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特表2022-549850メータにおけるイベントの通知およびプロセスデータの配分
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-29
(54)【発明の名称】メータにおけるイベントの通知およびプロセスデータの配分
(51)【国際特許分類】
   G01N 9/00 20060101AFI20221121BHJP
   G08C 15/06 20060101ALI20221121BHJP
   G08C 19/00 20060101ALI20221121BHJP
【FI】
G01N9/00 D
G08C15/06 J
G08C19/00 U
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022518894
(86)(22)【出願日】2019-09-25
(85)【翻訳文提出日】2022-05-23
(86)【国際出願番号】 US2019052851
(87)【国際公開番号】W WO2021061111
(87)【国際公開日】2021-04-01
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500205770
【氏名又は名称】マイクロ モーション インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000556
【氏名又は名称】特許業務法人 有古特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】クラビッツ, アンドリュー エス.
(72)【発明者】
【氏名】ヘラー, マシュー エイ.
(72)【発明者】
【氏名】ムラ, ネイサン シー.
(72)【発明者】
【氏名】ワイアット, トーニャ エル.
【テーマコード(参考)】
2F073
【Fターム(参考)】
2F073AA01
2F073AA02
2F073AA04
2F073AA12
2F073AA16
2F073AA19
2F073AB01
2F073AB02
2F073BB04
2F073BC01
2F073BC02
2F073BC04
2F073CC03
2F073CC05
2F073CC12
2F073CC14
2F073CD11
2F073CD17
2F073DD01
2F073DD07
2F073DE03
2F073DE07
2F073DE13
2F073EF08
2F073EF09
2F073FF01
2F073FF08
2F073FF12
2F073FG01
2F073FG02
2F073FG03
2F073GG01
2F073GG05
2F073GG06
2F073GG08
2F073GG09
(57)【要約】
イベントを通知し、プロセスデータを配分するように構成されたメータ電子機器(20)が提供される。メータ電子機器(20)は、所定の持続時間(412)にわたってプロセスデータ(410)を連続的に記憶するように構成されたメモリ(230)と、メモリ(230)に通信可能に結合されたプロセッサ(210)とを備える。プロセッサ(210)は、プロセスデータ(410)における1つ以上のイベント(430)を検出し、検出された1つ以上のイベント(430)に基づいて通知(460)を生成すること、およびプロセスデータ(410)を配分することのうちの少なくとも一方を行うように構成される。
【選択図】 図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
イベントを通知し、プロセスデータを分配するように構成されたメータ電子機器(20)であって、
所定の持続時間(412)にわたって前記プロセスデータ(410)を連続的に記憶するように構成されたメモリ(230)と、
前記メモリ(230)に通信可能に結合されたプロセッサ(210)であって、
前記プロセスデータ(410)における1つ以上のイベント(430)を検出し、
前記検出された1つ以上のイベント(430)に基づいて通知(460)を生成すること、および前記プロセスデータ(410)を配分することのうちの少なくとも一方を行うように構成された、プロセッサ(210)と、を備える、メータ電子機器(20)。
【請求項2】
前記プロセッサ(210)が、前方文脈長(444)に基づいて前記通知(460)を生成するようにさらに構成される、請求項1に記載のメータ電子機器(20)。
【請求項3】
前記通知(460)を生成するように構成された前記プロセッサ(210)が、前記検出された1つ以上のイベント(430)に関連する情報を前記通知(460)に含めるように構成された前記プロセッサ(210)を備える、請求項1または2に記載のメータ電子機器(20)。
【請求項4】
前記通知(460)を生成するように構成された前記プロセッサ(210)が、前記プロセスデータ(410)のダウンロードに関する情報を前記通知(460)に含めることを含む、請求項1から3のいずれか一項に記載のメータ電子機器(20)。
【請求項5】
前記プロセッサ(210)が、ポート(26)およびユーザインターフェース(30)のうちの少なくとも一方を介して前記通知(460)を提供するようにさらに構成される、請求項1から4のいずれか一項に記載のメータ電子機器(20)。
【請求項6】
前記プロセッサ(210)が、前記プロセスデータ(410)を配分されたプロセスデータ(450)に配分するようにさらに構成され、前記配分されたプロセスデータ(450)が、イベント関連プロセスデータ(410a)を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載のメータ電子機器(20)。
【請求項7】
前記配分されたプロセスデータ(450)が、前方文脈データ(410b)および後方文脈データ(410c)のうちの少なくとも一方をさらに含む、請求項6に記載のメータ電子機器(20)。
【請求項8】
前記プロセッサ(210)が、ポート(26)および外部記憶装置(236)のうちの少なくとも一方を介して前記配分されたプロセスデータ(450)を提供するようにさらに構成される、請求項6に記載のメータ電子機器(20)。
【請求項9】
前記1つ以上のイベント(430)を検出するように構成された前記プロセッサ(210)が、プロセスパラメータ(340)が閾値を超えるかどうかを決定するように構成された前記プロセッサ(210)を備える、請求項1から8のいずれか一項に記載のメータ電子機器(20)。
【請求項10】
イベントを通知し、プロセスデータを配分するように構成されたメータ(5)であって、
所定の持続時間(412)にわたって前記プロセスデータ(410)を連続的に記憶するように構成されたメータ電子機器(20)であって、
前記プロセスデータ(410)における1つ以上のイベント(430)を検出し、
前記検出された1つ以上のイベント(430)に基づいて通知(460)を生成すること、および前記プロセスデータ(410)を配分することのうちの少なくとも一方を行うように構成された、メータ電子機器(20)を備える、メータ(5)。
【請求項11】
前記メータ電子機器(20)が、前方文脈長(444)に基づいて前記通知(460)を生成するようにさらに構成される、請求項10に記載のメータ(5)。
【請求項12】
前記通知(460)を生成するように構成された前記メータ電子機器(20)が、前記検出された1つ以上のイベント(430)に関する情報を前記通知(460)に含めるように構成された前記メータ電子機器(20)を備える、請求項10または11に記載のメータ(5)。
【請求項13】
前記通知(460)を生成するように構成された前記メータ電子機器(20)が、前記プロセスデータ(410)のダウンロードに関する情報を前記通知(460)に含めるように構成された前記メータ電子機器(20)を備える、請求項10から12のいずれか一項に記載のメータ(5)。
【請求項14】
前記メータ電子機器(20)が、ポート(26)およびユーザインターフェース(30)のうちの少なくとも一方を介して前記通知(460)を提供するようにさらに構成される、請求項10から13のいずれか一項に記載のメータ(5)。
【請求項15】
前記メータ電子機器(20)が、前記プロセスデータ(410)を配分されたプロセスデータ(450)に配分するようにさらに構成され、前記配分されたプロセスデータ(450)が、イベント関連プロセスデータ(410a)を含む、請求項10から14のいずれか一項に記載のメータ(5)。
【請求項16】
前記配分されたプロセスデータ(450)が、前方文脈データ(410b)および後方文脈データ(410c)のうちの少なくとも一方をさらに含む、請求項15に記載のメータ(5)。
【請求項17】
前記メータ電子機器(20)が、ポート(26)および外部記憶装置(236)のうちの少なくとも一方を介して前記配分されたプロセスデータ(450)を提供するようにさらに構成される、請求項15に記載のメータ(5)。
【請求項18】
前記1つ以上のイベント(430)を検出するように構成された前記メータ電子機器(20)が、プロセスパラメータ(340)が閾値を超えるかどうかを決定するように構成された前記メータ電子機器(20)を備える、請求項10から17のいずれか一項に記載のメータ(5)。
【請求項19】
イベントの通知およびプロセスデータの配分のための方法であって、
所定の持続時間にわたってプロセスデータを連続的に記憶することと、
前記プロセスデータにおける1つ以上のイベントを検出することと、
前記検出された1つ以上のイベントに基づいて通知を生成すること、および前記プロセスデータを配分することのうちの少なくとも一方を行うことと、を含む、方法。
【請求項20】
前方文脈長に基づいて前記通知を生成することをさらに含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記通知を生成することが、前記検出された1つ以上のイベントに関連する情報を前記通知に含めることを含む、請求項19または20に記載の方法。
【請求項22】
前記通知を生成することが、前記プロセスデータのダウンロードに関する情報を前記通知に含めることを含む、請求項19から21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
ポートおよびユーザインターフェースのうちの少なくとも一方を介して前記通知を提供することをさらに含む、請求項19から22のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
前記プロセスデータを配分されたプロセスデータに配分することをさらに含み、前記配分されたプロセスデータが、イベント関連プロセスデータを含む、請求項19から23のいずれか一項に記載の方法。
【請求項25】
前記配分されたプロセスデータが、前方文脈データおよび後方文脈データのうちの少なくとも一方をさらに含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
ポートおよび外部記憶装置のうちの少なくとも一方を介して前記配分されたプロセスデータを提供することをさらに含む、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
プロセスパラメータが閾値を超える場合に前記1つ以上のイベントを検出することをさらに含む、請求項19から26のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下に説明する実施形態は、メータにおけるプロセスデータに関し、より詳細には、メータにおけるイベントの通知の提供およびプロセスデータの配分に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、コリオリ質量流量計、液体密度計、気体密度計、液体粘度計、気体/液体比重計、気体/液体相対密度計、および気体分子量計などのメータが一般に知られており、流体の特性を測定するために使用される。一般に、メータは、センサアセンブリおよび電子機器部分を備える。センサアセンブリ内の材料は、流動または静止していてもよい。各タイプのセンサは、固有の特性を有することができ、メータは、最適な性能を達成するために構成しなければならない。例えば、いくつかのセンサは、管装置が特定の変位レベルで振動することを必要とする場合がある。他のタイプのセンサアセンブリは、特別な補償アルゴリズムを必要とする場合がある。これらの要件は、磁気流量計、超音波などの他の技術に基づく他のメータにも類似している。
【0003】
技術にかかわらず、メータは、典型的には、プロセスデータを記憶することができるメータ電子機器を含む。プロセスデータは、メータによって測定された材料の測定値、環境状態の測定値、メータの状態に関連する値などからなることができる。プロセスデータは、履歴ファイルとして記憶されることができる。この履歴ファイルは、様々な書き込み頻度で様々な種類のデータを記憶することができる。履歴ファイルはまた、移動平均、標準偏差、パラメータ間の差などの導出データを記憶することができる。比較的長い持続時間および/または比較的高い書き込み頻度を有することによって大量のデータを記憶することは、顧客にとって価値があり得る。例えば、顧客は、プロセスデータのイベント後分析を実行したい場合があり、イベントの前後のデータにアクセスしたい場合がある。
しかしながら、例えばプロセスパラメータの頻繁なサンプリングおよび書き込みのためにかなりの量のデータを記憶することは、法外に費用がかかる可能性がある。顧客はまた、イベント後に全てのイベントまたは全てのプロセスデータを分析したくない場合もある。顧客はまた、プロセスデータへのアクセスまたはイベントの監視に関連する労力を低減することを望む場合がある。したがって、メータにおけるイベントの通知およびプロセスデータの配分を提供する必要がある。
【発明の概要】
【0004】
イベントを通知し、プロセスデータを配分するように構成されたメータ電子機器が提供される。実施形態によれば、メータ電子機器は、所定の持続時間にわたってプロセスデータを連続的に記憶するように構成されたメモリと、メモリに通信可能に結合されたプロセッサとを備える。プロセッサは、プロセスデータにおける1つ以上のイベントを検出し、検出された1つ以上のイベントに基づいて通知を生成すること、およびプロセスデータを配分することのうちの少なくとも一方を行うように構成される。
【0005】
イベントを通知し、プロセスデータを配分するように構成されたメータが提供される。実施形態によれば、メータは、所定の持続時間にわたってプロセスデータを連続的に記憶するように構成されたメータ電子機器を備える。メータ電子機器は、プロセスデータにおける1つ以上のイベントを検出し、検出された1つ以上のイベントに基づいて通知を生成すること、およびプロセスデータを配分することのうちの少なくとも一方を行うように構成される。
【0006】
イベントの通知およびプロセスデータの配分のための方法が提供される。実施形態によれば、本方法は、所定の持続時間にわたってプロセスデータを連続的に記憶することと、プロセスデータにおける1つ以上のイベントを検出することと、検出された1つ以上のイベントに基づいて通知を生成することおよびプロセスデータを配分することのうちの少なくとも一方とを含む。
【0007】
[態様]
態様によれば、イベントを通知し、プロセスデータを配分するように構成されたメータ電子機器(20)は、所定の持続時間(412)にわたってプロセスデータ(410)を連続的に記憶するように構成されたメモリ(230)と、メモリ(230)に通信可能に結合されたプロセッサ(210)とを備える。プロセッサ(210)は、プロセスデータ(410)における1つ以上のイベント(430)を検出し、検出された1つ以上のイベント(430)に基づいて通知(460)を生成すること、およびプロセスデータ(410)を配分することのうちの少なくとも一方を行うように構成される。
【0008】
好ましくは、プロセッサ(210)は、前方文脈長(444)に基づいて通知(460)を生成するようにさらに構成される。
【0009】
好ましくは、通知(460)を生成するように構成されたプロセッサ(210)は、検出された1つ以上のイベント(430)に関連する情報を通知(460)に含めるように構成されたプロセッサ(210)を備える。
【0010】
好ましくは、通知(460)を生成するように構成されたプロセッサ(210)は、プロセスデータ(410)のダウンロードに関する情報を通知(460)に含めることを含む。
【0011】
好ましくは、プロセッサ(210)は、ポート(26)およびユーザインターフェース(30)のうちの少なくとも一方を介して通知(460)を提供するようにさらに構成される。
【0012】
好ましくは、プロセッサ(210)は、プロセスデータ(410)を配分されたプロセスデータ(450)に配分するようにさらに構成され、配分されたプロセスデータ(450)は、イベント関連プロセスデータ(410a)を含む。
【0013】
好ましくは、配分されたプロセスデータ(450)は、前方文脈データ(410b)および後方文脈データ(410c)のうちの少なくとも一方をさらに含む。
【0014】
好ましくは、プロセッサ(210)は、ポート(26)および外部記憶装置(236)のうちの少なくとも一方を介して、配分されたプロセスデータ(450)を提供するようにさらに構成される。
【0015】
好ましくは、1つ以上のイベント(430)を検出するように構成されたプロセッサ(210)は、プロセスパラメータ(340)が閾値を超えるかどうかを決定するように構成されたプロセッサ(210)を備える。
【0016】
態様によれば、イベントを通知し、プロセスデータを配分するように構成されたメータ(5)は、所定の持続時間(412)にわたってプロセスデータ(410)を連続的に記憶するように構成されたメータ電子機器(20)を備える。メータ電子機器(20)は、プロセスデータ(410)における1つ以上のイベント(430)を検出し、検出された1つ以上のイベント(430)に基づいて通知(460)を生成すること、およびプロセスデータ(410)を配分することのうちの少なくとも一方を行うように構成される。
【0017】
好ましくは、メータ電子機器(20)は、前方文脈長(444)に基づいて通知(460)を生成するようにさらに構成される。
【0018】
好ましくは、通知(460)を生成するように構成されたメータ電子機器(20)は、検出された1つ以上のイベント(430)に関する情報を通知(460)に含めるように構成されたメータ電子機器(20)を備える。
【0019】
好ましくは、通知(460)を生成するように構成されたメータ電子機器(20)は、プロセスデータ(410)のダウンロードに関する情報を通知(460)に含めるように構成されたメータ電子機器(20)を備える。
【0020】
好ましくは、メータ電子機器(20)は、ポート(26)およびユーザインターフェース(30)のうちの少なくとも一方を介して通知(460)を提供するようにさらに構成される。
【0021】
好ましくは、メータ電子機器(20)は、プロセスデータ(410)を配分されたプロセスデータ(450)に配分するようにさらに構成され、配分されたプロセスデータ(450)は、イベント関連プロセスデータ(410a)を含む。
【0022】
好ましくは、配分されたプロセスデータ(450)は、前方文脈データ(410b)および後方文脈データ(410c)のうちの少なくとも一方をさらに含む。
【0023】
好ましくは、メータ電子機器(20)は、ポート(26)および外部記憶装置(236)のうちの少なくとも一方を介して、配分されたプロセスデータ(450)を提供するようにさらに構成される。
【0024】
好ましくは、1つ以上のイベント(430)を検出するように構成されたメータ電子機器(20)は、プロセスパラメータ(340)が閾値を超えるかどうかを決定するように構成されたメータ電子機器(20)を備える。
【0025】
態様によれば、イベントの通知およびプロセスデータの配分のための方法は、所定の持続時間にわたってプロセスデータを連続的に記憶することと、プロセスデータにおける1つ以上のイベントを検出することと、検出された1つ以上のイベントに基づいて通知を生成すること、およびプロセスデータを配分することのうちの少なくとも一方とを含む。
【0026】
好ましくは、本方法は、前方文脈長に基づいて通知を生成することをさらに含む。
【0027】
好ましくは、通知を生成することは、検出された1つ以上のイベントに関連する情報を通知に含めることを含む。
【0028】
好ましくは、通知を生成することは、プロセスデータのダウンロードに関する情報を通知に含めることを含む。
【0029】
好ましくは、本方法は、ポートおよびユーザインターフェースのうちの少なくとも一方を介して通知を提供することをさらに含む。
【0030】
好ましくは、本方法は、プロセスデータを配分されたプロセスデータに配分することをさらに含み、配分されたプロセスデータは、イベント関連プロセスデータを含む。
【0031】
好ましくは、配分されたプロセスデータは、前方文脈データおよび後方文脈データのうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0032】
好ましくは、本方法は、ポートおよび外部記憶装置のうちの少なくとも1つを介して、配分されたプロセスデータを提供することをさらに含む。
【0033】
好ましくは、本方法は、プロセスパラメータが閾値を超える場合に1つ以上のイベントを検出することをさらに含む。
【図面の簡単な説明】
【0034】
同じ参照符号は、全ての図面において同じ要素を表す。図面は、必ずしも縮尺どおりにではないことを理解されたい。
図1】イベントを通知し、プロセスデータを配分するメータ5を示している。
図2】メータ電子機器20のブロック図表現を含む、メータ5のブロック図を示している。
図3】メータにおいてイベントを通知し、プロセスデータを配分するためのメータ電子機器20を示している。
図4】プロセスデータ410の配分400を示している。
図5】イベントを通知し、プロセスデータを配分するための方法500を示している。
【発明を実施するための形態】
【0035】
図1図5および以下の説明は、イベントの通知およびプロセスデータの配分の実施形態の最良の態様を製造および使用する方法を当業者に教示するための特定の例を示している。発明の原理を教示する目的で、いくつかの従来の態様は、単純化または省略されている。当業者は、本明細書の範囲内に含まれるこれらの例からの変形を理解するであろう。当業者であれば、以下に説明する特徴を様々な方法で組み合わせて、イベントの通知およびプロセスデータの配分の複数の変形例を形成することができることを理解するであろう。結果として、以下に説明する実施形態は、以下に説明する特定の例に限定されるものではなく、特許請求の範囲およびその均等物によってのみ限定される。
【0036】
図1は、イベントを通知し、プロセスデータを配分するメータ5を示している。図1に示すように、メータ5は、センサアセンブリ10およびメータ電子機器20を備える振動式メータであるが、任意の適切なメータが使用されてもよい。センサアセンブリ10は、プロセス材料の質量流量および密度に応答する。メータ電子機器20は、リード線100を介してセンサアセンブリ10に接続され、経路26を介して密度、質量流量、および温度情報、ならびに他の情報を提供する。
【0037】
センサアセンブリ10は、一対のマニホールド150および150’と、フランジネック110および110’を有するフランジ103および103’と、一対の平行導管130および130’と、ドライバ180と、抵抗温度検出器(RTD)190と、一対のピックオフセンサ170lおよび170rとを含む。導管130および130’は、導管取り付けブロック120および120’において互いに向かって収束する2つの本質的に直線状の入口脚部131、131’および出口脚部134、134’を有する。導管130、130’は、それらの長さに沿って2つの対称位置で曲がり、それらの長さ全体にわたって本質的に平行である。ブレースバー140および140’は、各導管130、130’が振動する軸WおよびW’を画定するように機能する。導管130、130’の脚部131、131’および134、134’は、導管取り付けブロック120および120’に固定して取り付けられ、これらのブロックは、マニホールド150および150’に固定して取り付けられる。これは、センサアセンブリ10を通る連続的な閉鎖材料経路を提供する。
【0038】
孔102および102’を有するフランジ103および103’が、入口端部104および出口端部104’を介して、測定されているプロセス材料を運ぶプロセスライン(図示せず)に接続されると、材料は、フランジ103のオリフィス101を通ってメータの入口端部104に入り、マニホールド150を通って表面121を有する導管取り付けブロック120に導かれる。マニホールド150内で、材料は、分割され、導管130、130’を通って送られる。導管130、130’を出ると、プロセス材料は、表面121’およびマニホールド150’を有するブロック120’内で単一の流れに再結合され、その後、孔102’を有するフランジ103’によってプロセスライン(図示せず)に接続された出口端部104’に送られる。
【0039】
導管130、130’は、それぞれ曲げ軸W-WおよびW’-W’を中心とした実質的に同じ質量分布、慣性モーメントおよびヤング率を有するように選択され、導管取り付けブロック120、120’に適切に取り付けられる。これらの曲げ軸は、ブレースバー140、140’を通る。導管のヤング率が温度とともに変化し、この変化が流量および密度の計算に影響を及ぼす限り、RTD190は、導管130’に取り付けられて導管130’の温度を連続的に測定する。導管130’の温度、したがってそれを通過する所与の電流に対してRTD190にわたって現れる電圧は、導管130’を通過する材料の温度によって支配される。RTD190にわたって現れる温度依存電圧は、導管温度の任意の変化に起因する導管130、130’の弾性率の変化を補償するために、メータ電子機器20によって周知の方法で使用される。RTD190は、リード線195によってメータ電子機器20に接続されている。
【0040】
導管130、130’の双方は、ドライバ180によって、それらのそれぞれの曲げ軸WおよびW’を中心にして反対方向に、流量計の第1の異相曲げモードと呼ばれるもので駆動される。このドライバ180は、導管130’に取り付けられた磁石、および導管130に取り付けられ、双方の導管130、130’を振動させるために交流電流が流れる対向するコイルなどの多くの周知の構成のいずれかを備えることができる。適切な駆動信号185が、メータ電子機器20によって、リード線を介してドライバ180に印加される。
【0041】
メータ電子機器20は、リード線195上のRTD温度信号と、左右のセンサ信号165l、165rをそれぞれ搬送するリード線100上に現れる左右のセンサ信号とを受信する。メータ電子機器20は、ドライバ180へのリード線上に現れる駆動信号185を生成し、導管130、130’を振動させる。メータ電子機器20は、左右のセンサ信号およびRTD信号を処理して、センサアセンブリ10を通過する物質の質量流量および密度を計算する。この情報は、他の情報とともに、信号としてポート26を介してメータ電子機器20によって印加される。
【0042】
図2は、メータ電子機器20のブロック図表現を含む、メータ5のブロック図を示している。図2に示すように、メータ電子機器20は、センサアセンブリ10に通信可能に結合される。図1を参照して上述したように、センサアセンブリ10は、左右のピックオフセンサ170l、170r、ドライバ180、およびRTD190を含み、これらは、通信チャネル112およびI/Oポート260を介してリード線100のセットを介してメータ電子機器20に通信可能に結合される。
【0043】
メータ電子機器20は、リード線100を介して駆動信号185を提供する。より具体的には、メータ電子機器20は、センサアセンブリ10内のドライバ180に駆動信号185を提供する。さらに、センサ信号165は、センサアセンブリ10によって提供される。より具体的には、図示の実施形態では、センサ信号165は、センサアセンブリ10内の左右のピックオフセンサ170l、170rによって提供される。理解されることができるように、センサ信号165は、通信チャネル112を介してメータ電子機器20にそれぞれ提供される。
【0044】
メータ電子機器20は、1つ以上の信号プロセッサ220および1つ以上のメモリ230に通信可能に結合されたプロセッサ210を含む。プロセッサ210はまた、ユーザインターフェース30に通信可能に結合される。プロセッサ210は、経路26を介して通信ポートを介してホストと通信可能に結合され、電力ポート250を介して電力を受信する。プロセッサ210は、マイクロプロセッサであってもよいが、任意の適切なプロセッサが使用されてもよい。例えば、プロセッサ210は、マルチコアプロセッサ、シリアル通信ポート、周辺機器インターフェース(例えば、シリアル周辺機器インターフェース)、オンチップメモリ、I/Oポートなどのサブプロセッサから構成されてもよい。これらのおよび他の実施形態では、プロセッサ210は、デジタル化信号などの受信および処理された信号に対して動作を実行するように構成される。
【0045】
プロセッサ210は、1つ以上の信号プロセッサ220からデジタル化センサ信号を受信することができる。プロセッサ210はまた、位相差、センサアセンブリ10内の流体の特性などの情報を提供するように構成される。プロセッサ210は、通信ポートを介してホストに情報を提供することができる。プロセッサ210はまた、1つ以上のメモリ230と通信して1つ以上のメモリ230において情報を受信および/または記憶するように構成されてもよい。例えば、プロセッサ210は、較正係数および/またはセンサアセンブリゼロ(例えば、流れがゼロのときの位相差)を、1つ以上のメモリ230から受信することができる。較正係数および/またはセンサアセンブリゼロのそれぞれは、流量計5および/またはセンサアセンブリ10にそれぞれ関連付けられてもよい。プロセッサ210は、較正係数を使用して、1つ以上の信号プロセッサ220から受信したデジタル化センサ信号を処理することができる。
【0046】
1つ以上の信号プロセッサ220は、エンコーダ/デコーダ(CODEC)222およびアナログ-デジタル変換器(ADC)226からなるものとして示されている。1つ以上の信号プロセッサ220は、アナログ信号を調整し、調整されたアナログ信号をデジタル化し、および/またはデジタル化信号を提供することができる。CODEC222は、左右のピックオフセンサ170l、170rからセンサ信号165を受信するように構成される。CODEC222はまた、駆動信号185をドライバ180に提供するように構成される。代替の実施形態では、より多くのまたはより少ない信号プロセッサが使用されてもよい。
【0047】
図示のように、センサ信号165は、信号調整器240を介してCODEC222に提供される。駆動信号185は、信号調整器240を介してドライバ180に提供される。信号調整器240は、単一のブロックとして示されているが、信号調整器240は、2つ以上のオペアンプ、ローパスフィルタなどのフィルタ、電圧-電流増幅器などの信号調整構成要素から構成されてもよい。例えば、センサ信号165は、第1の増幅器によって増幅されてもよく、駆動信号185は、電圧電流増幅器によって増幅されてもよい。増幅は、センサ信号165の大きさがCODEC222のフルスケール範囲に近いことを保証することができる。
【0048】
図示の実施形態では、1つ以上のメモリ230は、読み出し専用メモリ(ROM)232、ランダムアクセスメモリ(RAM)234、および外部記憶装置(ESD)236から構成される。しかしながら、代替の実施形態では、1つ以上のメモリ230は、より多いまたはより少ないメモリから構成されてもよい。追加的または代替的に、1つ以上のメモリ230は、異なるタイプのメモリ(例えば、揮発性、不揮発性など)から構成されてもよい。例えば、外部記憶装置236の代わりに、例えば消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)などの異なる種類の不揮発性メモリが使用されてもよい。図示のように、外部記憶装置236は、ユーザによって取り外されることができるフラッシュメモリカード、USBスティックなどであってもよい。1つ以上のメモリ230は、較正値、メータ検証値などのデータを記憶するように構成された記憶装置であってもよい。これらの値は、質量流量を計算するために使用されることができる。
【0049】
質量流量測定値
【数1】

は、以下の式にしたがって生成されることができる:
【数2】
【0050】
Δt項は、時間遅延は、振動流量計5を通る質量流量に関連するコリオリ効果に起因するものなど、ピックオフセンサ信号間に存在する時間遅延を含む、演算的に導出された(すなわち、測定された)時間遅延値を含む。測定されたΔt項は、最終的に、振動流量計5を流れるときの流動材料の質量流量を決定する。Δt0項は、ゼロ流量較正定数における時間遅延/位相差を含む。Δt0項は、典型的には、工場で決定され、振動流量計5にプログラムされる。流動状態が変化している場合であっても、ゼロ流量Δt0項における時間遅延/位相差は変化しない。流量較正係数FCFは、流量計の物理的剛性に比例する。較正およびメータ検証項、質量流量、および他のプロセスパラメータは、メータ電子機器20に記憶および処理されることができる対応する値を有することができる。
【0051】
図3は、メータにおいてイベントを通知し、プロセスデータを配分するためのメータ電子機器20を示している。メータ電子機器20は、インターフェース301および処理システム302を含むことができる。メータ電子機器20は、例えばセンサアセンブリ10などから振動応答を受信する。メータ電子機器20は、センサアセンブリ10を通って流れる流動材料の流動特性を得るために振動応答を処理する。図3に示すように、メータ電子機器20は、記憶システム304に通信可能に結合された処理システム302を含む。処理システム302はまた、インターフェース301およびポート303に通信可能に結合される。
【0052】
インターフェース301は、図1のリード線100を介してピックオフセンサ170l、170rのそれぞれから振動応答を受信する。インターフェース301は、フォーマッティング、増幅、バッファリングなどの任意の方法など、任意の必要なまたは所望の信号調整を実行することができる。あるいは、信号調整の一部または全ては、処理システム302において実行されることができる。さらに、インターフェース301は、メータ電子機器20と外部装置との間の通信を可能にすることができる。インターフェース301は、任意の方法の電子的、光学的、または無線通信が可能とすることができる。インターフェース301は、振動応答に基づいて情報を提供することができる。一実施形態のインターフェース301は、デジタイザ(図示せず)と結合され、ここで、センサ信号は、アナログセンサ信号を含む。デジタイザは、アナログ振動応答をサンプリングおよびデジタル化し、デジタル振動応答を生成することができる。
【0053】
ポート303は、図1および図2を参照して前述したポート26などの入力/出力ポートであってもよいが、任意の適切なポートが使用されてもよい。ポート303は、例えば、ユーザの端末またはサーバと通信して、データを提供、受信、および/または交換することができる。例えば、プロセスデータは、処理システム302によってユーザの端末またはサーバに提供されてもよい。ユーザの端末またはサーバはまた、ポート303を介して処理システム302にコマンドまたは要求を送信することができる。ポート303は、任意の適切なタイプのものであってもよく、RS-232、ユニバーサルシリアルバス(USB)などの任意の適切なプロトコルに準拠してもよい。ポート303はまた、マスタ-スレーブネットワークなどのネットワークに接続されるように構成されてもよく、ユーザのコンピュータまたはサーバは、マスタとして機能するが、任意の適切なネットワーク構成が使用されてもよい。
【0054】
処理システム302は、メータ電子機器20の動作を実行し、センサアセンブリ10からの流動測定値を処理する。処理システム302は、1つ以上の処理ルーチンを実行し、それによって、1つ以上の流動特性を生成するために流動測定値を処理する。処理システム302は、インターフェース301に通信可能に結合され、インターフェースから情報を受信するように構成される。
【0055】
処理システム302は、汎用コンピュータ、マイクロ処理システム、論理回路、または他の何らかの汎用もしくはカスタマイズされた処理装置を備えることができる。追加的または代替的に、処理システム302は、複数の処理装置に分散させることができる。処理システム302はまた、記憶システム304などの任意の方式の一体型または独立型の電子記憶媒体を含むことができる。処理システム302は、図2を参照して説明したプロセッサ210および1つ以上のメモリ230から構成されることができるが、任意の適切な処理システムが使用されてもよい。
【0056】
記憶システム304は、流量計のパラメータおよびデータ、ソフトウェアルーチン、定数値、および変数値を記憶することができる。一実施形態では、記憶システム304は、メータ5の動作ルーチン310、通知ルーチン320、および/または配分ルーチン330などの、処理システム302によって実行されるルーチンを含む。記憶システム304はまた、標準偏差、信頼区間などの統計値を記憶することもできる。記憶システム304は、図2を参照して説明した1つ以上のメモリ230から構成されることができる。
【0057】
図3に示すように、記憶システム304は、動作ルーチン310と、通知ルーチン320と、配分ルーチン330とを含む。動作ルーチン310は、プロセスパラメータの値を測定および決定するステップを実行する。例えば、動作ルーチン310は、センサアセンブリ10からセンサ信号を受信し、センサアセンブリ内の材料の密度、質量流量、粘度などを決定することができる。動作ルーチン310はまた、駆動ゲイン、駆動信号パラメータ(例えば、振幅、周波数、位相)など、材料の特性ではないプロセスパラメータの他の値を決定することができる。他のプロセスパラメータは、材料の測定された特性および/またはボイド率、合計質量流量、材料組成などの他のプロセスパラメータから導出されてもよい。これらのおよび他の値は、連続的にサンプリングされ、プロセスパラメータ340として記憶システム304に書き込まれてもよい。
【0058】
図3に示すように、プロセスパラメータ340は、駆動信号341、左ピックオフ信号342、および右ピックオフ信号343を含み、これらは、それぞれ駆動信号341、左ピックオフ信号342、および右ピックオフ信号343の振幅、周波数、および/または位相の測定値とすることができる。駆動信号341、左ピックオフ信号342、および右ピックオフ信号343は、1つ以上の周波数成分、および正弦波、正方形、三角形などの任意の適切な形状を有することができる。駆動信号341、左ピックオフ信号342、および右ピックオフ信号343は、駆動ゲイン344を決定するために使用されてもよい。駆動信号341、左ピックオフ信号342、右ピックオフ信号343、および駆動ゲイン344は、動作ルーチン310によって提供および/または測定されてもよい。
【0059】
プロセスパラメータ340はまた、駆動信号341、左ピックオフ信号342、右ピックオフ信号343、および/または駆動ゲイン344から導出される材料の測定された特性を含む。図3に示すように、プロセスパラメータ340は、質量流量345および密度346を含む。質量流量345は、左ピックオフ信号342と右ピックオフ信号343との間の時間遅延または位相差を決定することによって、動作ルーチン310によって決定されることができる。動作ルーチン310はまた、駆動信号341の周波数から密度346を決定することができる。しかしながら、任意の適切な方法が使用されて、質量流量345および密度346の値を決定してもよい。
【0060】
これらのおよび/または他のプロセスパラメータは、イベントが発生したことを示すことができる。例えば、駆動ゲイン344の比較的高い値は、材料内のボイドを示すことができる。したがって、閾値が使用されて、材料内にボイドが存在することを決定することができる。すなわち、駆動ゲイン344の値が対応する駆動ゲイン閾値よりも大きい場合、動作ルーチン310は、材料内にボイドが存在すると決定することができる。動作ルーチン310は、プロセスパラメータ340の値を、プロセスパラメータ340のそれぞれに対応するイベント関連プロセスデータとして記憶することができる。動作ルーチン310はまた、以下により詳細に説明するように、記憶システム304内のボイドの存在をイベントとして記憶することができる。
【0061】
図3に示すように、記憶システム304は、イベント350を含む。イベント350は、イベントのラベル、コード、説明などの任意の適切なイベントインジケータと、いくつかの実施形態では、関連するプロセスパラメータ340に関する情報とから構成されてもよい。例えば、イベント350は、関連するプロセスパラメータ340のどの値がボイドを示したかを示すタイムスタンプおよび関連するプロセスパラメータラベルを有する「ボイド」のラベルを含むことができる。例として、イベント350内の「ボイド」というラベルは、対応する駆動ゲイン閾値を超えた駆動ゲイン344の値と関連付けられてもよい。この関連付けは、例えば、駆動ゲイン344のどの値が対応する駆動ゲイン閾値を超えたかを示すタイムスタンプであってもよい。しかしながら、任意の適切なフォーマットおよび/または情報がイベント350内にあってもよい。
【0062】
プロセスパラメータ340は、履歴ファイルに固定間隔で定期的に書き込まれ、所定の持続時間記憶された値を有するプロセスデータを含む、記憶システム304内の履歴ファイルから構成されてもよい。すなわち、プロセスデータは、測定が行われるときに記憶システム304に連続的に記憶されてもよい。プロセスパラメータ340のプロセスデータは、値のタイムスタンプ付きリスト、値列およびタイムスタンプ列を有する表、日時関連情報を有する値の連続リストなどの履歴データであってもよい。この例では、最新の値は、プロセスデータにおける最初の値であってもよく、最も前の値は、プロセスデータにおける最後の値であってもよいが、任意の適切な構造が使用されてもよい。プロセスパラメータ340のプロセスデータは、例えば、固定期間にわたって記憶された固定サンプリング/書き込み間隔を有する履歴データとして説明されることができるが、サンプリング/書き込み間隔および/または期間は、動的であってもよく、ファイル、データベース、リスト、またはレコードのサイズなどの時間以外のものに基づいてもよい。
【0063】
駆動ゲイン344は、短い持続時間を有することができるが、記憶システム304の大部分を消費する。より具体的には、駆動ゲイン344のプロセスデータのサイズは、比較的大きくてもよく、また比較的短い持続時間を有してもよい。例えば、駆動ゲイン344の値は、1から10秒毎に書き込まれる「高速データ」とみなすことができる。駆動ゲイン344などの高速データの持続時間は、相対的に短いサンプリング/書き込み間隔で情報を記憶するために必要なデータ密度のために短くなり得る。例として、駆動ゲイン344の持続時間は、一週間であってもよいが、任意の適切な持続時間が使用されてもよい。
【0064】
質量流量345の平均などの他のプロセスパラメータ340は、長い持続時間を有することができる。より具体的には、この例では、質量流量345の平均を含むプロセスデータは、比較的長い持続時間を有することができる。例示として、質量流量345の平均は、5分ごとに書き込まれる「低速データ」とみなすことができる。低速データの持続時間は、質量流量345の平均のまれな書き込みによるデータ密度(例えば、長いサンプリング/書き込み間隔)の欠如のために長くなり得る。質量流量345の平均の持続時間は、30日間であってもよいが、任意の適切な持続時間が使用されてもよい。低速データの持続時間は、典型的には、たとえそれらのサイズが等しくても、高速データの持続時間よりも大きい。
【0065】
プロセスデータの期間内にないデータは、記憶システム304に保持されず、したがって分析に利用できないことがある。その結果、ユーザは、例えば、ボイドイベントが駆動ゲイン344の持続時間外に発生した場合、ボイドイベントに関連する駆動ゲイン344の値を取得することができなかった。より具体的には、この例では、ユーザは、駆動ゲイン344の持続時間よりも古い時間に書き込まれた駆動ゲイン344の値をダウンロードすることができない。
【0066】
処理システム302は、通知ルーチン320を実行して、イベント350内のイベントなどの1つ以上のイベントに基づいて通知360を生成することができる。通知360は、図3に示すイベント情報362などのイベント350に関連する情報を含むことができる。例えば、駆動ゲイン344の値が対応する駆動ゲイン閾値を超える場合、処理システム302は、材料にボイドがあったことを示すイベント情報362を含む通知360を生成することができる。通知360は、対応する駆動ゲイン閾値を超えた駆動ゲイン344の値を含まなくてもよい。通知360は、イベント350のイベントと同時に生成されてもよい。
【0067】
通知360がイベントと同時に生成されるため、ユーザは、駆動ゲイン344の持続時間内に駆動ゲイン344のプロセスデータをダウンロードすることができる。例えば、通知を受信すると、ユーザは、直ちに駆動ゲイン344のプロセスデータを外部記憶装置236にダウンロードし、オフライン分析のために外部記憶装置236を取り外すことができる。しかしながら、ユーザは、データを直ちにダウンロードすることができない場合があり、したがって、プロセスデータをダウンロードするために将来の時間を確保する必要がある場合があり、したがって、イベントに関連するプロセスデータの持続時間に関する情報を必要とする場合がある。
【0068】
したがって、処理システム302はまた、プロセスパラメータ340のプロセスデータの持続時間に基づいて通知360を生成するために通知ルーチン320を実行することができる。例えば、図3に示すように、通知360は、イベントに関連付けられたプロセスデータがいつダウンロードに利用可能であり得るかを示す利用可能性情報364を含むことができる。利用可能性情報364は、日時や持続時間(例えば、7日間)などであってもよい。したがって、ユーザは、イベントに関連付けられたプロセスデータがもはや利用できなくなる可能性があるときを知ることができ、したがって、プロセスデータのダウンロードをスケジュールすることができる。しかしながら、ユーザは、どのプロセスデータがイベントに関連付けられているか、および関連付けられたプロセスデータがどのようにダウンロードされ得るかを知らない場合がある。
【0069】
したがって、処理システム302はまた、ダウンロードされ得るプロセスデータに基づいて通知360を生成することができる。例えば、通知360は、イベントに関連付けられたプロセスデータがどのようにアクセスされ得るかなどを示すダウンロード情報366を通知360に含むことができる。例えば、イベント情報362は、材料内にボイドが存在したことを示すことができるが、ボイドが存在したことを示すプロセスパラメータ340を示さない場合がある。したがって、ダウンロード情報366はまた、駆動ゲイン344のプロセスデータが材料のボイドなどのイベントに関連付けられていることをユーザに通知することができる。ダウンロード情報366はまた、プロセスデータがポート303および/または外部記憶装置236を介して利用可能であることを示すことができる。
【0070】
したがって、ユーザは、イベントに関連付けられたプロセスデータをダウンロードするために通知360を使用することができる。例えば、通知360は、イベントが材料のボイドであることを示すイベント情報362と、プロセスデータが例えば一週間利用可能であることを示す利用可能性情報364と、駆動ゲイン344のプロセスデータがイベントに関連付けられ、ポート303を介してダウンロードされ得ることを示すダウンロード情報366とを含むことができる。しかしながら、ポート303ならびに外部記憶装置236は、限られた帯域幅および/またはメモリを有することがある。
【0071】
したがって、処理システム302は、配分ルーチン330を実行して、プロセスパラメータ340のプロセスデータを配分することができる。例えば、処理システム302は、ユーザによるダウンロードに利用可能なプロセスデータのサイズを縮小する配分ルーチン330を実行することができる。プロセスパラメータ340のプロセスデータは、イベントに関連付けられたプロセスデータの一部を選択し、選択されたデータを配分されたプロセスデータ370として省くことによって配分されることができる。配分されたプロセスデータ370はまた、イベントに関連付けられたプロセスデータの文脈データを含むことができる。図3に示すように、配分されたプロセスデータ370は、図4を参照して以下により詳細に説明される前方文脈データ372および後方文脈データ374を含む。
【0072】
さらに図3を参照すると、通知360および/または配分されたプロセスデータ370の様々な属性、またはそれらに関連する様々な属性が構成380において構成されることができる。例えば、ユーザは、いくつかのイベントのみをユーザに通知するようにメータ電子機器20を構成することができる。メータ電子機器20はまた、通知期間にわたって通知を繰り返すように構成されてもよい。より具体的には、メータ電子機器20は、12時間にわたって毎時間通知360、460を生成および提供するように構成されてもよいが、他のレートおよび/または期間が使用されてもよい。
【0073】
追加的または代替的に、メータ電子機器20は、プロセスパラメータ340のプロセスデータの持続時間よりも長い配分されたデータ持続時間にわたって、配分されたプロセスデータ370を記憶するように構成380によって構成されてもよい。例えば、構成380は、プロセスパラメータ340のプロセスデータの持続時間が一週間である2週間分の配分されたプロセスデータ370を記憶するようにメータ電子機器20を構成することができる。別の例では、構成380は、プロセスパラメータ340のいくつかをイベント350のいくつかに関連付けるようにメータ電子機器20を構成する関連付け構成を含むことができる。例えば、構成380は、ボイドなどのイベント350の所与のイベントについて、配分されたプロセスデータ370が駆動ゲイン344および質量流量345を含むべきであることを示すことができる。
【0074】
構成380は、動作ルーチン310、通知ルーチン320、および/または配分ルーチン330によって読み取られ、動作され、および/または書き込まれることができる。例えば、動作ルーチン310は、イベントに関連する他のプロセスデータをダウンロードするときにユーザが手動で選択した追加のプロセスパラメータによって構成380を更新することができる。別の例では、通知ルーチン320は、通知期間中にユーザが通知を終了するため、通知期間を短縮して構成380を更新することができる。配分ルーチン330は、ユーザがダウンロード中に関連付けを削除するときに、プロセスパラメータ340とイベント350との間の関連付け構成を追加または削除することができる。例えば、ユーザは、所与のイベントについての配分されたプロセスデータ370を読み取り、配分されたプロセスデータをダウンロードする前に配分されたプロセスデータ370におけるプロセスパラメータ340のプロセスデータを削除することを選択することができる。配分ルーチン330は、構成380内の対応する関連構成を削除することができる。これらの動作および他の動作は、配分されたプロセスデータ370がポート303および/またはESD236を効率的に利用することを保証するために構成380上で実行されてもよい。例示的な配分されたプロセスデータは、図4を参照して以下により詳細に説明される。
【0075】
[例示的な配分されたプロセスデータ]
図4は、プロセスデータ410の配分400を示している。図4に示すように、プロセスデータ410は、日によって区切られたプロセスパラメータファイル420に含まれる。プロセスパラメータファイル420は、例えば、上述した駆動ゲイン344に関連付けられてもよいが、任意の適切な処理パラメータが使用されてもよい。プロセスデータ410は、持続時間412を有するものとして示されており、これは、プロセスパラメータファイル420に示されている7日間の持続時間に対応する。プロセスパラメータファイル420における最初のデータは、図4に示す当日に対応する最新データとすることができ、プロセスパラメータファイル420における最後のデータは、7日間の期間の終わりに対応する最も前のデータとすることができる。プロセスパラメータファイル420のイベント関連プロセスデータ410aもまた示されている。前方文脈データ410bおよび後方文脈データ410cもまた、プロセスパラメータファイル420の一部であり、それぞれイベント関連プロセスデータ410aの前および後に続く。
【0076】
図示のように、イベント関連プロセスデータ410aは、イベント430に関連付けられることができる。イベント430は、イベント長442を有し、前方文脈データ410bは、前方文脈長444を有し、後方文脈データは、後方文脈長446を有する。イベント長442、前方文脈長444、および後方文脈長446の合計は、スパン440である。スパン440は、配分されたプロセスデータ450のスパンとすることができる。したがって、イベント関連プロセスデータ410aは、配分されたプロセスデータ450の一部である。必ずしも配分の一部ではないが、図4は、イベント430の開始と同時にまたは前に生成される通知460を示しているが、通知は、イベント430の終了と同時または後などの代替時間に生成されてもよい。
【0077】
図3に示すプロセスパラメータ340を参照して上述したように、プロセスデータ410は、任意の適切なフォーマットの任意の適切なデータであってもよい。例えば、プロセスデータ410は、最初のデータのタイムスタンプおよび例えばプロセスパラメータ値が5秒ごとに書き込まれたことを示す5秒の書き込み期間を有するヘッダに関連付けられたプロセスパラメータ値のリストであってもよい。プロセスパラメータファイル420のタイムスタンプ列および対応するプロセスパラメータ値を含むテーブルなど、他のフォーマットが使用されてもよい。これらのおよび他のプロセスデータでは、例えば秒単位の持続時間がプロセスデータから決定されてもよいが、持続時間412は、任意の適切な形態、単位(例えば、hh:mm:ss)、非単位(例えば、表の行数)などであってもよい。
【0078】
プロセスパラメータファイル420は、駆動ゲイン閾値を超える駆動ゲイン値などのイベントを示すプロセスパラメータに関連付けられたファイルであってもよい。イベントを示さないが、それにもかかわらずイベントに関連付けられることができる代替的なプロセスパラメータファイルが使用されてもよい。例えば、駆動ゲイン閾値を超える駆動ゲインは、材料内のボイドを示すことができるが、密度346もまた、ボイドに関連付けられてもよい。すなわち、駆動ゲイン344のみがボイドを示していたとしても、駆動ゲイン344および密度346の双方のプロセスデータを分析することも有用であり得る。理解されることができるように、図3を参照して説明した駆動ゲイン344および密度346のプロセスデータなどの複数のプロセスデータがダウンロードされることができる。
【0079】
イベント430は、メータ5内のプロセス状態を示す任意のものであってもよい。イベント430は、メータ5内のプロセス状態に関連するフラグ、エラー、診断などであってもよい。メータ5におけるプロセス状態は、例えば、材料の状態(例えば、スラグ、ボイド、混合相流など)、閾値を超えるプロセスパラメータ(例えば、温度、圧力、流量、密度)などであってもよい。図4に示すように、イベント430は、4日目に発生して連続的であるが、イベントは、他の時間に発生してもよく、不連続であってもよい。例えば、代替の実施形態では、2日目に追加のイベントが発生してもよい。したがって、配分されたプロセスデータ450は、2日目および4日目のプロセスデータを含むことができるが、3日目の全てとは限らない。
【0080】
スパン440は、任意の適切な形態で定量化されてもよく、単位を有していても有していなくてもよい。図4に示すように、スパン440は、5日目のおよそ中央から3日目のおよそ中央まで延在する約2日の長さを有する。図示のように、配分されたプロセスデータ450をダウンロードするための利用可能な時間は、約2.5日間である。これは、イベント430が開始された後にプロセスデータ410が書き込まれるためである。すなわち、イベント430が発生して通知460が送信されてから、ある程度の時間が経過している。イベント430が開始したとき、イベント関連プロセスデータ410aのみが配分された場合、利用可能時間は、7日間であった。上述した利用可能性情報364などの利用可能性情報は、これらのおよび他の情報を含むことができる。
【0081】
図4に示すように、配分されたプロセスデータ450は、プロセスデータ410に基づいて生成されることができる。例えば、配分されたプロセスデータ450は、イベント430とイベント関連プロセスデータ410aとの間の関連付けを構成する上述した構成380を使用することによって生成されることができる。したがって、配分されたプロセスデータ450は、イベント関連プロセスデータ410aを含む。例えば、イベント430が材料内で検出されたボイドである場合、イベント関連プロセスデータ410aは、閾値を超える駆動ゲイン値を含むことができる。しかしながら、配分されたプロセスデータ450はまた、イベント430を示さなかったプロセスデータを含んでもよい。例えば、配分されたプロセスデータ450は、イベント430と同時期であるがイベント430を示さない密度値をさらに含むことができる。したがって、ユーザは、駆動ゲインおよび密度測定値のプロセスデータを分析することができる。
【0082】
通知460は、持続時間412および/または前方文脈長444の双方に基づいて生成されることができる。図示のように、通知460はまた、通知460が生成された日時などの日時から6.5日間、配分されたプロセスデータ450がダウンロードされることができることを示す利用可能性情報を含むことができる。通知460は、配分されたプロセスデータ450が前方文脈データ410bを含むため、利用可能時間が7日間であることを示さない場合がある。あるいは、通知460は、配分されたプロセスデータ450が前方文脈データ410bを含むこと、および前方文脈データ410bが約0.5日間の前方文脈長444を有することを示すことができるが、任意の適切な利用可能性情報が含まれてもよい。
【0083】
通知460はまた、イベント430に基づいて生成されてもよい。例えば、通知460は、上述したボイドイベントなどのイベント430に関連する情報を含んでもよい。例えば、通知460は、ボイドイベントに関連付けられたイベントコードなどを有するフィールドを含んでもよい。追加的または代替的に、通知460はまた、材料にボイドが検出されたことを単に述べることもできる。イベント430に関連する情報はまた、イベント430がどのように示されたかを含むことができる。例えば、イベント430に関連する情報は、駆動ゲインが閾値を超えたことを説明することができる。
【0084】
通知460はまた、プロセスデータ410のダウンロードに関する情報を含むように生成されてもよい。例えば、通知460は、配分されたプロセスデータ450に関する情報(例えば、関連するプロセスパラメータ)、配分されたプロセスデータ450をダウンロードする方法、配分されたプロセスデータ450のサイズなどを含むことができる。通知460は、機械可読、単純なテキスト、一連のコードなどの任意の適切なフォーマットであってもよい。したがって、ユーザは、例えばポート26、303を介して通知460を読み取り、および/または配分されたプロセスデータ450のダウンロードを自動化することができる。
【0085】
上述したように、通知ルーチン320および/または配分ルーチン330は、通知を生成し、プロセスデータを配分することができる。上述した通知360および配分されたプロセスデータ370などの通知および配分されたプロセスデータを生成するための例示的な方法は、図5を参照して以下に説明される。
【0086】
[イベント通知およびプロセスデータの配分方法]
図5は、イベントを通知し、プロセスデータを配分するための方法500を示している。図5に示すように、方法500は、ステップ510において、所定の持続時間にわたってプロセスデータを連続的に記憶することによって開始する。ステップ520において、方法500は、プロセスデータにおける1つ以上のイベントを検出する。1つ以上のイベントは、上述したイベント、または他のイベントとすることができる。1つ以上のイベントは、プロセスパラメータの1つ以上の値が閾値を超えた場合に検出されることができる。方法500はまた、ステップ530aおよびステップ530bのうちの少なくとも一方を含む。すなわち、方法500は、ステップ530aおよび/またはステップ530bを実行することができる。ステップ530aにおいて、方法500は、検出された1つ以上のイベントに基づいて通知を生成する。ステップ530bにおいて、方法500は、1つ以上のイベントに基づいてプロセスデータを配分する。ステップ530a、530bにおいて、方法500はまた、持続時間に基づいて通知を生成することができる。
【0087】
方法500は、例えば通知に関連するステップなどの追加のステップを含むことができる。例えば、方法500は、上述したように、前方文脈長に基づいて通知を生成することができる。方法500はまた、検出された1つ以上のイベントに関連する情報を含むように通知を生成することができる。通知はまた、プロセスデータのダウンロードに関する情報を含むように生成されてもよい。方法500はまた、ポートおよび/またはユーザインターフェースを介して通知を提供することができる。
【0088】
追加的または代替的に、方法500は、プロセスデータの配分に関連するステップを含んでもよい。例えば、方法500は、プロセスデータを配分されたプロセスデータに配分することができ、配分されたプロセスデータは、イベント関連プロセスデータを含む。配分されたプロセスデータはまた、前方文脈データおよび/または後方文脈データを含むことができる。配分されたプロセスデータは、ポートおよび/または外部記憶装置を介して提供されることができる。
【0089】
上記では、メータ5、メータ電子機器20、ならびにイベントを通知し、プロセスデータを配分するための方法500について説明した。メータ5、メータ電子機器20、および方法500は、イベントを通知することから、ユーザは、リアルタイムでイベントを認識し、プロセスデータがダウンロードされるべきかどうかを決定することができる。したがって、ユーザは、メータ5および/またはメータ電子機器20との相互作用をより効率的に優先することができる。例えば、ユーザは、いくつかのイベントに関連するプロセスデータを分析したくない場合があり、他のイベントについては、プロセスデータを分析したい場合がある。
【0090】
また、データが配分されることから、メータ5またはメータ電子機器20内のメモリがより効率的に利用されることができる。例えば、イベントに関連するプロセスパラメータ340のプロセスデータ410は、配分されたプロセスデータ450に配分され、配分されたプロセスデータ370としてメータ電子機器20に記憶されることができる。配分されたプロセスデータ370、450は、ポート26、303および/またはESD236を介して提供されることができる。その結果、所与のイベントについて、プロセスデータ410の全てがユーザによってダウンロードされなくてもよい。これは、ポート26、303、およびポート26、303に通信可能に結合された任意のネットワーク、ならびにESD236をより効率的に使用する。
【0091】
したがって、イベントと、配分されたプロセスデータ450をダウンロードするポート26、303に通信可能に結合されたユーザ、サーバ、システムなどとの間のトランザクション時間が短縮されることができる。トランザクション時間は、例えば、受信した通知460に基づいてユーザがダウンロードを自動化することを可能にすることによって、および/またはプロセスデータ410のサイズよりも小さいサイズを有する配分されたプロセスデータ450に起因して短縮されることができる。
【0092】
上記の実施形態の詳細な説明は、本発明が本説明の範囲内にあると想定される全ての実施形態の網羅的な説明ではない。実際に、当業者は、上述した実施形態の特定の要素が様々に組み合わせられてまたは排除されて、さらなる実施形態を形成することができ、そのようなさらなる実施形態は、本説明の範囲および教示の範囲内にあることを認識するであろう。上述した実施形態が全体的または部分的に組み合わせられて、本説明の範囲および教示の範囲内で追加の実施形態を形成することができることも当業者にとって明らかであろう。
【0093】
したがって、特定の実施形態が例示の目的で本明細書に記載されているが、関連技術分野の当業者が認識するように、本説明の範囲内で様々な同等の変更が可能である。本明細書で提供される教示は、上述したおよび添付の図面に示された実施形態だけでなく、イベントの他の通知およびプロセスデータの配分に適用されることができる。したがって、上述した実施形態の範囲は、以下の特許請求の範囲から決定されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】