(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-29
(54)【発明の名称】分割スクリーン表示方法及び電子デバイス
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0481 20220101AFI20221121BHJP
G06F 3/0488 20220101ALI20221121BHJP
【FI】
G06F3/0481
G06F3/0488
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022519756
(86)(22)【出願日】2020-07-16
(85)【翻訳文提出日】2022-05-16
(86)【国際出願番号】 CN2020102488
(87)【国際公開番号】W WO2021063074
(87)【国際公開日】2021-04-08
(31)【優先権主張番号】201910938898.X
(32)【優先日】2019-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ルオ,イー
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA25
5E555BA04
5E555BB04
5E555BC08
5E555CA13
5E555CB07
5E555CB12
5E555CB72
5E555CC13
5E555CC22
5E555DB04
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5E555DD06
5E555DD07
5E555DD08
5E555EA09
5E555EA11
5E555FA00
(57)【要約】
本発明の複数の実施形態は、分割スクリーン表示方法及び電子デバイスを提供する。その方法は、電子デバイスが、第1のアプリケーションを起動して、第1のタスクを実行するときに、ディスプレイに第1のタスクに対応する表示インターフェイスを表示し、第1のタスクに対応する表示インターフェイスにおいて、第2のタスクを有効化するのに使用される第1の操作を受信し、そして、第1の操作に応答して、分割スクリーン表示モードを有効化することを含む。従来技術と比較して、本発明の複数の実施形態において、ユーザの追加的な手動の操作を行うことなく、分割スクリーンモードをトリガすることが可能である。このことは、タスクに基づいて、分割スクリーン表示モードに入るように電子デバイスをトリガするという技術的効果を達成し、それによって、電子デバイスのインテリジェンスを改善する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
分割スクリーン表示方法であって、当該方法は、
第1のアプリケーションを起動して、第1のタスクを実行するときに、ディスプレイに前記第1のタスクに対応する表示インターフェイスを表示するステップと、
前記第1のタスクに対応する前記表示インターフェイスにおいて、第2のタスクを有効化するのに使用される第1の操作を受信するステップと、
前記第1の操作に応答して、分割スクリーン表示モードを有効化するステップと、を含む、
方法。
【請求項2】
第1のアプリケーションを起動して、第1のタスクを実行するときに、ディスプレイに前記第1のタスクに対応する表示インターフェイスを表示する前記ステップは、
フルスクリーンで前記ディスプレイに前記第1のタスクに対応する前記表示インターフェイスを表示するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2のタスクは、前記第1のアプリケーションのタスクであるか、又は、
前記第2のタスクは、第2のアプリケーションのタスクであり、前記第2のアプリケーションは、前記第1のアプリケーションとは異なる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の操作に応答して、分割スクリーン表示モードを有効化する前記ステップは、
前記ディスプレイに少なくとも2つの表示ウィンドウを生成するステップであって、前記少なくとも2つの表示ウィンドウは、第1の表示ウィンドウ及び第2の表示ウィンドウを含む、ステップと、前記第1の表示ウィンドウの中に前記第1のタスクに対応する前記表示インターフェイスを表示するステップと、前記第2の表示ウィンドウの中に前記第2のタスクに対応する表示インターフェイスを表示するステップと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の操作に応答して、分割スクリーン表示モードを有効化する前記ステップは、
前記第2のタスクに対応する表示インターフェイスのビューを生成し、そして、前記第1のタスクに対応する前記表示インターフェイスに前記ビューを表示するステップと、
第2の操作に応答して、前記ビューに対する前記第2の操作に基づいて、分割スクリーン表示ウィンドウの位置を決定するステップと、
前記分割スクリーン表示ウィンドウの前記位置に前記分割スクリーン表示ウィンドウを表示し、そして、前記分割スクリーン表示ウィンドウの中に前記第2のタスクに対応する前記表示インターフェイスを表示するステップと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第2の操作は、第1の副操作を含み、前記第1の副操作は、あらかじめ設定されている位置に前記ビュー又は前記ビューのコピーをドラッグする操作であり、
第2の操作に基づいて、分割スクリーン表示ウィンドウの位置を決定する前記ステップは、前記あらかじめ設定されている位置が前記分割スクリーン表示ウィンドウの前記位置であると決定するステップを含み、
当該方法は、前記第1の副操作を受信した後に、前記分割スクリーン表示ウィンドウの前記位置に前記分割スクリーン表示ウィンドウを表示するステップをさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第2の操作は、前記第1の副操作の前に第2の副操作をさらに含み、前記第2の副操作は、単一の指で前記ビューをタッチしそして保持する操作又は2つの指で前記ビューをタッチしそして保持する操作である、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第2の操作は、前記第1の副操作の後に第3の副操作をさらに含み、前記第3の副操作は、前記ビューをタップする操作であり、
当該方法は、前記第3の副操作を受信した後に、前記分割スクリーン表示ウィンドウの中に前記第2のタスクに対応する前記表示インターフェイスを表示するステップをさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
ディスプレイ、1つ又は複数のプロセッサ、メモリ、複数のアプリケーション、及び1つ又は複数のコンピュータプログラムを含む電子デバイスであって、
前記1つ又は複数のコンピュータプログラムは、前記メモリの中に格納され、前記1つ又は複数のコンピュータプログラムは、命令を含み、前記命令が前記1つ又は複数のプロセッサによって呼び出されそして実行されるときに、当該電子デバイスが、
第1のアプリケーションを起動して、第1のタスクを実行するときに、前記ディスプレイに第1のタスクに対応する表示インターフェイスを表示するステップと、
前記第1のタスクに対応する前記表示インターフェイスにおいて、第2のタスクを有効化するのに使用される第1の操作を受信するステップと、
前記第1の操作に応答して、分割スクリーン表示モードを有効化するステップと、を実行することを可能とされる、
電子デバイス。
【請求項10】
前記命令が前記1つ又は複数のプロセッサによって呼び出されそして実行されるときに、当該電子デバイスが、フルスクリーンで前記ディスプレイに前記第1のタスクに対応する前記表示インターフェイスを表示するステップを実行することを可能とされる、請求項9に記載の電子デバイス。
【請求項11】
前記第2のタスクは、前記第1のアプリケーションのタスクであるか、又は、
前記第2のタスクは、第2のアプリケーションのタスクであり、前記第2のアプリケーションは、前記第1のアプリケーションとは異なる、請求項9に記載の電子デバイス。
【請求項12】
前記命令が前記1つ又は複数のプロセッサによって呼び出されそして実行されるときに、当該電子デバイスが、前記ディスプレイに少なくとも2つの表示ウィンドウを生成するステップであって、前記少なくとも2つの表示ウィンドウは、第1の表示ウィンドウ及び第2の表示ウィンドウを含む、ステップと、前記第1の表示ウィンドウの中に前記第1のタスクに対応する前記表示インターフェイスを表示するステップと、前記第2の表示ウィンドウの中に前記第2のタスクに対応する表示インターフェイスを表示するステップと、を実行することを可能とされる、請求項9に記載の電子デバイス。
【請求項13】
前記命令が前記1つ又は複数のプロセッサによって呼び出されそして実行されるときに、当該電子デバイスが、前記第2のタスクに対応する表示インターフェイスのビューを生成し、そして、前記第1のタスクに対応する前記表示インターフェイスに前記ビューを表示するステップと、
第2の操作に応答して、前記ビューに対する前記第2の操作に基づいて、分割スクリーン表示ウィンドウの位置を決定するステップと、
前記分割スクリーン表示ウィンドウの前記位置に前記分割スクリーン表示ウィンドウを表示し、そして、前記分割スクリーン表示ウィンドウの中に前記第2のタスクに対応する前記表示インターフェイスを表示するステップと、を実行することを可能とされる、請求項9に記載の電子デバイス。
【請求項14】
前記第2の操作は、第1の副操作を含み、前記第1の副操作は、あらかじめ設定されている位置に前記ビュー又は前記ビューのコピーをドラッグする操作であり、
前記命令が前記1つ又は複数のプロセッサによって呼び出されそして実行されるときに、当該電子デバイスが、前記あらかじめ設定されている位置が前記分割スクリーン表示ウィンドウの前記位置であると決定するステップを実行することを可能とされ、
前記命令が前記1つ又は複数のプロセッサによって呼び出されそして実行されるときに、当該電子デバイスが、さらに、前記第1の副操作を受信した後に、前記分割スクリーン表示ウィンドウの前記位置に前記分割スクリーン表示ウィンドウを表示するステップを実行することを可能とされる、請求項13に記載の電子デバイス。
【請求項15】
前記第2の操作は、前記第1の副操作の前に第2の副操作をさらに含み、前記第2の副操作は、単一の指で前記ビューをタッチしそして保持する操作又は2つの指で前記ビューをタッチしそして保持する操作である、請求項14に記載の電子デバイス。
【請求項16】
前記第2の操作は、前記第1の副操作の後に第3の副操作をさらに含み、前記第3の副操作は、前記ビューをタップする操作であり、
前記命令が前記1つ又は複数のプロセッサによって呼び出されそして実行されるときに、当該電子デバイスが、さらに、前記第3の副操作を受信した後に、前記分割スクリーン表示ウィンドウの中に前記第2のタスクに対応する前記表示インターフェイスを表示するステップを実行することを可能とされる、請求項14に記載の電子デバイス。
【請求項17】
コンピュータ命令を含むコンピュータ記憶媒体であって、前記コンピュータ命令が電子デバイスにおいて起動されるときに、前記電子デバイスが、請求項1乃至8のうちのいずれか1項に記載の分割スクリーン表示方法を実行することを可能とされる、コンピュータ記憶媒体。
【請求項18】
プログラム製品であって、当該プログラム製品がコンピュータにおいて起動するときに、前記コンピュータが、請求項1乃至8のうちのいずれか1項に記載の分割スクリーン表示方法を実行することを可能とされる、プログラム製品。
【請求項19】
電子デバイスにおけるグラフィカルユーザインターフェイスであって、前記電子デバイスは、ディスプレイ、1つ又は複数のメモリ、及び1つ又は複数のプロセッサを含み、前記1つ又は複数のプロセッサは、前記1つ又は複数のメモリの中に格納されている1つ又は複数のコンピュータプログラムを実行するように構成され、当該グラフィカルユーザインターフェイスは、前記電子デバイスが請求項1乃至8のうちのいずれか1項に記載の分割スクリーン表示方法を実行するときに表示されるグラフィカルユーザインターフェイスを含む、グラフィカルユーザインターフェイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願への相互参照]
この出願は、2019年9月30日付で中国国家知的所有権管理局に出願されている"分割スクリーン表示方法及び電子デバイス"と題する中国特許出願第201910938898.X号に基づく優先権を主張し、その内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
[技術分野]
この出願は、端末技術の分野に関し、特に、分割スクリーン表示方法及び電子デバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
視覚体験を改善するために、さまざまな電子デバイスのスクリーンがより大きくなっている。電子デバイスは、複数のアプリケーションを同時に動作させるためのユーザの要求を満たすように、分割スクリーンモードを提供する。例えば、電子デバイスは、2つのアプリケーションのウィンドウを同時に表示してもよい。
【0004】
従来技術においては、電子デバイスは、分割スクリーンモードに入る際には、ユーザが手動でトリガする必要がある。例えば、電子デバイスがフルスクリーンでアプリケーションAのウィンドウを表示するときに、ユーザは、履歴タスクボタンをタッチしそして保持して、電子デバイスが分割スクリーンモードに入ることを可能としてもよく、そして、その次に、ユーザは、例えば、アプリケーションBのアイコンをタップするといったように、分割スクリーンウィンドウの中に表示される必要があるアプリケーションを手動で選択する。このようにして、アプリケーションA及びアプリケーションBは、複数の異なるウィンドウの中に表示される。
【0005】
従来の技術においては、電子デバイスは、分割スクリーンモードに入る際には、ユーザが手動でトリガする必要があり、操作プロセスは、比較的煩雑であるということを理解することが可能である。このことは、十分に知的ではない。
【発明の概要】
【0006】
本発明の複数の実施形態は、分割スクリーン表示方法及び電子デバイスを提供して、タスクに基づいて、分割スクリーン表示モードを有効化するように電子デバイスをトリガするという技術的効果を達成することにより、電子デバイスのインテリジェンスを改善する。
【0007】
第1の態様によれば、本発明のある1つの実施形態は、分割スクリーン表示方法を提供し、当該方法は、第1のアプリケーションを起動して、第1のタスクを実行するときに、ディスプレイに前記第1のタスクに対応する表示インターフェイスを表示するステップと、前記第1のタスクに対応する前記表示インターフェイスにおいて、第2のタスクを有効化するのに使用される第1の操作を受信するステップと、前記第1の操作に応答して、分割スクリーン表示モードを有効化するステップと、を含む。具体的にいうと、電子デバイスが、第1のアプリケーションを起動して、第1のタスクを実行するときに、第2のタスクを有効化するのに使用される第1の操作が、第1のタスクに対応する表示インターフェイスにおいて受信される場合には、電子デバイスは、第2のタスクを使用することによってトリガされて、分割スクリーン表示モードに入ることが可能である。従来の技術の分割スクリーン表示方法と比較して、ユーザの追加的な手動の操作を行うことなく分割スクリーンモードをトリガすることが可能である。このことは、タスクに基づいて、分割スクリーン表示を実行するように電子デバイスをトリガするという技術的効果を達成し、それによって、電子デバイスのインテリジェンスを改善する。
【0008】
ある1つの可能な設計において、第1のアプリケーションを起動して、第1のタスクを実行するときに、電子デバイスは、フルスクリーンでディスプレイに第1のタスクに対応する表示インターフェイスを表示してもよい。このようにして、フルスクリーン表示モードにおけるタスクに基づいて、分割スクリーン表示を実行することが可能であり、ユーザの追加的な手動の操作を行うことなく、フルスクリーンモードを分割スクリーンモードへと切り替えることが可能であり、それによって、対話のインテリジェンスを改善する。
【0009】
ある1つの可能な設計において、第2のタスクは、第2のアプリケーションのタスクであってもよく、第2のアプリケーションは、第1のアプリケーションとは異なっている。言い換えると、本発明の複数の実施形態における複数の技術的解決方法は、アプリケーション間共通の分割スクリーンシナリオに適用可能であってもよく、それによって、ユーザ体験を改善する。
【0010】
他の可能な設計において、第2のタスクは、第1のアプリケーションのタスクであってもよい。言い換えると、本発明の複数の実施形態における複数の技術的解決方法は、さらに、アプリケーション内の分割スクリーンシナリオに適用可能であってもよい。このことは、さらに、分割スクリーン表示のインテリジェンスを改善し、ユーザ体験を改善することが可能である。
【0011】
ある1つの可能な設計において、電子デバイスが、第1の操作に応答して、分割スクリーン表示モードを有効化するときに、電子デバイスは、具体的には、ディスプレイに少なくとも2つの表示ウィンドウを生成し、少なくとも2つの表示ウィンドウは、第1の表示ウィンドウ及び第2の表示ウィンドウを含み、第1の表示ウィンドウの中に第1のタスクに対応する表示インターフェイスを表示し、そして、第2の表示ウィンドウの中に第2のタスクに対応する表示インターフェイスを表示してもよい。言い換えると、第2のタスクをトリガするときに、電子デバイスは、直接的に、分割スクリーンモードに入り、そして、分割スクリーンウィンドウの中に第2のタスクの表示インターフェイスを表示してもよい。このことは、電子デバイスの対話効率を改善する。
【0012】
ある1つの可能な設計において、電子デバイスが、第1の操作に応答して、分割スクリーン表示モードを有効化するときに、電子デバイスは、代替的に、第2のタスクに対応する表示インターフェイスのビューを生成し、そして、第1のタスクに対応する表示インターフェイスにそのビューを表示し、第2の操作に応答して、そのビューに対する第2の操作に基づいて、分割スクリーン表示ウィンドウの位置を決定し、分割スクリーン表示ウィンドウの位置に分割スクリーン表示ウィンドウを表示し、そして、分割スクリーン表示ウィンドウの中に第2のタスクに対応する表示インターフェイスを表示してもよい。言い換えると、(第2のタスクを有効化するための)第1の操作に基づいて、分割スクリーンモードの有効化をトリガした後に、さらに、受信した第2の操作に基づいて、分割スクリーンウィンドウの表示位置を決定することが可能である、すなわち、ユーザは、第2の操作を実行することによって、分割スクリーンウィンドウの表示位置を示してもよい。このことは、さらに、電子デバイスの対話インテリジェンスを改善することを可能とするとともに、ユーザ体験を改善することを可能とする。
【0013】
ある1つの可能な設計において、第2の操作は、複数の副操作ステップを含んでもよく、分割スクリーン表示の偶発的なトリガを回避し、その結果、分割スクリーン表示の信頼性を改善する。
【0014】
例えば、第2の操作は、第1の副操作を含んでもよく、第1の副操作は、(例えば、上、下、左、又は右等の)あらかじめ設定されている位置に、ビュー又はビューのコピーをドラッグする操作であってもよい。それに対応して、電子デバイスは、あらかじめ設定されている位置が分割スクリーン表示ウィンドウの位置であるということを決定し、そして、第1の副操作を受信した後に、分割スクリーン表示ウィンドウの位置に分割スクリーン表示ウィンドウを表示する。
【0015】
さらに、第2の操作は、また、第1の副操作の前に第2の副操作をさらに含んでもよく、第2の副操作は、単一の指でビューをタッチしそして保持する操作又は2つの指でビューをタッチしそして保持する操作であってもよい。言い換えると、ユーザは、単一の指でビューをタッチしそして保持した後にのみ、又は、2本の指でビューをタッチしそして保持した後にのみ、そのビューをドラッグすることが可能である。このようにして、ビューをドラッグするためのユーザの偶発的なトリガを回避することが可能であり、それによって、分割スクリーン表示の信頼性を改善する。代替的に、ユーザがそのビューをタップする場合に、ユーザは、さらに、分割スクリーンモードへと入るのを取り消して、第1のタスクの表示インターフェイスのフルスクリーン表示を回復させてもよい。
【0016】
さらに、第2の操作は、また、第1の副操作の後に第3の副操作を含んでもよく、第3の副操作は、ビューをタップする操作であってもよい。それに対応して、電子デバイスは、第3の副操作を受信した後にのみ、分割スクリーン表示ウィンドウの中に第2のタスクに対応する表示インターフェイスを表示する。言い換えると、指定されている解の位置にビューをドラッグした後に、ユーザは、さらに、ビューをタップする操作を実行して、分割スクリーンウィンドウの中に第2タスクの表示インターフェイスを表示することを決定する必要がある。このようにして、ビューをドラッグするためのユーザの偶発的なトリガをより良好に回避することが可能であり、それによって、分割スクリーン表示の信頼性を改善する。
【0017】
第2の態様によれば、本発明のある1つの実施形態は、ディスプレイ、1つ又は複数のプロセッサ、メモリ、複数のアプリケーション、及び1つ又は複数のコンピュータプログラムを含む電子デバイスであって、前記1つ又は複数のコンピュータプログラムは、前記メモリの中に格納され、前記1つ又は複数のコンピュータプログラムは、命令を含み、前記命令が前記1つ又は複数のプロセッサによって呼び出されそして実行されるときに、当該電子デバイスが、第1のアプリケーションを起動して、第1のタスクを実行するときに、前記ディスプレイに第1のタスクに対応する表示インターフェイスを表示するステップと、前記第1のタスクに対応する前記表示インターフェイスにおいて、第2のタスクを有効化するのに使用される第1の操作を受信するステップと、前記第1の操作に応答して、分割スクリーン表示モードを有効化するステップと、を実行することを可能とされる、電子デバイスを提供する。
【0018】
ある1つの可能な設計において、前記命令が前記1つ又は複数のプロセッサによって呼び出されそして実行されるときに、当該電子デバイスは、フルスクリーンで前記ディスプレイに前記第1のタスクに対応する前記表示インターフェイスを表示するステップを実行することを可能とされる。
【0019】
ある1つの可能な設計において、前記第2のタスクは、前記第1のアプリケーションのタスクであるか、又は、前記第2のタスクは、第2のアプリケーションのタスクであり、前記第2のアプリケーションは、前記第1のアプリケーションとは異なる。
【0020】
ある1つの可能な設計において、前記命令が前記1つ又は複数のプロセッサによって呼び出されそして実行されるときに、当該電子デバイスが、前記ディスプレイに少なくとも2つの表示ウィンドウを生成するステップであって、前記少なくとも2つの表示ウィンドウは、第1の表示ウィンドウ及び第2の表示ウィンドウを含む、ステップと、前記第1の表示ウィンドウの中に前記第1のタスクに対応する前記表示インターフェイスを表示するステップと、前記第2の表示ウィンドウの中に前記第2のタスクに対応する表示インターフェイスを表示するステップと、を実行することを可能とされる。
【0021】
ある1つの可能な設計において、前記命令が前記1つ又は複数のプロセッサによって呼び出されそして実行されるときに、当該電子デバイスが、前記第2のタスクに対応する表示インターフェイスのビューを生成し、そして、前記第1のタスクに対応する前記表示インターフェイスに前記ビューを表示するステップと、第2の操作に応答して、前記ビューに対する前記第2の操作に基づいて、分割スクリーン表示ウィンドウの位置を決定するステップと、前記分割スクリーン表示ウィンドウの前記位置に前記分割スクリーン表示ウィンドウを表示し、そして、前記分割スクリーン表示ウィンドウの中に前記第2のタスクに対応する前記表示インターフェイスを表示するステップと、を実行することを可能とされる。
【0022】
ある1つの可能な設計において、前記第2の操作は、第1の副操作を含み、前記第1の副操作は、あらかじめ設定されている位置に前記ビュー又は前記ビューのコピーをドラッグする操作であり、前記命令が前記1つ又は複数のプロセッサによって呼び出されそして実行されるときに、当該電子デバイスが、前記あらかじめ設定されている位置が前記分割スクリーン表示ウィンドウの前記位置であると決定するステップを実行することを可能とされ、前記命令が前記1つ又は複数のプロセッサによって呼び出されそして実行されるときに、当該電子デバイスが、さらに、前記第1の副操作を受信した後に、前記分割スクリーン表示ウィンドウの前記位置に前記分割スクリーン表示ウィンドウを表示するステップを実行することを可能とされる。
【0023】
ある1つの可能な設計において、前記第2の操作は、前記第1の副操作の前に第2の副操作をさらに含み、前記第2の副操作は、単一の指で前記ビューをタッチしそして保持する操作又は2つの指で前記ビューをタッチしそして保持する操作である。
【0024】
ある1つの可能な設計において、前記第2の操作は、前記第1の副操作の後に第3の副操作をさらに含み、前記第3の副操作は、前記ビューをタップする操作であり、前記命令が前記1つ又は複数のプロセッサによって呼び出されそして実行されるときに、当該電子デバイスが、さらに、前記第3の副操作を受信した後に、前記分割スクリーン表示ウィンドウの中に前記第2のタスクに対応する前記表示インターフェイスを表示するステップを実行することを可能とされる。
【0025】
第3の態様によれば、本発明のある1つの実施形態は、電子デバイスを提供する。その電子デバイスは、第1の態様又は第1の態様の複数可能な設計のうちのいずれか1つにしたがった方法を実行するためのモジュール/ユニットを含む。これらのモジュール/ユニットは、ハードウェアによって実装されてもよく又は対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装されてもよい。
【0026】
第4の態様によれば、本発明のある1つの実施形態は、コンピュータ命令を含むコンピュータ記憶媒体を提供する。それらのコンピュータ命令が電子デバイスによって起動されるときに、その電子デバイスが、本発明の複数の実施形態の第1の態様又は第1の態様の複数の可能な設計のうちのいずれか1つにしたがって分割スクリーン表示方法を実行することを可能とされる。
【0027】
第5の態様によれば、本発明のある1つの実施形態は、プログラム製品を提供する。そのプログラム製品がコンピュータによって起動されるときに、そのコンピュータが、本発明の複数の実施形態の第1の態様又は第1の態様の複数の可能な設計のうちのいずれか1つにしたがって、分割スクリーン表示方法を実行することを可能とされる。
【0028】
第6の態様によれば、本発明のある1つの実施形態は、チップを提供する。そのチップは、電子デバイスの中のメモリに結合され、メモリの中に格納されているコンピュータプログラムを呼び出し、そして、本発明の複数の実施形態の第1の態様及び第1の態様の複数の可能な設計のうち1つにしたがった技術的解決方法を実行するように構成される。本発明のそれらの複数の実施形態において、"結合"は、2つの構成要素の直接的な組み合わせ又は間接的な組み合わせを意味する。
【0029】
第7の態様によれば、本発明のある1つの実施形態は、電子デバイスにおけるグラフィカルユーザインターフェイスを提供する。その電子デバイスは、ディスプレイ、1つ又は複数のメモリ、及び1つ又は複数のプロセッサを含み、1つ又は複数のプロセッサは、1つ又は複数のメモリの中に格納されている1つ又は複数のコンピュータプログラムを実行するように構成され、グラフィカルユーザインターフェイスは、電子デバイスが、本発明のそれらの複数の実施形態の第1の態様又は第1の態様の複数の可能な設計のうちのいずれか1つにしたがって分割スクリーン表示方法を実行するときに表示されるグラフィカルユーザインターフェイスを含む。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1-1】従来技術において、分割スクリーンモードに入るように電子デバイスをトリガする際の概略的な図である。
【
図1-2】従来技術において、分割スクリーンモードに入るように電子デバイスをトリガする際の概略的な図である。
【
図2】本発明のある1つの実施形態にしたがった電子デバイスのハードウェア構成の概略的な図である。
【
図3】本発明のある1つの実施形態にしたがった電子デバイスのソフトウェア構成の概略的な図である。
【
図4】本発明のある1つの実施形態にしたがった分割スクリーン表示解決方法のフローチャートである。
【
図5】本発明のある1つの実施形態にしたがった分割スクリーン表示解決方法の概略的な図である。
【
図6】本発明のある1つの実施形態にしたがった他の分割スクリーン表示解決方法の概略的な図である。
【
図7】本発明のある1つの実施形態にしたがった他の分割スクリーン表示解決方法の概略的な図である。
【
図8A】本発明のある1つの実施形態にしたがった他の分割スクリーン表示解決方法の概略的な図である。
【
図8B】本発明のある1つの実施形態にしたがった他の分割スクリーン表示解決方法の概略的な図である。
【
図9】本発明のある1つの実施形態にしたがった他の分割スクリーン表示解決方法の概略的な図である。
【
図10-1】本発明のある1つの実施形態にしたがった他の分割スクリーン表示解決方法の概略的な図である。
【
図10-2】本発明のある1つの実施形態にしたがった他の分割スクリーン表示解決方法の概略的な図である。
【
図11】本発明のある1つの実施形態にしたがった他の分割スクリーン表示解決方法の概略的な図である。
【
図12】本発明のある1つの実施形態にしたがった他の分割スクリーン表示解決方法の概略的な図である。
【
図13-1】本発明のある1つの実施形態にしたがった他の分割スクリーン表示解決方法の概略的な図である。
【
図13-2】本発明のある1つの実施形態にしたがった他の分割スクリーン表示解決方法の概略的な図である。
【
図13-3】本発明のある1つの実施形態にしたがった他の分割スクリーン表示解決方法の概略的な図である。
【
図13-4】本発明のある1つの実施形態にしたがった他の分割スクリーン表示解決方法の概略的な図である。
【
図13-5】本発明のある1つの実施形態にしたがった他の分割スクリーン表示解決方法の概略的な図である。
【
図14-1】本発明のある1つの実施形態にしたがった他の分割スクリーン表示解決方法の概略的な図である。
【
図14-2】本発明のある1つの実施形態にしたがった他の分割スクリーン表示解決方法の概略的な図である。
【
図14-3】本発明のある1つの実施形態にしたがった他の分割スクリーン表示解決方法の概略的な図である。
【
図14-4】本発明のある1つの実施形態にしたがった他の分割スクリーン表示解決方法の概略的な図である。
【
図14-5】本発明のある1つの実施形態にしたがった他の分割スクリーン表示解決方法の概略的な図である。
【
図15-1】本発明のある1つの実施形態にしたがった他の分割スクリーン表示解決方法の概略的な図である。
【
図15-2】本発明のある1つの実施形態にしたがった他の分割スクリーン表示解決方法の概略的な図である。
【
図16】本発明のある1つの実施形態にしたがった他の電子デバイスのハードウェア構成の概略的な図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下の記載は、本発明の複数の実施形態にしたがった複数の添付の図面を参照して、本発明のそれらの複数の実施形態における複数の技術的解決方法を明確且つ完全に説明する。
【0032】
最初に、本発明の複数の語のうちのいくつかを説明して、当業者がより良く理解するのに役立てる。
【0033】
(1) 本発明の複数の実施形態におけるアプリケーション(application, 略称app)は、簡単にappと称され、1つ又は複数の特定の機能を実装することが可能であるソフトウェアプログラムである。一般的に、例えば、インスタントメッセージングアプリケーション、ビデオアプリケーション、オーディオアプリケーション、及び画像撮影アプリケーション等の複数のアプリケーションを端末デバイスにインストールしてもよい。インスタントメッセージングアプリケーションは、例えば、メッセージ、微信(WeChat)、WhatsApp Messenger、ライン(Line)、インスタグラム(Instagram)、Kakao Talk、及び釘釘等を含んでもよい。画像撮影アプリケーションは、例えば、(システムカメラ又はサードパーティカメラアプリケーション等の)カメラアプリケーションを含んでもよい。ビデオアプリケーションは、YouTube、Twitter、抖音、愛奇芸、及びテンセントビデオ等を含んでもよい。オーディオアプリケーションは、例えば、Google Music、KuGou、EMUMO、及びQQ Musicを含む。以下の実施形態の中で言及するアプリケーションは、端末デバイスの出荷の前にインストールされているアプリケーションであってもよく、或いは、ネットワークからダウンロードされるアプリケーションであってもよく、又は、端末デバイスを使用する過程でユーザが他の端末デバイスから取得するアプリケーションであってもよい。
【0034】
(2) 本発明の複数の実施形態におけるスクリーン分配は、ソフトウェアシステムが、ある物理的なスクリーンを複数の表示領域に分割し、それによって、複数のアプリケーションページを同時に表示することを可能とする技術を指す。
【0035】
(3) 本発明の複数の実施形態における表示ウィンドウは、また、本明細書の中で、"アプリケーションウィンドウ"及び"ウィンドウ"等と称され、表示領域を指し、表示領域の中にアプリケーションの表示インターフェイスを表示する。ある1つのアプリケーションは、1つのアプリケーションウィンドウに対応してもよい。アプリケーションウィンドウを縮小し又は拡大してもよく、それによって、アプリケーションウィンドウの中の表示インターフェイスを縮小し又は拡大することが可能である。
【0036】
電子デバイスのディスプレイは、1つのウィンドウのみを表示してもよい。ディスプレイがウィンドウを1つのみ表示するときに、そのウィンドウは、フルスクリーンでディスプレイに表示されてもよく、又は、非フルスクリーンで表示されてもよい。このことは、本発明のそれらの複数の実施形態においては限定されない。フルスクリーン表示の場合には、そのウィンドウは、ディスプレイの有効な表示領域全体を占有する(又は、そのウィンドウは、システムがウィンドウを占有することを可能とする最大の表示領域を占有する)。非フルスクリーン表示の場合には、ウィンドウは、ディスプレイの部分的に有効な表示領域のみを占有する(又は、そのウィンドウが占有する表示領域は、システムがウィンドウを占有することを可能とする最大表示領域よりも小さい)。例えば、携帯電話が片手操作モードにあるときに、ウィンドウが占有する表示領域は、システムがウィンドウを占有することを可能とする最大表示領域よりも小さい。
【0037】
代替的に、電子デバイスのディスプレイに複数のウィンドウを同時に表示してもよい。例えば、携帯電話又はタブレットコンピュータ等の電子デバイスの分割スクリーンモードにおいては、ディスプレイの表示領域は、複数の表示領域に分割される。ある1つの表示領域は、1つの表示ウィンドウであり、複数の異なるアプリケーションのユーザインターフェイスは、複数の異なる表示ウィンドウの中に表示されてもよい。
【0038】
本発明の複数の実施形態における分割スクリーンウィンドウ又は分割スクリーン表示ウィンドウは、分割スクリーン表示モードをトリガした後に現れる新たな表示インターフェイスを指す。例えば、電子デバイスは、もともとは、フルスクリーンでアプリケーションAを表示する、すなわち、ディスプレイは、アプリケーションAを表示するためのフルスクリーンウィンドウを1つのみ有する。分割スクリーン表示モードに入るように電子デバイスをトリガした後に、その電子デバイスのディスプレイを2つの表示領域に分割し、アプリケーションA及びアプリケーションBを個別に表示する。この場合には、アプリケーションBに対応する表示領域は、分割スクリーンウィンドウと称される。
【0039】
(4) 本発明の複数の実施形態においては、"少なくとも1つの"は、1つ又は複数のを意味し、"複数の"は、2つ又はそれ以上を意味する。
【0040】
加えて、本発明の説明においては、"第1の"及び"第2の"等の語は、説明を区別する目的のために使用されるにすぎないということを理解するべきであり、相対的な重要度の指標又は示唆として理解されるべきではなく、また、順序の指標又は示唆として理解されるべきでもない。
【0041】
以下の複数の実施形態において使用される語は、特定の実施形態を説明することを意図しているにすぎず、本発明を限定することを意図しているわけではない。本明細書及び本発明の添付の特許請求の範囲の中で使用される"1つの"、"ある1つの"、"その"、"上記の"、"この"、及び"その1つの"という単数形の語は、また、明らかに、文脈において別段の定めがない限り、"1つ又は複数の"のような形態を含むことを意図している。さらに、本発明のそれらの複数の実施形態においては、"1つ又は複数の"は、1つ、2つ、又はそれ以上を意味し、"及び/又は"の語は、複数の関連する対象の間の関連性を説明し、3つの関係が存在する場合があるということを示すということを理解するべきである。例えば、A及び/又はBは、Aのみが存在する場合、A及びBの双方が存在する場合、及び、Bのみが存在する場合等の場合を示してもよく、A及びBは、単数であってもよく又は複数であってもよい。記号"/"は、通常、複数の関連する対象の間の"又は"の関係を示す。
【0042】
本明細書において説明されている"ある1つの実施形態"又は"複数の実施形態のうちのいくつか"等への言及は、本発明の1つ又は複数の実施形態が、それらの複数の実施形態を参照して説明されているある特定の特徴、構成、又は特性を含むということを示す。したがって、本明細書の複数の異なる箇所に現れる"ある1つの実施形態において"、"複数の実施形態のうちのいくつかにおいて"、"複数の他の実施形態のうちのいくつかにおいて"、及び"複数の他の実施形態において"等の記述は、特に強調しない限り、必ずしも同じ実施形態を指すことを意味せず、むしろ、それらの記述は、"それらの複数の実施形態のすべてではないがそれらのうちの1つ又は複数"を意味する。"含む"、"包含する"、"有する"の語及びそれらの変形のすべては、特に強調しない限り、"を含むがこれらには限定されない"を意味する。
【0043】
以下の記載は、本発明の背景を説明する。
【0044】
図1(A)乃至
図1(D)は、従来技術において、電子デバイスが分割スクリーンモードに入るある1つの例を示す。ユーザが、微信の友人との間で商品を共有する意図を有するという状況で、"淘宝"を閲覧するときに、
図1(A)に示されているように、ユーザが、商品のアモイパスワードをコピーし、そして、微信の友人にそのアモイパスワードを送信することを望むが、現在の表示インターフェイスを終了することを望まない場合には、そのユーザは、手動で分割スクリーンモードを有効化し、そして、分割スクリーンウィンドウの中の微信インターフェイスを開いて、共有操作を実行してもよい。
【0045】
例えば、
図1(B)に示されているように、ユーザは、履歴タスクボタンにタッチしそして保持することによって、分割スクリーンモードに入るように電子デバイスをトリガしてもよい。
図1(C)に、電子デバイスが分割スクリーンモードに入った後の表示状態を示す。ディスプレイスクリーンは、1つの表示ウィンドウから2つの表示ウィンドウへと分割される。左側のウィンドウには淘宝が表示され、右側のウィンドウ(分割スクリーンウィンドウ)にはホームスクリーンが表示される。その次に、ユーザは、ホームスクリーンにある"微信"を選択し、それによって、微信インターフェイスは、右側のウィンドウの中に表示される。このようにして、ユーザは、"淘宝"を使用して、商品を閲覧する間に、"微信"を使用して、友人と会話することが可能である。ところが、
図1(D)に示されているように、そのプロセスは、ユーザが、手動で複数の操作を実行して、分割スクリーンモードをトリガし、そして、2つのウィンドウの中に淘宝インターフェイス及び微信インターフェイスを個別に表示することを必要とする。このプロセスは、面倒である。加えて、分割スクリーン表示を有効化するための他の方法は、ジェスチャによって分割スクリーン表示を有効化することである。例えば、指関節を使用してスクリーンの中心にスライドさせることによって、そのスクリーンを2つに分割してもよい。ジェスチャによる有効化の後の表示結果は、
図1(C)における表示結果と同様である。その次に、ユーザは、分割スクリーンウィンドウ(ホームスクリーン)において、分割スクリーンの中に表示する必要がある(例えば、微信等の)アプリケーションを選択する。ジェスチャを使用することによって分割スクリーン表示を有効化するプロセスは、また、ユーザが、手動で複数の煩雑な操作を実行することを必要とし、さらに、ユーザが、比較的高い学習コストを負担することを必要とするということを理解することが可能である。
【0046】
上記の説明から、従来の技術においては、分割スクリーンモードに入るようにユーザが手動で電子デバイスをトリガする必要があり、その操作プロセスは、比較的煩雑であるということを理解することが可能である。加えて、例えば、上記の"淘宝"及び"微信"等のアプリケーション間共通(すなわち、2つの異なるアプリケーション)の目的でのみ、従来技術における分割スクリーンモードを実行することが可能であり、結果として、特定の機能の限定につながる。したがって、従来技術における分割スクリーン表示解決方法は、インテリジェントが低い。
【0047】
この観点から、本発明のそれらの複数の実施形態は、分割スクリーン表示方法及び電子デバイスを提供する。第1のアプリケーションを起動して第1のタスクを実行するプロセスにおいて、電子デバイスは、ディスプレイに第1のタスクの表示インターフェイス(第1の表示インターフェイス)を表示し、そして、第2のタスクを有効化する操作を受信するときに、分割スクリーン表示モードを直接的に有効化し、そして、スクリーンを複数の表示ウィンドウに分割する。その次に、電子デバイスは、第1の表示ウィンドウの中に第1の表示インターフェイスを表示し、第2のタスクを起動し、第2の表示ウィンドウの中に第2のタスクの表示インターフェイス(第2の表示インターフェイス)を表示する。第2のタスクは、第1のアプリケーションの他のタスクであってもよく、又は、第2のアプリケーション等の他のアプリケーションのタスクであってもよい。このことは、本明細書においては限定されない。このようにして、タスクに基づいて、分割スクリーン表示モードに入るように電子デバイスをトリガし、そして、分割スクリーンの中に第2タスクのインターフェイスを表示するという技術的効果を実装することが可能である。従来技術と比較して、この方法は、ユーザが、手動で分割スクリーンモードをトリガする必要がない。したがって、対話インテリジェンスを改善する。加えて、第1のタスク及び第2のタスクは、2つの異なるアプリケーションのタスクであってもよく(すなわち、アプリケーション間共通のスクリーン分割を実行する)、又は、第1のタスク及び第2のタスクは、同じアプリケーションのタスクであってもよい。したがって、この解決方法は、さらに、アプリケーション内のスクリーン分割の技術的効果を実装することが可能である。さらに、分割スクリーン表示のインテリジェンスを改善して、ユーザ体験を改善することが可能である。以下では詳細に、具体的な技術的解決方法を説明する。
【0048】
ディスプレイを有する任意の電子デバイスに、本発明のそれらの複数の実施形態を適用してもよい。例えば、電子デバイスは、携帯電話、折りたたみ可能な携帯電話、又はタブレットコンピュータ等の携帯可能な電子デバイスであってもよく、或いは、デスクトップコンピュータ又はテレビジョン等の携帯可能でない電子デバイスであってもよく、或いは、スマートバンド、時計、又はウェアラブルデバイスヘルメット等のウェアラブル電子デバイスであってもよく、或いは、車載型デバイス又は(例えば、テレビジョン等の)スマートホームデバイスであってもよい。このことは、本発明の実施形態においては限定されない。
【0049】
以下で、電子デバイス、そのような電子デバイスのためのグラフィカルユーザインターフェイス(graphical user interface, GUI)、及びそのような電子デバイスを使用する実施形態を説明する。以下の複数の実施形態においては、電子デバイスが携帯電話であるある1つの例を使用する。
図2は、携帯電話の構成の概略的な図である。
図2に示されているように、電子デバイス100は、プロセッサ110、外部メモリインターフェイス120、内部メモリ121、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus, USB)インターフェイス130、充電管理モジュール140、電力管理モジュール141、バッテリー142、アンテナ1、アンテナ2、移動通信モジュール150、無線通信モジュール160、オーディオモジュール170、スピーカ170A、受信機170B、マイクロフォン170C、ヘッドセットジャック170D、センサモジュール180、ボタン190、モータ191、インジケータ192、カメラ193、ディスプレイ194、及び加入者識別モジュール(subscriber identification module, SIM)カードインターフェイス195等を含んでもよい。センサモジュール180は、圧力センサ180A、ジャイロスコープセンサ180B、気圧センサ180C、磁気センサ180D、加速度センサ180E、距離センサ180F、光近接センサ180G、指紋センサ180H、温度センサ180J、タッチセンサ180K、周辺光センサ180L、及び骨伝導センサ180M等を含んでもよい。
【0050】
プロセッサ110は、1つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。例えば、プロセッサ110は、アプリケーションプロセッサ(application processor, AP)、モデムプロセッサ、グラフィックス処理ユニット(graphics processing unit, GPU)、画像信号プロセッサ(image signal processor, ISP)、コントローラ、メモリ、ビデオコーデック、ディジタル信号プロセッサ(digital signal processor, DSP)、ベースバンドプロセッサ、及び/又はニューラルネットワーク処理ユニット(neural-network processing unit, NPU)等を含んでもよい。複数の異なる処理ユニットは、独立したデバイスであってもよく、或いは、一体化されて、1つ又は複数のプロセッサとなっていてもよい。コントローラは、携帯電話100の神経回路網の中心及びコマンド中心であってもよい。コントローラは、命令操作コード及び時間シーケンス信号に基づいて、操作制御信号を生成して、命令取り出し及び命令実行の制御を完了してもよい。メモリは、さらに、プロセッサ110の中に配置されてもよく、命令及びデータを格納するように構成される。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、プロセッサ110の中のそのメモリは、キャッシュである。そのメモリは、プロセッサ110がたった今使用したか又は循環的に使用している命令又はデータを格納してもよい。プロセッサ110が、命令又はデータを再度使用する必要がある場合に、プロセッサ110は、メモリからそれらの命令又はデータを直接的に呼び出してもよい。このことは、繰り返しアクセスを回避し、プロセッサ110の待機時間を減少させ、それによって、システム効率を改善する。本発明の複数の実施形態にしたがった分割スクリーン表示方法の実行は、プロセッサ110によって制御されてもよく、或いは、例えば、内部メモリ121の中に格納されている本発明のそれらの複数の実施形態における処理プログラムを呼び出して、又は、外部メモリインターフェイス120によって、サードパーティデバイスの中に格納されている本発明のそれらの複数の実施形態における処理プログラムを呼び出してといったように、他の構成要素を呼び出して、分割スクリーン表示操作を実行するようにディスプレイ194を制御することによって、完了されてもよい。
【0051】
外部メモリインターフェイス120は、マイクロSDカード等の外部記憶カードに接続して、携帯電話100の記憶能力を拡張するように構成されてもよい。外部記憶カードは、外部メモリインターフェイス120によってプロセッサ110との間で通信して、データ記憶機能を実装する。例えば、外部記憶カードの中に画像又はビデオ等のファイルを格納する。
【0052】
内部メモリ121は、コンピュータ実行可能なプログラムコードを格納するように構成されてもよい。そのコンピュータ実行可能なプログラムは、複数の命令を含む。プロセッサ110は、内部メモリ121の中に格納されているそれらの命令を起動して、携帯電話100のさまざまな機能的なアプリケーション及びデータ処理を実行する。内部メモリ121は、プログラム記憶領域及びデータ記憶領域を含んでもよい。プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、及び、(例えば、愛奇乙又は微信等の)少なくとも1つのアプリケーションのソフトウェアコード等を格納してもよい。データ記憶領域は、携帯電話100を使用する際に生成される(例えば、画像及びオーディオ等の)データ等を格納してもよい。加えて、内部メモリ121は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、或いは、例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリ、又はユニバーサルフラッシュ記憶装置(universal flash storage, UFS)等の不揮発性メモリを含んでもよい。内部メモリ121は、本発明のそれらの複数の実施形態にしたがった分割スクリーン表示方法のコンピュータ実行可能なプログラムコードを格納するように構成されてもよい。実行可能なプログラムコードは、複数の命令を含む。プロセッサ110は、携帯電話100が、内部メモリ121の中に格納されている分割スクリーン表示方法のコンピュータ実行可能なプログラムコードを起動して、本発明のそれらの複数の実施形態によって提供される分割スクリーン表示方法を完了することが可能である。
【0053】
USBインターフェイス130は、USB標準仕様に準拠するインターフェイスであり、具体的には、ミニUSBインターフェイス、マイクロUSBインターフェイス、又はUSBタイプCインターフェイス等であってもよい。USBインターフェイス130は、充電器に接続して、携帯電話100を充電するように構成されてもよく、又は、携帯電話100と周辺デバイスとの間でデータを伝送するように構成されてもよい。充電管理モジュール140は、充電器からの充電入力を受信するように構成される。電力管理モジュール141は、バッテリー142、充電管理モジュール140、及びプロセッサ110に接続するように構成される。電力管理モジュール141は、バッテリー142及び/又は充電管理モジュール140から入力を受信して、プロセッサ110、内部メモリ121、外部メモリ、ディスプレイ194、カメラ193、及び無線通信モジュール160等に電力を供給する。
【0054】
携帯電話100の無線通信機能は、アンテナ1、アンテナ2、移動通信モジュール150、無線通信モジュール160、モデムプロセッサ、及びベースバンドプロセッサ等によって実装されてもよい。アンテナ1及びアンテナ2は、電磁波信号を送信し及び受信するように構成される。携帯電話100の中の各々のアンテナは、1つ又は複数の通信周波数帯域を取り扱うように構成されてもよい。複数の異なるアンテナを多重化して、アンテナの利用率を改善してもよい。例えば、アンテナ1は、無線ローカルエリアネットワークのダイバーシティアンテナとして多重化されてもよい。複数の他の実施形態のうちのいくつかにおいて、アンテナは、同調スイッチと組み合わせて使用されてもよい。
【0055】
移動通信モジュール150は、携帯電話100に適用される2G、3G、4G、又は5G等を含む無線通信解決方法を提供することが可能である。移動通信モジュール150は、少なくとも1つのフィルタ、スイッチ、電力増幅器、及び低雑音増幅器(low noise amplifier, LNA)等を含んでもよい。移動通信モジュール150は、アンテナ1によって電磁波を受信し、その受信した電磁波に対して、フィルタリング及び増幅等の処理を実行し、そして、モデムプロセッサに、処理された電磁波を伝送して、復調してもよい。移動通信モジュール150は、さらに、モデムプロセッサが変調する信号をさらに増幅し、そして、信号を電磁波へと変換して、アンテナ1によってその電磁波を放射してもよい。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、移動通信モジュール150の複数の機能モジュールのうちの少なくとも一部は、プロセッサ110の中に配置されてもよい。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、移動通信モジュール150の複数の機能モジュールのうちの少なくとも一部及びプロセッサ110の複数のモジュールのうちの少なくとも一部は、同じデバイスの中に配置されてもよい。
【0056】
無線通信モジュール160は、(例えば、無線忠実度(wireless fidelity, Wi-Fi)ネットワーク等の)無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area networks, WLAN)、ブルートゥース(bluetooth, BT)、全地球的航法衛星システム(global navigation satellite system, GNSS)、周波数変調(frequency modulation, FM)、近距離通信(near field communication, NFC)技術、及び赤外線(infrared, IR)技術等を含むとともに携帯電話100に適用される無線通信解決方法を提供してもよい。無線通信モジュール160は、少なくとも1つの通信処理モジュールと一体化されている1つ又は複数の構成要素であってもよい。無線通信モジュール160は、アンテナ2によって電磁波を受信し、その電磁波信号に対して周波数変調及びフィルタリング処理を実行し、そして、プロセッサ110に、処理された信号を送信する。無線通信モジュール160は、さらに、プロセッサ110から、送信されるべき信号を受信し、その信号に対して周波数変調及び増幅を実行し、そして、その信号を電磁波へと変換して、アンテナ2によって、その電磁波を放射してもよい。
【0057】
複数の実施形態のうちのいくつかにおいては、携帯電話100のアンテナ1及び移動通信モジュール150は結合され、携帯電話100のアンテナ2及び無線通信モジュール160は結合され、それによって、携帯電話100は、無線通信技術を使用することによって、ネットワーク及び他のデバイスと通信することが可能である。それらの無線通信技術は、汎欧州ディジタル移動体通信システム(global system for mobile communications, GSM)、汎用パケット無線サービス(general packet radio service, GPRS)、符号分割多元接続(code division multiple access, CDMA)、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access, WCDMA)、時分割符号分割多元接続(time-division code division multiple access, TD-SCDMA)、ロングタームエボリューション(long term evolution, LTE)、BT、GNSS、WLAN、NFC、FM、及び/又はIR技術等を含んでもよい。GNSSは、全地球測位システム(global positioning system, GPS)、全地球航法衛星システム(global navigation satellite system, GLONASS)、北斗衛星導航システム(beidou navigation satellite system, BDS)、準天頂衛星システム(quasi-zenith satellite system, QZSS)、及び/又は衛星ベースの拡張システム(satellite based augmentation systems, SBAS)を含んでもよい。
【0058】
ディスプレイ194は、ユーザが入力する情報、ユーザに提供される情報、及び携帯電話100のさまざまなメニューを表示するように構成されてもよく、そして、さらに、例えば、ユーザが実行するタッチ操作等のユーザの入力を受信し、アプリケーションの表示インターフェイスを表示する等してもよい。ディスプレイ194は、ディスプレイパネルを含む。ディスプレイパネルは、液晶ディスプレイ(liquid crystal display, LCD)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode, OLED)、アクティブマトリックス有機発光ダイオード(active-matrix organic light emitting diode, AMOLED)、フレキシブル発光ダイオード(flex light-emitting diode, FLED)、ミニLED、マイクロLED、マイクロOLED、又は量子ドット発光ダイオード(quantum dot light emitting diodes, QLED)等であってもよい。
【0059】
ディスプレイ194は、代替的に、ディスプレイパネル及びタッチパネルを含んでもよい。ディスプレイパネルは、液晶ディスプレイ(liquid crystal display, LCD)又は有機発光ダイオード(organic light-emitting diode, OLED)等の形態で構成されてもよい。また、タッチスクリーン又はタッチセンシティブスクリーン等と称されるタッチパネルは、ユーザがタッチパネルにおいて又はタッチパネルの近傍で実行する(例えば、指又はスタイラス等のいずれかの適切な物体又はアクセサリを使用することによって、ユーザがタッチパネルにおいて又はタッチパネルの近傍で実行する操作、或いは、動き検知操作であって、その操作は、単一点制御操作及び多点制御操作等の操作タイプを含む、動き検知操作等の)接触操作又は非接触操作を収集し、そして、あらかじめ設定されているプログラムに基づいて、対応する接続装置を駆動してもよい。
【0060】
選択的に、タッチパネルは、タッチ検出装置及びタッチコントローラの2つの部分を含んでいてもよい。タッチ検出装置は、ユーザのタッチ位置及びジェスチャを検出し、入力操作がもたらす信号を検出し、そして、タッチコントローラに信号を送信する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、そのタッチ情報をプロセッサが処理することが可能である情報へと変換し、その次に、プロセッサ110に情報を送信し、そして、プロセッサ110が送信するコマンドを受信し及び実行することが可能である。加えて、タッチパネルは、抵抗性タイプ、容量性タイプ、赤外線タイプ、及び表面弾性波タイプ等の複数のタイプを使用することによって実装されてもよく、又は、タッチパネルは、将来的に開発される任意の技術を使用することによって実装されてもよい。さらに、タッチパネルは、ディスプレイパネルを覆ってもよい。ユーザは、ディスプレイパネルに表示されているコンテンツ(表示されているコンテンツは、これらには限定されないが、ソフトキーボード、仮想マウス、仮想ボタン、及びアイコン等を含む)に基づいて、ディスプレイパネルを覆うタッチパネルにおいて又はそのタッチパネルの近傍で操作を実行してもよい。タッチパネルにおいて又はそのタッチパネルの近傍で実行される操作を検出した後に、タッチパネルは、プロセッサ110に操作を送信して、ユーザ入力を決定し、そして、その次に、プロセッサ110は、そのユーザ入力に基づいて、ディスプレイパネルへと、対応する視覚出力を提供する。
【0061】
例えば、本発明の複数の実施形態において、ユーザが入力するタッチ操作を検出した後に、タッチパネルのタッチ検出装置は、リアルタイムで、タッチコントローラに、その検出したタッチ操作に対応する信号を送信し、タッチコントローラは、その信号をタッチ点座標に変換し、そして、プロセッサ110にそれらのタッチ点座標を送信する。プロセッサ110は、それらの受信したタッチ点座標に基づいて、そのタッチ操作が具体的には第2のタスクを有効化する操作であるということを決定し、その次に、ユーザが入力したタッチ操作に応答し、分割スクリーンモードを有効化し、ディスプレイ194の表示領域を(例えば、第1の表示ウィンドウ及び第2の表示ウィンドウ等の)複数の表示ウィンドウに分割し、第2のタスクを有効化し、第2の表示ウィンドウの中に第2のタスクを表示し、そして、以前にフルスクリーンで表示された第1のタスクを第1の表示ウィンドウの中に表示するように切り替える。この解決方法の具体的な実装は、以下で詳細に説明される。
【0062】
複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、携帯電話100は、1つ又はN個のディスプレイ194を含んでもよい。1つ又はN個のディスプレイ194は、折り畳まれる方式によって又は柔軟な方式によって接続されてもよい。複数のディスプレイ194が折り畳まれるときに、電子デバイスは、携帯可能となり、複数のディスプレイ194が折り畳まれない方式によって接続されるときに、ユーザは、視聴のために大きなスクリーンを使用してもよい。このことは、ユーザの体験を改善する。Nは、1よりも大きな正の整数である。電子デバイスが複数のディスプレイを含むときに、本発明の複数の実施形態にしたがった分割スクリーン表示方法は、ある1つのディスプレイに個別に適用されてもよく、又は、複数のディスプレイが折り畳まれない方式によって接続されるときに形成される大型スクリーン全体に適用されてもよい。
【0063】
カメラ193は、静止画像又はビデオを取り込むように構成される。カメラ193は、前面カメラ及び背面カメラを含んでもよい。
【0064】
携帯電話100は、オーディオモジュール170、スピーカ170A、受信機170B、マイクロフォン170C、ヘッドセットジャック170D、及びアプリケーションプロセッサ等を使用することによって、音楽の再生又は音楽の録音等のオーディオ機能を実装してもよい。
【0065】
圧力センサ180Aは、圧力信号を検知するように構成され、圧力信号を電気信号へと変換することが可能である。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、圧力センサ180Aは、ディスプレイスクリーン194に配置されてもよい。ジャイロセンサ180Bは、携帯電話100の運動姿勢を決定するように構成されてもよい。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、ジャイロセンサ180Bは、3つの軸(すなわち、x軸、y軸、及びz軸)の周りの携帯電話100の角速度を決定するのに使用されてもよい。
【0066】
ジャイロセンサ180Bは、写真撮影の際の画像安定化を実行するように構成されてもよい。気圧センサ180Cは、大気圧を測定するように構成される。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、携帯電話100は、気圧センサ180Cが測定する大気圧値に基づいて、高度を計算して、測位及び航法を支援する。磁気センサ180Dは、ホール効果センサを含む。携帯電話100は、磁気センサ180Dを使用することによって、フリップカバーの開放及び閉鎖を検出してもよい。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、携帯電話100がフリップ電話であるときに、携帯電話100は、磁気センサ180Dに基づいて、フリップカバーの開放及び閉鎖を検出してもよい。さらに、フリップカバーの検出した開放状態又は閉鎖状態に基づいて、フリップカバーの開放の際の自動ロック解除等の機能を設定する。加速度センサ180Eは、(通常は、3つの軸に沿って)さまざまな方向における電子デバイス100の加速度の大きさを検出することが可能である。携帯電話100が静止状態にあるときに、重力の大きさ及び方向を検出することが可能である。加速度センサ180Eは、さらに、電子デバイスの姿勢を認識するように構成されてもよく、横方向モードと縦方向モードとの間の切り替え又は歩数計等のアプリケーションに適用される。
【0067】
距離センサ180Fは、距離を測定するように構成される。携帯電話100は、赤外線方式によって又はレーザ方式によって距離を測定してもよい。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、写真撮影のシナリオの場合に、携帯電話100は、距離センサ180Fを使用することによって距離を測定して、迅速な焦点合わせを実装することが可能である。光近接センサ180Gは、例えば、発光ダイオード(LED)及びフォトダイオード等の光学検出器を含んでもよい。発光ダイオードは、赤外線発光ダイオードであってもよい。携帯電話100は、発光ダイオードを使用することによって赤外線を放射してもよい。携帯電話100は、フォトダイオードを使用することによって、近くの対象から反射されている赤外線を検出する。十分な反射光が検出されるときに、携帯電話100の近くにある対象が存在するということを決定してもよい。十分な反射光が検出されないときに、携帯電話100は、その携帯電話100の近くに対象が存在しないということを決定してもよい。携帯電話100は、光近接センサ180Gを使用することによって、ユーザが通話のために耳の近くに携帯電話100を保持しているということを検出して、電力節約のためにスクリーンを自動的にオフにしてもよい。光近接センサ180Gは、また、フリップカバーモード又はポケットモードで使用されて、スクリーンを自動的にロック解除し又はロックしてもよい。
【0068】
周囲光センサ180Lは、周囲光の輝度を検知するように構成される。携帯電話100は、検知されている周囲光の輝度に基づいて、ディスプレイ194の輝度を適応的に調整してもよい。周囲光センサ180Lは、また、撮影の際にホワイトバランスを自動的に調整するように構成されてもよい。周囲光センサ180Lは、さらに、光学近接センサ180Gと協働して、携帯電話100がポケットの中に入っているか否かを検出し、それにより、偶発的な接触を防止してもよい。指紋センサ180Hは、指紋を収集するように構成される。携帯電話100は、収集された指紋の特徴を使用して、指紋ベースのロック解除、アプリケーションロックアクセス、指紋ベースの写真撮影、及び指紋ベースの呼応答等を実装してもよい。
【0069】
温度センサ180Jは、温度を検出するように構成される。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、携帯電話100は、温度センサ180Jが検出する温度に基づいて、温度処理ポリシーを実行する。例えば、温度センサ180Jが報告する温度が、しきい値を超えるときに、携帯電話100は、温度センサ180Jの近傍にあるプロセッサの性能を低下させて、電力消費を減少させるとともに、熱保護を実装する。複数の他の実施形態のうちのいくつかにおいて、温度が他のしきい値よりも小さいときに、携帯電話100は、バッテリー142を加熱して、低温が引き起こす携帯電話100の異常なシャットダウンを回避する。複数の他の実施形態のうちのいくつかにおいて、温度がさらに別のしきい値よりも小さいときに、携帯電話100は、バッテリー142の出力電圧を上昇させて、低温が引き起こす異常なシャットダウンを回避する。
【0070】
タッチセンサ180Kは、また、"タッチパネル"と称される。タッチセンサ180Kは、ディスプレイ194に配置されてもよく、タッチセンサ180K及びディスプレイ194は、また、"タッチ画面"と称されるタッチスクリーンを形成する。タッチセンサ180Kは、タッチセンサ180Kに対して実行され又はそのタッチセンサ180Kの近傍で実行されるタッチ操作を検出するように構成される。タッチセンサは、アプリケーションプロセッサへと、その検出されたタッチ操作を転送して、タッチイベントタイプを決定してもよい。そのタッチ操作に関連する視覚的な出力は、ディスプレイ194に提供されてもよい。複数の他の実施形態のうちのいくつかにおいて、タッチセンサ180Kは、代替的に、電子デバイス100の表面に配置されていてもよく、ディスプレイ194の場所とは異なる場所に位置している。
【0071】
骨伝導センサ180Mは、振動信号を取得してもよい。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、骨伝導センサ180Mは、人体の声帯部分の振動骨の振動信号を取得してもよい。骨伝導センサ180Mは、また、人体のパルスと接触状態となって、血圧変動信号を受信してもよい。
【0072】
ボタン190は、電源ボタン及びボリュームボタン等を含む。ボタン190は、機械的なボタンであってもよく又はタッチボタンであってもよい。携帯電話100は、ボタン入力を受信し、そして、携帯電話100のユーザ設定及び機能制御に関連するボタン信号入力を生成してもよい。モータ191は、振動プロンプトを生成してもよい。モータ191は、着呼振動プロンプト又はタッチ振動フィードバックを提供するように構成されていてもよい。例えば、(例えば、写真撮影及びオーディオ再生等の)複数の異なるアプリケーションに対して実行されるタッチ操作は、複数の異なる振動フィードバック効果に対応してもよい。インジケータ192は、インジケータライトであってもよく、充電状態及び電力変化を示すように構成されてもよく、或いは、メッセージ、不在着信、及び通知等を示すように構成されてもよい。SIMカードインターフェイス195は、SIMカードに接続するように構成される。SIMカードは、SIMカードインターフェイス195に挿入され又はSIMカードインターフェイス195からプラグ接続されて、携帯電話100との接触又は携帯電話100からの分離を実装してもよい。
【0073】
図2に示されている複数の構成要素は、携帯電話に対する特定の制限を構成しないということを理解することが可能である。携帯電話は、図に示されている構成要素よりもより多くの構成要素を含んでもよく又はより少ない構成要素を含んでもよく、或いは、いくつかの構成要素を組み合わせてもよく、或いは、いくつかの構成要素を分岐させてもよく、或いは、異なる構成要素配置を有してもよい。以下の実施形態においては、説明のために、ある1つの例として
図2に示されている携帯電話100を使用する。
【0074】
本発明の複数の実施形態にしたがった概略的な構成は、携帯電話100に対する限定を構成しないということを理解することが可能である。本発明の複数の他の実施形態のうちのいくつかにおいて、携帯電話100は、図に示されている構成要素よりもより多くの構成要素を含んでもよく又はより少ない構成要素を含んでもよく、或いは、いくつかの構成要素を組み合わせてもよく、或いは、いくつかの構成要素を分岐させてもよく、或いは、異なる構成要素の配置を有してもよい。図に示されている構成要素は、ハードウェア、ソフトウェア、又はソフトウェア及びハードウェアの組み合わせによって実装されてもよい。
【0075】
上記の記載は、携帯電話100のハードウェア構成を説明しており、以下の記載は、携帯電話100のソフトウェアアーキテクチャを説明する。
【0076】
具体的には、携帯電話100のソフトウェアシステムは、層状アーキテクチャ、イベント駆動型アーキテクチャ、マイクロカーネルアーキテクチャ、マイクロサービスアーキテクチャ、又はクラウドアーキテクチャを使用してもよい。本発明のある1つの実施形態において、携帯電話100のソフトウェア構成を説明するためのある1つの例として、層状アーキテクチャを使用するアンドロイド(android)システムを使用する。階層化アーキテクチャにおいては、ソフトウェアは、いくつかの階層に分割され、各々の階層は、明確な役割及びタスクを有する。これらの層は、ソフトウェアインターフェイスによって互いに通信する。
【0077】
図3に示されているように、複数の可能な実施形態のうちのいくつかにおいて、Androidシステムは、上位から下位に向かって、(この明細書においては"アプリケーション層"の略称で示される)アプリケーション(Applications)層、(この明細書においては"フレームワーク層"の略称で示される)アプリケーションフレームワーク(Application Framework)層、(この明細書においては"システムランタイム及びライブラリ層"の略称で示される)Androidランタイム(Android runtime)及びシステムライブラリ層、及びカーネル層の4つの層に分割される。
【0078】
少なくとも1つのアプリケーションは、アプリケーション層において実行され、アプリケーションは、オペレーティングシステムが提供するウィンドウ(Window)アプリケーション、システム設定アプリケーション、コンタクトアプリケーション、メッセージングアプリケーション、クロックアプリケーション、又はカメラアプリケーション等であってもよく、或いは、例えば、インスタントメッセージングアプリケーション、写真美化アプリケーション、又はゲームアプリケーション等のサードパーティ開発者が開発するアプリケーションであってもよい。もちろん、特定の実装の際に、アプリケーション層におけるアプリケーションパッケージは、上記の例に限定されるものではなく、実際には、他のアプリケーションパッケージを含んでもよい。このことは、本発明のそれらの複数の実施形態においては限定されない。
【0079】
図3に示されているように、本発明のそれらの複数の実施形態において、アプリケーション層におけるビューツリー(ViewTree)は、アプリケーションインターフェイスにおけるビュー構成である。一般的に、あるアプリケーションの1つの表示インターフェイスは、1つのViewTreeに対応してもよい。本発明の実装において、開発者は、アプリケーションの表示インターフェイスに対応するViewTreeにおいて、(例えば、ボタン(Button)又はイメージ制御(ImageView)等の)ビュー(View)制御に印を付してもよく、そのビュー制御は、ドラッグに応答してスクリーン分割を実装する。例えば、
図13(A)乃至
図13(F)に示されているように、ドラッグすることが可能である微信インターフェイスビューは、印を付されているビュー制御である。システムユーザインターフェイス(system user interface, SystemUI)は、システムレベルのUI構成要素であり、システムレベルのグローバル権限を有する。SystemUIは、ドラッグスタータ(DragStarter)を含み、DragStarterは、ユーザドラッグジェスチャの応答ロジックを処理し、そして、新たな分割スクリーンウィンドウを有効化する位置(上、下、左、右)を決定するように構成される。
【0080】
フレームワーク層は、アプリケーション層におけるアプリケーションのために、アプリケーションプログラミングインターフェイス(application programming interface, API)及びプログラミングフレームワークを提供する。アプリケーションフレームワーク層は、複数のあらかじめ定義されている機能のうちのいくつかを含む。アプリケーションフレームワーク層は、処理センターとして機能し、その処理センターは、アプリケーションがアプリケーション層において実行するアクションを決定する。本発明のそれらの複数の実施形態において、上位層アプリケーションが呼び出すように、フレームワーク層にオープンAPIを追加してもよい。例えば、統合されている分割スクリーンウィンドウ制御センターのオリジナルアクティビティオプションActivityOption(パラメータ)に、関数setLaunchSplitScreenLocation(int location)を追加し、パラメータ位置は、スクリーン分割を有効化する位置であり、左-LEFT、右-RIGHT、上-UP、及び下-BOTTOMの4つの位置をサポートする。例えば、この明細書において説明されている(微信を開く)第2のタスクを有効化するといったように、そのアプリケーションが新たなアクティビティを有効化するときに、そのアプリケーションは、開始アクティビティstartActivity(関数)を呼び出し、送信するためにActivityOptionを使用することによって、バンドル(Bundle)を生成し、それによって、そのアプリケーションは、分割スクリーン表示を能動的にトリガすることが可能となる。
【0081】
図3に示されているように、本発明のそれらの複数の実施形態におけるアプリケーションフレームワーク層は、アクティビティマネージャサービス(activity manager service, AMS)モジュール、ウィンドウマネージャサービス(window manager service, WMS)モジュール、統合されている分割スクリーンウィンドウ制御センター(MultiWinSupervisor)、及び入力マネージャサービス(InputManagerService, IMS)モジュール等を含む。
【0082】
入力マネージャサービスモジュールは、タッチイベントの入力のモニタリング及び処理のために使用される。
【0083】
統合されている分割スクリーンウィンドウ制御センターは、分割スクリーンウィンドウのスケジューリングを調整し、上位層のためのアプリケーション層からの呼び出し指示に応答し、そして、下位層に(AMS及びWMS等の)システムサービスの呼び出し指示を配信するのに使用される。例えば、印を付されているビュー制御がドラッグされているということを検出するときに、AMS及びWMS等のために、スクリーン分割を実行するための関連する指示をトリガして、スクリーン分割の受動的なトリガを実装する。他の例として、上位層におけるアプリケーションが、ActivityOptionインターフェイスを能動的に呼び出すときに、AMS及びWMS等のために、スクリーン分割を実行するための関連する指示をトリガして、スクリーン分割の能動的なトリガを実装する。アクティビティマネージャサービスモジュールは、アプリケーションの制御終了、オープン、及びバック等の共通のナビゲーションロールバック機能及び各々のアプリケーションのライフサイクルを管理するのに使用される。
【0084】
ウィンドウマネージャサービスモジュールは、例えば、ウィンドウの表示サイズ、位置、及びレベルを制御するといったように、ウィンドウインターフェイスのすべてを管理し及び描画するのに使用される。
【0085】
もちろん、特定の実装の際に、フレームワーク層は、コンテンツの提供、呼管理、リソース管理、及び通知管理等の機能サービスをさらに含んでもよい。このことは、本発明の実施形態においては限定されない。
【0086】
システムランタイムライブラリ層は、上位層、すなわち、フレームワーク層にサポートを提供する。フレームワーク層を使用するときに、Androidオペレーティングシステムは、システムランタイムライブラリ層の中に含まれるC/C++ライブラリを起動して、フレームワーク層が実装する必要がある機能を実装する。
【0087】
カーネル層は、ハードウェアとソフトウェアとの間にある層である。
図3に示されているように、カーネル層は、少なくともタッチスクリーンドライバを含む。もちろん、特定の実装の際に、カーネル層は、カメラドライバ及びオーディオドライバ等の他のドライバをさらに含んでもよい。このことは、本発明の実施形態においては限定されない。
【0088】
図3におけるソフトウェアアーキテクチャに対応するソフトウェアプログラム及び/又はモジュールは、
図2に示されている携帯電話100の内部メモリ121の中に格納されているということを理解するべきである。
【0089】
以下の記載は、上記の携帯電話100に本発明の複数の実施形態を適用するある1つの例を使用することによって、本発明のそれらの複数の実施形態によって提供される複数の解決方法を詳細に説明する。
【0090】
図4に示されているように、本発明のある1つの実施形態によって提供される分割スクリーン表示方法は、以下のステップを含む。
【0091】
S401. 第1のアプリケーションを起動して、第1のタスクを実行するプロセスにおいて、携帯電話は、ディスプレイに第1のタスクの表示インターフェイスを表示し、そして、第2のタスクを有効化するための第1の操作を受信し、第2のタスクに対応する表示インターフェイスは、第1のタスクに対応する表示インターフェイスとは異なる。
【0092】
S402. 第1の操作に応答して、携帯電話は、分割スクリーン表示モードを有効化し、スクリーンを複数の表示ウィンドウに分割し、第1の表示ウィンドウの中に第1のタスクに対応する表示インターフェイスを表示し、そして、第2の表示ウィンドウの中に第2のタスクに対応する表示インターフェイスを表示する。
【0093】
本発明の複数の実施形態において、携帯電話が第1の操作を受信する前に、ディスプレイは、フルスクリーンで、第1のタスクに対応する(また、本明細書において第1の表示インターフェイスと称される)表示インターフェイスを表示していてもよい。例えば、
図5(A)に示されているように、第1のタスクは、淘宝の商品閲覧インターフェイスを起動しそして表示するタスクである。
【0094】
第1の操作は、ユーザが実行する入力操作であってもよく、入力操作のタイプは、タッチ入力、入力、動き検知入力、又は浮動入力等であってもよい。このことは、本明細書においては限定されない。
【0095】
第2のタスクは、例えば、淘宝によってトリガされる微信共有タスク等の第1のアプリケーションによってタスクを実行するプロセスにおいてトリガされる関連するタスクであってもよく、又は、ユーザが個別にトリガするタスクであってもよい。例えば、ユーザは、淘宝を閲覧するときに、音声指示"微信を開く"を入力する。このことは、本発明の実施形態においては限定されない。以下の記載は、主として、第2のタスクが、第1のアプリケーションによってタスクを実行するプロセスにおいてトリガされる関連するタスクであるある1つの例を使用することによって詳細に説明される。
【0096】
例えば、
図3に示されているように、ディスプレイが、フルスクリーンで第1のタスクの表示インターフェイスを表示するときに、そのディスプレイの中のタッチパネルが、ユーザが入力するタッチ操作がもたらす信号を検出する場合には、センサは、プロセッサが処理することが可能である情報へと、その検出された信号を変換し、そして、プロセッサにその情報を転送する。プロセッサによって実行されるカーネル層は、その情報に基づいて、その操作に対応する位置データ(位置データは、具体的には、タッチ点座標及びそれらのタッチ点座標に対応するタイムスタンプ等を含んでもよい)を生成する。カーネル層は、フレームワーク層に、その収集された指位置データをアップロードし、フレームワーク層におけるIMSは、ユーザが実行する第1の操作(例えば、
図5(A)に示されているように、ユーザが実行する操作は、制御"微信にアモイパスワードを貼り付ける"をタップする操作である)が、第2のタスク(すなわち、Enable 微信を有効化するタスク)を有効化することを意図しているということを決定する。IMSは、アプリケーション層におけるアプリケーション(すなわち、淘宝)に、第2のタスクを有効化するイベントを報告する。この場合には、ユーザ操作に応答し、そして、微信を開くタスクを有効化するときに、アプリケーションは、さらに、フレームワーク層におけるAPIインターフェイスを能動的に呼び出して、AMS及びWMS等に複数の関連する指示を配送するように、統合されている分割スクリーンウィンドウ制御センターをトリガし、それにより、システムが、分割スクリーンモードに入ることを可能とし、そして、分割スクリーンウィンドウの中で第2のタスクの表示インターフェイスを開くことを可能とする。このように、アプリケーションがあるタスクに基づいて能動的に分割スクリーン表示をトリガするという効果を実装することが可能である。
【0097】
複数の可能な設計のうちのいくつかにおいて、分割によって得られる2つのウィンドウが存在してもよい。例えば、
図5(B)に示されているように、ディスプレイは、左及び右に配置されている2つの表示ウィンドウに分割される。左側は、第1のタスクに対応する(淘宝の商品閲覧ページ等の)表示インターフェイスを表示するのに使用される第1の表示ウィンドウである。右側は、第2のタスクに対応する(微信ページ等の)表示インターフェイスを表示するのに使用される第2の表示ウィンドウである。もちろん、特定の実装の際に、第1の表示ウィンドウ及び第2の表示ウィンドウの位置を交換してもよい。例えば、左は、第2のタスクに対応する表示インターフェイスを表示するのに使用される第2の表示ウィンドウであり、右は、第1のタスクに対応する表示インターフェイスを表示するのに使用される第1の表示ウィンドウである。添付の図面の中の淘宝インターフェイス及び微信インターフェイスは、第1のタスク及び第2のタスクのための例を与えるのに使用されるにすぎないということを理解するべきである。特定の実装の際に、第1のタスク及び第2のタスクは、代替的に、他のアプリケーションのタスクであってもよい。
【0098】
図5(A)及び
図5(B)に示されている左右配置以外に、第1の表示ウィンドウと第2の表示ウィンドウとの間の位置関係は、代替的に、上下配置であってもよいということに留意すべきである。例えば、
図6(A)及び
図6(B)に示されているように、ディスプレイは、上及び下に配置されている2つのウィンドウに分割され、第1の表示ウィンドウは、上に存在し、第2の表示ウィンドウは、下に存在する。もちろん、
図6(A)及び
図6(B)の中の第1の表示ウィンドウ及び第2の表示ウィンドウの位置は、また、交換されてもよい。
【0099】
本発明の複数の実施形態において、第1の表示ウィンドウ及び第2の表示ウィンドウの形状及びサイズは、例えば、
図5(A)及び
図5(B)、及び、
図6(A)及び
図6(B)に示されているように、同じであってもよい。もちろん、第1の表示ウィンドウ及び第2の表示ウィンドウの形状及びサイズは、代替的に、異なっていてもよい。例えば、
図7(A)及び
図7(B)に示されているように、第2の表示ウィンドウは、第1の表示ウィンドウよりも小さい。この場合には、ユーザは、第1の表示ウィンドウの中の第1の表示インターフェイスをより便利に視聴しそして使用することが可能である。
【0100】
ある1つの選択的な実装において、ユーザは、そのシステムにおいて、携帯電話が分割スクリーンモードに入った後に使用される第1の表示ウィンドウと第2の表示ウィンドウとの間の位置関係及びサイズ関係をあらかじめ設定してもよい。
【0101】
複数の可能な設計のうちのいくつかにおいて、分割によって得られる2つ又はそれ以上のウィンドウが存在してもよい。例えば、
図8A(A)及び
図8A(B)に示されているように、ディスプレイは、3つの表示ウィンドウに分割され、第3の表示ウィンドウは、システムのホームスクリーンを表示するのに使用される。このようにして、ユーザは、さらに、ホームスクリーンをモニタリングしそして操作してもよい。もちろん、第3の表示ウィンドウは、代替的に、他のアプリケーションを表示するためのインターフェイスであってもよい。例えば、
図8B(A)及び
図8B(B)に示されているように、ビデオアプリケーションケーション"愛奇乙"のインターフェイスは、第3の表示ウィンドウの中に表示される。これにより、同時に、"愛奇乙"、"淘宝"、及び"微信"を同時に使用することが可能である。本発明の複数の実施形態において、第1の表示ウィンドウ、第2の表示ウィンドウ、及び第3の表示ウィンドウの間の位置関係は、代替的に、他の配置によって実装されてもよいということを理解するべきである。例えば、第1の表示ウィンドウ、第2の表示ウィンドウ、及び第3の表示ウィンドウは、上下配置であってもよく又は他の配置であってもよい。このことは、本明細書においては限定されない。第1の表示ウィンドウ、第2の表示ウィンドウ、及び第3の表示ウィンドウの形状又はサイズは、同じであってもよく又は異なっていてもよい。このことは、本明細書においては限定されない。
【0102】
複数の可能な設計のうちのいくつかにおいて、第2のタスク及び第1のタスクは、複数の異なるアプリケーションのタスクであってもよい。このシナリオは、アプリケーション間の分割スクリーン表示のシナリオである。例えば、
図5(A)及び
図5(B)乃至
図8B(A)及び
図8B(B)に示されている実施形態において、第1のタスクに対応するアプリケーションは、淘宝であり、第2のタスクに対応するアプリケーションは、微信である。複数の他の可能な設計のうちのいくつかにおいて、第1のタスク及び第2のタスクは、同じアプリケーションのタスクであってもよい。このシナリオは、アプリケーション内の分割スクリーン表示のシナリオである。
【0103】
例えば、
図9(A)に示されているように、淘宝を使用することによって商品を閲覧するときに、ユーザが、顧客サービスと会話することを意図している場合には、そのユーザは、商品閲覧ページの下部にある"顧客サービス"アイコンをタップする(第1の操作)。その操作を検出した後に、携帯電話は、直接的に、分割スクリーンモードを有効化する。ディスプレイは、複数の表示ウィンドウに分割され、商品閲覧ページは、第1の表示ウィンドウの中に表示され、顧客サービスタスクは、また、有効化されそして実行され、顧客サービスページは、第2の表示ウィンドウの中に表示される。このようにして、ユーザは、商品を閲覧している間に、顧客サービスと会話することが可能である。
【0104】
ある1つの選択的な実装において、第1のアプリケーションに分割スクリーン有効化機能を追加してもよい。例えば、分割スクリーン表示のためのメニューオプションは、第2のタスクをトリガするのに使用される制御に追加され、そして、その次に、第2のタスクをトリガするための機能は、分割スクリーンモードをトリガするための機能にバインドされる。このようにして、ユーザが、分割スクリーン表示のためのメニューオプションをタップするときに、分割スクリーン表示モードのためのトリガ及び第2のタスクのためのトリガの双方を実装してもよい。例えば、
図10(A)乃至
図10(C)に示されているように、第1のアプリケーションは、微信であり、第1のインターフェイスは、微信チャット管理インターフェイスである。任意のチャットオブジェクトのショートカットメニューにオプション"分割スクリーンウィンドウを開く"を追加してもよい。この場合には、チャットオブジェクトをタッチしそして保持することによって、対応するショートカットメニューを提示した後に、ユーザは、"分割スクリーンウィンドウを開く"をタップすることによって(第1の操作)、分割スクリーン表示モードに移行するようにその携帯電話をトリガしてもよく、チャットオブジェクトとのチャットインターフェイスは、その分割スクリーンの中に表示される。このようにして、分割スクリーン表示を実行することが可能であるプロンプトをユーザに提供して、さらに、ユーザ体験を改善することが可能である。
【0105】
ある1つの選択的な実装において、携帯電話が第1の操作を受信する前に、ディスプレイは、代替的に、フルスクリーンではない方式によって、第1のタスクに対応する表示インターフェイスを表示してもよい。例えば、2つ又はそれ以上の表示ウィンドウが分割スクリーンモードによってディスプレイに表示されている場合に、携帯電話が第1の操作を受信した後に、ある1つの可能な設計において、携帯電話は、さらに、携帯電話が第1の操作を受信する前に、第1のタスクに対応する表示領域を分割し、そして、その次に、さらに、その表示領域の中に分割スクリーン方式によって第1のタスクのインターフェイス及び第2のタスクのインターフェイスを表示してもよい。例えば、
図11(A)に示されているように、携帯電話のディスプレイは、第4の表示ウィンドウ及び第5の表示ウィンドウに分割され、第4の表示ウィンドウの中にホームスクリーンが表示され、第5の表示ウィンドウの中に淘宝インターフェイスが表示される。ユーザが、第5の表示ウィンドウの中の"微信の友達に貼り付けてください"をタップした(第1の操作)後に、携帯電話は、さらに、第5の表示ウィンドウが位置している領域を第1の表示ウィンドウ及び第2の表示ウィンドウに分割し、そして、その次に、第2の表示ウィンドウの中に微信インターフェイスを表示する。ある1つの選択的な実装において、特定の実装の際に、携帯電話は、さらに、例えば、第4の表示ウィンドウのサイズ又は位置を適応的に調整するといったように、第4の表示ウィンドウを調整してもよい。
【0106】
ある1つの代替的な設計において、携帯電話が第1の操作を受信する前に、その携帯電話が、既に分割スクリーンモードにある場合、すなわち、2つ又はそれ以上の表示ウィンドウが表示されている場合には、第1の操作を受信した後に、その携帯電話は、第1のタスクに対応する表示ウィンドウ以外の他の表示ウィンドウの中に第2のタスクの表示インターフェイスを表示してもよく、又は、ディスプレイ全体を再分割してもよい。例えば、
図12(A)及び
図12(B)に示されているように、携帯電話のディスプレイは、第4の表示ウィンドウ及び第5の表示ウィンドウに分割され、ホームスクリーンは、第4の表示ウィンドウの中に表示され、淘宝インターフェイスは、第5の表示ウィンドウの中に表示される。ユーザが、第5の表示ウィンドウの中の"微信の友達に貼り付けてください"をタップした(第1操作)後に、携帯電話は、第2のタスクに対応する表示インターフェイス、すなわち、(言い換えると、第4の表示ウィンドウは、第2の表示ウィンドウによって置き換えられ、第2の表示ウィンドウは、微信インターフェイスを表示するためのウィンドウとなるといったように)微信インターフェイスによって、第4の表示ウィンドウの中に表示されているホームスクリーンを置き換える。ある1つの選択的な実装において、特定の実装の際に、第2のタスクに対応する表示インターフェイス、すなわち、微信インターフェイスによって、第4の表示ウィンドウの中に表示されるホームスクリーンを置き換えた後に、その携帯電話は、さらに、例えば、第4の表示ウィンドウ及び第5の表示ウィンドウのサイズ又は位置を適応的に調整するといったように、第4の表示ウィンドウ及び第5の表示ウィンドウを調整してもよい。
【0107】
さらに、ユーザ体験を改善するために、本発明のある1つの実施形態は、さらに、ユーザが分割スクリーンウィンドウの表示位置を制御する複数の解決方法を提供する。具体的には、第1の操作を受信し、そして、分割スクリーン表示モードを有効化した後に、携帯電話は、最初に、(例えば、第2の表示インターフェイスのサムネイル等の)第1の表示インターフェイスにおける第2のタスクと関連するビューをポップアップする。この場合には、ユーザは、そのビューに対してドラッグ操作を実行して、スクリーンの上/下/左/右へと、そのスクリーンにあるビューを移動し、そして、そのビューが移動する方向に基づいて、(第2の表示ウィンドウ等の)分割スクリーンウィンドウの位置を決定してもよい。
【0108】
例えば、ディスプレイの中のタッチパネルは、ユーザが入力するタッチ操作がもたらす信号を検出する。センサは、プロセッサが処理することが可能である情報へとその検出された信号を変換し、そして、プロセッサにその情報を転送する。プロセッサによって起動されるカーネル層は、その情報に基づいて、その操作に対応する位置データ(位置データは、具体的には、タッチ点座標及びそれらのタッチ点座標に対応するタイムスタンプ等を含んでもよい)を生成する。カーネル層は、フレームワーク層にその収集した指位置データをアップロードする。フレームワーク層におけるIMSが、操作が、(例えば、ドラッグ等の)あらかじめ設定されているジェスチャ操作であるということを決定する場合に、IMSは、アプリケーション層にあるSystemUIのうちのDragStarterにそのジェスチャを報告する。そのDragStarterは、ユーザのドラッグジェスチャの応答ロジックを処理し、新たな分割スクリーンウィンドウを有効化するための(上、下、左、又は右等の)位置を決定し、そして、統合されている分割スクリーンウィンドウ制御センターに、分割スクリーン表示を制御するための指示を配送する。このようにして、分割スクリーン表示は、ユーザの操作に基づいて受動的にトリガされてもよい。
【0109】
具体的には、第1のアプリケーションのアプリケーション開発者は、レイアウト(Layout)構成ファイルを使用することによって又はAPIの呼び出しによって、分割スクリーンイベントをバインドするビュー(View)を指定してもよい。第1の操作を受信し、そして、第2のタスクを有効化する必要があるということを決定するときに、携帯電話は、第1のタスクのインターフェイスにそのビューを表示する。ユーザは、指定されている位置にそのビューをドラッグしてもよい(左-LEFT、右-RIGHT、上-UP、及び下-BOTTOMの4つの位置がサポートされる)。携帯電話は、指定されている位置に(第2の表示ウィンドウ等の)分割スクリーンウィンドウを形成し、そして、分割スクリーン表示ウィンドウの中にそのビューを表示する。選択的に、指定されている位置にその分割スクリーンウィンドウを形成した後に、携帯電話は、ユーザによるビューをタップする操作を受信した後にのみ、分割スクリーン表示ウィンドウの中に第2タスクの表示インターフェイスを表示してもよい。
【0110】
携帯電話によってスクリーン分割を有効化する位置を決定するアルゴリズムは、以下のようになる。
【0111】
(1) ドラッグされているUIビューの座標位置(x,y)が、分割スクリーン応答領域(前の図の中に示されている破線領域)を超えるときに、分割スクリーンは、対応する方向にトリガされる。
【0112】
(2) 水平方向及び垂直方向の双方が、分割スクリーン応答領域を超える場合に、最後に記録されている座標点(x0,y0)及びある時間的な期間における変位dx=|x-x0|とdy=|y-y0|に基づいて、dx及びdyを比較することによって、現在の指の移動方向が、水平方向に属しているか又は垂直方向に属しているかを決定する。dx>dyである場合に、そのdx及びdyの比較は、指が水平方向に沿ってより明瞭に移動しているということを示し、x>x0である場合に、そのdx及びdyの比較は、指が右方向に移動し、且つ、右側の分割スクリーンがトリガされるということを示し、x<x0である場合に、左側の分割スクリーンがトリガされる。dx<dyである場合に、そのdx及びdyの比較は、指が垂直方向に沿ってより明瞭に移動しているということを示し、y>y0である場合に、そのdx及びdyの比較は、指が下方向に移動し、且つ、下側の分割スクリーンがトリガされるということを示し、或いは、y<y0である場合に、上側の分割スクリーンがトリガされる。
【0113】
例えば、
図13(A)乃至
図13(F)に示されているように、ユーザが、淘宝インターフェイスにおいて第1の操作を実行した後に、携帯電話は、その第1の操作に応答して、分割スクリーンモードを有効化する。この場合には、
図13(A)に示されているように、サムネイルが淘宝インターフェイスにポップアップされる。この場合には、ユーザは、例えば、
図13(B)に示されているように右に向かってドラッグするか、
図13(C)に示されているように下に向かってドラッグするか、
図13(D)に示されているように上に向かってドラッグするか、又は、
図13(E)に示されているように左に向かってドラッグするといったように、サムネイルに対してドラッグ操作を実行してもよい。携帯電話は、ビューの移動方向に基づいて、分割スクリーンウィンドウの位置を決定する。例えば、
図13(F)に示されているように、移動方向が下方であるときに、ディスプレイは、上下配置の2つのウィンドウに分割され、第2のタスク(微信)を表示するための第2の表示ウィンドウは、下方に位置し、第1のタスク(淘宝)を表示するための第1の表示ウィンドウは、上方に位置する。他のドラッグ方式による分割スクリーン表示ウィンドウの位置は、同様であり、詳細は、本明細書においては説明されない。
【0114】
ある1つの可能な設計において、ディスプレイがビューを表示した後に、ユーザが、単一の指又は2つの指によってそのビューをタッチしそして保持するときに、そのユーザがドラッグすることが可能であるそのビューのコピー(影)を生成する。この場合には、そのユーザは、指定されている位置へとそのビューのコピーをドラッグする操作を実行してもよい。さらに、分割スクリーンの中に第2のタスクを表示するという効果を実装する。ディスプレイにビューを表示した後に、ユーザがそのビューをタップする場合に、携帯電話は、さらに、通常は、新たなページを開く(すなわち、第1のタスクのインターフェイスを終了し、そして、フルスクリーンで第2のタスクのインターフェイスを表示する)。このようにして、ユーザが第1の操作を実行した後に、ユーザは、要求に基づいて、分割スクリーン表示を実行するか否かを選択してもよい。このことは、ユーザ体験を改善することを可能とする。
【0115】
代替的な実装において、
図14(A)乃至
図14(F)に示されているように、ビューの初期表示位置は、第1の表示インターフェイスの上/下/左/右の端の位置であってもよい。このようにして、さらに、ビューによる第1の表示インターフェイスにおける主ディスプレイコンテンツに対する遮蔽を減少させることが可能である。
【0116】
ある1つの可能な設計において、
図15(A)乃至
図15(D)に示されているように、携帯電話が、第1の操作の前に分割スクリーンモードに入っている場合には、ユーザのドラッグ操作に基づいて、ディスプレイ全体の表示ウィンドウを再分割してもよく、そして、分割によって得られる2つの新たな表示ウィンドウの中に、第1のタスクの表示インターフェイス(言い換えると、ユーザ入力操作を最後に受信している表示インターフェイス、すなわち、淘宝)及び第2のタスクに対応する表示インターフェイスをそれぞれ表示する。このようにして、ユーザの要求に基づいて分割スクリーン表示ウィンドウを柔軟に更新するという効果を実装することが可能である。このことは、さらに、ユーザ体験を改善する。もちろん、さらに、第1のタスクの元の表示領域(淘宝)においてスクリーン分割を実行してもよく、元の分割スクリーンウィンドウ(ホームスクリーン)の表示は、変化しない状態に維持される。
【0117】
ある1つの選択的な実装において、ビューの領域は、指定されているしきい値領域を超えることはなく、例えば、第1の表示インターフェイスの領域の1/3又は1/5を超えない。このようにして、ビューによる第1の表示インターフェイスの中のコンテンツに対する遮蔽を減少させることが可能である。このことは、ユーザの体験を改善する。
【0118】
ある1つの選択的な実装において、半透明の方式によって、ビューを表示してもよい。このようにして、さらに、ビューによる第1の表示インターフェイスにおける主ディスプレイコンテンツに対する遮蔽を減少させることが可能である。このことは、視覚効果を改善する。
【0119】
上記の複数の実施形態において、実行体として使用される(携帯電話100等の)電子デバイスの観点から、本発明のそれらの複数の実施形態によって提供される方法を説明する。本発明の複数の実施形態によって提供される方法における複数の機能を実装するために、端末デバイスは、ハードウェア構成及び/又はソフトウェアモジュールを含んで、ハードウェア構成の形態、ソフトウェアモジュールの形態、又はハードウェア構成及びソフトウェアモジュールの組み合わせの形態によって、それらの機能を実装してもよい。上記の複数の機能のうちのある特定の機能が、ハードウェア構成によって実行されるか、ソフトウェアモジュールによって実行されるか、又はハードウェア構成及びソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行されるかは、それらの複数の技術的解決方法の特定の用途及び設計上の制約によって決まる。
【0120】
同じ技術的概念に基づいて、本発明のある1つの実施形態は、さらに、電子デバイス1600を提供し、その電子デバイス1600は、本発明の上記の複数の実施形態にしたがった分割スクリーン表示方法の複数のステップを実行するように構成される。
図16に示されているように、電子デバイス1600は、ディスプレイ1601、1つ又は複数のプロセッサ1602、メモリ1603、複数のアプリケーション、及び、1つ又は複数のコンピュータプログラムを含む。1つ又は複数のコンピュータプログラムは、メモリの中に格納され、1つ又は複数のコンピュータプログラムは、命令を含み、それらの命令が1つ又は複数のプロセッサによって呼び出されそして実行されるときに、電子デバイスが、本発明の複数の実施形態にしたがった分割スクリーン表示方法を実装することを可能とされる。
【0121】
プロセッサ1602は、汎用プロセッサ、ディジタル信号プロセッサ(digital signal processor, DSP)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit, ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array, FPGA)、又は、他のプログラム可能な論理デバイス、離散的なゲート又はトランジスタ論理デバイス、又は、離散的なハードウェア構成要素であってもよい。プロセッサは、本発明の複数の実施形態において開示されている方法、ステップ、及び論理ブロック図を実装し又は実行してもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよく、又は、プロセッサは、いずれかの従来のプロセッサ等であってもよい。本発明の複数の実施形態に関して開示されている方法における複数のステップは、ハードウェア復号化プロセッサによって直接的に実行されてもよく、又は、ハードウェア及び復号化プロセッサの中のソフトウェアモジュールの組み合わせを使用することによって実行されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(random access memory, RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(read-only memory, ROM)、プログラム可能な読み取り専用メモリ、電気的に消去可能な且つプログラム可能なメモリ、又はレジスタ等の本発明の技術分野において成熟した記憶媒体の中に位置していてもよい。記憶媒体は、メモリの中に位置していてもよく、プロセッサは、メモリの中の命令を読み出し、そして、プロセッサのハードウェアと組み合わせて上記の方法におけるそれらの複数のステップを完了させる。
【0122】
図16に示されている電子デバイスが携帯電話100であるときに、プロセッサ1601は、プロセッサ110であってもよく、ディスプレイ1601は、ディスプレイ194であであってもよく、メモリ1603は、内部メモリ121であってもよい。
【0123】
装置の特定の実装の関連する特徴については、上記の方法の部分を参照するべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
【0124】
同じ技術的概念に基づいて、本発明のある1つの実施形態は、さらに、電子デバイスを提供する。電子デバイスは、本発明の複数の実施形態における上記の分割スクリーン表示方法を実行するためのモジュール/ユニットを含む。これらのモジュール/ユニットは、ハードウェアによって実装されてもよく又は対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装されてもよい。
【0125】
同じ技術的概念に基づいて、本発明のある1つの実施形態は、さらに、複数のコンピュータ命令を含むコンピュータ記憶媒体を提供する。それらのコンピュータ命令が電子デバイスによって起動されるときに、電子デバイスが、本発明のそれらの複数の実施形態にしたがった分割スクリーン表示方法を実行することを可能とする。
【0126】
同じ技術的概念に基づいて、本発明のある1つの実施形態は、さらに、プログラム製品を提供する。そのプログラム製品がコンピュータによって起動されるときに、そのコンピュータが、本発明のそれらの複数の実施形態にしたがった分割スクリーン表示方法を実行することを可能とする。
【0127】
同じ技術的概念に基づいて、本発明のある1つの実施形態は、さらに、チップを提供する。チップは、電子デバイスの中のメモリに結合され、メモリの中に格納されているコンピュータプログラムを呼び出し、そして、本発明のそれらの複数の実施形態にしたがった分割スクリーン表示方法を実行するように構成される。本発明の複数の実施形態において、"結合すること"は、2つの構成要素の直接的な組み合わせ又は間接的な組み合わせを意味する。
【0128】
同じ技術的概念に基づいて、本発明のある1つの実施形態は、さらに、電子デバイスのグラフィカルユーザインターフェイスを提供する。電子デバイスは、ディスプレイ、1つ又は複数のメモリ、及び1つ又は複数のプロセッサを含む。1つ又は複数のプロセッサは、1つ又は複数のメモリの中に格納されている1つ又は複数のコンピュータプログラムを実行するように構成される。グラフィカルユーザインターフェイスは、電子デバイスが実行する本発明のそれらの複数の実施形態にしたがった分割スクリーン表示方法を含む。
【0129】
本発明のそれらの複数の実施形態は、個別に使用されてもよく又は組み合わせて使用されてもよく、それにより、複数の異なる技術的効果を達成する。
【0130】
上記の複数の実施形態は、本発明の複数の技術的解決方法を詳細に説明するのに使用されるにすぎない。しかしながら、上記の複数の実施形態の説明は、本発明のそれらの複数の実施形態にしたがった方法を理解するのに役立つことを意図しているにすぎず、本発明のそれらの複数の実施形態に対する限定として解釈されるべきではない。当業者が容易に考え出すことが可能である変形例又は置換は、本発明のそれらの複数の実施形態の保護の範囲に属するものとする。
【0131】
文脈によれば、上記の複数の実施形態の中で使用される"ときに"という語は、"場合に"、"の後に"、"決定に応答して"、又は、"検出に応答して"の意味として解釈されてもよい。同様に、文脈にしたがって、"ということを決定するときに"又は"(記載されている条件又は事象)が検出される場合に"という句は、"ということを決定する場合に"、"決定に応答して"、"(記載されている条件又は事象)が検出されるときに"、或いは、"(記載されている条件又は事象)の検出に応答して"の意味として解釈されてもよい。
【0132】
ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせを使用することによって、上記の複数の実施形態のうちのすべて又は一部を実装することが可能である。それらの複数の実施形態を実装するのにソフトウェアを使用するときに、それらの複数の実施形態のうちのすべて又は一部は、コンピュータプログラム製品の形態で実装されてもよい。コンピュータプログラム製品は、1つ又は複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令が、コンピュータによってロードされそして実行されるときに、本発明のそれらの複数の実施形態にしたがった手順又は機能をすべて又は部分的に生成する。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、又は他のプログラム可能な装置であってもよい。コンピュータ命令は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体の中に格納されてもよく又はあるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体から他のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体へと伝送されてもよい。例えば、コンピュータ命令は、(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、又はディジタル加入者線等の)有線方式によって、或いは、(例えば、赤外線、無線、又はマイクロ波等の)無線方式によって、あるウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンターから他のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンターへと伝送されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体であってもよく、或いは、1つ又は複数の使用可能な媒体を一体化しているサーバ又はデータセンター等のデータ記憶デバイスであってもよい。使用可能な媒体は、(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、又は磁気テープ等の)磁気媒体、(例えば、DVD等の)光媒体、或いは、(例えば、ソリッドステートドライブ等の)半導体媒体等であってもよい。
【0133】
解説の目的で、上記の記載は、複数の特定の実施形態を参照して説明される。しかしながら、上記の例の議論は、詳細に説明することを意図しておらず、また、開示されている正確な形態へと本発明を限定することを意図してはいない。上記の教示の内容によれば、数多くの修正形態及び数多くの変形形態が可能である。複数の実施形態は、本発明の原理及びそれらの原理の実際の適用を完全に解説するように選択され及び説明され、それによって、当業者は、本発明及び考えられた特定の用途に適用可能なさまざまな修正を有するさまざまな実施形態を完全に使用することが可能である。
【手続補正書】
【提出日】2022-06-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
分割スクリーン表示方法であって、当該方法は、
第1のアプリケーションを起動して、第1のタスクを実行するときに、ディスプレイに前記第1のタスクに対応する表示インターフェイスを表示するステップと、
前記第1のタスクに対応する前記表示インターフェイスにおいて、第2のタスクを有効化するのに使用される第1の操作を受信するステップと、
前記第1の操作に応答して、分割スクリーン表示モードを有効化するステップと、を含む、
方法。
【請求項2】
第1のアプリケーションを起動して、第1のタスクを実行するときに、ディスプレイに前記第1のタスクに対応する表示インターフェイスを表示する前記ステップは、
フルスクリーンで前記ディスプレイに前記第1のタスクに対応する前記表示インターフェイスを表示するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2のタスクは、前記第1のアプリケーションのタスクであるか、又は、
前記第2のタスクは、第2のアプリケーションのタスクであり、前記第2のアプリケーションは、前記第1のアプリケーションとは異なる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の操作に応答して、分割スクリーン表示モードを有効化する前記ステップは、
前記ディスプレイに少なくとも2つの表示ウィンドウを生成するステップであって、前記少なくとも2つの表示ウィンドウは、第1の表示ウィンドウ及び第2の表示ウィンドウを含む、ステップと、前記第1の表示ウィンドウの中に前記第1のタスクに対応する前記表示インターフェイスを表示するステップと、前記第2の表示ウィンドウの中に前記第2のタスクに対応する表示インターフェイスを表示するステップと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の操作に応答して、分割スクリーン表示モードを有効化する前記ステップは、
前記第2のタスクに対応する表示インターフェイスのビューを生成し、そして、前記第1のタスクに対応する前記表示インターフェイスに前記ビューを表示するステップと、
第2の操作に応答して、前記ビューに対する前記第2の操作に基づいて、分割スクリーン表示ウィンドウの位置を決定するステップと、
前記分割スクリーン表示ウィンドウの前記位置に前記分割スクリーン表示ウィンドウを表示し、そして、前記分割スクリーン表示ウィンドウの中に前記第2のタスクに対応する前記表示インターフェイスを表示するステップと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第2の操作は、第1の副操作を含み、前記第1の副操作は、あらかじめ設定されている位置に前記ビュー又は前記ビューのコピーをドラッグする操作であり、
第2の操作に基づいて、分割スクリーン表示ウィンドウの位置を決定する前記ステップは、前記あらかじめ設定されている位置が前記分割スクリーン表示ウィンドウの前記位置であると決定するステップを含み、
当該方法は、前記第1の副操作を受信した後に、前記分割スクリーン表示ウィンドウの前記位置に前記分割スクリーン表示ウィンドウを表示するステップをさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第2の操作は、前記第1の副操作の前に第2の副操作をさらに含み、前記第2の副操作は、単一の指で前記ビューをタッチしそして保持する操作又は2つの指で前記ビューをタッチしそして保持する操作である、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
ディスプレイ、1つ又は複数のプロセッサ、メモリ、複数のアプリケーション、及び1つ又は複数のコンピュータプログラムを含む電子デバイスであって、
前記1つ又は複数のコンピュータプログラムは、前記メモリの中に格納され、前記1つ又は複数のコンピュータプログラムは、命令を含み、前記命令が前記1つ又は複数のプロセッサによって呼び出されそして実行されるときに、当該電子デバイスが、
第1のアプリケーションを起動して、第1のタスクを実行するときに、前記ディスプレイに第1のタスクに対応する表示インターフェイスを表示するステップと、
前記第1のタスクに対応する前記表示インターフェイスにおいて、第2のタスクを有効化するのに使用される第1の操作を受信するステップと、
前記第1の操作に応答して、分割スクリーン表示モードを有効化するステップと、を実行することを可能とされる、
電子デバイス。
【請求項9】
前記命令が前記1つ又は複数のプロセッサによって呼び出されそして実行されるときに、当該電子デバイスが、フルスクリーンで前記ディスプレイに前記第1のタスクに対応する前記表示インターフェイスを表示するステップを実行することを可能とされる、請求項
8に記載の電子デバイス。
【請求項10】
前記第2のタスクは、前記第1のアプリケーションのタスクであるか、又は、
前記第2のタスクは、第2のアプリケーションのタスクであり、前記第2のアプリケーションは、前記第1のアプリケーションとは異なる、請求項
8に記載の電子デバイス。
【請求項11】
前記命令が前記1つ又は複数のプロセッサによって呼び出されそして実行されるときに、当該電子デバイスが、前記ディスプレイに少なくとも2つの表示ウィンドウを生成するステップであって、前記少なくとも2つの表示ウィンドウは、第1の表示ウィンドウ及び第2の表示ウィンドウを含む、ステップと、前記第1の表示ウィンドウの中に前記第1のタスクに対応する前記表示インターフェイスを表示するステップと、前記第2の表示ウィンドウの中に前記第2のタスクに対応する表示インターフェイスを表示するステップと、を実行することを可能とされる、請求項
8に記載の電子デバイス。
【請求項12】
前記命令が前記1つ又は複数のプロセッサによって呼び出されそして実行されるときに、当該電子デバイスが、前記第2のタスクに対応する表示インターフェイスのビューを生成し、そして、前記第1のタスクに対応する前記表示インターフェイスに前記ビューを表示するステップと、
第2の操作に応答して、前記ビューに対する前記第2の操作に基づいて、分割スクリーン表示ウィンドウの位置を決定するステップと、
前記分割スクリーン表示ウィンドウの前記位置に前記分割スクリーン表示ウィンドウを表示し、そして、前記分割スクリーン表示ウィンドウの中に前記第2のタスクに対応する前記表示インターフェイスを表示するステップと、を実行することを可能とされる、請求項
8に記載の電子デバイス。
【請求項13】
前記第2の操作は、第1の副操作を含み、前記第1の副操作は、あらかじめ設定されている位置に前記ビュー又は前記ビューのコピーをドラッグする操作であり、
前記命令が前記1つ又は複数のプロセッサによって呼び出されそして実行されるときに、当該電子デバイスが、前記あらかじめ設定されている位置が前記分割スクリーン表示ウィンドウの前記位置であると決定するステップを実行することを可能とされ、
前記命令が前記1つ又は複数のプロセッサによって呼び出されそして実行されるときに、当該電子デバイスが、さらに、前記第1の副操作を受信した後に、前記分割スクリーン表示ウィンドウの前記位置に前記分割スクリーン表示ウィンドウを表示するステップを実行することを可能とされる、請求項
12に記載の電子デバイス。
【請求項14】
前記第2の操作は、前記第1の副操作の前に第2の副操作をさらに含み、前記第2の副操作は、単一の指で前記ビューをタッチしそして保持する操作又は2つの指で前記ビューをタッチしそして保持する操作である、請求項
13に記載の電子デバイス。
【請求項15】
コンピュータ命令を含むコンピュータ記憶媒体であって、前記コンピュータ命令が電子デバイスにおいて起動されるときに、前記電子デバイスが、請求項1乃至
7のうちのいずれか1項に記載の
方法を実行することを可能とされる、コンピュータ記憶媒体。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願への相互参照]
この出願は、2019年9月30日付で中国国家知的所有権管理局に出願されている"分割スクリーン表示方法及び電子デバイス"と題する中国特許出願第201910938898.X号に基づく優先権を主張し、その内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
[技術分野]
この出願は、端末技術の分野に関し、特に、分割スクリーン表示方法及び電子デバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
視覚体験を改善するために、さまざまな電子デバイスのスクリーンがより大きくなっている。電子デバイスは、複数のアプリケーションを同時に動作させるためのユーザの要求を満たすように、分割スクリーンモードを提供する。例えば、電子デバイスは、2つのアプリケーションのウィンドウを同時に表示してもよい。
【0004】
従来技術においては、電子デバイスは、分割スクリーンモードに入る際には、ユーザが手動でトリガする必要がある。例えば、電子デバイスがフルスクリーンでアプリケーションAのウィンドウを表示するときに、ユーザは、履歴タスクボタンをタッチしそして保持して、電子デバイスが分割スクリーンモードに入ることを可能としてもよく、そして、その次に、ユーザは、例えば、アプリケーションBのアイコンをタップするといったように、分割スクリーンウィンドウの中に表示される必要があるアプリケーションを手動で選択する。このようにして、アプリケーションA及びアプリケーションBは、複数の異なるウィンドウの中に表示される。
【0005】
従来の技術においては、電子デバイスは、分割スクリーンモードに入る際には、ユーザが手動でトリガする必要があり、操作プロセスは、比較的煩雑であるということを理解することが可能である。このことは、十分に知的ではない。
【発明の概要】
【0006】
本発明の複数の実施形態は、分割スクリーン表示方法及び電子デバイスを提供して、タスクに基づいて、分割スクリーン表示モードを有効化するように電子デバイスをトリガするという技術的効果を達成することにより、電子デバイスのインテリジェンスを改善する。
【0007】
第1の態様によれば、本発明のある1つの実施形態は、分割スクリーン表示方法を提供し、当該方法は、第1のアプリケーションを起動して、第1のタスクを実行するときに、ディスプレイに前記第1のタスクに対応する表示インターフェイスを表示するステップと、前記第1のタスクに対応する前記表示インターフェイスにおいて、第2のタスクを有効化するのに使用される第1の操作を受信するステップと、前記第1の操作に応答して、分割スクリーン表示モードを有効化するステップと、を含む。具体的にいうと、電子デバイスが、第1のアプリケーションを起動して、第1のタスクを実行するときに、第2のタスクを有効化するのに使用される第1の操作が、第1のタスクに対応する表示インターフェイスにおいて受信される場合には、電子デバイスは、第2のタスクを使用することによってトリガされて、分割スクリーン表示モードに入ることが可能である。従来の技術の分割スクリーン表示方法と比較して、ユーザの追加的な手動の操作を行うことなく分割スクリーンモードをトリガすることが可能である。このことは、タスクに基づいて、分割スクリーン表示を実行するように電子デバイスをトリガするという技術的効果を達成し、それによって、電子デバイスのインテリジェンスを改善する。
【0008】
ある1つの可能な設計において、第1のアプリケーションを起動して、第1のタスクを実行するときに、電子デバイスは、フルスクリーンでディスプレイに第1のタスクに対応する表示インターフェイスを表示してもよい。このようにして、フルスクリーン表示モードにおけるタスクに基づいて、分割スクリーン表示を実行することが可能であり、ユーザの追加的な手動の操作を行うことなく、フルスクリーンモードを分割スクリーンモードへと切り替えることが可能であり、それによって、対話のインテリジェンスを改善する。
【0009】
ある1つの可能な設計において、第2のタスクは、第2のアプリケーションのタスクであってもよく、第2のアプリケーションは、第1のアプリケーションとは異なっている。言い換えると、本発明の複数の実施形態における複数の技術的解決方法は、アプリケーション間共通の分割スクリーンシナリオに適用可能であってもよく、それによって、ユーザ体験を改善する。
【0010】
他の可能な設計において、第2のタスクは、第1のアプリケーションのタスクであってもよい。言い換えると、本発明の複数の実施形態における複数の技術的解決方法は、さらに、アプリケーション内の分割スクリーンシナリオに適用可能であってもよい。このことは、さらに、分割スクリーン表示のインテリジェンスを改善し、ユーザ体験を改善することが可能である。
【0011】
ある1つの可能な設計において、電子デバイスが、第1の操作に応答して、分割スクリーン表示モードを有効化するときに、電子デバイスは、具体的には、ディスプレイに少なくとも2つの表示ウィンドウを生成し、少なくとも2つの表示ウィンドウは、第1の表示ウィンドウ及び第2の表示ウィンドウを含み、第1の表示ウィンドウの中に第1のタスクに対応する表示インターフェイスを表示し、そして、第2の表示ウィンドウの中に第2のタスクに対応する表示インターフェイスを表示してもよい。言い換えると、第2のタスクをトリガするときに、電子デバイスは、直接的に、分割スクリーンモードに入り、そして、分割スクリーンウィンドウの中に第2のタスクの表示インターフェイスを表示してもよい。このことは、電子デバイスの対話効率を改善する。
【0012】
ある1つの可能な設計において、電子デバイスが、第1の操作に応答して、分割スクリーン表示モードを有効化するときに、電子デバイスは、代替的に、第2のタスクに対応する表示インターフェイスのビューを生成し、そして、第1のタスクに対応する表示インターフェイスにそのビューを表示し、第2の操作に応答して、そのビューに対する第2の操作に基づいて、分割スクリーン表示ウィンドウの位置を決定し、分割スクリーン表示ウィンドウの位置に分割スクリーン表示ウィンドウを表示し、そして、分割スクリーン表示ウィンドウの中に第2のタスクに対応する表示インターフェイスを表示してもよい。言い換えると、(第2のタスクを有効化するための)第1の操作に基づいて、分割スクリーンモードの有効化をトリガした後に、さらに、受信した第2の操作に基づいて、分割スクリーンウィンドウの表示位置を決定することが可能である、すなわち、ユーザは、第2の操作を実行することによって、分割スクリーンウィンドウの表示位置を示してもよい。このことは、さらに、電子デバイスの対話インテリジェンスを改善することを可能とするとともに、ユーザ体験を改善することを可能とする。
【0013】
ある1つの可能な設計において、第2の操作は、複数の副操作ステップを含んでもよく、分割スクリーン表示の偶発的なトリガを回避し、その結果、分割スクリーン表示の信頼性を改善する。
【0014】
例えば、第2の操作は、第1の副操作を含んでもよく、第1の副操作は、(例えば、上、下、左、又は右等の)あらかじめ設定されている位置に、ビュー又はビューのコピーをドラッグする操作であってもよい。それに対応して、電子デバイスは、あらかじめ設定されている位置が分割スクリーン表示ウィンドウの位置であるということを決定し、そして、第1の副操作を受信した後に、分割スクリーン表示ウィンドウの位置に分割スクリーン表示ウィンドウを表示する。
【0015】
さらに、第2の操作は、また、第1の副操作の前に第2の副操作をさらに含んでもよく、第2の副操作は、単一の指でビューをタッチしそして保持する操作又は2つの指でビューをタッチしそして保持する操作であってもよい。言い換えると、ユーザは、単一の指でビューをタッチしそして保持した後にのみ、又は、2本の指でビューをタッチしそして保持した後にのみ、そのビューをドラッグすることが可能である。このようにして、ビューをドラッグするためのユーザの偶発的なトリガを回避することが可能であり、それによって、分割スクリーン表示の信頼性を改善する。代替的に、ユーザがそのビューをタップする場合に、ユーザは、さらに、分割スクリーンモードへと入るのを取り消して、第1のタスクの表示インターフェイスのフルスクリーン表示を回復させてもよい。
【0016】
さらに、第2の操作は、また、第1の副操作の後に第3の副操作を含んでもよく、第3の副操作は、ビューをタップする操作であってもよい。それに対応して、電子デバイスは、第3の副操作を受信した後にのみ、分割スクリーン表示ウィンドウの中に第2のタスクに対応する表示インターフェイスを表示する。言い換えると、指定されている解の位置にビューをドラッグした後に、ユーザは、さらに、ビューをタップする操作を実行して、分割スクリーンウィンドウの中に第2タスクの表示インターフェイスを表示することを決定する必要がある。このようにして、ビューをドラッグするためのユーザの偶発的なトリガをより良好に回避することが可能であり、それによって、分割スクリーン表示の信頼性を改善する。
【0017】
第2の態様によれば、本発明のある1つの実施形態は、ディスプレイ、1つ又は複数のプロセッサ、メモリ、複数のアプリケーション、及び1つ又は複数のコンピュータプログラムを含む電子デバイスであって、前記1つ又は複数のコンピュータプログラムは、前記メモリの中に格納され、前記1つ又は複数のコンピュータプログラムは、命令を含み、前記命令が前記1つ又は複数のプロセッサによって呼び出されそして実行されるときに、当該電子デバイスが、第1のアプリケーションを起動して、第1のタスクを実行するときに、前記ディスプレイに第1のタスクに対応する表示インターフェイスを表示するステップと、前記第1のタスクに対応する前記表示インターフェイスにおいて、第2のタスクを有効化するのに使用される第1の操作を受信するステップと、前記第1の操作に応答して、分割スクリーン表示モードを有効化するステップと、を実行することを可能とされる、電子デバイスを提供する。
【0018】
ある1つの可能な設計において、前記命令が前記1つ又は複数のプロセッサによって呼び出されそして実行されるときに、当該電子デバイスは、フルスクリーンで前記ディスプレイに前記第1のタスクに対応する前記表示インターフェイスを表示するステップを実行することを可能とされる。
【0019】
ある1つの可能な設計において、前記第2のタスクは、前記第1のアプリケーションのタスクであるか、又は、前記第2のタスクは、第2のアプリケーションのタスクであり、前記第2のアプリケーションは、前記第1のアプリケーションとは異なる。
【0020】
ある1つの可能な設計において、前記命令が前記1つ又は複数のプロセッサによって呼び出されそして実行されるときに、当該電子デバイスが、前記ディスプレイに少なくとも2つの表示ウィンドウを生成するステップであって、前記少なくとも2つの表示ウィンドウは、第1の表示ウィンドウ及び第2の表示ウィンドウを含む、ステップと、前記第1の表示ウィンドウの中に前記第1のタスクに対応する前記表示インターフェイスを表示するステップと、前記第2の表示ウィンドウの中に前記第2のタスクに対応する表示インターフェイスを表示するステップと、を実行することを可能とされる。
【0021】
ある1つの可能な設計において、前記命令が前記1つ又は複数のプロセッサによって呼び出されそして実行されるときに、当該電子デバイスが、前記第2のタスクに対応する表示インターフェイスのビューを生成し、そして、前記第1のタスクに対応する前記表示インターフェイスに前記ビューを表示するステップと、第2の操作に応答して、前記ビューに対する前記第2の操作に基づいて、分割スクリーン表示ウィンドウの位置を決定するステップと、前記分割スクリーン表示ウィンドウの前記位置に前記分割スクリーン表示ウィンドウを表示し、そして、前記分割スクリーン表示ウィンドウの中に前記第2のタスクに対応する前記表示インターフェイスを表示するステップと、を実行することを可能とされる。
【0022】
ある1つの可能な設計において、前記第2の操作は、第1の副操作を含み、前記第1の副操作は、あらかじめ設定されている位置に前記ビュー又は前記ビューのコピーをドラッグする操作であり、前記命令が前記1つ又は複数のプロセッサによって呼び出されそして実行されるときに、当該電子デバイスが、前記あらかじめ設定されている位置が前記分割スクリーン表示ウィンドウの前記位置であると決定するステップを実行することを可能とされ、前記命令が前記1つ又は複数のプロセッサによって呼び出されそして実行されるときに、当該電子デバイスが、さらに、前記第1の副操作を受信した後に、前記分割スクリーン表示ウィンドウの前記位置に前記分割スクリーン表示ウィンドウを表示するステップを実行することを可能とされる。
【0023】
ある1つの可能な設計において、前記第2の操作は、前記第1の副操作の前に第2の副操作をさらに含み、前記第2の副操作は、単一の指で前記ビューをタッチしそして保持する操作又は2つの指で前記ビューをタッチしそして保持する操作である。
【0024】
ある1つの可能な設計において、前記第2の操作は、前記第1の副操作の後に第3の副操作をさらに含み、前記第3の副操作は、前記ビューをタップする操作であり、前記命令が前記1つ又は複数のプロセッサによって呼び出されそして実行されるときに、当該電子デバイスが、さらに、前記第3の副操作を受信した後に、前記分割スクリーン表示ウィンドウの中に前記第2のタスクに対応する前記表示インターフェイスを表示するステップを実行することを可能とされる。
【0025】
第3の態様によれば、本発明のある1つの実施形態は、電子デバイスを提供する。その電子デバイスは、第1の態様又は第1の態様の複数可能な設計のうちのいずれか1つにしたがった方法を実行するためのモジュール/ユニットを含む。これらのモジュール/ユニットは、ハードウェアによって実装されてもよく又は対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装されてもよい。
【0026】
第4の態様によれば、本発明のある1つの実施形態は、コンピュータ命令を含むコンピュータ記憶媒体を提供する。それらのコンピュータ命令が電子デバイスによって起動されるときに、その電子デバイスが、本発明の複数の実施形態の第1の態様又は第1の態様の複数の可能な設計のうちのいずれか1つにしたがって分割スクリーン表示方法を実行することを可能とされる。
【0027】
第5の態様によれば、本発明のある1つの実施形態は、プログラム製品を提供する。そのプログラム製品がコンピュータによって起動されるときに、そのコンピュータが、本発明の複数の実施形態の第1の態様又は第1の態様の複数の可能な設計のうちのいずれか1つにしたがって、分割スクリーン表示方法を実行することを可能とされる。
【0028】
第6の態様によれば、本発明のある1つの実施形態は、チップを提供する。そのチップは、電子デバイスの中のメモリに結合され、メモリの中に格納されているコンピュータプログラムを呼び出し、そして、本発明の複数の実施形態の第1の態様及び第1の態様の複数の可能な設計のうち1つにしたがった技術的解決方法を実行するように構成される。本発明のそれらの複数の実施形態において、"結合"は、2つの構成要素の直接的な組み合わせ又は間接的な組み合わせを意味する。
【0029】
第7の態様によれば、本発明のある1つの実施形態は、電子デバイスにおけるグラフィカルユーザインターフェイスを提供する。その電子デバイスは、ディスプレイ、1つ又は複数のメモリ、及び1つ又は複数のプロセッサを含み、1つ又は複数のプロセッサは、1つ又は複数のメモリの中に格納されている1つ又は複数のコンピュータプログラムを実行するように構成され、グラフィカルユーザインターフェイスは、電子デバイスが、本発明のそれらの複数の実施形態の第1の態様又は第1の態様の複数の可能な設計のうちのいずれか1つにしたがって分割スクリーン表示方法を実行するときに表示されるグラフィカルユーザインターフェイスを含む。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1-1】従来技術において、分割スクリーンモードに入るように電子デバイスをトリガする際の概略的な図である。
【
図1-2】従来技術において、分割スクリーンモードに入るように電子デバイスをトリガする際の概略的な図である。
【
図2】本発明のある1つの実施形態にしたがった電子デバイスのハードウェア構成の概略的な図である。
【
図3】本発明のある1つの実施形態にしたがった電子デバイスのソフトウェア構成の概略的な図である。
【
図4】本発明のある1つの実施形態にしたがった分割スクリーン表示解決方法のフローチャートである。
【
図5】本発明のある1つの実施形態にしたがった分割スクリーン表示解決方法の概略的な図である。
【
図6】本発明のある1つの実施形態にしたがった他の分割スクリーン表示解決方法の概略的な図である。
【
図7】本発明のある1つの実施形態にしたがった他の分割スクリーン表示解決方法の概略的な図である。
【
図8A】本発明のある1つの実施形態にしたがった他の分割スクリーン表示解決方法の概略的な図である。
【
図8B】本発明のある1つの実施形態にしたがった他の分割スクリーン表示解決方法の概略的な図である。
【
図9】本発明のある1つの実施形態にしたがった他の分割スクリーン表示解決方法の概略的な図である。
【
図10-1】本発明のある1つの実施形態にしたがった他の分割スクリーン表示解決方法の概略的な図である。
【
図10-2】本発明のある1つの実施形態にしたがった他の分割スクリーン表示解決方法の概略的な図である。
【
図11】本発明のある1つの実施形態にしたがった他の分割スクリーン表示解決方法の概略的な図である。
【
図12】本発明のある1つの実施形態にしたがった他の分割スクリーン表示解決方法の概略的な図である。
【
図13-1】本発明のある1つの実施形態にしたがった他の分割スクリーン表示解決方法の概略的な図である。
【
図13-2】本発明のある1つの実施形態にしたがった他の分割スクリーン表示解決方法の概略的な図である。
【
図13-3】本発明のある1つの実施形態にしたがった他の分割スクリーン表示解決方法の概略的な図である。
【
図13-4】本発明のある1つの実施形態にしたがった他の分割スクリーン表示解決方法の概略的な図である。
【
図13-5】本発明のある1つの実施形態にしたがった他の分割スクリーン表示解決方法の概略的な図である。
【
図14-1】本発明のある1つの実施形態にしたがった他の分割スクリーン表示解決方法の概略的な図である。
【
図14-2】本発明のある1つの実施形態にしたがった他の分割スクリーン表示解決方法の概略的な図である。
【
図14-3】本発明のある1つの実施形態にしたがった他の分割スクリーン表示解決方法の概略的な図である。
【
図14-4】本発明のある1つの実施形態にしたがった他の分割スクリーン表示解決方法の概略的な図である。
【
図14-5】本発明のある1つの実施形態にしたがった他の分割スクリーン表示解決方法の概略的な図である。
【
図15-1】本発明のある1つの実施形態にしたがった他の分割スクリーン表示解決方法の概略的な図である。
【
図15-2】本発明のある1つの実施形態にしたがった他の分割スクリーン表示解決方法の概略的な図である。
【
図16】本発明のある1つの実施形態にしたがった他の電子デバイスのハードウェア構成の概略的な図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下の記載は、本発明の複数の実施形態にしたがった複数の添付の図面を参照して、本発明のそれらの複数の実施形態における複数の技術的解決方法を明確且つ完全に説明する。
【0032】
最初に、本発明の複数の語のうちのいくつかを説明して、当業者がより良く理解するのに役立てる。
【0033】
(1) 本発明の複数の実施形態におけるアプリケーション(application, 略称app)は、簡単にappと称され、1つ又は複数の特定の機能を実装することが可能であるソフトウェアプログラムである。一般的に、例えば、インスタントメッセージングアプリケーション、ビデオアプリケーション、オーディオアプリケーション、及び画像撮影アプリケーション等の複数のアプリケーションを端末デバイスにインストールしてもよい。インスタントメッセージングアプリケーションは、例えば、メッセージ、微信(WeChat)、WhatsApp Messenger、ライン(Line)、インスタグラム(Instagram)、Kakao Talk、及び釘釘等を含んでもよい。画像撮影アプリケーションは、例えば、(システムカメラ又はサードパーティカメラアプリケーション等の)カメラアプリケーションを含んでもよい。ビデオアプリケーションは、YouTube、Twitter、抖音、愛奇芸、及びテンセントビデオ等を含んでもよい。オーディオアプリケーションは、例えば、Google Music、KuGou、EMUMO、及びQQ Musicを含む。以下の実施形態の中で言及するアプリケーションは、端末デバイスの出荷の前にインストールされているアプリケーションであってもよく、或いは、ネットワークからダウンロードされるアプリケーションであってもよく、又は、端末デバイスを使用する過程でユーザが他の端末デバイスから取得するアプリケーションであってもよい。
【0034】
(2) 本発明の複数の実施形態におけるスクリーン分配は、ソフトウェアシステムが、ある物理的なスクリーンを複数の表示領域に分割し、それによって、複数のアプリケーションページを同時に表示することを可能とする技術を指す。
【0035】
(3) 本発明の複数の実施形態における表示ウィンドウは、また、本明細書の中で、"アプリケーションウィンドウ"及び"ウィンドウ"等と称され、表示領域を指し、表示領域の中にアプリケーションの表示インターフェイスを表示する。ある1つのアプリケーションは、1つのアプリケーションウィンドウに対応してもよい。アプリケーションウィンドウを縮小し又は拡大してもよく、それによって、アプリケーションウィンドウの中の表示インターフェイスを縮小し又は拡大することが可能である。
【0036】
電子デバイスのディスプレイは、1つのウィンドウのみを表示してもよい。ディスプレイがウィンドウを1つのみ表示するときに、そのウィンドウは、フルスクリーンでディスプレイに表示されてもよく、又は、非フルスクリーンで表示されてもよい。このことは、本発明のそれらの複数の実施形態においては限定されない。フルスクリーン表示の場合には、そのウィンドウは、ディスプレイの有効な表示領域全体を占有する(又は、そのウィンドウは、システムがウィンドウを占有することを可能とする最大の表示領域を占有する)。非フルスクリーン表示の場合には、ウィンドウは、ディスプレイの部分的に有効な表示領域のみを占有する(又は、そのウィンドウが占有する表示領域は、システムがウィンドウを占有することを可能とする最大表示領域よりも小さい)。例えば、携帯電話が片手操作モードにあるときに、ウィンドウが占有する表示領域は、システムがウィンドウを占有することを可能とする最大表示領域よりも小さい。
【0037】
代替的に、電子デバイスのディスプレイに複数のウィンドウを同時に表示してもよい。例えば、携帯電話又はタブレットコンピュータ等の電子デバイスの分割スクリーンモードにおいては、ディスプレイの表示領域は、複数の表示領域に分割される。ある1つの表示領域は、1つの表示ウィンドウであり、複数の異なるアプリケーションのユーザインターフェイスは、複数の異なる表示ウィンドウの中に表示されてもよい。
【0038】
本発明の複数の実施形態における分割スクリーンウィンドウ又は分割スクリーン表示ウィンドウは、分割スクリーン表示モードをトリガした後に現れる新たな表示インターフェイスを指す。例えば、電子デバイスは、もともとは、フルスクリーンでアプリケーションAを表示する、すなわち、ディスプレイは、アプリケーションAを表示するためのフルスクリーンウィンドウを1つのみ有する。分割スクリーン表示モードに入るように電子デバイスをトリガした後に、その電子デバイスのディスプレイを2つの表示領域に分割し、アプリケーションA及びアプリケーションBを個別に表示する。この場合には、アプリケーションBに対応する表示領域は、分割スクリーンウィンドウと称される。
【0039】
(4) 本発明の複数の実施形態においては、"少なくとも1つの"は、1つ又は複数のを意味し、"複数の"は、2つ又はそれ以上を意味する。
【0040】
加えて、本発明の説明においては、"第1の"及び"第2の"等の語は、説明を区別する目的のために使用されるにすぎないということを理解するべきであり、相対的な重要度の指標又は示唆として理解されるべきではなく、また、順序の指標又は示唆として理解されるべきでもない。
【0041】
以下の複数の実施形態において使用される語は、特定の実施形態を説明することを意図しているにすぎず、本発明を限定することを意図しているわけではない。本明細書及び本発明の添付の特許請求の範囲の中で使用される"1つの"、"ある1つの"、"その"、"上記の"、"この"、及び"その1つの"という単数形の語は、また、明らかに、文脈において別段の定めがない限り、"1つ又は複数の"のような形態を含むことを意図している。さらに、本発明のそれらの複数の実施形態においては、"1つ又は複数の"は、1つ、2つ、又はそれ以上を意味し、"及び/又は"の語は、複数の関連する対象の間の関連性を説明し、3つの関係が存在する場合があるということを示すということを理解するべきである。例えば、A及び/又はBは、Aのみが存在する場合、A及びBの双方が存在する場合、及び、Bのみが存在する場合等の場合を示してもよく、A及びBは、単数であってもよく又は複数であってもよい。記号"/"は、通常、複数の関連する対象の間の"又は"の関係を示す。
【0042】
本明細書において説明されている"ある1つの実施形態"又は"複数の実施形態のうちのいくつか"等への言及は、本発明の1つ又は複数の実施形態が、それらの複数の実施形態を参照して説明されているある特定の特徴、構成、又は特性を含むということを示す。したがって、本明細書の複数の異なる箇所に現れる"ある1つの実施形態において"、"複数の実施形態のうちのいくつかにおいて"、"複数の他の実施形態のうちのいくつかにおいて"、及び"複数の他の実施形態において"等の記述は、特に強調しない限り、必ずしも同じ実施形態を指すことを意味せず、むしろ、それらの記述は、"それらの複数の実施形態のすべてではないがそれらのうちの1つ又は複数"を意味する。"含む"、"包含する"、"有する"の語及びそれらの変形のすべては、特に強調しない限り、"を含むがこれらには限定されない"を意味する。
【0043】
以下の記載は、本発明の背景を説明する。
【0044】
図1(A)乃至
図1(D)は、従来技術において、電子デバイスが分割スクリーンモードに入るある1つの例を示す。ユーザが、微信の友人との間で商品を共有する意図を有するという状況で、"淘宝"を閲覧するときに、
図1(A)に示されているように、ユーザが、商品のアモイパスワードをコピーし、そして、微信の友人にそのアモイパスワードを送信することを望むが、現在の表示インターフェイスを終了することを望まない場合には、そのユーザは、手動で分割スクリーンモードを有効化し、そして、分割スクリーンウィンドウの中の微信インターフェイスを開いて、共有操作を実行してもよい。
【0045】
例えば、
図1(B)に示されているように、ユーザは、履歴タスクボタンにタッチしそして保持することによって、分割スクリーンモードに入るように電子デバイスをトリガしてもよい。
図1(C)に、電子デバイスが分割スクリーンモードに入った後の表示状態を示す。ディスプレイスクリーンは、1つの表示ウィンドウから2つの表示ウィンドウへと分割される。左側のウィンドウには淘宝が表示され、右側のウィンドウ(分割スクリーンウィンドウ)にはホームスクリーンが表示される。その次に、ユーザは、ホームスクリーンにある"微信"を選択し、それによって、微信インターフェイスは、右側のウィンドウの中に表示される。このようにして、ユーザは、"淘宝"を使用して、商品を閲覧する間に、"微信"を使用して、友人と会話することが可能である。ところが、
図1(D)に示されているように、そのプロセスは、ユーザが、手動で複数の操作を実行して、分割スクリーンモードをトリガし、そして、2つのウィンドウの中に淘宝インターフェイス及び微信インターフェイスを個別に表示することを必要とする。このプロセスは、面倒である。加えて、分割スクリーン表示を有効化するための他の方法は、ジェスチャによって分割スクリーン表示を有効化することである。例えば、指関節を使用してスクリーンの中心にスライドさせることによって、そのスクリーンを2つに分割してもよい。ジェスチャによる有効化の後の表示結果は、
図1(C)における表示結果と同様である。その次に、ユーザは、分割スクリーンウィンドウ(ホームスクリーン)において、分割スクリーンの中に表示する必要がある(例えば、微信等の)アプリケーションを選択する。ジェスチャを使用することによって分割スクリーン表示を有効化するプロセスは、また、ユーザが、手動で複数の煩雑な操作を実行することを必要とし、さらに、ユーザが、比較的高い学習コストを負担することを必要とするということを理解することが可能である。
【0046】
上記の説明から、従来の技術においては、分割スクリーンモードに入るようにユーザが手動で電子デバイスをトリガする必要があり、その操作プロセスは、比較的煩雑であるということを理解することが可能である。加えて、例えば、上記の"淘宝"及び"微信"等のアプリケーション間共通(すなわち、2つの異なるアプリケーション)の目的でのみ、従来技術における分割スクリーンモードを実行することが可能であり、結果として、特定の機能の限定につながる。したがって、従来技術における分割スクリーン表示解決方法は、インテリジェントが低い。
【0047】
この観点から、本発明のそれらの複数の実施形態は、分割スクリーン表示方法及び電子デバイスを提供する。第1のアプリケーションを起動して第1のタスクを実行するプロセスにおいて、電子デバイスは、ディスプレイに第1のタスクの表示インターフェイス(第1の表示インターフェイス)を表示し、そして、第2のタスクを有効化する操作を受信するときに、分割スクリーン表示モードを直接的に有効化し、そして、スクリーンを複数の表示ウィンドウに分割する。その次に、電子デバイスは、第1の表示ウィンドウの中に第1の表示インターフェイスを表示し、第2のタスクを起動し、第2の表示ウィンドウの中に第2のタスクの表示インターフェイス(第2の表示インターフェイス)を表示する。第2のタスクは、第1のアプリケーションの他のタスクであってもよく、又は、第2のアプリケーション等の他のアプリケーションのタスクであってもよい。このことは、本明細書においては限定されない。このようにして、タスクに基づいて、分割スクリーン表示モードに入るように電子デバイスをトリガし、そして、分割スクリーンの中に第2タスクのインターフェイスを表示するという技術的効果を実装することが可能である。従来技術と比較して、この方法は、ユーザが、手動で分割スクリーンモードをトリガする必要がない。したがって、対話インテリジェンスを改善する。加えて、第1のタスク及び第2のタスクは、2つの異なるアプリケーションのタスクであってもよく(すなわち、アプリケーション間共通のスクリーン分割を実行する)、又は、第1のタスク及び第2のタスクは、同じアプリケーションのタスクであってもよい。したがって、この解決方法は、さらに、アプリケーション内のスクリーン分割の技術的効果を実装することが可能である。さらに、分割スクリーン表示のインテリジェンスを改善して、ユーザ体験を改善することが可能である。以下では詳細に、具体的な技術的解決方法を説明する。
【0048】
ディスプレイを有する任意の電子デバイスに、本発明のそれらの複数の実施形態を適用してもよい。例えば、電子デバイスは、携帯電話、折りたたみ可能な携帯電話、又はタブレットコンピュータ等の携帯可能な電子デバイスであってもよく、或いは、デスクトップコンピュータ又はテレビジョン等の携帯可能でない電子デバイスであってもよく、或いは、スマートバンド、時計、又はウェアラブルデバイスヘルメット等のウェアラブル電子デバイスであってもよく、或いは、車載型デバイス又は(例えば、テレビジョン等の)スマートホームデバイスであってもよい。このことは、本発明の実施形態においては限定されない。
【0049】
以下で、電子デバイス、そのような電子デバイスのためのグラフィカルユーザインターフェイス(graphical user interface, GUI)、及びそのような電子デバイスを使用する実施形態を説明する。以下の複数の実施形態においては、電子デバイスが携帯電話であるある1つの例を使用する。
図2は、携帯電話の構成の概略的な図である。
図2に示されているように、電子デバイス100は、プロセッサ110、外部メモリインターフェイス120、内部メモリ121、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus, USB)インターフェイス130、充電管理モジュール140、電力管理モジュール141、バッテリー142、アンテナ1、アンテナ2、移動通信モジュール150、無線通信モジュール160、オーディオモジュール170、スピーカ170A、受信機170B、マイクロフォン170C、ヘッドセットジャック170D、センサモジュール180、ボタン190、モータ191、インジケータ192、カメラ193、ディスプレイ194、及び加入者識別モジュール(subscriber identification module, SIM)カードインターフェイス195等を含んでもよい。センサモジュール180は、圧力センサ180A、ジャイロスコープセンサ180B、気圧センサ180C、磁気センサ180D、加速度センサ180E、距離センサ180F、光近接センサ180G、指紋センサ180H、温度センサ180J、タッチセンサ180K、周辺光センサ180L、及び骨伝導センサ180M等を含んでもよい。
【0050】
プロセッサ110は、1つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。例えば、プロセッサ110は、アプリケーションプロセッサ(application processor, AP)、モデムプロセッサ、グラフィックス処理ユニット(graphics processing unit, GPU)、画像信号プロセッサ(image signal processor, ISP)、コントローラ、メモリ、ビデオコーデック、ディジタル信号プロセッサ(digital signal processor, DSP)、ベースバンドプロセッサ、及び/又はニューラルネットワーク処理ユニット(neural-network processing unit, NPU)等を含んでもよい。複数の異なる処理ユニットは、独立したデバイスであってもよく、或いは、一体化されて、1つ又は複数のプロセッサとなっていてもよい。コントローラは、携帯電話100の神経回路網の中心及びコマンド中心であってもよい。コントローラは、命令操作コード及び時間シーケンス信号に基づいて、操作制御信号を生成して、命令取り出し及び命令実行の制御を完了してもよい。メモリは、さらに、プロセッサ110の中に配置されてもよく、命令及びデータを格納するように構成される。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、プロセッサ110の中のそのメモリは、キャッシュである。そのメモリは、プロセッサ110がたった今使用したか又は循環的に使用している命令又はデータを格納してもよい。プロセッサ110が、命令又はデータを再度使用する必要がある場合に、プロセッサ110は、メモリからそれらの命令又はデータを直接的に呼び出してもよい。このことは、繰り返しアクセスを回避し、プロセッサ110の待機時間を減少させ、それによって、システム効率を改善する。本発明の複数の実施形態にしたがった分割スクリーン表示方法の実行は、プロセッサ110によって制御されてもよく、或いは、例えば、内部メモリ121の中に格納されている本発明のそれらの複数の実施形態における処理プログラムを呼び出して、又は、外部メモリインターフェイス120によって、サードパーティデバイスの中に格納されている本発明のそれらの複数の実施形態における処理プログラムを呼び出してといったように、他の構成要素を呼び出して、分割スクリーン表示操作を実行するようにディスプレイ194を制御することによって、完了されてもよい。
【0051】
外部メモリインターフェイス120は、マイクロSDカード等の外部記憶カードに接続して、携帯電話100の記憶能力を拡張するように構成されてもよい。外部記憶カードは、外部メモリインターフェイス120によってプロセッサ110との間で通信して、データ記憶機能を実装する。例えば、外部記憶カードの中に画像又はビデオ等のファイルを格納する。
【0052】
内部メモリ121は、コンピュータ実行可能なプログラムコードを格納するように構成されてもよい。そのコンピュータ実行可能なプログラムは、複数の命令を含む。プロセッサ110は、内部メモリ121の中に格納されているそれらの命令を起動して、携帯電話100のさまざまな機能的なアプリケーション及びデータ処理を実行する。内部メモリ121は、プログラム記憶領域及びデータ記憶領域を含んでもよい。プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、及び、(例えば、愛奇乙又は微信等の)少なくとも1つのアプリケーションのソフトウェアコード等を格納してもよい。データ記憶領域は、携帯電話100を使用する際に生成される(例えば、画像及びオーディオ等の)データ等を格納してもよい。加えて、内部メモリ121は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、或いは、例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリ、又はユニバーサルフラッシュ記憶装置(universal flash storage, UFS)等の不揮発性メモリを含んでもよい。内部メモリ121は、本発明のそれらの複数の実施形態にしたがった分割スクリーン表示方法のコンピュータ実行可能なプログラムコードを格納するように構成されてもよい。実行可能なプログラムコードは、複数の命令を含む。プロセッサ110は、携帯電話100が、内部メモリ121の中に格納されている分割スクリーン表示方法のコンピュータ実行可能なプログラムコードを起動して、本発明のそれらの複数の実施形態によって提供される分割スクリーン表示方法を完了することが可能である。
【0053】
USBインターフェイス130は、USB標準仕様に準拠するインターフェイスであり、具体的には、ミニUSBインターフェイス、マイクロUSBインターフェイス、又はUSBタイプCインターフェイス等であってもよい。USBインターフェイス130は、充電器に接続して、携帯電話100を充電するように構成されてもよく、又は、携帯電話100と周辺デバイスとの間でデータを伝送するように構成されてもよい。充電管理モジュール140は、充電器からの充電入力を受信するように構成される。電力管理モジュール141は、バッテリー142、充電管理モジュール140、及びプロセッサ110に接続するように構成される。電力管理モジュール141は、バッテリー142及び/又は充電管理モジュール140から入力を受信して、プロセッサ110、内部メモリ121、外部メモリ、ディスプレイ194、カメラ193、及び無線通信モジュール160等に電力を供給する。
【0054】
携帯電話100の無線通信機能は、アンテナ1、アンテナ2、移動通信モジュール150、無線通信モジュール160、モデムプロセッサ、及びベースバンドプロセッサ等によって実装されてもよい。アンテナ1及びアンテナ2は、電磁波信号を送信し及び受信するように構成される。携帯電話100の中の各々のアンテナは、1つ又は複数の通信周波数帯域を取り扱うように構成されてもよい。複数の異なるアンテナを多重化して、アンテナの利用率を改善してもよい。例えば、アンテナ1は、無線ローカルエリアネットワークのダイバーシティアンテナとして多重化されてもよい。複数の他の実施形態のうちのいくつかにおいて、アンテナは、同調スイッチと組み合わせて使用されてもよい。
【0055】
移動通信モジュール150は、携帯電話100に適用される2G、3G、4G、又は5G等を含む無線通信解決方法を提供することが可能である。移動通信モジュール150は、少なくとも1つのフィルタ、スイッチ、電力増幅器、及び低雑音増幅器(low noise amplifier, LNA)等を含んでもよい。移動通信モジュール150は、アンテナ1によって電磁波を受信し、その受信した電磁波に対して、フィルタリング及び増幅等の処理を実行し、そして、モデムプロセッサに、処理された電磁波を伝送して、復調してもよい。移動通信モジュール150は、さらに、モデムプロセッサが変調する信号をさらに増幅し、そして、信号を電磁波へと変換して、アンテナ1によってその電磁波を放射してもよい。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、移動通信モジュール150の複数の機能モジュールのうちの少なくとも一部は、プロセッサ110の中に配置されてもよい。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、移動通信モジュール150の複数の機能モジュールのうちの少なくとも一部及びプロセッサ110の複数のモジュールのうちの少なくとも一部は、同じデバイスの中に配置されてもよい。
【0056】
無線通信モジュール160は、(例えば、無線忠実度(wireless fidelity, Wi-Fi)ネットワーク等の)無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area networks, WLAN)、ブルートゥース(bluetooth, BT)、全地球的航法衛星システム(global navigation satellite system, GNSS)、周波数変調(frequency modulation, FM)、近距離通信(near field communication, NFC)技術、及び赤外線(infrared, IR)技術等を含むとともに携帯電話100に適用される無線通信解決方法を提供してもよい。無線通信モジュール160は、少なくとも1つの通信処理モジュールと一体化されている1つ又は複数の構成要素であってもよい。無線通信モジュール160は、アンテナ2によって電磁波を受信し、その電磁波信号に対して周波数変調及びフィルタリング処理を実行し、そして、プロセッサ110に、処理された信号を送信する。無線通信モジュール160は、さらに、プロセッサ110から、送信されるべき信号を受信し、その信号に対して周波数変調及び増幅を実行し、そして、その信号を電磁波へと変換して、アンテナ2によって、その電磁波を放射してもよい。
【0057】
複数の実施形態のうちのいくつかにおいては、携帯電話100のアンテナ1及び移動通信モジュール150は結合され、携帯電話100のアンテナ2及び無線通信モジュール160は結合され、それによって、携帯電話100は、無線通信技術を使用することによって、ネットワーク及び他のデバイスと通信することが可能である。それらの無線通信技術は、汎欧州ディジタル移動体通信システム(global system for mobile communications, GSM)、汎用パケット無線サービス(general packet radio service, GPRS)、符号分割多元接続(code division multiple access, CDMA)、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access, WCDMA)、時分割符号分割多元接続(time-division code division multiple access, TD-SCDMA)、ロングタームエボリューション(long term evolution, LTE)、BT、GNSS、WLAN、NFC、FM、及び/又はIR技術等を含んでもよい。GNSSは、全地球測位システム(global positioning system, GPS)、全地球航法衛星システム(global navigation satellite system, GLONASS)、北斗衛星導航システム(beidou navigation satellite system, BDS)、準天頂衛星システム(quasi-zenith satellite system, QZSS)、及び/又は衛星ベースの拡張システム(satellite based augmentation systems, SBAS)を含んでもよい。
【0058】
ディスプレイ194は、ユーザが入力する情報、ユーザに提供される情報、及び携帯電話100のさまざまなメニューを表示するように構成されてもよく、そして、さらに、例えば、ユーザが実行するタッチ操作等のユーザの入力を受信し、アプリケーションの表示インターフェイスを表示する等してもよい。ディスプレイ194は、ディスプレイパネルを含む。ディスプレイパネルは、液晶ディスプレイ(liquid crystal display, LCD)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode, OLED)、アクティブマトリックス有機発光ダイオード(active-matrix organic light emitting diode, AMOLED)、フレキシブル発光ダイオード(flexible light-emitting diode, FLED)、ミニLED、マイクロLED、マイクロOLED、又は量子ドット発光ダイオード(quantum dot light emitting diodes, QLED)等であってもよい。
【0059】
ディスプレイ194は、代替的に、ディスプレイパネル及びタッチパネルを含んでもよい。ディスプレイパネルは、液晶ディスプレイ(liquid crystal display, LCD)又は有機発光ダイオード(organic light-emitting diode, OLED)等の形態で構成されてもよい。また、タッチスクリーン又はタッチセンシティブスクリーン等と称されるタッチパネルは、ユーザがタッチパネルにおいて又はタッチパネルの近傍で実行する(例えば、指又はスタイラス等のいずれかの適切な物体又はアクセサリを使用することによって、ユーザがタッチパネルにおいて又はタッチパネルの近傍で実行する操作、或いは、動き検知操作であって、その操作は、単一点制御操作及び多点制御操作等の操作タイプを含む、動き検知操作等の)接触操作又は非接触操作を収集し、そして、あらかじめ設定されているプログラムに基づいて、対応する接続装置を駆動してもよい。
【0060】
選択的に、タッチパネルは、タッチ検出装置及びタッチコントローラの2つの部分を含んでいてもよい。タッチ検出装置は、ユーザのタッチ位置及びジェスチャを検出し、入力操作がもたらす信号を検出し、そして、タッチコントローラに信号を送信する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、そのタッチ情報をプロセッサが処理することが可能である情報へと変換し、その次に、プロセッサ110に情報を送信し、そして、プロセッサ110が送信するコマンドを受信し及び実行することが可能である。加えて、タッチパネルは、抵抗性タイプ、容量性タイプ、赤外線タイプ、及び表面弾性波タイプ等の複数のタイプを使用することによって実装されてもよく、又は、タッチパネルは、将来的に開発される任意の技術を使用することによって実装されてもよい。さらに、タッチパネルは、ディスプレイパネルを覆ってもよい。ユーザは、ディスプレイパネルに表示されているコンテンツ(表示されているコンテンツは、これらには限定されないが、ソフトキーボード、仮想マウス、仮想ボタン、及びアイコン等を含む)に基づいて、ディスプレイパネルを覆うタッチパネルにおいて又はそのタッチパネルの近傍で操作を実行してもよい。タッチパネルにおいて又はそのタッチパネルの近傍で実行される操作を検出した後に、タッチパネルは、プロセッサ110に操作を送信して、ユーザ入力を決定し、そして、その次に、プロセッサ110は、そのユーザ入力に基づいて、ディスプレイパネルへと、対応する視覚出力を提供する。
【0061】
例えば、本発明の複数の実施形態において、ユーザが入力するタッチ操作を検出した後に、タッチパネルのタッチ検出装置は、リアルタイムで、タッチコントローラに、その検出したタッチ操作に対応する信号を送信し、タッチコントローラは、その信号をタッチ点座標に変換し、そして、プロセッサ110にそれらのタッチ点座標を送信する。プロセッサ110は、それらの受信したタッチ点座標に基づいて、そのタッチ操作が具体的には第2のタスクを有効化する操作であるということを決定し、その次に、ユーザが入力したタッチ操作に応答し、分割スクリーンモードを有効化し、ディスプレイ194の表示領域を(例えば、第1の表示ウィンドウ及び第2の表示ウィンドウ等の)複数の表示ウィンドウに分割し、第2のタスクを有効化し、第2の表示ウィンドウの中に第2のタスクを表示し、そして、以前にフルスクリーンで表示された第1のタスクを第1の表示ウィンドウの中に表示するように切り替える。この解決方法の具体的な実装は、以下で詳細に説明される。
【0062】
複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、携帯電話100は、1つ又はN個のディスプレイ194を含んでもよい。1つ又はN個のディスプレイ194は、折り畳まれる方式によって又は柔軟な方式によって接続されてもよい。複数のディスプレイ194が折り畳まれるときに、電子デバイスは、携帯可能となり、複数のディスプレイ194が折り畳まれない方式によって接続されるときに、ユーザは、視聴のために大きなスクリーンを使用してもよい。このことは、ユーザの体験を改善する。Nは、1よりも大きな正の整数である。電子デバイスが複数のディスプレイを含むときに、本発明の複数の実施形態にしたがった分割スクリーン表示方法は、ある1つのディスプレイに個別に適用されてもよく、又は、複数のディスプレイが折り畳まれない方式によって接続されるときに形成される大型スクリーン全体に適用されてもよい。
【0063】
カメラ193は、静止画像又はビデオを取り込むように構成される。カメラ193は、前面カメラ及び背面カメラを含んでもよい。
【0064】
携帯電話100は、オーディオモジュール170、スピーカ170A、受信機170B、マイクロフォン170C、ヘッドセットジャック170D、及びアプリケーションプロセッサ等を使用することによって、音楽の再生又は音楽の録音等のオーディオ機能を実装してもよい。
【0065】
圧力センサ180Aは、圧力信号を検知するように構成され、圧力信号を電気信号へと変換することが可能である。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、圧力センサ180Aは、ディスプレイスクリーン194に配置されてもよい。ジャイロセンサ180Bは、携帯電話100の運動姿勢を決定するように構成されてもよい。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、ジャイロセンサ180Bは、3つの軸(すなわち、x軸、y軸、及びz軸)の周りの携帯電話100の角速度を決定するのに使用されてもよい。
【0066】
ジャイロセンサ180Bは、写真撮影の際の画像安定化を実行するように構成されてもよい。気圧センサ180Cは、大気圧を測定するように構成される。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、携帯電話100は、気圧センサ180Cが測定する大気圧値に基づいて、高度を計算して、測位及び航法を支援する。磁気センサ180Dは、ホール効果センサを含む。携帯電話100は、磁気センサ180Dを使用することによって、フリップカバーの開放及び閉鎖を検出してもよい。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、携帯電話100がフリップ電話であるときに、携帯電話100は、磁気センサ180Dに基づいて、フリップカバーの開放及び閉鎖を検出してもよい。さらに、フリップカバーの検出した開放状態又は閉鎖状態に基づいて、フリップカバーの開放の際の自動ロック解除等の機能を設定する。加速度センサ180Eは、(通常は、3つの軸に沿って)さまざまな方向における電子デバイス100の加速度の大きさを検出することが可能である。携帯電話100が静止状態にあるときに、重力の大きさ及び方向を検出することが可能である。加速度センサ180Eは、さらに、電子デバイスの姿勢を認識するように構成されてもよく、横方向モードと縦方向モードとの間の切り替え又は歩数計等のアプリケーションに適用される。
【0067】
距離センサ180Fは、距離を測定するように構成される。携帯電話100は、赤外線方式によって又はレーザ方式によって距離を測定してもよい。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、写真撮影のシナリオの場合に、携帯電話100は、距離センサ180Fを使用することによって距離を測定して、迅速な焦点合わせを実装することが可能である。光近接センサ180Gは、例えば、発光ダイオード(LED)及びフォトダイオード等の光学検出器を含んでもよい。発光ダイオードは、赤外線発光ダイオードであってもよい。携帯電話100は、発光ダイオードを使用することによって赤外線を放射してもよい。携帯電話100は、フォトダイオードを使用することによって、近くの対象から反射されている赤外線を検出する。十分な反射光が検出されるときに、携帯電話100の近くにある対象が存在するということを決定してもよい。十分な反射光が検出されないときに、携帯電話100は、その携帯電話100の近くに対象が存在しないということを決定してもよい。携帯電話100は、光近接センサ180Gを使用することによって、ユーザが通話のために耳の近くに携帯電話100を保持しているということを検出して、電力節約のためにスクリーンを自動的にオフにしてもよい。光近接センサ180Gは、また、フリップカバーモード又はポケットモードで使用されて、スクリーンを自動的にロック解除し又はロックしてもよい。
【0068】
周囲光センサ180Lは、周囲光の輝度を検知するように構成される。携帯電話100は、検知されている周囲光の輝度に基づいて、ディスプレイ194の輝度を適応的に調整してもよい。周囲光センサ180Lは、また、撮影の際にホワイトバランスを自動的に調整するように構成されてもよい。周囲光センサ180Lは、さらに、光学近接センサ180Gと協働して、携帯電話100がポケットの中に入っているか否かを検出し、それにより、偶発的な接触を防止してもよい。指紋センサ180Hは、指紋を収集するように構成される。携帯電話100は、収集された指紋の特徴を使用して、指紋ベースのロック解除、アプリケーションロックアクセス、指紋ベースの写真撮影、及び指紋ベースの呼応答等を実装してもよい。
【0069】
温度センサ180Jは、温度を検出するように構成される。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、携帯電話100は、温度センサ180Jが検出する温度に基づいて、温度処理ポリシーを実行する。例えば、温度センサ180Jが報告する温度が、しきい値を超えるときに、携帯電話100は、温度センサ180Jの近傍にあるプロセッサの性能を低下させて、電力消費を減少させるとともに、熱保護を実装する。複数の他の実施形態のうちのいくつかにおいて、温度が他のしきい値よりも小さいときに、携帯電話100は、バッテリー142を加熱して、低温が引き起こす携帯電話100の異常なシャットダウンを回避する。複数の他の実施形態のうちのいくつかにおいて、温度がさらに別のしきい値よりも小さいときに、携帯電話100は、バッテリー142の出力電圧を上昇させて、低温が引き起こす異常なシャットダウンを回避する。
【0070】
タッチセンサ180Kは、また、"タッチパネル"と称される。タッチセンサ180Kは、ディスプレイ194に配置されてもよく、タッチセンサ180K及びディスプレイ194は、また、"タッチ画面"と称されるタッチスクリーンを形成する。タッチセンサ180Kは、タッチセンサ180Kに対して実行され又はそのタッチセンサ180Kの近傍で実行されるタッチ操作を検出するように構成される。タッチセンサは、アプリケーションプロセッサへと、その検出されたタッチ操作を転送して、タッチイベントタイプを決定してもよい。そのタッチ操作に関連する視覚的な出力は、ディスプレイ194に提供されてもよい。複数の他の実施形態のうちのいくつかにおいて、タッチセンサ180Kは、代替的に、電子デバイス100の表面に配置されていてもよく、ディスプレイ194の場所とは異なる場所に位置している。
【0071】
骨伝導センサ180Mは、振動信号を取得してもよい。複数の実施形態のうちのいくつかにおいて、骨伝導センサ180Mは、人体の声帯部分の振動骨の振動信号を取得してもよい。骨伝導センサ180Mは、また、人体のパルスと接触状態となって、血圧変動信号を受信してもよい。
【0072】
ボタン190は、電源ボタン及びボリュームボタン等を含む。ボタン190は、機械的なボタンであってもよく又はタッチボタンであってもよい。携帯電話100は、ボタン入力を受信し、そして、携帯電話100のユーザ設定及び機能制御に関連するボタン信号入力を生成してもよい。モータ191は、振動プロンプトを生成してもよい。モータ191は、着呼振動プロンプト又はタッチ振動フィードバックを提供するように構成されていてもよい。例えば、(例えば、写真撮影及びオーディオ再生等の)複数の異なるアプリケーションに対して実行されるタッチ操作は、複数の異なる振動フィードバック効果に対応してもよい。インジケータ192は、インジケータライトであってもよく、充電状態及び電力変化を示すように構成されてもよく、或いは、メッセージ、不在着信、及び通知等を示すように構成されてもよい。SIMカードインターフェイス195は、SIMカードに接続するように構成される。SIMカードは、SIMカードインターフェイス195に挿入され又はSIMカードインターフェイス195からプラグ接続されて、携帯電話100との接触又は携帯電話100からの分離を実装してもよい。
【0073】
図2に示されている複数の構成要素は、携帯電話に対する特定の制限を構成しないということを理解することが可能である。携帯電話は、図に示されている構成要素よりもより多くの構成要素を含んでもよく又はより少ない構成要素を含んでもよく、或いは、いくつかの構成要素を組み合わせてもよく、或いは、いくつかの構成要素を分岐させてもよく、或いは、異なる構成要素配置を有してもよい。以下の実施形態においては、説明のために、ある1つの例として
図2に示されている携帯電話100を使用する。
【0074】
本発明の複数の実施形態にしたがった概略的な構成は、携帯電話100に対する限定を構成しないということを理解することが可能である。本発明の複数の他の実施形態のうちのいくつかにおいて、携帯電話100は、図に示されている構成要素よりもより多くの構成要素を含んでもよく又はより少ない構成要素を含んでもよく、或いは、いくつかの構成要素を組み合わせてもよく、或いは、いくつかの構成要素を分岐させてもよく、或いは、異なる構成要素の配置を有してもよい。図に示されている構成要素は、ハードウェア、ソフトウェア、又はソフトウェア及びハードウェアの組み合わせによって実装されてもよい。
【0075】
上記の記載は、携帯電話100のハードウェア構成を説明しており、以下の記載は、携帯電話100のソフトウェアアーキテクチャを説明する。
【0076】
具体的には、携帯電話100のソフトウェアシステムは、層状アーキテクチャ、イベント駆動型アーキテクチャ、マイクロカーネルアーキテクチャ、マイクロサービスアーキテクチャ、又はクラウドアーキテクチャを使用してもよい。本発明のある1つの実施形態において、携帯電話100のソフトウェア構成を説明するためのある1つの例として、層状アーキテクチャを使用するアンドロイド(android)システムを使用する。階層化アーキテクチャにおいては、ソフトウェアは、いくつかの階層に分割され、各々の階層は、明確な役割及びタスクを有する。これらの層は、ソフトウェアインターフェイスによって互いに通信する。
【0077】
図3に示されているように、複数の可能な実施形態のうちのいくつかにおいて、Androidシステムは、上位から下位に向かって、(この明細書においては"アプリケーション層"の略称で示される)アプリケーション(Applications)層、(この明細書においては"フレームワーク層"の略称で示される)アプリケーションフレームワーク(Application Framework)層、(この明細書においては"システムランタイム及びライブラリ層"の略称で示される)Androidランタイム(Android runtime)及びシステムライブラリ層、及びカーネル層の4つの層に分割される。
【0078】
少なくとも1つのアプリケーションは、アプリケーション層において実行され、アプリケーションは、オペレーティングシステムが提供するウィンドウ(Window)アプリケーション、システム設定アプリケーション、コンタクトアプリケーション、メッセージングアプリケーション、クロックアプリケーション、又はカメラアプリケーション等であってもよく、或いは、例えば、インスタントメッセージングアプリケーション、写真美化アプリケーション、又はゲームアプリケーション等のサードパーティ開発者が開発するアプリケーションであってもよい。もちろん、特定の実装の際に、アプリケーション層におけるアプリケーションパッケージは、上記の例に限定されるものではなく、実際には、他のアプリケーションパッケージを含んでもよい。このことは、本発明のそれらの複数の実施形態においては限定されない。
【0079】
図3に示されているように、本発明のそれらの複数の実施形態において、アプリケーション層におけるビューツリー(ViewTree)は、アプリケーションインターフェイスにおけるビュー構成である。一般的に、あるアプリケーションの1つの表示インターフェイスは、1つのViewTreeに対応してもよい。本発明の実装において、開発者は、アプリケーションの表示インターフェイスに対応するViewTreeにおいて、(例えば、ボタン(Button)又はイメージ制御(ImageView)等の)ビュー(View)制御に印を付してもよく、そのビュー制御は、ドラッグに応答してスクリーン分割を実装する。例えば、
図13(A)乃至
図13(F)に示されているように、ドラッグすることが可能である微信インターフェイスビューは、印を付されているビュー制御である。システムユーザインターフェイス(system user interface, SystemUI)は、システムレベルのUI構成要素であり、システムレベルのグローバル権限を有する。SystemUIは、ドラッグスタータ(DragStarter)を含み、DragStarterは、ユーザドラッグジェスチャの応答ロジックを処理し、そして、新たな分割スクリーンウィンドウを有効化する位置(上、下、左、右)を決定するように構成される。
【0080】
フレームワーク層は、アプリケーション層におけるアプリケーションのために、アプリケーションプログラミングインターフェイス(application programming interface, API)及びプログラミングフレームワークを提供する。アプリケーションフレームワーク層は、複数のあらかじめ定義されている機能のうちのいくつかを含む。アプリケーションフレームワーク層は、処理センターとして機能し、その処理センターは、アプリケーションがアプリケーション層において実行するアクションを決定する。本発明のそれらの複数の実施形態において、上位層アプリケーションが呼び出すように、フレームワーク層にオープンAPIを追加してもよい。例えば、統合されている分割スクリーンウィンドウ制御センターのオリジナルアクティビティオプションActivityOption(パラメータ)に、関数setLaunchSplitScreenLocation(int location)を追加し、パラメータ位置は、スクリーン分割を有効化する位置であり、左-LEFT、右-RIGHT、上-UP、及び下-BOTTOMの4つの位置をサポートする。例えば、この明細書において説明されている(微信を開く)第2のタスクを有効化するといったように、そのアプリケーションが新たなアクティビティを有効化するときに、そのアプリケーションは、開始アクティビティstartActivity(関数)を呼び出し、送信するためにActivityOptionを使用することによって、バンドル(Bundle)を生成し、それによって、そのアプリケーションは、分割スクリーン表示を能動的にトリガすることが可能となる。
【0081】
図3に示されているように、本発明のそれらの複数の実施形態におけるアプリケーションフレームワーク層は、アクティビティマネージャサービス(activity manager service, AMS)モジュール、ウィンドウマネージャサービス(window manager service, WMS)モジュール、統合されている分割スクリーンウィンドウ制御センター(MultiWinSupervisor)、及び入力マネージャサービス(InputManagerService, IMS)モジュール等を含む。
【0082】
入力マネージャサービスモジュールは、タッチイベントの入力のモニタリング及び処理のために使用される。
【0083】
統合されている分割スクリーンウィンドウ制御センターは、分割スクリーンウィンドウのスケジューリングを調整し、上位層のためのアプリケーション層からの呼び出し指示に応答し、そして、下位層に(AMS及びWMS等の)システムサービスの呼び出し指示を配信するのに使用される。例えば、印を付されているビュー制御がドラッグされているということを検出するときに、AMS及びWMS等のために、スクリーン分割を実行するための関連する指示をトリガして、スクリーン分割の受動的なトリガを実装する。他の例として、上位層におけるアプリケーションが、ActivityOptionインターフェイスを能動的に呼び出すときに、AMS及びWMS等のために、スクリーン分割を実行するための関連する指示をトリガして、スクリーン分割の能動的なトリガを実装する。アクティビティマネージャサービスモジュールは、アプリケーションの制御終了、オープン、及びバック等の共通のナビゲーションロールバック機能及び各々のアプリケーションのライフサイクルを管理するのに使用される。
【0084】
ウィンドウマネージャサービスモジュールは、例えば、ウィンドウの表示サイズ、位置、及びレベルを制御するといったように、ウィンドウインターフェイスのすべてを管理し及び描画するのに使用される。
【0085】
もちろん、特定の実装の際に、フレームワーク層は、コンテンツの提供、呼管理、リソース管理、及び通知管理等の機能サービスをさらに含んでもよい。このことは、本発明の実施形態においては限定されない。
【0086】
システムランタイムライブラリ層は、上位層、すなわち、フレームワーク層にサポートを提供する。フレームワーク層を使用するときに、Androidオペレーティングシステムは、システムランタイムライブラリ層の中に含まれるC/C++ライブラリを起動して、フレームワーク層が実装する必要がある機能を実装する。
【0087】
カーネル層は、ハードウェアとソフトウェアとの間にある層である。
図3に示されているように、カーネル層は、少なくともタッチスクリーンドライバを含む。もちろん、特定の実装の際に、カーネル層は、カメラドライバ及びオーディオドライバ等の他のドライバをさらに含んでもよい。このことは、本発明の実施形態においては限定されない。
【0088】
図3におけるソフトウェアアーキテクチャに対応するソフトウェアプログラム及び/又はモジュールは、
図2に示されている携帯電話100の内部メモリ121の中に格納されているということを理解するべきである。
【0089】
以下の記載は、上記の携帯電話100に本発明の複数の実施形態を適用するある1つの例を使用することによって、本発明のそれらの複数の実施形態によって提供される複数の解決方法を詳細に説明する。
【0090】
図4に示されているように、本発明のある1つの実施形態によって提供される分割スクリーン表示方法は、以下のステップを含む。
【0091】
S401. 第1のアプリケーションを起動して、第1のタスクを実行するプロセスにおいて、携帯電話は、ディスプレイに第1のタスクの表示インターフェイスを表示し、そして、第2のタスクを有効化するための第1の操作を受信し、第2のタスクに対応する表示インターフェイスは、第1のタスクに対応する表示インターフェイスとは異なる。
【0092】
S402. 第1の操作に応答して、携帯電話は、分割スクリーン表示モードを有効化し、スクリーンを複数の表示ウィンドウに分割し、第1の表示ウィンドウの中に第1のタスクに対応する表示インターフェイスを表示し、そして、第2の表示ウィンドウの中に第2のタスクに対応する表示インターフェイスを表示する。
【0093】
本発明の複数の実施形態において、携帯電話が第1の操作を受信する前に、ディスプレイは、フルスクリーンで、第1のタスクに対応する(また、本明細書において第1の表示インターフェイスと称される)表示インターフェイスを表示していてもよい。例えば、
図5(A)に示されているように、第1のタスクは、淘宝の商品閲覧インターフェイスを起動しそして表示するタスクである。
【0094】
第1の操作は、ユーザが実行する入力操作であってもよく、入力操作のタイプは、タッチ入力、入力、動き検知入力、又は浮動入力等であってもよい。このことは、本明細書においては限定されない。
【0095】
第2のタスクは、例えば、淘宝によってトリガされる微信共有タスク等の第1のアプリケーションによってタスクを実行するプロセスにおいてトリガされる関連するタスクであってもよく、又は、ユーザが個別にトリガするタスクであってもよい。例えば、ユーザは、淘宝を閲覧するときに、音声指示"微信を開く"を入力する。このことは、本発明の実施形態においては限定されない。以下の記載は、主として、第2のタスクが、第1のアプリケーションによってタスクを実行するプロセスにおいてトリガされる関連するタスクであるある1つの例を使用することによって詳細に説明される。
【0096】
例えば、
図3に示されているように、ディスプレイが、フルスクリーンで第1のタスクの表示インターフェイスを表示するときに、そのディスプレイの中のタッチパネルが、ユーザが入力するタッチ操作がもたらす信号を検出する場合には、センサは、プロセッサが処理することが可能である情報へと、その検出された信号を変換し、そして、プロセッサにその情報を転送する。プロセッサによって実行されるカーネル層は、その情報に基づいて、その操作に対応する位置データ(位置データは、具体的には、タッチ点座標及びそれらのタッチ点座標に対応するタイムスタンプ等を含んでもよい)を生成する。カーネル層は、フレームワーク層に、その収集された指位置データをアップロードし、フレームワーク層におけるIMSは、ユーザが実行する第1の操作(例えば、
図5(A)に示されているように、ユーザが実行する操作は、制御"微信にアモイパスワードを貼り付ける"をタップする操作である)が、第2のタスク(すなわち、Enable 微信を有効化するタスク)を有効化することを意図しているということを決定する。IMSは、アプリケーション層におけるアプリケーション(すなわち、淘宝)に、第2のタスクを有効化するイベントを報告する。この場合には、ユーザ操作に応答し、そして、微信を開くタスクを有効化するときに、アプリケーションは、さらに、フレームワーク層におけるAPIインターフェイスを能動的に呼び出して、AMS及びWMS等に複数の関連する指示を配送するように、統合されている分割スクリーンウィンドウ制御センターをトリガし、それにより、システムが、分割スクリーンモードに入ることを可能とし、そして、分割スクリーンウィンドウの中で第2のタスクの表示インターフェイスを開くことを可能とする。このように、アプリケーションがあるタスクに基づいて能動的に分割スクリーン表示をトリガするという効果を実装することが可能である。
【0097】
複数の可能な設計のうちのいくつかにおいて、分割によって得られる2つのウィンドウが存在してもよい。例えば、
図5(B)に示されているように、ディスプレイは、左及び右に配置されている2つの表示ウィンドウに分割される。左側は、第1のタスクに対応する(淘宝の商品閲覧ページ等の)表示インターフェイスを表示するのに使用される第1の表示ウィンドウである。右側は、第2のタスクに対応する(微信ページ等の)表示インターフェイスを表示するのに使用される第2の表示ウィンドウである。もちろん、特定の実装の際に、第1の表示ウィンドウ及び第2の表示ウィンドウの位置を交換してもよい。例えば、左は、第2のタスクに対応する表示インターフェイスを表示するのに使用される第2の表示ウィンドウであり、右は、第1のタスクに対応する表示インターフェイスを表示するのに使用される第1の表示ウィンドウである。添付の図面の中の淘宝インターフェイス及び微信インターフェイスは、第1のタスク及び第2のタスクのための例を与えるのに使用されるにすぎないということを理解するべきである。特定の実装の際に、第1のタスク及び第2のタスクは、代替的に、他のアプリケーションのタスクであってもよい。
【0098】
図5(A)及び
図5(B)に示されている左右配置以外に、第1の表示ウィンドウと第2の表示ウィンドウとの間の位置関係は、代替的に、上下配置であってもよいということに留意すべきである。例えば、
図6(A)及び
図6(B)に示されているように、ディスプレイは、上及び下に配置されている2つのウィンドウに分割され、第1の表示ウィンドウは、上に存在し、第2の表示ウィンドウは、下に存在する。もちろん、
図6(A)及び
図6(B)の中の第1の表示ウィンドウ及び第2の表示ウィンドウの位置は、また、交換されてもよい。
【0099】
本発明の複数の実施形態において、第1の表示ウィンドウ及び第2の表示ウィンドウの形状及びサイズは、例えば、
図5(A)及び
図5(B)、及び、
図6(A)及び
図6(B)に示されているように、同じであってもよい。もちろん、第1の表示ウィンドウ及び第2の表示ウィンドウの形状及びサイズは、代替的に、異なっていてもよい。例えば、
図7(A)及び
図7(B)に示されているように、第2の表示ウィンドウは、第1の表示ウィンドウよりも小さい。この場合には、ユーザは、第1の表示ウィンドウの中の第1の表示インターフェイスをより便利に視聴しそして使用することが可能である。
【0100】
ある1つの選択的な実装において、ユーザは、そのシステムにおいて、携帯電話が分割スクリーンモードに入った後に使用される第1の表示ウィンドウと第2の表示ウィンドウとの間の位置関係及びサイズ関係をあらかじめ設定してもよい。
【0101】
複数の可能な設計のうちのいくつかにおいて、分割によって得られる2つ又はそれ以上のウィンドウが存在してもよい。例えば、
図8A(A)及び
図8A(B)に示されているように、ディスプレイは、3つの表示ウィンドウに分割され、第3の表示ウィンドウは、システムのホームスクリーンを表示するのに使用される。このようにして、ユーザは、さらに、ホームスクリーンをモニタリングしそして操作してもよい。もちろん、第3の表示ウィンドウは、代替的に、他のアプリケーションを表示するためのインターフェイスであってもよい。例えば、
図8B(A)及び
図8B(B)に示されているように、ビデオアプリケーションケーション"愛奇乙"のインターフェイスは、第3の表示ウィンドウの中に表示される。これにより、同時に、"愛奇乙"、"淘宝"、及び"微信"を同時に使用することが可能である。本発明の複数の実施形態において、第1の表示ウィンドウ、第2の表示ウィンドウ、及び第3の表示ウィンドウの間の位置関係は、代替的に、他の配置によって実装されてもよいということを理解するべきである。例えば、第1の表示ウィンドウ、第2の表示ウィンドウ、及び第3の表示ウィンドウは、上下配置であってもよく又は他の配置であってもよい。このことは、本明細書においては限定されない。第1の表示ウィンドウ、第2の表示ウィンドウ、及び第3の表示ウィンドウの形状又はサイズは、同じであってもよく又は異なっていてもよい。このことは、本明細書においては限定されない。
【0102】
複数の可能な設計のうちのいくつかにおいて、第2のタスク及び第1のタスクは、複数の異なるアプリケーションのタスクであってもよい。このシナリオは、アプリケーション間の分割スクリーン表示のシナリオである。例えば、
図5(A)及び
図5(B)乃至
図8B(A)及び
図8B(B)に示されている実施形態において、第1のタスクに対応するアプリケーションは、淘宝であり、第2のタスクに対応するアプリケーションは、微信である。複数の他の可能な設計のうちのいくつかにおいて、第1のタスク及び第2のタスクは、同じアプリケーションのタスクであってもよい。このシナリオは、アプリケーション内の分割スクリーン表示のシナリオである。
【0103】
例えば、
図9(A)に示されているように、淘宝を使用することによって商品を閲覧するときに、ユーザが、顧客サービスと会話することを意図している場合には、そのユーザは、商品閲覧ページの下部にある"顧客サービス"アイコンをタップする(第1の操作)。その操作を検出した後に、携帯電話は、直接的に、分割スクリーンモードを有効化する。ディスプレイは、複数の表示ウィンドウに分割され、商品閲覧ページは、第1の表示ウィンドウの中に表示され、顧客サービスタスクは、また、有効化されそして実行され、顧客サービスページは、第2の表示ウィンドウの中に表示される。このようにして、ユーザは、商品を閲覧している間に、顧客サービスと会話することが可能である。
【0104】
ある1つの選択的な実装において、第1のアプリケーションに分割スクリーン有効化機能を追加してもよい。例えば、分割スクリーン表示のためのメニューオプションは、第2のタスクをトリガするのに使用される制御に追加され、そして、その次に、第2のタスクをトリガするための機能は、分割スクリーンモードをトリガするための機能にバインドされる。このようにして、ユーザが、分割スクリーン表示のためのメニューオプションをタップするときに、分割スクリーン表示モードのためのトリガ及び第2のタスクのためのトリガの双方を実装してもよい。例えば、
図10(A)乃至
図10(C)に示されているように、第1のアプリケーションは、微信であり、第1のインターフェイスは、微信チャット管理インターフェイスである。任意のチャットオブジェクトのショートカットメニューにオプション"分割スクリーンウィンドウを開く"を追加してもよい。この場合には、チャットオブジェクトをタッチしそして保持することによって、対応するショートカットメニューを提示した後に、ユーザは、"分割スクリーンウィンドウを開く"をタップすることによって(第1の操作)、分割スクリーン表示モードに移行するようにその携帯電話をトリガしてもよく、チャットオブジェクトとのチャットインターフェイスは、その分割スクリーンの中に表示される。このようにして、分割スクリーン表示を実行することが可能であるプロンプトをユーザに提供して、さらに、ユーザ体験を改善することが可能である。
【0105】
ある1つの選択的な実装において、携帯電話が第1の操作を受信する前に、ディスプレイは、代替的に、フルスクリーンではない方式によって、第1のタスクに対応する表示インターフェイスを表示してもよい。例えば、2つ又はそれ以上の表示ウィンドウが分割スクリーンモードによってディスプレイに表示されている場合に、携帯電話が第1の操作を受信した後に、ある1つの可能な設計において、携帯電話は、さらに、携帯電話が第1の操作を受信する前に、第1のタスクに対応する表示領域を分割し、そして、その次に、さらに、その表示領域の中に分割スクリーン方式によって第1のタスクのインターフェイス及び第2のタスクのインターフェイスを表示してもよい。例えば、
図11(A)に示されているように、携帯電話のディスプレイは、第4の表示ウィンドウ及び第5の表示ウィンドウに分割され、第4の表示ウィンドウの中にホームスクリーンが表示され、第5の表示ウィンドウの中に淘宝インターフェイスが表示される。ユーザが、第5の表示ウィンドウの中の"微信の友達に貼り付けてください"をタップした(第1の操作)後に、携帯電話は、さらに、第5の表示ウィンドウが位置している領域を第1の表示ウィンドウ及び第2の表示ウィンドウに分割し、そして、その次に、第2の表示ウィンドウの中に微信インターフェイスを表示する。ある1つの選択的な実装において、特定の実装の際に、携帯電話は、さらに、例えば、第4の表示ウィンドウのサイズ又は位置を適応的に調整するといったように、第4の表示ウィンドウを調整してもよい。
【0106】
ある1つの代替的な設計において、携帯電話が第1の操作を受信する前に、その携帯電話が、既に分割スクリーンモードにある場合、すなわち、2つ又はそれ以上の表示ウィンドウが表示されている場合には、第1の操作を受信した後に、その携帯電話は、第1のタスクに対応する表示ウィンドウ以外の他の表示ウィンドウの中に第2のタスクの表示インターフェイスを表示してもよく、又は、ディスプレイ全体を再分割してもよい。例えば、
図12(A)及び
図12(B)に示されているように、携帯電話のディスプレイは、第4の表示ウィンドウ及び第5の表示ウィンドウに分割され、ホームスクリーンは、第4の表示ウィンドウの中に表示され、淘宝インターフェイスは、第5の表示ウィンドウの中に表示される。ユーザが、第5の表示ウィンドウの中の"微信の友達に貼り付けてください"をタップした(第1操作)後に、携帯電話は、第2のタスクに対応する表示インターフェイス、すなわち、(言い換えると、第4の表示ウィンドウは、第2の表示ウィンドウによって置き換えられ、第2の表示ウィンドウは、微信インターフェイスを表示するためのウィンドウとなるといったように)微信インターフェイスによって、第4の表示ウィンドウの中に表示されているホームスクリーンを置き換える。ある1つの選択的な実装において、特定の実装の際に、第2のタスクに対応する表示インターフェイス、すなわち、微信インターフェイスによって、第4の表示ウィンドウの中に表示されるホームスクリーンを置き換えた後に、その携帯電話は、さらに、例えば、第4の表示ウィンドウ及び第5の表示ウィンドウのサイズ又は位置を適応的に調整するといったように、第4の表示ウィンドウ及び第5の表示ウィンドウを調整してもよい。
【0107】
さらに、ユーザ体験を改善するために、本発明のある1つの実施形態は、さらに、ユーザが分割スクリーンウィンドウの表示位置を制御する複数の解決方法を提供する。具体的には、第1の操作を受信し、そして、分割スクリーン表示モードを有効化した後に、携帯電話は、最初に、(例えば、第2の表示インターフェイスのサムネイル等の)第1の表示インターフェイスにおける第2のタスクと関連するビューをポップアップする。この場合には、ユーザは、そのビューに対してドラッグ操作を実行して、スクリーンの上/下/左/右へと、そのスクリーンにあるビューを移動し、そして、そのビューが移動する方向に基づいて、(第2の表示ウィンドウ等の)分割スクリーンウィンドウの位置を決定してもよい。
【0108】
例えば、ディスプレイの中のタッチパネルは、ユーザが入力するタッチ操作がもたらす信号を検出する。センサは、プロセッサが処理することが可能である情報へとその検出された信号を変換し、そして、プロセッサにその情報を転送する。プロセッサによって起動されるカーネル層は、その情報に基づいて、その操作に対応する位置データ(位置データは、具体的には、タッチ点座標及びそれらのタッチ点座標に対応するタイムスタンプ等を含んでもよい)を生成する。カーネル層は、フレームワーク層にその収集した指位置データをアップロードする。フレームワーク層におけるIMSが、操作が、(例えば、ドラッグ等の)あらかじめ設定されているジェスチャ操作であるということを決定する場合に、IMSは、アプリケーション層にあるSystemUIのうちのDragStarterにそのジェスチャを報告する。そのDragStarterは、ユーザのドラッグジェスチャの応答ロジックを処理し、新たな分割スクリーンウィンドウを有効化するための(上、下、左、又は右等の)位置を決定し、そして、統合されている分割スクリーンウィンドウ制御センターに、分割スクリーン表示を制御するための指示を配送する。このようにして、分割スクリーン表示は、ユーザの操作に基づいて受動的にトリガされてもよい。
【0109】
具体的には、第1のアプリケーションのアプリケーション開発者は、レイアウト(Layout)構成ファイルを使用することによって又はAPIの呼び出しによって、分割スクリーンイベントをバインドするビュー(View)を指定してもよい。第1の操作を受信し、そして、第2のタスクを有効化する必要があるということを決定するときに、携帯電話は、第1のタスクのインターフェイスにそのビューを表示する。ユーザは、指定されている位置にそのビューをドラッグしてもよい(左-LEFT、右-RIGHT、上-UP、及び下-BOTTOMの4つの位置がサポートされる)。携帯電話は、指定されている位置に(第2の表示ウィンドウ等の)分割スクリーンウィンドウを形成し、そして、分割スクリーン表示ウィンドウの中にそのビューを表示する。選択的に、指定されている位置にその分割スクリーンウィンドウを形成した後に、携帯電話は、ユーザによるビューをタップする操作を受信した後にのみ、分割スクリーン表示ウィンドウの中に第2タスクの表示インターフェイスを表示してもよい。
【0110】
携帯電話によってスクリーン分割を有効化する位置を決定するアルゴリズムは、以下のようになる。
【0111】
(1) ドラッグされているUIビューの座標位置(x,y)が、分割スクリーン応答領域(前の図の中に示されている破線領域)を超えるときに、分割スクリーンは、対応する方向にトリガされる。
【0112】
(2) 水平方向及び垂直方向の双方が、分割スクリーン応答領域を超える場合に、最後に記録されている座標点(x0,y0)及びある時間的な期間における変位dx=|x-x0|とdy=|y-y0|に基づいて、dx及びdyを比較することによって、現在の指の移動方向が、水平方向に属しているか又は垂直方向に属しているかを決定する。dx>dyである場合に、そのdx及びdyの比較は、指が水平方向に沿ってより明瞭に移動しているということを示し、x>x0である場合に、そのdx及びdyの比較は、指が右方向に移動し、且つ、右側の分割スクリーンがトリガされるということを示し、x<x0である場合に、左側の分割スクリーンがトリガされる。dx<dyである場合に、そのdx及びdyの比較は、指が垂直方向に沿ってより明瞭に移動しているということを示し、y>y0である場合に、そのdx及びdyの比較は、指が下方向に移動し、且つ、下側の分割スクリーンがトリガされるということを示し、或いは、y<y0である場合に、上側の分割スクリーンがトリガされる。
【0113】
例えば、
図13(A)乃至
図13(F)に示されているように、ユーザが、淘宝インターフェイスにおいて第1の操作を実行した後に、携帯電話は、その第1の操作に応答して、分割スクリーンモードを有効化する。この場合には、
図13(A)に示されているように、サムネイルが淘宝インターフェイスにポップアップされる。この場合には、ユーザは、例えば、
図13(B)に示されているように右に向かってドラッグするか、
図13(C)に示されているように下に向かってドラッグするか、
図13(D)に示されているように上に向かってドラッグするか、又は、
図13(E)に示されているように左に向かってドラッグするといったように、サムネイルに対してドラッグ操作を実行してもよい。携帯電話は、ビューの移動方向に基づいて、分割スクリーンウィンドウの位置を決定する。例えば、
図13(F)に示されているように、移動方向が下方であるときに、ディスプレイは、上下配置の2つのウィンドウに分割され、第2のタスク(微信)を表示するための第2の表示ウィンドウは、下方に位置し、第1のタスク(淘宝)を表示するための第1の表示ウィンドウは、上方に位置する。他のドラッグ方式による分割スクリーン表示ウィンドウの位置は、同様であり、詳細は、本明細書においては説明されない。
【0114】
ある1つの可能な設計において、ディスプレイがビューを表示した後に、ユーザが、単一の指又は2つの指によってそのビューをタッチしそして保持するときに、そのユーザがドラッグすることが可能であるそのビューのコピー(影)を生成する。この場合には、そのユーザは、指定されている位置へとそのビューのコピーをドラッグする操作を実行してもよい。さらに、分割スクリーンの中に第2のタスクを表示するという効果を実装する。ディスプレイにビューを表示した後に、ユーザがそのビューをタップする場合に、携帯電話は、さらに、通常は、新たなページを開く(すなわち、第1のタスクのインターフェイスを終了し、そして、フルスクリーンで第2のタスクのインターフェイスを表示する)。このようにして、ユーザが第1の操作を実行した後に、ユーザは、要求に基づいて、分割スクリーン表示を実行するか否かを選択してもよい。このことは、ユーザ体験を改善することを可能とする。
【0115】
代替的な実装において、
図14(A)乃至
図14(F)に示されているように、ビューの初期表示位置は、第1の表示インターフェイスの上/下/左/右の端の位置であってもよい。このようにして、さらに、ビューによる第1の表示インターフェイスにおける主ディスプレイコンテンツに対する遮蔽を減少させることが可能である。
【0116】
ある1つの可能な設計において、
図15(A)乃至
図15(D)に示されているように、携帯電話が、第1の操作の前に分割スクリーンモードに入っている場合には、ユーザのドラッグ操作に基づいて、ディスプレイ全体の表示ウィンドウを再分割してもよく、そして、分割によって得られる2つの新たな表示ウィンドウの中に、第1のタスクの表示インターフェイス(言い換えると、ユーザ入力操作を最後に受信している表示インターフェイス、すなわち、淘宝)及び第2のタスクに対応する表示インターフェイスをそれぞれ表示する。このようにして、ユーザの要求に基づいて分割スクリーン表示ウィンドウを柔軟に更新するという効果を実装することが可能である。このことは、さらに、ユーザ体験を改善する。もちろん、さらに、第1のタスクの元の表示領域(淘宝)においてスクリーン分割を実行してもよく、元の分割スクリーンウィンドウ(ホームスクリーン)の表示は、変化しない状態に維持される。
【0117】
ある1つの選択的な実装において、ビューの領域は、指定されているしきい値領域を超えることはなく、例えば、第1の表示インターフェイスの領域の1/3又は1/5を超えない。このようにして、ビューによる第1の表示インターフェイスの中のコンテンツに対する遮蔽を減少させることが可能である。このことは、ユーザの体験を改善する。
【0118】
ある1つの選択的な実装において、半透明の方式によって、ビューを表示してもよい。このようにして、さらに、ビューによる第1の表示インターフェイスにおける主ディスプレイコンテンツに対する遮蔽を減少させることが可能である。このことは、視覚効果を改善する。
【0119】
上記の複数の実施形態において、実行体として使用される(携帯電話100等の)電子デバイスの観点から、本発明のそれらの複数の実施形態によって提供される方法を説明する。本発明の複数の実施形態によって提供される方法における複数の機能を実装するために、端末デバイスは、ハードウェア構成及び/又はソフトウェアモジュールを含んで、ハードウェア構成の形態、ソフトウェアモジュールの形態、又はハードウェア構成及びソフトウェアモジュールの組み合わせの形態によって、それらの機能を実装してもよい。上記の複数の機能のうちのある特定の機能が、ハードウェア構成によって実行されるか、ソフトウェアモジュールによって実行されるか、又はハードウェア構成及びソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行されるかは、それらの複数の技術的解決方法の特定の用途及び設計上の制約によって決まる。
【0120】
同じ技術的概念に基づいて、本発明のある1つの実施形態は、さらに、電子デバイス1600を提供し、その電子デバイス1600は、本発明の上記の複数の実施形態にしたがった分割スクリーン表示方法の複数のステップを実行するように構成される。
図16に示されているように、電子デバイス1600は、ディスプレイ1601、1つ又は複数のプロセッサ1602、メモリ1603、複数のアプリケーション、及び、1つ又は複数のコンピュータプログラムを含む。1つ又は複数のコンピュータプログラムは、メモリの中に格納され、1つ又は複数のコンピュータプログラムは、命令を含み、それらの命令が1つ又は複数のプロセッサによって呼び出されそして実行されるときに、電子デバイスが、本発明の複数の実施形態にしたがった分割スクリーン表示方法を実装することを可能とされる。
【0121】
プロセッサ1602は、汎用プロセッサ、ディジタル信号プロセッサ(digital signal processor, DSP)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit, ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array, FPGA)、又は、他のプログラム可能な論理デバイス、離散的なゲート又はトランジスタ論理デバイス、又は、離散的なハードウェア構成要素であってもよい。プロセッサは、本発明の複数の実施形態において開示されている方法、ステップ、及び論理ブロック図を実装し又は実行してもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよく、又は、プロセッサは、いずれかの従来のプロセッサ等であってもよい。本発明の複数の実施形態に関して開示されている方法における複数のステップは、ハードウェア復号化プロセッサによって直接的に実行されてもよく、又は、ハードウェア及び復号化プロセッサの中のソフトウェアモジュールの組み合わせを使用することによって実行されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(random access memory, RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(read-only memory, ROM)、プログラム可能な読み取り専用メモリ、電気的に消去可能な且つプログラム可能なメモリ、又はレジスタ等の本発明の技術分野において成熟した記憶媒体の中に位置していてもよい。記憶媒体は、メモリの中に位置していてもよく、プロセッサは、メモリの中の命令を読み出し、そして、プロセッサのハードウェアと組み合わせて上記の方法におけるそれらの複数のステップを完了させる。
【0122】
図16に示されている電子デバイスが携帯電話100であるときに、プロセッサ1601は、プロセッサ110であってもよく、ディスプレイ1601は、ディスプレイ194であであってもよく、メモリ1603は、内部メモリ121であってもよい。
【0123】
装置の特定の実装の関連する特徴については、上記の方法の部分を参照するべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
【0124】
同じ技術的概念に基づいて、本発明のある1つの実施形態は、さらに、電子デバイスを提供する。電子デバイスは、本発明の複数の実施形態における上記の分割スクリーン表示方法を実行するためのモジュール/ユニットを含む。これらのモジュール/ユニットは、ハードウェアによって実装されてもよく又は対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装されてもよい。
【0125】
同じ技術的概念に基づいて、本発明のある1つの実施形態は、さらに、複数のコンピュータ命令を含むコンピュータ記憶媒体を提供する。それらのコンピュータ命令が電子デバイスによって起動されるときに、電子デバイスが、本発明のそれらの複数の実施形態にしたがった分割スクリーン表示方法を実行することを可能とする。
【0126】
同じ技術的概念に基づいて、本発明のある1つの実施形態は、さらに、プログラム製品を提供する。そのプログラム製品がコンピュータによって起動されるときに、そのコンピュータが、本発明のそれらの複数の実施形態にしたがった分割スクリーン表示方法を実行することを可能とする。
【0127】
同じ技術的概念に基づいて、本発明のある1つの実施形態は、さらに、チップを提供する。チップは、電子デバイスの中のメモリに結合され、メモリの中に格納されているコンピュータプログラムを呼び出し、そして、本発明のそれらの複数の実施形態にしたがった分割スクリーン表示方法を実行するように構成される。本発明の複数の実施形態において、"結合すること"は、2つの構成要素の直接的な組み合わせ又は間接的な組み合わせを意味する。
【0128】
同じ技術的概念に基づいて、本発明のある1つの実施形態は、さらに、電子デバイスのグラフィカルユーザインターフェイスを提供する。電子デバイスは、ディスプレイ、1つ又は複数のメモリ、及び1つ又は複数のプロセッサを含む。1つ又は複数のプロセッサは、1つ又は複数のメモリの中に格納されている1つ又は複数のコンピュータプログラムを実行するように構成される。グラフィカルユーザインターフェイスは、電子デバイスが実行する本発明のそれらの複数の実施形態にしたがった分割スクリーン表示方法を含む。
【0129】
本発明のそれらの複数の実施形態は、個別に使用されてもよく又は組み合わせて使用されてもよく、それにより、複数の異なる技術的効果を達成する。
【0130】
上記の複数の実施形態は、本発明の複数の技術的解決方法を詳細に説明するのに使用されるにすぎない。しかしながら、上記の複数の実施形態の説明は、本発明のそれらの複数の実施形態にしたがった方法を理解するのに役立つことを意図しているにすぎず、本発明のそれらの複数の実施形態に対する限定として解釈されるべきではない。当業者が容易に考え出すことが可能である変形例又は置換は、本発明のそれらの複数の実施形態の保護の範囲に属するものとする。
【0131】
文脈によれば、上記の複数の実施形態の中で使用される"ときに"という語は、"場合に"、"の後に"、"決定に応答して"、又は、"検出に応答して"の意味として解釈されてもよい。同様に、文脈にしたがって、"ということを決定するときに"又は"(記載されている条件又は事象)が検出される場合に"という句は、"ということを決定する場合に"、"決定に応答して"、"(記載されている条件又は事象)が検出されるときに"、或いは、"(記載されている条件又は事象)の検出に応答して"の意味として解釈されてもよい。
【0132】
ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせを使用することによって、上記の複数の実施形態のうちのすべて又は一部を実装することが可能である。それらの複数の実施形態を実装するのにソフトウェアを使用するときに、それらの複数の実施形態のうちのすべて又は一部は、コンピュータプログラム製品の形態で実装されてもよい。コンピュータプログラム製品は、1つ又は複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令が、コンピュータによってロードされそして実行されるときに、本発明のそれらの複数の実施形態にしたがった手順又は機能をすべて又は部分的に生成する。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、又は他のプログラム可能な装置であってもよい。コンピュータ命令は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体の中に格納されてもよく又はあるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体から他のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体へと伝送されてもよい。例えば、コンピュータ命令は、(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、又はディジタル加入者線等の)有線方式によって、或いは、(例えば、赤外線、無線、又はマイクロ波等の)無線方式によって、あるウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンターから他のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンターへと伝送されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体であってもよく、或いは、1つ又は複数の使用可能な媒体を一体化しているサーバ又はデータセンター等のデータ記憶デバイスであってもよい。使用可能な媒体は、(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、又は磁気テープ等の)磁気媒体、(例えば、DVD等の)光媒体、或いは、(例えば、ソリッドステートドライブ等の)半導体媒体等であってもよい。
【0133】
解説の目的で、上記の記載は、複数の特定の実施形態を参照して説明される。しかしながら、上記の例の議論は、詳細に説明することを意図しておらず、また、開示されている正確な形態へと本発明を限定することを意図してはいない。上記の教示の内容によれば、数多くの修正形態及び数多くの変形形態が可能である。複数の実施形態は、本発明の原理及びそれらの原理の実際の適用を完全に解説するように選択され及び説明され、それによって、当業者は、本発明及び考えられた特定の用途に適用可能なさまざまな修正を有するさまざまな実施形態を完全に使用することが可能である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【国際調査報告】