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特表2022-550089コンベヤレール上の熱源の詰まり除去
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  • 特表-コンベヤレール上の熱源の詰まり除去 図1
  • 特表-コンベヤレール上の熱源の詰まり除去 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-30
(54)【発明の名称】コンベヤレール上の熱源の詰まり除去
(51)【国際特許分類】
   B65G 43/02 20060101AFI20221122BHJP
【FI】
B65G43/02 B
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2022519250
(86)(22)【出願日】2020-09-25
(85)【翻訳文提出日】2022-03-25
(86)【国際出願番号】 EP2020076892
(87)【国際公開番号】W WO2021058736
(87)【国際公開日】2021-04-01
(31)【優先権主張番号】19200184.0
(32)【優先日】2019-09-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】596060424
【氏名又は名称】フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100167911
【弁理士】
【氏名又は名称】豊島 匠二
(72)【発明者】
【氏名】ベンニ ガブリエーレ
(72)【発明者】
【氏名】パストーレ フルヴィオ
【テーマコード(参考)】
3F027
【Fターム(参考)】
3F027AA01
3F027CA03
3F027DA16
3F027DA34
3F027FA12
(57)【要約】
本発明は、エアロゾル発生物品用の熱源を搬送するために構成されたコンベヤレールを備える搬送システムに関する。システムは、コンベヤレールによって搬送された熱源を検出するように構成された熱源検出器をさらに備える。システムは、移動アクチュエータをさらに備える。移動アクチュエータは、コンベヤレールを搬送方向と直角を成す方向に移動させるように構成されている。移動アクチュエータは、熱源検出器が所定の時間にわたり熱源の不在を検出した場合、コンベヤレールを移動させるように構成されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送システムであって、
エアロゾル発生物品用の熱源を搬送するために構成されたコンベヤレールと、
前記コンベヤレールによって搬送された熱源を検出するように構成された熱源検出器と、
移動アクチュエータと、を備え、前記移動アクチュエータが、搬送方向と直角を成す方向に前記コンベヤレールを移動させるように構成されていて、前記熱源検出器が所定の時間にわたり、熱源の不在を検出した場合に、前記移動アクチュエータが前記コンベヤレールを移動させるように構成されていて、前記コンベヤレールがガイドレールとして構成されている、搬送システム。
【請求項2】
前記搬送システムが振動搬送システムとして構成されていない、請求項1に記載の搬送システム。
【請求項3】
前記移動アクチュエータが振動アクチュエータとして構成されている、請求項1~2のいずれか一項に記載の搬送システム。
【請求項4】
前記移動アクチュエータが衝撃アクチュエータとして構成されている、請求項1~3のいずれか一項に記載の搬送システム。
【請求項5】
前記搬送システムが据え付け要素をさらに備え、前記コンベヤレールが前記据え付け要素上に据え付けられていて、前記据え付け要素が、前記搬送方向と直角を成す前記コンベヤレールの移動を可能にするように構成されている、請求項1~4のいずれか一項に記載の搬送システム。
【請求項6】
前記据え付け要素が可撓性であるように構成されている、請求項5に記載の搬送システム。
【請求項7】
前記据え付け要素が、前記搬送方向と直角を成す方向に移動可能なように、好ましくは摺動可能に移動可能なように構成されている、請求項5または請求項6に記載の搬送システム。
【請求項8】
前記搬送システムがコンベヤ基部をさらに備え、前記熱源が前記コンベヤ基部上で搬送され、前記コンベヤレールが、前記熱源の横方向移動を制限するガイドレールとして構成されていて、前記コンベヤ基部が、振動するコンベヤ基部として構成されていないことが好ましい、請求項1~7のいずれか一項に記載の搬送システム。
【請求項9】
前記搬送システムが第二のコンベヤレールをさらに備え、前記第二のコンベヤレールが、前記熱源の横方向移動を制限する第二のガイドレールとして構成されていることが好ましく、前記第二のガイドレールが、前記第一のコンベヤレールの反対側に配設されていることが好ましい、請求項8に記載の搬送システム。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか一項に記載の搬送システムであって、
前記熱源検出器が近接センサーとして構成されている、
前記熱源検出器が光学エミッターおよび光学センサーを備える、
前記熱源検出器がIRエミッターおよびIRセンサーを備える、
前記熱源検出器がIR LEDおよびIRセンサーを備える、および
前記熱源検出器がカメラを備える、のうちの一つ以上である、搬送システム。
【請求項11】
請求項1~10のいずれか一項に記載の搬送システムであって、
前記コンベヤレールが搬送方向に下り坂を含む、および
前記コンベヤレールに低摩擦被覆が提供されている、のうちの一つ以上である、搬送システム。
【請求項12】
前記搬送システムが、前記熱源を搬送するためのエアジェットを作り出すように構成されたエアジェット発生装置をさらに備える、請求項1~11のいずれか一項に記載の搬送システム。
【請求項13】
前記搬送システムが、少なくとも二つの熱源検出器および少なくとも二つの移動アクチュエータを備え、前記搬送システムが、前記移動アクチュエータの作動を制御するように構成されたコントローラを備え、 前記コントローラが、前記熱源検出器の出力を受信するように構成されていて、前記コントローラが、前記熱源検出器の前記出力に基づいて、前記移動アクチュエータの動作を制御するように構成されている、請求項1~12のいずれか一項に記載の搬送システム。
【請求項14】
請求項1~13のいずれか一項に記載の搬送システム、およびエアロゾル発生物品用の少なくとも一つの熱源を備えるシステム。
【請求項15】
前記熱源が、可燃性材料、好ましくは炭素質材料と、熱伝導性材料、好ましくはアルミニウムとを含む、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記熱源が円筒形状を有し、前記搬送システムが、水平に転がる配向で前記熱源を搬送するように構成されている、請求項14または請求項15に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は搬送システムに関する。
【背景技術】
【0002】
エアロゾル発生物品用の熱源を提供することが知られている。熱源は、可燃性粉末を含む粉末ユニットなどの可燃性材料を含んでもよい。さらに熱源は、アルミニウムなどの熱伝導性材料を含んでもよい。熱源は、最終エアロゾル発生物品中のエアロゾル発生物品のたばこなどの感覚媒体の近傍に配設されてもよい。熱伝導性材料は、可燃性材料によって発生された熱が感覚媒体に伝達されることができるように、感覚媒体と可燃性材料の間に配設されてもよい。
【0003】
製造中に熱源は、熱源をエアロゾル発生物品のさらなる部品と組み合わせること、または直接、包装することを特定の目的とする機械に供給機から送達されてもよい。熱源は、搬送システムにおけるこのプロセス中に運ばれてもよい。搬送システムを通して熱源を搬送する間、熱源は、望ましくない詰まりなどの搬送不良を生じさせうる。さらに、搬送システムを通して熱源を搬送する間、熱源は損傷しうる。
【0004】
エアロゾル発生物品用の熱源など、搬送される物体の望ましくない詰まりを低減または防止する搬送システムを有することが望ましいことになる。エアロゾル発生物品用の熱源など、搬送される物体の望ましくない損傷を低減または防止する搬送システムを有することが望ましいことになる。
【発明の概要】
【0005】
本発明の一実施形態によると、エアロゾル発生物品用の熱源を搬送するために構成されたコンベヤレールを備える搬送システムが提供されている。システムは、コンベヤレールによって搬送された熱源を検出するように構成された熱源検出器をさらに備える。システムは、移動アクチュエータをさらに備える。移動アクチュエータは、コンベヤレールを搬送方向と直角を成す方向に移動させるように構成されている。移動アクチュエータは、熱源検出器が所定の時間にわたり熱源の不在を検出した場合、コンベヤレールを移動させるように構成されている。コンベヤレールはガイドレールとして構成されてもよい。
【0006】
熱源の搬送不良は、移動アクチュエータによるコンベヤレールの移動によって除去されてもよい。一部の実施形態において、搬送不良は熱源の妨害である。特に、熱源検出器の上流の熱源の搬送不良は、所定の時間にわたって熱源検出器によって熱源の不在が検出されるため、除去されてもよい。熱源の不在は、熱源検出器の上流の搬送不良を示しうる。移動アクチュエータによるコンベヤレールの移動は、この上流の詰まりを除去してもよい。
【0007】
一部の実施形態において、移動アクチュエータは、熱源検出器の上流に配設されている。別の方法として、移動アクチュエータは、熱源検出器の近くに配設されてもよい。移動アクチュエータが熱源検出器の近くに配設されている場合、熱源検出器の近くのコンベヤレールの領域は、熱源検出器によって搬送不良が検出された時、移動アクチュエータによって移動されることが好ましい。移動アクチュエータが熱源検出器の上流に配設されている場合、熱源検出器の上流のコンベヤレールの領域は、熱源検出器によって搬送不良が検出された時、移動アクチュエータによって移動されることが好ましい。
【0008】
一実施形態において、コンベヤレールは弾性的に変形されることができるように、可撓性材料から作製されている。コンベヤレールは連続的であってもよい。移動アクチュエータによるコンベヤレールの移動は、連続的コンベヤレールの領域を移動させることによって実現されてもよい。コンベヤレールは、コンベヤレールのこの領域を移動させるために、移動アクチュエータによって変形されてもよい。移動アクチュエータによって移動されるコンベヤレールの領域は、可撓性であってもよい。コンベヤレールの変形は、横方向の変形であってもよい。コンベヤレールの変形は、搬送方向と直角を成す方向であってもよい。
【0009】
「上流」および「下流」という用語は、搬送システム内の熱源の搬送方向によって定義された位置を指す。「下流」という用語は、搬送方向に沿った方向を指す。「上流」という用語は、搬送方向と反対の方向を指す。
【0010】
本明細書で使用される「振動コンベヤレール」という用語は、振動搬送システムを指す。振動搬送システムは、振動コンベヤ基部によって物体を搬送方向に搬送する。
【0011】
本明細書で使用される「非振動コンベヤレール」という用語は、非振動搬送システムを指す。非振動コンベヤシステムは、振動コンベヤ基部によって物体を搬送方向に搬送しない。言い換えれば、非振動搬送システムは、非振動コンベヤ基部として構成されているコンベヤ基部によって物体を搬送方向に搬送する。
【0012】
有利なことに、コンベヤレールは非振動コンベヤレールとして構成されている。言い換えれば、コンベヤレールは有利なことに、振動コンベヤレールとして構成されていない。言い換えれば、搬送システムは有利なことに、振動搬送システムとして構成されていない。特に熱源を搬送する目的において、振動コンベヤレールは不利でありうる。従来の振動コンベヤレールにおいて、コンベヤレールは振動してコンベヤレール上の物体を搬送する。振動コンベヤレールの振動は、熱源を損傷する場合がある。特に、以下でより詳細に記載の通りの熱源は、熱源の振動によって、特に熱源とコンベヤレールの間の衝突によって、また個々の熱源間の衝突によって損傷しうる圧縮炭素粉末を含んでもよい。結果として、本発明によるコンベヤレールは、非振動コンベヤレールとして構成されていることが好ましい。言い換えれば、本発明による搬送システムは、非振動搬送システムとして構成されていることが好ましい。移動アクチュエータが、以下に記載の通りの振動を利用している場合、この振動は、搬送不良を除去するための一時的な振動であることが好ましい。
【0013】
移動アクチュエータは振動アクチュエータとして構成されてもよい。移動アクチュエータは、コンベヤレールを振動させるように構成されてもよい。移動アクチュエータは、コンベヤレールを一時的に振動させるように構成されていることが好ましい。コンベヤレールの振動は、熱源の搬送不良を除去してもよい。特に熱源の詰まりにおいて、熱源は、コンベヤレールの振動が熱源に伝達されるように、コンベヤレールに押し付けられてもよい。熱源の振動は詰まりを除去してもよい。振動アクチュエータの振動は、任意の周知の手段によって、好ましくは偏心錘の回転によって発生されてもよい。振動アクチュエータは、振動を生成するためのモーター、好ましくは電気モーターを備えてもよい。モーターは、本明細書全体を通してリニアモーターであってもよい。振動アクチュエータは、振動アクチュエータの移動を作り出すために所定の波形を利用してもよい。振動アクチュエータの移動の波長と振幅のうちの一方または両方が制御されてもよい。波長と振幅のうちの一方または両方は、熱源検出器の出力に基づいてコントローラによって制御されてもよい。
【0014】
移動アクチュエータは、振動アクチュエータとして構成されてもよく、搬送システムは、非振動搬送システムとして構成されてもよい。
【0015】
移動アクチュエータは、衝撃アクチュエータとして構成されてもよい。「衝撃」は、移動アクチュエータの短い係合を指す。有利なことに、衝撃アクチュエータの衝撃にかかる時間は短い。衝撃の持続時間は、1秒未満、好ましくは0.5秒未満、より好ましくは0.1秒未満であってもよい。衝撃の持続時間とは、移動アクチュエータの移動の時間を指す。
【0016】
衝撃アクチュエータの移動は、速い移動であることが好ましく、はじく移動であることが好ましい。この移動は、インパルススパイクをコンベヤレールに伝達するように構成されている。この移動は並進運動であることが好ましい。移動は単一の移動を含んでもよく、好ましくは単一の移動から成ってもよい。単一の移動は、所定の波形のエンベロープの一つの波長を含んでもよい。衝撃アクチュエータの移動の波長と振幅のうちの一方または両方が制御されてもよい。波長と振幅のうちの一方または両方は、熱源検出器の出力に基づいてコントローラによって制御されてもよい。別の方法として、移動は、2~3個の連続する移動、好ましくは10個未満の連続する移動、好ましくは5個未満の連続する移動、より好ましくは3個未満の連続する移動を含んでもよい。移動アクチュエータは、衝撃を生じさせるためにリニアモーターまたは回転する偏心錘を備えてもよい。この実施形態によると、移動アクチュエータの移動がコンベヤレールを直接移動させるように、移動アクチュエータはコンベヤレールに直接連結されてもよい。別の方法として、移動アクチュエータはコンベヤレールから離れて配設されてもよく、移動アクチュエータは、コンベヤレールにぶつかることによって衝撃を生じさせるように構成されてもよい。
【0017】
移動アクチュエータはコンベヤレールに連結されてもよい。一実施形態において、移動アクチュエータは、空気式、油圧式、電気式、もしくは機械的移動アクチュエータまたはそれらの組み合わせとして提供されている。一実施形態において、移動アクチュエータはコンベヤレールにしっかりと取り付けられている。他の実施形態において、移動アクチュエータは、コンベヤレールに連結可能かつコンベヤレールから取り外し可能であるように構成されている。移動アクチュエータは移動可能なように構成されてもよい。移動アクチュエータは、コンベヤレールの長さに沿って移動可能なように構成されてもよい。移動アクチュエータは、コンベヤレールの異なる領域間を移動するように構成されてもよい。移動アクチュエータは、コンベヤレールの異なる領域に連結可能かつコンベヤレールの異なる領域から取り外し可能なように構成されてもよい。移動アクチュエータは、対応する搬送不良を除去するために、コンベヤレールのこれらの異なる領域を移動させるように構成されてもよい。移動アクチュエータは、コンベヤレールに平行な上流方向および下流方向に移動可能なように構成されてもよい。加えて、移動アクチュエータは、それぞれの領域に連結した後に搬送不良を除去するために、異なる領域で横方向にコンベヤレールを移動させるように構成されてもよい。別の方法として、または追加的に、移動アクチュエータは、コンベヤレールに対して、垂直、円形、または楕円の方向またはそれらの任意の組み合わせで移動可能なように構成されてもよい。
【0018】
別の方法として、複数の移動アクチュエータが提供されてもよい。この場合において、コンベヤレールの複数の領域は、個々の移動アクチュエータによって移動可能であってもよい。コンベヤレールの各移動可能領域は一つの移動アクチュエータと連結可能であってもよく、それによって、これらの領域の各々は、それぞれの移動アクチュエータによって独立して移動されてもよい。一実施形態において、コンベヤレールの移動可能領域の数よりも少ない、幾つかの移動アクチュエータが提供されている。この場合において、コンベヤレールの複数の領域がそれぞれの複数の移動アクチュエータによって同時に移動されることができるように、移動アクチュエータは、コンベヤレールの異なる領域間で移動可能なように提供されてもよい。
【0019】
搬送システムは、据え付け要素をさらに備えてもよい。コンベヤレールは、据え付け要素上に据え付けられてもよい。据え付け要素は、搬送方向と直角を成すコンベヤレールの移動を可能にするように構成されてもよい。据え付け要素は、コンベヤレールよりも下に配設されてもよい。多数の据え付け要素が提供されていることが好ましい。
【0020】
据え付け要素は可撓性であるように構成されてもよい。据え付け要素の可撓性は、移動アクチュエータによるコンベヤレールの移動が据え付け要素によって制限されるように選択されてもよい。移動アクチュエータは、コンベヤレールに力を伝達することができ、その結果生じるコンベヤレールの移動は、据え付け要素の適切な可撓性を選択することによって制御されてもよい。
【0021】
可撓性の据え付け要素は、弾性据え付け要素であってもよい。弾性の据え付け要素は、弾性材料を含んでもよい。弾性材料は、プラスチック材料、例えばエラストマー材料であってもよい。弾性据え付け要素は、ばね、例えば金属ばねまたは空気ばねを含んでもよい。弾性据え付け要素は、ショックアブソーバーを含んでもよい。弾性据え付け要素の可撓性は、弾性据え付け要素の弾性を変化させることによって調整されてもよい。弾性据え付け要素の弾性は、移動アクチュエータによるコンベヤレールの移動が据え付け要素によって制限されるように選択されてもよい。移動アクチュエータの移動は、可撓性の据え付け要素によって減衰されてもよい。
【0022】
据え付け要素は、搬送方向と直角を成す方向に移動可能なように、好ましくは摺動可能に移動可能なように構成されてもよい。言い換えれば、据え付け要素は、横方向に移動可能なように構成されてもよい。据え付け要素の横方向移動は、コンベヤレールの横方向移動を可能にしてもよい。コンベヤレールの横方向移動は、熱源の搬送不良を除去することをもたらしてもよい。特に、移動アクチュエータが振動アクチュエータとして構成されている場合、横方向に移動可能な据え付け要素は、コンベヤレールの振動を可能にしてもよい。
【0023】
搬送システムはコンベヤ基部をさらに備えてもよい。熱源はコンベヤ基部上で搬送されてもよい。コンベヤ基部は支持面として構成されてもよい。コンベヤ基部は平坦であってもよい。コンベヤ基部は、非振動コンベヤ基部として構成されてもよいことが好ましい。熱源は、エアジェット発生装置によって作り出されたエアジェットによってコンベヤ基部上で搬送されてもよい。コンベヤ基部は、熱源が重力によってコンベヤ基部上で搬送されうるように、搬送方向に下り坂を備えてもよい。コンベヤ基部は、熱源を搬送するためのロールを備えてもよい。コンベヤ基部は、熱源を搬送するためのエンドレスベルトコンベヤを備えてもよい。
【0024】
コンベヤレールは、熱源の横方向移動を制限するガイドレールとして構成されてもよい。コンベヤレールは、コンベヤ基部に隣接して配設されてもよい。コンベヤレールは、コンベヤ基部に隣接した側壁として構成されてもよい。コンベヤ基部は底部として構成されてもよい。
【0025】
搬送システムは第二のコンベヤレールを備えてもよい。第二のコンベヤレールは、熱源の横方向移動を制限する第二のガイドレールとして構成されてもよいことが好ましい。第二のガイドレールは、第一のコンベヤレールの反対側に配設されてもよいことが好ましい。第一および第二のガイドレールは、熱源の横方向移動を制限してもよい。
【0026】
移動アクチュエータは、コンベヤレールの隣に横方向に配設されてもよい。移動アクチュエータは、コンベヤレールの搬送面に配設されてもよい。搬送面は、熱源が搬送される表面によって画定されてもよい。この表面は、コンベヤレールまたはコンベヤ基部によって促進されてもよい。移動アクチュエータを横方向に配設することは、コンベヤレールが移動アクチュエータによって横方向に移動されるように、移動アクチュエータがコンベヤレールに力を伝達することをもたらしてもよい。移動アクチュエータは、コンベヤレールを横方向に振動させるように配設されてもよい。別の方法として、または追加的に、移動アクチュエータは、コンベヤレールよりも下に配設されてもよい。移動アクチュエータは、コンベヤレールの搬送面よりも下に配設されてもよい。移動アクチュエータのこうした配設は、コンベヤレールの垂直の移動をもたらし、それによってコンベヤレールに力を伝達してもよい。移動アクチュエータは、コンベヤレールを垂直に振動させるように配設されてもよい。
【0027】
熱源検出器は、近接センサーとして構成されてもよい。熱源検出器は、光学エミッターおよび光学センサーを備えてもよい。熱源検出器は、IRエミッターおよびIRセンサーを備えてもよい。熱源検出器は、IR LEDおよびIRセンサーを備えてもよい。熱源検出器は、カメラを備えてもよい。
【0028】
一実施形態において、熱源検出器は、近接レーザー熱源検出器などの近接熱源検出器として提供されている。熱源検出器は、コンベヤレールまたはコンベヤ基部と熱源検出器の間の距離を測定するために、コンベヤレールまたはコンベヤ基部の真上に配設されてもよい。熱源がコンベヤレールまたはコンベヤ基部上の近接熱源検出器の下を通過する場合、熱源検出器は、熱源が近接熱源検出器よりも下に配設されていることを検出する。また、熱源の異なる配向は、これらの異なる配向が熱源と熱源検出器の間の異なる距離をもたらす場合、熱源検出器によって検出されてもよい。近接熱源検出器はまた、コンベヤレールまたはコンベヤ基部上の熱源の存在を測定するために、コンベヤレールまたはコンベヤ基部に隣接して配設されてもよい。カメラなどの光学熱源検出器も用いられてもよい。熱源検出器は光学バリアとして構成されてもよい。搬送不良を検出するための他の熱源検出器も使用されてもよい。例えば、熱源検出器の隣を通過する熱源の電気特性を測定するために、電気接点を有する熱源検出器が提供されてもよい。例えば、熱源の異なる領域が、異なる電気抵抗などの異なる電気特性を有する場合、こうした熱源検出器は、測定された電気特性に基づいて、通過熱源の存在および配向を検出してもよい。
【0029】
一実施形態において、特定の配向の熱源が熱源検出器によって検出された場合、熱源検出器は搬送不良を検出する。追加的に、または別の方法として、熱源検出器によって検出された少なくとも一つの熱源が、コンベヤレールまたはコンベヤ基部の表面に沿ってもはや移動していない場合、熱源検出器は搬送不良を検出してもよい。一部の実施形態において、コンベヤレールまたはコンベヤ基部の上を通過する後続の熱源の通過と通過の間の時間が所定の閾値を超える場合、熱源検出器は搬送不良を検出してもよい。例えば、二つの熱源間の平均距離を既知の搬送速度とともに使用して、搬送方向の二つの熱源間の平均時間を計算してもよい。搬送不良が検出される前の時間は、二つの熱源間の平均時間の少なくとも2倍でありうる。また、熱源の統計的時間分布が決定されてもよく、搬送不良は、二つの熱源間で多大な時間が経過した後に検出されてもよい。多大な時間は、熱源の統計的時間分布に基づいて計算されうる。統計的時間分布は、予め決定されるか、または熱源検出器によって、好ましくは搬送不良を検出するための熱源検出器によって測定されうる。統計的時間分布は、搬送システムのキャリブレーション実行中に測定されてもよい。
【0030】
コンベヤレールまたはコンベヤ基部は、搬送方向に下り坂を備えてもよい。コンベヤレールには低摩擦被覆が提供されてもよい。これらの構成のうちの一つまたは両方は、熱源の搬送を補助してもよい。
【0031】
搬送システムは、熱源を搬送するためのエアジェットを作り出すように構成されたエアジェット発生装置を備えてもよい。エアジェット発生装置は、コンベヤレールに隣接して配設されてもよい。エアジェット発生装置は、コンベヤレールの搬送面に配設されてもよい。エアジェット発生装置は、コンベヤレールに隣接して横方向に配設されてもよい。エアジェット発生装置は、エアジェット発生装置によって発生されたエアジェットを方向付けるためのエアジェットアプリケータを備えてもよい。この実施形態において、エアジェット発生装置は、コンベヤレールから距離を置いて配設されてもよく、エアジェット発生装置の上述の配置は代わりに、エアジェットアプリケータに適用されてもよい。エアジェット発生装置は、エアジェットを作り出すように構成されてもよい。エアジェットは、熱源に接触するコンベヤレールまたはコンベヤ基部の接触面に向けて方向付けられてもよい。結果として、エアジェットは、コンベヤレールまたはコンベヤ基部と搬送される熱源との間に提供されてもよい。次いで熱源は、空気のクッション上で搬送され、摩擦を低減してもよい。
【0032】
搬送システムは、少なくとも二つの熱源検出器および少なくとも二つの移動アクチュエータを備えてもよい。搬送システムは、移動アクチュエータの作動を制御するように構成されたコントローラを備えてもよい。コントローラは、熱源検出器の出力を受信するように構成されてもよい。コントローラは、熱源検出器の出力に基づいて、移動アクチュエータの動作を制御するように構成されてもよい。
【0033】
移動アクチュエータの動作は、少なくとも二つの移動アクチュエータの同時の作動を含んでもよい。移動アクチュエータの動作は、少なくとも二つの移動アクチュエータの順次の作動を含んでもよい。移動アクチュエータの作動は、熱源検出器の出力に応じてコントローラによって制御されてもよい。コントローラは、熱源検出器の出力に応じて搬送不良のタイプを検出するように構成されてもよい。模範的に、少なくとも二つの熱源検出器が搬送不良を同時に検出した場合、コントローラは、搬送不良を除去するために少なくとも二つの移動アクチュエータの作動が是認されると決定してもよい。コントローラは、搬送不良を示す出力を作り出した熱源検出器の近くでの移動アクチュエータの作動を制御するように構成されてもよい。搬送不良を確実に除去するために、コントローラは、搬送不良を検出した熱源検出器の上流にある、移動アクチュエータ、好ましくは少なくとも二つの移動アクチュエータの起動を制御するように構成されてもよい。熱源検出器の上流の検出されない可能性のある搬送不良をクリアすることに起因して、検出された搬送不良の上流で移動アクチュエータを起動させることは、搬送不良を確実に除去してもよい。
【0034】
本発明は、本明細書に記載の通りの搬送システムと、本明細書に記載の通りのエアロゾル発生物品用の少なくとも一つの熱源とを備えるシステムにさらに関する。
【0035】
熱源は、可燃性材料(好ましくは炭素質材料)、および熱伝導性材料(好ましくはアルミニウム)を含んでもよい。
【0036】
熱源は円筒形状を有してもよい。搬送システムは、水平に転がる配向で熱源を搬送するように構成されてもよいことが好ましい。別の方法として、搬送システムは、立位垂直配向で熱源を搬送するように構成されてもよい。
【0037】
熱源は、例えば三つ以上の側面を有する多角形断面を有してもよいことが好ましい。一実施形態において、熱源の断面は楕円形または半円である。一部の実施形態において、熱源は円筒形状を有する。一部の実施形態において、熱源は直円柱の形状を有する。一部の実施形態において、熱源は楕円柱、放物柱、または双曲柱の形状を有する。好ましい一実施形態において、熱源は円筒体として提供されている。一部の実施形態において、熱源の上面は、熱源の底面に平行である。一部の実施形態において、熱源の側面は、相互に平行である。熱源は同一であることが好ましい。
【0038】
一実施形態において、熱源は角柱体であってもよい。熱源は、エアロゾル発生物品の製造に使用される円筒形熱源として構成されてもよい。こうした熱源は、可燃性粉末を含有する粉末ユニットを含み、これは圧縮されて、円筒形状で送達される。粉末ユニットにおいて炭素系粉末を利用してもよい。また、熱源は、熱伝導性材料、例えばアルミニウムなどの金属を含む。熱伝導性材料は、粉末ユニットと接触している。熱伝導性材料は熱源の上部に配設されていて、その一方で粉末ユニットは熱源の底部に配設されている。熱源の上部および底部は、熱源の長軸方向軸と直角を成すように配設されている。熱源は円筒形状を有し、熱源の長さは熱源の直径よりも大きい。熱源の長さは、熱源の長軸方向の円柱軸に沿って測定される。熱源などの角柱体の直径は、約0.1~1.5ミリメートル、好ましくは0.3~1.0ミリメートル、より好ましくは0.5~0.7ミリメートルである。熱源などの角柱体の長さまたは高さは、約0.5~2.0ミリメートル、好ましくは0.7~1.5ミリメートル、より好ましくは0.9~1.1ミリメートルである。
【0039】
一実施形態において、熱源は、コンベヤ基部上に立つ直立位置で搬送されるはずである。この実施形態において、正しい配向は、熱源の長軸方向軸がコンベヤ基部の平面と直角を成すべき配向である。さらに、熱伝導性材料は熱源の上部に配設されていて、その一方で粉末ユニットは、コンベヤ基部と接触する熱源の底部に配設されている。
【0040】
本発明は、本明細書に記載の通りの搬送システム内の詰まりを除去する方法にさらに関しうる。方法は、熱源検出器によって、所定の時間にわたり、熱源の不在を検出することを含んでもよい。方法は、移動アクチュエータによって、搬送方向と直角を成す方向にコンベヤレールを移動させることを含んでもよい。方法は、熱源検出器の出力に基づいて、コントローラによって移動アクチュエータを制御することを含んでもよい。
【0041】
一実施形態に関して説明される特徴は、本発明の他の実施形態にも等しく適用されてもよい。
【0042】
例証としてのみであるが、以下の添付図面を参照しながら本発明をさらに説明する。
【図面の簡単な説明】
【0043】
図1図1は、本発明による例示的な搬送システムを示す。
図2図2は、搬送システム上で搬送される熱源を示す。
【発明を実施するための形態】
【0044】
図1は、搬送システムを示す。搬送システムは第一のコンベヤレール10を備える。コンベヤレールの反対側に、第二のコンベヤレール12が配設されている。第一のコンベヤレール10および第二のコンベヤレール12は、熱源14の搬送を横方向に案内するためのガイドレールとして構成されている。搬送システムで搬送される熱源14は、図2を参照して以下により詳細に記載されている。
【0045】
熱源14は、コンベヤ基部16上で搬送される。簡略化のために、第一のコンベヤレール10、第二のコンベヤレール12、コンベヤ基部16のうちの一つ以上は、本開示内でコンベヤレールと呼ばれる。コンベヤ基部16は支持面として構成されている。図1に示す通り、熱源14は、横たわって転がる配設でコンベヤ基部16上に配設されている。横たわって転がる配設において、熱源14の長軸方向軸は、コンベヤ基部16の平面に平行である。言い換えれば、この配設において、熱源14の円筒側面は、コンベヤ基部16に接触する。熱源14の搬送方向は、図1の矢印によって示されている。
【0046】
搬送システムは、熱源検出器18を備える。熱源検出器18は、近接センサーとして構成されている。熱源検出器18は、熱源14が熱源検出器18を通過する時を検出するように構成されている。熱源検出器18は、個々の熱源14の検出間の時間を測定するようにさらに構成されている。熱源検出器18は、個々の熱源14の検出間の時間が所定の閾値を超えた時に、信号を出力するようにさらに構成されている。
【0047】
搬送システムは、熱源検出器18の出力を受信するためのコントローラ(図示せず)をさらに備える。コントローラは、移動アクチュエータ20の動作を制御するように構成されている。コントローラは、熱源検出器18の出力に基づいて、移動アクチュエータ20の動作を制御するように構成されている。特に、個々の熱源14の検出間の時間が所定の閾値を超えたという熱源検出器18の出力をコントローラが受信した場合、コントローラは、熱源14の搬送不良、特に詰まりが発生したと結論付ける。搬送不良は熱源検出器18の上流で発生したことが検出される。図1において、最も下流の熱源14がねじれた配向を有し、第一のコンベヤレール10と第二のコンベヤレール12の間に詰まっているため、熱源14の詰まりが示されている。後続の上流の熱源14は、詰まった熱源14の中に押し付けられ、それによって搬送不良が発生する。
【0048】
搬送不良の検出の結果として、コントローラは、移動アクチュエータ20の作動を制御するように構成されている。移動アクチュエータ20は、コンベヤレールを移動させるように構成されている。図1に示す実施形態において、移動アクチュエータ20は、第一のコンベヤレール10を移動させるように構成されている。しかし、移動アクチュエータ20は、第一のコンベヤレール10、第二のコンベヤレール12、コンベヤ基部16のうちの一つ以上を移動させるように構成されてもよい。第一のコンベヤレール10、第二のコンベヤレール12およびコンベヤ基部16は、第一のコンベヤレール10の移動が第二のコンベヤレール12およびコンベヤ基部16も移動させるように、相互に接続されているか、または一体になっていることが好ましい。移動アクチュエータ20は、振動または衝撃アクチュエータとして構成されている。結果として、移動アクチュエータ20は、第一のコンベヤレール10、第二のコンベヤレール12およびコンベヤ基部16を振動させる、またはこれらに衝撃を与えるように構成されている。移動アクチュエータ20は、第一のコンベヤレール10の隣に横方向に配設されている。移動アクチュエータ20は、第一のコンベヤレール10を横方向に移動させるように構成されている。
【0049】
図1に示す実施形態において、移動アクチュエータ20は、熱源検出器18の近くに配設されている。それ故に、移動アクチュエータ20の起動は、熱源検出器18の近くの領域を振動させる。この振動は、搬送不良を除去するのに十分でありうる。特に、コンベヤレールの振動は、熱源14を振動させて搬送不良を除去してもよい。別の方法として、移動アクチュエータ20は、熱源検出器18の上流に配設されてもよい。熱源検出器18の出力による搬送不良の検出は、熱源検出器18の上流の搬送不良の検出を意味するため、移動アクチュエータ20は、この上流の位置における搬送不良を除去するために、熱源検出器18の上流に配設されてもよい。
【0050】
別の方法として、または追加的に、少なくとも二つの熱源検出器18が提供されてもよい。別の方法として、または追加的に、少なくとも二つの移動アクチュエータ20が提供されてもよい。熱源検出器18および移動アクチュエータ20の数は、特定のシステムに合わせられてもよい。模範的に、単一の熱源検出器18が提供されてもよく、少なくとも二つの移動アクチュエータ20が提供されてもよい。少なくとも二つの移動アクチュエータ20は、熱源検出器18の近くまたは熱源検出器18の上流に提供されてもよい。また、一つの移動アクチュエータ20が熱源検出器18の近くに提供されてもよく、一つ以上の移動アクチュエータ20が熱源検出器18の上流に提供されてもよい。コントローラは、少なくとも二つの移動アクチュエータ20の起動を制御するように構成されてもよい。模範的に、熱源検出器18による搬送不良の検出は、模範的に熱源検出器18の近くおよび熱源検出器18の上流、または熱源検出器18の上流でのみ、コントローラが少なくとも二つの移動アクチュエータ20を起動させることにつながりうる。
【0051】
図2は、搬送システムによって搬送される熱源14の一実施形態を示す。熱源14は、可燃性粉末を含有する粉末ユニット22を含み、これは圧縮されて、円筒形状で送達される。可燃性粉末は炭素系粉末である。さらに、熱源14は、熱伝導性材料24、例えばアルミニウムなどの金属を含む。熱伝導性材料24は粉末ユニット22と接触している。熱伝導性材料24は熱源の上部に配設されていて、その一方で粉末ユニット22は熱源の底部に配設されている。図2に示す通り、熱源14は円筒形状を有する。熱源14を搬送システムで搬送する間、個々の熱源14がコンベヤ基部16上で転がることができるように、熱源14は横たわっている配向で配設されていることが好ましい。
図1
図2
【手続補正書】
【提出日】2022-03-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送システムであって、
エアロゾル発生物品用の熱源を搬送するために構成されたコンベヤレールと、
前記コンベヤレールによって搬送された熱源を検出するように構成された熱源検出器と、
移動アクチュエータと、を備え、前記移動アクチュエータが、搬送方向と直角を成す方向に前記コンベヤレールを移動させるように構成されていて、前記熱源検出器が所定の時間にわたり、熱源の不在を検出した場合に、前記移動アクチュエータが前記コンベヤレールを移動させるように構成されていて、前記コンベヤレールがガイドレールとして構成されていて、前記移動アクチュエータが振動アクチュエータとして構成されている、搬送システム。
【請求項2】
前記搬送システムが振動搬送システムとして構成されていない、請求項1に記載の搬送システム。
【請求項3】
前記搬送システムが据え付け要素をさらに備え、前記コンベヤレールが前記据え付け要素上に据え付けられていて、前記据え付け要素が、前記搬送方向と直角を成す前記コンベヤレールの移動を可能にするように構成されている、請求項1又は2に記載の搬送システム。
【請求項4】
前記据え付け要素が可撓性であるように構成されている、請求項3に記載の搬送システム。
【請求項5】
前記据え付け要素が、前記搬送方向と直角を成す方向に移動可能なように、好ましくは摺動可能に移動可能なように構成されている、請求項3または請求項4に記載の搬送システム。
【請求項6】
前記搬送システムがコンベヤ基部をさらに備え、前記熱源が前記コンベヤ基部上で搬送され、前記コンベヤレールが、前記熱源の横方向移動を制限するガイドレールとして構成されていて、前記コンベヤ基部が、振動するコンベヤ基部として構成されていないことが好ましい、請求項1~5のいずれか一項に記載の搬送システム。
【請求項7】
前記搬送システムが第二のコンベヤレールをさらに備え、前記第二のコンベヤレールが、前記熱源の横方向移動を制限する第二のガイドレールとして構成されていることが好ましく、前記第二のガイドレールが、前記第一のコンベヤレールの反対側に配設されていることが好ましい、請求項6に記載の搬送システム。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか一項に記載の搬送システムであって、
前記熱源検出器が近接センサーとして構成されている、
前記熱源検出器が光学エミッターおよび光学センサーを備える、
前記熱源検出器がIRエミッターおよびIRセンサーを備える、
前記熱源検出器がIR LEDおよびIRセンサーを備える、および
前記熱源検出器がカメラを備える、のうちの一つ以上である、搬送システム。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか一項に記載の搬送システムであって、
前記コンベヤレールが搬送方向に下り坂を含む、および
前記コンベヤレールに低摩擦被覆が提供されている、のうちの一つ以上である、搬送システム。
【請求項10】
前記搬送システムが、前記熱源を搬送するためのエアジェットを作り出すように構成されたエアジェット発生装置をさらに備える、請求項1~9のいずれか一項に記載の搬送システム。
【請求項11】
前記搬送システムが、少なくとも二つの熱源検出器および少なくとも二つの移動アクチュエータを備え、前記搬送システムが、前記移動アクチュエータの作動を制御するように構成されたコントローラを備え、前記コントローラが、前記熱源検出器の出力を受信するように構成されていて、前記コントローラが、前記熱源検出器の前記出力に基づいて、前記移動アクチュエータの動作を制御するように構成されている、請求項1~10のいずれか一項に記載の搬送システム。
【請求項12】
請求項1~11のいずれか一項に記載の搬送システム、およびエアロゾル発生物品用の少なくとも一つの熱源を備えるシステム。
【請求項13】
前記熱源が、可燃性材料、好ましくは炭素質材料と、熱伝導性材料、好ましくはアルミニウムとを含む、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記熱源が円筒形状を有し、前記搬送システムが、水平に転がる配向で前記熱源を搬送するように構成されている、請求項12または請求項13に記載のシステム。
【国際調査報告】