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特表2022-550389ハンドツールのためのトルク増強アダプタ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-01
(54)【発明の名称】ハンドツールのためのトルク増強アダプタ
(51)【国際特許分類】
   B25B 15/00 20060101AFI20221124BHJP
   B25B 15/02 20060101ALI20221124BHJP
   B25B 23/16 20060101ALI20221124BHJP
【FI】
B25B15/00 630F
B25B15/02
B25B23/16 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022519660
(86)(22)【出願日】2020-07-30
(85)【翻訳文提出日】2022-05-12
(86)【国際出願番号】 US2020044350
(87)【国際公開番号】W WO2021066930
(87)【国際公開日】2021-04-08
(31)【優先権主張番号】16/588,999
(32)【優先日】2019-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503455363
【氏名又は名称】レイセオン カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ヌゴ,アラン
【テーマコード(参考)】
3C038
【Fターム(参考)】
3C038DA01
(57)【要約】
【要約】
ハンドツールシステムは、第1ドライバと、第2ドライバと、及びドライバアダプタとを含む。第1ドライバ及び第2ドライバは、各々、外部構成を有するドライバハンドルと、ドライバハンドルに固定されたドライバ部品とを備える。ドライバアダプタは、第1及び第2ドライバのドライバハンドルに選択的に適合可能である。ドライバアダプタは、細長い本体と、細長い本体の第1端部に形成された第1ソケットと、細長い本体の第2端部に形成された第2ソケットと、細長い本体の長手方向に沿って長手方向に形成され分配配置された複数のスルーホールとを備える。各ソケットは、第1ドライバ又は第2ドライバのドライバハンドルを受け入れ、ドライバアダプタの回転時にドライバにトルクを伝達するように寸法決めされ形状付けされた内部構成を有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドライバのドライバハンドルと共に使用され、ドライバにトルクを伝達するように動作可能なドライバアダプタであって:
第1端部と、該第1端部から長手方向に離間した第2端部とを有する細長い本体;
前記第1端部に形成された第1ソケットであって、第1ドライバのドライバハンドルを受け、かつ当該ドライバアダプタの回転時に前記第1ドライバにトルクを伝達するように寸法決めされ形状付けされた内部構成を有する第1ソケット;
前記第2端部に形成された第2ソケットであって、第2ドライバのドライバハンドルを受け、かつ当該ドライバアダプタの回転時に前記第2ドライバにトルクを伝達するように寸法決めされ形状付けされた内部構成を有する第2ソケット;及び
前記第1端部と前記第2端部との間で、前記細長い本体の長さに沿って長手方向に亘り分配配置された複数のスルーホールであって、前記複数のスルーホールは、当該ドライバアダプタの回転を容易にするトルクレバーを受け入れるように寸法決めされ形状付けされた複数のスルーホール;
を有するドライバアダプタ。
【請求項2】
前記第1ソケットは、前記第2ソケットとは寸法が異なり、当該ドライバアダプタは、異なるサイズのドライバハンドルを有する前記第1ドライバ及び前記第2ドライバと共に動作可能である、請求項1に記載のドライバアダプタ。
【請求項3】
前記第1ソケットの前記内部構成は、前記第2ソケットの前記内部構成とは異なり、当該ドライバアダプタは、異なるタイプであり異なる構成のドライバハンドルを有する前記第1ドライバ及び前記第2ドライバと共に動作可能である、請求項1に記載のドライバアダプタ。
【請求項4】
前記第1ソケットの前記内部構成は第1パターンの第1突起を有し、前記第2ソケットの前記内部構成は第2パターンの第2突起を有する、請求項1に記載のドライバアダプタ。
【請求項5】
前記第1ソケットの前記内部構成は第1パターンの平坦部を有し、前記第2ソケットの前記内部構成は第2パターンの平坦部を有する、請求項1に記載のドライバアダプタ。
【請求項6】
前記第1ソケットの前記内部構成は一パターンの平坦部を有し、前記第2ソケットの前記内部構成は、一パターンの突起を有する、請求項1に記載のドライバアダプタ。
【請求項7】
前記第1パターンの突起又は前記第2パターンの突起のうちの少なくとも1つは、ドライバハンドルの縦溝に相補的に寸法決めされ形状付けされる、請求項4に記載のドライバアダプタ。
【請求項8】
前記第1ソケットの前記内部構成の小径は、前記第2ソケットの前記内部構成の大径よりも大きい、請求項2に記載のドライバアダプタ。
【請求項9】
前記第1ソケットと前記第2ソケットとの間で、前記細長い本体内に形成された第3ソケットをさらに備え、前記第3ソケットは、第3ドライバのドライバハンドルを受け入れるように寸法決めされ形状付けされた第3内部構成を有する、請求項1に記載のドライバアダプタ。
【請求項10】
前記第3ソケットは、前記第1ソケットの前記内部構成の小径及び前記第2ソケットの前記内部構成の小径よりも小さい大径を備える、請求項9に記載のドライバアダプタ。
【請求項11】
前記複数のスルーホールのうちの第3スルーホールを貫通して延在するトルクレバーをさらに備える、請求項1に記載のドライバアダプタ。
【請求項12】
前記トルクレバーが剛性ロッドを含む、請求項1に記載のドライバアダプタ。
【請求項13】
前記剛性ロッドは、前記複数のスルーホールのうちの1つのスルーホールを貫通して延在し、前記剛性ロッドが前記ドライバアダプタから両方向に延在する、請求項12に記載のドライバアダプタ。
【請求項14】
前記トルクレバーは、前記複数のスルーホールのうちの1つのスルーホールを貫通して延在する可撓性ストラップと、前記可撓性ストラップに結合された剛性ハンドルとを備える、請求項12に記載のドライバアダプタ。
【請求項15】
ハンドツールシステムであって:
第1外部構成を有するドライバハンドルと、該ドライバハンドルに固定されたドライバ部品とを含む第1ドライバ;
第2外部構成を有するドライバハンドルと、該ドライバハンドルに固定されたドライバ部品とを含む第2ドライバ;及び
前記第1ドライバ及び前記第2ドライバの前記ドライバハンドル上に選択的に適合可能なドライバアダプタ;
を含み、
前記ドライバアダプタは:
第1端部と、該第1端部から長手方向に離間した第2端部とを有する細長い本体;
前記第1端部に形成された第1ソケットであって、第1ドライバの前記ドライバハンドルを受け、かつ当該ドライバアダプタの回転時に前記第1ドライバにトルクを伝達するように寸法決めされ形状付けされた内部構成を有する第1ソケット;
前記第2端部に形成された第2ソケットであって、第2ドライバの前記ドライバハンドルを受け、かつ当該ドライバアダプタの回転時に前記第2ドライバにトルクを伝達するように寸法決めされ形状付けされた内部構成を有する第2ソケット;及び
前記第1端部と前記第2端部との間で、前記細長い本体の長さに沿って長手方向に亘り分配配置された複数のスルーホールであって、前記複数のスルーホールは、当該ドライバアダプタの回転を容易にするトルクレバーを受け入れるように寸法決めされ形状付けされた複数のスルーホール;
を有する、ハンドツールシステム。
【請求項16】
前記複数のスルーホールのうちのひとつのスルーホールに配置されたトルクレバーをさらに備える、請求項15に記載のハンドツールシステム。
【請求項17】
前記第1ドライバの前記ドライバハンドルの前記第1外部構成は複数の縦溝を有し、前記ドライバアダプタの前記第1ソケットの前記内部構成は、前記複数の縦溝内に延在するように構成された複数の突起を有する、請求項15に記載のハンドツールシステム。
【請求項18】
前記第1ドライバの前記ドライバハンドルの前記第1外部構成は、複数の第1平坦部を有し、前記ドライバアダプタの前記第1ソケットの前記内部構成は、前記複数の第1平坦部とインターフェースするように構成された複数の第2平坦部を有する、請求項15に記載のハンドツールシステム。
【請求項19】
前記トルクレバーは、前記複数のスルーホールのうちの1つのスルーホールを貫通する可撓性ストラップと、該可撓性ストラップに結合された剛性ハンドルとを備える、請求項16に記載のハンドツールシステム。
【請求項20】
第3外部構成を有するドライバハンドルと、該ドライバハンドルに固定されたドライバ部品とを含む第3ドライバをさらに備え、
前記ドライバアダプタは、前記第3ドライバの前記ドライバハンドル上にさらに選択的に適合可能であり、
前記ドライバアダプタは第3ソケットをさらに備え、該第3ソケットは、前記第3ドライバの前記ドライバハンドルを受け、かつ前記ドライバアダプタの回転時に前記第3ドライバにトルクを伝達するように寸法決めされ形状付けされた内部構成を有する、
請求項15に記載のハンドツールシステム。
【請求項21】
前記第1ソケットは前記第2ソケットとはサイズが異なり、前記ドライバアダプタは、異なるサイズのドライバハンドルを有する前記第1ドライバ及び前記第2ドライバと共に動作可能である、請求項15に記載のハンドツールシステム。
【請求項22】
前記第1ソケットの前記内部構成は前記第2ソケットの前記内部構成とは異なり、前記ドライバアダプタは、異なる構成のドライバハンドルを有し異なるタイプである前記第1ドライバと前記第2ドライバと共に動作可能である、請求項15に記載のハンドツールシステム。
【請求項23】
ドライバアダプタを構成するための方法であって:
細長い本体の第1端部に第1ソケットを形成するステップであり、該第1ソケットは、第1ドライバのハンドルに適合し、当該ドライバアダプタの回転時に前記第1ドライバにトルクを伝達するように寸法決めされ形状付けされた内部構成を有する、ステップ;
細長い本体の第2端部に第2ソケットを形成するステップであり、該第2端部は前記第1端部から長手方向に離間し、前記第2ソケットは、第2ドライバのハンドルに適合するように寸法決めされ形状付けされた内部構成を有する、ステップ;及び
前記第1端部と前記第2端部との間で、前記細長い本体の長さに沿って長手方向に亘り分配配置された複数のスルーホールを形成するステップであり、前記複数のスルーホールは、前記ドライバアダプタの回転を容易にするトルクレバーを受け入れるように寸法決めされ形状付けされている、ステップ;
を含むドライバアダプタを構成するための方法。
【請求項24】
前記第1ソケットの内部構成を第1パターンの突起で形成するステップと、前記第2ソケットの内部構成を第2パターンの突起で形成するステップとをさらに含む、請求項23に記載のドライバアダプタを構成するための方法。
【請求項25】
前記第1パターンの突起と前記第2パターンの突起のうちの少なくとも1つを、ドライバハンドルの縦溝に相補的に寸法決めされ形状付けするステップをさらに含む、請求項24に記載のドライバアダプタを構成するための方法。
【請求項26】
前記第1ソケットの前記内部構成の小径が前記第2ソケットの前記内部構成の大径よりも大きいように前記第1ソケットを形成するステップをさらに含む、請求項23に記載のドライバアダプタを構成するための方法。
【請求項27】
前記第1ソケットと前記第2ソケットとの間に第3ソケットを形成するステップをさらに含み、前記第3ソケットは、第3ドライバのドライバハンドルを受け入れるように寸法決めされ形状付けされた内部構成を有し、前記第3ソケットは、前記第1ソケットの前記内部構成の小径及び前記第2ソケットの前記内部構成の小径よりも小さい大径を有する、請求項23に記載のドライバアダプタを構成するための方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドライバのドライバハンドルと共に使用されドライバにトルクを伝達するように動作可能なドライバアダプタ、ハンドツールシステム及びドライバアダプタを構成するための方法に関する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
スクリュードライバーのようなハンドヘルドドライバは、種々のタイプのスクリュー、ボルト、ナットその他のもののようなファスナ及びファスナ部品にトルクをかけるために一般に使用される。一例では、ハンドヘルドドライバはドライバシャフトを有してもよく、ドライバシャフトの一端はファスナのヘッドのインターフェース部とインターフェースし係合するようにドライバヘッドとして構成される。ハンドヘルドドライバは、さらに、ドライバシャフトを支持するハンドルを備えることができ、ハンドルは、ユーザがハンドヘルドドライバを介して必要な又は所望のトルクをファスナ又はファスナ部品に手動で加えることができるように、ユーザに把持されるように構成される。ハンドヘルドドライバには、フラットドライバ及びフィリップスドライバ、ナットドライバ、スタードライバ、及び六角形キードライバを含むが、これらに限定されない、様々なタイプ及び構成のものがある。ドライバの種類や構成の違いに加えて、さまざまなサイズのドライバがある。従って、様々なタイプ及びサイズ、ならびに利用可能なファスナの構成とインターフェースするために、幅広い範囲のハンドヘルドドライバが利用可能である。
【0003】
ドライバハンドルの相対的なサイズは、ドライバのサイズ及びドライバが使用される応用に関係することが多い。大きなハンドルを持つより大きなドライバは十分な空間の領域で使用されることが多いが、より小さなドライバはより小さな空間の領域で使用されることが多く、より小さなハンドルサイズを必要とする。
【0004】
オペレータが高トルクのドライバを毎日使用すると、腕、手首及び/又は手の痛みが生じる可能性がある。機械の組み立てや構成部品の接合など、目的にかかわらず、ドライバを使用してファスナを締め付けるオペレータは、所定量のファスナを締め付ける必要がある。いくつかのハンドヘルド・トルク・ドライバは、ファスナに加えられるトルクの量の表示をオペレータに提供することができ、従って、オペレータにファスナの締め付けをいつ止めるべきかを知らせる。このようなハンドヘルド・トルク・ドライバは、典型的には、トルク設定が正確であり、このようなドライバで使用されるファスナが適切にトルクを受けていることを保証するために較正される必要がある。トルク・ドライバを較正するプロセスは、しばしば、技術者がドライバシャフトを較正ツールに挿入し、トルクの範囲全体にわたってツールをトルクすることを必要とする。この較正プロセスは、技術者が較正ツール内の複数のドライバに毎日繰り返しトルクを加えることを必要とする場合がある。さらに、個人が、様々なタスクを完了するため、又はその職務を遂行するため(例えば、組立ライン作業者、及びその他)のように、携帯型ドライバを繰り返し使用することを必要とする多くの例がある。ハンドヘルドドライバを使用する個人によるこのような手及び手首の動きは、特に時間(例えば、数時間、数日、数週間、数カ月、又は数年)にわたって、傷害を生じさせる可能性がある。腕、手首、及び/又は手の靭帯、筋肉、又は腱への軽度の損傷には、疲労、痛み、腫脹などがある。腕、手首、及び/又は手の靭帯、筋肉、又は腱へのより重大な損傷には、捻挫又はより持続性の負担が含まれる。重大な損傷は神経を侵す可能性があり、個人による特定の反復運動は手根管症候群、変形性関節症、腱炎を引き起こす可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書中で使用される用語「実質的に」とは、作用、特徴、特性、状態、構造、項目、又は結果の完全又はほぼ完全な範囲又は程度を指す。例えば、「実質的に」囲まれた物体は、物体が完全に囲まれているか、又はほとんど完全に囲まれていることを意味する。絶対的完全性からの正確に許容される逸脱の程度は、場合によっては、特定の状況に依存することがある。しかし、一般的に言えば、完了に近いということは、あたかも絶対的及び完全な完了が得られたかのように、全体的に同じ結果を得ることになる。「実質的に」の使用は、作用、特徴、特性、状態、構造、項目又は結果の完全又はほぼ完全な欠如を指すために否定的意味で使用される場合にも等しく適用可能である。
【0006】
本明細書で使用する「スルーホール」は、ドライバアダプタの細長い本体の壁を完全に貫通するように作られた孔又は開口である。「スルーホール」は、単一のホール又は開口、又は共通軸に沿ってドライバアダプタの複数の壁を通過する一連のホール又は開口を備えることができる。例えば、本明細書に開示されるトルクレバーは、ドライバアダプタの細長い本体内の第1開口部又は孔を1つの位置(例えば、片側)で通過し、別の位置(例えば、反対側)でドライバアダプタの細長い本体内の第2開口部又は開口部を通過する線形ロッドを含むことができる。もちろん、トルクアダプタは、任意の軸又は一連の軸に沿って任意の数の「スルーホール」を通過する他の設計又は構成を含むことができる。
【0007】
本発明の概念の最初の概要は、以下に提供され、その後、特定の例は、後にさらに詳細に説明される。この最初の要約は、読者が実施例をより迅速に理解するのを助けることを意図したものであるが、実施例の主要な特徴又は本質的な特徴を特定することを意図したものではなく、また、クレームされた主題事項の範囲を限定することを意図したものでもない。
【0008】
一例として、細長い本体と、第1ソケットと、第2ソケットと、細長い本体内の複数のスルーホールとを備えるドライバアダプタを開示する。ドライバアダプタは、ドライバのドライバハンドルに使用するためのものであり、ドライバにトルクを伝達するように動作可能である。細長い本体は、第1端部と、第1端部から長手方向に離間された第2端部とを有する。第1ソケットは、第1端部に形成され、第1ドライバのドライバハンドルを受け取り、ドライバアダプタの回転時に第1ドライバにトルクを伝達するようにサイズ及び成形された内部構成を有する。第2ソケットは、第2端部に形成され、第2ドライバのドライバハンドルを受け取り、ドライバアダプタの回転時に第2ドライバにトルクを伝達するように、サイズ及び成形された内部構成を有する。複数のスルーホールは、第1端部と第2端部との間の細長い本体の長さに沿って長手方向に形成され、配置される。複数のスルーホールは、ドライバアダプタの回転を容易にするトルクレバーを受け入れるように寸法決めされ構成されている。
【0009】
より詳細な態様によれば、第1ソケットは、第2ソケットとはサイズが異なっていてもよく、その結果、ドライバアダプタは、異なるサイズのドライバハンドルを有する第1ドライバ及び第2ドライバと共に動作可能である。
【0010】
より詳細な態様によれば、第1ソケットの内部構成は、第2ソケットの内部構成とは異なることができ、その結果、ドライバは、異なる構成のドライバハンドルを有し異なるタイプの第1及び第2ドライバと共に動作可能である。
【0011】
より詳細な態様によれば、第1ソケットの内部構成は第1パターンの第1突起を有することができ、第2ソケットの内部構成は第2パターンの第2突起を有することができる。
【0012】
より詳細な態様によれば、第1ソケットの内部構成は、第1パターンの平坦部を有することができ、第2ソケットの内部構成は、第2パターンの平坦部を有することができる。
【0013】
より詳細な態様によれば、第1ソケットの内部構成は、一パターンの平坦部を有することができ、第2ソケットの内部構成は、一パターンの突起を有することができる。
【0014】
より詳細な態様によれば、第1パターンの突起又は第2パターンの突起のうち少なくとも1つは、ドライバハンドルの縦溝の相補的に、寸法を決定し、成形することができる。
【0015】
より詳細な態様によれば、第1ソケットの内部構成の小径は、第2ソケットの内部構成の小径よりも大きくすることができる。
【0016】
より詳細な態様によれば、ドライバアダプタは、第1ソケットと第2ソケットとの間の細長い本体に形成された第3ソケットをさらに備えることができる。第3ソケットは、第3ドライバのドライバハンドルを受け取るように、サイズ及び成形された第3構成を有し得る。
【0017】
より詳細な態様によれば、第3ソケットは、第1ソケットの第1構成の小及び第2ソケットの第2構成の小径より小さい大径を含むことができる。
【0018】
より詳細な態様によれば、ドライバアダプタは、複数のスルーホールのうちの1つのスルーホールを貫通して延在するトルクレバーをさらに備えることができる。
【0019】
より詳細な態様によれば、トルクレバーは、剛性ロッドを備えることができる。
【0020】
より詳細な態様によれば、剛性ロッドは、複数のスルーホールのスルーホールを通って延びることができ、その結果、剛性ロッドは、ドライバアダプタから両方向に延びる。
【0021】
より詳細な態様によれば、トルクレバーは、複数のスルーホールのうちの1つのスルーホールを貫通する可撓性ストラップと、該可撓性ストラップに結合された剛性ハンドルとを備えることができ、該剛性ハンドルを介して、該可撓性ストラップをドライバハンドルの周囲で締め付け、該剛性ハンドルを回転させて、ドライバアダプタを介してドライバにトルクを加えることができる。
【0022】
また、第1ドライバと、第2ドライバと、ドライバアダプタとを備えるハンドツールシステムも開示されている。第1ドライバは、第1外部構成を有するドライバハンドルと、該ドライバハンドルに固定されたドライバ部品とを含む。第2ドライバは、第2外部構成を有するドライバハンドルと、該ドライバハンドルに固定されたドライバ部品とを含む。ドライバアダプタは、第1及び第2ドライバのドライバハンドルに選択的に適合可能である。ドライバアダプタは、長手方向軸線と、第1端部と、第1端部から長手方向に離間された第2端部とを有する細長い本体を備える。第1ソケットが第1端部に形成され、第1ソケットは、第1ドライバのドライバハンドルを受け取り、ドライバアダプタの回転時に第1ドライバにトルクを伝達するようにサイズ決定され、成形された第1ソケットの内部構成を有する。第2ソケットが第2端部に形成される。第2ソケットは、第2ドライバのドライバハンドルを受け取り、ドライバアダプタの回転時に第2ドライバにトルクを伝達するようにサイズ及び成形された内部構成を有する。複数のスルーホールが、第1端部と第2端部との間の細長い本体の長さに沿って長手方向に形成され、配置される。複数のスルーホールは、ドライバアダプタの回転を容易にするトルクレバーを受け入れるように寸法決めされ構成されている。
【0023】
より詳細な態様によれば、ドライバアダプタは、複数のスルーホールのうちの1つのスルーホールに配置されたトルクレバーをさらに備えることができる。
【0024】
より詳細な態様によれば、第1ドライバのドライバハンドルの第1外部構成は、複数の縦溝を有することができ、ドライバアダプタの第1ソケットの内部構成は、複数の縦溝に延在するように構成された複数の突起を有することができる。
【0025】
より詳細な態様によれば、第1ドライバのドライバハンドルの第1外部構成は、複数の第1平坦部を有することができ、ドライバアダプタの第1ソケットの内部構成は、複数の第1平坦部とインターフェースするように構成された複数の第2平坦部を有することができる。
【0026】
より詳細な態様によれば、トルクレバーは、複数のスルーホールのスルーホールを貫通する可撓性ストラップと、可撓性ストラップに結合された剛性ハンドルとを備えることができる。
【0027】
より詳細な態様によれば、ハンドツールシステムは、第2外部構成を有するドライバハンドルと、ドライバハンドルに固定されたドライバ部品とを含む第2ドライバをさらに含むことができる。ドライバアダプタは、さらに、第3ドライバのドライバハンドルに選択的に適合可能であり、ドライバアダプタは、第3ソケットをさらに備えることができる。第3ソケットは、第3ドライバのドライバハンドルを受け取り、ドライバアダプタの回転時に第3ドライバにトルクを伝達するようにサイズ及び成形された内部構成を有することができる。
【0028】
より詳細な態様によれば、第1ソケットは、第2ソケットとはサイズが異なっていてもよく、その結果、ドライバアダプタは、異なるサイズのドライバハンドルを有する第1ドライバ及び第2ドライバと共に動作可能である。
【0029】
より詳細な態様によれば、第1ソケットの内部構成は、第2ソケットの内部構成とは異なることができ、その結果、ドライバは、異なる構成のドライバハンドルを有し異なるタイプの第1及び第2ドライバと共に動作可能である。
【0030】
また、ドライバアダプタを構成する方法も開示されている。本方法は、細長い本体の第1端部に第1ソケットを形成するステップと、該第1端部から長手方向に離間した該細長い本体の第2端部に第2ソケットを形成するステップと、該第1端部と該第2端部との間の該細長い本体の長手方向に沿って長手方向に貫通して形成され配置された複数のスルーホールを形成するステップとを含む。第1ソケットは、第1ドライバのハンドルに適合し、ドライバアダプタの回転時に第1ドライバにトルクを伝達するようにサイズ及び成形された内部構成を有する。第2ソケットは、第2ドライバのハンドルに適合するようにサイズ及び成形された内部構成を有する。複数のスルーホールは、ドライバアダプタの回転を容易にするトルクレバーを受け入れるように寸法決めされ構成されている。
【0031】
より詳細な態様によれば、本方法は、さらに、第1パターンの突起で第1ソケットの内部構成を形成するステップと、第2パターンの突起で第2ソケットの内部構成を形成するステップとを含むことができる。
【0032】
より詳細な態様によれば、本方法は、ドライバハンドルの縦溝に相補的な、第1パターンの突起及び第2パターンの突起の少なくとも1つを、寸法決めされ形状付けすることをさらに含むことができる。
【0033】
より詳細な態様によれば、本方法は、第1ソケットを形成して、第2内部構成の小径よりも大きい第1内部構成の小径を有することをさらに含むことができる。
【0034】
より詳細な態様によれば、本方法は、第1ソケットと第2ソケットとの間に第3ソケットを形成することをさらに含むことができる。第3ソケットは、第3ドライバのドライバハンドルを受け入れるサイズ及び形状を有する第3構成を有することができ、第1構成の小径及び第2構成の小径より小さい大径を有することができる。
【0035】
本発明の特徴及び利点は、添付の図面と併せて、以下の詳細な説明から明らかであり、添付の図面は、例示として、本発明の特徴を一緒に示している。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1】本開示の一例に従った、3つの異なるハンドツールドライバで動作可能であるように構成された3つのソケットを有するドライバアダプタを示すハンドツールシステムの斜視図であり、そのうちの2つのハンドツールドライバが示されている。
図2図1のハンドツールシステムのドライバアダプタ部品の側面図を示す。
図3図2のAA線に沿って取った図2のドライバアダプタの第1端部の横断面図と、第1ソケットで動作可能である図1のハンドツールシステムの第1ドライバのドライバハンドルの横断面図とを示す。
図4図2のBB線に沿って取った図2のドライバアダプタの第2端部の横断面図と、第2ソケットで動作可能である図1のハンドツールシステムの第2ドライバのドライバハンドルの横断面図とを示す。
図5図2のCC線に沿って取った図2のドライバアダプタの縦断面図であり、3つのソケットすべてを示す。
図6】本開示の例に従ったドライバアダプタの第1端部の端面図を示す。
図7図6のドライバアダプタの第2端部の端面図を示す。
図8図6のAA線に沿って取った図6のドライバアダプタの縦断面図を示し、ドライバアダプタは2つのソケットを含む。
図9】本開示の例に従った、3つのソケットを有するドライバアダプタの側面図を示す。
図10図9の線AAに沿った取った図9のドライバアダプタの第1端部の横断面図を示し、さらに、ドライバアダプタで動作可能である第1端部からドライバアダプタに挿入されたドライバのドライバハンドルの周囲に巻き付けられている可撓性ストラップ形態のトルクレバーの一部を示している。
図11図9のAA線に沿って取った図9のドライバアダプタの第1端部の横断面図を示し、可撓性ストラップは、ドライバアダプタに挿入されたドライバのドライバハンドルの周囲によりしっかりと巻き付けられて示されている。
図12図9のAA線に沿って取った図9のドライバアダプタの第1端部の横断面図を示し、さらに、ドライバアダプタで動作可能である第1端部からドライバアダプタに挿入されたドライバのドライバハンドルの周囲に巻き付けられている可撓性ストラップ形態のトルクレバーの一部を示している。
図13図9のAA線に沿って取った図9のドライバアダプタの第1端部の横断面図を示し、可撓性ストラップは、ドライバアダプタに挿入されたドライバのドライバハンドルの周囲によりしっかりと巻き付けられて示されている。
図14図9のドライバアダプタの第2端部の端面図を示し、さらに、第2端部からドライバアダプタに挿入するように構成されたドライバの断面プロファイルを示す。
図15図9のBB線に沿って取った図9のドライバアダプタの縦断面図を示す。
図16】本開示の別の例に従ったドライバアダプタの端面図を示し、対応するソケットは六角形の断面構成を有する。
図17】本開示の別の例に従ったドライバアダプタの端面図を示し、対応するソケットは星形断面構成を有する。
【発明を実施するための形態】
【0037】
次に、図示された実施例を参照し、本明細書では、特定の言語を用いてこれを説明する。それにもかかわらず、本発明の範囲の制限が意図されていないことが理解されるであろう。
【0038】
図1は、本開示の例に従ったハンドヘルドツールシステム10を示す。ハンドヘルドツールシステム10は、ドライバアダプタ12と、第1ドライバ14と、第2ドライバ28とを備える。ドライバアダプタ12は、細長い本体16と、ドライバアダプタ12に形成された長手方向ボア18と、少なくとも2つのソケットを画定する側面17と、複数のスルーホール20とを備える。ドライバアダプタ12は、複数のスルーホール20とインターフェースするトルクレバー22をさらに含むことができる。第1及び第2ドライバ14、28は、各々、ドライバハンドル(例えば、第1ドライバ14の第1ドライバハンドル24、及び第2ドライバ28の第2ドライバハンドル29を参照)及びドライバハンドルに固定されたドライバ部品(例えば、第1ドライバ14の第1ドライバ部品26、及び第2ドライバ28の第2ドライバ部品27を参照)を含み、後の図に示すように、少なくとも2つのソケットは、各々、ドライバ(例えば、第1及び第2ドライバ14、28の1つ)のドライバハンドルを受け取り、ドライバアダプタ12の回転時にトルクをドライバアダプタ12からドライバハンドルに伝達し、そして締め具に伝達される。
【0039】
トルクレバー22は、複数のスルーホール20のうちの1つのスルーホールを貫通して延在する剛性ロッドであってよい。トルクレバー22は、ドライバアダプタ12から両方向に延びることができる。オペレータは、第1スルーホール21からトルクレバー22を取り外し、必要に応じてトルクレバー22を第2スルーホールに挿入することができる。例えば、図1に示すハンドツールシステム10では、トルクレバー22は、第1スルーホール21において第1ドライバハンドル24と干渉し得る。オペレータは、トルクレバー22を第1スルーホール21から取り外し、トルクレバー22をスルーホール23又はスルーホール25のような別のスルーホールに挿入することができる。他の例では、オペレータは、複数のスルーホール20のいずれかにトルクレバー22を設けずに、ドライバアダプタ12を利用することができる。
【0040】
使用に際して、オペレータは、ハンドヘルドツールシステム10を使用して、オペレータのためのレバレッジアーム(即ちモーメントアーム)を増加させることによって、所与のトルクを生成するのに必要な力を低減することができる。例えば、オペレータは、ドライバアダプタ12を第1ドライバ14の第1ドライバハンドル24の上に配置し、第1ドライバハンドル24が第1ソケット40内に収容された状態にして、ドライバアダプタ12に回転力を加えて、第1ドライバハンドル24及び第1ドライバ14を回転させることができる。ドライバアダプタ12の外面は、第1ドライバハンドル24の外面よりも第1ドライバ14の回転軸から長い距離を有し、また、オペレータから力を加える点はドライバアダプタ12の外面に位置するため、ドライバアダプタ12を介して第1ドライバ14に加えられる場合には、ドライバアダプタ12なしでドライバに加えられるであろう力と同じ量の力が、より大きなトルクを生じる。別な言い方では、ドライバアダプタ12を使用せずにオペレータが要求するトルク出力を達成するのに必要な力に比べて、ドライバアダプタ12を使用することにより、同じトルク出力を達成するのに必要な力を小さくすることができることである。さらに、オペレータがトルクレバー22を使用して第1ドライバ14に力を加える場合、オペレータによる力の加点と第1ドライバ14の回転軸との間の距離が、ドライバアダプタ12なしでオペレータが直接第1ドライバ14に加えるトルクと比較してさらに長くなるため、オペレータによる同じ力の入力によってトルクの量をさらに増加させることができる。
【0041】
上述のように、ドライバアダプタ12は、互いに異なるように構成された少なくとも2つのソケットを備える。したがって、第1ドライバ14とは異なるサイズ又は形状の第2ドライバハンドル29を有する第2ドライバ28に関しては、オペレータは、ドライバアダプタ12を反転させるか、又は、ドライバアダプタ12を再配置して、第2ドライバ28の第2ドライバハンドル29を受け入れるようなサイズ及び形状の内部構成を有する少なくとも2つのソケットの第2ソケットを提示することができる。
【0042】
ドライバアダプタ12は、第1ドライバ14のみを使用する場合に比べて、必要な量のトルクを生成するのに必要な力の量を減らすことによって、オペレータに利益をもたらす。さらに、ドライバアダプタ12は、腕、手首及び手の疲労及び損傷の可能性を低減するという人間工学的なユーザ・インターフェースを提供することによって、オペレータのグリップをより快適な位置に変更することができる。実際、ドライバアダプタ12は、第1ドライバハンドル24のみを使用する場合と比較して、より少ない力を必要とし、オペレータがより快適な手の位置決めを使用して、必要なトルクを同量生成することができるので、ドライバアダプタ12は、トルク操作中にオペレータが被るストレスを軽減する。応力の低減により、オペレータは、より多くのトルク操作を行うことができ、また、時間の経過に伴って繰り返されるトルク操作を継続することができる。さらに、少なくとも2つのソケットを有することによって、ドライバアダプタ12は、追加のツールを必要とすることなく、複数のサイズ及び形状のドライバハンドルを使用することができる。従って、オペレータは、ドライバアダプタ12の第1ソケットを使用して第1ドライバの第1トルク操作を行い、オペレータが第2ドライバアダプタを得ることを必要とせずに、ドライバアダプタ12の第2ソケットで第2トルク操作を行うことができる。
【0043】
図2は、図1のハンドヘルドツールシステム10の、第1ドライバ14及び第2ドライバ28と共に使用するのに適したドライバアダプタ12の側面図を示す。ドライバアダプタ12は、第1端部30と、第1端部30から長手方向に離間された第2端部32とを有する細長い本体16を備える。複数のスルーホール20が細長い本体16を貫通して形成され、細長い本体16の長手方向に沿って長手方向に配置される。細長い本体16は、滑らかな表面に亘って、オペレータの改善されたグリップを容易にするように構成された外側表面を備えることができる。一例では、細長い本体16の外面は、図2に示すように、縦溝34のパターンを含むことができる。縦溝34のパターンは、トルクレバー22を使用しないときにオペレータがドライバアダプタ12を把持するのを補助し、トルク操作中にオペレータの手の滑りを減少させるように構成することができる。他の非平滑な表面構成が可能であり、本明細書では、粗面化加工された表面、又は突起間に種々の突起及び空間を提供する任意の他の表面構成のような、他の非平滑な表面構成が考えられる。細長い本体16は、対向する平面上の、細長い本体の外面に形成された少なくとも1対の平坦部36をさらに備えることができる。少なくとも1対の平面36は、レンチとインターフェースをとり、レンチを受容するように構成されたレンチ面を提供することができ、レンチは、トルクレバー22と同様のトルクレバーとして機能することができる。
【0044】
複数のスルーホール20は、ドライバアダプタ12を用いてトルク操作を行う際に顕著な機械的利点を提供するように機能するトルクレバーを受け入れるように、寸法を決定し、構成することができる。一実施形態では、トルクレバーは、剛体ロッドを備えるトルクレバー22として構成することができる。剛性ロッドは、丸い断面のような任意の断面構成又は形状(剛性ロッドを通って横方向に取られる)を含むことができる。さらに、複数のスルーホール20は、整合する構成又は形状を備えることができ、トルクレバー22を受け入れ、トルクレバー22がスルーホール20を通過できるように十分な大きさにすることができる。あるいは、スルーホール20は、トルクレバー22の断面形状又は構成とは異なる形状又は構成を含むことができる。この場合、スルーホール20の小さい方の距離(スルーホール20を画定する細長い本体16の対向する壁間の最も短い距離を画定する小さい方の距離)(例えば、孔が円形の場合の小さい方の直径)は、トルクレバー22の対向する側面間の最大の又は主要な距離(例えば、トルクレバーが円形の断面領域を含む場合のトルクレバー22の直径)よりも大きな距離を有するようなサイズにすることができる。他の例では、トルクレバー22は、正方形、六角形等の円以外の断面形状を含むことができる。このような例では、複数のスルーホール20は、類似の形状を有することができ、あるいは、その断面形状にかかわらずトルクレバー22を受け入れるのに十分な大きさを有することができる。複数のスルーホール20は、互いに離間し、細長い本体16に沿った任意の場所に配置することができる。図示の例のように、如何なる方法でも制限することを意図しないが、スルーホール20は、第1端部30と第2端部32との間で互いに均等に離間され、共通の縦軸に沿って配向され、従って、トルクレバー22が係合し、細長い本体16を通過するための異なる位置を提供することができる。
【0045】
図3は、ドライバアダプタ12の第1端部30から見た細長い本体16の断面図である。図3は、さらに、第1ドライバハンドル24のプロファイルを示す第1ドライバハンドル24の端面図を示す。図1図3を参照すると、図示の例のように、ドライバアダプタ12は、細長い本体16の第1端部30に形成された第1ソケット40を備えることができる。第1ソケット40は、第1ドライバハンドル24の少なくとも一部を受け入れ、第1ドライバハンドル24へのトルクの伝達を容易にし、最終的には駆動されるファスナ(図示せず)への伝達を容易にするように、サイズ及び成形された内部構成を有することができる。第1ソケット40は、第1ソケット40の最大幅によって規定される大径42と、第1ソケット40の最小幅によって規定される小径44とを有する内部構成を含むことができる。一例では、図3に示すように、第1ソケット40は、小径44を画定するために、大径42から内側に延びる突起46のパターンを含むことができる。第1ソケット40は、任意の数の突起を含むことができる。例えば、第1ソケット40は、複数の突起を備えることができる(図3に示される例示的な第1ソケット40は、8つの突起を備える)。突起46は、第1ドライバハンドル24が第1ソケット40に挿入されたときに、第1ドライバハンドル24の対応する縦溝(flute)48に受け入れられるように構成されてもよい。例えば、第1ドライバハンドル24のプロファイルは、ドライバアダプタ12の突起46を少なくとも部分的に受け入れるように寸法決めされ構成された8つの縦溝48からなるように示されている。いくつかの例では、第1ソケット40の突起46は、第1ドライバハンドル24の縦溝48をミラーするように構成することができ、第1ソケット40の側面47が、第1ドライバハンドル24の側面37と嵌合する。しかし、これは必要ではない。実際、第1ソケット40の突起46(及び任意の谷又は凹部)は、必ずしもドライバハンドル内に形成された突起及び/又は谷若しくは凹部と整合しないが、それにもかかわらず、第1ソケット40の突起46とドライバハンドル24の突出部との間に時計回り及び反時計回りの両方の回転時などの接触を提供する。
【0046】
かくして、ドライバアダプタ12が、第1ソケット40に位置されたドライバハンドル24と共に回転されると、突起46は、第1ドライバハンドル24の様々な側面37に種々の点(例えば、少なくとも3点)で接触し、ドライバアダプタ12又はドライバハンドル24の表面に対して接線軸に平行な軸に沿った方向に力を伝達し、力は第1ドライバハンドル24に伝達され得る。ドライバアダプタ12を時計方向又は反時計方向のいずれかに回転させると、第1ドライバハンドル24は、接線力の接触点においてドライバアダプタ12から第1ドライバハンドル24にトルクが伝達されると、ドライバアダプタ12と同じ方向に回転する。
【0047】
図4は、ドライバアダプタ12の第2端部32から見た細長い本体16の断面図である。図4は、さらに、ドライバハンドルのプロファイルを示す第2ドライバハンドル28の端面図を示す。図1図4を参照すると、図示の例のように、ドライバアダプタ12は、細長い本体16の第2端部32に形成された第2ソケット52を備えることができる。第2ソケット52は、第2ドライバ28の第2ドライバハンドル29の一部を受け入れ、第2ドライバハンドル29及び第2ドライバ28へのトルクの伝達を容易にし、最終的には駆動されるファスナ(図示せず)へのトルクの伝達を容易にするように、寸法及び成形された内部構成を画定する側面61を有することができる。第2ソケット52は、ソケットの最大幅によって規定される大径54と、ソケットの最小幅によって規定される小径56とを有する内部構成を含むことができる。いくつかの例では、第1ソケット40の小径44は、第2ソケット52の小径54よりも大きくてもよい。一例では、図4に示すように、第2ソケット52は、小径56を画定するために、大径54から内側に延びる突起58のパターンを有することができる。第2ソケットは、任意の数の突起を含むことができる。例えば、第2ソケットは、複数の突起を備えることができる(図4に示される例示的な第2ソケットでは、12個の突起58が内側に延びる)。突起58は、第2ドライバハンドル29が第2ソケット52に挿入され、ドライバハンドル29との接触を提供又は促進し、ドライバアダプタ12からドライバハンドル29へのトルクの伝達を実行するときに、第2ドライバハンドル29の対応する縦溝60に受け入れられるように構成及び形成することができる。図4の例では、突起58が中に延びるための12個の縦溝60がある。
【0048】
かくして、ドライバアダプタ12が、第2ソケット52内に位置された第2ドライバハンドル29と共に回転されると、突起58は、ドライバアダプタ12から第2ドライバハンドル29に接線力を伝達する少なくとも3点で、第2ドライバハンドル29の側面31に接触することができる。時計方向又は反時計方向のいずれかにドライバアダプタ12を回転させると、接線力の接触点でドライバアダプタ12から第2ドライバハンドル29にトルクが伝達されると、ドライバアダプタ12と同じ方向に第2ドライバハンドル29が回転する。
【0049】
第3ソケット62を、第1ソケット40と第2ソケット52との間の細長い本体16内に形成することができる。第3ソケット62は、第3ドライバの第3ドライバハンドルの一部(図示せず、第1及び第2ドライバと同様、この場合はより小さい)を受け入れ、第3ドライバハンドルへのトルクの伝達を容易にするように、寸法及び成形された内部構成を有することができる。第3ソケット62は、ソケットの最大幅によって規定される大径65と、第3ソケットの最小幅によって規定される小径とを有する内部構成を含むことができる。大径65は、第1ソケット40の小径44及び第2ソケットの小径56より小さくすることができ、第1ソケットと第3ソケットとの間の第1肩部43(図3に示す)及び第2ソケットと第3ソケットとの間の第2肩部45を画定する。図3及び図4に示すように、第3ソケット62は、第1ソケット40から第2ソケット52に延びることができ、その結果、第3ソケット62は、第1端部30及び第2端部32の両方からアクセス可能となる。第3ソケットの内部構成は、ドライバとインターフェースするのに適した任意の形状を有することができるが、図4の例では、第3ソケット62は、第3ドライバハンドルの対応する縦溝内に延びることができる10個の突起63を有する。
【0050】
使用時には、ドライバアダプタ12は、第3ドライバハンドルの上に位置することができ、第3ドライバハンドルは、第1ソケット40又は第2ソケット52のいずれかを通って第3ソケット62に入る。第3ソケット62は、多くの点で、上述の第1ソケット40及び第2ソケット52に類似しており、同様に機能することができる。従って、第3ソケット62は、その内部寸法又は構成(又は両方)及びその位置が第1及び第2ソケットと異なることが理解され、適用可能な場合には、上記の説明がここに組み込まれる。ユーザがドライバアダプタ12を回転すると、突起63はドライバハンドルの側面に接触し、力をドライバアダプタ12から第3ドライバハンドルに伝達する。時計方向又は反時計方向のいずれかにドライバアダプタ12を回転させると、接線力の接触点でドライバアダプタ12から第3ドライバハンドルにトルクが伝達されると、ドライバアダプタ12と同じ方向に第3ドライバハンドルが回転する。
【0051】
図5は、第1ソケット40と第2ソケット52との間に配置されている第3ソケット62を示す。さらに、スルーホール20は、細長い本体16を貫通して伸び、第1、第2及び第3ソケット40、52及び62をそれぞれ貫通して伸びることができる。例えば、ドライバアダプタ12のソケットがドライバハンドルの上に位置されると、ドライバハンドルはスルーホール20をブロックして、トルクレバーがそのソケットに関連する特定のスルーホール20に挿入されないようにすることができる。例えば、ドライバハンドルを第2ソケット52に挿入すると、第2ソケット52を通って延び、第2ソケット52に関連するスルーホール20をブロックすることができる。このような場合、第1ソケット40を通って延び、第1ソケット40に関連しているスルーホール20は、ブロックされないままであり、トルクレバー(例えば、図1に示すトルクレバー22)は、代わりに、上側のスルーホール20に挿入することができる。ドライバハンドルを第1ソケット40に挿入すると、第1ソケット40に関連するスルーホール20がブロックされる。しかしながら、第2ソケット52に関連するスルーホール20が開いており、トルクレバー22をその位置に挿入することができる。ドライバハンドルを第3ソケット62に挿入すると(第1端部30又は第2端部32から)、ドライバアダプタ12の向きに依存して、特に第3ソケット62内に座着するためにドライバハンドルがドライバアダプタ12のどちらの端部に挿入されるかに依存して、第1ソケット40に関連するスルーホール20又は第2ソケット52に関連するスルーホール20のいずれかがブロックされずに残る。そして、ブロックされないスルーホール20が、ドライバアダプタ12の駆動を補助するためのトルクレバーを受け入れることができ、ドライバがドライバアダプタと共に動作し、かつこれらによって任意の締結具が駆動される。
【0052】
図6図8は、図1図5に示すドライバアダプタと比較して、ソケットの代替構成を有するドライバアダプタ112の例を示す。ドライバアダプタ112は、多くの点で、上述の図1~5に示すドライバアダプタ12と類似している。実際、ドライバアダプタ112は、多くの類似の要素及び特徴を備えることができ、図1図5のドライバアダプタ12と同様に機能することができる。従って、上述の説明は、ドライバアダプタ112が、以下で説明するように、当業者に理解されるように、ドライバアダプタ12とは異なることを理解して、適用可能な場合にここに組み入れられる。この例では、ドライバアダプタ112は、複数のドライバ(例えば、図1に示す第1ドライバ14及び第2ドライバ28)及びトルクレバー(例えば、図1に示すトルクレバー22)で動作可能であるため、ハンドヘルドツールシステム(例えば、図1のハンドヘルドツールシステム10)の一部とすることができる。図示のように、ドライバアダプタ112は、第1端部130と、第2端部132と、複数のスルーホール120とを有する細長い本体116を備えることができる。しかし、図6~8に示すドライバアダプタ112は、図1図5に示す第3ソケットを含む例示的なドライバアダプタ12とは異なり、2つのソケットを備えている。第1ソケット140は、第1端部130において細長い本体116内に少なくとも部分的に形成され、第2ソケット152は、第2端部132において細長い本体116内に形成される。第2ソケット152は、第1ソケット140よりも長い縦方向の長さ(すなわち、より深い深さ)を含むように示されている。この長さが長いと、ドライバアダプタ112は、ドライバのドライバハンドルのより大きな部分を受けることができ、これは、ドライバアダプタ112が、第1ソケット140が使用されているものよりも必要なトルクの量が多いトルクを伴う動作をトルク化するために必要とされる場合に有益であり得る。挿入されたドライバのドライバハンドルのより大きな部分を受けることによって、トルク操作中にドライバハンドルとドライバアダプタ112の第2ソケット152を画定する表面との間に加えられる力は、第1ソケット140の構成によって達成される力の分布、及びトルク操作中に第1ソケット140に挿入されたドライバのドライバハンドルと第1ソケット140を画定する表面との間に存在する力と比較して、より大きな表面積にわたって分散される。ソケットの長さ(又は深さ)を増加させて、トルク操作中に加えられる力をドライバハンドルのより大きな又はより大きな表面積にわたって効果的に分散させることは、ドライバアダプタによって加えられる際にドライバハンドルの特定の部分に作用する剪断力を減少させ、ドライバを損傷させる可能性を減少させながら、ドライバをより大きな大きさにトルクさせることを可能にする。図8に示すように、第2ソケット152は、第1ソケットと第2ソケットが互いに並置されるように、第1ソケット140まで延びることができる。さらに、第1端部130から第2端部132まで、第1ソケット140及び第2ソケット152を通ってそれぞれ延びる、細長い本体116を通る貫通路を形成することができる。
【0053】
図9は、本開示の別の例に従ったドライバアダプタ212を示す。ドライバアダプタ212は、図1図5に示す例示的なドライバアダプタの第1端部と同様に構成された第1端部230を有する細長い本体216を備えるが、例外として、図10の第1ソケット240のようなドライバアダプタ212の第1ソケットは、異なる内部構成を備え、第1端部230は、さらに、第1ソケットに関連する第1ソケットに近接して細長い本体216内に形成されたアクセス孔264を備える。アクセス孔264は、アクセス孔264内に挿入され、挿入されたドライバのドライバハンドルの周囲を巻き付けるように動作可能な可撓性ストラップのような把持部品によって第1ソケット内に挿入されたドライバのドライバハンドルへのアクセスを提供することができる。把持部品は、ドライバアダプタ212からドライバハンドルへのトルクの伝達を受けるには小さすぎる第1ソケットに挿入されたドライバハンドルの把持を容易にすることができる。例えば、図10図11を参照してより詳細に説明するように、可撓性ストラップが、アクセス孔264を通して挿入され、ドライバハンドルの周りに巻き付けられ、アクセス孔264を通して外へ戻される。或いは細長い本体216内に複数のアクセス孔が形成される場合には、異なるアクセス孔から戻されてもよい。ドライバアダプタ212をドライバハンドルに対して回転させると、可撓性ストラップは、ドライバハンドルの周囲で張力をかけることができ、ストラップ内の張力が増大するにつれてドライバハンドルをより緊密に把持することができる。ドライバハンドル283に対してドライバアダプタ212をさらに回転させると、可撓性ストラップがさらに張力を加えられドライバハンドルをより緊密に把持する(例えば、より大きい圧縮力又はクランピング力)。終に、ドライバハンドルがドライバアダプタと共に回転し、これにより、ドライバアダプタ212からドライバハンドル及びドライバにトルクを伝達し、最終的には駆動される締結具にトルクを伝達する。
【0054】
この概念は、図10図13に示されている。具体的には、図9のドライバアダプタ212は、第1ソケット240に関連するアクセス孔264aと、アクセス孔264aを通ってドライバアダプタ212の第1ソケット240に入り、矢印287で示されるように時計方向にドライバハンドル283の周りを通る可撓性ストラップ269とを有するように示されている。図10は、ドライバハンドル283の周囲の定位置にあるが、緩和された、クランプされていない状態の可撓性ストラップ269を示す。アクセス孔264は、第1ソケットの側面282に対して実質的に接線方向に切断される。可撓性ストラップ269は、接線方向にアクセス孔264aを通して第1ソケット240に挿入され、ドライバハンドル283の周りを通過し、アクセス孔264aを通る際に実質的に半径方向に通過して、接線方向に急激に湾曲してアクセス孔264aを通過する。
【0055】
図11は、可撓性ストラップ269を有するドライバアダプタ212を緊張状態で示し、ドライバハンドル283をクランプしている。図11において、可撓性ストラップ269の第1端部270は、ドライバアダプタ212に固定される。いくつかの例では、第1端部270は、アクセス孔264bに挿入することによってドライバアダプタ212に固定されてもよい。可撓性ストラップ269の第2端部272は、ドライバハンドル283の周囲の緩み(slack)を全て取り除き、可撓性ストラップ269を緊張させるために、アクセス孔264aから引っ張られる。張力は可撓性ストラップ269上に維持され、ドライバアダプタ212はドライバハンドル283に対して時計方向に回転される。可撓性ストラップ269の急激な曲線は、可撓性ストラップ269の第1端部270の固定を容易にし、一方、可撓性ストラップ269の第2端部272の接線路は、ドライバアダプタ212がドライバハンドル283に対して回転するにつれて、第2端部272が伸張することを可能にする。可撓性ストラップ269が伸びると、可撓性ストラップ269の張力が増大し、ドライバハンドル283の回転がドライバアダプタ212の回転に連結されるまで、ドライバハンドル283を握ることにより、ドライバアダプタ212からドライバハンドル283へのトルクの伝達を容易にする。
【0056】
図12は、第1ソケット240に関連するアクセス孔264bと、アクセス孔264bを通過し、ドライバアダプタ212の第1ソケット240に入り、反時計回りの方向にドライバハンドル283の周囲を通過する可撓性ストラップ269とを有する、図9のドライバアダプタ212を示す。図示のように、可撓性ストラップ269は、ドライバハンドル283の周囲の位置にあるが、緩和された、クランプされていない状態である。可撓性ストラップ269は、接線方向にアクセス孔264bに挿入され、ドライバハンドル283の周りを矢印289で示す反時計回りの方向に、そして実質的に半径方向にアクセス孔264bを通り、アクセス孔264bを通過する際に実質的に接線方向に急激に湾曲してアクセス孔264bを通過する。
【0057】
図13は、駆動ハンドル283をクランプする、緊張状態のドライバアダプタ212を示す。図13において、可撓性ストラップ269の第1端部270は、ドライバアダプタ212に固定される。いくつかの例では、第1端部270は、ドライバアダプタ212を穴264aにアクセスすることによって固定することができる。可撓性ストラップ269の第2端部272は、ドライバハンドル283の周囲の緩みを全て取り除き、可撓性ストラップ269を緊張させるために、アクセス孔264bから引っ張られる。張力は可撓性ストラップ269上に維持され、ドライバアダプタ212はドライバハンドル283に対して反時計方向に回転される。可撓性ストラップ269の急激な曲線は、可撓性ストラップ269の第1端部270のドライバアダプタ212への固定を容易にし、可撓性ストラップ269の第2端部272の接線路は、ドライバアダプタ212がドライバハンドル283に対して回転するにつれて、可撓性ストラップ269の第2端部272が伸張することを可能にする。可撓性ストラップ269が伸張すると、可撓性ストラップ269の張力が増大し、ドライバハンドル283の移動がドライバアダプタ212の移動に連結されるまで、ドライバハンドル283を握ることにより、ドライバアダプタ212からドライバハンドル283へのトルクの伝達を容易にする。
【0058】
可撓性ストラップ269のような把持部品を用いて、ドライバアダプタ212の第1ソケット240は、ドライバアダプタ212の第1ソケット240の外径よりも小さい大きさのドライバハンドルを有するものであっても、異なる寸法及び構成のドライバを受けることができる(ドライバアダプタ212は、同じソケット内の異なるサイズのドライバで機能するように構成されたユニバーサルドライバアダプタであってもよい)。例えば、ドライバが、少なくとも3点接触構成で第1ソケット240の壁と係合するには小さすぎるドライバハンドルを有する第1ソケット240にドライバを挿入する際に、上述の可撓性ストラップ269のような把持部材を使用して、ドライバを第1ソケット240内に固定し、ドライバアダプタ212からドライバハンドルへのトルクの伝達を容易にすることができる。
【0059】
可撓性ストラップ269は、任意の種類の可撓性材料又は可撓性材料の組み合わせを含むことができる。例えば、何らかの形でも制限を加えるものではないが、可撓性ストラップ269は、可撓性ワイヤ、可撓性ロープ、可撓性ケーブル、可撓性ポリマー(プラスチック)バンド、布ストラップ、又は十分な引張強さを有する任意の他のタイプの可撓性材料又は材料の組み合わせを含むことができ、これは、本明細書に記載されているように、当業者には明らかであるように、ドライバアダプタ212内のドライバに対して、ドライバアダプタ212からドライバへのトルクの伝達を行うのに十分なクランプ力を与えることができる。
【0060】
図示の可撓性ストラップ269のような可撓性ストラップを使用して、ドライバアダプタ212の第1ソケット240は、ドライバアダプタ212の第1ソケット240の大径よりも小さい大径を有するドライバハンドルを有するものであっても、異なる寸法及び構成のドライバを受けることができる(ドライバアダプタ212は、同じソケット内の異なるサイズのドライバで機能するように構成されたユニバーサルドライバアダプタであってもよい)。例えば、ドライバを第1ソケット240に挿入すると、ドライバは、少なくとも3点接触配置で第1ソケット240の壁と係合するには小さすぎるドライバハンドルを有し、上述の可撓性ストラップ269は、ドライバを第1ソケット240内に固定するために使用することができる。さらに、可撓性ストラップ269は、可撓性ストラップ269がドライバをドライバアダプタ212に対して移動させないようにするために、ドライバハンドルが第1ソケット240のサイズに対して小さいために、ドライバが第1ソケット240の中心に位置しないことによって引き起こされるトルクエラーを低減するように機能することができる。これは、可撓性ストラップ269が、ドライバがドライバアダプタ212に対して移動するのを防止し、従って、ドライバアダプタ212の回転時のドライバへのトルクの伝達を容易にするためである。
【0061】
図14は、第2ソケット252の代替構成を示すドライバアダプタ212の第2端部232を示す。この例では、第2ソケット252は、ほぼ三角形のプロファイルを有するドライバハンドル266と共に使用するのに適したほぼ三角形の形状を有する内部構成を画定するソケット壁254を含む。
【0062】
図15は、図9のBB線に沿ってとられた図9の細長い本体216の縦断面を示す。図示のように、ドライバアダプタ212は、3つのソケット、すなわち、第1ソケット240、第2ソケット252及び第3ソケット262を備えており、これらは、形態が上述のものと同様であり、同様に機能する。ドライバアダプタ212は、さらに、複数のスルーホール220と、アクセス孔264とを備えており、これらもまた、形態が上述のものと同様であり、同様に機能する。
【0063】
図16は、例示的なドライバアダプタ312のソケット384の代替的な内部構成及びドライバハンドル372の例を示す。この例では、ソケット384は、複数の平坦部(flats)370を含む内部構成を有する。対応するドライバハンドル372は、複数の平坦部374を有する外部構成を有するプロファイルを有することができる。ソケット384は、ソケット384の平坦部370がドライバハンドル372の平坦部374とインターフェースして、ドライバアダプタ312とドライバハンドル372との間の回転を結合するように、ドライバハンドル372上に位置することができる。ソケット384の寸法は、ドライバアダプタ312がドライバハンドル372の上をスライドすることを可能にするために、ドライバハンドル372のサイズよりもわずかに大きくてもよい。
【0064】
図17は、例示的なドライバアダプタ412のソケット484の代替的な内部構成及び図16のドライバハンドル372の例を示す。この例では、ドライバアダプタ412を使用して、ドライバハンドル372とインターフェースし、ドライバハンドル372が複数のフラット374を備える場合において、少なくとも3点接触を達成することができる。ソケット484の小径478は、ドライバハンドル372の大径480よりも小さい。したがって、ソケット484の側面460は、ドライバアダプタ412が回転されるときに、ドライバハンドル372の側面462と係合することができる。ソケット484の側面460がドライバハンドル372の側面462と係合すると、ソケット484がドライバハンドル372のプロファイルとは異なる構成の内部構成を有するにもかかわらず、ドライバアダプタ412は、トルクをドライバハンドル372に伝達することができる。
【0065】
前述のドライバアダプタは、細長い本体の第1端部に第1ソケットを形成し、第1端部から長手方向に離間された細長い本体の第2端部に第2ソケットを形成し、第1端部と第2端部との間の細長い本体の長手方向に沿って長手方向に形成され配置された複数のスルーホールを形成することによって構成することができる。細長い本体は、ポリマー、金属、複合材料などの材料を含むことができる。いくつかの例において、細長い本体は、三次元印刷又は他の加算製造技術を用いて形成することができる。
【0066】
第1ソケットは、第1ドライバのハンドルに適合し、ドライバアダプタの回転時にトルクを第1ドライバに伝達するように寸法及び成形された内部構成を有するように形成することができる。第2ソケットは、第2ドライバのハンドルに適合するように寸法及び成形された内部構成を有するように形成することができる。複数のスルーホールは、ドライバアダプタの回転を容易にするトルクレバーを受け入れるサイズ及び構成を有するように形成することができる。いくつかの実施例では、形成されたソケットのサイズ及び構成は、前述の実施例に対応し得る。
【0067】
本明細書に記載された実施例は、開示された特定の構造、プロセス工程、又は材料に限定されるものではなく、当業者によって認識されるであろうそれらの等価物に拡張されることが理解されるべきである。また、本明細書で使用される用語は、特定の例のみを記載する目的で使用され、限定することを意図するものではないことも理解されるべきである。
【0068】
さらに、記載された特徴、構造又は特性は、1つ以上の例において、任意の適切な方法で組み合わせることができる。本明細書においては、長さ、幅、形状等の例のような多くの特定の詳細が提供され、記載されている技術の完全な理解を提供する。しかし、当業者であれば、1つ以上の具体的な詳細を用いずに、又は、他の方法、部品、材料等を用いて本発明が実施され得ることを認識するであろう。本発明の観点を曖昧にすることを避けるため、他の例における、周知の構造、材料又は操作について示すこと又は詳述することはしないこととする。
【0069】
上述の実施例は、1つ又は複数の特定の用途における本発明の原理を例示するものであるが、当業者には明らかであろうが、形態、用法及び実施の詳細における多数の修正が、本明細書中に記載された原理及び概念から逸脱することなく、発明的能力を行使することなく行うことができる。従って、以下に記載する請求項による場合を除き、本発明を限定することは意図されていない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図10
図11
図12
図13
図14
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図16
図17
【国際調査報告】