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特表2022-550048壁用ケーブルフィードスルーのための挿入部品及びキット
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-30
(54)【発明の名称】壁用ケーブルフィードスルーのための挿入部品及びキット
(51)【国際特許分類】
   H02G 3/22 20060101AFI20221122BHJP
   F16L 5/02 20060101ALI20221122BHJP
【FI】
H02G3/22
F16L5/02 N
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022518950
(86)(22)【出願日】2020-09-23
(85)【翻訳文提出日】2022-03-24
(86)【国際出願番号】 DE2020100823
(87)【国際公開番号】W WO2021058064
(87)【国際公開日】2021-04-01
(31)【優先権主張番号】202019105325.9
(32)【優先日】2019-09-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517384796
【氏名又は名称】コンタ-クリップ フェアビンドゥングステヒニック ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】ノヴァストフスキー-シュトック,イェルク
【テーマコード(参考)】
5G363
【Fターム(参考)】
5G363AA16
5G363BA01
5G363CB08
5G363CB11
(57)【要約】
本発明は、以下を含む、壁用ケーブルフィードスルーのための挿入部品(4)に関する:
硬質材料部品からなり、部品開口部を少なくとも部分的に囲む、フレーム部品(4a);
軟質材料部品からなり、部品開口部を覆う、膜(5);
前記フレーム部品が、壁用ケーブルフィードスルーの貫通開口部に挿入される場合、フレーム部品(4a)を膜(5)と共に、壁用ケーブルフィードスルーに固定するように設計されている、固定部品;並びに
膜(5)の表面上に分布されたケーブル受信手段(15)を有しているケーブル受信手段の配置であり、各々が、膜(5)の表面上を横断方向に延びるケーブル挿入方向において、正面上に設けられた貫通可能な膜部分(16)、及び背面上に設けられたケーブルブッシングを有し、ブッシングは、挿入されたケーブルのためのストレインリリーフを提供するように設計されている。本発明はまた、壁用ケーブルフィードスルーのためのキットに関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁用ケーブルフィードスルーのための挿入部品(4)であって、
要素開口部(6)を少なくとも部分的に囲む、硬質材料部品で作られているフレーム要素(4a)と、
前記要素開口部(6)を覆う、軟質材料部品で作られている膜(5)と、
前記フレーム要素が、前記壁用ケーブルフィードスルーの通路開口部に挿入される場合、前記フレーム要素(4a)を前記膜(5)で前記壁用ケーブルフィードスルーに固定するように構成されている、締結装置(10)と、
前記膜(5)の表面上に分布されたケーブルレセプタクル(15)を有し、各々が、前記膜(5)の前記表面に対して横断方向に延びるケーブル挿入方向において、正面上に配置されたプッシュスルー膜部分(16)、及び背面上に配置されたケーブルグロメット(17)を有し、ケーブルグロメットは、挿入されたケーブルのためのトラクションリリーフ(traction relief)を形成するように構成されている、ケーブルレセプタクルの配置と、を含んでいる、
挿入部品(4)。
【請求項2】
前記締結装置(10)が、前記フレーム要素(4a)上に形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の挿入部品(4)。
【請求項3】
前記フレーム要素が、前記壁用ケーブルフィードスルーのレセプタクルに挿入される場合、前記締結装置(10)が、前記フレーム要素(4a)を前記膜(5)で前記壁用ケーブルフィードスルーにロックするように構成されている、掛止突起(10a;10b)を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の挿入部品(4)。
【請求項4】
前記正面掛止突起(10a)が、前記ケーブル挿入方向において、正面フレーム要素部分上に配置されていることを特徴とする、請求項3に記載の挿入部品(4)。
【請求項5】
背面掛止突起(10b)が、前記ケーブル挿入方向において、背面フレーム要素部分上に配置されていることを特徴とする、請求項3又は4に記載の挿入部品(4)。
【請求項6】
前記フレーム要素(4a)及び前記膜(5)が、プラスチック材料で作られていることを特徴とする、前述の請求項の少なくとも1項に記載の挿入部品(4)。
【請求項7】
円周縁の領域における円錐形縁部分を特徴とする、前述の請求項の少なくとも1項に記載の挿入部品(4)。
【請求項8】
前記フレーム要素(4a)が、前記軟質材料部品中の少なくとも一部の中に埋め込まれていることを特徴とする、前述の請求項の少なくとも1項に記載の挿入部品(4)。
【請求項9】
前記ケーブルグロメット(17)が、前記ケーブル挿入方向において、切断面に円錐形の部分を有することを特徴とする、前述の請求項の少なくとも1項に記載の挿入部品(4)。
【請求項10】
前記フレーム要素(4a)が、前記ケーブルレセプタクル(15)間の前記要素開口部(6)内に延在し、かつ、前記軟質材料部品によって、前記ケーブル挿入方向において少なくとも前記正面上で覆われている、フレーム要素部分を有することを特徴とする、前述の請求項の少なくとも1項に記載の挿入部品(4)。
【請求項11】
前記ケーブルレセプタクル(16)において、前記ケーブルグロメット(7)に対する受け部が、前記挿入方向において、前記膜(5)の背面上に露出して配置されていることを特徴とする、前述の請求項の少なくとも1項に記載の挿入部品(4)。
【請求項12】
前記ケーブルグロメット(17)の少なくとも一部について、隣接するケーブルグロメットを互いに接続するバーが、前記膜(5)の前記背面上に配置されていることを特徴とする、請求項11に記載の挿入部品(4)。
【請求項13】
前記ケーブルグロメット(17)が、拡大されたグロメット部分(20)を、前記挿入方向においてグロメット部分(19a;19b)に隣接して有することを特徴とし、
前記拡大されたグロメット部分(20)における前記切断面が、前記グロメット部分(19a;19b)よりも大きい、前述の請求項の少なくとも1項に記載の挿入部品(4)。
【請求項14】
少なくとも1つの円周シールリップ(14)を特徴とする、前述の請求項の少なくとも1項に記載の挿入部品(4)。
【請求項15】
壁用ケーブルフィードスルーのためのキットであって、
各々が1つ以上のケーブルフィードスルー要素を受け入れるための、複数のレセプタクル(2)を有し、かつ、壁開口部の領域に設置されるように構成されている、取り付け部品(1)と、
前記レセプタクル(2)の1つに挿入されるように構成されている、前述の請求項の少なくとも1項に記載の挿入部品(4)と、を有している、キット。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、壁用ケーブルフィードスルーのための挿入部品およびキットに関する。
【0002】
〔背景〕
壁用ケーブルフィードスルー又は通路、あるいは壁ブッシングは、隔壁、特にハウジング又は音声キャビネット壁を通してケーブルを導くために使用される。この場合、ケーブルを壁の一面から他面に配線するために通される壁開口部が、壁内に設けられている。WO 2016 177 364 A1及びWO 2018 001 419 A1は、壁用ケーブルフィードスルーのための配置、及びその製造方法を開示している。フィードスルー開口部は、フランジプレートとも呼ばれる、ハウジング部品上に形成され、フレーム要素を用いて、ケーブルフィードスルー要素又はシール要素のための複数のレセプタクルに分割される。1つ以上のそのようなシール要素は、フレーム要素のレセプタクルに挿入することができ、各々はシールケーブルレセプタクルを提供する。
【0003】
〔概要〕
本発明の目的は、簡易化した方法において、シールを用いて、複数のケーブルが、関連する壁開口部を通って導かれることによる、壁用ケーブルフィードスルー又は壁ブッシュのための挿入部品及びキットを特定することである。
【0004】
この課題を解決するために、独立請求項1及び15に記載の壁用ケーブルフィードスルーのための挿入部品及びキットが作製される。実施形態は、従属請求項の内容である。
【0005】
一態様によれば、以下を含む、壁用ケーブルフィードスルーのための挿入部品が作製される:
要素開口部を少なくとも部分的に囲む、硬質材料部品で作られているフレーム要素;
前記要素開口部を覆う、軟質材料部品で作られている膜;
前記フレーム要素が、前記壁用ケーブルフィードスルーの通路開口部に挿入される場合、前記フレーム要素を前記膜で前記壁用ケーブルフィードスルー又は壁ブッシングに固定するように構成された締結装置;並びに
ケーブルレセプタクルの配置であり、
前記膜の表面上に分布されたケーブルレセプタクルを有し、ケーブルレセプタクルの各々が、前記膜の前記表面に対して横断方向に延びるケーブル挿入方向において、正面上に配置されたプッシュスルー膜部分、及び背面上に配置されたケーブルグロメットを有し、
ケーブルグロメットは、挿入されたケーブルのためのトラクションリリーフ(traction relief)を形成するように構成されている。
【0006】
さらなる態様によれば、取り付け部品及び挿入部品を有している、壁用ケーブルフィードスルーのためのキットが作製される。例えば、ボックス要素又はフレーム要素、あるいはフランジプレートを用いて形成され得る取り付け部品は、各々が1つ以上のケーブルフィードスルー要素を受け入れるための複数のレセプタクルを有し、かつ、壁開口部の領域に設置されるように構成されている。挿入部品は、レセプタクルのうちの1つに挿入されるように構成され、任意構成で、そこに陽性嵌合及び/又は自己クランプが用いられる。
【0007】
このキットを使用すると、壁用ケーブルフィードスルーのための配置を形成することができ、挿入部品は、取り付けの間に、壁フィードスルーのレセプタクルの1つに配置される。配置を作製するために、取り付け部品は、壁開口部の領域に設置され得る。挿入部品が、取り付け部品のレセプタクルの1つに挿入される前又は後に、それに従って、複数のケーブルレセプタクルを設け、挿入方向にケーブルを挿入するためにプッシュスルー膜部分が貫通又は切開されるように、ケーブルを、各々のケーブルレセプタクルに挿入することができる。例えば、挿入部品が挿入される場合、ケーブルが挿入される前に、プッシュスルー膜部分は閉じられる。このようにして、配置のケーブルレセプタクルは、ケーブルが実際に挿入されるまで、膜の領域において閉じたままである。
【0008】
プッシュスルー膜部分は、間隔をあけたプッシュスルー膜部分の規則的な配置に従っていようと不規則な配置に従っていようと、膜の表面上に分布される。したがって、挿入部品は、複数のケーブルを壁用ケーブルフィードスルーに収容することができる。初期状態では、膜は、閉じた膜表面を形成し、プッシュスルー膜部分は、閉じた膜表面上の、分布されたケーブルレセプタクルに割り当てられる。
【0009】
壁用ケーブルフィードスルーが作製される場合、取り付け部品のレセプタクルは、まず、閉鎖部品、例えば、各々、閉鎖板を用いて閉じることができる。閉鎖部品は、レセプタクルを露出するために、規定された切断点を受けて取り外すことができ、挿入部品を、レセプタクル内に押し込む、又は挿入することができてすぐ、それによって、それ自身が、レセプタクルの領域中にケーブルフィードスルーのために設けられたケーブルレセプタクルを提供する。
【0010】
締結装置は、フレーム要素上に形成することができる。締結装置は、円周の周りに間隔を置いて配置された突起及び/又は窪み等の締結要素を用いる例を手段として、フレーム要素の周りを全面的に絶え間ないか、又は中断することができる。締結要素は、フレーム要素上に伸縮自在に弾力的に取り付けることができる。一実施形態では、締結要素は、フレーム要素の円周外側面の領域中において、円周外側面上の一部、又は全ての円周外側面上のいずれかに、配置される。この実施形態又は他の実施形態では、挿入部品が壁用ケーブルフィードスルーのレセプタクルに挿入される場合、締結装置は、壁用ケーブルフィードスルー上で、特に、取り付け部品上で、関連する締結装置と共に動作するように構成することができる。
【0011】
締結装置は、前記フレーム要素が、壁用ケーブルフィードスルーのレセプタクルに、例えば、取り付け部品に、挿入される場合、フレーム要素を、膜で壁用ケーブルフィードスルーにロックするように構成されている、掛止突起を有しすることができる。掛止突起は、正面の及び/又は背面のロッキングラグの形状であろうと、伸縮自在に取り付けられるロッキングラグを用いて形成することができる。挿入部品が壁用ケーブルフィードスルーのレセプタクルに挿入される場合、掛止突起は、最初は、特に要素開口部の方向に、伸縮自在に押し戻され、次いで、挿入した最終位置に跳ね返り、その結果、壁用ケーブルフィードスルーのレセプタクルの領域中における関連する窪みに、少なくとも部分的に係合し、したがって、その中で挿入部品を固定することを、締結装置が提供することができる。その他のクリック接続を提供することができる。
【0012】
正面掛止突起は、ケーブル挿入方向において、正面フレーム要素部分上に配置することができる。背面掛止突起は、ケーブル挿入方向において、背面フレーム要素部分上に配置することができる。正面及び背面掛止突起の組み合わせが設けられていてもよい。1つ以上の掛止突起は、挿入部品の円周外側面の領域に配置することができる。挿入された最終位置において、掛止突起は、壁フィードスルー上の関連するロッキングラグ又はロッキング窪みと共に動作できる。
【0013】
フレーム要素及び膜は、プラスチック材料で作ることができる。挿入部品は、2部品又は多部品注入成形要素であり得る。このようにして、プラスチック硬質材料部品及びプラスチック軟質材料部品に起因して、全体的な部品として異なる機能性を提供する部品を提供することができ、機能性は、材料部品の異なる特性に起因する。それから、軟質及び硬質材料部品は、特に、異なるショア硬さを有するプラスチック材料とすることができる。軟質材料部品は、伸縮自在に曲がる材料であり得るが、硬質材料部品は、伸縮自在に曲がらない。例えば、ポリアミドは、プラスチック硬質材料部品として使用することができる。軟質材料部品は、例えば、熱可塑性エラストマである。
【0014】
挿入部品は、円周縁の領域中に円錐形縁部分を有することができる。円錐形縁部分は、挿入部品の周りを全面的に絶え間ないか、又は中断することができる。例えば、縁部分の円錐形体は、2つの対向する面のみに設けられていてもよい。円錐形体は、挿入方向に狭い部分が形成されるように設計することができる。壁用(ケーブル)フィードスルーの関連するレセプタクルにおける挿入部品の取り付けの間、挿入部品のためのレセプタクルもまた、円錐形のデザインを有し、挿入部品が挿入される場合、円錐形に設計された表面が、互いに停止する。
【0015】
フレーム要素は、軟質材料部品中の少なくとも一部の中に埋め込まれていてもよく、又はそれによって囲まれていてもよい。フレーム要素の部分は、軟質材料によって部分的に又は完全に包まれ得る。例えば、ケーブル挿入方向におけるフレーム要素の正面角の領域は、連続的又は非連続的のいずれかで、周囲を全体的に軟質材料部品で包まれ得る。例えば、締結装置との接続において、特に埋め込みのない軟質材料部品に形成され得る掛止突起に対して、ケーシング又は埋め込みにおいて障害が設けられ得る。これは、例えば、ケーブル挿入方向における正面上の掛止突起に当てはまる。同等に、フレーム要素の他の部分、例えば、ケーブル挿入方向における背面角領域は、軟質材料部品中に少なくとも部分的に埋め込むことができ、この場合、背面掛止突起を露出させることもできる。
【0016】
ケーブルグロメットは、ケーブル挿入方向において、切断面に円錐形の部分を有することができる。円錐形のグロメットは、円錐形部分と共に形成され得る。
【0017】
フレーム要素は、ケーブルレセプタクル間のエレメント開口部内に延在し、かつ、軟質材部品によって、少なくともケーブル挿入方向において少なくとも正面上で覆われている、フレーム要素部分を有することができる。フレーム要素部分は、軟質材料部品によって、実質的には、完全に囲まれ得る。
【0018】
ケーブルレセプタクルにおいて、ケーブルグロメットに対する受け部は、挿入方向において、膜の背面上に露出して配置してもよい。膜の背面上の露出された受け部は、ポット形状、特に背面上のケーブルレセプタクルの末端に向かって挿入方向に先細りになっている円錐ポット形状を有することができる。
【0019】
バー又はウェブを膜の背面に配置することができ、これらは、ケーブルグロメットの少なくとも一部について、隣接するケーブルグロメットを互いに接続する。膜は、その周囲に分布したケーブルレセプタクルの配置を安定させるリブと同様に、バーを設けることができる。
【0020】
ケーブルグロメットは、挿入方向においてグロメット部分に隣接する拡大されたグロメット部分を有することができ、切断面は、グロメット部分のそれよりも大きい。少なくとも2つのグロメット部分及び少なくとも1つの拡大されたグロメット部分の列は、互いに隣接して配置されているグロメット部分を設けることができる。グロメット部分及び拡大されたグロメット部分は、挿入方向において背面上のケーブルレセプタクルの末端に隣接して配置することができる。
【0021】
挿入部品は、少なくとも1つの円周シールリップを有することができる。円周シールリップは、軟質材料部品から成ることができる。連続的又は非連続的であり得る円周シールリップは、軟質材料部品で作られたフレーム要素のケーシングの外側に配置することができる。挿入方向において、複数のシールリップは、一方が他方の後方にあるシールリップ配列を形成することができる。円周シールリップは、特に、挿入部品の円周外側面上に配置することができる。
【0022】
挿入部品に関連して上述で説明した構成は、壁用ケーブルフィードスルーのためのキットとの関連で、対応する様態で提供され得る。1つ以上のシールリップが、挿入部品に設けられる場合、壁フィードスルーのレセプタクルは、それに割り当てられた窪みを有することができ、挿入部品が挿入された後、例えば、実質的には積極的に、割り当てられたシールリップが、窪みに少なくとも部分的に係合する。
【0023】
挿入部品のケーブルレセプタクルは、挿入された後に、流体密封方法において、関連するケーブルを受け入れるように設計することができる。
【0024】
〔実施形態の説明〕
さらなる実施形態は、図面を参照して、以下に説明される。
【0025】
図1は、壁用ケーブルフィードスルーのためのキットの斜め後方からの概略斜視図である。
【0026】
図2は、壁用ケーブルフィードスルーのためのさらなるキットの斜め前方からの概略図である。
【0027】
図3は、図1の壁用ケーブルフィードスルーのためのキットの背面からの概略図及び断面における概略図である。
【0028】
図4は、壁用ケーブルフィードスルーのためのさらなるキットの背面からの概略図及び断面における概略図である。
【0029】
図5は、正面ロッキングラグを有する挿入部品の斜め後方からの概略斜視図である。
【0030】
図6は、背面ロッキングラグを有するさらなる挿入部品の斜め後方からの概略斜視図である。
【0031】
図7は、図5の挿入部品の斜め前方からの概略斜視図である。
【0032】
図8は、図6のさらなる挿入部品の斜め前方からの概略斜視図である。
【0033】
図1は、例えば、WO 2016 177 364 A1及びWO 2018 001 419 A1から、様々な実施形態でそれ自体が知られているように、例えば、1つ以上の構成要素において、プラスチック材料で作られている取り付け部品1(壁通路又はブッシュ)を有している、壁用ケーブルフィードスルーのためのキットの概略斜視図である。
【0034】
取り付け部品1を有している、このような壁用ケーブルフィードスルーのさらなる実施形態が、図2に示されている。
【0035】
レセプタクル2は、取り付け部品1に設けられ、シーリング方法において、個々のシール要素3及び挿入部品4は、壁用ケーブルフィードスルーを用いて、関連する壁開口部(不図示)を通してケーブル(不図示)を導くために取り付け部品1に挿入することができる。
【0036】
図3は、背面からの図1の配置及び断面における図1の配置を示す。挿入部品4は、図5及び図7において、斜め後方から及び斜め前方から、正しい相関関係で示されている。
【0037】
挿入部品4は、硬質材料部品で作られているフレーム要素4aと、軟質材料部品で作られている膜5とを有する。膜5は、フレーム要素4によって囲まれている要素開口部6を覆う。フレーム要素4は、円周フレーム要素部分7a、・・・、7dを有し、円周フレーム要素部分7a、・・・、7d上に、外側面8a、・・・、8dが形成されている。フレーム要素部分7a、・・・、7dの内側には、補強リブ9が設けられている。
【0038】
締結装置10は、フレーム要素4上に形成される。締結装置10は、挿入部品4が挿入または押し込まれた後、例えば、ラッチング又はクリック接続を用いて、取り付け部品1の関連するレセプタクル内に、挿入部品4を固定するのに役立つ。このために、正面及び/又は背面ロッキングラグ10a、10bが設けられている(図3及び4参照)。
【0039】
さらに、突起11が外側面8a、・・・、8dに配置され、突起11は、レセプタクル2への挿入時に関連する窪み12(図1参照)に係合する。円錐形体の突起11及び/又は窪み12を提供することができる。
【0040】
示された実施形態において、挿入部品4は、膜5を形成する軟質材料部品が、正面角領域13におけるフレーム要素4aを包み込む、又は囲むように、2部品注入成形を用いて作成される。円周シールリップ14はまた、軟質材料部品を用いて、フレーム要素4の外側面7a、・・・、7d上に形成される。
【0041】
ケーブルレセプタクル15は、膜5の表面上に分布されて設けられ、プッシュスルー膜部分16は、ケーブル挿入方向における正面上で、これらの各々に割り当てられる(図2の矢印A参照)。ケーブルグロメット17は、挿入方向において、各々のプッシュスルー膜部分16の後方に設けられている。ケーブルグロメット17は、挿入されたケーブルのためのトラクションリリーフ18を有する。ケーブル(不図示)が挿入される場合、まず、ケーブルが、プッシュスルー膜部分16を貫通し、次いで、それがさらに押し込まれると、トラクションリリーフ18の領域に到達し、その結果、最終的にケーブルレセプタクルを通して押し出される。
【0042】
ケーブルグロメット17を備えたケーブルレセプタクルの部分は、膜5の背面上に露出するように配置されている。
【0043】
トラクションリリーフ18の領域において、ケーブルグロメット17は、グロメット部分19a、19bを有し、その間には拡大されたグロメット部分20が配置されており、その切断面はグロメット部分19a、19bの切断面よりも大きい(直径が拡大された)。
【0044】
図3(横断面図参照)によれば、掛止突起10aは、挿入部品4の挿入後、関連する突起21で、フレーム要素4a上にロックする。シールリップ11は、フレーム要素4a上の関連する窪み22に少なくとも部分的に受け入れられる。
【0045】
示した実施形態において、レセプタクル2及び挿入部品4は、(円周)円錐形デザインを有する(図3参照)。
【0046】
図4に示されている選択的な実施形態において、背面ロッキングラグ10bは、背面上にスナップ留めされる(断面図の円形のマークKを参照)。ここで使用される挿入部品4は、図6及び図8に示されている。
【0047】
上記の説明、特許請求の範囲、及び図面に開示された特徴は、様々な実施形態を実施するために、個々に及び任意の組合せの両方に、関連するものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0048】
図1図1は、壁用ケーブルフィードスルーのためのキットの斜め後方からの概略斜視図である。
図2図2は、壁用ケーブルフィードスルーのためのさらなるキットの斜め前方からの概略図である。
図3図3は、図1の壁用ケーブルフィードスルーのためのキットの背面からの概略図及び断面における概略図である。
図4図4は、壁用ケーブルフィードスルーのためのさらなるキットの背面からの概略図及び断面における概略図である。
図5図5は、正面ロッキングラグを有する挿入部品の斜め後方からの概略斜視図である。
図6図6は、背面ロッキングラグを有するさらなる挿入部品の斜め後方からの概略斜視図である。
図7図7は、図5の挿入部品の斜め前方からの概略斜視図である。
図8図8は、図6のさらなる挿入部品の斜め前方からの概略斜視図である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】