(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-29
(54)【発明の名称】エアロゾル発生ロッドを製造するための設備
(51)【国際特許分類】
A24C 5/01 20200101AFI20221121BHJP
A24C 5/28 20060101ALI20221121BHJP
【FI】
A24C5/01
A24C5/28
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022518343
(86)(22)【出願日】2020-09-16
(85)【翻訳文提出日】2022-03-22
(86)【国際出願番号】 EP2020075893
(87)【国際公開番号】W WO2021058352
(87)【国際公開日】2021-04-01
(32)【優先日】2019-09-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】596060424
【氏名又は名称】フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100158469
【氏名又は名称】大浦 博司
(72)【発明者】
【氏名】ボシ ルカ
(72)【発明者】
【氏名】バティスティ フィリッポ
【テーマコード(参考)】
4B144
【Fターム(参考)】
4B144CB35
4B144CG08
4B144CL01
4B144CL07
4B144CL20
4B144CM03
(57)【要約】
サセプタ(40)の連続バンドを案内するための挿入装置(260)であって、入口開口、出口開口、入口開口と出口開口の間のチャネル、およびチャネルの長軸方向軸を中心に出口開口を回転させるための回転機構を備える挿入装置と、エアロゾル発生材料(20、120)の連続シートおよびサセプタの連続バンドを挿入装置から集合するための集合機構と、集合した材料をラップして連続ロッドを形成するためのラッパーとを備える、エアロゾル発生ロッド(10)を製造するための設備。設備を使用してサセプタの連続バンドをエアロゾル発生材料内に位置付ける方法。設備を使用してエアロゾル発生ロッドを製造する方法。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル発生ロッドを製造するための設備であって、
‐サセプタの連続バンドを案内するための挿入装置であって、入口開口、出口開口、前記入口開口と前記出口開口の間のチャネル、および前記チャネルの長軸方向軸を中心に前記出口開口を回転させるための回転機構を備える、挿入装置と、
‐エアロゾル発生材料の連続シート、およびサセプタの前記連続バンドを前記挿入装置から集合するための集合機構と、
‐前記材料の集合体をラップして連続ロッドを形成するためのラッパーと、を備える、設備。
【請求項2】
前記挿入装置が、前記出口開口の前記回転を特定の位置に安定するための安定機構をさらに備える、請求項1に記載のエアロゾル発生ロッドを製造するための設備。
【請求項3】
前記出口開口がスリットである、請求項1~2のいずれかに記載のエアロゾル発生ロッドを製造するための設備。
【請求項4】
前記入口開口が円形状である、請求項1~3のいずれかに記載のエアロゾル発生ロッドを製造するための設備。
【請求項5】
前記挿入装置が、ゴニオメーターをさらに備える、請求項1~4のいずれかに記載のエアロゾル発生ロッドを製造するための設備。
【請求項6】
前記ゴニオメーターが、前記挿入装置を出る前記サセプタが通過しうる開口を有し、前記ゴニオメーターの前記開口が前記チャネルの長軸方向軸を中心に回転可能である、請求項5に記載のエアロゾル発生ロッドを製造するための設備。
【請求項7】
前記挿入装置が回転機構を備え、これによって、前記ゴニオメーターが前記チャネルの前記長軸方向軸を中心に回転する時、前記サセプタの回転、前記出口開口の回転、前記入口開口の回転、または前記サセプタ、前記出口開口、もしくは入口開口の任意の組み合わせの回転もある、請求項5または請求項6に記載のエアロゾル発生ロッドを製造するための設備。
【請求項8】
サセプタの連続バンドをエアロゾル発生材料内に位置付ける方法であって、
‐サセプタの連続バンドを提供する工程と、
‐エアロゾル発生材料の連続シートを提供する工程と、
‐挿入装置を提供する工程であって、前記挿入装置が入口開口、出口開口、前記入口開口と前記出口開口の間のチャネルを備え、かつ前記出口開口が、前記チャネルの前記長軸方向軸を中心に回転可能である、提供する工程と、
‐サセプタ材料の前記連続バンドを、前記挿入装置の前記入口開口を通して、前記挿入装置の前記チャネルに沿って、かつ前記挿入装置を出るための前記挿入装置の前記出口開口を通して位置付ける工程と、
‐前記挿入装置の前記出口開口を所望の角度へと回転する工程であって、これによって前記挿入装置の出口端にある前記サセプタも回転される、回転する工程と、
‐前記挿入装置の前記出口開口を前記所望の角度で安定する工程と、
‐エアロゾル発生材料の前記連続シート、およびサセプタの前記連続バンドを前記挿入装置から集合する工程と、
‐連続ロッドを形成するために前記材料の集合体をラップする工程と、を含む、サセプタの連続バンドをエアロゾル発生材料内に位置付ける方法。
【請求項9】
サセプタの前記連続バンドが前記挿入装置の前記出口開口を通して前記挿入装置を出口に出る際に、ゴニオメーターを使用してサセプタの前記連続バンドの前記角度を測定する工程をさらに含む、請求項8に記載の、サセプタの連続バンドをエアロゾル発生材料内に位置付ける方法。
【請求項10】
前記ゴニオメーター内の開口を通してサセプタの前記連続バンドを定置する工程であって、前記ゴニオメーターの前記開口が前記挿入装置の前記チャネルの前記長軸方向軸を中心に回転可能である、定置する工程をさらに含み、これによって、前記ゴニオメーターの前記開口内部のサセプタの前記連続バンドと、前記挿入装置の前記出口開口内のサセプタの前記連続バンドと、前記挿入装置の前記出口開口とが、前記ゴニオメーターの前記開口の角度と同じ角度だけ回転される、請求項9に記載の、サセプタの連続バンドをエアロゾル発生材料内に位置付ける方法。
【請求項11】
前記挿入装置の前記出口開口を特定の角度で安定する工程をさらに含み、これによって、サセプタの前記連続バンドが前記エアロゾル発生材料とともに集合される前に、前記サセプタが前記特定の角度で前記挿入装置を出る、請求項10に記載の、サセプタの連続バンドをエアロゾル発生材料内に位置付ける方法。
【請求項12】
前記挿入装置の前記出口開口が安定された後に、かつサセプタおよびエアロゾル発生材料の前記連続バンドが集合される前に、前記ゴニオメーターを取り外す工程をさらに含む、請求項11に記載の、サセプタの連続バンドをエアロゾル発生材料内に位置付ける方法。
【請求項13】
エアロゾル発生ロッドを製造する方法であって、
‐サセプタの連続バンドを提供する工程と、
‐サセプタの前記連続バンドを位置付ける工程であって、サセプタの前記連続バンドを位置付ける前記工程が、挿入装置内部にサセプタの前記連続バンドを位置付けることであって、前記挿入装置が出口開口、入口開口、前記入口開口と前記出口開口の間のチャネルを有し、かつ前記挿入装置が、前記チャネルの前記長軸方向軸を中心に前記出口開口を回転させるための手段をさらに備える、位置付けることと、サセプタの前記連続バンドを前記挿入装置を通して、最初に前記入口開口を通して、前記チャネルに沿って、次いで前記出口開口を通して挿入することと、前記出口開口内のサセプタの前記連続バンドとともに前記出口開口を所望の角度へと回転することと、前記出口開口を前記所望の角度で安定することとを含む、位置付ける工程と、
‐エアロゾル発生材料の連続シートを提供する工程と、
‐エアロゾル発生材料の前記連続シートおよびサセプタの前記連続バンドを集合する工程と、
‐連続ロッドを形成するために前記材料の集合体をラップする工程と、を含む、エアロゾル発生ロッドを製造する方法。
【請求項14】
サセプタの前記連続バンドが前記挿入装置を出る際に、または前記挿入装置に入る際に、または前記挿入装置に入る際と出る際の両方の際に、サセプタの前記連続バンドの前記角度を測定するためにゴニオメーターを使用する工程をさらに含む、請求項13に記載のエアロゾル発生ロッドを製造する方法。
【請求項15】
前記ゴニオメーター、サセプタの前記連続バンド、前記出口開口、前記入口開口、または前記ゴニオメーター、サセプタの前記連続バンド、前記出口開口、もしくは前記入口開口の任意の組み合わせを回転する工程をさらに含む、請求項13または請求項14に記載のエアロゾル発生ロッドを製造する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、エアロゾル発生ロッドを製造するための設備に関する。より具体的に、本開示は、加熱非燃焼式(HnB)喫煙装置用の消耗品を製造するための設備に関する。本開示はまた、サセプタの連続バンドをエアロゾル発生材料内に位置付ける方法にも関する。本開示はさらに、エアロゾル発生ロッドの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一部の電子喫煙物品は、誘導加熱を使用してサセプタを加熱する。次いでサセプタは、たばこまたは均質化したたばこシートなどのエアロゾル発生基体を加熱して、エアロゾルを発生する。典型的に、サセプタ材料は長方形の形状であり、また薄い鞘のようなガイドを使用してエアロゾル発生基体用のロッドの内部に挿入される。重要なことに、エアロゾル発生消耗品の使用の効率のために、サセプタは、エアロゾル発生消耗品の中央に、ロッドの中央長軸方向軸上に挿入されるべきである。ガイドは、エアロゾル発生材料のシートと一緒に漏斗の中心に定置される。サセプタとエアロゾル発生材料の両方は、漏斗を通して引かれ、エアロゾル発生ロッドの中に圧縮される。ガイドは、漏斗から出るエアロゾル発生ロッドの中心へとサセプタを定置する。次いでエアロゾル発生ロッドは、ラッピング材料内にラップされる。次いでロッドは小さいプラグへと切断される。プラグは他の部品と組み合わされて、誘導加熱装置用のエアロゾル発生消耗品を作り出す。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
連続エアロゾル発生ロッドが切断される際に、サセプタの曲がりを低減する、エアロゾル発生物品を製造するための設備を提供することが望ましいことになる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明によると、エアロゾル発生ロッドを製造するための設備が提供されている。設備は、サセプタの連続バンドを案内するための挿入装置を備える。挿入装置は、入口開口、出口開口、および入口開口と出口開口の間のチャネルを備える。挿入装置はまた、チャネルの長軸方向軸を中心に出口開口を回転させるための回転機構を備える。設備は、エアロゾル発生材料の連続バンドおよびサセプタの連続バンドを挿入装置から集合するための集合機構をさらに備える。設備はまた、集合された材料をラップして連続ロッドを形成するためのラッパーを備える。一部の実施例において、設備は、サセプタの連続バンドとともにエアロゾル発生材料の二つ以上の連続バンドを挿入装置から集合するための集合機構を備える。例えば、集合機構は、サセプタの連続バンドとともにエアロゾル発生材料の二つの連続バンドを、エアロゾル発生材料の連続バンドの間に位置付けられた挿入装置から集合してもよい。
【0005】
それ故に、サセプタのバンドは、挿入装置の入口開口内に挿入され、ユーザーが決定した角度で挿入装置の出口開口から出る。例えば、出口開口は、ユーザーによって決定される角度にサセプタのバンドが位置付けられるように、回転することができる。ユーザーは、連続ロッドがプラグへと切断される際に、サセプタの切断プロセスにおけるカッターの影響を低減する角度、またはサセプタの曲がりを低減する角度を選択することができる。出口開口(およびそれ故にサセプタのバンドの位置)をずらす能力は、エアロゾル発生材料によってサセプタ上に加えられる圧力の違いを変えることができるため、特に有利である。出口開口をずらす能力は、様々なブレードのタイプおよび製造パラメータに起因するサセプタの曲がりを制限する、または考慮に入れることができるため、有益である。
【0006】
エアロゾル発生ロッドを製造するための本発明による設備を提供することは、曲がりに対する抵抗が改善されるので、有利である。ロッドをより小さいプラグへと切断することは典型的に、回転ナイフを使用して実行される。その結果、本発明は、サセプタに及ぼすブレードの影響が、ロッド内部のサセプタの向き、位置、または形状を変化させる場合があることを防止する場合がある。例えば、サセプタは一部の事例において、ブレードからの影響下で、
図1に示すような湾曲した形状へと変形される場合がある。エアロゾル発生ロッドを製造するための設備は、エアロゾル発生材料の使用の効率を増大させる。さらに、エアロゾル発生材料の無駄が低減される。エアロゾル発生材料の一貫性も改善される。加えて、本発明による設備は、異なる構成を有するブレードの使用を容易にする。設備はまた、異なる角度で切断することができるブレードの使用を容易にする。
【0007】
チャネルの長軸方向軸を中心に出口開口を回転させる回転機構を備える挿入装置を有する設備を提供することによって、サセプタとブレード形状との間の角度のずれに起因するサセプタの変形が低減される。加えて、サセプタの平面によって形成された角度は、微細に調整されることができる。角度調整の提供は、エアロゾル発生材料によってサセプタ上に加えられる圧力のわずかな違いを調整することを可能にする。例えば、生成されるエアロゾル発生材料のバッチ内で圧力の違いが生じる場合がある。また、例えばエアロゾル発生材料の一つのボビンと次のボビンの間に圧力の違いが生じる場合がある。
【0008】
一部の好ましい実施形態において、挿入装置は、出口開口の回転を特定の位置に安定するための安定機構をさらに備える。それ故に、出口開口の角度を適所に固定することができる。これは、例えば特定の切断の設定のために曲がりを制限または低減するためのサセプタのバンドの角度が分かっている時、特に有利である。出口開口の配設は、設備の長期間の使用にわたって角度を固定することができるように、適所に選択的に安定させることができる。
【0009】
特定の実施形態において、出口開口の回転を特定の位置に安定するための安定機構は、解放可能な安定機構による。このようにして、出口開口の角度は、適所に選択的に固定することができる。その後、サセプタのバンドの位置を変更する必要がある場合など、出口開口の回転を変える必要がある時、安定機構を解放することができ、角度を変えることができる。
【0010】
一部の実施形態において、挿入装置は、入口開口を回転させるための回転機構をさらに備える。
【0011】
一部の実施形態において、挿入装置は、入口開口の回転を特定の位置に安定するための安定機構をさらに備える。それ故に、入口開口の角度を適所に固定することができる。
【0012】
特定の実施形態において、入口開口の回転を特定の位置に安定するための安定機構は、解放可能な安定機構による。このようにして、入口開口の角度は、適所に選択的に固定することができる。その後、必要とされる時、入口開口の回転を変える必要がある。
【0013】
一部の実施形態において、挿入装置のチャネルは、出口開口に向かって直径が減少する漏斗形状である。このようにして、サセプタ材料は出口開口に向かって収斂することができる。
【0014】
一部の実施形態において、出口開口はスリットである。これは、出口開口を通して出るサセプタのバンドが実質的に平面の形状であってもよく、エアロゾル発生消耗品内のその包囲する区域の誘導加熱を促進するためにより大きい表面積を有するため、特に有利である。サセプタの平面状のバンドは、製造、搬送、保管、および分配が簡単である。スリットの形態の出口開口を有することは、対応する断面形状(長軸方向長さを横切って切断された時)を有するサセプタを案内することを可能にするので有利である。出口開口は、サセプタを案内する一方でサセプタの簡単な通過を依然として可能にするために必要な最小サイズであってもよい。これは、エアロゾル発生基体をサセプタの周りに簡単に形成することを可能にする。この配設の別の利点は、出口開口が平面状のサセプタに対応することである。
【0015】
代替的な実施形態において、出口開口は十字形状である。十字の形状の出口開口を有することは、サセプタを誘導することを可能にするので有利である。これは、エアロゾル発生基体をサセプタの周りに簡単に形成することを可能にする。出口開口のこの配設は、平面状のサセプタに対応する。サセプタを十字形状の出口開口を通して二つ以上の向きに案内することができる。より具体的に、サセプタは出口開口を通して、角度的に互いに90度だけずらして、第一の向きおよび第二の向きで案内することができる。十字形状の開口はまた、挿入装置の可能な回転の程度を180度ではなく90度に制限することを可能にする場合がある。
【0016】
一部の実施形態において、挿入装置は、挿入装置の形状を下流方向に管状から長方形へと変化させる遷移部分を備える。一部の実施例において、遷移部分は円錐台状の形状を有する。一部の実施例において、挿入装置のチャネルは漏斗形状であり、下流方向に出口開口に向かって直径が減少している。一部の実施例において、遷移部分は別個の部品である。有利なことに、こうした別個の部品は、低摩擦材料で作製されている、または低摩擦コーティングを備える。有利なことに、こうした別個の部品はセラミックで作製されている。
【0017】
一部の実施形態において、入口開口は円形状である。円形の形状の入口開口を有することによって、サセプタのバンドを挿入装置の中に挿入することは、より簡単になる。
【0018】
代替的な実施形態において、入口開口はスリットである。
【0019】
一部の実施形態において、入口開口は十字形状である。
【0020】
一部の実施形態において、挿入装置はゴニオメーターをさらに備える。特定の実施形態において、ゴニオメーターは、挿入装置を出るサセプタが通過しうる開口を有し、ゴニオメーターの開口はチャネルの長軸方向軸を中心に回転可能である。このようにして、サセプタの角度を正確に決定することができる。角度は、切断プロセスにおけるサセプタの曲がりを低減するように選ぶことができる。
【0021】
一部の好ましい実施形態において、挿入装置は、ゴニオメーターがチャネルの長軸方向軸を中心に回転する時、サセプタ、出口開口、入口開口、またはそれらの任意の組み合わせの回転もあるような手段をさらに備える。ゴニオメーターの回転に伴い、一つ以上の構成要素を回転させるためのこの手段は、一部の実施形態において、回転機構である。回転機構は、一つ以上の回転機構を備えてもよい。回転機構が二つ以上の回転機構を備える場合、各回転機構は他の回転機構から独立して回転してもよく、または独立せず回転してもよい。他の実施形態において、一つ以上の構成要素を同時に回転するための手段は、サセプタである。ゴニオメーターの回転機構、または任意の他の構成要素の回転機構は、一つの回転機構の回転に伴い、他の構成要素(もしかするとそのすべて)が回転してもよいように構成され、かつ位置付けられてもよい。サセプタ、または出口開口もしくは入口開口の回転を可能にすることによって、ゴニオメーターを回転させることは同時に、それぞれの構成要素を回転させる。例えば、出口開口を回転させることは、サセプタのバンドが出口開口の内部に定置されている場合、サセプタのバンドを回転させることになる。他の実施例において、サセプタのバンドを回転させることは、出口開口、または入口開口、または出口開口と入口開口の両方を回転させる場合がある。入口開口の回転は、例えばサセプタに追加的な支持を提供してもよく、またはサセプタの長さに沿って漸進的な配向変化を与えてもよい。代替的な実施例において、ゴニオメーターが回転される時、サセプタのバンド、入口開口、または出口開口を回転させてもよく、または入口開口、出口開口、もしくはサセプタの任意の組み合わせを回転させてもよい。一つの構成要素、例えばゴニオメーター、入口開口、または出口開口の回転は、別の構成要素を長さおよび方向において同程度の回転にさらしてもよい。ゴニオメーター、入口開口、または出口開口のいずれかのための回転機構は、それ自体の安定機構を備えてもよい。
【0022】
本発明によると、エアロゾル発生材料内にサセプタの連続バンドを位置付ける方法も提供されている。方法は、サセプタの連続バンドを提供する工程と、エアロゾル発生材料の連続シートを提供する工程と、挿入装置を提供する工程であって、挿入装置が入口開口、出口開口、入口開口と出口開口の間のチャネルを備え、出口開口がチャネルの長軸方向軸を中心に回転可能である、挿入装置を提供する工程とを含む。方法はまた、挿入装置の入口開口を通して、挿入装置のチャネルに沿って、かつ挿入装置を出るための挿入装置の出口開口を通して、サセプタ材料の連続バンドを位置付ける工程を含む。方法は、挿入装置の出口開口を所望の角度へと回転させて、それによって挿入装置の出口端にあるサセプタも回転させる工程をさらに含む。方法はまた、挿入装置の出口開口を所望の角度で安定する工程を含む。方法は、エアロゾル発生材料の連続シートおよびサセプタの連続バンドを挿入装置から集合する工程を含む。方法はまた、集合した材料をラップして連続ロッドを形成する工程も含む。
【0023】
それ故に、サセプタのバンドは、挿入装置の入口開口内に挿入され、ユーザーが決定した角度で挿入装置の出口開口から出る。例えば、出口開口は、ユーザーによって決定される角度にサセプタのバンドが位置付けられるように、回転することができる。ユーザーは、連続ロッドがプラグへと切断される際に、切断プロセスにおけるカッターの影響を低減する角度、またはサセプタの曲がりを低減する角度を選択することができる。出口開口、それ故にサセプタのバンドの位置をずらす能力は、エアロゾル発生材料によってサセプタ上に加えられる圧力の違いを変えることができるため、特に有利である。様々なブレードのタイプおよび製造パラメータに起因するサセプタの曲がりを制限する、または考慮に入れることができる。その後、特定の切断のセットアップで曲がりを制限するサセプタのバンドの角度が分かった時、こうした角度を長期間の使用にわたって固定することができるように、出口開口を適所に選択的に安定させることができる。
【0024】
一部の好ましい実施形態において、エアロゾル発生材料内にサセプタの連続バンドを位置付ける方法は、挿入装置の出口開口を通して挿入装置を出る際に、ゴニオメーターを使用してサセプタの連続バンドの角度を測定する工程をさらに含む。このようにして、サセプタの角度を正確に決定することができ、そのため、切断プロセスにおけるサセプタの曲がりを低減するために、角度を選ぶことができる。
【0025】
特定の実施形態において、方法は、ゴニオメーター内の開口を通してサセプタの連続バンドを定置する工程をさらに含み、ゴニオメーターの開口は、挿入装置のチャネルの長軸方向軸を中心に回転可能であり、これによって、ゴニオメーターの開口内部のサセプタの連続バンドと、挿入装置の出口開口内のサセプタの連続バンドと、挿入装置の出口開口とは、ゴニオメーターの開口の角度と同じ角度だけ回転する。これは、ゴニオメーターの開口内部のサセプタの連続バンドと、挿入装置の出口開口内のサセプタのバンドと、出口開口との同時回転を提供する。
【0026】
特定の実施形態において、例えばサセプタの連続バンドがエアロゾル発生材料とともに集合される前に、サセプタが特定の角度で挿入装置を出るように、方法は、挿入装置の出口開口をその特定の角度で安定する工程をさらに含む。すなわち、挿入装置の出口開口は、サセプタの連続バンドがエアロゾル発生材料とともに完全に集合される前に、特定の角度で安定される。より具体的に、一部の実施例において、エアロゾル発生材料とともにサセプタの連続バンドを集合することは、上流で挿入装置から開始するが、挿入装置の出口開口が所望の角度で安定されるまで完全にまたはすべて集合されるだけである。それ故に、その特定の角度は、サセプタ材料の曲がりの低減に対応して、ユーザーによって選択されることができる。サセプタ材料の曲がりの低減を製造工程全体を通して持続させることができるように、同じ角度を適所に固定することができる。
【0027】
特定の実施形態において、方法は、挿入装置の出口開口が安定された後に、かつサセプタおよびエアロゾル発生材料の連続バンドが集合される前にゴニオメーターを取り外す工程をさらに含む。それ故に、ゴニオメーターは、挿入装置に永久的に取り付けられる必要はない。ゴニオメーターの取り外しは、後続のプロセス工程のために、すなわちサセプタおよびエアロゾル発生材料の集合のために、より多くの作業空間を提供する。ゴニオメーターの取り外しは、エアロゾル発生材料が挿入装置の周り全体に集合される場合、特に有用である。
【0028】
本発明によると、エアロゾル発生ロッドを製造する方法がさらに提供されている。方法は、サセプタの連続バンドを提供する工程と、サセプタの連続バンドを位置付ける工程とを含む。サセプタの連続バンドを位置付ける工程は、挿入装置内部にサセプタの連続バンドを位置付けることを含む。挿入装置は出口開口、入口開口、入口開口と出口開口の間のチャネルを有し、また挿入装置は、チャネルの長軸方向軸を中心に出口開口を回転させるための回転機構をさらに備える。一部の実施例において、サセプタ材料が入口開口および出口開口内で、ならびに一部の実施例においてゴニオメーター内で適所にある時、サセプタは、一つの構成要素(入口開口、出口開口、サセプタのバンド、またはゴニオメーター)がサセプタのバンドを一つの位置で回転する時、一つ以上のまたはすべての他の構成要素の回転を可能にすることができるのに十分な剛直さを有する。方法は、挿入装置を通して、最初に入口開口を通して、チャネルに沿って、次いで出口開口を通してサセプタの連続バンドを挿入する工程をさらに含む。方法はまた、出口開口においてサセプタの連続バンドを有する出口開口を所望の角度へと回転する工程も含む。方法は、出口開口を所望の角度で安定する工程をさらに含む。方法は、エアロゾル発生材料の連続シートを提供する工程を含む。方法はまた、エアロゾル発生材料の連続シートおよびサセプタの連続バンドを集合する工程も含む。方法は、連続ロッドを形成するために集合材料をラップする工程をさらに含む。
【0029】
それ故に、サセプタのバンドは、挿入装置の入口開口内に挿入され、ユーザーが決定した角度で挿入装置の出口開口から出る。例えば、出口開口は、ユーザーによって決定される角度にサセプタのバンドが位置付けられるように、回転することができる。ユーザーは、連続ロッドがプラグへと切断される際に、切断プロセスにおけるカッターの影響を低減する角度、またはサセプタの曲がりを低減する角度を選択することができる。出口開口、それ故にサセプタのバンドの位置をずらす能力は、エアロゾル発生材料によってサセプタ上に加えられる圧力の違いを変えることができるため、特に有利である。様々なブレードのタイプおよび製造パラメータに起因するサセプタの曲がりを制限する、または考慮に入れることができる。
【0030】
一部の好ましい実施形態において、エアロゾル発生ロッドを製造する方法は、挿入装置を出る際に、または挿入装置に入る際に、または挿入装置に入る際と出る際の両方の際に、ゴニオメーターを使用してサセプタの角度を測定する工程をさらに含む。挿入装置を出る際に、または挿入装置に入る際に(または挿入装置に入る際と出る際の両方の際に)、ゴニオメーターを使用してサセプタの角度を測定することは、サセプタの角度を正確に決定することができるので有利である。角度は、切断プロセスにおけるサセプタの曲がりを低減するように選ぶことができる。
【0031】
特定の実施形態において、方法は、ゴニオメーター、サセプタの連続バンド、出口開口、入口開口、またはそれらの任意の組み合わせを回転する工程をさらに含む。
【0032】
特定の実施形態において、サセプタの連続バンドを位置付ける工程は、サセプタの連続バンドの形状を、エアロゾル発生材料の中央位置に位置付けることを含む。サセプタの連続バンドの形状を中央位置に位置付けることによって、サセプタは、包囲するエアロゾル発生材料を均一に加熱する場合があり、それ故にエアロゾル発生消耗品の使用の効率を改善する。サセプタの連続バンドの形状をエアロゾル発生材料の中心位置に位置付けることによって、エアロゾル発生材料のより均一な加熱が可能でありうる。従って、エアロゾル発生材料の使用の効率が改善される。さらに、エアロゾル発生材料の無駄が低減される。エアロゾル発生材料の一貫性も改善される。
【0033】
特定の実施形態において、エアロゾル発生ロッドを製造する方法は、エアロゾル発生材料内にチャネルを(少なくとも部分的に)形成し、サセプタの連続バンドをチャネル内に位置付ける工程をさらに含む。エアロゾル発生材料中にチャネルを(少なくとも部分的に)形成し、チャネル内にサセプタの連続バンドを位置付けることによって、エアロゾル発生材料内に形成されたチャネルは、その中にサセプタを位置付ける手段を提供する。
【0034】
特定の実施形態において、エアロゾル発生ロッドを製造する方法は、サセプタの連続バンドを挿入装置内に案内する工程をさらに含む。挿入装置内にサセプタの連続バンドを案内する工程を有することによって、挿入装置内のサセプタの閉塞の可能性が低減される。これは、動作時のダウンタイムを低減する場合がある。
【0035】
特定の実施形態において、エアロゾル発生ロッドを製造する方法は、サセプタの連続バンドを挿入装置内で支持する工程をさらに含む。それ故に、サセプタのバンドに構造的支持が提供され、これは摩耗または損傷を低減し、サセプタの品質を改善する。一部の実施形態において、サセプタへの支持は、入口開口、または出口開口、または入口開口と出口開口の両方からのものであってもよい。一部の実施形態において、挿入装置は、入口開口と出口開口の間のサセプタを支持するためのコンベヤをさらに備える。特定の実施形態において、コンベヤはエンドレスベルトを備える。特定の実施形態において、コンベヤは駆動される。
【0036】
特定の実施形態において、エアロゾル発生ロッドを製造する方法は、挿入装置の出口開口を回転し、解放可能に安定する工程をさらに備える。特定の実施形態において、方法は、挿入装置の入口開口を回転し、開放可能に安定する工程を含む。特定の実施形態において、方法は、サセプタを回転し、開放可能に安定する工程を含む。特定の実施形態において、方法は、挿入装置の出口開口と、挿入装置の入口開口と、サセプタとの任意の組み合わせを回転し、開放可能に安定する工程を含む。この配設は、こうした角度を設備の長期間の使用にわたって固定することができるように、それぞれの部品を適所に選択的に安定する。
【0037】
サセプタのバンドは、挿入装置の下流の機構の引っ張り動作によって挿入装置を通して供給されることができる。挿入装置は、入口開口と出口開口の間のチャネルに沿ってサセプタのバンドを移動させるための力を提供するいかなる機構も有する必要がない。別の方法として、一部の実施形態は、サセプタをチャネルに沿って入口開口から出口開口に移動させるための駆動機構を含む。一部の実施形態において、サセプタのバンドは、挿入装置の上流の機構の押す動作によって挿入装置を通して供給されることができる。一部の実施形態において、サセプタのバンドは、挿入装置の下流の機構の引く動作によって、および挿入装置の上流の機構の押す動作によって、挿入装置を通して供給されることができる。
【0038】
また、本発明によると、エアロゾル発生ロッドを製造するための設備に対する部品のキットも提供されていて、これはゴニオメーターをさらに備える。
【0039】
本開示の目的のために、本明細書で使用される「角度」という用語は、二つの平面間など、二つの平面状の表面の間の角変位を記述するために使用される。本開示の目的のために、正の角度(ゼロより大きい(>0))は、反時計回り方向の回転を意味し、また負の角度(ゼロより小さい(<0))は、時計回り方向の回転を示す。例えば、挿入装置の入口開口と挿入装置の出口開口との間の30度の角度は、反時計回り方向に30度だけ入口開口からずれている出口開口を記述するために使用される。角度はまた、水平などの静的参照に対してであってもよい。一例として、水平から15度の出口開口の角度は、反時計回り方向に15度、水平から角度的にまたは回転的に変位している出口開口を記述するために使用される。
【0040】
本明細書で使用される「エアロゾル発生物品」という用語は、エアロゾルを発生または放出することができる物品を記述するために使用される。多くの場合、エアロゾル発生物品はロッド形状である。
【0041】
本明細書で使用される「エアロゾル発生装置」という用語は、典型的にエアロゾル発生物品からのエアロゾルの発生または放出を可能にするために、エアロゾル発生物品とともに使用される装置を記述するために使用される。
【0042】
本明細書で使用される「エアロゾル発生材料」という用語は、エアロゾルを発生または放出を補助する、またはその能力を有する材料(例えば、キャストたばこ葉など)を記述するために使用される。この用語はまた、エアロゾル発生基体からのエアロゾルの放出を補助する、エアロゾル発生基体への担体として作用する材料を含む。
【0043】
本明細書で使用される「エアロゾル発生基体」という用語は、エアロゾルを発生または放出する能力を有する基体(例えば、キャストリーフたばこ)を記述するために使用される。
【0044】
本明細書で使用される「捲縮」という用語は、複数の隆起または波形を有する材料を意味する。一部の実施例において、これらの隆起または波形は平行である。これはまた、捲縮された材料を作製するプロセスを含む。隆起は、長軸方向の、横断方向の、角度を有する、真っ直ぐな、波打っている、連続的な、中断した、またはそれらの任意の組み合わせであってもよい。長軸方向の隆起は、より明確なやり方で材料の集合に役立つことになるため、好ましい。長軸方向の隆起はまた、捲縮されていないシートまたはそうでなければ捲縮されたシートと比較して、流路の形成、流路の均質な分散、および集合材料内の流路の維持を改善する。材料の集合体は典型的に、エアロゾル発生材料の連続シートおよびサセプタの連続バンドであることになる。
【0045】
本明細書で使用される「ガニチャー」という用語は、エアロゾル発生ロッドのコアをラップするために使用される設備または組立部の一部を記述するために使用される。例えば、ガニチャー組立部は、ウェブがエアロゾル発生ロッドのコアの周りにラップされる形成チャネルを有してもよい。
【0046】
本明細書で使用される「集合」または「集合した」という用語は、設備の下流方向に対して実質的に横断方向の方向での、材料(多くの場合、シート、または繊維、もしくは布地)の畳み込み、折り畳み、または別の方法での圧縮もしくは収縮を記述するために使用される。この用語はまた、設備の下流方向に対して実質的に横断方向の方向でのスレッドの圧縮または収縮を含む。
【0047】
本明細書で使用される「ゴニオメーター」という用語は、例えば二つの表面間または二つの平面間の角変位を測定する能力を有する器具を記述するために使用される。一部の実施例において、ゴニオメーターが角変位を測定することができるように、入口開口および出口開口にマーキングが含まれている。
【0048】
本明細書で使用される「誘導的加熱」または「誘導加熱」という用語は、電磁誘導を使用して物体を加熱するプロセスを記述するために使用される。誘導加熱は、例えば渦電流を使用して、熱源に接触することなく実行されてもよい。
【0049】
本明細書で使用される「挿入装置」という用語は、一つの物体を別の物体の内部に定置または位置させるのを補助するために使用される装置を記述するために使用される。例えば、挿入装置は、連続ロッドの内部に、またはエアロゾル発生消耗品用のロッドプラグの内部にサセプタを定置させる装置を記述するために使用される。
【0050】
本明細書で使用される「チャネルに対する長軸方向軸」という用語は、チャネルの近位端と遠位端の間の方向にある軸を記述するために使用される。
【0051】
本明細書で使用される「シート」または「シート材料」という用語は、その幅および長さがその厚さよりも実質的に大きい、概して平面状の層状の要素を記述するために使用される。例えば、エアロゾル発生材料の連続シートである。
【0052】
本明細書で使用される「スリット」という用語は、別の寸法よりも実質的に大きい一つの寸法を概して有する開口部を記述するために使用される。
【0053】
本明細書で使用される「サセプタ」という用語は、電磁エネルギーを熱へと変換することができる材料を記述するために使用される。これには金属、例えばアルミニウムが挙げられる。
【0054】
エアロゾル発生ロッドを製造するための設備(方法を含む)、またはエアロゾル発生材料内にサセプタの連続バンドを位置付ける方法、またはエアロゾル発生ロッドのうちのいずれかの、エアロゾル発生ロッドを製造するための設備(方法を含む)、またはエアロゾル発生材料内にサセプタの連続バンドを位置付ける方法、またはそのエアロゾル発生ロッドの、一つの実施形態、態様または実施例に関連して本書に記載の特徴または工程のうちのいずれかは、エアロゾル発生材料と、エアロゾル発生ロッドを製造するための設備(方法を含む)と、エアロゾル発生材料内にサセプタの連続バンドを位置付ける方法とのうちのいずれかの任意の実施形態、態様、または実施例に等しく適用可能である。
【0055】
ここで、本開示に記載の一つ以上の態様を描写する図面を参照する。しかし当然のことながら、図面に図示されていない他の態様は、本開示の範囲に収まる。図中で使用されている類似の番号は、類似の構成要素、工程、およびこれに類するものを指す。しかし当然のことながら、所与の図において一つの構成要素を指すために一つの番号を使用することは、別の図において同じ番号が付けられた構成要素を制限することを意図しない。加えて、異なる図において構成要素を指すための異なる番号の使用は、異なる番号付きの構成要素が他の番号付きの構成要素と同じまたは同様であることはできないと示すことを意図しない。図は例示の目的で提示されていて、制限の目的で提示されていない。図中に提示された概略図は、必ずしも実寸に比例していない。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【
図1】
図1は、エアロゾル発生消耗品の内部のサセプタを示す、切断後の連続ロッドの概略側面図である。
【
図2】
図2は、エアロゾル発生ロッドを製造するために使用される設備の概略図である。
【
図3】
図3は、連続ロッドの内部のサセプタのバンドの概略斜視図を図示する。
【
図4】
図4は、中にサセプタが挿入された挿入装置の概略斜視図である。
【
図6】
図6は、中にサセプタを有する連続ロッドを切断するために使用されるカッターである。
【
図7】
図7は、中にサセプタを有する連続ロッドを切断するために使用される別のカッターである。
【発明を実施するための形態】
【0057】
図1は、連続ロッド10の実施例を図示する。連続ロッド10は、ラッパー30から形成された外壁によって画定された概して円形の断面を有する、管状形状である。ロッド10はエアロゾル発生材料20で充填されている。この実施例において、ロッド10は、たばこキャストリーフ20(TCL)で充填されている。ロッド10は、たばこキャストリーフ以外の異なるエアロゾル発生材料で充填されることが可能である。サセプタのバンド40は、連続ロッド10の中心に位置する。サセプタのバンド40は、第一の端41、第二の端42、および主本体43を有する。主本体43は、第一の端41と第二の端42の間に延びる。主本体43は、連続ロッド10の切断プロセス中に形成された湾曲した「U」字形状を有する。切断プロセスの前に、サセプタ40は概して平面状である。切断中に、回転カッター(図示せず)は、サセプタのバンド40に影響を与え、サセプタ40を変形し、それによって主本体43は湾曲した形状を有する。サセプタのバンド40は、エアロゾル発生材料20と近接近している。この特定の実施例において、サセプタのバンド40の第一の端41およびサセプタのバンド40の第二の端42は、連続ロッド20の中心線12上に位置する。切断プロセスの前に、サセプタのバンド40は、連続ロッド10の中心線12上に全体的に位置する平面形状を有する。切断中に、カッターのブレードからの影響は、連続ロッド20の中心線12から離れるように主本体43を変形させる。使用時に、交番磁界は、サセプタのバンド40が加熱されるように、サセプタのバンド40上に渦電流を作り出す。サセプタのバンド40は、エアロゾル発生材料20の内部または近接の範囲内に定置されているため、サセプタのバンド40は、包囲しているエアロゾル発生材料20を加熱する。しかしながら、サセプタのバンド40の主本体43は、連続ロッド20の中心から離れるように変形されているため、非効率性が作り出される。すなわち、サセプタのバンド40からさらに離れているエアロゾル発生材料20は、より弱い温度に加熱され、またはエアロゾルを効率的に発生しない場合がある。
【0058】
図2は、エアロゾル発生ロッド100を製造するために使用される装置200の概略図を図示する。サセプタの連続バンド140は、矢印252によって概して示された方向にボビンを回転させることによってボビン250から供給される。サセプタ140は、平面状の長方形形状であり、この実施例において金属で作製されている。この実施例において、サセプタの長さは幅よりもはるかに長い。サセプタ140はまた、異なる形状とすることも可能である。サセプタはまた、異なる材料を含むことも可能である。サセプタ140は、挿入装置260の入口端(図示せず)の中に挿入されている。挿入装置260はまた、出口(図示せず)を有する。挿入装置260は、サセプタ140を漏斗254の中に定置させる。第一のエアロゾル発生シート120および第二のエアロゾル発生シート121はまた、漏斗254の中に引かれていて、これによってサセプタ140は、第一のエアロゾル発生シート120と第二のエアロゾル発生シート121との間に定置されている。第一のエアロゾル発生シート120、第二のエアロゾル発生シート121、およびそれらの間のサセプタ140は次いで、ロッド110へと圧縮される。他の実施例において、挿入装置260は、サセプタ140を漏斗254の中に定置し、また単一のエアロゾル発生シートはサセプタの周りに集合されている。それ故に、エアロゾル発生シートは、漏斗254の中に引かれていて、これによってサセプタ140は、単一のエアロゾル発生シートとともに集合されている。ロッド110は、最終的なエアロゾル発生消耗品の必要とされる直径を実質的に有する。次いでロッド110は、ラッピング材料(図示せず)にラップされ、次いで回転カッター256によって所望の長さのプラグ(図示せず)へと切断される。この実施例において、連続ロッド110は、回転カッター256を使用してプラグへと切断される。連続ロッド110を切断するために、ナイフ、はさみ、またはギロチンブレードなどの他の手段を使用することができる。第一のエアロゾル発生シート120および第二のエアロゾル発生シート121は両方とも、この実施例において、たばこキャストリーフである。第一のエアロゾル発生シート120および第二のエアロゾル発生シート121は、他の材料とすることが可能である。第一のエアロゾル発生シート120および第二のエアロゾル発生シート121は、異なる材料とすることが可能である。この実施例において、たばこキャストリーフシート120、120は捲縮されていない。他の実施例において、たばこキャストリーフシート120、121は捲縮される。
【0059】
図3は、円筒状の細長い形状を有する連続ロッド110を図示する。連続ロッド110は、平面状の長方形形状を有するサセプタ140を有する。サセプタのバンド140は、この実施例において、連続ロッド110の長さに沿って延びる。一部の実施例において、サセプタ140は、連続ロッド110の長さに沿って部分的に延びる。エアロゾル発生消耗品の使用の効率を改善するために、サセプタ140は、連続ロッド110の実質的に真ん中に定置されている。例えば、サセプタ140は、水平面内にある連続ロッド110の真ん中に定置されることができる。代替的な実施例において、サセプタ140は、垂直平面の連続ロッド110の真ん中に定置されることができる。サセプタ140を連続ロッド110の実質的に真ん中に定置することによって、エアロゾル発生材料120は、サセプタ140のいずれかの側に均一に広げられる。エアロゾル発生材料120を加熱して、エアロゾルを生成することができる。エアロゾル発生ロッド110内のサセプタ140の向きは、サセプタ140に及ぶ回転カッター(256、
図2)の影響を低減するように配設されることができる。また、エアロゾル発生ロッド110内のサセプタ140の向きはまた、サセプタ140の変形または変位が低減されるように配設されることができる。サセプタの整列またはサセプタ140の向きは、以下に記述の通り、挿入装置260を配向することによって配設されることができる。
【0060】
図4は、挿入装置460の一実施例を図示する。挿入装置460は長軸方向軸を有し、概して細長い形状である。挿入装置460は中空であり、入口端463にて管状形状を有する。挿入装置460は、長方形の内表面および外表面を有する出口端を有する。上流端に向かって、挿入装置は、管状入口開口463を有する開始セクションを有する。下流端に向かって、挿入装置460は端セクション467を有する。端セクション467は、出口開口468を有する。この実施例における端セクション467は、長さ2.15ミリメートル(mm)である。チャネル469(ガイドチューブ469としても知られる)は、入口開口463と出口開口468の間に延びる。この実施例におけるチャネル469は、長さ400ミリメートル(mm)である。出口開口468はこの実施例において、スリット形状を有する。他の実施例において、出口開口468は、楕円または十字などの異なる形状を有する。挿入装置460の上流端から開始するチャネル469の実質的な部分は、管状の形状である。挿入装置460は、挿入装置460の形状が下流方向で管状から長方形に変化する遷移部分470を有する。一部の実施例において、遷移部分470は円錐台状の形状を有する。一部の実施例において、挿入装置460のチャネル469は漏斗形状であり、下流方向に出口開口468に向かって直径が減少している。一部の実施例において、遷移部分470は、セラミックで作製された別個の部品である。これは、遷移部分を用途に応じて交換することができるため、特に有用である。遷移部分470はまた、例えば摩耗または損傷に起因して、構造全体を交換する必要なく交換されることができる。
【0061】
サセプタ340は、挿入装置460の内部に挿入されている。挿入装置460の非対称部分が角度付けられるように、挿入装置460は、その長軸方向軸を中心として回転される。すなわち、遷移部分470、端セクション467、および出口開口468は、挿入装置460の長軸方向軸を中心として回転される。遷移部分470、端セクション467、および出口開口468は対称的ではないため、挿入装置460の回転は、遷移部分470、端セクション467および出口開口468が、チャネル469および入口開口463に対して角度付けられるようにする。この実施例において、挿入装置460は、時計回り方向(挿入装置460の入口開口463側から下流方向に見る時)に、水平に対してその長軸方向軸を中心として45度の角度だけ回転される。挿入装置460はまた、15度、30度、60度、または75度などの異なる角度、または任意の適切な角度だけ回転されることが可能である。挿入装置460はまた、反時計回り方向(挿入装置460の入口開口463側から下流方向に見る時)に回転されることが可能である。サセプタ340の第一の端341は、挿入装置460の入口開口463内に保持されていて、またサセプタ340の第二の端342は、出口開口468内に保持されている。挿入装置460が回転される時、サセプタ340の第二の端342は端セクション467とともに、挿入装置460の長軸方向軸を中心として回転される。これは、サセプタ340の第二の端342を、サセプタ340の第一の端341から角度的に変位させる。サセプタ340の第二の端342は、サセプタ340の第一の端341に対して回転される。一部の実施例において、入口開口463は、特異的な角度を有してはいない。例えば、挿入装置460の入口端は、管状の形状であってもよい。サセプタ340は、任意の角度で入口開口463の中に挿入されていて、その後出口開口468によって設定された所望の角度へと回転される。
【0062】
図5は、挿入装置を回転させるために使用される回転機構1100を示す。回転機構1100は、三つの主要部品、つまりコネクタ1102、高さ調整器1104、角度付け装置1180から成っている。コネクタ1102は、角度付け装置1180を装置の残りの部分に連結する、製造設備との機械的接続を提供する。一部の実施形態において、角度付け装置1180は、コネクタ1102によってラッピングステーションに連結されている。一部の他の実施例において、角度付け装置1180は、切断ステーションに連結されている。製造設備の残りの部分は、ラッピングステーションおよび切断ステーションに限定されない。角度付け装置1180は、開口1181の内部に締結具(図示せず)を受容することによって位置付けプレート1189に据え付けられている角度付けプレート1185を有する。
【0063】
角度付けプレート1185は、レバーアーム1192および目盛1188を有するゴニオメーターに連結されている回転ディスク1182を収容する。回転ディスク1182は、角度付けプレート1185内で移動し、レバーアーム1192と回転的に連結されている。レバーアーム1192は、回転ディスク1182の角度位置の視覚的な表現を与えるために、目盛1188と整列するレバーマーカー1194を有する。この実施例において、回転ディスク1182にはまた、回転ディスク1182の角度位置を示すためのディスクマーカー(図示せず)が提供されている。角度付けプレート1185は、締結具を開口1181の内部に受容することによって位置付けプレート1189に据え付けられている。位置付けプレート1189には、調整開口1190、1191が提供されている。より具体的に、位置付けプレート1189には、主調整開口1191と、主調整開口1191のいずれかの側に副次的な調整開口1190とが提供されている。調整開口1191の各々は、概して長円形の形状を有する。調整開口1190、1191は、角度付け装置1180を高さ調整器1104に固定するように、締結具またはピン(図示せず)を受容するように形作られている。調整開口1190、1191は、位置付けプレート1189を垂直方向(上または下)に変位させ、その後、例えば螺刻されたナットなどの締結具を使用して適所に固定させることを可能にする。締結具(図示せず)は、角度付け装置1180を傾斜させるように、開口1190、1191のうちの一方または両方の中に受容されることができる。
【0064】
より具体的に、第一の締結具(図示せず)は、開口1190のうちの一つの中に受容されることができ、またさらなる締結具(図示せず)は、第一の締結具と異なる高さで、開口1190のうちのもう一方の中に受容されることができる。高さ調整器1104には同様に、調整開口1106、1108が提供されている。調整開口1106、1108は、高さ調整器1104をコネクタ1102に固定するために、締結具またはピン(図示せず)を受容するように形作られている。調整開口1106、1108は、高さ調整器1104を垂直方向(上または下)に変位させ、その後締結具(図示せず)を使用して適所に固定することを可能にする。回転ディスク1182は、挿入装置(図示せず)の端部分を受容するように構成されているスリット形状の開口1186が提供された陥凹面1184を有する。開口1186は、挿入装置(挿入装置)の端部分よりもわずかに大きく、そのため挿入装置の端部分(図示せず)はスリット1186の内部に挿入されることができる。開口1186は、この実施例においてスリット形状の形態を取る。開口1186のスリット形状は、サセプタ(図示せず)の平面形状に対応する。代わりに開口は、サセプタ(図示せず)の所望の形状、または挿入装置の端セクション(図示せず)の形状、またはサセプタの所望の形状と輪郭の両方に対応する、十字形状または円形形状を有することが可能である。
【0065】
挿入装置560は、配向装置1100の中に挿入されている。挿入装置560は、
図4を参照する挿入装置460と実質的に同じであり、そのため再度詳細に記述しない。挿入装置560は中空であり、入口端563(入口開口)にて管状形状を有する。すなわち、上流端に向かって、挿入装置560は、管状入口開口563を有する。下流端に向かって、挿入装置560は端セクション567を有する。チャネル569は、挿入装置560の上流端と下流端の間に延びる。チャネル569の実質的な長さは、管状の形状であり、挿入装置560の中空セクションを画定する。端セクション567は、長方形の形状であり、出口開口(図示せず)を画定する。挿入装置560は、挿入装置560の形状が管状の形状から長方形の形状に変化する遷移部分570を有する。一部の実施例において、遷移部分570は円錐台の形状である。一部の実施例において、挿入装置560の遷移部分570は漏斗形状であり、端セクション567に向かって直径が減少している。一部の実施例において、チャネル569は漏斗形状である。
【0066】
依然として
図5を参照すると、挿入装置560は、角度付け装置1180の中に挿入されている。より具体的に、挿入装置560の端セクション567は、回転ディスク1182の開口1186の中に挿入されていて、これによって挿入装置560は、ディスク1182内に、それ故に角度付け装置1180内の適所に保持されている。これは、レバーアーム1192を操作することによって、例えば所望の角度に設定するために、回転ディスク1182が回転できることを可能にする。次いで挿入装置560は、回転ディスク1182の開口1186の中に挿入され、これによって挿入装置は角度的にずらされる。一部の実施例において、回転ディスク1182はその後、係止ピンまたは他の安定機構を回転ディスク1182内の受容開口(図示せず)の中に挿入することによって、所望の位置に安定される。他の実施例において、挿入装置560がその長軸方向軸の周りで角度的に移動するのを防止するために、係止ナット(図示せず)または係止部材(図示せず)が、挿入装置560上で受容される。挿入装置560の角度的なずれを、例えばねじおよびナットシステム(図示せず)を使用して係止および係脱することが可能である。回転ディスク1182は、挿入装置560が回転ディスク1182の中に挿入されている間に回転されることができ、これによって挿入装置560はまた、例えばレバーアーム1192を操作することによって、角度的に変位することもできる。
【0067】
使用時に、角度付け装置1180は、漏斗(254、
図2を参照のこと)の適所に位置付けられている。この特定の実施例において、開口1186は漏斗の入口と整列している。挿入装置560の端セクション567は、回転ディスク1182の開口1186内に定置されている。回転ディスク1182は次に、挿入装置560の出口開口がチャネル569の長軸方向軸を中心として回転するように、回転される。レバーアーム1192のマーカー1194と目盛1188の整列は、挿入装置560およびそれ故にサセプタの角度のずれを示す。他の実施例において、回転ディスク1182は、角度のずれの視覚的な表現を提供するマーキング(図示せず)を有する。挿入装置560の角度位置が適所に係止されると、角度付け装置1180は取り外され、漏斗(図示せず)によって置き換えられる。それ故に、挿入装置560の端セクション567が漏斗(図示せず)の中に定置される所望の角度が選択される。それ故に、サセプタ(図示せず)を、挿入装置560の入口端563から挿入することができる。サセプタ(図示せず)は次に、チャネル569を通して、端セクション567に向かって出口開口に向かって引かれる。それ故に、サセプタは所望の角度でボビン(図示せず)から挿入装置560に入り、端セクション567を通して挿入装置560を出るにつれて、挿入装置560の内部で回る。エアロゾル発生材料の連続シート(120、
図2を参照のこと)はその後、サセプタ材料とともに挿入装置560から集合されて、連続ロッドを形成するようにラップされる(110、
図2を参照のこと)。サセプタを挿入装置560を通して供給することによって、サセプタは所望の角度へと角度付けられ、これによって、連続ロッド(図示せず)が切断される時に、サセプタの曲がりは低減される。この実施例において、連続ロッドは、回転カッター(図示せず)を使用してプラグへと切断される。特定の一実施例において、カッターは毎分880回転(rpm)前後の速度で回転する。例えば、毎分800、900、または1000回転などの他の速度を選ぶことができる。
【0068】
使用の別の実施例において、サセプタ材料の連続バンドが提供されていて、またエアロゾル発生材料(図示せず)の連続シートが提供されている。サセプタ材料の連続バンドは、挿入装置560を通して供給される。挿入装置560の出口開口は、角度付け装置580内に位置付けられていて、所望の角度に回転され、これによって、挿入装置560の端セクション567にあるサセプタ材料も回転する。出口開口は安定されていて、エアロゾル発生材料(図示せず)の連続シートおよびサセプタ(図示せず)(これは所望の角度で位置付けられている)は一緒に集合されて、エアロゾル発生材料(図示せず)およびサセプタ材料の連続ロッドを形成する。一部の実施例において、連続ロッドは次に、回転カッター(図示せず)を使用して切断されて、プラグを形成する。
【0069】
挿入装置560の入口端563にある入口開口は、角度付け装置1180と実質的に同じ配設を有する角度付け装置(図示せず)によって回転可能であってもよい。入口端563の角度付け装置は特定の実施例において、入口開口の回転を所望の位置に安定する係止配設を備える。
【0070】
ここで、連続ロッド610を切断するために使用されるカッター1256を示す
図6を参照する。カッター1256は、ブレード1257を備える。ブレード1257は、回転ディスク(図示せず)に連結されている。これは、連続ロッド610を切断するために、ディスク(図示せず)によって画定された回転経路に沿ってブレード1257が移動することを可能にする。この実施例において、ブレード1257は毎分880回転の速度で回転する。ブレード1257には切れ刃1259が提供されている。この実施例における切れ刃1259は、直線的な傾斜を有する。この特定の実施例において、ブレードは長さ100mmである。ブレードは両刃である。サセプタ640は、連続ロッド610の内部に提供されている。この実施例において、サセプタ640は、時計回りの方向に水平から30度に位置付けられている。他の実施例において、サセプタ640は、15度、45度、60度、75度、または任意の適切な角度など、水平に対して異なる角度で位置付けられてもよい。サセプタ640の角度を変更することはまた、サセプタ640の軸1232とブレード1257の軸1258との間に形成された角度1234も変更する。サセプタ640の軸1232とブレード1257の軸1258との間の角度1234は、
図5を参照しながら前述した通りの回転機構1100を使用することによって変更される。角度1234を修正することによって、ブレード1257の形状に伝えられるサセプタ640の角度は変更される。これは、ブレード1257の影響に起因するサセプタ640の形成を低減するように最適化されることができる。さらに、角度を最適化することは、エアロゾル発生材料(図示せず)によってサセプタ640に加えられる力を低減することができる。さらに、サセプタ640の角度を調整することによって、エアロゾル発生材料が崩壊または圧縮するやり方を変更することができる。例えば、サセプタ640の角度は、エアロゾル発生材料が漏斗(図示せず)の内部で圧縮するやり方に影響を与える場合がある。
【0071】
図7は、連続ロッド710の内部にサセプタ740を有する連続ロッド710を切断するために使用される別のカッター1356を示す。カッター1356はブレード1357を備える。ブレード1357は、回転ディスク(図示せず)に連結されていて、またディスク(図示せず)によって画定された回転経路に沿って移動するように構成されている。この実施例におけるブレード1357は、湾曲した形状を有する切れ刃1359を有する。この実施例における切れ刃1359の円弧は、200mmの半径を有する。切れ刃1359の曲率に起因して、ブレード1357とサセプタ740の間に形成された角度は、切断に沿って変化する。ブレード1357の移動は概して、矢印1330によって示されている。より具体的に、
図7は、第一の位置1357から第二の位置1355へのブレードの移動を示す。第一の位置1357Aでの切断の開始部の近くで、ブレード1357とサセプタ740の間に形成された角度は小さい。角度は次に、ブレード切れ刃1359の円弧に起因して、切断の開始部から切断の終了部に向かって増大する。
【0072】
本明細書で使用されるすべての科学的用語および技術的用語は、別途指定のない限り、当該技術分野で一般的に使用されている意味を有する。本明細書で提供されている定義は、本明細書において頻繁に使用される特定の用語の理解を容易にするために提供されている。
【0073】
本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される単数形「一つの(a)」、「一つの(an)」、および「その(the)」は、複数形の対象を有する実施形態を包含するが、その内容によって明らかに別途定められている場合はその限りではない。
【0074】
本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される「または」という用語は概して、「別の方法として」または「追加的に」を含む意味で使用されるが、その内容によって明らかに別途定められている場合はその限りではない。
【0075】
本明細書で使用される「有する(have)」、「有している(having)」、「含む(include)」、「含み(including)」、「備える(comprise)」、「備えている(comprising)」、またはこれに類するものは、制約のない意味で使用され、概して「含むが、これらに限定されない」を意味する。当然のことながら、「から本質的に成る(consisting essentially of)」、「から成る(consisting of)」、およびこれに類するものは、「備える(comprising)」およびこれに類するものに包摂される。
【0076】
「好ましい」および「好ましくは」という語は特定の状況下で、特定の利点をもたらす場合がある本発明の実施形態を指す。しかしながら、同じ状況下または他の状況下で、他の実施形態もまた好ましいものである場合がある。その上、一つ以上の好ましい実施形態の列挙は、他の実施形態が有用ではないことを暗示するものではなく、また特許請求の範囲を含む本開示の範囲から他の実施形態を除外することを意図しない。
【0077】
「上部」、「底部」、「左」、「右」、「上方」、「下方」および他の方向または向きなどの、本明細書で参照される任意の方向は、明瞭化および簡潔性のために本明細書に記載され、実際の装置またはシステムを限定すること意図しない。本明細書に記載の装置およびシステムは、数多くの方向および向きで使用されてもよい。
【0078】
上記に例示された実施形態は限定するものではない。上述の実施形態と一貫性のある他の実施形態が、当業者に明らかであろう。
【国際調査報告】