(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-30
(54)【発明の名称】整形外科用途のための可変角度係止構造体
(51)【国際特許分類】
A61B 17/80 20060101AFI20221122BHJP
A61B 17/86 20060101ALI20221122BHJP
【FI】
A61B17/80
A61B17/86
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022519282
(86)(22)【出願日】2019-09-30
(85)【翻訳文提出日】2022-05-16
(86)【国際出願番号】 US2019053743
(87)【国際公開番号】W WO2021061166
(87)【国際公開日】2021-04-01
(32)【優先日】2019-09-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522117624
【氏名又は名称】トリリアント サージカル エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100092783
【氏名又は名称】小林 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120134
【氏名又は名称】大森 規雄
(74)【代理人】
【識別番号】100126354
【氏名又は名称】藤田 尚
(72)【発明者】
【氏名】タッチット,タイラー
(72)【発明者】
【氏名】ラジッキー,クリストファー
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160LL35
4C160LL57
4C160LL58
4C160LL70
(57)【要約】
一実施形態は、テーパ状頭部を有する骨アンカーであって、頭部はねじ山が形成されている、骨アンカーと、空隙を含むプレートであって、空隙は座ぐり又は皿穴のうちの1つを含む、プレートと、を備え、(a)空隙のいずれの部分もねじ山が形成されておらず、(b)空隙は内壁を含み、(c)内壁はその周囲に沿ってレリーフを含む、骨固定システムを含む。他の実施形態が本明細書に記載される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
骨アンカーと、
プレートと、を備え、
前記骨アンカーは、(a)(i)頭部と本体とを含み、前記頭部は前記本体に結合され、(a)(ii)前記骨アンカーは長軸を有し、(a)(iii)前記本体は前記長軸に直交する外径を有し、前記頭部は前記長軸に直交する外径を有し、(a)(iv)前記頭部の前記外径は前記本体の前記外径よりも大きく、
(b)(i)前記プレートは開口を含み、(b)(ii)前記開口は、前記開口を横断するが前記プレートと交差しない長軸を含み、(b)(iii)前記開口は第1の開口部及び第2の開口部を含み、(b)(iv)前記開口は突起を含み、前記突起は前記開口の壁から内側に、かつ前記長軸に向かって突出し、(b)(v)前記突起は第1の表面及び第2の表面を有し、(b)(vi)前記第1の表面の少なくとも一部分が第1の平面と同一平面上にあり、(b)(vii)前記第1の平面は第1の角度で前記長軸と交差し、前記第1の角度は85度~95度である、
骨固定システム。
【請求項2】
前記突起は、前記突起の前記第1の表面を前記突起の前記第2の表面に結合する内壁を含み、
前記突起の前記内壁は、前記長軸から第1の距離にある第1の部分を有し、前記第1の距離は前記長軸に直交し、
前記突起の前記内壁は、前記長軸から第2の距離にある第2の部分を有し、前記第2の距離は前記長軸に直交し、
前記第2の距離は前記第1の距離よりも大きい、
請求項1に記載の骨固定システム。
【請求項3】
前記突起の前記内壁は、前記長軸から第3の距離にある第3の部分を有し、前記第3の距離は前記長軸に直交し、
前記第3の距離は前記第1の距離よりも大きい、
請求項2に記載の骨固定システム。
【請求項4】
前記第3の距離は前記第2の距離よりも大きく、
前記第2の距離は、前記第2の部分の他の位置と比較して前記長軸から最も遠い前記第2の部分の位置から測定され、
前記第3の距離は、前記第3の部分の他の位置と比較して前記長軸から最も遠い前記第3の部分の位置から測定される、
請求項3に記載の骨固定システム。
【請求項5】
前記突起の前記内壁は、前記突起の内周を画定し、
前記突起の前記内壁は、前記長軸から前記第1の距離にある第4の部分を有し、
前記第1の部分は、前記第2の部分と前記第3の部分との間にあり、
前記第3の部分は、前記第1の部分と前記第4の部分との間にある、
請求項3に記載の骨固定システム。
【請求項6】
前記第1の平面は、前記長軸に直交する、請求項2に記載の骨固定システム。
【請求項7】
前記第1の平面は、前記長軸に直交する、請求項1に記載の骨固定システム。
【請求項8】
前記第2の表面の少なくとも一部分が第2の平面と同一平面上にあり、(b)(viii)前記第2の平面は第2の角度で前記長軸と交差し、前記第2の角度は85度~95度である、請求項1に記載の骨固定システム。
【請求項9】
前記第2の平面は、前記長軸に直交する、請求項8に記載の骨固定システム。
【請求項10】
前記第1の平面は、前記長軸に直交する、請求項8に記載の骨固定システム。
【請求項11】
前記第1の表面は、前記第2の表面と前記第1の開口部との間にあり、
前記第2の表面は、前記第1の表面と前記第2の開口部との間にあり、
前記第1の表面は、前記第1の開口部から第1の距離にあり、前記第1の距離は前記長軸に平行であり、
前記第2の表面は、前記第2の開口部から第2の距離にあり、前記第2の距離は前記長軸に平行であり、
前記第1の距離は前記第2の距離よりも大きい、
請求項1に記載の骨固定システム。
【請求項12】
前記プレートは、前記第1の開口部と前記第2の開口部との間にねじ山を含まず、
前記第1の開口部は、前記プレートの第1の外面と直接接し、
前記第2の開口部は、前記プレートの第2の外面と直接接し、
前記プレートの前記第1の外面は、前記プレートの前記第2の外面と対向する、
請求項1に記載の骨固定システム。
【請求項13】
前記第1の開口部は、前記長軸に直交する第1の最大直径を有し、
前記第2の開口部は、前記長軸に直交する第2の最大直径を有し、
前記第2の最大直径は、前記第1の最大直径よりも大きい、
請求項12に記載の骨固定システム。
【請求項14】
前記骨アンカーの前記頭部は、第3の最大直径を含み、
前記第1の最大直径は、前記第3の最大直径よりも大きく、
前記突起は、前記開口の内側部分を一周するリングを形成し、
前記リングは、最小直径を有し、
前記リングの前記最小直径は、前記第3の最大直径よりも小さい、
請求項13に記載の骨固定システム。
【請求項15】
前記骨アンカーの前記頭部の少なくとも一部分が、前記骨アンカーの最近位5分の1に含まれ、
前記骨アンカーの前記頭部の前記部分は、ねじ山を含む、
請求項1に記載の骨固定システム。
【請求項16】
前記骨アンカーの前記本体は、ねじ山を含み、
前記骨アンカーの前記本体の前記ねじ山は、第1のねじ山高さを有し、
前記骨アンカーの前記頭部の前記部分の前記ねじ山は、第2のねじ山高さを有し、
前記第2のねじ山高さは、前記第1のねじ山高さよりも小さい、
請求項15に記載の骨固定システム。
【請求項17】
前記骨アンカーの前記本体の前記ねじ山は、第1の頂部幅を有し、
前記骨アンカーの前記頭部の前記部分の前記ねじ山は、第2の頂部幅を有し、
前記第2の頂部幅は、前記第1の頂部幅よりも大きい、
請求項16に記載の骨固定システム。
【請求項18】
前記突起は、前記開口の内側部分を一周するリングを形成する、請求項1に記載の骨固定システム。
【請求項19】
前記骨アンカーの前記頭部は円形断面を有し、前記断面は前記骨アンカーの前記長軸に直交し、
前記頭部の前記外径は、テーパ状部分を含む前記骨アンカーに基づく前記本体の前記外径よりも大きく、
前記テーパ状部分は、10度~25度の角度で外側にテーパ状になる、ねじ谷底を含み、
前記骨アンカーの前記頭部は、前記骨ねじの前記長軸に直交して取られた最大直径を含み、
前記突起は、前記開口の内側部分を一周するリングを形成し、前記リングは最小直径を含み、
前記骨アンカーの前記頭部の前記最大直径は、前記リングの前記最小直径よりも5パーセント~10パーセント大きく、
前記骨アンカーの前記頭部の少なくとも一部分が、前記骨アンカーの最近位5分の1に含まれ、前記骨アンカーの前記頭部の前記部分は、ねじ山を含み、
前記骨アンカーの前記頭部の前記部分の前記ねじ山は、ねじ山高さを有し、前記ねじ山高さは0.0254mm~0.3048mmであり、
前記骨アンカーの前記頭部の前記部分の前記ねじ山は、頂部幅を有し、前記頂部幅は0.0508mm~0.3048mmであり、
前記第1の表面は前記第2の表面と前記第1の開口部との間にあり、前記第2の表面は前記第1の表面と前記第2の開口部との間にあり、
前記第1の表面は前記第1の開口部から第1の距離にあり、前記第1の距離は前記長軸に平行であり、0.254mm~1.27mmであり、
前記突起は、前記突起の前記第1の表面を前記突起の前記第2の表面に結合する内壁を含み、
前記突起の前記内壁は、前記長軸から第2の距離にある第1の部分を有し、前記第2の距離は前記長軸に直交し、
前記突起の前記内壁は、前記長軸から第3の距離にある第2の部分を有し、前記第3の距離は前記長軸に直交し、
前記第3の距離は前記第2の距離よりも大きく、前記第3の距離は0.508mm~1.016mmであり、
前記第3の距離は前記第2の距離よりも差分距離だけ大きく、前記差分距離は0.127mm~0.381mmであり、
前記第1の表面は前記第2の表面から第4の距離にあり、前記第4の距離は前記長軸に平行であり、0.254mm~5.588mmであり、
前記突起の前記第1の部分は前記開口の前記壁から内側に、かつ前記長軸に向かって、第5の距離だけ突出し、前記第5の距離は0.254mm~0.127mmである、
請求項1に記載の骨固定システム。
【請求項20】
テーパ状頭部を有する骨アンカーであって、前記頭部はねじ山が形成されている、骨アンカーと、
空隙を含むプレートであって、前記空隙は座ぐり又は皿穴のうちの1つを含む、プレートと、を備え、
前記空隙のいずれの部分もねじ山が形成されておらず、
前記空隙は、内壁を含み、
前記内壁は、その周囲に沿ってレリーフを含む、
骨固定システム。
【請求項21】
前記空隙は、前記座ぐりを含み、
前記座ぐりは、ランディング(landing)を含み、前記ランディングは、平面によって画定される表面を含み、
前記平面は、前記空隙の長軸に直交し、
前記座ぐりは、側壁を含み、前記側壁は、前記空隙の前記長軸に平行に延在する、
請求項20に記載の骨固定システム。
【請求項22】
前記骨アンカーは材料を含み、
前記プレートは前記材料を含み、
前記骨アンカーはモノリシックであり、
前記プレートはモノリシックである、
請求項20に記載の骨固定システム。
【請求項23】
前記骨アンカー及び前記レリーフは、前記骨アンカーが前記プレートと嵌合するときに、前記骨アンカー頭部のねじ山が前記レリーフの少なくとも1つに隣接する前記ランディングを変形させるように集合的に構成され、
前記骨アンカー及び前記レリーフは、前記骨アンカー頭部の前記ねじ山が前記ランディングを変形させるのに反応して前記骨アンカーを前記プレートに係止するように集合的に構成される、
請求項20に記載の骨固定システム。
【請求項24】
前記プレートは弾性部材を含まない、請求項23に記載の骨固定システム。
【請求項25】
空隙を含むプレートであって、前記空隙は座ぐり又は皿穴のうちの1つを含む、プレートを備え、
前記プレートは弾性部材を含まず、
前記空隙のいずれの部分もねじ山が形成されず、
前記空隙は内壁を含み、
前記内壁はその周囲に沿ってレリーフを含み、
前記レリーフは、骨アンカーが前記プレートと嵌合するときに前記骨アンカー頭部のねじ山が前記レリーフのうちの少なくとも1つに隣接する前記内壁を変形させるように構成される、
骨固定キット。
【請求項26】
前記空隙は、前記座ぐりを含み、
前記座ぐりは、ランディングを含み、前記ランディングは、平面によって画定される表面を含み、
前記平面は、前記空隙の長軸に直交し、
前記座ぐりは、側壁を含み、前記側壁は、前記空隙の前記長軸に平行に延在する、
請求項25に記載の骨固定キット。
【請求項27】
前記骨アンカーを備える、請求項25に記載の骨固定キット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、整形外科用途の分野にある。
【背景技術】
【0002】
整形外科では、固定プレートの穴を介して骨に骨ねじをねじ込むことが一般的である。これにより、骨切り、骨折、骨片などの安定化が可能となる。ねじを骨に挿入した後、ねじがプレートから後退するのを防止するために、ねじをプレートに係止することをユーザが望む場合が多い。係止されたねじがプレート内の穴と係合する所望の角度は、患者の解剖学的構造又は追加の金具に応じて、穴の法線から中心軸まで変動し得る。
【発明の概要】
【0003】
本発明の実施形態の特徴及び利点は、添付の特許請求項、1つ又はそれ以上の例示的な実施形態の以下の発明を実施するための形態、及び対応する図面から明らかになるであろう。適切であると考えられる場合、対応する要素又は類似の要素を示すために図の中で参照ラベルが繰り返されている。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【
図1】
図1は、一実施形態における骨アンカーを含む。
【0005】
【0006】
【0007】
【0008】
【発明を実施するための形態】
【0009】
ここで、図面を参照すると、同様の構造には同様の接尾辞の参照指定が設けられ得る。様々な実施形態の構造をより明確に示すために、本明細書に含まれる図面は、構造の図式表現である。したがって、製造された構造の実際の外観は、例えば写真では、例示された実施形態の特許請求された構造を依然として組み入れながら、異なって見えることがある。さらに、図面は、例示された実施形態を理解するのに有用な構造のみを示す場合がある。当分野で公知の追加の構造は、図面の明瞭さを維持するために含まれていない場合がある。例えば、デバイスのすべての部分が必ずしも示されているわけではない。「一実施形態」、「様々な実施形態」などは、そのように記載された実施形態が特定の特徴、構造、又は特性を含み得ることを示すが、すべての実施形態が必ずしも特定の特徴、構造、又は特性を含むわけではない。いくつかの実施形態は、他の実施形態について記載された特徴のいくつか、すべてを有してもよく、又はいずれも有さなくてもよい。「第1」、「第2」、「第3」などは、共通の対象を表し、同様の対象の異なる事例が参照されていることを示す。このような形容詞は、そのように記載された対象が、時間的、空間的、ランク付け、又は任意の他の方法のいずれかで、所与の順序にある必要があることを意味するものではない。「接続されている」は、要素が互いに直接物理的又は電気的に接触していることを示すことができ、「結合されている」は、要素が互いに協働又は相互作用することを示すことができるが、これらの要素は直接物理的又は電気的に接触していてもしていなくてもよい。「A及びBのうちの少なくとも1つを備える」などの語句は、A、B、又はA及びBの状況を含む。
【0010】
一実施形態は、プレートがねじ穴又はテーパ状穴を含むことを必要としない、可変角度係止ねじ及びプレートシステムを含む。ねじをプレートに係止することにより、標準的な非係止ねじ/プレートシステムの場合よりも効率的に生体力学的荷重をねじからプレートに伝達することが可能になる。荷重伝達は、例えば、骨切り又は骨折の低減が維持されるので、治癒過程を助けることができる。
【0011】
一実施形態は、骨アンカー101と、プレート151とを備える骨固定システムを含む。
図2Aのプレートは単一の開口(aperture)を示しているが、これは明確にするためであり、実施形態は1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、又はそれ以上の穴を含んでもよい。
【0012】
骨アンカーは、頭部102と、本体103と、長軸104とを含む。本体は長軸に直交する外径105を有し、頭部は長軸に直交する外径106を有する。本体は、
図1ではテーパ状でないが、他の実施形態は、(a)ねじ谷底107(ねじ山が本体のねじ山のない部分と交わるところ)がテーパ状であってもよく、(b)ねじ山頂部(ねじ山の最外縁部)がテーパ状であってもよく、(c)ねじ谷底及びねじ山頂部が両方とも長軸に対して同じ入射角でテーパ状であってもよく、又は(d)ねじ谷底及びねじ山頂部が長軸に対して異なる入射角でテーパ状であってもよい、テーパ状の本体を有してもよい。
図1では、頭部直径の外径106は、本体の外径105よりも大きい。
【0013】
プレートは開口152を含み、開口は、開口を横断するがプレートと交差しない長軸153を含む。開口は、第1の開口部(opening)154及び第2の開口部155を含む。開口は突起(projection)156を含み、突起は、開口の壁157から内側に、かつ長軸に向かって突出する。突起は、第1の表面158及び第2の表面159を有する。第1の表面の少なくとも一部分は、第1の平面160と同一平面上にある。第1の平面160は、90度である第1の角度161で長軸と交差する。しかし、他の実施形態では、第1の角度は、85度~95度、75度~105度、又は65度~115度である。
【0014】
突起156は、突起の第1の表面を突起の第2の表面に結合する内壁162を含む。突起の内壁は、長軸153から第1の距離164にある第1の部分163を有し、第1の距離は長軸に直交する。突起の内壁は、長軸から第2の距離166にある第2の部分165を有し、第2の距離は長軸に直交する。第2の距離は、部分165が壁162に沿って形成された空隙、凹部、又はレリーフ内にあることにより、第1の距離よりも大きい。一実施形態では、突起の内壁は、長軸から第3の距離168にある第3の部分167を有し、第3の距離は長軸に直交する。第3の距離は第1の距離よりも大きい。
【0015】
一実施形態では、第3の距離168は第2の距離166よりも大きい(
図2Aに図示せず)。したがって、レリーフは、互いに等しくない様々な深さで形成され得る。第2の距離は、第2の部分の他の位置(すなわち、レリーフの最も深い部分)と比較して長軸から最も遠い第2の部分の位置から測定され、第3の距離は、第3の部分の他の位置と比較して長軸から最も遠い第3の部分の位置から測定される。
【0016】
一実施形態では、突起の内壁は、突起の内周を画定する。突起の内壁は、長軸から第1の距離164にある第4の部分169を有する。
【0017】
一実施形態では、距離166は、0.508mm~1.016mmであり、距離164よりも差分距離184だけ大きく、差分距離は0.127mm~0.381mmである。
【0018】
一実施形態では、第2の表面の少なくとも一部分は、第2の平面170と同一平面上にある。第2の平面は、90度である第2の角度171で長軸と交差する。しかし、他の実施形態では、第2の角度は、85度~95度、75度~105度、又は65度~115度である。
【0019】
図2Cでは、第1の表面158は、第1の開口部から第1の距離172にあり、第1の距離は長軸に平行である。第2の表面は、第2の開口部から第2の距離173にあり、第2の距離は長軸に平行である。第1の距離は第2の距離よりも大きい。これにより、プレートが骨アンカーを受け入れるためのより大きな隙間が可能となり、それにより、プレート内へのアンカーのより大きな挿入角度が可能となり得る。しかし、他の実施形態では、これらの距離は同じであってもよい。
【0020】
一実施形態では、距離173は0.254mm~1.27mmであり、距離172は0.254mm~5.588mmである。一実施形態では、突起の部分163は、開口の壁157から内側に、かつ長軸に向かって、0.254mm~0.127mmの距離185だけ突出する。一実施形態では、厚さ186は1.00mm~2.75mmである。
【0021】
本明細書で使用される寸法は例であり、様々な実施形態は、このような寸法を含んでも含まなくてもよい。
【0022】
一実施形態では、プレート151は、第1の開口部154と第2の開口部155との間にねじ山を含まない。第1の開口部154は、プレートの第1の外面174と直接接し、第2の開口部155は、プレートの第2の外面175と直接接し、プレートの第1の外面174は、プレートの第2の外面175と対向する。ねじ山の使用を回避することにより、突起材料をせん断したり、バリを生じさせたりすることなく、係止角度を増大させることができる。加えて、ねじがある角度でねじ山構造体に係止されると、ねじ山が損傷し、異なる角度で再係止することが困難になる場合がある。ねじ山を回避することにより、高い角度形成及び繰り返しの係止が可能となる。加えて、多くの他の従来の係止構造体とは異なり、1つのねじ設計又はねじ山形状のみによって限定されない。
【0023】
一実施形態では、第1の開口部は、長軸に直交する第1の最大直径(
図2Cの例では半径176の2倍)を有し、第2の開口部は、長軸に直交する第2の最大直径(
図2Cの例では半径177の2倍)を有する。一実施形態では、第2の最大直径は第1の最大直径よりも大きいが、他の実施形態では、これら2つの直径は等しくてもよく、又は第1の直径は第2の直径よりも大きくてもよい。
【0024】
図3Bでは、骨アンカーの頭部102は、最大直径106を含む。プレート開口部154の最大直径176’は、最大直径106よりも大きい。また、突起156は、開口の内側部分を一周するリングを形成する。リングは、最大直径106よりも小さい最小直径164’を有する。本明細書で使用される場合、「最大」直径は、例えば、表面が円形でない状況に対応することができる。例えば、開口部154は、いくつかの実施形態では非円形であってもよく、したがって、「最大」直径が複数の直径のうちの最大であるように、2つ以上の直径を含んでもよい。
【0025】
一実施形態では、骨アンカーの頭部の最大直径106は、リングの最小直径164’よりも5パーセント~10パーセント大きい。
【0026】
図1では、骨アンカーの頭部102の少なくとも一部分は、骨アンカーの最近位5分の1(20パーセント)に含まれ、この部分はねじ山を含む。換言すれば、骨アンカー頭部の少なくとも一部分はねじ山が形成されている。
図1では、骨アンカーの本体103は、ねじ山を含む。骨アンカーの本体のねじ山は、第1のねじ山高さ178を有し、骨アンカーの頭部の部分のねじ山は、第1のねじ山高さよりも小さい第2のねじ山高さ179を有する。
【0027】
図1では、骨アンカーの本体のねじ山は、第1の頂部幅180を有し、骨アンカーの頭部の部分のねじ山は、第1の頂部幅よりも大きい第2の頂部幅181を有する。しかし、他の実施形態では、幅180、181は互いに等しく、さらに他の実施形態では、幅181は幅180よりも小さい。
【0028】
図1では、ねじ山高さ179は0.0254mm~0.3048mmであり、頂部幅181は0.0508mm~0.3048mmである。
【0029】
図1、
図3C、及び
図4Cでは、骨アンカーの頭部は円形断面を有し、断面は骨アンカーの長軸に直交し、頭部の外径は、テーパ状部分を含む骨アンカーに基づく本体の外径よりも大きい。テーパ状部分は、10度~20度の角度182で外側にテーパ状になる、ねじ谷底を含む。骨アンカーの頭部の部分のねじ山は、10度~20度の角度183で外側にテーパ状になる、ねじ山頂部を含む。しかし、他の実施形態では、テーパ状部分は、10度~25度の角度182で外側にテーパ状になる、ねじ谷底を含み、骨アンカーの頭部の部分のねじ山は、10度~25度の角度183で外側にテーパ状になる、ねじ山頂部を含む。
【0030】
一実施形態は、係止ねじとねじ穴との間の締め代(しめしろ)(interference)を可能にすることによって、整形外科用途のための可変角度係止構造体を提供する。一実施形態では、係止ねじは、(1つ又はそれ以上のねじ山頂部から測定して)2.2mm~3.5mm延在するテーパ状の直径を有する二重リード係止ねじである。しかし、他の実施形態では、係止ねじは、(1つ又はそれ以上のねじ山頂部から測定して)1.6mm~7.0mm延在するテーパ状の直径を有する二重リード係止ねじである。一実施形態では、ねじ山部分は、ねじの長さ全体にわたって延在する。ねじ頭部の小角は、12度~17度でテーパ状であり、ねじ全長の8パーセント~80パーセントである。ねじ頭部の大角は、7度~15度でテーパ状であるが、頭部全体ではない。ねじ頭部主要部の近位部分は、ねじ頭部の5パーセント~15パーセントではテーパ状でない。ねじは、ねじ山のブレークアウト(breakout)187において、直径164’よりも6パーセント小さいものから3パーセント大きいものまでの小径を有する。しかし、別の実施形態では、ねじは、ねじ山のブレークアウト187において、直径164’よりも10パーセント小さいものから5パーセント大きいものまでの小径を有する。
【0031】
一実施形態では、アンカー頭部上の係止ねじ山の直径は、直径164’よりも1パーセント~15パーセント大きい。直径の差は、突起156との締め代を提供して、部分165、167のレリーフカット(及び突起156における任意の他のレリーフカット又は部分)において開口に変形を生じさせる。
【0032】
一実施形態では、アンカーは、軸104から30度までの角度形成された係止の下で上面174との限定された締め代を可能にする直径106を含む。しかし、別の実施形態では、アンカーは、軸104から50度までの角度形成された係止の下で上面174との限定された締め代を可能にする直径106を含む。
【0033】
一実施形態では、空間188は、直径164’よりも15パーセント~35パーセント大きい直径176’を有する座ぐりとして形成される。側壁162によって形成される開口は、座ぐりと同軸であり、係止ねじと嵌合することを可能にする。直径164’は、テーパ状頭部102及び頭部の係止ねじ山との締め代をもたらす。0.0508mm~0.381mmの範囲の半径189が、座ぐりの底部に存在して、応力又は製造性の低減を助けることができる。
【0034】
突起156は、ねじのリード190より40パーセント~60パーセント小さい厚さ186を含む(リードは完全な1回転(360°)の間の螺旋又はねじの軸方向前進であり、ねじ山のリードは単一回転の軸方向移動である)。
【0035】
係止穴は、開口の周りに半径方向に配向される複数のレリーフカット(例えば、部分165、167を参照)を有してもよい。カット(又はより一般的には空隙)の存在は、ランドの変形が生じることを可能にし、これはねじとの締まり嵌めを助ける。
【0036】
一実施形態では、アンカー及びプレートは同じ材料で作製される。このような材料としては、例えば、Ti-6Al-4Vが挙げられ得る。しかし、他の生体適合性材料が他の実施形態で使用されてもよく、アンカー及びプレートは必ずしも同じ材料を必要としない。
【0037】
実施形態は、足/足首の治療に使用される骨プレート及びアンカー(ねじなど)を係止するのに適している。しかし、他の実施形態は、足及び足首、脊椎、頭蓋顔面、並びに/又は獣医学の領域などへの適用を含むがこれらに限定されない、整形外科又は医学(ヒト又は動物)全般に適している。
【0038】
実施形態は、テーパ状プレート、ねじ山付きプレート、又はチャネル付きプレートを使用しない可変角度係止構造体を提供する。
【0039】
プレートのレリーフカット又は空隙は、代替的な実施形態では、1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、又はそれ以上を含み得る。一実施形態は、底部側座ぐりが存在しない(例えば、空隙188’がない)。直径164’は、例えば、1.0mm~7.0mm又はそれ以上の範囲であってもよい。同様に、アンカーは、直径106が1.0mmから7.0mm又はそれ以上まで変化してもよい。一実施形態では、ねじは完全にねじ山が形成されておらず、ねじの頭部にねじ山を含まないキャップを有する。一実施形態では、ねじの駆動特徴は、嵌合部材からのトルクの伝達を可能にする任意の特徴とすることができる。一実施形態では、ねじのねじ山は、左ねじ構成で具体化することができる。一実施形態では、ねじリードの数は1から4まで変化させることができる。一実施形態では、ねじ頭部は、円錐形とは対照的に球形であってもよい。
【0040】
一実施形態は、「切り込み」、「点荷重ねじ込み」、及び「ねじ頭部拡張」の混合を使用して係止する係止機構と、皿穴、ねじ穴、又はテーパ状穴の幾何学的形状を使用しない機構とを含む。係止のために2つの構成要素システムを使用する従来技術と比較して、本明細書で対処される係止機構は、係止強度を損なうことなく、より高度な角度形成を提供する。従来のシステムを上回る利点としては、一方向に30度を超える角度で係止する能力が挙げられ、これは60度の係止コーンをもたらす。しかし、他の実施形態では、従来のシステムを上回る利点としては、一方向に50度を超える角度で係止する能力が挙げられ、これは100度の係止コーンをもたらす。加えて、一実施形態は、(ブッシング又は係止キャップなどの追加の構成要素を使用することなく)様々な角度での複数回の係止試行を可能にする。代わりに、このような実施形態は、同じ結果を達成するために、特定の幾何学的形状の係止穴及びねじのみを必要とする。
【0041】
一実施形態は、2つ又はそれ以上の連続したねじ山を有するねじを含む。ねじは、ねじ201の全長を構成する円錐形頭部及び円筒形本体を含む。ねじの実施形態は、長さが4mmから170mmまで変化してもよい。一実施形態では、長さは8mm~50mmである。
【0042】
一実施形態では、ねじは、ねじの円筒形本体まで延在するテーパ状円錐形頭部を有する。本実施形態では、ねじは、テーパ状頭部とねじの先端との間でほぼ円筒形である。
【0043】
一実施形態では、ねじ頭部の直径は限界寸法である。ねじ頭部の直径106は、ねじをプレートに係止することを可能にし、ねじが「噛み込み」又は係止することなく穴を通って並進することを防止する締め代に不可欠である。ねじ頭部の直径106は、2.4384mmから4.572mmまで変化させることができる。本実施形態では、頭部直径は直径164’以上である。一実施形態では、直径106は直径164’よりも7パーセント大きい。しかし、他の実施形態では、直径106は、直径164’よりも4、5、6、8、9、10パーセント大きいか又はそれ以上である。
【0044】
一実施形態では、ねじ山高さ178(本体上のねじ山について)は、0.254mm~0.762mmの範囲である。一実施形態では、高さ178は0.381mmである。ねじ山高さは、
図1の実施形態の2つのねじ山の間で同一であるが、他の実施形態では、一方のねじ山が他方のねじ山よりも大きい高さを有する場合にねじ山高さが異なることがある。
【0045】
一実施形態では、重要な特徴は、ねじの頭部のねじ山高さ181が、ねじの本体のねじ山高さ178と異なることである。ねじ山高さ181は0.0254mm~0.3048mmである。一実施形態では、ねじ山高さ181は0.1778mmである。テーパ状頭部102におけるねじ山の高さ181は、突起156によって形成された開口内への理想的な係止を可能にする。ねじ山高さ181が高すぎる場合、ねじ山は変形し、ねじの頭部からせん断して、緩んだ本体の望ましくないバリを生じることがある。逆に、ねじ山高さ181が低すぎる場合、この係止は、突起156のカットに寄与しないことによって構成され得る。
【0046】
一実施形態では、重要な特徴は、頭部の小角182(すなわち、ねじ山の谷底がたどる角度)である。この特徴は、ねじ山頭部の幾何学的形状の形成を助けるため、重要な実施形態である。様々な実施形態では、角度は、10から20度まで変化し、ねじの本体103から、テーパ状頭部102の80~100パーセント延在する。しかし、他の実施形態では、角度は10度から25度まで変化し、ねじの本体103から、テーパ状頭部102の80~100パーセント延在する。角度182は、頭部上のねじ山が突起156に食い込み、楔留めすることを可能にする。
【0047】
一実施形態では、重要な特徴は、頭部の大角183(すなわち、ねじ山の頂部がたどる角度)である。この特徴は、頭部上のねじ山の幾何学的形状を画定するので、一実施形態において重要である。様々な実施形態では、角度は10度から20度の範囲であってよい。しかし、他の実施形態では、角度は10度から25度の範囲であってもよい。一実施形態では、角度183は15~17度である。一実施形態では、この角度は、ねじの頭部全体にわたって一定である。この角度は、頭部上のねじ山が突起156に食い込み、楔留めすることを可能にする。
【0048】
一実施形態では、進み側フランク角191は、ねじ山の幾何学的形状を画定するのに役立ち、30~40度(又は他の実施形態では20~50度)である。一実施形態では、角度191は35度である。一実施形態では、追い側フランク角192は、ねじ山の幾何学的形状を画定するのに役立ち、2~8度(又は他の実施形態では2~30度)である。一実施形態では、角度192は3度である。一実施形態では、ねじのリード190(すなわち、各固有のねじ山によって分割されたピッチ)は、0.7366mm~1.524mmである。一実施形態では、リードは0.9906mmである。一実施形態では、ねじの本体上の頂部幅180(又はねじ山の縁部における平坦部)は、0.0254mm~0.1524mmである。
【0049】
一実施形態では、重要な特徴は、ねじの頭部の頂部幅181が0.0508mm~0.3048mmであり、一実施形態では値が0.2032mmであることである。これは、頂部が突起156に十分な応力及び/又は歪みを生じさせるのに十分に小さいが、せん断して緩い本体を生じさせないように十分に大きい必要があるので、重要である。
【0050】
一実施形態では、ねじ山直径105は、ねじの本体におけるねじ山の最大直径である。一実施形態では、すべての固有のねじ山の直径は等しい(例えば、ねじ上に2つの固有のねじ山がある場合、ねじ山は互いに等しい)。しかし、一実施形態では、すべての固有のねじ山の直径は異なっていてもよい。一実施形態では、直径105は約2.6924mmである。
【0051】
一実施形態では、シャフト直径193(ねじの本体のねじ山の谷底によって形成される直径によって画定される)は、すべての固有のねじ山に対して等しく、約1.8796mmであってもよい。しかし、他の実施形態では、直径193は、異なる固有のねじ山に対して異なってもよい。一実施形態では、ねじの先端は、自己穿孔用途のために丸みを帯びていてもよく、又は鋭利であってもよい。一実施形態では、ねじ山の谷底107は、半径(例えば、0.2032mm)及び0.0254mmの平坦部など、2つ又はそれ以上の幾何学的形状から構成される。
【0052】
プレートに関して、一実施形態では、重要な特徴は、上部座ぐりの使用を含む。本明細書で使用される場合、座ぐりは、別の同軸穴を拡大する円筒形の平底穴である。座ぐりを使用することにより、係止ねじが係合することができる平坦なランド158が形成される。座ぐりは、0.762mmの深さ172を有してもよいが、他の実施形態では、0.254mm~1.27mmの範囲であってもよい。代替的な実施形態(例えば、
図5B)では、座ぐりの上部は、中心軸153から90度より大きい全挟角を有する皿穴を有してもよい。本明細書で使用される場合、皿穴は、製造された対象に切り込まれた円錐形の穴を含む。実施形態では、座ぐり半径189は、存在してもしなくてもよく、ランド特徴の製造可能性を可能にする。このような半径は、例えば0.254mmであってもよい。
【0053】
一実施形態では、開口レリーフは重要な構成要素である。例えば、
図2Aでは、3つのレリーフがあるが、代替的な実施形態では、1つ、2つ、4つ、5つ、又はそれ以上のレリーフがあってもよい。レリーフは、中心軸153から半径方向に配向され、突起156内に突出する0.508mm~1.016mmの範囲の直径166からなる。レリーフは、緩んだ本体を生じさせることなく、係止穴の変形が生じることを可能にする。
【0054】
一実施形態では、突起156(例えば、ランド)は、互いに平行であり得る上面及び下面が半径方向に配向された材料の突起である。一実施形態では、ランドに対してテーパ、角度形成、又はねじ山のレリーフがない(例えば、壁162と表面158との間に90度の角度がある)。ランドは、係止プレートの下側が湾曲している場合、係止穴(突起156によって形成される開口)の短軸に沿って増大してもよい。ランドは、厚さ186及び長さ185からなる。
【0055】
一実施形態では、厚さ186は、係止機構の機能にとって重要であり、0.254mm~5.588mmであり、この厚さにより、係止頭部のねじ山が、突起を大きく変形させることなく突起に切り込むことが可能になり、ねじが突起を通って引っ張られることが可能になる。ランド厚さ186は、一実施形態では、開口の周囲にわたって不変である。一実施形態では、厚さ186は変化する。このような実施形態は、例えば、厚さを変化させるステップを含んでもよい。
【0056】
一実施形態では、176’は直径164’よりも1.0668mm大きい。座ぐり直径が小さいほど、ねじが上面174に接触するので、ねじを係止することができる角度形成が小さくなる。代替的な実施形態では、座ぐりの上に皿穴が存在することにより、この考慮事項が回避される。
【0057】
一実施形態では、重要な特徴は、レリーフの深さ184であり、これはレリーフの各々に対して等しくても等しくなくてもよい。典型的には、レリーフは、0.127mm~0.381mmの深さ184を突起156内に有する。一実施形態では、深さ184は0.3048mmである。レリーフの深さが浅すぎ場合、係止が損なわれる。同様に、深さが深すぎる場合、ランドは臨界力を受ける可能性があり、ランドは過度に変形し、係止プレートからせん断する。
【0058】
一実施形態では、直径164’は重要な特徴である。この直径は頭部直径106よりも7パーセント小さいが、2~15パーセント小さくてもよい。この直径は、設計にとって重要であり、ねじが係止穴(突起156によって画定される穴)内に食い込み/楔留めして中実の一体型構造体を形成することを可能にする最適な締め代量を可能にする。一実施形態では、開口は4.0767mmの直径を有する。
【0059】
一実施形態では、上部座ぐり深さは、軸153と平行な側壁157を有する。しかし、座ぐりは、皿穴(例えば、
図5B)などの他の特徴と組み合わせることができる。
図5A及び
図5Cは、他の代替的な設計を示す。一実施形態では、上部座ぐり深さ172は0.889mmである。
【0060】
一実施形態では、下部座ぐりが存在するが、このような特徴は任意選択である。一実施形態は、2つの平行な平面160、170を有するランドを含む。下部座ぐりが存在しない場合、下面175は、ランドの上面174に平行でない曲率半径を有し得る。下部座ぐり又は空隙の存在は、高角度で係止ねじの隙間を提供するのに役立つ。一実施形態では、下部座ぐりは、5.461mmの直径176’’及び0.127mmの深さ173を有する。
【0061】
いくつかの実施形態における重要な特徴は、座ぐりの壁157からの係止穴ランドの突起の距離185である。この値は、様々な実施形態では、0.254mmから0.762mmまで変化させることができる。突起は係止機構にとって重要である。なぜなら、突起が小さすぎる場合、ねじの角度及び係止能力が損なわれるからである。加えて、突起が長すぎる場合、係止ねじは係止穴を通って並進することがある。
【0062】
一実施形態では、中心軸153からの上部座ぐり壁157の角度は、0度(平行)であってもよいが、他の実施形態では0~80度の範囲であってもよい。さらに、軸153からの下部座ぐり側壁の角度は、0度であってもよいが、0~80度の範囲であってもよい。
【0063】
以下の実施例は、さらなる実施形態に関する。
【0064】
実施例1.骨アンカーと、プレートと、を備え、骨アンカーは、(a)(i)頭部と本体とを含み、頭部は本体に結合され、(a)(ii)骨アンカーは長軸を有し、(a)(iii)本体は長軸に直交する外径を有し、頭部は長軸に直交する外径を有し、(a)(iv)頭部の外径は本体の外径よりも大きく、(b)(i)プレートは開口を含み、(b)(ii)開口は、開口を横断するがプレートと交差しない長軸を含み、(b)(iii)開口は第1の開口部及び第2の開口部を含み、(b)(iv)開口は突起を含み、突起は開口の壁から内側に、かつ長軸に向かって突出し、(b)(v)突起は第1の表面及び第2の表面を有し、(b)(vi)第1の表面の少なくとも一部分が第1の平面と同一平面上にあり、(b)(vii)第1の平面は第1の角度で長軸と交差し、第1の角度は85度~95度である、骨固定システム。
【0065】
一実施形態では、このような骨アンカーは、「無頭」ねじと呼ばれるものを含んでもよい。このようなねじは、変動するピッチ又はリード(例えば、遠位端付近でより大きいピッチ又はリード、及び近位端付近でより小さいピッチ又はリード)を有してもよい。しかし、ねじは、近位端付近のテーパがわずかであっても、依然としてある程度テーパ状であってもよい。
【0066】
実施例2.突起は、突起の第1の表面を突起の第2の表面に結合する内壁を含み、突起の内壁は、長軸から第1の距離にある第1の部分を有し、第1の距離は長軸に直交し、突起の内壁は、長軸から第2の距離にある第2の部分を有し、第2の距離は長軸に直交し、第2の距離は第1の距離よりも大きい、実施例1に記載の骨固定システム。
【0067】
実施例3.突起の内壁は、長軸から第3の距離にある第3の部分を有し、第3の距離は長軸に直交し、第3の距離は第1の距離よりも大きい、実施例2に記載の骨固定システム。
【0068】
実施例4.第3の距離は第2の距離よりも大きく、第2の距離は、第2の部分の他の位置と比較して長軸から最も遠い第2の部分の位置から測定され、第3の距離は、第3の部分の他の位置と比較して長軸から最も遠い第3の部分の位置から測定される、実施例3に記載の骨固定システム。
【0069】
実施例5.突起の内壁は、突起の内周を画定し、突起の内壁は、長軸から第1の距離にある第4の部分を有し、第1の部分は、第2の部分と第3の部分との間にあり、第3の部分は、第1の部分と第4の部分との間にある、実施例3に記載の骨固定システム。
【0070】
実施例6.第1の平面は、長軸に直交する、実施例2に記載の骨固定システム。
【0071】
実施例7.第1の平面は、長軸に直交する、実施例1に記載の骨固定システム。
【0072】
実施例8.第2の表面の少なくとも一部分が第2の平面と同一平面上にあり、(b)(viii)第2の平面は第2の角度で長軸と交差し、第2の角度は85度~95度である、実施例1に記載の骨固定システム。
【0073】
実施例9.第2の平面は、長軸に直交する、実施例8に記載の骨固定システム。
【0074】
実施例10.第1の平面は、長軸に直交する、実施例8に記載の骨固定システム。
【0075】
実施例11.第1の表面は、第2の表面と第1の開口部との間にあり、第2の表面は、第1の表面と第2の開口部との間にあり、第1の表面は、第1の開口部から第1の距離にあり、第1の距離は長軸に平行であり、第2の表面は、第2の開口部から第2の距離にあり、第2の距離は長軸に平行であり、第1の距離は第2の距離よりも大きい、実施例1に記載の骨固定システム。
【0076】
実施例12.プレートは、第1の開口部と第2の開口部との間にねじ山を含まず、第1の開口部は、プレートの第1の外面と直接接し、第2の開口部は、プレートの第2の外面と直接接し、プレートの第1の外面は、プレートの第2の外面と対向する、実施例1に記載の骨固定システム。
【0077】
実施例13.第1の開口部は、長軸に直交する第1の最大直径を有し、第2の開口部は、長軸に直交する第2の最大直径を有し、第2の最大直径は、第1の最大直径よりも大きい、実施例12に記載の骨固定システム。
【0078】
実施例14.骨アンカーの頭部は、第3の最大直径を含み、第1の最大直径は、第3の最大直径よりも大きく、突起は、開口の内側部分を一周するリングを形成し、リングは、最小直径を有し、リングの最小直径は、第3の最大直径よりも小さい、実施例13に記載の骨固定システム。
【0079】
実施例15.骨アンカーの頭部の少なくとも一部分が、骨アンカーの最近位5分の1に含まれ、骨アンカーの頭部の部分は、ねじ山を含む、実施例1に記載の骨固定システム。
【0080】
実施例16.骨アンカーの本体は、ねじ山を含み、骨アンカーの本体のねじ山は、第1のねじ山高さを有し、骨アンカーの頭部の部分のねじ山は、第2のねじ山高さを有し、第2のねじ山高さは、第1のねじ山高さよりも小さい、実施例15に記載の骨固定システム。
【0081】
実施例17.骨アンカーの本体のねじ山は、第1の頂部幅を有し、骨アンカーの頭部の部分のねじ山は、第2の頂部幅を有し、第2の頂部幅は、第1の頂部幅よりも大きい、実施例16に記載の骨固定システム。
【0082】
実施例18.突起は、開口の内側部分を一周するリングを形成する、実施例1に記載の骨固定システム。
【0083】
実施例19.骨アンカーの頭部は円形断面を有し、断面は骨アンカーの長軸に直交し、頭部の外径は、テーパ状部分を含む骨アンカーに基づく本体の外径よりも大きく、テーパ状部分は、10度~25度の角度で外側にテーパ状になる、ねじ谷底を含み、骨アンカーの頭部は、骨ねじの長軸に直交して取られた最大直径を含み、突起は、開口の内側部分を一周するリングを形成し、リングは最小直径を含み、骨アンカーの頭部の最大直径は、リングの最小直径よりも5パーセント~10パーセント大きく、骨アンカーの頭部の少なくとも一部分が、骨アンカーの最近位5分の1に含まれ、骨アンカーの頭部の部分は、ねじ山を含み、骨アンカーの頭部の部分のねじ山は、ねじ山高さを有し、ねじ山高さは0.0254mm~0.3048mmであり、骨アンカーの頭部の部分のねじ山は、頂部幅を有し、頂部幅は0.0508mm~0.3048mmであり、第1の表面は第2の表面と第1の開口部との間にあり、第2の表面は第1の表面と第2の開口部との間にあり、第1の表面は第1の開口部から第1の距離にあり、第1の距離は長軸に平行であり、0.254mm~1.27mmであり、突起は、突起の第1の表面を突起の第2の表面に結合する内壁を含み、突起の内壁は、長軸から第2の距離にある第1の部分を有し、第2の距離は長軸に直交し、突起の内壁は、長軸から第3の距離にある第2の部分を有し、第3の距離は長軸に直交し、第3の距離は第2の距離よりも大きく、第3の距離は0.508mm~1.016mmであり、第3の距離は第2の距離よりも差分距離だけ大きく、差分距離は0.127mm~0.381mmであり、第1の表面は第2の表面から第4の距離にあり、第4の距離は長軸に平行であり、0.254mm~5.588mmであり、突起の第1の部分は開口の壁から内側に、かつ長軸に向かって、第5の距離だけ突出し、第5の距離は0.254mm~0.127mmである、実施例1の骨固定システム。
【0084】
実施例19.5 骨アンカーの頭部の部分のねじ山は、10度~20度の角度で外側にテーパ状になる、ねじ山頂部を含む、実施例19に記載の骨固定システム。
【0085】
実施例20.テーパ状頭部を有する骨アンカーであって、頭部はねじ山が形成されている、骨アンカーと、空隙を含むプレートであって、空隙が座ぐり又は皿穴のうちの1つを含む、プレートと、を備え、空隙のいずれの部分もねじ山が形成されておらず、空隙は、内壁を含み、内壁は、その周囲に沿ってレリーフを含む、骨固定システム。
【0086】
実施例21.空隙は、座ぐりを含み、座ぐりは、ランディング(landing)を含み、ランディングは、平面によって画定される表面を含み、平面は、空隙の長軸に直交し、座ぐりは、側壁を含み、側壁は、空隙の長軸に平行に延在する、実施例20に記載の骨固定システム。
【0087】
実施例22.骨アンカーは材料を含み、プレートは材料を含み、骨アンカーはモノリシックであり、プレートはモノリシックである、実施例20に記載の骨固定システム。
【0088】
実施例23.骨アンカー及びレリーフは、骨アンカーがプレートと嵌合するときに、骨アンカー頭部のねじ山がレリーフの少なくとも1つに隣接するランディングを変形させるように集合的に構成され、骨アンカー及びレリーフは、骨アンカー頭部のねじ山がランディングを変形させるのに反応して、骨アンカーをプレートに係止するように集合的に構成される、実施例21に記載の骨固定システム。
【0089】
実施例24.プレートは弾性部材を含まない、実施例23に記載の骨固定システム。
【0090】
例えば、いくつかの従来技術は、ねじが挿入されている間に横方向に移動し、次いで、中間の位置に、かつねじ頭部の上に戻って、ねじの後退を防止するワイヤ(例えば、形状記憶を有するニッケルクロム合金)を使用することができる。しかし、このような弾性部材は、プレートの一実施形態に含まれない。
【0091】
実施例25.空隙を含むプレートであって、空隙は座ぐり又は皿穴のうちの1つを含む、プレートを備え、プレートは弾性部材を含まず、空隙のいずれの部分もねじ山が形成されず、空隙は内壁を含み、内壁はその周囲に沿ってレリーフを含み、レリーフは、骨アンカーがプレートと嵌合するときに骨アンカー頭部のねじ山がレリーフのうちの少なくとも1つに隣接する内壁を変形させるように構成される、骨固定キット。
【0092】
実施例26.空隙は、座ぐりを含み、座ぐりは、ランディングを含み、ランディングは、平面によって画定される表面を含み、平面は、空隙の長軸に直交し、座ぐりは、側壁を含み、側壁は、空隙の長軸に平行に延在する、実施例25に記載の骨固定キット。
【0093】
実施例27.骨アンカーを備える、実施例25に記載の骨固定キット。
【0094】
実施例5a.突起の内壁は、突起の内周を画定し、突起の内壁は、長軸から第1の距離にある第4の部分を有し、第1の部分は、第2の部分と第3の部分との間にあり、第3の部分は、第1の部分と第4の部分との間にある、実施例3から4のいずれかに記載の骨固定システム。
【0095】
実施例6a.第1の平面は、長軸に直交する、実施例1から5のいずれかに記載の骨固定システム。
【0096】
実施例8a.第2の表面の少なくとも一部分が第2の平面と同一平面上にあり、(b)(viii)第2の平面は第2の角度で長軸と交差し、第2の角度は85度~95度である、実施例1から6のいずれかに記載の骨固定システム。
【0097】
実施例10a.第1の平面は、長軸に直交する、実施例1から9のいずれかに記載の骨固定システム。
【0098】
実施例11a.第1の表面は、第2の表面と第1の開口部との間にあり、第2の表面は、第1の表面と第2の開口部との間にあり、第1の表面は、第1の開口部から第1の距離にあり、第1の距離は長軸に平行であり、第2の表面は、第2の開口部から第2の距離にあり、第2の距離は長軸に平行であり、第1の距離は第2の距離よりも大きい、実施例1から10のいずれかに記載の骨固定システム。
【0099】
実施例12a.プレートは、第1の開口部と第2の開口部との間にねじ山を含まず、第1の開口部は、プレートの第1の外面と直接接し、第2の開口部は、プレートの第2の外面と直接接し、プレートの第1の外面は、プレートの第2の外面と対向する、実施例1から11のいずれかに記載の骨固定システム。
【0100】
実施例15a.骨アンカーの頭部の少なくとも一部分が、骨アンカーの最近位5分の1に含まれ、骨アンカーの頭部の部分は、ねじ山を含む、実施例1から14のいずれかに記載の骨固定システム。
【0101】
実施例18a.突起は、開口の内側部分を一周するリングを形成する、実施例1から17のいずれかに記載の骨固定システム。
【0102】
実施例19a.骨アンカーの頭部は円形断面を有し、断面は骨アンカーの長軸に直交し、頭部の外径は、テーパ状部分を含む骨アンカーに基づく本体の外径よりも大きく、テーパ状部分は、10度~20度の角度で外側にテーパ状になる、ねじ谷底を含み、骨アンカーの頭部は、骨ねじの長軸に直交して取られた最大直径を含み、突起は、開口の内側部分を一周するリングを形成し、リングは最小直径を含み、骨アンカーの頭部の最大直径は、リングの最小直径よりも5パーセント~10パーセント大きく、骨アンカーの頭部の少なくとも一部分が、骨アンカーの最近位5分の1に含まれ、骨アンカーの頭部の部分は、ねじ山を含み、骨アンカーの頭部の部分のねじ山は、ねじ山高さを有し、ねじ山高さは0.0254mm~0.3048mmであり、骨アンカーの頭部の部分のねじ山は、頂部幅を有し、頂部幅は0.0508mm~0.3048mmであり、第1の表面は第2の表面と第1の開口部との間にあり、第2の表面は第1の表面と第2の開口部との間にあり、第1の表面は第1の開口部から第1の距離にあり、第1の距離は長軸に平行であり、0.254mm~1.27mmであり、突起は、突起の第1の表面を突起の第2の表面に結合する内壁を含み、突起の内壁は、長軸から第2の距離にある第1の部分を有し、第2の距離は長軸に直交し、突起の内壁は、長軸から第3の距離にある第2の部分を有し、第3の距離は長軸に直交し、第3の距離は第2の距離よりも大きく、第3の距離は0.508mm~1.016mmであり、第3の距離は第2の距離よりも差分距離だけ大きく、差分距離は0.127mm~0.381mmであり、第1の表面は第2の表面から第4の距離にあり、第4の距離は長軸に平行であり、0.254mm~5.588mmであり、突起の第1の部分は開口の壁から内側に、かつ長軸に向かって、第5の距離だけ突出し、第5の距離は0.254mm~0.127mmである、実施例1から18のいずれかに記載の骨固定システム。
【0103】
実施例22a.骨アンカーは材料を含み、プレートは材料を含み、骨アンカーはモノリシックであり、プレートはモノリシックである、実施例20から21のいずれかに記載の骨固定システム。
【0104】
本明細書で使用される場合、モノリシックとは、単一のユニットから形成されることを意味する。例えば、プレートは、鍛造、材料ブロックの機械加工、付加製造などによって形成することができる。このようなユニットは、溶接部又は接着剤を介して接合された部分を含まない。
【0105】
実施例23a.骨アンカー及びレリーフは、骨アンカーがプレートと嵌合するときに、骨アンカー頭部のねじ山がレリーフの少なくとも1つに隣接するランディングを変形させるように集合的に構成され、骨アンカー及びレリーフは、骨アンカー頭部のねじ山がランディングを変形させるのに反応して、骨アンカーをプレートに係止するように集合的に構成される、実施例20から22のいずれかに記載の骨固定システム。
【0106】
実施例24a.プレートは弾性部材を含まない、実施例20から23のいずれかに記載の骨固定システム。
【0107】
実施例27a.骨アンカーを備える、実施例25から26のいずれかに記載の骨固定キット。
【0108】
実施例6a’.第1の平面は、長軸に直交する、実施例5aに記載の骨固定システム。
【0109】
実施例8a’.第2の表面の少なくとも一部分が第2の平面と同一平面上にあり、(b)(viii)第2の平面は第2の角度で長軸と交差し、第2の角度は85度~95度である、実施例5aから6aのいずれかに記載の骨固定システム。
【0110】
実施例10a’.第1の平面は、長軸に直交する、実施例5a、6a、8aのいずれかに記載の骨固定システム。
【0111】
実施例11a’.第1の表面は、第2の表面と第1の開口部との間にあり、第2の表面は、第1の表面と第2の開口部との間にあり、第1の表面は、第1の開口部から第1の距離にあり、第1の距離は長軸に平行であり、第2の表面は、第2の開口部から第2の距離にあり、第2の距離は長軸に平行であり、第1の距離は第2の距離よりも大きい、実施例5a、6a、8a、10aのいずれかに記載の骨固定システム。
【0112】
実施例12a’.プレートは、第1の開口部と第2の開口部との間にねじ山を含まず、第1の開口部は、プレートの第1の外面と直接接し、第2の開口部は、プレートの第2の外面と直接接し、プレートの第1の外面は、プレートの第2の外面と対向する、実施例5a、6a、8a、10a、11aのいずれかに記載の骨固定システム。
【0113】
実施例15a’.骨アンカーの頭部の少なくとも一部分が、骨アンカーの最近位5分の1に含まれ、骨アンカーの頭部の部分は、ねじ山を含む、実施例5a、6a、8a、10a、11a、14aのいずれかに記載の骨固定システム。
【0114】
実施例18a’.突起は、開口の内側部分を一周するリングを形成する、実施例5a、6a、8a、10a、11a、14a、17aのいずれかに記載の骨固定システム。
【0115】
実施例19a’.骨アンカーの頭部は円形断面を有し、断面は骨アンカーの長軸に直交し、頭部の外径は、テーパ状部分を含む骨アンカーに基づく本体の外径よりも大きく、テーパ状部分は、10度~20度の角度で外側にテーパ状になる、ねじ谷底を含み、骨アンカーの頭部は、骨ねじの長軸に直交して取られた最大直径を含み、突起は、開口の内側部分を一周するリングを形成し、リングは最小直径を含み、骨アンカーの頭部の最大直径は、リングの最小直径よりも5パーセント~10パーセント大きく、骨アンカーの頭部の少なくとも一部分が、骨アンカーの最近位5分の1に含まれ、骨アンカーの頭部の部分は、ねじ山を含み、骨アンカーの頭部の部分のねじ山は、ねじ山高さを有し、ねじ山高さは0.0254mm~0.3048mmであり、骨アンカーの頭部の部分のねじ山は、頂部幅を有し、頂部幅は0.0508mm~0.3048mmであり、第1の表面は第2の表面と第1の開口部との間にあり、第2の表面は第1の表面と第2の開口部との間にあり、第1の表面は第1の開口部から第1の距離にあり、第1の距離は長軸に平行であり、0.254mm~1.27mmであり、突起は、突起の第1の表面を突起の第2の表面に結合する内壁を含み、突起の内壁は、長軸から第2の距離にある第1の部分を有し、第2の距離は長軸に直交し、突起の内壁は、長軸から第3の距離にある第2の部分を有し、第3の距離は長軸に直交し、第3の距離は第2の距離よりも大きく、第3の距離は0.508mm~1.016mmであり、第3の距離は第2の距離よりも差分距離だけ大きく、差分距離は0.127mm~0.381mmであり、第1の表面は第2の表面から第4の距離にあり、第4の距離は長軸に平行であり、0.254mm~5.588mmであり、突起の第1の部分は開口の壁から内側に、かつ長軸に向かって、第5の距離だけ突出し、第5の距離は0.254mm~0.127mmである、実施例5a、6a、8a、10a、11a、14a、17a、18aのいずれかに記載の骨固定システム。
【0116】
実施例23a’.骨アンカー及びレリーフは、骨アンカーがプレートと嵌合するときに、骨アンカー頭部のねじ山がレリーフの少なくとも1つに隣接するランディングを変形させるように集合的に構成され、骨アンカー及びレリーフは、骨アンカー頭部のねじ山がランディングを変形させるのに反応して、骨アンカーをプレートに係止するように集合的に構成される、実施例22aに記載の骨固定システム。
【0117】
実施例24a’.プレートは弾性部材を含まない、実施例22a、23aのいずれかに記載の骨固定システム。
【0118】
本発明の実施形態の前述の説明は、例示及び説明の目的で提示されている。本発明が網羅的であることも、開示された正確な形態に限定することも意図していない。本明細書及び以下の特許請求項は、用語、例えば左、右、頂部、底部、上に、下に、上部、下部、第1、第2などを含み、これらの用語は、説明の目的のためにのみ使用され、限定として解釈されるべきではない。例えば、相対的な垂直位置を指定する用語は、基板のデバイス側がその基板の「頂部」表面である状況を指し、基板は、実際には、基板の「頂部」側が標準的な地球基準座標系において「底部」側よりも低く、依然として「頂部」という用語の意味に含まれ得るように、任意の配向であってもよい。本明細書(特許請求項を含む)で使用される「上の」という用語は、特に明記されない限り、第2の構造「上の」第1の構造が、直接的に第2の構造上にあり、かつ第2の構造と直接接触していることを示すものではなく、第1の構造と第1の構造上の第2の構造との間に第3の構造又は他の構造があってもよい。本明細書に記載されるデバイス又は物品の実施形態は、多数の位置及び配向で製造、使用、又は出荷することができる。当業者は、上記の教示に照らして多くの改変及び変形が可能であることを理解することができる。当業者は、図に示された様々な構成要素の様々な等価な組み合わせ及び置換を認識するであろう。したがって、本発明の範囲は、本発明を実施するための形態によってではなく、本明細書に添付された特許請求項によって限定されることが意図される。
【国際調査報告】