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特表2022-550255リソース割り当てのための方法、装置、電子機器および記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-01
(54)【発明の名称】リソース割り当てのための方法、装置、電子機器および記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 8/18 20090101AFI20221124BHJP
   H04W 48/18 20090101ALI20221124BHJP
【FI】
H04W8/18
H04W48/18
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022511077
(86)(22)【出願日】2020-09-16
(85)【翻訳文提出日】2022-02-18
(86)【国際出願番号】 CN2020115579
(87)【国際公開番号】W WO2021063180
(87)【国際公開日】2021-04-08
(31)【優先権主張番号】201910941771.3
(32)【優先日】2019-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520091362
【氏名又は名称】深▲セン▼市▲優▼克▲聯▼新技▲術▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】周 ▲劍▼
(72)【発明者】
【氏名】▲ゴン▼ 智▲輝▼
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067BB21
5K067DD17
5K067EE02
5K067EE16
(57)【要約】
本出願は、移動通信技術の分野に属し、リソース割り当てのための方法を提供し、加入者識別モジュールカードの識別情報を含む加入者識別モジュールカード有効化要求を受信することと、前記識別情報に応じて前記加入者識別モジュールカードに対応する事業者情報を取得することと、クラウドモデムセットから、前記事業者情報とマッチングするクラウドモデムを対象クラウドモデムとして選択することと、前記識別情報を含む有効化指示メッセージを前記対象クラウドモデムに送信することとを含み、ここで前記有効化指示メッセージは、前記識別情報に基づいて加入者識別モジュールカードに対応する事業者の移動通信ネットワークにアクセスするように対象クラウドモデムに指示するために使用される。加入者識別モジュールカードとクラウドモデムの自動マッチングを実現することで、クラウドモデムの割り当て効率を向上させ、クラウドモデムのリソースを十分に活用する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
加入者識別モジュールカードの識別情報を含む加入者識別モジュールカード有効化要求を受信することと、
前記識別情報に応じて前記加入者識別モジュールカードに対応する事業者情報を取得することと、クラウドモデムセットから、
前記事業者情報とマッチングするクラウドモデムを対象クラウドモデムとして選択することと、前記識別情報を含む有効化指示メッセージを前記対象クラウドモデムに送信することと、を含み、
ここで、前記有効化指示メッセージは、前記識別情報に基づいて加入者識別モジュールカードに対応する事業者の移動通信ネットワークにアクセスするように対象クラウドモデムに指示するために使用されることを特徴とする、リソース割り当てのための方法。
【請求項2】
対象クラウドモデムに加入者識別モジュールカード有効化指示メッセージを送信した後、
ユーザ機器に第2の有効化成功メッセージを送信することをさらに含み、前記第2の有効化成功メッセージは、前記対象クラウドモデムによって提供される通信サービスの使用を開始するように、前記ユーザ機器に指示するために使用され、ここで、前記第2の有効化成功メッセージは前記対象クラウドモデムの識別情報を含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
加入者識別モジュールカード有効化要求を受信する前、さらに、
加入者識別モジュールカードリーダーから加入者識別モジュールカードの識別情報を受信することと、ユーザ機器から加入者識別モジュールカード照会情報を受信することと、
加入者識別モジュールカード照会情報に基づいて前記ユーザ機器に利用可能な加入者識別モジュールカードリスト情報を送信することと、を含み、ここで、前記加入者識別モジュールカードリスト情報は、前記ユーザ機器に対して、1つの加入者識別モジュールカードの識別情報を決定し、かつ前記識別情報を含む加入者識別モジュールカード有効化要求をフィードバックするように指示するために用いられることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記識別情報に基づいて前記加入者識別モジュールカードに対応する事業者情報を取得することは、
前記識別情報に基づいて、前記識別情報に対応する事業者リストを生成することと、
ユーザ機器に前記事業者リストを送信することと、
前記ユーザ機器から事業者確認メッセージを受信することと、
前記事業者確認メッセージに基づいて前記事業者情報を決定することと、を含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
クラウドモデムセットから、前記事業者情報とマッチングするクラウドモデムを対象クラウドモデムとして選択する前、
前記クラウドモデムの特徴情報を取得することと、ここで、前記クラウドモデムは1つ以上であり、前記特徴情報は、前記クラウドモデムの機器属性特徴情報および/または動作環境特徴情報を特徴付けるために用いられ、
前記特徴情報に基づいてクラウドモデムセットを決定することと、をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記クラウドモデムの特徴情報を取得することは、
前記クラウドモデムのネットワーク特徴情報を取得することと、
それに対応し、前記クラウドモデムのネットワーク特徴情報に基づいて、ネットワーク特徴情報に対応する前記クラウドモデムセットの1つ以上のサブセットを決定することと、を含むことを特徴とする、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記クラウドモデムのネットワーク特徴情報を取得することは、
クラウドモデムから送信されたアクセス要求に基づいて、前記クラウドモデムのハードウェア機器がサポートするネットワーク規格および周波数帯情報を取得することと、
クラウドモデムから送信されたアクセス要求に基づいて、前記クラウドモデムの設置場所でアクセス可能な移動通信ネットワーク情報を取得することと、のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記クラウドモデムの特徴情報を取得することは、
前記クラウドモデムの位置特徴情報を取得することと、
前記クラウドモデムのサービス品質特徴情報を取得することと、のうちの少なくとも1つをさらに含むことを特徴とする、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記クラウドモデムの位置特徴情報を取得することは、
クラウドモデムから送信されたアクセス要求に運ばれた移動通信ネットワーク位置エリア識別情報または全地球測位衛星ナビゲーション情報に基づいて前記クラウドモデムの位置情報を決定することと、
クラウドモデムのIPアドレスに基づいて前記クラウドモデムの位置情報を決定することと、のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記クラウドモデムのサービス品質特徴情報を取得することは、
前記クラウドモデムのアクセス要求に基づいて前記クラウドモデムのネットワーク信号強度情報を取得することと、
前記クラウドモデムの履歴通話品質検出記録に基づいて前記クラウドモデムの履歴通話品質情報を取得することと、
前記クラウドモデムの履歴通話品質ユーザフィードバック記録に基づいて通話品質ユーザフィードバック情報を取得することと、のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
クラウドモデムセットから、前記事業者情報とマッチングするクラウドモデムを対象クラウドモデムとして選択することは、
前記クラウドモデムの位置特徴情報に基づいて、前記加入者識別モジュールカードのホームロケーションにあり、かつ前記事業者情報とマッチングするクラウドモデムを対象クラウドモデムとして選択することと、
サービス品質特徴情報に基づいて、信号品質の最も良い、前記事業者情報とマッチングするクラウドモデムを対象クラウドモデムとして選択することと、のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項8-10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記特徴情報に基づいてクラウドモデムセットを決定した後、
前記クラウドモデムセットにおけるクラウドモデムの特徴情報を定期的に更新することと、
更新された前記特徴情報に基づいて前記クラウドモデムセットを更新することと、
更新された前記クラウドモデムセットに基づいて、前記加入者識別モジュールカードに前記対象クラウドモデムを再度割り当てることと、をさらに含み、
前記特徴情報は、前記クラウドモデムの動作状態情報、前記クラウドモデムの位置特徴情報、前記クラウドモデムのサービス品質特徴情報および前記クラウドモデムのネットワーク特徴情報のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項5ー10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記クラウドモデムセットにおけるクラウドモデムの特徴情報を定期的に更新することは、
前記クラウドモデムセットにおけるクラウドモデムから定期的に送信された状態更新情報に基づいて、前記特徴情報を更新することを含むことを特徴とする、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
第1のプリセット時間内に前記クラウドモデムから定期的に送信された状態更新情報を受信しない場合、または前記クラウドモデムによって更新されたサービス品質特徴情報が所定値未満の場合、前記クラウドモデムを前記クラウドモデムセットから移し出すことを特徴とする、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記有効化指示メッセージは、機器構成情報をさらに含み、
前記機器構成情報は、前記クラウドモデムに対して、クラウドサーバとの接続切断時間が所定の持続時間閾値を超えると検出された場合、前記クラウドモデムにバインドされた加入者識別モジュールカードと移動通信事業者ネットワークとの接続を切断し、かつ前記クラウドモデムのローカルにキャッシュされている前記識別情報をクリアするように、前記クラウドモデムに指示するために使用されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
クラウドモデムセットから、
前記事業者情報とマッチングするクラウドモデムを対象クラウドモデムとして選択した後、
前記対象クラウドモデムの状態タグを割り当てられている状態に設定することをさらに含み、
それに対応し、
前記対象クラウドモデムに有効化指示メッセージを送信した後、
前記加入者識別モジュールカードの有効化結果を決定し、前記有効化結果に基づいて、前記対象クラウドモデムの前記状態タグを割り当て得る状態に設定するか否かを決定すること、をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記加入者識別モジュールカードの有効化結果を決定し、前記有効化結果に基づいて、対象クラウドモデムの前記状態タグを割り当て得る状態に設定するか否かを決定することは、
第2のプリセット時間内に前記対象クラウドモデムから第1の有効化成功メッセージを受信し、かつ前記対象クラウドモデムが加入者識別モジュールカードの最大容量に達していない場合、前記対象クラウドモデムの前記状態タグを割り当て得る状態に設定することと、
前記第2のプリセット時間内に前記対象クラウドモデムから前記第1の有効化成功メッセージを受信し、かつ前記対象クラウドモデムが加入者識別モジュールカードの最大容量に達した場合、前記対象クラウドモデムを前記クラウドモデムセットから移し出すことと、
前記第2のプリセット時間内に前記対象クラウドモデムから有効化失敗メッセージを受信した場合、有効化失敗原因に基づいて前記対象クラウドモデムをクラウドモデムセットから移し出すか、前記対象クラウドモデムの前記状態タグを割り当て得る状態に設定するかを決定することと、
前記第2のプリセット時間内に前記対象クラウドモデムから前記第1の有効化成功メッセージまたは前記有効化失敗メッセージを受信しなかった場合、前記対象クラウドモデムを前記クラウドモデムセットから移し出すことと、を含むことを特徴とする、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
クラウドモデムセットから、
前記事業者情報とマッチングするクラウドモデムを対象クラウドモデムとして選択することは、
ユーザ機器から送信された、同一ユーザに対応する複数の加入者識別モジュールカードの加入者識別モジュールカード有効化要求を受信した場合、優先して前記クラウドモデムから同一のクラウドモデムを前記対象クラウドモデムとして選択することを含むことを特徴とする、請求項1-10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
加入者識別モジュールカードの識別情報を含む、加入者識別モジュールカードの有効化要求を受信する有効化要求受信モジュールと、
前記識別情報に基づいて前記加入者識別モジュールカードに対応する事業者情報を取得する事業者情報取得モジュールと、
クラウドモデムセットから前記事業者情報とマッチングするクラウドモデムを対象クラウドモデムとして選択する対象モデム選択モジュールと、
前記識別情報を含む有効化指示メッセージを前記対象クラウドモデムに送信する有効化指示メッセージ送信モジュールと、を含み、ここで、前記有効化指示メッセージは、前記識別情報に基づいて加入者識別モジュールカードに対応する事業者の移動通信ネットワークにアクセスするように対象クラウドモデムに指示するために使用されることを特徴とする、リソース割り当てのための装置。
【請求項20】
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され、かつ前記プロセッサ上で動作可能なコンピュータプログラムとを含む電子機器であって、前記プロセッサが前記コンピュータプログラムを実行する時に、請求項1-18のいずれか一項に記載の方法を実現することを特徴とする、電子機器。
【請求項21】
コンピュータプログラムが記憶されるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1-18のいずれか一項に記載の方法を実現することを特徴とする、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、移動通信技術の分野に属し、特に、リソース割り当てのための方法、装置、電子機器および記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザが海外や地域を跨いで旅行する必要がある場合、国際ローミングや地域を跨ぐ国内ローミングの通信料金が高いため、通常は旅行先の加入者識別モジュールカード(Subscriber Identification Module、SIM)を使用するが、重要な電話や情報の未応答を避けるために、自国の元のSIMカードで通信するニーズが残っている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本出願の実施例は、リソース割り当てのための方法、装置、電子機器および記憶媒体を提供することで、上記の課題を解決することができる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1の態様では、本出願の実施例は、リソース割り当てのための方法を提供し、
加入者識別モジュールカードの識別情報を含む加入者識別モジュールカード有効化要求を受信することと、
前記識別情報に応じて前記加入者識別モジュールカードに対応する事業者情報を取得することと、
クラウドモデムセットから、前記事業者情報とマッチングするクラウドモデムを対象クラウドモデムとして選択することと、
前記識別情報を含む有効化指示メッセージを前記対象クラウドモデムに送信することと、を含み、ここで、前記有効化指示メッセージは、前記識別情報に基づいて加入者識別モジュールカードに対応する事業者の移動通信ネットワークにアクセスするように対象クラウドモデムに指示するために使用される。
【0005】
以上のステップにより、移動通信ネットワークにアクセス可能なクラウドモデムを加入者識別モジュールカードに割り当てることができ、加入者識別モジュールカードを通じたクラウドモデムとの通信が可能になり、電話やメッセージの未応答を避ける効果がある。
【0006】
第2の態様では、本出願の実施例は、リソース割り当てのための装置を提供し、
加入者識別モジュールカードの識別情報を含む、加入者識別モジュールカードの有効化要求を受信する有効化要求受信モジュールと、
前記識別情報に基づいて前記加入者識別モジュールカードに対応する事業者情報を取得する事業者情報取得モジュールと、
クラウドモデムセットから前記事業者情報とマッチングするクラウドモデムを対象クラウドモデムとして選択する対象モデム選択モジュールと、
前記識別情報を含む有効化指示メッセージを前記対象クラウドモデムに送信する有効化指示メッセージ送信モジュールと、を含み、ここで、前記有効化指示メッセージは、前記識別情報に基づいて加入者識別モジュールカードに対応する事業者の移動通信ネットワークにアクセスするように対象クラウドモデムに指示するために使用される。
【0007】
第3の態様では、本出願の実施例は、電子機器を提供し、
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され、かつ前記プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムと、を含み、前記プロセッサが前記コンピュータプログラムを実行する時、上記の第1の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0008】
第4の態様では、本出願の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記の第1の態様に記載の方法のステップを実行する。
【0009】
第5の態様では、本出願の実施例は、コンピュータプログラム製品を提供し、コンピュータプログラム製品が電子機器で実行されると、電子機器に、上記の第1の態様に記載の方法のステップを実行させる。
【発明の効果】
【0010】
理解できるように、上記第2の態様乃至第5の態様の有益な効果は、上記の第1の態様における説明を参照すればよく、ここでは繰り返さない。
【0011】
本出願の実施例における技術的解決手段をより明確に説明するために、以下は実施例または従来技術の説明で使用される図面を簡単に説明し、当然のことながら、以下の説明における図面は、本出願のいくつかの実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的労働を要することなく、これらの図面に基づく他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本出願の一実施例によって提供されるクラウドmodem型通信システムの模式図である。
図2】本出願の一実施例によって提供されるリソース割り当てのための方法を示すフローチャートである。
図3】本出願の一実施例によって提供されるリソース割り当てのための方法の情報対話を示すフローチャートである。
図4】本出願の別の実施例によって提供されるリソース割り当てのための方法を示すフローチャートである。
図5】本出願の別の実施例によって提供されるリソース割り当てのための方法を示すフローチャートである。
図6】本出願の別の実施例によって提供されるリソース割り当てのための方法を示すフローチャートである。
図7】本出願の別の実施例によって提供されるリソース割り当てのための方法を示すフローチャートである。
図8】本出願の実施例によって提供されるリソース割り当てのための装置の構造を示す模式図である。
図9】本出願の実施例によって提供される電子機器の構造を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下の説明において、特定のシステムの構造、技術などの具体的な詳細は、制限するためのものではなく、本出願の実施例を十分に理解するために、例示の目的で提示されている。しかし、本出願は、これらの具体的な詳細を伴わない他の実施例においても実現可能であることは、当業者にとって明らかである。その他、周知のシステム、装置、回路および方法については、不要な詳細が本出願の記載を妨げないよう、詳細な説明を省略する。
【0014】
本出願の明細書および特許請求の範囲で使用される場合、「含む」という用語は、記載された特徴、全体、ステップ、操作、要素および/または構成要素の存在を指すが、1つ以上の他の特徴、全体、ステップ、操作、要素、構成要素および/またはそれらの集合の存在または追加を除外しないことが理解されるべきである。
【0015】
さらに、本出願の明細書および特許請求の範囲で使用される「および/または」という用語は、関連して列挙された項目の1つ以上の任意およびすべての可能な組み合わせを指し、かつこれらの組み合わせを含むことがさらに理解されるべきである。
【0016】
本出願の明細書および特許請求の範囲で使用されるように、「場合」という用語は、文脈上、「時」または「すると」または「決定に応じて」または「検出に応じて」と解釈され得る。同様に、「決定された場合」または「もし[前記条件または事象]が検出された場合」という短文は、文脈上、「決定すると」または「決定に応じて」または「[前記条件または事象]が検出されると」または「[前記条件または事象]の検出に応じて」と解釈され得る。
【0017】
また、本出願の明細書および特許請求の範囲の記載における「第1」、「第2」、「第3」などの用語は、説明を区別するためにのみに使用され、相対的な重要度を指示または示唆するものではない。
【0018】
本出願の明細書における「一実施例」または「いくつかの実施例」などへの参照は、本出願の1つ以上の実施例が当該実施例に関連して説明される特定の特徴、構造または特性を含むことを意味する。したがって、本明細書の異なる箇所に記載の「一実施例において」、「いくつかの実施例において」、「他のいくつかの実施例において」、「別のいくつかの実施例において」などの短文は、必ずしも同じ実施例を指すわけではなく、他の形態で特別に強調されていない限り、「すべての実施例ではなく、1つ以上の実施例である」ことを意味する。用語「含む」、「包含」、「有する」およびそれらの変形は、他の形態で特別に強調されていない限り、「含むがこれに限定されない」という意味である。
【0019】
ユーザが海外や地域を跨いで旅行する必要がある場合、国際ローミングや地域を跨ぐ国内ローミングの通信料金が高いため、通常は旅行先の加入者識別モジュールカード(SubscriberI dentification Module、SIM)を使用するが、重要な電話や情報の未応答を避けるために、自国の元のSIMカードで通信するニーズが残っている。本出願の実施例は、クラウドモデム(クラウドmodem)にバインドされた元の加入者識別モジュールカードを用いて、クラウドmodemを介した音声およびショートメッセージ通信を行う通信システムを提供する。
【0020】
図1は、本出願の実施例によって提供されるクラウドmodem型通信システム100を提供し、ユーザ機器(User Equipment、UE)101、カードリーダー102、クラウドサーバ103、クラウドmodeml04、ボイスオーバーIP(Voice over Internet Protocol、VOIP)サーバ105、移動通信ネットワークアクセス機器106を含み、いくつかの実施例では、さらに外部サーバ107を含む。
【0021】
当該通信システム100では、ユーザは、カードリーダー102を介して加入者識別モジュールカードの情報を読み出し、有線または無線の通信ネットワークを介してクラウドサーバ103に送信し、ユーザ機器101は、無線通信ネットワークを介してクラウドサーバ103に対して、有線または無線ネットワークによりクラウドサーバ103に接続されるクラウドmodeml04に加入者識別モジュールカードの情報を送信するように要求し、クラウドmodeml04は、移動通信ネットワークアクセス機器107を介して加入者識別モジュールカードを移動通信ネットワークに接続した後、VOIPサーバ105を介してUE101に通信サービスを提供し、それによって、UE101はクラウドmodeml04を介して通話やメッセージの送受信ができるようになる。このプロセスでは、クラウドサーバ103に接続されているクラウドmodeml04が複数ある場合、クラウドサーバ103は、ユーザに通信サービスを提供するために、ユーザのニーズに合ったクラウドmodeml04を選択する必要がある。
【0022】
加入者識別モジュールカードをクラウドmodeml04に設定して通信サービスを提供する過程で、クラウドmodeml04の設置場所での信号品質が悪い、または、干渉やネットワークの混雑などによりクラウドmodeml04の信号品質が悪いというような問題が発生する可能性がある。また、加入者識別モジュールカードのローミング料金の有無、またはローミング料金の価格は、地域や事業者によって異なるが、加入者識別モジュールカードに適したクラウドmodeml04を選択することは、解決すべき問題となった。
【0023】
上記の問題を解決するために、いくつかの実施例において、クラウドサーバを介してクラウドmodemの特徴情報を取得し、クラウドサーバは、クラウドmodemの特徴情報に基づいてクラウドmodemセットを決定し、ここで、前記特徴情報は、クラウドmodemのネットワーク種類、位置、信号品質などの特徴情報を特徴付けるために使用されるが、これらに限定されない。前記特徴情報に基づいてクラウドmodemセットを決定し、例えば、特徴情報に基づいてクラウドmodemをソート、結合、フィルタリングして、クラウドmodemセットを決定する。クラウドサーバは、対象クラウドmodemとしてクラウドmodemセットから1つのクラウドmodemを選択し、加入者識別モジュールカード識別情報を対象クラウドmodemに送信し、対象クラウドmodemは、当該加入者識別モジュールカードのアクセスおよび認証プロセスを開始して当該加入者識別モジュールカードを有効化し、当該加入者識別モジュールカードのユーザのUEに対して通信サービスを提供する。以上のステップにより、複数のクラウドmodemからアクセス可能な1つのクラウドmodemを加入者識別モジュールカードに割り当てることができ、加入者識別モジュールカードとクラウドmodemの自動マッチングを実現し、これによって、クラウドmodemの割り当て効率を向上させ、クラウドmodemのリソースを十分に活用する。さらに、加入者識別モジュールカードには、最高の信号品質、最低のローミング料金、最高の事業者サービスなどを含むがこれらに限定されない条件を満たす、当該加入者識別モジュールカードの使用に適したクラウドmodemを割り当てることができる。
【0024】
いくつかの実施例において、クラウドサーバは、クラウドmodemハードウェア機器がサポートする移動通信ネットワーク規格および周波数帯情報、ならびにクラウドmodemの設置場所でアクセス可能な移動通信ネットワーク情報を含むがこれらに限定されない、クラウドmodemのネットワーク特徴情報を取得する。ここで、クラウドmodemハードウェア機器がサポートする移動通信ネットワーク規格および周波数帯情報は、クラウドmodemハードウェア機器がサポートする移動通信ネットワーク、当該ネットワーク規格の下でクラウドmodemがサポートできる周波数帯情報、および当該クラウドmodemがサポートする各種類の移動通信ネットワーク加入者識別モジュールカードの数を含むがこれらに限定されない。ここで、クラウドmodemの設置場所でアクセス可能な移動通信ネットワーク情報は、当該クラウドmodemがその設置場所でのネットワーク信号を検索して決定した、当該位置で当該modemを通じてアクセス可能な移動通信ネットワークの情報を含む。クラウドmodemのネットワーク特徴情報および加入者識別モジュールカードが属する事業者情報を判断することで、アクセス可能な加入者識別モジュールカードが属する事業者のクラウドmodemを加入者識別モジュールカードに割り当て、クラウドmodemがサポートしないネットワークが加入者識別モジュールカードに割り当てられることを回避し、例えば、クラウドmodemがCDMAネットワークをサポートしている場合、CDMAの加入者識別モジュールカードのみをクラウドmodemに割り当てることができ、この場合、クラウドmodemが加入者識別モジュールカードをサポートしているか否かを判断するだけでなく、当該クラウドmodemに加入者識別モジュールカードが割り当てられて当該加入者識別モジュールカードを有効化しているか否かを判断する必要があり、それによって、上記方法を用いて加入者識別モジュールカードに当該加入者識別モジュールカードがアクセス可能な事業者を割り当てることができる。
【0025】
いくつかの実施例において、クラウドサーバは、クラウドmodemの位置特徴情報を取得し、クラウドmodemの位置を判断し、利用可能なクラウドmodemキューなどのクラウドmodemセットを生成して維持し、ユーザが、UEを介してクラウドサーバに加入者識別モジュールカードをクラウドmodemに割り当てるように要求すると、クラウドサーバは、利用可能なクラウドmodemキューにおけるクラウドmodemの位置を加入者識別モジュールカードのホームロケーションとマッチングさせ、ユーザに加入者識別モジュールカードが属する事業者の位置するローミング領域のクラウドmodemを優先して割り当てることで、ユーザのローミング料金の節約を実現する。
【0026】
いくつかの実施例において、クラウドサーバは、クラウドmodemのアクセス要求に基づいて、クラウドmodemのネットワーク信号強度情報を取得し、またはクラウドmodemの履歴通話品質検出記録に基づいてクラウドmodemの履歴通話品質情報を取得し、またはクラウドmodemの履歴通話品質ユーザフィードバック記録に基づいて通話品質ユーザフィードバック情報を取得する。クラウドサーバは、上記のサービス品質特徴情報をソートし、最も信号品質の良いクラウドmodemを加入者識別モジュールカードに割り当てることで、ユーザに最高品質の通信サービスを提供することができる。
【0027】
実際の応用では、位置特徴情報およびサービス品質特徴情報の各々に基づいて加入者識別モジュールカードにクラウドmodemを割り当てもよいし、位置特徴情報及びサービス品質特徴情報の両方に基づいてそのホームロケーションでの信号品質が最も良いクラウドmodemを加入者識別モジュールカードに割り当てもよいことが理解でき、それによって、ローミング料金を避けると同時に最高の通信品質を得ることができる。
【0028】
いくつかの実施例において、クラウドサーバは、前記クラウドmodemの特徴情報を定期的に更新する。クラウドmodem特徴情報は、クラウドmodemの動作状態情報、クラウドmodem位置特徴情報、クラウドmodemのサービス品質特徴情報およびクラウドmodemのネットワーク特徴情報を含むが、これらに限定されない。クラウドサーバは、更新されたクラウドmodemセットに基づいて、加入者識別モジュールカードに対象クラウドmodemを再度割り当て、例えば、クラウドmodemを介してクラウドサーバにクラウドmodemのネットワーク状態情報を定期的に報告する。ネットワーク状態情報は、クラウドmodemの位置情報、信号強度情報、ネットワーク規格などの情報を含むが、これらに限定されない。クラウドmodemのネットワーク状態情報が変化した場合、クラウドサーバは、クラウドmodemキューを更新する。これにより、加入者識別モジュールカードに対して最も信号の良いクラウドmodemまたは加入者識別モジュールカードのホームロケーションのクラウドmodemを割り当て、クラウドmodemが使用できないという問題を回避することができる。
【0029】
いくつかの実施例において、クラウドサーバは、信号強度に基づいてクラウドmodemキューを更新し、加入者識別モジュールカードに対応するクラウドmodemの信号が弱まった場合、信号がより良いクラウドmodemをSIMに割り当て、元のクラウドmodemを利用できないキューに移動させる。
【0030】
いくつかの実施例において、クラウドサーバは、位置情報に基づいてクラウドmodemキューを更新する。
【0031】
いくつかの実施例において、クラウドmodemがオフラインの場合は、当該クラウドmodemでの加入者識別モジュールカードにクラウドmodemを再度割り当てる。クラウドサーバがタイムアウトでクラウドmodemから状態情報を受信しない、またはクラウドmodemにタイムアウトでメッセージを送信しても応答がない場合、クラウドmodemがオフラインであることを判断する。
【0032】
いくつかの実施例において、クラウドサーバは、クラウドmodemのIPアドレスを取得した後、外部サーバから提供されたIPアドレスに対応する位置情報に基づいてサーバに照会してクラウドmodemの位置情報を取得し、いくつかの実施例において、前記IPアドレスは公衆ネットワークIPアドレスである。
【0033】
理解されるように、図1のVOIPサーバは、有線または無線のネットワークを介してすべてのクラウドmodemに接続された集中型サーバであってもよいし、有線または無線のネットワークを介してそれぞれ1つ以上のクラウドmodemffiに接続された複数台のサーバであってもよいし、有線または無線ネットワークを介してクラウドmodemに接続されたクラウドサーバであってもよい。当業者であれば必要に応じて配備することができ、本出願の実施例における図示および図示に対応する説明は、その配備の具体的な形態を限定するものではない。
【0034】
ここで、ユーザ機器UEは、携帯電話、タブレット、ウェアラブル機器、車載機器、拡張現実(augmented reality、AR)/仮想現実(virtual reality、VR)機器、ノートパソコン、ウルトラモバイル・パーソナル・コンピュータ、(ultra-mobile personal computer、UMPC)、ネットブック、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)などの端末機器を含むが、これらに限定されなく、端末機器の具体的な種類は本出願の実施例によって何ら限定されるものではない。
【0035】
ここで、加入者識別モジュールカードは、デジタル携帯電話ユーザ情報、暗号化秘密鍵およびユーザ電話帳を記憶するチップ、埋め込みチップまたは仮想チップなどを含むが、これらに限定されない。前記加入者識別モジュールカードは、デジタル移動通信ネットワークユーザの識別、およびユーザ通信の暗号化に使用される。前記加入者識別モジュールカードは、SIMカード(Subscriber Identification Module、加入者識別モジュールカード)、UIMカード(User IdentityModeL ユーザIDモデル)、USIMカード(Universal Subscriber Identity Module、汎用加入者識別モジュールカード)、eSIMカード(Embedded SIM、組み込み型SIMカード)、softSIM(soft SIM、ソフトSIMカード)、vSIMカード(virtual SIM、仮想SIMカード)などの形態を含むが、これらに限定されない。
【0036】
ここで、クラウドmodemは、有線または無線でインターネットに接続し、VOIPを通じてUEに通信サービスを提供する、モデム機能を有する通信機器であり、当該機器は、ベースバンド処理ユニット、デジタル-アナログ変換ユニット、プロセッサ、メモリ、無線周波数ユニットを含むが、これらに限定されなく、当該機器は、実際の応用ニーズに応じて異なる地理位置に配置され、クラウドサービスの形態で加入者識別モジュールカード情報に基づいて通信サービスを提供し、いくつかの実施例において、クラウドmodemは特定の位置に固定され、いくつかの実施例において、クラウドmodemは携帯可能な機器である。
【0037】
ここで、クラウドサーバは、有線または無線の通信ネットワークを介して加入者識別モジュールカードにクラウドmodem割り当てサービスを提供するサーバ、サーバクラスタ、分散サーバおよびクラウドサーバである。
【0038】
ここで、ユーザ機器UEおよびカードリーダーは、同一の機器であってもよいし、別々に設けられた機器であってもよい。
【0039】
ここで、移動通信ネットワークアクセス機器は、クラウドmodemがその設置場所でアクセス可能な移動通信ネットワークのアクセス機器、例えば、基地局などの機器である。移動通信ネットワークは、移動通信用グローバルシステム(Global System of Mobile communication、GSM)、汎用パケット無線サービス(General PacketRadio Service、GPRS)、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA(登録商標))、長期的進化(Long Term Evolution、LTE))、第5世代移動通信ネットワーク(5th generation mobile networks、5G)を含むが、これらに限定されない。
【0040】
実施例1
図2は、本出願の実施例によって提供されるリソース割り当てのための方法を示し、上記の図1に示す通信システム100におけるクラウドサーバ103に応用され、前記クラウドサーバのソフトウェア/ハードウェアによって実現できる。図2に示すように、当該方法は、ステップS110~S140を含み、各ステップは、以下の原理に従って実現される。
【0041】
S110、前記加入者識別モジュールカードの識別情報を含む加入者識別モジュールカード有効化要求を受信する。
【0042】
非限定的な例では、クラウドサーバは、SIMカードなどの加入者識別モジュールカードの有効化要求を受信し、当該有効化要求は、IMSIメッセージなど、SIMカードの識別情報を含む。
【0043】
非限定的な例では、有効化要求は、図1のカードリーダー102によってクラウドサーバに送信され、ユーザは、SIMをカードリーダーに挿入し、当該カードリーダーは当該SIMカードの識別情報を読み取り、クラウドサーバに有効化要求を送信する。
【0044】
非限定的な例では、有効化要求は、図1のユーザ機器UE101によってクラウドサーバに送信される。
【0045】
例示的に、クラウドサーバは、加入者識別モジュールカードリーダーから加入者識別モジュールカードの識別情報を受信し、前記ユーザ機器から加入者識別モジュールカード照会情報を受信し、加入者識別モジュールカード照会情報に基づいて前記ユーザ機器に利用可能な加入者識別モジュールカードリスト情報を送信し、前記加入者識別モジュールカードリスト情報は、前記ユーザ機器に対して、1つの加入者識別モジュールカードの識別情報を決定し、かつ前記識別情報を含む加入者識別モジュールカード有効化要求をフィードバックするように指示するために用いられる。具体的な例としては、UEおよびカードリーダーは別々の電子機器であり、かつ当該UEおよびカードリーダーはバインド関係にあり、ユーザはSIMカードをカードリーダーに挿入すると、カードリーダーは当該SIMカードの情報をクラウドサーバに送信する。ユーザがUEを操作してSIMカードを有効化すると、UEを介してクラウドサーバにSIMカード照会情報を送信する。クラウドサーバは、当該UEにバインドされたカードリーダーからクラウドサーバに送信されたすべてのSIMカード情報を、ユーザが選択できるようにUEに送信する。ユーザが有効化するSIMカードとして特定のSIMを選択すると、UEは、ユーザが指定した有効化するSIMカードの識別情報、例えばIMSIメッセージを含むSIMカード有効化要求をクラウドサーバに送信する。
【0046】
例示的に、ユーザ機器UEおよびカードリーダーが同一の機器である場合、クラウドサーバは、UEからの加入者識別モジュールカード情報、例えばIMSIメッセージを受信すると同時に、UEからのSIMカード有効化要求を受信し、当該有効化要求に基づいて当該SIMカードにクラウドmodemを割り当てる。
【0047】
S120、前記識別情報に基づいて前記加入者識別モジュールカードに対応する事業者情報を取得する。
【0048】
非限定的な例では、前記識別情報に基づいて、前記識別情報に対応する事業者リストを生成し、前記ユーザ機器に前記事業者リストを送信し、前記ユーザ機器から事業者確認メッセージを受信し、前記事業者確認メッセージに基づいて前記事業者情報を決定する。具体的には、クラウドサーバは、SIMカード識別情報に基づいて当該SIMカードの国識別コードおよび事業者識別コードを取得し、国識別コード(Mobile Country Code、MCC)および事業者識別コード(Mobile Network Code、MNC)と予め記憶されている事業者リスト、またはサードパーティサービスを通じて照会した事業者リストに基づいて、当該SIMカードに対応する選択可能な事業者リストを生成し、かつ当該選択可能な事業者リストをUEに送信し、UEからの事業者確認メッセージを受信し、当該事業者確認メッセージに基づいて事業者情報を決定する。非限定的に、選択可能な事業者リストは、細分化された事業者リストであってもよい。例えば、MCCおよびMNCに基づいて事業者を中国移動として決定した場合、予め記憶された、または照会された事業者リストに基づいて生成した選択可能な事業者リストは、中国移動の全部または一部の子会社リスト、例えば、広東移動、山西移動、雲南移動、……、四川移動である。理解されるように、当業者であれば、本出願の教示の下で選択可能な事業者リストを設定することができ、選択可能な事業者リストは、必要に応じて特定のレベルに設定できる。
【0049】
S130、クラウドモデムセットから、前記事業者情報とマッチングするクラウドモデムを対象クラウドモデムとして選択する。
【0050】
非限定的な例では、クラウドサーバにおけるクラウドモデムセットは、予め作成されてクラウドサーバに記憶されており、クラウドモデムセットにおけるクラウドモデムの事業者情報は、予め記憶されたクラウドモデムがアクセス可能な事業者情報であり、予め記憶された事業者情報をSIMカードに対応する事業者情報とマッチングさせることで、当該SIMカードのために当該SIMカード事業者を提供できるクラウドモデムを選択する。理解されるように、本実施例においてクラウドモデムを選択する方法は、ランダムに指定された、またはクラウドモデムがクラウドサーバにアクセスを要求する順番のような予め設定された順番、または当業者が実際の状況に応じて設定された順番に従って行ってもよい。
【0051】
非限定的な例では、クラウドサーバは、クラウドモデムからアクセス要求を受信し、当該アクセス要求は、当該クラウドモデムの機器識別情報、当該クラウドモデムがサポートするネットワーク情報、および当該モデムの設置場所でのアクセス可能な移動通信ネットワーク情報を含む。クラウドサーバは、クラウドmodemのアクセス要求に含まれるネットワーク情報を判断することで、ネットワーク情報によって分類されたクラウドmodemセットにおけるサブセットに当該クラウドmodemを追加する。当該クラウドmodemセットは、テーブルまたはキューとして記憶することができ、当業者は実際の状況に応じて選択することができる。クラウドサーバは、クラウドモデムセットから、SIMに対応する事業者情報とマッチングするクラウドモデムを対象クラウドモデムとして選択する。具体的な例としては、SIMカードがチャイナユニコムという事業者に対応している場合、当該SIMカードに対して、チャイナユニコムネットワークをサポートし、かつ設置場所でチャイナユニコムネットワークにアクセスできるクラウドmodemを選択し、または当該SIMカードに対して、チャイナユニコムネットワークをサポートし、かつ設置場所での移動通信ネットワークがチャイナユニコムネットワークへのローミングアクセスをサポートできる移動通信ネットワークを選択する。
【0052】
非限定的な例では、クラウドモデムセットに含まれるクラウドモデムは、割り当て得る状態、割り当てられている状態、および割り当て得ない状態を含むが、これらに限定されない。クラウドサーバは、クラウドサーバに登録された各クラウドモデムの状態タグを維持する。当クラウドモデムが割り当て得る状態または割り当てられている状態である場合、当該クラウドモデムは、割り当てのために、クラウドモデムセットに維持され、クラウドモデムが割り当て得ない状態である場合、当該クラウドモデムをクラウドモデムセットから移し出す。クラウドモデムの割り当て得る状態は、クラウドサーバの単一または同時実行のスレッド/プロセスが通信を行うための当該クラウドモデムを加入者識別モジュールカードに割り当てることができる状態であり、クラウドモデムの割り当てられている状態は、クラウドサーバの特定のスレッド/プロセスが、現在、当該クラウドモデムを1つの加入者識別モジュールカードに割り当てると共に、他のスレッド/プロセスが当該クラウドモデムを同時に加入者識別モジュールカードに割り当てて競合が発生することを防止する状態であり、クラウドモデムが割り当て得ない状態である場合、例えば、当該クラウドモデムの加入者識別モジュールカードの容量が最大容量に達したとき、またはクラウドモデムが故障したとき、クラウドサーバは当該クラウドモデムをクラウドモデムセットから移し出し、クラウドサーバは、クラウドモデムの状態が割り当て得る状態であることを検出すると、当該クラウドモデムをクラウドモデムセットに追加する。
【0053】
S140、前記識別情報を含む有効化指示メッセージを前記対象クラウドモデムに送信し、ここで、前記有効化指示メッセージは、前記識別情報に基づいて加入者識別モジュールカードに対応する事業者の移動通信ネットワークにアクセスするように対象クラウドモデムに指示するために使用される。
【0054】
非限定的な例では、クラウドサーバは、対象クラウドmodemに有効化指示メッセージを送信し、当該有効化指示メッセージは、有効化するSIMカードのIMSIメッセージおよびカードリーダーの情報を含むが、これらに限定されない。対象クラウドmodemは、当該有効化指示メッセージを受信した後、当該IMSIメッセージに基づいて、クラウドサーバが当該SIMカードに対して選択した移動通信ネットワークにアクセスするプロセスを開始する。当該アクセスプロセスは、クラウドmodemが移動通信ネットワークに対してアクセス要求を開始することと、移動通信ネットワークがカードリーダーを介して行う認証プロセスを含むが、これらに限定されない。
【0055】
非限定的な例では、加入者識別モジュールカード有効化指示メッセージを対象クラウドモデムに送信した後、ユーザ機器UEに第2の有効化成功メッセージを送信することをさらに含み、前記第2の有効化成功メッセージは、前記対象クラウドモデムによって提供される通信サービスの使用を開始するように、前記ユーザ機器に指示するために使用される。具体的には、クラウドmodemは、SIMカードが移動通信ネットワークに成功して接続された後、クラウドサーバにSIMカード第1の有効化成功メッセージを送信し、クラウドサーバは、当該SIMカード有効化成功メッセージに基づいてUEにSIMカード第2の有効化成功メッセージを送信する。UEは、当該有効化成功メッセージに含まれるmodem識別情報に基づいて、modemを介して通信を行う。
【0056】
非限定的な例では、クラウドサーバは、前記対象クラウドモデムに有効化指示メッセージを送信し、前記有効化指示メッセージは、機器構成情報をさらに含み、前記機器構成情報は、前記クラウドモデムに対して、クラウドサーバとの接続切断時間が所定の持続時間閾値、例えば10秒を超えると検出された場合、前記クラウドモデムにバインドされた加入者識別モジュールカードと移動通信事業者ネットワークとの接続を切断し、かつクラウドモデムのローカルにキャッシュされている加入者識別モジュールカード識別情報をクリアするように、前記クラウドモデムに指示するために使用される。選択的に、クラウドモデムは、接続切断先のクラウドサーバにより割り当てられた加入者識別モジュールカードと移動通信ネットワークの接続を削除し、かつ当該加入者識別モジュールカードの識別情報を削除するように指示されてもよい。これにより、クラウドモデムとクラウドサーバの接続が切断された場合、クラウドサーバが加入者識別モジュールカードに新たなクラウドモデムを割り当てた後、2つのクラウドモデムが同一の加入者識別モジュールカードにバインドされた競合関係を回避することができる。
【0057】
非限定的な例では、図3は、図2に示したリソース割り当てのための方法の一実施例に係る情報対話フローチャートである。図3に示すように、ユーザは、加入者識別モジュールカード、例えばSIMカードを加入者識別モジュールカードリーダーに挿入し、加入者識別モジュールカードリーダーは、当該SIMカードの識別情報を読み取ってクラウドサーバに送信し、その後、クラウドサーバは、当該カードリーダーにバインドされたユーザ機器から送信された加入者識別モジュールカード有効化要求を受信した後、当該有効化要求に含まれる選択されたSIMカード情報に基づいて当該SIMカードに対応する事業者情報を取得し、クラウドサーバは、当該SIMカードの国識別コード(Mobile Country Code、MCC)および事業者識別コード(Mobile Network Code、MNC)と予め記憶されている事業者リスト、またはサードパーティサービスを通じて照会した事業者リストを選択することで、当該SIMカードにデフォルトの事業者を割り当て、もしくは、当該SIMカードに対応する選択可能な事業者リストを生成し、UEに当該選択可能な事業者リストを送信し、UEからの事業者確認メッセージを受信し、当該事業者確認メッセージに基づいて事業者情報を決定し、クラウドサーバは、クラウドモデムセットから、事業者情報とマッチングするクラウドモデムを対象クラウドモデムとして選択し、クラウドサーバは、SIMカード識別情報を含む有効化指示メッセージを当該対象クラウドモデムに送信し、対象クラウドmodemが当該有効化指示メッセージを受信した後、当該IMSIメッセージに基づいて、クラウドサーバが当該SIMカードに対して選択した移動通信ネットワークにアクセスするプロセスを開始する。当該アクセスプロセスは、クラウドmodemが移動通信ネットワークに対してアクセス要求を開始することと、移動通信ネットワークがカードリーダーを介して行う認証プロセスを含むが、これらに限定されなく、クラウドmodemは、SIMカードが移動通信ネットワークに成功して接続された後、クラウドサーバに第1の有効化成功メッセージを送信し、クラウドサーバは、第1の有効化成功メッセージに基づいてUEに第2の有効化成功メッセージを送信し、UEは、当該第2の有効化成功メッセージに含まれるmodem識別情報に基づいて、modemを介して通信を行う。以上のステップにより、複数のクラウドmodemからアクセス可能な1つのクラウドmodemをSIMカードに割り当てることができ、SIMカードとクラウドmodemの自動マッチングを実現し、これによって、クラウドmodemの割り当て効率を向上させ、クラウドmodemのリソースを十分に活用する。
【0058】
非限定的な例では、クラウドサーバはクラウドモデムセットから、前記事業者情報とマッチングするクラウドモデムを対象クラウドモデムとして選択した後、クラウドサーバは、維持されている前記対象クラウドモデムの状態タグを割り当てられている状態に設定することをさらに含む。ここで、状態タグは、クラウドサーバのデータテーブルに格納されている記録、データファイルのデータ、コンピュータメモリの配列などのデータ種類で表現されているデータを含むが、これらに限定されない。
【0059】
それに対応し、前記対象クラウドモデムに有効化指示メッセージを送信した後、
クラウドサーバは、前記加入者識別モジュールカードの有効化結果を決定し、前記有効化結果に基づいて、対象クラウドモデムの状態タグを割り当て得る状態に設定するか否かを決定すること、をさらに含む。
【0060】
具体的には、前記加入者識別モジュールカードの有効化結果を決定し、前記有効化結果に基づいて、対象クラウドモデムの状態タグを割り当て得る状態に設定するか否かを決定することは、
クラウドサーバは、第2のプリセット時間内に対象クラウドモデムから第1の有効化成功メッセージを受信し、かつ対象クラウドモデムが加入者識別モジュールカードの最大容量に達していない場合、対象クラウドモデムの状態タグを割り当て得る状態に設定すること、を含む。ここで、加入者識別モジュールカードの最大容量は、クラウドモデムが搭載可能な加入者識別モジュールカードの最大枚数である。
【0061】
クラウドサーバは、第2のプリセット時間内に対象クラウドモデムから第1の有効化成功メッセージを受信し、かつ対象クラウドモデムが加入者識別モジュールカードの最大容量に達した場合、対象クラウドモデムをクラウドモデムセットから移し出す。
【0062】
クラウドサーバは、第2のプリセット時間内に対象クラウドモデムから第1の有効化成功メッセージまたは有効化失敗メッセージを受信しなかった場合、対象クラウドモデムをクラウドモデムセットから移し出す。
【0063】
クラウドサーバは、第2のプリセット時間内に対象クラウドモデムから有効化失敗メッセージを受信した場合、有効化失敗原因に基づいて対象クラウドモデムをクラウドモデムセットから移し出すか、対象クラウドモデムの状態タグを割り当て得る状態に設定するかを決定する。ここで、失敗原因がクラウドモデム以外の原因、例えばSIMカードの支払い延滞または無効化である場合、対象クラウドモデムの状態タグを割り当て得る状態に設定し、失敗原因がクラウドモデムの故障であり、例えば有効化失敗メッセージが、クラウドモデムのハードウェア故障、ソフトウェア故障またはネットワーク故障に対応する故障コードを含む場合、対象クラウドモデムの状態タグを割り当て得ない状態に設定する。
【0064】
理解されるように、クラウドサーバにおいてマルチスレッド/プロセスの形態でクラウドモデムを割り当てる時、1つのスレッド/プロセスは1つのクラウドモデムを対象クラウドモデムとして選択し、かつそれに対して有効化指示メッセージを送信した場合、当該クラウドモデムのリソースは、有効化が成功したか否かが決定されるまで、不確定な状態にあり、例えば、今回の有効化指示に対応するSIMカードを有効化すると、当該対象クラウドモデムがSIMカードの最大容量に達して割り当てに使用できなくなる。この時、他のスレッド/プロセスも当該対象クラウドモデムの割り当てを要求した場合、競合が発生し、割り当て結果が不明確になったり、割り当てに失敗したりする可能性がある。クラウドモデムの状態タグを維持・設定することで、各スレッドへのクラウドモデムの割り当てを競合させないようにし、システムの安定性を向上させることができる。
【0065】
上記図2に示すリソース割り当てのための方法の実施例に基づいて、図4は、本出願の実施例によって提供される別のリソース割り当てのための方法を示し、図4に示すように、クラウドモデムセットから、前記事業者情報とマッチングするクラウドモデムを対象クラウドモデムとして選択するステップS130の前に、さらに以下のステップを含む。
【0066】
S125、クラウドモデムの特徴情報を取得する。
【0067】
ここで、前記クラウドモデムは1つ以上である。
【0068】
ここで、前記特徴情報は、前記クラウドモデムの機器属性特徴情報および動作環境特徴情報を特徴付けるために用いられ、具体的には、機器属性特徴情報は、機器に固有の機器ハードウェアおよびソフトウェア属性特徴を含むが、これに限定されなく、動作環境特徴情報は、動作中の機器の状態および環境特徴、すなわち、動作状態特徴、アクセス可能な移動通信ネットワーク情報、位置特徴情報、サービス品質特徴情報などのうちの少なくとも1つを含むが、これらに限定されない。
【0069】
理解されるように、特徴情報は、クラウドモデムのハードウェアおよびソフトウェア属性特徴情報、動作状態特徴情報、ネットワーク特徴情報、位置特徴情報、サービス品質特徴情報のうちの少なくとも1つを含むが、これらに限定されない。
【0070】
ここで、機器ハードウェアおよびソフトウェア属性特徴は、クラウドモデムの機器識別情報、ハードウェア動作環境情報、ソフトウェア動作環境情報などを含むが、これらに限定されない。ここで、ハードウェア環境情報は、モデムチップのモデルおよびそれがサポートできる移動通信ネットワーク規格を含むが、これに限定されないが、ソフトウェア環境情報は、ソフトウェアのバージョン情報などを含むが、これに限定されない。
【0071】
ここで、動作状態特徴は、正常動作状態、異常動作状態などの情報のうちの少なくとも1つを含むが、これらに限定されない。
【0072】
ここで、ネットワーク特徴は、クラウドモデムがサポートする移動通信ネットワーク規格の情報、およびクラウドモデムの設置場所、当該機器が検出してアクセスできる移動通信ネットワーク情報のうちの少なくとも1つを含むが、これらに限定されない。
【0073】
ここで、位置特徴は、クラウドモデムの経緯度および高度情報、位置エリアコード(location area code、LAC)、追跡エリアコード(Tracking Area Code,TAC)などのクラウドモデムがアクセス可能な移動通信ネットワーク位置エリア識別情報のうちの少なくとも1つを含むが、これらに限定されない。
【0074】
非限定的な例では、クラウドサーバは、モデムから、クラウドサーバにアクセスするためのアクセス要求を受信することにより、クラウドモデムの特徴情報を取得する。
【0075】
非限定的な例では、クラウドサーバは、クラウドモデムのIPアドレスを取得し、かつ当該IPアドレスに対応する位置情報を外部サーバに照会することによりクラウドモデムの位置特徴情報を取得し、またはクラウドモデムから送信されたアクセス要求に含まれるチップモデルを受信して照会することにより、当該クラウドモデムがサポートする移動通信ネットワーク情報を取得する。
【0076】
S126、前記特徴情報に基づいてクラウドモデムセットを決定する。
【0077】
非限定的な例では、クラウドサーバは、クラウドモデムのネットワーク特徴および動作状態特徴に基づいて、正常動作中のクラウドモデムをネットワーク種類に従ってクラウドモデムセットとして決定する。
【0078】
非限定的な例では、クラウドサーバは、クラウドモデムの位置情報に基づいて、エリアに従ってクラウドモデムセットを決定する。例えば、位置情報に基づいて、山東省にあるクラウドモデムを1つのクラウドモデムセットとして決定する。
【0079】
非限定的な例では、サーバは、クラウドモデムのサービス品質特徴に基づいて1つのモデムキューを設定し、当該キューが信号品質の優劣に従って順序付けされる。
【0080】
理解されるように、上記のクラウドモデムセットは、互いに交差して組み合わせて決定することができる。例えば、山東省にあるクラウドモデムセットにおけるクラウドモデムをサービス品質特徴に従って配列して1つのキューを形成する。他の例としては、中国移動のクラウドモデムセットにおけるクラウドモデムをサービス品質特徴に従って配列して1つのキューを形成する。当業者は、実際の状況に応じて、上記の特徴情報の組み合わせ方法を選択して、クラウドモデムセットを決定することができる。
【0081】
上記の図3に示すリソース割り当てのための方法の実施例に基づいて、図5は、本出願の実施例によって提供される別のリソース割り当てのための方法を示し、図5に示すように、クラウドモデムの特徴情報を取得するステップS125は、以下のステップを含む。
【0082】
S1251、前記クラウドモデムのネットワーク特徴情報を取得する。
【0083】
非限定的な例では、クラウドサーバは、クラウドモデムから送信されたアクセス要求に基づいて、前記クラウドモデムのハードウェア機器がサポートするネットワーク規格および周波数帯情報を取得し、また、クラウドモデムから送信されたアクセス要求に基づいて、前記クラウドモデムの設置場所でアクセス可能な移動通信ネットワーク情報を取得する。非限定的に、クラウドサーバは、クラウドモデムから送信されたアクセス要求に運ばれたクラウドモデムのハードウェア情報、例えば、ベースバンドチップのモデルまたは無線周波数デバイスのモデルに基づいて、サードパーティサービス照会サービスを通じて前記クラウドモデムのハードウェア機器がサポートするネットワーク規格および周波数帯情報を取得する。非限定的に、クラウドサーバは、クラウドモデムから送信されたアクセス要求に運ばれたネットワーク規格および周波数帯情報に基づいて、対応するネットワーク規格、周波数帯情報ネットワーク規格および周波数帯情報を決定する。非限定的に、クラウドモデムは、ATコマンドによりその近傍でアクセス可能な移動通信ネットワーク情報を照会し、かつアクセスできる移動通信ネットワーク情報をアクセス要求によりクラウドサーバに送信し、クラウドサーバは、クラウドモデムから送信されたアクセス要求に基づいて、前記クラウドモデムの設置場所でアクセス可能な移動通信ネットワーク情報を取得する。
【0084】
それに対応し、前記クラウドモデムのネットワーク特徴情報に基づいて、ネットワーク特徴情報に対応するクラウドモデムセットの1つ以上のサブセットを決定する。
【0085】
上記の図3に示すリソース割り当てのための方法の実施例に基づいて、図5は、本出願の実施例によって提供される別のリソース割り当てのための方法を示し、図5に示すように、クラウドモデムの特徴情報を取得するステップS125は、以下のステップS1252、S1253のうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0086】
S1252、前記クラウドモデムの位置特徴情報を取得する。
【0087】
非限定的な例では、前記クラウドモデムの位置特徴情報を取得するために、クラウドモデムから送信されたアクセス要求に運ばれた移動通信ネットワーク位置エリア識別情報または全地球測位衛星ナビゲーション情報に基づいて前記クラウドモデムの位置情報を決定すること、クラウドモデムのIPアドレスに基づいて前記クラウドモデムの位置情報を決定するという方法を使用できるが、これらに限定されない。
【0088】
例示的に、クラウドサーバは、クラウドモデムから送信されたアクセス要求に運ばれた移動通信ネットワーク位置エリア識別情報または全地球衛星測位ナビゲーション情報に基づいて前記クラウドモデムの位置情報を決定し、ここで、移動通信ネットワーク位置エリア識別情報は、LACおよびTACを含むが、これらに限定されない。ここで、衛星測位ナビゲーション情報は、クラウドモデムが全地球測位システム(Global Positioning System、GPS)、北斗衛星ナビゲーションシステム、GLONASS衛星ナビゲーションシステム(Globalnaya Navigatsionnaya Sputnikovaya Sistema、GLONASS)、ガリレオ衛星ナビゲーションシステム(Galileo satellite navigation system)を介して取得した位置情報を含むが、これらに限定されない。
【0089】
非限定的な例では、クラウドモデムは、内蔵のGPSモジュールを介して位置情報を取得し、かつ当該クラウドmodemがクラウドサーバに送信したアクセス要求によって、当該位置情報をクラウドサーバに送信する。
【0090】
非限定的な例では、クラウドmodemffiは、設置場所での移動通信ネットワークを検索することで設置場所のセルのLACまたはTACを取得し、当該クラウドmodemffiは、LACまたはTACに対応する位置をサードパーティサーバに照会することで位置情報を取得し、かつクラウドサーバに送信されたアクセス要求によってクラウドサーバに送信し、または、LACまたはTACをクラウドサーバに送信し、クラウドサーバは、サードパーティサーバに照会することでLACまたはTACに対応する位置情報を取得する。
【0091】
S1253、前記クラウドモデムのサービス品質特徴情報を取得する。
【0092】
非限定的な例では、クラウドサーバは、サービス品質特徴情報を取得するために、前記クラウドモデムのアクセス要求に基づいて前記クラウドモデムのネットワーク信号強度情報を取得すること、前記クラウドモデムの履歴通話品質検出記録に基づいて前記クラウドモデムの履歴通話品質情報を取得すること、前記クラウドモデムの履歴通話品質ユーザフィードバック記録に基づいて通話品質ユーザフィードバック情報を取得すること、のうちの少なくとも1つの方法を使用できるが、これらに限定されない。
【0093】
例示的に、クラウドmodemは、AT(Attention)コマンドでスキャンして現在のネットワーク情報を取得し、公衆陸上移動ネットワーク(Public Land Mobile Network、PLMN)リストを取得し、基地局識別LAC、ネットワーク識別MNC、および信号強度を抽出する。クラウドmodemは、クラウドサーバに送信されたアクセス要求によって、MNCおよびそれに対応する信号強度をクラウドサーバに送信する。
【0094】
例示的に、クラウドmodemは、UEに通信サービスを提供する際に通話品質を検出し、かつ検出結果を履歴通話検出記録に記録し、クラウドmodemffiは、クラウドサーバに送信されたアクセス要求により、履歴通話品質検出記録をクラウドサーバに送信する。
【0095】
例示的に、クラウドmodemは、UEに通信サービスを提供した後、UEに対して通話品質フィードバック調査を開始し、ユーザは、通話品質調査結果、例えば、ユーザの5段階評価結果を入力し、かつUEを介してクラウドmodemにフィードバックする。クラウドmodemは、当該フィードバック結果を記録して、履歴通話品質ユーザフィードバック記録を生成し、クラウドmodemは、クラウドサーバに送信されたアクセス要求により、履歴通話品質ユーザフィードバック記録をクラウドサーバに送信する。
【0096】
理解されるように、上記の少なくとも1つの方法により、クラウドmodemセットにおけるクラウドmodemのサービス品質特徴情報を取得し、かつ当該特徴情報をソートすることで、信号品質強度の順にクラウドmodemキューを得ることができる。
【0097】
上記の図5に示すリソース割り当てのための方法の実施例に基づいて、図6は、本出願の実施例によって提供される別のリソース割り当てのための方法を示し、図6に示すように、クラウドモデムセットから、前記事業者情報とマッチングするクラウドモデムを対象クラウドモデムとして選択するステップS130は、以下のステップS1301、S1302のうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0098】
S1301、前記クラウドモデムの位置特徴情報に基づいて、前記加入者識別モジュールカードのホームロケーションにあり、かつ前記事業者情報とマッチングするクラウドモデムを対象クラウドモデムとして選択する。
【0099】
非限定的な例では、ユーザがクラウドサーバにSIMカードの有効化を要求すると、クラウドサーバは、当該SIMカードのIMSIメッセージに基づいて、当該SIMカードがチャイナユニコムのSIMカードであることを得、かつ第三者番号位置照会サービスを通じて当該SIMカードの設置場所を広東省深セン市と取得し、クラウドサーバはモデムセットから、ネットワーク特徴情報がチャイナユニコムネットワークにアクセスできるものであり、かつクラウドmodemの位置特徴情報が広東省深セン市であるクラウドmodemを選択して当該SIMカードに割り当てる。
【0100】
非限定的な例では、ユーザがクラウドサーバにSIMカードの有効化を要求すると、クラウドサーバは、当該SIMカードのIMSIメッセージに基づいて、当該SIMカードが中国移動のSIMカードであることを得、かつ第三者番号位置照会サービスを通じて当該SIMカードの設置場所を雲南省昆明市と取得し、クラウドサーバは、モデムセットから、ネットワーク特徴情報が中国移動ネットワークにアクセスできるものであり、かつクラウドmodemの位置特徴情報が雲南省昆明市であるクラウドmodemを選択して当該SIMカードに割り当てる。雲南省昆明市において、対応するクラウドmodemがない場合、クラウドmodemセットから、中国移動ネットワークにアクセス可能な雲南省内のクラウドmodemを選択する。理解されるように、SIMカードのホームロケーション、および事業者とクラウドmodemのマッチングする対象クラウドmodemに基づいて、小さな地理的範囲から選択してもよく、小さな地理的範囲にマッチング可能なクラウドmodemが存在しない場合、マッチングする対象クラウドmodemの位置特徴情報に対応する地理的範囲を徐々に拡大すればよい。これにより、ユーザのローミングにかかる料金を最小限に抑え、ユーザの体験を向上させることができる。
【0101】
S1302、サービス品質特徴情報に基づいて、信号品質の最も良い、前記事業者情報とマッチングするクラウドモデムを対象クラウドモデムとして選択する。
【0102】
非限定的な例では、クラウドサーバは、クラウドmodemによって報告された信号強度情報に基づいて、クラウドmodemセット内のクラウドmodemをソートし、その中の信号強度の最も強い、SIMカードにマッチングする事業者情報を有するクラウドmodemを対象クラウドmodemとして選択する。
【0103】
非限定的な例では、クラウドサーバは、クラウドmodemによって報告された履歴通話品質検出記録に基づいて、クラウドmodemセット内のクラウドmodemをソートし、その中の履歴通話検出品質の最も良い、SIMカードにマッチングする事業者情報を有するクラウドmodemを対象クラウドmodemとして選択する。
【0104】
非限定的な例では、クラウドサーバは、クラウドmodemによって報告された履歴通話品質ユーザフィードバック記録に基づいて、クラウドmodemセット内のクラウドmodemをソートし、その中の履歴通話ユーザフィードバック品質の最も良い、SIMカードにマッチングする事業者情報を有するクラウドmodemを対象クラウドmodemとして選択する。
【0105】
理解されるように、当業者であれば、本出願の示唆で、サービス品質特徴情報に基づいてクラウドmodemセット内のクラウドmodemをソート・フィルタリングし、さらに、ユーザに最も通話効果の高いクラウドmodemを割り当てることができる。例えば、クラウドmodemの信号強度に基づいてソートし、信号強度が最も強い前のN個のクラウドmodemを選択し、次に履歴ユーザフィードバック記録に基づいてN個のクラウドmodemをソートし、N個のクラウドmodemから履歴ユーザフィードバック記録が最も良いクラウドmodemを対象クラウドmodemとして選択する。
【0106】
理解されるように、当業者であれば、本出願の示唆で、クラウドmodemの位置特徴情報およびサービス品質特徴情報の両方に基づいてクラウドmodemをソート・フィルタリングし、さらに、ユーザにローミング料金の最も適切で、通話効果の最も良いクラウドmodemを割り当てることができる。例えば、SIMカードのホームロケーションが陝西省西安市であることを得た場合、まずクラウドmodemセットから全部M個の陝西省西安市にあるクラウドmodemを取得し、次に、これらのM個のクラウドmodemの履歴通話品質検出記録をソートし、履歴通話品質検出記録の中で最も良いクラウドmodemを対象クラウドmodemとして選択する。
【0107】
理解されるように、図6に示す方法の各非限定的な例は、実際の必要に応じて配列し、組み合わせることができ、当業者は上記の例によって、実用に適した技術的解決手段を得るように導かれるべきであるが、ここでは繰り返さない。
【0108】
上記の図4に示すリソース割り当てのための方法に基づいて、図7は、本出願の実施例によって提供される別のリソース割り当てのための方法を示し、前記特徴情報に基づいてクラウドモデムセットを決定するステップS126の後、さらに以下を含む。
【0109】
S150、前記クラウドモデムセットにおけるクラウドモデムの特徴情報を定期的に更新する。
【0110】
非限定的な例では、前記クラウドモデムセットにおけるクラウドモデムの特徴情報を定期的に更新することは、クラウドモデムセットにおけるクラウドモデムから定期的に送信された状態更新情報に基づいて、前記特徴情報を更新することを含む。具体的な例としては、クラウドmodemは、クラウドサーバに特徴情報、または状態情報を定期的に報告し、クラウドサーバは、クラウドmodemから定期的に報告された特徴情報に基づいて、クラウドモデムセットにおけるクラウドモデムの特徴情報を更新する。
【0111】
S160、更新された前記特徴情報に基づいて、前記クラウドモデムセットを更新する。
【0112】
非限定的な例では、クラウドmodemの位置特徴情報が変化した場合、クラウドmodemセットにおける当該クラウドmodemの位置特徴情報を更新する。
【0113】
非限定的な例では、クラウドmodemの設置場所でアクセス可能な事業者が変化した場合、例えば、当該クラウドmodemは元々設置場所でA事業者のネットワークにアクセスできていたが、A事業者ネットワークの故障により、現在、A事業者のネットワークにアクセスできず、この場合、クラウドmodemセットにおけるA事業者に対応するキューから当該クラウドmodemを移し出す必要がある。
【0114】
非限定的な例では、第1のプリセット時間内にクラウドモデムから定期的に送信された状態更新情報を受信しない場合、または前記クラウドモデムによって更新されたサービス品質特徴情報が所定値未満の場合、前記クラウドモデムを前記クラウドモデムセットから移し出す。
【0115】
S170、更新されたクラウドモデムセットに基づいて前記加入者識別モジュールカードに対象クラウドモデムを再度割り当てる。
【0116】
非限定的な例では、クラウドmodemの位置特徴情報、ネットワーク特徴情報、またはサービス品質特徴情報が変化した場合、クラウドmodemセットを更新した後、特徴情報が変化したクラウドmodemが割り当てられたSIMカードに対して、クラウドmodemを再度割り当て、具体的なステップは、図6に示した実施例で提供される方法を参照する。
【0117】
前記特徴情報は、前記クラウドモデムの動作状態情報、前記クラウドモデム位置特徴情報、前記クラウドモデムのサービス品質特徴情報および前記クラウドモデムのネットワーク特徴情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0118】
理解されるように、図8に示したステップは、ステップS126以降の任意の時点で実行されてもよい。図8に示したステップにより、クラウドmodemセットを適時に更新し、かつSIMカードにクラウドmodemを再度割り当てることができるため、SIMカードに対して、最高の信号品質で最適な位置にあるクラウドmodemを常時割り当て、さらにユーザの体験を向上させることができる。
【0119】
上記の図2に示したリソース割り当てのための方法に基づいて、本出願の実施例によって提供される別のリソース割り当てのための方法では、クラウドモデムセットから、前記事業者情報とマッチングするクラウドモデムを対象クラウドモデムとして選択するステップS130は、
【0120】
ユーザ機器から送信された、同一ユーザに対応する複数の加入者識別モジュールカードの加入者識別モジュールカード有効化要求を受信した場合、優先してクラウドモデムから同一のクラウドモデムを対象クラウドモデムとして選択することを含む。
【0121】
非限定的な例では、ユーザが同時に2枚以上のSIMカードを所持し、かつクラウドmodemを複数枚のSIMカードに割り当てることをクラウドサーバに要求した場合、クラウドサーバは、好ましくは、当該ユーザに対して同一のクラウドmodemを選択し、当該ユーザの複数枚のSIMカードを当該クラウドmodemでSIMカードに対応する移動通信ネットワークにアクセスし、それによって、リソースの節約と管理の容易性を実現することができる。
【0122】
実施例2
上記の図2に示すリソース割り当てのための方法に対応して、図8は、本出願の実施例によって提供されるリソース割り当てのための装置を示し、
前記加入者識別モジュールカードの識別情報を含む、加入者識別モジュールカードの有効化要求を受信する有効化要求受信モジュールM110と、
前記識別情報に基づいて前記加入者識別モジュールカードに対応する事業者情報を取得する事業者情報取得モジュールM120と、
クラウドモデムセットから前記事業者情報とマッチングするクラウドモデムを対象クラウドモデムとして選択する対象モデム選択モジュールM130と、
前記識別情報を含む有効化指示メッセージを前記対象クラウドモデムに送信する有効化指示メッセージ送信モジュールM140と、を含み、ここで、前記有効化指示メッセージは、前記識別情報に基づいて加入者識別モジュールカードに対応する事業者の移動通信ネットワークにアクセスするように対象クラウドモデムに指示するために使用される。
【0123】
理解されるように、上記の実施例における各実施形態および実施形態の組み合わせ、ならびにそれらの有益な効果は、本実施例にも同様に適用可能であり、ここでは繰り返さない。
【0124】
実施例3
図9は、本出願の一実施例によって提供される電子機器の構造を示す模式図である。図9に示すように、当該実施例の電子機器D9は、少なくとも1つのプロセッサD90(図9では1つのみが示される)プロセッサと、メモリD91と、前記メモリD91に記憶され、かつ前記少なくとも1つのプロセッサD90上で動作可能なコンピュータプログラムD92とを含み、前記プロセッサD90が前記コンピュータプログラムD92を実行する時に、上記の任意の各方法実施例におけるステップを実現する。または、前記プロセッサD90が前記コンピュータプログラムD92を実行する時に、上記の各装置実施例における各モジュール/ユニットの機能、例えば図8に示すモジュールの機能を実現する。
【0125】
前記電子機器D9は、デスクトップコンピュータ、ノートパソコン、ハンドヘルドコンピュータ、サーバ、クラスタサーバ、分散サーバ、およびクラウドサーバなどの計算機器であってもよい。当該電子機器は、プロセッサD90、メモリD91を含むが、これらに限定されない。当業者であれば分かるように、図9は、単に電子機器D9の一例に過ぎず、電子機器D9を限定するものではなく、図示よりも多いまたは少ない部材を含んでもよく、または何らかの部材、もしくは異なる部材を組み合わせてもよく、例えば、さらに入出力機器、ネットワークアクセス機器などを含んでもよい。
【0126】
前記プロセッサD90は中央処理ユニット(Central Processing Unit、CPU)であってもよいし、他の共通プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGA)または他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲートやトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントなどであってもよい。共通プロセッサはマイクロプロセッサ、または任意の一般的なプロセッサなどであってもよい。
【0127】
前記メモリD91は、いくつかの実施例において、例えば、電子機器D9のハードディスクまたはメモリなど、前記電子機器D9の内部記憶ユニットであってもよい。前記メモリD91は、別のいくつかの実施例において、例えば、前記電子機器D9に搭載されたプラグインハードディスク、スマートメモリカード(Smart Media(登録商標) Card、SMC)、セキュアデジタル(Secure Digital、SD)カード、フラッシュカード(Flash Card)など、前記電子機器D9の外部記憶機器であってもよい。さらに、前記メモリD91はさらに、前記電子機器D9の内部記憶ユニットと外部記憶機器の両方を備えてもよい。前記メモリD91は、オペレーティングシステム、アプリケーション、ブートローダ(BootLoader)、データおよびその他のプログラム、例えば、前記コンピュータプログラムのプログラムコードなどを記憶するために使用される。前記メモリD91はさらに、出力されたデータまたは出力しようとするデータを一時的に記憶するために使用されてもよい。
【0128】
上記実施例における各ステップの番号は実行順序を意味するものではなく、各プロセスの実行順序はその機能および内部ロジックによって決定され、本発明の実施例の実施プロセスを限定するものではないことを理解すべきである。
【0129】
なお、上記装置/ユニット間の情報のやりとりや実行プロセスなどは、本出願の方法実施例と同じ考えに基づいているため、その具体的な機能やもたらされる技術的効果は、方法実施例の部分を参照すればよく、ここでは繰り返さない。
【0130】
当業者であれば、説明を容易および簡潔にするために、上記の各機能ユニット、モジュールの分割のみが例示されているが、実際の応用で、必要に応じて上記機能を異なる機能ユニット、モジュールによって完了するように割り当ててもよく、即ち前記装置の内部構造を異なる機能ユニットやモジュールに分割して上述機能の全部または一部を実現できるようにすることは明確に理解できるであろう。実施例における各機能ユニット、モジュールは1つの処理ユニットに統合されていてもよく、物理的に別々に存在していてもよく、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよいが、上記統合されたユニットは、ハードウェアの形またはソフトウェア機能ユニットの形で実現してもよい。また、各機能ユニット、モジュールの具体的な名称は、互いに区別することのみを目的とし、本出願の保護範囲を制限するものではない。上記のシステムにおけるユニット、モジュールの具体的な作業プロセスについては、前記の方法実施例における対応するプロセスを参照すればよく、ここで再度の説明を省略する。
【0131】
本出願の実施例はさらに、コンピュータプログラムが記憶されるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記の各方法実施例におけるステップを実現することができる。
【0132】
本出願の実施例は、コンピュータプログラム製品を提供し、コンピュータプログラム製品が電子機器上で動作する時に、電子機器に、上記の各方法実施例におけるステップを実現させる。
【0133】
前記の統合されたユニットは、ソフトウェア機能ユニットの形で実現されて独立の製品として販売または使用される場合、1つのコンピュータ読み取り可能な媒体に記憶することができる。この理解に基づいて、本出願はコンピュータプログラムによって関連するハードウェアに指示を出して、上記実施例の方法におけるフローの全部または一部を実現するようにしてもよく、前記のコンピュータプログラムは1つのコンピュータ読み取り可能な媒体に記憶することができ、当該コンピュータプログラムはプロセッサによって実行されるとき、前記の各方法実施例のステップを実現することができる。ここで、前記コンピュータプログラムはコンピュータプログラムコードを含み、前記コンピュータプログラムコードはソースコード形式、オブジェクトコード形式、実行ファイルまたは何らかの中間形式などの形式であってもよい。前記コンピュータ読み取り可能な媒体は、前記コンピュータプログラムコードを運ぶ撮影装置/端末機器の任意のエンティティまたは装置、記録媒体、コンピュータメモリ、読み取り専用メモリ(ROM、Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、電気キャリア信号、電気通信信号およびソフトウェア配信媒体などを少なくとも含むことができる。例えば、USBメモリ、リムーバブルハードディスク、ディスクまたはCD-ROMなどである。いくつかの裁判管轄区域では、立法および特許実践によって、コンピュータ読み取り可能な媒体は電気キャリア信号および電気通信信号を含まない。
【0134】
前記の実施例において、各実施例についての説明はそれぞれ重要点があり、ある実施例で詳細に記述または記載しない部分は、他の実施例の関連記述を参照すればよい。
【0135】
本明細書で開示される実施例で説明された様々な例のユニットおよびアルゴリズムステップの結合は、電子ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組合せによって実現できることは、当業者が意識できる。これらの機能がハードウェアまたはソフトウェアの形態で実行されるかどうかは、技術的解決手段の具体的な応用および設計上の制約条件によって決定される。当業者であれば、ぞれぞれの具体的な応用に対して異なる方法を利用して記述される機能を実現することができるが、これらの実現は本出願の範囲を超えたものと理解すべきではない。
【0136】
本出願によって提供される実施例において、開示された装置/ネットワーク機器および方法は、他の方法で実施され得ることを理解すべきである。例えば、以上説明された装置/ネットワーク機器の実施例は例示的なものに過ぎず、例えば、前記モジュールまたはユニットの分割は、論理的な機能分割にすぎず、実際に実現する時に別の方法で分割してもよく、例えば、複数のユニットまたはコンポーネントを組み合わせてもよく、別のシステムに統合してもよく、またはいくつかの特徴を省略もしくは実行しなくてもよい。一方、図示または説明した相互結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインターフェース、装置またはユニットを介した間接結合または通信接続であってもよく、電気的、機械的または他の形態であり得る。
【0137】
前記の分離部品として記載されたユニットは物理的に分離されたものであってもでなくてもよいが、ユニットとして示された部品は物理的ユニットであってもなくてもよいが、つまり、1箇所に配置してもよく、または複数のネットワークユニットに分布してもよい。本実施例の解決的手段の目的を達成するために、実際の必要に応じてユニットの一部または全部を選択することができる。
【0138】
上述した実施例は本出願の技術的解決手段を説明するためのものに過ぎず、それを限定するものではない。前記の実施例を参照しながら本出願を詳細に説明したが、当業者であれば、前記の各実施例に記載された技術的解決手段を修正し、またはその技術的特徴の一部を等価的に置き換えることができることを理解すべきであるが、これらの修正や置き換えは、対応する技術的解決手段の本質が本出願の各実施例の技術的解決手段の要旨および範囲から逸脱することなく、本出願の保護の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0139】
M110 有効化要求受信モジュール
M120 事業者情報取得モジュール
M130 対象モデム選択モジュール
M140 有効化指示メッセージ送信モジュール
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【国際調査報告】