(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-01
(54)【発明の名称】撮像モジュール及び電子機器
(51)【国際特許分類】
G03B 5/00 20210101AFI20221124BHJP
H04N 5/225 20060101ALI20221124BHJP
G03B 30/00 20210101ALI20221124BHJP
【FI】
G03B5/00 J
H04N5/225 100
H04N5/225 700
G03B30/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022518990
(86)(22)【出願日】2020-09-24
(85)【翻訳文提出日】2022-03-24
(86)【国際出願番号】 CN2020117524
(87)【国際公開番号】W WO2021063246
(87)【国際公開日】2021-04-08
(31)【優先権主張番号】201910944159.1
(32)【優先日】2019-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】盧 連朋
(72)【発明者】
【氏名】成 東村
(72)【発明者】
【氏名】景 浩
(72)【発明者】
【氏名】牛 志皓
【テーマコード(参考)】
2K005
5C122
【Fターム(参考)】
2K005CA04
2K005CA22
2K005CA40
2K005CA42
2K005CA53
5C122EA41
5C122EA54
5C122GE05
5C122GE11
5C122GE19
5C122HA75
5C122HA82
(57)【要約】
本発明は、撮像モジュールを開示する。撮像モジュールは、モジュールケース(100)、第一のブラケット(200)及びカメラ(300)を含み、モジュールケース(100)は、ケースキャビティ(110)を有し、第一のブラケット(200)は、少なくとも部分的にケースキャビティ(110)内に設けられており、カメラ(300)は、少なくとも部分的にケースキャビティ(110)内に設けられており、カメラ(300)と第一のブラケット(200)は、第一のヒンジ接続軸(400)によりヒンジ接続され、カメラ(300)は、第一のヒンジ接続軸(400)回りに回転することができ、第一のブラケット(200)とモジュールケース(100)は、第二のヒンジ接続軸(500)によりヒンジ接続され、第一のブラケット(200)は、第二のヒンジ接続軸(500)回りに回転し、第一のヒンジ接続軸(400)の軸線は、第二のヒンジ接続軸(500)の軸線と交差するか又はねじれの位置にある。本発明は、電子機器を開示する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像モジュールであって、モジュールケース(100)、第一のブラケット(200)及びカメラ(300)を含み、前記モジュールケース(100)は、ケースキャビティ(110)を有し、前記第一のブラケット(200)は、少なくとも部分的に前記ケースキャビティ(110)内に設けられており、前記カメラ(300)は、少なくとも部分的に前記ケースキャビティ(110)内に設けられており、前記カメラ(300)と前記第一のブラケット(200)は、第一のヒンジ接続軸(400)によりヒンジ接続され、前記カメラ(300)は、前記第一のヒンジ接続軸(400)回りに回転することができ、前記第一のブラケット(200)と前記モジュールケース(100)は、第二のヒンジ接続軸(500)によりヒンジ接続され、前記第一のブラケット(200)は、前記第二のヒンジ接続軸(500)回りに回転し、前記第一のヒンジ接続軸(400)の軸線は、前記第二のヒンジ接続軸(500)の軸線と交差するか又はねじれの位置にある、撮像モジュール。
【請求項2】
前記第一のブラケット(200)は、ブラケット本体(210)、第一の接続アーム(220)及び第二の接続アーム(230)を含み、前記第一の接続アーム(220)の一端は、前記ブラケット本体(210)に固定的に接続され、前記第一の接続アーム(220)の他端は、前記ケースキャビティ(110)内に伸び、且つ、前記モジュールケース(100)と前記第二のヒンジ接続軸(500)によりヒンジ接続され、前記第二の接続アーム(230)の一端は、前記ブラケット本体(210)に固定的に接続され、前記第二の接続アーム(230)の他端は、前記ケースキャビティ(110)内に伸び、且つ、前記カメラ(300)と前記第一のヒンジ接続軸(400)によりヒンジ接続される、請求項1に記載の撮像モジュール。
【請求項3】
前記第一の接続アーム(220)と前記第二の接続アーム(230)は、いずれも二つであり、二つの前記第一の接続アーム(220)は、対角となるように前記カメラ(300)の両側にそれぞれ配置され、二つの前記第二の接続アーム(230)は、他の対角となるように前記カメラ(300)の両側にそれぞれ配置される、請求項2に記載の撮像モジュール。
【請求項4】
前記ブラケット本体(210)には第一の逃げ孔(211)が開設されており、前記カメラ(300)のレンズ(310)が前記第一の逃げ孔(211)に対向して設けられる、請求項2に記載の撮像モジュール。
【請求項5】
前記第一のブラケット(200)は、一体式の構造部材である、請求項2に記載の撮像モジュール。
【請求項6】
第二のブラケット(600)をさらに含み、前記カメラ(300)は、前記第二のブラケット(600)に固定的に接続され、前記第二のブラケット(600)は、前記第一のヒンジ接続軸(400)により前記第一のブラケット(200)にヒンジ接続される、請求項1に記載の撮像モジュール。
【請求項7】
第一の駆動機構及び第二の駆動機構をさらに含み、前記第一の駆動機構は、前記カメラ(300)を前記第二のヒンジ接続軸(500)回りに回転させるように駆動し、前記第二の駆動機構は、前記カメラ(300)を前記第一のヒンジ接続軸(400)回りに回転させるように駆動する、請求項1に記載の撮像モジュール。
【請求項8】
前記第一のヒンジ接続軸(400)の軸線は、前記第二のヒンジ接続軸(500)の軸線と垂直する、請求項1に記載の撮像モジュール。
【請求項9】
前記モジュールケース(100)は、ケースフレーム(120)、第一のカバープレート(130)及び第二のカバープレート(140)を含み、前記第一のカバープレート(130)は、前記ケースフレーム(120)の一端の口部に設けられており、前記第二のカバープレート(140)は、前記ケースフレーム(120)の他端の口部に設けられており、前記第一のカバープレート(130)、前記第二のカバープレート(140)及び前記ケースフレーム(120)は、前記ケースキャビティ(110)を形成し、前記第一のカバープレート(130)には第二の逃げ孔(131)が開設されており、前記第二の逃げ孔(131)は、前記ケースキャビティ(110)に連通する、請求項1に記載の撮像モジュール。
【請求項10】
電子機器であって、請求項1~9のいずれか1項に記載の撮像モジュールを含む、電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2019年9月30日に中国で提出された中国特許出願番号201910944159.1の優先権を主張しており、同出願の内容の全ては、ここに参照として取り込まれる。
本開示は、通信機器の技術分野に関し、特に撮像モジュール及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
技術の進歩に伴い、電子機器(例えば、携帯電話、タブレットコンピュータ)は、発展されている。機能が強力なツールとして、電子機器は、大きい程度でユーザの生活及び仕事が便利になるようにする。撮像機能は、電子機器の基本的な機能であり、ユーザの撮影需要を満たすことができる。撮像機能は、通常、電子機器の撮像モジュールによって実現される。
【0003】
具体的な作動過程において、ユーザは、通常、電子機器を手に持って画像を撮影し、手に持って撮影する過程で振れが発生するため、撮像モジュールが撮影した画像の品質が悪くなることを招く。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、現在の電子機器の撮像モジュールにおいて振れ防止特性が悪いため、電子機器の撮影品質が悪くなるという問題を解決するための撮像モジュール及び電子機器を開示する。
【0005】
上記問題を解決するために、本発明は、以下の技術案を採用する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
撮像モジュールであって、モジュールケース、第一のブラケット及びカメラを含み、モジュールケースは、ケースキャビティを有し、第一のブラケットは、少なくとも部分的にケースキャビティ内に設けられており、カメラは、少なくとも部分的にケースキャビティ内に設けられており、カメラと第一のブラケットは、第一のヒンジ接続軸によりヒンジ接続され、カメラは、第一のヒンジ接続軸回りに回転することができ、第一のブラケットとモジュールケースは、第二のヒンジ接続軸によりヒンジ接続され、第一のブラケットは、第二のヒンジ接続軸回りに回転し、第一のヒンジ接続軸の軸線は、第二のヒンジ接続軸の軸線と交差するか又はねじれの位置にある。
【0007】
電子機器であって、前記撮像モジュールを含む。
【発明の効果】
【0008】
本発明で採用される技術案は、以下の有益な効果を達成することができる。
【0009】
本発明の実施例で開示される撮像モジュールにおいて、カメラは、第一のヒンジ接続軸回りに第一のブラケットに対して回転することができ、第一のブラケットとモジュールケースとの間は、第二のヒンジ接続軸によりヒンジ接続される。そのため、カメラは、第一のブラケットと共に第二のヒンジ接続軸回りにモジュールケースに対して回転することができる。第一のヒンジ接続軸の軸線が第二のヒンジ接続軸の軸線と交差するか又はねじれの位置にあるため、カメラの上記二つの方向での回転は、撮像モジュールの振れによる傾斜のこの二つの方向での角度成分を補償することができ、最終的に撮像モジュールに効果的な振れ防止を実施することができ、現在の電子機器の撮像モジュールにおいて振れ防止特性が悪いという問題を解決する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
ここで説明された添付図面は、本発明へのさらなる理解を提供するために使用され、本発明の一部を構成し、本発明を解釈するだけに用いられ、本発明への不適切な限定を構成するものではない。添付図面において、
【0011】
【
図1】本発明の実施例で開示される撮像モジュールの分解概略図である。
【
図2】本発明の実施例で開示される撮像モジュールの構造概略図である。
【
図5】本発明の実施例で開示される第一のブラケットの構造概略図である。
【
図6】本発明の実施例で開示される第二のブラケットの構造概略図である。
【
図7】本発明の実施例で開示される撮像モジュールの部分構造概略図である。
【
図8】本発明の実施例で開示される撮像モジュールの部分構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の目的、技術案及び利点をより明確にするために、以下では、本発明の具体的な実施例及び相応な添付図面を結び付けて、本発明の技術案を明確且つ完全に記述する。明らかに、記述された実施例は、全ての実施例ではなく、本開示の一部の実施例に過ぎない。本発明における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0013】
以下は、添付図面を結び付けながら、本発明の各実施例で開示される技術案を詳細に説明する。
【0014】
図1~
図8を参照すると、本発明の実施例は、電子機器に用いることができる撮像モジュールを開示する。開示される撮像モジュールは、モジュールケース100、第一のブラケット200及びカメラ300を含んでもよい。
【0015】
モジュールケース100は、撮像モジュールのベース部材であり、モジュールケース100は、撮像モジュールの他の構成部分に取付ベースを提供することができる。本発明の実施例では、モジュールケース100は、ケースキャビティ110を有し、ケースキャビティ110は、逃がす役割を果たす開口を有する。
【0016】
第一のブラケット200は、少なくとも部分的にケースキャビティ110内に設けられており、カメラ300は、少なくとも部分的にケースキャビティ110内に設けられており、カメラ300は、ケースキャビティ110の開口を透過して撮影することができる。
【0017】
本発明の実施例では、カメラ300と第一のブラケット200は、第一のヒンジ接続軸400によりヒンジ接続され、カメラ300は、第一のヒンジ接続軸400回りに回転することができる。第一のブラケット200とモジュールケース100は、第二のヒンジ接続軸500によりヒンジ接続され、第一のブラケット200は、第二のヒンジ接続軸500回りに回転する。第一のヒンジ接続軸400の軸線は、第二のヒンジ接続軸500の軸線と交差するか又はねじれの位置にあり、つまり、カメラ300が第一のヒンジ接続軸400回りに回転する方向は、第一のブラケット200が第二のヒンジ接続軸500回りに回転する方向に一致しない。
【0018】
具体的な撮影過程では、撮像モジュールは、振れのため、傾斜し、最終的に撮影品質に影響を与える。本発明の実施例で開示される撮像モジュールにおいて、カメラ300は、第一のヒンジ接続軸400回りに第一のブラケット200に対して回転することができ、第一のブラケット200とモジュールケース100は、第二のヒンジ接続軸500により回転接続される。そのため、カメラ300は、第一のブラケット200と共に第二のヒンジ接続軸500回りにモジュールケース100に対して回転することができる。第一のヒンジ接続軸400の軸線が第二のヒンジ接続軸500の軸線と交差するか又はねじれの位置にあるため、カメラ300の上記二つの方向での回転は、撮像モジュールの振れによる傾斜のこの二つの方向での角度成分を補償することができ、最終的に撮像モジュールに効果的な振れ防止を実施することができ、現在の電子機器の撮像モジュールにおいて振れ防止特性が悪いという問題を解決する。
【0019】
選択的な方案では、第一のヒンジ接続軸400の軸線は、第二のヒンジ接続軸500の軸線に垂直してもよく、このような場合に、撮影過程で撮像モジュール全体の振れによる傾斜角度は、それぞれ第一のヒンジ接続軸400の軸線方向回りと第二のヒンジ接続軸500の軸線方向回りの二つの角度成分に分解されやすく、それによって、カメラ300の回転過程における角度補償を容易にする。
【0020】
カメラ300は、比較的に精密なデバイスであり、組み立てがカメラ300を傷つくことを回避するために、選択的な方案では、本発明の実施例で開示される撮像モジュールは、第二のブラケット600をさらに含んでもよく、カメラ300は、第二のブラケット600に固定的に接続される。第二のブラケット600は、第一のヒンジ接続軸400により第一のブラケット200にヒンジ接続される。この場合に、カメラ300は、第二のブラケット600と共に第一のヒンジ接続軸400回りに回転することができる。このような場合に、カメラ300は、回転接続を直接的に行う必要がなく、カメラ300と第二のブラケット600との間に、容易で且つカメラ300を破壊しにくい組み立て方式を選択することができる。
【0021】
第一のブラケット200の構造は、多種あってもよい。再び
図1を参照すると、選択的な方案では、第一のブラケット200は、ブラケット本体210及び第一の接続アーム220を含んでもよく、第一の接続アーム220の第一の端は、ブラケット本体210に固定的に接続される。第一の接続アーム220の第二の端は、自由端である。第二のヒンジ接続軸500は、モジュールケース100に固定されてもよく、第一の接続アーム220の第二の端には、第一のヒンジ接続孔221が開設されてもよく、第二のヒンジ接続軸500は、第一のヒンジ接続孔221にヒンジ接続される。第一の接続アーム220が第二のヒンジ接続軸500によりモジュールケース100にヒンジ接続される方式を採用することは、ヒンジ接続構造が占有する空間を減少させることに役立つ。且つ、第一の接続アーム220の第二の端は、自由端であり、つまり、第一の接続アーム220は、片持ち構造であり、第一の接続アーム220の第二の端は、ケースキャビティ110内に伸びてヒンジ接続を実現することができ、これは、撮像モジュール全体の小型化設計に役立つ。
【0022】
選択的な方案では、第一のブラケット200は、第二の接続アーム230をさらに含んでもよく、第二の接続アーム230の第一の端は、ブラケット本体210に固定的に接続され、第二の接続アーム230の第二の端は、自由端である。第一のヒンジ接続軸400は、第二のブラケット600又はカメラ300に固定され、第二の接続アーム230の第二の端には第二のヒンジ接続孔231が開設され、第二のヒンジ接続孔231は、第一のヒンジ接続軸400にヒンジ接続され、同様に、第二の接続アーム230の第二の端は、ケースキャビティ110内に伸びてヒンジ接続を実現することができ、これは、モジュールブラケット全体の小型化設計に役立つ。同時に、第二の接続アーム230は、片持ち式構造であり、第二のヒンジ接続孔231は、第二の接続アーム230の自由端に設けられるため、第二の接続アーム230の変形によりヒンジ接続の組み立てを実現しやすい。
【0023】
ヒンジ接続の安定性を向上させるために、選択的な方案では、第一の接続アーム220と第二の接続アーム230の数量は、いずれも二つであってもよく、二つの第一の接続アーム220は、対角となるようにカメラ300の両側にそれぞれ配置されてもよく、二つの第二の接続アーム230は、他の対角となるようにカメラ300の両側にそれぞれ配置されてもよい。この場合、各第一の接続アーム220は、一つの第二のヒンジ接続軸500にヒンジ接続されてもよく、各第二の接続アーム230は、一つの第一のヒンジ接続軸400にヒンジ接続されてもよく、これは、明らかに、回転支持のバランスを向上させることができる。
【0024】
本発明の実施例では、ブラケット本体210は、第一のブラケット200の本体部分であり、ブラケット本体210は、第一の接続アーム220及び第二の接続アーム230が高い強度を有することを確保することができる。ブラケット本体210の構造は、多種あってもよい。選択的な方案では、ブラケット本体210には第一の逃げ孔211が開設されてもよい。カメラ300のレンズ310は、第一の逃げ孔211に対向して設けられてもよく、カメラ300のレンズ310は、第一の逃げ孔211を透過して撮影することができる。
【0025】
具体的には、カメラ300のレンズ310は、完全にケースキャビティ110内に位置してもよいし、第一の逃げ孔211内に位置してもよく、もちろん第一の逃げ孔211を介してケースキャビティ110の外に伸びてもよい。第一の逃げ孔211の開孔が大きすぎることを回避するために、選択的な方案では、カメラ300のレンズ310は、第一の逃げ孔211内に位置するか又は第一の逃げ孔211を介してモジュールケース100の外に伸びる。このような場合に、同じ撮影視野で第一の逃げ孔211の開口が大きすぎることを回避することができ、又は、第一の逃げ孔211の開口が一定である前提で、上記方案は、明らかに、レンズ310の撮影視野をより大きくすることができる。当然のことながら、カメラ300のレンズ310は、第一の逃げ孔211にレンズ310を取り囲む隙間を形成する必要があり、カメラ300が回転する過程で、隙間によって、カメラ300の回転が可能となる。
【0026】
製造及び組み立てを容易にするために、選択的な方案では、第一のブラケット200は、一体式の構造部材であってもよい。具体的には、第一のブラケット200は、一体式の金属構造部材であってもよい。
【0027】
具体的な振れ防止作動過程では、カメラ300が第一のヒンジ接続軸400及び/又は第二のヒンジ接続軸500回りに回転する必要がある。カメラ300の回転を駆動する方式は、多種ある。本発明の実施例で開示される撮像モジュールは、第一の駆動機構及び第二の駆動機構をさらに含んでもよく、第一の駆動機構は、カメラ300を第二のヒンジ接続軸500回りに回転させるように駆動し、即ち駆動カメラ300は、第一のブラケット200及び第二のブラケット600と共に第二のヒンジ接続軸500回りに回転する。第二の駆動機構は、カメラ300を第一のヒンジ接続軸400回りに回転させるように駆動し、即ち、カメラ300、又は、カメラ300と第二のブラケット600で形成される全体が第一のヒンジ接続軸400回りに回転するように駆動する。
【0028】
具体的な実施の形態では、第一の駆動機構及び第二の駆動機構は、いずれも駆動モータ、又は、駆動モータと駆動モータと協働する伝動機構を含むものであってもよく、カメラ300は、駆動モータの駆動で回転する。
【0029】
当然のことながら、第一の駆動機構及び第二の駆動機構は、さらに、他の種類の駆動機構であってもよく、再び
図1及び
図7を参照すると、選択的な方案では、本発明の実施例で開示される電子機器において、第一の駆動機構及び第二の駆動機構は、いずれも、駆動コンポーネント700であってもよい。駆動コンポーネント700は、永久磁石710と電磁石720を含んでもよい。
【0030】
永久磁石710は、カメラ300又は第二のブラケット600に設けられてもよく、電磁石720は、モジュールケース100に設けられてもよく、又は、電磁石720は、カメラ300又は第二のブラケット600に設けられてもよく、永久磁石710は、モジュールケース100に設けられてもよい。
【0031】
第一の駆動機構が作動する時、第一の駆動機構に含まれる永久磁石710は、電磁石720と協働し、第一の磁力をさらに形成し、第一の磁力は、カメラ300を第一のヒンジ接続軸400回りに回転させるように駆動する。第二の駆動機構が作動する時、第二の駆動機構に含まれる永久磁石710は、電磁石720と協働し、第二の磁力をさらに形成し、第二の磁力は、カメラ300、第二のブラケット600、第一のブラケット200を共に第二のヒンジ接続軸500回りに回転させるように駆動する。
【0032】
回転角度の制御を容易にするために、本発明の実施例で開示される電子機器は、角度検出コンポーネント800を含んでもよく、角度検出コンポーネント800は、ホール素子810を含み、具体的には、角度検出コンポーネント800は、二つのホール素子810を含んでもよく、二つのホール素子810は、それぞれ第一の駆動機構と第二の駆動機構と一対一に協働し、二つのホール素子810及び対応する永久磁石710において、永久磁石710は、カメラ300又は第二のブラケット600に設けられてもよく、ホール素子810は、モジュールケース100に設けられてもよく、又は、ホール素子810は、カメラ300又は第二のブラケット600に設けられており、永久磁石710は、モジュールケース100に設けられている。
【0033】
カメラ300は、第二のヒンジ接続軸500回りに回転し、カメラ300は、第一のヒンジ接続軸400回りに回転し、いずれも対応する角度検出コンポーネント800によって検出され、ホール素子810は、対応する永久磁石710と協働することによって、カメラ300が第二のヒンジ接続軸500又は第一のヒンジ接続軸400回りに回転する角度を検出し、さらに、カメラ300が第二のヒンジ接続軸500又は第一のヒンジ接続軸400回りに回転する方向に角度補償の制御を容易にする。
【0034】
説明すべきことは、本発明の実施例で、ホール素子810が永久磁石710と協働することによって回転角度を検出するという技術手段は、公知技術であり、ここでは説明を省略する。
【0035】
組み立てを容易にするために、選択的な方案では、本発明の実施例で開示される角度検出コンポーネント800は、第三のブラケット820をさらに含んでもよく、電磁石720及びホール素子810は、いずれも第三のブラケット820に設けられてもよく、第三のブラケット820は、モジュールケース100に固定されてもよい。
【0036】
本発明の実施例では、モジュールケース100の構造は、多種あってもよく、再び
図1を参照すると、具体的な実施の形態では、モジュールケース100は、ケースフレーム120、第一のカバープレート130及び第二のカバープレート140を含んでもよく、第一のカバープレート130は、ケースフレーム120の一端の口部に設けられており、第二のカバープレート140は、ケースフレーム120の他端の口部に設けられており、第一のカバープレート130、第二のカバープレート140及びケースフレーム120は、ケースキャビティ110を形成し、第一のカバープレート130には第二の逃げ孔131が開設されており、第二の逃げ孔131は、ケースキャビティ110に連通する。上記構造のモジュールケース100は、良好な組み立て性を有し、カメラ300の取り付けを容易にする。ブラケット本体210には第一の逃げ孔211が開設されている前提で、前記第一の逃げ孔211は、第二の逃げ孔131の孔壁に囲まれる空間内に位置する。
【0037】
本発明の実施例で開示される撮像モジュールに基づいて、本発明の実施例は、前記撮像モジュールを含む電子機器を開示する。カメラ300は、モジュールケース100を貫通するフレキシブル回路基板900により電子機器のマザーボードと電気的に接続され、さらに、カメラ300への給電を実現することができる。フレキシブル回路基板900は、良好な変形能力を有するため、カメラ300の回転に良く適応することができる。
【0038】
本発明の実施例で開示される電子機器は、スマートフォン、タブレットコンピュータ、電子書籍リーダー、ウェアラブルデバイスなどであってもよく、本発明の実施例は、電子機器の具体的な種類を限定しない。
【0039】
本発明の上記実施例は、各実施例間の相違点に焦点を合わせて記述しており、各実施例間の異なる最適化特徴は、矛盾しない限り、組み合わせによりさらに好適な実施例を形成することができる。記述を簡潔にするために、ここでは説明を省略する。
【0040】
前記内容は、本発明の実施例に過ぎず、本発明を限定するためのものではない。当業者にとって、本発明には、様々な修正及び変更が可能である。本発明の精神及び原理内で行われる全ての変更、同等な置換、改善などは、本発明の特許請求の範囲内に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0041】
100…モジュールケース
110…ケースキャビティ
120…ケースフレーム
130…第一のカバープレート
131…第二の逃げ孔
140…第二のカバープレート
200…第一のブラケット
210…ブラケット本体
211…第一の逃げ孔
220…第一の接続アーム
221…第一のヒンジ接続孔
230…第二の接続アーム
231…第二のヒンジ接続孔
300…カメラ
310…レンズ
400…第一のヒンジ接続軸
500…第二のヒンジ接続軸
600…第二のブラケット
700…駆動コンポーネント
710…永久磁石
720…電磁石
800…角度検出コンポーネント
810…ホール素子
820…第三のブラケット
900…フレキシブル回路基板
【国際調査報告】