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特表2022-550300光強度調節方法、装置、電子機器、記憶媒体及びコンピュータプログラム
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  • 特表-光強度調節方法、装置、電子機器、記憶媒体及びコンピュータプログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-01
(54)【発明の名称】光強度調節方法、装置、電子機器、記憶媒体及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06T 7/00 20170101AFI20221124BHJP
【FI】
G06T7/00 650B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022518820
(86)(22)【出願日】2020-07-28
(85)【翻訳文提出日】2022-03-23
(86)【国際出願番号】 CN2020105260
(87)【国際公開番号】W WO2021057244
(87)【国際公開日】2021-04-01
(31)【優先権主張番号】201910925583.1
(32)【優先日】2019-09-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.SMALLTALK
(71)【出願人】
【識別番号】520291939
【氏名又は名称】北京市商▲湯▼科技▲開▼▲發▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BEIJING SENSETIME TECHNOLOGY DEVELOPMENT CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Room 1101-1117,11th Floor No.58 Northwest 4th Ring Road, Haidian District Beijing 100080 China
(74)【代理人】
【識別番号】110002468
【氏名又は名称】特許業務法人後藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】程 光亮
(72)【発明者】
【氏名】石 建萍
【テーマコード(参考)】
5L096
【Fターム(参考)】
5L096AA06
5L096AA09
5L096BA04
5L096CA05
5L096DA02
5L096FA16
5L096FA66
5L096HA11
(57)【要約】
本開示は光強度調節方法及び装置、電子機器並びに記憶媒体に関する。前記方法は、スマート運転装置によって収集された画像に基づいて、前記目標対象物と前記スマート運転装置との間の距離を決定することと、前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に基づいて、前記スマート運転装置の照明灯の発光強度を調節することとを含む。本開示の実施例は照明灯の光強強度を自動的に調節することを実現できる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スマート運転装置によって収集された画像に基づいて、目標対象物と前記スマート運転装置との間の距離を決定することと、
前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に基づいて、前記スマート運転装置の照明灯の発光強度を調節することと、を含むことを特徴とする光強度調節方法。
【請求項2】
スマート運転装置によって収集された画像に基づいて、目標対象物と前記スマート運転装置との間の距離を決定することは、
前記画像に基づいて、前記目標対象物の位置を決定することと、
前記目標対象物の位置に基づいて、前記目標対象物と前記スマート運転装置との間の距離を決定することと、を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の光強度調節方法。
【請求項3】
前記画像に基づいて、前記目標対象物の位置を決定することは、
前記画像に基づいて、前記画像における前記目標対象物の画像座標を決定することと、
前記画像における前記目標対象物の画像座標に基づいて、前記目標対象物の位置を決定することと、を含むことを特徴とする請求項2に記載の光強度調節方法。
【請求項4】
前記画像における前記目標対象物の画像座標に基づいて、前記目標対象物の位置を決定することは、
座標変換関係に基づいて、前記目標対象物の画像座標をワールド座標系におけるワールド座標に変換することを含み、
前記した、前記目標対象物の位置に基づいて、前記目標対象物と前記スマート運転装置との間の距離を決定することとは、
前記目標対象物のワールド座標及び前記スマート運転装置のワールド座標に基づいて、前記目標対象物と前記スマート運転装置との間の距離を決定することを含む、ことを特徴とする請求項3に記載の光強度調節方法。
【請求項5】
マーキング画像を取得するステップと、
前記マーキング画像におけるマーキングポイントの画像座標を決定するステップと、
マーキングポイントの画像座標及び予めマーキングされたワールド座標に基づいて、画像座標とワールド座標との座標変換関係を決定するステップとにより、
前記座標変換関係を決定することを特徴とする請求項4に記載の光強度調節方法。
【請求項6】
スマート運転装置によって収集された画像に基づいて、目標対象物と前記スマート運転装置との間の距離を決定することは、
前記画像に基づいて、前記目標対象物と前記スマート運転装置との間の参照対象物の数を決定することであって、隣接する2つの参照対象物の間隔が既知であることと、
前記目標対象物と前記スマート運転装置との間の参照対象物の数及び隣接する参照対象物の間隔に基づいて、前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離を決定することとを含むことを特徴とする請求項1に記載の光強度調節方法。
【請求項7】
前記目標対象物は複数であり、前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に基づいて、前記スマート運転装置の照明灯の発光強度を調節することは、
複数の目標対象物と前記スマート運転装置との間の最小距離に基づいて、前記スマート運転装置の照明灯の発光強度を調節することを含むことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の光強度調節方法。
【請求項8】
前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に基づいて、前記スマート運転装置の照明灯の発光強度を調節することは、
目標距離と目標発光強度との対応関係及び前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に基づいて、前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に対応する目標発光強度を決定することと、
前記スマート運転装置の照明灯の発光強度を前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に対応する目標発光強度に調節することとを含むことを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の光強度調節方法。
【請求項9】
前記した、目標距離と目標発光強度との対応関係及び前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に基づいて、前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に対応する目標発光強度を決定することは、
目標距離と目標発光強度との対応関係のリストにおいて前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離が位置する第一距離区間を決定することと、
前記リストにおいて前記第一距離区間に対応する目標発光強度に基づいて、前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に対応する目標発光強度を決定することとを含むことを特徴とする請求項8に記載の光強度調節方法。
【請求項10】
前記した、目標距離と目標発光強度との対応関係及び前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に基づいて、前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に対応する目標発光強度を決定することは、
前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離及び目標距離と目標発光強度との対応関係を表す関数に基づいて、前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離が位置する、前記関数の1つの距離区間である第二距離区間を決定することと、
前記関数の、前記第二距離区間に対応する目標距離から目標発光強度への計算方法に基づいて、前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に対応する目標発光強度を決定することとを含むことを特徴とする請求項8に記載の光強度調節方法。
【請求項11】
目前記画像に基づいて、前記画像に目標対象物が存在しないと決定した場合、前記スマート運転装置の照明灯の発光強度を予め設定された発光強度に調節するか、又は、前記スマート運転装置の照明灯の発光強度をそのまま維持することをさらに含むことを特徴とする請求項1~10のいずれか1項に記載の光強度調節方法。
【請求項12】
前記スマート運転装置は自動運転機能を有する車両、又は運転支援機能を有する車両であることを特徴とする請求項1~11のいずれか1項に記載の光強度調節方法。
【請求項13】
スマート運転装置によって収集された画像に基づいて、目標対象物と前記スマート運転装置との間の距離を決定するための決定モジュールと、
前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に基づいて、前記スマート運転装置の照明灯の発光強度を調節するための調節モジュールとを含むことを特徴とする光強度調節装置。
【請求項14】
前記決定モジュールは、前記画像に基づいて、前記目標対象物の位置を決定して、前記目標対象物の位置に基づいて、前記目標対象物と前記スマート運転装置との間の距離を決定することを特徴とする請求項13に記載の光強度調節装置。
【請求項15】
前記決定モジュールは、前記画像に基づいて前記目標対象物の位置を決定する場合、
前記画像に基づいて、前記画像における前記目標対象物の画像座標を決定することと、前記画像における前記目標対象物の画像座標に基づいて、前記目標対象物の位置を決定することとを含むことを特徴とする請求項14に記載の光強度調節装置。
【請求項16】
前記決定モジュールは、前記画像における前記目標対象物の画像座標に基づいて前記目標対象物の位置を決定する場合、
座標変換関係に基づいて、前記目標対象物の画像座標をワールド座標系におけるワールド座標に変換することを含み、
前記決定モジュールは、前記目標対象物の位置に基づいて前記目標対象物と前記スマート運転装置との間の距離を決定する場合、
前記目標対象物のワールド座標及び前記スマート運転装置のワールド座標に基づいて、前記目標対象物と前記スマート運転装置との間の距離を決定することを含むことを特徴とする請求項15に記載の光強度調節装置。
【請求項17】
前記決定モジュールはさらに、
マーキング画像を取得するステップと、
前記マーキング画像におけるマーキングポイントの画像座標を決定するステップと、
マーキングポイントの画像座標及び予めマーキングされたワールド座標に基づいて、画像座標とワールド座標との座標変換関係を決定するステップとにより、
前記座標変換関係を決定することを特徴とする請求項16に記載の光強度調節装置。
【請求項18】
前記決定モジュールは、前記画像に基づいて、前記目標対象物と前記スマート運転装置との間の参照対象物の数を決定して、前記目標対象物と前記スマート運転装置との間の参照対象物の数及び隣接する参照対象物の間隔に基づいて、前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離を決定するためのものであり、隣接する2つの参照対象物の間隔が既知であることを特徴とする請求項13に記載の光強度調節装置。
【請求項19】
前記目標対象物は複数であり、前記調節モジュールは、複数の目標対象物と前記スマート運転装置との間の最小距離に基づいて、前記スマート運転装置の照明灯の発光強度を調節することを特徴とする請求項13~18のいずれか1項に記載の光強度調節装置。
【請求項20】
前記調節モジュールは、目標距離と目標発光強度との対応関係及び前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に基づいて、前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に対応する目標発光強度を決定し、前記スマート運転装置の照明灯の発光強度を前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に対応する目標発光強度に調節することを特徴とする請求項13~19のいずれか1項に記載の光強度調節装置。
【請求項21】
前記調節モジュールは、目標距離と目標発光強度との対応関係及び前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に基づいて、前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に対応する目標発光強度を決定する場合、
目標距離と目標発光強度との対応関係のリストにおいて前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離が位置する第一距離区間を決定することと、
前記リストにおいて前記第一距離区間に対応する目標発光強度に基づいて、前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に対応する目標発光強度を決定することとを含むことを特徴とする請求項20に記載の光強度調節装置。
【請求項22】
前記調節モジュールは、目標距離と目標発光強度との対応関係及び前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に基づいて、前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に対応する目標発光強度を決定する場合、
前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離及び目標距離と目標発光強度との対応関係を表す関数に基づいて、前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離が位置する、前記関数の1つの距離区間である第二距離区間を決定することと、
前記関数の、前記第二距離区間に対応する目標距離から目標発光強度への計算方法に基づいて、前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に対応する目標発光強度を決定することとを含むことを特徴とする請求項20に記載の光強度調節装置。
【請求項23】
前記調節モジュールはさらに、目前記画像に基づいて、前記画像に目標対象物が存在しないと決定した場合、前記スマート運転装置の照明灯の発光強度を予め設定された発光強度に調節するか、又は、前記スマート運転装置の照明灯の発光強度をそのまま維持することを特徴とする請求項13~22のいずれか1項に記載の光強度調節装置。
【請求項24】
プロセッサと、
プロセッサにより実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、前記メモリに記憶されている命令を呼び出すことにより、請求項1~12のいずれか1項に記載の光強度調節方法を実行するように構成されることを特徴とする電子機器。
【請求項25】
コンピュータプログラム命令が記憶されているコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラム命令がプロセッサにより実行されると、請求項1~12のいずれか1項に記載の光強度調節方法を実現させることを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項26】
コンピュータ可読コードを含むコンピュータプログラムであって、前記コンピュータ可読コードが電子機器内で実行されると、前記電子機器のプロセッサに請求項1~12のいずれか1項に記載の光強度調節方法を実現させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、運転支援技術分野に関し、特に光強度調節方法及び装置、電子機器並びに記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、車両の普及に伴い、時代の要請に応じて運転支援技術が登場している。運転支援技術は、車両の安全運転を支援することができ、車線維持機能、自動駐車機能、ブレーキ支援機能など、ますます多くの運転支援機能が車両の自動運転に適用されている。運転支援技術は、ユーザーの安全運転を支援できる。
【発明の概要】
【0003】
本開示は光強度調節の技術手段を提案している。
【0004】
本開示の一方面によれば、
スマート運転装置によって収集された画像に基づいて、目標対象物と前記スマート運転装置との間の距離を決定することと、
前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に基づいて、前記スマート運転装置の照明灯の発光強度を調節することと、を含む光強度調節方法を提供している。
【0005】
可能な一実施形態では、スマート運転装置によって収集された画像に基づいて、目標対象物と前記スマート運転装置との間の距離を決定することは、
前記画像に基づいて、前記目標対象物の位置を決定することと、
前記目標対象物の位置に基づいて、前記目標対象物と前記スマート運転装置との間の距離を決定することと、を含む。
【0006】
可能な一実施形態では、前記画像に基づいて、前記目標対象物の位置を決定することは、
前記画像に基づいて、前記画像における前記目標対象物の画像座標を決定することと、
前記画像における前記目標対象物の画像座標に基づいて、前記目標対象物の位置を決定することと、を含む。
【0007】
可能な一実施形態では、前記画像における前記目標対象物の画像座標に基づいて、前記目標対象物の位置を決定することは、
座標変換関係に基づいて、前記目標対象物の画像座標をワールド座標系におけるワールド座標に変換することを含み、
前記した、前記目標対象物の位置に基づいて、前記目標対象物と前記スマート運転装置との間の距離を決定することとは、
前記目標対象物のワールド座標及び前記スマート運転装置のワールド座標に基づいて、前記目標対象物と前記スマート運転装置との間の距離を決定することを含む。
【0008】
可能な一実施形態では、
マーキング画像を取得するステップと、
前記マーキング画像におけるマーキングポイントの画像座標を決定するステップと、
マーキングポイントの画像座標及び予めマーキングされたワールド座標に基づいて、画像座標とワールド座標との座標変換関係を決定するステップとにより、
前記座標変換関係を決定する。
【0009】
可能な一実施形態では、前記した、スマート運転装置によって収集された画像に基づいて、目標対象物と前記スマート運転装置との間の距離を決定することは、
前記画像に基づいて、前記目標対象物と前記スマート運転装置との間の参照対象物の数を決定することであって、隣接する2つの参照対象物の間隔が既知であることと、
前記目標対象物と前記スマート運転装置との間の参照対象物の数及び隣接する参照対象物の間隔に基づいて、前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離を決定することとを含む。
【0010】
可能な一実施形態では、前記目標対象物は複数であり、前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に基づいて、前記スマート運転装置の照明灯の発光強度を調節することは、
複数の目標対象物と前記スマート運転装置との間の最小距離に基づいて、前記スマート運転装置の照明灯の発光強度を調節することを含む。
【0011】
可能な一実施形態では、前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に基づいて、前記スマート運転装置の照明灯の発光強度を調節することは、
目標距離と目標発光強度との対応関係及び前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に基づいて、前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に対応する目標発光強度を決定することと、
前記スマート運転装置の照明灯の発光強度を前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に対応する目標発光強度に調節することとを含む。
【0012】
可能な一実施形態では、前記した、目標距離と目標発光強度との対応関係及び前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に基づいて、前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に対応する目標発光強度を決定することは、
目標距離と目標発光強度との対応関係のリストにおいて前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離が位置する第一距離区間を決定することと、
前記リストにおいて前記第一距離区間に対応する目標発光強度に基づいて、前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に対応する目標発光強度を決定することとを含む。
【0013】
可能な一実施形態では、前記した、目標距離と目標発光強度との対応関係及び前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に基づいて、前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に対応する目標発光強度を決定することは、
前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離及び目標距離と目標発光強度との対応関係を表す関数に基づいて、前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離が位置する、前記関数の1つの距離区間である第二距離区間を決定することと、
前記関数の、前記第二距離区間に対応する目標距離から目標発光強度への計算方法に基づいて、前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に対応する目標発光強度を決定することとを含む。
【0014】
可能な一実施形態では、前記方法は、
目前記画像に基づいて、前記画像に目標対象物が存在しないと決定した場合、前記スマート運転装置の照明灯の発光強度を予め設定された発光強度に調節するか、又は、前記スマート運転装置の照明灯の発光強度をそのまま維持することをさらに含む。
【0015】
可能な一実施形態では、本開示の実施例におけるスマート運転装置は自動運転機能を有する車両、又は運転支援機能を有する車両である。
【0016】
本開示の一態様によれば、スマート運転装置によって収集された画像に基づいて、前記目標対象物と前記スマート運転装置との間の距離を決定するための決定モジュールと、
前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に基づいて、前記スマート運転装置の照明灯の発光強度を調節するための調節モジュールとを含む光強度調節装置を提供している。
【0017】
可能な一実施形態では、前記決定モジュールは、前記画像に基づいて、前記目標対象物の位置を決定して、前記目標対象物の位置に基づいて、前記目標対象物と前記スマート運転装置との間の距離を決定する。
【0018】
可能な一実施形態では、前記決定モジュールは、前記画像に基づいて前記目標対象物の位置を決定する場合、
前記画像に基づいて、前記画像における前記目標対象物の画像座標を決定することと、前記画像における前記目標対象物の画像座標に基づいて、前記目標対象物の位置を決定することとを含む。
【0019】
可能な一実施形態では、前記決定モジュールは、前記画像における前記目標対象物の画像座標に基づいて前記目標対象物の位置を決定する場合、
座標変換関係に基づいて、前記目標対象物の画像座標をワールド座標系におけるワールド座標に変換することを含み、
前記決定モジュールは、前記目標対象物の位置に基づいて前記目標対象物と前記スマート運転装置との間の距離を決定する場合、
前記目標対象物のワールド座標及び前記スマート運転装置のワールド座標に基づいて、前記目標対象物と前記スマート運転装置との間の距離を決定することを含む。
【0020】
可能な一実施形態では、前記決定モジュールはさらに、
マーキング画像を取得するステップと、
前記マーキング画像におけるマーキングポイントの画像座標を決定するステップと、
マーキングポイントの画像座標及び予めマーキングされたワールド座標に基づいて、画像座標とワールド座標との座標変換関係を決定するステップとにより、
前記座標変換関係を決定する。
【0021】
可能な一実施形態では、前記決定モジュールは、前記画像に基づいて、前記目標対象物と前記スマート運転装置との間の参照対象物の数を決定し、前記目標対象物と前記スマート運転装置との間の参照対象物の数及び隣接する参照対象物の間隔に基づいて、前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離を決定するためのものであり、隣接する2つの参照対象物の間隔が既知である。
【0022】
可能な一実施形態では、前記目標対象物は複数であり、前記調節モジュールは、複数の目標対象物と前記スマート運転装置との間の最小距離に基づいて、前記スマート運転装置の照明灯の発光強度を調節する。
【0023】
可能な一実施形態では、前記調節モジュールは、目標距離と目標発光強度との対応関係及び前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に基づいて、前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に対応する目標発光強度を決定し、前記スマート運転装置の照明灯の発光強度を前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に対応する目標発光強度に調節する。
【0024】
可能な一実施形態では、前記調節モジュールは、目標距離と目標発光強度との対応関係及び前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に基づいて、前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に対応する目標発光強度を決定する場合、
目標距離と目標発光強度との対応関係のリストにおいて前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離が位置する第一距離区間を決定することと、
前記リストにおいて前記第一距離区間に対応する目標発光強度に基づいて、前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に対応する目標発光強度を決定することとを含む。
【0025】
可能な一実施形態では、前記調節モジュールは、目標距離と目標発光強度との対応関係及び前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に基づいて、前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に対応する目標発光強度を決定する場合、
前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離及び目標距離と目標発光強度との対応関係を表す関数に基づいて、前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離が位置する、前記関数の1つの距離区間である第二距離区間を決定することと、
前記関数の、前記第二距離区間に対応する目標距離から目標発光強度への計算方法に基づいて、前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に対応する目標発光強度を決定することとを含む。
【0026】
可能な一実施形態では、前記決定モジュールはさらに、目前記画像に基づいて、前記画像に目標対象物が存在しないと決定する場合、
前記調節モジュールはさらに前記スマート運転装置の照明灯の発光強度を予め設定された発光強度に調節するか、又は、前記スマート運転装置の照明灯の発光強度をそのまま維持する。
【0027】
本開示の一態様によれば、
プロセッサと、
プロセッサにより実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサが、前記光強度調節方法を実行するように構成される電子機器を提供している。
【0028】
本開示の一態様によれば、コンピュータプログラム命令が記憶されているコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラム命令がプロセッサにより実行されると、前記光強度調節方法を実現させるコンピュータ可読記憶媒体を提供している。
【0029】
本開示の一態様によれば、コンピュータ可読コードを含むコンピュータプログラムであって、前記コンピュータ可読コードが電子機器内で実行されると、前記電子機器のプロセッサに前記光強度調節方法を実現させるコンピュータプログラムを提供している。
【0030】
本開示の実施例では、スマート運転装置によって収集された画像に基づいて、スマート運転装置と目標対象物との間の距離を決定して、さらにスマート運転装置と目標対象物との間の距離に基づいて、スマート運転装置の照明灯の発光強度を調節することができる。このように、収集された画像に基づいて、歩行者、車両等の目標対象物とスマート運転装置との間の距離を決定し、この距離の遠近に応じてスマート運転装置の照明灯の発光強度を自動的に調節することができるため、車両走行に利便性を与え、車両走行の安全性を向上させ、交通事故の発生を減少させることができる。
【0031】
以上の一般な説明と以下の詳細な説明は、例示的や解釈的なものに過ぎず、本開示を制限するものではないと理解すべきである。
【0032】
以下、図面を参考しながら例示的な実施例を詳細に説明することによって、本開示の他の特徴および方面は明確になる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
明細書の一部として含まれる図面は、本開示の実施例を示し、明細書と共に本開示の技術的手段を説明するものである。
図1】本開示の実施例に係る光強度調節方法のフローチャートを示す。
図2】本開示の実施例に係る目標対象物の画像座標を決定する一例のフローチャートを示す。
図3】本開示の実施例に係るニューラルネットワークによって目標検出を行う一例のブロック図を示す。
図4】本開示の実施例に係る光強度調節装置のブロック図を示す。
図5】本開示の実施例に係る電子機器の一例のブロック図を示す。
図6】本開示の実施例に係る電子機器の一例のブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下に図面を参照しながら本開示の様々な例示的実施例、特徴及び方面を詳細に説明する。図面において、同じ符号が同じ又は類似する機能の要素を表す。図面において実施例の様々な方面を示したが、特に説明がない限り、比例に従って図面を描く必要がない。
【0035】
ここの用語「例示的」とは、「例、実施例とするもの又は説明的なもの」を意味する。ここで「例示的」に説明されるいかなる実施例も他の実施例より好ましい又は優れるものであると理解すべきではない。
【0036】
本明細書において、用語の「及び/又は」は、関連対象の関連関係を記述するものに過ぎず、3つの関係が存在可能であることを示し、例えば、A及び/又はBは、Aのみが存在し、AとBが同時に存在し、Bのみが存在するという3つの場合を示すことができる。また、本明細書において、用語の「少なくとも1つ」は複数のうちのいずれか1つ又は複数のうちの少なくとも2つの任意の組み合わせを示し、例えば、A、B及びCのうちの少なくとも1つを含むということは、A、B及びCで構成される集合から選択されたいずれか1つ又は複数の要素を含むことを示すことができる。
【0037】
また、本開示をより効果的に説明するために、以下の具体的な実施形態において様々な具体的な詳細を示す。当業者であれば、何らかの具体的な詳細がなくても、本開示は同様に実施できるということを理解すべきである。いくつかの実施例では、本開示の趣旨を強調するために、当業者に既知の方法、手段、要素及び回路について、詳細な説明を省略する。
【0038】
本開示の実施例に係る光強度調節方法は、スマート運転装置によって収集された画像に基づいて、スマート運転装置と目標対象物との間の距離を決定して、さらにスマート運転装置と目標対象物との間の距離に基づいて、スマート運転装置の照明灯の発光強度を調節することができる。このように、スマート運転装置によって収集された画像に基づいて、スマート運転装置と歩行者、車両等の目標対象物との距離を決定して、この距離に基づいて照明灯の発光強度を自動的に調節することができる。例えば、自車両や前方の車両の安全運転の利便性を確保し、車両走行の安全性を向上させ、交通事故の発生を減少させるために、前方に車両又は歩行者が存在しない場合、照明灯の発光強度を強くなるように調節し、前方に車両又は歩行者が存在する場合、照明灯の発光強度を弱くなるように調節することができる。さらに、本開示の実施例に係る光強度調節手段は、光強度調節方法が簡単で、便宜かつ柔軟に応用することが可能であり、例えば、Bluetooth(登録商標) デバイス、ホットスポット、赤外線デバイス等の光強度調節用の関連装置を別に配置する必要がないため、光強度調節のコストを減少させることができる。
【0039】
関連技術では、薄暗い環境において、例えば、ハイビームを使用するような、車両の光強度が強い場合、ハイビームの発光強度が強いため、歩行者または他の車両の運転者に影響を与え、交通事故が発生しやすくなる。本開示の実施例に係る光強度調節手段は、スマート運転装置によって収集された画像に基づいてスマート運転装置と目標対象物との間の距離を決定して、この距離に基づいて照明灯の発光強度を自動的に調節することができる。これにより、車両走行の安全性を向上させ、運転には極大な利便性を与えることができる。
【0040】
本開示の実施例に係る光強度調節手段は、自動運転、運転支援等のシーンに適用できる。例えば、自動運転シーンにおいて、スマート運転装置は自動運転機能を有する車両であり、自動運転機能を有する車両は車両走行中に目標対象物との間の距離に基づいて照明灯の発光強度を自動的に調節することができる。運転支援シーンにおいて、スマート運転装置は運転支援機能を有する車両であり、運転支援機能を有する車両は車両走行中に目標対象物との間の距離に基づいて、車灯の目標照明強度を決定し、運転者に車灯の照明強度を目標照明強度に調節するように提示することができる。さらに、提示した後の所定の時間内に車灯の照明強度が目標照明強度になっていないことが検出された場合、車灯の照明強度を目標照明強度に調整することで、車両走行に良好な照明条件を提供することができる。さらに、車灯の照明強度を調整する際、光線の強度の変化が速すぎて運転者又は他の人の視界を妨げるのを回避するために、照明強度を一定の調整速度で調整することもできる。
【0041】
以下、実施例により本開示の実施例に係る光強度調節手段について説明する。
【0042】
図1は本開示の実施例に係る光強度調節方法のフローチャートを示す。この光強度調節方法は、ユーザ側装置(User Equipment、UE)、携帯機器、ユーザ端末、端末、セルラーホン、コードレス電話、パーソナル・デジタル・アシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、手持ちの機器、計算装置、スマート運転装置、ウエアラブル装置等の端末装置、サーバ又は他の情報処理装置により実行されてもよい。いくつかの可能な実施形態では、この光強度調節方法は、プロセッサによりメモリに記憶されているコンピュータ可読命令を呼び出すことで実現されてもよい。以下、スマート運転装置を実行本体とする例として本開示実施例の光強度調節手段を説明する。
【0043】
図1に示すように、上記光強度調節方法は以下のステップを含む。
【0044】
ステップS11において、スマート運転装置によって収集された画像に基づいて、目標対象物と前記スマート運転装置との間の距離を決定する。
【0045】
本開示の実施例では、スマート運転装置は、自動車、ロボット等の、路面を走行でき、かつ光線が足りない場合に照明できる照明灯を有する装置であってもよい。スマート運転装置には画像収集装置、例えばカメラ等が配置されてもよい。スマート運転装置は現在のシーンの画像をリアルタイムで収集して、収集した画像に対して目標検出を行うようにしてもよい。画像に対する目標検出による検出結果に基づいて、収集された画像に目標対象物が存在するか否かを決定する。画像に目標対象物が存在すると決定した場合、画像における目標対象物の画像位置に基づいて、目標対象物とスマート運転装置との間の距離を決定するか、又は、目標対象物とスマート運転装置との間の参照対象物の数、つまり、収集された画像において画像収集方向に沿って目標対象物とスマート運転装置との間に位置する参照対象物の数に基づいて、目標対象物とスマート運転装置との間の距離を決定するようにしてもよい。
【0046】
画像に対して目標検出を行う時、予めトレーニング済みのニューラルネットワークによって画像に対して画像特徴の抽出を行い、目標画像における目標対象物の画像位置を得るようにしてもよい。又は、目標画像を予め記憶されているテンプレート画像とマッチングし、この目標画像に目標対象物の投影が存在するか否かを判断し、目標対象物の投影が存在する場合、さらに画像における目標対象物の画像位置を決定するようにしてもよい。そして、目標対象物の画像位置に基づいて、さらに現在のシーンにおける目標対象物の位置を決定するようにしてもよい。現在のシーンにおける目標対象物の位置は、精確な位置、例えば、ワールド座標系におけるワールド座標であってもよく、又は、おおよその位置であってもよい。目標対象物は歩行者、自動車又は軽車両等の、交通道路を通行できる対象物であってもよい。
【0047】
1つの可能な実施形態では、収集された画像に基づいて、画像に目標対象物が存在しないと決定した場合、スマート運転装置の照明灯の発光強度を予め設定された発光強度に調節するか、又は、スマート運転装置の照明灯の発光強度をそのまま維持するようにしてもよい。
【0048】
ここで、収集された画像に目標対象物が検出されなかった場合、照明灯の発光強度を予め設定された発光強度に調節するようにしてもよい。この予め設定された発光強度は強い発光強度であってもよい。これにより、現在のシーンに歩行者、車両等の目標対象物が存在しない場合には、スマート運転装置に良好な照明条件を提供するように照明灯を強い発光強度に調節してもよい。又は、スマート運転装置が現在の照明条件を維持するように照明灯の発光強度をそのまま維持してもよい。
【0049】
1つの可能な実施形態では、スマート運転装置は、収集された画像に基づいて、目標対象物の位置を決定して、目標対象物の位置に基づいて、目標対象物とスマート運転装置との間の距離を決定するようにしてもよい。
【0050】
この実施形態では、スマート運転装置は、画像に目標対象物が存在することが検出された場合、画像における目標対象物の画像位置に基づいて、ワールド座標系における目標対象物の位置を決定するようにしてもよい。そして、ワールド座標系における目標対象物の位置及びスマート運転装置の現在の位置に基づいて、スマート運転装置と目標対象物との間の距離を決定するようにしてもよい。
【0051】
目標対象物が複数である場合、ワールド座標系において、各目標対象物の位置に基づいて、各目標対象物とスマート運転装置との間の距離を決定するようにしてもよい。
【0052】
一例では、スマート運転装置によって収集された画像に基づいて、画像における目標対象物の画像座標を決定して、目標対象物の画像における画像座標に基づいて、目標対象物の位置を決定するようにしてもよい。
【0053】
この例では、画像における目標対象物の画像座標は、目標画像における目標対象物の投影が対応する画像座標と理解されてもよい。スマート運転装置によって収集された画像に対して目標検出を行うことによって、画像における目標対象物の画像座標を決定するようにしてもよい。そして、画像における目標対象物の画像座標に基づいて、現在のシーンにおける目標対象物の位置を決定するようにしてもよい。この位置はワールド座標系におけるワールド座標であってもよい。現在のシーンは、薄暗い環境において照明灯が点灯しているシーンであってもよい。収集された目標画像に対して目標検出を行うことは、照明灯が点灯している場合に行われてもよい。画像における目標対象物の画像座標は画像における目標対象物の投影の中心座標又は平均座標であってもよく、又は、画像における目標対象物の投影の任意点の画像座標であってもよい。
【0054】
一例では、座標変換関係に基づいて、目標対象物の画像座標をワールド座標系におけるワールド座標に変換して、目標対象物のワールド座標及びスマート運転装置のワールド座標に基づいて、目標対象物と前記スマート運転装置との間の距離を決定するようにしてもよい。
【0055】
ここで、座標変換関係は、スマート運転装置によって収集された目標画像の画像座標をワールド座標に変換する変換関係であってもよく、座標変換関係に基づいて、画像における3次元空間の空間点の投影の画像座標を、空間点のワールド座標に変換するようにしてもよい。この座標変換関係に基づいて目標対象物の画像座標をワールド座標系におけるワールド座標に変換することができる。これにより、目標対象物の位置を迅速に決定することができる。スマート運転装置は、ナビゲーションシステム又はポジショニングシステムによって検出された現在の位置のワールド座標を取得して、さらに、現在の位置におけるスマート運転装置のワールド座標と、決定された目標対象物のワールド座標との間の差分に基づいて、スマート運転装置と目標対象物との間の距離を取得するようにしてもよい。このような手段により、スマート運転装置と目標対象物との間のより正確な距離を取得することができる。
【0056】
一例では、マーキング画像を取得し、マーキング画像におけるマーキングポイントの画像座標を決定して、さらにマーキングポイントの画像座標及び予めマーキングされたワールド座標に基づいて、画像座標とワールド座標との座標変換関係を決定するようにしてもよい。
【0057】
この例では、マーキング画像はマーキング情報付けの収集画像であってもよい。マーキング情報はマーキング画像中の画素点に対応する空間点のワールド座標であってもよい。複数の空間点の画像座標及びマーキング情報におけるワールド座標に基づいて、画像座標からワールド座標へ変換する座標変換関係を決定するようにしてもよい。この座標変換関係は変換マトリクスによって示されてもよい。例を挙げて説明すると、1つのマーキング画像における4つの空間点の画像座標及びワールド座標に基づいて、座標変換関係を決定するようにしてもよい。また、例えば、4つのマーキング画像のそれぞれの1つの空間点の画像座標及びワールド座標に基づいて、座標変換関係を決定するようにしてもよい。このような手段により、現在のシーンにおける画像座標とワールド座標との間の座標変換関係を迅速かつ正確に決定することができる。
【0058】
可能な一実施形態では、スマート運転装置によって収集された画像に基づいて、目標対象物とスマート運転装置との間の参照対象物の数を決定して、さらに目標対象物とスマート運転装置との間の参照対象物の数及び隣接する参照対象物の間隔に基づいて、スマート運転装置と目標対象物との間の距離を決定するようにしてもよい。ここで、隣接する2つの参照対象物の間隔は既知である。
【0059】
この実施形態では、スマート運転装置は、スマート運転装置によって収集された画像を識別し、識別された画像中の目標対象物及び参照対象物を取得するようにしてもよい。ここで、参照対象物は例えば、街灯、ゴミ箱、街路樹等の、位置情報を有する特徴的な対象物であってもよい。参照対象物の位置情報は隣接する参照対象物の間隔であってもよい。そして、画像中の目標対象物の前景に存在する参照対象物の数を統計するようにしてもよい。目標対象物の前景に存在する参照対象物の数は、目標対象物とスマート運転装置との間に存在する参照対象物の数として考えてもよい。さらに目標対象物とスマート運転装置との間の参照対象物の数及び隣接する参照対象物の間隔に基づいて、スマート運転装置と目標対象物との間の距離を決定するようにしてもよい。例を挙げて説明すると、仮に、収集された画像に基づいて現在の目標対象物とスマート運転装置との街灯の数が3つであると決定された場合、隣接する街灯の間隔が10メートルであれば、目標対象物とスマート運転装置との間の距離が20メートル以上であると決定することができる。
【0060】
一例では、参照対象物の位置情報はワールド座標であってもよい。このような場合、参照対象物と目標対象物との間の相対位置関係、例えば、参照対象物に対して目標対象物がスマート運転装置から遠ざかることに応じて、スマート運転装置のワールド座標及び参照対象物のワールド座標に基づいて、スマート運転装置と参照対象物との間の距離をまず決定して、さらにスマート運転装置と参照対象物との間の距離に基づいて目標対象物とスマート運転装置との間の距離を推定するようにしてもよい。目標対象物とスマート運転装置との間の距離はスマート運転装置と参照対象物との間の距離よりも大きい。
【0061】
ここで、スマート運転装置に他の距離測定装置、例えば、赤外線装置、レーザー装置等の距離測定装置を配置する必要がなく、目標対象物とスマート運転装置との間の目標距離を決定することができ、簡単で実現しやすい。なお、いくつかの実施形態では、スマート運転装置は、収集された目標画像を多目的に利用してもよく、例えば、目標画像を利用して目標対象物とスマート運転装置との距離を決定するほか、目標画像を利用してスマート運転装置が車線からずれているか否かを判断する等の他の操作を行ってもよい。
【0062】
ステップS12において、前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に基づいて、前記スマート運転装置の照明灯の発光強度を調節する。
【0063】
本開示の実施例では、スマート運転装置はスマート運転装置と目標対象物との間の距離に基づいて、照明灯の発光強度を調節するようにしてもよい。例えば、スマート運転装置と目標対象物との間の距離が予め設定された閾値よりも大きい場合、スマート運転装置に良好の照明条件を提供するために、照明灯の発光強度をそのまま維持するか、又は、発光強度を例えば比較的強い発光強度である第一発光強度に調節するようにしてもよい。スマート運転装置と目標対象物との間の距離が予め設定された閾値以下である場合、歩行者、車両等の目標対象物への影響を減少させるために、照明灯の発光強度を例えば比較的弱い発光強度である第二発光強度に調節するようにしてもよい。
【0064】
可能な一実施形態では、目標距離の対応関係及びスマート運転装置と目標対象物との間の距離に基づいて、スマート運転装置と目標対象物との間の距離に対応する目標発光強度を決定して、その後、スマート運転装置の照明灯の発光強度を目標発光強度に調節するようにしてもよい。
【0065】
この実施形態では、スマート運転装置は、予め記憶されている目標距離と目標発光強度との対応関係を取得して、その後、この対応関係に基づいて、決定された目標対象物とスマート運転装置との間の距離に対応する目標発光強度を調べるようにしてもよい。ここで、目標距離と目標発光強度は区分関数であってもよい。例えば、目標距離が第一距離よりも小さい場合、目標発光強度は第一発光強度であってもよく、目標距離が第一距離以上である場合、目標発光強度は第二発光強度であってもよい。このように、目標距離と目標発光強度との間の対応関係に基づいて、目標対象物とスマート運転装置との間の距離に対応する目標発光強度を迅速に決定することができる。ここで、目標距離と目標発光強度は連続関数であってもよい。このように、目標対象物とスマート運転装置との間の距離に基づいて、スマート運転装置の照明灯の発光強度を連続的に変化させることができる。
【0066】
このように、予め記憶されている目標距離と目標発光強度との対応関係に基づいて、現在のスマート運転装置の照明灯の目標発光強度を迅速に決定することができ、目標対象物とスマート運転装置との間の距離に応じて照明灯を自動的に調節することができ、車両に適切な照明環境を提供し、交通事故の発生を減少させることができる。
【0067】
ここで、目標距離と目標発光強度との対応関係は、大量のシーンシミュレーションから得られたデータに基づいて決定されてもよい。例えば、目標距離が一定である場合、この目標距離で歩行者又は運転者が許容できる発光強度を決定し、決定された許容できる発光強度はこの目標距離に対応する目標発光強度として用いてもよい。いくつかの実施形態では、ある目標距離で歩行者又は運転者が許容できる発光強度を決定した後、許容できる発光強度をさらに調節してもよい。例えば、この許容できる発光強度から一定の値を引き、引いて得られた発光強度を、この目標距離に対応する目標発光強度とするようにしてもよい。このように、異なる歩行者又は運転者によって照明光に対する感受性が異なることを考慮し、さらに、対向進行中に距離が連続的に減小することに伴って照明光が歩行者又は運転者に与える影響も考慮して、目標距離に対応する目標発光強度を、歩行者又は運転者の許容できる発光強度よりも小さくするようにしてもよい。
【0068】
この実施形態の一例では、目標距離と目標発光強度との対応関係のリストにおいてスマート運転装置と目標対象物との間の距離が位置する第一距離区間を決定し、その後、リストにおいて第一距離区間に対応する目標発光強度に基づいて、スマート運転装置と目標対象物との間の距離に対応する目標発光強度を決定するようにしてもよい。この例では、目標距離と目標発光強度との対応関係は、リストで示されてもよい。リストには複数の距離区間及び各距離区間に対応する発光強度又は発光強度係数が記載されてもよい。これにより、スマート運転装置と目標対象物との間の距離が位置する第一距離区間に基づいて、第一距離区間に対応する発光強度又は発光強度係数を調べて、スマート運転装置と目標対象物との間の距離に対応する目標発光強度を決定するようにしてもよい。ここで、リストの記載が距離区間と発光強度係数との間の対応関係である場合、第一距離区間から対応の発光強度係数が得られた後、該発光強度係数をスマート運転装置の最大発光強度に乗じることで、スマート運転装置と目標対象物との間の距離に対応する目標発光強度を得るようにしてもよい。
【0069】
例を挙げて説明すると、仮にスマート運転装置の照明灯の最大発光強度の発光強度係数を1とし、照明灯が発光しない時の発光強度係数を0とし、表1に示すように、照明灯の目標発光強度を6つのシフトポジションとし、目標発光強度係数をそれぞれ0、0.2、0.4、0.6、0.8及び1とすると、表1に示される目標距離と目標発光強度との対応関係に基づいて、スマート運転装置と目標対象物との間の距離に対応する目標発光強度を決定することができる。
【0070】
【表1】
【0071】
この実施形態の別の一例では、スマート運転装置と目標対象物との間の距離及び目標距離と目標発光強度との対応関係を表す関数に基づいて、スマート運転装置と目標対象物との間の距離が位置する第二距離区間を決定するようにしてもよい。その後、関数の、第二距離区間に対応する目標距離から目標発光強度への計算方法に基づいて、スマート運転装置と目標対象物との間の距離に対応する目標発光強度を決定する。ここで、第二距離区間は関数の1つの距離区間である。この関数は各距離区間に対応する発光強度又は発光強度係数の計算方法を含んでもよく、距離区間は複数であってもよい。これによりスマート運転装置と目標対象物との間の距離が位置する第二距離区間に基づいて、第二距離区間に対応する対象計算方法を調べて、目標計算方法によってスマート運転装置と目標対象物との間の距離に対応する目標発光強度を計算するようにしてもよい。
【0072】
例を挙げて説明すると、仮にスマート運転装置の照明灯の最大発光強度の目標発光強度係数が1であり、照明灯が発光しない時の目標発光強度係数が0であり、目標距離と目標発光強度係数とが式(1)に示す線形関数で表されてもよい。
【0073】
【数1】
【0074】
ここで、yは目標発光強度係数を表してもよく、xは目標距離を表してもよい。式(1)に示される目標距離から目標発光強度係数への計算方法に基づいて、スマート運転装置と目標対象物との間の距離に対応する目標発光強度を決定する。
【0075】
本開示の実施例に係る光強度調節手段により、歩行者、車両等の目標対象物とスマート運転装置との間の距離を決定し、この距離に基づいて照明灯の発光強度を自動的に調節することができ、さらに車両走行に利便性を与え、車両走行の安全性を向上させ、交通事故の発生を減少させることができる。次に、一例により目標対象物の画像座標を得るプロセスについて説明する。
【0076】
図2は、本開示の実施例に係る目標対象物の画像座標を決定する一例のフローチャートを示す。以下のステップを含んでもよい。
【0077】
ステップS21において、収集された画像に対して特徴を抽出し、画像の画像特徴を得る。
【0078】
この例では、収集された画像に対してニューラルネットワークを利用して特徴を抽出し、画像の画像特徴を得るようにしてもよい。ここで、収集された画像はニューラルネットワークの入力として使用され、ニューラルネットワークによって入力画像に畳み込み操作を行って、画像の画像特徴を得るようにしてもよい。又は、画像特徴の抽出の効率及び品質を高めるために、まず、収集された画像に対して、例えば、画像を拡大・縮小、トリミング、回転等のプリ処理を行い、さらにプリ処理された画像をニューラルネットワークに入力し、ニューラルネットワークによって予処理された画像に畳み込み操作を行って、画像の画像特徴を得るようにしてもよい。
【0079】
ステップS22において、画像の画像特徴に基づいて、画像において目標特徴カテゴリーに属する画像エリアを決定する。
【0080】
この例では、ニューラルネットワークが抽出した画像特徴に基づいて、画像において目標特徴カテゴリーに属する画像エリアを決定するようにしてもよい。この目標特徴カテゴリーは各カテゴリーの目標対象物の画像特徴を表すようにしてもよい。例を挙げて説明すると、目標対象物が歩行者である場合、目標特徴カテゴリーは歩行者の画像特徴から形成される特徴カテゴリーであってもよい。ここで、目標対象物は歩行者、軽車両及び自動車のうちの1つの又は複数であってもよい。それに応じて目標特徴カテゴリーは歩行者特徴カテゴリー、軽車両特徴カテゴリー及び自動車特徴カテゴリーのうちの1つの又は複数の特徴カテゴリーであってもよい。
【0081】
目標特徴カテゴリーが複数である場合、各目標特徴カテゴリーの分岐ネットワークによって前記目標画像の画像特徴に畳み込み操作を行って、各目標特徴カテゴリーの画像エリアに対する検出結果を得る。その後複数の目標特徴カテゴリーの画像エリアに対する検出結果に基づいて、前記目標画像において複数の目標特徴カテゴリーに属する少なくとも1つの画像エリアを決定するようにしてもよい。
【0082】
ここで、ニューラルネットワークは複数の分岐ネットワークを含んでもよく、各分岐ネットワークは画像の画像特徴に対する畳み込み操作を並行して行って、各目標特徴カテゴリーの画像エリアに対する検出結果を得るようにしてもよい。前記検出結果は各目標特徴カテゴリーの目標対象物が存在する画像エリアであってもよい。その後各分岐ネットワークにより得られた検出結果を結合して、複数の目標特徴カテゴリーに属する少なくとも1つの画像エリアを得るようにしてもよい。
【0083】
図3は本開示の実施例に係るニューラルネットワークによって目標検出を行う一例のブロック図を示す。
【0084】
例を挙げて説明すると、上記ニューラルネットワークは3つの分岐ネットワークを含んでもよい。第1の分岐ネットワークは歩行者特徴カテゴリーに対応してもよい。これにより第1つの分岐ネットワークによって歩行者特徴カテゴリーの画像エリアを検出し、目標画像に歩行者が存在することが検出された場合、歩行者の画像エリアを標示し、例えば、矩形枠で歩行者が位置する画像エリアを標示すようにしてもよい。この矩形枠で標示される画像エリアは歩行者特徴カテゴリーの画像エリアに対する検出結果であってもよい。同様に、第2の分岐ネットワークは軽車両特徴カテゴリーに対応してもよい。第2の分岐ネットワークによって軽車両特徴カテゴリーの画像エリアに対する検出結果を得るようにしてもよい。第3の分岐ネットワークは自動車特徴カテゴリーに対応してもよい。第3の分岐ネットワークによって自動車特徴カテゴリーの画像エリアに対する検出結果を得るようにしてもよい。その後、それぞれの又は少なくとも1つの分岐ネットワークにより得られた検出結果から、矩形枠で標示される歩行者、自動車及び軽車両が位置する画像エリアを最終に得るようにしてもよい。
【0085】
ステップS23において、画像中の目標特徴カテゴリーに属する画像エリアに基づいて、画像における目標対象物の画像座標を決定する。
【0086】
この例では、画像において目標特徴カテゴリーに属する画像エリアの画像座標に基づいて、この画像エリアのエリア中心の画像座標を決定して、エリア中心の画像座標を目標対象物の画像座標として決定するようにしてもよい。又は、画像エリア中からいずれ一つの画素点を選択し、この画素点の画像座標を決定して、この画素点の画像座標を目標対象物の画像座標として決定するようにしてもよい。又は、この画像エリアにおける画素点の平均画像座標を計算して、平均画像座標を目標対象物の画像座標として決定するようにしてもよい。
【0087】
なお、本開示の実施例では上記ニューラルネットワークのネットワーク構造について制限することなく、目標検出機能を有する任意のニューラルネットワーク、例えば、faster RCNN、SSD、YOLO等のネットワーク構造のニューラルネットワークであってもよい。なお、ニューラルネットワークのネットワーク層数及び大きさに対してもいずれも特に制限しない。このため、本開示の実施例に係る光強度調節手段は高い実用性を有し、照明光の発光強度を調節する必要がある任意のシーンでも使用できる。
【0088】
本開示で言及される上記各方法の実施例は、原理と論理に違反しない限り、相互に組み合わせて実施例を形成することができることが理解すべきである。紙数に限りがあるので、本開示では詳細な説明を省略する。具体的な実施形態の上記方法において、各ステップの具体的な実行順番はその機能と、あり得る内部ロジックとにより決定すべきであることが、当業者に理解できる。
【0089】
さらに、本開示はさらに、光強度調節装置、電子機器、コンピュータ可読記憶媒体、プログラムを提供する。これらはいずれも本開示に係るいずれかの光強度調節方法を実現できる。かかる技術的手段及び説明は、方法に関する説明のかかる記載を参照すればよく、詳細な説明は省略する。
【0090】
なお、具体的な実施形態の上記方法において、各ステップの記載順番は、厳密な実行順番を意味せず、実施手順に対する限定ではなく、各ステップの具体的な実行順番はその機能と、あり得る内部ロジックとにより決定すべきであることが、当業者に理解できる。
【0091】
図4は本開示の実施例に係る光強度調節装置のブロック図を示す。図4に示すように、前記光強度調節装置は、
スマート運転装置によって収集された画像に基づいて、目標対象物と前記スマート運転装置との間の距離を決定するための決定モジュール41と、
前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に基づいて、前記スマート運転装置の照明灯の発光強度を調節するための調節モジュール42とを含む。
【0092】
可能な一実施形態では、前記決定モジュール41は、前記画像に基づいて、前記目標対象物の位置を決定して、前記目標対象物の位置に基づいて、前記目標対象物と前記スマート運転装置との間の距離を決定する。
【0093】
可能な一実施形態では、前記決定モジュール41は前記画像に基づいて前記目標対象物の位置を決定する場合、
前記画像に基づいて、前記画像における前記目標対象物の画像座標を決定することと、前記画像における前記目標対象物の画像座標に基づいて、前記目標対象物の位置を決定することとを含む。
【0094】
可能な一実施形態では、前記画像における前記目標対象物の画像座標に基づいて前記目標対象物の位置を決定する場合、
座標変換関係に基づいて、前記目標対象物の画像座標をワールド座標系におけるワールド座標に変換することを含み、
前記決定モジュール41は、前記目標対象物の位置に基づいて前記目標対象物と前記スマート運転装置との間の距離を決定する場合、
前記目標対象物のワールド座標及び前記スマート運転装置のワールド座標に基づいて、前記目標対象物と前記スマート運転装置との間の距離を決定することを含む。
【0095】
可能な一実施形態では、前記決定モジュール41はさらに、
マーキング画像を取得するステップと、
前記マーキング画像におけるマーキングポイントの画像座標を決定するステップと、
マーキングポイントの画像座標及び予めマーキングされたワールド座標に基づいて、画像座標とワールド座標との座標変換関係を決定するステップとにより、
前記座標変換関係を決定する。
【0096】
可能な一実施形態では、前記決定モジュール41は、前記画像に基づいて、前記目標対象物と前記スマート運転装置との間の参照対象物の数を決定して、前記目標対象物と前記スマート運転装置との間の参照対象物の数及び隣接する参照対象物の間隔に基づいて、前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離を決定するためのものであり、隣接する2つの参照対象物の間隔が既知である。
【0097】
可能な一実施形態では、前記目標対象物は複数であり、前記調節モジュール42は、複数の目標対象物と前記スマート運転装置との間の最小距離に基づいて、前記スマート運転装置の照明灯の発光強度を調節する。
【0098】
可能な一実施形態では、前記調節モジュール42は、目標距離と目標発光強度との対応関係及び前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に基づいて、前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に対応する目標発光強度を決定し、前記スマート運転装置の照明灯の発光強度を前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に対応する目標発光強度に調節する。
【0099】
可能な一実施形態では、前記調節モジュール42は、目標距離と目標発光強度との対応関係及び前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に基づいて、前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に対応する目標発光強度を決定する場合、
目標距離と目標発光強度との対応関係のリストにおいて前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離が位置する第一距離区間を決定することと、
前記リストにおいて前記第一距離区間に対応する目標発光強度に基づいて、前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に対応する目標発光強度を決定することとを含む。
【0100】
可能な一実施形態では、前記調節モジュール42は、目標距離と目標発光強度との対応関係及び前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に基づいて、前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に対応する目標発光強度を決定する場合、
前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離及び目標距離と目標発光強度との対応関係を表す関数に基づいて、前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離が位置する、前記関数の1つの距離区間である第二距離区間を決定することと、
前記関数の、前記第二距離区間に対応する目標距離から目標発光強度への計算方法に基づいて、前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に対応する目標発光強度を決定することとを含む。
【0101】
可能な一実施形態では、前記調節モジュール42はさらに、目前記画像に基づいて、前記画像に目標対象物が存在しないと決定した場合、前記スマート運転装置の照明灯の発光強度を予め設定された発光強度に調節するか、又は、前記スマート運転装置の照明灯の発光強度をそのまま維持する。
【0102】
いくつかの実施例では、本開示の実施例におけるスマート運転装置は自動運転機能を有する車両、又は運転支援機能を有する車両である。
【0103】
いくつかの実施例では、本開示の実施例で提供された装置が備えた機能又はモジュールは、上記方法実施例に記載の方法を実行するために用いられることができる。具体的な実施形態については上記方法実施例の説明を参照すればよく、簡潔化するために、ここで重複説明は割愛する。
【0104】
本開示の実施例は、コンピュータプログラム命令が記憶されているコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラム命令がプロセッサによって実行されると、上記方法を実現させるコンピュータ可読な記憶媒体を更に提供する。コンピュータ可読記憶媒体は不揮発性コンピュータ可読記憶媒体又は揮発性コンピュータ可読記憶媒体であってもよい。
【0105】
本開示の実施例は、プロセッサと、プロセッサにより実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、前記プロセッサが上記方法を実行させるように構成される電子機器を更に提供する。
【0106】
本開示の実施例は、コンピュータ可読コードを含むコンピュータプログラムであって、前記コンピュータ可読コードが電子機器内で実行されると、前記電子機器のプロセッサに前記方法を実現させるコンピュータプログラムを更に提供している。
【0107】
論理に違反しない限り、本開示で提供する異なる実現方法は、相互に組み合わせることができると理解すべきである。
【0108】
電子機器は、端末、サーバ又は他の形態の装置として提供されてもよい。
【0109】
図5は本開示の実施例に係る電子機器800のブロック図を示す。例えば、装置800は携帯電話、コンピュータ、デジタル放送端末、メッセージ送受信機器、ゲームコンソール、タブレット型機器、医療機器、フィットネス機器、パーソナル・デジタル・アシスタント等の端末であってよい。
【0110】
図5を参照すると、電子機器800は処理コンポーネント802、メモリ804、電源コンポーネント806、マルチメディアコンポーネント808、オーディオコンポーネント810、入力/出力(I/O)インタフェース812、センサコンポーネント814、及び通信コンポーネント816のうちの一つ以上を含んでもよい。
【0111】
処理コンポーネント802は通常、電子機器800の全体的な動作、例えば表示、電話の呼び出し、データ通信、カメラ動作及び記録動作に関連する動作を制御する。処理コンポーネント802は、上記方法の全てまたは一部のステップを実行するために、命令を実行する一つ以上のプロセッサ820を含んでもよい。また、処理コンポーネント802は、他のコンポーネントとのインタラクションのための一つ以上のモジュールを含んでもよい。例えば、処理コンポーネント802は、マルチメディアコンポーネント808とのインタラクションのために、マルチメディアモジュールを含んでもよい。
【0112】
メモリ804は、電子機器800での動作をサポートするための様々なタイプのデータを記憶するように構成される。これらのデータは、例として、電子機器800において操作するあらゆるアプリケーションプログラムまたは方法の命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、ピクチャー、ビデオなどを含む。メモリ804は、例えば静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM)、消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(PROM)、読み取り専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスクまたは光ディスクなどの様々なタイプの揮発性または不揮発性記憶装置またはそれらの組み合わせによって実現できる。
【0113】
電源コンポーネント806は電子機器800の各コンポーネントに電力を供給する。電源コンポーネント806は電源管理システム、一つ以上の電源、及び電子機器800のための電力生成、管理及び配分に関連する他のコンポーネントを含んでもよい。
【0114】
マルチメディアコンポーネント808は前記電子機器800とユーザとの間で出力インタフェースを提供するスクリーンを含む。いくつかの実施例では、スクリーンは液晶ディスプレイ(LCD)及びタッチパネル(TP)を含んでもよい。スクリーンがタッチパネルを含む場合、ユーザからの入力信号を受信するタッチスクリーンとして実現してもよい。タッチパネルは、タッチ、スライド及びタッチパネルでのジェスチャを検出するために、一つ以上のタッチセンサを含む。前記タッチセンサはタッチまたはスライド動きの境界を検出するのみならず、前記タッチまたはスライド操作に関する持続時間及び圧力を検出するようにしてもよい。いくつかの実施例では、マルチメディアコンポーネント808は前面カメラ及び/または背面カメラを含む。電子機器800が動作モード、例えば撮影モードまたは撮像モードになる場合、前面カメラ及び/または背面カメラは外部のマルチメディアデータを受信するようにしてもよい。各前面カメラ及び背面カメラは、固定された光学レンズ系、または焦点距離及び光学ズーム能力を有するものであってもよい。
【0115】
オーディオコンポーネント810はオーディオ信号を出力及び/または入力するように構成される。例えば、オーディオコンポーネント810は、一つのマイク(MIC)を含み、マイク(MIC)は、電子機器800が動作モード、例えば呼び出しモード、記録モードまたは音声識別モードになる場合、外部のオーディオ信号を受信するように構成される。受信されたオーディオ信号はさらにメモリ804に記憶されるか、または通信コンポーネント816を介して送信されてもよい。いくつかの実施例では、オーディオコンポーネント810はさらに、オーディオ信号を出力するためのスピーカーを含む。
【0116】
I/Oインタフェース812は処理コンポーネント802と周辺インタフェースモジュールとの間でインタフェースを提供し、上記周辺インタフェースモジュールはキーボード、クリックホイール、ボタンなどであってもよい。これらのボタンはホームボタン、ボリュームボタン、スタートボタン及びロックボタンを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0117】
センサコンポーネント814は電子機器800の各面の状態評価のための一つ以上のセンサを含む。例えば、センサコンポーネント814は、電子機器800のオン/オフ状態、例えば電子機器800の表示装置及びキーパッドのようなコンポーネントの相対的位置を検出でき、センサコンポーネント814はさらに、電子機器800または電子機器800のあるコンポーネントの位置の変化、ユーザと電子機器800との接触の有無、電子機器800の方位または加減速及び電子機器800の温度変化を検出できる。センサコンポーネント814は、いかなる物理的接触もない場合に近傍の物体の存在を検出するように構成される近接センサを含む。センサコンポーネント814はさらに、相補型金属酸化膜半導体(CMOS)または電荷結合素子(CCD)イメージセンサのような、イメージングアプリケーションにおいて使用するための光センサを含んでもよい。いくつかの実施例では、該センサコンポーネント814はさらに、加速度センサ、ジャイロセンサ、磁気センサ、圧力センサまたは温度センサを含んでもよい。
【0118】
通信コンポーネント816は電子機器800と他の機器との間の有線または無線通信を実現するように構成される。電子機器800は通信規格に基づく無線ネットワーク、例えば無線ネットワーク(WiFi)、第2世代移動通信技術(2G)または第3世代移動通信技術(3G)、またはそれらの組み合わせにアクセスできる。一例示的実施例では、通信コンポーネント816は放送チャネルを介して外部の放送管理システムからの放送信号または放送関連情報を受信する。一例示的実施例では、前記通信コンポーネント816はさらに、近距離通信を促進させるために、近距離無線通信(NFC)モジュールを含む。例えば、NFCモジュールは無線周波数識別(RFID)技術、赤外線データ協会(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、ブルートゥース(登録商標/BT)技術及び他の技術によって実現できる。
【0119】
例示的な実施例では、電子機器800は一つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサまたは他の電子要素によって実現され、上記方法を実行するために用いられることができる。
【0120】
例示的な実施例では、さらに、不揮発性コンピュータ可読記憶媒体又は揮発性コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータプログラム命令を含むメモリ804が提供され、上記コンピュータプログラム命令は電子機器800のプロセッサ820によって実行されると、上記方法を実行させることができる。
【0121】
図6は本開示の実施例に係る電子機器1900の別のブロック図である。例えば、電子機器1900はサーバとして提供されてもよい。図6を参照すると、電子機器1900は、一つ以上のプロセッサを含む処理コンポーネント1922、及び、処理コンポーネント1922によって実行可能な命令、例えばアプリケーションプログラムを記憶するための、メモリ1932を代表とするメモリ資源をさらに含む。メモリ1932に記憶されているアプリケーションプログラムは、それぞれが1つの命令群に対応する一つ以上のモジュールを含んでもよい。また、処理コンポーネント1922は、命令を実行することによって上記方法を実行するように構成される。
【0122】
電子機器1900はさらに、電子機器1900の電源管理を実行するように構成される電源コンポーネント1926、電子機器1900をネットワークに接続するように構成される有線または無線ネットワークインタフェース1950、及び入出力(I/O)インタフェース1958を含んでもよい。電子機器1900はメモリ1932に記憶されているオペレーティングシステム、例えばマイクロソフトウィンドウズ(登録商標)サーバオペレーティングシステム(Windows(登録商標) ServerTM)、アップル社製グラフィカルユーザーインターフェースオペレーティングシステムMac OS XTM、コンピュータ用のマルチタスク・マルチユーザーのオペレーティングシステム(UnixTM)、フリーでオープンソースのUnix(登録商標)系のオペレーティングシステム(LinuxTM)、オープンソースのUnix系のオペレーティングシステム(FreeBSDTM)または類似するものに基づいて動作できる。
【0123】
例示的な実施例では、さらに、不揮発性コンピュータ可読記憶媒体又は揮発性コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータプログラム命令を含むメモリ1932が提供され、上記コンピュータプログラム命令は、電子機器1900の処理コンポーネント1922によって実行されると、上記方法を実行させることができる。
【0124】
本開示はシステム、方法および/またはコンピュータプログラム製品であってもよい。コンピュータプログラム製品は、プロセッサに本開示の各方面を実現させるためのコンピュータ可読プログラム命令を有しているコンピュータ可読記憶媒体を含んでもよい。
【0125】
コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行装置に使用される命令を保存及び記憶可能な実体のある装置であってもよい。コンピュータ可読記憶媒体は例えば、電気記憶装置、磁気記憶装置、光記憶装置、電磁記憶装置、半導体記憶装置または上記の任意の適当な組み合わせであってもよいが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のさらなる具体的な例(非網羅的リスト)としては、携帯型コンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去・プログラマブル可能な読み取り専用メモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、携帯型コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、メモリスティック、フロッピーディスク、例えば命令が記憶されているせん孔カードまたはスロット内突起構造のような機械的符号化装置、及び上記の任意の適当な組み合わせを含む。ここで使用されるコンピュータ可読記憶媒体は、一時的な信号自体、例えば無線電波または他の自由に伝播される電磁波、導波路または他の伝送媒体を経由して伝播される電磁波(例えば、光ファイバーケーブルを通過するパルス光)、または電線を経由して伝送される電気信号であると解釈されるものではない。
【0126】
ここで記述したコンピュータ可読プログラム命令はコンピュータ可読記憶媒体から各計算/処理機器にダウンロードされてもよいし、またはネットワーク、例えばインターネット、ローカルエリアネットワーク、広域ネットワーク及び/または無線ネットワークを経由して外部のコンピュータまたは外部記憶装置にダウンロードされてもよい。ネットワークは銅伝送ケーブル、光ファイバー伝送、無線伝送、ルーター、ファイアウォール、交換機、ゲートウェイコンピュータ及び/またはエッジサーバを含んでもよい。各計算/処理機器内のネットワークアダプタカードまたはネットワークインタフェースは、ネットワークからコンピュータ可読プログラム命令を受信し、該コンピュータ読取可能プログラム命令を転送し、各計算/処理機器内のコンピュータ可読記憶媒体に記憶させる。
【0127】
本開示の動作を実行するためのコンピュータプログラム命令はアセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、機械語命令、機械依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、またはSmalltalk、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語及び「C」言語または類似するプログラミング言語などの一般的な手続き型プログラミング言語を含める一つ以上のプログラミング言語の任意の組み合わせで書かれたソースコードまたは目標コードであってもよい。コンピュータ可読プログラム命令は、完全にユーザのコンピュータにおいて実行されてもよく、部分的にユーザのコンピュータにおいて実行されてもよく、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして実行されてもよく、部分的にユーザのコンピュータにおいてかつ部分的にリモートコンピュータにおいて実行されてもよく、または完全にリモートコンピュータもしくはサーバにおいて実行されてもよい。リモートコンピュータに関与する場合、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)または広域ネットワーク(WAN)を含む任意の種類のネットワークを経由してユーザのコンピュータに接続されてもよく、または、(例えばインターネットサービスプロバイダを利用してインターネットを経由して)外部コンピュータに接続されてもよい。いくつかの実施例では、コンピュータ可読プログラム命令の状態情報を利用して、例えばプログラマブル論理回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)またはプログラマブル論理アレイ(PLA)などの電子回路をパーソナライズし、該電子回路によりコンピュータ可読プログラム命令を実行することにより、本開示の各方面を実現するようにしてもよい。
【0128】
ここで本開示の実施例に係る方法、装置(システム)及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/またはブロック図を参照しながら本開示の各態様を説明したが、フローチャート及び/またはブロック図の各ブロック、及びフローチャート及び/またはブロック図の各ブロックの組み合わせは、いずれもコンピュータ可読プログラム命令によって実現できることを理解すべきである。
【0129】
これらのコンピュータ可読プログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサへ提供され、これらの命令がコンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサによって実行されると、フローチャート及び/またはブロック図の一つ以上のブロックにおいて指定された機能/動作を実現させるように、装置を製造してもよい。これらのコンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され、コンピュータ、プログラマブルデータ処理装置及び/または他の機器を決定の方式で動作させるようにしてもよい。これにより、命令が記憶されているコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート及び/またはブロック図の一つ以上のブロックにおいて指定された機能/動作の各方面を実現する命令を有する製品を含む。
【0130】
コンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置、または他の機器にロードされ、コンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置または他の機器に一連の動作ステップを実行させることにより、コンピュータにより実施可能なプロセスを生成するようにしてもよい。このようにして、コンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置、または他の機器において実行される命令により、フローチャート及び/またはブロック図の一つ以上のブロックにおいて指定された機能/動作を実現する。
【0131】
図面のうちフローチャート及びブロック図は、本開示の複数の実施例に係るシステム、方法及びコンピュータプログラム製品の実現可能なシステムアーキテクチャ、機能及び動作を示す。この点では、フローチャートまたはブロック図における各ブロックは一つのモジュール、プログラムセグメントまたは命令の一部分を代表することができ、前記モジュール、プログラムセグメントまたは命令の一部分は指定された論理機能を実現するための一つ以上の実行可能な命令を含む。いくつかの代替としての実現形態では、ブロックに表記される機能は、図面に付した順序と異なる順序で実現してもよい。例えば、連続的な二つのブロックは実質的に並行に実行してもよく、また、係る機能によって、逆な順序で実行してもよい場合がある。なお、ブロック図及び/またはフローチャートにおける各ブロック、及びブロック図及び/またはフローチャートにおけるブロックの組み合わせは、指定される機能または動作を実行するハードウェアに基づく専用システムによって実現してもよいし、または専用ハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせによって実現してもよいことにも注意すべきである。
【0132】
該コンピュータプログラム製品は、具体的に、ハードウェア、ソフトウェアまたはそれらの組み合わせによって実現できる。可能な一実施例では、前記コンピュータプログラム製品は、具体的にコンピュータ記憶媒体であってもよい。別の可能な一実施例では、コンピュータプログラム製品は、具体的に例えばソフトウェア開発キット(Software Development Kit、SDK)などのソフトウェア製品であってもよい。
【0133】
以上、本開示の各実施例を記述したが、上記説明は例示的なものに過ぎず、網羅的なものではなく、かつ披露された各実施例に限定されるものでもない。当業者にとって、説明された各実施例の範囲及び精神から逸脱することなく、様々な修正及び変更が自明である。本明細書に選ばれた用語は、各実施例の原理、実際の適用または従来技術への技術的改善を好適に解釈するか、または他の当業者に本明細書に披露された各実施例を理解させるためのものである。
【0134】
本開示は、2019年9月27日に中国特許庁に提出された、出願番号201910925583.1で、発明の名称「光強度調節方法及び装置、電子機器並びに記憶媒体」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は援用することによって本開示に組み込まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2022-03-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スマート運転装置によって収集された画像に基づいて、目標対象物と前記スマート運転装置との間の距離を決定することと、
前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に基づいて、前記スマート運転装置の照明灯の発光強度を調節することと、を含むことを特徴とする光強度調節方法。
【請求項2】
スマート運転装置によって収集された画像に基づいて、目標対象物と前記スマート運転装置との間の距離を決定することは、
前記画像に基づいて、前記目標対象物の位置を決定することと、
前記目標対象物の位置に基づいて、前記目標対象物と前記スマート運転装置との間の距離を決定することと、を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の光強度調節方法。
【請求項3】
前記画像に基づいて、前記目標対象物の位置を決定することは、
前記画像に基づいて、前記画像における前記目標対象物の画像座標を決定することと、
前記画像における前記目標対象物の画像座標に基づいて、前記目標対象物の位置を決定することと、を含むことを特徴とする請求項2に記載の光強度調節方法。
【請求項4】
前記画像における前記目標対象物の画像座標に基づいて、前記目標対象物の位置を決定することは、
座標変換関係に基づいて、前記目標対象物の画像座標をワールド座標系におけるワールド座標に変換することを含み、
前記した、前記目標対象物の位置に基づいて、前記目標対象物と前記スマート運転装置との間の距離を決定することとは、
前記目標対象物のワールド座標及び前記スマート運転装置のワールド座標に基づいて、前記目標対象物と前記スマート運転装置との間の距離を決定することを含む、ことを特徴とする請求項3に記載の光強度調節方法。
【請求項5】
マーキング画像を取得するステップと、
前記マーキング画像におけるマーキングポイントの画像座標を決定するステップと、
マーキングポイントの画像座標及び予めマーキングされたワールド座標に基づいて、画像座標とワールド座標との座標変換関係を決定するステップとにより、
前記座標変換関係を決定することを特徴とする請求項4に記載の光強度調節方法。
【請求項6】
スマート運転装置によって収集された画像に基づいて、目標対象物と前記スマート運転装置との間の距離を決定することは、
前記画像に基づいて、前記目標対象物と前記スマート運転装置との間の参照対象物の数を決定することであって、隣接する2つの参照対象物の間隔が既知であることと、
前記目標対象物と前記スマート運転装置との間の参照対象物の数及び隣接する参照対象物の間隔に基づいて、前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離を決定することとを含むことを特徴とする請求項1に記載の光強度調節方法。
【請求項7】
前記目標対象物は複数であり、前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に基づいて、前記スマート運転装置の照明灯の発光強度を調節することは、
複数の目標対象物と前記スマート運転装置との間の最小距離に基づいて、前記スマート運転装置の照明灯の発光強度を調節することを含むことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の光強度調節方法。
【請求項8】
前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に基づいて、前記スマート運転装置の照明灯の発光強度を調節することは、
目標距離と目標発光強度との対応関係及び前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に基づいて、前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に対応する目標発光強度を決定することと、
前記スマート運転装置の照明灯の発光強度を前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に対応する目標発光強度に調節することとを含むことを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の光強度調節方法。
【請求項9】
前記した、目標距離と目標発光強度との対応関係及び前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に基づいて、前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に対応する目標発光強度を決定することは、
目標距離と目標発光強度との対応関係のリストにおいて前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離が位置する第一距離区間を決定することと、
前記リストにおいて前記第一距離区間に対応する目標発光強度に基づいて、前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に対応する目標発光強度を決定することとを含むことを特徴とする請求項8に記載の光強度調節方法。
【請求項10】
前記した、目標距離と目標発光強度との対応関係及び前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に基づいて、前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に対応する目標発光強度を決定することは、
前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離及び目標距離と目標発光強度との対応関係を表す関数に基づいて、前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離が位置する、前記関数の1つの距離区間である第二距離区間を決定することと、
前記関数の、前記第二距離区間に対応する目標距離から目標発光強度への計算方法に基づいて、前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に対応する目標発光強度を決定することとを含むことを特徴とする請求項8に記載の光強度調節方法。
【請求項11】
目前記画像に基づいて、前記画像に目標対象物が存在しないと決定した場合、前記スマート運転装置の照明灯の発光強度を予め設定された発光強度に調節するか、又は、前記スマート運転装置の照明灯の発光強度をそのまま維持することをさらに含むことを特徴とする請求項1~10のいずれか1項に記載の光強度調節方法。
【請求項12】
前記スマート運転装置は自動運転機能を有する車両、又は運転支援機能を有する車両であることを特徴とする請求項1~11のいずれか1項に記載の光強度調節方法。
【請求項13】
スマート運転装置によって収集された画像に基づいて、目標対象物と前記スマート運転装置との間の距離を決定するための決定モジュールと、
前記スマート運転装置と前記目標対象物との間の距離に基づいて、前記スマート運転装置の照明灯の発光強度を調節するための調節モジュールとを含むことを特徴とする光強度調節装置。
【請求項14】
プロセッサと、
プロセッサにより実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、前記メモリに記憶されている命令を呼び出すことにより、請求項1~12のいずれか1項に記載の光強度調節方法を実行するように構成されることを特徴とする電子機器。
【請求項15】
コンピュータプログラム命令が記憶されているコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラム命令がプロセッサにより実行されると、請求項1~12のいずれか1項に記載の光強度調節方法を実現させることを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項16】
コンピュータ可読コードを含むコンピュータプログラムであって、前記コンピュータ可読コードが電子機器内で実行されると、前記電子機器のプロセッサに請求項1~12のいずれか1項に記載の光強度調節方法を実現させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【国際調査報告】