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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-25
(54)【発明の名称】紙箱包装成形機器
(51)【国際特許分類】
   B31B 50/44 20170101AFI20221117BHJP
   B31B 50/64 20170101ALI20221117BHJP
【FI】
B31B50/44
B31B50/64
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021571510
(86)(22)【出願日】2020-12-31
(85)【翻訳文提出日】2021-11-29
(86)【国際出願番号】 CN2020142184
(87)【国際公開番号】W WO2022099906
(87)【国際公開日】2022-05-19
(31)【優先権主張番号】202011266817.5
(32)【優先日】2020-11-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521522238
【氏名又は名称】江蘇波司登科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】JIANGSU BOSIDENG TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】18/F,Bosideng Industrial Park,125 Huyi Road,Guli Town,Changshu,Suzhou,Jiangsu 215500,China
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】戴 建国
【テーマコード(参考)】
3E075
【Fターム(参考)】
3E075AA03
3E075AA04
3E075AA07
3E075BA07
3E075CA01
3E075DA03
3E075DA14
3E075DA15
3E075DA32
3E075DC18
3E075DC43
3E075DC45
3E075DD04
3E075DD43
3E075FA05
3E075FA06
3E075FA13
3E075GA03
3E075GA04
(57)【要約】
本発明は紙箱包装成形機器を開示し、連続フィード装置と、箱の折り機構と、キャッピング機構とを備え、連続フィード装置は、板紙積載フレームと、吸着機構と、ロール搬送機構とを備え、板紙は吸着機構によって板紙積載フレームの裏側から吸引された後にロール搬送機構を通じて箱の折り装置に搬送され、箱の折り装置は圧下インナーパンチと、箱の折り外型と、プッシュ機構とを備え、箱の折り外型はフロントプレート、サイドプレート、リアプレートからなるフレア矩形と、矩形の外側隅に設置されたコーナーレバー及びカバー支持杆とを備え、プッシュ機構はボトムケースを完了した紙箱をキャッピング機構に送り、キャッピング機構は載置台と、圧下貼合機構とを備え、圧下貼合機構は圧下駆動機構と、ヘッドプラテンと、側面プラテンと、反転シリンダとを備え、側面プラテンはヘッドプラテンの側辺にヒンジ接続されるように反転シリンダによって駆動されて箱カバーの側辺をボトムケースの側壁に密着接着させるために用いられる。本発明は平板状紙シートのボトムケース成形及び箱カバーのキャッピング接着を自動的に完了することができ、生産効率を向上させる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙箱包装成形機器であって、
板紙積載フレームと、吸着機構と、ロール搬送機構とを備え、前記板紙積載フレームが底枠と、背枠と、側柵とを備え、前記底枠と背枠とは直角に接続され、前記側柵が前記底枠及び背枠を接続し、前記背枠が傾斜して設置され、前記背枠が中空枠と、板紙が裏側から脱出することを阻止するためのレバーとを備え、前記レバーが前記中空枠の上部に設けられ、前記吸着機構が前記背枠の裏側に位置し、前記吸着機構が吸着盤と、可動フレームと、付勢シリンダとを備え、前記可動フレームの下端が前記背枠の下端にヒンジ接続され、前記付勢シリンダが前記可動フレームを付勢するために用いられ、前記吸着盤が背枠に向かう方向で前記可動フレームの上部に固定されかつ前記レバーの下方に位置し、前記ロール搬送機構が前記背枠の裏側の上方に設置され、前記ロール搬送機構が下側搬送ベルトと、上側ロールベルトとを備え、前記上側ロールベルトが前記下側搬送ベルトの上方に位置し、前記上側ロールベルトと前記下側搬送ベルトとの間に板紙を搬送する搬送路が構成され、前記下側搬送ベルトが前記上側ロールベルトより長くかつ前記背枠に近い位置に板紙を前記搬送路に入るようにガイドするガイドセグメントが形成される連続フィード装置と、
シャーシと、圧下インナーパンチと、箱の折り外型と、プッシュ機構とを備え、前記圧下インナーパンチが前記箱の折り外型の上方に位置し、前記圧下インナーパンチが圧下シリンダによって前記シャーシに接続され、前記箱の折り外型がフロントプレートと、サイドプレートと、リアプレートと、コーナーレバーと、カバー支持杆とを備え、前記フロントプレート、サイドプレート及びリアプレートが矩形側辺の方式で配列され、前記フロントプレート及び前記リアプレートの頂辺の高さが前記サイドプレートの頂辺の高さより高く、前記コーナーレバーが前記リアプレートと前記サイドプレートとで形成された隅の対頂角位置に設けられ、前記コーナーレバーの高さが前記リアプレートの頂辺の高さより高く、前記カバー支持杆が前記フロントプレートの両側に平行に設置されかつ前記フロントプレートの頂辺の高さより高く、前記フロントプレート、サイドプレート、リアプレートがそれぞれ第1の水平シリンダによって前記シャーシに接続され、前記プッシュ機構が支持台と、プッシュチェーンと、プッシュプレートとを備え、前記プッシュプレートが前記プッシュチェーンに直立に接続され、前記プッシュチェーンが前記支持台の両側に設置されかつ前記支持台のメサより低く、前記プッシュプレートの頂辺が前記支持台のメサより高い箱の折り装置と、
載置台と、圧下貼合機構とを備え、前記載置台及び圧下貼合機構が前記シャーシに接続され、前記載置台に位置決めフラッパが設けられ、前記圧下貼合機構が前記載置台の上方に設けられ、前記圧下貼合機構が圧下駆動機構と、ヘッドプラテンと、側面プラテンと、反転シリンダとを備え、前記ヘッドプラテンが圧下駆動機構によって前記シャーシに接続され、前記ヘッドプラテンが矩形を呈し、前記ヘッドプラテンの四周側辺に側面プラテンがヒンジ接続され、前記ヘッドプラテンに前記反転シリンダが固定接続され、前記反転シリンダは前記側面プラテンが下に反転するように駆動するキャッピング機構と、
を備え、
前記ロール搬送機構は前記圧下インナーパンチ及び前記箱の折り外型側に位置し、前記ロール搬送機構から送り出された板紙は前記圧下インナーパンチと前記箱の折り外型との間に入り、前記プッシュ機構は紙箱を前記載置台にプッシュすることを特徴とする紙箱包装成形機器。
【請求項2】
前記レバーにローラが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の紙箱包装成形機器。
【請求項3】
前記中空枠の下部にガイドロッドが設けられ、前記ガイドロッドにガイドローラが設置されることを特徴とする請求項2に記載の紙箱包装成形機器。
【請求項4】
前記底枠に複数のガイドポストが設けられ、前記ガイドポストに摺動プラテンが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の紙箱包装成形機器。
【請求項5】
前記コーナーレバーはリアプレートとサイドプレートとがなす角の二等分線の左右20°の範囲内にあることを特徴とする請求項1に記載の紙箱包装成形機器。
【請求項6】
前記コーナーレバーに水平接触部が設けられ、前記水平接触部の垂直方向の投影と前記リアプレート及び前記サイドプレートの垂直方向の投影とが90°より小さい角をなしていることを特徴とする請求項1に記載の紙箱包装成形機器。
【請求項7】
前記箱の折り外型の上方にガイド板が設けられ、前記ガイド板は第3の水平シリンダによって前記シャーシに接続されることを特徴とする請求項1に記載の紙箱包装成形機器。
【請求項8】
前記ヘッドプラテンの側辺に下吊りのロールホイールが設けられ、前記側面プラテンに前記ロールホイールを逃がすための切欠きが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の紙箱包装成形機器。
【請求項9】
前記ヘッドプラテンの底面はバネによって第2のプラテンを吊り下げ、前記第2のプラテンの垂直方向の投影は前記ヘッドプラテンの垂直方向の投影範囲内にあることを特徴とする請求項1に記載の紙箱包装成形機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は紙箱包装成形機器に関し、紙製品製造装置の技術分野に属する。
【背景技術】
【0002】
紙箱包装成形機器は板紙を折り曲げて接着して紙箱を形成するための機器であり、板紙は事前に切断しかつロールプレスすることによって折り目が形成されたものであり、フィード装置によって板紙束の板紙を折り曲げステーションに搬送して箱を折る。箱の折りが完了して箱内に製品を入れた後にキャッピング操作を行う必要がある。現在ではクラムシェルタイプの紙箱に対して箱の折り及びキャッピングを行う時に一般的に手作業に依存し、作業負荷が大きく、生産効率を向上させることにも不利である。公開番号CN208068982U中国特許において、プレス機構は底部成形外型アセンブリ及び内型パンチを含む必要があり、外型アセンブリはストッパフラッパ及び成形ストッパ構造を備え、ボトムケースの折り畳み成形はさらに糊と合わせて接着する必要があり、該構造は折り曲げ成形時に紙箱の各側壁が順に折り畳まれて接着することを確保しにくいため、成形良品率が低い。他の装置によって予備曲げを行い、重畳された接着部分を予め折り畳むことで紙箱を完全に成形させることができ、装置の複雑度が増加し、同時に内型パンチを圧下する時に予め折り畳まれた部分と衝突しやすい。
【発明の概要】
【0003】
上記従来の技術の欠点に対して、本発明は紙箱の自動箱の折り及び自動キャッピング操作を実現し、生産効率を向上させることを目的とする紙箱包装成形機器を提供する。
【0004】
本発明の技術内容は以下のとおりである。
紙箱包装成形機器であって、
板紙積載フレームと、吸着機構と、ロール搬送機構とを備え、前記板紙積載フレームが底枠と、背枠と、側柵とを備え、前記底枠が背枠に直角に接続され、前記側柵が前記底枠及び背枠を接続し、前記背枠が傾斜して設置され、前記背枠が中空枠と、板紙が裏側から脱出することを阻止するためのレバーとを備え、前記レバーが前記中空枠の上部に設けられ、前記吸着機構が前記背枠の裏側に位置し、前記吸着機構が吸着盤と、可動フレームと、付勢シリンダとを備え、前記可動フレームの下端が前記背枠の下端にヒンジ接続され、前記付勢シリンダが前記可動フレームを付勢するために用いられ、前記吸着盤が背枠に向かう方向で前記可動フレームの上部に固定されかつ前記レバーの下方に位置し、前記ロール搬送機構が前記背枠の裏側の上方に設置され、前記ロール搬送機構が下側搬送ベルトと、上側ロールベルトとを備え、前記上側ロールベルトが前記下側搬送ベルトの上方に位置し、前記上側ロールベルトと前記下側搬送ベルトとの間に板紙を搬送する搬送路が構成され、前記下側搬送ベルトが前記上側ロールベルトより長くかつ前記背枠に近い位置に板紙を前記搬送路に入るようにガイドするガイドセグメントが形成される連続フィード装置と、
シャーシと、圧下インナーパンチと、箱の折り外型と、プッシュ機構とを備え、前記圧下インナーパンチが前記箱の折り外型の上方に位置し、前記圧下インナーパンチが圧下シリンダによって前記シャーシに接続され、前記箱の折り外型がフロントプレートと、サイドプレートと、リアプレートと、コーナーレバーと、カバー支持杆とを備え、前記フロントプレート、サイドプレート及びリアプレートが矩形側辺の方式で配列され、前記フロントプレート及び前記リアプレートの頂辺の高さが前記サイドプレートの頂辺の高さより高く、前記コーナーレバーが前記リアプレートと前記サイドプレートとで形成された隅の対頂角位置に設けられ、前記コーナーレバーの高さが前記リアプレートの頂辺の高さより高く、前記カバー支持杆が前記フロントプレートの両側に平行に設置されかつ前記フロントプレートの頂辺の高さより高く、前記フロントプレート、サイドプレート、リアプレートがそれぞれ第1の水平シリンダによって前記シャーシに接続され、前記プッシュ機構が支持台と、プッシュチェーンと、プッシュプレートとを備え、前記プッシュプレートが前記プッシュチェーンに直立に接続され、前記プッシュチェーンが前記支持台の両側に設置されかつ前記支持台のメサより低く、前記プッシュプレートの頂辺が前記支持台のメサより高い箱の折り装置と、
載置台と、圧下貼合機構とを備え、前記載置台及び圧下貼合機構が前記シャーシに接続され、前記載置台に位置決めフラッパが設けられ、前記圧下貼合機構が前記載置台の上方に設けられ、前記圧下貼合機構が圧下駆動機構と、ヘッドプラテンと、側面プラテンと、反転シリンダとを備え、前記ヘッドプラテンが圧下駆動機構によって前記シャーシに接続され、前記ヘッドプラテンが矩形を呈し、前記ヘッドプラテンの四周側辺に側面プラテンがヒンジ接続され、前記ヘッドプラテンに前記反転シリンダが固定接続され、前記反転シリンダは前記側面プラテンが下に反転するように駆動するキャッピング機構と、
を備え、
前記ロール搬送機構は前記圧下インナーパンチ及び前記箱の折り外型側に位置し、前記ロール搬送機構から送り出された板紙は前記圧下インナーパンチと前記箱の折り外型との間に入り、前記プッシュ機構は紙箱を前記載置台にプッシュする紙箱包装成形機器である。
【0005】
板紙を板紙束からより容易に吸着されて背枠の拘束から離脱させることを可能にするために、さらに、前記レバーにローラが設けられている。
【0006】
板紙が吸着された後に下側搬送ベルトの形態に応じてより円滑に搬送路に入るために、さらに、前記中空枠の下部にガイドロッドが設けられ、前記ガイドロッドにガイドローラが設けられている。
【0007】
板紙束の板紙が常に背枠に貼り合わせるように保持するために、さらに、前記底枠に複数のガイドポストが設けられ、前記ガイドポストに摺動プラテンが設けられている。摺動プラテンのスライド及び板紙の自重により、板紙を常に背枠に密着させることができる。
【0008】
さらに、前記コーナーレバーはリアプレートとサイドプレートとがなす角の二等分線の左右20°の範囲内にある。
【0009】
さらに、前記コーナーレバーに水平接触部が設けられ、前記水平接触部の垂直方向の投影と前記リアプレート及び前記サイドプレートの垂直方向の投影とが90°より小さい角をなしている。
【0010】
さらに、確実な接着を確保するために、前記圧下インナーパンチは底板と側壁とを備え、前記側壁は第2の水平シリンダによって前記底板に接続され、前記側壁は前記底板の上側に位置し、前記底板は前記圧下シリンダに接続されている。
【0011】
さらに、送り機構によって搬送された紙シートと圧下インナーパンチ及び箱の折り外型との相対位置をより正確にするために、前記箱の折り外型の上方にガイド板が設けられ、前記ガイド板は第3の水平シリンダによって前記シャーシに接続されている。
【0012】
さらに、紙箱の箱カバーとボトムケースを十分に接着させるために、前記ヘッドプラテンの側辺に下吊りのロールホイールが設けられ、前記側面プラテンに前記ロールホイールを逃がすための切欠きが設けられている。
【0013】
さらに、異なる高さの紙箱のキャッピングに適応するために、前記ヘッドプラテンの底面はバネによって第2のプラテンを吊り下げ、前記第2のプラテンの垂直方向の投影は前記ヘッドプラテンの垂直方向の投影範囲内にある。
【0014】
本発明は従来の技術に比べて以下の利点を有する。
接着用の耳部を個別に折り曲げる駆動部材を別途追加する必要がなく、紙箱の異なる部位を折り曲げて独立した折り曲げ時間の制御を行う必要もなく、圧下インナーパンチの一回圧下だけで紙箱のボトムケースが要求に応じて折り畳んで接着されることを確保することができ、紙箱の良品率を向上させ、紙箱の成形構造が後続の箱カバーの係合要求を満たすことを確保できている。
【0015】
紙箱のボトムケースを折り畳んで接着した後、紙箱が前進しながら箱カバーの両側の折り曲げを完了し、さらに端部貼り合わせ機構によって箱カバーの端面を折り曲げて貼り合わせ、手作業を省き、生産効率を向上させる。紙箱のカバーの両側は紙箱推進機構と折り曲げガイドバーの嵌合により折り曲げを自然に形成し、シリンダ推進式の折り曲げ機構を採用せずに制御アセンブリを減少させ、装置構造が簡略化され、制御方式が簡単である。紙箱のキャッピングステップが少なく、箱成形効率が高い。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】紙箱成形前の平板状紙シート構造である。
図2】紙箱包装成形機器の構造概略図である。
図3】連続フィード装置の構造概略図である。
図4】連続フィード装置の裏側構造概略図である。
図5】ロール搬送機構の構造概略図である。
図6】箱の折り機構の構造概略図である。
図7】箱の折り外型の側面構造概略図である。
図8】箱の折り外型の平面構造概略図である。
図9】キャッピング機構の構造概略図である。
図10】圧下貼合機構の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に実施例を参照して本発明をさらに説明するが、本発明を限定するものではない。
【0018】
本発明をよりよく理解するために、図1に示すように、平板状紙シート1の左側部分はボトムケースを成形するために用いられ、左側の最先端は前側壁101であり、前側壁101の上下両端は接着用の耳部102であり、前側壁101は箱底板103の前方に接続され、前側壁101の前方にさらに箱カバー106が接続されている。箱底板103の上下両側に左右側壁104が接続され、箱底板103の後方に後側壁105が接続されている。後側壁105の上下両端は、同じく接着用の耳部102である。前側壁101及び後側壁105の耳部102は、左右側壁104の内側まで折り畳んで左右側壁104に接着する必要がある。本発明は1ステップの圧下によってボトムケースの成形を完了させ、その後にキャッピング機構によって箱カバー106及びボトムケースのキャッピングを完了することができる。
【0019】
図2に示すように、紙箱包装成形機器は連続フィード装置2と、箱の折り機構3と、キャッピング機構4とを備え、連続フィード装置は箱の折り機構に平板状紙シート1を連続的に供給し、箱の折り機構3によってボトムケースの折り畳み接着を完了し、その後に落下して物品を入れた後にキャッピング機構4に搬送して箱カバー106の密封接着を行う。
【0020】
図3図4及び図5に示すように、連続フィード装置2は板紙積載フレーム201と、吸着機構202と、ロール搬送機構203とを備え、板紙積載フレーム201は底枠2011、背枠2012及び側柵2013で接続して構成され、ここで、底枠2011は背枠2012と直角に接続され、側柵2013は二本設けられ、底枠2011と背枠2012の両側に位置し、それぞれ底枠2011と背枠2012に接続されている。底枠2011に底枠2011と背枠2012との接続辺に垂直な複数のガイドポスト2014が設けられ、ガイドポスト2014に摺動プラテン2015が設けられている。摺動プラテン2015はガイドポスト2014に沿って摺動可能である。背枠2012は底枠2011の背枠2012との接続側が低く、底枠2011の背枠2012から離れる側が高くなるように、若干傾斜して設けられている。裁断されかつ予備折り目を有する平板状紙シート1は背枠2012に平行するように板紙積載フレーム201内に配置される。摺動プラテン2015は重力作用により平板状紙シート1の底部を背枠2012に押し付け、背枠2012の全体的な高さは平板状紙シート1より高くすべきであり、背枠2012の周辺は中空枠であり、中空枠の中上部に横方向のレバー2016が設けられ、レバー2016は背枠2012の底部から離れると、平板状紙シート1の高さよりわずかに小さく、このように平板状紙シート1はストレート状態にある時に、レバー2016及び背枠2012の底部によって板紙積載フレーム201内に制限される。
【0021】
平板状紙シート1を板紙積載フレーム201内から容易に吸い出すために、レバー2016にローラ2017が設けられ、ローラ2017の転動補助で、平板状紙シート1はわずかに湾曲するだけで背枠2012の裏側から取り出すことができる。同時に、平板状紙シート1が吸引過程において湾曲を形成しやすく、かつロール搬送機構203に導入しやすいために、中空枠の中下部に横方向のガイドロッド2018が設けられ、ガイドロッド2018にガイドローラ2019が設けられている。吸着機構2が裏側から平板状紙シート1を吸着しかつ後向きに引っ張ると、平板状紙シート1の頂端はレバー2016のローラ2017の位置から脱出することができ、平板状紙シート1はガイドローラ2019の位置に屈曲点を形成する。
【0022】
吸着機構202は背枠2012の裏側に位置し、吸着機構202は吸着盤2021と、可動フレーム2022と、付勢シリンダ2023とを備え、可動フレーム2022の下端は背枠2012の下端にヒンジ接続され、付勢シリンダ2023は可動フレーム2022を付勢するために用いられ、吸着盤2021は背枠2012に向かう方向で可動フレーム2022の上部に固定され、吸着盤2021の高さは平板状紙シート1の表面に吸着させることができるようにレバー2016より低くする必要がある。付勢シリンダ2023が可動フレーム2022を背枠2012に近接するように付勢した後、吸着盤2021は平板状紙シート1の表面に吸着され、その後に付勢シリンダ2023が縮退すると、吸着盤2021は平板状紙シート1の頂部を引き出す。
【0023】
ロール搬送機構203は背枠2012の裏側の上方に設置され、ロール搬送機構203は下側搬送ベルト31及び上側ロールベルト2032を備え、下側搬送ベルト2031はモータによって駆動される。上側ロールベルト2032は下側搬送ベルト2031の上方に位置し、上側ロールベルト2032は下側搬送ベルト2031の搬送方向に沿って間隔を隔てて配置された複数のコロ2032aから構成されている。上側ロールベルト2032と下側搬送ベルト2031との間に平板状紙シート1を搬送する搬送路が構成され、下側搬送ベルト2031は上側ロールベルト2042より長くかつ背枠2012に近い位置に平板状紙シート1が搬送路に入るようにガイドするガイドセグメント2031aが形成されている。ガイドセグメント2031aは吸着盤2021がガイドセグメント2031aの両側に位置するように低い位置にあり、吸着盤2021の高さはガイドセグメント2031aの先端より高い。このようにして、吸着盤2021から引き出された平板状紙シート1は下側搬送ベルト2031に直接的に寄りかかることができ、このようにして下側搬送ベルト2031によって摩擦力により平板状紙シート1を引っ張ることにより、平板状紙シート1の下端を背枠2012から離脱させながら、平板状紙シート1の頂端が搬送路に送られる。ロール搬送機構203全体によって形成された平板状紙シート1の搬送経路は垂直方向から水平方向にわずかに傾斜して移行し、このようにして最終的に平板状紙シート1は水平方式で箱の折り機構3に搬送されて後続の成形ステップを行いやすい。
【0024】
図6に示すように、紙箱包装成形機器の箱の折り機構は圧下インナーパンチ301と、箱の折り外型302と、プッシュ機構303と、シャーシ5とを備え、圧下インナーパンチ301は箱の折り外型302の上方に位置し、圧下インナーパンチ301は平板状紙シート1を箱の折り外型302に下向きに押し込む作用を果たし、圧下インナーパンチ301は底板3011及び側壁3012を備え、ここで、側壁3012は底板3011の上に位置しかつ底板3011の左右両側に位置し、側壁3012は第2の水平シリンダ3013によって底板3011に接続され、底板3011の前後にそれぞれストッパ3014が設けられ、底板3011は圧下シリンダ3015によってシャーシ5(一部のシャーシ5は図示せず)に接続され、同時にシャーシ5は連続フィード装置2及びキャッピング機構4を固定するために用いられる。圧下シリンダ3015は圧下インナーパンチ301を上下に移動するように駆動して箱の折り外型302と協働して箱の折り操作を行う。ロール搬送機構203は圧下インナーパンチ301及び箱の折り外型302側に位置し、ロール搬送機構203から送り出された平板状紙シート1は圧下インナーパンチ301と箱の折り外型302との間に入る。
【0025】
図7及び図8に示すように、箱の折り外型302はフロントプレート3021と、サイドプレート3022と、リアプレート3023と、コーナーレバー3024と、カバー支持杆3025とを備え、ここで、サイドプレート3022が二枚設けられ、フロントプレート3021、サイドプレート3022及びリアプレート3023が矩形側辺の方式で配列される。平板状紙シート1が圧下される過程において、箱底板103はフロントプレート3021、サイドプレート3022及びリアプレート3023によって囲まれた矩形内に押し込まれる。フロントプレート3021とリアプレート3023は同じ高さに設置されてもよいが、フロントプレート3021及びリアプレート3023の頂辺の高さはサイドプレート3022の頂辺の高さより高く、圧下過程において、平板状紙シート1の前側壁101及び後側壁105は左右側壁104よりも先に箱の折り外型302に接触して折り曲げられる。フロントプレート3021、サイドプレート3022、リアプレート3023はそれぞれ第1の水平シリンダ3026によってシャーシ5に接続され、第1の水平シリンダ3026が動作する時、フロントプレート3021、サイドプレート3022及びリアプレート3023によって囲まれた矩形はそれに伴って大きくなるか又は小さくなる。平板状紙シート1がフロントプレート3021、サイドプレート3022及びリアプレート3023によって囲まれた矩形空間に圧入された後、第1の水平シリンダ3026が動作して矩形空間を縮小させ、この時に圧下インナーパンチ301の第2の水平シリンダ3013と協働して側壁3012を外部に拡張させ、紙箱の両側の接着をより確実にする。
【0026】
コーナーレバー3024は、リアプレート3023とサイドプレート3022とで形成された隅の対頂角位置に設けられている。コーナーレバー3024はリアプレート3023とサイドプレート3022とがなす角の対頂角の二等分線の左右20°の範囲内にある。コーナーレバー3024は後側壁105の耳部102がまず力を受けて折り畳まれる作用を果たすため、コーナーレバー3024の全体位置がフロントプレート3021、サイドプレート3022及びリアプレート3023によって囲まれた矩形4の外部に位置しかつコーナーレバー3024の高さがリアプレート3023の頂辺の高さより高い。カバー支持杆3025は二本設置され、それぞれフロントプレート3021の両側に位置し前後方向に延伸しかつフロントプレート3021の頂辺の高さより高い。カバー支持杆3025は送り機構によって平板状紙シート1を圧下インナーパンチ301の下方に搬送する時に、平板状紙シート1の傾倒を防止するように平板状紙シート1の箱カバー106を支持することができる一方、前側壁101の耳部102がまず力を受けて折り畳まれる作用を果たす。
【0027】
本実施例において、コーナーレバー3024は逆「J」型構造を採用し、コーナーレバー3024の頂部即ち「J」型のフックの底部は水平接触部3024aであり、水平に設置され、水平接触部3024aのヘッド端はさらに下向きに折り曲げられて小半径の円弧状を形成し、このようにコーナーレバー3024全体と紙シートとの接触部分はいずれも丸みを帯び、紙シートを損傷することを回避することができる。水平接触部3024aの垂直方向の投影とリアプレート3023及びサイドプレート3022の垂直方向の投影とが90°よりも小さい角αを呈し、水平接触部3024aと平板状紙シート1の耳部102が十分な長さの接触面を有して耳部102の折り曲げを保つように確保されている。紙箱が折り曲げられる時により円滑に入るために、フロントプレート3021、リアプレート3023及びサイドプレート3022の頂辺は矩形の外部に折り返されてフレア状を形成する。送り機構により搬送された紙シートと圧下インナーパンチ301及び箱の折り外型302との相対位置をより正確にするために、箱の折り外型302の上方で圧下インナーパンチ301の両側にさらにガイド板3027が設けられ、ガイド板3027は第3の水平シリンダ3028によってシャーシ5に接続されている。送り機構が平板状紙シート1を搬送する時、ガイド板3027は中央に向けて短い距離を移動して両ガイド板3027のピッチを平板状紙シート1の幅に合わせるように、第3の水平シリンダ3028によって駆動され、圧下インナーパンチ301が圧下されると、ガイド板3027は両側に移動復帰するように第3の水平シリンダ3028によって駆動されている。
【0028】
箱の折り外型302の下方にプッシュ機構303が設けられ、プッシュ機構303は接着が完了した紙箱を次のステーションにプッシュする。プッシュ機構303は支持台3031と、プッシュチェーン(図示せず)と、プッシュプレート3032を備え、プッシュチェーンは支持台3031の両側に設置されかつ支持台3031のメサより低くなるようにスプロケット3033によって回動されている。プッシュプレート3032はプッシュチェーンに直立に接続され、プッシュプレート3032の頂辺は支持台3031のメサより高い。紙箱が落下する時に支持台3031からずれることを回避するために、箱の折り外型302とプッシュ機構303との間の支持台3031の両側に側方向ガイド板305が設けられている。紙箱の折り畳み接着が完了された後、箱の折り外型302の第1の水平シリンダ3026は動作して矩形空間を拡大させ、紙箱は箱の折り外型302から支持台3031のメサまでに落下することができ、その後にプッシュプレート3032が前進するようにプッシュチェーンによって回動され、紙箱が支持台3031のメサに沿って次のステーションまでに前進するようにプッシュプレート3032によって付勢する。
【0029】
図9及び図10に示すように、紙箱包装成形機器のキャッピング機構4はシャーシ5に接続されている載置台401及び圧下貼合機構402を含む。載置台401の表面に紙箱6が載置台401の表面で移動して圧下貼合機構402の下方に到達させるように駆動するローラ列4011が設けられている。載置台401に位置決めフラッパ4012が設けられ、載置台401の下方に、位置決めフラッパ4012が昇降するように駆動するための昇降シリンダ4013が設けられている。紙箱6が載置台401を移動する時、昇降シリンダ4013は位置決めフラッパ4012を上昇するように駆動し、紙箱6がそれ以上前進できないように阻止することができ、位置決めフラッパ4012を圧下貼合機構402の下方の位置に設置し、この時に紙箱6はキャッピング動作を行うために圧下貼合機構402の下方に位置する。
【0030】
圧下貼合機構402は載置台401の上方に設置され、圧下貼合機構402は圧下駆動機構4021と、ヘッドプラテン4022と、側面プラテン4023と、反転シリンダ4024とを備え、ヘッドプラテン4022は圧下駆動機構4021によってシャーシ5に接続され、圧下駆動機構4021は直線サーボ機構又はシリンダであってもよい。ヘッドプラテン4022は矩形に設置され、ヘッドプラテン4022の底面にバネ4025によって第2のプラテン4026を吊り下げ、第2のプラテン4026の垂直方向の投影はヘッドプラテン4022の垂直方向の投影範囲内にある。ヘッドプラテン4022の四周側辺に側面プラテン4023がヒンジ接続され、ヘッドプラテン4022に反転シリンダ4024が固定接続され、反転シリンダ4024は側面プラテン4023が下に反転するように駆動する。ヘッドプラテン4022の側辺に下吊りブラケット4027が設けられ、下吊りブラケット4027にロールホイール4028が設けられ、側面プラテン4023にロールホイール4028を逃がすための切欠き4023aが設けられている。
【0031】
紙箱6が圧下貼合機構402の下方に位置する場合、圧下駆動機構4021はヘッドプラテン4022が降るように駆動し、第2のプラテン4026は箱カバーと接触すると共にバネ4025を圧縮し、紙箱6の高さが異なる場合、ヘッドプラテン4022の下降距離が一定のものであり、第2のプラテン4026がバネ4025を圧縮する程度が異なるが、いずれも箱カバーと紙箱6のボトムケースとの貼り合わせを確保することができる。ヘッドプラテン4022が降る過程において、ロールホイール4028はまず箱カバーの縁部を紙箱6のボトムケースの側壁に一部接着させ、ヘッドプラテン4022が所定の位置に到達した後に反転シリンダ4024によって側面プラテン4023が下に反転するように駆動され、側面プラテン4023は初期の水平又は略傾斜状態から垂直状態に回転し、箱カバーの縁部と紙箱6のボトムケースの側壁との接着を完了させる。
【0032】
指摘すべきことは、箱の折り機構3及びキャッピング機構4が動作する前にそれぞれ紙箱のボトムケースの貼り付けを必要とする箇所及び箱カバー106の貼り付けを必要とする箇所に糊付け処理を行う必要があり、それに応じて箱の折り機構3及びキャッピング機構4の前に糊付けノズルを設置して糊付けることができ、具体的な位置に関しては具体的なスプレー塗布位置に応じて設置すればよい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】