含む、先行請求項のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項11】
前記組成物が、カーボンブラックをさらに含む、先行請求項のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項12】
先行請求項のいずれか一項に記載の組成物から形成された、架橋組成物。
【請求項13】
先行請求項のいずれか一項に記載の組成物から形成された少なくとも1つの構成要素を含む、物品。
【請求項14】
前記物品が、押出成形品、射出成形品、または熱成形品である、請求項13に記載の物品。
【請求項15】
前記物品が、ウェザーストリップ、ホース、ベルト、建築材料、屋根ふき膜、ワイヤーおよびケーブルジャケット、床材、コンピューター部品、ガスケット、またはタイヤから選択される、請求項13または14に記載の物品。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2019年9月24日に出願された米国特許出願第62/904,994号に対する優先権の利益を主張する。
【0002】
エチレン-プロピレン-ジエン(EPDM)エラストマーは、ウェザーストリップ、ホース、およびベルトなどの自動車物品の製造に広く使用されている。コモノマー含有量、分子量、分子量分布、ジエン含有量、分岐含有量および種類などのこれらのエラストマーの分子微細構造の特徴は、製造物品の最終的な物理的特性に影響を与える。良好な機械的特性および良好な加工性に加えて、現在の自動車製造設計では、エラストマーが高い体積抵抗率(VR)も有する必要がある。エラストマーの電気化学的劣化(ECD)耐性を改善し、これによってウェザーストリップの腐食およびエンジン冷却水ホースの故障などの自動車物品の腐食および故障を排除するには、高い体積抵抗率が必要である。
【0003】
自動車産業は、ますます厳しくなる排出基準を満たすために、ますます軽量の車両を要求している。軽量化戦略の1つは、アウタードアパネル用の高張力鋼をより軽量のマグネシウム/アルミニウム(Mg/Al)合金(同様にAlまたはMg金属)に置き換えることである。そのようなMg/Al合金を使用すると、2つのパネルの間にあるエラストマープロファイルを通して、Mg/Alアウターパネルから鋼製内部パネルに電子が流れる可能性が高くなる。この電子の流れの可能性は、湿度および塩水の存在下で増加する。これにより、経時的に、介在するプロファイルが電気化学的劣化し、金属表面の外側および内側の両方が酸化される。EPDM系配合物などの電気抵抗性エラストマー配合物が必要とされている。しかしながら、そのような配合物は、良好な機械的特性、良好なグリーン強度、優れた硬度、良好な加工性、および高い硬化速度を維持しなければならない。そのような配合物は、均一な構造および完全性の物品を製造しなければならない。
【0004】
いくつかの従来のエラストマー組成物は、以下の特許参考文献に記載されている。国際公開第2014/084893号は、2つのエチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマー、およびそれを含有する組成物を開示している。この組成物は、加硫ゴムを形成するために使用され、改善された混合、加工性、および機械的特性を提供する。国際公開第2013/096573号は、20以上のレオロジー比を有するエチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーの溶液重合を開示している。これらのインターポリマーは、より高い温度で、したがってより低い粘度で製造することができる。国際公開第2007/136494号(エチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーの追加重合)も参照されたい。国際公開第2011/008837号は、2つのエチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーを含有する組成物を開示している。これらの組成物は、優れた機械的特性および高度な一貫性を備えたウェザーストリップを形成するために使用することができる。
【0005】
しかしながら、議論したように、EPDM系配合物などの電気抵抗性エラストマー配合物が依然として必要とされている。そのような配合物は、優れた機械的特性(例えば、引張強度および弾性)、良好なグリーン強度、ならびに良好な硬化速度および加工性を維持しなければならない。これらの必要性は、以下の発明によって満たされた。
【発明の概要】
【0006】
第1の組成物および第2の組成物を含む組成物であって、
第1の組成物が、第1のエチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーおよび第2のエチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーを含み、
第2の組成物が、第3のエチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーおよび第4のエチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーを含み、
第1の組成物が、ムーニー粘度(ML(1+4)、125℃)≧50、およびレオロジーパラメータ((RR/Mn)×1000)≧0.50を有し、
第2の組成物が、ムーニー粘度(ML(1+4)、125℃)<50、およびレオロジーパラメータ((RR/Mn)x1000)≧0.60を有する、組成物。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の組成物および比較組成物についてのグリーン強度プロファイル(引張強度対伸び)を示す。600%の伸びでの引張強度の最も高いものから最も低いものへのプロファイルの順序:本発明の実施例3、本発明の実施例1、本発明の実施例2、本発明の実施例4、比較試料A。
【発明を実施するための形態】
【0008】
高い体積抵抗率、優れた機械的特性およびグリーン強度、ならびに良好な硬化速度および加工性を提供するポリマー組成物が発見された。これらの組成物を使用して、均一な押出成形プロファイルを形成することができる。上記のように、組成物はそれぞれ、第1の組成物および第2の組成物を含み、
第1の組成物は、第1のエチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーおよび第2のエチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーを含み、
第2の組成物は、第3のエチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーおよび第4のエチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーを含み、
第1の組成物は、ムーニー粘度(ML(1+4)、125℃)≧50、およびレオロジーパラメータ((RR/Mn)×1000)≧0.50を有し、
第2の組成物は、ムーニー粘度(ML(1+4)、125℃)<50、およびレオロジーパラメータ((RR/Mn)x1000)≧0.60を有する。
【0009】
本明細書で使用される場合、レオロジーパラメータ((RR/Mn)×1000)は、それぞれの第1の組成物または第2の組成物の組成特性(例えば、分子量、MWD、長鎖分岐)、およびどの特性が、組成物の機械的特性と加工性との良好なバランスを提供するかの指標である。
【0010】
第1の組成物に関して、第2のエチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーは、Mn、Mw、Mz、MWD、ムーニー粘度、V0.1、V100、RR、またはそれらの任意の組み合わせ、さらにMn、Mw、Mz、MWD、またはそれらの任意の組み合わせから選択される少なくとも1つの特性において、第1のエチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーとは異なる。第2の組成物に関して、第4のエチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーは、Mn、Mw、Mz、MWD、ムーニー粘度、V0.1、V100、RR、またはそれらの任意の組み合わせ、さらにMn、Mw、Mz、MWD、またはそれらの任意の組み合わせから選択される少なくとも1つの特性において、第3のエチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーとは異なる。
【0011】
一実施形態、またはそれぞれが本明細書に記載される2つ以上の実施形態の組み合わせでは、第1の組成物は、レオロジーパラメータ((RR/Mn)×1000)≧0.52、または≧0.54、または≧0.56、または≧0.58、または≧0.60を有する。さらなる実施形態では、第1の組成物は、レオロジーパラメータ((RR/Mn)×1000)≦0.76、または≦0.74、または≦0.72、または≦0.70、または≦0.68、または≦0.66、または≦0.64を有する。一実施形態、またはそれぞれが本明細書に記載される2つ以上の実施形態の組み合わせでは、第2の組成物は、レオロジーパラメータ((RR/Mn)×1000)≧0.62、または≧0.64、または≧0.66、または≧0.68、または≧0.70、または≧0.72、または≧0.74、または≧0.76、または≧0.78、または≧0.80を有する。さらなる実施形態では、第2の組成物は、レオロジーパラメータ((RR/Mn)×1000)≦2.00、または≦1.90、または≦1.80、または≦1.70、または≦1.60を有する。
【0012】
一実施形態、またはそれぞれが本明細書に記載される2つ以上の実施形態の組み合わせでは、第1の組成物は、RR/MWD比≧9.00、または≧9.20、または≧9.40、または≧9.60、または≧9.80、または≧10.0、または≧10.2、または≧10.4、または≧10.6、または≧10.8、または≧11.0を有する。さらなる実施形態では、第1の組成物は、RR/MWD比≦15.0、または≦14.8、または≦14.6、または≦14.4、または≦14.2、または≦14.0、または≦13.8、または≦13.6、または≦13.4、または≦13.2、または≦13.0を有する。一実施形態、またはそれぞれが本明細書に記載される2つ以上の実施形態の組み合わせでは、第2の組成物は、RR/MWD比≧4.00、または≧4.20、または≧4.40、または≧4.60、または≧4.80、または≧5.00、または≧5.10、または≧5.20、または≧5.30を有する。さらなる実施形態では、第2の組成物は、RR/MWD比≦7.00、または≦6.80、または≦6.60、または≦6.40、または≦6.20、または≦6.00、または≦5.90、または≦5.80を有する。
【0013】
一実施形態、またはそれぞれが本明細書に記載される2つ以上の実施形態の組み合わせでは、第1の組成物は、分子量分布MWD≧2.40、または≧2.50、または≧2.60、または≧2.70、または≧2.80、または≧2.90、または≧3.00、または≧3.10、または≧3.20を有する。さらなる実施形態では、第1の組成物は、分子量分布MWD≦4.40、または≦4.30、または≦4.20、または≦4.10、または≦4.00、または≦3.80、または≦3.60を有する。一実施形態、またはそれぞれが本明細書に記載される2つ以上の実施形態の組み合わせでは、第2の組成物は、分子量分布MWD≧4.00、または≧4.10、または≧4.20、または≧4.30、または≧4.40、または≧4.50を有する。さらなる実施形態では、第2の組成物は、分子量分布MWD≦7.60、または≦7.50、または≦7.40、または≦7.30、または≦7.20、または≦7.00を有する。
【0014】
一実施形態、またはそれぞれが本明細書に記載される2つ以上の実施形態の組み合わせでは、第1の組成物について、第1のエチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマー(第1のインターポリマー)は、第1のEPDMであり、第2のエチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマー(第2のインターポリマー)は、第2のEPDMである。さらなる実施形態では、第1のインターポリマーの非共役ポリエンは、ENBであり、第2のインターポリマーの非共役ポリエンは、ENBである。
【0015】
一実施形態、またはそれぞれが本明細書に記載される2つ以上の実施形態の組み合わせでは、第2の組成物について、第3のエチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマー(第3のインターポリマー)は、第3のEPDMであり、第4のエチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマー(第4のインターポリマー)は、第4のEPDMである。さらなる実施形態では、第3のインターポリマーの非共役ポリエンは、ENBであり、第4のインターポリマーの非共役ポリエンは、ENBである。
【0016】
一実施形態、またはそれぞれが本明細書に記載される2つ以上の実施形態の組み合わせでは、第1の組成物は、第1の組成物の重量に基づいて、≧90.0重量%、または≧92.0重量%、または≧94.0重量%、または≧96.0重量%、または≧98.0重量%または、≧99.0重量%、または≧99.5重量%の第1のインターポリマーおよび第2のインターポリマーを含む。さらなる実施形態では、第1の組成物は、第1の組成物の重量に基づいて、≦100.0重量%、または≦99.9重量%、または≦99.8重量%の第1のインターポリマーおよび第2のインターポリマーを含む。一実施形態、またはそれぞれが本明細書に記載される2つ以上の実施形態の組み合わせでは、第2の組成物は、第2の組成物の重量に基づいて、≧90.0重量%、または≧92.0重量%、または≧94.0重量%、または≧96.0重量%、または≧98.0重量%、または≧99.0重量%、または≧99.5重量%の第3のインターポリマーおよび第4のインターポリマーを含む。さらなる実施形態では、第2の組成物は、第2の組成物の重量に基づいて、≦100.0重量%、または≦99.9重量%、または≦99.8重量%の第3のインターポリマーおよび第4のインターポリマーを含む。
【0017】
一実施形態、またはそれぞれが本明細書に記載される2つ以上の実施形態の組み合わせでは、組成物は、比{[RR]第1の組成物/[RR]第2の組成物}≧0.90、または≧0.92、または≧0.94、または≧0.96、または≧0.98、または≧1.00を有する。さらなる実施形態では、組成物は、比{[[RR]第1の組成物/[RR]第2の組成物}≦1.80、または≦1.78、または≦1.76、または≦1.74、≦または1.72、または≦1.70を有する。一実施形態、またはそれぞれが本明細書に記載される2つ以上の実施形態の組み合わせでは、組成物は、比{[MWD]第1の組成物/[MWD]第2の組成物}≧0.400、または≧0.420、または≧0.440、または≧0.460、または≧0.480を有する。さらなる実施形態では、組成物は、比{[MWD]第1の組成物/[MWD]第2の組成物}≦0.900、または≦0.880、または≦0.860、または≦0.840、または≦0.820、または≦0.800、または≦0.780を有する。
【0018】
一実施形態、またはそれぞれが本明細書に記載される2つ以上の実施形態の組み合わせでは、組成物は、カオリナイトを含む充填剤組成物から形成された焼成充填剤をさらに含む。さらなる実施形態では、充填剤組成物は、シリカをさらに含む。一実施形態、またはそれぞれが本明細書に記載される2つ以上の実施形態の組み合わせでは、組成物は、カーボンブラックをさらに含む。
【0019】
本発明の組成物は、それぞれが本明細書に記載される2つ以上の実施形態の組み合わせを含んでもよい。第1および第2の組成物は、それぞれ、独立して、それぞれが本明細書に記載される2つ以上の実施形態の組み合わせを含んでもよい。各エチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーは、それぞれ独立して、それぞれが本明細書に記載される2つ以上の実施形態の組み合わせを含んでもよい。
【0020】
エチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマー
第1、第2、第3、および第4のエチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーのそれぞれは、それぞれが本明細書に記載されるように、独立して、重合形態で、エチレン、アルファ-オレフィン、および非共役ポリエンを含む。アルファ-オレフィンは、脂肪族または芳香族化合物のいずれかであり得る。アルファ-オレフィンは、好ましくはC3-C20脂肪族化合物、好ましくはC3-C16脂肪族化合物、より好ましくはC3-C10脂肪族化合物である。好ましいC3-C10脂肪族アルファ-オレフィンとしては、プロピレン、1-ブテン、1-ヘキセン、1-オクテン、および1-デセン、より好ましくはプロピレンが挙げられる。一実施形態、またはそれぞれが本明細書に記載される2つ以上の実施形態の組み合わせでは、各インターポリマーは、独立して、エチレン/プロピレン/非共役ジエン(EPDM)ターポリマーである。さらなる実施形態では、各ジエンはENBである。
【0021】
非共役ポリエンの好適な例としては、C4-C40非共役ジエンが挙げられる。例示的な非共役ポリエンとしては、1,4-ヘキサジエンおよび1,5-ヘプタジエンなどの直鎖非環式ジエン、5-メチル-1,4-ヘキサジエン、2-メチル-1,5-ヘキサジエン、6-メチル-1,5-ヘプタジエン、7-メチル-1,6-オクタジエン、3,7-ジメチル-1,6-オクタジエン、3,7-ジメチル-1,7-オクタジエン、5,7-ジメチル-1,7-オクタジエン、1,9-デカジエン、およびジヒドロミルセンの混合異性体などの分岐鎖非環式ジエン、1,4-シクロヘキサジエン、1,5-シクロオクタジエン、および1,5-シクロドデカジエンなどの単環脂環式ジエン、テトラヒドロインデン、メチルテトラヒドロインデンなどの多環脂環式縮合および架橋環ジエン、5-メチレン-2-ノルボルネン(MNB)、5-エチリデン-2-ノルボルネン(ENB)、5-ビニル-2-ノルボルネン(VNB)、5-プロペニル-2-ノルボルネン、5-イソプロピリデン-2-ノルボルネン、5-(4-シクロペンテニル)-2-ノルボルネン、および5-シクロヘキシリデン-2-ノルボルネンなどのアルケニル、アルキリデン、シクロアルケニル、およびシクロアルキリデンノルボルネンが挙げられる。ポリエンは、好ましくは、ENB、VNB、ジシクロペンタジエン、1,4-ヘキサジエン、または7-メチル-1,6-オクタジエン、好ましくは、ENB、VNB、ジシクロペンタジエン、または1,4-ヘキサジエン、より好ましくはENB、VNB、またはジシクロペンタジエンから選択される非共役ジエンである。
【0022】
架橋剤、油、および他の添加剤
架橋剤としては、元素硫黄、4,4’-ジチオジモルホリン、チウラムジ-およびポリスルフィド、アルキルフェノールジスルフィド、ならびに2-モルホリノ-ジチオベンゾチアゾールなどの硫黄含有化合物、ならびにジ-tertブチルペルオキシド、tert-ブチルクミルペルオキシド、ジクミルペルオキシド、2,5-ジメチル-2,5-ジ-(tertブチルペルオキシ)ヘキサン、ジ-(tertブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、tertブチルペルオキシベンゾエート、および1,1-ジ-(tertブチルペルオキシ)-3,3,5-トリメチルシクロヘキサンなどのペルオキシドが挙げられるが、これらに限定されない。硫黄は、結晶性元素硫黄またはアモルファス元素硫黄であり得、いずれの種類も純粋な形態であるか、不活性担体に担持され得る。担持硫黄の例は、Rhein ChemieからのRHENOGRAN S-80(80%のSおよび20%の不活性担体)である。
硫黄含有化合物は、好ましい架橋剤である。
【0023】
油としては、パラフィン油、ナフテン油、およびポリアルキルベンゼン油が挙げられるが、これらに限定されない。一実施形態、またはそれぞれが本明細書に記載される2つ以上の実施形態の組み合わせでは、油は、非芳香族油、パラフィン油、ナフテン油、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される。好適な油としては、SUNPAR 2280、PARALUX 6001、HYDROBRITE 550、およびCALSOL 5550、好ましくはSUNPAR 2280が挙げられる。
【0024】
本発明の組成物は、1つ以上の追加の添加剤を含んでもよい。好適な添加剤としては、充填剤、安定剤(例えば、酸化防止剤、オゾン分解防止剤、UV安定剤)、難燃剤、着色剤または顔料、およびそれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。充填剤としては、焼成充填剤、カーボンブラック(例えば、SPHERON 6000A、SPHERON 5000A、SPHERON 6400A、およびTHERMAX N-990)、アルミニウム、マグネシウム、カルシウムのケイ酸塩、天然繊維、合成繊維などが挙げられるが、これらに限定されない。本発明の組成物は、好ましくは、少なくとも1つの焼成充填剤およびカーボンブラックを含む。いくつかの酸化防止剤としては、ヒンダードフェノール、ビスフェノール、チオビスフェノール、および置換ヒドロキノンが挙げられるが、これらに限定されない。典型的には、「ppm」量の1つ以上の安定剤が、ポリマーまたはポリマー組成物に添加される。
【0025】
一実施形態、またはそれぞれが本明細書に記載される2つ以上の実施形態の組み合わせでは、本発明の組成物は、独立して、モノマータイプおよび/もしくは量、Mn、Mw、Mz、MWD、ムーニー粘度、V0.1、V100、RR、またはそれらの任意の組み合わせなどの1つ以上の特徴において、第1から第4のインターポリマーのそれぞれとは異なる熱可塑性ポリマーをさらに含む。ポリマーとしては、エチレン系ポリマー、プロピレン系ポリマー、およびオレフィンマルチブロックインターポリマーが挙げられるが、これらに限定されない。好適なエチレン系ポリマーとしては、高密度ポリエチレン(HDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、超低密度ポリエチレン(VLDPE)、超低密度ポリエチレン(ULDPE)、均質に分岐した線状エチレンポリマー、および均質に分岐した実質的線状エチレンポリマー(すなわち、均質に分岐した長鎖分岐状エチレンポリマー)が挙げられるが、これらに限定されない。好適なプロピレン系ポリマーとしては、ポリプロピレンホモポリマーおよびプロピレン/エチレンコポリマーが挙げられるが、これらに限定されない。
【0026】
定義
反対の記載、文脈から暗黙的、または当技術分野で慣習的でない限り、すべての部およびパーセントは重量に基づいており、すべての試験方法は本開示の出願日現在のものである。
【0027】
本明細書で使用される「組成物」という用語は、組成物、ならびに組成物の材料から形成された反応生成物および分解生成物を含む材料の混合物を含む。いかなる反応生成物または分解生成物も、典型的には、微量または残留量で存在する。
【0028】
本明細書で使用される、「ポリマー」という用語は、同じ種類または異なる種類のモノマーを重合することにより調製されるポリマー化合物を指す。したがって、ポリマーという一般的な用語は、ホモポリマーという用語(微量の不純物がポリマー構造に組み込まれ得るという理解の下に、1種類のみのモノマーから調製されたポリマーを指すために用いられる)、および本明細書において以下に定義されるインターポリマーという用語を含む。触媒残留物などの微量の不純物は、ポリマー内におよび/またはポリマー中に組み込むことができる。
【0029】
本明細書で使用される場合、「インターポリマー」という用語は、少なくとも2つの異なる種類のモノマーの重合により調製されるポリマーを指す。したがって、インターポリマーという用語は、コポリマーという用語(2つの異なる種類のモノマーから調製されるポリマーを指すために用いられる)および2つを超える異なる種類のモノマーから調製されるポリマーを含む。
【0030】
本明細書で使用される「プロピレン系ポリマー」とういう用語は、重合形態で、過半重量パーセントのプロピレン(ポリマーの重量に基づく)を含み、任意選択で、1つ以上のコモノマーを含み得るポリマーを指す。
【0031】
本明細書で使用される「エチレン系ポリマー」という用語は、重合形態で、50重量%または過半重量パーセントのエチレン(ポリマーの重量に基づく)を含み、任意選択で、1つ以上のコモノマーを含み得るポリマーを指す。
【0032】
本明細書で使用される「エチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマー」という用語は、重合形態で、エチレン、アルファ-オレフィン、および非共役ポリエンを含むインターポリマーを指す。一実施形態では、「エチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマー」は、重合形態で、50重量%または過半重量パーセントのエチレン(インターポリマーの重量に基づく)を含む。本明細書で使用される「エチレン/アルファ-オレフィン/非共役ジエンインターポリマー」という用語は、重合形態で、エチレン、アルファ-オレフィン、および非共役ジエンを含むインターポリマーを指す。一実施形態では、「エチレン/アルファ-オレフィン/非共役ジエンインターポリマー」は、重合形態で、50重量%または過半重量パーセントのエチレン(インターポリマーの重量に基づく)を含む。
【0033】
本明細書で使用される「エチレン/アルファ-オレフィンコポリマー」という用語は、重合形態で、2つのみのモノマータイプとして、50重量%または過半量のエチレンモノマー(コポリマーの重量に基づく)、およびアルファ-オレフィンを含むコポリマーを指す。
【0034】
本明細書で使用される「焼成」という用語は、充填剤に関して、充填剤の熱処理を指し、この処理は、≧600℃の温度で、典型的には最大で≦1050℃の温度で行われる。そのような熱処理は、炉中で行われ得る。充填剤は、酸化、水分の除去、および/または緩い状態(金属灰)に還元するために加熱され得るが、溶融されない。典型的には、焼成プロセスは、含水材料の結晶水および結晶化度を除去する。
【0035】
「含む(comprising)」、「含む(including)」、「有する(having)」という用語、およびそれらの派生語は、それらが具体的に開示されているか否かにかかわらず、任意の追加の成分、ステップ、または手順の存在を除外することを意図するものではない。疑義を回避するために、「含む(comprising)」という用語の使用を通じて特許請求されるすべての組成物は、反対の記載がない限り、ポリマーであろうとなかろうと、任意の追加の添加剤、アジュバント、または化合物を含み得る。対照的に、「から本質的になる」という用語は、操作性に必須ではないものを除外し、あらゆる続く記述の範囲からあらゆる他の成分、ステップ、または手順を除外する。「からなる」という用語は、具体的に規定または列挙されていないあらゆる成分、ステップ、または手順を除外する。
【0036】
いくつかの実施形態の列挙
a)第1の組成物および第2の組成物を含む組成物であって、
第1の組成物が、第1のエチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマー(第1のインターポリマー)および第2のエチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマー(第2のインターポリマー)を含み、
第2の組成物が、第3のエチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマー(第3のインターポリマー)および第4のエチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマー(第4のインターポリマー)を含み、
第1の組成物が、ムーニー粘度(ML(1+4)、125℃)≧50、およびレオロジーパラメータ((RR/Mn)×1000)≧0.50を有し、
第2の組成物が、ムーニー粘度(ML(1+4)、125℃)<50、およびレオロジーパラメータ((RR/Mn)x1000)≧0.60を有する、組成物。
b)第1の組成物が、レオロジーパラメータ((RR/Mn)x1000)≧0.52、または≧0.54、または≧0.56、または≧0.58、または≧0.60を有する、上記のa)の組成物。
c)第1の組成物が、レオロジーパラメータ((RR/Mn)x1000)≦0.76、または≦0.74または≦0.72、または≦0.70、または≦0.68、または≦0.66、または≦0.64を有する、上記のa)またはb)の組成物。
d)第2の組成物が、レオロジーパラメータ((RR/Mn)x1000)≧0.62、または≧0.64、または≧0.66、または≧0.68、または≧0.70、または≧0.72、または≧0.74、または≧0.76、または≧0.78、または≧0.80を有する、上記のa)~c)[a)からc)]のいずれか1つの組成物。
e)第2の組成物が、レオロジーパラメータ((RR/Mn)x1000)≦2.00、または≦1.90、または≦1.80、または≦1.70、または≦1.60を有する、上記のa)~d)のいずれか1つの組成物。
f)第1の組成物が、ムーニー粘度(ML(1+4)、125℃)≧52、または≧54、または≧56、または≧58、または≧60、または≧62、または≧64、または≧66を有する、上記のa)~e)のいずれか1つの組成物。
g)第1の組成物が、ムーニー粘度(ML(1+4)、125℃)≦84、または≦82、または≦80、または≦78、または≦76、または≦74、または≦72を有する、上記のa)~f)のいずれか1つの組成物。
h)第2の組成物が、ムーニー粘度(ML(1+4)、125℃)≧10、または≧12、または≧14、または≧16、または≧18、または≧20、または≧22、または≧24を有する、上記のa)~g)のいずれか1つの組成物。
i)第2の組成物が、ムーニー粘度(ML(1+4)、125℃)≦48、または≦46、または≦44、または≦42、または≦40、または≦38、または≦36、または≦34を有する、上記のa)~h)のいずれか1つの組成物。
j)第1の組成物が、RR/MWD比≧9.00、または≧9.20、または≧9.40、または≧9.60、または≧9.80、または≧10.0、または≧10.2、または≧10.4、または≧10.6、または≧10.8、または≧11.0を有する、上記のa)~i)のいずれか1つの組成物。
k)第1の組成物が、RR/MWD比≦15.0、または≦14.8、または≦14.6、または≦14.4、または≦14.2、または≦14.0、または≦13.8、または≦13.6、または≦13.4、または≦13.2、または≦13.0を有する、上記のa)~j)のいずれか1つの組成物。
l)第2の組成物が、RR/MWD比≧4.00、または≧4.20、または≧4.40、または≧4.60、または≧4.80、または≧5.00、または≧5.10、または≧5.20、または≧5.30を有する、上記のa)~k)のいずれか1つの組成物。
m)第2の組成物が、RR/MWD比≦7.00、または≦6.80、または≦6.60、または≦6.40、または≦6.20、または≦6.00、または≦5.90、または≦5.80を有する、上記のa)~l)のいずれか1つの組成物。
n)第1の組成物が、分子量分布MWD≧2.40、または≧2.50、または≧2.60、または≧2.70、または≧2.80、または≧2.90、または≧3.00、または≧3.10、または≧3.20を有する、上記のa)~m)のいずれか1つの組成物。
o)第1の組成物が、MWD≦4.40、または≦4.30、または≦4.20、または≦4.10、または≦4.00、または≦3.80、または≦3.60を有する、上記のa)~n)のいずれか1つの組成物。
p)第2の組成物が、MWD≧4.00、または≧4.10、または≧4.20、または≧4.30、または≧4.40、または≧4.50を有する、上記のa)~o)のいずれか1つの組成物。
q)第2の組成物が、MWD≦7.60、または≦7.50、または≦7.40、または≦7.30、または≦7.20、または≦7.00を有する、上記のa)~p)のいずれか1つの組成物。
r)第1の組成物が、分子量比Mz/Mn≧9.00、または≧9.20、または≧9.40、または≧9.60、または≧9.80、または≧10.0、または≧10.2、または≧10.4、または≧10.6を有する、上記のa)~q)のいずれか1つの組成物。
s)第1の組成物が、Mz/Mn≦14.0、または≦13.8、または≦13.6、または≦13.4、または≦13.2、または≦13.0を有する、上記のa)~r)のいずれか1つの組成物。
t)第2の組成物が、Mz/Mn≧10.0、または≧10.5、または≧11.0、または≧11.5、または≧12.0、または≧12.5、または≧13.0を有する、上記のa)~s)のいずれか1つの組成物。
u)第2の組成物が、Mz/Mn≦30.0、または≦29.0、または≦28.0、または≦27.0、または≦26.0、または≦25.0を有する、上記のa)~t)のいずれか1つの組成物。
v)第1の組成物が、分子量比Mz/Mw≧3.00、または≧3.05、または≧3.10、または≧3.15、または≧3.20、または≧3.25を有する、上記のa)~u)のいずれか1つの組成物。
w)第1の組成物が、Mz/Mw≦4.40、または≦4.30、または≦4.20、または≦4.10、または≦4.00、または≦3.90を有する、上記のa)~v)のいずれか1つの組成物。
x)第2の組成物が、Mz/Mw≧2.40、または≧2.50、または≧2.60、または≧2.70、または≧2.80、または≧2.90を有する、上記のa)~w)のいずれか1つの組成物。
y)第2の組成物が、Mz/Mw≦4.40、または≦4.30、または≦4.20、または≦4.10、または≦4.00、または≦3.90、または≦3.80、または≦3.70を有する、上記のa)~x)のいずれか1つの組成物。
z)第1の組成物が、比{[(RR/Mn)x1000]第1の組成物/[(RR/Mn)x1000]第1のインターポリマー}≧1.20、または≧1.25、または≧1.30、または≧1.35、または≧1.40、または≧1.45、または≧1.50を有する、上記のa)~y)のいずれか1つの組成物。
aa)第1の組成物が、比{[(RR/Mn)x1000]第1の組成物/[(RR/Mn)x1000]第1のインターポリマー}≦2.10、または≦2.05、または≦2.00、または≦1.95、または≦1.90、または≦1.85を有する、上記のa)~z)のいずれか1つの組成物。
bb)第2の組成物が、比{[(RR/Mn)x1000]第2の組成物/[(RR/Mn)x1000]第3のインターポリマー}≧2.20、または≧2.25、または≧2.30、または≧2.35、または≧2.40、または≧2.45、または≧2.50を有する、上記のa)~aa)のいずれか1つの組成物。
cc)第2の組成物が、比{[(RR/Mn)x1000]第2の組成物/[(RR/Mn)x1000]第3のインターポリマー}≦4.00、または≦3.90、または≦3.85、または≦3.80、または≦3.75、または≦3.70、または≦3.65を有する、上記のa)~bb)のいずれか1つの組成物。
dd)第1の組成物が、比{[RR/MWD]第1のインターポリマー/[RR/MWD]第1の組成物}≧1.60、または≧1.65、または≧1.70、または≧1.75、または≧1.80、または≧1.85を有する、上記のa)~cc)のいずれか1つの組成物。
ee)第1の組成物が、比{[RR/MWD]第1のインターポリマー/[RR/MWD]第1の組成物}≦2.25、または≦2.20、または≦2.15、または≦2.10、または≦2.05、または≦2.00を有する、上記のa)~dd)のいずれか1つの組成物。
ff)第2の組成物が、比{[RR/MWD]第3のインターポリマー/[RR/MWD]第2の組成物}≧2.75、または≧2.80、または≧2.85、または≧2.90、または≧2.95、または≧3.00を有する、上記のa)~ee)のいずれか1つの組成物。
gg)第2の組成物が、比{[RR/MWD]第3のインターポリマー/[RR/MWD]第2の組成物}≦5.30、または≦5.25、または≦5.20、または≦5.15、または≦5.10、または≦5.05を有する、上記のa)~ff)のいずれか1つの組成物。
hh)第1の組成物が、比{[MWD]第1の組成物/[MWD]第1のインターポリマー}≧1.25、または≧1.30、または≧1.35、または≧1.40を有する、上記のa)~gg)のいずれか1つの組成物。
ii)第1の組成物が、比{[MWD]第1の組成物/[MWD]第1のインターポリマー}≦1.80、または≦1.75、または≦1.70、または≦1.65を有する、上記のa)~hh)のいずれか1つの組成物。
jj)第2の組成物が、比{[MWD]第2の組成物/[MWD]第3のインターポリマー}≧1.85、または≧1.90、または≧1.95、または≧2.00を有する、上記のa)~ii)のいずれか1つの組成物。
kk)第2の組成物が、比{[MWD]第2の組成物/[MWD]第3のインターポリマー}≦3.25、または≦3.20、または≦3.15、または≦3.10を有する、上記のa)~jj)のいずれか1つの組成物。
ll)第1の組成物が、比{[Mn]第1のインターポリマー/[Mn]第1の組成物}≧1.80、または≧1.85、または≧1.90、または≧1.95を有する、上記のa)~kk)のいずれか1つの組成物。
mm)第1の組成物が、比{[Mn]第1のインターポリマー/[Mn]第1の組成物}≦2.40、または≦2.35、または≦2.30、または≦2.25を有する、上記のa)~ll)のいずれか1つの組成物。
nn)第2の組成物が、比{[Mn]第3のインターポリマー/[Mn]第2の組成物}≧3.55、または≧3.60、または≧3.65、または≧3.70を有する、上記のa)~mm)のいずれか1つの組成物。
oo)第2の組成物が、比{[Mn]第3のインターポリマー/[Mn]第2の組成物}≦6.20、または≦6.15、または≦6.10、または≦6.05を有する、上記のa)~nn)のいずれか1つの組成物。
pp)第1の組成物が、比{[Mw]第1のインターポリマー/[Mw]第1の組成物}≧1.20、または≧1.25、または≧1.30、または≧1.35を有する、上記のa)~oo)のいずれか1つの組成物。
qq)第1の組成物が、比{[Mw]第1のインターポリマー/[Mw]第1の組成物}≦1.55、または≦1.50、または≦1.45、または≦1.40を有する、上記のa)~pp)のいずれか1つの組成物。
rr)第2の組成物が、比{[Mw]第3のインターポリマー/[Mw]第2の組成物}≧1.65、または≧1.70、または≧1.75、または≧1.80を有する、上記のa)~qq)のいずれか1つの組成物。
ss)第2の組成物が、比{[Mw]第3のインターポリマー/[Mw]第2の組成物}≦2.15、または≦2.10、または≦2.05、または≦2.00を有する、上記のa)~rr)のいずれか1つの組成物。
tt)第1のエチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマー(第1のインターポリマー)が、第1のEPDMであり、第2のエチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマー(第2のインターポリマー)が、第2のEPDMである、上記のa)~ss)のいずれか1つの組成物。
uu)第1のインターポリマーの非共役ポリエンが、ENBであり、第2のインターポリマーの非共役ポリエンが、ENBである、上記のa)~tt)のいずれか1つの組成物。
vv)第1のインターポリマーのENB含有量と第2のインターポリマーのENB含有量との平均が、≧7.0重量%、または≧7.2重量%、または≧7.4重量%、または≧7.6重量%、または≧7.8重量%、または≧8.0重量%、または≧8.2重量%、または≧8.4重量%、または≧8.6重量%、または≧8.8重量%である、上記のuu)の組成物。各重量%は、第1のインターポリマーおよび第2のインターポリマーの合計重量に基づく。ENB含有量は、重合形態であることが理解される。
ww)第1のインターポリマーのENB含有量と第2のインターポリマーのENB含有量との平均が、≦12.0重量%、または≦11.5重量%、または≦11.0重量%、または≦10.5重量%、または≦10.0重量%、または≦9.5重量%である、上記のuu)またはvv)の組成物。
xx)第3のエチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマー(第3のインターポリマー)が、第3のEPDMであり、第4のエチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマー(第4のインターポリマー)が、第4のEPDMである、上記のa)~ww)のいずれか1つの組成物。
yy)第3のインターポリマーの非共役ポリエンが、ENBであり、第4のインターポリマーの非共役ポリエンが、ENBである、上記のa)~xx)のいずれか1つの組成物。
zz)第3のインターポリマーのENB含有量と第4のインターポリマーのENB含有量との平均が、≧4.0重量%、または≧4.5重量%、または≧5.0重量%、または≧5.5重量%、または≧6.0重量%、または≧6.5重量%である、上記のyy)の組成物。各重量%は、第3のインターポリマーおよび第4のインターポリマーの合計重量に基づく。ENB含有量は、重合形態であることが理解される。
aaa)第3のインターポリマーのENB含有量と第4のインターポリマーのENB含有量との平均が、≦9.0重量%、または≦8.5重量%、または≦8.0重量%、または≦7.5重量%、または≦7.0重量%である、上記のyy)またはzz)の組成物。
bbb)第1のインターポリマーのC2(エチレン)含有量と第2のインターポリマーのC2(エチレン)含有量との平均が、≧50.0重量%、または≧52.0重量%、または≧54.0重量%、または≧56.0重量%、または≧58.0重量%である、上記のa)~aaa)のいずれか1つの組成物。各重量%は、第1のインターポリマーおよび第2のインターポリマーの合計重量に基づく。C2(エチレン)含有量は、重合形態であることが理解される。
ccc)第1のインターポリマーのC2(エチレン)含有量と第2のインターポリマーのC2(エチレン)含有量との平均が、≦80.0重量%、または≦78.0重量%、または≦76.0重量%、または≦74.0重量%、または≦72.0重量%、または≦70.0重量%である、上記のa)~bbb)のいずれか1つの組成物。
ddd)第3のインターポリマーのC2(エチレン)含有量と第4のインターポリマーのC2(エチレン)含有量との平均が、≧60.0重量%、または≧62.0重量%、または≧64.0重量%、または≧66.0重量%、または≧68.0重量%、または≧70.0重量%である、上記のa)~ccc)のいずれか1つの組成物。
eee)第3のインターポリマーのC2(エチレン)含有量と第4のインターポリマーのC2(エチレン)含有量との平均が、≦84.0重量%、または≦82.0重量%、または≦80.0重量%、または≦78.0重量%、または≦76.0重量%、または≦74.0重量%である、上記のa)~ddd)のいずれか1つの組成物。
fff)第1の組成物が、第1の組成物の重量に基づいて、≧90.0重量%、または≧92.0重量%、または≧94.0重量%、または≧96.0重量%、または≧98.0重量%、または≧99.0重量%、または≧99.5重量%の第1のインターポリマーおよび第2のインターポリマーを含む、上記のa)~eee)のいずれか1つの組成物。
ggg)第1の組成物が、第1の組成物の重量に基づいて、≦100.0重量%、または≦99.9重量%、または≦99.8重量%の第1のインターポリマーおよび第2のインターポリマーを含む、上記のa)~fff)のいずれか1つの組成物。
hhh)第2の組成物が、第2の組成物の重量に基づいて、≧90.0重量%、または≧92.0重量%、または≧94.0重量%、または≧96.0重量%、または≧98.0重量%、または≧99.0重量%、または≧99.5重量%の第3のインターポリマーおよび第4のインターポリマーを含む、上記のa)~ggg)のいずれか1つの組成物。
iii)第2の組成物が、第2の組成物の重量に基づいて、≦100.0重量%、または≦99.9重量%、または≦99.8重量%の第3のインターポリマーおよび第4のインターポリマーを含む、上記のa)~hhh)のいずれか1つの組成物。
jjj)第1の組成物が、数平均分子量Mn≧40,000g/mol、または≧45,000g/mol、または≧50,000g/mol、または≧55,000g/mol、または≧60,000g/molを有する、上記のa)~iii)のいずれか1つの組成物。
kkk)第1の組成物が、Mn≦90,000g/mol、または≦85,000g/mol、または≦80,000g/mol以、または≦75,000g/mol、または≦70,000g/molを有する、上記のa)~jjj)のいずれか1つの組成物。
lll)第2の組成物が、Mn≧10,000g/mol、または≧12,000g/mol、または≧14,000g/mol、または≧16,000g/mol、または≧18,000g/mol、または≧20,000g/mol、または≧22,000g/molを有する、上記のa)~kkk)のいずれか1つの組成物。
mmm)第2の組成物が、Mn≦50,000g/mol、または≦45,000g/mol、または≦40,000g/mol、または≦35,000g/mol、または≦32,000g/molを有する、上記のa)~III)のいずれか1つの組成物。
nnn)第1の組成物が、重量平均分子量Mw≧170,000g/mol、または≧175,000g/mol、または≧180,000g/mol、または≧185,000g/mol、または≧190,000g/mol、または≧195,000g/mol、または≧200,000g/molを有する、上記のa)~mmm)のいずれか1つの組成物。
ooo)第1の組成物が、Mw≦250,000g/mol、または≦245,000g/mol、または≦240,000g/mol、または≦235,000g/mol、または≦230,000g/mol、または≦225,000g/molを有する、上記のa)~nnn)のいずれか1つの組成物。
ppp)第2の組成物が、Mw≧100,000g/mol、または≧105,000g/mol、または≧110,000g/mol、または≧115,000g/mol、または≧120,000g/mol、または≧125,000g/mol、または≧130,000g/molを有する、上記のa)~ooo)のいずれか1つの組成物。
qqq)第2の組成物が、Mw≦200,000g/mol、または≦195,000g/mol、または≦190,000g/mol、または≦185,000g/mol、または≦180,000g/mol、または≦175,000g/mol、または≦170,000g/molを有する、上記のa)~ppp)のいずれか1つの組成物。
rrr)第1の組成物が、V0.1(0.1ラジアン/秒、190℃)≧100,000Pa・s、または≧115,000Pa・s、または≧120,000Pa・s、または≧125,000Pa・s、または≧130,000Pa・s、または≧135,000Pa・sを有する、上記のa)~qqq)のいずれか1つの組成物。
sss)第1の組成物が、V0.1(0.1ラジアン/秒、190℃)≦180,000Pa・s、または≦175,000Pa・s、または≦170,000Pa・s、または≦165,000Pa・s、または≦160,000Pa・s、または≦155,000Pa・sを有する、上記のa)~rrr)のいずれか1つの組成物。
ttt)第2の組成物が、V0.1(0.1ラジアン/秒、190℃)≧30,000Pa・s、または≧35,000Pa・s、または≧40,000Pa・s、または≧45,000Pa・s、または≧50,000Pa・sを有する、上記のa)~sss)のいずれか1つの組成物。
uuu)第2の組成物が、V0.1(0.1ラジアン/秒、190℃)≦90,000Pa・s、または≦85,000Pa・s、または≦80,000Pa・s、または≦75,000Pa・s、または≦70,000Pa・sを有する、上記のa)~ttt)のいずれか1つの組成物。
vvv)第1の組成物が、V100(100ラジアン/秒、190℃)≧1,000Pa・s、または≧1,500Pa・s、または≧2,000Pa・s、または≧2,500Pa・s、または≧3,000Pa・sを有する、上記のa)~uuu)のいずれか1つの組成物。
www)第1の組成物が、V100(100ラジアン/秒、190℃)≦6,000Pa・s、または≦5,500Pa・s、または≦5,000Pa・s、または≦4,500Pa・s、または≦4,000Pa・sを有する、上記のa)~vvv)のいずれか1つの組成物。
xxx)第2の組成物が、V100(100ラジアン/秒、190℃)≧500Pa・s、または≧1,000Pa・s、または≧1,200Pa・s、または≧1,500Pa・s、または≧1,700Pa・sを有する、上記のa)~www)のいずれか1つの組成物。
yyy)第2の組成物が、V100(100ラジアン/秒、190℃)≦4,000Pa・s、または≦3,500Pa・s、または≦3,000Pa・s、または≦2,500Pa・s、または≦2,200Pa・sを有する、上記のa)~xxx)のいずれか1つの組成物。
zzz)第1の組成物が、レオロジー比(RR)≧30.0、または≧32.0、または≧34.0、または≧36.0、または≧38.0を有する、上記のa)~yyy)のいずれか1つの組成物。
a4)第1の組成物が、レオロジー比(RR)≦50.0、または≦48.0、または≦46.0、または≦44.0、または≦42.0、または≦40.0を有する、上記のa)~zzz)のいずれか1つの組成物。
b4)第2の組成物が、レオロジー比(RR)≧14.0、または≧16.0、または≧18.0、または≧20.0、または≧22.0、または≧24.0を有する、上記のa)~a4)のいずれか1つの組成物。
c4)第2の組成物が、レオロジー比(RR)≦50.0、または≦48.0、または≦46.0、または≦44.0、または≦42.0、または≦40.0を有する、上記のa)~b4)のいずれか1つの組成物。
d4)組成物が、{[RR]第1の組成物/[RR]第2の組成物}≧0.90、または≧0.92、または≧0.94、または≧0.96、または≧0.98、または≧1.00を有する、上記のa)~c4)のいずれか1つの組成物。
e4)組成物が、{[RR]第1の組成物/[RR]第2の組成物}≦1.80、または≦1.78、または≦1.76、または≦1.74、≦または1.72、または≦1.70を有する、上記のa)~d4)のいずれか1つの組成物。
f4)組成物が、a{[MWD]第1の組成物/[MWD]第2の組成物}≧0.400、または≧0.420、または≧0.440、または≧0.460、または≧0.480を有する、上記のa)~e4)のいずれか1つの組成物。
g4)組成物が、比{[MWD]第1の組成物/[MWD]第2の組成物}≦0.900、または≦0.880、または≦0.860、または≦0.840、≦または0.820、または≦0.800、または≦または0.780を有する、上記のa)~f4)のいずれか1つの組成物。
h4)第1の組成物および第2の組成物が、それぞれ独立して「13C NMR%ピーク面積」を有し、これが、{[(21.3ppm~22.0ppmの13C NMRピーク面積)を(19.5ppm~22.0ppmの総積分面積)]x100}で除算したものであり、13C NMRで決定した際に、≧4.0%、または≧5.0%、または≧6.0%、または≧7.0%、または≧8.0%、または≧9.0%、または≧10.0%、または≧11.0%、または≧12.0%である、上記のa)~g4)のいずれか1つの組成物。
i4)各組成物が、独立して、≦30.0%、または≦25.0%、または≦20.0%である「13C NMR%ピーク面積」を有する、上記のa)~h4)のいずれか1つの組成物。
j4)第1の組成物が、Tm値≧-10.0℃、または≧-8.0℃、または≧-6.0℃、または≧-4.0℃、または≧-2.0℃、または≧-1.0℃である、上記のa)~i4)のいずれか1つの組成物。
k4)第1の組成物が、Tm値≦4.0℃、または≦3.0℃、または≦2.0℃、または≦1.0℃、または≦0.5℃、または≦0.2℃を有する、上記のa)~j4)のいずれか1つの組成物。
l4)第1の組成物が、Tg値≧-58.0℃、または≧-56.0℃、または≧-54.0℃、または≧-52.0℃、または≧-50.0℃、または≧-48.0℃を有する、上記のa)~k4)のいずれか1つの組成物。
m4)第1の組成物が、Tg値≦-30.0℃、または≦-32.0℃、または≦-34.0℃、または≦-36.0℃、または≦-38.0℃、または≦-40.0℃を有する、上記のa)~l4)のいずれか1つの組成物。
n4)第1の組成物が、Tc値≧-24.0℃、または≧-22.0℃、または≧-20.0℃、または≧-18.0℃、または≧-16.0℃、または≧-14.0℃を有する、上記のa)~m4)のいずれか1つの組成物。
o4)第1の組成物が、Tc値≦-4.0℃、または≦-6.0℃、または≦-8.0℃、または≦-10.0℃、または≦-12.0℃を有する、上記のa)~n4)のいずれか1つの組成物。
p4)第1の組成物が、結晶化度%≧1.0%、または≧1.5%、または≧2.0%、または≧2.5%、または≧3.0%を有する、上記のa)~o4)のいずれか1つの組成物。
q4)第1の組成物が、結晶化度%≦7.0%、または≦6.5%、または≦6.0%、または≦5.5%、または≦5.0%を有する、上記のa)~p4)のいずれか1つの組成物。
r4)第2の組成物が、Tm値≧50.0℃、または≧52.0℃、または≧54.0℃、または≧56.0℃、または≧58.0℃、または≧60.0℃、または≧62.0℃を有する、上記のa)~q4)のいずれか1つの組成物。
s4)第2の組成物が、Tm値≦80.0℃、または≦78.0℃、または≦76.0℃、または≦74.0℃、または≦72.0℃、または≦70.0℃を有する、上記のa)~r4)のいずれか1つの組成物。
t4)第2の組成物が、Tg値≧-50.0℃、または≧-48.0℃、または≧-46.0℃、または≧-44.0℃、または≧-42.0℃、または≧-40.0℃を有する、上記のa)~s4)のいずれか1つの組成物。
u4)第2の組成物が、Tg値≦-10.0℃、または≦-12.0℃、または≦-14.0℃、または≦-16.0℃、または≦-18.0℃、または≦-20.0℃、または≦-22.0℃、または≦-24.0℃を有する、上記のa)~t4)のいずれか1つの組成物。
v4)第2の組成物が、Tc値≧40.0℃、または≧42.0℃、または≧44.0℃、または≧46.0℃、または≧48.0℃、または≧50.0℃を有する、上記のa)~u4)のいずれか1つの組成物。
w4)第2の組成物が、Tc≦70.0℃、または≦68.0℃、または≦66.0℃、または≦64.0℃、または≦62.0℃、または≦60.0℃、または≦58.0℃を有する、上記のa)~v4)のいずれか1つの組成物。
x4)第2の組成物が、結晶化度%≧8.0%、または≧10.0%、または≧12.0%、または≧14.0%、または≧16.0%を有する、上記のa)~w4)のいずれか1つの組成物。
y4)第2の組成物が、結晶化度%≦30.0%、または≦28.0%、または≦26.0%、または≦24.0%、または≦22.0%、または≦20.0℃を有する、上記のa)~x4)のいずれか1つの組成物。
z4)第1の組成物について、第1のエチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマー(第1のインターポリマー)が、レオロジーパラメータ((RR/Mn)x1000)≧0.10、または≧0.15、または≧0.20、または≧0.25、または≧0.30を有する、上記のa)~y4)のいずれか1つの組成物。
a5)第1のインターポリマーが、レオロジーパラメータ((RR/Mn)x1000)≦0.60、または≦0.55、または≦0.50、または≦0.45を有する、上記のa)~z4)のいずれか1つの組成物。
b5)第2の組成物について、第3のエチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマー(第3のインターポリマー)が、レオロジーパラメータ((RR/Mn)x1000)≧0.10、または≧0.15、または≧0.20、または≧0.25、または≧0.30を有する、上記のa)~a5)のいずれか1つの組成物。
c5)第3のインターポリマーが、レオロジーパラメータ((RR/Mn)x1000)≦0.60、または≦0.55、または≦0.50、または≦0.45を有する、上記のa)~b5)のいずれか1つの組成物。
d5)第1の組成物について、第1のインターポリマーが、RR/MWD比≧10.0、または≧12.0、または≧14.0、または≧16.0、または≧18.0、または≧20.0、または≧22.0を有する、上記のa)~c5)のいずれか1つの組成物。
e5)第1のインターポリマーが、RR/MWD比≦30.0、または≦28.0、または≦26.0、または≦24.0を有する、上記のa)~d5)のいずれか1つの組成物。
f5)第2の組成物について、第3のインターポリマーが、RR/MWD比≧6.00、または≧8.00、または≧10.0、または≧12.0、または≧14.0、または≧16.0を有する、上記のa)~e5)のいずれか1つの組成物。
g5)第3のインターポリマーが、RR/MWD比≦36.0、または≦34.0、または≦32.0、または≦30.0、または≦28.0を有する、上記のa)~f5)のいずれか1つの組成物。
h5)第1の組成物について、第1のインターポリマーが、分子量分布MWD≧1.90、または≧1.95、または≧2.00、または≧2.05、または≧2.10、または≧2.15を有する、上記のa)~g5)のいずれか1つの組成物。
i5)第1のインターポリマーが、MWD≦2.60、または≦2.55、または≦2.50、または≦2.45、または≦2.40、または≦2.35を有する、上記のa)~h5)のいずれか1つの組成物。
j5)第2の組成物について、第3のインターポリマーが、分子量分布MWD≧1.90、または≧1.95、または≧2.00、または≧2.05、または≧2.10、または≧2.15、または≧2.20を有する、上記のa)~i5)のいずれか1つの組成物。
k5)第3のインターポリマーが、分子量分布MWD≦2.50、または≦2.45、または≦2.40、または≦2.35、または≦2.30を有する、上記のa)~j5)のいずれか1つの組成物。
l5)第1の組成物が、第1の組成物の重量に基づいて、≧15.0重量%、または≧20.0重量%、または≧25.0重量%、または≧30.0重量%の第1のインターポリマーを含む、上記のa)~k5)のいずれか1つの組成物。
m5)第1の組成物が、第1の組成物の重量に基づいて、≦50.0重量%、≦45.0重量%以下、または≦40.0重量%、または≦35.0重量%の第1のインターポリマーを含む、上記のa)~l5)のいずれか1つの組成物。
n5)第2の組成物が、第2の組成物の重量に基づいて、≧15.0重量%、または≧20.0重量%、または≧25.0重量%、または≧30.0重量%の第3のインターポリマーを含む、上記のa)~m5)のいずれか1つの組成物。
o5)第2の組成物が、第2の組成物の重量に基づいて、≦50.0重量%、≦45.0重量%、または≦40.0重量%、または≦35.0重量%の第3のインターポリマーを含む、上記のa)~n5)のいずれか1つの組成物。
p5)第1の組成物について、第1のインターポリマーが、数平均分子量Mn≧80,000g/mol以上、または≧90,000g/mol、または≧100,000g/mol、または≧110,000g/mol、または≧120,000g/molを有する、上記のa)~o5)のいずれか1つの組成物。
q5)第1のインターポリマーが、Mn≦180,000g/mol、または≦170,000g/mol、または≦160,000g/mol、または≦150,000g/molを有する、上記のa)~p5)のいずれか1つの組成物。
r5)第2の組成物について、第3のインターポリマーが、数平均分子量Mn≧70,000g/mol、または≧80,000g/mol、または≧90,000g/mol、または≧100,000g/mol、または≧105,000g/molを有する、上記のa)~q5)のいずれか1つの組成物。
s5)第3のインターポリマーが、Mn≦180,000g/mol、または≦170,000g/mol、または≦160,000g/mol、または≦150,000g/molを有する、上記のa)~r5)のいずれか1つの組成物。
t5)第1の組成物について、第1のインターポリマーが、重量平均分子量Mw≧250,000g/mol、または≧260,000g/mol、または≧270,000g/mol、または≧280,000g/mol、または≧290,000g/molを有する、上記のa)~s5)のいずれか1つの組成物。
u5)第1のインターポリマーが、Mw≦350,000g/mol、または≦340,000g/mol、または≦330,000g/mol、または≦320,000g/mol、または≦310,000g/molを有する、上記のa)~t5)のいずれか1つの組成物。
v5)第2の組成物について、第3のインターポリマーが、重量平均分子量Mw≧210,000g/mol、または≧220,000g/mol、または≧230,000g/mol、または≧240,000g/molを有する、上記のa)~u5)のいずれか1つの組成物。
w5)第3のインターポリマーが、Mw≦360,000g/mol、または≦350,000g/mol、または≦340,000g/mol、または≦330,000g/mol、または≦320,000g/molを有する、上記のa)~v5)のいずれか1つの組成物。
x5)第1の組成物について、第1のインターポリマーが、V0.1(0.1ラジアン/秒、190℃)≧300,000Pa・s、または≧310,000Pa・s、または≧320,000Pa・s、または≧330,000Pa・s、または≧340,000Pa・s、または≧350,000Pa・sを有する、上記のa)~w5)のいずれか1つの組成物。
y5)第1のインターポリマーが、V0.1(0.1ラジアン/秒、190℃)≦480,000Pa・s、または≦470,000Pa・s、または≦460,000Pa・s、または≦450,000Pa・s、または≦440,000Pa・s、または≦430,000Pa・sを有する、上記のa)~x5)のいずれか1つの組成物。
z5)第2の組成物について、第3のインターポリマーが、V0.1(0.1ラジアン/秒、190℃)≧260,000Pa・s、または≧270,000Pa・s、または≧280,000Pa・s、または≧290,000Pa・s、または≧300,000Pa・s、または≧310,000Pa・sを有する、上記のa)~y5)のいずれか1つの組成物。
a6)第3のインターポリマーが、V0.1(0.1ラジアン/秒、190℃)≦630,000Pa・s、または≦620,000Pa・s、または≦610,000Pa・s、または≦600,000Pa・s、または≦590,000Pa・s、または≦580,000Pa・sを有する、上記のa)~z5)のいずれか1つの組成物。
b6)第1の組成物について、第1のインターポリマーが、レオロジー比(RR)≧36.0以上、または≧38.0以上、または≧40.0、または≧42.0、または≧44.0、または≧46.0、または≧48.0を有する、上記のa)~a6)のいずれか1つの組成物。
c6)第1のインターポリマーが、レオロジー比(RR)≦64.0、または≦62.0、または≦60.0、または≦58.0、または≦56.0、または≦54.0を有する、上記のa)~b6)のいずれか1つの組成物。
d6)第2の組成物について、第3のインターポリマーが、レオロジー比(RR)≧26.0、または≧28.0、または≧30.0、または≧32.0、または≧34.0、または≧36.0を有する、上記のa)~c6)のいずれか1つの組成物。
e6)第3のインターポリマーが、レオロジー比(RR)≦72.0、または≦70.0、または≦68.0、または≦66.0、または≦64.0、または≦62.0を有する、上記のa)~d6)のいずれか1つの組成物。
f6)組成物が、比{[RR]第1のインターポリマー/[RR]第3のインターポリマー}≧0.60、または≧0.65、または≧0.70、または≧0.75、または≧0.80を有する、上記のa)~e6)のいずれか1つの組成物。
g6)組成物が、比{[RR]第1のインターポリマー/[RR]第3のインターポリマー}≦1.70、または≦1.65、または≦1.60、または≦1.55、または≦1.50を有する、上記のa)~f6)のいずれか1つの組成物。
h6)組成物が、{[MWD]第1のインターポリマー/[MWD]第3のインターポリマー}≧0.75、または≧0.80、または≧0.85、または≧0.90、または≧0.95を有する、上記のa)~g6)のいずれか1つの組成物。
i6)組成物が、{[MWD]第1のインターポリマー/[MWD]第3のインターポリマー}≦1.25、または≦1.20、または≦1.15、または≦1.10、または≦1.05を有する、上記のa)~h6)のいずれか1つの組成物。
j6)第1の組成物について、第1のエチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーおよび/または第2のエチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーが、それぞれ独立して、それぞれのインターポリマーの重量に基づいて、50重量%または過半量の重合エチレンを含む、上記のa)~i6)のいずれか1つの組成物。さらに、各インターポリマーは、独立してEPDMであり、さらに、各ジエンは、ENBである。さらに、両方のインターポリマーは、独立して、50重量%または過半量の重合エチレンを含む。
k6)第2の組成物について、第3のエチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーおよび/または第4の第3のエチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーが、それぞれ独立して、それぞれのインターポリマーの重量に基づいて、50重量%または過半量の重合エチレンを含む、上記のa)~j6)のいずれか1つの組成物。さらに、各インターポリマーは、独立してEPDMであり、さらに、各ジエンは、ENBである。さらに、両方のインターポリマーは、独立して、50重量%または過半量の重合エチレンを含む。
l6)組成物が、組成物の重量に基づいて、≧20.0重量%、または≧22.0重量%、または≧24.0重量%、または≧26.0重量%の第1の組成物および第2の組成物の合計を含む、上記のa)~k6)のいずれか1つの組成物。
m6)組成物が、組成物の重量に基づいて、≦40.0重量%、または≦38.0重量%、または≦36.0重量%、または≦34.0重量%、または≦32.0重量%、または≦30.0重量%の第1の組成物および第2の組成物の合計を含む、上記のa)~l6)のいずれか1つの組成物。
n6)組成物が、組成物の重量に基づいて、≧10.0重量%、または≧12.0重量%、または≧14.0重量%、または≧16.0重量%、または≧18.0重量%の第1の組成物を含む、上記のa)~m6)のいずれか1つの組成物。
o6)組成物が、組成物の重量に基づいて、≦28.0重量%、または≦26.0重量%、または≦24.0重量%、または≦22.0重量%、または≦20.0重量%の第1の組成物を含む、上記のa)~n6)のいずれか1つの組成物。
p6)組成物が、組成物の重量に基づいて、≧4.0重量%、または≧5.0重量%、または≧6.0重量%、または≧7.0重量%の第2の組成物を含む、上記のa)~o6)のいずれか1つの組成物。
q6)組成物が、組成物の重量に基づいて、≦12.0重量%、または≦11.0重量%、または≦10.0重量%、または≦9.0重量%、または≦8.0重量%の第2の組成物を含む、上記のa)~p6)のいずれか1つの組成物。
r6)第1のインターポリマーが、Tm値≧1.0℃、または≧1.5℃、または≧2.0℃、または≧2.5℃、または≧3.0℃、または≧3.5℃、または≧4.0℃を有する、上記のa)~q6)のいずれか1つの組成物。
s6)第1のインターポリマーが、Tm値≦11.0℃、または≦10.5℃、または≦10.0℃、または≦9.5℃、または≦9.0℃、または≦8.5℃、または≦8.0℃を有する、上記のa)~r6)のいずれか1つの組成物。
t6)第1のインターポリマーが、Tg値≧-50.0℃、または≧-48.0℃、または≧-46.0℃、または≧-44.0℃、または≧-42.0℃、または≧-40.0℃を有する、上記のa)~s6)のいずれか1つの組成物。
u6)第1のインターポリマーが、Tg値≦-30.0℃、または≦-32.0℃、または≦-34.0℃、または≦-36.0℃、または≦-38.0℃を有する、上記のa)~t6)のいずれか1つの組成物。
v6)第1のインターポリマーが、Tc値≧-4.0℃、または≧-3.5℃、または≧-3.0℃、または≧-2.5℃、または≧-2.0℃を有する、上記のa)~u6)のいずれか1つの組成物。
w6)第1のインターポリマーが、Tc値≦4.0℃、または≦3.5℃、または≦3.0℃、または≦2.5℃、または≦2.0℃、または≦1.5℃、または≦1.0℃を有する、上記のa)~v6)のいずれか1つの組成物。
x6)第1のインターポリマーが、結晶化度%≧5.0%、または≧5.5%、または≧6.0%、または≧6.5%、または≧7.0%を有する、上記のa)~w6)のいずれか1つの組成物。
y6)第1のインターポリマーが、結晶化度%≦12.0%、または≦11.5%、または≦11.0%、または≦10.5%、または≦10.0%、または≦9.5%、または≦9.0%を有する、上記のa)~x6)のいずれか1つの組成物。
z6)第3のインターポリマーが、Tm値≧60.0℃、または≧62.0℃、または≧64.0℃、または≧66.0℃、または≧68.0℃、または≧70.0℃を有する、上記のa)~y6)のいずれか1つの組成物。
a7)第3のインターポリマーが、Tm値≦80.0℃、または≦78.0℃、または≦76.0℃、または≦74.0℃を有する、上記のa)~z6)のいずれか1つの組成物。
b7)第3のインターポリマーが、Tg値≧40.0℃、または≧-38.0℃、または≧-36.0℃、または≧-34.0℃、または≧-32.0℃、または≧-30.0℃を有する、上記のa)~a7)のいずれか1つの組成物。
c7)第3のインターポリマーが、Tg値≦-10.0℃、または≦-12.0℃、または≦-14.0℃、または≦-16.0℃、または≦-18.0℃、または≦-20.0℃、または≦-22.0℃、または≦-24.0℃を有する、上記のa)~b7)のいずれか1つの組成物。
d7)第3のインターポリマーが、Tc値≧42.0℃、または≧44.0℃、または≧46.0℃、または≧48.0℃、または≧50.0℃、または≧52.0℃を有する、上記のa)~c7)のいずれか1つの組成物。
e7)第3のインターポリマーが、Tc値≦70.0℃、または≦68.0℃、または≦66.0℃、または≦64.0℃、または≦62.0℃、または≦60.0℃、または≦58.0℃を有する、上記のa)~d7)のいずれか1つの組成物。
f7)第3のインターポリマーが、結晶化度%≧10.0%、または≧12.0%、または≧14.0%、または≧16.0%、または≧18.0%、または≧20.0を有する、上記のa)~e7)のいずれか1つの組成物。
g7)第3のインターポリマーが、結晶化度%≦30.0%、または≦28.0%、または≦26.0%、または≦24.0%、または≦22.0%を有する、上記のa)~f7)のいずれか1つの組成物。
h7)組成物が、カオリナイトを含む充填剤組成物から形成された焼成充填剤をさらに含む、上記のa)~g7)のいずれか1つの組成物。
i7)充填剤組成物が、さらにシリカを含む、上記のh7)の組成物。
j7)第1および第2の組成物の合計に対する焼成充填剤の重量比が、≧0.80、または≧0.85、または≧0.90、または≧0.95、または≧1.00、または≧1.05である、上記のh7)またはi7)の組成物。
k7)第1および第2の組成物の合計に対する焼成充填剤の重量比が、≦1.30、または≦1.25、または≦1.20、または≦1.15、または≦1.10である、上記のh7)~j7)のいずれか1つの組成物。
l7)焼成充填剤が、メルカプトシラン、アルキルシラン、ビニルシラン、エポキシ、またはアミノシランを含む組成物で表面処理されている、上記のh7)~k7)のいずれか1つの組成物。
m7)組成物が、さらにカーボンブラックを含む、上記のa)~l7)のいずれか1つの組成物。
n7)第1および第2の組成物の合計に対するカーボンブラックの重量比が、≧0.40、または≧0.45、または≧0.50、または≧0.55、または≧0.60、または≧0.65、または≧0.70、または≧0.75である、上記のm7)の組成物。
o7)第1および第2の組成物の合計に対するカーボンブラックの重量比が、≦1.10、または≦1.05、または≦1.00、または≦0.95、または≦0.90、または≦0.85、または≦0.80である、上記のm7)またはn7)の組成物。
p7)焼成充填剤に対するカーボンブラックの重量比が、≧0.50、または≧0.55、または≧0.60、または≧0.65である、上記のm7)~o7)のいずれか1つの組成物。
q7)焼成充填剤に対するカーボンブラックの重量比が、≦0.90、または≦0.85、または≦0.80、または≦0.75、または≦0.70である、上記のm7)~p7)のいずれか1つの組成物。
r7)組成物が、さらに油を含む、上記のa)~q7)のいずれか1つの組成物。
s7)第1および第2の組成物の合計に対する油の重量比が、≧0.30、または≧0.35、または≧0.40、または≧0.45、または≧0.50、または≧0.55、または≧0.60、または≧0.65、または≧0.70である、上記のr7)の組成物。
t7)第1および第2の組成物の合計に対する油の重量比が、≦1.00、または≦0.95、または≦0.90、または≦0.85、または≦0.80、または≦0.75である、上記のr7)またはs7)の組成物。
u7)組成物が、ムーニー粘度(100℃でML(1+4))≧26、または≧28、または≧30、または≧32、または≧34、または≧36、または≧38、または≧40、または≧42を有する、上記のa)~t7)のいずれか1つの組成物。
v7)組成物が、ムーニー粘度(100℃でML(1+4))≦60、または≦58、または≦56、または≦54、または≦52、または≦50、または≦48、または≦46を有する、上記のa)~u7)のいずれか1つの組成物。
w7)組成物が、体積抵抗率≧4x1013ohm・cm、または≧5x1013ohm・cm、または≧6x1013ohm・cmを有する、上記のa)~v7)のいずれか1つの組成物。さらなる実施形態では、組成物は、体積抵抗率≦1×1015ohm・cmを有する。
x7)組成物が、最大引張強度≧4MPa、または≧5MPa、または≧6MPa、または≧7MPaを有する、上記のa)~w7)のいずれか1つの組成物。さらなる実施形態では、組成物は、最大引張強度≦16MPaを有する。
y7)組成物が、最大破断伸び≧400%、または≧420%、または≧440%、または≧460%、または≧480%、または≧500%、または≧520%、または≧540%、または≧560%、または≧580%、または≧600%、または≧610%、または≧620%、または≧630%、または≧640%、または≧650%、または≧660%、または≧670%を有する、上記のa)~x7)のいずれか1つの組成物。
z7)組成物が、トラウザー(Trouser)引裂強度≧10.0N/mm、または≧10.5N/mm、または≧11.0N/mm、または≧11.5N/mmを有する、上記のa)~y7)のいずれか1つの組成物。
a8)組成物が、ショアA硬度≧60、または≧61、または≧62、または≧63を有する、上記のa)~z7)のいずれか1つの組成物。さらなる実施形態では、組成物は、ショアA硬度≦95を有する。
b8)組成物が、弾性率(100%)≧1.90MPa、または≧1.95MPa、または≧2.00MPaを有する、上記のa)~a8)のいずれか1つの組成物。
c8)組成物が、さらに架橋剤を含む、上記のa)~b8)のいずれか1つの組成物。
d8)架橋剤が、硫黄、1つ以上の活性剤、および/または1つ以上の促進剤を含み、さらに硫黄を含む、上記のc8)の組成物。
e8)架橋剤が、100部の第1および第2の組成物に基づいて、0.5phr~18phr、または5.0phr~18phr、または12phr~18phrの量で存在する、上記のc8)またはd8)の組成物。
f8)上記のa)~e8)のいずれか1つの組成物から形成された、架橋組成物。
g8)上記のa)~f8)のいずれか1つの組成物から形成された少なくとも1つの成分を含む、物品。
h8)物品が、押出成形品(例えば、押出成形プロファイル)、射出成形品、または熱成形品であり、さらに押出成形品(例えば、押出成形プロファイル)である、g8)の物品。
i8)物品が、ウェザーストリップ、ホース(例えば、自動車用ホース)、ベルト(例えば、自動車用ベルト)、建築材料、屋根ふき膜、ワイヤーおよびケーブルジャケット、床材、コンピューター部品、ガスケット、またはタイヤから選択される、上記のg8)またはh8)の物品。
【0037】
試験方法
ゲル浸透クロマトグラフィー
クロマトグラフィーシステムは、内部IR5赤外線検出器(IR5)を装備したPolymerChar GPC-IR(スペイン、バレンシア)の高温GPCクロマトグラフで構成された。オートサンプラーオーブンコンパートメントを摂氏160°に設定し、カラムコンパートメントを摂氏150°に設定した。カラムは、4本のAgilent「Mixed A」30cm、20ミクロンの線形混合床カラムおよび20ミクロンのプレカラムであった。クロマトグラフィー溶媒は、「200ppmのブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)」を含有した、1,2,4-トリクロロベンゼンであった。注入量は200マイクロリットルであり、流量は1.0ミリリットル/分であった。
【0038】
GPCカラムセットの較正を、「21の狭い分子量分布ポリスチレン標準」を用い、6つの「カクテル」混合物に配置した580~8,400,000g/molの範囲の分子量を用いて、個々の分子量間で少なくとも10離して実施した。標準物質は、Agilent Technologiesから購入した。ポリスチレン標準は、1,000,000g/mol以上の分子量については「50ミリリットルの溶媒中0.025グラム」、および1,000,000g/mol未満の分子量については「50ミリリットルの溶媒中0.05グラム」で調製した。ポリスチレン標準を、30分間、穏やかに撹拌しながら、摂氏80°で溶解した。ポリスチレン標準物質のピーク分子量を、式1を使用してポリエチレン分子量に変換した(Williams and Ward,J.Polym.Sci.,Polym.Let.,6,621(1968)に記載):
ポリエチレン=A×(Mポリスチレン(式1)、
式中、Mは分子量であり、Aは0.4315の値を有し、Bは1.0に等しい。
【0039】
五次多項式を使用して、それぞれのポリエチレン同等較正点に当て嵌めた。Aに対してわずかな調整(約0.375~0.445)を行い、カラム分解能およびバンド拡張効果を、線状ホモポリマーポリエチレン標準物質が120,000Mwで得られるように補正した。
【0040】
GPCカラムセットの総プレート計数を、(「50ミリリットルのTCB中0.04g」で調製し、穏やかに撹拌しながら20分間溶解した)デカンで実施した。プレート計数(式2)および対称性(式3)を、以下の式に従って「200マイクロリットル注入」で測定した。
【数1】

式中、RVは、ミリリットルでの保持体積であり、ピーク幅は、ミリリットルであり、ピーク最大値は、ピークの最大高さであり、1/2高さは、ピーク最大値の1/2の高さである。
【数2】

式中、RVは、ミリリットルでの保持体積であり、ピーク幅は、ミリリットルであり、ピーク最大値は、ピークの最大位置であり、1/10の高さは、ピーク最大値の1/10の高さであり、後方ピークは、ピーク最大値よりも後の保持体積でのピークテールを指し、前方ピークは、ピーク最大値よりも早い保持体積でのピークフロントを指す。クロマトグラフィーシステムについてのプレート計数は、18,000超となるべきであり、対称性は、0.98~1.22となるべきである。
【0041】
試料をPolymerChar「Instru-ment Control」ソフトウェアで半自動的に調製し、試料は、「2mg/ml」を目標重量とし、(200ppmのBHTを含有した)溶媒を、PolymerChar高温オートサンプラーを介して、予め窒素注入し、セプタムでキャップをしたバイアルに添加した。試料を、「低速」振盪下、160℃で2時間溶解した。Mn(GPC)、Mw(GPC)、およびMz(GPC)の計算は、PolymerChar GPCOne(商標)ソフトウェア、各々の等間隔のデータ回収点(i)でベースラインを差し引いたIRクロマトグラム、および式1からの点(i)の狭い標準較正曲線から得られるポリエチレン等価分子量を使用した、式4~6によるPolymerChar GPC-IRクロマトグラフの内部IR5検出器(測定チャネル)を使用した、GPC結果に基づいた。
【数3】

【数4】

【数5】
【0042】
経時的な偏差を監視するために、PolymerChar GPC-IRシステムで制御されたマイクロポンプを介して各試料に流量マーカー(デカン)を導入した。この流量マーカー(FM)は、試料内のそれぞれのデカンピーク(RV(FM試料))を狭い標準較正(RV(FM較正済み))内のデカンピークのものとRV整合することによって各試料のポンプ流量(流量(見かけ))を直線的に補正するために使用された。次いで、デカンマーカーピークのいかなる時間変化も、ラン全体の流量(流量(実効))の線形シフトに関連すると仮定した。フローマーカーピークのRV測定の最高精度を促進するために、最小二乗当て嵌めルーチンを使用して、フローマーカー濃度クロマトグラムのピークを二次方程式に当て嵌めた。その後、二次方程式の一次導関数を使用して、真のピーク位置を求めた。フローマーカーピークに基づいてシステムを較正した後、(狭い標準較正に対する)実効流量を、式7のように計算した。フローマーカーピークの処理は、PolymerChar GPCOne(商標)ソフトウェアにより行われた。許容可能な流量補正は、実効流量が見かけ流量の+/-1%以内である必要があるようなものである。流量(有効)=流量(見かけ)*(RV(FM較正済み)/RV(FM試料))(式7)
【0043】
動的機械分光法(DMS)
小角振動せん断を、窒素パージ下で、「25mmの平行板」を装備したTA Instruments ARESを使用して実施した。試料の充填から試験の開始までの時間は、すべての試料で5分に設定した。実験は、0.1~100ラジアン/秒の周波数範囲にわたって、190℃で実施した。歪み振幅を試料の応答に基づいて、1~3%に調整した。応力応答を振幅および位相の観点から分析し、そこから貯蔵弾性率(G’)、損失弾性率(G”)、動的粘度η*、およびタンデルタを計算することができた。試験試料は、180℃および10MPaの成形圧力で5分間、周囲雰囲気で形成し、次いで、冷却プラテン(15~20℃)間で2分間急冷した「直径25mm×厚さ3.3mm」の圧縮成形ディスクであった。それぞれ190℃での粘度(V0.1、V100)およびレオロジー比(V0.1/V100またはRR)を記録した。
【0044】
ポリマー組成物のムーニー粘度
各配合ポリマー組成物のムーニー粘度(ML1+4)および応力緩和(ML1+4+3分)を、ASTM D1646に従ってAlpha Technologies MV2000E粘度計を用いて、100℃(大型ロータ)で記録した。予熱時間は、1分であった。各配合組成物の粘度は、約25グラムの未硬化シート(実験セクションを参照)を使用して測定した。
【0045】
ポリマーのムーニー粘度
各ポリマー(および第1の組成物ならびに第2の組成物)のムーニー粘度(125℃でML1+4)を、ASTM 1646に従って、1分間の予熱時間および「4分間」のロータ動作時間で測定した。この器具は、Alpha Technologies Mooney Viscometer 2000であった。試料は、約25グラムのサイズである。
【0046】
硬化ダイナミクス-MDR
硬化特徴は、Alpha Technologiesムービングダイレオメーター(MDR)2000Eを使用して、ASTM D5289に従って、180℃、アーク0.5度で測定した。試験期間は、30分であった。各試料(6~8グラム)は、それぞれの未硬化シートから切り出した(実験セクションを参照)。報告された値は、ts2(MLから「2単位」のトルク増加に達するまでの時間)、t90(最大硬化の90%に達するまでの時間)、MH(最大粘度または最大硬化)およびML(最小粘度)、ならびに硬化速度指数であった。
【0047】
ムーニースコーチは、Alpha Technologiesムーニー粘度計2000を使用して、ASTM D-1646に従って測定した。ムーニー粘度計は、125℃に設定し、小型ロータについてのムーニースコーチ値を報告し、最小粘度を超えて「xムーニー単位」を増加させる時間を表している(例えば、t3は、粘度を「3トルク単位」で増加させるのに必要な時間である)。全試験時間は、1分の予熱時間を含む30分であった。各組成物の粘度は、スコーチ特性を検査することができるように、粘度計で硬化させたそれぞれの未硬化シートから測定した。試料を、試験前に室温で24時間調整した。t3、t18、および硬化指数は、ASTM D1646に従って報告した。
【0048】
引張強度
引張特性は、Zwick Roell Z010デバイスを使用してASTM D412に従って測定した。各ダンベル試料(タイプ5A)は、圧縮成形(硬化)プラーク(t90+3分、180℃、100バール、周囲雰囲気、厚さ2mmのプラーク)から切り出した-実験セクションを参照されたい。ここで、「t90」は、MDRによって決定した、試料がその最大硬化値の90%に達するまでの時間である。引張特性(引張強度および伸び)を、機械方向(500mm/分)において、方法ASTM D-412に従って室温で測定した。
【0049】
トラウザー引裂強度(またはDie-Tの引裂強度)
トラウザー引裂強度は、Zwick Roell Z010デバイスでASTM D624タイプ-T(Trouser Tear)に従って測定した。試験片は、圧縮成形(硬化)プラーク(t90+3分、180℃、100バール、周囲雰囲気、厚さ2mmのプラーク)から切り出した-実験セクションを参照されたい。伸び計の試験速度は、100mm/分であった。
【0050】
ショアA硬度
ショアA硬度は、3層の圧縮成形プラーク(t90+3分、180℃、100バール、周囲雰囲気、厚さ2mmのプラーク、3層の合計厚さ6mm)を使用して、ASTM D2240に従って測定した。実験セクションを参照されたい。試料標本は、圧縮成形されたプラークから切り出した。ショアA硬度は、Durometer Standモデル902を備えたINSTRON製のショアA Durometerモデル2000で測定した。この方法では、初期インデント、もしくは特定の時間後のインデント、またはその両方に基づいた硬度測定が可能である。ここで、3秒の指定時間後にインデントを測定した。
【0051】
硬化ポリマー組成物の密度
各硬化組成物の密度は、アルキメデスの原理(ASTM B962-17)に従って決定した。各試験試料(約10グラム)は、圧縮成形(硬化)プラーク(t90+3分、180℃、100バール、周囲雰囲気、厚さ2mmのプラーク)から切り出した-実験セクションを参照されたい。室温でイソプロパノールに浸漬した後、試験試料を乾燥させて秤量した。
【0052】
グリーン強度
グリーン強度特性は、ASTM D412に従って、Zwick Roell Z010デバイスを使用して、試験速度500mm/分、予荷重0.2N、および温度23℃で測定した。各ダンベル(タイプ5A)試料は、2ロールミル(90℃)を使用して加工した、未硬化シートから切り出した。実験セクションを参照されたい。
【0053】
示差走査熱量測定(DSC)
エチレン系(PE)試料(実験セクションに記載されたEPDMを含む)およびプロピレン系(PP)試料の結晶化度を測定するのに示差走査熱量測定(DSC)を使用した。各試料(0.5g)を190℃、5000psiで2分間圧縮成形してフィルムにした。約5~8mgのフィルム試料を秤量し、DSC皿に入れた。蓋は、密閉雰囲気を確保するために皿上でクリンプした。試料皿を、DSCセル中に入れ、次いで、約10℃/分の速度で、PEの場合180℃(PPの場合230℃)の温度まで加熱した。試料をこの温度で3分間保った。次いで、試料を10℃/分の速度で、PEの場合-90℃(PPの場合-60℃)に冷却し、その温度で3分間等温に保った。次に、試料を、完全に溶融するまで10℃/分の速度で加熱した(第2の加熱)。第2の熱曲線から決定した融解熱(Hf)を、PEの場合292J/gの理論融解熱(PPの場合165J/g)で除算し、この量に100を乗算することによって、結晶化度パーセントを計算する(例えば、結晶化度%=(Hf/292J/g)×100(PEの場合))。別段記載されない限り、各ポリマーの融点(Tm)は、第2の熱曲線から決定し、結晶化温度(Tc)は、第1の冷却曲線から決定した。TmおよびTcについてのそれぞれのピーク温度を記録した。
【0054】
ポリマー密度
ポリマー密度は、ASTM D-297に従って測定する。
【0055】
体積抵抗率
DIN IEC93に従って、各配合組成物の圧縮成形プラーク(t90+3分、180℃、100バール、周囲雰囲気、厚さ2mmのプラーク-実験セクションを参照)を体積抵抗率測定に供した。試料寸法は、「10cmx10cmx2mm」であった。測定は、100Vの印加電圧で1分後に行った。
【0056】
EPDM組成分析のためのFTIR法
エチレン、プロピレン、および5-エチリデン-2-ノルボルネンを含有するEPDMターポリマーは、エチレン含有量についてはASTM D3900を使用し、エチリデン-ノルボルネン含有量についてはASTM D6047を使用して分析した。
【0057】
EPDM組成分析のための13C NMR方法
試料を、10mmのNMRチューブ中の「0.2gの試料」に、クロムアセチルアセトネート(緩和剤)中の「0.025M」である約「2.6g」の「テトラクロロエタン-d2/オルトジクロロベンゼンの50/50混合物」を添加することによって調製した。チューブおよびその内容物を150℃に加熱することにより、試料を溶解し、均質化した。データは、Bruker Dual DUL高温CryoProbeを装備したBruker 400MHz分光計を使用して回収した。データは、「データファイルごとに160回のスキャン」、120℃の試料温度で6秒のパルス繰り返し遅延を使用して取得した。取得を、25,000Hzのスペクトル幅および32Kデータポイントのファイルサイズを使用して実行した。
【0058】
各試料組成物のNMRスペクトル分析を、以下の分析方法を使用して実行した。EPDMに存在するモノマーの定量は、次の式(1~9)を使用して計算できる。エチレンのモルの計算は、55.0~5.0ppmのスペクトル領域を1000の積分単位に正規化する。正規化された積分面積下の寄与は、ENB炭素のうちの7つのみを占める。二重結合が高温で反応し得る懸念に起因して、111ppmおよび147ppmでのENBジエンのピークを、計算から除外する。
式1 モルE=(1000-3*モルP-7*モルENB)/2、
式2 モルENB=CH3(13.6~14.7ppm)、
式3 モルP=CH3(19.5~22.0ppm)、
式4 モル%エチレン=(100*モルE)/(モルE+モルP+モルENB)、
式5 モル%プロピレン=(100*モルP)/(モルE+モルP+モルENB)、
式6 モル%ENB=(100*モルENB)/(モルE+モルP+モルENB)、
式7 重量%エチレン=(100*モルE*28)/(モルE*28+モルP*42+モルENB*120)、
式8 重量%プロピレン=(100*モルP*42)/(モルE*28+モルP*42+モルENB*120)、
式9 重量%ENB=(100*モルENB*120)/(モルE*28+モルP*42+モルENB*120)。
【0059】
EPDMの13C NMRスペクトル分析を使用して、立体規則性のレベル(%mm)を定量することができる。一実施形態では、各EPDM(本発明の組成物)は、独立して、19.5~22.0ppmの全積分面積の3.5%より大きい21.3~22.0ppm(rmmr、mmmr、mmmm)のピーク面積を示す。スペクトルデータは、30ppmでのEEE骨格を基準とした。この領域におけるピーク応答は、典型的には、EPDMに取り込まれているプロピレン立体規則性(%mm)の違いに関連する。別の種類のエチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーについても同様の分析を行うことができる。
【0060】
実験
試薬および市販のポリマー
SPHERON 6000A-カーボンブラック、補強材/充填剤、Cabotから入手可能。
【0061】
SILFIT Z91-白(焼成)充填剤、Hoffmann Mineral GmbHから入手可能。SILFIT Z91は、熱処理されたシリカ(粒子)とカオリナイト(ラメラ)との自然な組み合わせである。
SUNPAR 2280-可塑剤/パラフィン系油、R.E.Carroll,Inc.から入手可能。
RHENOGRAN ZnO-70-硬化活性化剤、Rhein Chemieから入手可能。
ステアリン酸-硬化活性化剤および加工助剤、Loxiolから入手可能。
RHENOGRAN CaO-80-乾燥剤、Rhein Chemieから入手可能。
CARBOWAX PEG 4000-加工助剤(ポリエチレングリコール)、The Dow Chemical Companyから入手可能。
STRUKTOL W33-分散剤、Struktolから入手可能。
RHENOGRAN RETARDER E-80-硬化遅延剤、Rhein Chemieから入手可能。
RHENOGRAN MBTS-70-硬化促進剤、Rhein Chemieから入手可能。
RHENOGRAN ZBEC-70-硬化促進剤、Rhein Chemieから入手可能。
RHENOGRAN TP-50-硬化促進剤、Rhein Chemieから入手可能。
RHENOGRAN CBS-80-遅効性促進剤、Rhein Chemieから入手可能。
RHENOGRAN CLD-80-硫黄供与体、Rhein Chemieから入手可能。
RHENOGRAN S-80-硬化剤、Rhein Chemieから入手可能。
ムーニー粘度(ML1+4、125℃)25、密度0.88g/cc、エチレンの質量パーセント70重量%(ASTM D3900)、およびENBの質量パーセント4.9重量%のNORDEL IP 4725P(EPDM)(ASTM D6047)。The Dow Chemical Companyから入手可能。
ムーニー粘度(ML1+4、125℃)65、密度0.86g/cc、エチレンの質量パーセント50重量%(ASTM D3900)、およびENBの質量パーセント7.5重量%のNORDEL IP 5565(EPDM)(ASTM D6047)。The Dow Chemical Companyから入手可能。
【0062】
実験的EPDMの代表的な合成
連続重合
重合反応は、定常状態条件、すなわち溶媒、モノマー、および触媒の一定の反応物濃度および連続的な投入、ならびに未反応モノマー、溶媒、およびポリマーの一定の回収のもと実施した。反応器システムを冷却し、加圧して蒸気相の形成を防止した。モノマーは、エチレン(CAS74-85-1)、プロピレン(CAS115-07-1)、および5-エチリデン-2-ノルボルネン(ENB、CAS16219-75-3)であった。ポリマー組成物は、連続撹拌タンク型反応器、続いてループ型反応器を使用する溶液重合プロセスで製造した。エチレンを、ISOPAR E(ExxonMobilから入手可能)の溶媒の混合物に導入した。プロピレンおよび5-エチル-デン-2-ノルボルネン(ENB)を、それぞれ反応器供給流として反応器に導入した。触媒を別々に各反応器に供給し、共触媒1および共触媒2を使用してその場で活性化した。
【0063】
その結果、各反応器の出口は、ポリマー、溶媒、および低下したレベルの初期モノマーの混合物であった。第1の反応器の出口は、第2の反応器に直接供給された(サンプリングされない限り)。ポリマーの分子量は、各反応器の温度、モノマー変換、および/または水素などの連鎖停止剤の添加を調節することによって制御した。重合後、少量の水を触媒失活剤として反応器出口流に導入し、反応器出口流を、固形分濃度が少なくとも100パーセント増加したフラッシュ容器に導入した。次いで、未反応の各モノマーの一部、すなわちENB、エチレン、プロピレン、および溶媒を収集し、必要に応じて反応器供給物に再循環させて戻した。米国特許第5,977,251号および第6,545,088号ならびにその中の参考文献も参照されたい。モノマー供給速度、重合温度、および他の条件を、以下の表1および表2に列挙する。ポリマー特性を表4に列挙する。比較ポリマーを表3に列挙する。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4-1】
【表4-2】
【0064】
ポリマー組成物
配合ポリマー組成物を以下の表5に列挙する。
【表5】
【0065】
各組成物は、交差反転ロータを装備したHARBURG FREUDENBERGER内部ミキサーで、標準の「逆さま」混合手順を使用して混合し、すべての添加剤を添加した後、第1の組成物(EPDM)および第2の組成物(EPDM)を最後に添加した。「1.5Lネットチャンバ」は、75%の充填レベルまで充填した。混合サイクル中、ロータ速度を45RPMで一定に保った。供給温度は、50℃であり、最終組成物を240秒間混合するか、または滴下温度が110℃に達するまで混合するか、どちらか先に来た方で、混合した。次いで、組成物を2ロールミル(90℃)で3分間ホモジナイズし、シートアウトして未硬化シートを形成した。各配合組成物のレオロジー特性を表6に示す。
【表6】
【0066】
グリーン強度特性を表7に示す。図1も参照されたい。配合組成物から押出成形された複雑なプロファイルの優位な寸法安定性を有するために、通常、より高いグリーン強度が必要とされる。典型的には、電気抵抗性EPDM系配合物では、カーボンブラック(CB)の削減および非強化白色充填剤の添加により、配合物のグリーン強度が低下し、そのような配合物から形成され押出成形プロファイルの寸法安定性が低下する。しかしながら、本発明の組成物は、比較組成物と比較して、著しく高いグリーン強度を提供することが発見された。硬化特徴およびムーニースコーチを表8に示す。
【表7】
【表8】
【0067】
表8で分かるように、本発明の組成物はそれぞれ、比較組成物と比較して、高い「ML」値によって示されるように、高い絡み合い密度を有する。全体として、本発明の組成物はまた、より低いts2、t90、t3、およびt18値によって示されるように、より速い硬化を有する。発明1および発明2は、特に「ML」値が高く、ts2、t90、t3、t18の値が低い。
【0068】
ガーベイダイ押出-押出成形プロファイル
ガーベイダイ押出は、HAAKE RHEOMEX 104に関連付けられたTHERMO HAAKE POLYLABシステムを使用して実施した。バレルを70℃に加熱し、押出機を50RPMの回転速度で作動した。各配合ポリマー組成物は、ASTM D2230に従って、ASTM押出ガーベイダイを通して押出成形した。ダイの温度は、100℃に設定した。押出成形プロファイルの評価は、ASTM D2230評価システムAに従って行い、結果を表9に示す。
【0069】
ASTM D2230によると、システムAの評価(対照試料に対する目視観察)は、4つの個別の特徴(膨潤、エッジ、表面、コーナー)に基づき、それぞれ1(悪)~4(優)までの数値でランク付けする。「膨潤」についての評価は、プロファイルの膨潤または多孔性を指す。「エッジ」は、30°のエッジの鋭さおよび連続性を指す。「表面」は、表面の滑らかさを指す。「コーナー」は、コーナーの鋭さおよび連続性を指す。表9で分かるように、本発明の組成物は、良好な「システムA」評価を維持する均一な押出成形プロファイルを形成する。
【表9】
【0070】
圧縮成形プラーク
硬化ポリマー組成物の機械的特性(硬度、引張、引裂)を、圧縮成形プラークから測定した。各配合組成物について、未硬化シートの試料(上記を参照)を、ASTM D3182に従って、PHI(100トンプレス)を使用して圧縮成形した。所望の型(10cmx10cmx2mm)をプラテン上に置いた。試料(未硬化ブランケット)を個々の型穴の寸法よりわずかに小さく切断した。ミル方向の印を付け、試料にラベルを付した。ミル方向に適切に入るように注意しながら、試料を、予熱した型の中に入れた。プラテンを閉じた。成形圧力は、100バールであり、温度は、180℃、周囲雰囲気であった。硬化時間は、例えば、t90+3分のように指定し、「t90」は、MDRによって決定された、試料がその最大硬化(MH)の90%に達するまでの時間である。指定の硬化時間が終わると、底部プラテンが自動的に開いた。試料を取り出し、直ちに水中に入れて硬化を止めた。試料を、試験前に室温で24時間調整した。機械的特性を表10および表11に示す(100℃で72時間、熱風中で加熱エージングした後)。表12は、各組成物についての体積抵抗率データを列挙している。
【表10】
【表11】
【表12】
【0071】
表10で分かるように、本発明の組成物は、格別に良好な引張強度、弾性率、伸び、ショアA硬度、および引裂強度を含む、良好な機械的特性を有する。表11で分かるように、本発明の組成物は、100℃(72時間)でのエージング後に良好な機械的特性を維持する。いくつかの特性(例えば、ショアA硬度および弾性率100%)は、エージング後に改善する。表12で分かるように、各本発明の組成物についての体積抵抗率は、比較組成物のものよりも著しく高い。

図1
【手続補正書】
【提出日】2022-05-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の組成物および第2の組成物を含む組成物であって、
前記第1の組成物が、第1のエチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーおよび第2のエチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーを含み、
前記第2の組成物が、第3のエチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーおよび第4のエチレン/アルファ-オレフィン/非共役ポリエンインターポリマーを含み、
前記第1の組成物が、ムーニー粘度(ML(1+4)、125℃)≧50、およびレオロジーパラメータ((RR/Mn)×1000)≧0.50を有し、
前記第2の組成物が、ムーニー粘度(ML(1+4)、125℃)<50、およびレオロジーパラメータ((RR/Mn)x1000)≧0.60を有する、組成物。
【請求項2】
前記第1の組成物が、レオロジーパラメータ((RR/Mn)×1000)≦0.76を有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記第2の組成物が、レオロジーパラメータ((RR/Mn)×1000)≦2.00を有する、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項4】
前記第1の組成物が、RR/MWD比≧9.00を有する、先行請求項のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項5】
前記第1の組成物について、
前記第1のインターポリマーが、第1のEPDMであり、前記第2のインターポリマーが、第2のEPDMであり、前記第2のEPDMが、Mn、Mw、Mz、MWD、ムーニー粘度、V0.1、V100、RR、またはそれらの任意の組み合わせから選択される少なくとも1つの特性において、前記第1のEPDMとは異なる、先行請求項のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】
前記組成物が、カオリナイトを含む充填剤組成物から形成された焼成充填剤をさらに含む、先行請求項のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】
前記組成物が、カーボンブラックをさらに含む、先行請求項のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項8】
先行請求項のいずれか一項に記載の組成物から形成された、架橋組成物。
【請求項9】
先行請求項のいずれか一項に記載の組成物から形成された少なくとも1つの構成要素を含む、物品。
【請求項10】
前記物品が、押出成形品、射出成形品、または熱成形品である、請求項9に記載の物品。

【国際調査報告】