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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-01
(54)【発明の名称】電動機のステータのヘアピン巻線
(51)【国際特許分類】
   H02K 3/28 20060101AFI20221124BHJP
   H02K 3/04 20060101ALI20221124BHJP
【FI】
H02K3/28 J
H02K3/04 E
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022520156
(86)(22)【出願日】2020-09-11
(85)【翻訳文提出日】2022-04-27
(86)【国際出願番号】 EP2020075438
(87)【国際公開番号】W WO2021063649
(87)【国際公開日】2021-04-08
(31)【優先権主張番号】102019126338.7
(32)【優先日】2019-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521219051
【氏名又は名称】ヴァレオ、シーメンス、イーオートモーティブ、ジャーマニー、ゲーエムベーハー
【氏名又は名称原語表記】VALEO SIEMENS EAUTOMOTIVE GERMANY GMBH
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【弁理士】
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(74)【代理人】
【識別番号】100130719
【弁理士】
【氏名又は名称】村越 卓
(72)【発明者】
【氏名】ボリス、ドッツ
(72)【発明者】
【氏名】クリスティアン、フィンガー-アルベルト
【テーマコード(参考)】
5H603
【Fターム(参考)】
5H603AA09
5H603BB07
5H603BB12
5H603CA01
5H603CA05
5H603CB01
5H603CB18
5H603CC04
5H603CC17
5H603CD11
5H603CD12
5H603CD22
5H603CE02
5H603CE05
5H603CE13
5H603EE01
(57)【要約】
電気機械(100)のためのステータ(1)であって、
- 前記ステータのスロット(51、52、53、54、55、56)においてステータ中心点(M)から異なる距離に同心円上に配置される複数のピン(21、22、23、24、25、26、27)であって、各同心円がレイヤー(L1、L2、L3、L4、L5、L6)を形成する、複数のピン(21、22、23、24、25、26、27)を備え、
- 異なるレイヤー(L1、L2、L3、L4、L5、L6)において各6つのピン(21、22、23、24、25、26、27)が互いに直列に接続されて巻線(41)を形成し、
- 前記巻線(41)の第1ピン(21)は、6n-4レイヤー(L2)において第1スロット(51)に位置し、nは自然数であり、
- 前記巻線(41)の第2ピン(22)は、6n-5レイヤー(L1)において第2スロット(52)に位置し、前記第2スロット(52)は、前記ステータ(1)の第1周方向において前記第1スロット(51)から第1半径方向距離(71)にあり、
- 前記巻線(41)の第3ピン(23)は、6n-2レイヤー(L4)において前記第1スロット(51)に位置し、
- 前記巻線(41)の第4ピン(24)は、6n-3レイヤー(L3)において前記第2スロット(52)に位置し、
- 第5ピン(25)が、前記6nレイヤー(L6)において前記第1スロット(51)に位置し、
- 前記巻線(41)の第6ピン(26)が、前記6n-1レイヤー(L5)において前記第2スロット(52)に位置する、ステータ(1)。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気機械(100)のためのステータ(1)であって、
- 前記ステータのスロット(51、52、53、54、55、56)においてステータ中心点(M)から異なる距離に同心円上に配置される複数のピン(21、22、23、24、25、26、27)であって、各同心円がレイヤー(L1、L2、L3、L4、L5、L6)を形成する、複数のピン(21、22、23、24、25、26、27)を備え、
- 異なるレイヤー(L1、L2、L3、L4、L5、L6)において各6つのピン(21、22、23、24、25、26、27)が互いに直列に接続されて巻線(41)を形成し、
- 前記巻線(41)の第1ピン(21)は、前記6n-4レイヤー(L2)において第1スロット(51)に位置し、nは自然数であり、
- 前記巻線(41)の第2ピン(22)は、前記6n-5レイヤー(L1)において第2スロット(52)に位置し、前記第2スロット(52)は、前記ステータ(1)の第1周方向において前記第1スロット(51)から第1半径方向距離(71)にあり、
- 前記巻線(41)の第3ピン(23)は、前記6n-2レイヤー(L4)において前記第1スロット(51)に位置し、
- 前記巻線(41)の第4ピン(24)は、前記6n-3レイヤー(L3)において前記第2スロット(52)に位置し、
- 第5ピン(25)が、前記6nレイヤー(L6)において前記第1スロット(51)に位置し、
- 前記巻線(41)の第6ピン(26)が、前記6n-1レイヤー(L5)において前記第2スロット(52)に位置する、
ステータ(1)。
【請求項2】
前記ステータ(1)は、第1フロント端部(7)及び第2フロント端部(9)を有し、
- 前記第1ピン(21)及び前記第2ピン(22)は、第1タイプの接続部(61)によって、前記第2フロント端部において互いに接続され、
- 前記第2ピン(22)及び前記第3ピン(23)は、第2タイプの接続部(62)によって、前記第1フロント端部(7)において互いに接続され、
- 前記第3ピン(23)及び前記第4ピン(24)は、第3タイプの接続部(63)によって、前記第2フロント端部において互いに接続され、
- 前記第4ピン(24)及び前記第5ピン(25)は、第4タイプの接続部(64)によって前記第1フロント端部(7)において互いに接続され、
- 前記第5ピン(25)及び前記第6ピン(26)は、第5タイプの接続部(65)によって前記第2フロント端部において互いに接続され、
- 前記第1タイプの接続部、前記第2タイプの接続部、前記第3タイプの接続部、前記第4タイプの接続部及び前記第5タイプの接続部はお互いに異なる、
請求項1に記載のステータ(1)。
【請求項3】
前記ステータ(1)は、少なくとも2つの巻線(41、42、43)を有し、少なくとも前記第2スロット(52、54)における前記第6ピン(26)は、第6タイプの接続部(66)によって、第3スロット(53、55)における前記6n-4レイヤー(L2)での第7ピン(27)に接続されている、請求項1又は2に記載のステータ(1)。
【請求項4】
前記ステータ(1)は複数の巻線(41、42)を含み、当該複数の巻線(41、42、43、44)は、前記ステータ(1)の全周にわたって延び、それによってコイルセクションを形成する、請求項3に記載のステータ(1)。
【請求項5】
3つのコイルセクションのそれぞれの1つのピンは、第7タイプの接続部(67)又は第8タイプの接続部(68)によって互いに接続され、コイル(201、202)を形成する、請求項4に記載のステータ(1)。
【請求項6】
前記コイルセクションは6つのコイルを形成し、それらに対して3つの位相が割り当てられ、それによって同じ位相に割り当てられる2つのコイルがそれぞれ3つの隣り合うスロット(51~56、91~96、51a~56a)に位置する、請求項5に記載のステータ(1)。
【請求項7】
2つのコイル(201、202)の端部ピン(21、21a)の各入力部(81、101、111、87、107、117)は、それぞれ第9タイプの接続部によって互いに接続される、請求項5記載のステータ(1)。
【請求項8】
前記2つのコイル(201、202)の端部ピン(28、28c)の各出力部(83、103、113、85、105、115)はそれぞれ互いに接続され、結果として前記2つのコイル(201、202)は並列に接続されて、特に1つの位相に割り当てられる、請求項7に記載のステータ(1)。
【請求項9】
前記第2タイプの接続部(62)は、前記第2ピン(22、32)及び前記第3ピン(23、33)から形成される第1ダブルピン(211)を備え、前記第1ダブルピン(211)は、それぞれの溶接ポイント(221、225)を有する2つの内側に曲がったピン脚部(61b、63a)を持ち、第1半径方向距離(71)を橋渡す、請求項1~8のうちのいずれか一項に記載のステータ(1)。
【請求項10】
前記第4タイプの接続部(64)は、前記第4ピン(24、34)及び前記第5ピン(25、35)から形成される第2ダブルピン(212)を備え、前記第2ダブルピン(212)は、それぞれの溶接ポイント(227、231)を有する2つの内側に曲がったピン脚部(63b、65b)を持ち、第1半径方向距離(71)を橋渡す、請求項1~9のうちのいずれか一項に記載のステータ(1)。
【請求項11】
前記第6タイプの接続部(66)は、前記第6ピン(26、36、26a)及び前記第7ピン(27、37、27a)から形成される第3ダブルピン(213)を備え、前記第2ダブルピン(213)は、それぞれの溶接ポイント(233、223)を有する2つの外側に曲がったピン脚部(61a、65b)を持ち、第1半径方向距離(71)を橋渡す、請求項1~10のうちのいずれか一項に記載のステータ(1)。
【請求項12】
前記第7タイプの接続部(67)が、第2端部ピン(28、38)及び第3端部ピン(31、21a)から形成される第4ダブルピン(214)を備え、前記第4ダブルピン(214)は、それぞれの溶接ポイント(233、223)を有する2つの外側に曲がったピン脚部(65b、61a)を持ち、第2半径方向距離(75)を橋渡す、請求項1~11のうちのいずれか一項に記載のステータ(1)。
【請求項13】
前記第8タイプの接続部(68)は第5ダブルピン(215)を含み、当該第5ダブルピン(215)は、第6端部ピン(28b、38b)及び第7端部ピン(31b、21b)から形成され、前記第5ダブルピン(215)は、それぞれの溶接ポイント(225、221)を有する2つの内側に曲がったピン脚部(63a、61b)を持ち、第2半径方向距離(75)を橋渡す、請求項1~12のうちのいずれか一項に記載のステータ(1)。
【請求項14】
第1シングルピン(216)は、第1端部ピン(21)を含み且つピン脚部(61a)を有し、当該ピン脚部(61a)は、時計回りに曲がり且つ溶接ポイント(223)を有する、請求項1~13のうちのいずれか一項に記載のステータ(1)。
【請求項15】
第2シングルピン(217)は第5端部ピン(21c)を含み且つピン脚部(61b)を有し、当該ピン脚部(61b)は、反時計回りに曲がり且つ溶接ポイント(221)を有する、請求項1~14のうちのいずれか一項に記載のステータ(1)。
【請求項16】
第3シングルピン(218)は、第4端部ピン(28a)を含み且つピン脚部(63b)を有し、当該ピン脚部(63b)は、反時計回りに曲がり且つ溶接ポイント(227)を有する、請求項1~15のうちのいずれか一項に記載のステータ(1)。
【請求項17】
第4シングルピン(219)は、第8端部ピン(28c)を含み且つピン脚部(65a)を有し、当該ピン脚部(65a)は、時計回りに曲がり且つ溶接ポイント(231)を有する、請求項1~16のうちのいずれか一項に記載のステータ(1)。
【請求項18】
前記第1タイプの接続部(61)は、前記第1ダブルピン(211)の又は前記第5ダブルピン(215)の又は前記第2シングルピン(217)の前記ピン脚部(61b)における第1溶接ポイント(221)と、前記第3ダブルピン(213)の又は前記第4ダブルピン(214)の又は前記第1シングルピン(216)の前記ピン脚部(61a)における第2溶接ポイント(223)と、の間の溶接した接続部によって形成される、請求項1~17のうちのいずれか一項に記載のステータ(1)。
【請求項19】
前記第3タイプの接続部(63)は、前記第1ダブルピン(211)の又は前記第5ダブルピン(215)の前記ピン脚部(63a)における第3溶接ポイント(225)と、前記第2ダブルピン(212)の又は前記第3シングルピン(218)の前記ピン脚部(63b)における第4溶接ポイント(227)と、の間の溶接した接続部によって形成される、請求項1~18のうちのいずれか一項に記載のステータ(1)。
【請求項20】
前記第5タイプの接続部(65)は、前記第2ダブルピン(212)の又は前記第4シングルピン(219)の前記ピン脚部(65a)における第5溶接ポイント(231)と、前記第3ダブルピン(213)の又は前記第4ダブルピン(214)の又は前記第4シングルピン(219)の前記ピン脚部(65b)における第6溶接ポイント(233)と、の間の溶接した接続部によって形成される、請求項1~19のうちのいずれか一項に記載のステータ(1)。
【請求項21】
請求項1~20のうちのいずれか一項に記載のステータ(1)を有する電気機械(401)を備える車両(403)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明は、電気機械、特に電動機、のためのピンを有するステータに関する。
【発明の概要】
【0002】
先行技術
電気機械は、車両の駆動用の電動機として一般に知られており且つますます使用されている。電気機械は、ステータとロータから構成される。
【0003】
ステータは複数のスロットを含み、当該複数のスロットにおいて巻線がガイドされる。巻線は、ピンと呼ばれるものの形態で分離した銅棒で形成されうる。ロータはステータにおいて配置され且つロータシャフトに接続される。
【0004】
そのようなピンモータ、Uピンモータ又はヘアピンモータは、例えば、US9,136,738B2から知られている。
【0005】
課題及び解決策
本発明の主題は、製造が容易な、ピンにより構成される巻線を有するステータを提供することである。
【0006】
発明によれば、電気機械のためのステータは複数のピンを備え、当該複数のピンは、ステータにおけるスロットにおいてステータ中心点から異なる距離で同心円上に配置され、各同心円がレイヤーを形成し、異なるレイヤーにおいて6つのピンがそれぞれ互いに直列に接続されて巻線を形成し、巻線の第1ピンは、6n-4レイヤーにおいて第1スロットに位置し、nはゼロよりも大きな自然数であり、巻線の第2ピンは、6n-5レイヤーにおいて第2スロットに位置し、第2スロットは、ステータの第1周方向において第1スロットから第1半径方向距離にあり、巻線の第3ピンは、6nー2レイヤーにおいて第1スロットに位置し、巻線の第4ピンは、6n-3レイヤーにおいて第2スロットに位置し、第5ピンは、6nレイヤーにおいて第1スロットに位置し、巻線の第6ピンは、6n-1レイヤーにおいて第2スロットに位置する。
【0007】
この点に関し、巻線はそれらの歯を複数回取り囲むことも可能である。レイヤーは、ステータ中心点に関して 外側から内側に向かって、増加する順に、番号がつけられることができる。
【0008】
発明による巻線を有するステータは、容易に製造されることができ、効率的な電磁場を発生させる。それらのタイプの接続部は、スロットにおけるピン間に導電性の接続部を生成する。そのタイプの接続部はピンに対する導体の溶接であってもよく、ピンは既に、Uピンと呼ばれるダブルピンの形であってもよく、それによってステータ内に挿入される場合に既に接続部を生成する。さらに、互いに向けて曲げられるピンの端部の一緒の溶接は、あるタイプの接続部を構成する。
【0009】
好ましくは、ステータが、第1フロント端部及び第2フロント端部を有することが可能であり、第1ピン及び第2ピンが第1タイプの接続部によって第2フロント端部において互いに接続可能であり、第2ピン及び第3ピンが第2タイプの接続部によって第1フロント端部において互いに接続可能であり、第3ピン及び第4ピンが第3タイプの接続部によって第2フロント端部において互いに接続可能であり、第4ピン及び第5ピンが第4タイプの接続部によって第1フロント端部において互いに接続可能であり、第5ピン及び6ピンが第5タイプの接続部によって第2フロント端部において互いに接続可能であり、第1タイプの接続部、第2タイプの接続部、第3タイプの接続部、第4タイプの接続部及び第5タイプの接続部はお互いに異なる。
【0010】
異なるタイプの接続部は、改良された製造を可能にする。異なるフロント端部におけるそれらのタイプの接続部の位置を交互にすることは、スロット間にあるステータ歯の周りに巻線を効率的に形成することを可能にする。
【0011】
ステータ内部又は外部に関してピン脚部が異なる方向に曲げられているために、ステータの同じフロント端部における複数タイプの接続部も異なりうる。
【0012】
発明の一実施形態において、ステータは、少なくとも2つの巻線を有してもよく、少なくとも第2スロットにおける第6ピンは、第6タイプの接続によって第3スロットにおける6n-4レイヤーの第7ピンに接続されてもよい。
【0013】
ステータの異なる端面又は同じフロント端部における上述のタイプの接続部の組み合わせも可能である。ステータの、同じフロント端部における同じタイプの接続部及び異なるフロント端部における異なるタイプの接続部は、簡単かつ迅速な製造を可能にする。例えば、ステータの一つのフロント端部において、ダブルピン或いはUピンと呼ばれる予め曲げられるピンのタイプのおかげで接続部が作られ、ステータの他のフロント端部において、複数のシングルピン又はダブルピンのそれぞれの側が互いに対して溶接される。溶接ポイントは、ピンの脚部又はダブルピンにおいてあってもよい。
【0014】
さらに好ましくは、ステータが複数の巻線を含むことが可能であり、当該複数の巻線はステータの全周にわたって延び、それによってコイルセクションを形成する。
【0015】
これは、巻線が対称性を有し、当該対称性が一様な回転界磁を作ることを意味する。
【0016】
更なる実施形態において、3つのコイルセクションのそれぞれのピンは、第7タイプの接続部又は第8タイプの接続部によって互いに接続されてもよく、コイルを形成してもよい。
【0017】
これらのピンは、それらがコイルセクションの端部を示すことから、端部ピンと呼ばれるものであってもよい。
【0018】
好ましくは、コイルセクションが6つのコイルを形成することが可能であり、同じ位相に割り当てられる2つのコイルがそれぞれ3つの隣り合うスロットに配置されるように、3つの位相がそれらに割り当てられることが可能である。
【0019】
さらに、2つのコイルの端部ピンのそれぞれの入力部が、第9タイプの接続部によって互いに接続されことが可能である。
【0020】
第9タイプの接続部は、ピンに取り付けた導体によって又は導電性リングによって作られてもよい。
【0021】
2つのコイルは並列に接続されてもよく、さらに同相で給電されてもよい。その並列接続は、第1端部ピンと第5端部ピンをペアで接続することによって又は第4端部ピンと第8端部ピンをペアで接続することによって、実現されてもよい。
【0022】
2つのコイルは並列に接続されてもよく、さらに同相で給電されてもよい。
【0023】
発明の好ましい実施形態において、2つのコイルの端部ピンのそれぞれの出力部が互いに接続されることが可能であり、その結果、2つのコイルが並列に接続されること、特に1つの位相に割り当てられること、が可能である。
【0024】
さらに、2つの位相がそれぞれほぼ同じ電流及び電圧プロファイルを持つことが可能であり、その結果、6相インバータが3相モータのみを制御することが可能である。この構成は、インバータにおけるスイッチング素子の電流分割を可能にする。
【0025】
このように、同じスロットの2つのコイルは並列に接続されて、1相によって給電されてもよく、その結果、3相電気機械のための巻線を有するステータがもたらされる。
【0026】
好ましくは、第2タイプの接続部が、第2ピン及び第3ピンから形成される第1ダブルピンを備えることが可能であり、第1ダブルピンは、それぞれの溶接ポイントを有する2つの内側に曲がったピン脚部を持ち、第1半径方向距離を橋渡す。
【0027】
ダブルピンは一つのフロント端部からステータ内に挿入されてもよく、他のフロント端部においてさらにダブルピンと溶接されてもよい。
【0028】
発明の一実施形態において、第4タイプの接続部が、第4ピン及び第5ピンから形成される第2ダブルピンを備えてもよく、第2ダブルピンは、それぞれの溶接ポイントを有する2つの内側に曲がったピン脚部を持ち、第1半径方向距離を橋渡す。
【0029】
その第1距離は、橋渡されるスロットの数を表す。ダブルピンが異なるレイヤーをつなぐため、橋渡される実際の空間距離は、レイヤーにおけるピンの位置に依存する。
【0030】
好ましくは、第6タイプの接続部が、第6ピン及び第7ピンから形成される第3ダブルピンを備えることが可能であり、第2ダブルピンは、それぞれの溶接ポイントを有する2つの外側に曲がったピン脚部を有し、第1半径方向距離を橋渡す。
【0031】
さらに好ましくは、第7タイプの接続部が、第2端部ピン及び第3端部ピンから形成される第4ダブルピンを備えることが可能であり、第4ダブルピンは、それぞれの溶接ポイントを有する2つの外側に曲がったピン脚部を持ち、第2半径方向距離を橋渡す。
【0032】
第2半径方向距離は、第1半径方向距離よりも少なくとも1スロット短くてもよい。
【0033】
発明の更なる実施形態において、第8タイプの接続部が、第6端部ピン及び第7端部ピンから形成される第5ダブルピンを備えてもよく、5ダブルピンは、それぞれの溶接ポイントを有する2つの内側に曲がったピン脚部を持ち、第2半径方向距離を橋渡す。
【0034】
更なる実施形態において、第1シングルピンは、第1端部ピンを含んでもよく、時計回りに曲げられて溶接ポイントを有するピン脚部を持っていてもよい。
【0035】
好ましくは、第2シングルピンが、第5端部ピンを含むことが可能であり、反時計回りに曲げられて溶接ポイントを有するピン脚部を持つことが可能である。
【0036】
さらに好ましくは、第3シングルピンが、第4端部ピンを含み、反時計回りに曲がって溶接ポイントを有するピン脚部を持つ。
【0037】
更なる実施形態において、第4シングルピンが、第8端部ピンを含んでもよく、時計回りに曲がって溶接ポイントを有するピン脚部を持ってもよい。
【0038】
好ましくは、第1タイプの接続部が、第1ダブルピンの又は第5ダブルピンの又は第2シングルピンのピン脚部における第1溶接ポイントと、第3ダブルピンの又は第4ダブルピンの又は第1シングルピンのピン脚部おける第2溶接ポイントとの間の溶接した接続部によって形成されることが可能である。
【0039】
更なる実施形態において、第3タイプの接続部は、第1ダブルピンの又は第5ダブルピンのピン脚部における第3溶接ポイントと、第2ダブルピンの又は第3シングルピンのピン脚部における第4溶接ポイントとの間の溶接した接続部によって形成されてもよい。
【0040】
好ましくは、第5タイプの接続部が、第2ダブルピンの又は第4シングルピンのピン脚部における第5溶接ポイントと、第3ダブルピンの又は第4ダブルピンの又は第4シングルピンのピン脚部における第6溶接ポイントと、の間の溶接した接続部によって形成されることが可能である。
【0041】
発明によれば、車両は、好ましい実施形態のうちの1つによるステータを備えた電気機械を備える。
【図面の簡単な説明】
【0042】
図の説明
図1図1はステータを示す。
図2図2は、6スロット及び6レイヤーを有するステータを示す。
図3図3は、第1コイルセクションの巻線パターンを示す。
図4図4は、第2コイルセクションの巻線パターンを示す。
図5図5は、第3コイルセクションの巻線パターンを示す。
図6図6は、3つのコイルセクションを有するステータと、前記コイルセクションの互いに対する接続部、ひいては第1コイル、を示す。
図7図7は、更なる第1コイルセクションの巻線パターンを示す。
図8図8は、3つの更なるコイルセクションを有するステータと、前記コイルセクションの互いに対する接続部、ひいては第2コイル、を示す。
図9図9は、3つのそれぞれのコイルセクションから構成される2つのコイルを持つステータを示す。
図10図10は、2つの更なるコイルを有するステータを示す。
図11図11は、2つの更なるコイルを持つステータを示す。
図12図12は、6つのコイルを持つステータを示す。
図13図13は、第1シングルピン及び第2シングルピンを示す。
図14図14は、第3シングルピン及び第4シングルピンを示す。
図15図15は、第1ダブルピンを示す。
図16図16は、第2ダブルピンを示す。
図17図17は、第3ダブルピンを示す。
図18図18は、第4ダブルピンを示す。
図19図19は、第5ダブルピンを示す。
図20図20は、第1コイルの巻線パターンを示す。
図21図21は、第2コイルの巻線パターンを示す。
図22図22は、インターフェースを持つステータを有する電気機械を、特に電動機を、有する車両を示す。
【発明を実施するための形態】
【0043】
図1は、複数のスロット5を有するステータ1を示し、当該複数のスロット5においてピン2、3が案内される。ステータ1は、第1フロント端部7と反対側に位置する第2フロント端部9を有する。第1フロント端部7には、電気機械の動作のためのエネルギー源に複数のピンを接続するためのコイルセクションの入力部81、87、101、107、111、117が示されている。もちろん、電気機械の動作にはロータも必要である。接続の目的のために、ピン同士を近接させ、短接続線を可能にする。
【0044】
図2は、6レイヤーにおけるスロットとピンを有するステータ1を示し、6スロット51、52、53、54、55、56のみを図示す。ピン21、22、23、24、25、26、27はスロットにおいて配置されている。1つのスロットにおいてピンが互いに隣り合って並んでおり;図2の例では、1つのスロットにおいて6つのピンが互いに隣り合って並んでいる。したがって、1つのスロット内の6つのピンは、ステータの中心点Mを中心とする異なる同心円L1、L2、L3、L4、L5、L6上にあり、したがってその円は個々のレイヤーを形成する。2つのそれぞれのスロットの間には距離71がある。この距離71は、図2に示す全てのスロット間で同一である。
【0045】
図3は、図2からのステータ1を示す。ピンは依然として同心円上に、つまりレイヤー状に、配置されているが、より良い説明のためにその同心円は描かれていない。図3は、どのピンが直列に互いに接続されているかを示す。第1ピン21は、レイヤーL2における第1スロット51に配置されている。この第1ピン21は、実線で図示した第1タイプの接続部61によって、第2スロット52における第2ピン22に接続されている。第2ピン22は、レイヤーL1に配置されている。第2ピン22は、破線で示された第2タイプの接続部62によって、第1スロット51における第3ピン23に接続されている。第3ピン23は、第1スロット51において、すなわち、第1ピン21と同じスロットにおいて、順に配置されている。しかし、第3ピン23は、レイヤーL4に存在する。その結果、第1スロット51における第1ピン21と第3ピン23との間のレイヤーL3に、更なるピンのためのスペースが依然としてある。
【0046】
第3ピン23は、長スペース点線で示された第3タイプの接続部63を介して、第4ピン24に接続されている。第4ピン24は、第2ピン22と同じ第2スロット52にある。第4ピン24は、レイヤーL3に存在する。その結果、第2スロット52には、第4ピン24と第2ピン22の間に、レイヤーL2における更なるピンのためにスペースが依然としてある。
【0047】
第4ピン24は、長間隔破線で図示された第4タイプの接続部64によって、第1スロット51において第5ピン25に接続されている。第5ピン25は、第1スロット51において、すなわち第1ピン21及び第3ピン23と同じスロットにおいて、順に配置されている。第5ピン25は、レイヤーL6に存在する。その結果、第1スロット51における第3ピン23と第5ピン25との間にレイヤーL5での更なるピンのためのスペースが依然としてある。
【0048】
第5ピン25は、超短間隔点線で示された第5タイプの接続部65を介して、第6ピン26に接続される。第6ピン26は、第2ピン22及び第4ピン24と同じスロット52に存在する。第6ピン26は、レイヤーL5に存在する。その結果、第2スロット52には、第4ピン24と第6ピン26との間にレイヤー4における更なるピンのためのスペースが依然としてある。第1ピン、第2ピン、第3ピン、第4ピン、第5ピン及び第6ピンの接続部は、第1巻線41を形成する。
【0049】
第6ピン26は、短間隔点線で示された第6タイプの接続部66を介して、第3スロット53におけるレイヤーL2での第7ピン27に接続される。第7ピン27で、ステータでの後続のピンの上述の直列接続が再び始まり、第7ピン27は、第1ピン21と同様であるが、スロットが120度オフセットされている。
【0050】
2つの更なるスロット53及び54における更なるピンに対する第7ピン27の直列接続は、第2巻線42を形成する。これらのピン間の第1、第2、第3、第4及び第5タイプの接続部61、62、63、64、65は、第1巻線41のピンのそれぞれの第1、第2、第3、第4及び第5タイプの接続部61、62、63、64、65と同じである。
【0051】
2つの巻線41、42は、第6タイプの接続部66によって接続されている。直列接続の継続は、2つの更なるスロット55、56において第3巻線43を形成する。巻線41、42、43は、それぞれ第6タイプの接続部66によって接続されている。したがって、それぞれの巻線間の第6タイプの接続部66は同一である。また、巻線43のピン間の第1、第2、第3、第4及び第5タイプの接続部61、62、63、64、65は、第1及び第2巻線41、42の第1、第2、第3、第4及び第5タイプの接続部61、62、63、64、65と同じである。
【0052】
3つの巻線41、42、43は、ステータ1の周囲の時計回り回路によって、第1コイルセクションを形成する。第1ピン21は、さらに、エネルギー源の接続のための入力部81を有する。したがって巻線41の第1ピン21は、第1端部ピンを構成する。コイルセクションは、巻線43のピン28で終了する。したがって、巻線43の最後のピン28は、第2端部ピンを構成する。
【0053】
図4は、図3からのステータ1を示し、図3のスロットの直近に位置する6つのスロット91、92、93、94、95、96を示す。
【0054】
ピン31、32、33、34、35、36、37、38は、図3のピン21、22、23、24、25、26、27、28と同様に接続される。そのタイプの接続部も図3と同じであり、同じ参照符号で明確にしている。図3について説明したのと同じように、巻線44、45、46は、第6タイプの接続部66によって、時計回りに形成されて互いに接続される。
【0055】
3つの巻線44、45、46は、ステータ1の周囲の時計回り回路によって、第2コイルセクションを形成する。コイルセクションは、第3端部ピンである31で始まる。コイルセクションは、巻線46のピン38で終了する。したがって、巻線43の最後のピン38は、更なる第2端部ピンを構成する。
【0056】
図5は、図3及び図4からのステータ1を示し、図4のスロットのすぐ近傍に位置する6つのスロット51a、52a、53a、54a、55a、56aを示す。
【0057】
ピン21a、22a、23a、24a、25a、26a、27a、28aは、図3のピン21、22、23、24、25、26、27、28及び図4のピン31、32、33、34、35、36、37、38と同様に接続される。そのタイプの接続部も図3図4と同じであり、同じ参照符号で明確にされている。図3及び図4に関して説明されたのと同様に、巻線47、48、49は、第6タイプの接続部66によって時計回りに互いに接続されて形成される。巻線49におけるレイヤーL5でのスロット56aにおける最後のピン28aは、第4端部ピンであり、エネルギー源の接続のための出力部83を有する。3つの巻線47、48、49は、ステータ1の周囲の時計回り回路により、第3コイルセクションを形成する。ピン21aは、コイルセクションの始点であり、更なる第3端部ピンを構成する。コイルセクションは、巻線49のピン28aで終了する。図5に示されたスロットは、互いから第1距離71にある。
【0058】
図6は、黒四角によって示される図3図4及び図5からの第1、第2及び第3コイルセクションを通じたピン構成を示す。それらの図において同じ参照符号は同じピン、スロット及び接続部を示す。第2端部ピンでもある、レイヤーL5、スロット56における第1コイルセクションの巻線43の第6ピン28と、第3端部ピンでもある、レイヤーL2、スロット91における第2コイルセクションの第1巻線44の第1ピン31とは、第7タイプの接続部67によって接続される。
【0059】
第2端部ピンでもある、レイヤーL5、スロット96における第2コイルの巻線46の第6ピン38と、第3端部ピンでもある、レイヤーL2、スロット51aにおける第3コイルセクションの巻線47の第1ピン21aとは、第7タイプの接続部により接続されている。
【0060】
その結果、第7タイプの接続部67は、第2端部ピン28、38を第3端部ピン21a、31に接続する。
【0061】
こうして3つのコイルセクションは、ステータの周囲の3つの放射状の時計回り回路の後、入力部81及び出力部83を有する第1コイル201を形成する。図に示される第2距離75は、前の図からの第1距離71より1スロット短い。さらに、コイルのスロット間の第3距離73が示されている。これは、第1距離71より2スロット短く、第2距離より1スロット短い。
【0062】
図7は、図2からのステータ1を示す。ピンは依然として同心円上に、つまりレイヤー上に、配置されているが、より良い説明のためにそれらの同心円は描かれていない。示されているものは、白背景に黒四角として示されたそれらのピンであり、当該ピンは、互いに直列に接続され、第2コイル202の第1コイルセクションを形成する。第5端部ピン21cは、レイヤーL1における第1スロット51に配置されている。この第5端部ピン21cは、第1タイプの接続部61によって第6スロット56における第7ピン27bに接続されている。第7ピン27bは、レイヤーL2に配置されている。第7ピン27bは、第6タイプの接続部66によって、第5スロット55におけるレイヤーL5での第6ピン26bに接続されている。
【0063】
第6ピン26bは、第5タイプの接続部65によって、第4スロット54のレイヤーL6における第5ピン25bに接続される。第5ピン25bは、第4タイプの接続部64によって、第5スロット55における第4ピン24bに接続されている。第4ピン24bは、第5スロット55において、すなわち第6ピン26bと同じスロットにおいて、順に配置されている。第4ピン24bは、レイヤーL3において存在する。その結果、スロット55における第4ピン24bと第6ピン26bとの間には、レイヤーL4での更なるピンのためのスペースが依然として存在する。
【0064】
第4ピン24bは、第3タイプの接続部63によって、第3ピン23bに接続される。第3ピン23bは、第5ピン25bと同じスロット54にある。第3ピン23bは、レイヤーL4に存在する。その結果、スロット54には、第5ピン25bと第3ピン23bとの間にレイヤーL5での更なるピンのためのスペースが依然としてある。
【0065】
第3ピン23bは、第2タイプの接続部62によって、第2ピン22bに接続される。第2ピン22bは、第4ピン24b及び第6ピン26bと同じスロット55にある。第2ピン22bは、レイヤーL1に存在する。その結果、スロット55には、第4ピン24bと第2ピン22bとの間にレイヤーL2での更なるピンのためのスペースが、依然としてある。
【0066】
第2ピン22bは、第1タイプの接続部61によって、更なる第7ピン27b2に接続される。この第7ピン27b2は、第3ピン23bと同じスロット54に存在する。第7ピン27b2は、レイヤーL2に存在する。その結果、スロット54には、第3ピン23bと第7ピン27bとの間にレイヤーL3での更なるピンのためのスペースが、依然としてある。2つの第7ピン27b、27b2は、同一層にあるが、120度回転させられたスロットにある。
【0067】
第1ピン、第2ピン、第3ピン、第4ピン、第5ピン及び第6ピンの接続部のタイプは、第2コイル202の第1コイルセクションの第1巻線41bを形成する。
【0068】
第4スロット54における第7ピン27b2の第3スロット及び第2スロット53、52における更なるピンに対する直列接続は、第2巻線42bを形成する。これらのピン間の第1、第2、第3、第4及び第5タイプの接続部61、62、63、64、65は、前の図におけるピンのそれぞれの第1、第2、第3、第4及び第5タイプの接続部61、62、63、64、65と同じである。
【0069】
2つの巻線41b、42bは、第6タイプの接続部66によって接続されている。第3巻線43bは、初めは、第5端部ピン21cによって開始され、ステータの周りの反時計回りの回路の後、第1及び第6スロット51、56における直列接続の継続によって完了される。
【0070】
巻線41b、42b、43bは、それぞれ第6タイプの接続部66によって接続されている。したがって、それぞれの巻線間の第6タイプの接続部66は、同一である。また、巻線43bのピン間の第1、第3、第4及び第5タイプの接続部61、63、64、65は、第1巻線及び第2巻線41b、42bの第1、第3、第4、第5タイプの接続部61、63、64、65と同じである。巻線43bには第2タイプの接続部62がない。
【0071】
3つの巻線41b、42b、43bは、ステータ1の周囲の反時計回り回路により、第2コイル202の第1コイルセクションを形成する。第5端部ピン21cは、さらに、エネルギー源の接続のための入力部87を有する。第2コイルの 第1コイルセクションは、巻線43bの第6端部ピン28bで終了する。
【0072】
図8は、図7からの第2コイルの第1コイルセクションを通じたピン構成と、図7及び図21のパターンに従って接続される2つの更なるコイルセクションのピンとを示し、スロットが、図7からのスロットに直接的に隣り合って反時計回りに存在する。
【0073】
第2コイルの第1コイルセクション、第2コイルセクション及び第3コイルセクションが黒二重四角で示される。それらの図において、同じ参照符号は同じピン、スロット及び接続部を示す。レイヤーL4、スロット56における第2コイルの 第1コイルセクションの巻線43bの第6端部ピン28bと、レイヤーL1でのスロット91における第2コイルの第2コイルセクションの第1巻線の第7端部ピン31bとは、第8タイプの接続部68によって接続される。レイヤーL4、スロット96における第2コイルの第2コイルセクションの第1巻線の第6端部ピン38bと、レイヤーL1、スロット51aにおける第2コイルの第3コイルセクションの第1巻線の第7端部ピン21bとは、第8タイプの接続部68によって接続される。
【0074】
こうして3つのコイルセクションは、ステータの周囲の3つの放射状反時計回り回路の後、入力部87と出力部85を有する第2コイル202を形成する。第8端部ピン28cは、さらに、エネルギー源の接続のための出力部85を有する。
【0075】
図9は、黒四角で示された図6からの第1コイル201を通じたピン構成を示す。それらの図において、同じ参照符号は同じピン、スロット及び接続部を示す。さらに、図8からの第2コイル202は、白背景に黒四角で示されており、同じスロットに配置されているが、異なるレイヤーに配置される。2つのコイルのコイルセクションは、第7タイプの接続部67(第1コイル)又は第8タイプの接続部68(第2コイル)によって、接続される。
【0076】
したがって示されているものは、各々が3つのコイルセクションからなる2つの並列コイルである。コイルの入力部及び出力部も同様に示される。第1コイルの入力部81はスロット51に配置され、出力部83はスロット56aに配置されている。第2コイルの入力部87は、同様にスロット51に配置され、出力部85はスロット56aに配置されている。そのため、2つのコイルの入力部及び出力部は、同じそれぞれのスロットにある。
【0077】
図10は、白ドットのついた黒い四角と黒ドットのついた白い四角において、第3コイルと第4コイルを通じたピン構成を示す。これは、図3、4、5、7で確立された巻線パターンによって生成され、それは、後者の図に示されたコイルセクションのピン及び接続部に比べ、各ケースにおいて2スロット分反時計回りにオフセットされている。図7は、図3に対応するが、接続部の反時計回り回路及びオフセットレイヤーを有することに留意されるべきである。第3コイルの入力部101と出力部103及び第4コイルの入力部107と出力部105も同様に示される。そのため、2つのコイルの入力部及び出力部は、同じそれぞれのスロットにある。
【0078】
図11は、白クロスを有する黒四角及び黒クロスを有する白四角において第5コイル及び第6コイルを通じたピン構成を示す。これは、図3、4、5、7で確立された巻線パターンによって生成され、それは後者の図に示されたコイルセクションのピンと接続部に比べ、5スロット分反時計回りにオフセットされている。図7図3に対応するが、接続部の反時計回り回路及びオフセットレイヤーを有することに留意されるべきである。第5コイルの入力部111と出力部113及び第6コイルの入力部117と出力部115も同様に示される。そのため、2つのコイルの入力部及び出力部は、同じそれぞれのスロットにある。
【0079】
図12は、図10、11及び12の組み合わせとして6つのコイルを通じたピン構成を示す。特に入力部81、87、101、107、111、117及び出力部83、85、103、105、113、115の位置から、コイルは12スロット内で相互に接続できることが明らかである。したがって例として54-スロットステータの場合、ステータ周囲の1/3内で入力部及び出力部を相互接続することが可能である。純粋に入力部又は出力部に関して、7つのスロット内での別々の回路が可能であろう。
【0080】
左側において、図13は、Iピンとも呼ばれる第1シングルピン216を示す。中央には、第1端部ピン21が配置されており、当該第1端部ピン21は、例えば、ステータの第1スロット51、レイヤーL2において配置される。参照符号は前の図と同じである。第1シングルピン216は、ステータ中心点から見て、第1フロント端部7を上にして示される。最下端部において、第1シングルピン216は、第2溶接ポイント223を有するピン脚部61aを持つ。入力部81、101、111は最上端部に配置される。
【0081】
図13の右側は、第2シングルピン217を示す。中央には、第5端部ピン21cが配置されており、当該第5端部ピン21cは、例えば、ステータの第1スロット51、レイヤーL1において配置される。参照符号は前の図と同じである。ピンは、ステータ中心点から見て、第1フロント端部7が上向きになるように示されている。最下端部において、第2シングルピン217は、第1溶接ポイント221を有するピン脚部61bを持つ。入力部87、107、117は最上端部に配置される。
【0082】
左側において、図14は、Iピンとも呼ばれる第3シングルピン218を示す。中央には、第8端部ピン28cが配置されており、当該第8端部ピン28cは、例えば、ステータのスロット56a、レイヤーL4において配置される。参照符号は前の図と同じである。シングルピンは、ステータ中心点から見て、第1フロント端部7が上向きになるように示されている。最下端部において、第3シングルピン218は、第4溶接ポイント227を有するピン脚部63bを持つ。出力部83、103、113が最上端に配置される。
【0083】
図14の右側は、第4シングルピン219を示す。中央には、第4端部ピン28aが配置されており、当該第4端部ピン28aは、例えば、ステータのスロット56a、レイヤーL5において配置される。参照符号は前の図と同じである。ピンは、ステータ中心点から見て、第1フロント端部7が上向きになるように示されている。最下端部において、第4シングルピン219は、第5溶接ポイント231を有するピン脚部65aを持つ。出力部85、105、115が最上端部に配置されている。
【0084】
図15は、第2ピン22、32、22aと第3ピン23、33、23aとの間に第2タイプの接続部62を確立する第1ダブルピン211又はUピンを示す。ダブルピン211は、スロット間の第1距離71を橋渡ししてもよい。最下端部において、そのダブルピンは、第3溶接ポイント225及び第1溶接ポイント221を有する2つの内側に曲がったピン脚部63a、61bを持つ。
【0085】
図16は、第5ピン25、35、25aと第4ピン24、34、24aとの間に第4タイプの接続部64を確立する第2ダブルピン212又はUピンを示す。ダブルピン211は、スロット間の第1距離71を橋渡ししてもよい。最下端部において、そのダブルピンは、第5溶接ポイント231と第4溶接ポイント227を有する2つの内側に曲がったピン脚部65a、63bを持つ。
【0086】
図17は、第6ピン26、36、26aと第7ピン27、37、27aとの間に第6タイプの接続部66を確立する第3ダブルピン213又はUピンを示す。第3ダブルピン(213)は、スロット間の第1距離71を橋渡ししてもよい。最下端部において、そのダブルピンは、第6溶接ポイント233及び第2溶接ポイント223を有する外側に曲がった2つのピン脚部65b、61aを持つ。
【0087】
第1距離71は、橋渡しされるスロットの数に関してのみ同一である。ダブルピンは異なるレイヤーを接続するので、橋渡しされる実際の空間距離は異なる。
【0088】
図18は、第2端部ピン28、38と第3端部ピン31、21aとの間に第7タイプの接続部67を確立する第4ダブルピン214又はUピンを示す。したがって、第4ダブルピン214は、第1距離71よりも1スロットだけ小さい第2距離75を橋渡しすることができる。最下端部において、その第4ダブルピン214は、第6溶接ポイント233及び第2溶接ポイント223を有する外側に曲がった2つのピン脚部65b、61aを持つ。
【0089】
図19は、第6端部ピン28b、38bと第7端部ピン31b、21bとの間に第8タイプの接続部68を確立する第5ダブルピン215又はUピンを示す。したがって、第5ダブルピン215は、第1距離71よりも1スロット分小さい第2距離75を橋渡しすることができる。最下端部において、第5ダブルピン215は、第3溶接ポイント225及び第1溶接ポイント221を有する2つの内側に曲がったピン脚部63a、61bを持つ。
【0090】
図13~19における各種シングルピン及びダブルピンは同様のピン脚部を有する。第1タイプの接続部61は、ピン脚部61aにおける第1溶接ポイント221をピン脚部61bにおける第2溶接ポイント223に対して巻線パターンに従って溶接することにより、形成される。第3タイプの接続部63は、ピン脚部63aにおける第2溶接ポイント225をピン脚部63bにおける第4溶接ポイント227に対して巻線パターンに従って溶接することにより、形成される。第5タイプの接続部65は、ピン脚部65aにおける第5溶接ポイント231をピン脚部65bにおける第6溶接ポイント233に対して巻線パターンに従って溶接することにより、形成される。またそれぞれのタイプの接続部はシングルピンをダブルピンに接続し、その結果、継続した導電体の形態でピンがしたステータの周囲において延びる。
【0091】
図20は、第1コイル201の3つのコイルセクションの巻線パターンを示す。連続する「スロット番号」は参照符号ではない。スロットを指す矢印が付随する参照符号は、前の図と同じであり、これらの図との比較を可能にする。
【0092】
図21は、第2コイル202の3つのコイルセクションの巻線パターンを示す。連続する「スロット番号」は参照符号ではない。スロットを指す矢印が付随する参照符号は、前の図と同じであり、これらの図との比較を可能にする。
【0093】
図22は、車両403の、例えばハイブリッド車両又は電気車両の、例示的な実施形態の基本図であり、当該車両403は、車両403を駆動するためのステータ1の例示的な実施形態を有する電気機械401を、特に電動機を、備える。また、車両403は、電気機械401に直流電源から交流を供給するインバータ405を含んでいてもよい。
【0094】
符号の一覧
1 ステータ
2、3、22-38b ピン
5、 51-56a、 91-96 スロット
7 第1フロント端部
9 第2フロント端部
21 第1端部ピン
28、38 第2端部ピン
31、21a 第3端部ピン
28a 第4端部ピン
21c 第5端部ピン
28b、38b 第6端部ピン
21b、 31b 第7端部ピン
28c 第8端部ピン
41 - 49、41b、42b、43b 巻線
61 第1タイプの接続部
62 第2タイプの接続部
63 第3タイプの接続部
64 第4タイプの接続部
65 第5タイプの接続部
66 第6タイプの接続部
67 第7タイプの接続部
68 第8タイプの接続部
61a、61b、63a、63b、65a、65b ピン脚部
71 第1距離
75 第2距離
73 第3距離
81、87、101、107、111、117 入力部
83、85、103、105、113、115 出力部
201 第1コイル
202 第2コイル
211、 212、 213、 214、 215 ダブルピン
216、 217 、218 、219 シングルピン
221、223、225、227、231、233 溶接ポイント
401 電気機械
403 車両
405 インバータ
L1、L2、L3、L4、L5、L6 レイヤー
M ステータ中心点
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
【手続補正書】
【提出日】2022-05-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気機械(100)のためのステータ(1)であって、
- 前記ステータのスロット(51、52、53、54、55、56)においてステータ中心点(M)から異なる距離に同心円上に配置される複数のピン(21、22、23、24、25、26、27)であって、各同心円がレイヤー(L1、L2、L3、L4、L5、L6)を形成する、複数のピン(21、22、23、24、25、26、27)を備え、
- 異なるレイヤー(L1、L2、L3、L4、L5、L6)において各6つのピン(21、22、23、24、25、26、27)が互いに直列に接続されて巻線(41)を形成し、
- 前記巻線(41)の第1ピン(21)は、前記6n-4レイヤー(L2)において第1スロット(51)に位置し、nは自然数であり、
- 前記巻線(41)の第2ピン(22)は、前記6n-5レイヤー(L1)において第2スロット(52)に位置し、前記第2スロット(52)は、前記ステータ(1)の第1周方向において前記第1スロット(51)から第1半径方向距離(71)にあり、
- 前記巻線(41)の第3ピン(23)は、前記6n-2レイヤー(L4)において前記第1スロット(51)に位置し、
- 前記巻線(41)の第4ピン(24)は、前記6n-3レイヤー(L3)において前記第2スロット(52)に位置し、
- 第5ピン(25)が、前記6nレイヤー(L6)において前記第1スロット(51)に位置し、
- 前記巻線(41)の第6ピン(26)が、前記6n-1レイヤー(L5)において前記第2スロット(52)に位置する、
ステータ(1)。
【請求項2】
前記ステータ(1)は、第1フロント端部(7)及び第2フロント端部(9)を有し、
- 前記第1ピン(21)及び前記第2ピン(22)は、第1タイプの接続部(61)によって、前記第2フロント端部において互いに接続され、
- 前記第2ピン(22)及び前記第3ピン(23)は、第2タイプの接続部(62)によって、前記第1フロント端部(7)において互いに接続され、
- 前記第3ピン(23)及び前記第4ピン(24)は、第3タイプの接続部(63)によって、前記第2フロント端部において互いに接続され、
- 前記第4ピン(24)及び前記第5ピン(25)は、第4タイプの接続部(64)によって前記第1フロント端部(7)において互いに接続され、
- 前記第5ピン(25)及び前記第6ピン(26)は、第5タイプの接続部(65)によって前記第2フロント端部において互いに接続され、
- 前記第1タイプの接続部、前記第2タイプの接続部、前記第3タイプの接続部、前記第4タイプの接続部及び前記第5タイプの接続部はお互いに異なる、
請求項1に記載のステータ(1)。
【請求項3】
前記ステータ(1)は、少なくとも2つの巻線(41、42、43)を有し、少なくとも前記第2スロット(52、54)における前記第6ピン(26)は、第6タイプの接続部(66)によって、第3スロット(53、55)における前記6n-4レイヤー(L2)での第7ピン(27)に接続されている、請求項1又は2に記載のステータ(1)。
【請求項4】
前記ステータ(1)は複数の巻線(41、42)を含み、当該複数の巻線(41、42、43、44)は、前記ステータ(1)の全周にわたって延び、それによってコイルセクションを形成する、請求項3に記載のステータ(1)。
【請求項5】
3つのコイルセクションのそれぞれの1つのピンは、第7タイプの接続部(67)又は第8タイプの接続部(68)によって互いに接続され、コイル(201、202)を形成する、請求項4に記載のステータ(1)。
【請求項6】
前記コイルセクションは6つのコイルを形成し、それらに対して3つの位相が割り当てられ、それによって同じ位相に割り当てられる2つのコイルがそれぞれ3つの隣り合うスロット(51~56、91~96、51a~56a)に位置する、請求項5に記載のステータ(1)。
【請求項7】
2つのコイル(201、202)の端部ピン(21、21a)の各入力部(81、101、111、87、107、117)は、それぞれ第9タイプの接続部によって互いに接続される、請求項5記載のステータ(1)。
【請求項8】
前記2つのコイル(201、202)の端部ピン(28、28c)の各出力部(83、103、113、85、105、115)はそれぞれ互いに接続され、結果として前記2つのコイル(201、202)は並列に接続されて、特に1つの位相に割り当てられる、請求項7に記載のステータ(1)。
【請求項9】
前記第2タイプの接続部(62)は、前記第2ピン(22、32)及び前記第3ピン(23、33)から形成される第1ダブルピン(211)を備え、前記第1ダブルピン(211)は、それぞれの溶接ポイント(221、225)を有する2つの内側に曲がったピン脚部(61b、63a)を持ち、第1半径方向距離(71)を橋渡す、請求項1~8のうちのいずれか一項に記載のステータ(1)。
【請求項10】
前記第4タイプの接続部(64)は、前記第4ピン(24、34)及び前記第5ピン(25、35)から形成される第2ダブルピン(212)を備え、前記第2ダブルピン(212)は、それぞれの溶接ポイント(227、231)を有する2つの内側に曲がったピン脚部(63b、65b)を持ち、第1半径方向距離(71)を橋渡す、請求項1~9のうちのいずれか一項に記載のステータ(1)。
【請求項11】
前記第6タイプの接続部(66)は、前記第6ピン(26、36、26a)及び前記第7ピン(27、37、27a)から形成される第3ダブルピン(213)を備え、前記第2ダブルピン(213)は、それぞれの溶接ポイント(233、223)を有する2つの外側に曲がったピン脚部(61a、65b)を持ち、第1半径方向距離(71)を橋渡す、請求項1~10のうちのいずれか一項に記載のステータ(1)。
【請求項12】
前記第7タイプの接続部(67)が、第2端部ピン(28、38)及び第3端部ピン(31、21a)から形成される第4ダブルピン(214)を備え、前記第4ダブルピン(214)は、それぞれの溶接ポイント(233、223)を有する2つの外側に曲がったピン脚部(65b、61a)を持ち、第2半径方向距離(75)を橋渡す、請求項1~11のうちのいずれか一項に記載のステータ(1)。
【請求項13】
前記第8タイプの接続部(68)は第5ダブルピン(215)を含み、当該第5ダブルピン(215)は、第6端部ピン(28b、38b)及び第7端部ピン(31b、21b)から形成され、前記第5ダブルピン(215)は、それぞれの溶接ポイント(225、221)を有する2つの内側に曲がったピン脚部(63a、61b)を持ち、第2半径方向距離(75)を橋渡す、請求項1~12のうちのいずれか一項に記載のステータ(1)。
【請求項14】
第1シングルピン(216)は、第1端部ピン(21)を含み且つピン脚部(61a)を有し、当該ピン脚部(61a)は、時計回りに曲がり且つ溶接ポイント(223)を有する、請求項1~13のうちのいずれか一項に記載のステータ(1)。
【請求項15】
第2シングルピン(217)は第5端部ピン(21c)を含み且つピン脚部(61b)を有し、当該ピン脚部(61b)は、反時計回りに曲がり且つ溶接ポイント(221)を有する、請求項1~14のうちのいずれか一項に記載のステータ(1)。
【請求項16】
第3シングルピン(218)は、第4端部ピン(28a)を含み且つピン脚部(63b)を有し、当該ピン脚部(63b)は、反時計回りに曲がり且つ溶接ポイント(227)を有する、請求項1~15のうちのいずれか一項に記載のステータ(1)。
【請求項17】
第4シングルピン(219)は、第8端部ピン(28c)を含み且つピン脚部(65a)を有し、当該ピン脚部(65a)は、時計回りに曲がり且つ溶接ポイント(231)を有する、請求項1~16のうちのいずれか一項に記載のステータ(1)。
【請求項18】
前記第1タイプの接続部(61)は、前記第1ダブルピン(211)の又は前記第5ダブルピン(215)の又は前記第2シングルピン(217)の前記ピン脚部(61b)における第1溶接ポイント(221)と、前記第3ダブルピン(213)の又は前記第4ダブルピン(214)の又は前記第1シングルピン(216)の前記ピン脚部(61a)における第2溶接ポイント(223)と、の間の溶接した接続部によって形成される、請求項1~17のうちのいずれか一項に記載のステータ(1)。
【請求項19】
前記第3タイプの接続部(63)は、前記第1ダブルピン(211)の又は前記第5ダブルピン(215)の前記ピン脚部(63a)における第3溶接ポイント(225)と、前記第2ダブルピン(212)の又は前記第3シングルピン(218)の前記ピン脚部(63b)における第4溶接ポイント(227)と、の間の溶接した接続部によって形成される、請求項1~18のうちのいずれか一項に記載のステータ(1)。
【請求項20】
前記第5タイプの接続部(65)は、前記第2ダブルピン(212)の又は前記第4シングルピン(219)の前記ピン脚部(65a)における第5溶接ポイント(231)と、前記第3ダブルピン(213)の又は前記第4ダブルピン(214)の又は前記第4シングルピン(219)の前記ピン脚部(65b)における第6溶接ポイント(233)と、の間の溶接した接続部によって形成される、請求項1~19のうちのいずれか一項に記載のステータ(1)。
【国際調査報告】