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特表2022-549486自動工具制御システムにおける画面上内容識別子の使用
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-25
(54)【発明の名称】自動工具制御システムにおける画面上内容識別子の使用
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/08 20120101AFI20221117BHJP
【FI】
G06Q10/08 330
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022519056
(86)(22)【出願日】2020-09-25
(85)【翻訳文提出日】2022-05-12
(86)【国際出願番号】 US2020052767
(87)【国際公開番号】W WO2021062187
(87)【国際公開日】2021-04-01
(31)【優先権主張番号】62/906,014
(32)【優先日】2019-09-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】594174105
【氏名又は名称】スナップ - オン インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リプシー,マシュー・ジェイ
(72)【発明者】
【氏名】フライ,デイビッド・シィ
(72)【発明者】
【氏名】フィリップス,プレストン・シィ
(72)【発明者】
【氏名】ニューポート,ジェイソン
(72)【発明者】
【氏名】ヒューストン,コーディ・エル
(72)【発明者】
【氏名】チュワン,ジョセフ
(72)【発明者】
【氏名】ロジャーズ,フレデリック・ジェイ
(72)【発明者】
【氏名】ライアン,ショーン・ダブリュ
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA16
(57)【要約】
在庫制御システムは、対象物格納デバイスと、ディスプレイデバイスと、1つ以上のプロセッサとを備える。対象物格納デバイスは複数の区画を含み、各区画は対象物を格納するための複数の格納位置を有する。ディスプレイデバイスは、対象物格納デバイスに関する情報を表示する。1つ以上のプロセッサは、在庫制御システム内に格納するように構成された対象物の記述データベースを確立するように構成される。1つ以上のプロセッサは、複数の区画のうちの1つの複数の格納位置に格納された対象物に対応する対象物キーワードを取り出す。1つ以上のプロセッサはまた、取り出された対象物キーワードに基づいてテキストブロックを生成する。ディスプレイデバイス上に、1つ以上のプロセッサは、複数の区画のうちの1つにテキストブロックが適用された、対象物格納デバイスの複数の区画の表現を表示する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
在庫制御システムであって、
複数の区画を含む対象物格納デバイスであり、各区画は対象物を格納するための複数の格納位置を含む、対象物格納デバイスと、
前記対象物格納デバイスに関する情報を表示するように構成されているディスプレイデバイスと、
1つ以上のプロセッサと
を備え、前記1つ以上のプロセッサは、
前記在庫制御システム内に格納するように構成された対象物の記述データベースを確立することと、
前記複数の区画のうちの1つの前記複数の格納位置に格納された対象物に対応する対象物キーワードを取り出すことと、
取り出された前記対象物キーワードに基づいてテキストブロックを生成することと、
前記ディスプレイデバイス上に、前記複数の区画のうちの1つに前記テキストブロックが適用された、前記対象物格納デバイスの前記複数の区画の表現を表示することと
を行うように構成されている、在庫制御システム。
【請求項2】
前記複数の区画が複数の引き出しである、請求項1に記載の在庫制御システム。
【請求項3】
前記ディスプレイデバイス上で、前記対象物格納デバイスの前記複数の区画の前記表現の前記表示は、それぞれの前記区画の相対的な位置およびサイズを反映する、請求項1に記載の在庫制御システム。
【請求項4】
前記テキストブロックは、前記複数の区画のうちの1つの表示上に重ね合わされることによって、前記複数の区画のうちの1つに適用される、請求項1に記載の在庫制御システム。
【請求項5】
前記テキストブロックは、管理アプリケーションへのユーザ入力に基づいて生成される、請求項1に記載の在庫制御システム。
【請求項6】
前記テキストブロックは、前記取り出された前記対象物キーワード中のキーワードのインスタンスの数に基づいて自動的に生成される、請求項1に記載の在庫制御システム。
【請求項7】
前記ディスプレイデバイスは、格納された対象物にアクセスするための入力をユーザから受信するようにさらに構成される、請求項1に記載の在庫制御システム。
【請求項8】
表示される前記引き出しの数と、対応する引き出しに重ね合わされた、テキストブロック内に表示されるテキストを入力するためのテキストボックスとが表として表示される、請求項1に記載の在庫制御システム。
【請求項9】
前記プロセッサは、
前記記述データベースに基づいて前記複数の区画のうちの1つの最も頻繁に使用される対象物を識別するようにさらに構成されており、
前記テキストブロックは、前記最も頻繁に使用される対象物に対応するキーワードを含むように生成される、請求項1に記載の在庫制御システム。
【請求項10】
方法であって、
複数の区画を含む対象物格納デバイスに対象物を格納することであり、各区画は対象物を格納するための複数の格納位置を含む、対象物を格納することと、
前記在庫制御システム内に格納するように構成された対象物の記述データベースを格納することと、
前記複数の区画のうちの1つの前記複数の格納位置に格納された対象物に対応する対象物キーワードを取り出すことと、
取り出された前記対象物キーワードに基づいてテキストブロックを生成することと、
前記対象物格納デバイスにおいて、前記複数の区画のうちの1つに格納された対象物へのアクセス要求に対応するユーザ入力を受信することと、
ディスプレイデバイス上に、前記複数の区画のうちの1つに前記テキストブロックが適用された、前記対象物格納デバイスの前記複数の区画の表現を表示することと
を含む、方法。
【請求項11】
前記複数の区画が複数の引き出しである、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記ディスプレイデバイス上で、前記対象物格納デバイスの前記複数の区画の前記表現の前記表示は、それぞれの前記区画の相対的な位置およびサイズを反映する、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記テキストブロックは、前記複数の区画のうちの1つの表示上に重ね合わされることによって、前記複数の区画のうちの1つに適用される、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記テキストブロックは、管理アプリケーションへのユーザ入力に基づいて生成される、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記テキストブロックは、前記取り出された前記対象物キーワード中のキーワードのインスタンスの数に基づいて自動的に生成される、請求項10に記載の方法。
【請求項16】
表示される前記引き出しの数と、対応する引き出しに重ね合わされた、テキストブロック内に表示されるテキストを入力するためのテキストボックスとが表として表示される、請求項10に記載の方法。
【請求項17】
前記記述データベースに基づいて前記複数の区画のうちの1つの最も頻繁に使用される対象物を識別するステップをさらに含み、
前記テキストブロックは、前記最も頻繁に使用される対象物に対応するキーワードを含むように生成される、請求項10に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2019年9月25日に出願された米国仮特許出願第62/906,014号に対する優先権を主張し、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
技術分野
本主題は、自動工具制御システム、ならびに自動工具制御システムを管理するための技法および機器に関する。
【背景技術】
【0003】
背景
製造またはサービス環境で工具を使用する場合、使用後に工具箱などの格納設備に工具を返却することが重要である。いくつかの産業は、例えば、残った工具が深刻な損傷を引き起こす可能性がある職場環境で工具を残す事故を防ぐために、工具の在庫管理について高い基準を設けている。例えば、航空宇宙産業では、航空機への異物損傷(FOD)を防ぐために、製造、組み立て、または修理されている航空機またはミサイルに工具が誤って残されないことを確実にすることが重要である。
【0004】
いくつかの工具箱は、それらの工具箱に格納された工具の在庫状態を追跡するための内蔵在庫判定機能を含む。例えば、工具は、工具箱内に割り当てられた工具格納位置を有することができる。いくつかの工具箱は、各割り当てられた工具格納位置に工具が配置されているか否かを検出するために、各工具格納位置内またはその隣に接触センサ、磁気センサ、または赤外線センサを含む。センサによって生成される信号に基づいて、工具箱は、工具箱から任意の工具が行方不明であるか否かを判定することができる。すなわち、工具がその割り当てられた工具格納位置に返却されていない場合、ユーザが工具を工具箱に返却しているときでも、工具が行方不明であるとマークされる場合もある。
【0005】
工具が行方不明であると誤って判断するリスクを低減するために、現在実施されている返却プロセスは、ユーザが工具を適切な工具格納位置に返却するのをグラフィックで支援する。これにより、工具箱のレイアウトに精通していないユーザであっても、工具を返却するための適切な工具格納位置に容易に誘導することができる。
【0006】
しかしながら、返却プロセスとは異なり、工具箱から工具を借り出すために現在実施されている借り出しプロセスは、工具および引き出し内の工具の格納位置に対するユーザの精通度に依存している。すなわち、ユーザが工具および工具格納位置に精通していない場合、より多くの時間が工具の探索に費やされ、ユーザが誤った工具を借り出すリスクがより高くなる。
【0007】
したがって、工具箱から工具を借り出すために費やされる時間を短縮しながら、ユーザが誤った工具を借り出すことを防止する改善されたシステムが必要とされている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
説明
以下の詳細な説明では、関連する教示の完全な理解を提供するために、例として多くの具体的な詳細が記載されている。しかしながら、本教示がそのような詳細なしで実施され得ることは、当業者には明らかであるはずである。他の事例では、周知の方法、手順、構成要素、および/または回路は、本教示の態様を不必要に不明瞭にすることを避けるために、詳細なしに比較的高レベルで説明されている。
【0009】
背景技術で説明した問題に対処するために、ユーザが工具箱から工具を借り出すのを視覚的に支援する自動工具制御システムが開発されている。
【0010】
ここで、添付の図面に示され、以下で説明される例を詳細に参照する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は、本主題の技術の例示的な態様による例示的な自動工具制御(ATC)システム100を示す。ATCシステム100は、コンピューティングデバイス102と、データベース104と、工具制御格納デバイス106A、106B、106C(以下、まとめて「工具制御格納デバイス106」として参照される)と、ネットワーク108とを備える。いくつかの態様では、ATCシステム100は、図1に示すものよりも多いまたは少ないコンピューティングデバイス(例えば、102)、データベース(例えば、104)、および/または工具制御格納デバイス(例えば、106A、106B、および106C)を有することができる。
【0013】
コンピューティングデバイス102は、プロセッサ、メモリ、および通信機能を有する様々な形態の処理デバイスを表すことができる。プロセッサは、メモリに格納されたコンピュータ命令を実行することができる。コンピューティングデバイス102は、ネットワーク108を介してデータベース104および工具制御格納デバイス106と通信するように構成される。非限定的な例として、処理デバイスは、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、個人情報端末(PDA)、またはこれらの処理デバイスもしくは他の処理デバイスのいずれかの組み合わせを含むことができる。
【0014】
コンピューティングデバイス102は、その上にインストールされたアプリケーションを有することができる。例えば、アプリケーションは、システムユーザアクセスデータ、物品貸し出しおよび返却データ、物品ステータス(すなわち、紛失、破損、較正時期など)を自動的に管理するための管理クライアントソフトウェアアプリケーションを含むことができる。
【0015】
データベース104は、工具制御格納デバイス106内の工具およびシステムユーザに関するデータを格納するためのデータ記憶装置である。
【0016】
工具制御格納デバイス106(すなわち、106A、106B、および106C)は各々、プロセッサと、メモリと、通信機能とを有する。プロセッサは、メモリに格納されたコンピュータ命令を実行することができる。工具制御格納デバイス106は、コンピューティングデバイス102上の管理クライアントソフトウェアアプリケーションおよびデータベース104とデータを交換するための有線または無線リンクなどのデータリンクを有する。工具制御格納デバイス106は、ネットワークを介してデータベース104とやり取りしてデータを送受信する。
【0017】
工具制御格納デバイス106は、いくつかの実施形態では工具箱である。工具制御格納デバイス106は、より一般的には、工具ロッカーまたは任意の他の安全な格納デバイスもしくは密閉された安全な格納領域(例えば、工具クリブまたはウォークイン工具ロッカー)であってもよい。工具制御格納デバイス106の各々は、格納設備内の対象物の在庫状態を識別するために複数の異なる検知技術を利用する高度に自動化された在庫制御システムの一例である。一例では、工具制御格納デバイス106は、記憶ユニット内の対象物の在庫状態を識別するために機械撮像またはRF検知方法を使用する。
【0018】
例示的な特徴は、システムリソース、自律画像およびカメラ較正、画像データからの工具の特性の識別、在庫画像を取り込むための適応的タイミング、在庫ステータスをチェックするための基準データの効率的な生成、画像品質の自律補償などを効率的に利用して複雑な画像データを処理する能力を含む。さらなる特徴は、RF識別(RFID)信号などのRF検知信号を送受信し、受信した信号を処理して特定の工具を識別し、複数の異なる検知モダリティ(例えば、カメラおよびRFIDベースのモダリティ)を通じて取得された工具情報を相互参照して、高度な機能を提供する能力を含む。
【0019】
ネットワーク108は、有線接続または無線接続を含むことができる。ネットワーク108は、コンピューティングデバイス102、データベース104、および工具制御格納デバイス106が互いに通信することを可能にする。例えば、ネットワーク108は、LAN、WAN、もしくはイントラネット、または例えばインターネットなどの、複数のネットワークから成るネットワークを含むことができる。
【0020】
図2は、本主題の技術の例示的な態様による例示的な自動工具制御システム100を示す。図2の顧客クライアントシステムは、図1のコンピューティングデバイス102に対応することができる。図2のデータベースは、図1のデータベース104に対応し得る。図2の自動工具制御(ATC)ロッカーおよびATCシステムは、図1の工具制御格納デバイス106に対応し得る。具体的には、図2は、コンピューティングデバイス102、データベース104、および工具制御格納デバイス106によって使用され得るオペレーティングシステム、ならびにコンピューティングデバイス102、データベース104、および工具制御格納デバイス106によって互いに通信するために使用され得る接続の詳細な例を示す。
【0021】
図3Aおよび図3Bは、様々な例示的な工具制御格納デバイス106を示す。図3Aは、ユーザインターフェース305と、工具制御格納デバイス106にアクセスしようとするユーザの識別および認証レベルを検証するためのカードリーダなどのアクセス制御デバイス306と、工具を格納するための複数の工具格納引き出し330とを含む引き出し型工具制御格納デバイス106を示す。引き出し330の代わりに、工具制御格納デバイス106は、工具もしくは対象物が貸し出しおよび/もしくは返却されるか、または、対象物が支給および/もしくは返却される格納デバイスを含む棚、区画、コンテナ、もしくは他の対象物格納デバイスを含むことができる。さらなる例では、工具制御格納デバイス106は、格納フック、ハンガー、引き出し付き工具箱、ロッカー、棚付きキャビネット、金庫、箱、クローゼット、自動販売機、樽、木箱、および他の器具格納手段を含む。図3Bは、ロッカー型工具制御格納デバイス106を示す。
【0022】
ユーザインターフェース305は、ユーザに情報を表示するように構成された、工具制御格納デバイス106の入出力デバイスである。情報は、作業指示、工具選択、安全ガイドライン、トルク設定、システムおよび工具ステータス警告および警報を含むことができる。例えば、ユーザインターフェース305は、工具制御格納デバイス106に現在アクセスすることができるユーザに割り当てられたデフォルト言語のテキスト文字列および画像において情報を表示するように構成することができる。図2Aおよび図2Bには示されていないが、工具制御格納デバイス106は、情報を出力するための工具制御格納デバイス106の別の出力デバイスとして、スピーカを含んでもよい。
【0023】
アクセス制御デバイス306は、ATCシステム100にアクセスするためのユーザの権限付与を認証する。具体的には、アクセス制御デバイス306は、工具格納引き出し330へのアクセスを制限または許可するために使用される。アクセスを要求するユーザを電子的に識別するために使用される方法およびシステムは、以下の技術、すなわち、カードを用いたRFID近接センサ、磁気ストライプカードおよびスキャナ、バーコードカードおよびスキャナ、共通アクセスカードおよびリーダ、顔認識、指紋認識、筆跡分析、虹彩認識、網膜スキャン、静脈照合、音声分析、および/またはマルチモーダル生体認証システムを含む生体認証センサIDシステム、ならびに、言及されていない他の技術のうちの任意の1つ以上を個別にまたは組み合わせて含むことができる。
【0024】
アクセス制御デバイス306は、ロック解除/ロックコマンドに関連する電圧信号に応答することができる1つ以上の電子制御ロックデバイスまたは機構を使用することにより、制御デバイス306が工具制御格納デバイス106にアクセスするためのユーザの権限付与を認証するまで、格納引き出し330の一部または全部を閉位置にロックしたままにする。ユーザが工具制御格納デバイス106にアクセスすることを許可されているとアクセス制御デバイス306が判定した場合、ユーザの権限レベルに応じて、格納引き出し330の一部または全部をロック解除し、ユーザが工具を取り出しまたは交換することを可能にする。特に、アクセス制御デバイス306は、システムへの所定の許可されたアクセスレベルを識別し、それらの所定の許可されたアクセスレベルに基づいて、三次元空間または対象物格納デバイスへのユーザによる物理的アクセスを許可または拒否することができる。
【0025】
工具制御格納デバイス106は、いくつかの異なる検知サブシステムを含む。例示的な実施例では、工具制御格納デバイス106は、システムの内容または格納位置の画像を取り込むように構成された画像検知サブシステムの形態の第1の検知サブシステムを含む。画像検知サブシステムは、レンズベースのカメラ、CCDカメラ、CMOSカメラ、ビデオカメラ、または画像を取り込む任意のタイプのデバイスを含むことができる。工具制御格納デバイス106は、一例では、1つ以上のRFIDアンテナ、RFID送受信機およびRFIDプロセッサを含むRFID検知サブシステムの形態をとる第2の検知サブシステムをさらに含んでもよい。RFID検知サブシステムは、RF検知信号を発信し、RF検知信号に応答して工具または他の在庫物品に取り付けられたまたは組み込まれたRFIDタグから返されるRFID信号を受信し、受信したRFID信号を処理して個々の工具または在庫物品を識別するように構成される。
【0026】
図4Aおよび図4Bは、図1に示す工具制御格納デバイス106の特定の実施形態に対応するが、図4Aおよび図4Bに示す教示は、図1の各実施形態に適用することができる。図4Aは、開位置にある工具制御格納デバイス106の1つの引き出し330の詳細図を示す。画像検知サブシステムは、図4Bに関連して下記にさらに詳細に説明される。
【0027】
いくつかの実施形態では、図4Aに示すように、各格納引き出し330は、工具を格納するための工具切り欠き181などの複数の格納位置を有する発泡体基部180を含む。各切り欠きは、具体的には、対応する形状を有する工具を嵌合可能に受け入れるように輪郭形成されて成形される。工具は、フック、ベルクロ(登録商標)、ラッチ、発泡体からの圧力などを使用することによって各格納位置に固定することができる。一般に、各格納引き出し330は、様々なタイプの工具を格納するための複数の格納位置を含む。本開示を通して使用されるように、格納位置は、対象物を格納または固定するための格納システム内の位置である。一実施形態では、各工具は、工具格納システム内の特定の予め指定された格納位置を有する。
【0028】
図4Bは、一実施形態による工具制御格納デバイス106内の撮像サブシステムの斜視図を示す。図3Bに示すように、工具制御格納デバイス106は、3つのカメラ310と、引き出し330から反射された光をカメラ310に導くために垂直面に対して約45度下方に配置された反射面を有するミラー312などの光誘導デバイスとを備える画像検知サブシステムを収容する撮像区画315を含む。有向光は、カメラ310に到達した後、カメラ310が引き出し330の画像を形成することを可能にする。ミラー312の下方の陰影領域340は、工具制御格納デバイス106の撮像検知サブシステムの視野を表す。340に示すように、撮像サブシステムは、例えば引き出し336が開閉されるときに、撮像検知サブシステムの視野を通過する開いた引き出し336の一部をスキャンする。それによって、撮像サブシステムは、開かれた引き出し336の少なくともその部分の画像を取り込む。取り込まれた画像の処理は、開かれた引き出し336の当該部分内の工具および/または格納位置の在庫状態を判定するために使用される。
【0029】
一般に、画像検知サブシステムは、特定の引き出し330の画像を取り込み、特定の引き出しの動きの検出に応答して引き出しの在庫調査を実行する。例えば、画像検知サブシステムは、引き出しが閉じようとしているか、または完全に閉じたことを検出したことに応答して、引き出しの在庫調査を実行することができる。他の例では、画像検知サブシステムは、引き出しが開いているときと閉じているときの両方において引き出しを撮像することができる。
【0030】
在庫は、データファイル(例えば、テキストファイル)を使用して工具箱の各引き出しに割り当てられる。データファイルに提供され、工具データデータベースにロードされるデータは、例えば、各エントリに関連する情報、顧客(例えば、顧客名または固有の識別子)、格納デバイス名(例えば、特定の工具箱または工具もしくは対象物が格納されるべき他の格納デバイスを識別する)、引き出し識別子(例えば、工具箱または工具もしくは対象物が格納されるべき他の格納デバイスの特定の引き出しを識別する)、シルエット名、位置、および形状識別子(例えば、それに基づいてシステムが工具の有無を格納デバイスから判定する工具シルエット)、対象物記述(例えば、工具の名称)、ならびに溝および/または穴に関する情報(例えば、対象物または工具の格納位置と連続しており、ユーザの指が格納位置から対象物または工具を把持することを可能にするように設計された溝および穴)を含むことができる。
【0031】
いくつかの実施形態では、データファイルは引き出しによってソートされる。例えば、画像検知サブシステムが関心領域の画像を取り込むと、システムは、引き出しと関連付けられるデータファイル(例えば、テキストファイル)に基づいて、引き出し内のシルエットにおいて工具の有無を検知する。
【0032】
いくつかの実施形態では、RF検知サブシステムは、RFベースのタグを関連付けられている引き出しまたは棚の在庫チェックを実行するように構成される。RFベースのタグは、工具に取り付けられた、または工具内に埋め込まれたRFIDタグであってもよい。一般に、RFベースのタグは、工具に固有の識別子を符号化し、結果、RFベースのタグを読み取ることにより、工具タイプ(例えば、ねじ回し、トルクレンチなど)と固有の工具(例えば、そのモデルおよびタイプの複数のトルクレンチのうちの特定のトルクレンチ)の両方を識別することができる。特に、RFベースのタグに符号化された情報は、一般に、同じタイプ、同じモデル、同じ使用年数、同じ物理的外観などの2つの工具を区別するために使用することができるように、工具に固有である。
【0033】
例えば、RF検知サブシステムは、RF識別タグを有する工具を格納する引き出しまたは区画が完全に閉じられたときに、工具制御格納デバイス106のRFベースのスキャンを実行する。特に、RFベースのスキャンは、引き出しが完全に閉じられたことの検出に応答して実行することができ、または引き出しが完全に閉じているときにいつでも実行することができる。いくつかの例では、RFベースのスキャンはまた、ユーザが工具制御格納デバイス106に対してログインまたはログアウトすることによってトリガすることもできる。一般に、RFベースのスキャンは、工具制御格納デバイス106のカメラベースの在庫調査を実行させる同様のトリガに応答して実行することができる。
【0034】
データ処理システムは、1つ以上のプロセッサ(例えば、マイクロプロセッサ)と、メモリとを含み、メモリは、工具制御格納デバイス106に、検知デバイスと直接またはネットワークを通じて電子的に通信させ、三次元空間または対象物格納デバイス内の対象物の有無データに関するデータを検知デバイスから取得させるためのプログラム命令を記憶する。検知サブシステムによって取り込みまたは受信された画像、RFID信号、および他の検知信号は、システムまたは各格納引き出しの在庫状態を判定するためにデータ処理システムによって処理される。本開示全体を通して使用される在庫状態という用語は、格納システム内の対象物の存在/有または不在/無状態に関する情報を意味する。
【0035】
いくつかの実施形態では、RFID検知システムおよび工具制御格納デバイス106内に存在する画像検知システムに基づいて、RFIDベースの在庫スキャンの結果と画像ベースの在庫スキャンの結果との間でクロスチェックを実行して、2つのスキャンの結果が一貫していることを保証することができる。具体的には、在庫クロスチェックは、両方の在庫スキャンが同じ工具を工具制御格納デバイス106内に存在するものとして識別し、同じ工具を工具制御格納デバイス106に存在しないものとして識別したことを保証するために実行される。2つの在庫スキャンの結果が互いに一致しない場合、ユーザ警告が発せられる。
【0036】
工具制御格納デバイス106の在庫調査に使用される他の検知システムは、以下を含むことができる。
【0037】
・ラインスキャナ/カメラによって一次元バーコードを検出するためのセンサ、カメラ/他の撮像センサによって二次元バーコードを検出するためのセンサ、カメラ/他の撮像センサを有する機械視覚識別センサ(UV、赤外線(IR)、可視光などを含む様々な検知手法を使用する)、およびレーザスキャンなどの光学識別センサ、
・工具に固定された/埋め込まれたRFIDタグ(能動型RFIDタグおよび/または受動型RFIDタグ)、Ruby、Zigbee(登録商標)、WiFi、NFC、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth低エネルギー(BLE)などの、同様の容量で使用される他のRF技術などのRF識別センサ、
・(無線ではなく)識別システムに差し込まれるコネクタが取り付けられた/埋め込まれた工具などの、工具への直接電子接続、
・対象物の重量を検出するためのスケール、重量分布を検出するための複数のスケールなどの重量センサ、
・単一のゴー/ノーゴーセンサ、形状/輪郭を検出するためのセンサのアレイなどの接触スイッチ/センサ、
・音波放出器/検出器対、ならびに/または
・鉄工具探知器製品などの磁気誘導/検知。
【0038】
ユーザは、使用後に工具を返却する準備が整うと、工具制御格納デバイス106にログインする。ユーザが認証されると、図5AのGUI 500Aのマル付きの番号1で示されているように、現在貸し出されている(すなわち、工具箱から借り出されている)工具のリストを工具箱の画面上に提示することができる。図5AのGUI 500Aのマル付きの番号2は、画面上の現在貸し出されている工具のリストと共に提供される工具箱を描写するグラフィック画像を示す。プロセスをさらに容易にするために、工具箱のグラフィック画像は、引き出しのグラフィック画像を含むことができ、工具が貸し出された引き出しを強調表示することができる。工具が貸し出された適切な引き出しが開かれると、図5BのGUI 500Bに示すように、貸し出された工具のシルエットが強調表示された実際の引き出しレイアウトの画像を画面に表示することができる。視覚的案内に基づいて、ユーザは、画面上に表示されている、強調表示された工具格納位置に対応する実際の引き出し330内の工具格納位置に工具を返却する。
【0039】
ユーザが工具を工具箱に返却すると、システムは、工具が返却された引き出し330のRFIDベースの在庫スキャンおよび/または画像ベースの在庫スキャンを実行する。RFIDベースの在庫スキャンおよび画像ベースの在庫スキャンの結果が、工具が行方不明でないことを示す(例えば、工具が、その適切な工具格納位置に返却されている)場合、返却プロセスは完了する。
【0040】
ユーザが工具を工具箱内のそれらの適切な工具格納位置に返却するのを支援するための視覚的案内は、各引き出し330内の工具に対するユーザの精通度および工具箱引き出し330上に物理的に配置されたラベルに依拠せず、結果、ユーザは、借り出しを所望する工具を含む引き出し330を識別することができる。すなわち、この再チューニング処理により、ユーザは、適切な工具格納位置を容易に識別することができる。この返却プロセスは、工具箱から任意の工具が行方不明であるか否かを判定する偽陽性率を低減し、また、工具を返却するために費やされる時間も低減する。
【0041】
しかしながら、返却プロセスとは異なり、工具箱から工具を借り出すために現在実施されている借り出しプロセスは、ユーザの精通度および工具箱引き出し330上のラベルに依拠する。図6A図6Cは、現在実施されている工具借り出しプロセスのための例示的なグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を示す。
【0042】
現在実施されている借り出しプロセスは、工具の検索から始まる。例えば、2段階工具検索モードは、図6AのGUI 600Aの「工具検索」アイコン610Aによってユーザ選択を受信することによって起動することができる。「工具検索」アイコン610Aが選択されると、図6BのGUI 600Bの「工具検索ウィンドウ」が画面に表示するために提供される。GUI 600Bの「貸し出し中の工具を表示」アイコン610Bが選択されると、図6CのGUI 600Cに示すような工具在庫リストが画面に表示される。工具在庫リストは、部品番号(P/N)、工具名、割り当てられた引き出し、ステータスなどの工具属性を含むことができる。工具在庫リストは、所望の属性によってソートされてもよい。
【0043】
しかしながら、現在実施されている工具借り出しプロセスは、ユーザが工具および工具制御格納デバイス106の各引き出し330内のそれぞれの工具格納位置に精通していることを必要とし、またはユーザは、引き出し内容を記述する、引き出し330上に物理的に配置されたラベルに依存する。現在実施されている工具借り出しプロセスは、時間がかかり、直感的ではない。
【0044】
本主題の技術による工具借り出しプロセスは、工具制御格納デバイス106のユーザインターフェース305上の工具箱を描写するグラフィック画像の上に主な内容を表示することによって、検索時間を短縮し、作業効率を向上させる。この工具借り出しプロセスにより、ユーザは、デバイスGUI上で所望の工具を含む引き出しを識別することができる。
【0045】
図7は、本主題の技術による工具借り出しプロセスのための例示的なGUI 700を示す。ユーザのログインが認証されると、ATCシステム100は、工具制御格納デバイス106のユーザインターフェース305に表示するためのGUI 700を提供する。GUI 700は、ユーザが工具制御格納デバイス106を制御し、工具制御格納デバイス106に関する情報を提供することを可能にするダッシュボード画面であってもよい。ダッシュボード画面は、工具制御格納デバイス106を描写するグラフィック画像710を含むことができる。GUI 700に表示される引き出しの数およびサイズは、工具制御格納デバイス106の組み立てプロセスの設定において定義することができる。ATCシステムは、設定において定義された数およびサイズを参照し、GUI 700に表示される引き出しの数およびサイズを決定することができる。
【0046】
すなわち、グラフィック画像710は、実際の工具制御格納デバイス106の同じ数の引き出し330と、引き出し330の相対サイズとを含むことができる。例えば、実際の工具制御格納デバイス106が8つの引き出しを含む場合、グラフィック画像710も8つの引き出しを描写することができる。工具制御格納デバイス106の一番下の引き出しが、実際の工具制御格納デバイス106のすべての引き出しの中で最も大きい引き出しである場合、GUI 700に表示される引き出しの残りの部分よりも、一番下の引き出しにより多くの空間が割り当てられる。
【0047】
さらに、GUI 700に表示されている各引き出しには、テキストブロックが重ね合わされている。テキストブロックは、それぞれの引き出しの内容を記述するテキストを含むことができる。例えば、GUI 700のグラフィック画像710に表示された一番上の引き出しにオーバーレイされたテキストブロックは、実際の工具制御格納デバイス106の一番上の引き出しの内容を記述する、「1/4インチおよび3/8インチドライバセット」などのテキストを含む。
【0048】
テキストブロックに含まれるテキストは、管理ソフトウェアクライアントアプリケーション内のデバイス設定機能を使用して割り当てることができる。例えば、管理者は、コンピューティングデバイス102上の管理ソフトウェアクライアントアプリケーションにアクセスする。管理ソフトウェアクライアントアプリケーションは、デフォルトでダッシュボード画面(例えば、GUI 700)にすることができる。ダッシュボード画面は、ページをナビゲートするためのタブを含むことができる。例えば、ダッシュボード画面は、クリックされると、管理者が修正を所望する工具箱を選択することができる箱ページに管理者をナビゲートする箱タブを含むことができる。
【0049】
「箱」タブは、選択された工具箱の機能をセットアップするために使用されるタブのサブセットをさらに含むことができる。例えば、管理者は、ダッシュボード画面に表示される引き出しラベルを編集するために、箱タブのタブのサブセットから「引き出しラベル」タブを選択することができる。「引き出しラベル」タブにおいて、GUI 700のグラフィック画像710に表示された引き出しの各々に重ね合わされたテキストブロックを編集することができる。例えば、管理者は、引き出し330の内容を記述するテキストを、実際の工具制御格納デバイス106の引き出し330に対応するテキストブロックに割り当てることができる。
【0050】
いくつかの実施形態では、実際の工具制御格納デバイス106の引き出し330に対応する引き出し番号と、対応する引き出し330に重ね合わされたテキストブロック内に表示されるテキストを入力するためのテキストボックスとを、「引き出しラベル」タブ内に表として表示することができる。上述したように、引き出しの数は、実際の工具制御格納デバイス106の初期セットアップ時の箱設定ステップにおいて当初セットアップされた引き出しの数を反映している。テキストブロックの編集を完了するために、管理者は「変更を保存」ボタンを選択することができる。
【0051】
「変更を保存」ボタンが選択されると、ATCソフトウェアアプリケーションおよびATCサービスは、ネットワーク(すなわち、ネットワーク108)を使用して工具箱構成を更新する。ダッシュボード画面が次に起動されるとき、箱/引き出しラベルタブ内の各引き出しに割り当てられたテキストが、図7のGUI 700に見られるように、「タッチしてメニューを表示」工具箱アイコン内の適切な引き出しテキストボックスに自動的に表示される。
【0052】
いくつかの実施形態では、ATCシステムは、実行されると、各引き出しの主な内容を判定するプログラムを含むことができる。例えば、ATCシステムは、各テキストファイルに含まれる項目記述に使用されたキーワードをスキャンし、キーワードが項目記述に現れる回数を追跡する。テキストファイルは、在庫を工具箱の各引き出しに割り当てるために使用される。
【0053】
例えば、引き出しは、オープンエンドレンチおよびボックスエンドレンチを格納する。引き出しには、オープンエンドレンチおよびボックスエンドレンチを記述するテキストファイルを使用して在庫が割り当てられる。したがって、ATCシステムは、キーワード「レンチ」が「オープンエンド」および「ボックスエンド」などの他のキーワードよりも頻繁に現れると判定することができる。この判定に基づいて、ATCシステムは、ダッシュボード画面のテキストブロック内に表示される用語の1つとして「レンチ」を割り当てることができる。
【0054】
別の例では、引き出しがねじ回しまたはプライヤを格納する場合、ATCシステムは、最も使用されるキーワードを「ねじ回し」または「プライヤ」として識別することができる。したがって、引き出しのテキストブロックは、キーワード「ねじ回し」または「プライヤ」を含むことができ、ATCシステムは、ダッシュボード画面上に引き出しラベル「ねじ回し」または「プライヤ」を自動的に表示することができる。
【0055】
いくつかの実施形態では、テキストブロックに含めるキーワードを決定するプロセスは、引き出しテキストファイルがATCシステムにロードされ、ラベルがダッシュボードに示される工具箱アイコンの引き出しに自動的に表示されると同時に呼び出されてもよい。
【0056】
判定プロセスは、引き出しに格納された工具の部品番号に基づくことができる。例えば、最も頻繁に使用される部品番号は、部品番号についてデータベース内の記述子を参照し、各部品番号記述内の主要記述語を使用することによって識別することができる。
【0057】
図8は、本主題の技術のいくつかの実施態様を実装することができる例示的な電子システム800を概念的に示す。1つ以上の実施態様において、コンピューティングデバイス102および工具制御格納デバイス106は、電子システム800に関して以下で説明する電子システム構成要素であってもよく、または電子システム構成要素のすべてもしくは一部を含んでもよい。電子システム800は、コンピュータ、電話機、個人情報端末(PDA)、または任意の他の種類の電子デバイスとすることができる。そのような電子システムは、様々なタイプのコンピュータ可読媒体および様々な他のタイプのコンピュータ可読媒体のインターフェースを含む。電子システム800は、バス808と、処理装置(複数可)812と、システムメモリ804と、読み出し専用メモリ(ROM)810と、固定記憶デバイス802と、入力デバイスインターフェース814と、出力デバイスインターフェース806と、ネットワークインターフェース816とを含む。
【0058】
バス808は、電子システム800の多数の内部デバイスを通信可能に接続するすべてのシステムバス、周辺機器バス、およびチップセットバスを集合的に表す。例えば、バス808は、処理装置(複数可)812をROM810、システムメモリ804、および固定記憶デバイス802と通信可能に接続する。
【0059】
これらの様々なメモリユニットから、処理装置(複数可)812は、本開示のプロセスを実行するために、実行するための命令および処理するためのデータを取り出す。処理装置(複数可)は、異なる実施態様において、単一のプロセッサまたはマルチコアプロセッサとすることができる。
【0060】
ROM810は、処理装置(複数可)812および電子システムの他のモジュールによって必要とされる静的データおよび命令を格納する。他方、固定記憶デバイス802は、読み書き可能なメモリデバイスである。このデバイスは、電子システム800がオフであっても命令およびデータを格納する不揮発性メモリユニットである。本開示のいくつかの実施態様は、大容量記憶デバイス(例えば、磁気もしくは光ディスク、またはフラッシュメモリ)を固定記憶デバイス802として使用する。
【0061】
他の実施態様は、取り外し可能記憶デバイス(例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、フラッシュドライブ)を固定記憶デバイス802として使用する。固定記憶デバイス802と同様に、システムメモリ804は、読み書き可能なメモリデバイスである。しかしながら、システムメモリ804は、記憶デバイス802とは異なり、ランダムアクセスメモリなどの揮発性の読み書き可能なメモリである。システムメモリ804は、プロセッサが実行時に必要とする命令およびデータの一部を格納する。いくつかの実施態様では、本開示のプロセスは、システムメモリ804、固定記憶デバイス802、またはROM810に記憶される。例えば、様々なメモリユニットは、それぞれのアプリケーションに関連付けられたグラフィック要素および識別子を表示するための命令、それぞれのアプリケーションに関連付けられたショートカットの視覚的表現を表示するための所定のユーザ入力を受信するための命令、および、ショートカットの視覚的表現を表示するための命令を含む。これらの様々なメモリユニットから、処理装置(複数可)812は、いくつかの実施態様のプロセスを実行するために、実行するための命令および処理するためのデータを取り出す。
【0062】
バス808はまた、入力デバイスインターフェース814および出力デバイスインターフェース806にも接続する。入力デバイスインターフェース814は、ユーザが電子システムに情報を通信し、コマンドを選択することを可能にする。入力デバイスインターフェース814と共に使用される入力デバイスは、例えば、英数字キーボードおよびポインティングデバイス(「カーソル制御デバイス」とも呼ばれる)を含む。出力デバイスインターフェース806は、例えば、電子システム800によって生成される画像の表示を可能にする。出力デバイスインターフェース806と共に使用される出力デバイスは、例えば、プリンタ、および、例えば、陰極線管(CRT)または液晶ディスプレイ(LCD)などのディスプレイデバイスを含む。いくつかの実施態様は、例えば、入力デバイスおよび出力デバイスの両方として機能するタッチスクリーンなどのデバイスを含む。
【0063】
最後に、図8に示すように、バス808はまた、ネットワークインターフェースを通じて電子システム800をネットワーク(図示せず)に結合する。このようにして、コンピュータは、コンピュータのネットワーク(例えば、LAN、WAN、もしくはイントラネット、または例えばインターネットなどの複数のネットワークから成るネットワーク)の一部とすることができる。電子システム800の任意のまたはすべての構成要素は、本開示と併せて使用することができる。
【0064】
上記の特徴およびアプリケーションの多くは、コンピュータ可読記憶媒体(コンピュータ可読媒体としても参照される)に記録された命令セットとして指定されるソフトウェアプロセスとして実装される。これらの命令が1つ以上の処理装置(複数可)(例えば、1つ以上のプロセッサ、プロセッサのコア、または他の処理装置)によって実行されると、それらは処理装置(複数可)に、命令に示された動作を実行させる。コンピュータ可読媒体の例は、磁気媒体、光学媒体、電子媒体などを含むが、これらに限定されない。コンピュータ可読媒体は、無線でまたは有線接続を介して通過する搬送波および電子信号を含まない。
【0065】
特に明記しない限り、本明細書に記載されているすべての測定値、値、定格、位置、大きさ、サイズ、および他の仕様は、正確ではなく近似である。それらは、それらが関連する機能およびそれらが関連する技術分野で慣用的なものと一致する合理的な範囲を有することが意図されている。
【0066】
上記のような場合を除いて、記載または図示されているものは、いかなる構成要素、ステップ、特徴、目的、利益、利点などを公に捧げることを意図するものでもなく、またはそのように解釈されるべきでもない。
【0067】
本明細書では、「ソフトウェア」という用語は、例えば、読み出し専用メモリもしくは他の形態の電子記憶装置に存在するファームウェア、またはプロセッサによる処理のためにメモリに読み出すことができる磁気記憶装置、光学装置、ソリッドステートなどに記憶することができるアプリケーションを含むように意図されている。また、いくつかの実施態様では、本開示の複数のソフトウェア態様は、本開示の別個のソフトウェア態様のままでありながら、より大きいプログラムの下位部分として実装することができる。いくつかの実施態様では、複数のソフトウェア態様を別個のプログラムとして実装することもできる。最後に、本明細書に記載のソフトウェア態様をともに実装する別個のプログラムの任意の組み合わせは、本開示の範囲内である。いくつかの実施態様では、ソフトウェアプログラムは、1つ以上の電子システム上で動作するようにインストールされると、ソフトウェアプログラムの動作を実行および実施する1つ以上の特定の機械実施態様を定義する。
【0068】
コンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、スクリプト、またはコードとしても知られている)は、コンパイル言語またはインタプリタ言語、宣言型言語または手続き型言語を含む任意の形式のプログラミング言語で記述することができ、スタンドアロンプログラムとして、またはモジュール、コンポーネント、サブルーチン、オブジェクト、もしくはコンピューティング環境での使用に適した他のユニットとして、を含む任意の形式で展開することができる。コンピュータプログラムは、ファイルシステム内のファイルに対応してもよいが、対応しなくてもよい。プログラムは、他のプログラムまたはデータ(例えば、マークアップ言語文書に格納された1つ以上のスクリプト)を保持するファイルの一部、問題のプログラム専用の単一のファイル、または複数の協調ファイル(例えば、1つ以上のモジュール、サブプログラム、またはコードの一部を格納するファイル)に格納することができる。コンピュータプログラムは、1つのコンピュータ上で、または1つの場所に配置された、または複数の場所に分散され、通信ネットワークによって相互接続された複数のコンピュータ上で実行されるように展開することができる。
【0069】
上述したこれらの機能は、デジタル電子回路、コンピュータソフトウェア、ファームウェア、またはハードウェアにおいて実施することができる。これらの技法は、1つ以上のコンピュータプログラム製品を使用して実施することができる。プログラム可能なプロセッサおよびコンピュータは、モバイルデバイスに含まれ得るか、またはモバイルデバイスとしてパッケージ化され得る。プロセスおよび論理フローは、1つ以上のプログラマブルプロセッサおよび1つ以上のプログラマブル論理回路によって実行することができる。汎用および専用のコンピューティングデバイスおよび記憶デバイスを、通信ネットワークを介して相互接続することができる。
【0070】
いくつかの実施態様は、例えば、機械可読媒体またはコンピュータ可読媒体(代替的に、コンピュータ可読記憶媒体、機械可読媒体、または機械可読記憶媒体としても参照される)にコンピュータプログラム命令を記憶するマイクロプロセッサ、記憶装置、およびメモリなどの電子部品、を含む。そのようなコンピュータ可読媒体のいくつかの例は、RAM、ROM、読み出し専用コンパクトディスク(CD-ROM)、記録可能コンパクトディスク(CD-R)、書き換え可能コンパクトディスク(CD-RW)、読み出し専用デジタル多用途ディスク(例えば、DVD-ROM、二重層DVD-ROM)、様々な記録可能/書き換え可能DVD(例えば、DVD-RAM、DVD-RW、DVD+RWなど)、フラッシュメモリ(例えば、SDカード、ミニSDカード、マイクロSDカードなど)、磁気またはソリッドステートハードドライブ、読み出し専用および記録可能Blu-Ray(登録商標)ディスク、超密度光ディスク、任意の他の光または磁気媒体、およびフロッピーディスクを含む。コンピュータ可読媒体は、少なくとも1つの処理装置によって実行可能であり、様々な動作を実行するための命令セットを含むコンピュータプログラムを格納することができる。コンピュータプログラムまたはコンピュータコードの例は、例えば、コンパイラによって生成されたマシンコードを含み、ファイルは、インタプリタを使用してコンピュータ、電子部品、またはマイクロプロセッサによって実行される上位コードを含む。
【0071】
上記の説明は、ソフトウェアを実行するマイクロプロセッサまたはマルチコアプロセッサに主に言及しているが、いくつかの実施態様は、1つ以上の集積回路、例えば、特定用途向け集積回路(ASIC)またはフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)によって実行される。いくつかの実施態様では、そのような集積回路は、回路自体に格納された命令を実行する。
【0072】
本開示で使用される場合、「コンピュータ」、「サーバ」、「プロセッサ」、および「メモリ」という用語はすべて、電子デバイスまたは他の技術のデバイスを参照する。これらの用語は、人または人の集団を除外する。本明細書の目的のために、表示または表示するという用語は、電子デバイス上に表示することを意味する。本開示で使用される場合、「1つのコンピュータ可読媒体」および「複数のコンピュータ可読媒体」という用語は、コンピュータによって読み出し可能な形式で情報を格納する有形の物理的な対象物に完全に限定される。これらの用語は、任意の無線信号、有線ダウンロード信号、および任意の他の一時信号を除外する。
【0073】
ユーザとのインタラクションを可能にするために、本明細書に記載の主題の実施態様は、ユーザに情報を表示するためのディスプレイデバイス、例えばCRTまたはLCDモニタと、ユーザがコンピュータに入力を提供することができるキーボードおよびポインティングデバイス、例えばマウスまたはトラックボールとを有するコンピュータ上に実装することができる。他の種類のデバイスを使用して、ユーザとのインタラクションを提供することもできる。例えば、ユーザに提供されるフィードバックは、例えば視覚フィードバック、聴覚フィードバック、または触覚フィードバックなどの任意の形態の感覚フィードバックとすることができ、ユーザからの入力は、音響、発話、または触覚入力を含む任意の形態で受信することができる。さらに、コンピュータは、ユーザによって使用されるデバイスに文書を送信し、そのデバイスから文書を受信することによって、例えば、ウェブブラウザから受信した要求に応答して、ユーザのクライアントデバイス上のウェブブラウザにウェブページを送信することによってユーザとインタラクトすることができる。
【0074】
本明細書で説明される主題の実施形態は、例えばデータサーバとしてのバックエンド構成要素を含む、または例えばアプリケーションサーバなどのミドルウェア構成要素を含む、またはフロントエンド構成要素、例えばユーザが本明細書で説明される主題の実施態様とインタラクトすることができるグラフィカルユーザインターフェースまたはウェブブラウザを有するクライアントコンピュータを含むコンピューティングシステム、または1つ以上のそのようなバックエンド、ミドルウェア、もしくはフロントエンド構成要素の任意の組み合わせで実装することができる。システムの構成要素は、任意の形態または媒体のデジタルデータ通信、例えば通信ネットワークによって相互接続することができる。通信ネットワークの例は、ローカルエリアネットワーク(LAN)およびワイドエリアネットワーク(WAN)、インターネットワーク(例えば、インターネット)、およびピアツーピアネットワーク(例えば、アドホックピアツーピアネットワーク)を含む。
【0075】
コンピューティングシステムは、クライアントおよびサーバを含むことができる。クライアントおよびサーバは、一般に、互いに遠隔しており、通常、通信ネットワークを介してインタラクトする。クライアントとサーバとの関係は、それぞれのコンピュータ上で実行され、互いにクライアント-サーバ関係を有するコンピュータプログラムによって生じる。いくつかの実施形態では、サーバは、データ(例えば、HTMLページ)をクライアントデバイスに(例えば、クライアントデバイスとインタラクトするユーザにデータを表示し、ユーザからユーザ入力を受信する目的で)送信する。クライアントデバイスにおいて生成されるデータ(例えば、ユーザインタラクションの結果)は、サーバにおいてクライアントデバイスから受信することができる。
【0076】
開示されたプロセスにおけるステップの任意の特定の順序または階層は、手法例の例示であることが理解される。設計上の選好に基づいて、プロセスにおけるステップの特定の順序または階層は再配列されてもよく、または図示されたすべてのステップが実行されてもよいことが理解される。ステップのいくつかは、同時に実行されてもよい。例えば、特定の状況では、マルチタスク処理および並列処理が有利であり得る。さらに、上記の実施形態における様々なシステム構成要素の分離は、すべての実施形態においてそのような分離を必要とすると理解されるべきではなく、記載されたプログラム構成要素およびシステムは、一般に、単一のソフトウェア製品にともに統合されるか、または複数のソフトウェア製品にパッケージ化され得ることを理解されたい。
【0077】
前述の説明は、当業者が本明細書に記載の様々な態様を実施することを可能にするために提供されている。これらの態様に対する様々な修正は、当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義される一般的な原理は、他の態様に適用されてもよい。単数形の要素への言及は、特に明記しない限り、「唯一」を意味するものではなく、むしろ「1つ以上」を意味するものである。特に明記しない限り、「いくつか」という用語は、1つ以上を指す。男性の代名詞(例えば、彼の)には、女性および中性の性別(例えば、彼女のおよびその)が含まれ、逆もまた同様である。見出しおよび小見出しがある場合、それらは便宜上使用されているにすぎず、本開示を限定するものではない。
【0078】
本明細書で使用される場合、一連の項目の前の語句「~のうちの少なくとも1つ」は、項目のいずれかを分離するための用語「および」または「または」とともに、リストの各成員(すなわち、各項目)ではなく、リスト全体を修飾する。「~のうちの少なくとも1つ」という語句は、列挙された各項目の少なくとも1つの選択を必要としない。むしろ、この語句は、項目のいずれか1つの少なくとも1つ、および/または項目の任意の組み合わせの少なくとも1つ、および/または項目の各々の少なくとも1つを含むことを意味することを可能にする。例として、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」または「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」という語句は各々、Aのみ、Bのみ、またはCのみ、A、B、およびCの任意の組み合わせ、ならびに/または、A、BおよびCの各々の少なくとも1つを指す。
【0079】
一態様、その態様、別の態様、いくつかの態様、1つ以上の態様、一実施態様、その実施態様、別の実装、いくつかの実施態様、1つ以上の実施態様、一実施形態、その実施形態、別の実施形態、いくつかの実施形態、1つ以上の実施形態、一構成、その構成、別の構成、いくつかの構成、1つ以上の構成、本主題の技術、本開示、本発明の開示、それらの他の変形などの語句は、便宜上のものであり、そのような語句(複数可)に関連する開示が本主題の技術に必須であること、またはそのような開示が本主題の技術のすべての構成に適用されることを意味するものではない。そのような語句(複数可)に関する開示は、すべての構成または1つ以上の構成に適用することができる。そのような語句(複数可)に関する開示は、1つ以上の例を提供することができる。一態様またはいくつかの態様などの語句は、1つ以上の態様を指すことができ、その逆も同様であり、これは他の前述の語句にも同様に適用される。
【0080】
本明細書で論じるシステムがユーザに関連付けられた使用データを収集するか、または使用データを利用することができる限りにおいて、ユーザには、プログラムまたは機能が使用データ(例えば、ユーザの選好)を収集するか否かを制御し、収集された使用データに基づいてアプリケーションに関連付けられたユーザインターフェース(UI)を制御する機会が提供される。ユーザには、システムによって提供される特定の特徴または機能をオンまたはオフにするオプションを提供することもできる。いくつかの態様では、ユーザは、本明細書で論じるシステムによって提供される特徴および機能を無効にする(例えば、収集された使用データに基づいてアプリケーションに関連付けられたUIを制御する)ことを選択することができる。さらに、ユーザは、個人を特定可能な情報が除去されるように、特定のデータが記憶または使用される前に1つ以上の方法で扱われることを規定することができる。例えば、ユーザのアイデンティティは、ユーザについて個人を特定できる情報を決定することができないように扱われてもよく、または、位置情報(都市、郵便番号、または州レベルなど)が取得されるユーザの地理的位置は、ユーザの特定の位置を決定することができないように一般化されてもよい。したがって、ユーザは、開示されたシステムによってユーザ情報が収集され、記憶され、使用されるか否か、およびどのように使用されるかを制御することができる。
【0081】
本開示の一実施形態は、対象物格納デバイスと、ディスプレイデバイスと、1つ以上のプロセッサとを備える在庫制御システムである。対象物格納デバイスは複数の区画を含み、各区画は対象物を格納するための複数の格納位置を有する。ディスプレイデバイスは、対象物格納デバイスに関する情報を表示する。1つ以上のプロセッサは、在庫制御システム内に格納するように構成された対象物の記述データベースを確立するように構成される。1つ以上のプロセッサは、複数の区画のうちの1つの複数の格納位置に格納された対象物に対応する対象物キーワードを取り出す。1つ以上のプロセッサはまた、取り出された対象物キーワードに基づいてテキストブロックを生成する。ディスプレイデバイス上に、1つ以上のプロセッサは、複数の区画のうちの1つにテキストブロックが適用された、対象物格納デバイスの複数の区画の表現を表示する。
【0082】
いくつかの実施形態では、複数の区画は複数の引き出しである。他の実施形態では、ディスプレイデバイス上で、対象物格納デバイスの複数の区画の表現の表示は、それぞれの区画の相対的な位置およびサイズを反映する。特定の実施形態では、テキストブロックは、複数の区画のうちの1つの表示上に重ね合わされることによって、複数の区画のうちの1つに適用される。いくつかの実施形態では、テキストブロックは、管理アプリケーションへのユーザ入力に基づいて生成される。他の実施形態では、テキストブロックは、取り出された対象物キーワード中のキーワードのインスタンスの数に基づいて自動的に生成される。特定の実施形態では、ディスプレイデバイスは、格納された対象物にアクセスするための入力をユーザから受信するようにさらに構成される。一実施形態では、表示される引き出しの数、および、対応する引き出しに重ね合わされたテキストブロック内に表示されるテキストを入力するためのテキストボックスが、表として表示される。特定の実施形態では、プロセッサは、記述データベースに基づいて複数の区画のうちの1つの最も頻繁に使用される対象物を識別するようにさらに構成される。テキストブロックは、最も頻繁に使用される対象物に対応するキーワードを含むように生成される。
【0083】
本開示の別の実施形態は方法である。本方法は、複数の区画を含む対象物格納デバイスに対象物を格納することを含み、各区画は対象物を格納するための複数の格納位置を含む。次いで、在庫制御システム内に格納するように構成された対象物の記述データベースが格納される。その後、複数の区画のうちの1つの複数の格納位置に格納された対象物に対応する対象物キーワードが取り出される。次いで、取り出された対象物キーワードに基づいてテキストブロックが生成される。対象物格納デバイスにおいて、複数の区画のうちの1つに格納された対象物へのアクセス要求に対応するユーザ入力が受信される。最後に、ディスプレイデバイス上に、複数の区画のうちの1つにテキストブロックが適用された、対象物格納デバイスの複数の区画の表現が表示される。
【0084】
いくつかの実施形態では、複数の区画は複数の引き出しである。他の実施形態では、ディスプレイデバイス上で、対象物格納デバイスの複数の区画の表現の表示は、それぞれの区画の相対的な位置およびサイズを反映する。特定の実施形態では、テキストブロックは、複数の区画のうちの1つの表示上に重ね合わされることによって、複数の区画のうちの1つに適用される。いくつかの実施形態では、テキストブロックは、管理アプリケーションへのユーザ入力に基づいて生成され、他の実施形態では、テキストブロックは、取り出された対象キーワード内のキーワードのインスタンスの数に基づいて自動的に生成される。一実施形態では、表示される引き出しの数、および、対応する引き出しに重ね合わされたテキストブロック内に表示されるテキストを入力するためのテキストボックスが、表として表示される。特定の実施形態では、複数の区画のうちの1つの最も頻繁に使用される対象物は、記述データベースに基づいて識別される。そのような実施形態では、テキストブロックは、最も頻繁に使用される対象物に対応するキーワードを含むように生成される。
【0085】
当業者に知られている、または後に知られるようになる、本開示全体を通じて記載されている様々な態様の要素とのすべての構造的および機能的同等物は、参照により本明細書に明示的に組み込まれ、本主題の技術に含まれることが意図される。さらに、本明細書に開示されているものは、そのような開示が上記の説明に明示的に記載されているか否かに関係なく、公に捧げることを意図したものではない。さらに、「含む(include)」、「有する(have)」などの用語が本開示で使用される限りにおいて、そのような用語は、「備える(comprise)」が解釈されるように、「備える(comprise)」という用語と同様に包括的であることが意図される。
【0086】
本明細書で使用される用語および表現は、特定の意味が本明細書に別途記載されている場合を除いて、それらの対応するそれぞれの調査および研究の分野に関してそのような用語および表現に与えられる通常の意味を有することが理解されよう。第1および第2などの関係用語は、1つのエンティティまたは動作を別のエンティティまたは動作から、そのようなエンティティまたは動作間の任意の実際のそのような関係または順序を必ずしも必要とせず、または暗示せずに区別するためにのみ使用され得る。「備える(comprises)」、「備えている(comprising)」という用語、またはそれらの任意の他の変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図しており、その結果、要素のリストを含むプロセス、方法、物品、または装置は、それらの要素のみを含むのではなく、明示的に列挙されていない、またはそのようなプロセス、方法、物品、もしくは装置に内在する他の要素を含むことができる。「a」または「an」の後に続く要素は、さらなる制約なしに、その要素を含むプロセス、方法、物品、または装置における追加の同一の要素の存在を排除するものではない。
【0087】
前述の説明では、本開示を簡素化する目的で、様々な実施形態において様々な特徴がともにグループ化されることが分かる。
【0088】
上記では、最良の形態および/または他の例であると考えられるものを説明したが、その中で様々な修正が行われてもよく、本明細書に開示される主題は様々な形態および例で実施されてもよく、本教示は多数の用途に適用されてもよく、そのうちのいくつかのみが本明細書に記載されていることが理解される。本開示は、本教示の真の範囲内に入る任意のおよびすべての適用、修正および変形を包含することが意図される。
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図6A
図6B
図6C
図7
図8
【国際調査報告】