(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-28
(54)【発明の名称】内視鏡用補助操作構造
(51)【国際特許分類】
A61B 1/00 20060101AFI20221118BHJP
【FI】
A61B1/00 711
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022518408
(86)(22)【出願日】2019-09-27
(85)【翻訳文提出日】2022-03-18
(86)【国際出願番号】 CN2019000191
(87)【国際公開番号】W WO2021056124
(87)【国際公開日】2021-04-01
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522111046
【氏名又は名称】陳 明堯
【氏名又は名称原語表記】CHEN, Ming-Yao
【住所又は居所原語表記】14th Floor, No. 48, Section 2, Chongqing North Rd Taipei, 103, Taiwan
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】陳 明堯
【テーマコード(参考)】
4C161
【Fターム(参考)】
4C161DD03
4C161FF11
4C161GG22
4C161HH01
4C161HH31
4C161HH47
(57)【要約】
内視鏡用補助操作構造(1)は、制御モジュール(10)と、ヒューマンマシンインターフェースモジュール(30)と、挟持モジュール(12)とを含み、前記制御モジュール(10)の複数の押圧ユニット(P1、P2、P3、P4、P5、P6)、複数の回転盤駆動ユニット(D1、D2)、複数のノブ駆動ユニット(S1、S2)は、制御モジュール(10)の内視鏡(2)の操作モジュール(21)上の複数の制御ユニットに接続される。該内視鏡(2)用補助操作構造(1)によれば、医師は、両手でコントローラ(15)を操作するだけで、内視鏡(2)の操作モジュール(21)を容易に制御することができ、前記内視鏡(2)を操作して侵襲的検査又は低侵襲手術を行うことができる。侵襲的検査又は低侵襲手術の過程において、医師の両手は内視鏡(2)の操作モジュール(21)を把持する必要がないため、医師の手首や腕に負担や怪我をすることがない。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内視鏡用補助操作構造であって、制御モジュールと、ヒューマンマシンインターフェースモジュールと、挟持モジュールとを含み、
前記制御モジュールは、内視鏡と、複数の押圧ユニットと、複数の回転盤駆動ユニットと、複数のノブ駆動ユニットとを含み、前記内視鏡は、操作モジュールと、ケーブルセットと、配管とを含み、前記配管の一端は前記操作モジュールに接続され、他端には照明ユニット及び撮影ユニットが搭載され、前記操作モジュール上には、複数のボタン、複数の回転盤及び複数のノブが設けられ、前記複数の押圧ユニットは、前記操作モジュールの複数のボタンに接続され、前記複数の回転盤駆動ユニットは、前記操作モジュールの複数の回転盤に接続され、前記複数のノブ駆動ユニットは、前記操作モジュールの複数のノブに接続され、
前記ヒューマンマシンインターフェースモジュールは、ホストと、表示画面と、コントローラとを含み、前記ホストは、前記表示画面及び前記コントローラに信号接続され、前記ホストは、有線又は無線方式により前記複数の押圧ユニット、前記複数の回転盤駆動ユニット及び前記複数のノブ駆動ユニットに接続され、前記内視鏡のケーブルセットは、前記操作モジュールと前記ホストとの間に接続され、
前記挟持モジュールは、有線又は無線方式により前記ホストに接続され、前記配管が前記挟持モジュールを通過して前記挟持モジュールによって位置規制され、前記コントローラの制御によって前記配管の前後移動を制御することで前記配管の前端を患者の被検査部位又は手術部位へ前後移動させるように構成され、
前記コントローラを操作することにより、前記押圧ユニットは駆動されて各前記ボタンを対応して押圧し、各前記回転盤駆動ユニットは駆動されて各前記回転盤を対応して回転させ、かつ各前記ノブ駆動ユニットは駆動されて各前記ノブを対応して回転させることを特徴とする、内視鏡用補助操作構造。
【請求項2】
前記コントローラは、ジョイスティック、マウス、キーボード、タッチスクリーン、取っ手、ハンドルのうちの1つ又はそれらの組み合わせであることを特徴とする、請求項1に記載の内視鏡用補助操作構造。
【請求項3】
前記内視鏡、前記複数の押圧ユニット、前記複数の回転盤駆動ユニット、及び複数のノブ駆動ユニットを収容するための箱体をさらに含み、前記内視鏡の前記配管の前端及び前記ケーブルセットの主電気接続端は、いずれも前記箱体の外部に露出することを特徴とする、請求項1に記載の内視鏡用補助操作構造。
【請求項4】
挟持モジュールの内部には、モータが設けられ、前記モータの回転軸は、延伸して延伸軸を形成し、前記延伸軸には、伝達ホイールが設けられ、前記配管は、前記挟持モジュールの入口より前記挟持モジュールに入り、前記配管の前記挟持モジュールの内部における部分は、前記伝達ホイールに載せされ、前記配管の前記挟持モジュールの内部における部分の上方は、前記挟持モジュールの内部に固定して設けられるローラに接触し、前記配管は、前記伝達ホイールと前記ローラによって移動可能に挟持されるように前記挟持モジュールの出口より前記挟持モジュールから離れ、前記伝達ホイールの異なる方向の回転によって前記配管は安定して前後移動することを特徴とする、請求項1に記載の内視鏡用補助操作構造。
【請求項5】
前記複数のボタンは、撮影固定ボタンと、第1機能ボタンと、第2機能ボタンと、第3機能ボタンと、吸引起動ボタンと、流体輸送ボタンとを含み、
前記複数の押圧ユニットは、
前記撮影固定ボタンに接続され、前記コントローラの制御によって前記撮影固定ボタンを押圧する第1押圧ユニットと、
前記第1機能ボタンに接続され、前記コントローラの制御によって前記第1機能ボタンを押圧する第2押圧ユニットと、
前記第2機能ボタンに接続され、前記コントローラの制御によって前記第2機能ボタンを押圧する第3押圧ユニットと、
前記第3機能ボタンに接続され、前記コントローラの制御によって前記第3機能ボタンを押圧する第4押圧ユニットと、
前記吸引起動ボタンに接続され、前記コントローラの制御によって前記吸引起動ボタンを押圧する第5押圧ユニットと、
前記流体輸送ボタンに接続され、前記コントローラの制御によって前記流体輸送ボタンを押圧する第6押圧ユニットと、
を含むことを特徴とする、請求項1に記載の内視鏡用補助操作構造。
【請求項6】
前記第1押圧ユニット、前記第2押圧ユニット、前記第3押圧ユニット、前記第4押圧ユニット、前記第5押圧ユニット及び前記第6押圧ユニットは、それぞれ電気駆動式ボタン叩き器及びシリンダ式ボタン叩き器のうちのいずれかであることを特徴とする、請求項5に記載の内視鏡用補助操作構造。
【請求項7】
前記複数の回転盤は、第1角度調整回転盤と、第2角度調整回転盤とを含み、
前記複数の回転盤駆動ユニットは、
前記第1角度調整回転盤に接続され、前記コントローラの制御によって前記第1角度調整回転盤を所定の角度回転させるように駆動する第1回転盤駆動ユニットと、
前記第2角度調整回転盤に接続され、前記コントローラの制御によって前記第2角度調整回転盤を所定の角度回転させるように駆動する第2回転盤駆動ユニットと、
を含み、
前記第1回転盤駆動ユニット及び前記第2回転盤駆動ユニットは、いずれも回転可能な回転盤セットであり、かつそれぞれモータの駆動によって回転することを特徴とする、請求項1に記載の内視鏡用補助操作構造。
【請求項8】
前記複数のノブは、第1固定ノブと、第2固定ノブとを含み、
前記複数のノブ駆動ユニットは、
前記第1固定ノブに接続され、前記コントローラの制御によって前記第1固定ノブを所定の角度回転させる第1ノブ駆動ユニットと、
前記第2固定ノブに接続され、前記コントローラの制御によって前記第2固定ノブを所定の角度回転させる第2ノブ駆動ユニットと、
を含むことを特徴とする、請求項1に記載の内視鏡用補助操作構造。
【請求項9】
前記第1ノブ駆動ユニット及び前記第2ノブ駆動ユニットは、いずれも回転可能な回転盤セット又はコンベヤベルトであり、かつそれぞれモータの駆動によって回転することを特徴とする、請求項1に記載の内視鏡用補助操作構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、手術医療機械及び機器に関連する技術分野に関し、特に内視鏡用補助操作構造に関する。
【背景技術】
【0002】
医療機器及び技術の進歩に伴い、胃内視鏡や大腸内視鏡などの内視鏡(Endoscopy)は、侵襲的検査用機器として使用できるだけでなく、低侵襲手術にも使用できるようになった。例えば、腫瘍浸潤の深さが粘膜下組織を超えず、リンパ節転移がない場合は、従来の外科的治療による痛苦を回避するために、内視鏡により局所的に切除することが考えられている。
【0003】
図1Aは、従来の内視鏡をある角度から見たときの斜視図を示す。
図1Bは、従来の内視鏡を別の角度から見たときの斜視図を示す。より具体的には、
図1A及び
図1Bに示される内視鏡1’は胃内視鏡(Gastroscope)であり、構造的には、操作モジュール11’と、ケーブルセット12’と、配管13’とを含む。上記ケーブルセット12’は上記操作モジュール11’とホスト(図示せず)との間に接続される。上記配管13’の一端は上記操作モジュール11’に接続され、他端には照明ユニット及び撮影ユニットが搭載される。現在の一般的な設計によると、内視鏡1’の操作モジュール11’には、撮影固定ボタンF1’、第1機能ボタンF2’、第2機能ボタンF3’、第3機能ボタンF4’、吸引起動ボタンF5’、流体輸送ボタンF6’、機械送入チャネルF7’、第1固定ノブF8’、第1角度調整回転盤F9’、第2固定ノブF10’、及び第2角度調整回転盤F11’を含む複数の制御ユニットが設けられる。
【0004】
このような内視鏡1’を使用する際に、医師は、片方の手(例えば、右手)で上記操作モジュール11’を把持し、もう一方の手(例えば、左手)を上記配管13’の送り機構として使用する。簡単に言えば、医師はその左手で配管13’を患者の体内に送入し、そして配管13’の前端にある照明ユニット及び撮影ユニットにより上記患者体内の被検査部位又は手術部位を撮影する。なお、配管13’が患者体内に位置するときに、医師は必ず上記操作モジュール11’上の上記複数の制御ユニットを操作しなければならない。例えば、医師が上記第1角度調整回転盤F9’を回転させると、配管13’の前端は直ちに左/右へ移動する。一方、医師が上記第2角度調整回転盤F11’を回転させると、配管13’の前端は直ちに上/下へ移動する。さらに、配管13’の前端が徐々に上記手術部位まで導入された後、医師は上記機械送入チャネルF7’を介して手術器械を上記手術部位まで送入し、そして上記手術器械を用いて上記手術部位に対して低侵襲手術処理を行うことができる。
【0005】
以上の説明から分かるように、医師が
図1A及び
図1Bに示される内視鏡1’を操作する際に、配管13’の前端が患者体内の目的部位(例えば、手術部位又は被検査部位)まで徐々に導入されるまで、その右手は必ず上記内視鏡1’の操作モジュール11’を持続的に把持、制御しなければならない。操作モジュール11’を長時間把持すると、医師の手首や腕は必然的に痛みを感じ、重症の場合は医師の手首や腕が怪我をする可能性がある。
【0006】
そのため、
図1に示される内視鏡1’に組み合わせて使用する補助機構を設計する必要がある。医師が上記操作モジュール11’及び上記配管13’を把持する必要がなく、上記補助機構を操作するだけで上記内視鏡1’を用いて侵襲的検査又は低侵襲手術を完成できる。このような事情に鑑み、本発明者らは鋭意研究したところ、本発明に係る内視鏡用補助操作構造を開発した。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の主な目的は、内視鏡用補助操作構造を提供することにある。本発明に係る内視鏡用補助操作構造を使用する場合、医師は両手で上記コントローラを操作するだけで内視鏡の操作モジュールを容易に制御することができ、上記内視鏡を操作して侵襲的検査又は低侵襲手術を行うことができる。侵襲的検査又は低侵襲手術の過程において、医師の両手は内視鏡の操作モジュールを把持する必要がないため、医師の手首や腕に負担や怪我をすることがない。
【0008】
また、内視鏡を操作する医師は、本発明に係る内視鏡用補助操作構造を使用する際に、上記コントローラにより内視鏡を直感的に操作することができ、これによって侵襲的検査又は侵襲手術をスムーズに行うことができる。
【0009】
本発明の上記目的を達成するために、本発明によれば、制御モジュールと、ヒューマンマシンインターフェースモジュールと、挟持モジュールとを含む内視鏡用補助操作構造であって、
上記制御モジュールは、内視鏡と、複数の押圧ユニットと、複数の回転盤駆動ユニットと、複数のノブ駆動ユニットとを含み、上記内視鏡は、操作モジュールと、ケーブルセットと、配管とを含み、上記配管の一端は上記操作モジュールに接続され、他端には照明ユニット及び撮影ユニットが搭載され、上記操作モジュール上には、複数のボタン、複数の回転盤及び複数のノブが設けられ、上記複数の押圧ユニットは、上記操作モジュールの複数のボタンに接続され、上記複数の回転盤駆動ユニットは、上記操作モジュールの複数の回転盤に接続され、上記複数のノブ駆動ユニットは、上記操作モジュールの複数のノブに接続され、
上記ヒューマンマシンインターフェースモジュールは、ホストと、表示画面と、コントローラとを含み、上記ホストは、上記表示画面及び上記コントローラに信号接続され、上記ホストは、有線又は無線方式により上記複数の押圧ユニット、上記複数の回転盤駆動ユニット及び上記複数のノブ駆動ユニットに接続され、上記内視鏡のケーブルセットは、上記操作モジュールと上記ホストとの間に接続され、
上記挟持モジュールは、有線又は無線方式により上記ホストに接続され、上記配管が上記挟持モジュールを通過して上記挟持モジュールによって位置規制され、上記コントローラの制御によって上記配管の前後移動を制御することで上記配管の前端を患者の被検査部位又は手術部位へ前後移動させるように構成され、
上記コントローラを操作することにより、上記押圧ユニットは駆動されて各上記ボタンを対応して押圧し、各上記回転盤駆動ユニットは駆動されて各上記回転盤を対応して回転させ、かつ各上記ノブ駆動ユニットは駆動されて各上記ノブを対応して回転させる内視鏡用補助操作構造が提供される。
【0010】
実施可能な実施例において、上記コントローラは、ジョイスティック、マウス、キーボード、タッチスクリーン、取っ手、ハンドルのうちの1つ又はそれらの組み合わせであるが、これらに限定されない。
【0011】
実施可能な実施例において、本発明の上記内視鏡、上記複数の押圧ユニット、上記複数の回転盤駆動ユニット、及び複数のノブ駆動ユニットを収容するための箱体をさらに含み、上記内視鏡の上記配管の前端及び上記ケーブルセットの主電気接続端は、いずれも上記箱体の外部に露出する。
【0012】
実施可能な実施例において、上記挟持モジュールの内部には、モータが設けられ、上記モータの回転軸は、延伸して延伸軸を形成し、上記延伸軸には、伝達ホイールが設けられ、上記配管は、上記挟持モジュールの入口より上記挟持モジュールに入り、上記配管の上記挟持モジュールの内部における部分は、上記伝達ホイールに載せされ、上記配管の上記挟持モジュールの内部における部分の上方は、上記挟持モジュールの内部に固定して設けられるローラに接触し、上記配管は、上記伝達ホイールと上記ローラによって移動可能に挟持されるように上記挟持モジュールの出口より上記挟持モジュールから離れ、上記伝達ホイールの異なる方向の回転によって上記配管は安定して前後移動する。
【0013】
本発明に係る上記内視鏡用補助操作構造の実施例において、上記操作モジュールの上記複数のボタンは、撮影固定ボタンと、第1機能ボタンと、第2機能ボタンと、第3機能ボタンと、吸引起動ボタンと、流体輸送ボタンとを含む。
【0014】
本発明に係る上記内視鏡用補助操作構造の実施例において、上記複数の押圧ユニットは、
上記撮影固定ボタンに接続され、上記コントローラの制御によって上記撮影固定ボタンを押圧する第1押圧ユニットと、
上記第1機能ボタンに接続され、上記コントローラの制御によって上記第1機能ボタンを押圧する第2押圧ユニットと、
上記第2機能ボタンに接続され、上記コントローラの制御によって上記第2機能ボタンを押圧する第3押圧ユニットと、
上記第3機能ボタンに接続され、上記コントローラの制御によって上記第3機能ボタンを押圧する第4押圧ユニットと、
上記吸引起動ボタンに接続され、上記コントローラの制御によって上記吸引起動ボタンを押圧する第5押圧ユニットと、
上記流体輸送ボタンに接続され、上記コントローラの制御によって上記流体輸送ボタンを押圧する第6押圧ユニットと、
を含む。
【0015】
本発明に係る上記内視鏡用補助操作構造の実施例において、上記第1押圧ユニット、上記第2押圧ユニット、上記第3押圧ユニット、上記第4押圧ユニット、上記第5押圧ユニット及び上記第6押圧ユニットは、それぞれ電気駆動式ボタン叩き器及びシリンダ式ボタン叩き器のうちのいずれかである。
【0016】
本発明に係る上記内視鏡用補助操作構造の実施例において、上記複数の回転盤は、第1角度調整回転盤と、第2角度調整回転盤とを含む。
【0017】
本発明に係る上記内視鏡用補助操作構造の実施例において、上記複数の回転盤駆動ユニットは、
上記第1角度調整回転盤に接続され、上記コントローラの制御によって上記第1角度調整回転盤を所定の角度回転させるように駆動する第1回転盤駆動ユニットと、
上記第2角度調整回転盤に接続され、上記コントローラの制御によって上記第2角度調整回転盤を所定の角度回転させるように駆動する第2回転盤駆動ユニットと、
を含む。
【0018】
本発明に係る上記内視鏡用補助操作構造の実施例において、上記第1回転盤駆動ユニット及び上記第2回転盤駆動ユニットは、いずれも回転可能な回転盤セットであり、かつそれぞれモータの駆動によって回転する。
【0019】
本発明に係る上記内視鏡用補助操作構造の実施例において、上記複数のノブは、第1固定ノブと、第2固定ノブとを含む。
【0020】
本発明に係る上記内視鏡用補助操作構造の実施例において、上記複数のノブ駆動ユニットは、
上記第1固定ノブに接続され、上記コントローラの制御によって上記第1固定ノブを所定の角度回転させる第1ノブ駆動ユニットと、
上記第2固定ノブに接続され、上記コントローラの制御によって上記第2固定ノブを所定の角度回転させる第2ノブ駆動ユニットと、
を含む。
【0021】
本発明に係る上記内視鏡用補助操作構造の実施例において、上記第1ノブ駆動ユニット及び上記第2ノブ駆動ユニットは、いずれも回転可能な回転盤セット又はコンベヤベルトであり、かつそれぞれモータの駆動によって回転する。
【0022】
本発明の主な利点は以下の通りである。
本発明に係る内視鏡用補助操作構造を使用する場合、医師は両手で上記コントローラを操作するだけで内視鏡の操作モジュールを容易に制御することができ、上記内視鏡を操作して侵襲的検査又は低侵襲手術を行うことができる。侵襲的検査又は低侵襲手術の過程において、医師の両手は内視鏡の操作モジュールを把持する必要がないため、医師の手首や腕に負担や怪我をすることがない。
【0023】
また、内視鏡を操作する医師は、本発明に係る内視鏡用補助操作構造を使用する際に、上記コントローラにより内視鏡を直感的に操作することができ、これによって侵襲的検査又は侵襲手術をスムーズに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1A】従来の内視鏡をある角度から見たときの斜視図を示す。
【
図1B】従来の内視鏡を別の角度から見たときの斜視図を示す。
【
図2】本発明に係る内視鏡用補助操作構造の応用模式図を示す。
【
図3A】本発明に係る内視鏡用補助操作構造の挟持モジュールの模式図を示す。
【
図3B】本発明に係る内視鏡用補助操作構造の挟持モジュールの別の模式図を示す。
【
図4】本発明に係る内視鏡用補助操作構造が取り付けられた内視鏡をある角度から見たときの斜視図を示す。
【
図5】本発明に係る内視鏡用補助操作構造が取り付けられた内視鏡を別の角度から見たときの斜視図を示す。
【
図6】本発明に係る内視鏡用補助操作構造及び内視鏡をある角度から見たときの斜視図である。
【
図7】本発明に係る内視鏡用補助操作構造及び内視鏡をある角度から見たときの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明に係る内視鏡用補助操作構造を明確にするために、以下、図面を参照しながら本発明の好ましい実施例を詳しく説明する。
【0026】
図2は、本発明に係る内視鏡用補助操作構造の応用模式図を示す。
図3Aは、本発明に係る内視鏡用補助操作構造の挟持モジュールの模式図を示す。
図3Bは、本発明に係る内視鏡用補助操作構造の挟持モジュールの別の模式図を示す。
図4は、本発明に係る内視鏡用補助操作構造が取り付けられた内視鏡をある角度から見たときの斜視図を示す。
図5は、本発明に係る内視鏡用補助操作構造が取り付けられた内視鏡を別の角度から見たときの斜視図を示す。
【0027】
図2から
図6に示すように、本発明に係る内視鏡用補助操作構造1は、制御モジュール10と、ヒューマンマシンインターフェースモジュール30と、挟持モジュール12とを含む。
上記制御モジュール10は、内視鏡2と、複数の押圧ユニットと、複数の回転盤駆動ユニットと、複数のノブ駆動ユニットとを含む。上記内視鏡2は、操作モジュール21と、ケーブルセット22と、配管23とを含む。上記配管23は、一端に上記操作モジュール21が接続され、他端に照明ユニット及び撮影ユニットが搭載される。上記操作モジュール21には、複数のボタン、複数の回転盤及び複数のノブが設けられる。上記複数の押圧ユニットは、上記操作モジュールの複数のボタンに接続され、上記複数の回転盤駆動ユニットは、上記操作モジュールの複数の回転盤に接続され、上記複数のノブ駆動ユニットは、上記操作モジュールの複数のノブに接続される。
上記ヒューマンマシンインターフェースモジュール30は、ホスト32と、表示画面31と、コントローラ15とを含む。上記ホスト32は、上記表示画面31及び上記コントローラ15に信号接続される。上記ホスト32は、有線又は無線方式により上記複数の押圧ユニット、上記複数の回転盤駆動ユニット及び上記複数のノブ駆動ユニットに接続される。上記内視鏡2のケーブルセット22は、上記操作モジュール21と上記ホスト32との間に接続される。
上記挟持モジュール12は、上記制御モジュール10と患者との間に設けられ、上記制御モジュール10に信号接続され、上記制御モジュール10を介して有線又は無線方式により上記ホスト32に接続され、上記配管23が上記挟持モジュール12を通過して上記挟持モジュール12によって位置規制され、上記コントローラ15の制御によって上記配管23の前後移動を制御することで上記配管23の前端を患者の被検査部位又は手術部位へ前後移動させるように構成される。
上記コントローラ15を操作する際に、上記コントローラ15は、コントロール信号を上記ホスト32に伝送し、上記ホスト32を介して上記複数の押圧ユニット、上記複数の回転盤駆動ユニット及び上記複数のノブ駆動ユニットに有線又は無線方式により接続される。上記ホスト32は、それにコントロール信号を送信することができ、上記コントローラ15を操作することにより、各上記押圧ユニットは駆動されて各ボタンを対応して押圧し、各上記回転盤駆動ユニットは駆動されて各上記回転盤を対応して回転させ、各上記ノブ駆動ユニットは駆動されて各上記ノブを対応して回転させることができる。
【0028】
実施可能な実施例において、
図4から
図6は、撮影固定ボタンF1、第1機能ボタンF2(
図5)、第2機能ボタンF3、第3機能ボタンF4(
図5)、吸引起動ボタンF5、流体輸送ボタンF6を含む上記複数のボタンを示す。また、上記複数の回転盤は、第1角度調整回転盤F9(
図6)と、第2角度調整回転盤F11(
図6)とを含む。上記複数のノブは、第1固定ノブF8(
図6)と、第2固定ノブF10(
図6)とを含む。
【0029】
図6及び
図7を参照されたい。
図6は、本発明に係る内視鏡用補助操作構造及び内視鏡をある角度から見たときの斜視図である。
図7は、本発明に係る内視鏡用補助操作構造及び内視鏡をある角度から見たときの斜視図である。
【0030】
実施可能な実施例において、
図4から
図7に示すように、上記複数の押圧ユニットは、第1押圧ユニットP1と、第2押圧ユニットP2と、第3押圧ユニットP3と、第4押圧ユニットP4(
図6)と、第5押圧ユニットP5と、第6押圧ユニットP6とを含む。上記第1押圧ユニットP1は、上記撮影固定ボタンF1に接続され、上記コントローラ15の制御によって上記撮影固定ボタンF1を押圧する。上記第2押圧ユニットP2は、上記第1機能ボタンF2に接続され、上記コントローラ15の制御によって上記第1機能ボタンF2を押圧する。さらに、上記第3押圧ユニットP3は、上記第2機能ボタンF3に接続され、上記コントローラ15の制御によって上記第2機能ボタンF3を押圧する。
【0031】
さらに、上記第4押圧ユニットP4は、上記第3機能ボタンF4に接続され、上記コントローラ15の制御によって上記第3機能ボタンF4を押圧する。上記第5押圧ユニットP5は、上記吸引起動ボタンF5に接続され、上記コントローラ15の制御によって上記吸引起動ボタンF5を押圧する。また、上記第6押圧ユニットP6は、上記流体輸送ボタンF6に接続され、上記コントローラ15の制御によって上記流体輸送ボタンF6を押圧する。
図4から
図7において、上記第1押圧ユニットP1、上記第2押圧ユニットP2、上記第3押圧ユニットP3、上記第4押圧ユニットP4、上記第5押圧ユニットP5及び上記第6押圧ユニットP6は、いずれもシリンダ式ボタン叩き器であるが、実施可能な実施例において、各上記押圧ユニット(P1~P6)は、電気駆動式のボタン叩き器であってもよい。
【0032】
内視鏡2の操作モジュール21の設計については、実施可能な実施例において、本発明では、上記複数の回転盤駆動ユニットは、第1回転盤駆動ユニットD1(
図7)と、第2回転盤駆動ユニットD2(
図7)とを含む。
図4から
図7に示すように、上記第1回転盤駆動ユニットD1は、上記第1角度調整回転盤F9に接続され、上記コントローラ15の制御によって上記第1角度調整回転盤F9を所定の角度回転するように駆動する。上記第2回転盤駆動ユニットD2は、上記第2角度調整回転盤F11に接続され、上記コントローラ15の制御によって上記第2角度調整回転盤F11を所定の角度回転するように駆動する。
図4から
図7において、上記第1回転盤駆動ユニットD1及び上記第2回転盤駆動ユニットD2は、いずれも回転可能な回転盤セットであり、それぞれ第1モータD11(
図6)及び第2モータD21(
図7)の駆動によって回転する。
【0033】
より詳しく説明すると、本発明では、上記複数のノブ駆動ユニットは、第1ノブ駆動ユニットS1(
図7)と、第2ノブ駆動ユニットS2(
図7)とを含む。
図4から
図7に示すように、上記第1ノブ駆動ユニットS1は、上記第1固定ノブF8(
図6)に接続され、上記コントローラ15の制御によって上記第1固定ノブF8を所定の角度回転するように駆動する。上記第2ノブ駆動ユニットS2は、上記第2固定ノブF10に接続され、上記コントローラ15の制御によって上記第2固定ノブF10を所定の角度回転するように駆動する。
図4から
図7から分かるように、第1ノブ駆動ユニットS1は回転可能な回転盤セットである一方、上記第2ノブ駆動ユニットS2はコンベヤベルトであり、両者はそれぞれ第3モータS11及び第4モータS21の駆動によって回転する。
【0034】
なお、
図2には、ジョイスティック装置で上記コントローラ15を示すが、上記コントローラ15の実施可能な態様はジョイスティックに制限されないことが理解され得るべきである。例えば、上記コントローラ15は、ジョイスティック、マウス、キーボード、タッチスクリーン、取っ手、ハンドルのうちの1つ又はそれらの組み合わせであってもよいが、これらに限定されない。
【0035】
本発明が実際に使用される際に、上記コントローラ15は、上記ホスト32を介して有線又は無線方式により上記複数の押圧ユニット(P1~P6)、上記複数の回転盤駆動ユニット(D1~D2)及び上記複数のノブ駆動ユニット(S1~S2)に接続される。このような配置によって、使用者(即ち、医師)は、上記コントローラ15を操作することにより各上記押圧ユニット(P1~P6)を制御して内視鏡2の操作モジュール21上の各上記ボタン(F1~F6)を対応して押圧し、各上記回転盤駆動ユニット(D1~D2)を駆動して上記操作モジュール21上の各上記回転盤(F9、F11)を対応して回転させ、及び/又は各上記ノブ駆動ユニット(S1~S2)を制御して各上記ノブ(F8、F10)を対応して回転させることができる。
【0036】
引き続き
図2を参照されない。本発明に係る内視鏡用補助操作構造1を使用する場合、上記内視鏡2、上記複数の押圧ユニット、上記複数の回転盤駆動ユニット及び複数のノブ駆動ユニットは箱体11に収容され、かつ上記内視鏡2の上記配管23の前端及び上記ケーブルセット22の主電気接続端はいずれも上記箱体11の外部に露出する。さらに、医師は、表示画面31及びホスト32が配置される制御卓の前に座ることができる。医師は、上記制御卓の卓面に配置されるコントローラ15を両手で操作するだけで、内視鏡2を容易に制御することができ、医師の手首や腕に負担や怪我をすることがない。
【0037】
さらに、医師が上記コントローラ15を操作することにより、上記挟持モジュール12に穿設される配管23が上記挟持モジュール12による送出により目的物へ進行することができる。上記目的物は、例えば、患者体内の被検査部位又は手術部位である。次に、医師は、配管23の前端にある照明ユニット及び撮影ユニットにより上記被検査部位又は上記待手術部位を撮影することができる。関連撮影情報は、ホスト32の制御によって表示画面31にリアルタイムに表示される。最後に、配管23の前端が挟持モジュール12によって上記待手術部位まで徐々に送り出された後、医師は機械送入チャネルF7により手術器械を上記待手術部位まで送入し、上記手術器械を用いて上記待手術部位に対して低侵襲手術処理を実施することができる。
【0038】
一実施例において、
図3A、
図3Bに示すように、上記挟持モジュール12の内部には、モータ46が設けられる。上記モータ46の回転軸は、延伸して延伸軸45を形成する。上記延伸軸45には伝達ホイール42が設けられる。上記配管23は、上記挟持モジュール12の入口47より上記挟持モジュール12に入る。上記配管23の上記挟持モジュール12の内部における部分は上記伝達ホイール42に載せられる。上記配管23の上記挟持モジュール12の内部における部分の上方は、上記挟持モジュール12の内部に固定して設けられるローラ44に接触する。上記配管23は、上記伝達ホイール42と上記ローラ44によって移動可能に挟持されるように、上記挟持モジュール12の出口48より上記挟持モジュール12から離れる。上記伝達ホイール42の異なる方向の回転により上記配管23を安定して前後移動させることにより、上記配管23は入手術部位へ導入又は導出される。
【0039】
以上の説明は、本発明に対する例示的な説明に過ぎず、本発明を制限するものではない。本発明の技術的思想から逸脱しない限り、当業者が様々な修正、変化又は同等置換を行うことができ、これらの修正、変化及び同等置換はいずれも本発明の保護範囲内に含まれる。
【符号の説明】
【0040】
<本発明において>
内視鏡用補助操作構造1;制御モジュール10;箱体11;挟持モジュール12;コントローラ15;内視鏡2;操作モジュール21;ケーブルセット22;配管23;ヒューマンマシンインターフェースモジュール30;表示画面31;ホスト32;伝達ホイール42;ローラ44;延伸軸45;モータ46;入口47;出口48;撮影固定ボタンF1;第1機能ボタンF2;第2機能ボタンF3;第3機能ボタンF4;吸引起動ボタンF5;流体輸送ボタンF6;機械送入チャネルF7;第1固定ノブF8;第1角度調整回転盤F9;第2固定ノブF10;第2角度調整回転盤F11;第1押圧ユニットP1;第2押圧ユニットP2;第3押圧ユニットP3;第4押圧ユニットP4;第5押圧ユニットP5;第6押圧ユニットP6;第1回転盤駆動ユニットD1;第1モータD11;第2回転盤駆動ユニットD2;第2モータD21;第1ノブ駆動ユニットS1;第3モータS11;第2ノブ駆動ユニットS2;第4モータS21、
<従来技術において>
内視鏡1’;操作モジュール11’;ケーブルセット12’;配管13’;撮影固定ボタンF1’;第1機能ボタンF2’;第2機能ボタンF3’;第3機能ボタンF4’;吸引起動ボタンF5’;流体輸送ボタンF6’;機械送入チャネルF7’;第1固定ノブF8’;第1角度調整回転盤F9’;第2固定ノブF10’;第2角度調整回転盤F11’
【国際調査報告】