(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】
(54)【発明の名称】コモンモード電磁障害(EMI)低減のためのアクティブY定格コンデンサ制御オプション
(51)【国際特許分類】
【FI】
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】
(86)(22)【出願日】
(85)【翻訳文提出日】
(86)【国際出願番号】
(87)【国際公開番号】
(87)【国際公開日】
(32)【優先日】
(33)【優先権主張国・地域又は機関】
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】507107291
【氏名又は名称】テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】230129078
【氏名又は名称】佐藤 仁
(71)【出願人】
【識別番号】390020248
【氏名又は名称】日本テキサス・インスツルメンツ合同会社
(72)【発明者】
【氏名】ヨゲシュ クマール ラマダス
(72)【発明者】
【氏名】アシシュ クマール
【テーマコード(参考)】
【Fターム(参考)】
5H730AA02
5H730BB43
5H730BB57
5H730CC01
5H730DD04
5H730EE02
5H730EE07
5H730FG01
5H740BA12
5H740BB07
5H740BC01
5H740BC02
5H740JA01
5H740JB01
5H740MM01
(57)【要約】
システムが、入力電圧供給(102)と、入力電圧供給(102)に結合されるスイッチングコンバータとを含む。スイッチングコンバータは、一次コイル及び二次コイルを有するトランス(T2)を含む。スイッチングコンバータは、また、頂部プレート及び底部プレートを備えるY定格コンデンサ(C7)を含み、頂部プレートは二次コイルの第1の端部に結合される。スイッチングコンバータは、また、Y定格コンデンサの底部プレートに結合されるプッシュプル電流源(301)を含む。スイッチングコンバータはさらに、プッシュプル電流源(301)に結合されるコントローラ(401)を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項】
システムであって、
入力電圧供給と、
前記入力電圧供給に結合されるスイッチングコンバータと、
を含み、
前記スイッチングコンバータが、
一次コイル及び二次コイルを有するトランスと、
頂部プレート及び底部プレートを備えるY定格コンデンサであって、前記頂部プレートが前記二次コイルの第1の端部に結合される、前記Y定格コンデンサと、
前記Y定格コンデンサの前記底部プレートに結合されるプッシュプル電流源と、
前記プッシュプル電流源に結合されるコントローラと、
を含む、
システム。
【請求項】
請求項1に記載のシステムであって、前記Y定格コンデンサが第1のY定格コンデンサであり、前記コントローラが、頂部プレート及び底部プレートを備える第2のY定格コンデンサを含み、前記第2のY定格コンデンサの前記頂部プレートが、電圧変化を感知するために前記二次コイルの前記第1の端部に結合される、システム。
【請求項】
請求項2に記載のシステムであって、前記コントローラがさらに、前記第2のY定格コンデンサの前記底部プレートに結合されるサンプル・ホールド回路を含む、システム。
【請求項】
請求項3に記載のシステムであって、前記コントローラがさらに、前記サンプル・ホールド回路に結合される積分器回路を含む、システム。
【請求項】
請求項2に記載のシステムであって、前記第2のY定格コンデンサの前記底部プレートに結合される不連続伝導モード(DCM)回路をさらに含み、前記DCM回路が、
サンプル・ホールド回路と、
前記サンプル・ホールド回路に結合される積分器回路と、
前記積分器回路に結合される増幅器と、
を含み、
前記増幅器が、スイッチを介して前記第1のY定格コンデンサの前記底部プレートに結合される、システム。
【請求項】
請求項5に記載のシステムであって、
前記スイッチが第1のスイッチを含み、
前記システムがさらに、前記プッシュプル電流源と前記第1のY定格コンデンサの前記底部プレートの間に第2のスイッチを含み、
前記スイッチングコンバータのパルス幅変調(PWM)オンモードの間、前記第2のスイッチが閉じ、前記第1のスイッチが開き、
前記スイッチングコンバータのPWMオフモードの間、前記第2のスイッチが開き、前記第1のスイッチが閉じる、
システム。
【請求項】
請求項2に記載のシステムであって、前記プッシュプル電流源が第1のプッシュプル電流源であり、前記システムがさらに、前記第2のY定格コンデンサの前記底部プレートに結合される第2のプッシュプル電流源を含み、前記第1のプッシュプル電流源が、前記スイッチングコンバータのパルス幅変調(PWM)オンモードの間動作するように構成され、前記第2のプッシュプル電流源が、前記スイッチングコンバータのバーストモードの最初と最後のスイッチングサイクルの間動作するように構成される、システム。
【請求項】
請求項2に記載のシステムであって、前記トランスに結合される不連続伝導モード(DCM)クランプをさらに含む、システム。
【請求項】
スイッチングコンバータ回路であって、
第1のY定格コンデンサノードと、
前記第1のY定格コンデンサノードに結合されるプッシュプル電流源と、
前記プッシュプル電流源に結合されるコントローラと、
を含み、
前記コントローラが、
第2のY定格コンデンサノードに結合されるサンプル・ホールド回路と、
前記サンプル・ホールド回路に結合される積分器回路と、
を含む、
スイッチングコンバータ回路。
【請求項】
請求項9に記載のスイッチングコンバータ回路であって、前記サンプル・ホールド回路が第1のサンプル・ホールド回路であり、前記積分器回路が第1の積分器回路であり、前記スイッチングコンバータ回路が、前記第2のY定格コンデンサノードに結合される不連続伝導モード(DCM)回路をさらに含み、前記DCM回路が、
第2のサンプル・ホールド回路と、
前記第2のサンプル・ホールド回路に結合される第2の積分器回路と、
前記第2の積分器回路に結合される増幅器と、
を含み、
前記増幅器が、スイッチを介して前記第1のY定格コンデンサノードに結合される、スイッチングコンバータ回路。
【請求項】
請求項10に記載のスイッチングコンバータ回路であって、
前記スイッチが第1のスイッチを含み、
前記スイッチングコンバータ回路がさらに、前記プッシュプル電流源と前記第1のY定格コンデンサノードの間に第2のスイッチを含み、
スイッチングコンバータのパルス幅変調(PWM)オンモードの間、前記第2のスイッチが閉じ、前記第1のスイッチが開き、
前記スイッチングコンバータのPWMオフモードの間、前記第2のスイッチが開き、前記第1のスイッチが閉じる、
スイッチングコンバータ回路。
【請求項】
請求項9に記載のスイッチングコンバータ回路であって、前記プッシュプル電流源が第1のプッシュプル電流源であり、前記スイッチングコンバータ回路がさらに、前記第2のY定格コンデンサノードに結合される第2のプッシュプル電流源を含み、前記第1のプッシュプル電流源が、スイッチングコンバータのパルス幅変調(PWM)オンモードの間動作するように構成され、前記第2のプッシュプル電流源が、前記スイッチングコンバータのバーストモードの最初と最後のスイッチングサイクルの間動作するように構成される、スイッチングコンバータ回路。
【請求項】
請求項9に記載のスイッチングコンバータ回路であって、
一次コイル及び二次コイルを備えるトランスであって、前記二次コイルの第1の端部が、前記第1のY定格コンデンサノードに結合されるトランスと、
前記トランスに結合される不連続伝導モード(DCM)クランプと、
をさらに含む、スイッチングコンバータ回路。
【請求項】
請求項9に記載のスイッチングコンバータ回路であって、前記第1のY定格コンデンサノード、前記第2のY定格コンデンサノード、前記プッシュプル電流源、及び前記コントローラが集積回路の構成要素である、スイッチングコンバータ回路。
【請求項】
請求項14に記載のスイッチングコンバータ回路であって、
一次コイル及び二次コイルを備えるトランスであって、前記二次コイルの第1の端部が、前記第1のY定格コンデンサノードに結合される前記トランスと、
前記二次コイルの前記第1の端部に結合される頂部プレートと前記第1のY定格コンデンサノードに結合される底部プレートとを備える第1のY定格コンデンサと、
前記二次コイルの前記第1の端部に結合される頂部プレートと前記コントローラに結合される底部プレートとを備える第2のY定格コンデンサと、
をさらに含む、スイッチングコンバータ回路。
【請求項】
集積回路であって、
第1のY定格コンデンサノードと、
第2のY定格コンデンサノードと、
前記第1のY定格コンデンサノードに結合されるプッシュプル電流源と、
前記プッシュプル電流源に結合されるコントローラと、
を含み、
前記コントローラが、前記第2のY定格コンデンサノードにおける電圧変化を監視するように、及び、選択的に、前記第1のY定格コンデンサノードに電流をプッシュするか又は前記第1のY定格コンデンサノードから電流をプルするように構成される、
集積回路。
【請求項】
請求項16に記載の集積回路であって、前記コントローラが、前記第2のY定格コンデンサノードに結合されるサンプル・ホールド回路と、前記サンプル・ホールド回路に結合される積分器回路とを含む、集積回路。
【請求項】
請求項17に記載の集積回路であって、前記プッシュプル電流源が、
入力電圧供給に結合される第1の電流端子と、抵抗を介して前記第1のY定格コンデンサノードに結合される第2の電流端子と、第1のドライバ回路に結合される制御端子とを有するプッシュトランジスタと、
第1の電流端子、第2の電流端子、及び制御端子を有するプルトランジスタであって、前記プルトランジスタの前記第2の電流端子が接地ノードに結合されるプルトランジスタと、
第1の電流端子、第2の電流端子、及び制御端子を有する制御トランジスタと、
を含み、
前記制御トランジスタの前記第1の電流端子が前記抵抗の一端に結合され、前記制御トランジスタの前記第2の電流端子が前記プルトランジスタの前記第1の電流端子に結合され、前記制御トランジスタの前記制御端子が前記コントローラに結合される、集積回路。
【請求項】
請求項17に記載の集積回路であって、前記サンプル・ホールド回路が第1のサンプル・ホールド回路であり、前記積分器回路が第1の積分器回路であり、前記集積回路が、前記第2のY定格コンデンサノードに結合される不連続伝導モード(DCM)回路をさらに含み、前記DCM回路が、
第2のサンプル・ホールド回路と、
前記第2のサンプル・ホールド回路に結合される第2の積分器回路と、
前記第2の積分器回路に結合される増幅器と、
を含み、
前記増幅器が、スイッチを介して前記第1のY定格コンデンサノードに結合される、集積回路。
【請求項】
請求項19に記載の集積回路であって、
前記スイッチが第1のスイッチを含み、
前記集積回路がさらに、前記プッシュプル電流源と前記第1のY定格コンデンサノードの間に第2のスイッチを含み、
スイッチングコンバータのパルス幅変調(PWM)オンモードの間、前記第2のスイッチが閉じ、前記第1のスイッチが開き、
前記スイッチングコンバータのPWMオフモードの間、前記第2のスイッチが開き、前記第1のスイッチが閉じる、
集積回路。
【請求項】
請求項16に記載の集積回路であって、前記プッシュプル電流源が第1のプッシュプル電流源であり、前記集積回路がさらに、前記第2のY定格コンデンサノードに結合される第2のプッシュプル電流源を含み、前記第1のプッシュプル電流源が、スイッチングコンバータのパルス幅変調(PWM)オンモードの間動作するように構成され、前記第2のプッシュプル電流源が、前記スイッチングコンバータのPWMオフの間動作するように構成される、集積回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【】
電源及びパワーコンバータは様々な電子システムにおいて用いられる。電力は概して交流(AC)信号として長距離にわたって伝送される。AC信号は、事業所や家庭の場所ごとに所望に応じて分割及び計量され、個々の電子デバイスや部品で使用するために直流(DC)に変換されることが多い。バッテリー駆動デバイスも一般的である。最近の電子システムには、異なるDC電圧を用いて動作するように設計されるデバイスや部品が採用されることが多い。そのため、このようなシステムには、異なるスイッチングコンバータ(AC-DCコンバータ及び/又はDC-DCコンバータ)が必要とされる。
【背景技術】
【】
スイッチングコンバータのトポロジーには多くの異なるものがある。利用可能なトポロジーは、使用する部品、扱う電力量、入力電圧、出力電圧、効率、信頼性、サイズ、及び/又は他の特性により異なる。一つの例示のスイッチングコンバータをフライバックコンバータと称する。フライバックコンバータについての既存の課題の一つは、大型のコモンモードチョークにもかかわらず、オフラインのフライバックコンバータについて、コモンモード電磁障害(EMI)仕様を満たすことが困難であることである。トランス境界をまたぐ寄生容量の存在が、この問題を解決するのを難しくしている。上述のEMIの問題を克服するなど、スイッチングコンバータの設計を改善する努力が続けられている。
【発明の概要】
【】
一例において、或るシステムが、入力電圧供給と、入力電圧供給に結合されるスイッチングコンバータとを含む。スイッチングコンバータは、一次コイル及び二次コイルを有するトランスを含む。スイッチングコンバータはまた、頂部プレート及び底部プレートを備えるY定格コンデンサを含み、頂部プレートは二次コイルの第1の端部に結合される。スイッチングコンバータは、Y定格コンデンサの底部プレートに結合されるプッシュプル電流源も含む。スイッチングコンバータは、プッシュプル電流源に結合されるコントローラも含む。
【】
一例において、スイッチングコンバータ回路が、第1のY定格コンデンサノードと、第1のY定格コンデンサノードに結合されるプッシュプル電流源とを含む。スイッチングコンバータは、プッシュプル電流源に結合されるコントローラも含む。コントローラは、第2のY定格コンデンサノードに結合されるサンプル・ホールド回路を含む。コントローラは、サンプル・ホールド回路に結合される積分器回路も含む。
【】
一例において、集積回路が、第1のY定格コンデンサノード及び第2のY定格コンデンサノードを含む。集積回路は、第1のY定格コンデンサノードに結合されるプッシュプル電流源も含む。集積回路は、プッシュプル電流源に結合されるコントローラも含み、コントローラは、第2のY定格コンデンサノードにおける電圧変化を監視し、選択的に、第1のY定格コンデンサノードに電流をプッシュするか又は第1のY定格コンデンサノードから電流をプルするように構成される。
【図面の簡単な説明】
【】
様々な例の詳細な説明について、下記の添付の図面を参照する。
【】
【図】幾つかの例におけるスイッチングコンバータを示す概略図である。
【】
【図】幾つかの例における別のスイッチングコンバータを示す概略図である。
【】
【図】幾つかの例におけるプル動作のシナリオにおける別のスイッチングコンバータを示す概略図である。
【】
【図】幾つかの例におけるプッシュ動作のシナリオにおける図3Aのスイッチングコンバータを示す概略図である。
【】
【図】幾つかの例における別のスイッチングコンバータを示す概略図である。
【】
【図】幾つかの例におけるスイッチングコンバータに関連する波形を示すタイミングチャートである。
【図】幾つかの例におけるスイッチングコンバータに関連する波形を示すタイミングチャートである。
【図】幾つかの例におけるスイッチングコンバータに関連する波形を示すタイミングチャートである。
【図】幾つかの例におけるスイッチングコンバータに関連する波形を示すタイミングチャートである。
【】
【図】幾つかの例における別のスイッチングコンバータを示す概略図である。
【】
【図】幾つかの例における図6Aのスイッチングコンバータに関連するタイミングチャートである。
【】
【図】幾つかの例における別のスイッチングコンバータを示す概略図である。
【】
【図】幾つかの例における別のスイッチングコンバータを示す概略図である。
【図】幾つかの例における別のスイッチングコンバータを示す概略図である。
【】
【図】幾つかの例における図8Aのスイッチングコンバータに関連するタイミングチャートである。
【】
【図】幾つかの例における別のスイッチングコンバータを示す概略図である。
【図】幾つかの例における別のスイッチングコンバータを示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【】
本明細書では、コモンモード電磁障害(EMI)低減のためのアクティブY定格コンデンサ制御オプションについて説明する。本明細書では、感電の危険を防止するための安全規格(例えば、短絡ではなく、開路となる故障)に準拠するコンデンサを「Y定格コンデンサ」と称する。例示のY定格コンデンサの規格には、UL1414及びUL1283が含まれる。幾つかの例において、説明するアクティブY定格コンデンサ制御オプションは、スイッチングコンバータに用いられる。一例において、スイッチングコンバータが、一次コイル及び二次コイルを有するトランスを含む。スイッチングコンバータは、頂部プレート及び底部プレートを有するY定格コンデンサも含み、頂部プレートは二次コイルの第1の端部に結合される。スイッチングコンバータは、Y定格コンデンサの底部プレートに結合されるプッシュプル電流源も含む。スイッチングコンバータは、プッシュプル電流源に結合されるコントローラも含み、コントローラは、本明細書で説明する制御オプションの少なくとも一部を提供する。一つの制御オプションは、Y定格コンデンサの底部プレートに選択的に電流をプッシュすることを含む。別の制御オプションは、Y定格コンデンサの底部プレートから選択的に電流をプルすることを含む。幾つかの例において、アクティブなY定格コンデンサ制御オプションは、不連続伝導モード(DCM)回路(例えば、DCMアンプ及び/又はDCMクランプを備える)など、他のスイッチングコンバータオプションと組み合わされる。
【】
本明細書において説明するスイッチングコンバータには、様々な動作モードがある。必要とされる出力電力が、あらかじめ決められたレベルより高い場合、コンバータは、スイッチングコンバータの出力電圧に応答してパルス幅変調動作が連続的に適用される連続モードで動作する。出力電力が低いレベルの場合に利用される第2の動作モードは、「バーストモード」であり、スイッチングコンバータの出力電圧に応答してパルス幅変調動作がオン及びオフされる。本明細書で用いられるように、バーストモード動作は、PWMオンモード及びPWMオフモードを含む。理解を深めるために、様々なスイッチングコンバータオプションを下記のように図面を用いて説明する。
【】
図1は、幾つかの例におけるスイッチングコンバータ100を示す概略図である。スイッチングコンバータ100は、オフラインフライバックコンバータの一例である。図示されるように、スイッチングコンバータ100は、L1、C1、及びR1を含む回路を介して、減極性(T1の巻線の同じ側のドットによって表される)を有するコモンモードチョーク(T1)の第1の巻線に結合される第1の端部103Aを備える交流(AC)源102を含む。より具体的には、L1の第1の端部がAC源102の第1の端部103Aに結合され、L1の第2の端部がT1の第1の巻線に結合される。T1の第1の巻線は、C1の頂部プレートにも結合される。図示されるように、C1の底部プレートはR1の第1の端部に結合され、R1の第2の端部はアース接地ノード110に結合される。
【】
図1の例において、AC源102の第2の端部103Bは、L2、C2、及びR2を含む回路を介してT1の第2の巻線に結合される。より具体的には、L2の第1の端部が交流源102の第2の端部103Bに結合され、L2の第2の端部がT1の第2の巻線に結合される。T1の第2の巻線はC2の頂部プレートにも結合される。図示のように、C2の底部プレートはR2の第1の端部に結合され、R2の第2の端部はアース接地ノード110に結合される。
【】
図1の例において、T1からの出力はダイオードのセットD1~D4によって整流される。より具体的には、D1のアノード及びD3のカソードがT1の第1の巻線に結合される。また、D2のアノード及びD4のカソードがT1の第2の巻線に結合される。また、D1及びD2のカソードは、コンデンサ(C3)の頂部プレート及びインダクタ(L3)第1の端部に結合される。また、D3及びD4のアノードは、C3の底部プレート及び一次(ローカル)接地ノード108に結合される。図示のように、L3の第2の端部は、別のコンデンサ(C4)の頂部プレートと、加極性(これは、T2の巻線の反対側にドットによって表される)を有するトランス(T2)の第1の巻線とに結合される。また、C4の底部プレートは一次接地ノード108に結合される。一方、T2の第2の巻線は、ダイオード(D5)のアノードに結合される第1の端部と、二次接地ノード115に結合される第2の端部とを有する。図示のように、D5のカソードは出力コンデンサ(COUT)の頂部プレートと、COUTに並列の負荷106とに結合される。具体的には、COUTの頂部プレートはD5のカソードに結合され、COUTの底部プレートは二次接地ノード115に結合される。
【】
図1の例において、トランジスタM1をオン及びオフすることによって、負荷106に提供される電力量を制御する。図示のように、M1は、T2の第1の巻線に結合される第1の電流端子と、一次接地ノード108に結合される第2の電流端子と、スイッチングコンバータ100のためのコントローラ(図示せず)に結合される制御端子とを有する。また、図1は、2つの付加的なコンデンサC5及びC6を示し、C5はT2の巻線間容量を表し、C6は二次接地ノード115とアース接地ノード110の間の漂流容量を表す。M1のスイッチング動作の間、T2の第1の巻線における電圧変化112により、ノード115における電圧変化114が生じる。C5及びC6、M1のスイッチング動作、及び関連する電圧変化114により、二次接地ノード115からアース接地ノード110に電流116が注入される。こういった電流116は、ノード110からラインインピーダンス安定化ネットワーク(LISN)の抵抗R1及びR2を介して逆流する。その結果得られるR1及びR2の両端の電圧降下が、測定されるEMIに大きく寄与する。このようなEMIは望ましくない。
【】
図2は、幾つかの例における別のスイッチングコンバータ200を示す概略図である。図2の例において、スイッチングコンバータ200は、図1のスイッチングコンバータ100について説明したものと同じ構成要素を多く含む。また、スイッチングコンバータ200は、二次接地ノード115と一次接地ノード108の間に結合されるY定格コンデンサ(C7)を含む。M1のスイッチング動作の間、T2の第1の巻線における電圧変化112により、二次接地ノード115における電圧変化214が生じる。C5及びC6により、M1のスイッチング動作及び関連する電圧変化214が、R1及びR2の両端で測定されるLISN EMIの一因となる。C7により、ノード115における電圧変化214は、図1の電圧変化114と比較して減少し、それにより、スイッチングコンバータ200についてのLISN EMIが、図1のスイッチングコンバータ100と比較して減少する。図2の例において、C7は、C6を介したアース接地ノード110への電流流路218に沿った電流量を減少させる電流流路216を一次接地ノード108に提供する。
【】
図3Aは、幾つかの例におけるプル動作のシナリオにおける別のスイッチングコンバータ300を示す概略図である。図3Aの例において、スイッチングコンバータ300は、図1及び図2のスイッチングコンバータ100、200について説明したものと同じ構成要素を多く含む。また、スイッチングコンバータ300は、C7の底部プレートに結合されるプッシュプル電流源301を含む。図3Aの例において、プッシュプル電流源301は、M2A、M2B、M3、及びM4の4つのトランジスタを含む。図示のように、M2Aの第1の電流端子は入力電圧供給(VDD)ノード305に結合され、M2Aの第2の電流端子はM2B(これを本明細書ではプッシュ調整トランジスタと称する)の第1の電流端子に結合され、M2Aの制御端子は駆動回路302に結合される。図3Aの例において、ドライバ回路302は、ノード305により提供される入力電圧供給(VDD)により電力供給される。動作において、ドライバ回路302は、ノード307に入力される制御信号(DVDT-)に応答して、VDDに基づいて選択的にM2に駆動信号を提供してプッシュ動作を行う(例えば、図3B参照)。幾つかの例において、DVDT-は、M1のドレインが下に振れるときにハイに向かうデジタル信号である。このような例において、「DVDT」はM1のドレインにおけるdv/dtを表す。注:図3Aは単に、M1のドレインの上への振れを伴う動作を表す。
【】
図3Aの例において、M2Bの第2の電流端子は、M3の第1の電流端子に結合される。一方、M2Bの制御端子は制御ノード310に結合される。また、M3の第2の電流端子はM4の第1の電流端子に結合され、M3の制御端子は制御ノード309に結合される。図示のように、M2Bの第2の電流端子とM3の第1の電流端子との間のノード312は、C7の底部プレートに結合される。また、M4の第2の電流端子は一次接地ノード108に結合され、M4の制御端子はドライバ回路306に結合される。図3Aの例において、ドライバ回路306は、ノード305により提供される入力電圧供給(VDD)により電力供給される。図3Aに表されるプル動作の間、ドライバ回路306は、ノード311に入力される制御信号(DVDT+)に応答して、VDDに基づいてM4に駆動信号を提供し、DVDT+はトランジスタM1のドレインが上に振れるときにハイに向かうデジタル信号である。プル動作の結果、電流は、電流流路316によって表されるように流れる。
【】
図3Aに表されるプル動作により、T2の第1の巻線における電圧変化112の結果、二次接地ノード115における電圧変化314が減少する。C5及びC6により、M1のスイッチング動作及び関連する電圧変化314が、LISN抵抗R1とR2の両端で測定されるEMIの一因となる。しかし、C7及びプッシュプル電流源301により、ノード115における電圧変化314は、図1の電圧変化114又は図2の電圧変化214と比較して小さくなっている。図3Aの例において、電圧変化314は、プッシュプル電流源301を用いて、C7の底部プレートからトランジスタM3及びM4を介して一次接地ノード108に電流をプルすることによって減少する。これにより、C7の底部プレートにおける反転した極性の電圧変化318による二次側接地ノード115における電圧変化314が減少する。二次接地ノード115における電圧変化314を低減することによって、二次接地ノード115からC6を介してアース接地ノード110に流れる電流量も減少する。このようにして、LISN EMIが減少する。注:図3Aの例示の電圧変化112、314、及び318は一定の縮尺で描かれていない。幾つかのシナリオにおいて、電圧変化318は、電圧変化112の1/100までに小さくし得る。
【】
図3Bは、幾つかの例におけるプッシュ動作のシナリオにおける図3Aのスイッチングコンバータ300を示す概略図である。図3Bの例において、スイッチングコンバータ300は、図1及び図2のスイッチングコンバータ100、200について説明したものと同じ構成要素を多く含む。ここでも、スイッチングコンバータ300は、C7の底部プレートに結合されるプッシュプル電流源301を含む。図3Bの例において、プッシュプル電流源301は、電流流路326により表されるように電流を流し得るプッシュ動作を行う。より具体的には、ドライバ回路302は、DVDT-がハイに向かう(これは、M1が下に振られることを示す)ことに応答して、M2Aを閉じるように指示する。また、M2Bは、M3及びM4が開いている間は電流を流すことができ、それにより、一次接地ノード108に電流が流れることが防止される。M2A及びM2Bを閉じ、M3及び/又はM4を開くと、電流はC7の底部プレートにプッシュされる。M2Bにより、プッシュ動作の間の電流量を最小電流と最大電流の間で調整可能である。他の例において、M2Bは抵抗に置換されるが、これは(M2Bを使用することに対して)プッシュ動作のために使用される電流が最大になることに対応する。
【】
プッシュ動作により、T2の第1の巻線における電圧変化322の結果、二次接地ノード115における電圧変化324が減少する。C5及びC6により、M1のスイッチング動作及び関連する電圧変化324が、LISN抵抗R1及びR2の両端で測定されるEMIの一因となる。しかし、C7及びプッシュプル電流源301により、ノード115における電圧変化324は、図1の電圧変化114又は図2の電圧変化214と比較して減少する。一例において、VDDノード305からトランジスタM2A及びM2Bを介してC7の底部プレートに電流をプッシュするためにプッシュプル電流源301を用いることによって、電圧変化324が減少する。これにより、C7の底部プレートにおける反転した極性の電圧変化328による二次接地ノード115における圧変化324が減少する。二次接地ノード115における電圧変化324を減少させることによって、二次接地ノード115からC6を介してアース接地ノード110に流れる電流量も減少する。このようにして、LISN EMIが減少する。注:図3Bの例示の電圧変化322、324、及び328は一定の縮尺で描かれていない。幾つかのシナリオにおいて、電圧変化328は、電圧変化322の1/100までに小さくし得る。
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図4は、幾つかの例における別のスイッチングコンバータ400を示す概略図である。図4の例において、スイッチングコンバータ400は、図1~図3のスイッチングコンバータ100、200、及び300について説明したものと同じ構成要素を多く含む。また、スイッチングコンバータ400は、C7の底部プレートに結合されるプッシュプル電流源301のためのコントローラ401を含む。
【】
図示のように、コントローラ401は、積分器回路405に結合されるサンプル・ホールド(S&H)回路404を含む。より具体的には、S&H回路404は、スイッチ(S1)及びコンデンサ(C10)を含み、S1は、コントローラ401の入力ノード403とC10の頂部プレートとの間に結合される。一方、C10の底部プレートは一次接地ノード108に結合される。図4の例において、コントローラ401の入力ノード403は、C8及びC9を含む感知配列に結合される。幾つかの例において、C7は、スイッチングコンバータ400の第1のY定格コンデンサであり、C8は、第2のY定格コンデンサである。図示のように、C8の頂部プレートは二次接地ノード115に結合され、C8の底部プレートはC9の頂部プレートに結合される。また、C9の底部プレートは一次接地ノード108に結合される。C8及びC9により、電圧変化414に関連する感知信号402がS&H回路404に提供される。
【】
S&H回路404の出力は積分器回路405に提供される。図示のように、積分器回路405は、演算増幅器406の正入力(+)ノードにおいて抵抗(R5)及びコンデンサ(C11)を含む。より具体的には、R5は、S&H回路404の出力と演算増幅器406の+ノードとの間にある。また、C11は、演算増幅器406の+ノードと一次接地ノード108との間にある。積分器回路405はまた、演算増幅器406の負入力(-)ノードにおいて抵抗(R4)を含む。図4の例において、積分器回路405は、演算増幅器406の出力と演算増幅器406の-ノードとの間にコンデンサ(C12)を備えたフィードバックループ408も含む。積分器回路405の出力は、M3のための制御端子において制御ノード309に結合される。
【】
M1のスイッチング動作の間、T2の第1の巻線における電圧変化112により、ノード115における電圧変化414が生じる。C5及びC6により、M1のスイッチング動作及び関連する電圧変化414が、LISN抵抗R1とR2の両端で測定されるEMIの一因となる。C7~C9、プッシュプル電流源301、及びコントローラ401により、ノード115における電圧変化414は、図1の電圧変化114又は図2の電圧変化214と比較して減少する。一例において、電圧変化414は、感知信号402によって示されるようにノード115において電圧変化414が存在するとき、コントローラ401がプッシュプル電流源301にC7の底部プレートから電流をプルするよう指示した結果である。幾つかの例において、コントローラ401及びプッシュプル電流源301の動作により、ノード115における電圧変化が量418だけ減少し、その結果、電圧変化414になる。図4の例において、C7は、M3及びM4を介する一次接地ノード108への電流流路416を提供し、それにより、C6を介して二次接地ノード110へ流れる電流の量が減少する。このようにして、LISN抵抗R1及びR2の両端で測定されるEMIが減少する。
【】
図5A~図5Dは、幾つかの例におけるスイッチングコンバータに関連する波形を示すタイミングチャートである。図5Aのタイミングチャート510において、波形512は、一次ドレイン電圧(例えば、M1の第1電流端子における電圧)を表す。図示のように、一次ドレイン電圧は、パルス514A~514Cによって表されるように低電圧値と高電圧値(例えば、0~300ボルト)の間で遷移し、M1のための制御信号がパルス514A~514Cのタイミングを決定する。
【】
図5Bのタイミングチャート520において、波形522は、Y定格コンデンサ(例えば、C7)を用いたときの二次接地電圧(例えば、ノード115における電圧)を表す。図示のように、二次接地電圧は、パルス524A~524Cで表される低電圧と高電圧(例えば、0~4ボルト)の間で遷移し、M1のための制御信号がパルス524A~524Cのタイミングを決定する。
【】
図5Cのタイミングチャート530において、波形532は、Y定格コンデンサ(例えば、C7)及びアクティブなプッシュプル電流源(例えば、図4のコントローラ401を備えたプッシュプル電流源301)を用いたときの二次接地電圧(例えば、ノード115における電圧)を表す。図示のように、波形532によって表される二次接地電圧は、図5Aのタイミングチャート510に表される一次ドレイン電圧のローからハイ及びハイからローの各遷移に対応する短パルス534A~534Fまで減少する。
【】
図5Dのタイミングチャート540において、波形542は、M3のための制御端子において制御ノード309に提供される(例えば、コントローラ401からの)制御信号を表す。図示のように、波形542は、図5Aのタイミングチャート510に表される一次ドレイン電圧のパルス514A~514Cに対して反転されたパルス544A~544Cを含む。
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図6Aは、いくつかの例における別のスイッチングコンバータ600を示す概略図である。図6Aの例において、スイッチングコンバータ600は、図4のスイッチングコンバータ400について説明したものと同じ構成要素を含み、図6Aと図4との違いは、電圧変化112に対応する方形波パルス(又は他の非正弦波パルス)の代わりに、図6AのT2の第1コイルにおいて正弦波信号602が存在することである。正弦波信号602は、スイッチングコンバータ600がバーストモード(これは、PWMオン/オフ制御とも呼ばれる)で制御されるときのコンバータ「オフ」フェーズの間の共振振動により存在し得る。正弦波信号602及び関連する電圧変化は、不連続伝導モード(DCM)リンギングと称する。DCMリンギングの結果、ノード115において正弦波電圧変化604が生じる。図6A及び図4に表されるように、正弦波電圧変化604は、C7、プッシュプル電流源301、及びコントローラ401を用いる電圧変化414ほど効果的に減少しない。幾つかの例において、C7は、スイッチングコンバータ600の第1のY定格コンデンサであり、C8は第2のY定格コンデンサである。
【】
図6Bは、幾つかの例における図6Aのスイッチングコンバータ600に関連するタイミングチャート610である。タイミングチャート610において、バーストモード動作の間の二次接地波形611が表されている。より具体的には、コンバータ「オン」フェーズ612の間、二次接地電圧は、上述のプッシュプル電流源の作用によって維持される、短く小さな値のパルスを有する固定電圧(図6Bでは約10V)である。コンバータ「オフ」フェーズ614の間、二次接地電圧は、高電圧(例えば、約12V)と低電圧(例えば、約0V)の間でリンギングする。このフェーズにおいて、スイッチング端がなく、プッシュプルはアクティブとならない。そのため、リンギングは減衰しない。次の「オン」フェーズ615において、バースト周波数電圧変化616の導入によって、二次接地電圧はほぼ固定電圧に戻る。次の「オフ」フェーズ618の間、二次接地電圧は高電圧(例えば、約12V)と低電圧(例えば、約0V)の間で再びリンギングする。図6Bに表されるリンギングにより、LISN抵抗R1及びR2の両端で測定される望ましくないEMIが生じる。図6Bに表されるバースト周波数電圧変化616により、LISN抵抗R1及びR2の両端で測定される付加的な望まれないEMIが生じる。
【】
図7は、幾つかの例における別のスイッチングコンバータ700を示す概略図である。図7の例において、スイッチングコンバータ700は、図1~図4のスイッチングコンバータ100、200、300、及び400について説明したものと同じ構成要素を多く含む。また、図7の例において、スイッチングコンバータ700は、プッシュプル電流源301の代わりにC7の底部プレートに結合されるDCM回路701含む。
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図示のように、DCM回路701は、積分器回路715に結合されるS&H回路714を含む。より具体的には、S&H回路714は、スイッチ(S2)及びコンデンサ(C13)を含み、S2は、増幅器回路701の入力ノード703とC13の頂部プレートとの間に結合される。一方、C13の底部プレートは一次接地ノード108に結合される。図7の例において、DCM回路701の入力ノード703は、C8及びC9を含む感知配列に結合される。C8及びC9により、バースト周波数電圧変化616(図6B参照)に関連する感知信号708がS&H回路714に提供される。
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S&H回路714の出力は積分器回路715に提供される。図示のように、積分器回路715は、演算増幅器716の正入力(+)ノードにおける抵抗(R7)及びコンデンサ(C14)を含む。より具体的には、R7は、S&H回路714の出力と演算増幅器716の+ノードとの間にある。また、C14は、演算増幅器716の+ノードと一次接地ノード108との間にある。積分器回路715は、演算増幅器716の負入力(-)ノードにおける抵抗(R6)も含む。図7の例において、積分器回路715は、演算増幅器716の出力と演算増幅器716の-ノードとの間にコンデンサ(C15)を備えたフィードバックループ717も含む。積分器回路715の出力は増幅器回路720に結合される。
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図示のように、増幅器回路720は、演算増幅器722の正入力(+)ノードにおける2つの抵抗(R9及びR10)を含む。より具体的には、R9は、積分器回路715の出力と演算増幅器722の+ノードとの間にある。また、R10は、演算増幅器722の+ノードと一次接地ノード108との間にある。増幅器回路720は、演算増幅器722の負入力(-)ノードにおける抵抗(R8)も含む。図示のように、演算増幅器722の-ノードは、R8を介してDCM回路701の入力ノード703に結合される。図7の例において、増幅器回路720は、演算増幅器722の出力と演算増幅器722の-ノードとの間に抵抗(R11)を備えたフィードバックループ724も含む。図示のように、演算増幅器716及び722は、入力供給電圧(VDD)ノードによって電力供給される。図7の例において、R8~R11の値が増幅器回路720の利得を決定する。動作において、S&H回路714は、「オン」期間と「オフ」期間との間の二次接地バースト周波数電圧変化(ΔV)を記憶する。積分器回路715は、増幅器の出力ノード(これはYコンデンサC7の底部プレートでもある)における電圧のDC成分がコンバータの「オン」フェーズと「オフ」フェーズの間で等しくなるように、増幅器回路720のための適切なDC基準電圧をつくることによってこのバースト周波数電圧変化(ΔV)を最小にする。また、増幅器回路720は、二次接地ノード115において正弦波リンギング704を感知すること、及び、Y定格コンデンサC7の底部プレートにおいて位相のずれた正弦波信号706を生成することにより、正弦波DCMリンギングを減衰させる。幾つかの例において、C7は、スイッチングコンバータ700の第1のY定格コンデンサであり、C8は第2のY定格コンデンサである。
【】
図8A-1及び図8A-2は、幾つかの例における別のスイッチングコンバータ800を示す概略図である。図8A-1及び図8A-2の例において、スイッチングコンバータ800は、図1~図4、図6、及び図7のスイッチングコンバータ100、200、300、400、600、及び700について説明したものと同じ構成要素を多く含む。幾つかの例において、C7は、スイッチングコンバータ800の第1のY定格コンデンサであり、C8は第2のY定格コンデンサである。図8A-1及び図8A-2に示すように、スイッチングコンバータ800は、それぞれのスイッチS3及びS4を介してC7の底部プレートに結合される、プッシュプル電流源301及びDCM回路701を含む。より具体的には、S3は、スイッチングコンバータ800の「オン」フェーズの間、閉じられ、そのため、プッシュプル電流源301は選択的に、C7の底部プレートに電流をプッシュするか又はそこから電流をプルし得る。一方、S4は、スイッチングコンバータ800の「オン」フェーズの間、開いている。これに対して、DCM回路701がC7の底部プレートに電流を印加して「オフ」フェーズの間の二次接地信号のリンギングが減少し得るように、S4は、スイッチングコンバータ800の「オフ」フェーズの間、閉じられる。また、S3は、スイッチングコンバータ800の「オフフェーズ」の間、開いている。
【】
幾つかの例において、M1のPWMベースのスイッチング動作の間、プッシュプル電流源301及びコントローラ401は、本明細書で説明するように、二次接地ノード110に印加される電圧変化(例えば、図4の電圧変化414)を減少させるように動作する。また、M1のバーストモードスイッチング動作の間(スイッチングコンバータが周期的にオン及びオフされる場合)、DCM回路701は、本明細書で説明するように二次接地信号のリンギングを減少させるように動作する。
【】
図8Bは、幾つかの例における図8Aのスイッチングコンバータに関連するタイミングチャート820である。タイミングチャート820において、異なるコンバータ動作の間の二次接地波形821が表されている。より具体的には、コンバータの「オン」フェーズの間、プッシュプル電流源301及びコントローラ401の動作により、二次接地電圧は固定電圧(図8Bでは約10V)である。コンバータの「オフ」フェーズの間、DCM回路701の動作によるバースト周波数電圧変化の最小化及び二次接地電圧DCMリンギングの減衰により、二次接地電圧は固定電圧のままになる。
【】
図9A及び図9Bは、幾つかの例における別のスイッチングコンバータ900を示す概略図である。図9の例において、スイッチングコンバータ900は、図1~図4のスイッチングコンバータ100、200、300、及び400について説明したものと同じ構成要素を多く含む。また、スイッチングコンバータ900は、C7の底部プレートに結合される付加的なプッシュプル電流源901を含む。図9A及び図9Bの例において、プッシュプル電流源901は、3つのトランジスタM5~M7を含む。図示のように、M5の第1の電流端子はVDDノード305に結合され、M5の第2の電流端子は抵抗(R12)の第1の端部に結合され、M5の制御端子は駆動回路902に結合される。R12により、プッシュ動作の間の電流量が最大レベルに設定される。他の例において、R12は、トランジスタ(例えば、図3AのM2B参照)で置換され、このトランジスタは、プッシュ動作の間の電流フローを最小レベルから最大レベルまで調整するために用いられ得る。
【】
図9A及び図9Bの例において、ドライバ回路902は、ノード305により提供されるVDDによって電力供給される。動作において、ドライバ回路902は、ノード707に入力される制御信号(DVDT-_BURST_1STCYC)に応答して、VDDに基づいて選択的に駆動信号をM5に提供する。図9A及び図9Bの例において、DVDT-_BURST_1STCYCは、M1のドレイン電圧の最初のスイッチング遷移の間(スイッチングコンバータ900のPWMオンモードの開始時)にハイに向かうデジタル信号である。このスイッチング遷移は、PWMオンモードにおいてM1が最初にオンにされることによって生じる。
【】
また、M6の第1の電流端子はR12の第2の端部に結合され、M6の第2の電流端子はM7の第1の電流端子に結合され、M6の制御端子は制御ノード909に結合される。図示のように、R12とM6の第1の電流端子との間のノード912は、C7の底部プレートに結合される。また、M7の第2の電流端子は一次接地ノード108に結合され、M7の制御端子はドライバ回路906に結合される。図9の例において、ドライバ回路906は、ノード305により提供されるVDDによって電力供給される。動作において、ドライバ回路906は、ノード307に入力される制御信号(DVDT-_BURST_LASTCYC)に応答して、VDDに基づいて選択的にM7に駆動信号を提供する。図9A及び図9Bの例において、DVDT-_BURST_LASTCYCは、M1のドレイン電圧の最後のスイッチング遷移の間(スイッチングコンバータ900のPWMオンモードの終了時)にハイに向かうデジタル信号である。このスイッチング遷移は、PWMオンモードにおいてM1が最後にオフにされることによって生じる。
【】
また、スイッチングコンバータ900は、C7の底部プレートに結合されるプッシュプル電流源901のためのコントローラ908を含む。図示のように、コントローラ908は、積分器回路915に結合されるS&H回路914を含む。より具体的には、S&H回路914は、スイッチ(S5)及びコンデンサ(C16)を含み、S5は、コントローラ908の入力ノード903とC16の頂部プレートとの間に結合される。一方、C16の底部プレートは一次接地ノード108に結合される。図9A及び図9Bの例において、コントローラ908の入力ノード903は、C8及びC9を含む感知配列に結合される。C8及びC9により、ノード115におけるバースト周波数電圧変化に関連する感知信号402がS&H回路914に提供される。幾つかの例において、C7は、スイッチングコンバータ900の第1のY定格コンデンサであり、C8は第2のY定格コンデンサである。
【】
S&H回路915の出力は積分器回路915に提供される。図示のように、積分器回路915は、演算増幅器916の正入力(+)ノードにおける抵抗(R14)及びコンデンサ(C17)を含む。より具体的には、R14は、S&H回路914の出力と演算増幅器916の+ノードとの間にある。また、C17は、演算増幅器916の+ノードと一次接地ノード108との間にある。積分器回路915は、演算増幅器916の負入力(-)ノードにおける抵抗(R13)も含む。図9A及び図9Bの例において、積分器回路915は、演算増幅器916の出力と演算増幅器916の-ノードとの間にコンデンサ(C18)を備えたフィードバックループ918も含む。積分器回路915の出力は、M6のための制御端子において制御ノード909に結合される。
【】
M1のスイッチング動作の間、T2の第1の巻線における電圧変化により、ノード115において電圧変化が生じる。C5及びC6により、M1のスイッチング動作及び関連する電圧変化が、LISN抵抗R1とR2の両端で測定されるEMIの一因となる。C7~C9、プッシュプル電流源301、及びコントローラ401により、PWM動作の間のノード115における電圧変化が減少する。C7~C9、プッシュプル電流源901、及びコントローラ908により、バーストモード動作の間、ノード115におけるバースト周波数電圧変化が減少する。一例において、ノード115における電圧変化は、感知信号402によって示されるようにノード115においてバースト周波数電圧変化が存在するとき、コントローラ908がプッシュプル電流源901にC7の底部プレートから電流をプルするよう指示した結果である。幾つかの例において、コントローラ908及びプッシュプル電流源901の動作により、二次接地バースト周波数電圧の変化がゼロになる。
【】
スイッチングコンバータ400、600、800、及び900(図4、図6A、図8A-1、図8A-2、図9A、図9B参照)によれば、第1のY定格コンデンサノード(例えば、C7の底部プレート)を備えたスイッチングコンバータ回路が、第1のY定格コンデンサノードに結合されるプッシュプル電流源(例えば、図4、図6A、図8A-2、図9Bのプッシュプル電流源301)と共に表される。スイッチングコンバータ回路は、プッシュプル電流源に結合されるコントローラ(例えば、図4、図6A、図8A-2、図9Bのコントローラ410)も含む。幾つかの例において、コントローラは、(C8の底部プレートにおける)第2のY定格コンデンサノードに結合されるサンプル・ホールド回路(例えば、サンプル・ホールド回路404)を含む。コントローラは、サンプル・ホールド回路に結合される積分器回路(例えば、積分器回路405)も含む。
【】
幾つかの例において、サンプル・ホールド回路は第1のサンプル・ホールド回路であり、積分器回路は第1の積分器回路であり、スイッチングコンバータ回路は第2のY定格コンデンサノードに結合されるDCM回路(例えば、図8A-2のDCM回路701)をさらに含む。DCM回路は、第2のサンプル・ホールド回路(例えば、図8A-2のサンプル・ホールド回路714)と、サンプル・ホールド回路に結合される第2の積分器回路(例えば、図8A-2の積分器回路715)とを含む。DCM回路は、第2の積分器回路に結合される増幅器(例えば、図8A-2の増幅器720)も含み、この増幅器は、スイッチ(例えば、図8A-2のS4)を介して第1のY定格コンデンサノードに結合される。幾つかの例において、スイッチは第1のスイッチであり、スイッチングコンバータ回路は、プッシュプル電流源と第1のY定格コンデンサノードの間の第2のスイッチ(例えば、図8A-2のS3)を含む。スイッチングコンバータのPWMオンモードの間、第2のスイッチは閉じ、第1のスイッチは開く。スイッチングコンバータのPWMオフモードの間、第2のスイッチは開き、第1のスイッチは閉じる。
【】
幾つかの例において、プッシュプル電流源は第1のプッシュプル電流源であり、スイッチングコンバータ回路はさらに、第2のY定格コンデンサノードに結合される第2のプッシュプル電流源(例えば、図9Bのプッシュプル電流源908)を含む。第1のプッシュプル電流源は、スイッチングコンバータ回路のPWMオンモードの間動作するように構成され、第2のプッシュプル電流源は、スイッチングコンバータのバーストモードの最初と最後のスイッチングサイクルの間動作するように構成される。
【】
幾つかの例において、集積回路が、第1のY定格コンデンサノード(例えば、C7の底部プレート)及び第2のY定格コンデンサノード(C8の底部プレート)を含む。集積回路はさらに、第1のY定格コンデンサノードに結合されるプッシュプル電流源(例えば、図4、図6A、図8A-2、図9Bのプッシュプル電流源301)を含む。集積回路はさらに、プッシュプル電流源に結合されるコントローラ(例えば、図4、図6A、図8A-2、図9Bのコントローラ410)を含み、コントローラは、第2のY定格コンデンサノードにおける電圧変化を監視し、選択的に、第1のY定格コンデンサノードに電流をプッシュするか、又はそこから電流をプルするように構成される。幾つかの例において、コントローラは、第2のY定格コンデンサノードに結合されるサンプル・ホールド回路(例えば、図4のサンプル・ホールド回路404)を含む。コントローラはさらに、サンプル・ホールド回路に結合される積分器回路(例えば、積分器回路405)を含む。
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また、集積回路のプッシュプル電流源は、入力電圧源(VDD)に結合される第1の電流端子と、抵抗(例えば、図9BのR12)を介して第1のY定格コンデンサノードに結合される第2の電流端子とを有するプッシュトランジスタ(例えば、図4、図6A、図8A-2のM2A)又はプッシュ調整トランジスタ(例えば、図4、図6A、図8A-2のM2B)、及び、第1のドライバ回路(例えば、図3A、図3B、図4、図6A、図8A-2、及び図9Bのドライバ回路302)に結合される制御端子を含む。プッシュプル電流源はさらに、第1の電流端子、第2の電流端子、及び制御端子を有するプルトランジスタ(例えば、図3A、図3B、図4、図6A、図8A-2、及び図9BのM4)を含み、プルトランジスタの第2の電流端子は接地ノードに結合される。プッシュプル電流源はさらに、第1の電流端子、第2の電流端子、及び制御端子を有する制御トランジスタ(例えば、図3A、図3B、図4、図6A、図8A-2、及び図9BのM3)を含む。制御トランジスタの第1の電流端子は、抵抗(例えば、図9BのR12)の一端に、又は、プッシュ調整トランジスタ(例えば、図4、図6A、及び図8A-2のM2B)の第2の電流端子に結合される。制御トランジスタの第2の電流端子は、プルトランジスタの第1の電流端子に結合される。また、制御トランジスタの制御端子は感知コントローラに結合される。
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幾つかの例において、サンプル・ホールド回路(例えば、図4のサンプル・ホールド回路404)は第1のサンプル・ホールド回路であり、積分器回路(例えば、積分器回路405)は第1の積分器回路である。このような例において、集積回路は、第2のY定格コンデンサノードに結合されるDCM回路(例えば、図8A-2のDCM回路701)も含む。DCM回路は、第2のサンプル・ホールド回路(例えば、図8A-2のサンプル・ホールド回路714)と、第2のサンプル・ホールド回路に結合される第2の積分器回路(例えば、図8A-2の積分器回路715)とを含む。DCM回路はさらに、第2の積分器回路に結合される増幅器(例えば、図8A-2の増幅器720)を含み、この増幅器は、スイッチ(例えば、図8A-2のS4)を介して第1のY定格コンデンサノードに結合される。幾つかの例において、スイッチは第1のスイッチであり、集積回路は、プッシュプル電流源と第1のY定格コンデンサノードとの間に第2のスイッチ(例えば、図8A-2のS3)も含む。スイッチングコンバータのPWMオンモードの間、第2のスイッチは閉じ、第1のスイッチは開く。スイッチングコンバータのPWMオフモードの間、第2のスイッチは開き、第1のスイッチは閉じる。
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また、幾つかの例において、プッシュプル電流源(例えば、図4、図6A、図8A-2、図9Bのプッシュプル電流源301)は第1のプッシュプル電流源であり、集積回路はさらに、第2のY定格コンデンサノードに結合される第2のプッシュプル電流源(例えば、図9Bのプッシュプル電流源908)を含み、第1のプッシュプル電流源は、スイッチングコンバータのPWMオンモードの間動作するように構成される。また、第2のプッシュプル電流源は、スイッチングコンバータのPWMオフモードの間動作するように構成される。
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「結合」という用語は、本明細書全体にわたって用いられる。この用語は、本明細書の説明と矛盾しない機能的関係を可能にする、接続、通信、又は信号経路を包含し得る。例えば、デバイスAが、或る動作を実施するためにデバイスBを制御するための信号を生成する場合、第1の例においてデバイスAがデバイスBに結合され、或いは、第2の例において、デバイスAは、介在する構成要素Cを介してデバイスBに結合される。第2の例は、介在する構成要素Cが、デバイスAによって生成された制御信号を介してデバイスBがデバイスAによって制御されるようにデバイスAとデバイスBとの間の機能的関係を実質的に変更させない場合である。
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特許請求の範囲内で、説明した実施形態における改変が可能であり、他の実施形態が可能である。
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【国際調査報告】