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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-28
(54)【発明の名称】情報読み取りシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/53 20200101AFI20221118BHJP
   A24F 40/10 20200101ALI20221118BHJP
   A24F 40/40 20200101ALI20221118BHJP
   A24F 40/50 20200101ALI20221118BHJP
   G06F 13/14 20060101ALI20221118BHJP
【FI】
A24F40/53
A24F40/10
A24F40/40
A24F40/50
G06F13/14 330D
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022519459
(86)(22)【出願日】2020-09-25
(85)【翻訳文提出日】2022-05-26
(86)【国際出願番号】 CN2020117833
(87)【国際公開番号】W WO2021057914
(87)【国際公開日】2021-04-01
(31)【優先権主張番号】201910939365.3
(32)【優先日】2019-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510177809
【氏名又は名称】ビーワイディー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100169904
【弁理士】
【氏名又は名称】村井 康司
(74)【代理人】
【識別番号】100221372
【弁理士】
【氏名又は名称】岡崎 信治
(72)【発明者】
【氏名】▲鄭▼志勇
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼震
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA07
4B162AA22
4B162AB14
4B162AC16
4B162AC17
4B162AC34
4B162AC50
4B162AD08
4B162AD20
4B162AD23
(57)【要約】
情報読み取りシステム及び方法であり、自動制御技術の分野に関する。該システムは、情報読み取り装置及び識別対象装置を含み、情報読み取り装置は、第1の信号ピン、第2の信号ピン及び制御モジュールを含み、識別対象装置は、第3の信号ピン及び接地ピンを含み、該制御モジュールは、識別対象装置の挿入を認識した場合、第1の単線パスを構成するように制御し、第1の単線パスにより識別対象装置に記憶された偽造防止情報の読み取りを試み、偽造防止情報を読み取っていない場合、第2の単線パスを構成するように制御し、第2の単線パスにより識別対象装置に記憶された偽造防止情報の読み取りを試みる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の信号ピン、第2の信号ピン及び制御モジュールを含む情報読み取り装置と、第3の信号ピン及び接地ピンを含む識別対象装置とを含み、
前記制御モジュールは、前記識別対象装置の挿入を認識した場合、前記第1の信号ピンと前記識別対象装置の第3の信号ピンとを接続し、前記第2の信号ピンと前記識別対象装置の接地ピンとを接続するように制御して前記第1の信号ピン、前記第2の信号ピン、前記第3の信号ピン及び前記接地ピンを用いた第1の単線パスを構成し、前記第1の単線パスを用いて前記識別対象装置に記憶された偽造防止情報の読み取りを試み、前記偽造防止情報の読み取りに失敗した場合、前記第1の信号ピンと前記識別対象装置の接地ピンとを接続し、前記第2の信号ピンと前記識別対象装置の第3の信号ピンとを接続するように制御して前記第1の信号ピン、前記第2の信号ピン、前記第3の信号ピン及び前記接地ピンを用いた第2の単線パスを構成し、前記第2の単線パスを用いて前記識別対象装置に記憶された偽造防止情報の読み取りを試みる、情報読み取りシステム。
【請求項2】
前記第1の単線パス又は前記第2の単線パスにより前記識別対象装置に記憶された偽造防止情報の読み取りを試みる前に、前記制御モジュールは、さらに、
前記第1の単線パス又は前記第2の単線パスにより前記識別対象装置に電力を供給する、請求項1に記載の情報読み取りシステム。
【請求項3】
前記情報読み取りシステムは電子タバコシステムであり、前記情報読み取り装置はタバコロッドであり、前記識別対象装置はカートリッジであり、前記タバコロッド内に、電源と、前記第1の信号ピン、前記第2の信号ピン及び前記制御モジュールを含むマイクロ制御ユニットとが設けられ、
前記カートリッジは、前記第3の信号ピン及び前記接地ピンが設けられるメモリチップと、アトマイザーと、を含み、
前記制御モジュールは、前記カートリッジが前記タバコロッドに挿入されたと認識した場合、前記第1の信号ピンと前記第3の信号ピンとを接続し、前記第2の信号ピンと前記接地ピンとを接続するように制御して前記第1の単線パスを構成し、
前記第1の信号ピンを制御して前記第1の単線パスを介して前記メモリチップに電力を供給し、
電力を供給した後、前記第1の単線パスを用いて前記メモリチップに記憶された前記偽造防止情報を読み取り、
前記偽造防止情報の読み取りに失敗した場合、前記第1の信号ピンと前記接地ピンとを接続し、前記第2の信号ピンと前記第3の信号ピンとを接続するように制御して前記第2の単線パスを構成し、
前記第2の信号ピンを制御して前記第2の単線パスを介して前記メモリチップに電力を供給し、
電力を供給した後、前記第2の単線パスにより前記メモリチップに記憶された前記偽造防止情報を読み取り、
前記偽造防止情報を読み取った後、前記制御モジュールは、前記偽造防止情報が本物である場合、制御指令を送信して前記アトマイザーを通常どおり動作させる、請求項1又は2に記載の情報読み取りシステム。
【請求項4】
第1の信号ピン、第2の信号ピン及び制御モジュールを含む情報読み取り装置と、第3の信号ピン及び接地ピンを含む識別対象装置とを含む情報読み取りシステムに適用可能である情報読み取り方法であって、
前記識別対象装置の挿入を認識した場合、前記第1の信号ピンと前記識別対象装置の第3の信号ピンとを接続し、前記第2の信号ピンと前記識別対象装置の接地ピンとを接続するように制御して前記第1の信号ピン、前記第2の信号ピン、前記第3の信号ピン及び前記接地ピンを用いた第1の単線パスを構成することと、
前記第1の単線パスにより前記識別対象装置に記憶された偽造防止情報の読み取りを試みることと、
前記偽造防止情報の読み取りに失敗した場合、前記第1の信号ピンと前記識別対象装置の接地ピンとを接続し、前記第2の信号ピンと前記識別対象装置の第3の信号ピンとを接続するように制御して前記第1の信号ピン、前記第2の信号ピン、前記第3の信号ピン及び前記接地ピンを用いた第2の単線パスを構成することと、
前記第2の単線パスにより前記識別対象装置に記憶された偽造防止情報の読み取りを試みることと、
を含む情報読み取り方法。
【請求項5】
前記情報読み取りシステムは電子タバコシステムであり、前記情報読み取り装置はタバコロッドであり、前記識別対象装置はカートリッジであり、前記タバコロッド内に、電源と、前記第1の信号ピン、前記第2の信号ピン及び前記制御モジュールを含むマイクロ制御ユニットとが設けられ、
前記カートリッジは、前記第3の信号ピン及び前記接地ピンが設けられるメモリチップと、アトマイザーとを含み、
前記制御モジュールは、前記カートリッジが前記タバコロッドに挿入されたと認識した場合、前記第1の信号ピンと前記第3の信号ピンとを接続し、前記第2の信号ピンと前記接地ピンとを接続するように制御して前記第1の単線パスを構成し、
前記第1の信号ピンを制御して前記第1の単線パスを介して前記メモリチップに電力を供給し、
電力を供給した後、前記第1の単線パスを用いて前記メモリチップに記憶された前記偽造防止情報を読み取り、前記偽造防止情報の読み取りに失敗した場合、前記第1の信号ピンと前記接地ピンとを接続し、前記第2の信号ピンと前記第3の信号ピンとを接続するように制御して前記第2の単線パスを構成し、
前記第2の信号ピンを制御して前記第2の単線パスを介して前記メモリチップに電力を供給し、
電力を供給した後、前記第2の単線パスにより前記メモリチップに記憶された前記偽造防止情報を読み取り、
前記偽造防止情報を読み取った後、前記制御モジュールは、前記偽造防止情報が本物である場合、制御指令を送信して前記アトマイザーを通常どおり動作させる、請求項4に記載の情報読み取り方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本開示は、2019年9月29日に出願された出願番号201910939365.3、名称「情報読み取りシステム及び方法」の中国特許出願の優先権を主張するものであり、その全ての内容は参照により本開示に組み込まれるものとする。
【0002】
本開示は、自動制御技術の分野に関し、特に情報読み取りシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
電子タバコは、一般的にタバコロッドと、タバコ液体を入れる容器であるカートリッジとを含む。カートリッジがタバコロッドに挿入された後、タバコ液体を加熱してニコチン及び香料を蒸発させることで、ユーザに本物のタバコと同様の口当たり及び味を体験させる。現在、市販の電子タバコは、カートリッジが使用要件に合致するか否かを識別することができず、異なる品質のカートリッジを効果的に管理することができないため、ユーザの体験感が悪くなる。
【発明の概要】
【0004】
本開示は、取り外し可能な部品間の情報読み取り速度を効果的に向上させ、情報読み取りの複雑さを低下させることができる情報読み取りシステム及び方法を提供する。
【0005】
第1の態様では、本開示の実施例に係る情報読み取りシステムは、第1の信号ピン、第2の信号ピン及び制御モジュールを含む情報読み取り装置と、第3の信号ピン及び接地ピンを含む識別対象装置とを含み、
制御モジュールは、識別対象装置の挿入を認識した場合、第1の信号ピンと識別対象装置の第3の信号ピンとを接続し、第2の信号ピンと識別対象装置の接地ピンとを接続するように制御して第1の信号ピン、第2の信号ピン、第3の信号ピン及び接地ピンを用いた第1の単線パスを構成し、第1の単線パスにより識別対象装置に記憶された偽造防止情報の読み取りを試み、偽造防止情報の読み取りに失敗した場合、第1の信号ピンと識別対象装置の接地ピンとを接続し、第2の信号ピンと識別対象装置の第3の信号ピンとを接続するように制御して第1の信号ピン、第2の信号ピン、第3の信号ピン及び接地ピンで第2の単線パスを構成し、まず、第2の単線パスにより識別対象装置に電力を供給し、次に、第2の単線パスにより識別対象装置に記憶された偽造防止情報の読み取りを試みる。
【0006】
第2の態様では、本開示の実施例に係る情報読み取り方法は、第1の信号ピン、第2の信号ピン及び制御モジュールを含む情報読み取り装置と、第3の信号ピン及び接地ピンを含む識別対象装置とを含む情報読み取りシステムに適用可能であり、この方法は、
識別対象装置の挿入を認識した場合、第1の信号ピンと識別対象装置の第3の信号ピンとを接続し、第2の信号ピンと識別対象装置の接地ピンとを接続するように制御して第1の信号ピン、第2の信号ピン、第3の信号ピン及び接地ピンを用いた第1の単線パスを構成することと、
まず、第1の単線パスにより識別対象装置に電力を供給することと、
次に、第1の単線パスにより識別対象装置に記憶された偽造防止情報の読み取りを試みることと、
偽造防止情報の読み取りに失敗した場合、第1の信号ピンと識別対象装置の接地ピンとを接続し、第2の信号ピンと識別対象装置の第3の信号ピンとを接続するように制御して第1の信号ピン、第2の信号ピン、第3の信号ピン及び接地ピンを用いた第2の単線パスを構成することと、
第2の単線パスにより識別対象装置に記憶された偽造防止情報の読み取りを試みることと、を含む。
【0007】
本開示の実施例に係る情報読み取りシステム及び方法は、識別対象装置が情報読み取り装置に挿入される場合、単線伝送プロトコルに従って構築された単線パスにより、まず、識別対象装置に電力を供給し、次に、識別対象装置に記憶された偽造防止情報を自動的に読み取る。このようにして、識別対象装置の認証が実現され、その簡単で効率的な認識方式は、識別対象装置の偽造防止情報を取得する安全性、適時性を効果的に向上させ、ユーザの体験度を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
以下の図面を参照して行われた非限定的な実施例に対する詳細な説明により、本開示の他の特徴、目的及び利点はより明らかになる。
図1】本開示の実施例に係る情報読み取りシステムの概略構成図を示す。
図2】本開示の実施例に係る情報読み取り方法のフローチャートを示す。
図3】本開示の実施例に係る情報読み取りシステムの原理構成図を示す。
図4】本開示の実施例に係る電子タバコシステムの概略構成図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面及び実施例を参照して本開示をさらに詳細に説明する。ここで説明された具体的な実施例は、関連する開示を説明するためのものに過ぎず、該開示を限定するものではないことを理解されたい。なお、説明の便宜上、図面は、開示に関連する部分のみを示す。
【0010】
なお、本開示の実施例及び実施例における特徴は、矛盾しない限り、互いに組み合わせることができる。以下、図面と実施例とを参照しながら本開示を詳細に説明する。
【0011】
本開示の実施例に係る情報読み取りシステムは、偽造防止情報を自動的に読み取ることにより、識別対象装置が本物であるか否かを迅速に決定することができる。図1は、本開示の実施例に係る情報読み取りシステムの概略構成図を示す。該情報読み取りシステム100は、情報読み取り装置10及び識別対象装置20を含む。
【0012】
情報読み取り装置10は、複数のピン及び制御モジュール11を含み、複数のピンは、第1の信号ピン11-1及び第2の信号ピン11-2を含んでもよい。情報読み取り装置10の複数のピン及び制御モジュール11は、ワンチップマイコン又は制御チップにより実現でき、複数のピンは、電源端子であるピン11-VDDと、接地端子であるピン11-GNDと、を含んでもよい。識別対象装置20の接地ピンと区別するために、情報読み取り装置10の接地ピンを11-GNDとする。第1の信号ピン11-1と第1の信号ピン11-2はいずれも信号ピンであり、識別対象装置20の第3の信号ピン21-1と接地ピン21-GNDと接続される。
【0013】
制御モジュール11は、ピンのオンオフを制御する制御指令を送信し、さらに識別対象装置20から読み取った情報に基づいて識別対象装置20が本物であるか否かを識別し、本物である場合に識別対象装置20の通常どおりの使用を制御する。
【0014】
制御モジュール11は、識別対象装置20が情報読み取り装置10に挿入されたと認識した場合、第1の信号ピン11-1及び第2の信号ピン11-2を制御して識別対象装置20の挿入状態をシミュレーションし、情報読み取り装置10と識別対象装置20との間に単線パスを確立する。
【0015】
識別対象装置20は、識別対象装置の偽造防止情報を記憶するメモリチップ21を含む。メモリチップ21のピン21-1は、第3の信号ピンであり、21-GNDは、接地ピンである。
【0016】
制御モジュール11の制御下で識別対象装置20の挿入を認識した場合、情報読み取り装置10は、まず、識別対象装置20の第1種の挿入状態(正方向挿入と仮定する)をシミュレーションする。すなわち、識別対象装置20の第3の信号ピン21-1が情報読み取り装置10の第1の信号ピン11-1に接続され、識別対象装置20の接地ピン21-GNDが情報読み取り装置10の第2の信号ピン11-2に接続され、制御モジュール11が第2の信号ピン11-2をダミーの接地ピンとするように制御する。情報読み取り装置10と識別対象装置20との間に単線伝送プロトコルに従って単線パスを確立し、まず、該単線パスにより識別対象装置20に電力を供給し、次に、同じ単線パスにより識別対象装置20の偽造防止情報を自動的に読み取る。偽造防止情報を読み取った場合、読み取り成功を提示する。
【0017】
第1の挿入状態に従って識別対象装置20から偽造防止情報を読み取ることができなければ、制御モジュール11は、第1の信号ピン11-1及び第2の信号ピン11-2を制御して識別対象装置20の第2の挿入状態をシミュレーションし、情報読み取り装置10と識別対象装置20との間に単線パスを確立する。
【0018】
すなわち、識別対象装置20の第3の信号ピン21-1が情報読み取り装置10の第2の信号ピン11-2に接続され、識別対象装置20の接地ピン21-GNDが情報読み取り装置10の第1の信号ピン11-1に接続され、制御モジュール11が第1の信号ピン11-1をダミーの接地ピンとするように制御する。情報読み取り装置10と識別対象装置20との間に単線伝送プロトコルに従って単線パスを確立し、まず、この単線パスにより識別対象装置20に電力を供給し、次に、同じ単線パスにより識別対象装置20の偽造防止情報を自動的に読み取る。偽造防止情報を読み取った場合、読み取り成功を提示する。
【0019】
上記情報読み取りシステムは、電子タバコシステム、又は、モバイル電子製品とアクセサリ製品とで構成されるシステムであってもよい。アクセサリ製品は、例えば、充電器、充電線、イヤホンなどであってもよい。その他、上記の情報読み取りシステムは、医療機器の本体装置と、本体装置に脱着可能なコンポーネントとで構成されたシステム等であってもよい。アクセサリ製品は、例えば、核磁気共鳴装置とそれと組み合わせて使用される様々なコイル等であってもよい。
【0020】
本開示の実施例は、情報読み取り装置10と識別対象装置20との間に単線パスを確立し、該単線パスにより識別対象装置20に電力を供給し、該単線パスにより識別対象装置20に記憶された偽造防止情報を読み取ることにより、読み取り効率を効果的に向上させ、コストが低減される。
【0021】
さらに、図2を参照して、本開示は、上記情報読み取りシステムに基づいた情報読み取り方法をさらに提供する。図2は、本開示の実施例に係る情報読み取り方法のフローチャートを示す。図2に示すように、該方法は、以下のステップ201~211を含む。
【0022】
ステップ201では、信号読み取り装置は、識別対象装置が挿入されたか否かを認識する。
【0023】
ステップ202では、識別対象装置の挿入を認識した場合、第1の信号ピンと識別対象装置の第3の信号ピンとを接続し、第2の信号ピンと識別対象装置の接地ピンとを接続するように制御することにより、第1の信号ピン、第2の信号ピン、第3の信号ピン及接地ピンを用いて第1の単線パスを構成する。
【0024】
ステップ203では、まず、第1の単線パスにより識別対象装置に電力を供給する。
【0025】
ステップ204では、第1の単線パスにより識別対象装置に記憶された偽造防止情報の読み取りを試みる。
【0026】
ステップ205では、第1の単線パスにより偽造防止情報を読み取った場合、読み取り成功を提示する。
【0027】
ステップ206では、第1の単線パスによる偽造防止情報の読み取りに失敗した場合、第1の信号ピンと識別対象装置の接地ピンとを接続し、第2の信号ピンと識別対象装置の第3の信号ピンとを接続するように制御することにより、第1の信号ピン、第2の信号ピン、第3の信号ピン及び接地ピンを用いて第2の単線パスを構成する。
【0028】
ステップ207では、まず、第2の単線パスにより識別対象装置に電力を供給する。
【0029】
ステップ208では、第2の単線パスにより識別対象装置に記憶された偽造防止情報の読み取りを試みる。
【0030】
ステップ209では、第2の単線パスにより偽造防止情報を読み取った場合、読み取り成功を提示する。
【0031】
ステップ210では、第2の単線パスによる偽造防止情報の読み取りに失敗した場合、読み取り失敗を提示する。
【0032】
ステップ211では、識別対象装置の挿入を認識していない場合、いかなる動作も実行しない。
【0033】
本開示の実施例では、識別対象装置から偽造防止メッセージを読み取ることができるために、デフォルトの単線モードによって識別対象装置に電力を供給することを試みる。デフォルトの単線モードにより識別対象装置から偽造防止情報を読み取ることに失敗した場合、単線モードの接続方法を変更し、識別対象装置から偽造防止情報を読み取ることを再び試み、成功すれば、偽造防止情報を認証して識別対象装置が真正であるか否かを決定することにより、ユーザの体験度を保障する。読み取りに失敗した場合、警告を発してユーザに識別対象装置を使用することができないことを提示する。提示の方法は、例えば、表示灯の点滅、表示灯の色の変化などの方法であってもよい。その他、警告提示を第三者の電子装置に送信することにより、偽造防止情報を記録してもよい。
【0034】
第1の単線パスは、情報読み取り装置が識別対象装置の挿入をシミュレーションする場合のピンの接続であり、これにより、情報読み取り装置と識別対象装置との間に単線パスを確立して、識別対象装置に記憶された偽造防止情報を読み取ることを試みる。第1の単線パスについては、情報読み取り装置のマイクロ制御ユニットが、制御指令により、第1の信号ピンと識別対象装置の第3の信号ピンとを接続し、第2の信号ピンと識別対象装置の接地ピンとを接続するように制御することにより、第1の信号ピンと、第2の信号ピンと、第3の信号ピンと、接地ピンとの間に第1の単線パスを形成する。情報読み取り装置の電力を、第1の単線パスを介して第1の信号ピンにより識別対象装置のメモリチップに伝送する。電力を供給した後、第1の単線パスにより識別対象装置のメモリチップから記憶された偽造防止情報を読み取る。読み取りに成功すれば、マイクロ制御ユニットは、制御指令を送信して識別対象装置をアクティブにして動作させる。読み取りに失敗した場合、挿入状態が逆方向である可能性があるので、マイクロ制御ユニットは、新たな制御指令を発して、第1の信号ピンと識別対象装置の接地ピンとを接続し、第2の信号ピンと識別対象装置の第3の信号ピンとを接続するように制御することにより、第1の信号ピン、第2の信号ピン、第3の信号ピン及び接地ピンを用いて第2の単線パスを構成する。情報読み取り装置の電力を第2の単線パスを介して第2の信号ピンにより識別対象装置のメモリチップに伝送する。電力を供給した後、第2の単線パスにより識別対象装置のメモリチップから記憶された偽造防止情報を読み取る。読み取りに成功すれば、マイクロ制御ユニットは、制御指令を送信して識別対象装置をアクティブにして動作させる。読み取りに失敗した場合、マイクロ制御ユニットは、提示情報を送信して読み取り失敗を提示し、動作を停止する。
【0035】
本開示の実施例に係る情報読み取り方法は、識別対象装置と情報読み取り装置との間に単線パスを確立することにより、該単線パスにより給電及び情報読み取りの機能を実現することができ、ポートの設置を効果的に簡略化し、データ伝送の安全性を向上させる。
【0036】
上記実施例を基に、図3を参照して、図3は、本開示の実施例に係る情報読み取りシステムの原理構成図を示す。
【0037】
図3に示すように、識別対象装置20が情報読み取り装置10に挿入された場合、情報読み取り装置10の制御モジュール11は、第1の単線パスにより識別対象装置20に電力を供給し、偽造防止情報の読み取りを試みる。第1の単線パスは、制御モジュール11が制御指令を信号ピンに送信することで、以下のようにして識別対象装置20の信号ピンの単線パスを確立する。
【0038】
第1の単線モードは、第1の信号ピン11-1とメモリチップ21の第3の信号ピン21-1とを接続し、第2の信号ピン11-2と接地ピン21-GNDとを接続するように制御することを指す。第1の信号ピン11-1と、第3の信号ピン21-1と、接地ピン21-GNDと、第2の信号ピン11-2との間で単線パスAが形成される。
【0039】
該単線パスAにより電力を識別対象装置20のメモリチップ21に供給した後、該単線パスAにより第3の信号ピン21-1からメモリチップ21に記憶された偽造防止情報を読み取る。該メモリチップ21は、EEPROMチップであってもよい。識別対象装置がカートリッジであれば、偽造防止情報は、タバコ液体の風味、ニコチン塩の含有量、生産ロット、賞味期限、製品シリアル番号、安全コード、暗号化コード、個体認識コード、サプライヤーコード、メーカーコード、産地などの情報を含むことができる。識別対象装置20が他の電子製品のアクセサリ製品であれば、必要に応じてアクセサリ製品の偽造防止情報を1つずつメモリチップ21に書き込み、メモリチップ21をアクセサリ製品に埋め込むことができる。
【0040】
識別対象装置20が情報読み取り装置10に挿入された場合、情報読み取り装置10は、識別対象装置20の挿入を検出することができる。次に、制御モジュール11は、ピンを制御して電力を識別対象装置20のメモリチップ21に供給することにより、制御指令により該メモリチップ21から偽造防止情報を読み取ることができる。制御モジュール11は、該偽造防止情報を識別する。
【0041】
偽造防止情報の読み取りに失敗した場合、制御モジュール11は、切り替え指令によりピンの接続を制御し、第1の単線モードを第2の単線モードに切り替える。次に、第2の単線モードにより識別対象装置20に電力を供給し、偽造防止情報の読み取りを試みる。
【0042】
例えば、第2の単線モードは、第2の信号ピン11-2とメモリチップ21の第3の信号ピン21-1とを接続し、第1の信号ピン11-1と接地ピン21-GNDとを接続するように制御することを指す。第1の信号ピン11-1と、第3の信号ピン21-1と、接地ピン21-GNDと、第2の信号ピン11-2との間に単線パスBが形成される。
【0043】
該単線パスBにより電力を識別対象装置20のメモリチップ21に供給した後、該単線パスBにより第3の信号ピン21-1からメモリチップ21に記憶された偽造防止情報を読み取る。偽造防止情報を読み取った場合、読み取り成功を提示する。偽造防止情報の読み取りに失敗した場合、読み取りエラーを提示する。制御を切り替えた後、依然として偽造防止情報の読み取りに失敗した場合には、該識別対象装置20が情報読み取り装置10とマッチングしないことを表す読み取りエラーを提示する。
【0044】
本開示の実施例は、情報読み取り装置に仮想接地線を設けることにより、識別対象装置がどのように挿入されたかを自動的に認識することを実現できる。ユーザから見ると、ユーザは、識別対象装置がどのように挿入されたかを無視することができる。情報読み取り装置は、識別対象装置の記憶内容を自動的に読み取ることができる。これにより、情報読み取りの効率を効果的に向上させ、ユーザの体験度を向上させる。
【0045】
本開示に係る情報読み取り方法は、さらに電子タバコシステムに適用することができる。図4は、本開示の実施例に係る電子タバコシステムの概略構成図を示す。
【0046】
図4に示すように、電子タバコシステム400は、タバコロッド30及びカートリッジ40を含む。タバコロッド内に電源31及びマイクロ制御ユニット32が設けられる。マイクロ制御ユニット32は、第1の信号ピン32-1、第2の信号ピン32-2及び制御モジュール32-3を含む。マイクロ制御ユニット32は、さらに電源ピン32-VDD及び接地ピン32-GNDを含む。
【0047】
カートリッジ40は、第3の信号ピン41-1及び接地ピン41-2が設けられるメモリチップ41と、アトマイザー42とを含む。制御モジュール32-3は、カートリッジ40がタバコロッドに挿入されたと認識した場合、第1の信号ピン32-1と第3の信号ピン41-1とを接続し、第2の信号ピン32-2と接地ピン41-2とを接続するように制御することにより、第1の単線パスを構成する。すなわち、制御モジュール32-3は、カートリッジ40の正方向の挿入をシミュレーションし、単線パスを構成する。正方向の挿入は、相対的であると理解できる。すなわち、ある接続方法を正方向の挿入と定義する場合、該接続方法のピン接続とは逆方向の接続を形成した場合に逆方向の挿入と定義する。さらに、第1の信号ピン41-1を制御して第1の単線パスを介してメモリチップ41に電力を供給し、電力供給を完了した後、第1の単線パスによりメモリチップ41に記憶された偽造防止情報を読み取る。
【0048】
偽造防止情報の読み取りに失敗した場合、第1の信号ピン32-1と接地ピン41-2とを接続し、第2の信号ピン32-2と第3の信号ピン41-1とを接続するように制御することにより、第2の単線パスを構成する。第2の単線パスを介して第2の信号ピン41-1によりメモリチップ41に電力を供給し、電力供給を完了した後、第2の単線パスによりメモリチップ41に記憶された偽造防止情報を読み取る。偽造防止情報を読み取った後、制御モジュール32-3は、偽造防止情報が本物である場合、制御指令を送信してアトマイザー42を通常どおりに動作させる。偽造防止情報が偽物である場合、制御指令を送信してエラーを提示するか、又は、アトマイザー42を通常どおりに動作させることを禁止する。
【0049】
本開示の実施例は、カートリッジにメモリチップを埋め込んで、タバコロッド内の制御モジュールにより信号ピンを制御してタバコロッドとカートリッジの接続方法をシミュレーションすることにより、タバコロッドとカートリッジとの間に一方向パスを形成する。タバコロッドがこの一方向パスによりカートリッジのメモリチップに給電して、この一方向パスによりメモリチップの偽造防止情報を読み取ることを試みる。シミュレーションされた接続方法による偽造防止情報の読み取りに失敗した場合には、信号ピンを変更することによりカートリッジの可能な他の接続方法をシミュレーションして、偽造防止情報を読み取る。この接続方法でも依然として偽造防止情報の読み取りに失敗する場合には、カートリッジを不正製品と見なし、アトマイザーの動作をトリガしない。
【0050】
以上の説明は、本開示の好ましい実施例及び適用される技術原理を説明するにすぎない。当業者であれば、本開示に係る公開の範囲は、上記技術的特徴の特定の組み合わせからなる技術手段に限定されるものではなく、同時に上記開示の主旨から逸脱しない範囲で上記技術的特徴又はその等価な特徴によって任意に組み合わせて形成される他の技術手段を含むことが理解されるべきである。例えば、上記特徴は、本開示において開示されている(これらに限定されない)同様の機能を有する技術的特徴と相互に置換されて形成された技術的解決手段である。
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2022-05-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の信号ピン、第2の信号ピン及び制御モジュールを含む情報読み取り装置と、第3の信号ピン及び接地ピンを含む識別対象装置とを含み、
前記制御モジュールは、前記識別対象装置の挿入を認識した場合、前記第1の信号ピンと前記第3の信号ピンとを接続し、前記第2の信号ピンと前記接地ピンとを接続するように制御して第1の単線パスを構成し、前記第1の単線パスを用いて前記識別対象装置に記憶された偽造防止情報の読み取りを試み、前記偽造防止情報の読み取りに失敗した場合、前記第1の信号ピンと前記接地ピンとを接続し、前記第2の信号ピンと前記の第3の信号ピンとを接続するように制御して第2の単線パスを構成し、前記第2の単線パスを用いて前記識別対象装置に記憶された偽造防止情報の読み取りを試みる、情報読み取りシステム。
【請求項2】
前記第1の単線パス又は前記第2の単線パスにより前記識別対象装置に記憶された偽造防止情報の読み取りを試みる前に、前記制御モジュールは、さらに、
前記第1の単線パス又は前記第2の単線パスにより前記識別対象装置に電力を供給する、請求項1に記載の情報読み取りシステム。
【請求項3】
前記情報読み取りシステムは電子タバコシステムであり、前記情報読み取り装置はタバコロッドであり、前記識別対象装置はカートリッジであり、前記タバコロッド内に、電源と、前記第1の信号ピン、前記第2の信号ピン及び前記制御モジュールを含むマイクロ制御ユニットとが設けられ、
前記カートリッジは、前記第3の信号ピン及び前記接地ピンが設けられるメモリチップと、アトマイザーと、を含み、
前記制御モジュールは、前記カートリッジが前記タバコロッドに挿入されたと認識した場合、前記第1の信号ピンと前記第3の信号ピンとを接続し、前記第2の信号ピンと前記接地ピンとを接続するように制御して前記第1の単線パスを構成し、
前記第1の信号ピンを制御して前記第1の単線パスを介して前記メモリチップに電力を供給し、
電力を供給した後、前記第1の単線パスを用いて前記メモリチップに記憶された前記偽造防止情報を読み取り、
前記偽造防止情報の読み取りに失敗した場合、前記第1の信号ピンと前記接地ピンとを接続し、前記第2の信号ピンと前記第3の信号ピンとを接続するように制御して前記第2の単線パスを構成し、
前記第2の信号ピンを制御して前記第2の単線パスを介して前記メモリチップに電力を供給し、
電力を供給した後、前記第2の単線パスにより前記メモリチップに記憶された前記偽造防止情報を読み取り、
前記偽造防止情報を読み取った後、前記制御モジュールは、前記偽造防止情報が本物である場合、制御指令を送信して前記アトマイザーを通常どおり動作させる、請求項1又は2に記載の情報読み取りシステム。
【請求項4】
第1の信号ピン、第2の信号ピン及び制御モジュールを含む情報読み取り装置と、第3の信号ピン及び接地ピンを含む識別対象装置とを含む情報読み取りシステムに適用可能である情報読み取り方法であって、
前記識別対象装置の挿入を認識した場合、前記第1の信号ピンと前記識別対象装置の第3の信号ピンとを接続し、前記第2の信号ピンと前記識別対象装置の接地ピンとを接続するように制御して前記第1の信号ピン、前記第2の信号ピン、前記第3の信号ピン及び前記接地ピンを用いた第1の単線パスを構成することと、
前記第1の単線パスにより前記識別対象装置に記憶された偽造防止情報の読み取りを試みることと、
前記偽造防止情報の読み取りに失敗した場合、前記第1の信号ピンと前記識別対象装置の接地ピンとを接続し、前記第2の信号ピンと前記識別対象装置の第3の信号ピンとを接続するように制御して前記第1の信号ピン、前記第2の信号ピン、前記第3の信号ピン及び前記接地ピンを用いた第2の単線パスを構成することと、
前記第2の単線パスにより前記識別対象装置に記憶された偽造防止情報の読み取りを試みることと、
を含む情報読み取り方法。
【請求項5】
前記情報読み取りシステムは電子タバコシステムであり、前記情報読み取り装置はタバコロッドであり、前記識別対象装置はカートリッジであり、前記タバコロッド内に、電源と、前記第1の信号ピン、前記第2の信号ピン及び前記制御モジュールを含むマイクロ制御ユニットとが設けられ、
前記カートリッジは、前記第3の信号ピン及び前記接地ピンが設けられるメモリチップと、アトマイザーとを含み、
前記制御モジュール、前記カートリッジが前記タバコロッドに挿入されたと認識した場合、前記第1の信号ピンと前記第3の信号ピンとを接続し、前記第2の信号ピンと前記接地ピンとを接続するように制御して前記第1の単線パスを構成することと
前記制御モジュールが、前記第1の信号ピンを制御して前記第1の単線パスを介して前記メモリチップに電力を供給することと
前記制御モジュールが、電力を供給した後、前記第1の単線パスを用いて前記メモリチップに記憶された前記偽造防止情報を読み取り、前記偽造防止情報の読み取りに失敗した場合、前記第1の信号ピンと前記接地ピンとを接続し、前記第2の信号ピンと前記第3の信号ピンとを接続するように制御して前記第2の単線パスを構成することと
前記制御モジュールが、前記第2の信号ピンを制御して前記第2の単線パスを介して前記メモリチップに電力を供給することと
前記制御モジュールが、電力を供給した後、前記第2の単線パスにより前記メモリチップに記憶された前記偽造防止情報を読み取ることと
前記制御モジュールが、前記偽造防止情報を読み取った後、前記偽造防止情報が本物である場合、制御指令を送信して前記アトマイザーを通常どおり動作させることと
を含む請求項4に記載の情報読み取り方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
情報読み取り装置10は、複数のピン及び制御モジュール11を含み、複数のピンは、第1の信号ピン11-1及び第2の信号ピン11-2を含んでもよい。情報読み取り装置10の複数のピン及び制御モジュール11は、ワンチップマイコン又は制御チップにより実現でき、複数のピンは、電源端子であるピン11-VDDと、接地端子であるピン11-GNDと、を含んでもよい。識別対象装置20の接地ピンと区別するために、情報読み取り装置10の接地ピンを11-GNDとする。第1の信号ピン11-1と第2の信号ピン11-2はいずれも信号ピンであり、識別対象装置20の第3の信号ピン21-1と接地ピン21-GNDと接続される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0022】
ステップ201では、情報読み取り装置は、識別対象装置が挿入されたか否かを認識する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0033】
本開示の実施例では、識別対象装置から偽造防止情報を読み取ることができるために、デフォルトの単線モードによって識別対象装置に電力を供給することを試みる。デフォルトの単線モードにより識別対象装置から偽造防止情報を読み取ることに失敗した場合、単線モードの接続方法を変更し、識別対象装置から偽造防止情報を読み取ることを再び試み、成功すれば、偽造防止情報を認証して識別対象装置が真正であるか否かを決定することにより、ユーザの体験度を保障する。読み取りに失敗した場合、警告を発してユーザに識別対象装置を使用することができないことを提示する。提示の方法は、例えば、表示灯の点滅、表示灯の色の変化などの方法であってもよい。その他、警告提示を第三者の電子装置に送信することにより、偽造防止情報を記録してもよい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0036】
図3を参照して、上記実施例を基に、情報読み取りシステムの構成を説明する。図3は、本開示の実施例に係る情報読み取りシステムの原理構成図を示す。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0047】
カートリッジ40は、第3の信号ピン41-1及び接地ピン41-2が設けられるメモリチップ41と、アトマイザー42とを含む。制御モジュール32-3は、カートリッジ40がタバコロッドに挿入されたと認識した場合、第1の信号ピン32-1と第3の信号ピン41-1とを接続し、第2の信号ピン32-2と接地ピン41-2とを接続するように制御することにより、第1の単線パスを構成する。すなわち、制御モジュール32-3は、カートリッジ40の正方向の挿入をシミュレーションし、単線パスを構成する。正方向の挿入は、相対的であると理解できる。すなわち、ある接続方法を正方向の挿入と定義する場合、該接続方法のピン接続とは逆方向の接続を形成した場合に逆方向の挿入と定義する。さらに、第1の信号ピン32-1を制御して第1の単線パスを介してメモリチップ41に電力を供給し、電力供給を完了した後、第1の単線パスによりメモリチップ41に記憶された偽造防止情報を読み取る。
【国際調査報告】