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特表2022-550159ウェイクアップ信号検出方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-30
(54)【発明の名称】ウェイクアップ信号検出方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 52/02 20090101AFI20221122BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20221122BHJP
【FI】
H04W52/02 111
H04W72/04 131
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022519765
(86)(22)【出願日】2019-09-30
(85)【翻訳文提出日】2022-05-09
(86)【国際出願番号】 CN2019109716
(87)【国際公開番号】W WO2021062792
(87)【国際公開日】2021-04-08
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 進
(72)【発明者】
【氏名】周 涵
(72)【発明者】
【氏名】薛 ▲イ▼凡
(72)【発明者】
【氏名】▲鉄▼ ▲暁▼磊
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲鍵▼
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA44
5K067CC22
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
ウェイクアップ信号検出方法および装置が提供され、これらはV2X、車両のインターネット、インテリジェントコネクティッド車両、支援運転、およびインテリジェント運転などの分野に適用可能である。本方法は、端末機器によって、アクティブ時間DRX ONの前に、N個のPDCCH監視機会を決定するステップと、N個のPDCCH監視機会のうちのM個でウェイクアップ信号WUSを検出するステップであって、MはN未満であり、NとMとが両方とも1より大きい正の整数である、ステップとを含む。ウェイクアップ信号WUSは本方法を使用して検出され、その結果、端末機器の電力消費が効果的に削減され、省電力ゲインが向上され得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウェイクアップ信号検出方法であって、
端末機器によって、アクティブ時間DRX ONの前に、N個の物理下りリンク制御チャネルPDCCH検出機会を決定するステップと、
前記端末機器によって、前記N個のPDCCH監視機会のうちのM個でウェイクアップ信号WUSを検出するステップであって、MはN未満であり、NとMとが両方とも1より大きい正の整数である、ステップとを含む、方法。
【請求項2】
前記M個のPDCCH監視機会は、前記N個のPDCCH監視機会の中で前記DRX ONに最も近いM個のPDCCH監視機会である、または
前記M個のPDCCH監視機会は、前記N個のPDCCH監視機会の中で前記DRX ONから最も遠いM個のPDCCH監視機会である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記M個のPDCCH監視機会が、前記N個のPDCCH監視機会の中で前記DRX ONから最も遠いM個のPDCCH監視機会であれば、前記方法は、
前記M個のPDCCH監視機会で前記WUSが検出されない場合は、前記端末機器によって、前記WUSが検出されるまで、あるいは残りのN-M個のPDCCH監視機会の前記検出が完了するまで、前記残りのN-M個のPDCCH監視機会で前記WUSの検出を継続するステップをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記方法は、
前記端末機器によって、事前設定されたマッピング規則に従って、前記N個のPDCCH監視機会から前記M個のPDCCH監視機会を決定するステップであって、前記事前設定されたマッピング規則は、前記N個のPDCCH監視機会のそれぞれでWUSを検出するかどうか、PDCCH監視機会を判定するために使用される、ステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記マッピング規則は、
f=(UEid-index)mod(X)
の関係を満たし、
UEidは、前記端末機器、または前記端末機器が属する端末機器グループの識別子であり、indexは前記PDCCH監視機会のシーケンス番号であり、modはモジュロ演算を示し、Xは検出間隔であり、fは実数であり、fの値が0のときは、前記端末機器が前記PDCCH監視機会で前記WUSを検出する必要があることを示し、またはfの値が0でないときは、前記端末機器が前記PDCCH監視機会で前記WUSを検出する必要がないことを示す、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記方法は、
前記端末機器によって、ネットワーク機器から第1の指示情報を受信するステップであって、前記第1の指示情報は、前記N個のPDCCH監視機会のうちのM個で前記WUSを検出するよう前記端末機器に指示するために使用される、ステップをさらに含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
ウェイクアップ信号検出方法であって、
ネットワーク機器によって、アクティブ時間DRX ONの前に、N個の物理下りリンク制御チャネルPDCCH監視機会を決定するステップと、
前記ネットワーク機器によって、端末機器に第1の指示情報を送信するステップであって、前記第1の指示情報は、前記N個のPDCCH監視機会のうちのM個でウェイクアップ信号WUSを検出するよう前記端末機器に指示するために使用され、MはN未満であり、NとMとが両方とも1より大きい正の整数である、ステップとを含む、方法。
【請求項8】
前記M個のPDCCH監視機会は、前記DRX ONに最も近いM個のPDCCH監視機会である、または
前記M個のPDCCH監視機会は、前記DRX ONから最も遠いM個のPDCCH監視機会である、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記方法は、
前記ネットワーク機器によって、事前設定されたマッピング規則に従って、前記N個のPDCCH監視機会から前記M個のPDCCH監視機会を決定するステップであって、前記事前設定されたマッピング規則は、前記端末機器が前記N個のPDCCH監視機会のそれぞれでWUSを検出する必要があるかどうか、PDCCH監視機会を判定するために使用される、ステップをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記マッピング規則は、
f=(UEid-index)mod(X)
の関係を満たし、
UEidは、前記端末機器、または前記端末機器が属する端末機器グループの識別子であり、indexは前記PDCCH監視機会のシーケンス番号であり、modはモジュロ演算を示し、Xは検出間隔であり、fは実数であり、fの値が0のときは、前記端末機器が前記PDCCH監視機会でWUSを検出する必要があることを示し、またはfの値が0でないときは、前記端末機器が前記PDCCH監視機会で前記WUSを検出する必要がないことを示す、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
通信装置であって、
アクティブ時間DRX ONの前に、N個の物理下りリンク制御チャネルPDCCH監視機会を決定するように構成される、処理モジュールと、
前記N個のPDCCH監視機会のうちのM個でウェイクアップ信号WUSを検出するように構成される、送受信機モジュールであって、MはN未満であり、MとNとの両方が1より大きい正の整数である、送受信機モジュールとを備える、装置。
【請求項12】
前記M個のPDCCH監視機会が、前記N個のPDCCH監視機会の中で前記DRX ONに最も近いM個のPDCCH監視機会である、または
前記M個のPDCCH監視機会が、前記N個のPDCCH監視機会の中で前記DRX ONから最も遠いM個のPDCCH監視機会である、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記M個のPDCCH監視機会が、前記N個のPDCCH監視機会の中で前記DRX ONから最も遠いM個のPDCCH監視機会であれば、前記送受信機モジュールは、
前記M個のPDCCH監視機会で前記WUSが検出されない場合は、前記WUSが検出されるまで、あるいは残りのN-M個のPDCCH監視機会での前記検出が、完了したPDCCH監視機会になるまで、前記残りのN-M個のPDCCH監視機会で前記WUSの検出を継続するようにさらに構成される、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記処理モジュールは、
事前設定されたマッピング規則に従って、前記N個のPDCCH監視機会から前記M個のPDCCH監視機会を決定するようにさらに構成され、前記事前設定されたマッピング規則は、前記N個のPDCCH監視機会のそれぞれでWUSを検出するかどうかPDCCH監視機会を判定するために使用される、請求項11に記載の装置。
【請求項15】
前記マッピング規則は、
f=(UEid-index)mod(X)
の関係を満たし、
UEidは、前記装置、または前記装置が属する端末機器グループの識別子であり、indexは前記PDCCH監視機会のシーケンス番号であり、modはモジュロ演算を示し、Xは検出間隔であり、fは実数であり、fの値が0のときは、前記PDCCH監視機会でWUSが検出される必要があることを示し、またはfの値が0でないときは、前記PDCCH監視機会で前記WUSが検出される必要がないことを示す、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記送受信機モジュールは、
ネットワーク機器から第1の指示情報を受信するようにさらに構成され、前記第1の指示情報は、前記N個のPDCCH監視機会のうちのM個で前記WUSを検出するよう前記装置に指示するために使用される、請求項11から15のいずれか一項に記載の装置。
【請求項17】
通信装置であって、
アクティブ時間DRX ONの前に、N個の物理下りリンク制御チャネルPDCCH監視機会を決定するように構成された、処理モジュールと、
端末機器に第1の指示情報を送信するように構成される送受信機モジュールであって、前記第1の指示情報は、前記N個のPDCCH監視機会のうちのM個でウェイクアップ信号WUSを検出するよう前記端末機器に指示するために使用され、MはN未満であり、NとMとが両方とも1より大きい正の整数である、送受信機モジュールとを備える、装置。
【請求項18】
前記M個のPDCCH監視機会は、前記N個のPDCCH監視機会の中で前記DRX ONに最も近いM個のPDCCH監視機会である、または
前記M個のPDCCH監視機会は、前記N個のPDCCH監視機会の中で前記DRX ONから最も遠いM個のPDCCH監視機会である、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記処理モジュールは、
事前設定されたマッピング規則に従って、前記N個のPDCCH監視機会から前記M個のPDCCH監視機会を決定するようにさらに構成され、前記事前設定されたマッピング規則は、前記端末機器が前記N個のPDCCH監視機会のそれぞれで前記WUSを検出する必要があるかどうか、PDCCH監視機会を判定するために使用される、請求項17に記載の装置。
【請求項20】
前記マッピング規則は、
f=(UEid-index)mod(X)
の関係を満たし、
UEidは、前記端末機器、または前記端末機器が属する端末機器グループの識別子であり、indexは前記PDCCH監視機会のシーケンス番号であり、modはモジュロ演算を示し、Xは検出間隔であり、fは実数であり、fの値が0のときは、前記端末機器が前記PDCCH監視機会でWUSを検出する必要があることを示し、またはfの値が0でないときは、前記端末機器が前記PDCCH監視機会で前記WUSを検出する必要がないことを示す、請求項19に記載の装置。
【請求項21】
通信装置であって、前記装置は少なくとも1つのプロセッサを備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのメモリに結合され、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記少なくとも1つのメモリに記憶されたコンピュータプログラムまたは命令を実行するように構成され、その結果、前記装置は請求項1から6のいずれか一項に記載の方法を実行する、または前記装置は請求項7から10のいずれか一項に記載の方法を実行する、
通信装置。
【請求項22】
命令を記憶するように構成された可読記憶媒体であって、前記命令が実行されると、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法が実施される、または請求項7から10のいずれか一項に記載の方法が実施される、可読記憶媒体。
【請求項23】
通信装置であって、プロセッサとインターフェース回路とを備え、
前記インターフェース回路は、コード命令を受信し、前記コード命令を前記プロセッサに送信するように構成され、
前記プロセッサは、前記コード命令を実行して、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法を実行する、または前記プロセッサは、前記コード命令を実行して、請求項7から10のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成される、
通信装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、無線通信技術の分野に関し、特に、ウェイクアップ信号検出方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
第5世代(5th generation、5G)新無線(new radio、NR)システムには、物理下りリンク制御チャネル(physical downlink control channel、PDCCH)に基づくウェイクアップ信号(wake-up signal、WUS)が導入され得る。言い換えると、WUS信号は既存のPDCCHを再使用してよく、端末機器は、対応するPDCCHを検出することによって、ネットワーク機器が送信したWUS信号を取得する。加えて、WUS信号は、無線リソース制御(radio resource control、RRC)接続状態の不連続受信(discontinuous reception、DRX)メカニズムと組み合わされてもよい。WUS信号をサポートする端末機器の場合、ネットワーク機器は、端末機器にWUS信号をDRX形式で送信し得る。
【0003】
PDCCHに基づくWUS信号は、事前定義された探索空間セット(search space set)で送信され、探索空間セットは、時間周波数リソースで事前構成された帯域幅および事前構成された送信サイクルを有し、探索空間セットの送信サイクルは、1~2560スロットを含み得る。探索空間セットの送信サイクルでは、PDCCHを送信するために、1つ以上の連続したスロットが使用され得る。PDCCHが送信されるスロットでは、PDCCHは、スロット内で1~3つのシンボルを占有し得る。これらのシンボルは、PDCCH監視機会(PDCCH monitoring occasion)と称される。ネットワーク機器は、探索空間セットの送信サイクルでPDCCHを送信するためのスロット、およびPDCCHを送信するための各スロットにおける、PDCCHの特定のシンボル位置を構成し得る。
【0004】
DRX状態の端末機器の場合、アクティブ時間DRX ONの前の期間がWUS信号の受信時間ウィンドウとして指定されてよく、端末機器は、受信時間ウィンドウ内のPDCCH監視機会でWUS信号を検出する。受信時間ウィンドウ内でWUS信号が検出された場合は、端末機器は、対応するDRX ONでウェイクアップする必要がある。端末機器が受信時間ウィンドウ内でWUS信号を検出しない場合は、端末機器は、対応するDRX ONでスリープを続けてよい。
【0005】
受信時間ウィンドウの構成は、受信時間ウィンドウの時間長、および受信時間ウィンドウのものであって、対応するDRX ONに関連付けられた時間オフセットのみに依存し、探索空間セットの送信サイクルからは独立している。したがって、WUS信号の受信時間ウィンドウは、複数の探索空間セットの送信サイクルを含んでよく、その結果、比較的多くのPDCCH監視機会が受信時間ウィンドウに含まれている。端末機器が、受信時間ウィンドウ内のすべてのPDCCH監視機会でWUS信号を検出すると、電力消費が比較的大きくなり、省電力ゲインが低下する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本出願の実施形態は、端末機器によってWUS信号を検出するときの電力消費を抑えるための、ウェイクアップ信号検出方法および装置を提供する。
【0007】
第1の態様によれば、本出願の一実施形態はウェイクアップ信号検出方法を提供する。この方法は端末機器によって実行されてよく、あるいは端末機器内の装置(例えば、プロセッサおよび/またはチップ)によって実行されてもよく、この方法は、端末機器がアクティブ時間DRX ONの前にN個の物理下りリンク制御チャネルPDCCH監視機会を決定することと、端末機器が、N個のPDCCH監視機会のうちのM個でウェイクアップ信号WUSを検出することとを含み、MはN未満であり、NとMとの両方が1より大きい正の整数である。
【0008】
本出願で提供される技術的解決策によれば、端末機器はアクティブ時間DRX ONの前に、N個のPDCCH監視機会の一部でWUS信号を検出してよく、これにより端末機器の電力消費を効果的に削減し、省電力ゲインを増加させる。
【0009】
第1の態様を参照すると、第1の態様の可能な設計において、M個のPDCCH監視機会は、N個のPDCCH監視機会の中でDRX ONに最も近いM個のPDCCH監視機会である。このように、ウェイクアップ時間DRX ONの前に、端末機器がウェイクアップしてWUS信号を検出する時間を最小化でき、これにより端末機器の電力消費を効果的に削減し、省電力ゲインを増加させる。
【0010】
あるいは、M個のPDCCH監視機会は、N個のPDCCH監視機会の中でDRX ONから最も遠いM個のPDCCH監視機会である。このようにして、端末機器がWUS信号の検出に失敗する可能性を効果的に低減でき、WUS信号の検出失敗によって生じるスケジューリング遅延が低減され得る。
【0011】
第1の態様を参照すると、第1の態様の可能な設計において、M個のPDCCH監視機会は、N個のPDCCH監視機会の中でDRX ONから最も遠いM個のPDCCH監視機会であり、端末機器が、M個のPDCCH監視機会でWUSを検出しない場合は、端末機器は、WUSが検出されるまで、または残りのN-M個のPDCCH監視機会での検出が完了したPDCCH監視機会になるまで、残りのN-M個のPDCCH監視機会でWUSの検出を継続する。
【0012】
第1の態様を参照すると、第1の態様の可能な設計において、端末機器は、事前設定されたマッピング規則に従って、N個のPDCCH監視機会からM個のPDCCH監視機会を決定してよく、事前設定されたマッピング規則は、N個のPDCCH監視機会のそれぞれでWUSを検出するかどうか、PDCCH監視機会を判定するために使用される。このように、端末機器によって、M個のPDCCH監視機会におけるWUS信号を検出する柔軟性が、効果的に向上され得る。
【0013】
第1の態様を参照すると、第1の態様の可能な設計において、マッピング規則は、
f=(UEid-index)mod(X)
の関係を満たし、
UEidは、端末機器、または端末機器が属する端末機器グループの識別子であり、indexはPDCCH監視機会のシーケンス番号であり、modはモジュロ演算を示し、Xは検出間隔であり、fは実数であり、fの値が0のときは、端末機器がPDCCH監視機会でWUSを検出する必要があることを示し、またはfの値が0でないときは、端末機器がPDCCH監視機会でWUSを検出する必要がないことを示す。
【0014】
端末機器は、このマッピング規則に従って、検出が行われることが必要なM個のPDCCH監視機会を決定し、その結果、異なる端末機器に対応するM個のPDCCH監視機会が、異なるスロット内でランダム化されることが理解されよう。これにより、比較的多数の端末機器のWUS信号が同じスロット内で送信される必要が生じるのを回避し、その結果、ネットワーク機器の下りリンクエアインターフェースリソースの占有がより均衡化される。
【0015】
第1の態様を参照すると、第1の態様の可能な設計において、端末機器はネットワーク機器から第1の指示情報を受信してよく、第1の指示情報は、N個のPDCCH監視機会のうちのM個でWUSを検出するよう端末機器に指示するために使用される。
【0016】
第1の態様を参照すると、第1の態様の可能な設計において、N個のPDCCH監視機会は、WUSの受信時間ウィンドウにおけるN個のPDCCH監視機会である。端末機器は、端末機器が、受信時間ウィンドウの終了時間とDRX ONの開始時間との間のオフセット、および受信時間ウィンドウの長さに基づいて受信時間ウィンドウを決定する、という方法でWUSの受信時間ウィンドウを決定し得る。あるいは、端末機器は、受信時間ウィンドウの終了時間とDRX ONの開始時間との間のオフセット、および受信時間ウィンドウの開始時間とDRX ONの開始時間との間のオフセットに基づいて、受信時間ウィンドウを決定する。
【0017】
第1の態様を参照すると、第1の態様の可能な設計において、端末機器は、端末機器が、受信時間ウィンドウおよびPDCCH監視機会の構成パラメータに基づいて、受信時間ウィンドウに含まれるN個のPDCCH監視機会を決定するという方法で、受信時間ウィンドウに含まれるN個のPDCCH監視機会を決定し得る。PDCCH監視機会の構成パラメータは、探索空間セットの送信サイクル、各探索空間セットの送信サイクルでPDCCH監視機会を送信するための開始スロット、各探索空間セットの送信サイクルでPDCCH監視機会を連続的に送信するためのスロットの数、PDCCH監視機会を送信するための各スロットでPDCCH監視機会を送信するための開始シンボル、またはPDCCH監視機会を送信するための各スロットでPDCCH監視機会を連続的に送信するためのシンボルの数、のうちの1つ以上の情報を示すために使用される。
【0018】
第2の態様によれば、本出願の一実施形態はウェイクアップ信号検出方法を提供する。この方法はネットワーク機器によって実行されてよく、あるいはネットワーク機器内の装置(例えば、プロセッサおよび/またはチップ)によって実行されてもよく、この方法は、ネットワーク機器が、アクティブ時間DRX ONの前に、N個の物理下りリンク制御チャネルPDCCH監視機会を決定することと、ネットワーク機器が、端末機器に第1の指示情報を送信することとを含み、第1の指示情報は、端末機器が、N個のPDCCH監視機会のうちのM個でウェイクアップ信号WUSを検出するよう指示するために使用され、MはN未満であり、NとMとの両方が1より大きい正の整数である。
【0019】
本出願で提供される技術的解決策によれば、ネットワーク機器は、アクティブ時間DRX ONの前に、N個のPDCCH監視機会の一部でWUS信号を検出するように端末機器を構成する。これにより、端末機器の電力消費が削減され、省電力ゲインが増加し得る。
【0020】
第2の態様を参照すると、第2の態様の可能な設計において、M個のPDCCH監視機会は、N個のPDCCH監視機会のうち、DRX ONに最も近いM個のPDCCH監視機会である。このように、ウェイクアップ時間DRX ONの前に、端末機器がウェイクアップしてWUS信号を検出する時間を最小化でき、これにより端末機器の電力消費を効果的に削減し、省電力ゲインを増加させる。
【0021】
あるいは、M個のPDCCH監視機会は、N個のPDCCH監視機会の中でDRX ONから最も遠いM個のPDCCH監視機会である。このようにして、端末機器がWUS信号の検出に失敗する可能性を効果的に低減でき、WUS信号の検出失敗によって生じるスケジューリング遅延が低減され得る。
【0022】
第2の態様を参照すると、第2の態様の可能な設計において、ネットワーク機器は、事前設定されたマッピング規則に従って、N個のPDCCH監視機会からM個のPDCCH監視機会を決定してよく、事前設定されたマッピング規則は、端末機器がN個のPDCCH監視機会のそれぞれでWUSを検出する必要があるかどうか、PDCCH監視機会を判定するために使用される。このように、端末機器によって、M個のPDCCH監視機会におけるWUS信号を検出する柔軟性が、効果的に向上され得る。
【0023】
第2の態様を参照すると、第2の態様の可能な設計において、マッピング規則は、
f=(UEid-index)mod(X)
の関係を満たし、
UEidは、端末機器、または端末機器グループの識別子であり、indexはPDCCH監視機会のシーケンス番号であり、modはモジュロ演算を示し、Xは検出間隔であり、fは実数であり、fの値が0のときは、端末機器がPDCCH監視機会でWUSを検出する必要があることを示し、またはfの値が0でないときは、端末機器がPDCCH監視機会でWUSを検出する必要がないことを示す。
【0024】
ネットワーク機器は、このマッピング規則に従って、端末機器によって検出が行われることが必要なM個のPDCCH監視機会を決定し、その結果、異なる端末機器に対応するM個のPDCCH監視機会が、異なるスロット内でランダム化されることが理解されよう。これにより、比較的多数の端末機器のWUS信号が同じスロット内で送信される必要が生じるのを回避し、その結果、ネットワーク機器の下りリンクエアインターフェースリソースの占有がより均衡化される。
【0025】
第2の態様を参照すると、第2の態様の可能な設計において、ネットワーク機器は、端末機器に第2の指示情報を送信してよく、第2の指示情報は、WUSの受信時間ウィンドウの構成パラメータを示すために使用される。受信時間ウィンドウの構成パラメータは、受信時間ウィンドウの終了時間とDRX ONの開始時間との間のオフセット、および受信時間ウィンドウの長さを含み、あるいは受信時間ウィンドウの構成パラメータは、受信時間ウィンドウの終了時間とDRX ONの開始時間との間のオフセット、および受信時間ウィンドウの開始時間とDRX ONの開始時間との間のオフセットを含む。
【0026】
第2の態様を参照すると、第2の態様の可能な設計において、ネットワーク機器は、端末機器に第3の指示情報を送信してよく、第3の指示情報は、PDCCH監視機会の構成パラメータを示すために使用され、PDCCH監視機会の構成パラメータは、探索空間セットの送信サイクル、各探索空間セットの送信サイクルでPDCCH監視機会を送信するための開始スロット、各探索空間セットの送信サイクルでPDCCH監視機会を連続して送信するためのスロットの数、PDCCH監視機会を送信するための各スロットでPDCCH監視機会を送信するための開始シンボル、またはPDCCH監視機会を送信するための各スロットでPDCCH監視機会を連続して送信するためのシンボルの数、のうちの1つ以上の情報を含む。
【0027】
第3の態様によれば、本願の一実施形態は通信装置を提供する。本装置は、第1の態様、または第1の態様の可能な設計のいずれか1つにおいて、端末機器を実装する機能を有する。装置は、例えば、ハンドヘルド端末機器、車載端末機器、車両ユーザ機器、または路側ユニットなどの端末機器であってもよく、あるいはチップなどの端末機器に含まれる装置であってもよく、あるいは端末機器を含む装置であってもよい。前述した端末機器の機能はハードウェアによって実施されてよく、あるいは対応するソフトウェアを実行することによってハードウェアによって実施されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。
【0028】
通信装置は、第2の態様、または第2の態様の可能な設計のいずれか1つにおいて、ネットワーク機器を実施する機能をさらに有してもよい。通信装置は、基地局などのネットワーク機器であってもよく、あるいはチップなどの、ネットワーク機器に含まれる装置であってもよい。前述したネットワーク機器の機能はハードウェアによって実施されてよく、あるいは対応するソフトウェアを実行することによってハードウェアによって実施されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。
【0029】
可能な設計において、装置の構造は、処理モジュールと送受信機モジュールとを含む。処理モジュールは、第1の態様、または第1の態様の設計のうちのいずれか1つに対応する端末機器の機能を実行する際に、装置を補助するように構成される。送受信機モジュールは、装置と別の通信装置との通信を補助するように構成される。例えば、装置が端末機器のときは、装置はネットワーク機器からウェイクアップ信号WUSを受信し得る。通信装置は、記憶モジュールをさらに含んでよい。記憶モジュールは処理モジュールに結合され、装置に必要なプログラム命令およびデータを記憶する。例では、処理モジュールはプロセッサであってもよく、送受信機モジュールは送受信機であってもよく、記憶モジュールはメモリであってもよい。メモリは、プロセッサと一体化されてよく、またはプロセッサから離れて配置されてもよい。これは本出願では限定されない。
【0030】
別の可能な設計では、装置の構造はプロセッサを含み、メモリをさらに含んでもよい。プロセッサはメモリに結合され、メモリに記憶されたコンピュータプログラム命令を実行するように構成されてよく、その結果、装置は、第1の態様または第1の態様の可能な設計のいずれか1つにおける方法を実施する。任意選択で、装置は通信インターフェースをさらに含み、プロセッサは通信インターフェースに結合される。装置が端末機器であるとき、通信インターフェースは送受信機または入力/出力インターフェースであってもよい。装置が端末機器に含まれるチップであるとき、通信インターフェースはチップの入力/出力インターフェースであってもよい。任意選択で、送受信機は、送受信機回路であってよく、入力/出力インターフェースは入力/出力回路であってよい。
【0031】
第4の態様によれば、本出願の一実施形態は、チップシステムを提供する。チップシステムはプロセッサを含み、プロセッサはメモリに結合され、メモリはプログラムまたは命令を記憶するように構成され、プロセッサによってプログラムまたは命令が実行されると、チップシステムは、第1の態様、または第1の態様の可能な設計のいずれか1つの方法を実施する、あるいは第2の態様、または第2の態様の可能な設計のいずれか1つの方法を実施することが可能になる。
【0032】
任意選択で、チップシステムは、インターフェース回路をさらに含み、インターフェース回路は、コード命令を受信し、なおかつコード命令をプロセッサへ送信するように構成される。
【0033】
任意選択で、チップシステムには1つ以上のプロセッサがあってもよく、プロセッサはハードウェアによって実装されてもよく、またはソフトウェアによって実装されてもよい。プロセッサがハードウェアを使用して実装される場合、プロセッサは、論理回路、集積回路などであってもよい。プロセッサがソフトウェアを使用して実施される場合、プロセッサは、汎用プロセッサであってもよく、メモリに記憶されたソフトウェアコードを読み出すことによって実施される。
【0034】
任意選択で、チップシステムに1つ以上のメモリがあってもよい。メモリは、プロセッサと一体化されてよく、またはプロセッサから離れて配置されてもよい。これは本出願では限定されない。例えば、メモリは、非一時的プロセッサ、例えば、読み出し専用メモリROMであってよい。メモリおよびプロセッサは、同じチップに統合されてもよく、または異なるチップ上に別々に配置されてもよい。メモリのタイプおよびメモリとプロセッサとを配置する方法は、本出願では特に限定されない。
【0035】
第5の態様によれば、本出願の一実施形態は、可読記憶媒体を提供する。可読記憶媒体はコンピュータプログラムまたは命令を記憶し、コンピュータプログラムまたは命令が実行されると、コンピュータは、第1の態様もしくは第1の態様の可能な実装形態のいずれか1つによる方法を実行する、あるいは第2の態様または第2の態様の可能な実装形態のいずれか1つによる方法を実行することを可能にされる。
【0036】
第6の態様によれば、本出願の実施形態ではコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータが、コンピュータプログラム製品を読み出して実行すると、コンピュータは、第1の態様もしくは第1の態様の可能な実装形態のいずれか1つによる方法を実行する、あるいは第2の態様または第2の態様の可能な実装形態のいずれか1つによる方法を実行することを可能にされる。
【0037】
第7の態様によれば、本願の一実施形態は通信システムを提供する。通信システムは、ネットワーク機器および少なくとも1つの端末機器を含む。
【図面の簡単な説明】
【0038】
図1】本出願の一実施形態が適用可能な通信システムのネットワークアーキテクチャの概略図である。
図2】本出願の一実施形態によるウェイクアップ信号検出方法の概略フローチャートである。
図3】本出願の一実施形態によるDRXサイクルおよびアクティブ時間DRX ONの概略図である。
図4】本出願の一実施形態によるN個のPDCCH監視機会の概略図である。
図5】本出願の一実施形態によるWUS信号の受信時間ウィンドウの概略図である。
図6a】本出願の一実施形態によるM個のPDCCH監視機会の概略図である。
図6b】本出願の一実施形態による別のM個のPDCCH監視機会の概略図である。
図6c】本出願の一実施形態によるさらに別のM個のPDCCH監視機会の概略図である。
図7】本出願における一実施形態による、通信装置の概略的な構造図である。
図8】本出願の一実施形態による、通信装置の別の概略構造図である。
図9】本出願の一実施形態による別の通信装置の概略構造図である。
図10】本出願の一実施形態による、別の通信装置の別の概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
本出願の実施形態の目的、技術的解決策、および利点をより明確にするために、以下で、添付の図面を参照して本出願の実施形態を詳細にさらに説明する。
【0040】
本出願の実施形態の技術的解決策は、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ(global system for mobile communications、GSM)システム、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access、WCDMA(登録商標))システム、汎用パケット無線サービス(general packet radio service、GPRS)システム、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システム、LTE周波数分割二重(frequency division duplex、FDD)システム、LTE時分割二重(time division duplex、TDD)、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーションズ・システム(universal mobile telecommunication system、UMTS)、ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(worldwide interoperability for microwave access、WIMAX)通信システム、および第5世代(5th generation、5G)システム、または新無線(new radio、NR)システムなどの様々な通信システムで使用されてよく、あるいは将来の通信システムその他同様の通信システムに使用される。
【0041】
本出願の実施形態における技術的解決策は、無人運転(unmanned driving)、運転支援(assisted driving、ADAS)、インテリジェント運転(intelligent driving)、コネクテッド運転(connected driving)、インテリジェントネットワークドライビング(Intelligent network driving)、カーシェアリング(car sharing)、スマート/インテリジェントカー(smart/intelligent car)、デジタルカー(digital car)、無人運転車(unmanned car/driverless car/pilotless car/automobile)、車両のインターネット(Internet of vehicles、IoV)、自動運転車(self-driving car/autonomous car)、協調車両基盤(cooperative vehicle infrastructure、CVIS)、インテリジェント交通システム(intelligent transportation system、ITS)、および車載通信(vehicle-mounted communication)などの技術分野で使用されてもよい。
【0042】
図1は、本出願の一実施形態が適用可能な通信システムのネットワークアーキテクチャの概略図である。通信システムは、ネットワーク機器110、端末機器101、端末機器102、端末機器103、端末機器104、端末機器105、および端末機器106を含む。ネットワーク機器は、上りリンク(uplink、UL)および下りリンク(downlink、DL)を介して、少なくとも1つの端末機器(例えば、端末機器101)と通信し得る。
【0043】
図1のネットワーク機器は、アクセスネットワーク機器、例えば、基地局であってもよい。アクセスネットワーク機器は、異なるシステムでは異なる機器に対応する。例えば、アクセスネットワーク機器は、第4世代移動通信技術(the 4th generation、4G)のシステムではeNBに対応し得、5Gシステムでは5Gのアクセスネットワーク機器、例えばgNBに対応し得る。本出願の実施形態で提供される技術的解決策は、6Gまたは7G通信システムなどの将来の移動通信システムでも使用され得る。したがって、図1のネットワーク機器は、将来の移動通信システムのアクセスネットワーク機器にも対応し得る。
【0044】
通信システムには複数のネットワーク機器があってよく、各ネットワーク機器が複数の端末機器にサービスを提供し得ることを理解されたい。通信システムにおけるネットワーク機器の数量および端末機器の数量は、本出願の実施形態において限定されない。図1のネットワーク機器、および複数の端末機器の一部または全部がそれぞれ、本出願の実施形態で提供される技術的解決策を実施し得る。加えて、図1の端末機器は種類が異なる端末機器であってもよく、例えば、携帯電話、ならびにモノのインターネットにおけるスマート水道メータおよび電気メータなどの、大量マシンタイプ通信(massive machine type communication、mMTC)の端末機器を含み得る。図1に示す様々な種類の端末機器は、いくつかの例にすぎない。また、本出願の実施形態における端末機器は、これに限定されないことを理解されたい。
【0045】
以下では、当業者がよりよく理解できるように、本出願の実施形態のいくつかの用語が説明される。
【0046】
(1)端末機器:端末機器は、ユーザ機器(user equipment、UE)、移動局(mobile station、MS)、移動端末(mobile terminal、MT)などとも呼ばれ、ユーザに音声および/またはデータ接続性を提供する機器である。端末機器は、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)を介してコアネットワークと通信し、RANと音声および/またはデータを交換し得る。例えば、端末機器は、無線接続機能を有するハンドヘルドデバイス、車載デバイス、車両ユーザ機器などであってよい。現在、例えば、端末機器は、携帯電話(mobile phone)、タブレットコンピュータ、ノートブックコンピュータ、パームトップ、モバイルインターネット機器(mobile internet device,MID)、ウェアラブルデバイス、仮想現実(virtual reality,VR)デバイス、拡張現実(augmented reality,AR)デバイス、産業用制御(industrial control)の無線端末、自動運転(self driving)の無線端末、遠隔手術(remote surgery)の無線端末、スマートグリッド(smart grid)の無線端末、輸送安全(transportation safety)の無線端末、スマートシティ(smart city)の無線端末、またはスマートホーム(smart home)の無線端末である。
【0047】
限定ではなく例として、本出願の実施形態における端末機器は、あるいはウェアラブルデバイスであってもよい。ウェアラブルデバイスは、ウェアラブルインテリジェントデバイス、インテリジェントウェアラブルデバイスなどとも呼ばれることがあり、メガネ、手袋、時計、衣服、靴などの日常の装着物に対してインテリジェントな設計を行うためにウェアラブル技術を適用することによって開発された、ウェアラブルデバイスの総称である。ウェアラブルデバイスは、身体に直接装着されるか、またはユーザの衣服やアクセサリに一体化されたポータブル機器である。ウェアラブルデバイスはハードウェア機器であるのみならず、ソフトウェアサポート、データ交換、およびクラウドインタラクションを介してより強力な機能も実装する。広義には、ウェアラブルインテリジェントデバイスは、スマートウォッチやスマートグラスなど、スマートフォンに依存せずに完全にまたは部分的に機能を実施できるフル装備の大型機器を含み、かつ1種類のアプリケーション機能のみに集中し、スマートフォンなどの他のデバイスと協働する必要のある、身体的兆候を監視するための様々なスマートバンド、スマートヘルメット、またはスマートジュエリーなどの機器を含む。
【0048】
本出願の実施形態における端末機器は、代替的に、1つまたは複数の構成部品またはユニットとして車両に組み込まれた車載モジュール、車載部品、車載チップ、または車載ユニットであってもよい。車両は、車両に組み込まれた車載モジュール、車載モジュール、車載部品、車載チップ、または車載ユニットを使用して、本出願の方法を実施する。
【0049】
(2)ネットワーク機器:ネットワーク機器は、ネットワーク内にあり、端末機器を無線ネットワークに接続するように構成された機器である。ネットワーク機器は、無線アクセスネットワーク内のノードであってよく、基地局と呼ばれることもあれば、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)ノード(またはデバイス)と呼ばれることもある。ネットワーク機器は、受信された無線フレームとインターネットプロトコル(IP)パケットとを相互に変換し、端末機器とアクセスネットワークの残りの部分との間のルータとして機能するように構成されてもよく、アクセスネットワークの残りの部分がIPネットワークを含み得る。ネットワーク機器は、エアインターフェースの属性管理をさらに調整することができる。例えば、ネットワーク機器は、LTEアドバンストシステム(LTE-Advanced、LTE-A)におけるロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システム、または進化型NodeB(NodeB、eNB、またはe-NodeB、evolved NodeB)、例えば、ヘテロジニアスネットワークシナリオにおける従来のマクロ基地局eNBおよびマイクロ基地局eNBを含んでよく、あるいは第5世代(5th generation、5G)新無線(new radio、NR)システムにおける次世代NodeB(next generation NodeB、gNB)を含んでもよく、あるいは送受信ポイント(transmission reception point、TRP)、ホーム基地局(例えば、home evolved NodeB、またはhome NodeB、HNB)、ベースバンドユニット(baseband unit、BBU)、ベースバンドプール、Wi-Fiアクセスポイント(access point、AP)などをさらに含んでもよく、あるいはクラウド無線サクセスネットワーク(cloud radio access network、CloudRAN)システムにおける集中ユニット(centralized unit、CU)および分散ユニット(distributed unit、DU)をさらに含んでもよい。これは、本出願の実施形態では限定されない。別の例として、例えば、V2X技術におけるネットワーク機器は、路側ユニット(road side unit、RSU)である。RSUは、V2Xアプリケーションをサポートする固定インフラストラクチャエンティティであってもよく、V2Xアプリケーションをサポートする別のエンティティとメッセージを交換してもよい。
【0050】
(3)下りリンク制御チャネル:下りリンク制御チャネルは、例えば、PDCCHまたは拡張物理下りリンク制御チャネル(enhanced physical downlink control channel、EPDCCH)であってよく、あるいは別の下りリンク制御チャネルを含んでもよい。特定の制限はない。
【0051】
(4)「システム」および「ネットワーク」という用語は、本出願の実施形態において区別なく使用され得る。「複数の」は、2つ以上を意味する。この点に関し、「複数の」は本願の実施形態において「少なくとも2つの」と理解することもできる。「少なくとも1つ」は、1つまたは複数として理解され、例えば、1つ、2つ、またはそれ以上として理解され得る。例えば、「少なくとも1つを含む」とは、1つ、2つ、またはそれ以上を含むことを意味し、どの項目が含まれるかを限定しない。例えば、A、B、およびCのうちの少なくとも1つが含まれる場合、A、B、C、AおよびB、AおよびC、BおよびC、またはAおよびBおよびCが含まれ得る。同様に、「少なくとも1つのタイプ」などの記述の理解も同様である。「および/または」という用語は、関連付けられる対象を記述するための関連付け関係を記述し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、Aおよび/またはBは、以下の3つの場合、すなわち、Aだけが存在する、AおよびBの両方が存在する、ならびにBだけが存在する、という場合を表し得る。さらに、別段の定めがない限り、記号「/」は通常、関連付けられた対象間の「または」の関係を示す。
【0052】
特に明記しない限り、本出願の実施形態における「第1」および「第2」などの序数は、複数の対象物を区別するために使用されるが、複数の対象物の順序、時系列、優先度、または重要性を限定することは意図されていない。加えて、「第1の」および「第2の」という記述は、対象が必ずしも異なっているとは限らない。
【0053】
図2は、本出願の一実施形態によるウェイクアップ信号検出方法の概略フローチャートである。この方法は、具体的には次のS201~S204のステップを含む。
【0054】
ステップS201:ネットワーク機器は、アクティブ時間DRX ONの前にN個のPDCCH監視機会を決定する。
【0055】
ステップS202:ネットワーク機器は、端末機器に第1の指示情報を送信し、第1の指示情報は、N個のPDCCH監視機会のうちのM個でWUS信号を検出するよう端末機器に指示するために使用され、MはN未満であり、NとMとの両方が1より大きい正の整数である。
【0056】
ステップS203:端末機器は、アクティブ時間DRX ONの前にN個のPDCCH監視機会を決定する。
【0057】
ステップS204:端末機器は、N個のPDCCH監視機会のうちのM個でWUS信号を検出する。
【0058】
本願におけるこの実施形態では、端末機器はRRC接続モードの端末機器である。任意選択で、端末機器は、省電力機能が構成された、または省電力機能がアクティブ化された端末機器である。ネットワーク機器は、端末機器にDRX処理手順を構成し得る。図3に示すように、DRXメカニズムでは時間がDRXサイクル(DRX cycle)に分割され、端末機器は、各DRXサイクルの時間開始位置でオン持続時間タイマ(drx-on Duration Timer)を使用可能にする。オン持続時間タイマの実行時間範囲内で、端末機器は継続的にPDCCHの検出を試みる。端末機器が、オン持続時間タイマの実行時間範囲内でPDCCHを検出した場合、端末機器は非アクティブタイマ(drx-Inactivity Timer)を使用可能にする。端末機器が、非アクティブタイマの実行時間範囲内でPDCCHを検出し続ける場合は、端末機器は非アクティブタイマをリセットしてカウントを再開する。非アクティブタイマが実行中であれば、元々構成されていたオン持続時間タイマが切れた場合でも、端末機器は、非アクティブタイマが切れるまで依然としてPDCCHを検出し続ける必要がある。オン持続時間タイマおよび非アクティブタイマのいずれかが実行している限り、端末機器はアクティブ時間であり、PDCCHを継続的に検出しなければならない。アクティブ時間は「DRX ON」、「オン持続時間」「アクティブ時間」、またはアクティブ期間と称されてもよく、あるいは別の名称を有してもよい。これは本出願では限定されない。説明を明確にするために、アクティブ時間は以下「DRX ON」と総称される。端末機器がアクティブ時間であるとは、端末機器がアクティブ状態またはウェイクアップ状態にあるか、あるいはウェイクアップモードに入っていると理解されてもよい。
【0059】
端末機器がオン持続時間タイマの実行時間範囲内にPDCCHを検出しない場合は、オン持続時間タイマが切れた後で端末機器はスリープモードに入る、つまり端末機器は、DRXサイクルの残りの時間中はスリープ時間になり、電力消費を抑えるために無線周波数送受信機およびベースバンドプロセッサなどの通信コンポーネントを無効にしてもよい。本出願のこの実施形態では、スリープ時間は「DRX_OFF」、スリープ、またはスリープ期間と呼ばれる場合もあり、別の名前を有する場合もある。これは本出願では限定されない。端末機器がスリープ時間であるとは、端末機器がスリープ状態またはDRX状態にあるか、あるいはスリープモードに入っていると理解されてもよい。端末機器が、オン持続時間タイマの実行時間範囲内でPDCCHを検出した場合、端末機器は使用可能にされた非アクティブタイマが切れた後でスリープモードに入る。
【0060】
データ送信が通常は時間的にバーストかつ疎であることを考慮すると、ネットワーク機器が、アクティブ時間DRX ON内に端末機器に対してデータをスケジュールしない場合、端末機器に不必要なエネルギー消費が生じる。電力消費を抑えるために、ネットワーク機器は、データスケジューリング要件に基づいて、アクティブ時間DRX ONの前に端末機器にWUS信号を送信するかどうかを判定してもよい。端末機器がアクティブ時間DRX ONの前にWUS信号を検出しない場合、あるいは端末機器によって検出されたWUS信号が、対応するアクティブ時間DRX ON内に端末機器がデータスケジューリングを有していないことを示している場合は、端末機器はスリープ状態に直接入ってよく、アクティブ時間DRX ON内にPDCCHを検出する必要はない。端末機器がアクティブ時間DRX ONの前にWUS信号を検出した場合、あるいは端末機器によって検出されたWUS信号が、対応するアクティブ時間DRX ON内に端末機器がデータスケジューリングを有していることを示すために使用される場合は、端末機器はアクティブ時間DRX ONの前にウェイクアップする必要があり、前述したDRXメカニズムに従って、タイマがPDCCHを検出できるようにする。
【0061】
本出願のこの実施形態では、WUS信号はPDCCHで搬送され、N個のPDCCH監視機会は、アクティブ時間DRX ONの前にWUS信号を検出するために使用される、N個のPDCCH監視機会である。ネットワーク機器によって送信されるWUS信号はPDCCH監視機会に存在する場合があり、あるいはネットワーク機器によって送信されるWUS信号がPDCCH監視機会に存在しない場合があることを理解されたい。ネットワーク機器が、N個のPDCCH監視機会でWUS信号を送信するかどうかは、アクティブ時間DRX ONに端末機器のデータスケジューリングが存在するかどうか、および端末機器によって構成された省電力機能などの複数の要因によって決定される。
【0062】
WUS信号は端末機器に送信されるWUS信号であってもよく、端末機器専用のPDCCHウェイクアップ信号(UE-specific WUS)と称されることに留意されたい。WUS信号は端末機器グループ用のWUS信号であってもよく、端末機器グループPDCCHウェイクアップ信号(Group-based PDCCH WUS)と称される。1つの端末機器グループは複数の端末機器を含む場合があるため、本出願のこの実施形態におけるステップS201からステップS204で言及する端末機器は、端末機器グループ内の任意の端末機器であってよい。
【0063】
図4に示すステップS201において、ネットワーク機器は、アクティブ時間DRX ONからの特定の時間オフセットの前に、N個のPDCCH監視機会として、N個の連続したPDCCH監視機会を決定し得る。N個のPDCCH監視機会は、WUS信号を送信するためのPDCCH監視機会、または有効な(valid)PDCCH監視機会があり得るものとして理解されてよい。これに対応して、ネットワーク機器は、N個のPDCCH監視機会の位置を示すために、端末機器に第2の指示情報および/または第3の指示情報をさらに送信してよい。
【0064】
可能な設計では、第2の指示情報はNの値および時間オフセットを示すために使用されてよく、第3の指示情報はPDCCH監視機会の構成パラメータを示すために使用されてもよい。PDCCH監視機会の構成パラメータは、探索空間セットの送信サイクル、各探索空間セットの送信サイクルでPDCCH監視機会を送信するための開始スロット、各探索空間セットの送信サイクルでPDCCH監視機会を連続的に送信するためのスロットの数、PDCCH監視機会を送信するための各スロットでPDCCH監視機会を送信するための開始シンボル、またはPDCCH監視機会を送信するための各スロット内でPDCCH監視機会を連続的に送信するためのシンボルの数、のうちの1つ以上の情報を含み得る。
【0065】
別の可能な設計では、N個のPDCCH監視機会は、WUS信号の受信時間ウィンドウ内に配置されてよい。図5に示すように、WUS信号の受信時間ウィンドウはアクティブ時間DRX ONの前に配置され、受信時間ウィンドウの終了時間とアクティブ時間DRX ONの開始時間との間の距離が時間オフセットである。本出願のこの実施形態では、WUS信号の受信時間ウィンドウは、探索時間ウィンドウ(WUS search window)、検出時間ウィンドウ(WUS monitoring window)、またはWUS機会(WUS occasion)と称されてもよい。これは本出願では限定されない。
【0066】
この場合、ネットワーク機器は、端末機器に第2の指示情報および/または第3の指示情報をさらに送信してよい。この場合、第2の指示情報は、WUS信号の受信時間ウィンドウの構成パラメータを示すために使用され、それにより端末機器は、WUS信号の受信時間ウィンドウの位置を判定する。WUS信号の受信時間ウィンドウの構成パラメータは、受信時間ウィンドウの終了時間とアクティブ時間DRX ONの開始時間との間の時間オフセット、および受信時間ウィンドウの時間長を含み得る。あるいは、WUS信号の受信時間ウィンドウの構成パラメータは、受信時間ウィンドウの終了時間とアクティブ時間DRX ONの開始時間との間の時間オフセット、受信時間ウィンドウの開始時間とアクティブ時間DRX ONの開始時間との間の時間オフセットを含み得る。
【0067】
同様に、第3の指示情報は、PDCCH監視機会の構成パラメータを示すために使用される。PDCCH監視機会の構成パラメータは、探索空間セットの送信サイクル、各探索空間セットの送信サイクルでPDCCH監視機会を送信するための開始スロット、各探索空間セットの送信サイクルでPDCCH監視機会を連続的に送信するためのスロットの数、PDCCH監視機会を送信するための各スロットでPDCCH監視機会を送信するための開始シンボル、またはPDCCH監視機会を送信するための各スロット内でPDCCH監視機会を連続的に送信するためのシンボルの数、のうちの1つ以上の情報を含み得る。
【0068】
本出願のこの実施形態における第2の指示情報および第3の指示情報は、上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリング、MACシグナリング、または物理層シグナリング)、下りリンク制御情報(downlink control information、DCI)、およびシステムブロードキャストメッセージなどの複数の方法で送信されてよいことに留意されたい。加えて、第2の指示情報および第3の指示情報は、同じ方法で送信されてもよいし、異なる方法で送信されてもよい。これは本出願では限定されない。第2の指示情報および第3の指示情報が同じ方法で送信される場合、第2の指示情報および第3の指示情報は同じメッセージで送信されてもよく、あるいは異なるメッセージで送信されてもよい。これについても本出願では限定されない。任意選択で、ネットワーク機器は、端末機器がスリープ状態に入る前に、第2の指示情報および/または第3の指示情報を送信してよい。
【0069】
ステップS202において、ネットワーク機器は、端末機器に第1の指示情報を送信してよく、第1の指示情報は、N個のPDCCH監視機会のうちのM個でWUS信号を検出するよう端末機器に指示するために使用される。本出願のこの実施形態では、MとNとの両方が1より大きい正の整数であり、MはN以下である。したがって、第1の指示情報は、N個のPDCCH監視機会のいくつかでWUS信号を検出するよう端末機器に指示するために使用されることも理解されよう。さらに、第1の指示情報は、N個のPDCCH監視機会のうち最大数のM個のPDCCH監視機会で、WUS信号を検出するよう端末機器に指示するために使用されることも理解されよう。端末機器がM個のPDCCH監視機会のうちのいずれか1つでWUS信号を検出すれば、端末機器はアクティブ時間DRX ONでウェイクアップしてPDCCHを検出しなければならず、WUS信号の検出を続ける必要はないためである。
【0070】
任意選択で、ネットワーク機器は、第1の指示情報で、M個のPDCCH監視機会の特定の位置、または端末機器でM個のPDCCH監視機会を決定するための事前設定規則をさらに指示してもよい。
【0071】
本出願のこの実施形態では、第1の指示情報は、上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリング、MACシグナリング、または物理層シグナリング)、下りリンク制御情報(downlink control information、DCI)、およびシステムブロードキャストメッセージなどの複数の方法で送信されてもよい。これは本出願では限定されない。
【0072】
本出願のこの実施形態では、ネットワーク機器が、N個のPDCCH監視機会の一部または全部でWUS信号を送信してよい、あるいはM個のPDCCH監視機会の一部または全部でWUS信号を送信してもよいことが理解されよう。例えば、ネットワーク機器は、M個のPDCCH監視機会のそれぞれでWUS信号を送信し、指示情報を通じて端末機器にWUS信号の送信方法を通知し得る。このようにして、端末機器によるWUS信号検出の信頼性を効果的に高めることができ、また端末機器の電力消費を抑えることができる。別の例では、ネットワーク機器は、M個のPDCCH監視機会のいずれか1つ以上でWUS信号を送信し、指示情報を通じて端末機器にWUS信号の送信方法を通知し得る。このようにして、ネットワーク機器によってWUS信号を送信するためのリソースのオーバーヘッドを効果的に抑えることができる。しかしながら、端末機器は、M個のPDCCH監視機会を1つずつ検出することが必要とされる。
【0073】
ステップS203において、端末機器は、ネットワーク機器から受信した第2の指示情報および/または第3の指示情報に基づいて、N個のPDCCH監視機会を決定し得る。本出願のこの実施形態では、第3の指示情報はすべてPDCCH監視機会の構成パラメータを示すために使用されるが、第2の指示情報は異なる実施態様を有することを考慮すると、図4に示すように、可能な設計において、第2の指示情報がNおよび時間オフセットの値を示すために使用される場合は、端末機器は、アクティブ時間DRX ONからの時間オフセットの前にあるN個のPDCCH監視機会を、N個のPDCCH監視機会として直接決定してよい。
【0074】
別の可能な設計において、WUS信号の受信時間ウィンドウの構成パラメータを示すために第2の指示情報が使用される場合は、端末機器は第2の指示情報における、受信時間ウィンドウの終了時間とアクティブ時間DRX ONの開始時間との間の時間オフセット、および受信時間ウィンドウの時間長、あるいは、受信時間ウィンドウ終了時間とアクティブ時間DRX ON開始時間との間のオフセット、および受信時間ウィンドウの開始時間とアクティブ時間DRX ONの開始時間との間の時間オフセットに基づいて、WUS信号の受信時間ウィンドウの特定の位置を決定し得る。さらに、端末機器は、PDCCH監視機会のものであり、かつ第3の指示情報で示された構成パラメータを参照して、WUS信号の受信時間ウィンドウでN個のPDCCH監視機会を決定する。
【0075】
ステップS204において、端末機器は、N個のPDCCH監視機会のうちのM個でWUS信号を検出し得る。
【0076】
可能な設計において、M個のPDCCH監視機会は、N個のPDCCH監視機会の中でアクティブ時間DRX ONに最も近いM個のPDCCH監視機会になり得る。例えば、図6aでは、WUS信号の受信時間ウィンドウは4つのPDCCH監視機会を含み、Mの値が2であれば、アクティブ時間DRX ONに最も近いM個のPDCCH監視機会は、WUS信号の受信時間ウィンドウ内の、2個の最右のPDCCH監視機会である。端末機器は、WUS信号の受信時間ウィンドウ内にある、アクティブ時間DRX ONから最も近いM個のPDCCH監視機会でWUS信号を検出し、それによりWUS信号の受信時間ウィンドウ内で端末機器がウェイクアップされる時間を最小化でき、これにより端末機器の電力消費を効果的に低減することが理解されよう。
【0077】
可能な設計において、M個のPDCCH監視機会はあるいは、N個のPDCCH監視機会の中でアクティブ時間DRX ONから最も遠いM個のPDCCH監視機会であってもよい。例えば、図6bでは、WUS信号の受信時間ウィンドウは4つのPDCCH監視機会を含み、Mの値が2であれば、アクティブ時間DRX ONから最も遠いM個のPDCCH監視機会は、WUS信号の受信時間ウィンドウ内の、2個の最左のPDCCH監視機会である。
【0078】
端末機器がM個のPDCCH監視機会でWUS信号を検出した場合は、端末機器は、端末機器がWUS信号を検出した時間からアクティブ時間DRX ONまでの期間はマイクロスリープ状態に入ってよく、これにより電力消費が効果的に抑えられ、端末機器は、アクティブ時間DRX ONにウェイクアップしてPDCCHを検出する。端末機器が、M個のPDCCH監視機会でWUS信号を検出しない場合は、端末機器はWUS信号が検出されるまで、あるいは残りのN-M個のPDCCH監視機会での検出が、完了したPDCCH監視機会になるまで、残りのN-M個のPDCCH監視機会でWUS信号の検出を継続してよい。端末機器は、WUS信号の受信時間ウィンドウ内にある、アクティブ時間DRX ONから最も遠いM個のPDCCH監視機会でWUS信号を検出し、それにより端末機器がWUS信号の検出に失敗する可能性を効果的に低減でき、かつ端末機器がWUS信号を検出しないために生じるスケジューリング遅延を低減できることが理解されよう。
【0079】
さらに別の可能な設計では、端末機器はあるいは、事前設定されたマッピング規則に従って、N個のPDCCH監視機会からM個のPDCCH監視機会を決定し、次に、決定したM個のPDCCH監視機会でWUS信号を検出し得る。
【0080】
N個のPDCCH監視機会のそれぞれに対し、PDCCH監視機会でWUS信号を検出するかどうかの判定には事前設定されたマッピング規則が使用される。事前設定されたマッピング規則は、端末機器の識別子、およびPDCCH監視機会のシーケンス番号に関連付けられてよく、端末機器の識別子およびPDCCH監視機会のシーケンス番号を独立変数、つまりf(UEid,index)として使用する関数になり得る。f(UEid,index)=trueであれば、PDCCH監視機会でWUS信号が検出されたことを示し、あるいはf(UEid,index)=falseであれば、PDCCH監視機会でWUS信号が検出されていないことを示す。関数は、1つ以上の他のパラメータの独立変数をさらに含み得ることが理解されよう。これは本出願では限定されない。
【0081】
例えば、事前設定されたマッピング規則は、
f=(UEid-index)mod(X) (式1)
の関係を満たしてよく、
UEidは、端末機器の識別子、または端末機器が属する端末機器グループの識別子であり、indexはPDCCH監視機会のシーケンス番号であり、modはモジュロ演算を示し、Xは検出間隔であり、fは実数であり、fの値が0のときは、端末機器がPDCCH監視機会でWUS信号を検出する必要があることを示し、またはfの値が0でないときは、端末機器がPDCCH監視機会でWUS信号を検出する必要がないことを示す。
【0082】
図6cに示すように、検出間隔Xの値が2であれば、端末機器は、PDCCH監視機会1つおきにWUS信号を検出する。事前設定されたマッピング規則に従って、N個のPDCCH監視機会の中で、WUS信号が検出されたM個のPDCCH監視機会が決定され、その結果、異なる端末機器に対応するM個のPDCCH監視機会が、異なるスロット内でランダム化されることが理解されよう。これにより、比較的多数の端末機器のWUS信号が同じスロット内で送信される必要が生じるのを回避し、その結果、ネットワーク機器の下りリンクエアインターフェースリソースの占有がより均衡化される。
【0083】
本出願のこの実施形態では、端末機器が、M個のPDCCH監視機会でWUS信号を検出することは、M個のPDCCH監視機会のそれぞれでWUS信号を検出し、WUS信号が検出されるとマイクロスリープ状態に入って、電力消費を抑えることであり得ることを理解されたい。あるいは、端末機器が、M個のPDCCH監視機会でWUS信号を検出することは、M個のPDCCH監視機会のいずれか1つ以上でWUS信号を検出することであってもよい。例えば、端末機器が、ネットワーク機器がM個のPDCCH監視機会のすべてでWUS信号を送信すると判定し得る場合は、端末機器が、M個のPDCCH監視機会でWUS信号を検出することは、M個のPDCCH監視機会のいずれか1つ以上でWUS信号を検出することであってもよい。したがって、WUS信号検出の信頼性が効果的に改善され得る。
【0084】
本出願のこの実施形態における、N個のPDCCH監視機会におけるM個のPDCCH監視機会の位置、およびM個のPDCCH監視機会を決定するために端末機器によって使用される事前設定されたマッピング規則は事前定義されてよく、あるいはネットワーク機器によって第1の指示情報で示されてもよいことに留意されたい。「事前定義する」とは、本出願のこの実施形態では、「定義する」、「事前定義する」、「記憶する」、「事前に記憶する」、「事前折衝する」、「事前構成する」、「固定化する」、または「事前に焼く」と理解されてよい。
【0085】
前述したステップS201からS204を実行する順序は、本出願では具体的に限定されず、ステップを実行する順序は、ステップの内部論理に従って限定される。例えば、端末機器がN個のPDCCH監視機会を決定する前に、ネットワーク機器がN個のPDCCH監視機会を決定してもよい。端末機器がN個のPDCCH監視機会のうちのM個でWUS信号を検出する前に、ネットワーク機器が端末機器に第1の指示情報を送信してもよい。しかしながら、ネットワーク機器は、端末機器がN個のPDCCH監視機会を決定する前または後に、端末機器に第1の指示情報を送信してもよい。これは本出願では限定されない。
【0086】
本出願の実施形態は、通信装置をさらに提供する。図7は、本出願における一実施形態による、通信装置の概略的な構造図である。通信装置700は、送受信機モジュール710と、処理モジュール720とを備える。通信装置は、前述の方法実施形態のいずれか1つにおいて、端末機器の機能を実施するように構成され得る。例えば、通信装置は端末機器であってよく、例えば、ハンドヘルド端末機器、または車載端末機器であってもよい。あるいは、通信装置は、端末機器に含まれるチップ、または様々な種類の車両などの、端末機器を含む装置であってもよい。
【0087】
通信装置が端末機器として機能し、図2に示す方法実施形態を実行するときは、処理モジュール720は、アクティブ時間DRX ONの前に、N個の物理下りリンク制御チャネルPDCCH監視機会を決定するように構成され、送受信機モジュール710は、N個のPDCCH監視機会のうちのM個で、ウェイクアップ信号WUSを検出するように構成され、MはN未満であり、NとMとの両方が1より大きい正の整数である。
【0088】
可能な設計において、M個のPDCCH監視機会は、N個のPDCCH監視機会の中でDRX ONに最も近いM個のPDCCH監視機会である、またはM個のPDCCH監視機会は、N個のPDCCH監視機会の中でDRX ONから最も遠いM個のPDCCH監視機会である。
【0089】
可能な設計において、M個のPDCCH監視機会が、N個のPDCCH監視機会の中でDRX ONから最も遠いM個のPDCCH監視機会であり、送受信機モジュール710がM個のPDCCH監視機会でWUSを検出しない場合は、送受信機モジュール710は、WUSが検出されるまで、あるいは残りのN-M個のPDCCH監視機会での検出が、完了したPDCCH監視機会になるまで、残りのN-M個のPDCCH監視機会でWUSの検出を継続するようにさらに構成される。
【0090】
可能な設計において、処理モジュール720は、事前設定されたマッピング規則に従って、N個のPDCCH監視機会からM個のPDCCH監視機会を決定するように特に構成され、事前設定されたマッピング規則は、N個のPDCCH監視機会のそれぞれでWUSを検出するかどうか、PDCCH監視機会を判定するために使用される。
【0091】
可能な設計において、マッピング規則は、
f=(UEid-index)mod(X)
の関係を満たし、
UEidは、通信装置、または通信装置が属する端末機器グループの識別子であり、indexはPDCCH監視機会のシーケンス番号であり、modはモジュロ演算を示し、Xは検出間隔であり、fは実数であり、fの値が0のときは、送受信機モジュール710がPDCCH監視機会でWUSを検出する必要があることを示し、またはfの値が0でないときは、送受信機モジュール710がPDCCH監視機会でWUSを検出する必要がないことを示す。
【0092】
可能な設計において、送受信機モジュール710は、ネットワーク機器から第1の指示情報を受信するようにさらに構成され、第1の指示情報は、N個のPDCCH監視機会のうちのM個でWUSを検出するよう指示するために使用される。
【0093】
可能な設計において、N個のPDCCH監視機会は、WUSの受信時間ウィンドウ内のN個のPDCCH監視機会である。処理モジュール720は、受信時間ウィンドウの終了時間とDRX ONの開始時間との間のオフセット、および受信時間ウィンドウの長さに基づいて受信時間ウィンドウを決定する、あるいは受信時間ウィンドウの終了時間とDRX ONの開始時間との間のオフセット、ならびに受信時間ウィンドウの開始時間とDRX ONの開始時間との間のオフセットに基づいて受信時間ウィンドウを決定する、という方法でWUSの受信時間ウィンドウを決定し得る。
【0094】
可能な設計において、処理モジュール720は、受信時間ウィンドウおよびPDCCH監視機会の構成パラメータに基づいて、受信時間ウィンドウに含まれるN個のPDCCH監視機会を決定するという方法で、受信時間ウィンドウに含まれるN個のPDCCH監視機会を決定し得る。PDCCH監視機会の構成パラメータは、探索空間セットの送信サイクル、各探索空間セットの送信サイクルでPDCCH監視機会を送信するための開始スロット、各探索空間セットの送信サイクルでPDCCH監視機会を連続的に送信するためのスロットの数、PDCCH監視機会を送信するための各スロットでPDCCH監視機会を送信するための開始シンボル、またはPDCCH監視機会を送信するための各スロットでPDCCH監視機会を連続的に送信するためのシンボルの数、のうちの1つ以上の情報を示すために使用される。
【0095】
通信装置の処理モジュール720は、プロセッサ、またはプロセッサに関連付けられた回路部品によって実施されてもよく、送受信機モジュール710は、送受信機または送受信機に関連付けられた回路部品によって実施され得る。通信装置のモジュールの動作および/または機能は、図2に示す方法の対応する手順を実施するために別々に使用される。簡潔にするため、ここでは詳細を再度説明しない。
【0096】
図8は、本出願の一実施形態による、通信装置の別の概略構造図である。通信装置は、具体的には端末機器であってもよい。理解および図示を簡単にするために、図8では、端末機器の例として携帯電話が使用されている。図8に示されるように、端末機器はプロセッサを含み、メモリをさらに含んでもよい。加えて、端末機器は、無線周波数回路、アンテナ、入力/出力装置などをさらに含んでもよい。プロセッサは、主として通信プロトコル、および通信データを処理し、端末機器を制御し、ソフトウェアプログラムを実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理するなどのために構成される。メモリは、主に、ソフトウェアプログラムおよびデータを記憶するように構成される。無線周波数回路は主として、ベースバンド信号と無線周波数信号との間で変換を行って、無線周波数信号を処理するように構成される。アンテナは、主として無線周波数信号を電磁波の形態で送受信するように構成される。タッチスクリーン、ディスプレイスクリーン、およびキーボードなどの入力/出力装置は、主に、ユーザによって入力されたデータを受け取り、ユーザにデータを出力するように構成される。いくつかの種類の端末機器は、入力/出力装置を有していなくてもよいことに留意されたい。
【0097】
データが送信される必要があるとき、プロセッサは、送信予定データに対してベースバンド処理を実行した後、ベースバンド信号を無線周波数回路に出力する。ベースバンド信号に無線周波数処理を実行した後に、無線周波数回路は、アンテナを介して電磁波の形態で無線周波数信号を送信する。端末機器にデータが送信されると、無線周波数回路は、アンテナを介して無線周波数信号を受信し、無線周波数信号をベースバンド信号に変換して、プロセッサにベースバンド信号を出力する。プロセッサは、ベースバンド信号をデータに変換し、データを処理する。図示を簡単にするために、図8は、1つのメモリのみ、および1つのプロセッサのみを示す。実際の端末機器製品は、1つまたは複数のプロセッサ、および1つまたは複数のメモリがあってもよい。メモリは、記憶媒体、記憶デバイスなどと呼ばれてもよい。メモリは、プロセッサから独立して配置されてもよく、またはプロセッサと一体化されてもよい。これは、この出願のこの実施形態では限定されない。
【0098】
本願におけるこの実施形態では、送受信機能を有するアンテナおよび無線周波数回路は、端末機器の送受信機ユニットと考えられてもよく、処理機能を有するプロセッサは、端末機器の処理ユニットと考えられてもよい。図8に示されるように、端末機器は、送受信機ユニット810と、処理ユニット820とを備える。送受信機ユニットは、トランシーバ、送受信機、送受信機装置などと呼ばれる場合もある。処理ユニットは、プロセッサ、処理基板、処理モジュール、処理装置などとも呼ばれ得る。任意選択で、送受信機ユニット810内にある、受信機能を実装するように構成された構成要素が受信ユニットとみなされてもよく、送受信機ユニット810内にある、送信機能を実装するように構成された構成要素が送信ユニットとみなされてもよい。言い換えると、送受信機ユニット810は、受信ユニットと送信ユニットとを含む。送受信機ユニットは、送受信機、トランシーバ、送受信機回路などと呼ばれることもある。受信ユニットは時折、受信機、レシーバ、受信機回路などと呼ばれることもある。送信ユニットは時折、送信機、送信機、送信機回路などと呼ばれることもある。送受信機ユニット810は、前述した方法の実施形態において、端末機器側で送信動作および受信動作を行うように構成され、処理ユニット820は、前述した方法の実施形態において、端末機器の受信/送信動作以外の動作を行うように構成されることを理解されたい。
【0099】
本出願の一実施形態は別の通信装置を提供する。図9は、本出願における一実施形態による、通信装置の概略的な構造図である。通信装置900は、送受信機モジュール910と、処理モジュール920とを備える。通信装置は、前述の方法実施形態のいずれか1つにおいて、ネットワーク機器の機能を実施するように構成され得る。例えば、通信装置は、ネットワーク機器、またはネットワーク機器に含まれるチップであってもよい。
【0100】
通信装置がネットワーク機器として機能し、図2に示す方法実施形態を実行するとき、処理モジュール920は、アクティブ時間DRX ONの前に、N個の物理下りリンク制御チャネルPDCCH監視機会を決定するように構成され、送受信機モジュール910は、端末機器に第1の指示情報を送信するように構成され、第1の指示情報は、N個のPDCCH監視機会のうちのM個でウェイクアップ信号WUSを検出するよう端末機器に指示するために使用され、MはN未満であり、NとMとは両方とも1より大きい正の整数である。
【0101】
可能な設計において、M個のPDCCH監視機会は、N個のPDCCH監視機会の中でDRX ONに最も近いM個のPDCCH監視機会である、またはM個のPDCCH監視機会は、N個のPDCCH監視機会の中でDRX ONから最も遠いM個のPDCCH監視機会である。
【0102】
可能な設計において、処理モジュール920は、事前設定されたマッピング規則に従って、N個のPDCCH監視機会からM個のPDCCH監視機会を決定するようにさらに構成され、事前設定されたマッピング規則は、端末機器がN個のPDCCH監視機会のそれぞれでWUSを検出する必要があるかどうか、PDCCH監視機会を判定するために使用される。
【0103】
可能な設計において、マッピング規則は、
f=(UEid-index)mod(X)
の関係を満たし、
UEidは、端末機器、または端末機器グループの識別子であり、indexはPDCCH監視機会のシーケンス番号であり、modはモジュロ演算を示し、Xは検出間隔であり、fは実数であり、fの値が0のときは、端末機器がPDCCH監視機会でWUSを検出する必要があることを示し、またはfの値が0でないときは、端末機器がPDCCH監視機会でWUSを検出する必要がないことを示す。
【0104】
可能な設計において、送受信機モジュール910は、端末機器に第2の指示情報を送信するようにさらに構成され、第2の指示情報は、WUSの受信時間ウィンドウの構成パラメータを示すために使用される。受信時間ウィンドウの構成パラメータは、受信時間ウィンドウの終了時間とDRX ONの開始時間との間のオフセット、および受信時間ウィンドウの長さを含み、あるいは受信時間ウィンドウの構成パラメータは、受信時間ウィンドウの終了時間とDRX ONの開始時間との間のオフセット、および受信時間ウィンドウの開始時間とDRX ONの開始時間との間のオフセットを含む。
【0105】
可能な設計において、送受信機モジュール910は、端末機器に第3の指示情報を送信するようにさらに構成され、第3の指示情報は、PDCCH監視機会の構成パラメータを示すために使用され、PDCCH監視機会の構成パラメータは、探索空間セットの送信サイクル、各探索空間セットの送信サイクルでPDCCH監視機会を送信するための開始スロット、各探索空間セットの送信サイクルでPDCCH監視機会を連続して送信するためのスロットの数、PDCCH監視機会を送信するための各スロットでPDCCH監視機会を送信するための開始シンボル、またはPDCCH監視機会を送信するための各スロットでPDCCH監視機会を連続して送信するためのシンボルの数、のうちの1つ以上の情報を含む。
【0106】
通信装置の処理モジュール920は、プロセッサ、またはプロセッサに関連付けられた回路部品によって実施されてもよく、送受信機モジュール910は、送受信機または送受信機に関連付けられた回路部品によって実施され得ることを理解されたい。通信装置のモジュールの動作および/または機能は、図2に示す方法の対応する手順を実施するために別々に使用される。簡潔にするため、ここでは詳細を再度説明しない。
【0107】
図10は、本出願の一実施形態による、通信装置の別の概略構造図である。通信装置は、具体的には基地局などのネットワーク機器であってよく、前述の方法実施形態のいずれか1つにおいて、ネットワーク機器の機能を実施するように構成され得る。
【0108】
ネットワーク機器は、1つまたは複数の無線周波数ユニット、例えば、リモート無線ユニット(remote radio unit、RRU)1001、および1つまたは複数の(デジタルユニットdigital unit、DUと呼ばれる場合もある)ベースバンドユニット(baseband unit、BBU)1002を含む。RRU 1001は、送受信機ユニット、送受信機、送受信機回路、トランシーバなどと呼ばれてもよく、少なくとも1つのアンテナ10011と無線周波数ユニット10012とを含んでもよい。RRU 1001は、無線周波数信号を送受信し、無線周波数信号とベースバンド信号を変換するように主に構成される。BBU 1002は主に、ベースバンド処理を実行し、基地局の制御などを行うように構成される。RRU 1001とBBU 1002は物理的に一緒に配置されてよく、あるいは物理的に別々に配置、すなわち分散された基地局に配置されてもよい。
【0109】
BBU 1002は、基地局の制御センタであり、処理ユニットと呼ばれてもよく、チャネルの符号化、多重化、変調、およびスペクトル拡散などのベースバンド処理機能を完了するように主に構成される。例えば、BBU(処理ユニット)1002は、前述の方法実施形態のネットワーク機器に関連する動作手順を実行するために基地局を制御するように構成されてもよい。
【0110】
一例では、BBU 1002は1つまたは複数のボードを含んでもよく、複数のボードは、単一のアクセス技術を有する無線アクセスネットワーク(例えばLTEネットワーク)を共同でサポートしてもよく、または異なるアクセス規格を有する無線アクセスネットワーク(例えば、LTEネットワーク、5Gネットワークまたは別のネットワーク)を別々にサポートしてもよい。BBU 1002は、メモリ10021およびプロセッサ10022をさらに含んでよく、メモリ10021は、必要な命令および必要なデータを記憶するように構成されている。プロセッサ10022は、必要な動作を実行するように基地局を制御するように構成され、例えば、前述の方法実施形態における送信動作を実行するよう基地局を制御するように構成される。メモリ10021およびプロセッサ10022は、1つまたは複数の基板にサービスを提供してもよい。言い換えると、メモリおよびプロセッサは、各基板上に設けられてもよい。あるいは、複数の基板が、同じメモリおよび同じプロセッサを共有してもよい。さらに、必要な回路が各ボードにさらに配置されてもよい。
【0111】
本出願の一実施形態は、プロセッサを含むチップシステムをさらに提供する。プロセッサはメモリに結合され、メモリはプログラムまたは命令を記憶するように構成され、プロセッサによってプログラムまたは命令が実行されると、チップシステムは、前述した方法実施形態のいずれか1つの方法を実施することが可能になる。
【0112】
任意選択で、チップシステムに1つ以上のプロセッサがあってもよい。プロセッサは、ハードウェアを使用して実装されてもよいし、ハードウェアを使用して実装されてもよい。プロセッサがハードウェアを使用して実装される場合、プロセッサは、論理回路、集積回路などであってもよい。プロセッサがソフトウェアを使用して実施される場合、プロセッサは、汎用プロセッサであってもよく、メモリに記憶されたソフトウェアコードを読み出すことによって実施される。
【0113】
任意選択で、チップシステムに1つ以上のメモリがあってもよい。メモリは、プロセッサと一体化されてよく、またはプロセッサから離れて配置されてもよい。これは本出願では限定されない。例えば、メモリは、非一時的プロセッサ、例えば、読み出し専用メモリROMであってよい。メモリおよびプロセッサは、同じチップに統合されてもよく、または異なるチップ上に別々に配置されてもよい。メモリのタイプおよびメモリとプロセッサとを配置する方法は、本出願では特に限定されない。
【0114】
例えば、チップシステムは、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)、または特定用途向け集積チップ(application-specific integrated circuit、ASIC)であってもよく、あるいはシステムオンチップ(system on chip、SoC)、中央処理装置(central processor unit、CPU)、ネットワークプロセッサ(network processor、NP)、デジタルシグナルプロセッサ(digital signal processor、DSP)、またはマイクロコントローラ(micro controller unit、MCU)であってもよく、あるいはプログラマブルロジックデバイス(programmable logic device、PLD)もしくは別の統合チップであってもよい。
【0115】
前述の方法の実施形態におけるステップは、プロセッサ内のハードウェア集積論理回路を使用することにより、またはソフトウェアの形で命令を使用することにより実施されてもよいことを理解されたい。この出願の実施形態に関連して開示された方法のステップは、ハードウェアプロセッサによって直接に実行されてもよく、または、プロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールの組み合わせを使用することによって実行されてもよい。
【0116】
本出願の一実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ可読命令を記憶する。コンピュータがコンピュータ可読命令を読み取って実行すると、コンピュータは、前述した方法実施形態のいずれか1つにおいて、方法を実行することが可能になる。
【0117】
本出願の一実施形態は、コンピュータプログラム製品をさらに提供する。コンピュータがコンピュータプログラム製品を読み取って実行すると、コンピュータは、前述した方法実施形態のいずれか1つにおいて、方法を実行することが可能になる。
【0118】
本出願の一実施形態は通信システムをさらに提供する。通信システムは、前述した方法実施形態で説明したネットワーク機器および少なくとも1つの端末機器を含む。
【0119】
本願における実施形態で述べるプロセッサは、中央処理ユニット(central processing unit、CPU)であってもよく、かつ別の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、FPGA(field programmable gate array)、あるいは別のプログラム可能論理装置、個別のゲートまたはトランジスタ論理装置、個別のハードウェア構成要素などであってもよいことを理解されたい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、またはプロセッサは任意の従来のプロセッサなどであってもよい。
【0120】
本出願の実施形態で言及されたメモリは、揮発性メモリもしくは不揮発性メモリであってもよいし、または揮発性メモリおよび不揮発性メモリの両方を含んでもよいことをさらに理解されたい。不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(read-only memory、ROM)、プログラム可能読み取り専用メモリ(programmable ROM、PROM)、消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(erasable PROM、EPROM)、電気的消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(electrically EPROM、EEPROM)、またはフラッシュメモリであってよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)であってもよい。例によって、ただし限定的な説明にはよらずに、多くの形態のRAM、例えば、スタティック・ランダムアクセスメモリ(static RAM、SRAM)、ダイナミック・ランダムアクセスメモリ(dynamic RAM、DRAM)、シンクロナス・ダイナミック・ランダムアクセスメモリ(synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレート・シンクロナス・ダイナミック・ランダムアクセスメモリ(double data rate SDRAM、DDR SDRAM)、拡張シンクロナス・ダイナミック・ランダムアクセスメモリ(enhanced SDRAM,ESDRAM)、同期リンク・ダイナミック・ランダムアクセスメモリ(synchlink DRAM、SLDRAM)、およびダイレクト・ラムバス・ランダムアクセスメモリ(direct rambus RAM、DR RAM)が使用されてもよい。
【0121】
プロセッサが汎用プロセッサであるとき、DSP、ASIC、FPGAその他のプログラム可能論理装置、ディスクリートゲートまたはトランジスタ論理装置、あるいはディスクリートハードウェア構成要素、メモリ(記憶モジュール)は、プロセッサと一体化されることに留意されたい。
【0122】
本明細書で説明されているメモリは、これらのメモリおよび別の適切なタイプのメモリを含むことを目標としているが、これらに限定されないことに留意されたい。
【0123】
前述のプロセスのシーケンス番号は、本願の様々な実施形態における実行順序を意味しないことを理解されたい。プロセスの実行順序は、プロセスの機能や内部ロジックに基づいて決定されるべきであり、本発明の実施形態の実装プロセスの制限として解釈されるべきではない。
【0124】
当業者であれば、本明細書で開示された実施形態に記載されている例と組み合わせて、ユニットおよびアルゴリズムのステップが、電子ハードウェア、または、コンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせによって実施され得ることに気づくことができる。これらの機能がハードウェアによって遂行されるか、それともソフトウェアによって遂行されるかは、技術的解決策の具体的用途と設計上の制約条件しだいで決まる。当業者であれば、特定の用途ごとに異なる方法を用いて、説明されている機能を実施することができるが、その実装形態は、本出願の範囲を超えるものと考えられるべきではない。
【0125】
説明を簡便にするために、前述のシステム、装置およびユニットの詳細な作動プロセスについては、前述の方法実施形態の対応するプロセスを参照し、本明細書では詳細は重ねて説明されないことは、当業者によって明確に理解されることができる。
【0126】
本出願で提供されるいくつかの実施形態では、開示されたシステム、装置、および方法は、他の仕方で実装されてもよいことを理解されたい。例えば、説明された装置の実施形態は単なる例である。例えば、ユニット分割は、単なる論理的な機能分割であり、実際の実装形態では他の分割であってもよい。例えば、複数のユニットもしくはコンポーネントが組み合わされ、または統合されて別のシステムになる場合もあり、いくつかの特徴が無視されたり実行されなかったりする場合もある。さらに、提示されたまたは述べられた相互結合または直接的な結合もしくは通信接続は、いくつかのインターフェースを使用して実施されてもよい。装置またはユニット間の間接的な結合または通信接続は、電子的な、機械的な、または他の形態で実施されてもよい。
【0127】
別々の部分として記載されたユニットは、物理的に分離されていてもいなくてもよく、ユニットとして表示された部分は物理ユニットであってもなくてもよく、1つの場所に配置されてもよく、複数のネットワークユニットに分散されてもよい。ユニットの一部またはすべては、実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の要件に基づいて選択されてもよい。
【0128】
加えて、本出願の実施形態における機能ユニットは1つの処理ユニットに統合されてもよく、またはユニットの各々は物理的に単独で存在してもよく、または2つ以上のユニットが1つのユニットに統合される。
【0129】
機能が、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売または使用されるとき、機能は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。そのような理解に基づいて、本出願の技術的解決策は本質的に、または従来技術に寄与する部分は、または技術的解決策のうちのいくつかは、ソフトウェア製品の形態で実装されてもよい。ソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、本出願の実施形態に記載の方法のステップのすべてまたは一部を実行するために、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワーク機器であってもよい)を命令するためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク、または光ディスクなどの、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体、を含む。
【0130】
前述の説明は、本出願の特定の実装形態にすぎず、本出願の保護範囲を限定するものではない。本出願で開示された技術的範囲内で当業者によって容易に考え出される変形または代替は、本出願の保護範囲内に入るものとする。したがって、本出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
【符号の説明】
【0131】
100 通信システム
101 端末機器
102 端末機器
103 端末機器
104 端末機器
105 端末機器
106 端末機器
110 ネットワーク機器
700 通信装置
710 送受信機モジュール
720 処理モジュール
810 送受信機ユニット
820 処理ユニット
900 通信装置
910 送受信機モジュール
920 処理モジュール
1001 リモート無線ユニット(RRU)
1002 ベースバンドユニット(BBU)
10011 アンテナ
10012 無線周波数ユニット
10021 メモリ
10022 プロセッサ
図1
図2
図3
図4
図5
図6a
図6b
図6c
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2022-05-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウェイクアップ信号検出方法であって、
端末機器によって、アクティブ時間DRX ONの前に、N個の物理下りリンク制御チャネルPDCCH検出機会を決定するステップと、
前記端末機器によって、前記N個のPDCCH監視機会のうちのM個でウェイクアップ信号WUSを検出するステップであって、MはN未満であり、NとMとが両方とも1より大きい正の整数である、ステップとを含む、方法。
【請求項2】
前記M個のPDCCH監視機会は、前記N個のPDCCH監視機会の中で前記DRX ONに最も近いM個のPDCCH監視機会である、または
前記M個のPDCCH監視機会は、前記N個のPDCCH監視機会の中で前記DRX ONから最も遠いM個のPDCCH監視機会である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記N個のPDCCH監視機会は前記WUSの受信時間ウィンドウ内に配置され、前記方法は、
前記受信時間ウィンドウの終了時間と前記DRX ONの開始時間との間のオフセット、および前記受信時間ウィンドウの開始時間と前記DRX ONの前記開始時間との間のオフセットに基づいて、前記受信時間ウィンドウを決定するステップを含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記M個のPDCCH監視機会が、前記N個のPDCCH監視機会の中で前記DRX ONから最も遠いM個のPDCCH監視機会であれば、前記方法は、
前記M個のPDCCH監視機会で前記WUSが検出されない場合は、前記端末機器によって、前記WUSが検出されるまで、あるいは残りのN-M個のPDCCH監視機会の前記検出が完了するまで、前記残りのN-M個のPDCCH監視機会で前記WUSの検出を継続するステップを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、
前記端末機器によって、事前設定されたマッピング規則に従って、前記N個のPDCCH監視機会から前記M個のPDCCH監視機会を決定するステップであって、前記事前設定されたマッピング規則は、前記N個のPDCCH監視機会のそれぞれでWUSを検出するかどうか、PDCCH監視機会を判定するために使用される、ステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記マッピング規則は、
f=(UEid-index)mod(X)
の関係を満たし、
UEidは、前記端末機器、または前記端末機器が属する端末機器グループの識別子であり、indexは前記PDCCH監視機会のシーケンス番号であり、modはモジュロ演算を示し、Xは検出間隔であり、fは実数であり、fの値が0のときは、前記端末機器が前記PDCCH監視機会で前記WUSを検出する必要があることを示し、またはfの値が0でないときは、前記端末機器が前記PDCCH監視機会で前記WUSを検出する必要がないことを示す、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記方法は、
前記端末機器によって、ネットワーク機器から第1の指示情報を受信するステップであって、前記第1の指示情報は、前記N個のPDCCH監視機会のうちのM個で前記WUSを検出するよう前記端末機器に指示するために使用される、ステップを含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
ウェイクアップ信号検出方法であって、
ネットワーク機器によって、アクティブ時間DRX ONの前に、N個の物理下りリンク制御チャネルPDCCH監視機会を決定するステップと、
前記ネットワーク機器によって、端末機器に第1の指示情報を送信するステップであって、前記第1の指示情報は、前記N個のPDCCH監視機会のうちのM個でウェイクアップ信号WUSを検出するよう前記端末機器に指示するために使用され、MはN未満であり、NとMとが両方とも1より大きい正の整数である、ステップとを含む、方法。
【請求項9】
前記M個のPDCCH監視機会は、前記DRX ONに最も近いM個のPDCCH監視機会である、または
前記M個のPDCCH監視機会は、前記DRX ONから最も遠いM個のPDCCH監視機会である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記N個のPDCCH監視機会は前記WUSの受信時間ウィンドウ内に配置され、前記方法は、
前記受信時間ウィンドウの終了時間と前記DRX ONの開始時間との間のオフセット、および前記受信時間ウィンドウの開始時間と前記DRX ONの前記開始時間との間のオフセットに基づいて、前記受信時間ウィンドウを決定するステップをさらに含む、請求項8または9に記載の方法。
【請求項11】
前記方法は、
前記ネットワーク機器によって、事前設定されたマッピング規則に従って、前記N個のPDCCH監視機会から前記M個のPDCCH監視機会を決定するステップであって、前記事前設定されたマッピング規則は、前記端末機器が前記N個のPDCCH監視機会のそれぞれでWUSを検出する必要があるかどうか、PDCCH監視機会を判定するために使用される、ステップを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記マッピング規則は、
f=(UEid-index)mod(X)
の関係を満たし、
UEidは、前記端末機器、または前記端末機器が属する端末機器グループの識別子であり、indexは前記PDCCH監視機会のシーケンス番号であり、modはモジュロ演算を示し、Xは検出間隔であり、fは実数であり、fの値が0のときは、前記端末機器が前記PDCCH監視機会でWUSを検出する必要があることを示し、またはfの値が0でないときは、前記端末機器が前記PDCCH監視機会で前記WUSを検出する必要がないことを示す、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
通信装置であって、
アクティブ時間DRX ONの前に、N個の物理下りリンク制御チャネルPDCCH監視機会を決定するように構成される、処理モジュールと、
前記N個のPDCCH監視機会のうちのM個でウェイクアップ信号WUSを検出するように構成される、送受信機モジュールであって、MはN未満であり、MとNとの両方が1より大きい正の整数である、送受信機モジュールとを備える、装置。
【請求項14】
前記M個のPDCCH監視機会が、前記N個のPDCCH監視機会の中で前記DRX ONに最も近いM個のPDCCH監視機会である、または
前記M個のPDCCH監視機会が、前記N個のPDCCH監視機会の中で前記DRX ONから最も遠いM個のPDCCH監視機会である、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記N個のPDCCH監視機会は前記WUSの受信時間ウィンドウ内に配置され、前記方法は、
前記受信時間ウィンドウの終了時間と前記DRX ONの開始時間との間のオフセット、および前記受信時間ウィンドウの開始時間と前記DRX ONの前記開始時間との間のオフセットに基づいて、前記受信時間ウィンドウを決定するステップをさらに含む、請求項13または14に記載の装置。
【請求項16】
前記M個のPDCCH監視機会が、前記N個のPDCCH監視機会の中で前記DRX ONから最も遠いM個のPDCCH監視機会であれば、前記送受信機モジュールは、
前記M個のPDCCH監視機会で前記WUSが検出されない場合は、前記WUSが検出されるまで、あるいは残りのN-M個のPDCCH監視機会での前記検出が、完了したPDCCH監視機会になるまで、前記残りのN-M個のPDCCH監視機会で前記WUSの検出を継続するように構成される、請求項14に記載の装置。
【請求項17】
前記処理モジュールは、
事前設定されたマッピング規則に従って、前記N個のPDCCH監視機会から前記M個のPDCCH監視機会を決定するように構成され、前記事前設定されたマッピング規則は、前記N個のPDCCH監視機会のそれぞれでWUSを検出するかどうかPDCCH監視機会を判定するために使用される、請求項13に記載の装置。
【請求項18】
前記マッピング規則は、
f=(UEid-index)mod(X)
の関係を満たし、
UEidは、前記装置、または前記装置が属する端末機器グループの識別子であり、indexは前記PDCCH監視機会のシーケンス番号であり、modはモジュロ演算を示し、Xは検出間隔であり、fは実数であり、fの値が0のときは、前記PDCCH監視機会でWUSが検出される必要があることを示し、またはfの値が0でないときは、前記PDCCH監視機会で前記WUSが検出される必要がないことを示す、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記送受信機モジュールは、
ネットワーク機器から第1の指示情報を受信するように構成され、前記第1の指示情報は、前記N個のPDCCH監視機会のうちのM個で前記WUSを検出するよう前記装置に指示するために使用される、請求項13から18のいずれか一項に記載の装置。
【請求項20】
通信装置であって、
アクティブ時間DRX ONの前に、N個の物理下りリンク制御チャネルPDCCH監視機会を決定するように構成された、処理モジュールと、
端末機器に第1の指示情報を送信するように構成される送受信機モジュールであって、前記第1の指示情報は、前記N個のPDCCH監視機会のうちのM個でウェイクアップ信号WUSを検出するよう前記端末機器に指示するために使用され、MはN未満であり、NとMとが両方とも1より大きい正の整数である、送受信機モジュールとを備える、装置。
【請求項21】
前記M個のPDCCH監視機会は、前記N個のPDCCH監視機会の中で前記DRX ONに最も近いM個のPDCCH監視機会である、または
前記M個のPDCCH監視機会は、前記N個のPDCCH監視機会の中で前記DRX ONから最も遠いM個のPDCCH監視機会である、請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記N個のPDCCH監視機会は前記WUSの受信時間ウィンドウ内に配置され、前記方法は、
前記受信時間ウィンドウの終了時間と前記DRX ONの開始時間との間のオフセット、および前記受信時間ウィンドウの開始時間と前記DRX ONの前記開始時間との間のオフセットに基づいて、前記受信時間ウィンドウを決定するステップをさらに含む、請求項20または21に記載の装置。
【請求項23】
前記処理モジュールは、
事前設定されたマッピング規則に従って、前記N個のPDCCH監視機会から前記M個のPDCCH監視機会を決定するように構成され、前記事前設定されたマッピング規則は、前記端末機器が前記N個のPDCCH監視機会のそれぞれで前記WUSを検出する必要があるかどうか、PDCCH監視機会を判定するために使用される、請求項20に記載の装置。
【請求項24】
前記マッピング規則は、
f=(UEid-index)mod(X)
の関係を満たし、
UEidは、前記端末機器、または前記端末機器が属する端末機器グループの識別子であり、indexは前記PDCCH監視機会のシーケンス番号であり、modはモジュロ演算を示し、Xは検出間隔であり、fは実数であり、fの値が0のときは、前記端末機器が前記PDCCH監視機会でWUSを検出する必要があることを示し、またはfの値が0でないときは、前記端末機器が前記PDCCH監視機会で前記WUSを検出する必要がないことを示す、請求項23に記載の装置。
【請求項25】
通信装置であって、前記装置は少なくとも1つのプロセッサを備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのメモリに結合され、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記少なくとも1つのメモリに記憶されたコンピュータプログラムまたは命令を実行するように構成され、その結果、前記装置は請求項1から7のいずれか一項に記載の方法を実行する、または前記装置は請求項8から12のいずれか一項に記載の方法を実行する、
通信装置。
【請求項26】
命令を記憶するように構成された可読記憶媒体であって、前記命令が実行されると、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法が実施される、または請求項8から12のいずれか一項に記載の方法が実施される、可読記憶媒体。
【請求項27】
通信装置であって、プロセッサとインターフェース回路とを備え、
前記インターフェース回路は、コード命令を受信し、前記コード命令を前記プロセッサに送信するように構成され、
前記プロセッサは、前記コード命令を実行して、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法を実行する、または前記プロセッサは、前記コード命令を実行して、請求項8から12のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成される、
通信装置。
【国際調査報告】