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特表2022-549658キャパシタ加工装置およびキャパシタ加工方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-28
(54)【発明の名称】キャパシタ加工装置およびキャパシタ加工方法
(51)【国際特許分類】
   H01G 13/00 20130101AFI20221118BHJP
   H01G 9/00 20060101ALI20221118BHJP
【FI】
H01G13/00 371B
H01G9/00 290Z
H01G13/00 371E
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022518887
(86)(22)【出願日】2021-06-15
(85)【翻訳文提出日】2022-03-23
(86)【国際出願番号】 KR2021007505
(87)【国際公開番号】W WO2022035036
(87)【国際公開日】2022-02-17
(31)【優先権主張番号】10-2020-0102270
(32)【優先日】2020-08-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521274212
【氏名又は名称】三和電機株式会社
【氏名又は名称原語表記】SAMWHA ELECTRIC Co.,LTD.
【住所又は居所原語表記】3,Bongmyeong-ro,Heungdeok-gu,Cheongju-si,Chungcheongbuk-do 28589,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】パク、チョン オン
(72)【発明者】
【氏名】キム、テ ユン
(72)【発明者】
【氏名】チュ、ウン キョン
(72)【発明者】
【氏名】クォン、ヨン チン
(72)【発明者】
【氏名】ユン、チャン ヨン
(72)【発明者】
【氏名】チェ、チ ヒョン
(72)【発明者】
【氏名】リ、ロン チ
【テーマコード(参考)】
5E082
【Fターム(参考)】
5E082AB09
5E082MM12
5E082MM15
(57)【要約】
本発明によるキャパシタ加工装置および方法は、キャパシタを搬送するためにキャパシタをグラブ(grab)またはリリース(release)するクランピングモジュールと、キャパシタのリードを加工および検査するために互いに整合される第1加工モジュールと第2加工モジュールとを含み、第1加工モジュールに形成された互いに異なる加工ユニットと、第2加工モジュールに形成され、加工ユニットと整合されるように対応する対称加工ユニットとにより同時に複数の工程を行うことができる。このようなキャパシタ加工装置および方法を提供することにより、キャパシタアセンブリを組立てるためのキャパシタを大量に加工することができ、電気的不良品をアセンブリの組立前に選別して除去することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、前記本体から突出するように形成される一対のリードとを含むキャパシタを加工するためのキャパシタ加工装置において、
前記キャパシタを搬送し、それぞれの前記キャパシタをグラブまたはリリースするクランピングユニットを含むクランピングモジュールと、
前記クランピングモジュールが搬送する前記キャパシタの一部が載置される第1加工モジュールと、
前記第1加工モジュールに前記キャパシタの一部が載置された状態で、前記第1加工モジュールに向かって移動して前記第1加工モジュールと整合される第2加工モジュールとを含み、
前記第1加工モジュールは、前記キャパシタがそれぞれ載置されて順に配置される複数の加工ユニットを含み、
前記第2加工モジュールは、前記加工ユニットとそれぞれ整合される対称加工ユニットを含み、
前記加工ユニットは、互いに異なる形状に形成されることを特徴とするキャパシタ加工装置。
【請求項2】
前記クランピングユニットのいずれか1つの前記クランピングユニットは、前記キャパシタをグラブした状態で、前記加工ユニットのいずれか1つの前記加工ユニットに前記キャパシタを載置させた後、前記加工ユニットと前記対称加工ユニットとが整合されると、前記キャパシタをリリースし、前の前記加工ユニット側に移動することを特徴とする請求項1に記載のキャパシタ加工装置。
【請求項3】
前記クランピングモジュールは、
(1)前記クランピングユニットが前記キャパシタを前記第1加工モジュールのN番目の前記加工ユニットに載置させる時、第1方向に移動し、
(2)前記加工ユニットと前記対称加工ユニットとが整合された状態で、前記クランピングユニットが前記キャパシタをリリースすれば、前記第1方向と反対方向に移動した後、前記第1方向と直交する第2方向に移動して、前記クランピングユニットがN-1番目の前記加工ユニット側に移動し、
(3)前記クランピングユニットが前記第1方向に移動した後、前記N-1番目の前記加工ユニットに載置された前記キャパシタをグラブすれば、前記第1加工モジュールと前記第2加工モジュールとの整合が解除されることを特徴とする請求項2に記載のキャパシタ加工装置。
【請求項4】
前記クランピングモジュールは、
(4)前記第1加工モジュールと前記第2加工モジュールとの整合が解除された状態で、前記第1方向と反対方向に移動して、前記クランピングユニットがグラブした前記キャパシタを前記N-1番目の前記加工ユニットから取り外した後、前記第2方向と反対方向に移動して前記キャパシタを前記N番目の加工ユニット側に移動させることを特徴とする請求項3に記載のキャパシタ加工装置。
【請求項5】
前記加工ユニットは、
前記キャパシタを一方向に回転させて前記キャパシタの前記リードが前記加工ユニットに載置されるための整列溝が形成される整列ユニットと、
前記キャパシタの前記リードを一定の形態に成形するために対称形成された一対のフレームを含む拡張ユニットと、
整列された前記キャパシタの前記リードの極性を検知する極性検査ユニットと、
前記キャパシタの前記リードを同一の長さに切削する切断ユニットと、
前記切断ユニットによって切削された前記リードの切削品質を検査するための切断検査ユニットと、
切削された前記キャパシタの前記リードを一方向に折曲げるために、前記第1方向および前記第2方向と垂直な第3方向に加圧するように形成される、第1厚さを有する第1段差部と、第2厚さを有する第2段差部とを含むベンディングユニットとを含むことを特徴とする請求項1に記載のキャパシタ加工装置。
【請求項6】
前記対称加工ユニットは、
前記拡張ユニットと整合されるように形成され、前記キャパシタの前記リードを離隔させるために、前記リードの間に挿入され、第1高さを有する拡張ブロックを含む対称拡張ユニットと、
前記切断ユニットと整合されるように形成され、前記キャパシタの前記リードを切断するための対称切断ユニットと、
前記ベンディングユニットと整合されるように形成され、前記第1段差部に対応するように第3厚さを有する対称第1段差部と、前記第2段差部に対応するように第4厚さを有する対称第2段差部とを含む対称ベンディングユニットとを含むことを特徴とする請求項5に記載のキャパシタ加工装置。
【請求項7】
前記拡張ブロックは、前記第3方向に沿って幅が減少する形状を有することを特徴とする請求項6に記載のキャパシタ加工装置。
【請求項8】
前記切断ユニットおよび前記対称切断ユニットの少なくとも1つは、前記キャパシタの前記リードを切削するために傾くように形成された切断面を有し、第2高さを有する切断ブロックを含み、前記切断ブロックは、前記切断ユニットおよび前記対称切断ユニットと間隙なく形成されることを特徴とする請求項6に記載のキャパシタ加工装置。
【請求項9】
前記第2高さは、前記第1高さより高く形成されることを特徴とする請求項8に記載のキャパシタ加工装置。
【請求項10】
前記ベンディングユニットは、
前記第1段差部と前記第2段差部との間に、前記第1段差部および前記第2段差部を連結する折曲部をさらに含み、
前記対称ベンディングユニットは、
前記対称第1段差部と前記対称第2段差部との間に、前記対称第1段差部と前記対称第2段差部とを連結する対称折曲部をさらに含み、
前記第1段差部と前記対称第1段差部、前記第2段差部と前記対称第2段差部、および前記折曲部と前記対称折曲部との間の間隔が同一に形成されるように、前記第1加工モジュールと前記第2加工モジュールとの整合が行われることを特徴とする請求項6に記載のキャパシタ加工装置。
【請求項11】
前記切断ユニットおよび前記対称切断ユニットの少なくとも1つは、前記キャパシタの前記リードを切削するために傾くように形成された切断面を有し、第2高さを有する切断ブロックを含み、
前記ベンディングユニットにおいて前記折曲部の一端が前記第1段差部に連結され、前記折曲部の前記一端は、前記ベンディングユニットの第3高さに形成され、前記第3高さは、前記第2高さより高く形成されることを特徴とする請求項10に記載のキャパシタ加工装置。
【請求項12】
前記第1段差部の前記第1厚さは、前記対称第1段差部の第3厚さより小さく、前記第2段差部の前記第2厚さは、前記対称第2段差部の第4厚さより大きく、前記第1段差部の前記第1厚さは、前記第2段差部の前記第2厚さより小さいことを特徴とする請求項10に記載のキャパシタ加工装置。
【請求項13】
前記切断検査ユニットは、
前記リードの切削長さを検査するために、特定の光を収容するための光センサ部を含むことを特徴とする請求項5に記載のキャパシタ加工装置。
【請求項14】
前記第1加工モジュールおよび前記第2加工モジュールの整合によって加工された前記キャパシタを収集するための搬送ユニットをさらに含み、
前記搬送ユニットは、
一面に固定されるように支持される固定部と、
前記固定部の一面に結合され、前記クランピングモジュールが前記キャパシタを搬送するために動く第1方向と前記第1方向と直交する第2方向とを含む平面上で平角以下の角度範囲内で回転する回転部とを含み、
前記回転部は、前記キャパシタの前記本体を一地点でグラブして他の地点でリリースする一対の搬送アームをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のキャパシタ加工装置。
【請求項15】
本体と、前記本体から突出するように形成される一対のリードとを含むキャパシタを加工するキャパシタ加工方法において、
前記キャパシタの前記リードを一定の長さに切削する切断ステップと、
前記切断ステップで切削された前記キャパシタのリードを一方向に折曲げるベンディングステップと、を含むことを特徴とするキャパシタ加工方法。
【請求項16】
前記キャパシタの前記リードを切削する前に、前記キャパシタの前記リードを第1高さで互いに離隔させるリード離隔ステップと、
前記リード離隔ステップの後に、離隔した前記キャパシタの前記リードそれぞれの極性を検知する極性検査ステップと、
前記極性検査ステップの後に、前記切断ステップが行われて切削された前記リードの切削品質を検査するために、光の照射による反射光の流入の有無によって前記リードの切削長さを判断する切断検査ステップと、
前記極性検査ステップから前記キャパシタの不良の有無を判断し、不良品を分類する不良品判断ステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項15に記載のキャパシタ加工方法。
【請求項17】
前記リード離隔ステップは、前記リードを互いに離隔させるために、第1高さを有し、一方向に向かって次第に幅が減少する拡張ブロックによって行われ、
前記切断ステップは、前記リードを切削するために、前記第1高さより高い第2高さを有し、一定の傾斜面を有する切断面を有する切断ブロックによって行われ、
前記ベンディングステップは、前記リードを一方向に折曲げるために、前記第2高さより高い第3高さを有する折曲部によって行われることを特徴とする請求項16に記載のキャパシタ加工方法。
【請求項18】
前記ベンディングステップは、前記折曲げが行われるために、第1厚さを有する第1段差部と、前記第1厚さより大きい第2厚さを有する第2段差部とを含むベンディングユニットが形成された第1加工モジュールと、前記折曲げが行われるために、第3厚さを有する対称第1段差部と、前記第3厚さより小さい第4厚さを有する対称第2段差部とを含む対称ベンディングユニットが形成された第2加工モジュールとによって行われ、前記第1厚さは、前記第3厚さより小さく、前記ベンディングユニットと前記対称ベンディングユニットとが整合される時の間隔は一定に形成されることを特徴とする請求項15に記載のキャパシタ加工方法。
【請求項19】
前記切断ステップ、前記ベンディングステップ、前記リード離隔ステップ、前記極性検査ステップ、前記不良品判断ステップ、および前記切断検査ステップは、前記キャパシタの前記本体をグラブまたはリリースするクランピングモジュールの移動およびそれぞれのステップが行われるために、前記ステップが行われる加工ユニットを含む第1加工モジュールと、前記ステップが行われる加工ユニットと整合される対称加工ユニットを含む第2加工モジュールとの整合によって行われることを特徴とする請求項16に記載のキャパシタ加工方法。
【請求項20】
前記不良品判断ステップの後に、正常キャパシタを収集するために、前記正常キャパシタの本体を一地点でグラブして他の地点でリリースする搬送ステップをさらに含む、請求項16に記載のキャパシタ加工方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キャパシタ加工装置およびキャパシタ加工方法(CAPACITOR PROCESSING APPARATUS AND CAPACITOR PROCESSING METHOD)に関する。
【背景技術】
【0002】
キャパシタ(Capacitor)とは、電子回路で電気を一時的に蓄える装置で、コンデンサ(condenser)または蓄電器という。一般的に、キャパシタは、2つの導体電極の間に絶縁性の誘電体が形成された構造を有し、キャパシタの2つの電極の間に電圧を印加すると、1つの電極に(-)電荷が、他の電極に(+)電荷が誘導されることによりエネルギーが蓄えられ、このようなエネルギー貯蔵原理を利用して電荷を充電または放電して急激な電圧の上昇や低下を抑制する役割を果たす。このようなキャパシタの役割によって、キャパシタは、電子回路を構成するにあたり必須的に必要な素子の一つである。
【0003】
一方、キャパシタは、それぞれの互いに異なる電荷が誘導されて誘電体を有するキャパシタ本体と、それぞれの導体電極に連結され、電子回路に結合されて電流を流す一対のリードとを有することができる。従来はリードが回路基板にソルダリングなどにより直接接合されていたが、この場合、回路基板の面方向に大きな高さを占めて回路基板が配置される空間の活用が効率的でない点があった。また、高さを減少させるためにリードを曲げて配置する場合、曲がった部分の破断が発生してキャパシタが回路基板から分離されることがあり、電子装置の故障をもたらす危険があった。
【0004】
したがって、このような問題点を解決するために、キャパシタのリードを切削してブラケットに結合することによりアセンブリ(assembly)を構成する方策が試みられている。このようなアセンブリを構成するために、キャパシタを均一な形状に加工し、加工されたキャパシタが電気的に正常であるかを検査する装置および方法に対する産業界の持続的な要求が存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
背景技術で述べたような問題点を解決するために、複数のキャパシタを同時にグラブ(grab)またはリリース(release)し、互いに異なる加工過程が同時に行われるキャパシタ加工装置を提供する。
【0006】
また、複数のキャパシタを同時に加工しかつ、一定の順序によって加工およびキャパシタの検査が行われるキャパシタ加工方法を提供する。
【0007】
本発明の技術的課題は以上に言及した技術的課題に制限されず、言及されていないさらに他の技術的課題は以下の記載から当業者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によるキャパシタ加工装置は、本体と、前記本体から突出するように形成される一対のリードとを含むキャパシタを加工するためのキャパシタ加工装置において、前記キャパシタを搬送し、それぞれの前記キャパシタをグラブまたはリリースするクランピングユニットを含むクランピングモジュールと、前記クランピングモジュールが搬送する前記キャパシタの一部が載置される第1加工モジュールと、前記第1加工モジュールに前記キャパシタの一部が載置された状態で、前記第1加工モジュールに向かって移動して前記第1加工モジュールと整合される第2加工モジュールとを含み、前記第1加工モジュールは、前記キャパシタがそれぞれ載置されて順に配置される複数の加工ユニットを含み、前記第2加工モジュールは、前記加工ユニットとそれぞれ整合される対称加工ユニットを含み、前記加工ユニットは、互いに異なる形状に形成される。
【0009】
また、前記クランピングユニットのいずれか1つの前記クランピングユニットは、前記キャパシタをグラブした状態で、前記加工ユニットのいずれか1つの前記加工ユニットに前記キャパシタを載置させた後、前記加工ユニットと前記対称加工ユニットとが整合されると、前記キャパシタをリリースし、前の前記加工ユニット側に移動することができる。
【0010】
また、前記クランピングモジュールは、(1)前記クランピングユニットが前記キャパシタを前記第1加工モジュールのN番目の前記加工ユニットに載置させる時、第1方向に移動し、(2)前記加工ユニットと前記対称加工ユニットとが整合された状態で、前記クランピングユニットが前記キャパシタをリリースすれば、前記第1方向と反対方向に移動した後、前記第1方向と直交する第2方向に移動して、前記クランピングユニットがN-1番目の前記加工ユニット側に移動し、(3)前記クランピングユニットが前記第1方向に移動した後、前記N-1番目の前記加工ユニットに載置された前記キャパシタをグラブすれば、前記第1加工モジュールと前記第2加工モジュールとの整合が解除される。
【0011】
また、前記クランピングモジュールは、(4)前記第1加工モジュールと前記第2加工モジュールとの整合が解除された状態で、前記第1方向と反対方向に移動して、前記クランピングユニットがグラブした前記キャパシタを前記N-1番目の前記加工ユニットから取り外した後、前記第2方向と反対方向に移動して前記キャパシタを前記N番目の加工ユニット側に移動させることができる。
【0012】
また、前記加工ユニットは、前記キャパシタを一方向に回転させて前記キャパシタの前記リードが前記加工ユニットに載置されるための整列溝が形成される整列ユニットと、前記キャパシタの前記リードを一定の形態に成形するために対称形成された一対のフレームを含む拡張ユニットと、整列された前記キャパシタの前記リードの極性を検知する極性検査ユニットと、前記キャパシタの前記リードを同一の長さに切削する切断ユニットと、前記切断ユニットによって切削された前記リードの切削品質を検査するための切断検査ユニットと、切削された前記キャパシタの前記リードを一方向に折曲げるために、前記第1方向および前記第2方向と垂直な第3方向に加圧するように形成される、第1厚さを有する第1段差部と、第2厚さを有する第2段差部とを含むベンディングユニットとを含むことができる。
【0013】
また、前記対称加工ユニットは、前記拡張ユニットと整合されるように形成され、前記キャパシタの前記リードを離隔させるために、前記リードの間に挿入され、第1高さを有する拡張ブロックを含む対称拡張ユニットと、前記切断ユニットと整合されるように形成され、前記キャパシタの前記リードを切断するための対称切断ユニットと、前記ベンディングユニットと整合されるように形成され、前記第1段差部に対応するように第3厚さを有する対称第1段差部と、前記第2段差部に対応するように第4厚さを有する対称第2段差部とを含む対称ベンディングユニットとを含むことができる。
【0014】
また、前記拡張ブロックは、前記第3方向に沿って幅が減少する形状を有することができる。
【0015】
また、前記切断ユニットおよび前記対称切断ユニットの少なくとも1つは、前記キャパシタの前記リードを切削するために傾くように形成された切断面を有し、第2高さを有する切断ブロックを含み、前記切断ブロックは、前記切断ユニットおよび前記対称切断ユニットと間隙なく形成される。
【0016】
また、前記第2高さは、前記第1高さより高く形成される。
【0017】
また、前記ベンディングユニットは、前記第1段差部と前記第2段差部との間に、前記第1段差部および前記第2段差部を連結する折曲部をさらに含み、前記対称ベンディングユニットは、前記対称第1段差部と前記対称第2段差部との間に、前記対称第1段差部と前記対称第2段差部とを連結する対称折曲部をさらに含み、前記第1段差部と前記対称第1段差部、前記第2段差部と前記対称第2段差部、および前記折曲部と前記対称折曲部との間の間隔が同一に形成されるように、前記第1加工モジュールと前記第2加工モジュールとの整合が行われる。
【0018】
また、前記切断ユニットおよび前記対称切断ユニットの少なくとも1つは、前記キャパシタの前記リードを切削するために傾くように形成された切断面を有し、第2高さを有する切断ブロックを含み、前記ベンディングユニットにおいて前記折曲部の一端が前記第1段差部に連結され、前記折曲部の前記一端は、前記ベンディングユニットの第3高さに形成され、前記第3高さは、前記第2高さより高く形成される。
【0019】
また、前記第1段差部の前記第1厚さは、前記対称第1段差部の第3厚さより小さく、前記第2段差部の前記第2厚さは、前記対称第2段差部の第4厚さより大きく、前記第1段差部の前記第1厚さは、前記第2段差部の前記第2厚さより小さく形成される。
【0020】
また、前記切断検査ユニットは、前記リードの切削長さを検査するために、特定の光を収容するための光センサ部を含むことができる。
【0021】
また、前記第1加工モジュールおよび前記第2加工モジュールの整合によって加工された前記キャパシタを収集するための搬送ユニットをさらに含み、前記搬送ユニットは、一面に固定されるように支持される固定部と、前記固定部の一面に結合され、前記クランピングモジュールが前記キャパシタを搬送するために動く第1方向と前記第1方向と直交する第2方向とを含む平面上で平角以下の角度範囲内で回転する回転部とを含み、前記回転部は、前記キャパシタの前記本体を一地点でグラブして他の地点でリリースする一対の搬送アームをさらに含むことができる。
【0022】
一方、本発明によるキャパシタ加工方法は、本体と、前記本体から突出するように形成される一対のリードとを含むキャパシタを加工するキャパシタ加工方法において、前記キャパシタの前記リードを一定の長さに切削する切断ステップと、前記切断ステップで切削された前記キャパシタのリードを一方向に折曲げるベンディングステップとを含むことができる。
【0023】
また、前記キャパシタの前記リードを切削する前に、前記キャパシタの前記リードを第1高さで互いに離隔させるリード離隔ステップと、前記リード離隔ステップの後に、離隔した前記キャパシタの前記リードそれぞれの極性を検知する極性検査ステップと、前記極性検査ステップの後に、前記切断ステップが行われて切削された前記リードの切削品質を検査するために、光の照射による反射光の流入の有無によって前記リードの切削長さを判断する切断検査ステップと、前記極性検査ステップから前記キャパシタの不良の有無を判断し、不良品を分類する不良品判断ステップとをさらに含むことができる。
【0024】
また、前記リード離隔ステップは、前記リードを互いに離隔させるために、第1高さを有し、一方向に向かって次第に幅が減少する拡張ブロックによって行われ、前記切断ステップは、前記リードを切削するために、前記第1高さより高い第2高さを有する切断面を含む切断ブロックによって行われ、前記ベンディングステップは、前記リードを一方向に折曲げるために、前記第2高さより高い第3高さを有する折曲部によって行われる。
【0025】
また、前記ベンディングステップは、前記折曲げが行われるために、第1厚さを有する第1段差部と、前記第1厚さより大きい第2厚さを有する第2段差部とを含むベンディングユニットが形成された第1加工モジュールと、前記折曲げが行われるために、第3厚さを有する対称第1段差部と、前記第3厚さより小さい第4厚さを有する対称第2段差部とを含む対称ベンディングユニットが形成された第2加工モジュールとによって行われ、前記第1厚さは、前記第3厚さより小さく、前記ベンディングユニットと前記対称ベンディングユニットとが整合される時の間隔は一定に形成される。
【0026】
また、前記切断ステップ、前記ベンディングステップ、前記リード離隔ステップ、前記極性検査ステップ、前記不良品判断ステップ、および前記切断検査ステップは、前記キャパシタの前記本体をグラブまたはリリースするクランピングモジュールの移動およびそれぞれのステップが行われるために、前記ステップが行われる加工ユニットを含む第1加工モジュールと、前記ステップが行われる加工ユニットと整合される対称加工ユニットを含む第2加工モジュールとの整合によって行われる。
【0027】
また、前記不良品判断ステップの後に、正常キャパシタを収集するために、前記正常キャパシタの本体を一地点でグラブして他の地点でリリースする搬送ステップをさらに含むことができる。
【発明の効果】
【0028】
本発明によるキャパシタ加工装置およびキャパシタ加工方法を用いることにより、アセンブリの形態でキャパシタを回路ボードに実装できるようにキャパシタを加工することで全体的に回路の占める体積が減少するので、キャパシタ加工装置によって加工されたキャパシタを有するアセンブリによりコンパクトな回路を構成することができるという利点がある。
【0029】
また、複数のキャパシタを一度にグラブまたはリリースし、同時に互いに異なる加工過程が行われて自動的なキャパシタの加工が可能という利点がある。
【0030】
また、加工過程で不良の有無を検査して不良品を選別可能なため、すでに不良と判断されたキャパシタがアセンブリに結合されないようにして不良アセンブリの製造を防止するという利点がある。
【0031】
また、不良の有無を検査するにあたり、機械的不良と電気的不良について二重に検査を行って正確な不良検査が可能という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】本発明によるキャパシタ加工装置によって作られるキャパシタアセンブリに対する斜視図である。
図2】本発明によるキャパシタ加工装置に対する概略斜視図である。
図3】本発明によるキャパシタ加工装置に対する構成を概略的に示す図である。
図4】本発明によるキャパシタ加工装置における拡張ユニットに対する拡大図である。
図5】本発明によるキャパシタ加工装置における拡張ユニットに対する多様な実施例を説明するための正面図である。
図6】本発明によるキャパシタ加工装置における切断ユニットに対する概略一側面図である。
図7】本発明によるキャパシタ加工装置におけるベンディングユニットに対する概略一側面図である。
図8】本発明によるキャパシタ加工方法に対するフローチャートである。
図9】本発明によるキャパシタ加工方法における、キャパシタの加工による不良品を判断する方法を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明の一部の実施例を例示的な図面を通じて詳細に説明する。各図面の構成要素に参照符号を付け加えるにあたり、同一の構成要素については、たとえ他の図面上に表示されてもできるだけ同一の符号を有するようにしていることに留意しなければならない。また、本発明の実施例を説明するにあたり、かかる公知の構成または機能に関する具体的な説明が本発明の実施例に対する理解を妨げると判断された場合は、その詳細な説明は省略する。
【0034】
本発明の実施例の構成要素を説明するにあたり、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使うことができる。これらの用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものに過ぎず、その用語によって当該構成要素の本質や順番または順序などが限定されない。また、他に定義されない限り、技術的または科学的な用語を含む、ここで使われるすべての用語は、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者によって一般的に理解されるのと同一の意味を有する。一般的に使われる辞書に定義されているような用語は、関連技術の文脈上有する意味と一致する意味を有すると解釈されなければならず、本出願において明らかに定義しない限り、理想的または過度に形式的な意味で解釈されない。
【0035】
一方、本発明を説明するにあたり、「対称」という用語は、辞書的にみた時、軸を中心に両側の模様が同じであることを意味するが、本明細書内では必ずしもそのような意味で解釈されるわけではなく、一側の形状または模様に「対応」する形状または模様を有すると解釈されることが好ましい。
【0036】
図1は、本発明によるキャパシタ加工装置によって作られるキャパシタアセンブリに対する斜視図である。
【0037】
図1を参照すれば、本発明によるキャパシタ加工装置により組立てるためのキャパシタアセンブリ900が示される。キャパシタアセンブリ900は、本体911と、本体911から突出するように形成される一対のリード912A、912Bとを含むキャパシタ910を含むことができる。この時、キャパシタ910は、電解キャパシタであってもよいし、本体911は、円筒形状を有することができる。
【0038】
キャパシタの本体911の一面には、一定の間隔を有する一対のリード912A、912Bが本体911から延長、突出するように形成される。図1によれば、一対のリード912A、912Bは同一の長さを有すると示されているが、これは、キャパシタ910の加工が完了したことを示したものであり、キャパシタ910の加工前には、一対のリード912A、912Bのいずれか1つのリード(例えば、912A)の長さが他の1つのリード(例えば、912B)の長さより短く形成される。ただし、本発明によるキャパシタ加工装置によってリード912A、912Bの長さが同一に形成されるように切削されるが、これは後述する。
【0039】
キャパシタアセンブリ900に結合されるために、キャパシタアセンブリ900は、キャパシタ910が嵌合して回路基板(図示せず)とキャパシタ910とを電気的に連結するためのブラケット920をさらに含むことができる。ブラケット920は、平面のベース921を有し、ベース921の一面(さらに詳しくは、上面)に一対のリード912A、912Bと接合されるための電極922、923が形成される。電極922、923は、リード912A、912Bが載置される位置に対応するように並んで形成され、回路基板にキャパシタ910を電気的に連結してキャパシタ910が通電するようにする。リード912A、912Bと電極922、923との接合はソルダリングにより行われる。また、ブラケット920は、キャパシタ910の本体911の外面を取り囲むようにベース921の上面から突出するように形成された一対の収容隔壁924を含む。収容隔壁924は、キャパシタ910が安定的にブラケット920に載置できるようにする。収容隔壁924は、複数のスリット925を有することができ、スリット925を介してキャパシタ910がブラケット920に安定的に載置できるように加圧される。
【0040】
図2は、本発明によるキャパシタ加工装置に対する概略斜視図であり、図3は、本発明によるキャパシタ加工装置に対する構成を概略的に示す図である。
【0041】
図2を参照すれば、本発明によるキャパシタ加工装置100は、キャパシタ910を搬送し、それぞれのキャパシタ910をグラブまたはリリースするクランピングユニット220を含むクランピングモジュール200と、クランピングモジュール200が搬送するキャパシタ910の一部が載置される第1加工モジュール300と、第1加工モジュール300にキャパシタ910の一部が載置された状態で、第1加工モジュール300に向かって移動して第1加工モジュール300と整合される第2加工モジュール400とを含むことができる。
【0042】
クランピングモジュール200は、クランピングモジュール本体210と、キャパシタ910の本体911をグラブまたはリリースするための複数のクランピングユニット220とを含むことができる。クランピングユニット220は、キャパシタ本体911の外面を取り囲むように締めて固定(すなわち、グラブ)し、これと逆に解いて固定を解除(すなわち、リリース)することができる。クランピングユニット220は、クランピングモジュール本体210の一方向に沿って一定の間隔で形成される。より詳しくは、クランピングユニット220は、一列で一度に10個のキャパシタを同時にグラブまたはリリース可能に形成され、クランピングユニット220間の間隔は、後述する第1加工モジュール300に形成された加工ユニットと、第2加工モジュール400に形成され、第1加工モジュール300の加工ユニットと整合される対称加工ユニットとの間の間隔に対応する間隔を有することができる。
【0043】
以下、クランピングモジュール200の動作によるキャパシタ910の搬送過程について説明する。
【0044】
図3を参照すれば、クランピングユニット220のいずれか1つのクランピングユニットは、キャパシタ910をグラブした状態で、第1加工モジュール300の加工ユニット320、330、340、350、360、370、380、および390のいずれか1つの加工ユニットにキャパシタ910を載置させた後、第1加工モジュール300の加工ユニットと第2加工モジュール400の対称加工ユニットとが整合されると、キャパシタ910をリリースし、前の加工ユニット側に移動することができる。すなわち、順次に形成された互いに異なる加工ユニットに対して、クランピングモジュール200は、クランピングユニット220を介して複数のキャパシタ910を同時にグラブした状態で、グラブ前にそれぞれのキャパシタ910が載置された加工ユニットから隣接した加工ユニットにキャパシタ910を動かして載置させる。この時、クランピングモジュール200がキャパシタ910をグラブして隣接した加工ユニットの位置に動くと、第2加工モジュール400は、第1加工モジュール300側に移動して、第1加工モジュール300の一面上に形成された複数の加工ユニットと、第2加工モジュール400の一面上に形成された複数の対称加工ユニットとが整合されてキャパシタ910のリード912A、912Bを動かないように固定し、第1加工モジュール300と第2加工モジュール400との整合が行われると、クランピングユニット220は、キャパシタ本体911をリリースし、再度既存の位置に復帰することができる。
【0045】
前述したクランピングモジュール200の移動メカニズムをより詳しく説明する。クランピングモジュール200は、クランピングユニット220がキャパシタ910を第1加工モジュール300のN番目の加工ユニットに載置させる時、第1方向に移動し、加工ユニットと対称加工ユニットとが整合された状態で、クランピングユニット220がキャパシタ910をリリースすれば、第1方向の反対方向に移動した後、第1方向と直交する第2方向に移動して、クランピングユニット220がN-1番目の加工ユニット側に移動する。
【0046】
まず、クランピングユニット220がキャパシタ910をグラブした状態で、第1加工モジュール300と一定の高さ間隔で離隔している。クランピングモジュール200は、第1方向に移動して第1加工モジュール300との高さ間隔が減少するようにする。クランピングモジュール200は、キャパシタ910のリード912A、912Bの一部または全部が、第1加工モジュール300のN番目の加工ユニットと第2加工モジュール400のN番目の対称加工ユニットとが整合される時、その間に載置されて固定できる距離だけ第1方向に移動することができる。第1方向は、表示されたz軸の負の方向であってもよい。
【0047】
クランピングモジュール200が第1方向に移動した後、第2加工モジュール400は、第1加工モジュール300側に移動することにより、第1加工モジュール300の加工ユニットと第2加工モジュール400の対称加工ユニットと整合される。この時、第1加工モジュール300は固定されており、第2加工モジュール400が動いて第1加工モジュール300に整合される。第1加工モジュール300の加工ユニットと第2加工モジュール400の対称加工ユニットとが整合されると、キャパシタ910は、第1加工モジュール300と第2加工モジュール400との間に載置されて固定される。
【0048】
キャパシタ910が載置されて固定されると、第1加工モジュール300の一面に形成された複数の加工ユニットと、第2加工モジュール400の一面に形成され、加工ユニットに対応する対称加工ユニットとによってキャパシタのリード912A、912Bに対する加工および検査が行われ、クランピングモジュール200は、N-1番目の加工ユニットおよび対称加工ユニット側に移動する。この時、クランピングモジュール200がN-1番目の加工ユニットおよび対称加工ユニット側に移動することは、より詳しくは、クランピングモジュール200がキャパシタ910をリリースした後、第1方向の反対方向に移動して第1加工モジュール300との高さ間隔を増加させ、以後、第1方向と直交する第2方向(より詳しくは、y軸の負の方向)に一定の距離だけ移動することを意味する。
【0049】
N-1番目の加工ユニットおよび対称加工ユニット側に移動したクランピングモジュール200は、N-1番目の加工ユニットおよび対称加工ユニットに載置されたキャパシタ910をN番目の加工ユニットおよび対称加工ユニット側に搬送させることができる。例えば、クランピングユニット220が第1方向に移動した後、N-1番目の加工ユニットに載置されたキャパシタ910をグラブし、第1加工モジュール300と前記第2加工モジュール400との整合が解除される。第1加工モジュール300と第2加工モジュール400との整合が解除された状態で、クランピングモジュール200は、第1方向と反対方向に移動して、クランピングユニット220がグラブしたキャパシタ910はN-1番目の加工ユニットから取り外された後、第2方向と反対方向に移動してキャパシタ910をN番目の加工ユニット側に移動させることができる。
【0050】
より詳しくは、クランピングモジュール200が第1方向に移動して、クランピングユニット220がN-1番目の加工ユニットに載置されたキャパシタ910をグラブした後、第2加工モジュール400が第1加工モジュール300の反対方向に移動してキャパシタ910の整合が解除される。第2加工モジュール400がキャパシタ910の整合を解除するために移動する方向は、x軸の正の方向であってもよい。以後、クランピングモジュール200は、クランピングユニット220によってグラブされたキャパシタ910をN-1番目の加工ユニットからN番目の加工ユニット側に移動させるが、この時、クランピングモジュール200は、第2方向の反対方向に移動した後、第1方向に移動することができる。
【0051】
一方、第1加工モジュール300の一面に形成される加工ユニットは、互いに異なる形状を有することができる。これらの加工ユニットは、大まかにキャパシタ910のリード912A、912Bに対する多様な加工または検査のために形成されている。例えば、複数の加工ユニットの中には、リード912A、912Bの間隔を広げるためのユニットと、リード912A、912Bの長さを短縮させるユニットと、リード912A、912Bを一方向に折曲げるユニットとを含むことができる。
【0052】
さらに詳しくは、第1加工モジュール300の加工ユニットは、キャパシタを一方向に回転させてキャパシタ910のリード912A、912Bを定位置に整列可能にする整列ユニット320を含むことができる。整列ユニット320は、リード912A、912Bそれぞれが載置可能な整列溝321を含むことができ、整列溝321は、一定の幅を有しかつ、並んで凹形成される。キャパシタ910が定位置に整列されず一定の角度以上回転した場合、整列溝321に載置されず、この場合、クランピングユニット220に形成された回転ユニット(図示せず)を介してキャパシタの本体911を回転させて整列することができる。キャパシタの本体911を回転させてリード912A、912Bを整列することにより、後続して行われる加工過程および検査過程が円滑に進行できるようにする。
【0053】
図4は、本発明によるキャパシタ加工装置における拡張ユニットに対する拡大図であり、図5は、本発明によるキャパシタ加工装置における拡張ユニットに対する多様な実施例を説明するための正面図である。
【0054】
図2図5を参照すれば、整列ユニット320に隣接した位置に、キャパシタ910のリード912A、912Bを一定の形態に成形するための拡張ユニット330が形成される。拡張ユニット330は、リード912A、912Bを所望の形状に成形するために、第2加工モジュール400の対称加工ユニットの中で拡張ユニット330と整合される対称拡張ユニット430の相互作用が行われる。さらに詳しくは、拡張ユニット330は、両側面に対称に形成された一対のフレーム331、332を含むことができる。フレーム331、332は、リード912A、912Bが互いに離隔する時、意図した成形範囲を離脱するのを防止する。
【0055】
図3および図4を参照すれば、第2加工モジュール400の対称拡張ユニット430には、キャパシタ910のリード912A、912Bを互いに離隔させるために、リード912A、912Bの間に挿入され、第1高さh1を有する拡張ブロック431を含むことができる。拡張ブロック431は多様な形状を有することができるが、リード912A、912Bの離隔のために、拡張ブロック431は、第3方向に沿って幅が減少する形状を有することができる。すなわち、拡張ブロック431が対称拡張ユニット430の一面から突出形成された時、拡張ブロック431の基端部432の第1幅w1は、末端部433の第2幅w2より大きく形成される。第1加工モジュール300と第2加工モジュール400との整合によって、拡張ブロック431の末端部433が先にリード912A、912Bの間に挿入され、拡張ブロック431の基端部432がその後に挿入されることにより、リード912A、912Bを離隔させるようにリード912A、912B間の距離が拡張され、拡張ユニット330に対称形成されたフレーム331、332によって

状にリード912A、912Bが成形される。このようにリード912A、912B間の間隔を離隔させることは、後述する極性検査ユニット440がキャパシタ910の極性を検査する時、それぞれのリード912A、912B間の電気的干渉を最小化するためである。
【0056】
図5を参照すれば、2つの形態の拡張ユニット330に対する例が示される。図5(a)によれば、拡張ユニット330は、対称形成された一対のフレーム331、332を有すると同時に、対称拡張ユニット430の拡張ブロック431を収容するための収容空間333を含むことができる。収容空間333の高さは、拡張ブロック431が有する第1高さh1と同一であり、収容空間333の幅も、拡張ブロック431の基端部432の第1幅w1と同一である。図5(b)によれば、拡張ユニット330は、図5(a)のように対称形成された一対のフレーム331、332を有することができるが、拡張ブロック431が収容される空間の幅が互いに異なる第1収容空間334および第2収容空間335を有することができる。この時、第1収容空間334の高さと幅は、収容空間333の高さh1と幅w1と同一である。一方、第1収容空間334の上端から延びる第2収容空間335が追加的に形成され、第1収容空間334および第2収容空間335の形状に対応するように拡張ブロック431が形成される。図5(b)のような形態の収容空間334、335に収容される形状の拡張ブロック431を用いると、リード912A、912Bが離隔する形状をさらに精密にガイドすることができるという利点がある。
【0057】
図2および図3を参照すれば、第1加工モジュール300は、キャパシタ910が整列されてリード912A、912B間の離隔拡張まで完了した後には、キャパシタの極性を検知するための極性検査ユニット340、360を含むことができる。極性検査ユニット340、360は、並んで形成された電極341、342、361、362によりキャパシタ910の極性を検査することができる。キャパシタ910の極性が意図したものと反対の場合、極性回転ユニット350部分でキャパシタ910の本体911を中心にキャパシタ910を180°回転させることができる。このような回転は、整列ユニット320でクランピングユニット220に形成された回転ユニットと同一の構成によって行われる。より詳しくは、第1極性検査ユニット340によってキャパシタ910の極性を検査し、第1極性検査ユニット340の極性検査結果に応じて、回転ユニット350は、選択的にキャパシタ910を回転させることができ、回転した後、第2極性検査ユニット360で意図した極性方向を有するようになったかの確認検査を行うことができる。
【0058】
例えば、移動方向に対してキャパシタ910のリード912A、912Bが負極-正極の順に配列されなければならない場合を仮定する。この時、第1極性検査ユニット340でキャパシタ910の極性が正極-負極と検知された場合、回転ユニット350でキャパシタ910を180°回転させ、第2極性検査ユニット360で意図した極性配列を有するようになったかを確認する。この時、キャパシタ910が依然として正極-負極と検知されるか、または極性判断が不可能な場合、当該キャパシタ910は、電気的不良と判断し、不良品として分類および処理される。一方、第1加工モジュール300の第1極性検査ユニット340は、第2加工モジュール400で対応して整合される対称第1極性検査ユニット440および対称第2極性検査ユニット460と整合され、それぞれの対称極性検査ユニット440、460は、極性検査ユニット340、360に対向する位置に電極441、442、461、462を含むことができる。
【0059】
一方、前述のように、第2極性検査ユニット360と対称第2極性検査ユニット460との整合によってキャパシタ910の極性を検査して電気的不良と判断された場合、第2極性検査ユニット360と対称第2極性検査ユニット460にそれぞれ隣接して形成された第1加工モジュール300の不良除去領域Aと、これに整合される第2加工モジュール400の不良除去領域Bから除去可能であり、後述する切断過程およびベンディング(bending)過程が行われない。
【0060】
図6は、本発明によるキャパシタ加工装置における切断ユニットに対する概略一側面図である。
【0061】
図2図3、および図6を参照すれば、電極検査の後に、キャパシタ910は、そのリード912A、912Bを同一の長さに切削するために、クランピングモジュール200によって切断ユニット370側に移動することができる。切断ユニット370は、キャパシタ910のリード912A、912Bを同一の長さに切削するが、切削後のリード912A、912Bの長さは、図1に示されたようなブラケット920の電極922、923に安定的に接合される程度の長さを有するように切削される。
【0062】
図6を参照すれば、切断ユニット370は、キャパシタ910のリード912A、912Bを固定させる第1切断段差部371と、第1切断段差部371の長手方向から垂直に延びた第2切断段差部372とを含むことができ、第2切断段差部372から突出するように形成され、リード912A、912Bを切削するために傾くように形成された切断面Cを有する切断ブロック373を含むことができる。切断ブロック373において、切断面Cの最上端、すなわち切断ブロック373と第1切断段差部371との接する面の高さは、第2高さh2を有することができ、この時の第2高さh2は、拡張ユニット330の拡張ブロック431が有する第1高さh1よりも高く形成される。拡張ユニット330でリード912A、912B間の間隔を離隔させたことは、リード912A、912Bの極性検査を円滑に行うためのもので、極性検査が完了したキャパシタ910に対して再度リード912A、912B間の離隔を最小化することにより、ブラケット920の電極922、923と円滑に接合可能な間隔を形成するようにする。
【0063】
一方、第2加工モジュール400では、第1加工モジュール300の切断ユニット370に対応して整合されるように形成され、キャパシタ910のリード912A、912Bを切断するための対称切断ユニット470が形成される。対称切断ユニット470は、第1切断段差部371に対応する対称第1切断段差部471と、対称第1切断段差部471の長手方向と垂直な方向に延びた対称第2切断段差部472とを含むことができる。この時、第1切断段差部371と対称第1切断段差部471とが互いに整合されてリード912A、912Bが動かないように固定することができ、切断ブロック373が安定的にリード912A、912Bを切削することができる。切断ブロック373がリード912A、912Bを第2高さh2で完全に切削するために、切断ブロック373は、切断ユニット370と対称切断ユニット470とが間隙なく形成される。
【0064】
ただし、前述した説明と図6に示されたところによれば、切断ブロック373が切断ユニット370の構成として記述されたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、実質的にキャパシタ912A、912Bのリードを同一の長さに切削するための目的を達成するためのいかなる構成でも可能である。例えば、第2高さh2を有する切断面を含む切断ブロック373は、第1加工モジュール300の切断ユニット370ではなく、第2加工モジュール400側の対称切断ユニット470側の対称第2切断段差部472に形成されてもよい。あるいは、切断ブロック373が、切断ユニット370と対称切断ユニット470とに分けて、第1切断ブロックと第2切断ブロックとして形成されてもよい。
【0065】
図2および図3を参照すれば、本発明によるキャパシタ加工装置100において、第1加工モジュール300は、切断ユニット370でリード912A、912Bの切削が正常に行われたかの切削品質を検査するための切断検査ユニット380をさらに含むことができる。切断検査ユニット380と整合されるように、第2加工モジュール400では、対称切断検査ユニット480を含むことができる。切断検査ユニット380は、リード912A、912Bの切削長さを検査するために、特定の光を収容する光センサ部381を含むことができる。
【0066】
以下、切断検査ユニット380のリード912A、912Bの切削長さを検査する方法について説明する。まず、キャパシタ910が切断検査ユニット380に載置されると、対称切断検査ユニット480に形成され、光センサ部381に対応する位置に形成された光照射部481から発光が行われる。光センサ部381は、光照射部481から発生した光を収容するが、リード912A、912Bが不完全に切削された場合、リード912A、912Bの表面に光が反射して光センサ部381に到達しなかったり、意図せぬ部分に到達することがある。このような光の収容によるリード912A、912Bの切削長さを検査することにより、キャパシタ910の機械的不良を検出することができる。これにより、本発明によるキャパシタ加工装置100は、前述した極性検査ユニット340、360で電気的不良を検出し、切断検査ユニット380で機械的不良を検出することにより、キャパシタアセンブリ900が組立てられる前にキャパシタ910自体の不良を検出するという利点がある。
【0067】
一方、前述とは異なり、第1加工モジュール300に形成された切断検査ユニット380側で光照射部が形成されて発光時に行われ、第1加工モジュール300に整合される第2加工モジュール400に形成された対称切断検査ユニット480側で光センサ部が形成されて機械的不良の有無を検出することもできる。
【0068】
また、切断検査ユニット380によって機械的不良が検出された場合、後述する搬送ユニット500によって、収集トレイではない別の積載領域に収集されてキャパシタアセンブリ900に組立てられない。別の積載領域に収集された機械的に不良なキャパシタ910がキャパシタアセンブリ900に組立てられるのを防止することにより、不良キャパシタアセンブリ900の製造を予防することができる。
【0069】
図7は、本発明によるキャパシタ加工装置におけるベンディングユニットに対する概略一側面図である。
【0070】
図2図3、および図7を参照すれば、本発明によるキャパシタ加工装置100において、キャパシタ910が切断検査ユニット380によって検査が完了すれば、切削されたキャパシタ910のリード912A、912Bを一方向に折曲げるために、リード912A、912Bに第1方向および第2方向ともに垂直な第3方向に加圧力が作用するように、第1厚さd11を有する第1段差部391と、第2厚さd12を有する第2段差部392とを含むベンディングユニット390を含むことができる。
【0071】
ベンディングユニット390は、キャパシタ910のリード912A、912Bがブラケット920の一面上に形成された電極922、923と接するようにリード912A、912Bを折曲げる役割を果たし、このような役割を達成するために、互いに異なる厚さd11、d12を有する段差部391、392を有するように形成される。また、第1段差部391と第2段差部392との間には、第1段差部391と第2段差部392とを連結する折曲部393が形成される。折曲部393は、第1段差部391と第2段差部392とを連結しながら第1段差部391と第2段差部392との間に一定の角度を有するように形成されるが、この角度は鋭角であってもよい。直角以上の角度で折曲部393が形成される場合、リード912A、912Bの折曲げ時に破断が起こる可能性が高いので、リード912A、912Bが緩やかな傾斜を有するように形成して安定的に折曲げられるようにする。
【0072】
この時、ベンディングユニット390と整合されるように、第2加工モジュール400では、対称ベンディングユニット490が形成される。対称ベンディングユニット490は、ベンディングユニット390に対応するように形成され、第3厚さd21を有しかつ第1段差部391に対応する対称第1段差部491と、第4厚さd22を有しかつ第2段差部392に対応する対称第2段差部492とを含むことができ、対称第1段差部491と対称第2段差部492とを連結しながら一定の角度を有するように形成される対称折曲部493をさらに含むことができる。一方、第1段差部391と対称第1段差部491、第2段差部392と対称第2段差部492、そして折曲部393と対称折曲部493は、第1加工モジュール300と第2加工モジュール400とが互いに整合される時、それぞれの間の間隔が同一に形成されるようにできる。特に、この時の間の間隔は、キャパシタ910のリード912A、912Bの直径に対応するように形成することが好ましい。
【0073】
段差部391、392と対称段差部491、492の構成について例を挙げて説明すれば、キャパシタ910のリード912A、912Bは、x軸の正の方向に折曲げられるように互いに異なる厚さを有するように形成される。第1段差部391の第1厚さd11は、第2段差部392の第2厚さd12より小さい。第1厚さd11が第2厚さd12より小さいので、リード912A、912Bは、第1段差部391から第2段差部392の厚さ方向に向かって折曲げられる。
【0074】
一方、第1段差部391と対称第1段差部491、そして第2段差部392と対称第2段差部492との間隔が同一に形成されるために、第1段差部391の第1厚さd11は、対称第1段差部491の第3厚さd21より小さく、第2段差部392の第2厚さd12は、対称第2段差部492の第4厚さd22より大きい。さらに詳しくは、第1厚さd11と第3厚さd21との和は、第2厚さd12と第4厚さd22との和と同一である。このように、段差部391、392、491、492の厚さの関係によってベンディングユニット390と対称ベンディングユニット490が形成されることにより、リード912A、912Bに対する均一なベンディングが可能という利点がある。
【0075】
また、ベンディングユニット390において折曲部393の一端は第1段差部391に連結され、折曲部393の他端は第2段差部392に連結され、折曲部393の一端が第3高さh3で形成される。この時、第3高さh3は、切断ユニット370の切断ブロック373の高さに相当する第2高さh2より高く形成される。第3高さh3が第2高さh2より高く形成されることにより、リード912A、912Bの切削面の上部でリード912A、912Bを折曲げることができる。
【0076】
図2を参照すれば、ベンディングユニット390でのベンディング過程まで加工完了したキャパシタ910は、キャパシタ加工装置100の末端に形成されて、第1加工モジュール300と第2加工モジュール400との整合によって加工されたキャパシタを収集する搬送ユニット500によって収集トレイに移される。搬送ユニット500は、一面に固定されるように支持される固定部510と、固定部の一面に結合されてクランピングモジュール200のキャパシタ910を搬送するために動く第1方向と第2方向とを含む仮想の平面上で平角(180゜)以下の角度範囲内で回転する回転部520とを含むことができる。回転部520は、第1加工モジュール300のベンディングユニット390に載置されたキャパシタ910を別の搬送トレイ(図示せず)に移すことができ、このような搬送作業のために、キャパシタ910の本体911を一地点(すなわち、第1加工モジュール300のベンディングユニット390)でグラブして他の地点(別の搬送トレイ)でリリースできるように、一対の搬送アーム521、522をさらに含むことができる。この時、電気的不良と判定されたキャパシタは不良除去領域Aからすでに除去されたので、搬送トレイには良品の加工されたキャパシタ910のみが積載される。
【0077】
一方、切断検査ユニット380と対称切断検査ユニット480とによって機械的不良と判断されたキャパシタ910は、搬送過程で手動的に除去されるか、搬送ユニット500の制御によって良品が積載される搬送トレイと離隔して形成された別の積載領域に積載されて、キャパシタアセンブリ900に組立てられるのを防止することができる。
【0078】
以下、本発明によるキャパシタ加工方法について説明する。キャパシタ加工方法を説明するにあたり、前述したキャパシタ加工装置の説明と重複した場合、簡単に言及または省略する。
【0079】
図8は、本発明によるキャパシタ加工方法に対するフローチャートである。
【0080】
図1および図8を参照すれば、本発明によるキャパシタ加工方法は、本体と、本体から突出するように形成される一対のリードとを含むキャパシタを加工するキャパシタ加工方法において、キャパシタのリードを一定の長さに切削する切断ステップS170と、切断ステップで切削されたキャパシタのリードを一方向に折曲げるベンディングステップS190とを含むことができる。
【0081】
切断ステップS170において、キャパシタ910のリード912A、912Bは同一の長さに切削され、ブラケット920の電極922、923に安定的に接合可能な長さを有するために切削される。リード912A、912Bの切削については多様な方法により行われてもよいが、好ましくは、前述したキャパシタ加工装置100において第1加工モジュール300に形成された切断ユニット370と、第2加工モジュール400に形成された対称切断ユニット470の少なくとも1つに形成された切断ブロック373によって所望の長さを有するように切削される。
【0082】
一方、リード912A、912Bを切削する切断ステップS170が行われる前に、キャパシタ910の電気的極性を検査するための一連の過程が追加的に行われる。
【0083】
本発明によるキャパシタ加工方法は、キャパシタ910のリード912A、912Bを切削する前に、キャパシタ910のリード912A、912Bを第1高さh1で互いに離隔させるリード離隔ステップS120と、リード離隔ステップS120の後に、離隔したキャパシタ910のリード912A、912Bそれぞれの極性を検知する極性検査ステップS130、S150と、極性検査ステップS130、S150の後に、前述した切断ステップS170が行われて切削されたリード912A、912Bの切削品質を検査するために、光の照射による反射光の流入の有無によってリード912A、912Bの切削長さを判断する切断検査ステップS180と、極性検査ステップS130、S150からキャパシタ910の不良の有無を判断し、不良品を分類する不良品判断ステップS160とをさらに含むことができる。
【0084】
リード離隔ステップS120は、前述したキャパシタ加工装置100において拡張ユニット330と対称拡張ユニット430とによってリード912A、912B間の間隔を離隔させ、リード912A、912Bを離隔させることにより、キャパシタ910の極性検査ステップS130、S150でそれぞれのリード912A、912Bで発生しうる電気的干渉を最小化することができる。一方、第1極性検査ステップS130の結果に応じて、キャパシタ910が所望の方向に配列されていない場合、クランピングモジュール200のクランピングユニット220に形成された回転ユニット(図示せず)によってキャパシタ910の極性を整列させることができる。ただし、第2極性検査ステップS150においても、依然としてキャパシタ910が所望の方向に配列されていないと検知された場合、当該キャパシタ910は、電気的不良と判断されて、後述する不良品判断ステップS160によって除去可能である。
【0085】
一方、リード912A、912Bの離隔とキャパシタ910の円滑な極性検査S130、S150のために、リードの位置を定位置に整列する少なくとも1つのリード整列ステップS110、S140が含まれる。第1リード整列ステップS110は、前述したキャパシタ加工装置100において第1加工モジュール300に形成された整列溝321を有する整列ユニット320にキャパシタ910が載置され、整列溝321にキャパシタ910のリード912A、912Bが正常に載置されない場合、キャパシタ910の本体911を回転させて整列することができる。また、第2リード整列ステップS140では、キャパシタ910の極性が反対の場合、回転ユニットを介してキャパシタ910の本体911を中心に180°回転させてキャパシタ910の極性を整列させることができる。図8に示されているように、リード整列ステップS110、S140と極性検査ステップS130、S150は、それぞれ少なくとも2ステップ含まれ、リード整列ステップS110、S140と極性検査ステップS130、S150は、交互に行われる。
【0086】
キャパシタ910のリード912A、912Bに対するリード912A、912Bの離隔、切断、そしてベンディングの関係について説明する。キャパシタ910のリード912A、912Bは、キャパシタ910の極性検査の便宜のために、リード912A、912B間の間隔を離隔させることができる。この時、リード912A、912B間の間隔が離隔する高さは、前述のように、第1高さh1であってもよい。一方、リード912A、912Bの離隔は、離隔時にリード912A、912Bの変形に無理を与えないために、基端部432での第1幅w1が末端部433での第2幅w2より大きい、すなわち基端部432から末端部433方向へいくほど次第に幅が減少する拡張ブロック431によってリード912A、912Bの離隔が行われる。
【0087】
一方、極性検査ステップS130、S150まで完了すれば、キャパシタ910のリード912A、912Bは、ブラケット920の電極922、923と接合するのに容易な長さと間隔を有することができるように、第1高さh1より高い第2高さh2に形成された切断面を有する切断ブロックによってリード912A、912Bの切削が行われる。また、ベンディングステップS190では、切削された部分を除いて残りのリード912A、912Bを折曲げなければならないので、第2高さh2より高く形成された第3高さh3に折曲部393が形成されて、リード912A、912Bを一方向に折曲げることができる。
【0088】
ベンディングステップS190でリード912A、912Bがベンディングされる過程は、前述したキャパシタ加工装置100の第1加工モジュール300に形成されたベンディングユニット390と、第2加工モジュール400で第1加工モジュール300と整合されるように形成された対称ベンディングユニット490の対応する形状によって行われる。より詳しくは、ベンディングステップS190が行われる第1加工モジュール300のベンディングユニット390は、第1厚さd11を有する第1段差部391と、第2厚さd12を有する第2段差部392と、第1段差部391と第2段差部392とを連結する折曲部393とを含むことができ、第1加工モジュール300と整合されるように形成される第2加工モジュール400の対称ベンディングユニット490は、第3厚さd21を有する対称第1段差部491と、第4厚さd22を有する対称第2段差部492と、対称第1段差部491と対称第2段差部492とを連結する対称折曲部493とを含むことができる。
【0089】
例として、キャパシタ910のリード912A、912Bを一方向に折曲げるために、第1段差部391の第1厚さd11は、第2段差部392の第2厚さd12より小さい。これにより、リード912A、912Bは、第2段差部392の第2厚さd12方向に折曲げられる。また、第1段差部391の第1厚さd11は、対称第1段差部491の第3厚さd21より小さく、第2段差部392の第2厚さd12は、対称第2段差部492の第4厚さd22より大きい。このような厚さの関係は、ベンディングユニット390と対称ベンディングユニット490とが整合される時、一定の間隔を有するように形成されるためであり、実質的に、第1厚さd11と第3厚さd21との和と、第2厚さd12と第4厚さd22との和とが同一に形成される。
【0090】
前述のように、折曲部393と対称折曲部493は、それぞれ第1段差部391と第2段差部392、そして対称第1段差部491と対称第2段差部492とを連結しかつ一定の角度を有するように形成され、この時の角度は、折曲げの過程でリード912A、912Bの無理な折曲げを誘発して破断が発生する危険を防止するために鋭角に形成される。
【0091】
一方、前述した切断ステップS170、ベンディングステップS190、リード離隔ステップS120、切断検査ステップS180、不良品判断ステップS160は、キャパシタ910の本体911をグラブまたはリリースするクランピングモジュール200の移動およびそれぞれのステップが行われるために、当該ステップが行われる加工ユニットを含む第1加工モジュール300と、加工ユニットと整合される対称加工ユニットを含む第2加工モジュール400との整合によって行われる。
【0092】
また、このようなキャパシタ加工方法は、1つのキャパシタ910の加工の観点からみた時は、時系列的にN-1番目の加工ユニットからN番目の加工ユニット側に移動して加工が順次に行われると見られるが、全体的なシステムの観点からみた時は、第1加工モジュール300の一面に形成された複数の加工ユニットと、これらの加工ユニットに整合される複数の対称加工ユニットを有する第2加工モジュール400とによって全過程が同時に行われると見られる。これにより、本発明によるキャパシタ加工方法は、すべてのステップが第1加工モジュール300と第2加工モジュール400との整合によって同時に行われて加工プロセスを単純化し、大量のキャパシタを加工することができるという利点がある。
【0093】
一方、ベンディングステップS190まで加工完了したキャパシタ910は、別途に備えられた収集トレイ(図示せず)に積載されるために、搬送ステップS200で搬送ユニットによって搬送される。一方、不良品判断ステップS160ですでに電気的不良と判断されたキャパシタ910は搬送ステップS200の対象から除外されるので、収集トレイには電気的に正常なキャパシタのみ収集可能である。搬送ステップS200は、正常キャパシタ910の本体911を一地点でグラブして他の地点でリリースすることができ、この時、一地点は、ベンディングステップS190が行われるベンディングユニット390側であり、他の地点は、正常キャパシタが積載される収集トレイ側であってもよい。
【0094】
また、キャパシタ加工装置において前述したように、第1極性検査ステップS130と第2極性検査ステップS150から検出された電気的不良キャパシタ910はリード切断ステップS170を行う前に排出可能であり、搬送ステップS200では、切断検査ステップS180から機械的不良が検出されたキャパシタ910が収集トレイと離隔して形成された別の積載領域に積載されるようにして、不良キャパシタアセンブリ900の組立を防止することができる。
【0095】
図9は、本発明によるキャパシタ加工方法における、キャパシタの加工による不良品を判断して排出する方法を説明するためのフローチャートである。
【0096】
図9を参照して、不良のキャパシタを判断する不良品判断ステップS160について説明する。まず、極性検査ステップS130、S150でキャパシタ910の電気的特性が正しいかを確認する(S161)。この時、実質的に確認する極性検査の結果は、第1極性検査ステップS130に基づいてリード912A、912Bの整列を行った後に再度検査が行われた第2極性検査ステップS150の結果であってもよい。第2極性検査ステップS150の結果から電気的不良が発生したと判断されると、当該キャパシタ910を不良であると判断して、第1加工モジュール300の一面に形成された不良除去領域Aと、第2加工モジュール400の一面に形成された対称不良除去領域Bから除去/排出できる(S163)。この時、不良除去領域Aと対称不良除去領域Bから不良と判断されたキャパシタ910を除去/排出する方法は多様であり得るが、好ましくは、クランピングユニット220がキャパシタ910を不良除去領域Aと対称不良除去領域Bに載置させた時、固定されずに重力方向(例えば、図2でのz軸の負の方向)に落下して、前述した収集トレイと区分される収集箱(または積載領域)に別途に不良のキャパシタ910を収集することができる。
【0097】
同じく、切断検査ステップ(S180、またはカッティング検査ステップ)でリード912A、912Bの切削長さが許容範囲内であるかを判断する(S162)。切削長さが許容範囲内であるかを判断することは、前述したキャパシタ加工装置100において光照射部481と光センサ部381の作用による光収容の結果による機械的不良の判断を意味することができる。リード912A、912Bの切削長さが許容範囲内に該当しておらず機械的不良と判断される場合、前述と同様に、当該キャパシタ910を不良であると判断して除去/排出できる(S163)。この時、機械的不良と判断されたキャパシタ910が除去/排出される過程は、前述のように、搬送ステップS200で搬送ユニット500によって収集トレイに積載されず、収集トレイと離隔して形成された別の積載領域に積載されて、キャパシタアセンブリ900に組立てられない。
【0098】
このように、キャパシタの電気的不良と機械的不良についてすべて判断して、搬送ステップS200を行う前に予め除去/排出することにより、不良キャパシタ910を有するキャパシタアセンブリ900製品が組立てられるのを防止するという利点がある。
【0099】
以上の説明は本発明の技術思想を例示的に説明したに過ぎないものであって、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性を逸脱しない範囲で多様な修正および変形が可能であろう。
【0100】
したがって、本発明に開示された実施例は、本発明の技術思想を限定するためのものではなく説明するためのものであり、これらの実施例によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は以下の特許請求の範囲によって解釈されなければならず、それと同等範囲内にあるすべての技術思想は本発明の権利範囲に含まれると解釈されなければならない。
【産業上の利用可能性】
【0101】
本発明は、複数のキャパシタを同時にグラブまたはリリースし、互いに異なる加工過程が同時に行われるキャパシタ加工装置、および複数のキャパシタを同時に加工しかつ一定の順序によって加工し、キャパシタの検査が行われるキャパシタ加工方法を提供する。
【符号の説明】
【0102】
900:キャパシタアセンブリ
910:キャパシタ
911:キャパシタ本体
912A、912B:リード
913:第1リード領域
914:第2リード領域
915:折曲領域
920:ブラケット
921:ブラケットベース
922:第1ブラケット電極
923:第2ブラケット電極
924:収容隔壁
925:スリット
100:キャパシタ加工装置
200:クランピングモジュール
210:クランピングモジュール本体
220:クランピングユニット
300:第1加工モジュール
400:第2加工モジュール
310:第1加工モジュール本体
320:第1整列ユニット
330:拡張ユニット
340:第1極性検査ユニット
350:回転ユニット
360:第2極性検査ユニット
370:切断ユニット
380:切断検査ユニット
390:ベンディングユニット
A:不良品分類領域
321:整列溝
331、332:フレーム
333:収容空間
334:第1収容空間
335:第2収容空間
341、342:第1検査電極
361、362:第2検査電極
371:第1切断段差部
372:第2切断段差部
373:切断ブロック
381:光センサ部
391:ベンディングブロック
410:第2加工モジュール本体
421:対称整列溝
431:拡張ブロック
461、462:対称第1検査電極
471:対称第1切断段差部
472:対称第2切断段差部
481:光照射部
491:対称ベンディングブロック
h1:第1高さ
h2:第2高さ
h3:第3高さ
w1:第1幅
w2:第2幅
d11:第1厚さ
d12:第2厚さ
d21:第3厚さ
d22:第4厚さ
500:搬送ユニット
510:固定部
520:回転部
521、522:搬送アーム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2022-04-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、前記本体から突出するように形成される一対のリードとを含むキャパシタを加工するためのキャパシタ加工装置において、
前記キャパシタを搬送し、それぞれの前記キャパシタをグラブまたはリリースするクランピングユニットを含むクランピングモジュールと、
前記クランピングモジュールが搬送する前記キャパシタの一部が載置される第1加工モジュールと、
前記第1加工モジュールに前記キャパシタの一部が載置された状態で、前記第1加工モジュールに向かって移動して前記第1加工モジュールと整合される第2加工モジュールとを含み、
前記第1加工モジュールは、前記キャパシタがそれぞれ載置されて順に配置される複数の加工ユニットを含み、
前記第2加工モジュールは、前記加工ユニットとそれぞれ整合される対称加工ユニットを含み、
前記加工ユニットは、互いに異なる形状に形成されることを特徴とするキャパシタ加工装置。
【請求項2】
前記クランピングユニットのいずれか1つの前記クランピングユニットは、前記キャパシタをグラブした状態で、前記加工ユニットのいずれか1つの前記加工ユニットに前記キャパシタを載置させた後、前記加工ユニットと前記対称加工ユニットとが整合されると、前記キャパシタをリリースし、前の前記加工ユニット側に移動することを特徴とする請求項1に記載のキャパシタ加工装置。
【請求項3】
前記クランピングモジュールは、
(1)前記クランピングユニットが前記キャパシタを前記第1加工モジュールのN番目の前記加工ユニットに載置させる時、第1方向に移動し、
(2)前記加工ユニットと前記対称加工ユニットとが整合された状態で、前記クランピングユニットが前記キャパシタをリリースすれば、前記第1方向と反対方向に移動した後、前記第1方向と直交する第2方向に移動して、前記クランピングユニットがN-1番目の前記加工ユニット側に移動し、
(3)前記クランピングユニットが前記第1方向に移動した後、前記N-1番目の前記加工ユニットに載置された前記キャパシタをグラブすれば、前記第1加工モジュールと前記第2加工モジュールとの整合が解除されることを特徴とする請求項2に記載のキャパシタ加工装置。
【請求項4】
前記クランピングモジュールは、
(4)前記第1加工モジュールと前記第2加工モジュールとの整合が解除された状態で、前記第1方向と反対方向に移動して、前記クランピングユニットがグラブした前記キャパシタを前記N-1番目の前記加工ユニットから取り外した後、前記第2方向と反対方向に移動して前記キャパシタを前記N番目の加工ユニット側に移動させることを特徴とする請求項3に記載のキャパシタ加工装置。
【請求項5】
前記加工ユニットは、
前記キャパシタを一方向に回転させて前記キャパシタの前記リードが前記加工ユニットに載置されるための整列溝が形成される整列ユニットと、
前記キャパシタの前記リードを一定の形態に成形するために対称形成された一対のフレームを含む拡張ユニットと、
整列された前記キャパシタの前記リードの極性を検知する極性検査ユニットと、
前記キャパシタの前記リードを同一の長さに切削する切断ユニットと、
前記切断ユニットによって切削された前記リードの切削品質を検査するための切断検査ユニットと、
切削された前記キャパシタの前記リードを一方向に折曲げるために、前記第1方向および前記第2方向と垂直な第3方向に加圧するように形成される、第1厚さを有する第1段差部と、第2厚さを有する第2段差部とを含むベンディングユニットとを含むことを特徴とする請求項に記載のキャパシタ加工装置。
【請求項6】
前記対称加工ユニットは、
前記拡張ユニットと整合されるように形成され、前記キャパシタの前記リードを離隔させるために、前記リードの間に挿入され、第1高さを有する拡張ブロックを含む対称拡張ユニットと、
前記切断ユニットと整合されるように形成され、前記キャパシタの前記リードを切断するための対称切断ユニットと、
前記ベンディングユニットと整合されるように形成され、前記第1段差部に対応するように第3厚さを有する対称第1段差部と、前記第2段差部に対応するように第4厚さを有する対称第2段差部とを含む対称ベンディングユニットとを含むことを特徴とする請求項5に記載のキャパシタ加工装置。
【請求項7】
前記拡張ブロックは、前記第3方向に沿って幅が減少する形状を有することを特徴とする請求項6に記載のキャパシタ加工装置。
【請求項8】
前記切断ユニットおよび前記対称切断ユニットの少なくとも1つは、前記キャパシタの前記リードを切削するために傾くように形成された切断面を有し、第2高さを有する切断ブロックを含み、前記切断ブロックは、前記切断ユニットおよび前記対称切断ユニットと間隙なく形成されることを特徴とする請求項6に記載のキャパシタ加工装置。
【請求項9】
前記第2高さは、前記第1高さより高く形成されることを特徴とする請求項8に記載のキャパシタ加工装置。
【請求項10】
前記ベンディングユニットは、
前記第1段差部と前記第2段差部との間に、前記第1段差部および前記第2段差部を連結する折曲部をさらに含み、
前記対称ベンディングユニットは、
前記対称第1段差部と前記対称第2段差部との間に、前記対称第1段差部と前記対称第2段差部とを連結する対称折曲部をさらに含み、
前記第1段差部と前記対称第1段差部、前記第2段差部と前記対称第2段差部、および前記折曲部と前記対称折曲部との間の間隔が同一に形成されるように、前記第1加工モジュールと前記第2加工モジュールとの整合が行われることを特徴とする請求項6に記載のキャパシタ加工装置。
【請求項11】
前記切断ユニットおよび前記対称切断ユニットの少なくとも1つは、前記キャパシタの前記リードを切削するために傾くように形成された切断面を有し、第2高さを有する切断ブロックを含み、
前記ベンディングユニットにおいて前記折曲部の一端が前記第1段差部に連結され、前記折曲部の前記一端は、前記ベンディングユニットの第3高さに形成され、前記第3高さは、前記第2高さより高く形成されることを特徴とする請求項10に記載のキャパシタ加工装置。
【請求項12】
前記第1段差部の前記第1厚さは、前記対称第1段差部の第3厚さより小さく、前記第2段差部の前記第2厚さは、前記対称第2段差部の第4厚さより大きく、前記第1段差部の前記第1厚さは、前記第2段差部の前記第2厚さより小さいことを特徴とする請求項10に記載のキャパシタ加工装置。
【請求項13】
前記切断検査ユニットは、
前記リードの切削長さを検査するために、特定の光を収容するための光センサ部を含むことを特徴とする請求項5に記載のキャパシタ加工装置。
【請求項14】
前記第1加工モジュールおよび前記第2加工モジュールの整合によって加工された前記キャパシタを収集するための搬送ユニットをさらに含み、
前記搬送ユニットは、
一面に固定されるように支持される固定部と、
前記固定部の一面に結合され、前記クランピングモジュールが前記キャパシタを搬送するために動く第1方向と前記第1方向と直交する第2方向とを含む平面上で平角以下の角度範囲内で回転する回転部とを含み、
前記回転部は、前記キャパシタの前記本体を一地点でグラブして他の地点でリリースする一対の搬送アームをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のキャパシタ加工装置。
【請求項15】
本体と、前記本体から突出するように形成される一対のリードとを含むキャパシタを加工するキャパシタ加工方法において、
前記キャパシタの前記リードを一定の長さに切削する切断ステップと、
前記切断ステップで切削された前記キャパシタのリードを一方向に折曲げるベンディングステップと、を含むことを特徴とするキャパシタ加工方法。
【請求項16】
前記キャパシタの前記リードを切削する前に、前記キャパシタの前記リードを第1高さで互いに離隔させるリード離隔ステップと、
前記リード離隔ステップの後に、離隔した前記キャパシタの前記リードそれぞれの極性を検知する極性検査ステップと、
前記極性検査ステップの後に、前記切断ステップが行われて切削された前記リードの切削品質を検査するために、光の照射による反射光の流入の有無によって前記リードの切削長さを判断する切断検査ステップと、
前記極性検査ステップから前記キャパシタの不良の有無を判断し、不良品を分類する不良品判断ステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項15に記載のキャパシタ加工方法。
【請求項17】
前記リード離隔ステップは、前記リードを互いに離隔させるために、第1高さを有し、一方向に向かって次第に幅が減少する拡張ブロックによって行われ、
前記切断ステップは、前記リードを切削するために、前記第1高さより高い第2高さを有し、一定の傾斜面を有する切断面を有する切断ブロックによって行われ、
前記ベンディングステップは、前記リードを一方向に折曲げるために、前記第2高さより高い第3高さを有する折曲部によって行われることを特徴とする請求項16に記載のキャパシタ加工方法。
【請求項18】
前記ベンディングステップは、前記折曲げが行われるために、第1厚さを有する第1段差部と、前記第1厚さより大きい第2厚さを有する第2段差部とを含むベンディングユニットが形成された第1加工モジュールと、前記折曲げが行われるために、第3厚さを有する対称第1段差部と、前記第3厚さより小さい第4厚さを有する対称第2段差部とを含む対称ベンディングユニットが形成された第2加工モジュールとによって行われ、前記第1厚さは、前記第3厚さより小さく、前記ベンディングユニットと前記対称ベンディングユニットとが整合される時の間隔は一定に形成されることを特徴とする請求項15に記載のキャパシタ加工方法。
【請求項19】
前記切断ステップ、前記ベンディングステップ、前記リード離隔ステップ、前記極性検査ステップ、前記不良品判断ステップ、および前記切断検査ステップは、前記キャパシタの前記本体をグラブまたはリリースするクランピングモジュールの移動およびそれぞれのステップが行われるために、前記ステップが行われる加工ユニットを含む第1加工モジュールと、前記ステップが行われる加工ユニットと整合される対称加工ユニットを含む第2加工モジュールとの整合によって行われることを特徴とする請求項16に記載のキャパシタ加工方法。
【請求項20】
前記不良品判断ステップの後に、正常キャパシタを収集するために、前記正常キャパシタの本体を一地点でグラブして他の地点でリリースする搬送ステップをさらに含む、請求項16に記載のキャパシタ加工方法。
【国際調査報告】