(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-30
(54)【発明の名称】レンズの動きを制御する方法及び装置並びコンピュータ装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
A63F 13/5258 20140101AFI20221122BHJP
【FI】
A63F13/5258
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022519447
(86)(22)【出願日】2020-11-04
(85)【翻訳文提出日】2022-03-28
(86)【国際出願番号】 CN2020126463
(87)【国際公開番号】W WO2021143296
(87)【国際公開日】2021-07-22
(31)【優先権主張番号】202010055703.X
(32)【優先日】2020-01-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】514187420
【氏名又は名称】テンセント・テクノロジー・(シェンジェン)・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】リィウ,チィ
(72)【発明者】
【氏名】ジャイ,グアンジョウ
(72)【発明者】
【氏名】ツォイ,ウエイホア
(57)【要約】
本出願はレンズの動きを制御する方法及び装置並びにコンピュータ装置及びプログラムを開示し、コンピュータ技術の分野に関する。方法は、ターゲット時間スライスに対応する複数のターゲットフレームのデータに基づいて、レンズがターゲット時間スライスにおいて満足する必要のある第一ターゲットパラメータを取得し;第一ターゲットパラメータ、レンズのターゲット時間スライスにおける初期移動速度、ターゲット時間スライスに対応する時間間隔、及び時間-速度変化倍率曲線に基づいて、レンズのターゲット時間スライスにおけるターゲット移動速度を決定し;及び、時間-速度変化倍率曲線、初期移動速度及びターゲット移動速度に基づいて、レンズの動きを制御するステップを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータ装置が実行する、レンズの動きを制御する方法であって、
ターゲット時間スライスに対応する複数のターゲットフレームのデータに基づいて、レンズが前記ターゲット時間スライスにおいて満足する必要のある第一ターゲットパラメータを取得するステップであって、前記第一ターゲットパラメータは第一位置パラメータ及び第一スケーリングパラメータのうちの少なくとも1つを含む、ステップ;
前記第一ターゲットパラメータ、前記レンズの前記ターゲット時間スライスにおける初期移動速度、前記ターゲット時間スライスに対応する時間間隔、及び時間-速度変化倍率曲線に基づいて、前記レンズの前記ターゲット時間スライスにおけるターゲット移動速度を決定するステップであって、前記ターゲット移動速度はターゲット平行移動速度及びターゲットスケーリング速度のうちの少なくとも1つを含む、ステップ;及び
前記時間-速度変化倍率曲線、前記初期移動速度、及び前記ターゲット移動速度に基づいて、前記レンズの動きを制御するステップを含む、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記ターゲット時間スライスに対応する複数のターゲットフレームのデータに基づいて、レンズが前記ターゲット時間スライスにおいて満足する必要のある第一ターゲットパラメータを取得するステップは、
前記ターゲット時間スライスに対応する各ターゲットフレームのデータに対してサンプリング処理を行い、前記各ターゲットフレームに対応するサンプリングパラメータを取得するステップ;
タイムスタンプと前記ターゲット時間スライスの開始タイムスタンプとの距離に基づいて、前記各ターゲットフレームに重み値を設定するステップ;及び
前記各ターゲットフレームに対応するサンプリングパラメータ及び前記各ターゲットフレームに対応する重み値に基づいて、前記レンズが前記ターゲット時間スライスにおいて満足する必要のある第一ターゲットパラメータを決定するステップを含む、方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法であって、
前記各ターゲットフレームに対応するサンプリングパラメータはサンプリング位置パラメータを含み、
前記ターゲット時間スライスに対応する各ターゲットフレームのデータに対してサンプリング処理を行い、前記各ターゲットフレームに対応するサンプリングパラメータを取得するステップは、
前記各ターゲットフレームのデータに基づいて、前記各ターゲットフレームにおけるインタラクティブオブジェクトの中心位置パラメータを取得するステップ;及び
前記各ターゲットフレームにおけるインタラクティブオブジェクトの中心位置パラメータ及び前記インタラクティブオブジェクトの集合位置パラメータに基づいて、前記各ターゲットフレームに対応するサンプリング位置パラメータを決定するステップを含む、方法。
【請求項4】
請求項2に記載の方法であって、
前記各ターゲットフレームに対応するサンプリングパラメータはサンプリングスケーリングパラメータを含み、
前記ターゲット時間スライスに対応する各ターゲットフレームのデータに対してサンプリング処理を行い、前記各ターゲットフレームに対応するサンプリングパラメータを取得するステップは、
前記各ターゲットフレームのデータに基づいて、前記各ターゲットフレームに対応する距離パラメータを取得するステップ;
距離-スケーリング変化倍率曲線に基づいて、前記距離パラメータに対応するスケーリング変化倍率を決定するステップ;及び
前記スケーリング変化倍率に基づいて、前記各ターゲットフレームに対応するサンプリングスケーリングパラメータを決定するステップを含む、方法。
【請求項5】
請求項1に記載の方法であって、
前記第一ターゲットパラメータ、前記レンズの前記ターゲット時間スライスにおける初期移動速度、前記ターゲット時間スライスに対応する時間間隔、及び時間-速度変化倍率曲線に基づいて、前記レンズの前記ターゲット時間スライスにおけるターゲット移動速度を決定するステップは、
第一移動方向及び第二移動方向に基づいて、前記ターゲット時間スライスに対応する転向角度を取得するステップ;
前記転向角度に対応する転向混合係数を決定するステップ;
前記転向混合係数に基づいて前記初期移動速度を更新し、更新後の初期移動速度を取得するステップ;及び
前記第一ターゲットパラメータ、前記更新後の初期移動速度、前記ターゲット時間スライスに対応する時間間隔、及び前記時間-速度変化倍率曲線に基づいて、前記レンズの前記ターゲット時間スライスにおけるターゲット移動速度を決定するステップを含む、方法。
【請求項6】
請求項1に記載の方法であって、
前記第一ターゲットパラメータ、前記レンズの前記ターゲット時間スライスにおける初期移動速度、前記ターゲット時間スライスに対応する時間間隔、及び時間-速度変化倍率曲線に基づいて、前記レンズの前記ターゲット時間スライスにおけるターゲット移動速度を決定するステップは、
前記レンズが前記ターゲット時間スライスに既に満足した第二ターゲットパラメータ及び前記第一ターゲットパラメータに基づいて、前記レンズの前記ターゲット時間スライスにおける変化パラメータを取得するステップであって、前記第二ターゲットパラメータは第二位置パラメータ及び第二スケーリングパラメータのうちの少なくとも1つを含む、ステップ;
前記時間-速度変化倍率曲線に対応する積分値を取得するステップ;及び
前記変化パラメータ、前記初期移動速度、前記ターゲット時間スライスに対応する時間間隔、及び前記時間-速度変化倍率曲線に対応する積分値に基づいて、前記レンズの前記ターゲット時間スライスにおけるターゲット移動速度を決定するステップを含む、方法。
【請求項7】
請求項1に記載の方法であって、
前記時間-速度変化倍率曲線、前記初期移動速度、及び前記ターゲット移動速度に基づいて、前記第一ターゲットパラメータを満足するよう、前記レンズの動きを制御するステップは、
前記レンズの動きを制御するプロセスを参照数個のサブプロセスに分割するステップ;
任意の1つのサブプロセスに対応する時間パラメータ及び前記時間-速度変化倍率曲線に基づいて、前記任意の1つのサブプロセスに対応する速度変化倍率を決定するステップ;
前記初期移動速度、前記ターゲット移動速度、及び前記任意の1つのサブプロセスに対応する速度変化倍率に基づいて、前記任意の1つのサブプロセスに対応するサブ移動速度を決定するステップ;及び
前記任意の1つのサブプロセスに対応する時間間隔内で、前記任意の1つのサブプロセスに対応するサブ移動速度に基づいて、前記レンズの動きを制御するステップを含む、方法。
【請求項8】
請求項1に記載の方法であって、
前記レンズが前記ターゲット時間スライスにおいて満足する必要のある第一ターゲットパラメータを取得した後に、前記方法はさらに、
パラメータ変化閾値に基づいて、前記第一ターゲットパラメータに対して有効性検証を行うステップを含み、
前記第一ターゲットパラメータ、前記レンズの前記ターゲット時間スライスにおける初期移動速度、前記ターゲット時間スライスに対応する時間間隔、及び時間-速度変化倍率曲線に基づいて、前記レンズの前記ターゲット時間スライスにおけるターゲット移動速度を決定するステップは、
有効性検証をパスした第一ターゲットパラメータ、前記レンズの前記ターゲット時間スライスにおける初期移動速度、前記ターゲット時間スライスに対応する時間間隔、及び時間-速度変化倍率曲線に基づいて、前記レンズの前記ターゲット時間スライスにおけるターゲット移動速度を決定するステップを含む、方法。
【請求項9】
請求項1に記載の方法であって、
前記レンズの前記ターゲット時間スライスにおけるターゲット移動速度を決定した後に、前記方法はさらに、
補正係数に基づいて前記ターゲット移動速度を更新し、更新後のターゲット移動速度を取得するステップを含み、
前記時間-速度変化倍率曲線、前記初期移動速度、及び前記ターゲット移動速度に基づいて、前記第一ターゲットパラメータを満足するよう、前記レンズの動きを制御するステップは、
前記時間-速度変化倍率曲線、前記初期移動速度、及び前記更新後のターゲット移動速度に基づいて、前記第一ターゲットパラメータを満足するよう、前記レンズの動きを制御するステップを含む、方法。
【請求項10】
請求項1乃至9のうちの何れか1つに記載の方法であって、
前記時間-速度変化倍率曲線はベジェ曲線である、方法。
【請求項11】
レンズの動きを制御する装置であって、
ターゲット時間スライスに対応する複数のターゲットフレームのデータに基づいて、レンズが前記ターゲット時間スライスにおいて満足する必要のある第一ターゲットパラメータを取得するための取得モジュールであって、前記第一ターゲットパラメータは第一位置パラメータ及び第一スケーリングパラメータのうちの少なくとも1つを含む、取得モジュール;
前記第一ターゲットパラメータ、前記レンズの前記ターゲット時間スライスにおける初期移動速度、前記ターゲット時間スライスに対応する時間間隔、及び時間-速度変化倍率曲線に基づいて、前記レンズの前記ターゲット時間スライスにおけるターゲット移動速度を決定するための決定モジュールであって、前記ターゲット移動速度はターゲット平行移動速度及びターゲットスケーリング速度のうちの少なくとも1つを含む、決定モジュール;及び
前記時間-速度変化倍率曲線、前記初期移動速度、及び前記ターゲット移動速度に基づいて、前記レンズの動きを制御するための制御モジュールを含む、装置。
【請求項12】
請求項11に記載の装置であって、
前記取得モジュールは、
前記ターゲット時間スライスに対応する各ターゲットフレームのデータに対してサンプリング処理を行い、前記各ターゲットフレームに対応するサンプリングパラメータを取得し;
タイムスタンプと前記ターゲット時間スライスの開始タイムスタンプとの距離に基づいて、前記各ターゲットフレームに重み値を設定し;及び
前記各ターゲットフレームに対応するサンプリングパラメータ及び前記各ターゲットフレームに対応する重み値に基づいて、前記レンズが前記ターゲット時間スライスにおいて満足する必要のある第一ターゲットパラメータを決定するために用いられる、装置。
【請求項13】
請求項12に記載の装置であって、
前記各ターゲットフレームに対応するサンプリングパラメータはサンプリング位置パラメータを含み、
前記取得モジュールはさらに、
前記各ターゲットフレームのデータに基づいて、前記各ターゲットフレームにおけるインタラクティブオブジェクトの中心位置パラメータを取得し;及び
前記各ターゲットフレームにおけるインタラクティブオブジェクトの中心位置パラメータ及び前記インタラクティブオブジェクトの集合位置パラメータに基づいて、前記各ターゲットフレームに対応するサンプリング位置パラメータを決定するために用いられる、装置。
【請求項14】
コンピュータ装置であって、
処理器;及び
前記処理器に接続される記憶器を含み、
前記記憶器にはコンピュータプログラムが記憶されており、
前記処理器は、前記コンピュータプログラムを実行することで、請求項1乃至10のうちの何れか1項に記載の、レンズの動きを制御する方法を実現するように構成される、コンピュータ装置。
【請求項15】
コンピュータに、請求項1乃至10のうちの何れか1項に記載の、レンズの動きを制御する方法を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2020年1月17日に中国専利局に出願した、出願番号が202010055703.X、発明の名称が「レンズの動きを制御する方法、装置、機器及び記憶媒体」である中国特許出願に基づく優先権を主張するものであり、その全内容を参照によりここに援用する。
【0002】
本出願の実施例は、コンピュータ技術の分野に関し、特に、レンズの動きを制御する方法及び装置並びにコンピュータ装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0003】
ゲーム技術の急速な発展に伴い、ますます多くのゲームクライアントがユーザにガイド(guide)モードを提供している。ユーザがガイドモードでゲームビデオを視聴する過程において、ゲームクライアントは、ガイドレンズの動き(移動)を制御し、ガイドレンズを素晴らしいゲームシーンに焦点を合わせることで、ユーザのゲームビデオの視聴体験を向上させることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願の実施例は、レンズの動きを制御する効果を向上させることができる、レンズの動きを制御する方法及び装置並びにコンピュータ装置及びプログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一側面によれば、本出願の実施例はレンズの動きを制御する方法を提供し、前記方法はコンピュータ装置に応用され、前記方法は、
ターゲット時間スライスに対応する複数のターゲットフレームのデータに基づいて、レンズが前記ターゲット時間スライスにおいて満足する必要のある第一ターゲットパラメータを取得し、前記第一ターゲットパラメータは第一位置パラメータ及び第一スケーリングパラメータのうちの少なくとも1つを含み;
前記第一ターゲットパラメータ、前記レンズの前記ターゲット時間スライスにおける初期移動速度、前記ターゲット時間スライスに対応する時間間隔、及び時間-速度変化倍率曲線に基づいて、前記レンズの前記ターゲット時間スライスにおけるターゲット移動速度を決定し、前記ターゲット移動速度はターゲット平行移動(translation)速度及びターゲットスケーリング速度のうちの少なくとも1つを含み;及び
前記時間-速度変化倍率曲線、前記初期移動速度、及び前記ターゲット移動速度に基づいて、前記レンズの動きを制御するステップを含む。
【0006】
もう1つの側面によれば、レンズの動きを制御する装置が提供され、前記装置は、
ターゲット時間スライスに対応する複数のターゲットフレームのデータに基づいて、レンズが前記ターゲット時間スライスにおいて満足する必要のある第一ターゲットパラメータを取得するための取得モジュールであって、前記第一ターゲットパラメータは第一位置パラメータ及び第一スケーリングパラメータのうちの少なくとも1つを含む、取得モジュール;
前記第一ターゲットパラメータ、前記レンズの前記ターゲット時間スライスにおける初期移動速度、前記ターゲット時間スライスに対応する時間間隔、及び時間-速度変化倍率曲線に基づいて、前記レンズの前記ターゲット時間スライスにおけるターゲット移動速度を決定するための決定モジュールであって、前記ターゲット移動速度はターゲット平行移動速度及びターゲットスケーリング速度のうちの少なくとも1つを含む、決定モジュール;及び
前記時間-速度変化倍率曲線、前記初期移動速度、及び前記ターゲット移動速度に基づいて、前記第一ターゲットパラメータを満足するよう、前記レンズの動きを制御するための制御モジュールを含む。
【0007】
もう1つの側面によれば、コンピュータ装置が提供され、前記コンピュータ装置は処理器及び記憶器を含み、前記記憶器には少なくとも1つのプログラムコードが記憶されており、前記少なくとも1つのプログラムコードは前記処理器によりロードされることで以下のステップを実行し、即ち、
ターゲット時間スライスに対応する複数のターゲットフレームのデータに基づいて、レンズが前記ターゲット時間スライスにおいて満足する必要のある第一ターゲットパラメータを取得し、前記第一ターゲットパラメータは第一位置パラメータ及び第一スケーリングパラメータのうちの少なくとも1つを含み;
前記第一ターゲットパラメータ、前記レンズの前記ターゲット時間スライスにおける初期移動速度、前記ターゲット時間スライスに対応する時間間隔、及び時間-速度変化倍率曲線に基づいて、前記レンズの前記ターゲット時間スライスにおけるターゲット移動速度を決定し、前記ターゲット移動速度はターゲット平行移動速度及びターゲットスケーリング速度のうちの少なくとも1つを含み;及び
前記時間-速度変化倍率曲線、前記初期移動速度、及び前記ターゲット移動速度に基づいて、前記レンズの動きを制御するステップである。
【0008】
もう1つの側面、コンピュータ可読記憶媒体がさらに提供され、前記コンピュータ可読記憶媒体には少なくとも1つのプログラムコードが記憶され、前記少なくとも1つのプログラムコードは処理器によりロードされることで以下のステップを実行し、即ち、
ターゲット時間スライスに対応する複数のターゲットフレームのデータに基づいて、レンズが前記ターゲット時間スライスにおいて満足する必要のある第一ターゲットパラメータを取得し、前記第一ターゲットパラメータは第一位置パラメータ及び第一スケーリングパラメータのうちの少なくとも1つを含み;
前記第一ターゲットパラメータ、前記レンズの前記ターゲット時間スライスにおける初期移動速度、前記ターゲット時間スライスに対応する時間間隔、及び時間-速度変化倍率曲線に基づいて、前記レンズの前記ターゲット時間スライスにおけるターゲット移動速度を決定し、前記ターゲット移動速度はターゲット平行移動速度及びターゲットスケーリング速度のうちの少なくとも1つを含み;及び
前記時間-速度変化倍率曲線、前記初期移動速度、及び前記ターゲット移動速度に基づいて、前記レンズの動きを制御するステップである。
【発明の効果】
【0009】
本出願の実施例により提供される技術案は少なくとも次のような有利な効果を奏する。
【0010】
複数のターゲットフレームのデータに基づいてレンズがターゲット時間スライスにおいて満足する必要のある第一ターゲットパラメータを取得するため、第一ターゲットパラメータの信頼性が高く、レンズの動きの安定性の向上に有利である。また、時間-速度変化倍率曲線に基づいてレンズの動きを制御するため、レンズの隣接時間スライスの間の動きの連続性の改善に有利であり、レンズの移動過程の安定性が高く、レンズの動きを制御する効果がより良い。
【図面の簡単な説明】
【0011】
本出願の実施例における技術案をより明確に説明するために、以下、実施例の説明に使用される必要のある図面について簡単に紹介する。また、明らかであるように、以下に説明される図面は本出願の幾つかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造性のある労働をせずにこれらの図面に基づいて他の図面を得ることもできる。
【
図1】本出願の実施例により提供されるレンズの動きを制御する方法の実装環境を示す図である。
【
図2】本出願の実施例により提供されるレンズの動きを制御する方法のフローチャートである。
【
図3】本出願の実施例により提供されるインタラクティブオブジェクトの移動過程を示す図である。
【
図4】本出願の実施例により提供される中心位置パラメータ、サンプリング位置パラメータ及び集合位置パラメータにより指示される位置点を示す図である。
【
図5】本出願の実施例により提供される距離-スケーリング変化倍率曲線を示す図である。
【
図6】本出願の実施例により提供される時間-速度変化倍率曲線を示す図である。
【
図7】本出願の実施例により提供される角度-転向混合係数曲線を示す図である。
【
図8】本出願の実施例により提供される時間-移動速度曲線を示す図である。
【
図9】本出願の実施例により提供されるレンズの動きを制御するプロセスを示す図である。
【
図10】本出願の実施例により提供されるレンズの動きを制御する装置を示す図である。
【
図11】本出願の実施例により提供されるレンズの動きを制御する装置を示す図である。
【
図12】本出願の実施例により提供される端末の構成を示す図である。
【
図13】本出願の実施例により提供されるコンピュータ装置の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本出願の目的、技術手段及び利点をより明らかにするために、以下、図面を参照しながら本出願の実施形態についてさらに詳細に説明する。
【0013】
なお、本出願の明細書、特許請求の範囲及び上述の図面における“第一”、“第二”などの用語は類似したオブジェクトを区別するために用いられ、特定の順序又は前後の順序を説明するために用いられない。理解すべきは、このように使用されるデータは、ここで説明される本出願の実施例がここで図示又は説明される順序以外の順序に従って実施され得るよう、適切な場合に交換することができるということである。また、以下の例示的な実施例で説明される実施方式は本出願と一致したすべての実施方式を表さない。それらは、むしろ、添付した特許請求の範囲に記載の本出願の幾つかの側面と一致した装置及び方法の例のみである。
【0014】
ゲーム技術の迅速な発展に伴い、ますます多くのゲームクライアントがユーザにガイドモードを提供している。ユーザがガイドモードを選んだときに、ガイドレンズはゲームのリズムに合わせて自動で移動し、ユーザの操作無しでユーザに素晴らしいチームバトルや幾つかの重要な瞬間を示すことができる。言い換えれば、ユーザがガイドモードを用いてゲームビデオを視聴する過程において、ゲームクライアントはガイドレンズの動きを制御し、ガイドレンズを素晴らしいゲームシーンに焦点を合わせることで、ユーザのゲームビデオの視聴体験を向上させることができる。
【0015】
よって、本出願の実施例ではレンズの動きを制御する方法が提供される。
図1を参照し、それは本出願の実施例により提供されるレンズの動きを制御する方法の実装環境を示す図である。該実装環境は端末11及びサーバー12を含む。
【0016】
そのうち、端末11にはガイドモードを提供し得るゲームクライアントがインストールされ、ガイドモードで、端末11におけるゲームクライアントは本出願の実施例により提供される方法を用いてレンズの動きを制御することができる。なお、本出願の実施例におけるレンズはガイドモードでのガイドレンズであり、該ガイドレンズが焦点を合わせるシーンはガイドモードでユーザが見るシーンである。幾つかの実施例において、サーバー12とは、端末11にインストールされるゲームクライアントのバックグラウンドサーバーを指し、サーバー12は端末11にインストールされるゲームクライアントにデータサポートを提供することができる。
【0017】
幾つかの実施例において、端末11は例えば、携帯電話、タブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータなどのスマートデバイスである。サーバー12は1台のサーバーであり、又は複数台のサーバーからなるサーバー群であり、又は1つのクラウドコンピューティングサービスセンターである。端末11はサーバー12と有線又は無線ネットワークで通信接続を確立し得る。
【0018】
当業者が理解すべきは、上述の端末11及びサーバー12は例示に過ぎず、他の関連する又は将来出現する可能性のある端末又はサーバーも本出願に適用され得る場合に本出願の保護範囲に含まれ、また、参照によりここに組み込まれるということである。
【0019】
上述の
図1に示す実装環境に基づいて、本出願の実施例により提供されるレンズの動きを制御する方法を説明し、該方法が端末におけるゲームクライアントに応用されることを例とする。
図2に示すように、本出願の実施例により提供される方法は以下のようなステップを含む。
【0020】
ステップ201:端末はターゲット時間スライスに対応する複数のターゲットフレームのデータに基づいて、レンズがターゲット時間スライスにおいて満足する必要のある第一ターゲットパラメータを取得する。
【0021】
幾つかの実施例において、ターゲット時間スライスとは、現在、レンズの動きの制御操作を実行する必要のある時間スライスを指す。ゲームビデオに対してガイドを行う過程で、端末は第一参照時間間隔に従ってゲームビデオを複数の時間スライスに分割し、その後、本出願の実施例により提供される方法に基づいて、順次、各時間スライスでレンズの動きの制御操作を実行する。幾つかの実施例において、第一参照時間間隔は経験に基づいて設定され、又は応用シーンに基づいて自由に調整され得るが、本出願の実施例はこれについて限定しない。例示として、第一参照時間間隔が1秒に設定されるときに、ターゲット時間スライスに対応する時間間隔も1秒である。
【0022】
幾つかの実施例において、ターゲット時間スライスに対応する複数のターゲットフレームは、ターゲット時間スライスの開始タイムスタンプに対応するゲームビデオフレーム、及び該開始タイムスタンプに対応するゲームビデオフレームの前の参照数(N(Nは1以上の整数である))個のゲームビデオフレームを含む。幾つかの実施例において、参照数は経験に基づいて設定され、又は応用シーンに基づいて自由に調整され得るが、本出願の実施例はこれについて限定しない。幾つかの実施例において、参照数が10に設定され、このような場合、端末はターゲット時間スライスに対応する11個のターゲットフレームに基づいて、レンズがターゲット時間スライスにおいて満足する必要のある第一ターゲットパラメータを取得することができる。
【0023】
幾つかの実施例において、各ターゲットフレームのデータとは、該フレームにおけるオリジナルデータを指し、該ターゲットフレームにおけるインタラクティブオブジェクトの位置データ、該ターゲットフレームのタイムスタンプデータなどが含まれるが、これらに限定されない。ターゲットフレームにおけるインタラクティブオブジェクトとは、該ターゲットフレームに含まれる、ゲームに参加するゲームキャラクターモデルを指す。
【0024】
幾つかの実施例において、第一ターゲットパラメータとは、レンズがターゲット時間スライスの終了時刻において満足する必要のあるパラメータを指す。第一ターゲットパラメータは第一位置パラメータ及び第一スケーリングパラメータのうちの少なくとも1つを含む。そのうち、第一位置パラメータはレンズがターゲット時間スライスの終了時刻において焦点を合わせる必要のある位置を指示するために用いられ、第一スケーリングパラメータはレンズがターゲット時間スライスの終了時刻において達する必要のあるスケーリング値を指示するために用いられる。幾つかの実施例において、端末は座標の形式で第一位置パラメータを表し、値の形式で第一スケーリングパラメータを表すことができる。幾つかの実施例において、端末は値を採用して第一スケーリングパラメータを表すときに、0~1の間(0及び1を含む)の値を用いてレンズのピント範囲の縮小を示し、1を用いてレンズのピント範囲の不変を示し、1よりも大きい値を用いてレンズのピント範囲の拡大を示すことができる。
【0025】
このような実施方式において、端末は複数のターゲットフレームのデータに基づいて第一ターゲットパラメータを得ることで、或るビデオフレームの異常データの、第一ターゲットパラメータへの悪影響を低減し、取得した第一ターゲットパラメータの信頼性を高くすることができるため、後続のレンズの動きの制御過程の安定性を向上させることができる。
【0026】
幾つかの実施例において、端末が、ターゲット時間スライスに対応する複数のターゲットフレームのデータに基づいて、レンズがターゲット時間スライスにおいて満足する必要のある第一ターゲットパラメータを取得するプロセスは以下のステップ2011乃至ステップ2013を含む。
【0027】
ステップ2011:端末はターゲット時間スライスに対応する各ターゲットフレームのデータに対してサンプリング処理を行い、各ターゲットフレームに対応するサンプリングパラメータを得る。
【0028】
幾つかの実施例において、各ターゲットフレームに対応するサンプリングパラメータとは、該ターゲットフレームに基づいて決定される、レンズがターゲット時間スライスにおいて満足する必要のあるパラメータを指す。各ターゲットフレームに対応するサンプリングパラメータは該ターゲットフレームに対応するサンプリング位置パラメータ及びサンプリングスケーリングパラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0029】
幾つかの実施例において、各ターゲットフレームに対応するサンプリングパラメータがサンプリング位置パラメータを含む場合、端末がターゲット時間スライスに対応する各ターゲットフレームのデータに対してサンプリング処理を行い、各ターゲットフレームに対応するサンプリングパラメータを得るプロセスは以下のステップA及びステップBを含む。
【0030】
ステップA:端末は各ターゲットフレームのデータに基づいて、各ターゲットフレームにおけるインタラクティブオブジェクトの中心位置パラメータを取得する。
【0031】
幾つかの実施例において、各ターゲットフレームにおけるインタラクティブオブジェクトの中心位置パラメータは各ターゲットフレームにおける各インタラクティブオブジェクトの位置の幾何中心を指示するために用いられる。該ステップの実現プロセスは次のとおりであり、即ち、端末は各ターゲットフレームのデータのうちから、該各ターゲットフレームにおける各インタラクティブオブジェクトの位置データを抽出する。端末は各インタラクティブオブジェクトの位置データに基づいて、各ターゲットフレームにおけるインタラクティブオブジェクトの中心位置パラメータを得る。
【0032】
幾つかの実施例において、端末が各インタラクティブオブジェクトの位置データに基づいて、各ターゲットフレームにおけるインタラクティブオブジェクトの中心位置パラメータを得るプロセスは次のとおりであり、即ち、端末は各インタラクティブオブジェクトの位置データの平均値を各ターゲットフレームにおけるインタラクティブオブジェクトの中心位置パラメータとする。端末は次の公式1に基づいて上述のプロセスを実現することができる。
【0033】
Pi1=Sum(PC)/N(p) (公式1)
そのうち、Pi1は該各ターゲットフレームにおけるインタラクティブオブジェクトの中心位置パラメータを示し;Sum(PC)は該各ターゲットフレームにおける各インタラクティブオブジェクトの位置データの総和を表し;N(p)は該各ターゲットフレームにおけるインタラクティブオブジェクトの数を示す。
【0034】
ステップB:端末は各ターゲットフレームにおけるインタラクティブオブジェクトの中心位置パラメータ及びインタラクティブオブジェクトの集合位置パラメータに基づいて、各ターゲットフレームに対応するサンプリング位置パラメータを決定する。
【0035】
幾つかの実施例において、インタラクティブオブジェクトの集合位置パラメータとは、ゲームビデオにおけるすべてのインタラクティブオブジェクトが到達する必要のある最終集合点のパラメータを指す。端末はゲームクライアントのバックグラウンドサーバーから該集合位置パラメータを得ることができる。なお、異なるターゲットフレームについて言えば、インタラクティブオブジェクトの中心位置パラメータが異なる可能性があるが、インタラクティブオブジェクトの最終集合点の位置が同じであるため、インタラクティブオブジェクトの集合位置パラメータはすべて同じである。
【0036】
ゲームビデオの戦闘シーンにおいて、
図3に示すように、インタラクティブオブジェクトの移動プロセスは次のとおりであり、即ち、インタラクティブオブジェクトは先に開始位置点301から中間集合点302に移動し、その後、インタラクティブオブジェクトは上から下へ移動することで、中間集合点302から最終集合点303に移動する。ゲームクライアントのバックグラウンドサーバーはゲームビデオ全体に対しての分析処理により、最終集合点のパラメータを取得し、最終集合点のパラメータを端末にフィードバックすることができる。これにより、端末はインタラクティブオブジェクトの集合位置パラメータを得ることができる。
【0037】
幾つかの実施例において、端末が各ターゲットフレームにおけるインタラクティブオブジェクトの中心位置パラメータ及びインタラクティブオブジェクトの集合位置パラメータに基づいて、各ターゲットフレームに対応するサンプリング位置パラメータを決定するプロセスは次のとおりであり、即ち、端末は各ターゲットフレームにおけるインタラクティブオブジェクトの中心位置パラメータ及び第一重み値、並びにインタラクティブオブジェクトの集合位置パラメータ及び第二重み値に基づいて、各ターゲットフレームに対応するサンプリング位置パラメータを決定する。幾つかの実施例において、端末はそれぞれ各ターゲットフレームにおけるインタラクティブオブジェクトの中心位置パラメータと第一重み値との乗積、及びインタラクティブオブジェクトの集合位置パラメータと第二重み値との乗積を取得し、そして、2つの乗積の和を各ターゲットフレームに対応するサンプリング位置パラメータとする。端末は次の公式2を採用して上述のプロセスを実現することができる。
【0038】
Pi=Pi1×d1+Pi2×d2 (公式2)
そのうち、Piは各ターゲットフレームに対応するサンプリング位置パラメータを表し;Pi1は各ターゲットフレームにおけるインタラクティブオブジェクトの中心位置パラメータを表し、d1は第一重み値を表し;Pi2はインタラクティブオブジェクトの集合位置パラメータを表し、d2は第二重み値を表す。幾つかの実施例において、第一重み値及び第二重み値は経験に基づいて設定され、又は応用シーンに基づいて自由に調整され得るが、本出願の実施例はこれについて限定しない。幾つかの実施例において、第一重み値が0.5に設定されるときに、第二重み値も0.5に設定される。このような設定方式により、ユーザは各インタラクティブオブジェクトの現在の位置でのパフォーマンスを見ることができるだけでなく、最終集合点上のパフォーマンスを見ることもできる。
【0039】
幾つかの実施例において、端末が位置座標を用いて各ターゲットフレームに対応する中心位置パラメータ、サンプリング位置パラメータ、及び集合位置パラメータを表す場合、中心位置パラメータ、サンプリング位置パラメータ、及び集合位置パラメータはそれぞれ1つの位置点を指示する。中心位置パラメータ、サンプリング位置パラメータ、及び集合位置パラメータにより指示される位置点は
図4に示すとおりである。
図4では、青チーム及び赤チームはゲームビデオにおいて対立する2つのチームであり、端末は赤チームの各インタラクティブオブジェクト及び青チームの各インタラクティブオブジェクトの中心位置パラメータにより指示される位置点401、及び集合位置パラメータにより指示される位置点403に基づいて、該ターゲットフレームに対応するサンプリング位置パラメータにより指示される位置点402を決定することができる。
【0040】
このような実施方式において、端末は各ターゲットフレームに対応する中心位置パラメータ及び集合位置パラメータを総合的に考慮して、各ターゲットフレームに対応するサンプリング位置パラメータを決定することにより、レンズの動きを制御する過程で、レンズが第一位置パラメータ及び第一スケーリングパラメータを同時に満足するようにさせることができるため、視覚感受の唐突感を低減することができる。
【0041】
幾つかの実施例において、各ターゲットフレームに対応するサンプリングパラメータがサンプリングスケーリングパラメータを含む場合、端末がターゲット時間スライスに対応する各ターゲットフレームのデータに対してサンプリング処理を行い、各ターゲットフレームに対応するサンプリングパラメータを得るプロセスは次のステップa乃至ステップcを含む。
【0042】
ステップa:端末は各ターゲットフレームのデータに基づいて、各ターゲットフレームに対応する距離パラメータを得る。
【0043】
幾つかの実施例において、該ステップの実現プロセスは次のとおりであり、即ち、端末は各ターゲットフレームのデータに基づいて、それぞれ、各インタラクティブオブジェクトの位置データと、該各ターゲットフレームに対応するサンプリング位置パラメータとの間の距離、及び該各ターゲットフレームに対応するサンプリング位置パラメータと、集合位置パラメータとの間の距離を取得する。端末はこれらの距離のうちの最大距離を該各ターゲットフレームに対応する距離パラメータとする。端末は次の公式3を採用して各ターゲットフレームに対応する距離パラメータを得ることができる。
【0044】
L=max{|Pc-Pi|,|Pi2-Pi|} (公式3)
そのうち、Lは各ターゲットフレームに対応する距離パラメータを示し;Pcは該各ターゲットフレームにおける各インタラクティブオブジェクトの位置データを表し;Piは該各ターゲットフレームに対応するサンプリング位置パラメータを示し;Pi2は集合位置パラメータを表す。
【0045】
ステップb:端末は距離-スケーリング変化倍率曲線に基づいて、距離パラメータに対応するスケーリング変化倍率を得る。
【0046】
レンズが絶えずに移動している過程で、ゲームビデオ全体における各ゲームビデオフレームに対応する距離パラメータはLmaxからLminに減少し、同時にスケーリングパラメータはSminからSmaxに増加する。Lmaxとはゲームビデオ全体における各ゲームビデオフレームに対応する距離パラメータのうちの最大値を指し、Lminとはゲームビデオ全体における各ゲームビデオフレームに対応する距離パラメータのうちの最小値を指し;Sminとはゲームビデオ全体におけるレンズのスケーリング最小値を指し、それはLmaxに対応し;Smaxとはゲームビデオ全体におけるレンズのスケーリング最大値を指し、それはLminに対応する。
【0047】
ゲームシーン自体の特性に基づいて、ゲームビデオ全体において、各ゲームビデオフレームに対応する距離パラメータLの値はLmaxとLminとの間で線形的に変化するのではなく、Lmin側に比較的に集中している。よって、SminからSmaxへの変化も、前部では遅く、後部では速くする必要がある。従って、本出願の実施例で使用される距離-スケーリング変化倍率曲線の傾き(slope)は増加傾向にあり、即ち、距離-スケーリング変化倍率曲線の傾きは、前に小さく、その後、大きくなる。このような距離-スケーリング変化倍率曲線は、Lの値が比較的に集中している範囲内でマッピング区間範囲を増大し、レンズ動きの視覚感受を最適化することができる。なお、上述のLmax、Lmin、Smin及びSmaxはゲームクライアントのバックグラウンドサーバーにより決定され、ゲームクライアントにフィードバックされても良く、ゲームクライアントによりLmax、Lmin、Smin及びSmaxを記録している設定ファイルから読み取ることで取得されても良い。
【0048】
幾つかの実施例において、距離-スケーリング変化倍率曲線は
図5における501により示されているとおりである。
図5における横座標は正規化処理後の距離を示し、縦座標はスケーリング変化倍率を表す。
図5に示す距離-スケーリング変化倍率曲線501の傾きは増大傾向にある。横座標の値が0から1に変化するにつれて、縦座標の値も0から1に変化する。
【0049】
幾つかの実施例において、端末が距離-スケーリング変化倍率曲線に基づいて距離パラメータに対応するスケーリング変化倍率を決定するプロセスは次のとおりであり、即ち、端末は距離パラメータに対して正規化処理を行い、正規化処理後の距離パラメータを得る。端末は距離-スケーリング変化倍率曲線に基づいて、正規化処理後の距離パラメータに対応するスケーリング変化倍率を決定する。
【0050】
幾つかの実施例において、端末は次の公式4により正規化処理後の距離パラメータを取得することができる。
【0051】
L'=(Lmax-L)/(Lmax-Lmin) (公式4)
そのうち、L'は正規化処理後の距離パラメータを示し;Lは正規化処理前の距離パラメータを表し、Lmaxはゲームビデオ全体における各ゲームビデオフレームに対応する距離パラメータのうちの最大値を示し;Lminはゲームビデオ全体における各ゲームビデオフレームに対応する距離パラメータのうちの最小値を表す。
【0052】
ステップc:端末はスケーリング変化倍率に基づいて、各ターゲットフレームに対応するサンプリングスケーリングパラメータを決定する。
【0053】
幾つかの実施例において、端末は次の公式5を採用して各ターゲットフレームに対応するサンプリングスケーリングパラメータを決定することができる。
【0054】
Si=(Smax-Smin)×r+Smin (公式5)
そのうち、Siは各ターゲットフレームに対応するサンプリングスケーリングパラメータを示し;rはスケーリング変化倍率を表し;Sminはゲームビデオ全体におけるレンズのスケーリング最小値を示し;Smaxはゲームビデオ全体におけるレンズのスケーリング最大値を示す。
【0055】
要するに、各ターゲットフレームに対応するサンプリングパラメータがサンプリング位置パラメータのみを含む場合、端末は上述のステップA及びステップBに基づいて各ターゲットフレームに対応するサンプリングパラメータを得ることができる。各ターゲットフレームに対応するサンプリングパラメータがサンプリングスケーリングパラメータのみを含む場合、端末は上述のステップa乃至ステップcに基づいて各ターゲットフレームに対応するサンプリングパラメータを得ることができる。各ターゲットフレームに対応するサンプリングパラメータがサンプリング位置パラメータ及びサンプリングスケーリングパラメータを含む場合、端末は上述のステップA及びステップB、並びステップa乃至ステップcに基づいて各ターゲットフレームに対応するサンプリングパラメータを取得することができる。
【0056】
幾つかの実施例において、端末は上述のステップ2011に基づいて、それぞれ、各ターゲットフレームのデータに対してサンプリング処理を行い、各ターゲットフレームに対応するサンプリングパラメータを得た後に、以下のステップ2012を実行する。
【0057】
ステップ2012:端末はタイムスタンプとターゲット時間スライスの開始タイムスタンプとの距離に基づいて、各ターゲットフレームに重み値を設定する。
【0058】
幾つかの実施例において、端末がタイムスタンプとターゲット時間スライスの開始タイムスタンプとの距離に基づいて、各ターゲットフレームに重み値を設定するプロセスは次のとおりであり、即ち、端末はタイムスタンプとターゲット時間スライスの開始タイムスタンプとの距離に基づいて、遠から近への順序に従って、各ターゲットフレームに小から大への重み値を設定し、あるいは、端末はタイムスタンプとターゲット時間スライスの開始タイムスタンプとの距離に基づいて、近から遠への順序に従って、各ターゲットフレームに大から小への重み値を設定する。幾つかの実施例において、各ターゲットフレームに対応する重み値の分布はガウス分布に準拠している。
【0059】
幾つかの実施例において、ターゲットフレームの数が5である場合、端末はタイムスタンプとターゲット時間スライスの開始タイムスタンプとの距離に基づいて、遠から近への順序に従って、各ターゲットフレームにそれぞれ1/55、4/55、9/55、16/55及び25/55の重み値を設定することができる。
【0060】
ステップ2013:端末は各ターゲットフレームに対応するサンプリングパラメータ及び各ターゲットフレームに対応する重み値に基づいて、レンズがターゲット時間スライスにおいて満足する必要のある第一ターゲットパラメータを決定する。
【0061】
幾つかの実施例において、端末が、各ターゲットフレームに対応するサンプリングパラメータ及び各ターゲットフレームに対応する重み値に基づいて、レンズがターゲット時間スライスに満足する必要のある第一ターゲットパラメータを決定するプロセスは次のとおりであり、即ち、端末はそれぞれ各ターゲットフレームに対応するサンプリングパラメータ及び各ターゲットフレームに対応する重み値の乗積を取得し、そして、各乗積の和を、レンズがターゲット時間スライスにおいて満足する必要のある第一ターゲットパラメータとする。
【0062】
なお、各ターゲットフレームに対応するサンプリングパラメータがサンプリング位置パラメータを含む場合、第一ターゲットパラメータは第一位置パラメータを含む。各ターゲットフレームに対応するサンプリングパラメータがサンプリングスケーリングパラメータを含む場合、第一ターゲットパラメータは第一スケーリングパラメータを含む。各ターゲットフレームに対応するサンプリングパラメータがサンプリング位置パラメータ及びサンプリングスケーリングパラメータを含む場合、第一ターゲットパラメータは第一位置パラメータ及び第一スケーリングパラメータを含む。
【0063】
幾つかの実施例において、ターゲットフレームの数が5である場合、端末はタイムスタンプとターゲット時間スライスの開始タイムスタンプとの距離に基づいて、遠から近への順序に従って、各ターゲットフレームにそれぞれ1/55、4/55、9/55、16/55及び25/55の重み値を設定することができる。この場合、端末は次の公式6を用いて第一ターゲットパラメータにおける第一位置パラメータを得ることができる。
【0064】
Pn=P1×1/55+P2×4/55+P3×9/55+P4×16/55+P5×25/55 (公式6)
そのうち、Pnは第一ターゲットパラメータにおける第一位置パラメータを表し;P1、P2、P3、P4及びP5はそれぞれタイムスタンプとターゲット時間スライスの開始タイムスタンプとの距離に基づいて遠から近へ順序に従って並べ替えられる5つのターゲットフレームに対応するサンプリング位置パラメータを表す。
【0065】
幾つかの実施例において、端末は次の公式7により第一ターゲットパラメータにおける第一スケーリングパラメータを取得することができる。
【0066】
Sn=S1×1/55+S2×4/55+S3×9/55+S4×16/55+S5×25/55 (公式7)
そのうち、Snは第一ターゲットパラメータにおける第一スケーリングパラメータを示し;S1、S2、S3、S4及びS5はそれぞれタイムスタンプとターゲット時間スライスの開始タイムスタンプとの距離に基づいて遠から近への順序に従って並べ替えられる5つのターゲットフレームに対応するサンプリングスケーリングパラメータを表す。
【0067】
幾つかの実施例において、端末はレンズがターゲット時間スライスにおいて満足する必要のある第一ターゲットパラメータを取得した後、さらにパラメータ変化閾値に基づいて、第一ターゲットパラメータに対して有効性検証を行うことができる。
【0068】
幾つかの実施例において、端末がパラメータ変化閾値に基づいて、第一ターゲットパラメータに対して有効性検証を行うプロセスは次のとおりであり、即ち、レンズのターゲット時間スライスにおける変化パラメータを取得し;及び、変化パラメータとパラメータ変化閾値との比較結果に基づいて、第一ターゲットパラメータに対して有効性検証を行う。
【0069】
幾つかの実施例において、端末がレンズのターゲット時間スライスにおける変化パラメータを得るプロセスは次のとおりであり、即ち、端末はレンズがターゲット時間スライスにおいて既に満足した第二ターゲットパラメータ及び第一ターゲットパラメータに基づいて、レンズの前記ターゲット時間スライスにおける変化パラメータを得る。そのうち、ターゲット時間スライスにおいて既に満足された第二ターゲットパラメータとは、レンズがターゲット時間スライスの開始時刻において既に満足したパラメータを指し、第二ターゲットパラメータは第二位置パラメータ及び第二スケーリングパラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0070】
第一ターゲットパラメータが第一位置パラメータを含むときに、レンズのターゲット時間スライスにおける変化パラメータは位置変化パラメータを含み、端末は第一位置パラメータと第二位置パラメータとの間の距離(長さ)を用いて該位置変化パラメータを表すことができる。第一ターゲットパラメータが第一スケーリングパラメータを含むときに、レンズのターゲット時間スライスにおける変化パラメータはスケーリング変化パラメータを含み、端末は第一スケーリングパラメータと第二スケーリングパラメータとの差の絶対値を用いて該スケーリング変化パラメータを表すことができる。
【0071】
幾つかの実施例において、端末が変化パラメータとパラメータ変化閾値との比較結果に基づいて、第一ターゲットパラメータに対して有効性検証を行うプロセスは次のとおりであり、即ち、変化パラメータがパラメータ変化閾値よりも低いときに、端末は第一ターゲットパラメータの有効性検証(の結果)がパス(pass)ではないと決定し;変化パラメータがパラメータ変化閾値以上であるときに、端末は第一ターゲットパラメータの有効性検証(の結果)がパスであると決定する。
【0072】
幾つかの実施例において、第一ターゲットパラメータが第一位置パラメータ及び第一スケーリングパラメータを含む場合、レンズのターゲット時間スライスにおける変化パラメータは位置変化パラメータ及びスケーリング変化パラメータを含む。このような場合、端末が変化パラメータとパラメータ変化閾値との比較結果に基づいて、第一ターゲットパラメータに対して有効性検証を行うプロセスは次のとおりであり、即ち、端末は位置変化パラメータと第一パラメータ変化閾値との比較結果に基づいて、第一位置パラメータに対して有効性検証を行う。端末はスケーリング変化パラメータと第二パラメータ変化閾値との比較結果に基づいて、第一スケーリングパラメータに対して有効性検証を行う。そのうち、第一パラメータ変化閾値及び第二パラメータ変化閾値は同じであっても良く、異なっても良く、本出願の実施例はこれについて限定しない。上述のプロセスの後に、端末は有効性検証(の結果)がパスではないパラメータをドロップし、残りのパラメータを、有効性検証(の結果)がパスである第一ターゲットパラメータとし、端末は有効性検証をパスした第一ターゲットパラメータに基づいてステップ202を実行する。
【0073】
幾つかの実施例において、第一ターゲットパラメータが第一位置パラメータ及び第一スケーリングパラメータを含む場合、第二ターゲットパラメータは第二位置パラメータ及び第二スケーリングパラメータを含み、レンズのターゲット時間スライスにおける変化パラメータは位置変化パラメータ及びスケーリング変化パラメータを含む。第一位置パラメータの位置座標が(1,1)、第二位置パラメータの位置座標が(0,1)、第一スケーリングパラメータが10、第二スケーリングパラメータが2であるとする。この場合、端末は2つの位置座標の間のユークリッド距離1を用いてレンズのターゲット時間スライスにおける位置変化パラメータを示し、2つのスケーリングパラメータの間の差の絶対値8を用いてレンズのターゲット時間スライスにおけるスケーリング変化パラメータを示すことができる。第一パラメータ変化閾値が2に設定され、第二パラメータ変化閾値が3に設定されるとする場合、第一位置パラメータの有効性検証の結果はパスではなく、第一スケーリングパラメータの有効性検証の結果はパスである。このときに、有効性検証をパスした第一ターゲットパラメータには第一スケーリングパラメータのみが含まれる。
【0074】
このような実施方式において、端末は第一ターゲットパラメータに対して有効性検証を行うことで、微小平行移動及び微小スケーリングがもたらすレンズの揺れの現象を大幅に減少させることができる。
【0075】
なお、端末はレンズがターゲット時間スライスにおいて満足する必要のある第一ターゲットパラメータを取得する前にトリガー頻度を設定し、トリガー頻度に基づいて第一ターゲットパラメータの取得ステップの実行をトリガーすることができる。トリガー頻度は経験に基づいて設定され、応用シーンに基づいて柔軟に調整され得るが、本出願の実施例はこれについて限定しない。トリガー頻度に基づいて決定されるトリガー時刻は各時間スライスの前の1つの短い期間に対応する時刻であっても良く、例えば、各時間スライスの前の0.2秒に対応する時刻であっても良く、これにより、ターゲット時間スライスに到着したときにレンズの動きの制御操作をタイムリーに実行し得るように保証することができる。
【0076】
ステップ202:端末は第一ターゲットパラメータ、レンズのターゲット時間スライスにおける初期移動速度、ターゲット時間スライスに対応する時間間隔、及び時間-速度変化倍率曲線に基づいて、レンズのターゲット時間スライスにおけるターゲット移動速度を決定する。
【0077】
そのうち、ターゲット移動速度はターゲット平行移動速度及びターゲットスケーリング速度のうちの少なくとも1つを含む。
【0078】
幾つかの実施例において、レンズのターゲット時間スライスにおける初期移動速度とはレンズのターゲット時間スライスの開始時刻における移動速度を指し、初期移動速度は初期平行移動速度及び初期スケーリング速度のうちの少なくとも1つを含む。レンズのターゲット時間スライスにおける初期移動速度はレンズのターゲット時間スライスの1つ前の時間スライスの終了時刻における移動速度でもある。端末はターゲット時間スライスの1つ前の時間スライスにおけるレンズの動きの制御プロセスが終了したときに、レンズのターゲット時間スライスにおける初期移動速度を得ることができる。
【0079】
幾つかの実施例において、ターゲット時間スライスに対応する時間間隔とはターゲット時間スライスの開始タイムスタンプから終了タイムスタンプまでの間の時間長を指す。レンズのターゲット時間スライスにおけるターゲット移動速度とはレンズのターゲット時間スライスの終了時刻における移動速度である。つまり、ターゲット移動速度とはレンズが第一ターゲットパラメータを満足するときの移動速度を指す。
【0080】
幾つかの実施例において、時間-速度変化倍率曲線はゲームの開発者により設定され、又は応用シーンに基づいて柔軟に調整され得るが、本出願の実施例はこれについて限定しない。幾つかの実施例において、時間-速度変化倍率曲線はベジェ曲線
である。ベジェ曲線は平滑化曲線であり、時間-速度変化曲線をベジェ曲線として設定することで、レンズ移動過程における平滑性及び安定性の向上に有利である。
【0081】
幾つかの実施例において、時間-速度変化倍率曲線は
図6における601により示されているとおりであり、
図6における横座標は正規化処理後の時間を表し、縦座標は速度変化倍率を表す。
図6に示す時間-速度変化倍率曲線601は1つのベジェ曲線である。横座標の値が0から1に変化するにつれて、縦座標の値も0から1に変化する。
【0082】
幾つかの実施例において、端末が第一ターゲットパラメータに対して有効性検証を行った場合、本ステップでは、端末は有効性検証をパスした第一ターゲットパラメータ、レンズのターゲット時間スライスにおける初期移動速度、ターゲット時間スライスに対応する時間間隔、及び時間-速度変化倍率曲線に基づいて、レンズのターゲット時間スライスにおけるターゲット移動速度を決定する。
【0083】
幾つかの実施例において、端末が第一ターゲットパラメータ、レンズのターゲット時間スライスにおける初期移動速度、ターゲット時間スライスに対応する時間間隔、及び時間-速度変化倍率曲線に基づいて、レンズのターゲット時間スライスにおけるターゲット移動速度を決定するプロセスは次のようなステップ2021乃至ステップ2023を含む。
【0084】
ステップ2021:端末はレンズがターゲット時間スライスにおいて既に満足した第二ターゲットパラメータ及び第一ターゲットパラメータに基づいて、レンズのターゲット時間スライスにおける変化パラメータを得る。
【0085】
幾つかの実施例において、レンズがターゲット時間スライスにおいて既に満足した第二ターゲットパラメータとはレンズがターゲット時間スライスの開始時刻において既に満足したパラメータを指し、第二ターゲットパラメータは第二位置パラメータ及び第二スケーリングパラメータのうちの少なくとも1つを含む。ターゲット時間スライスの1つ前の時間スライスにおけるレンズの動きの制御プロセスが終了したときに、レンズがターゲット時間スライスにおいて既に満足した第二ターゲットパラメータを得ることができる。
【0086】
幾つかの実施例において、第一ターゲットパラメータが第一位置パラメータを含むときに、レンズのターゲット時間スライスにおける変化パラメータは位置変化パラメータを含み、該位置変化パラメータは第一位置パラメータと第二位置パラメータとの間の距離(長さ)で表すことができ、第一ターゲットパラメータが第一スケーリングパラメータを含むときに、レンズのターゲット時間スライスにおける変化パラメータはスケーリング変化パラメータを含み、該スケーリング変化パラメータは第一スケーリングパラメータと第二スケーリングパラメータとの差の絶対値で表すことができる。
【0087】
幾つかの実施例において、第一位置パラメータの位置座標が(1,1)、第二位置パラメータの位置座標が(0,1)、第一スケーリングパラメータが10、第二スケーリングパラメータが2であるとする。端末は2つの位置座標の間のユークリッド距離1を用いてレンズのターゲット時間スライスにおける位置変化パラメータを表し、2つのスケーリングパラメータの間の差の絶対値8を用いてレンズのターゲット時間スライスにおけるスケーリング変化パラメータを表すことができる。
【0088】
ステップ2022:端末は時間-速度変化倍率曲線に対応する積分値を得る。
【0089】
時間に関する時間-速度変化倍率曲線の積分値を計算する。幾つかの実施例において、
図6に示すように、時間-速度変化倍率曲線における時間が正規化処理されている場合、時間-速度変化倍率曲線に対応する時間範囲は[0,1]である。ΔV(t)を用いて時間-速度変化倍率曲線を表す場合、時間-速度変化倍率曲線に対応する積分値は、
に従って計算することで得ることができる。
【0090】
ステップ2023:端末は変化パラメータ、初期移動速度、ターゲット時間スライスに対応する時間間隔、及び時間-速度変化倍率曲線に対応する積分値に基づいて、レンズのターゲット時間スライスにおけるターゲット移動速度を決定する。
【0091】
幾つかの実施例において、端末は次の公式8を用いてレンズのターゲット時間スライスにおけるターゲット移動速度を計算することができる。
【0092】
そのうち、ΔMは変化パラメータを示し、平行移動変化パラメータであっても良く、スケーリング変化パラメータであっても良く;V
1は初期移動速度及びターゲット移動速度のうちの比較的小さい移動速度を表し、初期平行移動速度及びターゲット平行移動速度のうちの比較的小さい平行移動速度であっても良く、初期スケーリング速度及びターゲット平スケーリング速度のうちの比較的小さいスケーリング速度であっても良く;V
2は初期移動速度及びターゲット移動速度のうちの比較的大きい移動速度を示し、初期平行移動速度及びターゲット平行移動速度のうちの比較的大きい平行移動速度であっても良く、初期スケーリング速度及びターゲットスケーリング速度のうちの比較的大きいスケーリング速度であっても良く;Δtはターゲット時間スライスに対応する時間間隔を示し;
は時間-速度変化倍率曲線に対応する積分値を表す。
【0093】
なお、幾つかの実施例において、初期移動速度と時間間隔との乗積が変化パラメータ以上であるときに、初期移動速度を減少させ又は不変に保つ必要があることを意味し、言い換えれば、初期移動速度はターゲット移動速度以上である。このときに、V1はターゲット移動速度を示し、V2は初期移動速度を表す。上述の公式8に従ってV1を算出すると、ターゲット移動速度を得ることができる。
【0094】
幾つかの実施例において、初期移動速度と時間間隔との乗積が変化パラメータよりも小さいときに、初期移動速度を増加させる必要があることを意味し、言い換えれば、初期移動速度はターゲット移動速度よりも小さい。このときに、V1は初期移動速度を表し、V2はターゲット移動速度を示す。上述の公式8に従ってV2を算出すると、ターゲット移動速度を得ることができる。
【0095】
幾つかの実施例において、ターゲット移動速度がターゲット平行移動速度及びターゲットスケーリング速度を含む場合、端末がレンズのターゲット時間スライスにおけるターゲット移動速度を決定するプロセスは、端末が平行移動変化パラメータ、初期平行移動速度、ターゲット時間スライスに対応する時間間隔、及び時間-平行移動速度変化倍率曲線に対応する積分値に基づいて、上述の公式8に従って、レンズのターゲット時間スライスにおけるターゲット平行移動速度を決定することを含む。端末はスケーリング変化パラメータ、初期スケーリング速度、ターゲット時間スライスに対応する時間間隔、及び時間-スケーリング速度変化倍率曲線に対応する積分値に基づいて、上述の公式8に従って、レンズのターゲット時間スライスにおけるターゲットスケーリング速度を決定する。なお、時間-平行移動速度変化倍率曲線及び時間-スケーリング速度変化倍率曲線は同じ曲線であっても良く、2つの異なる曲線であっても良いが、本出願の実施例はこれについて限定しない。
【0096】
幾つかの実施例において、端末はレンズのターゲット時間スライスにおけるターゲット移動速度を決定するプロセスにおいて、転向混合係数による影響を増加させることで、方向(平行移動方向及びスケーリング方向)の変更による不適応感を低下させ、レンズの動きの安定性を向上させることができる。該プロセスは以下のステップ1乃至ステップ4を含み得る。
【0097】
ステップ1:端末は第一移動方向及び第二移動方向に基づいて、ターゲット時間スライスに対応する転向角度を得る。
【0098】
幾つかの実施例において、第一移動方向とは、レンズのターゲット時間スライスの開始時刻における移動方向を指し、第一移動方向は第一平行移動方向及び第一スケーリング方向のうちの少なくとも1つを含む。第二移動方向とは、レンズのターゲット時間スライスの終了時刻における移動方向を指し、第二移動方向は第二平行移動方向及び第二スケーリング方向のうちの少なくとも1つを含む。ターゲット時間スライスに対応する転向角度は平行移動転向角度及びスケーリング転向角度のうちの少なくとも1つを含む。
【0099】
幾つかの実施例において、ターゲット時間スライスに対応する転向角度が平行移動転向角度を含むときに、端末がターゲット時間スライスに対応する転向角度を得るプロセスは、端末が第二平行移動方向と第一平行移動方向との夾角に基づいて、ターゲット時間スライスに対応する平行移動転向角度を決定することを含む。つまり、端末は第二平行移動方向と第一平行移動方向との夾角に対応する角度をターゲット時間スライスに対応する平行移動転向角度とする。幾つかの実施例において、第一平行移動方向はターゲット時間スライスの1つ前の時間スライスの開始時刻における位置パラメータ及び終了時刻における位置パラメータに基づいて決定され、第二平行移動方向は第二ターゲットパラメータにおける第二位置パラメータ及び第一ターゲットパラメータにおける第一位置パラメータに基づいて決定される。
【0100】
幾つかの実施例において、ターゲット時間スライスに対応する転向角度がスケーリング転向角度を含むときに、端末がターゲット時間スライスに対応する転向角度を得るプロセスは、端末が第二スケーリング方向と第一スケーリング方向との比較結果に基づいて、ターゲット時間スライスに対応するスケーリング転向角度を決定することを含む。幾つかの実施例において、第一スケーリング方向はターゲット時間スライスの1つ前の時間スライスの開始時刻におけるスケーリングパラメータ及び終了時刻におけるスケーリングパラメータに基づいて決定され、第二スケーリング方向は第二ターゲットパラメータにおける第二スケーリングパラメータ及び第一ターゲットパラメータにおける第一スケーリングパラメータに基づいて決定される。
【0101】
幾つかの実施例において、端末が、第二スケーリング方向と第一スケーリング方向との比較結果に基づいて、ターゲット時間スライスに対応するスケーリング転向角度を決定するプロセスは、第二スケーリング方向と第一スケーリング方向が一致したときに、端末が第一角度をターゲット時間スライスに対応するスケーリング転向角度とし、第二スケーリング方向と第一スケーリング方向が不一致であるときに、端末が第二角度をスケーリング転向角度とすることである。第一角度及び第二角度は経験に基づいて設定されても良く、幾つかの実施例において、第一角度は0度に設定され、第二角度は180度に設定される。なお、スケーリング方向は拡大及び縮小の2種類を含み、第二スケーリング方向が第一スケーリング方向と一致したことは、第二スケーリング方向及び第一スケーリング方向がともに拡大であり、又は、第二スケーリング方向及び第一スケーリング方向がともに縮小であることを指す。
【0102】
ステップ2:端末は転向角度に対応する転向混合係数を決定する。
【0103】
幾つかの実施例において、端末が転向角度に対応する転向混合係数を決定する方式は以下の2種類を含むが、これらに限定されない。
【0104】
方式一:端末は角度-転向混合係数曲線に基づいて、転向角度に対応する転向混合係数を決定する。
【0105】
幾つかの実施例において、角度-転向混合係数曲線は
図7における701により示されているとおりである。
図7では、横座標は角度を表し、縦座標は転向混合係数を表す。転向角度を決定した後に、端末は該角度-転向混合係数曲線701に基づいて転向角度に対応する転向混合係数を決定することができる。角度が0度から180度に変化するにつれて、転向混合係数は1から0に減少する。
【0106】
方式二:端末は角度と転向混合係数との対応関係に基づいて、転向角度に対応する転向混合係数を決定する。
【0107】
幾つかの実施例において、角度と転向混合係数との対応関係はゲームの開発者により設定されるが、本出願の実施例はこれについて限定しない。幾つかの実施例において、角度と転向混合係数との対応関係は表(テーブル)の形式で表示される。転向角度を決定した後に、端末は角度と転向混合係数との対応関係表から転向角度に対応する転向混合係数をLookupすることができる。
【0108】
なお、転向角度が平行移動転向角度及びスケーリング転向角度を含む場合、端末は上述の方式一又は方式二に基づいて、それぞれ、平行移動転向角度に対応する平行移動転向混合係数、及びスケーリング転向角度に対応するスケーリング転向混合係数を決定する必要がある。
【0109】
ステップ3:端末は転向混合係数に基づいて初期移動速度を更新し、更新後の初期移動速度を得る。
【0110】
幾つかの実施例において、端末が転向混合係数に基づいて初期移動速度を更新する方式は、端末が更新前の初期移動速度と転向混合係数との乗積を更新後の初期移動速度とすることである。
【0111】
ステップ4:端末は第一ターゲットパラメータ、更新後の初期移動速度、ターゲット時間スライスに対応する時間間隔、及び時間-速度変化倍率曲線に基づいて、レンズのターゲット時間スライスにおけるターゲット移動速度を決定する。
【0112】
該ステップ4の実現プロセスについてはステップ2021乃至ステップ2023を参照することができ、ここではその詳しい説明を省略する。
【0113】
幾つかの実施例において、端末はターゲット移動速度を得た後に、補正係数に基づいてターゲット移動速度を更新し、更新後のターゲット移動速度を得ることができる。端末は次の公式9に従って上述のプロセスを実現することができる。
【0114】
V2(n)=V1(n)×R (公式9)
そのうち、V2(n)は更新後のターゲット移動速度を表し、V1(n)は更新前のターゲット移動速度を示し、Rは補正係数を表す。補正係数は経験に基づいて設定されても良く、応用シーンに基づいて柔軟に調整されても良いが、本出願の実施例はこれについて限定しない。例示として、補正係数は[0.9,1]の範囲内に設定され、例えばR=0.95である。この範囲内の補正係数に基づいてターゲット動きパラメータを更新することにより、一方では積分計算によって生じる偏差を減少させることができ、他方ではレンズが第一ターゲットパラメータを満足するのを遅らせる傾向にある。第一ターゲットパラメータを満足するのを早めることに比べて、第一ターゲットパラメータを満足するのを遅らせることにより、視覚効果を改善し、停頓(停滞)感を減らすことができる。
【0115】
幾つかの実施例において、ターゲット移動速度がターゲット平行移動速度及びターゲットスケーリング速度を含む場合、端末は第一補正係数に基づいてターゲット平行移動速度を更新し、更新後のターゲット平行移動速度を得ることができる。端末は第二補正係数に基づいてターゲットスケーリング速度を更新し、更新後のターゲットスケーリング速度を得ることができる。そのうち、第一補正係数及び第二補正係数は同じであっても良く、異なって良いが、本出願の実施例はこれについて限定しない。
【0116】
ステップ203:端末は時間-速度変化倍率曲線、初期移動速度、及びターゲット移動速度に基づいて、第一ターゲットパラメータを満足するよう、レンズの動きを制御する。
【0117】
なお、補正係数に基づいてターゲット移動速度を更新する場合、このステップにおけるターゲット移動速度とは更新後のターゲット移動速度を指す。転向混合係数に基づいて初期移動速度を更新する場合、このステップにおける初期移動速度とは更新後の初期移動速度を指す。
【0118】
幾つかの実施例において、端末が時間-速度変化倍率曲線、初期移動速度、及びターゲット移動速度に基づいてレンズの動きを制御するプロセスは次のステップ2031乃至ステップ2034を含む。
【0119】
ステップ2031:端末はレンズの動きを制御するプロセスを参照数(N)個のサブプロセスに分割する。
【0120】
幾つかの実施例において、ターゲット時間スライスに対応する時間間隔内で、端末は第二参照時間間隔に基づいて、レンズの動きを制御するプロセスを参照数個の連続したサブプロセスに分割し、レンズの動きを段階的に制御することで、レンズが第一ターゲットパラメータを満足するようにさせることができる。参照数はターゲット時間スライスに対応する時間間隔及び第二参照時間間隔に基づいて決定され得る。幾つかの実施例において、端末はターゲット時間スライスに対応する時間間隔と第二参照時間間隔との比を参照数とする。
【0121】
幾つかの実施例において、第二参照時間間隔はターゲット時間スライスに対応する時間間隔に基づいて決定され、又は経験に基づいて設定されるが、本出願の実施例はこれについて限定しない。幾つかの実施例において、ターゲット時間スライスに対応する時間間隔が1秒のときに、第二参照時間間隔は0.02秒に設定され得る。このときに、参照数は50である。端末がこのような分割方式で得た各サブプロセスに対応する時間間隔は何れも0.02秒である。
【0122】
幾つかの実施例において、端末はレンズの動きの制御プロセスを参照数個のサブプロセスに分割した後に、さらに以下のステップ2032及びステップ2033に基づいて各サブプロセスに対応するサブ移動速度を得ることができる。
【0123】
ステップ2032:端末は任意の1つのサブプロセスに対応する時間パラメータ及び時間-速度変化倍率曲線に基づいて、任意の1つのサブプロセスに対応する速度変化倍率を決定する。
【0124】
幾つかの実施例において、時間-速度変化倍率曲線における時間は正規化処理後の時間であり、時間-速度変化倍率曲線に対応する時間範囲は[0,1]である。任意の1つのサブプロセスに対応する速度変化倍率を決定する前に、先に任意の1つのサブプロセスに対応する時間パラメータを取得する必要がある。幾つかの実施例において、端末が任意の1つのサブプロセスに対応する時間パラメータを得るプロセスは以下の2つのステップを含む。
【0125】
ステップ1:端末はターゲット時間間隔とターゲット時間スライスに対応する時間間隔との比をターゲット比率とする。
【0126】
そのうち、ターゲット時間間隔とは、ターゲット時間スライスにおいて該任意の1つのサブプロセスの前に位置する各サブプロセスに対応する時間間隔の総和を指す。例示として、ターゲット時間スライスに対応する時間間隔が1秒、各サブプロセスに対応する時間間隔が0.02秒、該任意の1つのサブプロセスがターゲット時間スライスにおける6番目のサブプロセスであるとする。この場合、ターゲット時間間隔とは、ターゲット時間スライスにおいて該任意の1つのサブプロセスの前に位置する5つのサブプロセスに対応する時間間隔の総和を指し、ターゲット時間間隔は0.1秒である。このような場合、ターゲット比率は0.1/1=0.1である。
【0127】
ステップ2:初期移動速度がターゲット移動速度よりも小さいときに、端末はターゲット比率を該任意の1つのサブプロセスに対応する時間パラメータとし;及び、初期移動速度がターゲット移動速度以上のときに、1とターゲット比率との差を該任意の1つのサブプロセスに対応する時間パラメータとする。
【0128】
上述のステップ1及びステップ2に基づいて任意の1つのサブプロセスに対応する時間パラメータを決定した後に、端末は時間-速度変化倍率曲線に基づいて、該時間パラメータに対応する速度変化倍率を決定し、該速度変化倍率を該任意の1つのサブプロセスに対応する速度変化倍率とすることができる。
【0129】
なお、速度変化倍率は平行移動速度変化倍率及びスケーリング速度変化倍率のうちの少なくとも1つを含む。端末が任意の1つのサブプロセスに対応する平行移動速度変化倍率を得るプロセスで、端末は時間-平行移動速度変化倍率曲線に基づいて、該時間パラメータに対応する平行移動速度変化倍率を取得し、該平行移動速度変化倍率を該任意の1つのサブプロセスに対応する平行移動速度変化倍率とし;及び、端末が任意の1つのサブプロセスに対応するスケーリング速度変化倍率を得るプロセスで、端末は時間-スケーリング速度変化倍率曲線に基づいて、該時間パラメータに対応するスケーリング速度変化倍率を決定し、該スケーリング速度変化倍率を該任意の1つのサブプロセスに対応するスケーリング速度変化倍率とする。
【0130】
ステップ2033:端末は初期移動速度、ターゲット移動速度、及び任意の1つのサブプロセスに対応する速度変化倍率に基づいて、任意の1つのサブプロセスに対応するサブ移動速度を得る。
【0131】
幾つかの実施例において、端末は以下の公式10に基づいて任意の1つのサブプロセスに対応するサブ移動速度を得ることができる。
【0132】
VC=V1+(V2-V1)×ΔV(T) (公式10)
そのうち、VCは任意の1つのサブプロセスに対応するサブ移動速度を表し、V1は初期移動速度及びターゲット移動速度のうちの比較的小さい移動速度を示し;V2は初期移動速度及びターゲット移動速度のうちの比較的大きい移動速度を表し;Tはステップ2032で決定された該任意の1つのサブプロセスに対応する時間パラメータを示し;ΔV(T)は任意の1つのサブプロセスに対応する速度変化倍率を表す。
【0133】
幾つかの実施例において、サブ移動速度はサブ平行移動速度及びサブスケーリング速度のうちの少なくとも1つを含む。端末が上述の公式10に基づいてサブ平行移動速度を計算するプロセスで、VCは任意の1つのサブプロセスに対応するサブ平行移動速度を表し、V1は初期平行移動速度及びターゲット平行移動速度のうちの比較的小さい平行移動速度を示し;V2は初期平行移動速度及びターゲット平行移動速度のうちの比較的大きい平行移動速度を表し;ΔV(T)は時間-平行移動速度変化曲線に基づいて決定される該任意の1つのサブプロセスに対応する平行移動速度変化倍率を表す。
【0134】
幾つかの実施例において、端末が上述の公式10に基づいてサブスケーリング速度を計算するプロセスで、VCは任意の1つのサブプロセスに対応するサブスケーリング速度を示し、V1は初期スケーリング速度及びターゲットスケーリング速度のうちの比較的小さいスケーリング速度を表し;V2は初期スケーリング速度及びターゲットスケーリング速度のうちの比較的大きいスケーリング速度を示し;ΔV(T)は時間-スケーリング速度変化曲線に基づいて決定される該任意の1つのサブプロセスに対応するスケーリング速度変化倍率を表す。
【0135】
ステップ2034:端末は任意の1つのサブプロセスに対応する時間間隔内で、任意の1つのサブプロセスに対応するサブ移動速度に従ってレンズの動きを制御する。
【0136】
なお、任意の1つのサブプロセスに対応する時間間隔内で、レンズの移動速度は該任意の1つのサブプロセスに対応するサブ移動速度を不変に保つ。幾つかの実施例において、任意の1つのサブプロセスに対応する時間間隔が0.02秒であり、該任意の1つのサブプロセスに対応するサブ移動速度がサブ平行移動速度及びサブスケーリング速度を含み、そのうち、サブ平行移動速度が1メートル/秒、サブスケーリング速度が0.5/秒である。この場合、該任意の1つのサブプロセスに対応する0.02秒内で、レンズが1メートル/秒の速度で平行移動するように制御すると同時に、レンズが0.5/秒の速度でスケーリングするように制御する。
【0137】
幾つかの実施例において、端末は任意の1つのサブプロセスに対応するサブ移動速度を決定した後に、次の1つのサブプロセスに対応するサブ移動速度を継続して決定することができ、これにより、該任意の1つのサブプロセスに対応するサブ移動速度に従ってレンズの動きを制御した後に、次の1つのサブプロセスに対応するサブ移動速度に従ってレンズの動きを継続して制御することができ、これに基づいて類推して、ターゲット時間スライスにおける最後の1つのサブプロセスに対応するサブ移動速度を決定し、そして、最後の1つのサブプロセスに対応するサブ移動速度に従ってレンズの動きを制御することで、レンズが第一ターゲットパラメータを満足するするようにさせ、ターゲット時間スライスにおけるレンズの動きの制御プロセスを完了することができる。その後、端末は上述のステップ201乃至ステップ203に基づいて、レンズの次の1つの時間スライスにおける動きの制御操作を継続して実行する。
【0138】
本出願の実施例により提供される方法に基づいてレンズの動きを制御する全体のプロセスでは、隣接時間スライスの間のレンズの動きの連続性が良好であり、レンズが隣接時間スライスの間をスムーズに移行することができるため、スムーズな動きの効果を達成し、ユーザの不適応感を軽減することができる。例示として、各時間スライスの時間間隔が1秒であり、3つの隣接時間スライスにおけるレンズの動きの時間-移動速度曲線が
図8における801により示されているとおりであるとし、
図8における曲線801は各ジャンクションポイントで良好な連続性を有し、これはレンズ移動過程の平滑性が比較的良いことを意味する。
【0139】
要約すれば、端末がレンズの動きを制御するプロセスは
図9における901-904により示されているとおりであっても良い。
【0140】
901:一時的パラメータを準備し、即ち、第一ターゲットパラメータを得る前に、後続のプロセスの使用に供する一時的パラメータを準備し、一時的パラメータはトリガー頻度、各ターゲットフレームの重み値、パラメータ変化閾値、時間-速度変化倍率曲線、距離-スケーリング変化倍率曲線、角度-転向混合係数曲線などを含むが、これらに限定されない。
【0141】
902:第一ターゲットパラメータを取得し、即ち、端末は各ターゲットフレームに対応するサンプリング位置パラメータ及びサンプリングスケーリングパラメータを取得し、そのうち、サンプリングスケーリングパラメータは距離-スケーリング変化倍率曲線に基づいて取得される。端末は各ターゲットフレームに対応するサンプリングパラメータ及び重み値に基づいて、第一ターゲットパラメータを決定する。端末はパラメータ変化閾値に基づいて第一ターゲットパラメータに対して有効性検証を行うことで、第一ターゲットパラメータに対してのフィルタリングの効果を達成する。
【0142】
903:端末はターゲット移動速度を決定し、即ち、端末は角度-転向混合係数曲線に基づいて、転向混合係数を決定する。端末は転向混合係数に基づいて初期移動速度を更新する。端末は第一ターゲットパラメータ、時間間隔、時間-速度変化倍率曲線、及び更新後の初期移動速度に基づいて、ターゲット移動速度を決定する。
【0143】
904:端末はレンズの動きを制御し、即ち、端末はターゲット移動速度、更新後の初期移動速度、及び時間-速度変化倍率曲線に基づいて、各サブプロセスに対応するサブ移動速度を決定する。各サブプロセスに対応する時間間隔で、端末は各サブプロセスに対応するサブ移動速度に従ってレンズの動きを制御することにより、レンズが第一ターゲットパラメータを満足するようにさせる。
【0144】
本出願の実施例では、端末が複数のターゲットフレームのデータに基づいてレンズがターゲット時間スライスにおいて満足する必要のある第一ターゲットパラメータを取得するため、第一ターゲットパラメータの信頼性が高く、レンズの動きの安定性の向上に有利である。また、時間-速度変化倍率曲線に基づいてレンズの動きを制御するため、レンズの隣接時間スライスの間の動きの連続性の改善に有利であり、レンズの移動過程の安定性が高く、レンズの動きを制御する効果がより良い。
【0145】
図10を参照し、本出願の実施例はレンズの動きを制御する装置を提供し、該装置は以下のものを含む。
【0146】
取得モジュール1001:ターゲット時間スライスに対応する複数のターゲットフレームのデータに基づいて、レンズがターゲット時間スライスにおいて満足する必要のある第一ターゲットパラメータを取得するために用いられ、第一ターゲットパラメータは第一位置パラメータ及び第一スケーリングパラメータのうちの少なくとも1つを含み;
決定モジュール1002:第一ターゲットパラメータ、レンズのターゲット時間スライスにおける初期移動速度、ターゲット時間スライスに対応する時間間隔、及び時間-速度変化倍率曲線に基づいて、レンズのターゲット時間スライスにおけるターゲット移動速度を決定するために用いられ、ターゲット移動速度はターゲット平行移動速度及びターゲットスケーリング速度のうちの少なくとも1つを含み;
制御モジュール1003:時間-速度変化倍率曲線、初期移動速度、及びターゲット移動速度に基づいて、レンズの動きを制御するために用いられる。
【0147】
幾つかの実施例において、取得モジュール1001は次のように用いられ、即ち、ターゲット時間スライスに対応する各ターゲットフレームのデータに対してサンプリング処理を行い、各ターゲットフレームに対応するサンプリングパラメータを取得し;タイムスタンプとターゲット時間スライスの開始タイムスタンプとの距離に基づいて、各ターゲットフレームに重み値を設定し;及び、各ターゲットフレームに対応するサンプリングパラメータ及び各ターゲットフレームに対応する重み値に基づいて、レンズがターゲット時間スライスにおいて満足する必要のある第一ターゲットパラメータを決定する。
【0148】
幾つかの実施例において、各ターゲットフレームに対応するサンプリングパラメータはサンプリング位置パラメータを含み、取得モジュール1001はさらに次のように用いられ、即ち、各ターゲットフレームのデータに基づいて、各ターゲットフレームにおけるインタラクティブオブジェクトの中心位置パラメータを取得し;及び、各ターゲットフレームにおけるインタラクティブオブジェクトの中心位置パラメータ及びインタラクティブオブジェクトの集合位置パラメータに基づいて、各ターゲットフレームに対応するサンプリング位置パラメータを得る。
【0149】
幾つかの実施例において、各ターゲットフレームに対応するサンプリングパラメータはサンプリングスケーリングパラメータを含み、取得モジュール1001はさらに次のように用いられ、即ち、各ターゲットフレームのデータに基づいて、各ターゲットフレームに対応する距離パラメータを取得し;距離-スケーリング変化倍率曲線に基づいて、距離パラメータに対応するスケーリング変化倍率を決定し;及び、スケーリング変化倍率に基づいて、各ターゲットフレームに対応するサンプリングスケーリングパラメータを決定する。
【0150】
幾つかの実施例において、決定モジュール1002は次のように用いられ、即ち、第一移動方向及び第二移動方向に基づいて、ターゲット時間スライスに対応する転向角度を取得し;転向角度に対応する転向混合係数を決定し;転向混合係数に基づいて初期移動速度を更新し、更新後の初期移動速度を取得し;及び、第一ターゲットパラメータ、更新後の初期移動速度、ターゲット時間スライスに対応する時間間隔、及び時間-速度変化倍率曲線に基づいて、レンズのターゲット時間スライスにおけるターゲット移動速度を決定する。
【0151】
幾つかの実施例において、決定モジュール1002は次のように用いられ、即ち、レンズがターゲット時間スライスにおいて既に満足した第二ターゲットパラメータ及び第一ターゲットパラメータに基づいて、レンズのターゲット時間スライスにおける変化パラメータを取得し、第二ターゲットパラメータは第二位置パラメータ及び第二スケーリングパラメータのうちの少なくとも1つを含み;時間-速度変化倍率曲線に対応する積分値を取得し;及び、変化パラメータ、初期移動速度、ターゲット時間スライスに対応する時間間隔、及び時間-速度変化倍率曲線に対応する積分値に基づいて、レンズのターゲット時間スライスにおけるターゲット移動速度を決定する。
【0152】
幾つかの実施例において、制御モジュール1003は次のように用いられ、即ち、レンズの動きを制御するプロセスを参照数個のサブプロセスに分割し;任意の1つのサブプロセスに対応する時間パラメータ及び時間-速度変化倍率曲線に基づいて、任意の1つのサブプロセスに対応する速度変化倍率を決定し;初期移動速度、ターゲット移動速度、及び任意の1つのサブプロセスに対応する速度変化倍率に基づいて、任意の1つのサブプロセスに対応するサブ移動速度を決定し;及び、任意の1つのサブプロセスに対応する時間間隔内で、任意の1つのサブプロセスに対応するサブ移動速度に従ってレンズの動きを制御する。
【0153】
幾つかの実施例において、
図11に示すように、該装置はさらに次のようなものを含む。
【0154】
検証モジュール1004:パラメータ変化閾値に基づいて、第一ターゲットパラメータに対して有効性検証を行うために用いられる。
【0155】
決定モジュール1002はさらに、有効性検証をパスした第一ターゲットパラメータ、レンズのターゲット時間スライスにおける初期移動速度、ターゲット時間スライスに対応する時間間隔、及び時間-速度変化倍率曲線に基づいて、レンズのターゲット時間スライスにおけるターゲット移動速度を決定するするために用いられる。
【0156】
幾つかの実施例において、
図11に示すように、該装置はさらに以下のものを含む。
【0157】
更新モジュール1005:補正係数に基づいてターゲット移動速度を更新し、更新後のターゲット移動速度を得るために用いられる。
【0158】
制御モジュール1003はさらに、時間-速度変化倍率曲線、初期移動速度、及び更新後のターゲット移動速度に基づいて、第一ターゲットパラメータを満足するよう、レンズの動きを制御するために用いられる。
【0159】
幾つかの実施例において、時間-速度変化倍率曲線はベジェ曲線である。
【0160】
本出願の実施例では、複数のターゲットフレームのデータに基づいてレンズがターゲット時間スライスにおいて満足する必要のある第一ターゲットパラメータを取得するため、第一ターゲットパラメータの信頼性が高く、レンズの動きの安定性の向上に有利である。また、時間-速度変化倍率曲線に基づいてレンズの動きを制御するため、レンズの隣接時間スライスの間の動きの連続性の改善に有利であり、レンズの移動過程の安定性が高く、レンズの動きを制御する効果がより良い。
【0161】
なお、上述の実施例により提供される装置は、その機能を実現するときに上述の各機能モジュールの分割を例にして説明したが、実際の応用にあたって、ニーズに応じて上述の機能を異なる機能モジュールに分割して完了してもらっても良く、即ち、装置の内部の構成を異なる機能モジュールに分割して上述した全部又は一部の機能を完了してもらうこともできる。また、上述の実施例により提供される装置は方法の実施例と同一の構想に属し、その具体的な実現プロセスについては方法の実施例を参照することができ、ここではその詳しい説明を省略する。
【0162】
本出願の実施例により提供されるコンピュータ装置は端末として実装されても良く、サーバーとして実装されても良い。以下、端末の構成について詳細に説明する。
【0163】
図12は本出願の実施例により提供される端末の構成を示す図である。該端末にはゲームクライアントがインストールされている。該端末は、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ノートパソコン、デスクトップパソコンであっても良い。端末はさらにユーザ装置、モバイル端末、ラップトップ端末、デスクトップ端末などの他の名称で呼ばれる場合がある。
【0164】
端末は通常、処理器1201及び記憶器1202を含む。
【0165】
処理器1201は1つ又は複数の処理コア、例えば、4コア処理器、8コア処理器などを含んでも良い。処理器1201はDSP(Digital
Signal Processing、デジタル信号処理)、FPGA(Field-Programmable Gate Array、フィールドプログラマブルゲートアレイ)、及びPLA(Programmable Logic Array、プログラマブルロジックアレイ)のうちの少なくとも1つのハードウェアの形式で実現され得る。処理器1201はメインプロセッサ及びコプロセッサを含んでも良く、メインプロセッサはウェイクアップ状態にあるデータを処理するための処理器であり、CPU(Central Processing Unit、中央処理器)とも称され;コプロセッサはスタンバイ状態にあるデータを処理するための低電力処理器である。幾つかの実施例において、処理器1201はGPU(Graphics
Processing Unit、グラフィックス処理器)と統合されても良く、GPUは表示画面に表示される必要のあるコンテンツをレンダリング及び描画するために使用される。幾つかの実施例において、処理器1201はさらにAI(Artificial
Intelligence、人工知能)処理器であっても良く、該AI処理器は機械学習に関する計算操作を処理するために用いられる。
【0166】
記憶器1202は1つ又は複数のコンピュータ可読記憶媒体を含んでも良く、該コンピュータ可読記憶媒体は非一時的であり得る。記憶器1202はさらに高速ランダムアクセスメモリ、及び不揮発性メモリ、例えば、1つ又は複数の磁気記憶装置、フレッシュメモリを含んでも良い。幾つかの実施例において、記憶器1202のうちの非一時的コンピュータ可読記憶媒体は少なくとも1つのコンピュータプログラム(命令)を記憶するために用いられ、該少なくとも1つのコンピュータプログラムは処理器1201により実行されることで、以下のステップを実行する。
【0167】
ターゲット時間スライスに対応する複数のターゲットフレームのデータに基づいて、レンズがターゲット時間スライスにおいて満足する必要のある第一ターゲットパラメータを取得し、第一ターゲットパラメータは第一位置パラメータ及び第一スケーリングパラメータのうちの少なくとも1つを含み;
第一ターゲットパラメータ、レンズのターゲット時間スライスにおける初期移動速度、ターゲット時間スライスに対応する時間間隔、及び時間-速度変化倍率曲線に基づいて、レンズのターゲット時間スライスにおけるターゲット移動速度を決定し、ターゲット移動速度はターゲット平行移動速度及びターゲットスケーリング速度のうちの少なくとも1つを含み;及び
時間-速度変化倍率曲線、初期移動速度、及びターゲット移動速度に基づいて、レンズの動きを制御する。
【0168】
幾つかの実施例において、処理器は以下のステップを実行するために用いられ、即ち、
ターゲット時間スライスに対応する各ターゲットフレームのデータに対してサンプリング処理を行い、各ターゲットフレームに対応するサンプリングパラメータを取得し;
タイムスタンプとターゲット時間スライスの開始タイムスタンプとの距離に従って、各ターゲットフレームに重み値を設定し;及び
各ターゲットフレームに対応するサンプリングパラメータ及び各ターゲットフレームに対応する重み値に基づいて、レンズがターゲット時間スライスにおいて満足する必要のある第一ターゲットパラメータを決定する。
【0169】
幾つかの実施例において、各ターゲットフレームに対応するサンプリングパラメータはサンプリング位置パラメータを含み、処理器は以下のステップを実行するために用いられ、即ち、
各ターゲットフレームのデータに基づいて、各ターゲットフレームにおけるインタラクティブオブジェクトの中心位置パラメータを取得し;及び
各ターゲットフレームにおけるインタラクティブオブジェクトの中心位置パラメータ及びインタラクティブオブジェクトの集合位置パラメータに基づいて、各ターゲットフレームに対応するサンプリング位置パラメータを決定する。
【0170】
幾つかの実施例において、各ターゲットフレームに対応するサンプリングパラメータはサンプリングスケーリングパラメータを含み、処理器は以下のステップを実行するために用いられ、即ち、
各ターゲットフレームのデータに基づいて、各ターゲットフレームに対応する距離パラメータを取得し;
距離-スケーリング変化倍率曲線に基づいて、距離パラメータに対応するスケーリング変化倍率を決定し;及び
スケーリング変化倍率に基づいて、各ターゲットフレームに対応するサンプリングスケーリングパラメータを決定する。
【0171】
幾つかの実施例において、処理器は以下のステップを実行するために用いられ、即ち、
第一移動方向及び第二移動方向に基づいて、ターゲット時間スライスに対応する転向角度を取得し;
転向角度に対応する転向混合係数を決定し;
転向混合係数に基づいて初期移動速度を更新し、更新後の初期移動速度を取得し;及び
第一ターゲットパラメータ、更新後の初期移動速度、ターゲット時間スライスに対応する時間間隔、及び時間-速度変化倍率曲線に基づいて、レンズのターゲット時間スライスにおけるターゲット移動速度を決定する。
【0172】
幾つかの実施例において、処理器は以下のステップを実行するために用いられ、即ち、
レンズがターゲット時間スライスにおいて既に満足した第二ターゲットパラメータ及び第一ターゲットパラメータに基づいて、レンズのターゲット時間スライスにおける変化パラメータを取得し、第二ターゲットパラメータは第二位置パラメータ及び第二スケーリングパラメータのうちの少なくとも1つを含み;
時間-速度変化倍率曲線に対応する積分値を取得し;及び
変化パラメータ、初期移動速度、ターゲット時間スライスに対応する時間間隔、及び時間-速度変化倍率曲線に対応する積分値に基づいて、レンズのターゲット時間スライスにおけるターゲット移動速度を決定する。
【0173】
幾つかの実施例において、処理器は以下のステップを実行するために用いられ、即ち、
レンズの動きを制御するプロセスを参照数個のサブプロセスに分割し;
任意の1つのサブプロセスに対応する時間パラメータ及び時間-速度変化倍率曲線に基づいて、任意の1つのサブプロセスに対応する速度変化倍率を決定し;
初期移動速度、ターゲット移動速度、及び任意の1つのサブプロセスに対応する速度変化倍率に基づいて、任意の1つのサブプロセスに対応するサブ移動速度を決定し;及び
任意の1つのサブプロセスに対応する時間間隔内で、任意の1つのサブプロセスに対応するサブ移動速度に従ってレンズの動きを制御する。
【0174】
幾つかの実施例において、処理器はさらに以下のステップを実行するために用いられ、即ち、
パラメータ変化閾値に基づいて、第一ターゲットパラメータに対して有効性検証を行い;及び
第一ターゲットパラメータ、レンズのターゲット時間スライスにおける初期移動速度、ターゲット時間スライスに対応する時間間隔、及び時間-速度変化倍率曲線に基づいて、レンズのターゲット時間スライスにおけるターゲット移動速度を決定し、このステップは、
有効性検証をパスした第一ターゲットパラメータ、レンズのターゲット時間スライスにおける初期移動速度、ターゲット時間スライスに対応する時間間隔、及び時間-速度変化倍率曲線に基づいて、レンズのターゲット時間スライスにおけるターゲット移動速度を決定することを含む。
【0175】
幾つかの実施例において、処理器はさらに以下のステップを実行するために用いられ、即ち、
補正係数に基づいてターゲット移動速度を更新し、更新後のターゲット移動速度を取得し;及び
時間-速度変化倍率曲線、初期移動速度、及びターゲット移動速度に基づいて、レンズの動きを、第一ターゲットパラメータを満足するよう決定し、このステップは、
時間-速度変化倍率曲線、初期移動速度、及び更新後のターゲット移動速度に基づいて、レンズの動きを、第一ターゲットパラメータを満足するよう制御することを含む。
【0176】
幾つかの実施例において、時間-速度変化倍率曲線はベジェ曲線である。
【0177】
幾つかの実施例において、端末はオプションとして周辺デバイスインターフェース1203及び少なくとも1つ周辺デバイスをさらに含み得る。処理器1201、記憶器1202及び周辺デバイスインターフェース1203の間はバス又は信号線により接続されても良い。各周辺デバイスはバス、信号線又は回路板を介して周辺デバイスインターフェース1203と接続され得る。具体的には、周辺デバイスは、RF回路1204、表示スクリーン1205、カメラヘッドコンポーネント1206、音声回路1207、ポジショニングコンポーネント1208及び電源1209のうちの少なくとも1つを含む。
【0178】
周辺デバイスインターフェース1203はI/O(Input
/Output、入力/出力)に関する少なくとも1つの周辺デバイスを処理器1201及び記憶器1202に接続するために用いられ得る。幾つかの実施例において、処理器1201、記憶器1202及び周辺デバイスインターフェース1203は同一のチップ又は回路板に集積することができ、幾つかの他の実施例において、処理器1201、記憶器1202及び周辺デバイスインターフェース1203のうちの任意の1つの又は2つは単独のチップ又は回路板で実現されても良く、本実施例はこれについて限定しない。
【0179】
RF回路1204はRF(Radio Frequency、RF)信号(電磁信号とも称される)を受信及び送信するために用いられる。RF回路1204は電磁信号により通信ネットワーク及び他の通信装置と通信を行うことができる。RF回路1204は電気信号を電磁信号に変換して送信し、又は、受信した電磁信号を電気信号に変換することができる。オプションとして、RF回路1204はアンテナシステム、RF送受信器、1つ又は複数の増幅器、チューナ、発振器、デジタル信号処理器、コーデックチップセット、加入者識別モジュールカードなどを含み得る。RF回路1204は少なくとも1つの無線通信プロトコルにより他の端末と通信を行うことができる。該無線通信プロトコルはインターネット、メトロポリタンエリアネットワーク、イントラネット、各世代移動通信ネットワーク(2G、3G、4G及び5G)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク及び/又はWiFi(Wireless Fidelity)ネットワークを含んでも良いが、これらに限定されない。幾つかの実施例において、RF回路1204はさらにNFC(Near Field Communication、近距離無線通信)に関する回路を含んでも良いが、本出願はこれについて限定しない。
【0180】
表示スクリーン1205はUI(User Interface、ユーザインターフェース)を表示するために用いられる。該UIは図形、テキスト、アイコン、ビデオ及びそれらの任意の組み合わせを含んでも良い。表示スクリーン1205がタッチパネルであるときに、表示スクリーン1205はさらに、表示スクリーン1205の表面又は表面の上方のタッチ信号を収集する能力を持つ。該タッチ信号は制御信号として処理器1201に入力され処理され得る。このときに、表示スクリーン1205はさらに、仮想ボタン及び/又は仮想キーボード(ソフトボタン及び/又はソフトキーボードともいう)を提供するために用いられる。幾つかの実施例において、表示スクリーン1205は端末のフロントプレートに設置される1つあっても良く、他の幾つかの実施例において、表示スクリーン1205は、端末の異なる表面にそれぞれ設置され、又は、折り畳むように設計される少なくとも2つあっても良く、他の実施例において、表示スクリーン1205は端末の湾曲表面又は折り畳み面に設置される可撓性表示スクリーンであっても良い。さらには、表示スクリーン1205は非長方形の不規則な図形、即ち、特殊な形状の画面として設置されても良い。また、表示スクリーン1205はLCD(Liquid Crystal Display、液晶ディスプレイ)、OLED(Organic Light-Emitting Diode、有機発光ダイオード)などの材質で作ることができる。
【0181】
カメラヘッドコンポーネント1206は画像又はビデオを収集するために用いられる。オプションとして、カメラヘッドコンポーネント1206はフロントカメラヘッド及びリアカメラヘッドを含む。一般的に、フロントカメラヘッドは端末のフロントプレートに設置され、リアカメラヘッドは端末の背面に設定される。幾つかの実施例において、リアカメラヘッドは少なくとも2つあり、それぞれ、メインカメラヘッド、被写界深度カメラヘッド、広角カメラヘッド、及び望遠カメラヘッドのうちの任意の1つである。これにより、メインカメラヘッドと被写界深度カメラヘッドの融合による背景ぼかし機能、メインカメラヘッドと広角カメラヘッドの融合によるパノラマ撮影及びVR(Virtual Reality)撮影機能、あるいは他の撮影機能を実現することができる。幾つかの実施例において、カメラヘッドコンポーネント1206はさらにフラッシュを含み得る。フラッシュは単色温度フラッシュであっても良く、二色温度フラッシュであっても良い。二色温度フラッシュとは、ウォームライトフラッシュとコールドライトフラッシュの組み合わせを指し、異なる色温度での光補正に使用することができる。
【0182】
音声回路1207はマイクロフォン及びスピーカーを含み得る。マイクロフォンはユーザ及び環境の音波を収集し、そして、音波を電気信号に変換し処理器1201に入力して処理してもらい、又は音声通信を実現するためにRF回路1204に入力するために用いられる。立体音声の収集又はノイズの削減の目的で、マイクロフォンは複数あり、それぞれ、端末の異なる箇所に設置されても良い。マイクロフォンはさらにアレイマイクロフォン又は全指向性タイプマイクロフォンであっても良い。スピーカーは処理器1201又はRF回路1204からの電気信号を音波に変換するために用いられる。スピーカーは従来の薄膜スピーカーであっても良く、圧電セラミックスピーカーであっても良い。スピーカーが圧電セラミックスピーカーであるときに、電気信号を人間に聞こえる音波に変換するだけでなく、測距やその他の目的で電気信号を人間に聞こえない音波に変換することもできる。幾つかの実施例において、音声回路1207はさらにヘッドホンジャックを含み得る。
【0183】
ポジショニングコンポーネント1208は端末の現在の地理的位置を、ナビゲーション又はLBS(Location Based Service)を実現するよう、ポジショニングするために用いられる。ポジショニングコンポーネント1208は米国のGPS(Global
Positioning System)、中国の北斗(BeiDou)システム、ロシアのグレナスシステム、又は欧州連合のガリレオシステムに基づくポジショニングコンポーネントであっても良い。
【0184】
電源1209は端末における各コンポーネントに給電するために用いられる。電源1209は交流、直流、使い捨てバッテリー又は充電式電池であり得る。電源1209が充電式電池を含むときに、該充電式電池は有線充電又は無線充電をサポートすることができる。該充電式電池はさらに急速充電技術をサポートするために用いられる。
【0185】
幾つかの実施例において、端末はさらに1つ又は複数のセンサー1210を含む。該1つ又は複数のセンサー1210は加速センサー1211、ジャイロスコープセンサー1212、圧力センサー1213、指紋センサー1214、光学センサー1215及び近接センサー1216を含むが、これらに限定されない。
【0186】
加速度センサー1211は端末によって確立される座標系の3つの座標軸上の加速度の大きさを検出することができる。例えば、加速度センサー1211は重力加速度の3つの座標軸上の成分を検出することができる。処理器1201は加速度センサー1211によって収集される重力加速度信号に基づいて、表示スクリーン1205が横向きビュー又は縦向きビューでユーザインターフェースの表示を行うように制御し得る。加速度センサー1211はさらに、ゲーム又はユーザの動きデータの収集に使用することもできる。
【0187】
ジャイロスコープセンサー1212は端末の主体の方向及び回転角度を検出することができ、ジャイロスコープセンサー1212は加速度センサー1211と連携して端末に対してのユーザの3D動作を収集することができる。処理器1201はジャイロスコープセンサー1212が収集したデータに基づいて次のような機能を実現することができ、即ち、動作センシング(例えば、ユーザの傾斜操作に基づいてUIを変更する)、撮影時の画像安定化、ゲーム制御及び慣性ナビゲーションである。
【0188】
圧力センサー1213は端末のサイドフレーム及び/又は表示スクリーン1205の下層に設置され得る。圧力センサー1213は端末のサイドフレームに配置されるときに、ユーザが端末を把持する把持信号を検出することができ、処理器1201は圧力センサー1213が収集した把持信号に基づいて両手の識別やショートカット操作を行うことができる。圧力センサー1213が表示スクリーン1205の下層に配置されるときに、処理器1201は表示スクリーン1205に対してのユーザの圧力(押圧)操作に従って、UIインターフェース上の操作可能なコントロールに対する制御を実現することができる。操作可能なコントロールはボタンコントロール、スクロールバーコントロール、アイコンコントロール、及びメニューコントロールのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0189】
指紋センサー1214はユーザの指紋を収集するために用いられ、処理器1201は指紋センサー1214が収集した指紋に基づいてユーザのアイデンティティを識別し、又は、指紋センサー1214は収集した指紋に基づいてユーザのアイデンティティを識別する。ユーザのアイデンティティが信頼できるアイデンティティとして識別されると、処理器1201は画面のロック解除、暗号化された情報の表示、ソフトウェアのダウンロード、支払い、及び設定の変更を含む、関連する機密操作を実行することを該ユーザに許可する。指紋センサー1214は端末の前面、背面、又は側面に配置することができる。端末に物理的キー又はメーカーLogoが設けられているときに、指紋センサー1214は物理的キー又はメーカーLogoと統合することができる。
【0190】
光学センサー1215は環境光(周囲光)強度を収集するために用いられる。1つの実施例において、処理器1201は光学センサー1215が収集した環境光強度に基づいて、表示スクリーン1205の表示輝度を制御することができる。具体的には、環境光強度が比較的高いときに、表示スクリーン1205の表示輝度を増加させ;環境光強度が比較的低いときに、表示スクリーン1205の表示輝度を減少させる。もう1つの実施例において、処理器1201はさらに光学センサー1215が収集した環境光強度に基づいて、カメラヘッドコンポーネント1206の撮影パラメータを動的に調整することができる。
【0191】
近接センサー1216は距離センサーとも呼ばれ、通常、端末のフロントプレートに設置される。近接センサー1216はユーザと端末の正面との間の距離を収集するために用いられる。1つの実施例において、近接センサー1216により、ユーザと端末の正面との間の距離が次第に小さくなると検出されたときに、処理器1201は、表示スクリーン1205を明るい画面状態からオフ画面状態に切り替えるように制御し;また、近接センサー1216により、ユーザと端末の正面との間の距離が徐々に大きくなると検出されたときに、処理器1201は、表示スクリーン1205をオフ画面状態から明るい画面状態に切り替えるように制御する。
【0192】
当業者が理解すべきは、
図12に示すの構成は端末を限定するものではなく、図示よりも多く又は少ないコンポーネントを含んでも良く、幾つかのコンポーネントを組み合わせても良く、又は異なるコンポーネントレイアウトを採用しても良いということである。
【0193】
例示的な実施例において、サーバーがさらに提供される。
図13に示すように、該サーバーは処理器1301及び記憶器1302を含み、該記憶器1302には少なくとも1つのプログラムコードが記憶されている。該少なくとも1つのプログラムコードは1つ又は1つ以上の処理器1301によりロードされ実行されることで、上述の任意の1つのレンズの動きの制御方法を実現することができる。
【0194】
例示的な実施例において、コンピュータ可読記憶媒体がさらに提供される。該コンピュータ可読記憶媒体には少なくとも1つのプログラムコードが記憶されており、該少なくとも1つのプログラムコードはコンピュータ装置の処理器によりロードされることで以下ステップを実行することができる。
【0195】
ターゲット時間スライスに対応する複数のターゲットフレームのデータに基づいて、レンズがターゲット時間スライスにおいて満足する必要のある第一ターゲットパラメータを取得し、第一ターゲットパラメータは第一位置パラメータ及び第一スケーリングパラメータのうちの少なくとも1つを含み;
第一ターゲットパラメータ、レンズのターゲット時間スライスにおける初期移動速度、ターゲット時間スライスに対応する時間間隔、及び時間-速度変化倍率曲線に基づいて、レンズのターゲット時間スライスにおけるターゲット移動速度を決定し、ターゲット移動速度はターゲット平行移動速度及びターゲットスケーリング速度のうちの少なくとも1つを含み;及び
時間-速度変化倍率曲線、初期移動速度、及びターゲット移動速度に基づいて、レンズの動きを制御する。
【0196】
幾つかの実施例において、処理器は以下のステップを実行するために用いられ、即ち、
ターゲット時間スライスに対応する各ターゲットフレームのデータに対してサンプリング処理を行い、各ターゲットフレームに対応するサンプリングパラメータを取得し;
タイムスタンプとターゲット時間スライスの開始タイムスタンプとの距離に従って、各ターゲットフレームに重み値を設定し;及び
各ターゲットフレームに対応するサンプリングパラメータ及び各ターゲットフレームに対応する重み値に基づいて、レンズがターゲット時間スライスにおいて満足する必要のある第一ターゲットパラメータを決定する。
【0197】
幾つかの実施例において、各ターゲットフレームに対応するサンプリングパラメータはサンプリング位置パラメータを含み、処理器は以下のステップを実行するために用いられ、即ち、
各ターゲットフレームのデータに基づいて、各ターゲットフレームにおけるインタラクティブオブジェクトの中心位置パラメータを取得し;及び
各ターゲットフレームにおけるインタラクティブオブジェクトの中心位置パラメータ及びインタラクティブオブジェクトの集合位置パラメータに基づいて、各ターゲットフレームに対応するサンプリング位置パラメータを決定する。
【0198】
幾つかの実施例において、各ターゲットフレームに対応するサンプリングパラメータはサンプリングスケーリングパラメータを含み、処理器は以下のステップを実行するために用いられ、即ち、
各ターゲットフレームのデータに基づいて、各ターゲットフレームに対応する距離パラメータを取得し;
距離-スケーリング変化倍率曲線に基づいて、距離パラメータに対応するスケーリング変化倍率を決定し;及び
スケーリング変化倍率に基づいて、各ターゲットフレームに対応するサンプリングスケーリングパラメータを決定する。
【0199】
幾つかの実施例において、処理器は以下のステップを実行するために用いられ、即ち、
第一移動方向及び第二移動方向に基づいて、ターゲット時間スライスに対応する転向角度を取得し;
転向角度に対応する転向混合係数を決定し;
転向混合係数に基づいて初期移動速度を更新し、更新後の初期移動速度を取得し;及び
第一ターゲットパラメータ、更新後の初期移動速度、ターゲット時間スライスに対応する時間間隔、及び時間-速度変化倍率曲線に基づいて、レンズのターゲット時間スライスにおけるターゲット移動速度を決定する。
【0200】
幾つかの実施例において、処理器は以下のステップを実行するために用いられ、即ち、
レンズがターゲット時間スライスにおいて既に満足した第二ターゲットパラメータ及び第一ターゲットパラメータに基づいて、レンズのターゲット時間スライスにおける変化パラメータを取得し、第二ターゲットパラメータは第二位置パラメータ及び第二スケーリングパラメータのうちの少なくとも1つを含み;
時間-速度変化倍率曲線に対応する積分値を取得し;及び
変化パラメータ、初期移動速度、ターゲット時間スライスに対応する時間間隔、及び時間-速度変化倍率曲線に対応する積分値に基づいて、レンズのターゲット時間スライスにおけるターゲット移動速度を決定する。
【0201】
幾つかの実施例において、処理器は以下のステップを実行するために用いられ、即ち、
レンズの動きを制御するプロセスを参照数個のサブプロセスに分割し;
任意の1つのサブプロセスに対応する時間パラメータ及び時間-速度変化倍率曲線に基づいて、任意の1つのサブプロセスに対応する速度変化倍率を決定し;
初期移動速度、ターゲット移動速度、及び任意の1つのサブプロセスに対応する速度変化倍率に基づいて、任意の1つのサブプロセスに対応するサブ移動速度を決定し;及び
任意の1つのサブプロセスに対応する時間間隔内で、任意の1つのサブプロセスに対応するサブ移動速度に従ってレンズの動きを制御する。
【0202】
幾つかの実施例において、処理器はさらに以下のステップを実行するために用いられ、即ち、
パラメータ変化閾値に基づいて、第一ターゲットパラメータに対して有効性検証を行い;及び
第一ターゲットパラメータ、レンズのターゲット時間スライスにおける初期移動速度、ターゲット時間スライスに対応する時間間隔、及び時間-速度変化倍率曲線に基づいて、レンズのターゲット時間スライスにおけるターゲット移動速度を決定し、このステップは、
有効性検証をパスした第一ターゲットパラメータ、レンズのターゲット時間スライスにおける初期移動速度、ターゲット時間スライスに対応する時間間隔、及び時間-速度変化倍率曲線に基づいて、レンズのターゲット時間スライスにおけるターゲット移動速度を決定することを含む。
【0203】
幾つかの実施例において、処理器はさらに以下のステップを実行するために用いられ、即ち、
補正係数に基づいてターゲット移動速度を更新し、更新後のターゲット移動速度を取得し;及び
時間-速度変化倍率曲線、初期移動速度、及びターゲット移動速度に基づいて、第一ターゲットパラメータを満足するよう、レンズの動きを制御し、このステップは、
時間-速度変化倍率曲線、初期移動速度、及び更新後のターゲット移動速度に基づいて、第一ターゲットパラメータを満足するよう、レンズの動きを制御することを含む。
【0204】
幾つかの実施例において、時間-速度変化倍率曲線はベジェ曲線である。
【0205】
幾つかの実施例において、上述のコンピュータ可読記憶媒体はリードオンリーメモリRead-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、CD-ROM(Compact Disc Read-Only Memory)、磁気テープ、FloppyDisk、光学データ記憶装置などであっても良い。
【0206】
また、理解すべきは、ここで言及されている“複数”とは、2つ又は2つ以上を指し、“及び/又は”は、係る対象間の関係を説明し、3種類の関係が存在し得ることを意味し、例えば、A及び/又はBは、Aのみが存在し、A及びBが同時に存在し、及び、Bのみが存在するという3つの場合を表し、また、文字“/”は、一般に、前後の対象が“又は”の関係にあることを表すということである。
【0207】
以上、本出願の好ましい実施例を説明したが、本出願はこの実施例に限定されず、本出願の趣旨を離脱しない限り、本出願に対するあらゆる変更は本出願の技術的範囲に属する。
【国際調査報告】