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特表2022-549982圧力センサを含むエアロゾル生成装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-30
(54)【発明の名称】圧力センサを含むエアロゾル生成装置
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/53 20200101AFI20221122BHJP
   A24F 40/51 20200101ALI20221122BHJP
【FI】
A24F40/53
A24F40/51
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021574745
(86)(22)【出願日】2021-07-30
(85)【翻訳文提出日】2021-12-14
(86)【国際出願番号】 KR2021009958
(87)【国際公開番号】W WO2022045605
(87)【国際公開日】2022-03-03
(31)【優先権主張番号】10-2020-0110592
(32)【優先日】2020-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イ、チェミン
(72)【発明者】
【氏名】チョ、チ ヒョン
(72)【発明者】
【氏名】チョン、ヒョン チョン
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA06
4B162AA07
4B162AA22
4B162AB01
4B162AB12
4B162AB14
4B162AB23
4B162AB28
4B162AC34
4B162AC50
4B162AD03
4B162AD06
4B162AD12
4B162AD13
4B162AD15
4B162AD20
4B162AD23
(57)【要約】
一実施例によるエアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物品を収容する収容部、収容部内部の圧力を感知する圧力センサ、及び圧力センサで感知された圧力が、基準値より増加したか、減少したかによって、収容部にエアロゾル生成物品が挿入されたか否か、及びエアロゾル生成物品に対するユーザのパフ(puff)が発生したか否かを判断する制御部を含んでもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル生成物品を収容する収容部と、
前記収容部の内部の圧力を感知する圧力センサと、
前記圧力センサで感知された圧力が、基準値より増加したか、減少したかによって前記収容部に前記エアロゾル生成物品の挿脱如何、及び前記エアロゾル生成物品に対するユーザのパフが発生したか否かを判断する制御部と、を含む、エアロゾル生成装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記圧力センサで感知された圧力から前記基準値を減算した差値が第1しきい値以上である場合、前記収容部で前記エアロゾル生成物品が除去されたと判断し、
前記差値が第2しきい値以下である場合、前記ユーザのパフが発生したと判断し、
前記第1しきい値は、正数であり、前記第2しきい値は、負数である、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記差値が前記第2しきい値を超過し且つ第3しきい値以下である場合、前記収容部に前記エアロゾル生成物品が挿入されたと判断し、
前記第3しきい値は、負数であり、前記第2しきい値と比較して絶対値がさらに小さい、請求項2に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記差値が前記第2しきい値超過前記第3しきい値以下である状態が既設定の時間以上保持される場合、前記エアロゾル生成物品が挿入されたという判断を撤回する、請求項3に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記差値が前記第1しきい値よりも小さい第4しきい値以上である場合、前記差値が前記第4しきい値以上である区間の面積に基づいて前記収容部に前記エアロゾル生成物品が除去されたと判断する、請求項2に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項6】
前記制御部は、
前記差値が前記第2しきい値よりも大きい第5しきい値以下である場合、前記差値が前記第5しきい値以下である区間の面積に基づいて、前記ユーザのパフが発生したか否か、または前記収容部に前記エアロゾル生成物品が挿入されたか否かを判断する、請求項2に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項7】
前記ユーザのパフが発生したと判断される面積は、前記収容部に前記エアロゾル生成物品が挿入されたと判断される面積よりも大きい、請求項6に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項8】
前記収容部に挿入された前記エアロゾル生成物品を加熱するヒータをさらに含み、
前記制御部は、
前記エアロゾル生成物品が前記収容部に挿入されたと判断されるか、前記ユーザのパフが発生したと判断される場合、前記ヒータが前記エアロゾル生成物品を加熱するように制御する、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記エアロゾル生成物品が前記収容部に挿入されたと判断された後、既設定の時間内に前記ユーザのパフが発生したと判断される場合、前記ヒータが前記エアロゾル生成物品を加熱するように制御する、請求項8に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項10】
前記制御部は、
前記エアロゾル生成物品が前記収容部に挿入されたと判断される場合、前記ヒータが前記エアロゾル生成物品を加熱するように制御し、
既設定の時間内に前記ユーザのパフが発生したと判断される場合、前記ヒータの加熱動作を保持し、
前記既設定の時間内に前記ユーザのパフが発生したと判断されない場合、前記ヒータの加熱動作を中断する、請求項8に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項11】
前記第1しきい値は、150Pa~250Pa範囲内の値を有し、
前記第2しきい値は、-1200Pa~-800Pa範囲内の値を有する、請求項2に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項12】
前記第3しきい値は、-250Pa~-150Pa範囲内の値を有する、請求項3に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項13】
前記第4しきい値は、40Pa~60Pa範囲内の値を有する、請求項5に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項14】
前記第5しきい値は、-60Pa~-40Pa範囲内の値を有する、請求項6に記載のエアロゾル生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圧力センサを含むエアロゾル生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、一般的なエアロゾル生成物品の短所を克服する代替方法に係わる需要が増加している。例えば、エアロゾル生成物品を燃焼させてエアロゾルを生成させる方法ではない、エアロゾル生成物品内のエアロゾル生成物質が加熱されることにより、エアロゾルを生成する方法に係わる需要が増加している。これにより、加熱式エアロゾル生成物品または加熱式エアロゾル生成装置に係わる研究が活発に進められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
エアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物品が挿入されたか否かを感知してヒータを作動させる機能を提供し、ユーザのパフが発生したか否かを感知してパフの発生によって瞬間的に低くなったヒータの温度を補償する機能を提供することができる。但し、エアロゾル生成物品がエアロゾル生成装置に挿入されたか否か、及びユーザのパフが発生したか否かをそれぞれ感知するために別途のセンサが備えられる場合、それぞれのセンサが機能を適切に遂行するために設計時に考慮されねばならない制約事項が増加されるところ、エアロゾル生成装置の小型化が困難にもなる。
【0004】
本実施例が解決しようとする技術的課題は、上記のような技術的課題に限定されず、以下の実施例からさらに他の技術的課題が類推されうる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一側面によれば、エアロゾル生成物品の挿入如何を判断するセンサと、ユーザのパフが発生したか否かを判断するセンサとを別途に備えずとも、単一のセンサを用いてエアロゾル生成物品の挿入如何及びユーザのパフが発生したか否かを判断することができるエアロゾル生成装置を提供する。
【0006】
上述した技術的課題を達成するための技術的手段として、本開示は、エアロゾル生成物品を収容する収容部と、前記収容部内部の圧力を感知する圧力センサと、前記圧力センサで感知された圧力が、基準値より増加したか、減少したかによって前記収容部に前記エアロゾル生成物品の挿脱如何及び前記エアロゾル生成物品に対するユーザのパフ(puff)が発生したか否かを判断する制御部と、を含む、エアロゾル生成装置を提供することができる。
【発明の効果】
【0007】
本発明の実施例は、圧力センサを含むエアロゾル生成装置を含む。具体的に、本開示の非限定的な実施例によるエアロゾル生成装置は、収容部内部の圧力を感知する圧力センサで感知された圧力が、基準値より増加したか、減少したかによって収容部にエアロゾル生成物品の挿脱如何を判断し、ユーザのパフが発生したか否かを判断することができる。
【0008】
これにより、エアロゾル生成装置にエアロゾル生成物品の挿脱如何を判断するセンサ及びユーザのパフが発生したか否かを判断するセンサを含む代わりに、単一のセンサが用いられるので、エアロゾル生成装置の小型化が可能である。
【0009】
本発明の実施例の効果は、以上で例示された内容によって制限されず、さらに多様な効果が本開示の実施例によって提供されうる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】一実施例によってエアロゾル生成装置にエアロゾル生成物品が挿入される例を示す図面である。
図2】一実施例によってエアロゾル生成装置にエアロゾル生成物品が挿入される例を示す図面である。
図3】一実施例によってエアロゾル生成装置にエアロゾル生成物品が挿入される例を示す図面である。
図4】エアロゾル生成物品の一例を示す図面である。
図5】一実施例によるエアロゾル生成装置の構成を示す図面である。
図6】他の実施例によるエアロゾル生成装置の構成を示す図面である。
図7】エアロゾル生成装置の収容部からエアロゾル生成物品が除去されたか否かを判断する例示を説明するための図面である。
図8】ユーザのパフが発生したか否かを判断する例示を説明するための図面である。
図9】パフが発生したか否か、及びエアロゾル生成装置の収容部にエアロゾル生成物品が挿入されたか否かを判断する例示を説明するための図面である。
図10A】エアロゾル生成装置の収容部からエアロゾル生成物品が除去されたか否かを判断する他の例示を説明するための図面である。
図10B】エアロゾル生成装置の収容部からエアロゾル生成物品が除去されたか否かを判断する他の例示を説明するための図面である。
図11】エアロゾル生成装置の収容部からエアロゾル生成物品が除去されたか否かを判断するさらに他の例示を説明するための図面である。
図12】ユーザのパフが発生したか否かを判断する他の例示を説明するための図面である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
実施例で使用される用語は、本発明での機能を可能な限り、現在広く使用される一般的な用語を選択したが、これは、当分野に従事する技術者の意図または判例、新たな技術の出現などによっても異なる。また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、当該発明の説明部分において、詳細にその意味を記載する。したがって、本発明で使用される用語は、単なる用語の名称ではない、その用語が有する意味と、本発明の全般にわたる内容とに基づいて定義されねばならない。
【0012】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいということを意味する。
【0013】
また、本明細書で使用される「第1」または「第2」のように序数を含む用語は、多様な構成要素を説明するのに使用可能であるが、前記構成要素は、前記用語によって限定されてはならない。前記用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的で使用されうる。
【0014】
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施例について本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施可能なように詳細に説明する。しかし、本発明の実施例は、多様な互いに異なる形態にも具現され、ここで説明する実施例に限定されない。
【0015】
図1ないし図3は、エアロゾル生成装置にエアロゾル生成物品が挿入された例を示す図面である。
【0016】
図1ないし図3を参照すれば、エアロゾル生成システム100は、エアロゾル生成装置1及びエアロゾル生成装置1に挿入されるエアロゾル生成物品2を含む。
【0017】
図1を参照すれば、エアロゾル生成装置1は、バッテリ11、制御部12及びヒータ13を含む。図2及び図3を参照すれば、エアロゾル生成装置1は、蒸気化器14をさらに含む。また、エアロゾル生成装置1の内部空間には、エアロゾル生成物品2が挿入されうる。
【0018】
図1ないし図3に図示されたエアロゾル生成装置1には、本実施例に係わる構成要素が図示されている。したがって、図1ないし図3に図示された構成要素以外に他の汎用的な構成要素がエアロゾル生成装置1にさらに含まれるということを、本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解することができる。
【0019】
また、図2及び図3には、エアロゾル生成装置1にヒータ13が含まれていると図示されているが、一部実施例によってヒータ13は省略されうる。
【0020】
また、図2及び図3に図示されたエアロゾル生成装置1は、蒸気化器14を含む。但し、本発明の実施例によるエアロゾル生成装置の具現方式は、制限されず、エアロゾル生成装置1において蒸気化器14が省略されうる。エアロゾル生成装置1において蒸気化器14が省略される場合、ヒータ13によってエアロゾル生成物品2が加熱されるとき、エアロゾル生成物品2がエアロゾルを生成することができる。
【0021】
図1には、バッテリ11、制御部12及びヒータ13が一列に配置されたと図示されている。また、図2には、バッテリ11、制御部12、蒸気化器14及びヒータ13が一列に配置されたと図示されている。また、図3には、蒸気化器14及びヒータ13が並列に配置されたと図示されている。しかし、エアロゾル生成装置1の内部構造は、図1ないし図3に図示されたものに限定されない。すなわち、エアロゾル生成装置1の設計によって、バッテリ11、制御部12、ヒータ13及び蒸気化器14の配置は変更されうる。
【0022】
エアロゾル生成物品2がエアロゾル生成装置1に挿入されれば、エアロゾル生成装置1は、ヒータ13及び/または蒸気化器14を作動させ、エアロゾル生成物品2及び/または蒸気化器14からエアロゾルを発生させうる。ヒータ13及び/または蒸気化器14によって発生したエアロゾルは、エアロゾル生成物品2を通過してユーザに伝達される。
【0023】
一部実施例によれば、エアロゾル生成物品2がエアロゾル生成装置1に挿入されていない場合にも、エアロゾル生成装置1は、ヒータ13を加熱することができる。
【0024】
バッテリ11は、エアロゾル生成装置1の動作に用いられる電力を供給する。例えば、バッテリ11は、ヒータ13または蒸気化器14が加熱されるように電力を供給し、制御部12の動作に必要な電力を供給することができる。また、バッテリ11は、エアロゾル生成装置1に設けられたディスプレイ、センサ、モータなどの動作に必要な電力を供給することができる。
【0025】
制御部12は、エアロゾル生成装置1の動作を全般的に制御する。具体的に、制御部12は、バッテリ11、ヒータ13及び蒸気化器14だけではなく、エアロゾル生成装置1に含まれた他の構成の動作を制御する。また、制御部12は、エアロゾル生成装置1の構成それぞれの状態を確認し、エアロゾル生成装置1が動作可能な状態であるか否かを判断することもできる。
【0026】
制御部12は、少なくとも1つのプロセッサを含む。プロセッサは、多数の論理ゲートのアレイとしても具現され、汎用的なマイクロプロセッサと、該マイクロプロセッサで実行されうるプログラムが保存されたメモリの組合わせによっても具現される。また、他の形態のハードウェアによっても具現されることを、本実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解することができる。
【0027】
ヒータ13は、バッテリ11から供給された電力によって加熱されうる。例えば、エアロゾル生成物品がエアロゾル生成装置1に挿入されれば、ヒータ13は、エアロゾル生成物品の外部に位置することができる。したがって、加熱されたヒータ13は、エアロゾル生成物品内のエアロゾル生成物質の温度を上昇させうる。
【0028】
ヒータ13は、電気抵抗性ヒータでもある。例えば、ヒータ13には、導電性トラック(track)を含み、導電性トラックに電流が流れることにより、ヒータ13が加熱されうる。しかし、ヒータ13は、上述した例に限定されず、希望温度まで加熱可能なものであれば、制限なしに該当しうる。ここで、希望温度は、エアロゾル生成装置1に予め設定されていてもよく、ユーザによって所望の温度に設定されていてもよい。
【0029】
一方、他の例として、ヒータ13は、誘導加熱式ヒータでもある。具体的に、ヒータ13には、エアロゾル生成物品を誘導加熱方式で加熱するための導電性コイルを含み、エアロゾル生成物品は、誘導加熱式ヒータによって加熱されうるサセプタを含んでもよい。
【0030】
例えば、ヒータ13は、管状加熱要素、板状加熱要素、針状加熱要素または棒状加熱要素を含み、加熱要素の形状によってエアロゾル生成物品2の内部または外部を加熱することができる。
【0031】
また、エアロゾル生成装置1には、ヒータ13が複数個配置されうる。この際、複数個のヒータ13は、エアロゾル生成物品2の内部に挿入されるようにも配置され、エアロゾル生成物品2の外部に配置されうる。また、複数個のヒータ13のうち、一部は、エアロゾル生成物品2の内部に挿入されるように配置され、残りは、エアロゾル生成物品2の外部に配置されうる。また、ヒータ13の形状は、図1ないし図3に図示された形状に限定されず、多様な形状にも作製される。
【0032】
蒸気化器14は、液状組成物を加熱してエアロゾルを生成し、生成されたエアロゾルは、エアロゾル生成物品2を通過してユーザに伝達されうる。すなわち、蒸気化器14によって生成されたエアロゾルは、エアロゾル生成装置1の気流通路に沿って移動し、気流通路は、蒸気化器14によって生成されたエアロゾルがエアロゾル生成物品を通過してユーザに伝達されるように構成されうる。
【0033】
例えば、蒸気化器14は、液体保存部、液体伝達手段、及び加熱要素を含んでもよいが、それらに限定されない。例えば、液体保存部、液体伝達手段、及び加熱要素は、独立したモジュールとしてエアロゾル生成装置1に含まれうる。
【0034】
液体保存部は、液状組成物を保存することができる。例えば、液状組成物は、揮発性タバコ香成分を含むタバコ含有物質を含む液体でもあり、非タバコ物質を含む液体でもある。液体保存部は、蒸気化器14から/に脱/付着するように作製され、蒸気化器14と一体として作製されうる。
【0035】
例えば、液状組成物は、水、ソルベント、エタノール、植物抽出物、香料、香味剤、またはビタミン混合物を含んでもよい。香料は、メントール、ペパーミント、スペアミントオイル、各種果物の香り成分などを含むが、それらに制限されるものではない。香味剤は、ユーザに多様な香味または風味を提供する成分を含んでもよい。ビタミン混合物は、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC及びビタミンEのうち、少なくとも1つが混合されたものでもあるが、それらに制限されるものではない。また、液状組成物は、グリセリン及びプロピレングリコールのようなエアロゾル形成剤を含んでもよい。
【0036】
液体伝達手段は、液体保存部の液状組成物を加熱要素に伝達することができる。例えば、液体伝達手段は、綿繊維、セラミック繊維、ガラスファイバ、多孔性セラミックのような芯(wick)にもなるが、それに限定されない。
【0037】
加熱要素は、液体伝達手段によって伝達される液状組成物を加熱するための要素である。例えば、加熱要素は、金属熱線、金属熱板、セラミックヒータなどにもなるが、それらに限定されるものではない。また、加熱要素は、ニクロム線のような伝導性フィラメントで構成され、液体伝達手段に巻かれうる。加熱要素は、電流供給によって加熱され、加熱要素と接触された液体組成物に熱を伝達し、液体組成物を加熱することができる。その結果、エアロゾルが生成されうる。
【0038】
例えば、蒸気化器14は、カトマイザ(cartomizer)または霧化器(atomizer)とも称されるが、それらに限定されない。
【0039】
一方、エアロゾル生成装置1は、バッテリ11、制御部12、ヒータ13及び蒸気化器14以外に汎用的な構成をさらに含んでもよい。例えば、エアロゾル生成装置1は、視覚情報の出力が可能なディスプレイ及び/または触覚情報の出力のためのモータを含んでもよい。また、エアロゾル生成装置1は、少なくとも1つのセンサ(パフ感知センサ、温度感知センサ、エアロゾル生成物品挿入感知センサなど)を含んでもよい。また、エアロゾル生成装置1は、エアロゾル生成物品2が挿入された状態でも外部空気が流入されるか、内部気体が流出されうる構造によっても作製される。
【0040】
図1ないし図3には、図示されていないが、エアロゾル生成装置1は、別途のクレードルと共に、システムを構成することもできる。例えば、クレードルは、エアロゾル生成装置1のバッテリ11の充電に用いられうる。または、クレードルとエアロゾル生成装置1が結合された状態でヒータ13が加熱されうる。
【0041】
エアロゾル生成物品2は、一般的な燃焼型エアロゾル生成物品と類似してもいる。例えば、エアロゾル生成物品2は、エアロゾル生成物質を含む第1部分とフィルタなどを含む第2部分とに区分されうる。または、エアロゾル生成物品2の第2部分にも、エアロゾル生成物質が含まれてもよい。例えば、顆粒またはカプセルの形態に作られたエアロゾル生成物質が第2部分に挿入されうる。
【0042】
エアロゾル生成装置1の内部には、第1部分の全体が挿入され、第2部分は、外部に露出されうる。または、エアロゾル生成装置1の内部に第1部分の一部のみ挿入され、また第1部分の全体及び第2部分の一部が挿入されうる。ユーザは、第2部分を口にした状態でエアロゾルを吸い込むことができる。この際、エアロゾルは、外部空気が第1部分を通過することで生成され、生成されたエアロゾルは、第2部分を通過してユーザの口に伝達さあれうる。
【0043】
一例として、外部空気は、エアロゾル生成装置1に形成された少なくとも1つの空気通路を通じて流入されうる。例えば、エアロゾル生成装置1に形成された空気通路の開閉及び/または空気通路の大きさは、ユーザによって調節されうる。これにより、霧化量、喫煙感などがユーザによって調節されうる。他の例として、外部空気は、エアロゾル生成物品2の表面に形成された少なくとも1つの孔(hole)を通じてエアロゾル生成物品2の内部に流入されうる。
【0044】
以下、図4を参照して、エアロゾル生成物品2の一例について説明する。
【0045】
図4は、エアロゾル生成物品の一例を示す図面である。
【0046】
図4を参照すれば、エアロゾル生成物品2は、タバコロッド21及びフィルタロッド22を含む。図1ないし図3を基づいて上述した第1部分は、タバコロッド21を含み、第2部分は、フィルタロッド22を含む。
【0047】
図4には、フィルタロッド22が単一セグメントに図示されているが、それに限定されない。すなわち、フィルタロッド22は、複数のセグメントで構成されうる。例えば、フィルタロッド22は、エアロゾルを冷却する第1フィルタセグメント及びエアロゾル内に含まれた所定の成分をフィルタリングする第2フィルタセグメントを含んでもよい。また、実施例によれば、フィルタロッド22には、他の機能を遂行する少なくとも1つのフィルタセグメントをさらに含んでもよい。
【0048】
エアロゾル生成物品2は、少なくとも1枚のラッパ24によって包装されうる。ラッパ24には、外部空気が流入されるか、内部気体が流出される少なくとも1つの孔(hole)が形成されうる。一例として、エアロゾル生成物品2は、1枚のラッパ24によって包装されうる。他の例として、エアロゾル生成物品2は、2以上のラッパ24によって重畳して包装されうる。例えば、第1ラッパによってタバコロッド21が包装され、第2ラッパによってフィルタロッド22が包装されうる。そして、個別ラッパによって包装されたタバコロッド21及びフィルタロッド22が結合され、第3ラッパによってエアロゾル生成物品2全体が再包装されうる。もし、タバコロッド21またはフィルタロッド22それぞれが複数のセグメントで構成されているならば、それぞれのセグメントが個別ラッパによって包装されうる。そして、個別ラッパによって包装されたセグメントが結合されたエアロゾル生成物品2全体が他のラッパによって再包装されうる。
【0049】
タバコロッド21は、エアロゾル生成物質を含む。例えば、エアロゾル生成物質は、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール及びオレイルアルコールのうち、少なくとも1つを含んでもよいが、それらに限定されない。また、タバコロッド21は、風味剤、湿潤剤及び/または有機酸(organic acid)のような他の添加物質を含んでもよい。また、タバコロッド21には、メントールまたは保湿剤などの加香液が、タバコロッド21に噴射されることで添加することができる。
【0050】
タバコロッド21は、多様にも作製される。例えば、タバコロッド21は、シート(sheet)状にも、ストランド(strand)状にも作製される。また、タバコロッド21は、タバコシートが細かく切られた刻みタバコによっても作製されうる。また、タバコロッド21は、熱伝導物質によって取り囲まれうる。例えば、熱伝導物質は、アルミニウム箔のような金属ホイルでもあるが、それに限定されない。一例として、タバコロッド21を取り囲む熱伝導物質は、タバコロッド21に伝達される熱を均一に分散させてタバコロッドに加えられる熱伝導率を向上させ、これにより、タバコ味を向上させうる。また、タバコロッド21を取り囲む熱伝導物質は、誘導加熱式ヒータによって加熱されるサセプタとしての機能を行うことができる。この際、図面に図示されていないが、タバコロッド21は、外部を取り囲む熱伝導物質以外にも、サセプタをさらに含んでもよい。
【0051】
フィルタロッド22は、酢酸セルロースフィルタでもある。一方、フィルタロッド22の形状には、制限がない。例えば、フィルタロッド22は、円柱状ロッドでもあり、内部に中空を含むチューブ状ロッドでもある。また、フィルタロッド22は、リセス状ロッドでもある。もし、フィルタロッド22が複数のセグメントで構成された場合、複数のセグメントのうち、少なくとも1つが異なる形状にも作製される。
【0052】
フィルタロッド22は、香味が発生するように作製されうる。一例として、フィルタロッド22に加香液が噴射され、加香液が塗布された別途の纎維がフィルタロッド22の内部に挿入されうる。
【0053】
また、フィルタロッド22には、少なくとも1つのカプセル23が含まれうる。ここで、カプセル23は、香味を発生させる機能を遂行し、エアロゾルを発生させる機能を遂行することもできる。例えば、カプセル23は、香料を含む液体を被膜で覆い包む構造でもある。カプセル23は、球状または円筒状でもあるが、その限りではない。
【0054】
もし、フィルタロッド22にエアロゾルを冷却するセグメントが含まれる場合、冷却セグメントは、高分子物質または生分解性高分子物質によっても製造される。例えば、冷却セグメントは、純粋なポリ乳酸のみによって作製されるが、それに限定されない。または、冷却セグメントは、複数の孔が形成された酢酸セルロースフィルタによっても作製される。しかし、冷却セグメントは、上述した例に限定されず、エアロゾルが冷却される機能を遂行可能であれば、制限なしに該当しうる。
【0055】
一方、図4には、図示されていないが、一実施例によるエアロゾル生成物品2は、前端フィルタをさらに含んでもよい。前端フィルタは、タバコロッド21において、フィルタロッド22に対向する一側に位置する。前端フィルタは、タバコロッド21の外部への離脱を防止し、喫煙中にタバコロッド21から液状化されたエアロゾルがエアロゾル発生装置(図示せず)に流れて行くことを防止することができる。
【0056】
図5は、一実施例によるエアロゾル生成装置の構成を示す図面である。
【0057】
図5を参照すれば、エアロゾル生成装置5は、圧力センサ53を含んでもよい。図5のエアロゾル生成装置5、バッテリ51、制御部52、ヒータ54、及びシガレット56は、図1ないし図3に図示されたエアロゾル生成装置1、バッテリ11、制御部12、ヒータ13、及びエアロゾル生成物品2にそれぞれ対応するので、重複する内容は省略する。シガレット56は、エアロゾル生成物品の例示でもある。
【0058】
一実施例において、圧力センサ53は、シガレット56を収容する収容部内部の圧力を感知することができる。例えば、圧力センサ53は、収容部内部の気流通路55を通過する気流の変化による収容部内部の圧力変化を感知することができる。
【0059】
気流通路55は、エアロゾル生成装置5の外部から内部に空気が流入される通路でもあり、エアロゾル生成装置5の内部から外部に空気が流出される通路でもある。シガレット56が収容部に/から挿入/除去される場合、空気は、気流通路55を通じて移動する。また、ユーザのパフが発生する場合にも、空気は、気流通路55を通じて移動する。
【0060】
圧力変化は、シガレット56が収容部に/から挿入/除去されるときの気流変化によって発生しうる。一方、圧力センサ53は、気流変化のない状態(例えば、初期状態)で基準値を出力することができる。一実施例において、シガレット56が収容部に挿入される場合、圧力センサ53は、基準値より減少した圧力を出力することができる。他の実施例において、シガレット56が収容部から除去される場合、圧力センサ53は、基準値よりも増加した圧力を出力することができる。
【0061】
一方、シガレット56の収容部への挿入または除去によって圧力センサ53から出力される圧力が変化される方向は、1つの例示に過ぎず、本発明の実施例は、それに必ずしも制限されるものではない。圧力センサ53の構造または配置によって圧力変化の方向性が異なる。例えば、圧力センサ53は、シガレット56が収容部に挿入される場合、基準値よりも増加した圧力を出力し、シガレット56が収容部から除去される場合、基準値より減少した圧力を出力することもできる。
【0062】
また、圧力変化は、ユーザのパフ時にも発生しうる。ユーザがシガレット56をパフする場合、収容部内部の空気がシガレット56を通じて外部に排出されつつ、収容部内部の圧力が減少しうる。これにより、圧力センサ53は、基準値より減少した圧力を出力することができる。
【0063】
基準値は、収容部内部の圧力の増加または減少を判断するための基準であって、あらかじめ設定されうる。例えば、0℃において1気圧を基準値に設定し、25℃において1気圧を基準値に設定することもできる。他の例として、0℃において0.9気圧~1.1気圧の範囲を基準値に設定することもできるが、それに制限されるものではない。基準値は、固定値でもあり、可変値でもある。基準値は、周辺圧力に基づいてリアルタイムで調整されうる。例えば、ユーザが高山地帯でエアロゾル生成装置5を使用する場合、基準値は、ユーザが平地にいる場合よりも低く設定されうる。
【0064】
シガレット56が収容部に挿入される場合、気流通路55を通過する気流によって圧力変化が発生し、圧力センサ53は、基準値よりも減少した圧力を出力することができる。例えば、基準値が101300Paである場合、シガレット56が収容部に挿入されれば、圧力センサ53は、基準値から230Pa減少した101070Paを出力することができる。
【0065】
シガレット56が収容部から除去される場合、気流通路55を通過する気流によって圧力変化が発生し、圧力センサ53は、基準値よりも増加した圧力を出力することができる。例えば、基準値が101300Paである場合、シガレット56が収容部から除去されれば、圧力センサ53は、基準値から290Pa増加した101590Paを出力することができる。
【0066】
ユーザがパフする場合、気流通路55を通過する気流によって圧力変化が発生し、圧力センサ53は、基準値から減少した圧力を出力することができる。例えば、基準値が101300Paである場合、ユーザのパフが発生すれば、圧力センサ53は、基準値から910Pa減少した100390Paを出力することができる。
【0067】
一実施例において、制御部52は、圧力センサ53で感知された圧力が、基準値より増加したか、減少したかによって収容部にシガレット56の挿脱如何及びシガレット56に対するユーザのパフが発生したか否かを判断することができる。
【0068】
例えば、圧力センサ53で感知された圧力から基準値を減算した差値が第1しきい値以上である場合、制御部52は、収容部からシガレット56が除去されたと判断する。他の例として、圧力センサ53で感知された圧力から基準値を減算した差値が第2しきい値以下である場合、制御部52は、ユーザのパフが発生したと判断する。さらに他の例として、圧力センサ53で感知された圧力が基準値より減少した値であり、圧力センサ53で感知された圧力から基準値を減算した差値が第2しきい値超過第3しきい値以下である場合、制御部52は、収容部にシガレット56が挿入されたと判断する。
【0069】
シガレット56が収容部に挿入されたと判断されるか、ユーザのパフが発生したと判断される場合、制御部52は、ヒータ54がシガレット56を加熱するように制御することができる。
【0070】
一実施例において、圧力センサ53で感知された圧力が、基準値より増加したか、減少したかによって、シガレット56が収容部に挿入されたと判断される場合、制御部52は、ヒータ54がシガレット56を加熱するように制御することができる。例えば、制御部52は、シガレット56が収容部に挿入されたと判断され、5秒後にヒータ54がシガレット56を加熱するように制御することができる。
【0071】
また、圧力センサ53で感知された圧力が、基準値より増加したか、減少したかによって、シガレット56が収容部に挿入されたと判断され、既設定の回数以上のユーザのパフが発生したと判断される場合、制御部52は、ヒータ54がシガレット56を加熱するように制御することができる。例えば、制御部52は、シガレット56が収容部に挿入されたと判断され、2回以上のユーザのパフが発生した場合、ヒータ54がシガレット56を加熱するように制御することができる。
【0072】
エアロゾル生成装置5は、複数個のヒータを含んでもよい。複数個のヒータは、2個または3個でもあり、3個より多くもある。複数個のヒータは、それぞれ加熱させるエアロゾル生成物品が互いに異なるか、エアロゾル生成物品を加熱させる時間が互いに異なる。例えば、複数個のヒータのうち、第1ヒータは、収容部にシガレット56が挿入されたと判断されれば、シガレット56を加熱させ、複数個のヒータのうち、第2ヒータは、ユーザのパフが発生する場合、シガレット56ではない、他のエアロゾル生成物品(例えば、カートリッジ)を加熱させうるが、本発明の実施例は、それに制限されない。
【0073】
一実施例において、制御部52は、シガレット56が収容部に挿入されたと判断された後、既設定の時間内にユーザのパフが発生したと判断される場合、ヒータ54がシガレット56を加熱するように制御することができる。例えば、既設定の時間が5秒である場合、制御部52は、シガレット56が収容部に挿入されたと判断した後、5秒以内にユーザのパフが発生したと判断される場合、ヒータ54がシガレット56を加熱するように制御することができる。既設定の時間が5秒である場合、制御部52は、シガレット56が収容部に挿入されたと判断した後、5秒以内にユーザのパフが発生したと判断されない場合、ヒータ54がシガレット56を加熱しないように制御することができる。
【0074】
制御部52は、シガレット56が収容部に挿入されたと判断される場合、ヒータ54がシガレット56を加熱するように制御する。また、制御部52は、シガレット56が収容部に挿入されたと判断された後、既設定の時間内にユーザのパフが発生したと判断される場合、ヒータ54の加熱動作を保持し、既設定の時間内にユーザのパフが発生したと判断されない場合、ヒータ54の加熱動作を中断することができる。
【0075】
制御部52は、シガレット56が収容部に挿入されたと判断される場合、ヒータ54がシガレット56を加熱するように制御し、シガレット56が収容部に挿入されたと判断された後、既設定の時間内にユーザのパフが発生したと判断される場合、ヒータ54の加熱動作を保持することができる。また、制御部52は、ユーザのパフが繰り返されることにより、累積パフ回数が既設定の回数以上にある場合、ヒータ54の加熱動作を中断することができる。
【0076】
一方、前記例示において、5秒または14回などの数値は、例示に過ぎず、本発明の実施例は、それに必ずしも制限されるものではなく、任意の適切な数値に変更されうる。
【0077】
図6は、他の実施例によるエアロゾル生成装置の構成を示す図面である。
【0078】
図6を参照すれば、エアロゾル生成装置6は、本体67と脱着可能に結合されるカートリッジ66を含んでもよい。図6のエアロゾル生成装置6、バッテリ61、制御部62、圧力センサ63、ヒータ64及び気流通路65は、図5のエアロゾル生成装置5、バッテリ51、制御部52、圧力センサ53、ヒータ54及び気流通路55に対応し、図6のカートリッジ66は、図2及び図3の蒸気化器14に対応するので、重複する内容は省略する。カートリッジ66は、エアロゾル生成物品の一例示でもある。
【0079】
図6に示された実施例に係わるエアロゾル生成装置6は、エアロゾル生成物質を保有するカートリッジ66と、カートリッジ66を支持する本体67と、を含む。
【0080】
カートリッジ66は、内部にエアロゾル生成物質を収容した状態で本体67に結合することができる。カートリッジ66の一部が本体67の収容部(図示せず)に挿入されることで、カートリッジ66が本体67に装着されうる。
【0081】
カートリッジ66の一側端部には、マウスピースが結合される。マウスピースは、エアロゾル生成装置6のユーザの口腔に挿入される部分である。マウスピースは、液体保存部内部のエアロゾル生成物質から発生したエアロゾルを外部に排出することができる。
【0082】
一実施例において、エアロゾル生成装置6は、本体67だけで構成され、その場合、エアロゾル生成装置6に含まれたハードウェア構成は、本体67に位置する。他の実施例において、エアロゾル生成装置6は、本体67及びカートリッジ66で構成され、エアロゾル生成装置6に含まれたハードウェア構成は、本体67及びカートリッジ66に分けられて位置する。または、エアロゾル生成装置6に含まれたハードウェア構成のうち、少なくとも一部は、本体67及びカートリッジ66それぞれに位置する。
【0083】
エアロゾル生成装置6が本体67及びカートリッジ66で構成される場合、ヒータ64は、カートリッジ66に位置する。ヒータ64がカートリッジ66に位置する場合、ヒータ64は、本体67に位置したバッテリ61から電力を供給されうる。
【0084】
一実施例において、ヒータ64は、カートリッジ66に含まれた構成でもある。カートリッジ66は、ヒータ64、液体伝達手段及び液体保存部を含んでもよい。液体保存部に収容されたエアロゾル生成物質は、液体伝達手段に移動し、ヒータ64は、液体伝達手段に吸収されたエアロゾル生成物質を加熱してエアロゾルを発生させうる。例えば、ヒータ64は、ニッケルクロムのような素材を含み液体伝達手段に巻かれるか、液体伝達手段に隣接するように配置されうる。
【0085】
一実施例において、圧力センサ63は、カートリッジ66を収容する収容部内部の圧力を感知することができる。例えば、圧力センサは、収容部内部の気流通路65を通過する気流の変化による収容部内部の圧力変化を感知することができる。
【0086】
カートリッジ66が収容部に/から挿入/除去される場合、空気は、気流通路65を通じて移動する。また、ユーザのパフが発生する場合にも、空気は、気流通路65を通じて移動する。
【0087】
圧力変化は、カートリッジ66が収容部に/から挿入/除去されるときの気流変化によって発生しうる。一方、圧力センサ63は、気流変化のない状態(例えば、初期状態)で基準値を出力するように設定されるので、カートリッジ66が収容部に挿入される場合、圧力センサ63は、基準値より減少した圧力を出力することができる。カートリッジ66が収容部から除去される場合、圧力センサ63は、基準値よりも増加した圧力を出力することができる。
【0088】
一方、カートリッジ66の収容部への挿入または除去によって圧力センサ63から出力される圧力が変化される方向は、1つの例示に過ぎず、本発明の実施例は、それに必ずしも制限されるものではない。圧力センサ63の構造または配置によって圧力変化の方向性が異なる。例えば、圧力センサ63は、カートリッジ66が収容部に挿入される場合、基準値よりも増加した圧力を出力し、カートリッジ66が収容部から除去される場合、基準値より減少した圧力を出力することもできる。
【0089】
また、圧力変化は、ユーザのパフ時にも発生しうる。ユーザがカートリッジ66をパフする場合、気流通路65を通じて収容部内部の空気が外部に排出されつつ、収容部内部の圧力が減少しうる。これにより、圧力センサ63は、基準値より減少した圧力を出力することができる。
【0090】
カートリッジ66が収容部に挿入されて本体67と結合される場合、気流通路65を通過する気流によって圧力変化が発生し、圧力センサ63は、基準値より減少した圧力を出力することができる。例えば、基準値が101300Paである場合、カートリッジ66が収容部に挿入されれば、圧力センサ63は、基準値から230Pa減少した101070Paを出力することができる。
【0091】
カートリッジ66が収容部から除去されて本体67と分離される場合、気流通路65を通過する気流によって圧力変化が発生し、圧力センサ63は、基準値よりも増加した圧力を出力することができる。例えば、基準値が101300Paである場合、カートリッジ66が収容部から除去されれば、圧力センサ63は、基準値から290Pa増加した101590Paを出力することができる。
【0092】
ユーザがパフする場合、気流通路65を通過する気流によって圧力変化が発生し、圧力センサ63は、基準値より減少した圧力を出力することができる。例えば、基準値が101300Paである場合、ユーザのパフが発生すれば、圧力センサ63は、基準値から910Pa減少した100390Paを出力することができる。
【0093】
一実施例において、制御部62は、圧力センサ63で感知された圧力が、基準値より増加したか、減少したかによって収容部にカートリッジ66が挿入されたか否か、及びカートリッジ66に対するユーザのパフが発生したか否かを判断することができる。
【0094】
例えば、圧力センサ63で感知された圧力から基準値を減算した差値が第1しきい値以上である場合、制御部62は、収容部からカートリッジ66が除去されたと判断する。他の例として、圧力センサ63で感知された圧力から基準値を減算した差値が第2しきい値以下である場合、制御部62は、カートリッジ66に対するユーザのパフが発生したと判断する。さらに他の例として、圧力センサ63で感知された圧力から基準値を減算した差値が第2しきい値超過第3しきい値以下である場合、制御部62は、収容部にカートリッジ66が挿入されたと判断する。
【0095】
制御部62は、カートリッジ66が収容部に挿入されたと判断されるか、ユーザのパフが発生したと判断される場合、ヒータ64がカートリッジ66を加熱するように制御することができる。
【0096】
制御部62は、カートリッジ66が収容部に挿入されたと判断された後、既設定の時間内にユーザのパフが発生したと判断される場合、ヒータ64がカートリッジ66を加熱するように制御することができる。例えば、既設定の時間が5秒である場合、制御部62は、カートリッジ66が収容部に挿入されたと判断した後、5秒以内にユーザのパフが発生したと判断される場合、ヒータ64がカートリッジ66を加熱するように制御することができるが、本発明の実施例は、必ずしもそれに制限されない。
【0097】
制御部62は、カートリッジ66が収容部に挿入されたと判断される場合、ヒータ64がカートリッジ66を加熱するように制御することができる。また、制御部62は、カートリッジ66が収容部に挿入されたと判断された後、既設定の時間内にユーザのパフが発生したと判断される場合、ヒータ64の加熱動作を保持し、既設定の時間内にユーザのパフが発生したと判断されない場合、ヒータ64の加熱動作を中断する。
【0098】
以下、図7ないし図12を参照して、エアロゾル生成装置が収容部にエアロゾル生成物品が挿入されたか否か、及びエアロゾル生成物品に対するユーザのパフが発生したか否かを判断する過程を詳細に後述する。
【0099】
図7は、エアロゾル生成装置の収容部からエアロゾル生成物品が除去されたか否かを判断する例示を説明するための図面である。
【0100】
図7に図示されたグラフの横軸は、圧力変化が発生した時間tを意味し、縦軸は、圧力センサ(例えば、図5の圧力センサ53または、図6の圧力センサ63)で感知された圧力から基準値を減算した差値Pを意味することができる。
【0101】
圧力センサは、エアロゾル生成物品を収容する収容部内部の圧力を感知し、収容部内部の圧力に対応する値を出力することができる。圧力センサで感知された圧力は、基準値よりも増加または減少した値でもある。
【0102】
制御部(例えば、図5の制御部52、または図6の制御部62)は、圧力センサで感知された圧力が、基準値より増加したか、減少したかによって、収容部からエアロゾル生成物品が除去されたか否かを判断することができる。
【0103】
一実施例において、制御部は、圧力センサで感知された圧力から基準値を減算した差値が第1しきい値以上である場合、収容部からエアロゾル生成物品が除去されたと判断する。第1しきい値は、エアロゾル生成物品が収容部から除去されたと判断するための値を意味する。エアロゾル生成物品が収容部から除去される場合、収容部内部の圧力は増加し、圧力センサで感知された圧力は、基準値より高い値を有する。圧力センサで感知された圧力から基準値を減算した差値は、正の値であり、第1しきい値も正数でもある。圧力センサで感知された圧力から基準値を減算した差値が第1しきい値より大きくなれば、収容部からエアロゾル生成物品が除去されたと判断されうる。
【0104】
第1しきい値は、150Pa~250Pa範囲以内でもある。例えば、第1しきい値は、200Paでもあるが、それに制限されるものではない。
【0105】
例えば、第1しきい値が200Paであり、基準値が100410Paである場合、圧力センサで感知された圧力が100700Paであれば、圧力センサで感知された圧力から基準値を減算した差値は、290Paである。したがって、差値が第1しきい値以上に該当するので、制御部は、収容部からエアロゾル生成物品が除去されたと判断する。他の例として、第1しきい値が160Paであり、基準値が100310Paである場合、圧力センサで感知された圧力が100650Paであれば、圧力センサで感知された圧力から基準値を減算した差値は、340Paでもある。したがって、差値が第1しきい値以上に該当するので、制御部は、収容部からエアロゾル生成物品が除去されたと判断する。
【0106】
一方、前述した実施例では、圧力センサが収容部内部の圧力を感知し、制御部が圧力センサから出力された圧力と基準値との差値を計算する例示について説明したが、本発明の実施例は、それに必ずしも制限されるものではない。他の実施例において、圧力センサは、収容部内部圧力に対応する値ではなく、基準値から圧力の増加量または減少量に対応する値(差値)を出力することもできる。収容部内部の圧力が基準値から増加した場合、圧力センサは、基準値から圧力の増加量を正の値として出力する。また、収容部内部の圧力が基準値から減少した場合、圧力センサは、基準値から圧力の減少量を負の値に出力することができる。基準値から圧力の増加量に対応する値が第1しきい値以上である場合、制御部は、収容部からエアロゾル生成物品が除去されたと判断する。
【0107】
しきい値が設定されることで、エアロゾル生成物品の挿入または除去による圧力変化、ユーザのパフによる圧力変化が区別され、エアロゾル生成物品の挿入または除去によっていない圧力変化、ユーザのパフによっていない圧力変化、ノイズなどがフィルタリングされうる。
【0108】
しきい値は、固定値でもあり、可変値でもある。基準値が可変される場合、しきい値は、基準値によって異なってもいる。例えば、基準値が環境変化によって大気圧より低く設定された場合、しきい値は、基準値が低く設定されただけ低く設定されうる。他の例として、しきい値は、ユーザのパフプロファイルによっても異なるが、前述した例示に限定されない。
【0109】
図8は、ユーザのパフが発生したか否かを判断する例示を説明するための図面である。
【0110】
図8グラフの横軸は、圧力変化が発生した時間tを意味し、縦軸は、圧力センサで感知された圧力から基準値を減算した差値Pを意味する。一方、図8は、図7に続く内容であって、重複する内容は省略する。
【0111】
制御部は、圧力センサで感知された圧力が、基準値より増加したか、減少したかによって、エアロゾル生成物品に対するユーザのパフが発生したか否かを判断することができる。
【0112】
一実施例において、制御部は、圧力センサで感知された圧力から基準値を減算した差値が第2しきい値以下である場合、ユーザのパフが発生したと判断する。第2しきい値は、ユーザのパフが発生したと判断するための値を意味する。ユーザのパフが発生した場合、収容部内部の圧力は減少し、圧力センサで感知された圧力は、基準値より低い値を有することができる。圧力センサで感知された圧力から基準値を減算した差値は、負の値であり、第2しきい値も負数である。圧力センサで感知された圧力から基準値を減算した差値が第2しきい値より小さくなれば、ユーザのパフが発生したと判断されうる。
【0113】
第2しきい値は、-1200Pa~-800Pa範囲以内でもある。例えば、第2しきい値は、-1000Paでもあるが、それに制限されない。
【0114】
例えば、第2しきい値が-1000Paであり、基準値が100410Paである場合、圧力センサで感知された圧力が99400Paであれば、圧力センサで感知された圧力から基準値を減算した差値は、-1010Paでもある。したがって、差値が第2しきい値以下に該当するので、制御部は、ユーザのパフが発生したと判断する。他の例として、第2しきい値が-900Paであり、基準値が100410Paである場合、圧力センサで感知された圧力が99600Paであれば、圧力センサで感知された圧力から基準値を減算した差値が-810Paでもある。したがって、差値が第2しきい値以下に該当しないので、ユーザのパフが発生していないと判断する。
【0115】
一方、前述した実施例では、圧力センサが収容部内部の圧力を感知し、制御部が圧力センサから出力された圧力と基準値の差値を計算する例示について説明したが、本発明の実施例は、それに必ずしも制限されるものではない。他の実施例において、圧力センサは、収容部内部圧力に対応する値ではなく、基準値から圧力の増加量または減少量に対応する値を出力することもできる。収容部内部の圧力が基準値から増加した場合、圧力センサは、基準値から圧力の増加量を正の値として出力する。また、収容部内部の圧力が基準値から減少した場合、圧力センサは、基準値から圧力の減少量を負の値として出力する。基準値から圧力の減少量に対応する値が第2しきい値以下である場合、制御部は、ユーザのパフが発生したと判断する。
【0116】
図9は、パフが発生したか否か、及びエアロゾル生成装置の収容部にエアロゾル生成物品が挿入されたか否かを判断する例示を説明するための図面である。
【0117】
図9のグラフの横軸は、圧力変化が発生した時間tを意味し、縦軸は、圧力センサで感知された圧力から基準値を減算した差値Pを意味する。一方、図9は、図8に続く内容であって、重複する内容は省略する。
【0118】
一実施例において、制御部は、圧力センサで感知された圧力から基準値を減算した差値が第2しきい値以下である場合、ユーザのパフが発生したと判断し、差値が第2しきい値超過第3しきい値以下である場合、収容部にエアロゾル生成物品が挿入されたと判断する。また、第3しきい値は、エアロゾル生成物品が収容部に挿入されたと判断するための値を意味し、第3しきい値は、負数でもある。第3しきい値は、第2しきい値と比較して絶対値がさらに小さくもある。
【0119】
第3しきい値は、-250Pa~-150Pa範囲以内でもある。例えば、第3しきい値は、-200Paでもあるが、それに制限されない。
【0120】
例えば、第2しきい値が-1000Paであり、第3しきい値が-200Paであり、圧力センサで感知された圧力が100200Paであり、基準値が101300Paである場合、圧力センサで感知された圧力から基準値を減算した差値は、-1100Paでもある。したがって、差値が第2しきい値以下に該当するので、制御部は、ユーザのパフが発生したと判断する。他の例として、第2しきい値が-1000Paであり、第3しきい値が-200Paであり、圧力センサで感知された圧力が100700Paであり、基準値が101300Paである場合、差値は、-600Paでもある。したがって、差値が第2しきい値超過第3しきい値以下に該当するので、制御部は、収容部にエアロゾル生成物品が挿入されたと判断し、ユーザのパフが発生していないと判断する。
【0121】
このようにエアロゾル生成物品が収容部に挿入される場合と、ユーザのパフが発生する場合のいずれにおいても、収容部内部の圧力が減少するので、それぞれの場合を区分するために2以上のしきい値が用いられうる。一方、制御部がしきい値だけでエアロゾル生成物品が収容部に挿入されたか否か、及びユーザのパフが発生したか否かを区分する場合、エラーの発生可能性がある。例えば、ユーザのパフが発生することにより、収容部内部の圧力が減少する過程でも、圧力センサで感知された圧力から基準値を減算した差値が第2しきい値超過第3しきい値以下になる期間が存在するからである。したがって、制御部は、収容部にエアロゾル生成物品が挿入されたか否か、及びユーザのパフが発生したか否かをさらに正確に区別するためにしきい値以外に圧力センサで感知された圧力が保持される時間を共に考慮することができる。
【0122】
一実施例において、制御部は、圧力センサで感知された圧力から基準値を減算した差値が第2しきい値超過第3しきい値以下である状態が既設定の時間以上保持される場合、エアロゾル生成物品が挿入されたという判断を撤回することができる。
【0123】
例えば、第2しきい値が-1000Paであり、第3しきい値が-200Paであり、基準値が101300Paである場合、差値が-800Paと-500Paとの間の値である状態が0.5秒以上持続する場合、制御部は、収容部にエアロゾル生成物品が挿入されたという判断を撤回することができるが、本発明の実施例は、上述した例示に必ず制限されない。
【0124】
エアロゾル生成物品が収容部に挿入される(例えば、現在挿入される)時間は、ユーザのパフが発生する時間よりも短いので、差値が第2しきい値超過第3しきい値以下である状態が保持される時間は、エアロゾル生成物品が収容部に挿入される場合がユーザのパフが発生する場合よりさらに短い。差値が第2しきい値超過第3しきい値以下である状態が既設定の時間以上保持される場合は、ユーザのパフが発生した場合に該当する。これにより、エアロゾル生成物品が挿入されたという判断が撤回されることで、エアロゾル生成物品が現在収容部に挿入される場合ではない(例えば、以前に挿入される)と認識され、エアロゾル生成物品が収容部に挿入される場合とユーザのパフが発生した場合とが区別されうる。
【0125】
図10A及び図10Bは、エアロゾル生成装置の収容部からエアロゾル生成物品が除去されたか否かを判断する他の例示を説明するための図面である。
【0126】
図10A及び図10Bを参照すれば、第1グラフ1010は、エアロゾル生成物品が収容部から平均的な速度で除去される場合の圧力変化を意味し、第2グラフ1020は、第1グラフ1010の場合よりもエアロゾル生成物品が収容部から徐々に除去される場合の圧力変化を意味する。図10A及び図10Bの第1グラフ1010及び第2グラフ1020の横軸は、圧力変化が発生した時間tを意味し、縦軸は、圧力センサで感知された圧力から基準値を減算した差値Pを意味する。図10A及び図10Bは、収容部からエアロゾル生成物品が除去されたか否かを判断する一例を示す図面であり、図7と重複する内容は省略する。
【0127】
ユーザごとにエアロゾル生成物品を挿入または除去する速度が異なってもいる。エアロゾル生成物品が収容部に挿入される空間は限定されているので、エアロゾル生成物品が挿入される速度がユーザごとに異なっていても、経時的に累積されたエアロゾル生成物品の挿入による圧力変化量は、類似してもいる。したがって、エアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物品が収容部に平均的な速度で挿入される場合と、平均的な速度よりも速いか、遅い速度で挿入される場合にも、エアロゾル生成物品が挿入されたと判断する。また、これは、エアロゾル生成物品が収容部から除去される場合にも同じである。
【0128】
制御部は、圧力センサで感知された圧力から基準値を減算した差値が第1しきい値以上ではないにしても、差値が第1しきい値よりも小さい第4しきい値以上である場合、差値が第4しきい値以上である区間の面積に基づいて収容部からエアロゾル生成物品が除去されたと判断する。
【0129】
面積は、横軸が圧力変化が発生した時間tであり、縦軸が差値Pである場合、特定区間で差値を積分した値を意味する。第1グラフ1010において差値が第4しきい値以上である区間(例えば、a区間)の面積は、陰影部分の面積を意味し、第2グラフ1020において差値が第4しきい値以上である区間(例えば、b区間)の面積は、陰影部分の面積を意味する。
【0130】
一実施例において、制御部は、差値が第4しきい値以上である区間が既設定の時間以上である場合、収容部からエアロゾル生成物品が除去されていない(例えば、既に除去される)と判断する。例えば、制御部は、差値が第4しきい値以上である区間が10秒以上持続する場合、収容部にエアロゾル生成物品が現在除去されていないと判断する。
【0131】
第4しきい値は、40Pa~60Pa範囲以内でもある。例えば、第4しきい値は、50Paでもあるが、それに制限されない。
【0132】
収容部からエアロゾル生成物品が除去されたと判断される基準面積は、3Pa*s~50Pa*sでもある。例えば、第4しきい値が40Paであり、第1グラフ1010でa区間が0.03秒であり、a区間の面積が6Pa*sであれば、差値が第4しきい値以上である区間の面積が基準面積である3Pa*s以上50Pa*s以下なので、制御部は、収容部からエアロゾル生成物品が除去されたと判断する。制御部は、収容部からエアロゾル生成物品が除去されたと判断された場合、ヒータがエアロゾル生成物品を加熱しないように制御することができる。
【0133】
他の例として、第4しきい値が40Paであり、第2グラフ1020においてb区間が0.4秒であり、b区間の面積が45Pa*sであれば、差値が第4しきい値以上である区間の面積が基準面積である3Pa*s以上50Pa*s以下なので、制御部は、収容部からエアロゾル生成物品が除去されたと判断する。
【0134】
一実施例において、制御部は、圧力センサで感知された圧力から基準値を減算した差値が第2しきい値以下ではないにしても、差値が第2しきい値よりも大きい第5しきい値以下である場合、差値が第5しきい値以下である区間の面積に基づいて収容部にエアロゾル生成物品が挿入されたか否かを判断する。
【0135】
第5しきい値は、-60Pa~-40Pa範囲以内でもある。例えば、第5しきい値は、-50Paでもあるが、それに制限されない。
【0136】
収容部にエアロゾル生成物品が挿入されたと判断される基準面積は、3Pa*s~50Pa*sでもある。例えば、第5しきい値が-40Paであり、差値が第5しきい値以下である区間が0.03秒であり、0.03秒である区間の面積が6Pa*sであれば、差値が第5しきい値以下である区間の面積が基準面積である3Pa*s以上50Pa*s以下なので、制御部は、収容部にエアロゾル生成物品が挿入されたと判断する。制御部は、収容部にエアロゾル生成物品が挿入されたと判断された場合、ヒータがエアロゾル生成物品を加熱するように制御することができる。
【0137】
他の例として、第5しきい値が-40Paであり、差値が第5しきい値以下である区間が0.4秒であり、0.4秒である区間の面積が45Pa*sであれば、差値が第5しきい値以下である区間の面積が基準面積である3Pa*s以上50Pa*s以下なので、制御部は、収容部にエアロゾル生成物品が挿入されたと判断する。
【0138】
エアロゾル生成装置は、圧力センサで感知された圧力から基準値を減算した差値がしきい値以上、または以下の区間の面積に基づいて収容部にエアロゾル生成物品が挿入または除去されたと判断することで、エアロゾル生成物品が挿入または除去される速度を考慮して、エアロゾル生成物品の挿脱如何を判断することができる。また、しきい値がさらに低く設定されても、しきい値以上である区間の面積を考慮するので、風などの外部環境要因と、エアロゾル生成物品の挿入または除去を区別することができる。
【0139】
図11は、エアロゾル生成装置の収容部からエアロゾル生成物品が除去されたか否かを判断するさらに他の例示を説明するための図面である。
【0140】
図11を参照すれば、既設定の時間tp内の圧力センサで感知された圧力から基準値を減算した差値が第4しきい値以上である場合、c区間及びd区間でもある。図11は、図8及び図10に続く内容に重複する内容は省略する。
【0141】
既設定の時間tp内の差値が第4しきい値以上である場合の区間が複数個である場合、各区間の面積の和に基づいて収容部からエアロゾル生成物品が除去されたと判断する。
【0142】
収容部からエアロゾル生成物品が除去されたと判断される基準面積は、3Pa*s~50Pa*sでもある。例えば、圧力変化が感知された後、既設定の時間内にc区間の面積が4Pa*sであり、d区間の面積が20Pa*sである場合、c区間の面積及びd区間の面積の和は、24Pa*sなので、制御部は、収容部からエアロゾル生成物品が除去されたと判断する。他の例として、圧力変化が感知された後、既設定の時間内にc区間の面積が1Pa*sであり、d区間の面積が1.5Pa*sである場合、c区間の面積及びd区間の面積の和は、2.5Pa*sなので、制御部は、収容部からエアロゾル生成物品が除去されていないと判断することができる。
【0143】
一実施例において、既設定の時間tp内の圧力センサで感知された圧力が基準値から第5しきい値以下である場合の区間が複数個である場合、各区間の面積の和に基づいて収容部にエアロゾル生成物品が挿入されたと判断する。
【0144】
図12は、ユーザのパフが発生したか否かを判断する他の例示を説明するための図面である。
【0145】
図12を参照すれば、e区間は、収容部にエアロゾル生成物品が挿入された場合を意味し、f区間は、ユーザのパフが発生した場合を意味する。図12は、図11に続く内容であって、重複する内容は省略する。
【0146】
ユーザのパフごとにエアロゾル生成物品をパフする速度が異なってもいる。ユーザがエアロゾル生成物品をパフする速度が異なっても、ユーザが1回のパフ時に吸い込む空気の総量は、類似しており、経時的に累積されたパフによる圧力変化量は、類似していてもいる。したがって、エアロゾル生成装置は、平均的な速度でパフする場合と、平均的な速度よりも速いか遅い速度でパフする場合にも、ユーザのパフが発生したと判断する。
【0147】
制御部は、圧力センサで感知された圧力から基準値を減算した差値が第2しきい値以下ではないにしても、差値が第2しきい値よりも大きい第5しきい値以下である場合、差値が第5しきい値以下である区間の面積に基づいて、ユーザのパフが発生したと判断する。
【0148】
一実施例において、第5しきい値は、-60Pa~-40Pa範囲内の値でもある。例えば、第5しきい値は、-50Paでもあるが、それに制限されない。
【0149】
ユーザのパフが発生したと判断される基準面積は、1000Pa*s以上でもある。例えば、差値が第5しきい値以下であるf区間の面積が2000Pa*sであり、e区間の面積が30Pa*sである場合、f区間の面積が基準面積である1000Pa*s以上なので、エアロゾル生成装置は、f区間であり、ユーザのパフが発生したと判断する。また、e区間の面積が基準面積である1000Pa*s以上に該当しないので、e区間でユーザのパフが発生していないと判断することができるが、本発明の実施例は、それに制限されない。
【0150】
エアロゾル生成物品が収容部に挿入される場合の圧力変化量は、ユーザがパフする場合の圧力変化量と互いに異なってもいる。エアロゾル生成物品が収容部に挿入される場合の圧力変化量は、ユーザがパフする場合の圧力変化量よりも小さい。したがって、経時的に累積されたパフによる圧力変化量は、経時的に累積されたエアロゾル生成物品の挿入による圧力変化量と区別され、エアロゾル生成装置は、ユーザのパフが発生した場合とエアロゾル生成物品が収容部に挿入される場合とを判断することができる。
【0151】
制御部は、圧力センサで感知された圧力から基準値を減算した差値が第2しきい値以下ではないにしても、差値が基準値から第2しきい値よりも大きい第5しきい値以下である場合、差値が第5しきい値以下である区間の面積に基づいて、収容部にエアロゾル生成物品が挿入されたと判断する。エアロゾル生成物品が挿入されたと判断した場合の差値が第5しきい値以下である区間の面積は、ユーザのパフが発生したと判断した場合の差値が第5しきい値以下である区間の面積より小さい。
【0152】
一実施例において、ユーザのパフが発生したと判断される基準面積は、1000Pa*s以上であり、収容部にエアロゾル生成物品が挿入されたと判断される基準面積は60Pa*s以下でもある。例えば、差値が第5しきい値以下であるf区間の面積が2500Pa*sであり、e区間の面積が20Pa*sである場合、f区間の面積がユーザのパフが発生したと判断される基準面積である1000Pa*s以上であるので、エアロゾル生成装置は、f区間であり、ユーザのパフが発生したと判断する。また、e区間の面積が収容部にエアロゾル生成物品が挿入されたと判断される基準面積である60Pa*s以下なので、e区間でエアロゾル生成物品が収容部から除去されたと判断することができるが、本発明の実施例は、それに制限されない。
【0153】
上述した実施例に対する説明は、例示的なものに過ぎず、当該技術分野で通常の知識を有する者であれば、それにより、多様な変形及び均等な他の実施例が可能であるという点が理解できるであろう。請求範囲に記載の内容と同等な範囲にある全ての相違点は、請求範囲によって決定される保護範囲に含まれるものと解釈されねばならない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10A
図10B
図11
図12
【国際調査報告】