(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-24
(54)【発明の名称】非リアルタイムコンテンツ配信サービスを提供するための方法およびシステム
(51)【国際特許分類】
H04N 21/2381 20110101AFI20221116BHJP
H04N 21/6437 20110101ALI20221116BHJP
H04H 20/24 20080101ALI20221116BHJP
H04H 60/82 20080101ALI20221116BHJP
H04H 20/86 20080101ALI20221116BHJP
【FI】
H04N21/2381
H04N21/6437
H04H20/24
H04H60/82
H04H20/86
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022519762
(86)(22)【出願日】2020-09-29
(85)【翻訳文提出日】2022-05-23
(86)【国際出願番号】 US2020053313
(87)【国際公開番号】W WO2021067295
(87)【国際公開日】2021-04-08
(32)【優先日】2019-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】522122994
【氏名又は名称】サイデン,インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Siden,Inc.
【住所又は居所原語表記】154 West 14th Street,2nd Fl.,New York,New York 10011,U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100095614
【氏名又は名称】越川 隆夫
(72)【発明者】
【氏名】ボリス ボガティン
(72)【発明者】
【氏名】ゲイリー エム. パーソンズ
(72)【発明者】
【氏名】ラジェンドラ シング
(72)【発明者】
【氏名】ジェームズ エー. ネルソン
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164FA11
5C164GA03
5C164SA11S
5C164SB24P
5C164TA05S
5C164TA06S
5C164TA14S
5C164TB13P
(57)【要約】
方法は、ブロードキャストモードを使用する第1の時間中にシステムのシステム容量の第1の部分を使用するユーザによるリアルタイム消費のために第1のデータをユーザに通信することを含む。システム容量は、ユーザによるリアルタイム消費のための第1のデータを通信するために使用されるブロードキャスト送信の第1の部分と、非リアルタイム消費のためのブロードキャスト送信の第1の部分とは別の残余容量とを含む。消費は、ユーザが第1のデータの消費をリクエストすると同時に発生する。この方法は、通信システムを介して第1のデータを、第1の時間中にブロードキャスト送信の残余容量を使用して中間データストレージデバイスを含む第1のデバイスに通信することを含む。第1のデータは、非リアルタイム消費のために、ブロードキャスト送信の残余容量を使用してユーザアプリケーションと通信される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
通信システムのブロードキャストモードを使用して、第1の時間中に前記通信システムの全体的なシステム容量の第1の部分を使用して、セルラーユーザデバイスによるリアルタイム消費のために第1のデータを前記ユーザデバイスに通信することであって、前記全体的なシステム容量が、前記ユーザデバイスによるリアルタイム消費のための、前記第1のデータを通信するために使用されるブロードキャスト送信の前記第1の部分と、非リアルタイム消費のための、前記ブロードキャスト送信の前記第1の部分とは別の残余容量と、を含み、前記リアルタイム消費は、前記ユーザデバイスが前記第1のデータを消費することをリクエストするのと同時に発生する、通信することと、
前記第1の時間中に前記ブロードキャスト送信の前記残余容量を使用して、前記通信システムを介して前記第1のデータを、中間データストレージデバイスを含む第1のデバイスに通信することであって、前記第1のデータが、非リアルタイム消費のために、前記ブロードキャスト送信の前記残余容量を使用してユーザアプリケーションと通信される、通信することと、
非リアルタイム消費のために、前記ブロードキャスト送信の前記残余容量を使用して前記ユーザアプリケーションに通信された前記第1のデータの非リアルタイム消費を、
前記第1のデータを通信した後、前記第1のデータを前記第1のデバイスの中間データストレージデバイスに記憶することと、
前記第1のデータを記憶した後、リアルタイム消費の前記第1の時間とは異なる第2の時間に、前記ユーザアプリケーションによって、前記中間データストレージデバイスからの前記第1のデータをリクエストすることと、
前記第1のデータを記憶した後、前記第1のデバイスの前記中間データストレージデバイスから前記ユーザアプリケーションに前記第1のデータを通信することと、
リアルタイムで、前記中間ストレージデバイスから前記第1のデータを受信し、前記ユーザアプリケーションで前記第1のデータを消費することと、によって実行することと、を含む、方法。
【請求項2】
前記残余容量が、前記ブロードキャスト送信の残留物である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記全体的なシステム容量が、前記ブロードキャストモードおよびユニキャストモードを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のデータを通信するために、ユニキャストモードと前記ブロードキャストモードとの間で決定することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ユニキャストモードと前記ブロードキャストモードとの間で決定することが、前記第1のデバイスによるリアルタイム消費のためにブロードキャスト容量を、および前記第1のデバイス以外の複数のデバイスによる非リアルタイム消費のために前記残余容量を使用して前記第1のデータを供給することが、前記第1のデータを前記第1のデバイスにユニキャストし、後の時間に前記第1のデータを前記複数のデバイスに、前記複数のデバイスが前記第1のデータを未来のリアルタイム消費のためにリクエストしたときに、ユニキャストすることよりも効率的であると判定することによって、リアルタイム消費のために、前記ユニキャストモードを使用するのではなく前記ブロードキャストモードを使用して前記第1のデータを供給することを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のデバイス以外の複数のデバイスによる非リアルタイム消費のために前記残余容量を使用して前記第1のデータを供給することがより効率的であると判定することが、前記第1のデータを前記供給することが、前記第1のデータを前記第1のデバイスおよび前記複数のデバイスにユニキャストすることよりもよりコスト効率が高いと判定することを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のデバイス以外の複数のデバイスによる非リアルタイム消費のために前記残余容量を使用して前記第1のデータを供給することがより効率的であると判定することが、前記第1のデータを前記供給することが、前記第1のデータを前記第1のデバイスおよび前記複数のデバイスにユニキャストすることよりも、よりコスト効率が高く、容量効率が高いと判定することを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項8】
前記ユニキャストモードと前記ブロードキャストモードとの間で前記決定することが、シングルユーザへのユニキャスト送信のより高いスペクトル効率が、ユーザデバイスの少なくとも一部が未来の時間の非リアルタイム消費のために前記第1のデータを記憶しているときに、前記ブロードキャスト送信の前記残余容量を同時に受信している前記ユーザデバイスにわたり集約される、前記シングルユーザへの前記ブロードキャスト送信のより低いスペクトル効率の集約よりも低いかどうかを判定することを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項9】
前記ユニキャストモードと前記ブロードキャストモードとの間で前記決定することが、前記第1のデータの可能性のあるユーザの数を判定することを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項10】
前記ユニキャストモードと前記ブロードキャストモードとの間で前記決定することが、前記ユーザデバイスの使用プリファレンスを判定することを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項11】
前記ユニキャストモードと前記ブロードキャストモードとの間で前記決定することが、前記第1のデータの人気を判定することを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項12】
前記ユニキャストモードと前記ブロードキャストモードとの間で前記決定することが、前記第1の時間にユニキャスト送信を使用して第1のユーザデバイスに、かつ未来の時間にユニキャスト送信を使用して複数の他のユーザに供給するコストが、前記第1の時間に、リアルタイム消費のために前記第1のユーザデバイスとブロードキャスト送信を使用し、複数の他のユーザが前記未来の時間での非リアルタイム消費のために前記第1の時間に前記ブロードキャスト送信の前記残余容量を使用する第2のコストよりもいつ大きくなるかを判定することを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項13】
第2のユーザデバイスが、前記ブロードキャスト送信の前記残余容量を使用してデータを受信し、かつ第2のデバイスパラメータに基づいて非リアルタイム消費のために前記データを記憶するかどうかを判定することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記第2のデバイスパラメータが、利用可能なストレージを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第2のデバイスパラメータが、非リアルタイム消費のために前記デバイスとともにすでに記憶されている前記第1のデータを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記第2のデバイスパラメータが、非リアルタイム消費のために配信されるようにスケジュールされた前記第1のデータ、前記ブロードキャストモードの前記残余容量を使用して前記第1のデータを通信する第1の相対コスト、および前記第1のデータを受信し、かつ記憶する第2の相対コストを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
残余容量を使用して第1のデータを通信することが、未使用または十分に使用されていないリソースを使用して第1のデータを通信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記中間データストレージデバイスがセルタワーに配設され、前記セルタワーで生じる無線ネットワークを介してコンテンツを通信することによって、前記中間データストレージデバイスから第1のデータを前記第1のユーザデバイスに通信することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
<関連出願の相互参照>
本出願は、2019年9月30日に出願された米国実用特許出願第16/588,763号の優先権を主張する。上述の出願の開示全体は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、全般的に、ビデオ配信システム、より具体的には、事前配置されたコンテンツをユーザに提供する方法およびシステムに関するものであり、そのような事前配置は、特定のサービスの全体的な可用性および任意の広域ネットワークの全体的なパフォーマンスを改善する。
【背景技術】
【0003】
このセクションの記述は、本開示に関連する背景情報を提供するだけであり、先行技術を構成しない場合がある。
【0004】
多くの地域では、インターネットサービスは、必要なコンテンツ消費量に比べてパフォーマンスが低くなっている。つまり、国内および世界中の多くの地域では、十分な高速インターネットアクセスがない。例えば、無線、ダイヤルアップ、DSL、または衛星サービスは、高品質のビデオコンテンツまたはその他の大規模なデータのダウンロードをタイムリーまたは経済的な方法でサポートするのに十分な速度または経済的な容量を提供しない場合があるサービスの例である。ただし、オーバーザトップ(OTT)ビデオサービスは、米国市場および世界的にますます一般的になりつつあり、従来のケーブルバンドルに代わる魅力的な代替手段を急速に提供するだけでなく、「有料テレビ」に完全に取って代わり始めている。ただし、都市部であろうと地方部であろうと、米国および世界中の多くの消費者は、コストを削減するため、または追加機能へのアクセスを得るために(無線サービスにおける、可動性と携帯性の場合のように)、ケーブルバンドルに競争力のあるサービスを採用することを望み、または既存の低速または低容量のサービスを強化して、実行可能なオーバーザトップのビデオまたはデータ集中型サービスをサポートすることを望む。これらの低速または低容量のサービスを可能にして、高品質のOTTビデオおよびデータ配信をサポートすることが望ましい。
【0005】
多くの人々が、従来のケーブルテレビサービスをやめて、オーバーザトップサービスを選んでいる。これは、ビデオの視聴に使用されるデータの量に貢献する。現在、米国の約1億2500万世帯のほぼ半数が、少なくとも1つのビデオストリーミングサービスに加入している。ある見積もりによると、Netflix(登録商標)、Amazon Prime Video(登録商標)、iTunes(登録商標)などの最も人気のあるビデオサービスに起因するトラフィックの量は、米国のすべてのピークインターネットトラフィックの40%以上を占め、その他の18%はYouTube(登録商標)に起因する。超高精細(UHD)コンテンツも市場に出始めている。したがって、インターネットトラフィックの増加は、当面の間増加すると予想される。Netflixサービスの場合、HDコンテンツには5Mbpsが推奨される。ただし、超高精細コンテンツの場合は、25Mbps接続が推奨される。超高精細ストリームは、1時間当たり最大7GByteを消費することがある。
【0006】
今日、2000万人のアメリカ人が10Mbps以上のサービスにアクセスできないと推定されており、その数は世界の約16億世帯にまで増加している。彼らのオプションは、衛星ブロードバンドとそれを買う余裕のある人のためのロングループDSL接続、または衛星もしくはDSLブロードバンドでさえ手が届かない世界の他の多くの地域にわたるスマートフォンに対するモバイルブロードバンドのみのソリューションに及ぶ。同時に、低所得世帯、さらには人口の若者層に焦点を当てたコードカッティングでより急速に成長している傾向は、より高価な固定有線ブロードバンドを排除しながら、ビデオデータにアクセスするための好ましい手段としてモバイルサービスを使用している。
【0007】
ただし、衛星またはロングループDSLサービスは、高品質のOTTビデオオンデマンド(VoD)には通常10Mbps以上が必要であり、ネットワークパフォーマンスのレベルが限られているせいで、通常、十分な品質のオーバーザトップOTTVoDサービスをサポートするには適していない。同様に、無線ネットワーク、またはその他の代替手段を使用して家庭のテレビでビデオコンテンツにアクセスすることは、サービスプロバイダの各々のデータ上限およびGB当たりの価格設定モデルによって制限される。ビデオサービスのデータ強度が高いため、データ上限を簡単に超えることになり得、追加のGBを使用するとコストが急騰する可能性がある。例えば、少数のHD映画だけで、家族のモバイルブロードバンドのデータ上限を超えさせ得る。
【0008】
他のデータサービスもデータの使用において高い強度になる。例えば、ソフトウェアの更新やモノのインターネット(IoT)デバイスもまた、サービスが十分でないユーザも所望する大量のデータを消費することがある。
【0009】
ただし、LTEさらに5Gの登場により、無線オペレータ(場合によっては衛星ブロードバンドプロバイダも)は、ネットワークの容量制限を考慮して十分なOTTVoDトラフィックをコスト効率よくサポートすることが非常に困難な場合でも、ユーザに非常に高いピークスループットパフォーマンスを提供できる。さらに、無線オペレータは、ほぼユビキタスに世界中の都市部をカバーし、地理的フットプリントの90%以上で無線カバレッジを提供するように拡張し、衛星プロバイダは地理の残りの部分に効果的にカバレッジを提供できる。これらのプロバイダの容量の課題に対処するソリューションを使用すると、OTTVoDを世界中の家庭に効果的に提供し、家庭用ブロードバンドへのアクセスと、OTTVoDで急速に出現しているホームビデオ視聴の形態を拡大できる。
【0010】
さらに、消費者は通常、インターネット上でウェブページを閲覧したり、ビデオを消費したりしたいときに、リアルタイム消費用のコンテンツをリクエストする。現在、これらのリクエストは、選択したユーザへのユニキャスト送信を使用して処理される。無線ネットワークを介して、これはコンテンツをリクエストすることを選択したユーザへのLTEまたは5G送信を使用する。
【0011】
ただし、これらのリクエストがユニキャスト送信を使用して実行されている場合、これらの送信は、隣接するビーム、セクター、または地域で再利用できるようになるまで、他のユーザにサービスを提供するために通常使用されていないスペクトルリソースを占有している。さらに、選択したユーザによってリクエストされたコンテンツは、同じ地域の他のユーザとのコンテンツの関連性が異なる場合、その時点で他のユーザが見たいものとまったく同じコンテンツである場合もあれば、異なる時点で他のユーザが見たいと思っているものとまったく同じコンテンツである場合もあり、さらに他のユーザとの関連性がやや低い場合もある。現在、eMBMS無線送信プロトコルの標準モードでは、第1のユーザ以外の他のユーザが第1のユーザと同じコンテンツにアクセスしてまさにその時間で、リアルタイムで消費したい場合に、システムをユニキャストではなくブロードキャストの使用に切り替えることができる。
【発明の概要】
【0012】
本開示は、通信ネットワークの低コスト容量、十分に使用されていない容量、または残余容量を使用してコンテンツが事前に入力された中間デバイスを介してユーザデバイスにコンテンツを配信するための方法を提供する。
【0013】
本開示の一態様では、コンテンツを通信するためのシステムは、コンテンツストレージを有する中間デバイス、中間デバイスと通信するユーザデバイス、および通信システムを介して中間デバイスにコンテンツを通信する通信システムプロバイダを含む。中間デバイスは、コンテンツをコンテンツストレージに記憶する。ユーザデバイスは、他の時点でコンテンツストレージからコンテンツをリクエストする。中間デバイスは、他の通信システムを使用して、リクエストに応答してリアルタイムでコンテンツストレージからユーザデバイスにコンテンツを通信する。開示されているシステムは、別途、ユーザデバイスから直接的にコンテンツリクエストを供給するか、または通信システムを介してコンテンツを受信し、コンテンツをコンテンツストレージに記憶し、さらに他の通信システムを使用して他の時点でユーザデバイスに、コンテンツストレージからのコンテンツを通信するために、中間デバイスの使用なしに、両方の場合における、直接のライブ消費について、コンテンツをユーザに通信するために使用されることのない、任意の通信システムの残余容量を使用し得る。「事前配置」コンテンツのために本システムを使用して通信されるコンテンツの量は、事前配置および「リクエストに応じて」および「直接のライブ消費用」システムの組み合わせを使用してそのようなコンテンツをユーザデバイスに配信することに関連する全体的な容量、スループット、QoS、およびコストを最適化することに基づく。
【0014】
本開示のさらなる態様では、方法は、通信システムプロバイダからのコンテンツを、通信システムを介したコンテンツストレージ、またはユーザデバイスからのコンテンツリクエストを供給するために別途使用されることのない任意の容量を含む中間デバイスに通信することと、中間デバイスのコンテンツストレージにおけるコンテンツを記憶することと、その後、ユーザデバイスによって、コンテンツストレージからのコンテンツをリクエストすることと、リクエストに応じて、中間デバイスのコンテンツストレージからユーザデバイスにリアルタイムでコンテンツを通信することと、を含む。
【0015】
本開示の別の態様では、方法は、第1の通信システムを使用してローカルエリアネットワークのルータに第1の速度でリアルタイムにデータを通信することと、ルータからローカルエリアネットワークを介してユーザデバイスにデータを通信することと、第2の通信システムを介して、第1の速度よりも速い第2の速度で残余容量を使用するコンテンツストレージを含む中間デバイスに非リアルタイムでコンテンツを通信することと、中間デバイスのコンテンツストレージにコンテンツを記憶することと、その後、ユーザデバイスによって、ローカルエリアネットワークを介してコンテンツストレージに記憶されたコンテンツをリクエストすることと、リクエストに応じてローカルエリアネットワークを介してリアルタイムで中間デバイスのコンテンツストレージからユーザデバイスにコンテンツを通信することと、を含む。
【0016】
本開示の別の態様では、方法は、通信システムのブロードキャストモードを使用して第1の時間中、通信システムの全体的なシステム容量の第1の部分を使用して、ユーザによるリアルタイム消費のために第1のデータをユーザに通信することを含む。全体的なシステム容量は、ユーザによるリアルタイム消費のための第1のデータを通信するために使用されるブロードキャスト送信の第1の部分と、非リアルタイム消費のためのブロードキャスト送信の、第1の部分とは別の残余容量を含む。リアルタイム消費は、ユーザが第1のデータの消費をリクエストしたときに同時に発生する。この方法は、通信システムを介して第1のデータを、第1の時間中にブロードキャスト送信の残余容量を使用して中間データストレージデバイスを含む第1のデバイスに通信することであって、第1のデータが、非リアルタイム消費のためにブロードキャスト送信の残余容量を使用してユーザアプリケーションと通信される、通信すること、を含む。この方法は、また、ユーザアプリケーションとブロードキャスト送信の残余容量を使用して通信した第1のデータの非リアルタイム消費を、第1のデータを通信した後、第1のデータを第1のデバイスの中間データストレージデバイスに記憶することと、第1のデータを記憶した後、リアルタイム消費の第1の時間とは異なる第2の時間に、ユーザアプリケーションによって、中間データストレージデバイスからの第1のデータをリクエストすることと、第1のデータを記憶した後、第1のデバイスの中間データストレージデバイスからユーザアプリケーションへ第1のデータを通信することと、リアルタイムで、中間ストレージデバイスから第1のデータを受信し、ユーザアプリケーションで第1のデータを消費することと、によって実行する。
【0017】
開示された方法は、別途、ユーザデバイス、または任意のクライアントデバイスから、直接的にコンテンツリクエストを供給するか、またはコンテンツをユーザに、リアルタイム消費のために、通信するために使用されることのない、任意の通信システムの残余容量を使用し得、両方の場合において、通信システムを介してコンテンツを受信し、コンテンツをコンテンツストレージに記憶し、さらに他の通信システムを使用して他の時点でユーザデバイスに、コンテンツストレージからのコンテンツを通信するために、中間デバイスを使用しない。
【0018】
適用可能なさらなる領域は、本明細書で提供される説明から明らかになるであろう。説明および特定の例は、例示のみを目的とすることを意図しており、本開示の範囲を限定することを意図していないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0019】
本明細書に記載されている図面は、例示のみを目的としており、決して本開示の範囲を限定することを意図するものではない。
【0020】
【
図1】通信システムの第1の例の高レベルのブロック図である。
【
図2】
図1のより詳細な通信システムのブロック図である。
【
図3】ローカルエリアネットワーク内の複数のユーザデバイスのブロック図である。
【
図4】LTE無線ネットワークを利用した通信システムの高レベルのブロック図である。
【
図5】衛星を利用した残余容量通信システムのブロック図である。
【
図6】
図5で使用した衛星地上局のブロック図である。
【
図7】残余容量を使用して中間デバイスにコンテンツを通信する方法のフローチャートである。
【
図9】ユーザデバイスからのリクエストを中間デバイスにリダイレクトする方法のフローチャートである。
【
図10】非リアルタイムのコンテンツ配信システムのブロック図である。
【
図11】非リアルタイムコンテンツ配信システムの衛星実装のブロック図である。
【
図12】コンテンツ配信システムに使用される3つの衛星地上トレースの図である。
【
図13】様々なパラメータが関連付けられた地上トレースの例である。
【
図14A】4つのサイトである、シアトル、サンディエゴ、ポートランド、マイアミの仰角と時間のプロットである。
【
図14B】ハワイ、アンカレッジ、アラスカ、フェアバンクス、アラスカ、プエルトリコでの、コンテンツ配信システムのさらなる到達範囲の標高と時間のプロットである。
【
図16】本システムによるドングルのブロック図である。
【
図17】カルーセルとカルーセルのコントローラのブロック図である。
【
図18】カルーセルからコンテンツをブロードキャストする方法のフローチャートである。
【
図19】残余容量を使用して中間デバイスを介してコンテンツを通信する方法のフローチャートである。
【
図20】残余容量を使用してコンテンツをより詳細に通信する方法のフローチャートである。
【
図21】中間デバイスでコンテンツをスケジューリングする方法のフローチャートである。
【
図22】残余容量配信システムを介して配信するコンテンツに優先順位を付ける方法のフローチャートである。
【
図23】通信システムプロバイダを経由するトラフィックに優先順位を付けるためのフローチャートである。
【
図24】スポーツのリプレイを提供する方法のフローチャートである。
【
図25A】スポーツのリプレイを取得するためのユーザインターフェースである。
【
図25B】スポーツのリプレイを取得するためのユーザインターフェースである。
【
図25C】スポーツのリプレイを取得するためのユーザインターフェースである。
【
図25D】スポーツのリプレイを取得するためのユーザインターフェースである。
【
図26】ソフトウェア、デバイス、またはアプリケーションの更新を提供する方法のフローチャートである。
【
図27A】中間デバイスで利用可能なコンテンツを使用して、中間デバイスで生成されたグリッドガイドとして実装されたチャネルガイドの第1の表現図である。
【
図27B】中間デバイスで利用可能なコンテンツを使用して、中間デバイスで生成されたポスター表示として実装されたチャネルガイドの第2の表現図である。
【
図28】チャネルの生成方法のフローチャートである。
【
図29】コンテンツの一部のみをブロードキャストし、続いて残りのコンテンツをブロードキャストする方法のフローチャートである。
【
図30】本開示による簡略化されたシステムのブロック図である。
【
図31】
図30のシステムコントローラの簡略化されたブロック図である。
【
図32】
図30で使用されているユーザデバイスの簡略化されたブロック図である。
【
図33】システムの操作方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下の説明は、本質的に単なる例示であり、本開示、適用、または使用を制限することを意図するものではない。わかりやすくするために、類似の要素を識別するために同じ参照番号が図面で使用される。本明細書で使用される場合、モジュールという用語は、特定用途向け集積回路(ASIC)、電子回路、プロセッサ(共有、専用、またはグループ)、および1つ以上のソフトウェアまたはファームウェアプログラムを実行するメモリ、組み合わせ論理回路、および/または説明されている機能を提供するその他の適切なコンポーネントを称する。本明細書で使用される場合、A、B、およびCの少なくとも1つのフレーズは、非排他的論理和を使用して、論理(AまたはBまたはC)を意味すると解釈されるべきである。方法内のステップは、本開示の原理を変更することなく、異なる順序で実行され得ることを理解されたい。本開示の教示は、コンテンツをエンドユーザまたはユーザデバイスに電子的に通信するためのシステムに実装することができる。データソースとユーザデバイスの両方は、着信および発信データ用のメモリまたは他のデータストレージを有する一般的なコンピューティングデバイスを使用して形成され得る。メモリは、ハードドライブ、FLASH(登録商標)、RAM、PROM、EEPROM、ROM相変化メモリまたは他のディスクリートメモリコンポーネントを含み得るが、これらに限定されない。
【0022】
各汎用コンピューティングデバイスは、アナログ回路、デジタル回路、またはそれらの組み合わせで電子的に実装することができる。さらに、コンピューティングデバイスは、様々なシステムコンポーネントによって実行されるステップを実行するための命令を実行するマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを含み得る。コンテンツまたはサービスプロバイダについても説明する。コンテンツまたはサービスプロバイダは、エンドユーザへのデータのプロバイダである。例えば、サービスプロバイダは、メタデータなどのコンテンツに対応するデータと、データストリームまたは信号の実際のコンテンツを提供し得る。コンテンツまたはサービスプロバイダは、システム内の他の様々なデバイスとの通信を可能にするために、汎用コンピューティングデバイス、通信コンポーネント、ネットワークインターフェース、および他の関連する回路を含み得る。
【0023】
さらに、ビデオ(例えば、テレビ(TV)、映画、音楽ビデオなど)の配信に関して以下の開示がなされるが、本明細書に開示されるシステムおよび方法はまた、例えばオーディオ、音楽、データファイル、ウェブページ、広告、ソフトウェア、ソフトウェアアップデート、IoTデータ、天気、アプリケーション、アプリケーションデータ、「ベストオブウェブ」コンテンツ、材料の電子配信など、あらゆるメディアコンテンツタイプ配信のために使用され得ることを理解されたい。追加的に、この開示全体を通して、データ、コンテンツ、情報、プログラム、映画の予告編、映画、広告、資産、ビデオデータなどが参照されるが、これらの用語が本明細書に開示される例示的なシステムおよび/または方法に関して実質的に同等であることが当業者には容易に明らかになるであろう。
【0024】
以下の開示は特定のブロードキャストサービスおよびシステムで行われるが、他の多くの配信システムが開示されたシステムおよび方法に容易に適用可能であることを理解されたい。このようなシステムには、無線地上波配信システム、有線またはケーブル配信システム、ケーブルテレビ配信システム、超高周波(UHF)/超高周波(VHF)ラジオ周波数システム、またはその他の地上波ブロードキャストシステム(例えば、マルチチャネルマルチポイント配信システム(MMDS)、ローカルマルチポイント配信システム(LMDS)など)、インターネットベース配信システム、またはモバイル配信システム、電力線ブロードキャストシステム、任意のポイントツーポイントおよび/またはマルチキャストインターネットプロトコル(IP)配信ネットワーク、および光ファイバーネットワークなどが含まれる。さらに、以下に説明するようにサービスプロバイダと中間デバイスとの間で集合的に割り当てられた異なる機能は、本開示の意図された範囲から逸脱することなく、必要に応じて再割り当てすることができる。
【0025】
ユーザデバイスは、制約のあるネットワークを介してインターネットに接続されている場合もあれば、インターネットにまったく接続されていない場合もある。制約のあるネットワークでは、速度または利用可能なリソースが、高品質のサービスを提供するのに十分でない場合がある。本実施例では、制約のあるネットワークまたは第2の制約の少ないネットワークの残余容量を使用して、中間デバイスにコンテンツを事前配置することができる。次に、事前配置されたコンテンツは、リアルタイム消費のために制約付きネットワークを使用することに依存する必要なしに、リアルタイム消費のためにユーザデバイスでリクエストされたときに、直接または第2の通信ネットワーク(すなわちローカルネットワーク)を介して中間デバイスストレージから提供され得る。
【0026】
残余容量は、通常の顧客の使用中にコンテンツシステムプロバイダによってデータまたはコンテンツを送信するために使用されていないリソースまたは複数のリソースである。一次顧客のための通信ネットワークの定期的な使用は、一次使用と称され得る。残余容量は、二次利用と称される場合があり、コンテンツプロバイダと通信システムプロバイダの間の契約間で管理され得る。コンテンツプロバイダは、残余容量を使用してユーザにサービスを提供したい場合がある。ユーザは、コンテンツが通過するパスを認識していない可能性がある。残余容量には、別の用途に割り当てることができる優先度の低いリソースも含まれ得る。最も単純な意味では、残余容量は、ネットワーク使用のピーク時以外に使用されないままになるデータパスまたは帯域幅である。逆に、ネットワーク使用のピーク時に利用できる残余容量は限られている。すべての場合において、そのようなネットワーク使用のピーク時間は、ネットワークによって提供されるサービスの使用のほとんどがネットワークのユーザまたは直接の顧客によって行われている時間として特徴付けられる。非ピーク時間は、ユーザによるサービスの使用が最も少ない時間である。例えば、ロングタームエボリューション無線ネットワーク(LTE)システムでは、残余容量は、ユーザからリアルタイムでリクエストされる音声またはデータコンテンツに使用されていない帯域幅である可能性がある。「スペクトルの再利用」の場合、一部のユーザがピーク時間中に一部のコンテンツをリアルタイムで消費するために使用する容量は、そのコンテンツがユニキャストではなくブロードキャストされている場合に、他のユーザによって他のコンテンツのリアルタイム消費で使用できないか、あるいは他のユーザのみが同じコンテンツをリアルタイムで消費するためにのみ使用するいずれかの容量として、同時に残余容量を残す可能性がある。「ネットワークの再利用」の場合、ピーク時間中に、コンテンツのリアルタイムでの消費について一部のユーザが使用する容量は、ピーク時間ではないため、さらにそのような時間にてユーザが使用することに関心がないため(ネットワークに結局のところピークタイムがある理由として使用するユーザへのそのような関心)、これらの時間に他のユーザがコンテンツをリアルタイムで消費するために使用する必要がない容量として、他の時間に残余容量を残す可能性がある。衛星システムでは、残余容量は、コンテンツをリアルタイムで消費するため、またはユーザからリアルタイムでリクエストされる音声またはデータコンテンツのためにユーザにコンテンツをブロードキャストするために使用されない帯域幅であり、同様に無線ネットワークシステムのように十分に活用されていない可能性がある。この残余容量、または通信プロバイダのネットワークの未使用または十分に使用されていないリソースを利用するための増分コストは非常に限られており、そのコストは、通常の顧客使用サービスの提供のためにすでに負担されており、そのため、高度な費用対効果の高いコンテンツ配信手段が提供される。本システムは、他の方法では浪費される残余容量を利用することにより、通信システムプロバイダがそれを使用して顧客に他のサービスを提供したり、他の人に容量を販売したりすることを可能にする。
【0027】
残余容量は、中間デバイス、通信システムプロバイダ、およびコンテンツサービスプロバイダの相互通信によって様々な方法で使用することができる。「スペクトルの再利用」の場合、同じスペクトルを使用して、複数のユーザがリアルタイムで消費するために、同じスペクトルの追加の並列使用を生成するための多くの努力がなされてきた。ただし、残余容量を利用することで、このコンテンツをユニキャストするのではなく、単にブロードキャストし、一部のユーザにリアルタイム消費で使用させることで、この同じコンテンツを同じ時間に他の中間ストレージデバイスでソートすることによって非リアルタイム消費に使用される残余容量について、ほぼ無限に多くの(恩恵を受けるユーザの数に関して)再利用を生み出すことができ、未来の別の時間中に他のユーザが直接または他の通信ネットワークを使用してアクセスすることにより、本明細書で説明するネットワークよりも制約が少ない場合もある。さらに、「ネットワーク再利用」の場合、今日、この残余容量は、オペレータが「オフピーク」中にリアルタイムの消費よりも多くのネットワークを使用するように「ユーザの行動における変化」を促すという困難な時期を迎えたため、つまり、オフピーク中ではなくピーク中にリアルタイム消費のためにネットワークを使用することの消費者への利益は、オペレータがリアルタイム消費をシフトするために消費者に与えることができる動機付けまたは利益をはるかに上回るので、ほとんど利用されていない。ただし、このような残余容量は、残余容量を使用してコンテンツをユニキャストまたはブロードキャストし、このコンテンツを他の中間ストレージデバイスに記憶して、他のユーザが未来に別の時間にアクセスすることにより、非リアルタイムの消費に完全に使用でき、直接または他の通信ネットワークを使用することは、ここで説明するネットワークよりも制約が少ない可能性がある。
【0028】
残余容量の可用性を識別するために、現在の容量の可用性と、リアルタイムの消費量と残余容量を含む今後の容量の可用性に関するクエリが作成され得る。さらに、進化したマルチメディアブロードキャストおよびマルチキャストサービス(eMBMS)品質クラス識別子を使用したサービス品質(QoS)の優先順位付け、および任意の無線または他の通信システムで使用されるサービス品質クラス識別子(QCI)を実行して、リアルタイム消費用のトラフィックに対するQCIレベルを高くし、非リアルタイム消費用のトラフィックを低いQCIレベルのままにして、残余容量のみを使用するように効果的にレンダリングする。
【0029】
残余容量を使用して伝達されるコンテンツの優先順位付けが形成され得る。残余容量を使用したコンテンツの配信は、キュー駆動型であり得る。配信されるすべてのコンテンツは、コンテンツの各部分に割り当てられた優先順位レベルでキューに入れられ、残余容量の可用性に応じて自動的にキューから供給され、どのコンテンツがどのルールに従ってどの順序で提供されるかを調整する。コンテンツは、残余容量を使用して再送信し得る。ユーザプリファレンス(キューイング)、欠落しているコンテンツ(エラー訂正)、一部のユーザに最も人気のあるコンテンツ(パーソナライズ)、ほとんどのユーザに最も人気のあるコンテンツ(人気またはショートテール最適化)、および残りのコンテンツはすべて、キュー内での優先順位付けに使用され得る。
【0030】
本システムは、コンテンツ通信ネットワークにおける余剰容量または残余容量の戦略的使用と、キャッシングによるユーザに近い事前配置コンテンツとを組み合わせた、コンテンツを事前配置するための大容量ブロードキャスト配信システムまたはターゲットユニキャスト配信システムを提供し、そして、ローカルコンテンツストアでのそのようなコンテンツを記憶し、これにより、ユーザは、コンテンツが必要な時間に、コンテンツ通信ネットワークを経由することなく、オーバーザトップ(OTT)コンテンツ、ソフトウェアアップデート、またはその他の非常に集中的なデータアプリケーションなどの大量のコンテンツにアクセスできる。このシステムは、リアルタイム消費をリクエストしているユーザや、リアルタイム消費をリクエストするユーザのみにユニキャストするのではなく、事前配置のための残りのスペクトル容量、または事前配置のコンテンツのためのユニキャストまたはブロードキャストによるリアルタイム消費のためのネットワークの非ピーク使用から残った残余容量を使用する。以下でさらに説明するように、システムは、LTEシステム、衛星システム、またはデジタルテレビジョンシステムなどのモバイルまたはセルラーシステムを含むがこれらに限定されない、異なるタイプの通信システムの残余容量を使用し得る。ビデオコンテンツなどのコンテンツは、コンテンツをその中に記憶する中間デバイスに提供し得る。ユーザがコンテンツのリアルタイム消費をリクエストすると、ユーザのリクエストに応答してコンテンツ通信ネットワークからコンテンツが供給されるのを要求して、制約を受けたコンテンツ通信ネットワークの低速にユーザをさらすか、またはコンテンツ通信ネットワークにさらなる負荷を負わせるよりも、コンテンツは、記憶された、またはキャッシュされたコンテンツストアから供給される。映画、テレビ、番組、ドキュメンタリー、ニュースなど、様々なビデオ番組がユーザのプリファレンスに基づいて提供され得る。また、インスタントリプレイなどの他のタイプのビデオプログラミングもユーザに提供され得る。このシステムは、中間デバイスに接続されている様々なタイプのユーザにソフトウェアとアプリケーションの更新を提供するためにも使用し得る。このシステムは、防御目的または大量のデータが必要な目的にも使用できるが、そのようなデータは、コンテンツ通信ネットワークによってローカルコンテンツストアに事前配置され、ライブまたはリアルタイムベースのそのようなデータのソースから配信される必要はない。
【0031】
このシステムは、地方の顧客、低速で低容量のネットワークを使用するマーケットの顧客、または低速ネットワークを利用して高速ケーブルまたはファイバーネットワーク製品と同等のサービスを提供し、大規模なデータ、オーバーザトップサービス、またはその他の大規模データアプリケーションへのアクセスを可能にしたい企業の顧客に特に適している。具体的には、このシステムでは、非地方の顧客やその他の顧客が、追加の高速ケーブルやファイバーネットワークを必要とせずに、無線、衛星、テレビ、DSL、またはその他の有線ネットワークを使用してコンテンツの需要を効果的に満たすことができる。したがって、オーバーザトップコンテンツ(OTT)ビデオ、ソフトウェアアップデート、および他の大きなデータを含む大きなデータコンテンツは、現在のシステムによって提供されるようにオフロードされ得、一方、低速コンテンツ通信ネットワークは、ユーザのリアルタイム/ピーク容量または通常の容量を使用して効果的に事前配置できないライブ音声およびデータリクエストを提供し、したがって、家庭内での高速ケーブルまたはファイバーネットワークの提供の必要性がなくなり、コストが削減される可能性がある。このシステムでは、高速ケーブルやファイバーネットワーク、または前述のネットワークのいずれかでの輻輳も、事前配置によるコンテンツ配信とローカルコンテンツストアからのその後の使用を組み合わせ、ユーザのリアルタイム/統合システムで、ピーク容量または通常の容量を使用して効果的に事前配置できない音声ライブおよびデータリクエストを供給することで軽減できる。さらに、このシステムは、コンテンツの事前配置とローカルコンテンツストア、およびユーザのリアルタイム/ライブ音声およびデータリクエストを供給するためのピークまたは通常の容量からのその後の使用のための残余容量の組み合わせを使用することによって、コンテンツ通信ネットワークの容量のはるかに大きな部分または全体を使用することによって、ブロードバンドネットワークの有効容量を増やすこともできる。ユーザにダウンロードされる可能性のあるコンテンツがローカルコンテンツストアまたは中間デバイスに事前配置され、中間デバイスから提供される場合は、代わりにリアルタイム/特にピーク時に、ライブリクエストベースで削減される、コンテンツ通信ネットワークを使用する必要がある。オーバーザトップのビデオやソフトウェアの更新を含むビッグデータの事前配置により、他のリアルタイムコンテンツリクエスト、リアルタイム双方向通信、または特にピーク中の他のライブコンテンツ消費のためのモバイルおよび固定ブロードバンドネットワークの容量が解放される。事前配置、残余容量アプローチをリアルタイムの音声およびデータリクエスト、ピークまたは通常の容量アプローチと組み合わせることにより、低速ブロードバンドサービスプロバイダは、前述のネットワークのいずれかで、このようなアプローチの組み合わせを活用して、パフォーマンスを向上させて、確立されたケーブルまたはファイバープロバイダと直接競合する可能性がある。
【0032】
第1のユーザからのユーザリクエストを供給することができるシステムが、リアルタイム消費のために、第1のユーザのリクエストにおいて同じコンテンツを中間ストレージに記憶し、そして後の時間での未来ではなく、リアルタイム消費のためにこのコンテンツにアクセスするために、リアルタイム消費(eMBMSにおいて所望されるモードの場合のように)のために同じコンテンツを所望する他のユーザがいる場合だけでなく、ノンリアルタイム消費のためにこのコンテンツを所望し得る他のユーザがいる場合も、所望される。第1のユーザがコンテンツへのアクセスをリクエストすると、ユニキャスト送信を使用して第1のユーザのリクエストを処理する代わりに、システムはブロードキャスト送信を使用してその第1のユーザのリクエストを処理し、その第1のユーザと他のユーザが、そのコンテンツをリアルタイムで消費するために、そのコンテンツにリアルタイムの消費のためにアクセスすることを許可し、同時に、残りのブロードキャスト送信は、非リアルタイム消費のためにブロードキャスト送信によってアドレス指定可能な他のすべてのユーザのデバイスによって受信され、それらのデバイスにそのようなコンテンツを記憶し、そのようなすべての他のユーザは、後にリアルタイムで消費するために、デバイスから直接そのようなコンテンツにアクセスする。
【0033】
システムは、さらに、ユニキャスト送信が今日、オーダー50~1,000%において、ブロードキャスト送信よりも高いスループットで、かつ高いスペクトル効率を有するので、ユニキャスト送信を使用していつ所定の第1のユーザのリクエストを供給するか、ブロードキャスト送信を使用していつそのような第1のユーザのリクエストを供給するのが有利であるか、ブロードキャスト送信がユニキャスト送信よりも、スループットおよびスペクトル効率において50~1,000%不利でありながらも、非リアルタイム消費についてデバイスによって受信され、記憶されるこのリクエストを有し、さらに未来の時間にリアルタイム消費のためにアクセスされることから利益を得る第1のユーザよりも50~1,000%も多いユーザがいる。これには、何人のユーザが恩恵を受ける可能性があるかだけでなく、それらの使用プリファレンス、リクエスト内のコンテンツの人気、未来の時間でのユニキャスト送信を使用してユーザにそれらを供給するコストが、現在の時間のユニキャスト送信と比較して、ブロードキャスト送信を使用するコストよりも高くなり得る可能性の分析に基づいて何人のユーザが恩恵を受ける可能性があるかを分析することが含まれる。
【0034】
さらに、そのようなシステムは、所定のデバイスが残余容量のブロードキャストを受信し、非リアルタイム消費のためにデータを記憶する必要があるかどうか、または単にそれを通過させる必要があるかどうかを決定するためのメカニズムを含むこともできる。この判定は、現在使用可能なストレージ、非リアルタイム消費のためにそのデバイスに既に記憶されたコンテンツ、および非リアルタイム消費のためにそのデバイスに配信されることがスケジュールされたコンテンツ、さらに、そのような都合のよいブロードキャストデータおよびそのデータを受信し、そのデータを記憶するコストに対する、そのデバイスに既に記憶されているかまたは非リアルタイム消費のためにそのデバイスに配信されるスケジュールされているコンテンツの価値の相対的な価値に基づいている。
【0035】
例えば、第1のユーザは、比較的人気のある映画である映画#1を視聴したいと考えており、リアルタイムで消費するために配信するようにリクエストする。システムは、第1のユーザと同じエリアにいるユーザの10%だけが、リアルタイム以外の消費のためにすでに映画#1をデバイスに記憶しているが、残りの90%のユーザ、それら90%の70%または63%は、映画#1が非リアルタイムで消費するためにデバイスに記憶された場合、未来の時間に映画#1を消費する可能性が高くなる。このシステムは、ユニキャスト送信の代わりにブロードキャスト送信を使用して第1のユーザに映画#1を提供し、第1のユーザとしてその地域の他の63%のユーザが残りのブロードキャスト送信を受信し、ユーザのこれらの63%によって、映画#1を非リアルタイム消費のために記憶する。将来、これらのユーザの一部のデバイスが非リアルタイム消費のために映画#1を記憶し、未来の時間に映画#1の視聴をリクエストすると、映画#1がネットワークを使用する代わりに彼らのデバイスから直接供給される。
【0036】
ここで
図1を参照すると、通信システム10の高レベルのブロック概略図が示されている。この例では、通信システムプロバイダ12は、通信ネットワーク14と通信しており、通信ネットワーク14の動作を制御するシステムである。通信ネットワーク14は、中間デバイス16などの中間デバイスと通信している。通信システムプロバイダ12は、通信ネットワーク14を制御するために使用される。通信ネットワーク14は、通信プロバイダまたはインターネット18に直接接続されていてもよい。通信システムプロバイダ12は、通信ネットワーク14を介してコンテンツのスケジュールおよび配置を制御する。通信システムプロバイダ12は、以下でさらに説明するように、様々なソースからコンテンツを受信し得る。
【0037】
通信ネットワーク14は、インターネット18と通信している。通信ネットワーク14は、単一のスタンドアロンネットワークであり得るか、またはネットワークの組み合わせであり得る。すなわち、1つ以上のネットワークの残余容量は、コンテンツを中間デバイス16に配信し得る。通信ネットワーク14は無線であり得る。中間デバイス16にコンテンツを通信するための通信ネットワーク14は、そこからコンテンツを受信および通信するための1つ以上のトランスポンダ32をその中に有する衛星30を含み得る。衛星30はまた、通信システムプロバイダのアンテナ36と通信している受信アンテナ34を含み得る。送信アンテナ38は、コンテンツを中間デバイス16のアンテナ40に通信する。アンテナ34、36、38は、複数のアンテナまたは複数のタイプのアンテナを表すことができる。
【0038】
通信ネットワーク14はまた、その上にアンテナ44(または複数のアンテナ)を有するセルタワー42、または任意の他の無線送信デバイスを含み得る。アンテナ44は、セルラーアンテナ、Wi-Fiアンテナ、またはセルタワー42の他の任意の無線送信アンテナを表すことができ、アンテナ44を介して無線的にも含みながら、通信システムプロバイダ12から、アンテナ44を介して中間デバイス16にコンテンツを無線で通信することができる。
【0039】
通信ネットワーク14はまた、その上にアンテナ48を有するテレビタワー46を含み得る。テレビタワー46は、通信システムプロバイダ12から中間デバイス16にコンテンツを通信し得る。
【0040】
すべての通信システムの場合において、通信ネットワーク14は、以下でさらに説明されるように、残余容量を使用して通信し得る。残余容量には、様々なタイプのリソースが含まれ得るが、これらリソースは、ユーザのリアルタイム/ライブ音声およびデータリクエストとリアルタイム/ライブ音声およびデータ消費の供給に使用されておらず、より理想的には中間デバイス16へのコンテンツの事前配置に使用される。上述のように、通信ネットワーク14は、通信ネットワーク14からの代わりに、中間デバイス16から直接ユーザによる、続いての消費のために、コンテンツを非リアルタイムベースで中間デバイス16に効果的に配信(事前配置)し得る。
【0041】
通信ネットワーク14は、ローカルエリアネットワーク310と通信することができ、ローカルエリアネットワーク310は、様々なタイプのアクセスシステムを使用して、コンテンツを順番に中間デバイス16に通信するか、または中間デバイス16に直接通信し、これによって、最大量のコンテンツが様々な中間デバイスに提供され得る。例えば、通信ネットワーク14は、周波数分割多元接続、時限分割多元接続、空間分割多元接続、符号分割多元接続、および直交周波数分割多元接続を使用し得る。システムの要件と提供されるシステムのタイプに応じて、様々なタイプのアクセスプロトコルを使用でき得る。
【0042】
中間デバイス16はまた、その上に配設されたアンテナ50を有し得る。アンテナ50は、通信ネットワーク14のアンテナ44およびアンテナ48と通信し得る。中間デバイスを携帯可能にすることにより、アンテナ50を高い受信位置に配置し得る。中間デバイス16は、小さなセルとして機能し得る。
【0043】
室外ユニットシステム52のアンテナ40は、衛星30のアンテナ38と通信するために使用され得る。アンテナ40は、平面位相アレイアンテナであり得る。室外ユニットシステム52および中間デバイス16の詳細を以下に示す。
【0044】
中間デバイス16はまた、コンテンツストレージ60を含み得る。コンテンツストレージ60は、ソリッドステートコンテンツストレージ、ハードディスクドライブ、または両方の組み合わせを含み得る。コンテンツストレージ60は、数テラバイト以上のオーダーの実質的な量のデータを保持するように設計され得る。コンテンツストレージ60は、アンテナ40またはアンテナ50のいずれかを介して受信された事前配置されたコンテンツを記憶するために使用される。中間デバイス16はまた、バックホールネットワーク64と通信してもよい。バックホールネットワーク64は、実証されるように、無線システムとして提示される通信ネットワークの一部であり得る。バックホールネットワーク64は、無線ネットワークでもあり得る。
【0045】
システム10は、有線ネットワーク66を使用してコンテンツを事前配置するのにも適している可能性がある。すなわち、中間デバイス16はまた、有線ネットワーク66を介してインターネット18に結合され得る。コンテンツは、以下に説明するように、有線ネットワーク66の残余容量を使用して事前配置することができる。有線ネットワークは、DSLネットワーク、ケーブルネットワーク、またはファイバーネットワークであり得る。
【0046】
通信ネットワーク14はまた、乗り物70と通信してもよい。乗り物70は、中間デバイス16と同じように構成された中間デバイス16’を含み得る。乗り物70は、自動車、船、バス、電車、飛行機などを含む様々なタイプの乗り物を含むことができる。中間デバイス16’は、乗り物の外部に配置され得る1つ以上のアンテナ50’に結合されている。もちろん、アンテナ50’は、乗り物70内の中間デバイス16’に配置することができる。ユーザデバイス80は、中間デバイス16と通信している。便宜上、無線接続または有線接続のいずれかを表す線が、ユーザデバイス80と中間デバイス16との間に提示されている。ユーザデバイス80は、中間デバイス16から、より具体的には、中間デバイス16のコンテンツストレージ60からコンテンツをリクエストする。スタジアム、オフィスビル、ホテル、または集合住宅などの会場81は、衛星アンテナ38、セルタワー42のアンテナ42、および/またはテレビタワーのアンテナ48と通信する外部アンテナ51を備えた中間デバイス16”を有し得る。
【0047】
セルタワー42は、LTE技術または他のセルラー技術を使用し得る。特に、セルタワー42は、LTE-B技術を使用して、中間デバイス16と通信し得る。有線接続82は、通信ネットワーク14とインターネット18および/または通信システムプロバイダ12との間に配設され得る。以下に説明するように、中間デバイス16は、セルタワー42の一部であり得、したがって、アンテナ44は、ユーザデバイスと通信するためのWi-Fi___33またはWiMAXアンテナとして機能し得る。
【0048】
通信ネットワーク14とインターネット18または通信システムプロバイダ12との間の接続はまた、残余容量を含み得る。この残余容量は、前述の残余容量と同様の方法でシステムによって利用され、事前配置されたコンテンツを通信ネットワーク14またはインターネット18に配信し、そのような事前配置されたコンテンツの順番による配信のために、残余容量を使用することを含んで、最終的に中間デバイス16に到達する。
【0049】
ここで
図2を参照すると、通信システムプロバイダ12は、コンテンツサービスプロバイダ90と通信しているところが示されている。コンテンツサービスプロバイダ90は、通信システムプロバイダ12にコンテンツを提供するために使用されるシステムである。コンテンツサービスプロバイダ90および通信システムプロバイダ12は、事業体であり得る。コンテンツサービスプロバイダ90は、通信システムプロバイダ12の残余容量を購入し得る。コンテンツサービスプロバイダ90は、ユーザデバイス80のユーザによって加入されているサービスプロバイダであり得る。しかしながら、コンテンツサービスプロバイダ90は、携帯電話サービスプロバイダ、ケーブルプロバイダなどの既存のサービスを含み得る。コンテンツサービスプロバイダ90は、通信システムプロバイダ12の残余容量を使用してコンテンツが配信されるように、通信システムプロバイダ12に様々な命令を通信する。これらのシステム間の相互通信の詳細については、以下でさらに詳しく説明する。
【0050】
コンテンツサービスプロバイダ90は、広告ソース210、第1のコンテンツプロバイダ212A、第2のコンテンツプロバイダ212B、ソフトウェア/デバイス/アプリケーション更新ソース214、およびスポーツリプレイソース216を含む様々なソースからコンテンツを受信し得る。広告ソース210は、広告をコンテンツサービスプロバイダ90に通信し得る。広告には、それに関連付けられたビデオ、オーディオ、およびメタデータが含まれ得る。広告に関連付けられたメタデータには、所望のターゲット、またはどのユーザが望ましいコンテンツと製品定義を見つけたかが含まれ得る。
【0051】
コンテンツプロバイダ212Aおよび212Bはまた、ビデオおよびオーディオコンテンツ、ならびにコンテンツのメタデータを提供し得る。メタデータには、コンテンツのタイトル、俳優または女優、およびジャンルなどの様々なカテゴリを含むその他の様々な識別データが含まれ得る。コンテンツは、コンテンツプロバイダからリクエストされるか、コンテンツプロバイダによって中間デバイスに事前配置されるように指示される場合がある。
【0052】
ソフトウェア/デバイス/アプリケーション更新ソース214は、ユーザデバイスを対象としたコンテンツサービスプロバイダ90および通信システムプロバイダ12を介して、中間デバイス16に新しいソフトウェア、ソフトウェア更新、デバイス更新、およびアプリケーション更新を提供し得る。更新は、ユーザデバイスに常駐するソフトウェアへの漸進的な変更であり得、一方、新しいソフトウェアは、現在ユーザデバイスまたは中間デバイス16内にないソフトウェアであり得る。ソフトウェアおよび更新は、非リアルタイム配信のためにデバイスによってリクエストされるか、またはデバイスのアクションなしで配信され、ユーザデバイス、ソフトウェア、またはそこに存在するアプリケーションのアイデンティティに基づいて中間デバイスに事前配置され得る。
【0053】
スポーツリプレイソース216は、中間デバイス16に配信するために、スポーツリプレイをコンテンツサービスプロバイダ90に提供し得る。スポーツリプレイコンテンツは、ゲームまたは試合の特定の特別または重要なイベントの短いビデオクリップであり得る。スポーツリプレイは、オーディオコンテンツとビデオコンテンツの両方を含むクリップであり得る。スポーツリプレイには、チーム、関係するプレーヤ、スポーツ、クリップまたはリプレイの表示タイトルなどを識別するメタデータも含まれ得る。クリップ表示タイトルは、ユーザインターフェースでユーザに表示し得るタイトルである。
【0054】
上述の様々なタイプのコンテンツに含まれているメタデータは、任意の他のコンテンツ配信の優先順位に対応しながら、通信システムプロバイダ12の制御の下に通信ネットワークの残余容量を使用しながら、コンテンツが適切な中間デバイスまたはスケジュール通りに中間デバイスに配信されるのを可能にする。
【0055】
中間デバイス16は、コンテンツストレージ60および受信機220を有するように例示されている。受信機220は、無線通信ネットワーク14からの通信を受信するために使用され得る。送信機222が使用されて、無線通信ネットワーク14、有線ネットワーク64および/または有線ネットワーク66との間で、無線で、または有線により送信し得る。
【0056】
ユーザデバイス80は、中間デバイス16との直接または有線接続224を有するように例示されている。したがって、中間デバイス16は、ユーザデバイス80に直接接続されたドングルまたは他のタイプのデバイスであり得る。有線接続224は、HDMI(登録商標)またはUSB接続であり得る。
【0057】
システム内に複数の中間デバイスを配設し得る。中間デバイス16はまた、第2の中間デバイス16’と通信し得る。中間デバイス16’は、中間デバイス16と同じ方法で構成し得る。中間デバイス16は、アンテナ50から中間デバイス16’のアンテナ50’に通信し得る。中間デバイス16、16’は、以下でより詳細に説明されるピアツーピアネットワークを形成し得る。もちろん、2つ以上の中間デバイスがピアツーピアネットワークを形成し得る。ピアツーピアネットワークは、それらの間で様々なタイプのコンテンツを通信し得る。すなわち、ある中間デバイスが無線通信ネットワーク14から送信されたコンテンツの一部を見逃した場合、別の中間デバイスを照会して、中間デバイスに欠落したコンテンツが含まれているかどうかを判定し得る。したがって、欠落しているコンテンツは、アンテナ50とアンテナ50’との間でピアツーピアベースで通信され得る。無線通信ネットワーク14はまた、「欠落」する方式ではなく、意図的な方法で他の様々な中間デバイスに通信される、コンテンツの様々な部分を配信することができる。コンテンツが1つの中間デバイスのユーザによって望まれているが、その中間デバイスで利用できない場合、意図的なリクエストのための中間デバイスは、ピアツーピアネットワーク内の別の中間デバイスからコンテンツをリクエストし得る。さらに、いくつかのそのような中間デバイス16’は、無線通信ネットワーク14からコンテンツを受信する能力を持たず、そのような「意図的」または「欠落」コンテンツを受信するために他の中間デバイス16および16’とのみ通信することができるように構成され得る。
【0058】
中間デバイス16’は、ユーザデバイス80’と通信していてもよい。ユーザデバイス80’は、アンテナ50”を介して中間デバイス16’と通信することができる。ユーザデバイス80’は、ユーザデバイス80’に記載されたものと同様の仕様で構成され得るが、ユーザデバイス80に関して示されるように、有線接続ではなく無線デバイスであり得る。
【0059】
ここで
図3を参照すると、通信システムプロバイダ12は、上述のように、通信ネットワーク14を介してローカルエリアネットワーク310と通信し得る。簡単にするために、通信ネットワーク14のみが示されている。
図1および
図2は、ローカルエリアネットワーク310を例示していない。ローカルエリアネットワーク310は、通信ネットワーク14と通信するためのインターフェース312を有し得る。インターフェース312はモデムであり得る。
【0060】
ローカルエリアネットワーク310はまた、第2の通信ネットワーク14’に結合され得る。第2のネットワーク14’は、ユーザデバイス332~344のためのインターネットへの主要な双方向接続であり得る。第2のネットワーク14’は、ダイヤルアップまたはデジタル加入者線を表し得る。本明細書に記載の実施例に記載されているように、システム10を使用して、中間デバイス16にコンテンツを事前配置し得る。コンテンツの補足は、ユーザデバイス332~344に通常のインターネットサービスを提供するための第2の通信ネットワーク14’が、必ずしもそうではないが、通信ネットワーク14の速度よりも遅い場合に特に有用である。ローカルエリアネットワーク310は、通信システムを介して受信される事前配置されたコンテンツを除いて、インターネットへの双方向接続を持たない可能性がある。
【0061】
ローカルエリアネットワーク310はまた、ルータ314を含み得る。ルータ314は、ローカルエリアネットワーク310内のユーザデバイスと中間デバイスを接続するために使用され得る。ローカルエリアネットワークは、有線ネットワーク316と無線ネットワーク318の両方を提供し得る。様々なデバイスが、通信の各方法を利用する場合がある。
【0062】
ローカルエリアネットワーク310は、上述のように1つ以上の中間デバイス16と通信している。ローカルエリアネットワーク310はまた、インターフェース312、およびルータ314とともに、中間デバイス16を含み得る。ローカルエリアネットワーク310はまた、中間デバイス16、インターフェース312、およびルータ314とともに、ユーザデバイス332を含み得る。中間デバイス16は、
図1および
図2に記載されているように、コンテンツストレージ60およびアンテナ50を含む。中間デバイス16’は、ローカルエリアネットワーク310と通信しており、ローカルエリアネットワーク310を介して中間デバイス16とコンテンツまたは他の信号を交換し得る。中間デバイス16”はまた、ユーザデバイス330内に配置され得る。ユーザデバイス330またはその中の中間デバイス16”は、ローカルエリアネットワーク310と通信するためのアンテナ50”を含み得る。中間デバイス16”は、通信ネットワーク14の残余容量を使用してコンテンツを受信し得る。ユーザデバイス330は、ビデオゲームコンソール、携帯電話、セットトップボックスなどを含む様々なタイプのデバイスのうちの1つであり得る。
【0063】
ユーザデバイス330は、有線ネットワーク316または無線ネットワーク318のいずれかを介してローカルエリアネットワーク310に結合し得る。
【0064】
ユーザデバイス332は、有線ネットワーク316を介してローカルエリアネットワーク310に結合され得る。ユーザデバイス334は、無線ネットワーク318を介してローカルエリアネットワーク310に結合され得る。上述のように、ユーザデバイス332、334は、携帯電話またはスマートフォン、タブレット、ラップトップ、テレビなどを含む様々なタイプのユーザデバイスであり得る。
【0065】
モノのインターネット(IoT)デバイス336は、無線ネットワーク318または有線ネットワーク316を介してローカルエリアネットワーク310に結合され得る。IoTデバイス336は、残余容量を介して適切に配信されるソフトウェアおよびアプリケーションの更新を必要とし得る。
【0066】
テレビジョン338はまた、有線ネットワーク316または無線ネットワーク318を介してローカルエリアネットワーク310に結合され得る。テレビジョン338は、有線ネットワーク316または無線ネットワーク318に直接結合するためのスマートテレビジョンであり得る。しかしながら、テレビジョン338はまた、無線ネットワーク318との通信に使用されるドングル340を必要とし得る。ドングル340は、テレビ338にグラフィカルなユーザインターフェースを提供するためのアプリケーションをその中に持ち得る。ドングル340はまた、その中にコンテンツを記憶するためのコンテンツストレージを含み得る。ドングル340は、コンテンツを受信および記憶するための中間デバイスとしても機能し得る。
【0067】
スマートフォン342はまた、ローカルエリアネットワーク310へのアクセスが得られるように、有線ネットワーク316および無線ネットワーク318と通信し得る。
【0068】
マシン344はまた、有線ネットワーク316または無線ネットワーク318を介してローカルエリアネットワーク310と通信し得る。
【0069】
すべてのユーザデバイス330~344は、BluetoothおよびWi-Fiを含む多くの異なるタイプの規格を使用して、無線ネットワーク318と通信し得る。ユーザデバイス330~344の各々は、中間デバイス16、16’および16”のうちの少なくとも1つからローカルエリアネットワーク310を介してコンテンツを受信し得る。コンテンツを検索してユーザデバイス330~344に提供するためのアプリケーションは、デバイス330~344、中間デバイス16、ローカルエリアネットワーク310、ルータ314、またはインターフェース312にあり得る。
【0070】
コンテンツのタイプには、オーディオコンテンツ、ビデオコンテンツ、オペレーティングシステムの更新、その他のソフトウェアの更新、アプリケーション、天気情報、「ベストオブウェブ」コンテンツ、様々な資料の電子配信などがあり得る。ユーザデバイス330~344のユーザはそれぞれ、中間デバイス16のコンテンツストレージ60から様々なタイプのコンテンツを取得し得る。コンテンツは、コンテンツストレージ60から個別にまたは同時に取得し得る。以下に説明するように、ユーザデバイス330~344は、ローカルエリアネットワーク310を介して通信され、最終的に
図1および
図2に例示されているコンテンツサービスプロバイダ90の通信システムプロバイダ12に戻る在庫リストまたは所望のコンテンツのリストを提供し得る。通信の戻りは、通信ネットワーク14または14’のいずれかを用いて実行し得る。
【0071】
ここで
図4を参照すると、LTEコンテンツ配信システム410が例示されている。この例では、通信モジュールは、オーバーザトップビデオシステムを提供するLTEシステムに特に向けられている。ただし、他の携帯電話システムを使用することもできる。オーバーザトップビデオオンデマンドパートナーデータセンター420は、コンテンツサービスプロバイダ90として機能し、その中に配設されたビデオオリジンサーバ422を有する。ビデオオリジンサーバ422は、
図2に示されるソースを含む様々なソースからビデオコンテンツを受信する。パートナーデータセンター420は、通信システムプロバイダ12と通信している。この場合、通信システムプロバイダ12は、LTE無線データセンター430である。LTE無線データセンター430は、ビデオオリジンサーバ422と通信しているビデオサーバ432を含む。無線データセンター430はまた、インテリジェンスエンジン/コンテンツ制御システム434と通信している。インテリジェンスエンジン/コンテンツ制御システム434は、以下で詳細に説明されるように、様々な機能のために使用され得る。インテリジェンスエンジン/コンテンツ制御システム434は、概して、LTE無線ネットワーク440の残余容量を含む、残余容量を識別し、LTE無線ネットワーク440の使用を含む、中間デバイスへのコンテンツの配信をスケジュールするために使用され得る。インテリジェンスエンジン/コンテンツ制御システム434はまた、必要なときにコンテンツを削除することによって、中間デバイスでコンテンツを管理する責任があり得る。インテリジェンスエンジン/コンテンツ制御システム434はまた、コンテンツの最適量、そのようなコンテンツ再配信の頻度、およびLTE無線ネットワーク440によって配信され、任意の中間デバイス16に配信される異なるコンテンツの相対的なタイミングを計算する責任があり得る。
【0072】
無線データセンター430のビデオサーバ432は、LTE無線ネットワーク440と通信している。LTE無線ネットワーク440は、顧客宅内450と通信している。顧客宅内450は、中間デバイス16を含み得る。中間デバイス16は、無線ネットワーク440でコンテンツにアクセスするために使用されるLTE-Bアクセスポイント452を含み得る。アクセスポイント452はまた、無線ネットワーク440に同調するための命令を受信するために使用され得る。特定の時間にコンテンツに同調するために、特定の命令信号が提供され得る。チャネル、周波数、および時間はすべて、命令信号で通信し得る。
【0073】
中間デバイス16はまた、Wi-Fiアクセスポイント454およびコンテンツストレージ456を含み得る。Wi-Fiアクセスポイント454は、システム内の様々なユーザデバイス458とのWi-Fiネットワークを確立し得る。Wi-Fiアクセスポイントはルータと称され得る。コンテンツストレージ456は、LTE-Bアクセスポイント452を介して受信されたコンテンツを記憶するために使用され得る。もちろん、他の無線技術が無線アクセスポイントによってアクセスされ得る。ユーザデバイス458の各々は、コンテンツストレージ456内のコンテンツにアクセスするためのアプリケーションを含み得る。アプリケーションはまた、アクセスポイント452を介して受信され得るか、またはユーザがシステムを購入するときにコンテンツストレージ456内に事前に記憶され得る。アプリケーションはまた、ユーザデバイス458内に事前に記憶され得る。
【0074】
ここで
図5を参照すると、衛星30に基づくコンテンツプロバイダシステム510が示されている。この例では、地上局520は、コンテンツを送信アンテナ522に通信する。送信アンテナ522は、アップリンク524を介してコンテンツを衛星30に通信する。ダウンリンク526は、顧客宅内または他のユーザに配置された衛星受信機528にコンテンツを通信する。ダウンリンク526は、衛星30の1つ以上のトランスポンダからの信号から形成され得る。複数の経路またはビームは、中間デバイス530または複数の中間デバイスと通信し得る。もちろん、米国本土ビーム(ConUS)などの単一のワイドビームも使用可能である。中間デバイス530は、衛星受信機528と通信している。衛星受信機528はまた、中間デバイス530内に配設され得る。中間デバイス530は、無線ネットワーク532を介してコンテンツをユーザデバイス534に通信する。地上局からのコンテンツは、所定の時間に完全に使用されていないリソースからの残余容量を使用して通信され得る。中間デバイスは、ネットワーク540と通信して、リターンリンク542を提供する。ネットワーク540は、セルラーネットワークまたは有線ネットワークであり得る。ネットワーク540は、第1のビデオサービスプロバイダ550Aまたは第2のビデオサービスプロバイダ550Bにデータを提供するインターネット544と通信していてもよい。様々な分析データ、コンテンツリスト、プリファレンスなどが、中間デバイス530からビデオサービスプロバイダ550A、550Bに通信され得る。
【0075】
ビデオサービスプロバイダ550Aは、コンテンツ配信ネットワーク552Aと通信し得る。ビデオサービスプロバイダ550Bは、コンテンツ配信ネットワーク552Bと通信している可能性がある。コンテンツ配信ネットワーク552A、552Bは、サービスのビジネスパートナーに対応し得る。コンテンツ配信ネットワーク552A、552Bは、コンテンツをコンテンツ配信ネットワーク相互接続場所554に通信し得、そこでコンテンツは、次に、通信システムプロバイダのコンテンツ配信ネットワーク556に通信される。コンテンツ配信ネットワーク556は、通信システムプロバイダ12の一部であり得る地上局520にコンテンツを通信する。ビデオプロバイダボールト560は、コンテンツ配信ネットワーク556からコンテンツを受信し得る。第2のボールト562もまた、コンテンツ配信ネットワークからコンテンツを受信し得る。ボールト562は、ビデオプロバイダボールト560のコンテンツとは異なるタイプのコンテンツを記憶し得る。上述のように、システムは、ソフトウェア、置き換えられたビデオ、オリジナルのビデオコンテンツ、オーディオコンテンツなどを含む異なるタイプのデータを中間デバイスに提供し得る。
【0076】
分析エンジン566は、地上局520内に配設されている。分析エンジン566は、システム内に配設された複数の中間デバイス530からフィードバックを受信し得る。分析サーバは、使用傾向、トラブルシューティング、プリファレンス、人口統計、広告用行動データ、価格設定、インテリジェンスエンジンのパフォーマンス、その他の分析機能など、様々な態様について中間デバイスからのフィードバックを解釈する。
【0077】
ボールト560、562は、コンテンツパートナーのニーズと様々な合意に基づいて、ビデオとメタデータの保護されたストレージを提供する。
【0078】
コンテンツマネージャ/スケジューラ(CMS)570は、地上局520内に組み込まれ得る。コンテンツマネージャ/スケジューラ570は、インテリジェンスエンジン572からのコンテンツ優先順位付け情報の受信を含む、すべてのコンテンツおよびコマンドが中間デバイスに送られるスケジュールを管理し、中間デバイス、管理サーバから中間デバイス制御メッセージを受信し、およびメッセージをブロードキャストするための適切なスケジュールを生成し、サーバがコンテンツボールト562からコンテンツを引き出すことを命令し、スケジュールに従ってコンテンツをブロードキャストする、ブロードキャストコンテンツのための適切なスケジュールを生成する。CMS570はまた、中間デバイスのためのコマンドを生成し得、特定の時間に特定のチューナを使用するように中間デバイスに命令する。コンテンツマネージャ/スケジューラ570はまた、システムを介してブロードキャストされているコンテンツおよび予測されたコンテンツに基づいて、残余容量を判定する。コンテンツマネージャ/スケジューラ570は、残余容量を使用してコンテンツのブロードキャストを可能にする。
【0079】
インテリジェンスエンジン572は、様々なコンテンツパートナーから情報を受信し、配信可能なコンテンツを判定し、コンテンツがボールト560、562で配信可能であることを判定する。インテリジェンスエンジン572はまた、除去のために中間デバイスに以前に送達されたコンテンツの除去をスケジュールし得る。インテリジェンスエンジン572はまた、中間デバイスおよび各中間デバイスで利用可能なコンテンツストレージの量を監視し得る。異なるパートナーを地上局520に関連付け得る。すなわち、データは、コンテンツがそれに応じてスケジュールされ得るように、パートナーごとに中間デバイスから検索され得る。インテリジェンスエンジン572はまた、コンテンツをブロードキャストおよび再ブロードキャストするための時間および周期性を指定し得る。以下に説明するように、衛星を使用してコンテンツをブロードキャストするために使用されるカルーセルは、インテリジェンスエンジン572を使用して調整し得る。地上局520は、中間デバイス管理サーバ580を含む。中間デバイス管理サーバは、顧客宅内の中間デバイスの管理に責任がある。中間デバイスは、中間デバイスの安全な管理メッセージを生成し、中間デバイスの稼働率および健全性を監視する。ストレージの割り当ては、様々なパートナー契約に基づいて、中間デバイス管理サーバによって管理され得る。中間デバイス管理サーバ580はまた、中間デバイスについての遠隔構成、認証、およびトラブルシューティングを管理する。
【0080】
ここで
図6を参照すると、
図5に示されているものと同様の地上局520が、同じ参照番号で示されている。地上局520は、コンテンツパートナー施設610と通信していてもよい。コンテンツパートナー施設610は、コンテンツパートナービデオオリジンサーバ612およびコンテンツマネージャ/スケジューラ614を含み得る。
【0081】
ここで
図7も参照すると、地上局520は、複数のデータカルーセルサーバ620を含み得る。コンテンツパートナー施設610に対する地上局520の動作は、
図7に示されている。ステップ710において、コンテンツは、ストレージボールトに通信され、コンテンツは、コンテンツパートナービデオオリジンサーバ612からストレージボールト560、562で管理される。ストレージボールト560、562は、その中にコンテンツを記憶する。CMS614から、コンテンツ転送コマンドは、コンテンツパートナー施設のコンテンツマネージャ/スケジューラ614からのインテリジェンスエンジン572に優先順位付きで通信される。ステップ714において、コンテンツの配信についてのスケジュールは、トランスポートコマンドおよびインテリジェンスエンジン572での優先順位に基づいて判定される。パートナープロバイダからの支払いにより、優先順位が上がり得る。ステップ716において、ボールト内に記憶されたコンテンツは、インテリジェンスエンジンによってコンテンツスケジュールに対して検証される。つまり、インテリジェンスエンジン572は、ボールトにスケジュールについてのコンテンツが含まれているかどうかを判定する。ステップ718において、スケジュールは、インテリジェンスエンジン572から地上局520のコンテンツマネージャ/スケジューラ(CMS)570に通信される。ステップ720において、送信コマンドは、CMS570で生成され、カルーセルサーバ620に通信される。カルーセルサーバ620は、ステップ722の送信コマンドに応答して制御され、複数の経路をフォーマットする。繰り返し率、特定コンテンツ専用のサーバの数、およびビットストリームはすべて、送信コマンドにより確立できるため、カルーセルサーバはそれに応じて制御される。コンテンツを配信する時間になると、カルーセルサーバ620は、ステップ724において、送信コマンドまたは送信コマンドに関連付けられたスケジュールに従って、適切なボールトからコンテンツを引き出す。ステップ726において、コンテンツは、中間デバイス管理サーバ580によって判定された残余容量を使用して中間デバイスに送信される。
【0082】
コンテンツパートナー施設または地上局520は、使用傾向、トラブルシューティング、プリファレンス、人口統計、広告のための行動データ、価格設定、インテリジェンスエンジンの性能および他の分析機能を含む個々の中間デバイスからフィードバックを受け取り得る。フィードバックが使用されて、異なるシステムの様々なタイプの広告を含む、提供される可能性のあるスケジュールおよび異なるタイプのコンテンツを最終的に形成する。
【0083】
ここで
図8Aおよび
図8Bを参照すると、室外ユニットシステム52に関連する中間デバイス16がさらに詳細に示されている。室外ユニットシステム52は、機械的または電子的に操縦されるアンテナ810を含む。アンテナ810は、45cmまたは75cmのパラボラディッシュなどの小さなサイズであり得る。フラットプレーナーアンテナを使用して、ルーフトップ、日よけ、または乗り物にフラットに取り付け得る。アンテナ810は、例えば、衛星を追跡することを可能にするために、単一偏波、単一帯域広帯域アパーチャデバイス、または二重偏波自己照準適応アレイを含み得る。パラボラアンテナは、アンテナの飛行経路を追跡するために物理的に移動するように電動化し得る。位相アレイアンテナを使用する場合、位相アレイアンテナを電子的に操縦して衛星を望み得る。アンテナは低雑音増幅器に結合されている。すなわち、アンテナ810で受信された衛星信号は、低雑音増幅器812に通信されて、その信号が電子的に増幅される。ダウンコンバータは、受信信号を同軸線で送信するようにL帯域にダウンコンバートするために使用される。ダウンコンバータ814は、信号をL帯域インターフェース816に通信する。
【0084】
室外ユニット52はまた、トランスポンダセレクタ820を含み得る。トランスポンダセレクタ820は、コンテンツが受信される衛星の適切なトランスポンダに同調するために使用され得る。上述のように、時間を含む様々なデータは、地上局のインテリジェンスエンジンによって提供され得る。信号はトランスポンダで受信することができ、トランスポンダセレクタ820はそれに応答してアンテナを同調する。
【0085】
室外ユニット52は、室外ユニット52への電力接続を提供することができる同軸L帯域インターフェース816を含む。L帯域インターフェース816は、同軸ケーブル818を介して送信されたL帯域信号を受信し得る。「L帯域」信号が記述されているが、様々なタイプのアンテナおよび様々な周波数への様々な他のタイプのインターフェースが使用され得る。衛星システムの外部では、テレビアンテナまたはLTEアンテナを使用して、インターフェース816とインターフェースすることができる。したがって、インターフェース816は、LTE-B(eMBMSまたはMBSFN)を受信するように構成され得るか、または残余容量を有する地上波テレビ信号を受信するためにLTE-B受信機824AまたはATSC受信機824Bとインターフェースし得る。ATSC受信機824Bは、ATSC3.0受信機であり得る。したがって、中間デバイス16は、外部入力インターフェース822を介して受信された信号に同調し、復調するためのチューナ復調器830を有し得る。チューナ復調器830は、入力インターフェース822を介して受信されたL帯域信号またはATSC信号を同調および復調し得る。チューナ復調器830はまた、順方向誤り訂正(FEC)などの誤り訂正をその中に有し得る。中間デバイス16はまた、インターフェース822から外部入力を受信するためのLTE-B受信機832を有し得る。LTE-B受信機は、ATSCシステムを介してブロードキャスト信号を受信する。有線受信機834は、ネットワークトラフィックを受信するために使用され得る。有線834受信機は、USBまたはHDMIインターフェースであり得る。
【0086】
外部インターフェース822はまた、有線または無線通信ネットワークを介したインターネット18への接続を表し得る。すなわち、外部インターフェース822は、コンテンツを中間デバイス16に通信するためのモデム835を備え得る。
【0087】
中間デバイス16は、その中にコンテンツを記憶するために使用されるストレージモジュール836を含む。ストレージモジュール836は、ソリッドステートデバイスまたはハードディスクドライブを含み得る。
【0088】
ネットワークおよびルーティングインターフェース838は、様々なネットワークおよびルーティングアクセスポイントを含み得る。例えば、Wi-Fiアクセスポイント840は、ルータ842とインターフェースするために使用され得る。しかしながら、ルータ842はまた、イーサネット/ LANポート844を使用する有線通信のために使用され得る。ネットワークおよびルーティングインターフェース838は、デバイスからのLTEラジオ信号を通信するためのLTEラジオ846を含み得る。LTE-B受信機832、ならびにLTEラジオ846は、信号ユニットに組み込まれ得る。中間デバイス16はまた、Bluetoothを使用して通信し得る。すなわち、Bluetoothアクセスポイント848は、ネットワークおよびルーティングインターフェースモジュール838に組み込まれ得る。
【0089】
中間デバイス16は、コントローラ850を含み得る。コントローラ850は、ウェブサーバ852、分析エンジン854、およびコンテンツプロセッサ856を含む、多くの機能を実行し得る。個々の相互接続は
図8Bには例示されていないが、コントローラは、中間デバイス内の様々なモジュールの基本的なタイミングと機能を制御し得る。ウェブサーバ852は、中間デバイスからのコンテンツをIP形式で通信し得る。コントローラ850はまた、タイマー858によって判定されるように、所定の時間でデータに同調し得る。タイマー858は、GPSまたはインターネットベースの時間標準を使用して、システム内の他の様々な中間デバイスと同期させ得る。コンテンツプロセッサ856は、所定の時間にコンテンツを受信するように同調し、コンテンツの記憶を管理し、記憶されたコンテンツの完全性を検証し、コンテンツをダウンロードするための命令を提供するマニフェストファイルを受信および操作する。分析エンジン854は、システムについての中間デバイスベースの分析機能を処理する。
【0090】
隣接する中間デバイスはまた、中間デバイス16から送受信し得る。ネットワークおよびルーティングインターフェース838は、ストレージモジュール836でコンテンツ、コンテンツチャンク、または欠落しているコンテンツを受信するために、他の中間デバイスと通信し得る。ネットワークエラー、ハードウェアエラー、または天気により、ストレージモジュール836でコンテンツを受信できない場合、コンテンツの欠落が発生する可能性がある。他の中間デバイスとの通信は、インターネットプロトコルを使用するウェブサーバ852を使用して行われ得る。
【0091】
ネットワークおよびルーティングインターフェース838は、リクエスト信号を通信システムプロバイダ12またはコンテンツサービスプロバイダ90に通信して、ストレージモジュール836でコンテンツチャンクまたは欠落しているコンテンツをリクエストすることができる。通信システムプロバイダは、残余容量を使用して、リクエストされたコンテンツをユニキャスト方式でリクエストしている中間デバイスに通信し得る。リクエストに応じて、完全なブロードキャスト再送信を実行することもでき得る。かなりの数の中間デバイスが特定のコンテンツをリクエストすると、再送信が発生する可能性がある。
【0092】
認証モジュール860はまた、コントローラ850内に含まれ得る。認証モジュール860は、デバイスが適切に相互通信できるように、認証信号を通信システムプロバイダまたはコンテンツサービスプロバイダに通信し得る。許可されていないデバイスは、通信システムプロバイダからコンテンツを受信できない場合がある。
【0093】
広告挿入モジュール862は、ブロードキャスト中の所定の時間に広告を挿入するために使用され得る。広告挿入モジュール862は、事前定義されたユーザ設定に基づいて広告をスプライスし得る。広告挿入モジュール862は、ストレージモジュール836内に記憶され得る広告を挿入するためのトリガーに応答して作動し得る。
【0094】
使用情報モジュール864は、通信システムプロバイダ12またはコンテンツサービスプロバイダ90に、中間デバイス16内の様々な情報およびプログラミングの使用に関する情報を提供し得る。使用情報を提供することにより、関心のあるコンテンツを中間デバイス16に伝達し得る。使用情報はまた、信号を中間デバイス16に通信するネットワークの稼働率の監視に関連するデータであり得る。
【0095】
トラブルシューティングモジュール866は、ビデオファイルの調達または中間デバイス16の設置に関する問題を特定するための分析のために、アウトバウンド信号を介してトラブルシューティング情報を分析エンジンに送信するために使用される。
【0096】
在庫モジュール868は、ストレージモジュール836内に記憶されたコンテンツの在庫を記憶する。在庫モジュール868はまた、コンテンツとともに受信されたメタデータごとに期限切れになったコンテンツを削除するために使用され得る。コンテンツが期限切れになった後、在庫モジュール868は、ストレージモジュール836内の空きスペースにコンテンツを削除する。
【0097】
請求モジュール870は、請求情報を中間デバイス16からコンテンツサービスプロバイダ90に送信し得る。請求モジュール870は、中間デバイス16の所有者に請求を提供するために、閲覧されたコンテンツおよび他の情報を収集し得る。請求モジュール870はまた、在庫モジュール868から中間デバイスに在庫データを報告し得る。
【0098】
中間デバイス16はまた、その中の様々なモジュールに電力を供給するための電源872を含み得る。
【0099】
中間デバイス16はまた、ライブラリガイド/チャネルモジュール874を含み得る。ライブラリガイド/チャネルモジュール874については、以下でさらに詳細に説明する。ライブラリガイド/チャネルモジュール874を使用して、ストレージモジュール836内に記憶された内容に基づいてプログラムガイドまたは仮想チャネルを組み立てることができる。ライブラリガイド/チャネルモジュール874の動作は、以下でより詳細に説明される。しかしながら、中間デバイス16は、ユーザデバイスに関連付けられたユーザインターフェースを表示するための一連のコンテンツとして仮想チャネルまたは複数の仮想チャネルを策定するために使用され得る。このようにして、複数のコンテンツを備えた使い慣れたグリッドガイドをユーザが選択し得る。ポスターガイドなどの他のタイプのガイドも、「チャネル」に従ってグループ化されたコンテンツを含むライブラリガイドから形成され得る。チャネルは、他の方法ではリニアテレビジョンチャネルまたはそれに関連付けられているコンテンツを受信する能力を持たない十分に稼働されていないエリアにコンテンツを提供する典型的なブロードキャストネットワークに対応し得る。
【0100】
ここで
図9を参照して、中間デバイスでリクエストをリダイレクトする方法を説明する。ステップ910において、リクエストは、ローカルエリアネットワーク310を介して中間デバイス16に結合されているか、または中間デバイスに埋め込まれているかにかかわらず、ユーザデバイスから中間デバイスで受信される。リクエストは、ユーザデバイス内に記憶されているアプリケーションからのものであり得る。ステップ912において、中間デバイスは、コンテンツについてのリクエストを受信し、ウェブサーバに接続するようにユーザデバイスをリダイレクトする。すなわち、ステップ914において、応答信号は、中間デバイスウェブサーバのIPアドレスを用いてユーザデバイスに通信される。ステップ916において、コンテンツに対する第2のリクエストは、中間デバイスのウェブサーバに通信される。ステップ918において、コンテンツが中間デバイスに記憶されているかどうかが判定される。コンテンツが中間デバイスに記憶されている場合、コンテンツはローカルエリアネットワークまたは中間デバイスからユーザデバイスへの直接接続を介してユーザデバイスに通信される。ステップ918において、リクエストされたコンテンツが中間デバイスに記憶されていない場合、ステップ922は、中間デバイスのポートを介して、ステップ924において、
図2に示されるコンテンツサービスプロバイダ90にリクエストを通信し得る。コンテンツは、ステップ926において通信ネットワークを介して提供され得る。多くの場合、コンテンツはほぼリアルタイムで、またはできるだけ早く中間デバイスに通信され得る。コンテンツは、後で中間デバイスに配信するためにキューに入れてもよい。つまり、コンテンツに対する十分なリクエストが提供されるまで、コンテンツが通信されない場合がある。ステップ928における、コンテンツサービスプロバイダ90からの応答信号が
図2に示されている。ステップ928の応答信号はまた、時間、該当する場合はトランスポンダ、および通信チャネルまたは時間を提供し得る。中間デバイスは、コンテンツサービスプロバイダ90からのそのようなその後通信されるコンテンツを中間デバイス16のコンテンツストレージに記憶し得、したがって、ユーザデバイスからのそのようなコンテンツに対するその後のリクエストは、通信ネットワークを使用してコンテンツサービスプロバイダ90から取得する必要なしに、中間デバイス16から直接提供することができる。
【0101】
ダイレクトおよびリダイレクトするステップ914~922は、中間デバイスのウェブサーバに関連付けられたドメインネームサーバ(DNS)、および/または通信システムプロバイダまたはコンテンツサービスプロバイダに関連付けられたウェブサーバを使用して行われる。
【0102】
ここで
図10を参照すると、簡略化されたシステムの高レベルのブロック概略図が示されている。ブロック1010のコンテンツは、映画、ビデオ、オーディオ、コンテンツソース、ウェブサイト、データなどを含み得る。コンテンツはまた、システム情報、自動化情報、および制御情報を提供し得る。様々なタイプのコンテンツが、パケット化、順序付け、およびスケジューリングのルールモジュール1012に提供される。パケット化、順序付け、およびスケジューリングのルールは、複数のデータカルーセル1014をデータで満たし、スケジュールを満たしてコンテンツを通信するために使用される。スケジューリングのルールは、データカルーセル1014に、様々なタイプの配信パスの残余容量を使用してブロードキャストするための期間を提供することができる。無線による衛星ブロードキャスト、ATSCブロードキャスト、ケーブルブロードキャストなどの複数の配信経路1016は、特定のデータカルーセル1014または他のカルーセル1014またはコンテンツの配信のための別のそのような配信経路1016の使用を介してのデータカルーセル1014内の特定のコンテンツの配信のためのそのような配信経路1016の1つの使用を優先することを含む、コンテンツの通信に使用され得る。様々なキャプチャルール1018は、様々な受信デバイスまたは中間デバイス1022A~1022Nでキャプチャされたデータ1020をキャプチャするために使用される。キャプチャルールは、ブロック1010からの制御コンテンツとして伝達され得る。すなわち、キャプチャされるコンテンツ、キャプチャされる時間、キャプチャされるトランスポンダ、および他のデータを含む様々なキャプチャルールをキャプチャルールとして使用し得る。中間デバイス1022A~1022Nは、上述のような中間デバイスであり得る。異なる顧客のための中間デバイス1022A~1022Nは、異なるようにプログラムされ得る。すなわち、中間デバイス1022A~1022Nは、異なるキャプチャルールを有することができ、各中間デバイスは、異なるキャプチャされたデータ1020をキャプチャし得る。
【0103】
中間デバイス1022A~1022Nは、まとめて中間デバイス1022と称される。各中間デバイス1022は、その中にプロセッサロジック1032を有し得る。アクセスインターフェース1034は、中間デバイス1022がそこからデータを送受信するための様々なインターフェースにアクセスすることを可能にする。データストレージデバイス1036は、コンテンツ表示デバイス1040での最終的なプレイアウトのために、受信デバイス内にデータを記憶する。コンテンツ表示デバイスは、接続1042を使用して中間デバイス1022に通信し得る。接続1042は、ネットワーク接続または方向接続であり得る。接続1042は、例えば、ホームネットワーク、Wi-Fiネットワーク、HDMIケーブル、USBケーブル、Bluetoothなどであり得る。
【0104】
中間デバイス1022はまた、バックチャネル1052を生成するためにユーザインターフェースデバイス1051を使用して、コンテンツサービスプロバイダ90または通信システムプロバイダ12から提供されるコンテンツを制御し得る。ユーザインターフェースデバイス1050は、リモートコントローラ、スマートフォンなどの様々なタイプのデバイスであり得る。バックチャネル1052は、インターネット経路、電話経路、または他の様々なタイプの有線または無線経路であり得る。バックチャネルは、通信ネットワーク14または14’の1つを経由し得る。リターン衛星経路も使用し得る。バックチャネルは、上述の地上ネットワークのタイプの1つの残余容量を使用することもできる。例えば、LTEシステムの残余容量を使用し得る。
【0105】
ここで
図11を参照すると、衛星ブロードキャストの実装1110が示されている。衛星へのコンテンツのアップリンクには、様々なアップリンクサイト1112Aおよび1112Bを使用し得る。アップリンクサイトは、アップリンク信号1114A、1114Bを生成する。アップリンク信号1114A、1114Bは、第1の受信アンテナ1118Aおよび第2の受信アンテナ1118Bを介して衛星1116によって受信される。第1のアンテナ1118Aは、第1の周波数帯域Bに対応し得、第2のアンテナ1118Bは、第2の周波数帯域Aに対応し得る。複数の受信機1120Aおよび1120Bは、アップリンク信号1114Aおよび1114Bを受信し、そこでそれらは、受信機1120Aおよび1120Bで衛星1116を介して送信するために異なる周波数に変換される。増幅器1122は信号を増幅する。増幅器1122は、進行波管増幅器であり得る。複数のコンバイナ1124Aおよび1124Bは、ダウンリンク信号1126Aおよび1126Bを生成するダウンリンクアンテナ1125A、1125Bを介して送信するために、様々な増幅器からの信号を組み合わせる。ダウンリンク信号1126Aおよび1126Bは、周波数および地理的依存性であり得る。すなわち、ダウンリンク信号1126Aと1126Bとの間の干渉が形成されないように、様々な周波数を隣接信号に使用し得る。中間デバイスまたは他のユーザデバイス1128Aおよび1128Bを表す様々なユーザサイトは、ダウンリンクアンテナ1130Aおよび1130Bによって受信されたダウンリンク信号から様々なチェーンを受信する。アンテナ1130Aおよび1130Bは、中間軌道またはより低い軌道の衛星が使用される場合、衛星の位置を追跡するための追跡アンテナであり得る。確かに、静止衛星の残余容量は、追跡アンテナが必要とされないように使用されるかもしれない。
【0106】
ここで
図12を参照すると、地球1220に関連するシステムの地上軌道がさらに詳細に示されている。この例では、地上トラック1210Aは、第1の衛星である衛星1、第2の衛星である衛星2、および第3の衛星である衛星3を有する。第2の地上トラック1210Bは、第4の衛星である衛星4、第5の衛星である衛星5および第6の衛星である衛星6を有する。第3の地上トラック1210Cは、第7の衛星である衛星7、第8の衛星である衛星8、および第9の衛星である衛星9を有する。衛星1~9は、衛星システムの初期展開に使用し得る。システムの動作特性をさらに拡張するために、衛星10、11、および12を追加し得る。地上トレースは、傾斜軌道衛星システムによって形成される。衛星システムは、2つの南北ゾーンをカバーできる静止周期を持つ非静止軌道衛星システムである。地上端末に高い仰角を提供することにより、衛星がサービスを提供する地上のカバレッジが向上し、カバレッジが一定になる。アップリンクとダウンリンクに使用される周波数は、Ka帯域とKu帯域の一部であり得る。右旋円偏波アンテナと左旋円偏波アンテナの両方を送信と受信の両方に使用でき得る。
図12に示すように、3セットの地上トレースを提供することにより、地球の3つの異なる領域をカバーすることができる。初期展開では、衛星1~3を使用して、北米と南米の両方をカバーできる。東アジアとオーストラリアは衛星4~6でカバーされ得る。アフリカとヨーロッパは衛星7~9でカバーされ得る。ただし、容量または必要な最大仰角で追加の衛星が必要な場合は、衛星10~12をシステムに追加し得る。
【0107】
ここで
図13を参照すると、地上トレース1210Aがさらに詳細に示されている。このシステムを使用して他の衛星との干渉が発生しないように、赤道の南北15°の静止保護ゾーンを設け得る。図の構成で3つの衛星を配置することにより、赤道の北と南の2つの異なる地域にサービスを提供でき得る。円軌道で軌道離心率がゼロのときの角度αは90°である。赤道で静止衛星に物理的な分離を提供するために、離心率はゼロではないため、角度αは90°ではない。離心率を上げると、地上トラックを北西、南東、または北東南西に傾けて、最適化の範囲を変えることができる。赤道は、
図13の線1310として表されている。衛星が軌道を横切るとき、一方の衛星は上昇し、もう一方の衛星は上半球と下半球の各々に設置される。
【0108】
ここで
図14Aを参照すると、シアトル、サンディエゴ、ポートランド、マイアミなどの4つの異なる都市の時間に対する仰角が示されている。期間は500分を超えており、見て取れるように、4つの都市のいずれかでいつでも仰角は40°を超えている。
図14Bに示されているその他の地域では、ハワイ、アンカレッジ、アラスカ、フェアバンクス、アラスカ、プエルトリコが、ほとんどの時間で、20°を超える仰角を有している。一方が上昇し、もう一方が設定されているときの異なる衛星間の切り替えは、ハンドオーバーと称される。最小の仰角を維持するためにハンドオーバーが発生する場合がある。第4の衛星が追加されると、北半球と南半球の両方で最小仰角が維持され得る。このシステムに関連する衛星アンテナは、ある衛星から別の衛星に切り替えるようにプログラムされる。システムは非リアルタイムサービスを提供しているため、受信機にとっても切り替えは問題になり得ない。
【0109】
ここで
図15を参照すると、セルタワー42、アンテナ44、およびそれに関連するセル制御モジュール1510がさらに詳細に示されている。アンテナ44は、実際には複数のアンテナであり得る。アンテナ44は、パネルに配設することができ、したがって、空間ダイバーシティを提供するために様々な方向を向くことができる。アンテナ44はまた、LTEシステムのための送信アンテナ、受信アンテナの組み合わせであり得る。システムはまた、無線またはWi-Fi信号を送受信するための無線またはWi-Fiアンテナを含み得る。無線またはWi-Fiシステムの信号は、様々な中間デバイスからの戻り信号に使用でき得る。したがって、システムは、LTE受信機1512、無線ネットワークまたはWi-Fiシステム1514、セル送信機1516、およびLTE-Bブロードキャスト送信機1518を含み得る。セル送信機1516はまた、バックホール1520から信号を受信するための受信機として作動し得る。バックホール1520は、分析およびリクエストの目的でシステムに信号を戻すことができる。次に、バックホール1520は、信号を通信システムプロバイダまたはコンテンツサービスプロバイダに通信し得る。
【0110】
セルタワー42はまた、それに関連する中間デバイス1530を有し得る。中間デバイス1530は、上述と同様の方法で構成し得る。しかしながら、この場合、Wi-Fiシステム1514は、信号を送信および受信し、その送信地域内の様々な中間デバイスとのWi-Fiネットワークを形成し得る。中間デバイス1530はまた、コンテンツストレージ1532および上記の中間デバイスの他の関連する回路を有し得る。コンテンツストレージ1532は、通信システムプロバイダからコンテンツを受信し得る。Wi-Fiシステム1514は、LTE、5Gまたは他の適切な技術を使用して形成され得る。
【0111】
ここで
図16を参照すると、
図3に例示されているドングル340がさらに詳細に示されている。ドングル340は、接続されたデバイスのポートと通信するために使用されるポートインターフェース1610を含み得る。すなわち、ポートインターフェース1610は、USBまたはHDMIなどの標準を使用し得る。ポートインターフェース1610は、コントローラ1612に結合されている。コントローラ1612は、ドングルの様々な態様を制御することができる。コントローラ1612は、ユーザインターフェース制御モジュール1614と通信し得る。ユーザインターフェース制御モジュール1614は、ポートインターフェース1610を介して、および接続されたユーザデバイスの画面上でユーザインターフェースを生成するために使用され得る。ユーザインターフェースストレージ1616は、ユーザインターフェースに関連するグラフィックスを形成するためのデータを提供する。無線受信機/送信機1620は、コントローラ1612に結合されている。無線受信機/送信機1620は、ドングル340が関連付けられているローカルエリアネットワークから、またはローカルエリアネットワークを介してコンテンツを受信し得る。無線受信機/送信機1620はまた、ローカルエリアネットワークを介して通信システムプロバイダまたはコンテンツサービスプロバイダにフィードバック信号を送信し得る。受信したコンテンツは、コントローラ1612によってコンテンツストレージ1624に記憶され得る。
【0112】
ここで
図17を参照すると、カルーセルサーバ620の概観が明らかにされている。この例では、カルーセルサーバはカルーセル1、カルーセル2、およびカルーセル3で表されている。コントローラ1710は、カルーセルサーバの各々に結合されている。タイミングモジュール1712は、カルーセルに関連付けられるタイミングを制御するために使用される。タイミングは、各カルーセルサーバの繰り返し率またはビット率であり得る。つまり、カルーセルが特定のコンテンツを繰り返す量は、タイミングモジュールによって変更され得る。カルーセル1、カルーセル2、およびカルーセル3はすべて、その中のコンテンツに対して異なる繰り返し率を持ち得る。カルーセルサーバの各々のスループット量も変更され得る。パラメータ入力1714を使用して、タイミングモジュールを調整し得る。コンテンツの使用量または人気は、タイミングモジュール1712を調整するために使用され得る。優先順位などの他の様々なパラメータ入力を使用して、タイミングモジュールに基づいてカルーセルのタイミングを調整し得る。例えば、緊急警報通知の優先順位や繰り返し率が高くなる場合がある。重要なソフトウェアアップデートやインスタントリプレイも、優先順位が高いために繰り返し率が高くなり得る。完全な長さの映画は、繰り返し率が低くなる可能性がある。上述のように、繰り返し率は、コンテンツに割り当てられた金額に基づいて変更される場合もある。
【0113】
コントローラ1710はまた、チャンクモジュール1716を使用して、カルーセル2に様々なデータのチャンクを提示し得る。チャンクモジュール1716は、コンテンツを複数のパケットを含むチャンクに分割し得る。チャンクの各々はサイズが同じか、またはサイズが異なる場合もある。コンテンツのチャンクは、カルーセルサーバの各々に提供される。アンテナ/インターフェース1720は、コンテンツを通信システムプロバイダに通信するために、カルーセルサーバの各々に結合され得る。次に、通信システムプロバイダは、コンテンツを中間デバイスに通信し得る。
【0114】
ここで
図18を参照すると、
図17に示されているカルーセルサーバに関連付けられたパラメータを制御する方法が示されている。ステップ1810において、人気、プリファレンス、人口統計、金銭的価値および行動アクションなどのコンテンツに関連するパラメータは、ユーザからコンテンツサービスプロバイダのコンテンツプロバイダに通信され得る。ステップ1812において、パラメータは、ユーザまたはコンテンツプロバイダから集約され得る。カルーセルの繰り返し率、ビット率、および他のタイミングパラメータは、ステップ1814で判定される。ステップ1816において、コンテンツは、所定の繰り返し率でカルーセルから通信される。通信はブロードキャストにより行うことができる。
【0115】
ここで
図19を参照して、通信システムプロバイダを動作する方法が示されている。ステップ1910において、利用可能な1つ以上の無線リソースの量が識別される。使用可能なリソースは、上述のように残余容量であり得る。利用可能であると識別されたリソースの量は、現在利用可能であり得るか、未来に利用可能になると予測される可能性があり得る。使用している通信システムによって、利用可能なリソースのタイプは異なり得る。ただし、すべての場合において、未使用の容量は1つの使用可能なリソースである。衛星の未使用のリソースは、1つ以上のトランスポンダに関連付けられた帯域幅であり得る。衛星のスポットビームが使用されている場合、十分に活用されていないスポットビームリソースも残余容量であり得る。LTEシステムでは、LTEのピーク時に通常の容量が十分に活用されていない場合、残余容量を使用できる帯域幅が存在し得る。例えば、LTE-B送信は、残余容量の使用に利用できるLTEシステムの部分を使用してスケジュールし得る。ATSCまたはATSC3.0デジタルテレビジョンシステムの場合、チャネルのブロードキャストに使用される帯域幅は、ブロードキャストにチャネル全体を必要としない場合がある。デジタルチャネル内の過剰な容量は、様々なプロバイダにコンテンツを通信するために使用され得る。すべてのシステムで、利用可能な周波数、利用可能な時間、指向性容量に応じて間隔を空けた利用可能なスペース、および利用可能なコードが残余容量を形成し得る。
【0116】
残余容量は、必要な容量の範囲外で使用可能な容量にすることができ、ピーク時のネットワーク使用時に処理が増加し、非ピーク時のネットワーク使用時に処理が減少する同様のタイプのトラフィックを処理する。残余容量は、中間デバイスでの、およびコンテンツストレージ内でのコンテンツの事前配置と、その後のユーザによる中間デバイスからの直接のコンテンツの消費のために使用できる容量でもあり得、これは、ユーザからのリアルタイムの音声およびデータリクエストに必要な容量ではなく、またはユーザへのコンテンツの配信とその即時消費のために必要な容量でもない。「プライマリ、非残余」ネットワークの残余容量の使用パターンを特定することが、レビューされ得る。残余容量は、「プライマリ、非残余」の使用のために消費されていないネットワークの量に関する情報を受信することにより、リアルタイムで自動的に識別され得る。識別された容量は、それに応じて残余容量として使用するために自動的に供給され得る。「プライマリ、非残余」容量は、「残余」容量の使用と並行して実行され得、これにより、両方がリソース全体で常に実行されるが、残余容量の使用に低いQoS値または識別子が割り当てられるので、残余容量は、そのようなリソースがより高いQoSの「プライマリ、非残余」使用によって使用されていないときにはいつでも使用され得る。
【0117】
ステップ1912において、コンテンツは通信システムプロバイダに通信される。コンテンツは、リソースが利用可能になる前または後に、コンテンツサービスプロバイダまたはコンテンツソースから通信システムプロバイダに通信され得る。ステップ1914において、コンテンツは、通信システムプロバイダからの残余容量を使用して中間デバイスに通信される。通信されるコンテンツは、残余容量を使用して事前配置されているため、リアルタイムの消費のために、または中間デバイスからのリアルタイムの音声またはデータリクエストに応答して通信されない。コンテンツは、中間デバイスからのリアルタイムプレイバックのために時間または順序で到着しない可能性がある様々なチャンクで通信され得る。
【0118】
ステップ1916において、コンテンツは、中間デバイス内に記憶される。ステップ1920において、リソースがプルトラフィック、またはリアルタイム消費のために、またはリアルタイム音声またはデータリクエストに応答して通信されるトラフィック、または事前配置の代わりに他の通信に必要であるかどうかが判定される。このステップは周期的または定期的に実行できるため、データ、音声、またはその他の通信用のリソースをすぐに使用するために要求する顧客を含め、プルトラフィックにリソースが必要な場合は、そのリソースを利用できる。リソースがプライマリサービストラフィックまたはプルトラフィックに必要な場合、ステップ1922は、残余容量を使用した中間デバイスへのコンテンツの通信を中止する。ステップ1920で、リソースがプライマリサービストラフィックまたはプルトラフィックに必要とされない場合、コンテンツは、ステップ1924において残余容量を使用してブロードキャストされ続ける。
【0119】
ここで
図20を参照すると、残余容量を使用するためのより詳細なプロセスが示されている。ステップ2020において、中間デバイスに提供されるコンテンツは、コンテンツサービスプロバイダによって判定される。コンテンツサービスプロバイダは、お気に入りリスト、コンテンツの人気、人口統計、中間デバイスの各々に関連付けられたユーザの行動などのプリファレンスを含む、中間デバイスからの様々なタイプのフィードバックを使用し得る。ステップ2022において、コンテンツは、コンテンツプロバイダまたはコンテンツサービスプロバイダから通信システムに通信される。このステップはいつでも実行し得る。ステップ2024において、残余容量が利用可能であるか、または利用可能になるかを判定するために、クエリがコンテンツシステムプロバイダで生成される。容量クエリは、ステップ2026で通信システムプロバイダに通信される。ステップ2028において、通信システムプロバイダが残余容量を有するかどうかが判定される。残余容量は
図19で説明された。使用可能な残余容量がない場合、応答信号がコンテンツシステムプロバイダに通信される。応答信号は、使用可能な容量または残余容量がないことを示す。
【0120】
ステップ2028において、通信システムプロバイダが残余容量を有する場合、指定されたコンテンツを通信システムプロバイダに通信するためのコンテンツ命令信号が、ステップ2032で実行される。コンテンツ命令信号は、所定のコンテンツを指定し得、またはコンテンツサービスプロバイダが通信したい次のコンテンツについて一般的であり得る。ステップ2034において、コンテンツは通信システムプロバイダに提供される。上述のように、コンテンツはプロセス中の様々な時間で通信され得る。ステップ2036において、コンテンツは、通信システムプロバイダに記憶される。
【0121】
ステップ2038において、指定されたコンテンツは、残余容量を使用して中間デバイスに通信される。所定の時間に利用可能な残余容量は、コンテンツ全体に適合しない場合がある。つまり、コンテンツは、残余容量の期間に配置される、チャンクに分割され得る。例えば、高解像度の映画は約2ギガバイトである。しかしながら、残余容量は、キロバイトまたはメガバイトサイズのタイムスロットでのみ使用し得る。したがって、コンテンツはチャンクに分割され、コンテンツで満たされ得る。
【0122】
ステップ2040において、指定されたコンテンツが受信され、中間デバイスに記憶される。コンテンツが中間デバイスに記憶されると、ステップ2042が実行され、ここで、コンテンツは、中間デバイスに関連付けられたユーザデバイスによって選択またはリクエストされる。ステップ2044において、コンテンツは、リクエストに応じてリアルタイムで中間デバイスからユーザデバイスに通信される。コンテンツは中間デバイスにのみ記憶されるため、ローカルエリアネットワークまたは無線エリアネットワークを介した通信、または直接接続を介した通信が実行され得る。ステップ2046において、コンテンツは、リクエストしているユーザデバイスに関連付けられたディスプレイに表示される。
【0123】
ここで
図21を参照すると、中間デバイスへのコンテンツの通信の詳細が示されている。ステップ2110において、中間デバイスに提供されるコンテンツは、コンテンツプロバイダで判定される。コンテンツプロバイダは、人気、プリファレンス、人口統計、および中間デバイスでの様々なユーザの行動など、上述の要素に基づいてコンテンツを提供し得る。推奨の、または特別なコンテンツも選択し得る。
【0124】
ステップ2112において、コンテンツは、コンテンツシステムプロバイダに通信される。ステップ2114において、残余容量が利用可能であるかどうかの判定が判定される。ステップ2116において、通信システムプロバイダでのコンテンツの可用性についてのスケジュールが生成される。スケジュールによって、コンテンツの通信に使用される時間とリソースが判定される。時間は、GPSベースの時間システムなどのシステム全体で使用される一般的な時間または世界時間であり得る。コンテンツの通信に使用される他のリソースは、システムに依存し、周波数、システムに関連付けられたコード、およびコンテンツの通信に衛星システムを使用する場合の通信に関連付けられたトランスポンダを指定する場合がある。
【0125】
ステップ2116において、通信システムプロバイダにおけるコンテンツの可用性についてスケジュールが示される。スケジュールは、通信システムプロバイダでのコンテンツの可用性を提供する。ある意味で、スケジュールはコンテンツのリストとコンテンツが伝達される時間またはいくつかの時間を提供する。上述のように、すべてのコンテンツが1つの大きなファイルで通信されるとは限らない。つまり、コンテンツをチャンクに分割し、チャンクの各々のスケジュールを提供し得る。ステップ2118において、コンテンツの可用性スケジュールは、中間デバイスに通信される。コンテンツの通信に使用されている時間とリソースを通信することにより、中間デバイスは、コンテンツを受信するための通信システムに容易に同調し得る。ステップ2120において、中間デバイスは、スケジュールに従ってコンテンツが記憶され得るように、コンテンツに同調されるか、別途、向けられる。その後、コンテンツは、中間デバイスに関連付けられた個々のユーザが利用できるようになる。ステップ2122において、中間デバイスに記憶されたコンテンツに関連付けられたインジケータは、中間デバイスに関連付けられたユーザデバイスに通信される。インジケータは、直接通信することも、ユーザからのクエリに応じて通信することもできる。
【0126】
ここで
図22を参照すると、コンテンツの優先順位付けは、コンテンツを中間デバイスに通信するときにも実行され得る。ステップ2210において、コンテンツリストは、コンテンツサービスプロバイダで生成される。ステップ2212において、コンテンツリストは、中間デバイスへの配信のために優先順位付けされ得る。コンテンツリストは、コンテンツの人気、プリファレンス、人口統計、ユーザの行動アクション、コンテンツの時間的関連性などの様々な態様に従って優先順位付けされ得る。例えば、天気のコンテンツには映画のコンテンツよりも高い優先順位が与えられる場合がある。ステップ2214において、コンテンツは、通信システムプロバイダに通信される。優先順位付けされたリストは、ステップ2216で通信され得る。リストとコンテンツ自体の両方が、
図20に示されているようなクエリ信号に応答して通信され得る。ステップ2218において、残余容量が存在するかどうかが判定される。残余容量が存在しない場合は、システムの残余容量がチェックされる。ステップ2218に残存容量が存在する場合、ステップ2220が実行される。ステップ2220において、優先順位付けリストに基づいて中間デバイスに提供されるコンテンツが判定される。ステップ2222において、優先順位付けされたコンテンツが中間デバイスに通信される。
【0127】
ここで
図23を参照すると、通信システムのトラフィックおよび優先順位に対して優先順位を付ける方法が示されている。ステップ2310において、トラフィックは、通信システムプロバイダで優先順位付けされる。すなわち、通信システムプロバイダは、音声、データ、通知などを含む様々なタイプのサービスおよびコンテンツを提供することができる。様々なタイプのサービスとコンテンツに、様々なレベルの優先順位を割り当て得る。前述のように、残存容量は未使用の容量である。ただし、十分に活用されていない容量は、コンテンツの通信に使用され得る。したがって、コンテンツのより少ないカテゴリのいくつかより上のコンテンツを通信するために優先順位が割り当てられ得る。さらに、コンテンツプロバイダは、優先順位が付けられ、優先順位に基づいて配信されるコンテンツに対して料金を支払う場合がある。例えば、映画スタジオは、特定の映画の配信に対してより多くの費用を支払う場合がある。ステップ2312において、優先順位付けコンテンツリストは、通信システムプロバイダで受信され得る。残余容量の優先順位は、上述のとおりであり得る。残余容量は、システムのプライマリ容量よりも少ない場合がある。上述のように、中間デバイスのストレージ内のスペースと特定の残余容量は、コンテンツプロバイダによる支払いのために優先される場合がある。
【0128】
ここで
図24を参照して、スポーツリプレイを提供する方法が示されている。ステップ2410において、テレビジョン視聴デバイスは、スポーツイベントに同調される。テレビジョン視聴デバイスは、従来のテレビジョン、またはインターネットあるいは他のタイプのブロードキャストネットワークを介してテレビジョン信号を受信することができるいくつかのタイプのデバイスのうちの1つであり得る。ステップ2412において、スポーツリプレイアプリケーションは、テレビジョン視聴デバイス上のユーザデバイス上でアクティブ化され得る。ステップ2414において、アクティブ化された信号は、サービスプロバイダに通信される。サービスプロバイダは、ステップ2416でリプレイビデオを生成し得る。ステップ2418において、通信システムの残存容量が判定される。ステップ2420において、リプレイは、残余容量の間にスケジュールされる。特にリプレイが現在ブロードキャスト中のイベントのものである場合、リプレイコンテンツは配信のために高レベルに優先順位付けされ得る。リプレイがスケジュールされ、リプレイが配信される時間について中間デバイスに通知され得る。ステップ2422において、中間デバイスは、通信されるリプレイコンテンツを待つ。ステップ2424において、リプレイコンテンツは、中間デバイスに通信される。ステップ2426において、リプレイコンテンツは中間デバイスに記憶される。
【0129】
ステップ2428において、スポーツアプリケーションのユーザインターフェースは、リプレイコンテンツが中間デバイス内に記憶されたときに更新され得る。リプレイは、ステップ2430のユーザインターフェースで選択し得る。ステップ2432において、リプレイは、ユーザデバイスまたはテレビジョンのアプリケーションによって中間デバイスから検索される。ステップ2434において、リプレイは、ユーザデバイスまたはテレビジョン視聴デバイスに表示される。
【0130】
ここで
図25Aを参照すると、リプレイにアクセスするためのスクリーンディスプレイが示されている。スクリーンディスプレイ2510は、リプレイを選択するために使用される。リプレイをリクエストするために特定のキーが押され得る。リプレイのリクエストは、有線または無線ネットワークを介して通信し得る。最終的に、リクエストはコンテンツプロバイダまたはリプレイクリッププロバイダに伝達され、リプレイがリクエストされたことを示す。リプレイリクエストは、リプレイがユーザデバイスに関連付けられた中間デバイスに通信され得るように、タイムコードおよびプログラム識別子と通信され得る。インジケータ2512は、リプレイするために特定のキーを選択するようにユーザに指示する。もちろん、デバイスがタッチスクリーンデバイスの場合は、画面をタップするだけで十分な場合がある。
【0131】
ここで
図25Bを参照すると、スクリーンインジケータ2514がスクリーンディスプレイ2510上に生成され得る。スクリーンディスプレイ2510は、スポーツイベントまたは他のイベントを表示し続け得る。リクエストされたリプレイが中間デバイスに到着すると、中間デバイスは、リプレイをリクエストしたユーザデバイスにリプレイ利用可能信号を送信し得る。インジケータ2514は、リプレイをリプレイするためにキーボードなどを使用して選択するようにユーザに指示し得る。
【0132】
図25Cのスクリーンディスプレイ2510では、リプレイは、特定の人またはユーザデバイスによってリクエストされる必要がない場合がある。通常、人気のあるスポーツイベントでは、様々なプレイが重要であり、一元化された場所では、ユーザの入力なしでリプレイを展開し得る。したがって、様々な遠隔制御キーなどを使用してアクセスできるリプレイアプリを提供し得る。インジケータ2516を使用して、アプリにアクセスするようにユーザに指示し得る。
【0133】
図25Dでは、リプレイアプリケーションまたはアプリにアクセスし得る。リプレイアプリには、
図25Bまたは
図25Cのいずれかに示されているスクリーンディスプレイ、あるいはユーザデバイスに関連付けられているその他の数値またはキーパッドの組み合わせを使用してアクセスでき得る。リプレイアプリは、中間デバイスからアクセスできる様々なリプレイを含むリスト2520を生成する。選択ボックス2522は、プレイバックするコンテンツを選択するために、リモコンの矢印キーを用いてスクロールまたは移動し得る。他の数字または英数字をリモコンまたはキーパッドに入力して、利用可能なリプレイコンテンツをプレイバックし得る。
【0134】
ここで
図26を参照すると、残余コンテンツ配信システムは、中間デバイスに関連付けられたデバイス、ソフトウェア、およびアプリケーションの更新、または中間デバイスに関連付けられたユーザデバイスを配信するためにも使用され得る。ステップ2610において、デバイス、ソフトウェア、およびアプリケーションは、中間デバイスまたはデバイスに関連付けられて、在庫リストを形成する。ステップ2612において、在庫リストは、コンテンツサービスプロバイダに通信され得る。在庫リストには、デバイス識別子、ソフトウェア識別子、およびアプリケーション識別子も含まれ得る。在庫リストには、様々なソフトウェアやアプリケーションに関連付けられているデバイスもリストされ得る。ただし、これは必要なステップではない。ステップ2614では、デバイス、ソフトウェア、およびアプリケーションの更新を優先順位レベルに関連付けるオプションのステップが示されている。優先順位レベルは、ソフトウェア、デバイス、およびアプリケーションの更新の優先順位を高くすることも低くすることも可能である。例えば、重要なセキュリティ更新には、より高い優先順位が与えられ得る。ステップ2615において、コンテンツプロバイダまたは通信ネットワークは、再送信または欠落しているコンテンツ要件、ならびに優先順位ベースのソフトウェアおよび更新要件を含む、各中間デバイスについてのすべてのコンテンツおよびソフトウェア要件を統合し得る。次に、システムは、どのコンテンツが送信するのに適し、どのようにコンテンツを通信(ユニキャストとブロードキャスト)し、タイミングを調整するかに対する個々の要件を、重み付けし得る。優先順位付けまたは配信方法の判定は、コンテンツを必要とする中間デバイスの数に基づき得る。次に、ブロードキャストされるようにスケジュールされたコンテンツのマスターキューが展開され得る。コンテンツは、ブロードキャストされるようにスケジュールされているコンテンツのタイプについて中間デバイスを更新するのと並行してブロードキャストすることができる。ステップ2616において、更新データは、中間デバイスに通信される。ステップ2618において、通信システムからのブロードキャストは、関連する更新について監視される。すなわち、中間デバイスはブロードキャストを監視し得る。ブロードキャストがデバイスの更新に対応する場合、在庫リスト上のソフトウェアの更新またはアプリケーションの更新は、ステップ2620で中間デバイス内に記憶され得る。ステップ2622において、ユーザデバイスは、通知を取得し得るか、またはリストを利用可能なものと比較することによって、利用可能な更新について中間デバイスをチェックし得る。ステップ2624において、更新データは、中間デバイスからユーザデバイスに通信される。ステップ2626において、ユーザデバイスは、新しいソフトウェア、ソフトウェア改訂、またはアプリケーションで更新される。更新中に、更新が正常に実行または実装されたことに関するシステムへの通知信号が中間デバイスまたはコンテンツシステムプロバイダに通信され、同じデータを通信する(在庫を更新する)さらなる試みを防ぎ、通信システムからの次の改訂を取得するための基礎を提供することができる。
【0135】
ここで
図27Aを参照すると、グリッドガイド2710のスクリーンディスプレイが示されている。グリッドガイド2710は、第1の仮想チャネル2712および第2の仮想チャネル2714を例示している。第1の仮想チャネル2712は、第1のコンテンツプロバイダ212Aに関連付けられ、第2の仮想チャネル2714は、第2のコンテンツプロバイダ212Bに関連付けられている。第1のコンテンツプロバイダ212Aおよび第2のコンテンツプロバイダ212Bは、メタデータをコンテンツと通信して、仮想チャネルガイドでの配置を制御することができる。チャネル/コンテンツプロバイダ、チャネルディスプレイ、スクリーンディスプレイ名、および時刻は、メタデータで通信され得る。2つの仮想チャネルが示されているが、様々な数の仮想チャネルが示され得る。ガイド2710は、定期的に提供される時間インジケータ2716を含む。この例では、1時間ごとに時間インジケータ2716を有する。この例では、中間デバイス内に記憶されているコンテンツのコンテンツタイトルが2つのチャネルに形成されている。チャネルは、チャネル列2718で名前を付けることができる。この例では、「チャネル1」と「チャネル2」が示されている。
【0136】
ここで
図27Bを参照すると、第1のコンテンツプロバイダに関連付けられた仮想チャネルが示されている。この例では、複数のインジケータ、識別子、またはポスター2750が一列に配置されている。「映画」行2752および「テレビ番組」行2754は、第1のコンテンツプロバイダ212Aに対応するチャネル1に関連付けられた中間デバイスに記憶されたテレビ番組インジケータおよび映画インジケータを表示するように配置される。複数のチャネルをコンテンツプロバイダ212A、212Bに関連付けることができる。各チャネルは個別に表示され得る。コンテンツとともに提供されるメタデータには、チャネルおよびコンテンツプロバイダのインジケータが含まれ得る。中間デバイス内に記憶されたコンテンツを表示することにより、コンテンツがすぐに利用可能であるため、ユーザは顧客満足度の高い低コストのコンテンツに向けられる。
【0137】
ここで
図28を参照すると、チャネルガイド2710を形成するための方法が示されている。ステップ2810において、チャネルは、チャネルインジケータおよび/または時間または順序インジケータを使用してコンテンツに関連付けられる。これらのステップは、
図8Bに示されているライブラリガイド/チャネルモジュール874の中間デバイスで実行できる。チャネルとの関連付けは、チャネル識別子として各コンテンツのメタデータに形成され得る。
【0138】
ステップ2812において、メタデータ内に提供されるチャネルインジケータおよび時間順序インジケータを備えた残余容量を使用して、複数のコンテンツが中間デバイスに通信される。ステップ2814において、複数のコンテンツは、それに関連するメタデータに従って、時限的に連続してチャネルにより組織化される。
【0139】
ステップ2816において、プログラムガイドは、チャネルおよび時間順序でコンテンツを含む中間デバイスから生成される。ステップ2818において、プログラムガイドは、中間デバイスに関連付けられたデバイスに表示される。このようにして、チャネルで提供されるコンテンツのすべてまたはほとんどがプログラムガイドに示され得る。このように、複数のコンテンツから選択できるようにすることで、ユーザはより迅速にコンテンツにアクセスできるようになる。
【0140】
ここで
図29を参照すると、始めに一部のみが中間デバイスに通信されるコンテンツを通信するための方法が示される。ステップ2910において、コンテンツの第1の部分は、上述のように残余容量システムを使用して通信される。残余容量は、第1の部分をブロードキャストするために使用でき得る。ステップ2912において、コンテンツの残りの部分は、所定の時間内にユニキャストまたはブロードキャストされ得る。所定の時間「X」は、コンテンツが視聴される統計的可能性に基づいて決定され得る。
【0141】
別の方法では、コンテンツの第1の部分がステップ2910で中間デバイスに通信された後、ステップ2912は、ユーザがコンテンツにアクセスしているかどうかを判定し得る。コンテンツがアクセスされていない場合、システムは、最終的に、ステップ2912でのように残りの部分をブロードキャストするか、または終了して、ステップ2912での残りの部分のいずれもブロードキャストしない。
【0142】
ステップ2914において、ユーザがコンテンツの第1の部分にアクセスしている場合、ステップ2916は、中間デバイスからの使用信号をコンテンツまたはシステムプロバイダに通信する。ステップ2916の後、システム要件に応じて2つの代替の選択肢が形成され得る。ステップ2918において、残りのコンテンツは、残余容量を使用してユニキャストされ得る。これは、コンテンツが大きなコンテンツであり、コンテンツの最後が視聴される前に残余容量が残りの部分を満たす可能性がある場合に役立つ。例えば、映画の最初の20%は、残余容量を使用してブロードキャストされ得る。ユーザがコンテンツを視聴し始めると、信号はステップ2916で生成され、信号の残りの部分は、残余容量を使用してユニキャストされ得る。不足しているコンテンツのブロードキャストも行われる場合があり得る。
【0143】
代替的に、ステップ2916の後で、使用信号が中間デバイスからコンテンツまたはシステムプロバイダのいずれかに通信された後、残りのコンテンツは、ステップ2920でIPネットワークを介して通信され得る。おそらく、これは、ユーザが低速のインターネット接続を使用している場合に発生する可能性がある。
【0144】
追加のコンテンツは、ピア中間デバイスから取得し得る。つまり、使用が検出された後、ピア中間デバイスに残りのコンテンツがあるかどうかが判定され得る。ステップ2930において、ローカルエリアネットワークまたは隣接するローカルエリアネットワーク内のピア中間デバイスがコンテンツを有するかどうかが判定される。ステップ2932において、コンテンツは、リクエストしている中間デバイスによってピア中間デバイスからリクエストされている。コンテンツがピア中間デバイスから利用できない場合、コンテンツは通信システムまたはIPネットワークを介して送信され得る。ステップ2934において、コンテンツは、ピア中間デバイスからリクエストしている中間デバイスに通信される。
【0145】
有料サービスまたはあるタイプのボーナスサービスとしてデバイスにコンテンツを通信するセルまたはモバイルデバイスプロバイダを含む、様々なビジネスケースの使用を上述の例で実装し得る。
【0146】
上述のように、コンテンツには様々な優先順位を割り当て得る。第1のコンテンツプロバイダから提供されたコンテンツは、第2のコンテンツプロバイダからのコンテンツを超える優先順位を有し得る。より高い優先順位は、コンテンツプロバイダによって支払われる場合がある。カルーセルの補充率または基本ビットストリーム率は、価値に応じて増減し得る。さらに、ストレージスペースの量は、量ごとに異なるコンテンツプロバイダに割り当て得る。より多くの金額がコンテンツプロバイダによって支払われ得る。
【0147】
ここで
図30を参照すると、地上セルラー通信システムなどの通信システム3010が例示されている。この例では、上述の機能の多くが提供されている。この例では、通信システムは、進化したメディアブロードキャストおよびマルチキャストサービス(eMBMS)であり得る。通信システム3010は、ブロードキャストモードコントローラ3013およびユニキャストモードコントローラ3014と通信しているシステムコントローラ3012を有する。ブロードキャストモードコントローラ3013およびユニキャストコントローラ3014は、異なる通信フォーマットおよび全体的なシステム容量の異なる部分を使用して、異なるタイプのデータを異なるユーザに提供するために使用される。すなわち、システム全体の容量の第1の部分をブロードキャストモードに割り当て、システム全体の容量の第2の部分をユニキャストモードに割り当て得る。この例では、第1のユーザデバイス3020は、リアルタイムの消費のためにリアルタイムでコンテンツを受信する。リアルタイムの消費は、ユーザが第1のデータの消費をリクエストすると同時に発生する。データは、ウェブページ、ビデオ、オーディオ、またはその他の様々なタイプのデータであり得る。
【0148】
通信システム3010は、アンテナ3022を介して第1のユーザデバイス3020のアンテナ3024と無線で通信する。もちろん、複数のアンテナ、複数のセグメント化されたアンテナを使用することができるが、本開示の範囲を超えている。
【0149】
同じくアンテナ3028を有する中間デバイス3026は、通信システム3010から無線通信を受信する。中間デバイス3026は、アンテナ3032を介して無線で第2のユーザデバイス3030と通信し得る。もちろん、第2のユーザデバイス3030は、中間デバイス3026を組み込むことができ、または有線方式で接続することができる。
【0150】
第3のユーザデバイス3036は、アンテナ3038を介して無線で通信システム3010に結合されている。
【0151】
第2のユーザデバイス3030および第3のユーザデバイス3036は、通信システム3010から非リアルタイム方式で通信される第1のデータまたは他のデータを使用しているデバイスであり得る。第1のユーザデバイス3020は、リアルタイムでデータを受信および消費する。非リアルタイムの消費とは、コンテンツがデバイス内で受信および記憶された後のある時間または第2の時間でのコンテンツの使用である。第2のユーザデバイス3030および第3のユーザデバイス3036の両方は、そこにコンテンツを記憶するか、またはコンテンツを記憶する中間デバイス3026からコンテンツを受信し、次いで、第2のユーザデバイス3030または第3のユーザデバイス3036のいずれかにコンテンツを提供する。通信システム3010は、LTEまたは5G通信などの様々なフォーマットを使用して、異なるユーザにデータを提供することができる。
【0152】
以前のシステムでは、ユーザがリアルタイムの消費のためにデータをリクエストすると、そのリクエストはユニキャスト送信によって遂行された。ユニキャスト送信は、他のユーザにサービスを提供するために使用されないスペクトルリソースを占有し、これは、無線送信が全方向性またはセクター化されているためであるが、すべての場合において、ユーザごとに1対1ではない。つまり、ユニキャスト送信は、リアルタイムで消費するコンテンツを特定のリクエストしているユーザデバイスに中継するために使用されるが、その時間中、ユニキャスト送信は、他のユーザがリアルタイムで消費する他のコンテンツの受信を排除する。さらに、ブロードキャスト送信はコンテンツをユーザデバイスに通信するために使用できるが、通常、ユニキャスト送信の高いスペクトル効率は、結果としてブロードキャスト送信のスペクトル効率よりも50~1,000%程度高くなり得、ユニキャスト送信と比較すると、スペクトル的に不利であり、代わりに情報をすべてのユーザに中継する必要があるためであるが、ブロードキャスト送信には所定のユーザに関して送信ビームを最適化する機能がなく、信号を受信する受信ユーザの最も悪い能力に基づく。ただし、ブロードキャスト形式は、それらのデバイスによって受信されるこのリクエストを有することから利益を得る第1のユーザよりも、特に50~1,000%を超えるユーザがいる場合に、第1のユーザデバイス、第2のユーザデバイス(または中間デバイス)、第3のユーザデバイスなどの様々なユーザデバイスに同じコンテンツを提供する場合に有利な場合がある。これまで、この利点は、多くのユーザが同時に同じコンテンツをリアルタイムで消費するために実現されてきた。つまり、1つのブロードキャストで、一度に複数のユーザのリアルタイムの消費ニーズに対応できる。ただし、この利点は、他の方法で実際のサービスを提供するために使用される送信の残余容量を使用して、第2のユーザデバイス(または中間デバイス)と第3のユーザデバイスによって未来の時間にて、非リアルタイム消費に引き継がれ得、別途第1のユーザデバイスのリアルタイム消費リクエストを処理するために使用される送信の残余容量を使用して、リアルタイム消費のために、第1のユーザデバイスによってリクエストされたのと同じコンテンツが、未来の非リアルタイム消費のための第2のユーザデバイス(または中間デバイス)および第3のユーザデバイスに配信され得る。つまり、コンテンツが第1のユーザデバイスにブロードキャストされる場合、送信の残余容量は、ユニキャストされている場合は他のユーザデバイスによって通常は使用されないが、代わりに、同じコンテンツを他のユーザデバイスに非リアルタイム消費のために通信するために使用され得る。これと同じコンテンツが受信され、他のデバイスによって非リアルタイムでプレイバックするために記憶される。第1のデバイス(リクエストデバイス)以外の他のユーザデバイスが、通常ブロードキャストを無視するので、他のユーザは、リアルタイムでリクエストしないかまたは消費せず、または送信はユニキャストであり(リアルタイム消費のために第1のユーザによって受信される同じ送信信号を残し、他のユーザによって不使用か、または残余信号は多方向またはセクター化され、実際にそのような他のユーザによって受信されるので(しかし、それらによって不使用である)、ブロードキャスト信号の使用下限容量は、残余容量として称され得る。中間デバイス3026、第2のユーザデバイス3030、および第3のユーザデバイス3036などのシステム内の他のデバイスは、それらに特に向けられていないブロードキャストデータを受信することができる。データのブロードキャスト送信を提供することにより、何人のユーザが利益を得ることができるか、リクエストにおけるコンテンツの人気、および未来の時間にユニキャスト送信を使用するユーザにコンテンツを供給するコストが、現在の時間でのユニキャスト送信に対するブロードキャスト送信を使用するコストよりも高くなり得る可能性についての、通信システム3010で生じる分析について、以下でより詳細に説明する。リアルタイム消費のためのブロードキャストモードを使用して第1のデータを通信するための第1の相対コスト、および第1のデータの受信と記憶のコスト、および将来、ストレージから直接、または別のネットワークを介してリアルタイム消費に使用される第1のデータ、およびリアルタイム消費のためにユニキャストモードを使用して第1のデータを通信し、第1のデータに対する後続のユーザリクエストに対応するための第2の相対コストと同じネットワークのユニキャストモードをもう一度使用して、未来のリアルタイム消費量も判定される可能性がある。
【0153】
以下に説明するように、第2のユーザデバイス3030および第3のユーザデバイス3036は、ブロードキャストモードでブロードキャストされるが第1のユーザデバイスに向けられる第1のデータを受信し得る。通信システム3010は、ブロードキャストモードコントローラ3013を介してブロードキャストモードを使用して、またはユニキャストモードコントローラ3014を介してユニキャストモードを介して、コンテンツを第1のユーザデバイスに通信するかどうかを決定する。ブロードキャストモードコントローラ3013が選択されると、システムは、ブロードキャスト信号の残余を第2のユーザデバイス3030および第3のユーザデバイス3036が使用して、第1のデータの記憶を含む非リアルタイム消費のために信号を受信することを可能にし、そして未来のリアルタイム消費のために第1のデータを供給する。
【0154】
ここで
図31を参照すると、システムコントローラ3012のブロック概略図が示されている。上述のシステムコントローラ3012は、決定判定モジュール3110を含む。決定判定モジュール3110は、ブロードキャストモードコントローラ3013またはユニキャストモードコントローラ3014のどちらを使用して、ブロードキャストモードまたはユニキャストモードでデータを通信するかを決定するために使用される。上で簡単に述べたように、決定判定モジュール3110は、ユニキャストモードまたはブロードキャストモードのどちらで通信するかを決定するために使用される。決定判定モジュール3110は、ユニキャストシステムモニタ3112およびブロードキャストシステムモニタ3114を使用して、それぞれのシステムを監視する。すなわち、ユニキャストシステムモニタ3112は、ユニキャストモードコントローラ3112およびそれを介して通信されるユニキャスト通信を監視する。同様に、ブロードキャストシステムモニタ3114は、ブロードキャストモードコントローラ3013を介して通信されるブロードキャスト信号を監視する。ユニキャストシステムモニタ3112およびブロードキャストシステムモニタ3114の両方は、それぞれのシステムのそれぞれを介して通信されているトラフィックの量を監視する。トラフィックの量は、各システムで使用されるスペクトルの量に対応する。
【0155】
トラフィック予測モジュール3116は、判定に続く時間にシステムで使用される可能性が高いトラフィックの量を予測するために使用される。このような判定には、システムの場所、曜日、時刻などの様々な要素を使用し得る。例えば、高速道路や州間高速道路に近いセルサイトは、朝のラッシュアワーと夕方のラッシュアワーの間に、より頻繁に使用され得る。日中は、セルタワー周辺のトラフィックが少ないほど、データシステムの使用量が少なくなる可能性がある。朝または夕方のラッシュアワーの間、システムは非常に広範囲に利用される可能性がある。時間の経過とともに、様々なトラフィックパターンが予測に使用される可能性がある。
【0156】
ユーザプリファレンスモジュール3118は、ユーザプリファレンス信号を決定判定モジュール3110に通信する。ユーザプリファレンスモジュール3118は、第1のデータのユーザにユーザデータを提供し得る。システムは、特に1つのタイプのデータのみを使用するユーザを有し得る。ユーザエリア内プリファレンスモジュール3120は、データが第1のユーザデバイスに通信されるようにリクエストされる特定のエリアにおけるユーザプリファレンスを決定判定モジュール3110に提供し得る。決定判定モジュール3110に提供されるデータは、その領域内の実際のユーザに固有であり得、一方、ユーザプリファレンスモジュール3118からのデータは、ユーザのエリア内プリファレンスモジュール3120によって提供されるデータにおけるのと同じ地理的領域に必ずしもいるとは限らないシステム全体のユーザに固有であり得る。
【0157】
人気コンテンツモジュール3122は、様々なタイプのコンテンツまたはデータの人気に対応する信号を提供し得る。特定のコンテンツの人気のレベルを示すために、コンテンツに数値を割り当て得る。人気コンテンツモジュール3122は、視聴者測定モジュール3124を監視することによって、システム全体の方法で判定し得る。視聴者測定モジュール3124は、システム全体の特定のコンテンツまたはデータをリクエストするユーザの量に対応する信号を生成し得る。マーケティングモジュール3126は、人気コンテンツモジュール3122にマーケティングフィードバックを提供するために使用される。マーケティングモジュール3126は、コンテンツまたはデータの予測または予報された量に対応する信号を調整または提供するための人間の入力を有することができる。例えば、興行収入で大ヒットした非常に人気のある映画がリリースされる場合、マーケティングモジュール3126は、特定のコンテンツに高レベルの人気を割り当てることができる。さらに、データスケジューリングモジュール3127をレビューして、非リアルタイム消費配信のためにコンテンツに割り当てられた優先順位、ならびにそのような優先順位を有するユーザの数を判定し、未来における非リアルタイム配信のためにこの同じコンテンツを送信するための必要を避けるために、他のユーザによる非リアルタイム消費のための残余ブロードキャスト受信について、ブロードキャストを使用して通信される所定のデータの重要度のレベルで信号を生成する。視聴者測定モジュール3124およびマーケティングモジュール3126によって判定されるコンテンツの人気、ならびにデータスケジューリングモジュール3127によって未来において他のユーザに配信されるそのコンテンツの可能性および重要性は、人気コンテンツモジュール3122に一緒に考慮され、かつ決定判定モジュール3110への人気の信号で提供される。例えば、高レベルの人気により、第2のユーザデバイス3030および第3のユーザデバイス3036などの他のユーザデバイスによる未来のリアルタイム消費のためにブロードキャストされたコンテンツを記憶することによって、決定判定モジュール3110は、ユニキャストの代わりにブロードキャストを使用してコンテンツを第1のユーザデバイス3020に通信させ、中間デバイス3026に、非リアルタイム消費のために残りのブロードキャストを受信させることができる。コンテンツはまた、残余ブロードキャストを使用して、その中の直接ストレージのために第3のユーザデバイス3036に直接通信され得る。
【0158】
ダウンロード測定モジュール3130はまた、決定判定モジュール3110によって使用され得、視聴者測定3124は、特定のコンテンツの使用量を監視するために使用され得、ダウンロード測定モジュール3130は、システム内でリクエストされたダウンロードの数を測定し得る。システム内のユーザは、様々なメニューや構造を通じて、最終的にダウンロードするコンテンツを選択することもでき得る。このデータは、ダウンロード測定モジュール3130によって取得され、決定判定モジュール3110に提供され得る。
【0159】
コスト判定モジュール3132は、第1のデータまたは第1のコンテンツの通信のあるタイプのモード対別のタイプの通信モードを使用するコストに対応する信号を提供する。例えば、コスト判定モジュール3132は、ブロードキャストモードコントローラ3013およびユニキャストモードコントローラ3014を介して特定のコンテンツをブロードキャストまたはユニキャストするための現在および未来のコストを判定し得る。コストの分析は、コストを判定するために他のモジュール3112~3130のデータを使用し得る。すなわち、ユニキャストシステムモニタ3112からのシステム状態(トラフィック、使用量)、ユニキャストおよびブロードキャストシステムのシステム状態(トラフィック、使用量)をコスト判定に使用し得る。同様に、ユーザのプリファレンス、その地域のユーザのプリファレンス、コンテンツの人気、すでに実行された実際のダウンロード、およびリクエストされたダウンロードも、ブロードキャストおよびユニキャストオプションの現在および未来のコストに考慮され得る。コスト判定モジュール3132はまた、ユニキャスト送信およびブロードキャスト送信のスペクトル効率を判定するために使用され得る。例えば、コスト判定モジュール3132は、顧客によるリアルタイム消費のために現在の時間でユニキャストモード送信を使用して顧客にサービスを供給するコストおよび未来の時間で他の顧客によるリアルタイム消費のために未来の時間でのユニキャストモード送信を使用する可能性を提供する信号を提供し得、その未来の他の顧客による時間消費は、他の顧客による非リアルタイム消費のために残余ブロードキャスト容量が使用されて、現在の顧客によるリアルタイム消費のためにブロードキャスト送信を使用するコストよりも大きくなる。
【0160】
ここで
図32を参照すると、ユーザデバイス3210についての制御の一部が示されている。ユーザデバイス3210は、第1のユーザデバイス3020、中間デバイス3026、第2のユーザデバイス3030、および第3のユーザデバイス3036のうちの1つ以上であり得る。信号は、送信機/受信機3214と通信しているアンテナ3212を介して受信され、ユーザデバイス3210に送信され得る。送信機/受信機3214の受信機部分は、上述のアンテナ3022から信号を受信する。ユーザデバイス3210は、ユーザデバイス3210が特定のコンテンツの一部をダウンロードすべきかどうかを判定するダウンロード判定モジュール3220を含む。コンテンツまたはデータの一部がリアルタイム消費のためにリクエストされると、ダウンロード判定モジュール3220は、データまたはコンテンツを受信し、プレイバックモジュール3222を介してコンテンツのプレイバックを可能にする。プレイバックモジュール3222は、コンテンツを表示するためにディスプレイ3224と通信している。ディスプレイ3224は、オーディオディスプレイ、ビデオディスプレイ、または両方の組み合わせであり得る。
【0161】
ダウンロード判定モジュール3220はまた、コンテンツをダウンロードして、コンテンツを中間データストレージデバイス3230に記憶するかどうかを判定し得る。中間データストレージデバイス3230は、ハードドライブまたはソリッドステートドライブであり得る。中間データストレージデバイス3230は、非リアルタイム消費のためにコンテンツを記憶し得る。中間データストレージデバイス3230は、限られた量の容量を有し、したがって、ダウンロード判定モジュール3220は、中間データストレージデバイス3230内に記憶されるコンテンツを選択的に判定し得る。ダウンロード判定モジュールは、中間データストレージデバイス3230で利用可能なデータ記憶の量に関する表示を提供する利用可能なストレージモジュール3232と通信している。
【0162】
メモリマネージャ3234は、中間データストレージデバイス3230内のコンテンツを管理するために使用され得る。すなわち、コンテンツが古くなっているかまたは期限切れであるとみなされる場合、データは中間データストレージ3230から削除され得る。メモリマネージャ3234は、ある量のデータが除去されるべきときに、中間データデバイスおよびメモリマネージャ3234に時間表示を提供するタイマー3236に結合され得る。例えば、データが中間データストレージデバイス3230内に記憶されており、1週間または2週間を超えて経過した場合、そのデータは、中間データストレージデバイス3230から除去され得る。もちろん、コンテンツのタイプごとに異なる時間が提供され得る。
【0163】
メモリマネージャ3234はまた、パージスケジュールモジュール3241に結合され得、これは、以下のユーザプリファレンスモジュールとは対照的に、中間データストレージデバイス3230内のユーザにとって最も望まれるコンテンツに至るまで、ユーザにとって最も望まれないコンテンツを指示し得る。新しいコンテンツが配信されると、メモリマネージャ3234は、パージスケジュールモジュール3241内のランクに基づいて最初に削除するデータを識別し、配信された新しいコンテンツを記憶するための適切な中間データストレージを解放するために、パージスケジュールモジュール3241を参照し得る。
【0164】
ユーザプリファレンスモジュール3240はまた、中間データストレージデバイス3230内にデータを記憶するかどうかを判定するために使用され得る。すべてのブロードキャストデータは、送信機/受信機3214を使用して監視し得る。ユーザプリファレンスモジュール3240の様々なユーザプリファレンスが、ユーザがコンテンツを楽しむ可能性が高いこと、またはコンテンツが将来そのようなユーザに配信されるようにスケジュールされていること、またはブロードキャストを介して受信されるコンテンツの重要性がユーザにとって、ユーザデバイス上にすでに常駐しているコンテンツよりもより高く、さらに、そのユーザにとって優先順位が高いコンテンツが到着するときにはいつでも、削除される予定であると、そのようなコンテンツまたはデータは、中間データストレージデバイス3230内に記憶され得る。ダウンロード判定モジュール3220は、送信機/受信機3214に、コンテンツを受信し、中間データストレージデバイス3230内にデータを記憶するように命令し得る。ユーザプリファレンスモジュール3240は、ユーザデバイス3210で使用された他のタイプのコンテンツを監視して、デバイスのユーザが好むまたは楽しむことができるプリファレンスおよびコンテンツに関して決定を下すことができる。
【0165】
ユーザ選択モジュール3242は、選択をダウンロード判定モジュール3220に通信するために使用される。ユーザ選択モジュール3242は、ユーザによってリクエストされたコンテンツの記憶を命令し得る。ユーザは、メニュー構造を使用して、様々なコンテンツまたはデータを選択し、コンテンツを明示的にリクエストし得る。いくつかのコンテンツは、上述のように第1のユーザデバイス3020に関して説明されたもののように、リアルタイム消費のために即座に配信され得る。他のタイプのコンテンツは、非リアルタイム消費のために中間データストレージ3230に記憶され得る。特定のコンテンツまたはデータが通信システム3010によって通信されると、データは、送信機/受信機3214で受信された後、中間データストレージ内に記憶され得る。特に、ブロードキャストモードは、上述のように監視され得、コンテンツタイトルまたはデータがブロードキャストモードでブロードキャストされているとき、ダウンロード判定モジュール3220は、コンテンツをダウンロードして、中間データストレージデバイス内に記憶し得る。
【0166】
記憶されたコンテンツリスト3244は、ダウンロード判定モジュール3220によって使用されて、同じコンテンツがストレージデバイス3230に記憶されるのを防ぐことができ、ダウンロードされたコンテンツが記憶されたコンテンツリスト3244のコンテンツと同じである場合、そのようなコンテンツは無視され得る。ユーザプリファレンスモジュール3240はまた、ダウンロード判定モジュール3220によって、記憶されたコンテンツリスト3244と併せて使用されて、記憶されたコンテンツに類似または関連するコンテンツが、ストレージデバイス3230に記憶され、記憶されたコンテンツリスト3244の既存のコンテンツの代わりに記憶されることがより望ましいとみなされ得るかどうかを判定することができる。
【0167】
ここで
図33を参照して、システムを動作するための方法が示されている。ステップ3310において、第1のコンテンツまたはデータは、第1のユーザデバイスによってリクエストされる。第1のユーザデバイスは、コンテンツをリクエストするために、タッチスクリーンインターフェース、音声選択、または他のタイプのユーザインターフェースを使用し得る。ステップ3312において、第1のコンテンツが他のユーザにとって望ましいかどうかが判定される。ステップ3312で第1のコンテンツまたはデータが他のユーザにとって望ましくない場合、ステップ3314は、ユニキャストモードを使用して第1のコンテンツを通信する。
【0168】
ステップ3320において、第1のコンテンツまたはデータのブロードキャスト送信の費用効果は、コスト判定モジュール3132に関連して上述のように判定される。容量効率は、コンテンツをユニキャストするかブロードキャストするかを判定する際のコストの一部である。ブロードキャストモードの残余容量を使用してデータを通信するための第1の相対的コスト、および第1のデータを受信および記憶するための第2の相対的コストを判定し得る。
【0169】
ステップ3322において、コストは、コスト閾値と比較される。コストがステップ3320で決定されたコスト閾値よりも大きい場合、ステップ3314が再び実行される。コスト閾値は、システムの設計パラメータによって設定でき得る。この例では、コスト閾値は、ある通信モードと別の通信モードに対応している。ユニキャストよりもブロードキャストのコストが低いため、以下に説明するようにブロードキャストを使用し得る。
【0170】
ステップ3322において、コストが閾値未満である場合、ユニキャストモードでコンテンツまたはデータを通信するのではなく、ブロードキャストモードを使用してコンテンツまたはデータをブロードキャストすることを決定することができる。ステップ3324において、第1のコンテンツまたはデータは、ブロードキャストモードを使用して第1のユーザデバイスに通信される。ステップ3326において、第1のコンテンツまたはデータは、第1のデバイスで受信され、即座に消費されるか、またはリアルタイムでプレイバックされる。つまり、第1のコンテンツまたはデータは、ユーザがコンテンツを受信すると同時に消費される。ステップ3330において、第1のコンテンツは、中間デバイスまたは第2のデバイスで受信される。第1のコンテンツは、意図したとおりに第1のユーザデバイスにブロードキャストされる。ブロードキャスト信号の残りの部分は、十分に使用されていないリソースであるため、残余容量と呼ばれることがあり、中間デバイスまたは第2のデバイスで受信される第1のコンテンツを送信するために使用され得る。ステップ3332において、ストレージ判定は、中間デバイスまたは第2のユーザデバイス(または第3のユーザデバイス)で実行される。上述のように、中間デバイス内の記憶が望ましいかどうかを判定するために、システムによって様々なデータが使用され得る。ステップ3336において、コンテンツは、中間デバイスまたは第3のユーザデバイス内に記憶される。
【0171】
ステップ3338において、中間デバイスからのコンテンツは、現在の時間と同じではない未来の時間に、第2のユーザデバイスまたは第3のユーザデバイスでプレイバックされる。リクエスト信号または選択信号は、第2のユーザデバイスまたは第3のユーザデバイスで生成され得る。コンテンツは、選択信号に応答してディスプレイに表示される。
【0172】
当業者は、本開示の広範な教示が様々な形態で実施され得ることを前述の説明から理解することができる。したがって、本開示は特定の例を含むが、図面、明細書および以下の特許請求の範囲を検討することにより他の修正が当業者に明らかになるので、本開示の真の範囲はそれほど限定されるべきではない。
【手続補正書】
【提出日】2021-02-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
通信システムで、ユニキャストモードとブロードキャストモードとの間で第1のデータを通信することを決定することと、
通信システムの
前記ブロードキャストモードを使用して、第1の時間中に前記通信システムの全体的なシステム容量の第1の部分を使用して、セルラーユーザデバイスによるリアルタイム消費のために
前記第1のデータを前記ユーザデバイスに通信することであって、前記全体的なシステム容量が、前記ユーザデバイスによるリアルタイム消費のための、前記第1のデータを通信するために使用されるブロードキャスト送信の前記第1の部分と、非リアルタイム消費のための、前記ブロードキャスト送信の前記第1の部分とは別の残余容量と、を含み、前記リアルタイム消費は、前記ユーザデバイスが前記第1のデータを消費することをリクエストするのと同時に発生する、通信することと、
前記第1の時間中に前記ブロードキャスト送信の前記残余容量を使用して、前記通信システムを介して前記第1のデータを、中間データストレージデバイスを含む第1のデバイスに通信することであって、前記第1のデータが、非リアルタイム消費のために、前記ブロードキャスト送信の前記残余容量を使用してユーザアプリケーションと通信される、通信することと、
非リアルタイム消費のために、前記ブロードキャスト送信の前記残余容量を使用して前記ユーザアプリケーションに通信された前記第1のデータの非リアルタイム消費を、
前記残余容量を使用して前記第1のデータを通信した後、
ダウンロード判定が、前記中間ストレージデバイスのダウンロード判定モジュールで行われると、前記第1のデータを前記第1のデバイスの中間データストレージデバイスに記憶することと、
前記第1のデータを記憶した後、リアルタイム消費の前記第1の時間とは異なる第2の時間に、前記ユーザアプリケーションによって、前記中間データストレージデバイスからの前記第1のデータをリクエストすることと、
前記第1のデータを記憶した後、前記第1のデバイスの前記中間データストレージデバイスから前記ユーザアプリケーションに前記第1のデータを通信することと、
リアルタイムで、前記中間ストレージデバイスから前記第1のデータを受信し、前記ユーザアプリケーションで前記第1のデータを消費することと、によって実行することと、を含む、方法。
【請求項2】
前記残余容量が、前記ブロードキャスト送信の残留物である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記全体的なシステム容量が、前記ブロードキャストモードおよびユニキャストモードを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ユニキャストモードと前記ブロードキャストモードとの間で決定することが、前記第1のデバイスによるリアルタイム消費のためにブロードキャスト容量を、および前記第1のデバイス以外の複数のデバイスによる非リアルタイム消費のために前記残余容量を使用して前記第1のデータを供給することが、前記第1のデータを前記第1のデバイスにユニキャストし、後の時間に前記第1のデータを前記複数のデバイスに、前記複数のデバイスが前記第1のデータを未来のリアルタイム消費のためにリクエストしたときに、ユニキャストすることよりも効率的であると判定することによって、リアルタイム消費のために、前記ユニキャストモードを使用するのではなく前記ブロードキャストモードを使用して前記第1のデータを供給することを含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のデバイス以外の複数のデバイスによる非リアルタイム消費のために前記残余容量を使用して前記第1のデータを供給することがより効率的であると判定することが、前記第1のデータを前記供給することが、前記第1のデータを前記第1のデバイスおよび前記複数のデバイスにユニキャストすることよりもよりコスト効率が高いと判定することを含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のデバイス以外の複数のデバイスによる非リアルタイム消費のために前記残余容量を使用して前記第1のデータを供給することがより効率的であると判定することが、前記第1のデータを前記供給することが、前記第1のデータを前記第1のデバイスおよび前記複数のデバイスにユニキャストすることよりも、よりコスト効率が高く、容量効率が高いと判定することを含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項7】
前記ユニキャストモードと前記ブロードキャストモードとの間で前記決定することが、シングルユーザへのユニキャスト送信のより高いスペクトル効率が、ユーザデバイスの少なくとも一部が未来の時間の非リアルタイム消費のために前記第1のデータを記憶しているときに、前記ブロードキャスト送信の前記残余容量を同時に受信している前記ユーザデバイスにわたり集約される、前記シングルユーザへの前記ブロードキャスト送信のより低いスペクトル効率の集約よりも低いかどうかを判定することを含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項8】
前記ユニキャストモードと前記ブロードキャストモードとの間で前記決定することが、前記第1のデータの可能性のあるユーザの数を判定することを含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項9】
前記ユニキャストモードと前記ブロードキャストモードとの間で前記決定することが、前記ユーザデバイスの使用プリファレンスを判定することを含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項10】
前記ユニキャストモードと前記ブロードキャストモードとの間で前記決定することが、前記第1のデータの人気を判定することを含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項11】
前記ユニキャストモードと前記ブロードキャストモードとの間で前記決定することが、前記第1の時間にユニキャスト送信を使用して第1のユーザデバイスに、かつ未来の時間にユニキャスト送信を使用して複数の他のユーザに供給するコストが、前記第1の時間に、リアルタイム消費のために前記第1のユーザデバイスとブロードキャスト送信を使用し、複数の他のユーザが前記未来の時間での非リアルタイム消費のために前記第1の時間に前記ブロードキャスト送信の前記残余容量を使用する第2のコストよりもいつ大きくなるかを判定することを含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項12】
第2のユーザデバイスが、前記ブロードキャスト送信の前記残余容量を使用してデータを受信し、かつ第2のデバイスパラメータに基づいて非リアルタイム消費のために前記データを記憶するかどうかを判定することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記第2のデバイスパラメータが、利用可能なストレージを含む、請求項
12に記載の方法。
【請求項14】
前記第2のデバイスパラメータが、非リアルタイム消費のために前記デバイスとともにすでに記憶されている前記第1のデータを含む、請求項
12に記載の方法。
【請求項15】
前記第2のデバイスパラメータが、非リアルタイム消費のために配信されるようにスケジュールされた前記第1のデータ、前記ブロードキャストモードの前記残余容量を使用して前記第1のデータを通信する第1の相対コスト、および前記第1のデータを受信し、かつ記憶する第2の相対コストを含む、請求項
12に記載の方法。
【請求項16】
残余容量を使用して第1のデータを通信することが、未使用または十分に使用されていないリソースを使用して第1のデータを通信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記中間データストレージデバイスがセルタワーに配設され、前記セルタワーで生じる無線ネットワークを介してコンテンツを通信することによって、前記中間データストレージデバイスから第1のデータを前記第1のユーザデバイスに通信することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記ダウンロード判定が、前記中間ストレージデバイスの容量、ユーザプリファレンス、ユーザ選択、およびコンテンツ記憶リストのうちの少なくとも1つに応答して実行される、請求項1に記載の方法。
【国際調査報告】