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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-28
(54)【発明の名称】上りリンク伝送方法及び端末
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/12 20090101AFI20221118BHJP
   H04W 74/04 20090101ALI20221118BHJP
   H04W 24/02 20090101ALI20221118BHJP
【FI】
H04W72/12 150
H04W74/04
H04W24/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022519085
(86)(22)【出願日】2020-09-25
(85)【翻訳文提出日】2022-04-15
(86)【国際出願番号】 CN2020117711
(87)【国際公開番号】W WO2021057896
(87)【国際公開日】2021-04-01
(31)【優先権主張番号】201910914009.6
(32)【優先日】2019-09-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】李 娜
(72)【発明者】
【氏名】潘 学明
(72)【発明者】
【氏名】姜 蕾
(72)【発明者】
【氏名】沈 暁冬
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA04
5K067AA21
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH22
(57)【要約】
本発明は、上りリンク伝送方法及び端末を提供する。前記上りリンク伝送方法は、前記端末の配置情報、受信した下りリンク制御情報、第一の情報の位置するサービングセルが許可周波数バンドであるか否か、及び第一の上りリンク伝送の位置するサービングセルが許可周波数バンドであるか否かのうちの少なくとも一つに基づいて端末行為モードを決定することと、前記端末行為モードに基づいて上りリンク伝送を行うこととを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に用いられる上りリンク伝送方法であって、
前記端末の配置情報、受信した下りリンク制御情報、第一の情報の位置するサービングセルが許可周波数バンドであるか否か、及び第一の上りリンク伝送の位置するサービングセルが許可周波数バンドであるか否かのうちの少なくとも一つに基づいて端末行為モードを決定することであって、前記第一の情報は、前記端末が検出周期内に検出した情報であり、前記第一の上りリンク伝送は、配置される上りリンク伝送と動的にスケジューリングされる上りリンク伝送のうちの少なくとも一つであることと、
前記端末行為モードに基づいて上りリンク伝送を行うこととを含む、ことを特徴とする上りリンク伝送方法。
【請求項2】
前記端末行為モードは、第一の端末行為と第二の端末行為のうちのいずれか一つであり、
前記第一の端末行為は、前記端末が検出周期内に第一の情報を検出しなかった場合、前記検出周期内の第一の上りリンク伝送の伝送をキャンセルすることを含み、
前記第二の端末行為は、前記端末が検出周期内に第一の情報を検出しなかった場合、前記検出周期内の第一の上りリンク伝送を伝送することを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の上りリンク伝送方法。
【請求項3】
前記第一の情報の位置するサービングセルが許可周波数バンドであるか否かに基づき、前記端末行為モードを決定する場合、
前記第一の情報の位置するサービングセルが許可周波数バンドである場合、前記端末行為モードが前記第一の端末行為であると決定し、
又は、前記第一の情報の位置するサービングセルが非許可周波数バンドである場合、前記端末行為モードが前記第二の端末行為であると決定する、ことを特徴とする請求項2に記載の上りリンク伝送方法。
【請求項4】
前記第一の上りリンク伝送の位置するサービングセルが許可周波数バンドであるか否かに基づき、前記端末行為モードを決定する場合、
前記第一の上りリンク伝送の位置するサービングセルが許可周波数バンドである場合、前記端末行為モードが前記第一の端末行為であると決定し、
又は、前記第一の上りリンク伝送の位置するサービングセルが非許可周波数バンドである場合、前記端末行為モードが前記第二の端末行為であると決定する、ことを特徴とする請求項2に記載の上りリンク伝送方法。
【請求項5】
前記検出周期は、スロットフォーマットインジケータSFI検出周期であり、
前記第一の情報は、物理下りリンク制御チャネルPDCCHによって送信されるSFIである、ことを特徴とする請求項2に記載の上りリンク伝送方法。
【請求項6】
前記配置される上りリンク伝送の位置するサービングセルに対し、前記端末は、PDCCHによって送信されるSFIを検出するように配置されており、且つ前記配置される上りリンク伝送は、半静的スロットフォーマット配置のフレキシブルシンボル上に配置されること、
前記配置される上りリンク伝送の位置するサービングセルに対し、前記端末は、PDCCHによって送信されるSFIを検出するように配置されており、且つ前記端末は、半静的スロットフォーマット配置を有しないこと、のうちのいずれか一つを満たす場合、前記端末は、前記SFI検出周期内に、PDCCHによって送信されるSFIを検出する、ことを特徴とする請求項5に記載の上りリンク伝送方法。
【請求項7】
フレームに基づく機器FBE操作を実行する場合、前記検出周期内の第一の上りリンク伝送を伝送することは、
前記配置される上りリンク伝送は、固定フレーム周期FFPの開始位置から伝送を開始するように配置されること、
又は、
前記動的にスケジューリングされる上りリンク伝送は、FFPの開始位置から伝送を開始するようにスケジューリングされることを含む、ことを特徴とする請求項2に記載の上りリンク伝送方法。
【請求項8】
前記方法は、前記端末の上りリンク伝送と配置される下りリンク受信とが衝突した場合、上りリンク伝送を行うことをさらに含み、ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の上りリンク伝送方法。
【請求項9】
端末であって、
前記端末の配置情報、受信した下りリンク制御情報、第一の情報の位置するサービングセルが許可周波数バンドであるか否か、及び第一の上りリンク伝送の位置するサービングセルが許可周波数バンドであるか否かのうちの少なくとも一つに基づいて端末行為モードを決定するための決定モジュールであって、前記第一の情報は、前記端末が検出周期内に検出した情報であり、前記第一の上りリンク伝送は、配置される上りリンク伝送と動的にスケジューリングされる上りリンク伝送のうちの少なくとも一つである決定モジュールと、
前記端末行為モードに基づいて上りリンク伝送を行うための伝送モジュールとを含む、ことを特徴とする端末。
【請求項10】
前記端末行為モードは、第一の端末行為と第二の端末行為のうちのいずれか一つであり、
前記第一の端末行為は、前記端末が検出周期内に第一の情報を検出しなかった場合、前記検出周期内の第一の上りリンク伝送の伝送をキャンセルすることを含み、
前記第二の端末行為は、前記端末が検出周期内に第一の情報を検出しなかった場合、前記検出周期内の第一の上りリンク伝送を伝送することを含む、ことを特徴とする請求項9に記載の端末。
【請求項11】
前記第一の情報の位置するサービングセルが許可周波数バンドであるか否かに基づき、前記端末行為モードを決定する場合、
前記第一の情報の位置するサービングセルが許可周波数バンドである場合、前記端末行為モードが前記第一の端末行為であると決定し、
又は、前記第一の情報の位置するサービングセルが非許可周波数バンドである場合、前記端末行為モードが前記第二の端末行為であると決定する、ことを特徴とする請求項10に記載の端末。
【請求項12】
前記第一の上りリンク伝送の位置するサービングセルが許可周波数バンドであるか否かに基づき、前記端末行為モードを決定する場合、
前記第一の上りリンク伝送の位置するサービングセルが許可周波数バンドである場合、前記端末行為モードが前記第一の端末行為であると決定し、
又は、前記第一の上りリンク伝送の位置するサービングセルが非許可周波数バンドである場合、前記端末行為モードが前記第二の端末行為であると決定する、ことを特徴とする請求項10に記載の端末。
【請求項13】
前記検出周期は、スロットフォーマットインジケータSFI検出周期であり、
前記第一の情報は、物理下りリンク制御チャネルPDCCHによって送信されるSFIである、ことを特徴とする請求項10に記載の端末。
【請求項14】
前記配置される上りリンク伝送の位置するサービングセルに対し、前記端末は、PDCCHによって送信されるSFIを検出するように配置されており、且つ前記配置される上りリンク伝送は、半静的スロットフォーマット配置のフレキシブルシンボル上に配置されること、
前記配置される上りリンク伝送の位置するサービングセルに対し、前記端末は、PDCCHによって送信されるSFIを検出するように配置されており、且つ前記端末は、半静的スロットフォーマット配置を有しないこと、のうちのいずれか一つを満たす場合、前記端末は、前記SFI検出周期内に、PDCCHによって送信されるSFIを検出する、ことを特徴とする請求項13に記載の端末。
【請求項15】
フレームに基づく機器FBE操作を実行する場合、前記検出周期内の第一の上りリンク伝送を伝送することは、
前記配置される上りリンク伝送は、固定フレーム周期FFPの開始位置から伝送を開始するように配置されること、
又は、
前記動的にスケジューリングされる上りリンク伝送は、FFPの開始位置から伝送を開始するようにスケジューリングされることを含む、ことを特徴とする請求項10に記載の端末。
【請求項16】
前記伝送モジュールはさらに、前記端末の上りリンク伝送と配置される下りリンク受信とが衝突した場合、上りリンク伝送を行うために用いられる、ことを特徴とする請求項9から15のいずれか1項に記載の端末。
【請求項17】
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されており、且つ前記プロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムとを含む端末であって、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される時、請求項1から8のいずれか1項に記載の上りリンク伝送方法のステップを実現させる、ことを特徴とする端末。
【請求項18】
コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、請求項1から8のいずれか1項に記載の上りリンク伝送方法のステップを実現させる、ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信技術分野に関し、特に上りリンク伝送方法及び端末に関する。
【背景技術】
【0002】
現在では、端末、例えばユーザ機器(User Equipment、UE)が物理下りリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)によって送信されるスロットフォーマットインジケータ(slot format indicator、SFI)を検出するように配置されており、即ち、SFI PDCCHを検出するように配置されており、且つ配置される上りリンク伝送が半静的(semi-static)スロットフォーマット(slot format)配置のフレキシブルシンボル上に配置されるか、又はユーザ機器UEが半静的スロットフォーマット配置を有さなければ、SFI PDCCHを検出しなかった場合、ユーザ機器UEは、該配置される上りリンク伝送を伝送することができない。しかしながら、非許可周波数バンドでは、基地局がSFI PDCCHを送信する前にアイドルチャネル検出を行う必要があり、チャネルがアイドルである場合にのみ、SFI PDCCHを送信することができ、アイドルでない場合には、送信できない。しかし、基地局がSFI PDCCHを送信しない場合、ユーザ機器UEは、配置される上りリンク伝送を伝送することができず、それによってユーザ機器UEがチャネルをプリエンプトする機会を減らし、上りリンク伝送に影響を与え、従来のユーザ機器UEの上りリンク伝送効率が低いことを引き起こす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の実施例は、従来の端末の上りリンク伝送効率が低いという問題を解決するための上りリンク伝送方法及び端末を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記技術課題を解決するために、本発明は、以下のように実現される。
【0005】
第一の方面によれば、本発明の実施例は、端末に用いられる上りリンク伝送方法を提供する。該端末は、
前記端末の配置情報、受信した下りリンク制御情報、第一の情報の位置するサービングセルが許可周波数バンドであるか否か、及び第一の上りリンク伝送の位置するサービングセルが許可周波数バンドであるか否かのうちの少なくとも一つに基づいて端末行為モードを決定することであって、前記第一の情報は、前記端末が検出周期内に検出した情報であり、前記第一の上りリンク伝送は、配置される上りリンク伝送と動的にスケジューリングされる上りリンク伝送のうちの少なくとも一つであることと、
前記端末行為モードに基づいて上りリンク伝送を行うこととを含む。
【0006】
第二の方面によれば、本発明の実施例は、端末を提供する。該端末は、
前記端末の配置情報、受信した下りリンク制御情報、第一の情報の位置するサービングセルが許可周波数バンドであるか否か、及び第一の上りリンク伝送の位置するサービングセルが許可周波数バンドであるか否かのうちの少なくとも一つに基づいて端末行為モードを決定するための決定モジュールであって、前記第一の情報は、前記端末が検出周期内に検出した情報であり、前記第一の上りリンク伝送は、配置される上りリンク伝送と動的にスケジューリングされる上りリンク伝送のうちの少なくとも一つである決定モジュールと、
前記端末行為モードに基づいて上りリンク伝送を行うための伝送モジュールとを含む。
【0007】
第三の方面によれば、本発明の実施例は、端末を提供する。該端末は、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される時、上記上りリンク伝送方法のステップを実現させる。
【0008】
第四の方面によれば、本発明の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。該コンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、上記上りリンク伝送方法のステップを実現させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の実施例では、端末行為モードを決定し、該端末行為モードに基づいて上りリンク伝送を行うことによって、端末が、該当する配置及び/又は実際の状況に応じて異なる上りリンク伝送方式を採用するようにすることができることによって、端末の上りリンク伝送機会を増やし、上りリンク伝送のスループット量と遅延を向上させ、上りリンク伝送効率を向上させることができる。
【0010】
本発明の実施例の技術案をより明瞭に説明するために、以下は、本発明の実施例において使用される必要がある添付図面を簡単に紹介する。自明なことに、以下の記述における添付図面は、本発明のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労力を払わない前提で、これらの添付図面に基づき、他の添付図面を得ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施例の上りリンク伝送方法のフローチャートである。
図2】本発明の実例1において伝送される概略図である。
図3】本発明の実例2において伝送される概略図である。
図4】本発明の実例3におけるメンバキャリアの概略図である。
図5】本発明の実例4において伝送される概略図である。
図6】本発明の実例5において伝送される概略図である。
図7】本発明の実施例の端末の構造概略図のその一である。
図8】本発明の実施例の端末の構造概略図のその二である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の実施例の技術案をより明瞭に説明するために、以下は、本発明の実施例において使用される必要がある添付図面を簡単に紹介する。自明なことに、以下の記述における添付図面は、本発明のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労力を払わない前提で、これらの添付図面に基づき、他の添付図面を得ることもできる。
【0013】
図1は、本発明の実施例による端末に用いられる上りリンク伝送方法のフローチャートである。図1に示すように、該方法は、以下のステップを含む。
【0014】
ステップ101:前記端末の配置情報、受信した下りリンク制御情報、第一の情報の位置するサービングセルが許可周波数バンドであるか否か、及び第一の上りリンク伝送の位置するサービングセルが許可周波数バンドであるか否かのうちの少なくとも一つに基づいて端末行為モードを決定する。
【0015】
前記第一の情報は、前記端末が検出周期内に検出した情報である。前記第一の上りリンク伝送は、配置される上りリンク伝送と動的にスケジューリングされる上りリンク伝送のうちの少なくとも一つである。
【0016】
ステップ102:前記端末行為モードに基づいて上りリンク伝送を行う。
【0017】
理解の便宜上、端末行為モードを決定するための内容に対する説明は、以下の通りである。
【0018】
1)端末の配置情報
選択的に、端末は、その配置情報に基づいて端末行為モードを決定する場合、直接に無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)配置情報に基づいて決定してもよく、他の配置に基づいて非明示的に決定してもよく、例えば、端末が現在で採用しているフレームに基づく機器(Frame Based Equipment、FBE)操作又はLBE操作に基づいて決定してもよい。
【0019】
FBEについては、機器の送信と受信タイミングは、周期構造を採用し、その周期は、固定フレーム周期(Fixed Frame Period、FFP)である。FBEノードは、LBTに基づくチャネルアクセスメカニズムを採用してチャネルを占有する。一回又は複数回の連続伝送を含む伝送シーケンスを開始するノードは、開始ノード(Initiating Device)と呼ばれ、他のノードは、応答ノード(Responding Device)と呼ばれる。FBEノードは、開始ノード、応答ノードであってもよく、又は二種類のノード機能を同時にサポートする。
【0020】
LBE操作に対し、伝送ノードは、任意の時刻からLBTを行ってもよい。チャネルがアイドルであることをリスニングするまで伝送することができない。伝送ノードにとって、固定のリスニング時間が存在せず、チャネルがビジーであることがリスニングされた時にもスキップする必要がなく、eCCAのカウントcounterがゼロになるまで、若干のeCCAをバックオフ(backoff)することによってリスニングし続けることができる。
【0021】
2)受信した下りリンク制御情報DCI
選択的に、該DCI指示は、一般的には、動的にスケジューリングされる上りリンク伝送(dynamic scheduled UL transmission)、又は、タイプ2配置許可(type 2 configured grant)物理上りリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)のみに適用し、そのスケジューリングされる上りリンク伝送/type 2 CG PUSCHに対応する上りリンク許可/アクティブ化DCIにおける指示情報に基づいて決定される。
【0022】
3)第一の情報の位置するサービングセルが許可周波数バンドであるか否か
選択的に、該第一の情報は、端末が検出周期内に検出した情報である。該第一の情報は、PDCCHによって送信されるSFI(即ちSFI PDCCH)、チャネル占有時間(Channel Occupancy Time、COT)指示情報、初期信号(initial signal)、プリアンブル信号などのうちの少なくとも一つであってもよく、第一の情報は、物理チャネル、例えばPDCCHの形式で送信されてもよく、物理信号、例えばPDCCH DMRS、PDSCH DMSR、CSI-RS、ZCシーケンスなどの形式で送信されてもよい。
【0023】
この3)では、第一の情報(例えばSFI PDCCH、COT指示情報、初期信号、プリアンブル信号など)の位置するサービングセル(即ち第一の情報を送信するサービングセル)が許可周波数バンドである場合、端末は、その行為モードが第一の端末行為である、即ち第一の端末行為を採用すると決定することができるか、又は、第一の情報(例えばSFI PDCCH)の位置するサービングセルが非許可周波数バンドである場合、端末は、その行為モードが第二の端末行為である、即ち第二の端末行為を採用すると決定することができる。
【0024】
4)第一の上りリンク伝送の位置するサービングセルが許可周波数バンドであるか否か
選択的に、該第一の上りリンク伝送は、配置される上りリンク伝送と動的にスケジューリングされる上りリンク伝送のうちの少なくとも一つである。
【0025】
この4)では、第一の上りリンク伝送の位置するサービングセルが許可周波数バンドである場合、端末は、その行為モードが第一の端末行為である、即ち第一の端末行為を採用すると決定することができるか、又は、第一の上りリンク伝送の位置するサービングセルが非許可周波数バンドである場合、端末は、その行為モードが第二の端末行為である、即ち第二の端末行為を採用すると決定することができる。
【0026】
本発明の実施例の上りリンク伝送方法は、端末行為モードを決定し、該端末行為モードに基づいて上りリンク伝送を行うことによって、端末が、該当する配置及び/又は実際の状況に応じて異なる上りリンク伝送方式を採用するようにすることができることによって、端末の上りリンク伝送機会を増やし、上りリンク伝送のスループット量と遅延を向上させ、上りリンク伝送効率を向上させることができる。
【0027】
本発明の実施例では、上記端末行為モードは、第一の端末行為と第二の端末行為のうちのいずれか一つであってもよい。
【0028】
選択的に、該第一の端末行為は、端末が検出周期内に第一の情報を検出しなかった場合、前記検出周期内の第一の上りリンク伝送、即ち配置される上りリンク伝送(configured UL transmission)と動的にスケジューリングされる上りリンク伝送(dynamic scheduled UL transmission)のうちの少なくとも一つの伝送をキャンセルすることを含んでもよい。該第一の端末行為に対し、第一の情報は、PDCCHによって送信されるSFI(即ちSFI PDCCH)、チャネル占有時間(Channel Occupancy Time、COT)指示情報、初期信号(initial signal)、プリアンブル信号などのうちの少なくとも一つであってもよい。該配置される上りリンク伝送は、上位層シグナリング、例えばRRCシグナリングによって配置されてもよい。該動的にスケジューリングされる上りリンク伝送は、FFP間のスケジューリングに適用され、即ち上りリンク伝送に対応するスケジューリング情報は、上りリンク伝送の位置するFFPの前のFFPで受信される。
【0029】
一実施の形態では、該第一の端末行為に対し、該当する検出周期は、SFI検出周期であり、該SFI検出周期は、例えば、DCIフォーマット2_0を採用するPDCCH検出周期(a PDCCH monitoring periodicity for DCI format 2_0)であり、且つ該SFI検出周期内に検出された第一の情報は、PDCCHによって送信されるSFIである。なお、SFIがグループ公共PDCCH(例えば、DCIフォーマット2_0)によって送信される場合、SFI検出周期は、SFIに対応するグループ公共PDCCHの検出周期である。
【0030】
別の実施の形態では、該第一の端末行為に対し、該当する検出周期は、各FFPであり、且つ各FFP内に検出された第一の情報は、COT指示情報、初期信号とプリアンブル信号などのうちの少なくとも一つである。端末は、第一の情報を検出することによって基地局がチャネル伝送機会を取得して送信したか否かを確認することができる。
【0031】
選択的に、該第二の端末行為は、端末が検出周期内に第一の情報を検出しなかった場合、前記検出周期内の第一の上りリンク伝送、即ち配置される上りリンク伝送(configured UL transmission)と動的にスケジューリングされる上りリンク伝送(dynamic scheduled UL transmission)のうちの少なくとも一つを伝送することを含んでもよい。該第二の端末行為に対し、第一の情報は、PDCCHによって送信されるSFI(即ちSFI PDCCH)、COT指示情報、初期信号、プリアンブル信号などのうちの少なくとも一つであってもよい。該配置される上りリンク伝送は、上位層シグナリング、例えばRRCシグナリングによって配置されることが可能であり、例えば、上位層シグナリングにより配置されるSRS、PUCCH、PUSCHとPRACHのうちのいずれか一つによって伝送される。該動的にスケジューリングされる上りリンク伝送は、FFP間のスケジューリングに適用され、即ち上りリンク伝送に対応するスケジューリング情報は、上りリンク伝送の位置するFFPの前のFFPで受信され、動的にスケジューリングされるPUSCH、PUCCH、非周期SRSなどを含んでもよい。
【0032】
一実施の形態では、該第二の端末行為に対し、該当する検出周期は、SFI検出周期であり、該SFI検出周期は、例えば、DCIフォーマット2_0を採用するPDCCH検出周期であり、且つ該SFI検出周期内に検出された第一の情報は、SFI PDCCHである。なお、SFIがグループ公共PDCCH(例えば、DCIフォーマット2_0)によって送信される場合、SFI検出周期は、SFIに対応するグループ公共PDCCHの検出周期である。
【0033】
別の実施の形態では、該第二の端末行為に対し、該当する検出周期は、各FFPであり、且つ各FFP内に検出された第一の情報は、COT指示情報、初期信号とプリアンブル信号などのうちの少なくとも一つである。端末は、第一の情報を検出することによって基地局がチャネル伝送機会を取得して送信したか否かを確認することができる。
【0034】
指摘すべきことは、該第二の端末行為では、端末は、配置される上りリンク伝送及び/又は動的にスケジューリングされる上りリンク伝送を伝送する前、リスニング・ビフォー・トーク(listen before talk、LBT)結果に依存する必要もあることである。即ち、端末は、チャネルがアイドル状態であることを検出した場合にのみ該当する上りリンク伝送を行うことができ、そうでなければ、端末は、該当する上りリンク伝送を行うことができない。
【0035】
選択的に、前記第二の端末行為に対し、フレームに基づく機器(Frame Based Equipment、FBE)操作を実行し、即ち該端末がFBEである場合、前記検出周期内の第一の上りリンク伝送を伝送することは、前記配置される上りリンク伝送がFFPの開始位置から伝送を開始するように配置されることができるか、又は、前記動的にスケジューリングされる上りリンク伝送がFFPの開始位置から伝送を開始するようにスケジューリングされることができることを含む。指摘すべきことは、この配置又はスケジューリングがFFPの開始位置から伝送を開始することは、第二の端末行為における伝送要求のみであってもよく、第一の端末行為に対してこの伝送要求がないことである。
【0036】
選択的に、第一の端末行為か第二の端末行為であるかにかかわらず、端末は、
配置される上りリンク伝送の位置するサービングセルに対し、前記端末は、SFI PDCCHを検出するように配置されており、且つ前記配置される上りリンク伝送配置は、半静的スロットフォーマット(上りリンクUL/下りリンクDL)配置のフレキシブルシンボル(flexible symbol)上に配置されていること、
前記配置される上りリンク伝送の位置するサービングセルに対し、前記端末は、SFI PDCCHを検出するように配置されており、且つ前記端末は、半静的スロットフォーマット配置を有しないこと、のうちのいずれか一つを満たす場合、SFI検出周期内にSFI PDCCHを検出することができる。
【0037】
前記半静的スロットフォーマット配置とは、上位層シグナリングにより行われる上りリンクUL/下りリンクDL配置である。一つのスロットフォーマットは、下りリンクシンボル(downlink symbols)と、上りリンクシンボル(uplink symbols)とフレキシブルシンボル(flexible symbols)とを含んでもよい。例えば、前記半静的スロットフォーマット配置は、上位層パラメータtdd-UL-DL-ConfigurationCommon及び/又はtdd-UL-DL-ConfigurationDedicatedによって配置されてもよい。
【0038】
なお、前記配置される上りリンク伝送の位置するサービングセルに対し、前記端末がSFI PDCCHを検出するように配置されることとは、上位層シグナリングの配置に基づき、端末は、前記配置される上りリンク伝送の位置するサービングセルに対して送信されるSFI PDCCHを検出する必要がある。これは、前記配置される上りリンク伝送の位置するサービングセル上にはSFI PDCCHが配置されていることを意味しない。前記SFI PDCCHの位置するサービングセルは、前記配置される上りリンク伝送の位置するサービングセルに対応するスケジューリングセル(scheduling cell)であり、前記配置される上りリンク伝送の位置するサービングセルと同じであってもよく、又は異なってもよい。
【0039】
一実施の形態では、例えば、無線アクセス(New Radio、NR)不対スペクトル(unpaired spectrum)又は時分割デュプレックス(Time Division Duplexing、TDD)システムにおいて、ネットワーク機器、例えば基地局は、セルに基づく上位層シグナリング(cell-specific higher layer signaling)によって端末に対して半静的(semi-static)なUL/DL配置を行ってもよく、端末に基づく上位層シグナリング(UE-specific higher layer signaling)によって端末に対して半静的なUL/DL配置を行ってもよい。半静的なUL/DL配置によって、各スロットの各シンボルは、下りリンクシンボル(DL symbol)、上りリンクシンボル(UL symbol)、又はフレキシブルシンボル(flexible symbol)と配置されてもよい。DL symbolsは、下りリンク伝送にのみ用いることができ、UL symbolsは、上りリンク伝送にのみ用いることができ、flexible symbolsは、上りリンク伝送又は下りリンク伝送に用いることができる。なお、基地局はさらに、グループ公共物理下りリンク制御チャネル(group-common PDCCH)により送信される動的(dynamic)SFIによって端末に対して動的なUL/DL配置を行ってもよい。基地局が端末に対してsemi-staticのUL/DL配置を行う場合、semi-staticのUL/DLL配置のDL symbol、UL symbolに対し、dynamic SFIは、DL symbol、UL symbolとして指示されなければならないが、semi-staticのUL/DL配置のflexible symbolに対し、dynamic SFIは、DL symbol、UL symbol又はflexible symbolとして指示されてもよい。即ちdynamic SFIは、semi-static DL/UL配置のflexible symbolのみを修正でき、semi-static UL/DL配置のDL symbolとUL symbolを変更することができない。
【0040】
本発明の実施例は、主に非許可周波数バンドを含むシステムに適用されることができ、該システムにおける端末とネットワーク機器は、いずれも非許可周波数バンド伝送をサポートすることができる。
【0041】
なお、端末の上りリンク伝送を確保するために、本発明の実施例における端末は、その上りリンク伝送と配置される下りリンク受信とが衝突した場合(例えば同一のサービングセルにあり、且つ時間的に重ねる場合)、上りリンク伝送を行うことができる。
【0042】
以下では、具体的な実例を結び付けながら本発明について詳細に説明する。
【0043】
実例1
この実例1では、ネットワークシステムは、FBEを使用し、接続状態(CONNECTED)にあるユーザ機器UEに対し、ユーザ機器UEは、該当するFFPを配置しており、ユーザ機器UEが各FFP内にCOT指示情報、初期信号とプリアンブル信号のうちの少なくとも一つを検出するように配置する。ユーザ機器UEがCOT指示情報、初期信号とプリアンブル信号のうちの少なくとも一つを検出した場合、ユーザ機器UEは、該COT指示情報、初期信号とプリアンブル信号のうちの少なくとも一つの指示内容に基づいて上りリンク伝送又は下りリンク受信を行うことができる。あるFFP内において、ユーザ機器UEがCOT指示情報、初期信号とプリアンブル信号のうちの少なくとも一つを検出しなかった場合、且つユーザ機器UEが、該FFPに配置される上りリンク伝送がある場合、ユーザ機器UEは、該配置される上りリンク伝送の伝送をキャンセルすることができる。
【0044】
ユーザ機器UEがFFP間のスケジューリングをサポートする場合、図2に示すように、ユーザ機器UEが一番目のFFPにおいてPDCCHを受信しており、それが二番目のFFPにおいてPUSCHを伝送するようにユーザ機器UEをスケジューリングするが、二番目のFFPから、ユーザ機器UEが該FFPに対応するCOT指示情報、初期信号とプリアンブル信号のうちの少なくとも一つを検出しなかった場合、ユーザ機器UEは、該スケジューリングされるPUSCH伝送の伝送をキャンセルすることができる。
【0045】
上記ユーザ機器UEが配置される上りリンク伝送又はスケジューリングされる上りリンク伝送の伝送をキャンセルする時、一定の処理時間が必要となる。そのため、図2に示すように、上記ユーザ機器UEは、配置される上りリンク伝送又はスケジューリングされる上りリンク伝送の伝送をキャンセルする時、COT指示情報又は初期信号終了位置の一定時間(例えばT≧T2)の後の上りリンク伝送をキャンセルする。該時間は、ユーザ機器UEの処理能力に関連してもよい。
【0046】
実例2
この実例2では、ネットワークシステムは、FBEを使用し、接続状態(CONNECTED)にあるユーザ機器UEに対し、ユーザ機器UEは、SFI PDCCHを検出するように配置されており、且つユーザ機器UEは、半静的スロットフォーマット配置を有さず、即ちtdd-UL-DL-ConfigurationCommon及び/又はtdd-UL-DL-ConfigurationDedicatedを有しないか、又は、ユーザ機器UEは、SFI PDCCHを検出するように配置されており、且つ配置される上りリンク伝送は、半静的スロットフォーマット配置のflexible symbol上に配置される。図3に示すように、あるSFI検出周期において、SFI PDCCH検出機会において、ユーザ機器UEがSFI PDCCHを検出しなかった場合、ユーザ機器UEは、配置される上りリンク伝送を伝送する前にアイドルチャネル検出を行うことができ、チャネルがアイドルであると検出した場合、ユーザ機器UEは、該配置される上りリンク伝送を伝送するか、又は、チャネルがビジーであると検出した場合、ユーザ機器UEは、該配置される上りリンク伝送を伝送しない。
【0047】
実例3
ユーザ機器UEがキャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation、CA)を配置している場合、ユーザ機器UEは、複数のメンバキャリアで受信又は送信を行うことができ、ユーザ機器UEは、DCIがどのメンバキャリアに対応するかを知る必要がある。この情報は、非明示的又は明示的であってもよく、それは、クロスキャリアスケジューリングを使用するか否かに依存し、クロスキャリアスケジューリングは、RRCシグナリングによって各ユーザ機器UEの各メンバキャリアに対して独立に実現される。クロスキャリアスケジューリングを使用するか否かに対し、上位層シグナリングによって配置される。
【0048】
非クロスキャリアスケジューリングに対し、各メンバキャリアには、いずれもPDCCHが配置され、該メンバキャリア上の下りリンクスケジューリング情報は、いずれも自メンバキャリアに対するものである。上りリンク許可に対し、上下リンクメンバキャリア間は、関連関係を有し、各上りリンクメンバキャリアは、一つの関連する下りリンクメンバキャリアに対応し、このような関連情報は、システム情報の一部である。そのため、上下リンクメンバキャリア間の関連関係から、ユーザ機器UEは、DCIがどの上りリンクメンバキャリアに対するかを知ることができる。クロスキャリアスケジューリング時に、下りリンクPDSCH又は上りリンクPUSCHは、PDCCHの位置するメンバキャリア上で伝送されるのではなく、ある関連するメンバキャリア上で伝送され、PDCCHにおけるCIF(carrier indicator field)ドメインは、下りリンクPDSCHと上りリンクPUSCHに使用されるメンバキャリアの情報を指示する。
【0049】
どのスケジューリング方式にかかわらず、各メンバキャリアに対し、いずれも一つの関連するメンバキャリアがあり、該当するDCIがこのメンバキャリア上で伝送されることは、RRCシグナリングにより配置され、即ち基地局は、各サービングセル(scheduled carrier)のために一つのスケジューリングセル(scheduling carrier)を配置し、図4に示される通りである。
【0050】
この実例3では、ユーザ機器UEは、第一の情報の位置するサービングセルが許可周波数バンドであるか否かに基づき、第一の端末行為又は第二の端末行為を採用することを決定することができるか、又は、ユーザ機器UEは、配置又はスケジューリングされる上りリンク伝送の位置するサービングセルが許可周波数バンドであるか否かに基づき、第一の端末行為又は第二の端末行為を採用することを決定することができる。該第一の情報は、SFI PDCCH、COT指示情報、初期信号、プリアンブル信号などのうちの少なくとも一つであってもよい。
【0051】
なお、第一の情報の位置するサービングセルが非許可周波数バンドである場合、第一の情報が送信できるか否かがLBT結果に依存するため、基地局LBTが、チャネルがビジーであると検出した時、基地局は、第一の情報を送信することができない。この時、端末の上りリンク伝送の機会を向上させるために、端末が該当する第一の情報を検出しなかった時、端末は、配置される上りリンク伝送を伝送する前にLBTを行うことができ、チャネルがアイドルであると検出した場合、該配置される上りリンク伝送を伝送し、検出しなかった場合には、該配置される上りリンク伝送を伝送しない。
【0052】
実例4
この実例4では、図5に示すように、ユーザ機器UEは、半静的スロットフォーマット配置を配置しており、即ちtdd-UL-DL-ConfigurationCommon及び/又はtdd-UL-DL-ConfigurationDedicatedを有し、且つ該サービングセルユーザ機器UEは、dynamic SFIを検出するように配置されており、配置される上りリンク伝送は、dynamic SFIにより指示されるUL symbol上に配置され、スケジューリングされる上りリンク伝送は、dynamic SFIにより指示されるUL symbol及び/又はflexible symbol上にスケジューリングされ、且つ配置又はスケジューリングされる上りリンク伝送開始シンボルの前は、dynamic SFIにより指示されるflexible symbol(従来の規定によれば、dynamic SFIにより指示されるflexible symbol上にあり、ユーザ機器UEがDCIによりスケジューリングされる下りリンク受信又は上りリンク伝送を有しない場合、ユーザ機器UEは、送信も受信もしない)である。ユーザ機器UEが配置又はスケジューリングされる上りリンク伝送を行う前に、アイドルチャネル推定(CCA)を行う必要があるため、ユーザ機器UEは、dynamic SFIにより指示されるflexible symbol上にあっても、現在のチャネルが利用可能であるか否かを判断するために、該当する信号を受信する必要がある。
【0053】
実例5
この実例5では、ネットワークシステムは、FBEを使用し、図6に示すように、一つのサービングセルに対し、ある時刻、COT指示情報、初期信号とプリアンブル信号のうちの少なくとも一つ、及び配置又はスケジューリングされる上りリンク伝送は、いずれもFFPの開始位置に配置又はスケジューリングされるため、両者の時間領域リソースには、重なる部分がある。ユーザ機器UEが同一の時間に下りリンク受信又は上りリンク送信を行うことしかできず、同時に行うことができないため、ユーザ機器UEの行為を定義する必要がある。この時、上りリンク伝送を優先することができ、即ち、ユーザ機器UEは、下りリンクCOT指示情報と/初期信号の受信を行うのではなく、上りリンク伝送を行い、このように上りリンク伝送スループット量を向上させ、ユーザ機器UE上りリンク伝送遅延を低減させることができる。
【0054】
上記実施例は、本発明の上りリンク伝送方法について説明した。以下では、実施例と添付図面を結び付けながら本発明の上りリンク伝送方法に対応する端末について説明する。
【0055】
図7は、本発明の実施例による端末の構造概略図である。図7に示すように、該端末70は、
前記端末の配置情報、受信した下りリンク制御情報、第一の情報の位置するサービングセルが許可周波数バンドであるか否か、及び第一の上りリンク伝送の位置するサービングセルが許可周波数バンドであるか否かのうちの少なくとも一つに基づいて端末行為モードを決定するための決定モジュール71であって、前記第一の情報は、前記端末が検出周期内に検出した情報であり、前記第一の上りリンク伝送は、配置される上りリンク伝送と動的にスケジューリングされる上りリンク伝送のうちの少なくとも一つである決定モジュール71と、
前記端末行為モードに基づいて上りリンク伝送を行うための伝送モジュール72とを含む。
【0056】
選択的に、前記端末行為モードは、第一の端末行為と第二の端末行為のうちのいずれか一つであってもよい。
【0057】
前記第一の端末行為は、前記端末が検出周期内に第一の情報を検出しなかった場合、前記検出周期内の第一の上りリンク伝送、即ち配置される上りリンク伝送と動的にスケジューリングされる上りリンク伝送のうちの少なくとも一つの伝送をキャンセルすることを含む。
【0058】
前記第二の端末行為は、前記端末が検出周期内に第一の情報を検出しなかった場合、前記検出周期内の第一の上りリンク伝送、即ち配置される上りリンク伝送と動的にスケジューリングされる上りリンク伝送のうちの少なくとも一つを伝送することを含む。
【0059】
選択的に、前記第一の情報の位置するサービングセルが許可周波数バンドであるか否かに基づき、前記端末行為モードを決定する場合、
前記第一の情報の位置するサービングセルが許可周波数バンドである場合、前記端末行為モードが前記第一の端末行為であると決定し、
又は、前記第一の情報の位置するサービングセルが非許可周波数バンドである場合、前記端末行為モードが前記第二の端末行為であると決定する。
【0060】
選択的に、前記第一の上りリンク伝送のサービングセルが許可周波数バンドであるか否かに基づき、前記端末行為モードを決定する場合、
前記第一の上りリンク伝送の位置するサービングセルが許可周波数バンドである場合、前記端末行為モードが前記第一の端末行為であると決定し、
又は、前記第一の上りリンク伝送の位置するサービングセルが非許可周波数バンドである場合、前記端末行為モードが前記第二の端末行為であると決定する。
【0061】
選択的に、前記検出周期は、SFI検出周期であり、前記第一の情報は、PDCCHによって送信されるSFIである。
【0062】
選択的に、
前記配置される上りリンク伝送の位置するサービングセルに対し、前記端末は、PDCCHによって送信されるSFIを検出するように配置されており、且つ前記配置される上りリンク伝送は、半静的スロットフォーマット配置のフレキシブルシンボル上に配置されること、
前記配置される上りリンク伝送の位置するサービングセルに対し、前記端末は、PDCCHによって送信されるSFIを検出するように配置されており、且つ前記端末は、半静的スロットフォーマット配置を有しないこと、のうちのいずれか一つを満たす場合、前記端末は、前記SFI検出周期内に、PDCCHによって送信されるSFIを検出する。
【0063】
選択的に、FBE操作を実行する場合、前記検出周期内の第一の上りリンク伝送を伝送することは、
前記配置される上りリンク伝送は、固定フレーム周期FFPの開始位置から伝送を開始するように配置されること、
又は、
前記動的にスケジューリングされる上りリンク伝送は、FFPの開始位置から伝送を開始するようにスケジューリングされることを含む。
【0064】
選択的に、前記伝送モジュール72はさらに、前記端末の上りリンク伝送と配置される下りリンク受信とが衝突した場合、上りリンク伝送を行うために用いられる。
【0065】
本発明の実施例における端末70は、上記図1に示される方法の実施例において実現された各プロセスを実現させ、且つ同じ有益な効果を達することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。
【0066】
本発明の実施例は、端末をさらに提供する。該端末は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される時に上記図1に示される上りリンク伝送方法の実施例の各プロセスを実現させることができ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。
【0067】
図8は、本発明の各実施例を実現する端末のハードウェア構造概略図である。端末800は、無線周波数ユニット801、ネットワークモジュール802、オーディオ出力ユニット803、入力ユニット804、センサ805、表示ユニット806、ユーザ入力ユニット807、インターフェースユニット808、メモリ809、プロセッサ810、及び電源811などの部品を含むが、それらに限らない。当業者が理解できるように、図8に示す端末構造は、端末に対する限定を構成せず、端末は、図示された部品の数よりも多く又は少ない部品、又はなんらかの部品の組み合わせ、又は異なる部品の配置を含んでもよい。本発明の実施例では、端末は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップコンピュータ、車載端末、ウェアラブルデバイス、及び歩数計などを含むが、それらに限らない。
【0068】
プロセッサ810は、端末800の配置情報、受信した下りリンク制御情報、第一の情報の位置するサービングセルが許可周波数バンドであるか否か、及び第一の上りリンク伝送の位置するサービングセルが許可周波数バンドであるか否かのうちの少なくとも一つに基づいて端末行為モードを決定するために用いられ、前記第一の情報は、前記端末が検出周期内に検出した情報であり、前記第一の上りリンク伝送は、配置される上りリンク伝送と動的にスケジューリングされる上りリンク伝送のうちの少なくとも一つである。
【0069】
無線周波数ユニット801は、前記端末行為モードに基づいて上りリンク伝送を行うために用いられる。
【0070】
本発明の実施例の端末800は、上記図1に示される方法の実施例において実現された各プロセスを実現させ、且つ同じ有益な効果を達することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。
【0071】
理解すべきことは、本発明の実施例では、無線周波数ユニット801は、情報の送受信又は通話における信号の送受信に用いられてもよいことである。具体的には、基地局からの下りリンクのデータを受信してから、プロセッサ810に処理させ、また、上りリンクのデータを基地局に送信する。一般的には、無線周波数ユニット801は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。なお、無線周波数ユニット801は、無線通信システムやネットワークを介して他の機器との通信を行ってもよい。
【0072】
端末は、ネットワークモジュール802によってユーザに無線のブロードバンドインターネットアクセスを提供し、例えば、ユーザへの電子メールの送受信、ウェブページの閲覧とストリーミングメディアへのアクセスなどを支援する。
【0073】
オーディオ出力ユニット803は、無線周波数ユニット801又はネットワークモジュール802によって受信された又はメモリ809に記憶されたオーディオデータをオーディオ信号に変換して、音声として出力することができる。そして、オーディオ出力ユニット803は、端末800によって実行された特定の機能に関連するオーディオ出力(例えば、呼び信号受信音、メッセージ着信音など)をさらに提供することができる。オーディオ出力ユニット803は、スピーカ、ブザー及び受話器などを含む。
【0074】
入力ユニット804は、オーディオ又はビデオ信号を受信するために用いられる。入力ユニット804は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)8041とマイクロホン8042とを含んでもよく、グラフィックスプロセッサ8041は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。処理された画像フレームは、表示ユニット806上に表示されてもよい。グラフィックスプロセッサ8041によって処理された画像フレームは、メモリ809(又は他の記憶媒体)に記憶されてもよく、又は無線周波数ユニット801又はネットワークモジュール802によって送信されてもよい。マイクロホン8042は、音声を受信することができるとともに、このような音声をオーディオデータとして処理することができる。処理されたオーディオデータは、電話の通話モードにおいて、無線周波数ユニット801を介して移動通信基地局に送信することが可能なフォーマットに変換して出力されてもよい。
【0075】
端末800は、少なくとも一つのセンサ805、例えば光センサ、モーションセンサ及び他のセンサをさらに含む。具体的には、光センサは、環境光センサ及び接近センサを含み、環境光センサは、環境光の明暗に応じて、表示パネル8061の輝度を調整し、接近センサは、端末800が耳元に移動した時、表示パネル8061及び/又はバックライトをオフにすることができる。モーションセンサの一種として、加速度計センサは、各方向(一般的には、三軸)での加速度の大きさを検出することができ、静止時、重力の大きさ及び方向を検出することができ、端末姿勢(例えば、縦横画面切り替え、関連ゲーム、磁力計姿勢校正)の識別、振動識別関連機能(例えば、歩数計、タップ)などに用いられてもよい。センサ805は、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサなどをさらに含んでもよい。ここではこれ以上説明しない。
【0076】
表示ユニット806は、ユーザによって入力された情報又はユーザに提供される情報を表示するために用いられる。表示ユニット806は、表示パネル8061を含んでもよく、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode、OLED)などの形式で表示パネル8061が配置されてもよい。
【0077】
ユーザ入力ユニット807は、入力された数字又はキャラクタ情報の受信、及び端末のユーザによる設置及び機能制御に関するキー信号入力の発生に用いられてもよい。具体的には、ユーザ入力ユニット807は、タッチパネル8071及び他の入力機器8072を含む。タッチパネル8071は、タッチスクリーンとも呼ばれ、その上又は付近でのユーザによるタッチ操作(例えばユーザが指、タッチペンなどの任意の適切な物体又は付属品を使用してタッチパネル8071上又はタッチパネル8071付近で行う操作)を収集することができる。タッチパネル8071は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。タッチ検出装置は、ユーザによるタッチ方位を検出し、タッチ操作による信号を検出し、信号をタッチコントローラに伝送する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、それをタッチポイント座標に変換してから、プロセッサ810に送信し、プロセッサ810から送信されてきたコマンドを受信して実行する。なお、抵抗式、静電容量式、赤外線及び表面音波などの様々なタイプを採用してタッチパネル8071を実現してもよい。タッチパネル8071以外、ユーザ入力ユニット807は、他の入力機器8072をさらに含んでもよい。具体的には、他の入力機器8072は、物理的なキーボード、機能キー(例えば、ボリューム制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らない。ここではこれ以上説明しない。
【0078】
さらに、タッチパネル8071は、表示パネル8061上に覆われてもよい。タッチパネル8071は、その上又は付近でのユーザによるタッチ操作を検出すると、プロセッサ810に伝送して、タッチイベントのタイプを特定し、その後、プロセッサ810は、タッチイベントのタイプに応じて表示パネル8061上で該当する視覚出力を提供する。図8では、タッチパネル8071と表示パネル8061は、二つの独立した部品として端末の入力と出力機能を実現するものであるが、なんらかの実施例では、タッチパネル8071と表示パネル8061を集積して端末の入力と出力機能を実現してもよい。具体的には、ここでは限定しない。
【0079】
インターフェースユニット808は、外部装置と端末800との接続のためのインターフェースである。例えば、外部装置は、有線又は無線ヘッドフォンポート、外部電源(又は電池充電器)ポート、有線又は無線データポート、メモリカードポート、識別モジュールを有する装置への接続用のポート、オーディオ入力/出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、イヤホンポートなどを含んでもよい。インターフェースユニット808は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力など)を受信するとともに、受信した入力を端末800内の一つ又は複数の素子に伝送するために用いられてもよく、又は端末800と外部装置との間でデータを伝送するために用いられてもよい。
【0080】
メモリ809は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ809は、主にプログラム記憶領域及びデータ記憶領域を含んでもよい。プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができ、データ記憶領域は、携帯電話の使用によって作成されるデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳など)などを記憶することができる。なお、メモリ809は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリ、例えば少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスをさらに含んでもよい。
【0081】
プロセッサ810は、端末の制御センターであり、様々なインターフェースと線路によって端末全体の各部分に接続され、メモリ809に記憶されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを運行又は実行すること、及びメモリ809に記憶されたデータを呼び出し、端末の様々な機能を実行し、データを処理することにより、端末全体をモニタリングする。プロセッサ810は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。好ましくは、プロセッサ810は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを集積してもよい。アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインターフェース及びアプリケーションプログラムなどを処理するためのものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するためのものである。上記モデムプロセッサは、プロセッサ810に集積されなくてもよい。
【0082】
端末800は、各部品に電力を供給する電源811(例えば電池)をさらに含んでもよい。好ましくは、電源811は、電源管理システムによってプロセッサ810にロジック的に接続されてもよく、それにより、電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。
【0083】
また、端末800は、いくつかの示されていない機能モジュールをさらに含んでもよい。ここではこれ以上説明しない。
【0084】
本発明の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータプログラムが記憶されており、該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、上記図1に示される上りリンク伝送方法の実施例の各プロセスを実現させることができ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。該コンピュータ可読記憶媒体は、例えばリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどである。
【0085】
なお、本明細書では、「含む」、「包含」という用語又はその他の任意の変形は、非排他的な「包含」を意図的にカバーするものであり、それにより、一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合、「・・・を1つ含む」という文章で限定された要素について、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。
【0086】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されてもよい。無論、ハードウェアによっても実現されるが、多くの場合、前者は、好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本発明の技術案は、実質には又は従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって表われてもよい。該コンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本発明の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0087】
以上は、添付図面を結び付けながら、本発明の実施例について記述したが、本発明は、上記した具体的な実施の形態に限らない。上記した具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者が本発明の啓示により、本発明の趣旨と請求項に保護される範囲から逸脱しない場合、多くの形式を行うこともでき、いずれも本発明の保護内に属する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2022-04-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に用いられる上りリンク伝送方法であって、
前記端末の配置情報、受信した下りリンク制御情報、第一の情報の位置するサービングセルが許可周波数バンドであるか否か、及び第一の上りリンク伝送の位置するサービングセルが許可周波数バンドであるか否かのうちの少なくとも一つに基づいて端末行為モードを決定することであって、前記第一の情報は、前記端末が検出周期内に検出した情報であり、前記第一の上りリンク伝送は、配置される上りリンク伝送と動的にスケジューリングされる上りリンク伝送のうちの少なくとも一つであり、前記端末の配置情報がRRC配置情報であることと、
前記端末行為モードに基づいて上りリンク伝送を行うこととを含む、ことを特徴とする上りリンク伝送方法。
【請求項2】
前記端末行為モードは、第一の端末行為と第二の端末行為のうちのいずれか一つであり、
前記第一の端末行為は、前記端末が検出周期内に前記第一の情報を検出しなかった場合、前記検出周期内の前記第一の上りリンク伝送の伝送をキャンセルすることを含み、
前記第二の端末行為は、前記端末が検出周期内に前記第一の情報を検出しなかった場合、前記検出周期内の前記第一の上りリンク伝送を伝送することを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の上りリンク伝送方法。
【請求項3】
前記検出周期は、スロットフォーマットインジケータSFI検出周期であり、
前記第一の情報は、物理下りリンク制御チャネルPDCCHによって送信されるSFIである、ことを特徴とする請求項2に記載の上りリンク伝送方法。
【請求項4】
前記配置される上りリンク伝送の位置するサービングセルに対し、前記端末は、PDCCHによって送信されるSFIを検出するように配置されており、且つ前記配置される上りリンク伝送は、半静的スロットフォーマット配置のフレキシブルシンボル上に配置されること、
前記配置される上りリンク伝送の位置するサービングセルに対し、前記端末は、PDCCHによって送信されるSFIを検出するように配置されており、且つ前記端末は、半静的スロットフォーマット配置を有しないこと、のうちのいずれか一つを満たす場合、前記端末は、前記SFI検出周期内に、PDCCHによって送信されるSFIを検出する、ことを特徴とする請求項3に記載の上りリンク伝送方法。
【請求項5】
フレームに基づく機器FBE操作を実行する場合、前記検出周期内の第一の上りリンク伝送を伝送することは、
前記配置される上りリンク伝送は、固定フレーム周期FFPの開始位置から伝送を開始するように配置されること、
又は、
前記動的にスケジューリングされる上りリンク伝送は、FFPの開始位置から伝送を開始するようにスケジューリングされることを含む、ことを特徴とする請求項2に記載の上りリンク伝送方法。
【請求項6】
前記方法は、前記端末の上りリンク伝送と配置される下りリンク受信とが衝突した場合、上りリンク伝送を行うことをさらに含み、ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の上りリンク伝送方法。
【請求項7】
端末であって、
前記端末の配置情報、受信した下りリンク制御情報、第一の情報の位置するサービングセルが許可周波数バンドであるか否か、及び第一の上りリンク伝送の位置するサービングセルが許可周波数バンドであるか否かのうちの少なくとも一つに基づいて端末行為モードを決定するための決定モジュールであって、前記第一の情報は、前記端末が検出周期内に検出した情報であり、前記第一の上りリンク伝送は、配置される上りリンク伝送と動的にスケジューリングされる上りリンク伝送のうちの少なくとも一つであり、前記端末の配置情報がRRC配置情報である決定モジュールと、
前記端末行為モードに基づいて上りリンク伝送を行うための伝送モジュールとを含む、ことを特徴とする端末。
【請求項8】
前記端末行為モードは、第一の端末行為と第二の端末行為のうちのいずれか一つであり、
前記第一の端末行為は、前記端末が検出周期内に前記第一の情報を検出しなかった場合、前記検出周期内の前記第一の上りリンク伝送の伝送をキャンセルすることを含み、
前記第二の端末行為は、前記端末が検出周期内に前記第一の情報を検出しなかった場合、前記検出周期内の前記第一の上りリンク伝送を伝送することを含む、ことを特徴とする請求項7に記載の端末。
【請求項9】
前記検出周期は、スロットフォーマットインジケータSFI検出周期であり、
前記第一の情報は、物理下りリンク制御チャネルPDCCHによって送信されるSFIである、ことを特徴とする請求項8に記載の端末。
【請求項10】
前記配置される上りリンク伝送の位置するサービングセルに対し、前記端末は、PDCCHによって送信されるSFIを検出するように配置されており、且つ前記配置される上りリンク伝送は、半静的スロットフォーマット配置のフレキシブルシンボル上に配置されること、
前記配置される上りリンク伝送の位置するサービングセルに対し、前記端末は、PDCCHによって送信されるSFIを検出するように配置されており、且つ前記端末は、半静的スロットフォーマット配置を有しないこと、のうちのいずれか一つを満たす場合、前記端末は、前記SFI検出周期内に、PDCCHによって送信されるSFIを検出する、ことを特徴とする請求項9に記載の端末。
【請求項11】
フレームに基づく機器FBE操作を実行する場合、前記検出周期内の第一の上りリンク伝送を伝送することは、
前記配置される上りリンク伝送は、固定フレーム周期FFPの開始位置から伝送を開始するように配置されること、
又は、
前記動的にスケジューリングされる上りリンク伝送は、FFPの開始位置から伝送を開始するようにスケジューリングされることを含む、ことを特徴とする請求項8に記載の端末。
【請求項12】
前記伝送モジュールはさらに、前記端末の上りリンク伝送と配置される下りリンク受信とが衝突した場合、上りリンク伝送を行うために用いられる、ことを特徴とする請求項7から11のいずれか1項に記載の端末。
【請求項13】
コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、請求項1から6のいずれか1項に記載の上りリンク伝送方法のステップを実現させる、ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【国際調査報告】